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ロシア海軍のラーダ級潜水艦は非大気依存発電装置(AIP)やリチウムイオン電池を装備できる

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2023年6月21日10時40分配信
【中央設計局『ルビーン』は潜水艦「ラーダ」及び「ワルシャワンカ」の近代化について話した】
モスクワ、6月21日-ロシア通信社ノーボスチ、セルゲイ・サフロノフ

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プロジェクト677「ラーダ」非核(通用動力)潜水艦は、非大気依存発電装置を備えた区画を埋め込んだり、鉛蓄電池リチウムイオン電池に換える事が出来、それは水中での自立性を大幅に向上させる。
『ロシア通信社ノーボスチ』のインタビューに対し、海洋工学中央設計局『ルビーン』総取締役イーゴリ・ヴィリニトは語った。

海洋工学中央設計局『ルビーン』は、ロシア戦略潜水艦、非核(通常動力)潜水艦、そして更に海上無人機の主要開発者である。

「ラーダは同じ原則により作成されており(プロジェクト877/636のような大幅な近代化の可能性を持つ)、従いまして、時が経てば、その電波電子兵装及び電気動力は改善できます:
非大気依存発電装置を備えた区画を埋め込んだり、鉛蓄電池をリチウムイオン電池に換える事が出来、それは水中での自立性を大幅に向上させます。
プロジェクト"ラーダ"は、新たな艦載システムと新たな兵装を配置する事が可能です」
ヴィリニト
は話した。

彼は、「ラーダ」シリーズ潜水艦は、改善プロジェクトの下、『アドミラルティ造船所』で建造されている事を想い起こした。
全ての電波電子兵装複合体は最新の要素のベースへ移され、その能力と信頼性は向上した。
電気推進システム、ディーゼル発電機、水中ディーゼル動作装置(シュノーケル)を含む艦載機器は近代化された。

プロジェクト「ラーダ」の発展の可能性は、これらに限定されない。
プロジェクト877/636を例に挙げれば、近代化のポテンシャルは、艦が何十年にも渡り現代的なままで居る事を可能にする。

嫌気性(非大気依存)発電装置の主な利点は、潜水艦の隠密性の向上に在る。
潜水艦バッテリーを充電する為に浮上する事無く水中に滞在する機会を得る。

海洋工学中央設計局『ルビーン』は、ロシア非大気依存発電装置の試験-設計作業の実行者である。

プロジェクト636「ワルシャワンカ」非核(通用動力)潜水艦は、新たなプロジェクト677「ラーダ」の開発も入れて、更に改善できる。
海洋工学中央設計局『ルビーン』総取締役イーゴリ・ヴィリニトは語った。

「プロジェクト636は、受注から受注まで、特に電波電子兵装について近代化されており、更には艦の隠密性も増加しております。
プロジェクトには、幾つかの開発が導入され、次世代のラーダ型潜水艦にも採用されています。
プロジェクト636は更に改善でき、近代化の余力は未だ尽きていません」
ヴィリニト
は話した。

彼によると、プロジェクト636の限界耐用期間は、プロジェクト877の場合のように、その運用により点検される。
一部のプロジェクト636潜水艦は25年の耐用期間に達している。

『統合造船業営団』は、ロシア連邦黒海艦隊の為の636.3ディーゼル潜水艦シリーズを建造し、現在、このような潜水艦太平洋艦隊の為に作成する契約を履行している。

以前に『統合造船業営団』のトップ、アレクセイ・ラフマノフは、これらの潜水艦が前世紀末に設計された事を指摘した。
一連の近代化を考慮すれば、現役の古いディーゼルエレクトリック潜水艦よりも確実に優れた効果的な兵器を得る事が出来る。



ロシア海軍第4世代通常動力潜水艦プロジェクト677「ラーダ」は、現在までに5隻が起工され、このうち1隻が就役、2隻が進水しています。

B-585「サンクトペテルブルク」:1997年12月26日起工/2004年10月28日進水/2010年5月8日就役
B-586「クロンシュタット」:2005年7月28日起工/2018年9月20日進水/2023年就役予定
B-587「ヴェリーキエ・ルーキ」:2006年11月10日起工/2015年3月19日再起工/2022年12月23日進水/2023年就役予定
「ヴォログダ」:2022年6月12日起工/2023年12月進水予定/2025年就役予定
「ヤロスラヴリ」:2022年6月12日起工//2024年12月進水予定/2026年就役予定

1番艦「サンクトペテルブルク」就役前の洋上試験中に様々な問題点が発覚した為、2番艦3番艦は一旦建造工事が凍結され、2013年2月に建造再開が決定されました。
[ロシア国防省はラーダ級潜水艦の建造再開を正式に決定した]

2番艦以降は、1番艦「サンクトペテルブルク」の運用実績を踏まえて大幅に改設計されています。
[ロシア海軍の新世代通常動力潜水艦ラーダ級の2番艦以降は大幅に改良される]


現在の所は従来と同様のディーゼルエレクトリック推進方式で鉛蓄電池を使用している「ラーダ」級ですが、非大気依存発電装置(AIP)区画を挿入、或いはリチウムイオン電池への換装も可能となっています。

「ラーダ」級を設計した『ルビーン』設計局は、潜水艦用の非大気依存発電装置(改質型燃料電池)リチウムイオン電池も開発しており、既に陸上での試験に成功しています。
[ルビーン設計局はロシア海軍の通常動力潜水艦の為の非大気依存発電装置(改質型燃料電池)の開発を進めている]
[ロシアは潜水艦用のリチウムイオン電池の試験に成功した]
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ロシア海軍のラーダ級潜水艦1番艦サンクトペテルブルグは退役する?

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『タス通信』より
2023年4月18日9時37分配信
【情報筋は通常動力潜水艦「サンクトペテルブルグ」の退役が計画されていると述べた】
モスクワ、4月18日/タス通信

プロジェクト677(コード名「ラーダ」)通常動力潜水艦のトップ「サンクトペテルブルク」の退役が計画されている。
『タス通信』は2名の情報筋より伝えられた。

「潜水艦サンクトペテルブルクは退役が計画されています。
何故ならば、その近代化には非常に費用が掛かり、その資金で新たな潜水艦を建造できますので」

防衛産業企業体の対談者は話した。
この情報は、海軍に近い第2の情報源により確認され「この件に関する決定は下されています」と付け加えた。

『タス通信』は、この情報を公式に確認していない。

以前、防衛産業企業体の情報筋は『タス通信』へ、「サンクトペテルブルク」クロンシュタットに在り、修理と近代化を待っていると伝えた。
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プロジェクト677ディーゼルエレクトリック潜水艦のトップ「サンクトペテルブルク」は、2010年5月に開始された試験運用の後、2021年9月に北方艦隊の戦闘編制へ加わった。
2005年に起工されたが建造は中断され、2013年になってから再開された同プロジェクトの2番艦3番艦の船体は、様々な建造段階に在る。
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更なる2隻の同プロジェクト潜水艦の契約が国際軍事技術フォーラム『アルミヤ-2019』で締結された。



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ロシア海軍第4世代通常動力潜水艦となるプロジェクト677「ラーダ」の1番艦B-585「サンクトペテルブルク」は、サンクトペテルブルク市『アドミラルティ造船所』で1997年12月26日に起工され、2004年10月28日に進水し、2010年4月22日に納入証書へ署名、5月8日にロシア海軍旗(聖アンドレイ旗)初掲揚式典を開催し、就役しました。
ただし、実際には「試験運用」となりました。


2012年2月初頭、当時のロシア海軍総司令官ウラジーミル・ヴィソツキー大将は、『ロシア通信社ノーボスチ』のインタビューに対し、「ラーダ」級潜水艦(1番艦「サンクトペテルブルク」)に対する不満を述べています。

『ロシア通信社ノーボスチ』より
2012年2月9日配信
【ウラジーミル・ヴィソツキー提督へのインタビュー】

「ラーダ」級に関する箇所を抜粋。

インタビュアー:多くのメディアの報道で、プロジェクト677「ラーダ」ディーゼルエレクトリック潜水艦の将来に関する憶測が流れていますが・・・

ヴィソツキー:
「ラーダ」?この艦については、何か申し上げる事が有りますかね?
潜水艦「サンクトペテルブルク」の試験運用では、技術的特性が示されていません。
その理由は、非常に簡単です。
要するに、この艦の主要動力装置には、欠陥が有るのですよ。

僕達は、第二次世界大戦時の動力を有するような武器を新たに必要であるなどという頭脳は持ち合わせておりません。
何故かって?誰がそれを必要とするのでしょうか?
そして、それは同様の動作特性を有しています。
現在の形での「ラーダ」を、ロシア海軍は必要としておりません。

インタビュアー:建造中の同プロジェクト潜水艦「クロンシュタット」と「セヴァストーポリ」の今後はどうなりましょうか?

ヴィソツキー:これらの艦は、他の動力装置になると思います・・・




就役後、暫くはバルト艦隊に所属してバルト海に滞在していましたが、深海での試験(バルト海では実施できない)などを実施する為、北方艦隊の基地へ回航される事になり、2013年10月17日に潜水艦基地ポリャールヌイへ到着しました。
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[ラーダ級潜水艦サンクト-ペテルブルクは北方艦隊基地に到着した]

以後、「サンクトペテルブルク」北方艦隊に留まり、試験運用を続けました。
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[ロシア海軍第4世代潜水艦サンクト-ペテルブルクは北方艦隊へ配備される]

2016年11月17日にはバレンツ海から巡航ミサイル(対艦ミサイル)を発射しました。
ミサイルの種類は明らかにされていませんが、「カリブル」の対艦攻撃型でしょう。
[ロシア海軍のラーダ級潜水艦サンクトペテルブルクはバレンツ海で巡航ミサイルを発射した]

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2020年4月初頭、「サンクトペテルブルク」ポリャールヌイを出航してクロンシュタットへ向かいました。
[ロシア海軍のラーダ級潜水艦サンクトペテルブルクは近代化改装の為にクロンシュタットへ向かった]

4月14日にバルト海へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊のラーダ級潜水艦サンクトペテルブルクはバルト海へ入った]

2020年4月20日にレニングラード海軍基地(クロンシュタット軍港)へ到着しました。
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[ロシア海軍北方艦隊のラーダ級潜水艦サンクトペテルブルクはクロンシュタットへ到着した]

「サンクトペテルブルク」の試験運用は2021年9月中旬までに完了しました。
『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2021年9月21日12時27分配信
【「ラーダ」型潜水艦のトップの試験運用は完了した】

試験運用を終えた「サンクトペテルブルク」は、2022年1月下旬から始まったロシア海軍世界規模演習へ参加する北方艦隊艦船部隊(「マルシャル・ウスチーノフ」部隊)と共に地中海へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊及び太平洋艦隊の艦船部隊は地中海へ入った]

2022年2月に地中海東部で実施された北方艦隊、黒海艦隊、太平洋艦隊の艦船部隊の合同演習へ参加しました。
[ロシア海軍北方艦隊のラーダ級潜水艦サンクトペテルブルグは初めて地中海東部へ派遣された]

2022年春にバルト海へ戻りました。

『アドミラルティ造船所』岸壁の「サンクトペテルブルク」
(2022年6月3日)
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7月31日の『ロシア海軍の日』にはサンクトペテルブルク(ネヴァ川)の観艦式(主要海軍パレード)へ参加しました。
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2023年3月末の時点で「サンクトペテルブルク」クロンシュタット軍港に停泊し、今後の近代化改装とオーバーホールを待っていました。
[ロシア海軍北方艦隊のラーダ級潜水艦サンクトペテルブルグはサンクトペテルブルク市でオーバーホールを行なう]

しかしその後、「サンクトペテルブルク」の近代化改装には、潜水艦の新造に匹敵する多額の費用が掛かる為、改装を断念して退役するという話が出てきました。


プロジェクト677潜水艦は、現在までに5隻が起工され、このうち1隻が就役、2隻が進水しています。

B-585「サンクトペテルブルク」:1997年12月26日起工/2004年10月28日進水/2010年5月8日就役
B-586「クロンシュタット」:2005年7月28日起工/2018年9月20日進水/2023年就役予定
B-587「ヴェリーキエ・ルーキ」:2006年11月10日起工/2015年3月19日再起工/2022年12月23日進水/2024年就役予定
「ヴォログダ」:2022年6月12日起工/2023年12月進水予定/2025年就役予定
「ヤロスラヴリ」:2022年6月12日起工//2024年12月進水予定/2026年就役予定

1番艦「サンクトペテルブルク」就役前の洋上試験中に様々な問題点が発覚した為、2番艦3番艦は一旦建造工事が凍結され、2013年2月に建造再開が決定されました。
[ロシア国防省はラーダ級潜水艦の建造再開を正式に決定した]

2番艦以降は、1番艦「サンクトペテルブルク」の運用実績を踏まえて大幅に改設計されています。
[ロシア海軍の新世代通常動力潜水艦ラーダ級の2番艦以降は大幅に改良される]

ロシア海軍北方艦隊のラーダ級潜水艦サンクトペテルブルグはサンクトペテルブルク市でオーバーホールを行なう

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『タス通信』より
2023年3月27日9時46分配信
【情報筋は潜水艦「サンクトペテルブルク」がクロンシュタットで修理を待っていると述べた】
モスクワ、3月27日/タス通信

北方艦隊プロジェクト677通常動力潜水艦のトップ「サンクトペテルブルク」は、現在クロンシュタットで修理を待っている。
『タス通信』防衛産業企業体の情報筋より伝えられた。

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「潜水艦サンクトペテルブルクは、クロンシュタットで修理を待っています。
おそらく、それ(修理)は『クロンシュタット海洋工場』ではなく、製造工場~『アドミラルティ造船所』で行なわれるでしょう」

彼は話した。

『タス通信』は、この情報を公式に確認していない。

プロジェクト677潜水艦のトップ「サンクトペテルブルク」は、試験運用の後、2021年9月に北方艦隊の戦闘編制へ加わった。
更なる2隻の同プロジェクト潜水艦の契約が国際軍事技術フォーラム『アルミヤ-2019』で締結された。
ロシア海軍への引き渡し時期は何度も延期されてきた。



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ロシア海軍第4世代通常動力潜水艦となるプロジェクト677「ラーダ」の1番艦B-585「サンクトペテルブルク」は、サンクトペテルブルク市『アドミラルティ造船所』で1997年12月26日に起工され、2004年10月28日に進水し、2010年4月22日に就役しました。

しかし、「サンクトペテルブルク」就役前の洋上試験中に様々な問題点が発覚した為、2005年7月28日に起工された2番艦と2006年11月10日に起工された3番艦の建造工事は一旦凍結されました。

その後、「ラーダ」級は改設計され、2013年2月には2番艦3番艦の建造再開が決定されました。
[ロシア国防省はラーダ級潜水艦の建造再開を正式に決定した]

これらの同型艦は、1番艦「サンクトペテルブルク」の運用実績を踏まえて大幅に改良されています。
[ロシア海軍の新世代通常動力潜水艦ラーダ級の2番艦以降は大幅に改良される]


一方、1番艦「サンクトペテルブルク」は就役後、暫くはバルト艦隊に所属してバルト海に滞在していましたが、深海での試験(バルト海では実施できない)などを実施する為、北方艦隊の基地へ回航される事になり、2013年10月17日に潜水艦基地ポリャールヌイへ到着しました。
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[ラーダ級潜水艦サンクト-ペテルブルクは北方艦隊基地に到着した]

以後、「サンクトペテルブルク」北方艦隊に留まり、試験運用を続けました。
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[ロシア海軍第4世代潜水艦サンクト-ペテルブルクは北方艦隊へ配備される]

2016年11月17日にはバレンツ海から有翼ミサイルを発射しました。
ミサイルの種類は明らかにされていませんが、「カリブル」の対艦攻撃型でしょう。
[ロシア海軍のラーダ級潜水艦サンクトペテルブルクはバレンツ海で巡航ミサイルを発射した]

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2020年4月初頭、「サンクトペテルブルク」ポリャールヌイを出航してクロンシュタットへ向かいました。
[ロシア海軍のラーダ級潜水艦サンクトペテルブルクは近代化改装の為にクロンシュタットへ向かった]

4月14日にバルト海へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊のラーダ級潜水艦サンクトペテルブルクはバルト海へ入った]

2020年4月20日にレニングラード海軍基地(クロンシュタット軍港)へ到着しました。
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[ロシア海軍北方艦隊のラーダ級潜水艦サンクトペテルブルクはクロンシュタットへ到着した]

その後、「サンクトペテルブルク」は、『クロンシュタット海洋工場』で近代化改装(改良された2番艦以降と同レベルにする)が行なわれました。
[ロシア海軍のラーダ級潜水艦サンクトペテルブルクは近代化改装を行なう]

「サンクトペテルブルク」の試験運用は2021年9月中旬までに完了しました。
『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2021年9月21日12時27分配信
【「ラーダ」型潜水艦のトップの試験運用は完了した】


近代化改装を終えて復帰した「サンクトペテルブルク」は、2022年1月下旬から始まったロシア海軍世界規模演習へ参加する北方艦隊艦船部隊(「マルシャル・ウスチーノフ」部隊)と共に地中海へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊及び太平洋艦隊の艦船部隊は地中海へ入った]

2022年2月に地中海東部で実施された北方艦隊、黒海艦隊、太平洋艦隊の艦船部隊の合同演習へ参加しました。
[ロシア海軍北方艦隊のラーダ級潜水艦サンクトペテルブルグは初めて地中海東部へ派遣された]

2022年春にバルト海へ戻りました。

『アドミラルティ造船所』岸壁の「サンクトペテルブルク」
(2022年6月3日)
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7月31日の『ロシア海軍の日』にはサンクトペテルブルク(ネヴァ川)の観艦式(主要海軍パレード)へ参加しました。
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2023年3月末の時点で「サンクトペテルブルク」クロンシュタット軍港に居ますが、今後は『アドミラルティ造船所』でオーバーホールが行なわれます。
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ロシア海軍の第2のラーダ級潜水艦クロンシュタットは巡航ミサイル「カリブル」を装備する

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『タス通信』より
2023年3月7日19時1分配信
【国防省は潜水艦「クロンシュタット」への有翼ミサイル「カリブル」の装備を計画している】
モスクワ、3月7日/タス通信

第2のプロジェクト677「ラーダ」ディーゼルエレクトリック潜水艦B-586「クロンシュタット」北方艦隊へ加入し、それは有翼ミサイル「カリブル」、最新の航法複合体及びシステムを装備する。
火曜日にロシア国防相セルゲイ・ショイグロシア連邦軍首脳部の電話会議中に述べた。

「最初の議題は、北方艦隊へ加入する大型潜水艦クロンシュタットの建造についての問題です。
艦は有翼ミサイル"カリブル"、最新の電波位置測定(レーダー)、水中音響(ソナー)、航法複合体及びシステムの装備が計画されています。
これにより、その戦闘効率は著しく向上します」
ショイグ
は話した。

国防相は電話会議において、艦のタイムリーな引き渡しを確実にする為の措置を検討し、国家試験の実施及びロシア海軍の戦闘編制への加入の時期を決めると述べた。

プロジェクト677「ラーダ」潜水艦は、第4世代ディーゼルエレクトリック潜水艦に属している。
これらの水上排水量は約1750トン、水中では21ノットの速力を発揮できる。
プロジェクト677「ラーダ」潜水艦は、特にミサイル複合体「カリブル」で武装する。
乗組員は35名である。

プロジェクト677ディーゼルエレクトリック潜水艦のトップ「サンクトペテルブルク」は、試験運用の後、2021年9月に北方艦隊の戦闘編制へ加わった。
B-586「クロンシュタット」は2005年に起工されたが、その建設は中断され、2013年になってから再開された。



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ロシア海軍第4世代通常動力潜水艦プロジェクト677「ラーダ」の2番艦B-586「クロンシュタット」は2005年7月28日に起工されました。
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しかし、「ラーダ」級の1番艦B-585「サンクトペテルブルク」就役前の洋上試験中に様々な問題点が発覚した為、建造工事は2009年に一旦凍結されました。

その後、「ラーダ」級は改設計され、2013年2月には2番艦3番艦の建造再開が決定されました。
[ロシア国防省はラーダ級潜水艦の建造再開を正式に決定した]

「クロンシュタット」は、2013年7月に建造契約が再締結され、工事が再開されました。
[ラーダ級潜水艦クロンシュタットは再建造される]

2番艦以降は、1番艦「サンクトペテルブルク」の運用実績を踏まえて大幅に改良されています。
[ロシア海軍の新世代通常動力潜水艦ラーダ級の2番艦以降は大幅に改良される]

「クロンシュタット」は2018年9月20日に進水しました。
[ロシア海軍の為の第2のラーダ級潜水艦クロンシュタットは進水した]


2019年7月28日にサンクトペテルブルク(ネヴァ川)で行なわれた『ロシア海軍の日』観艦式(主要海軍パレード)へ参加しました。
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その後、また『アドミラルティ造船所』へ戻りました。
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「クロンシュタット」ロシア海軍への引き渡しは、2021年11月25日に予定されていました。
[ラーダ級潜水艦クロンシュタットとヴェリーキエ・ルーキは2021年11月にロシア海軍へ引き渡される]

しかし、潜水艦へ搭載する機器の一部が所定性能に達していない為、建造工事は遅れている事が明らかにされました。
[ロシア海軍のラーダ級潜水艦クロンシュタットとヴェリーキエ・ルーキの建造は遅延している]

この為、「クロンシュタット」ロシア海軍への引き渡しは2022年に延期されました。
[ラーダ級潜水艦クロンシュタットとヴェリーキエ・ルーキは2022年にロシア海軍へ引き渡される]

そして2021年12月17日、ようやく「クロンシュタット」の最初の洋上試験(工場航行試験)がフィンランド湾で始まりました。
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[ロシア海軍の為の第2のラーダ級潜水艦クロンシュタットの洋上試験が始まった]

最初の工場航行試験(第1段階)は12月28日に完了し、「クロンシュタット」は一旦クロンシュタット港へ戻りました。
[ロシア海軍の為の第2のラーダ級潜水艦クロンシュタットの最初の洋上試験は完了した]
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2022年4月4日、2度目の工場航行試験(第2段階)が始まりました。
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[ロシア海軍の為の第2のラーダ級潜水艦クロンシュタットは2回目の洋上試験を開始した]
4月14日に『アドミラルティ造船所』へ戻りました。
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5月4日に出航し、5月9日に『アドミラルティ造船所』へ戻りました。
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6月2日にクロンシュタット港から出航し、6月11日に帰投しました。


7月初頭には『アドミラルティ造船所』の浮きドックへ入渠しました。
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8月8日にサンクトペテルブルクを出航し、工場航行試験の最終段階を開始しました。
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[ロシア海軍の第2のラーダ級潜水艦クロンシュタットは工場航行試験の最終段階を開始した]

その後もバルト艦隊のサポートの下で洋上試験が続けられました。
[ロシア海軍バルト艦隊は最新潜水艦ウファとクロンシュタットの洋上試験をサポートする]
[ロシア海軍の最新潜水艦ウファとクロンシュタットはバルト海で潜航試験を行なう]

9月末に一旦『アドミラルティ造船所』へ戻りました。
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10月に洋上試験が再開され、11月初頭には潜航試験が行なわれました。
[ロシア海軍の第2のラーダ級潜水艦クロンシュタットはバルト海で洋上試験を続けている]

11月末にはソナーの試験を行ないました。
[ロシア海軍の第2のラーダ級潜水艦クロンシュタットはバルト海でソナーの試験を行なう]

これで工場航行試験は終わり、今後は最終洋上試験となる国家試験が始まります。
[ロシア海軍の第2のラーダ級潜水艦クロンシュタットは2022年12月末から最終洋上試験(国家試験)を開始する]

以前には「クロンシュタット」ロシア海軍への引き渡しは2022年12月末に予定されていましたが、12月末になっても洋上試験を終える事が出来なかった為、引き渡しも2023年に延期される事になりました。
[第2のラーダ級潜水艦クロンシュタットは2022年秋にロシア海軍へ就役し、北方艦隊へ配備される]

ロシア海軍の第3のラーダ級潜水艦ヴェリーキエ・ルーキはサンクトペテルブルクで進水した



『統合造船業営団』公式サイトより
2022年12月23日配信
【潜水艦「ヴェリーキエ・ルーキ」は進水した】

『アドミラルティ造船所』(『統合造船業営団』へ加入)で潜水艦「ヴェリーキエ・ルーキ」の進水式典が開催された。
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この潜水艦は、改正技術プロジェクト677により起工された。
艦は、ロシア軍事都市ヴェリーキエ・ルーキに敬意を表して大型潜水艦B-587「ヴェリーキエ・ルーキ」と命名された。

プロジェクト677潜水艦海洋工学中央設計局『ルビーン』(『統合造船業営団』へ加入)により設計され、敵の潜水艦、水上艦、船を破壊し、海軍基地、海岸及び海上交通線を防護し、偵察を行なう為に意図されている。

「我々の造船所には多くの祭日が有ります。
本日のイベント~新製品の進水も、その1つです。
これは、設計及び建造の特定段階の終わりを象徴するものであり、この艦の完成と海軍への御引き渡しにおける多くの成功した最終ステップを約束してくれます。
今日、私は、我々の共同の労働の成果を見させて頂きました。
私は、皆様の御健康と御成功、そして『キール下の7フィート』を御祈り申し上げます」
『統合造船業営団』
総取締役アレクセイ・ラフマノフは、式典参加者へ向けて言った。
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「プロジェクト677ラーダ潜水艦は新世代通常動力潜水艦に属しています。
今日において、同プロジェクト潜水艦は、ロシア海軍の為に意図されている最新のディーゼルエレクトリック潜水艦として認識されております。
艦には、高度に近代化された機器のモデル:艦載機器設備の制御システム、電気推進システム、航法複合体などが設置されております。
『アドミラルティ造船所』は、このクラスの艦を建造するロシア唯一の工場です」
ロシア連邦産業貿易省
官房長・産業貿易次官ヴィクトール・エフトゥホフは演説で指摘した。



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ロシア海軍第4世代通常動力潜水艦プロジェクト677「ラーダ」の3番艦B-587は、「セヴァストーポリ」の名前で2006年11月10日にサンクトペテルブルク『アドミラルティ造船所』で起工されました。
[「ラーダ」型潜水艦3番艦「セヴァストーポリ」起工]
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しかし、「ラーダ」級の1番艦B-585「サンクトペテルブルク」就役前の洋上試験中に様々な問題点が発覚した為、建造工事は2009年に一旦凍結されました。

その後、「ラーダ」級は改設計され、2013年2月には2番艦3番艦の建造再開が決定されました。
[ロシア国防省はラーダ級潜水艦の建造再開を正式に決定した]

2番艦以降は、1番艦「サンクトペテルブルク」の運用実績を踏まえて大幅に改設計されました。
[ロシア海軍の新世代通常動力潜水艦ラーダ級の2番艦以降は大幅に改良される]

「ラーダ」級3番艦は、「ヴェリーキエ・ルーキ」と改名された上で2015年3月19日に改めて起工式典が開催されました。



[ロシア海軍の為のラーダ級潜水艦3番艦セヴァストーポリ改めヴェリーキエ・ルーキは再起工された]

当初、「ヴェリーキエ・ルーキ」ロシア海軍への引き渡しは、2021年11月25日に予定されていました。
[ラーダ級潜水艦クロンシュタットとヴェリーキエ・ルーキは2021年11月にロシア海軍へ引き渡される]

しかし、潜水艦へ搭載する機器の一部が所定性能に達していない為、建造工事は大幅に遅延しました。
[ロシア海軍のラーダ級潜水艦クロンシュタットとヴェリーキエ・ルーキの建造は遅延している]

この為、「ヴェリーキエ・ルーキ」ロシア海軍への引き渡しは2022年に延期されました。
[ラーダ級潜水艦クロンシュタットとヴェリーキエ・ルーキは2022年にロシア海軍へ引き渡される]

しかし2022年中の引き渡しも実現できず、ようやく2022年12月23日に進水しました。
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今後、「ヴェリーキエ・ルーキ」造船所の岸壁で艤装工事を行ない、その後に岸壁での係留試験を行ない、それから洋上試験(工場航行試験と国家試験)を行ないます。

「ヴェリーキエ・ルーキ」ロシア海軍への引き渡しは、おそらく2023年末になるでしょう。

ロシア海軍の第2のラーダ級潜水艦クロンシュタットは2022年12月末から最終洋上試験(国家試験)を開始する

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2022年12月22日15時26分配信
【プロジェクト677潜水艦「クロンシュタット」は12月末に国家試験へ着手する】
モスクワ、12月22日-ロシア通信社ノーボスチ

ロシア海軍総司令官ニコライ・エフメノフ大将は、サンクトペテルブルク『アドミラルティ造船所』で建造されている新たなプロジェクト677「ラーダ」ディーゼルエレクトリック潜水艦「ヴェリーキエ・ルーキ」の進水日として 12月23日を承認した。
木曜日にロシア国防省は発表した。

「今年12月末、株式会社『アドミラルティ造船所』は、プロジェクト677潜水艦クロンシュタットの国家試験へ着手します」
リリースでは、こう述べられた。

同時に『アドミラルティ造船所』では、今年6月に起工された更なる2隻のプロジェクト677潜水艦「ヴォログダ」及び「ヤロスラヴリ」の建造が続けられている。
これらの建造に関する国家契約は、2019年6月のフォーラム『アルミヤ-2019』で締結された。

プロジェクト677潜水艦第4世代非核動力(通常動力)潜水艦に属する。
ロシア連邦国防省によると、これらの潜水艦「戦闘の有効性と他の一連の戦術的-技術的特性の点で」最も近代的で有望なロシア通常動力潜水艦である。



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ロシア海軍第4世代通常動力潜水艦プロジェクト677「ラーダ」の2番艦B-586「クロンシュタット」は2005年7月28日に起工されました。
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しかし、「ラーダ」級の1番艦B-585「サンクトペテルブルク」就役前の洋上試験中に様々な問題点が発覚した為、建造工事は2009年に一旦凍結されました。

その後、「ラーダ」級は改設計され、2013年2月には2番艦3番艦の建造再開が決定されました。
[ロシア国防省はラーダ級潜水艦の建造再開を正式に決定した]

「クロンシュタット」は、2013年7月に建造契約が再締結され、工事が再開されました。
[ラーダ級潜水艦クロンシュタットは再建造される]

2番艦以降は、1番艦「サンクトペテルブルク」の運用実績を踏まえて大幅に改良されています。
[ロシア海軍の新世代通常動力潜水艦ラーダ級の2番艦以降は大幅に改良される]

「クロンシュタット」は2018年9月20日に進水しました。
[ロシア海軍の為の第2のラーダ級潜水艦クロンシュタットは進水した]


2019年7月28日にサンクトペテルブルク(ネヴァ川)で行なわれた『ロシア海軍の日』観艦式(主要海軍パレード)へ参加しました。
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その後、また『アドミラルティ造船所』へ戻りました。
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「クロンシュタット」ロシア海軍への引き渡しは、2021年11月25日に予定されていました。
[ラーダ級潜水艦クロンシュタットとヴェリーキエ・ルーキは2021年11月にロシア海軍へ引き渡される]

しかし、潜水艦へ搭載する機器の一部が所定性能に達していない為、建造工事は遅れている事が明らかにされました。
[ロシア海軍のラーダ級潜水艦クロンシュタットとヴェリーキエ・ルーキの建造は遅延している]

この為、「クロンシュタット」ロシア海軍への引き渡しは2022年に延期されました。
[ラーダ級潜水艦クロンシュタットとヴェリーキエ・ルーキは2022年にロシア海軍へ引き渡される]

そして2021年12月17日、ようやく「クロンシュタット」の最初の洋上試験(工場航行試験)がフィンランド湾で始まりました。
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[ロシア海軍の為の第2のラーダ級潜水艦クロンシュタットの洋上試験が始まった]

最初の工場航行試験(第1段階)は12月28日に完了し、「クロンシュタット」は一旦クロンシュタット港へ戻りました。
[ロシア海軍の為の第2のラーダ級潜水艦クロンシュタットの最初の洋上試験は完了した]
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2022年4月4日、2度目の工場航行試験(第2段階)が始まりました。
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[ロシア海軍の為の第2のラーダ級潜水艦クロンシュタットは2回目の洋上試験を開始した]
4月14日に『アドミラルティ造船所』へ戻りました。
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5月4日に出航し、5月9日に『アドミラルティ造船所』へ戻りました。
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6月2日にクロンシュタット港から出航し、6月11日に帰投しました。


7月初頭には『アドミラルティ造船所』の浮きドックへ入渠しました。
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8月8日にサンクトペテルブルクを出航し、工場航行試験の最終段階を開始しました。
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[ロシア海軍の第2のラーダ級潜水艦クロンシュタットは工場航行試験の最終段階を開始した]

その後もバルト艦隊のサポートの下で洋上試験が続けられました。
[ロシア海軍バルト艦隊は最新潜水艦ウファとクロンシュタットの洋上試験をサポートする]
[ロシア海軍の最新潜水艦ウファとクロンシュタットはバルト海で潜航試験を行なう]

9月末に一旦『アドミラルティ造船所』へ戻りました。
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10月に洋上試験が再開され、11月初頭には潜航試験が行なわれました。
[ロシア海軍の第2のラーダ級潜水艦クロンシュタットはバルト海で洋上試験を続けている]

11月末にはソナーの試験を行ないました。
[ロシア海軍の第2のラーダ級潜水艦クロンシュタットはバルト海でソナーの試験を行なう]

これで工場航行試験は終わり、2022年12月末から最終洋上試験となる国家試験が始まります。

以前には「クロンシュタット」ロシア海軍への引き渡しは2022年12月末に予定されていましたが、その12月末に国家試験が始まるので、引き渡しも2023年に延期される事になります。
[第2のラーダ級潜水艦クロンシュタットは2022年秋にロシア海軍へ就役し、北方艦隊へ配備される]

なお、今回の記事で触れられていますが、2022年12月23日には「ラーダ」級潜水艦の3番艦「ヴェリーキエ・ルーキ」(2006年11月10日起工/2015年3月19日再起工)が進水します。
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ロシア海軍の第2のラーダ級潜水艦クロンシュタットはバルト海でソナーの試験を行なう

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『KORABEL.RU』より
2022年11月29日6時30分配信
【潜水艦「クロンシュタット」は航行試験を続けている】

プロジェクト677「ラーダ」潜水艦「クロンシュタット」は、航行試験の今次段階の枠組みでバルト艦隊の海上射爆場へ滞在し続けている。

艦隊広報サービスが伝えたように、潜水艦水中音響複合体(ソナー)をテストしている。
8月に『アドミラルティ造船所』潜水艦は工場航行試験の最終段階へ入ったと発表したのにも関わらず、「クロンシュタット」は未だそれを完了していない。
3週間前、この潜水艦プロジェクト636.3「ワルシャワンカ」ディーゼルエレクトリック潜水艦「ウファ」と共に一連の水中潜航を行なった。
今日において「ウファ」は既に海軍へ加入しており「クロンシュタット」は試験を続けている。

「一連の潜航中、潜水艦の乗組員と業界の代表は、ディーゼルエレクトリック潜水艦の水中音響複合体の試験へ着手しました」
声明では、こう述べられた。

既に報じられているように「クロンシュタット」の建造は長期に渡っており、建造はプロジェクトの中断、停止、そして調整を伴い行なわれてきた。
潜水艦は2005年7月に起工されたが、2009年にはロシア連邦国防省の決定により受注品の建造は2013年まで一時停止され、進水したのは2018年になってからだった。
2021年末、潜水艦は初めて航行試験を実施した。
造船企業が伝えたように、「クロンシュタット」は、シリーズのトップ潜水艦の試験運用の経験を考慮して調整されたプロジェクトの下で完成した。
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ロシア海軍第4世代通常動力潜水艦プロジェクト677「ラーダ」の2番艦B-586「クロンシュタット」は2005年7月28日に起工されました。
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しかし、「ラーダ」級の1番艦B-585「サンクトペテルブルク」就役前の洋上試験中に様々な問題点が発覚した為、建造工事は2009年に一旦凍結されました。

その後、「ラーダ」級は改設計され、2013年2月には2番艦3番艦の建造再開が決定されました。
[ロシア国防省はラーダ級潜水艦の建造再開を正式に決定した]

「クロンシュタット」は、2013年7月に建造契約が再締結され、工事が再開されました。
[ラーダ級潜水艦クロンシュタットは再建造される]

2番艦以降は、1番艦「サンクトペテルブルク」の運用実績を踏まえて大幅に改良されています。
[ロシア海軍の新世代通常動力潜水艦ラーダ級の2番艦以降は大幅に改良される]

「クロンシュタット」は2018年9月20日に進水しました。
[ロシア海軍の為の第2のラーダ級潜水艦クロンシュタットは進水した]


2019年7月28日にサンクトペテルブルク(ネヴァ川)で行なわれた『ロシア海軍の日』観艦式(主要海軍パレード)へ参加しました。
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その後、また『アドミラルティ造船所』へ戻りました。
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「クロンシュタット」ロシア海軍への引き渡しは、2021年11月25日に予定されていました。
[ラーダ級潜水艦クロンシュタットとヴェリーキエ・ルーキは2021年11月にロシア海軍へ引き渡される]

しかし、潜水艦へ搭載する機器の一部が所定性能に達していない為、建造工事は遅れている事が明らかにされました。
[ロシア海軍のラーダ級潜水艦クロンシュタットとヴェリーキエ・ルーキの建造は遅延している]

この為、「クロンシュタット」ロシア海軍への引き渡しは2022年に延期されました。
[ラーダ級潜水艦クロンシュタットとヴェリーキエ・ルーキは2022年にロシア海軍へ引き渡される]

そして2021年12月17日、ようやく「クロンシュタット」の最初の洋上試験(工場航行試験)がフィンランド湾で始まりました。
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[ロシア海軍の為の第2のラーダ級潜水艦クロンシュタットの洋上試験が始まった]

最初の工場航行試験(第1段階)は12月28日に完了し、「クロンシュタット」は一旦クロンシュタット港へ戻りました。
[ロシア海軍の為の第2のラーダ級潜水艦クロンシュタットの最初の洋上試験は完了した]
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2022年4月4日、2度目の工場航行試験(第2段階)が始まりました。
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[ロシア海軍の為の第2のラーダ級潜水艦クロンシュタットは2回目の洋上試験を開始した]
4月14日に『アドミラルティ造船所』へ戻りました。
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5月4日に出航し、5月9日に『アドミラルティ造船所』へ戻りました。
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6月2日にクロンシュタット港から出航し、6月11日に帰投しました。


7月初頭には『アドミラルティ造船所』の浮きドックへ入渠しました。
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8月8日にサンクトペテルブルクを出航し、工場航行試験の最終段階を開始しました。
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[ロシア海軍の第2のラーダ級潜水艦クロンシュタットは工場航行試験の最終段階を開始した]

その後もバルト艦隊のサポートの下で洋上試験が続けられました。
[ロシア海軍バルト艦隊は最新潜水艦ウファとクロンシュタットの洋上試験をサポートする]
[ロシア海軍の最新潜水艦ウファとクロンシュタットはバルト海で潜航試験を行なう]

9月末に一旦『アドミラルティ造船所』へ戻りました。
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10月に洋上試験が再開され、11月初頭には潜航試験が行なわれました。
[ロシア海軍の第2のラーダ級潜水艦クロンシュタットはバルト海で洋上試験を続けている]

11月末からソナーの試験を開始しました。

現在の所、「クロンシュタット」ロシア海軍への引き渡しは2022年12月末に予定されていますが、11月末の時点で未だ洋上試験が終わっていないので、2023年に延期される可能性も有ります。
[第2のラーダ級潜水艦クロンシュタットは2022年秋にロシア海軍へ就役し、北方艦隊へ配備される]

ロシア海軍の第2のラーダ級潜水艦クロンシュタットはバルト海で洋上試験を続けている

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『クラースナヤ・ヴェスナ(赤い春)』より
2022年11月5日21時33分配信
【バルト海で潜水艦「クロンシュタット」の試験が行なわれている】

ディーゼルエレクトリック潜水艦「クロンシュタット」の全てシステムとメカニズムの動作は、軍事船員及び業界の代表によりバルト海で点検されている。
西方軍管区広報サービスは11月5日にロシア国防省のインターネットポータルサイトで伝えた。

バルト艦隊戦闘艦支援船は、潜水艦の潜航を保障する。
システムとメカニズムの動作の点検に加え、一連の潜航中に潜水艦の乗組員と業界の代表は、深海での艦の制御と様々な方法での水面への浮上の行動手順を作り上げる。

ロシア海軍の為の新たな装備の試験は、バルト艦隊の海上射爆場で定期的に行なわれている事が指摘された。

「クロンシュタット」プロジェクト677「ラーダ」ディーゼルエレクトリック潜水艦である事が想い起こされる。
潜水艦は、敵の潜水艦及び艦との戦闘の為、そして海軍基地、沿岸及び海上交通線の防衛の為に意図されている。
これに加え、潜水艦は偵察と敵の交通線での哨戒活動を行なう事が出来る。

プロジェクト677潜水艦の最初の生産艦「クロンシュタット」の建造中、同プロジェクト潜水艦のトップ「サンクトペテルブルク」北方艦隊における運用経験が最大限考慮された。
艦の制御システムの技術的手段、電気推進システム、航法複合体は大幅に近代化されている。



ロシア海軍第4世代通常動力潜水艦プロジェクト677「ラーダ」の2番艦B-586「クロンシュタット」は2005年7月28日に起工されました。
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しかし、「ラーダ」級の1番艦「サンクトペテルブルク」就役前の洋上試験中に様々な問題点が発覚した為、建造工事は2009年に一旦凍結されました。

その後、「ラーダ」級は改設計され、2013年2月には2番艦3番艦の建造再開が決定されました。
[ロシア国防省はラーダ級潜水艦の建造再開を正式に決定した]

「クロンシュタット」は、2013年7月に建造契約が再締結され、工事が再開されました。
[ラーダ級潜水艦クロンシュタットは再建造される]

2番艦以降は、1番艦「サンクトペテルブルク」の運用実績を踏まえて大幅に改良されています。
[ロシア海軍の新世代通常動力潜水艦ラーダ級の2番艦以降は大幅に改良される]

「クロンシュタット」は2018年9月20日に進水しました。
[ロシア海軍の為の第2のラーダ級潜水艦クロンシュタットは進水した]


2019年7月28日にサンクトペテルブルク(ネヴァ川)で行なわれた『ロシア海軍の日』観艦式(主要海軍パレード)へ参加しました。
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その後、また『アドミラルティ造船所』へ戻りました。
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「クロンシュタット」ロシア海軍への引き渡しは、2021年11月25日に予定されていました。
[ラーダ級潜水艦クロンシュタットとヴェリーキエ・ルーキは2021年11月にロシア海軍へ引き渡される]

しかし、潜水艦へ搭載する機器の一部が所定性能に達していない為、建造工事は遅れている事が明らかにされました。
[ロシア海軍のラーダ級潜水艦クロンシュタットとヴェリーキエ・ルーキの建造は遅延している]

この為、「クロンシュタット」ロシア海軍への引き渡しは2022年に延期されました。
[ラーダ級潜水艦クロンシュタットとヴェリーキエ・ルーキは2022年にロシア海軍へ引き渡される]

そして2021年12月17日、ようやく「クロンシュタット」の最初の洋上試験(工場航行試験)がフィンランド湾で始まりました。
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[ロシア海軍の為の第2のラーダ級潜水艦クロンシュタットの洋上試験が始まった]

最初の工場航行試験(第1段階)は12月28日に完了し、「クロンシュタット」は一旦クロンシュタット港へ戻りました。
[ロシア海軍の為の第2のラーダ級潜水艦クロンシュタットの最初の洋上試験は完了した]
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2022年4月4日、2度目の工場航行試験(第2段階)が始まりました。
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[ロシア海軍の為の第2のラーダ級潜水艦クロンシュタットは2回目の洋上試験を開始した]
4月14日に『アドミラルティ造船所』へ戻りました。
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5月4日に出航し、5月9日に『アドミラルティ造船所』へ戻りました。
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6月2日にクロンシュタット港から出航し、6月11日に帰投しました。


7月初頭には『アドミラルティ造船所』の浮きドックへ入渠しました。
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8月8日にサンクトペテルブルクを出航し、工場航行試験の最終段階を開始しました。
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[ロシア海軍の第2のラーダ級潜水艦クロンシュタットは工場航行試験の最終段階を開始した]

その後もバルト艦隊のサポートの下で洋上試験が続けられました。
[ロシア海軍バルト艦隊は最新潜水艦ウファとクロンシュタットの洋上試験をサポートする]
[ロシア海軍の最新潜水艦ウファとクロンシュタットはバルト海で潜航試験を行なう]

9月末に一旦『アドミラルティ造船所』へ戻りました。
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10月に洋上試験が再開され、11月初頭には潜航試験が行なわれました。


現在の所、「クロンシュタット」ロシア海軍への引き渡しは2022年12月末に予定されています。
[第2のラーダ級潜水艦クロンシュタットは2022年秋にロシア海軍へ就役し、北方艦隊へ配備される]

ロシア海軍の第2のラーダ級潜水艦クロンシュタットは工場航行試験の最終段階を開始した

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株式会社『アドミラルティ造船所』公式サイトより
2022年8月8日配信
【株式会社『アドミラルティ造船所』は潜水艦「クロンシュタット」の工場航行試験の最終段階へ着手した】

株式会社『アドミラルティ造船所』(『統合造船業営団』へ加入)はプロジェクト677潜水艦「クロンシュタット」の工場航行試験の最終段階へ着手した。

フィンランド湾で行なわれる活動の枠組みで、専門家は電動機システム、水中音響複合体(ソナー)の効率性、機器装置及びユニットの深海での動作の点検を行なう。
試運転チームは魚雷-ロケット兵器を試験し、水中位置での機動性の要素と最大速力で操舵装置を点検する。

潜水艦株式会社『アドミラルティ造船所』の埠頭へ戻った後、当社の労働者は問題点の除去と潜水艦「クロンシュタット」の国家試験の準備へ着手する。

株式会社『アドミラルティ造船所』は、トップ艦の運用経験の結果に基づいて調整されたプロジェクトの下で潜水艦「クロンシュタット」を建造した。
艦は、艦載技術的手段の制御システム、電子推進システム、航法複合体を近代化した。

プロジェクト677潜水艦第4世代非核潜水艦に属しており、今日において、戦闘有効性、他の戦術-技術的特性の観点で最も現代的かつ先進的な国内製非核潜水艦と認められている。
株式会社『アドミラルティ造船所』は、このクラスの艦の国内唯一の建造工場である。



ロシア海軍第4世代通常動力潜水艦プロジェクト677「ラーダ」の2番艦B-586「クロンシュタット」は2005年7月28日に起工されました。
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しかし、「ラーダ」級の1番艦「サンクトペテルブルク」就役前の洋上試験中に様々な問題点が発覚した為、建造工事は2009年に一旦凍結されました。

その後、「ラーダ」級は改設計され、2013年2月には2番艦3番艦の建造再開が決定されました。
[ロシア国防省はラーダ級潜水艦の建造再開を正式に決定した]

「クロンシュタット」は、2013年7月に建造契約が再締結され、工事が再開されました。
[ラーダ級潜水艦クロンシュタットは再建造される]

2番艦以降は、1番艦「サンクトペテルブルク」の運用実績を踏まえて大幅に改良されています。
[ロシア海軍の新世代通常動力潜水艦ラーダ級の2番艦以降は大幅に改良される]

「クロンシュタット」は2018年9月20日に進水しました。
[ロシア海軍の為の第2のラーダ級潜水艦クロンシュタットは進水した]


2019年7月28日にサンクトペテルブルク(ネヴァ川)で行なわれた『ロシア海軍の日』観艦式(主要海軍パレード)へ参加しました。
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その後、また『アドミラルティ造船所』へ戻りました。
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「クロンシュタット」ロシア海軍への引き渡しは、2021年11月25日に予定されていました。
[ラーダ級潜水艦クロンシュタットとヴェリーキエ・ルーキは2021年11月にロシア海軍へ引き渡される]

しかし、潜水艦へ搭載する機器の一部が所定性能に達していない為、建造工事は遅れている事が明らかにされました。
[ロシア海軍のラーダ級潜水艦クロンシュタットとヴェリーキエ・ルーキの建造は遅延している]

この為、「クロンシュタット」ロシア海軍への引き渡しは2022年に延期されました。
[ラーダ級潜水艦クロンシュタットとヴェリーキエ・ルーキは2022年にロシア海軍へ引き渡される]

そして2021年12月17日、ようやく「クロンシュタット」の最初の洋上試験(工場航行試験)がフィンランド湾で始まりました。
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[ロシア海軍の為の第2のラーダ級潜水艦クロンシュタットの洋上試験が始まった]

最初の工場航行試験(第1段階)は12月28日に完了し、「クロンシュタット」は一旦クロンシュタット港へ戻りました。
[ロシア海軍の為の第2のラーダ級潜水艦クロンシュタットの最初の洋上試験は完了した]
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2022年4月4日、2度目の工場航行試験(第2段階)が始まりました。
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[ロシア海軍の為の第2のラーダ級潜水艦クロンシュタットは2回目の洋上試験を開始した]
4月14日に『アドミラルティ造船所』へ戻りました。
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5月4日に出航し、5月9日に『アドミラルティ造船所』へ戻りました。
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6月2日にクロンシュタット港から出航し、6月11日に帰投しました。


7月初頭には『アドミラルティ造船所』の浮きドックへ入渠しました。
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8月8日にサンクトペテルブルクを出航し、工場航行試験の最終段階を開始しました。
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工場航行試験が終われば、最終洋上試験となる国家試験が始まります。

今後、「クロンシュタット」北方艦隊ポリャールヌイ基地へ向かい、バレンツ海で最終洋上試験を行なった後にロシア海軍へ引き渡され、北方艦隊へ配備されます。
[第2のラーダ級潜水艦クロンシュタットは2022年秋にロシア海軍へ就役し、北方艦隊へ配備される]

第2のラーダ級潜水艦クロンシュタットは2022年秋にロシア海軍へ就役し、北方艦隊へ配備される

『イズベスチヤ』より
2022年7月24日20時51分配信
【極地の「ラーダ」:最新潜水艦は秋に北方艦隊へ補充される】

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静かな潜水艦「クロンシュタット」は水中戦略ロケット艦を援護する

水中の「ブラックホール」~艦隊はこの潜水艦をこのようなニックネームで呼んでいる~は、秋に北方艦隊へ補充される。
国防省は、プロジェクト677「ラーダ」潜水艦「クロンシュタット」海軍への引き渡しプランを承認した。
現在、それは試験を行なっている。
晩秋までに潜水艦ポリャールヌイへの移動を行なわなければならず、そこで北方艦隊潜水艦旅団へ加わる。
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今日において「クロンシュタット」は、このクラスで最も静粛な潜水艦であると見られている~それはミサイル「カリブル」を含め、水中及び水上の目標を撃破できる。
専門家は、北方で「クロンシュタット」戦略ロケット艦の援護も含め、一時に複数の任務を果たす事が出来ると考えている。

[北方への進路]
国防省
は、ユニークなプロジェクト677潜水艦「クロンシュタット」海軍への引き渡しプランを承認したと『イズベスチヤ』軍当局の情報筋より伝えられた。
対談者によると、現在、潜水艦は工場試験を行なっている。

晩夏~初秋には潜水艦ムルマンスク州への移動を行なわなければならない。
そこで潜水艦には、晩秋までに完了させなければならない追加の試験が待ち受けている。
それらを実行した後、「クロンシュタット」北方艦隊潜水艦旅団の一員として加わる。
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「今日において、北方艦隊の第161潜水艦旅団は、主にプロジェクト877潜水艦で構成されています」
軍事歴史家ドミトリー・ボルテンコフ『イズベスチヤ』へ話した。
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「これらの内の2隻~ウラジカフカースとカルーガは2010年代に近代化されましたが、一般的に見れば古い潜水艦であり、退役する時が来ております。
第161旅団は重要な任務を遂行します-バレンツ海での北方艦隊の主力部隊の展開の保障~水中戦略ロケット艦、水上戦闘艦。
ロシアとNATOの関係が悪化している条件下で、北方艦隊には原子力潜水艦のみならず、ディーゼル潜水艦も供給する必要が有ります」


艦隊主力の援護に加え、プロジェクト677潜水艦の任務には、北大西洋での対潜行動も含まれると専門家は付け加えた。


[長期に渡るシリーズ]
「ラーダ」
シリーズは、プロジェクト877「パルトゥース」の発展型である。
これらの潜水艦の排水量は1800トン、速力21ノット、潜航深度は300メートル以上。
未だ海軍には、2010年に竣工した677シリーズのトップ艦~「サンクトペテルブルク」のみが在る。
それは2年前に近代化が行なわれ、魚雷、ミサイル、機雷を使用し、近海及び中海ゾーンで行動し、水上や水中の目標を撃破できる。
2021年末、同艦は北方艦隊第161潜水艦旅団へ加わった。
(2022年)2月に潜水艦「サンクトペテルブルク」は、北方艦隊艦支隊と共に地中海の大規模演習へ参加した。
『イズベスチヤ』が報じたように、演習は戦闘に近い条件下で行なわれた。

潜水艦「クロンシュタット」は2005年に起工されたが、2009年にその建造は中断した。
2013年から潜水艦の建造は続けられたが、それは更新プロジェクトによるものであった。
改善された方法システムと、より強力で静粛な電気推進装置が装備された。
艦の兵器庫には、魚雷発射管を通して発射できる有翼ミサイル「カリブル」が登場した。

2月に株式会社『アドミラルティ造船所』総取締役アレクサンドル・ブザコフは、「クロンシュタット」「下請け業者の問題により、少し遅れている」と言った。

「クロンシュタット」に加えて、今年にはもう1隻のプロジェクト677潜水艦「ヴェリーキエ・ルーキ」海軍への引き渡しが計画されている。
加えて、今年6月には『アドミラルティ造船所』でもう2隻の艦~「ヴォログダ」「ヤロスラヴリ」が起工された。


プロジェクト「ラーダ」は、開発者にとって極めて困難であったとドミトリー・ボルテンコフは指摘した。

「ですが結果として、サンクトペテルブルクは第一歩まで踏み込みました。
今やプロジェクト677艦は有翼ミサイル"カリブル"を発射できます。
このように、北大西洋での主力部隊の援護と対潜行動の任務に加え、これらの潜水艦は、第3コースの任務~地上及び水上の目標の撃破を遂行できます」

専門家は要約した。

[騒音と塵なし]
ロシア北方艦隊
では、戦略水中ロケット艦の2つの師団の1つである第31師団が勤務に就いている。
そこへ加わっている艦は、定期的に戦闘当直へ入る。
以前に『イズベスチヤ』が報じたように、建造された最新の戦略用途水中巡洋艦プロジェクト955「ボレイ」/955A「ボレイ-A」がこの連合部隊へ到着する。
この決定は、演習の結果により下された。
演習中、3隻の潜水艦が同時に北極の水面へ浮上し、厚さ1.5メートルの氷層を突破した。
海軍総司令官ニコライ・エフメノフ大将が大統領へ報告したように、半径300メートルの限定エリアにおける浮上は、ロシア海軍の歴史上初めて行なわれた。
加えて、演習中に原子力潜水艦は氷の下で実地魚雷射撃を行ない、その後、魚雷の浮上地点に設備を備え、水上へ引き揚げた。

開発者によると、新しい技術的解決策により、「ラーダ」の視認性は、現在シリーズが建造されているロジェクト636.3「ワルシャワンカ」ディーゼルエレクトリック潜水艦よりも低くなっている。
非大気依存発電装置の設置後、その騒音レベルは海の背景水準を下回る。
つまり、その探知は実質的に不可能となる。

当初、「ラーダ」の為に最先端の非大気依存発電装置の開発が発表された。
これにより、潜水艦は水面へ浮上せずに長時間移動できる。
最新の「ラーダ」には、海洋工学中央設計局『ルビーン』が開発する電気化学発電機を備えたエンジンの装備が計画されており、水素はディーゼル燃料と酸素から生成される。
しかし、このエンジンの開発は未だ完了しておらず、潜水艦の建造の遅延へ繋がっている。
2019年、産業貿易省『ルビーン』は、作業を継続する為の新たな契約へ署名した。
それは2020年代中期の完了が計画されている。



ロシア海軍第4世代通常動力潜水艦プロジェクト677「ラーダ」の2番艦B-586「クロンシュタット」は2005年7月28日に起工されました。

しかし、「ラーダ」級の1番艦「サンクトペテルブルク」就役前の洋上試験中に様々な問題点が発覚した為、建造工事は2009年に一旦凍結されました。

その後、「ラーダ」級は改設計され、2013年2月には2番艦3番艦の建造再開が決定されました。
[ロシア国防省はラーダ級潜水艦の建造再開を正式に決定した]

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「クロンシュタット」は、2013年7月に建造契約が再締結され、工事が再開されました。
[ラーダ級潜水艦クロンシュタットは再建造される]

2番艦以降は、1番艦「サンクトペテルブルク」の運用実績を踏まえて大幅に改良されています。
[ロシア海軍の新世代通常動力潜水艦ラーダ級の2番艦以降は大幅に改良される]

「クロンシュタット」は2018年9月20日に進水しました。
[ロシア海軍の為の第2のラーダ級潜水艦クロンシュタットは進水した]


2019年7月28日にサンクトペテルブルク(ネヴァ川)で行なわれた『ロシア海軍の日』観艦式(主要海軍パレード)へ参加しました。
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その後、また『アドミラルティ造船所』へ戻りました。
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「クロンシュタット」ロシア海軍への引き渡しは、2021年11月25日に予定されていました。
[ラーダ級潜水艦クロンシュタットとヴェリーキエ・ルーキは2021年11月にロシア海軍へ引き渡される]

しかし、潜水艦へ搭載する機器の一部が所定性能に達していない為、建造工事は遅れている事が明らかにされました。
[ロシア海軍のラーダ級潜水艦クロンシュタットとヴェリーキエ・ルーキの建造は遅延している]

この為、「クロンシュタット」ロシア海軍への引き渡しは2022年に延期されました。
[ラーダ級潜水艦クロンシュタットとヴェリーキエ・ルーキは2022年にロシア海軍へ引き渡される]

そして2021年12月17日、ようやく「クロンシュタット」の最初の洋上試験(工場航行試験)がフィンランド湾で始まりました。
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[ロシア海軍の為の第2のラーダ級潜水艦クロンシュタットの洋上試験が始まった]

最初の工場航行試験(第1段階)は12月28日に完了し、「クロンシュタット」は一旦クロンシュタット港へ戻りました。
[ロシア海軍の為の第2のラーダ級潜水艦クロンシュタットの最初の洋上試験は完了した]
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2022年4月4日、2度目の工場航行試験(第2段階)が始まりました。
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[ロシア海軍の為の第2のラーダ級潜水艦クロンシュタットは2回目の洋上試験を開始した]
4月14日に『アドミラルティ造船所』へ戻りました。
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5月4日に出航し、5月9日に『アドミラルティ造船所』へ戻りました。
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6月2日にクロンシュタット港から出航し、6月11日に帰投しました。


今後、「クロンシュタット」北方艦隊ポリャールヌイ基地へ向かい、バレンツ海で最終洋上試験を行なった後にロシア海軍へ引き渡され、北方艦隊へ配備されます。