ロシア海軍太平洋艦隊の駆逐艦ブイストルイとロケット艇2隻は超音速対艦ミサイル"モスキート"を発射した
- カテゴリ:ロシア太平洋艦隊(2017年)

『ロシア通信社ノーボスチ』より
2017年7月4日11時40分配信
【太平洋艦隊の乗組員は海上で対艦ミサイル射撃を実施した】
ウラジオストク、7月4日-ロシア通信社ノーボスチ
太平洋艦隊の駆逐艦「ブイストルイ」とロケット艇「R-11」及び「R-18」の乗組員は、海上で有翼ミサイルによる対艦ミサイル射撃を実施した。
東方軍管区下の太平洋艦隊広報サービス・情報供給部長ウラジーミル・マトヴェーエフは報道陣へ伝えた。
「出航中に駆逐艦ブイストルイと、ロケット艇R-11及びR-18で構成される打撃ロケット艇グループの乗組員は、仮想敵艦を模した海上標的へミサイル攻撃を加える課題を遂行しました。
標的として、艦からかなり離れた距離に投錨固定された海上盾船が使用されました。
乗組員は、艦の主要打撃兵装~超音速対艦有翼ミサイル"モスキート"を使用してミサイル攻撃を実施しました」
マトヴェーエフは述べた。
彼によると、ミサイルは、最大距離で成功裏に指定目標へ命中した。
射撃は、困難な干渉条件下で実施された~仮想敵は、電波電子対抗手段を使用した。
ミサイル発射海域の海上航行の安全の為、民間船の航行は禁止された。
海域の閉鎖には、太平洋艦隊の20隻以上の艦艇及び保障船が関わった。
太平洋艦隊の駆逐艦「ブイストルイ」(715、1989年10月28日就役)は、2015年11月2日にウラジオストクを出航してインドへ向かい、インド海軍との合同演習『インドラ ネイヴィー-2015』へ参加しました。
2016年1月26日にウラジオストクへ帰港しました。
[ロシア-インド海軍合同演習『インドラ・ネイヴィー-2015』(2015年12月)]
その後、2016年6月20日に宗谷海峡を東進し、7月10日に同海峡を西進しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦艇、宗谷海峡通過(2016年6月20日)]
[ロシア海軍太平洋艦隊艦艇は宗谷海峡を西進した]
2016年10月15日にウラジオストクを出航してインドネシアへ行き、その後、11月21日までにウラジオストクへ戻りました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の駆逐艦ブイストルイはウラジオストクへ帰投した]
2017年2月末から3月1日まで日本海で各種戦闘訓練を実施しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の駆逐艦ブイストルイは海上戦闘訓練を実施した]
3月9日に再び出航して日本海で砲撃訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の戦隊水雷艇(駆逐艦)ブイストルイは日本海で砲撃訓練を行なった]
3月18日には親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」一緒に日本海で対潜戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグと戦隊水雷艇(駆逐艦)ブイストルイは日本海で対潜戦闘訓練を行なった]
3月28日にも「ワリャーグ」と一緒に洋上訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグと戦隊水雷艇(駆逐艦)ブイストルイは日本海で防空戦闘訓練を行なった]
6月25日、「ブイストルイ」は「ワリャーグ」と一緒に宗谷海峡を通過してオホーツク海へ入っています。
従って6月23日頃にはウラジオストクを出航している筈ですが、太平洋艦隊広報部からの発表は有りませんでした。
『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2017年6月27日公表
【ロシア海軍艦艇の動向について】
7月3日には「ワリャーグ」と一緒に対空戦闘演習を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊主力水上部隊は対空戦闘演習を行なった]
太平洋艦隊広報部発表では、この演習が何処で実施されたのかは全く触れられていませんが、おそらくは、オホーツク海でしょう。

そして翌7月4日、「ブイストルイ」とロケット艇2隻(R-11、R-18)は、超音速対艦ミサイル「モスキート」を海上標的へ発射しました。
[超音速対艦ミサイル「モスキート」]
ロケット艇R-18

「ブイストルイ」とロケット艇2隻は、2015年7月上旬にもオホーツク海で超音速対艦ミサイル「モスキート」の発射訓練を行なっています。
[ロシア海軍太平洋艦隊の駆逐艦ブイストルイとロケット艇2隻は対艦ミサイル発射訓練を行なった]