ロシア太平洋艦隊海賊対処部隊は新年を祝う

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より。
ロシア連邦軍東方軍管区広報サービス発表
2012年12月31日14時29分配信
【「ジェド・マロース」(サンタクロース)はインド洋で太平洋艦隊将兵を祝福する】

年の最後に、太平洋艦隊将兵は、伝統的な公海での新年との出会いが有る。
今現在、大型対潜艦「マルシャル・シャーポシニコフ」率いる太平洋艦隊戦闘艦船支隊は、故郷の沿岸を遠く離れた所に居る。

太平洋艦隊戦闘艦船支隊指揮官ウラジーミル・ウドヴェンコ少将は、気象条件は航行に有利であると報告した。
全ての艦船は、衛星チャンネル通信により常時行動している。
これ(衛星)により、太平洋艦隊将兵各員はインド洋エリアにおいて家族と交信出来る。

現在、支隊司令部は訓練を完了し、休日の行事を行なう。
行事の最終点検が行なわれ、最高の新年の為、水兵室を取りまとめる。

夕方、全ての当直以外の乗組員は、華麗で美しい新年のモミの木が特別に設置された艦のヘリコプター区画に集合する。
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支隊司令部は艦の乗組員を祝福し、我が国軍の最高司令官からの祝賀文と、海軍総司令部及び太平洋艦隊司令部からの電文を読み上げる。

その後、公式に、「ジェド・マロース」(サンタクロース)が出演する演劇の上演が始まり、御伽噺の登場人物は去る年と来る年を表現する。
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プログラム中には数多くのクイズと賞品が用意される。
休日のテーブルには、ロシアのペリメニが海軍将兵を待つ。
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ロシア太平洋艦隊大型対潜艦「マルシャル・シャーポシニコフ」を中核とするアデン湾海賊対処部隊は、11月2日にウラジオストクを出港しました。
[ロシア海軍第14次アデン湾海賊対処部隊はウラジオストクを出港した]

11月28日にはインドムンバイへ入港し、インド海軍との合同演習「インドラ-2012」に参加しました。
[ロシア-インド海軍合同演習「インドラ-2012」は終了した]

その後、イランを訪れました。
[太平洋艦隊の軍艦はイランを訪れた]

現在はアラビア海に居ます。
[太平洋艦隊海賊対処部隊はアラビア海で新年を迎える]

太平洋艦隊海賊対処部隊は、1月からアデン湾において海賊対処任務に就きます。
[太平洋艦隊海賊対処艦船支隊]
大型対潜艦「マルシャル・シャーポシニコフ」
中型海洋給油船「イルクト」
救助曳船「アラタウ」


この他、北方艦隊からも大型対潜艦「セヴェロモルスク」を中核とする海賊対処部隊がアデン湾へ向かっています。
[北方艦隊アデン湾海賊対処部隊はビスケー湾で新年を祝う]
[北方艦隊海賊対処艦船支隊]
大型対潜艦「セヴェロモルスク」
中型海洋給油船「ドゥブナ」
救助曳船「アルタイ」



2012年は、太平洋艦隊第6次海賊対処部隊第7次海賊対処部隊が共にインド洋で新年を迎えました。
[ロシア海軍ソマリア海賊対処部隊はインド洋で新年を迎えた]
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大型揚陸艦ノヴォチェルカッスクは再び地中海東部へ向かう

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『イタル-タス』より
【黒海艦隊の第3の揚陸艦はシリアのタルトゥースへ行く】
モスクワ、12月30日/イタル-タス

黒海艦隊大型揚陸艦「ノヴォチェルカッスク」ノヴォロシースク海軍基地から海洋へ出航し、シリアタルトゥース港へ進路を取る。
本日(12月30日)、イタル-タスは、ロシア連邦軍参謀本部の情報提供者より伝えられた。

「大型揚陸艦ノヴォチェルカッスクは12月31日前夜にノヴォロシースクを去り、ボスポラス海峡とダーダネルス海峡を通過してエーゲ海へ入る予定です。
ノボチェルカッスク艦上には、海軍歩兵部隊、幾つかの軍用車輌が乗っています。
1月の最初の週にノボチェルカッスクは黒海艦隊戦闘艦船支隊に同行し、ロシア海軍の物資・技術供給所が在るシリアのタルトゥース港へ到着します」

対談者は話した。

彼は、黒海艦隊の2隻の大型揚陸艦「アゾフ」「ニコライ・フィリチェンコフ」が12月28日に海峡ゾーンを出てエーゲ海へ入り、黒海艦隊艦船支隊へ加わった事を想起した。
同エリアから、艦上に海軍歩兵部隊と軍用車両を乗せたロシアの揚陸艦は、親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」が同行してタルトゥースへ向かっており、数日中には同地へ到着するだろう。

「従いまして、大型揚陸艦ノヴォチェルカッスクは、黒海艦隊の第3の揚陸艦として1月にシリアのタルトゥースへ立ち寄ります」
参謀本部の情報提供者は総括した。


[ロシア海軍の地中海東部戦闘勤務]

記事の後半で触れられていますが、黒海艦隊の大型揚陸艦「ニコライ・フィリチェンコフ」「アゾフ」は、12月24日にノヴォロシースクを出港しました。
[黒海艦隊の大型揚陸艦は地中海東部へ向かった]

12月27日にボスポラス、ダータネルス海峡を通過しました。
[黒海艦隊の大型揚陸艦はボスポラス、ダータネルス海峡を通過する]


現在、地中海に居る黒海艦隊艦船部隊は、この6隻です。

親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」
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大型揚陸艦「アゾフ」
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大型揚陸艦「ニコライ・フィリチェンコフ」
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警備艦「スメトリーヴイ」
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大型海洋給油船「イワン・ブブノフ」
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海洋曳船MB-304
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これに大型揚陸艦「ノヴォチェルカッスク」も加わるという事でしょう。
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大型揚陸艦「ノヴォチェルカッスク」は11月下旬にも地中海東部へ行っており、12月11日に帰港しています。
[黒海艦隊の大型揚陸艦はノヴォロシースクへ到着した]
それから20日後、また地中海東部へ向かう事になりました。

新世代戦略原潜ユーリー・ドルゴルーキーは2013年1月に聖アンドレイ旗を掲げる

プロジェクト955原子力ロケット水中巡洋艦の1番艦「ユーリー・ドルゴルーキー」への海軍旗(聖アンドレイ旗)の初掲揚式典は、2013年1月に行なわれるようです。
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『ロシア通信社ノーボスチ』より
【原子力潜水艦「ユーリー・ドルゴルーキー」の海軍旗初掲揚式典は1月に開催される】
モスクワ、12月30日-ロシア通信社ノーボスチ

プロジェクト955「ボレイ」トップ艦の原子力潜水艦「ユーリー・ドルゴルーキー」への海軍旗初掲揚式典は開催されない。
日曜日、ロシア通信社ノーボスチは、株式会社「セヴマシュプレドプリャーチェ」広報サービスより伝えられた。

「原子力潜水艦ユーリー・ドルゴルーキーへの海軍旗掲揚式典は開催されません」
広報サービスは、こう伝えたが、理由は説明しなかった。

次に、防衛産業企業体の情報提供者は、海軍旗は1月に初掲揚されるとロシア通信社ノーボスチへ伝えた。
彼は、原子力潜水艦「ユーリー・ドルゴルーキー」の受領-引渡証書への署名が行なわれたと付け加えた。
(2012年12月30日17時17分配信)


[新世代戦略原潜ボレイ級(旧ブログ)]
[新世代戦略原潜ボレイ級]

今回の記事によると、戦略原潜「ユーリー・ドルゴルーキー」ロシア海軍への受領-引渡証書への署名は本日(12月30日)に行なわれたようですが、海軍旗(聖アンドレイ旗)の初掲揚式典は開催されなかったとの事です。

セヴマシュには、同日に行われたボレイ級原潜3番艦「ウラジーミル・モノマーフ」進水式に出席する為にロシア海軍総参謀長(海軍総司令官第一代理)アレクサンドル・タタリノフ大将が来ていたので、おそらくは彼が受領証書に署名したのでしょう。
タタリノフ提督は、「ユーリー・ドルゴルーキー」国家受領試験時の受領委員会の委員長でした。

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ロシア海軍においては、海軍への引渡証書への署名と、海軍旗の初掲揚式典の両方が実行されて、初めて「艦が就役した」ものと見なされます。
(普通、ロシア海軍の艦の就役記念日は、海軍旗が初掲揚された日を指す)

過去の例では、プロジェクト11435重航空巡洋艦「アドミラル-フロータ-ソヴィエツカヴァ-ソユーザ・クズネツォフ」が、1990年12月25日に海軍への引渡証書への署名が行なわれ、翌1991年1月21日に海軍旗を初掲揚しています。
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プロジェクト1144重原子力ロケット巡洋艦「キーロフ」は、1980年12月30日に海軍へ引き渡されましたが、海軍旗の初掲揚は翌1981年4月12日でした。
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プロジェクト1123対潜巡洋艦「モスクワ」は、1967年12月25日に海軍へ引き渡され、翌1968年1月10日に海軍旗を初掲揚、赤旗黒海艦隊に加入しています。
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プロジェクト955戦略用途水中ロケット巡洋艦の1番艦である「ユーリー・ドルゴルーキー」も、これらの先例に倣うのでしょうか。
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以前の報道を見ると、「セヴマシュ」広報サービスは、12月30日に「ユーリー・ドルゴルーキー」引渡証書への署名が行なわれるとしか言っていません。
[新世代戦略原潜ユーリー・ドルゴルーキーは12月30日にロシア海軍へ納入される予定である]

同日に海軍旗初掲揚式典も開催されると言ったのは、設計元の「ルビーン」中央設計局です。
[新世代戦略原潜ユーリー・ドルゴルーキーは12月30日にロシア海軍へ就役する]

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ボレイ級戦略原潜3番艦ウラジーミル・モノマーフ進水(セヴマシュ公式サイト)

本日(12月30日)、ロシア海軍プロジェクト955原子力ロケット水中巡洋艦の3番艦「ウラジーミル・モノマーフ」の進水式典がセヴェロドヴィンスクで開催されました。
[ボレイ級戦略原潜3番艦ウラジーミル・モノマーフは進水した]
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[ボレイ級戦略原潜3番艦ウラジーミル・モノマーフは12月30日に進水する]
[ボレイ級戦略原潜3番艦ウラジーミル・モノマーフは進水する]
建造元の「セヴマシュ」の発表。


株式会社「生産合同セヴマシュ」公式サイトより
2012年12月30日配信
セヴマシュ広報部長エカテリーナ・ピリキナ
【ウラジーミル・モノマーフは幸運に巡り合う】

本日、セヴマシュでは、軍楽隊の演奏下で船台作業場から原子力戦略用途水中巡洋艦「ウラジーミル・モノマーフ」が出渠しました。

式典には、ロシア連邦国防長官ユーリー・ボリソフ氏、海軍総参謀長アレクサンドル・タタリノフ大将、統合造船業営団総裁アンドレイ・ジャチコフ氏、生産合同「セヴマシュ」総取締役ミハイル・ブドニチェンコ氏、海洋工学中央設計局「ルビーン」総取締役イーゴリ・ビリニト氏、造船部門企業及び海軍のの代表者が出席しました。

「これは、業界及び海軍にとって重要なイベントです」
ロシア連邦国防長官ユーリー・ボリソフ氏は、スピーチで歓迎の意を表明しました。
「近い将来、この潜水艦は、海軍の戦略海洋戦力の基礎となります。
艦は、司令官及び国家指導者であり、ロシアの強化及び内乱との戦いに生涯を捧げた大公ウラジーミル・モノマーフに因んで命名されました。
今日、それはまた現実のものとなりました。
私は、この艦が幸せな生涯である事を願っています」


「ウラジーミル・モノマーフ」は、プロジェクト「ボレイ」3隻目のロケット艦です。
同艦はセヴマシュで2006年3月19日に起工されました。

原子力艦は、新たな大陸間弾道ミサイル複合体「ブラヴァー」を装備しています。
作業台を出た後、同艦には係留試験、工場航海試験、そして国家受領試験が待っています。
乗組員は、2009年12月に形成されました。
巡洋艦は、アレクサンドル・ナジェージン2等海佐により指揮されます。
乗組員たちは、彼らが勤務する艦に精通しています-昨年、彼らは、原子力潜水艦の実用化開発の為にセヴマシュを訪れました。
ロシア連邦政府軍事産業委員会ウラジーミル・ポスペンコ氏と統合造船業営団総裁アンドレイ・ジャチコフ氏は、同艦の試験プログラム成功の為、セヴマシュの労働者チームの更なる勝利を望みました。
ロシア連邦国防省ユーリー・ボリソフ氏が強調したように、同艦がスケジュールに厳格に沿って海軍へ納入される事に疑いは有りません。


[新世代戦略原潜ボレイ級(旧ブログ)]
[新世代戦略原潜ボレイ級]


テレビ局『ズヴェズダー』動画ニュースより
2012年12月30日18時26分配信
【セヴェロドヴィンスクで原子力水中巡洋艦「ウラジーミル・モノマーフ」が進水した】

0:24から登場する士官が「ウラジーミル・モノマーフ」艦長アレクサンドル・ナジェージン氏です。

ボレイ級戦略原潜3番艦ウラジーミル・モノマーフは進水した

本日(12月30日)、ロシア海軍プロジェクト955原子力ロケット水中巡洋艦の3番艦「ウラジーミル・モノマーフ」の進水式典がセヴェロドヴィンスクで開催されました。

[ボレイ級戦略原潜3番艦ウラジーミル・モノマーフは12月30日に進水する]
[ボレイ級戦略原潜3番艦ウラジーミル・モノマーフは進水する]
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『ロシア通信社ノーボスチ』より
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【原子力潜水艦「ウラジーミル・モノマーフ」は進水の為に作業場から出た】
アルハンゲリスク、12月30日-ロシア通信社ノーボスチ

戦略原子力潜水艦「ウラジーミル・モノマーフ」は、進水及び係留試験の為に「セヴマシュ」造船台の作業場を去った。

同艦は、プロジェクト「ボレイ」3番艦である。
それは、戦略用途ロケット水中巡洋艦のクラスに属する。
「ウラジーミル・モノマーフ」は、2006年3月19日-ロシア潜水艦隊創設100周年記念日-に起工された。

原子力潜水艦が造船台を出渠、進水した後、係留試験及び航海試験が開始される。
「セヴマシュ」は、試験の終了時期とロシア海軍への引き渡し時期については明確にしなかった。

1隻目のプロジェクト955ロケット艦「ユーリー・ドルゴルーキー」「セヴマシュ」で建造されており、試験は完了し、ロシア海軍への引き渡し準備は出来ている。
(「ユーリー・ドルゴルーキー」は)本日12月30日の引き渡しが予定されていたが、潜水艦の海軍への引き渡しは延期された。
延期の理由については説明されなかった。

同プロジェクト2隻目の巡洋艦「アレクサンドル・ネフスキー」は国家試験を経ている。
「セヴマシュ」は、更に潜水艦「クニャージ・ウラジーミル」を建造しており、これは改善されたプロジェクト955Aである。
2020年までに合計で8隻の「ボレイ」プロジェクト艦が建造される計画であり、この内の3隻はプロジェクト955、5隻はプロジェクト955Aとなる。

原子力潜水艦「ウラジーミル・モノマーフ」建造には、最新の技術的進歩である騒音低減が適用されている。
原子力艦は、新たな固体燃料大陸間弾道ミサイル複合体「ブラヴァー」を装備する。
同プロジェクトの水中ロケット艦は、21世紀のロシアの海洋部門の戦略核戦力の基礎となる。
(2012年12月30日15時21分配信)


[新世代戦略原潜ボレイ級(旧ブログ)]
[新世代戦略原潜ボレイ級]


なお、今回の記事によると、以前から何度も報じられていた「ボレイ」級1番艦「ユーリー・ドルゴルーキー」のロシア海軍への引き渡しは、後日に延期されました。
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[新世代戦略原潜ユーリー・ドルゴルーキーはロシア海軍へ引き渡される]

新世代戦略原潜ユーリー・ドルゴルーキーはロシア海軍へ引き渡される

本日(12月30日)、プロジェクト955原子力ロケット水中巡洋艦の1番艦「ユーリー・ドルゴルーキー」セヴェロドヴィンスクロシア海軍へ引き渡されます。
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なお、今回の記事は「これから引き渡しますよ」というニュースです。
この記事はモスクワ時間午前0時30分過ぎに配信されており、配信の時点では、まだ引き渡しは行なわれておりません。


『ロシア通信社ノーボスチ』より
【原子力潜水艦「ユーリー・ドルゴルーキー」は海軍の編制へ加入する】
サンクト-ペテルブルク、12月30日-ロシア通信社ノーボスチ

最新戦略原子力潜水艦「ユーリー・ドルゴルーキー」は、12月30日にロシア連邦海軍の編制へ加入する。
中央設計局「ルビーン」(設計者)は発表した。

「プロジェクト955ボレイのトップ艦である原子力水中巡洋艦ユーリー・ドルゴルーキーの海軍旗掲揚及び受領-引渡証明書への署名式典は、セヴェロドヴィンスクの株式会社・生産合同セヴマシュで12月30日に開催されます」
声明では、こう述べられた。
更に、声明では、同日に原子力水中巡洋艦「ウラジーミル・モノマーフ」が造船台から出渠すると指摘された。

「造船台を出た後、同艦は進水し、係留試験及び航海試験を開始します」
ルビーンの声明は指摘した。
(2012年12月30日0時33分配信)


[新世代戦略原潜ボレイ級(旧ブログ)]
[新世代戦略原潜ボレイ級]

1996年11月2日に起工され、2007年4月15日に進水、2009年6月18日から航海試験を開始したロシア第4世代戦略原潜「ユーリー・ドルゴルーキー」の12月30日(12月末)のロシア海軍への引き渡し(軍備採用)については、12月半ば以降、複数の関係者が表明しています。

[新世代戦略原潜ユーリー・ドルゴルーキー、12月30日に就役?]
[ロシア国防省は戦略原潜「ユーリー・ドルゴルーキー」と海洋弾道ミサイル「ブラヴァー」を今年末に採用する意向である]
[新世代戦略原潜ユーリー・ドルゴルーキーは12月30日にロシア海軍へ納入される予定である]
[新世代戦略原潜ユーリー・ドルゴルーキーは12月30日にロシア海軍へ就役する]

「ユーリー・ドルゴルーキー」起工式典(1996年11月2日)
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ボレイ級戦略原潜3番艦ウラジーミル・モノマーフは進水する

本日(12月30日)、ロシア海軍プロジェクト955原子力ロケット水中巡洋艦の3番艦「ウラジーミル・モノマーフ」の進水式典がセヴェロドヴィンスクで開催されます。
[ボレイ級戦略原潜3番艦ウラジーミル・モノマーフは12月30日に進水する]
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なお、今回の記事は「これから進水式を行ないますよ」というニュースです。
この記事はモスクワ時間午前0時30分過ぎに配信されており、配信の時点では、まだ進水式は行なわれておりません。


『ロシア通信社ノーボスチ』より
【原子力潜水艦「ウラジーミル・モノマーフ」は日曜日に「セヴマシュ」で進水する】
モスクワ、12月30日-ロシア通信社ノーボスチ

3番目のプロジェクト955「ボレイ」戦略原子力潜水艦「ウラジーミル・モノマーフ」の進水は工廠「セヴマシュ」で日曜日に行なわれる。
ロシア通信社ノーボスチは、ロシア軍当局(国防省)の代理人より伝えられた。

「本日、原子力潜水艦ウラジーミル・モノマーフは、セヴマシュプレドプリャーチェの造船台を出渠し、進水します」
士官は話した。

彼は、海軍総司令官ヴィクトル・チルコフ大将国防長官代理ユーリー・ボリソフが(進水)式典に出席すると付け加えた。

原子力潜水艦「ウラジーミル・モノマーフ」は、2006年3月19日にセヴェロドヴィンスク連邦単一企業「生産合同・北方機械製造事業」の第55船台で起工され、式典にはロシア海軍総司令官ウラジーミル・マソリン大将が出席した。
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起工は、ロシア潜水艦隊の100周年記念日に合わせて行なわれた。
(2012年12月30日0時37分配信)


[新世代戦略原潜ボレイ級(旧ブログ)]
[新世代戦略原潜ボレイ級]

太平洋艦隊海賊対処部隊はアラビア海で新年を迎える

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より。
ロシア連邦軍東方軍管区広報サービス発表
2012年12月29日15時05分配信
【新年のビデオ会議はロケット巡洋艦「ワリャーグ」と大型対潜艦「マルシャル・シャーポシニコフ」の間で行なわれた】

本日(12月29日)、ウラジオストク太平洋艦隊旗艦-親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」でビデオ会議が開催され、家族及び友人は、大型対潜艦「マルシャル・シャーポシニコフ」乗組員の幸福な新年を祈った。

間もなく、太平洋艦隊艦船支隊アデン湾海賊対処当直任務を遂行する。

最新のコミュニケーション手段は、海軍将兵にリアルタイムモードで数千キロメートル離れた彼らの家族との会話を可能とする。
太平洋艦隊将兵によると、通信は多くの感動を与え、素晴らしい新年の贈り物となった。

ウラジーミル・ウドヴェンコ少将が指揮する太平洋艦隊艦船支隊は11月2日にウラジオストクを去り、民間船舶航行の安全を保障する任務を遂行する為にアデン湾へ進路を取った事が想い起される。

第8の太平洋艦隊支隊の構成には、大型対潜艦「マルシャル・シャーポシニコフ」、中型海洋給油船「イルクト」、救助曳船「アラタウ」が加わっている。


ロシア太平洋艦隊大型対潜艦「マルシャル・シャーポシニコフ」を中核とするアデン湾海賊対処部隊は、11月2日にウラジオストクを出港しました。
[ロシア海軍第14次アデン湾海賊対処部隊はウラジオストクを出港した]

11月28日にはインドムンバイへ入港し、インド海軍との合同演習「インドラ-2012」に参加しました。
[ロシア-インド海軍合同演習「インドラ-2012」は終了した]

その後、イランを訪れました。
[太平洋艦隊の軍艦はイランを訪れた]

ロシア海軍は、2008年10月の警備艦「ネウストラシムイ」以降、2012年5月の大型対潜艦「ヴィツェ-アドミラル・クラーコフ」まで13回に渡りアデン湾へ海賊対処部隊を派遣しています。
[ロシア海軍はソマリア沖海賊対処任務を続ける]

1:警備艦「ネウストラシムイ」(バルト艦隊)
2:大型対潜艦「アドミラル・ヴィノグラドフ」(太平洋艦隊)
3:大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」(太平洋艦隊)
4:大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」(太平洋艦隊)
5:大型対潜艦「アドミラル・チャバネンコ」(北方艦隊)
6:警備艦「ネウストラシムイ」(バルト艦隊)
7:大型対潜艦「マルシャル・シャーポシニコフ」(太平洋艦隊)
8:大型対潜艦「アドミラル・レフチェンコ」(北方艦隊)
9:大型対潜艦「アドミラル・ヴィノグラドフ」(太平洋艦隊)
10:大型対潜艦「セヴェロモルスク」(北方艦隊)
11:大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」(太平洋艦隊)
12:大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」(太平洋艦隊)
13:大型対潜艦「ヴィツェ-アドミラル・クラーコフ」(北方艦隊)


今回の太平洋艦隊艦船支隊は、ロシア海軍全体で通算14回目、太平洋艦隊としては通算8回目になります。

間もなくアデン湾へ到着する太平洋艦隊大型対潜艦「マルシャル・シャーポシニコフ」は、以前にもアデン湾へ派遣されており、2010年5月にはソマリア海賊に乗っ取られたロシアタンカー「モスクワ大学」の解放作戦を実施しました。
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【ソマリア海賊:露タンカー乗っ取り 翌日に解放】
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『ロシア通信社ノーボスチ』情報グラフィックより。
2012年5月7日配信
【乗っ取られたタンカー「モスクワ大学」の突入解放作戦】

タンカー「モスクワ大学」を乗っ取ろうとしたソマリア海賊は1名が射殺され、10名が拘束されました。
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しかし、拘束された10名も、ボートに乗せられて海上へ放逐され、その後、死亡しました。
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結果的に、「モスクワ大学」を襲撃したソマリア海賊は、11名全てが死亡しました。

北方艦隊アデン湾海賊対処部隊はビスケー湾で新年を祝う

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より。
ロシア連邦軍西方軍管区広報サービス発表
2012年12月29日14時34分配信
【北方艦隊将兵は北東大西洋で新年を迎える】

大型対潜艦「セヴェロモルスク」、救助曳船「アルタイ」、中型海洋給油船「ドゥブナ」で構成される北方艦隊艦船支隊は、北東大西洋ビスケー湾エリアで新年を迎える。

既に支隊は約1500海里を航行した。

セヴェロモルスクを2012年12月18日に去り、地中海へ進路を取る海軍将兵の為、艦内では新年を祝うプログラムが準備されている。
お伽話の登場人物-冬の御爺さん(サンタクロース)と彼の助手は、真夜中の2時に戦闘哨所を歩き回り、航海当直を遂行する乗組員を祝うだろう。
それぞれの水兵は、甘い贈物-チョコレート、ジュース、クッキー、キャンディー及びプリャーニクを受け取る。

ちょうど真夜中に艦の乗組員は、ロシア連邦大統領や祖国の住民からの新年の挨拶を読み、耳を傾ける。
その後、艦長は部下を祝福し、士官及び水兵の混合グループによるコンサートが準備され、戦友達の前で演奏を行なう。

最も素晴らしい新年の午後、冬の御爺さん(サンタクロース)は軍人たちに贈り物をする。
それは、遠距離航海の前に家族や友人が用意したものである。

昨年までに北方艦隊将兵は、故郷を遠く離れて新年の祭日を迎えている事は注目される。
これまでに、重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」の乗組員は、新年の夜を赤道グリニッジ子午線の交差点付近のアフリカ沿岸で、大型対潜艦「アドミラル・チャバネンコ」サルガッソー海で、重航空巡洋艦「アドミラル-フロータ-ソヴィエツカヴァ-ソユーザ・クズネツォフ」地中海で迎えた。


北方艦隊大型対潜艦「セヴェロモルスク」を中核とする北方艦隊アデン湾海賊対処部隊は、12月18日に北方艦隊主要基地セヴェロモルスクを出港しました。
[大型対潜艦セヴェロモルスクはソマリア沖へ向かった]

北方艦隊海賊対処部隊は2013年1月にアデン湾へ到着し、太平洋艦隊艦船と合同でアデン湾海賊対処任務を実施します。


なお、この記事では北方艦隊の艦船しか取り上げられていませんが、この他、太平洋艦隊、バルト艦隊、黒海艦隊の艦船部隊が洋上で新年を迎えます。
[ロシア海軍艦船は地中海とアデン湾へ派遣される]

[太平洋艦隊海賊対処艦船支隊]アラビア海
大型対潜艦「マルシャル・シャーポシニコフ」
中型海洋給油船「イルクト」
救助曳船「アラタウ」

[太平洋艦隊の軍艦はイランを訪れた]

[バルト艦隊艦船支隊]大西洋
警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」
大型揚陸艦「カリーニングラード」
大型揚陸艦「アレクサンドル・シャバリン」
救助曳船SB-921
給油船「レナ」

[バルト艦隊艦船は地中海へ向かった]

[黒海艦隊艦船支隊]地中海東部
親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」
警備艦「スメトリーヴイ」
大型揚陸艦「ニコライ・フィリチェンコフ」
大型揚陸艦「アゾフ」
大型海洋給油船「イワン・ブブノフ」
海洋曳船MB-304

[黒海艦隊の大型揚陸艦はボスポラス、ダータネルス海峡を通過する]

原子力潜水艦チャクラ(ネルパ)はコンポーネントを交換する

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2012年月25日16時39分配信
【インドは原子力潜水艦「ネルパ」の幾つかのユニットの交換をロシアへ求めた】
モスクワ、12月25日-ロシア通信社ノーボスチ

インド海軍は、ニューデリーがリースしている原子力潜水艦「ネルパ」の幾つかのコンポーネントの交換をロシアへ求めた。
火曜日、PTI通信は、インド海軍の情報提供者の談話を引用して報じた。

情報提供者によると、潜水艦の幾つかのユニットで重大な問題点が発見された。
「それは、潜水艦の戦闘即応性に影響を与及ぼすものです」
しかし、潜水艦のコンポーネントのどの部分が問題になっているのかについては明確にされなかった。

ロシアは、インドへ2012年1月に潜水艦を引き渡し、新たに「チャクラ」と命名された。
契約額は約9億ドルであり、潜水艦は10年間に渡りインド海軍の編制に在籍する。
潜水艦の排水量は8140/12770トン、最大速力30ノット、最大潜航深度600メートル、自立行動期間100日、乗員73名。
兵装は、4門の533mm魚雷発射装置及び4門の650mm魚雷発射装置である。

ロシア通信社ノーボスチは、インド側とロシア連邦国防省の公式コメントを得ていない。


2012年12月26日15時21分配信
【インド海軍の原子力潜水艦「チャクラ」は、必要に応じて修理が保証されている】
モスクワ、12月26日-ロシア通信社ノーボスチ

リースの為にインド海軍へ引き渡されている原子力潜水艦「チャクラ」(前「ネルパ」)の機器準備状態の回復或いはユニットの修理の保証は、以前に締結された契約により提供される。
水曜日、軍事産業企業体の高位の代理人はロシア通信社ノーボスチに伝えた。

前日、インドのメディアは、原子力潜水艦「チャクラ」で問題点が発見されたと報じ、既にデリーは、幾つかのユニットの交換をモスクワへ求めている。

「締結された契約には、5年間の潜水艦のサービスが含まれています。
この場合、運航者ではなく、工場-製造者の落ち度が証明された場合には、保証の対象になります。
ロシアの専門技術者は、インドへ出発する準備を整えています。
苦情に対処して障害を検出する為に」

対談者は話した。

彼は、同じ慣習はロシア海軍の艦船にも存在している事を指摘した。
「今後5年間で海軍への受領に署名された艦は、工場-製造者の保証が存在します」
軍事産業企業体の代理人は、今回の場合には、コムソモリスク-ナ-アムーレアムール造船工場について話していると付け加えた。

更に彼は、初期情報によると、修理の為にロシアへ戻る必要が有ると指摘した。

インドは、2012年4月初頭に原子力潜水艦「チャクラ」を軍備採用した。
同艦は10年間のリースの為にインド側へ引き渡された。
インド海軍への「チャクラ」引き渡しはロシア海軍参謀部で2011年12月末に署名され、艦船修理企業「ズヴェズダー」で2012年1月23日に同艦は引き渡された。
インド海軍へリースされる「チャクラ」の費用は約9億ドルだった。

潜水艦の排水量は12800トン、深度600メートルまでの潜航及び30ノットの速力発揮が可能である。
同艦にはミサイル複合体「クラブ-S」と新たな魚雷が装備されている。


原子力潜水艦「ネルパ」改め「チャクラ」は、ロシア多用途原子力潜水艦プロジェクト971(アクラ級)の最終艦です。
[プロジェクト971多用途原潜(アクラ級)近況]

2012年1月23日、ロシア沿海地方インドへ引き渡されました。
[原子力潜水艦「ネルパ」改め「チャクラ」はインド海軍に引き渡された]

2012年4月4日、インド本国へ回航され、正式にインド海軍へ就役しました。
[原潜ネルパはインド海軍へ就役した]
[原潜ネルパ改めチャクラはインド海軍に就役した]
[原潜チャクラ(ネルパ)は10億ドルで10年間リースされる]


今回の記事によると、「チャクラ」は、ここ8ヶ月ほどの運航期間中に幾つかの機器で不具合が発生したとの事です。

ロシア側によれば、引渡しから5年間は「保証期間」であり、運用者側に落ち度が無ければ保証修理が行なわれるとの事です。

大型揚陸艦イワン・グレンは2013年秋に航海試験を開始する

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『イズベスチヤ』より
2012年12月25日
【揚陸艦「イワン・グレン」は来年に試験を行なう】

国防省は、工場「ヤンターリ」との艦船設計上の紛争を解決する
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ロシア海軍総司令部は、新たな大型揚陸艦「イワン・グレン」の航海試験時期を設定する。
防衛産業企業体の情報提供者が『イズべスチヤ』へ伝えた所によると、同艦は今年5月に進捗度70パーセントで進水し、2013年秋に試験へ出発する予定である。

「その結果により、大型揚陸艦は、2013年か、或いは2014年初頭に海軍へ採用されるでしょう」
彼は話した。

同艦は、最も尊敬されるソ連海軍の砲技術専門家の1人である海軍中将に因んで命名された。
建造は、2004年からカリーニングラード工場「ヤンターリ」で実施されている。

同艦は、起工時からトラブルに見舞われている。
当初の計画によると、それは、海洋からロシアの内陸河川へ移動できる小型揚陸艦だった。
その後、技術目標が変更され、海軍歩兵中隊と全ての機器及び兵器の増加、沿岸への陸揚げの為のポンツーン、2機の揚陸輸送ヘリコプターKa-29に対応する為、艦の排水量は5000トンになった。

状況に精通している防衛産業企業体の代理人は、合計で技術目標は3度に渡り変更され、建造過程においては、22回に渡る船体レイアウト、航行装置、艦載システムの変更が行なわれたと語った。

「お互いの誤解は、発注者と(契約)履行者を苦しめました。
資金は少なく、工場は、軍事輸送を行なう為、砲及びミサイル装置の撤去を示唆されました。
軍は、大型揚陸艦の為に必要な資金を常時供給すると約束しましたが、その後、彼らは、またもや資金が無い為、全てではないが、兵装を減らすと言い出しました。
3基の砲装置は撤去され、代わりに、北方及び遠隔地域の軍部隊への物資供給の為の標準コンテナ区画が設計されました」

彼は話した。

「イワン・グレン」の建造契約は今年の11月で満了を迎えた。
国防省は、「ヤンターリ」が2011年と2012年に起工した作業全てを完了させる事を条件に、契約の延長に同意した。
工場の代表は、資金供給が不十分であるが故に、この条件は実現できない事を表明した。
最終的に、12月、当事者は、契約延長で合意した。
軍当局は、全ての借金の返済を約束し、その代わり造船所は来年秋までに艦の建造を完了させる。

事実としては、全ての意見の相違を克服し、遠ざける事は出来なかった。
「ヤンターリ」の代理人は、同艦の進捗状況は70パーセントと評した。
しかし海軍総司令部の対談者は、50パーセント以下と見ていると『イズベスチヤ』に語った。

「それは、形成されている船体に変更を加える必要が有ります。
特に、バラストタンク及び積載-荷揚の為のランプの仕上げの為に。
ランプは、艦首及び艦尾部分に在り、沿岸へ部隊員及び装備を陸揚げするものです。
航海試験の期日は(来年)秋と設定されましたが、私共は、大いに疑問を感じております。
2014年中期に実行できれば良い方じゃないですかね」

総司令部の士官は述べた。

大型揚陸艦の元士官の一人は、このクラスの艦自身に疑問があり、揚陸は実質的に沿岸(ポンツーンなしの場合)から離脱する為のものであると言う。

「上陸の為には、乗組員、特に、操舵当直の高度の訓練が必要です。
彼は、正確に沿岸方向へ向かわなければなりません。
些細なミスを犯しても、艦は斜方向に上がり、機器は沿岸で動かなくなります」

彼は話した。

彼によると 「イワン・グレン」にポンツーンは必要ない。
それは沿岸への上陸にとって必要なものではない。

排水量5000トンの艦は、迅速に陸揚げを行ない、速やかに交戦ゾーンから離脱しなければなならい。
ポンツーンは、数千トンの荷物を運ぶ大型の貨物船や輸送船に必要なものである。

「ポンツーンを降ろしている間に、艦は10回は破壊されている事でしょうよ。
ポンツーンは、1個海軍歩兵中隊しか降ろせませんからね。これは馬鹿げていますよ」

士官は確言した。

独立軍事専門家で海軍の歴史に関する著書を執筆するドミトリー・ボルテンコフは、これに同意した。

「大型揚陸艦イワン・グレンは、上陸部隊を揚陸させるのに沿岸へ艦を上げる為に造られました。
この概念は、1世紀前の物です。
現在、全世界は、いわゆる水平線からの上陸に移行しています~ヘリコプターや揚陸艇の力添えを得る。
しかしながら、海軍の考えでは、艦の進捗度が70パーセントならば、完成させる事も合理的ではあります。
特に今、新たな艦は僅かしか有りません。
イワン・グレンは、古い大型揚陸艦の一部と交代させる事は出来るでしょう」

彼は『イズベスチヤ』に説明した。

しかし、地政学問題高等学院副校長コンスタンチン・シフコフ『イズベスチヤ』に対し、「イワン・グレン」は、ロシア海軍の揚陸能力を著しく増大させると説明した。

「遠隔地で独立して任務を遂行する西側列強の海軍とは異なり、我が国の海軍は、沿岸地域で陸上部隊を支援する事を目的としております。
イワン·グレン型の大型揚陸艦が短期間で沿岸へ直接に海軍歩兵中隊装甲車両、火砲、対空防衛装置の上陸を達成出来るのは、まさに驚異的です」

シフコフ氏は『イズベスチヤ』に表明した。

プロトタイプの大型揚陸艦「イワン・グレン」は、アメリカではLST(戦車を揚陸する為の艦)と見なされている。
それはアメリカ合衆国軍の隠語で「大きな緑の鯨」と呼ばれている。
LSTは、沿岸においては非常に脆弱であり、耐航性は低い。
現在、アメリカ合衆国海軍「クジラ」を放棄している。


[新型揚陸艦イワン・グレン]

プロジェクト11771大型揚陸艦「イワン・グレン」は、2004年12月24日に起工されました。

それから約8年後の2012年5月18日に進水しました。
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[新型揚陸艦イワン・グレンは進水する]

今回の記事によると、「イワン・グレン」は、資金不足のために砲兵装が廃止されたとの事です。

当初は、この図のように76mm単装砲などが搭載される筈でした。
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が、資金不足の為、砲兵装は無くなりました。
おそらくは、この図で前部に2基が設置されている反応火力一斉射撃システム(多連装ロケット発射機)も無くなっているでしょう。

以前にも報じられていますが、「イワン・グレン」は起工された後も3度に渡り大幅な設計変更が行なわれ、22回の大小さまざまな変更が加えられています。
[新型揚陸艦イワン・グレンの建造に50億ルーブルが費やされた]


今回の記事には何人かの海軍及び業界関係者や軍事専門家が登場していますが、「イワン・グレン」を高く評価する人は一人しか居ません。

ロシア地政学問題高等学院副校長コンスタンチン・シフコフ
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「イワン・グレン」には陸揚げの為のポンツーンが装備されているのが特徴ですが、大型揚陸艦に乗っていたロシア海軍士官は、このポンツーンは全く意味のない装備と酷評しています。
「イワン・グレン」は、300名の海軍歩兵、13輌の主力戦車或いは36輌の装甲兵員輸送車両を積載できますが、ポンツーンを使ってこれらの部隊を揚陸している間に、艦自体は敵の攻撃で完全に破壊されているだろうと。



「イワン・グレン」型2番艦の建造は、いちおう検討されていますが、まだ決定されていません。
[新型揚陸艦イワン・グレンの2番艦が建造されるかもしれない]
というか、建造される可能性は限りなく低いでしょう。

「ヤンターリ」は、ロシア海軍向けのプロジェクト11356M警備艦(フリゲート)3隻を建造中であり、更には、近い内に4隻目以降の建造も開始されます。
プロジェクト11356M警備艦は、2016年までに6隻がロシア海軍へ引き渡される計画です。
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プロジェクト11771大型揚陸艦の2隻目以降を建造する余裕は、当分の間「ヤンターリ」には無さそうです。

新世代戦略原潜ユーリー・ドルゴルーキーは12月30日にロシア海軍へ就役する

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
【原子力潜水艦「ユーリー・ドルゴルーキー」は12月30日に海軍の編制へ加入する】
サンクト-ペテルブルク、12月28日-ロシア通信社ノーボスチ

最新戦略原子力潜水艦「ユーリー・ドルゴルーキー」は、12月30日にロシア連邦海軍の編制へ加入する。
中央設計局「ルビーン」(設計者)は発表した。

「プロジェクト955ボレイのトップ艦である原子力水中巡洋艦ユーリー・ドルゴルーキーの海軍旗掲揚及び受領-引渡証明書への署名式典は、セヴェロドヴィンスクの株式会社・生産合同セヴマシュで12月30日に開催されます」
声明では、こう述べられた。

更に、声明では、同日に原子力水中巡洋艦「ウラジーミル・モノマーフ」が造船台から出渠すると指摘された。
「造船台を出た後、同艦は進水し、係留試験及び航海試験を開始します」
ルビーンの声明は指摘した。
(2012年12月28日17時01分配信)


[新世代戦略原潜ボレイ級(旧ブログ)]
[新世代戦略原潜ボレイ級]

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1996年11月2日に起工され、2007年4月15日に進水、2009年6月18日から航海試験を開始したロシア第4世代戦略原潜「ユーリー・ドルゴルーキー」ですが、ロシア海軍への引き渡しは2010年、2011年、2012年と何度も延期されました。

2012年10月下旬、当時のロシア連邦国防長官アナトーリー・セルジュコフ氏は、「ユーリー・ドルゴルーキー」の軍備採用(ロシア海軍への引き渡し)は2013年に延期されると発言しました。
[新世代戦略原潜ユーリー・ドルゴルーキーは2013年に就役する]

しかし、そのセルジュコフ氏が国防長官を解任(11月6日)されてから1ヶ月以上経った12月19日、ロシア海軍総司令官ヴィクトル・チルコフ提督は、「ユーリー・ドルゴルーキー」は今年12月30日までに軍備採用できると記者会見で明らかにしました。
[新世代戦略原潜ユーリー・ドルゴルーキー、12月30日に就役?]

12月26日、ロシア連邦国防省の新指導部の一員である国防長官代理ユーリー・ボリソフ氏も、「ユーリー・ドルゴルーキー」は今年12月末に軍備採用できると記者会見で表明しました。
[ロシア国防省は戦略原潜「ユーリー・ドルゴルーキー」と海洋弾道ミサイル「ブラヴァー」を今年末に採用する意向である]

12月28日、「ユーリー・ドルゴルーキー」を建造したセヴェロドヴィンスクの造船所「セヴマシュ」の広報部は、同艦が12月30日にロシア海軍への納入が予定されている事を明らかにしました。
[新世代戦略原潜ユーリー・ドルゴルーキーは12月30日にロシア海軍へ納入される予定である]

そして同日、「ユーリー・ドルゴルーキー」を設計したサンクト-ペテルブルク「ルビーン」海洋工学中央設計局も、同艦の12月30日のロシア海軍への引き渡しを表明しました。

「セヴマシュ」で開催される「ユーリー・ドルゴルーキー」ロシア海軍への納入式典には、「ルビーン」設計局の代表者も出席する事になるでしょう。

新世代戦略原潜ユーリー・ドルゴルーキーは12月30日にロシア海軍へ納入される予定である

『アルムス-タス』より
【新型原子力潜水艦プロジェクト955「ボレイ」のトップである「ユーリー・ドルゴルーキー」は12月30日にロシア海軍へ引き渡す予定である】
アルハンゲリスク、12月28日(アルムス-タス)

最新の第4世代原子力潜水艦プロジェクト955「ボレイ」のトップである「ユーリー・ドルゴルーキー」は12月30日にロシア海軍へ引き渡す予定である。
イタル-タス通信は、原子力艦を建造しているセヴェロドヴィンスクの防衛造船所「セヴマシュ」広報サービスより伝えられた。

「この日、受注番号201の受領への署名が行なわれます」
広報サービスは説明した。

戦略用途ロケット水中巡洋艦「ユーリー・ドルゴルーキー」は1996年に同工場で起工され、2007年4月に進水した。
その後、「セヴマシュ」は、2004年、2006年、そして2012年に同プロジェクト艦シリーズ3隻~「アレクサンドル・ネフスキー」、「ウラジーミル・モノマーフ」、「クニャージ・ウラジーミル」(改良型プロジェクト955A)を起工した。

「アレクサンドル・ネフスキー」は、現在、国家試験を行なっており、「ウラジーミル・モノマーフ」は12月30日に造船台から出て進水し、水上で完成する。

「ボレイ」級潜水艦は、サンクト-ペテルブルク海洋工学中央設計局「ルビーン」により設計された。
その建造には、新たな成果により作られた艦載電波電子機器が使用され、水中騒音は低減した。
戦闘艦の主要兵装は、新たなミサイル複合体「ブラヴァー」である。
各々のプロジェクト955潜水艦は、飛翔範囲8000kmで、個々に目標へ誘導される分離弾頭を有する大陸間弾道固体燃料ミサイルR-30「ブラヴァー」16基を搭載できる。
潜水艦には、乗組員全員の為の救助室が装備されている。
艦の長さは170メートル、幅13.5メートル、潜航深度450メートル、乗組員107名である。

弾道ミサイル「ブラヴァー」を装備する「ボレイ」は、今後10年間のロシア海洋戦略核戦力の基礎を提供する。
以前に報じられたように、2020年までに8隻の「ボレイ」の建造が計画されている。
この内の3隻はプロジェクト955、5隻はプロジェクト955A(近代化型、騒音は減少し、武装は強化され、各艦は大陸間弾道ミサイル「ブラヴァー」20基となる)
トップ艦「ユーリー・ドルゴルーキー」の建造費は230億ルーブルであり、同シリーズ巡洋艦の建造費は、これよりも低くならなければならない。

「セヴマシュ」はロシア最大の造船複合体であり、白海沿岸に位置している。
同社は、高度な機械製造及び冶金基盤を有する。
その生産能力は、従来型或いは核動力装置を有する100000トンまでの艦船を建造できる。
同社では、約26000人が働いている。
「セヴマシュ」は、統合造船業営団の一員である。
70年以上に渡る造船所の歴史において、45隻の水上艦と163隻の潜水艦が建造され、この内の128隻は核動力装置を有していた。
現在、「セヴマシュ」は、2つの新世代原子力潜水艦グループ~打撃型(整理名「ヤーセン」)及び戦略型(整理名「ボレイ」)を建造している。
(2012年12月28日11時59分配信)


[新世代戦略原潜ボレイ級(旧ブログ)]
[新世代戦略原潜ボレイ級]

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1996年11月2日に起工され、2007年4月15日に進水、2009年6月18日から航海試験を開始したロシア第4世代戦略原潜「ユーリー・ドルゴルーキー」ですが、ロシア海軍への引き渡しは2010年、2011年、2012年と何度も延期されました。

2012年10月下旬、当時のロシア連邦国防長官アナトーリー・セルジュコフ氏は、「ユーリー・ドルゴルーキー」の軍備採用(ロシア海軍への引き渡し)は2013年に延期されると発言しました。
[新世代戦略原潜ユーリー・ドルゴルーキーは2013年に就役する]

しかし、そのセルジュコフ氏が国防長官を解任(11月6日)されてから1ヶ月以上経った12月19日、ロシア海軍総司令官ヴィクトル・チルコフ提督は、「ユーリー・ドルゴルーキー」は今年12月30日までに軍備採用できると記者会見で明らかにしました。
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[新世代戦略原潜ユーリー・ドルゴルーキー、12月30日に就役?]

12月26日、ロシア連邦国防省の新指導部の一員である国防長官代理ユーリー・ボリソフ氏も、「ユーリー・ドルゴルーキー」は今年12月末に軍備採用できると記者会見で表明しました。
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[ロシア国防省は戦略原潜「ユーリー・ドルゴルーキー」と海洋弾道ミサイル「ブラヴァー」を今年末に採用する意向である]

そして今回(12月28日)、「ユーリー・ドルゴルーキー」を建造したセヴェロドヴィンスクの造船所「セヴマシュ」の広報部が、同艦は12月30日にロシア海軍への納入が予定されている事を明らかにしました。
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つまり、「セヴマシュ」は、「ユーリー・ドルゴルーキー」ロシア海軍へ引き渡す準備が整ったという事です。

記事中の「受注番号201」というのは、「セヴマシュ」における「ユーリー・ドルゴルーキー」の建造番号です。

ロシア・ソ連潜水艦総合情報サイト『ディープストーム』より
【プロジェクト955/955A「ボレイ」】

「セヴマシュ」で建造される「ボレイ」級4隻の建造番号は以下の通りです。

「ユーリー・ドルゴルーキー」:201
「アレクサンドル・ネフスキー」:202
「ウラジーミル・モノマーフ」:203
「クニャージ・ウラジーミル」:204


5番艦は205、6番艦は206、7番艦は207、8番艦は208となるでしょう。

ボレイ級戦略原潜3番艦ウラジーミル・モノマーフは12月30日に進水する

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株式会社「生産合同セヴマシュ」公式サイトより
【「ウラジーミル・モノマーフ」は造船台から離れる】
2012年12月26日

2012年12月30日、株式会社「生産合同セヴマシュ」において、原子力水中巡洋艦「ウラジーミル・モノマーフ」の船台からの出渠式典が開催される。

原子力ロケット艦「ウラジーミル・モノマーフ」は、プロジェクト「ボレイ」(設計者:株式会社「中央海洋工学設計局ルビーン)の3番艦であり、戦略用途ロケット水中巡洋艦クラスに属する。
同艦は、ロシア潜水艦隊創設100周年記念日の2006年3月19日にセヴマシュで起工された。

原子力潜水艦「ウラジーミル・モノマーフ」建造には、最新の技術的進歩である騒音低減が適用されている。
原子力艦は、新たなミサイル複合体「ブラヴァー」を装備する。
同プロジェクトの水中ロケット艦は、21世紀のロシアの海洋部門の戦略核戦力の基礎となる。

造船台を出た後、原子力潜水艦「ウラジーミル・モノマーフ」は進水し、係留試験及び航海試験を開始する。
(株式会社「生産合同セヴマシュ」広報サービス)


[新世代戦略原潜ボレイ級(旧ブログ)]
[新世代戦略原潜ボレイ級]

プロジェクト955戦略用途ロケット水中巡洋艦「ウラジーミル・モノマーフ」は、2006年3月19日に起工されました。
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その後、建造工事は着々と進められました。
[ボレイ級戦略原潜3番艦「ウラジーミル・モノマーフ」建造は最終段階に入る]
[新世代戦略原潜ボレイ級3番艦ウラジミール・モノマーフに電力が供給される]

「ウラジーミル・モノマーフ」の乗組員は、太平洋艦隊から集められました。
同艦のロシア海軍への引き渡しは2014年になると見られていますが、就役後は、おそらく太平洋艦隊へ配備されるでしょう。
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黒海艦隊の大型揚陸艦はボスポラス、ダータネルス海峡を通過する

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア連邦国防省報道サービス・情報管理部発表
2012年12月27日11時00分配信
【黒海艦隊の2隻の大型揚陸艦は海峡ゾーン-ボスポラス、ダータネルスを通過する】

本日12月27日、黒海艦隊大型揚陸艦「ニコライ・フィリチェンコフ」「アゾフ」は、海峡ゾーン-ボスポラス、ダータネルスを通過し、近い内に、親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」、警備艦「スメトリーヴイ」、給油船「イワン・ブブノフ」、海洋曳船MB-304で構成される黒海艦隊艦船支隊へ参加し、地中海東部において戦闘任務を遂行する。

地中海の指定海域でロシア海軍将兵は、艦船支隊の対空、対艦、対潜防衛、組織的な通信の課題の仕上げ、水上での部隊への指示に関する一連の演習及び訓練を実施する。

訓練には、停泊地に駐留している間に艦の安全を保障する役割を担って艦上に居る海軍歩兵対テロ分隊も参加する。
ロシア海軍の戦闘艦船への海軍歩兵の配属訓練は、2000年にアメリカ駆逐艦「コール」イエメンアデン港でテロ攻撃を受けた後に行なわれるようになった。

12月24日にノヴォロシースクを出航した大型揚陸艦「ニコライ・フィリチェンコフ」「アゾフ」は、12月初頭に部隊の一員としての戦闘訓練任務遂行を完了し、地中海から去った大型揚陸艦「ノボチェルカッスク」及び「サラトフ」と交代する。


[ロシア海軍の地中海東部戦闘勤務]

大型揚陸艦「ニコライ・フィリチェンコフ」「アゾフ」は12月24日にノヴォロシースクを出港しました。
[黒海艦隊の大型揚陸艦は地中海東部へ向かった]

2隻は、ボスポラス、ダータネルス海峡を通過した後、地中海東部に居る黒海艦隊艦船部隊と合流します。

大型揚陸艦「アゾフ」
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大型揚陸艦「ニコライ・フィリチェンコフ」
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親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」
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警備艦「スメトリーヴイ」
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大型海洋給油船「イワン・ブブノフ」
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海洋曳船MB-304
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この黒海艦隊グループと交代する為、バルト艦隊大型揚陸艦2隻などで構成される艦船部隊が地中海東部へ向かっています。
[バルト艦隊艦船は地中海へ向かった]

ロシア海軍総司令官は語る

12月19日、ロシア海軍総司令官ヴィクトル・チルコフ大将は、今後のロシア海軍の展望について記者団に語りました。
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ロシア連邦軍機関紙『クラースナヤ・ズヴェズダー』より
2012年12月20日22時45分配信
【海軍への補充】

原子力潜水艦「セヴェロドヴィンスク」は2013年にロシア海軍の編制へ加入するだろう。
ロシア連邦海軍総司令官ヴィクトル・チルコフ大将は記者団に伝えた。



「現在、潜水艦は全力試験を行なっております。
潜水艦の艦内に数多くの新たな技術システム及び兵器システムが存在する事を考慮し、今、海軍と業界の共同作業は活動段階にある事は注目されます」

彼は話した。

この他、チルコフ大将は、原子力潜水艦「ウラジーミル・モノマーフ」「セヴマシュプレドプリャーチェ」造船台での建造作業を今月末に終えると伝えた。
「12月30日、この原子力潜水艦は、セヴマシュプレドプリャーチェの造船台を出る予定です。続いて、作業は完了するでしょう」
彼は表明した。

加えて、ロシア海軍は2016年までにプロジェクト1135.6警備艦6隻を受領し、2013年には大型揚陸艦「イワン・グレン」を受領する。

「2010年、沿バルト造船工場ヤンターリは、国防省の発注を受け、ロシア海軍の為のプロジェクト1135.6警備艦シリーズ6隻の建造を開始しました。
既に、このシリーズの最初の3隻~アドミラル・グリゴロヴィチ、アドミラル・エッセン、アドミラル・マカロフ~の船体は形成されています。
今年2月29日のアドミラル・マカロフの同工場での起工には、ロシア連邦政府副首相ドミトリー・ロゴージン閣下も参加しました。
間もなく、アドミラル・ブタコフと命名される4隻目のフリゲートの建造が開始されます。
全てのシリーズは、2016年までに海軍へ引き渡される予定です」

V.チルコフ氏は話した。

フリゲート以外にも、同工場ではロシア海軍の為のプロジェクト11711(カリーニングラード造船所で1960-1970年代に建造されたプロジェクト1171の発展型)大型揚陸艦「イワン・グレン」が建造されている。

海軍総司令官は、海軍の更なる発展の課題について触れた。
将来戦略用途ロケット複合体搭載艦を作成する作業は、第4世代原子力艦ロシア海軍で配置に就いている期間に実施される。
2020年までに、ロシア海軍は、戦略非核抑止戦力グループを設立する必要がある。

「海軍の戦略非核抑止戦力の基礎グループは、長射程精密兵器を装備し、中長期的には、原子力水中巡洋艦プロジェクト885M、近代化される原子力水中巡洋艦プロジェクト949M及び重原子力ロケット巡洋艦プロジェクト11442で構成されます」
ヴィクトル・チルコフ大将は表明した。

海軍総司令官は、このような戦力の中核として航空艦を持たなければならない事を強調した。
「将来的には、外国で建造されたヘリコプター揚陸ドック艦と共に、このような戦力の基礎は、新たな世代の航空艦になります」
彼はこう話し、それ(新世代航空艦)は、前世代の重航空巡洋艦とは違い、大きな排水量を有する根本的に新しい汎用戦闘艦とならなければならないと説明した。

その主要兵器は、空中で、海上で、水中で、そして多分宇宙で動作する有人及び無人(ロボット化された)戦闘手段となる。
この艦の有効性は、電波方向探知(レーダー)監視・追跡航空機と、更には偵察-打撃無人飛行装置で構成される航空グループの実在により定義される。

ヴィクトル・チルコフ氏は、この艦の作成は、航空母艦の設計と建造なくして提供されない事を強調した。
「充分に価値のある海洋航空母艦複合体の作成には、適切な艦の駐留場所、必要なインフラストラクチュア(社会的なものを含む)、飛行装置、艦の乗組員及び艦載航空隊の為の訓練センター、その他の要素が想定されます。
海洋航空母艦複合体の為の基盤は、2020年までに作成されなければなりません」

総司令官は強調した。

次に、ロシア海軍の水上戦力の基礎は、提督によると、ロボット工学手段を備えるモジュール設計艦となる。
「中期的には、海軍の遠海及び近海ゾーンにおける水上戦力の基礎は、プロジェクト22350フリゲート、プロジェクト20380コルベットになります。
これらは、広範囲に渡りロボット工学手段を装備したモジュール建造艦と交換されます」

ヴィクトル・チルコフ氏は表明した。

大洋ゾーン艦の基礎は、中長期的には、重要な対空防衛潜在力を含めた高い打撃力及び防衛力を有する新たなプロジェクトの駆逐艦になる。
更に海軍総司令官は、これらのアプローチを実行する為の最初の艦は、水域保護用の将来コルベットになると伝えた。

「この艦の開発は、既に進行中であります。
この艦は、沿岸エリアでの艦船や他の軍及び手段に対する最も複雑な任務:対潜水艦、対機雷戦、対艦、対空、機雷敷設、海岸付近の陸上グループの揚陸部隊への火力支援を実行する計画となっております」

総司令官は表明した。

彼は、水域保護用コルベットは、より大きな排水量のモジュール設計艦への移行に当たっての「牽引役」と見られていると説明した。
その後、水域コルベットによる海軍のモジュール及び複合ロボット戦闘システムへのアプローチは、他の艦に拡散され、革新的な形状の将来海軍が形成される。


記事冒頭では新たな原子力潜水艦について語られていますが、記事の大半は新たな水上艦に関するものです。
当ブログで以前に紹介したものも含まれています。
[ロシア第5世代原子力潜水艦は2030年以降に建造される]
[新世代戦略原潜ユーリー・ドルゴルーキー、12月30日に就役?]
[ロシア海軍の戦略非核戦力は多用途原潜と原子力巡洋艦から成る]

今回、チルコフ提督は、ロシア海軍将来航空母艦についても述べています。

今年(2012年)5月6日にロシア海軍総司令官に就任したチルコフ提督は、これまでにも将来航空母艦について何度も発言しています。
[ロシアは新たな駆逐艦及び巡洋艦及び空母の建造計画を続行する]
[ロシア海軍は空母を必要とする]


そして今回、チルコフ提督は、ロシア将来航空母艦は、以前の重航空巡洋艦とは違う汎用艦になると述べました。
「以前の重航空巡洋艦とは違う」と言うのは、要するに、対艦/対地用の長距離有翼ミサイルを装備しないという事です。
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チルコフ提督の言う「空中で、海上で、水中で、そして多分宇宙で動作する有人及び無人(ロボット化された)戦闘手段」とは、艦載の有人航空機及び無人航空機という意味です。
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将来航空母艦への無人航空機搭載については、2009年2月下旬にロシア造船業の総元締めである統合造船業営団の幹部が表明しています。
[ロシアは、5~6万トンの新世代原子力空母を建造する]

この時、アナトーリー・シレモフ氏は、こう述べています。
「艦は、用途に沿って機能しなければならない為、私達は、ミサイルの装備を拒否します。
航空母艦であるなら、艦の全ての構造は、打撃用兵器を装備する戦闘用航空機を搭載する為に開発されなければなりません」

ここで言う「ミサイル」とは、対艦/対地用有翼ミサイルを指しています。

以前は偵察用無人機を搭載すると言われておりましたが、今回のチルコフ提督の発言によると、「偵察-打撃無人飛行装置」が搭載されるとの事です。


今年11月下旬、ロシアが新たな「重航空巡洋艦」を開発するかのように報じられた事が有りました。
[ロシアは新たな原子力空母を開発する]

元々はイタル-タスの記事ですが、これが『ロシアの声』日本語版で紹介された為に、ロシアが再び「重航空巡洋艦」を建造すると勘違いした日本人は少なくなかったようです。

しかし、「重航空巡洋艦」云々は、この記事に登場する「ロシア連邦政府軍事産業委員会の情報提供者」の個人的な見解に過ぎません。

今回のチルコフ提督の発言を見ても、ロシアが再び「重航空巡洋艦」を建造する可能性は限りなくゼロに近いと言わざるを得ません。

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ロシア海軍艦船は地中海とアデン湾へ派遣される

『ロシア通信社ノーボスチ』より
【ロシア連邦海軍艦船は地中海で演習を実施する】
モスクワ、12月25日-ロシア通信社ノーボスチ

ロシアの全ての4艦隊の戦闘艦は、地中海及びアデン湾へ差し向けられる。
この非常に重要な地域におけるロシアの地政学的利益の為の演習実施の必要性故に。
ロシア通信社ノーボスチは、火曜日にロシア連邦軍参謀本部の高位の代理人より伝えられた。

現在、これらのエリアには、北方艦隊、太平洋艦隊、バルト艦隊、黒海艦隊の艦船支隊が差し向けられている。

「世界の大洋の同エリアは、ここ(シリア)にロシア海軍の物資・技術供給所が存在するという事実からも、ロシアの地政学的利益の観点から見て非常に重要な場所です。
故に、様々な演習が計画されております」

参謀本部の代理人は、このエリアにおけるロシア艦船の密度が濃い点についての質問に対し、こう話した。

更に彼は、艦が地中海において対空、対艦、対潜防衛、組織的な通信の課題の仕上げ、水上での部隊への指示に関する演習を実施すると伝えた。
シリアタルトゥースを含む外国の港への艦船の寄港が計画されている。

参謀本部の代理人は、大型揚陸艦の艦上にシリア軍の為を意図した軍用車両が有るか否かに関する質問に答えなかった。
「地中海へ艦船を差し向ける主な目的は、艦隊司令部から支持された任務の遂行、演習の実施、そして海軍旗を示す事であります」
彼は強調した。

前日、ロシア連邦国防長官代理アナトーリー・アントノフは、シリアへ派遣される艦には特殊部隊が乗っているという複数のメディアの報道を否定した。
しかし彼は、これらの艦にはシリアの為の軍事車両が載せられているという報道に関してはコメントしなかった。

黒海艦隊は、間もなく地中海大型揚陸艦「アゾフ」、「ニコライ・フィリチェンコフ」、巡洋艦 「モスクワ」、警備艦「スメトリーヴイ」を派遣する。

バルト艦隊艦船支隊は、警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」、大型揚陸艦「カリーニングラード」、「アレクサンドル・シャバリン」、救助曳船SB-921、給油船「レナ」で構成されている。

海賊と戦う為、地中海を通過してアデン湾へ派遣される北方艦隊艦船支隊は、大型対潜艦「セヴェロモルスク」、救助曳船「アルタイ」、中型海洋給油船「ドゥブナ」で構成されている。

大型対潜艦「マルシャル・シャーポシニコフ」、給油船「イルクト」、救助曳船「アラタウ」で構成される太平洋艦隊海賊対処艦船支隊インド洋に位置しており、アデン湾へ派遣される。
(2012年12月25日17時11分配信)


黒海艦隊及びバルト艦隊の艦船は地中海東部へ派遣されます。
[ロシア海軍の地中海東部戦闘勤務]
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[黒海艦隊の大型揚陸艦は地中海東部へ向かった]
[バルト艦隊艦船は地中海へ向かった]

地中海東部へは、大型揚陸艦を中核とする部隊が派遣されています。


北方艦隊及び太平洋艦隊の艦船は海賊対処任務の為、アデン湾へ派遣されます。
[ロシア北方・太平洋艦隊合同アデン湾海賊対処活動]
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[北方艦隊アデン湾海賊対処部隊は英仏海峡を通過する]
[太平洋艦隊の軍艦はイランを訪れた]

アデン湾には、大型対潜艦を中核とする部隊が派遣されています。


今回の記事では、「地政学」Геополитикаという言葉が登場しております。
地中海とアデン湾は、ロシアにとって地政学上からも重要なエリアであると。

この場合は、地政学用語で言う所の「交通地域」として重要という事のようです。

ロシア国防省は戦略原潜「ユーリー・ドルゴルーキー」と海洋弾道ミサイル「ブラヴァー」を今年末に採用する意向である

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
【国防省は今年末の原子力潜水艦「ユーリー・ドルゴルーキー」及び「ブラヴァー」採用を準備する】
モスクワ、12月26日-ロシア通信社ノーボスチ

ロシア連邦国防省は、原子力潜水艦「ユーリー・ドルゴルーキー」を大陸間弾道ミサイル「ブラヴァー」と共に今年末に採用する予定である。
ロシア連邦国防長官代理ユーリー・ボリソフは記者団に伝えた。

「戦略用途潜水艦ユーリー・ドルゴルーキーの海軍の編制への加入は、2012年12月末を予定しております。
私共には、この計画が実行されると申し上げる事が出来るあらゆる根拠があります。
ブラヴァーも潜水艦と共に軍備採用されますが、2013年中は試験運行という事になりましょう」

彼は話した。

ボリソフは、国家軍備プログラムの内の約23.5パーセンが海軍の為の最新兵器の試作品及び軍用機器の供給と、その近代化に当てられると付け加えた。

彼は、「ズヴェズドーチカ」社での原子力潜水艦「ヴェルホトゥリエ」近代化は12月30日に完了する事を指摘した。

「(プロジェクト955「ボレイ」の)2隻目の艦アレクサンドル・ネフスキーは国家受領試験を完全に終了しました。
潜水艦はセヴマシュへ戻りましたが、引き渡しは来年になるでしょう」

ボリソフ氏は指摘した。
(2012年12月26日12時57分配信)


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[新世代戦略原潜ボレイ級(旧ブログ)]
[新世代戦略原潜ボレイ級]

1996年11月2日に起工され、2007年4月15日に進水、2009年6月18日から航海試験を開始したロシア第4世代戦略原潜「ユーリー・ドルゴルーキー」ですが、ロシア海軍への引き渡しは2010年、2011年、2012年と何度も延期されました。

2012年10月下旬、当時のロシア連邦国防長官アナトーリー・セルジュコフ氏は、「ユーリー・ドルゴルーキー」の軍備採用(ロシア海軍への引き渡し)は2013年に延期されると発言しました。
[新世代戦略原潜ユーリー・ドルゴルーキーは2013年に就役する]

12月19日、ロシア海軍総司令官ヴィクトル・チルコフ提督は、「ユーリー・ドルゴルーキー」は今年12月30日までに軍備採用できると記者会見で明らかにしました。
[新世代戦略原潜ユーリー・ドルゴルーキー、12月30日に就役?]


ロシアの造船業界サイドも、「ユーリー・ドルゴルーキー」は今年12月末までにロシア海軍へ引き渡せると何度も表明しています。

そして今回、ロシア連邦国防省の新指導部の一員である国防長官代理ユーリー・ボリソフ氏も「ユーリー・ドルゴルーキー」の今年12月末の軍備採用に言及しました。


更にボリソフ氏は、「ユーリー・ドルゴルーキー」の主要兵装である潜水艦発射弾道ミサイル「ブラヴァー」も同時に軍備採用すると述べています。

「ボレイ」級に搭載される弾道ミサイル「ブラヴァー」は、昨年末までに18回の発射試験が実施され、11回が成功しました。

『ロシア通信社ノーボスチ』情報グラフィックより。
2012年2月9日配信
【海洋弾道ミサイル「ブラヴァー」試射の年表】

1回目:2004年6月24日-失敗
2回目:2004年9月23日-成功
3回目:2005年9月27日-成功
4回目:2005年12月21日-成功
5回目:2006年9月7日-失敗
6回目:2006年10月25日-失敗
7回目:2006年12月24日-失敗
8回目:2007年6月29日-成功
9回目:2008年11月28日-成功
10回目:2008年12月23日-失敗
11回目:2009年7月15日-失敗
12回目:2009年12月9日-失敗
13回目:2010年10月7日-成功
14回目:2010年10月29日-成功
15回目:2011年6月28日-成功
16回目:2011年8月27日-成功
17回目:2011年10月28日-成功
18回目:2011年12月23日-成功

特に、2010年以降に実施された6回の発射試験は連続で成功しました。

[「全力全開」ブラヴァー発射試験(2010~2011年)]

2011年12月23日には、2発の「ブラヴァー」の一斉発射試験に成功しています。
[潜水艦発射弾道ミサイル「ブラヴァー」は一斉発射試験に成功した]

北方艦隊アデン湾海賊対処部隊は英仏海峡を通過する

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より。
ロシア連邦軍西方軍管区広報サービス発表
2012年12月25日18時06分配信
【北方艦隊艦船支隊は北海を去った】

本日(12月25日)、大型対潜艦「セヴェロモルスク」、救助曳船「アルタイ」、中型海洋給油船「ドゥブナ」で構成される北方艦隊艦船支隊北海を去った。
基地を出港してから既に1000海里を航行した。

航海開始後、北方艦隊将兵は、荒天を乗り切る為、数時間に渡りノルウェー海に錨を降ろさなければならなかった。
間もなく北方艦隊艦船はラ-マンシュ海峡(英仏海峡)及びビスケー湾の通過を完了し、地中海へ入る。

その後、ロシア大型対潜艦スエズ運河を通過し、紅海及びアデン湾エリアへ行き、民間船舶の航行の安全を保障する任務を実施する。

海賊対処任務を実施する前、北方艦隊将兵は計画戦闘訓練に従事した。
構成員は、空中攻撃手段を撃退する一連の戦闘訓練を実施し、海洋での艦の保持の為の艦内訓練を行なった。

海軍歩兵分隊は、民間船の船室の臨検行動の為のグループ支援の技量を改善する。
更には、艦船支隊を追尾する仮想敵の潜水艦が居ないかどうかをチェックする為の探索を主目的とする艦の対潜訓練が実施された。

2012年、アデン湾及びアフリカの角での民間船舶航行を保護する任務は、大型対潜艦「ヴィツェ-アドミラル・クラーコフ」乗組員により、159日間に渡り実施された
北方艦隊将兵は29000海里を航行した。
同海域に滞在中、同艦は様々なクラスの民間船舶から成る10個船団をエスコートした。
商船の乗組員の約4分の1はロシア市民だった。


北方艦隊大型対潜艦「セヴェロモルスク」を中核とする北方艦隊アデン湾海賊対処部隊は、12月18日に北方艦隊主要基地セヴェロモルスクを出港しました。
[大型対潜艦セヴェロモルスクはソマリア沖へ向かった]
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既にアデン湾へは、太平洋艦隊海賊対処部隊が向かっております。
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こちらは、間もなくアデン湾へ到着します。
[太平洋艦隊の軍艦はイランを訪れた]

北方艦隊海賊対処部隊は2013年1月にアデン湾へ到着し、太平洋艦隊艦船と合同でアデン湾海賊対処任務を実施します。

小型水路測量船ヴィクトル・ファレーエフは工場航海試験を開始した

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より。
ロシア連邦軍東方軍管区広報サービス発表
2012年12月25日9時56分配信
【「ヴィクトル・ファレーエフ」は試験の為に海洋へ去った】

ピョートル大帝湾エリアにおいて小型水路測量船「ヴィクトル・ファレーエフ」の工場航海試験が開始された。
それは、測定の実施、航路ブイの設置、沿岸航海ステーション及び遠距離灯台の円滑な管制作業の為のサービス、太平洋におけるロシア船舶航路の安全保障を意図している。

船上には光線測深器が設置されており、船底から直接水路測量作業を実施する事により、立体的な地形画像を得られる。
それは、太平洋艦隊の為に建造された船に在るこのタイプの機器の最初のものである。
それは、調査結果をオンライン3Dフォーマットモードに加工する事が出来る。
小型水路測量船「ヴィクトル・ファレーエフ」は、更に、海軍の船に最初に採用されたユニークな電気発電システムと、船舶電気技術中央化学研究所が特別に開発した電気推進器が設置されている。

同船は、「東方造船所」の造船台で2006年10月に起工され、2011年11月12日~太平洋艦隊水路測量サービス設立155周年記念日~に進水した。
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小型水路測量船「ヴィクトル・ファレーエフ」は、「東方造船所」で建造された最大の艦船である。
全長は56m、幅11.8m、吃水は約3m、排水量は約1000トン、速力13ノット、乗員17名、航続距離2000海里、自立行動日数15日である。

同船は、水路工学の科学者及び船乗りとして知られるヴィクトル・ファレーエフに因んで命名された。
彼は太平洋沿岸、海洋及び大洋での調査に従事し、彼の指導の下に用意され、公表された数多くの壮大な記録は、現在も、世界全ての船員の役に立っている。


記事中に登場する「東方造船所」Восточная Верфьは、ウラジオストク南部のウリス湾の東岸に在ります。
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ソヴィエト連邦時代には「ウラジオストク造船工場」という名前でした。
創設は1952年であり、ソ連/ロシア海軍、国境警備隊、漁業団体の為の各種艦船を建造し、外国にも輸出しています。
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「ヴィクトル・ファレーエフ」プロジェクト19910小型水路測量船の2番船であり、1番船「ヴァイガチ」は2007年11月25日に就役し、バルト艦隊へ配備されています。

今回、「ヴィクトル・ファレーエフ」工場航海試験を開始しましたが、この後には国家受領試験が控えており、これに合格すれば、ロシア海軍へ引き渡すことが出来るようになります。

「ヴィクトル・ファレーエフ」ロシア海軍へ引き渡され、太平洋艦隊へ配備されるのは来年(2013年)になるでしょう。

黒海艦隊の大型揚陸艦は地中海東部へ向かった

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2012年12月24日13時32分配信
【黒海艦隊は地中海の艦船グループを改める】
モスクワ、12月24日-ロシア通信社ノーボスチ

黒海艦隊大型揚陸艦「ニコライ・フィリチェンコフ」「アゾフ」は、地中海東部に滞在している同艦隊艦船支隊へ参加する。
ロシア連邦国防省・海軍の代理人は記者団に伝えた。

先週、カリーニングラード地域バルチースクからバルト艦隊艦船支隊が、セヴェロモルスクからは北方艦隊艦船支隊が出航した。

「12月24日、黒海艦隊の軍艦ニコライ・フィリチェンコフとアゾフは、一連の戦闘訓練任務を果たす為、黒海沿岸のクラスノダール地方からボスポラス海峡へ進路を取りました」
軍当局の代理人は話した。

計画によると、彼らは地中海へ進み、現在、地中海東部で戦闘勤務の課題を解決している黒海艦隊親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」及び警備艦「スメトリーヴイ」で構成される黒海艦隊戦闘艦船支隊に参加する。

「このように、以前の計画通り、大型揚陸艦ニコライ・フィリチェンコフとアゾフは、12月初頭に戦闘訓練任務遂行を完了し、地中海から黒海艦隊主要基地セヴァストーポリへ去った大型揚陸艦ノボチェルカッスク及びサラトフと交代します」
海軍の代理人は付け加えた。

11月下旬、地中海東部に滞在する黒海艦隊艦船は、艦船の整備の為にシリアタルトゥース港を訪れるかもしれないと伝えられた。
タルトゥースは、ロシア海軍補給物資供給所である。

シリア政府と反政府勢力の紛争は2011年3月に始まり、国際連合が入手した情報によると、それ以降、戦闘によって30000人以上が死亡した。
しかし、公式組織の職員は、このデータを確認する術は無いと認識している。


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『イタル-タス』より
2012年12月24日16時16分配信
【ロシアの揚陸艦はシリアのタルトゥース港を訪れる】
モスクワ、12月24日/イタル-タス

本日(12月24日)、大型揚陸艦「アゾフ」「ニコライ・フィリチェンコフ」は、ノヴォロシースクから地中海へと出航し、ロシア連邦海軍補給物資供給所があるシリアタルトゥース港へ針路を取った。
本日(12月24日)、イタル-タスは、ロシア連邦軍参謀本部の情報提供者より伝えられた。

「大型揚陸艦アゾフとニコライ・フィリチェンコフは、前日に海軍歩兵特殊部隊と幾つかの戦闘機器を載せ、地中海への航海に出発ましした。
海軍歩兵は、豪雨ゾーンを移動する際や外国の港に停泊している時、艦船の安全を保障する任務を割り当てられています。
艦は、12月26日~27日、12月28日にボスポラス海峡とダーダネルス海峡を通過する予定であり、エーゲ海に位置する親衛ロケット巡洋艦モスクワ及び警備艦スメトリーヴイで構成される黒海艦隊グループに参加します」

対談者は話した。

彼によると、 「モスクワ」「スメトリーヴイ」は、現在、水と食料を補充した後、ギリシャピレウス港への寄港を完了し、エーゲ海での任務遂行を開始する。
「アゾフとニコライ・フィリチェンコフは、2隻の戦闘艦に同行してタルトゥースを訪れます」
参謀本部の情報提供者は指摘した。

国防省が12月8日に伝えた所によると、黒海艦隊大型揚陸艦「ノヴォチェルカッスク」「サラトフ」地中海航海から常時駐留場所への帰還に関し、ロシア海軍総参謀部は、このクラスの艦を、現在、地中海東部で行動している黒海艦隊グループの構成へ指向させる事が必要な時期についての問題を検討した。

以前、参謀本部の情報提供者は、「ノボチェルカッスク」「サラトフ」は12月10日に基地へ戻るとイタル-タスに伝えた。
黒海艦隊グループを構成する他の艦船~親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」、警備艦「スメトリーヴイ」、大型海洋給油船「イワン・ブブノフ」、海洋曳船MB-304は、「特別な指示により」地中海北東部に残ったと彼は説明した。

当初、黒海艦隊戦闘艦船支隊は、太平洋艦隊艦船と合流する為にソマリア沿岸エリアへ向かっていた。
計画では、2つの艦隊の艦船の合同グループがアフリカの角における海賊対処任務を遂行する事になっていた。
しかし、その後、パレスチナ-イスラエル紛争ゾーンでの情勢悪化を受け、黒海艦隊戦闘艦船支隊パレスチナ自治政府領からのロシア市民の避難準備の為、ガザ地区沖合に留まるように命ぜられた。

国防省の通知によれば、艦上に居る徴集兵を退職させる為、艦を常駐場所へ戻す決定が下された。


[ロシア海軍の地中海東部戦闘勤務]

ロシア黒海艦隊には、7隻の大型揚陸艦が在籍し、全て第197揚陸艦旅団に所属しています。

プロジェクト775大型揚陸艦(ロプーチャI級)
【BDK-46「ノヴォチェルカッスク」】
【BDK-67「ヤーマル」】
【「ツェーザリ・クニコフ」】

プロジェクト775M大型揚陸艦(ロプーチャII級)
【BDK-54「アゾフ」】

プロジェクト1171大型揚陸艦(アリゲーター級)
【BDK-65「サラトフ」】
【BDK-69「オルスク」】
【「ニコライ・フィリチェンコフ」】

今回、地中海へ向かったのはアリゲーター級「ニコライ・フィリチェンコフ」ロプーチャII級「アゾフ」の2隻です。

大型揚陸艦「アゾフ」
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大型揚陸艦「ニコライ・フィリチェンコフ」
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以前には、アリゲーター級「サラトフ」ロプーチャI級「ノヴォチェルカッスク」の2隻が地中海東部へ派遣されました。

イタル-タスの記事で触れられていますが、黒海艦隊親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」警備艦「スメトリーヴイ」は、先週にギリシャピレウス港へ寄港していました。
[黒海艦隊の戦闘艦はギリシャのピレウスへ寄港した]

「ニコライ・フィリチェンコフ」「アゾフ」は、この2隻と合流し、シリア沖へ行くとの事です。

この黒海艦隊グループと交代する為、バルト艦隊大型揚陸艦2隻などで構成される艦船部隊が地中海東部へ向かっています。
[バルト艦隊艦船は地中海へ向かった]


ロシア海軍は、大型揚陸艦2隻を中核とする艦船部隊を、地中海東部に常時滞在させる方針のようです。

ロシアは自国でのミストラル級建造を断念していない

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
【ロシア連邦は自国の造船所でのミストラル建造を断念していないとロゴージンは表明した】
ニューデリー、12月24日-プライム

ロシアは2隻のヘリコプター空母「ミストラル」の自国造船所での建造を断念しておらず、最終的な決定は、フランスから購入したヘリコプター空母の運用経験を研究した後に下されるだろう。
副首相ドミトリー・ロゴージンは伝えた。

以前、ロシアでの「ミストラル」型軍艦の建造開始は2013年初頭(後に出てきた別のデータによると2016年)に予定されていた。
フランスでは最初の「ミストラル」建造は2011年末に開始され、フランスの造船所では、同クラスの2隻の艦を建造する。
金曜日、メディアは、ロシア(国防省)は、ロシア連邦での「ミストラル」建造を断念すると報じた。

「僕が思うにね、これ(自身の造船所での建造の断念)について話をするのは時期尚早でしょうね。
僕達は、艦を見なければなりません。
その一方、僕達は計画に取り組みます」

月曜日、ロゴージン氏は記者団に語った。

彼によると、フランスから購入する最初の2隻のヘリコプター空母の運用状態を分析する必要が有る。
「僕達は、2隻の艦の完成を待ち、運用状況を見て、その後に最終的な決定を下します」
副首相は指摘した。

彼によると、現在、そのような最終決定は未だ下されていない。
「僕が思うに、それは、もはや漏洩のような何かでしょうが、艦の行動の点検が行なわれなければ、漏洩箇所が確認される事は無いでしょう」
ロゴージン氏は話した。

ロシア連邦は自国の造船所でのミストラル建造を断念していないとロゴージン氏は表明した。
(2012年12月24日14時38分配信)


12月21日、ロシアのメディアは、ロシア国防省ヘリ空母「ミストラル」級の自国での建造断念を決定したと報じました。
『ヴェドモスチ』より
2012年12月21日配信
【国防省は、ロシアにおける2隻のヘリコプター空母「ミストラル」型の建造を断念する】

日本では、『ロシアの声』が、この『ヴェドモスチ』の記事を紹介しました。
『ロシアの声』より
【ロシア ミストラル級のヘリ空母 自国で建造せず】

しかし、ロシア造船業の総元締めである「統合造船業営団」は、この情報を否定しました。
[ロシア海軍向けヘリ空母ミストラル型3、4番艦はキャンセルされていない]

更には、ロシア国防省の国防次官も否定しました。
[「ロシア国防省の新しい指導部」は自国でのミストラル級ヘリ空母の建造を断念する決定を下していない]


そして今回、ロシア防衛産業を統括するドミトリー・ロゴージン副首相からも否定されました。

オスカーII級原潜オムスクはヴィリュチンスク基地へ戻った

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より。
ロシア連邦軍東方軍管区広報サービス発表
2012年12月24日10時31分配信
【原子力水中ロケット巡洋艦「オムスク」は遠距離航海からヴィリュチンスクへ戻った】

太平洋艦隊水中部隊の主要基地があるカムチャツカヴィリュチンスク市では、戦闘訓練射撃を成功裏に実施した原子力水中ロケット巡洋艦「オムスク」乗組員の歓迎式典が開かれた。
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軍楽隊の演奏の下で桟橋へ着いた潜水艦は、太平洋艦隊司令部の代表、ペトロパブロフスク及びカムチャツカ司教アルテミー猊下ヴィリュチンスク市地域管理部の要人が出迎えた。
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係留された後、水中巡洋艦の艦長ローマン・ヴェリチェンコ1等海佐は、成功裏に実施された一連の任務について報告し、赤旗受賞太平洋艦隊水中部隊司令官臨時代行ヴィクトル・コチェマゾフ少将は乗組員を歓迎する挨拶を述べ、海軍総司令官からの特別賞与を渡した。
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潜水艦は航海中の演習で仮想敵潜水艦の探索、追跡、撃破を達成した。

伝統に従い、水中巡洋艦艦長には、子豚の丸焼きが贈られ、功績の著しい乗組員には感謝状と賞品が贈られた。
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物資を補充し、短い休暇を過ごした後、水中ロケット巡洋艦「オムスク」乗組員は、再び海洋への出航を準備する。
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テレビ局『ズヴェズダー』動画ニュースより
2012年12月24日13時16分配信
【ロケット艦「オムスク」は潜水艦基地ヴィリュチンスクへ戻った】


ロシア・ソ連潜水艦総合情報サイト『ディープストーム』より
【K-186「オムスク」 プロジェクト949A】

プロジェクト949A「アンテイ」(オスカーII級)原子力水中巡洋艦K-186「オムスク」は、1989年7月13日にセヴェロドヴィンスクで起工され、1993年5月8日に進水、1993年12月15日にロシア海軍へ引き渡されました。

1994年1月21日、赤旗北方艦隊に編入され、ザーパドナヤ・リッツァ基地へ配備されました。

1994年9月14日、赤旗太平洋艦隊へ転属し、カムチャツカ半島ヴィリュチンスク基地へ移動しました。

2010年7月~8月には戦略演習「ヴォストーク-2010」に参加しました。

そして現在もヴィリュチンスク基地に駐留しています。

K-186「オムスク」を始めとするプロジェクト949A原子力水中巡洋艦は近代化が予定されています。
[オスカーII級原潜「オムスク」は近代化の準備を進める]
[オスカーII級ミサイル原潜は「オーニクス」と「カリブル」を装備する]

近代化されたプロジェクト949Aは、今後もロシア海軍の主戦力として留まります。
[ロシア海軍の戦略非核戦力は多用途原潜と原子力巡洋艦から成る]


記事中で名前が出てくるペトロパブロフスク・カムチャツキー司教アルテミー猊下は、1962年9月5日生まれで現在50歳です。
本名はアレクサンドル・ニコラエヴィチ・スニグルです。
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元々はサンクトペテルブルク軍事輸送大学を卒業して軍務に就いていましたが、ソ連邦解体後の人員削減により1992年に退職しました。
その後、正教会に入信しました。

2011年3月22日、ペトロパブロフスク・カムチャツキー司教に選出されました。
【ペトロパブロフスク・カムチャツキー司教アルテミー猊下】

黒海艦隊の戦闘艦はギリシャのピレウスへ寄港した

現在のところ公式発表は有りませんが、ロシア黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」警備艦「スメトリーヴイ」は、ギリシャピレウス港(アテネ近郊)へ寄港していました。
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親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」
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警備艦「スメトリーヴイ」
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2隻は、2012年12月21日にピレウスを出港したようです。




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黒海艦隊親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」警備艦「スメトリーヴイ」は、今年11月下旬から地中海東部に滞在しています。
元々は海賊対処任務の為にアデン湾へ派遣される予定だったのですが、ガザ地区の情勢悪化を受け、地中海東部に留まる事になりました。
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[ロシア黒海艦隊戦闘艦船支隊、ガザ地区沖へ派遣?]
[ロシア黒海艦隊艦船支隊はガザ地区からのロシア人避難を準備する]
[黒海艦隊艦船のソマリア行きは取り止めとなる]


現在、バルト艦隊の艦船部隊が地中海東部へ向かっており、「モスクワ」及び「スメトリーヴイ」と交代する予定です。
[バルト艦隊艦船は地中海へ向かった]

新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」は2013年3月に乗組員を受け入れる

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『中央海軍ポータル(フロートコム)』より
【乗組員は3月末に「アドミラル・ゴルシコフ」へ移住する】
2012年12月21日

フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」は、2013年3月末に乗組員を定住させる予定である。
『中央海軍ポータル』特派員は、建造企業-「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」より伝えられた。

今日(12月21日)、工場総取締役アレクサンドル・ウシャコーフは、発注番号921号・プロジェクト22350フリゲートのトップ「アドミラル・ゴルシコフ」の乗組員の移住時期、更には、係留試験開始及び航海試験への出航時期についての建造完了スケジュールを承認した。

対談者は『中央海軍ポータル』に指摘した。
「スケジュールをスムーズに遵守できるかどうかは、契約相手からの機器、材料およびコンポーネントの供給が適切な時期に行なわれるかどうかにより決まります。
2013年からは、作業を大幅に拡大し、艦上の全ての専門技術者を増やす必要があります」


優先される課題は、乗組員の定住である。
既に構成施設は点検され、船室への設備の取り付けは開始されている。
施設の最初の塗装は実施されている。
船室と水兵室には、既に最初の家具が取り付けられている。
フリゲートの炊事室には各種設備-換気装置、炊事用機器の土台が供給されている。

今年末までに、支所の株式会社「北方電子電波自動機器」の専門技術者は、他の作業所や請負業者の参加を得てケーブル線の主要部分敷設の正面作業を完了するだろう。

発注締切の与えられた期間の23日までに194の証明が交付される。
来年4月までの締切期間には、残る50の証明交付が計画されている。

フリゲートの乗組員は契約軍人だけ構成されており、資料や機器の勉強を始めている。
艦長オレグ・グセフ1等海佐は毎日要望を出しており、積極的に建造段階での問題を解決する。
係留試験を待つ事無く。

「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ指導部は、フリゲートが2013年7月の国際海軍サロンに参加できる事を確認しました-艦の外観の形状が完成する事を条件として」
対談者は『中央海軍ポータル』に指摘した。


[新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」型]
[アドミラル・ゴルシコフ型フリゲート(旧ブログ)]

プロジェクト22350フリゲートの1番艦「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・ゴルシコフ」(ソ連邦海軍元帥ゴルシコフ)は、2006年2月1日に起工され、2010年10月28日に進水しました。

現在、サンクトペテルブルク市「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」の岸壁で艤装工事が進められています。
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「アドミラル・ゴルシコフ」は2013年10月以降に航海試験を開始する予定です。
[新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」は2013年に航海試験を実施する]

就役は2014年にずれ込む可能性も有ります。
[新世代フリゲート「アドミラル・ ゴルシコフ」、2014年春に就役?]

「アドミラル・ゴルシコフ」に搭載される新型130mm砲は開発が難航しており、この為に建造工事も遅れているようです。
[新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」の建造は長期化する]
[空母とフリゲートに対するロシア海軍の不満には根拠が無い]


今回の記事によると、居住区の工事は比較的順調に進んでいるようであり、来年3月には乗組員の艦内居住が可能になるとの事です。

北方艦隊将兵で構成される「アドミラル・ゴルシコフ」乗組員は、今年3月にサンクト-ペテルブルク市へ到着しています。
[ロシア海軍新型フリゲート及びコルベットの乗員はサンクト・ペテルブルク市へ到着した]

「アドミラル・ゴルシコフ」は満載排水量約4500トン程度ですが、艦長には1等海佐(カピタン・1ランガ)が任命されています。
通常、このサイズの艦の艦長は2等海佐が充てられるのですが、それよりも高位の佐官が充てられているという事実からも、ロシア海軍がこのクラスの艦を重要視している事が伺えます。

更に、今回の記事では、以前にも一度出た「アドミラル・ゴルシコフ」の2013年の国際海軍サロン出展の件に触れられています。
[新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」は2013年の国際海軍サロンに出展されるかもしれない]

国際海軍サロン「IMDS-2013」は、来年の7月3日から7日までサンクト-ペテルブルク市で開催されます。
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【国際海軍サロン(IMDS)公式サイト】

今回の記事によると、外観だけでも完成させれば国際海軍サロンに出展させられるとの事ですが、この場合、130mm砲塔などはダミーを乗せるのでしょうか。

「ロシア国防省の新しい指導部」は自国でのミストラル級ヘリ空母の建造を断念する決定を下していない

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『イタル-タス通信』より
【ロシア連邦国防省の指導部は3隻目及び4隻目のミストラル建造を断念する決定を下していない】
モスクワ、12月21日/イタル-タス

ロシア連邦国防省の新たな指導部は、3隻目と4隻目のヘリコプター揚陸ドック艦「ミストラル」型ロシアでの建造断念など決定していない。
イタル-タスは、国防長官代理ユーリー・ボリソフより伝えられた。

「まだ建造開始すらしていないものをね、一体どうやって建造を断念するというんですか?」
ボリソフ氏は驚きを表明した。

「フランス側は、現在、最初の2隻のミストラルの建造を成功裏に導いております、我が国の業界の参加を得て。
無論、このような複雑な作業には個々の障害も生じてきましょうが、総合的に見て、スケジュール通りに進行しておりますよ」

彼は指摘した。

「契約によりますと、僕達は、最初のミストラルを2014年に取得しなければなりません-2015年には2隻目を。
この時点で、僕達は作業の見積もりを行ない、それから決定を下すでしょう。
ロシアでの3隻目と4隻目の艦の建造契約への署名を」

国防長官代理は強調した。
「いいえ、ロシア連邦国防省は、2番目のペアの艦の建造を断念するなどという決定は下しておりません」
ボリソフ氏は付け加えた。

既に複数のメディアが報じているように、軍当局は、伝えられる所によれば、ロシアの造船所での「ミストラル」型軍艦の3隻目と4隻目の建造を断念したという。

ロシアフランスは、2011年6月に4隻のヘリコプター揚陸ドック艦「ミストラル」型の建造契約に署名した。
契約条件によると、最初の2隻の艦の建造及び進水はサン-ナゼールで行なわれ、一部の作業はロシアの専門技術者により、統合造船業営団へ加入しているバルト工場で行なわれる。
最初の艦は「ウラジオストク」、2隻目は「セヴァストーポリ」と命名された。
双方のヘリコプター空母は、2013年からヘリコプター揚陸ドック艦の為の新たな停泊インフラストラクチュアの設立作業開始が計画されている太平洋艦隊に受領されなければならない。

「ミストラル」型軍艦の最大排水量は21000トン、16機の重ヘリコプターと、更には900名の兵員と70輌の装甲戦闘車輌を艦内に搭載できる。
(2012年12月21日16時18分配信)


『ヴェドモスチ』より
2012年12月21日配信
【国防省は、ロシアにおける2隻のヘリコプター空母「ミストラル」型の建造を断念する】

日本では、『ロシアの声』が、この『ヴェドモスチ』の記事を紹介しました。
『ロシアの声』より
【ロシア ミストラル級のヘリ空母 自国で建造せず】

しかし、ロシアの造船業界がこの情報を即座に否定した件については、どの日本語メディアも伝えなかった為、日本では、この「ガセネタ」だけが独り歩きしました。
[ロシア海軍向けヘリ空母ミストラル型3、4番艦はキャンセルされていない]

今でも、この「ガセネタ」を信じている日本人は少なくないでしょう。

ユーリー・ボリソフ氏は、今年11月15日にロシア連邦国防長官代理に任命されており、『ロシアの声』がいう所の「ロシア国防省の新しい指導部」の一人です。
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その彼が否定した事で、この「ガセネタ」は止めを刺されたと言っても宜しいでしょう。


[ヘリ空母ミストラル型]
[ヘリ空母ミストラル型(旧ブログ)]
[ロシア海軍向けミストラル型の詳細が公表された]

調査原潜プロジェクト09852は起工された

2012年12月20日、セヴェロドヴィンスク市「セヴマシュ」造船所においてロシア海軍の為の原子力調査潜水艦プロジェクト09852が起工されました。
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『中央海軍ポータル(フロートコム)』より
【特務原子力潜水艦はセヴマシュで起工された】
2012年12月20日

12月20日、原子力調査潜水艦プロジェクト09852の起工式典は株式会社「生産合同・北方機械製造組合」の造船台で開催された。
『中央海軍ポータル』特派員は、同社の情報提供者より伝えられた。

起工式典には、ロシア海軍総司令官ヴィクトル・チルコフ大将、統合造船業営団総裁A.A.ジャチコフセヴマシュ総取締役M.A.ブドニチェンコ、軍部隊指揮官A.V.ブリリチェフM.V.ザボルスキー海洋工学中央設計局「ルビーン」総取締役I.V.ヴィリ二ト国防省の第1059軍務代表部長D.N.マクスロフが出席した。

ドックでの起工記念板の設置の栄誉は海軍総司令官セヴマシュ総取締役に与えられた。
ヴィクトル・チルコフ大将は、同社が我が国の原子力潜水艦隊の発展に大いに貢献した事を指摘し、造船所の更なる成功と、信頼できるロシアの原子力の盾の創設を望んだ。
ミハイル・ブドニチェンコは、潜水艦の長期間の勤務と、国防省が指定した任務遂行上の信頼性の為、同社があらゆる努力を行なうと表明した。

潜水艦は、複雑な任務を実行する為に作成される。
それは、世界の大洋の遠距離エリアにおける様々な科学的調査、捜索・救助活動への参加といったものである。

加えて原子力潜水艦には、水中機器装置、調査機器が設置され、新たなタイプの科学・研究機器の試作品の試験を行ない、水中輸送路を監視しなければならない。
原子力潜水艦は深海救助装置及び無人水中装置の搭載艦となる。
原子力艦は、プロジェクト949Aをベースにして海洋工学中央設計局「ルビーン」(サンクト-ペテルブルク)により設計された。

未確認情報によると、このプロジェクト09852は、1992年以降「セヴマシュ」で建造されているプロジェクト949A原子力潜水艦K-329「ベルゴロド」(建造番号664)の再建造である。


株式会社「生産連合セヴマシュ」公式サイトより
2012年12月20日配信
【新たな潜水艦は深海を調査する】

『ロシア通信社ノーボスチ』より
2012年12月20日11時36分配信
【深海調査用の新たな原子力潜水艦がセヴマシュで起工された】

内容は同一です。
いずれも、プロジェクト09852調査原潜は、海洋工学中央設計局「ルビーン」プロジェクト949A原潜をベースに設計したとしか書かれておらず、未完成原潜「ベルゴロド」には一切触れられていません。


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プロジェクト949A(オスカーII級)有翼ミサイル原潜K-329「ベルゴロド」は、セヴェロドヴィンスク市セヴマシュ造船所で完成度80パーセント程度のまま建造工事が凍結されていました。

[オスカーII型原潜最終艦、建造中止?]
[未完のオスカーII型原潜ベルゴロド]
[オスカーII級原潜「ベルゴロド」の建造は停止される]

しかし、今年2月以降、ロシア海軍総司令官ウラジーミル・ヴィソツキー大将は、「ベルゴロド」を特殊作戦用原潜として完成させる事を表明しました。
[オスカーII級原潜「ベルゴロド」は特殊作戦母艦として完成する]
[オスカーII級原潜「ベルゴロド」は完成する]

原潜「ベルゴロド」は80パーセント完成したままセヴマシュの屋内造船台に鎮座しており、同艦を進水させなければ、新世代原潜を建造する為のスペースが空きません。

それで、未完成の同艦を改めてプロジェクト09852原子力調査潜水艦として完成させる事になったのでしょうか。


現在、ロシア海軍には、戦略原子力潜水艦プロジェクト667BDR(デルタIII級)K-129を改造した特殊用途原子力潜水艦プロジェクト09786(デルタ・ストレッチ)が在籍しています。
しかし同艦(現在はBS-136)は1981年就役であり、既に艦齢30年を超えています。
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BS-136「オレンブルク」は、船体下部に小型原潜プロジェクト1851「パルトゥス」或いはプロジェクト10831「ロシャリク」を搭載します。
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最近では、「ロシャリク」級を搭載する事が多いようです。

「ロシャリク」級特務原潜AS-12
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最近では、9月に北極圏へ行き、ロモノソフ海嶺メンデレーエフ海嶺の海底を調査しています。
『イズべスチヤ』より
2012年10月29日配信
【軍用原子力バチスカーフ「ロシャリク」は北極圏を探った】


北極圏で行動する母艦BS-136「オレンブルク」(2012年9月27日)
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「ロシャリク」級特務原潜AS-12は1990年7月16日にセヴマシュで起工され、2003年8月5日に進水、2010年頃に就役しました。
同級に関しては詳細は未だ不明です。
水中排水量は2000トン以上、全長は60~70m程度、幅は7メートル程度、水中速力は30ノット程度、潜航深度は少なくとも1000m以上(未確認情報によれば最大6000m)、乗員は25名程度と推定されています。

プロジェクト09852は、特務原潜BS-136の後継として、「ロシャリク」級特務原潜AS-12の新たな母艦になるのでしょうか。

太平洋艦隊の軍艦はイランを訪れた

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『イタル-タス』より
【ロシア戦闘艦「マルシャル・シャーポシニコフ」はイランのバンダレ·アッバース港への2日間の寄港を行った】
モスクワ、12月21日/イタル-タス

太平洋艦隊大型対潜艦「マルシャル・シャーポシニコフ」イランバンダレ·アッバース港への2日間の寄港を行った。
本日(12月21日)、イタル-タスは、ロシア国防省広報サービス・情報管理部より伝えられた。

「同艦は、アフリカの角において船舶航行の安全を保障する任務を遂行します」
軍当局は説明した。
「バンダレ・アッバース港への2日間の業務寄港中に、必要な食料及び水が補充されました」

「本日(12月21日)、ロシア戦闘艦は、イランの港を去り、指示された任務の遂行を継続します」
国防省は指摘した。

大型対潜艦「マルシャル・シャーポシニコフ」に率いられる太平洋艦隊の戦闘艦船支隊は、今年の11月から遠距離大洋航海を実施しており、海賊の脅威が高いエリアで船舶航行の安全を保障する。
(2012年12月21日13時09分配信)


『ロシア通信社ノーボスチ』より
2012年12月21日12時28分配信
【太平洋艦隊艦船はイランの港を訪問した-情報提供者】

内容はほぼ同じですが、こちらはロシア国防省広報サービスではなく、「軍事-外交当局の情報提供者」の談話として伝えています。


ロシア太平洋艦隊大型対潜艦「マルシャル・シャーポシニコフ」を中核とするアデン湾海賊対処部隊は、11月2日にウラジオストクを出港しました。
[ロシア海軍第14次アデン湾海賊対処部隊はウラジオストクを出港した]

11月28日にはインドムンバイへ入港し、インド海軍との合同演習「インドラ-2012」に参加しました。
[ロシア-インド海軍合同演習「インドラ-2012」は終了した]

そして今回、ペルシャ湾の入り口にあるイランバンダレ・アッバースを2日間に渡り訪問しました。
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バンダレ・アッバース港には、イラン海軍の主要基地が置かれています。
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同基地には、1990年代にロシアから購入したプロジェクト877EKM潜水艦(キロ級)3隻などが駐留しています。
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[イラン海軍の「キロ級」]

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この画像は2012年10月19日の様子ですが、3隻のキロ級潜水艦の内、1隻は出港している事が確認できます。

ロシア国内でのヘリ空母ミストラルの建造開始は2016年に延期される

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
【ロシア連邦での「ミストラル」建造開始は2016年に延期される】
モスクワ、12月21日-ロシア通信社ノーボスチ

ロシア国防省は、ロシア連邦でのヘリコプター空母「ミストラル」型の建造開始を2013年から2016年に延期する。
金曜日、ロシア通信社ノーボスチロシア国防当局の情報提供者より伝えられた。

以前、ロシアでの「ミストラル」型軍艦の建造開始は2013年初頭に予定されていた。
フランスでは最初の「ミストラル」建造は2011年末に開始され、フランスの造船所では、同クラスの2隻の艦を建造する。
金曜日、メディアは、ロシア(国防省)は、ロシア連邦での「ミストラル」建造を断念すると報じた。

「ロシア連邦国防省は、ロシアでのミストラル型軍艦の建造を断念していません。
ですが、建造開始時期は2013年から2016年に延期されました」

対談者は話した。

これらの艦の建造開始の延期は、ロシアの造船所の能力を査定する必要により決められた。
「私共は、まず最初に、これらの艦のロシア海軍の戦闘編制における役割と位置を決定しなければならない事を理解しております。
効率的な運用と技術的サービスの為の」

情報提供者は話した。

更に、彼によれば、おそらくは、ロシアに駐留する条件の特異性を考慮し、艦の設計を幾つか変更する必要が有るだろう。

「ロシア兵器輸出公社(ロソボロネクスポルト)」フランスの造船会社DCNSは、2011年6月にロシア海軍の為の「ミストラル」型軍艦の最初の2隻を建造する契約に署名した。
統合造船業営団は、DCNSの下請け業者であるサン-ナゼールSTXフランス造船所の下請けとして関わっている。
同クラスの他の2隻の艦は、フランスからの技術移転によりロシアで建造されなければならない。

フランスで最初に建造される「ミストラル」は2014年に、2隻目は2015年にロシアへの引き渡しが計画されている。

ロシアで3隻目と4隻目の「ミストラル」を建造する為の資金は、2020年までの国家軍備プログラムに入れられている。

汎用ヘリコプター空母「ミストラル」は排水量21000トン、船体の最大長は210メートル、18ノットの速力発揮を可能とする。
航続距離は最大で20000海里。乗組員160人の他に450人を収容可能である。
航空グループは16機のヘリコプターで構成され、このうち同時に飛行甲板から6機が発着できる。
これらの艦には、8機のKa-52Kと8機のKa-29の配備が計画されている。
(2012年12月21日15時41分配信)


[ヘリ空母ミストラル型]
[ヘリ空母ミストラル型(旧ブログ)]
[ロシア海軍向けミストラル型の詳細が公表された]

ロシア海軍向け「ミストラル」型1番艦「ウラジオストク」は、今年2月1日にフランスのサン-ナゼール造船所で起工されました。
[ロシア海軍向けヘリ空母「ミストラル」型1番艦は起工される]

ただし、船体後部はロシアのサンクト-ペテルブルク市の「バルト工場」で建造されます。
[バルト工場はヘリ空母ウラジオストクの船体を起工した]

1番艦「ウラジオストク」は、2013年9月進水予定です。
[ヘリ空母ウラジオストクは2013年9月に進水する]

ロシア海軍は、ヘリ空母「ミストラル」型を4隻調達する計画であり、この内最初の2隻はフランスサン-ナゼールで建造し、後の2隻はロシア国内の造船所(おそらくはセヴェロドヴィンスク市のセヴマシュサンクトペテルブルク市のバルト工場)でライセンス建造する事になっています。

生産合同セヴマシュ
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バルト工場-造船
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12月21日、ロシア国内でのヘリ空母「ミストラル」型2隻の建造を中止すると一部のメディアが報じ、ロシア造船業の総元締めである統合造船業営団が公式に否定しました。
[ロシア海軍向けヘリ空母ミストラル型3、4番艦はキャンセルされていない]


今回の記事によると、ロシア国内での「ミストラル」建造は2016年に延期されるとの事です。

おそらくは、「建造開始を2016年に延期」が「建造中止」と勘違いされたのでしょう。

ロシア海軍向けヘリ空母ミストラル型3、4番艦はキャンセルされていない

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『ロシアの声』より
【ロシア ミストラル級のヘリ空母 自国で建造せず】

しかし、ロシア造船業の総元締めである統合造船業営団は、公式に否定しました。


『ロシア通信社ノーボスチ』より
2012年12月21日10時35分配信
【「ミストラル」建造の為の国防省と統合造船業営団の契約は有効なままである】
モスクワ、12月21日-プライム

(ロシア)国防省統合造船業営団の間の2隻のヘリコプター空母「ミストラル」建造契約は、以前のまま残されている。
(ロシア通信社ノーボスチの)代理店「プライム」は、「統合造船業営団」公式代理人より伝えられた。

金曜日、『ヴェドモスチ』紙は、ロシア連邦国防省の新たな指導部は、ロシアでのヘリコプター空母「ミストラル」型2隻の建造を断念し、フランスでの建造が予定される2隻については完成させる決定を下したと報じた。

「私共は、国防省がそのような決定(更なる2隻のヘリ空母の建造を断念する)を下したなどとは聞いておりません。 現在、契約は、当初のままで残っております。 最初に建造される2隻の艦と同様、私共は全ての仕事を行ないます」
代理人は伝えた。

ロシア海軍の為の最初の2隻の「ミストラル」型汎用ヘリコプター空母は、以前の2国間の12億ユーロの契約の枠組みにおいてフランスで建造される。
最初の艦は2014年に、2隻目は2015年に納入される予定である。

以前、フランス国営軍事造船会社DCNSは、ロシアの為の最初のヘリコプター空母「ミストラル」の建造は順調に進んでいると発表した。

3隻目と4隻目の「ミストラル」の船体はロシア連邦において建造されるだろう。
同プロジェクトの枠組みにおいて、特に、今年8月1日、ロシア「ミストラル」の最初の2隻のトップ艦「ウラジオストク」建造の枠組み内において、サンクトペテルブルクバルト工場でプレートカットが開始された。

2013年5月には、「セヴァストーポリ」と命名された2隻目のヘリコプター空母の為のプレートカットが開始される予定である。


『イタル-タス通信』より
2012年12月21日11時08分配信
【統合造船業営団はヘリ空母「ミストラル」の2番目のペアの建造を断念するという公式の通知を受けていない】
モスクワ、12月21日/イタル-タス

統合造船業営団ヘリコプター揚陸ドック艦「ミストラル」型の2番目のペア(3隻目と4隻目)の建造を断念するという公式の通知を受けていない。
今日(12月21日)、イタル-タスは、「統合造船業営団」公式代理人アレクセイ・クラフチェンコより伝えられた。

「私共は、報じられているような国防省の決定については聞いておりません。
ミストラルの2番目のペアの建造契約を締結しないなどという公式な決定を、統合造船業営団は知らされておりません」

彼は話した。

統合造船業営団の他の情報提供者は、数ヶ月前、アナトリー・セルジュコフロシア連邦国防長官だった時、「ミストラル」の最終文書を同社が受け取ったとイタル-タスに伝えた。
「その後、統合造船業営団は、ミストラルの2番目のペアをロシア国内で建造する為の予備原価計算要求を受けました」
情報提供者は話した。

彼は、そのような原価計算は、2011年末までに適切な下請け業者が署名しなかったが故に、同艦(ミストラル)の2番目のペアの建造決定が下されなかった為に必要とされた事を説明した。
「最初の2隻のミストラルを12億ユーロで建造する最初の契約は、2011年6月に署名されました。
一方、2番目のペアの建造が2011年末までに決まった場合には、以前と同様の12億ユーロのままだったのですが、この時期を過ぎた場合には、改めて費用について合意しなければなりませんでした」

対談者はイタル-タスに対し詳細に説明した。

既に複数のメディアが報じているように、軍当局は、伝えられる所によれば、ロシアの造船所での「ミストラル」型軍艦の3隻目と4隻目の建造を断念したという。

ロシアフランスは、2011年6月に4隻のヘリコプター揚陸ドック艦「ミストラル」型の建造契約に署名した。
契約条件によると、最初の2隻の艦の建造及び進水はサン-ナゼールで行なわれ、一部の作業はロシアの専門技術者により、統合造船業営団へ加入しているバルト工場で行なわれる。


『ヴェドモスチ』の元記事
2012年12月21日配信
【国防省は、ロシアにおける2隻のヘリコプター空母「ミストラル」型の建造を断念する】


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[ヘリ空母ミストラル型]
[ヘリ空母ミストラル型(旧ブログ)]
[ロシア海軍向けミストラル型の詳細が公表された]

ロシア海軍向け「ミストラル」型1番艦「ウラジオストク」は、今年2月1日にフランスのサン-ナゼール造船所で起工されました。
[ロシア海軍向けヘリ空母「ミストラル」型1番艦は起工される]

ただし、船体後部はロシアのサンクト-ペテルブルク市の「バルト工場」で建造されます。
[バルト工場はヘリ空母ウラジオストクの船体を起工した]

1番艦「ウラジオストク」は、2013年9月進水予定です。
[ヘリ空母ウラジオストクは2013年9月に進水する]

ロシア海軍は、ヘリ空母「ミストラル」型を4隻調達する計画であり、この内最初の2隻はフランスサン-ナゼールで建造し、後の2隻はロシア国内の造船所(おそらくはセヴェロドヴィンスク市のセヴマシュサンクトペテルブルク市のバルト工場)でライセンス建造する事になっています。

今回、『ヴェドモスチ』は、ロシア国内でライセンス建造される予定の後期建造艦2隻がキャンセルされたと報じたのですが、即日に統合造船業営団から否定されました。

統合造船業営団によると「そんな話は国防省から知らされていない」との事です。

仮に、ロシア国防省がロシア国内での「ミストラル」型ヘリ空母建造をキャンセルする決定を下したのならば、真っ先に統合造船業営団に通知する筈です。

それ(通知)が無いという事が何を意味するのかは、言うまでもないでしょう。