ロシア海軍は2020年までに51隻の新型水上艦と24隻の新型潜水艦を取得する

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『イタル-タス通信』より
【2020年までにロシア連邦海軍の編制へ51隻の最新戦闘艦及び24隻の潜水艦が加わる】
セヴェロドヴィンスク、7月30日/イタル-タス通信 アレクサンドル・プロコペンコ、クセーニヤ・カミンスカヤ

2020年までにロシア連邦海軍の編制へ51隻の最新戦闘艦及び24隻の潜水艦が加わる。
ロシア連邦大統領ウラジーミル・プーチン「海軍装備に関する国家軍備プログラムの実施」会議において、こう述べた。

「2020年までに海軍の編制へ51隻の最新水上戦闘艦、そして16隻の多用途潜水艦が加わります」
彼は述べた。
更に、大統領によれば、2020年までに海軍の編制へ8隻の原子力水中ロケット艦「ボレイ」プロジェクトが加入する。

プーチンは、2020年までの新たな外観の海軍の形成には、約4兆5000億ルーブルが割り当てられる事を想起した。
「より正確には、4兆4000億ルーブルです。これは、国家軍備プログラムの23.4パーセントに当たります」
国家元首は述べた。

彼は、49隻の艦と全ての潜水艦が、国内の造船所で建造される事を指摘した
「特に注意を払わなければならないのは、そう、この件に関する全ての憶測を永遠にストップさせる事です。
我が海軍が、外国の造船所で建造されるなどという」

プーチンは述べた。
「実質的に、ロシアの産業への全ての量の発注を私達は受け取ります」

この点に関し、国家元首は、新世代艦の大量建造の再開は、造船所及び他の企業の近代化を伴う必要が有る事を指摘した。
このような理由から、彼は、近い内に、どの程度のものになるのかを計算する必要があると述べた。
「資金は有りますが、賢明な支出を行なう必要があります」
大統領は述べた。
「失敗は許されません」
(2012年7月30日19時07分配信)


[2011-2020年のロシア兵器プログラムにおけるロシア海軍の艦艇調達数]
[ロシア国防省は、戦略原潜ボレイ級8隻と多用途原潜ヤーセン級8隻を2020年までに調達する]

「8隻の原子力水中ロケット艦」は、プロジェクト955「ボレイ」級戦略原子力潜水艦を指しています。

「16隻の多用途潜水艦」は、以下の3タイプの事でしょう。

・プロジェクト885「ヤーセン」級多用途原子力潜水艦
・プロジェクト677「ラーダ(改)」非核動力潜水艦
・プロジェクト06363(改キロ級)非核動力潜水艦


「51隻の水上艦」の内「49隻が国内で建造される」と述べていますが、他の2隻は、フランスで建造されるヘリコプター空母「ミストラル」型を指しています。

おそらく、「51隻の水上艦」の内訳は、こうでしょう。

・「ミストラル」型ヘリコプター空母4隻
・「アドミラル・ゴルシコフ」型(プロジェクト22350)フリゲート8隻
・「アドミラル・グリゴロヴィチ」型(プロジェクト11356M)フリゲート6隻
・「ステレグーシチー」型(プロジェクト20380/203850)コルベット18隻
・「ブヤン」級(プロジェクト21630)砲艦6隻
・その他9隻(「イワン・グレン」型揚陸艦、「ブヤン-M」級コルベットなど)



ウラジーミル・プーチン氏は、今年(2012年)にロシア連邦大統領に就任しました。
そして今回から、大統領の任期は1期あたり6年に延長され、2期まで連続で務める事が出来ます。

つまり、プーチン氏は、最大で今後12年間(2024年まで)ロシア大統領の地位に留まる可能性も有ります。

『ロシースカヤ・ガゼータ』より。
ウラジーミル・プーチン寄稿論文
【強くあれ:ロシアの為の確実な国家安全保障】

この論文の中でプーチン氏は、「ボレイ」級戦略原潜と、同級のカムチャツカ半島への配備に言及しています。

「2002年当時の参謀総長は覚えている。むろん、良い印象ではなかったが。
彼は、カムチャツカに配備されている全ての戦略潜水艦の撤収を提案してきたのだ。
だが、それでは、我々は太平洋における海洋核戦力を失ってしまう。
私は、そのような決断を下さなかった」
「そして今、我々は、すぐにでも新世代潜水艦ボレイ型が戦闘当直を実施できる最新の基地をヴィリュチュンスクに有している」
(註:「最新の基地」はプーチン氏の勘違いであり、実際には、福利厚生の為の施設がヴィリュチュンスクに建設された)


更にプーチン氏は、今後10年で「8隻の戦略用途ロケット水中巡洋艦」「約20隻の多用途潜水艦」「約50隻の水上戦闘艦」を取得するとも述べています。

ロシア連邦大統領は強大な権限を有しており、プーチン氏はそれを活用して自分の任期中に各種新世代艦の大量建造を推し進めるつもりのようです。
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ロシア海軍合同艦船グループは地中海中部で演習を行なう

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『中央海軍ポータル(フロートコム)』より。
【国防省:海軍グループは地中海中部で任務を遂行する】
2012年7月31日

北方艦隊及びバルト艦隊の戦闘艦で構成される合同ロシア艦隊グループは、地中海中部で演習を実施する。
国防省広報サービス・情報管理部は発表した。

「単一の計画下の指揮グループの艦船乗組員は、演習において小規模海上目標からの攻撃を、砲複合体を用いて撃退した。
加えて艦隊間グループの艦船は、指揮所及び戦闘所でのダメージに対処する訓練を行なった」

国防省の発表を『インタファクス』は報じた。

これは、北方艦隊大型揚陸艦「アレクサンドル・オトラコフスキー」、「ゲオルギー・ポベドノーセッツ」、「コンドポガ」、更には、警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」、「ネウストラシムイ」で構成されるバルト艦隊戦闘艦船支隊を結合したグループである事が指摘された。
地中海中部で遠距離航海任務の遂行は継続される。

航海計画によれば、対潜防衛並びに対空防衛施策が航行中に実施される。

国防省は、艦船支隊の構成に、北方艦隊大型対潜艦「ヴィツェ-アドミラル・クラーコフ」黒海艦隊給油船「イワン・ブブノフ」黒海艦隊曳船MB-304が、地中海東部の指定海域で加わる事を指摘した。
艦船は、保護されていない泊地に停泊した際の対水中工作員防衛の訓練及び演習を行なった。

バルト艦隊救助曳船SB-921及びバルト艦隊給油船「レナ」ジブラルタル海峡を通過し、常駐場所へ向かう為、北大西洋へ進路を取ると国防省は説明した。


[北方・バルト・黒海艦隊合同艦船グループの地中海遠征]

ロシア北方艦隊大型対潜艦「アドミラル・チャバネンコ」、3隻の大型揚陸艦、2隻の保障船(救助曳船及び給油船)は、7月10日にセヴェロモルスクを出港しました。
[ロシア北方艦隊の大型対潜艦アドミラル・チャバネンコ、シリア沖へ?]

7月16日、バルト艦隊の艦船と合流しました。
[北大西洋でロシア北方艦隊とバルト艦隊の艦船は合流した]

その後、大型対潜艦「アドミラル・チャバネンコ」、救助曳船「ニコライ・チケル」、給油船「セルゲイ・オシポフ」は、北方・バルト艦隊合同グループから離れ、北へ向かいました。
[北方・バルト艦隊合同グループの航海が始まった]
[大型対潜艦アドミラル・チャバネンコは北東大西洋で訓練を行なう]

7月24日、ジブラルタル海峡を通過して地中海へ入りました。
[ロシア海軍合同艦船グループはジブラルタル海峡を通過し、地中海へ入った]

現在、地中海中部に居る北方・バルト艦隊合同艦船グループは、以下の艦船で構成されています。

[北方・バルト艦隊合同艦船グループ]
指揮官:コラ異種戦力小艦隊司令官ウラジーミル・カサトノフ少将

大型揚陸艦「ゲオルギー・ポベドノーセッツ」(北方艦隊)
大型揚陸艦「アレクサンドル・オトラコフスキー」(北方艦隊)
大型揚陸艦「コンドポガ」(北方艦隊)
警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」(バルト艦隊)
警備艦「ネウストラシムイ」(バルト艦隊)



以前、合同艦船グループに加わっていたバルト艦隊救助曳船SB-921給油船「レナ」は、グループと別れてバルチースクへ戻るようです。

代わりに、地中海東部で以下の艦船が合流するようです。

[元ロシア海軍合同海賊対処部隊]
大型対潜艦「ヴィツェ-アドミラル・クラーコフ」(北方艦隊)
給油船「イワン・ブブノフ」(黒海艦隊)
海洋曳船MB-304(黒海艦隊)


この3隻は、アデン湾で海賊対処任務に就いていた部隊です。

改ボレイ級戦略原潜クニャージ・ウラジーミル起工

2012年7月30日、新世代戦略原子力潜水艦「ボレイ」級4番艦(改「ボレイ」級としては1番艦)「クニャージ・ウラジーミル」が起工されました。
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『ロシア通信社ノーボスチ』より
【プーチンは原子力潜水艦「クニャージ・ウラジーミル」起工式典に参加した】
セヴェロドヴィンスク、7月30日-ロシア通信社ノーボスチ

ロシア連邦大統領ウラジーミル・プーチンは、月曜日、戦略水中ロケット艦のトップ「クニャージ・ウラジーミル」(プロジェクト「ボレイ-A」)の起工式典に参加した。
それは、「セヴマシュ」屋内造船台で開催された。

プロジェクト「ボレイ-A」は、第4世代原子力戦略ロケット艦である。
その建造には、最新の成果である艦載電子装置が使用されており、更に、騒音は低減されている。
艦は、株式会社「海洋工学中央設計局ルビーン」(サンクト-ペテルブルク)により設計された。

「2020年までに、私達は8隻のボレイ型潜水艦を有していなければなりません。
この内の2隻-アレクサンドル・ネフスキーは試験を実施しており、もう1隻は試験を通過しました。
私は、このプロジェクト全体が実現できる事を確信しております」

プーチンは、式典の前に語った。

国家元首は、国家防衛を強化する「セヴマシュ」の役割について指摘した。

「貴方達は、合計で129隻の水中巡洋艦を組み立てました。
これは特異な記録です。
私は、世界中で、自国の為に、これだけのものを造った会社が他に有る事を知りません」

最高司令官は工場労働者に訴えかけた。

「貴方達は、そのビジネスにより、最も野心的な目標を達成できる事が証明されております。
私は、それをやり遂げる事を確信しています」

プーチンは付け加えた。

国家元首は、原子力潜水艦に関して同社従業員の成功を願った。
「ロシアへの栄光ある奉仕を」

原子力潜水艦の起工式典は、軍楽隊の行進下で開催された。
大統領は、原子力潜水艦の主な特性を記した銘板を取り付け、巡洋艦の船体区画の一つに「セヴマシュ」スタッフと共に溶接した。

工場「セヴマシュ」は、原子力潜水艦を建造するロシアで唯一の造船所である。
その歴史を通じ、工場は海軍へ128隻の原子力潜水艦を納入した。
現在、 原子力潜水艦「ウラジーミル・モノマーフ」原子力潜水艦「カザン」が建造されており、更には、新世代原子力水中巡洋艦のトップである「ユーリー・ドルゴルーキー」ロシア海軍への引き渡し準備を進めている。
(2012年7月30日18時55分配信)


テレビ局『ズヴェズダー』動画ニュースより
2012年7月30日22時25分配信
【ウラジーミル・プーチンは原子力水中巡洋艦「クニャージ・ウラジーミル」起工に参加した】


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[新世代戦略原潜ボレイ級(旧ブログ)]
[新世代戦略原潜ボレイ級]

以前から価格を巡って揉めていた新世代戦略原子力潜水艦「改ボレイ」級(「ボレイ」級4番艦以降の5隻)の契約は、今年5月28日、ようやく署名されました。
[ロシア国防省と統合造船業営団は改ボレイ級戦略原潜の供給契約に署名した]

「ボレイ」級を建造する「セヴマシュ」総取締役アンドレイ・ジャチコフは昨年12月に、改ボレイ級の建造の準備が行なわれていると発言しています。
[新世代戦略原潜「ボレイ」4番艦(改ボレイ級)は2012年に起工される]

「ボレイ」級4番艦の建造作業は、2009年12月から開始されています。
[ボレイ級戦略原潜4番艦の建造作業は既に始まっている]
[既に6隻の新世代戦略原潜ボレイ級が建造されている]

「ボレイ」級4番艦以降は、弾道ミサイル搭載数が増加するなどの改正を加えたタイプ(ボレイ-A)となります。
[新世代戦略原潜ボレイ級4番艦以降はSLBM搭載数が20基に増加する]

「ボレイ」級は、「2011-2020年の国家兵器プログラム」において8隻の調達が計画されています。
[ロシア国防省は、戦略原潜ボレイ級8隻と多用途原潜ヤーセン級8隻を2020年までに調達する]

記事の末尾で名前が出ている「ボレイ」級1番艦「ユーリー・ドルゴルーキー」は、北方艦隊へ配備されます。
[ボレイ級戦略原潜1番艦ユーリー・ドルゴルーキーは2012年に北方艦隊へ配備される]


太平洋艦隊への「ボレイ」級の配備は2014年以降になる予定です。
[2014年にロシア太平洋艦隊へ新世代戦略原潜ボレイ級が配備される]

ただし現時点では、カムチャツカ半島の原潜基地に「ボレイ」級を配備する用意が整っていないので、然るべきインフラ整備が行なわれます。
[カムチャツカ半島の基地設備はボレイ級戦略原潜に適していない]
[ボレイ級戦略原潜の為、カムチャツカ半島に新たな設備が建設される]

デルタIV級戦略原潜ノヴォモスコフスクはロシア海軍へ復帰した

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
【ロシア連邦海軍は修繕された原子力潜水艦「ノヴォモスコフスク」を受領した】
モスクワ、7月30日-ロシア通信社ノーボスチ

原子力潜水艦「ノヴォモスコフスク」は、定期修理及び近代化を終え、ロシア海軍の編制へ加入した。
月曜日、艦船修理センター「ズヴェズドーチカ」広報サービスは発表した。

「定期修理及び近代化を終えた戦略用途ロケット水中巡洋艦ノヴォモスコフスクの海軍への引き渡しの署名は2012年7月27日にセヴェロドヴィンスクで行なわれました」
発表では、こう述べられた。

潜水艦の定期修理及び近代化は、2007年から始まった。
2012年6月~7月、工場の引き渡しチームと潜水艦乗組員は、工場航海試験プログラムを完了した。

発表によると、更新されたロケット艦は、今後10年間に渡り海軍へ就役する。

プロジェクト667BDRM戦略用途ロケット水中巡洋艦K-407「ノヴォモスコフスク」は、1987年6月に北方機械製造会社(現在の株式会社「生産連合セヴマシュ」)の造船台で起工された。
艦は1990年2月28日に進水し、同年11月27日、ロケット艦に海軍旗が掲げられた。

潜水艦プロジェクト667BDRMは、ロシア海洋核抑止力の基礎となっている。
その建造は、1981年から「セヴマシュ」で開始された。
1984年から1990年までに、海軍は、このタイプの7巡洋艦7隻を受領した。

プロジェクト667潜水艦中央設計局「ルビーン」で設計され、 総排水量18200トン、水中速力24ノット、限界潜航深度400メートル、自立行動日数90日、乗組員は40名の士官を含む135名である。

兵装は16基の弾道ミサイル「シネーワ」と、魚雷及びロケット魚雷を発射できる4基の533mm魚雷発射管、加えて携帯高射ミサイル複合体「イグラ」である。
(2012年7月30日9時47分配信)


K-407「ノヴォモスコフスク」は、プロジェクト667BDRM戦略原潜(デルタIV級)の最終艦であり、上の記事の通り、1990年11月27日、当時のソ連邦海軍へ納入されました。

ロシア北方艦隊667BDRM戦略原潜6隻は、1990年代末以降より「ズヴェズドーチカ」で第1次近代化改装を行ない、寿命を延長しました。
K-51「ヴェルホトゥリエ」:1999年近代化完了
K-84「エカテリンブルク」:2003年近代化完了
K-114「トゥーラ」:2006年近代化完了
K-117「ブリャンスク」:2008年近代化完了
K-18「カレリア」:2010年近代化完了
K-407「ノヴォモスコフスク」:2012年近代化完了


最終艦「ノヴォモスコフスク」をもって第1次近代化改装は終了し、また一巡して「ヴェルホトゥリエ」から第2次近代化改装に着手されています。
[デルタIV級戦略原潜ヴェルホトゥリエは造船台を出た]

667BDRM戦略原潜6隻は、近代化改装により寿命を35年に延長し、2020年代前半まで現役に留まります。
[全てのデルタIV級戦略原潜は寿命を35年に延長する]

現在、667BDRM戦略原潜潜水艦発射弾道ミサイルR-29RMU2「シネーワ」を装備していますが、今後は改良型のR-29RMU2.1「ライネル」が装備されます。
[ロシア海軍のデルタIV及びデルタIII級原潜は「ライネル」を装備する]

ロシア黒海艦隊艦船支隊はセヴァストーポリへ戻った

地中海へ進出していたロシア黒海艦隊の大型揚陸艦2隻、警備艦1隻、保障船2隻は、7月28日から29日に掛けてセヴァストーポリへ帰港しました。


『ロシア連邦国防省公式サイト』より。
2012年7月28日13時46分配信
ロシア連邦軍南方軍管区発表
【黒海艦隊の揚陸艦支隊は地中海からセヴァストーポリへ戻った】

7月28日、大型揚陸艦「ツェーザリ・クニコフ」、「ニコライ・フィリチェンコフ」、2隻の保障船は、セヴァストーポリへ帰港しました。


2012年7月30日10時06分配信
ロシア連邦軍南方軍管区発表
【黒海艦隊の警備艦「スメトリーヴイ」はセヴァストーポリへ戻った】

同じく地中海へ進出していた警備艦「スメトリーヴイ」は、7月29日にセヴァストーポリで行なわれたロシア海軍記念日観艦式の最中にセヴァストーポリへ入港しました。


テレビ局『ズヴェズダー』動画ニュースより
2012年7月29日18時15分配信
【ロシアは海軍記念日を祝う

0:31からセヴァストーポリへ入港する「スメトリーヴイ」が写っています。


[北方・バルト・黒海艦隊合同艦船グループの地中海遠征]

ロシア北方艦隊大型対潜艦「アドミラル・チャバネンコ」、3隻の大型揚陸艦、2隻の保障船(救助曳船及び給油船)は、7月10日にセヴェロモルスクを出港しました。
[ロシア北方艦隊の大型対潜艦アドミラル・チャバネンコ、シリア沖へ?]


その後、大型対潜艦「アドミラル・チャバネンコ」、救助曳船「ニコライ・チケル」、給油船「セルゲイ・オシポフ」は、北方・バルト艦隊合同グループから離れ、北へ向かいました。
[北方・バルト艦隊合同グループの航海が始まった]
[大型対潜艦アドミラル・チャバネンコは北東大西洋で訓練を行なう]


地中海へ行く北方・バルト艦隊合同艦船グループは、以下の艦船で構成されています。

[北方・バルト艦隊合同艦船グループ]
指揮官:コラ異種戦力小艦隊司令官ウラジーミル・カサトノフ少将

大型揚陸艦「ゲオルギー・ポベドノーセッツ」(北方艦隊)
大型揚陸艦「アレクサンドル・オトラコフスキー」(北方艦隊)
大型揚陸艦「コンドポガ」(北方艦隊)
警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」(バルト艦隊)
警備艦「ネウストラシムイ」(バルト艦隊)
救助曳船SB-921(バルト艦隊)
給油船「レナ」(バルト艦隊)


北方・バルト艦隊合同艦船グループ地中海へ行き、8月初頭に黒海艦隊の艦船グループと合流する計画です。
[ロシア海軍合同艦船グループは8月に地中海で合流する]

[黒海艦隊艦船支隊]
警備艦「スメトリーヴイ」
大型揚陸艦「ツェーザリ・クニコフ」
大型揚陸艦「ニコライ・フィリチェンコフ」
保障船(給油船?)
保障船(救助曳船?)


しかし、上記の南方軍管区発表にもあるように、これらの黒海艦隊艦船は、7月29日までにセヴァストーポリへ帰港しました。


この動画を見る限り、「スメトリーヴイ」は観艦式の終盤でセヴァストーポリへ入港したようです。

艦上戦闘機MiG-29KUBはインド空母ヴィクラマーディティヤへ初着艦した

7月28日、バレンツ海で航海試験中のインド海軍空母「ヴィクラマーディティヤ」艦上戦闘機MiG-29KUBが初着艦しました。
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『アルムス-タス』より
【航空母艦「ヴィクラマーディティヤ」から艦上戦闘機MiG-29K/KUBの飛行が始まった】
モスクワ、7月28日(アルムス-タス)

バレンツ海での試験を行なっている航空母艦「ヴィクラマーディティヤ」で、今日(7月28日)、艦上戦闘機MiG-29K/KUBの飛行が始まった。
この件は、アルムス-タス通信「統合航空機製造営団」の一員である株式会社「ロシア航空機製造組合ミグ」から伝えられた。

「今日(7月28日)、航空母艦への最初の着艦が、ロシア航空機製造組合ミグの試験飛行士ミハイル・ベリャーエフとニコライ・ニコライ・ディオルディツの乗る2座艦上戦闘機MiG-29KUBにより実施されました」
ミグ社は発表した。

ミグ艦上戦闘機航空母艦からの飛行は、インド側の計画への同意の元で実行された。
試験終了後、航空母艦「ヴィクラマーディティヤ」(近代化前は重航空巡洋艦「アドミラル・ゴルシコフ」)はインド海軍の編制へ加入し、ロシア航空機製造組合ミグインド国防省へ2009年から納入した戦闘機MiG-29K及びMiG-29KUBが配置される。

艦上戦闘機MiG-29K(単座)及びMiG-29KUB(複座)は、第4++世代多機能航空機であり、艦船部隊の対空防衛、空中支配の獲得、水上及び地上目標への高精度武器の使用任務を、日中及び夜間のあらゆる天候下で遂行する事を意図している。

MiG-29KUBの最初の試験飛行は2007年1月に行なわれた。
2号機は2008年3月、初めて空中へ飛び立った。

16機の戦闘機、単座のK型(艦上用)と複座のKUB型(艦上練習戦闘用)の納入契約は、2004年に署名された。
それは、航空母艦「ヴィクラマーディティヤ」近代化の為のロシア-インド政府間の合意の枠内で行なわれた。

2011年、ロシア航空機製造組合ミグは、4機のMiG-29KUBと12機のMiG-29Kを含む第一バッチのインド海軍への引き渡しを完了した。

現在、インド国防省が発注した第2バッチの29機の戦闘機の生産が行なわれている。
この生産の為の追加契約は、2010年3月にインドで署名された。

2012年2月、ロシア連邦国防長官アナトーリー・セルジュコフロシア航空機製造組合ミグ総取締役セルゲイ·コロトコフは、ロシア海軍海洋航空隊の為に艦上戦闘機MiG-29K及びMiG-29KUBを納入する契約に署名した。
契約条件に従い、ロシア航空機製造組合ミグは、2013年から2015年までの期間内に、ロシア海軍へ20機のMiG-29Kと4機のMiG-29KUBを納入する。

(この後、艦上戦闘機MiG-29Kの能書きが延々と続きますが、下記ページと同一内容の為、省略させて頂きます)
[RSKミグMiG-29K/MiG-29KUB艦上戦闘機(RSKミグ公式サイト)]
(2012年7月28日14時25分配信)


[艦上戦闘機MiG-29K/KUB(旧ブログ)]

[空母ヴィクラマーディティヤ(旧ブログ)]
[空母ヴィクラマーディティヤ]

インド空母「ヴィクラマーディティヤ」(旧ロシア海軍重航空巡洋艦「アドミラル・ゴルシコフ」)は、最初の海洋試験の為、6月8日にセヴェロドヴィンスクを出港しました。
[インド空母ヴィクラマーディティヤは航海試験の為に出航した]
最初の試験は、無事に終了しました。
[インド空母ヴィクラマーディティヤの最初の航海試験は成功裏に完了する]

6月26日、「ヴィクラマーディティヤ」は、ロシア北方艦隊の主要基地セヴェロモルスクへ到着しました。
[インド空母ヴィクラマーディティヤ、セヴェロモルスク入港(2012年6月26日)]
[セヴェロモルスクのインド空母ヴィクラマーディティヤ(2012年6月30日)]

7月16日、「ヴィクラマーディティヤ」は、第2段階の工場航海試験の為にセヴェロモルスクを出港しました。
[インド空母ヴィクラマーディティヤの第2段階航海試験が実施された]

7月23日、同艦へ初めての「タッチアンドゴー」が実施されたと発表されました。
[艦上戦闘機MiG-29KUBは空母ヴィクラマーディティヤへタッチアンドゴーを行なった]

そして7月28日、MiG-29KUBが初着艦に成功しました。
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「ヴィクラマーディティヤ」は、7月29日のロシア海軍記念日観艦式にロシア海軍重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」と共に参加します。
[インド空母ヴィクラマーディティヤはロシア海軍記念日観艦式に参加する]
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8月に空母アドミラル・クズネツォフと原子力巡洋艦ピョートル・ヴェリキーが参加する大規模演習が行なわれる

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『アルムス-タス』より
【北方艦隊は航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」も参加する大規模演習を行なう】
ムルマンスク、7月27日(アルムス-タス)

北方艦隊航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」並びに他の艦船が参加する大規模演習を行なう。
これは、イタルタス通信北方艦隊の公式代理人ワジム・セルガ1等海佐から伝えられた事である。

戦闘訓練施策には、北方艦隊水上部隊原子力潜水艦ディーゼル電気潜水艦海軍航空隊沿岸軍が参加する。
「我々は、ミサイル発射及び砲射撃を含み、実際に兵器を使用する一連の戦闘訓練を実施します」
北方艦隊司令官ウラジーミル・コロリョフ中将は述べた。

「計画戦闘訓練任務を行なう為、アドミラル・クズネツォフは8月にバレンツ海へ出航する予定です」
セルガは述べた。
「北方艦隊の艦上飛行士は、彼ら自身の技量を維持する為、航空巡洋艦の飛行甲板上から飛行活動を行ないます」

同時期、北方艦隊の戦闘訓練用射爆場へは、重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」が出航し、乗組員は、任務過程の仕上げを始めるだろう。

「アドミラル・クズネツォフ」は、ロシア海軍で唯一の空母型艦船である。
2012年2月、同艦は大西洋及び地中海エリアへの6度目の遠距離航海を行なった。

「ピョートル・ヴェリキー」は、ロシア海軍の戦闘編制に在る唯一の水上原子力巡洋艦である。
同艦は、2009年にカリブ海エリアへの遠距離航海を行ない、世界一周航海を完了し、太平洋艦隊へ移動して戦略指揮幕僚演習「ヴォストーク-2010」へ参加した事で知られている。
両方の巡洋艦は、北方艦隊の一員である。
(2012年7月27日14時43分配信)


『ロシア連邦国防省公式サイト』より。
ロシア連邦軍西方軍管区広報サービス発表
2012年7月27日15時08分配信
【北方艦隊は航空巡洋艦「アドミラル-フロータ-ソヴィエツカヴァ-ソユーザ・クズネツォフも参加する大規模演習を行なう】

内容は同じです。


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記事中でも触れられていますが、重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」は、2011年12月6日から2012年2月16日まで大西洋・地中海遠征を実施していました。
[空母アドミラル・クズネツォフ地中海遠征2011-2012]
[重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフの経歴(ロシア国防省公式サイト)]

「アドミラル・クズネツォフ」の飛行甲板上でホッケーの試合を行なう構想も有りますが、具体的な日時は決まっていません。
[重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフでホッケーの試合が行なわれる]

現在、インド海軍空母「ヴィクラマーディティヤ」の航海試験が行なわれており、「アドミラル・クズネツォフ」乗員も参加しているのですが、おそらくは、この演習前に復帰するのでしょう。

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「ピョートル・ヴェリキー」は、2008年9月から2009年3月までカリブ海、南アフリカ、インドへの長期遠距離航海を実施しました。
[ロシア艦隊の大西洋・カリブ海遠征]

この時、インド沿岸での演習を終えてアデン湾へ航行している途中の「ピョートル・ヴェリキー」は、2009年2月12日、ソコトラ島沖でソマリア海賊を発見、拘留しました。
[ロシア海軍原子力巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」、3隻の海賊船を拘留]

2010年春~初夏には、極東の戦略演習「ヴォストーク-2010」に参加する為、遥々極東の沿海地方までやって来ました。
『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より。
【ロシア海軍艦艇の動向(2010年5月17日発表)】
2010年5月16日午後11時頃、「ピョートル・ヴェリキー」は、ツシマ海峡を北上し、日本海へ入りました。

「ピョートル・ヴェリキー」は、2010年7月初頭から実地戦略演習「ヴォストーク-2010」に参加しました。

『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より。
【ロシア海軍艦艇の動向(2010年7月26日発表)】
2010年7月24日正午頃、「ピョートル・ヴェリキー」は、ツシマ海峡を南下、沿海地方を去りました。

「ピョートル・ヴェリキー」は、2012年6月下旬までドック入りして修理が行なわれていました。
[重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキー、浮きドックから出渠(2012年6月23日)]


「アドミラル・クズネツォフ」「ピョートル・ヴェリキー」は、2隻ともロシア北方艦隊第43ロケット艦師団に所属しているのですが、2隻揃って行動した事は、これまでに一度しか有りませんでした。
それは2004年9月下旬~10月に行なわれた北東大西洋演習です。

[大西洋上のクズネツォフ・その1(空母クズネツォフ)]
[大西洋上のクズネツォフ・その2(機動部隊)]
[大西洋上のクズネツォフ・その3(機動部隊)]
[大西洋上のクズネツォフ・その4(搭載機)]

この時、クズネツォフ機動部隊は、アイスランド沖まで進出しました。
[クズネツォフ復帰まで~1990年代末~2004年~]

これ以降、「アドミラル・クズネツォフ」「ピョートル・ヴェリキー」は別々に行動していました。
今回の北方艦隊演習においては、8年ぶりに一緒に行動する事になります。

なお、以前から話の出ている「アドミラル・クズネツォフ」の近代化ですが、ロシア海軍総司令官ヴィクトル・チルコフ中将の記者会見で、初めて公式に認められました。
[空母アドミラル・クズネツォフ近代化計画]

『アルムス-タス』より
2012年7月26日15時57分配信
【海軍総司令官は近い将来のロシア海軍の発展を展望する】

チルコフ中将は、こう述べています。
「2020年までの近代化プログラムが存在します。
この枠内で航空巡洋艦は新たな航空機MiG-29Kを受け取ります」


『ロシア通信社ノーボスチ』より。
2012年7月27日10時00分配信
【ヴィクトル・チルコフ中将へのインタビュー】

こちらでは、こう述べています。
「私共の唯一の航空母艦アドミラル・クズネツォフは、2020年までの国家軍備プログラムにより近代化される計画です。
この為に、新たな戦闘機MiG-29Kが購入されます」



「アドミラル・クズネツォフ」の近代化を実施する「セヴマシュ」造船所の総取締役アンドレイ・ジャチコフ氏は、昨年12月にロシア通信社ノーボスチのインタビューに応じ、同社の2012年の予定について色々と述べました。

『ロシア通信社ノーボスチ』より。
2011年12月2日08時00分配信
【セヴマシュ総取締役アンドレイ・ジャチコフへのインタビュー】

この中から、空母「アドミラル・クズネツォフ」に関する部分を抜粋。

インタビュアー:海軍の戦闘編制に在る唯一の空母「アドミラル・クズネツォフ」の修理時期はいつになるのでしょうか?
ジャチコフ:「クズネツォフ」の修理はセヴマシュで行なわなければなりません。
ですが、2012年の契約に「クズネツォフ」の修理勘定書は見当たりません。


従って、「アドミラル・クズネツォフ」の近代化は、2013年以降に実施される事になります。

2012年7月26日の「アドミラル・クズネツォフ」
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ロシア海軍はラーダ級潜水艦の建造を再開する

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ロシア海軍記念日(7月29日)を数日後に控えた7月26日、ロシア連邦海軍総司令官ヴィクトル・チルコフ中将の記者会見が行なわれました。
この中で、ロシア海軍新型通常動力潜水艦「ラーダ」級についても言及しました。

[新世代潜水艦ラーダ(アムール)級(旧ブログ)]


『アルムス-タス』より
2012年7月26日15時57分配信
【海軍総司令官は近い将来のロシア海軍の発展を展望する】

チルコフ中将は、こう述べています。
「既に建造された最新潜水艦サンクトペテルブルクは、現在、北方艦隊へ移管されています。白海でプロジェクト677潜水艦ラーダの潜航及び発射試験を行ないます」
「アドミラルティ造船所で建造される同プロジェクトの2隻の潜水艦は、サンクトペテルブルクと共に北方艦隊へ移管されます」


というわけで、「ラーダ」級潜水艦北方艦隊へ配備されるとの事です。


『ロシア通信社ノーボスチ』より。
2012年7月27日10時00分配信
【ヴィクトル・チルコフ中将へのインタビュー】

「ラーダ」級潜水艦の今後についての質問に、こう答えています。

「技術的調整を行なった非核動力潜水艦プロジェクト「ラーダ」(プロジェクト677)は承認され、
2隻のシリーズ艦-「クロンシュタット」と「セヴァストーポリ」の建造再開が決定されました。
これらの艦には、嫌気性非大気依存装置の装備が計画されています」


「ラーダ」級2番艦「クロンシュタット」及び3番艦「セヴァストーポリ」には、非大気依存推進(Air-Independent Propulsion,AIP)装置が装備されます。

新たなAIPは、昨年末に(陸上の)試験台におけるテストを完了しています。
[ロシアは新たなAIP機関の試験を終えた]


『ロシア通信社ノーボスチ』より。
2012年7月27日10時05分配信
【ロシアは改訂された非核動力潜水艦ラーダの建造を再開する】


建造元のアドミラルティ造船所によると、建造中の「ラーダ」級の1番目(クロンシュタット)は完成度40パーセント、2隻目(セヴァストーポリ)は10パーセントです。

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更に、潜水艦用のリチウムイオン電池も開発されます。

『ロシア通信社ノーボスチ』より。
2012年
【ロシアは2013年に潜水艦の為のリチウムイオン電池の開発に着手する】

チルコフ中将は、こう述べています。
「来年から私達は非核動力潜水艦の為のリチウムイオン電池を作成する試験開発作業を開始します。
これらの電池により、潜水艦の水中滞在時間は1.4倍に増加し、技術的潜在力は35~40パーセントに達するでしょう」

ロシア海軍合同艦船グループのシリア寄港予定は無い

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『中央海軍ポータル(フロートコム)』より。
【海軍の艦船支隊のタルトゥース寄港は計画されていない-ヴィクトル・チルコフ中将】
2012年7月26日

地中海における海軍艦船支隊の戦闘訓練任務の作業の枠内では、タルトゥースへの寄港は計画されていない。
これは、7月26日の広報会議において、海軍総司令官ヴィクトル・チルコフ中将が述べた事である。

国防省によると、大型対潜艦「アドミラル・チャバネンコ」保障船「ニコライ・チケル」及び「セルゲイ・オシポフ」で構成される北方艦隊艦船支隊は、現在、モレー湾から北方への移動を続けている。

北方艦隊及びバルト艦隊合同艦船支隊は、7月16日に形成された。
バルト艦隊の艦船は、警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」、「ネウストラシムイ」、救助曳航船SB-921である。

以前、『中央海軍ポータル』は、シリア大統領バシャール-アリ・アサドに反抗する勢力が、シリア沿岸に存在するロシア海軍艦船に対し挑発行動に出るという情報を入手した。

『中央海軍ポータル』は、北方艦隊の艦船が7月10日に航海のため出発したと報じた事を思い起こしてほしい。
伝えられる所によれば、艦上には海軍歩兵部隊が配置されている。

そして海軍の情報提供者は、全てのユニット(艦船)支隊は、タルトゥース保障基地へ入港すると述べたが、この航海はシリアの危機とは関係が無い事を強調した。


[北方・バルト・黒海艦隊合同艦船グループの地中海遠征]

ロシア北方艦隊大型対潜艦「アドミラル・チャバネンコ」、3隻の大型揚陸艦、2隻の保障船(救助曳船及び給油船)は、7月10日にセヴェロモルスクを出港しました。
[ロシア北方艦隊の大型対潜艦アドミラル・チャバネンコ、シリア沖へ?]


その後、大型対潜艦「アドミラル・チャバネンコ」、救助曳船「ニコライ・チケル」、給油船「セルゲイ・オシポフ」は、北方・バルト艦隊合同グループから離れ、北へ向かいました。
[北方・バルト艦隊合同グループの航海が始まった]
[大型対潜艦アドミラル・チャバネンコは北東大西洋で訓練を行なう]


地中海へ行く北方・バルト艦隊合同艦船グループは、以下の艦船で構成されています。

[北方・バルト艦隊合同艦船グループ]
指揮官:コラ異種戦力小艦隊司令官ウラジーミル・カサトノフ少将

大型揚陸艦「ゲオルギー・ポベドノーセッツ」(北方艦隊)
大型揚陸艦「アレクサンドル・オトラコフスキー」(北方艦隊)
大型揚陸艦「コンドポガ」(北方艦隊)
警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」(バルト艦隊)
警備艦「ネウストラシムイ」(バルト艦隊)
救助曳船SB-921(バルト艦隊)
給油船「レナ」(バルト艦隊)


北方・バルト艦隊合同艦船グループ地中海へ行き、8月初頭に黒海艦隊の艦船グループと合流します。
[ロシア海軍合同艦船グループは8月に地中海で合流する]

[黒海艦隊艦船支隊]
警備艦「スメトリーヴイ」
大型揚陸艦「ツェーザリ・クニコフ」
大型揚陸艦「ニコライ・フィリチェンコフ」
保障船(給油船?)
保障船(救助曳船?)


この合同グループには、アデン湾で海賊対処任務に就いていた北方艦隊大型対潜艦「ヴィツェ-アドミラル・クラーコフ」も参加します。

ロシア海軍は今年秋にSLBMブラヴァーを発射する

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
【海軍は秋に原子力潜水艦「アレクサンドル・ネフスキー」から「ブラヴァー」を発射する計画である-総司令官】
モスクワ、7月26日-ロシア通信社ノーボスチ

ロシア連邦海軍は、秋に原子力潜水艦「アレクサンドル・ネフスキー」から「ブラヴァー」ミサイルを発射する計画である。
ロシア連邦海軍総司令官ヴィクトル・チルコフ中将はロシア通信社ノーボスチに伝えた。

「私共は、今年秋に原子力潜水艦アレクサンドル・ネフスキーからブラヴァーを発射する計画です。
発射が失敗した場合、2度目のミサイル発射を行ないます」

チルコフは、複数のメディアが、今年に海洋配置弾道ミサイル「ブラヴァー」の発射が2回行われると報じた事にコメントを述べた。
(2012年7月26日11時24分配信)


[新世代戦略原潜ボレイ級(旧ブログ)]
[新世代戦略原潜ボレイ級]

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プロジェクト955(「ボレイ」級)戦略用途ロケット水中巡洋艦K-550「アレクサンドル・ネフスキー」は、2004年3月19日に起工され、2010年6月12日に進水しました。

2011年10月25日、最初の航海試験の為に出港し、11月5日に帰港しました。
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「ボレイ」級に搭載される弾道ミサイル「ブラヴァー」は、昨年末までに18回の発射試験が実施され、11回が成功しました。

『ロシア通信社ノーボスチ』情報グラフィックより。
2012年2月9日配信
【海洋弾道ミサイル「ブラヴァー」試射の年表】

1回目:2004年6月24日-失敗
2回目:2004年9月23日-成功
3回目:2005年9月27日-成功
4回目:2005年12月21日-成功
5回目:2006年9月7日-失敗
6回目:2006年10月25日-失敗
7回目:2006年12月24日-失敗
8回目:2007年6月29日-成功
9回目:2008年11月28日-成功
10回目:2008年12月23日-失敗
11回目:2009年7月15日-失敗
12回目:2009年12月9日-失敗
13回目:2010年10月7日-成功
14回目:2010年10月29日-成功
15回目:2011年6月28日-成功
16回目:2011年8月27日-成功
17回目:2011年10月28日-成功
18回目:2011年12月23日-成功

2010年以降に実施された6回の発射試験は連続で成功しました。

新世代戦略原潜ユーリー・ドルゴルーキーは今年秋にロシア海軍へ就役する

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
【原子力潜水艦「ユーリー・ドルゴルーキー」は秋にロシア海軍の戦闘編制へ加入する】
モスクワ、7月26日-ロシア通信社ノーボスチ

原子力潜水艦「ユーリー・ドルゴルーキー」は、以前に予定されていた7月29日ではなく、数ヶ月後にロシア海軍の戦闘編制へ加入する。
木曜日、ロシア連邦海軍総司令官ヴィクトル・チルコフ中将はロシア通信社ノーボスチに伝えた。

潜水艦がロシア海軍記念日の7月29日に戦闘編制へ加入する件については、以前、統合造船業営団のトップであるローマン・トロチェンコが述べている。
この情報は、6月下旬、防衛産業企業体を統括する副首相ドミトリー・ロゴージンにより確認された。

「原子力潜水艦ユーリー・ドルゴルーキーは、海軍記念日の後に海軍の編制へ受領されます。
現在進められている必要な規定作業は数ヶ月で終了します」

チルコフは述べた。

「ユーリー・ドルゴルーキー」は、海洋工学中央設計局「ルビーン」(サンクトペテルブルク)が設計した第4世代水中ロケット艦シリーズの1番目である。
1996年11月2日に「セヴマシュプレドプリャーチェ」で起工され、同時に「ユーリー・ドルゴルーキー」と命名された。
全長170メートル、幅13.5メートル、総排水量2万4千トンの巡洋艦の武装は、モスクワ熱技術研究所が開発した16基の「ブラヴァー-30」ミサイルである。

このタイプのミサイルは、個別に誘導され、防空手段を克服する改善された特性を有する10基の核ブロックを搭載できる。
「ブラヴァー」の射程範囲は8000キロメートルである。
弾道ミサイルに加え、潜水艦には魚雷発射管が装備されている。
核動力装置で駆動する1軸のスクリューにより、浮上時に15ノット、水中で29ノットの速力に達する事が出来る。

ロシア海軍司令部の計画によると、プロジェクト955戦略潜水艦は、現在、戦闘勤務に在る潜水艦プロジェクト941(「アクラ」、NATO分類「タイフーン」)、プロジェクト667BDR(カリマール、NATO分類デルタIII)プロジェクト667BDRM(デルフィン、NATO分類デルタIV)が艦隊の戦闘編制から除かれる2018年以降、ロシア海洋戦略核戦力の中核とならなければならない。
(2012年7月26日11時23分配信)


[新世代戦略原潜ボレイ級(旧ブログ)]
[新世代戦略原潜ボレイ級]

以前、戦略原潜「ユーリー・ドルゴルーキー」は、7月29日或いは7月30日にロシア海軍へ引き渡されると報じられていました。

しかし今回のロシア海軍総司令官チルコフ中将の発言によると、「数ヶ月後」に延びたようです。

戦略原子力潜水艦「ユーリー・ドルゴルーキー」は1996年11月2日に起工され、2007年4月15日に進水しました。
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2008年11月21日、原子炉が起動されました。
[新型戦略原潜「ユーリー・ドルゴルーキー」、原子炉始動]

2009年6月18日、初めて海洋へ出航しました。
[新型戦略原潜「ユーリー・ドルゴルーキー」、工廠航海試験開始]

2011年には4回の弾道ミサイル「ブラヴァー」発射試験を実施し、全て成功しました。
[「全力全開」ブラヴァー発射試験(2010~2011年)]
特に、8月27日の試験では9300kmの飛翔距離を記録しました。

2011年12月23日には「ブラヴァー」2発の一斉発射に成功しました。
[潜水艦発射弾道ミサイル「ブラヴァー」は一斉発射試験に成功した]

「ユーリー・ドルゴルーキー」は、北方艦隊へ配備される予定です。
[ボレイ級戦略原潜1番艦ユーリー・ドルゴルーキーは2012年に北方艦隊へ配備される]

ヘリ空母ミストラル型はウラジオストク市へ配置される

『ロシア通信社ノーボスチ』より。
【「ミストラル」はウラジオストクへ配置される事を総司令官は確認した】
モスクワ、7月26日-ロシア通信社ノーボスチ

ロシア海軍は、ヘリコプター空母「ミストラル」型の配置場所を決定した-それはウラジオストクである。
木曜日、海軍総司令官ヴィクトル・チルコフ中将は述べた。

「軍艦ミストラル型の配置場所は決まっております。それはウラジオストク市です。
かの地には、艦船修理工場が有りますし、人員も準備出来るでしょう」

彼は、モスクワ-サンクト・ペテルブルク-ムルマンスク-カリーニングラードを結ぶロシア通信社ノーボスチのテレビ会議において、こう語った。

以前、太平洋艦隊司令部の高位の代理人は、「ミストラル」は、ウラジオストクから119km離れたフォーキノ市の海軍基地へ配備される計画であるとロシア通信社ノーボスチに伝えた。

フォーキノ基地は、ストレロク湾に位置している。
現在、同地に駐留する第36水上艦師団は、6隻の戦闘ユニット:重原子力ロケット巡洋艦「アドミラル・ラーザレフ」ロケット巡洋艦「ワリャーグ」、そして4隻のプロジェクト956駆逐艦で構成されている。

ロシア連邦海軍の為にフランスで2隻の「ミストラル」型ヘリコプター空母を建造する12億ユーロの契約は、2011年6月に調印された。
ロシア海軍の為の最初のヘリコプター空母は2014年に、2隻目は2015年にフランスで竣工する。

汎用ヘリコプター空母「ミストラル」は排水量21000トン、船体の最大長は210メートル、18ノットの速力発揮を可能とする。
航続距離は最大で20000海里。乗組員160人の他に450人を収容可能である。
航空グループは16機のヘリコプターで構成され、このうち同時に飛行甲板から6機が発着できる。
これらの艦には、8機のKa-52Kと8機のKa-29の配備が計画されている。
(2012年7月26日11時48分配信)


[ヘリ空母ミストラル型]
[ヘリ空母ミストラル型(旧ブログ)]
[ロシア海軍向けミストラル型の詳細が公表された]

記事中でも触れられていますが、ロシア太平洋艦隊の主力水上艦部隊は、沿海地方フォーキノ市に駐留しています。

フォーキノには、第36水上艦師団第100揚陸艦旅団が駐留しており、沿海地方異種戦力連合小艦隊司令部も置かれています。
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第36水上艦師団は、記事中にある6隻の水上艦の他、今年の初頭に解隊された第44対潜艦旅団大型対潜艦4隻(ウダロイ型)も編入されており、ロシア太平洋艦隊の航洋水上戦闘艦全てを集約した部隊となりました。
ただし、記事中にも登場する重原子力ロケット巡洋艦「アドミラル・ラーザレフ」プロジェクト956駆逐艦(ソブレメンヌイ型)3隻は稼働状態に在りません。

今回の記事では触れられていませんが、フォーキノには第100揚陸艦旅団も駐留しており、同旅団には5隻の大型揚陸艦が配備されています。
ただし、この内、大型揚陸艦「アレクサンドル・ニコラエフ」は稼働状態に在りません。

太平洋艦隊に配備されるヘリコプター空母も、この両部隊のどちらかに編入される事になるでしょうが、今回、ロシア海軍総司令官により、常駐場所はフォーキノでは無くウラジオストクとなる事が明らかにされました。

ウラジオストクでは、ヘリコプター空母などの新型水上艦の極東配備に備え、艦船修理工場の近代化が進められています。

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『REGIONS.RU』より。
2012年4月11日配信
【ウラジオストク最大の艦船修理工場は再建される】

『ロシア通信社ノーボスチ・極東管区ニュース』より。
2012年4月11日21時03分配信
【ウラジオストクの艦船修理工場は「ミストラル」の為に13億ルーブルを掛けて再建される】

ウラジオストク第178艦船修理工場は、「ミストラル」型を含む新世代艦に対応できるように施設を近代化し、35600トン級浮きドックの導入、ディーゼル潜水艦修理用の5000トン級ドックの建設、現在の第1乾ドックの全天候型への改装などが行なわれるとの事です。
近代化計画の実施期間は、今年(2012年)から2027年までの16年間に渡ります。
近代化計画の最初の5年間で13億ルーブルが拠出されます。

そこで、艦船修理工場に近いウラジオストク市へ配置する事にしたのでしょう。
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ロシア新世代艦の為の基地が沿海地方、ムルマンスク地域、カムチャツカに建設される

『ロシア通信社ノーボスチ』より。
【原子力潜水艦の為の基地が沿海地方、ムルマンスク地域、カムチャツカに建設される】
モスクワ、7月24日-ロシア通信社ノーボスチ

原子力潜水艦及び「ミストラル」型ヘリコプター空母を含む大型水上艦の為の統一複合システム基地の建設作業は、現在、ムルマンスク地域カムチャツカ及び沿海地方で進められている。
火曜日、ロシア海軍総参謀長アレクサンドル・タタリノフ大将は述べた。

以前、ロシア国防相アナトーリー・セルジュコフは、ムルマンスク地域、カムチャツカ、沿海地方に、統一システム基地と、原子力潜水艦「ボレイ」型及び「ヤーセン」型コルベット及びフリゲートから成るロシア海軍打撃中枢が形成されると述べたが、ヘリコプター空母には言及しなかった。
更に以前、海軍総司令官ヴィクトル・チルコフ中将は、今年から、2020年までに海軍の新たなシステム基地を建設する大規模建設工事の為の準備作業を強化す​​ると述べた。

「カムチャツカ地方、沿海地方、そしてムルマンスク地域のエリアにおいては、原子力潜水艦、ヘリコプター揚陸ドック艦、その他の新世代の大排水量の水上艦の為の統一複合システム基地の作成作業が継続されております」
タタリノフは、モスクワ市庁で行なわれた今度の日曜日の海軍記念日の為のロシア海軍総司令官への祝辞文を読み上げる式典の席上で話した。

更にタタリノフは、現在、4隻の戦略原子力潜水艦、2隻の有翼ミサイル多用途潜水艦軍艦「ウラジオストク」並びに「セヴァストーポリ」(ミストラル型)の設計及び建造を含めた10数隻の異なる用途の艦船の建造に取り組んでいる事を思い起こさせた。
(2012年7月24日19時50分配信)


記事中で触れられている以前のロシア国防相セルジュコフの発言。
[ロシア海軍の打撃部隊はムルマンスク地域、カムチャツカ、沿海地方に形成される]

今回の記事では、沿海地方にも原潜基地が建設されるかのように書かれていますが、北方艦隊の管轄下のムルマンスク地域はさておき、太平洋艦隊の場合、実際には、カムチャツカ地方に原潜基地が作られ、沿海地方に大型水上艦基地が作られるという事になるでしょう。

沿海地方大型水上艦基地フォーキノ(ストレロク)
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ロシア太平洋艦隊第36水上艦師団第100揚陸艦旅団が駐留しています。
沿海地方異種戦力連合小艦隊司令部も置かれています。

カムチャツカ半島原潜基地ヴィリュチュンスク(ルイバチー)
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ロシア太平洋艦隊第16潜水艦戦隊が駐留しています。

カムチャツカ半島ヴィリュチュンスク基地(ルイバチー)には、新世代戦略原潜「ボレイ」級の為の新たな基地設備が建設されます。
[ボレイ級戦略原潜の為、カムチャツカ半島に新たな設備が建設される]

かつては(1990年代半ば頃まで)、沿海地方にも太平洋艦隊の原潜基地(パヴロフスク湾)が存在していたのですが、ソ連邦解体後の原潜戦力減少に伴い、閉鎖されました。
その後は解体予定の除籍原潜の溜り場になっていたのですが、その除籍原潜の解体も、ほぼ終了しました。
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記事中で触れられている「ヘリコプター空母(ミストラル型)以外の大型水上艦」は、「アドミラル・ゴルシコフ」型フリゲート(大型警備艦)を指しています。
[ロシア海軍新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」の試験は今年秋から開始される]
[アドミラル・ゴルシコフ型フリゲートの建造計画]
[アドミラル・ゴルシコフ型フリゲート(旧ブログ)]
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この新型フリゲートヘリコプター空母「ミストラル」型(「ウラジオストク」型)が、近い将来のロシア海軍水上艦部隊の中核となるでしょう。
[ロシア海軍向けミストラル型の詳細が公表された]
[ヘリ空母ミストラル型]
[ヘリ空母ミストラル型(旧ブログ)]

今回の記事に登場するアレクサンドル・アルカジエヴィッチ・タタリノフ大将は、ロシア海軍総司令官第一代理兼総参謀長です。
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[ロシア海軍総司令官第一代理アレクサンドル・タタリノフ大将]

1950年10月25日生まれで現在61歳ですが、今年1月、ロシア大統領令により、定年が65歳まで延長されました。
(本来なら、60歳が定年)
[ロシア海軍総参謀長兼総司令官第一代理タタリノフ大将の定年は延長される]

ちなみに、現在のロシア海軍総司令官(つまりタタリノフ提督の直属上司)は、タタリノフ提督より9歳年下で階級も下のヴィクトル・ヴィクトロヴィチ・チルコフ中将です。
[ヴィクトル・チルコフは新たなロシア海軍総司令官に任命された]

ロシア連邦海軍「宿将」タタリノフ提督は、今後4年間、「後輩」の上司に対し、「先輩」として相談役、助言役を務める事になります。

セヴマシュは改ボレイ級戦略原潜の起工準備を進める

『ロシア通信社ノーボスチ』より。
【「セヴマシュ」は、戦略原子力潜水艦のトップ艦の起工を準備する】
モスクワ、7月25日-ロシア通信社ノーボスチ

セヴェロドヴィンスク造船工場「セヴマシュ」での戦略原子力潜水艦プロジェクト955A「ボレイ-A」のトップ艦「クニャージ・ウラジーミル」の起工は、ロシア海軍記念日の翌日の7月30日に予定されている。
水曜日、同社の代理人はロシア通信社ノーボスチに伝えた。

現在、同工場には、3隻のプロジェクト955潜水艦「ユーリー・ドルゴルーキー」及び「アレクサンドル・ネフスキー」そして「ウラジーミル・モノマーフ」が異なる準備段階にある。

「第4のボレイの起工は、暫定的ですが7月30日に予定されております。
正確な日時は、セヴェロドヴィンスクへの国家首脳の到着時間に依ります」

代理人は述べた。

彼は、4番艦は、実際には数年前から建造されていたが、公式の式典が無かった事を強調した。
「実際には、既に強度船体が建造されています」
セヴマシュ代理人は述べた。

彼は、集団工場合同と他の業界の企業と海軍が、原子力潜水艦プロジェクト955「ボレイ」級のトップ艦「ユーリー・ドルゴルーキー」の国家試験を与えられた時間内に完了させた事を想起した。
更に、同型艦「アレクサンドル・ネフスキー」が次の試験を続けており、3番艦「ウラジーミル・モノマーフ」が建造されている。

「ユーリー・ドルゴルーキーは、7月30日にアンドレイ旗を初掲揚する予定です。
それは、同艦がロシア海軍の編制へ加入する事を意味します」

代理人は述べた。

戦略用途ロケット水中巡洋艦「ボレイ」級は、サンクトペテルブルク海洋工学中央設計局「ルビーン」で設計された。
「ボレイ」の建造には、新たな成果により作成された艦載電波電子機器が使用され、騒音は低減した。
主要武装は、新たなミサイル複合体「ブラヴァー」である。
潜水艦には、乗組員全員の為に設計された昇降救助室が装備される。

「ボレイ」級潜水艦の全長は170m、幅13.5m、潜航深度450m、乗組員170名である。
建造は、ロシア唯一の防衛造船所「セヴマシュ」で行なわれ、建造される一連の全ての戦闘艦には、核動力装置が提供される。
(2012年7月25日10時58分配信)


[新世代戦略原潜ボレイ級(旧ブログ)]
[新世代戦略原潜ボレイ級]

以前から価格を巡って揉めていた新世代戦略原子力潜水艦「改ボレイ」級(「ボレイ」級4番艦以降の5隻)の契約は、今年5月28日、ようやく署名されました。
[ロシア国防省と統合造船業営団は改ボレイ級戦略原潜の供給契約に署名した]

「ボレイ」級を建造する「セヴマシュ」総取締役アンドレイ・ジャチコフは昨年12月に、改ボレイ級の建造の準備が行なわれていると発言しています。
[新世代戦略原潜「ボレイ」4番艦(改ボレイ級)は2012年に起工される]

「ボレイ」級4番艦の建造作業は、2009年12月から開始されています。
[ボレイ級戦略原潜4番艦の建造作業は既に始まっている]
[既に6隻の新世代戦略原潜ボレイ級が建造されている]

「ボレイ」級4番艦以降は、弾道ミサイル搭載数が増加するなどの改正を加えたタイプ(ボレイ-A)となります。
[新世代戦略原潜ボレイ級4番艦以降はSLBM搭載数が20基に増加する]

「クニャージ・ウラジーミル」の起工については、先週にも非公式筋から明らかにされています。
[改ボレイ級戦略原潜クニャージ・ウラジーミルは7月30日に正式に起工される]


ただし今回の記事では、今のところは暫定的に7月30日に予定されているが、実際には、「セヴマシュ」の在るセヴェロドヴィンスクへ、起工式典に出席する国家首脳が到着する時期に左右されるとの事です。

なお、記事中で触れられていますが、「ボレイ」級戦略原潜の1番艦「ユーリー・ドルゴルーキー」は、7月30日にロシア海軍へ引き渡されるようです。

「ユーリー・ドルゴルーキー」
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「アレクサンドル・ネフスキー」
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ロシア海軍合同艦船グループはジブラルタル海峡を通過し、地中海へ入った

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『ロシア通信社ノーボスチ』より。
【ロシアの戦闘艦はジブラルタルを通過し、地中海へ入った】
モスクワ、7月24日-ロシア通信社ノーボスチ

バルト艦隊及び北方艦隊の戦闘艦船は、ジブラルタル海峡を通過し、黒海艦隊艦船と合流して艦隊間グループの訓練を遂行する為、地中海へ入った。
火曜日、ロシア連邦国防省の公式代理人はロシア通信社ノーボスチに伝えた。

当局によると、北方バルト、そして黒海艦隊の艦船合同グループは大西洋、地中海、黒海で戦闘訓練任務を遂行する。
航海の主要課題は、単一指揮下による行動に習熟する事にある。

「北方艦隊戦闘艦船支隊(大型揚陸艦「アレクサンドル・オトラコフスキー」、「ゲオルギー・ポベドノーセッツ」、「コンドポガ」)とバルト艦隊戦闘艦船支隊(警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」、「ネウストラシムイ」、救助曳航船SB-921、給油船「レナ」)で構成される合同艦隊グループは、モスクワ時間16時00分にジブラルタル海峡を通過し、地中海へ入りました」
代理人は述べた。

「艦船グループは、指定海域-アルボラン海(地中海の西方海域)で物資を補充し、遠距離航海任務の遂行を開始します。
計画戦闘訓練任務遂行の中身が縮小される事は有りません」

国防省の公式代理人は述べた。

彼は、警備艦「スメトリーヴイ」、大型揚陸艦「ツェーザリ・クニコフ」、「ニコライ・フィリチェンコフ」、加えて2隻の保障船で構成される黒海艦隊戦闘艦船支隊は、地中海南東部で任務遂行を続けると指摘した。

「地中海で任務を遂行する3艦隊の艦船には、北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ-アドミラル・クラーコフが加わる予定です。
同艦は、以前にアデン湾での船舶航行の安全保障(ソマリア海賊対処国際部隊)に参加しておりました」

軍当局の代理人は述べた。
(2012年7月24日04時17分配信)


[北方・バルト・黒海艦隊合同艦船グループの地中海遠征]

ロシア北方艦隊大型対潜艦「アドミラル・チャバネンコ」、3隻の大型揚陸艦、2隻の保障船(救助曳船及び給油船)は、7月10日にセヴェロモルスクを出港し、7月16日に北大西洋バルチースクから出港したバルト艦隊の艦船と合流しました。
[北大西洋でロシア北方艦隊とバルト艦隊の艦船は合流した]

その後、大型対潜艦「アドミラル・チャバネンコ」、救助曳船「ニコライ・チケル」、給油船「セルゲイ・オシポフ」は、北方・バルト艦隊合同グループから離れ、北へ向かいました。
[北方・バルト艦隊合同グループの航海が始まった]
[大型対潜艦アドミラル・チャバネンコは北東大西洋で訓練を行なう]


地中海へ行く北方・バルト艦隊合同艦船グループは、以下の艦船で構成されています。

[北方・バルト艦隊合同艦船グループ]
指揮官:コラ異種戦力小艦隊司令官ウラジーミル・カサトノフ少将

大型揚陸艦「ゲオルギー・ポベドノーセッツ」(北方艦隊)
大型揚陸艦「アレクサンドル・オトラコフスキー」(北方艦隊)
大型揚陸艦「コンドポガ」(北方艦隊)
警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」(バルト艦隊)
警備艦「ネウストラシムイ」(バルト艦隊)
救助曳船SB-921(バルト艦隊)
給油船「レナ」(バルト艦隊)


北方・バルト艦隊合同艦船グループ地中海へ行き、8月初頭に黒海艦隊の艦船グループと合流します。
[ロシア海軍合同艦船グループは8月に地中海で合流する]

[黒海艦隊艦船支隊]
警備艦「スメトリーヴイ」
大型揚陸艦「ツェーザリ・クニコフ」
大型揚陸艦「ニコライ・フィリチェンコフ」
保障船(給油船?)
保障船(救助曳船?)



そして今回の国防省発表によると、アデン湾で海賊対処任務に就いていた北方艦隊大型対潜艦「ヴィツェ-アドミラル・クラーコフ」も、この合同艦隊グループに加わるようです。
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「ヴィツェ-アドミラル・クラーコフ」は、現在、地中海に居ます。
[大型対潜艦ヴィツェ-アドミラル・クラーコフはアデン湾海賊対処任務を終えた]

艦上戦闘機MiG-29KUBは空母ヴィクラマーディティヤへタッチアンドゴーを行なった

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『中央海軍ポータル(フロートコム)』より。
【戦闘機は初めて航空母艦「ヴィクラマーディティヤ」の飛行甲板に触れた】
2012年7月23日

艦上戦闘機MiG-29KUBの脚部は、初めて航空母艦「ヴィクラマーディティヤ」(旧「アドミラル・ゴルシコフ」)の飛行甲板に触れた。
造船企業「セヴマシュ」の発表では、こう述べられた。

ロシアの名誉試験飛行士ニコライ・ディオルディツにより操縦される戦闘機は、異なる高度で何度か同艦上にフライパスを行ない、飛行甲板へ接触し、通り過ぎて行った。

『イタル-タス』が報じた所によると、「ヴィクラマーディティヤ」バレンツ海で工場試験を行なっている。
航空母艦の飛行甲板上への着艦は、まだ実行されていない。
「セヴマシュ」によると、MiG-29KUBは、「ヴィクラマーディティヤ」飛行甲板に何度か接触し、標準着艦コースを進んだ。
航空母艦への戦闘機の最初の着艦実施計画の時期は明確にされていない。

ニコライ・ディオルディツの他、試験には試験飛行士ミハイル・ベリャーエフも参加した。
彼らは、現在、艦上戦闘機で「ヴィクラマーディティヤ」へ最初の着艦を実施する主な候補と見られている。

航空母艦の工場試験は、2012年6月に開始された。
同艦上にはロシアインドの乗組員が混在するが、インド軍人は、基本的にオブザーバーとして行動する。
「ヴィクラマーディティヤ」の試験は120日間に渡って実施され、その後、2012年12月4日にインド海軍へ引き渡されると見られる。

ロシアインドは、2004年に「アドミラル・ゴルシコフ」近代化の為の契約に署名した。
契約額は15億ドルに達した。
契約に基づき、艦は無償でインド側へ譲渡されたが、その近代化及び艦上戦闘機MiG-29K/KUB購入の為の費用の支払いが規定された。
その後、契約額は改訂され、23億ドルに増加した。

修理及び近代化の間に「ヴィクラマーディティヤ」の飛行甲板は拡張された。
艦には、14度のトランポリン台と3基の航空機拘束装置が設置された。
航空母艦の動力装置の燃料は、ディーゼル油(軽油)に変更された。


[空母ヴィクラマーディティヤ(旧ブログ)]
[空母ヴィクラマーディティヤ]

インド空母「ヴィクラマーディティヤ」(旧ロシア海軍重航空巡洋艦「アドミラル・ゴルシコフ」)は、最初の海洋試験の為、6月8日にセヴェロドヴィンスクを出港しました。
[インド空母ヴィクラマーディティヤは航海試験の為に出航した]
最初の試験は、無事に終了しました。
[インド空母ヴィクラマーディティヤの最初の航海試験は成功裏に完了する]

6月26日、「ヴィクラマーディティヤ」は、ロシア北方艦隊の主要基地セヴェロモルスクへ到着しました。
[インド空母ヴィクラマーディティヤ、セヴェロモルスク入港(2012年6月26日)]
[セヴェロモルスクのインド空母ヴィクラマーディティヤ(2012年6月30日)]

7月16日、「ヴィクラマーディティヤ」は、第2段階の工場航海試験の為にセヴェロモルスクを出港しました。
[インド空母ヴィクラマーディティヤの第2段階航海試験が実施された]


そして今回の記事によると、艦上戦闘機MiG-29KUBは、バレンツ海で航海試験中の「ヴィクラマーディティヤ」「タッチ・アンド・ゴー」を行なったようです。
ただし、完全に同艦の飛行甲板へ着艦したわけではありません。

以前に行なわれた第1次工場航海試験の際には、ロシア海軍艦上戦闘機Su-33(重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」搭載機)が同艦上空をフライパスしています。
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今回の記事によると、「ヴィクラマーディティヤ」へ初着艦するのは、ロシア人パイロットになるようです。
既にインド海軍へは2011年末までに艦上戦闘機MiG-29K/MiG-29KUB16機が納入され、第303飛行隊「ブラックパンサーズ」(INAS 303 "Black Panthers")が編成されていますが、彼らは、ロシア人パイロットが初着艦に成功した後で「自分の母艦」への着艦を行なうのでしょう。

ロシア海軍向けミストラル型の詳細が公表された

『アルムス-タス』より。
【ロシア海軍の汎用揚陸艦「ミストラル」型プロジェクトの新たな詳細が公表された】
モスクワ、7月23日(アルムス-タス)

造船企業DCNSは、ロシア海軍の為に建造する排水量22000トンの汎用揚陸艦「ミストラル」型プロジェクトの幾つかの特性について公表した。

2011年1月にフランス・ロシア政府間で署名された契約に従い、2011年6月、DCNSロシア兵器輸出公社(ロソボロネクスポルト)は、フランスで2隻の汎用揚陸艦を建造する契約を締結した。
DCNS社は主要請負業者であり、更に、統合艦船戦闘情報管理システムと通信システムに責任を持つ。
フランスの企業「STXフランス」DCNSの下請けとして艦を建造する。

アルムス-タス代理人が得たDCNSの情報によると、ロシア海軍の必要条件による汎用揚陸艦の構造変更リストは、現在、非常に高度な契約段階にある。
第1段階の作業は4月に完了し、同プロジェクトの事前設計審査の予備分析が提供された。
その後、艦の構造の詳細な研究を含む第2段階が始まり、2012年9月に完了する計画である。

ロシアの必要条件により提供される汎用揚陸艦の構造変更には、艦上配置ヘリコプターKa-29K及びKa-52Kに関するものも含まれる。
艦はまた、北極圏条件下で運航する為、飛行甲板の結氷を溶かす手段として発電システムの出力は増加する。
全ての艦管理システム及び信号パネルはロシア語に翻訳される。

汎用揚陸艦の艦上には、ロシアの指揮及び通信機器システムが設置される。
通信システムは、フランス及びロシアの設備を統合し、幾つかの種類の機器はサン・ナゼールで艦に設置され、艦がロシアへ引き渡された後、幾つかが追加される。

ロシアは、サン・ナゼールで統合艦船戦闘情報管理システムの供給を受け、それは艦の建造過程において設置される。

確認されているように、艦上の主要電波位置特定ステーション(レーダー)は、既にフランス海軍の3隻の汎用揚陸艦に設置されている「タレス」社のG-バンドステーション「MRR-3D-NG」となる。

アルムス-タスDCNSから得た艦の画像によると、艦に設置される自己防衛武器の一部には、艦首右側及び艦尾に30mm速射自動砲AK-306、更には、既に使用されている「イグラ」に類似する高射ミサイル3M47の為の回転砲塔装置「ギブカ」が有る。

兵器システムは、艦がロシアへ引き渡された後に設置されるが、(兵器の)配置、据え付け場所及びケーブル回線を含めた必要な全ての準備作業は、フランスで実施される。

ただし、サン・ナゼールSTXフランス造船所ロシア海軍の為の最初の艦の船体が完成するまでに、汎用揚陸艦の設計変更作業は完了段階となる事をDCNSは強調した。

今年9月、最初の100トンの船体ブロックの準備が整い、2013年初頭にキールブロックは据え付けられ、組み立ての初期段階を迎える。

2隻の「ミストラル」建造には、ロシアの統合造船業営団も参加する。
DCNSが伝えた所によると、それは「各艦の船体船尾の12ブロックを建造します」

最初の汎用揚陸艦「ウラジオストク」は2014年に、2隻目の「セヴァストーポリ」は2015年末にロシア連邦海軍へ納入される。

フランス側は、 契約に従い、ロシアへ水上艦の技術を供与する。
その後、これらの技術は、ロシアの造船所における汎用揚陸艦「ミストラル」2隻の建造に使用される。
3隻目と4隻目の汎用揚陸艦「ミストラル」型の建造は、ロシアが独自に実施する。

汎用揚陸艦「ミストラル」は、4つの任務を一度に行なえる。
それはヘリコプター搭載運用、兵員の地上への揚陸、指揮センター、水上病院である。
排水量は21,000トン、船体最大長210m、速力18ノット以上である。航続距離は最大で20000海里。
乗組員は160名であり、更にヘリコプターと450名を収容可能である。
航空隊は16機のヘリコプターから成り、同時に6機の飛行甲板からの発着が可能である。
艦の貨物デッキには、40輌の戦車或いは70台のトラックを収容できる。
(2012年7月23日11時12分配信)


[ヘリ空母ミストラル型(旧ブログ)]
[ヘリ空母ミストラル型]

ロシアがフランスの指揮・戦力投射艦「ミストラル」型を購入するかもしれないという話が最初に出たのは、2009年8月初頭でした。
[ロシア海軍、フランス艦を購入?]

ロシア向けの「ミストラル」型の売買契約が締結されたのは、それから約2年後の事でした。
『ロシア通信社ノーボスチ』2017年6月17日17時11分配信
【ロシアとフランスは、ヘリコプター空母「ミストラル」に関する契約を締結する】

ロシア海軍向け「ミストラル」1番艦は今年2月1日にフランスのサン・ナゼール造船所で起工されました。
[ロシア海軍向けヘリ空母「ミストラル」型1番艦は起工される]

船体の一部(艦尾)はロシアの造船所で建造されます。
[バルト工場はヘリ空母ミストラル級の船体ブロック建造を8月から開始する]
[ロシアにおけるヘリ空母ミストラルの船体建造は27億ルーブル掛かるだろう]

これまでの報道を総合すると、ロシア海軍向け「ミストラル」型の建造手順は、こうなるようです。
1:フランスのサン・ナゼール造船所で艦の主要部分を建造
2:ロシアのサンクトペテルブルク市のバルト工場で艦尾部分を建造
3:サンナゼール造船所で船体を結合、兵器以外のロシア製機器も設置
4:ロシア本国の造船所へ回航して兵装を搭載

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ロシア海軍向け「ミストラル」型のCG
【ロシアの指揮・戦力投射艦】
飛行甲板上に駐機しているヘリコプター(9機)は、全て対潜ヘリコプターKa-27になっています。

ロシア海軍「ミストラル」級には、現用の主力艦載ヘリコプターKa-27の近代化タイプKa-27Mが搭載されるようです。
[ロシア海軍は艦載ヘリコプターKa-27Mを発注する]

固定兵装は、今のところ、30mmガトリング砲AK-306(AK-630?)と近接対空ミサイル「ギブカ」のみのようです。

近接対空ミサイル「ギブカ」と30mmガトリング砲AK-306
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『Lenta.Ru』より
2012年7月20日11時47分配信
【フランスはロシアの為の「ミストラル」建造について語った】

ロシア海軍「ミストラル」型は、ローターマストが高い二重反転式ローターカモフ社製ヘリコプターKa-29Ka-52Kを搭載する為、格納庫(の高さ)が拡大されるとの事です。

ロシア海軍「ミストラル」型での運用が予定されているカモフ社製ヘリコプターの全高は、以下の通りです。
対潜ヘリコプターKa-27:5.40m
輸送戦闘ヘリコプターKa-29:5.40m
多用途打撃ヘリコプターKa-52:4.90m


Ka-29(左)とKa-27(右)
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「ミストラル」型(フランス海軍)
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この状態でヘリコプター格納庫を高くすれば、その下にある車輌積載スペースが削られる事になりますが・・・

インド空母ヴィクラマーディティヤはロシア海軍記念日観艦式に参加する

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
【航空母艦「ヴィクラマーディティヤ」はロシア連邦海軍記念日のパレードに参加する】
モスクワ、7月23日-ロシア通信社ノーボスチ

インド海軍航空母艦「ヴィクラマーディティヤ」は、(今度の)日曜日にセヴェロモルスクのロシア海軍記念日パレードに参加する。
月曜日、ロシア北方艦隊広報サービス部長ワジム・セルガ1等海佐は記者団に伝えた。

「インド海軍の航空母艦ヴィクラマーディティヤは、バレンツ海での工場航海試験を経て、7月29日、北方艦隊主要基地セヴェロモルスクのロシア海軍記念日の海軍パレードに参加します」
セルガは述べた。

代理人は、同艦の試験が北方艦隊の乗組員により運航され、航空母艦には、同艦の近代化を実施した「セヴマシュ」社の代表とインド海軍士官が乗っている事を指摘した。

海軍の日には、航空母艦「ヴィクラマーディティヤ」と、北方艦隊の艦船及び潜水艦がパレードに出る予定である。
セヴェロモルスクにおける海軍パレードには、12隻程度の艦船及び潜水艦、約20両の戦闘車両、約3000名の軍人が参加する。

航空母艦「ヴィクラマーディティヤ」(元重航巡洋艦「アドミラル・ゴルシコフ」)は、ロシアの造船企業「セヴマシュ」において大規模な改造が行なわれた。
艦は、飛行甲板並びにMiG-29K離艦の為のトランポリン台、最新の機器が装備されており、航空母艦の船体には、長さ約2キロメートルの新たなケーブル線路が敷設された。
艦は、新たな航海及び電波位置特定システム、通信複合体及び航空管制複合体を受け取った。
北方艦隊の乗員による試験が完了した後、同艦はインド海軍乗員へ引き渡される。
(2012年7月23日11時57分配信)


[空母ヴィクラマーディティヤ(旧ブログ)]
[空母ヴィクラマーディティヤ]

6月8日に最初の海洋試験の為、セヴェロドヴィンスクを出港したインド空母「ヴィクラマーディティヤ」(旧ロシア海軍重航空巡洋艦「アドミラル・ゴルシコフ」)は、最初の試験を無事に終えました。
[インド空母ヴィクラマーディティヤは航海試験の為に出航した]
[インド空母ヴィクラマーディティヤの最初の航海試験は成功裏に完了する]

6月26日、「ヴィクラマーディティヤ」は、ロシア北方艦隊の主要基地セヴェロモルスクへ到着しました。
[インド空母ヴィクラマーディティヤ、セヴェロモルスク入港(2012年6月26日)]
[セヴェロモルスクのインド空母ヴィクラマーディティヤ(2012年6月30日)]

7月16日、「ヴィクラマーディティヤ」は、第2段階の工場航海試験の為にセヴェロモルスクを出港しました。
[インド空母ヴィクラマーディティヤの第2段階航海試験が実施された]

そして、7月29日にセヴェロモルスク沖で実施されるロシア海軍記念日観艦式に、ロシア北方艦隊の艦船と共に参加する事になりました。

『ロシア連邦国防省公式サイト』より。
ロシア連邦軍西方軍管区広報サービス発表
2012年7月12日13時03分配信
【海軍記念日、西方軍管区の沿岸都市の停泊地の戦闘艦にペナントが飾られる】

以前の発表によると、セヴェロモルスク沖で実施されるロシア海軍記念日観艦式には、少なくとも以下の艦船が参加します。

原子力潜水艦K-119「ヴォロネジ」
原子力潜水艦B-414「ダニール・モスコフスキー」
潜水艦B-808「ヤロスラヴリ」
小型対潜艦「ユンガ」
小型対潜艦「ラススヴェート」
基地掃海艦「ポリャールヌイ」
基地掃海艦「コテリニチ」


今回の記事によると、およそ12隻程度という事ですから、もう少し増えるのでしょう。

ロシア海軍合同艦船グループは8月に地中海で合流する

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『ロシア通信社ノーボスチ』より。
【ロシア連邦海軍の3つの艦隊の艦船は8月に地中海で会合する】
モスクワ、7月20日-ロシア通信社ノーボスチ

ロシア連邦海軍バルト、北方、黒海艦隊の戦闘艦は8月初頭に地中海で会合し、そこで合流して艦隊間グループとなり、訓練を行なう。
金曜日、国防省の公式代理人はロシア通信社ノーボスチに伝えた。

当局によると、北方、バルト、そして黒海艦隊の艦船合同グループは大西洋、地中海、黒海で戦闘訓練任務を遂行する。
航海の主要課題は、単一指揮下による行動に習熟する事にある。

「指定海域(地中海)において、黒海艦隊戦闘艦船支隊がグループの構成に加入し、その後、艦船は遠距離航海任務の遂行を継続し、演習及び訓練期間中に(各艦隊)間の連携行動が行なわれます」
ロシア軍当局の代理人は述べた。

彼は、現時点において、海軍グループには、大型揚陸艦「アレクサンドル・オトラコフスキー」、「ゲオルギー・ポベドノーセッツ」、「コンドポガ」で構成される北方艦隊戦闘艦船支隊と、更に、警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」、「ネウストラシムイ」、救助曳航船SB-921で構成されるバルト艦隊戦闘艦船支隊が含まれていると説明した。

彼らは、北大西洋において集中的に戦術演習及びとの合同訓練を実施している。
「北大西洋における計画戦闘訓練行動を完了した後、グループは7月末にジブラルタル海峡を通過し、地中海へと去ります」
代理人は付け加えた。

彼は、前日に艦船グループが電子機器装置を使用する機動訓練と、更には、艦載兵器複合体を使用する小型の海洋目標を撃退する戦術訓練の課題を仕上げた事を指摘した。

「警備艦スメトリーヴイ、大型揚陸艦ツェーザリ・クニコフ、ニコライ・フィリチェンコフ、加えて2隻の保障船で構成される黒海艦隊戦闘艦船支隊は、昨日に、潜水艦の捜索及び探知訓練、艦の緊急事態に対する行動訓練、更には、一連の艦船の損傷への対処訓練を行ないました」
国防省の代理人は述べた。
(2012年7月20日18時02分配信)


[北方・バルト・黒海艦隊合同艦船グループの地中海遠征]

ロシア北方艦隊大型対潜艦「アドミラル・チャバネンコ」、3隻の大型揚陸艦、2隻の保障船(救助曳船及び給油船)は、7月10日にセヴェロモルスクを出港し、7月16日に北大西洋バルチースクから出港したバルト艦隊の艦船と合流しました。
[北大西洋でロシア北方艦隊とバルト艦隊の艦船は合流した]

その後、大型対潜艦「アドミラル・チャバネンコ」、救助曳船「ニコライ・チケル」、給油船「セルゲイ・オシポフ」は、北方・バルト艦隊合同グループから離れ、北へ向かいました。
[北方・バルト艦隊合同グループの航海が始まった]
[大型対潜艦アドミラル・チャバネンコは北東大西洋で訓練を行なう]


地中海へ行く北方・バルト艦隊合同艦船グループは、以下の艦船で構成されます。

[北方・バルト艦隊合同艦船グループ]
指揮官:コラ異種戦力小艦隊司令官ウラジーミル・カサトノフ少将

大型揚陸艦「ゲオルギー・ポベドノーセッツ」(北方艦隊)
大型揚陸艦「アレクサンドル・オトラコフスキー」(北方艦隊)
大型揚陸艦「コンドポガ」(北方艦隊)
警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」(バルト艦隊)
警備艦「ネウストラシムイ」(バルト艦隊)
救助曳船SB-921(バルト艦隊)
給油船「レナ」(バルト艦隊)


北方・バルト艦隊合同艦船グループ地中海へ行き、8月初頭に黒海艦隊の艦船グループと合流します。

[黒海艦隊艦船支隊]
警備艦「スメトリーヴイ」
大型揚陸艦「ツェーザリ・クニコフ」
大型揚陸艦「ニコライ・フィリチェンコフ」
保障船(給油船?)
保障船(救助曳船?)



その後、更に黒海まで行くようです。

改ボレイ級戦略原潜クニャージ・ウラジーミルは7月30日に正式に起工される

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『中央海軍ポータル(フロートコム)』より。
【4隻目のボレイ型潜水艦となる原子力潜水艦「クニャージ・ウラジーミル」は7月30日に「セヴマシュ」で起工される】
2012年7月19日

4隻目のボレイ型潜水艦となる原子力潜水艦「クニャージ・ウラジーミル」は7月30日に「セヴマシュ」で起工される。

戦略用途ロケット艦プロジェクト955A「ボレイ-A」~「ボレイ」シリーズの4番目の艦の公式起工式典は、7月30日・月曜日に株式会社「生産連合・北方機械製造組合」で執り行われる。
入手可能な情報によると、同艦は「クニャージ・ウラジーミル」と命名される。
これは、『中央海軍ポータル』が、ロシア連邦軍事産業企業体の情報提供者より伝えられた。

同じ日に、プロジェクト955シリーズのトップである原子力ロケット水中巡洋艦K-535「ユーリー・ドルゴルーキー」へ海軍旗が初掲揚されるものと見られる。

海軍の日の海軍将兵への贈り物として、セヴェロドビンスク艦船修理センター「ズヴェズドーチカ」において海軍への納入に関する取引が行なわれる。
修理並びに近代化を終えたプロジェクト667BDRM戦略用途ロケット水中巡洋艦K-407「ノヴォモスコフスク」は、祭日の前の7月27日に(海軍への引き渡し)署名が行なわれる予定である。


[新世代戦略原潜ボレイ級(旧ブログ)]
[新世代戦略原潜ボレイ級]

記事中の「(ロシア)海軍の日」というのは、7月29日です。

以前から価格を巡って揉めていた新世代戦略原子力潜水艦「改ボレイ」級(5隻)の契約は、今年5月28日、ようやく署名されました。
[ロシア国防省と統合造船業営団は改ボレイ級戦略原潜の供給契約に署名した]

「ボレイ」級を建造する「セヴマシュ」総取締役アンドレイ・ジャチコフは昨年12月に、改ボレイ級の建造の準備が行なわれていると発言しています。
[新世代戦略原潜「ボレイ」4番艦(改ボレイ級)は2012年に起工される]

「ボレイ」級4番艦の建造作業は、2009年12月から開始されています。
[ボレイ級戦略原潜4番艦の建造作業は既に始まっている]
[既に6隻の新世代戦略原潜ボレイ級が建造されている]


今回の記事は、実質的に建造作業が開始されている「ボレイ」級4番艦(改「ボレイ」級としては1番艦)が、ようやく正式に起工されるという事です。
以前、同艦の予定艦名は「奇蹟者聖ニコライ」と伝えられていましたが、結局、「クニャージ・ウラジーミル」(聖公ウラジーミル)となったようです。

艦名の元となったウラジーミル公(ウラジーミル1世)は、リューリク朝キエフ大公国大公です。
彼の息子が「ヤロスラフ・ムードルイ」(賢公ヤロスラフ、ヤロスラフ1世)です。

「ウラジーミル・モノマーフ」「ユーリー・ドルゴルーキー」キエフ大公です。

「ボレイ」級4番艦以降は、弾道ミサイル搭載数が増加するなどの改正を加えたタイプ(ボレイ-A)となります。
[新世代戦略原潜ボレイ級4番艦以降はSLBM搭載数が20基に増加する]


今回の記事によると、「ボレイ」級戦略原潜のトップ艦「ユーリー・ドルゴルーキー」は、7月30日にロシア海軍へ引き渡されるようです。

そして、近代化改装を終えたプロジェクト667BDRM戦略原潜(デルタIV級)K-407「ノヴォモスコフスク」は、その前の7月27日に復帰するとの事です。
[デルタIV級戦略原潜ノヴォモスコフスクは近代化改装後の航海試験を終えた]

大型対潜艦アドミラル・チャバネンコは北東大西洋で訓練を行なう

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より。
ロシア連邦軍西方軍管区広報サービス発表
2012年7月19日22時02分配信
【大型対潜艦「アドミラル・チャバネンコ」は北東大西洋で任務遂行を継続する】

大型対潜艦「アドミラル・チャバネンコ」保障船「ニコライ・チケル」及び「セルゲイ・オシポフ」で構成される北方艦隊艦船支隊は、モレー湾から北方への移動を続けている。

航海中に大型対潜艦乗組員は、実地作業及び訓練により海洋での技量を向上させる。
艦載対潜ヘリコプターKa-27のパイロットに関する事を含めた潜水艦の捜索演習が実施された。

救助曳船「ニコライ・チケル」乗組員は、遭難した船を支援する任務を仕上げる。

大型対潜艦「アドミラル・チャバネンコ」と保障船は、7月11日にセヴェロモルスクを去った。
北方艦隊海軍将兵は、大西洋で活動を続ける艦隊間グループを構成する同艦隊戦闘艦船支隊の支援任務を滞りなく実施した。

現在までに、戦闘艦船支隊は、2000海里以上を航行している。


[北方・バルト・黒海艦隊合同艦船グループの地中海遠征]

ロシア北方艦隊大型対潜艦「アドミラル・チャバネンコ」、3隻の大型揚陸艦、2隻の保障船(救助曳船及び給油船)は、7月10日にセヴェロモルスクを出港し、7月16日に北大西洋バルチースクから出港したバルト艦隊の艦船と合流しました。
[北大西洋でロシア北方艦隊とバルト艦隊の艦船は合流した]

その後、大型対潜艦「アドミラル・チャバネンコ」、救助曳船「ニコライ・チケル」、給油船「セルゲイ・オシポフ」は、北方・バルト艦隊合同グループから離れ、北へ向かいました。
[北方・バルト艦隊合同グループの航海が始まった]

この3隻は、合同グループへ参加する北方艦隊の艦(大型揚陸艦「アレクサンドル・オトラコフスキー」、「ゲオルギー・ポベドノーセッツ」、「コンドポガ」)を、バルト艦隊との合流ポイントまでエスコートするのが任務だったようです。

大型対潜艦ヴィツェ-アドミラル・クラコーフはアデン湾海賊対処任務を終えた

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北方艦隊所属の大型対潜艦「ヴィツェ-アドミラル・クラコーフ」は、アデン湾(ソマリア沖)海賊対処任務を終え、帰路に就きました。


『中央海軍ポータル(フロートコム)』より
2012年7月19日
【軍艦「ヴィツェ-アドミラル・クラコーフ」は地中海へと去った】

大型対潜艦「ヴィツェ-アドミラル・クラコーフ」は、アデン湾並びにアフリカの角海域において14隻の民間船の航行の安全を保障しました。
それは、マーシャル諸島、マルタ、パナマ、トルコ、リベリア、香港、サウジアラビア、シンガポール船籍などの船が含まれます。

既に「ヴィツェ-アドミラル・クラコーフ」スエズ運河を通過して地中海入りしています。


2012年7月19日
【黒海艦隊の保障船は、アデン湾における任務を完了した】

大型対潜艦「ヴィツェ-アドミラル・クラコーフ」に随伴していた黒海艦隊給油船「イワン・ブブノフ」海洋曳船MB-304スエズ運河を通過して地中海入りしています。


北方艦隊所属の大型対潜艦「ヴィツェ-アドミラル・クラコーフ」は、4月6日にセヴェロモルスクを出港しました。
[北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ-アドミラル・クラコフはアデン湾へ向かった]

4月16日、「ヴィツェ-アドミラル・クラコーフ」ジブラルタル海峡を通過し、その後、スペインセウタに寄港しました。
[大型対潜艦ヴィツェ-アドミラル・クラコフはジブラルタル海峡を通過した]

4月下旬にはギリシャクレタ島北西部スーダ港を訪れました。
[大型対潜艦ヴィツェ-アドミラル・クラコフはクレタ島を訪問した]

4月29日、地中海東部で黒海艦隊給油船「イワン・ブブノフ」及び海洋曳船MB-304と合流しました。
[ロシア海軍海賊対処部隊は地中海で合流した]

5月初頭、サウジアラビアジェッダを訪問しました。
[大型対潜艦ヴィツェ-アドミラル・クラコーフ、サウジアラビア訪問]

5月15日、「ヴィツェ-アドミラル・クラコーフ」アデン湾における海賊対処任務を開始しました。
[大型対潜艦ヴィツェ-アドミラル・クラコーフはアデン湾で海賊対処任務に就いた]

「ヴィツェ-アドミラル・クラコーフ」は、合計で5つの民間商船キャラバンを護送しました。


これで、ロシア海軍に在籍するプロジェクト1155/11551大型対潜艦9隻の内、予備役に編入されている「アドミラル・ハルラモフ」以外の8隻全てがアデン湾海賊対処任務に参加しました。

ロシア海軍向けミストラル型の建造は予定通りに進んでいる

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『アルムス-タス』より。
【ロシア仕様に開発された汎用揚陸艦ミストラルの準備は予定表に沿って実行されている】
パリ、7月17日(アルムス-タス)

ロシア仕様に開発された汎用揚陸艦「ミストラル」型のフランスでの建造工程は「完璧にスケジュールに沿って実行されている」
イタル-タス通信が製造者である造船会社DCNSから受け取った声明文においては、こう指摘された。
「現在は、第2段階に適応しております」
ロシア連邦の必要条件によると、これは今年9月までに完了する。

ロシア仕様では、まず第一に汎用揚陸艦は、同軸ローター回転の「カモフ」社製ヘリコプターを搭載できる事が示唆されている。
加えて請負業者は、兵器を除くロシア製設備を艦に設置しなければならない。
声明文では、こう述べられた。
更に、「ミストラル」は寒冷気候条件下での運航の為に準備され、その手段として、発電機の出力は増大する。
これは、離艦エリアにおける結氷部分を溶かすのに必要である。
加えて、全ての艦管理システム及び信号パネルはロシア語に翻訳される。

フランスサン・ナゼール市におけるロシア連邦の為の「ミストラル」建造の進捗度は充分である事をDCNSは強調した。
「今年9月、汎用揚陸艦の最初の100トンの船体ブロックの準備が整います。
2013年初頭にキールブロックは据え付けられ、組み立ての初期段階を迎えます」

声明文では、こう述べられた。

2隻の「ミストラル」建造には、ロシア統合造船業営団も参加する。
DCNSが伝えた所によると、それは「各艦の船体船尾の12ブロックを建造します」

「ミストラル」シリーズの最初の艦は2014年に、2隻目は2015年末にロシア連邦海軍へ納入されなければならない。
フランス側は、 ロシアとの「ミストラル」契約に従い、水上艦の技術、更には、フランスの揚陸艦に装備されている戦闘情報管理システムSENIT-9を供与する。、
その後、これらの技術は、ロシアの造船所における汎用揚陸艦「ミストラル」2隻の建造に使用される。
3隻目と4隻目の汎用揚陸艦「ミストラル」型は、ロシアが独自に実施する。

更に、フランスDCI社の専門技術者は、共和国政府の支援を受け、新たな種類の兵器を取り扱う担当者の訓練サービスと、2隻の汎用揚陸艦のロシア人乗員の訓練に従事する。
「この取り組みは、フランスの造船会社DCNSとロシア連邦間の2011年6月の契約に記されています」
以前、DCI代表のアンソニー・マレシャルは、イタル-タス通信のインタビューに対し、こう答えた。

汎用揚陸艦「ミストラル」は、4つの任務を一度に行なえる。
それはヘリコプター搭載運用、兵員の地上への揚陸、指揮センター、水上病院である。
排水量は21,000トン、船体最大長210m、速力18ノット以上である。航続距離は最大で20000海里。
乗組員は160名であり、更にヘリコプターと450名を収容可能である。
航空隊は16機のヘリコプターから成り、同時に6機の飛行甲板からの発着が可能である。
艦の貨物デッキには、40輌の戦車或いは70台のトラックを収容できる。
(2012年7月17日08時09分配信)


[ヘリ空母ミストラル型(旧ブログ)]
[ヘリ空母ミストラル型]

ロシアがフランスの指揮・戦力投射艦「ミストラル」型を購入するかもしれないという話が最初に出たのは、2009年8月初頭でした。
[ロシア海軍、フランス艦を購入?]

ロシア向けの「ミストラル」型の売買契約が締結されたのは、それから約2年後の事でした。
『ロシア通信社ノーボスチ』2017年6月17日17時11分配信
【ロシアとフランスは、ヘリコプター空母「ミストラル」に関する契約を締結する】

ロシア海軍向け「ミストラル」1番艦は今年2月1日にフランスのサン・ナゼール造船所で起工されました。
[ロシア海軍向けヘリ空母「ミストラル」型1番艦は起工される]

船体の一部(艦尾)はロシアの造船所で建造されます。
[バルト工場はヘリ空母ミストラル級の船体ブロック建造を8月から開始する]
[ロシアにおけるヘリ空母ミストラルの船体建造は27億ルーブル掛かるだろう]

これまでの報道を総合すると、ロシア海軍向け「ミストラル」型の建造手順は、こうなるようです。
1:フランスのサン・ナゼール造船所で艦の主要部分を建造
2:ロシアのサンクトペテルブルク市のバルト工場で艦尾部分を建造
3:サンナゼール造船所で船体を結合、兵器以外のロシア製機器も設置
4:ロシア本国の造船所へ回航して兵装を搭載

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フランス海軍「ミストラル」は、2009年11月末にサンクト・ペテルブルクを訪れ、ロシア軍ヘリコプター(Ka-27対潜ヘリ、Ka-29強襲ヘリ、Ka-52戦闘ヘリ)の適合試験を実施しています。
[ロシア製ヘリコプター、強襲揚陸艦「ミストラル」に初着艦]
[ロシア軍ヘリコプター、強襲揚陸艦「ミストラル」に初着艦(2009年11月27日)]

ロシア海軍「ミストラル」級には、現用の主力艦載ヘリコプターKa-27の近代化タイプKa-27Mが搭載されるようです。
[ロシア海軍は艦載ヘリコプターKa-27Mを発注する]

以前の報道によると、ロシア海軍向けの「ミストラル」型は、オリジナルよりも武装が強化されます。
[ロシア海軍向け「ミストラル」型には巡航ミサイル、対空・対潜ミサイルなどが装備される]
[ロシア海軍向け「ミストラル」型はロシア製兵器を装備する]

ロシア海軍向け「ミストラル」型のCG
【ロシアの指揮・戦力投射艦】
画面ではっきりと確認できる固定兵装は、AK-630M 30mmガトリング砲近接対空ミサイル「ギブカ」発射機です。
左舷飛行甲板に3ヶ所ある窪みに、各種ミサイルの垂直発射機が設置されるのでしょうか。

『DCNS公式サイト』より
2012年7月17日
【DCNSは、ロシアの指揮・戦力投射艦の設計変更を続ける】

ロシア海軍向けの「ミストラル」型の設計変更は2段階に分けて実施され、第1段階は2012年4月中に完了、第2段階は、2012年9月完了の予定です。

つまり、現時点において、ロシア海軍向け「ミストラル」の最終仕様は、まだ決まっていないという事です。

北方・バルト艦隊合同グループの航海が始まった

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より。
ロシア連邦国防省広報サービス・情報管理部発表
2012年7月17日16時15分配信
【ロシア海軍合同艦隊間グループは遠距離大洋航海任務の遂行を始めた】

北方艦隊及びバルト艦隊戦闘艦船支隊は、北大西洋の指定海域で合流し、単一指揮下で任務を遂行する為の独立グループを形成して大洋航海を行なう計画である。
グループは、ジブラルタル海峡へ進路を取り始めた。
グループ指揮官は、北方艦隊コラ異種戦力小艦隊司令官ウラジーミル・カサトノフ少将である。

合同グループには、大型揚陸艦「アレクサンドル・オトラコフスキー」、「ゲオルギー・ポベドノーセッツ」、「コンドポガ」で構成される北方艦隊戦闘艦船支隊と、警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」、「ネウストラシムイ」、救助曳航船SB-921で構成されるバルト艦隊戦闘艦船支隊が含まれる。

北方艦隊大型対潜艦「アドミラル・チャバネンコ」、保障船「ニコライ・チケル」及び「セルゲイ・オシポフ」は、航海任務を最大限に保障し、2つの艦隊の艦船支隊を会合させ、グループから分離して北大西洋における戦闘訓練任務を仕上げた後、基地へ戻る。

合同グループの対潜保障の実施は、バルト艦隊警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」、「ネウストラシムイ」に割り当てられる。
航行ルートにおける捜索-救助及び物資補充の保障任務は、明日にグループへ参加するバルト艦隊保障船「レナ」と、救助曳航船SB-921により遂行される。

警備艦「スメトリーヴイ」、大型揚陸艦「ニコライ・フィリチェンコフ」、「ツェーザリ・クニコフ」、加えて2隻の保障船で構成される黒海艦隊戦闘艦船支隊は、現在、地中海南東部で計画複合戦闘訓練を行なっており、同エリアで北方並びにバルト艦隊の艦船と合流する予定である。

戦闘訓練計画は、3つの艦隊の艦船の合同艦隊グループに一連の海洋戦術訓練を提供し、ロシア海軍の伝統により、地中海エリアで組織的な対空防衛並びに対潜防衛の為の大規模な複合合同戦闘訓練任務が行なわれる。


ロシア連邦軍機関紙『クラースナヤ・ズヴェズダー』より
2012年7月17日17時57分配信
【進路-ジブラルタル海峡】
内容は全く同一です。


ロシア北方艦隊大型対潜艦「アドミラル・チャバネンコ」、3隻の大型揚陸艦、2隻の保障船(救助曳船及び給油船)は、7月10日にセヴェロモルスクを出港しました。
[ロシア北方艦隊の艦船グループは北大西洋へ行く]

7月16日、北大西洋において、バルチースクより出港したバルト艦隊の艦船が合流しました。
[北大西洋でロシア北方艦隊とバルト艦隊の艦船は合流した]

今回の発表によると、北方艦隊大型対潜艦「アドミラル・チャバネンコ」、救助曳船「ニコライ・チケル」、給油船「セルゲイ・オシポフ」は、バルト艦隊と合流した後、合同グループから離れて基地(セヴェロモルスク)へ戻るようです。
バルト艦隊給油船「レナ」は、警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」と共に出港したと伝えられましたが、一足遅れてグループに合流するようです。

地中海へ行くのは、以下の艦船になるようです。

[北方・バルト艦隊合同艦船グループ]
指揮官:コラ異種戦力小艦隊司令官ウラジーミル・カサトノフ少将

大型揚陸艦「ゲオルギー・ポベドノーセッツ」(北方艦隊)
大型揚陸艦「アレクサンドル・オトラコフスキー」(北方艦隊)
大型揚陸艦「コンドポガ」(北方艦隊)
警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」(バルト艦隊)
警備艦「ネウストラシムイ」(バルト艦隊)
救助曳船SB-921(バルト艦隊)
給油船「レナ」(バルト艦隊)



北方・バルト艦隊合同艦船グループ地中海へ行き、そこで黒海艦隊の艦船グループと合流します。

[黒海艦隊艦船支隊]
警備艦「スメトリーヴイ」
大型揚陸艦「ツェーザリ・クニコフ」
大型揚陸艦「ニコライ・フィリチェンコフ」
保障船(給油船?)
保障船(救助曳船?)



今回の合同艦隊グループの指揮を執るウラジーミル・リヴォヴィチ・カサトノフ少将は、1962年6月17日生まれで現在50歳です。
2004年3月の原子力巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」核爆発騒動の際、同艦の艦長でした。
[ピョートル・ヴェリキー「核爆発」騒動]
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この時には、当時のロシア海軍総司令官から「艦長の責任を問う」などと公言されましたが、結局、カサトノフ艦長の責任とやらは不問にされたようです。

カサトノフ艦長の叔父であるイーゴリ・カサトノフ退役大将は、1990年代に黒海艦隊司令官やロシア海軍総司令官第一代理を務めており、退役後もロシア海軍には一定の影響力を持っていました。

カサトノフ少将は、2008年9月から翌2009年3月の原子力巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」遠距離航海の際には航海指揮官を務めました。
[ロシア艦隊の大西洋・カリブ海遠征]

ロシア連邦軍機関紙『クラースナヤ・ズヴェズダー』より
2012年6月30日02時35分配信
【艦隊の伝統は積み上げられる】

ウラジーミル・リヴォヴィチ・カサトノフ少将へのインタビュー記事です。

彼の祖父ウラジーミル・アファナシエヴィチ・カサトノフ海軍元帥、
叔父のイーゴリ・ウラジーミロヴィチ・カサトノフ大将もソ連/ロシア海軍の軍人でした。

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右がウラジーミル・リヴォヴィチ、左はイーゴリ・ウラジーミロヴィチ

ウラジーミル・リヴォヴィチが海軍軍人を志したのも、祖父と叔父の影響でした。

ちなみに、ウラジーミル・リヴォヴィチの父はバイオリニストでした。

ウラジーミル・リヴォヴィチは2000年に原子力巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」艦長に任命されました。

2004年9月の北大西洋への遠距離航海(同年3月の核爆発騒動の半年後)の時の「ピョートル・ヴェリキー」艦長もウラジーミル・リヴォヴィチでした。
[大西洋上のクズネツォフ・その2(機動部隊)]
[大西洋上のクズネツォフ・その3(機動部隊)]

2010年4月、赤旗コラ異種戦力小艦隊司令官に任命されました。

同年、北方艦隊原子力巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」が極東まで遠征した際、同艦に乗って沿海地方へ来訪しました。

そして2010年5~6月に太平洋艦隊ロケット巡洋艦「ワリャーグ」、海洋救助曳船「フォーチィ・クリロフ」、給油船「ボリス・ブートマ」の3隻がアメリカ訪問の為の遠距離航海を行なった際、ウラジーミル・リヴォヴィチが指揮官を務めました。

インド空母ヴィクラマーディティヤの第2段階航海試験が実施された

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より。
ロシア連邦国防省報道サービス・情報管理部発表
2012年7月16日17時34分配信
【北方艦隊の海軍将兵はインド海軍航空母艦「ヴィクラマーディティヤ」の試験を実施する】

北方艦隊の構成要員は、インド海軍航空母艦「ヴィクラマーディティヤ」の試験に参加している。

現在、バレンツ海エリアにおいて、航空母艦の工場航海試験の第2段階が滞りなく実施されており、この間に、艦のメインシステムおよび主要部、主並びに補助動力装置、通信及び航海システムの動作を確認する。

艦は、北方艦隊の乗組員により運航されている。
大多数のメンバーは、重航空巡洋艦「アドミラル-フロータ-ソヴィエツカヴァ-ソユーザ・クズネツォフ」での勤務を経て、艦の操作に関する豊富な経験を積んでいる。
航空母艦「ヴィクラマーディティヤ」には、更に生産連合「セヴマシュ」の受領チーム代表とインド海軍士官が乗っている。

航空母艦の試験には、北方艦隊海洋航空隊所属部隊の航空機およびヘリコプター乗員が関わっており、同艦の電波位置特定システム、対空防衛複合体、通信システム並びに航空管制システムの試験を「ヴィクラマーディティヤ」上空で実施する予定である。

以前、白海で実施された工場航海試験の第1段階では、艦の速力が計測され、燃料と真水を補充した。

航空母艦「ヴィクラマーディティヤ」(元重航巡洋艦「アドミラル・ゴルシコフ」)は、ロシア造船企業「セヴマシュ」において大規模な改造が行なわれた。
艦は、飛行甲板並びにMiG-29K離艦の為のトランポリン台、最新の機器が装備されており、航空母艦の船体には、長さ約2キロメートルの新たなケーブル線路が敷設された。

艦は、新たな航海及び電波位置特定システム、通信複合体及び航空管制複合体を受け取った。

北方艦隊の乗員による試験が完了した後、同艦はインド海軍乗員へ引き渡される。


『ロシア通信社ノーボスチ』より
2012年7月16日15時13分配信
【軍艦「ヴィクラマーディティヤ」は、第2段階試験の為、バレンツ海へ出航した】

内容は上のロシア国防省公式発表と同一です。


6月8日に最初の海洋試験の為、セヴェロドヴィンスクを出港したインド空母「ヴィクラマーディティヤ」(旧ロシア海軍重航空巡洋艦「アドミラル・ゴルシコフ」)は、最初の試験を無事に終えました。
[インド空母ヴィクラマーディティヤは航海試験の為に出航した]
[インド空母ヴィクラマーディティヤの最初の航海試験は成功裏に完了する]

6月26日、「ヴィクラマーディティヤ」は、ロシア北方艦隊の主要基地セヴェロモルスクへ到着しました。
[インド空母ヴィクラマーディティヤ、セヴェロモルスク入港(2012年6月26日)]
[セヴェロモルスクのインド空母ヴィクラマーディティヤ(2012年6月30日)]
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上の記事にも書かれていますが、「ヴィクラマーディティヤ」の航海試験には、「アドミラル・クズネツォフ」乗員も参加しています。
[空母ヴィクラマーディティヤは消磁作業を行なう]
[インド空母「ヴィクラマーディティヤ」の最初の海上公試は2012年5月25日に予定されている]

元はロシア北方艦隊に所属していた重航空巡洋艦「アドミラル・ゴルシコフ」は、2004年3月5日にロシア海軍旗を降納しており、同日付でインド海軍の航空母艦「ヴィクラマーディティヤ」と改名されています。
[「アドミラル・ゴルシコフ」海軍旗返納・その1]
[「アドミラル・ゴルシコフ」海軍旗返納・その2]
[「アドミラル・ゴルシコフ」海軍旗返納・その3]
[「アドミラル・ゴルシコフ」海軍旗返納・その4]

従って、「ヴィクラマーディティヤ」は、もはやロシア海軍に在籍していないのですが、現在のところ、ロシア海軍北方艦隊の将兵により運航されているので、ロシア連邦国防省から航海試験に関する公式発表が有ったという事です。

北大西洋でロシア北方艦隊とバルト艦隊の艦船は合流した

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『イタル-タス通信』より。
【北方及びバルト艦隊の戦闘艦船支隊は北大西洋で合流した】
モスクワ、7月16日/イタル-タス

大洋を航行する北方及びバルト艦隊戦闘艦船支隊北大西洋で合流した。
ロシア国防省広報サービス・情報供給課イタル-タス通信に伝えた。

「大型対潜艦アドミラル・チャバネンコ、大型揚陸艦アレクサンドル・オトラコフスキー、ゲオルギー・ポベドノーセッツ、コンドポガ、更には保障船ニコライ・チケル及びセルゲイ・オシポフで構成される北方艦隊戦闘艦船支隊は北大西洋エリアへ到着し、バルト艦隊戦闘艦船支隊と合流しました」
国防省は通知した。
「警備艦ヤロスラフ・ムードルイ、ネウストラシムイ、救助曳航船SB-921で構成されるバルト艦隊戦闘艦船支隊は、数時間前に北方艦隊艦船との合流エリアに到着しました」

「現在、北方並びにバルト艦隊の艦船は、互いに僚友を視認しています」
軍当局は説明した。
計画によれば、翌7月17日までに北方及びバルト艦隊の艦船は、海軍艦隊間グループを形成し、統一指揮下で大洋及び海洋ゾーンにおける戦闘訓練任務を遂行する
同エリアにおける会合で真水や燃料を補充した後、艦船は大洋航海任務を遂行し続ける。

その後、南緯度において、警備艦「スメトリーヴイ」、大型揚陸艦「ニコライ・フィリチェンコフ」、「ツェーザリ・クニコフ」、加えて2隻の保障船で構成される黒海艦隊戦闘艦船支隊は、同グループに加入する。
黒海艦隊の艦船は、現在、計画遠距離航海を実施しており、地中海の南東部に居ると国防省は伝えた。

3つの艦隊の艦船で構成される艦隊間グループは、合同で一連の航海及び機動演習任務を遂行し、組織的な対空及び対潜防衛の要素に習熟し、ヘリコプター複合体の活動による捜索救助訓練を行ない、狭い場所を通過する船舶航行の安全を保障する訓練を行なう事を軍当局は想起した。
艦隊間グループの戦闘訓練は、全ての構成戦力分野の為に総合で組織され、異なる気候帯及びエリア、異なる僚友やその他の航行条件下の戦術連携機動で出来る限りの高水準を得るという一つの目標へ向かう。

「艦隊間グループの行動では、計画戦闘訓練が続けられ、この10年間で、ロシア海軍の異なるグループの艦船で構成される支隊の遠距離大洋航海は著しく増大しました」
国防省は述べた。
(2012年7月16日12時34分配信)


『ロシア連邦国防省公式サイト』より。
ロシア連邦国防省報道サービス・情報管理部発表
2012年7月16日14時01分配信
【北方及びバルト艦隊の戦闘艦船支隊は合流エリアへ到着した】

内容は同一です。
(というか、こちらが元記事です)


ロシア北方艦隊大型対潜艦「アドミラル・チャバネンコ」、3隻の大型揚陸艦、2隻の保障船(救助曳船及び給油船)は、7月10日にセヴェロモルスクを出港しました。
[ロシア北方艦隊の艦船グループは北大西洋へ行く]
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そして今日、北大西洋において、バルチースクより出港したバルト艦隊の艦船が合流しました。

今回の記事によると、ロシア海軍北方・バルト艦隊合同艦船グループの構成は、こうなっています。

[北方艦隊]
大型対潜艦「アドミラル・チャバネンコ」
大型揚陸艦「ゲオルギー・ポベドノーセッツ」
大型揚陸艦「アレクサンドル・オトラコフスキー」
大型揚陸艦「コンドポガ」
救助曳船「ニコライ・チケル」
給油船「セルゲイ・オシポフ」

[バルト艦隊]
警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」
警備艦「ネウストラシムイ」
救助曳船SB-921


以前にはバルト艦隊給油船の出航も伝えられましたが、これらの給油船は途中までしか同行しなかったようです。
警備艦「ネウストラシムイ」は7月7日に出港していますが、当初のロシア国防省の発表では、リストに入っていませんでした。
[バルト艦隊の警備艦ネウストラシムイ、バルチースクより出港(2012年7月7日)]
この2隻は同型艦ですが、2隻そろっての行動は、今回が初めてです。

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この合同部隊は地中海へ行き、そこで黒海艦隊の艦船グループと合流します。

[黒海艦隊]
警備艦「スメトリーヴイ」
大型揚陸艦「ツェーザリ・クニコフ」
大型揚陸艦「ニコライ・フィリチェンコフ」
保障船(給油船?)
保障船(救助曳船?)

ロシア海軍は2013年からヘリ空母ミストラル型の艦載ヘリコプター乗員の訓練を開始する

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『中央海軍ポータル(フロートコム)』より。
【ロシアは来年から「ミストラル」の為の飛行要員の準備を始める】
2012年7月16日

2013年、ロシア海軍は、フランスから取得する汎用ヘリコプタードック艦「ミストラル」で勤務する飛行要員の訓練を開始する。
ロシア海軍海洋航空隊司令官代行イーゴリ・コジン少将は述べた。

「来年、私共は、それら(ミストラル級)の為の航空隊の訓練飛行を開始します」
コジン氏は、土曜日にラジオ局『エコー・モスクワ』で、こう述べた。

「ミストラル-この艦は良いものであり、非常に魅力的です」
コジン氏は述べた。
「これらの艦は、ロシア海軍のシステムに適合しています。
それ(ミストラル級)には、カモフ社のヘリコプターが配置されます」


コジン氏によると、フランスからの「ミストラル」購入は-「それは、統合造船業営団の為の一定の休養であります。そう、新たな艦船の提供の実施を可能とする為の」

(記事後半は、以前にアップしたこのエントリと重複するので省略させて頂きます)
[ロシアの空母は軍事基地を代替できる]


[ヘリ空母ミストラル型(旧ブログ)]
[ヘリ空母ミストラル型]

ロシアがフランスの指揮・戦力投射艦「ミストラル」型を購入するかもしれないという話が最初に出たのは、2009年8月初頭でした。
[ロシア海軍、フランス艦を購入?]

ロシア向けの「ミストラル」型の売買契約が締結されたのは、それから約2年後の事でした。
『ロシア通信社ノーボスチ』2017年6月17日17時11分配信
【ロシアとフランスは、ヘリコプター空母「ミストラル」に関する契約を締結する】
ロシア海軍向け「ミストラル」1番艦は今年2月1日にフランスのサン・ナゼール造船所で起工されました。
[ロシア海軍向けヘリ空母「ミストラル」型1番艦は起工される]

船体の一部(艦尾)はロシアの造船所で建造されます。
[バルト工場はヘリ空母ミストラル級の船体ブロック建造を8月から開始する]
[ロシアにおけるヘリ空母ミストラルの船体建造は27億ルーブル掛かるだろう]

フランス海軍「ミストラル」は、2009年11月末にサンクト・ペテルブルクを訪れ、ロシア軍ヘリコプター(Ka-27対潜ヘリ、Ka-29強襲ヘリ、Ka-52戦闘ヘリ)の適合試験を実施しています。
[ロシア製ヘリコプター、強襲揚陸艦「ミストラル」に初着艦]
[ロシア軍ヘリコプター、強襲揚陸艦「ミストラル」に初着艦(2009年11月27日)]

ロシア海軍「ミストラル」級には、現用の主力艦載ヘリコプターKa-27の近代化タイプKa-27Mが搭載されるようです。
[ロシア海軍は艦載ヘリコプターKa-27Mを発注する]
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ロシア海軍向けの「ミストラル」型は、オリジナルよりも武装が強化されます。
[ロシア海軍向け「ミストラル」型には巡航ミサイル、対空・対潜ミサイルなどが装備される]
[ロシア海軍向け「ミストラル」型はロシア製兵器を装備する]

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フランス海軍の「ミストラル」型は、揚陸艇を収容するウェルドックを有しており、当然ながら揚陸艇の搭載能力を持っています。
しかし、この期に及んでも、ロシア海軍向けの「ミストラル」型の為の「揚陸艇」に関する具体的な話は一切出ていません。
(搭載ヘリコプターに関する具体的な情報は出ていますが)


何せ、ロシア海軍の「ミストラル」型は、「ヘリコプター空母」Вертолётоносецですから。

ロシア黒海艦隊艦船グループは地中海へ行く

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『イタル-タス通信』より。
【黒海艦隊戦闘艦船支隊は、地中海での計画任務遂行に着手する
モスクワ、7月13日/イタル-タス

黒海艦隊戦闘艦船支隊は、地中海での計画任務遂行に着手する。
ロシア国防省広報サービス・情報供給課は発表した。

「警備艦スメトリーヴイ、大型揚陸艦ツェーザリ・クニコフ、ニコライ・フィリチェンコフ、更に2隻の保障船で構成される黒海艦隊艦船支隊は、逐次に黒海の海峡を通過した後、現地で合流し、地中海での計画に無遂行に着手します」
軍当局は指摘した。
「現在、艦船乗組員は、連携行動に習熟する為に指令・管理システムを改善し、通信、ダメージコントロール、対空及び対潜防衛訓練を行なっています」

「支隊は、北方艦隊並び位バルト艦隊の艦船と共に艦隊間グループを構成し、地中海での戦闘訓練活動に参加します」
国防省広報サービスは付け加えた。
(2012年7月13日17時01分配信)


黒海艦隊警備艦「スメトリーヴイ」は既にセヴァストーポリを出港し、ボスポラス海峡を通過しています。
[警備艦スメトリーヴイはボスポラス海峡を通過した]

「スメトリーヴイ」に続き、大型揚陸艦2隻と保障船(曳船や給油船)も逐次にセヴァストーポリを出港し、地中海で合流するという事のようです。

大型揚陸艦「ツェーザリ・クニコフ」、「ニコライ・フィリチェンコフ」の2隻は、6月初頭から、アメリカおよびロシアの複数のメディアにより、何度もシリアへ向かうと誤報を流された艦です。
[ロシア海軍大型揚陸艦狂想曲]
この時には、「ニコライ・フィリチェンコフ」はノヴォロシースクへの輸送任務「ツェーザリ・クニコフ」は短期間の訓練の為の出航でした。

7月10日、ロシア北方艦隊大型対潜艦「アドミラル・チャバネンコ」、3隻の大型揚陸艦、2隻の保障船(救助曳船及び給油船)セヴェロモルスクを出港しました。
[ロシア北方艦隊の艦船グループは北大西洋へ行く]
更には、バルト艦隊警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」と1隻の給油船バルチースクを出港し、合流するとの事です。
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この北方・バルト艦隊合同艦船グループ地中海へ向かい、上の記事で触れられている黒海艦隊艦船グループと合流するようです。
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地中海に集結するロシア海軍北方・バルト・黒海艦隊合同艦船グループは、以下のような陣容になるでしょう。

[北方艦隊]
大型対潜艦「アドミラル・チャバネンコ」
大型揚陸艦「ゲオルギー・ポベドノーセッツ」
大型揚陸艦「アレクサンドル・オトラコフスキー」
大型揚陸艦「コンドポガ」
救助曳船「ニコライ・チケル」
給油船「セルゲイ・オシポフ」

[バルト艦隊]
警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」
給油船「レナ」

[黒海艦隊]
警備艦「スメトリーヴイ」
大型揚陸艦「ツェーザリ・クニコフ」
大型揚陸艦「ニコライ・フィリチェンコフ」
保障船(給油船?)
保障船(救助曳船?)

バルト艦隊の警備艦ネウストラシムイ、バルチースクより出港(2012年7月7日)

2012年7月7日15時頃、バルト艦隊の主要基地バルチースク(カリーニングラード)から、同艦隊所属の警備艦「ネウストラシムイ」及び給油船「コラ」が出港しました。
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警備艦「ネウストラシムイ」
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給油船「コラ」
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「ネウストラシムイ」と共に出港した給油船「コラ」は、プロジェクト160給油船(アルタイAltay級)の1隻であり、1970年に就役しました。
[補給艦「アルタイ」型と「ウダ」型]

同型船「エリニヤ」は、「ネウストラシムイ」が2008年10月にアデン湾へ派遣された時、同艦に随伴しました。
[ロシア海軍のソマリア沖海賊対処任務]
[ロシア海軍第1次ソマリア遠征]


給油船を伴っての出港は、遠距離航海に出発した可能性も有ります。

今のところ、この件に関するロシア海軍(バルト艦隊)ロシア国防省からの発表は有りませんが、地中海へ行くという未確認情報も有ります。

ロシアの空母は軍事基地を代替できる

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
【ロシア連邦海軍の航空母艦は軍事基地を代替できると国防省は表明した】
モスクワ、7月14日-ロシア通信社ノーボスチ

ロシア連邦海軍航空隊司令官代行でロシア連邦英雄イーゴリ・コジン少将は、ロシア海軍の航空艦は、(基地の)リースが不安定な状況下において、ロシア軍事基地を代替できると考えている。

このテーマは、最近、タジキスタンキルギス、更には、アゼルバイジャンガバラの電波位置特定ステーションといったロシア軍事基地のリース期間の延長困難を生じた事に関連し、特に緊急性を要する。

「浮上飛行基地は、固定基地に比べ、より多くの利点があります。
それはアフリカや、アメリカや、その他の何れの場所にも到達できます。
現在のような不安定な状況下、例え今日は基地が存在していても、明日には基地が無くなってしまう場合においては」

コジン氏は、土曜日にラジオ局『エコー・モスクワ』で、こう述べた。

将軍によると、最新の軍事力の主要な攻撃力は、今日では「空中攻撃組織」である。

「アメリカ人は2050年までの空母航空隊の発展を予測しており、2030年には、如何なる場合でも10~11隻の原子力空母により、制約を受けずに任務を遂行するでしょう」
コジン氏は述べた。

彼は、ロシア軍改革の一環として、ロシア連邦海軍海洋航空隊のミサイル搭載航空機が、ロシア連邦空軍の遠距離航空隊の指揮下に移管されたと付け加えた。
(2012年7月14日13時01分配信)


記事中で触れられていますが、ロシア連邦軍は、タジキスタン、キルギス、アゼルバイジャンで基地(航空基地やレーダー基地など)をリースしています。
しかし最近、これらの何れでも、相手国のリース料金値上げ要求問題に直面しています。

『ロシア通信社ノーボスチ』より
2012年7月12日11時21分配信
【タジキスタンは、軍事基地問題で利己的な見積もりを主張する】
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2012年7月11日07時45分配信
【キルギスはロシア連邦の基地使用料金を2014年から値上げする計画である】
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2012年5月24日10時24分配信
【ロシア連邦国防省は、アゼルバイジャンのガバラ電波位置特定ステーションに関する態度に失望する】
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この為、ロシア海軍航空隊イーゴリ・コジン少将は、いつ何時使えなくなるのか分からない外国のリース基地よりも、自国海軍の空母(浮上航空基地)の方が利点があると述べているわけです。

将来はともかく、現在、ロシア海軍「航空母艦」は、「アドミラル-フロータ-ソヴィエツカヴァ-ソユーザ・クズネツォフ」しか存在しません。
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コジン少将は「だからロシアは新たな空母を持つべきだ」と言いたいのでしょう。

『中央海軍ポータル(フロートコム)』より。
【イーゴリ・セルゲイヴィチ・コジン】
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1960年12月27日にレニングラードで生まれ、1982年にエイスク高等軍事飛行学校を卒業し、1992年に海軍大学校を卒業しました。
1990年代には重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」艦上戦闘機Su-33のパイロットとして勤務しました。
1997年から2002年まで第279艦上戦闘機航空連隊司令を務めました。
1999年には「ロシア連邦英雄」勲章を授与され、2006年に少将に昇進しました。

ちなみに、コジン氏は1990年代に高度な曲芸飛行術である「プガチョフ・コブラ」を会得しています。
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右側に飾られている写真の人物は、チムール・アパキージェ少将(2001年殉職)です。
[ロシア空母航空隊司令チムール・アパキージェ少将]


なお、記事末尾の「ロシア海軍航空隊のロケット搭載機がロシア空軍に移管された」というのは、具体的には、ロシア海軍航空隊所属のTu-22M3(バックファイア)ロシア空軍へ移管された事を指しています。
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