新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」の建造は長期化する

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『イズべスチヤ』より
2012年11月29日11時51分配信
【ロシア最新フリゲートの建造は長期化する】

海軍への「アドミラル・ゴルシコフ」引き渡しが、どの程度延期されるのかは不明である。


ロシア海軍総司令部は、今年に最新フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」の国家受領試験が開始される予定であるなどと『イズベスチヤ』に伝えたが、出鱈目である事が分かった。
軍当局が『イズベスチヤ』に話したように、フリゲートは、国家受領試験どころか、そもそも、航海試験の準備すら出来ていない。
試験は半年後の2013年夏に延期されたが、これは最終的な解決にはならない。

軍によると、挫折の原因は、標準装備のA-192M 130mm砲装置と他のシステムに問題が生じた事にある。

「A-192Mは準備が出来ていないとセーヴェルナヤ・ヴェルフィは製造者から説明を受けました。
実際には、ゴルシコフは、全体が仕上げ不足の花束(ブーケット)です。
特に今は、砲撃管理システム"プーマ"の設置が開始されています。
エンジンもまた困難に直面するでしょう」

海軍総司令部の士官は『イズベスチヤ』に話した。

砲装置は、サンクトペテルブルクの設計局と「アルセナル」工場で作成される。
それに対する不満は長期間に渡っており、2年前には、海軍総司令官ウラジーミル・ヴィソツキー大将が、フリゲート「ゴルシコフ」シリーズの為にフランスの100mm砲装置クルーゾー・ロワール・コンパクト或いはイタリアの127mm砲装置オットー・メララ127/64LWの購入を提案した。
しかし、「アルセナル」は防衛産業企業体の関連企業と海軍に対し、期間内に全力を尽くすと説得した。
対談者は『イズベスチヤ』に対し嘆いた。

海軍将兵は更に、艦のレイアウトと人員の配置に問題があると言う。
水兵室はあまりにも小さく、通路と他の空間は機器に溢れていると彼らは話している。

いつも通りの事だが、防衛産業企業体の代理人は、この批判に完全に同意しない。
統合造船業営団の高位の職員は、海軍総司令部の主張は「根拠が無い」『イズベスチヤ』に指摘した。

「2011年、軍はフリゲートの建造資金の供給を完全に停止しており、今年になって再開されました。
同艦の主要製造者であるセーヴェルナヤ・ヴェルフィは、資金供給を受ける事無く他のプロジェクト参加者に作業の為の支払いは行えませんよ。
ええそうです、全ての関連企業での作業は中断してしまったんですよ。
国防省は、十分に承知している筈ですがね」

彼は話した。

対談者は『イズベスチヤ』に対し想起させた。
「アドミラル・ゴルシコフ」は、同シリーズの最初の艦であり、作業過程において、多くのシステム及び機器が、以前の計画より適切なものに置き換えられた。

「私共は、艦を建造する上で、砲兵装を持っておりませんし、その寸法と重量も分かりません。
同じ砲は、量産されていません。
電源ケーブルを敷設して艦載情報管理システムと統合し、砲撃管理システムを構成しなければなりません。
ええそうです、海軍総司令部の主張には、何一つ根拠が存在しない事に私共は驚いておりますよ」

統合造船業営団の代理人は指摘した。

同様の事を「アルセナル」工場も表明した。
幹部の一人は、『イズベスチヤ』に対し、この3年間、国防省は、砲装置の作業の為の資金供給を満足に行っていないと話した。

「2012年、A-192アルマータの開発設計作業への資金割り当ては、1ルーブル、1コペイカすらも有りませんでした。
工場は、自社資金で開発設計作業を実施しなければならないのです」

彼は詳しく説明した。

ウラジーミル・ザハロフ予備役少将は、『イズベスチヤ』に対し、シリーズのトップ艦の建造における発注者と製造者の口論は典型的な事例であると指摘した。
「機器の選択、設計図面の変更は有ります。
設計作業に軍からの資金供給が停止される事も有ります。
もちろん、造船所に苦情を言う事は出来ますが、私達は、艦というものが複雑なメカニズムであり、その問題点を除去する為には多大な時間が必要であるという事を理解する必要が有ります。
幾つかの問題があったコルベット"ステレグーシチー"は、現在、既に3番艦が引き渡されようとしています」

ザハロフ氏は説明した。

専門家によると、「ゴルシコフ」は、遅かれ早かれ海軍へ引き渡される。
最も重要なのは、一連の「小児疾患」は、治癒されるという事である。

そうならなかった場合、大きな問題について話す事が出来るだろう。


[新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」型]
[アドミラル・ゴルシコフ型フリゲート(旧ブログ)]

プロジェクト22350フリゲートの1番艦「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・ゴルシコフ」(ソ連邦海軍元帥ゴルシコフ)は、2006年2月1日に起工され、2010年10月28日に進水しました。

現在、サンクトペテルブルク市「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」の岸壁で艤装工事が進められています。
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2012年10月5日、『イズべスチヤ』は、ロシア海軍新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」が11月末にバレンツ海で航海試験を開始すると報じました。
[新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」は11月末に航海試験を行なう]

しかし、ロシア造船業の総元締めである「統合造船業営団」の関係者は、これを否定しました。
[新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」は11月末に航海試験を実施しない]


その後の情報では、「アドミラル・ゴルシコフ」の航海試験は2013年11月から実施されるとの事です。
[新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」は2013年に航海試験を実施する]
[新世代フリゲート「アドミラル・ ゴルシコフ」、2014年春に就役?]

フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」は、新開発のA-192 130mm単装砲「アルマータ」Арматаを搭載する予定です。
[A-192-5P-10 130mm砲]
A-192「アルマータ」は、ソヴィエト連邦時代の1980年代末に計画され、1990年代初頭から設計が開始されましたが、それから約20年経った今も試験は完了していません。

現在の所、艤装中の「アドミラル・ゴルシコフ」は、130mm砲塔は未装備ですが、射撃管制レーダー「プーマ」は搭載されています。
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今回の記事によると、このA-192に不具合が生じているとの事です。

この為、前ロシア海軍総司令官ウラジーミル・ヴィソツキー提督は、フランスの100mm砲かイタリアの127㎜砲の購入を提案したとの事です。

クルーゾー・ロワール・コンパクト100mm砲
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オットー・メララ127mm砲(127/64LW)
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しかし開発者の「アルセナル」は、不具合の原因は、A-192Mの為のロシア国防省の資金割り当てが殆ど無い為であると反論しています。
【連邦単一国家企業「M.V.フルンゼ記念アルセナル設計局」公式サイト】

更に、建造元の「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」(北方造船所)によると、2011年には「アドミラル・ゴルシコフ」建造工事の為の資金割り当てが全く無かったとの事です。

この件に関しては、以前にも報じられています。

『中央海軍ポータル(フロートコム)』より
2012年11月16日配信
【アレクサンドル・ウシャコーフ:2011年と2012年前半の「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」は破綻の為に苦労した】
「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」総取締役アレクサンドル・ウシャコーフによると、同社は2011年の1年間と2012年の前半に銀行からの融資を受けられなかった為、資金繰りに苦労していたとの事です。
ロシア中央銀行から「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」に対し、コルベット(「ステレグーシチー」型)建造の為の資金の融資が開始されたのが2012年8月27日、フリゲート(アドミラル・ゴルシコフ」)建造の為の資金の融資の開始は9月10日でした。


今回の記事の最後の「小児疾患」Детские болезниというのは、要するに、兵器の開発試作段階における初期不良の事です。
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多用途原潜セヴェロドヴィンスクは3回連続でカリブル有翼ミサイルの発射試験に成功した

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『インタファクス』より
【原子力潜水艦「セヴェロドヴィンスク」は水中位置から有翼ミサイル発射試験を行なった】
モスクワ、11月28日、インタファクス.RU

プロジェクト885(整理名「ヤーセン」)多用途原子力潜水艦「セヴェロドヴィンスク」は、白海における試験中に水中位置から超音速有翼ミサイルの地上目標への発射を遂行した。
水曜日、『インタファクス』防衛産業企業体の情報提供者より伝えられた。

「セヴェロドヴィンスクは白海の試験において初めて水中位置から地上目標へ向けて超音速有翼ミサイルの発射を実施しました」
対談者の代理人は話した。
彼によると、発射は成功し、(ミサイルは)目標へ命中した。

「これは、ミサイル複合体カリブルの試験の枠組みにおいて、最新海洋超音速有翼ミサイルの3回連続の発射成功です」
対談者の代理人は強調した。
(2012年11月28日16時00分配信)


『ロシア通信社ノーボスチ』より
2012年11月28日16時39分配信
【原子力潜水艦「セヴェロドヴィンスク」は次の有翼ミサイル発射を実施した】

内容は同じですが、こちらでは「統合造船業営団(ロシア造船業の総元締め)の情報提供者」となっております。
おそらくは、『インタファクス』の記事の情報提供者と同一人物でしょう。
(統合造船業営団防衛産業企業体の一つ)


P885

[新世代多用途原潜ヤーセン級(旧ブログ)]
[新世代多用途原潜ヤーセン級]

1993年12月21日に起工され、2010年6月15日に進水した多用途原潜K-329「セヴェロドヴィンスク」は、2011年9月12日から海洋試験(工場航海試験)を開始しました。

2012年10月19日、多用途原潜「セヴェロドヴィンスク」は、4回目にして最後の工場航海試験を終了しました。
[新世代多用途原潜セヴェロドヴィンスクは工場航海試験を完了した]

「セヴェロドヴィンスク」は、10月30日に出港し、国家受領試験を開始しました。
[新世代多用途原潜セヴェロドヴィンスクの最終試験が始まった]

11月7日、「セヴェロドヴィンスク」は、潜航状態で有翼ミサイル「カリブル」対艦攻撃型の発射試験に成功しました。
[多用途原潜セヴェロドヴィンスクはカリブル対艦ミサイルの発射試験に成功した]

11月26日、「セヴェロドヴィンスク」は、浮上状態で有翼ミサイル「カリブル」地上攻撃型の発射試験に成功しました。
[多用途原潜セヴェロドヴィンスクはカリブル対地ミサイルの発射試験に成功した]

そして今回(11月28日)、潜航状態で有翼ミサイル「カリブル」対地攻撃型の発射試験に成功しました。

以前の報道によると、11月初頭から開始された「セヴェロドヴィンスク」の海洋試験においては、3回の「カリブル」試射が実施され、この内2回は潜航状態で、1回は浮上状態で発射されるとの事でした。

ですから、今回の試射をもって、「カリブル」発射試験は終了したという事になります。


記事中で名前が出てくる有翼ミサイル「カリブル」は、輸出用の有翼ミサイル「クラブ」シリーズのロシア海軍向けヴァージョンであり、輸出型よりも射程距離が延長されています。
[対艦(対地)巡航ミサイル「クラブ」]

有翼ミサイル「カリブル」には、対地攻撃型、対艦攻撃型、対潜攻撃型の3タイプが在ります。
対地攻撃型は亜音速で射程距離2500km。
対艦攻撃型は射程距離375km、飛翔週末段階で弾頭が分離、超音速で目標へ突進します。

[巡航ミサイル「カリブル」対地攻撃型は2500kmの最大射程を有する]

記事中では「超音速有翼ミサイル」と書かれていますが、正確に言えば、今回発射された対地攻撃型亜音速です。


有翼ミサイル「カリブル」は、ノワトール・エカテリンブルク設計局により開発されました。
ベースとなったのは、1980年代に配備された最大射程3000kmの潜水艦発射有翼ミサイル「グラナート」(SS-N-21サンプソン)です。

「グラナート」は核弾頭搭載型だけでしたが、それを通常弾頭型にして命中精度を向上させるなどの改良を行なったのが「カリブル」になります。

ロシアは新たな原子力空母を開発する

『ロシアの声』日本語版より
2012年11月26日18時16分配信
【ロシア 海上安全保障の鍵となる原子力空母開発】
その元記事。


『イタル-タス通信』より
【ロシアは国家安全保障の重要な要素である原子力航空母艦を開発する】
モスクワ、11月26日/イタル-タス

ロシアは、約2年間で我が国の海洋における国家安全保障の最も重要な要素の一つでなければならない将来重航空巡洋艦を設計する。
これは、今日(11月26日)、ロシア連邦政府軍事産業委員会の情報提供者が記者に伝えた事である。

「ロシア海軍は、将来航空巡洋艦を必要としております。
それは、10年は先んじていなければならず、アメリカ合衆国や他の国で使用されている現在の航空母艦と同様のものであってはなりません」

彼は指摘した。

「この艦の主な要件は、多方面の手段であり、それは全ての環境~宇宙、空中、海上、地上及び水中空間において行動できなければなりません」
情報提供者は強調した。

「この航空巡洋艦は、艦の管理/艦の指揮/強力な打撃手段の機能を組み合わせなければなりません。
それは、単なる航空機運送艦ではありません。
それは、異軍種間グループ部隊の行動を、地上/沿岸/海洋及び大洋という軍事行動舞台において、これらのグループの編制の一つに加入して統制しなければなりません。
航空母艦に関する問題を解決する為には、軌道ステーショングループとの相互連携が必要です。
これにより、目標に関する情報データを受信し、海軍の水上及び水中部隊、海洋航空隊、沿岸軍、戦略部隊を含む空軍の航空隊、陸軍グループといった各種軍部隊へ中継します」

情報提供者は説明した。

打撃任務に関して、彼は続けて述べた。
将来航空母艦は、それを遂行できなければならない。
「海洋及び地上目標に対する打撃には、艦上航空隊と、更には、艦に標準装備される打撃ミサイルシステム及び複合体が使用されるでしょう」
艦は、必要な場合、異なる度合いの武力紛争に関与する事になるだろう。
以前は、「沿岸-海洋」型の紛争のみであった。

情報提供者は更に、こう述べた。
将来航空母艦に必要な条件は、事実上無制限の自律航行能力であり、それは、原子力反応炉の設置により得られる。
それは、乗組員の交代によってのみ制限を受ける。
他には、全天候下における行動が可能である事と、高い戦闘耐久性がある。
「航空母艦は、独立して行動するわけではなく、空母打撃グループを構成します。
それは、少なくとも6隻の戦闘艦と、1-2隻の潜水艦が護衛任務を遂行します」

情報提供者は指摘した。

彼によると、航空母艦の排水量は50000トンを上回る。
これは、ロシア海軍の戦闘編制に在る唯一の航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」よりは大きいが、現代のアメリカ合衆国の航空母艦よりは小さい。
それは、約80機の艦上機を搭載しなければならない。

情報提供者は、更に述べた。
航空母艦の外観の予備設計開発は、広範囲の造船機関及び設計局の協力を得ている。
それは、サンクトペテルブルクに在るロシア連邦国防省第1中央科学研究所及びクリロフ記念中央科学研究所の主導により進められている。
「作業は、絶え間なく高度の緊張状態に在ります。
艦の設計は2018年までに完了させなければならず、その後に建造を開始しなければなりません」

彼は強調した。

11月23日、ロシア海軍総司令官ヴィクトル・チルコフ大将は、ロシアが近代的な航空母艦を必要としていると述べた。
彼は、航空母艦プロジェクトの開発は、2020年までの国家軍備プログラムの枠組みで完了させると詳細を述べた。
7月、総司令官は、海軍が新たな航空母艦の建造を計画していると述べた。
「設計局は、新たな航空巡洋艦を設計するという仕事を受けています」
彼は続けて説明した。
「既に、この作業の為の資金が割り当てられています」

現在、ロシア海軍の編制には、ただ1隻の重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」北方艦隊の軍備として留まっている。
総司令官によると、同艦は、彼らの任務を遂行している。
2020年までに近代化を行なうプログラムが存在する。

昨年11月に当時のロシア連邦国防長官アナトーリー・セルジュコフが発表したように、2020年までの国家軍備プログラムにおいて、航空母艦建造の為の資金は提供されない。
「私共は、その風貌と、その為の技術的機能について、全く了承していません」
彼は強調した。
「私共は、2012年末までに予備設計を得るでしょう。
その後でのみ、この件についてお話しする事が出来ます」

(2012年11月26日15時05分配信)


記事中で触れられていますが、ロシア海軍総司令官ヴィクトル・チルコフ大将は、11月23日に改めて航空母艦の必要性について述べました。
[ロシア海軍は空母を必要とする]

ロシア新世代航空母艦は、Перспективный Авианосец(将来航空母艦)と呼ばれていますが、今回の記事に登場する「ロシア軍事産業委員会の情報提供者」は、「航空巡洋艦」という呼称を使っています。
(航空母艦という呼称も使っていますが)

この記事では全く触れられていませんが、以前の将来航空母艦設計案は、ロシア海軍総司令部の不興を買い、受け入れられませんでした。
[ロシア海軍総司令部は原子力空母設計案を拒否した]


この「将来航空母艦」は、ロシア海軍総司令部曰く「1980年代に計画されたウリヤノフスクと大して変わらない」という事でした。
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それで「将来航空母艦」の設計は仕切り直しとなり、今度は2018年までに最終設計案を纏める事になりました。

つまり現時点では、ロシア「将来航空母艦」がどのような艦になるのかは全くの白紙状態という事です。

「ロシア軍事産業委員会の情報提供者」は、「将来航空母艦」
「アメリカ合衆国や他の国で使用されている現在の航空母艦と同様のものであってはならない」
と述べていますが、以前の設計案が、まさに「現在のアメリカ空母と同様のもの」だったわけです。
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ロシア海軍に提示されたのは、この図の1(蒸気カタパルト装備案)です。

今回の記事によると「ロシア軍事産業委員会の情報提供者」は、「将来航空母艦」には打撃ミサイル複合体が装備されるべきだと主張しています。
打撃任務は、艦載機のみならず、航空母艦自身でも遂行できなければならないと。

この場合の「打撃任務」は、陸上に対するものも含まれるようです。

仮に、この「ロシア軍事産業委員会の情報提供者」が望む通りの「将来航空母艦」が設計されたのならば、「カリブル」有翼ミサイルが装備されることになるのでしょうか。
[巡航ミサイル「カリブル」対地攻撃型は2500kmの最大射程を有する]
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今回の記事によると、将来航空母艦を中核とする空母打撃グループは、6隻の水上戦闘艦と1~2隻の潜水艦で構成されるとの事です。

水上戦闘艦は、将来駆逐艦アドミラル・ゴルシコフ型フリゲート或いはその発展型、潜水艦は、ヤーセン級多用途原潜になるのでしょうか。

ロシア海軍総司令部は原子力空母設計案を拒否した

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『イズベスチヤ』より
2012年11月26日0時01分配信
【ロシアで最初の原子力航空母艦は建造前から時代遅れとなった】

海軍総司令部は将来艦プロジェクト完了案を差し戻す。


海軍総司令部は、今年末に、サンクトペテルブルクの企業であるクリロフ中央研究所ネフスキー計画設計局が共同開発したロシア初の原子力航空母艦プロジェクトの完了案を提示される。
総司令部の高位の情報提供者が『イズベスチヤ』に伝えた所によると、そのプロジェクト艦は排水量60000トンであり、1980年代の技術に基づいている。

「私共は、実質的には旧ソヴィエト連邦の航空母艦ウリヤノフスクを提案されました。
これは、ソヴィエト連邦解体により建造されなかったものです。
1980年代末期には、それ(ウリヤノフスク)は最新の航空母艦であり、アメリカのニミッツ級への適切な解答だったのですが、今日それは、文字通り前世紀の代物です」

彼は説明した。

彼は。こう付け加えた。
2020年、最初のロシア航空母艦が進水する計画である。
だがその時、アメリカ合衆国は、既に最新の浮揚飛行場シリーズ「ジェラルド・フォード」を所有しているのだ。
それは、サンクトペテルブルクの設計者が提案した艦のほぼ2倍(の大きさ)になる。

更に加えて、ロシア海軍は、艦の余りにも大きな上部構造物を排除していない。
それは、レーダーが相手では、余りにも目立ちすぎる。
更には、既にアメリカが有しており、航空機の飛行甲板からの発艦を更に簡略化する電磁カタパルトが無い。
その代わり、「最新の航空母艦」は、もはや時代遅れになっている古典的な蒸気カタパルトの装備が提案されている。

更には、格納庫には艦上遠距離電波位置特定検出航空機~現代の航空母艦戦隊の必須のコンポーネント~が配置されていない。

大きな容量と自立能力を有する航空母艦保有の必要性に関する理論的紛争は、昨年に終了した。
11月、総司令官ウラジーミル・ヴィソツキーは、2027年にロシアは2つの航空母艦打撃グループを取得~北方艦隊及び太平洋艦隊で~するだろうと述べた。
しかし、2020年までの国家軍備プログラムにおいて、航空母艦建造の為の資金は全く存在しない事は注目される。

「現代の大洋艦隊は航空母艦なしで動く事は出来ませんし、現在の航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフ(それは実際には軽空母である)は永遠に在籍するわけではなく、遅かれ早かれ退役するでしょう」
海軍総司令部の情報提供者は『イズベスチヤ』に対し、こう言った。

しかしプロジェクトの作者は、海軍の公式論評が否定的であり、これが受理されずに海軍からクレームを付けられた事を非常に驚いた。

「この2年半、クリロフ中央研究所とネフスキー計画設計局はプロジェクトを作成しておらず、予備設計概略のみです。
その後、ウラジーミル・ヴィソツキー総司令官と、更には特別合同委員会が、このスケッチを承認しました。
そうです、今、正直に申し上げますと、私共は、何故彼らが(プロジェクトを)作成しなかったのかを理解できません」

対談者は『イズベスチヤ』に対して憤慨した。

彼は、海軍がプロジェクトを承認後、何の行動も起こさず、具体化や変更などといった事には全く手を付けず
「突然に目を覚ましたようでした」と付け加えた。

「艦上遠距離電波位置特定検出航空機と電磁カタパルト、これらはスケッチさえ存在しません。
そして私共は、サイズも消費電力も分からず、何も計画する事が出来ないのです」

将来航空母艦の開発者の一人は説明した。

しかしながら、造船所は、沈黙から2年半後、海軍が航空母艦を思い出した事を喜んでいる。

作者の1人であるウクライナニコラーエフにある黒海造船工場の設計局主任ワレーリー・バビーチは、 「ウリヤノフスク」は建造されておらず、ロシア海軍が彼(ウリヤノフスク)の子孫の改訂版プロジェクトを承認しなかった事に動揺しなかったと『イズベスチヤ』に伝えた。

「軍からのクレームは、何ら悪い事ではありません。
それは逆に、当事者の関心の高さを表しております。
海軍と防衛産業企業体に共通しているのは、誰もが素晴らしく現代的な艦を必要としているという事です。
私は、原子力航空母艦の開発者を個人的に存じ上げております。
彼ら現代の専門家は、立派な艦を建造してくれる事でしょう」

バビーチは話した。

現在、ブラジルタイなど世界の10ヶ国が航空母艦を保有している。
ソヴィエト最初の「浮揚飛行場」の大幅な概要は、1943年に登場した。

ソヴィエト連邦海軍では、長きに渡り航空母艦は侵略の道具と見なされ、それらの建造は計画されなかった。

しかし軍事指導者の見方が変わり、1972年には、最初のソヴィエト航空母艦(航空巡洋艦)「ミンスク」が起工された。
(註:「キエフ」の間違い。「ミンスク」は2隻目)
現在、ロシア海軍の編制には唯一の航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」が在る。
それは1991年に海軍へ引き渡された。


2005年以降、歴代のロシア海軍総司令官は、何度も新世代航空母艦の建造計画について表明しました。

今年5月にロシア海軍総司令官に就任したヴィクトル・チルコフ提督も同様です。
[ロシア海軍は空母を必要とする]

記事中にも有りますが、ロシア海軍将来航空母艦Перспективный Авианосецは、6万トン級の原子力空母として計画されています。
[ロシアは、5~6万トンの新世代原子力空母を建造する]
[ロシアは、新たな空母建造を設定する]
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この図の1(蒸気カタパルト装備案)がロシア海軍に提示されたようです。

しかしロシア海軍は、この案を受け入れませんでした。

ロシア海軍に提示された将来航空母艦Перспективный Авианосецは、ソ連邦時代の「ウリヤノフスク」(プロジェクト11437)と大して変わらない艦だった為です。
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[未完の原子力空母ウリヤノフスク]
[原子力空母ウリヤノフスクの電子機器]

[プロジェクト11437原子力重航空巡洋艦]
全長:323.7m
飛行甲板最大幅:78m
吃水:10.7m
艦首トランポリン勾配:15度
格納庫寸法:全長175m、幅32m、全高7.9m
飛行甲板面積:150000平方メートル
基準排水量:60000~62580t
満載排水量:79758~80000t
機関:KN-3-43原子炉×4基/GTZA-653蒸気タービン4基、4軸
出力:280000馬力
最大速力:30ノット
自立行動期間:120日
兵装:
有翼ミサイル「グラニート」発射装置×12基
高射ミサイル複合体「キンジャール」発射装置×4組
高射ミサイル砲複合体「コールチク」×8基
AK-630M 30mmガトリング砲×8基
RBU-12000「ウダフ-1」対水中ロケット複合体×2基
搭載機:
艦上戦闘機Su-27K×27、艦上戦闘機MiG-29K×27、艦上練習機Su-25UTG×10、艦上早期警戒機Yak-44E×4、艦上ヘリKa-27×20
或いは
艦上戦闘機Su-27K×36、艦上早期警戒機Yak-44E×8、艦載ヘリKa-27×17
乗組員:2500名+航空要員1500名



むろん、将来航空母艦Перспективный Авианосецには、「ウリヤノフスク」のような飛行甲板下に埋め込まれた長距離有翼ミサイル発射機は存在せず、艦首のトランポリン台(スキージャンプ)も無いという違いはありますが、ロシア海軍総司令部にしてみれば、それでも「ウリヤノフスク」と大きな違いは無いものと映ったようです。


設計側にしてみれば、ソヴィエト連邦解体により「航空母艦」の建造は長らく中断した為、「ウリヤノフスク」をタイプシップにして手堅く纏めたつもりだったのでしょうが、ロシア海軍にしてみれば「今さらウリヤノフスクか?」という失望感が強かったようです。

結局、この案は採用されず、将来航空母艦Перспективный Авианосецは仕切り直しとなりそうです。

多用途原潜セヴェロドヴィンスクはカリブル対地ミサイルの発射試験に成功した

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『イタル-タス』より
【原子力潜水艦「セヴェロドヴィンスク」は試験中に初めて地上目標へのミサイル発射を実施したと防衛産業企業体の情報提供者は伝えた】
モスクワ、11月26日/イタル-タス

白海での試験を経ている多用途原子力潜水艦「セヴェロドヴィンスク」は、最新有翼ミサイルの地上目標への発射を成功裏に仕上げた。
これは、今日、イタル-タスロシア防衛産業企業体の情報提供者より伝達された事である。

「プロジェクト885・整理名「ヤーセン」多用途原子力潜水艦のトップであるセヴェロドヴィンスクは、白海エリアの試験中に水上位置から初めて海洋超音速有翼ミサイルの地上目標への発射を実行しました。
発射されたミサイルは、成功裏に目標へ命中しました」

対談者は話した。

海軍総参謀部は、この情報を確認した。
「原子力潜水艦セヴェロドヴィンスクは、海洋射爆場へ、標準装備のミサイル複合体カリブルを発射しました。
海洋及び地上目標に対する異なる条件下での一連のミサイル発射は、潜水艦の試験プログラムにより提供されます」

海軍総参謀部の情報提供者は話した。

白海での試験を経ている原子力潜水艦「セヴェロドヴィンスク」は、11月7日に最初のミサイル発射を成功裏に実施した。
この時、同艦は標準装備のミサイル複合体「カリブル」を発射し、最新有翼ミサイルの発射は、水中位置から海上目標に対して行なわれた。
「成功裏に目標へ命中しました」
防衛産業企業体の情報提供者は話した。

別のロシア「防衛産業」の情報提供者がイタル-タスに伝えた所によると、第4世代プロジェクト885「ヤーセン」級原子力潜水艦「セヴェロドヴィンスク」は、今年の試験の枠組み内で10月末までに海洋で約100日を過ごした。
2011年には、試験の為、約120日間に渡り海洋に居た。
(2012年11月26日12時31分配信)


[新世代多用途原潜ヤーセン級(旧ブログ)]
[新世代多用途原潜ヤーセン級]

1993年12月21日に起工され、2010年6月15日に進水した多用途原潜K-329「セヴェロドヴィンスク」は、2011年9月12日から海洋試験(工場航海試験)を開始しました。

2012年10月19日、多用途原潜「セヴェロドヴィンスク」は、4回目にの工場航海試験を終了しました。
[新世代多用途原潜セヴェロドヴィンスクは工場航海試験を完了した]

10月30日、「セヴェロドヴィンスク」は海洋試験の為に再び出航しました。
[新世代多用途原潜セヴェロドヴィンスクの最終試験が始まった]

記事中で名前が出てくる有翼ミサイル「カリブル」は、輸出用の有翼ミサイル「クラブ」シリーズのロシア海軍向けヴァージョンであり、輸出型よりも射程距離が延長されています。
[対艦(対地)巡航ミサイル「クラブ」]

有翼ミサイル「カリブル」には、対地攻撃型、対艦攻撃型、対潜攻撃型の3タイプが在ります。
対地攻撃型は亜音速で射程距離2500km。
対艦攻撃型は射程距離375km、飛翔週末段階で弾頭が分離、超音速で目標へ突進します。

[巡航ミサイル「カリブル」対地攻撃型は2500kmの最大射程を有する]

「セヴェロドヴィンスク」は、11月7日には対艦攻撃型「カリブル」の発射試験に成功しています。
[多用途原潜セヴェロドヴィンスクはカリブル対艦ミサイルの発射試験に成功した]

今回発射されたのは、最大射程2500kmの対地攻撃型でしょう。

有翼ミサイル「カリブル」は、ノワトール・エカテリンブルク設計局により開発されました。

【ツイッター:ぺ~ぶ☆すぱぃく】
なんか知らないうちにカリブルの射程がすっごい伸びてる…。規模からすればそんなものなのだろうか。

【ツイッター:高町紫亜】
@PaveSpike「カリブル」のベースは、1980年代に配備された最大射程3000kmの潜水艦発射有翼ミサイル「グラナート」(SS-N-21サンプソン)ですからね。
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【ツイッター:ぺ~ぶ☆すぱぃく】
@rybachii 形状が似てると思ったけど、やっぱり直接的な繋がりがあったのですか。
カリブルは対艦型のスプリント・ステージといい対潜型といい、汎用性を重視した感じになってますね。

【ツイッター:高町紫亜】
@PaveSpike 開発元も同じノワトール設計局ですからね。
グラナートは核弾頭搭載型だけでしたが、それを通常弾頭型にして命中精度を向上させるなどの改良を行なったのがカリブルだと見て宜しいでしょう。
ノワトールは対潜ミサイルも設計していたので対潜型の開発は充分に可能でしょう。

デルタIII級戦略原潜「聖大致命者凱旋者ゲオルギィ」の乗員チームは解散する

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『中央海軍ポータル(フロートコム)』より
【昨年に漁船と衝突した原子力潜水艦の乗組員は解散する】
2012年11月23日

太平洋艦隊潜水艦部隊の一員となっているプロジェクト667BDR原子力ロケット艦K-433「聖大致命者凱旋者ゲオルギィ」の乗組員は、2012年12月1日に組織的定時活動を停止して解散する。
『中央海軍ポータル』は、太平洋艦隊の高位の士官の一人より聞かされた。

何故、そのような決定が下されたのかを情報提供者は『中央海軍ポータル』に説明しなかった。
乗組員解散後、原子力潜水艦が海洋戦略核部隊の戦闘編制から除かれるかどうかも不明である。

軍事部門69122/1~原子力潜水艦乗組員~を解散させる指示が出された事は知られている。
それは、2012年春に参謀本部によって準備された。
『中央海軍ポータル』特派員と乗組員の会話により、その削減に関する情報は確認された。

太平洋艦隊の編制に在籍した最後の年、「聖大致命者凱旋者ゲオルギィ」は戦闘勤務へと出発し、2012年10月半ばにオホーツク海エリアからバレンツ海沿岸の射爆場への弾道ミサイルR-29Rの発射に成功した。

その約1一年前、 「聖大致命者凱旋者ゲオルギィ」は、水上での「故障」に起因する緊急事態の事故報告書に登場した。

2011年9月21日夜、アバチャ湾エリアにおいて、底引き網漁船「ドネツ」は、投錨地に停泊していた戦略ロケット艦に衝突した。
潜水艦は、船体外部に軽い損傷を負った。
「ドネツ」は、向かってくるコースに居た他のトロール漁船を避けようとしており、投錨地に居たロケット艦に気が付かなかった。
事件は、底引き網漁船の乗組員によって引き起こされ、「航行中の事件」に分類された。

戦略用途ロケット水中巡洋艦「聖大致命者凱旋者ゲオルギィ」(1998年9月15日に命名)は、セヴェロドヴィンスクの機械製造企業「セヴマシュ」で建造され、1980年12月31日にソヴィエト社会主義共和国連邦海軍の編制へ加入した。
1983年夏、潜水艦はソヴィエト社会主義共和国連邦海軍の歴史上初めて北極圏の氷海下を移動し、浅いチュクチ海から水中位置のままカムチャツカ半島クラシェニーンニコフ湾に到着した。

1992年秋からから2003年7月まで、艦は極東工場「ズヴェズダー」でオーバーホールを行ない、その後、常駐基地であるカムチャツカヴィリュチュンスクへ戻り、太平洋艦隊第16潜水艦戦隊第25師団の編制へ加入した。
2008年9月25日、水中巡洋艦には、ロシア連邦大統領・ロシア連邦軍最高司令官ドミトーリー・メドベージェフ国防長官アナトーリー・セルジュコフが訪問した。


記事中で触れられていますが、2012年10月19日、「聖大致命者凱旋者ゲオルギィ」は弾道ミサイルの発射を実施しました。
[ロシア太平洋艦隊の戦略原潜はオホーツク海から弾道ミサイルを発射した]

同艦は、その後もオホーツク海で戦略パトロール任務を遂行し、11月9日に帰港しました。
[デルタIII級戦略原潜「聖大致命者凱旋者ゲオルギィ」は11月9日に帰港する]


今回の記事によると、その「聖大致命者凱旋者ゲオルギィ」に乗り組んでいる乗員チームが12月1日に解散するとの事です。
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ただ、同艦が除籍されるとは述べられていません。

ロシア海軍には、原子力潜水艦などに乗る為、幾つかの乗員チームが編成されており、これらのチームは交代で潜水艦に乗ります。
太平洋艦隊には667BDR戦略原潜が3隻在籍しておりますから、この為の乗員チームも幾つか編成されています。

ただ、戦略原潜が3隻だからと言って、その為の乗員チームも3組だけとは限らず、予備を含めて3組以上の乗員チームが存在するかもしれません。
そのチームの内の1つを解散させるという事でしょう。

ロシア黒海艦隊艦船支隊はガザ地区からのロシア人避難を準備する

2012年11月23日、ロシアの主要メディアは、ロシア黒海艦隊の艦船をガザ地区沖へ派遣すると報じました。
[ロシア黒海艦隊戦闘艦船支隊、ガザ地区沖へ派遣?]
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その続報。


『ロシア通信社ノーボスチ』より
【地中海の黒海艦隊艦船はガザからロシア人を連れ出す準備を行なう】
モスクワ、11月24日-ロシア通信社ノーボスチ

ロシア黒海艦隊艦船支隊地中海東部に到着し、パレスチナ-イスラエル紛争がエスカレートした場合、必要ならばロシア人の避難活動を開始する事が出来る。
ロシア連邦海軍総司令部の情報提供者は、ロシア通信社ノーボスチに伝えた。

「黒海艦隊艦船支隊は地中海の指定海域に到着し、ロシア市民を避難させる指示を待っています」
彼は話した。

情報提供者は、海軍が地域紛争の状況を監視し、ロシア人の避難活動の可能性のオプションを検討していると述べた。


先週水曜日、アメリカエジプトの一貫した調停により、イスラエルガザ地区のパレスチナ人グループとの間で停戦が成立した。
それは「小康状態と引き換えの小康状態」という原則に基づいている。
"
しかし、金曜日、イスラエル軍ガザ地区の住民グループに発砲し、1名が死亡、約15名が負傷した。
これは、停戦から半日後に起きた最初の武器使用事件である。

一方、ロシアセルゲイ・ラブロフ外相は、停戦は重要な成果であるが、まだ不十分であり、紛争解決の為にはイスラエルパレスチナ間の直接対話が必要であると述べた。
(2012年11月24日13時30分配信)


『ロシア通信社ノーボスチ・英語版』より
2012年11月24日18時44分配信
【ロシア軍艦はガザから自国民を避難させる為にスタンバイする】
内容はロシア語版と同じです。


この黒海艦隊艦船支隊は、元々はソマリア沖へ向かうと発表されていた部隊であり、11月21日に地中海東部に集結しました。
[ロシア黒海艦隊ソマリア派遣部隊は地中海東部に集結した]

今回の記事では艦船名が出ていませんが、地中海東部に居る黒海艦隊艦船支隊は、以下の艦船で構成されています。

親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」
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警備艦「スメトリーヴイ」
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大型揚陸艦「サラトフ」
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大型揚陸艦「ノヴォチェルカッスク」
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大型海洋給油船「イワン・ブブノフ」
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海洋曳船MB-304
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なお、今回の情報の出所も、前回と同様に「ロシア海軍総司令部の匿名の情報提供者」です。
ロシア海軍の公式筋からの情報ではありません。

言い換えれば、この数日間、ロシアのメディア(ロシア通信社ノーボスチを含む)は、ロシア海軍の公式筋(ロシア海軍広報サービス)から情報を得る事が出来ない状態に在ります。

因みに、現在、ロシア海軍総司令官ヴィクトル・チルコフ大将は、視察の為に極東方面(太平洋艦隊)へ出張しており、総司令部には居ません。
これに伴い、スタッフも随行している為でしょうか。
(ロシア海軍総司令部の広報官は、海軍総司令官の補佐官と兼任)
【ロシア海軍情報供給課長アンドレイ・セメノヴィチ・タラマン】


記事中でも触れられていますが、ガザ地区では、11月21日にイスラエルイスラム原理主義組織ハマスの間で停戦が成立しました。
【ガザ地区、エジプトが仲介した停戦が発効】

しかし、それから数日後にイスラエル兵パレスチナ人に発砲し、1名を射殺する事件が起こっています。
【停戦のガザ地区でイスラエル兵発砲 1人死亡】


いつ何時停戦が破られるか分からない情勢なので、ロシア艦隊地中海東部で待機するという事のようですが・・・
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ロシア海軍は空母を必要とする

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『中央海軍ポータル(フロートコム)』より
【海軍総司令官:ロシアは現代的な航空母艦を必要とする】
2012年11月23日

ロシア海軍は現代的な航空母艦を必要としており、ロシア連邦海軍の為の将来航空母艦プロジェクトの開発は2020年までに完了する。
金曜日、海軍総司令官ヴィクトル・チルコフ大将は述べた。



「僕の個人的な意見ですが、僕達にとって、それ(新たな航空母艦の建造)は、とても必要な事です」
『インタファクス』は、チルコフ氏の談話を引用して報じた。

彼によると
「新たな航空母艦の風貌を決定する作業が行なわれています」
「僕達は、航空母艦に関し、何が最も重要であるのかを理解しています。
それは、このようなクラスの艦を保有する必要があるという事です」

チルコフ氏は話した。
彼は、航空母艦の設計開発は、2020年までの国家軍備プログラムの枠内において完了させなければならない事を指摘した。

『ヴィズグリャード』紙が木曜日に報じた所によれば、チルコフ大将はロシア国防長官セルゲイ・ショイグ氏に同行して東方軍管区へ出張し、太平洋艦隊の施設と軍部隊の管理部を訪れた。

今年7月、チルコフ氏は、適切な科学研究機関が航空母艦の風貌を開発する作業を受注しており、同プロジェクトの為の資金供給が行なわれていると発表した事は注目に値する。

2009年、海軍総参謀部は、ロシア海軍の発展コンセプトにおいて、2050年~2060年までの間に、5~6個の航空母艦グループを創設すると表明した。
航空母艦の建造は、2012年に開始される事が期待されていた。

その一方、前ロシア国防長官アナトーリー・セルジュコフは、以前に、ロシア国防省は、2020年までは航空巡洋艦と、その為の保障船を建造する計画は存在せず、その為の資金は提供されないと述べた。
「同プログラム建造の為の資金は、2020年までの国家軍備プログラムには有りません」
セルジュコフは、ロシア海軍の為の新たな航空母艦の建造計画に関する質問に答え、こう話した。

セルジュコフによると、ロシア国防省「今のところ、将来航空母艦の風貌と、その為の技術的機能について、全く了承していません」

ロシア海軍の編制には、重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」が存在している。
ソヴィエト連邦時代、航空母艦の建造基盤は、ニコラーエフ(ウクライナ)黒海造船工場にのみ存在した。
そこ(黒海造船工場)では、5隻の航空巡洋艦が建造された。
それは「キエフ」、「ミンスク」、「ノヴォロシースク」(プロジェクト1143及び11433)、「バクー」(プロジェクト11434)「トビリシ」(プロジェクト11435)である。

最初の3隻の就役期間は15年未満であり、海軍の編制から除外された後、海外に売却された。
後の2隻は、ソヴィエト連邦解体後に「アドミラル・ゴルシコフ」と命名され、インド海軍「ヴィクラマーディティヤ」として提供された。
「アドミラル・クズネツォフ」北方艦隊に就役している。

更に2隻の(航空)巡洋艦~「ワリャーグ」「ウリヤノフスク」は完成しなかった。
最初の船体は中国に売却され、「遼寧」と命名されて同国の最初の航空母艦となった。
2隻目は解体された。


ウラジオストクには、2隻のヘリコプター空母「ミストラル」型の為の係留所が用意される。
金曜日、チルコフ氏は、2隻の「ミストラル」太平洋艦隊へ配備され、係留所は改装されると語った。

「最初の2隻のミストラルは太平洋艦隊へ配備されます。
専門建設者によりウラジオストクの第33埠頭は再建されます。
僕達は、作業のクオリティの高さを確認しました」

彼は話した。

彼によると、太平洋艦隊は、ヘリコプター空母「ミストラル」と、カムチャツカへ新たな潜水艦を配置する為のプログラムを開発する。

以前、海軍総参謀部は、2隻のヘリコプター揚陸ドック艦「ミストラル」型太平洋艦隊へ配備され、「ウラジオストク」「セヴァストーポリ」と命名すると発表した事が想い起される。

2隻の「ミストラル」建造に関するモスクワ-パリ間の契約は、昨年6月に署名された。
契約額は12億ユーロである。
ロシア海軍の為の最初のヘリコプター空母は今年2月に起工され、2014年にロシアへ納入される予定である。
ロシア海軍の為の2隻目の「ミストラル」は、2015年に受領されるだろう。

汎用ヘリコプター揚陸ドック艦「ミストラル」は、基準排水量16500トン、満載排水量21300トン、ドック満載で32300トン、船体の最大長は210メートルである。
18ノットの速力を発揮する事が可能である。
彼は18ノット以上の速度に達することができる。
航行範囲は最大で20000海里になる。

乗組員数は160名であり、更にヘリコプター空母は450名の人員、13両の主力戦車或いは70台の車両を輸送できる。

艦のヘリコプターグループには16機(8機の揚陸ヘリと8機の強襲戦闘ヘリ)が含まれる。
飛行甲板上では、同時に6機のヘリコプターの発着が可能である。

ロシア兵器輸出公社(ロソボロネクスポルト)フランスDCNS社は、2011年6月に最初の2隻のヘリコプター空母「ミストラル」を建造する為の契約に署名した。

株式会社「統合造船業営団」は、DCNSの下請け業者であるサン-ナゼールSTXフランス造船所の下請けとして関わっている。

バルト工場では、双方の艦の艦尾部分となる船体構造の約40パーセントに当たる24個の船体ブロックが建造される。
その後、ブロックはフランスへ送られ、双方の艦の組み立てが完了する。
最初のヘリコプター空母は、2015年にロシア海軍の編制へ加入しなければならない。


2005年5月、当時のロシア海軍総司令官ウラジミール・クロエドフ上級大将が新空母建造計画を発表して以来、歴代のロシア海軍総司令官は、将来航空母艦Перспективный Авианосец建造について繰り返し表明しています。

ウラジーミル・クロエドフ上級大将(1997年11月7日~2005年9月4日在任)
[ロシアは2015年まで空母を建造しない]

ウラジーミル・マソリン上級大将(2005年9月5日~2007年9月11日在任)
[ロシアは、2015年以降に新たな航空母艦を建造する]
[ロシア新空母]
[ロシア空母は潜水艦と水上艦を保護しなければならない]

ウラジーミル・ヴィソツキー大将(2007年9月12日~2012年5月5日在任)
[ロシアは、2060年までに5~6隻の空母を保有する]
[ロシアは、北方艦隊と太平洋艦隊に5~6隻の空母を配備する]
[ロシア海軍は、海洋航空複合体を構築する]
[ロシア新空母、2020年までに完成?]
[ロシア海軍の新空母は2020年以降に建造を開始する]

そして、今年(2012年)5月6日にロシア海軍総司令官に就任したヴィクトル・チルコフ中将は、6月下旬、改めて空母建造計画を続行すると表明しました。
[ロシアは新たな駆逐艦及び巡洋艦及び空母の建造計画を続行する]

将来航空母艦は、当初は「40000トン以上50000トン未満」原子力艦(改ヴィクラマーディティヤ級)として構想されていました。
[ロシア、2012~2020年に中型空母を4隻起工?]
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しかし、2009年初頭には、60000トン級原子力空母になりました。
[ロシアは、5~6万トンの新世代原子力空母を建造する]
[ロシアは、新たな空母建造を設定する]
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更に大型になる可能性も有ります。
(80000トン級になるという情報もある)

未完の原子力重航空巡洋艦「ウリヤノフスク」(満載排水量80000トン)
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将来航空母艦(Перспективный Авианосец)の計画当初は、トランポリン台(スキージャンプ発艦)の原子力空母を建造するつもりだったようですが、最近では、カタパルト装備案が有力視されているようです。
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ロシア将来航空母艦は、2020年までは建造に着手されませんが、「ネフスキー計画設計局」による設計作業は進んでおり、その為の資金は「2011-2020年の国家軍備プログラム」から拠出されています。

将来航空母艦は、セヴェロドヴィンスク「生産合同セヴマシュ」サンクトペテルブルク「バルト工場」で分割建造され、「セヴマシュ」で最終組立が行なわれます。

生産合同セヴマシュ
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バルト工場
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将来航空母艦の搭載機は、第5世代戦闘機ヘリコプター、そして無人航空機になります。
[ロシア第5世代戦闘機T-50(PAK FA)の海軍版が開発される?]

無人航空機は、偵察、早期警戒などに使用されます。

スホーイの無人航空機BAS-62・早期警戒機型「ゾンド-2」
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スホーイの無人航空機BAS-62・偵察機型「ゾンド-1」
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スホーイの無人機。
右からゾンド-2(早期警戒機)、ゾンド-1(偵察機)、ゾンド-3(偵察機)

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記事後半は、ヘリコプター空母「ミストラル」型について書かれています。

チルコフ提督は、今年7月下旬に、「ミストラル」型ウラジオストク市へ配備されると表明しています。
[ヘリ空母ミストラル型はウラジオストク市へ配置される]

ウラジオストク市金角湾の係留所の再建も進められています。
[ウラジオストク金角湾の水上艦係留所は再建される]

空母ヴィクラマーディティヤは2013年7月3日から再び航海試験を開始する

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『中央海軍ポータル(フロートコム)』より
【航空母艦「ヴィクラマーディティヤ」は2013年夏に海へ出る】
2012年11月23日

インド航空母艦「ヴィクラマーディティヤ」(旧「アドミラル・ゴルシコフ」)は、2013年7月初頭に航海試験の続きを行なう。

(ロシア)海軍総参謀部の情報によると、航空母艦は、7月3日に海洋へ出航する予定である。
これに先立ち、同艦は2ヶ月間に渡り「セヴマシュ」のドックへ入渠し、水面下部分の点検を行なう。

航海試験プログラムは完全に実行されると海軍総参謀部は付け加えた。

以前、航空母艦「ヴィクラマーディティヤ」インド側への引き渡しの公式セレモニーは、2012年12月4日に予定されていた。
しかし、9月、艦の試験の第2段階において、多くの問題点が明らかになった。

「アドミラル・ゴルシコフ」を近代化してインド海軍へ売却するという軍事技術協力分野における最大の輸出契約は、2004年にロシアで締結され、ロシア連邦は7億5000万ドルで艦の近代化を提供する事とされた。
当初は、2008年に発注主へ艦を引き渡す計画だったが、作業量の増加の為、納入は何度も延期された。
新たな契約額は23億ドルとなった。

現在までに航空母艦「ヴィクラマーディティヤ」は、ロシア造船企業「セヴマシュ」で大規模な再建造が行なわれた。

艦は、飛行甲板並びに戦闘機MiG-29Kを離艦させる為のトランポリン台と最新の機器を装備している。


[空母ヴィクラマーディティヤ(旧ブログ)]
[空母ヴィクラマーディティヤ]

今年(2012年)12月に就役する筈だったインド空母「ヴィクラマーディティヤ」(旧ロシア海軍重航空巡洋艦「アドミラル・ゴルシコフ」)ですが、試験中にボイラーが損傷し、引き渡し時期が延期される事になりました。
[空母ヴィクラマーディティヤ、引渡し延期?]
[空母ヴィクラマーディティヤは23ノットでセヴェロドヴィンスクへ向かっている]
[空母ヴィクラマーディティヤに使われている外国製品に問題が生じた]
[中国はロシアへの耐火レンガ輸出を否定した]
[空母ヴィクラマーディティヤの修理には3ヶ月以上掛からない]
[空母ヴィクラマーディティヤは2013年10-12月にインドへ引き渡される]

10月末、ロシア造船業の総元締めである「統合造船業営団」総裁アンドレイ・ジャチコフ氏は、空母「ヴィクラマーディティヤ」は2013年末までに引き渡されると発言しました。
[空母ヴィクラマーディティヤは2013年末にインドへ引き渡される]

これまで「ヴィクラマーディティヤ」に関する情報は、ロシア造船企業(防衛産業)側から出ていましたが、今回はロシア海軍側から出た情報です。

「ヴィクラマーディティヤ」の航海試験にはロシア海軍将兵(重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」乗組員)も参加しているので、全く無関係というわけではありません。

「ヴィクラマーディティヤ」艦長イーゴリ・リャブコ1等海佐(右)
「統合造船業営団」総裁アンドレイ・ジャチコフ(左)

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「ヴィクラマーディティヤ」のロシア海軍乗員
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今回の記事によると、2013年7月3日の出航の前に2ヶ月間「セヴマシュ」のドックで点検を行なうとの事ですから、屋外特設造船台へ入渠するのでしょう。
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かつて「ヴィクラマーディティヤ」は、2005年11月30日から2008年12月4日まで、この造船台に入渠していました。
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[空母ヴィクラマーディティヤ、ドック入り(2005年11月30日)・その1]
[空母ヴィクラマーディティヤ、ドック入り(2005年11月30日)・その2]
[空母ヴィクラマーディティヤ、ドック入り(2005年11月30日)・その3]

[インド空母「ヴィクラマーディティヤ」進水]

ロシア黒海艦隊戦闘艦船支隊、ガザ地区沖へ派遣?

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『インタファクス』より
2012年11月23日15時39分配信
【ロシア艦はロシア市民をガザ地区から避難させる為に使用できる】


『ロシア通信社ノーボスチ』より
2012年11月23日15時30分配信
【ロシアはガザ地区沿岸に黒海艦隊艦船支隊を送る】


『イタル-タス』より
2012年11月23日15時56分配信
【ロシア戦闘艦は地中海東部に到着した】


何れも、ロシア海軍総司令部の情報提供者の談話を引用し、同じ内容のニュースを配信しています。
記事本文も、ほとんど同一です。


ロシア海軍総司令部の匿名の情報提供者は、こう述べています。
「親衛ロケット巡洋艦モスクワ、警備艦スメトリーヴイ、大型揚陸艦ノヴォチェルカッスク及びサラトフ、
海洋曳船MB-304と大型海洋給油船イワン・ブブノフで構成される黒海艦隊戦闘艦船支隊は、地中海東部の指定海域に留まるようにとの指示を受けました。
パレスチナ-イスラエル紛争がエスカレートした場合、ロシア市民をガザ地区から避難させられるように」


ただ、現時点では、黒海艦隊戦闘艦船支隊は、計画戦闘訓練を実施したり、艦の機器や兵器の整備といった日常業務に従事しているとの事です。


この黒海艦隊戦闘艦船支隊は、元々はソマリア沖へ向かうと発表されていた部隊であり、11月21日に地中海東部に集結しました。
ロシア連邦国防省広報部発表によると、11月24日まで地中海東部で訓練を行ない、11月27日にスエズ運河を通過する予定となっております。
[ロシア黒海艦隊ソマリア派遣部隊は地中海東部に集結した]

親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」
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警備艦「スメトリーヴイ」
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大型揚陸艦「サラトフ」
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大型揚陸艦「ノヴォチェルカッスク」
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大型海洋給油船「イワン・ブブノフ」
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海洋曳船MB-304
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それが、ガザ地区の情勢が悪化した場合に備え、地中海東部で待機する事になった、という事のようですが・・・

フランスはヘリ空母ミストラルの為の極東の基地建設に協力する

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
【フランスはロシアの「ミストラル」の為の基地創設に参加できる】
パリ、11月23日-ロシア通信社ノーボスチ

モスクワは、現在フランスで建造中のヘリコプター空母「ミストラル」型の為のロシア極東部の基地建設へのパリの協力の申し出を受ける用意がある。
金曜日、フランス駐在ロシア大使アレクサンドル・オルロフは述べた。

これに先立ち、大使は、ヘリコプター空母「ミストラル」の為、ロシアは、これらの艦に配置される小型揚陸艇を購入すると述べた。
彼によると、契約は来年に署名できる。

「私共は、更に先へ行くことが出来ます。
これらの艦は、太平洋艦隊の為に意図されております。
私共はウラジオストク付近に基地を建設し、更に、私共はフランスと協力する事が出来るでしょう」

彼は話した。

ロシア海軍の為の最初の2隻の「ミストラル」型汎用ヘリコプター空母は、以前の2国間の12億ユーロの契約の枠組みにおいてフランスで建造される。
最初の艦は2014年に、2隻目は2015年に納入される予定である。

以前、フランス国営軍事造船会社DCNSは、ロシアの為の最初のヘリコプター空母「ミストラル」の建造は順調に進んでいると発表した。

3隻目と4隻目の「ミストラル」の船体はロシア連邦において建造されるだろう。
同プロジェクトの枠組みにおいて、特に、今年8月1日、ロシア「ミストラル」の最初の2隻のトップ艦「ウラジオストク」建造の枠組み内において、サンクトペテルブルクバルト工場でプレートカットが開始された。

2013年5月には、「セヴァストーポリ」と命名された2隻目のヘリコプター空母の為のプレートカットが開始される予定である。
(2012年11月23日14時20分配信)


[ヘリ空母ミストラル型]
[ヘリ空母ミストラル型(旧ブログ)]
[ロシア海軍向けミストラル型の詳細が公表された]

ロシア海軍の為のヘリ空母「ミストラル」型は、太平洋艦隊への配備が予定されています。

太平洋艦隊「ミストラル」型は、ウラジオストク南部のウリス湾へ配備されます。
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[ヘリ空母ミストラル型はウラジオストク市へ配置される]
[ヘリ空母ミストラルのウラジオストク(ウリス湾)配備には2-3億ルーブルを要する]

ウリス湾にはヘリ空母の為の基地設備が建設されますが、これにフランスが協力を申し出たという事のようです。
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そのウラジオストクでは、ヘリコプター空母などの新型水上艦の極東配備に備え、艦船修理工場の近代化が進められています。

『REGIONS.RU』より。
2012年4月11日配信
【ウラジオストク最大の艦船修理工場は再建される】

『ロシア通信社ノーボスチ・極東管区ニュース』より。
2012年4月11日21時03分配信
【ウラジオストクの艦船修理工場は「ミストラル」の為に13億ルーブルを掛けて再建される】

ウラジオストク第178艦船修理工場は、「ミストラル」型を含む新世代艦に対応できるように施設を近代化し、35600トン級浮きドックの導入、ディーゼル潜水艦修理用の5000トン級ドックの建設、現在の第1乾ドックの全天候型への改装などが行なわれるとの事です。
近代化計画の実施期間は、今年(2012年)から2027年までの16年間に渡ります。
近代化計画の最初の5年間で13億ルーブルが拠出されます。


記事中で触れられていますが、ロシア大使アレクサンドル・オルロフ氏は、ロシア海軍「ミストラル」の搭載揚陸艇としてフランスからカタマラン(L-CAT)を購入すると述べています。
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[ロシアはフランスから揚陸艇L-CATを購入する]

ロシアはフランスから揚陸艇L-CATを購入する

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
【モスクワは「ミストラル」の揚陸艇としてパリからカタマランを購入する】
パリ、11月23日-ロシア通信社ノーボスチ

ロシアフランスから、ロシアヘリコプター空母「ミストラル」型へ配置する為の小型揚陸船を購入する。
金曜日、フランス駐在ロシア大使アレクサンドル・オルロフは述べた。

「2隻の軍艦ミストラル型を購入する重要な契約への署名は行なわれています。
最初の艦は既にサン-ナゼールで建造されており、2隻目が続きます。
私共は、サンクトペテルブルクで更に2隻のロシア艦を建造する件について話しました。
更なる契約が有ります。
私共は、フランスから小型船を購入します。
これは、ヘリコプター空母の内部に置かれ、部隊を地上へ揚陸させるためのカタマランです」

大使は、記者団に伝えた。

ロシア海軍の為の最初の2隻の「ミストラル」型汎用ヘリコプター空母は、以前の2国間の12億ユーロの契約の枠組みにおいてフランスで建造される。
最初の艦は2014年に、2隻目は2015年に納入される予定である。

以前、フランス国営軍事造船会社DCNSは、ロシアの為の最初のヘリコプター空母「ミストラル」の建造は順調に進んでいると発表した。

3隻目と4隻目の「ミストラル」の船体はロシア連邦において建造されるだろう。
同プロジェクトの枠組みにおいて、特に、今年8月1日、ロシア「ミストラル」の最初の2隻のトップ艦「ウラジオストク」建造の枠組み内において、サンクトペテルブルクバルト工場でプレートカットが開始された。

2013年5月には、「セヴァストーポリ」と命名された2隻目のヘリコプター空母の為のプレートカットが開始される予定である。
(2012年11月23日13時00分配信)


[ヘリ空母ミストラル型]
[ヘリ空母ミストラル型(旧ブログ)]
[ロシア海軍向けミストラル型の詳細が公表された]

ロシア海軍向けのヘリ空母「ミストラル」の搭載揚陸艇については、以前から様々な情報が流れていました。
[ロシア海軍向けミストラルの搭載艇は決まっていない]
[ロシア海軍向けミストラルの揚陸艇は検討されている]

しかし結局、搭載艇もフランスから購入する事になりました。

記事中では「カタマラン」としか記されていませんが、ロシアが購入するのは、双胴型揚陸艇L-CATです。
フランス海軍「ミストラル」型指揮・戦力投射艦にも搭載されています。
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新世代フリゲート「アドミラル・ ゴルシコフ」、2014年春に就役?

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ロシア連邦軍機関紙『クラースナヤ・ズヴェズダー』より
【海軍の新たな艦】
筆者アンドレイ・ガブリリェンコ、2012年11月22日19時45分配信

サンクトペテルブルクの株式会社「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」で建造中のプロジェクト22350多用途フリゲートのトップ「アドミラル-フロータ-ソヴィエツカヴァ-ソユーザ・ゴルシコフ」は、再来年春にロシア海軍へ引き渡せるだろう。


『インタファクス-AVN』によると、来年春、北方艦隊将兵は同艦へ乗り込み、5月には係留試験を開始する予定である。
2013年11月、フリゲート工場航海試験へ出発しなければならない。
それが成功した場合、国家受領試験が開始される。
スケジュールによると、同艦はクリスマスの祭日に海軍の編制へ加入しなければならないが、2014年春にずれ込む可能性が高い。

このフリゲートは、ポスト・ソヴィエト連邦時代に建造される最初の遠海ゾーン艦である。
その建造には、約30パーセントの新技術や新開発が取り入れられている。

海軍がこの艦を受領してから丁度1年後、プロジェクト22350フリゲートの最初のシリーズ艦「アドミラル・カサトノフ」が受領されるだろう。

プロジェクト22350多用途フリゲートは、近海及び遠海における戦闘行動の為に設計されており、更には大洋ゾーンでの任務遂行にも参加できる。
フリゲートの排水量は約4500トン、最大長-約130メートル、最大幅-約16メートル、航続距離-約4000海里、耐航性に制限は無い。
艦には、砲及びミサイルが装備され、ヘリコプターが配置される。
同艦は、北方計画設計局で設計された。
「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」は、契約に基づいて2020年までに6隻のプロジェクト22350フリゲートを建造し、引き渡さなければならない。


この会社は、我々の海軍の為、他にも戦闘艦を建造している。
その中でも、新たなプロジェクト20380コルベット「ボイキー」は、バルト艦隊の海上射爆地場で実施された工場航海試験の第1段階を完了した。

試験段階の期間中、セルゲイ・リプスキー2等海佐が指揮する同艦の乗組員は、企業(セーヴェルナヤ・ヴェルフィ)の代表と共同で艦のシステム及び機器の海洋における動作状態を点検した。
具体的には、動力装置、操舵設備、補助機器、通信及び航海装置、揚錨設備が点検された。
艦の速力、機動性及び振動試験が行なわれた。
近い内に同艦には100mm砲装置が設置される予定であり、その後、第2段階の工場航海試験の為にバルチースクへ移動する。
それ(第2段階の工場航海試験)は2012月に完了すると見られており、その後、国家受領試験が開始される。


[新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」型]
[アドミラル・ゴルシコフ型フリゲート(旧ブログ)]

プロジェクト22350フリゲートの1番艦「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・ゴルシコフ」(ソ連邦海軍元帥ゴルシコフ)は、2006年2月1日に起工され、2010年10月28日に進水しました。

現在、サンクトペテルブルク市「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」の岸壁で艤装工事が進められています。

以前、建造元の「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」総取締役アレクサンドル・ウシャコーフは、「アドミラル・ゴルシコフ」の航海試験が2013年第4クオーター(10月以降)に開始されると発言しました。
[新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」は2013年に航海試験を実施する]

今回の記事によると、工場航海試験は11月に開始されるとの事です。
その後、国家受領試験が行なわれ、これをパスしたらロシア海軍へ引き渡されます。

現行のスケジュールによると、「アドミラル・ゴルシコフ」は2013年のクリスマス(12月25日)にロシア海軍へ引き渡される事になっているようですが、実現する見込みは薄くなってきました。


「アドミラル・ゴルシコフ」の乗組員は北方艦隊の将兵で構成されているので、同艦は就役後、北方艦隊へ配備される可能性が高いでしょう。

デルタIV級戦略原潜ヴェルホトゥリエは修理後の試験の為に出航した


『中央海軍ポータル(フロートコム)』より
【ロケット水中巡洋艦「ヴェルホトゥリエ」は白海への試験へ出発した】
2012年11月22日

艦船修理センター「ズヴェズドーチカ」は、戦略用途ロケット水中巡洋艦「ヴェルホトゥリエ」の工場航海試験プログラムの実行を開始した。
木曜日・11月22日、ロケット艦は機器準備の復旧を完了した後、白海へと去った。

同艦の海洋におけるシステム及び機器の試験プログラムは15日間を予定している。

明確にされる問題点を除去し、試験を完了した後、戦略用途ロケット水中巡洋艦「ヴェルホトゥリエ」は海軍へ引き渡され、常駐基地へ向かう。

機器準備の復旧及び艦の就役期間を5年間延長する工事は2010年秋に開始された。
造船所は、船体、外部装備品、バラストタンク、各種機器、推進軸ユニットグループ、その他艦載システムの修理を完了した。
潜水艦は2012年3月に造船台を出た。

戦略用途ロケット水中巡洋艦のトップであるK-51「ヴェルホトゥリエ」は、1981年2月にセヴェロドヴィンスク「北方機械製造組合」(セヴマシュ)で起工され、1984年1月に進水し、1984年12月に(海軍の)編制へ加入した。
1987年、潜水艦は、同プロジェクト艦としては初めて艦内にミサイルを搭載して北極圏への航海を完遂した。

K-51「ヴェルホトゥリエ」は、プロジェクト667BDRM「デリフィン」原子力戦略用途ロケット水中巡洋艦であり、第2世代原子力潜水艦に属する。
6隻の同プロジェクト潜水艦は、ロシアの海洋核抑止戦力の基礎である。


[戦術-技術特性]
水上速力:14ノット
水中速力:24ノット
通常潜航深度:320~400メートル
限界潜航深度:550〜650メートル
自立航海期間:90日
乗組員:135~140名

[寸法]
水上排水量:11740トン
水中排水量:18200トン
全長(吃水線上で):167.4メートル
最大幅:11.7メートル
平均吃水:8.8メートル

[兵装]
潜水艦には4門の533mm魚雷発射管が装備されている。
装弾数-12発の魚雷。魚雷の代わりに24基の機雷を搭載できる。
ミサイル-16基の弾道ミサイルR-29RMの発射装置。
兵装の構成には、携帯高射ミサイル複合体9K310「イグラ-1」/9K38「イグラ-1」(装弾数8基)が在る。



[デルタIII/IV級戦略原潜]

K-51「ヴェルホトゥリエ」は、2010年から第2次近代化に着手し、2012年3月に再進水しました。
[デルタIV級戦略原潜ヴェルホトゥリエは造船台を出た]


ロシア北方艦隊667BDRM戦略原潜6隻は、1990年代末以降より「ズヴェズドーチカ」第1次近代化改装を行ない、寿命を10年間延長しました。

K-51「ヴェルホトゥリエ」:1999年近代化完了
K-84「エカテリンブルク」:2003年近代化完了
K-114「トゥーラ」:2006年近代化完了
K-117「ブリャンスク」:2008年近代化完了
K-18「カレリア」:2010年近代化完了
K-407「ノヴォモスコフスク」:2012年近代化完了

[全てのデルタIV級戦略原潜は寿命を35年に延長する]

最終艦「ノヴォモスコフスク」をもって第1次近代化改装は終了したので、また一巡して「ヴェルホトゥリエ」から第2次近代化改装に着手されています。
第2次近代化改装では、寿命が更に5年間延長されます。

「ヴェルホトゥリエ」の次には、2011年12月末に火災事故を起こしたK-84「エカテリンブルク」が火災の損傷の修理も兼ねて第2次近代化を実施します。
[戦略原潜エカテリンブルクはドック入りした]

現在、667BDRM戦略原潜潜水艦発射弾道ミサイルR-29RMU2「シネーワ」を装備していますが、今後は改良型のR-29RMU2.1「ライネル」が装備されます。
[ロシア海軍のデルタIV及びデルタIII級原潜は「ライネル」を装備する]

ロシア黒海艦隊ソマリア派遣部隊は地中海東部に集結した

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア連邦国防省報道サービス・情報管理部発表
2012年11月22日15時56分配信
【黒海艦隊艦船支隊の遠距離航海の第1段階は完了した】

親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」、警備艦「スメトリーヴイ」大型揚陸艦「ノヴォチェルカッスク」及び「サラトフ」、その他の保障船で構成される黒海艦隊戦術艦船グループは、地中海東部において遠距離航海の第1段階活動を完了した。

現在、艦船の乗組員は、遠距離航海の次の段階~ソマリア沿岸での海賊対処任務の実施~の訓練を行なっている。
12月上旬、黒海艦隊戦術グループには太平洋艦隊艦船支隊が加わる。

黒海艦隊戦術艦船グループは遠距離航海計画に沿って技術的サービス活動を行ない、必要ならば、タルトゥース港浮揚工場PM-56の専門技術者が参加して軽修理を受ける事が出来る。

インド洋海域へ移動する黒海艦隊艦船支隊の訓練は11月24日の完了が計画されており、艦隊グループの通路であるスエズ運河を11月27日に通過する予定である。


「遠距離航海の第1段階の完了」というのは、アデン湾へ向かう黒海艦隊艦船グループの集結が完了したという事です。

アデン湾(ソマリア沖)へ向かう黒海艦隊艦船グループは、数日前までは2つのグループに分かれていたのですが、11月21日に地中海東部で合流しました。


[ロシア黒海艦隊アデン湾派遣部隊]

親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」
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警備艦「スメトリーヴイ」
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大型揚陸艦「サラトフ」
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大型揚陸艦「ノヴォチェルカッスク」
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大型海洋給油船「イワン・ブブノフ」
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海洋曳船MB-304
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記事中で触れられていますが、現在、シリアタルトゥースには浮揚工場(工作船)PM-56が駐留しています。
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黒海艦隊艦船グループは、必要ならばPM-56による小規模補修を受ける事が出来ます。

黒海艦隊アデン湾派遣部隊は、アデン湾に到着後、太平洋艦隊海賊対処部隊と合流します。

[太平洋艦隊アデン湾派遣部隊]
大型対潜艦「マルシャル・シャーポシニコフ」
中型海洋給油船「イルクト」
救助曳船「アラタウ」



これは、ロシア海軍が2008年10月にソマリア沖での海賊対処任務を開始して以来、最大規模の海賊対処任務部隊です。

ロシア黒海艦隊及び太平洋艦隊の艦船はソマリア沖へ向かう

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現在、ロシア黒海艦隊及び太平洋艦隊の艦船部隊がソマリア沖へ向かっています。
[ロシア太平洋艦隊及び黒海艦隊の艦船はソマリア沖へ行く]
[ロシア黒海・太平洋艦隊合同任務部隊は12月にソマリア沖で海賊対処任務に就く]
[ロシア黒海艦隊アデン湾派遣部隊は11月下旬にスエズ運河を通過する]
その最新動向。


『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア連邦国防省報道サービス・情報管理部発表
2012年11月20日16時43分配信
【黒海艦隊及び太平洋艦隊の戦闘艦船支隊は計画遠距離航海の実施を継続する】

親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」及び大型揚陸艦「サラトフ」で構成される黒海艦隊第1戦術艦船グループは、地中海東部で遠距離航海任務を遂行している。
艦船は、戦術グループ構成の合同連携機動、更には、航行中の対空防衛当直の要素を仕上げる。

11月21日、指定海域で第1戦術艦船グループには、大型揚陸艦「ノヴォチェルカッスク」、警備艦「スメトリーヴイ」及び保障船で構成される黒海艦隊第2戦術艦船グループが合流する。
第2戦術艦船グループは海上で物資を補充して定量を確保し、合流海域へ向かっている。

合流後、2つの戦術グループは黒海艦隊戦闘艦船支隊となり、艦船は海洋で支隊構成の連携機動、狭い海路における演習を実施する。

11月末、グループはスエズ運河を通過し、12月初頭にはアフリカの角エリアにおいて海賊対処任務を開始する。

大型対潜艦「マルシャル・シャーポシニコフ」、中型海洋給油船「イルクト」、救助曳船「アラタウ」で構成される太平洋艦隊戦闘艦船支隊は計画遠距離航海を行なっており、アンダマン諸島(インド洋の手前)への指定ルートを進んでいる。
近い内に、支隊はムンバイ港(インド)へ寄港する予定であり、インド海軍艦船と2国間海軍演習を実施する。
演習中、艦船は、特に合同連携機動と通信訓練の要素を仕上げる。


[ロシア海軍のアデン湾(ソマリア沖)海賊対処活動]
[ロシア海軍のソマリア海賊対策(旧ブログ)]


現在、黒海艦隊旗艦の親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」、大型揚陸艦「サラトフ」、大型海上給油船「イワン・ブブノフ」の3隻(第1戦術グループ)は、地中海東部に居ます。
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11月21日、警備艦「スメトリーヴイ」、大型揚陸艦「ノヴォチェルカッスク」、海洋曳船MB-304の3隻が合流します。

『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア連邦国防省報道サービス・情報管理部発表
2012年11月14日17時52分配信
【黒海艦隊の警備艦「スメトリーヴイ」は遠距離航海任務遂行を開始した】
イタリア海軍との合同演習「イオネクス-2012」に参加していた警備艦「スメトリーヴイ」は、演習中に燃料送油システムの一部が故障しましたが、その修理を終え、11月13日にイタリアタラント港を出港、地中海東部へ向かいました。
その後、大型揚陸艦「ノヴォチェルカッスク」が合流したようです。

黒海艦隊の2つの戦術グループは、合流後にスエズ運河を通過し、12月初頭にアデン湾へ到着します。


一方、太平洋艦隊大型対潜艦「マルシャル・シャーポシニコフ」、中型海洋給油船「イルクト」、救助曳船「アラタウ」の3隻はアンダマン諸島付近に居ます。
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こちらは、アデン湾へ行く前にインドムンバイへ寄港し、インド海軍と合同演習を行ないます。

12月、黒海艦隊太平洋艦隊の艦船グループは、アデン湾で合流し、合同でソマリア海賊対処任務を実施する事になります。
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最終的に、ソマリア沖に集結するロシア海軍合同海賊対処部隊の陣容は、以下のようになります。

[ロシア黒海・太平洋艦隊合同海賊対処任務部隊]
親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」(黒海艦隊)
大型対潜艦「マルシャル・シャーポシニコフ」(太平洋艦隊)
警備艦「スメトリーヴイ」(黒海艦隊)
大型揚陸艦「サラトフ」(黒海艦隊)
大型揚陸艦「ノヴォチェルカッスク」(黒海艦隊)
大型海洋給油船「イワン・ブブノフ」(黒海艦隊)
中型海洋給油船「イルクト」(太平洋艦隊)
救助曳船「アラタウ」(太平洋艦隊)
海洋曳船MB-304(黒海艦隊)


これは、ロシア海軍が2008年10月にソマリア沖での海賊対処任務を開始して以来、最大規模の海賊対処任務部隊です。

今回、初めてアデン湾へ派遣される黒海艦隊旗艦親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」は、対地攻撃も可能な最大射程700kmの長距離有翼ミサイル「ヴルカン」を16基搭載しています。
[長距離対艦ミサイル複合体バザリト/ヴルカン]
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ヴィクターIII級原潜ダニール・モスコフスキーは遭難漁船の乗員を沿岸へ送り届けた

2012年11月18日、ロシア北方艦隊所属の原子力潜水艦B-414「ダニール・モスコフスキー」は、バレンツ海で遭難した漁船を救助しました。
[ヴィクターIII級原潜ダニール・モスコフスキーは漁船を救助した]
その続報。
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『ロシア連邦国防省公式サイト』より。
ロシア連邦軍西方軍管区広報サービス発表
2012年11月20日15時50分配信
【沈没した船「ルイバチー」の乗組員は沿岸へ送り届けられた】

数時間前、北方艦隊原子力潜水艦「ダニール・モスコフスキー」乗組員は、バレンツ海で遭難し、その後沈没した漁船「ルイバチー」の船員を、北方艦隊水中部隊の沿岸駐留地の一つへ無事に送り届けた。

日曜日・11月18日、北方艦隊潜水艦は漁労航路~リンナハマリからチェベルカ~の途上にあった漁船「ルイバチー」の乗員の援助にやってきた。

これまでに得られた情報では、バレンツ海において民間船は海水の浸水により機器が故障し、航行不能となった。
バレンツ海において計画戦闘訓練任務を遂行していた原子力潜水艦「ダニール・モスコフスキー」は、同エリアにおける災害に近い所に居た為、救助活動を開始した。

悪天候条件下(風速15メートル、風力3の強い突風で荒れており、視界不良の海域)で北方艦隊の潜水艦は、同船の被災者を艦内に受け入れた。
数時間後、同船は沈没した。

救助活動完了後、原子力潜水艦「ダニール・モスコフスキー」は、基地へ進路を取った。
この緊急事態による犠牲者は居らず、「ルイバチー」号の乗組員の健康状態に不安は無い。
近い内に、船員はムルマンスクへ送られる。


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B-414「ダニール・モスコフスキー」は、プロジェクト671RTMK(ヴィクターIII級後期型)原子力潜水艦の1隻です。
1988年12月1日にレニングラード(現サンクトペテルブルク)アドミラルティ造船所で起工され、1990年8月31日に進水し、1990年12月30日に就役しました。
1991年3月14日、赤旗北方艦隊に編入されました。

1996年9月18日、「ダニール・モスコフスキー」(モスクワ大公ダニール)と命名されました。

2006年9月6日、航行中に火災事故を起こし、乗員2名が死亡しました。
[「ダニル・モスコフスキー」火災事故(2006年9月6日)]

「ダニール・モスコフスキー」は、アラ・グバ基地第7潜水艦師団に所属しています。


今回の記事によると、救助された漁船「ルイバチー」の乗員は、北方艦隊原潜部隊の駐屯地に送り届けられたようです。

そして「ダニール・モスコフスキー」は、駐留基地(アラ・グバ)へ戻るとの事です。

ボレイ級戦略原潜アレクサンドル・ネフスキーは12月に国家受領試験を行なう

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
【原子力潜水艦「アレクサンドル・ネフスキー」の国家試験は12月に実施される】
モスクワ、11月20日-ロシア通信社ノーボスチ

「ボレイ」型戦略ロケット艦の最初のシリーズ艦「アレクサンドル・ネフスキー」の国家受領試験は今年12月に行なわれる。
株式会社「生産合同セヴマシュ」広報サービスは発表した。

以前、ロシア連邦国防長官の職に在ったアナトーリー・セルジュコフは、「アレクサンドル・ネフスキー」が2014年に太平洋艦隊の編制へ加入すると述べた。

「先日、原子力艦アレクサンドル・ネフスキーは、工場航海試験の為に海洋へ出航しました。
12月に潜水艦は国家受領試験を行なうでしょう」

公式声明では、こう述べられた。

更に、前日、「セヴマシュ」において、原子力潜水艦プロジェクト「ボレイ」及び「ヤーセン」の建造進捗度及び海軍への原子力艦の納入の問題に関する省庁間作業グループ会議が開かれた事が明らかにされた。

プロジェクト955原子力巡洋艦のトップ「ユーリー・ドルゴルーキー」の受領証明書への署名準備が行なわれ、他の水中ロケット艦-「セヴェロドヴィンスク」が成功裏に試験プログラムを継続している事が指摘された。

プロジェクト955により建造された「アレクサンドル・ネフスキー」は、戦略ロケット艦「ボレイ」シリーズの最初の生産艦である。
原子力潜水艦の船体の長さは170メートル、幅13.5メートル。
最大潜航深度450メートル、水中速力29ノット。
シリーズのトップ艦「ユーリー・ドルゴルーキー」に続き、「セヴマシュ」「アレクサンドル・ネフスキー」「ウラジーミル・モノマーフ」及び「クニャージ・ウラジーミル」を起工した。
(2012年11月20日11時24分配信)


株式会社『生産合同セヴマシュ』公式サイトより
2012年11月20日
【原子力潜水艦は造船所から海へ】

内容は同じです。
(というか、こちらが大元の情報です)


[新世代戦略原潜ボレイ級(旧ブログ)]
[新世代戦略原潜ボレイ級]

第4世代戦略原子力潜水艦「ボレイ」級2番艦「アレクサンドル・ネフスキー」は2004年3月19日に起工され、2010年12月6日に進水しました。
この間、2007年には太平洋艦隊から乗組員が集められました。

2011年10月22日、最初の海洋航海試験が開始されました。
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2012年10月下旬、当時のロシア国防長官アナトーリー・セルジュコフは、「アレクサンドル・ネフスキー」は2014年には太平洋艦隊に居ると発言しました。
[新世代戦略原潜ユーリー・ドルゴルーキーは2013年に就役する]


2014年にボレイ級戦略原潜太平洋艦隊へ配備する件については、今年5月末にロシア海軍公式筋から発表されています。
[2014年にロシア太平洋艦隊へ新世代戦略原潜ボレイ級が配備される]

カムチャツカ半島の原潜基地ルイバチーでは、「ボレイ」級を配備する為の然るべきインフラ整備が行なわれます。
[カムチャツカ半島の基地設備はボレイ級戦略原潜に適していない]
[ボレイ級戦略原潜の為、カムチャツカ半島に新たな設備が建設される]
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新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」は2013年に航海試験を実施する

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『中央海軍ポータル(フロートコム)』より
【「アドミラル・ゴルシコフ」の試験は来年に開始される】
2012年11月19日

サンクトペテルブルク株式会社「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」で建造されているプロジェクト22350のトップ艦であるフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」は、2013年後期に航海試験を開始する。
これは、工場広報部の同社総取締役アレクサンドル・ウシャコーフへのインタビューで述べられた事である。

「私共は、今年に(「アドミラル・ゴルシコフ」の)ケーブル敷設を完了します。
2013年3月、乗組員による点検と係留試験が開始される予定です。
来年の第4クオーターには、工場航海試験へと出発します」

工場の総取締役は話した。

彼によると、フリゲート「ゴルシコフ」~工場受注921号~の為の資金供給作業は滞りなく実施されている。
同工場で建造されている他のフリゲート、コルベット、特殊船とは対照的に。

レニングラード海軍基地司令官オレグ・ジュラブリョフ1等海佐への2012年3月のインタビューによると、フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」の為に北方艦隊で形成された乗組員は、クロンシュタットに到着した。

レニングラード海軍基地の主な目的の一つは、サンクトペテルブルクのエリアの企業で建造される海軍の最新の水上艦、潜水艦、支援船の試験と編制への加入を提供する事にある。

「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」は、国防省の為の一連のプロジェクト艦~プロジェクト22350フリゲート、プロジェクト20380/20385コルベット、プロジェクト18280通信船~の唯一の供給者である。
現在、造船所は、6隻のフリゲート、6隻のコルベット、1隻の通信船の建造契約を結んでいる。


[新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」型]
[アドミラル・ゴルシコフ型フリゲート(旧ブログ)]

プロジェクト22350フリゲートの1番艦「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・ゴルシコフ」(ソ連邦海軍元帥ゴルシコフ)は、2006年2月1日に起工され、2010年10月28日に進水しました。

現在、サンクトペテルブルク市「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」の岸壁で艤装工事が進められています。
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今回の「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」のトップの発言によると、「アドミラル・ゴルシコフ」は2013年3月から係留試験を開始し、同年の第4クオーター(つまり2013年10月以降)に工場航海試験を開始するとの事です。

工場航海試験の後には国家受領試験が控えており、これをパスしないとロシア海軍へ就役できません。

「アドミラル・ゴルシコフ」の就役予定は、当初の2009年から、今では2013年末まで延期されていますが、今回の記事によると、2013年末(つまり2013年12月31日まで)に就役できるかどうかも分かりません。

むろん、2013年12月末までに国家受領試験を終えて受領証明書への署名が行なわれれば、2013年中の就役は可能ですが。

排煙を火災と勘違いした話

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『中央海軍ポータル(フロートコム)』より
【「アドミラル・ウシャコーフ」の煙突からの煙は「アドミラル・チャバネンコ」の火災と取り違えられた】
2012年11月19日

国防省は、大型対潜艦「アドミラル・チャバネンコ」セヴェロモルスク(ムルマンスク地域)で火災を起こしたという事実を否定する。
西方軍管区報道サービス部長アンドレイ・ボブルン大佐は、『インタファクス』の報道に関して述べた。

ボブルンによると
「セヴェロモルスク住民は、駆逐艦アドミラル・ウシャコーフの煙突から出た煙を、アドミラル・チャバネンコが火災を起こしたものと勘違いしました。
この艦は、近くの停泊所に居り、そこで主要動力装置を作動させていたのです」

ボブルン大佐は、艦の機器であるボイラーで燃料が激しく燃焼した事による排煙の増加がセヴェロモルスク住民から観測されたと説明した。

管区の代理人は説明した。
「もちろん、今日も一日中(アドミラル・ウシャコーフのボイラーは)燃焼していますよ。
ましてや、それが大型対潜艦アドミラル・チャバネンコ艦上に燃え広がったなどという事は有り得ませんね」


大型対潜艦「アドミラル・チャバネンコ」艦上での火災発生は、地元メディアが最初に報じた。
ムルマンスクテレビ局『TV-21』は、セヴェロモルスク領域で艦から煙が出ている事を明らかにしたが、火災と確信していたものが、強い煙である可能性には思い至らなかった。

大型対潜艦「アドミラル・チャバネンコ」は、1992年12月に起工された。
同艦は試験から4年後の1999年1月にロシア海軍の編制へ加入した(進水は1995年)。
大型対潜艦は、敵の潜水艦及び水上艦との戦闘、更には対空防衛及び揚陸支援の為に設計されている。


要するに、大型対潜艦「アドミラル・チャバネンコ」駆逐艦「アドミラル・ウシャコーフ」セヴェロモルスク基地に並んで停泊しており、「アドミラル・ウシャコーフ」が蒸気タービン機関のボイラーを作動させて煙突から黒煙が出たのを、隣に居た「アドミラル・チャバネンコ」が火災を起こしたものと勘違いされたという事です。

しかも、地方テレビ局の「勘違い」に『インタファクス』が飛びついて全国報道された為、ロシア西方軍管区広報官が、わざわざ否定声明を出す破目になってしまいました。
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ヴィクターIII級原潜ダニール・モスコフスキーは漁船を救助した

2012年11月18日、ロシア北方艦隊所属の原子力潜水艦B-414「ダニール・モスコフスキー」は、バレンツ海で遭難した漁船を救助しました。
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『ロシア連邦国防省公式サイト』より。
ロシア連邦軍西方軍管区広報サービス発表
2012年11月19日13時13分配信
【北方艦隊の潜水艦はバレンツ海で漁船の船員を救助した】

11月18日、北方艦隊の潜水艦は、漁労航路~リンナハマリからチェベルカ~の途上にあった漁船「ルイバチー」の乗員の援助にやってきた。

これまでに得られた情報では、バレンツ海において民間船は海水の浸水により機器が故障し、航行不能となった。
バレンツ海において計画戦闘訓練任務を遂行していた原子力潜水艦「ダニール・モスコフスキー」は、同エリアにおける災害に近い所に居た為、救助活動を開始した。

悪天候条件下~風速15メートル、風力3の強い突風で荒れており、視界不良の海域~で北方艦隊の潜水艦は、同船の被災者を艦内に受け入れた。
数時間後、漁船「ルイバチー」は沈没したが、この緊急事態による犠牲者は居なかった。

これは、北方艦隊の将兵が遭難した船を救助した最初の例では無い。
2011年11月、海洋航空隊の救助ヘリコプターは、バレンツ海で嵐に遭った冷凍貨物船「ベレグ・ナジェージダ」の乗員を沿岸へ送り届け、対潜航空機Il-38乗員は、白海エリアで消息を絶った貨物船「カピタン・クズネツォフ」の捜索救助活動を成功裏に実施した。
今年4月、北方艦隊のヘリコプターは、民間船M-0124「アメチスト」の重病の乗員を避難させた。
9月、救助ヘリコプターKa-27乗員は、ムルマンスクチェベルカ村エリアの湖において、医療施設への緊急搬送が必要な釣り人を送り届けた。

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B-414「ダニール・モスコフスキー」は、プロジェクト671RTMK(ヴィクターIII級後期型)原子力潜水艦の1隻です。
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ロシア・ソ連潜水艦総合情報サイト『ディープストーム』より。
【B-414「ダニール・モスコフスキー」、プロジェクト671RTMK】
1988年12月1日にレニングラード(現サンクトペテルブルク)アドミラルティ造船所で起工され、1990年8月31日に進水し、1990年12月30日に就役しました。
1991年3月14日、赤旗北方艦隊に編入され、ザーパドナヤ・リッツァ基地へ配備されました。
同年10月、アラグバ(ヴィジャエヴォ)基地へ移転しました。
[原潜基地アラ・グバ(ヴィジャエヴォ)]

1996年9月18日、「ダニール・モスコフスキー」(モスクワ大公ダニール)と命名されました。
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2006年9月6日、航行中に火災事故を起こし、乗員2名が死亡しました。
[「ダニル・モスコフスキー」火災事故(2006年9月6日)]

修理後に現役復帰し、現在も稼働状態に在ります。
[アラ湾(ヴィジャエヴォ)の原子力潜水艦]

今年7月29日にセヴェロモルスクで開催されたロシア海軍記念日観艦式にも参加しています。
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ロシア海軍のヘリ空母ミストラル航空隊はソマリア海賊と戦う

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『イズベスチヤ』より
2012年11月12日0時03分配信
【ロシアの「ミストラル」航空グループは海賊に対する訓練を行なう】

国防省は、ジブチへの「アリガートル」派遣を準備する。

国防省中央機関及び軍事産業委員会は、ソマリア海賊に対する戦闘において、艦載ヘリコプターKa-27及びKa-29、そして更には最新攻撃機Ka-52「アリガートル」を使用する計画を検討している。
国防省の情報提供者が『イズベスチヤ』へ伝えた所によると、近い内に、このテーマに関する提案が、新たな国防相セルゲイ・ショイグのデスク上に乗せられる。

以前、彼の前任者アナトーリー・セルジュコフは、フランスの航空基地ジブチへの2機の偵察航空機Il-38の配備を依頼した。
それは、3機のフランス空軍航空機と共に合同海賊対処作戦に参加する為である。
フランス国防相ジャン・イヴ・ル・ドリアンは、直ちに、この提案への支持を表明し、ロシア軍当局は、同エリアにおける航空機の存在の拡大計画を開始する。

「特に興味深いのは、南緯度におけるKa-52の活動です」
情報提供者は『イズベスチヤ』に対し、力説した。

艦上ヘリコプターは、輸送機An-124「ルスラン」ジブチへ運ぶ事が出来る。
飛行場の滑走路の長さは、それを可能にする。
更には、分解すれば、従来の民間輸送機で運ぶ事もできると情報提供者は語った。
極端なケースとして、ヘリコプターは、軽量ヴァージョン及び燃料搭載量を増加し、空中給油を行なえば、自力で同地まで飛行できる。

ロシア空軍は、東アフリカ中東を良く知っている。
空軍総司令部の士官の一人は、『イズベスチヤ』に、北方艦隊の航空基地キぺロヴォに配置されている遠距離大洋偵察航空機Tu-142は、定期的に同エリアの水域をパトロールしていると伝えた。
Il-38の乗員は、フランスの航空基地ジブチを今年に訪れ、そこに馴染むだろう。

『イズベスチヤ』の対談者によると、海軍は、同エリアの広範囲の水上スペースという戦闘条件を、最新のKa-52で「打ち破る」必要性について関心を持っている。
将来的に「アリガートル」は、フランスから購入されるヘリコプター空母「ミストラル」航空グループの基礎となるべきである。

「バルト海と黒海は、最新のヘリコプター空母にとっては狭すぎるし、北海は、非常に不利な天候条件を有しております。
熱帯の海は、海洋配置ヘリコプター部隊の戦術を開発するのに、遥かに適しております」

士官は説明した。

しかし、他の海軍航空隊の高位の士官は、Ka-52の艦上ヴァージョンは、まだ軍備採用されておらず、現実に存在するのは地上型のみであり、しかも、その数は限られていると『イズベスチヤ』に説明した。

地政学的問題高等学院副校長コンスタンチン・シフコフは、国防相の計画は、東アフリカロシアの旗を示したいという願望によるものであると『イズベスチヤ』へ説明した。

「このエリアに居れば、より長期に渡り滞在する事が可能となり、私共としては非常に有利であります。
まず第一に、この重要なエリアにおける作戦行動の発展。
第二に、我々のパイロットは、戦闘、或いは戦闘に近い条件での常時活動を必要とします。
第三に、我々のフランスのパートナーとの直接の接触は非常に重要です。
彼らの海外拠点におけるインフラストラクチュア、技術、物資及び機器の保障を発展させるという点において。
航空隊は、艦隊よりも、水上において、より多くのコントロール機能を有しております」

シフコフは説明した。

『新ロシア軍』の著者の一人であるアントン・ラヴロフは、ロシア空軍の為の別のプラス面について語った。

「艦上ヘリコプターは、発進数が限られており、地上の飛行場へ配置した方が、より積極的に飛行し、より多くの訓練が行なえます。
演習と訓練だけでは、本物の敵に対する戦闘活動の経験を積めません。
特に興味深いのは、アリガートルの戦闘行動です」

彼は『イズベスチヤ』に話した。


[ヘリ空母ミストラル型]
[ヘリ空母ミストラル型(旧ブログ)]
[ロシア海軍向けミストラル型の詳細が公表された]

ロシア海軍ヘリ空母「ミストラル」航空隊は、予備機を含め30機のヘリコプターで構成されます。
[ロシア海軍のミストラルの航空群は30機のヘリコプターで構成される]

ロシア海軍「ミストラル」に搭載される艦載ヘリコプターKa-52Kの試作機の製造は、今年8月初頭から開始されています。
[艦載ヘリコプターKa-52K試作機の製造が開始された]

記事中でも触れられていますが、前ロシア連邦国防相アナトーリー・セルジュコフは、10月末にフランスを訪問し、ジブチへの対潜哨戒機Il-38配置を提案しています。
[ロシアはIl-38のジブチ配備をフランスに求めた]
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今回の記事は、これに加え、ロシア海軍ヘリ空母「ウラジオストク」型(「ミストラル」型)の航空隊のヘリコプタージブチに進出させ、ソマリア海賊対処任務に当たらせるというものです。

むろん、ヘリコプターの航続距離は短いので(Ka-52の場合520km)、ジブチからの飛行だけでは行動範囲も限られます。
当然、ヘリ空母自身もアデン湾へ進出し、対海賊パトロールを実施する事になるでしょう。
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いずれにせよ、ロシア海軍がフランスから導入し、2014年と2015年に就役するヘリ空母「ミストラル」(「ウラジオストク」型)の主な任務は、アデン湾でのソマリア海賊対処になります。

以前、ロシア海軍広報官は、こう述べています。
「アデン湾における海軍力使用の実務経験は、海賊対処任務を解決する為には、遠方及び大洋ゾーンでの行動を意図し、ヘリコプター複合体を装備する艦が最も適している事が示されました」
[ロシア海軍は2013年にアデン湾海賊対処任務を再開する]

16機のヘリコプターを搭載する「ミストラル」は、この条件に最も適していると言えます。


記事中に登場するキペロヴォ航空基地(ヴォログダ-18)は、公式サイトも有ります。
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【キペロヴォ航空基地公式サイト】

【キペロヴォ航空基地のTu-142】

最新コルベット「ボイキー」、2012年末に就役?

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『中央海軍ポータル(フロートコム)』より
【ロシア海軍はコルベット「ボイキー」を2012年末までに受領する】
2012年11月16日

ロシア海軍は、コルベット「ボイキー」を2012年末までに受領する。
株式会社「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」の工場新聞は、同社総取締役アレクサンドル・ウシャコーフの声明を引用して報じた。

アレクサンドル・ウシャコーフによると、工場管理部は、コルベット「ボイキー」を2012年末までに海軍へ納入する課題に取り組んでいる。

コルベットは既に工場航海試験の第1段階を経ており、この間に約70の航行証明を終えた。

近い内に株式会社「アルセナル」は、同艦へ100mm砲装置A-190-01を供給する。
その後、11月末-12月初頭には、同艦はバルチースクで第2段階の工場航海試験が予定されている。

その後に同艦の国家受領試験が始まる。
好天候の場合、国家受領試験は今年末までに完了し、受領証明書への署名が行なわれる。

プロジェクト20380コルベットの2番目のシリーズ艦「ボイキー」は、2011年4月15日に「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」で進水した。
警備艦「ボイキー」株式会社「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」の造船台で起工されたのは2005年7月であった。

シリーズのトップ艦であるコルベット「ステレグーシチー」は2007年にバルト艦隊へ引き渡された。
同プロジェクトの2隻目のコルベット「ソーブラジテルヌイ」は、2011年10月14日にバルト艦隊へ引き渡された。

同プロジェクトのコルベットは、株式会社「中央海洋設計局アルマーズ」で開発された。
軍艦プロジェクト20380は、近海ゾーンにおける行動-水上艦及び潜水艦、空中攻撃手段との戦闘、海洋上陸作戦における揚陸砲撃支援を意図している。

艦の建造には、「ステルス」技術が用いられている。
同プロジェクトには、21の特許が導入され、14のコンピュータ登録プログラム証明が交付された。

艦の物理的フィールドを削減する為、最新の成果が使用されている。
特に、艦のレーダー視認性をかなり減らす為に、上部構造物には電波を吸収する特性を持つ多層ガラス強化プラスチックが材料として使用されており、更には、船体と上部構造物の建造方式も(レーダー視認性削減に)寄与している。


【動画「将来のコルベット」】

[新世代コルベット「ステレグーシチー」型]
[ステレグーシチー型コルベット(旧ブログ)]

プロジェクト20380コルベット3番艦「ボイキー」は、2005年5月27日にサンクトペテルブルク市「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」で起工され、2011年4月15日に進水しました。

2012年9月25日、兵装の一部が未搭載のままサンクトペテルブルクを出港し、クロンシュタットへ向かいました。
[ロシア海軍最新コルベット「ボイキー」海上試験開始]

10月初頭より工場航海試験が開始されました。
[新世代コルベット「ボイキー」は工場航海試験を開始した]


今回の記事によると、工場航海試験の第1段階は終了し、続いて11月末~12月初頭に工場航海試験の第2段階が始まり、その後に国家受領試験が行なわれます。

国家受領試験が今年中に終了すれば、今年末にロシア海軍へ引き渡されます。

工場航海試験の第1段階の際、「ボイキー」は艦首のA-190 100mm砲塔が未搭載でした。
製造元の「アルセナル」(サンクトペテルブルク)が納期を守れなかったようです。
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【株式会社「機械製造工場アルセナル」公式サイト】
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今回の記事によると、11月末までには100mm砲塔が搭載されるようです。
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当初の計画では、「ボイキー」は2012年末に就役する事になっていましたが、建造元の「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」としては、何としてもこれを実現したいのでしょう。
[ステレグーシチー型コルベット「ボイキー」は2012年に就役する]

プロジェクト20380コルベット1番艦「ステレグーシチー」(2007年就役)
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プロジェクト20380コルベット2番艦「ソーブラジテルヌイ」(2011年就役)
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ロシア海軍のアクラ級及びキロ級はカリブル有翼ミサイルを装備する

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『イズベスチヤ』より
2012年11月15日15時56分配信
【「カリブル」は、ロシア潜水艦の陸地への投射を可能にする】

海軍の非戦略潜水艦の再武装が始まる。

ロシア水中艦隊は、地上目標への攻撃が可能となる。
2013年、ロシア国防省は、多用途潜水艦プロジェクト971「シチューカ-B」及び877「ワルシャワンカ」に、距離300~2500kmの地上目標を攻撃できる有翼ミサイル「カリブル」を装備するだろう。
(ミサイルの)射出は、全ての最新潜水艦に装備されている従来型の533mm魚雷発射管から行なわれる。

「カリブルは、我が国のS-300及びS-400を含む最新の対空防衛システムをもってしても、撃墜する事は、ほぼ不可能です。
それは突然に潜水艦から射出され、一度に複数の敵目標を破壊する事が出来ます。
今、全ての多用途潜水艦の汎用兵器は、海洋での戦闘の為のみに指向されています」

(ロシア)海軍総司令部の対談者は、『イズベスチヤ』に説明した。

「カリブルにより、潜水艦は、1-2kmのサイズの地上目標を破壊できる精度を得ます。
更に、400キログラムの弾頭を持つミサイルは、あらゆる防御された施設を破壊できます。
対艦ヴァリアントは、巡洋艦サイズの艦を破壊できます」

海軍総司令部の情報提供者は話した。
彼は、最大のアメリカ艦-ニミッツ級航空母艦を破壊するには、3-4発の「カリブル」を正確に命中させるだけで充分であると説明した。

今日、海軍の編制には、20隻以上のプロジェクト「シチューカ-B」及び「ワルシャワンカ」が在る。
これらは、敵艦及び潜水艦を破壊できるミサイルと魚雷を有している。

国防省の高位の職員が『イズベスチヤ』に伝えた所によると、「カリブル」導入に関する作業は、既に潜水艦K-328「レオパルド」(プロジェクト971)で開始されている。
原子力潜水艦は、昨年6月からセヴェロドヴィンスクの「セヴマシュ」で中規模修理が行なわれている。
更に、11月には、新たな原子力潜水艦プロジェクト「ヤーセン」「セヴェロドヴィンスク」「カリブル」を成功裏に発射した。
それは、新たなミサイルが標準兵装となっている。

「カリブル」ミサイルは、1段の対艦ヴァージョン(インデックス3M54)及び地上目標の為のヴァージョン(3M14)が存在する。
2段に改正されたヴァージョンは、ソヴィエト有翼ミサイルKS-122複合体S-10「グラナート」に基づいて作られた。
「カリブル」とは違って「グラナート」だけが核兵器であり、攻撃型兵器削減条約に関する制限を受ける。

ミサイルは、北方艦隊第24師団「シチューカ」へ最初に設置される。
海軍将兵達は、「獣」師団と呼んでいる。
そう、その編制に在る潜水艦は、全て獣の名前-「ゲパルド」、「パンテーラ」、「チグル」、「ヴォルク」、その他-が付けられているが故に。
その後、太平洋艦隊「シチューカ」への装備が計画されている。

状況に精通している防衛産業企業体の代理人が『イズベスチヤ』に伝えた所によると、最初に「カリブル」が装備される「ワルシャワンカ」は、B-261「ノヴォロシースク」になる。

現在、潜水艦はサンクト-ペテルブルクアドミラルティ造船所で建造されており、来年には海軍へ納入されなければならない。
そして、2014年と2015年には、同プロジェクトの「兄弟」が続く-それは建造中の「ロストフ-ナ-ドヌー」「スタールイ・オスコル」である。

その後、現用の「ワルシャワンカ」への「カリブル」の装備が予定されている-最初は、北方艦隊第165旅団所属艦となる。

新たなミサイルを、新たなプロジェクト677「ラーダ」潜水艦に設置する案について議論されている
それは、既に竣工している同プロジェクト潜水艦のトップ艦「サンクト-ペテルブルク」である。


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有翼ミサイル「カリブル」は、輸出用の有翼ミサイル「クラブ」シリーズのロシア海軍向けヴァージョンであり、輸出型よりも射程距離が延長されています。
[対艦(対地)巡航ミサイル「クラブ」]

有翼ミサイル「カリブル」には、対地攻撃型、対艦攻撃型、対潜攻撃型の3タイプが在ります。
対地攻撃型は亜音速で射程距離2500km。
対艦攻撃型は射程距離375km、飛翔週末段階で弾頭が分離、超音速で目標へ突進します。

[巡航ミサイル「カリブル」対地攻撃型は2500kmの最大射程を有する]

記事中で触れられていますが、11月初頭に最新多用途原潜「セヴェロドヴィンスク」からの発射試験に成功しました。
[多用途原潜セヴェロドヴィンスクはカリブル対艦ミサイルの発射試験に成功した]


この他、既に就役しているロシア海軍の潜水艦-プロジェクト971多用途原潜(アクラ級)及びプロジェクト877潜水艦(キロ級)にも追加装備されるようです。


「カリブル」は、まず最初に北方艦隊第24潜水艦師団所属のプロジェクト971原潜に装備され、その後、太平洋艦隊所属の971原潜に装備されるようです。

北方艦隊原潜基地ガジェーヴォ
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太平洋艦隊原潜基地ヴィリュチュンスク
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ロシア・ソ連潜水艦総合情報サイト『ディープストーム』より
【プロジェクト971「シチューカ-B」】
北方艦隊所属のプロジェクト971原潜6隻の内、2隻が修理中となっています。


第24潜水艦師団所属の971原潜「レオパルド」は、現在、セヴェロドヴィンスク艦船修理工場「ズヴェズドーチカ」でオーバーホールが行なわれています。
そのついでに「カリブル」運用能力が付与されるようです。

艦船修理工場「ズヴェズドーチカ」
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「カリブル」は533mm魚雷発射管から発射できるので、新たにミサイル発射機などを設置する必要は有りません。

インドがリースしているアクラ級原潜「チャクラ」は、輸出用の「クラブ」を装備しています。
[原潜チャクラ(ネルパ)は10億ドルで10年間リースされる]


黒海艦隊向けに建造中のプロジェクト06363潜水艦も、「カリブル」を装備するようです。
[プロジェクト06363(改キロ級)潜水艦]
[改キロ級潜水艦「ロストフ・ナ・ドヌー」起工]
[プロジェクト06363潜水艦スタールイ・オスコルは起工された]

建造中のプロジェクト06363潜水艦「ノヴォロシースク」
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[ロシア海軍潜水艦ノヴォロシースクは2013年末に進水する]
[ロシア黒海艦隊は2014年に新造艦を受領する]

現用のプロジェクト877潜水艦では、まず北方艦隊所属の第165潜水艦旅団所属艦に装備されます。

北方艦隊潜水艦基地ポリャールヌイ
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ロシア・ソ連潜水艦総合情報サイト『ディープストーム』より。
【プロジェクト877「パルトゥス」(NATO「キロ」)】
北方艦隊所属のキロ級潜水艦6隻のうち、B-401B-800B-459の3隻が修理中です。


この他、記事中では触れられていませんが、太平洋艦隊所属の877潜水艦にも装備されるでしょう。

太平洋艦隊潜水艦基地ウリス湾
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「カリブル」は、ロシア海軍有翼ミサイル原潜プロジェクト949A(オスカーII級)にも装備されます。
[オスカーII級ミサイル原潜は「オーニクス」と「カリブル」を装備する]

ロシア太平洋艦隊の為の2隻の新型コルベットの建造は価格を巡る問題により遅延する

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『中央海軍ポータル(フロートコム)』より
【国防省はロシア海軍の為の2隻の新たなコルベットの建造を遅延させている】
2012年11月14日

ロシア海軍の為にアムール造船工場で建造されている新たなプロジェクト20380コルベット-「ソヴェルシェンヌイ」「グロームキー」は、国防省が未だに会社との契約下における価格に同意していないが故に遅延する。
11月14日に1世紀(100周年)企業の栄誉を得たサンクト-ペテルブルク「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」で行なわれた図書「コルベットの概念設計」のプレゼンテーションにおいて、株式会社「中央海洋工学設計局アルマーズ」総取締役兼設計主任アレクサンドル・ワシーリエヴィチ・シリャフテンコは表明した。

アレクサンドル・シリャフテンコによると、その他の理由-設計上及び技術的なもの-は、コルベットの建造を遅延させるものではない。

双方のコルベットは、太平洋艦隊の編制へ加入する。
「グロームキー」(2012年4月起工)は、2015年にロシア海軍への納入が予定されており、「ソヴェルシェンヌイ」は2013年である。

メディアの報道によると、2012年10月、コルベット「ソヴェルシェンヌイ」の大型非金属上部構造物のサンクト-ペテルブルクからコムソモリスク-ナ-アムーレへの移送が完了した。

プロジェクト20380コルベットは、近海ゾーンにおける行動-水上艦及び潜水艦、空中攻撃手段との戦闘、海洋上陸の砲撃支援-の為に設計されている。
コルベットの船体の建造は、根本的に新しい建造方式により実施された。
この排水量の国産艦としては、初めて艦尾にヘリコプター格納庫及び発着スペースが設置されている。
主要兵装は、対艦ミサイル複合体「ウラン」である。


[新世代コルベット「ステレグーシチー」型]
[ステレグーシチー型コルベット(旧ブログ)]

現在、ロシア極東部コムソモリスク-ナ-アムーレ市アムール造船工場では、2隻のプロジェクト20380コルベット「ソヴェルシェンヌイ」、「グロームキー」が建造されています。

[親衛コルベット「グロームキー」の建造は開始された]
[新世代コルベット「グロームキー」は起工された]
[太平洋艦隊の為の新世代コルベットの部品が製造される]

太平洋艦隊向けコルベットの1番艦「ソヴェルシェンヌイ」の上部構造物は、ヨーロッパ方面から極東方面へ海路輸送されました。
[新型コルベット「ソヴェルシェンヌイ」の上部構造物はコムソモリスク-ナ-アムーレに到着した]


しかし今回の記事によると、この2隻のコルベットの建造は、例によってロシア国防省と企業側の価格を巡る問題により遅れるとの事です。

考えられる可能性としては、極東で建造されるコルベットは、各種コンポーネントをヨーロッパ方面から輸送する必要が有るので、その輸送費用が加味され、サンクト-ペテルブルクで建造されるコルベットよりも価格が高くなっているかもしれません。

例えば、上記のように、コルベット「ソヴェルシェンヌイ」の上部構造物は、船をチャーターしてサンクト-ペテルブルクから沿海地方まで海路輸送されており、その途中では、海賊多発海域のアデン湾を通過しています。

むろん、サンクト-ペテルブルクで建造されるコルベットの場合、このような手間や費用は必要はありません。


この場合、ロシア国防省側にしてみれば「同一の艦なのに、何で同じ価格じゃないんだ?」という事になるでしょうし、企業側にしてみれば「コンポーネントの輸送に金掛かってるんだから、その分も貰わないと合わない」という事になります。


なお、記事中に登場する株式会社「中央海洋工学設計局アルマーズ」は、プロジェクト20380コルベットを設計しています。

新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」は2013年の国際海軍サロンに出展されるかもしれない

『中央海軍ポータル(フロートコム)』より
【フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」は、IMDS-2013の主要出展物になるかもしれない】
2012年11月14日

プロジェクト22350フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」は、2013年7月3日から7日までサンクト-ペテルブルクで開催される国際海軍サロン(IMDS)におけるロシア造船業界の主要出展物になるかもしれない。
11月14日に1世紀(100周年)企業の栄誉を得たサンクト-ペテルブルク「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」で行なわれた図書「コルベットの概念設計」のプレゼンテーションにおいて、株式会社「中央海洋工学設計局アルマーズ」総取締役兼設計主任アレクサンドル・ワシーリエヴィチ・シリャフテンコは表明した。

アレクサンドル・シリャフテンコによると、サロンへの戦闘艦参加の招待状は、既に9ヶ国の海軍司令部に送付されている。

以前、建造業界の代理人が、2012年秋にフリゲートの試験を開始する予定であると発表した事が想い起される。
しかし、これまでに試験開始時期に関して信頼できる情報は公表されていない。

以前、海軍総司令部は、フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」が2012年に海軍の一員となる計画であると発表した。
ロシア海軍へのフリゲートの引き渡しは、既に2011年から延期されている。

フリゲートのトップ艦「アドミラル-フロータ-ソヴィエツカヴァ-ソユーザ・ゴルシコフ」は、2006年にセーヴェルナヤ・ヴェルフィで起工された。
2010年11月29日、サンクト-ペテルブルクで進水した。

軍艦プロジェクト22350は、近海及び遠海、そして大洋ゾーンにおける戦闘行動の為に設計されている。
フリゲートの排水量は約4500トン、最大長-約130メートル、最大幅-約16メートル、航続距離-約4000海里、耐航性に制限は無い。
フリゲート艦上には、常時ヘリコプターが駐留する。

同艦は、海軍の卓越した指導者及び理論家でもあり、その指導下においてソヴィエトの大洋ミサイル核艦隊を創り上げたソヴィエト連邦海軍元帥セルゲイ・ゲオルギエヴィチ・ゴルシコフに因んで命名された。
彼の指揮下にあったソヴィエト連邦海軍の1000隻以上の戦闘艦艇は、国家の外交政策における重要な道具となった


[新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」型]
[アドミラル・ゴルシコフ型フリゲート(旧ブログ)]

プロジェクト22350フリゲートの1番艦「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・ゴルシコフ」(ソ連邦海軍元帥ゴルシコフ)は、2006年2月1日に起工され、2010年10月28日に進水しました。

現在、サンクトペテルブルク市「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」の岸壁で艤装工事が進められています。
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艤装中の「アドミラル・ゴルシコフ」(2012年11月14日)
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10月初頭には、「アドミラル・ゴルシコフ」が11月末から航海試験を開始すると報じられました。
[新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」は11月末に航海試験を行なう]

しかし、その数日後に否定されました。
[新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」は11月末に航海試験を実施しない]

記事中で触れられている国際海軍サロン「IMDS-2013」は、来年の7月3日から7日までサンクト-ペテルブルク市で開催されます。
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【国際海軍サロン(IMDS)公式サイト】

当然、ロシアからも艦艇や艦載兵器が出展されますが、最新フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」も出展したいという事でしょう。
(来年の「IMDS-2013」までに「アドミラル・ゴルシコフ」が完成すれば・・・・)

現在のところ、「アドミラル・ゴルシコフ」は2013年末にロシア海軍に引き渡される予定となっておりますから、仮に「IMDS-2013」に出展されるとすれば、就役前という事になります。

プロジェクト22350フリゲートの4番艦が起工される

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『中央海軍ポータル(フロートコム)』より
【次のプロジェクト22350フリゲートは近い内に「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」で起工される-国防省の情報提供者】
2012年11月14日

次のプロジェクト22350フリゲートは、近い内に株式会社「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」で起工される。
『中央海軍ポータル』は、ロシア連邦国防省の情報提供者より伝えられた。

情報提供者によると、前ロシア国防長官アナトーリー・セルジュコフ在任中、海軍総司令部から国防省へ、新たなフリゲートの名前としてソヴィエト社会主義共和国連邦英雄イワン・ステパノヴィチ・イサコフ提督が提案された。

軍艦プロジェクト22350は、近海及び沿海・大洋ゾーンにおける戦闘の為に設計されている。

フリゲートの排水量は4500トン、最大長は約130メートル、最大幅は約16メートル。
航海範囲は4000海里以上、耐航性に制限は無い。
フリゲートの艦上には常時配備のヘリコプターが提供される。

「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」は、2012年2月1日、ロシア海軍の為の3隻目のプロジェクト22350フリゲート「アドミラル・ゴロフコ」を起工した。

同プロジェクトのトップ艦「アドミラル・ゴルシコフ」は2010年に進水しており、現在、高い進捗度に在る。

同プロジェクトのフリゲートの最初のシリーズ艦「アドミラル・カサトノフ」「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」で2009年に起工された。

以前、造船業界の代理人が伝えたように、今後15-20年間でロシア海軍は20隻のフリゲートを必要とする。

軍艦プロジェクト22350は、将来フリゲートの為のベースであり、単一或いはグループを構成しての航海で戦闘任務を遂行する為の汎用的な能力を有する。


[新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」型]
[アドミラル・ゴルシコフ型フリゲート(旧ブログ)]


現在までに、プロジェクト22350フリゲートは3隻が起工されています。

アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・ゴルシコフ
Адмирал флота Советского Союза Горшков
2006年2月1日起工/2010年10月28日進水/2013年就役予定

アドミラル・フロータ・カサトノフАдмирал флота Касатонов
2009年11月26日起工/2012年進水予定/2014年就役予定

アドミラル・ゴロフコАдмирал Головко
2012年2月1日起工


これに続く4番艦が近い内に起工されるようです。

4番艦の名前は、以前は「アドミラル・ユマシェフ」と言われていましたが、今回の記事によると「アドミラル・イサコーフ」Адмирал Исаковが有力視されているようです。

仮に実現すれば、2代目の「アドミラル・イサコフ」となります。


初代「アドミラル・イサコフ」は、プロジェクト1134A大型対潜艦(クレスタII級)の2番艦でした。
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「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」で1968年1月15日に起工され、1968年11月22日に進水、1970年12月28日にソ連海軍へ納入され、1971年1月16日に赤旗北方艦隊へ編入されました。

1986年10月6日から1990年8月27日までムルマンスク艦船修理工場でオーバーホールが行なわれました。
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1993年6月30日にロシア海軍から除籍されました。

ロシア海軍のミストラル3、4番艦の建造は、1番艦ウラジオストクの運用実績を見て決定される

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『中央海軍ポータル(フロートコム)』より
【3隻目及び4隻目の「ミストラル」建造の決定は、最初の艦の運用経験に基づいて下される-国防省の情報提供者】
2012年11月14日

ロシア海軍総司令官ヴィクトル・チルコフ大将は、明日11月15日に汎用ヘリコプター揚陸ドック艦「ミストラル」の建造及び運用問題に関する造船業界代表者会議を開催する。
これは、『中央海軍ポータル』ロシア連邦国防省の情報提供者より伝えられた事である。

会議には、株式会社「統合造船業営団」、連邦単一企業「クリロフスキー国家科学センター」、その他のロシア防衛産業企業体の代表が出席する。

情報提供者によると、海軍司令部は、ロシア海軍の為のヘリコプター揚陸ドック艦「ミストラル」の2番目のペアの建造を、ロシア連邦海軍の為の「ミストラル」のトップ艦「ウラジオストク」の運用状況を審査してから決定する。
ロシア連邦海軍が3隻目及び4隻目の艦を購入する必要が有るか否かは、この経験を元にして決定される。

12億ユーロで2隻の「ミストラル」を建造するモスクワ-パリ間の契約は、2011年6月に署名された事が想い起される。

ロシア海軍の為のヘリコプター揚陸ドック艦「ミストラル」型の名前は「ウラジオストク」「セヴァストーポリ」となる。
更に、全ての「ミストラル」は、超音速有翼ミサイルを含む最新の打撃及び防衛用途のロシア兵器システムを設置する。

10月13日、ロシア海軍総参謀長代理・海軍開発計画管理部長のワシーリー・リャショク少将は、揚陸ヘリコプター母艦「ミストラル」型は、2014年及び2015年に太平洋艦隊へ加入すると表明した。

10月1日、「統合造船業営団」の一員となっているサンクトペテルブルク有限会社「バルト工場-造船」は、1隻目及び2隻目のヘリコプター揚陸ドック艦「ミストラル」の船体建造を開始した。
これは、ロシアフランスからライセンスを取得して独自に製造する。

8月、ロシアでは、「ミストラル」の為の艦載ヘリコプターKa-52Kの試作1号機の製造が開始された。

ロシア海軍ドック艦「ミストラル」型の乗組員となる士官及び水兵は、2013年に選考に基づいて集められる。


[ヘリ空母ミストラル型]
[ヘリ空母ミストラル型(旧ブログ)]
[ロシア海軍向けミストラル型の詳細が公表された]

ロシア向けの「ミストラル」型の売買契約は、2011年6月に締結されました。
『ロシア通信社ノーボスチ』2017年6月17日17時11分配信
【ロシアとフランスは、ヘリコプター空母「ミストラル」に関する契約を締結する】

ロシア海軍向け「ミストラル」型1番艦「ウラジオストク」は、今年2月1日にフランスのサン-ナゼール造船所で起工されました。
[ロシア海軍向けヘリ空母「ミストラル」型1番艦は起工される]

ただし、船体後部はロシアのサンクト-ペテルブルク市の「バルト工場」で建造されます。
[バルト工場はヘリ空母ウラジオストクの船体を起工した]

1番艦「ウラジオストク」は、2013年9月進水予定です。
[ヘリ空母ウラジオストクは2013年9月に進水する]

ロシア海軍「ミストラル」に搭載されるヘリコプターKa-52K試作機の製造は8月初頭から開始されています。
[艦載ヘリコプターKa-52K試作機の製造が開始された]

記事中の「全てのミストラルは超音速有翼ミサイルを含むロシア最新の打撃及び防衛兵器システムを設置する」というのは、この事です。
[ロシア海軍向け「ミストラル」型には巡航ミサイル、対空・対潜ミサイルなどが装備される]
[ロシア海軍向け「ミストラル」型はロシア製兵器を装備する]

ヘリ空母「ウラジオストク」「セヴァストーポリ」は太平洋艦隊へ配備される予定です。
[ヘリ空母ミストラル型はウラジオストク市へ配置される]
[ヘリ空母ミストラルのウラジオストク(ウリス湾)配備には2-3億ルーブルを要する]


ロシア海軍は、ヘリ空母「ミストラル」型を4隻調達する計画であり、この内最初の2隻はフランスサンナゼールで建造し、後の2隻はロシア国内の造船所でライセンス建造する事になっています。

しかし今回の記事によると、ロシア海軍向け「ミストラル」の3番艦及び4番艦を建造するか否かは、1番艦「ウラジオストク」の運用実績を見てから決められるとの事です。

1番艦「ウラジオストク」の就役は2014年の予定ですが、同艦を極東へ回航し、太平洋艦隊である程度運用してからとなると、「ウラジオストク」型の3番艦及び4番艦を建造するか否かの決定は、早くても2016年頃になるでしょう。


むろん、「ウラジオストク」型の3番艦及び4番艦の建造がキャンセルされる可能性も有ります。

ロシア黒海艦隊アデン湾派遣部隊は11月下旬にスエズ運河を通過する

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11月初頭、ロシア連邦国防省は、太平洋艦隊及び黒海艦隊の艦船をソマリア沖へ派遣すると発表しました。
[ロシア太平洋艦隊及び黒海艦隊の艦船はソマリア沖へ行く]
[ロシア黒海・太平洋艦隊合同任務部隊は12月にソマリア沖で海賊対処任務に就く]

ソマリア沖へ向かう黒海艦隊及び太平洋艦隊艦船の最新動向。


『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア連邦国防省報道サービス・情報管理部発表
2012年11月13日15時51分配信
【黒海艦隊戦闘艦船支隊は11月後半にスエズ運河を通過する】

親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」及び大型揚陸艦「サラトフ」で構成される黒海艦隊戦闘艦戦術グループは、地中海の指定活動エリアにおいて任務を遂行している。
活動エリアに到着した同艦隊の大型給油船「イワン・ブブノフ」は、艦への洋上給油を実施した。
更に、近い内に、グループには、今は黒海で任務を遂行している大型揚陸艦「ノヴォチェルカッスク」が参加する。

黒海艦隊警備艦「スメトリーヴイ」は、イタリアタラント港で行われたロシア-イタリア海軍演習「イオネスク-2012」終了後、燃料集合体の一つが故障した。
同艦の司令部は、イタリアのパートナーの援助の申し出を受ける事を決定した。
達した合意によると、イタリアの海軍企業の一つは、修理に必要な部品を全て用意し、作業費用の支払いは株式会社「ソヴフラフト」を通じて行なわれる。

修理完了後、警備艦「スメトリーヴイ」及び海洋曳船MB-304は、指定海域へ移動し、艦船グループの一員として行動し、11月後半にはスエズ運河を通過し、12月初頭にはソマリア沿岸で任務遂行を開始する。

ロシア海軍将兵は、海賊対処任務を解決し、アフリカの角及びアデン湾エリアにおける民間船航行の安全を保障しなければならない。
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2012年11月13日18時54分配信
ロシア東方軍管区広報サービス発表
【太平洋艦隊艦船支隊は今週末にシンガポールへ到達する】

ウラジーミル・ウドヴェンコ少将が指揮する太平洋艦隊艦船支隊は、戦闘勤務場所であるアデン湾への計画航海を続けている。
現在、南シナ海の南西部に居る支隊は、今週末にシンガポールへ到達し、マラッカ海峡を通過する。

この10日間の航海で、太平洋艦隊将兵は新鮮な水と燃料を補充し、ダメージコントロール及び仮想敵潜水艦の捜索・探知訓練を実施した。

アデン湾への航路の途中、ロシア海軍将兵は、インドの同僚が居るムンバイ港を訪問する。
(訪問の)終わりに、インド共和国海軍艦船と合同演習を実施する。
更にロシア支隊は、戦闘勤務中にタイ、南朝鮮、セイシェル諸島の港を業務寄港の為に訪問する。
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[ロシア海軍のアデン湾(ソマリア沖)海賊対処活動]
[ロシア海軍のソマリア海賊対策(旧ブログ)]


現在、黒海艦隊親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」大型揚陸艦「サラトフ」、そして大型海洋給油船「イワン・ブブノフ」地中海(おそらくはエーゲ海)に居ます。
そして近い内に大型揚陸艦「ノヴォチェルカッスク」が合流します。

イタリアへ行っている警備艦「スメトリーヴイ」は、燃料送油システムの一部が故障した為、その修理を終えてから海洋曳船MB-304と共に黒海艦隊戦闘艦船グループへ合流します。

全ての艦船が合流した後、スエズ運河を通過してアデン湾へ向かいます。


一方、11月2日に出港した太平洋艦隊アデン湾派遣部隊は、現在、南シナ海に居ます。
[ロシア海軍第14次アデン湾海賊対処部隊はウラジオストクを出港した]

こちらは、今週末にマラッカ海峡へ到達します。


最終的に、ソマリア沖に集結するロシア海軍合同海賊対処部隊の陣容は、以下のようになります。

[ロシア黒海・太平洋艦隊合同海賊対処任務部隊]
親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」(黒海艦隊)
大型対潜艦「マルシャル・シャーポシニコフ」(太平洋艦隊)
警備艦「スメトリーヴイ」(黒海艦隊)
大型揚陸艦「サラトフ」(黒海艦隊)
大型揚陸艦「ノヴォチェルカッスク」(黒海艦隊)
大型海洋給油船「イワン・ブブノフ」(黒海艦隊)
中型海洋給油船「イルクト」(太平洋艦隊)
救助曳船「アラタウ」(太平洋艦隊)
海洋曳船MB-304(黒海艦隊)


これは、ロシア海軍が2008年10月にソマリア沖での海賊対処任務を開始して以来、最大規模の海賊対処任務部隊です。

ロシア海軍最古参・救助船コムーナは起工から100周年を迎えた

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より。
ロシア南方軍管区広報サービス発表
2012年11月13日11時18分配信
【黒海艦隊の救助船「コムーナ」は100周年記念日に注目する】

黒海艦隊救助船「コムーナ」では、サンクト-ペテルブルクプチロフスキー造船工場で起工され、海軍旗掲揚100周年を祝う式典が開かれた。

「ヴォルホフ」号(最初の船名、1922年に「コムーナ」と改名)は、1912年11月12日に起工され、翌年11月17日に進水し、1915年7月14日にバルト艦隊へ加入した。

最初に同船の用途通りに使用されたのは、1917年のオーランド諸島での潜水艦AG-15の引き揚げであった。
その後「ヴォルホフ」は、沈没した同盟国(ブリテン)の潜水艦引き揚げに参加し、その乗組員及びブリテン王国政府より感謝された。

大祖国戦争が勃発した年、「コムーナ」バルト艦隊で勤務しており、「マリョートカ」型潜水艦のドッキングを含む専門技術者による潜水艦の修理を提供した。

1967年、同船はクロンシュタットからセヴァストーポリへ移動した。

「コムーナ」は、潜水艦救助船であり、双胴型(カタマラン)として建造された。
現在、同船は、帝国海軍から引き継がれてロシア海軍で活動している唯一の船であり、稼働状態に在る世界最古の船でもある。

同船は近代化を経ており、その結果、船上には、水中ロボット「パンテラ-プリョース」を含む最新の救助機器が装備されており、黒海艦隊の捜索救助部隊の編制に在籍し、引き続き責務を遂行する。


潜水艦救助船「コムーナ」は、1912年11月12日に起工され、1913年11月17日に進水し、1915年7月1日にロシア帝国海軍へ引き渡されました。
1915年7月14日、バルト艦隊に編入されました。
[ロシア海軍最古参・救助船「コムーナ」が見つめた93年]
[ロシア海軍最古参・救助船「コムーナ」就役93周年]

今回の記事で取り上げられているように、2012年11月12日、起工100周年を迎えました。
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なお、今年(2012年)は、「コムーナ」就役97周年です。

1915年7月まで在籍していれば、就役100周年を迎える事になります。

救助船「コムーナ」は、2012年1月初頭に創設された黒海艦隊第145救助船支隊に所属しています。
[黒海艦隊に救助船部隊が創設された]