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ロシア海軍黒海艦隊の哨戒艦ワシーリー・ブイコフは黒海で実弾射撃演習を実施した

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『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2023年5月18日7時58分配信
【哨戒艦「ワシーリー・ブイコフ」は空中及び海上目標への射撃を実施した】

哨戒艦「ワシーリー・ブイコフ」は、単艦での海上戦闘の要素へ取り組んだ。
ロシア連邦国防省広報サービスが発表したように、戦闘訓練活動は、任務遂行の点検テストの枠組みにおいて黒海エリアで実施された。


「ワシーリー・ブイコフ」の乗組員は海上戦闘の要素へ取り組み、空中及び海上の目標、そして更に浮遊機雷への砲射撃を実施した。

軍当局は、船員は更に、様々な方法での擲弾射撃、水上及び水中の標的への水中ピストル及び自動小銃からの射撃を含む複合対破壊工作訓練を行なったと付け加えた。

「ワシーリー・ブイコフ」プロジェクト22160哨戒艦であり、2018年12月から勤務に就いている。

モジュールコルベットの排水量は1300トン、30ノットの速力を発揮する。
航続距離-6000海里、自立航行期間-60日。
標準兵装として新たな76.2mm砲塔AK-176MA高射ミサイル複合体「イグラ」、機関銃を装備する。



プロジェクト22160哨戒艦の1番艦「ワシーリー・ブイコフ」は、ロシア内陸部に位置するタタールスタン共和国『A.M.ゴーリキー記念ゼレノドリスク造船工場』で2014年2月26日に起工され、2017年7月23日に進水し、2018年12月20日にノヴォロシースク海軍基地で海軍旗初掲揚式典を開催し、ロシア海軍へ就役しました。
[新型哨戒艦ワシーリー・ブイコフはロシア海軍へ就役し、黒海艦隊へ編入された]
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就役後、ノヴォロシースク海軍基地で乗組員の慣熟訓練を行ない、2019年1月9日にはダメージコントロール訓練を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新鋭哨戒艦ワシーリー・ブイコフはダメージコントロール訓練を行なった]


その後も基地での各種訓練が行なわれました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新鋭哨戒艦ワシーリー・ブイコフは洋上訓練の準備を進めている]

2019年2月25日、「ワシーリー・ブイコフ」は海上での戦闘訓練を開始しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新鋭哨戒艦ワシーリー・ブイコフは洋上で砲撃訓練を行なった]

2019年3月7日には、砲撃訓練の他に、有翼ミサイル「カリブル」の模擬発射訓練も行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新鋭哨戒艦ワシーリー・ブイコフは黒海で戦闘訓練を行なった]

2019年3月8日にはトルコ海軍の艦との合同演習を行ないました。

[ロシア海軍とトルコ海軍は黒海東岸で合同演習を行なった]

2019年3月21日、「ワシーリー・ブイコフ」ノヴォロシースク海軍基地でダメージコントロール訓練を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新鋭哨戒艦ワシーリー・ブイコフはノヴォロシースクでダメージコントロール訓練を実施した]

2019年3月27日にはノヴォロシースク沖で実弾射撃演習を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新鋭哨戒艦ワシーリー・ブイコフはノヴォロシースク沖で射撃訓練を実施した]

2019年4月5日にセヴァストーポリへ入港しました。
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2019年5月中旬に出航し、5月21日にセヴァストーポリへ帰港しました。
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2019年6月10日、「ワシーリー・ブイコフ」セヴァストーポリを出航し、バルト海へ向かいました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新鋭哨戒艦ワシーリー・ブイコフはバルト海へ向かった]

2019年6月11日には黒海地中海を結ぶボスポラス海峡へ入りました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新鋭哨戒艦ワシーリー・ブイコフはボスポラス海峡とダーダネルス海峡を通過する]

その後、地中海へ入って同海域を西進し、2019年6月18日には北アフリカスペイン領セウタへ寄港しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新鋭哨戒艦ワシーリー・ブイコフはスペインの飛び地セウタへ寄港した]
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2019年6月20日にセウタを出航しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新鋭哨戒艦ワシーリー・ブイコフはスペインの飛び地セウタを去った]

「ワシーリー・ブイコフ」は2019年6月21日にジブラルタル海峡を通過し、大西洋へ入りました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新鋭哨戒艦ワシーリー・ブイコフはジブラルタル海峡を通過して大西洋へ入った]

2019年6月25日にはラマンシュ海峡(英仏海峡)へ入りました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新鋭哨戒艦ワシーリー・ブイコフは英仏海峡へ入った]

この時、グレートブリテン海軍最新鋭哨戒艦「フォース」「ワシーリー・ブイコフ」を追跡しました。
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その後、「ワシーリー・ブイコフ」バルト海へ入り、2019年7月初頭にクロンシュタットへ到着しました。
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2019年7月10日の「ワシーリー・ブイコフ」


2019年7月28日の『ロシア海軍の日』主要海軍パレード(クロンシュタット及びサンクトペテルブルクネヴァ川の観艦式)では、クロンシュタットの観艦式へ参加しました。
『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2019年7月28日14時37分配信
【ロシアは『海軍の日』を迎えた】


主要海軍パレードが終わった後、クロンシュタットを出航してバルト海を去り、2019年8月8日までに再びラマンシュ海峡(英仏海峡)へ入りました。
今回もグレートブリテン海軍哨戒艦「フォース」が追跡しました。
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[ロシア海軍黒海艦隊の最新鋭哨戒艦ワシーリー・ブイコフは再び英仏海峡を通過した]

2019年9月7日に最新鋭対機雷防衛艦「イワン・アントノフ」(2019年1月26日就役)と共にセヴァストーポリへ帰投しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新鋭対機雷防衛艦イワン・アントノフはセヴァストーポリへ到着した]

2019年10月15日頃にセヴァストーポリを出航し、10月14日にはボスポラス海峡へ入りました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新哨戒艦ワシーリー・ブイコフはギリシャへ向かった]

2019年10月19日にギリシャピュロス港へ到着しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新哨戒艦ワシーリー・ブイコフはギリシャのピュロスを訪れた]
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2019年10月22日にピュロス港を出航し、セヴァストーポリへ向かいました。
[ロシア海軍黒海艦隊の哨戒艦ワシーリー・ブイコフはギリシャを去った]

2019年10月24日にボスポラス海峡を北上して黒海へ入り、その後、セヴァストーポリへ帰投しました。

「ワシーリー・ブイコフ」は2019年11月初頭にセヴァストーポリを出航し、11月4日に地中海へ入りました。
[ロシア海軍黒海艦隊の哨戒艦ワシーリー・ブイコフは地中海へ入った]

2019年11月下旬にはフリゲート「アドミラル・マカロフ」及び救助曳船SB-739と共にアルジェリアを訪れ、アルジェリア海軍と合同演習を実施しました。

[ロシア海軍黒海艦隊は地中海西部でアルジェリア海軍と合同演習を行なった]

2019年12月12日、救助曳船SB-739と共にダーダネルス海峡及びボスポラス海峡を通過して黒海へ入りました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア南方軍管区(黒海艦隊)広報サービス発表
2019年12月12日16時15分配信
【黒海艦隊の哨戒艦ワシーリー・ブイコフと救助船SB-739は黒海海峡を通行する】

2019年12月14日に母港ノヴォロシースク海軍基地へ到着しました。


2020年1月上旬に黒海で行なわれた北方艦隊黒海艦隊の合同演習へ参加しました。
[ロシア大統領ウラジーミル・プーチンは黒海でロシア海軍北方艦隊及び黒海艦隊の合同演習を視察した]

「ワシーリー・ブイコフ」は、2020年7月26日の『ロシア海軍の日』主要海軍パレード(サンクトペテルブルクネヴァ川及びクロンシュタット泊地で行なわれる観艦式)へ参加する為にノヴォロシースク海軍基地を出航し、6月18日には黒海地中海を結ぶボスポラス海峡へ入りました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新哨戒艦ワシーリー・ブイコフは再びバルト海へ向かった]


7月26日の『ロシア海軍の日』には、クロンシュタット泊地の観艦式へ参加しました。

「ワシーリー・ブイコフ」は観艦式が終わった後、クロンシュタットを出航し、ノヴォロシースクへの帰路に就く筈でした。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新哨戒艦ワシーリー・ブイコフは『海軍の日』観艦式へ参加した後に黒海へ戻る]

しかし、バルト海を出て北海へ入った「ワシーリー・ブイコフ」は、そのまま南下せずに北上し、8月12日には北方艦隊白海海軍基地(セヴェロドヴィンスク)へ到着しました。
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[ロシア海軍黒海艦隊の最新哨戒艦ワシーリー・ブイコフは白海で新型兵器の試験を行なう]

「ワシーリー・ブイコフ」は、白海で兵器の試験を行ないました。
試験を行なった兵器がどのようなものかは明らかにされていませんが、おそらくは汎用戦闘モジュールコンテナでしょう。
[ロシア海軍の新世代水上艦の為の汎用戦闘モジュールコンテナの試験が始まる]

「ワシーリー・ブイコフ」(プロジェクト22160哨戒艦)は、この汎用戦闘モジュールコンテナを装備できるように設計されているので、同艦で試験が行なわれたようです。
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試験が終わった後にセヴェロドヴィンスクを出航し、バレンツ海、ノルウェー海を通過して北海へ入り、11月上旬から12月初頭までグレートブリテン島北部(スコットランド)のマレー湾(Moray Firth)付近に滞在していました。
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その後、12月12日にジブラルタル海峡を通過して地中海へ入りました。
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12月23日にボスポラス海峡を北上して黒海へ入りました。


12月28日にノヴォロシースク海軍基地へ帰投しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新哨戒艦ワシーリー・ブイコフは遠距離航海を終えて母港ノヴォロシースクへ帰投した]

その後は黒海で訓練を行なっており、2021年5月11日には対空・対水上戦闘などの演習を実施しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新哨戒艦ワシーリー・ブイコフは黒海で戦闘演習を実施した]

2021年5月半ば以降にノヴォロシースク海軍基地を出航し、5月20日にボスポラス海峡ダーダネルス海峡を通過して地中海へ入りました。

[ロシア海軍黒海艦隊の哨戒艦ワシーリー・ブイコフは地中海東部へ行く]

5ヶ月半ほど地中海に滞在した後、11月3日にボスポラス海峡を北上して黒海へ入り、セヴァストーポリへ立ち寄った後、11月10日にノヴォロシースクへ帰投しました。

『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア南方軍管区(黒海艦隊)広報サービス発表
2021年11月10日14時45分配信
【哨戒艦「ワシーリー・ブイコフ」は地中海での任務遂行後にノヴォロシースクへ到着した】

その後はノヴォロシースク海軍基地で乗組員の各種基礎訓練(錬成任務K-1)を行ない、2022年2月6日から黒海で洋上訓練(錬成任務K-2)を開始しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新哨戒艦ワシーリー・ブイコフは黒海で洋上訓練を行なう]


2023年2月24日に開始されたウクライナ特殊軍事作戦では、先ず4月25日の黒海ズミイヌイ島攻撃へ参加しました。
[ロシア海軍黒海艦隊はズミイヌイ島のウクライナ軍守備隊を攻撃し、その後守備隊は降伏した]

3月7日にはオデッサ沖でウクライナ軍に撃沈されたと報じられましたが、デマでした。
[ロシア海軍黒海艦隊の哨戒艦ワシーリー・ブイコフ撃破に関するフェイクニュース]
[オデッサ沖でウクライナ軍に「撃沈」されたロシア海軍黒海艦隊の哨戒艦ワシーリー・ブイコフはセヴァストーポリへ帰投した]

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その後も黒海で活動しており、2023年5月18日には実弾射撃演習を行ないました。


プロジェクト22160哨戒艦は、現在までに6隻が起工され、4隻が就役しています。

「ワシーリー・ブイコフ」Василий Быков(工場番号161)
2014年2月26日起工/2017年進水/2018年12月20日就役

「ドミトリー・ロガチョフ」Дмитрий Рогачёв(工場番号162)
2014年7月25日起工/2017年進水/2019年6月11日就役

「パーヴェル・デルジャーヴィン」Павел Державин(工場番号163)
2016年2月18日起工/2019年2月21日進水/2020年11月27日就役

「セルゲイ・コトフ」Сергей Котов(工場番号164)
2016年5月8日起工/2021年1月29日進水/2022年7月31日就役

「ヴィクトール・ヴェリキー」Виктор Великий(工場番号165)
2016年11月25日起工/2023年末就役予定

「ニコライ・シピャーギン」Николай Сипягин(工場番号166)
2018年1月13日起工/2024年就役予定



基本的には軽武装(76mm砲、14.5mm機銃、近接高射ミサイル「イグラ」)の22160哨戒艦ですが、対艦ミサイル高射ミサイルなどの汎用戦闘モジュールコンテナを装備して武装を強化する事も出来ます。
[ロシア海軍の新世代水上艦の為の汎用戦闘モジュールコンテナの試験が始まる]
[ロシア海軍黒海艦隊の最新哨戒艦ワシーリー・ブイコフは白海で新型兵器の試験を行なう]
[ロシア海軍黒海艦隊のワシーリー・ブイコフ型哨戒艦は新たなミサイル兵器を装備する]

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この汎用モジュール40フィート標準海上コンテナに収められますが、ミサイル発射機コンテナの他に電子戦闘システムコンテナの開発が進められています。
[ロシア海軍のワシーリー・ブイコフ型哨戒艦の為の新たなコンテナ型電子戦システムが開発される]
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ロシア海軍黒海艦隊のワシーリー・ブイコフ型哨戒艦は新たなミサイル兵器を装備する

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2022年8月17日12時49分配信
【プロジェクト22160艦は新たなミサイルで武装する】
モスクワ、8月17日-ロシア通信社ノーボスチ

プロジェクト22160哨戒艦シリーズは継続され、業界は新たなミサイル複合体「クラブ」「レスルス」での武装を提案している。
造船営団『アク・バルス』(艦の製造者)総取締役レナート・ミスタホフ『ロシア通信社ノーボスチ』へ語った。
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以前、複数のメディアは、プロジェクト22160艦はこれ以上建造される事は無いと報じた。

「艦はミサイル"クラブ"と高射複合体レスルスを設置できます。
従いまして、これらのミサイル複合体が設置されるという事は、まさしくこのプロジェクトが継続するものと私共は見ております」
ミスタホフ
は話した。

彼によると、まさしくこのような艦がその後に開発されている。
「何故ならば、非常に優れたプラットフォーム、非常に優れた航行性能、優れた喫水、優れた26ノットの巡航速力と12ノットの経済速力であるからです」

プロジェクト22160哨戒艦は、海上経済ゾーンの防護と保護、軍事行動の場合、基地海域の防衛中に艦隊の部隊と施設の安定を保障する為に意図されている
艦は最新の電波技術複合体と水中音響兵装を装備する。

7月末、新たな哨戒艦「セルゲイ・コトフ」黒海艦隊の一員として加わった。
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プロジェクト22160哨戒艦は、平時には領海警護、200海里の排他的経済水域の哨戒、海上密輸及び海賊行為の取り締まり、海難救助支援、海洋環境調査、 戦時には船舶の海上航行警護、海軍基地及び近海防衛を行なう多目的艦です。

現在建造中のプロジェクト20380コルベット及びプロジェクト20385コルベットよりも、やや小サイズの艦ですが、航続性能は20380/20385を上回っています。

設計はサンクトペテルブルク『北方計画設計局』が担当しました。

建造を担当するのは、ロシア内陸部タタールスタン共和国『ゼレノドリスク造船所』です。
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【公開株式会社「A.M.ゴーリキー記念ゼレノドリスク工場」公式サイト】

基本的には軽武装の22160哨戒艦ですが、対艦ミサイル高射ミサイルなどの汎用戦闘モジュールコンテナを装備して武装を強化する事も出来ます。
[ロシア海軍の新世代水上艦の為の汎用戦闘モジュールコンテナの試験が始まる]
[ロシア海軍黒海艦隊の最新哨戒艦ワシーリー・ブイコフは白海で新型兵器の試験を行なう]


プロジェクト22160哨戒艦は、現在までに6隻が起工され、4隻が就役しています。

「ワシーリー・ブイコフ」Василий Быков(工場番号161)
2014年2月26日起工/2017年進水/2018年12月20日就役

「ドミトリー・ロガチョフ」Дмитрий Рогачёв(工場番号162)
2014年7月25日起工/2017年進水/2019年6月11日就役

「パーヴェル・デルジャーヴィン」Павел Державин(工場番号163)
2016年2月18日起工/2019年2月21日進水/2020年11月27日就役

「セルゲイ・コトフ」Сергей Котов(工場番号164)
2016年5月8日起工/2021年1月29日進水/2022年7月31日就役

「ヴィクトール・ヴェリキー」Виктор Великий(工場番号165)
2016年11月25日起工/2022年就役予定

「ニコライ・シピャーギン」Николай Сипягин(工場番号166)
2018年1月13日起工/2023年就役予定



対空兵装は貧弱な22160哨戒艦ですが、2022年2月下旬以降のウクライナ特殊軍事作戦の戦訓に基づき、応急的に高射ミサイル複合体「トール-M2KM」のモジュールを搭載する事になりました。
[ロシア海軍黒海艦隊のワシーリー・ブイコフ型哨戒艦は高射ミサイル「トール-M2KM」モジュールを搭載する]
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ただ、これはあくまでも応急的な措置であり、22160哨戒艦を建造している造船営団『アク・バルス』(『ゼレノドリスク造船所』はその傘下企業)は、新たなミサイル複合体「クラブ」「リソルス」の設置を提案しています。

ミサイル複合体「クラブ」と言うのは、おそらくはコンテナ収納型の「クラブ-K」(巡航ミサイル「カリブル」)の事でしょう。
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高射ミサイル複合体「レスルス」(3K-96-3E)は、プロジェクト20380コルベットが装備する「リドゥート」の輸出型で9M96ミサイル(射程50km)と9M100ミサイル(射程15km)を発射します。
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おそらくは、これらのミサイル汎用戦闘モジュールコンテナとして装備するという事でしょう。

最新哨戒艦セルゲイ・コトフはロシア海軍へ就役し、黒海艦隊へ編入された

本日(2022年7月30日)、プロジェクト22160哨戒艦の4番艦「セルゲイ・コトフ」はロシア連邦海軍へ就役しました。

『タス通信』より
2022年7月30日18時8分配信
【哨戒艦「セルゲイ・コトフ」は黒海艦隊の一員として加わった】
モスクワ、7月30日/タス通信

プロジェクト22160哨戒艦「セルゲイ・コトフ」黒海艦隊の一員として加わった。
土曜日に黒海艦隊広報サービスは発表した。

「ノヴォロシースク海軍基地で、新たな哨戒艦セルゲイ・コトフの黒海艦隊の艦編制への受け入れ式典が行なわれました」
声明では、こう指摘された。

聖アンドレイ旗を掲揚する式典が始まる前、それは埠頭で清められた。

ロシア海軍の一員としての勤務を始める新たな艦の乗組員は、黒海艦隊参謀長・第1副司令官セルゲイ・ピンチュク中将、ノヴォロシースク海軍基地司令官ヴィクトール・コチェマゾフ少将、工場製造者の代表、ノヴォロシースク英雄市の政庁、ノヴォロシースク海軍基地の退役将兵、聖職者から祝福された。

艦は、黒海艦隊ノヴォロシースク海軍基地水域保護連合部隊の一員として加わった。

哨戒艦「セルゲイ・コトフ」は、プロジェクト22160艦シリーズの4隻目である。
この艦は、モジュール兵装概念を使用して設計、建造された。

以前、黒海艦隊へ同類の哨戒艦「ワシーリー・ブイコフ」「ドミトリー・ロガチョフ」「パーヴェル・デルジャーヴィン」が受け入れられ、現在、ノヴォロシースク海軍基地の一員として滞りなく任務を遂行している。



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プロジェクト22160哨戒艦は、平時には領海警護、200海里の排他的経済水域の哨戒、海上密輸及び海賊行為の取り締まり、海難救助支援、海洋環境調査、 戦時には船舶の海上航行警護、海軍基地及び近海防衛を行なう多目的艦です。

現在建造中のプロジェクト20380コルベット及びプロジェクト20385コルベットよりも、やや小サイズの艦ですが、航続性能は20380/20385を上回っています。

設計はサンクトペテルブルク「北方計画設計局」が担当しました。

建造を担当するのは、ロシア内陸部タタールスタン共和国『ゼレノドリスク造船所』です。
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【公開株式会社「A.M.ゴーリキー記念ゼレノドリスク工場」公式サイト】

基本的には軽武装の22160哨戒艦ですが、対艦ミサイル高射ミサイルなどの汎用戦闘モジュールコンテナを装備して武装を強化する事も出来ます。
[ロシア海軍の新世代水上艦の為の汎用戦闘モジュールコンテナの試験が始まる]
[ロシア海軍黒海艦隊の最新哨戒艦ワシーリー・ブイコフは白海で新型兵器の試験を行なう]


プロジェクト22160哨戒艦の4番艦「セルゲイ・コトフ」は、2016年5月8日に起工されました。
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[ロシア海軍黒海艦隊の為の第4の新型哨戒艦セルゲイ・コトフは起工された]

その後、『ゼレノドリスク造船所』と同系列でクリミア半島ケルチ市に在る造船工場『ザリフ』へ回航され、ここで建造が進められました。
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当初、「セルゲイ・コトフ」の進水は2020年9月に予定されていましたが、2021年1月29日にずれ込みました。
[ロシア海軍黒海艦隊の為の第4の新型哨戒艦セルゲイ・コトフは2020年9月に進水する]

[ロシア海軍黒海艦隊の為の第4の新型哨戒艦セルゲイ・コトフはクリミア半島で進水した]

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その後、ノヴォロシースク海軍基地へ回航され、10月29日に洋上試験を開始しました。

『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2021年10月29日8時33分配信
【最新哨戒艦「セルゲイ・コトフ」は航行試験へ出発した】

12月8日、初めて76mm砲などの艦載兵器の射撃試験を実施しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の為の第4の新型哨戒艦セルゲイ・コトフは黒海での洋上試験中に艦載兵器の射撃試験を行なった]

12月中旬にセヴァストーポリへ移動しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の為の第4の新型哨戒艦セルゲイ・コトフはセヴァストーポリへ移動した]

12月24日には初めて艦載ヘリコプターの発着試験を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊の為の第4の新型哨戒艦セルゲイ・コトフは黒海でヘリコプター発着試験を行なった]
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その後も「セルゲイ・コトフ」の洋上試験は続けられ、2022年春頃にはロシア海軍へ就役する筈でしたが、2022年2月24日に始まったウクライナ特殊軍事作戦により、正式な就役式典(聖アンドレイ旗初掲揚式典)は先送りされました。

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2022年5月初頭、「セルゲイ・コトフ」ロシア海軍への納入証書への署名が行なわれ、以後、セヴァストーポリを拠点としてウクライナ特殊軍事作戦へ参加し、アゾフ海黒海北西部で行動しました。

セヴァストーポリへ帰投する「セルゲイ・コトフ」(2022年5月11日)
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セヴァストーポリへ帰投する「セルゲイ・コトフ」(2022年5月23日)
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「セルゲイ・コトフ」は2022年7月31日の『ロシア海軍の日』ノヴォロシースク海軍基地で開催される観艦式へ参加する事になり、7月下旬に同基地へ回航されました。


これを機に、先送りされていた就役式典(聖アンドレイ旗初掲揚式典)が7月30日に開催され、「セルゲイ・コトフ」はようやくロシア海軍へ正式に就役しました。



プロジェクト22160哨戒艦は、現在までに6隻が起工され、4隻が就役しています。

「ワシーリー・ブイコフ」Василий Быков(工場番号161)
2014年2月26日起工/2017年進水/2018年12月20日就役

「ドミトリー・ロガチョフ」Дмитрий Рогачёв(工場番号162)
2014年7月25日起工/2017年進水/2019年6月11日就役

「パーヴェル・デルジャーヴィン」Павел Державин(工場番号163)
2016年2月18日起工/2019年2月21日進水/2020年11月27日就役

「セルゲイ・コトフ」Сергей Котов(工場番号164)
2016年5月8日起工/2021年1月29日進水/2022年7月30日就役

「ヴィクトール・ヴェリキー」Виктор Великий(工場番号165)
2016年11月25日起工/2022年就役予定

「ニコライ・シピャーギン」Николай Сипягин(工場番号166)
2018年1月13日起工/2023年就役予定


プロジェクト22160哨戒艦は6隻全てが黒海艦隊へ配備され、ノヴォロシースクに駐留します。
[ロシア海軍黒海艦隊のノヴォロシースク海軍基地の拡張工事は殆ど完了している]

ロシア海軍黒海艦隊のワシーリー・ブイコフ型哨戒艦は高射ミサイル「トール-M2KM」モジュールを搭載する

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『タス通信』より
2022年6月13日9時4分配信
【情報筋:黒海艦隊の哨戒艦は戦闘経験を考慮に入れた対空防衛複合体「トール-M2KM」で強化される】
モスクワ、6月13日/タス通信

黒海艦隊の軍備として在籍しているプロジェクト22160哨戒艦は、艦の対空防衛を強化する為、特殊軍事作戦の経験を考慮し、年末までに高射ミサイル複合体「トール-M2KM」で武装する。
『タス通信』は月曜日に防衛産業企業体の情報提供者より伝えられた。

「今年末までに黒海艦隊のプロジェクト22160コルベットは、特殊作戦参加の経験を考慮し、高射ミサイル複合体トール-M2KMを設置する事により、艦の対空防衛システムを強化します」
対談者は話した。

彼によると、特殊軍事作戦へ参加した黒海艦隊哨戒艦のトップ「ワシーリー・ブイコフ」は、既に実地試験が行なわれた高射ミサイル複合体「トール-M2KM」モジュールが設置されている。

黒海艦隊の残り3隻のコルベット(「ドミトリー・ロガチェフ」、「パーヴェル・デルジャーヴィン」、「セルゲイ・コトフ」)への複合体の設置の過程においては、戦闘条件での高射ミサイル複合体の運用経験が考慮される。
『タス通信』は、この件に関する公式の情報を持っていない。
艦の対空防衛システムは、8基の携帯高射ミサイル複合体「イグラ-S」或いは「ヴェルバ」と、2基の口径14.5mmの海上機関銃座「ジャロ」で構成される。
艦はヘリコプターKa-29及び無人機の為の格納庫を有する。

[コルベット「ヴィクトール・ヴェリキー」]
ゴーリキー記念ゼレノドリスク工場
で建造されているプロジェクト22160哨戒艦「ヴィクトール・ヴェリキー」は、高射ミサイル複合体「トール-M2KM」が設置され、年末までに黒海艦隊へ受け入れられる。
『タス通信』は防衛産業企業体の情報提供者より伝えられた。

「ゼレノドリスク工場で建造されているコルベット ヴィクトール・ヴェリキーは、高射ミサイル複合体トール-M2KMモジュールが設置され、2022年12月に黒海艦隊へ加入します」
対談者は話した。

彼によると、ゼレノドリスク工場で建造されている哨戒艦「ニコライ・シピャーギン」プロジェクト22160艦シリーズの最後であり「艦上配置高射ミサイル複合体の新たなヴァージョンを持ち、2023年末までに黒海艦隊へ受け入れられる機会が有ります」
『タス通信』
は、この件に関する公式の情報を持っていない。

[高射ミサイル複合体「トール-M2KM」]
「トール-M2KM」
自動短距離高射ミサイル複合体である。
それは、機動する長距離及び中距離有翼ミサイル対レーダーミサイル、あらゆる距離及び発射型の有翼ミサイル、海面からの高度5メートルを飛翔する対艦ミサイル滑空爆弾及び誘導爆弾、海抜10メートルから10000メートル、距離1000から15000メートル、8000メートルの方位トレースの無人飛行装置、航空機及びヘリコプターへの信頼できる攻撃を保障する。

2016年には水上艦での高射ミサイル複合体「トール-M2KM」の使用試験が成功裏に実施された。
モジュールはプロジェクト11356Rフリゲートのトップ「アドミラル・グリゴロヴィチ」ヘリコプター発着場に固定され、模擬ミサイルの発射を実行した。




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プロジェクト22160哨戒艦は、平時には領海警護、200海里の排他的経済水域の哨戒、海上密輸及び海賊行為の取り締まり、海難救助支援、海洋環境調査、 戦時には船舶の海上航行警護、海軍基地及び近海防衛を行なう多目的艦です。

現在建造中のプロジェクト20380コルベット及びプロジェクト20385コルベットよりも、やや小サイズの艦ですが、航続性能は20380/20385を上回っています。

設計はサンクトペテルブルク『北方計画設計局』が担当しました。

建造を担当するのは、ロシア内陸部タタールスタン共和国『ゼレノドリスク造船所』です。
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【公開株式会社「A.M.ゴーリキー記念ゼレノドリスク工場」公式サイト】

基本的には軽武装の22160哨戒艦ですが、対艦ミサイル高射ミサイルなどの汎用戦闘モジュールコンテナを装備して武装を強化する事も出来ます。
[ロシア海軍の新世代水上艦の為の汎用戦闘モジュールコンテナの試験が始まる]
[ロシア海軍黒海艦隊の最新哨戒艦ワシーリー・ブイコフは白海で新型兵器の試験を行なう]


プロジェクト22160哨戒艦は、現在までに6隻が起工され、4隻が就役しています。

「ワシーリー・ブイコフ」Василий Быков(工場番号161)
2014年2月26日起工/2017年進水/2018年12月20日就役

「ドミトリー・ロガチョフ」Дмитрий Рогачёв(工場番号162)
2014年7月25日起工/2017年進水/2019年6月11日就役

「パーヴェル・デルジャーヴィン」Павел Державин(工場番号163)
2016年2月18日起工/2019年2月21日進水/2020年11月27日就役

「セルゲイ・コトフ」Сергей Котов(工場番号164)
2016年5月8日起工/2021年1月29日進水/2022年5月上旬就役

「ヴィクトール・ヴェリキー」Виктор Великий(工場番号165)
2016年11月25日起工/2022年就役予定

「ニコライ・シピャーギン」Николай Сипягин(工場番号166)
2018年1月13日起工/2023年就役予定



対空兵装は貧弱な22160哨戒艦ですが、2022年2月下旬以降のウクライナ特殊軍事作戦の戦訓に基づき、高射ミサイル複合体「トール-M2KM」のモジュールを搭載する事になりました。

「トール-M2KM」は、2016年にフリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」で発射試験が行なわれています。
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[ロシア海軍向けに高射ミサイル複合体トール-M2の艦載型の開発が進められている]

ロシア海軍黒海艦隊の最新哨戒艦ワシーリー・ブイコフは黒海で洋上訓練を行なう

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア黒海地域情報供給部(セヴァストーポリ市)広報サービス発表
2022年2月6日15時38分配信
【黒海艦隊の哨戒艦「ワシーリー・ブイコフ」は黒海エリアで錬成任務「K-2」へ取り組んだ】

黒海艦隊ノヴォロシースク海軍基地プロジェクト22160哨戒艦「ワシーリー・ブイコフ」乗組員は、は黒海エリアで特別錬成任務「K-2」を成功裏に仕上げた。

錬成任務「K-2」は、乗組員が単艦での戦闘行動を実施する戦術を仕上げ、それを意図した通りに使用する準備を整える為の複合活動である。

実地行動を行なう為に艦は海上へ出航し、戦闘訓練射爆場への移動を行ない、仮想敵の水上及び空中の模擬目標への高射及び砲射撃を実施した。

更に船員は、対空防衛及び電波電子戦闘の艦上演習を実施し、無防備の泊地へ停泊する艦のダメージコントロールの行動手順へ取り組んだ。

以前に将兵は、艦の乗組員が意図された任務を遂行する為の認可システムの初期段階である錬成任務「K-1」に合格した。

[参照]
哨戒艦「ワシーリー・ブイコフ」
A.M.ゴーリキー記念ゼレノドリスク工場で建造され、2017年に進水し、2018年12月に黒海艦隊の一員として受け入れられた。

プロジェクト22160哨戒艦は、世界の大洋の遠く離れた海域での海上経済活動海域及び船舶航行の防護、駐留所の防衛の為に意図されている。

同プロジェクト艦は30ノットの速力を発揮でき、航行距離は6000海里である。
哨戒艦は、最も現代的な電波技術複合体及び酸い梅雨音響兵装を装備する。



プロジェクト22160哨戒艦の1番艦「ワシーリー・ブイコフ」は、ロシア内陸部に位置するタタールスタン共和国『A.M.ゴーリキー記念ゼレノドリスク造船工場』で2014年2月26日に起工され、2017年7月23日に進水し、2018年12月20日にノヴォロシースク海軍基地で海軍旗初掲揚式典を開催し、ロシア海軍へ就役しました。
[新型哨戒艦ワシーリー・ブイコフはロシア海軍へ就役し、黒海艦隊へ編入された]
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就役後、ノヴォロシースク海軍基地で乗組員の慣熟訓練を行ない、2019年1月9日にはダメージコントロール訓練を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新鋭哨戒艦ワシーリー・ブイコフはダメージコントロール訓練を行なった]


その後も基地での各種訓練が行なわれました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新鋭哨戒艦ワシーリー・ブイコフは洋上訓練の準備を進めている]

2019年2月25日、「ワシーリー・ブイコフ」は海上での戦闘訓練を開始しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新鋭哨戒艦ワシーリー・ブイコフは洋上で砲撃訓練を行なった]

2019年3月7日には、砲撃訓練の他に、有翼ミサイル「カリブル」の模擬発射訓練も行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新鋭哨戒艦ワシーリー・ブイコフは黒海で戦闘訓練を行なった]

2019年3月8日にはトルコ海軍の艦との合同演習を行ないました。

[ロシア海軍とトルコ海軍は黒海東岸で合同演習を行なった]

2019年3月21日、「ワシーリー・ブイコフ」ノヴォロシースク海軍基地でダメージコントロール訓練を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新鋭哨戒艦ワシーリー・ブイコフはノヴォロシースクでダメージコントロール訓練を実施した]

2019年3月27日にはノヴォロシースク沖で実弾射撃演習を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新鋭哨戒艦ワシーリー・ブイコフはノヴォロシースク沖で射撃訓練を実施した]

2019年4月5日にセヴァストーポリへ入港しました。
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2019年5月中旬に出航し、5月21日にセヴァストーポリへ帰港しました。
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2019年6月10日、「ワシーリー・ブイコフ」セヴァストーポリを出航し、バルト海へ向かいました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新鋭哨戒艦ワシーリー・ブイコフはバルト海へ向かった]

2019年6月11日には黒海地中海を結ぶボスポラス海峡へ入りました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新鋭哨戒艦ワシーリー・ブイコフはボスポラス海峡とダーダネルス海峡を通過する]

その後、地中海へ入って同海域を西進し、2019年6月18日には北アフリカスペイン領セウタへ寄港しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新鋭哨戒艦ワシーリー・ブイコフはスペインの飛び地セウタへ寄港した]
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2019年6月20日にセウタを出航しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新鋭哨戒艦ワシーリー・ブイコフはスペインの飛び地セウタを去った]

「ワシーリー・ブイコフ」は2019年6月21日にジブラルタル海峡を通過し、大西洋へ入りました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新鋭哨戒艦ワシーリー・ブイコフはジブラルタル海峡を通過して大西洋へ入った]

2019年6月25日にはラマンシュ海峡(英仏海峡)へ入りました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新鋭哨戒艦ワシーリー・ブイコフは英仏海峡へ入った]

この時、グレートブリテン海軍最新鋭哨戒艦「フォース」「ワシーリー・ブイコフ」を追跡しました。
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その後、「ワシーリー・ブイコフ」バルト海へ入り、2019年7月初頭にクロンシュタットへ到着しました。
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2019年7月10日の「ワシーリー・ブイコフ」


2019年7月28日の『ロシア海軍の日』主要海軍パレード(クロンシュタット及びサンクトペテルブルクネヴァ川の観艦式)では、クロンシュタットの観艦式へ参加しました。
『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2019年7月28日14時37分配信
【ロシアは『海軍の日』を迎えた】



主要海軍パレードが終わった後、クロンシュタットを出航してバルト海を去り、2019年8月8日までに再びラマンシュ海峡(英仏海峡)へ入りました。
今回もグレートブリテン海軍哨戒艦「フォース」が追跡しました。
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[ロシア海軍黒海艦隊の最新鋭哨戒艦ワシーリー・ブイコフは再び英仏海峡を通過した]

2019年9月7日に最新鋭対機雷防衛艦「イワン・アントノフ」(2019年1月26日就役)と共にセヴァストーポリへ帰投しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新鋭対機雷防衛艦イワン・アントノフはセヴァストーポリへ到着した]

2019年10月15日頃にセヴァストーポリを出航し、10月14日にはボスポラス海峡へ入りました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新哨戒艦ワシーリー・ブイコフはギリシャへ向かった]

2019年10月19日にギリシャピュロス港へ到着しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新哨戒艦ワシーリー・ブイコフはギリシャのピュロスを訪れた]
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2019年10月22日にピュロス港を出航し、セヴァストーポリへ向かいました。
[ロシア海軍黒海艦隊の哨戒艦ワシーリー・ブイコフはギリシャを去った]

2019年10月24日にボスポラス海峡を北上して黒海へ入り、その後、セヴァストーポリへ帰投しました。

「ワシーリー・ブイコフ」は2019年11月初頭にセヴァストーポリを出航し、11月4日に地中海へ入りました。
[ロシア海軍黒海艦隊の哨戒艦ワシーリー・ブイコフは地中海へ入った]

2019年11月下旬にはフリゲート「アドミラル・マカロフ」及び救助曳船SB-739と共にアルジェリアを訪れ、アルジェリア海軍と合同演習を実施しました。

[ロシア海軍黒海艦隊は地中海西部でアルジェリア海軍と合同演習を行なった]

2019年12月12日、救助曳船SB-739と共にダーダネルス海峡及びボスポラス海峡を通過して黒海へ入りました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア南方軍管区(黒海艦隊)広報サービス発表
2019年12月12日16時15分配信
【黒海艦隊の哨戒艦ワシーリー・ブイコフと救助船SB-739は黒海海峡を通行する】

2019年12月14日に母港ノヴォロシースク海軍基地へ到着しました。


2020年1月上旬に黒海で行なわれた北方艦隊黒海艦隊の合同演習へ参加しました。
[ロシア大統領ウラジーミル・プーチンは黒海でロシア海軍北方艦隊及び黒海艦隊の合同演習を視察した]

「ワシーリー・ブイコフ」は、2020年7月26日の『ロシア海軍の日』主要海軍パレード(サンクトペテルブルクネヴァ川及びクロンシュタット泊地で行なわれる観艦式)へ参加する為にノヴォロシースク海軍基地を出航し、6月18日には黒海地中海を結ぶボスポラス海峡へ入りました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新哨戒艦ワシーリー・ブイコフは再びバルト海へ向かった]


7月26日の『ロシア海軍の日』には、クロンシュタット泊地の観艦式へ参加しました。


「ワシーリー・ブイコフ」は観艦式が終わった後、クロンシュタットを出航し、ノヴォロシースクへの帰路に就く筈でした。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新哨戒艦ワシーリー・ブイコフは『海軍の日』観艦式へ参加した後に黒海へ戻る]

しかし、バルト海を出て北海へ入った「ワシーリー・ブイコフ」は、そのまま南下せずに北上し、8月12日には北方艦隊白海海軍基地(セヴェロドヴィンスク)へ到着しました。
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[ロシア海軍黒海艦隊の最新哨戒艦ワシーリー・ブイコフは白海で新型兵器の試験を行なう]

「ワシーリー・ブイコフ」は、白海で兵器の試験を行ないました。
試験を行なった兵器がどのようなものかは明らかにされていませんが、おそらくは汎用戦闘モジュールコンテナでしょう。
[ロシア海軍の新世代水上艦の為の汎用戦闘モジュールコンテナの試験が始まる]

「ワシーリー・ブイコフ」(プロジェクト22160哨戒艦)は、この汎用戦闘モジュールコンテナを装備できるように設計されているので、同艦で試験が行なわれたようです。
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試験が終わった後にセヴェロドヴィンスクを出航し、バレンツ海、ノルウェー海を通過して北海へ入り、11月上旬から12月初頭までグレートブリテン島北部(スコットランド)のマレー湾(Moray Firth)付近に滞在していました。
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その後、12月12日にジブラルタル海峡を通過して地中海へ入りました。
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12月23日にボスポラス海峡を北上して黒海へ入りました。


12月28日にノヴォロシースク海軍基地へ帰投しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新哨戒艦ワシーリー・ブイコフは遠距離航海を終えて母港ノヴォロシースクへ帰投した]

その後は黒海で訓練を行なっており、2021年5月11日には対空・対水上戦闘などの演習を実施しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新哨戒艦ワシーリー・ブイコフは黒海で戦闘演習を実施した]

2021年5月半ば以降にノヴォロシースク海軍基地を出航し、5月20日にボスポラス海峡ダーダネルス海峡を通過して地中海へ入りました。

[ロシア海軍黒海艦隊の哨戒艦ワシーリー・ブイコフは地中海東部へ行く]

5ヶ月半ほど地中海に滞在した後、11月3日にボスポラス海峡を北上して黒海へ入り、セヴァストーポリへ立ち寄った後、11月10日にノヴォロシースクへ帰投しました。

『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア南方軍管区(黒海艦隊)広報サービス発表
2021年11月10日14時45分配信
【哨戒艦「ワシーリー・ブイコフ」は地中海での任務遂行後にノヴォロシースクへ到着した】

その後はノヴォロシースク海軍基地で乗組員の各種基礎訓練(錬成任務K-1)を行ない、2022年2月6日から黒海で洋上訓練(錬成任務K-2)を開始しました。

ロシア海軍黒海艦隊の為の第4の新型哨戒艦セルゲイ・コトフは黒海でヘリコプター発着試験を行なった

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア南方軍管区(黒海艦隊)広報サービス発表
2021年12月24日9時0分配信
【黒海艦隊の最新哨戒艦「セルゲイ・コトフ」は国家試験中に初めて艦上ヘリコプターを受け入れた】

黒海艦隊の為に建造された最新哨戒艦「セルゲイ・コトフ」の乗組員は、艦隊海上航空隊艦上捜索救助ヘリコプターKa-27PSの初めての受け入れへ取り組んだ。

ヘリコプターの艦上への受け入れの練習でヘリコプター乗員は、ヘリコプターの飛行を保障する艦の全ての航空システムと艦内班の整然とした動作の点検を行なった。
艦上航空機の配置の為、同プロジェクト哨戒艦には、ヘリコプター発着場、格納庫、そして更に航空機用燃料の備蓄を保管する為の容器が提供されている。

艦への着艦は、海上航空隊の要員の最も困難な種類の訓練である。
艦の乗組員と飛行要員との間の連携への取り組みは、船員及び飛行士の専門訓練要素で重要なものの1つである。

以前、国家試験中に乗組員は工場試運転チームと合同で砲装置AK-176大口径艦載機関銃、対破壊工作擲弾複合体PD-65からの射撃を成功裏に実施した。

国家試験は今年末までの完了が計画されており、その後、ロシア連邦海軍総司令官の命令書への署名後、哨戒艦「セルゲイ・コトフ」黒海艦隊ノヴォロシースク海軍基地の一員として加わる。

[参照]
哨戒艦「セルゲイ・コトフ」
は、ロシアで4隻目のプロジェクト22160シリーズ艦である。
哨戒艦のトップ「ワシーリー・ブイコフ」と、それに続く「ドミトリー・ロガチョフ」「パーヴェル・デルジャーヴィン」は、現在、黒海艦隊の一員として成功裏に任務を遂行している。

同プロジェクト艦は、海上兵器モジュールコンテナを現実化している。
艦は、ロシア連邦の海上経済ゾーンの防護と保護の為に意図されている。



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プロジェクト22160哨戒艦は、平時には領海警護、200海里の排他的経済水域の哨戒、海上密輸及び海賊行為の取り締まり、海難救助支援、海洋環境調査、 戦時には船舶の海上航行警護、海軍基地及び近海防衛を行なう多目的艦です。

現在建造中のプロジェクト20380コルベット及びプロジェクト20385コルベットよりも、やや小サイズの艦ですが、航続性能は20380/20385を上回っています。

設計はサンクトペテルブルク「北方計画設計局」が担当しました。
公開株式会社『北方計画設計局』公式サイトより
【哨戒艦プロジェクト22160】

建造を担当するのは、ロシア内陸部タタールスタン共和国『ゼレノドリスク造船所』です。
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【公開株式会社「A.M.ゴーリキー記念ゼレノドリスク工場」公式サイト】

基本的には軽武装の22160哨戒艦ですが、対艦ミサイル高射ミサイルなどの汎用戦闘モジュールコンテナを装備して武装を強化する事も出来ます。
[ロシア海軍の新世代水上艦の為の汎用戦闘モジュールコンテナの試験が始まる]
[ロシア海軍黒海艦隊の最新哨戒艦ワシーリー・ブイコフは白海で新型兵器の試験を行なう]


プロジェクト22160哨戒艦の4番艦「セルゲイ・コトフ」は、2016年5月8日に起工されました。
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[ロシア海軍黒海艦隊の為の第4の新型哨戒艦セルゲイ・コトフは起工された]

その後、『ゼレノドリスク造船所』と同系列でクリミア半島ケルチ市に在る造船工場『ザリフ』へ回航され、ここで建造が進められました。
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当初、「セルゲイ・コトフ」の進水は2020年9月に予定されていましたが、2021年1月29日にずれ込みました。
[ロシア海軍黒海艦隊の為の第4の新型哨戒艦セルゲイ・コトフは2020年9月に進水する]

[ロシア海軍黒海艦隊の為の第4の新型哨戒艦セルゲイ・コトフはクリミア半島で進水した]

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その後、ノヴォロシースク海軍基地へ回航され、10月29日に洋上試験を開始しました。

『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2021年10月29日8時33分配信
【最新哨戒艦「セルゲイ・コトフ」は航行試験へ出発した】

12月8日、初めて76mm砲などの艦載兵器の射撃試験を実施しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の為の第4の新型哨戒艦セルゲイ・コトフは黒海での洋上試験中に艦載兵器の射撃試験を行なった]

12月中旬にセヴァストーポリへ移動しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の為の第4の新型哨戒艦セルゲイ・コトフはセヴァストーポリへ移動した]

12月24日には初めて艦載ヘリコプターの発着試験を行ないました。

現在の所、「セルゲイ・コトフ」ロシア海軍への引き渡しは、2021年12月末に予定されています。


プロジェクト22160哨戒艦は、現在までに6隻が起工され、3隻が就役しています。

「ワシーリー・ブイコフ」Василий Быков(工場番号161)
2014年2月26日起工/2017年進水/2018年12月20日就役

「ドミトリー・ロガチョフ」Дмитрий Рогачёв(工場番号162)
2014年7月25日起工/2017年進水/2019年6月11日就役

「パーヴェル・デルジャーヴィン」Павел Державин(工場番号163)
2016年2月18日起工/2019年2月21日進水/2020年11月27日就役

「セルゲイ・コトフ」Сергей Котов(工場番号164)
2016年5月8日起工/2021年1月29日進水/2021年12月末就役予定

「ヴィクトール・ヴェリキー」Виктор Великий(工場番号165)
2016年11月25日起工/2022年就役予定

「ニコライ・シピャーギン」Николай Сипягин(工場番号166)
2018年1月13日起工/2023年就役予定


プロジェクト22160哨戒艦は6隻全てが黒海艦隊へ配備され、ノヴォロシースクに駐留します。
[ロシア海軍黒海艦隊のノヴォロシースク海軍基地の拡張工事は殆ど完了している]

ロシア海軍黒海艦隊の為の第4の新型哨戒艦セルゲイ・コトフはセヴァストーポリへ移動した

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア南方軍管区(黒海艦隊)広報サービス発表
2021年12月15日10時45分配信
【最新哨戒艦「セルゲイ・コトフ」はノヴォロシースクからセヴァストーポリへの海上移動を行なった】

黒海艦隊の為に建造された最新のプロジェクト22160哨戒艦「セルゲイ・コトフ」乗組員は、ノヴォロシースクからセヴァストーポリへの海上移動を行なった。

200海里以上の距離を移動する現実の海上条件での4回目の艦の海上への特殊目的の出航中、乗組員は動力装置と航法機器の信頼性と機能の試験を行ない、更に速度を失った際の制御性と安定性を点検した。

以前、工場航行試験の枠組みで哨戒艦「セルゲイ・コトフ」乗組員は、砲装置AK-176と他の艦の兵器からのテスト射撃を実施し、更に船体の磁力を低減する為の第1次電磁処理を受けた。

航行試験の後、造船業者と乗組員は合同で艦載システム、装置、メカニズムの検査を行ない、国家試験の次の段階を続け、その後、哨戒艦「セルゲイ・コトフ」は恒久駐留所ノヴォロシースク黒海艦隊の一員として加わる。

[参照]
哨戒艦「セルゲイ・コトフ」
は、ロシアで4隻目のプロジェクト22160シリーズ艦である。
哨戒艦のトップ「ワシーリー・ブイコフ」と、それに続く「ドミトリー・ロガチョフ」「パーヴェル・デルジャーヴィン」は、現在、黒海艦隊の一員として成功裏に任務を遂行している。



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プロジェクト22160哨戒艦は、平時には領海警護、200海里の排他的経済水域の哨戒、海上密輸及び海賊行為の取り締まり、海難救助支援、海洋環境調査、 戦時には船舶の海上航行警護、海軍基地及び近海防衛を行なう多目的艦です。

現在建造中のプロジェクト20380コルベット及びプロジェクト20385コルベットよりも、やや小サイズの艦ですが、航続性能は20380/20385を上回っています。

設計はサンクトペテルブルク「北方計画設計局」が担当しました。
公開株式会社『北方計画設計局』公式サイトより
【哨戒艦プロジェクト22160】

建造を担当するのは、ロシア内陸部タタールスタン共和国『ゼレノドリスク造船所』です。
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【公開株式会社「A.M.ゴーリキー記念ゼレノドリスク工場」公式サイト】

基本的には軽武装の22160哨戒艦ですが、対艦ミサイル高射ミサイルなどの汎用戦闘モジュールコンテナを装備して武装を強化する事も出来ます。
[ロシア海軍の新世代水上艦の為の汎用戦闘モジュールコンテナの試験が始まる]
[ロシア海軍黒海艦隊の最新哨戒艦ワシーリー・ブイコフは白海で新型兵器の試験を行なう]


プロジェクト22160哨戒艦の4番艦「セルゲイ・コトフ」は、2016年5月8日に起工されました。
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[ロシア海軍黒海艦隊の為の第4の新型哨戒艦セルゲイ・コトフは起工された]

その後、『ゼレノドリスク造船所』と同系列でクリミア半島ケルチ市に在る造船工場『ザリフ』へ回航され、ここで建造が進められました。
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当初、「セルゲイ・コトフ」の進水は2020年9月に予定されていましたが、2021年1月29日にずれ込みました。
[ロシア海軍黒海艦隊の為の第4の新型哨戒艦セルゲイ・コトフは2020年9月に進水する]

[ロシア海軍黒海艦隊の為の第4の新型哨戒艦セルゲイ・コトフはクリミア半島で進水した]

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その後、ノヴォロシースク海軍基地へ回航され、10月29日に洋上試験を開始しました。

『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2021年10月29日8時33分配信
【最新哨戒艦「セルゲイ・コトフ」は航行試験へ出発した】

12月8日、初めて76mm砲などの艦載兵器の射撃試験を実施しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の為の第4の新型哨戒艦セルゲイ・コトフは黒海での洋上試験中に艦載兵器の射撃試験を行なった]

その後、セヴァストーポリへ移動しました。

現在の所、「セルゲイ・コトフ」ロシア海軍への引き渡しは、2021年12月末に予定されています。


プロジェクト22160哨戒艦は、現在までに6隻が起工され、3隻が就役しています。

「ワシーリー・ブイコフ」Василий Быков(工場番号161)
2014年2月26日起工/2017年進水/2018年12月20日就役

「ドミトリー・ロガチョフ」Дмитрий Рогачёв(工場番号162)
2014年7月25日起工/2017年進水/2019年6月11日就役

「パーヴェル・デルジャーヴィン」Павел Державин(工場番号163)
2016年2月18日起工/2019年2月21日進水/2020年11月27日就役

「セルゲイ・コトフ」Сергей Котов(工場番号164)
2016年5月8日起工/2021年1月29日進水/2021年12月末就役予定

「ヴィクトール・ヴェリキー」Виктор Великий(工場番号165)
2016年11月25日起工/2022年就役予定

「ニコライ・シピャーギン」Николай Сипягин(工場番号166)
2018年1月13日起工/2023年就役予定


プロジェクト22160哨戒艦は6隻全てが黒海艦隊へ配備され、ノヴォロシースクに駐留します。
[ロシア海軍黒海艦隊の新ノヴォロシースク基地は60隻以上の艦船を収容できる]

ロシア海軍黒海艦隊の為の第4の新型哨戒艦セルゲイ・コトフは黒海での洋上試験中に艦載兵器の射撃試験を行なった

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『タス通信』より
2021年12月8日20時50分配信
【黒海艦隊の為に建造された哨戒艦は初めての海上射撃を実施した】
セヴァストーポリ、12月8日/タス通信

黒海艦隊の新たな哨戒艦「セルゲイ・コトフ」乗組員は、黒海エリアで初めての砲射撃を実施した。
水曜日の黒海艦隊広報サービスの声明では、こう述べられた。

「特定目的の為の艦の海上への出航中、乗組員は砲装置AK-176、大口径艦載機関砲と対工作員用擲弾複合体DP-65からの射撃を成功裏に実施しました。
以前の試験中に艦の乗組員は工場の試運転チームと合同で特別な操作、機器の整備、艦上システム、装置、メカニズムの実際の使用に習熟しました」

艦隊は伝えた。

艦の工場試験は、黒海ノヴォロシースク海軍基地の軍港で行なわれている事が明らかにされた。

公開株式会社『北方計画設計局』(サンクトペテルブルク市)により設計されたプロジェクト22160艦は、海上経済圏の防護及び保護、更には護送及び対海賊活動の任務を果たし、捜索救助機能を遂行する為に意図されている。
兵装として76mm砲装置高射ミサイル複合体を持つ。
更に、ヘリコプターKa-27PSの駐留能力が提供される。

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哨戒艦「セルゲイ・コトフ」は、傑出したソヴィエト軍事船員大祖国戦争へ参加したソヴィエト連邦英雄(1944年)セルゲイ・ニコラエヴィチ・コトフ少将に敬意を表して命名され、同プロジェクト艦の4隻目及び3隻目の生産艦として2016年5月8日に起工された。
これは『A.M.ゴーリキー記念ゼレノドリスク工場』ケルチの造船所が合同で建造した。
黒海艦隊ノヴォロシースク海軍基地には、既に3隻のプロジェクト22160艦:「ワシーリー・ブイコフ」「ドミトリー・ロガチョフ」「パーヴェル・デルジャーヴィン」が有る。



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プロジェクト22160哨戒艦は、平時には領海警護、200海里の排他的経済水域の哨戒、海上密輸及び海賊行為の取り締まり、海難救助支援、海洋環境調査、 戦時には船舶の海上航行警護、海軍基地及び近海防衛を行なう多目的艦です。

現在建造中のプロジェクト20380コルベット及びプロジェクト20385コルベットよりも、やや小サイズの艦ですが、航続性能は20380/20385を上回っています。

設計はサンクトペテルブルク「北方計画設計局」が担当しました。
公開株式会社『北方計画設計局』公式サイトより
【哨戒艦プロジェクト22160】

建造を担当するのは、ロシア内陸部タタールスタン共和国『ゼレノドリスク造船所』です。
19-0222a.jpg
【公開株式会社「A.M.ゴーリキー記念ゼレノドリスク工場」公式サイト】

基本的には軽武装の22160哨戒艦ですが、対艦ミサイル高射ミサイルなどの汎用戦闘モジュールコンテナを装備して武装を強化する事も出来ます。
[ロシア海軍の新世代水上艦の為の汎用戦闘モジュールコンテナの試験が始まる]
[ロシア海軍黒海艦隊の最新哨戒艦ワシーリー・ブイコフは白海で新型兵器の試験を行なう]


プロジェクト22160哨戒艦の4番艦「セルゲイ・コトフ」は、2016年5月8日に起工されました。
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[ロシア海軍黒海艦隊の為の第4の新型哨戒艦セルゲイ・コトフは起工された]

その後、『ゼレノドリスク造船所』と同系列でクリミア半島ケルチ市に在る造船工場『ザリフ』へ回航され、ここで建造が進められました。
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当初、「セルゲイ・コトフ」の進水は2020年9月に予定されていましたが、2021年1月29日にずれ込みました。
[ロシア海軍黒海艦隊の為の第4の新型哨戒艦セルゲイ・コトフは2020年9月に進水する]

[ロシア海軍黒海艦隊の為の第4の新型哨戒艦セルゲイ・コトフはクリミア半島で進水した]

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その後、ノヴォロシースク海軍基地へ回航され、10月29日に洋上試験を開始しました。

『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2021年10月29日8時33分配信
【最新哨戒艦「セルゲイ・コトフ」は航行試験へ出発した】

12月8日、初めて76mm砲などの艦載兵器の射撃試験を実施しました。

現在の所、「セルゲイ・コトフ」ロシア海軍への引き渡しは、2021年12月末に予定されています。


プロジェクト22160哨戒艦は、現在までに6隻が起工され、3隻が就役しています。

「ワシーリー・ブイコフ」Василий Быков(工場番号161)
2014年2月26日起工/2017年進水/2018年12月20日就役

「ドミトリー・ロガチョフ」Дмитрий Рогачёв(工場番号162)
2014年7月25日起工/2017年進水/2019年6月11日就役

「パーヴェル・デルジャーヴィン」Павел Державин(工場番号163)
2016年2月18日起工/2019年2月21日進水/2020年11月27日就役

「セルゲイ・コトフ」Сергей Котов(工場番号164)
2016年5月8日起工/2021年1月29日進水/2021年12月末就役予定

「ヴィクトール・ヴェリキー」Виктор Великий(工場番号165)
2016年11月25日起工/2022年就役予定

「ニコライ・シピャーギン」Николай Сипягин(工場番号166)
2018年1月13日起工/2023年就役予定


プロジェクト22160哨戒艦は6隻全てが黒海艦隊へ配備され、ノヴォロシースクに駐留します。
[ロシア海軍黒海艦隊の新ノヴォロシースク基地は60隻以上の艦船を収容できる]

ロシア海軍黒海艦隊の最新哨戒艦ドミトリー・ロガチョフは黒海で海上戦闘訓練を実施した

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア南方軍管区(黒海艦隊)広報サービス発表
2021年8月13日13時0分配信
【哨戒艦「ドミトリー・ロガチョフ」乗組員は黒海で複合演習を実施した】

黒海艦隊哨戒艦「ドミトリー・ロガチョフ」乗組員は、黒海で対空防衛及び海上戦闘の複合演習を実施した。

最初の段階で哨戒艦の対空防衛班は、対空防衛複合体を使用して仮想敵艦からのミサイル攻撃を撃退した。

第2段階で船員は、水上目標への砲射撃を実施し、単艦での海上戦闘戦術へ取り組んだ。
仮想敵部隊の役として、標的盾船、更には浮遊機雷模型が関わった。

更に演習中、哨戒艦の乗組員は擲弾射撃を行ない、無防備の泊地へ艦が停泊する際に水中破壊工作グループを撃滅する行動に磨きをかけた。

演習は、艦隊の戦闘訓練計画に沿って黒海の海上射爆場で行なわれた。



プロジェクト22160哨戒艦の2番艦「ドミトリー・ロガチョフ」は、タタールスタン共和国ゼレノドリスク造船所で2014年7月25日に起工され、2017年に進水し、2019年6月11日に就役しました。

[新型哨戒艦ドミトリー・ロガチョフはロシア海軍へ就役し、黒海艦隊へ編入された]

就役後は暫く黒海内で行動していましたが、2020年1月25日にボスポラス海峡、ダーダネルス海峡を通過して地中海へ入りました。


2020年2月6日には地中海東部機雷源を突破する演習を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊は地中海東部で機雷源突破演習を行なった]

2020年6月24日にボスポラス海峡を北上し、その後、母港ノヴォロシースクへ帰投しました。
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2020年11月下旬に黒海東部で行なわれたエジプト海軍との合同演習『友情の橋-2020』へ参加しました。

[ロシア海軍とエジプト海軍の合同演習『友情の橋-2020』は完了した]

2021年1月15日にボスポラス海峡を南下し、地中海へ向かいました。

[ロシア海軍黒海艦隊の哨戒艦ドミトリー・ロガチョフは地中海東部へ向かった]


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その後、プロジェクト11356Rフリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」(2016年3月11日就役)及びプロジェクト22870救助曳船SB-739(2017年3月7日就役)と合流してスエズ運河を通過し、紅海、アデン湾、アラビア海を抜け、2月11日にパキスタンカラチ港へ到着しました。

[パキスタン沖で実施される国際海軍演習『AMAN-2021』へ参加するロシア海軍黒海艦隊の艦船はカラチ港へ到着した]

2月12日、カラチ港多国籍海軍演習『AMAN-2021』の開会式が開催されました。

[ロシア海軍黒海艦隊が参加するパキスタン主催の多国籍海軍演習『AMAN-2021』が始まった]

2月15日、ロシア海軍を含め、演習へ参加する艦船はカラチ港から出航しました。
[ロシア海軍黒海艦隊が参加するパキスタン主催の多国籍海軍演習『AMAN-2021』の海上フェーズが始まった]

パキスタン沖(アラビア海)での洋上演習は2月16日に終了しました。

[ロシア海軍黒海艦隊が参加するパキスタン主催の多国籍海軍演習『AMAN-2021』は終了した]

演習終了後、3月初頭に地中海へ入りました。

3月28日には地中海東部で対空防衛演習を実施しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の哨戒艦ドミトリー・ロガチョフは地中海東部で対空防衛演習を実施した]

4月3日に地中海からダーダネルス海峡へ入り、その後、ボスポラス海峡を通過して黒海へ入りました。
[ロシア海軍黒海艦隊の哨戒艦ドミトリー・ロガチョフは地中海を去った]
その後、黒海東岸の母港ノヴォロシースクへ帰投しました。

2021年8月9日、同型艦「パーヴェル・デルジャーヴィン」(2020年11月27日就役)と共に母港ノヴォロシースク海軍基地から出航し、砲撃訓練などを実施しました。
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[ロシア海軍黒海艦隊の最新哨戒艦ドミトリー・ロガチョフとパーヴェル・デルジャーヴィンは黒海東部で砲撃訓練を実施した]

8月13日には単艦で各種海上戦闘訓練を実施しました。

ロシア海軍黒海艦隊の最新哨戒艦ドミトリー・ロガチョフとパーヴェル・デルジャーヴィンは黒海東部で砲撃訓練を実施した

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア南方軍管区(黒海艦隊)広報サービス発表
2021年8月9日14時0分配信
【黒海艦隊の哨戒艦「ドミトリー・ロガチョフ」と「パーヴェル・デルジャーヴィン」は砲射撃を実施した】

黒海艦隊の海上戦闘訓練射爆場で、ノヴォロシースク海軍基地哨戒艦「ドミトリー・ロガチョフ」「パーヴェル・デルジャーヴィン」は砲射撃を実施した。
艦の乗組員は、全ての水上目標と空中目標を成功裏に撃破した。
これに加え、彼らは更に近接防衛線でパッシブ電波電子妨害を設置した。

演習の第1段階で哨戒艦「ドミトリー・ロガチョフ」「パーヴェル・デルジャーヴィン」の乗組員は、低空飛行小型目標の探知及び破壊へ取り組んだ。
空中敵の役割で黒海艦隊の軍備として在る無人飛行装置が関わった。
艦の対空防衛班は国籍不明の目標を探知し、対空防衛手段は使用準備へ入った。
物体の特定後、それは仮想破壊された。

更にもう1つの演習エピソードは、ヘリコプター着艦の為の甲板のヘリコプター発着場の準備であった。
この活動中、消火班は、緊急事態が発生した場合のヘリコプター受け入れ行動の手順へ取り組んだ。

演習が完了すると乗組員はノヴォロシースク海軍基地の駐留所へ戻り、黒海艦隊の艦船行動計画に沿って行なわれる活動へと着手した。
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プロジェクト22160哨戒艦の2番艦「ドミトリー・ロガチョフ」は、タタールスタン共和国ゼレノドリスク造船所で2014年7月25日に起工され、2017年に進水し、2019年6月11日に就役しました。

[新型哨戒艦ドミトリー・ロガチョフはロシア海軍へ就役し、黒海艦隊へ編入された]

就役後は暫く黒海内で行動していましたが、2020年1月25日にボスポラス海峡、ダーダネルス海峡を通過して地中海へ入りました。


2020年2月6日には地中海東部機雷源を突破する演習を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊は地中海東部で機雷源突破演習を行なった]

2020年6月24日にボスポラス海峡を北上し、その後、母港ノヴォロシースクへ帰投しました。
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2020年11月下旬に黒海東部で行なわれたエジプト海軍との合同演習『友情の橋-2020』へ参加しました。

[ロシア海軍とエジプト海軍の合同演習『友情の橋-2020』は完了した]

2021年1月15日にボスポラス海峡を南下し、地中海へ向かいました。

[ロシア海軍黒海艦隊の哨戒艦ドミトリー・ロガチョフは地中海東部へ向かった]


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その後、プロジェクト11356Rフリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」(2016年3月11日就役)及びプロジェクト22870救助曳船SB-739(2017年3月7日就役)と合流してスエズ運河を通過し、紅海、アデン湾、アラビア海を抜け、2月11日にパキスタンカラチ港へ到着しました。

[パキスタン沖で実施される国際海軍演習『AMAN-2021』へ参加するロシア海軍黒海艦隊の艦船はカラチ港へ到着した]

2月12日、カラチ港多国籍海軍演習『AMAN-2021』の開会式が開催されました。

[ロシア海軍黒海艦隊が参加するパキスタン主催の多国籍海軍演習『AMAN-2021』が始まった]

2月15日、ロシア海軍を含め、演習へ参加する艦船はカラチ港から出航しました。
[ロシア海軍黒海艦隊が参加するパキスタン主催の多国籍海軍演習『AMAN-2021』の海上フェーズが始まった]

パキスタン沖(アラビア海)での洋上演習は2月16日に終了しました。

[ロシア海軍黒海艦隊が参加するパキスタン主催の多国籍海軍演習『AMAN-2021』は終了した]

演習終了後、3月初頭に地中海へ入りました。

3月28日には地中海東部で対空防衛演習を実施しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の哨戒艦ドミトリー・ロガチョフは地中海東部で対空防衛演習を実施した]

4月3日に地中海からダーダネルス海峡へ入り、その後、ボスポラス海峡を通過して黒海へ入りました。
[ロシア海軍黒海艦隊の哨戒艦ドミトリー・ロガチョフは地中海を去った]
その後、黒海東岸の母港ノヴォロシースクへ帰投しました。


プロジェクト22160哨戒艦の3番艦「パーヴェル・デルジャーヴィン」は、2016年2月18日に起工され、2019年2月21日に進水、2020年11月27日にロシア海軍への正式な就役式典(聖アンドレイ旗初掲揚式典)がノヴォロシースクで開催されました。

[新型哨戒艦パーヴェル・デルジャーヴィンはロシア海軍へ就役し、黒海艦隊へ編入された]
「パーヴェル・デルジャーヴィン」は、ノヴォロシースク海軍基地第184水域保護旅団第181小型対潜艦大隊へ編入されました。

就役後、「パーヴェル・デルジャーヴィン」は乗組員の慣熟訓練を開始し、基地内での基礎訓練を終えた後、2020年12月下旬には海上での訓練へ移行しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新鋭哨戒艦パーヴェル・デルジャーヴィンは乗組員の慣熟訓練を行なった]

2021年1月12日には機雷敷設演習を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新鋭哨戒艦パーヴェル・デルジャーヴィンは黒海で機雷敷設演習を行なった]

2月2日には対空防衛演習を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新鋭哨戒艦パーヴェル・デルジャーヴィンは黒海で対空防衛演習を行なった]

2月26日には地対艦ミサイル「バル」と合同演習を行ないました。
演習の筋書きは、「パーヴェル・デルジャーヴィン」が敵水上艦を探知し、そのデータを地対艦ミサイル部隊へ転送し、ミサイルを発射して敵艦を破壊するというものでした。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新鋭哨戒艦パーヴェル・デルジャーヴィンは地対艦ミサイル部隊と合同演習を行なった]


3月15日には超音速地対艦ミサイル「バスチオン」(「オーニクス」の地上型)と合同演習を行ないました。

[ロシア海軍黒海艦隊の最新鋭哨戒艦パーヴェル・デルジャーヴィンは超音速地対艦ミサイル部隊と合同演習を行なった]

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2021年6月28日にセヴァストーポリを出航し、6月30日には黒海艦載ヘリコプターKa-27の発着訓練を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新鋭哨戒艦パーヴェル・デルジャーヴィンは黒海でヘリコプターの発着艦訓練を実施した]


2021年8月9日、2隻の哨戒艦は母港ノヴォロシースク海軍基地から出航し、砲撃訓練などを実施しました。
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