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ロシア海軍の為の原子力科学調査潜水艦ベルゴロドは2018年末までに進水する

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『タス通信』より
2018年9月25日20時28分配信
【特殊用途潜水艦「ベルゴロド」は年末までに造船台から出る】
セヴェロドヴィンスク、9月25日/タス通信

プロジェクト09852特殊用途原子力潜水艦「ベルゴロド」(受注番号644)は2018年末までに造船台から出る。
火曜日、潜水艦を開発した設計局『マラヒート』総取締役ウラジーミル・ドロフェーエフは発表した。

「年末までには受注番号644原子力水中巡洋艦は出渠の準備が整います」
ドロフェーエフ
は話した。

有翼ミサイル原子力潜水艦プロジェクト949Aをベースした原子力調査潜水艦は、ロシア連邦国防省深海調査管理総局の発注下で開発された。

潜水艦は、深海救助有人水中装置及び深海救助自動無人水中装置を装備する。
遠く離れた大洋海域での様々な科学調査の実施及び捜索救助活動への参加の為に意図されている。
様々な水中機器の設置の保障と、その監督が可能である。



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プロジェクト949A(オスカーII級)原子力水中巡洋艦K-329「ベルゴロド」は、1992年7月24日にセヴェロドヴィンスク市『セヴマシュ』で起工されましたが、2006年に完成度80パーセント程度で建造工事は凍結されました。
[オスカーII型原潜最終艦、建造中止?]
[未完のオスカーII型原潜ベルゴロド]
[オスカーII級原潜「ベルゴロド」の建造は停止される]

その後、「ベルゴロド」は特殊用途原潜へ改造されることになりました。
[オスカーII級原潜「ベルゴロド」は特殊作戦母艦として完成する]
[オスカーII級原潜「ベルゴロド」は完成する]
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2012年12月20日、「ベルゴロド」は、原子力調査潜水艦プロジェクト09582として、セヴェロドヴィンスク市『セヴマシュ』造船所で改めて「起工」されました。
[調査原潜プロジェクト09852は起工された]
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当初、「ベルゴロド」は、2018年末までにロシア海軍へ引き渡される予定でしたが、実際には、2018年末までに進水する事になるようです。
[原子力科学調査潜水艦ベルゴロドは2018年にロシア海軍へ引き渡される]


「ベルゴロド」は、無人潜水艇「クラヴェシン-2」を搭載します。
[ロシア海軍の新型無人潜水艇クラヴェシン-2の試験はクリミア半島のフェオドシヤで行なわれている]

この他、原子力水中無人機「ポセイドン」を搭載するかもしれません。
[ロシア海軍の大洋多目的システム(原子力推進水中無人機)ポセイドンの試験は進められている]
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ロシア海軍北方艦隊の特殊用途原子力潜水艦ポドモスコヴィエ(モスクワ州)は原子力救助潜水艦となる

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『イズベスチヤ』より
2018年6月7日0時1分配信
【水中救急車の援助】

海軍は世界に同じものが無い原子力救助潜水艦を受け取る。

ロシア海軍は、他の水中装置の乗組員を大深度で救助できる潜水艦を軍備採用した。
このような操作は、水面下の氷を含め、最大限の隠密性で行なわれる。
現在、このような水中機器を所有している同じ国は無い。
専門家の意見では、新たなシステムは、海上での救助時間を著しく削減する。

『イズベスチヤ』国防省が話したように、海軍の為に潜水艦「ポドモスコヴィエ」(モスクワ州)が近代化された。
それは特別な上部構造物が設置されており、深海装置AS-40「べステル」が結合する。
現在、新たな救助システムの試験が行なわれている。

原子力潜水艦BS-64「ポドモスコヴィエ」は、当初はプロジェクト667BDRM(NATO呼称-デルタIV)として建造された。
今、それは、特殊用途深海装置を搭載するプロジェクト09787(デルタIVストレッチ)へと改造された。
2016年末、艦船修理センター『ズヴェズドーチカ』は、艦の近代化作業を完了した。

装置AS-40「べステル」の船体はチタン合金で出来ている。
最大水中排水量は50トン。作業潜航深度720メートル、最大で790メートル。
装置は速力0.5ノットで下降しながらの深海作業が可能である。
蓄電バッテリーは外部に有る。
その出力は、最大深度まで4~5分で潜航する。

「べステル」の乗組員は6名で構成されている。
3名はバチスカーフに直接乗り組み、それを制御する。
残りは、「ポドモスコヴィエ」装置の潜航を支援する。
バチスカーフの制御の正確性を高める為、テレビカメラと特殊コントロールパネルが存在し、高感度ジョイスティックを装備する。

「べステル」ドッキングシステムを装備している。
圧力低下動作の為の特殊室は大きな吸引力を持ち、遭難した潜水艦へドッキングする際の密閉性を確保する。
それは、大深度での「乾燥」と、遭難した潜水艦で困難に耐えている乗組員の充分な避難を可能にする。
これは最も安全性を考慮に入れた救助を可能にする。
バチスカーフは同時に22名を受け入れる事ができる。

現在、潜水艦「ポドモスコヴィエ」は、救助装置の輸送実験を行なっている。
それが成功と認められた場合、特殊建造物と、他の潜水艦は、それを装備できると退役潜水艦乗りのウラジーミル・アシクは考えている。

「このような共生潜水艦と救助装置は、1970年代に考案されました」
専門家は話した。
「各潜水艦は特殊構造を有し、救助装置は不可欠であることが必要条件でした。
このような解決法は、駐留場所から遠いところで行動する潜水艦が理由でした。
事故が起こった場合、救助機器を通常の艦で送り届けるのならば、3昼夜以上は掛かります。
極めて早急に救助装置が必要ならば、海軍基地の近くの飛行場から航空機で送り届けます。
より遠ければ、基地から自動車輸送で運ばれます。
そして、それが潜水艦に据え付けられて事故海域へ到着し、操作が可能になります」


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ソヴィエト連邦は、深海からの潜水艦乗組員の避難の為、救助潜水艦プロジェクト940「レノク」を作成した。
このような装置は全部で2隻建造された:1隻は北方艦隊へ、2隻目は太平洋艦隊へ。
潜水複合体は、300メートルまでの深度で作業できた。
これらは、遭難した潜水艦の引き揚げと曳航が同時に可能であった。
救助要員は、トロール船と衝突後に沈没した潜水艦S-178乗組員の為に一度だけ出動した。
それは1981年10月に発生した。



プロジェクト667BDRM(デルタIV級)戦略用途ロケット水中巡洋艦K-64は1982年12月18日に起工され、1984年3月3日に進水し、1986年12月23日にソ連海軍へ納入されました。

翌1987年2月24日に赤旗北方艦隊第3潜水艦小艦隊・第13潜水艦師団へ編入され、正式に就役しました。

1988年10月に弾道ミサイルの発射訓練を行なった後、同年11月から戦闘勤務(戦略核パトロール)に就きました。

その後、1995年まで戦闘勤務に就いていましたが、1999年からは第2カテゴリー予備役となり、セヴェロドヴィンスク市艦船修理工場「ズヴェズドーチカ」へ回航され、特務原潜(小型原潜母艦)プロジェクト09787への改造工事が始まりました。
これに伴い、K-64BS-64と改称されました。

2002年以降、弾道ミサイル区画が撤去されました。
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2008年に「ポドモスコヴィエ」(モスクワ州)と命名されました。

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その後の動向は明らかにされませんでしたが、改造工事は進められ、2015年8月11日に造船台を出渠し、翌12日に進水しました。
[ロシア海軍の小型原潜母艦BS-64ポドモスコヴィエは造船台を出た]
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2016年10月22日、工場航行試験の為にセヴェロドヴィンスクを出航しました。
[ロシア海軍の小型原潜母艦BS-64ポドモスコヴィエは航行試験を開始した]


11月12日に一旦セヴェロドヴィンスクへ戻りました。

その後も航行試験は続けられ、12月23日までに最終試験である国家受領試験が終了しました。
[ロシア海軍北方艦隊の特務原潜ポドモスコヴィエ(モスクワ州)は国家試験を終えた]

2016年12月26日、「ポドモスコヴィエ」ロシア海軍へ引き渡され、ほぼ20年ぶりに現役へ復帰しました。
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[改造を終えた特務原潜ポドモスコヴィエ(モスクワ州)はロシア海軍へ引き渡された]

その後の動向は一切明らかにされていませんが、最近では、深海救助潜水艇(バチスカーフ)AS-40(2016年2月1日就役)の搭載試験を行なってるようです。

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最新鋭のバチスカーフAS-40は、元々は太平洋艦隊へ配備されていたのですが、最近、北方艦隊へ転属したようです。
[ロシア海軍最新鋭バチスカーフAS-40は太平洋艦隊の救助船アラゲズへ受け入れられた]

「ポドモスコヴィエ」は、深海救助潜水艇を搭載する原子力救助潜水艦として運用される事になるようです。


記事中でも触れられていますが、かつてのソヴィエト海軍には、2隻のプロジェクト940「レノク」特殊用途大型潜水艦(インディア級)が在籍しており、2隻のバチスカーフを搭載する救助潜水艦として運用されていました。
(1976年8月11日に就役したBS-486太平洋艦隊、1979年9月1日に就役したBS-257北方艦隊へ配備)

特殊用途大型潜水艦BS-486
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特殊用途大型潜水艦BS-257
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しかし、ソ連邦解体後の財政難で維持できず、2隻とも1990年代に除籍されました。
(BS-486は1995年2月13日、BS-257は1996年7月31日に除籍)
[インディア級救難潜水艦BS-257]

除籍後、ポリャールヌイ第10艦船修理工場に係留されるBS-257(2002年5月)
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それから20年以上を経て、ロシア海軍救助潜水艦が復活する事になるようです。

ロシア海軍のプロジェクト09851特殊用途原子力潜水艦ハバロフスクの船体の水圧試験が始まった

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『タス通信』より
2018年5月24日18時40分配信
【特殊用途潜水艦「ハバロフスク」は水圧試験を実施する】
モスクワ、5月24日/タス通信

プロジェクト09851特殊用途原子力潜水艦「ハバロフスク」は水圧試験の実施を開始した。
『セヴマシュ』広報サービスは報道機関へ伝えた。

「プロジェクト09851原子力潜水艦は、建造の重要な段階の1つ~基礎船体の艦首ブロックの水圧試験~を完了します」
同社は話した。

官庁間委員会の専門家は、艦の船体、システム及び設備、公式文書の準備状態をチェックし、静粛性の方式を実行する為の技術的操作開始の許可を与えた。
「全ての艦構造は、指定負荷に合格しており、実行された作業のクオリティは確認されました。
現在、艦の強度船体(耐圧殻)の試験作業が進められています。
スケジュール下における破壊試験プログラムの段階全ては、数ヶ月間に及びます」

工場広報サービスは説明した。

2014年7月、セヴェロドヴィンスク『セヴマシュ』社では、一度の3隻の潜水艦が起工された~「クニャージ・オレグ」(プロジェクト「ボレイ」)クラスノヤルスク(プロジェクト「ヤーセン」)、そして「ハバロフスク」

公開情報によると、「ハバロフスク」は、深海ステーション及び最新のロボット工学システムを搭載するプロジェクト09851艦である。

『セヴマシュ』では、少なくとも2隻の特殊用途原子力潜水艦が建造されている。
特に、公開情報によれば、未完成のプロジェクト949A原子力潜水艦「ベルゴロド」は、2012年12月に特殊プロジェクト09582として再起工され、無人及び有人の深海調査装置の搭載艦となる。



プロジェクト09851特殊用途原子力潜水艦「ハバロフスク」は、2014年7月27日にセヴェロドヴィンスク『セヴマシュ』で起工されました。
[原子力潜水艦ハバロフスクはロシア海軍の日に起工された]
[秘密のプロジェクト09851特務原潜ハバロフスク]

「ハバロフスク」の詳細や具体的なスペック(艦の大きさなど)は、一切公表されていませんが、無人小型潜水艇を搭載するようです。
[ロシア海軍の為の特務原潜ハバロフスクの3Dモデルが作成された]

今回の『セヴマシュ』の発表によると、2018年5月下旬には船体の水圧試験(強度試験)を開始しているとの事ですから、船体の形成はかなり進んでいるようです。

「ハバロフスク」が搭載する無人小型潜水艇には、現在開発中の大洋多目的システム(原子力推進水中無人機)「ポセイドン」も含まれるかもしれません。
[大洋多目的システム(原子力推進水中無人機)ポセイドンは『2018-2027年の国家軍備プログラム』において開発され、ロシア海軍へ採用される]

ロシア海軍潜水艦の海洋への滞在時間は5年間(2012-2017年)で3倍に増えた

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2018年3月17日22時53分配信
【ロシア潜水艦の海洋への滞在は5年間で3倍に増えた】
モスクワ、3月17日-ロシア通信社ノーボスチ

ロシア潜水艦は、この5年間で海洋への滞在を3倍に増やした。
ロシア連邦海軍総司令官ウラジーミル・コロリョーフ大将は語った。

「航海~これは、全ての潜水艦の1年間の海洋への滞在時間の総計です。
参考の為に、5年前には、この数値は1105日でしたが、2017年には、3倍以上の3366日でした」
コロリョーフ
ラジオ局『エコー・モスクワ』のインタビューに対し、こう話した。

彼によると、航海は、潜水艦の乗組員の専門的な準備レベルの上昇を最も分かりやすく示すものである。



今回、ロシア海軍総司令官ウラジーミル・コロリョーフ提督が述べているのは、1年間のロシア海軍の全ての潜水艦の海洋滞在(航海)日数の総計です。

これが2012年には総計1105日でしたが、2017年には3366日と、3倍以上に増えたとの事です。


増加の理由は色々と有るでしょうが、まず第一に、この期間中に新たな潜水艦が計10隻就役した事でしょう。

2013年1月10日:戦略用途原子力水中巡洋艦「ユーリー・ドルゴルーキー」就役(北方艦隊)
2013年12月23日:戦略用途原子力水中巡洋艦「アレクサンドル・ネフスキー」就役(太平洋艦隊)
2014年6月7日:原子力水中巡洋艦「セヴェロドヴィンスク」就役(北方艦隊)
2014年8月22日:潜水艦「ノヴォロシースク」就役(黒海艦隊)
2014年12月19日:戦略用途原子力水中巡洋艦「ウラジーミル・モノマーフ」就役(太平洋艦隊)
2014年12月30日:潜水艦「ロストフ・ナ・ドヌー」就役(黒海艦隊)
2015年7月3日:潜水艦「スタールイ・オスコル」就役(黒海艦隊)
2015年11月5日:潜水艦「クラスノダール」就役(黒海艦隊)
2016年10月26日:潜水艦「ヴェリキー・ノヴゴロド」就役(黒海艦隊)
2016年11月24日:潜水艦「コルピノ」就役(黒海艦隊)


この他に、オーバーホールや近代化改装を終えて復帰した潜水艦も有ります。

2013年7月初頭:潜水艦「カルーガ」(北方艦隊)復帰
2013年12月下旬:原子力水中巡洋艦「スモレンスク」(北方艦隊)復帰
2014年12月初頭:原子力大型潜水艦「オブニンスク」(北方艦隊)復帰
2014年12月下旬:原子力水中巡洋艦「トムスク」(太平洋艦隊)、戦略用途原子力水中巡洋艦「エカテリンブルク」(北方艦隊)復帰
2015年9月下旬:潜水艦「ウラジカフカス」(北方艦隊)復帰
2015年12月末:原子力大型潜水艦「プスコフ」(北方艦隊)復帰
2016年3月下旬:原子力巡洋潜水艦「クズバス」(太平洋艦隊)復帰
2016年12月末:戦略用途原子力水中巡洋艦「リャザン」(太平洋艦隊)、潜水艦「コムソモリスク・ナ・アムーレ」(太平洋艦隊)復帰、特務原子力潜水艦「ポドモスコヴィエ」(北方艦隊)再就役
2017年4月初頭:原子力水中巡洋艦「オリョール」(北方艦隊)、潜水艦「ドミトロフ」(バルト艦隊)復帰



ロシア海軍以外の視点で見ても、2016年2月にNATO連合海軍部隊司令官が、北大西洋におけるロシア海軍潜水艦の活動は増大していると表明しています。
[ロシア海軍潜水艦の大西洋での活動は増大した]

2012年10月には、アメリカ東海岸沖で原子力潜水艦「ニジニ・ノヴゴロド」が発見されています。
[シエラII級原潜、アメリカ東海岸沖で行動?]

2016年11月には地中海東部949A原子力水中巡洋艦が行動していました。
[ロシア海軍の巡航ミサイル原潜ヴォロネジは地中海東部(シリア沖)へ派遣された?]
[ロシア海軍の巡航ミサイル原潜は地中海東部に居る?]

ロシア海軍北方艦隊のバチスカーフAS-36の近代化改装は2019年に完了する

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア連邦国防省情報・マスコミュニケーション部発表
2018年3月15日15時40分配信
【(ロシア)海軍は軍備として在る全ての救助深海装置の近代化プログラムを完了する】

海軍総司令部は、海軍捜索救助部隊の装備の充実と並行して続けられている捜索・緊急救助業務サービスの軍備として在る全ての救助深海装置の近代化プログラムを殆ど完了している。
この作業の結果、救助深海装置は高度の近代化及び修理を実施し、15年に渡る高レベルの効率の運用が可能となる。

近代化のラインの最後は、近代化作業実施の最終段階に在る救助深海装置プロジェクト18270「べステル」であり、それは2019年に北方艦隊へ引き渡される。

救助深海装置「べステル」は、海底に横たわっている深度720メートルまでの遭難した潜水艦の乗組員へ援助を与えて救助し、更には水中物体の調査と水中技術作業の実施の為に意図されている。

サンクトペテルブルク『カノネルスキー工場』での近代化により、救助深海装置「べステル」の特性は、太平洋艦隊捜索・緊急救助業務サービスへ加わっている同シリーズの第2の装置~プロジェクト18271「べステル-1」が有する特性と同様となる。

ロシア海軍緊急救助支隊の目標の大部分は、現代的な船、艇、深海装置を装備する事に有り、2020年には総数の70パーセント以上に達する。



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プロジェクト18270「べステル」救助深海装置AS-36は、1989年4月にニジニ・ノヴゴロド市クラースノエ・ソルモヴォ造船所で起工され、1991年春に進水しました。

1994年8月25日には北方艦隊の基地へ到着し、同年9月20日から11月4日まで白海で工場航行試験と国家受領試験が実施されました。

1994年11月15日にロシア海軍へ納入され、1996年8月9日にセヴェロモスク基地へ到着し、プロジェクト05361救助船「ゲオルギー・チトフ」(1982年12月就役)へ搭載される事になりました。
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しかし、ソ連邦解体後の極度の財政難により満足に稼働できず、2000年8月の原潜「クルスク」爆沈事故の際に出動したものの、何の成果も得られませんでした。

その後も北方艦隊に在籍していました。

2014年6月初頭のAS-36


2017年3月20日にはバレンツ海での捜索救助演習へ参加しました。


2017年4月にも捜索救助演習へ参加しました。
この時には、プロジェクト05360救助船「ミハイル・ルドニツキー」(1978年12月就役)を母船としました。
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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2017年4月9日13時58分配信
【救助水中装置AS-36はコラ湾で特殊任務へ取り組んだ】

近代化改装の話は2013年から出ていましたが、2017年12月からサンクトペテルブルク『カノネルスキー工場』で実行に移される事になりました。

AS-36は、2019年に北方艦隊へ復帰します。

近代化改装されたAS-36は、太平洋艦隊へ配備されている改良型のプロジェクト18271「べステル-1」と同様の能力を有する事になります。
[ロシア海軍最新鋭バチスカーフAS-40は太平洋艦隊基地へ到着した]


現在、ロシア海軍には6隻の救助深海装置(バチスカーフ)が在籍しています。
ソ連海軍時代の1980年代後半に建造された4隻のプロジェクト1855「プリズ」は、2008年~2016年に近代化改装が行なわれ、プロジェクト18551にアップグレードされました。

[北方艦隊]
・AS-36(プロジェクト18270)
:1996年就役/2019年に近代化改装完了予定
母船:救助船「ミハイル・ルドニツキー」(プロジェクト05360、1978年12月就役)

・AS-34(プロジェクト18551):1989年11月30日就役/2016年4月に近代化改装完了
母船:救助船「ゲオルギー・チトフ」(プロジェクト05361、1982年12月就役)

[太平洋艦隊]
・AS-40(プロジェクト18271)
2016年2月1日就役
母船:救助船「イーゴリ・べロウソフ」(プロジェクト21300S、2015年12月就役)

・AS-30(プロジェクト18551):1988年11月12日就役/2013年8月に近代化改装完了
母船:救助船「アラゲズ」(プロジェクト537、1989年1月就役)

[黒海艦隊]
・AS-28(プロジェクト18551)
:1986年8月12日就役/2008年3月に近代化改装完了
母船:救助船「コムーナ」(1915年7月就役)

[バルト艦隊]
・AS-26(プロジェクト18551)
:1987年11月25日就役/2010年9月に近代化改装完了
母船:救助船SS-750(プロジェクト141S、1990年6月就役)

記念艦となるソ連/ロシア海軍の最初の原子力潜水艦レニンスキー・コムソモールは再び進水した

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『インタファクス-軍事ニュース出張所(AVN)』より
2017年9月8日20時53分配信
【博物館となるソヴィエト初の原子力潜水艦「レニンスキー・コムソモール」は北極圏で進水した】
ムルマンスク、9月8日、インタファクス-AVN

ソヴィエト初の原子力潜水艦K-3「レニンスキー・コムソモール」は、金曜日に艦船修理工場『ネルパ』(閉鎖行政地域アレクサンドロフスク、ムルマンスク州、株式会社『艦船修理センター・ズヴェズドーチカ』支所)の水域で進水した。

「工場は、潜水艦を密閉し、今や伝説となった潜水艦を進水させる為の複雑な作業を行ないました」
艦船修理工場『ネルパ』
のブログは伝えた。

現在、「レニンスキー・コムソモール」は、艦船修理工場の浮き埠頭へ係留されている。

以前、潜水艦の進水は今年2月に、その後、4月に計画されていた事をインタファクス『ネルパ』広報サービスより伝えられた。

ロシア連邦政府海洋協議会のメンバー、ムルマンスク州議員、元北方艦隊司令官ヴャチェスラフ・ポポフ提督は、海洋協議会がK-3の博物館化の問題に関する作業を続けている事を指摘した。
今後に博物館が置かれる場所は未だ決まっていないが、提督は、 「レニンスキー・コムソモール」がムルマンスクへ永遠に停泊するであろうと確信している~原子力砕氷船博物館「レーニン」の近くに。

「レニンスキー・コムソモール」は、ソヴィエトで最初の、世界で3番目の原子力潜水艦であり、1957年に進水した。
1967年、戦闘勤務中に第1及び第2区画で火災が発生したが故に、原子力潜水艦では39名が死亡した。
1991年、潜水艦海軍の編制から除外された。
K-3の動力区画(原子炉区画)は2007年に撤去され、長期保管のためにサイダ湾へ送られた。
ロスアトムとの契約下で工場は実物大摸擬区画を作成した。
現在、原子力潜水艦艦船修理工場『ネルパ』で永久保存されている。



ソヴィエト連邦初の原子力潜水艦であるK-3は、プロジェクト627「キト」巡洋潜水艦(NATOコード名「ノヴェンバー」)の1番艦として、1956年9月24日にモロトフスク(現セヴェロドヴィンスク)第402造船工場(現セヴマシュ)で起工されました。
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1957年10月9日に進水した後に係留試験が始まり、翌1958年6月に終了しました。

1958年7月21日には、ソ連海軍総司令官セルゲイ・ゴルシコフ提督、ソ連造船業相ボリス・ブートマが出席し、ソ連邦海軍旗の初掲揚式典が開催されました。
この時点で、K-3は未だ航海試験も始まっていませんでした。

1958年7月3日、工場航行試験をすっ飛ばして、いきなり国家受領試験が始まりました。
翌7月4日10時3分、初めてK-3原子力機関が始動しました。

1958年8月には潜水航行試験が行なわれました。

1958年11月26日から12月2日まで白海で潜航試験が行なわれ、深度310mまで潜航しました。

1958年12月17日、巡洋潜水艦K-3受領証書への署名が行なわれ、ソ連海軍へ納入されました。

しかし、初めての原子力潜水艦という事も有り、色々と問題点が発覚した為、1958年1月には「試験運用」へ移行しました。
プロジェクト627の2番艦以降は、改良型のプロジェクト627Aとして建造されることになりました。

翌1959年も白海で各種試験に従事し、同年10月下旬に、ようやく白海からバレンツ海北方艦隊基地ザーパドナヤ・リツァ(ザオゼルスク)へ移動しました。
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1959年11月1日から15日まで初の遠距離航海を行ない、グリーンランド付近まで進出しましたが、浮上時に氷に衝突して損傷しました。

帰港後、1959年12月から1960年5月までセヴェロドヴィンスク「セヴマシュ」で修理と近代化改装を行ない、新たな航法複合体が設置されました。

1960年12月から1961年2月まで「セヴマシュ」で係留試験が行なわれました。

1961年5月26日から8月7日まで航海試験が行なわれ、再びザーパドナヤ・リツァ(ザオゼルスク)へ配備されました。

1961年9月17日から31日までカラ海において、北極海での水中航行時の航法複合体の動作試験が行なわれました。
この間、9月20日から24日まで魚雷の実弾射撃を実施しています。

1962年7月4日から21日まで検査航海を行なった後、7月11日から21日まで北極圏航海を行ないました。
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水中航行中に原子炉の冷却循環ポンプが故障し、潜航したまま修理を行なっています。

1962年9月に核燃料棒の不備が発覚し、セヴェロドヴィンスクへ回航されました。

1962年10月9日、「レニンスキー・コムソモール」(レーニン共産党青年団)と命名されました。

1963年2月26日から1965年10月29日まで原子炉の交換と近代化改装が行なわれました。
撤去された核燃料棒はカラ海へ投棄されました。

1965年10月29日から11月7日まで航海試験を行ない、同年11月24日に海軍へ引き渡され、11月29日にはザーパドナヤ・リツァへ戻りました。

1965年12月17日、ソ連の宇宙飛行士ユーリー・ガガーリン「レニンスキー・コムソモール」を訪れました。

1966年3月23日に白海で氷に衝突して潜望鏡を曲げました。

1966年7月10日から8月29日まで遠距離航海を行ない、大西洋、サルガッソー海、メキシコ湾まで進出し、魚雷発射訓練を行ないました。

1967年3月12日から4月30日までポリャールヌイ第10艦船修理工場で船体のメンテナンスが行なわれました。
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1967年7月10日から9月11日まで遠距離航海を行ない、地中海へ進出しました。
地中海から戻る途中の9月4日、ノルウェイ海で火災事故を起こし(第1区画から出火し、第2区画に延焼)、乗員39名が死亡しました。
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1967年9月14日から11月5日までセヴェロドヴィンスクで修理が行なわれました。

1968年7月21日から29日までワルシャワ条約機構諸国海軍北方艦隊バルト艦隊の合同演習へ参加しました。

1968年12月8日からポリャールヌイ第10艦船修理工場でオーバーホールが行なわれ、1971年12月28日に復帰しました。

1972年1月にはグレミハ基地へ移動しました。
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1972年10月29日から11月5日まで演習を行ないました。

1973年5月12日から6月1日まで遠距離航海を行ない、大西洋地中海へ進出しました。

1975年2月に第7区画で火災が発生し乗員2名が重傷を負いました。

1975年4月24日から6月13日までバレンツ海、ノルウェイ海、グリーンランド海で哨戒活動を実施しました。

1976年1月31日から2月21日までグレミハの浮きドックで定期修理が行なわれました。

同年6月1日から27日までポリャールヌイ第10艦船修理工場で修理が行なわれました。

1977年7月25日、「大型潜水艦」に再分類されました。

1977年12月29日からポリャールヌイ第10艦船修理工場で定期修理が始まりました。

1978年1月8日、修理中に火災が発生しました。

1978年12月30日に修理を終えて復帰しました。

1982年5月25日から6月25日までバレンツ海、ノルウェイ海、グリーンランド海で哨戒活動を実施しました。

1985年1月から9月末までポリャールヌイ第10艦船修理工場で修理が行なわれました。

1985年には、「オケアン-85」、「大西洋-85」、「北方-85」といった大規模演習へ参加しました。

1985年7月2日から27日までノルウェイ海で哨戒活動を実施しました。

1986年4月からポリャールヌイ第10艦船修理工場で修理が始まりました。

しかし修理は完了する事無く、1987年10月17日には海軍の戦闘編制から除外されました(事実上の退役)。

1988年9月9日には練習船となり、グレミハ基地に固定されました。

1989年3月14日、B-3と改称されました。

1991年には北方艦隊の編制表から消されました。

1993年9月30日、正式に海軍から除籍されました。

その後も係留保管されていましたが、2002年11月にポリャールヌイ第10艦船修理工場へ到着しました。

2003年5月30日から7月3日に使用済み核燃料が撤去されました。

2005年10月28日にはスネシュノゴルスク艦船修理工場『ネルパ』へ回航され、博物館への改装が行なわれる事になりました。
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2007年以降、原子炉区画が撤去され、代わりのダミー区画が製造されました。
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2017年2月に再進水する予定でしたが、半年以上遅れ、2017年9月8日になりました。
[ソ連/ロシア海軍の最初の原子力潜水艦レニンスキー・コムソモールは記念艦となる]

「レニンスキー・コムソモール」は、ムルマンスクで保存されている原子力砕氷船「レーニン」の隣に置かれる事になるようです。
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ロシア海軍北方艦隊の原子力大型潜水艦オブニンスクはバレンツ海の演習中に重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーへ魚雷攻撃を行なった

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『タス通信』より
2017年6月23日13時24分配信
【北方艦隊の潜水艦「オブニンスク」は演習中に仮想敵艦を攻撃した】
ムルマンスク、6月23日/タス通信

多目的原子力潜水艦「オブニンスク」乗組員は、バレンツ海での演習中に仮想敵艦船支隊への魚雷攻撃へ取り組んだ。
金曜日、北方艦隊広報サービスは発表した。

「潜水艦乗員は、重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキー、大型対潜艦セヴェロモルスクとヴィツェ・アドミラル・クラコーフで構成される艦船支隊へ魚雷攻撃を実施しました」
声明では、こう述べられた。

射撃は成功裏に行われ、水上目標は仮想撃破された事は注目される。
「艦船支隊を攻撃する演習の全段階の実施中、オブニンスクの潜水艦乗員は、高度の専門的な準備と整然とした行動を示しました」
声明では、こう述べられた。

更に「オブニンスク」乗組員は、敵水上部隊の追跡から離脱する水中操艦の課題へ取り組んだ。



プロジェクト671RTMK「シチューカ」(NATOコード名「ヴィクターIII」)巡洋潜水艦K-138は、1988年12月7日にレニングラード(現サンクトペテルブルク)アドミラルティ造船所で起工され、1989年8月5日に進水しました。
その後、内陸水路経由でセヴェロドヴィンスクへ運ばれ、1989年11月から12月に掛けて工場航行試験及び国家受領試験が実施されました。
1990年5月10日に海軍へ納入され、赤旗北方艦隊・第1潜水艦小艦隊・第33潜水艦師団へ編入されました。

1992年7月3日、原子力大型潜水艦に類別変更され、B-138と改称されました。

2000年5月5日、オブニンスク市と後援協定が締結され、「オブニンスク」と命名されました。

2001年7月、第11潜水艦師団(対空母師団)へ転属しました。

2011年から艦船修理工場『ネルパ』で修理(と寿命延長近代化)が行なわれ、2014年5月16日に進水しました。
[修理中のヴィクターIII級原潜オブニンスクは進水した]
修理は2015年秋に完了しました。

2014年12月8日、バレンツ海から沿岸の射爆場へ有翼ミサイル(カリブル?)を発射しました。
[ロシア海軍のヴィクターIII級原潜オブニンスクはバレンツ海から巡航ミサイルを発射した]

2015年7月26日の「ロシア海軍の日」セヴェロモルスク北方艦隊の観艦式へ参加した事以外、「オブニンスク」の動向が当局から公表される事は有りませんでしたが、2015年12月22日に「遠距離航海任務」を終えてザオゼルスク基地へ帰港しました。
[ロシア海軍北方艦隊の原子力大型潜水艦オブニンスクは長期航海を終えて基地へ戻ってきた]


2016年8月15日にはバレンツ海で魚雷発射訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の原子力大型潜水艦オブニンスクはバレンツ海で魚雷を発射した]

2017年3月10日には、最新のプロジェクト955「ボレイ」原子力戦略用途水中巡洋艦の1番艦K-535「ユーリー・ドルゴルーキー」(2013年1月10日就役)とバレンツ海で『決闘』(対戦戦闘訓練)を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の原子力戦略用途水中巡洋艦ユーリー・ドルゴルーキーと原子力大型潜水艦オブニンスクはバレンツ海で『決闘』を行なった]

2017年6月22日、重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」、大型対潜艦「セヴェロモルスク」及び「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」バレンツ海で対潜戦闘演習を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーは大型対潜艦2隻と共にバレンツ海で対潜戦闘訓練を実施した]
この時、1隻の多目的原子力潜水艦が「敵役」として演習へ参加しました。

この多目的原子力潜水艦「オブニンスク」だったようです。

そして6月23日、「オブニンスク」は、「ピョートル・ヴェリキー」、「セヴェロモルスク」、「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」を目標にして魚雷攻撃訓練を行ないました。

ロシア海軍のチタン製原潜カルプの近代化改装作業は中断している

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『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2017年4月27日18時35分配信
【情報筋:「カルプ」の近代化の再開は有りそうにない】

チタン潜水艦プロジェクト945「カルプ」の近代化は、2014年に艦からの(核)燃料の撤去に限定されている。
『海軍産業』(フロートプロム)への防衛産業企業体の情報提供者によると、作業の再開は有りそうにない。


「カルプの近代化は、あまりにも長く、労力を有するものであり、その加工作業は、かなり高価です」
対談者は話した。
「今日において(ロシア)国防省は、これが、より急を要するプロジェクトであるのかどうか、その妥当性を疑問視しています」

彼は、構造的に複雑な「カルプ」を、国防省から出された第4世代潜水艦の必要条件まで近づける可能性については明確ではないと付け加え、更に、最終的な決定は未だ採択されてない事を強調した。

サイト『ディープストーム』創設者のアンドレイ・ニコラエフによると、プロジェクト945潜水艦の近代化の妥当性の問題を提起する場合、「カルプ」「コストロマ」(同プロジェクトの第2の潜水艦、「カルプ」の後に更新が計画されている)の近代化の資金と労力は、新たな「ヤーセン」の建造へ向けるのが論理的である。

「各潜水艦は存在しております。
近代化されるヤーセンのような現代的な艦を受領する機会、或いはプロジェクト971の復帰の試みへ集中する方が合理的でしょう。
多分、その方が経済的合理性が有ります」

彼は専門家と意見を共有した。

[『海軍産業』参考資料]
(ロシア)国防省
は、2014年にセヴェロドヴィンスク艦船修理センター『ズヴェズドーチカ』と、プロジェクト945潜水艦B-239「カルプ」B-276「コストロマ」の修理及び近代化の契約へ署名した。

「バラクーダ」は、新たな水中音響ステーション(ソナー)、戦闘情報管理システム、レーダー、GLONASS/GPS航法システム、兵装システムの取得が予定されている。

2015年2月には、近代化が停止した事が知られるようになったが、同社広報サービスは、修理作業は続けられていると表明した。

潜水艦「カルプ」は1984年に、「コストロマ」は1987年に北方艦隊へ加入した。
それぞれ1998年と2000年には予備役に編入された。
双方の潜水艦は、ニジニ・ノヴゴロド造船所『クラースノエ・ソルモヴォ』で建造された。



チタン製の船体を持つプロジェクト945/945A原子力潜水艦は、1980年代前半~1990年代前半に掛けて計4隻が就役し、全て北方艦隊第7潜水艦師団へ配備されました。
[アラグバ(ヴィジャエヴォ)のロシア海軍原子力潜水艦]
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ロシア・ソ連潜水艦総合情報サイト『ディープストーム』より
【プロジェクト945「バラクーダ」(NATOコード名「シエラI」)】

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・K-239:工場番号301
(1992年7月3日にB-239へ改名、1993年4月6日に「カルプ」と命名)
1979年7月20日起工/1983年7月29日進水/1984年9月29日納入/1984年12月7日就役

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・K-276:工場番号302
(1992年7月3日にB-276へ改名、1993年4月6日に「クラブ」と命名、1996年11月15日に「コストロマ」と改名)
1984年4月21日起工/1986年7月26日進水/1987年10月27日納入/1987年11月4日就役


【プロジェクト945A「コンドル」(NATOコード名「シエラII」)】

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・K-534:工場番号3003
(1992年7月3日にB-534へ改名、1993年4月6日に「ズバトカ」と命名、1995年3月23日に「ニジニ・ノヴゴロド」と改名)
1986年2月15日起工/1989年8月7日進水/1990年12月26日納入/1990年12月27日就役

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・K-336:工場番号3004
(1992年7月3日にB-336へ改名、1993年4月6日に「オクーン」と命名、1996年4月3日に「プスコフ」と改名)
1989年7月29日起工/1992年7月28日進水/1993年12月14日納入/1993年12月17日就役


プロジェクト945/945Aは、当初は「巡洋潜水艦」に分類されていましたが、1992年7月3日付で「原子力大型潜水艦」に類別変更され、就役時のKナンバーからBナンバーに変更されました。


1984年に就役したプロジェクト945の1番艦B-239は、1994年にはセヴェロドヴィンスク艦船修理センター「ズヴェズドーチカ」へ回航されましたが、予算不足により修理は実施されず、1998年5月には海軍の戦闘編制から除籍されました。

プロジェクト945/945Aの近代化改装の話は、2013年3月に出てきました。
[ロシア海軍はシエラ級原潜を復帰させる]
[近代化改装後のシエラ級原潜は第4世代原潜に匹敵する]

その後、ロシア海軍総司令官ヴィクトール・チルコフ提督は、プロジェクト945原潜の近代化計画が有る事を認めました。
[ロシア海軍は2020年までに12隻の原子力潜水艦を近代化する]
[ロシア海軍は2020年までに10隻以上の近代化された原子力潜水艦を受け取る]

まず最初に、事実上退役しているB-239「カルプ」から近代化作業に着手される事になり、2014年には核燃料が撤去されました。
[シエラI級原潜の近代化改装が始まる]
[近代化改装されるシエラI級原潜カルプは核燃料を撤去する]

続いて「ズヴェズドーチカ」のドックへ入渠して各種改装工事が実施される予定でしたが、その後、「カルプ」に関する作業は中断されました。
[シエラI級原潜カルプの近代化改装作業は中断した]

この報道に対し、「ズヴェズドーチカ」は、「カルプ」の近代化改装は中止されていないと反論しました。
[シエラI級原潜カルプの近代化改装を中止する決定は下されていない]

しかし、その後も「カルプ」の近代化改装工事は再開される事は無く、現在も中断したままになっています。


ロシア海軍は、プロジェクト945/945A原子力潜水艦の近代化改装を完全に断念してはいないようですが、プロジェクト971原子力巡洋潜水艦の近代化改装などの方が優先される事になり、当面は先送りされるようです。
[ロシア海軍は新たなチタン製原潜の建造を計画していないが4隻のシエラI/II級原潜は近代化される]

原子力科学調査潜水艦ベルゴロドは2018年にロシア海軍へ引き渡される

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『イズベスチヤ』より
2017年4月13日0時1分配信
【(ロシア)海軍は2018年に科学調査艦「ベルゴロド」を受領する】

潜水艦は水中ケーブルを敷設し、海底で有益な鉱物を探し出す。

プロジェクト09852原子力科学調査潜水艦「ベルゴロド」は2018年に(ロシア)海軍へ引き渡される。
最新潜水艦は、無人深海装置バチスカーフ、更には特殊科学機器を搭載する。
専門家によると、潜水艦は、大深度での軍事的課題の解決と、北極棚の調査と有益な鉱物の採取の為に使用できる。

『イズベスチヤ』北方艦隊本部から伝えられたように、現在、「ベルゴロド」は、新たな任務遂行の為の機器と機構の近代化作業を進めている。
それは来年には完了し、その後、海軍への引き渡しが計画されている。
「ベルゴロド」は、世界最大の造船台であるセヴェロドヴィンスク機械製造事業第55作業所に未だ在る。

プロジェクト09852は、未完成のプロジェクト949A「アンテイ」水中巡洋艦をベースに作成されている。
これらの潜水艦は、世界の大洋へのアメリカ空母連合部隊の展開に対する回答として、ソヴィエト社会主義共和国連邦で建造された。

「ベルゴロド」は1992年に『セヴマシュ』で起工された。
2006年には進捗度76パーセントで艦の建造は凍結された。
しかし、軍事船員は「未完成艦」に再び興味を持ったが、それは「空母ハンター」としてでは無かった。
艦は、有人および無人の深海装置を搭載する為に再建造される事が決定された。

潜水艦は、多数の特殊機器と潜水機器、有人深海装置を移動させる為の開閉式収納室の設置のために意図されている。
その1つは、救助艇「ベステル」である。
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艦は地球物理学複合体「マグマ」を展開し、北極棚で地質調査作業を実施できる。
複合体は4分の1のコストであり、気象条件や結氷状態に関係なく困難な海域で調査を実施する。

「ベルゴロドは、多目的水中コンバインと言えるでしょう」
インターネットプロジェクト『ミリタリー・ロシア』編集長ドミトリー・コルネフ『イズベスチヤ』へ話した。
「この潜水艦は、深海装置、バチスカーフ、無人装置を運搬できます。
更にそれは、海底で作業を行ないます。
従いまして、ベルゴロドは、軍事及び平和目的の双方に使用できます。
例えば、潜水艦は海底ケーブルを敷設し、或いは"ガルモニヤ"システムを展開します。
更に潜水艦は、北極棚の調査と有益な鉱物の採取に役立ちます」


「ベルゴロド」と直接類似するものは、専門家によると、世界には無い。
アメリカペンタゴン先進研究機関(DARPA)は、複数の民間企業と合同で「ポセイドン」プログラムを実現している。
その作成には、毎年約700億ドルが支出されている。
これは、全地球航法システムGPSの水中の同類~通信中継深海装置システムである。
ロシアは、調査に従事するのみならず、機器を搭載し、海底を調査する事が出来る水中機器搭載艦を作成する。



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プロジェクト949A(オスカーII級)原子力水中巡洋艦K-329「ベルゴロド」は、1992年7月24日にセヴェロドヴィンスク市『セヴマシュ』で起工されましたが、2006年に完成度80パーセント程度で建造工事は凍結されました。
[オスカーII型原潜最終艦、建造中止?]
[未完のオスカーII型原潜ベルゴロド]
[オスカーII級原潜「ベルゴロド」の建造は停止される]

その後、「ベルゴロド」は特殊用途原潜へ改造されることになりました。
[オスカーII級原潜「ベルゴロド」は特殊作戦母艦として完成する]
[オスカーII級原潜「ベルゴロド」は完成する]
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2012年12月20日、「ベルゴロド」は、原子力調査潜水艦プロジェクト09582として、セヴェロドヴィンスク市『セヴマシュ』造船所で改めて「起工」されました。
[調査原潜プロジェクト09852は起工された]
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再起工後の工事進捗状況は一切明らかにされませんでしたが、今回の記事の通り、工事は進められているようであり、2018年末までにロシア海軍へ引き渡されるとの事です。

2017年に3隻の潜水艦が修理を終えてロシア海軍へ復帰する

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア連邦国防省情報・マスコミュニケーション部発表
2017年3月14日0時21分配信
【原子力潜水艦「トゥーラ」、「オリョール」とディーゼルエレクトリック潜水艦「ドミトロフ」は修理後にロシア海軍の戦闘編制へ復帰する」】

プロジェクト667BDRM戦略用途ロケット水中巡洋艦「トゥーラ」、プロジェクト949A多目的原子力潜水艦「オリョール」、プロジェクト877ディーゼルエレクトリック潜水艦「ドミトロフ」は、修理と技術的準備状態の回復の後、2017年に海軍の潜水部隊へ復帰する。

海軍技術管理部長イーゴリ・ズヴァリチ少将によると、プロジェクト667BDRM戦略用途ロケット水中巡洋艦「トゥーラ」は2017年末に潜水部隊へ復帰する。
今年2月、この潜水艦艦船修理センター『ズヴェズドーチカ』の船台を出渠し、現在も修理作業は続けられており、2017年第4クオーター(10-12月)に完了する。
その次には原子力潜水艦「ブリャンスク」が修理される。
これらの作業は、既存のプロジェクトの潜水艦の維持、つまり、第4世代潜水艦の建造と共に、海軍の潜水部隊の戦略的構成要素を適切な水準で用意する事を可能にする。

現在、『ズヴェズドーチカ』社で修理の最終段階に在るプロジェクト949A多目的原子力潜水艦「オリョール」と、クロンシュタット海洋工場で修理が行なわれているプロジェクト877ディーゼルエレクトリック潜水艦「ドミトロフ」は、2017年の前半に潜水部隊へ復帰する。



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北方艦隊所属のプロジェクト667BDRM(デルタIV級)原子力戦略用途水中巡洋艦「トゥーラ」は、2014年末からセヴェロドヴィンスク艦船修理工場『ズヴェズドーチカ』で寿命延長近代化改装が行なわれています。
2017年2月27日には船台から出渠しました。
「トゥーラ」は2017年末までに復帰する予定です。
[近代化改装中の原子力戦略用途水中巡洋艦トゥーラは2017年末までにロシア海軍北方艦隊へ復帰する]


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北方艦隊所属のプロジェクト949A(オスカーII)原子力水中巡洋艦「オリョール」は、2014年4月からセヴェロドヴィンスク艦船修理工場『ズヴェズドーチカ』で寿命延長近代化改装が行なわれています。
2015年4月には火災事故を起こしましたが、2016年10月3日に再び進水しました。
[火災事故に遭ったロシア海軍北方艦隊の原子力水中巡洋艦オリョールは再進水した]
「オリョール」は2017年前半に復帰する予定です。


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バルト艦隊所属のプロジェクト877EKM(キロ級)ディーゼルエレクトリック潜水艦「ドミトロフ」は、2014年から『クロンシュタット海洋工場』でオーバーホールが行なわれています。
「ドミトロフ」も2017年前半に復帰する予定です。