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ロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊は対馬海峡を通過した

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『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2016年6月21日発表
【ロシア海軍艦艇の動向について】

6月21日午前1時半頃、ロシア海軍ウダロイI級ミサイル駆逐艦、ロプチャーI級戦車揚陸艦、ロプチャーII級戦車揚陸艦、アリゲーターIV級戦車揚陸艦、オホーツク級航洋曳船対馬海峡を南下しました。

プロジェクト1155大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」(548)
プロジェクト775大型揚陸艦「アドミラル・ネヴェリスコイ」(055)
プロジェクト775M大型揚陸艦「ペレスウェート」(077)
プロジェクト1171大型揚陸艦「ニコライ・ヴィルコフ」(081)
プロジェクト22030海洋曳船「アレクサンドル・ピスクノフ」


大型揚陸艦「ペレスウェート」は、6月2日に宗谷海峡を西へ通過しています。
『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2016年6月3日発表
【ロシア海軍艦艇の動向について】

大型揚陸艦「アドミラル・ネヴェリスコイ」は、5月にクリル諸島(千島列島)マトゥア島(松輪島)へ調査の為に派遣されていました。
[クリル諸島のマトゥア島にロシア海軍太平洋艦隊の基地が建設される]
その後、沿海地方へ戻っていたようです。

「アレクサンドル・ピスクノフ」は、2015年4月に就役した最新鋭の海洋曳船です。
[ロシア海軍太平洋艦隊へ新型曳船アレクサンドル・ピスクノフが就役した]


「アレクサンドル・ピスクノフ」以外の4隻は、今年4月初頭に沿海地方で実施された上陸演習へ参加しています。
[ロシア海軍歩兵部隊とロシア陸軍戦車部隊は沿海地方で上陸演習を行なった]

今回、対馬海峡を通過した5隻は、6月19日頃にウラジオストク(或いはフォーキノ)を出航している筈ですが、現在の所、この件に関するロシア太平洋艦隊広報部からの発表は有りません。


ロシア太平洋艦隊に所属する大型揚陸艦4隻の内の3隻、しかも残り1隻は現在修理中ですから、稼働状態に在る全ての大型揚陸艦を動員し、大型対潜艦1隻と曳船1隻を付けた艦船支隊を、ロシア太平洋艦隊は何処へ向かわせるつもりでしょうか・・・?

ロシア海軍太平洋艦隊艦艇、宗谷海峡通過(2016年6月20日)

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『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2016年6月21日発表
【ロシア海軍の動向について】

6月20日午前8時から午後9時に掛け、以下のロシア海軍艦艇が宗谷海峡を東へ向けて通過しました。

1:午前8時頃、タランタルIII級ミサイル護衛哨戒艇2隻

2:午後2時頃、ナヌチカIII級ミサイル護衛哨戒艇3隻

3:午後2時頃、アクラ級原子力潜水艦1隻

4:午後9時頃、ウダロイI級ミサイル駆逐艦、グリシャV級小型フリゲート、ソブレメンヌイ級駆逐艦、ボリスチリキン級補給艦


今回、宗谷海峡を東へ通過したのは、ロシア太平洋艦隊所属の以下の艦です。

午前8時に通過した艦:ロケット艇R-29(916)、R-14(924)
午後2時に通過した艦:小型ロケット艦「モローズ」(409)、「イネイ」(418)、「ラズリーフ」(450)
午後2時に通過した原潜:原子力巡洋潜水艦「クズバス」
午後9時に通過した艦:大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」(564)、小型対潜艦「コレーツ」(390)、駆逐艦「ブイストルイ」(715)、大型海洋給油船「ボリス・ブートマ」


2隻のロケット艇(プロジェクト12411)は、ウラジオストク南部ウリス湾に駐留していますが、今回、オホーツク海方面(カムチャツカ方面)へ派遣されました。

3隻の小型ロケット艦(プロジェクト12341)は、元々はペトロパブロフスク・カムチャツキーに駐留していますが、今年4月末にウラジオストクへ回航されました。
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またペトロパブロフスク・カムチャツキーへ戻るようです。

原子力巡洋潜水艦「クズバス」は、沿海地方の工場で近代化改装が行なわれ、今年3月19日に復帰しました。
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[近代化された原子力巡洋潜水艦クズバスはロシア海軍太平洋艦隊へ復帰した]
今回、母港であるカムチャツカ半島ヴィリュチンスク基地へ戻る事になりました。

大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」は、ウラジオストクの工場で近代化改装が行なわれており、今年7月に復帰する予定でした。
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[近代化改装を終えた大型対潜艦アドミラル・トリブツは2016年7月にロシア海軍太平洋艦隊へ復帰する]
既に改装後の航海試験は始まっているようですが、その一環としてオホーツク海へ派遣される事になりました。

駆逐艦「ブイストルイ」大型海洋給油船「ボリス・ブートマ」は、昨年11月初頭から今年1月末までインドへの遠距離航海を行ない、インド海軍との合同演習へ参加しています。
[ロシア-インド海軍合同演習『インドラ・ネイヴィー-2015』(2015年12月)]

小型対潜艦「コレーツ」(プロジェクト1124M)ウラジオストク南部ウリス湾に駐留しており、これまでに何度もオホーツク海方面へ派遣されています。


なお、6月15日には太平洋艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」宗谷海峡を東へ通過しています。
[ロシア海軍太平洋艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグは宗谷海峡を通過してオホーツク海へ入った]

6月16日にはプロジェクト877潜水艦1隻、6月18日にもプロジェクト877潜水艦1隻、6月19日にはロケット艇R-18(937)、R-298(971)、小型対潜艦「ホルムスク」(369)宗谷海峡を東へ通過しています。

ロシア海軍太平洋艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグは宗谷海峡を通過してオホーツク海へ入った

『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2016年6月15日発表
【ロシア海軍艦艇の動向について】

6月15日午前1時頃、ロシア海軍「スラバ級ミサイル巡洋艦」宗谷岬北西約70kmを東進し、宗谷海峡を東へ通過しました。

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無論、今更言うまでも無く、この「スラバ級ミサイル巡洋艦」は、ロシア太平洋艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」です。


2015年11月2日、親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」は、ロシア-インド海軍合同演習『インドラ ネイヴィー-2015』へ参加する為、3隻の艦船(駆逐艦「ブイストルイ」、大型海洋給油船「ボリス・ブートマ」、救助曳船「アラタウ」)を伴ってウラジオストクを抜錨し、インドへ向かいました。
[ロシア海軍太平洋艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグと駆逐艦ブイストルイはインドへ向かった]

太平洋艦隊艦船支隊は、2015年11月4日午前10時頃に対馬海峡を通過しました。
日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイトより
2015年11月5日公表
【ロシア海軍艦艇の動向について】

この間(つまり11月3日頃)に日本海で一連の訓練が実施され、対馬海峡を通過する際に1905年5月のツシマ沖海戦の戦没者の追悼式典を開催しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊は日本海で演習を行なった]

11月9日、「太平洋」上で一連の演習が実施されました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊は太平洋上で演習を実施した]

11月20日まで南西諸島周辺海域に滞在し、投錨して洋上補給、ヘリコプター発着訓練などを行なっていました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊は2015年11月中旬に南西諸島周辺海域で行動していた]

その後、南下して南シナ海へ向かい、12月2日にはマラッカ海峡を通過してインド洋へ出ました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊はインド洋へ入った]

12月6日、インド東岸ヴィシャーカパトナム港へ到着しました。
[インド海軍との合同演習に参加するロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊はインドのヴィシャーカパトナム港へ到着した]

合同演習『インドラ ネイヴィー-2015』は12月7日から始まりました。
[ロシア-インド海軍合同演習『インドラ・ネイヴィー-2015』が始まった]

太平洋艦隊艦船支隊は、12月7日から9日までヴィシャーカパトナム港へ滞在し、両国海軍代表団による海上演習の打ち合わせ、インド海軍将兵の親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」見学、両国海軍将兵のスポーツ大会、ロシア海軍将兵の地元観光などが行なわれました。

12月10日、ロシア海軍インド海軍の演習参加艦船はヴィシャーカパトナム港を抜錨し、海上での実地演習(アクティブ・フェーズ)を開始しました。
[合同演習『インドラ・ネイヴィー-2015』へ参加するロシア海軍とインド海軍の艦船はヴィシャーカパトナムを抜錨した]
[ロシア海軍とインド海軍はベンガル湾で合同演習『インドラ・ネイヴィー-2015』を行なっている]

海上での実地演習は12月11日も引き続き行なわれました。
[インド-ロシア海軍合同演習『インドラ・ネイヴィー-2015』海上段階2日目(2015年12月11日)]

演習は12月12日に完了し、インド海軍フリゲート「サヒャディ」で最後の会合が行なわれ、送別式典が開催されました。
[インド-ロシア海軍合同演習『インドラ・ネイヴィー-2015』は終了した]


合同演習が終わった後、太平洋艦隊艦船支隊は東西に分かれ、親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」は単独で西へ、その他の3隻(駆逐艦「ブイストルイ」、大型海洋給油船「ボリス・ブートマ」、救助曳船「アラタウ」)は東へ向かいました。

単艦行動になった親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」は、12月24日から26日までオマーンサラーラ港へ寄港した後、アデン湾付近で新年を迎えました。
[インド海軍との合同演習へ参加したロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊は洋上で2016年の元旦を迎える]

2016年1月3日、スエズ運河を通過して地中海へ入りました。
[ロシア海軍太平洋艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグはスエズ運河を通過して地中海へ入った]

その後、ロシア海軍地中海作戦連合部隊の旗艦任務に就き、シリア沖で行動していました。
[ロシア海軍太平洋艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグはシリア沖で戦闘任務に就いている]
[ロシア海軍の12隻の艦船が地中海東部に滞在している]

その後の「ワリャーグ」の動向は公表される事は有りませんでしたが、6月3日から5日までシンガポールを訪れました。
(つまり5月半ば頃には地中海を出てインド洋方面へ向かっていた)
[ロシア海軍太平洋艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグはシンガポールを訪れた]

「ワリャーグ」シンガポールを出航後、東シナ海を北上し、6月12日に対馬海峡を通過して日本海へ入りました。
[ロシア海軍太平洋艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグは対馬海峡を通過した]
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しかし、「ワリャーグ」ウラジオストクへ戻る事は無く、沿海地方を素通りして日本海を北上し、今回の発表の通り、6月15日に宗谷海峡を通過し、今度はオホーツク海へ入りました。
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「ワリャーグ」の行き先は不明ですが、現在、クリル諸島(千島列島)中部のマトゥア島(松輪島)では、太平洋艦隊の基地を建設する為の調査が行なわれています。
[ロシア海軍太平洋艦隊はクリル諸島(千島列島)マトゥア島(松輪島)の旧日本軍地下施設の調査を続ける]

ロシア海軍太平洋艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグは対馬海峡を通過した

『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2016年6月13日発表
【ロシア海軍艦艇の動向について】

2016年6月12日午前11時頃、ロシア海軍スラヴァ級ミサイル巡洋艦対馬海峡を北上しました。

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むろん言うまでも無く、この「スラヴァ級ミサイル巡洋艦」は、ロシア太平洋艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」です。


2015年11月2日、ロシア-インド海軍合同演習『インドラ ネイヴィー-2015』へ参加する太平洋艦隊艦船支隊の4隻(太平洋艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」を含む)は、ウラジオストクを抜錨し、インドへ向かいました。
[ロシア海軍太平洋艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグと駆逐艦ブイストルイはインドへ向かった]

支隊は、2015年11月4日午前10時頃に対馬海峡を通過しました。
日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイトより
2015年11月5日公表
【ロシア海軍艦艇の動向について】

この間(つまり11月3日頃)に日本海で一連の訓練が実施され、対馬海峡を通過する際に1905年5月のツシマ沖海戦の戦没者の追悼式典を開催しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊は日本海で演習を行なった]

11月9日、「太平洋」上で一連の演習が実施されました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊は太平洋上で演習を実施した]

11月20日まで南西諸島周辺海域に滞在し、投錨して洋上補給、ヘリコプター発着訓練などを行なっていました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊は2015年11月中旬に南西諸島周辺海域で行動していた]

その後、南下して南シナ海へ向かい、12月2日にはマラッカ海峡を通過してインド洋へ出ました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊はインド洋へ入った]

12月6日、インド東岸ヴィシャーカパトナム港へ到着しました。
[インド海軍との合同演習に参加するロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊はインドのヴィシャーカパトナム港へ到着した]

合同演習『インドラ ネイヴィー-2015』は12月7日から始まりました。
[ロシア-インド海軍合同演習『インドラ・ネイヴィー-2015』が始まった]

太平洋艦隊艦船支隊は、12月7日から9日までヴィシャーカパトナム港へ滞在し、両国海軍代表団による海上演習の打ち合わせ、インド海軍将兵の親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」見学、両国海軍将兵のスポーツ大会、ロシア海軍将兵の地元観光などが行なわれました。

12月10日、ロシア海軍インド海軍の演習参加艦船はヴィシャーカパトナム港を抜錨し、海上での実地演習(アクティブ・フェーズ)を開始しました。
[合同演習『インドラ・ネイヴィー-2015』へ参加するロシア海軍とインド海軍の艦船はヴィシャーカパトナムを抜錨した]
[ロシア海軍とインド海軍はベンガル湾で合同演習『インドラ・ネイヴィー-2015』を行なっている]

海上での実地演習は12月11日も引き続き行なわれました。
[インド-ロシア海軍合同演習『インドラ・ネイヴィー-2015』海上段階2日目(2015年12月11日)]

演習は12月12日に完了し、インド海軍フリゲート「サヒャディ」で最後の会合が行なわれ、送別式典が開催されました。
[インド-ロシア海軍合同演習『インドラ・ネイヴィー-2015』は終了した]


合同演習が終わった後、太平洋艦隊艦船支隊は東西に分かれ、親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」は単独で西へ、その他の3隻(駆逐艦「ブイストルイ」、大型海洋給油船「ボリス・ブートマ」、救助曳船「アラタウ」)は東へ向かいました。

単艦行動になった親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」は、12月24日から26日までオマーンサラーラ港へ寄港した後、アデン湾付近で新年を迎えました。
[インド海軍との合同演習へ参加したロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊は洋上で2016年の元旦を迎える]

2016年1月3日、スエズ運河を通過して地中海へ入りました。
[ロシア海軍太平洋艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグはスエズ運河を通過して地中海へ入った]

その後、ロシア海軍地中海作戦連合部隊の旗艦任務に就き、シリア沖で行動していました。
[ロシア海軍太平洋艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグはシリア沖で戦闘任務に就いている]
[ロシア海軍の12隻の艦船が地中海東部に滞在している]

その後の「ワリャーグ」の動向は公表される事は有りませんでしたが、6月3日から5日までシンガポールを訪れました。
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(つまり5月半ば頃には地中海を出てインド洋方面へ向かっていた)
[ロシア海軍太平洋艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグはシンガポールを訪れた]

そしてシンガポールを出航後、東シナ海を北上し、6月12日に対馬海峡を通過して日本海へ入りました。

ロシア海軍太平洋艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグはシンガポールを訪れた


『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア連邦国防省広報サービス・情報管理部発表
2016年6月4日15時8分配信
【ロシア国防省代理アナトーリー・アントノフは親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」艦上でASEAN加盟国の軍事代表団を出迎えた】

6月4日、シンガポール太平洋艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」艦上で、ロシア連邦国防相代理アナトーリー・アントノフと対話パートナーのASEAN加盟国軍事代表団の歓迎会が行なわれた。

歓迎会は、ロケット巡洋艦「ワリャーグ」の業務寄港プログラムの枠組みにおいて、チャンギ海軍基地で開催された。

「我々の国の軍隊間の友好関係の強化は、アジア太平洋地域の安定と安全保障を強固なものにします」
アナトーリー・アントノフ
は述べた。

イベントは、6月3日から5日までシンガポールで行なわれるアジア安全保障の為の第15回国際会議「シャングリラ対話」の枠組みで開催された。


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ロシア-インド海軍合同演習『インドラ ネイヴィー-2015』へ参加する太平洋艦隊艦船支隊の4隻(太平洋艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」を含む)は、2015年11月2日にウラジオストクを抜錨し、インドへ向かいました。
[ロシア海軍太平洋艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグと駆逐艦ブイストルイはインドへ向かった]

支隊は11月4日午前10時頃に対馬海峡を通過しました。
日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイトより
2015年11月5日公表
【ロシア海軍艦艇の動向について】

この間(つまり11月3日頃)に日本海で一連の訓練が実施され、対馬海峡を通過する際に1905年5月のツシマ沖海戦の戦没者の追悼式典を開催しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊は日本海で演習を行なった]

11月9日、「太平洋」上で一連の演習が実施されました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊は太平洋上で演習を実施した]

11月20日まで南西諸島周辺海域に滞在し、投錨して洋上補給、ヘリコプター発着訓練などを行なっていました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊は2015年11月中旬に南西諸島周辺海域で行動していた]

その後、南下して南シナ海へ向かい、12月2日にはマラッカ海峡を通過してインド洋へ出ました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊はインド洋へ入った]

12月6日、インド東岸ヴィシャーカパトナム港へ到着しました。
[インド海軍との合同演習に参加するロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊はインドのヴィシャーカパトナム港へ到着した]

合同演習『インドラ ネイヴィー-2015』は12月7日から始まりました。
[ロシア-インド海軍合同演習『インドラ・ネイヴィー-2015』が始まった]

太平洋艦隊艦船支隊は、12月7日から9日までヴィシャーカパトナム港へ滞在し、両国海軍代表団による海上演習の打ち合わせ、インド海軍将兵の親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」見学、両国海軍将兵のスポーツ大会、ロシア海軍将兵の地元観光などが行なわれました。

12月10日、ロシア海軍インド海軍の演習参加艦船はヴィシャーカパトナム港を抜錨し、海上での実地演習(アクティブ・フェーズ)を開始しました。
[合同演習『インドラ・ネイヴィー-2015』へ参加するロシア海軍とインド海軍の艦船はヴィシャーカパトナムを抜錨した]
[ロシア海軍とインド海軍はベンガル湾で合同演習『インドラ・ネイヴィー-2015』を行なっている]

海上での実地演習は12月11日も引き続き行なわれました。
[インド-ロシア海軍合同演習『インドラ・ネイヴィー-2015』海上段階2日目(2015年12月11日)]

演習は12月12日に完了し、インド海軍フリゲート「サヒャディ」で最後の会合が行なわれ、送別式典が開催されました。
[インド-ロシア海軍合同演習『インドラ・ネイヴィー-2015』は終了した]


合同演習が終わった後、太平洋艦隊艦船支隊は東西に分かれ、親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」は単独で西へ、その他の3隻(駆逐艦「ブイストルイ」、大型海洋給油船「ボリス・ブートマ」、救助曳船「アラタウ」)は東へ向かいました。

単艦行動になった親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」は、12月24日から26日までオマーンサラーラ港へ寄港した後、アデン湾付近で新年を迎えました。
[インド海軍との合同演習へ参加したロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊は洋上で2016年の元旦を迎える]

2016年1月3日、スエズ運河を通過して地中海へ入りました。
[ロシア海軍太平洋艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグはスエズ運河を通過して地中海へ入った]

そしてロシア海軍地中海作戦連合部隊の旗艦任務に就き、シリア沖で行動していました。
[ロシア海軍太平洋艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグはシリア沖で戦闘任務に就いている]
[ロシア海軍の12隻の艦船が地中海東部に滞在している]
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その後の「ワリャーグ」の動向は公表される事は有りませんでしたが、今回の発表の通り、6月4日にシンガポールを訪れ、アジア安全保障会議(シャングリラ対話)の為にシンガポールに滞在していたロシア国防相代理アナトーリー・アントノフ氏とASEAN(東南アジア諸国連合)加盟国国防相の歓迎レセプションが艦上で開催されました。
(つまり5月半ば頃には地中海を出てインド洋方面へ向かっていた)


アジア安全保障会議(シャングリラ対話)には、ASEAN諸国の他に、日本、アメリカ、韓国などの国防相級閣僚も参加しています。
ロシアからは、国防相代理アナトーリー・アントノフ氏が参加しています。
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『朝日新聞デジタル』より
2016年6月4日20時35分
【シンガポールで日韓防衛相会談、閣僚間のホットライン整備へ】

『AFP通信』より
2016年6月4日11時54分配信
【「南シナ海で自ら孤立の長城」=米国防長官、中国を批判-協力強化も・アジア安保会議】

『ロイター通信』より
2016年6月4日20時18分配信
【中谷防衛相、中国軍の副参謀長に訪中を打診】


なお、ロシア国防相代理アナトーリー・アントノフ氏は、シンガポールにおいて「防衛当局を通じての中国との交流拡大は、我々(ロシア)の最優先事項である」と述べています。
『ロシア通信社ノーボスチ』より
2016年6月3日16時29分配信
【中華人民共和国との軍事交流の拡大はロシアにとって最優先事項である】

ロシア海軍歩兵部隊とロシア陸軍戦車部隊は沿海地方で上陸演習を行なった

『ロシア通信社ノーボスチ』より
2016年4月8日8時57分配信
【太平洋艦隊海軍歩兵は演習で戦車の力添えを得て「敵」の陣地を占拠した】
ウラジオストク、4月8日-ロシア通信社ノーボスチ

海軍歩兵旅団及び第5諸兵科軍の部隊、爆撃隊及び陸軍航空隊航空機ヘリコプターが参加した軍種間戦術演習沿海地方射爆場「クレルク」で実施された。
東方軍管区広報サービス・情報供給部長ローマン・マルトフは発表した。

「演習の筋書きは、第5諸兵科軍の射撃兵大隊、戦車中隊、ムスタ-S自走榴弾砲大隊と太平洋艦隊沿岸部隊の沿岸ミサイル複合体バルが役割を演じる仮想敵軍により占拠された沿岸を確保するというものです。
演習の第1段階では、爆撃機Su-24と攻撃ヘリコプターKa-52が"敵"にロケット爆弾による打撃を与えました」
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マルトフ
は伝えた。

彼によると、潜水艦からの空中攻撃の後、太平洋艦隊海洋特殊部隊(スぺツナズ)が上陸した。
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作戦中にミサイル複合体「バル」は捕獲された。
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一斉射撃火力反応システム「グラード」は、防衛側の自走榴弾砲が居る場所に大規模な火力打撃を与えた。

「その後、高速揚陸艇とヘリコプターMi-8AMTShにより、地雷原を切り崩し、海洋揚陸部隊の上陸を保障する為の海軍歩兵工兵部隊の障害物除去グループが上陸しました。
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最終段階では、沿岸を占拠するメインフェイズが実施されました。
沿岸の一方から2隻の大型揚陸艦が海岸へ接近し、主力部隊-第5軍の戦車中隊が随伴する太平洋艦隊歩兵の戦闘車両部隊が上陸しました」
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マルトフ
は指摘した。

彼は、「浮揚」する「黒ベレー」装甲兵員輸送車で同時に海上から射爆場への上陸を実施し、分散して海岸線を攻撃し、重要な場所を占拠したと付け加えた。
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この時、空中から揚陸部隊攻撃ヘリコプターKa-52「アリガートル」が援護した。

演習には総計1000名の将兵が参加した。
約100両の軍用車両及び特殊車両、約20隻の戦闘艦及び支援船、15機の爆撃隊及び陸軍航空隊航空機およびヘリコプターが関与した。


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太平洋艦隊海軍歩兵部隊(第155独立海軍歩兵旅団)は、定期的に沿海地方クレルク射爆場で上陸演習を行なっています。

昨年(2015年)3月には、空挺軍の部隊(第83独立空挺強襲旅団)が太平洋艦隊大型揚陸艦に乗り、上陸演習を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型揚陸艦は空挺軍部隊を乗せて沿海地方で上陸演習を行なう]

昨年4月にもクレルク射爆場で上陸演習が実施されました。
この時には、海軍航空隊の輸送機から空挺軍の部隊が降下しています
[ロシア海軍太平洋艦隊の海軍歩兵は沿海地方で演習を実施した]

昨年8月のロシア-中国海軍合同演習『海洋協同-2015』第2段階においても、クレルク射爆場での上陸演習が中国海軍と合同で実施されました。
[ロシア-中国海軍合同演習『海洋協同-2015』第2段階(2015年8月)]
[ロシア海軍と中国海軍の合同上陸演習が沿海地方で始まった]

今年(2016年)2月と3月にも上陸演習が実施されています。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型揚陸艦ペレスウェートは上陸演習を行なう為に抜錨した]
[ロシア海軍太平洋艦隊の海軍歩兵部隊は沿海地方で空挺降下及び上陸演習を行なう]


そして今回のロシア海軍ロシア陸軍ロシア航空宇宙軍(空軍)の軍種間合同演習ですが、事前に発表されていたシナリオから少し変更されました。
[ロシア海軍歩兵とロシア陸軍は沿海地方で上陸演習を行なう]

上陸部隊:太平洋艦隊第155独立海軍歩兵旅団、海軍特殊部隊、陸軍戦車中隊
防衛部隊:陸軍射撃兵大隊、戦車中隊、自走榴弾砲大隊、太平洋艦隊沿岸ミサイル部隊


先ず初めにロシア航空宇宙軍前線爆撃機Su-24攻撃ヘリコプターKa-52「アリガートル」が上陸地点に攻撃を加え、海軍特殊部隊が上陸して沿岸ミサイルを捕獲し、艦砲射撃で自走榴弾砲を制圧し、3隻の揚陸艇ヘリコプターMi-8AMTShに乗った海軍工兵部隊が先行して上陸し、地雷原を取り除いた後、大型揚陸艦3隻に分乗した主力部隊(海軍歩兵部隊陸軍戦車中隊)が上陸し、沿岸を占領しました。
大型揚陸艦「アドミラル・ネヴェリスコイ」(055)、「ニコライ・ヴィルコフ」(081)は海岸に直接乗り付けて海軍歩兵陸軍戦車隊を上陸させ、大型揚陸艦「ペレスウェート」(077)は海上から海軍歩兵(黒ベレー)が乗った水陸両用車を発進させました。

演習には太平洋艦隊大型揚陸艦「アドミラル・ネヴェリスコイ」、「ペレスウェート」、「ニコライ・ヴィルコフ」、揚陸艇「イワン・カルツォフ」、D-107、D-57、大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」、潜水艦などが参加したようです。

ロシア海軍歩兵とロシア陸軍は沿海地方で上陸演習を行なう

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『タス通信』より
2016年4月5日2時49分配信
【太平洋艦隊海軍歩兵と第5軍の自動車化射撃兵は沿海地方で仮想敵を攻撃する】
ウラジオストク、4月5日/タス通信特派員ナターリヤ・ニクーリナ

太平洋艦隊海軍歩兵部隊第5軍諸兵科旅団の1000名以上の将兵は、沿海地方「クレルク」射爆場で実施される軍種間部隊戦術演習へ参加する。
タス通信東方軍管区広報サービス部長ローマン・マルトフより伝えられた。

「軍種間部隊戦術演習において、海軍歩兵は、第5諸兵科軍部隊が役割を演じる仮想敵の対揚陸防衛網突破の課題へ取り組み、海上、空中、沿岸から防衛網へ同時に打撃を与えます」
マルトフ
は話し、演習は沿海地方で4月6日に実施される事を明らかにした。

彼は、演習の最初のエピソードは、太平洋艦隊海軍航空隊輸送機An-26からの戦術空挺降下部隊の降下になると説明した。
その後、高速揚陸艇ヘリコプターMi-8により、沿岸へ海軍歩兵工兵部隊の障害物除去グループが上陸する。
この時、陸軍航空部隊ヘリコプターKa-52「アリガートル」が敵を空中から攻撃する。
海洋揚陸部隊主力は大型揚陸艦により無防備の海岸へ上陸する。

「演習には合計で1000名以上の将兵が参加し、80両以上の軍用車両及び特殊車両、約10隻の戦闘艦及び支援船、軍事輸送隊及び陸軍航空部隊の航空機およびヘリコプターが関与します」
マルトフ
は話した。


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太平洋艦隊海軍歩兵部隊(第155独立海軍歩兵旅団)は、定期的に沿海地方クレルク射爆場で上陸演習を行なっています。

昨年(2015年)3月には、空挺軍の部隊(第83独立空挺強襲旅団)が太平洋艦隊大型揚陸艦に乗り、上陸演習を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型揚陸艦は空挺軍部隊を乗せて沿海地方で上陸演習を行なう]

昨年4月にもクレルク射爆場で上陸演習が実施されました。
この時には、海軍航空隊の輸送機から空挺軍の部隊が降下しています
[ロシア海軍太平洋艦隊の海軍歩兵は沿海地方で演習を実施した]

昨年8月のロシア-中国海軍合同演習『海洋協同-2015』第2段階においても、クレルク射爆場での上陸演習が中国海軍と合同で実施されました。
[ロシア-中国海軍合同演習『海洋協同-2015』第2段階(2015年8月)]
[ロシア海軍と中国海軍の合同上陸演習が沿海地方で始まった]

今年(2016年)2月と3月にも上陸演習が実施されています。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型揚陸艦ペレスウェートは上陸演習を行なう為に抜錨した]
[ロシア海軍太平洋艦隊の海軍歩兵部隊は沿海地方で空挺降下及び上陸演習を行なう]


そして4月6日から実施される今度の演習は、まず最初に輸送機An-26から海軍歩兵(おそらくは第155独立海軍歩兵旅団所属のウスリースク・コサック第47独立空挺強襲大隊)が降下し、その後、海軍歩兵の工兵隊揚陸艇ヘリコプターMi-8で上陸して障害物を取り除き、同時に攻撃ヘリコプターKa-52「アリガートル」が沿岸の敵を攻撃し(同時に海上からも艦砲射撃が行なわれる)、「無防備」となった海岸へ大型揚陸艦に乗った主力部隊が上陸するという筋書きです。

なお、今回はロシア陸軍赤旗第5諸兵科軍所属の自動車化射撃兵旅団(おそらくはウスリースクに駐留する「ドゥホヴシノ-ヒンガンスク10月革命勲章・赤旗・ズヴォーロフ勲章授与・第70独立親衛自動車化射撃兵旅団」)が沿岸(クレルク射爆場)に陣取り、ロシア海軍歩兵部隊「敵役」を務めます。


沿海地方に駐留する太平洋艦隊第155独立海軍歩兵旅団は、以下の部隊で構成されています。

[第155独立海軍歩兵旅団]
第390海軍歩兵連隊
第47ウスリースク・コサック独立空挺強襲大隊
第50独立海軍歩兵大隊
第84独立戦車大隊
浮上戦車大隊
第263親衛独立偵察大隊
第1484独立通信大隊
砲撃管制索敵大隊
対空防衛大隊
第287独立自走砲大隊
揚陸工兵中隊
司令部中隊

ロシア海軍太平洋艦隊の海軍歩兵部隊は沿海地方で空挺降下及び上陸演習を行なう

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『タス通信』より
2016年3月14日10時25分配信
【太平洋艦隊海軍歩兵隊員は沿海地方で空挺降下及び海洋上陸へ取り組む】
モスクワ、3月14日/タス通信

300名以上の将兵が沿海地方クレルク射爆場での演習の枠組みにおいて海洋上陸及び空挺降下へ参加する。
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月曜日、太平洋艦隊公式代理人ローマン・マルトフは報道機関へ伝えた。

「海軍歩兵部隊は仮想敵の対上陸防衛網を突破し、海上、空中、沿岸から防衛網へ同時に打撃を与え、更には、岸辺の埋め立て地へ橋頭堡を築きます」
彼は話した。

彼によると、月曜日、大型揚陸艦「ペレスウェート」「アドミラル・ネヴェリスコイ」は艦内に海軍歩兵と戦闘車両を受け入れ、揚陸入り江へ向かった。

「演習の第1段階においては、"黒ベレー"による太平洋艦隊海洋航空隊の輸送機An-26からの降下の実施が計画されています。
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指定地域の背後には、迫撃砲で武装する100名以上の"敵"が行動します」
マルトフ
は話した。
その後、無防備の海岸へ海洋揚陸の主力部隊が上陸すると士官は付け加えた。

演習には総計で300名以上の将兵、30両を超える戦闘車両及び特殊車両、約10隻の艦船、更には航空機ヘリコプターが関わる。


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太平洋艦隊海軍歩兵部隊(第155独立海軍歩兵旅団)は、定期的に沿海地方クレルク射爆場で上陸演習を行なっています。

昨年(2015年)3月には、空挺軍の部隊(第83独立空挺強襲旅団)が太平洋艦隊大型揚陸艦に乗り、上陸演習を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型揚陸艦は空挺軍部隊を乗せて沿海地方で上陸演習を行なう]

昨年4月にもクレルク射爆場で上陸演習が実施されました。
この時には、海軍航空隊の輸送機から空挺軍の部隊が降下しています
[ロシア海軍太平洋艦隊の海軍歩兵は沿海地方で演習を実施した]

昨年8月のロシア-中国海軍合同演習『海洋協同-2015』第2段階においても、クレルク射爆場での上陸演習が中国海軍と合同で実施されました。
[ロシア-中国海軍合同演習『海洋協同-2015』第2段階(2015年8月)]
[ロシア海軍と中国海軍の合同上陸演習が沿海地方で始まった]

今年(2016年)2月にも上陸演習が実施されています。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型揚陸艦ペレスウェートは上陸演習を行なう為に抜錨した]


今回の演習では、まず最初に輸送機An-26から海軍歩兵(おそらくは第155独立海軍歩兵旅団所属のウスリースク・コサック第47独立空挺強襲大隊)が降下し、その後、上陸地点へ航空機および海上からの攻撃が加えられ、「無防備」となった海岸へ大型揚陸艦「アドミラル・ネヴェリスコイ」(055)、「ペレスウェート」(077)に乗った主力部隊が上陸します。


なお、太平洋艦隊第155独立海軍歩兵旅団は以下の部隊で構成されています。

[第155独立海軍歩兵旅団]
第390海軍歩兵連隊
第47ウスリースク・コサック独立空挺強襲大隊
第50独立海軍歩兵大隊
第84独立戦車大隊
浮上戦車大隊
第263親衛独立偵察大隊
第1484独立通信大隊
砲撃管制索敵大隊
対空防衛大隊
第287独立自走砲大隊
揚陸工兵中隊
司令部中隊

ロシア海軍太平洋艦隊へ4隻の第4世代戦略原潜ボレイ級が配備される

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『タス通信』より
2016年2月27日10時4分配信
【情報筋:太平洋艦隊は2020年代には4隻の「ボレイ」を保有している】
モスクワ、2月27日/タス通信

今後10年間で、太平洋艦隊は4隻の「ボレイ」型戦略原子力潜水艦を保有する-「アレクサンドル・ネフスキー」「ウラジーミル・モノマーフ」、そして、改善プロジェクト(ボレイ-A)により建造された更なる2隻の潜水艦を。
土曜日にタス通信ロシア防衛産業企業体の情報提供者より伝えられた。

対談者は、太平洋艦隊潜水艦部隊基地ヴィリュチンスクには、現在、昨年秋に北方艦隊から到着した「アレクサンドル・ネフスキー」が居る事を想い起した。

「今年の8月-9月には、16基のミサイル"ブラヴァー"を持つ第2の生産艦ウラジーミル・モノマーフがガジエヴォ基地からヴィリュチンスクへ、北極海の氷の下を通り、(アレクサンドル・ネフスキーと)同様の移動を行ないます」
情報提供者は話した。

「2020年代の変わり目に、太平洋艦隊は、改善されたプロジェクト955Aにより建造され、ブラヴァーで武装した第4世代ロケット艦ボレイ級を更に2隻受領する計画です」
彼は付け加えた

情報提供者によると、「ボレイ」は、今後数十年に渡り、極東ロシア戦略核戦力の海上グループの基礎となる。
「これらは、今後数年間で戦闘編制から除外される3隻の旧式化したプロジェクト667BDR戦略潜水艦を代替します」
彼は言った。
対談者によると、あとの4隻の「ボレイ」北方艦隊が受け取る。

現在、ロシア海軍の編制には3隻の「ボレイ」型戦略原子力潜水艦が加入している。
このクラスの潜水艦の建造は、改善されたプロジェクトにより継続されており、既に4隻が建造中であり、5隻目(おそらくはシリーズの最後)は2016年に起工される予定である。


[新世代戦略原潜ボレイ級(旧ブログ)]
[新世代戦略原潜ボレイ級]

プロジェクト955「ボレイ」原子力戦略用途水中ロケット巡洋艦は、これまでに7隻が起工され、このうちの3隻がロシア海軍へ就役しています。

1番艦K-535「ユーリー・ドルゴルーキー」は、1996年11月2日に起工、2007年4月15日に進水、2012年12月29日に竣工、2013年1月10日に就役し、北方艦隊第31潜水艦師団に編入されました。
[新世代戦略原潜ユーリー・ドルゴルーキーはロシア海軍へ就役した]
[新世代戦略原潜ユーリー・ドルゴルーキーは北方艦隊第31潜水艦師団へ編入された]

2番艦K-550「アレクサンドル・ネフスキー」は、2004年3月19日に起工、2010年12月6日に進水、2013年12月23日にロシア海軍へ就役し、太平洋艦隊第25潜水艦師団へ編入されました。
[ボレイ級戦略原潜2番艦アレクサンドル・ネフスキーはロシア海軍へ就役し、太平洋艦隊へ編入された]

3番艦K-551「ウラジーミル・モノマーフ」は、2006年3月19日に起工、2012年12月30日に進水、2014年12月10日に竣工、同年12月19日に就役しました。
[第3のボレイ級戦略原潜ウラジーミル・モノマーフはロシア海軍へ就役した]

4番艦「クニャージ・ウラジーミル」からは改良型のプロジェクト955A「ボレイ-A」となり、2012年7月30日に起工されました。
[改ボレイ級戦略原潜クニャージ・ウラジーミルは2017年にロシア海軍へ納入される]

5番艦(「ボレイ-A」級としては2隻目)「クニャージ・オレグ」は、2014年7月27日に起工されました。
[ボレイ級戦略原潜5番艦クニャージ・オレグはロシア海軍の日に起工された]

6番艦「ゲネラリーシムス・スヴォーロフ」(「ボレイ-A」級としては3隻目)は2014年12月26日に起工されました。
[ロシア海軍の為の第6のボレイ級戦略原潜は起工された]

7番艦「インペラートル・アレクサンドルIII」(皇帝アレクサンドル3世)(「ボレイ-A」級としては4隻目)は2015年12月18日に起工されました。
[太平洋艦隊の為のロシア海軍新世代戦略原潜ボレイ級7番艦インペラ―トル・アレクサンドルIII(皇帝アレクサンドル3世)は起工された]

今年(2016年)には8番艦(「ボレイ-A」級としては5隻目)が起工されます。

「ボレイ」級シリーズは、現行の「2011-2020年の国家軍備プログラム」において計8隻の調達が計画されていますが、2021年以降にも更なる改良型の建造が続けられます。
[ロシア海軍第4世代戦略原潜ボレイ級の建造は2020年代にも継続される]


ロシア海軍へ就役した3隻の内、「アレクサンドル・ネフスキー」は、2015年9月30日に太平洋艦隊原潜基地ヴィリュチンスク(カムチャツカ半島)へ到着しています。
[ロシア海軍新世代戦略原潜アレクサンドル・ネフスキーはカムチャツカ半島の原潜基地へ到着した]

今年(2016年)には「ウラジーミル・モノマーフ」カムチャツカ回航が予定されています。
回航時期は8月-9月になるようです。
[ロシア海軍最新鋭戦略原潜ウラジーミル・モノマーフのカムチャツカ回航は2016年になる]

この2隻以外に、今後就役する2隻の「ボレイ」級(改良型の「ボレイ-A」)が太平洋艦隊へ配備されます。

昨年12月に起工された「インペラートル・アレクサンドルIII」太平洋艦隊向けである事が明らかにされているので、同艦の他に、もう1隻が配備されます。

2020年頃までに調達される8隻の「ボレイ」級は、太平洋艦隊北方艦隊で半分ずつ分ける事になります。


「ボレイ」級の配備に伴い、現在、太平洋艦隊へ配備されている3隻のプロジェクト667BDR(デルタIII級)原子力戦略用途水中巡洋艦(1980-1982年に就役)は、2020年頃までには全て退役する事になります。
[ロシア海軍の戦略原潜ブリャンスクとポドリスクは弾道ミサイルを発射した]
[ロシア海軍太平洋艦隊の原子力戦略用途水中巡洋艦スヴャトイ・ゲオルギー・ポベドノーセツ(聖大致命者凱旋者ゲオルギイ)は任務完了後に基地へ戻った]
[ロシア海軍太平洋艦隊のデルタIII級戦略原潜リャザンのドック修理が始まった]
最近にオーバーホールされた「カザン」は2020年頃まで現役に留まるでしょう。

ロシア海軍太平洋艦隊は2016年4月に国際海軍演習『KOMODO-2016』へ参加する

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2016年2月25日5時53分配信
【4月に太平洋艦隊将兵は再び国際演習『KOMODO-2016』へ参加する】

太平洋艦隊代表団は、2月15日から17日までインドネシアパダン港で開催された国際演習『KOMODO-2016』の準備の為の計画立案会議へ参加した。

太平洋艦隊の代表とインドネシア海軍東方艦隊の同僚は、今年にアジア-太平洋地域の30ヶ国の軍事船員が参加する今後の演習の主要課題について話し合った。
この大規模演習はインド洋スマトラ島海域で実施され、更には太平洋艦隊の艦船が参加する。

ロシアの軍事船員は、2014年の演習で彼等自身の価値を示した。
太平洋艦隊は、大型対潜艦「マルシャル・シャーポシニコフ」、給油船「イルクト」、救助船「アラタウ」で構成される最大の支隊を派遣した。

ロシア艦の乗組員は、アジア-太平洋地域の16ヶ国の同僚と共に、ヘリコプターの合同活動を含む捜索救助活動へ参加し、災害地域からの被災者の避難、適切な医療援助の課題へ取り組んだ。


『KOMODO』は、アジア太平洋地域諸国が参加する国際海軍演習です。
【海軍演習『KOMODO』公式サイト】

ロシア海軍は2014年3月末-4月初頭に南シナ海ナトゥナ(リアウ)諸島海域で実施された『KOMODO-2014』へ参加しています。
[多国籍海軍演習KOMODOが始まった]
[多国籍海軍演習KOMODO-2014は続く]



今年の『KOMODO-2016』は、2016年4月にインドネシアスマトラ島付近の海域で実施され、太平洋艦隊も再び参加します。
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