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ロシア海軍黒海艦隊の最新鋭小型ロケット艦ヴイシニー・ヴォロチョークは地中海を去った

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア南方軍管区(黒海艦隊)広報サービス発表
2018年11月6日12時28分配信
【黒海艦隊の小型ロケット艦「ヴイシニー・ヴォロチョーク」は地中海での任務遂行を完了した】

黒海艦隊最新小型ロケット艦「ヴイシニー・ヴォロチョーク」は、地中海ロシア海軍常設グループの一員としての任務遂行を完了し、恒久駐留所~セヴァストーポリ英雄市へ進路を取った。

現在、同艦は、ダーダネルス海峡及びボスポラス海峡を通過し、黒海へ向かっている。

地中海「ヴイシニー・ヴォロチョーク」は、ロシア海軍総司令官ウラジーミル・コロリョーフ大将の統制下の艦隊間演習へ直接参加した。

更に、遠海ゾーンへ滞在している間に艦の乗組員は、水上及び空中目標への砲射撃を伴う単独艦及び艦船グループの一員としての戦闘を行なう様々な複合演習を実施した。

黒海艦隊小型ロケット艦「ヴイシニー・ヴォロチョーク」は、2018年8月から地中海ロシア海軍常設グループの一員として任務を遂行した。



プロジェクト21631「ブヤン-M」小型ロケット艦の6番艦「ヴイシニー・ヴォロチョーク」は2013年8月29日に起工され、2016年8月22日に進水し、2018年6月1日に就役し、黒海艦隊へ編入されました。

[プロジェクト21631小型ロケット艦の6番艦ヴイシニー・ヴォロチョークはロシア海軍へ就役し、黒海艦隊へ編入された]

就役後、慣熟訓練の為、黒海へ出航しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新鋭小型ロケット艦ヴイシニー・ヴォロチョークは出航準備を始めた]

その後、黒海で、海上・沿岸・空中目標への砲撃、機雷掃討、泊地での艦の防護、ダメージコントロールなどの演習を行ないました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア南方軍管区(黒海艦隊)広報サービス発表
2018年6月19日16時30分配信
【最新小型ロケット艦「ヴイシニー・ヴォロチョーク」乗組員は黒海での戦闘演習任務を成功裏に遂行した】

6月28日には前線爆撃機Su-24を敵機に見立てた対空防衛演習を実施しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新鋭小型ロケット艦ヴイシニー・ヴォロチョークは黒海で対空防衛演習を行なった]

7月29日の『ロシア海軍の日』にはセヴァストーポリの観艦式へ参加しました。


8月7日にも黒海100mm砲の砲撃訓練を行ないました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア南方軍管区(黒海艦隊)広報サービス発表
2018年8月7日17時12分配信
【黒海艦隊の小型ロケット艦「ヴイシニー・ヴォロチョーク」は仮想敵の船の行動をブロックした】
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8月14日~15日頃にセヴァストーポリを出航し、8月16日にはボスポラス海峡を通過して地中海へ入りました。
[ロシア海軍黒海艦隊の小型ロケット艦ヴイシニー・ヴォロチョークは地中海東部へ向かった]

地中海東部で9月1日から8日まで実施されたロシア海軍ロシア航空宙軍の大規模演習へ参加しました。

[ロシア海軍とロシア航空宇宙軍の地中海演習(2018年9月1日~8日)]

演習が終わった後も地中海東部に留まっていましたが、11月6日にダーダネルス海峡へ入り、母港セヴァストーポリへの帰路に就きました。

ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・マカロフ"は地中海へ入る

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア南方軍管区(黒海艦隊)広報サービス発表
2018年11月6日12時44分配信
【黒海艦隊のフリゲート「アドミラル・マカロフ」は地中海のロシア海軍グループへ補充される】

黒海艦隊最新フリゲート「アドミラル・マカロフ」は、セヴァストーポリから地中海への計画移動を行なっている。

現在、艦の乗組員は、黒海海峡・ボスポラス及びダーダネルスを通過している。

海上移動を行なう艦は、艦隊の戦闘訓練射爆場で複合艦内戦闘演習を実施した。

ヘリコプターKa-27PL乗員と合同で船員はフリゲートの甲板での発艦及び着艦の課題へ取り組み、潜水艦の捜索及び追尾の訓練を実施した。
同時に、航空複合体の全てのシステムの整然とした動作を確認する目的で、ヘリコプターのフライトを支援する艦内班の訓練が行なわれた。

本日の終わりには、艦は地中海海軍常設連合部隊へ加わる予定である。



プロジェクト11356Rフリゲート3番艦「アドミラル・マカロフ」は、2012年2月29日にカリーニングラード『ヤンターリ』造船所で起工され、2015年9月2日に進水し、2017年12月27日にロシア海軍へ就役し、黒海艦隊へ編入されました。
[プロジェクト11356Rフリゲート3番艦アドミラル・マカロフはロシア海軍へ就役し、黒海艦隊へ編入された]

就役後もバルト海に留まって慣熟訓練を行ない、2018年7月29日の『ロシア海軍の日』にはサンクトペテルブルク(ネヴァ川)観艦式(主要海軍パレード)へ参加しました。


観艦式が終わった後、北方艦隊及びバルト艦隊の参加艦と共にバルト海で合同演習を行ないました。
[北方艦隊の原子力水中巡洋艦オリョールはバルト海のロシア海軍演習へ参加する]

2018年8月18日、「アドミラル・マカロフ」黒海艦隊基地セヴァストーポリへの移動を開始しました。
[ロシア海軍の最新フリゲート"アドミラル・マカロフ"は黒海艦隊基地セヴァストーポリへ向かった]

2018年8月末までに地中海東部へ到着し、同海域で9月1日から8日まで実施されたロシア海軍ロシア航空宙軍の大規模演習へ参加しました。

[ロシア海軍とロシア航空宇宙軍の地中海演習(2018年9月1日~8日)]

その後も地中海東部に留まっていましたが、10月4日にダーダネルス海峡へ入り、地中海を去りました。
[ロシア海軍の最新フリゲート"アドミラル・マカロフ"は地中海を去り、黒海へ向かった]

翌10月5日、黒海艦隊基地セヴァストーポリへ到着しました。

[ロシア海軍の最新フリゲート"アドミラル・マカロフ"は黒海艦隊基地セヴァストーポリへ到着した]

その後は乗組員の慣熟訓練を行なってましたが、11月5日にセヴァストーポリを抜錨し、地中海へ向かいました。

[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・マカロフ"は地中海東部へ向かった]

翌11月6日にボスポラス海峡及びダーダネルス海峡を通過し、同日末には地中海へ入ります。


現在、地中海東部(シリア沖)には、少なくとも以下のロシア海軍の艦船が滞在しています。

[北方艦隊]
ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」
中型海洋給油船「ドゥブナ」

[バルト艦隊]
工作船PM-82

[黒海艦隊]
潜水艦「ヴェリキー・ノヴゴロド」
潜水艦「コルピノ」
フリゲート「アドミラル・エッセン」
大型揚陸艦「オルスク」
海洋掃海艦「ワレンチン・ピクリ」
中型海洋給油船「イマン」
試験船「セリゲル」

ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・マカロフ"は地中海東部へ向かった

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『タス通信』より
2018年11月5日16時28分配信
【フリゲート「アドミラル・マカロフ」は地中海へ進出する】
セヴァストーポリ、11月5日/タス通信

黒海艦隊フリゲート「アドミラル・マカロフ」は、セヴァストーポリから地中海へ向かい、ロシア連邦海軍部隊の一員として任務を遂行する。
月曜日に黒海艦隊広報サービスは発表した。

「戦闘訓練計画に沿って、黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・マカロフ"はセヴァストーポリから黒海海峡へ進路を取りました。
与えられた任務に沿って、艦の乗組員は、地中海のロシア海軍常設連合部隊の一員として行動します」

声明では、こう述べられた。

説明によると、基地での航海準備過程及び出航においてフリゲート「アドミラル・マカロフ」乗組員は、様々な艦内演習を実施した。
特に、船舶航行密集海域における航行と操艦の課題へ取り組み、海上および空中目標への砲射撃を実施し、仮想敵への攻撃の為のミサイル複合体「カリブル-NK」の電子発射へ取り組んだ。

フリゲート「アドミラル・マカロフ」は、海洋ゾーンフリゲート・プロジェクト11356の3隻目であり、ロシア海軍ステパン・オシポヴィチ・マカロフ中将に敬意を表して命名された。
フリゲート海軍への引き渡しは2017年12月27日に行なわれた。
恒久駐留地点セヴァストーポリへの到着は、2018年10月になってからだった。
この間に、地中海の海軍部隊の一員として任務を遂行した。

艦の排水量は約4000トン、速力30ノット、自立航行期間30日。
「アドミラル・マカロフ」は、有翼ミサイル「カリブル-NK」、自衛ミサイル複合体「シチーリ-1」、口径100mmのA-190砲、高射砲、反応爆弾装置、魚雷で武装し、更には艦上ヘリコプターKa-27(或いはKa-31)を搭載できる。



[プロジェクト11356Rフリゲート(アドミラル・グリゴロヴィチ型) ]

プロジェクト11356Rフリゲート3番艦「アドミラル・マカロフ」は、2012年2月29日にカリーニングラード『ヤンターリ』造船所で起工されました。
[改タルワー級フリゲート「アドミラル・マカロフ」起工]

それから3年半後の2015年9月2日に進水しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の為の新型警備艦(フリゲート)アドミラル・マカロフは進水した]

2016年4月1日、造船所の岸壁で係留試験が始まりました。
[ロシア海軍黒海艦隊の為の新型警備艦(フリゲート)アドミラル・マカロフの係留試験が始まった]

2016年7月9日に『ヤンターリ』造船所からバルチースク海軍基地へ移動しました。
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2016年7月29日、工場航行試験が開始されました。
[ロシア海軍黒海艦隊の為のプロジェクト11356R警備艦(フリゲート)3番艦アドミラル・マカロフの航行試験が始まった]

工場航行試験は2016年9月下旬までに終了し、10月7日からは最終試験となる国家受領試験が始まりました。
[ロシア海軍黒海艦隊の為のプロジェクト11356R警備艦(フリゲート)3番艦アドミラル・マカロフの国家受領試験が始まった]

2016年10月16日、「アドミラル・マカロフ」は、有翼ミサイル「カリブル」などの兵装試験を実施する為、バレンツ海方面の移動を開始しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の為のプロジェクト11356R警備艦(フリゲート)3番艦アドミラル・マカロフは兵装試験の為にバレンツ海へ向かった]

2016年10月24日に北方艦隊基地セヴェロモルスクへ到着しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の為のプロジェクト11356R警備艦3番艦アドミラル・マカロフは兵装試験の為にセヴェロモルスクへ到着した]

2016年11月初頭にはバレンツ海で沿岸目標への有翼ミサイル「カリブル」発射試験を実施しました。
[ロシア海軍の最新警備艦アドミラル・マカロフはバレンツ海で巡航ミサイル"カリブル"を発射した]

その後も各種兵装の射撃試験が実施されました。
[ロシア海軍の最新警備艦(フリゲート)アドミラル・マカロフのバレンツ海における兵装試験は完了した]

バレンツ海での試験を終えた「アドミラル・マカロフ」は、2016年11月25日にバルチースクへ戻りました。
[ロシア海軍の最新警備艦アドミラル・マカロフは北方での兵装試験を終えてバルチースクへ戻った]

2016年12月8日からバルト海で最終洋上試験が始まりました。
[ロシア海軍の最新警備艦アドミラル・マカロフはバルト海で最終洋上試験を行なう]

この試験が終わった後、2016年12月末にロシア海軍へ引き渡される筈だったのですが、年末までに試験は終了せず、2017年1月以降も試験は続けられる事になりました。
[第3のプロジェクト11356R警備艦(フリゲート)アドミラル・マカロフのロシア海軍への引き渡しは延期された]

2017年1月16日までにバルト海高射ミサイル複合体「シチーリ-1」の発射試験が実施されました。
[ロシア海軍黒海艦隊の為のプロジェクト11356R警備艦3番艦アドミラル・マカロフはバルト海で艦対空ミサイルの発射試験を行なった]

試験後、「アドミラル・マカロフ」は、一旦『ヤンターリ』造船所へ戻ってきました。
[ロシア海軍黒海艦隊の為のプロジェクト11356R警備艦アドミラル・マカロフは艦対空ミサイル発射試験後にカリーニングラード造船所へ戻った]

2017年4月1日、「アドミラル・マカロフ」『ヤンターリ』造船所からバルチースク基地へ移動しました。
[ロシア海軍の最新警備艦(フリゲート)アドミラル・マカロフの洋上試験の最終段階が始まる]

その後、バルト海へ出航して高射ミサイル複合体「シチーリ-1」などの試験を行ない、2017年4月28日にはバルト艦隊の防空演習へ参加しました。
[ロシア海軍の最新警備艦(フリゲート)アドミラル・マカロフはバルト艦隊の防空演習へ参加した]

2017年6月28日から7月2日までサンクトペテルブルクで開催された国際海軍サロン(IMDS-2017)で展示され、7月2日にサンクトペテルブルクを出ました。


2017年7月30日にはサンクトペテルブルク『ロシア海軍の日』観艦式へ参加しました。


その後、洋上試験が再開され、2017年9月4日にはバルト海高射ミサイル複合体「シチーリ-1」の発射試験を行ないました。
[ロシア海軍の最新フリゲート"アドミラル・マカロフ"はバルト海で艦対空ミサイルの発射試験を行なった]

「アドミラル・マカロフ」ロシア海軍への引き渡しは何度も延期され、2017年9月末になっても具体的な時期は決まらず、洋上試験は続行されました。
[第3のプロジェクト11356Rフリゲート"アドミラル・マカロフ"のロシア海軍への具体的な引き渡し時期は未だ決まっていない]

2017年11月8日にはバルト艦隊小型ロケット艦「ゲイゼル」「リヴェン」から発射されたミサイル標的高射ミサイル「シチーリ-1」で撃墜しました。
『タス通信』より
2017年11月8日17時30分配信
【フリゲート「アドミラル・マカロフ」はバルト海でミサイル射撃を実施した】

これで「アドミラル・マカロフ」の国家受領試験は終了し、ロシア海軍への引き渡しの準備の為、『ヤンターリ』造船所へ戻ってきました。

2017年12月25日、受領-引渡証書への署名が行なわれ、ロシア国防省(ロシア海軍)へ納入されました。
[第3のプロジェクト11356Rフリゲート"アドミラル・マカロフ"はロシア海軍へ納入された]

その2日後の2017年12月27日、ロシア海軍旗(聖アンドレイ旗)の初掲揚式典が開催され、正式にロシア海軍へ就役し、黒海艦隊へ編入されました。
[プロジェクト11356Rフリゲート3番艦アドミラル・マカロフはロシア海軍へ就役し、黒海艦隊へ編入された]

就役後もバルト海に留まって慣熟訓練を行ない、2018年7月29日の『ロシア海軍の日』にはサンクトペテルブルク(ネヴァ川)観艦式(主要海軍パレード)へ参加しました。


観艦式が終わった後、北方艦隊及びバルト艦隊の参加艦と共にバルト海で合同演習を行ないました。
[北方艦隊の原子力水中巡洋艦オリョールはバルト海のロシア海軍演習へ参加する]

2018年8月18日、「アドミラル・マカロフ」黒海艦隊基地セヴァストーポリへの移動を開始しました。
[ロシア海軍の最新フリゲート"アドミラル・マカロフ"は黒海艦隊基地セヴァストーポリへ向かった]

2018年8月末までに地中海東部へ到着し、同海域で9月1日から8日まで実施されたロシア海軍ロシア航空宙軍の大規模演習へ参加しました。

[ロシア海軍とロシア航空宇宙軍の地中海演習(2018年9月1日~8日)]

その後も地中海東部に留まっていましたが、10月4日にダーダネルス海峡へ入り、地中海を去りました。
[ロシア海軍の最新フリゲート"アドミラル・マカロフ"は地中海を去り、黒海へ向かった]

翌10月5日、黒海艦隊基地セヴァストーポリへ到着しました。
[ロシア海軍の最新フリゲート"アドミラル・マカロフ"は黒海艦隊基地セヴァストーポリへ到着した]

その後は乗組員の慣熟訓練を行なってましたが、11月5日にセヴァストーポリを抜錨し、地中海へ向かいました。


なお、「アドミラル・マカロフ」の舷側番号は、以前は「799」でしたが、セヴァストーポリ到着後、「499」に変更されています。


現在、地中海東部(シリア沖)には、少なくとも以下のロシア海軍の艦船が滞在しています。

[北方艦隊]
ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」
中型海洋給油船「ドゥブナ」

[バルト艦隊]
工作船PM-82

[黒海艦隊]
潜水艦「ヴェリキー・ノヴゴロド」
潜水艦「コルピノ」
フリゲート「アドミラル・エッセン」
小型ロケット艦「ヴイシニー・ヴォロチョーク」
大型揚陸艦「オルスク」
海洋掃海艦「ワレンチン・ピクリ」
救助曳船「プロフェッソル・ニコライ・ムールイ」
中型海洋給油船「イマン」
試験船「セリゲル」

ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"は地中海を去った

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア南方軍管区(黒海艦隊)広報サービス発表
2018年10月18日11時44分配信
【黒海艦隊のフリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」はダーダネルス及びボスポラス海峡を通過してセヴァストーポリへの進路を保持する】

黒海艦隊フリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」乗組員は、地中海ロシア海軍グループの一員としての任務遂行を完了した。

フリゲートは、黒海海峡・ダーダネルス及びボスポラスを通過してセヴァストーポリへ進路を取った。

地中海での任務遂行期間に「アドミラル・グリゴロヴィチ」は、海軍総司令官の統制下の艦隊間演習へ参加し、その中で対潜任務へ取り組み、単艦及び戦術艦グループの一員としての戦闘実施の様々な複合演習を行ない、水上及び空中目標への砲射撃を実行した。



ロシア黒海艦隊プロジェクト11356Rフリゲートは、これまでにも何度か地中海東部へ派遣されています。

「アドミラル・グリゴロヴィチ」(「494」、2016年3月11日就役)は、最近では、2017年12月初頭から2018年5月末まで地中海東部で行動していました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"は地中海東部(シリア沖)からセヴァストーポリへ帰投した]

2018年7月29日の『ロシア海軍の日』には、セヴァストーポリの観艦式へ参加しました。


「アドミラル・グリゴロヴィチ」は、8月16日に黒海有翼ミサイル「カリブル」(対艦型)を発射しています。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"は黒海で巡航ミサイル"カリブル"を発射した]

8月25日、「アドミラル・グリゴロヴィチ」は、同型艦「アドミラル・エッセン」と共に地中海へ向かいました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"と"アドミラル・エッセン"は地中海東部(シリア沖)へ向かった]

9月1日から8日まで地中海東部で実施されたロシア海軍ロシア航空宙軍の大規模演習へ参加しました。

[ロシア海軍とロシア航空宇宙軍の地中海演習(2018年9月1日~8日)]

演習終了後も地中海東部に留まっていましたが、10月18日にダーダネルス海峡へ入り、地中海を去りました。


現在、地中海東部(シリア沖)には、少なくとも以下のロシア海軍の艦船が滞在しています。

[北方艦隊]
ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」
中型海洋給油船「ドゥブナ」

[バルト艦隊]
警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」
中型海洋給油船「レナ」
工作船PM-82

[黒海艦隊]
潜水艦「ヴェリキー・ノヴゴロド」
潜水艦「コルピノ」
フリゲート「アドミラル・エッセン」
小型ロケット艦「ヴイシニー・ヴォロチョーク」
海洋掃海艦「ワレンチン・ピクリ」
中型偵察艦「キルディン」
大型海洋給油船「イワン・ブブノフ」
救助曳船「プロフェッソル・ニコライ・ムールイ」
サルベージ船KIL-158
試験船「セリゲル」

ロシア海軍黒海艦隊の警備艦プイトリーヴイはセヴァストーポリへ帰投した

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『タス通信』より
2018年10月10日18時48分配信
【警備艦「プイトリーヴイ」は地中海からセヴァストーポリへ戻ってきた】
モスクワ、10月10日/タス通信

黒海艦隊警備艦「プイトリーヴイ」は、地中海での任務遂行の後にセヴァストーポリへ到着した。
水曜日に同艦隊の広報サービスは発表した。

「黒海艦隊の主要基地・セヴァストーポリ英雄市では、地中海のロシア連邦海軍常設グループの一員としての任務を遂行した後に戻ってきた警備艦プイトリーヴイの歓迎式典が開催されました」
声明では、こう述べられた。

艦は、黒海艦隊司令官、将兵の家族、船員、水上艦連合部隊の退役将兵、聖職者の代表に出迎えられた。
休養の後、乗組員は戦闘訓練任務の遂行を続ける。

遠海ゾーンで勤務に就いている間、「プイトリーヴイ」クルーは、地中海ロシア連邦海軍総司令官統制下の艦隊間演習へ参加した。

特に、艦は、単独もしくは艦船グループの一員としての戦闘実施へ取り組み、水上及び空中目標への砲射撃を行なった。
更に「プイトリーヴイ」は対潜任務を果たした。



黒海艦隊プロジェクト1135M(クリヴァクII級)警備艦「プイトリーヴイ」(1982年2月9日就役)は、最近ではオーバーホール完了後の2015年5月以降、度々地中海で行動しています。
2018年には、3月14日にボスポラス海峡を南下して地中海へ入り、4月2日にダーダネルス、ボスポラス海峡を北上して黒海へ戻っています。
[ロシア海軍黒海艦隊の警備艦プイトリーヴイは地中海東部へ行く]
[ロシア海軍黒海艦隊の警備艦プイトリーヴイは地中海東部を去った]

2018年4月21日にボスポラス海峡を南下して地中海へ入りました。
[ロシア海軍黒海艦隊の警備艦プイトリーヴイとスメトリーヴイは地中海東部(シリア沖)へ行く]

2018年6月初頭にセヴァストーポリへ戻りました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"と警備艦プイトリーヴイは地中海を去った]

2018年8月下旬にセヴァストーポリを出航し、8月24日にボスポラス海峡を通過して地中海へ入りました。

2018年9月1日から8日まで地中海東部で実施されたロシア海軍ロシア航空宙軍の大規模演習へ参加しました。

[ロシア海軍とロシア航空宇宙軍の地中海演習(2018年9月1日~8日)]

その後も地中海東部に留まっていましたが、10月9日にダーダネルス海峡へ入り、地中海を去りました。
[ロシア海軍黒海艦隊の警備艦プイトリーヴイは地中海を去った]

そして10月10日に母港セヴァストーポリへ戻りました。

ロシア海軍黒海艦隊の警備艦プイトリーヴイは地中海を去った

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『タス通信』より
2018年10月9日15時42分配信
【警備艦「プイトリーヴイ」は地中海からセヴァストーポリへ戻る】
モスクワ、10月9日/タス通信

黒海艦隊警備艦「プイトリーヴイ」乗組員は、週末に地中海からセヴァストーポリへ戻ってくる。
火曜日に黒海艦隊の公式代理人アレクセイ・ルリョフ2等海佐は発表した。

「黒海艦隊の警備艦プイトリーヴイは、地中海のロシア連邦海軍常設グループの一員としての任務遂行を完了し、セヴァストーポリへ進路を取りました。
現在、同艦はダーダネルス海峡及びボスポラス海峡の通過を行なっており、黒海へ向かっています」
ルリョフ
は話した。

彼によると、艦のセヴァストーポリ到着は今週末に予定されている。

ルリョフは、遠海ゾーンで艦の乗組員は、ロシア連邦海軍総司令官統制下の艦隊間演習へ参加し、その中で、単独艦、或いは艦船グループの一員としての戦闘実施の為の様々な複合任務を遂行し、水上及び空中目標への砲射撃を行なったと話した。



黒海艦隊プロジェクト1135M(クリヴァクII級)警備艦「プイトリーヴイ」(1982年2月9日就役)は、最近ではオーバーホール完了後の2015年5月以降、度々地中海で行動しています。
2018年には、3月14日にボスポラス海峡を南下して地中海へ入り、4月2日にダーダネルス、ボスポラス海峡を北上して黒海へ戻っています。
[ロシア海軍黒海艦隊の警備艦プイトリーヴイは地中海東部へ行く]
[ロシア海軍黒海艦隊の警備艦プイトリーヴイは地中海東部を去った]

2018年4月21日にボスポラス海峡を南下して地中海へ入りました。
[ロシア海軍黒海艦隊の警備艦プイトリーヴイとスメトリーヴイは地中海東部(シリア沖)へ行く]

2018年6月初頭にセヴァストーポリへ戻りました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"と警備艦プイトリーヴイは地中海を去った]

2018年8月下旬にセヴァストーポリを出航し、8月24日にボスポラス海峡を通過して地中海へ入りました。

2018年9月1日から8日まで地中海東部で実施されたロシア海軍ロシア航空宙軍の大規模演習へ参加しました。

[ロシア海軍とロシア航空宇宙軍の地中海演習(2018年9月1日~8日)]

その後も地中海東部に留まっていましたが、10月9日にダーダネルス海峡へ入り、地中海を去りました。


現在、地中海東部(シリア沖)には、少なくとも以下のロシア海軍の艦船が滞在しています。

[北方艦隊]
ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」

[バルト艦隊]
工作船PM-82

[黒海艦隊]
潜水艦「ヴェリキー・ノヴゴロド」
潜水艦「コルピノ」
フリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」
フリゲート「アドミラル・エッセン」
小型ロケット艦「ヴイシニー・ヴォロチョーク」
大型揚陸艦「ニコライ・フィリチェンコフ」
海洋掃海艦「ワレンチン・ピクリ」
中型偵察艦「キルディン」
大型海洋給油船「イワン・ブブノフ」
救助曳船「プロフェッソル・ニコライ・ムールイ」
サルベージ船KIL-158
試験船「セリゲル」

ロシア海軍カスピ小艦隊のブヤン-M小型ロケット艦グラード・スヴィヤージスクとヴェリキー・ウスチュグは地中海を去った

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア南方軍管区(黒海艦隊)広報サービス発表
2018年10月2日13時41分配信
【カスピ小艦隊の小型ロケット艦は地中海での任務遂行を完了した】

カスピ小艦隊小型ロケット艦「グラード・スヴィヤージスク」「ヴェリキー・ウスチュグ」は、地中海ロシア海軍常設グループの一員としての任務を遂行した後、ダーダネルス及びボスポラス海峡の通過移動を開始した。

艦の乗組員は、更なる指定任務の遂行の為、黒海への計画移動を行なう。

以前、「グラード・スヴィヤージスク」「ヴェリキー・ウスチュグ」は、地中海で9月1日から8日まで海軍総司令官の統制下で実施された艦隊間演習へ参加した。

小艦隊の艦は、2018年6月から10月まで地中海に滞在した。



プロジェクト21631「ブヤン-M」小型ロケット艦の1番艦「グラード・スヴィヤージスク」は、ゼレノドリスク『A.M.ゴーリキー記念ゼレノドリスク造船工場』で2010年8月27日に起工され、2013年3月9日に進水し、2014年7月27日に就役、カスピ小艦隊へ編入されました。

「ブヤン-M」3番艦「ヴェリキー・ウスチュグ」は2011年8月27日に起工され、2014年5月21日に進水し、2014年12月19日に就役、カスピ小艦隊へ編入されました。

2015年10月7日、カスピ小艦隊ロケット艦「ダゲスタン」、小型ロケット艦「グラード・スヴィヤージスク」、「ウグリーチ」、「ヴェリキー・ウスチュグ」は、カスピ海南方からシリアテロ組織ISIL(イラク・レバントのイスラム国)の拠点へ合計26基の有翼ミサイル「カリブル」を発射しました。

[ロシア海軍カスピ小艦隊の4隻の艦はシリアへ巡航ミサイル"カリブル"を発射した]
[ロシア海軍は巡航ミサイルでシリアのISIL(イラクとレバントのイスラム国)拠点を攻撃した]
[ロシア連邦軍参謀本部作戦管理総局長はロシア海軍によるシリアのISIL(イラクとレバントのイスラム国)拠点攻撃について語った]

この4隻は、2015年11月20日にもカスピ海南方からシリアISIL(イラク・レバントのイスラム国)の拠点へ合計18基の有翼ミサイル「カリブル」を発射しました。

[ロシア海軍カスピ小艦隊は再びシリアのISIL(シリアとレバントのイスラム国)拠点へ巡航ミサイル"カリブル"を発射した]

その後は、カスピ海で各種の演習を行なったり、カスピ海沿岸諸国(イランカザフスタン)を訪問しました。

「グラード・スヴィヤージスク」は、2017年10月12日にカスピ海有翼ミサイル「カリブル」の対艦型と対地型を発射しています。
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『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2017年10月12日17時33分配信
【「グラード・スヴィヤージスク」は演習で「カリブル」を発射した】

2018年2月には、2隻揃って演習を行なっています。
『インタファクス-軍事ニュース出張所(AVN)』より
2018年2月13日9時42分配信
【ロシア連邦海軍のロケット艦はカスピ海での演習中に「敵」艦と飛行装置を破壊した】


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2018年6月4日、小型ロケット艦「グラード・スヴィヤージスク」「ヴェリキー・ウスチュグ」は、カスピ小艦隊基地マハチカラを出航し、内陸水路経由で黒海への移動を開始しました。

6月13日、クリミア半島黒海艦隊基地セヴァストーポリへ到着しました。
[ロシア海軍のブヤン-M小型ロケット艦グラード・スヴィヤージスクとヴェリキー・ウスチュグはカスピ海から黒海へ移動した]

2隻の小型ロケット艦は、その数日後にセヴァストーポリを出航したらしく、6月17日にはボスポラス海峡を南下して地中海へ入りました。
[ロシア海軍のブヤン-M小型ロケット艦グラード・スヴィヤージスクとヴェリキー・ウスチュグはシリア沖へ行く]

6月22日、2隻の小型ロケット艦地中海東部(シリア沖)で対空戦闘演習を実施しました。
[ロシア海軍のブヤン-M小型ロケット艦グラード・スヴィヤージスクとヴェリキー・ウスチュグはシリア沖で対空戦闘演習を実施した]

その後も地中海に留まり、9月1日から8日まで地中海東部で実施されたロシア海軍ロシア航空宙軍の大規模演習へ参加しました。

[ロシア海軍とロシア航空宇宙軍の地中海演習(2018年9月1日~8日)]

演習終了後も地中海東部に居ましたが、10月2日にダーダネルス海峡へ入り、地中海を去りました。

ロシア海軍黒海艦隊の大型揚陸艦ニコライ・フィリチェンコフはシリアへ地対空ミサイルS-300を輸送する?

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『インタファクス-軍事ニュース出張所(AVN)』より
2018年9月29日23時56分配信
【ロシア海軍の大型揚陸艦「ニコライ・フィリチェンコフ」は地中海へ入った】
イスタンブール、9月29日、インタファクス

ロシア海軍大型揚陸艦「ニコライ・フィリチェンコフ」は、土曜日に黒海海峡を通過して地中海水域へ入った。
イスタンブールのニュースポータルは、ボスポラス海峡を通過する写真を公表した。

トルコのサイトは、黒海艦隊戦闘艦地中海ロシア海軍物資-技術サービス供給所が置かれているシリアタルトゥース港へ向かっていると確信している。

このシリアへの航海が、シリアへのロシア製高射ミサイル複合体S-300の供給に関連しているという観測は排除されない。

現在、シリア沿岸へは、更に、シリアロシアグループへの最大の補給機関の1つとみられているロシア『防衛論理』社コンテナ輸送船「スパルタ-3」が航行している。
木曜日夕方、同船は黒海海峡を通過して地中海水域へ入った。

西側の航空リソース状況のモニタリングデータによると、シリアへの高射ミサイル複合体S-300の供給は、この48時間に行なわれ、少なくとも3機のロシア航空宇宙軍重軍用輸送機An-124-100「ルスラン」フマイミーン航空基地へのフライトを行なった。
ロシアからシリアへの貨物輸送には、機上番号RA-82032、RA-82010、RA-82035An-124が関わっている。
特に、土曜日にはフマイミーン航空基地へ機上番号RA-82035An-124が到着した。
これら全ての軍用輸送航空機ロシアからシリアへの飛行ルートは、カスピ海、イラン、イラクを通過している。

ロシア連邦外務省のトップ、セルゲイ・ラブロフは、金曜日の国際連合総会で行なわれた発表の結果のプレス会議において、ミサイル複合体S-300シリアへの引き渡しは、既に始まっていると述べた。

月曜日、ロシア連邦国防相セルゲイ・ショイグは、ロシアは、この2週間で、シリア軍高射ミサイル複合体S-300を引き渡すと語った。
この発言によると、シリアへの高射ミサイル複合体S-300の供給は、9月17日夜に地中海上空でシリア対空防衛システムS-200により、15名の将兵を乗せたロシア偵察航空機Il-20が撃墜されたという結果を受けてのものである。
ロシア連邦国防省は、(Il-20は)シリアの目標へ航空攻撃を加えたイスラエル戦闘機の近くで危険にさらされたと表明した。

西側の航空リソースのデータによると、最近、ロシア連邦航空宇宙軍軍事輸送航空隊は、ロシアからフマイミーン航空基地への往復フライトを定期的に行なっている。
特に、月曜日には、重軍用輸送航空機Il-76MDが、同基地へ着陸した。

『イズベスチヤ』紙によると、月曜日、フマイミーン航空基地航空機Il-76電波電子戦闘複合体を送り届けた。
セルゲイ・ショイグは、シリア近辺の地中海水域上空では、軍用航空機の衛星航法、機内電波位置測定ステーション及び通信システム、シリア領域の攻撃者施設への電波電子制圧が行なわれていると語った。



ロシア海軍大型揚陸艦は、2013年1月以降、黒海沿岸(ノヴォロシースク或いはセヴァストーポリ)からシリアタルトゥースへ貨物や人員などを輸送する任務、いわゆる「シリア・エクスプレス」に就いています。
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当初は大型揚陸艦のみが「シリア・エクスプレス」へ参加していましたが、2015年夏以降は海軍がチャーター或いは購入した貨物船も参加するようになりました。

「シリア・エクスプレス」へ参加しているのは、主に黒海艦隊所属艦ですが、この他に北方艦隊及びバルト艦隊からも大型揚陸艦が交代で派遣されています。

黒海艦隊大型揚陸艦「ニコライ・フィリチェンコフ」(1975年12月30日就役)は「シリア・エクスプレス」の常連であり、2017年には、計7回の「シリア・エクスプレス」に従事していた事が確認されています。
(ロシア海軍当局からの公式発表は無いが、ボスポラス海峡を南下すればシリアへ向かい、北上すれば黒海沿岸ロシア海軍基地へ戻っている)

・1月18日にボスポラス海峡を南下、1月27日に北上
・2月19日にボスポラス海峡を南下、3月5日に北上
・3月15日にボスポラス海峡を南下、3月24日に北上
・4月6日にボスポラス海峡を南下、4月17日に北上
・5月1日にボスポラス海峡を南下、5月11日に北上
・5月20日にボスポラス海峡を南下、6月2日に北上
・7月20日にボスポラス海峡を南下、8月初頭に北上


2017年8月初頭にセヴァストーポリへ戻った後はオーバーホールが行なわれ、2018年2月に修理を終えて復帰した後は黒海の演習へ参加していました。
[ロシア海軍黒海艦隊の大型揚陸艦ニコライ・フィリチェンコフとオルスクはクリミア半島で上陸訓練を行なった]

2018年4月13日、大型揚陸艦「ニコライ・フィリチェンコフ」は、ほぼ9ヶ月ぶりにボスポラス海峡を南下、シリアタルトゥース港へ向かいました。
[ロシア海軍黒海艦隊の大型揚陸艦ニコライ・フィリチェンコフはシリアへ向かった]

タルトゥース港で貨物を降ろした後、4月21日にはダーダネルス、ボスポラス海峡を通過し、地中海を去りました。
[ロシア海軍黒海艦隊の大型揚陸艦ニコライ・フィリチェンコフはシリアから戻ってくる]

5月1日にボスポラス海峡を南下してシリアへ行き、5月11日に同海峡を北上しました。

5月23日にダーダネルス、ボスポラス海峡を通過し、今年3度目となる「シリア・エクスプレス」へと向かいました。
[ロシア海軍黒海艦隊の大型揚陸艦ニコライ・フィリチェンコフと対水中工作艇P-433はシリアのタルトゥースへ向かった]

6月15日、今年4度目となる「シリア・エクスプレス」へと向かいました。
[ロシア海軍黒海艦隊の大型揚陸艦ニコライ・フィリチェンコフはシリアへ貨物を運ぶ]
6月25日にダーダネルス、ボスポラス海峡を通過し、地中海を去りました。

7月11日にボスポラス海峡を南下してシリアへ行き、7月27日に同海峡を北上しました。

8月24日にボスポラス海峡を南下して地中海へ入り、9月12日に同海峡を北上しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の大型揚陸艦アゾフとニコライ・フィリチェンコフは地中海東部からセヴァストーポリへ帰投した]
これは、9月1日から8日まで地中海東部で実施されたロシア海軍ロシア航空宙軍の大規模演習へ参加する為でした。

[ロシア海軍とロシア航空宇宙軍の地中海演習(2018年9月1日~8日)]

そして9月29日、「ニコライ・フィリチェンコフ」は、ボスポラス海峡を南下して地中海へ入りました。

無論、今回も「シリア・エクスプレス」でしょうが、運ぶ貨物は、最近にシリアへの引き渡しが始まった高射ミサイル複合体S-300である可能性が高いようです。


現在、地中海東部(シリア沖)には、少なくとも以下のロシア海軍の艦船が滞在しています。

[北方艦隊]
ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」

[バルト艦隊]
工作船PM-82

[黒海艦隊]
潜水艦「ヴェリキー・ノヴゴロド」
潜水艦「コルピノ」
フリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」
フリゲート「アドミラル・エッセン」
フリゲート「アドミラル・マカロフ」
小型ロケット艦「ヴイシニー・ヴォロチョーク」
警備艦「プイトリーヴイ」
大型揚陸艦「ニコライ・フィリチェンコフ」
海洋掃海艦「ワレンチン・ピクリ」
中型偵察艦「キルディン」
大型海洋給油船「イワン・ブブノフ」
救助曳船「プロフェッソル・ニコライ・ムールイ」
サルベージ船KIL-158
試験船「セリゲル」

[カスピ小艦隊]
小型ロケット艦「グラード・スヴィヤージスク」
小型ロケット艦「ヴェリキー・ウスチュグ」

ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・エッセン"はイタリアのメッシーナを去った

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア南方軍管区(黒海艦隊)広報サービス発表
2018年9月25日11時29分配信
【黒海艦隊のフリゲート「アドミラル・エッセン」はイタリアのシチリア島のメッシーナ港への訪問を完了した】

黒海艦隊フリゲート「アドミラル・エッセン」は、シチリア島(イタリア)メッシーナ市港への業務寄港プログラムを完了した。

フリゲート「アドミラル・エッセン」イタリア都市への滞在中、艦の乗組員は、ロシア船員の記念碑とメッシーナの歴史的名所を訪れた。

ロシア艦イタリアの港への訪問は、同市が1908年の地震及び津波で被害を受けてから110年目に合わせられた。
この時、港に居たロシア海軍艦の乗組員は、イタリア住民を救助した初めての外来者となった。

この出来事により、2012年にはイタリアの地震の被害者を救助したロシア船員へ敬意を表し、メッシーナで記念碑の除幕式が開催された。



ロシア黒海艦隊「アドミラル・エッセン」(「490」、2016年6月7日就役)は、最近では、2018年3月中旬から6月末まで地中海東部で行動していました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・エッセン"は地中海東部からセヴァストーポリへ帰投した]

2018年7月29日の『ロシア海軍の日』にはセヴァストーポリの観艦式へ参加しました。


8月25日、「アドミラル・エッセン」は、同型艦「アドミラル・グリゴロヴィチ」と共に黒海地中海を結ぶボスポラス海峡へ入りました。
(つまり、8月24日頃に母港セヴァストーポリから出航)
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"と"アドミラル・エッセン"は地中海東部(シリア沖)へ向かった]

9月1日から8日まで地中海東部で実施されたロシア海軍ロシア航空宇宙軍の演習へ参加しました。

[ロシア海軍とロシア航空宇宙軍の地中海演習(2018年9月1日~8日)]

その後も地中海東部に留まっており、9月16日にはギリシャポロス島を訪問しました。
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[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・エッセン"はギリシャのポロス島を訪問した]

9月19日に出航しました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・エッセン"はギリシャのポロス島を去った]

9月23日、イタリアシチリア島(メッシーナ)へ到着しました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・エッセン"はイタリアのメッシーナを訪れた]
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そして9月25日にメッシーナを出航しました。

ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・エッセン"はイタリアのメッシーナを訪れた

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『タス通信』より
2018年9月23日19時8分配信
【黒海艦隊のフリゲート「アドミラル・エッセン」はシチリアの港へ寄港した】
セヴァストーポリ、9月23日/タス通信

黒海艦隊フリゲートは、シチリア島の地震と、その後のロシア船員の地元住民の救助110周年に合わせ、同島の港へ訪問の為に入った。
同艦隊の情報供給部は発表した。

「黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・エッセン"は、シチリア島(イタリア)のメッシーナ港への業務寄港を行ないました。
ロシア艦のイタリアの港への訪問は、1908年に同市が地震と津波で崩壊してから110年目に合わせたものです。
この時、港に居たロシア海軍艦の乗組員は、イタリア住民を救助した初めての外来者となりました」

声明では、こう述べられた。

2012年、イタリアの地震の被害者を救助したロシア船員へ敬意を表し、メッシーナで記念碑が除幕された。
艦の停泊時、艦の乗組員は、この記念碑への訪問と、更には一連の表敬プログラムが計画されている。
この他、ロシア船員の為に、メッシーナの歴史及び文化的名所の見学が計画されている。
訪問は9月24日まで続く。



ロシア黒海艦隊「アドミラル・エッセン」(「490」、2016年6月7日就役)は、最近では、2018年3月中旬から6月末まで地中海東部で行動していました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・エッセン"は地中海東部からセヴァストーポリへ帰投した]

2018年7月29日の『ロシア海軍の日』にはセヴァストーポリの観艦式へ参加しました。


8月25日、「アドミラル・エッセン」は、同型艦「アドミラル・グリゴロヴィチ」と共に黒海地中海を結ぶボスポラス海峡へ入りました。
(つまり、8月24日頃に母港セヴァストーポリから出航)
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"と"アドミラル・エッセン"は地中海東部(シリア沖)へ向かった]

9月1日から8日まで地中海東部で実施されたロシア海軍ロシア航空宇宙軍の演習へ参加しました。

[ロシア海軍とロシア航空宇宙軍の地中海演習(2018年9月1日~8日)]

その後も地中海東部に留まっており、9月16日にはギリシャポロス島を訪問しました。
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[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・エッセン"はギリシャのポロス島を訪問した]

9月19日に出航しました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・エッセン"はギリシャのポロス島を去った]

そして9月23日、イタリアシチリア島(メッシーナ)へ到着しました。
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メッシーナ地震は、1908年12月28日に発生し、マグニチュード7.1、死者・行方不明者は合計8万2000名以上に達しました。
特にメッシーナ市では、人口の半数の7万5000人が死亡しました。

この時、ロシア海軍(バルト艦隊)戦列装甲艦「ツェサレーヴィチ」、「スラヴァ」、巡洋艦「アドミラル・マカロフ」「ボガトィーリ」、砲艦「コレーエツ」「ギリヤーク」から成る戦隊は、海軍士官候補生を乗せ、地中海で実習航海中だったのですが、住民救助の為、メッシーナへ向かいました。

戦列装甲艦「ツェサレーヴィチ」
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ロシア海軍は、メッシーナ地震100周年の2008年にも同市を訪問しています。
この時には、黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」が訪れました。
[巡洋艦「モスクワ」はシチリア島を訪問する]
[ロシア海軍親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」はシチリア島に到着する]