ロシア海軍新世代コルベット"ストイーキー"は進水した

5月30日、ロシア海軍の新型コルベット「ストイーキー」が進水しました。

[ロシア海軍総司令官は新世代コルベット"ストイーキー"進水式に出席する]
[ステレグーシチー型コルベット"ストイーキー"は5月に進水する]
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『ロシア通信社ノーボスチ』より。
【「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」はコルベット「ストイーキー」を進水させた】
サンクト-ペテルブルク、5月30日-ロシア通信社ノーボスチ

水曜日、株式会社「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」(サンクト-ペテルブルク)において、プロジェクト20380コルベットの3隻目のシリーズ艦「ストイーキー」が進水した。
同艦の進水式典には、サンクト-ペテルブルク政庁代表、株式会社「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」管理部、工場の元職員、海軍の退役軍人が出席した。

更に、この式典には顧客を代表してバルト艦隊参謀長セルゲイ・ファルコフ少将が率いるバルト艦隊司令部代表団も出席した。

防衛部門の臨時執行役員で国家防衛発注担当のアンドレイ・ヴェルニゴルは、現在、「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」が非常に重大な受注高を有している事を確認した。

「セーヴェルナヤ・ヴェルフィは、将来、同プロジェクトを近代化したコルベット4隻、更にはフリゲートシリーズを建造し、提供いたします。
私は、全ての契約が、 時間通りに実行され、良好な品質となる事を確信しております」

彼は述べた。

海軍の伝統により、進水前の艦は祓い清められ、シャンパンのボトルが割られた。艦首では、艦内博物館の最初の展示が行なわれた。
コルベット「ストイーキー」「教母」は、株式会社「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」従業員ナタリア・エゴロヴァであった。

6ヵ月以内にコルベット「ストイーキー」は水上で建造工事を終え、バルト艦隊で乗組員が編成される。
その中核となるのは、以前にバルト艦隊の編成へ加入した同プロジェクトのコルベット「ステレグーシチー」及び「ソーブラジテルヌイ」の将兵である。

「ストイーキー」の建造に当たり、兵装、艦の総合システム、通信複合体、自動化システムに関する新たな技術的解決法が採用された。
同プロジェクトでは、船体及び上部構造物の設計が大幅に変更された。

コルベットのシリーズ建造の開発過程において「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」は、統一されたコンピュータ設計支援と、艦の三次元電子モデルに基づくプロジェクトの技術開発支援を行なった。

コルベット「ストイーキー」は、工場での過程及び受領試験が完了した後、 2013年11月にバルト艦隊の戦闘編制へ加入する。

コルベット「ストイーキー」は、この名前を付けられた艦としては、ロシア海軍の歴史上3隻目となる。

大祖国戦争において駆逐艦「ストイーキー」レニングラードを護り、1980~1990年代に太平洋艦隊の編制に在ったプロジェクト956ロケット駆逐艦は、「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」で建造された。
(2012年5月30日15時05分配信)


テレビ局『ズヴェズダー』動画ニュースより。
2012年5月30日22時10分配信
【サンクトペテルブルクでコルベットのシリーズ艦3隻目の「ストイーキー」が進水した】


「ステレグーシチー」型コルベット「ストイーキー」は2006年11月10日に起工されました。
[ステレグーシチー型「ストイーキー」起工]

それから5年半後に進水へ漕ぎ着けました。
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今回の記事によると、「ストイーキー」は2013年11月にバルト艦隊へ就役するとの事です。
既にバルト艦隊には同型の「ステレグーシチー」「ソーブラジテルヌイ」が配備されており、今年には「ボイキー」が就役します。
[ステレグーシチー型コルベット「ボイキー」は2012年に就役する]

これに「ストイーキー」も加わると、バルト艦隊には「ステレグーシチー」型コルベットが4隻配備される事になります。

記事中でも触れられていますが、本艦は3代目「ストイーキー」となります。

先代「ストイーキー」(2代目)太平洋艦隊所属のソブレメンヌイ型駆逐艦でした。
[ソブレメンヌイ級7番艦「ストイーキー」]
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2014年にロシア太平洋艦隊へ新世代戦略原潜ボレイ級が配備される

2014年、ロシア太平洋艦隊新世代戦略原子力潜水艦「ボレイ」級が配備されます。
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『中央海軍ポータル(フロートコム)』より。
【太平洋艦隊は2014年に新世代の潜水艦を受領する】
2012年5月30日

新世代戦略用途ロケット潜水艦は2014年には太平洋艦隊の戦闘戦闘へ加入する。
火曜日、ロシア海軍公式代理人は述べた。

「主な取り組みといたしまして、2014年から沿海地方及びカムチャツカにおける戦略用途ロケット潜水艦の艦隊への加入を開始する為の複合施設の計画調査作業を今年に絶対に完了させる事に焦点が当てられました」
海軍の代理人は述べた。

彼によると、この問題は、5月28日に開催された海軍軍事評議会の最初の会議の席上で海軍総司令官ヴィクトル・チルコフ中将から説明された。

会議においては、ロシア連邦領内の黒海艦隊艦艇基地であるノヴォロシースクの建設ペースを上げる為の条件として、連邦政府目標プログラム「2005-2020年のロシア連邦領内における黒海艦隊基地システムの建設」上の資金供給の大幅な増加が指摘された。

「バルト艦隊では、コルベット部隊及びディーゼル潜水艦部隊の為の主要海軍基地バルチースクの再建及び装備追加作業が開始されました。
カリーニングラード地域に部隊及び軍を配備する為の軍都市及び設備の建設に関しては、実質的に計画調査及び他の準備作業は完了しております。
クロンシュタット市においては、停泊地の復活に関する地質学的研究が開始されています」

対談者は説明した。

カスピ小艦隊における主な取り組みは、新たなプロジェクトのロケット艦及び砲艦の駐留を確保する為の基地(マハチカラ及びアストラハン)の再建と装備追加に焦点が当てられると海軍の代理人は述べた。

海軍公式代理人は、2012年末までに北方艦隊は最初の新世代原子力潜水艦を受領すると述べた。

「北方艦隊における主な取り組みといたしまして、最初の新世代原子力潜水艦の提供と2012年の海軍編制への加入を可能にする事に焦点が当てられています」
対談者は述べた。

彼によれば、海軍総司令部、艦隊、連合部隊、小部隊を管理する軍当局の主な焦点は、近代的な段階の海軍の建設を実現させる為の新たな艦の開発への取り組みである。

「今年は、2020年までに新たな外観の海軍基地システムを建設する大規模な工事を開始する為の条件を作り出す事を目的とする作業を強化できます」
海軍の公式代理人は述べた。

対談者の代理人は、将来の戦略用途ロケット潜水艦及びミサイル複合体のグループ作成作業は、完成段階にある事を指摘した。
「最終段階は、原子力水中巡洋艦プロジェクト955のトップ艦及び最初のシリーズ艦~ユーリー・ドルゴルーキー及びアレクサンドル・ネフスキー~の建造であります」
海軍の代理人は述べた。

彼は、海軍の全般用途グループを設立する為、有翼ミサイル原子力水中巡洋艦プロジェクト885のトップ艦「セヴェロドヴィンスク」と、続いて建造されたトップ艦を近代化した有翼ミサイル原子力水中巡洋艦プロジェクト885M「カザン」の建造が完了すると付け加えた。

土曜日、『ヴェズグリャド』紙は、消息筋によると近代化された戦略用途ロケット水中巡洋艦プロジェクト955A「ボレイ」級の為の国防省「統合造船業営団」間の契約を来週初頭に署名する為の準備が整ったと報じた。

新たに組み込まれる契約価格は業界により設定され、潜水艦の建造が可能となる。

価格形態は十分な柔軟性があり、2015年には変更され、「ボレイ」近代化を達成する為の作業及び材料の増加が必要な場合において実際の費用がどの程度なのかが完全に明らかになった時、増減が調整される。

金曜日、「ボレイ」級潜水艦建造の為の国防省と造船業界の間の契約で「妥協」されたと報じられた。
妥協点を見出すのは、ロシア大統領ウラジーミル・プーチンの仲介後にのみ可能であった。


5月28日に開催されたロシア海軍軍事評議会の会合については、ロシアの主要メディアで報じられています。

『ロシア通信社ノーボスチ』より。
2012年5月29日14時51分配信
【海軍は今年末までに9隻の戦闘艦及び艇を受領する:総司令官】

『アルムス-タス』より。
2012年5月29日15時10分配信
【海軍軍事評議会の主要議題はロシア海軍の再建だった】


今年3月、『イズベスチヤ』紙は、新世代戦略原子力潜水艦プロジェクト955「ボレイ」太平洋艦隊に配備する為、カムチャツカの原潜基地に新たな設備が建設されると報じました。
[ボレイ級戦略原潜の為、カムチャツカ半島に新たな設備が建設される]

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つまり、2014年末までには、「ボレイ」級の為の新たな設備の建設が概ね完了するという事でしょう。

戦略原潜「ボレイ」級「ユーリー・ドルゴルーキー」「アレクサンドル・ネフスキー」は今年(2012年)にロシア海軍へ納入される予定です。

「ユーリー・ドルゴルーキー」北方艦隊へ配備されます。
[ボレイ級戦略原潜1番艦ユーリー・ドルゴルーキーは2012年に北方艦隊へ配備される]

「アレクサンドル・ネフスキー」の配備先は公式には明らかにされていませんが、今年に就役するのならば、北方艦隊へ配備される事になります。
ただ、同艦の乗組員は2007年に太平洋艦隊将兵で編成されているので、いったん北方艦隊へ編入した後、2014年以降に太平洋艦隊へ転属する可能性も有りますが。

3番艦「ウラジミール・モノマーフ」は2013年末頃に就役する予定です。
同艦の乗組員は、太平洋艦隊将兵で構成されています。
[新世代戦略原潜ボレイ級3番艦ウラジミール・モノマーフに電力が供給される]

「ボレイ」級戦略原潜4番艦以降(改ボレイ級)5隻の建造契約は、5月28日に署名されました。
[ロシア国防省と統合造船業営団は改ボレイ級戦略原潜の供給契約に署名した]

ロシア連邦「2011-2020年の国家兵器調達プログラム」において、「ボレイ」級戦略原潜は8隻調達される計画です。
[ロシア国防省は、戦略原潜ボレイ級8隻と多用途原潜ヤーセン級8隻を2020年までに調達する]

ロシア国防省と統合造船業営団は改ボレイ級戦略原潜の供給契約に署名した

5月28日、以前から価格を巡って揉めていた新世代戦略原子力潜水艦「改ボレイ」級の契約が、ようやく署名されました。
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『中央海軍ポータル(フロートコム)』より。
【国防省はボレイの供給契約を締結した】
2012年5月29日

ロシア連邦国防省は、ロシア海軍へ5隻の「ボレイ」プロジェクト原子力水中ロケット艦を供給する為、「統合造船業営団」との契約に署名した。
5月28日、『インタファクス』は、「統合造船業営団」公式代理人アレクセイ・クラフチェンコの発表を報じた。

代理人によると、2012年の国家防衛発注の枠内で2つの契約に署名された。
1つ目は、5隻の「ボレイ」を建造する為の「セヴマシュ」造船所とのものである。
2つ目の契約は、軍事情報筋によると、これらの潜水艦の試験開発作業を担当した海洋工学中央設計局「ルビーン」との間で締結された。

一方、ロシア通信社ノーボスチは、クラフチェンコ氏の発言を引用し、3つの契約に署名されたと報じた。
代理人によれば、「セヴマシュ」「ボレイ-A」の建造のみであり、4隻の潜水艦を建造する契約は、直接「統合造船業営団」と締結した。

以前、国防省「統合造船業営団」は、「ボレイ」供給の為の価格についての意見が一致していなかった。
軍当局は、潜水艦の価格を1240億ルーブルから870億ルーブルに減額する事を望み、「統合造船業営団」は、それとは反対に契約額を1300億ルーブルに増額する事を主張した。

5月25日、ウラジーミル・プーチン大統領は、ノヴォ-オガリョヴォにおいて、価格を巡る紛争の解決を目的とする会合を開いた。
産業通商相デニス・マントゥロフは、最終的に「提案の間の妥協点が見出せました」と述べた。

『コメルサント』によると、この妥協は、「統合造船業営団」「ボレイ」建造で1240億ルーブルを受け取り、2015年には追加資金を要求できるというものである。



記事中にもありますが、「改ボレイ」級戦略原潜(「ボレイ」級4番艦以降)の契約を巡っては、その価格で国防省と造船業界の意見が一致せず、契約を締結できずにいました。

5月初頭、アナトーリー・セルジュコフ国防相は、「統合造船業営団」会長ローマン・トロチェンコを招いて「改ボレイ」級戦略原潜の契約に署名しようとしましたが、この時、セルジュコフは造船業サイドが求める契約総額の30パーセント減額を提示して蹴られました。

「改ボレイ」級戦略原潜(「ボレイ」級4番艦以降)は、弾道ミサイル搭載数が増加するなどの改正を加えたタイプなので、初期建造艦と同じ価格では造れないという事です。
[新世代戦略原潜ボレイ級4番艦以降はSLBM搭載数が20基に増加する]

その後、統合造船業営団は、価格を20パーセントまで減額する事には同意しましたが、今度は、国防省側が35パーセントの減額を求め、またも破談。

結局、プーチン大統領が乗り出し、ようやく契約締結に漕ぎ着けたというわけです。

ロシア連邦「2011-2020年の国家兵器調達プログラム」において、「ボレイ」級戦略原潜は8隻調達される計画です。
[ロシア国防省は、戦略原潜ボレイ級8隻と多用途原潜ヤーセン級8隻を2020年までに調達する]

北方艦隊のキロ級潜水艦カルーガは再進水した

セヴェロドヴィンスク艦船修理工場「ズヴェズドーチカ」で近代化改装が行なわれている北方艦隊所属の潜水艦「カルーガ」は、以前に報じられた予定通り5月26日にドックから出渠しました。
[北方艦隊のキロ級潜水艦カルーガは再進水する]
[北方艦隊のキロ級潜水艦カルーガは5月26日に再進水する]
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『アルムス-タス』より。
【セヴェロドヴィンスク造船所は、近代化した北方艦隊の非核動力潜水艦「カルーガ」を進水させた】
アルハンゲリスク、5月28日(アルムス-タス)

5月26日、北方艦隊ディーゼル電気推進潜水艦B-800「カルーガ」は、セヴェロドヴィンスク防衛造船所「艦船修理センター"ズヴェズドーチカ"」における近代化の後に造船台を出渠し、再進水した。
工廠の広報サービスは、イタル-タス通信に伝えた。
潜水艦は、今年末までに再就役すると見られる。
「これは、ズヴェズドーチカ造船所において20年ぶりに近代化された自国(ロシア)海軍の非核動力潜水艦です」
広報サービスは指摘した。

潜水艦は9年に渡り、同社の岸壁で修理を待っていた。
昨年、「カルーガ」を近代化する大規模な作業が開始された。

潜水艦は、ニジニ·ノヴゴロド「クラスノエ・ソルモヴォ」工場で1989年に建造されたプロジェクト877「パルトゥス」(ワルシャワンカ)・NATO分類「キロ」級に属する。。
潜水艦は最初に黒海艦隊の戦闘編制へ加入し、その後、北方艦隊へ転属した。
ディーゼル電気推進潜水艦B-800「カルーガ」は、サンクト・ペテルブルク海洋工学中央設計局「ルビーン」で設計された。
水上排水量2300トン、全長73メートル、水中速力18ノット/時速33キロ、自立行動期間45日、潜航深度300メートル、乗組員52名、標準武装は、口径533mm魚雷発射管6門である。

原子力潜水艦の修理と解体を専門とする「ズヴェズドーチカ」は、ディーゼル潜水艦近代化の豊富な経験を有する。
1997年以降、セヴェロドヴィンスクの造船所は、インド海軍の発注により4隻のディーゼル電気推進潜水艦を近代化し、5隻目の潜水艦の作業が行われている。
更に同社は、インドヴィシャーカパトナム港において潜水艦の修理および近代化を提供している。
(2012年5月28日09時29分配信)


『ロシア通信社ノーボスチ』動画ニュースより
2012年5月26日18時23分配信
【更新修理後の潜水艦カルーガにシャンパンが振りかけられた】


『KULESHOV OLEG』より。
【B-800「カルーガ」(2012年5月26日のドックからの出渠)】
造船台を出渠するB-800「カルーガ」の写真が沢山あります。


潜水艦B-800「カルーガ」は1987年3月5日に起工され、1989年5月7日に進水、1989年9月30日に当時のソ連邦海軍へ納入されました。

「カルーガ」は、プロジェクト877LPMBと呼ばれるサブタイプに属しており、それまでの6枚羽根スクリューに代わり、7枚羽根スクリューが装備されました。
続いて建造されたロシア/旧ソ連海軍向けのプロジェクト877後期建造艦(4Bとも呼ばれる)8隻の試験艦的な役割の艦です。
就役時は黒海艦隊所属でしたが、1991年6月に北方艦隊へ転属しました。

2002年、オーバーホールの為、セヴェロドヴィンスク「ズヴェズドーチカ」へ回航されましたが、資金不足の為、実際には修理に着手される事はありませんでした。
そのまま「ズヴェズドーチカ」に係留され続けた「カルーガ」は、2010年から待望の修理及び近代化作業が開始されました。

「ズヴェズドーチカ」では、この他に北方艦隊所属のB-450「ウラジカフカース」の修理及び近代化が行なわれており、2014年末に再就役する計画です。

ロシア・ソ連潜水艦総合情報サイト『ディープストーム』より。
【プロジェクト877「パルトゥス」(NATO「キロ」)】
北方艦隊所属のキロ級潜水艦6隻のうち、B-401B-800B-459の3隻が修理中です。

建造中の大型警備艦"ソ連邦海軍元帥ゴルシコフ"近影(2012年5月)

ロシア海軍新世代フリゲート(ロシア海軍の正式な分類は「大型警備艦」) プロジェクト22350の1番艦
「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・ゴルシコフ」
(ソ連邦海軍元帥ゴルシコフ)


2006年2月1日に起工され、2010年10月28日に進水しました。

現在、サンクトペテルブルク市「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」の岸壁で艤装工事が進められています。

以前の「アドミラル・ゴルシコフ」
[ロシア海軍新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」近影(2012年2月9日)]
[ロシア海軍新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」近影(2012年1月25日)]
[艤装中のフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」(2011年10月17日)]


2012年5月のフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」
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手前が「アドミラルゴルシコフ」艦首部分です。
画面右下には汎用ミサイル発射機3R-14UKSKの垂直発射機、
その前には、高射ミサイル「ポリメント-リドゥート」の垂直発射機が見えます。
丸い穴は、A-192 130mm砲の設置場所です。
「アドミラル・ゴルシコフ」の前方に係留されている「420」の艦は、ソブレメンヌイ型駆逐艦「ラストロープヌイ」です。

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艦橋上に設置される新型フェーズドアレイレーダー「ポリメント」のアンテナ面が開いていますが、レーダーを搭載している最中でしょうか。


「アドミラル・ゴルシコフ」に装備される新型高射ミサイル複合体「ポリメント-リドゥート」は、今年末までに海洋試験を終える予定です。
[新世代艦載防空複合体ポリメント-リドゥートの試験は2012年末までに完了する]

「アドミラル・ゴルシコフ」には、各種の新開発の艦載兵器が搭載されます。
[新世代の艦対空ミサイルシステム3K96「リドゥート」]
[汎用ミサイル垂直発射機3R-14UKSK]
[A-192-5P-10 130mm砲]
[新型CIWS「パラシ」]


以前の報道によると、大型警備艦「ソ連邦海軍元帥ゴルシコフ」は、2013年11月にロシア海軍へ納入される予定です。

『中央海軍ポータル(フロートコム)』より。
【「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」は、5月にプロジェクト20380コルベットの3番目のシリーズ艦「ストイーキー」 を進水させる】
2012年4月2日配信


ロシア連邦「2011-2020年の国家兵器調達プログラム」によると、「アドミラル・ゴルシコフ」型フリゲートは2020年までに8隻が調達される計画です。
[2011-2020年のロシア兵器プログラムにおけるロシア海軍の艦艇調達数]

[アドミラル・ゴルシコフ型フリゲートの建造計画]
[アドミラル・ゴルシコフ型フリゲート]

ロシア海軍総司令官は新世代コルベット"ストイーキー"進水式に出席する

5月30日に予定されているロシア海軍新型コルベット「ストイーキー」進水式にはロシア海軍総司令官ヴィクトル・チルコフ中将も出席します。

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[ステレグーシチー型コルベット"ストイーキー"は5月に進水する]
[ヴィクトル・チルコフは新たなロシア海軍総司令官に任命された]


『中央海軍ポータル(フロートコム)』より。
【海軍総司令官はコルベット「ストイーキー」進水に立ち会う】
2012年5月25日

プロジェクト20380コルベットの3番目のシリーズ艦の進水式典には、新たに任命されたロシア海軍総司令官ヴィクトル・チルコフ中将も出席する。
式典は、5月30日午後にサンクト-ペテルブルク株式会社「造船工場セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」で開催される。

「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」は、式典にサンクト-ペテルブルク市庁幹部と「統合造船業営団」代表を招待する。

コルベット「ストイーキー」プロジェクト20380の4番艦である。
同艦は2006年11月10日に「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」造船台で起工された。
「ストイーキー」の前のコルベット「ボイキー」は、現在、工場の岸壁において完成している。
同艦には乗組員が移動し、係留試験が開始された。
近い内に、同艦は航海試験へ出発する。

同シリーズの多用途艦を建造する為、国防省の「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」への発注は続けられる。
次のコルベット-「グレミャーシチー」のドックにおける起工式典は2012年2月1日に執り行われた。
同艦は改善されたプロジェクト20385であり、トップ艦のコルベット「ステレグーシチー」の運用経験に基づいて株式会社「中央海洋設計局アルマーズ」により開発された。
2012年には、同プロジェクトの次の艦の建造を開始する計画である。


「ステレグーシチー」型コルベット「ストイーキー」は2006年11月10日に起工されました。
[ステレグーシチー型「ストイーキー」起工]


ロシア海軍新世代コルベット「ステレグーシチー」シリーズ(プロジェクト20380/20385)は、現在までに7隻が起工され、うち2隻が海軍へ納入、1隻は進水済みです。

「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」建造艦
「ステレグーシチー」Стерегущий(20380、建造番号1001)
2001年12月21日起工/2006年5月16日進水/2007年11月15日就役(艦番号530)
バルト艦隊に配備

「ソーブラジテルヌイ」Сообразительный(20380、建造番号1002)
2003年5月20日起工/2010年3月31日進水/2011年10月14日就役(艦番号531)
バルト艦隊に配備

「ボイキー」Бойкий(20380、建造番号1003)
2005年5月27日起工/2011年4月15日進水/2012年11月就役予定
バルト艦隊に配備予定

「ストイーキー」Стойкий(20380、建造番号1004)
2006年11月10日起工/2012年5月30日進水予定/2012年11月就役予定
バルト艦隊に配備予定

「グレミャーシチー」Гремящий(20385、建造番号1005)
2012年2月1日起工

20380
2012年2月21日に建造契約締結

20380
2012年2月21日に建造契約締結

20380
2012年2月21日に建造契約締結

20380
2012年2月21日に建造契約締結

20385
2012年2月21日に建造契約締結/2012年起工予定

20385
2012年2月21日に建造契約締結
[サンクトペテルブルク北方造船所はコルベット6隻とフリゲート6隻の建造契約を締結した]

改良型のプロジェクト20385は、「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」で合計10隻が建造される予定です。
[プロジェクト20385「グレミャーシチー」型コルベット]
[「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」は、改「ステレグーシチー」型コルベットを10隻建造する]


極東方面でも建造されています。
[親衛コルベット「グロームキー」の建造は開始された]
[新世代コルベット「グロームキー」は起工された]
[太平洋艦隊の為の新世代コルベットの部品が製造される]

「アムール造船工場」建造艦
「ソヴェルシェンヌイ」Совершенный(20380、建造番号2101)
2006年6月30日起工/2012年進水予定/2013年就役予定
太平洋艦隊に配備予定

「グロームキー」Громкий(20380、建造番号2102)
2012年4月20日起工/2015年就役予定
太平洋艦隊に配備予定

(この他に4隻の20380を建造予定)


ロシア連邦「2011-2020年の国家兵器プログラム」において、「ステレグーシチー」型コルベットは18隻が調達される計画です。
[2011-2020年のロシア兵器プログラムにおけるロシア海軍の艦艇調達数]

これに就役済みの2隻を加えると、「ステレグーシチー」シリーズ(プロジェクト20380/20385)は合計20隻調達されます。
この内の8隻は太平洋艦隊へ配備されます。


[ロシア海軍新世代コルベット「ステレグーシチー」シリーズの建造計画]
[ステレグーシチー型コルベット]

ゲパルト級警備艦ダゲスタンはカリブルの発射試験を行なった

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『中央海軍ポータル(フロートコム)』より。
【黒海で国家試験中の「ダゲスタン」はミサイル発射を行なった】
2012年5月25日

カスピ小艦隊司令官セルゲイ・アレクミンスキー少将が指揮する黒海エリアにおけるロケット艦「ダゲスタン」の国家受領試験の第1段階は完了する。

試験において、同艦の乗組員は、ミサイル複合体「カリブル-NK」の最初の目標へのミサイル発射に成功した。

現在、乗組員は、国家試験の最終段階が実施されるカスピ海への内陸水路へ同艦を移動させる為の準備を行なっている
その後、同艦は(ロシア)海軍の編制へ加入し、カスピ小艦隊の一員としての任務遂行を開始する。

ロケット艦「ダゲスタン」ゼレノドリスク計画設計局により設計され、A.M.ゴーリキー記念ゼレノドリスク工場(タタールスタン共和国)の造船台で建造された。
同艦は、プロジェクト11661を近代的した多用途艦であり、水上、水中および空中の敵と戦い、哨戒任務を遂行し、国家の境界線および海上経済ゾーンを保護する為に設計されている。

「ダゲスタン」は、ロシア海軍の艦で最初に汎用ミサイル複合体「カリブル-NK」を装備している。
これは、最大で300kmまでの水上及び沿岸目標に対して複数のタイプの高精度ミサイルを使用できる。
同艦は、敵の電波位置特定監視による探知範囲を減少させるステルス技術を用いて建造されている。


プロジェクト11661警備艦の2番艦「ダゲスタン」は1990年頃に起工され、2011年4月4日に進水しました。
2011年末までにロシア海軍へ納入される予定だったのですが、黒海沿岸で試験中だった2011年11月、嵐により船体が損傷した為、就役が遅れました。
[「ゲパルト」級2番艦「ダゲスタン」修理費負担問題]

そして今年(2012年)夏に就役する目途が立ちました。
[ゲパルト級警備艦ダゲスタンは2012年夏に就役できる]

プロジェクト11661警備艦の2番艦「ダゲスタン」は、1番艦「タタールスタン」と兵装が異なっています。

「タタールスタン」対艦ミサイル複合体「ウラン」を装備していましたが、「ダゲスタン」「カリブル」(クラブ)発射機に換装されています。

3S14E「カリブル-NK」垂直発射機
3S14E1

3S14E2


この他、1番艦で装備されていた高射ミサイル複合体「オーサ-MA2」は廃止されています。

更に、近接防御用として新型の高射ミサイル砲複合体「パラシ」を装備しています。

大型対潜艦ヴィツェ-アドミラル・クラコーフは2度目の船団護衛を開始する

現在、アデン湾で海賊対処任務に就いているロシア北方艦隊大型対潜艦「ヴィツェ-アドミラル・クラコーフ」は、2度目の商船団護衛に取り掛かります。
[大型対潜艦ヴィツェ-アドミラル・クラコーフはアデン湾で海賊対処任務に就いた]
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『アルムス-タス』より。
【大型対潜艦「ヴィツェ-アドミラル・クラコーフ」は、アデン湾における2番目の民間船団の編成を完了する】
ムルマンスク、5月24日(アルムス-タス)

本日(5月24日)、北方艦隊大型対潜艦「ヴィツェ-アドミラル・クラコーフ」は、海賊対処当直の枠内において、アデン湾を経由した民間船団の編成を完了する。
船団には、マルタ及びリベリア船籍の商船が含まれる。
北方艦隊公式代理人ワジム・セルガ1等海佐は「イタル-タス」に伝えた。

「明日、大型対潜艦ヴィツェ-アドミラル・クラコーフの乗組員は、給油船イワン・ブブノフから物資を補充します。
その後、紅海の指定海域で新たな船団を形成し、アデン湾海域を経由する反対方向の"安全保障回廊"へ向かいます」

セルガは述べた。

大型対潜艦「ヴィツェ-アドミラル・クラコーフ」は、 4月6日に北方艦隊主要基地セヴェロモルスクを出発した。
これまでに、同艦は約9000海里を航行した。
4月、大型対潜艦「ヴィツェ-アドミラル・クラコーフ」は、スーダ港(ギリシャ)への業務寄港を終えた。
同艦の士官及び海軍歩兵グループは、国際海賊対処行動の為の海洋特殊操作訓練センターを訪問するユニークな機会を得た。
北方艦隊将兵は、外国の同僚と海賊対処行動に関する経験を交換し、実地訓練を行なった。

5月14日、ロシア戦闘艦は、アデン湾において民間船を保護する任務に就いた。
(2012年5月24日14時50分配信)


北方艦隊所属の大型対潜艦「ヴィツェ-アドミラル・クラコーフ」は、4月6日にセヴェロモルスクを出港しました。
[北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ-アドミラル・クラコフはアデン湾へ向かった]

4月16日、「ヴィツェ-アドミラル・クラコーフ」ジブラルタル海峡を通過し、その後、スペインセウタに寄港しました。
[大型対潜艦ヴィツェ-アドミラル・クラコフはジブラルタル海峡を通過した]

4月下旬にはギリシャクレタ島北西部スーダ港を訪れました。
[大型対潜艦ヴィツェ-アドミラル・クラコフはクレタ島を訪問した]

4月29日、地中海東部で黒海艦隊給油船「イワン・ブブノフ」及び海洋曳船MB-304と合流しました。
[ロシア海軍海賊対処部隊は地中海で合流した]

5月初頭、サウジアラビアジェッダを訪問しました。
[大型対潜艦ヴィツェ-アドミラル・クラコーフ、サウジアラビア訪問]


大型対潜艦「ヴィツェ-アドミラル・クラコーフ」は1982年に就役しましたが、1991年以降は活動を停止し、クロンシュタットに係留されたまま放置状態でした。
[ウダロイ級2番艦ヴィツェ・アドミラル・クラコフ]
[大型対潜艦「クラコフ海軍中将」就役28周年]

しかし、2002年以降にサンクトペテルブルク造船工場「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」で修理及び近代化改装が開始され、2010年に現役復帰しました。
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2011年8月には攻撃ヘリコプターKa-52の発着試験を行ないました。
[攻撃ヘリKa-52、大型対潜艦「海軍中将クラコフ」で発着試験(2011年8月31日)]

「ヴィツェ-アドミラル・クラコーフ」乗員は、ロシア海軍で初めて契約軍人(志願兵)のみで構成されています。
[北方艦隊の大型対潜艦「ヴィツェ-アドミラル・クラコフ」乗員は、契約軍人だけで構成される]

インド空母ヴィクラマーディティヤの最初の航海試験は嵐の為に延期されるかもしれない

現在、ロシア北西部セヴェロドヴィンスク市セヴマシュ造船所で改装工事が行なわれているインド空母「ヴィクラマーディティヤ」(旧ロシア海軍重航空巡洋艦「アドミラル・ゴルシコフ」)の最初の航海試験日(5月25日予定)が延期されるかもしれません。
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『中央海軍ポータル(フロートコム)』より。
【航空母艦「ヴィクラマーディティヤ」の最初の出航は嵐の為に延期されるかもしれない】
2012年5月23日

航空母艦「ヴィクラマーディティヤ」の最初の海洋への出航は、予定されていた5月25日金曜日から、嵐の為に延期されるかもしれない。

現在、航空母艦の出航期日は確定していない。
「出港の日時は決まっていません。今週末に嵐の警報が出されましたので。
より多くの特定情報によれば、それは明日か明後日になります」

株式会社「セヴマシュ」広報サービス部長アナスタシア・ニキーチンスカヤは説明した。

顧客と合意したスケジュールでは、同艦は5月25日に初めて株式会社「生産連合"北方機械製造商会"」の艤装岸壁を離れ、海洋航海試験へ出る筈だった事が想起される。

加えて、航空母艦が海洋へ出航する事を祝賀する行事には、ロシア連邦大統領ウラジーミル・プーチンも参加する。


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空母「ヴィクラマーディティヤ」の最初の出航の延期の可能性ついては、数日前にも報じられています。
[インド空母ヴィクラマーディティヤの最初の航海試験は延期されるかもしれない]

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そして今回、セヴェロドヴィンスクの「セヴマシュ」造船所広報部が公式に出港延期の可能性に言及しました。

現在、セヴェロドヴィンスク市周辺には暴風が吹き荒れているようです。
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新型揚陸艦イワン・グレンの2番艦が建造されるかもしれない

2012年5月18日、ロシア海軍プロジェクト11711大型揚陸艦「イワン・グレン」が進水しました。
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[新型揚陸艦イワン・グレンは進水する]

その「イワン・グレン」型の2番艦が建造されるかもしれません。


『イズヴェスチヤ』より。
【海軍にはもう1隻の「イワン・グレン」が就役するかもしれない】
2012年5月23日11時39分配信

(ロシア)海軍総司令部は、2隻目の大型揚陸艦プロジェクト11711を建造する計画である。

(ロシア)海軍は、先週にカリーニングラードで進水した大型揚陸艦「イワン・グレン」の双子の弟を発注し、建造する計画である。
海軍総司令部の高位の情報提供者が『イズヴェスチヤ』へ伝えた所によると、現在、そのようなセットが艦船造船所へ発注される事が決定されている。

「プロジェクト11711の運命は、2隻目の大型揚陸艦建造後に決定されます。
つまり、私達は、同様の艦の発注を計画しており、その後、このタイプの艦をより多く建造するか否かを決断するでしょう」

海軍の代理人は述べた。

彼は、「イワン・グレン」は沿岸への上陸を意図している事を説明した。
これ(上陸)を行う為、大型揚陸艦は、浅瀬へ艦首を「座礁させ」、艦首の大型「ゲート」を開く。
この方法は、無人の沿岸へ上陸する分には良かろうが、沿岸における敵の火力の前では意味を持たない。


他のタイプの揚陸艦は、舟艇やヘリコプターで部隊を上陸させる。
例えば、フランス「ミストラル」のように。
ロシア海軍「ミストラル」を購入したのは、この方法で着上陸を行なう為であることは明らかである。
それは「超水平線」と呼ばれる揚陸方法であり、沿岸からの見通し外で部隊を上陸させる事が出来る。
これが大型揚陸艦ならば、沿岸に「停滞」していなければならないのである。

その一方、大型揚陸艦は大きな積載量を有する為、追加の上陸用舟艇を必要としない。
現在、ロシア海軍には約20隻の大型揚陸艦が在る。
この内の2隻は、2008年8月、グルジアポチ港への進攻へ参加した。

「統合造船業営団」『イズヴェスチヤ』に、海軍の2隻目の大型揚陸艦の建造を決定する文書は受け取っていないと伝えた。

「カリーニングラード造船工場ヤンターリは、イワン・グレンのような艦の建造を開始する準備を整えております。
ですが、海軍は2番艦の概要を決定するのに、当初のプロジェクトを3度に渡り変更しているのです」

情報提供者は『イズヴェスチヤ』に伝えた。

彼によると、1998年に設計された「イワン・グレン」は、当初、対空防衛システムなどの強力な兵装を有する事になっていた。
2004年、同艦は、このコンセプトで建造を開始した。

しかし、2006年、海軍総司令部による変更後、 「イワン・グレン」の殆どの兵装は撤去される事になった。
結果として、大型揚陸艦は「揚陸能力も有する」非武装輸送船になってしまった。
このようになってしまった同艦は、カリーニングラードで2012年5月18日に進水した。

「私共は、防空システムを設置する筈だった区画を壊し、艦の船体を切断しなければなりませんでした。
現在、海軍には、このプロジェクトを残すつもりなど、殆ど無いでしょうね」

「統合造船業営団」の代理人は説明した。

彼によると、海軍が「ヤンターリ」へ技術目標をすぐに提供しなければ、同プロジェクト2番艦は2013年度の国家防衛発注に加入する事は出来ない。
この契約は2012年10月までに署名されなければならない。
その場合、艦は2014年に起工されるだろう。

さらに代理人が『イズヴェスチヤ』へ伝えた所によれば、1998年設計された「イワン・グレン」の兵器システム及び管理システムの多くは生産されておらず、設計者は、同プロジェクトの為に新たなシステムを装備させる必要がある。

「多くの装置は、もはや利用できなくなっています。それはディーゼルエンジン、ポンプ、タービン、砲システムなどす。電子機器などは、著しく時代遅れです。
現在、多くのコンポーネントは、新たな海軍を開発する為の技術目標が、どのようなケースとなるのかにより、完全に異なる寸法、仕様、価格を有しています」

情報提供者は述べた。

地政学問題高等学院副校長コンスタンチン・シフコフは、海軍の水上能力が低下した現状では、「イワン・グレン」2番艦は必要とされていない事を解説した。

「それには、同艦を、対空防衛システムを有し、強力な打撃コンポーネントから着上陸を防衛する能力を有するように完全に建造する必要があります。
イワン・グレンは、民間輸送船へ転換する事は出来るんじゃないですかね」

専門家は述べた。

シフコフによると、同プロジェクト艦は、海軍にとっては「ミストラル」よりも遥かに便利である。
しかし海軍は、プロジェクト11711のような艦を必要とする為の一貫した戦略及び理解を有していない故、注目されていない。

大型揚陸艦「イワン・グレン」の排水量は5000トン、速力は18ノットである。
艦の全長は120メートル、幅16.5メートル、吃水3.6メートル、乗組員は100名である。
兵装は、76.2mm砲と2基の6砲身30ミリ高射装置、2基の反応火力一斉射撃システム「グラード」発射装置と、輸送戦闘ヘリコプターKa-29である。



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大型揚陸艦「イワン・グレン」は、2004年12月24日に「ヤンターリ」造船工場で起工されました。
当初は、「イワン・グレン」+シリーズ艦(同型艦)4隻の計5隻が建造される計画だったのですが、未だに「シリーズ艦」は1隻も起工されていません。
2010年10月に最初のシリーズ艦(つまり2番艦)が起工されると報じられましたが、キャンセルされました。
加えて「イワン・グレン」は、建造中に何度も設計変更され、この事が工事の更なる遅延を招きました。

更に今回の記事によると、設計変更の為に防空システム設置区画を壊し、船体を切断しているとの事です。
当初、「イワン・グレン」には、対空ミサイルの発射機(おそらくは垂直発射機)が搭載される予定だった事が伺えます。
ミサイルの種類にまでは触れられていませんが、おそらくは「キンジャール」(SA-N-9)か、或いは1990年代に開発がスタートした新型艦対空ミサイル「リドゥート」でしょう。


現在のロシア海軍では、あまり注目されていない「イワン・グレン」ですが、5月初頭に就任したロシア海軍総司令官ヴィクトル・チルコフ中将は、同艦を高く評価しているようです。
[新型揚陸艦イワン・グレンは大洋海域で使用できる]

以前、ロシア連邦の「2011-2020年の国家兵器プログラム」において、プロジェクト11711大型揚陸艦は6隻調達されると報じられました。
[2011-2020年のロシア兵器プログラムにおけるロシア海軍の艦艇調達数]

プロジェクト11711大型揚陸艦を2隻建造し、実績を見た後に、3番艦以降を建造するか否かが決定されるという事でしょう。

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なお、記事中で2隻の大型揚陸艦が「2008年8月、グルジアのポチ港への進攻へ参加した」と書かれていますが、これは南オセチア紛争中の8月12日に実施されたグルジア海軍主要基地ポチへの進入作戦を指しています。
[グルジア海軍艦艇は、ロシア海軍スペツナズにより破壊された]

黒海艦隊所属の海軍歩兵特殊部隊員を乗せた2隻の大型揚陸艦ポチ港へ乗り込み、停泊していたグルジア海軍艦艇を爆破しました。

インド空母ヴィクラマーディティヤの最初の航海試験は延期されるかもしれない

現在、ロシア北西部セヴェロドヴィンスク市セヴマシュ造船所で改装工事が行なわれているインド空母「ヴィクラマーディティヤ」(旧ロシア海軍重航空巡洋艦「アドミラル・ゴルシコフ」)の最初の航海試験日(5月25日予定)が延期されるかもしれません。

空母ヴィクラマーディティヤ(2012年4月6日)
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『中央海軍ポータル(フロートコム)』より。
【「ヴィクラマーディティヤ」の最初の海洋への出発は延期されるかもしれない】
2012年5月21日

総合スケジュール表で5月25日に予定されていた航空母艦「ヴィクラマーディティヤ」の最初の海洋への出発は実施されないかもしれない。
防衛産業企業体の情報提供者は、『中央海軍ポータル』特派員に伝えた。

近代化されたインド海軍プロジェクト11430航空母艦「ヴィクラマーディティヤ」の工場での修理段階は完了した。

顧客と合意したスケジュールでは、同艦は5月25日に初めて株式会社「生産連合"北方機械製造商会"」の艤装岸壁を離れ、海洋航海試験へ出る。
現在、同艦は24時間体制で、指定時期に海洋へ出発する為の準備作業が行なわれている。

『中央海軍ポータル』の知るところによれば、ロシア連邦海軍総司令部が交代した事に関連し、国家委員会のメンバーを変更する必要が生じた事と、その他の理由により、航空母艦の最初の海洋への出発の日付は延期されるかもしれない。
防衛産業企業体の情報提供者は述べた。
「延期される期間は、おおよそ1週間でしょう」

このように、合意され、繰り返し言及されてきた最初の海洋への出発の期日である5月25日は延長されるかもしれず、その期間は不明確である。


空母ヴィクラマーディティヤ(2012年4月7日)
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空母ヴィクラマーディティヤ(2012年4月8日)
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空母ヴィクラマーディティヤ(2012年4月14日)
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これまでにロシア側は、空母「ヴィクラマーディティヤ」の今年5月末の海洋試験開始を繰り返し表明していました。

[インド空母「ヴィクラマーディティヤ」の海洋試験は2012年5月末に予定されている]
[インド空母「ヴィクラマーディティヤ」の最初の海上公試は2012年5月25日に予定されている]

記事中で述べられている「ロシア連邦海軍総司令部の交代」とは、5月6日に海軍総司令官が交代した事を指しています。
[ヴィクトル・チルコフは新たなロシア海軍総司令官に任命された]

この事に関連し、本艦の試験への参加が予定されていたロシア海軍側のスタッフの一部も異動したようです。

なお、「ヴィクラマーディティヤ」に配備される艦上戦闘機MiG-29K/KUB(計16機)のインド海軍への引き渡しは、2011年12月末までに完了しています。
[空母「ヴィクラマーディティヤ」の為の艦上戦闘機MiG-29K/KUBの納入は2011年末までに完了する]

ロシア海軍は艦載ヘリコプターKa-27Mを発注する

ロシア海軍は、現用の主力艦載ヘリコプターKa-27の近代化タイプKa-27Mを発注します。
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『中央海軍ポータル(フロートコム)』より。
【海軍は最初の艦載ヘリコプターKa-27Mを発注する】
2012年5月21日

(ロシア)海軍は、ホールディング「ロシアヘリコプター」へ近代化された艦載対潜ヘリコプターKa-27Mの第1バッチを発注する。
モスクワ国際ヘリコプター産業展「ヘリロシア-2012」会場で、ホールディング総取締役ドミトリー・ペトロフは述べた。

「ロシア連邦海軍は、最初の近代化された艦載対潜ヘリコプターKa-27Mを発注しました」
ペトロフ『インタファクス』に対し、こう述べた。

彼は、ヘリコプターの納入機数と時期については明言しなかった。
「近代化されたヘリコプターKa-27の国家受領試験は続いています」
ペトロフは述べた。

ロシア治安機関の為の新たなヘリコプターMi-38へ国産エンジンTVD TV7-117Vが提供されるのかという質問に応え、ペトロフ「ロシア連邦防衛省及び治安機関の為の国家受領試験で有望な見通しが有れば提供されます」と述べた。

Ka-27は、海上風力5で昼間及び夜間、好天及び悪天候の条件下において、深度500m、時速75kmまでの潜水艦を探知、追尾し、撃破する為に設計されている。
ローター直径-15.9メートル、胴体長-12.25メートル、幅-3.8メートル、高さ-5.4メートル、最大兵装搭載量-2トン、乗員-3~4名、最大速度-270km/h、飛翔範囲-800km。

Ka-27は、ロシアフランスと署名した契約に基づいて購入されるヘリコプター空母「ミストラル」型への配備が計画されている


艦載ヘリコプターKa-27は、ソ連邦時代から運用されています。

1990年代には、Ka-27の後継として新型ヘリコプターKa-40が計画されましたが、資金不足により開発は中止されました。
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カモフの新型ヘリコプターKa-60「カサートカ」の艦載型Ka-60Kの構想も有りますが、今のところは絵に描いた餅です。
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結局、ロシア海軍ka-27の近代化型を採用する事になりました。

ロシア海軍フランスから購入するヘリコプター空母「ミストラル」型にもKa-27(Ka-27M)は搭載されるようです。
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[ロシア海軍向け「ミストラル」型には巡航ミサイル、対空・対潜ミサイルなどが装備される]
[ロシア海軍向け「ミストラル」型はロシア製兵器を装備する]

警備艦スメトリーヴイはシリア沿岸に留まる

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『中央海軍ポータル(フロートコム)』より。
【ロシア艦「スメトリーヴイ」はシリア沿岸に留まる】
2012年5月21日

ロシア連邦国防省は、黒海艦隊警備艦「スメトリーヴイ」シリア沿岸に留まる事を決定した。
5月18日金曜日、同艦の艦長は、戦闘勤務遂行を継続する為の然るべき指示を受けた。

『インタファクス』は、同地域における作戦状況の為、このような決定が下されたという黒海艦隊司令部の代理人の発言を引用した。

ロシア情報機関によれば、最近、地中海東部においては、アメリカ合衆国フランスブリテンドイツおよびその他の国の海軍艦艇の展開が著しく増加している。

現在、「スメトリーヴイ」の他、偵察艦「キルディン」中型海洋給油船「イマン」浮揚工場PM-138シリア沿岸で勤務している。


ロシア黒海艦隊所属の警備艦「スメトリーヴイ」は、4月2日にセヴァストーポリを出港し、地中海東部へ向かいました。
[最後のカシン級スメトリーヴイ、地中海へ]
[ロシア黒海艦隊警備艦スメトリーヴイはシリアへ行く]
[警備艦スメトリーヴイは地中海東部に滞在する]
[ロシア海軍艦艇はシリア沖に常時滞在する]

当初は、5月中に他の艦と交代すると言われていましたが、今回の記事によると、引き続きシリア沿岸に留まる事が決定されたようです。

新型揚陸艦イワン・グレンは大洋海域で使用できる

2012年5月18日、ロシア海軍プロジェクト11711大型揚陸艦「イワン・グレン」が進水しました。
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[新型揚陸艦イワン・グレンは進水する]

その「イワン・グレン」に関するロシア連邦海軍総司令官ヴィクトル・チルコフ中将の談話。


『ロシア通信社ノーボスチ』より。
【海軍の新たな艦は大洋ゾーンで使用できると総司令官は述べた】
モスクワ、5月18日-ロシア通信社ノーボスチ

進水したロシア海軍大型揚陸艦「イワン・グレン」は、大洋ゾーンで使用できる。
金曜日、ロシア海軍総司令官ヴィクトル・チルコフ中将は述べた。

金曜日、沿バルト造船工場「ヤンターリ」は、ロシア海軍の発注により建造を開始した大型揚陸艦「イワン・グレン」を進水させた。
同艦は、軍用車両及び機器を輸送し、上陸させる為に設計されている。

「資金調達が認められ、この艦の建造は完了できます。
この艦には、新たな技術的解決策が導入されており、単なる揚陸艦として見る事は出来ません。
この艦は、幅広い機能を有しております。
同艦は、海洋ゾーンで効率的に行動できます」

チルコフは、バルト艦隊設立309周年記念に関して述べた。
ロシア通信社ノーボスチは、ロシア連邦国防省広報サービス・情報管理部代表の発表を引用した。

海軍の水上部隊の存在は強化されると総司令官は述べた。

以前、ウラジーミル・プーチン大統領は、その論文記事において、ロシアは、まず第一に、北方海域及び極東海域、更には、北極海で国益を確保する「大洋」海軍力を発展させる必要が有ると説明した。

新たな同プロジェクト艦が、類似する艦と違う点の一つは、大洋ゾーンで行動出来る事にある。
同プロジェクトの設計主任である株式会社「ネヴァ川計画設計局」ウラジーミル・マスリンは、大型揚陸艦「イワン・グレン」は、特に、設備の無い海岸に接岸できる点において、フランスヘリコプター空母「ミストラル」よりも利点が有ると述べた。

プロジェクト11711のトップである大型揚陸艦「イワン・グレン」は、株式会社「ネヴァ川計画設計局」により開発された。
プロジェクト11711は、1171-1960~70年代に沿バルト造船工場「ヤンターリ」で14隻が建造された「タピール」型-の最新開発プロジェクトである。

同艦の建造は2004年12月に開始されたが、不安定な資金供給と工場の人員不足の為に遅延した。
建造工事の活動段階は、発注元のスケジュール調整に関連して、2008年から始まった。

現在、同艦の船体及び上部構造物は形成され、一部の機器は積載され、推進軸及びスクリュー、システム及び各種機器の設置作業は続けられる。
同艦の顧客への納入は、2013年に予定されている。
(2012年5月18日19時06分配信)


テレビ局『ズヴェズダー』動画ニュースより
2012年5月18日22時10分配信
【カリーニングラードで大型揚陸艦イワン・グレンが進水した】


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大型揚陸艦「イワン・グレン」に関する最近の報道。

[新型揚陸艦「イワン・グレン」近況]
[新型揚陸艦イワン・グレンは5月末に進水する]
[新型揚陸艦イワン・グレンの建造に50億ルーブルが費やされた]
これらの記事を読む限り、プロジェクト11711大型揚陸艦の前途は明るいものとは言えません。


大型揚陸艦「イワン・グレン」は、2004年12月24日に「ヤンターリ」造船工場で起工されました。
当初は、「イワン・グレン」+シリーズ艦(同型艦)4隻の計5隻が建造される計画だったのですが、未だに「シリーズ艦」は1隻も起工されていません。
2010年10月に最初のシリーズ艦(つまり2番艦)が起工されると報じられましたが、キャンセルされました。
加えて「イワン・グレン」は、建造中に何度も設計変更され、この事が工事の更なる遅延を招きました。
(ロシア通信社ノーボスチの報道では触れられていませんが)

「イワン・グレン」を建造している「ヤンターリ」造船所の現在の最優先事項は、ロシア海軍向けのプロジェクト11356Mフリゲート6隻の建造と、インド海軍向けの「タルワー」級フリゲート第2バッチ3隻の建造です。
[プロジェクト11356M(改タルワー級)フリゲート]
[改タルワー級フリゲート「アドミラル・グリゴロヴィッチ」は2014年に就役する]
[改タルワー級フリゲート「アドミラル・マカロフ」起工]

加えて「ヤンターリ」造船所は、「イワン・グレン」進水当日、更に3隻のインド海軍向け「タルワー」級フリゲートを新たに起工すると発表しました。
[ヤンターリ造船所は2012年にインド海軍用の新たなタルワー級フリゲート3隻を起工する]


これで「ヤンターリ」造船所は、合計12隻のプロジェクト11356/11356Mフリゲートを建造する事になり、プロジェクト11711大型揚陸艦の「シリーズ艦」を建造する余裕は、当分無いでしょう。

進水当日、造船台から出た「イワン・グレン」は、そのまま浮きドックに載せられました。
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「イワン・グレン」が載せらているのは、プロジェクト10090中型浮きドック「PD-8」です。

[プロジェクト10090中型浮きドック]
基準排水量:4600t
満載排水量:9100t
全長:118.4m
幅:29.22m
吃水:3.5m
積載重量:4500t


[プロジェクト11711大型揚陸艦「イワン・グレン」]
満載排水量:5000~6000トン
全長:120m
幅:16.5m
吃水:3.6m
主機:10D49ディーゼルエンジン1基、4000馬力
速力:18ノット
航続距離:16ノットで3500海里
自立行動期間:30日
乗員:100名
積載能力:重量60トンまでの戦車13輌あるいは装甲車両60輌
兵員300名あるいは20フィート標準コンテナ20個
兵装:携帯高射ミサイル複合体「イグラ-V」
AK-630M2「ドゥエト」2連30mmガトリング砲2基
AK-630M 30㎜ガトリング砲2基
搭載機:Ka-29ヘリコプター1機

ヤンターリ造船所は2012年にインド海軍用の新たなタルワー級フリゲート3隻を起工する

カリーニングラード「ヤンターリ」造船所は、2012年にインド海軍の為の新たな「タルワー」級フリゲート3隻を起工します。
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『ロシア通信社ノーボスチ』より。
【「ヤンターリ」は2012年にインド海軍の為の次の3隻のフリゲートを建造する】
カリーニングラード、5月18日-ロシア通信社ノーボスチ

カリーニングラード沿バルト造船工場「ヤンターリ」は、2012年にインド海軍の為の新たなフリゲートの建造を開始する。
同社総取締役代行アレクサンドル・コノヴァーロフは発表した。

「私共は、今年にインド海軍の為の次の3隻のフリゲートを起工する準備をしております。
これは、最初の3隻に対応するものです」

金曜日、コノヴァーロフは述べた。

カリーニングラード沿バルト造船工場「ヤンターリ」は、インド海軍のフリゲートの建造を2006年から始めた。
4月下旬、顧客へ最初のフリゲート「テグ」(セイバー)が納入された。

コノヴァーロフによると、来週、第1シリーズの2隻目のフリゲートが航海試験の為に海洋へと去り、顧客へは今年中に引き渡される。
来年には3隻目のフリゲートの納入が計画されている。

プロジェクト1135.6フリゲートは、潜水艦を探知、撃破し、対水上艦、対潜水艦防衛、航空攻撃からの保護の為に設計されている。
艦の排水量は4000トン、乗組員は220名、航続距離は5000海里である。
兵装は、ロシア・インド共同開発の対艦ミサイル「ブラーモス」である。

株式会社「沿バルト造船工場ヤンターリ」は、1996年に登録された。
同社は、軍および民間用の小規模から中規模のトン数の船舶の建造、および艦船修理作業の実施を専門とする。
(2012年5月18日16時15分配信)


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現在までに「タルワー」型フリゲートは、インド海軍向けに6隻、ロシア海軍向けに3隻が起工され、インド海軍へは既に4隻が引き渡されています。
ロシア海軍向けには、更に3隻が起工されます。

今回の記事は、これに加え、インド海軍向けの「タルワー」型フリゲートを新たに3隻起工するという事です。


[インド海軍向け]
「バルチースキー・ザヴォード」で建造
タルワー(F40):1999年3月10日起工/2000年5月12日進水/2003年6月18日就役
トリシュル(F43):1999年9月24日起工/2000年11月24日進水/2003年6月25日就役
ターバル(F44):2000年5月24日起工/2001年5月25日進水/2004年4月19日就役

「ヤンターリ」造船所で建造
テグ(F45):2007年7月28日起工/2009年11月27日進水/2012年4月27日就役
タルカシュ(F46):2007年11月27日起工/2010年6月23日進水/2012年就役予定
トリカンド(F50):2008年6月12日起工/2011年5月25日進水/2013年就役予定
7番艦:2012年起工予定
8番艦:2012年起工予定
9番艦:2012年起工予定


[ロシア海軍向け]
・全て「ヤンターリ」造船所で建造
アドミラル・グリゴロヴィチ:2010年12月28日起工/2012年進水予定/2014年就役予定
アドミラル・エッセン:2011年7月8日起工/2014年就役予定
アドミラル・マカロフ:2012年2月29日起工/2015年就役予定
アドミラル・コルニロフ:2012年起工予定/2015年就役予定
アドミラル・イストミン:2013年起工予定/2016年就役予定
アドミラル・ブータコフ:2013年起工予定/2016年就役予定


プロジェクト11356/1356M(「タルワー」型シリーズ)は、合計で少なくとも15隻が建造される事になります。

この他、未確認情報ですが、ロシア海軍向けのプロジェクト11356M警備艦2隻が極東のアムール造船所で建造される可能性が有ります。

新型揚陸艦イワン・グレンは進水する

5月18日、ロシア海軍新型揚陸艦「イワン・グレン」が進水します。
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この記事は「今日、これから進水しますよ」というニュースです。
この記事が配信された時点では、まだ「イワン・グレン」は進水していません。


『ロシア通信社ノーボスチ』より。
【新たな揚陸艦はカリーニングラードで進水する】
カリーニングラード、5月18日-ロシア通信社ノーボスチ

著名なソ連邦の科学者である海軍中将に因んで名付けられた大型揚陸艦「イワン・グレン」は、カリーニングラード沿バルト造船工場「ヤンターリ」で、金曜日に進水する。
同工場の報道官セルゲイ・ミハイロフロシア通信社ノーボスチに伝えた。

彼によると、式典には名誉あるゲストとして、グレン氏の甥と2人の曾孫が出席する。
これは、同工場がロシアから要求されたため、特別に参加するものである。
更に、同艦の進水には、ロシア連邦国防省の代表、同プロジェクト開発者、そして「統合造船業営団」代表が出席する。

大型揚陸艦「イワン・グレン」は、ロシア海軍の為に建造されている。
プロジェクト11711のトップである大型揚陸艦「イワン・グレン」は、株式会社「ネヴァ川計画設計局」により開発された。

プロジェクト11711は、1171-1960~70年代に沿バルト造船工場「ヤンターリ」で14隻が建造された「タピール」型-の最新開発プロジェクトである。
大型揚陸艦は、軍用車両及び機器を輸送し、上陸させる為に設計されている。

「大型揚陸艦イワン·グレンの建造は2004年12月に開始されたのですが、資金供給が不安定なのと、我が社の人員不足の為に遅延しました。
工事の活動段階は、発注元のスケジュール調整に関連して、2008年から始まりました」

ミハイロフは述べた。

現在、同艦の船体及び上部構造物は形成され、一部の機器は積載され、推進軸及びスクリュー、システム及び各種機器の設置作業は続けられる。
同艦の顧客への納入は、2013年に予定されている。

イワン・イワノヴィチ・グレンは、海軍砲の分野におけるソ連邦の科学者であり、海軍中将でもある。
1930年に沿岸防衛司令官を務め、1931年には黒海艦隊エリアのクリミア要塞司令官を務めた。
1935~1940年には、科学研究機関のチーフを務めた。

大祖国戦争時には、レニングラード海軍防衛砲砲台指揮官、海軍砲兵総監海軍総司令部戦闘訓練管理責任者を務めた。
1946年以降、海軍アカデミーの高等コースのチーフであった。
彼は、海軍砲の作成作業を行なった。
彼は、レーニン勲章を2度受賞し、赤旗賞を4度受賞し、1等ナヒーモフ勲章とメダルを授与された。

沿バルト造船工場「ヤンターリ」は、ケーニヒスベルグ造船所「シーヒャウ」をベースとして1945年7月に設立された。
同社は、軍および民間用の小規模から中規模のトン数の船舶の建造、および艦船修理作業の実施を専門とする。

工場は、1945年以来、154隻の軍艦と500隻以上の民間船を建造した。
現在、株式会社「沿バルト造船工場ヤンターリ」の株式は、国営法人の株式会社「西部造船センター」が保有している。
(2012年5月18日01時57分配信)


『アルムス-タス』より。
2012年5月18日08時12分配信
【カリーニングラード造船工場「ヤンターリ」は、ロシア海軍の大型揚陸艦を進水させる】

内容は同じです。
(情報源が同じセルゲイ・ミハイロフ氏なので当然ですが)



大型揚陸艦「イワン・グレン」に関する最近の報道。

[新型揚陸艦「イワン・グレン」近況]
[新型揚陸艦イワン・グレンは5月末に進水する]
[新型揚陸艦イワン・グレンの建造に50億ルーブルが費やされた]

プロジェクト11711大型揚陸艦「イワン・グレン」は、2004年12月24日にカリーニングラード「ヤンターリ」造船所で起工されました。
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当初は、「イワン・グレン」+シリーズ艦(同型艦)4隻の計5隻が建造される計画だったのですが、未だに「シリーズ艦」は1隻も起工されていません。
2010年10月に最初のシリーズ艦(つまり2番艦)が起工されると報じられましたが、キャンセルされました。
加えて「イワン・グレン」は、建造中に何度も設計変更され、この事が工事の更なる遅延を招きました。
(今回のロシア通信社ノーボスチの報道では触れられていませんが)


「イワン・グレン」を建造している「ヤンターリ」造船所の現在の最優先事項は、ロシア海軍向けのプロジェクト11356Mフリゲート6隻の建造と、インド海軍向けの「タルワー」級フリゲート第2バッチ3隻の建造です。
[プロジェクト11356M(改タルワー級)フリゲート]
[改タルワー級フリゲート「アドミラル・グリゴロヴィッチ」は2014年に就役する]
[改タルワー級フリゲート「アドミラル・マカロフ」起工]

言い換えれば、「イワン・グレン」の建造工事は、あまり優先されていません。
しかし、「イワン・グレン」を進水させて造船台を空けなければ、ロシア海軍向けプロジェクト11356Mの後続艦(4番艦)を起工できません。


[プロジェクト11711大型揚陸艦「イワン・グレン」]
満載排水量:5000~6000トン
全長:120m
幅:16.5m
吃水:3.6m
主機:10D49ディーゼルエンジン1基、4000馬力
速力:18ノット
航続距離:16ノットで3500海里
自立行動期間:30日
乗員:100名
積載能力:重量60トンまでの戦車13輌あるいは装甲車両60輌
兵員300名あるいは20フィート標準コンテナ20個
兵装:携帯高射ミサイル複合体「イグラ-V」
AK-630M2「ドゥエト」2連30mmガトリング砲2基
AK-630M 30㎜ガトリング砲2基
搭載機:Ka-29ヘリコプター1機

兵装は何度か変更されており、最新情報によると、76㎜単装砲1基に代わりAK-630M2「ドゥエト」30mmガトリング砲2基が装備され、当初は装備される予定だった122㎜40連装ロケット砲A-215「グラード-M」は廃止されました。

ロシア太平洋艦隊は環太平洋演習リムパック-2012に参加する

『ロシア連邦国防省公式サイト』より。
ロシア連邦軍東方軍管区(太平洋艦隊)発表。
2012年5月17時11時18分配信
【太平洋艦隊艦艇は、初めて演習「リムパック-2012」に参加する】

太平洋艦隊艦艇は、初めて大規模国際演習「リムパック-2012」に参加する。

6月、大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」、給油船「ボリス・ブートマ」、海洋救助船「フォーチィ・クリロフ」で構成される艦艇支隊は、沿海地方南部からハワイ諸島へ向かう。

企画準備では、この演習中に外国海軍との連携、広範囲の国際海軍協力の課題を仕上げる。

演習「リムパック」は1971年から2年ごとに実施されている。
最初の同演習には、アメリカ合衆国、カナダ、オーストラリアが参加した。

現在、同演習には23ヶ国が参加している。今回は、22ヶ国の45隻の艦艇及び支援船が参加する。

前回の演習では、ロシア大平洋艦隊はオブザーバーとしてのみ参加した。
今年、「リムパック-2012」プログラムに太平洋艦隊艦艇を参加させる事が決定された。

大平洋における演習の活動段階は、7月11日から8月2日までとなる。


ロシア太平洋艦隊には4隻の大型対潜艦が在籍していますが、この内の3隻は4月下旬に黄海で行なわれたロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2012」("Морское взаимодействие -2012")に参加しました。
[ロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2012」]


今回、「リムパック-2012」に参加すると発表された大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」だけが、「海洋協同-2012」に参加せず、ウラジオストクに残されました。
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それは、「リムパック-2012」に参加する為だったようです。

今回、「リムパック-2012」に参加する3隻(大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」、給油船「ボリス・ブートマ」、海洋救助船「フォーチィ・クリロフ」)は、2011年10月から2012年1月までアデン湾海賊対処任務に就き、2月12日にウラジオストクへ帰港しています。
[ロシア太平洋艦隊第6次海賊対処部隊はウラジオストクへ戻ってきた]

大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」
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大型海上給油船「ボリス・ブートマ」
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海洋救助曳船「フォーチィ・クリロフ」
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「アドミラル・パンテレーエフ」は2009年4月から6月にもアデン湾での海賊対処任務に参加しています。
[ロシア海軍第3次ソマリア遠征]

2009年4月28日には、ソマリア海賊29名を拘留しました。
[ロシア海軍第3次ソマリア派遣隊、海賊を拘留]
[ロシア海軍第3次ソマリア派遣隊、海賊を拘留(イタルタス通信)]


なお、今年1月6日、ロシア海軍「リムパック」参加が初めて発表された際には、駆逐艦「ブイストルイ」と救助曳航船と給油船が参加すると言われていました。
[ロシア海軍は環太平洋合同演習「リムパック」に参加する]

参加艦が変更された理由は、おそらくロジスティック、具体的には燃料の問題でしょう。

現在のロシア海軍艦艇の大半は、艦船用燃料として軽油を使用していますが、「ブイストルイ」を含む「ソブレメンヌイ」型駆逐艦重航空巡洋艦「ソ連邦海軍元帥クズネツォフ」だけが重油(蒸気タービン機関)を使用しています。
大平洋艦隊には4隻の「ソブレメンヌイ」型が在籍していますが、実質的に行動可能な艦は「ブイストルイ」だけです。
つまり、太平洋艦隊の補給部門は、「ブイストルイ」の為だけに、別種類の燃料を用意しなければならないのです。

その「ブイストルイ」「リムパック」へ参加させる為には、ハワイ周辺まで往復できるだけの大量の重油を用意する必要があります。
それだけの重油のストックを用意できなかったという事でしょう。

ちなみに、「ブイストルイ」は行動可能状態に在り、現在(5月初頭以降)は沿海地方フォーキノ(ストレロク基地)に居ます。

「ブイストルイ」「海洋協同-2012」には参加しませんでしたが、その前に実施された太平洋艦隊の戦闘訓練には参加しています。
[ロシア太平洋艦隊は中国海軍との合同演習を準備する]

4月上旬の駆逐艦「ブイストルイ」
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大型対潜艦ヴィツェ-アドミラル・クラコーフはアデン湾で海賊対処任務に就いた

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『中央海軍ポータル(フロートコム)』より。
【大型対潜艦ヴィツェ-アドミラル・クラコーフはアデン湾で最初の船団の先導を始めた】
2012年5月15日

5月15日、北方艦隊大型対潜艦「ヴィツェ-アドミラル・クラコーフ」は、アデン湾における民間船保護任務の遂行を開始し、最初の船団の先導を始めた。

船団は、紅海南部の指定箇所で形成された。
それは、マーシャル諸島パナマトルコ船籍の4隻の商船が含まれている。

大型対潜艦「ヴィツェ-アドミラル・クラコーフ」乗組員は、紅海を通過し、アデン湾アラビア海西方海域の指定箇所まで外国船に随伴する。
移動は金曜日に完了する予定である。
その後、ロシア戦闘艦は、反対方向へ向かう次の船団の護送を開始する計画である。

北方艦隊大型対潜艦「ヴィツェ-アドミラル・クラコーフ」は、 4月6日に北方艦隊主要基地セヴェロモルスクを出発した。
これまでに、同艦は約6000海里を航行した。
4月、大型対潜艦「ヴィツェ-アドミラル・クラコーフ」は、スーダ港(ギリシャ)への業務寄港を終えた。
同艦の士官及び海軍歩兵グループは、国際海賊対処行動の為の海洋特殊操作訓練センターを訪問するユニークな機会を得た。
北方艦隊将兵は、外国の同僚と海賊対処行動に関する経験を交換し、実地訓練を行なった。

4月29日、地中海エリアでロシア海軍艦艇支隊が形成され、大型対潜艦「ヴィツェ-アドミラル・クラコーフ」は、スエズ運河を通過して紅海へ出た。
西方軍管区北方艦隊広報サービスは発表した。


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北方艦隊所属の大型対潜艦「ヴィツェ-アドミラル・クラコーフ」は、4月6日にセヴェロモルスクを出港しました。
[北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ-アドミラル・クラコフはアデン湾へ向かった]

4月16日、「ヴィツェ-アドミラル・クラコーフ」ジブラルタル海峡を通過し、その後、スペインセウタに寄港しました。
[大型対潜艦ヴィツェ-アドミラル・クラコフはジブラルタル海峡を通過した]

4月下旬にはギリシャクレタ島北西部スーダ港を訪れました。
[大型対潜艦ヴィツェ-アドミラル・クラコフはクレタ島を訪問した]

4月29日、地中海東部で黒海艦隊給油船「イワン・ブブノフ」及び海洋曳船MB-304と合流しました。
[ロシア海軍海賊対処部隊は地中海で合流した]

5月初頭、サウジアラビアジェッダを訪問しました。
[大型対潜艦ヴィツェ-アドミラル・クラコーフ、サウジアラビア訪問]

新型揚陸艦イワン・グレンの建造に50億ルーブルが費やされる

『中央海軍ポータル(フロートコム)』より。
【工場「ヤンターリ」はロシア海軍の為の揚陸艦「イワン・グレン」の建造に50億ルーブルを費やす】
2012年5月14日

ロシア海軍の為に株式会社「沿バルト造船工場ヤンターリ」で建造されているプロジェクト11711大型揚陸艦「イワン・グレン」の費用は50億ルーブルに達する。
『ロシア・ビジネスコンサルティング』は、カリーニングラード地域議会の広報サービスの発表を引用して報じた。
同艦の進水は5月18日に予定されている。

(カリーニングラード)地域議会の広報サービスによると、フランス及びロシアで建造される揚陸ドック艦「ミストラル」型と、大型揚陸艦「イワン・グレン」は、(ロシア)海軍の揚陸部隊の中核を成す。

大型揚陸艦「イワン・グレン」は、2004年12月に株式会社「沿バルト造船工場ヤンターリ」の造船台で起工され、4隻のシリーズ艦のトップとして計画された。
海軍の建造過程は3度に渡り変更され、プロジェクトの機器作業は、22回に渡る大幅な変更が行なわれた。
その結果、建造は大幅に遅延した。
現在までに、艦の最終機器構成は定まっていない。
最初のシリーズ艦の起工計画はキャンセルされた。

同艦は、軍用車両及び兵器機器を輸送し、揚陸させる為に設計されている。
「イワン・グレン」は、重量60トンまでの主力戦車は最大13輌まで、装甲兵員輸送車及び歩兵戦闘車の場合は36輌まで、或いは、最大で300名の揚陸海軍歩兵部隊を輸送できる。


[新型揚陸艦イワン・グレンは5月末に進水する]

大型揚陸艦「イワン・グレン」は、2004年12月24日に「ヤンターリ」造船工場で起工されました。
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しかし、記事中に書かれている理由により、建造は大幅に遅延しました。

最初の同型艦が2010年10月に起工されると報じられましたが。記事中にある通り、キャンセルされました。

以前、ロシア連邦「2011-2020年の国家兵器プログラム」において、プロジェクト11711大型揚陸艦は6隻調達されると報じられました。
[2011-2020年のロシア兵器プログラムにおけるロシア海軍の艦艇調達数]

しかし、それが実現すると信じる者は、ロシアにおいては少数派です。
現状を見る限り、プロジェクト11771大型揚陸艦は、「イワン・グレン」1隻だけで終わる可能性も否定できません。

ロシア黒海艦隊は2014年に新造艦を受領する

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『中央海軍ポータル(フロートコム)』より。
【黒海艦隊は2014年に新たな艦を補充する】
2012年5月14日

2014年、黒海艦隊の最初の新造艦の受領が期待される。
ロシア黒海艦隊司令官アレクサンドル・フェドテンコフ少将は語った。

セヴァストーポリで行なわれた黒海艦隊創設229周年記念行事におけるエカチェリーナ2世記念碑への献花式でフェドテンコフは述べた。
「新たな艦が建造されています。カリーニングラードの造船工場"ヤンターリ"では、警備艦シリーズが起工されており、
サンクト-ペテルブルクのアドミラルティ協会"アドミラルティ造船所"では、潜水艦シリーズが起工されています」


少将によると、建造は予定表通りに進んでいる。
「我々は期待しております。2014年、黒海艦隊へ最初の艦が到着する事を」
司令官は語った。

フェドテンコフは説明した。
「予定表によれば、建造の最終段階である戦闘単位の訓練において、黒海艦隊の乗組員が形成されます。
彼らは工場へ行き、企業から艦を受領します」



「造船工場ヤンターリで起工された警備艦シリーズ」は、プロジェクト11356Mフリゲートを指しています。
現在までに3隻が起工され、更に3隻が起工される予定です。
これらは全て黒海艦隊へ配備されます。
[プロジェクト11356M(改タルワー級)フリゲート]
[改タルワー級フリゲート「アドミラル・グリゴロヴィッチ」は2014年に就役する]
[改タルワー級フリゲート「アドミラル・マカロフ」起工]

警備艦「アドミラル・グリゴロヴィチ」起工板
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「アドミラルティ造船所で起工された潜水艦シリーズ」は、プロジェクト06363潜水艦を指しています。
現在までに2隻が起工され、更に4隻が起工される予定です。
こちらも、全て黒海艦隊へ配備されます。
[プロジェクト06363(改キロ級)潜水艦]
[改キロ級潜水艦「ロストフ・ナ・ドヌー」起工]

B-261「ノヴォロシースク」起工板
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大型ディーゼル電気推進魚雷ロケット潜水艦B-261「ノヴォロシースク」プロジェクト06363と書かれています。

B-237「ロストフ-ナ-ドヌー」起工板
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大型ディーゼル電気推進魚雷ロケット潜水艦B-237「ロストフ-ナ-ドヌー」プロジェクト06363と書かれています。

つまり、この両タイプの1番艦、警備艦「アドミラル・グリゴロヴィチ」と潜水艦「ノヴォロシースク」が2014年に黒海艦隊へ配備されるという事です。

駆逐艦ボエヴォイ(2011年7~12月)

プロジェクト956「ソブレメンヌイ」型駆逐艦「ボエヴォイ」
[ソブレメンヌイ級6番艦ボエヴォイ]

1982年3月26日に起工、1984年8月4日に進水、1986年9月28日に当時のソ連海軍へ納入されました。
同年11月5日、赤旗太平洋艦隊へ編入され、極東へ回航されました。

1987年8月27日から10月25日までペルシャ湾で船舶護衛任務に就きました。
1990年7月31日から8月4日までアメリカサンディエゴを訪問しました。

1992年10月15日から1993年8月30日までウラジオストクで修理。
1994年10月から12月までドック入り。
1995年9月1日には第2次世界大戦の戦勝50周年記念観艦式に参加。
1996年8月には同型艦「ベズボヤズネンヌイ」と共に海軍総司令官から表彰を受けました。

しかし、当時のロシア海軍の極度の財政難により、蒸気タービン機関のボイラーの部品を交換する為の資金が供給されなかった為、1998年に予備役編入されました。
以後、フォーキノ(ストレロク基地)へ回航され、同地に係留されたまま現在に至っています。

2006年10月15日には、就役20周年を祝う式典が開催されました。
[ソブレメンヌイ級駆逐艦ボエヴォイ近影]

2011年7月の「ボエヴォイ」
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2011年8月の「ボエヴォイ」
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2011年12月の「ボエヴォイ」
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放置状態のようです・・・・

ヴィソツキー提督は海軍総司令部移転を実施しなかった為に解任された

5月6日、バルト艦隊司令官ヴィクトル・チルコフ中将は、ウラジーミル・ヴィソツキー大将に代わる新たなロシア連邦海軍総司令官に任命されました。
[ヴィクトル・チルコフは新たなロシア海軍総司令官に任命された]
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ウラジーミル・ヴィソツキー提督が海軍総司令官の任を解かれたのは、ロシア海軍総司令部サンクト-ペテルブルク移転を実行に移そうとしなかった為でした。


『ロシア通信社ノーボスチ』より。
【海軍総司令官辞任の理由はサンクト-ペテルブルクへの司令部移転停滞であった】
モスクワ、5月12日-ロシア通信社ノーボスチ

ウラジミール・ヴィソツキー大将がロシア連邦海軍総司令官のポストを辞任した理由は、モスクワからサンクト-ペテルブルクへの海軍総司令部移転の必要性に関する参謀本部及び国防省の指示を無視した為である。
土曜日、参謀本部の高位の代理人はロシア通信社ノーボスチに伝えた。

ヴィソツキーは、5月6日の大統領令により任を解かれたが、軍務には留まった。

「ヴィソツキーは、サンクト-ペテルブルクへの移転を実施しておりません。これが辞任の主な理由です」
代理人は述べた。

同時に彼は、この問題に関するヴィソツキーの確固たるスタンスの維持は尊敬に値する事を強調したが、新たな海軍総司令官は、サンクト-ペテルブルクへの総司令部移転に関しては同じ見解を保持する。

同じ5月6日の大統領令では、新たなロシア海軍総司令官にヴィクトル・チルコフ中将が任命された。
土曜日、国防省の情報提供者は、モスクワからサンクト-ペテルブルクへのロシア連邦海軍総司令部の移転費用は、専門家の試算によると2008年当時の物価で400~500億ルーブルになるとロシア通信社ノーボスチに伝えた。

「確かに、機器だけではなく100名の士官や提督も移動させ、北方首都​​エリアへの防御された指揮所の建設も考慮に入れて算定しております」
代理人は、2008年に海軍総司令部では約1000名が勤務していた事を想起した。

彼は、総司令部移転に関する参謀本部の指示をヴィソツキーが根本的に実施できなかった事を強調した。
「しかし、彼は移転の文書に対し、急がず、よく検討し、基盤を準備する事を主張し、海軍本部の建物だけではなく、美観の修復とロシア連邦海軍総司令部の看板に拘っていました」
代理人は述べた。

それは管理システムを作成し、士官及び提督の定住に関する社会問題を解決し、海軍の管理の基本原理を維持する為にも必要だったと彼は付け加えた。

参謀本部および国防省の主導による海軍総司令部モスクワからサンクト-ペテルブルクへの移転構想は2007年に出てきた。
それは、クズネツォフ記念海軍アカデミー設計局「ルビーン」および「マラヒート」造船工場「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」および「バルチースキー・ザヴォード」を含む海軍関連の主要教育及び産業の中枢が北方首都に集約されているという事実に起因する。
(2012年5月12日10時52分配信)


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これまでヴィソツキー提督は、ロシア海軍総司令部のサンクト-ペテルブルク移転に関し、明確な反対や批判の意向を示した事は有りませんが、積極的に実施する意向を示した事も有りませんでした。
[ロシア海軍総司令部サンクト・ペテルブルク移転問題]
[ロシア海軍総司令部は、サンクト・ペテルブルク移動についての指示を得ていない]
[予算凍結に伴い、サンクトペテルブルクへのロシア海軍総司令部移転は遅れる]

ヴィソツキー提督は、移転そのものには反対しないが、それはじっくりと時間を掛けて行なうべきであるというスタンスを持っていたようです。

しかし国防省サイドにしてみれば、ヴィソツキー提督の手法はじれったく思え、彼が総司令官の地位にある限り、海軍総司令部サンクト-ペテルブルク移転は実現しないと思われたのでしょう。

新世代艦載防空複合体ポリメント-リドゥートの試験は2012年末までに完了する

『ロシア通信社ノーボスチ』より
【ロシア連邦海軍の為の新たな対空防衛複合体は今年末までに試験を終えるだろう】
モスクワ、5月12日-ロシア通信社ノーボスチ

対空防衛コンツェルン「アルマーズ-アンテイ」は、今年末に新たな艦載高射ミサイル複合体「ポリメント-リドゥート」の試験を完了させるだろう。
コンツェルン総取締役ウラジスラフ・メンシコフは述べた。

以前、メディアは、最新複合体の開発が遅れていると報じた。
「ポリメント-リドゥート」は、ロシア海軍艦艇用であり、地上対空防衛複合体「ヴィチャージ」をベースに作られている。
これらのシステムは、同じタイプのミサイル(9M96)を使用できるように作られている。

「(ポリメント-リドゥートの研究と開発は)予備試験段階です。
ですが、それが完全に終わるまで、私共は海洋で複合体を支援する必要が有ります。
試算を総括すると、今年には試験が完了しなければなりません。
海洋に出てミサイルの発射が行なわれます」

土曜日に発行された『ヴェドモスチ』紙のインタビューでメンシコフは述べた。

彼は、同コンツェルンが、幾つかの有望な研究及び試験設計作業と、新たな開発プランを有していると述べた。

特に、最新の高射ミサイルシステムS-500作成の作業は継続されている。
メンシコフによれば、根本的に新しい要素と、既存の技術的解答が使用される。
それは、新たなミサイルと新たな電波位置特定手段が使用される。
「有望なシステムと、優れた新機能が」
コンツェルン総取締役は述べた。

攻撃手段の評価に基づいて、必要な要件及び防衛手段が形成される。
「私は、コンツェルンが、これらの脅威に対処する方法や技術を開発すべきである事を理解しております」
メンシコフは述べた。

「私共は、航空-宇宙攻撃を行なう為の外国の兵器を積極的に分析しております。
我がコンツェルンは、国防省及び他の連邦当局部門で既に運用中か、或いは、近い内に就役する外国の兵器に関する充分な情報を有しています」

メンシコフは述べた。
(2012年5月12日9時26分配信)


【対空防衛コンツェルン『アルマーズ-アンテイ』公式サイト】

[新世代の艦対空ミサイルシステム3K96「リドゥート」]

「ポリメント-リドゥート」は、ロシア海軍新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」型に搭載されます。
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艦首130mm単装砲の後ろにあるのが「リドゥート」対空ミサイル垂直発射機、艦橋上にある4面レーダーがフェーズドアレイレーダー「ポリメント」です。
[アドミラル・ゴルシコフ型フリゲート]


なお、フェーズドアレイレーダー「ポリメント」を装備しない(つまり、長距離対空ミサイルを運用できない)簡易型「リドゥート」は、ステレグーシチー型コルベット2番艦に搭載され、既に実戦配備に就いています。
[ロシア海軍の新型コルベット「ソーブラジテルヌイ」]
[ロシア海軍最新鋭コルベット「ソーブラジテルヌイ」]

記事中に登場する地上対空防衛複合体「ヴィチャージ」
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ゲパルト級警備艦ダゲスタンは2012年夏に就役できる

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『中央海軍ポータル(フロートコム)』より。
【ロケット艦「ダゲスタン」は、夏にカスピ小艦隊の編成へ加入できるだろう】
2012年5月10日

黒海では、新たなロケット艦「ダゲスタン」の国家受領試験が行なわれている。
続いて7月、つまり今年の夏に、同艦はカスピ小艦隊の編制へ加入できるだろう。

現在、専門技術者は、艦の航行能力、主要動力装置の動作、他のシステム及び装置の機能を点検し、艦の全ての種類の兵装の発射試験を実施している。

「ダゲスタン」は、ベースとなるプラットフォームのプロジェクト11661を近代的した多用途艦である。
同艦は、水上、水中および空中の敵と戦い、哨戒任務を遂行し、国家の境界線および海上経済ゾーンを保護する為に設計されている。

同艦は、以前の艦(ロケット艦「タタールスタン」)と比べ、兵装と防御に大きな違いが有る。

同艦は、ロシア海軍の艦で最初に汎用ミサイル複合体「カリブル-NK」を装備している。
これは、最大で300kmまでの水上及び沿岸目標に対して複数のタイプの高精度ミサイルを使用できる。

ロケット艦は、敵の電波位置特定監視による探知範囲を減少させるステルス技術を用いて建造されている。


プロジェクト11661警備艦の2番艦「ダゲスタン」は1990年頃に起工され、2011年4月4日に進水しました。
2011年末までにロシア海軍へ納入される予定だったのですが、黒海沿岸で試験中だった2011年11月、嵐により船体が損傷した為、就役が遅れました。
[「ゲパルト」級2番艦「ダゲスタン」修理費負担問題]

ですが、ようやく就役の目途が立ったようです。

ノヴォロシースク海軍基地の「ダゲスタン」
(左隣は巡洋艦「ミハイル・クトゥゾフ」)
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記事中で触れられているように、プロジェクト11661警備艦の2番艦「ダゲスタン」は、1番艦「タタールスタン」と兵装が異なっています。

「タタールスタン」対艦ミサイル複合体「ウラン」を装備していましたが、「ダゲスタン」「カリブル」(クラブ)発射機に換装されています。

3S14E「カリブル-NK」垂直発射機
3S14E1

3S14E2


この他、1番艦で装備されていた高射ミサイル複合体「オーサ-MA2」は廃止されています。

更に、近接防御用として新型の高射ミサイル砲複合体「パラシ」を装備しています。

「ダゲスタン」の高射ミサイル砲複合体「パラシ」
(巡洋艦「ミハイル・クトゥゾフ」越しに撮影)
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ヴィクトル・チルコフは新たなロシア海軍総司令官に任命された

5月6日、バルト艦隊司令官ヴィクトル・チルコフ中将は、新たなロシア連邦海軍総司令官に任命されました。
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『ロシア大統領公式サイト』より。
【ヴィクトル・チルコフを海軍総司令官に任命する】

ドミトリー・メドベージェフ「海軍総司令官に関する」大統領令に署名した。

1.ウラジーミル・セルゲイヴィチ・ヴィソツキー大将を海軍総司令官の職務から免除する。

2.ヴィクトル・ヴィクトロヴィチ・チルコフ中将をバルト艦隊司令官の職務から免除し、海軍総司令官に任命する。
(2012年5月6日9時10分配信)


『ロシア通信社ノーボスチ』より。
【メドベージェフは海軍総司令官を交代させ、ヴィソツキーに代えてチルコフを任命した】
モスクワ、5月6日-ロシア通信社ノーボスチ

ロシア大統領ドミトリー・メドベージェフは、ウラジーミル・ヴィソツキー大将を海軍総司令官の職務から免除し、同ポストにヴィクトル・チルコフ中将を任命した。
国家元首の広報サービスは伝えた。

チルコフは、以前にバルト艦隊司令官を務めていた。
彼が、この職務に任命されたのは2009年9月だった。

ヴィソツキーは、2007年9月から海軍総司令官を務めていた。
(2012年5月6日9時20分配信)


【新たな海軍総司令官は、ロシア海軍を構築する事の重要性を指摘した】
モスクワ、5月6日-ロシア通信社ノーボスチ

新たな海軍総司令官ヴィクトル・チルコフは、政府が引き続き海軍の建設を支援する事を期待している。

日曜日、ロシア大統領ドミトリー・メドベージェフは、ウラジーミル・ヴィソツキー大将を海軍総司令官の職務から免除し、同ポストにヴィクトル・チルコフ中将を任命した。
チルコフは、以前にバルト艦隊司令官を務めていた。
彼が、この職務に任命されたのは2009年9月だった。
ヴィソツキーは、2007年9月から海軍総司令官を務めていた。

「ロシアの為に最も重要なのは、海軍の建設を大統領が支援し、志を同じくする事であります。
(僕の)西方海域の境界線上における艦隊司令官の経験の重要性と責任が評価され、この職務に任命されたのでしょう」

チルコフロシア通信社ノーボスチへ伝えた。

彼は、海軍改革の一環として、全ての海上境界線上において我が国の安全保障を提供し、それを守り通す。

ロシア下院国防委員会の委員長ウラジーミル・コモエドフ大将は、チルコフロシア連邦海軍総司令官の職務への任命を歓迎した。
「チルコフ君は、総司令官としてのリーダーシップを発揮し、航空母艦などという非現実的な計画を建てることなく、本当に海軍の建設の為に働いてくれるでしょう。
彼に、キール下の7フィートがあらんことを(幸多からんことを)」

コモエドフは述べた。

彼は、総司令官は、ロシア連邦軍の三極構造の原型として保持されなければならない事を確信すると表明した。
(2012年5月6日10時41分配信)


ヴィクトル・ヴィクトロヴィチ・チルコフは、1959年9月8日にカザフスタン共和国南部のアルマ・アタ(現アルマトイ)で生まれました。
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現在52歳です。

1982年にウラジオストク海軍高等学校を卒業した後、太平洋艦隊警備艦で勤務し、1987年には警備艦の艦長に任命されました。
1990年には大型対潜艦「アドミラル・スピリドノフ」の艦長に任命されました。
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1993年からは太平洋艦隊対潜艦部隊の参謀長代理に就任し、その後、司令官代理、そして司令官を務めました。

1998~2000年までロシア連邦軍参謀本部アカデミーに在学し、卒業後は北東軍・兵力集団の参謀長兼司令官第一代理に就任。
2005年には沿海地方異種兵力連合小艦隊司令官に就任しました。
ここまでチルコフ氏は、一貫して大平洋艦隊のみで勤務していました。

2007年からはバルト艦隊参謀長兼司令官第一代理を務め、2009年9月8日にバルト艦隊司令官に昇格しました。

そして今回、ロシア海軍総司令官に任命されました。

ヴィクトル・チルコフ中将は、海軍総司令官に任命される数日前、地方紙のインタビューに応じ、同艦隊の艦船の修理が計画通りに進んでいないと述べています。
『中央海軍ポータル(フロートコム)』より。
【バルト艦隊司令官は艦船修理問題について述べた】
チルコフ中将によると、昨年、バルト艦隊の17隻の艦船、9機の航空機、2基の高射ミサイル複合体、10基以上の電波位置特定システムの修理が(計画通りに)完了しなかったとの事です。


記事中に登場するウラジーミル・ペトロヴィチ・コモエドフ退役大将は、1998~2002年までロシア黒海艦隊司令官を務めていた提督です。
1950年8月14日生まれで現在61歳です。
現在、ロシア海軍総司令官第一代理として現役に留まっているアレクサンドル・タタリノフ大将の「同期生」です。
[ロシア海軍総司令官第一代理アレクサンドル・タタリノフ大将]
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2002年10月、当時のロシア海軍総司令官ウラジーミル・クロエドフ上級大将と対立して海軍を追われました。
その後、2007年にロシア共産党から立候補し、下院議員になりました。

そして、彼を追放したクロエドフ総司令官は、数年後に新空母建造計画を発表しました。
[ロシアは2015年まで空母を建造しない]

その後任のウラジーミル・マソリン上級大将も、新空母計画を発表しました。
[ロシアは、2015年以降に新たな航空母艦を建造する]
[ロシア空母は潜水艦と水上艦を保護しなければならない]

そのまた後任のウラジーミル・ヴィソツキー大将も、空母建造計画について度々表明していました。
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[ロシアは、2060年までに5~6隻の空母を保有する]
[ロシアは、北方艦隊と太平洋艦隊に5~6隻の空母を配備する]
[ロシア海軍は、海洋航空複合体を構築する]
[ロシア新空母、2020年までに完成?]
[ロシア海軍の新空母は2020年以降に建造を開始する]

コモエドフ氏は、これらの動きが気に入らなかったようです。
更に付け加えると、2002年に彼を解任した当時のロシア大統領ウラジーミル・プーチンにも好意的である筈が無く、それは、プーチンの与党ではなく野党の共産党から立候補している事からも伺えます。
ちなみに、同期生のタタリノフ氏は大統領令により定年を延長され、あと4年間現役に留まります。
[ロシア海軍総参謀長兼総司令官第一代理タタリノフ大将の定年は延長される]



なお、ロシア海軍総司令官の任を解かれたウラジーミル・ヴィソツキー大将ですが、大統領令を読む限り、海軍から退役するとは書かれていません。
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1954年8月18日生まれのヴィソツキー提督は現在57歳。まだ定年(60歳)には達していません。

未完の練習艦ボロジノ(旧警備艦ノーウィック)

プロジェクト12441警備艦「グローム」級1番艦「ノーウィック」
P12441

ロシア海軍の新世代艦として、1997年7月26日にカリーニングラード造船工場「ヤンターリ」で起工されました。

プロジェクト12441警備艦は、それまで小型高速艇を手掛けていた「アルマーズ」設計局により設計され、当初は、小型ロケット艦の拡大型である満載排水量2000トン未満のコルベット(プロジェクト11661「ゲパルト」級と同クラス)として計画されましたが、最終的には約3000トンのフリゲート級警備艦になりました。

2003年の警備艦「ノーウィック」
11441-03

11441-031010

しかし資金不足により建造工事は進まず、2005年には警備艦「ノーウィック」としての建造を諦め、
新たにプロジェクト12441U練習艦「ボロジノ」として建造を再開する事が決定されました。

[幻のロシア海軍新型フリゲート「ノーウィック」]
[未完の練習艦ボロジノ(旧ノーウィック)と警備艦トゥマンの近況]

プロジェクト12441U練習艦
P12441U


それでも工事は遅延し、2011年夏、造船台を空ける為、「ボロジノ」はドックから追い出され、同じく未完成の警備艦「トゥマン」と共に岸壁に係留される事になりました。

2012年3月の練習艦「ボロジノ」(右側)
左側はネウストラシムイ型警備艦3番艦「トゥマン」
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2012年3月4日の練習艦「ボロジノ」(手前)
奥はネウストラシムイ型警備艦3番艦「トゥマン」
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完成の見込みは無さそうです・・・

北方艦隊のキロ級潜水艦カルーガは5月26日に再進水する

セヴェロドヴィンスク艦船修理工場「ズヴェズドーチカ」で近代化改装が行なわれている北方艦隊所属の潜水艦「カルーガ」は、5月26日にドックから出渠します。
[北方艦隊のキロ級潜水艦カルーガは再進水する]


『中央海軍ポータル(フロートコム)』より。
【艦船修理センター「ズヴェズドーチカ」は潜水艦カルーガをドックから出渠させる】
2012年5月3日

『中央海軍ポータル』が知る限り、艦船修理センター「ズヴェズドーチカ」は、5月26日にディーゼル電気推進潜水艦「カルーガ」をドックから出渠させる。

ディーゼル電気推進潜水艦「カルーガ」は、この20年間で最初に近代化作業及び中規模修理が実施されたロシアプロジェクト877ディーゼル電気推進潜水艦「ワルシャワンカ」である。

同艦は2000年に「ズヴェズドーチカ」へ到着した後、約10年に渡り工場の岸壁で修理を待っていた。
資金不足により、「カルーガ」の作業開始は10年遅れた。
潜水艦の本格的な修理作業は2010年から開始された。

造船台から出渠し進水した後、同艦は水上で作業を続行する。
2012年6月に「カルーガ」の係留試験が開始され、潜水艦は秋に、工場海洋航海試験プログラムの為、海へ出るだろう。

ディーゼル電気推進潜水艦「カルーガ」は2012年末に海軍へ引き渡され、その後、10年間に渡り就役する。

<プロジェクト877LPMBディーゼル電気推進潜水艦B-800「カルーガ」の戦術-機器特性>
NATO分類:キロ
水上速力:10ノット
水中速力:17ノット
通常潜航深度:240メートル
限界潜航深度:350メートル
自立行動日数:45日
乗組員:57名
水上排水量:2300トン
水中排水量:3040トン
全長(吃水線):72.6-73.8メートル
全幅:9.9メートル
平均吃水:6.2メートル

潜水艦プロジェクト877LPMBは、6門の艦首魚雷発射管(口径533mm)を有する。
装弾数-18基の魚雷、或いは24基の機雷。
発射可能なミサイルは、ミサイル複合体「クラブ-S」携帯対空ミサイル複合体「ストレラ-ZM」或いは「イグラ-1」である。


潜水艦B-800「カルーガ」は1987年3月5日に起工され、1989年5月7日に進水、1989年9月30日に当時のソ連邦海軍へ納入されました。

「カルーガ」は、プロジェクト877LPMBと呼ばれるサブタイプに属しており、それまでの6枚羽根スクリューに代わり、7枚羽根スクリューが装備されました。
続いて建造されたロシア/旧ソ連海軍向けのプロジェクト877後期建造艦(4Bとも呼ばれる)8隻の試験艦的な役割の艦です。
就役時は黒海艦隊所属でしたが、1991年6月に北方艦隊へ転属しました。


上の記事によると、「カルーガ」は近代化改装により寿命を10年延長しているようです。
更には、対艦(対地)ミサイル「クラブ」の運用能力も付与されるようです。
[対艦(対地)巡航ミサイル「クラブ」]

対艦ミサイル「クラブ」(3M54E)
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ロシア海軍に就役中のキロ級潜水艦にはクラブの運用能力は備わっていませんでしたが、艦船修理工場「ズヴェズドーチカ」は、これまでにインド海軍キロ級潜水艦の近代化改装を何度も行っており、この時にクラブ運用能力付与も実施されています。

「ズヴェズドーチカ」で近代化されるインド海軍潜水艦「シンドゥラクシャク」(2010年8月3日)
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大型対潜艦ヴィツェ-アドミラル・クラコーフ、サウジアラビア訪問

海賊対処任務に就くためアデン湾へ向かっている北方艦隊大型対潜艦ヴィツェ-アドミラル・クラコーフは、5月2日からサウジアラビアジェッダ港を訪問しています。
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『ロシア連邦国防省公式サイト』より。

2012年5月2日18時35分配信
ロシア連邦軍・西方軍管区(北方艦隊)発表
【大型対潜艦ヴィツェ-アドミラル・クラコーフはサウジアラビアのジェッダ港へ業務寄港した

5月2日、北方艦隊大型対潜艦ヴィツェ-アドミラル・クラコーフは、ジェッダ港(サウジアラビア)へ業務寄港した。
同艦は5月5日まで滞在する。

大型対潜艦ヴィツェ-アドミラル・クラコーフは、黒海艦隊の支援船と合流し、紅海へ錨を降ろした。
ロシア海軍艦艇支隊は、民間船保護任務を遂行する為、アデン湾へ向かっている。

北方艦隊大型対潜艦ヴィツェ-アドミラル・クラコーフは、4月6日にセヴェロモルスクを去った。
これまでに同艦は5500海里以上を航行した。

地中海に居る間、ロシア艦は2度の業務寄港をスペインセウタ港ギリシャスーダ港へ行なった。
北方艦隊将兵は、ギリシャ港に滞在中に多民族の海賊対処行動の為の海洋特殊操作訓練センターを訪問し、外国の同僚と海賊対処行動に関する経験を交換し、実地訓練を行なった。

4月29日、地中海エリアでロシア海軍艦艇支隊が形成され、大型対潜艦ヴィツェ-アドミラル・クラコーフは、スエズ運河を通過して紅海へ出た。


2012年5月3日16時39分配信
ロシア連邦軍・西方軍管区(北方艦隊)発表
【大型対潜艦ヴィツェ-アドミラル・クラコーフ幹部はサウジアラビア海軍代表と会見した】

ジェッダ港(サウジアラビア)へ係留された北方艦隊大型対潜艦ヴィツェ-アドミラル・クラコーフを、サウジアラビア王国駐留のロシア臨時大使オレグ・オゼロフが訪れた。

彼は、乗組員に対し話した。
「これは、ロシア-サウジアラビア交流の歴史上で初めての我が国の戦闘艦艇のサウジアラビアの港への業務寄港です」

滞在中の記録的な出来事として、艦の幹部は、サウジアラビア海軍西部艦隊司令官と会見した。
会談においては、紅海南部およびアデン湾における効果的な海賊対処活動の問題について討議された。

北方艦隊艦艇の外国港への業務寄港は5月2日から始まり、3日間で終了する。


記事中にもありますが、ロシア海軍艦艇のサウジアラビア訪問は今回が初めてです。

ジェッダ港のサウジアラビア海軍基地
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アル・リヤド級フリゲート(フランスのラファイエット級の派生型)が3隻停泊しています。

今回のロシア海軍海賊対処部隊は、この3隻で構成されています。

大型対潜艦「ヴィツェ-アドミラル・クラコーフ」(北方艦隊)
大型海洋給油船「イワン・ブブノフ」(黒海艦隊)
海洋曳船MB-304(黒海艦隊)


[ロシア海軍海賊対処部隊は地中海で合流した]

ロシア太平洋艦隊第7次海賊対処部隊はウラジオストクへ戻った

アデン湾において海賊対処任務に就き、その帰りにロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2012」("Морское взаимодействие -2012")に参加したロシア太平洋艦隊第7次海賊対処部隊は、5月3日午後にウラジオストクへ到着しました。
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『ロシア通信社ノーボスチ・極東管区ニュース』より。
【太平洋艦隊の第2の艦艇支隊は、黄海の演習後にウラジオストクへ戻った】
ウラジオストク、5月3日-ロシア通信社ノーボスチ

木曜日午後、太平洋艦隊の第2の艦艇支隊は、黄海ロシア-中国演習「海洋協同-2012」の後、ウラジオストクへ到着した。
太平洋艦隊公式代理人ローマン・マルトフ1等海佐は、ロシア通信社ノーボスチに伝えた。

以前、演習の為に形成された艦艇支隊は、祖国の沿岸へ向かう途中で2つの支隊に分かれると報じられた。
火曜日、セルゲイ・ジューガ1等海佐に率いられ、親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」、大型対潜艦「アドミラル・ヴィノグラードフ」、「マルシャル・シャーポシニコフ」、救助曳船SB-522で構成される第1の支隊は、沿海地方ストレロク湾に到着した。

「大型対潜艦アドミラル・トリブツ、支援船MB-37、ペチェンガで構成され、イリダル・アフメロフ1等海佐が指揮する太平洋艦隊艦艇支隊は、木曜日午後にウラジオストクへ到着しました。
沿岸で海軍将兵達は、東方軍管区司令官コンスタンチン・シデンコ大将、太平洋艦隊臨時司令官セルゲイ・アヴァクヤンツ少将、他に友人や親類が出迎えました」

代理人は述べた。

彼は、艦艇乗員が軍楽隊の演奏で迎えられ、無事に戻った栄誉を称える伝統的な子豚の丸焼きを贈られたと付け加えた。
歓迎式典では、太平洋艦隊将兵にアパートの支給証明書が贈られた。

演習「海洋協同-2012」は、中国チンタオ港エリアで4月23日から27日まで実施された。
その前に、大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」、支援船MB-37、「ペチェンガ」で構成される艦艇支隊は、アデン湾において国際連合舞台の一員として海賊対処任務を遂行した。
アフリカの角に滞在している間、同支隊はロシア及びその他の国の船舶から成る5つの船団を護送した。
同エリアに居る間、支隊は、NATO部隊及びセイシェル諸島共和国海軍と幾つかの海賊対処連合演習に参加した。
(2012年5月3日15時20分配信)


テレビ局『ズヴェズダー』動画ニュースより。
2012年5月3日09時30分配信
【太平洋艦隊艦艇支隊はウラジオストクへ戻った】
0:18で「子豚の丸焼き」が贈られています。
今回、「子豚の丸焼き」を渡しているのは、東方軍管区司令官シデンコ大将です。
0:31から登場する士官が海賊対処部隊指揮官イリダル・アフメロフです。


今回、ロシア艦艇が接岸したのは、ウラジオストク金角湾南側の第44埠頭です。
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ロシア太平洋艦隊第7次アデン湾海賊対処任務部隊ウラジオストク(金角湾)を出港したのは、2011年12月10日でした。
[「アドミラル・トリブツ」はソマリア沖へ向け出港した]

2012年1月15日からアデン湾における海賊対処任務を開始しました。
[大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」部隊はアデン湾において海賊対処任務を開始した]

1月17日にはNATO海賊対処部隊司令官と会見しています。
[NATO海賊対処部隊司令官、大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」訪問]

3月2日にはセーシェル諸島を訪問しました。
[ロシア海軍海賊対処部隊、セーシェル訪問]

3月下旬に任務を完了し、帰路に就きました。
[ロシア太平洋艦隊海賊対処部隊はアデン湾における任務を完了する]

4月6日にベトナムを訪問しました。
[ロシア太平洋艦隊海賊対処部隊はベトナムを訪問する]

ベトナム訪問を終えた後、ロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2012」に参加する事になりました。
[ロシア太平洋艦隊海賊対処部隊はロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2012」に参加する]

[ロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2012」]

セルゲイ・アヴァキャンツ少将はロシア太平洋艦隊司令官に任命された

2010年10月以降、ロシア太平洋艦隊司令官臨時代行だったセルゲイ・アヴァキャンツ少将ですが、この度、正式に太平洋艦隊司令官に任命されました。
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『ロシア通信社ノーボスチ・極東管区ニュース』より。
【アヴァキャンツ少将は太平洋艦隊司令官に任命された】
モスクワ、5月3日-ロシア通信社ノーボスチ

ロシア大統領ドミトリー・メドベージェフは、セルゲイ・アヴァキャンツをロシア連邦太平洋艦隊司令官に任命した。
木曜日、クレムリン広報サービスは発表した。

アヴァキャンツは、太平洋艦隊参謀長兼司令官第一代理を務めていた。
2010年以降、(大平洋)艦隊司令官の職務を代行していた。
(2012年5月3日21時03分配信)


[ロシア海軍の高級指揮官]
以前の太平洋艦隊司令官コンスタンチン・シデンコ大将は、2010年10月29日に新設の東方軍管区(旧極東軍管区及びシベリア軍管区を統合し、更には海軍の太平洋艦隊と空軍部隊も加えた陸海空統合部隊)司令官に就任しました。
しかし、後任の太平洋艦隊司令官はすぐには発令されず、参謀長アヴァキャンツ少将が司令官代行を務めていました。
[太平洋艦隊は2011年の演習で最高の成果を収めた]


セルゲイ・ヨシフォヴィッチ・アヴァキャンツは、1957年4月6日、アルメニア共和国首都エレバンに生まれました。現在55歳です。
父(ヨシフ・アヴァキャンツ)もソ連海軍士官でした。

1980年にP.S.ナヒーモフ記念黒海海軍高等学校を卒業後、北方艦隊大型対潜艦「アドミラル・ユマシェフ」で1980~1985年まで勤務しました。

大型対潜艦「アドミラル・ユマシェフ」
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1985~1996年までロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」で勤務し、1991年には同艦の艦長に任命されました。
アヴァキャンツ氏が艦長を務めていた頃、同艦はサンクトペテルブルクでオーバーホール中でした。

ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」(1995年5月、サンクトペテルブルク)
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1996年~1998年に第43ロケット艦師団司令官代理、1998~2001年に第43ロケット艦師団参謀長、2001~2003年に第43ロケット艦師団司令官、2003~2005年に第7大西洋作戦戦隊参謀長を務めた後、2005~2007年には参謀本部軍事アカデミーに在学していました。

アカデミー卒業後の2007年に黒海艦隊ノヴォロシースク海軍基地参謀長、2007~2010年には太平洋艦隊沿海地方異種兵力連合小艦隊司令官を務めました。

2009年10~12月には太平洋艦隊旗艦「ワリャーグ」と支援船を率いてシンガポールを訪問しています。
[太平洋艦隊旗艦・ミサイル巡洋艦「ワリャーグ」出港]
[ロシア海軍艦艇、対馬海峡通過]
[大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」、ベトナム沖で巡洋艦「ワリャーグ」と会合]
[親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」、シンガポール訪問]
[ミサイル巡洋艦「ワリャーグ」はシンガポール訪問を終えた]
[ワリャーグ部隊、ツシマ海峡通過]
[巡洋艦「ワリャーグ」支隊、ウラジオストク帰港]
[巡洋艦「ワリャーグ」支隊、ウラジオストク帰港(ロシア国防省発表)]

2010年8月25日、太平洋艦隊参謀長に任命されました。