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太平洋艦隊アデン湾海賊対処部隊は釜山を去り、ウラジオストクへ向かった

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2013年4月18日6時38分配信
【太平洋艦隊艦船支隊は南朝鮮を去り、ウラジオストクへ針路を取った】
ウラジオストク、4月18日-ロシア通信社ノーボスチ

アデン湾から来たロシア太平洋艦隊艦船支隊は木曜日に南朝鮮釜山港を去り、ウラジオストクへ針路を取った。
ロシア通信社ノーボスチは、太平洋艦隊公式代理人ローマン・マルトフ1等海佐より伝えられた。

大型対潜艦「マルシャル・シャーポシニコフ」、給油船「イルクト」、救助曳船「アラタウ」で構成される太平洋艦隊艦船支隊は、2012年11月初旬にウラジオストクを出航し、海賊と戦う為にアデン湾へ向かった。
支隊は3月初頭まで国際対海賊作戦へ参加した。
ロシアへ向かう途中の3月下旬、支隊マレーシアランカウイ島を訪問し、この前の日曜日に釜山へ到着した。

「4日間に渡る非公式訪問の完了後、ロシア艦は南朝鮮の釜山港を去り、ウラジオストクへ針路を取りました。
歓迎式典は4月21日に行なわれます」

マルトフ氏は話した。

彼は、港への滞在中、乗組員の為に、同市内へのバス旅行、寺院の訪問、サッカーバスケットボールの親善試合が用意され、更には、市庁代表、南朝鮮海軍司令部、ロシア外交団との会合が行なわれた事を指摘した。


ロシア太平洋艦隊第8艦船支隊は、2012年11月2日にウラジオストクを出港しました。
[ロシア海軍第14次アデン湾海賊対処部隊はウラジオストクを出港した]

[ロシア太平洋艦隊第8艦船支隊]
指揮官:ウラジーミル・ウドヴェンコ少将
大型対潜艦「マルシャル・シャーポシニコフ」
中型海洋給油船「イルクト」
救助曳船「アラタウ」

2012年11月28日にはインドムンバイへ入港し、インド海軍との合同演習「インドラ-2012」に参加しました。
[ロシア-インド海軍合同演習「インドラ-2012」は終了した]

12月半ばにイランを訪れました。
[太平洋艦隊の軍艦はイランを訪れた]

2013年の元旦はアラビア海で迎えました。
[太平洋艦隊海賊対処部隊はアラビア海で新年を迎える]
[ロシア太平洋艦隊海賊対処部隊は新年を祝う]

2013年1月15日からアデン湾海賊対処任務に就きました。
[ロシア太平洋艦隊艦船部隊はアデン湾で海賊対処任務に就いた]

2013年2月7日にはセーシェル諸島を訪問しました。
[太平洋艦隊海賊対処部隊はセーシェル諸島を訪問する]

2月17日、タンザニア連合共和国ダルエスサラームに到着しました。
[ロシア太平洋艦隊海賊対処部隊はタンザニアを訪問する]

タンザニアで対海賊演習を行なった後、2月20日にダルエスサラームを出港しました。
[ロシア海軍はタンザニアで対海賊演習を行なった]

3月初頭にインド洋での任務を完了し、帰路に就きました。
[ロシア海軍第14次海賊対処部隊は帰路に就いた]

3月25日、マレーシアランカウイ島を訪問しました。
[大型対潜艦マルシャル・シャーポシニコフ部隊はマレーシアを訪れた]

3月30日にランカウイ島を出港しました。
[大型対潜艦マルシャル・シャーポシニコフ部隊はマレーシアを去った]

4月初頭、南シナ海太平洋艦隊第9艦船支隊と会合しました。
[2つの太平洋艦隊海賊対処部隊は南シナ海で会合した]

そして4月14日、大韓民国釜山へ入港しました。
[太平洋艦隊アデン湾海賊対処部隊は釜山を訪れた]

最新コルベット「ボイキー」は最終検査の為にサンクトペテルブルクへ戻った

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『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
【コルベット「ボイキー」はバルト海における国家受領試験の海洋部分の後にセーヴェルナヤ・ヴェルフィヘ戻ってきた】
2013年4月17日

コルベット「ボイキー」は、国家受領航海試験の海洋部分をバルト艦隊のバルチースク海軍基地の戦闘射爆場で実施した後、4月15日にバルチースクからサンクトペテルブルクへの移動を完了した。
国家受領航海試験の第1段階は約1ヶ月以上に渡り続けられ、4月11日に完了した。

工場納入チーム代表は、同艦の乗組員及び国家受領委員会メンバーと合同でコルベットの機動性及び速力試験を実施し、全ての集合体、システム、ユニット、航海及び電子電波装置、更には「ボイキー」の艦載兵器の点検を実施した。
特に、水上及び空中目標に対するミサイル及び砲射撃が実施され、魚雷及び深海爆雷複合体の発射が実施され、対潜ヘリコプターKa-27コルベットへの着艦の課題及び艦の対空防衛任務課題が果たされた。

艦は試験プログラムを成功裏に経ており、現在は検査が準備されており、その後、受領証書への署名が行なわれる。

艦の機器装置の検査の完了後、最終仕上げと塗装が実施される。
全て作業は1ヶ月以内に完了する予定である。

プロジェクト20380コルベットの2隻目の生産艦「ボイキー」造船工場「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」で2005年7月に起工され、2011年4月15日に進水した。
シリーズのトップ艦・コルベット「ステレグーシチー」は2007年にバルト艦隊へ引き渡された。
2隻目のコルベット「ソーブラジテルヌイ」は、2011年10月14日にバルト艦隊へ引き渡された。
艦は、近海ゾーンにおいて水上艦及び潜水艦を相手に戦い、更には、海洋上陸作戦において揚陸部隊への砲撃支援を行なう事を意図している。


[新世代コルベット「ステレグーシチー」型]
[ステレグーシチー型コルベット(旧ブログ)]

2005年5月27日に起工され、2011年4月15日に進水したプロジェクト20380コルベット3番艦「ボイキー」は、2012年10月、100mm砲を搭載しないままで航海試験を始めました。
[ロシア海軍最新コルベット「ボイキー」海上試験開始]
[新世代コルベット「ボイキー」は工場航海試験を開始した]
[最新コルベット「ボイキー」、2012年末に就役?]
当初は2012年末にロシア海軍へ引き渡される計画となっておりましたが、100mm砲の納入が遅延した為も有り、引き渡しは翌年(2013年)に延期されました。

納入が遅延していた100mm砲は、2013年1月中旬にようやく設置されました。
[新世代コルベット「ボイキー」に100mm砲が設置された]

2013年2月初頭、バルト艦隊主要基地バルチースクへ到着しました。
[最新コルベット「ボイキー」はバルチースクへ到着した]

2月中旬、工場航海試験を継続する為、バルチースク基地を出港しました。
[最新コルベット「ボイキー」は航海試験を再開した]

更には、A-190-01「ウニヴェルサール」100mm砲の射撃試験も実施されました。
[最新コルベット「ボイキー」は初めて100mm砲を撃った]

3月1日、Ka-27PL対潜ヘリコプターが初めて着艦に成功しました。
[最新鋭コルベット「ボイキー」にKa-27対潜ヘリが初着艦した]

3月15日、最終試験となる国家受領試験が開始されました。
[最新コルベット「ボイキー」の国家試験が始まった]

3月末に対艦ミサイルの発射試験を実施しました。
[最新コルベット「ボイキー」は対艦ミサイルを発射した]

4月上旬に国家受領航海試験は完了しました。
[最新コルベット「ボイキー」の航海試験は全て完了した]

そして今回の記事で述べられているように、最終検査の為に建造元の「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」へ戻ってきました。
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新たな黒海艦隊司令官が任命される

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2013年4月17日15時15分配信
【新たな黒海艦隊司令官にヴィトコ中将が任命される】
モスクワ、4月17日-ロシア通信社ノーボスチ

アレクサンドル・ヴィトコ中将は黒海艦隊司令官に任命される。
水曜日、ロシア通信社ノーボスチは、ロシア軍当局(国防省)の情報提供者より伝えられた。

今回の任命の前、ヴィトコ北方艦隊司令官代理を務めていた。

「近い内にセヴァストーポリの人員構成は、アレクサンドル・フェドテンコフ中将に代わり、アレクサンドル・ヴィトコ中将が新たな黒海艦隊司令官へ推挙されます」
対談者は話した。

同時に、アレクサンドル・フェドテンコフ中将はロシア連邦海軍総司令官代理へ任命される。

ヴィトコナヒーモフ記念黒海海軍高等学校を卒業後、太平洋艦隊において様々な役職を歴任した。
2009年、彼は北方艦隊司令官代理に任命された。

フェドテンコフナヒーモフ記念黒海海軍高等学校を卒業し、北方艦隊で勤務した。
2009年、彼はバルト艦隊レニングラード海軍基地司令官に任命され、2011年には黒海艦隊司令官となった。


新たな黒海艦隊司令官となるアレクサンドル・ヴィトコ中将は1961年9月13日生まれであり、現在51歳です。
【アレクサンドル・ヴィクトロヴィチ・ヴィトコ】

記事中にある通り、海軍高等学校卒業後は太平洋艦隊で勤務し、ロケット艇の艇長を務めました。

北方艦隊司令官代理となったヴィトコ中将は、2011年12月-2012年2月の重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」地中海遠征の際の機動部隊指揮官を務めました。
[アドミラル・クズネツォフ地中海遠征2011-2012]


一方、今の黒海艦隊司令官アレクサンドル・フェドテンコフ中将(1959年1月7日生まれ、現在54歳)は、ロシア海軍総司令官代理へ転出するとの事です。
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現在、ロシア海軍総司令官ヴィクトル・チルコフ大将、海軍総司令官第1代理兼総参謀長アレクサンドル・タタリノフ大将です。
フェドテンコフ中将は、この2人の補佐役となります。

なお、海軍総司令官第1代理タタリノフ大将も元黒海艦隊司令官でした。

フリゲート「アドミラル・ブタコフ」起工式典は延期された

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『イタル-タス通信サンクト-ペテルブルク支局』より
2013年4月16日17時04分09秒配信
【カリーニングラード工場「ヤンターリ」でのロシア海軍の為の4番目のフリゲートの起工式典は延期されたが、艦は建造される】
カリーニングラード、4月16日/イタル-タス

カリーニングラード沿バルト造船工場「ヤンターリ」におけるロシア海軍の為の4番目のプロジェクト11356フリゲートの起工式典は延期された。
イタル-タス通信は、工場の報道秘書官セルゲイ・ミハイロフより伝えられた。

「アドミラル・ブタコフと命名された戦闘艦の起工式典は、更に延期されました。
この重要な行事に参加すべきロシア国防省代理ユーリー・ボリソフ氏の業務計画が変更されたが故に」

ミハイロフ氏は話した。

フリゲート「アドミラル・ブタコフ」の起工式典が延期されたのは、今回が初めてでは無い。
当初の式典の日付は2012年10月中旬であり、その次は2013年3月上旬だった。
「これは、工場ヤンターリの落ち度ではありません。
(起工式典の)日付の変更は、式典に招待、或いは参加の希望を表明している高官の予定変更によるものであります」

ミハイロフ氏は指摘した。

しかし、沿バルト造船工場「ヤンターリ」公式代理人は強調した。
「艦の起工式典の延期は、別段困った事ではありません。
その建造は始まっておりますし、これらは、お互いに干渉しあう異なる事ではありません。
この艦の起工式典が計画された昨年10月の時点で、既にフリゲート"アドミラル・ブタコフ"の基礎セクションは船台に設置されております」

ミハイロフ氏は指摘した。

「艦の起工式典-それは新たなる建造の登録式典のようなものであり、艦の公式な誕生日と見なされます。
それは特別なプレートに表記され、基礎セクションに設置されてフリゲートの生涯全てに"付き添います"」

ミハイロフ氏は述べた。

ロシア連邦国防省が署名した2つの契約により、工場「ヤンターリ」において株式会社「北方計画設計局」が開発したプロジェクト11356艦が6隻建造される。
このシリーズのトップ艦であるフリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」は、カリーニングラード造船工場で2010年12月18日に起工された。
2番艦「アドミラル・エッセン」は2011年7月8日、3番艦「アドミラル・マカロフ」は2012年2月29日に起工された。

現在、これらの艦の船体が形成されている。
沿バルト造船工場「ヤンターリ」は、6隻のロシアのフリゲートを2014年から2016年にロシア海軍へ引き渡さなければならない。

プロジェクト11356警備艦は、大洋及び海洋エリアで敵の水上艦及び潜水艦を相手に戦闘活動を実施し、空中攻撃手段による攻撃からの防衛、単独或いは艦船部隊の一員として船舶を護衛する為に設計されている。

4隻目のフリゲートの名前となったグリゴリー・ブタコフは、ロシア海軍大将である。
彼はバルト艦隊及び黒海艦隊で勤務した。
彼は蒸気艦隊の発展に伴い、海軍の組織と戦術を再構築したロシアで最初の提督である。


「アドミラル・グリゴロヴィッチ」型(プロジェクト11356R/M)フリゲートは、既に3番艦までが起工されています。
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[改タルワー級フリゲート「アドミラル・グリゴロヴィッチ」は2014年に就役する]
[改タルワー級フリゲート「アドミラル・マカロフ」起工]
[フリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」の建造は計画通りに進んでいる]

4番艦は、当初、2012年10月に起工される予定でしたが、延期されました。
[プロジェクト11356Mフリゲート4番艦は2012年10月に起工される]
この時は、起工式典に出席する筈だったロシア連邦首相ドミトリー・メドベージェフの都合が付かなくなった為に式典は開催されませんでした。

その後、2013年3月20日に起工されると発表されましたが、これも延期されました。
[フリゲート「アドミラル・ブタコフ」は2013年3月20日に起工される]


そして今回は、2013年4月18日に起工式典が開催される予定でした。
『ロシア通信社ノーボスチ』より
2013年4月15日15時25分配信
【フリゲート「アドミラル・ブタコフ」は4月18日に建造を開始する】

起工式典には、ロシア国防相代理ユーリー・ボリソフ、ロシア産業・通商相レオニード・ストルゴフ、ロシア統合造船業営団総裁アンドレイ・ジャチコフが出席する事になっていました。

しかし今回の記事によれば、国防相代理ユーリー・ボリソフ氏が式典に出席できなくなった為に起工式典は延期されたとの事です。

ただ、「アドミラル・ブタコフ」の建造作業は既に開始されているとの事です。

ロシア海軍向けのプロジェクト11356フリゲートの為の有翼ミサイル「カリブル」垂直発射機サンクトペテルブルクバルト工場で製造されます。
[アドミラル・グリゴロヴィチ型フリゲートの為のカリブル発射機が製造される]

プロジェクト11356フリゲートインド海軍向けにも建造されており、「ヤンターリ」で建造された第2期建造艦3隻の内、既に2隻はインド海軍へ引き渡されています。

現在、3隻目の「トリカンド」の航海試験が実施されており、今年6月には引き渡される予定です。
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カムチャツカ半島にミストラル級の為の基地が建設される

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2013年4月16日10時17分配信
【ペトロパヴロフスク-カムチャツキーにはミストラルの為の第2の基地が置かれる】
モスクワ、4月16日-ロシア通信社ノーボスチ

ヘリコプター空母「ミストラル」型ウラジオストクのみならず、ペトロパヴロフスク-カムチャツキーにも駐留し、その他の場所も考慮されている。
ロシア連邦国防省基本建設国家発注部長ローマン・フィリモノフは、ロシア通信社ノーボスチのインタビューに対し述べた。
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ロシア連邦海軍の為に2隻のヘリコプター空母「ミストラル」型を建造する為の12億ユーロの契約は2011年6月に署名された。
最初の艦は2014年にロシア海軍の軍備として採用されるが、ロシアで3隻目と4隻目を建造する決定は2016年に延期された。

「(駐留に関しては)複数の選択肢が考えられておりますが、既存の輸送インフラストラクチュアを使用できるという事からウラジオストクへの駐留が選ばれました。
将来的には、物資の補充、部隊の積載と上陸、乗組員の休養の為、ペトロパヴロフスク-カムチャツキーに一時的な駐留の為の条件を作成しなければなりません。
その他の駐留場所については、研究及び開発段階です」

フィリモノフ氏は話した。

現在、積極的な設計が開始されており、地域における生産設備や生産能力の準備を開始すると彼は指摘した。
国防省は、広範囲の複合建設設置作業を来年初頭から実施する計画である。
計画によると、双方の艦の為の新たな係留フロントと保障インフラストラクチュアの開発は、最初の「ミストラル」沿海地方へ移動する準備が整う時期である2015年までに行う必要がある。

「ミストラルの駐留を準備する事により、大きな居住地が出来上がり、私共は、乗組員の為の複雑な社会問題全体-軍人とその家族の為の公共住宅の保障-を解決します。
近い内に、重要な公共住宅がウラジオストク近郊のスネゴヴァヤ-バジに完成します」

対談者は強調した。
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[ヘリ空母ミストラル型]
[ヘリ空母ミストラル型(旧ブログ)]
[ロシア海軍向けミストラル型の詳細が公表された]
[ロシアのミストラル級導入見直し問題]

ロシア海軍向け「ミストラル」級1番艦「ウラジオストク」は、2012年2月1日にフランスサン-ナゼール造船所で起工されました。
[ロシア海軍向けヘリ空母「ミストラル」型1番艦は起工される]

船体後部は、ロシア国内のサンクト-ペテルブルク市の「バルト工場」で2012年10月1日に起工されました。
[バルト工場はヘリ空母ウラジオストクの船体を起工した]

1番艦「ウラジオストク」は、2013年9月進水予定です。
[ヘリ空母ウラジオストクは2013年9月に進水する]

ロシア海軍への引き渡しは2014年を予定しています。

2番艦「セヴァストーポリ」太平洋艦隊へ配備される計画です。

ロシア太平洋艦隊へ配備される「ミストラル」級の為の基地はウラジオストクに建設されます。
[太平洋艦隊はヘリ空母ミストラルの為の基地建設を準備する]
[ヘリ空母ミストラル型はウラジオストク市へ配置される]
[ヘリ空母ミストラルのウラジオストク(ウリス湾)配備には2-3億ルーブルを要する]
[フランスはヘリ空母ミストラルの為の極東の基地建設に協力する]

今回の記事によると、ウラジオストク以外に、カムチャツカ半島ペトロパヴロフスク-カムチャツキーにも「ミストラル」級の為の基地設備が建設されるとの事です。
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ただし、こちらの方はウラジオストクのような常時駐留場所としてではなく、一時的な駐留地として使われるようです。

【ロシア連邦国防省基本建設国家発注部】
「基本建設」капитального строительстваとは、要するにインフラの建設です。

ロシア北方艦隊と黒海艦隊の艦船は合同演習を行なった

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2013年4月15日14時05分配信
【北方艦隊及び黒海艦隊の艦船は地中海で演習を実施した】
モスクワ、4月15日-ロシア通信社ノーボスチ

北方艦隊大型対潜艦「セヴェロモルスク」黒海艦隊大型揚陸艦「アゾフ」地中海北部で演習を実施した。
月曜日、北方艦隊公式代理人ワジム・セルガ1等海佐は記者団に伝えた。

大型揚陸艦「アゾフ」は、先週末に地中海ロシア連邦海軍グループと合流した。
以前、ロシア国防省は、地中海戦隊を形成をする為、同エリアへ太平洋艦隊艦船支隊を派遣すると発表した。
それよりも前にセルゲイ・ショイグ国防相は、地中海におけるロシアの利益を保護する為、常設海軍作戦部隊の独立管理部の創設が必要であると表明した。

「単一指揮の元に大型対潜艦セヴェロモルスクの艦上の乗組員は合同機動演習を実施し、国際基準に沿った電波の信号を発信する組織的通信訓練を行ないました。
更に、海洋において艦を持続させる為の対策訓練と一連の捜索救助支援活動が実施されました」

セルガは伝えた。

「セヴェロモルスク」アデン湾における対海賊任務を完了し、この海域における艦隊間協同への習熟を続けると北方艦隊代理人は付け加えた。

大型対潜艦「セヴェロモルスク」の遠距離航海は2012年12月18日に始まった。
北方艦隊将兵は約19000海里を航行した。
対海賊当直中に乗組員は16隻の船舶の先導を実施した。

大型対潜艦「セヴェロモルスク」乗組員は、更に地中海ロシア海軍大規模演習へ参加し、NATO海軍ヘリコプター揚陸ドック艦「サン・マルコ」との国際対海賊演習に参加した。


大型対潜艦「セヴェロモルスク」を中核とする北方艦隊艦船部隊は2013年3月初頭から4月初頭までアデン湾における海賊対処任務に従事し、その後、地中海入りしました。
[北方艦隊海賊対処部隊は地中海へ入った]

北方艦隊艦船部隊は、暫くの間(約2ヶ月間)地中海に留まります。

一方、黒海艦隊大型揚陸艦「アゾフ」は4月中旬に地中海へ派遣されました。
[黒海艦隊の大型揚陸艦アゾフは地中海へ行く]

『黒海ニュース』より
2013年4月15日
【黒海艦隊の大型揚陸艦「アゾフ」はボスポラス海峡を通過した】
大型揚陸艦「アゾフ」は4月14日18時-19時にイスタンブールを通過しました。
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今回の演習が行われた場所は、いつもの「地中海東部」では無く「地中海北部」との事ですから、おそらくはエーゲ海付近でしょう。


現在、地中海では北方、バルト、黒海艦隊合同部隊が行動しています。

[ロシア海軍地中海グループ]
大型対潜艦「セヴェロモルスク」(北方艦隊)
警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」(バルト艦隊)
大型揚陸艦「アゾフ」(黒海艦隊)
救助曳船「アルタイ」(北方艦隊)
救助曳船「SB-921」(バルト艦隊)
中型海洋給油船「レナ」(バルト艦隊)


この他、バルト艦隊大型揚陸艦2隻も近日中に加わります。
[バルト艦隊の大型揚陸艦はロシア海軍補給物資供給所タルトゥースへ物資のストックを運ぶ]

更には、太平洋艦隊艦船部隊地中海へ向かっています。
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[ロシア太平洋艦隊艦船部隊は地中海へ行く]
[ロシア太平洋艦隊の大型揚陸艦はシリアのタルトゥースへ行く]

ロシア海軍の潜水艦からエンブレムが廃止される事は無い

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2013年4月上旬、『イズベスチヤ』は、ロシア海軍の潜水艦のセイルに描かれているエンブレムが廃止されると報じました。
[ロシア海軍の潜水艦はセイルのエンブレムを廃止する]

そして4月15日、ロシア海軍広報サービスは、この情報を公式に否定しました。


『ロシア通信社ノーボスチ』より
2013年4月15日14時39分配信
【ロシア潜水艦の艦上から紋章と数字が消える事は無い】
モスクワ、4月15日-ロシア通信社ノーボスチ

ロシア連邦海軍潜水艦を後援している都市の紋章の絵と艦上番号が潜水艦の司令塔から消える事は無い。
月曜日、ロシア連邦国防省・海軍の広報サービス・情報管理部代表は記者団に伝えた。

この中で、彼は、海軍総司令部潜水艦の司令塔に描かれている都市の紋章の絵を廃止する決定を採択したという複数のロシアメディアの報道に反論した。

「多用途原子力潜水艦及び戦略原子力潜水艦を後援している都市の紋章の絵と艦上番号が司令塔から無くなる事は有りません。
マークを消す要因とされている潜水艦の主要活動条件である水上及び水中位置についての隠密性について申し上げますと、この方法(紋章と番号の記入)が影響を及ぼす事は御座いません」

海軍の公式代理人は強調した。

彼によると、潜水艦の艦上から紋章と番号を消し去るという全ての報道は事実と一致しない。
「このような記事の執筆者の無能ぶりと、こじつけの事実を首唱しようとする欲求には、当惑しか覚えませんね」
彼は付け加えた。


記事中では名前は出ていませんが、現在のロシア連邦海軍広報サービス・情報管理部代表(公式代理人)は、アンドレイ・タラマン1等海佐です。
【ロシア海軍情報供給課長アンドレイ・セメノヴィチ・タラマン】

そのタラマン氏は、『イズベスチヤ』を名指しはしていませんが、「この記事の執筆者は無能」と酷評しています。

「××は事実と一致しない」という表現は、ロシア連邦軍(国防省)がメディア報道を否定する際に良く使われますが、「無能」呼ばわりするケースは極めて稀です。

ロシア海軍はヴィクターIII級原潜を近代化しない

『イズベスチヤ』より
2013年4月15日0時01分配信
【ロシア海軍は伝説の「シチューカ」を解体する】

騒がしい潜水艦プロジェクト671RTMの近代化は効果が無いと認められた。
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(ロシア)海軍総司令部は、2015年までに伝説的な原子力潜水艦プロジェクト671RTM「シチューカ」を活動停止させる。
これらの潜水艦は1980年代にはアメリカ空母にとって大きな脅威だったが、現在の条件下では、あまりにも騒がしいと見られる。

決定は3月に採択された。
(ロシア)海軍総司令部が、この潜水艦を近代化する為の全ての選択肢を検討して将来性が無いと認めた後に。

「これらの潜水艦は、原子炉から水中音響ステーションまで全ての中身を交換する必要が有ります。
これらの潜水艦はかなり使い込まれている為、船体も大幅な補修が必要です。
それ故、この近代化のコストは、新しく潜水艦を建造するコストに匹敵します」

対談者は『イズベスチヤ』へ説明した。

彼は、「シチューカ」の生産は1992年に完了している事を想起した。
これらの潜水艦は第2世代原子力潜水艦に属し、今では、全ての同世代-ソヴィエト潜水艦プロジェクト「リラ」アメリカプロジェクト「スタージョン」及び「スレッシャー」は退役している。

「シチューカ」近代化プロジェクトは、幾つかの軍事科学研究機関及び海洋機械製造局「マラヒート」により、これらの潜水艦を作成している時に開発された。
しかし、提示された近代化プロジェクトにおいて、大きな問題点-大きな騒音-が発覚し、それを克服する事は出来なかった。

「これらは、1960-1970年代の技術成果により建造されており、騒音レベルはアメリカ艦ロサンゼルスよりもかなり劣っています。
それ故に、潜水艦の近代化は必要な数値を得られず、第3世代艦プロジェクト971アクラ及び945コンドルの修理に資金を使う方が宜しいでしょう」

情報提供者は続けた。

しかし、潜水艦隊は「シチューカ」に感謝している。
北方艦隊の士官の1人が『イズベスチヤ』へ話した所によれば、これらは、とても必要な素晴らしい多用途原子力潜水艦だった。

「ロシアは、約70隻の潜水艦を有しておりますが、戦略ロケット艦及びディーゼル艦、更には修理中の艦を除き、魚雷攻撃艦は10隻も無く、直面する大きな任務も有りません。
現在、シチューカを代替するアクラは既に製造されておらず、ロケット艦ヤーセンは、未だ試験を経ていません」

士官は述べた。

地政学問題高等学院第1校長コンスタンチン・シフコフ退役1等海佐が『イズベスチヤ』へ話した所によれば、プロジェクト671RTM艦の静粛性は同世代の「スタージョン」よりは優れているが、「ロサンゼルス」、そしてもちろん最新の「ヴァージニア」には劣る。

「アメリカの探知装置は、遠距離からシチューカを聞き分けます。
とりわけ、深海において潜水艦の騒音が大きくなるという問題が有り、船体が低周波騒音を生成し、水中を伝わります。
無論、この問題点を修正する事は可能ですが、それは新たな潜水艦の建造に匹敵する費用が掛かります。
故に、シチューカを解体するという決定は合理的であります」

シフコフ氏は説明した。

海軍の歴史に関する著書を執筆している軍事史家ドミトリー・ボルテンコフは、最初の「シチューカ」であるK-524が1977年に海軍へ引き渡された事を『イズベスチヤ』へ想い起させた。

「長い間、潜水艦はアメリカ海軍にとって大きな脅威と見なされてきました。
1987年のアトリナ作戦では、5隻のシチューカがアメリカの対潜防御網を突破しました。
そして1996年、ブリテン海軍の艦が演習中、その前に、水兵の1人が手術を必要とした為にタンボフが浮上しました。
その出現は、ブリテンにとっては完全なる驚きでした」

ボルテンコフ氏は話した。

今、北方艦隊には、残り全ての4隻のプロジェクト671潜水艦が配備されている。
「ダニール・モスコフスキー」「ペトロザヴォーツク」は海洋に在り、「タンボフ」「オブニンスク」は資源として再利用する為に桟橋に在る。
潜水艦は有翼ミサイルS-10「グラナート」で武装する。


プロジェクト671(ヴィクター級)系列艦は、1967年から1992年に掛けて合計48隻が就役しました。

ロシア・ソ連潜水艦総合情報サイト『ディープストーム』より
【プロジェクト671「エルシ」(NATOコード名ヴィクターI)】
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1967年から1974年に掛けて15隻が就役。
1997年までに全艦除籍。

【プロジェクト671RT「セムガ」(NATOコード名ヴィクターII)】
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1975年から1978年に掛けて7隻が就役。
1993年に全艦除籍。

【プロジェクト671RTM/RTMK「シチューカ」(NATOコード名ヴィクターIII)】
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1977年から1992年に掛けて26隻が就役。
現在は4隻が北方艦隊に在籍するのみです。

B-388「ペトロザヴォーツク」(1988年就役)
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B-138「オブニンスク」(1990年就役)
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B-414「ダニール・モスコフスキー」(1990年就役)
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B-448「タンボフ」(1992年就役)

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最近、ロシア海軍の現用原子力潜水艦の近代化計画が次々と公表されています。

・プロジェクト971(アクラ級)
[セヴェロドヴィンスクの艦船修理センターはアクラ級原潜を近代化する]
[全てのアクラ級原潜はオーバーホールと近代化改装が行なわれる]

・プロジェクト949A(オスカーII級)
[太平洋艦隊のオスカーII級原潜3隻は2020年までに近代化される]
[オスカーII級ミサイル原潜は「オーニクス」と「カリブル」を装備する]
[ロシア海軍の戦略非核戦力は多用途原潜と原子力巡洋艦から成る]

・プロジェクト945/945A(シエラI/II級)
[ロシア海軍はシエラ級原潜を復帰させる]
[近代化改装後のシエラ級原潜は第4世代原潜に匹敵する]


今回の記事によれば、1980年代末から1990年代初頭に就役した現用のプロジェクト671RTMK4隻も近代化が検討されたようですが、効果が薄いと判断されて見送られました。
記事中では、「シチューカ」は静粛性で劣る事が強調されていますが、これは、就役当時ならばともかく、より新しい原子力潜水艦が登場している今となっては見劣りするという事です。

記事の末尾で登場する1996年のブリテン海軍のエピソードは、かの『ソ連/ロシア原潜建造史』でも触れられています。
【ソ連/ロシア原潜建造史】
【ヴィクターVictor型】

ソヴィエト連邦海軍末期からロシア連邦海軍初期のワークホースだった「シチューカ」ですが、その役割は終わり、今、静かに消え去ろうとしています・・・
「後輩」達に後を託して・・・
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太平洋艦隊アデン湾海賊対処部隊は釜山を訪れた

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2013年4月14日14時19分配信
【対海賊当直を終えた太平洋艦隊艦船支隊は朝鮮を訪れた】
ウラジオストク、4月14日-ロシア通信社ノーボスチ、アナトリー・イリューホフ

海賊対処国際任務へ参加した後にアデン湾からウラジオストクへ行く途中の太平洋艦隊艦船支隊は、、日曜日、非公式訪問の為に南朝鮮の釜山港へ到着した。
ロシア通信社ノーボスチは、太平洋艦隊公式代理人ローマン・マルトフ1等海佐より伝えられた。

大型対潜艦「マルシャル・シャーポシニコフ」、給油船「イルクト」、救助曳船「アラタウ」で構成される第8の太平洋艦隊艦船支隊は、2012年11月初旬にウラジオストクを出航した。
ウラジーミル・ウドヴェンコ少将指揮の下、彼らは海賊と戦う為にアデン湾へ向かった。
支隊は昨年12月末から今年3月4日まで国際対海賊作戦に参加した後、祖国へ針路を取った。
ロシアへの航路の途中、支隊は3月25日-30日に、第12回国際兵器・軍事機器展示会「LIMA-2013」が開催されているマレーシアランカウイ島を訪れた。

「釜山で太平洋艦隊艦船支隊は同市代表、朝鮮共和国海軍司令部、ロシア外交団に出迎えられました。
滞在中のプログラムとして、市内への小旅行、サッカーとバスケットボールの親善試合が予定されております」

対談者は話した。

彼によると、訪問は4月18日まで続き、その後に支隊は釜山を去り、ウラジオストクへ針路を取る。
彼等の到着は、今月下旬(20日以降)になるだろう。

「一方、太平洋艦隊第9艦船支隊はロシア海軍戦隊を編成する為にウラジオストクから地中海へ向かっております。
大型対潜艦アドミラル・パンテレーエフ、大型揚陸艦アドミラル・ネヴェリスキー、ペレスウェート、大洋救助船フォーチィ・クリロフ、海洋給油船ペチェンガで構成される支隊は、現在、インド洋に居ます」

マルトフ氏は話した。

彼は、太平洋艦隊第8支隊第9支隊南シナ海で会合し、海上目標への砲射撃を含む合同演習を実施した事を想い起した。


ロシア太平洋艦隊第8艦船支隊は、2012年11月2日にウラジオストクを出港しました。
[ロシア海軍第14次アデン湾海賊対処部隊はウラジオストクを出港した]

[ロシア太平洋艦隊第8艦船支隊]
指揮官:ウラジーミル・ウドヴェンコ少将
大型対潜艦「マルシャル・シャーポシニコフ」
中型海洋給油船「イルクト」
救助曳船「アラタウ」

2012年11月28日にはインドムンバイへ入港し、インド海軍との合同演習「インドラ-2012」に参加しました。
[ロシア-インド海軍合同演習「インドラ-2012」は終了した]

12月半ばにイランを訪れました。
[太平洋艦隊の軍艦はイランを訪れた]

2013年の元旦はアラビア海で迎えました。
[太平洋艦隊海賊対処部隊はアラビア海で新年を迎える]
[ロシア太平洋艦隊海賊対処部隊は新年を祝う]

2013年1月15日からアデン湾海賊対処任務に就きました。
[ロシア太平洋艦隊艦船部隊はアデン湾で海賊対処任務に就いた]

2013年2月7日にはセーシェル諸島を訪問しました。
[太平洋艦隊海賊対処部隊はセーシェル諸島を訪問する]

2月17日、タンザニア連合共和国ダルエスサラームに到着しました。
[ロシア太平洋艦隊海賊対処部隊はタンザニアを訪問する]

タンザニアで対海賊演習を行なった後、2月20日にダルエスサラームを出港しました。
[ロシア海軍はタンザニアで対海賊演習を行なった]

3月初頭にインド洋での任務を完了し、帰路に就きました。
[ロシア海軍第14次海賊対処部隊は帰路に就いた]

3月25日、マレーシアランカウイ島を訪問しました。
[大型対潜艦マルシャル・シャーポシニコフ部隊はマレーシアを訪れた]

3月30日にランカウイ島を出港しました。
[大型対潜艦マルシャル・シャーポシニコフ部隊はマレーシアを去った]

4月初頭、南シナ海太平洋艦隊第9艦船支隊と会合しました。
[2つの太平洋艦隊海賊対処部隊は南シナ海で会合した]

そして4月14日、大韓民国釜山へ入港しました。
『聯合ニュース』より
【ロシア軍艦3隻が釜山に入港】


記事中で触れられていますが、第8艦船支隊南シナ海で会合した第9艦船支隊は、地中海へ向かいます。
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[ロシア太平洋艦隊艦船部隊は地中海へ行く]
[ロシア太平洋艦隊の大型揚陸艦はシリアのタルトゥースへ行く]

バルト艦隊の給油船はマルタ島へ寄港する

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア連邦国防省広報サービス・情報管理部発表
2013年4月12日10時11分配信
【バルト艦隊の給油船「レナ」はヴァレッタ港(マルタ)への業務寄港を行なう】

4月14日-18日、バルト艦隊給油船「レナ」ヴァレッタ港(マルタ)への業務寄港を行なう。

停泊中に同船は地中海ロシア海軍グループ艦船を保障する為の燃料と真水を補充し、乗組員は沿岸で休養する機会を得る。

バルト艦隊艦船支隊は今年1月から地中海で活動している。


プロジェクト577中型海洋給油船「レナ」は、ヴィボルグ造船所で1965年7月20日に起工され、1966年10月22日に進水、同年12月28日に就役しました。
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就役後はバルト艦隊に配属され、現在も活動中です。
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[プロジェクト577中型海洋給油船]
基準排水量:2940t
満載排水量:7240t
全長:121.9m
幅:16m
吃水:6.51m
速力:17.7ノット
航続距離:15ノットで4000海里
自立行動日数:30日
機関:58Dディーゼルエンジン(4500馬力)×2基
貨物積載量:3600t
乗員:75名


「レナ」は、昨年(2012年)12月17日にバルト艦隊艦船支隊の一員としてバルチースクを出航し、今年1月から地中海で行動しています。
[バルト艦隊艦船は地中海へ向かった]

現在、地中海では、北方・バルト艦隊合同グループが行動中です。
近日中には黒海艦隊大型揚陸艦も加わります。
[黒海艦隊の大型揚陸艦アゾフは地中海へ行く]

[ロシア海軍地中海グループ]
大型対潜艦「セヴェロモルスク」(北方艦隊)
警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」(バルト艦隊)
救助曳船「アルタイ」(北方艦隊)
救助曳船「SB-921」(バルト艦隊)
中型海洋給油船「レナ」(バルト艦隊)


今回のロシア国防省広報部発表によると、給油船「レナ」は、この「ロシア海軍地中海グループ」の艦船へ補給する為の燃料と真水をマルタ島で補充するとの事です。
この場合は、現地で購入するのでしょう。


給油船「レナ」は、2013年1月上旬にもマルタ島へ寄港していますが、この時にはロシア連邦国防省広報部からの発表は有りませんでした。
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この時には、警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」と一緒でした。
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バルト艦隊の大型揚陸艦はタルトゥースへ物資のストックを運ぶ

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア連邦国防省広報サービス・情報管理部発表
2013年4月12日18時52分配信
【バルト艦隊の大型揚陸艦「アレクサンドル・シャバリン」はノヴォロシースクを去り、黒海海峡へ針路を取った】

バルト艦隊大型揚陸艦「アレクサンドル・シャバリン」ノヴォロシースクを去り、ボスポラス海峡へ針路を取った。
停泊中に同艦は計画された機器準備状態の支援活動と必要な修理を行なった。
2013年1月から地中海で重要な戦闘任務を遂行していた同艦の乗組員は、ロシアの大地で完全に休息する機会を得た。

計画によれば、黒海海峡を通過した後、大型揚陸艦「アレクサンドル・シャバリン」は、シリアタルトゥース港へ針路を取る。
業務寄港の主要目的は、消費物資と必要な予備部品セットを浮揚工場PM-56及びロシア海軍物資・技術供給所へ届ける事にある。

タルトゥースを去った後、4月17日から同艦は地中海ロシア海軍グループの一員として重要な任務を継続する予定である。


大型揚陸艦「アレクサンドル・シャバリン」は、昨年(2012年)12月17日にバルト艦隊艦船支隊の一員としてバルチースクを出航し、今年の初頭から地中海及び黒海で行動しています。

3月27日には黒海沿岸のノヴォロシースクへ入港しました。
[バルト艦隊の大型揚陸艦2隻は3度ノヴォロシースクへ入港した]

その後、3月末にプーチン大統領の命により始まった黒海エリアの「抜き打ち演習」へ参加しました。
[バルト艦隊の大型揚陸艦は黒海の「抜き打ち演習」に参加した]

「抜き打ち演習」終了後は、またノヴォロシースクへ戻り、休養と艦の整備を行なっていたようです。


今回の発表では「アレクサンドル・シャバリン」の名前しか出ていませんが、もう1隻のバルト艦隊所属の大型揚陸艦「カリーニングラード」地中海へ向かっています。
『黒海ニュース』より
2013年4月13日
【ロシア連邦バルト艦隊の揚陸艦はトルコ海峡を通過して黒海から地中海へ行く】
2013年4月12日09時20分頃、バルト艦隊大型揚陸艦「アレクサンドル・シャバリン」、「カリーニングラード」ダータネルス海峡チャナッカレを通過しました。
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更には、今回、珍しくロシア連邦国防省広報サービスからロシア艦のタルトゥース寄港公式に発表されました。
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ロシア海軍の艦船は、頻繁にシリアタルトゥースへ寄港しているようですが、それがロシア国防省の公式筋から発表される事は滅多に有りません。
(非公式筋からの情報は出ていますが)

その目的は、タルトゥースに駐留している工作船(浮揚工場)PM-56と、タルトゥース港に在るロシア海軍物資・技術供給所へ必要な物資を届ける事です。


2013年3月下旬、ロシア海軍タルトゥースの代わりにレバノンベイルートを物資・技術供給所として使用すると複数のメディアが報じ、ロシア国防省広報サービスが直々に否定声明を出した事が有りました。
[ロシア海軍はタルトゥースを放棄する意図はない]

恐らくは、この当時、タルトゥースは必要な物資のストックが一時的に底を尽きかけていたという事でしょう。
因みに、ロシア海軍タルトゥース物資・技術供給所は、3つの倉庫と1つの管理所で構成されています。

ロシア海軍大型揚陸艦は頻繁にタルトゥースを訪れており、それは、シリア軍へ兵器を届ける為とか、シリア在住のロシア人を避難させる為などと見られていますが、今回のロシア連邦国防省公式発表により、タルトゥースへ補給物資のストックを運ぶという目的が有る事が明らかにされました。

更に、今回のロシア連邦国防省公式発表によると、タルトゥースには工作船PM-56が駐留しているとの事です。
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タルトゥースロシア海軍工作船が常時駐留している事はGoogle Earthを見ても一目瞭然ですが、その船名が発表される事は滅多に有りません。
(黒海艦隊には4隻の工作船が在籍しており、交代でタルトゥースへ派遣されている)
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この工作船は、駐留基地を遠く離れて地中海アデン湾などへ長期航海を行なうロシア海軍艦船のメンテナンスや修理を行なう為に駐留しています。

一例をあげると、今年1月に地中海ディーゼル発電機が故障した黒海艦隊大型揚陸艦「サラトフ」の修理は、タルトゥース駐留の工作船により行なわれました。
[大型揚陸艦サラトフのディーゼル発電機が故障した]

工作船が駐留しており、その為の物資を届けるという事は、ロシア海軍はタルトゥースを放棄する意図を有していない事を示しています。

今回の発表の最後で触れられている「地中海のロシア海軍グループ」は、現在、地中海に居る北方・バルト艦隊合同グループです。
近日中には黒海艦隊大型揚陸艦も加わります。
[黒海艦隊の大型揚陸艦アゾフは地中海へ行く]

このグループに「アレクサンドル・シャバリン」(と「カリーニングラード」)も加わるという事です。

黒海艦隊の大型揚陸艦アゾフは地中海へ行く

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2013年4月12日16時35分配信
【ロシア海軍は地中海グループを増強する】
モスクワ、4月12日-ロシア通信社ノーボスチ

地中海ロシア連邦海軍グループ戦力には、来週、黒海艦隊大型揚陸艦「アゾフ」が補充される。
金曜日、ロシア通信社ノーボスチは、黒海艦隊の公式代理人ヴャチェスラフ・トルハチェフ1等海佐より伝えられた。

以前、ロシア国防省は、地中海戦隊を形成をする為、同エリアへ太平洋艦隊艦船支隊を派遣すると発表した。
それよりも前にセルゲイ・ショイグ国防相は、地中海におけるロシアの利益を保護する為、常設海軍作戦部隊の独立管理部の創設が必要であると表明した。

「本日、黒海艦隊の大型揚陸艦アゾフは、黒海における任務遂行を完了した後、黒海海峡へ向かいました。
来週初めには、同艦は地中海の海軍グループ戦力の一員となります」

トルハチェフ氏は話した。

対談者によると、4月22日~25日、同艦はイタリアシチリア島メッシーナ港へ寄港し、乗組員は同胞の記憶を永久に伝える為の追悼式典に参加する。

「現在、地中海では北方艦隊及びバルト艦隊の艦船:大型対潜艦セヴェロモルスク、警備艦ヤロスラフ・ムードルイ、救助曳船アルタイ、SB-921、給油船レナが任務を遂行しています」
彼は付け加えた。


記事中に登場するバルト艦隊の艦船部隊は、2012年12月17日にバルチースクを出港し、2013年1月から地中海で行動しています。
3月中旬にはレバノンを訪問しています。
[ベイルートにロシア海軍旗は翻った]

北方艦隊艦船部隊は、2012年12月18日に出港した元アデン湾海賊対処部隊であり、2013年4月初頭にアデン湾での任務を終えて地中海へ入りました。
[北方艦隊海賊対処部隊は地中海へ入った]

そして、このグループに黒海艦隊大型揚陸艦「アゾフ」が加わるとの事です。

大型揚陸艦「アゾフ」は、2013年1月下旬のロシア海軍3艦隊(北方、バルト、黒海)合同演習に参加しています。
[ロシア海軍3艦隊合同演習(2013年1月下旬)]


記事中で触れられていますが、既に太平洋艦隊艦船部隊地中海へ向かう事が明らかにされています。
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[ロシア太平洋艦隊艦船部隊は地中海へ行く]
[ロシア太平洋艦隊の大型揚陸艦はシリアのタルトゥースへ行く]

原子力巡洋艦ピョートル・ヴェリキーはバレンツ海で演習を行なう

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『イタル-タス通信サンクト-ペテルブルク支局』より
2013年4月12日12時59分57秒
【重原子力ロケット巡洋艦 「ピョートル・ヴェリキー」は戦闘訓練任務を果たす為にバレンツ海へと去った】
ムルマンスク、4月12日/イタル-タス通信、ワシーリー・ベロウソフ

北方艦隊重原子力ロケット巡洋艦 「ピョートル・ヴェリキー」乗組員はバレンツ海へと去り、本日(4月12日)から大海原での単艦行動を果たす。
最初のエピソードの1つは、公海における単艦での組織的救助演習である。

艦載ヘリコプターKa-27乗員が空中偵察を行なった後、艦は水上の人物を模したマネキンが発見された場所へ向かった。
その後、高速艇「救助者」は巡洋艦の艦上へ彼を送り届け、艦の医療サービス代表者へ引き渡した。
北方艦隊公式代理人ワジム・セルガ1等海佐はイタル-タスへ話した。
また、「ピョートル・ヴェリキー」乗組員は、海洋において艦の生存の為に対処する管理演習へ参加した。
巡洋艦の緊急チームは、この演習で浸水及び火災へ対処する為の緊急救助物品の使用に習熟する。

基地へ戻る前に、艦載砲AK-130の海上及び地上目標に対する複合射撃が実施される予定である。
高射複合体「コールチク」「フォルト-M」は、空中攻撃手段からの艦の対空防衛を実施する組織の演習に関与する。


重原子力ロケット巡洋艦 「ピョートル・ヴェリキー」は、レニングラードバルト工場で1986年4月に起工され、1989年4月29日に進水しました。
当初の名前は「ユーリー・アンドロポフ」でした。
ソヴィエト連邦解体後の1992年5月27日に「ピョートル・ヴェリキー」と改名されました。

ロシア海軍へ引き渡されたのは、起工から約12年後の1998年3月でした。
当初は太平洋艦隊へ配備される予定でしたが、この当時のロシア海軍には「ピョートル・ヴェリキー」を極東まで回航する財政的余裕が無い為、北方艦隊へ編入されました。
[キーロフ級4番艦ピョートル・ヴェリキー]
[就役前の原子力巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」(1995~1997年)]
[原子力巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」就役10周年]

就役直後は資金不足で外洋への航海を実施する事が出来ず、2004年3月下旬には、本艦を巡る「核爆発騒動」が起こりました。
[ピョートル・ヴェリキー「核爆発」騒動]
「核爆発」云々は全くのデマでしたが、この一件により、「ピョートル・ヴェリキー」は原子炉や機関にトラブルを抱えているというイメージが日本で定着する事になりました。

2004年10月、重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」と共に北東大西洋へ進出しました。
[大西洋上のクズネツォフ・その2(機動部隊)]
[大西洋上のクズネツォフ・その3(機動部隊)]

2005年にも大西洋で行動しました。
[原子力巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」その1]
[原子力巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」その2]

「ピョートル・ヴェリキー」は、2008年9月から2009年3月までカリブ海、南アフリカ、インドへの長期遠距離航海を実施しました。
[ロシア艦隊の大西洋・カリブ海遠征]

この時、インド沿岸での演習を終えてアデン湾へ航行している途中の「ピョートル・ヴェリキー」は、2009年2月12日、ソコトラ島沖でソマリア海賊を発見、拘留しました。
[ロシア海軍原子力巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」、3隻の海賊船を拘留]

2010年春~初夏には、極東の戦略演習「ヴォストーク-2010」に参加する為、遥々極東の沿海地方までやって来ました。

『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より。
【ロシア海軍艦艇の動向(2010年5月17日発表)】
2010年5月16日午後11時頃、「ピョートル・ヴェリキー」は、ツシマ海峡を北上し、日本海へ入りました。

「ピョートル・ヴェリキー」は、2010年7月初頭から実地戦略演習「ヴォストーク-2010」に参加しました。

『ロシア通信社ノーボスチ』より。
【実地戦略演習「ヴォストーク-2010」纏め】

『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より。
【ロシア海軍艦艇の動向(2010年7月26日発表)】
2010年7月24日正午頃、「ピョートル・ヴェリキー」は、ツシマ海峡を南下、沿海地方を去りました。

2012年5月初頭から6月下旬まで浮きドックへ入渠しました。
[重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキー、浮きドックから出渠(2012年6月23日)]

2012年9月には北極圏への遠距離航海を実施しました。
[ロシア北方艦隊北極圏演習(2012年9月)]

この時、北極圏弾道ミサイル迎撃訓練を実施しました。
[原子力巡洋艦ピョートル・ヴェリキーはロシアの対弾道ミサイル防衛の一翼を担う]

「ピョートル・ヴェリキー」は、現在のロシア海軍において弾道ミサイル迎撃能力を持つ唯一の水上戦闘艦です。

2013年1月10日、ロシア連邦大統領ウラジーミル・プーチンより「ナヒーモフ勲章」を授与されました。
[プーチン大統領は北方艦隊基地を訪問する]

新世代多用途原潜セヴェロドヴィンスクは2013年後半に海洋試験を実施し、同年末にロシア海軍へ引き渡される

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『イタル-タス通信サンクト-ペテルブルク支局』より
2013年4月11日13時06分43秒配信
【原子力潜水艦「セヴェロドヴィンスク」は今年秋の国家試験に合格すれば今年末に海軍の編制へ加入する】
モスクワ、4月11日/イタル-タス

プロジェクト885・整理名「ヤーセン」多用途原子力潜水艦のトップ「セヴェロドヴィンスク」は、今年後半に一連の工場航海試験及び国家受領試験を実施する。
それを成功裏に終えた場合、潜水艦は年末にロシア海軍の編制へ受け入れられる。
本日、イタル-タスは、ロシア防衛産業企業体の情報提供者より伝えられた。

「セヴェロドヴィンスクは今年夏に海洋へ出航して工場航海試験の続きを行ない、秋には国家試験を行なう予定です。
これまでの間に、再度の潜水艦汎用ミサイル複合体の戦闘時動作評価と同時に他のシステム及び機器の機能は確認されています。
昨年の海洋での潜水艦の工場航海試験中、5回に渡り成功裏に遠距離有翼ミサイル複合体カリブルが水中及び水上位置から水上及び地上目標へ発射されました。
今年には、セヴェロドヴィンスクの試験において1度だけ"カリブル"ミサイルが発射される事が決まっております。
それは、水中位置から地上目標へ距離2500kmで発射されます」

対談者は説明した。

「更に、潜水艦からは古い533mm電動魚雷が発射されます。
超音速対艦有翼ミサイル"オーニクス"と新たな熱機関魚雷フィジークの発射は潜水艦の試験計画に含まれていますが、今年末の潜水艦の海軍の編制への受領を再び延期させる事のないように、実行されない可能性の方が高いでしょう」

防衛産業企業体の情報提供者は伝達した。

第4世代多用途原子力潜水艦「セヴェロドヴィンスク」は、サンクト-ペテルブルク市の海洋機械製造局「マラヒート」により設計された。
潜水艦は1993年に「セヴマシュ」で起工され、2010年6月に進水した。
建造工事が長期間に及んだのは、財政難の為だけでは無く、船体と兵器の根本的に新しい構造の為でもある。

「セヴェロドヴィンスク」は、我が国の造船業の初の試みとして魚雷発射管を潜水艦の艦首ではなく中央区画に配置しており、この事により水中音響アンテナの艦首への配置が可能となった。
ミサイル兵器は、24基の垂直発射装置により使用される。
艦は最新の通信・航海複合体を受け取り、更には、根本的に新しい核動力装置が装備されている。

2009年7月、「セヴマシュ」造船台において、改善された第4世代原子力潜水艦プロジェクト885Mのトップ「カザン」が起工され、建造はスケジュールより遅れている。
2020年までの国家軍備プログラムにおいて「セヴマシュ」は、飛翔距離300kmの超音速対艦有翼ミサイル「オーニクス」亜音速有翼ミサイル「カリブル」、ロケット魚雷、深海誘導魚雷「フィジーク」で武装した「ヤーセン」及び「ヤーセン-M」級原子力潜水艦を7隻建造しなければならない。
多種類の破壊手段の使用の為、核及び通常弾頭の双方が提供される。


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[新世代多用途原潜ヤーセン級(旧ブログ)]
[新世代多用途原潜ヤーセン級]

1993年12月21日に起工され、2010年6月15日に進水した多用途原潜K-329「セヴェロドヴィンスク」は、2011年9月12日から海洋試験(工場航海試験)を開始しました。

2012年にも引き続き海洋試験は実施されましたが、結局、2012年中のロシア海軍への引き渡しは実現できませんでした。
[新世代多用途原潜セヴェロドヴィンスクは2013年にロシア海軍へ引き渡される]
[ロシア海軍は2012年に2隻の原潜と3隻の水上戦闘艦を受領できなかった]


2012年の海洋試験では、有翼ミサイル「カリブル」の発射試験が複数回実施されました。

2012年11月7日:潜航状態で対艦攻撃型の発射に成功。
[多用途原潜セヴェロドヴィンスクはカリブル対艦ミサイルの発射試験に成功した]

2012年11月26日:浮上状態で地上攻撃型の発射に成功。
[多用途原潜セヴェロドヴィンスクはカリブル対地ミサイルの発射試験に成功した]

2012年11月28日:潜航状態で対地攻撃型の発射に成功。
[多用途原潜セヴェロドヴィンスクは3回連続でカリブル有翼ミサイルの発射試験に成功した]

今年(2013年)には、最大射程の2500kmで発射試験が実施されるとの事です。
[巡航ミサイル「カリブル」対地攻撃型は2500kmの最大射程を有する]

記事中に登場する新たな熱機関魚雷(深海誘導魚雷)「フィジーク」は、UGST(汎用深海誘導魚雷)を指しています。
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おそらくは改良型のUGST-Mの事でしょう。

「古い533mm電動魚雷」は、おそらく1980年に制式採用された汎用電池式誘導魚雷USET-80の事でしょう。
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なお、記事中で改「ヤーセン」級「カザン」の建造がスケジュールよりも遅れているとの記述が有りますが、これは建造元の「セヴマシュ」から否定されています。
[多用途原潜ヤーセン級2番艦カザンは2015年に就役する]
この時、「カザン」の建造がスケジュールよりも遅れていると報じた「複数のメディア」イタル-タスも含まれていたという事です。

最新コルベット「ボイキー」の航海試験は全て完了した

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2013年4月11日13時05分配信
【コルベット「ボイキー」は国家受領航海試験を完了した】
カリーニングラード、4月11日-ロシア通信社ノーボスチ、アンナ・ショノワ

プロジェクト20380コルベット「ボイキー」は、バルト艦隊バルチースク海軍基地の戦闘訓練射爆場での国家受領航海試験を完了した。
ロシア通信社ノーボスチは、西方軍管区・バルト艦隊の広報サービス代表より伝えられた。

「工場納入チーム代表は、同艦の乗組員及び国家受領委員会メンバーと合同でコルベットの機動性及び速力試験を実施し、全ての集合体、システム、ユニット、航海及び電子電波装置、更には艦載兵器の点検を実施しました」
対談者は話した。

特に、水上及び空中目標に対するミサイル及び砲射撃が実施され、魚雷及び深海爆雷複合体の発射が実施され、対潜ヘリコプターKa-27のコルベットへの着艦の課題及び艦の対空防衛任務課題が果たされた。

近い内に、コルベットサンクト-ペテルブルク造船工場「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」へ移動し、国家試験の第2段階を実施する。
専門技術者と国家委員会のメンバーは、コルベットの全般状態と機器に関する評価を行なう。
同艦の乗組員には交換用部品や工具が引き渡される。
5-6月にコルベットバルト艦隊の編制への加入が予定されている。

プロジェクト20380コルベットシリーズ「ボイキー」は、バルト艦隊の為に建造された。
シリーズのトップ艦であるコルベット「ステレグーシチー」は2007年にバルト艦隊へ引き渡された。
プロジェクト20380艦は、近海ゾーンにおける行動と水上艦及び潜水艦を相手に戦い、更には、海上上陸作戦において海洋揚陸部隊を砲撃支援する為に設計されている。


[新世代コルベット「ステレグーシチー」型]
[ステレグーシチー型コルベット(旧ブログ)]

2005年5月27日に起工され、2011年4月15日に進水したプロジェクト20380コルベット3番艦「ボイキー」は、2012年10月、100mm砲を搭載しないままで航海試験を始めました。
[ロシア海軍最新コルベット「ボイキー」海上試験開始]
[新世代コルベット「ボイキー」は工場航海試験を開始した]
[最新コルベット「ボイキー」、2012年末に就役?]
当初は2012年末にロシア海軍へ引き渡される計画となっておりましたが、100mm砲の納入が遅延した為も有り、引き渡しは翌年(2013年)に延期されました。

納入が遅延していた100mm砲は、2013年1月中旬にようやく設置されました。
[新世代コルベット「ボイキー」に100mm砲が設置された]

2013年2月初頭、バルト艦隊主要基地バルチースクへ到着しました。
[最新コルベット「ボイキー」はバルチースクへ到着した]

2月中旬、工場航海試験を継続する為、バルチースク基地を出港しました。
[最新コルベット「ボイキー」は航海試験を再開した]

更には、A-190-01「ウニヴェルサール」100mm砲の射撃試験も実施されました。
[最新コルベット「ボイキー」は初めて100mm砲を撃った]

3月1日、Ka-27PL対潜ヘリコプターが初めて着艦に成功しました。
[最新鋭コルベット「ボイキー」にKa-27対潜ヘリが初着艦した]

3月15日、最終試験となる国家受領試験が開始されました。
[最新コルベット「ボイキー」の国家試験が始まった]

3月末に対艦ミサイルの発射試験を実施しました。
[最新コルベット「ボイキー」は対艦ミサイルを発射した]

そして4月上旬に国家受領航海試験は完了しました。

今後は建造元の「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」へ戻って艦の状態を総点検します。
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その後、ロシア海軍への受領引渡文書へ署名され、ロシア海軍旗を初掲揚して名実ともに就役し、バルト艦隊へ編入されます。

北方艦隊海賊対処部隊は地中海へ入った

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2013年4月10日18時15分配信
【北方艦隊の艦船はアデン湾での船舶保護任務を完了した】
モスクワ、4月10日-ロシア通信社ノーボスチ

大型対潜艦「セヴェロモルスク」に率いられる北方艦隊艦船支隊は、アフリカの角沿岸のアデン湾における民間船舶航行の安全保障任務を完了した。
水曜日、ロシア連邦国防省は発表した。

「大型対潜艦セヴェロモルスク、救助曳船アルタイ、給油船ドゥブナで構成される北方艦隊支隊は、アフリカの角海域で海賊と戦う国際任務への参加を完了しました」
軍当局の声明では、こう述べられた。

艦船は何事も無くスエズ運河を越え、ロシア海軍常設グループに参加する為、地中海へ到着した。
計画によると、今後2ヶ月、海軍将兵は、対潜、対空及び対艦防衛を含み、異なる艦隊の部隊間の協同活動に関する課題を仕上げる。

「今、アフリカの角海域での勤務はバルト艦隊艦船と交代します。
警備艦ネウストラシムイ、海洋曳船エフゲニー・ホロフ、給油船エリニヤがで構成される支隊は、ソマリア沿岸へ4月後半に到着する予定です」

国防省は指摘した。


北方艦隊大型対潜艦「セヴェロモルスク」を中核とする北方艦隊アデン湾海賊対処部隊は、2012年12月18日に北方艦隊主要基地セヴェロモルスクを出港しました。
[大型対潜艦セヴェロモルスクはソマリア沖へ向かった]

2013年1月5日、スペインセウタ港を訪問し、1月7日まで滞在しました。
[ロシア北方艦隊海賊対処部隊はスペインのセウタ港で20万ユーロを支出した]

2013年1月14日から18日までギリシャスーダ港を訪問しました。
[北方艦隊海賊対処部隊はクレタ島を訪れた]

2013年1月19日から始まった地中海東部ロシア海軍3艦隊合同演習へ参加しました。
[ ロシア海軍3艦隊合同演習(2013年1月下旬) ]

2013年2月4日、ロシア砕氷船の護衛を開始しました。
[北方艦隊海賊対処部隊はアデン湾で任務に就く]

2013年2月末、NATO海軍と合同演習を行ないました。
[北方艦隊海賊対処部隊はアデン湾でNATO海軍と合同演習を行なう]
[アデン湾のロシア・NATO海軍合同演習は完了した]

3月初頭、紅海からアラビア海へ向かう9隻の民間船団を護送しました。
[ロシア海軍第15次海賊対処部隊はアデン湾で船団護衛を続ける]

3月中旬、アラビア海から紅海へ向かう2隻の民間船を護衛しました。
[ロシア海軍第15次海賊対処部隊はアデン湾を西へ向かう船団を護送する]

3月下旬、紅海からアラビア海へ向かう商船団を護衛しました。
[大型対潜艦セヴェロモルスクはアデン湾を東へ進む船団を護衛する]

3月25日、アラビア海から紅海へ向かうリベリア商船を護衛しました。
[大型対潜艦セヴェロモルスクは商船を護衛してアデン湾を西へ進む]

4月初頭、海賊対処任務を完了し、帰路に就きました。
[北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはアデン湾海賊対処任務を完了する]
[北方艦隊海賊対処部隊はスエズ運河を北上した]


今回の記事によると、地中海へ入った北方艦隊艦船部隊は、この海域に暫く(2ヶ月間)滞在するようです。

既に、太平洋艦隊艦船部隊地中海へ向かう事が明らかにされています。
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[ロシア太平洋艦隊艦船部隊は地中海へ行く]
[ロシア太平洋艦隊の大型揚陸艦はシリアのタルトゥースへ行く]

この部隊は5月中旬に地中海へ到着する予定ですから、北方艦隊の元海賊対処部隊と合流し、地中海東部に展開するのかもしれません。
「ロシア海軍地中海戦隊」(ロシア海軍常設グループ)の一員として。


記事中で触れられていますが、警備艦「ネウストラシムイ」を中核とするバルト艦隊海賊対処部隊は、3月17日にバルチースク基地を出港しています。
[フリゲート「ネウストラシムイ」はアデン湾へ向かった]
この部隊は、4月半ば以降にアデン湾へ到着するとの事です。

ショイグ国防相は北方艦隊原潜基地を視察した

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2013年4月9日19時16分配信
【ショイグは北方艦隊の原子力潜水艦の為の沿岸インフラストラクチュア発展に関する指示を出した】
モスクワ、4月9日-ロシア通信社ノーボスチ

ロシア連邦国防相セルゲイ・ショイグ上級大将は、西方軍管区への出張旅行中に北方艦隊原子力潜水艦の為の沿岸インフラストラクチュアの将来の発展の問題に関する作業部会を開催した。
火曜日、軍当局(ロシア連邦国防省)は発表した。

国防省トップ西方軍管区の各軍及び部隊への出張旅行の枠組みにおいて、火曜日に彼は、閉鎖行政地域「ガジェーヴォ」に位置する北方艦隊の主要潜水艦駐留所を訪問し、幾つかの沿岸施設インフラ、原子力潜水艦の駐留支援システムを視察した。

「訪問中、セルゲイ・ショイグは、貯蔵施設や兵器の運用に対し特に注意を払い、更には、2016年までの期間における長期的発展の問題に関する作業部会を開きました」
声明では、こう述べられた。


現在、ガジェーヴォ基地では、新世代(第4世代)原子力潜水艦の為のインフラ整備が進められています。
[新世代戦略原潜ボレイ級の為のインフラ整備の第1段階は2013年1月の第2週の終わりまでに完了する]
[ガジェーヴォ基地に新世代原潜が配備される]

既に、第4世代原子力潜水艦のトップである原子力ロケット水中巡洋艦「ユーリー・ドルゴルーキー」は、ガジェーヴォ基地第31潜水艦師団に編入されています。
[新世代戦略原潜ユーリー・ドルゴルーキーは北方艦隊第31潜水艦師団へ編入された]


現在、ガジェーヴォ基地には2個潜水艦師団が駐留しています。

[第24潜水艦師団]
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原子力巡洋潜水艦K-317「パンテーラ」
原子力巡洋潜水艦K-461「ヴォルク」(近代化改装予定)
原子力巡洋潜水艦K-328「レオパルド」(セヴェロドヴィンスクで近代化改装中)
原子力巡洋潜水艦K-154「チグル」
原子力巡洋潜水艦K-157「ヴェプリ」(修理待ち、予備役)
原子力巡洋潜水艦K-335「ゲパルト」

[第31潜水艦師団]
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原子力戦略用途水中巡洋艦K-51「ヴェルホトゥリエ」(2012年12月修理完了)
原子力戦略用途水中巡洋艦K-84「エカテリンブルク」(セヴェロドヴィンスクで修理中)
原子力戦略用途水中巡洋艦K-114「トゥーラ」
原子力戦略用途水中巡洋艦K-117「ブリャンスク」
原子力戦略用途水中巡洋艦K-18「カレリア」
原子力戦略用途水中巡洋艦K-407「ノヴォモスコフスク」(2012年7月修理完了)
原子力ロケット水中巡洋艦K-535「ユーリー・ドルゴルーキー」(2013年1月10日編入)



ショイグ国防相は、3月末にカムチャツカ太平洋艦隊原潜基地ヴィリュチンスクを視察しています。
[ショイグ国防相は「修理中」のアクラ級原潜ブラーツクを視察した]
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この時には、6年間に渡り「修理中」の原子力巡洋潜水艦「ブラーツク」を視察し、その修理が滞ってる事に対する不満を表明しましたが、今回のガジェーヴォ視察では、特に不満を表明する事は有りませんでした。

ロシア海軍の潜水艦はセイルのエンブレムを廃止する

『イズベスチヤ』より
2013年4月9日0時01分配信
【(ロシア海軍の)潜水艦から紋章と番号が無くなる】

(ロシア)海軍総司令部は、我が国の潜水艦を仮想敵国から識別困難にさせる事を決定した。

海軍総司令部は、戦闘勤務や兵器試験を行なう潜水艦を仮想敵から識別困難にする為、艦上の番号と紋章を塗り潰す事を決定した。
顔の無い外見は、潜水艦が不確定のまま滞在できる機会を、ほんの少しだけではあるが増加させる。
『イズベスチヤ』は、総司令部が3月に決定を承認した事を突き止めた。

「潜水艦の主要任務である戦闘勤務では仮想敵の対潜戦力に気が付かれないように滞在するものですが、艦上に番号と紋章が在ったのでは、暴露される要因となり得ます。
それは、全ての気象条件下及び夜間でも明確に見えてしまいます」

総司令部の高位の代理人は『イズベスチヤ』へ説明した。

ロシア海軍の潜水艦は、異なる番号を割り当てられる。
3桁の艦上番号は、2年ごとに変更される。
戦術番号は、艦の建造後に割り当てられ、それは不変である。
それは、銅板と中央部署に明記される。
一例を上げれば、「クルスク」の番号はK-141だった。
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「戦術番号は秘密文書で使用されておりますが、海軍では誰もが知っています」
サンクト-ペテルブルク潜水艦乗員クラブ会長イーゴリ・クルディン退役1等海佐は『イズベスチヤ』へ説明した。

彼は、1960-1970年代、艦上番号のみが書かれていた事を想い起した。
1980年代、潜水艦から全ての識別記号が廃止された。
今、総司令部は1980年代の試みを復活させる。

潜水艦は、相手の潜水艦を観察することにより、その物理的フィールド-エンジン動作時の水中音響特性、磁力フィールド-を探知すると言われている。
各潜水艦は、個々の特性を有している。
現代の技術を保有する事は、如何なる場合でも相手の潜水艦を識別し、それに時間を費やす事である。

アメリカ合衆国の潜水艦もまた、識別記号を持っていない。

独立軍事専門家ドミトリー・ボルテンコフは、総司令部が提案する措置は、塗料を余分に消費するだけであると考える。

「ソヴィエト時代と異なり、ロシア海軍には、それ程多くの潜水艦が在りません。
それは全て長い時間を掛けて資料に記録され、顕微鏡で研究されており、相手は物理フィールドを検出すれば、彼らの前に在る潜水艦を、すぐさま理解するでしょう」

ボルテンコフ氏は『イズベスチヤ』へ表明した。

ロシアは、全てのクラス及びタイプで約70隻の潜水艦を有している。
艦上及び工場番号には白い塗料が使われ、ロシアの紋章である赤い盾が描かれている。
多彩な各艦のエンブレムが有る。
例えば、潜水艦の名前となった市の紋章(ノヴォモスコフスク、ボロネジ、ヴェルホトゥリエ、エカテリンブルク)などが。


現在のロシア海軍潜水艦には、セイルに大きなエンブレムを描いている艦が多くなっています。

戦略原潜「シヴィャトイ・ゲオルギー・ポベドノーセッツ」
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戦略原潜「ユーリー・ドルゴルーキー」
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戦略原潜「アレクサンドル・ネフスキー」
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多用途原潜「セヴェロドヴィンスク」
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多用途原潜「オムスク」
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しかし、これでは秘匿性も機密保持も何も有ったものではないので、今後は廃止される事になったようです。

セヴェロドヴィンスクの艦船修理センターはアクラ級原潜を近代化する

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『イタル-タス通信サンクトペテルブルク支局』より
2013年4月8日14時03分配信
【セベヴェロドヴィンスクの造船所は、6隻の打撃原子力潜水艦プロジェクト971を第3世代から「3+」のレベルに上げる高度な近代化を行なう】
アルハンゲリスク、4月8日/イタル-タス通信、ウラジーミル・アヌフリエフ

セベヴェロドヴィンスクの防衛造船所「艦船修理センター・ズヴェズドーチカ」は、6隻の打撃原子力潜水艦プロジェクト971を第3世代から「3+」のレベルに上げる高度な近代化を行なう。
本日、イタル-タス通信は工場の広報サービスより伝えられた。

既に「ズヴェズドーチカ」は国家契約を締結し、同シリーズ艦2隻~トップ原子力潜水艦「レオパルド」「ヴォルク」の修理及び近代化を実施する。
「レオパルド」は2014年末に海軍へ納入される予定である。
高度な近代化により、新たなプロジェクト971Mとなる。

「この原子力潜水艦が、造船所でこのような量の近代化を行なう事は、ソヴィエト連邦解体後の歴史上初めてです」
広報サービスは述べた。
「近代化は、実質的には全てのシステム~航海、水中音響、兵器複合体、主動力装置、タービン~に影響を及ぼします」
「セヴェロドヴィンスク造船所による近代化は、北方艦隊の水中艦のみならず、太平洋艦隊に配備されている艦も含まれます」


北方艦隊多用途原子力潜水艦K-328「レオパルド」は2011年6月末に「ズヴェズドーチカ」へ到着した。
2012年5月、同艦は造船台へ入渠し、機器を解体する為の集中作業を行なった。
同艦の納入責任者ニコライ・ヤスニィによると、現在、この発注の為に、約200名が毎日働いている。
作業は2交代制で組織されている。
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「レオパルド」は、打撃潜水艦プロジェクト971Mへのサイクル近代化の出発となる。
「ズヴェズドーチカ」は、機器の約15パーセントのみを復旧させる。
残りの部分の作業は、システムの供給者により実施される。
「これはおそらく、プロジェクトで最大の難関であるとズヴェズドーチカは考えます。
これまでに造船所は設計作業文書の完全なセットを持っておりません。
設計者は、半年前には造船所へ(設計作業文書を)提供すべきです」


「レオパルド」は、原子力潜水艦プロジェクト971「シチューカ-B」/NATO分類「アクラ-2」である。
このプロジェクトは、サンクト-ペテルブルク海洋機械製造局「マラヒート」で開発された。
潜水艦は、1993年にセヴェロドヴィンスク造船所「セヴマシュ」で完成した。

公開情報によると、このプロジェクトの潜水艦は、セヴェロドヴィンスクコムソモリスク-ナ-アムーレで建造された。
最後の潜水艦「ネルパ」は、2009年12月に極東造船所からロシア海軍へ引き渡され、その後、インドへ約10年間の期間でリースされた。
合計で15隻の原子力艦が進水した。

トップ艦「アクラ」は、2002年に海軍の編制から除かれた。
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セヴェロドヴィンスクで建造された最初の潜水艦「バルス」は、2010年に「ズヴェズドーチカ」で解体された。
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このシリーズの潜水艦は、ロシア海軍で最も近代的な多用途原子力潜水艦(弾道ミサイル非搭載の)であり、最も静粛な国産潜水艦と見られている。

全長約110メートル、排水量12770トン、水中最大速力33ノット(時速約61キロ)、潜航深度600メートル、乗員73名。
この潜水艦は、核弾頭有翼ミサイルRK-55「グラナート」、ロケット魚雷、水中ロケットで武装している。


ロシア・ソ連潜水艦総合情報サイト『ディープストーム』より。
【プロジェクト971「シチューカ-B」】
現在、北方艦隊に6隻、太平洋艦隊に6隻が在籍しています。

2013年3月下旬、プロジェクト971を設計した「マラヒート」の総取締役ウラジーミル・ドロフェーエフ氏は、全てのプロジェクト971のオーバーホールと近代化改装を行なうと表明しました。
[全てのアクラ級原潜はオーバーホールと近代化改装が行なわれる]

以前の報道(2012年11月)によると、近代化されるプロジェクト971には、「カリブル」有翼ミサイルが装備されます。
[ロシア海軍のアクラ級及びキロ級はカリブル有翼ミサイルを装備する]


今回の記事によれば、セヴェロドヴィンスク市の艦船修理センター「ズヴェズドーチカ」は、北方艦隊所属の971に加え、太平洋艦隊所属艦の近代化も実施するとの事です。

極東方面には原潜修理工場としてボリショイ・カーメニ「ズヴェズダー」が在りますが、原潜の近代化の経験は「ズヴェズドーチカ」の方が多いので、同工場へ回航するのでしょうか。
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なお、記事末文に有る「核弾頭有翼ミサイルRK-55グラナート」は、現在では搭載されていません。
「水中ロケット」は、「シュクヴァール」を指していますが、こちらも現在では搭載されていません。
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黒海艦隊の揚陸艦は黒海沿岸諸国の合同演習に参加する

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア南方軍管区広報サービス発表
2013年4月4日11時39分配信
【大型揚陸艦「ノヴォチェルカッスク」は黒海海軍協同作戦グループ「 BLACKSEAFOR」の活動に参加する為にセヴァストーポリを去った】

本日(4月4日)、黒海艦隊大型揚陸艦「ノヴォチェルカッスク」は、ロシア海軍を代表して春の黒海海軍協同作戦グループ「 BLACKSEAFOR」の活動に参加する為、セヴァストーポリを去り、参加艦船の指定集合場所であるブルガリアヴァルナ港へ針路を取った。

春の「 BLACKSEAFOR」の活動は4月24日まで実施される予定である。
ヴァルナを訪れた黒海沿岸諸国の艦船は、コンスタンツァセヴァストーポリを訪問する。

黒海海軍協同作戦グループ「 BLACKSEAFOR」は、イスタンブールで2001年4月2日に創設された。
黒海諸国:ブルガリア、グルジア、ロシア連邦、ルーマニア、トルコ、ウクライナは、「地域の安全保障と安定、友好関係の強化に貢献する為の準備」として国際艦船部隊の創設を表明した。

創設の目的は、更に、黒海沿岸諸国の友好関係、相互間の信頼の強化である。


『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
【黒海海軍協同作戦グループ「 BLACKSEAFOR」参加艦はブルガリアのヴァルナ港に到着した】
2013年4月5日

ウラジーミル・ボルスン2等海佐が指揮する黒海艦隊大型揚陸艦「ノヴォチェルカッスク」は、4月5日黒海海軍協同作戦グループ「 BLACKSEAFOR」の最初の活動に参加する為、ブルガリアヴァルナ港に到着した。

昨年8月以降、国際演習部隊の指揮官はトルコ海軍代表のハカン・ギュネシ大佐が務めている。

ロシア艦と並んで活動に関与するのはブルガリア海軍コルベット「レシテルヌイ」グルジア沿岸警備隊哨戒艇「スーフミ」ルーマニア海軍コルベット「マルチェラリィ」ウクライナ海軍掃海艦「チェルカースィ」である。
「 BLACKSEAFOR」の旗艦はトルコ海軍コルベット「ヘイベリアダ」である。

港に到着した艦は管理問題に関する組織的会合を開催し、その後、黒海海軍協同作戦グループ司令官と各艦の艦長はブルガリア海軍司令官とヴァルナ市長を表敬訪問する。
全ての「 BLACKSEAFOR」参加艦は海洋への出港準備の枠組みにおいて、演習中のデータ交換の為の通信機器「FORESK」が設置されている。

港に停泊中、艦船乗員の為の演習が予定されており、今後の演習における運用問題に関する会議が開かれ、海洋演習のブリーフィングと作戦の検討が行なわれる。

国際部隊は4月9日までヴァルナに停泊する。

黒海海軍協同作戦グループ「 BLACKSEAFOR」は2001年4月2日に創設された。
計画活動は年に2回実施され、黒海沿岸諸国海軍の士官により運用本部と艦船グループ司令部が編成され、その代表は、参加国(ブルガリア、グルジア、ルーマニア、ロシア、トルコ、ウクライナ)がアルファベット順で交互に務める。

「 BLACKSEAFOR」の目的は、黒海沿岸諸国間の関係と相互信頼を強化する事にある。
黒海海軍協同作戦グループの作業言語は英語である。


黒海艦隊大型揚陸艦「ノヴォチェルカッスク」は、2012年11月初頭から地中海東部で活動し、12月11日にノヴォロシースクへ帰港しました。
[黒海艦隊の大型揚陸艦はノヴォロシースクへ到着した]

12月末に再び地中海東部へ向かいました。
[大型揚陸艦ノヴォチェルカッスクは再び地中海東部へ向かう]

2013年1月に地中海東部から戻った後、黒海海軍協同作戦グループ「 BLACKSEAFOR」への参加準備の為にドック入りしました。
この為、2013年1月のロシア海軍3艦隊合同演習には参加しませんでした。
[ロシア海軍3艦隊合同演習(2013年1月下旬)]

3月末、プーチン大統領の指示により開始された「抜き打ち演習」に参加しました。
[プーチン大統領は黒海での「抜き打ち演習」を命じた]
[バルト艦隊の大型揚陸艦は「抜き打ち演習」に参加した]
[黒海の「抜き打ち演習」は終了した]

そして今回、黒海海軍協同作戦グループ「 BLACKSEAFOR」の活動に参加します。


今回は「ノヴォチェルカッスク」1隻のみですが、昨年(2012年)4月の「BLACKSEAFOR」には、ロシア黒海艦隊から大型揚陸艦「ツェーザリ・クニコフ」、小型ロケット艦 「ミラーシュ」、「シチーリ」、救助曳船「シャフテル」、水路調査船GS-86の5隻が参加しました。
[ロシア黒海艦隊は国際海軍演習BLACKSEAFORに参加する]


今回の「 BLACKSEAFOR」参加艦艇は、この6隻です。

コルベット「ヘイベリアダ」(トルコ海軍)旗艦
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大型揚陸艦「ノヴォチェルカッスク」(ロシア海軍)
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コルベット「レシテルヌイ」(ブルガリア海軍)
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哨戒艇「スーフミ」(グルジア沿岸警備隊)
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コルベット「マルチェラリィ」(ルーマニア海軍)
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掃海艦「チェルカースィ」(ウクライナ海軍)
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ロシア太平洋艦隊の大型揚陸艦はシリアのタルトゥースへ行く

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『イタル-タス』より
2013年4月6日11時31分配信
【太平洋艦隊の揚陸艦は5月下旬にシリアのタルトゥースへ寄港する】
サンクト-ペテルブルク、4月6日/イタル-タス

太平洋艦隊大型揚陸艦「アドミラル・ネヴェリスキー」「ペレスウェート」は、5月後半にロシア連邦海軍物資・技術供給所が在るシリアタルトゥース港へ寄港する。
本日(4月6日)、イタル-タスは、海軍総司令部より伝えられた。

「大型対潜艦アドミラル・パンテレーエフが率いる太平洋艦隊艦船支隊は、地中海で海軍艦隊間グループの一員として一連の戦闘訓練任務を遂行します。
アドミラル・ネヴェリスコイ、ペレスウェートの大型揚陸艦支隊の遠距離航海計画の主な注目点の1つは、5月後半にシリアのタルトゥースへ積み荷を届ける事です」

情報提供者は話した。

太平洋艦隊の部隊は、1月に黒海及び地中海エリアで実施された海軍艦隊間演習に参加しておらず、地中海での常時作戦部隊作成の枠組みにおける他の艦隊の艦船グループとの協同戦闘活動については、今年夏への延期が決定されたと海軍総司令部の情報提供者は説明した。

太平洋艦隊艦船支隊は、太平洋インド洋で戦闘任務を実行する為、3月19日にウラジオストクから遠距離航海へ出発した。

「支隊の予備として大型揚陸艦オスリャブラが勘定に入れられておりましたが、その参加は遠距離航海には必要ありませんでした」
情報提供者は指摘した。

彼によると、ロシア艦は遠距離航海中にシリアタルトゥース港の他、ベトナムイランを含め、一連の外国地域の港へ寄港する。

金曜日にロシア連邦国防省広報サービス・情報管理部が発表したように、大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」、大型揚陸艦「アドミラル・ネヴェリスコイ」、「ペレスウェート」、大洋救助船「フォーチィ・クリロフ」、海洋給油船「ペチェンガ」で構成される太平洋艦隊艦船支隊スエズ運河へ向かって移動しており、5月中旬に運河を通過する予定である。


大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」を中核とする太平洋艦隊第9艦船支隊は、2013年3月19日にウラジオストクを出港しました。
[ロシア太平洋艦隊の次のアデン湾派遣部隊は出発した]

3月21日にツシマ海峡を通過しました。
[ロシア太平洋艦隊アデン湾派遣部隊、ツシマ海峡を南下(2013年3月21日)]

3月末に南シナ海で演習を実施しました。
[太平洋艦隊アデン湾派遣部隊は南シナ海で演習を行なった]

4月初頭、アデン湾から戻る途中の太平洋艦隊第8艦船支隊南シナ海で会合しました。
[2つの太平洋艦隊海賊対処部隊は南シナ海で会合した]

その後、マラッカ海峡へ入りました。
[太平洋艦隊第9艦船支隊はマラッカ海峡へ入った]

当初はインド洋北西部(アデン湾)へ向かうと発表されていましたが、4月5日、インド洋へ入った艦船支隊は、ロシア連邦国防省広報部より地中海へ向かうと発表されました。
[ロシア太平洋艦隊艦船部隊は地中海へ行く]


そして今回の記事によれば、太平洋艦隊大型揚陸艦2隻はシリアタルトゥースへ行くとの事です。
その目的は、積み荷を届ける事であると。
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なお、当初は大型揚陸艦「オスリャブヤ」第9艦船支隊に参加していると報じられていましたが、今回の記事によれば、「オスリャブヤ」地中海へは行かないようです。

3月19日に第9艦船支隊ウラジオストクを出港した時には、「オスリャブヤ」も一緒に出港しています。
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最終的に地中海(東部)へ向かう太平洋艦隊第9艦船支隊は、この5隻になるようです。

[太平洋艦隊第9艦船支隊]
指揮官:ワジム・クリト少将
大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」(1991年就役)
大型揚陸艦「アドミラル・ネヴェリスコイ」(1982年就役)
大型揚陸艦「ペレスウェート」(1991年就役)
中型海洋給油船「ペチェンガ」(1979年就役)
救助曳船「フォーチィ・クリロフ」(1989年就役)


この5隻の内、ロシア(ソ連)で建造されたのは大型対潜艦のみであり、大型揚陸艦2隻はポーランド製、給油船救助曳船フィンランド製です。

ロシア太平洋艦隊艦船部隊は地中海へ行く

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア連邦国防省広報サービス・情報管理部発表
2013年4月5日17時30分配信
【太平洋艦隊艦船支隊は地中海へ針路を取る】

ロシア海軍の常時グループを地中海に形成するというロシア連邦国防相セルゲイ・ショイグ上級大将の決定の実行の枠組みにおいて、更には、艦隊の共同行動を仕上げる目的の為、当該指定海域へ太平洋艦隊艦船支隊が派遣される。

現在、大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」、大型揚陸艦「アドミラル・ネヴェリスコイ」、「ペレスウェート」、給油船「ペチェンガ」、大洋救助船「フォーチィ・クリロフ」で構成される太平洋艦隊艦船支隊南シナ海を去り、スエズ運河方面へ向かって航行を続けている。

計画によれば、移動中に艦船は物資の補充と乗組員の休息の為に外国の港を訪問する。

艦船支隊のスエズ運河通過は5月中旬を予定している。


『ロシア通信社ノーボスチ』より
2013年4月6日03時23分配信
【地中海へ行く太平洋艦隊艦船支隊はインド洋へ出た】
ウラジオストク、4月6日-ロシア通信社ノーボスチ、アナトリー・イリョーホフ

ロシア海軍の戦隊を編成する為にウラジオストクから地中海へ向かっている次の太平洋艦隊艦船支隊マラッカ海峡を越え、インド洋へ出た。
土曜日、ロシア通信社ノーボスチ太平洋艦隊司令部の代理人より伝えられた。

金曜日、ロシア国防省は、地中海戦隊を形成をする為、同エリアへ太平洋艦隊艦船支隊を派遣すると発表した。
以前、セルゲイ・ショイグ国防相は、地中海におけるロシアの利益を保護する為、常設海軍作戦部隊の独立管理部の創設が必要であると表明した。

「大型対潜艦アドミラル・パンテレーエフ、大型揚陸艦アドミラル・ネヴェリスコイ、ペレスウェート、オスリャブヤ、大洋救助船フォーチィ・クリロフ、給油船ペチェンガで構成される太平洋艦隊艦船支隊は、太平洋とインド洋の分水嶺であるマラッカ海峡を通過し、指定コースを保持しています。
3隻の大型揚陸艦には海軍歩兵部隊が乗っています」

対談者は話した。

彼によると、全ての支隊の艦船は大洋遠距離航海中に毎日の戦闘訓練を行なっている。
大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」乗組員は、南シナ海で実弾射撃を実施した。

艦載ヘリコプターKa-27乗員は空中偵察に飛び立ち、仮想敵の潜水艦の捜索と探知を行なった。
海軍歩兵部隊は艦上で特別訓練に従事している。
支隊の艦船は、一連のダメージコントロール訓練を実施した。

「前日、南シナ海で2つの太平洋艦隊艦船支隊の会合が行なわれました。
大型対潜艦マルシャル・シャーポシニコフ、給油船イルクト、救助曳船アラタウで構成される1つ目の支隊はアフリカ沿岸での対海賊当直を終えてウラジオストクへ戻り、2つ目の支隊は地中海で戦闘勤務を行ないます」

対談者は話した。


大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」を中核とする太平洋艦隊第9艦船支隊は、2013年3月19日にウラジオストクを出港しました。
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[ロシア太平洋艦隊の次のアデン湾派遣部隊は出発した]

3月21日にツシマ海峡を通過しました。
[ロシア太平洋艦隊アデン湾派遣部隊、ツシマ海峡を南下(2013年3月21日)]

3月末に南シナ海で演習を実施しました。
[太平洋艦隊アデン湾派遣部隊は南シナ海で演習を行なった]

4月初頭、アデン湾から戻る途中の太平洋艦隊第8艦船支隊南シナ海で会合しました。
[2つの太平洋艦隊海賊対処部隊は南シナ海で会合した]

その後、マラッカ海峡へ入りました。
[太平洋艦隊第9艦船支隊はマラッカ海峡へ入った]

当初はインド洋北西部(アデン湾)へ向かうと発表されていましたが、今回、そのインド洋へ入った第9支隊は、更に地中海へ向かうと初めて発表されました。
(むろん、地中海へ行く為には、その途中でアデン湾を通過する必要が有ります)

今回の記事によれば、地中海へ向かう太平洋艦隊艦船は「ロシア海軍地中海戦隊」の一員として行動するとの事ですが、太平洋艦隊の艦船が地中海まで進出して行動した事例は、ソヴィエト連邦時代でさえ有りません。

北方艦隊海賊対処部隊はスエズ運河を北上した

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『イタル-タス通信』より
2013年4月4日午前16時19分配信
【北方艦隊の艦船はアデン湾で170隻以上の民間船の安全を保障した】
ムルマンスク、4月4日/イタル-タス通信、ワシーリー・ベロウソフ

大型対潜艦「セヴェロモルスク」、中型海洋給油船「ドゥブナ」、救助曳船「アルタイ」で構成される北方艦隊支隊は、アデン湾における航行の安全保障への参加を終え、現在、スエズ運河を通過している。
おそらく、本日(4月4日)には地中海へ出るだろう。
イタル-タスは、北方艦隊公式代理人エフゲニー・キリロフ2等海佐より伝えられた。

北方艦隊将兵は、2009年以降、アデン湾アフリカの角沿岸において民間船の航行の安全を保障する対テロリスト作戦に関与している。
この間、彼らは、170隻のロシア及び外国船から成る約50の国際船団の先導を実施し、海賊活動活発エリアの紅海及びインド洋タンカー貨物船の乗っ取りを防いできた。

大型対潜艦「セヴェロモルスク」乗組員にとって、アデン湾への遠距離航海は2度目となる。
以前、世界の大洋の同海域では、北方艦隊大型対潜艦「ヴィツェ-アドミラル・クラーコフ」、「アドミラル・チャバネンコ」、「アドミラル・レフチェンコ」が民間船団を先導した。

伝統的に、民間船舶の航行の安全保障に関与する航海へ出る艦は、これに先だって長期の緊迫した訓練を行なう。
海軍将兵は、高速小型艇の複合積載兵器を破壊する為の戦闘訓練を行なう事が必須課題であり、艦のダメージコントロール訓練、対水中破壊工作防衛、艦載ヘリコプターとの協同作戦を仕上げ、司令部チームは部下を管理する技量を向上させる。
海軍歩兵部隊の隊員は、民間船の臨検行動の手順を仕上げる。

更に、2010年以降、北方艦隊艦船の乗組員は、アデン湾における船舶航行の安全保障任務を開始する前にギリシャクレタ島スーダ港に位置する多国籍海上特殊作戦訓練センターにおいて更なる訓練を受ける機会を得た。


大型対潜艦「セヴェロモルスク」を中核とする北方艦隊アデン湾海賊対処部隊は、2012年12月18日に北方艦隊主要基地セヴェロモルスクを出港しました。
[大型対潜艦セヴェロモルスクはソマリア沖へ向かった]

2013年1月5日、スペインセウタ港を訪問し、1月7日まで滞在しました。
[ロシア北方艦隊海賊対処部隊はスペインのセウタ港で20万ユーロを支出した]

2013年1月14日から18日までギリシャスーダ港を訪問しました。
[北方艦隊海賊対処部隊はクレタ島を訪れた]

2013年1月19日から始まった地中海東部ロシア海軍3艦隊合同演習へ参加しました。
[ ロシア海軍3艦隊合同演習(2013年1月下旬) ]

2013年2月4日、ロシア砕氷船の護衛を開始しました。
[北方艦隊海賊対処部隊はアデン湾で任務に就く]

2013年2月末、NATO海軍と合同演習を行ないました。
[北方艦隊海賊対処部隊はアデン湾でNATO海軍と合同演習を行なう]
[アデン湾のロシア・NATO海軍合同演習は完了した]

3月初頭、紅海からアラビア海へ向かう9隻の民間船団を護送しました。
[ロシア海軍第15次海賊対処部隊はアデン湾で船団護衛を続ける]

3月中旬、アラビア海から紅海へ向かう2隻の民間船を護衛しました。
[ロシア海軍第15次海賊対処部隊はアデン湾を西へ向かう船団を護送する]

3月下旬、紅海からアラビア海へ向かう商船団を護衛しました。
[大型対潜艦セヴェロモルスクはアデン湾を東へ進む船団を護衛する]

3月25日、アラビア海から紅海へ向かうリベリア商船を護衛しました。
[大型対潜艦セヴェロモルスクは商船を護衛してアデン湾を西へ進む]

4月初頭、海賊対処任務を完了し、帰路に就きました。
[北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはアデン湾海賊対処任務を完了する]


これまでに北方艦隊からは5回に渡りアデン湾へ海賊対処部隊が派遣されています。

大型対潜艦「アドミラル・チャバネンコ」
2009年11月~2010年4月にアデン湾で対海賊当直

大型対潜艦「アドミラル・レフチェンコ」
2010年7月~11月にアデン湾で対海賊当直

大型対潜艦「セヴェロモルスク」
2011年6月~9月にアデン湾で対海賊当直

大型対潜艦「ヴィツェ-アドミラル・クラーコフ」
2012年5月~7月にアデン湾で対海賊当直

大型対潜艦「セヴェロモルスク」(2回目)
2013年3月~4月にアデン湾で対海賊当直

北方艦隊所属の大型対潜艦は、予備役の「アドミラル・ハルラモフ」を除き、全て派遣されています。


なお、以前のロシア北方艦隊公式代理人(報道官)ワジム・セルガ1等海佐でしたが、今回の記事に有るように、最近、エフゲニー・キリロフ2等海佐と交代したようです。

太平洋艦隊第9艦船支隊はマラッカ海峡へ入った

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2013年4月5日6時02分配信
【太平洋艦隊艦船支隊はインド洋への通路マラッカ海峡に入った】
ウラジオストク、4月5日-ロシア通信社ノーボスチ、アナトリー・イリョーホフ

民間船舶航行の安全を保障する為にウラジオストクからインド洋へ向かっている次の太平洋艦隊艦船支隊マラッカ海峡に入った。
ロシア通信社ノーボスチは、太平洋艦隊の代理人ローマン・マルトフ1等海佐より伝えられた。

大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」、大型揚陸艦「アドミラル・ネヴェリスコイ」、「ペレスウェート」、「オスリャブヤ」、大洋救助船「フォーチー・クルイロフ」、給油船「ペチェンガ」で構成される太平洋艦隊艦船支隊は、3月19日にウラジオストクから太平洋並びにインド洋での戦闘勤務へと向かった。
3隻の大型揚陸艦には海軍歩兵部隊が乗っている。

「支隊は太平洋とインド洋の分水嶺であるマラッカ海峡へ入り、戦闘当直を準備します」
対談者は話した。

彼によると、支隊の艦船は航海中に毎日の戦闘訓練を行なっている。
大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」乗組員は、南シナ海で実弾射撃を実施した。

艦載ヘリコプターKa-27乗員は空中偵察に飛び立ち、「仮想」敵の潜水艦の捜索と探知を行なった。
支隊の艦船は、一連のダメージコントロール訓練を実施した。

「これは、海賊から民間船舶航行を保護する為にインド洋北西部へ向かう9番目の支隊です。
近年、この地域におけるロシア海軍艦船の存在は伝統となっております。
以前にアフリカの角沿岸で対海賊当直に就いた8つの太平洋艦隊艦船支隊は、様々な国の約120隻の民間船の護送を実施しました」

マルトフ氏は話した。


太平洋艦隊第9艦船支隊は、2013年3月19日にウラジオストクを出港しました。
[ロシア太平洋艦隊の次のアデン湾派遣部隊は出発した]

[太平洋艦隊第9艦船支隊]
指揮官:ワジム・クリト少将
大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」
大型揚陸艦「アドミラル・ネヴェリスコイ」
大型揚陸艦「オスリャブヤ」
大型揚陸艦「ペレスウェート」
中型海洋給油船「ペチェンガ」
救助曳船「フォーチー・クルイロフ」


3月21日にツシマ海峡を通過しました。
[ロシア太平洋艦隊アデン湾派遣部隊、ツシマ海峡を南下(2013年3月21日)]

3月末に南シナ海で演習を実施しました。
[太平洋艦隊アデン湾派遣部隊は南シナ海で演習を行なった]

4月初頭、アデン湾から戻る途中の太平洋艦隊第8艦船支隊南シナ海で会合しました。
[2つの太平洋艦隊海賊対処部隊は南シナ海で会合した]


マラッカ海峡を通過した後、第9支隊インド洋へ向かいます。
記事中の「インド洋北西部」というのは、アデン湾(ソマリア沿岸)を指しています。
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この他、バルト艦隊からも警備艦「ネウストラシムイ」を中核とする海賊対処部隊が3月17日に出港しています。
[フリゲート「ネウストラシムイ」はアデン湾へ向かった]

ロシア海軍は、今後もアデン湾(ソマリア沖)での海賊対処任務を継続します。
[ソマリアでは5つの海賊団が活動している]
[ロシア海軍はソマリア沖海賊対処任務を続ける]

2つの太平洋艦隊海賊対処部隊は南シナ海で会合した

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『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
【太平洋艦隊支隊は南シナ海において出会った】
2013年4月5日

ワジム・クリト少将並びにウラジーミル・ウドヴェンコ少将が指揮する2つの太平洋艦隊艦船支隊は、南シナ海で会合式典を行なった。

太平洋艦隊第9支隊は、今後にインド洋で戦闘任務を実行し、太平洋艦隊第8支隊アデン湾における対海賊当直を完了した後に祖国の沿岸へ向かっている。

2つの支隊の司令部による会議が開かれ、この間に必要な情報が交換され、艦の乗組員は束の間の休息を得た。

会合が終わった後、交差する航路上で艦船の乗組員は同僚と挨拶を交わし、その後、太平洋艦隊第9艦船支隊は、インド洋への関門であるマラッカ海峡へ向かう為に速力を上げた。

マレーシア訪問中、第8支隊の海軍将兵は、第1次世界大戦で亡くなった巡洋艦「ゼムチュグ」のロシア人船員の記念碑のあるペナン島を訪れた。
追悼式典中にロシア代表団は、英雄の墓と記念碑に花輪と花束を捧げた。

太平洋艦隊第8艦船支隊は、戦闘任務の実行中に国際活動の枠組み内でムンバイ港を訪問し、ロシア-インド合同演習「インドラ-2012」へ参加し、物資を補充する為にイランバンダレ-アッバース港を訪れた。

2013年2月、大型対潜艦「マルシャル・シャーポシニコフ」セーシェル諸島共和国を訪問し、ロシア歴史上初めてタンザニア連合共和国ダルエスサラーム港を業務訪問し、タンザニアの同僚の為に展示対海賊演習を実施した。

アンドレイ旗を示す為、3月26日から30日までロシア艦マレーシアランカウイ島を訪問し、国際機器・兵器展示会「LIMA-2013」に参加した。
太平洋艦隊艦船の最後の訪問地は、4月14日から18日まで南朝鮮釜山港となる。
(ロシア東方軍管区広報サービス発表)


ロシア太平洋艦隊第8艦船支隊は、2012年11月2日にウラジオストクを出港しました。
[ロシア海軍第14次アデン湾海賊対処部隊はウラジオストクを出港した]

[ロシア太平洋艦隊第8艦船支隊]
指揮官:ウラジーミル・ウドヴェンコ少将
大型対潜艦「マルシャル・シャーポシニコフ」
中型海洋給油船「イルクト」
救助曳船「アラタウ」

2012年11月28日にはインドムンバイへ入港し、インド海軍との合同演習「インドラ-2012」に参加しました。
[ロシア-インド海軍合同演習「インドラ-2012」は終了した]

その後、イランを訪れました。
[太平洋艦隊の軍艦はイランを訪れた]

2013年の元旦はアラビア海で迎えました。
[太平洋艦隊海賊対処部隊はアラビア海で新年を迎える]
[ロシア太平洋艦隊海賊対処部隊は新年を祝う]

2013年1月15日からアデン湾海賊対処任務に就きました。
[ロシア太平洋艦隊艦船部隊はアデン湾で海賊対処任務に就いた]

2013年2月7日にはセーシェル諸島を訪問しました。
[太平洋艦隊海賊対処部隊はセーシェル諸島を訪問する]

2月17日、タンザニア連合共和国ダルエスサラームに到着しました。
[ロシア太平洋艦隊海賊対処部隊はタンザニアを訪問する]

タンザニアで対海賊演習を行なった後、2月20日にダルエスサラームを出港しました。
[ロシア海軍はタンザニアで対海賊演習を行なった]

3月初頭にインド洋での任務を完了し、帰路に就きました。
[ロシア海軍第14次海賊対処部隊は帰路に就いた]

3月25日、マレーシアランカウイ島を訪問しました。
[大型対潜艦マルシャル・シャーポシニコフ部隊はマレーシアを訪れた]

3月30日にランカウイ島を出港しました。
[大型対潜艦マルシャル・シャーポシニコフ部隊はマレーシアを去った]


一方、太平洋艦隊第9艦船支隊は2013年3月19日にウラジオストクを出港しました。
[ロシア太平洋艦隊の次のアデン湾派遣部隊は出発した]

[太平洋艦隊第9艦船支隊]
指揮官:ワジム・クリト少将
大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」
大型揚陸艦「アドミラル・ネヴェリスコイ」
大型揚陸艦「オスリャブヤ」
大型揚陸艦「ペレスウェート」
中型海洋給油船「ペチェンガ」
救助曳船「フォーチー・クルイロフ」


3月21日にツシマ海峡を通過しました。
[ロシア太平洋艦隊アデン湾派遣部隊、ツシマ海峡を南下(2013年3月21日)]

3月末に南シナ海で演習を実施しました。
[太平洋艦隊アデン湾派遣部隊は南シナ海で演習を行なった]


今回の記事によると、ランカウイ島を出港した第8支隊は、南シナ海へ抜けた後、南下してくる第9支隊と洋上で会合したとの事です。
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この後、第8支隊南シナ海を北上して釜山港を訪問した後にウラジオストクへ戻り、第9支隊は南下してマラッカ海峡を通過、インド洋へ向かいます。

2隻目のプロジェクト20385コルベットのプレートカットが開始された

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『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
【セーヴェルナヤ・ヴェルフィは新たなコルベットのプレートカットを開始した】
2013年4月3日

公開株式会社「造船工場セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」の造船台では、2日前(2013年4月1日)にプロジェクト20385コルベットの最初の生産艦・工場番号1006のプレートカット作業が開始された。
『中央海軍ポータル』特派員は、造船業界の情報提供者より伝えられた。

プレートカットは4月から5月に行なわれ、その後、6月にはセクションの1つが組み立てられ、新たなコルベットの起工式典は夏季の中頃より以前に行なわれるだろう。
情報提供者は『中央海軍ポータル』に新たな発注品の名前を伝える事を拒否したが、同社の公式文書に記載されている改善されたプロジェクトのコルベットの名前を海軍が受け入れないという事が無い限りは、以前に複数のメディアが報じたように、同艦は「プロヴォールヌイ」と命名されるだろう。

「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」は、軍事造船プログラムにより国防省と締結した4隻のプロジェクト20385コルベットの契約に従い、次のコルベットの建造を開始する。
軍当局が価格の高さ故に同プロジェクトの生産艦の建造を断念したという情報については確認されていない。

プロジェクト20385のトップ艦(工場番号1005)の起工式典は造船台で2012年2月に開催されたが、同艦の船体に関する作業は2011年夏に工場で開始されている。
このプロジェクトの最初の発注品は、ロシア及びソヴィエト海軍の伝統的な艦名である「グレミャーシチー」と命名された。

ロシア連邦政府の決定によると、公開株式会社「造船工場セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」は、現時点において、近海ゾーン水上戦闘艦プロジェクト20380/20385コルベットの唯一の供給者である。

コルベット(2等警備艦)プロジェクト20385は、既に海軍の編制に在るプロジェクト20380「ステレグーシチー」型コルベットシリーズの運航経験に基づいて現代の必要条件を考慮し、中央海洋設計局「アルマーズ」により開発された。

前任者(20380)と異なり、新たな艦は排水量が2200トンに増加している。
全長は105メートル、幅13メートル、吃水は約8メートルになる。

実際には、プロジェクト20385コルベットは、発電機部分を含むプロジェクト20380の大幅な近代化である。

戦闘能力は著しく増加し、新たな汎用ミサイル複合体「カリブル-NK」が設置され、統一発射装置には複数のタイプのミサイル-対艦及び沿岸目標を射撃する為の-が有る。
新たなコルベットの兵装には、高射ミサイル複合体「リドゥート」100mm砲装置A190-01、2基の30mm高射自動銃AK-630M対潜防衛複合体「パケート」が含まれている。

艦には対潜ヘリコプターKa-27PLが配置される。
改善された艦の特長の1つは、統合オプトエレクトロニクスマスト~最新の電波位置特定複合体、約500目標の多数処理システム、標的となる可能性のある他艦に関する数十の目標の2次処理システム~である。
オプトエレクトロニクスマストの存在は、コルベットの戦闘効率を劇的に増加させ、その潜在性は、より大型の艦-フリゲート-クラスにまで高められる。


[新世代コルベット「ステレグーシチー」型]
[ステレグーシチー型コルベット(旧ブログ)]
【動画「将来のコルベット」】

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プロジェクト20380コルベット(ステレグーシチー型)の改良型であるプロジェクト20385の1番艦「グレミャーシチー」は、2012年2月1日に起工されました。
[サンクトペテルブルクでフリゲート「アドミラル・ゴロフコ」及びコルベット「グレミャーシチー」が起工された]
[プロジェクト20385「グレミャーシチー」型コルベット]
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2012年2月21日、更に2隻の20385コルベットの建造契約が締結されました。
[サンクトペテルブルク北方造船所はコルベット6隻とフリゲート6隻の建造契約を締結した]

プロジェクト20385は、合計で10隻程度の建造が見込まれています。
[「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」は、改「ステレグーシチー」型コルベットを10隻建造する]

そして2013年2月末、プロジェクト20385コルベットの建造は1隻で打ち切られると報じられました。
[プロジェクト20385コルベット、建造中止?]


しかし今回の記事によれば、プロジェクト20385の2番艦・工場番号1006(プロヴォールヌイ?)の起工準備はサンクト-ペテルブルク「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」で進められており、4月1日にはプレートカットが開始されたとの事です。
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ロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは2014年に復帰する

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2013年4月3日18時17分配信
【巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」は期限内の2014年に修理から復帰する】
モスクワ、4月3日-ロシア通信社ノーボスチ

北方艦隊ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」は2014年に(ロシア海軍の)編制へ復帰する。
「ズヴェズドーチカ」における修理はスケジュール通りに実施されており、2016年に延期される予定は無い。
水曜日、ロシア通信社ノーボスチは、工場の公式代理人エフゲニー・グラジシェフより伝えられた。

彼は、巡洋艦の修理完了時期が2016年に延期されたという複数のロシアのメディアの報道についてコメントした。

「巡洋艦はズヴェズドーチカにおける機器準備状態の回復を経ており、航海複合体は交換されました。
マルシャル・ウスチーノフの納入時期は2014年を予定しております」

グラジシェフ氏は伝えた。

彼は、2011年に署名された「マルシャル・ウスチーノフ」 の現行の修理契約においては、巡洋艦の兵器の交換は予定されていない事を指摘した。
「艦を再武装する問題については議論されましたが、決定は下されておらず、新たな契約は有りません」
グラジシェフ氏は付け加えた。

現在、巡洋艦はドックに在り、今年の初夏には進水し、工場の岸壁に停泊して修理を行なう。
「マルシャル・ウスチーノフ」 は2011年7月に「ズヴェズドーチカ」へ到着した事をグラジシェフ氏は想起した。

巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」(プロジェクト1164、整理名「アトラント」)は、1986年に海軍の戦闘編制へ加入した。
同艦の排水量は9800(基準)/11300(満載)トンである。
速力-32ノット、航行距離-6800海里、自立行動期間-30日、乗組員-476名(62名の士官を含む)。
主要兵装-有翼ミサイル「バザーリト」
巡洋艦セヴェロモルスクからウラジオストクへ移動し、太平洋艦隊水上艦グループを増強するものと予想されている。


[ミサイル巡洋艦スラヴァ型(旧ブログ)]

プロジェクト1164ロケット巡洋艦の2番艦「マルシャル・ウスチーノフ」 は1978年10月5日にウクライナ61コムーナ造船所で起工されました。
1982年2月25日に進水し、1986年9月15日にソ連海軍へ納入されました。
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1986年11月5日に赤旗北方艦隊へ編入され、以後はセヴェロモルスクに駐留していました。
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2012年10月末にセヴェロドヴィンスク艦船修理センター「ズヴェズドーチカ」の乾ドックへ入渠しました。
[スラヴァ型ロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはドック入りした]


今回の記事によると、「マルシャル・ウスチーノフ」 は、修理に当たり、兵装の交換は特に行われないとの事です。

記事中でも触れられているように、修理後の「マルシャル・ウスチーノフ」太平洋艦隊へ転属するかもしれないと言われていますが、最近では、近い内に創設されるロシア海軍地中海作戦部隊の旗艦候補としても検討されているようです。
[ロシア海軍のミストラル級は地中海作戦部隊の旗艦になるかもしれない]

太平洋艦隊のオスカーII級原潜3隻は2020年までに近代化される

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『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
【3隻の原子力潜水艦プロジェクト949A「アンテイ」は近代化される】
2013年4月3日

極東造船・艦船修理センター(統合造船業営団へ加入している)は、2020年までに太平洋艦隊の3隻の多用途原子力潜水艦プロジェクト949A「アンテイ」(NATO分類「オスカーII」)の近代化を提供する。
極東造船・艦船修理センターは発表した。

「太平洋艦隊の戦闘即応部隊を維持する為、我が極東造船・艦船修理センターは、3隻の原子力潜水艦プロジェクト949Aの近代化に関しまして、2020年までの国家軍備プログラムの期間内に締結した契約により提供させて頂きます」
極東造船・艦船修理センターは説明した。

センターは指摘した。
「太平洋艦隊のアンテイの契約履行は、2013年から開始する事が出来ます」

以前、『インタファクス』ロシア連邦国防省の情報提供者より伝えられた所によると
「ヴィリュチンスクの北東修理センターの施設では原子力潜水艦の修理を行なえない事に関連し、極東造船・艦船修理センターの沿海地方の工場へ修理を移管する決定が下されました」

潜水艦プロジェクト949Aは、航空母艦打撃グループと戦う為に設計された。
主要兵装は対艦ミサイル「グラニート」(24発のミサイル)であり、更には6門の魚雷装置には28本の魚雷或いはロケット魚雷が装弾される。
現行の計画によれば、近代化によって「グラニート」「オーニクス」と交換される予定である。

1982年から1996年までの期間中、セヴェロドヴィンスクでは、18隻が予定されていたプロジェクト「アンテイ」潜水艦の内の11隻が完成した。
完成した原子力潜水艦の1隻-「クルスク」は、2000年に事故で失われた。
トップ潜水艦「クラスノダール」は、現在、解体されている。


【『極東造船・艦船修理センター』公式サイト】

【『極東造船・艦船修理センター』傘下の企業】
[ウラジオストク]
公開株式会社「第92労働指令・赤旗授与艦船修理工場」
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公開株式会社「艦船修理センター"ダーリ・ザヴォード"」
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[ボリショイ・カーメニ]
公開株式会社「極東工場"ズヴェズダー"」
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[ハバロフスク]
公開株式会社「ハバロフスク造船工場」
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[コムソモリスク-ナ-アムーレ]
公開株式会社「アムール造船工場」
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[ヴィリュチンスク]
公開株式会社「北東修理センター」

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2011年12月中旬、ロシア海軍プロジェクト949Aは主要ミサイル兵装を換装する近代化を実施すると報じられました。
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[オスカーII級ミサイル原潜は「オーニクス」と「カリブル」を装備する]

2012年12月下旬、ロシア海軍総司令官ヴィクトル・チルコフ提督は、近代化されるプロジェクト949A(949M)は、新世代多用途原潜と共に2020年以降の戦略非核戦力の一翼を担うと発言しました。
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[ロシア海軍の戦略非核戦力は多用途原潜と原子力巡洋艦から成る]

ロシア・ソ連潜水艦総合情報サイト『ディープストーム』より。
【プロジェクト949A「アンテイ」(NATOコード名「オスカーII」)】
現在、太平洋艦隊には5隻が在籍しています。

K-132「イルクーツク」:1988年就役、ボリショイ・カーメニで修理中
K-442「チェリャビンスク」:1990年就役、予備役(北東修理センターで修理待ち)
k-456「トヴェリ」:1992年就役
K-186「オムスク」:1993年就役
K-150「トムスク」:1996年就役、ボリショイ・カーメニで修理中


今回の記事によると、「2020年までの国家軍備プログラム」により、太平洋艦隊所属艦の内の3隻が近代化されるとの事です。
(上記5隻の内、どの3隻が近代化されるのかまでは明らかにされていませんが)
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しかし、ヴィリュチンスク「北東修理センター」には原潜の大規模な修理や近代化を実施する能力が無い為、近代化は沿海地方の工場で行なわれます。
[ショイグ国防相は「修理中」のアクラ級原潜ブラーツクを視察した]

記事中では明言されていませんが、「沿海地方の工場」ボリショイ・カーメニ極東工場「ズヴェズダー」を指しています。


プロジェクト949A以外のロシア海軍現用原子力潜水艦では、プロジェクト945/945Aプロジェクト971が近代化されます。
[ロシア海軍はシエラ級原潜を復帰させる]
[近代化改装後のシエラ級原潜は第4世代原潜に匹敵する]
[全てのアクラ級原潜はオーバーホールと近代化改装が行なわれる]

この内、太平洋艦隊にはプロジェクト971多用途原子力潜水艦6隻が配備されており、こちらも「ズヴェズダー」工場で近代化されることになるようです。

北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはアデン湾海賊対処任務を完了する

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2013年4月2日16時27分配信
【北方艦隊はアデン湾の安全保障任務を完了する】
ムルマンスク、4月2日-ロシア通信社ノーボスチ

大型対潜艦「セヴェロモルスク」に率いられる北方艦隊艦船支隊は、アフリカの角沿岸のアデン湾における民間船舶航行の安全保障任務を完了する。
同艦隊の広報サービスは発表した。

民間船舶の海賊からの保護を主目的とする海軍将兵の遠距離航海は2012年12月18日に始まった。
ロシア戦闘艦は約18000海里を航行した。
軍艦「セヴェロモルスク」は、ロシア、ギリシャ、パナマ、リベリア、タイ、マーシャル諸島、インド、ツバル、エジプト、セント-ヴィンセントおよびグレナディーン諸島船籍の16隻の船舶の護送を実施した。

最初に北方艦隊将兵が先導した船は、ロシアの砕氷船「ヴィトゥス・ベーリング」だった。

月曜日、 「セヴェロモルスク」乗組員は、最後となるリベリア商船隊が所有する商船「セント・アンドリュー」の護送を終えた。

「更に、ロシア戦闘艦の乗組員は、地中海におけるロシア海軍の大規模演習とNATO海軍の軍艦(ヘリコプター揚陸ドック艦「サン・マルコ」)との国際対海賊演習に参加しました」
声明では、こう述べられた。

船舶の先導を完了した後、北方艦隊艦船支隊の乗組員は、紅海エリアで一連の合同演習を継続する。


北方艦隊大型対潜艦「セヴェロモルスク」を中核とする北方艦隊アデン湾海賊対処部隊は、2012年12月18日に北方艦隊主要基地セヴェロモルスクを出港しました。
[大型対潜艦セヴェロモルスクはソマリア沖へ向かった]

2013年1月5日、スペインセウタ港を訪問し、1月7日まで滞在しました。
[ロシア北方艦隊海賊対処部隊はスペインのセウタ港で20万ユーロを支出した]

2013年1月14日から18日までギリシャスーダ港を訪問しました。
[北方艦隊海賊対処部隊はクレタ島を訪れた]

2013年1月19日から始まった地中海東部ロシア海軍3艦隊合同演習へ参加しました。
[ ロシア海軍3艦隊合同演習(2013年1月下旬) ]

2013年2月4日、ロシア砕氷船の護衛を開始しました。
[北方艦隊海賊対処部隊はアデン湾で任務に就く]

2013年2月末、NATO海軍と合同演習を行ないました。
[北方艦隊海賊対処部隊はアデン湾でNATO海軍と合同演習を行なう]
[アデン湾のロシア・NATO海軍合同演習は完了した]

3月初頭、紅海からアラビア海へ向かう9隻の民間船団を護送しました。
[ロシア海軍第15次海賊対処部隊はアデン湾で船団護衛を続ける]

3月中旬、アラビア海から紅海へ向かう2隻の民間船を護衛しました。
[ロシア海軍第15次海賊対処部隊はアデン湾を西へ向かう船団を護送する]

3月下旬、紅海からアラビア海へ向かう商船団を護衛しました。
[大型対潜艦セヴェロモルスクはアデン湾を東へ進む船団を護衛する]

3月25日、アラビア海から紅海へ向かうリベリア商船を護衛しました。
[大型対潜艦セヴェロモルスクは商船を護衛してアデン湾を西へ進む]

今回の記事によると、大型対潜艦「セヴェロモルスク」の海賊対処任務は、これで完了するとの事です。


次のロシア海軍海賊対処部隊として、警備艦「ネウストラシムイ」を中核とするバルト艦隊艦船支隊が3月17日にバルチースク基地を出港しています。
[フリゲート「ネウストラシムイ」はアデン湾へ向かった]

更には、太平洋艦隊からも3月19日に新たな海賊対処部隊が出港しています。
[太平洋艦隊アデン湾派遣部隊は南シナ海で演習を行なった]

このように、ロシア海軍は、今後もアデン湾(ソマリア沖)での海賊対処任務を継続します。
[ソマリアでは5つの海賊団が活動している]
[ロシア海軍はソマリア沖海賊対処任務を続ける]

未完のスラヴァ級巡洋艦4番艦をロシアが買い戻すかもしれない

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『BMPD』より
2013年4月1日配信
【ロシアはプロジェクト11641巡洋艦「ウクライナ」の買い戻しで合意に達する】

ブログ『BMPD』は、ウクライナ防衛産業企業体の情報提供者より、ロシア国防省ロケット巡洋艦「ウクライナ」の買い戻しで大枠合意に達した事を知らされた。
最終的な合意は、ロシア国防相セルゲイ・ショイグウクライナを訪問する今年の夏に署名される。

先週末、(ロシア)統合造船業営団、ロシア海軍、ウクライナ海軍、国営会社「造船工場61コムーナ」管理部の代表者間の交渉が行なわれた。
交渉で達成された主な成果は、巡洋艦の価格についての合意-2500万ドル-であり、ロシア側は、この価格評価に同意した。

支払いは、ウクライナ軍の軍備として置かれているソヴィエト連邦時代の機器の為の部品供給により実施される。
更にロシア側は、巡洋艦を完成させる為の作業の一部をウクライナの企業へ発注する事を確約し、特に、国営会社「ゾーリャ・マシプロイェクト」は、主動力タービンのZIPセット(交換用部品、工具、消耗品と資材)を供給する。

ウクライナ側による巡洋艦の準備状態90パーセントという度合いの修正の試みにも拘らず、艦を調査した公開株式会社「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」艦船修理センター「ズヴェズドーチカ」ロシア人専門家は、巡洋艦の実際の準備状態は67パーセントを超えないという評価を示し、この数値は最終合意文書に記載される。

今の所、同艦はセヴェロドヴィンスクへ曳航される予定であり、ここで艦は問題点を検出する。
その結果如何で、そのまま完成させるか、或いは、特殊用途艦(司令艦)へ改造するのかが決定される。

統合造船業営団は、2013年末までに必要なプロジェクトの準備を行ない、既にロシア連邦国防省と個別契約を結んでいる。

海軍は、ロシア海軍の編制へ加入する巡洋艦の次の名前として、「ポルタワ」「イズマイール」が提案されている。

しかしながら、最終的に以前の名前「ウクライナ」は除外されるとは限らない。
情報提供者によれば、(ロシア)海軍で活動中の3隻の同類の巡洋艦の為の部品となる事も有り得る。


プロジェクト11641ロケット巡洋艦「ウクライナ」は、1984年8月29日にウクライナ61コムーナ造船所で起工されました。
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起工時の名前は「コムソモーレッツ」でしたが、1985年に「アドミラル-フロータ・ロボフ」と改名されました。

「アドミラル-フロータ・ロボフ」は1990年8月11日に進水しましたが、その翌年にソ連邦は解体されました。
1993年3月18日、完成度75パーセントで工事は中止されました。
ロシア連邦海軍は1993年10月1日に「アドミラル-フロータ・ロボフ」を除籍しました。
その後、巡洋艦ウクライナに移管され、1998年2月17日にはウクライナ大統領巡洋艦を完成させる決定を下しました。
工事は再開され、90~95パーセント完成した所でまたストップしました。
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2000年代以降、何度も外国への売却、或いはロシアへの売却が報じられましたが、結局実現には至りませんでした。
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今回の記事によると、先週末(つまり2013年3月末)にロシアウクライナ巡洋艦の売却で大枠合意に達したとの事です。
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むろん、「ウクライナ防衛産業企業体の情報提供者」の言う事が正しければ・・・・

巡洋艦ウクライナの造船所では無く、ロシア本国のセヴェロドヴィンスクへ回航して最終工事を行なうようですが(おそらくは艦船修理センター「ズヴェズドーチカ」)、「司令艦」(指揮艦)への改造も検討されているとの事です。
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この場合は、近い内に創設されるロシア海軍地中海作戦部隊の専用旗艦として使うつもりなのでしょう。
[ロシア海軍地中海作戦部隊創設]


最近、ロシアでは未完成のまま放置されていた艦の建造再開や現用艦の大規模な近代化の動きが表面化しています。
[練習艦ボロジノの建造が再開される]
[未完のネウストラシムイ型フリゲート3番艦トゥマンの建造が再開される]
[ロシア海軍はウダロイ級を近代化する]
[ロシア海軍はシエラ級原潜を復帰させる]

今回の巡洋艦「ウクライナ」購入という情報は、今のところ『BMPD』しか報じていませんが、最近の動向を見れば実現する可能性は大いにあります。