ロシア太平洋艦隊艦艇部隊は二手に分かれて帰港する

ロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2012」("Морское взаимодействие -2012")に参加したロシア海軍艦艇部隊は、二手に分かれ、ウラジオストク(金角湾)フォーキノ(ストレロク湾)へ帰港します。
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『ヴェスチレギオン』より。
2012年4月29日9時33分配信
【1つの太平洋艦隊支隊は、ストレロク湾と金角湾へ向かっている】

ロシア海軍艦艇支隊の親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」、大型対潜艦「アドミラル・ヴィノグラードフ」、「マルシャル・シャーポシニコフ」、「アドミラル・トリブツ」、支援船SB-522、MB-37、「ペチェンガ」は、黄海エリアにおけるロシア-中国演習「海洋協同-2012」の任務を完璧に遂行し、ウラジオストクへ向かう。

演習のために形成され、祖国の沿岸へ向かう艦艇支隊は、海洋で物資を補充後、再び2つのグループに分かれる。

セルゲイ・ジューガ1等海佐が指揮する親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」、大型対潜艦「アドミラル・ヴィノグラードフ」、「マルシャル・シャーポシニコフ」、救助曳船SB-522は、5月1日にストレロク湾(フォーキノ)へ到着し、艦艇乗員の歓迎式典が開催される。

大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」、支援船MB-37と「ペチェンガ」で構成され、イリダル・アフメロフ1等海佐の指揮下でアデン湾において海賊対処の戦闘当直任務を遂行した太平洋艦隊艦艇支隊は、5月3日に金角湾(ウラジオストク)へ到着する。

東方軍管区太平洋艦隊情報供給・広報サービス部長ローマン・マルトフ1等海佐は発表した。


[ロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2012」]

ロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2012」には、7隻のロシア海軍艦艇が参加しました。

親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」(011)
大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」(564)
大型対潜艦「マルシャル・シャーポシニコフ」(543)
大型対潜艦「アドミラル・ヴィノグラードフ」(572)
給油船「ペチェンガ」
海洋曳航船MB-37
海洋曳航船SB-522


この内、大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」、給油船「ペチェンガ」、海洋曳航船MB-37アデン湾海賊対処任務を終えて戻ってくる途中での参加でした。
[ロシア太平洋艦隊海賊対処部隊はロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2012」に参加する]
この3隻(ロシア太平洋艦隊第7次アデン湾海賊対処任務部隊)がウラジオストク(金角湾)を出港したのは、2011年12月10日でした。
[「アドミラル・トリブツ」はソマリア沖へ向け出港した]
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親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」、大型対潜艦「マルシャル・シャーポシニコフ」、「アドミラル・ヴィノグラードフ」、海洋曳航船SB-522の4隻は、2012年4月15日にストレロク(フォーキノ)を出港しました。
[太平洋艦隊艦艇は黄海へ向かった]
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両隊は、4月19日に黄海で合流し、ロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2012」に参加する為、チンタオ港へ向かいました。
[ロシア太平洋艦隊艦艇は「朝鮮海峡」を通過する]
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ロシア海軍海賊対処部隊は地中海で合流した

4月28日、海賊対処任務に就くためアデン湾へ向かっている北方艦隊大型対潜艦「ヴィツェ-アドミラル・クラコフ」は、黒海艦隊給油船「イワン・ブブノフ」及び海洋曳船MB-304と合流しました。
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『イタル-タス通信』より。
【地中海において、海賊と戦う為のロシア海軍異種艦隊艦艇支隊が形成された】
ムルマンスク、4月28日/イタル-タス

今日、地中海において、海賊と戦う為のロシア海軍異種艦隊艦艇支隊が形成された。
同隊には、初めてアデン湾で海賊と戦う国際任務へ参加する北方艦隊大型対潜艦「ヴィツェ-アドミラル・クラコフ」に率いられ、更には、黒海艦隊支援船「イワン・ブブノフ」MB-304も含まれる。
北方艦隊公式代理人ワジム・セルガ1等海佐はイタル-タスに伝えた。

支隊は、今後数日以内にスエズ運河を通過して紅海へ出た後、民間船航行保護の任務を遂行する為、アデン湾へ進路を取る。

大型対潜艦「ヴィツェ-アドミラル・クラコフ」は、4月6日に北方艦隊主要基地セヴェロモルスクを去った。
これまでに同艦は5200海里を航行した。

ロシア艦は、地中海に居る間に2度の業務寄港~スペインセウタ港とギリシャスーダ~を行なった。
北方艦隊将兵は、多民族の海賊対処行動の為の海洋特殊操作訓練センターを訪問し、外国の同僚と海賊対処行動に関する経験を交換し、実地訓練を行なった。
(2012年4月28日15時30分配信)


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今回のロシア海軍海賊対処部隊は、この3隻で構成されています。

大型対潜艦「ヴィツェ-アドミラル・クラコフ」
大型海洋給油船「イワン・ブブノフ」
海洋曳船MB-304

ロシア海軍水上艦の共通プラットフォームが開発される

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『イタル-タス通信』より。
【ロシアは今後2年間で海軍のコルベット及び駆逐艦を建造する為の共通プラットフォームを作り上げる】
カリーニングラード、4月27日/イタル-タス通信

ロシアは今後2年間で、例えばコルベット駆逐艦といったクラスの海軍艦艇を建造する為の共通基礎プラットフォームを作り上げる
「統合造船業営団」社長ローマン・トロツェンコイタル-タス通信に伝えた。
彼は、沿バルト造船工場「ヤンターリ」で建造されたインド海軍フリゲート「テグ」引き渡し式典に出席した。

「統合造船業営団は、今年にコルベットの為の共通プラットフォームを作り上げます。
大洋ゾーン艦である駆逐艦(の共通プラットフォーム)は 2013年に完了し、2014年には、航空母艦の技術仕様および予備設計開発を終了します」

トロツェンコは述べた。

「統合造船業営団」社長によると「共通基礎プラットフォームに基づく異なるクラスの艦艇の建造は、海軍の艦艇の更新や整備の費用を大幅に削減しますが、その戦闘能力や用途にはには影響しません」

「今日、全ての国の海軍は量的に減少しておりますが、最新の機能を有する艦艇は多くなっております。
共通プラットフォームの使用により、異なる用途の為の艦を作る事が出来ます。
防衛用、或いは攻撃行動の為の」

トロツェンコは述べた。

「共通プラットフォームへの移行は、既に成されております」
「統合造船業営団」社長は、フリゲート「テグ」を例に挙げた。

「インドの専門家と共に作り上げたプラットフォーム艦は、インド及びロシア双方に適しております。
それは、価格と品質の比率が良好であり、変更を加える事無しに2ヶ国海軍のニーズを満たしております」

トロツェンコは述べた。

「貴方達は、より多くの類似した艦を建造する事により、コスト削減、艦の異なるシステムの互換性、整備の簡素化を可能とします。
共通プラットフォームの主な利点は、最適なコストで、必要な用途の強力な艦を作る事にあります」

「統合造船業営団」社長は語った。
(2012年4月27日17時00分配信)


ロシア海軍は、新たな駆逐艦航空母艦の建造を計画しています。
双方とも、原子力推進となる事は確定しています。

[ロシア海軍新世代原子力駆逐艦建造計画]
[ロシア海軍の新空母は2020年以降に建造を開始する]
[サンクトペテルブルク北方造船所は、原子力艦の建造を準備する]


記事中で「共通プラットフォーム」の例として挙げられている「タルワー」型フリゲートは、インド海軍及びロシア海軍向けに少なくとも12隻建造されます。

<インド海軍>
タルワー(F40):2003年6月18日就役
トリシュル(F43):2003年6月25日就役
ターバル(F44):2004年4月19日就役
テグ(F45):2012年4月27日就役
タカシュ(F46):2012年就役予定
トリカンド(F50):2013年就役予定
[「タルワー」級(プロジェクト1135.6)]
[プロジェクト11356(タルワー級)の装備]

<ロシア海軍>
アドミラル・グリゴロヴィチ:2010年12月28日起工/2014年就役予定
アドミラル・エッセン:2011年7月8日起工/2014年就役予定
アドミラル・マカロフ:2012年2月29日起工/2015年就役予定
アドミラル・コルニロフ:2012年起工予定/2015年就役予定
アドミラル・イストミン:2013年起工予定/2016年就役予定
アドミラル・ブータコフ:2013年起工予定/2016年就役予定
7番艦:極東のアムール造船工場で建造予定
8番艦:極東のアムール造船工場で建造予定
[プロジェクト11356M(改タルワー級)フリゲート]
[改タルワー級フリゲート「アドミラル・グリゴロヴィッチ」は2014年に就役する]
[改タルワー級フリゲート「アドミラル・マカロフ」起工]

ロシア海軍艦艇はNATOの航海・通信システムを装備する

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『ロシア通信社ノーボスチ』より。
【ロシア連邦海軍艦艇はNATOの航海・通信システムを装備する】
ブリュッセル、4月25日-ロシア通信社ノーボスチ

特にアデン湾における海賊対処の為の協調改善の為、NATO(北大西洋条約機構)の航海・通信システムがロシア海軍艦艇に設置される。
水曜日、ロシア連邦軍参謀本部総長ニコライ・マカロフ上級大将は、ブリュッセルで記者団に語った。

「ロシア-NATO理事会において、海賊対処問題が討議されました。
我々は、我が艦艇にNATOの通信・航海システムを設置する事を決定いたしました」

マカロフは述べた。

彼によると、NATOの航海システムの設置は、NATOロシア海軍将兵の海賊対処における連携に役立つ。

マカロフは、ロシアNATOの協調は、今年は、特に北方において継続され、海洋救助のための合同演習「ポモール-2012」が実施されると述べた。
NATOとの協調の枠組みにおいて、サンクト・ペテルブルクの海軍大学校で演習「ルべージ(境界)-2012」 が実施される。

以前、この海域において北方艦隊艦艇は、商船団の先導を成功裏に実施した。
それは、重原子力ミサイル巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」、大型対潜艦「セヴェロモルスク」、「アドミラル・チャバネンコ」、「アドミラル・レフチェンコ」である。
(2012年4月25日20時06分配信)


[ロシア海軍のアデン湾(ソマリア沖)海賊対処活動]

現在、少なくとも3隻の艦艇がアデン湾へ向かっています。

大型対潜艦「ヴィツェ-アドミラル・クラコフ」(北方艦隊)
大型海洋給油船「イワン・ブブノフ」(黒海艦隊)
海洋曳船MB-304(黒海艦隊)



この記事によると、「アデン湾における海賊対処活動でのNATOとの協調改善」の為にNATOの通信・航海システムを装備するとの事ですから、実際に装備されるロシア海軍艦艇は、アデン湾へ派遣された事のある大型対潜艦「ウダロイ」型警備艦「ネウストラシムイ」型になるでしょう。

更には、今後就役するプロジェクト11356M警備艦にも装備されるかもしれません。
[プロジェクト11356M(改タルワー級)フリゲート]
[改タルワー級フリゲート「アドミラル・マカロフ」起工]

ロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2012」は終了した

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア連邦国防省広報サービス・情報管理部発表
2012年4月26日16時18分配信
【太平洋艦隊艦艇はチンタオ岸壁に係留された】

親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」、大型対潜艦「アドミラル・ヴィノグラードフ」、「マルシャル・シャーポシニコフ」、「アドミラル・トリブツ」、更には支援船SB-522、MB-37、「ペチェンガ」で構成されるロシア戦闘艦艇支隊は、黄海エリアにおいて、ロシア-中国演習「海洋協同-2012」の任務を完全に遂行した。

今日(4月26日)、艦艇は中国のチンタオ港の岸壁に係留された。
4月27日、太平洋艦隊将兵はウラジオストクへ進路を取る。

ロシア側の演習指揮官であるロシア海軍総参謀長代理レオニード・スーハノフ少将は、この演習の重要局面において、ロシアと中国海軍将兵間の協同行動は高水準を示したと述べた。
彼によると、ロシア海軍および中国海軍艦艇乗組員は、完全に演習プランを実施し、巧妙かつ円滑に行動した。


テレビ局『ズヴェズダー』動画ニュースより。

2012年4月26日09時37分配信
【黄海の大規模演習「海洋協同-2012」の活動段階が始まった】

2012年4月26日18時40分配信
【黄海の大規模演習「海洋協同-2012」は終了に近づいた】



4月26日には、ロシア海軍及び中国海軍艦艇による観艦式が行なわれました。
【中露連合演習「海上連合-2012」海上閲兵式】

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[ロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2012」]

ロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2012」には、7隻のロシア海軍艦艇が参加しました。

親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」(011)
大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」(564)
大型対潜艦「マルシャル・シャーポシニコフ」(543)
大型対潜艦「アドミラル・ヴィノグラードフ」(572)
給油船「ペチェンガ」
海洋曳航船MB-37
海洋曳航船SB-522


【中露軍事演習中国側参加兵力一覧】
中国海軍からは水上艦艇16隻、潜水艦2隻、航空機13機、ヘリコプター5機が参加しました。

太平洋艦隊の為の新世代コルベットの部品が製造される

『中央海軍ポータル(フロートコム)』より。
【株式会社「アルマリト-1」は最新コルベットの付属部品の補充を続ける】
2012年4月26日

2012年4月、株式会社「アルマリト-1」は、「アムール造船工場」で建造中の近海ゾーン多用途警備艦プロジェクト20380の付属部品である艦船用導管一式の製造準備を開始した。

親衛コルベット「グロームキー」(工場番号2012)用に予定されている付属部品の発注は、2012年4月20日に行なわれている。
納入契約には、フィルタ、キングストン弁、流量監視計、様々な種類や用途のバルブが含まれる。

「アルマリト-1」で生産される付属部品は、他のプロジェクト20380艦と同様、「グロームキー」の全ての艦船システムに使用される。

コルベット「グロームキー」の就役は2015年に予定されており、2006年に起工されたコルベット「ソヴェルシェンヌイ」と同様に、両方の艦は太平洋艦隊の編制において軍務に就く。

計画によると、コルベットは8隻が建造され、最後の2隻は、高射ミサイルと対艦ミサイルが増強されたプロジェクト20380の近代化型となる。

株式会社「アルマリト-1」は、艦船の付属部品を生産し、システムへ使用する為に設計された導管:全てのサイズと種類のゴム製緩衝材、鍛造品、鋳造と鋳鉄、鉄鋼と非鉄金属、更には、機械部品加工サービスを提供する。


【株式会社「アルマリト-1」公式サイト】
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この記事によると、太平洋艦隊向けの「ステレグーシチー」型コルベットは8隻が建造され、この内2隻は近代化型のプロジェクト20385になるようです。
記事中の「高射ミサイルと対艦ミサイルが増強されたプロジェクト20380の近代化型」20385を指しています。
[プロジェクト20385「グレミャーシチー」型コルベット]

プロジェクト20385は、サンクト・ペテルブルク市「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」で10隻が建造されます。
[「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」は、改「ステレグーシチー」型コルベットを10隻建造する]

この内の2隻が太平洋艦隊に配備されるようです。

記事中に登場する親衛コルベット「グロームキー」は、2012年4月20日にロシア極東部のコムソモリスク・ナ・アムーレ市「アムール造船工場」で起工されました。
[親衛コルベット「グロームキー」の建造は開始された]
[新世代コルベット「グロームキー」は起工された]


ロシア連邦の「2011-2020年の国家兵器プログラム」において、「ステレグーシチー」型コルベットは18隻が調達される計画です。
[2011-2020年のロシア兵器プログラムにおけるロシア海軍の艦艇調達数]

この内の8隻が太平洋艦隊へ回される事になります。

[ロシア海軍新世代コルベット「ステレグーシチー」シリーズの建造計画]

ロシア海軍は2021年までに多用途原潜ヤーセンを7隻保有する

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『中央海軍ポータル(フロートコム)』より。
【ロシアは2021年に7隻の原子力潜水艦「ヤーセン」を有している】
2012年4月26日

ロシア国防省は、2021年までに、7隻の打撃原子力潜水艦プロジェクト885「ヤーセン」を受領する。
ロシア政府防衛産業委員会の情報提供者がイタル-タスに伝えた所によれば、新たに6隻が建造される潜水艦は騒音が減少し、強力なミサイル兵器を装備する。

情報提供者によると、同プロジェクト最初の原子力潜水艦「セヴェロドヴィンスク」は2012年に試験を完了し、海軍の編成に加入する。

2015年には、近代化され、騒音が減少したプロジェクト885M潜水艦のトップで2009年に起工された「カザン」の建造が完了する。

2021年までに、総額150億ルーブルのプロジェクト885M潜水艦は5隻が建造される。

プロジェクト「ヤーセン」潜水艦7隻の潜水艦の総費用は2000億ルーブルを超える。

情報提供者がイタル-タスに伝えた所によれば、1隻の原子力潜水艦プロジェクト885Mは、潜水艦プロジェクト955「ボレイ」の2.5倍の価値がある。

「プロジェクト885M潜水艦は、機動弾頭を有する射程距離1000kmの極超音速ミサイル、深海誘導魚雷、ロケット魚雷、その他の兵器、最新の電波電子機器、水中音響探知複合体、通信及び航海手段を装備します。
原子力潜水艦の騒音は、同類のロシアおよび外国の潜水艦よりも遥かに低くなっております」

代理人は述べた。

プロジェクト885多用途原子力潜水艦「セヴェロドヴィンスク」サンクトペテルブルク機器製造局「マラヒート」により設計された。
同艦は1993年に「セヴマシュ」で起工され、2010年6月15日に進水した。
潜水艦の(水上)排水量は9500トン、全長120メートル、最大潜航深度600メートルである。
潜水艦の乗員は85名であり、水中速力32ノットを発揮できる。

原子力潜水艦プロジェクト885「ヤーセン」の魚雷発射管は、艦首に、より大型の水中音響探知アンテナを設置する為、中央区画に設置されている。
ミサイル兵器の垂直発射装置は8基が装備される。

プロジェクト「ヤーセン」潜水艦は、戦略核搭載艦を含む敵潜水艦、更には艦艇グループ、海軍基地、港湾及び他の敵目標を破壊する為に設計されている。

今年2月、国防省は、2011年から2020年の国家防衛発注の枠内において、10隻のプロジェクト885「ヤーセン」潜水艦を購入する計画を発表した。


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ロシア・ソ連潜水艦総合情報サイト『ディープストーム』より。
【プロジェクト885「ヤーセン」】

最初に第4世代原子力潜水艦の構想が出たのは1977年の事であり、計画の正式なスタートは1985年でした。

プロジェクト885のトップ艦「セヴェロドヴィンスク」は1993年12月21日に起工されました。
この時には、トップ艦「セヴェロドヴィンスク」と同型艦6隻を建造する計画でした。
当初の計画では、「セヴェロドヴィンスク」は2000年にロシア海軍へ就役する筈でしたが、資金不足で建造は遅延し、現在の就役予定時期は2012年末です。
[ロシア新型多用途原潜セヴェロドヴィンスクは2012年11~12月に就役する]


今年2月、ロシア連邦「2011-2020年の国家兵器プログラム」において、プロジェクト885多用途原子力潜水艦は8隻が調達されると報じられました。

[2011-2020年のロシア兵器プログラムにおけるロシア海軍の艦艇調達数]
[ロシア国防省は、戦略原潜ボレイ級8隻と多用途原潜ヤーセン級8隻を2020年までに調達する]


しかし今回の記事によると、2020年までの調達数は7隻に留まるようです。
むろん、2021年以降に追加調達される可能性は大いに有りますが。

ロマノフ家は警備艦ヤロスラフ・ムードルイを後援する

ロシア海軍バルト艦隊所属の警備艦(フリゲート)「ヤロスラフ・ムードルイ」は、ロシア皇帝家(ロマノフ家)の後援を受ける事になりました。
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『ロシア通信社ノーボスチ』より。
【ロシア皇帝家は、バルト艦隊の艦を後援する】
モスクワ、4月24日-ロシア通信社ノーボスチ

水曜日、ロシア皇帝家は、クロンシュタットにおいてロシアのバルト艦隊警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」を後援する合意文書に署名する。
火曜日、西方軍管区広報サービス部長アンドレイ・ボブルン大佐は記者団に伝えた。

「後援契約は、クロンシュタットの海軍士官会館(現在はバルト艦隊シアター)における式典において署名されます。
契約書名式典には、ロシア皇帝家の当主であるマリア・ウラジーミロヴナ大公女殿下とゲオルギー・ミハイロヴィッチ大公殿下が出席されます」

ボブルンは述べた。

地域の代表によると、契約署名の目的は、「歴史的遺産の宣伝」と軍事愛国教育の為である。

後援契約の締結は、ロシア皇帝家当主のロシア公式訪問中に行われる。

プロジェクト11540警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」は、2009年にバルト艦隊の編制へ加入した。
同艦はロシア海軍で最も近代的な艦の一つである。
艦の排水量は4250トン、異なる種類のミサイルと砲を装備する。
加えて警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」には、1機のヘリコプターKa-27から成る独自の航空グループが有る。
2011年、警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」は、地中海へのロシア連邦海軍艦艇戦隊の遠距離航海へ参加した。
同艦の艦長はアレクセイ・スグロボフ2等海佐が務める。
(2012年4月24日12時57分配信)


警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」は、1991年に起工され、2009年6月19日にロシア海軍へ引き渡されました。
[ネウストラシムイ級2番艦「ヤロスラフ・ムードルイ」就役]

2009年7月24日、バルト艦隊へ編入されました。
[フリゲート「ヤロスラフ・ムードルイ」、バルト艦隊に編入]


上の記事中で触れられていますが、2011年末から2012年初頭に掛けて重航空巡洋艦「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・クズネツォフ」の地中海遠征へ随伴しました。
[アドミラル・クズネツォフ地中海遠征2011-2012]

2012年3月下旬には、日本の朝日新聞を含む外国メディアの取材を受けました。
[外国メディアはバルト艦隊を訪れた]

そして今回、ロシア皇帝家(ロマノフ家)の後援を受ける事になりました。

ロシア海軍には、地方の都市や企業から後援を受けている艦が多いのですが、ロマノフ家が後援するケースは、むろん初めてです。

ここでいう「ロシア皇帝家」「ロマノフ家」は、1917年のロシア10月革命後に外国へ亡命したロシア皇族の子孫です。

マリア・ウラジーミロヴナは、ロシア帝国最後の皇帝ニコライ2世の従兄弟でロシア革命後に外国へ亡命したキリール・ウラジーミロヴィチの孫、ゲオルギー・ミハイロヴィッチは、マリア大公女の息子です。

ロシア・中国海軍艦艇は黄海で演習を実施する

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より。
2012年4月25日10時12分配信
ロシア連邦軍東方軍管区(太平洋艦隊)発表。
【ロシア-中国合同演習「海洋協同-2012」の活動段階は黄海で開始された】

合同演習初日、(ロシア-中国)2ヶ国海軍将兵は、襲撃から無防備な船舶の安全を保障する戦術業務を行なった。
この他に通常発射兵器が使用され、実際に反応爆雷が使用された。

本日、戦闘艦艇の通信及び機動訓練を終えた後、両国による合同司令部が形成され、演習の活動段階は開始される。

演習のシナリオは、ロシアと中国の戦闘艦艇による空中仮想標的への攻撃、潜水艦が存在する強度に危険な海域での海上物資補充である。

今回の段階には、ロシア艦上航空隊が関わる。
大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」搭載のヘリコプターKa-27は、仮想敵潜水艦を探知し、同艦へ目標を指示する。

明日、2ヶ国連合海軍将兵は、海賊に乗っ取られた船の解放の課題を仕上げる。
3グループから成る2ヶ国海軍の特殊作戦部隊は、一つの司令部の指揮下で行動する。
艦艇間の連携行動中にはロシア語が使用される。

大規模演習「海洋協同-2012」は、4月22日から29日まで黄海で実施される。
ロシア太平洋艦隊と中国海軍から20隻以上の艦艇及び支援船が参加する。


『ロシア通信社ノーボスチ』より。
2012年4月25日10時45分配信
【黄海演習においてロシア連邦及び中国海軍将兵は船舶を襲撃から保護する】

内容は『ロシア連邦国防省公式サイト』とほぼ同一です。
発表者は、ロシア太平洋艦隊公式代理人ローマン・マルトフです。



[ロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2012」]

ロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2012」に参加するロシア海軍艦艇は、この7隻です。

親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」(011)
大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」(564)
大型対潜艦「マルシャル・シャーポシニコフ」(543)
大型対潜艦「アドミラル・ヴィノグラードフ」(572)
給油船「ペチェンガ」
海洋曳航船MB-37
海洋曳航船SB-522


【中露軍事演習中国側参加兵力一覧】
中国海軍からは水上艦艇16隻、潜水艦2隻、航空機13機、ヘリコプター5機が参加します。

新型揚陸艦イワン・グレンは5月末に進水する

ロシア海軍の新型揚陸艦プロジェクト11711「イワン・グレン」の近況。
今年5月末にようやく進水するようです。

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『中央海軍ポータル(フロートコム)』より。
【「イワン・グレン」は進水の準備を進める】
2012年4月24日

プロジェクト11711大型揚陸艦「イワン・グレン」は、5月末に進水する。
沿バルト造船工場「ヤンターリ」は、『中央海軍ポータル』特派員に伝えた。

現在、同社のドックからの進水の準備作業は完了しており、進水後は工場の艤装岸壁に係留される。

大型揚陸艦「イワン・グレン」は、2004年12月に株式会社「沿バルト造船工場ヤンターリ」の造船台で起工され、4隻のシリーズ艦のトップとして計画された。
海軍の建造過程は3度に渡り変更され、プロジェクトの機器作業は、22回に渡る大幅な変更が行なわれた。
その結果、建造は大幅に遅延した。
現在までに、艦の最終機器構成は定まっていない。
最初のシリーズ艦の起工計画はキャンセルされた。

現在、屋外建造台に位置する大型揚陸艦の内部機器の設置とケーブル線敷設作業は完了している。
不充分な資金供給の為、発注の進行率は低い。
同艦の海軍への納入は2014年の予定である。


プロジェクト11711大型揚陸艦「イワン・グレン」は、2004年12月24日にカリーニングラード「ヤンターリ」造船所で起工されました。

記事中に書かれているように、当初は、「イワン・グレン」+シリーズ艦(同型艦)4隻の計5隻が建造される計画だったのですが、未だに「シリーズ艦」は1隻も起工されていません。
2010年10月に最初のシリーズ艦(つまり2番艦)が起工されると報じられましたが、上の記事にあるように、キャンセルされました。
[新型揚陸艦「イワン・グレン」近況]

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以前、ロシア連邦「2011-2020年の国家兵器プログラム」において、プロジェクト11711大型揚陸艦は6隻調達されると報じられました。
[2011-2020年のロシア兵器プログラムにおけるロシア海軍の艦艇調達数]

しかし現状を見る限り、それが実現する見込みは薄いと言わざるを得ません。

「イワン・グレン」を建造している「ヤンターリ」造船所の現在の最優先事項は、ロシア海軍向けのプロジェクト11356Mフリゲート6隻の建造と、インド海軍向けの「タルワー」級フリゲート第2バッチ3隻の建造です。
[プロジェクト11356M(改タルワー級)フリゲート]
[改タルワー級フリゲート「アドミラル・グリゴロヴィッチ」は2014年に就役する]
[改タルワー級フリゲート「アドミラル・マカロフ」起工]


[プロジェクト11711大型揚陸艦「イワン・グレン」]
満載排水量:5000~6000トン
全長:120m
幅:16.5m
吃水:3.6m
主機:10D49ディーゼルエンジン1基、4000馬力
速力:18ノット
航続距離:16ノットで3500海里
自立行動期間:30日
乗員:100名
積載能力:重量60トンまでの戦車13輌あるいは装甲車両60輌
兵員300名あるいは20フィート標準コンテナ20個
兵装:携帯高射ミサイル複合体「イグラ-V」
AK-630M2「ドゥエト」2連30mmガトリング砲2基
AK-630M 30㎜ガトリング砲2基
搭載機:Ka-29ヘリコプター1機

兵装は何度か変更されており、最新情報によると、76㎜単装砲1基に代わりAK-630M2「ドゥエト」30mmガトリング砲2基が装備され、当初は装備される予定だった122㎜40連装ロケット砲A-215「グラード-M」は廃止されました。

AK-630M2「ドゥエト」
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黒海艦隊の給油船イワン・ブブノフはアデン湾へ行く

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より。
ロシア連邦国防省広報サービス・情報管理部発表
2012年4月23日17時45分配信
【黒海艦隊の給油船「イワン・ブブノフ」は、ロシア海軍のアデン湾戦力を支援する為に出港した】

遠距離航海の為にセヴァストーポリを出港した黒海艦隊大型海洋給油船「イワン・ブブノフ」は、無事に黒海の海峡ゾーンを越えて地中海へ出た後、更にアデン湾へ行く。
同船の任務は、海賊対処行動を実施するロシア海軍戦力の活動を支援する事にある。

同船の海峡ゾーン通過や停泊時の安全を保障する為、黒海艦隊海軍歩兵旅団から分離した部隊が乗船している。

近い内に、地中海において、大型海洋給油船「イワン・ブブノフ」は、前日に同じ任務を行なう為セヴァストーポリを出港した黒海艦隊海洋曳船MB-304と合流する。


[ロシア海軍のアデン湾(ソマリア沖)海賊対処活動]

既に北方艦隊大型対潜艦「ヴィツェ-アドミラル・クラコフ」がアデン湾の海賊対処任務に就くために出港し、現在、地中海東部海域に居ます。

黒海艦隊の給油船「イワン・ブブノフ」海洋曳船MB-304も、これに合流するようです。

従って、今回のロシア海軍海賊対処部隊は、以下のような構成となります。

大型対潜艦「ヴィツェ-アドミラル・クラコフ」
大型海洋給油船「イワン・ブブノフ」
海洋曳船MB-304

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大型対潜艦ヴィツェ-アドミラル・クラコフはクレタ島を訪問した

海賊対処任務に就くためアデン湾へ向かっている北方艦隊大型対潜艦「ヴィツェ-アドミラル・クラコフ」ギリシャクレタ島北西部スーダ港を訪れました。

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[ロシア海軍のアデン湾(ソマリア沖)海賊対処活動]


『ロシア連邦国防省公式サイト』より。
ロシア連邦軍西方軍管区発表
2012年4月23日17時配信
【大型対潜艦「ヴィツェ-アドミラル・クラコフ」はギリシャのスーダへ行った】

4月23日、北方艦隊大型対潜艦「ヴィツェ-アドミラル・クラコフ」ギリシャスーダ港への業務寄港を完了した。

ロシア艦のギリシャ訪問中に多民族の海賊対処行動の為の海洋特殊操作訓練センターの見学プログラムが組まれた。
ここで北方艦隊将兵は、独自の経験を経た後、外国の海軍将兵との臨検グループによる乗っ取られた船舶の解放訓練を行なった。

ロシア艦は港に停泊中に水と食料を補充し、観光名所を訪れ、見学小旅行に参加し、ギリシャ海軍基地チームの同僚と一緒にサッカーの試合を行なった。

行事の発表および記録:大型対潜艦「ヴィツェ-アドミラル・クラコフ」を公務員と市民が訪れ、航海司令部とロシア艦司令部の代表は、海軍基地、海洋特別訓練センター幹部、港湾管理部、地方副知事、ハニア市長を訪れた。

大型対潜艦「ヴィツェ-アドミラル・クラコフ」は、4月6日に北方艦隊主要基地セヴェロモルスクを去り、航海を始めた。
これまでにロシア艦は4500海里以上を航行した。

大型対潜艦「ヴィツェ-アドミラル・クラコフ」乗組員は、初めてアフリカの角及びアデン湾エリアにおける民間船保護任務を遂行する。

ロシア海軍総司令部によると、以前、世界の海洋の同海域において、大型対潜艦「セヴェロモルスク」、「アドミラル・チャバネンコ」、「アドミラル・レフチェンコ」は、商船団の先導を成功裏に実施した。

北方艦隊将兵は、合計で30以上の国際船団を先導し、100隻以上のロシアおよび外国船を護衛し、紅海及びインド洋海域で海賊に襲撃された貨物船「オーシャン·ダイヤモンド」およびタンカー「ユナイテッドエンブレム」の乗っ取りを防いだ。


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北方艦隊には5隻の大型対潜艦が配備されており、うち4隻が稼働状態にあります。

大型対潜艦「ヴィツェ-アドミラル・クラコフ」:1982年1月10日就役
大型対潜艦「セヴェロモルスク」:1987年12月30日就役
大型対潜艦「アドミラル・レフチェンコ」:1988年9月30日就役
大型対潜艦「アドミラル・ハルラモフ」:1989年12月30日就役、予備艦
大型対潜艦「アドミラル・チャバネンコ」:1999年1月28日就役

ロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2012」の活動段階が始まった

4月22日、ロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2012」("Морское взаимодействие -2012")が正式にスタートしました。

[ロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2012」が始まった]

そして4月24日、ロシア海軍および中国海軍の艦艇はチンタオ(青島)港を出港し、黄海の演習海域へ向かいました。
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『ロシア連邦国防省公式サイト』より。

2012年4月23日19時23分配信
ロシア連邦国防省広報サービス・情報管理部発表
【ロシア-中国合同演習「海洋協同-2012」の活動段階が始まる】

モスクワ時間4月24日10時、親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」、大型対潜艦「アドミラル・ヴィノグラードフ」、「マルシャル・シャーポシニコフ」、「アドミラル・トリブツ」、更には支援船SB-522、MB-37、「ペチェンガ」で構成されるロシア海軍戦闘艦艇支隊は、チンタオ港を去り、黄海「海洋協同-2012」演習実施海域へ向かう。

演習の活動段階期間中の4月24~26日、ロシア艦には中国人民解放軍海軍のオブザーバーが乗艦し、中国の戦闘艦艇には、それぞれロシア側のオブザーバーが乗艦する。

海洋においてロシア及び中国の戦闘艦艇は、航空攻撃への対処、洋上補給、強度に危険な海域での潜水艦への対潜反応深海爆弾の使用、水上目標への攻撃、共同での遭難船の捜索-救助行動の実施、船舶護衛活動、乗っ取られた船の解放を含む一連の実地段階を遂行する。

合同司令部は演習の問題点に習熟し、チンタオ港において機能している。


2012年4月24日11時41分配信
ロシア連邦軍東方軍管区発表
【ロシア及び中国の戦闘艦艇は黄海へと去った】

中国人民解放軍海軍創設63周年の祝賀行事を終えたロシアと中国の戦闘艦艇は係留を解き、合同演習「海洋協同-2012」実施海域へ向かった。

演習の活動段階の最初に、ロシア海軍将兵は、襲撃から無防備な船舶の安全を保障する戦術業務を行なう。
海軍歩兵は合同戦闘グループを「敵」の破壊活動から保護する課題を仕上げ、戦闘部隊指揮官は異なる艦艇部隊の協調の実施を点検する。
10回以上の艦艇の訓練が実施される予定である。


[ロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2012」]

ロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2012」に参加するロシア海軍艦艇は、この7隻です。

親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」
大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」
大型対潜艦「マルシャル・シャーポシニコフ」
大型対潜艦「アドミラル・ヴィノグラードフ」
給油船「ペチェンガ」
海洋曳航船MB-37
海洋曳航船SB-522



【中露軍事演習中国側参加兵力一覧】
中国海軍からは水上艦艇16隻、潜水艦2隻、航空機13機、ヘリコプター5機が参加します。

デルタIV級戦略原潜エカテリンブルクの修理費用は減少する

2011年12月29日16時20分(モスクワ時間)、ムルマンスク近郊ロスリャコヴォ村の浮きドックで修理中の原子力戦略任務水中巡洋艦K-84「エカテリンブルク」(プロジェクト667BDRM、デルタIV級)で火災が発生しました。
12月30日01時40分、火災は沈静化されました。
[ロシア海軍戦略原潜「エカテリンブルク」で火災]
[ロシア原潜「エカテリンブルク」火災事故・続報]
[戦略原潜「エカテリンブルク」は修理後に復帰する]
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その「エカテリンブルク」の修理費用は、当初の予想よりも減少するようです。


『アルムス-タス』より。
【原子力潜水艦「エカテリンブルク」の火災による損傷は、メディア報道の半分である】
モスクワ、4月23日(アルムス-タス)

原子力潜水艦「エカテリンブルク」の火災による損傷は、メディア報道の半分である。
「潜水艦は、2014年6月までに修復されます」
副首相ドミトリー・ロゴージンは、記者団に語った。

彼は、潜水艦の修理は計画通りに進む事を指摘した。
「7月には、損傷の検出、つまり被害の評価を完了します」
公式筋は強調した。

「我々の専門家が報告しているように、我々は技術的解決策を見つけるのに必要な設備を持っています。
潜水艦には、新しいとは言えない幾つかの設備があり、例えば、水中音響探知システムは既に使用できなくなっています」

副首相は説明した。

「私達は、"油"と呼ばれるストックを見つけました。
それにより、原子力潜水艦の修理費用は、ほぼ半分に減少しました」

彼は指摘した。

「潜水艦は、5年間の就役期間延長も含め、完全に修復されます」
公式筋は保証した。
「同艦は2014年6月までに修復され、2018年末まで航海します」

ドミトリ・ロゴージンは具体的な数字を発表しなかったが、以前に彼は被害総額は約5億ルーブルであると主張していた事をイタル-タスは想起する。

更に副首相は、原子力潜水艦「エカテリンブルク」火災につながった事件の幾つかの調査結果について語った。
彼によると、調査委員会は、機器バーストや火災の検査を完了し、軍規則に関するものは継続して行なわれる。
さらに、ロシア連邦政府下の軍事産業委員会の省庁間作業グループは、同クラスの潜水艦上での特定の作業を可能にする全ての法的文書の分析に取り組んでいる。
「この作業は、第3クオーター(7~9月)が終わる前に完了するでしょう」
ロゴージンは語った。
(2012年4月23日10時12分配信)


『中央海軍ポータル(フロートコム)』より。
【潜水艦「エカテリンブルク」は2014年に海軍へ復帰する】
2012年4月23日

『ロシア通信社ノーボスチ』より。
2012年4月23日10時04分配信
【原子力潜水艦「エカテリンブルク」の修理費用は、ほぼ半分に減少する】

内容はほぼ同じですが、要するに、倉庫から艦首水中音響探知システム「スカート-BDRM」の予備品が見つかったので、これを使えば修理費用を減らせるという事のようです。
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「エカテリンブルク」は、火災により艦首の水中音響探知システム(スカート-BDRM)が損傷しています。
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「エカテリンブルク」の修理は今年末から開始されます。
[デルタIV級戦略原潜エカテリンブルクの修理は2012年末に開始される]

ロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2012」が始まった

4月22日、ロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2012」("Морское взаимодействие -2012")が正式にスタートしました。


『中央海軍ポータル(フロートコム)』より。
【ロシアと中国は合同海軍演習を開始した】
2012年4月23日

ロシアと中国は、4月22日に合同海軍演習「海洋協同-2012」を開始する。
ロシア連邦国防省広報サービスは発表した。

演習の目的は、合同防衛組織の課題を仕上げ、協同でアジア太平洋地域の安全保障を提供する事にある。
山東省沿岸沖の黄海で演習は実施される。

演習は2段階に分けて行われ、4月27日に完了する。
ロシア海軍と中国人民解放軍海軍は、第1段階で司令部及び艦艇部隊の基礎訓練の課題を仕上げる。
第2段階で演習参加部隊は、特別指定海域において一連の機動演習~共同対空防衛演習や捜索救助作業を実施する。

ロシア国防省は、ロシア海軍及び中国海軍艦艇間の連携行動にはロシア語が使用される事を強調した。

ロシア側から演習に参加するのは、親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」、大型対潜艦「アドミラル・ヴィノグラードフ」、「マルシャル・シャーポシニコフ」、「アドミラル・トリブツ」、支援船SB-522及び他の船である。
同時に、中国のテレビ局は、この演習にロシア側は4隻の戦闘艦が参加すると伝えた。
中国側は、この演習に2隻の潜水艦と16隻の軍用船を参加させる。

ロシアと中国は、定期的に合同海軍演習を実施している。
最初の大規模なロシア-中国海洋演習は、2005年に実施された。


『ロシア通信社ノーボスチ』より。
【ロシア艦艇は中国海軍との演習の為、黄海へ出る】
モスクワ、4月23日-ロシア通信社ノーボスチ

ロシア海軍艦艇支隊は、中国海軍との合同演習「海洋協同-2012」の為、中国のチンタオ港から黄海へ出発する準備を進める。
月曜日、ロシア国防省の海軍部門の公式代理人は発表した。

「ロシア戦闘艦艇は、4月24日午後にチンタオ港を去り、指定演習海域へ向かいます」
代理人は述べた。

月曜日、演習準備の最終段階の一環として中国海軍総司令官の呉勝利大将は、ロシア側の演習指揮官レオニード・スハーノフ少将と会った。
彼らは、演習時の実地行動における問題を討議する為、ロシア艦~親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」大型対潜艦「アドミラル・ヴィノグラードフ」~を訪れる。

更にロシア国防省代理人は、点検の為、日曜日に合同指揮演習が行われ、ロシア艦の兵器と機器は通常モードで動作しており、乗組員は中国艦艇との合同行動の準備が整っている事が示されたと述べた。

演習「海洋協同-2012」は、ロシア-中国の関係強化、戦略的パートナーシップ及び両国軍の連携の発展の為に実施される。
ロシアおよび中国の20隻以上の艦艇及び支援船が参加する。

演習終了後の4月26日、ロシア艦艇は中国海軍と共に海上パレードへ参加するだろう。
(2012年4月23日5時17分配信)


テレビ局『ズヴェズダー』動画ニュース
2012年12月23日13時30分配信
【黄海で中国-ロシア合同演習「海洋協同-2012」は開始される】
1:20から出ている士官はロシア太平洋艦隊艦艇支隊指揮官セルゲイ・ジューガ1等海佐です。

【中露海上軍事演習正式開始】
写真4枚目はロシア連邦海軍総参謀長代理レオニード・スーハノフ少将です。

【中国軍将兵はロケット巡洋艦「ワリャーグ」を見学した】

【中露海上連合軍事演習】



[ロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2012」]

ロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2012」に参加するロシア海軍艦艇は、この7隻です。

親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」
大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」
大型対潜艦「マルシャル・シャーポシニコフ」
大型対潜艦「アドミラル・ヴィノグラードフ」
給油船「ペチェンガ」
海洋曳航船MB-37
海洋曳航船SB-522



中国海軍の参加艦艇については、ここが詳しいです。
『代表のぼやき』より。
【中ロ共同演習、ソブレメンヌイ級2隻も参加!!】

中国海軍ソブレメンヌイ型駆逐艦2隻も参加するとの事です。

駆逐艦「福州」(旧「アレクサンドル・ネフスキー」、プロジェクト956E)
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駆逐艦「泰州」(プロジェクト956EM)
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新世代戦略原潜ボレイ級3番艦ウラジミール・モノマーフに電力が供給される

現在、セヴェロドヴィンスク市「セヴマシュ」造船所で建造中の新世代戦略原子力潜水艦プロジェクト955「ボレイ」3番艦「ウラジーミル・モノマーフ」ですが、間もなく艦内へ電力が供給されます。
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[ボレイ級戦略原潜3番艦「ウラジーミル・モノマーフ」建造は最終段階に入る]


『中央海軍ポータル(フロートコム)』より。
【「ウラジミール・モノマーフ」は、電力供給の受け入れ準備を行なう】
2012年4月20日

株式会社「生産連合"北方機械製造事業"」第55作業場で建造中の3隻目のプロジェクト955「ボレイ」戦略用途水中ロケット巡洋艦「ウラジミール・モノマーフ」は、高度の準備段階にある。
今後数日の間に、巡洋艦には電力供給が行なわれる。
同工場の広報部は発表した。

艦への電力供給は、艦の建造の重要な段階であり、システム及び複合体の全てを点検する必要がある。
現在、潜水艦の船体は完成し、主要ユニットは積み込まれ、動力装置、航海及び水中音響探知複合体、電力機器は設置され、ケーブル回線は敷設されている。

「セヴマシュ」の専門技術者は、1隻目及び2隻目の「ボレイ」「ユーリー・ドルゴルーキー」「アレクサンドル・ネフスキー」~の船体の作業で必要な経験を積み、「モノマーフ」の溶接、鍛冶作業、組み立てに取り組んでいる。
根本的に新しい潜水艦機器にも関わらず、セヴマシュ職員および請負業者の経験と協調により、以前の受注時に生じた多くの問題が回避され、新たな運用が解決されている。

セヴェロドヴィンスク造船所が直面する主な課題は、夏の間に水中艦の準備状況を増進させる為、既に形成されているアレクサンドル・ナジェージンを始めとする太平洋艦隊の乗組員団との必要な「出会い」である。

「ウラジミール・モノマーフ」の作業以外の「セヴマシュ」の仕事として、より高度化された次の艦であるプロジェクト955A「ボレイ-A」~仮名「聖ニコライ」に関するものがある。
同社は、予備パーツを用いて4番艦の船体の組み立てを開始している。
公式の起工式典は2012年3月末が予定されていたが、少なくとも2ヶ月延期された。


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この記事によると、「ウラジミール・モノマーフ」の乗組員は太平洋艦隊から集められたようです。
2010年に太平洋艦隊プロジェクト667BDR(NATOコード名「デルタIII」)戦略原潜2隻が除籍されたので、これらの艦の乗組員が転属したのでしょうか。

ロシア・ソ連潜水艦総合情報サイト『ディープストーム』より。
【K-506「ゼレノグラード」】:2010年7月にロシア海軍の戦闘編制より除籍。
【K-211「ペトロパブロフスク・カムチャツキー」】:2010年11月19日にロシア海軍の戦闘編制より除籍。


【プロジェクト955「ウラジミール・モノマーフ」】
「ウラジミール・モノマーフ」は、2006年3月19日に起工されました。

同艦の建造には、2010年に解体されたプロジェクト971原潜K-480「アク-バルス」の構造物が流用されています。

K-480「アク-バルス」
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「バルト工場-造船」はヘリ空母ミストラルの船体の一部を建造する

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『アルムス-タス』より。
【フランス企業はヘリコプター空母ミストラルの部分建造の為サンクト・ペテルブルク造船所の技術的適合を確認する】
サンクト・ペテルブルク、4月20日(アルムス-タス)

フランス企業「STXフランス」の主要専門家は、サンクト・ペテルブルクの企業「バルト工場-造船」ヘリコプター空母「ミストラル」型の部分建造を行なう為の技術的適合を確認する。
「統合造船業営団」管理部は、イタル-タス通信に伝えた。

サンクト・ペテルブルクへの専門家の訪問後、「バルト工場-造船」の生産能力についての調査が行なわれ、造船所が汎用揚陸艦(UDK)「ミストラル」型の船体浮揚部分を建造する為に必要な技術および製造レベル、職員の準備レベルを有している事を確認する。

フランス側は「バルト工場-造船」へ資材発注の最終目録を引き渡し、現在、工場への資材供給者を選択する為の入札を開始している。
「バルト工場-造船」への最初の作業文書の交付は6月1日、最初の「ミストラル」のプレートカット開始は2012年8月1日を予定している。
最初の艦の起工は、10月1日に予定されている。
最初の艦と同様の手順により、2隻目の「ミストラル」の為のプレートカットは2013年5月に行なわれる。

ロシア連邦国防省の要望による2隻の汎用揚陸艦「ミストラル」の納入契約は、「ロシア兵器輸出公社(ロソボロネクスポルト)」とフランスの造船会社「DCNS」との間で2011年6月に調印された。
今回、「統合造船業営団」は下請け業者として関係し、船体の40パーセントに当たる24の船体ブロック(双方の艦の艦尾部分)を建造する。
その後、ブロックはフランスへ送られ、サン・ナゼール造船所ヘリコプター空母の最終組立が行なわれる。

汎用揚陸艦「ミストラル」は、4つの任務を一度に行なえる。
それはヘリコプター搭載運用、兵員の地上への揚陸、指揮センター、水上病院である。
排水量は21,000トン、船体最大長210m、速力18ノット以上である。航続距離は最大で20000海里。
乗組員は160名であり、更にヘリコプターと450名を収容可能である。
航空隊は16機のヘリコプターから成り、同時に6機の飛行甲板からの発着が可能である。
艦の貨物デッキには、40輌の戦車或いは70台のトラックを収容できる。

「バルト工場-造船」「統合造船業営団」の一部である。
同社は、元の所有者が破産した「バルト工場(バルチースキー・ザヴォート)」の労働者チームと生産能力を救うため、2011年末に設立された。
(2012年4月20日15時43分)


[ヘリ空母ミストラル型]

ロシア海軍向け「ミストラル」1番艦は今年2月1日にフランスのサン・ナゼール造船所で起工されました。
[ロシア海軍向けヘリ空母「ミストラル」型1番艦は起工される]

サン・ナゼール造船所
艤装中の「ミストラル」級3番艦「ディズミュド」が居ます。
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「バルト工場-造船」(バルチースキー・ザヴォード)「ミストラル」型の船体の一部を製造する為の契約は、昨年12月に同社と「統合造船業営団」との間で締結されています。
[バルチースキー・ザヴォートは「ミストラル」型の船体を建造する]

バルト工場-造船
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それでフランスの企業が「バルト工場・造船」を視察して生産能力を確認したというのが今回の記事です。

フランス海軍「ミストラル」型は船体を幾つかのブロックに分けて複数の造船所で建造し、それを一ヶ所に集めて結合するという方法を採っていますが、ロシア海軍「ミストラル」も同様の方法で建造されます。
この記事によると、担当するのは艦尾部分のようです。

「バルト工場-造船」"Балтийский завод - Судостроение" (БЗС)は、元の「バルト工場」(バルチースキー・ザヴォード)が破産して「統合造船業営団」に吸収されて成立した会社です。


ロシア海軍向けの「ミストラル」型は、オリジナルよりも武装が強化されます。
[ロシア海軍向け「ミストラル」型には巡航ミサイル、対空・対潜ミサイルなどが装備される]
[ロシア海軍向け「ミストラル」型はロシア製兵器を装備する]

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「ミストラル」型は艦後部にヘリコプター格納庫が有りますから、各種ミサイルの垂直発射機を設置するとすれば、艦前部(艦橋の前)でしょうか。
(ロシア側の報道を読む限り、ヘリコプター搭載・運用能力を減らすつもりなど毛頭無いだろうし)


日本では「強襲揚陸艦」と呼ばれ、フランス海軍の正式分類は「指揮・戦力投射艦」となっている「ミストラル」型ですが、ロシアでは、「ヘリコプター空母」Вертолётоносецと呼ばれる事が多いです。
この他に「汎用揚陸艦」Универсальный Десантный Корабль「ヘリコプター揚陸ドック艦」Десантный Вертолётный Корабль-Докと書かれる事も有ります。

ロシア側の報道、更にはロシア軍当局者の発言を見ても、「ヘリ空母」としての運用がメインとなっているようです。

フランス海軍「ミストラル」は2009年11月末にサンクト・ペテルブルクを訪れ、ロシア軍ヘリコプター(Ka-27対潜ヘリ、Ka-29強襲ヘリ、Ka-52戦闘ヘリ)の適合試験を実施しています。
[ロシア製ヘリコプター、強襲揚陸艦「ミストラル」に初着艦]
[ロシア軍ヘリコプター、強襲揚陸艦「ミストラル」に初着艦(2009年11月27日)]

ロシア海軍向けの最初の「ミストラル」型2隻の艦名は「ウラジオストク」「セヴァストーポリ」です。
[ロシア海軍向け「ミストラル」型の艦名は「ウラジオストク」と「セヴァストーポリ」になる]

旧ソ連海軍が建造した一連の航空機搭載艦(航空巡洋艦)には都市名が付けられていましたし、現在のロシア海軍揚陸艦には人名が付けられています。

ロシア海軍向け「ミストラル」型の1番艦は太平洋艦隊へ配属される予定です。
配備基地は、沿海地方フォーキノ(ストレロク)となる可能性が高いでしょう。

ストレロク基地
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フランス南部のトゥーロン軍港
「ミストラル」級が停泊しています。
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新世代コルベット「グロームキー」は起工された

2012年4月20日、ロシア極東部コムソモリスク・ナ・アムーレ市アムール造船工場で、ステレグーシチー型コルベット「グロームキー」が起工されました。
gromky03

gromky05


『ロシア連邦国防省公式サイト』より。
2012年4月21日11時15分配信
ロシア連邦軍東方軍管区(太平洋艦隊)発表。
【アムール造船工場で起工したコルベット「グロームキー」は2015年に大平洋艦隊へ引き渡される】

極東最大の造船所である株式会社「アムール造船工場」において、記念すべき行事~「グロームキー」と命名された太平洋艦隊の為の次のコルベットの起工~が行なわれた。

同艦の最初のセクションの溶接は今年2月中旬に行なわれており、工場労働者の会合が開催され、太平洋艦隊司令官臨時代理セルゲイ・アヴァキャンツ少将、ハバロフスク地方知事ヴャチェスラフ・シポルト、造船業界及びコムソモリスク・ナ・アムーレ市庁の代表が参加した。

会合の終わりに、エドゥアルド・ヴィトフ指揮下の溶接チームは、起工板を最初のセクションに設置した。

株式会社「アムール造船工場」総取締役代理ヴィクトル・ミシュキンによると、これはアムール造船工場におけるコルベットシリーズの2隻目の艦である。

「工場は戦闘艦を2015年に引き渡す予定です。以前のコルベット"ソヴェルシェンヌイ"は、太平洋艦隊への引き渡しを2013年に完了します」
ヴィクトル・ミシュキンは発表した。

プロジェクト20380コルベットは、近海ゾーンにおける行動~水上艦との戦闘、揚陸における砲撃支援~を意図している。
コルベットの船体は、根本的に新しい建造方法が実施されている。
艦尾には、この排水量の我が国の艦としては初めてヘリコプターの格納庫と発着甲板を有している。
基本となる兵器は、対艦ミサイル複合体「ウラン」である。

式典の間にセルゲイ・アヴァキャンツ少将は、このような根本的に新しい艦が沿海地方及びカムチャツカの部隊構成に加入すれば、太平洋艦隊の戦闘力は強化されると述べた。

「我々は、海洋エリアで任務を行なう新世代艦が造船所から引き渡されるのを待っております」
アヴァキャンツは、演説において、こう述べた。


[ロシア海軍新世代コルベット「ステレグーシチー」シリーズの建造計画]

太平洋艦隊司令官臨時代理セルゲイ・アヴァキャンツ少将
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左端がハバロフスク地方知事ヴャチェスラフ・シポルト
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コルベット「グロームキー」の実質的な建造開始日は、2012年2月17日です。
[親衛コルベット「グロームキー」の建造は開始された]

起工記念プレートのシルエットを見る限り、「グロームキー」ステレグーシチー型2番艦「ソーブラジテルヌイ」と同一の艦です。
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[ロシア海軍の新型コルベット「ソーブラジテルヌイ」]
[ロシア海軍最新鋭コルベット「ソーブラジテルヌイ」]


『Mail.Ru』より。
2012年4月21日10時16分配信
【大平洋艦隊へ高度兵器コルベットが補充される】(動画あり)

記事中で「太平洋艦隊の編制に在る旧式の対潜艦を代替する」と書かれていますが、この「対潜艦」は、おそらくプロジェクト1124小型対潜艦「アリバトロース」(グリシャ級)の事でしょう。

小型対潜艦「アリバトロース」は、沿海地方に6隻、カムチャツカ方面に2隻が配備されています。

ロシア太平洋艦隊艦艇はチンタオに到着した

4月15日、ロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2012」("Морское взаимодействие -2012")に参加するロシア海軍太平洋艦隊艦艇は、ウラジオストク周辺の閉鎖行政地域フォーキノ市ストレロク湾を出港しました。
[太平洋艦隊艦艇は黄海へ向かった]

4月18日、朝鮮海峡を通過しました。
[ロシア太平洋艦隊艦艇は「朝鮮海峡」を通過する]

そして4月21日、艦艇部隊は中国チンタオに到着しました。
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『ロシア通信社ノーボスチ』より。
【太平洋艦隊艦艇は、合同海軍演習の為、中国へ到着した】
ウラジオストク、4月21日-ロシア通信社ノーボスチ

ロシア-中国合同演習「海洋協同-2012」に参加する太平洋艦隊艦艇支隊は、土曜日に中国チンタオ港へ到着した。
太平洋艦隊公式代理人ローマン・マルトフ1等海佐は、ロシア通信社ノーボスチに伝えた。

大規模演習「海洋協同-2012」は、 黄海で4月22日から29日まで実施される。
ロシア連邦および中国の20隻以上の艦艇及び支援船が参加する。

「親衛ロケット巡洋艦ワリャーグに率いられ、大型対潜艦マルシャル・シャーポシニコフ 、アドミラル・ヴィノグラードフ、アドミラル・トリブツ、給油船ペチェンガと2隻の曳船で構成される太平洋艦隊艦艇支隊は、土曜日に中国のチンタオ港へ係留されました。
各員は、ホストシップと個別に会合しました。
歓迎式典は、各々の桟橋で開催されました」

代理人は述べた。

彼は、土曜日に太平洋艦隊将兵が軍当局および外交団を表敬すると付け加えた。
日曜日、ロシア海軍将兵は、中国海軍の祭日行事に参加する。

演習計画においては、両国海軍の異なる種類の部隊の連携、海賊対処及びテロリスト対処というテーマを含む様々なシナリオが提供されると報じられた。
艦艇は洋上補給訓練を行ない、強度に危険な海域における連携、異なる種類の兵器による海洋及び空中目標への攻撃、遭難船の救助を行なう。

更にロシア及び中国海軍将兵は、ソマリア海賊が活動しているアデン湾における船舶保護に関し豊富な経験を有しており、共同での船団の護送および乗っ取られた船舶の解放で、自身の技量を発揮する。

ロシア-中国海軍合同演習には、ロシア側から3隻の大型対潜艦(「アドミラル・トリブツ」、「マルシャル・シャーポシニコフ」、「アドミラル・ヴィノグラードフ」)、給油船「ペチェンガ」、曳船MB-37、SB-522が参加する。
艦の上空は艦上配置ヘリコプターKa-27がカバーし、艦隊海軍歩兵から分離した特殊作戦分隊が乗り組んでいる。
支隊を率いるのは艦隊旗艦-親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」である。
太平洋艦隊の多数の対潜艦の参加は、中国側が潜水艦を集結させているという事実に起因する。

演習「海洋協同-2012」は、ロシア-中国の関係強化、戦略的パートナーシップ及び両国軍の連携の発展の為に実施される。
(2012年4月21日08時22分配信)


テレビ局『ズヴェズダー』動画ニュースより。
2012年4月20日22時30分配信
【太平洋艦隊艦艇支隊は、中国沿岸に近づいている】


[ロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2012」]


ロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2012」に参加するロシア海軍艦艇は、この7隻です。

親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」
大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」
大型対潜艦「マルシャル・シャーポシニコフ」
大型対潜艦「アドミラル・ヴィノグラードフ」
給油船「ペチェンガ」
海洋曳航船MB-37
海洋曳航船SB-522


この内、大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」、給油船「ペチェンガ」、海洋曳航船MB-37アデン湾海賊対処任務を終えて戻ってくる途中での参加です。
[ロシア太平洋艦隊海賊対処部隊はロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2012」に参加する]

空母アドミラル・クズネツォフ錨詐欺事件

ロシア海軍重航空巡洋艦「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・クズネツォフ」の修理に関し、詐欺事件が告発されました。
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『中央海軍ポータル(フロートコム)』より。
【航空母艦「アドミラル・クズネツォフ」は中古の錨を設置する】
2012年4月18日

重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」は、規格外の錨を取り付ける。
管理当局サイトによると、法務局は、詐欺事件として提訴する。

違反が摘発されたのは、企業「ネヴァ川の錨」総取締役ワレンチン・ポノマリョフ株式会社「艦船修理センター"ズヴェズドーチカ"」と錨を購入する為の契約を締結した件に関するものである。
法務局によると、この実業家は、国防省から受領した400万ルーブルの内、100万ルーブルを購入に費やした。

中古の錨がネーデルラントで購入された。これには、腐食した痕跡が有った。

法務局は、ポノマリョフが、錨の不適切な寸法と重量を表示し、架空の数量を記した偽の証明書を作成したと結論付けた。

「アドミラル・クズネツォフ」は、ロシア海軍唯一の空母である。
2011年9月、北方艦隊法務局は、同艦の修理費用を水増しした事件について提訴した。
株式会社「艦船修理センター"ズヴェズドーチカ"」の支所である第35艦船修理工場の作業実行者は、約10万ルーブルを受け取ったと伝えられている。


重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」は、2011年12月6日から2012年2月16日まで大西洋・地中海遠征を実施していました。
[空母アドミラル・クズネツォフ地中海遠征2011-2012]

ムルマンスク第35艦船修理工場
右端に空母「アドミラル・クズネツォフ」が停泊しています。
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要するに、「アドミラル・クズネツォフ」の為の新しい錨の調達を請け負った業者が、中古の錨を購入し、新品と偽って納入し、その差額を懐に入れたという事のようです。

新世代戦略原潜ボレイ級1、2番艦は今年6月と8月に就役する

『ロシア通信社ノーボスチ』より。
【最新潜水艦が6月と8月にロシア海軍の編制へ加入する】
モスクワ、4月19日-ロシア通信社ノーボスチ

ロシア国防省のプランによると、6月15日までにプロジェクト955戦略原子力潜水艦「ユーリー・ドルゴルーキー」が正式採用され、8月に同プロジェクトの2番目の潜水艦が海軍の編成へ加入し、ミサイル「ブラヴァー」も正式採用されるだろう。
木曜日、国防省長官第1代理アナトリー・スホルコフは記者団に伝えた。

「ブラヴァー」と、その正規搭載艦~プロジェクト955潜水艦「ボレイ」は、共にロシア海洋戦略核戦力の基礎とならなければならない。

「2隻の潜水艦ユーリー・ドルゴルーキーとアレクサンドル・ネフスキーは、不具合があるので製造社(セヴマシュ)に居ます。
ですがそれは、2011年に、海軍の編制へ加入する為に行なわれた全ての試験に関するものではありません」

スホルコフは説明した。

「今年は、それ(2012年6月までに就役)を実行する必要があります。
ユーリー・ドルゴルーキーに関しては、全て5月~6月に完了しなければなりません。
遅くとも6月15日までには、スケジュールに沿った全ての試験を完了する必要があり、潜水艦は海軍の編制へ加入します。
8月には、アレクサンドル・ネフスキーも」

国防長官代理は述べた。

ミサイル「ブラヴァー」正式採用の決定についてスホルコフは述べた。
「全ての計画には、何も欠陥は有りません」

「この問題に関し、全ての必要な文書(国家試験完了後の)は、遅くとも6-7月には用意されなければなりません。
ミサイル複合体作成の為の規定の取り決めの作業が有り、この作業は、国家試験完了後に実施されます」

彼は述べた。

海洋配置大陸間弾道ミサイルR-30 3M30「ブラヴァー-30」(国際条約呼称RSM-56、NATO分類SS-NX-30)は、潜水艦に配備されるロシアで最新の3段固体ロケットである。

ミサイルは、飛翔高度と進路を変更できる6~10個の極超音速機動個別誘導操縦核ブロック(100~150キロトン)を搭載できる。(核ブロックは)低高度飛行特性を有する。
モスクワ熱工学研究所によって開発されたミサイルは、最大飛翔距離8000キロ、発射重量36.8トン、3段の管理システム、慣性誘導、弾頭重量(ペイロード)1,150kg、発射コンテナの長さは12.1m、弾頭なしで11.5メートルである。

ミサイル「ブラヴァー-30」搭載艦として、近代化された戦略ミサイル潜水艦プロジェクト941UM「アクラ」(NATO名「タイフーン」)「ドミトーリー・ドンスコイ」と、プロジェクト955「ボレイ」原子力潜水艦「ユーリー・ドルゴルーキー」「アレクサンドル・ネフスキー」「ウラジーミル・モノマーフ」および他の同型艦~が計画された。
2020年までに、この型(ボレイ級)の原子力潜水艦を合計8隻建造する計画である。

戦略用途水中ロケット巡洋艦「ユーリー・ドルゴルーキー」(プロジェクト955「ボレイ」)は、海洋工学中央設計局「ルビーン」(サンクトペテルブルク)が設計した第4世代水中ロケット艦シリーズの1番目である。
1996年11月2日に「セヴマシュプレドプリャーチェ」で起工され、同時に「ユーリー・ドルゴルーキー」と命名された。

ロシア海軍司令部の計画によると、プロジェクト955戦略潜水艦は、現在、戦闘勤務に在る潜水艦プロジェクト941(「アクラ」、NATO分類「タイフーン」)、プロジェクト667BDR(カリマール、NATO分類デルタIII)プロジェクト667BDRM(デルフィン、NATO分類デルタIV)が艦隊の戦闘編制から除かれる2018年以降、ロシアの海洋戦略核戦力の中核とならなければならない。
(2012年4月19日12時30分配信)


新世代戦略原潜「ボレイ」級1番艦「ユーリー・ドルゴルーキー」の2012年6月就役、2番艦「アレクサンドル・ネフスキー」の同年8月就役については、ロシア国防長官アナトリー・セルジュコフも2月9日に述べています。
[戦略原潜ユーリー・ドルゴルーキーとアレクサンドル・ネフスキーは今年夏に就役する]

K-535「ユーリー・ドルゴルーキー」
535a

K-550「アレクサンドル・ネフスキー」
550a


1番艦「ユーリー・ドルゴルーキー」は、北方艦隊へ配備される予定です。
[ボレイ級戦略原潜1番艦ユーリー・ドルゴルーキーは2012年に北方艦隊へ配備される]


太平洋艦隊への配備については、これまでに何度も報じられていますが、配備先のカムチャツカ原潜基地ヴィリュチュンスクは、今のところ「ボレイ」級を受け入れる用意が無いので、新たな設備が建設されます。
[カムチャツカ半島の基地設備はボレイ級戦略原潜に適していない]
[ボレイ級戦略原潜の為、カムチャツカ半島に新たな設備が建設される]

「ボレイ」級は、「2011-2020年の国家兵器プログラム」において8隻の調達が計画されています。
[ロシア国防省は、戦略原潜ボレイ級8隻と多用途原潜ヤーセン級8隻を2020年までに調達する]


「ボレイ」級に搭載される弾道ミサイル「ブラヴァー」は、これまでに18回の発射試験が実施され、11回が成功しました。

『ロシア通信社ノーボスチ』情報グラフィックより。
2012年2月9日配信
【海洋弾道ミサイル「ブラヴァー」試射の年表】

1回目:2004年6月24日-失敗
2回目:2004年9月23日-成功
3回目:2005年9月27日-成功
4回目:2005年12月21日-成功
5回目:2006年9月7日-失敗
6回目:2006年10月25日-失敗
7回目:2006年12月24日-失敗
8回目:2007年6月29日-成功
9回目:2008年11月28日-成功
10回目:2008年12月23日-失敗
11回目:2009年7月15日-失敗
12回目:2009年12月9日-失敗
13回目:2010年10月7日-成功
14回目:2010年10月29日-成功
15回目:2011年6月28日-成功
16回目:2011年8月27日-成功
17回目:2011年10月28日-成功
18回目:2011年12月23日-成功

2010年以降に実施された6回の発射試験は連続で成功しました。

新世代戦略原潜ボレイ級の建造契約は今週中に締結できる

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『ロシア通信社ノーボスチ』より。
【プロジェクト955原子力潜水艦「ボレイ」の契約は今週中に署名できる】
モスクワ、4月19日-ロシア通信社ノーボスチ

ロシア連邦国防省は、今週中に統合造船業営団プロジェクト955ロケット巡洋艦「ボレイ」シリーズ建造契約を締結する予定である。
それは、軍当局サイドの条件に沿って締結される。
木曜日、国防省長官第1代理アナトリー・スホルコフは記者団に伝えた。

「私共は、1つの集約課題を残していました。それはプロジェクト955潜水艦ボレイのシリーズ建造の為の統合造船業営団との国家契約です。
ですが、先週に開催された政府議長代理イーゴリ・セーチン氏による会議で、進展が見られました」

彼は述べた。

「プロジェクト契約の準備は整っており、今週中~おそらくは、今日か明日にでも、企業側との署名が行なわれるでしょう」
スホルコフは述べた。

原子力潜水艦プロジェクト955「ボレイ」は、大陸間弾道ミサイル「ブラヴァー」搭載艦として作られた。

「ボレイ」の契約は、「ヤーセン」型潜水艦と共に、昨年の国家防衛発注における国防省と企業の諍いの元となっていた。
最後の「防衛」契約締結は、昨年11月9日だった。
したがって、「2011年の国家防衛発注」は、ほとんどが中断した。
その後、当局は2012年4月15日までに防衛契約を完了するという目標を設定した。
しかし、木曜日にスホルコフは、今年の何時までに決着が付くのかについては説明しなかった。
今のところ、国防省が締結した国家防衛発注は77パーセントのみである。
(2012年4月19日12時30分配信)


「ボレイ」級4番艦(予定名「奇蹟者聖ニコライ」)の建造契約は、昨年2011年11月に締結されています。
[新世代戦略原潜「ボレイ」4番艦(改ボレイ級)は2012年に起工される]

今回の記事で触れられている契約は、これに続く6番艦および7番艦のものですが、費用の面で国防省と企業が対立していました。
記事を読む限り、国防省(軍当局)側の主張が通ったようです。

「ボレイ」級は、「2011-2020年の国家兵器プログラム」において8隻の調達が計画されています。

ロシア海軍士官団はチンタオに到着した

4月15日、ロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2012」("Морское взаимодействие -2012")に参加するロシア海軍太平洋艦隊艦艇は、ウラジオストク周辺の閉鎖行政地域フォーキノ市ストレロク湾を出港しました。
[太平洋艦隊艦艇は黄海へ向かった]

[ロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2012」]

この演習を指揮する為、ロシア海軍総司令部から派遣された総参謀長代理レオニード・スハーノフ少将率いる士官団が中国チンタオに到着しました。
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『ロシア連邦国防省公式サイト』より。
2012年4月18日13時33分配信
ロシア連邦国防省・広報サービス・情報管理部発表
【ロシア海軍士官グループは、指導演習「海洋協同-2012」へ参加する為に中国へ到着した】

今日4月18日、中華人民共和国チンタオに、ロシア海軍総参謀長代理レオニード・スハーノフ少将率いるロシア海軍士官グループが到着した。

レオニード・スハーノフ少将は、黄海エリアで4月22日から27日に掛けて行なわれるロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2012」のロシア側の指導を担当する。

演習期間中、チンタオ港に置かれるロシア連邦海軍及び中華人民共和国海軍の代表によるロシア-中国司令部及び合同参謀部が海洋戦力を合同指導する。

4月19日から22日の訓練段階において、演習合同指導部は、合同参謀部とロシア海軍及び中国海軍の戦闘艦艇支隊指揮官の任務を割り当てる。
この期間に、ロシア海軍及び中国海軍の戦闘艦艇支隊の合同参謀部及び指揮所は通信訓練を行なう。
演習「海洋協同-2012」の公式言語にはロシア語が認可されている。

現在、親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」に率いられ、大型対潜艦「マルシャル・シャーポシニコフ」、「アドミラル・ヴィノグラードフ」、支援船「SB-522」で構成され、演習海域へ向かう太平洋艦隊戦闘艦艇支隊は、日本海の南端に居る。
艦の兵器及び機器設備は正常モードで機能しており、乗組員には航行当直が割り当てられる。

4月19日、艦艇支隊にはアデン湾から戻ってきた大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」、給油船「ペチェンガ」、曳船「MB-37」が加わるだろう。
彼らもロシア-中国海軍演習「海洋協同-2012」に参加する。

ロシア太平洋艦隊艦艇は「朝鮮海峡」を通過する

4月15日、ロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2012」("Морское взаимодействие -2012")に参加するロシア海軍太平洋艦隊艦艇は、ウラジオストク周辺の閉鎖行政地域フォーキノ市のストレロク湾を出港しました。
[太平洋艦隊艦艇は黄海へ向かった]

[ロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2012」]

本日4月18日、演習参加部隊は、朝鮮海峡(対馬海峡)を通過します。


『ロシア連邦国防省公式サイト』より。
2012年4月18日09時26分配信
ロシア連邦軍・東方軍管区(太平洋艦隊)発表
【太平洋艦隊艦艇支隊は朝鮮海峡を通過する】

親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」に率いられ、大型対潜艦「マルシャル・シャーポシニコフ」、「アドミラル・ヴィノグラードフ」、曳船「SB-522」で構成され、セルゲイ・ジューガ1等海佐が指揮する太平洋艦隊艦艇支隊中国へ向かっている。

航海中に艦艇乗組員は機動演習任務を仕上げ、指揮構成を再編成する。
航空グループの空中、水上及び水中環境における探査訓練の為、大型対潜艦「マルシャル・シャーポシニコフ」艦上からヘリコプターKa-27は飛び立った。

夜ごと日ごとに太平洋艦隊海軍歩兵部隊戦闘員は水中工作行動に対する警戒を行なう。
しかし、それは演習を実施する艦の努力や戦闘能力へは影響しない。

今日、支隊は朝鮮海峡を通過して東シナ海へ出る。
明日、申し合わせた場所において、アデン湾から戻ってきた大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」、給油船「ペチェンガ」、曳船「MB-37」が参加する。
その後、艦艇グループが構成され、青島(チンタオ)へ進路を取る。

4月22日から27日に、太平洋艦隊将兵は、ロシア-中国海軍演習「海洋協同-2012」に参加する事が想い起される。
演習計画においては、両国海軍の異なる種類の部隊の連携、海賊対処及びテロリスト対処というテーマを含む様々なシナリオが提供される。


記事中の「朝鮮海峡」Корейский проливは、日本側名称「対馬海峡」の事です。
12-0418a

今日(4月18日)、「朝鮮海峡」を通過するのは、この4隻です。

<太平洋艦隊演習参加部隊>
親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」
011a

大型対潜艦「マルシャル・シャーポシニコフ」
543a

大型対潜艦「アドミラル・ヴィノグラードフ」
572a

海洋曳航船SB-522


そして明日(4月19日)、アデン湾海賊対処任務を終えて戻って来たこの3隻が合流します。
[ロシア太平洋艦隊海賊対処部隊はロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2012」に参加する]

<太平洋艦隊第7次アデン湾海賊対処部隊>
大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」
564a

給油船「ペチェンガ」
海洋曳航船MB-37


この両隊は東シナ海で合流し、黄海沿岸の青島(チンタオ)へ向かいます。

ロシア海軍の戦闘艦艇朝鮮海峡(ツシマ海峡)を通過すれば、『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』で発表されるのが通例となっております。
【防衛省統合幕僚監部・報道発表資料】

同サイトに掲載されるのは4月19日以降になるでしょう。
この場合は「スラヴァ級ミサイル巡洋艦1隻、ウダロイI級ミサイル駆逐艦2隻、ゴーリン級航洋曳船1隻が対馬海峡を通過」と記されるでしょう。

小型砲艦マハチカラは2012年末に就役する

『アルムス-タス』より。
【小型砲艦「マハチカラ」は今年末にカスピ小艦隊の編成へ加入する】
モスクワ、4月16日(アルムス-タス)

プロジェクト21630小型砲艦「マハチカラ」は、今年末にカスピ小艦隊の編成へ加入する。
南方軍管区広報サービス部長イーゴリ・ゴルブリ大佐はイタル-タスに伝えた。

現在、同艦を受領する乗組員は、製造工場~造船商会「アルマーズ」(サンクト-ペテルブルク)~の専門技術者から「マハチカラ」のシステムの操作と取り扱いを教わっている。

「カスピ小艦隊将兵は、製造工場の代表と共に、艦の速力と機動性を試験し、総合システム及び設備、通信及び監視装置、動力装置を点検します。
全ての艦載兵器システム、高威力兵器に対する防衛手段および複合体の検査と試験が行なわれ、外部影響からの艦の船体の生存性および堅牢性の点検を実施します」

ゴルブリは述べた。

プロジェクト小型砲艦「マハチカラ」ゼレノドリスク計画設計局により開発された。
艦は「ステルス」技術を用いて建造され、汎用砲塔A-190、2基の30mm6銃身機銃AK-306、後部40連装122mm火力射撃システム「グラード-M」を装備する。
「マハチカラ」は、低い乾舷と高機動性により、カスピ海沿岸ゾーンのみならず、川や河口においても広範囲の任務を遂行できる。
(2012年4月16日14時04分配信)


プロジェクト21630「ブヤン」(「アストラハン」型)小型砲艦は、現在までに2隻が就役済みです。
[砲艦「アストラハン」級]

1番艦「アストラハン」は2006年9月1日に就役しました。
[「アストラハン」就航]

2番艦「ヴォルゴドンスク」は、2011年12月20日に就役しました。
[アストラハン型砲艦「ヴォルゴドンスク」就役]

プロジェクト21630小型砲艦は、全てカスピ小艦隊へ配備されます。

サンクトペテルブルク市のアルマーズ造船所で建造中の「マハチカラ」
(2011年11月25日)
21630-3-11-1125

大型対潜艦ヴィツェ-アドミラル・クラコフはジブラルタル海峡を通過した

4月6日、北方艦隊大型対潜艦「ヴィツェ-アドミラル・クラコフ」ソマリア海賊対処任務に就くため、アデン湾へ向けて出港しました。
[北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ-アドミラル・クラコフはアデン湾へ向かった]
[大型対潜艦ヴィツェ-アドミラル・クラコフはソマリア沖への航海を続ける]

そして4月16日、「ヴィツェ-アドミラル・クラコフ」ジブラルタル海峡を通過しました。
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『ロシア連邦国防省公式サイト』より。
ロシア連邦軍西方軍管区(北方艦隊)発表
2012年4月16日19時05分配信
【北方艦隊の大型対潜艦「ヴィツェ-アドミラル・クラコフ」は地中海へ行く】

月曜日4月16日、北方艦隊大型対潜艦「ヴィツェ-アドミラル・クラコフ」は、ジブラルタル海峡を通過して地中海エリアに入る。
近い内にロシア艦はスペインセウタ港へ業務寄港する。

大型対潜艦「ヴィツェ-アドミラル・クラコフ」は、4月6日に北方艦隊主要基地セヴェロモルスクを去った。
同艦は10日に北東大西洋エリアの嵐を通り抜け、3,000海里以上を航行した。

現在までの航行において、北方艦隊将兵は海洋において技量を向上させ続ける。
乗組員は数十回に渡り、艦上演習と艦載ヘリコプターKa-27との連携を含む訓練を実施した。

大型対潜艦の艦上において戦闘教練は続けられ、この間に海軍歩兵は海賊対処任務の一環として容疑船の臨検を行なった。
海軍歩兵は破壊工作から艦を防衛する定期的な訓練~点検、行動、実弾射撃~を実施した。

北方艦隊大型対潜艦の乗組員は、初めてアデン湾エリアにおける民間船保護任務を遂行する。

以前、世界の大洋の同海域において、北方艦隊の他の艦艇は、商船団の先導を成功裏に実施した。
それは、重原子力ミサイル巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」、大型対潜艦「セヴェロモルスク」、「アドミラル・チャバネンコ」、「アドミラル・レフチェンコ」が含まれる。

北方艦隊将兵は、合計で30以上の国際船団を先導し、100隻以上のロシアおよび外国船を護衛し、紅海及びインド洋海域で海賊に襲撃された貨物船「オーシャン·ダイヤモンド」およびタンカー「ユナイテッドエンブレム」の乗っ取りを防いだ。


大型対潜艦「ヴィツェ-アドミラル・クラコフ」は1982年に就役しましたが、1991年以降は活動を停止し、クロンシュタットに係留されたまま放置状態でした。
[ウダロイ級2番艦ヴィツェ・アドミラル・クラコフ]
[大型対潜艦「クラコフ海軍中将」就役28周年]

しかし、2002年以降にサンクトペテルブルクで修理が開始され、2010年に現役復帰しました。

「ヴィツェ-アドミラル・クラコフ」乗員は、ロシア海軍で初めて契約軍人(志願兵)のみで構成されています。
[北方艦隊の大型対潜艦「ヴィツェ-アドミラル・クラコフ」乗員は、契約軍人だけで構成される]

なお、記事中において原子力巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」の名前が出てきますが、正確には、同艦は海賊対処任務の為にアデン湾へ派遣されたわけではなく、2008年秋からの半年に渡る遠距離航海の一環として2009年初頭にインド西岸を訪問し、その帰りにアデン湾を通過する途中、ソコトラ島沖でソマリア海賊と遭遇し、これを拘留したものです。
[ロシア海軍原子力巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」、3隻の海賊船を拘留]

[ロシア艦隊の大西洋・カリブ海遠征]

太平洋艦隊艦艇は黄海へ向かった

4月15日、ロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2012」("Морское взаимодействие -2012")に参加するロシア海軍太平洋艦隊艦艇は、ウラジオストク周辺の閉鎖行政地域フォーキノ市ストレロク湾を出港しました。
[ロシア太平洋艦隊主力部隊は中国へ向かった]
[ロシア太平洋艦隊艦艇はロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2012」に参加する為に出港する]


『ロシア連邦国防省公式サイト』より。
2012年4月16日12時51分配信
【太平洋艦隊艦艇は黄海へ進路を取った】

親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」、大型対潜艦「マルシャル・シャーポシニコフ」、「アドミラル・ヴィノグラードフ」、曳船「SB-522」で構成される太平洋艦隊艦艇支隊は、母基地を去り、黄海へ進路を取った。
アデン湾から戻ってくる大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」、給油船「ペチェンガ」、曳船「MB-37」も参加する。

4月22日から27日、黄海では、ロシア-中国合同演習「海洋協同-2012」の活動段階に入る。
太平洋艦隊将兵は、今年の最初で最高の試練~外国の同僚と海洋における特殊な技量の証明~に遭遇する。

ストレロク湾の桟橋で、ロシア海軍将兵は、太平洋艦隊司令部、ロシア正教会、フォーキノ市管理部、退役将兵組織の代表に見送られた。
沿海地方異種兵力小艦隊司令官ヴィクトル・ソコロフ少将は、海軍将兵が与えられた任務を成功裏に果たし、演習においてアンドレイ旗を立派に示す事を希望すると述べた。

太平洋艦隊艦艇は、上海協力機構の後援下で2005年に中国で行なわれたロシア-中国合同演習「平和使命-2005」に参加して以来である事は注目される。

今度の演習では、両国海軍の連携行動による海賊対処およびテロリスト対処をテーマとする異なるシナリオが提供される。
祖国の海岸へのロシア艦艇の帰還は、5月初頭になる。


これまでのロシア通信社ノーボスチの記事と、国防省公式サイトの記事で、演習参加艦艇が一部食い違っています。

具体的に言うと、ロシア通信社ノーボスチの記事では、大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」を含む4隻の大型対潜艦が演習に参加する事になっていますが、国防省公式サイトの記事では、大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」を除く3隻の大型対潜艦が演習に参加する事になっています。

大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」
12-0416e

どちらが正しいのかは、この部隊がツシマ海峡を通過する時(おそらくは4月18日頃)に判明するでしょう。
ツシマ海峡を通過すれば、日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイトで発表されるでしょうから。

ロシア太平洋艦隊主力部隊は中国へ向かった

4月15日、ロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2012」("Морское взаимодействие -2012")に参加するロシア海軍太平洋艦隊主力部隊は、ウラジオストク周辺の閉鎖行政地域フォーキノ市ストレロク湾を出港しました。

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[ロシア太平洋艦隊艦艇はロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2012」に参加する為に出港する]
[ロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2012」]


『ロシア通信社ノーボスチ・極東管区ニュース』より。
【中国海軍との合同演習の為、太平洋艦隊艦艇は沿海地方から黄海へ向かった】
ウラジオストク、4月15日-ロシア通信社ノーボスチ

親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」に率いられる太平洋艦隊艦艇は、日曜日に沿海地方ストレロク湾を去り、ロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2012」が実施される黄海へ進路を取った。
太平洋艦隊公式代理人ローマン・マルトフ1等海佐は、ロシア通信社ノーボスチに伝えた。

大規模演習「海洋協同-2012」は、 黄海で4月22日から29日まで実施される。
ロシア連邦および中国の20隻以上の艦艇及び支援船が参加する。

「日曜日、ストレロク湾で太平洋艦隊艦艇支隊の出発式典が開催されました。
3隻の大型対潜艦マルシャル・シャーポシニコフ 、アドミラル・パンテレーエフ、アドミラル・ヴィノグラードフと親衛ロケット巡洋艦は、中国海軍との合同演習に参加する為、黄海へ行きました。
支隊の指揮官はセルゲイ・ジューガ1等海佐です」

代理人は述べた。

彼は、アデン湾での海賊対処任務に参加した大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」が、演習に参加する為、黄海へ到着する事を付け加えた。
艦艇支隊が勢揃いして中国の港へ到着するのは4月21日になるだろう。

「ロシア艦と乗組員は、中国海軍の祭日行事に参加します。
その後、公式に演習は開始されます。
演習段階の終了後、ロシア及び中国海軍将兵は黄海エリアで海洋パレードを実施する予定です」

マルトフは述べた。

以前、演習計画においては、両国海軍の異なる種類の部隊の連携、海賊対処及びテロリスト対処というテーマを含む様々なシナリオが提供されると報じられた。
艦艇は洋上補給訓練を行ない、強度に危険な海域における連携、異なる種類の兵器による海洋及び空中目標への攻撃、遭難船の救助を行なう。

既にロシア及び中国海軍将兵は、アデン湾における船舶保護に関する豊富な経験を有しており、共同での船団の護送および乗っ取られた船舶の解放で、自身の技量を発揮する。

ロシア-中国海軍合同演習には、ロシア側から3隻の大型対潜艦(「アドミラル・トリブツ」、「マルシャル・シャーポシニコフ」、「アドミラル・ヴィノグラードフ」)、給油船「ペチェンガ」、曳船MB-37、SB-522が参加する。
艦の上空は艦上配置ヘリコプターKa-27がカバーし、艦隊海軍歩兵から分離した特殊作戦分隊が乗り組んでいる。
支隊を率いるのは艦隊旗艦-親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」である。
太平洋艦隊の多数の対潜艦の参加は、中国側が潜水艦を集結させているという事実に起因する。

演習「海洋協同-2012」は、ロシア-中国の関係強化、戦略的パートナーシップ及び両国軍の連携の発展の為に実施される。
(2012年4月15日20時36分配信)


テレビ局『ズヴェズダー』動画ニュースより。
2012年4月16日13時25分配信
【大平洋艦隊艦艇支隊はロシア-中国演習に参加する】


これまでの情報を総合すると、ロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2012」に参加するロシア海軍艦艇は、こうなるようです。

親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」
大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」
大型対潜艦「マルシャル・シャーポシニコフ」
大型対潜艦「アドミラル・ヴィノグラードフ」
大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」
給油船「ペチェンガ」
海洋曳航船MB-37
海洋曳航船SB-522


この内、大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」、給油船「ペチェンガ」、海洋曳航船MB-37アデン湾海賊対処任務を終えて戻ってくる途中です。
[ロシア太平洋艦隊海賊対処部隊はロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2012」に参加する]

4月15日にストレロク(フォーキノ)を出港し、日本海を南下する主力部隊(親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」、大型対潜艦「マルシャル・シャーポシニコフ」、「アドミラル・ヴィノグラードフ」、「アドミラル・パンテレーエフ」、海洋曳航船SB-522)と、東シナ海を北上する海賊対処部隊(大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」、給油船「ペチェンガ」、海洋曳航船MB-37)は、黄海で合流し、青島へ入港するようです。

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ストレロクから出港した主力部隊の指揮官セルゲイ・ジューガは、昨年9月下旬~12月初頭に掛けて太平洋横断の遠距離航海を実施したロケット巡洋艦「ワリャーグ」部隊(「ワリャーグ」、給油船「イルクト」、海洋曳船MB-66)の指揮官を務めていました。
[親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」、ウラジオストク帰港(2011年12月2日)]

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ロシア海軍の為の早期警戒ヘリKa-31が発注される

Ka-31
『軍事通報者』(Военный информатор)より。
【電波位置特定巡視ヘリコプターKa-31Rは発注される】
2012年4月10日

国家発注局サイトに、ロシア国防省による1機の電波位置特定巡視ヘリコプターKa-31R発注に関する資料が登場した。

費用構成は4億650万ルーブルになる。
ヘリコプターは、2013年11月25日までに「セヴェロモルスク-1」へ配備されなければならない。
これは、ロシア海軍艦載ヘリコプターKa-31ファミリーの最初のシリーズ機の発注である。

N.I.カモフ記念ウフトムスキー・ヘリコプター工場は、海軍の発注を受け、1985年に開発を開始した。
Ka-31の開発は、輸送戦闘ヘリコプターKa-29の機体、エンジンおよびローターシステムをベースにして行われた。
試験機の最初の飛行は1987年に実施された。

長期間の試験と調整を経た後、ヘリコプターは1995年にロシア海軍航空隊へ正式採用された。
Ka-31は、世界のヘリコプターに同類のものが存在しない。
艦上配置ヘリコプターKa-31は、沿岸の電波位置特定システムや遠距離電波位置特定検出航空機の外で活動し、戦闘艦部隊を空中からの攻撃から保護する為に設計されている。

ヘリコプターに設置された機器は、超低高度での移動を含む空中目標および水上艦の識別、追跡、探知を行ない、地上および艦艇の司令部および管制所へデータを自動送信する事が出来る。

更にKa-31は、陸上において地上部隊の防空任務を遂行する為にも使用できる。
クメルタウのヘリコプター工場では、ヘリコプターのシリーズ生産が行なわれた。
ヘリコプターは、インド中国で使用されている。

Ka-31の設計は、基本的にKa-29と同一である。
その主な機能は、 強力な電波電子複合体である遠距離電波位置特定検出機E-801「オーコ」である。
複合体の基礎は、2座標固体要素電波位置特定ステーションであり、飛行回転アンテナと平面段階格子アンテナが展開し、円状に展望する。
アンテナの長さは5.75メートル、面積は6平方メートル、スキャン時間は10秒である。
輸送位置でのアンテナは胴体下面に隣接し、最小限の空気抵抗を作る。

アンテナ位置の移転作業は、90度下方へ傾斜する。
脚部支柱は、電波位置特定ステーションの動作に干渉しないように持ち上げられる。
電波位置特定ステーションは、距離100~150kmで「戦闘機」タイプの20個までの空中目標を、距離250~285kmで「艦艇」タイプの水上目標の探知、追跡能力を提供する。
情報は、自動モードで無線暗号チャンネルに接続され、管理所へ送信される。

電波位置特定ステーションのエネルギー源は、補助動力装置TA-8Kで駆動する発電機により提供される。
ヘリコプターの飛行誘導複合体は、アンテナ回転時の安定した飛行は無論の事、一貫した目標への飛行経路設定、高高度飛行、指示されたコースの飛行、自動設定による着艦と、高度25メートル以上での空中停止を提供する。
飛行は、任意の時間および良好或いは悪天候条件下での実施が可能である。

燃料システムは、容量3060リットルの燃料タンク計14個で構成される。
電波位置特定ステーションのアンテナを回転させる電波位置特定巡視モードでの飛行では、ヘリコプターは毎時100km、高度3500mで、哨戒を2時間半持続できる。
最大飛行距離は、アンテナを収納し、内部燃料タンクのみで600kmである。

Ka-31を陸上部隊の為に使用した場合、小規模で未整備の基地に配備が可能であり、携帯対空ミサイル複合体の為に目標指定を提供できる。


Ka-31b

記事中の「電波位置特定ステーション」「電波位置特定システム」「レーダー」を指しており、「遠距離電波位置特定検出航空機」とは「早期警戒管制機」の事です。
「電波位置特定巡視」は、要するに「レーダー・ピケット」の事です。

現在、Ka-31ヘリコプターロシア以外にもインド中国で運用されています。
【インド海軍のKa-31】
【中国海軍のKa-31】

ロシア海軍においては、重航空巡洋艦「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・クズネツォフ」に数機が搭載されています。

Ka-31c


バシコルトスタン共和国クメルタウ市のヘリコプター工場
Ka-31d

ロシア太平洋艦隊艦艇はロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2012」に参加する為に出港する

今日(4月15日)、ロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2012」("Морское взаимодействие -2012")に参加するロシア海軍太平洋艦隊艦艇は、ウラジオストク周辺の閉鎖行政地域フォーキノ市ストレロク湾を出港します。
[ロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2012」]
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『ロシア通信社ノーボスチ』より。
【ロシア連邦太平洋艦隊の5隻の艦は中国との合同演習に参加する】
モスクワ、4月15日-ロシア通信社ノーボスチ

日曜日、太平洋艦隊の4隻の艦は、ウラジオストク周辺のストレロク湾を出港してロシア-中国合同演習「海洋協同-2012」へと向かい、5隻目の艦とは黄海で合流する。
太平洋艦隊司令部の代理人は記者に伝えた。

大規模演習「海洋協同-2012」は、 黄海で4月22日から29日まで実施される。
ロシア連邦および中国の20隻以上の艦艇及び支援船が参加する。

「今日、3隻の大型対潜艦と巡洋艦ワリャーグは、この演習に参加する為、海洋へ出航します。
中国の港への艦の到着は、4月22日午前になるでしょう」

軍当局の代理人は述べた。

彼によれば、3隻の対潜艦「マルシャル・シャーポシニコフ」「アドミラル・パンテレーエフ」「アドミラル・ヴィノグラードフ」と巡洋艦「ワリャーグ」は、ストレロク湾から出発する。
別の艦「アドミラル・トリブツ」は、アデン湾での海賊対処任務に参加した後、演習の為に到着する。

太平洋艦隊司令部の代理人は、4月23日、ロシア艦と乗組員は、中国海軍の祭日行事に参加すると付け加えた。
4月24日、演習は公式に開始される。

太平洋艦隊の多数の対潜艦の参加は、中国側が潜水艦を集結させているという事実に起因する。
この他にロシアは、数隻の支援船と4機のヘリコプター海軍歩兵部隊を演習に参加させる為に派遣する。
太平洋艦隊によると、演習シナリオは、海賊対処及びテロリスト対処というテーマを含み、両国海軍の異なる種類の部隊の連携が含まれる。

両国の艦艇は強度に危険な海域における連携、異なる種類の兵器による海洋及び空中目標への攻撃、遭難船の救助を行なう。

「既にロシア及び中国海軍将兵は、アデン湾における船舶保護(ソマリア海賊が活動している)に関する豊富な経験を有しており、共同での船団の護送および乗っ取られた船舶の解放で、自身の技量を発揮します。
演習段階の終了後、ロシア及び中国海軍将兵は黄海エリアで海洋パレードを実施する予定です」

艦隊の代理人は述べた。

演習「海洋協同-2012」は、ロシア-中国の関係強化、戦略的パートナーシップ及び両国軍の連携の発展の為に実施される。
(2012年4月15日0時23分配信)


[ロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2012」のロシア側参加艦艇]
以前の情報と合わせると、ロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2012」に参加するロシア海軍艦艇は、こうなるようです。

親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」
大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」
大型対潜艦「マルシャル・シャーポシニコフ」
大型対潜艦「アドミラル・ヴィノグラードフ」
大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」
給油船「ペチェンガ」
海洋曳航船MB-37
海洋曳航船SB-522


この内、大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」、給油船「ペチェンガ」、海洋曳航船MB-37アデン湾海賊対処任務を終えて戻ってくる途中です。
[ロシア太平洋艦隊海賊対処部隊はロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2012」に参加する]

それ以外の5隻(親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」、大型対潜艦「マルシャル・シャーポシニコフ」、「アドミラル・ヴィノグラードフ」、「アドミラル・パンテレーエフ」、海洋曳航船SB-522)がストレロクから出港し、黄海アデン湾海賊対処部隊の3隻と合流するようです。

ストレロク基地
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大型対潜艦「アドミラル・ヴィノグラードフ」(572)と「マルシャル・シャーポシニコフ」(543)
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大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」(548)
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ロシア太平洋艦隊に在籍する4隻の大型対潜艦(第44対潜艦旅団所属)は、全て参加する事になるようです。

第44対潜艦旅団司令官イリダル・アフメロフ1等海佐は、「アドミラル・トリブツ」に乗ってアデン湾海賊対処任務の指揮を執っていました。
[ソマリア海賊対処部隊指揮官イリダル・アフメロフの華麗な戦歴]
今回、彼は指揮下の全ての艦を率い、中国海軍との演習に参加します。

中国側は潜水艦を多数用意しているようなので、対潜戦闘訓練も行われるでしょう。

黄海沿岸の青島(チンタオ)に司令部を置中国海軍北海艦隊には、中国の原子力潜水艦全てが配備されています。
【091型原子力潜水艦】
【092型弾道ミサイル原子力潜水艦】
【093型原子力潜水艦】
【094型弾道ミサイル原子力潜水艦】

この他に、通常動力潜水艦も配備されています。
【039型潜水艦】
【035型潜水艦】

チンタオ(青島)軍港
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チンタオ港内の潜水艦基地
039型潜水艦5隻、035型潜水艦6隻が停泊しています。
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