fc2ブログ

ロシア海軍の新世代対機雷防衛艦ドミトリー・ルイソフはサンクトペテルブルクで起工された

23-0619i.jpg
23-0619j.jpg
『ロシア通信社ノーボスチ』より
2023年6月19日12時14分配信
【サンクトペテルブルクで対機雷防衛艦「ドミトリー・ルイソフ」が起工された】
サンクトペテルブルク、6月19日-ロシア通信社ノーボスチ

ロシア海軍の為のプロジェクト12700対機雷防衛艦「ドミトリー・ルイソフ」は、月曜日に『中部ネヴァ川造船工場』(SNSZ、『統合造船業営団』へ加入)で起工された。
『ロシア通信社ノーボスチ』特派員は伝えた。
23-0619k.jpg
23-0619l.jpg
「ドミトリー・ルイソフ」は、『中部ネヴァ川造船工場』で起工されたプロジェクト12700ラインの11隻目の艦となる。
これは真空注入方式により形成された一体型ガラス繊維強化プラスチック製の世界最大の船体を有するユニークな掃海艦である。
このような船体の利点は、金属製に比べて強度がより高い事に在る。
一体型ガラス繊維強化プラスチック製船体の就役期間は、磁性鋼鉄船体よりも長くなり、その船体重量は遥かに小さくなる。
新世代対機雷防衛艦は、将来的にはロシア海軍の掃海艦隊の基礎を形成し、任務遂行の効率は大幅に向上する。

「このプロジェクトの掃海艦は、その高い戦闘安定性、信頼性を示し、全ての特性は確認されております。
この名は、大祖国戦争中、英雄として戦死した北方艦隊の掃海艇の伝説的な艇長に敬意を表して命名しました」
ロシア連邦海軍総司令官ニコライ・エフメノフ大将
は艦の起工式典で話した。
23-0619h.jpg
彼は、対機雷防衛艦を艦隊は非常に必要としている事を指摘した。

「『中部ネヴァ川造船工場』は高品質の艦を納入しており、最も重要なのは、予定時期よりも早い事すらある事です。
私が思いますに、この艦は高品質で2025年に艦隊へ引き渡され、北方艦隊で長い間勤務するでしょうし、その事を確信しております」
エフメノフ
は話した。

プロジェクト12700艦は、中央海洋設計局『アルマーズ』により設計された。
それは掃海艦にとって安全な距離で海軍基地海域に在る機雷を捜索、破壊する為に意図されている。

艦の排水量は約890トン、全長-約62メートル、幅-10メートル、満載排水量時の速力-約16ノット、乗組員-44名。
プロジェクト12700掃海艦は新世代機雷掃海戦力に属し、水上や海底で海洋機雷へ対処する為に意図されている。
それは様々な種類の掃海具、そして更に遠隔操作の自動水中無人機を装備する。
艦は最新の機雷捜索・探知手段を装備し、高い機動性と航行能力を持っている。



17-0611e.jpg
サンクトペテルブルク『中部ネヴァ川造船工場』で建造されているロシア海軍新世代掃海艦プロジェクト12700「アレクサンドリト」は、船体が一体成型のガラス繊維強化プラスチックで造られており、世界最大級の非金属船体艦です。
15-0424d.jpg
12700b.jpg
従来のソ連/ロシア海軍掃海艦は、外洋で活動する海洋掃海艦と、自軍基地周辺海域で活動する基地掃海艦に分けられていましたが、プロジェクト12700は、基地掃海艦海洋掃海艦を統合するものとなり、「対機雷防衛艦」とも呼ばれています。
(当初は基地掃海艦に分類されていたが、2016年に海洋掃海艦となった)

プロジェクト12700の1番艦「アレクサンドル・オブホフ」は、2011年9月22日に起工され、2014年6月27日に進水し、2016年12月9日に就役し、バルト艦隊へ配備されました。
[ロシア海軍バルト艦隊の対機雷防衛艦アレクサンドル・オブホフはバルト海で掃海演習を実施した]


2番艦「ゲオルギー・クルバトフ」は、2015年4月24日に起工されましたが、2016年6月7日夜に火災が発生し、同艦の進水と就役は延期される事になりました。
[ロシア海軍の為に建造中の新型掃海艦ゲオルギー・クルバトフで火災が発生した]


「ゲオルギー・クルバトフ」の船体の修復中、同艦よりも後に起工された艦が先に就役、進水しました。

3番艦「イワン・アントノフ」は2017年1月25日に起工され、2018年4月25日に進水し、2019年1月26日に就役し、黒海艦隊へ配備されました。
(就役順では2番艦)
[ロシア海軍黒海艦隊の最新鋭対機雷防衛艦イワン・アントノフはセヴァストーポリへ到着した]

4番艦「ウラジーミル・イェメリヤノフ」は2017年4月20日に起工され、2019年5月30日に進水、2019年12月28日に就役し、黒海艦隊へ編入されました。
(就役順では3番艦)
就役後もバルト海に留まって各種試験に従事し、2021年9月6日に黒海艦隊基地セヴァストーポリへ到着しました。
2022年1月下旬から地中海で行動しています。
[ロシア海軍黒海艦隊の対機雷防衛艦ウラジーミル・イェメリヤノフと海洋曳船セルゲイ・バルクは地中海東部へ向かった]

5番艦「ヤーコフ・バリャーエフ」は2017年12月26日に起工され、2020年1月29日に進水、2020年12月26日に就役し、太平洋艦隊へ配備されました。
(就役順では4番艦)
[ロシア海軍太平洋艦隊の対機雷防衛艦ヤーコフ・バリャーエフはオホーツク海で掃海演習を実施した]

本来の2番艦である「ゲオルギー・クルバトフ」は2020年9月30日にようやく進水し、2021年8月20日に就役し、黒海艦隊へ配備されました。
(就役順では5番艦)
[ロシア海軍黒海艦隊の新世代対機雷防衛艦ゲオルギー・クルバトフはセヴァストーポリへ到着した]

6番艦「ピョートル・イリイチョーフ」は2018年7月25日に起工され、2021年4月28日に進水、2022年11月16日に就役し、太平洋艦隊へ配備されました。
[新世代非金属複合材料対機雷防衛艦ピョートル・イリイチョーフはロシア海軍へ就役し、太平洋艦隊へ編入された]

7番艦アナトーリー・シレモフは、2019年7月12日に起工され、2021年11月26日に進水、2022年12月29日に就役し、太平洋艦隊へ配備されました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の最新鋭対機雷防衛艦アナトーリー・シレモフはピョートル大帝湾で掃海演習を実施した]

8番艦「レフ・チェルナヴィン」は2020年7月24日に起工され、2023年4月14日に進水しました。
[ロシア海軍の新世代非金属複合材料対機雷防衛艦レフ・チェルナヴィンはサンクトペテルブルクで進水した]
ロシア海軍への引き渡しは2023年末に予定されています。

9番艦「アファナシー・イワンニコフ」は2021年10月9日に起工されました。
[ロシア海軍の新世代非金属複合材料対機雷防衛艦アファナシー・イワンニコフ起工(2021年9月9日)]

10番艦「ポリャールヌイ」は2022年6月12日に起工されました。

そして11番艦「ドミトリー・ルイソフ」は2023年6月19日に起工されました。
[ロシア海軍の新世代対機雷防衛艦ドミトリー・ルイソフは2023年6月19日に起工される]


現在の所、プロジェクト12700対機雷防衛艦は、計12隻の建造が承認されています。
[ロシア海軍の為の新世代掃海艦アレクサンドリト級は12隻が建造される]
最終的には、30隻以上の建造が計画されています。
スポンサーサイト



ロシア海軍の新世代対機雷防衛艦ドミトリー・ルイソフは2023年6月19日に起工される

23-0616a.jpg
『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2023年6月15日13時50分配信
【サンクトペテルブルクで11隻目の「アレクサンドリト」型掃海艦が起工される】

6月19日・月曜日、対機雷防衛艦「ドミトリー・ルイソフ」が『中部ネヴァ川造船工場』で起工される。
同社広報サービスが説明しているように、これはロシア海軍の為の11隻目のプロジェクト12700 (コード名「アレクサンドリト」)掃海艦である。


プロジェクト12700「アレクサンドリト」は、中央海洋設計局『アルマーズ』により開発された。
このタイプの艦は、主として海軍基地海域での機雷の捜索及び破壊の為に意図されている。
それは、水中音響ステーション(ソナー)、遠隔操作の自動水中無人機を艦上へ配置する。
同時に「アレクサンドリト」は、従来の掃海兵装も使用できる。

複合材料製のプロジェクト12700掃海艦の長所は、機雷捜索の際、より大きな生存性を提供する鋼鉄船体と比べてより高い強度の船体であると考えられている。
一体型ガラス繊維強化プラスチック船体の就役期間は、磁性鋼鉄船体よりも長くなり、その船体重量は遥かに小さくなる。

艦の排水量は890トン、全長-61メートル、幅-10メートル、速力-16.5ノット、乗組員-40名以上。
艦は様々なサイドスラスターの効果的な複合体の使用による高い操縦性を有する。



17-0611e.jpg
サンクトペテルブルク『中部ネヴァ川造船工場』で建造されているロシア海軍新世代掃海艦プロジェクト12700「アレクサンドリト」は、船体が一体成型のガラス繊維強化プラスチックで造られており、世界最大級の非金属船体艦です。
15-0424d.jpg
12700b.jpg
従来のソ連/ロシア海軍掃海艦は、外洋で活動する海洋掃海艦と、自軍基地周辺海域で活動する基地掃海艦に分けられていましたが、プロジェクト12700は、基地掃海艦海洋掃海艦を統合するものとなり、「対機雷防衛艦」とも呼ばれています。
(当初は基地掃海艦に分類されていたが、2016年に海洋掃海艦となった)

プロジェクト12700の1番艦「アレクサンドル・オブホフ」は、2011年9月22日に起工され、2014年6月27日に進水し、2016年12月9日に就役し、バルト艦隊へ配備されました。
[ロシア海軍バルト艦隊の対機雷防衛艦アレクサンドル・オブホフはバルト海で掃海演習を実施した]


2番艦「ゲオルギー・クルバトフ」は、2015年4月24日に起工されましたが、2016年6月7日夜に火災が発生し、同艦の進水と就役は延期される事になりました。
[ロシア海軍の為に建造中の新型掃海艦ゲオルギー・クルバトフで火災が発生した]


「ゲオルギー・クルバトフ」の船体の修復中、同艦よりも後に起工された艦が先に就役、進水しました。

3番艦「イワン・アントノフ」は2017年1月25日に起工され、2018年4月25日に進水し、2019年1月26日に就役し、黒海艦隊へ配備されました。
(就役順では2番艦)
[ロシア海軍黒海艦隊の最新鋭対機雷防衛艦イワン・アントノフはセヴァストーポリへ到着した]

4番艦「ウラジーミル・イェメリヤノフ」は2017年4月20日に起工され、2019年5月30日に進水、2019年12月28日に就役し、黒海艦隊へ編入されました。
(就役順では3番艦)
就役後もバルト海に留まって各種試験に従事し、2021年9月6日に黒海艦隊基地セヴァストーポリへ到着しました。
2022年1月下旬から地中海で行動しています。
[ロシア海軍黒海艦隊の対機雷防衛艦ウラジーミル・イェメリヤノフと海洋曳船セルゲイ・バルクは地中海東部へ向かった]

5番艦「ヤーコフ・バリャーエフ」は2017年12月26日に起工され、2020年1月29日に進水、2020年12月26日に就役し、太平洋艦隊へ配備されました。
(就役順では4番艦)
[ロシア海軍太平洋艦隊の対機雷防衛艦ヤーコフ・バリャーエフはオホーツク海で掃海演習を実施した]

本来の2番艦である「ゲオルギー・クルバトフ」は2020年9月30日にようやく進水し、2021年8月20日に就役し、黒海艦隊へ配備されました。
(就役順では5番艦)
[ロシア海軍黒海艦隊の新世代対機雷防衛艦ゲオルギー・クルバトフはセヴァストーポリへ到着した]

6番艦「ピョートル・イリイチョーフ」は2018年7月25日に起工され、2021年4月28日に進水、2022年11月16日に就役し、太平洋艦隊へ配備されました。
[新世代非金属複合材料対機雷防衛艦ピョートル・イリイチョーフはロシア海軍へ就役し、太平洋艦隊へ編入された]

7番艦アナトーリー・シレモフは、2019年7月12日に起工され、2021年11月26日に進水、2022年12月29日に就役し、太平洋艦隊へ配備されました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の最新鋭対機雷防衛艦アナトーリー・シレモフはピョートル大帝湾で掃海演習を実施した]

8番艦「レフ・チェルナヴィン」は2020年7月24日に起工され、2023年4月14日に進水しました。
[ロシア海軍の新世代非金属複合材料対機雷防衛艦レフ・チェルナヴィンはサンクトペテルブルクで進水した]
ロシア海軍への引き渡しは2023年末に予定されています。

9番艦「アファナシー・イワンニコフ」は2021年10月9日に起工されました。
[ロシア海軍の新世代非金属複合材料対機雷防衛艦アファナシー・イワンニコフ起工(2021年9月9日)]

10番艦「ポリャールヌイ」は2022年6月12日に起工されました。

そして11番艦となる「ドミトリー・ルイソフ」は2023年6月19日に起工されます。


現在の所、プロジェクト12700対機雷防衛艦は、計12隻の建造が承認されています。
[ロシア海軍の為の新世代掃海艦アレクサンドリト級は12隻が建造される]
最終的には、30隻以上の建造が計画されています。

ロシア海軍太平洋艦隊の対機雷防衛艦ヤーコフ・バリャーエフはオホーツク海で掃海演習を実施した

21-0312d.jpg
『KORABEL.RU』より
2023年6月14日9時57分配信
【掃海艦「ヤーコフ・バリャーエフ」は機雷除去の為の無人艇の使用へ取り組んだ】

『中部ネヴァ川造船工場』(『統合造船業営団』へ加入)がプロジェクト12700「アレクサンドリト」の下で建造した最新の海洋掃海艦「ヤーコフ・バリャーエフ」は、演習の枠組みで仮想敵の機雷の監視-偵察任務へ取り組んだ。

掃海艦の要員は、オホーツク海で行動する太平洋艦隊戦術艦グループの為の航路先導中、最初に自動機雷捜索・探知複合体「ディエズ」水中音響ステーション(ソナー)「リヴァディヤ」を使用し、その後、無人艇「スカンダ」を進水させた。

遠隔操作艇の助力により探知された浮遊機雷を特定し、その後、掃海艦の要員は砲複合体AK-306によりそれを破壊した。
『統合造船業営団』のテレグラムチャンネルはロシア連邦国防省の発表を引用して伝えた。

プロジェクト12700「アレクサンドリト」艦設計局『アルマーズ』(『統合造船業営団』へ加入)により開発され、最新の海洋機雷への対処の為に意図されており、海域の水上や海底でそれ(機雷)を探知できる。



ロシア海軍新世代掃海艦プロジェクト12700「アレクサンドリト」は、船体が一体成型のガラス繊維強化プラスチックで造られており、世界最大級の非金属船体艦です。
15-0424d.jpg
12700b.jpg
従来のソ連/ロシア海軍掃海艦は、外洋で活動する海洋掃海艦と、自軍基地周辺海域で活動する基地掃海艦に分けられていましたが、プロジェクト12700は、基地掃海艦海洋掃海艦を統合するものとなり、「対機雷防衛艦」とも呼ばれています。
(当初は基地掃海艦に分類されていたが、2016年に海洋掃海艦となった)


17-0611e.jpg
プロジェクト12700対機雷防衛艦の5番艦「ヤーコフ・バリャーエフ」は、サンクトペテルブルク『中部ネヴァ川造船工場』で2017年12月26日に起工されました。
[ロシア海軍の為の新型掃海艦ヤーコフ・バリャーエフはサンクトペテルブルクで起工された]

艦名の元になったヤーコフ・イラリオノヴィチ・バリャーエフ(1924年6月9日-1945年8月14日)は、1945年8月のソヴィエト-日本戦争に参加した海軍歩兵隊員であり、8月14日に朝鮮北部清津の戦闘で戦死し、21歳の短い生涯を閉じました。
死後、ソヴィエト連邦英雄称号を授与されました。
19-1230c.jpg

「ヤーコフ・バリャーエフ」は2019年12月18日に屋内造船台から出渠しました。


「ヤーコフ・バリャーエフ」の乗組員団は、2019年12月末までにカムチャツカ半島に駐留する太平洋艦隊北東軍集団第114水域防護艦旅団で編成されました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の新世代非金属複合材料対機雷防衛艦ヤーコフ・バリャーエフの乗組員が編成された]

2020年1月29日、「ヤーコフ・バリャーエフ」は進水しました。
22-0809d.jpg
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の新世代非金属複合材料対機雷防衛艦ヤーコフ・バリャーエフはサンクトペテルブルクで進水した]

サンクトペテルブルクロシア海軍統合訓練センターでの「ヤーコフ・バリャーエフ」の乗組員の訓練は2020年3月下旬に完了し、その後、バルト艦隊へ配備された1番艦「アレクサンドル・オブホフ」で洋上の実地訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の新世代非金属複合材料対機雷防衛艦ヤーコフ・バリャーエフ乗組員はサンクトペテルブルクでの訓練を完了した]

そして2020年7月31日、「ヤーコフ・バリャーエフ」『中部ネヴァ川造船工場』の艤装岸壁を離れ、太平洋艦隊基地へ向かいました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の新世代非金属複合材料対機雷防衛艦ヤーコフ・バリャーエフは極東へ向かった]

その後、「ヤーコフ・バリャーエフ」北極海へ入りました。
20-0906d.jpg
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の新世代非金属複合材料対機雷防衛艦ヤーコフ・バリャーエフはラプテフ海へ入った]
20-0920d.jpg

10月3日にはカムチャツカ半島(ペトロパヴロフスク・カムチャツキー)へ到着しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の新世代非金属複合材料対機雷防衛艦ヤーコフ・バリャーエフは北極海経由でカムチャツカ半島へ到着した]

10月22日にウラジオストク金角湾へ到着しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の新世代非金属複合材料対機雷防衛艦ヤーコフ・バリャーエフは北極海経由でウラジオストクへ到着した]
20-1022b.jpg

「ヤーコフ・バリャーエフ」は11月初頭までに係留試験を完了しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の新世代非金属複合材料対機雷防衛艦ヤーコフ・バリャーエフは洋上試験の準備を進めている]

11月13日、日本海で洋上試験(工場航行試験と国家試験)を行なう為に初めて出航しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の新世代非金属複合材料対機雷防衛艦ヤーコフ・バリャーエフは日本海で洋上試験を開始した]

その後、一旦ウラジオストクへ戻り、12月7日に最終洋上試験を行なう為に出航しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の新世代非金属複合材料対機雷防衛艦ヤーコフ・バリャーエフは日本海で最終洋上試験を開始した]

12月16日には30mmガトリング機関砲AK-630による対空・対水上射撃と、機雷掃討の試験を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の新世代非金属複合材料対機雷防衛艦ヤーコフ・バリャーエフは日本海で射撃試験を行なった]

「ヤーコフ・バリャーエフ」の洋上試験は12月23日までに完了しました。
[新世代非金属複合材料対機雷防衛艦ヤーコフ・バリャーエフの洋上試験は完了し、2020年12月26日にロシア海軍へ就役する]

2020年12月26日、ウラジオストク金角湾「ヤーコフ・バリャーエフ」への聖アンドレイ旗初掲揚式典が開催され、正式にロシア海軍へ就役しました。
20-1227a.jpg
20-1227c.jpg
[新世代非金属複合材料対機雷防衛艦ヤーコフ・バリャーエフはロシア海軍へ就役し、太平洋艦隊に編入された]

その後、乗組員の慣熟訓練を行ない、2021年3月には、今後就役する同型艦「ピョートル・イリイチョーフ」乗組員の訓練も併せて行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の新世代非金属複合材料対機雷防衛艦ピョートル・イリイチョーフ乗組員は同型艦ヤーコフ・バリャーエフで訓練を行なう]

2021年4月初頭には太平洋艦隊の最新コルベット2隻と共に砲撃訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の新世代非金属複合材料対機雷防衛艦ヤーコフ・バリャーエフと最新コルベット"ソヴェルシェーンヌイ"、"グロームキー"は日本海で砲撃訓練を行なった]

その後、ウラジオストクを出航してペトロパヴロフスク・カムチャツキーへ向かい、2021年5月21日に同地へ到着しました。

[ロシア海軍太平洋艦隊の新世代非金属複合材料対機雷防衛艦ヤーコフ・バリャーエフはカムチャツカ半島へ到着した]
「ヤーコフ・バリャーエフ」は、ペトロパヴロフスク・カムチャツキーに駐留する第114水域防護艦旅団第117水域防護艦大隊へ配属されました。

その後はカムチャツカ方面で行動しています。

2021年7月25日の『ロシア海軍の日』にはペトロパヴロフスク・カムチャツキーの観艦式へ参加しました。


2022年5月中旬には、カムチャツカに駐留する小型ロケット艦「イネイ」、「スメルチ」、対潜哨戒機Il-38Nと共に演習を行ないました。
『PortNews』より
2022年5月17日8時27分配信
【掃海艦「ヤーコフ・バリャーエフ」は太平洋艦隊のロケット艦グループを掃海先導した】

2022年7月31日の『ロシア海軍の日』にはペトロパヴロフスク・カムチャツキーの観艦式へ参加しました。


2022年8月19日から21日までペトロパヴロフスク・カムチャツキーで開催される国際軍事技術フォーラム『アルミヤ-2022』に「出展」されました。
(『アルミヤ-2022』メイン会場のクビンカ『愛国者公園』では8月15日から21日まで開催)
[ロシア海軍太平洋艦隊の新世代非金属複合材料対機雷防衛艦ヤーコフ・バリャーエフは国際軍事技術フォーラム『アルミヤ-2022』で展示される]

2022年11月下旬のロシア北東軍集団(カムチャツカ方面の海軍部隊)の演習へ参加しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の対機雷防衛艦ヤーコフ・バリャーエフはカムチャツカ沖で掃海演習を実施した]

2023年12月中旬にカムチャツカ沖で掃海演習を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の対機雷防衛艦ヤーコフ・バリャーエフはカムチャツカ沖で無人艇を使用する掃海演習を実施した]

2023年3月15日にもカムチャツカ沖で掃海演習を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の対機雷防衛艦ヤーコフ・バリャーエフはペトロパヴロフスク・カムチャツキー沖で掃海演習を実施した]


2023年6月5日から20日まで日本海オホーツク海で実施されている太平洋艦隊の大規模演習へ参加し、6月14日にオホーツク海で掃海訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊は2023年6月5日~20日まで日本海とオホーツク海で大規模演習を実施する]
[ロシア海軍太平洋艦隊は日本海とオホーツク海で実弾射撃演習を行なっている]
[ロシア海軍太平洋艦隊のコルベット「グレミャーシチー」、「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」はオホーツク海で海上戦闘訓練を実施した]

ロシア海軍の新世代非金属複合材料対機雷防衛艦レフ・チェルナヴィンはサンクトペテルブルクで進水した


『タス通信』より
2023年4月14日19時16分配信
【サンクトペテルブルクで対機雷防衛艦「レフ・チェルナヴィン」は進水した】
サンクトペテルブルク、4月14日/タス通信

プロジェクト12700「アレクサンドリト」対機雷防衛艦「レフ・チェルナヴィン」は、サンクトペテルブルク『中部ネヴァ川造船工場』(『統合造船業営団』へ加入)で進水した。
『タス通信』特派員は報告した。

艦は2020年7月24日に起工され、これは『中部ネヴァ川造船工場』で建造されるプロジェクト12700「アレクサンドリト」機雷掃海艦としては8隻目となる。
それは、長年に渡り北方艦隊潜水艦潜水艦部隊を指揮したレフ・ダヴイドヴィチ・チェルナヴィン少将に敬意を表して命名された。
少将の未亡人ガリーナ・チェルナヴィナは、掃海艦の舷側でシャンパンボトルを割る権利を与えられた。

進水後に「レフ・チェルナヴィン」工場の埠頭へ付き、そこで完成の為の作業が続けられる。
近い内に係留試験の第1段階の準備が始まる事を『中部ネヴァ川造船工場』は指摘した。

プロジェクト12700掃海艦は新世代機雷掃海戦力に属している。
それは沿岸海域、近海ゾーンで機雷を捜索、掃海、破壊する為に意図されている。
機雷と戦う為、艦は様々な種類の掃海具、そして更に遠隔操作の自動水中無人機を装備する。

同プロジェクト掃海艦は、真空注入方式により形成された一体ガラス繊維強化プラスチック製の世界最大の船体を有する。
その重量は金属製船体に比べて遥かに小さく、強度は著しく増加している。
複合材料から造られた艦は腐食を恐れる事は無く、運用基準を遵守した勤務期間は無制限である。
プロジェクト12700は、ロシア連邦海軍の為に中央海洋設計局『アルマーズ』(『統合造船業営団』へ加入)が開発した。

[レフ・チェルナヴィンについて]
23-0414f.jpg
レフ・チェルナヴィン
(1928年~2016年)は海軍少将であり、地中海ソヴィエト潜水艦戦隊の最初の司令官である。
1958年以降は北方艦隊潜水艦で勤務し、1968年には地中海の艦隊の第4潜水艦戦隊司令官に任命されrた。
1969年には、彼の指揮下の旅団は初めて地中海で8ヶ月間の戦闘勤務に就いた。
約20年に渡りチェルナヴィン中央海軍博物館支部である巡洋艦「オーロラ」の館長であり、同時に艦へ駐留する退役軍人評議会~海軍予備学校の卒業生~を率いた。

[工場について]
『中部ネヴァ川造船工場』
は、ロシアの複合材料造船の指導者であり、4種類の材料:複合材料、鋼鉄、低磁性鋼、アルミニウム-マグネシウム合金による艦船の建造を習得した国内唯一の企業である。
100年以上に渡る作業で工場は600隻以上の艦船を建造し、その内の200隻以上は、様々なプロジェクトの海洋掃海艦及び泊地掃海艦である。



17-0611e.jpg
サンクトペテルブルク『中部ネヴァ川造船工場』で建造されているロシア海軍新世代掃海艦プロジェクト12700「アレクサンドリト」は、船体が一体成型のガラス繊維強化プラスチックで造られており、世界最大級の非金属船体艦です。
15-0424d.jpg
12700b.jpg
従来のソ連/ロシア海軍掃海艦は、外洋で活動する海洋掃海艦と、自軍基地周辺海域で活動する基地掃海艦に分けられていましたが、プロジェクト12700は、基地掃海艦海洋掃海艦を統合するものとなり、「対機雷防衛艦」とも呼ばれています。
(当初は基地掃海艦に分類されていたが、2016年に海洋掃海艦となった)


プロジェクト12700の8番艦「レフ・チェルナヴィン」は2020年7月24日に起工されました。
20-0724m.jpg
20-0724n.jpg
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の新世代非金属複合材料対機雷防衛艦レフ・チェルナヴィンはサンクトペテルブルクで起工された]

12700-660-0413.jpg
2023年4月14日に進水しました。
23-0414g.jpg
23-0414h.jpg
[ロシア海軍の新世代非金属複合材料対機雷防衛艦レフ・チェルナヴィンは2023年4月14日に進水する]

「レフ・チェルナヴィン」ロシア海軍への引き渡しは2023年末に予定されています。

当初は太平洋艦隊への配備が予定されていましたが、その後、バルト艦隊に変更されたようです。
[ロシア海軍の新世代非金属複合材料対機雷防衛艦レフ・チェルナヴィンは2023年4月に進水し、バルト艦隊へ配備される]


プロジェクト12700対機雷防衛艦は現在までに10隻が起工され、7隻が就役しています。

アレクサンドル・オブホフАлександр Обухов(工場番号521)
2011年9月22日起工/2014年6月27日進水/2016年12月9日就役
バルト艦隊へ配備(507)

ゲオルギー・クルバトフГеоргий Курбатов(工場番号522)
2015年4月24日起工/2020年9月30日進水/2021年8月20日就役
黒海艦隊へ配備(464)

イワン・アントノフИван Антонов(工場番号523)
2017年1月25日起工/2018年4月25日進水/2019年1月26日就役
黒海艦隊へ配備(460)

ウラジーミル・イェメリヤノフВладимир Емельянов(工場番号524)
2017年4月20日起工/2019年5月30日進水/2019年12月28日就役
黒海艦隊へ配備(466)

ヤーコフ・バリャーエフЯков Баляев(工場番号525)
2017年12月26日起工/2020年1月29日進水/2020年12月26日就役
太平洋艦隊へ配備(616)

ピョートル・イリイチョーフПётр Ильичев(工場番号526)
2018年7月25日起工/2021年4月28日進水/2022年11月16日就役
太平洋艦隊へ配備(543)

アナトーリー・シレモフАнатолий Шлемов(工場番号527)
2019年7月12日起工/2021年11月26日進水/2022年12月29日就役
太平洋艦隊へ配備(651)

レフ・チェルナヴィンЛев Чернавин(工場番号528)
2020年7月24日起工/2023年4月14日進水/2023年就役予定
太平洋艦隊へ配備予定

アファナシー・イワンニコフАфанасий Иванников(工場番号529)
2021年9月9日起工/2023年就役予定
北方艦隊へ配備予定

ポリャールヌイПолярный(工場番号530)
2022年6月12日起工/2024年就役予定
北方艦隊へ配備予定


現在の所、プロジェクト12700対機雷防衛艦は、計12隻の建造が承認されています。
[ロシア海軍の為の新世代掃海艦アレクサンドリト級は12隻が建造される]

ロシア海軍太平洋艦隊の最新鋭対機雷防衛艦アナトーリー・シレモフはピョートル大帝湾で掃海演習を実施した

22-1130e.jpeg
『インテルファクス軍事ニュース出張所』より
2023年4月10日8時16分配信
【太平洋艦隊の海洋掃海艦は沿海地方で「敵の」海洋機雷から戦闘艦の為の航路を切り開いた】
ウラジオストク、4月10日、インテルファクス-極東

太平洋艦隊の新たな海洋掃海艦「アナトーリー・シレモフ」は、沿海地方ピョートル大帝湾海域で最初の複合演習を実施し、仮想敵の海洋機雷から戦闘艦の為の航路を切り開いた。
太平洋艦隊広報サービスは発表した。

「演習中、掃海艦の要員は、掃海艦の後ろの太平洋艦隊の戦闘艦を先導し、機雷危険海域を通行する行動へ取り組みました。
海域を突破した後、乗組員は進路を反転し、最新の対機雷防衛艦の兵装である砲装置AK-306で仮想敵の海洋機雷を破壊しました」

声明では、こう述べられた。

その後、「アナトーリー・シレモフ」の乗組員は、自動複合体「ディエズ」水中音響ステーション「リバディア」を使用し、仮想敵機雷の監視捜索を実施した。

演習の最終段階で、乗組員は、海底機雷を破壊する為に自動水中装置を使用した。
この装置はペイロードを機雷へ投射し、それらを活性化させる。
このようにして全ての模擬機雷が発見され、破壊された。



ロシア海軍新世代掃海艦プロジェクト12700「アレクサンドリト」は、船体が一体成型の繊維強化プラスチックで造られており、世界最大級の非金属船体艦です。
15-0424d.jpg
12700b.jpg
従来のソ連/ロシア海軍掃海艦は、外洋で活動する海洋掃海艦と、自軍基地周辺海域で活動する基地掃海艦に分けられていましたが、プロジェクト12700は、基地掃海艦海洋掃海艦を統合するものとなり、「対機雷防衛艦」とも呼ばれています。
(当初は基地掃海艦に分類されていたが、2016年に海洋掃海艦となった)


プロジェクト12700の7番艦「アナトーリー・シレモフ」は、サンクトペテルブルク『中部ネヴァ川造船工場』で2019年7月12日に起工されました。
20-1103b.jpg
[ロシア海軍の為の第7のプロジェクト12700掃海艦アナトーリー・シレモフが起工された]

2020年11月初頭までにガラス繊維強化プラスチックの船体の形成はほぼ完了し、11月2日には型枠からの抜き取りが終わりました。

[ロシア海軍の為の第7のプロジェクト12700対機雷防衛艦アナトーリー・シレモフの船体が形成された]

2021年11月26日に進水しました。

[ロシア海軍の新世代非金属複合材料対機雷防衛艦アナトーリー・シレモフはサンクトペテルブルクで進水した]

その後は造船所の岸壁で艤装工事が進められました。
22-1019a.jpg

2022年7月末にロシア内陸水路経由で白海への移動を開始しました。
22-1112a.jpg

7月31日にはアルハンゲリスク港へ寄港しました。
22-0809g.jpg

22-1019d.jpg
「アナトーリー・シレモフ」(651)は同型艦「ピョートル・イリイチョーフ」(543)と共に北極海(北方海上航路)を横断し、9月10日にチュクチ自治管区ぺヴェクへ寄港しました。
(「ピョートル・イリイチョーフ」は一足遅れて10月7日に寄港)
22-1122d.jpg
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の新世代非金属複合材料対機雷防衛艦ピョートル・イリイチョーフとアナトーリー・シレモフは北極海経由でカムチャツカ半島へ向かっている]

その後、「アナトーリー・シレモフ」は2022年11月3日にウラジオストクへ到着しました。

2022年11月12日、「アナトーリー・シレモフ」ピョートル大帝湾へ出航し、洋上試験(工場航行試験)を開始しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の新世代非金属複合材料対機雷防衛艦アナトーリー・シレモフはピョートル大帝湾で洋上試験を開始した]
[ロシア海軍太平洋艦隊向けの新世代非金属複合材料対機雷防衛艦アナトーリー・シレモフはピョートル大帝湾で洋上試験を続けている]

洋上試験は12月中旬頃に完了しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊向けの新世代非金属複合材料対機雷防衛艦アナトーリー・シレモフはピョートル大帝湾で搭載機器の試験を実施した]

651-1229a.jpg
651-1229b.jpg
651-1229c.jpg
2022年12月29日、ウラジオストク「アナトーリー・シレモフ」聖アンドレイ旗(ロシア海軍旗)初掲揚式典が開催され、正式にロシア海軍へ就役しました。
[戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦ゲネラリーシムス・スヴォーロフ、小型ロケット艦グラード、対機雷防衛艦アナトーリー・シレモフはロシア連海軍へ就役した]

就役後はウラジオストクで乗組員の慣熟訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の最新鋭対機雷防衛艦アナトーリー・シレモフはダメージコントロール訓練を実施した]

2023年4月10日にはピョートル大帝湾で掃海演習を行ないました。


プロジェクト12700対機雷防衛艦は現在までに10隻が起工され、7隻が就役しています。

アレクサンドル・オブホフАлександр Обухов(工場番号521)
2011年9月22日起工/2014年6月27日進水/2016年12月9日就役
バルト艦隊へ配備(507)

ゲオルギー・クルバトフГеоргий Курбатов(工場番号522)
2015年4月24日起工/2020年9月30日進水/2021年8月20日就役
黒海艦隊へ配備(464)

イワン・アントノフИван Антонов(工場番号523)
2017年1月25日起工/2018年4月25日進水/2019年1月26日就役
黒海艦隊へ配備(460)

ウラジーミル・イェメリヤノフВладимир Емельянов(工場番号524)
2017年4月20日起工/2019年5月30日進水/2019年12月28日就役
黒海艦隊へ配備(466)

ヤーコフ・バリャーエフЯков Баляев(工場番号525)
2017年12月26日起工/2020年1月29日進水/2020年12月26日就役
太平洋艦隊へ配備(616)

ピョートル・イリイチョーフПётр Ильичев(工場番号526)
2018年7月25日起工/2021年4月28日進水/2022年11月16日就役
太平洋艦隊へ配備(543)

アナトーリー・シレモフАнатолий Шлемов(工場番号527)
2019年7月12日起工/2021年11月26日進水/2022年12月29日就役
太平洋艦隊へ配備(651)

レフ・チェルナヴィンЛев Чернавин(工場番号528)
2020年7月24日起工/2023年4月14日進水予定/2023年末就役予定
バルト艦隊へ配備予定

アファナシー・イワンニコフАфанасий Иванников(工場番号529)
2021年9月9日起工/2023年就役予定
北方艦隊へ配備予定

ポリャールヌイПолярный(工場番号530)
2022年6月12日起工/2024年就役予定
北方艦隊へ配備予定


現在の所、プロジェクト12700対機雷防衛艦は、計12隻の建造が承認されています。
[ロシア海軍の為の新世代掃海艦アレクサンドリト級は12隻が建造される]

ロシア海軍の新世代非金属複合材料対機雷防衛艦レフ・チェルナヴィンは2023年4月14日に進水する

23-0328d.jpg
『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2023年4月5日12時5分配信
【第8の「アレクサンドリト」型掃海艦の進水日が明らかにされた】

来週金曜日・4月14日に『中部ネヴァ川造船工場』でプロジェクト12700(コード名「アレクサンドリト」)対機雷防衛艦「レフ・チェルナヴィン」の進水式典が開催される。
4月5日・火曜日、同社広報サービスは発表した。


造船所の代理人は、行事にはロシア連邦国防省、国家院、サンクトペテルブルク行政府、市議会、中央海洋設計局『アルマーズ』、退役軍人、造船所の代表の参加が計画されていると付け加えた。

「レフ・チェルナヴィン」プロジェクト12700掃海艦の第7の生産艦(8隻目)であり、2020年7月に起工され、海軍への引き渡しは2023年に計画されている。

プロジェクト12700「アレクサンドリト」中央海洋設計局『アルマーズ』により開発された。
このタイプの艦は、主に海軍基地海域で機雷を捜索、破壊する為に意図されている。
それは、水中音響ステーション(ソナー)、遠隔操作の自動水中装置を艦上へ配置する。
同時に「アレクサンドリト」は従来の掃海兵装も使用できる。

プロジェクト12700複合材料製掃海艦の利点は、鋼製船体に比べて強度が高く、機雷捜索時の高い生存性を保障する事に在る。
一体ガラス繊維強化プラスチック製の艦の勤務期間は低磁性鋼製船体よりも遥かに長く、船体重量は著しく軽い。

艦の排水量は890トン、全長-61メートル、幅-10メートル、速力-16.5ノット、乗組員-40名以上。
艦は効果的な各種サイドスラスター複合体による高い機動性を有する。



17-0611e.jpg
サンクトペテルブルク『中部ネヴァ川造船工場』で建造されているロシア海軍新世代掃海艦プロジェクト12700「アレクサンドリト」は、船体が一体成型のガラス繊維強化プラスチックで造られており、世界最大級の非金属船体艦です。
15-0424d.jpg
12700b.jpg
従来のソ連/ロシア海軍掃海艦は、外洋で活動する海洋掃海艦と、自軍基地周辺海域で活動する基地掃海艦に分けられていましたが、プロジェクト12700は、基地掃海艦海洋掃海艦を統合するものとなり、「対機雷防衛艦」とも呼ばれています。
(当初は基地掃海艦に分類されていたが、2016年に海洋掃海艦となった)

プロジェクト12700の1番艦「アレクサンドル・オブホフ」は、2011年9月22日に起工され、2014年6月27日に進水し、2016年12月9日に就役し、バルト艦隊へ編入されました。
[ロシア海軍バルト艦隊の対機雷防衛艦アレクサンドル・オブホフはバルト海で掃海演習を実施した]


2番艦「ゲオルギー・クルバトフ」は、2015年4月24日に起工されましたが、2016年6月7日夜に火災が発生し、同艦の進水と就役は延期される事になりました。
[ロシア海軍の為に建造中の新型掃海艦ゲオルギー・クルバトフで火災が発生した]


「ゲオルギー・クルバトフ」の船体の修復中、同艦よりも後に起工された艦が先に就役、進水しました。

3番艦「イワン・アントノフ」は2017年1月25日に起工され、2018年4月25日に進水し、2019年1月26日に就役し、黒海艦隊へ編入されました。
(就役順では2番艦)
[新世代掃海艦イワン・アントノフはロシア海軍へ就役し、黒海艦隊へ編入された]
[ロシア海軍黒海艦隊の最新鋭対機雷防衛艦イワン・アントノフはセヴァストーポリへ到着した]

4番艦「ウラジーミル・イェメリヤノフ」は2017年4月20日に起工され、2019年5月30日に進水、2019年12月28日に就役し、黒海艦隊へ編入されました。
(就役順では3番艦)
[最新鋭非金属複合材料対機雷防衛艦ウラジーミル・イェメリヤノフはロシア海軍へ就役し、黒海艦隊へ編入された]
就役後もバルト海に留まって各種試験に従事し、2021年9月6日に黒海艦隊基地セヴァストーポリへ到着しました。
2022年1月下旬から地中海へ派遣され、現在も同海域で行動しています。
[ロシア海軍黒海艦隊の対機雷防衛艦ウラジーミル・イェメリヤノフと海洋曳船セルゲイ・バルクは地中海東部へ向かった]

5番艦「ヤーコフ・バリャーエフ」は2017年12月26日に起工され、2020年1月29日に進水、2020年12月26日に就役し、太平洋艦隊へ配備されました。
(就役順では4番艦)
[ロシア海軍太平洋艦隊の対機雷防衛艦ヤーコフ・バリャーエフはペトロパヴロフスク・カムチャツキー沖で掃海演習を実施した]

本来の2番艦である「ゲオルギー・クルバトフ」は2020年9月30日にようやく進水し、2021年8月20日に就役し、黒海艦隊へ編入されました。
(就役順では5番艦)
[ロシア海軍黒海艦隊の新世代対機雷防衛艦ゲオルギー・クルバトフはセヴァストーポリへ到着した]

6番艦「ピョートル・イリイチョーフ」は2018年7月25日に起工され、2021年4月28日に進水、2022年11月16日に就役し、太平洋艦隊へ配備されました。
[新世代非金属複合材料対機雷防衛艦ピョートル・イリイチョーフはロシア海軍へ就役し、太平洋艦隊へ編入された]

7番艦アナトーリー・シレモフは、2019年7月12日に起工され、2021年11月26日に進水、2022年12月29日に就役し、太平洋艦隊へ配備されました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の最新鋭対機雷防衛艦アナトーリー・シレモフはダメージコントロール訓練を実施した]


8番艦「レフ・チェルナヴィン」は2020年7月24日に起工されました。
20-0724m.jpg
20-0724n.jpg
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の新世代非金属複合材料対機雷防衛艦レフ・チェルナヴィンはサンクトペテルブルクで起工された]
進水は2023年4月14日に予定されており、就役後はバルト艦隊へ配備されます。
[ロシア海軍の新世代非金属複合材料対機雷防衛艦レフ・チェルナヴィンは2023年4月に進水し、バルト艦隊へ配備される]
[ロシア海軍の新世代非金属複合材料対機雷防衛艦レフ・チェルナヴィンは2023年4月中旬に進水する]


9番艦「アファナシー・イワンニコフ」は2021年10月9日に起工されました。
[ロシア海軍の新世代非金属複合材料対機雷防衛艦アファナシー・イワンニコフ起工(2021年9月9日)]
2024年の就役が予定されており、北方艦隊へ配備されます。

10番艦「ポリャールヌイ」は2022年6月12日に起工されました。
2024年の就役が予定されており、北方艦隊へ配備されます。


現在の所、プロジェクト12700対機雷防衛艦は、計12隻の建造が承認されています。
[ロシア海軍の為の新世代掃海艦アレクサンドリト級は12隻が建造される]
最終的には、30隻以上の建造が計画されています。

ロシア海軍の新世代非金属複合材料対機雷防衛艦レフ・チェルナヴィンは2023年4月中旬に進水する

23-0328d.jpg
『KORABEL.RU』より
2023年3月30日19時56分配信
【新たな対機雷防衛艦「レフ・チェルナヴィン」は進水を準備する】

今年4月中旬、サンクトペテルブルク『中部ネヴァ川造船工場』(『統合造船業営団』へ加入)で、ロシア海軍の為の最新のプロジェクト12700対機雷防衛艦の8隻目にして第7の生産艦「レフ・チェルナヴィン」の進水式典が開催される。

『中部ネヴァ川造船工場』総取締役ウラジーミル・セレドホは、ロシア海軍総司令官ニコライ・エフメノフ大将へ、艦の進水準備について報告した。

軍艦「レフ・チェルナヴィン」の進水式典への参加が予定されているのは:海軍総司令部の代表、『統合造船業営団』幹部、『中部ネヴァ川造船工場』幹部、中央海洋設計局『アルマーズ』幹部、サンクトペテルブルク市庁の代表、退役軍人と造船業界。

「対機雷防衛艦レフ・チェルナヴィンは、海軍の機雷掃海部隊の装備プログラム実行の枠組みで建造されています。
この目的で『中部ネヴァ川造船工場』において、同プロジェクト艦のシリーズ建造が展開しております。
プロジェクト12700艦は、その有効性が既に示されており、多くの独自の特性を有しております」
ロシア海軍
総司令官ニコライ・エフメノフ大将は述べた。 

プロジェクト12700「アレクサンドリト」は、中央海洋設計局『アルマーズ』(『統合造船業営団』へ加入)により開発された。
この艦は新世代機雷掃海艦に属しており、海洋機雷への対処の為に意図されている。
新たな対機雷防衛艦は、海域の水上と海底で、危険ゾーンへ入る事無く(機雷を)探知できる。
機雷への対処の為、艦は様々な種類の掃海具、そして更に遠隔操作・自律無人水中装置を使用できる。

これらの艦の『中部ネヴァ川造船工場』での建造の際、世界の造船業には同じものは無い最新のロシア技術が使用されている。

同プロジェクト艦は、世界最大の真空注入方式で形成された一体ガラス繊維強化プラスチック製船体を有する。
金属製と比較して、複合材料船体の重量は20パーセント軽い。
それは強度が高く、攻撃的な化学汚染環境や腐食の影響を受けず、運用基準を遵守した勤務期間に制限は無い。
他の複合材料船体の長所として非磁器性を挙げる事が出来、機雷捜索時の艦の大きな生存性を保障する。

ロシア海軍総司令部の計画によると、新世代対機雷防衛艦は近い将来のロシア海軍掃海艦隊の基礎を成し、任務遂行の効率性を向上させると国防省広報サービスは伝えた。



17-0611e.jpg
サンクトペテルブルク『中部ネヴァ川造船工場』で建造されているロシア海軍新世代掃海艦プロジェクト12700「アレクサンドリト」は、船体が一体成型のガラス繊維強化プラスチックで造られており、世界最大級の非金属船体艦です。
15-0424d.jpg
12700b.jpg
従来のソ連/ロシア海軍掃海艦は、外洋で活動する海洋掃海艦と、自軍基地周辺海域で活動する基地掃海艦に分けられていましたが、プロジェクト12700は、基地掃海艦海洋掃海艦を統合するものとなり、「対機雷防衛艦」とも呼ばれています。
(当初は基地掃海艦に分類されていたが、2016年に海洋掃海艦となった)

プロジェクト12700の1番艦「アレクサンドル・オブホフ」は、2011年9月22日に起工され、2014年6月27日に進水し、2016年12月9日に就役し、バルト艦隊へ編入されました。
[ロシア海軍バルト艦隊の対機雷防衛艦アレクサンドル・オブホフはバルト海で掃海演習を実施した]


2番艦「ゲオルギー・クルバトフ」は、2015年4月24日に起工されましたが、2016年6月7日夜に火災が発生し、同艦の進水と就役は延期される事になりました。
[ロシア海軍の為に建造中の新型掃海艦ゲオルギー・クルバトフで火災が発生した]


「ゲオルギー・クルバトフ」の船体の修復中、同艦よりも後に起工された艦が先に就役、進水しました。

3番艦「イワン・アントノフ」は2017年1月25日に起工され、2018年4月25日に進水し、2019年1月26日に就役し、黒海艦隊へ編入されました。
(就役順では2番艦)
[新世代掃海艦イワン・アントノフはロシア海軍へ就役し、黒海艦隊へ編入された]
[ロシア海軍黒海艦隊の最新鋭対機雷防衛艦イワン・アントノフはセヴァストーポリへ到着した]

4番艦「ウラジーミル・イェメリヤノフ」は2017年4月20日に起工され、2019年5月30日に進水、2019年12月28日に就役し、黒海艦隊へ編入されました。
(就役順では3番艦)
[最新鋭非金属複合材料対機雷防衛艦ウラジーミル・イェメリヤノフはロシア海軍へ就役し、黒海艦隊へ編入された]
就役後もバルト海に留まって各種試験に従事し、2021年9月6日に黒海艦隊基地セヴァストーポリへ到着しました。
2022年1月下旬から地中海へ派遣され、現在も同海域で行動しています。
[ロシア海軍黒海艦隊の対機雷防衛艦ウラジーミル・イェメリヤノフと海洋曳船セルゲイ・バルクは地中海東部へ向かった]

5番艦「ヤーコフ・バリャーエフ」は2017年12月26日に起工され、2020年1月29日に進水、2020年12月26日に就役し、太平洋艦隊へ配備されました。
(就役順では4番艦)
[ロシア海軍太平洋艦隊の対機雷防衛艦ヤーコフ・バリャーエフはペトロパヴロフスク・カムチャツキー沖で掃海演習を実施した]

本来の2番艦である「ゲオルギー・クルバトフ」は2020年9月30日にようやく進水し、2021年8月20日に就役し、黒海艦隊へ編入されました。
(就役順では5番艦)
[ロシア海軍黒海艦隊の新世代対機雷防衛艦ゲオルギー・クルバトフはセヴァストーポリへ到着した]

6番艦「ピョートル・イリイチョーフ」は2018年7月25日に起工され、2021年4月28日に進水、2022年11月16日に就役し、太平洋艦隊へ配備されました。
[新世代非金属複合材料対機雷防衛艦ピョートル・イリイチョーフはロシア海軍へ就役し、太平洋艦隊へ編入された]

7番艦アナトーリー・シレモフは、2019年7月12日に起工され、2021年11月26日に進水、2022年12月29日に就役し、太平洋艦隊へ配備されました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の最新鋭対機雷防衛艦アナトーリー・シレモフはダメージコントロール訓練を実施した]

8番艦「レフ・チェルナヴィン」は2020年7月24日に起工されました。
20-0724m.jpg
20-0724n.jpg
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の新世代非金属複合材料対機雷防衛艦レフ・チェルナヴィンはサンクトペテルブルクで起工された]
進水は2023年4月中旬に予定されており、就役後はバルト艦隊へ配備されます。
[ロシア海軍の新世代非金属複合材料対機雷防衛艦レフ・チェルナヴィンは2023年4月に進水し、バルト艦隊へ配備される]

9番艦「アファナシー・イワンニコフ」は2021年10月9日に起工されました。
[ロシア海軍の新世代非金属複合材料対機雷防衛艦アファナシー・イワンニコフ起工(2021年9月9日)]
2024年の就役が予定されており、北方艦隊へ配備されます。

10番艦「ポリャールヌイ」は2022年6月12日に起工されました。
2024年の就役が予定されており、北方艦隊へ配備されます。


現在の所、プロジェクト12700対機雷防衛艦は、計12隻の建造が承認されています。
[ロシア海軍の為の新世代掃海艦アレクサンドリト級は12隻が建造される]
最終的には、30隻以上の建造が計画されています。

ロシア海軍の新世代非金属複合材料対機雷防衛艦レフ・チェルナヴィンは2023年4月に進水し、バルト艦隊へ配備される

『イズベスチヤ』より
2023年3月28日0時0分配信
【機雷の海:バルト艦隊へ掃海ロボットが増強される】

「レフ・チェルナヴィン」は弾薬を無力化するのみならず、沈没艦を探す事も出来る。
23-0328d.jpg
バルト艦隊へ近い内に最新のプロジェクト12700掃海艦「レフ・チェルナヴィン」が補充される。
それは今年4月に進水するとロシア国防省の情報筋は『イズベスチヤ』へ伝えた。
以前、この艦は太平洋艦隊での勤務が予定されていたが、決定は変更された。
同プロジェクト掃海艦は、磁気信管にとっては「見えない」ガラス繊維強化プラスチックの船体を持っており、特殊無人艇水中無人機の助力により機雷を発見し、破壊する。
専門家は「レフ・チェルナヴィン」は平時でも仕事を見つける事が出来ると指摘する~この艦は、海底の物体、例えば沈没艦などを捜索する為にとても適している。

[バルト海の強化]
掃海艦「レフ・チェルナヴィン」
は今年4月の進水が予定されていると軍当局の情報筋は『イズベスチヤ』へ話した。
完成して全ての試験を行なった後、それはバルト艦隊の軍備として受け入れられる~最新機雷ハンターの乗組員の訓練は既に始まっている。
対談者によると、以前には掃海艦太平洋艦隊への引き渡しを計画していた。
しかし、最終的にはバルト艦隊へ向かう事に決まった。

プロジェクト12700「アレクサンドリト」艦は、中央海洋設計局『アルマーズ』により開発された。
2020年代半ばまでに、このような艦は12隻の建造が計画されている。
トップ艦「アレクサンドル・オブホフ」は、2016年にバルト艦隊へ加わった。
後年、同プロジェクト掃海艦が更に6隻建造された。
「イワン・アントノフ」「ウラジーミル・イェメリヤノフ」「ゲオルギー・クルバトフ」黒海艦隊で、「ヤーコフ・バリャーエフ」「ピョートル・イリイチョーフ」「アナトーリー・シレモフ」太平洋艦隊で勤務に就いている。

「バルト海で勤務している基地掃海艦は既に時代遅れであり、係維機雷以外に対処できません」
軍事専門家ドミトリー・ボルテンコフ『イズベスチヤ』へ話した。
19-0403a.jpg

「そして、総合的な地政学的状況は悪化傾向にあります。
従いましてバルト海エリアで発生するかもしれない戦争に備える必要があります。
現在、ここにプロジェクト12700艦は1隻しかないため、新たな掃海艦は干渉する事すらありません。
黒海と太平洋へ3隻ずつ送られました。
今、バルト海を強化する時です。
アレクサンドリトは良好なプロジェクトであり、船員はそれに満足しております。
艦は、フィンランド湾とバルト海の海底の物体をよく探知します。
前世紀には、世界戦争における激戦の舞台となった事が2度ありました。
この間、非常に多くの艦がここで沈んだ為、長期に渡りそれらを探す事が出来ました」


近年、アメリカ合衆国空軍バルト海で何度も演習を行なっている。
国防総省によると、海洋機雷の遠隔敷設へ取り組んだ。
これは「クイックストライク」ファミリーの製品についての話である。

その最新モデルには、GPS信号による照準・コース補正システムが装備されており、航空機により高高度から目標の数十キロメートルの距離へ弾の投下を可能にする。
特に、戦略爆撃機B-1BB-52Hは、これらの機雷を数十基搭載できる。
アメリカ合衆国海軍の兵器庫にある「クイックストライク」の正確な数は、公式に発表されていない。
しかし様々なな見積もりによると、最大1万個に達する可能性がある。

23-0328c.jpg
[ドローン搭載艦]
プロジェクト12700「アレクサンドリト」掃海艦
磁気信管にとっては「見えない」ガラス繊維強化プラスチックの船体を持っている。
機雷を捜索、破壊する為に特殊水中ロボットを持つ2隻の軽舟艇を含む「ディアマント」システムが艦上に設置されている。
装置は、10キロメートル以内の深度100メートルまでの障害物の無力化の為に意図されている。
プラスチック船体と低騒音エンジンのお陰で、機雷に反応せず、水中音響・磁力計の助力により簡単に捜索を行なえる。

統合機雷捜索破壊システム「アレクサンドリト-ISPUM」は、深海の物体の探知を担当する。
20-0824d.jpg
これには、半径500メートル以内、深度300メートルまでの疑わしい物体を探知できる遠隔操作水中装置が含まれており、その速度は秒速約3~6メートルである。
この機材は、海況3までの波がある海の水中で動作する。

危険な物体が探知されると、破壊弾薬が設置された水中ドローンが関わる。
必要に応じて弾を浅瀬へ曳航し、そこで破壊する事も出来る
遠隔機雷除去戦術により、人員へのリスクは最小限に抑えられる。
掃海艦は、海上移動中の船を保護し、海軍基地を防護する為に特別に開発されたプロジェクト22160哨戒艦と上手く連携する。
23-0328e.jpg

[不安定な地域]
近年、バルト海地域はロシア国境周辺で最も緊迫した地域の1つとなっている。
NATO諸国の戦闘艦は定期的にバルト海水域へ入り、偵察機ロシア国境付近の空域をパトロールしている。
リトアニア、ラトビア、エストニアへ交代で航空グループが派遣されている。

ロシア連邦国防次官アレクサンドル・フォミンによると、2021年だけでもNATO諸国はバルト海ゾーンの海上偵察の為、航空機が1200回以上の飛行を行ない、戦闘艦が50回以上進入した。
同時に、ロシアに最も近い中立国~フィンランドスウェーデンは、当時、連合の活動へ積極的に関わった。

この10年間、ロシアバルト海の防衛を積極的に強化してきた。
ミサイル複合体「バスチオン」大隊がカリーニングラード近郊へ配備された。
22-0803c.jpg
これは、600キロメートルまでの距離で目標を攻撃できる超音速対艦ミサイル「オーニクス」で武装する。
そしてサンクトペテルブルク近郊には、海岸と海峡を防護し、更に海軍基地をカバーする為に意図されている複合体「バル」が送られた。
21-1130d.jpeg

最近、再建後に開港したサンクトペテルブルクレヴァショヴォ飛行場には、海軍海上航空部隊が配備される。
昨年秋、バルト艦隊対空防衛部隊は、極超音速兵器の攻撃を撃退する演習を行なった。
『イズベスチヤ』が伝えたように、演習の主な目的は、大気圏上層を飛行する超高速目標、そして更に地表近くを移動する無人飛行装置及び有翼ミサイルとの戦闘であった。



17-0611e.jpg
サンクトペテルブルク『中部ネヴァ川造船工場』で建造されているロシア海軍新世代掃海艦プロジェクト12700「アレクサンドリト」は、船体が一体成型のガラス繊維強化プラスチックで造られており、世界最大級の非金属船体艦です。
15-0424d.jpg
12700b.jpg
従来のソ連/ロシア海軍掃海艦は、外洋で活動する海洋掃海艦と、自軍基地周辺海域で活動する基地掃海艦に分けられていましたが、プロジェクト12700は、基地掃海艦海洋掃海艦を統合するものとなり、「対機雷防衛艦」とも呼ばれています。
(当初は基地掃海艦に分類されていたが、2016年に海洋掃海艦となった)

プロジェクト12700の1番艦「アレクサンドル・オブホフ」は、2011年9月22日に起工され、2014年6月27日に進水し、2016年12月9日に就役し、バルト艦隊へ編入されました。
[ロシア海軍バルト艦隊の対機雷防衛艦アレクサンドル・オブホフはバルト海で掃海演習を実施した]


2番艦「ゲオルギー・クルバトフ」は、2015年4月24日に起工されましたが、2016年6月7日夜に火災が発生し、同艦の進水と就役は延期される事になりました。
[ロシア海軍の為に建造中の新型掃海艦ゲオルギー・クルバトフで火災が発生した]


「ゲオルギー・クルバトフ」の船体の修復中、同艦よりも後に起工された艦が先に就役、進水しました。

3番艦「イワン・アントノフ」は2017年1月25日に起工され、2018年4月25日に進水し、2019年1月26日に就役し、黒海艦隊へ編入されました。
(就役順では2番艦)
[新世代掃海艦イワン・アントノフはロシア海軍へ就役し、黒海艦隊へ編入された]
[ロシア海軍黒海艦隊の最新鋭対機雷防衛艦イワン・アントノフはセヴァストーポリへ到着した]

4番艦「ウラジーミル・イェメリヤノフ」は2017年4月20日に起工され、2019年5月30日に進水、2019年12月28日に就役し、黒海艦隊へ編入されました。
(就役順では3番艦)
[最新鋭非金属複合材料対機雷防衛艦ウラジーミル・イェメリヤノフはロシア海軍へ就役し、黒海艦隊へ編入された]
就役後もバルト海に留まって各種試験に従事し、2021年9月6日に黒海艦隊基地セヴァストーポリへ到着しました。
2022年1月下旬から地中海へ派遣され、現在も同海域で行動しています。
[ロシア海軍黒海艦隊の対機雷防衛艦ウラジーミル・イェメリヤノフと海洋曳船セルゲイ・バルクは地中海東部へ向かった]

5番艦「ヤーコフ・バリャーエフ」は2017年12月26日に起工され、2020年1月29日に進水、2020年12月26日に就役し、太平洋艦隊へ配備されました。
(就役順では4番艦)
[ロシア海軍太平洋艦隊の対機雷防衛艦ヤーコフ・バリャーエフはペトロパヴロフスク・カムチャツキー沖で掃海演習を実施した]

本来の2番艦である「ゲオルギー・クルバトフ」は2020年9月30日にようやく進水し、2021年8月20日に就役し、黒海艦隊へ編入されました。
(就役順では5番艦)
[ロシア海軍黒海艦隊の新世代対機雷防衛艦ゲオルギー・クルバトフはセヴァストーポリへ到着した]

6番艦「ピョートル・イリイチョーフ」は2018年7月25日に起工され、2021年4月28日に進水、2022年11月16日に就役し、太平洋艦隊へ配備されました。
23-0328h.jpg
[新世代非金属複合材料対機雷防衛艦ピョートル・イリイチョーフはロシア海軍へ就役し、太平洋艦隊へ編入された]

7番艦アナトーリー・シレモフは、2019年7月12日に起工され、2021年11月26日に進水、2022年12月29日に就役し、太平洋艦隊へ配備されました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の最新鋭対機雷防衛艦アナトーリー・シレモフはダメージコントロール訓練を実施した]

8番艦「レフ・チェルナヴィン」は2020年7月24日に起工されました。
20-0724m.jpg
20-0724n.jpg
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の新世代非金属複合材料対機雷防衛艦レフ・チェルナヴィンはサンクトペテルブルクで起工された]
進水は2023年4月に予定されており、就役後はバルト艦隊へ配備されます。

9番艦「アファナシー・イワンニコフ」は2021年10月9日に起工されました。
[ロシア海軍の新世代非金属複合材料対機雷防衛艦アファナシー・イワンニコフ起工(2021年9月9日)]
2024年の就役が予定されており、北方艦隊へ配備されます。

10番艦「ポリャールヌイ」は2022年6月12日に起工されました。
23-0328g.jpg
23-0328f.jpg
2024年の就役が予定されており、北方艦隊へ配備されます。


現在の所、プロジェクト12700対機雷防衛艦は、計12隻の建造が承認されています。
[ロシア海軍の為の新世代掃海艦アレクサンドリト級は12隻が建造される]
最終的には、30隻以上の建造が計画されています。

ロシア海軍バルト艦隊の対機雷防衛艦アレクサンドル・オブホフはバルト海で掃海演習を実施した

23-0317e.jpg
『KORABEL.RU』より
2023年3月16日19時39分配信
【バルト艦隊掃海グループは機雷捜索演習を実施した】

計画演習の枠組みで、基地掃海艦「アレクサンドル・オブホフ」泊地掃海艦「ヴィクトール・シガロフ」で構成されるバルト艦隊掃海艦グループは、仮想敵が敷設した機雷を除去した。
23-0310b.jpg

バルト海エリアにある射爆場での演習計画に沿って、バルチースク海軍基地水域保護艦連合部隊掃海艦は駐留所から出航し、仮想敵による機雷兵器使用の条件下で海上を移動するバルト艦隊偵察艦グループの対機雷支援行動へ取り組んだ。

海上への出航中、艦の乗組員は接触型及び非接触型掃海具を設置する任務を成功裏に果たし、掃海艦の後ろの艦支隊を先導し、機雷源を突破する演習を実施した。

更に、バルト海の指定区域において合同捜索及び機雷掃海を行なう過程で、掃海艦グループは設置された訓練用錨と海底機雷を成功裏に探知、破壊した。

海上での任務遂行は、空中及び海上の目標への砲複合体の射撃で終了したと国防省広報サービスは伝えた。



ロシア海軍新世代掃海艦プロジェクト12700「アレクサンドリト」は、船体が一体成型のガラス繊維強化プラスチックで造られており、世界最大級の非金属船体艦です。
15-0424d.jpg
12700b.jpg
従来のソ連/ロシア海軍掃海艦は、外洋で活動する海洋掃海艦と、自軍基地周辺海域で活動する基地掃海艦に分けられていましたが、プロジェクト12700は、基地掃海艦海洋掃海艦を統合するものとなり、「対機雷防衛艦」とも呼ばれています。
(当初は基地掃海艦に分類されていたが、2016年に海洋掃海艦となった)

プロジェクト12700対機雷防衛艦は、サンクトペテルブルク『中部ネヴァ川造船工場』で建造されています。
17-0611e.jpg


プロジェクト12700の1番艦「アレクサンドル・オブホフ」は、2011年9月22日にサンクトペテルブルク『中部ネヴァ川造船工場』で起工され、2014年6月27日に進水し、2016年12月9日に就役し、バルト艦隊へ編入されました。
[新世代掃海艦プロジェクト12700の1番艦アレクサンドル・オブホフはロシア海軍へ就役し、バルト艦隊へ編入された]
22-0914g.jpg

就役後もサンクトペテルブルクに留まっていましたが、2017年5月15日にバルチースク基地へ到着しました。
22-0914h.jpg

就役後はバルト海で新開発の各種機器の洋上試験に従事しています。
[ロシア海軍の3隻のアレクサンドリト級対機雷防衛艦は遠隔操作無人対機雷複合体アレクサンドリト-ISPUMを装備している]

この他、バルト海フィンランド湾第2次世界大戦時の機雷の処理任務に就いています。
[ロシア海軍の掃海艦は水中ロボット「マリーン-350」を導入する]

2017年、2018年、2019年の「ロシア海軍の日」(毎年の最終日曜日)にはサンクトペテルブルクの観艦式へ参加しました。

2017年7月30日
18-0415b.jpg

2018年7月29日
19-0903a.jpg

2019年7月28日
19-0903b.jpg

2019年7月末の観艦式へ参加した後、建造元の『中部ネヴァ川造船工場』へ戻り、メンテナンスを行ないました。

8月10日
507-0810.jpg

8月17日
507-0817.jpg

8月31日
507-0831.jpg

9月3日に再進水し、その後に復帰しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の対機雷防衛艦アレクサンドル・オブホフはメンテナンスを行なった]

2020年と2021年の『ロシア海軍の日』サンクトペテルブルク(ネヴァ川)の観艦式(主要海軍パレード)へ参加しました。

2020年7月26日
22-0914j.jpg

2021年7月25日
22-0914i.jpg

2022年1月末に始まったロシア海軍4艦隊(北方艦隊、太平洋艦隊、黒海艦隊、バルト艦隊)同時演習の一環としてバルト海で行なわれた演習へ参加しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の20隻の艦艇はバルト海で演習を行なう]
[ロシア海軍バルト艦隊の掃海艦はカリーニングラード州沖で掃海訓練を実施した]

2022年4月8日に行なわれたバルト艦隊水上艦の砲撃訓練へ参加しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の水上艦はバルト海で砲撃戦訓練を実施した]

2022年6月には建造元の『中部ネヴァ川造船工場』でメンテナンスを行ないました。
22-0914e.jpg

2022年7月31日の『ロシア海軍の日』にはサンクトペテルブルク(ネヴァ川)の観艦式(主要海軍パレード)へ参加しました。
22-0914d.jpg

9月13日にフィンランド湾第2次大戦時の機雷10個を処理しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の対機雷防衛艦アレクサンドル・オブホフはフィンランド湾で第2次大戦時の機雷を処理した]


2023年3月9日にはバルト海プロジェクト10750泊地掃海艦RT-273「ヴィクトール・シガロフ」(1992年9月30日就役)と共に実弾射撃演習を行ないました。
[ロシア海軍バルト艦隊の対機雷防衛艦アレクサンドル・オブホフはバルト海で実弾射撃演習を実施した]

3月16日にも「ヴィクトール・シガロフ」と共に掃海演習を行ないました。

ロシア海軍太平洋艦隊の対機雷防衛艦ヤーコフ・バリャーエフはペトロパヴロフスク・カムチャツキー沖で掃海演習を実施した

21-0312d.jpg
『インテルファクス』極東ニュースより
2023年3月15日3時9分配信
【太平洋艦隊の海洋掃海艦は演習中に「敵」の機雷を破壊した】
ペトロパヴロフスク・カムチャツキー、3月15日、インテルファクス極東

カムチャツカ太平洋艦隊海上掃海艦「ヤーコフ・バリャーエフ」は、演習中、自走水中装置を使用し、機雷危険海域を通過する掃海艦の後ろの艦を先導した。
水曜日に太平洋艦隊広報サービスは発表した。

演習はアヴァチンスキー湾海域で行われ、そこで「ヤーコフ・バリャーエフ」は仮想敵の機雷の監視-偵察捜索を実施した。
22-0324c.jpg

「掃海艦の要員は、仮想機雷源の通行中、自動機雷捜索・探知複合体ディエズと水中音響ステーション(ソナー)リヴァディヤを使用しました」
声明では、こう述べられた。

船員は、自走水中車両が搭載できるペイロードの助力により、模型機雷の遠隔捜索とその破壊へ取り組んだ。
訓練中、全ての模擬機雷は無力化された。

自走水中装置を艦上へ引き揚げた後、「ヤーコフ・バリャーエフ」の乗組員は掃海網を設置し、その後、太平洋艦隊戦闘艦グループを指定海域へ先導した。



ロシア海軍新世代掃海艦プロジェクト12700「アレクサンドリト」は、船体が一体成型のガラス繊維強化プラスチックで造られており、世界最大級の非金属船体艦です。
15-0424d.jpg
12700b.jpg
従来のソ連/ロシア海軍掃海艦は、外洋で活動する海洋掃海艦と、自軍基地周辺海域で活動する基地掃海艦に分けられていましたが、プロジェクト12700は、基地掃海艦海洋掃海艦を統合するものとなり、「対機雷防衛艦」とも呼ばれています。
(当初は基地掃海艦に分類されていたが、2016年に海洋掃海艦となった)


17-0611e.jpg
プロジェクト12700対機雷防衛艦の5番艦「ヤーコフ・バリャーエフ」は、サンクトペテルブルク『中部ネヴァ川造船工場』で2017年12月26日に起工されました。
[ロシア海軍の為の新型掃海艦ヤーコフ・バリャーエフはサンクトペテルブルクで起工された]

艦名の元になったヤーコフ・イラリオノヴィチ・バリャーエフ(1924年6月9日-1945年8月14日)は、1945年8月のソヴィエト-日本戦争に参加した海軍歩兵隊員であり、8月14日に朝鮮北部清津の戦闘で戦死し、21歳の短い生涯を閉じました。
死後、ソヴィエト連邦英雄称号を授与されました。
19-1230c.jpg

「ヤーコフ・バリャーエフ」は2019年12月18日に屋内造船台から出渠しました。


「ヤーコフ・バリャーエフ」の乗組員団は、2019年12月末までにカムチャツカ半島に駐留する太平洋艦隊北東軍集団第114水域防護艦旅団で編成されました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の新世代非金属複合材料対機雷防衛艦ヤーコフ・バリャーエフの乗組員が編成された]

2020年1月29日、「ヤーコフ・バリャーエフ」は進水しました。
22-0809d.jpg
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の新世代非金属複合材料対機雷防衛艦ヤーコフ・バリャーエフはサンクトペテルブルクで進水した]

サンクトペテルブルクロシア海軍統合訓練センターでの「ヤーコフ・バリャーエフ」の乗組員の訓練は2020年3月下旬に完了し、その後、バルト艦隊へ配備された1番艦「アレクサンドル・オブホフ」で洋上の実地訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の新世代非金属複合材料対機雷防衛艦ヤーコフ・バリャーエフ乗組員はサンクトペテルブルクでの訓練を完了した]

そして2020年7月31日、「ヤーコフ・バリャーエフ」『中部ネヴァ川造船工場』の艤装岸壁を離れ、太平洋艦隊基地へ向かいました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の新世代非金属複合材料対機雷防衛艦ヤーコフ・バリャーエフは極東へ向かった]

その後、「ヤーコフ・バリャーエフ」北極海へ入りました。
20-0906d.jpg
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の新世代非金属複合材料対機雷防衛艦ヤーコフ・バリャーエフはラプテフ海へ入った]
20-0920d.jpg

10月3日にはカムチャツカ半島(ペトロパヴロフスク・カムチャツキー)へ到着しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の新世代非金属複合材料対機雷防衛艦ヤーコフ・バリャーエフは北極海経由でカムチャツカ半島へ到着した]

10月22日にウラジオストク金角湾へ到着しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の新世代非金属複合材料対機雷防衛艦ヤーコフ・バリャーエフは北極海経由でウラジオストクへ到着した]
20-1022b.jpg

「ヤーコフ・バリャーエフ」は11月初頭までに係留試験を完了しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の新世代非金属複合材料対機雷防衛艦ヤーコフ・バリャーエフは洋上試験の準備を進めている]

11月13日、日本海で洋上試験(工場航行試験と国家試験)を行なう為に初めて出航しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の新世代非金属複合材料対機雷防衛艦ヤーコフ・バリャーエフは日本海で洋上試験を開始した]

その後、一旦ウラジオストクへ戻り、12月7日に最終洋上試験を行なう為に出航しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の新世代非金属複合材料対機雷防衛艦ヤーコフ・バリャーエフは日本海で最終洋上試験を開始した]

12月16日には30mmガトリング機関砲AK-630による対空・対水上射撃と、機雷掃討の試験を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の新世代非金属複合材料対機雷防衛艦ヤーコフ・バリャーエフは日本海で射撃試験を行なった]

「ヤーコフ・バリャーエフ」の洋上試験は12月23日までに完了しました。
[新世代非金属複合材料対機雷防衛艦ヤーコフ・バリャーエフの洋上試験は完了し、2020年12月26日にロシア海軍へ就役する]

2020年12月26日、ウラジオストク金角湾「ヤーコフ・バリャーエフ」への聖アンドレイ旗初掲揚式典が開催され、正式にロシア海軍へ就役しました。
20-1227a.jpg
20-1227c.jpg
[新世代非金属複合材料対機雷防衛艦ヤーコフ・バリャーエフはロシア海軍へ就役し、太平洋艦隊に編入された]

その後、乗組員の慣熟訓練を行ない、2021年3月には、今後就役する同型艦「ピョートル・イリイチョーフ」乗組員の訓練も併せて行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の新世代非金属複合材料対機雷防衛艦ピョートル・イリイチョーフ乗組員は同型艦ヤーコフ・バリャーエフで訓練を行なう]

2021年4月初頭には太平洋艦隊の最新コルベット2隻と共に砲撃訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の新世代非金属複合材料対機雷防衛艦ヤーコフ・バリャーエフと最新コルベット"ソヴェルシェーンヌイ"、"グロームキー"は日本海で砲撃訓練を行なった]

その後、ウラジオストクを出航してペトロパヴロフスク・カムチャツキーへ向かい、2021年5月21日に同地へ到着しました。

[ロシア海軍太平洋艦隊の新世代非金属複合材料対機雷防衛艦ヤーコフ・バリャーエフはカムチャツカ半島へ到着した]
「ヤーコフ・バリャーエフ」は、ペトロパヴロフスク・カムチャツキーに駐留する第114水域防護艦旅団第117水域防護艦大隊へ配属されました。

その後はカムチャツカ方面で行動しています。

2021年7月25日の『ロシア海軍の日』にはペトロパヴロフスク・カムチャツキーの観艦式へ参加しました。


2022年5月中旬には、カムチャツカに駐留する小型ロケット艦「イネイ」、「スメルチ」、対潜哨戒機Il-38Nと共に演習を行ないました。
『PortNews』より
2022年5月17日8時27分配信
【掃海艦「ヤーコフ・バリャーエフ」は太平洋艦隊のロケット艦グループを掃海先導した】

2022年7月31日の『ロシア海軍の日』にはペトロパヴロフスク・カムチャツキーの観艦式へ参加しました。


2022年8月19日から21日までペトロパヴロフスク・カムチャツキーで開催される国際軍事技術フォーラム『アルミヤ-2022』に「出展」されました。
(『アルミヤ-2022』メイン会場のクビンカ『愛国者公園』では8月15日から21日まで開催)
[ロシア海軍太平洋艦隊の新世代非金属複合材料対機雷防衛艦ヤーコフ・バリャーエフは国際軍事技術フォーラム『アルミヤ-2022』で展示される]

2022年11月下旬のロシア北東軍集団(カムチャツカ方面の海軍部隊)の演習へ参加しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の対機雷防衛艦ヤーコフ・バリャーエフはカムチャツカ沖で掃海演習を実施した]

2023年12月中旬にカムチャツカ沖で掃海演習を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の対機雷防衛艦ヤーコフ・バリャーエフはカムチャツカ沖で無人艇を使用する掃海演習を実施した]

2023年3月15日にもカムチャツカ沖で掃海演習を行ないました。


プロジェクト12700対機雷防衛艦は現在までに10隻が起工され、7隻が就役しています。

アレクサンドル・オブホフАлександр Обухов(工場番号521)
2011年9月22日起工/2014年6月27日進水/2016年12月9日就役
バルト艦隊へ配備(507)

ゲオルギー・クルバトフГеоргий Курбатов(工場番号522)
2015年4月24日起工/2020年9月30日進水/2021年8月20日就役
黒海艦隊へ配備(464)

イワン・アントノフИван Антонов(工場番号523)
2017年1月25日起工/2018年4月25日進水/2019年1月26日就役
黒海艦隊へ配備(460)

ウラジーミル・イェメリヤノフВладимир Емельянов(工場番号524)
2017年4月20日起工/2019年5月30日進水/2019年12月28日就役
黒海艦隊へ配備(466)

ヤーコフ・バリャーエフЯков Баляев(工場番号525)
2017年12月26日起工/2020年1月29日進水/2020年12月26日就役
太平洋艦隊へ配備(616)

ピョートル・イリイチョーフПётр Ильичев(工場番号526)
2018年7月25日起工/2021年4月28日進水/2022年11月16日就役
太平洋艦隊へ配備(543)

アナトーリー・シレモフАнатолий Шлемов(工場番号527)
2019年7月12日起工/2021年11月26日進水/2022年12月29日就役
太平洋艦隊へ配備(651)

レフ・チェルナヴィンЛев Чернавин(工場番号528)
2020年7月24日起工
太平洋艦隊へ配備予定

アファナシー・イワンニコフАфанасий Иванников(工場番号529)
2021年9月9日起工
北方艦隊へ配備予定

ポリャールヌイПолярный(工場番号530)
2022年6月12日起工
北方艦隊へ配備予定


現在の所、プロジェクト12700対機雷防衛艦は、計12隻の建造が承認されています。
[ロシア海軍の為の新世代掃海艦アレクサンドリト級は12隻が建造される]