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シリア沖へ派遣されていたロシア海軍黒海艦隊の海洋掃海艦ワレンチン・ピクリはノヴォロシースクへ帰投した

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア南方軍管区(黒海艦隊)広報サービス発表
2017年8月10日15時19分配信
【黒海艦隊の海洋掃海艦「ワレンチン・ピクリ」は地中海での任務遂行を完了し、ノヴォロシースクへ戻った】

黒海艦隊ノヴォロシースク海軍基地海洋掃海艦「ワレンチン・ピクリ」は、海軍常設艦船連合部隊の一員としての任務遂行を完了し、常時駐屯場所ノヴォロシースクへ戻った。

乗組員は、今年4月末に地中海での任務遂行に着手した。
7月30日、「ワレンチン・ピクリ」は、シリアタルトゥース港泊地で初めて挙行された「ロシア海軍の日」に捧げられる艦船パレードへ参加した。

[参照]
海洋掃海艦「ワレンチン・ピクリ」
は、対機雷艦プロジェクト266MEである。
排水量:873トン、寸法:全長-61メートル、幅-10.2メートル、吃水-3.6メートル。
最大速力:16ノット。
兵装:6連装30mm機関砲AK-306×2基、反応爆雷RBU-1200、掃海具
乗組員:68名。



【海洋掃海艦「ワレンチン・ピクリ」】

プロジェクト266ME海洋掃海艦「ワレンチン・ピクリ」は、元々はインド海軍向けとして1990年にレニングラード『中部ネヴァ川造船工場』で起工されましたが、その後、インドが発注をキャンセルした為にロシア海軍へ引き取られる事になり、2000年5月30日に進水し、2002年1月20日に海軍旗初掲揚式典を開催し、正式にロシア海軍へ就役しました。

2002年6月~7月、「ワレンチン・ピクリ」ノヴォロシースクへ回航され、黒海艦隊へ編入されました。


就役以来、一度も黒海から出た事のない「ワレンチン・ピクリ」でしたが、2016年5月11日頃にノヴォロシースクを出航し、5月14日にボスポラス海峡を南下しました。
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2016年5月17日までにシリア沖へ到着しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の海洋掃海艦ワレンチン・ピクリはシリア沖に到着した]

「ワレンチン・ピクリ」は、2016年8月17日にボスポラス海峡を北上してセヴァストーポリへ帰港しました。


2017年3月24日、「ワレンチン・ピクリ」ボスポラス海峡を南下して地中海へ入りました。
(おそらくノヴォロシースクを出航したのは3月21日頃)

3月27日までにシリア沖へ到着しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の海洋掃海艦ワレンチン・ピクリは再び地中海東部(シリア沖)へ派遣された]

「ワレンチン・ピクリ」は、その後、4ヶ月以上に渡り、シリア沖に滞在していました。

7月30日の「ロシア海軍の日」には、シリアタルトゥース港で挙行された観艦式へ参加しました。


タルトゥースの観艦式には、潜水艦「クラスノダール」、救助曳船SB-739、掃海艦「ワレンチン・ピクリ」、偵察艦「ワシーリー・タチシチェフ」、警備艦「プイトリーヴイ」、フリゲート「アドミラル・エッセン」、サルベージ船KIL-158が参加しました。
この他、査閲艦艇として哨戒艇「ユナルメーツ・クルイマ」も参加しました。

8月7日には地中海を離れ、ボスポラス海峡を北上しました。
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そして8月10日、母港ノヴォロシースクへ帰投しました。
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ロシア海軍は、2016年3月以降、交代で掃海艦1隻を常にシリア沖へ展開させていましたが、現在の所、「ワレンチン・ピクリ」に代わる掃海艦が派遣されたという情報は有りません。
[ロシア海軍黒海艦隊の掃海艦はシリア沖で活動する]

ロシア海軍黒海艦隊の最新潜水艦クラスノダールは地中海を去った

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア南方軍管区(黒海艦隊)広報サービス発表
2017年8月7日18時44分配信
【潜水艦「クラスノダール」は地中海の海軍常設連合部隊の構成から離脱し、セヴァストーポリへ向かっている】

黒海艦隊の最新ディーゼル潜水艦「クラスノダール」は、地中海海軍常設連合部隊の戦力の一翼としての活動を完了し、バルト海から黒海への艦隊間移動を再開した。

本日(8月7日)、潜水艦「クラスノダール」黒海海峡を無事に通過し、セヴァストーポリへ進路を取った。
到着は8月9日に予定されている。

以前、潜水艦「クラスノダール」は、地中海で2度に渡りシリアのテロリストの施設へ水中位置から有翼ミサイル「カリブル」による射撃を実行した。

潜水艦「クラスノダール」は、6隻のプロジェクト636.3潜水艦シリーズの4隻目であり、黒海艦隊の為に『アドミラルティ造船所』で建造された。



[プロジェクト06363潜水艦]

プロジェクト06363潜水艦の4番艦B-265「クラスノダール」は、サンクトペテルブルクアドミラルティ造船所で2014年2月20日に起工されました。

[プロジェクト06363潜水艦クラスノダールは起工された]

起工から1年2ヶ月後の2015年4月25日に進水しました。
[ロシア海軍の為のプロジェクト06363潜水艦クラスノダールは進水した]


その後、アドミラルティ造船所の岸壁で艤装工事が行なわれました。
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艤装工事は2015年7月20日までに完了しました。
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2015年7月27日の「ロシア海軍の日」には、サンクトペテルブルクネヴァ川で行なわれた観艦式に参加しました。
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2015年8月10日から航行試験を開始しました。



試験は2015年10月末までに完了し、「クラスノダール」は、2015年11月5日にロシア海軍へ納入され、合わせて聖アンドレイ旗の初掲揚式典も開催されました。
[黒海艦隊の為の第4のプロジェクト06363潜水艦クラスノダールは2015年11月5日にロシア海軍へ引き渡される]
[第4のプロジェクト06363潜水艦クラスノダールはロシア海軍へ就役した]

就役後もバルト海で慣熟訓練を行なっていましたが、2016年4月中旬に「航海中の事故」を起こし、4月20日にバルチースク基地へ戻りました。
ポーランド海軍潜水艦と衝突したという話も有りますが、ポーランド国防省は否定しました。

「クラスノダール」は事故による損傷を修理する為、またアドミラルティ造船所へ戻り、2016年5月上旬から7月9日まで修理が行なわれました。
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修理後、2016年7月31日の「ロシア海軍の日」には、サンクトペテルブルクネヴァ川で行なわれた観艦式に参加しました。
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その後もバルト海で慣熟訓練を行なっていたようです。

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2017年4月8日、「クラスノダール」バルト海有翼ミサイル「カリブル」(対艦型)を水上標的へ発射しました。
[ロシア海軍のプロジェクト06363潜水艦クラスノダールはバルト海で巡航ミサイル"カリブル"を発射した]


「クラスノダール」は、5月初頭に黒海艦隊基地へ向けて出航しました。
[ロシア海軍のプロジェクト06363潜水艦クラスノダールは黒海艦隊基地への移動を開始した]

「クラスノダール」は浮上状態で航行し、5月5日にはラマンシュ海峡(英仏海峡)を通過しました。

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5月13日にはジブラルタル海峡を通過し、地中海へ入りました。
[ロシア海軍黒海艦隊の第4のプロジェクト06363潜水艦クラスノダールはジブラルタル海峡を通過して地中海へ入った]

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5月31日、フリゲート「アドミラル・エッセン」と共にシリア沿岸沖の公海上からシリアパルミラ(タドムル)ISIL(イラク・レバントのイスラム国)施設へ、有翼ミサイル「カリブル」を発射しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の警備艦(フリゲート)アドミラル・エッセンと潜水艦クラスノダールはパルミラのISIL(イラク・レバントのイスラム国)施設へ巡航ミサイル"カリブル"を発射した]

6月23日には、フリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」、「アドミラル・エッセン」と共にシリア沿岸沖の公海上からシリアハマー県ISIL(イラク・レバントのイスラム国)施設へ、有翼ミサイル「カリブル」を発射しました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート2隻と潜水艦1隻はシリアのハマー県のISIL(イラク・レバントのイスラム国)施設へ巡航ミサイル"カリブル"を発射した]

その後も地中海東部に留まっていました。

7月30日の「ロシア海軍の日」には、シリアタルトゥース港で挙行された観艦式へ参加しました。


タルトゥースの観艦式には、潜水艦「クラスノダール」、救助曳船SB-739、掃海艦「ワレンチン・ピクリ」、偵察艦「ワシーリー・タチシチェフ」、警備艦「プイトリーヴイ」、フリゲート「アドミラル・エッセン」、サルベージ船KIL-158が参加しました。
この他、査閲艦艇として哨戒艇「ユナルメーツ・クルイマ」も参加しました。

そして8月7日には地中海を離れ、ボスポラス海峡を北上しました。
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なお、今回の黒海艦隊広報部発表では触れられていませんが、今年3月末から地中海東部に滞在していた掃海艦「ワレンチン・ピクリ」も、同日にボスポラス海峡を北上しています。
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「クラスノダール」は、8月9日にセヴァストーポリへ帰投します。

ロシア海軍黒海艦隊の警備艦プイトリーヴイは地中海を去った

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア南方軍管区(黒海艦隊)広報サービス発表
2017年8月3日12時45分配信
【警備艦「プイトリーヴイ」は地中海での任務遂行を完了した】

黒海艦隊警備艦「プイトリーヴイ」は、地中海ロシア海軍常設連合部隊の一員としての任務遂行を成功裏に完了し、常置駐屯場所への移動を開始した。

艦は、黒海艦隊水上艦連合部隊司令官オレグ・クリヴォログ少将の将旗の下で、地中海において一連の訓練を実施し、シリアタルトゥース港泊地で挙行された初めての「ロシア海軍の日」の名誉ある海軍パレードへ参加した。

計画では、警備艦は8月4日にセヴァストーポリへ戻る。



プロジェクト1135M(クリヴァクII級)警備艦「プイトリーヴイ」は、1979年6月27日にカリーニングラード「ヤンターリ」造船所で起工され、1981年4月16日に進水、1981年11月30日に海軍へ納入され、1982年2月9日に黒海艦隊へ編入されました。
「プイトリーヴイ」は、計32隻が建造されたプロジェクト1135/1135M(クリヴァクI/II級)の最終艦です。
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就役後は一貫して黒海艦隊で行動し、ソ連邦解体後も現役に留まって活動を続けていました。

2014年5月から2015年2月までセヴァストーポリの工場でオーバーホールが行なわれました。

2015年5月18日にセヴァストーポリを出航し、数年ぶりに地中海へ向かいました。
[ロシア海軍黒海艦隊の警備艦プイトリーヴイは地中海へ向かった]

2015年6月下旬には大西洋へ行き、アンゴラ赤道ギニアを訪問した後、8月に地中海へ戻りました。
[ロシア黒海艦隊大西洋遠征(2015年6月-8月)]

その後も地中海東部に滞在し、2015年10月初頭にはシリア沖で演習を実施しました。
[ロシア海軍は地中海で演習を実施した]

2015年10月上旬にセヴァストーポリへ帰港しました。

2016年5月下旬にセヴァストーポリを出航して地中海へ行き、7月初頭には帰港しています。
[ロシア海軍黒海艦隊の警備艦プイトリーヴイは地中海東部へ行く]

2016年8月初頭に再びセヴァストーポリを出航して地中海へ入り、11月下旬まで滞在し、11月27日午前に帰投しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の警備艦プイトリーヴイは地中海東部からセヴァストーポリへ帰投した]

帰投後はセヴァストーポリで艦のメンテナンスを行なっていたようです。
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2017年7月21日にセヴァストーポリを出航し、7月22日にはボスポラス海峡ダーダネルス海峡を通過して地中海へ入りました。
[ロシア海軍黒海艦隊の警備艦プイトリーヴイは地中海東部(シリア沖)へ向かった]

7月30日の「ロシア海軍の日」には、シリアタルトゥース港で挙行された観艦式へ参加しました。


タルトゥースの観艦式には、潜水艦「クラスノダール」、救助曳船SB-739、掃海艦「ワレンチン・ピクリ」、偵察艦「ワシーリー・タチシチェフ」、警備艦「プイトリーヴイ」、フリゲート「アドミラル・エッセン」、サルベージ船KIL-158が参加しました。
この他、査閲艦艇として哨戒艇「ユナルメーツ・クルイマ」も参加しました。


その後、8月3日には地中海を離れ、ボスポラス海峡を北上しました。

「プイトリーヴイ」は、8月4日にセヴァストーポリへ帰投します。

ロシア海軍黒海艦隊の警備艦プイトリーヴイは地中海東部(シリア沖)へ向かった

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(黒海艦隊)広報サービス発表
2017年7月22日8時45分配信
【黒海艦隊の警備艦「プイトリーヴイ」乗組員は地中海の海軍常設連合部隊の一員としての任務遂行を再開する】

昨日(7月21日)、黒海艦隊警備艦「プイトリーヴイ」乗組員は、計画技術的準備状態回復及び海上での任務遂行の為の乗組員の準備状態の確認の戦闘訓練サイクルの完了後、黒海海峡へ進路を取った。

本日(7月22日)には、同艦は地中海海軍常設連合部隊の一員としての任務遂行を再開する。

遠海ゾーンへの艦の出航は、グループを構成する戦力の計画ローテーションに沿って行なわれている。



プロジェクト1135M(クリヴァクII級)警備艦「プイトリーヴイ」は、1979年6月27日にカリーニングラード「ヤンターリ」造船所で起工され、1981年4月16日に進水、1981年11月30日に海軍へ納入され、1982年2月9日に黒海艦隊へ編入されました。
「プイトリーヴイ」は、計32隻が建造されたプロジェクト1135/1135M(クリヴァクI/II級)の最終艦です。
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就役後は一貫して黒海艦隊で行動し、ソ連邦解体後も現役に留まって活動を続けていました。

2014年5月から2015年2月までセヴァストーポリの工場でオーバーホールが行なわれました。

2015年5月18日にセヴァストーポリを出航し、数年ぶりに地中海へ向かいました。
[ロシア海軍黒海艦隊の警備艦プイトリーヴイは地中海へ向かった]

2015年6月下旬には大西洋へ行き、アンゴラ赤道ギニアを訪問した後、8月に地中海へ戻りました。
[ロシア黒海艦隊大西洋遠征(2015年6月-8月)]

その後も地中海東部に滞在し、2015年10月初頭にはシリア沖で演習を実施しました。
[ロシア海軍は地中海で演習を実施した]

2015年10月上旬にセヴァストーポリへ帰港しました。

2016年5月下旬にセヴァストーポリを出航して地中海へ行き、7月初頭には帰港しています。
[ロシア海軍黒海艦隊の警備艦プイトリーヴイは地中海東部へ行く]

2016年8月初頭に再びセヴァストーポリを出航して地中海へ入り、11月下旬まで滞在し、11月27日午前に帰投しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の警備艦プイトリーヴイは地中海東部からセヴァストーポリへ帰投した]

帰投後はセヴァストーポリで艦のメンテナンスを行なっていたようです。
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そして2017年7月21日にセヴァストーポリを出航し、7月22日にはボスポラス海峡ダーダネルス海峡を通過して地中海へ入りました。


現在、地中海東部には、少なくとも13隻のロシア海軍艦船が滞在しています。

フリゲート「アドミラル・エッセン」(黒海艦隊)
警備艦「プイトリーヴイ」(黒海艦隊)
潜水艦「クラスノダール」(黒海艦隊)
海洋掃海艦「ワレンチン・ピクリ」(黒海艦隊)
大型揚陸艦「ツェーザリ・クニコフ」(黒海艦隊)
大型揚陸艦「ニコライ・フィリチェンコフ」(黒海艦隊)
軍用輸送船「ドヴィンツィヤ-50」(黒海艦隊)
軍用輸送船「クジル-60」(黒海艦隊)
哨戒艇(対水中工作艇)「ユナルメーツ・クルイマ」(黒海艦隊)
海洋曳船MB-174(黒海艦隊)
救助曳船SB-739(黒海艦隊)
中型偵察艦「ワシーリー・タチシチェフ」(バルト艦隊)
工作船PM-82(バルト艦隊)


これらの艦船は、地中海作戦連合部隊(2013年6月1日創設)の指揮下で行動しています。
[ロシア海軍地中海作戦部隊は6月1日から任務を遂行している]

現在の地中海作戦連合部隊司令官はパーヴェル・ヤスニツキー1佐です。

ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"は地中海東部(シリア沖)からセヴァストーポリへ帰投した

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『タス通信』より
2017年7月12日11時18分配信
【フリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」は地中海からセヴァストーポリへ戻った】
モスクワ、7月12日/タス通信

黒海艦隊フリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」地中海からセヴァストーポリへ戻った。
水曜日、同艦隊の広報サービスは報道機関へ伝えた。

「黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"乗組員は、地中海の海軍常設グループの一員としての任務遂行を完了し、セヴァストーポリへ到着しました。
同艦の航海は4ヶ月以上に渡りました」

広報サービスは話した。

常設連合部隊の一員だった「グリゴロヴィチ」は、7月10日から地中海での任務遂行を開始した黒海艦隊の新たな同型フリゲート「アドミラル・エッセン」と交代した。

6月末、フリゲート「アドミラル・エッセン」、「アドミラル・グリゴロヴィチ」、潜水艦「クラスノダール」は、ロシアでは非合法の/strong>シリアのテロリストグループ「イスラム国」の兵器及び弾薬の大型倉庫を6基の有翼ミサイル「カリブル」で破壊した事が知られるようになった。
打撃は地中海東部から与えられた。

2012年12月からロシア連邦海軍の艦船は地中海水域における常時の任務遂行へ着手した。
連合部隊司令官はパーヴェル・ヤスニツキー1等海佐である。
地中海戦隊には、黒海艦隊の約15隻の戦闘艦及び支援船が加わっている。

「アドミラル・グリゴロヴィチ」海洋ゾーンフリゲート・プロジェクト11356のトップである。
このシリーズの艦の排水量は約4000トン、その速力は30ノットに達し、自立航行期間は30日である。
「アドミラル・グリゴロヴィチ」有翼ミサイル「カリブル-NK」、自己防衛ミサイル複合体「シチーリ-1」、A-190砲、高射機関砲、反応爆雷発射機、魚雷で武装しており、更には艦上ヘリコプターKa-27(或いはKa-31)を搭載できる。



ロシア海軍の最新警備艦(フリゲート)プロジェクト11356Rの1番艦「アドミラル・グリゴロヴィチ」(494)は、カリーニングラード『ヤンターリ』造船所で2010年12月18日に起工され、2014年3月14日に進水し、2016年3月11日に就役し、同年6月9日にセヴァストーポリ基地へ到着しました。
[プロジェクト11356R警備艦(フリゲート)1番艦アドミラル・グリゴロヴィチはロシア海軍へ就役し、黒海艦隊へ編入された]
[ロシア海軍最新フリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"は黒海艦隊基地セヴァストーポリへ到着した]

その後、2度に渡り地中海への航海を行ないました。
(2016年9月24日~10月7日2016年11月3日~12月19日)

2017年2月27日、「アドミラル・グリゴロヴィチ」セヴァストーポリを出航し、地中海東部へ向かいました。

それから約1ヶ月後、「アドミラル・グリゴロヴィチ」は一旦黒海へ下がり、3月31日には黒海東岸ノヴォロシースクへ入港しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の警備艦アドミラル・グリゴロヴィチはシリア沖からノヴォロシースクへ戻ってきた]
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4月3日、トルコ海軍フリゲート「バルバロス」(F-244)コルベット「ブユックアダ」(F-512)ノヴォロシースク港を訪れ、「アドミラル・グリゴロヴィチ」はホストシップを務めました。

「アドミラル・グリゴロヴィチ」は4月5日にノヴォロシースクを出航し、トルコ海軍ロシア黒海艦隊の合同演習へ参加しました。
[ロシア海軍とトルコ海軍は黒海で合同演習を行なった]

演習終了後は黒海の出口へ向かい、4月7日にボスポラス海峡を南下し、地中海へ出ました。
[ロシア海軍黒海艦隊の警備艦(フリゲート)アドミラル・グリゴロヴィチは再びシリアへ向かった]

4月8日にはロシア海軍地中海作戦連合部隊(2013年6月1日創設)へ加わりました。
[ロシア海軍黒海艦隊の警備艦(フリゲート)アドミラル・グリゴロヴィチは地中海東部(シリア沖)に到着した]
つまり、地中海東部(シリア沖)へ到着しました。
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4月12日にはシリアタルトゥースへ入港し、同港のロシア海軍第720物資-技術サービス供給所で水と食料と燃料を補充しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の警備艦(フリゲート)アドミラル・グリゴロヴィチはシリアのタルトゥースで物資を補充した]
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4月13日にタルトゥースを出航しました。

4月20日には地中海東部艦載ヘリコプターの飛行訓練を実施しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の警備艦(フリゲート)アドミラル・グリゴロヴィチは地中海東部で艦載ヘリコプターの飛行訓練を実施した]

4月25日には地中海東部で砲撃訓練及び機雷掃討訓練を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊の警備艦(フリゲート)アドミラル・グリゴロヴィチは地中海東部で対水上・対空砲撃訓練及び機雷掃討訓練を実施した]

4月26日にはキプロス島リマソール港へ入港し、4月28日に出航しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の警備艦(フリゲート)アドミラル・グリゴロヴィチはキプロス訪問を終えた]
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5月23日から27日まで、同型艦の「アドミラル・エッセン」警備艦「スメトリーヴイ」及び大型揚陸艦3隻と共にリビア東部沖で演習を実施しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の地中海での演習は終わった]

その後も地中海東部へ留まっています。
[巡航ミサイル"カリブル"を搭載するロシア海軍黒海艦隊の2隻のフリゲートと1隻の潜水艦は地中海東部に留まる]

6月6日から8日まで、再びキプロス島リマソール港へ寄港し、各種物資を補充しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の警備艦(フリゲート)アドミラル・グリゴロヴィチは再びキプロスのリマソールを訪問した]

6月23日には同型艦「アドミラル・エッセン」、潜水艦「クラスノダール」と共に地中海東部からシリアISIL(イラク・レバントのイスラム国)施設へ有翼ミサイル「カリブル」を発射しました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート2隻と潜水艦1隻はシリアのハマー県のISIL(イラク・レバントのイスラム国)施設へ巡航ミサイル"カリブル"を発射した]

7月3日、三度リマソール港へ入港しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の警備艦(フリゲート)アドミラル・グリゴロヴィチはキプロスのリマソールへ入港した]
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その後、地中海東部を離れ、7月11日にボスポラス海峡を北上し、7月12日に黒海艦隊基地セヴァストーポリへ帰投しました。


「アドミラル・グリゴロヴィチ」と入れ違いに同型艦「アドミラル・エッセン」セヴァストーポリを抜錨し、7月11日にはボスポラス海峡を南下して地中海へ入っています。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新フリゲート"アドミラル・エッセン"は再びシリア沖へ向かった]


現在、地中海東部には、少なくとも11隻のロシア海軍艦船が滞在しています。

フリゲート「アドミラル・エッセン」(黒海艦隊)
潜水艦「クラスノダール」(黒海艦隊)
海洋掃海艦「ワレンチン・ピクリ」(黒海艦隊)
大型揚陸艦「ツェーザリ・クニコフ」(黒海艦隊)
大型揚陸艦「アゾフ」(黒海艦隊)
軍用輸送船「ドヴィンツィヤ-50」(黒海艦隊)
哨戒艇(対水中工作艇)「ユナルメーツ・クルイマ」(黒海艦隊)
海洋曳船MB-174(黒海艦隊)
救助曳船SB-739(黒海艦隊)
中型偵察艦「ワシーリー・タチシチェフ」(バルト艦隊)
工作船PM-82(バルト艦隊)


これらの艦船は、地中海作戦連合部隊(2013年6月1日創設)の指揮下で行動しています。
[ロシア海軍地中海作戦部隊は6月1日から任務を遂行している]

現在の地中海作戦連合部隊司令官はパーヴェル・ヤスニツキー1佐です。

ロシア海軍黒海艦隊の大型揚陸艦ツェーザリ・クニコフはシリアへ貨物を運ぶ

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『インタファクス-軍事ニュース出張所(AVN)』より
2017年7月11日0時2分配信
【シリアへの貨物を載せて行く大型揚陸艦「ツェーザリ・クニコフ」は地中海へ入った】
イスタンブール、7月11日、インタファクス

貨物を載せてシリアへ向かっているロシア海軍大型揚陸艦「ツェーザリ・クニコフ」は、月曜日に黒海海峡地中海水域へと通過した。
ボスポラス海峡を通過する写真を載せている地元情報ポータルは伝えた。

イスタンブールサイトは、黒海艦隊の軍艦は、地中海におけるロシア海軍物資-技術サービス供給所が配置されているシリアタルトゥース港へ向かっていると主張する。

これは、同艦にとって、今年6回目のシリアへの航海である。

以前に報じられたように、月曜日、有翼ミサイル「カリブル」を装備するロシア海軍最新フリゲート「アドミラル・エッセン」黒海海峡を通過して地中海水域へ入った。
ロシアフリゲートは、地中海での戦闘当直後の7月5日に黒海艦隊基地セヴァストーポリへ入港し、短期間滞在した後、再び、この地域のロシア連邦海軍常設作戦連合部隊の一員としてシリア沖へ戻った。

更に先週木曜日、ロシア海軍補助艦隊貨物船「ドヴィンツィヤ-50」が、黒海海峡シリアへと通過した。

外国メディアによると、ロシア海軍大型揚陸艦補助艦隊の船は、いわゆる『イスラム国』(ロシア連邦では非合法のテロリスト組織)を含めたイスラム主義者との戦闘を行なっているラタキア航空基地「フマイミーン」ロシア航空グループ及びシリア政府軍の為の弾薬を配送する「シリア・エクスプレス」と呼ばれる作戦に参加している。



黒海艦隊大型揚陸艦「ツェーザリ・クニコフ」は、2013年7月から2014年11月までブルガリアでオーバーホールと寿命延長工事が行なわれ、2014年末に復帰しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の大型揚陸艦ツェーザリ・クニコフはブルガリアでの修理を完了した]

以後、黒海沿岸からシリアへ各種貨物を輸送する「シリア・エクスプレス」へ度々参加しています。

2017年には、既に5回に渡りシリアへの貨物輸送を行なっています。
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1:1月26日にボスポラス海峡を南下/2月3日に同海峡を北上
2:2月18日ボスポラス海峡を南下/2月27日に同海峡を北上
3:4月16日ボスポラス海峡を南下/4月28日に同海峡を北上
4:5月6日ボスポラス海峡を南下/5月15日に同海峡を北上
5:5月22日ボスポラス海峡を南下/6月2日に同海峡を北上


そして7月10日、今年6度目となるシリアへの貨物輸送の為、ボスポラス海峡を南下しました。

なお、同じ7月10日には、7月9日にセヴァストーポリを抜錨した黒海艦隊フリゲート「アドミラル・エッセン」ボスポラス海峡を南下しています。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新フリゲート"アドミラル・エッセン"は再びシリア沖へ向かった]


現在、地中海東部には、少なくとも12隻のロシア海軍艦船が滞在しています。

フリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」(黒海艦隊)
フリゲート「アドミラル・エッセン」(黒海艦隊)
潜水艦「クラスノダール」(黒海艦隊)
海洋掃海艦「ワレンチン・ピクリ」(黒海艦隊)
大型揚陸艦「ツェーザリ・クニコフ」(黒海艦隊)
大型揚陸艦「アゾフ」(黒海艦隊)
軍用輸送船「ドヴィンツィヤ-50」(黒海艦隊)
哨戒艇(対水中工作艇)「ユナルメーツ・クルイマ」(黒海艦隊)
海洋曳船MB-174(黒海艦隊)
救助曳船SB-739(黒海艦隊)
中型偵察艦「ワシーリー・タチシチェフ」(バルト艦隊)
工作船PM-82(バルト艦隊)

ロシア海軍黒海艦隊の最新フリゲート"アドミラル・エッセン"は再びシリア沖へ向かった


『タス通信』より
2017年7月9日13時59分配信
【情報筋:フリゲート「アドミラル・エッセン」はロシア連邦海軍の地中海グループへ合流する】
セヴァストーポリ、7月9日/タス通信

ロシア連邦黒海艦隊フリゲート「アドミラル・エッセン」は、地中海ロシア戦闘艦グループへ合流する為、日曜日にセヴァストーポリから出航した。
『タス通信』クリミアの軍機関の情報提供者より伝えられた。

「フリゲート"アドミラル・エッセン"は、地中海グループへ加わります。
計画では、同艦は本日に(『タス通信』註:セヴァストーポリから)出航します。
任務の遂行は数ヶ月間に渡り続くと実際に聞いております」

情報提供者は話した。

フリゲート「アドミラル・エッセン」は、シリア沖で戦闘任務を遂行した後、7月5日にセヴァストーポリへ帰投した。
以前、ロシア連邦国防省は、フリゲート「アドミラル・エッセン」、「アドミラル・グリゴロヴィチ」、潜水艦「クラスノダール」が、シリアテロリストグループ『イスラム国』(ロシア連邦では非合法)の兵器及び弾薬の大型倉庫を有翼ミサイル「カリブル」で破壊したと発表した。

「アドミラル・エッセン」は、「アドミラル・グリゴロヴィチ」に続く海洋ゾーンフリゲート・プロジェクト11356の2番艦であり、2016年6月に黒海艦隊へ引き渡された。
フリゲートの排水量は約4000トン、その速力は30ノットに達し、自立航行期間は30日である。
同プロジェクトの更なる1隻の艦は2017年に艦隊へ引き渡される。

「アドミラル・エッセン」は、有翼ミサイル「カリブル-NK」、自己防衛ミサイル複合体「シチーリ-1」、A-190砲、高射機関砲、反応爆雷発射機、魚雷で武装しており、更には艦上ヘリコプターKa-27(或いはKa-31)を搭載できる。



プロジェクト11356R警備艦(フリゲート)2番艦「アドミラル・エッセン」は、2011年7月8日に起工されました。

それから3年以上経った2014年11月7日に進水しました。
[ロシア海軍のプロジェクト11356Rフリゲート2番艦アドミラル・エッセンは進水した]


2014年11月末、進水した「アドミラル・エッセン」高射ミサイル複合体「シチーリ-1」の垂直発射機が設置されました。
[ロシア海軍のプロジェクト11356Rフリゲート2番艦アドミラル・エッセンへ艦対空ミサイル発射機が設置された]

2015年5月20日、造船所の岸壁で係留試験を開始しました。
『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2015年5月20日11時36分配信
【「アドミラル・エッセン」は係留試験を開始した】

出航前の消磁作業を終えた後、2015年10月18日にカリーニングラードからバルト艦隊基地バルチースクへ回航されました。
その後、バルチースク基地で出航準備が進められました。
[ロシア海軍の最新警備艦(フリゲート)アドミラル・エッセンはバルト海への出航を準備している]

11月5日、工場航行試験の為に出航しました。
[ロシア海軍のプロジェクト11356R警備艦(フリゲート)アドミラル・エッセンは洋上試験の為に出航した]

工場航行試験を終えた後、2016年1月30日から国家受領試験が始まりました。
[ロシア海軍のプロジェクト11356R警備艦(フリゲート)アドミラル・エッセンの国家受領試験が始まる]

2月初頭にバルト海へ出航し、主にメインエンジン(ガスタービンエンジン)の動作チェックが行なわれました。
[ロシア海軍最新警備艦(フリゲート)アドミラル・エッセンは国家受領試験の為に抜錨した]

その後もバルト海で各種試験が続けられ、3月下旬までに国家受領試験の第1段階は終了しました。

3月21日までにカリーニングラードからクロンシュタット(レニングラード海軍基地)へ移動しました。
[ロシア海軍最新警備艦(フリゲート)アドミラル・エッセンはバレンツ海で巡航ミサイル"カリブル"発射試験を行なう]

3月23日、クロンシュタットを抜錨し、北方艦隊基地セヴェロモルスクへ向けて出航しました。
[ロシア海軍最新警備艦(フリゲート)アドミラル・エッセンはクロンシュタットを抜錨し、バレンツ海へ向かった]

3月30日、遠距離航海から帰港途中の北方艦隊大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」北海で合流しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフは北海で最新警備艦アドミラル・エッセンと合流した]

4月4日、北方艦隊基地セヴェロモルスクへ到着しました。
[ロシア海軍最新警備艦(フリゲート)アドミラル・エッセンは北方艦隊基地セヴェロモルスクへ到着した]

その後、バレンツ海国家受領試験の第2段階が実施され、4月19日までに完了しました。
[ロシア海軍最新警備艦(フリゲート)アドミラル・エッセンはバレンツ海での試験を完了した]

バレンツ海での試験を終えた「アドミラル・エッセン」カリーニングラードへ戻りました。
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[ロシア海軍最新警備艦(フリゲート)アドミラル・エッセンはバルト海へ戻ってきた]

「アドミラル・エッセン」は、2016年5月26日にロシア海軍へ納入され、翌5月27日に正式な就役式典となる聖アンドレイ旗初掲揚式典が開催される予定でした。
[第2のプロジェクト11356R警備艦(フリゲート)アドミラル・エッセンは2016年5月26日にロシア海軍へ納入される]
[第2のプロジェクト11356R警備艦(フリゲート)アドミラル・エッセンは2016年5月27日にロシア海軍へ就役する]

しかし、急遽もう一度点検出航を行なう事になった為、延期されました。
[第2のプロジェクト11356R警備艦(フリゲート)アドミラル・エッセンのロシア海軍への引き渡しは延期された]

2016年5月31日、受領-引渡証書への署名が行なわれ、ロシア海軍へ納入されました。
[プロジェクト11356R警備艦アドミラル・エッセンはロシア海軍へ納入された]


2016年6月7日、カリーニングラード市沿バルト造船工場『ヤンターリ』の岸壁で、正式な就役式典となる聖アンドレイ旗(海軍旗)初掲揚式典が開催され、ロシア海軍へ就役、黒海艦隊第30水上艦師団へ編入されました。
[第2のプロジェクト11356R警備艦(フリゲート)アドミラル・エッセンはロシア海軍へ就役した]

その後もバルト海に留まっていましたが、10月下旬には黒海へ回航される事になりました。
[ロシア海軍黒海艦隊のプロジェクト11356R警備艦(フリゲート)アドミラル・エッセンはセヴァストーポリへ回航される]

しかし、バルチースク基地でスクリューと推進軸を損傷してしまった為、修理が必要となり、黒海への回航は延期されることになりました。
[ロシア海軍の最新警備艦アドミラル・エッセンは推進器を修理する]

「アドミラル・エッセン」は建造元の『ヤンターリ』へ回航され、浮きドックで修理が行なわれました。
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修理は2016年12月23日までに完了しました。
[ロシア海軍の最新警備艦アドミラル・エッセンは推進器の修理を終えた]

その後はバルト海で修理後の航行試験が行われていたようですが、2017年3月7日には、バルト艦隊親衛コルベット「ソーブラジテルヌイ」と共に砲撃訓練を行ないました。
[ロシア海軍の最新警備艦(フリゲート)アドミラル・エッセンはバルト海で砲撃訓練を行なった]

2017年4月末、「アドミラル・エッセン」は、本来の配備場所である黒海艦隊基地へ向かいました。
[ロシア海軍の最新警備艦(フリゲート)アドミラル・エッセンは黒海艦隊基地へ向かった]

バルト艦隊基地・バルチースクを出航した「アドミラル・エッセン」は、北海へ出た後にラマンシュ海峡(英仏海峡)を通過し、大西洋を南下しました。
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2017年5月5日にはジブラルタル海峡を通過して地中海へ入りました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新警備艦(フリゲート)アドミラル・エッセンはジブラルタル海峡を通過して地中海へ入った]
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その後、「アドミラル・エッセン」地中海を東へ進み、5月15日には地中海東部に位置するキプロス島南部のリマソール港へ寄港しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新警備艦(フリゲート)アドミラル・エッセンはキプロスのリマソールへ寄港した]

2017年5月23日から27日までリビア東部沖で演習を実施しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の地中海での演習は終わった]

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2017年5月31日、潜水艦「クラスノダール」と共にシリア沿岸沖の公海上からシリアパルミラ(タドムル)ISIL(イラク・レバントのイスラム国)施設へ、有翼ミサイル「カリブル」を発射しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の警備艦(フリゲート)アドミラル・エッセンと潜水艦クラスノダールはパルミラのISIL(イラク・レバントのイスラム国)施設へ巡航ミサイル"カリブル"を発射した]

その後も、同型艦「アドミラル・グリゴロヴィチ」、潜水艦「クラスノダール」と共に地中海東部へ留まりました。
[巡航ミサイル"カリブル"を搭載するロシア海軍黒海艦隊の2隻のフリゲートと1隻の潜水艦は地中海東部に留まる]

6月23日には同型艦「アドミラル・グリゴロヴィチ」、潜水艦「クラスノダール」と共に地中海東部からシリアISIL(イラク・レバントのイスラム国)施設へ有翼ミサイル「カリブル」を発射しました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート2隻と潜水艦1隻はシリアのハマー県のISIL(イラク・レバントのイスラム国)施設へ巡航ミサイル"カリブル"を発射した]

「アドミラル・エッセン」は7月4日にボスポラス海峡を北上し、黒海へ入りました。


2017年7月5日にセヴァストーポリへ到着しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新警備艦(フリゲート)アドミラル・エッセンはセヴァストーポリへ到着した]

それから4日後の7月9日にセヴァストーポリを抜錨し、再び地中海東部(シリア沖)へ向かいました。

「アドミラル・エッセン」は、黒海艦隊の幹部や他の将兵達、更には乗組員の家族への「顔見せ」の為だけにセヴァストーポリへ戻っていたようです。

ロシア海軍黒海艦隊の警備艦(フリゲート)アドミラル・グリゴロヴィチはキプロスのリマソールへ入港した

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア南方軍管区(黒海艦隊)広報サービス発表
2017年7月3日13時8分配信
【黒海艦隊のフリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」はキプロスへ到着した】

地中海(ロシア)海軍常設連合部隊の一員として任務を遂行している黒海艦隊フリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」は、キプロスリマソール港への業務寄港を行なった。

停泊中にフリゲートは水と燃料を完全に補充し、乗組員は休養とキプロスの観光名所を見物する機会が与えられる。

物資補充後、艦の乗組員は地中海での任務遂行を継続する。



ロシア海軍の最新警備艦(フリゲート)プロジェクト11356Rの1番艦「アドミラル・グリゴロヴィチ」(494)は、カリーニングラード『ヤンターリ』造船所で2010年12月18日に起工され、2014年3月14日に進水し、2016年3月11日に就役し、同年6月9日にセヴァストーポリ基地へ到着しました。
[プロジェクト11356R警備艦(フリゲート)1番艦アドミラル・グリゴロヴィチはロシア海軍へ就役し、黒海艦隊へ編入された]
[ロシア海軍最新フリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"は黒海艦隊基地セヴァストーポリへ到着した]

その後、2度に渡り地中海への航海を行ないました。
(2016年9月24日~10月7日2016年11月3日~12月19日)

2017年2月27日、「アドミラル・グリゴロヴィチ」セヴァストーポリを出航し、地中海東部へ向かいました。

それから約1ヶ月後、「アドミラル・グリゴロヴィチ」は一旦黒海へ下がり、3月31日には黒海東岸ノヴォロシースクへ入港しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の警備艦アドミラル・グリゴロヴィチはシリア沖からノヴォロシースクへ戻ってきた]
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4月3日、トルコ海軍フリゲート「バルバロス」(F-244)コルベット「ブユックアダ」(F-512)ノヴォロシースク港を訪れ、「アドミラル・グリゴロヴィチ」はホストシップを務めました。

「アドミラル・グリゴロヴィチ」は4月5日にノヴォロシースクを出航し、トルコ海軍ロシア黒海艦隊の合同演習へ参加しました。
[ロシア海軍とトルコ海軍は黒海で合同演習を行なった]

演習終了後は黒海の出口へ向かい、4月7日にボスポラス海峡を南下し、地中海へ出ました。
[ロシア海軍黒海艦隊の警備艦(フリゲート)アドミラル・グリゴロヴィチは再びシリアへ向かった]

4月8日にはロシア海軍地中海作戦連合部隊(2013年6月1日創設)へ加わりました。
[ロシア海軍黒海艦隊の警備艦(フリゲート)アドミラル・グリゴロヴィチは地中海東部(シリア沖)に到着した]
つまり、地中海東部(シリア沖)へ到着しました。
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4月12日にはシリアタルトゥースへ入港し、同港のロシア海軍第720物資-技術サービス供給所で水と食料と燃料を補充しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の警備艦(フリゲート)アドミラル・グリゴロヴィチはシリアのタルトゥースで物資を補充した]
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4月13日にタルトゥースを出航しました。

4月20日には地中海東部艦載ヘリコプターの飛行訓練を実施しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の警備艦(フリゲート)アドミラル・グリゴロヴィチは地中海東部で艦載ヘリコプターの飛行訓練を実施した]

4月25日には地中海東部で砲撃訓練及び機雷掃討訓練を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊の警備艦(フリゲート)アドミラル・グリゴロヴィチは地中海東部で対水上・対空砲撃訓練及び機雷掃討訓練を実施した]

4月26日にはキプロス島リマソール港へ入港し、4月28日に出航しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の警備艦(フリゲート)アドミラル・グリゴロヴィチはキプロス訪問を終えた]
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5月23日から27日まで、同型艦の「アドミラル・エッセン」警備艦「スメトリーヴイ」及び大型揚陸艦3隻と共にリビア東部沖で演習を実施しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の地中海での演習は終わった]

その後も地中海東部へ留まっています。
[巡航ミサイル"カリブル"を搭載するロシア海軍黒海艦隊の2隻のフリゲートと1隻の潜水艦は地中海東部に留まる]

6月6日から8日まで、再びキプロス島リマソール港へ寄港し、各種物資を補充しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の警備艦(フリゲート)アドミラル・グリゴロヴィチは再びキプロスのリマソールを訪問した]

6月23日には同型艦「アドミラル・エッセン」、潜水艦「クラスノダール」と共に地中海東部からシリアISIL(イラク・レバントのイスラム国)施設へ有翼ミサイル「カリブル」を発射しました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート2隻と潜水艦1隻はシリアのハマー県のISIL(イラク・レバントのイスラム国)施設へ巡航ミサイル"カリブル"を発射した]

そして7月3日、三度リマソール港へ入港しました。
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現在、地中海東部には、少なくとも9隻のロシア海軍艦船が展開しています。

フリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」(黒海艦隊)
フリゲート「アドミラル・エッセン」(黒海艦隊)
潜水艦「クラスノダール」(黒海艦隊)
海洋掃海艦「ワレンチン・ピクリ」(黒海艦隊)
大型揚陸艦「アゾフ」(黒海艦隊)
哨戒艇(対水中工作艇)「ユナルメーツ・クルイマ」(黒海艦隊)
海洋曳船MB-174(黒海艦隊)
中型偵察艦「ワシーリー・タチシチェフ」(バルト艦隊)
工作船PM-82(バルト艦隊)

ロシア海軍バルト艦隊の偵察艦ワシーリー・タチシチェフはシリア沖で任務に就いた

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『インタファクス-軍事ニュース出張所(AVN)』より
2017年6月26日13時42分配信
【ロシア海軍の偵察艦はシリア沖で当直に就いた】
サンクトペテルブルク、6月26日、インタファクス-AVN

ロシア海軍地中海戦隊偵察艦「ワシーリー・タチシチェフ」が加わった。
インタファクス-AVNは月曜日に消息筋より伝えられた。

「6月中旬以降、地中海の海軍常設作戦連合部隊の一員として意図された任務は、バルト艦隊の中型偵察艦ワシーリー・タチシチェフにより果たされています」
対談者は話した。

彼は、 「ワシーリー・タチシチェフ」黒海艦隊中型偵察艦「キルディン」地中海で交代したと説明した。

「キルディンは、この前の土曜日(6月24日)に黒海海峡を通過して黒海へ戻りました。
同艦は、シリア沖で100日以上の当直に就いていました」

対談者は話した。

以前、4月27日にボスポラス海峡付近で黒海艦隊中型偵察艦「リマン」商船と衝突の結果、沈没した事が報じられた。
事故の結果、艦の乗組員は誰も負傷しなかった。

地中海常設作戦連合部隊打撃グループには、現在、具体的には、有翼ミサイル「カリブル」を装備する黒海艦隊の最新フリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」「アドミラル・エッセン」、潜水艦「クラスノダール」が居る。
彼等は、2度に渡りシリア領内の『イスラム国』 (ロシア連邦では非合法のテロリスト組織)の目標へ打撃を与えた。

以前、今年6月30日まで地中海エリアの同海域でミサイル発射の可能性がある事が国際的に通知されたと報じられた。



黒海艦隊偵察艦「キルディン」は、2017年2月5日にボスポラス海峡を南下して地中海へ入り、以後、主に地中海東部(シリア沖)で行動していました。
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[ロシア海軍黒海艦隊の偵察艦キルディンはシリア沖へ行く]

これまでに黒海艦隊の4隻の偵察艦は交代で1隻ずつ地中海へ派遣されていたのですが、2017年4月27日、この内の1隻である「リマン」イスタンブール沖で民間船と衝突し、沈没しました。
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[ロシア海軍黒海艦隊の偵察艦リマンはイスタンブール沖で民間船と衝突し沈没した]

偵察艦「キルディン」は、6月24日にボスポラス海峡へ入り、地中海を去りました。

その「キルディン」と交代する偵察艦は、バルト艦隊から派遣されることになりました。
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プロジェクト864中型偵察艦の6番艦「ワシーリー・タチシチェフ」ポーランドグダニスク造船所で建造され、1987年7月23日にソ連海軍へ引き渡され、バルト艦隊へ編入されました。

黒海艦隊にも同型艦の「プリアゾヴィエ」(4番艦)が居ます。
[ロシア海軍黒海艦隊の偵察艦プリアゾヴィエはマルタ島を訪れた]
[イエメンからの避難者308名を乗せたロシア海軍の偵察艦はジブチへ到着した]

北方艦隊「ヴィクトール・レオーノフ」(7番艦)も同型艦です。
[ロシア海軍北方艦隊の偵察艦ヴィクトール・レオーノフはキューバのハバナ港を訪れた]

バルト艦隊の同型艦「アドミラル・フョードル・ゴロヴィン」(1番艦)は、2014年初頭にシリア沖へ派遣された事が有りましたが、「ワシーリー・タチシチェフ」は今回が初めてです。


この他、バルト艦隊からは、現在、工作船PM-82地中海東部へ派遣されています。
[ロシア海軍バルト艦隊の工作船PM-82はシリア沖に到着した]


現在、サンクトペテルブルクで建造中(2017年5月16日に進水)の偵察艦「イワン・フルス」は、沈没した「リマン」の代艦として黒海艦隊へ配備されます。
[ロシア海軍の為の新世代偵察艦イワン・フルスはサンクトペテルブルクで進水した]

ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート2隻と潜水艦1隻はシリアのハマー県のISIL(イラク・レバントのイスラム国)施設へ巡航ミサイル"カリブル"を発射した


『タス通信』より
2017年6月23日8時46分配信
【ロシア海軍の艦はシリアの『イスラム国』の武器倉庫を破壊した】
モスクワ、6月23日/タス通信

フリゲート「アドミラル・エッセン」、「アドミラル・グリゴロヴィチ」、潜水艦「クラスノダール」は、シリアテロリストグループ『イスラム国』(ロシア連邦では非合法)の兵器及び弾薬の大型倉庫を有翼ミサイル「カリブル」で破壊した。
金曜日、ロシア連邦国防省は発表した。

「ロシア海軍のフリゲート"アドミラル・エッセン"、"アドミラル・グリゴロヴィチ"と潜水艦"クラスノダール"は、シリアのテロリストグループ『イスラム国』の施設に対し、地中海水域の東部から6基の有翼ミサイル"カリブル"発射を実行しました」
声明では、こう述べられた。

突然の大規模ミサイル打撃の結果として、ハマー県アケルバト拠点の居住地域のテロリスト『イスラム国』の指揮所、更には兵器及び弾薬の大型倉庫が破壊された事は注目される。
有翼ミサイル「カリブル」の命中後に武装勢力の弾薬庫は爆発した。

ロシア連邦国防省は、潜水艦「クラスノダール」が水中位置から有翼ミサイルの発射を実行した事を強調した。
「テロリスト『ISIL』(イラク・レバントのイスラム国)の戦闘員及び施設の残余は、ロシア航空宇宙軍の爆撃機の空爆により破壊されました」
当局は付け加えた。

また、トルコ及びイスラエルの司令部には、相互チャンネルにより、有翼ミサイルの発射が適時に通知されたと伝えられた。

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[戦闘員の移動]
国防省
が発表したように、『イスラム国』は、ハマー県へ戦闘員を投入しており、その大規模な建物には、指揮所、更には兵器及び弾薬の倉庫が備えられている。

「夜間時と困難な起伏の場所を利用し、テロリストはハマー県へ様々なルートから戦闘員を投入し、その後に大規模な建物へ、指揮所、更には兵器及び弾薬倉庫を備え付けました」
当局は声明で述べた。

ロシア連邦国防省は更に、シリアロシア軍グループ司令部は全種類の偵察手段を使用し、テロリスト『イスラム国』の脱出ルートと分散地域を昼夜を問わず組織的にモニタリングしており、識別されたテロリスト施設を高精度複合兵器及びロシア航空宇宙軍航空機により破壊した事を指摘した。

また、国防省は、先週からの動向として、『イスラム国』ラッカからパルミラの「南部回廊」へ向けての脱出の試みを続けていると発表した。



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プロジェクト11356R警備艦(フリゲート)の1番艦「アドミラル・グリゴロヴィチ」は2016年3月11日に就役し、黒海艦隊へ編入され、同年6月9日にセヴァストーポリ基地へ到着しました。
[プロジェクト11356R警備艦(フリゲート)1番艦アドミラル・グリゴロヴィチはロシア海軍へ就役し、黒海艦隊へ編入された]
[ロシア海軍最新フリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"は黒海艦隊基地セヴァストーポリへ到着した]

その後、2度に渡り地中海への航海を行ないました。
(2016年9月24日~10月7日2016年11月3日~12月19日)

2017年4月初頭に地中海東部へ入った後、現在まで同海域に滞在しています。
[ロシア海軍黒海艦隊の警備艦(フリゲート)アドミラル・グリゴロヴィチは再びキプロスのリマソールを訪問した]


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プロジェクト11356Rの2番艦「アドミラル・エッセン」は、2016年6月7日にロシア海軍へ就役し、黒海艦隊へ編入されました。
[第2のプロジェクト11356R警備艦(フリゲート)アドミラル・エッセンはロシア海軍へ就役した]

2017年4月末、「アドミラル・エッセン」黒海艦隊基地へ向けて出航し、5月5日にはジブラルタル海峡を通過して地中海へ入り、5月15日から17日までキプロスリマソール港を訪問しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新警備艦(フリゲート)アドミラル・エッセンはキプロスのリマソールへ寄港した]

2017年5月23日から27日までリビア東部沖で演習を実施しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の地中海での演習は終わった]


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プロジェクト06363潜水艦の4番艦B-265「クラスノダール」は、2015年11月5日にロシア海軍へ就役し、黒海艦隊へ編入されました。
[第4のプロジェクト06363潜水艦クラスノダールはロシア海軍へ就役した]

2017年4月8日にはバルト海有翼ミサイル「カリブル」(対艦型)を水上標的へ発射しました。
[ロシア海軍のプロジェクト06363潜水艦クラスノダールはバルト海で巡航ミサイル"カリブル"を発射した]

「クラスノダール」は、5月初頭頃に黒海艦隊基地へ向けて出航し、5月13日にはジブラルタル海峡を通過して地中海へ入りました。
[ロシア海軍黒海艦隊の第4のプロジェクト06363潜水艦クラスノダールはジブラルタル海峡を通過して地中海へ入った]


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2017年5月31日(モスクワ時間で8時過ぎ)、「アドミラル・エッセン」「クラスノダール」は、シリア沿岸沖の公海上からシリアパルミラ(タドムル)ISIL(イラク・レバントのイスラム国)施設へ、有翼ミサイル「カリブル」を発射しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の警備艦(フリゲート)アドミラル・エッセンと潜水艦クラスノダールはパルミラのISIL(イラク・レバントのイスラム国)施設へ巡航ミサイル"カリブル"を発射した]

その後も、「アドミラル・グリゴロヴィチ」、「アドミラル・エッセン」、「クラスノダール」の3隻は地中海東部に留まりました。
[巡航ミサイル"カリブル"を搭載するロシア海軍黒海艦隊の2隻のフリゲートと1隻の潜水艦は地中海東部に留まる]

ロシア海軍は、6月18日から30日までの間にシリア沖地中海東部公海上でミサイル発射を伴う演習を実施すると国際機関へ通知していました。
『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2017年6月19日13時56分配信
【ロシア海軍は再び地中海でのミサイル発射を警告した】


そして6月23日、「アドミラル・グリゴロヴィチ」、「アドミラル・エッセン」、「クラスノダール」の3隻は、シリア沿岸沖の公海上からシリアハマー県ISIL(イラク・レバントのイスラム国)施設へ、有翼ミサイル「カリブル」を発射しました。

ロシア国防省の発表を読む限り、3隻から発射された「カリブル」ミサイルでハマー県ISILの指揮所や武器弾薬庫をピンポイントで破壊し、混乱している所へロシア航空宇宙軍爆撃機(たぶんTu-22M3)が爆撃で止めを刺したようです。


なお、今回、ロシア国防省は、巡航ミサイルの発射をトルコイスラエルには事前通知したと発表していますが、アメリカについては全く触れていません。
(5月31日のミサイル発射時にはアメリカ、トルコ、イスラエルへ事前に通知した)

「カリブル」を発射したロシア海軍フリゲート2隻及び潜水艦が居る海域をアメリカ海軍対潜哨戒機P-8Aポセイドンが飛び回っていたとの事なので、アメリカには通知していなかったのかもしれません。
『インタファクス-軍事ニュース出張所(AVN)』より
2017年6月23日11時49分配信
【アメリカの航空機は地中海の(ロシア)海軍の艦のミサイル発射水域上空の偵察を行なった】


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『ノヴァトール・エカテリンブルク設計局』により設計された有翼ミサイル「カリブル」(対地/対艦/対潜用)は、輸出用有翼ミサイル「クラブ」シリーズのロシア海軍向けヴァージョンです。
元々は、ソ連海軍時代に配備された対地有翼ミサイル「グラナート」をベースに開発されました。
[対艦(対地)巡航ミサイル「クラブ」]
[巡航ミサイル「カリブル」対地攻撃型は2500kmの最大射程を有する]


「カリブル」は、2015年10月以降、シリア領内テロ組織に対し、何度か実戦で使用されています。

・2015年10月7日カスピ小艦隊警備艦「ダゲスタン」、小型ロケット艦「グラード・スヴィヤージスク」、「ウグリーチ」、「ヴェリキー・ウスチュグ」カスピ海南方からシリアへ発射。
[ロシア海軍カスピ小艦隊の4隻の艦はシリアへ巡航ミサイル"カリブル"を発射した]
[ロシア海軍は巡航ミサイルでシリアのISIL(イラクとレバントのイスラム国)拠点を攻撃した]
[ロシア連邦軍参謀本部作戦管理総局長はロシア海軍によるシリアのISIL(イラクとレバントのイスラム国)拠点攻撃について語った]

・2015年11月20日カスピ小艦隊警備艦「ダゲスタン」、小型ロケット艦「グラード・スヴィヤージスク」、「ウグリーチ」、「ヴェリキー・ウスチュグ」カスピ海南方からシリアへ発射。
[ロシア海軍カスピ小艦隊は再びシリアのISIL(シリアとレバントのイスラム国)拠点へ巡航ミサイル"カリブル"を発射した]

・2015年12月8日黒海艦隊潜水艦「ロストフ・ナ・ドヌー」地中海東部からシリアへ発射。
[ロシア海軍黒海艦隊の潜水艦ロストフ・ナ・ドヌーは地中海東部からシリアのISIL(イラク・レバントのイスラム国)拠点へ巡航ミサイル"カリブル"を発射した]

・2016年8月19日黒海艦隊小型ロケット艦「ゼリョヌイ・ドル」、「セルプホフ」地中海東部からシリアへ発射。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新鋭小型ロケット艦ゼリョヌイ・ドルとセルプホフはシリアのアル=ヌスラ戦線を巡航ミサイル"カリブル"で攻撃した]

・2016年11月15日黒海艦隊警備艦「アドミラル・グリゴロヴィチ」地中海東部からシリアへ発射。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新警備艦アドミラル・グリゴロヴィチはシリア領内のテロ組織へ巡航ミサイルを発射した]

・2017年5月31日黒海艦隊警備艦「アドミラル・エッセン」、潜水艦「クラスノダール」地中海東部からシリアへ発射。
[ロシア海軍黒海艦隊の警備艦(フリゲート)アドミラル・エッセンと潜水艦クラスノダールはパルミラのISIL(イラク・レバントのイスラム国)施設へ巡航ミサイル"カリブル"を発射した]

今回(2017年6月23日)の「カリブル」実戦使用は、ロシア海軍全体では通算7回目、黒海艦隊としては通算5回目となります。