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ヘリ空母ミストラル型のライセンス建造の為の交渉は進んでいる

『ロシア通信社ノーボスチ』より。
【「ミストラル」購入の為のロシアとフランスの交渉は、計画通りに進んでいる-イサーキン】
モスクワ、6月9日-ロシア通信社ノーボスチ

ロシア兵器輸出公社(ロソボロネクスポルト)のトップであるアナトーリー・イサーキンによると、ヘリコプター搭載艦「ミストラル」型の3隻目及び4隻目を購入する為のロシア・フランス間の契約締結に障害は無い。

「作業は計画通りに進行しており、交渉は継続されています。
私共には、更に同型の艦を2隻建造する為の契約が締結されないなどという理由を見出せません。
それは80パーセントまで詰められており、昨年にフランスで2隻の艦を建造する為に締結された契約に追加されます」

イサーキン『ヴェドモスチ』紙のインタビューに応じ、こう述べた。

ロシアとフランスは、何ヶ月間にも渡った交渉の後、2011年6月にフランス製ヘリコプター空母「ミストラル」型2隻をロシア連邦海軍の為にサンナゼール造船所で建造する12億ユーロ相当の契約に署名した。
最初の艦は2014年に、2隻目は2015年にロシア海軍で採用される計画である。
その後、更に2隻の「ミストラル」をロシアの造船所で建造する契約が締結される。

汎用ヘリコプター空母「ミストラル」は排水量21000トン、船体の最大長は210メートル、18ノットの速力発揮を可能とする。
航続距離は最大で20000海里。乗組員160人の他に450人を収容可能である。
航空グループは16機のヘリコプターで構成され、このうち同時に飛行甲板から6機が発着できる。
(2012年6月9日09時45分配信)


[ヘリ空母ミストラル型]

ロシア海軍は4隻の「ミストラル」型を導入する計画であり、このうち最初の2隻はフランスの造船所で、後の2隻はロシアの造船所で建造されます。

ロシアの為の「ミストラル」型の売買契約は、2011年6月に締結されました。
『ロシア通信社ノーボスチ』2017年6月17日17時11分配信
【ロシアとフランスは、ヘリコプター空母「ミストラル」に関する契約を締結する】

ロシア海軍向けの「ミストラル」型1番艦は、2012年2月1日にフランスのサン・ナゼール造船所で起工されました。
[ロシア海軍向けヘリ空母「ミストラル」型1番艦は起工される]

船体の一部(艦尾部分)は、サンクトペテルブルク市「バルト工場-造船」(バルチースキー・ザヴォード)で製造されます。
[「バルト工場-造船」はヘリ空母ミストラルの船体の一部を建造する]


これに続いてロシアの造船所で2隻がライセンス建造されますが、こちらの方の契約は、まだ締結されておらず、現在もロシアとフランスの交渉が続いています。

今回の記事は、この交渉が詰めの段階に入ったという事でしょう。

ロシア海軍向けの「ミストラル」型は、オリジナルよりも武装が強化されます。
[ロシア海軍向け「ミストラル」型には巡航ミサイル、対空・対潜ミサイルなどが装備される]
[ロシア海軍向け「ミストラル」型はロシア製兵器を装備する]
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「ミストラル」型太平洋艦隊にも配備される計画であり、これを見越して極東方面においても、今年から造修施設などのインフラ整備が進められます。

『REGIONS.RU』より。
2012年4月11日配信
【ウラジオストク最大の艦船修理工場は再建される】

『ロシア通信社ノーボスチ・極東管区ニュース』より。
2012年4月11日21時03分配信
【ウラジオストクの艦船修理工場は「ミストラル」の為に13億ルーブルを掛けて再建される】

ウラジオストク第178艦船修理工場は、「ミストラル」型を含む新世代艦に対応できるように施設を近代化し、35600トン級浮きドックの導入、ディーゼル潜水艦修理用の5000トン級ドックの建設、現在の第1乾ドックの全天候型への改装などが行なわれるとの事です。
近代化計画の実施期間は、今年(2012年)から2027年までの16年間に渡ります。
近代化計画の最初の5年間で13億ルーブルが拠出されます。

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ロシア太平洋艦隊は環太平洋演習リムパック-2012参加準備を終えた

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『ロシア通信社ノーボスチ・極東管区ニュース』より。
【太平洋艦隊艦艇支隊は、国際演習「リムパック」の準備を完了した】
ウラジオストク、6月9日-ロシア通信社ノーボスチアナトーリー・イリューホフ

大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」、給油船「ボリス・ブートマ」、海洋救助船「フォーチィ・クリロフ」で構成される太平洋艦隊艦艇支隊ハワイ諸島(アメリカ合衆国)で実施される大規模国際演習「リムパック-2012」に参加する為の準備を完了した。
太平洋艦隊公式代理人ローマン・マルトフ1等海佐はロシア通信社ノーボスチに伝えた。

1971年から実施されている国際演習に、ロシア海軍は初めて参加する予定である。

「太平洋艦隊水上艦部隊司令官代理セルゲイ・ソボコル1等海佐の将旗を掲げる支隊の出発式典は、6月13日に行なわれます。
その後、大型対潜艦アドミラル・パンテレーエフに率いられる支隊はハワイ諸島へ進路を取ります」

代理人は述べた。

彼によると、演習は7月11日から8月2日までを予定している。
それには、世界の22カ国から45隻の艦船が参加すると見られる。

「3週間に及ぶ演習は極めて現実に近い条件下において行なわれ、10回の作戦行動及び教練を仕上げる予定です。
それは、異なる国の海軍との連携行動、人道支援及び捜索救助活動の他、テロリストや海賊、密輸への対処を含みます」

マルトフは述べた。

彼によると、演習「リムパック」は1971年以来実施されている。
最初の同演習には、アメリカ合衆国、カナダ、オーストラリアが参加した。
現在、同演習には23ヶ国が参加している。

「これまで、ロシア海軍のリムパック演習への参加はオブザーバーとしてのみでした。
今年、国際演習の主催者は、太平洋艦隊艦艇を参加させる決定を下し、招待状が届きました」

代理人は述べた。
(2012年6月9日12時59分配信)


[ロシア太平洋艦隊は環太平洋演習リムパック-2012に参加する]

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今回、「リムパック-2012」に参加する3隻(大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」、給油船「ボリス・ブートマ」、海洋救助船「フォーチィ・クリロフ」)は、2011年10月から2012年1月までアデン湾海賊対処任務に就き、2月12日にウラジオストクへ帰港しています。
[ロシア太平洋艦隊第6次海賊対処部隊はウラジオストクへ戻ってきた]

太平洋艦隊報道部長(公式代理人)ローマン・マルトフ(右側の士官)
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インド空母ヴィクラマーディティヤは航海試験の為に出航した

本日(6月8日)、ロシア北西部セヴェロドヴィンスク市セヴマシュ造船所で改装工事が行なわれているインド空母「ヴィクラマーディティヤ」(旧ロシア海軍重航空巡洋艦「アドミラル・ゴルシコフ」)が出港しました。
[インド空母ヴィクラマーディティヤは6月8日に出港する]
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『アルムス-タス』より
【セヴェロドヴィンスクで近代化されたインド空母ヴィクラマーディティヤは最初の試験の為に海洋へ出航した】
アルハンゲリスク、6月8日(アルムス-タス)

本日(6月8日)、セヴェロドヴィンスクの防衛造船所「セヴマシュ」で近代化されたインド海軍航空母艦「ヴィクラマーディティヤ」(旧ロシア巡洋艦「アドミラル・ゴルシコフ」)は、本格的な試験の為、最初の海洋への出航を行なった。

「モスクワ時間3時30分、同艦は造船所水域を去り、海洋へ出航しました。
試験プログラムは124日を予定しております」

工場の広報サービス部長アナスタシア・ニキーチンスカヤイタル-タス通信に伝えた。

「これはセヴマシュのみならず、ロシア産業界全体にとって重要な出来事です」
同社総取締役アンドレイ・ジャチコフは述べた。

「今日は、私たちにとって、本当に祝賀すべき日であります。
ロシアの現代史上、初めて航空母艦の試験航海が行なわれました」

「統合造船業営団」副社長アナトーリー・チュコフは述べた。
「この艦には、何千人もの人々-設計者、造船所、機器供給者、管理組織-の努力、知性、経験が埋め込まれています。
同時に私達は、ロシアの産業が、このような艦を建造できる事を証明したのです」


白海での初期航海試験の後、同艦はバレンツ海へ進出し、戦闘用航空機が参加する試験を実施する予定である。
インド海軍への航空母艦の納入は、今年12月を予定している。

2004年1月にニューデリーで署名された政府間の一括合意により、ロシア航空巡洋艦「アドミラル・ゴルシコフ」の船体は、「セヴマシュ」での近代化と、ロシア製の艤装品と航空機を付けるという条件で、インドへ無償譲渡された。
更にロシアは、航空母艦のインド人乗員約1500名の教育と、インド洋水域への艦の基地施設建設を実施する。

総契約額は、当初15億ドルと見積もられ、同艦を本格的な空母へ改造する為の全ての作業は、2008年に完了する計画だった。
しかし、契約時期は延期された。
ロシア側は、作業量の過少評価と、艦の近代化への追加支払の必要を表明した。

2010年3月12日、ウラジーミル・プーチンのインド訪問中に、航空母艦「ヴィクラマーディティヤ」(全能の神)の修理及び近代化に関する改訂された費用の追加契約が締結された。
インド側によると、ロシアからの航空母艦の購入の為に23億3000万ドルの費用が掛かる。
同艦の就役期間は30年と見られている。

2004年以来、ネフスキー計画設計局及び請負業者「セヴマシュ」は、膨大な量の作業を行なった。
艦の甲板装備は改装され、戦闘機MiG-29Kの発艦の為のトランポリン台が装備され、新たな課題である巡洋艦の船体を近代的な設備~システム及び各種機器で充実させ、合計で長さ2000km以上の新たなケーブルラインが敷設された。

航空母艦は、新たな航行複合体及び電波位置特定複合体、通信複合体及び航空機管制を受け取った。
その結果、実際には完全に新たな艦が作られた。
インドへの航空母艦引き渡しにより、インド専門技術者へのフィードバックが行なわれ、共和国海軍は質的に新たな水準へ達し、同地域の他国海軍の戦闘能力を超える。

以前は「バクー」という名前だった「アドミラル・ゴルシコフ」は、1987年に北方艦隊の編制へ加入した。
修理及び改造終了後、航空母艦の排水量は45000トンになり、最大長は283.5m、最大幅は59.8m(8.8m増加)となった。
同艦にはMiG-29K戦闘機およびヘリコプターを含む30機の航空機を搭載できる。
乗組員は1924名である。
(2012年6月8日11時20分配信)


『ロシア通信社ノーボスチ』の報道
2012年6月8日3時31分配信
【インド海軍の航空母艦「ヴィクラマーディティヤ」は試験の為に白海へと去った】


[空母ヴィクラマーディティヤ]

ロシア海軍重航空巡洋艦「アドミラル-フロータ-ソヴィエツカヴァ-ソユーザ・ゴルシコフ」は2000年代初頭にセヴェロドヴィンスク市へ回航されてきました。
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2004年1月20日、ニューデリーにおいてロシア国防相セルゲイ・イワノフとインド国防相ジョージ・フェルナンデスは、「アドミラル・ゴルシコフ」売却契約に署名しました。
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2004年3月5日、「アドミラル・ゴルシコフ」艦上でインドへの引渡し式とロシア海軍旗降納式が執り行われました。
[「アドミラル・ゴルシコフ」海軍旗返納・その1]
[「アドミラル・ゴルシコフ」海軍旗返納・その2]
[「アドミラル・ゴルシコフ」海軍旗返納・その3]
[「アドミラル・ゴルシコフ」海軍旗返納・その4]
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2005年11月30日、「セヴマシュ」造船所の屋外特設造船台へ入渠しました。
[空母ヴィクラマーディティヤ、ドック入り・その1]
[空母ヴィクラマーディティヤ、ドック入り・その2]
[空母ヴィクラマーディティヤ、ドック入り・その3]
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2008年12月4日、再び進水しました。
[インド空母「ヴィクラマーディティヤ」進水]
[インド空母「ヴィクラマーディティヤ」進水(2008年11月~12月4日)]
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改装費用の増額を巡ってロシアとインドが揉めた事も有りましたが、2010年3月12日、ニューデリーで契約費用を増額した改訂契約への署名が行なわれました。
[ロシアとインドは、空母「ヴィクラマーディティヤ」近代化契約に署名した]
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当初、「ヴィクラマーディティヤ」の出航日は5月25日の予定でしたが、様々な理由により延期されました。
[インド空母ヴィクラマーディティヤの最初の航海試験は延期されるかもしれない]
[インド空母ヴィクラマーディティヤの最初の航海試験は嵐の為に延期されるかもしれない]

しかも、延期後の6月1日夕方には小火が発生しました。
[インド空母ヴィクラマーディティヤの小火は航海試験に影響しない]

しかし、「ヴィクラマーディティヤ」は、幾多の困難や挫折を乗り越え、ついに最初の航海試験に漕ぎ着けました。
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ロシア海軍は2013年から各種支援艦艇を受領する

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『ロシア通信社ノーボスチ』より。
【ロシア連邦海軍は2013年以降、毎年10隻までの支援船を受領する】
モスクワ、6月7日-ロシア通信社ノーボスチ

ロシア連邦海軍は、2013年以降、曳船及び給油船を含む様々なクラスの10隻までの支援船を毎年受領する。
木曜日、「統合造船業営団」の高位の代理人はロシア通信社ノーボスチに伝えた。

「2013年以来、ロシア造船業界の生産能力は、ロシア海軍の為の海洋曳船及び泊地曳船、給油船を含む最大で10隻の支援船を造ります」
代理人は述べた。

これにより、彼によれば、来年からロシア海軍の支援艦隊を更新する計画が実施される。

前日、ロシア海軍総司令官ヴィクトル・チルコフ中将は、出張旅行の枠内において、保障船舶の建造を含むサンクト-ペテルブルクの造船企業を訪れた。
(2012年6月7日10時51分配信)


ロシア海軍の現用の支援艦艇(海洋曳船、給油船など)は1970年代を中心に建造された船が多く、船齢が30年を越えている船も珍しくありません。

[ロシア(ソ連)の支援艦艇]

[ロシア海軍の補給艦]

[海洋曳航船プロジェクト745]


海賊対処任務でアデン湾に度々派遣されている「ボリス・チリキン」型も艦齢30年以上です。
[ロシア海軍補給艦ボリス・チリキン級]


その代替艦艇の新規建造が来年から軌道に乗るという事です。
[建造中のロシア海軍新型艦艇(補助船)]


ただし、現在のところ、ロシア海軍向けの新規の「給油船」は起工されていません。
少なくとも来年に就役するのは、新造の海洋曳船泊地曳船でしょう。


サンクト-ペテルブルク市「アドミラルティ造船所」では、民間用の各種タンカーが建造されています。
【「アドミラルティ造船所」で建造される商用水上船舶】


これらのタンカーの何れかをベースにしたロシア海軍用の給油船が建造されるかもしれません。

新世代戦略原潜ユーリー・ドルゴルーキーは最終試験の為に出港する

本日(6月7日)、ロシア新世代(第4世代)戦略原子力潜水艦プロジェクト955「ボレイ」のトップ艦(1番艦)「ユーリー・ドルゴルーキー」は、就役前の最終チェックを行なう為に出港しました。
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[新世代戦略原潜ユーリー・ドルゴルーキーは7月末までにロシア海軍へ就役する]


『ロシア通信社ノーボスチ』より。
【原子力潜水艦「ユーリー・ドルゴルーキー」は海洋へ出航し、検査を実施する】
モスクワ、6月7日-ロシア通信社ノーボスチ

木曜日、戦略原子力潜水艦「ユーリー・ドルゴルーキー」(「ボレイ」級、プロジェクト955)は海洋へと去り、検査を実施する。
「セヴマシュ」の代理人はロシア通信社ノーボスチに伝えた。

「原子力潜水艦ユーリー・ドルゴルーキーは、6月7日に今年最初の海洋への出航を実施します。
試験が正常に完了すれば、同艦はすぐに正式採用されます」

代理人は述べた。

彼によると、今回の海洋への出航において、「ブラヴァー」ミサイルの発射試験は計画されていない。

今年最初の「ブラヴァー」発射は、同プロジェクトの他の潜水艦「アレクサンドル・ネフスキー」からの実施が予定されている。
これが成功した場合、潜水艦は今年中に正式採用する事が出来るだろう。

以前、ロシア連邦国防相アナトーリー・セルジュコフと前ロシア連邦海軍総司令官ウラジーミル・ヴィソツキー大将は、原子力潜水艦「ユーリー・ドルゴルーキー」は、今年秋に同艦の標準兵装である「ブラヴァー」ミサイルと同時に軍備として採用されると述べた。

戦略用途水中ロケット巡洋艦「ユーリー・ドルゴルーキー」(プロジェクト955「ボレイ」)は、海洋工学中央設計局「ルビーン」(サンクトペテルブルク)が設計した第4世代水中ロケット艦シリーズのトップである。
1996年11月2日に「セヴマシュプレドプリャーチェ」で起工され、同時に「ユーリー・ドルゴルーキー」と命名された。
全長170メートル、幅13.5メートル、総排水量2万4千トンの巡洋艦の武装は、モスクワ熱工学研究所により開発された「ブラヴァー-30」ミサイル16基である。

このタイプのミサイルは、対弾道ミサイル防衛を突破する為に性能を向上させた個別誘導核弾頭を10個まで搭載できる。
「ブラヴァー」の射程距離は8000kmである。
潜水艦には、弾道ミサイルに加え、魚雷発射管が装備されている。
核動力装置で1基のプロペラシャフトを駆動させる事により、水上で15ノット、水中で29ノットまでの速力に達する。

ロシア海軍司令部の計画によると、プロジェクト955戦略潜水艦は、現在、戦闘勤務に在る潜水艦プロジェクト941(「アクラ」、NATO分類「タイフーン」)、プロジェクト667BDR(カリマール、NATO分類デルタIII)プロジェクト667BDRM(デルフィン、NATO分類デルタIV)が艦隊の戦闘編制から除かれる2018年以降、ロシアの海洋戦略核戦力の中核とならなければならない。
(2012年6月7日00時16分配信)


戦略原子力潜水艦「ユーリー・ドルゴルーキー」は1996年11月2日に起工され、2007年4月15日に進水しました。
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2008年11月21日、原子炉が起動されました。
[新型戦略原潜「ユーリー・ドルゴルーキー」、原子炉始動]

「ユーリー・ドルゴルーキー」の原子炉は、未完成のプロジェクト971多用途原潜(アクラ級)から流用されたものです。
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2009年6月18日、初めて海洋へ出航しました。
[新型戦略原潜「ユーリー・ドルゴルーキー」、工廠航海試験開始]

2011年には4回の弾道ミサイル「ブラヴァー」発射試験を実施し、全て成功しました。
[「全力全開」ブラヴァー発射試験(2010~2011年)]
特に、8月27日の試験では9300kmの飛翔距離を記録しました。

2011年12月23日には「ブラヴァー」2発の一斉発射に成功しました。
[潜水艦発射弾道ミサイル「ブラヴァー」は一斉発射試験に成功した]

「ユーリー・ドルゴルーキー」は、北方艦隊へ配備される予定です。
[ボレイ級戦略原潜1番艦ユーリー・ドルゴルーキーは2012年に北方艦隊へ配備される]

インド空母ヴィクラマーディティヤは6月8日に出港する

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『ロシア通信社ノーボスチ』より。
【インド海軍の航空母艦「ヴィクラマーディティヤ」の最初の試験は6月8日に行なわれる】
モスクワ、6月5日-ロシア通信社ノーボスチ

インド海軍航空母艦「ヴィクラマーディティヤ」(元「アドミラル・ゴルシコフ」)は、 6月8日夜に白海へと出航し、最初の試験を実施する。
火曜日、同艦の修理と近代化を行なった造船工場「セヴマシュプレドプリャーチェ」(セヴェロドヴィンスク)の公式代理人はロシア通信社ノーボスチに伝えた。

「ヴィクラマーディティヤの海洋試験の為の最初の出航は6月8日夜に行なわれます。
同艦の試験は、合計で120日に渡ります」

同社の代理人は述べた。

しかし、これは同艦が2012年10月までずっと海洋に留まる事を意味するものではない。
「艦に不測の事態が生じた場合、海からセヴマシュへ戻る事が出来ます。
それに対処する為に」

代理人は述べた。

更に彼女は、同艦上にはロシアとインドの乗組員が混在すると述べた。
しかし、インド人乗組員は、基本的にオブザーバーとして行動する。
同艦の艦長はイーゴリ・リャブコ1等海佐が務める。

以前、軍事技術協力造船工場「セヴマシュ」副社長セルゲイ・ノヴォセロフは、艦の修理と近代化で、飛行甲板は拡張されたとロシア通信社ノーボスチに伝えた。
14度のトランポリン形状と3基の航空機拘束装置が設置され、ディーゼル燃料(軽油)を使用する動力装置への変更、2400キロのケーブルが置き換えられ、空母の船体内の500個の古い構造物が撤去された。
工場の作業には、極東、サンクトペテルブルク、ヴォロネジ、アストラハン、そしてセヴァストーポリの造船所が参加した。

インド海軍への公式納入日は2012年12月4日である。

軍事技術協力分野における最大の輸出契約である近代化された重航空巡洋艦「アドミラル・ゴルシコフ」インド海軍への売却は、ロシアにより2004年に調印された。
ロシア連邦は、7億5000ドルで同艦の近代化を行ない、同じ額でインド海軍へ航空隊を引き渡す事になっていた。

元々は2008年に顧客へ艦を納入する計画だったが、作業量の増加に起因して何度も延期された。
2004年に締結された契約に付加された新規の契約額は23億ドルである。
同艦には、戦闘機MiG-29KヘリコプターKa-27及びKa-31が配備される。

重航空機巡洋艦「アドミラル・ゴルシコフ」(1990年10月4日までは巡洋艦「バクー」という名前だった)は、ニコラエフで建造された。
1987年12月30日、北方艦隊に編入された。
1992年2月3日に第35艦船修理工場(ムルマンスク)で修理された後、海洋へは出航していない。
(2012年6月5日17時01分配信)


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「14度のトランポリン形状」というのは、艦首飛行甲板に設置された14度のスキージャンプ台の事です。
ロシアでは、スキージャンプ台の事をトランポリン甲板と言います。

「ディーゼル燃料(軽油)を使用する動力装置への変更」というのは、蒸気タービン機関のボイラー(蒸気発生装置)を、重油専焼のKVN-98/64から軽油を使用できるKVG-3D(KVG-2M-GM)へ換装した事を指しています。

ボイラーの換装は2006年6月下旬より開始され、2008年12月4日の再進水までには完了しております。
[プロジェクト11430(ヴィクラマーディティヤ)]

新世代戦略原潜ユーリー・ドルゴルーキーは7月末までにロシア海軍へ就役する

ついに、ロシア新世代(第4世代)戦略原子力潜水艦プロジェクト955「ボレイ」のトップ艦(1番艦)「ユーリー・ドルゴルーキー」ロシア海軍へ正式に就役します。

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『ロシア通信社ノーボスチ』より。

2012年6月6日10時02分配信
【原子力潜水艦「ユーリー・ドルゴルーキー」は7月29日までにロシア連邦海軍の戦闘編制へ加入する】
モスクワ、6月6日-ロシア通信社ノーボスチ

戦略原子力潜水艦「ユーリー・ドルゴルーキー」(「ボレイ」級、プロジェクト955)は、今年7月29日の海軍記念日までにロシア海軍の戦闘編制へ加入する。
水曜日、「統合造船業営団」の高位の代理人はロシア通信社ノーボスチに伝えた。

「7月末のロシア連邦海軍記念日までに、潜水艦の海軍への加入への署名が行なわれます。
この文書への署名は、潜水艦がロシア海軍の戦闘編制へ加入する事を意味します」

「統合造船業営団」の代理人は述べた。

彼によると、その後、潜水艦及びその標準兵装である「ブラヴァー」ミサイルの採用文書が用意される。
「正式採用は、ロシア連邦大統領令への署名後になります」
代理人は述べた。
(以下の文章は以前の記事からの使い回しなので省略)


2012年6月6日10時18分配信
【原子力潜水艦「ユーリー・ドルゴルーキー」は正式採用前に海へ出る】
モスクワ、6月6日-ロシア通信社ノーボスチ

戦略原子力潜水艦「ユーリー・ドルゴルーキー」(「ボレイ」級、プロジェクト955)は、6月7日に海洋へと去り、検査を実施する。
水曜日、「セヴマシュ」の代理人はロシア通信社ノーボスチに伝えた。

「原子力潜水艦ユーリー・ドルゴルーキーは、6月7日に今年最初の海洋への出航を実施します。
試験が正常に完了すれば、同艦はすぐに正式採用されます」

代理人は述べた。

彼によると、今回の海洋への出航において、「ブラヴァー」ミサイルの発射試験は計画されていない。

今年最初の「ブラヴァー」発射は、同プロジェクトの他の潜水艦「アレクサンドル・ネフスキー」からの実施が予定されている。
これが成功した場合、潜水艦は今年中に正式採用する事が出来るだろう。
(以下の文章は以前の記事からの使い回しなので省略)


K-535「ユーリー・ドルゴルーキー」
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K-550「アレクサンドル・ネフスキー」
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1番艦「ユーリー・ドルゴルーキー」は、北方艦隊へ配備される予定です。
[ボレイ級戦略原潜1番艦ユーリー・ドルゴルーキーは2012年に北方艦隊へ配備される]

太平洋艦隊への「ボレイ」級の配備は2014年以降になる予定です。
[2014年にロシア太平洋艦隊へ新世代戦略原潜ボレイ級が配備される]

ただし現時点では、カムチャツカ半島の原潜基地に「ボレイ」級を配備する用意が整っていないので、然るべきインフラ整備が行なわれます。
[カムチャツカ半島の基地設備はボレイ級戦略原潜に適していない]
[ボレイ級戦略原潜の為、カムチャツカ半島に新たな設備が建設される]

2番艦「アレクサンドル・ネフスキー」の配備先は公式には明らかにされていませんが、今年に就役するのならば、北方艦隊へ配備される事になります。
ただ、同艦の乗組員は2007年に太平洋艦隊将兵で編成されているので、いったん北方艦隊へ編入した後、2014年以降に太平洋艦隊へ転属する可能性も有りますが。

「ボレイ」級は、「2011-2020年の国家兵器プログラム」において8隻の調達が計画されています。
[ロシア国防省は、戦略原潜ボレイ級8隻と多用途原潜ヤーセン級8隻を2020年までに調達する]


「ボレイ」級に搭載される弾道ミサイル「ブラヴァー」は、これまでに18回の発射試験が実施され、11回が成功しました。

『ロシア通信社ノーボスチ』情報グラフィックより。
2012年2月9日配信
【海洋弾道ミサイル「ブラヴァー」試射の年表】

1回目:2004年6月24日-失敗
2回目:2004年9月23日-成功
3回目:2005年9月27日-成功
4回目:2005年12月21日-成功
5回目:2006年9月7日-失敗
6回目:2006年10月25日-失敗
7回目:2006年12月24日-失敗
8回目:2007年6月29日-成功
9回目:2008年11月28日-成功
10回目:2008年12月23日-失敗
11回目:2009年7月15日-失敗
12回目:2009年12月9日-失敗
13回目:2010年10月7日-成功
14回目:2010年10月29日-成功
15回目:2011年6月28日-成功
16回目:2011年8月27日-成功
17回目:2011年10月28日-成功
18回目:2011年12月23日-成功

2010年以降に実施された6回の発射試験は連続で成功しました。

インド空母ヴィクラマーディティヤの小火は航海試験に影響しない

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『アルムス-タス』より。
【インド航空母艦「ヴィクラマーディティヤ」に火が付いた事は航海試験準備に影響しない】
アルハンゲリスク、6月4日(アルムス-タス)

セヴェロドヴィンスクの防衛造船所「セヴマシュ」で近代化されているインド海軍航空母艦「ヴィクラマーディティヤ」(旧ロシア巡洋艦「アドミラル・ゴルシコフ」)に火が付いた事は、同艦の航海試験の為の準備に影響を与えない。
工場の広報サービス部長アナスタシア・ニキーチンスカヤイタル-タス通信に伝えた。

彼女によると
「6月1日、同艦の工業用絶縁体で煙が生じました。それは5分で収まりました。
施行規則によると、このようなケースでは、煙が充満した部屋から人員を避難させ、沿岸火災警備隊を呼び寄せる事になっており、(外部からの)援助は必要ではありません」

ニキーチンスカヤは説明した。

他の情報提供者がイタル-タス通信に伝えた所では、モスクワ時間6月1日17時17分、艦のボイラーの1つで火が付いた。
航空母艦に5台の消防車が派遣された。
怪我人は報告されていない。

インド航空母艦の最初の海洋への出航は5月25日に予定されていたが、ロシア海軍総司令官の決断により6月8日に延期された。その理由は知られていない。

試験は、インド海軍将兵及び350名のロシア海軍将兵、その他の造船の専門技術者で構成されたチームにより行なわれる。
それは2000名以上になる。
彼らの為に、同艦には2350の船室、水兵室、その他の施設が用意される。

最初の2-3週間は、バレンツ海「ヴィクラマーディティヤ」の海洋試験が実施される。
その後、航空機複合体の試験が行われる。それらは合計で3ヶ月半に及ぶ。同艦の納入日は今年の12月4日である。

2004年1月にニューデリーで署名された政府間の一括合意により、ロシア航空巡洋艦「アドミラル・ゴルシコフ」の船体は、「セヴマシュ」での近代化と、ロシア製の艤装品と航空機を付けるという条件で、インドへ無償譲渡された。
更にロシアは、航空母艦のインド人乗員約1500名の教育と、インド洋水域への艦の基地施設建設を実施する。

総契約額は、当初15億ドルと見積もられ、同艦を本格的な空母へ改造する為の全ての作業は、2008年に完了する計画だった。
しかし、契約時期は延期された。
ロシア側は、作業量の過少評価と、艦の近代化への追加支払の必要を表明した。

2010年3月12日、ウラジーミル・プーチンのインド訪問中に、航空母艦「ヴィクラマーディティヤ」(全能の神)の修理及び近代化に関する改訂された費用の追加契約を締結した。
インド側によると、ロシアからの航空母艦の購入の為に23億3000万ドルの費用が掛かる。
同艦の就役期間は30年と見られている。

以前は「バクー」という名前だった「アドミラル・ゴルシコフ」は、二コラエフで建造された。
同艦は、1987年に北方艦隊の編制へ加入した。
修理及び改造終了後、航空母艦の排水量は45000トンになり、最大長は283.5m、最大幅は59.8m(8.8m増加)となった。
同艦にはMiG-29K戦闘機およびヘリコプターを含む30機の航空機を搭載できる。
乗組員は約2000名である。
(2012年6月4日11時17分配信)


株式会社「生産連合セヴマシュ」広報部長アナスタシア・ニキーチンスカヤ
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というわけで、6月1日夕方、空母「ヴィクラマーディティヤ」のボイラーで小火が発生しましたが、短時間(セヴマシュ公式発表によると5分)で収まったとの事です。

記事原文でも、通常、「火災」の場合はПожарと記されますが、今回はВозгорание(火が付いた)或いはзадымление (煙が出た)としか書かれていません。
つまり、大した火災では無かったという事です。

この記事によると、当初は5月25日に予定されていた空母「ヴィクラマーディティヤ」出航を延期させたのは、ロシア海軍総司令官との事です。
つまり、5月6日に就任したばかりのヴィクトル・チルコフ中将という事になります。
[ヴィクトル・チルコフは新たなロシア海軍総司令官に任命された]

以前、空母「ヴィクラマーディティヤ」出航延期の可能性が最初に報じられた時、その理由として「ロシア連邦海軍総司令部が交代した事に関連し、国家委員会のメンバーを変更する必要が生じた」と言われましたが、今回の記事は、それを裏付けるものです。
[インド空母ヴィクラマーディティヤの最初の航海試験は延期されるかもしれない]

空母「ヴィクラマーディティヤ」は6月8日に出港するとの事ですが、さてどうなるか・・・

重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフでホッケーの試合が行なわれる

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『LENTA.RU』より。
2012年5月28日10時56分配信
【ロシア航空母艦の甲板上でホッケーの試合が開催される】

『スポーツエクスプレス』より。
2012年5月28日配信
【ゲルマン・スコロプロフ:航空母艦から跳ぶ】

ロシアの「高等ホッケーリーグ」Высшая хоккейная лигаのマネージング・ディレクターであるゲルマン・スコロプロフは、ロシア海軍北方艦隊所属の重航空巡洋艦「アドミラル-フロータ-ソヴィエツカヴァ-ソユーザ・クズネツォフ」の飛行甲板上で今年のホッケーリーグ戦の試合を開催する構想を明らかにしました。
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ただ、現時点で具体的な試合日時は決まっていません。

【「高等ホッケーリーグ」公式サイト】
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スコロプロフ氏は、「アドミラル・クズネツォフ」艦上で試合を行なう為、ロシア海軍のホッケークラブも参加させると述べています。
同氏のインタビューを読む限り、ホッケーの試合は、湾内に停泊した空母「アドミラル・クズネツォフ」の飛行甲板上で行なう事を想定しています。
むろん艦首トランポリン甲板(スキージャンプ)の部分は使えませんが、それを除いても、試合を行なうのには充分なスペースが有ります。
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ここで想起されるのは、以前、空母「アドミラル・クズネツォフ」は2012年(つまり今年)から2017年までセヴェロドヴィンスク市「セヴマシュ」造船所で近代化改装を行なうと報じられた事です。
[空母アドミラル・クズネツォフ近代化計画]

その「セヴマシュ」の総取締役アンドレイ・ジャチコフ氏は、昨年12月にロシア通信社ノーボスチのインタビューに応じ、同社の2012年の予定について色々と述べました。

『ロシア通信社ノーボスチ』より。
2011年12月2日08時00分配信
【セヴマシュ総取締役アンドレイ・ジャチコフへのインタビュー】

この中から、空母「アドミラル・クズネツォフ」に関する部分を抜粋。

インタビュアー:海軍の戦闘編制に在る唯一の空母「アドミラル・クズネツォフ」の修理時期はいつになるのでしょうか?
ジャチコフ:「クズネツォフ」の修理はセヴマシュで行なわなければなりません。
ですが、2012年の契約に「クズネツォフ」の修理勘定書は見当たりません。



というわけで、「セヴマシュ」の2012年の予定表に空母「アドミラル・クズネツォフ」の近代化改装は存在していません。
(ただ、「セヴマシュ」で近代化改装を実施する事自体までは否定していません)
今年中に同艦でホッケーの試合を開催する事は可能でしょう。
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現在、「セヴマシュ」インド海軍空母「ヴィクラマーディティヤ」を今年12月までに納入すべく、こちらに多大なリソースを割いています。
その「ヴィクラマーディティヤ」の海洋航海試験には、「アドミラル・クズネツォフ」の乗組員350名が参加します。
[空母ヴィクラマーディティヤは消磁作業を行なう]

従いまして、「セヴマシュ」は、今年に「アドミラル・クズネツォフ」の近代化改装へ取り掛かる余裕は有りません。
「ヴィクラマーディティヤ」インド海軍へ納入した後、初めて「アドミラル・クズネツォフ」の近代化改装に取り組むことが出来るようになります。
「アドミラル・クズネツォフ」セヴェロドヴィンスク市「セヴマシュ」へ回航されるのは、早くても今年末でしょう。

ムルマンスク市郊外の「アドミラル・クズネツォフ」
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セヴェロドヴィンスク市の「セヴマシュ」造船所
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既に6隻の新世代戦略原潜ボレイ級が建造されている

5月28日、以前から価格を巡って揉めていた新世代戦略原子力潜水艦「改ボレイ」級(5隻)の契約が、ようやく署名されました。
[ロシア国防省と統合造船業営団は改ボレイ級戦略原潜の供給契約に署名した]

しかし、まだ正式には起工されていないものの、「改ボレイ」級3隻(「ボレイ」級4番艦、5番艦、6番艦)の建造工事は、既に「セヴマシュ」造船所で開始されています。
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『ロシア通信社ノーボスチ』より。
【ロシアは6隻のボレイ級潜水艦を建造していると防衛産業企業体の代理人は述べた】
モスクワ、6月1日-ロシア通信社ノーボスチ

既に6隻の戦略用途ロケット水中巡洋艦「ボレイ」級及び「ボレイ-A」級(プロジェクト955及び955A)が、異なる生産段階にある。
金曜日、防衛産業企業体の高位の代理人はロシア通信社ノーボスチに語った。

「既にボレイ-Aのトップ艦の船体は形成されており、更に2011年、セヴマシュは、5番艦及び6番艦の船体の準備作業を開始しました」
彼は述べた。

彼は、最初の2隻のプロジェクト955潜水艦「ユーリー・ドルゴルーキー」及び「アレクサンドル・ネフスキー」は、正式採用の準備が出来ている事を想い起した。
3隻目の「ボレイ」「ウラジーミル・モノマーフ」の建造は、2013年に完了する。

同プロジェクト戦略潜水艦は、ロシア海洋核戦力の基盤となり、この為に作られた海洋大陸間弾道ミサイル「ブラヴァー」の正式採用が準備されている。

前日、「統合造船業営団」は、ロシア連邦大統領ウラジーミル・プーチンとの会談において、近代化された戦略原子力水中ロケット艦プロジェクト955A(ボレイ-A)の設計及び建設契約に署名した事を認めた。

合計で、3つの契約が締結された。
近代化されたプロジェクト955A(ボレイ-A)のトップ潜水艦の設計に関する海洋技術中央設計局「ルビーン」との契約。
同プロジェクトのトップ潜水艦を建造する株式会社「生産連合セヴマシュ」との契約。
原子力潜水艦プロジェクト955Aのシリーズ艦を建造する「統合造船業営団」との契約。

作業の価格及び期日は、全て国家軍備プログラムに従って実施される。

「この契約締結は、ロシアの拡大を可能とし、国家元首の最新の戦略水中ロケット艦のグループ化の期日を確立し、国民の安全保障を確実にし、更には、防衛産業企業体の充実と近代化を提供します」
統合造船業営団の発表では、こう説明された。

国家軍備プログラム-2020により、同クラス潜水艦8隻の建造及び正式採用が予定されている。

以前、ロシア海軍総司令官ウラジーミル・ヴィソツキー大将は、原子力潜水艦「アレクサンドル・ネフスキー」からの「ブラヴァー」ミサイル発射に成功した場合、同艦及び「ユーリー・ドルゴルーキー」は、同時に2012年に海軍へ正式採用できるとロシア通信社ノーボスチに伝えた。

戦略用途水中ロケット巡洋艦「ユーリー・ドルゴルーキー」(プロジェクト955「ボレイ」)は、海洋工学中央設計局「ルビーン」(サンクトペテルブルク)が設計した第4世代水中ロケット艦シリーズのトップである。
1996年11月2日に「セヴマシュプレドプリャーチェ」で起工され、同時に「ユーリー・ドルゴルーキー」と命名された。
全長170メートル、幅13.5メートル、総排水量2万4千トンの巡洋艦の武装は、16基の「ブラヴァー」ミサイルである。

ロシア海軍司令部の計画によると、プロジェクト955戦略潜水艦は、現在、戦闘勤務に在る潜水艦プロジェクト941(「アクラ」、NATO分類「タイフーン」)、プロジェクト667BDR(カリマール、NATO分類デルタIII)プロジェクト667BDRM(デルフィン、NATO分類デルタIV)が艦隊の戦闘編制から除かれる2018年以降、ロシアの海洋戦略核戦力の中核とならなければならない。
(2012年6月1日16時07分配信)


「ボレイ-Aのトップ艦」というのは、1隻目の改ボレイ級、つまり「ボレイ」級の4番艦(予定艦名「聖ニコライ」)を指しています。
「ボレイ」級4番艦以降は、弾道ミサイル搭載数が増加するなどの改正を加えたタイプ(ボレイ-A)となります。
[新世代戦略原潜ボレイ級4番艦以降はSLBM搭載数が20基に増加する]

「ボレイ」級を建造する「セヴマシュ」総取締役アンドレイ・ジャチコフは昨年12月に、改ボレイ級の建造の準備が行なわれていると発言しています。
[新世代戦略原潜「ボレイ」4番艦(改ボレイ級)は2012年に起工される]

「ボレイ」級4番艦の建造作業は、2009年12月から開始されました。
[ボレイ級戦略原潜4番艦の建造作業は既に始まっている]

ロシア連邦「2011-2020年の国家軍備プログラム」において、「ボレイ」級戦略原潜は8隻調達される計画です。
[ロシア国防省は、戦略原潜ボレイ級8隻と多用途原潜ヤーセン級8隻を2020年までに調達する]


なお、上記のロシア通信社ノーボスチの記事の文末では、ロシア海軍の現用戦略原潜が2018年以降に退役すると書かれていますが、プロジェクト667BDRM(デルタIV級)は寿命を延長して2020年代前半まで現役に留まります。
つまり、「ボレイ」級が計画通り2020年までに8隻揃ったとしても、この時点でデルタIV級は現役に留まっています。
[全てのデルタIV級戦略原潜は寿命を35年に延長する]

搭載する弾道ミサイルは、現用のR-29RMU2「シネーワ」の改良型R-29RMU2.1「ライネル」に更新されます。
[ロシア海軍のデルタIV及びデルタIII級原潜は「ライネル」を装備する]

「ライネル」を装備する「デルフィン」(プロジェクト667BDRM)は、2025~2030年まで現役に留まるという情報も有ります。
『LENTA.RU』より。
2012年2月24日15時00分配信
【ロシアは「ライネル」開発作業を完了した】

警備艦スメトリーヴイは地中海から戻ってきた

5月31日、地中海東部で行動していたロシア黒海艦隊所属の警備艦「スメトリーヴイ」セヴァストーポリへ帰港しました。
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『中央海軍ポータル(フロートコム)』より。
【黒海艦隊の警備艦「スメトリーヴイ」は地中海からセヴァストーポリへ戻る】
2012年5月31日

今日(5月31日)、ヴィクトル・スコーコフ2等海佐が指揮する黒海艦隊警備艦「スメトリーヴイ」は、遠距離航海を終えてセヴァストーポリへ戻って来る。

この2ヶ月間、警備艦は、地中海の様々なエリアで任務を遂行し、11000海里以上を航行した。
同艦は、水と燃料を補充する為、ロシア海軍の物資供給所であるシリアタルトゥース港を業務訪問した。

同艦が海峡を通過する際や外国の港に停泊している際には、黒海艦隊海軍歩兵旅団の編制から分離した対テロリストグループが安全を保障した。

航海を終えた「スメトリーヴイ」セヴァストーポリへ戻った時、歓迎式典が開催される。

前日には、地中海エリアにおいて海軍の行動を支援する遠距離航海を終えた海洋給油船「イマン」が戻っている。


テレビ局『ズヴェズダー』動画ニュースより。
2012年5月31日16時23分配信
【大型対潜艦「スメトリーヴイ」は地中海における戦闘任務から戻ってきた】


ロシア黒海艦隊所属の警備艦「スメトリーヴイ」は、4月2日にセヴァストーポリを出港し、地中海東部へ向かいました。
[最後のカシン級スメトリーヴイ、地中海へ]
[ロシア黒海艦隊警備艦スメトリーヴイはシリアへ行く]
[警備艦スメトリーヴイは地中海東部に滞在する]
[ロシア海軍艦艇はシリア沖に常時滞在する]

「スメトリーヴイ」は、1962年から1973年に掛けて20隻が就役したプロジェクト61(カシン級)18番艦であり、1969年に就役しました。
[最後のカシン型「スメトリーヴイ」]

ソ連邦解体後、カシン級は次々と除籍され、現在は「スメトリーヴイ」だけが現役に留まっています。

今回の記事ですが、「スメトリーヴイ」が、『中央海軍ポータル』では「警備艦」Сторожевой Корабльテレビ局『ズヴェズダー』では「大型対潜艦」Большой Противолодочный Корабльとなっています。

プロジェクト61は、就役当初は「警備艦」に分類され、1966年5月に「大型対潜艦」へ艦種変更、1992年1月に「警備艦」へ再変更され、現在に至っております。

大型対潜艦「スメトリーヴイ」(1974年)
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