大型対潜艦セヴェロモルスクはアデン湾を東へ進む船団を護衛する


『ロシア通信社ノーボスチ』より
【大型対潜艦「セヴェロモルスク」はアラビア海で船団の保護に取り掛かった】
モスクワ、3月20日-ロシア通信社ノーボスチ
大型対潜艦「セヴェロモルスク」は、アラビア海で第4の民間船団の先導を開始した。
水曜日、北方艦隊の公式代理人ワジム・セルガ1等海佐は記者団に伝えた。
「エジプト及びパナマ船籍の2隻の貨物船、更にはセント-ヴィンセント及びグレナディーン諸島船籍の商船が含まれる船団は、紅海エリアの指定ポイントで形成されました」
彼は発表した。
「セヴェロモルスク」乗組員は、紅海とアデン湾を通過し、アラビア海西部の指定ポイントまでの距離およそ1000海里の航路で外国船を護送すると北方艦隊の代理人は指摘した。
これまでに大型対潜艦「セヴェロモルスク」は、ロシアの砕氷船「ヴィトゥス・ベーリング」及び様々な国の11隻の船の先導を完了している。
大型対潜艦「セヴェロモルスク」は2012年12月18日に北方艦隊主要基地を去り、これまでに約15000海里を航行した。
3月4日、「セヴェロモルスク」は太平洋艦隊艦船と戦闘当直を交代し、アデン湾エリアにおける船舶保護を開始した。
(2013年3月20日11時04分配信)
北方艦隊の大型対潜艦「セヴェロモルスク」を中核とする北方艦隊アデン湾海賊対処部隊は、2012年12月18日に北方艦隊主要基地セヴェロモルスクを出港しました。
[大型対潜艦セヴェロモルスクはソマリア沖へ向かった]
2013年1月5日、スペインのセウタ港を訪問し、1月7日まで滞在しました。
[ロシア北方艦隊海賊対処部隊はスペインのセウタ港で20万ユーロを支出した]
2013年1月14日から18日までギリシャのスーダ港を訪問しました。
[北方艦隊海賊対処部隊はクレタ島を訪れた]
2013年1月19日から始まった地中海東部のロシア海軍3艦隊合同演習へ参加しました。
[ ロシア海軍3艦隊合同演習(2013年1月下旬) ]
2013年2月4日、ロシア砕氷船の護衛を開始しました。
[北方艦隊海賊対処部隊はアデン湾で任務に就く]
2013年2月末、NATO海軍と合同演習を行ないました。
[北方艦隊海賊対処部隊はアデン湾でNATO海軍と合同演習を行なう]
[アデン湾のロシア・NATO海軍合同演習は完了した]
3月初頭、紅海からアラビア海へ向かう9隻の民間船団を護送しました。
[ロシア海軍第15次海賊対処部隊はアデン湾で船団護衛を続ける]
3月中旬、アラビア海から紅海へ向かう2隻の民間船を護衛しました。
[ロシア海軍第15次海賊対処部隊はアデン湾を西へ向かう船団を護送する]
大型対潜艦「セヴェロモルスク」を中核とする今回の北方艦隊海賊対処部隊は、ロシア海軍全体では15番目の海賊対処部隊になります。
「セヴェロモルスク」の前に太平洋艦隊から派遣された大型対潜艦「マルシャル・シャーポシニコフ」を中核とする海賊対処部隊は、ウラジオストクへの帰路に就いています。
[ロシア海軍第14次海賊対処部隊は帰路に就いた]
2013年3月17日には、バルト艦隊から警備艦「ネウストラシムイ」を中核とするアデン湾海賊対処部隊が出航しています。
[フリゲート「ネウストラシムイ」はアデン湾へ向かった]
3月19日には、太平洋艦隊から大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」と大型揚陸艦3隻を中核とする次の海賊対処部隊が出航しました。
[ロシア太平洋艦隊の次のアデン湾派遣部隊は出発した]
ロシア海軍は、今後もアデン湾(ソマリア沖)での海賊対処任務を継続します。
[ソマリアでは5つの海賊団が活動している]
[ロシア海軍はソマリア沖海賊対処任務を続ける]
アデン湾海賊対処任務に派遣されているのは、主に大型対潜艦ウダロイ型(プロジェクト1155/11551)です。
この為か、ロシア海軍総司令部は、最近、ウダロイ型の近代化改装を決定したようです。
[ロシア海軍はウダロイ級を近代化する]

ロシア海軍はウダロイ級を近代化する
『イズベスチヤ』より
2013年3月20日0時01分配信
【ロシアは古い対海賊艦隊を近代化する】
(ロシア)海軍総司令部は、プロジェクト1155大型対潜艦を変身させる事を決定した。

(ロシア)海軍総司令部は、プロジェクト1155大型対潜艦「ウダロイ」の近代化を決定した。
現在、それはロシアの遠海ゾーン艦の基礎であり、ロシアは2008年からソマリア海賊と戦う為、積極的にアデン湾へ派遣している。
海軍総司令部の情報提供者が『イズベスチヤ』へ話した所によれば、30歳の大型対潜艦は、最新砲A-192、「カリブル」ミサイル、最新の対空・対ミサイル防衛複合体S-400「リドゥート」を装備する。
「この改変により大型対潜艦は事実上は駆逐艦となり、潜水艦だけではなく、水上艦、航空機、ミサイル、地上施設を破壊できるようになります。
それは汎用戦闘艦となります」
対談者は説明した。
彼によれば、大型対潜艦1155の近代化は、予備計算では各艦ごとに20億ルーブルの費用が掛かり、新たな駆逐艦を建造するレベルにまで引き上げれば、費用は300億ルーブルになる。
ウラジーミル・ザハロフ退役提督は、大型対潜艦1155の近代化は、短期間で海軍にとって重大な緊急に必要な条件を全て備えた艦を得るという点では許容されると『イズベスチヤ』へ説明した。
「新たな遠海ゾーン駆逐艦は、いずれウダロイを代替するでしょうが、それは2020年より前にはなりません。
新たな艦の排水量は、大型対潜艦1155を上回るのかどうかさえ不明です。
現代の艦としての機能は、プロジェクト22350フリゲートのみが有しています。
ですが、それ(22350)は、(1155の)ほぼ2分の1であり、自律航行期間も少なく、基地から遠くへは出航できず、兵装も少ないのです」
ザハロフは説明した。
大型対潜艦の作成に参加した事のある統合造船業営団の代理人は、1970年代、艦載機器のあまりの大きさ故に、汎用艦の機能を分割する事が決定されたと説明した。
それは2つの専門分野-打撃駆逐艦プロジェクト956「ソヴレメーンヌイ」と、強力な水中音響ステーションを艦首に持つ対潜用の大型対潜艦1155「ウダロイ」に分かれた。
現在、駆逐艦はボイラーの問題が故に実質的には退役しており、3隻の艦のみが稼働している。
これらもまた、近代化が準備されている。
生まれ変わった大型対潜艦と共に、これら(956)はロシア海軍の大洋グループの基礎を成す。
アメリカ合衆国には、現在、既に40隻以上の汎用駆逐艦「アーレイ・バーク」が在り、潜水艦、水上艦を沈め、地上目標を有翼ミサイル「トマホーク」で破壊する事が出来る。
近代化プロジェクトの技術仕様は今年末までに開発される。
それは、海軍第1中央研究所及び第2中央研究所に準備が依頼される。
その後に海軍は、最善の近代化プロジェクトの為、設計局間の競争入札を発表後、艦を更新する為の工場を選択する。
それは、サンクト-ペテルブルクの「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」か、或いはカリーニングラード工場「ヤンターリ」になるだろう。
大型対潜艦は、兵器以外に航行装置も更新し、更には、艦の大きな動きで艦首振動が始まり、艦底に打撃を与える(これは「船首底衝撃 」と呼ばれる)が故に、重心も変更される。
大型対潜艦1155を開発し、(近代化設計の)発注を得るであろう北方計画設計局は、現代の兵器複合体の導入の為、艦載管理システムと、実質的に全ての電子機器を変更する必要が有ると述べた。
「古い物の代わりに据えられる新しいシステムの大きさを考慮しなければなりません。
そうしなければ、船体を解体し、作業費用を引き上げる事になりかねません。
例えば、カリブルは、おそらくはラストルーブの場所に収まるでしょう。モスキートはもはや有りませんし。
そして勿論、それらを全て作動させるには、全ての電子機器を交換しなければなりません」
設計局の代理人は説明した。
彼によると、最初の大型対潜艦の近代化は、2016年より前にはならない。
プロジェクトのトップの開発には、約1.5年は掛かるだろう。
各部分は、兵器複合体、機器、他の艦載システムの開発者や製造者と調整する必要が有る。
その後、2-4年で近代化の技術プロジェクト~工場への段階的指導書は仕上げられる。
1980年から1991年の11年に渡り、13隻の大型対潜艦プロジェクト1155(1隻の改善プロジェクト1155.1を含む)が建造された。
艦には、ロシア及びソヴィエトの提督名が付けられた。
現在、8隻の艦-太平洋艦隊に4隻、北方艦隊に同数-が残っている。
5隻~「マルシャル・シャーポシニコフ」、「アドミラル・パンテレーエフ」、「アドミラル・レフチェンコ」、「アドミラル・ヴィノグラードフ」、「アドミラル・チャバネンコ」~が海賊との戦いへ行った。
1隻の大型対潜艦1155-「アドミラル・ハルラモフ」は、2006年以降予備役となっている。
全てのプロジェクト(艦)が近代化に着手されるだろう。
現在、ロシア海軍には8隻のプロジェクト1155大型対潜艦と1隻の11551大型対潜艦が在籍しています。
[太平洋艦隊]
アドミラル・トリブツ:1985年12月30日就役
マルシャル・シャーポシニコフ:1985年12月30日就役
アドミラル・ヴィノグラードフ:1988年12月30日就役
アドミラル・パンテレーエフ:1991年12月19日就役

[北方艦隊]
ヴィツェ-アドミラル・クラーコフ:1981年12月29日就役
セヴェロモルスク:1987年12月30日就役
アドミラル・レフチェンコ:1988年9月30日就役
アドミラル・ハルラモフ:1989年12月30日就役、現在予備役
アドミラル・チャバネンコ(11551):1999年1月28日就役

予備役の「アドミラル・ハルラモフ」以外の8隻は、全て海賊対処任務の為にアデン湾へ派遣されました。
[ロシア海軍はソマリア沖海賊対処任務を続ける]
現在は北方艦隊の「セヴェロモルスク」がアデン湾で海賊対処任務に就いています。
2013年3月19日には、太平洋艦隊の「アドミラル・パンテレーエフ」が3回目となるアデン湾海賊対処任務へ出発しています。
[ロシア太平洋艦隊の次のアデン湾派遣部隊は出発した]
そのウダロイ級ですが、今回の記事によると、兵装を交換する大規模な近代化改装を実施するとの事です。
今回の記事によると、新たに搭載される主な艦載兵器は、以下の通りです。
・A-192 130mm単装砲
・有翼ミサイル複合体「カリブル」
・高射ミサイル複合体「リドゥート」
この他に、高射ロケット砲複合体「パラシ」、324mm魚雷発射管「パケート-NK」が搭載される可能性は高いでしょう。
これと引き換えに、現行の艦載兵器は撤去される事になるでしょう。
・AK-100 100mm単装砲
・AK-630 30mmガトリング砲
・対潜ミサイル複合体「ラストルーブ」
・高射ミサイル複合体「キンジャール」
・RBU-6000ロケット爆雷
・533mm魚雷発射管

近代化されたウダロイ級は、おそらく、輸出用プランのプロジェクト21956に近い外観になるでしょう。
[輸出用駆逐艦プロジェクト21956]

現在、「2020年までの国家軍備プログラム」により、ロシア海軍向けの新型水上戦闘艦も建造されていますが、フランスで建造中の「ミストラル」級を除けば、最大の艦は4500トンのプロジェクト22350フリゲートです。
[新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」型]
それよりも大型の駆逐艦の建造も計画されていますが、「2020年までの国家軍備プログラム」期間内の完成は予定されていません。
[ロシアは「超駆逐艦」を建造する]
[ロシア海軍の将来駆逐艦の1番艦は2016年に起工される]
そこで「繋ぎ」として、現在もアデン湾海賊対処任務に活躍しているウダロイ級が近代化される事になったようです。
2013年3月20日0時01分配信
【ロシアは古い対海賊艦隊を近代化する】
(ロシア)海軍総司令部は、プロジェクト1155大型対潜艦を変身させる事を決定した。

(ロシア)海軍総司令部は、プロジェクト1155大型対潜艦「ウダロイ」の近代化を決定した。
現在、それはロシアの遠海ゾーン艦の基礎であり、ロシアは2008年からソマリア海賊と戦う為、積極的にアデン湾へ派遣している。
海軍総司令部の情報提供者が『イズベスチヤ』へ話した所によれば、30歳の大型対潜艦は、最新砲A-192、「カリブル」ミサイル、最新の対空・対ミサイル防衛複合体S-400「リドゥート」を装備する。
「この改変により大型対潜艦は事実上は駆逐艦となり、潜水艦だけではなく、水上艦、航空機、ミサイル、地上施設を破壊できるようになります。
それは汎用戦闘艦となります」
対談者は説明した。
彼によれば、大型対潜艦1155の近代化は、予備計算では各艦ごとに20億ルーブルの費用が掛かり、新たな駆逐艦を建造するレベルにまで引き上げれば、費用は300億ルーブルになる。
ウラジーミル・ザハロフ退役提督は、大型対潜艦1155の近代化は、短期間で海軍にとって重大な緊急に必要な条件を全て備えた艦を得るという点では許容されると『イズベスチヤ』へ説明した。
「新たな遠海ゾーン駆逐艦は、いずれウダロイを代替するでしょうが、それは2020年より前にはなりません。
新たな艦の排水量は、大型対潜艦1155を上回るのかどうかさえ不明です。
現代の艦としての機能は、プロジェクト22350フリゲートのみが有しています。
ですが、それ(22350)は、(1155の)ほぼ2分の1であり、自律航行期間も少なく、基地から遠くへは出航できず、兵装も少ないのです」
ザハロフは説明した。
大型対潜艦の作成に参加した事のある統合造船業営団の代理人は、1970年代、艦載機器のあまりの大きさ故に、汎用艦の機能を分割する事が決定されたと説明した。
それは2つの専門分野-打撃駆逐艦プロジェクト956「ソヴレメーンヌイ」と、強力な水中音響ステーションを艦首に持つ対潜用の大型対潜艦1155「ウダロイ」に分かれた。
現在、駆逐艦はボイラーの問題が故に実質的には退役しており、3隻の艦のみが稼働している。
これらもまた、近代化が準備されている。
生まれ変わった大型対潜艦と共に、これら(956)はロシア海軍の大洋グループの基礎を成す。
アメリカ合衆国には、現在、既に40隻以上の汎用駆逐艦「アーレイ・バーク」が在り、潜水艦、水上艦を沈め、地上目標を有翼ミサイル「トマホーク」で破壊する事が出来る。
近代化プロジェクトの技術仕様は今年末までに開発される。
それは、海軍第1中央研究所及び第2中央研究所に準備が依頼される。
その後に海軍は、最善の近代化プロジェクトの為、設計局間の競争入札を発表後、艦を更新する為の工場を選択する。
それは、サンクト-ペテルブルクの「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」か、或いはカリーニングラード工場「ヤンターリ」になるだろう。
大型対潜艦は、兵器以外に航行装置も更新し、更には、艦の大きな動きで艦首振動が始まり、艦底に打撃を与える(これは「船首底衝撃 」と呼ばれる)が故に、重心も変更される。
大型対潜艦1155を開発し、(近代化設計の)発注を得るであろう北方計画設計局は、現代の兵器複合体の導入の為、艦載管理システムと、実質的に全ての電子機器を変更する必要が有ると述べた。
「古い物の代わりに据えられる新しいシステムの大きさを考慮しなければなりません。
そうしなければ、船体を解体し、作業費用を引き上げる事になりかねません。
例えば、カリブルは、おそらくはラストルーブの場所に収まるでしょう。モスキートはもはや有りませんし。
そして勿論、それらを全て作動させるには、全ての電子機器を交換しなければなりません」
設計局の代理人は説明した。
彼によると、最初の大型対潜艦の近代化は、2016年より前にはならない。
プロジェクトのトップの開発には、約1.5年は掛かるだろう。
各部分は、兵器複合体、機器、他の艦載システムの開発者や製造者と調整する必要が有る。
その後、2-4年で近代化の技術プロジェクト~工場への段階的指導書は仕上げられる。
1980年から1991年の11年に渡り、13隻の大型対潜艦プロジェクト1155(1隻の改善プロジェクト1155.1を含む)が建造された。
艦には、ロシア及びソヴィエトの提督名が付けられた。
現在、8隻の艦-太平洋艦隊に4隻、北方艦隊に同数-が残っている。
5隻~「マルシャル・シャーポシニコフ」、「アドミラル・パンテレーエフ」、「アドミラル・レフチェンコ」、「アドミラル・ヴィノグラードフ」、「アドミラル・チャバネンコ」~が海賊との戦いへ行った。
1隻の大型対潜艦1155-「アドミラル・ハルラモフ」は、2006年以降予備役となっている。
全てのプロジェクト(艦)が近代化に着手されるだろう。
現在、ロシア海軍には8隻のプロジェクト1155大型対潜艦と1隻の11551大型対潜艦が在籍しています。
[太平洋艦隊]
アドミラル・トリブツ:1985年12月30日就役
マルシャル・シャーポシニコフ:1985年12月30日就役
アドミラル・ヴィノグラードフ:1988年12月30日就役
アドミラル・パンテレーエフ:1991年12月19日就役

[北方艦隊]
ヴィツェ-アドミラル・クラーコフ:1981年12月29日就役
セヴェロモルスク:1987年12月30日就役
アドミラル・レフチェンコ:1988年9月30日就役
アドミラル・ハルラモフ:1989年12月30日就役、現在予備役
アドミラル・チャバネンコ(11551):1999年1月28日就役

予備役の「アドミラル・ハルラモフ」以外の8隻は、全て海賊対処任務の為にアデン湾へ派遣されました。
[ロシア海軍はソマリア沖海賊対処任務を続ける]
現在は北方艦隊の「セヴェロモルスク」がアデン湾で海賊対処任務に就いています。
2013年3月19日には、太平洋艦隊の「アドミラル・パンテレーエフ」が3回目となるアデン湾海賊対処任務へ出発しています。
[ロシア太平洋艦隊の次のアデン湾派遣部隊は出発した]
そのウダロイ級ですが、今回の記事によると、兵装を交換する大規模な近代化改装を実施するとの事です。
今回の記事によると、新たに搭載される主な艦載兵器は、以下の通りです。
・A-192 130mm単装砲
・有翼ミサイル複合体「カリブル」
・高射ミサイル複合体「リドゥート」
この他に、高射ロケット砲複合体「パラシ」、324mm魚雷発射管「パケート-NK」が搭載される可能性は高いでしょう。
これと引き換えに、現行の艦載兵器は撤去される事になるでしょう。
・AK-100 100mm単装砲
・AK-630 30mmガトリング砲
・対潜ミサイル複合体「ラストルーブ」
・高射ミサイル複合体「キンジャール」
・RBU-6000ロケット爆雷
・533mm魚雷発射管

近代化されたウダロイ級は、おそらく、輸出用プランのプロジェクト21956に近い外観になるでしょう。
[輸出用駆逐艦プロジェクト21956]

現在、「2020年までの国家軍備プログラム」により、ロシア海軍向けの新型水上戦闘艦も建造されていますが、フランスで建造中の「ミストラル」級を除けば、最大の艦は4500トンのプロジェクト22350フリゲートです。
[新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」型]
それよりも大型の駆逐艦の建造も計画されていますが、「2020年までの国家軍備プログラム」期間内の完成は予定されていません。
[ロシアは「超駆逐艦」を建造する]
[ロシア海軍の将来駆逐艦の1番艦は2016年に起工される]
そこで「繋ぎ」として、現在もアデン湾海賊対処任務に活躍しているウダロイ級が近代化される事になったようです。
全てのアクラ級原潜はオーバーホールと近代化改装が行なわれる

『ロシア通信社ノーボスチ』より
【全ての「シチューカーB」プロジェクト潜水艦は定期修理(オーバーホール)が行なわれる】
モスクワ、3月19日-ロシア通信社ノーボスチ
全てのプロジェクト971(整理名「シチューカーB」)原子力潜水艦はオーバーホールが行なわれ、「ヤーセン」と共に、今後10年間のロシア連邦海軍の多用途潜水艦グループの基礎となる。
公開株式会社「サンクト-ペテルブルク海洋機械製造局マラヒート」総取締役ウラジーミル・ドロフェーエフは、ロシア通信社ノーボスチに伝えた。
「国防省は、第3世代潜水艦の修理の実施を決定しました。
プロジェクト971に関して具体的に申し上げますと、私共は2年前より、これらの艦の修理計画の後援を成功裏に実行しております。
現在、ズヴェズドーチカに在る最初の艦は、既に造船台を出ており、全力全開で修理作業に取り掛かっております」
ドロフェーエフは話した。

このような対策が必要となった原因は、第3世代原子力潜水艦の在籍中、これらの艦の工場定期修理(オーバーホール)が実施されなかった事にあるとドロフェーエフは指摘した。
(今年)夏までに「マラヒート」の専門技術者は、プロジェクト971の修理および近代化の為の全ての設計図面を完成させる。
まず第一に、潜水艦には新たな電波電子兵器複合体が装備される。
「今、契約は1隻の艦だけでは無く、シリーズ艦です
工場へ明瞭なプログラムを提供する為、複合機器グループを発注します。
近代化されるプロジェクト971は、新たな品質を得ます。
この潜水艦は、建造中の原子力潜水艦プロジェクト885と並び、我が国の海軍の海洋戦力全般の基礎を成すでしょう」
ドロフェーエフは話した。
(2013年3月19日13時17分配信)

ロシア・ソ連潜水艦総合情報サイト『ディープストーム』より。
【プロジェクト971「シチューカ-B」】
現在、北方艦隊に6隻、太平洋艦隊に6隻が在籍しています。
今回の記事によると、この12隻全てがオーバーホールと近代化改装を行なうとの事です。
以前の報道によると、近代化される971には「カリブル」有翼ミサイルが装備されます。
[ロシア海軍のアクラ級及びキロ級はカリブル有翼ミサイルを装備する]
今年3月初頭には、同じ第3世代のチタン製多用途原潜プロジェクト945/945A(4隻)が近代化されると報じられました。
[ロシア海軍はシエラ級原潜を復帰させる]
[近代化改装後のシエラ級原潜は第4世代原潜に匹敵する]
『ロシア通信社ノーボスチ』より
「マラヒート」総取締役ウラジーミル・ドロフェーエフへのインタビュー
2013年3月19日13時00分配信
【「マラヒート」総取締役:チタン潜水艦は素晴らしいが高価である】
この中でドロフェーエフ氏は、プロジェクト945/945Aの近代化にも言及しています。
・チタン製原潜の欠点は高価格にあり、鋼鉄製の5-6倍にもなるが、近代化の為の高いポテンシャルを有している。
・「マラヒート」は、プロジェクト945/945Aを設計した「ラズリート」設計局と連携し、これらの原潜の近代化を支援する。
近代化されたプロジェクト971多用途原潜12隻とプロジェクト945/945A多用途原潜4隻は、新たに建造されるプロジェクト885/885M多用途原潜7隻と共に、2020年代のロシア海軍でも主力であり続けるでしょう。
ロシア太平洋艦隊の次のアデン湾派遣部隊は出発した

『ロシア通信社ノーボスチ』より
【太平洋艦隊艦船支隊はインド洋勤務へ行く為に出発した】
モスクワ、3月19日-ロシア通信社ノーボスチ
海軍歩兵部隊を乗せた3隻の大型揚陸艦を含む太平洋艦隊艦船支隊は、太平洋及びインド洋海域での戦闘勤務に出発した。
火曜日、同艦隊の公式代理人ローマン・マルトフ1等海佐は記者団に伝えた。
「太平洋艦隊の乗組員は、太平洋及びインド洋海域で戦闘勤務の課題を遂行します。
支隊の構成には大型対潜艦アドミラル・パンテレーエフ、大型揚陸艦アドミラル・ネヴェリスコイ、ペレスウェート、オスリャービャ、大洋曳船フォーチー・クルイロフ、海洋給油船ペチェンガが加入しています」
マルトフは話した。
これは、インド洋北西部において海賊から民間船舶航行を保護する為の第9の支隊であるとマルトフは指摘した。
「近年、この地域におけるロシア海軍艦船の存在は伝統となっております。
次の遠距離航海の特徴といたしまして、支隊の構成に海軍歩兵部隊を乗せた大型揚陸艦を加入させたという事が有ります」
士官は話した。
(2013年3月19日12時47分配信)
今回の太平洋艦隊アデン湾派遣部隊(太平洋艦隊第9支隊)は、この6隻になりました。
大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」

大型揚陸艦「アドミラル・ネヴェリスコイ」

大型揚陸艦「ペレスウェート」

大型揚陸艦「オスリャービャ」

大洋曳船「フォーチー・クルイロフ」

中型海洋給油船「ペチェンガ」

これまで太平洋艦隊のアデン湾派遣部隊は、大型対潜艦1隻、曳船1隻、給油船1隻という構成でしたが、今回、初の試みとして大型揚陸艦3隻が加わりました。
太平洋艦隊所属の大型揚陸艦は4隻ですから、その殆どをアデン湾へ出す事になります。
ただ、今回の記事を読む限りでは、「太平洋とインド洋で戦闘勤務」との事ですから、アデン湾へ直行するわけでは無さそうです。
3月17日には、バルト艦隊からアデン湾海賊対処部隊が出航しています。
[フリゲート「ネウストラシムイ」はアデン湾へ向かった]
現在、アデン湾では、北方艦隊の大型対潜艦「セヴェロモルスク」を中核とする海賊対処部隊が民間船の護衛を行なっています。
[ロシア海軍第15次海賊対処部隊はアデン湾を西へ向かう船団を護送する]
以前に太平洋艦隊から派遣された海賊対処部隊(太平洋艦隊第8支隊)は、ウラジオストクへの帰路に就いています。
[ロシア海軍第14次海賊対処部隊は帰路に就いた]
アドミラル・グリゴロヴィチ型フリゲートの為のカリブル発射機が製造される



『ロシア通信社ノーボスチ』より
【バルト工場は3基の艦載ミサイル装置「カリブル」を製造する】
モスクワ、3月18日-ロシア通信社ノーボスチ
サンクト-ペテルブルクの有限会社「バルト工場-造船」(公開株式会社「統合造船業営団」へ加入している)は、2014年末までに、3基の艦載ミサイル発射装置「カリブル」を公開株式会社「沿バルト造船工場ヤンターリ」(カリーニングラード)の為に製造する。
それはプロジェクト11356フリゲートに設置されるとサンクト-ペテルブルクの企業は発表した。
「締結された契約の一環として、バルト工場はカリブルを最初の3隻のフリゲートに装備します。
予備的合意によると、次の3隻に装備される発射装置もバルト工場で生産される事になるでしょう」
声明では、こう述べられた。
今日、バルト工場と「ヤンターリ」は、機械製造作業(発注額は約10億ルーブル)で協力している。
2013年初頭、サンクト-ペテルブルクの造船所では、最初の3隻のロシアのフリゲートの為の推進器を3セット製造し、
最近、他に6本のスクリューの製造契約を締結した-次の3隻の艦(フリゲート)の為に。
ロシアの大手造船企業の一つである「バルト工場」は1856年に設立された。
工場は、砕氷船及び氷上クラスの船、様々な貨物輸送の為の大型船、更には軍用艦の建造を専門としており、広範囲に渡る機械製品、動力関連設備を製造している。
(2013年3月18日13時42分配信)
今回の記事で触れられているプロジェクト11356フリゲートは、ロシア海軍向けの「アドミラル・グリゴロヴィチ」型を指しています。

「アドミラル・グリゴロヴィッチ」型(プロジェクト11356R/M)フリゲートは、既に3番艦までが起工されています。
[改タルワー級フリゲート「アドミラル・グリゴロヴィッチ」は2014年に就役する]
[改タルワー級フリゲート「アドミラル・マカロフ」起工]
[フリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」の建造は計画通りに進んでいる]
4番艦は2013年3月20日起工予定です。
[フリゲート「アドミラル・ブタコフ」は2013年3月20日に起工される]
「アドミラル・グリゴロヴィチ」型フリゲートは6隻が建造される予定です。
その「アドミラル・グリゴロヴィチ」型の1-3番艦に装備される有翼ミサイル「カリブル」発射機がサンクト-ペテルブルクの「バルト工場」で製造されます。
プロジェクト11356フリゲートは、「タルワー」級として既にインド海軍へ5隻が引き渡されており、最初の3隻(第1バッチ)はバルト工場で建造されました。
[「タルワー」級(プロジェクト1135.6)]




バルト工場で建造された「タルワー」級第1バッチの3隻は有翼ミサイル「クラブ」垂直発射機を搭載していますが、この発射機もバルト工場で製造されました。
[対艦(対地)巡航ミサイル「クラブ」]
[プロジェクト11356(タルワー級)の装備]
「カリブル」は、「クラブ」のロシア海軍向け射程延長型です。
[巡航ミサイル「カリブル」対地攻撃型は2500kmの最大射程を有する]
しかしミサイル発射機自体は「クラブ」用と基本的には同一です。


「カリブル」は、カスピ小艦隊の警備艦「ダゲスタン」に初めて搭載されました。
[警備艦ダゲスタンはロシア海軍へ引き渡された]
これまでに「アドミラル・グリゴロヴィチ」型フリゲートが装備する有翼ミサイルに関しては、「オーニクス」とか「ブラーモス」(後期建造艦3隻)という情報が流布されていましたが、結局は「カリブル」のようです。
ベイルートはロシア海軍の新たな物資供給所になるかもしれない

『中央海軍ポータル(フロートコム)』より
【ベイルート港はロシア海軍の基地になるかもしれない】
2013年3月18日
ロシア戦闘艦は、物資・技術供給所タルトゥースの代わりにレバノンの港を使用するかもしれない-シリアの緊迫した状況と、2年間の長期にわたる同国の内戦に関連して。
レバノン軍退役准将アミン・ホテイは、トルコのラジオ局のインタビューに対して、ベイルート港への(ロシア海軍戦闘艦の)3日間の業務訪問に関し、こう表明した。
「以前、ロシア艦はレバノンへ寄港せず、タルトゥースへ向かっておりました。
最近の寄港により、ロシアは、この地域における新たな戦略的基盤をレバノンに造るかもしれません。
タルトゥース港における現在の出来事に照らし合わせますと、(レバノンは)ロシア艦にとって安全な駐留所となるでしょう」
将軍は考察した。
インタビューに対し、アミン・ホテイ氏は警告した。
ロシア戦闘艦のベイルート寄港の目的が「物資と燃料の補充」というのは、「ありふれた事」では無いと。
ロシア海軍の情報提供者によれば、3月18日、ロシア艦はベイルートを去り、シリア沿岸へ向かった。
警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」、大型揚陸艦「カリーニングラード」、「アレクサンドル・シャバリン」で構成されるバルト艦隊艦船支隊は、3月14日に業務訪問の為、ベイルート港へ入った。
それは、シリア内戦発生後のこの2年間で最初であった。
訪問の公式な目的は、艦の乗組員の休養と規定量の物資及び燃料の補充だった。
2013年3月14日、ロシア海軍バルト艦隊の警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」、大型揚陸艦「カリーニングラード」、「アレクサンドル・シャバリン」は、レバノンのベイルートを訪問しました。
[ロシア海軍艦船はベイルートを訪れた]
[ベイルートにロシア海軍旗は翻った]

記事中で触れられていますが、ベイルートを訪問していたバルト艦隊の戦闘艦3隻は、シリアのタルトゥースへ向かったとの事です。
『中央海軍ポータル(フロートコム)』より
【バルト艦隊の艦はベイルートを去り、タルトゥースへ向かった】
2013年3月18日
この動きに対し、レバノン軍の退役准将アミン・ホテイ氏は、ロシア海軍はシリアのタルトゥース港の代わりにレバノンのベイルート港を新たな物資・技術供給所とする意図が有るのではないかと見ています。
「物資供給所が在るタルトゥースではなく、ベイルートで物資を補充するのは不自然じゃないか」という事です。

ホテイ退役准将は、もはやタルトゥースはロシア海軍の物資・技術供給所としての機能を果たせなくなっているのではないかと見ているようです。
フリゲート「ネウストラシムイ」はアデン湾へ向かった


『ロシア通信社ノーボスチ』より
【バルト艦隊の艦はアデン湾で海賊から船を保護する為に出航した】
カリーニングラード、3月17日-ロシア通信社ノーボスチ、アンナ・ショノワ
バルト艦隊戦闘艦船支隊は、民間船の航行の安全を保障する為、日曜日にバルチースクを出航し、アフリカ大陸東海岸へ針路を取った。
西方軍管区広報サービス部長ウラジーミル・マトヴェーエフは、ロシア通信社ノーボスチに伝えた。
「支隊の編制には警備艦ネウストラシムイ、更には海洋曳船エフゲニー・ホロフ、給油船エリニヤが加わっています」
マトヴェーエフは説明した。
艦は大西洋、地中海、スエズ運河を通過してアデン湾へ移動し、警備艦「ネウストラシムイ」乗組員は民間船舶航行の安全保障任務の遂行を開始する。
数ヶ月間に渡って続けられる航海中に艦は一連の外国の港への訪問や業務寄港を実施する。
バルト艦隊警備艦のアフリカの角海域への航海は3度目となる。
警備艦「ネウストラシムイ」の最初の対海賊航海は2008年末から2009年初頭に掛けて遂行され、同艦の乗員は、ロシア海軍の現代史において初めてアデン湾水域でロシア及び外国船の航行の安全の保障に関わる戦闘任務を遂行した。
同艦乗組員の第2の(アデン湾への)航海は2010年に行われた。
この期間中に同艦は22000海里以上を航行し、外国の港へ3度の業務寄港を遂行し、7つの船団の28隻の民間船を先導した。
(2013年3月17日19時46分配信)
テレビ局『ズヴェズダー』動画ニュースより
2013年3月18日13時30分配信
【警備艦「ネウストラシムイ」は海賊と戦う為に戦闘艦船支隊を率いる】
記事中で触れられていますが、警備艦「ネウストラシムイ」は、2008年秋にロシア海軍で最初のアデン湾海賊対処任務に就きました。
[ロシア海軍第1次ソマリア遠征]
そして2010年初頭、2度目のアデン湾海賊対処任務に就きました。
[ロシア海軍第6次ソマリア遠征]
2010年2月5日にはソマリア海賊7名を拘留しました。
[ロシア海軍フリゲート「ネウストラシムイ」、ソマリア海賊拘留]
[ロシア海軍フリゲート「ネウストラシムイ」、ソマリア海賊を拘留(RIAノーボスチ)]
2012年7月から9月に掛けて北方艦隊の大型揚陸艦と共に地中海へ派遣されました。
[北方・バルト・黒海艦隊合同艦船グループの地中海遠征(2012年7月-9月)]
その後、オーバーホールが行なわれました。
[フリゲート「ネウストラシムイ」は長期航海の為に修理を実施する]
その後、バルト海で戦闘訓練を行ない、三度アデン湾へ派遣されると発表されました。
[バルト艦隊のフリゲート「ネウストラシムイ」はアデン湾へ行く]
現在、アデン湾では、北方艦隊の大型対潜艦「セヴェロモルスク」を中核とするロシア海軍第15次海賊対処部隊が民間船の護衛を行なっています。
[ロシア海軍第15次海賊対処部隊はアデン湾を西へ向かう船団を護送する]
太平洋艦隊から派遣されたロシア海軍第14次海賊対処部隊は、ウラジオストクへの帰路に就いています。
[ロシア海軍第14次海賊対処部隊は帰路に就いた]
ロシア海軍は、今後もアデン湾(ソマリア沖)での海賊対処任務を継続します。
[ソマリアでは5つの海賊団が活動している]
[ロシア海軍はソマリア沖海賊対処任務を続ける]
ロシア海軍は太平洋とインド洋に常設作戦部隊を創設するかもしれない
- カテゴリ:ロシア海軍ニュース



『ロシア通信社ノーボスチ』より
【ロシア連邦海軍は太平洋やインド洋に戦隊を創設するかもしれない-総司令官】
モスクワ、3月17日-ロシア通信社ノーボスチ
ロシア連邦海軍総司令部は、必要な場合、我が国の指導部に対し、太平洋及びインド洋への常時展開作戦艦船部隊の創設を提案するだろう-地中海のように。
海軍総司令官ヴィクトル・チルコフ大将は表明した。
「ソ連海軍の歴史において、私達はインド洋及び太平洋に戦隊を有していた経験があります。
どうしても必要な場合、我々は、国防省指導部、政府、大統領に対し、更なる常時展開作戦部隊の創設を提案するでしょう」
チルコフ氏は、日曜日にテレビ局『ズヴェズダー』の番組に出演し、地中海に戦隊を創設する試みは、他の地域に拡大するのかという質問に対し、こう話した。
総司令官は、今の所は、地中海に部隊を創設する必要が有ると指摘した。
「その先の事は・・・状況次第です」
彼は付け加えた。
(2013年3月17日10時32分配信)
2013年2月以降、ロシア海軍の地中海作戦部隊創設の話が度々出ています。
[ロシア海軍地中海作戦部隊創設]
ロシア海軍総司令官ヴィクトル・チルコフ提督は、3月上旬、既に地中海作戦部隊の編成作業は始まっていると述べています。
[ロシア海軍地中海作戦部隊の編成作業は始まっている]
3月17日には、地中海作戦部隊の構成について述べています。
[ロシア海軍地中海作戦部隊には5-6隻の戦闘艦が加わる]
そして同日、チルコフ提督は、ロシア海軍が、地中海の他、インド洋や太平洋にも常設作戦部隊を創設する可能性を示唆しました。
記事中で触れられていますが、ソ連邦時代には、インド洋作戦部隊として「第8作戦戦隊」が設置されていました。
第8作戦戦隊は1971年に創設され、ソ連太平洋艦隊の艦船が中核となっていました。
同戦隊は、1980年-1989年のイラン・イラク戦争、1991年の湾岸戦争時には、インド洋を航行するソ連民間船の安全保障が主要任務でした。
アデン湾海賊対処任務を2度実施している大型対潜艦「マルシャル・シャーポシニコフ」「アドミラル・トリブツ」も、ソ連時代には第8戦隊の一員としてインド洋で活動していた事も有りました。
第8作戦戦隊の一員として行動中の大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」(1988年)

第8作戦戦隊は1992年に解隊しました。
その一方、太平洋作戦部隊としては「第10作戦戦隊」が設置されていました。
同戦隊は1971年に創設され、こちらもソ連太平洋艦隊の艦船が中核となっていました。

第10作戦戦隊は1988年に解隊しました。
しかし、ロシア海軍が「太平洋作戦部隊」と「インド洋作戦部隊」を創設するという話は、早速ロシアの軍事専門家から疑問視されています。
『イズベスチヤ』より
2013年3月17日14時07分配信
【ロシアが大洋ゾーンに常時展開戦隊を持つ事は疑わしい】
ロシアの軍事専門誌「国家防衛」編集長イーゴリ・コロチェンコ氏は、大洋ゾーン(太平洋とインド洋)に常設作戦部隊を創設するというのは疑わしいし、その必要も無いと述べています。
更には、ロシアには、そのようなリソースは無く、アメリカに対抗することは出来ず、軍事的見地或いは地政学的見地からも、そのような決定が下される事は無いと。
(そのような大洋ゾーン作戦部隊を創設する必要性が)唯一あるとすれば、アフリカの角における海賊対処任務くらいだろうと。
一方、地政学問題高等学院校長レオニード・イワショフ氏は、「大洋ゾーン作戦部隊」創設という話に対しては、特に疑念や批判は述べていません。
イワショフ氏は、ロシアは大洋ゾーンへ戻る機会を伺っており、その為には、海上に(海軍力を)存在させる必要が有るが、それには適切な海軍基地と有力な民間船隊、更には、ロシア独自の有力な造船業を有していなければならないと述べています。
そして、その為には、造船業と軍事科学を復活させなければならないと。
チルコフ提督の発言を見ても、近い内にインド洋作戦部隊や太平洋作戦部隊が創設されるなどとは言っておらず、現時点では「創設される可能性はゼロでは無い」といった程度の話であり、実現する見込みは当分無いでしょう。
ロシア海軍地中海作戦部隊には5-6隻の戦闘艦が加わる
- カテゴリ:ロシア海軍地中海作戦連合部隊創設


『ロシア通信社ノーボスチ』より
【ロシア連邦海軍地中海グループは5-6隻の艦から成る】
モスクワ、3月17日-ロシア通信社ノーボスチ
地中海のロシア海軍グループは5-6隻の艦から成る。
日曜日、(ロシア)海軍総司令官ヴィクトル・チルコフ大将は発表した。
以前、セルゲイ・ショイグ国防相は、地中海におけるロシアの利益を保護する為、ロシア連邦海軍作戦部隊の独立管理部の創設が必要であると表明した。
「5-6隻の艦を地中海に常時展開させるべきであり、それは黒海艦隊司令部により管理されなければなりません」
チルコフ氏は、テレビ局『ズヴェズダー』の番組に出演し、こう話した。
彼は、基礎グループには1等艦、即ちフリゲートや巡洋艦が加わると付け加えた。
また、その編制には保障船が含まれると提督は付け加えた。
総司令官によると、現在、部隊の規定文書の調整、グループの司令部組織の編成作業が行なわれている。
更にロシア連邦海軍総司令部は、必要な場合、我が国の指導部の指令により、太平洋及びインド洋に常時展開作戦艦船部隊を創設するだろう-地中海のように。
「ソ連海軍の歴史において、私達はインド洋及び太平洋に戦隊を有していた経験があります。
どうしても必要な場合、我々は、国防省指導部、政府、大統領に対し、更なる常時展開作戦部隊の創設を提案するでしょう」
海軍総司令官ヴィクトル・チルコフは、地中海に戦隊を創設する試みは、他の地域に拡大するのかという質問に対し、こう話した。
(2013年3月17日10時17分配信)
2013年1月下旬、ロシア海軍3艦隊(黒海艦隊、バルト艦隊、北方艦隊)合同演習が黒海及び地中海東部で実施されました。
[ロシア海軍3艦隊合同演習(2013年1月下旬)]
その後、2013年2月に地中海作戦部隊創設の話が出てきました。
[ロシア海軍地中海作戦部隊創設]
ロシア海軍総司令官ヴィクトル・チルコフ提督は、3月上旬、既に地中海作戦部隊の編成作業は始まっていると述べています。
[ロシア海軍地中海作戦部隊の編成作業は始まっている]
今回のチルコフ提督の発言ですが、提督が言う地中海作戦部隊を構成する「5-6隻の艦」とは、水上戦闘艦を指しています。
この他に各種保障船(給油船、救助曳船など)を含めると、地中海作戦部隊は計10隻になるという事です。
[ロシア海軍地中海作戦部隊は10隻の艦船から成る]
チルコフ提督によると、この「5-6隻の艦」は、フリゲートと巡洋艦になるとの事です。
現在、ロシア海軍北方艦隊、黒海艦隊に在籍する「巡洋艦」は、この4隻です。
(バルト艦隊に巡洋艦は居ない)
重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」(北方艦隊)

重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」(北方艦隊)
ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」(北方艦隊、セヴェロドヴィンスクでオーバーホール中)

親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」(黒海艦隊)

「フリゲート」は、バルト艦隊の「ネウストラシムイ」型警備艦2隻や、厳密には「フリゲート」ではありませんが、北方艦隊の「ウダロイ」型大型対潜艦を指しているのでしょう。
そして、近い将来に黒海艦隊へ配備される予定のプロジェクト11356R/Mフリゲート(3隻建造中、更に3隻起工予定)、現在の所3隻が建造中のプロジェクト22350フリゲートも地中海作戦部隊に参加する事になるでしょう。
更には、ヘリコプター空母「ミストラル」級も。
ロシア下院国防委員長はロシア海軍地中海作戦部隊について語った
- カテゴリ:ロシア海軍地中海作戦連合部隊創設

『ロシア通信社ノーボスチ』より
【艦船グループと潜水艦は地中海戦隊の基礎である】
モスクワ、3月15日-ロシア通信社ノーボスチ、セルゲイ・サフロノフ
ロシア連邦海軍地中海戦隊は10隻の(戦闘)艦及び保障船で構成され、複数のグループ~打撃艦、対潜艦、掃海艦~が加入すべきである。
金曜日、元黒海艦隊司令官でロシア下院国防委員会委員長ウラジーミル・コモエドフ提督はロシア通信社ノーボスチに表明した。
以前、セルゲイ・ショイグ国防相は、地中海におけるロシアの利益を保護する為、ロシア連邦海軍作戦部隊の独立管理部の創設が必要であると表明した。
「2-3隻の艦から成る1つの打撃艦グループ、1つの対潜・掃海艦グループが必要です。
指示された任務に応じ、これらのグループの基礎ローテーションは変更できます。
地中海の状況を明るみにする為には、3艦隊(黒海、北方、バルト)の10隻の艦船で十分でしょう」
コモエドフは話した。
彼によると、これらの艦は、特定ゾーンの作戦状況を支援し、潜水艦を探索し、通信に従事する為、定期的に演習を実施しなければならない。
黒海艦隊司令官は管理組織を編成し、司令部を艦に乗せて直接に地中海へ出動させなければならない事をコモエドフは指摘した。
[潜水艦は必要である]
更に、部隊の編制には潜水艦を有している事が望ましい。
「この場合、最良の選択肢は、北方艦隊の原子力潜水艦の参加か、或いは、間もなく黒海艦隊に来るディーゼル潜水艦の加入でしょう」
提督は話した。
また彼は、潜水艦の支援の為、戦隊の編成には、必要とあらば乗組員を避難させ、高い空気圧を提供し、火災を消し止め、放射線を測定する為の救助船を「釣鐘」(深海潜水艇)と共に有している必要が有る事を想起させた。
加えてコモエドフは、ディーゼル潜水艦の持続力の保障の為には、海洋における燃料補給が必要である事を強調した。
「この為には、浮上しなければなりません。バッテリーを充電した後、10日間水中で行動する為に。
通常、燃料補給は、水上で行なわれます。
ですがこれは、彼ら(潜水艦)の隠密性に反しております。何故なら、彼らは海上で"騒音"を発する事になるからです」
提督は話した。
[主要問題は基地である]
ロシア海軍作戦部隊の常時展開場所となる地中海には、艦船が寄港する基地、或いは、乗組員が休養し、水、食料、燃料を補充する為の基地が必要である。
「我々は、タルトゥース(シリア)に滞在しておりますが、そこには基礎となるものは無く、小型艦のみの駐留・補給所しか有りません。
これは、そう、常に低速で海上を移動しているか、或いは、投錨していなければならない事を意味します。
それは、艦の動力にとって負担になります」
コモエドフは話した。

同時に彼は、休養と物資補充の為にロシア艦が短期寄港する機会を提供できる可能性を有する複数の地中海諸国と交渉を行なう必要が有ると表明した。
「選択肢といたしましては、ギリシャ、キプロス、シリア、レバノンを検討する事が出来ます。
ですが残念な事に、フランス沿岸コート・ダジュールのヴィルフランシュのような完全な基地を近い将来にロシアが得る事は無いでしょうね」
提督は話した。

軍港ヴィルフランシュは16世紀半ばに登場し、1770年、アレクセイ・オルロフ伯爵が指揮する戦隊のロシア戦闘艦が初めて停泊した。

湾の深さ65メートルは、地中海で最も安全な場所の一つであると見られた。
オルロフ兄弟は、地中海におけるロシア戦隊の常時駐留地を探していたエカチェリーナ2世によって派遣され、自費で同湾を購入し、その後、国へ移管した。
それ故に、戦隊の艦は、有名なチェスマの戦いへ加わった。
ヴィルフランシュのロシア海軍基地は1880年まで存続した。

以前、参謀本部の高位の代理人は、物資補充と乗組員の休養の為、艦の外国港への寄港の問題について検討する必要が有るとロシア通信社ノーボスチに表明した。
ソヴィエト社会主義共和国連邦時代には、エジプト、シリア、アルジェリア、リビア、その他の国の港が、この(物資補充と乗組員の休養)為に使用されていた。
現在、寄港出来る港として検討されている国は、キプロス、モンテネグロ、ギリシャ、更にはシリアのタルトゥースが有ると対談者は後に話した。
[ソヴィエト社会主義共和国連邦時代の地中海戦隊]
1967年から1992年まで、海軍第5地中海戦隊の艦船が地中海で活動していた。
同戦隊には、様々な時期に30~50隻の艦船が居た。
それ(第5地中海戦隊)は「冷戦」期間中、地中海の軍事行動舞台で戦闘任務を遂行し、特に、アメリカ合衆国海軍の第6艦隊に対抗する為に設立された。
「むしろ、その結果、何も残らず、今、それは割れたガラスの山のようです。
それは全体を透明化し、地中海全体を見渡すことが出来ました。
今、リビア、シリア、エジプトを見渡す事は出来ず、ユーゴスラビアは全く見えません」
コモエドフは話した。
(2013年3月15日15時00分配信)
2013年1月下旬、ロシア海軍3艦隊(黒海艦隊、バルト艦隊、北方艦隊)合同演習が黒海及び地中海東部で実施されました。
[ロシア海軍3艦隊合同演習(2013年1月下旬)]
その後、2013年2月に地中海作戦部隊創設の話が出てきました。
[ロシア海軍地中海作戦部隊創設]
3月初頭、元黒海艦隊司令官(1996年2月-1998年7月)のヴィクトル・アンドレイヴィチ・クラフチェンコ提督(1943年12月5日生まれ)は、『インタファクス』の取材に対し、地中海作戦部隊創設は非現実的であると述べています。
[元ロシア海軍総参謀長はロシアに地中海作戦部隊を運用する能力が無いと言った]

今回の記事に登場するウラジーミル・ペトロヴィチ・コモエドフ提督(1950年8月14日生まれ)は、クラフチェンコ提督の後任として黒海艦隊司令官を務めています。
(1998年7月-2002年10月)

クラフチェンコ提督は潜水艦乗りでしたが、コモエドフ提督は対潜艦乗りでした。
現在、クラフチェンコ提督は民間の軍事評論家として活動しており、コモエドフ提督はロシア共産党の下院議員で下院の国防委員長を務めています。
「元黒海艦隊司令官」である以外は全く正反対の二人ですが、ロシア海軍地中海作戦部隊の創設に関しても意見は正反対です。
クラフチェンコ提督が黒海艦隊司令官を務めた1990年代末期(1996年2月-1998年7月)はロシア海軍が最もどん底に在った時期であり、おまけに、当時の黒海艦隊はロシア・ウクライナ間で帰属分割問題に揺れており、クラフチェンコ提督は指揮下に在る筈の艦隊を殆ど動かす事も出来ない有様でした。
現在、黒海艦隊の旗艦を務めているロケット巡洋艦「モスクワ」は、クラフチェンコ提督の在任時にはオーバーホール中でした。
これに対し、コモエドフ提督が黒海艦隊司令官に就任した時(1998年7月-2002年10月)には、ロシア・ウクライナ間の黒海艦隊問題はとうに解決されており、クラフチェンコ提督の在任時よりは多少は状況が好転しておりました。
1999年のロシア黒海艦隊所属艦のユーゴスラビア沖展開はコモエドフ提督の指揮下で実施され、彼の在任中、ロケット巡洋艦「モスクワ」はオーバーホールを終えて現役に復帰、黒海艦隊旗艦に返り咲きました。
地中海作戦部隊の創設に関する両者の見解の違いには、このような過去の事情も在るのかもしれません。
しかし、コモエドフ提督は、現在のロシア海軍物資・技術供給所タルトゥースには満足していないようです。
特に、タルトゥース港へ接岸できる艦船のサイズが制限されているが故に。
一例をあげると、重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」はタルトゥース港に接岸出来ません。
同艦は、以前に3回タルトゥースへ寄港していますが、沖合に錨を降ろして停泊したのみでした。

記事中に登場するアレクセイ・グリゴリエヴィッチ・オルロフ(1737-1807年)は、ロシア帝国の貴族軍人です。

1762年のピョートル3世に対するクーデターに参加し、女帝エカチェリーナ2世の政権奪取に加担しました。
一般にはピョートル3世を獄中で殺害したのは彼であると信じられていますが、明白な証拠は有りません。
エカチェリーナ2世即位後、少将に昇進し、伯爵位を授けられました。
1770年、ロシア・トルコ戦争のチェスマ海戦に艦隊を率いて参加し、トルコ艦隊に勝利を収めました。

ベイルートにロシア海軍旗は翻った
2013年3月14日、ロシア海軍バルト艦隊の警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」、大型揚陸艦「カリーニングラード」、「アレクサンドル・シャバリン」はレバノンのベイルートを訪問しました。
[ロシア海軍艦船はベイルートを訪れた]


この件に関するイタル-タス通信特派員の現地からのレポート。
『イタル-タス通信・サンクトペテルブルク支局』より
【来訪したバルト艦隊艦船支隊により聖アンドレイ旗はベイルート港で掲げられた】
ベイルート、3月15日/イタル-タス
ワレリー・プリバロフ1等海佐の背の高さは、レバノン首都の海港の第7埠頭へ接岸した警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」艦上の上部への階段を登る事を容易にする。
航海指揮官の指示を与える全ての行動には、落ち着きと自信が感じられた。
記者の前で姿勢を正したプリバロフは更に高く思え、レバノンのテレビ局の記者は、彼にマイクを差し出す手を伸ばした。
ロシア国歌が響き渡る中、ヘリコプター発着場では、現ロシア連邦レバノン大使アレクサンドル・ザシプキンとレバノン共和国海軍司令官ナジフ・ジュベイルが出席し、バルト艦隊海軍将兵の重要な閲兵式が行なわれた。
交換スピーチでは、ロシア艦のベイルート訪問という「古き伝統」の再開を歓迎し、ロシア海軍とレバノン海軍の協調の強化が表明された。
「レバノンへの戦闘艦の訪問は非常に重要な価値が在り、偉大な海洋大国としてのロシアの役割を示しました」
ロシア大使は語った。
次に、レバノンの将軍は、2006年に、対潜警備艦「プイトリーヴイ」が輸送船「ユーリー・アルシェネフスキー」に同行し、第100架橋大隊の為の金属加工建設の特殊建設機械をジェイ港へ届けた事を想い起した。

ロシアの軍事専門技術者は、記録的な速さでレバノン南部の9つの橋を復旧させた。
「この友好的支援をレバノン人は感謝の気持ちと共に思い出します」
ジュベイル氏は話した。
「ヤロスラフ・ムードルイ」は、遠距離大洋航海を行なうのに適しているとプリバロフはゲストに話した。
彼によると、同艦は機動力を備えた現代の多用途艦であり、対艦、対潜防衛、更には揚陸部隊の上陸支援の為に全ての必要な兵器を有している。
それ(ヤロスラフ・ムードルイ)は、高射ミサイル複合体と反応爆雷装置を装備している。
地中海において、警備艦には、現在、2隻の大型揚陸艦「カリーニングラード」と「アレクサンドル・シャバリン」が同行している。
プリバロフは、海軍に32年間奉職している。
彼の家族の職業も海軍軍人である。
例えば、彼の息子アレクサンドルは、父に続いて上級中尉となり、バルト艦隊のコルベット「ステレグーシチー」で勤務している。
「(息子は)私と共に成長しています」
1等海佐は笑顔で言った。
ロシア艦への訪問は、著名な提督ミハイル・ラーザレフとパーヴェル・ナヒーモフの肖像画が飾られた士官室における上等な会食で締め括られた。
レバノン代表団は、ロシアのボルシチと、海軍将兵が焼いたパンを振る舞われた。
(2013年3月15日22時32分37秒配信)
今回の記事の「主役」であるワレーリー・エゴロヴィチ・プリバロフ1等海佐は、バルト艦隊戦闘艦船支隊の指揮官です。
本来の役職はレニングラード海軍基地副司令官ですが、2012年12月17日にバルチースクを出港した戦闘艦船支隊の指揮を執っています。
[バルト艦隊艦船は地中海へ向かった]
プリバロフ氏が指揮するバルト艦隊艦船支隊は、2013年1月下旬に地中海東部及び黒海で実施されたロシア海軍3艦隊(黒海艦隊、バルト艦隊、北方艦隊)合同演習に参加しました。
[ロシア海軍3艦隊合同演習(2013年1月下旬) ]
彼の息子アレクサンドルも、バルト艦隊の新鋭コルベット「ステレグーシチー」に乗っているとの事です。

『SeaWaves』より
【Port Visits】
警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」、大型揚陸艦「カリーニングラード」、「アレクサンドル・シャバリン」は、3月18日にシリアのタルトゥースへ入港するようです。

[ロシア海軍艦船はベイルートを訪れた]


この件に関するイタル-タス通信特派員の現地からのレポート。
『イタル-タス通信・サンクトペテルブルク支局』より
【来訪したバルト艦隊艦船支隊により聖アンドレイ旗はベイルート港で掲げられた】
ベイルート、3月15日/イタル-タス
ワレリー・プリバロフ1等海佐の背の高さは、レバノン首都の海港の第7埠頭へ接岸した警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」艦上の上部への階段を登る事を容易にする。
航海指揮官の指示を与える全ての行動には、落ち着きと自信が感じられた。
記者の前で姿勢を正したプリバロフは更に高く思え、レバノンのテレビ局の記者は、彼にマイクを差し出す手を伸ばした。
ロシア国歌が響き渡る中、ヘリコプター発着場では、現ロシア連邦レバノン大使アレクサンドル・ザシプキンとレバノン共和国海軍司令官ナジフ・ジュベイルが出席し、バルト艦隊海軍将兵の重要な閲兵式が行なわれた。
交換スピーチでは、ロシア艦のベイルート訪問という「古き伝統」の再開を歓迎し、ロシア海軍とレバノン海軍の協調の強化が表明された。
「レバノンへの戦闘艦の訪問は非常に重要な価値が在り、偉大な海洋大国としてのロシアの役割を示しました」
ロシア大使は語った。
次に、レバノンの将軍は、2006年に、対潜警備艦「プイトリーヴイ」が輸送船「ユーリー・アルシェネフスキー」に同行し、第100架橋大隊の為の金属加工建設の特殊建設機械をジェイ港へ届けた事を想い起した。

ロシアの軍事専門技術者は、記録的な速さでレバノン南部の9つの橋を復旧させた。
「この友好的支援をレバノン人は感謝の気持ちと共に思い出します」
ジュベイル氏は話した。
「ヤロスラフ・ムードルイ」は、遠距離大洋航海を行なうのに適しているとプリバロフはゲストに話した。
彼によると、同艦は機動力を備えた現代の多用途艦であり、対艦、対潜防衛、更には揚陸部隊の上陸支援の為に全ての必要な兵器を有している。
それ(ヤロスラフ・ムードルイ)は、高射ミサイル複合体と反応爆雷装置を装備している。
地中海において、警備艦には、現在、2隻の大型揚陸艦「カリーニングラード」と「アレクサンドル・シャバリン」が同行している。
プリバロフは、海軍に32年間奉職している。
彼の家族の職業も海軍軍人である。
例えば、彼の息子アレクサンドルは、父に続いて上級中尉となり、バルト艦隊のコルベット「ステレグーシチー」で勤務している。
「(息子は)私と共に成長しています」
1等海佐は笑顔で言った。
ロシア艦への訪問は、著名な提督ミハイル・ラーザレフとパーヴェル・ナヒーモフの肖像画が飾られた士官室における上等な会食で締め括られた。
レバノン代表団は、ロシアのボルシチと、海軍将兵が焼いたパンを振る舞われた。
(2013年3月15日22時32分37秒配信)
今回の記事の「主役」であるワレーリー・エゴロヴィチ・プリバロフ1等海佐は、バルト艦隊戦闘艦船支隊の指揮官です。
本来の役職はレニングラード海軍基地副司令官ですが、2012年12月17日にバルチースクを出港した戦闘艦船支隊の指揮を執っています。
[バルト艦隊艦船は地中海へ向かった]
プリバロフ氏が指揮するバルト艦隊艦船支隊は、2013年1月下旬に地中海東部及び黒海で実施されたロシア海軍3艦隊(黒海艦隊、バルト艦隊、北方艦隊)合同演習に参加しました。
[ロシア海軍3艦隊合同演習(2013年1月下旬) ]
彼の息子アレクサンドルも、バルト艦隊の新鋭コルベット「ステレグーシチー」に乗っているとの事です。

『SeaWaves』より
【Port Visits】
警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」、大型揚陸艦「カリーニングラード」、「アレクサンドル・シャバリン」は、3月18日にシリアのタルトゥースへ入港するようです。

ロシア海軍の新ニートカ(空母発着訓練施設)は2013年秋から使用可能となる
- カテゴリ:ロシア海軍航空隊

『ロシア通信社ノーボスチ』より
【複合体「ニートカ」のロシア版は今年秋に最初の航空機を受け入れる】
モスクワ、3月15日-ロシア通信社ノーボスチ
ロシア艦上航空隊飛行士の訓練の為、クバンに建設中のソヴィエト時代の航空訓練複合体「ニートカ」のロシア版は、今年秋に運用準備が整う。
金曜日、特殊建設庁長官グリゴリー・ナギンスキーはロシア通信社ノーボスチに伝えた。

以前、ロシア海軍総司令官ウラジーミル・ヴィソツキー提督はロシア通信社ノーボスチのインタビューに答え、「ニートカ」のロシア版は2020年までにエイスク市に建設され、海洋航空隊飛行士訓練センターが創られると伝えた。
「全体的な建設作業は、事実上完了しております。
私が思いますに、今年の8月~9月には、そこで航空機が飛ぶでしょう」
ナギンスキーは、「ニートカのようなもの」の建設の完了に関するロシア通信社ノーボスチの質問に対し、こう話した。
航空複合体「ニートカ」(НИТКА-航空隊地上試験訓練複合体)は、艦上航空隊飛行士の訓練の為に使用されている。
このシミュレーター(ニートカ)は、艦の飛行甲板と同様のトランポリン台と航空機拘束装置を装備した鋼鉄の飛行場である。


飛行場の大きさは、重航空巡洋艦「アドミラル-フロータ-ソヴィエツカヴァ-ソユーザ・クズネツォフ」の飛行甲板の大きさに等しい。

ソヴィエト社会主義共和国連邦時代に唯一作成された複合体「ニートカ」は、ノヴォフェドリフカ空港(クリミア半島サキ町近郊)に在る。

ソヴィエト社会主義共和国連邦解体後、複合体はウクライナへ移管された。
発着システム「ニートカ」訓練場の使用に関するウクライナ・ロシア政府間協定は1997年2月に署名された。
ロシアの訓練場(ニートカ)の年間リース費用は平均で70万ドルと伝えられている。
このシミュレーター(ニートカ)では、ロシア北方艦隊海洋航空隊の第279艦上戦闘機航空連隊(「セヴェロモルスク-3」飛行場に駐留)の飛行士の訓練が行なわれている。

(2013年3月15日15時07分配信)
記事中で触れられていますが、ウクライナには航空母艦の飛行甲板を模した発着艦訓練施設「ニートカ」が在ります。
[地上試験・訓練複合体「ニートカ」]
[サキ飛行実験センター(ニートカ)]
[Нитка(ニートカ)~知られざる旧ソ連の蒸気カタパルト開発の経緯~]
建設中の「ニートカ」(1980年頃)

最近の「ニートカ」

ソ連邦解体後はウクライナに接収され、ロシアはウクライナと協定を結んでニートカを使用しています。
2012年8月、改訂されたニートカ使用協定にロシア・ウクライナ国防相が署名しました。
[ロシアとウクライナは艦上機訓練施設ニートカ使用協定を改訂した]
この改訂された協定により、第3国の「ニートカ」使用が可能となりました。
その一方、ロシアは、クラスノダール地方(今回の記事では「クバン」と書かれている)のエイスク市に新たな「ニートカ」(今回の記事では「ニートカのようなもの」と書かれている)を建設しています。
[ロシアは、2010年に空母パイロット訓練センターの建設を開始する]

今回の記事によると、「ニートカのようなもの」(新ニートカ)は今年秋から使用可能になるとの事です。
エイスク飛行場には、少なくとも新たな発艦訓練用スキージャンプ台の建設が確認されていますが、このスキージャンプ台が使用可能になるのでしょう。
バルト艦隊のフリゲート「ネウストラシムイ」はアデン湾へ行く

『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア西方軍管区広報サービス発表
2013年3月15日17時48分配信
【警備艦「ネウストラシムイ」は遠距離航海の準備を終えた】
バルト艦隊の警備艦「ネウストラシムイ」乗組員は、遠距離航海の準備を終えた。
近い内に、彼らはアフリカの角水域で民間船舶航行の安全を保障する任務を遂行する。
現在、「ネウストラシムイ」は、バルト艦隊及び西方軍管区司令部の代表者から成る作業委員会により、艦及び乗組員の遠距離大洋航海の準備状態の点検を受けている。
準備が整えば同艦は海洋へ出航し、大西洋、地中海、スエズ運河を通過してアデン湾へ移動し、民間船舶航行の安全保障任務の遂行を開始する。
数ヶ月間に渡って続けられる航海中に同艦は一連の外国の港への訪問や業務寄港を実施する。
同艦の遠距離航海の準備には、乗組員の長時間の緊張した作業が含まれており、バルト艦隊の基地及びバルト海の戦闘訓練射爆場における充分な訓練が行なわれた。
乗組員は複合戦闘訓練を実施し、高射ミサイル複合体を使用した仮想敵の空中攻撃手段への反撃、艦を持続する為の対策訓練(ダメージコントロール)、対潜防衛、艦載ヘリコプターとの連携を仕上げた。
司令部要員は、部下を管理する技量を確保し、海軍歩兵分隊は民間船の臨検活動に習熟した。
来たるべきバルト艦隊警備艦のアフリカの角水域への航海は、(同艦にとっては)3度目である。
警備艦「ネウストラシムイ」の最初の対海賊航海は2008年末から2009年初頭に掛けて遂行され、同艦の乗員は、ロシア海軍の現代史において初めてアデン湾水域でロシア及び外国船の航行の安全の保障に直接関わった。
同艦の第2の(アデン湾への)航海は2010年に行われた。
その後、警備艦「ネウストラシムイ」は海洋に144日滞在した。
この期間中に同艦は22000海里以上を航行し、外国の港へ3度の業務寄港を遂行し、7つの船団の28隻の民間船・総トン数130万トンを先導した。
警備艦が先導した船の乗員496名の内、ロシア連邦市民は183名だった。
ロシア海軍将兵の任務遂行中に7名の海賊容疑者を拘留した。
プロジェクト11540警備艦「ネウストラシムイ」は、1993年1月24日にロシア海軍へ就役しました。
就役前の「ネウストラシムイ」(1991年11月)

記事中で触れられていますが、警備艦「ネウストラシムイ」は、2008年秋にロシア海軍で最初のアデン湾海賊対処任務に就きました。
[ロシア海軍第1次ソマリア遠征]
そして2010年初頭、2度目のアデン湾海賊対処任務に就きました。
[ロシア海軍第6次ソマリア遠征]
2010年2月5日にはソマリア海賊7名を拘留しました。
[ロシア海軍フリゲート「ネウストラシムイ」、ソマリア海賊拘留]
[ロシア海軍フリゲート「ネウストラシムイ」、ソマリア海賊を拘留(RIAノーボスチ)]
2012年7月から9月に掛けて北方艦隊の大型揚陸艦と共に地中海へ派遣されました。
[北方・バルト・黒海艦隊合同艦船グループの地中海遠征(2012年7月-9月)]
その後、オーバーホールが行なわれました。
[フリゲート「ネウストラシムイ」は長期航海の為に修理を実施する]
その後、バルト海で戦闘訓練を行ない、三度アデン湾へ派遣される事になりました。
現在、アデン湾では、北方艦隊の大型対潜艦「セヴェロモルスク」を中核とするロシア海軍第15次海賊対処部隊が民間船の護衛を行なっています。
[ロシア海軍第15次海賊対処部隊はアデン湾を西へ向かう船団を護送する]
太平洋艦隊から派遣されたロシア海軍第14次海賊対処部隊は、ウラジオストクへの帰路に就いています。
[ロシア海軍第14次海賊対処部隊は帰路に就いた]
ロシア海軍は、今後もアデン湾(ソマリア沖)での海賊対処任務を継続します。
[ソマリアでは5つの海賊団が活動している]
[ロシア海軍はソマリア沖海賊対処任務を続ける]
最新コルベット「ボイキー」の国家試験が始まった

『ロシア通信社ノーボスチ』より
【「見えない」コルベット「ボイキー」はバルト艦隊で国家試験を開始した】
モスクワ、3月15日-ロシア通信社ノーボスチ
最新コルベット「ボイキー」乗組員は、バルト艦隊のバルチースク海軍基地の担当ゾーンにおいて国家受領試験を開始した。
金曜日、西方軍管区・バルト艦隊の広報サービス・情報供給課長ウラジーミル・マトヴェーエフ2等海佐は発表した。
「コルベット"ボイキー"乗組員は、バルト海における国家受領の海洋部門である航海試験を開始しました。
工場の納入チーム代表は、コルベット乗組員及び国家受領委員会のメンバーと合同でコルベットの機動及び速力試験、同艦の全ての装置、システム、ユニット、兵器、航海装置、電子機器の点検作業を実施します」
マトヴェーエフは伝えた。
「見えない」コルベットの国家受領航海試験は今月に実施されるとバルト艦隊の代理人は指摘した。
プログラムの海洋部門が完了した時点で国家受領試験の第2部が開始される。
「セーヴェルナヤ・ヴェルフィにおいて、専門技術者と国家委員会により、コルベットの機器と全ての使用可能な手段の全体的な状態が評価され、機器及び装置の検印が実施されます。
同艦の乗組員にはZIPセット(交換用部品、工具、消耗品と資材)が引き渡され、コルベットの作業は仕上げられます」
マトヴェーエフは話した。
発注者による受領引渡証書への署名が行なわれた後、同艦は海軍旗を掲揚し、コルベットはバルト艦隊の編制へ加入すると彼は付け加えた。
「ボイキー」は3隻目のプロジェクト20380コルベットであり、近海ゾーンにおける行動と水上艦及び潜水艦を相手に戦い、更には、海上上陸作戦において海洋揚陸部隊を砲撃支援する為に設計されている。
建造に当たり、「ステルス」技術が使用された。
(2013年3月15日11時59分配信)
[新世代コルベット「ステレグーシチー」型]
[ステレグーシチー型コルベット(旧ブログ)]
2005年5月27日に起工され、2011年4月15日に進水したプロジェクト20380コルベット3番艦「ボイキー」は、2012年10月、100mm砲を搭載しないままで航海試験を始めました。
[ロシア海軍最新コルベット「ボイキー」海上試験開始]
[新世代コルベット「ボイキー」は工場航海試験を開始した]
[最新コルベット「ボイキー」、2012年末に就役?]
当初は2012年末にロシア海軍へ引き渡される計画となっておりましたが、100mm砲の納入が遅延した為も有り、引き渡しは翌年(2013年)に延期されました。
納入が遅延していた100mm砲は、2013年1月中旬にようやく設置されました。
[新世代コルベット「ボイキー」に100mm砲が設置された]
2013年2月初頭、バルト艦隊主要基地バルチースクへ到着しました。
[最新コルベット「ボイキー」はバルチースクへ到着した]
2月中旬、工場航海試験を継続する為、バルチースク基地を出港しました。
[最新コルベット「ボイキー」は航海試験を再開した]
更には、A-190-01「ウニヴェルサール」100mm砲の射撃試験も実施されました。
[最新コルベット「ボイキー」は初めて100mm砲を撃った]
3月1日、Ka-27PL対潜ヘリコプターが初めて着艦に成功しました。
[最新鋭コルベット「ボイキー」にKa-27対潜ヘリが初着艦した]
そして今日(3月15日)、バルチースク沖で国家受領航海試験が始まりました。

今回の記事によると、国家受領航海試験は3月末まで続けられ、その後、「ボイキー」はサンクト-ペテルブルクの造船所へ戻り、艦の全ての機器を再点検し、問題が無ければロシア海軍へ引き渡されるとの事です。
順調に行けば、コルベット「ボイキー」は2013年4月中にロシア海軍へ就役するでしょう。
「ボイキー」は、先に就役した同型艦「ステレグーシチー」、「ソーブラジテルヌイ」と同様にバルト艦隊へ配備されます。
ロシア海軍艦船はベイルートを訪れた


『イタル-タス』より
2013年3月14日19時42分配信
【ロシア戦闘艦は物資補充の為にレバノンのベイルート港へ入った:海軍総司令部】
モスクワ、3月14日/イタル-タス
警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」と2隻の大型揚陸艦「カリーニングラード」と「アレクサンドル・シャバリン」で構成されるバルト艦隊戦闘艦船支隊は、モスクワ時間の本日(3月14日)15時00分、業務寄港の為にレバノンのベイルート港を訪れた。
イタル-タスは、ロシア海軍の公式代理人より伝えられた。
「業務寄港は、必要な量の物資の補充と乗組員の休養の為に実施されます」
彼は話した。
「ロシア艦は、3月16日にベイルート港を出ます」
海軍の代理人は付け加えた。
『ロシア通信社ノーボスチ』より
2013年3月14日20時08分配信
【ロシア連邦海軍の戦闘艦は物資補充の為にベイルートへ到着した】
モスクワ、3月14日-ロシア通信社ノーボスチ
木曜日、警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」と2隻の大型揚陸艦「カリーニングラード」と「アレクサンドル・シャバリン」で構成されるバルト艦隊戦闘艦船支隊は、業務寄港の為にベイルート港(レバノン)を訪れた。
ロシア連邦国防省・海軍の代理人は記者団に伝えた。
「ベイルートへの業務寄港において、物資の補充と乗組員の休養が実施されます」
彼は話した。
ロシア連邦国防省の代理人によると、艦は3月16日にレバノンのベイルート港を去る。
バルト艦隊の警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」、大型揚陸艦「カリーニングラード」、「アレクサンドル・シャバリン」は、保障船(給油船と救助曳船)を伴い、2012年12月17日にバルチースクを出港しました。
[バルト艦隊艦船は地中海へ向かった]
警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」

大型揚陸艦「カリーニングラード」

大型揚陸艦「アレクサンドル・シャバリン」


大型揚陸艦「カリーニングラード」と「アレクサンドル・シャバリン」は、2013年1月17日にノヴォロシースクへ入港しました。
[バルト艦隊の大型揚陸艦は黒海沿岸ノヴォロシースクへ入港した]
その後、2013年1月下旬に地中海東部及び黒海で実施されたロシア海軍3艦隊(黒海艦隊、バルト艦隊、北方艦隊)合同演習に参加しました。
[ロシア海軍3艦隊合同演習(2013年1月下旬) ]
合同演習終了後、大型揚陸艦「カリーニングラード」と「アレクサンドル・シャバリン」は、2月9日に再びノヴォロシースクへ入港しました。
[バルト艦隊の大型揚陸艦2隻は再びノヴォロシースクへ入港した]
その後、再び地中海東部へ向かいました。
[ロシア海軍の大型揚陸艦4隻は地中海東部へ向かう]
警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」は、3艦隊合同演習終了後、2月初頭にギリシャのピレウスを訪れました。
その後の動向は明らかにされませんでしたが(当初はバルチースクへ戻ると発表されていた)、引き続き地中海東部に滞在していたようです。
そして今回、レバノンのベイルートへ入港したとロシア海軍総司令部から発表されました。
【ロシア海軍情報供給課長アンドレイ・セメノヴィチ・タラマン】
ここ最近、ロシア海軍艦船がシリアのタルトゥースへ寄港した事は数えきれない程有りますが、ベイルートへ寄港する事はありませんでした。

警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」は、2012年4月からロマノフ家(旧ロシア皇帝家)の後援を受けています。
[ロマノフ家は警備艦ヤロスラフ・ムードルイを後援する]
アクラ級原潜イルビスはインドへリースされるかもしれない



『ロシア通信社ノーボスチ』より
【インドは2隻目の「ネルパ」型原子力潜水艦をリースするかもしれない】
モスクワ、3月12日-ロシア通信社ノーボスチ
インドは、自国海軍で使用する為、アムール造船工場に在る2隻目の原子力潜水艦プロジェクト971(整理名「シチューカ-B」)の船体を完成させる為の資金拠出の用意がある。
火曜日、ロシア軍事産業企業体の高位の代理人は、ロシア通信社ノーボスチに伝えた。
2012年、ロシアは、同型の原子力潜水艦「ネルパ」を9億3000万ドルで10年間リースする為にインドへ引き渡した。
正確には、インドの資金支援のお蔭で、潜水艦はアムール造船工場で完成し、同国海軍へリースの為に引き渡された。
「インドは、このプロジェクトの2隻目の艦の完成に高い関心を持っております。
2隻目の潜水艦の強度船体は完全に出来上がっており、アムール工場の船台上に在ります。
それは、大切に保管されています」
軍事産業企業体の代理人は話した。
同時に彼は、2隻目の潜水艦の完成には、インド-ロシア間の政府間協定の締結が必要である事を強調した。
「そして、この問題は詳細に検討されます。
最初のケースと同様、私共は、売却について申し上げているのではなく、リースの為に納入いたします」
対談者は話した。
この問題についてのインド側からのコメントは、まだメディアで報じられていない。
「ネルパ」(K-152、プロジェクト971「シチューカ-B」級)は第3世代潜水艦に属し、1991年にコムソモリスク・ナ・アムーレのアムール造船工場で起工した。
1990年代半ば、潜水艦の建造は凍結され、インドからの資金供給により建造を完了する事が出来た。
排水量12770/8140トン、最大速力30ノット、最大潜航深度600メートル、自立活動期間100日、乗組員73名、
武装は4門の533mm魚雷発射管と4門の650mm魚雷発射管である。
(2013年3月12日10時56分配信)

今回の記事に登場する「2隻目のプロジェクト971」は、ロシア極東コムソモリスク・ナ・アムーレ市のアムール造船工場で建造中の「イルビス」(519号艦)を指しています。
ロシア・ソ連潜水艦総合情報サイト『ディープストーム』より。
【工場番号519号艦】
「イルビス」(519号艦)は1994年に起工されましたが、1996年には資金不足で建造は凍結されました。
2002年1月の時点で工事進捗度は42パーセントであり、その後、インド向けのプロジェクト971Iとして工事が再開されましたが、完成度は60パーセント程度です。
「イルビス」のリースに関しては、2012年4月初頭、インド国防相が、ロシア側より提案が有った事を認めています。
[インド、2隻目のアクラ級原潜をリース?]
1隻目の原子力潜水艦「ネルパ」は、2012年1月下旬に沿海地方でインドへ引き渡され、4月初頭にインドへ到着しました。
[原潜ネルパ改めチャクラはインド海軍に就役した]
[原潜ネルパはインド海軍へ就役した]
2012年12月には、運用中に不具合が生じたと報じられました。
[原子力潜水艦チャクラ(ネルパ)はコンポーネントを交換する]
近代化改装後のシエラ級原潜は第4世代原潜に匹敵する
- カテゴリ:ロシアの潜水艦

2013年3月初頭、ロシア海軍のシエラ級I/II級原潜は、近代化改装を行なって復帰すると報じられました。
[ロシア海軍はシエラ級原潜を復帰させる]
その続報。
『中央海軍ポータル(フロートコム)』より
【海軍は「コンドル」を「ヤーセン」に比類させる】
2013年3月12日
チタンの船体を有する多用途原子力潜水艦プロジェクト945「バラクーダ」及びプロジェクト945A「コンドル」は、近代化後に原子力潜水艦プロジェクト885M「ヤーセン-M」に匹敵する技術的能力を得るだろう。
火曜日・3月12日、防衛産業企業体の情報提供者は『インタファクス』に伝えた。
以前、修理工場「ズヴェズドーチカ」は、2隻の潜水艦~B-239「カルプ」とB-276「コストロマ」の修理・近代化契約に署名した。
既に報じられているように、原子力潜水艦は問題点を検出し、核燃料と全ての電子機器を交換する。
その後、「ズヴェズドーチカ」は、艦の機器を修理し、必要ならば原子力潜水艦の原子炉も修理する事を確認した。
対談者によると「潜水艦の中身全て-打撃ミサイル複合体や核動力炉は、新しいものと完全に入れ替えます。
それは近代化されたヤーセンの装備と同一、或いは類似した能力値のものです。
特に、バラクーダとコンドルは、有翼ミサイル複合体カリブルを受け取ります」
「カルプ」の修理は2013年夏には開始することが出来、それは2-3年間続くだろう。
その後、「コストロマ」の修理が開始される。
対談者が『インタファクス』へ伝えたように、その後、「ズヴェズドーチカ」は、潜水艦B-336「プスコフ」とB-534「ニジニ・ノヴゴロド」の修理・近代化契約を獲得する。
現在、潜水艦は軍の編制に常時準備状態で在籍し、海洋での戦闘当直に就いている。
プロジェクト945は、ソヴィエト社会主義共和国連邦で1979年から1986年に建造された。
それは、2隻の潜水艦─K-239とK-276が建造された。
その特徴は、船体が高価なチタン~磁気フィールドが小さい事が利点の1つ~で造られている事にある。

プロジェクト945/945A原潜は、1980年代前半~1990年代前半に掛けて計4隻が就役しました。
ロシア・ソ連潜水艦総合情報サイト『ディープストーム』より
【プロジェクト945「バラクーダ」(NATOコード名「シエラI」)】
K-239:1979年7月20日起工/1983年7月29日進水/1984年9月29日納入/1984年12月7日就役
K-276:1984年4月21日起工/1986年7月26日進水/1987年10月27日納入/1987年11月4日就役
【プロジェクト945A「コンドル」(NATOコード名「シエラII」)】
K-534:1986年2月15日起工/1989年8月7日進水/1990年12月26日納入/1990年12月27日就役
K-336:1989年7月29日起工/1992年7月28日進水/1993年12月14日納入/1993年12月17日就役
1992年6月以降、4隻ともKナンバーからBナンバーに変更されました。
現在、B-239が事実上退役、B-336は修理中であり、行動可能状態に在るのはB-276とB-534の2隻です。
2012年10月、アメリカ東海岸沖で行動中のシエラII級原潜がアメリカ海軍により確認されました。
[シエラII級原潜、アメリカ東海岸沖で行動?]
近代化されるシエラI/II級原潜には、有翼ミサイル「カリブル」が搭載されます。
[巡航ミサイル「カリブル」対地攻撃型は2500kmの最大射程を有する]
今回の記事によると、近代化されるシエラI/II級原潜は、原子炉も第4世代原潜と同じもの(KTP-6)に換装され、他の機器も第4世代原潜と同様になるようです。
これにより、シエラI/II級原潜は、第4世代多用途原潜「ヤーセン」に匹敵する能力を持つ事になります。
今回の記事に登場する「防衛産業企業体の情報提供者」の言う事が正しければ。

ロシア・ソ連潜水艦総合情報サイト『ディープストーム』より
【プロジェクト885「ヤーセン」とプロジェクト885M「ヤーセン-M」(NATOコード名「グラネイ」】
[改セヴェロドヴィンスク型原潜カザンは新型機器のみを装備した初の第4世代原潜となる]
ソ連邦時代の1980年代後半、第3世代のプロジェクト945/945Aに続く第4世代のチタン製原子力潜水艦プロジェクト957T「ケドル」が設計され、実物大モックアップまで製作されましたが、1989年11月に計画は中止されました。



「バラクーダ」と「コンドル」は、幻と消えたチタン製第4世代原潜「ケドル」に相当する原潜として生まれ変わるのでしょうか。
ロシア海軍第15次海賊対処部隊はアデン湾を西へ向かう船団を護送する


『ロシア通信社ノーボスチ』より
【大型対潜艦「セヴェロモルスク」はアラビア海で船団の保護を始めた】
モスクワ、3月11日-ロシア通信社ノーボスチ
大型対潜艦「セヴェロモルスク」は、アラビア海において第2の民間船団の護送を開始した。
月曜日、北方艦隊公式代理人ワジム・セルガ1等海佐は、記者団に伝えた。
「ロシア海軍軍人により護送される船団は、2隻のリベリア船籍ばら積み貨物船アリゾナとセント・ポールで構成されています。
各民間船には、北方艦隊海軍歩兵護送グループが乗っています」
セルガは話した。
ロシア戦闘艦が護送するばら積み貨物船は、アラビア海から紅海へ行く。
3日前、大型対潜艦「セヴェロモルスク」は、ギリシャ、パナマ、リベリア、タイ、マーシャル諸島、インド、ツバル船籍の9隻の船から成る船団の先導を終えたと北方艦隊の代理人は説明した。
大型対潜艦「セヴェロモルスク」の遠距離航海は2012年12月18日に始まった。
同艦は約14000海里を航行し、インド洋へ移動する砕氷補給船「ヴィトゥス・ベーリング」の航行の安全を保障し、セウタ(スペイン)とスーダ(ギリシャ)への業務寄港を実施した。
3月4日、「セヴェロモルスク」は太平洋艦隊艦船と戦闘当直を交代し、アデン湾エリアにおける船舶保護を開始した。
更に大型対潜艦「セヴェロモルスク」乗組員は、地中海におけるロシア海軍の大規模演習とNATO海軍の軍艦「サン・マルコ」との国際海賊対処演習へ参加し、更には、アデン湾及びアフリカの角沿岸エリアにおける民間船舶航行の安全を保障する。
(2013年3月11日12時01分配信)
北方艦隊の大型対潜艦「セヴェロモルスク」を中核とする北方艦隊アデン湾海賊対処部隊は、2012年12月18日に北方艦隊主要基地セヴェロモルスクを出港しました。
[大型対潜艦セヴェロモルスクはソマリア沖へ向かった]
2013年1月5日、スペインのセウタ港を訪問し、1月7日まで滞在しました。
[ロシア北方艦隊海賊対処部隊はスペインのセウタ港で20万ユーロを支出した]
2013年1月14日から18日までギリシャのスーダ港を訪問しました。
[北方艦隊海賊対処部隊はクレタ島を訪れた]
2013年1月19日から始まった地中海東部のロシア海軍3艦隊合同演習へ参加しました。
[ ロシア海軍3艦隊合同演習(2013年1月下旬) ]
2013年2月4日、ロシア砕氷船の護衛を開始しました。
[北方艦隊海賊対処部隊はアデン湾で任務に就く]
2013年2月末、NATO海軍と合同演習を行ないました。
[北方艦隊海賊対処部隊はアデン湾でNATO海軍と合同演習を行なう]
[アデン湾のロシア・NATO海軍合同演習は完了した]
3月初頭、紅海からアラビア海へ向かう9隻の民間船団を護送しました。
[ロシア海軍第15次海賊対処部隊はアデン湾で船団護衛を続ける]
そして今回は、アラビア海から紅海へ向かう民間船を護衛します。
大型対潜艦「セヴェロモルスク」を中核とする今回の北方艦隊海賊対処部隊は、ロシア海軍全体では15番目の海賊対処部隊になります。
太平洋艦隊から派遣されたロシア海軍第14次海賊対処部隊はウラジオストクへの帰路に就いています。
[ロシア海軍第14次海賊対処部隊は帰路に就いた]
ロシア海軍は、今後もアデン湾(ソマリア沖)での海賊対処任務を継続します。
[ソマリアでは5つの海賊団が活動している]
[ロシア海軍はソマリア沖海賊対処任務を続ける]
ロシア海軍地中海作戦部隊は北方艦隊の艦船を中核とする
- カテゴリ:ロシア海軍地中海作戦連合部隊創設

『イタル-タス』より
【ロシア海軍地中海作戦部隊は北方艦隊の艦船をベースにして構成される】
モスクワ、3月11日/イタル-タス
地中海のロシア海軍作戦部隊は、北方艦隊の戦闘艦をベースにして編成される。
本日(3月11日)、イタル-タスは、ロシア軍当局の情報提供者より伝えられた。
「ロシア海軍地中海作戦グループにおける北方艦隊の艦船の割合は60-70パーセントになります。
他の艦船は、黒海艦隊から参加する事になるでしょう。
時が経てば、この部隊には、太平洋艦隊の艦船が含まれる事になるかもしれませんが、今の所、彼ら(太平洋艦隊)の参加は検討されていません」
彼は話した。
対談者は、この決定が採択されたのは、北方艦隊が、今のロシア連邦海軍において「最も多くの、そして現代的な艦船」を有しているという事に関連するものであると説明した。
情報提供者によると、(地中海作戦)グループ司令部は、サンクト-ペテルブルクの海軍総司令部の建物内に配置され、そこから(地中海作戦部隊を)管理する。
時が経てば、(地中海作戦)部隊司令部は、何れかの艦隊の管轄下に移される。
作戦グループが形成される度に新たな旗艦が割り当てられ、作戦グループの司令部が置かれる。
本日(3月11日)、ロシア連邦国防相セルゲイ・ショイグ上級大将は、「海軍部隊は地中海ゾーンに常時展開し、海軍作戦部隊の管理部を形成する」決定を採択したと表明した。
「僕が思いますに、我々は、このような部隊を創設し、維持する為、あらゆる可能性を有しております。
これは、明らかに海軍が力強く発展した事を示すものと確信します」
軍指導部要員の拡大会議において国防省のトップは表明した。
海軍兵器の専門家で専門雑誌「Moscow Defense Brief」編集長ミハイル・バラバノフは「イタル-タス」に表明した。
海軍増強の為の出費は莫大なものとなり、この問題の範囲は拡大している。
「更には、地政学的見地から、地中海における海軍グループの存在は、ロシアの"ショー・ザ・フラッグ"を可能とします。
それは、必要な場合、政治的問題を解決する為の潜在的な手段となります。
最後に、ロシア海軍のプレゼンスは、常時の航行、簡単に申し上げますと"海洋演習"により提供されます。
それは既に、彼ら(ロシア海軍)自身が成果を見せております」
専門家は指摘した。
(2013年3月11日14時38分配信)
2013年1月下旬、ロシア海軍3艦隊(黒海艦隊、バルト艦隊、北方艦隊)合同演習が黒海及び地中海東部で実施されました。
[ロシア海軍3艦隊合同演習(2013年1月下旬)]
その後、2013年2月には地中海作戦部隊創設の話が出てきました。
[ロシア海軍地中海作戦部隊創設]
今回の記事によると、新たな地中海作戦部隊の中核となるのは、北方艦隊の水上艦になるとの事です。
記事中で触れられていますが、北方艦隊は、ロシア海軍で最大規模の艦隊です。
[ロシア海軍現有艦艇]
現在のロシア海軍の大型水上艦(大洋・遠海ゾーン艦)の大半は1990年までに就役したものであり、1991年以降の就役艦は9隻ですが、この内の4隻が北方艦隊に所属しています。
重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」(1991年就役)

駆逐艦「アドミラル・ウシャコーフ」(1993年就役)

重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」(1998年就役)

大型対潜艦「アドミラル・チャバネンコ」(1999年就役)

この他、大型対潜艦「ヴィツェ-アドミラル・クラーコフ」は元々1981年就役ですが、2000年代に近代化改装を実施し、2010年に再就役しています。

2012年には、北方艦隊による地中海遠征が2度実施されました。
[北方・バルト・黒海艦隊合同艦船グループの地中海遠征(2012年7月-9月)]
[空母クズネツォフ地中海遠征(2011年12月-2012年2月)]
それ以前には、重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」を中核とする機動部隊の地中海遠征が実施されました。
[ロシア空母部隊の大西洋・地中海遠征(2008年12月~2009年3月)]
[ロシア空母部隊の大西洋・地中海遠征(2007年12月~2008年2月)]
原子力巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」は、2008年9月から半年間にわたる遠距離航海を実施しましたが、その途中で地中海へ行っています。
[ロシア艦隊の大西洋・カリブ海遠征]
更に遡ったソヴィエト連邦時代、北方艦隊の水上艦の地中海遠征は、同艦隊の「日常業務」でした。
[原子力巡洋艦キーロフ・最後の地中海遠征・その1(1989年12月22日)]
[原子力巡洋艦キーロフ・最後の地中海遠征・その2(1989年12月末)]
[原子力巡洋艦キーロフ・最後の地中海遠征・その3(1990年1月)]
重航空巡洋艦「キエフ」(1985年)


原子力巡洋艦「カリーニン」(1991年)

大型対潜艦「ヴィツェ-アドミラル・クラーコフ」(1988年)

駆逐艦「ソヴレメンヌイ」(1986年)

駆逐艦「オチャヤンヌイ」(1986年)

駆逐艦「オトリーチヌイ」(1986年)

駆逐艦「ベズプレチヌイ」(1990年)

駆逐艦「オクルイレンヌイ」(1989年)

親衛駆逐艦「グレミャーシチー」(1990年)

今では活動が不活発な「ソヴレメンヌイ」級駆逐艦も、ソ連邦時代には地中海遠征の常連でした。
ロシア海軍地中海作戦部隊の編成作業は始まっている
- カテゴリ:ロシア海軍地中海作戦連合部隊創設


『ロシア通信社ノーボスチ』より
【地中海で行動する為の海軍戦隊の編成は開始された】
モスクワ、3月11日-ロシア通信社ノーボスチ
ロシア海軍は、ロシアの国益を保護する為、地中海に常時駐留し行動する作戦部隊の編成を開始した。
月曜日、海軍総司令官ヴィクトル・チルコフ大将は記者団に伝えた。
「国防相は僕達に、地中海に常時駐留し行動する海軍作戦部隊の編成という任務を与えました。
僕達は、この作業を開始しており、我々が以前から関心を有していた作業は進んでいます」
チルコフは、国防省危機管理センターで開催された電話会議の後に話した。
海軍総司令官によれば、現在、海軍総司令部は、部隊を作成する課題について分析している。
「作戦部隊を管理する為、今後、地中海へ派遣される要員の準備が行なわれます」
チルコフ大将は話した。
先だってロシア国防相セルゲイ・ショイグは、ロシアは、地中海に常時配置される海軍作戦部隊を設立し、それを運用する為、あらゆる可能性を持っていると表明した。
(2013年3月11日13時55分配信)
2013年1月下旬、地中海東部及び黒海において、ロシア海軍3艦隊(黒海艦隊、バルト艦隊、北方艦隊)合同演習が実施されました。
[ロシア海軍3艦隊合同演習(2013年1月下旬)]
その後、ロシア海軍地中海作戦部隊を創設する話が出てきました。
[ロシア海軍の地中海常設作戦部隊が2015年に創設される]
[ロシア海軍地中海作戦部隊司令部が創設される]
[ロシア海軍地中海作戦部隊は10隻の艦船から成る]
[ロシア海軍のミストラル級は地中海作戦部隊の旗艦になるかもしれない ]
これに対し、元ロシア海軍総参謀長ヴィクトル・クラフチェンコ氏は、『インタファクス』の取材に応え、これらの動きに疑念を表明しました。
[元ロシア海軍総参謀長はロシアに地中海作戦部隊を運用する能力が無いと言った]
この疑念に対し、ショイグ国防相は、ロシアが地中海作戦部隊を運用する事は可能であると発言しました。
[地中海でロシア海軍作戦部隊を運用する事は可能である]
これまでに地中海作戦部隊の話は、ロシア連邦軍参謀本部かロシア連邦国防省からしか出ていませんでしたが、今回、ロシア海軍総司令官が初めて地中海作戦部隊について公的に発言しました。
既に、その編成作業は始まっていると。
地中海でロシア海軍作戦部隊を運用する事は可能である
- カテゴリ:ロシア海軍地中海作戦連合部隊創設


『ロシア通信社ノーボスチ』より
【ショイグ:地中海に海軍の常駐グループを作成する事は可能である】
モスクワ、3月11日-ロシア通信社ノーボスチ
ロシアは、地中海に常時配置される海軍作戦部隊を設立し、それを運用する為、あらゆる可能性を持っている。
月曜日、ロシア連邦国防相セルゲイ・ショイグ上級大将は、軍指導部要員の拡大会議において表明した。
以前、元(ロシア)海軍総参謀長ヴィクトル・クラフチェンコ提督は、ロシアには、地中海において常時作戦行動を行なう部隊を設立するだけの能力は無いとメディアに表明した。
充分な戦闘艦と信頼できる物資・技術供給所を欠いているが故に。
彼は、北方艦隊、バルト艦隊、黒海艦隊は、今や、地中海において1-2年の常時展開を提供できる程度の戦闘艦しか持っていないと評した。
「地中海ゾーンにおける海軍作戦部隊管理部を創設する決定は採択されており、海軍戦力は常時駐留します」
軍当局のトップは話した。
「僕が思いますに、我々は、このような部隊を創設し、維持する為、あらゆる可能性を有しております。
これは、明らかに海軍が力強く発展した事を示すものと確信します」
国防相は強調した。
彼は指摘した。
「ロシアには、世界の大洋の様々な海域において効果的に活動できる海軍が必要であります。
今年1月に黒海及び地中海エリアで実施された演習は、遠海ゾーンにおいて統一艦隊間グループが指示された任務を遂行できる事を示しました」
同時に、セルゲイ・ショイグは表明した。
「総合的な海軍の業務遂行状態は、良好であるとは言えません」
「まず第一に」国防相は説明した。
「これは、海軍は長期間に渡って新たな艦船を受領しておらず、機器整備の実施が遵守されていない事に関連しております」
「その結果、ほとんどの艦船は、修理期間を越えて運航する事を余儀なくされており、多くの艦船は、兵器や軍用機器の使用が制限されています」
ショイグは明言した。
会議には、国防省指導部、ロシア連邦政府軍事産業委員会、産業貿易省、統合造船業営団の代表が出席した。
特に、海軍の艦船の実際の状態、彼ら(海軍)が指示された任務を解決する能力について討議された。
以前、ロシア連邦軍参謀本部の高位の代理人は、地中海のロシア連邦海軍作戦部隊には合計で10隻の艦船が加わるかもしれず、それは黒海艦隊司令官に従わなければならないとロシア通信社ノーボスチに伝えた。
情報提供者は、物資補充及び乗組員の休養の為の外国の港への寄港に関する課題を検討する必要が有ると指摘した。
それよりも前に国防相セルゲイ・ショイグは、国防省役員会の会議において、地中海におけるロシアの利益を保護する為、ロシア連邦海軍作戦部隊の独立管理部の創設が必要であると表明した。
ソヴィエト社会主義共和国連邦時代の1967年から1992年まで、海軍第5地中海戦隊の艦船が地中海で活動していた。
同戦隊には、様々な時期に30~50隻の艦船が居た。
それ(第5地中海戦隊)は「冷戦」期間中、地中海の軍事行動舞台で戦闘任務を遂行し、特に、アメリカ合衆国海軍の第6艦隊に対抗する為に設立された。
(2013年3月11日10時45分配信)
2013年1月下旬、地中海東部及び黒海において、ロシア海軍3艦隊(黒海艦隊、バルト艦隊、北方艦隊)合同演習が実施されました。
[ロシア海軍3艦隊合同演習(2013年1月下旬)]
その後、ロシア海軍地中海作戦部隊を創設する話が出てきました。
ショイグ国防相も、この話を認めました。
[ロシア海軍の地中海常設作戦部隊が2015年に創設される]
[ロシア海軍地中海作戦部隊司令部が創設される]
[ロシア海軍地中海作戦部隊は10隻の艦船から成る]
[ロシア海軍のミストラル級は地中海作戦部隊の旗艦になるかもしれない ]
これに対し、元ロシア海軍総参謀長ヴィクトル・クラフチェンコ氏は、『インタファクス』の取材に応え、これらの動きに疑念を表明しました。
[元ロシア海軍総参謀長はロシアに地中海作戦部隊を運用する能力が無いと言った]
今回のショイグ国防相の発言は、これらの批判や疑念に対する「解答」という事になるようです。
ロシアが地中海作戦部隊を運用する事は可能であると。
しかしながら、ショイグ国防相も、ロシア海軍の苦しい台所事情については認めております。
現在のロシア海軍の水上艦の大半はソ連邦時代、つまり1990年より以前に建造されたものであり、その運用と維持には大変な苦労を伴う事を。
今のロシア海軍で、1991年以降に就役した大型水上艦は、これだけです。
重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」(1991年就役、北方艦隊)
大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」(1991年就役、太平洋艦隊)
駆逐艦「ベスパコーイヌイ」(1991年就役、バルト艦隊、予備役)
駆逐艦「ナストーイチヴイ」(1992年就役、バルト艦隊)
警備艦「ネウストラシムイ」(1993年就役、バルト艦隊)
駆逐艦「アドミラル・ウシャコーフ」(1993年就役、北方艦隊)
重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」(1998年就役、北方艦隊)
大型対潜艦「アドミラル・チャバネンコ」(1999年就役、北方艦隊)
警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」(2009年就役、バルト艦隊)
この他、北方艦隊の大型対潜艦「ヴィツェ-アドミラル・クラーコフ」は元々1981年就役ですが、2000年代に近代化改装を実施し、2010年に再就役しているので、他の1980年代建造艦よりは良好な状態に在ります。
今後はプロジェクト22350フリゲート、11356R/Mフリゲートなどといった水上戦闘艦が就役しますが、その数が揃うまでは、「前世紀」に建造された艦が地中海作戦部隊の中核となります。
ロシア海軍は2020年までに24隻の潜水艦と54隻の水上戦闘艦を受け取る
- カテゴリ:ロシア海軍ニュース

『ロシア通信社ノーボスチ』より
【ロシア海軍は、2020年までに24隻の潜水艦と54隻の水上艦を受領する】
モスクワ、3月11日-ロシア通信社ノーボスチ
ロシア海軍は、2020年末までに24隻の潜水艦と54隻の水上艦を受領する。
月曜日、セルゲイ・ショイグ国防相は、モスクワの電話会議において発表した。
「2020年までに実施される国家軍備プログラムの結果、海軍は8隻のロケット水中巡洋艦、16隻の多用途潜水艦、54隻の様々なクラスの水上戦闘艦を受け入れなければなりません」
ショイグは話した。
彼によると、艦船の更新は、海軍発展の重要な構成要素である。
「しかしながら、海軍の(艦船の)機器準備状態に関し、必要な整備をせずに、その戦闘ポテンシャルを保持する事は出来ません」
国防相は話した。
彼は、艦船の整備の実行は、2011年の統合造船業営団との3年契約の枠組みによるものであると説明した。
(今年)12月の適切な時期に、新たな契約が締結される事をショイグは指摘した。
(2013年3月11日10時41分配信)
『イタル-タス』より
2013年3月11日午前10時36分配信
【ショイグ:ロシア海軍は2020年末までに24隻の潜水艦と54隻の水上艦を受領する】
内容は同じです。
2012年7月末、ロシア連邦大統領ウラジーミル・プーチンは、2020年までに51隻の水上戦闘艦と24隻の潜水艦がロシア海軍へ就役すると述べました。
[ロシア海軍は2020年までに51隻の新型水上艦と24隻の新型潜水艦を取得する]
2013年1月上旬には、2020年までにロシア海軍の更新の為、4兆ルーブル以上が支出されると述べています。
[ロシア連邦は海軍の整備に約4兆ルーブルを支出する]
より正確に言うと、「2011-2020年の国家軍備プログラム」において、海軍関連には総計4兆4000万ルーブルが支出されるという事です。
これは10年間の総計であり、1年辺りの平均支出額は4400億ルーブルになります。
今回のセルゲイ・ショイグ国防相の発言では、水上戦闘艦が3隻増えていますが、以前にプーチン大統領が述べた調達計画に大幅な変更は無いようです。
「8隻のロケット水中巡洋艦」は、今年1月10日に1番艦「ユーリー・ドルゴルーキー」が就役した「ボレイ」級戦略原子力潜水艦を指しています。
「16隻の多用途潜水艦」は、「ヤーセン」級多用途原子力潜水艦、「ラーダ」級非核動力潜水艦、プロジェクト0636非核動力潜水艦の事です。
「54隻の水上戦闘艦」は、以下のクラスを指しています。
・「ミストラル」級ヘリコプター空母
・「アドミラル・ゴルシコフ」型(プロジェクト22350)フリゲート
・「アドミラル・グリゴロヴィチ」型(プロジェクト11356M)フリゲート
・「ステレグーシチー」型(プロジェクト20380/203850)コルベット
・「イワン・グレン」型(プロジェクト11711)揚陸艦
・「ブヤン-M」級(プロジェクト21631)小型ロケット艦
この数字を見ると多いように思えますが、2020年までに退役するロシア海軍の艦船は、最低でも今回発表された隻数と同程度、もしくは、それ以上になる事は確実です。
各艦の建造費ですが、これまでに明らかにされている情報によると、こうなります。
・「ボレイ」級戦略原子力潜水艦(ユーリー・ドルゴルーキー):230億ルーブル
・「ミストラル」級ヘリコプター空母:2隻で12億ユーロ(つまり1隻辺り6億ユーロ)
・「ステレグーシチー」型コルベット(ソーブラジテルヌイ):100億ルーブル
・「アドミラル・グリゴロヴィチ」型フリゲート:180億ルーブル
ウクライナの黒海造船所はロシア海軍の近代化に参加する意向を示した
- カテゴリ:ロシアの造船業

『中央海軍ポータル(フロートコム)』より
【黒海造船工場はロシア海軍の近代化に参加するつもりである】
2013年3月5日
ロシア連邦産業・貿易省の代表者は、実務訪問の為、公開株式会社「黒海造船工場」を訪れた。
同社の広報サービスは発表した。
ロシア代表団のメンバーには、ロシア連邦産業・貿易省長官代理アレクセイ・ラフマノフとロシア連邦産業・貿易省の造船業・海洋技術部長代理アンドレイ・クラソフが含まれていた。
訪問中にゲストは、同社の生産能力と現在の造船及び艦船修理プロジェクトの実施状況について知った。
この訪問の結果、ロシア代表団は、「黒海造船工場」の生産ポテンシャルが高い水準に在る事を指摘した。
次に、同社総取締役ワレーリー・カラシニコフは、現在、工場はウクライナ海軍に就役している艦船の修理作業を滞りなく実施し、ロシア海軍の近代化の課題に協力する提案を検討する用意があると述べた。
【公開株式会社「黒海造船工場」公式サイト】
「ニコラエフ南造船所」として知られる「黒海造船工場」は、1897年に創設され、ロシア帝国海軍やソ連海軍の各種艦船を建造してきました。
創設当初は「ナヴァリ工場」という名前でした。

その後、1922年に「アンドレ・マルチ記念第198工場」、1956年に「イワン・ノセンコ記念第444工場」と改名され、1968年から「黒海造船工場」となりました。
1930年代には、6万トン級の戦艦プロジェクト23(ソヴィエツキー・ソユーズ級)「ソヴィエツカヤ・ウクライナ」を起工しましたが、1941年6月のドイツ軍のソ連侵攻により造船所が占領されてしまい、竣工には至りませんでした。



なお、日本では「ソヴィエツキー・ソユーズ級戦艦3隻の建造費はソ連の国家予算の1/3」というデマが流布されていましたが、正確には「ソヴィエツキー・ソユーズ級戦艦4隻の建造費は10億1800万ルーブルと見積もられており、これは1940年当時ソ連の海軍予算のほぼ1/3に相当した」です。
1950年代にはプロジェクト82重巡洋艦「スターリングラード」を建造しましたが(1951年12月31日起工)、こちらも未完成に終わりました。




1954年に就役し、現在もノヴォロシースクで記念艦として保存されている巡洋艦「ミハイル・クトゥゾフ」(プロジェクト68bis)も「黒海造船工場」で建造されました。

1960年代以降は、ソ連海軍の「航空機搭載艦」(空母)を専門に建造するようになりました。

[プロジェクト1123対潜巡洋艦]

「モスクワ」:1962年12月15日起工/1965年1月14日進水/1967年12月25日就役、1996年11月7日除籍、その後にインドで解体
「レニングラード」:1965年1月15日起工/1966年7月31日進水/1969年4月22日就役、1991年6月24日除籍、その後にインドで解体
[プロジェクト1143/11433/11434重航空巡洋艦]
「キエフ」:1970年7月21日起工/1972年12月26日進水/1975年12月25日就役、1993年6月30日除籍
1994年8月28日海軍旗降納、2000年5月に中国へ売却

「ミンスク」:1972年12月28日起工/1975年9月30日進水/1978年9月27日就役、1993年6月30日除籍
1995年10月に韓国へ回航、1998年に中国へ転売

「ノヴォロシースク」(11433):1975年9月30日起工/1978年12月26日進水/1982年8月14日就役、1993年6月30日除籍
1996年1月に韓国へ回航、その後に解体
「バクー」(11434):1978年12月26日起工/1982年3月31日進水/1987年12月11日就役
2004年1月20日、インドへの売却契約締結

2004年3月5日、ロシア海軍旗降納
「ヴィクラマーディティヤ」として2013年11月就役予定

[プロジェクト11435/11436重航空巡洋艦]
「アドミラル・クズネツォフ」:1982年4月1日起工/1985年12月6日進水/1991年1月20日就役

「ワリャーグ」(11436):1985年12月6日起工/1988年11月25日進水、1992年工事中断

1998年3月、未完成のままマカオ企業へ売却、中国の大連へ回航され、2012年9月25日に「遼寧」として就役

[プロジェクト11437重原子力航空巡洋艦]


「ウリヤノフスク」:1988年11月25日起工、1992年2月4日に工事中止決定、1994-1995年解体
1991年12月のソ連邦解体により、黒海造船工場の「空母」建造にも終止符が打たれました。
黒海造船工場は、これらの「空母」建造と並行して民間船(漁船など)の建造も請け負っており、利益をもたらしたのは、「空母」よりも民間船の建造でした。
ソ連邦解体後はウクライナの造船所として存続しましたが、ロシア海軍の仕事は全く無くなり、ウクライナ海軍の仕事と民間船の建造や修理で会社を維持して来ました。
2011年5月17日、ウクライナ海軍向けの新型コルベット・プロジェクト58250の1番艦「ヴォロジーミル・ヴェリキー」が黒海造船工場で起工されました。
未完成の「ウリヤノフスク」以来、23年ぶりに同社で起工された戦闘艦でした。

[プロジェクト58250]

満載排水量:2500トン
全長:113m
幅:10.1m
吃水:5.6m
速力:32ノット
航続距離:4000海里
自立行動期間:30日
乗員:110名
兵装:OTOメラーラ76mm速射砲×1
ミレニウム35mm機関砲×2
アスター15艦対空ミサイル垂直発射機(16セル)
MM40エグゾセ・ブロック3対艦ミサイル4連装発射筒×2
B-515 3連装短魚雷発射管×2
NH90ヘリコプター×1
しかし、2番艦以降の建造に関する具体的な予定は立っていません。
そこで、ウクライナ海軍だけに頼っていては充分な仕事を確保できないと見た黒海造船工場は、外国(ロシア)海軍の仕事を受ける用意があると公式に表明したという事です。
今回の記事によると、黒海造船工場の生産ポテンシャルは非常に高いとの事ですが、何しろ、かつては8万トン級の「原子力空母」の建造まで手掛けた造船所が、今や2500トン級コルベットしか建造していないのですから、「ポテンシャル」は有り余っています。
黒海造船工場は「ロシア海軍の近代化に協力する用意がある」として言っておらず、具体的な内容には言及していませんが、例えば、ロシア海軍現用艦船の近代化改修や、ロシア黒海艦隊向け艦船の新規建造の受注といった事が想定されているでしょう。
現在、ロシア連邦の「2011-2020年までの国家軍備プログラム」により、ロシア海軍の近代化が進められています。
[ロシア連邦は海軍の整備に約4兆ルーブルを支出する]
[ロシア海軍は2020年までに51隻の新型水上艦と24隻の新型潜水艦を取得する]
黒海造船工場も、このプログラムへの参入を狙っているのでしょう。
更には、ロシア海軍の重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」の近代化改装(2020年までに近代化を行なう予定)、その先のロシア将来航空母艦計画(2020年以降に1番艦起工予定)への参入まで狙っているのかもしれません。

フリゲート「アドミラル・ブタコフ」は2013年3月20日に起工される

『中央海軍ポータル(フロートコム)』より
【ロシア海軍の為の新たなフリゲートはカリーニングラードで3月下旬に起工される】
2013年3月4日
プロジェクト11356シリーズの4番艦となるフリゲート「アドミラル・ブタコフ」の起工式典は、公開株式会社「沿バルト造船工場ヤンターリ」造船台で2013年3月20日に開催される。
『中央海軍ポータル』特派員は、造船業界の情報提供者より伝えられた。
フリゲート(2等警備艦)「アドミラル・ブタコフ」・工場番号01360号は、3月20日の起工が予定されている。
この日付は暫定的なものであり、再び延期される事も有り得る。
ロシア連邦海軍黒海艦隊の為の6隻のプロジェクト11356(11356R)シリーズの4隻目の以前の(起工予定)日は、ロシア政府議長(首相)ドミトリー・メドベージェフがカリーニングラードを訪問する時期の2012年10月だった。
しかし、首相は(ヤンターリ)工場を訪れる機会が無く、行事は開催されなかった。
それ(起工式典)は、無期限に延期された。
延期の理由は公式には説明されていないが、未確認情報によると、同プロジェクトのフリゲートシリーズを建造する為に締結された契約額について、統合造船業営団と(ロシア)国防省との間で資金面の諍いが有った為である。
現在、「沿バルト造船工場ヤンターリ」は、フリゲートのトップ-「アドミラル・グリゴロヴィチ」、1番目及び2番目のシリーズ船体-「アドミラル・エッセン」と「アドミラル・マカロフ」の作業に取り組んでいる。
フリゲートのトップは今年(2013年)秋の進水と2014年の(ロシア)海軍への引き渡しが予定されている。
記事中で触れられてますが、ロシア海軍向けのプロジェクト11356R/Mフリゲート4番艦は、当初、2012年10月に起工される予定でしたが、延期されました。
[プロジェクト11356Mフリゲート4番艦は2012年10月に起工される]
プロジェクト11356R/Mフリゲートは、既に3番艦までが起工されています。
[改タルワー級フリゲート「アドミラル・グリゴロヴィッチ」は2014年に就役する]
[改タルワー級フリゲート「アドミラル・マカロフ」起工]
[フリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」の建造は計画通りに進んでいる]
なお、4番艦以降にはロシア-インド共同開発の超音速対艦ミサイル「ブラーモス」が装備されるという情報も有ります。
[ロシア海軍のプロジェクト11356Mフリゲートは「ブラーモス」ミサイルを装備する]
インド海軍向けのプロジェクト11356「タルワー」級フリゲートは、現在、5番艦まで就役しており、今年には6番艦が就役します。
5番艦「タルカシュ」

更に3隻がインド海軍向けに追加建造される可能性も有ります。
ロシアとNATOはアデン湾での燃料補給について話し合う


『ロシア通信社ノーボスチ』より
【ロシア連邦とNATOはアデン湾における戦闘艦への燃料補給について討議する】
ブリュッセル、3月6日-ロシア通信社ノーボスチ、アレクサンドル・シシロ
ロシアとNATOは、アデン湾における海賊対処協力の枠組み内で、この任務の実行に関し、戦闘艦への燃料補給についての会議を行なう。
ロシア通信社ノーボスチは、ロシア連邦NATO常駐部の情報提供者より伝えられた。
「この地域において我々とNATOの適切なリソースを使用した燃料補給の可能性について私共はNATOとの会合を実施します」
対談者は話した。
アデン湾における海賊との戦いは、ヨーロッパ連合の海軍任務「アタランタ」の枠組み内で実施され、2009年からはNATOの「オーシャン・シールド」作戦が開始された。
ロシア戦闘艦は、2008年からアデン湾及びアフリカの角エリアにおいて航海の安全を保障する為の任務を遂行している。
(2013年3月6日01時05分配信)
現在、アデン湾では北方艦隊から派遣された海賊対処部隊が民間船護衛任務を遂行中です。
[ロシア海軍第15次海賊対処部隊はアデン湾で船団護衛を続ける]
この部隊は、2月末にNATO海軍との合同演習を実施しています。
[アデン湾のロシア・NATO海軍合同演習は完了した]
ロシア海軍とNATO海軍の燃料補給問題検討に関しては、以前にロシア海軍開発計画管理部長・海軍総参謀長代理ワシーリー・リャショク少将も述べています。
[ソマリアでは5つの海賊団が活動している]
以前にロシア連邦NATO常駐代表を務めたドミトリー・ロゴージン副首相によると、彼の在任時には、ロシアの給油船からNATOの艦船への燃料補給について討議された事が有りました。
[ロシア製燃料はヘリ空母ミストラルに使用できる]
今の所、ロシア海軍の戦闘艦は随伴してきた給油船から燃料補給を受けていますが、NATOの補給艦からも給油を受けられるようにしたいという事でしょう。
空母ヴィクラマーディティヤの艦長室及び司令官室はグレードアップされる
- カテゴリ:空母ヴィクラマーディティヤ


『中央海軍ポータル(フロートコム)』より
【『海洋複合システム』は「ヴィクラマーディティヤ」の旗艦用船室をデラックス級に改装する】
2013年3月7日
非公開株式会社「海洋複合システム」は、現在、セヴェロドヴィンスクの「セヴマシュ」の係留所に在り、2012年の海洋試験中に発覚した問題箇所の除去プロセスを完了したインド海軍の軽航空母艦「ヴィクラマーディティヤ」の提督及び艦長室の設備一式に着手した。
『中央海軍ポータル(フロートコム)』特派員は、同社の情報提供者より伝えられた。
同艦の試験の結果、「セヴマシュ」の認定を受けて同艦の再装備と近代化の進行を監視していたインド人グループ及び航空母艦の乗員メンバーは、艦の一連の施設、特に、艦の司令部要員及び部隊司令部要員の為、居住性の改善の要望を表明した。
プロジェクト11430艦の設計者・公開株式会社『ネフスコィエ計画設計局』は、旗艦用設備の作業遂行の発注入札を行ない、その結果、「海洋複合システム」社が受注した。
「海洋複合システム」の専門技術者は、インド側が満足するデザイン-レイアウト・プロジェクトを用意した。
家具施設の設計図、家具のタイプと使用する材料は、合同司令部のインド海軍の代表者により承認された。
「海洋複合システム」及び公開株式会社「生産合同セヴマシュ」の代表者間で締結された契約によると、サンクト-ペテルブルクの企業は、インド艦-将来のインド海軍旗艦-のVIP船室への改装作業を実行する。
「海洋複合システム」は、幾つかの施設~船室、より正確には航空母艦の艦長の居住ブロック-モジュール、部隊司令部及び提督のサロン~をデラックス級に仕上げる。
同艦は、工場航海試験を2013年6-7月に開始する予定である。
未確認情報によると、艦長及び旗艦船室のデラックス基準への改装は、昨年末の同艦の発注者への引渡の遅延に関し、インド側への独自補償として行なわれる。
旗艦船室の他、セヴマシュ造船所は、勤務用も含め、同艦の他の設備の改善作業を実行する。
「海洋複合システム」社の活動は1年目では無い事に『中央海軍ポータル(フロートコム)』は注目している。
前国防長官アナトリー・セルジュコフのスキャンダル確定後、実際に委託された企業は、ロシア連邦海軍の戦闘艦の為の居住用複合設備及び勤務施設の製作分野の大部分独占していた。
現在、「海洋複合システム」は「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」との契約により、プロジェクト20380コルベット「ストイーキー」・工場番号1004号に関する作業を実行する。
[空母ヴィクラマーディティヤ(旧ブログ)]
[空母ヴィクラマーディティヤ]
2012年12月にインド海軍へ引き渡される筈だった航空母艦「ヴィクラマーディティヤ」(旧ロシア海軍重航空巡洋艦「アドミラル・ゴルシコフ」)ですが、2012年夏の航海試験中にボイラーが損傷し、引き渡し時期が延期される事になりました。
[空母ヴィクラマーディティヤ、引渡し延期?]
[空母ヴィクラマーディティヤに使われている外国製品に問題が生じた]
[中国はロシアへの耐火レンガ輸出を否定した]
新たな引き渡し期日は、2013年11月になりました。
[空母ヴィクラマーディティヤは2013年11月にインドへ引き渡される]
今回の記事によると、引き渡し遅延の「補償の代わり」(引き渡し遅延に関し、インドはロシアへ違約金の請求は行わない事が明らかになっている)として、「ヴィクラマーディティヤ」の居住設備(特に艦長室と司令官室)をグレードアップするとの事です。
その工事を担当するのが、今回の記事に登場する非公開株式会社『海洋複合システム』です。
『海洋複合システム』は、「ヴィクラマーディティヤ」以外にも、ロシア海軍向けの新造艦の居住設備に関する工事を、ほぼ独占しているようです。
『中央海軍ポータル(フロートコム)』は、それを、昨年11月に辞任したアナトリー・セルジュコフ国防長官と関係が有るのではないかと見ているようです。
(つまり、セルジュコフ氏が『海洋複合システム』に便宜を図り、ロシア海軍の仕事を独占させていた?)
新世代戦略原潜ボレイ級の為のインフラ整備はカムチャツカ半島で進められている
- カテゴリ:ロシア太平洋艦隊(2012-2015年)


『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
【特殊建設の支局は「ボレイ」の係留所を建設する】
2013年3月6日
新たな原子力ロケット水中巡洋艦「ボレイ」型の受け入れ及び運用の為の準備として、太平洋艦隊の潜水戦隊の為の既存の軍用施設インフラストラクチュアの再建と新規の建設は、新たに形成された「極東特殊建設」の支局により行なわれる。
『中央海軍ポータル』特派員は、太平洋艦隊の情報提供者より伝えられた。
軍用及び民間用施設の建設の為、更に、その他の課題の実行の為、国家指導部は、「ロシア特殊建設庁」に対し、カムチャツカ地方のペトロパブロフスク・カムチャツキーへの「極東特殊建設」の支局の開設を指示した。
開設される支局の目的は、建設管理番号707-境界線上の閉鎖行政地域ヴィリュチンスク市における住宅及び公共施設と軍事インフラストラクチュアの建設工事の実行である。
「ロシア特殊建庁」の「極東特殊建設」は、建設管理番号707を含み、2004年以降、ヴィリュチンスクにおいて軍事施設、住宅及び社会施設の建設並びに再建作業を行なっている。
この期間中、10軒の家族住宅、子供用公園「スカーズカ(おとぎ話)」及び「ルサローチカ(人魚の少女、リトルマーメイド)」、総合食料品店、屋内スケートリンク「アイスベルク(氷山)」、スポーツ-健康複合施設「オケアーン(大洋)」、駐屯地の総合病院を含む複数の社会施設が建設、納入された。
現在、最新の原子力ロケット水中巡洋艦「ボレイ」型は、セヴェロドヴィンスクの「北方機械製造エンタープライズ」で建造されている。
同タイプの2番艦「アレクサンドル・ネフスキー」は、国家受領試験を完了し、2013年末に(ロシア)海軍へ引き渡された後、常時駐留地ヴィリュチンスクへ行く。
【『連邦政府特殊建設庁』(ロシア特殊建設庁)公式サイト】
【『極東特殊建設』公式サイト】
新世代戦略原潜「ボレイ」級の太平洋艦隊配備は、2014年の予定です。
[2014年にロシア太平洋艦隊へ新世代戦略原潜ボレイ級が配備される]
最初に太平洋艦隊へ配備されるのは、「ボレイ」級2番艦「アレクサンドル・ネフスキー」です。
[ボレイ級戦略原潜アレクサンドル・ネフスキーは2013年夏にSLBMブラヴァーを発射する]
[ボレイ級戦略原潜2番艦と3番艦は太平洋艦隊へ配備される]
カムチャツカ半島の原潜基地ヴィリュチンスクでは、「ボレイ」級を配備する為の然るべきインフラ整備が行なわれます。
[カムチャツカ半島の基地設備はボレイ級戦略原潜に適していない]
[ボレイ級戦略原潜の為、カムチャツカ半島に新たな設備が建設される]
そのヴィリュチンスクですが、「Google Earth」での2005年7月と2012年9月の画像を比較すると、幾つかの違いがみられます。
記事中に登場するスポーツ-健康複合施設「オケアーン」
(2005年7月には無かった)






西端の原潜用桟橋


ヴィリュチンスクの各種インフラ整備は、着実に進んでいる事が伺えます。
ロシア海軍第15次海賊対処部隊はアデン湾で船団護衛を続ける


『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
【大型対潜艦「セヴェロモルスク」は次の船団の海賊からの保護を開始した】
2013年3月6日
大型対潜艦「セヴェロモルスク」乗組員は、紅海水域からアラビア海へ向かう次の民間船団の護衛を開始した。
船団は、ギリシャ、パナマ、リベリア、タイ、マーシャル諸島、インド、ツバル船籍の9隻の船で構成される。
乗組員として(船に)乗っている183名の船員の内の4名はロシア市民権を持っている。
船団はアラビア海の指定ポイントへ3月8日の到着が予定されており、ここで北方艦隊将兵は、反対方向へ向かうその次の船団の形成を始める。
2012年12月18日から始まった遠距離航海中に北方艦隊将兵は約12500海里を航行し、インド洋へ移動するロシアの最新砕氷船「ヴィトゥス・ベーリング」の安全を保障し、セウタ(スペイン)とスーダ(ギリシャ)への業務寄港を実施した。
大型対潜艦「セヴェロモルスク」乗組員は、地中海におけるロシア海軍の大規模演習とNATO海軍の軍艦「サン・マルコ」との国際海賊対処演習へ参加し、更には、アデン湾及びアフリカの角沿岸エリアにおける民間船舶航行の安全を保障する。
(ロシア西方軍管区広報サービス発表)
北方艦隊の大型対潜艦「セヴェロモルスク」を中核とする北方艦隊アデン湾海賊対処部隊は、2012年12月18日に北方艦隊主要基地セヴェロモルスクを出港しました。
[大型対潜艦セヴェロモルスクはソマリア沖へ向かった]
2013年1月5日、スペインのセウタ港を訪問し、1月7日まで滞在しました。
[ロシア北方艦隊海賊対処部隊はスペインのセウタ港で20万ユーロを支出した]
2013年1月14日から18日までギリシャのスーダ港を訪問しました。
[北方艦隊海賊対処部隊はクレタ島を訪れた]
2013年1月19日から始まった地中海東部のロシア海軍3艦隊合同演習へ参加しました。
[ ロシア海軍3艦隊合同演習(2013年1月下旬) ]
2013年2月4日、ロシア砕氷船の護衛を開始しました。
[北方艦隊海賊対処部隊はアデン湾で任務に就く]
2013年2月末、NATO海軍と合同演習を行ないました。
[北方艦隊海賊対処部隊はアデン湾でNATO海軍と合同演習を行なう]
[アデン湾のロシア・NATO海軍合同演習は完了した]
今回の北方艦隊海賊対処部隊は、ロシア海軍全体では15番目の海賊対処部隊になります。
太平洋艦隊から派遣されたロシア海軍第14次海賊対処部隊はウラジオストクへの帰路に就いています。
[ロシア海軍第14次海賊対処部隊は帰路に就いた]
ロシア海軍は、今後もアデン湾(ソマリア沖)での海賊対処任務を継続します。
[ソマリアでは5つの海賊団が活動している]
[ロシア海軍はソマリア沖海賊対処任務を続ける]
フリゲート「ネウストラシムイ」は長期航海の為に修理を実施する
- カテゴリ:ネウストラシムイ型警備艦

『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
【バルト艦隊の警備艦は大洋航海の準備を行なう】
2013年3月4日
公開株式会社「沿バルト造船工場ヤンターリ」の専門技術者の力により、バルト艦隊の警備艦「ネウストラシムイ」は、大洋航海の為、機器及び装備の準備状態を復元する。
「中央海軍ポータル」は、同社の情報提供者より伝えられた。
一部の未完了の作業は、3月にバルチースクの艦上で工場労働者により続けられる。
計画された機器準備状態の回復と艦の通常状態への移行は、警備艦「ネウストラシムイ」の長期戦闘勤務の準備の枠組みにおいて行なわれる。
警備艦「ネウストラシムイ」の計画修理は、艦を同社の浮きドックに入渠させず、浮上状態で実施された。
兵器、動力装置、機器装置の修理と復元作業後の2月19日、「ネウストラシムイ」は軍港・バルチースク海軍基地へ行った。
これに先立ち、1月11日、プロジェクト11540警備艦のトップ艦「ネウストラシムイ」は、バルチースクからカリーニングラード海峡を通り、沿バルト造船工場「ヤンターリ」の停泊所へ来た。

ロシア連邦国防省が発注した戦闘艦の建造の他、輸出も手掛けている同工場は、ロシア連邦国防省と締結した契約により、バルト艦隊の戦闘艦及び保障船の修理回復作業を行なう。

プロジェクト11540警備艦「ネウストラシムイ」は、1987年3月25日にカリーニングラードのヤンターリ造船所で起工され、1988年5月25日に進水しました。
正式にロシア海軍へ就役(海軍旗の初掲揚)したのは1993年2月24日でした。
プロジェクト11540の原型である小型対潜艦プロジェクト1154は、当初、プロジェクト1124(グリシャ級)の発展型の1500トン級のコルベットとして計画されました。

プロジェクト1154の設計は1972年にゼレノドリスク計画設計局により開始され、1975年案では満載排水量1500t、1976年には1700t、1979年には2000t、更にはヘリを搭載して2500tと大型化していきました。
そして1981年、プロジェクト1154小型対潜艦は、更に大型化したプロジェクト11540警備艦として新たに設計される事になりました。
2008年9月、「ネウストラシムイ」はロシア海軍初のアデン湾海賊対処任務に就く為にバルチースクを出港しました。
「ネウストラシムイ」は、2008年10月末から2009年1月までアデン湾で海賊対処任務に就きました。
[ロシア海軍第1次ソマリア遠征]
2010年1月末、2度目のアデン湾海賊対処任務に就きました。
[ロシア海軍第6次ソマリア遠征]
2012年7月から9月まで地中海で行動しました。
[北方・バルト・黒海艦隊合同艦船グループの地中海遠征(2012年7月-9月)]
今回の記事によると、「ネウストラシムイ」は、「大洋航海」「長期戦闘勤務」の為に造船所で修理を行なったとの事です。
つまり、「ネウストラシムイ」は、近い内に遠距離航海へ出発するという事です。
その行き先ですが、現在のロシア海軍の活動状況から推察すれば、地中海東部かアデン湾の何れかでしょう。
[ロシア海軍艦船は地中海とアデン湾へ派遣される]

同型艦「ヤロスラフ・ムードルイ」が2012年12月末から2013年1月末に掛けて地中海東部へ派遣されているので、今度は「ネウストラシムイ」が派遣されるのかもしれません。
ロシア海軍はシエラ級原潜を復帰させる
- カテゴリ:ロシアの潜水艦
『イズベスチヤ』より
2013年3月5日0時01分配信
【ロシアはチタン潜水艦を復活させる】
潜水艦プロジェクト945「バラクーダ」及びプロジェクト945A「コンドル」は、原子炉、電子機器、兵器を更新する。

ロシア海軍は、船体がチタンでで作られているユニークな潜水艦プロジェクト945「バラクーダ」を(海軍の)編制へ戻す事を決定した。
チタン潜水艦は、1988年代に、より高い耐久性と磁気機雷に引っ掛からないが故に造られた。
しかしながら、チタンは鋼鉄より数倍も高価であるが故に、ソヴィエト連邦解体後、チタン潜水艦の建造の中止が決定された。
(ロシア)海軍総司令部の高位の情報提供者が「イズベスチヤ」へ話したように、「バラクーダ」を復活する決定は、1月の会議において(ロシア)海軍総司令官ヴィクトル・チルコフにより採択された。
「それは自然発生した結論ではありませんでした。私共は、徹底的に検討して結論を下しました。
(チタン製)潜水艦の復帰は、解体するよりも経済的妥当性があると」
対談者は「イズベスチヤ」に説明した。
現在、海軍の編制には4隻のチタン原子力潜水艦(深海探査用の小型原潜を除く)が在る。
それは2隻のプロジェクト945「バラクーダ」:K-239「カルプ」、K-276「コストロマ」と、2隻の近代化されたチタン潜水艦プロジェクト945A:K-336「プスコフ」とK-534「ニジニ・ノヴゴロド」である。
「バラクーダ」と「コンドル」の主要目標は航空母艦と潜水艦である。
それは、2門の650mm発射管と4門の533mm発射管から発射される魚雷を用いて破壊する。
「バラクーダ」と「コンドル」の特徴は、核有翼ミサイル「グラナート」を深度50-600mから発射できる事に在る。
空中からの攻撃に対し、潜水艦は高射ミサイル「イグラ」を撃つ事が出来る。
全ての潜水艦は、北方艦隊の第7潜水艦師団(ヴィジャエヴォ集落)の編制へ含まれているが、「カルプ」は1994年から艦船修理工場「ズヴェズドーチカ」に在り、復帰を待っている。
最初の2隻の潜水艦の修理契約に「ズヴェズドーチカ」は署名した。
契約書に従い、工場は近代化とオーバーホールを実施しなければならない。

「ズヴェズドーチカ」の経営陣の一人が「イズベスチヤ」へ話した所によれば、潜水艦は核燃料と全ての電子機器を交換し、機器は点検、修理される。
更に、核動力炉の修理が行なわれる。
「スケジュールによれば、潜水艦K-239カルプは4月末までに海軍から工場へ移管されなければなりません。
この時点で、問題点の検出と承認されたプロジェクトの作業が行なわれます。
それ自身(カルプ)の作業は今年夏から始まり、楽観的なシナリオでは2-3年は掛かります。
おそらく、この期間は、複合体の供給者が明確ではない限り、延びる事になるでしょう。
カルプの後にコストロマが修理に置かれます」
「ズヴェズドーチカ」の代理人は説明した。
彼は、チタン潜水艦の船体が、その艦齢にも関わらず「良好な状態」にあると付け加えた。
「チタンは鋼鉄とは違い、腐食には晒されません。
ええそうです、騒音吸収用のゴムカバーを外したとしても、船体は真新しいままです」
艦船修理工場は付け加えた。
予備データによると、チタン潜水艦は新たな水中音響ステーション、戦闘情報管理システム、レーダー電波探知ステーション、GLONASS/GPSに基づく航海システムを受け取る。
更に潜水艦の兵器システムは変更され、地上目標などへの射撃を可能とする有翼ミサイル複合体「カリブル」(クラブ-S)が装備される。
チタン潜水艦の強さは、1992年にバレンツ海で原子力潜水艦「コストロマ」がアメリカの「ロサンゼルス」型潜水艦と衝突した件で実証されている。
ロシア艦は司令塔を少し損傷したのに対し、アメリカ艦は退役を余儀なくされた。

独立軍事専門家で海軍の歴史に関する著書を記しているドミトリー・ボルテンコフ氏は、「イズベスチヤ」のインタビューに対し、チタン原子力潜水艦の船体は国民の財産であると述べた。
「多用途原子力潜水艦グループの復活は、海軍において最も重要なプログラムの1つです。
残念な事に、潜水艦の総合行動日数は、(就役期間全体の)辛うじて3分の1になるかどうかといった所でした。
プロジェクト945の復帰は、確かに良い知らせです。
この(決定の)お蔭で、チタンの船体を持つ潜水艦は100年就役できる事でしょう」
彼は話した。
対照的に元(ロシア)海軍総参謀長ヴィクトル・クラフチェンコ氏は、1980年代に建造された潜水艦の復帰は正しい決定とは言えないと説明した。
「現代の上品質の鋼鉄は、チタン製(の潜水艦)と同じ深度に潜水艦が耐える事を可能とします。
従いまして、ソヴィエト時代とは異なり、チタン潜水艦には鋼鉄よりも特別な利点は有りませんね。
僕が思うに、新しいもの(潜水艦)を建造する方が優れているでしょう。
そのリソースは、より大きなものになりますしね」
クラフチェンコ氏は話した。
修理後、4隻全ての原子力潜水艦は、北方艦隊の第7潜水艦師団の編制へ復帰し、ヴィジャエヴォに駐留する事になるだろう。

記事中で触れられていますが、プロジェクト945/945A原子力潜水艦は、1980年代前半から1990年代前半に掛けて4隻がソ連/ロシア海軍へ就役しました。
プロジェクト945/945A原子力潜水艦は、全てロシア内陸部のニジニ・ノヴゴロド(旧ゴーリキー)に在る「クラースノエ・ソルモーヴォ」造船所で建造されました。

就役当初は「巡洋潜水艦」КрПЛに分類されていましたが、1992年6月3日付で「原子力大型潜水艦」АБПЛに類別変更され、就役時のKナンバーからBナンバーに変更されました。
ロシア・ソ連潜水艦総合情報サイト『ディープストーム』より
【プロジェクト945「バラクーダ」(NATOコード名「シエラI」)】
K-239:1979年7月20日起工/1983年7月29日進水/1984年9月29日納入/1984年12月7日就役
K-276:1984年4月21日起工/1986年7月26日進水/1987年10月27日納入/1987年11月4日就役
B-276「コストロマ」はロシア海軍に在籍していますが行動は不活発であり、1番艦B-239「カルプ」は事実上退役しており、1994年からセヴェロドヴィンスク市に係留されています。

【プロジェクト945A「コンドル」(NATOコード名「シエラII」)】
K-534:1986年2月15日起工/1989年8月7日進水/1990年12月26日納入/1990年12月27日就役
K-336:1989年7月29日起工/1992年7月28日進水/1993年12月14日納入/1993年12月17日就役
B-336「プスコフ」は修理中であり、行動可能な艦はB-534「ニジニ・ノヴゴロド」のみです。

2012年10月、シエラII級原潜がアメリカ東海岸沖で発見された事がありましたが、これが近年中における唯一の遠海での行動事例のようです。
[シエラII級原潜、アメリカ東海岸沖で行動?]
このまま消え去るかに見えたシエラI/II級ですが、今回の記事によると、事実上退役している1隻を含め、4隻全てを近代化の上で復帰させるとの事です。
近代化に当たっては、有翼ミサイル「カリブル」が搭載されます。
[巡航ミサイル「カリブル」対地攻撃型は2500kmの最大射程を有する]
これまでに、ロシア海軍の現用の第3世代原子力潜水艦の内、プロジェクト949A(オスカーII級)とプロジェクト971(アクラ級)は近代化される事が明らかにされています。
[オスカーII級ミサイル原潜は「オーニクス」と「カリブル」を装備する]
[ロシア海軍のアクラ級及びキロ級はカリブル有翼ミサイルを装備する]
[ロシア海軍の戦略非核戦力は多用途原潜と原子力巡洋艦から成る]
[ロシア海軍は2020年までに15隻の多用途原潜を近代化する]
これに加え、プロジェクト945/945Aも近代化される事になるようです。
2013年3月5日0時01分配信
【ロシアはチタン潜水艦を復活させる】
潜水艦プロジェクト945「バラクーダ」及びプロジェクト945A「コンドル」は、原子炉、電子機器、兵器を更新する。

ロシア海軍は、船体がチタンでで作られているユニークな潜水艦プロジェクト945「バラクーダ」を(海軍の)編制へ戻す事を決定した。
チタン潜水艦は、1988年代に、より高い耐久性と磁気機雷に引っ掛からないが故に造られた。
しかしながら、チタンは鋼鉄より数倍も高価であるが故に、ソヴィエト連邦解体後、チタン潜水艦の建造の中止が決定された。
(ロシア)海軍総司令部の高位の情報提供者が「イズベスチヤ」へ話したように、「バラクーダ」を復活する決定は、1月の会議において(ロシア)海軍総司令官ヴィクトル・チルコフにより採択された。
「それは自然発生した結論ではありませんでした。私共は、徹底的に検討して結論を下しました。
(チタン製)潜水艦の復帰は、解体するよりも経済的妥当性があると」
対談者は「イズベスチヤ」に説明した。
現在、海軍の編制には4隻のチタン原子力潜水艦(深海探査用の小型原潜を除く)が在る。
それは2隻のプロジェクト945「バラクーダ」:K-239「カルプ」、K-276「コストロマ」と、2隻の近代化されたチタン潜水艦プロジェクト945A:K-336「プスコフ」とK-534「ニジニ・ノヴゴロド」である。
「バラクーダ」と「コンドル」の主要目標は航空母艦と潜水艦である。
それは、2門の650mm発射管と4門の533mm発射管から発射される魚雷を用いて破壊する。
「バラクーダ」と「コンドル」の特徴は、核有翼ミサイル「グラナート」を深度50-600mから発射できる事に在る。
空中からの攻撃に対し、潜水艦は高射ミサイル「イグラ」を撃つ事が出来る。
全ての潜水艦は、北方艦隊の第7潜水艦師団(ヴィジャエヴォ集落)の編制へ含まれているが、「カルプ」は1994年から艦船修理工場「ズヴェズドーチカ」に在り、復帰を待っている。
最初の2隻の潜水艦の修理契約に「ズヴェズドーチカ」は署名した。
契約書に従い、工場は近代化とオーバーホールを実施しなければならない。

「ズヴェズドーチカ」の経営陣の一人が「イズベスチヤ」へ話した所によれば、潜水艦は核燃料と全ての電子機器を交換し、機器は点検、修理される。
更に、核動力炉の修理が行なわれる。
「スケジュールによれば、潜水艦K-239カルプは4月末までに海軍から工場へ移管されなければなりません。
この時点で、問題点の検出と承認されたプロジェクトの作業が行なわれます。
それ自身(カルプ)の作業は今年夏から始まり、楽観的なシナリオでは2-3年は掛かります。
おそらく、この期間は、複合体の供給者が明確ではない限り、延びる事になるでしょう。
カルプの後にコストロマが修理に置かれます」
「ズヴェズドーチカ」の代理人は説明した。
彼は、チタン潜水艦の船体が、その艦齢にも関わらず「良好な状態」にあると付け加えた。
「チタンは鋼鉄とは違い、腐食には晒されません。
ええそうです、騒音吸収用のゴムカバーを外したとしても、船体は真新しいままです」
艦船修理工場は付け加えた。
予備データによると、チタン潜水艦は新たな水中音響ステーション、戦闘情報管理システム、レーダー電波探知ステーション、GLONASS/GPSに基づく航海システムを受け取る。
更に潜水艦の兵器システムは変更され、地上目標などへの射撃を可能とする有翼ミサイル複合体「カリブル」(クラブ-S)が装備される。
チタン潜水艦の強さは、1992年にバレンツ海で原子力潜水艦「コストロマ」がアメリカの「ロサンゼルス」型潜水艦と衝突した件で実証されている。
ロシア艦は司令塔を少し損傷したのに対し、アメリカ艦は退役を余儀なくされた。

独立軍事専門家で海軍の歴史に関する著書を記しているドミトリー・ボルテンコフ氏は、「イズベスチヤ」のインタビューに対し、チタン原子力潜水艦の船体は国民の財産であると述べた。
「多用途原子力潜水艦グループの復活は、海軍において最も重要なプログラムの1つです。
残念な事に、潜水艦の総合行動日数は、(就役期間全体の)辛うじて3分の1になるかどうかといった所でした。
プロジェクト945の復帰は、確かに良い知らせです。
この(決定の)お蔭で、チタンの船体を持つ潜水艦は100年就役できる事でしょう」
彼は話した。
対照的に元(ロシア)海軍総参謀長ヴィクトル・クラフチェンコ氏は、1980年代に建造された潜水艦の復帰は正しい決定とは言えないと説明した。
「現代の上品質の鋼鉄は、チタン製(の潜水艦)と同じ深度に潜水艦が耐える事を可能とします。
従いまして、ソヴィエト時代とは異なり、チタン潜水艦には鋼鉄よりも特別な利点は有りませんね。
僕が思うに、新しいもの(潜水艦)を建造する方が優れているでしょう。
そのリソースは、より大きなものになりますしね」
クラフチェンコ氏は話した。
修理後、4隻全ての原子力潜水艦は、北方艦隊の第7潜水艦師団の編制へ復帰し、ヴィジャエヴォに駐留する事になるだろう。

記事中で触れられていますが、プロジェクト945/945A原子力潜水艦は、1980年代前半から1990年代前半に掛けて4隻がソ連/ロシア海軍へ就役しました。
プロジェクト945/945A原子力潜水艦は、全てロシア内陸部のニジニ・ノヴゴロド(旧ゴーリキー)に在る「クラースノエ・ソルモーヴォ」造船所で建造されました。

就役当初は「巡洋潜水艦」КрПЛに分類されていましたが、1992年6月3日付で「原子力大型潜水艦」АБПЛに類別変更され、就役時のKナンバーからBナンバーに変更されました。
ロシア・ソ連潜水艦総合情報サイト『ディープストーム』より
【プロジェクト945「バラクーダ」(NATOコード名「シエラI」)】
K-239:1979年7月20日起工/1983年7月29日進水/1984年9月29日納入/1984年12月7日就役
K-276:1984年4月21日起工/1986年7月26日進水/1987年10月27日納入/1987年11月4日就役
B-276「コストロマ」はロシア海軍に在籍していますが行動は不活発であり、1番艦B-239「カルプ」は事実上退役しており、1994年からセヴェロドヴィンスク市に係留されています。

【プロジェクト945A「コンドル」(NATOコード名「シエラII」)】
K-534:1986年2月15日起工/1989年8月7日進水/1990年12月26日納入/1990年12月27日就役
K-336:1989年7月29日起工/1992年7月28日進水/1993年12月14日納入/1993年12月17日就役
B-336「プスコフ」は修理中であり、行動可能な艦はB-534「ニジニ・ノヴゴロド」のみです。

2012年10月、シエラII級原潜がアメリカ東海岸沖で発見された事がありましたが、これが近年中における唯一の遠海での行動事例のようです。
[シエラII級原潜、アメリカ東海岸沖で行動?]
このまま消え去るかに見えたシエラI/II級ですが、今回の記事によると、事実上退役している1隻を含め、4隻全てを近代化の上で復帰させるとの事です。
近代化に当たっては、有翼ミサイル「カリブル」が搭載されます。
[巡航ミサイル「カリブル」対地攻撃型は2500kmの最大射程を有する]
これまでに、ロシア海軍の現用の第3世代原子力潜水艦の内、プロジェクト949A(オスカーII級)とプロジェクト971(アクラ級)は近代化される事が明らかにされています。
[オスカーII級ミサイル原潜は「オーニクス」と「カリブル」を装備する]
[ロシア海軍のアクラ級及びキロ級はカリブル有翼ミサイルを装備する]
[ロシア海軍の戦略非核戦力は多用途原潜と原子力巡洋艦から成る]
[ロシア海軍は2020年までに15隻の多用途原潜を近代化する]
これに加え、プロジェクト945/945Aも近代化される事になるようです。