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「2025年までの国家軍備プログラム」でロシア将来空母が建造されるかもしれない

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『イタルタス』より
2013年6月29日13時36分配信
【ロシアは次の国家軍備プログラムにおいて同国海軍の為の航空母艦作成についての問題を復活させるかもしれない】
モスクワ、6月29日/イタルタス

ロシアは次の国家軍備プログラム-2015年から2025年まで-において同国海軍の為の航空母艦作成についての問題を復活させるかもしれない
本日(6月29日)、国防相代理ユーリー・ボリソフはラジオ局「エコー・モスクワ」の生番組で伝達した。

「航空母艦は、現行の2020年までの国家軍備プログラムにおいては実現しませんでした」
ボリソフ
は話した。
「この問題は、我々の財政能力がまず最初に有ります」
「私は、次の国家軍備プログラムにおいて航空母艦が現実のものとなる可能性は非常に高いと考えております」

彼は付け加えた。

国防相代理は、ロシアの産業は航空母艦を作成するポテンシャルを有していると指摘した。
それは「非常に高価-1隻の航空母艦で100億です」

「財政能力について考慮する必要が有ります。
1隻の航空母艦の代わりに、それ自身、或いは、他のグループを強化する為の複数のフリゲート及びコルベットの購入という方法も有ります。
航空母艦は、それ自身が支援を必要とするが故に」

国防相代理は説明した。

「私が思うに、近い将来、少なくとも2015年から2025年の間に、航空母艦に関する問題は復活するでしょう」
ボリソフ
は指摘した。

更に国防相代理は、航空母艦の作成は、このような戦闘艦が地域紛争において大きな助けとなる可能性が有るが故に支援する事を強調した。

例としてボリソフアメリカ合衆国の経験を引用した。
「これらの航空母艦を見ると、如何なる地域へも行けるし、多くの事が既に企てられています」

更に国防相代理は、我が国の海軍の為の「ミストラル」の契約の主要目的の1つは、ロシアが大型艦の建造技術を取得する事にあると伝達した。
次なる航空母艦の作成に役立てるように。
「彼ら/造船業者は、この技術を取得し、ミストラルを建造できるようになります-より興味深いのは、航空母艦の大型ブロック建造です」
国防相代理は話した。


ロシアは2000年代後半から将来航空母艦Перспективный Авианосецの開発をスタートさせていますが、これまでの「2007-2015年までの国家軍備プログラム」「2011-2020年までの国家軍備プログラム」には建造費は計上されませんでした。
(設計開発費用は計上されていますが)

将来航空母艦は、当初、45000トン程度のスキージャンプ発艦(STOBAR)原子力艦としてスタートし、その後、60000トン級に拡大され、スキージャンプ発艦から蒸気カタパルト発艦へ変更されました。
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しかしロシア海軍は満足せず、現在は改めて設計作業が行なわれています。
[ロシア海軍総司令部は原子力空母設計案を拒否した]
[空母とフリゲートに対するロシア海軍の不満には根拠が無い]

[ロシアは新たな原子力空母を開発する]
[ロシア海軍総司令官は語る]
[ロシア海軍総司令官はロシア将来原子力空母について語った]

今回、ボリソフ氏は、次に策定される「2015-2025年までの国家軍備プログラム」において、将来航空母艦が建造される可能性が高いと述べています。

ボリソフ氏は、6月11日にも『コメルサント』紙のインタビューに対し、同様の事を述べています。
[ロシア将来空母は「2025年までの国家軍備プログラム」で建造に着手される?]

ボリソフ氏が「ロシアの産業は航空母艦を作成するポテンシャルを有している」と述べているのは、インド航空母艦「ヴィクラマーディティヤ」の経験を指しています。
[空母ヴィクラマーディティヤはロシア造船業の空母建造経験の回復に役立った]

今回、ボリソフ氏は、財政上の問題にも言及しています。
結局は、ロシア連邦の台所事情により、航空母艦の建造に着手されるか否かが決まるという事でしょう。

現行の「2011-2020年までの国家軍備プログラム」においては、海軍へ4兆4000万ルーブルが支出される予定ですが、これは、新世代原潜、フリゲート、コルベットの建造、現用艦の近代化、基地インフラ整備に使われるので、航空母艦の建造にまでは金が回りませんでした。
[ロシア連邦は海軍の整備に約4兆ルーブルを支出する]
[ロシア海軍は2020年までに51隻の新型水上艦と24隻の新型潜水艦を取得する]
[ロシア海軍は2020年までに24隻の潜水艦と54隻の水上戦闘艦を受け取る]

これらの整備が一段落した後、航空母艦の建造費を拠出するか否かの判断を下す事が初めて可能になるでしょう。
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ロシアはタルトゥースを放棄していない

2013年6月26日、ロシア『ヴェドモスチ』紙は、ロシア海軍シリアタルトゥースから撤収したと報じました。
[ロシア海軍はタルトゥースを去る?]
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しかし、ロシア連邦国防省広報部は公式に否定声明を出しました。
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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア連邦国防省広報サービス・情報管理部発表
2013年6月27日19時11分配信
【ロシア艦船の駐留及び修理拠点としてシリアのタルトゥースは規則的モードで任務を遂行する】

前日に一連のメディアによって拡散されたロシア人要員がシリアのタルトゥース港の物資・技術供給所から退去したという報道は、事実に即していない。

シリアタルトゥース港物資・技術供給所に居る勤務員は軍人では無い。
同所におけるサービスは、既に長期に渡りロシア民間要員のみによって行なわれている。

海軍物資・技術供給所の専門技術者は、現在、通常モードで勤務している。
タルトゥースから避難するような如何なる出来事も起こってはいない。



ロシア海軍シリアタルトゥースに在る物資・技術供給所を放棄するというメディア報道は、今回が初めてではありません。

2012年8月下旬、ロシア海軍タルトゥースから引き揚げると報じられましたが、結局は誤報でした。
[ロシア海軍はシリアのタルトゥースを放棄しない]

2013年3月にも、ロシア海軍タルトゥースを放棄すると報じられ、ロシア連邦国防省広報部が直々に否定声明を出しました。
[ロシア海軍はタルトゥースを放棄する意図はない]

そして今回も同様の経緯を辿りました。

タルトゥースには、黒海艦隊工作船1隻が交代で駐留しており、今年5月からはPM-138が駐留しています。
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[工作船PM-138は地中海へ行く]
[ロシア海軍の工作船PM-138はボスポラス海峡を通過した]

今回の国防省広報部発表を読む限り、PM-138は未だタルトゥースに駐留している事が示唆されています。

ただ、今回の国防省広報部発表によると、タルトゥース物資・技術供給所は、既に以前からロシア民間人スタッフ(軍属)により運営されているとの事です。


ロシア海軍大型揚陸艦ノヴォロシースクタルトゥースを行き来していますが、最近では、6月20日7時20分に、バルト艦隊大型揚陸艦「カリーニングラード」、「アレクサンドル・シャバリン」ダータネルス海峡を通過し、地中海へ向かっています。
『黒海ニュース』より
2013年6月21日配信
【ロシアの揚陸艦は休養の後にノヴォロシースクからシリアへの航路便を再開した】

6月22日のノヴォロシースク
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停泊しているのは黒海艦隊大型揚陸艦「アゾフ」(左側)、太平洋艦隊「ペレスウェート」(右側)です。

ロシア連邦国防省は軍備更新方策を発表した

『ロシア通信社ノーボスチ』より
【(ロシア)国防省が保有する軍事機器の更新方策が明らかにされた】
2013年6月27日12時51分配信
モスクワ、6月27日-ロシア通信社ノーボスチ

ロシア連邦国防省は2020年までの開発計画を公開し、この時期までに軍へ配備される兵器に関する具体的な条件の見積もりを発表した。
この時期(2020年)までに、軍における近代的な兵器の割合は70パーセントに達していなければならない。

特に文書では、2014年末までに近代的な潜水艦の割合が47パーセントに達していなければならないと述べられている。
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2015年には、この割合は51パーセントに増加しなければならず、2020年には、ロシア連邦軍の編制における新型潜水艦の割合は70パーセントに達していなければならない。

更に同サイトでは、現在はロシア連邦海軍の編制から除かれている軍艦プロジェクト956を代替する為の駆逐艦の建造開始に関する情報が掲載されている。
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(新駆逐艦の)開発は2018年末までに完了し、2019年から駆逐艦のシリーズ建造が開始される予定である。

更にプランでは、2017年までに新たな軍用航空機の数は56パーセントに、ヘリコプターは76パーセントに増加すると述べられている。
従って、2020年には戦闘航空隊の総数は70パーセントに達する計画である。

軍当局が描く建設計画において、保有戦車の更新と構成が考慮されない事は無い。
例えば、2015年に国防省将来戦車の開発を完了する計画であり、新プラットフォーム「アルマータ」が作成されるだろう。


ロシア連邦海軍は、(2011年から)2020年までに新型潜水艦24隻を調達する計画です。
[ロシア海軍は2020年までに51隻の新型水上艦と24隻の新型潜水艦を取得する]
[ロシア海軍は2020年までに24隻の潜水艦と54隻の水上戦闘艦を受け取る]

2020年までに新規建造される潜水艦は、この4タイプです。
プロジェクト955「ボレイ」戦略原子力潜水艦(8隻)
プロジェクト885「ヤーセン」多用途原子力潜水艦(7隻)
ロジェクト677「ラーダ」非核動力潜水艦(3隻)
プロジェクト06363「ワルシャワンカ」非核動力潜水艦(6隻)

この他、現用潜水艦の近代化も実施されます。
プロジェクト949A多用途原子力潜水艦
プロジェクト971多用途原子力潜水艦
プロジェクト945/945A多用途原子力潜水艦
プロジェクト877非核動力潜水艦


更に今回の計画では、ロシア海軍新世代多用途原子力嚮導駆逐艦についても触れられています。
以前には2016年に1番艦が起工されると報じられましたが、今回の計画では2019年に延期されました。
[ロシアは「超駆逐艦」を建造する]
[ロシア海軍の将来駆逐艦の1番艦は2016年に起工される]

ロシア海軍はタルトゥースを去る?

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『Lenta.Ru』より
2013年6月26日9時14分配信
【ロシア軍はシリアを去る】

ロシアは、シリアタルトゥース市物資・技術供給所から全ての軍人を撤収させた。
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『ヴェドモスチ』紙(ロシア)国防省の情報提供者の談話を引用して報じた。

同紙は、同国から軍人を撤収させる決定は、彼等が危険に晒される恐れがあるが故に採択されたと報じた。

更に(ロシア)国防省は、ロシア軍人が関与する如何なる出来事も不利な政治的影響をもたらす可能性が有る事を懸念する。
この為、現在、タルトゥースにはロシア軍人のみならず、民間人の軍属も居ない。

以前、ロシア連邦外相代理ミハイル・ボグダノフは、タルトゥース拠点は戦略的価値を有していないとアラブのメディアへ表明した。
同紙によると、これは、ロシア海軍地中海連合作戦部隊の艦船がキプロスリマソール港で物資を補充出来る事に関連している。
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更に、キプロス外相は、ロシア空軍パフォス空港を使用する可能性を排除していない。
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ロシア国防省の情報提供者が同紙へ伝えた所によれば、それは、軍用輸送機による地中海戦隊の艦船乗員の交代、或いは修理の為の小さな部品を提供できる。
この場合、キプロスへの本格的な軍事基地の作成は計画されていない。

タルトゥース物資・技術供給所ソヴィエト連邦時代に展開した。
ユーゴスラビア及びアルジェリアの港と並び、それは、アメリカ海軍への対抗を含む任務を担ったソヴィエト連邦海軍第5作戦戦隊の修理、乗組員の休養、物資の補充の為に使用された。
現在、地中海では、黒海艦隊司令官の指揮下に在る16隻のロシア艦船から成る連合作戦部隊が勤務を行なっている。
彼らの任務には、テロリスト及び海賊への対処が含まれる。


ロシア海軍シリアタルトゥースに在る物資・技術供給所を放棄するというメディア報道は、今回が初めてではありません。

2012年8月下旬、ロシア海軍タルトゥースから引き揚げると報じられましたが、結局は誤報でした。
[ロシア海軍はシリアのタルトゥースを放棄しない]

2013年3月にも、ロシア海軍タルトゥースを放棄すると報じられ、ロシア連邦国防省広報部が直々に否定声明を出しました。
[ロシア海軍はタルトゥースを放棄する意図はない]

今回のケースでは、今のところはロシア連邦国防省からの否定声明は出されていません。


タルトゥースには、黒海艦隊工作船1隻が交代で駐留しており、今年5月からはPM-138が駐留しています。
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[工作船PM-138は地中海へ行く]
[ロシア海軍の工作船PM-138はボスポラス海峡を通過した]

今回の記事では、工作船PM-138の動向については一切触れられていません。

仮に、キプロスリマソール港タルトゥースに代わる物資供給地点として使用するつもりならば、PM-138リマソールへ移動する必要が有ります。
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記事中に登場するロシア海軍地中海連合作戦部隊は今年6月1日に編成され、同日から任務の遂行を始めました。
[ロシア海軍地中海作戦部隊は6月1日から任務を遂行している]
[ロシア海軍地中海作戦部隊は約10隻の艦で構成される]
[ロシア海軍の地中海における存在は「武力による脅し」では無い]

現在、地中海には、太平洋艦隊、北方艦隊、バルト艦隊から派遣された以下の艦船が展開し、ロシア海軍地中海連合作戦部隊を形成しています。
旗艦は太平洋艦隊大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」です。

[太平洋艦隊艦船支隊]
大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」
大型揚陸艦「ペレスウェート」
大型揚陸艦「アドミラル・ネヴェリスコイ」
救助曳船「フォーチィ・クリロフ」
中型海洋給油船「ペチェンガ」

[バルト艦隊艦船支隊]
警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」
大型揚陸艦「カリーニングラード」
大型揚陸艦「アレクサンドル・シャバリン」
救助曳船「SB-921」
中型海洋給油船「レナ」

[北方艦隊艦船支隊]
大型対潜艦「ヴィツェ-アドミラル・クラーコフ」
大型海洋給油船「セルゲイ・オシポフ」


この他、黒海艦隊大型揚陸艦なども地中海東部に居るようです。

大型対潜艦ヴィツェ-アドミラル・クラーコフは地中海東部で搭載機の飛行訓練を行なった

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア西方軍管区(北方艦隊)広報サービス発表
2013年6月25日15時17分配信
【艦載ヘリコプターKa-27乗員は地中海の大型対潜艦「ヴィツェ-アドミラル・クラーコフ」甲板からフライトを実施した】

本日(6月25日)、北方艦隊大型対潜艦「ヴィツェ-アドミラル・クラーコフ」搭載の艦載ヘリコプターKa-27は、地中海東部で複合飛行活動を実施した。

北方艦隊ヘリコプターの計画飛行中に大型対潜艦「ヴィツェ-アドミラル・クラーコフ」乗組員と合同で潜水艦の捜索、更には、模擬対潜兵器を使用する訓練を実施した。

捜索救助ヘリコプターKa-27PS乗員は、次に、海洋での遭難者の救助訓練を実施した。
救助される船員の役割はマネキンが受け持ち、航空救助隊の捜索救助ヘリコプターにより救い上げられた。

艦載ヘリコプター乗員のフライト実施中、ロシア海軍地中海艦船グループの編制へ加わっている太平洋艦隊大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」搭載の同僚との連携行動が仕上げられた。
ヘリコプター飛行士は、いわゆる交換着艦を実施し、ヘリコプターは、他の対潜艦の甲板へ着艦した。

大型対潜艦「ヴィツェ-アドミラル・クラーコフ」は、ロシア海軍地中海艦船グループの一員として任務を遂行する北方艦隊の第2の戦闘艦である。
以前には北方艦隊大型対潜艦「セヴェロモルスク」艦隊間グループの一員として行動していた。

大型対潜艦「ヴィツェ-アドミラル・クラーコフ」は5月11日に北方艦隊主要基地セヴェロモルスク市を去った。
北方艦隊軍艦は遠距離航海中に国際演習「ポモール-2013」へ参加し、ベルゲン港(ノルウェー)、リヴァプール港(ブリテン)、リスボン港(ポルトガル)を訪問した。
大型対潜艦「ヴィツェ-アドミラル・クラーコフ」は遠距離航海中に約7000海里の航跡を残した。


大型対潜艦「ヴィツェ-アドミラル・クラーコフ」は2013年5月11日に出港し、ノルウェイ海軍との合同演習「ポモール-2013」に参加しました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
2013年5月11日10時54分配信
【バレンツ海で演習「ポモール-2013」は始まった】

2013年5月16日12時18分配信
【国際演習「ポモール-2013」を完了した艦はノルウェイ海軍基地ハーコンスヴァーンへ寄港する】

2013年5月20日11時08分配信
【大型対潜艦「ヴィツェ-アドミラル・クラーコフ」はノルウェイ海軍基地ハーコンスヴァーンへの業務寄港を完了した】

その後、グレートブリテンリヴァプール港へ寄港しました。
2013年5月25日12時32分配信
【大型対潜艦「ヴィツェ-アドミラル・クラーコフ」はリヴァプール(ブリテン)への非公式訪問を完了した】

リヴァプールを出た後、更に大西洋を南下し、5月31日にポルトガルリスボンへ寄港しました。
2013年5月31日19時02分配信
【大型対潜艦「ヴィツェ-アドミラル・クラーコフ」はリスボン(ポルトガル)への業務寄港を実施する】

6月4日、リスボンを出港し、地中海へ向かいました。
2013年6月4日16時02分配信
【大型対潜艦「ヴィツェ-アドミラル・クラーコフ」は地中海へ針路を取った】

6月6日、大型対潜艦「セヴェロモルスク」支隊地中海西部海域で会合しました。
[北方艦隊の2隻の大型対潜艦は地中海西部で会合した]

6月11日、キプロス島南方海域でロシア海軍地中海連合作戦部隊へ加わりました。
[大型対潜艦ヴィツェ-アドミラル・クラーコフはロシア海軍地中海作戦部隊へ加わった]

6月17日、黒海艦隊大型揚陸艦「ニコライ・フィリチェンコフ」との合同演習を行ないました。
[北方艦隊と黒海艦隊の戦闘艦は地中海で合同演習を実施した]


今回(6月25日)は、太平洋艦隊の同型艦(プロジェクト1155大型対潜艦)「アドミラル・パンテレーエフ」と一緒に艦載ヘリコプターの飛行訓練を行ないました。
「交換着艦」というのは、「ヴィツェ-アドミラル・クラーコフ」「アドミラル・パンテレーエフ」搭載ヘリコプターが、互いに相手の艦へ着艦したという事です。


今回の記事では「ロシア海軍地中海艦船グループ」と呼ばれているロシア海軍地中海連合作戦部隊は6月1日に編成され、同日から任務の遂行を始めました。
[ロシア海軍地中海作戦部隊は6月1日から任務を遂行している]
[ロシア海軍地中海作戦部隊は約10隻の艦で構成される]
[ロシア海軍の地中海における存在は「武力による脅し」では無い]


現在、地中海には、太平洋艦隊、北方艦隊、バルト艦隊から派遣された以下の艦船が展開し、ロシア海軍地中海連合作戦部隊を形成しています。
旗艦は太平洋艦隊大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」です。

[太平洋艦隊艦船支隊]
大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」
大型揚陸艦「ペレスウェート」
大型揚陸艦「アドミラル・ネヴェリスコイ」
救助曳船「フォーチィ・クリロフ」
中型海洋給油船「ペチェンガ」

[バルト艦隊艦船支隊]
警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」
大型揚陸艦「カリーニングラード」
大型揚陸艦「アレクサンドル・シャバリン」
救助曳船「SB-921」
中型海洋給油船「レナ」

[北方艦隊艦船支隊]
大型対潜艦「ヴィツェ-アドミラル・クラーコフ」
大型海洋給油船「セルゲイ・オシポフ」


この他、黒海艦隊大型揚陸艦なども地中海東部に居るようです。

ロシアで建造されたミストラル級ヘリコプター揚陸ドック艦ウラジオストクの船体後部は進水した

本日(6月26日)午前、ロシアサンクトペテルブルクで建造されている「ミストラル」級ヘリコプター揚陸ドック艦「ウラジオストク」の後部が進水しました。
[ヘリコプター揚陸ドック艦ウラジオストクの船体後部は進水する]
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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2013年6月26日11時15分配信
【サンクトペテルブルクのバルト工場は1隻目の「ミストラル」の艦後部を進水させた】
サンクトペテルブルク、6月26日-ロシア通信社ノーボスチ

「統合造船業営団」に加入している有限責任会社「バルト工場-造船」は、水曜日に1隻目のロシア向けヘリコプター揚陸ドック艦「ミストラル」型の艦後部を進水させた。
(バルト)工場の総取締役アレクサンドル・ヴォズネセンスキーは発表した。

このタイプの1番艦「ウラジオストク」は2012年に起工された。
同艦は、2014年にロシア海軍へ軍備採用されなければならない。

ロシア海軍の為の「ミストラル」建造契約に参加しているフランスDCNS社の代理人イヴ・デステファニスは、本日に進水した艦後部が7月8日にフランスへの曳航を開始する事を指摘した。
艦後部は、同艦を完成させるフランスの造船所へ7月25日に到着する。
「このようにスケジュールは実行されており、2013年10月15日には、次のキーイベントが開催されます-完成した艦のフランスでの進水が」
彼は話した。

「本日、艦後部が進水し、2隻目のミストラルは7月4日に起工され、2015年6月には、発注者へ引き渡されます」
進水式典の最中にヴォズネセンスキーは述べた。
バルト工場で実施される2番艦の艦後部の建造(作業量)は、1番艦に比べ、より多くなることが指摘された。

汎用ドック艦「ミストラル」の排水量は21000トン、船体の最大長は210メートル、18ノットの速力発揮を可能とする。
航続距離は最大で20000海里。
乗組員160人の他、ヘリコプター空母は更に450人を収容可能である。
航空グループには16機のヘリコプターが含まれ、このうち同時に飛行甲板から6機が発着できる。

ロシア連邦海軍の為に2隻のヘリコプター空母「ミストラル」型を建造する為の契約は2011年6月に署名された。
最初の艦「ウラジオストク」は2014年にロシア海軍へ軍備採用され、2隻目の「セヴァストーポリ」は2015年になるとみられる。


[ヘリ空母ミストラル型]
[ヘリ空母ミストラル型(旧ブログ)]
[ロシア海軍向けミストラル型の詳細が公表された]

ロシア海軍向け「ミストラル」級1番艦「ウラジオストク」は、2012年2月1日にフランスサン-ナゼール造船所で起工されました。
[ロシア海軍向けヘリ空母「ミストラル」型1番艦は起工される]

船体後部は、ロシア国内のサンクト-ペテルブルク市の「バルト工場」で2012年10月1日に起工されました。
[バルト工場はヘリ空母ウラジオストクの船体を起工した]

本日、バルト工場において進水した艦後部は、7月にフランスサンナゼール造船所へ送られ、ここで結合されます。
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今回の記事によると、サンナゼールで結合された「ウラジオストク」は、今年10月15日に進水するとの事です。
ロシア海軍への引き渡しは2014年の予定です。


2013年6月18日にはロシア海軍向け「ミストラル」級2番艦「セヴァストーポリ」フランスサンナゼール造船所で起工されました。
[ロシア海軍向けミストラル級2番艦が起工された]

バルト工場でも、7月4日に「セヴァストーポリ」後部の建造が開始されます。

「セヴァストーポリ」は、2014年10月に船体の前部と後部が結合されます。
[ロシア海軍向けミストラル級2番艦セヴァストーポリは2014年10月に結合され進水する]
今回の記事によれば、その後、2015年6月にロシア海軍へ納入されます。

北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクは長期任務を終えて母港へ戻った

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『イタルタス』より
2013年6月26日10時06分配信
【北方艦隊の軍艦「セヴェロモルスク」は遠距離航海から基地へ戻った】
ムルマンスク、6月26日/イタルタス特派員ソフィア・アヌフリエワ

地中海から大西洋への移動を終えた北方艦隊大型対潜艦「セヴェロモルスク」は、本日(6月26日)、北方艦隊主要基地へ到着した。
イタルタス特派員は北方艦隊の公式代理人ワジム・セルガ1等海佐より伝えられた。

セヴェロモルスクでは同艦の歓迎式典が開催され、北方艦隊参謀長ニコライ・エフメロフ少将が出席した。
彼は、成功裏に遠距離航海任務を実行した大型対潜艦の乗組員を祝福し、アデン湾並びにアフリカの角水域で民間船航行の安全を保障した北方艦隊将兵の活動を高く評価した。

「昨年12月18日に始まった同艦の航海において、乗組員は30000海里以上の航跡を残し、海上で190日間を過ごしました」
セルガ
は話した。
「セヴェロモルスク」乗組員は、アデン湾並びにアフリカの角水域における民間船舶航行の保護任務を2013年1月から4月まで遂行した。
航海は、北方艦隊水上艦連合部隊参謀長ウラジーミル・ヤクシェフ1等海佐の指揮下で実施された。
「民間船航行の危険海域へ滞在している間に、ロシア艦は、パナマ、リベリア、タイ、マーシャル諸島、ツバル、エジプト、セントビンセント、グレナディーン諸島といった様々な船籍の16隻の商船を護衛しました」
北方艦隊
の代理人は説明した。
「多くの船の乗組員は、ロシア市民で構成されていました」

セルガが話したように、アデン湾エリアで大型対潜艦「セヴェロモルスク」ロシア海軍を代表して海賊対処専門の国際海軍演習へ参加した。
「北方艦隊将兵は、イタリア海軍のヘリコプター揚陸ドック艦サンマルコとの連携行動を成功裏に行ないました」
彼は付け加えた。

更に同艦は、外国の港へ一連の業務寄港を行なった。
それは、スペインのセウタ、ギリシャのスーダ、マルタのラ・ヴァレッタである。
外国の同僚との会合において、ロシア海軍将兵は、海賊対処活動の経験を交換する為の説明会を開いた。

「軍艦セヴェロモルスクの国際対応は海賊対処活動だけに留まらず、シリア船籍の小型漁船ドルフィンの乗員を救助し、先導操作を成功裏に行ないました」
セルガ
は話した。
「北方艦隊将兵は、海洋において、効果的な救助活動並びに全ての人への支援を含む如何なる任務も必要に応じて実施する為の準備を整えている事が証明されました」

遠距離航海中に大型対潜艦「セヴェロモルスク」乗組員は、バルト艦隊並びに黒海艦隊の艦船と共に艦隊間合同連携活動に参加した。
「更に同艦は、地中海に常時展開、活動するロシア海軍艦船グループへ参加した北方艦隊で最初の艦となりました」
北方艦隊
の代理人は指摘した。

遠距離航海に関する詳細な分析後、艦隊司令部は功績の有る軍人の推挙を決定する。
海軍将兵の頂点に立つ大型対潜艦「セヴェロモルスク」乗組員は、軍当局及び国家の双方から褒賞が与えられる。
「今、乗組員には、体力及び艦の機器準備状態を回復させるための休養の時間が与えられています」
セルガ
は総括した。


北方艦隊大型対潜艦「セヴェロモルスク」を中核とするアデン湾海賊対処部隊は、2012年12月18日に北方艦隊主要基地セヴェロモルスクを出港しました。
[大型対潜艦セヴェロモルスクはソマリア沖へ向かった]

2013年1月5日、スペインセウタ港を訪問し、1月7日まで滞在しました。
[ロシア北方艦隊海賊対処部隊はスペインのセウタ港で20万ユーロを支出した]

2013年1月14日から18日までギリシャスーダ港を訪問しました。
[北方艦隊海賊対処部隊はクレタ島を訪れた]

2013年1月19日から始まった地中海東部ロシア海軍3艦隊合同演習へ参加しました。
[ ロシア海軍3艦隊合同演習(2013年1月下旬) ]

2013年2月4日、ロシア砕氷船の護衛を開始しました。
[北方艦隊海賊対処部隊はアデン湾で任務に就く]

2013年2月末、NATO海軍と合同演習を行ないました。
[北方艦隊海賊対処部隊はアデン湾でNATO海軍と合同演習を行なう]
[アデン湾のロシア・NATO海軍合同演習は完了した]

3月初頭、紅海からアラビア海へ向かう9隻の民間船団を護送しました。
[ロシア海軍第15次海賊対処部隊はアデン湾で船団護衛を続ける]

3月中旬、アラビア海から紅海へ向かう2隻の民間船を護衛しました。
[ロシア海軍第15次海賊対処部隊はアデン湾を西へ向かう船団を護送する]

3月下旬、紅海からアラビア海へ向かう商船団を護衛しました。
[大型対潜艦セヴェロモルスクはアデン湾を東へ進む船団を護衛する]

3月25日、アラビア海から紅海へ向かうリベリア商船を護衛しました。
[大型対潜艦セヴェロモルスクは商船を護衛してアデン湾を西へ進む]

4月初頭、海賊対処任務を完了し、地中海へ入りました。
[北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはアデン湾海賊対処任務を完了する]
[北方艦隊海賊対処部隊はスエズ運河を北上した]
[北方艦隊海賊対処部隊は地中海へ入った]

そして地中海ロシア海軍艦隊合同グループに加わりました。
[ロシア北方艦隊と黒海艦隊の艦船は合同演習を行なった]

4月末にはマルタ島ヴァレッタへ寄港しました。
[北方艦隊の艦船はマルタ島を訪れる]

その後も地中海東部に滞在し、5月末にはシリアの漁船員を救助しました。
[ロシア海軍の軍艦はシリア漁船の乗員を救助した]

6月6日、地中海西部大型対潜艦「ヴィツェ-アドミラル・クラーコフ」支隊と会合しました。
[北方艦隊の2隻の大型対潜艦は地中海西部で会合した]

その後、スペインセウタを訪問しました。
[北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスク支隊は帰路に就く]

6月18日、ノルウェー海で砲撃訓練を実施しました。
[北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはノルウェー海で砲撃訓練を行なった]

そして今日(6月26日)、北方艦隊基地セヴェロモルスクへ戻ってきました。
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ヘリコプター揚陸ドック艦ウラジオストクの船体後部は進水する

本日(6月26日)、ロシアサンクトペテルブルクで建造されている「ミストラル」級ヘリコプター揚陸ドック艦「ウラジオストク」の後部が進水します。
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この記事は「これから進水しますよ」というものです。
(この記事が配信された時点では、まだ進水していません)


『ロシア通信社ノーボスチ』より
2013年6月26日0時59分配信
【バルト工場は、1隻目の「ミストラル」後部を進水させる】
サンクトペテルブルク、6月26日-ロシア通信社ノーボスチ

「統合造船業営団」に加入している有限責任会社「バルト工場-造船」は、水曜日に1隻目のロシア向けヘリコプター揚陸ドック艦「ミストラル」型の艦後部を進水させる。
造船工場の広報サービスは発表した。

このタイプの1番艦「ウラジオストク」は2012年に起工された。
同艦は、2014年にロシア海軍へ軍備採用されなければならない。

「船体は進水した後、発注者STX-フランスへ引き渡され、フランスのサンナゼールへ曳航されてヘリコプター揚陸ドック艦ウラジオストク前部と結合されます。
7月には、バルト工場の船台で2隻目のヘリコプター揚陸ドック艦セヴァストーポリの後部が起工されます。
そのバルト工場で実施される建造(作業量)は、1番艦に比べ、より多くなります」

声明では、こう述べられた。

汎用ドック艦「ミストラル」の排水量は21000トン、船体の最大長は210メートル、18ノットの速力発揮を可能とする。
航続距離は最大で20000海里。
乗組員160人の他、ヘリコプター空母は更に450人を収容可能である。
航空グループには16機のヘリコプターが含まれ、このうち同時に飛行甲板から6機が発着できる。

ロシア連邦海軍の為に2隻のヘリコプター空母「ミストラル」型を建造する為の契約は2011年6月に署名された。
最初の艦「ウラジオストク」は2014年にロシア海軍へ軍備採用され、2隻目の「セヴァストーポリ」は2015年になるとみられる。
1番艦「ウラジオストク」の起工式典は2月1日サンナゼールで開催された。


[ヘリ空母ミストラル型]
[ヘリ空母ミストラル型(旧ブログ)]
[ロシア海軍向けミストラル型の詳細が公表された]

ロシア海軍向け「ミストラル」級1番艦「ウラジオストク」は、2012年2月1日にフランスサン-ナゼール造船所で起工されました。
[ロシア海軍向けヘリ空母「ミストラル」型1番艦は起工される]

船体後部は、ロシア国内のサンクト-ペテルブルク市の「バルト工場」で2012年10月1日に起工されました。
[バルト工場はヘリ空母ウラジオストクの船体を起工した]

バルト工場で建造されている艦尾部分は、サンナゼール造船所へ送られ、ここで結合されます。
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[ミストラル級ヘリ空母ウラジオストクの艦尾部分は2013年秋にフランスへ送られる]
[ミストラル級ヘリ空母ウラジオストクの艦尾部分は2013年6月26日に進水する]
[ミストラル級ヘリ空母ウラジオストクの艦尾部分は7月にフランスへ送られる]

去る6月19日、ロシア造船業の総元締・統合造船業営団は、改めて「ウラジオストク」の後部が6月26日に進水すると表明しました。
[ロシアで建造されているヘリコプター空母ウラジオストクの艦尾部分は6月26日に進水する]

ロゴージン氏は、6月20日にサンクトペテルブルクバルト工場を視察しています。
[ミストラル級ヘリ空母ウラジオストクは期日通りに納入される]

フランスのサンナゼール造船所で建造されている「ウラジオストク」の前半分
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ここから後ろの部分がロシアで建造されており、本日(6月26日)に進水します。


2013年6月18日にはロシア海軍向け「ミストラル」級2番艦「セヴァストーポリ」フランスサンナゼール造船所で起工されました。
[ロシア海軍向けミストラル級2番艦が起工された]

今回の記事によると、バルト工場でも、7月に「セヴァストーポリ」後部の建造が開始されます。

「セヴァストーポリ」は、2014年10月に船体の前部と後部が結合されます。
[ロシア海軍向けミストラル級2番艦セヴァストーポリは2014年10月に結合され進水する]

新世代多用途原潜ヤーセン級3番艦は2013年7月28日に起工される

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2013年6月25日16時40分配信
【セヴマシュは「海軍の日」に3隻目の「ヤーセン」プロジェクト原子力潜水艦を起工する】
モスクワ、6月25日-ロシア通信社ノーボスチ

「セヴマシュ」は、「ノヴォシビルスク」と命名される「ヤーセン」プロジェクト多用途原子力潜水艦を7月28日の祭日「海軍の日」に起工する予定である。
火曜日、同社の広報サービスは発表した。

「これは、サンクトペテルブルク海洋機械製造局マラヒートにより設計された多用途原子力潜水艦プロジェクト"ヤーセン"系列の3隻目のロケット艦になります。
水中巡洋艦シリーズのトップ・セヴェロドヴィンスクは、現在、海洋で国家受領試験を受けています」

声明では、こう述べられた。

2009年に起工され、「セヴマシュ」の主要造船台に在る潜水艦「カザン」の作業は継続されている事が説明された。

「カザン」「ノヴォシビルスク」は、近代化プロジェクトにより建造される。
広報サービスは、基礎的要素である電子電波兵装複合体が変更され、近代化された機器及び資材は、ロシアの製造者だけから供給される事を指摘した。

将来潜水艦プロジェクト「ヤーセン」は、ロシア多用途原子力潜水艦の主力となる計画である。


[新世代多用途原潜ヤーセン級(旧ブログ)]
[新世代多用途原潜ヤーセン級]

「ヤーセン」級1番艦(トップ艦)「セヴェロドヴィンスク」は1993年12月21日に起工され、2010年6月15日に進水しました。
2013年に就役する予定です。
[多用途原潜セヴェロドヴィンスクは航海試験へ出発した]

「ヤーセン」級2番艦(「ヤーセン-M」としては1隻目)「カザン」は2009年7月24日に起工されました。
[改セヴェロドヴィンスク型原潜「カザン」起工]
[改セヴェロドヴィンスク型原潜カザンは新型機器のみを装備した初の第4世代原潜となる]
[多用途原潜ヤーセン級2番艦カザンは2015年に就役する]

「ヤーセン」級3番艦が今年7月末に起工されるという情報は、以前にも出ていました。
[新世代多用途原潜ヤーセン級3番艦は2013年7月末に起工される]

なお、ヤーセン級3番艦の名前は、以前は「ウファ」になると言われていましたが、今回の記事の通り、「ノヴォシビルスク」となりました。


現在、ロシア海軍にはプロジェクト877ディーゼル潜水艦B-401「ノヴォシビルスク」が在籍しています。
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ロシア・ソ連潜水艦総合情報サイト『ディープストーム』より
【B-401「ノヴォシビルスク」】

同艦はオーバーホールが必要な状態であり、2009年以降は予備役となっております。
しかし、本艦の修理が実施される可能性は無いようです。
[北方艦隊のキロ級潜水艦5隻は2020年までに修理される]

結局、「ノヴォシビルスク」の名は新世代多用途下原子力潜水艦に引き継がれる事になったようです。
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ロシア・中国海軍合同演習は7月初頭にウラジオストク沖で実施される

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『中央海軍ポータル(フロートコム)』より
【ロシア・中国の軍事演習はウラジオストク沖の海上で7月に実施される】
2013年6月25日

ロシア・中国演習「海洋協同-2013」は7月5日から12日までピョートル大帝湾及びウラジオストク港湾水域で実施される予定である。
『インタファクス』は、連邦国家機関「沿海地方海港管理部」の発表を伝達した。

連邦国家機関によると、昨晩、ロシア軍及び中国軍、更には港湾管理部及び沿海地方海事ビジネスコミュニティの代表が参加した会議が開かれた。

報告書によると、合同演習の計画実施は「ロシア軍及び中国人民解放軍の間の国際軍事協力計画に沿ったものである」

会議の結果、ウラジオストク海港における中国人民解放軍海軍の艦の停泊地を定めた共同議定書への署名が行なわれた。


2012年4月下旬、中国のチンタオ沖でロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2012」が実施されました。
[ロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2012」(2012年4月)]

この時は、ロシア太平洋艦隊の艦船が中国へ出向いたのですが、今年は中国海軍の艦船がロシア沿海地方へ出向く事になるようです。
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スラヴァ級ロケット巡洋艦はセヴェロドヴィンスクで近代化される

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『イタル-タス』より
2013年6月25日11時41分配信
【セヴェロドヴィンスクで黒海艦隊と太平洋艦隊の旗艦が近代化される】
アルハンゲリスク、6月25日/イタル-タス特派員ウラジーミル・アヌフリエフ

セヴェロドヴィンスク防衛造船所「艦船修理センター・ズヴェズドーチカ」は、水上ロケット巡洋艦「モスクワ」「ワリャーグ」-黒海艦隊太平洋艦隊の旗艦-の修理と近代化を実施する。
本日(6月25日)、イタル-タス特派員は工場の広報サービスより伝えられた。

現在、 「ズヴェズドーチカ」では、北方艦隊の同型艦「マルシャル・ウスチーノフ」の近代化が行なわれている。
昨夜、巡洋艦はドックの船台を出渠し、海上での艤装を行なう為、岸壁の浅瀬に係留されている。
専門技術者は、ミサイル複合体、通信、情報複合体の近代化の為、艦のケーブル配線の50パーセント以上を交換した。

「巡洋艦の修理作業は2014年中に完了します」
広報サービスは話した。
「2015年に艦のミサイル複合体の近代化が実施され、その後にマルシャル・ウスチーノフは(ロシア)海軍の戦闘編制へ復帰します」

原子力潜水艦の修理と近代化、解体を専門とする同社の歴史上初めて、セヴェロドヴィンスク造船所は、このような大型水上艦の作業を行なった。

ロケット巡洋艦「モスクワ」ロシア海軍黒海艦隊所属、プロジェクト1164「アトラント」トップ艦
61コムーナ記念ニコラエフ造船工場「スラヴァ」の名で建造された。
プロジェクト1123対潜巡洋艦「モスクワ」の除籍後、その名を受け継ぎ、ロシア黒海艦隊の旗艦となった。
1982年に進水し、1983年から運用を開始した。
排水量11490トン、最大速力32ノット、航続距離6000海里、自立行動期間30日。
兵装:砲、高射ミサイル装置、魚雷発射管、航空グループ-ヘリコプターKa-27
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ロケット巡洋艦「ワリャーグ」(チェルヴォナ・ウクライナ)-ソヴィエト及びロシアロケット巡洋艦、プロジェクト1164「アトラント」3番艦、ロシア太平洋艦隊旗艦。
1979年に61コムーナ記念ニコラエフ造船工場で起工され、1983年に進水し、1989年10月16日に編制へ加入した。
ソヴィエト社会主義共和国連邦解体後、巡洋艦ロシアへ移管され、1996年に「ワリャーグ」と改名された。
排水量11280トン、最大速力32ノット、航続距離7500海里、自立行動期間30日。
兵装:対艦、対潜、対空(ミサイル)発射機、航空グループ-ヘリコプターKa-27
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「スラヴァ」級ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」は、2011年6月、オーバーホールの為にセヴェロドヴィンスク市「ズヴェズドーチカ」工場へ到着しました。

『ロシア連邦国防省公式サイト』より
2011年6月30日14時25分配信
【北方艦隊のロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」は修理と近代化の為にセヴェロドヴィンスクへ到着した】

2012年10月末、ドックへ入渠しました。
[スラヴァ型ロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはドック入りした]


2013年6月20日、進水式典が行なわれました。
[ロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは進水する]
この時、「ズヴェズドーチカ」総取締役ウラジーミル・ニキーチンは、「マルシャル・ウスチーノフ」の同型艦2隻の修理と近代化も近年中に同社で実施すると表明しました。

そして今回、「ズヴェズドーチカ」広報部より改めて発表されました。

「ズヴェズドーチカ」広報部によると、「マルシャル・ウスチーノフ」は、「ミサイル複合体」を近代化するとの事です。
おそらくは「モスクワ」「ワリャーグ」も同様でしょう。

どの「ミサイル複合体」を近代化するのかについて詳細は明らかにされませんでしたが、プロジェクト1164に搭載されている「ミサイル複合体」は3種類あります。

・対艦ミサイル複合体「バザーリト」(ヴルカーン)
・高射ミサイル複合体「フォルト」
・近距離高射ミサイル複合体「オサ」


この他、「通信・情報複合体」も近代化されるとの事ですから、指揮巡洋艦へ改装されるのかもしれません。

旧ソ連海軍「ジダーノフ」「アドミラル・セニャーウィン」のように。
[指揮巡洋艦ジダーノフ]
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[指揮巡洋艦アドミラル・セニャーウィン]
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空母ヴィクラマーディティヤは屋外ドックから出渠した

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『イタル-タス』より
2013年6月25日10時12分配信
【インド航空母艦「ヴィクラマーディティヤ」はセヴェロドヴィンスクでの近代化を完了し、ドックから出渠した】
アルハンゲリスク、6月25日/イタル-タス特派員ウラジーミル・アニフリエフ

インド航空母艦「ヴィクラマーディティヤ」/前ロシア巡洋艦「アドミラル・ゴルシコフ」は、セヴェロドヴィンスク防衛造船所「セヴマシュ」での近代化を完了し、同社の貯水池から出た。
本日(6月25日)、イタル-タス特派員は工場の広報サービスより伝えられた。

「ドックにおける作業は完了し、現在、工場岸壁で航空母艦は白海及びバレンツ海での試験の準備を行なっております」
広報サービスは話した。

セヴマシュによると、「ヴィクラマーディティヤ」は7月3日に航海試験の為、白海へ出航する予定である。
1ヶ月以内に、艦の主動力装置のボイラーは異なる動作モードで点検作業が行なわれる。
8月3日、バレンツ海において納入された「艦上航空機」システムの艦上航空隊の航空機及びヘリコプターが参加する飛行試験が開始される。
10月前半に艦はセヴマシュへ戻り、インドへの引き渡し準備を開始する。
11月15日、航空母艦は発注者へ引き渡される。

昨年、航空母艦は海洋において明らかになった問題点-特に主要動力装置の船舶用ボイラー-を除去する為、航海試験後にセヴマシュへ戻った。
それ故に、昨年12月に「ヴィクラマーディティヤ」を納入する事は出来なかった。

2004年1月にニューデリーで署名された政府間の一括合意により、ロシア航空巡洋艦「アドミラル・ゴルシコフ」の船体は、「セヴマシュ」での近代化と、ロシア製の艤装品と航空機を付けるという条件で、インドへ無償譲渡された。
更にロシアは、航空母艦インド人乗員の教育と、インド洋水域への艦の基地施設建設を実施する。
当初の契約総額は15億ドルとされ、同艦を航空母艦へ変身させる為の全ての改造作業は2008年に完了する計画だったが、契約履行時期は遅れた。

ロシア側は、作業量の過小評価と、艦の近代化の為の追加費用の必要を表明した。
2010年3月12日、ウラジーミル・プーチンインド訪問中に、航空母艦「ヴィクラマーディティヤ」の修理及び近代化の為の修正された価格の追加契約が締結された。
インド側によると、ロシア製航空母艦の購入費用は23億3000万ドルである。
艦の就役期間は30年と見られている。

以前は「バクー」という名前だった「アドミラル・ゴルシコフ」は、1987年に北方艦隊の編制へ加入した。
修理及び改造終了後、航空母艦の排水量は45000トンになり、最大長は283.5m、最大幅は59.8m(8.8m増加)となった。
同艦にはMiG-29K戦闘機およびヘリコプターを含む30機の航空機を搭載できる。
乗組員は約2000名である。
改装及び変換という新たな課題により巡洋艦の船体は最新の機器、システム、装置で満たされている。
航空母艦は、新たな航行複合体及び電波位置特定複合体、通信複合体及び航空機管制を受け取った。
その結果、実際には完全に新たな艦が作られた。


[空母ヴィクラマーディティヤ(旧ブログ)]
[空母ヴィクラマーディティヤ]

2012年12月にインド海軍へ引き渡される筈だった航空母艦「ヴィクラマーディティヤ」(旧ロシア海軍重航空巡洋艦「アドミラル・ゴルシコフ」)ですが、2012年夏の航海試験中にボイラーが損傷し、引き渡し時期が延期される事になりました。
[空母ヴィクラマーディティヤはロシア造船業の空母建造経験の回復に役立った]

2013年4月24日、「セヴマシュ」屋外ドック(貯水池)へ入渠しました。
[空母ヴィクラマーディティヤは屋外ドックへ入渠した]
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5月初頭に修理作業が開始されました。
[空母ヴィクラマーディティヤの最後の修理作業が始まった]
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そして6月25日、修理を完全に終えた「ヴィクラマーディティヤ」「セヴマシュ」屋外ドックを出渠しました。

「ヴィクラマーディティヤ」は、7月3日から航海試験を再開する予定です。

「ヴィクラマーディティヤ」は、9月末に航海試験を完了し、11月15日にインドへ引き渡される予定です。
[空母ヴィクラマーディティヤは2013年9月30日に航海試験を完了し11月15日にインドへ引き渡される]

搭載機の方は既にインド海軍へ納入されており、2013年5月11日に実戦配備へ就きました。
[空母ヴィクラマーディティヤMiG-29K飛行隊は正式に実戦配備へ就いた]


なお、「ヴィクラマーディティヤ」の次にセヴマシュ屋外ドック(貯水池)へ入渠する艦は、大規模な近代化を実施する重原子力ロケット巡洋艦「アドミラル・ナヒーモフ」になります。
[重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフは2018年に復帰する]
[重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフはカリブルとポリメント・リドゥートを装備する]
今の所、2014年から屋外ドックへ入渠する予定となっております。

コルベット「ステレグーシチー」はフランスへ向かった

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『イタルタス通信サンクトペテルブルク支局』より
2013年6月24日10時51分36秒配信
【コルベット「ステレグーシチー」はネーデルラント訪問を終え、 国際演習「FRUKUS-2013」へと向かった】
カリーニングラード、6月24日/イタルタス

バルト艦隊コルベット「ステレグーシチー」ネーデルラント海軍基地デン・ヘルダーへの非公式訪問を完了し、国際海軍演習「FRUKUS-2013」が開始されるフランスブレスト港へ向かった。
イタルタス西方軍管区下のバルト艦隊広報サービス・情報供給部長ウラジーミル・マトヴェーエフ2等海佐より伝えられた。

バルト艦隊の代理人は、コルベット「ステレグーシチー」デン・ヘルダー訪問は、ネーデルラント王国海軍の記念日に合わせて行なわれた事を指摘した。
「訪問の目的は、ロシア海軍とネーデルラント海軍の間の友好関係の発展であります」
マトヴェーエフ
は話した。

6月25日、「ステレグーシチー」フランスブレストへ到着する-国際海軍演習「FRUKUS-2013」への参加艦として。
コルベット「ステレグーシチー」の他、フランス、ブリテン、アメリカ合衆国の艦が演習に関わる。

演習「FRUKUS」の海洋段階はフランス沿岸において6月27日から30日に掛けて実施される。
参加者は、水上での遭難者の避難活動、艦の連携機動、海上及び空中目標への砲射撃の実施、艦載航空機の発着艦の演習を仕上げる。

国際演習「FRUKUS」は、2003年以降、4サイクル形式で実施されている。
その目的は、参加国の海軍の司令部レベルでの運用及び戦術合同活動の強化、国際連合の後援の下で国際作戦を実施する為の海軍の協同作戦行動に取り組む事にある。


コルベット「ステレグーシチー」は6月14日にバルチースクを出港しました。
[コルベット「ステレグーシチー」は露米仏英海軍合同演習FRUKUS-2013に参加する]
[コルベット「ステレグーシチー」はネーデルラントへ向かった]

6月18日、ネーデルラントデン・ヘルダー港へ入港しました。
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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア西方軍管区(バルト艦隊)広報サービス発表
2013年6月18日15時45分配信
【バルト艦隊のコルベット「ステレグーシチー」はネーデルラントのデン・ヘルダー港へ寄港する】

そして今日(6月24日)、デン・ヘルダーを出港し、フランスブレスト港へ向かいました。

コルベット「ステレグーシチー」は、ブレストロシア・フランス・ブリテン・アメリカ4ヶ国海軍合同演習「FRUKUS-2013」に参加します。

ロシア海軍向けミストラル級2番艦セヴァストーポリは2014年10月に結合され進水する

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2013年6月23日22時41分配信
【第2の「ミストラル」は2014年に建造されるとロゴージンは述べた】
モスクワ、6月23日-ロシア通信社ノーボスチ

第2の「ミストラル」は2014年10月に結合される。
ロシア連邦副首相ドミトリー・ロゴージンは表明した。

「第2のミストラルは結合されます。
それは2014年10月になるでしょう」
ロゴージン
は、『NTVテレビ』の生放送番組「鉄の女」に出演し、こう話した。

またロゴージンは、文字通り2、3日後には、サンクトペテルブルク「バルト工場」が1隻目の「ミストラル」後部を完成させると指摘した。
彼によると、ヘリコプター空母は、今年10月にロシア海軍へ軍備採用される。

「これらの艦を運用してから、私共は、我々の機器及び兵装を設置し、私共は、このクラスの艦が必要か否かを考慮いたします」
ロゴージン
は、こう締め括った。


『イタルタス』より
2013年6月23日22時54分
【2隻目のヘリコプター空母「ミストラル」型は2014年10月に進水する】

内容は同一です。


【ドミトリー・ロゴージン氏が出演した番組『鉄の女』(2013年6月23日放送)】


[ヘリ空母ミストラル型]
[ヘリ空母ミストラル型(旧ブログ)]
[ロシア海軍向けミストラル型の詳細が公表された]

ロシア海軍向け「ミストラル」級1番艦「ウラジオストク」は、2012年2月1日にフランスサン-ナゼール造船所で起工されました。
[ロシア海軍向けヘリ空母「ミストラル」型1番艦は起工される]

船体後部は、ロシア国内のサンクト-ペテルブルク市の「バルト工場」で2012年10月1日に起工されました。
[バルト工場はヘリ空母ウラジオストクの船体を起工した]

バルト工場で建造されている艦尾部分は、サンナゼール造船所へ送られ、ここで結合されます。
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[ミストラル級ヘリ空母ウラジオストクの艦尾部分は2013年秋にフランスへ送られる]
[ミストラル級ヘリ空母ウラジオストクの艦尾部分は2013年6月26日に進水する]
[ミストラル級ヘリ空母ウラジオストクの艦尾部分は7月にフランスへ送られる]


去る6月19日、ロシア造船業の総元締・統合造船業営団は、改めて「ウラジオストク」の後部が6月26日に進水すると表明しました。
[ロシアで建造されているヘリコプター空母ウラジオストクの艦尾部分は6月26日に進水する]

ロゴージン氏は、6月20日にサンクトペテルブルクバルト工場を視察しています。
[ミストラル級ヘリ空母ウラジオストクは期日通りに納入される]
[ロシア副首相ロゴージンは、ロシア海軍向けミストラル級3・4番艦の契約の可能性について語った]


ロシア海軍向け「ミストラル」級は、前半分がサンナゼール造船所、後ろ半分(ヘリコプター格納庫車両格納庫、ウェルドックが有る部分)がバルト工場で建造されています。
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サンクトペテルブルクのバルト工場で建造中の「ウラジオストク」後ろ半分
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フランスのサンナゼール造船所で建造中の「ウラジオストク」前半分
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2013年6月18日にはロシア海軍向け「ミストラル」級2番艦「セヴァストーポリ」フランスサンナゼール造船所で起工されました。
[ロシア海軍向けミストラル級2番艦が起工された]

サンクトペテルブルクバルト工場でも、近い内に「セヴァストーポリ」の後ろ半分の建造が開始されます。


今回のロゴージン氏の発言は、2014年10月までに「セヴァストーポリ」の艦前部(サンナゼール造船所で建造)と後ろ半分(バルト工場で建造)が結合され、進水するという事です。

「追憶の航海」部隊はサハリンのホルムスクへ向かった

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『ロシア通信社ノーボスチより
2013年6月21日6時30分配信
【「追憶の航海」艦船は最後の場所への航路へ向かった】
ウラジオストク、6月21日-ロシア通信社ノーボスチ、イリヤ・ゴルブノフ

海洋軍事史「追憶の航海」に参加する太平洋艦隊の3隻の艦船はオホーツクを去り、最後の場所であるウラジオストクへの航路の途中にあるサハリンホルムスク市へ針路を取った。
ロシア通信社ノーボスチは、太平洋艦隊の代理人ローマン・マルトフ1等海佐より伝えられた。

「追憶の航海」には、駆逐艦「ブイストルイ」、大型揚陸艦「オスリャブヤ」、海洋曳船「カラル」が参加し、戦勝記念日、太平洋艦隊282周年、ネヴェリスコイ提督生誕200周年に捧げられる。
6月3日にウラジオストクを出た後、航海の最初の地点はネヴェリスクであり、その後、クリル、カムチャツカ、オホーツクを訪れた。

「追憶の航海の参加者は、最後の訪問都市-サハリンのホルムスク市-への航路へと去りました。
彼らは2日後に到着し、すぐさま地元当局の代表者と会います」

対談者は話した。

彼によると、ホルムスクにおいても、海軍の解放者記念碑への献花式と、その後に同市の中央広場でコンサートが開催され、デモンストレーション演習が行なわれる。

「追憶の航海におけるホルムスクへの滞在は1日のみであり、6月28日には遠征からウラジオストクへ戻ってきます」
対談者は説明した。

以前に伝えられた所によれば、オホーツクにおいて航海参加者は太平洋におけるロシア海軍の最初の駐留場所を創設した名誉を称えて建立された追憶の城壁で記念式典を開催した。
その後、海軍将兵は軍へ尊敬の念を捧げる式典へ参加し、太平洋艦隊将兵の記念碑に花束を捧げた。


『ロシア通信社ノーボスチより
【太平洋艦隊の「追憶の航海」関連ニュース】


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「追憶の航海」とは、第2次大戦時のソ連軍兵士だった退役軍人達をロシア海軍の軍艦に乗せ、戦争時に戦場となった場所と、その周辺地域を巡るイベントです。
今回で6回目になります。
[ロシア太平洋艦隊は第6回「追憶の航海」を準備する]

「追憶の航海」支隊は、6月3日にウラジオストクを出港しました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
2013年6月3日10時39分配信
【太平洋艦隊艦船は「追憶の航海」を始めた】

今回の「追憶の航海」支隊は、この3隻で構成されています。

大型揚陸艦「オスリャブヤ」
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駆逐艦「ブイストルイ」
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救助曳船「カラル」

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6月6日にサハリンネヴェリスクへ入港しました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
2013年6月6日11時12分配信
【「追憶の航海」に参加している太平洋艦隊艦船はネヴェリスクへ到着した】

6月8日にクナシル島ユジノ・クリリスクへ入港しました。
[「追憶の航海」部隊はクリル列島のクナシル島へ到着した]
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6月12日、クリル諸島北部のセヴェロ・クリリスクを訪れました。
[「追憶の航海」部隊はセヴェロ・クリリスクを訪れた]

6月13日、セヴェロ・クリリスクを去り、カムチャツカ半島ヴィリュチンスクへ向かいました。
[「追憶の航海」部隊はカムチャツカ半島へ向かった]

そして、6月14日から16日までカムチャツカ半島ヴィリュチンスクを訪れました。
[「追憶の航海」部隊はヴィリュチンスクを去り、オホーツクへ向かった]

6月20日には、ロシア太平洋艦隊発祥の地であるオホーツク市を訪れました。
[「追憶の航海」部隊はオホーツクを訪れた]

当初の太平洋艦隊当局発表では、最後の訪問地はサハリンコルサコフと述べられていたのですが、今回の記事に有るように、ホルムスク市に変更されました。

タイフーン級原潜はロシア新世代原潜の海洋試験をサポートする

『イズベスチヤ』より
2013年6月21日0時01分
【世界最大の潜水艦は試験の標的となる】

海軍は一度に3隻の原子力潜水艦の戦闘効率性を点検する。
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3隻の原子力潜水艦-「アレクサンドル・ネフスキー」、「セヴェロドヴィンスク」、「ドミトリー・ドンスコイ」-は、国家試験の為に白海へと去った
最初の2隻は、「ブラヴァー」ミサイルを有する最新の戦略潜水艦プロジェクト955「ボレイ」と、最新打撃潜水艦プロジェクト885「ヤーセン」である。
「ドミトリー・ドンスコイ」は、完成してから23年になる世界最大の潜水艦プロジェクト941「アクラ」であり、最初の2隻の試験の為の仮想敵潜水艦の役割を担う。

「アレクサンドル・ネフスキー」の試験の第1段階は7月1日までに完了する。
次の2週間に、乗組員はミサイル複合体管理システムを含む全ての潜水艦上のコンポーネントとシステムが正常に動作する事を確認しなければならない。
深刻な問題点が明らかにされなければ、秋に第2段階が開始され、その過程で潜水艦は、水上或いは水中位置から数度の「ブラヴァー」試射を行なわなければならない。

試射は標準的な点検作業ではなく、発射複合体及び「ブラヴァー」の飛翔中の目標変更を可能とする新たな海軍自動管理システムの試験となる事が想定されている。
試験の全ての段階が成功裏に完了すれば、今年末までに「アレクサンドル・ネフスキー」は軍へ納入され、太平洋艦隊の編制へ加入する。

「ドミトリー・ドンスコイ」は、幾つかの任務を遂行する。
「セヴェロドヴィンスク」「アレクサンドル・ネフスキー」のコンポーネント及び機器の動作音を聴取し、記録する。
その次には、新たな潜水艦の水中音響ステーションによる「ドンスコイ」の検出、探知のチェックが行なわれる。
更に「セヴェロドヴィンスク」「アレクサンドル・ネフスキー」は弾頭なしの魚雷発射訓練を実施し、新たな魚雷の射撃管理システム魚雷発射管をチェックする。

「ドミトリー・ドンスコイ」は1981年以降、世界の大洋に航跡を刻み、2002年には「ブラヴァー」発射の為に近代化された。
同艦のみで12回の新型ミサイルの試射が実施され、この内の9回は成功と見られている。
除籍、廃棄されるべき潜水艦は、スクラップにはならなかった。
軍当局『イズベスチヤ』へ伝えた所によれば、昨年夏に潜水艦は復帰し、特殊測定機器を受け取った。
将来的には、試験を支援する標準的な潜水艦は、新たに建造された艦だけではなく、近代化された潜水艦になる。


2013年5月末、セヴェロドヴィンスク市「セヴマシュ」造船所は、今年(2013年)に3隻の原子力潜水艦が航海試験を実施すると発表しました。
[セヴェロドヴィンスク造船所は2013年夏に3隻の原潜の海洋試験を行なう]

そして5月末、多用途原子力潜水艦「セヴェロドヴィンスク」が航海試験を開始しました。
[多用途原潜セヴェロドヴィンスクは航海試験へ出発した]
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今回の記事によると、更に戦略原子力潜水艦「アレクサンドル・ネフスキー」も航海試験を開始したようです。

そして、この2隻の原子力潜水艦の試験をサポートする為、タイフーン級原潜「ドミトリー・ドンスコイ」も出航したとの事です。

「ドミトリー・ドンスコイ」は、新型潜水艦弾道ミサイル「ブラヴァー」試験艦として2010年まで運用された後、他の用途の試験艦として運用される事になりました。
[タイフーン級原潜「ドミトリー・ドンスコイ」は試験艦として現役に留まる]

今回、「ドミトリー・ドンスコイ」は、新たな試験潜水艦としての初の任務を果たします。
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重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフはカリブルとポリメント・リドゥートを装備する

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『インタファクス』より
2013年6月20日09時39分配信
【近代化される重原子力ロケット巡洋艦「アドミラル・ナヒーモフ」は多用途打撃艦となる】
モスクワ、6月20日、インタファクス-AVN

プロジェクト1144「オルラン」重原子力ロケット巡洋艦「アドミラル・ナヒーモフ」生産合同「セヴマシュ」における近代化の過程で多用途ミサイル複合体「カリブル」と新たな高射ミサイル複合体「ポリメント・リドゥート」を受け取る。
『インタファクス-AVN』は木曜日に(ロシア)海軍の代理人より伝えられた。

「私共は巡洋艦を近代化し、ロシア海軍の新たな任務に適合させるつもりです。
特に、ミサイル兵装の部分に関して。
近代化の間にナヒーモフは、カリブルと、新たな高射ミサイル複合体ポリメント・リドゥートを取得しなければなりません。
その結果、巡洋艦は多用途艦となり、有翼ミサイルは水上及び水中目標のみならず、沿岸施設への攻撃にも対応できるようになります」

対談者は話した。

彼によると、対艦ミサイル複合体P-700「グラニート」-NATOコード名「シップレック」は、多用途ミサイル3M-54「カリブル」汎用艦載発射複合体に置き換えられる。


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重原子力ロケット巡洋艦「アドミラル・ナヒーモフ」の近代化改装の為の契約は、2013年6月にロシア連邦国防省「セヴマシュ」造船所との間で締結されました。
[重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフは2018年に復帰する]

今回の記事によると、近代化される「アドミラル・ナヒーモフ」は、多用途打撃有翼ミサイル「カリブル」高射ミサイル「ポリメント・リドゥート」を装備するとの事です。

[巡航ミサイル「カリブル」対地攻撃型は2500kmの最大射程を有する]
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[新世代の艦対空ミサイルシステム3K96「リドゥート」]
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それと引き換えに、現用のミサイル兵装-対艦有翼ミサイル「グラニート」、遠距離高射ミサイル「フォルト」、近距離高射ミサイル「オサ」は撤去される事になります。
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そして、「アドミラル・ナヒーモフ」のマストには、これまでのレーダーに代わり、新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」と同様にフェーズドアレイレーダー「ポリメント」などの新型レーダーが装備されるでしょう。
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ロシア副首相ロゴージンは、ロシア海軍向けミストラル級3・4番艦の契約の可能性について語った

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2013年6月20日11時29分配信
【ロゴージンは、更なる2隻の「ミストラル」契約状況についてコメントした】
サンクトペテルブルク、6月20日-ロシア通信社ノーボスチ

3隻目及び4隻目のヘリコプター空母「ミストラル」の建造に関する問題は、最初の2隻の同型艦の運用経験を踏まえて適切に精査される。
木曜日、ロシア連邦副首相ドミトリー・ロゴージンは記者団に伝えた。

「3隻目及び4隻目の艦(ミストラル)、或いは他の船に関しまして、それを建造、調達するか否かは、最初の2隻の艦の運用経験により決定されます」
ロゴージン
は話した。

副首相によると、フランス側は、ヘリコプター空母建造の為の新たな契約へ署名する機会についてのロシアの態度を知っている。
「フランス側は、この(ロシア側の)態度を認識しており、彼らは、それを容認しています」
ロゴージン
は話した。

「統合造船業営団」資料によると、1隻目の「ミストラル」の艦尾は2013年7月にフランス側へ引き渡される予定であり、同型艦の艦尾は2014年6月である。
統合造船業営団フランスSTXフランスSAとの間の2011年7月の契約で合意された費用は8000万ユーロである。


[ヘリ空母ミストラル型]
[ヘリ空母ミストラル型(旧ブログ)]
[ロシア海軍向けミストラル型の詳細が公表された]

[ロシアのミストラル級導入見直し問題 ]

6月18日、ロシア国防相代理ユーリー・ボリソフは、サンクトペテルブルクバルト工場は、ロシア海軍向け「ミストラル」級1番艦の艦尾部分の製造を期日通りに行う事が出来ないので、フランスの造船所へ移管すると公言しました。
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『イタルタス』より
2013年6月18日12時58分配信
【ロシア連邦国防省:ロシア海軍の為の1隻目のミストラルは完全にフランスで建造される】

『ロシア通信社ノーボスチ』より
2013年6月18日19時53分配信
【「バルト工場」は1隻目の「ミストラル」の為の艦尾の製造が間に合わない】

しかし、このボリソフ氏の発言は、即座にロシア造船業の総元締である「統合造船業営団」から公式に否定されました。
[ロシアで建造されているヘリコプター空母ウラジオストクの艦尾部分は6月26日に進水する]


これを受けて、ロシア連邦副首相ドミトリー・ロゴージンは、バルト工場を視察しました。


その結果、ロゴージン副首相ボリソフ国防相代理の発言を否定しました。
[ミストラル級ヘリ空母ウラジオストクは期日通りに納入される]


バルト工場におけるヘリコプター空母「ウラジオストク」艦尾部分(艦の後ろ半分)の建造は、かなり進んでいます。
・・・ボリソフ国防相代理の発言とは裏腹に・・・
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今回、ロゴージン副首相は、ロシア国内での「ミストラル」級3番艦及び4番艦の建造に可否についても述べています。
それは以前の発言と同様です。
[ロシアは自国でのミストラル級建造を断念していない]

ただ、「ミストラル」級3番艦及び4番艦の建造に関しては、以前にボリソフ国防相代理「建造を断念するなどという決定は下していない」と述べています。
[「ロシア国防省の新しい指導部」は自国でのミストラル級ヘリ空母の建造を断念する決定を下していない]

ロシア海軍3艦隊合同部隊は7-9月に大西洋へ行く

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『イタルタス通信サンクトペテルブルク支局』より
2013年6月20日午前14時26分15秒配信
【海軍艦隊間艦船グループは大西洋航海を実施し、キューバ、ニカラグア、ベネズエラ、カーボベルデの港へ寄港する】
モスクワ、6月20日/イタルタス

ロシア海軍艦隊間艦船グループは、7月~9月に大西洋への遠距離航海を実施し、この間に演習を行ない、空軍戦略航空隊及び北方艦隊潜水艦隊との連携行動を果たす。
大西洋横断移動完了後、艦船はキューバ、ニカラグア、ベネズエラを訪問し、その後、逆方向のカーボベルデへ移動する。
本日、イタルタスロシア連邦海軍総参謀部の代理人より伝えられた。

「黒海艦隊、バルト艦隊、北方艦隊の連合艦船支隊の大洋航海の目的は、聖アンドレイ旗を示す事と、世界の大洋の遠隔エリアでの戦闘勤務課題の遂行、ラテンアメリカ及びアフリカ諸国海軍との協力の強化です」
彼は話した。
「支隊の構成には、航海指揮官の黒海艦隊司令官代理ワレーリー・クリコフ少将の将旗を掲げ、支隊の旗艦を務める黒海艦隊の親衛ロケット巡洋艦モスクワ、北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ-アドミラル・クラーコフ、バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイ、そして数隻の保障船が含まれます」
彼は伝達した。

代理人によると、遠距離航海の為の艦隊間グループは7月上旬に地中海西部で形成され、北方艦隊バルト艦隊の艦船支隊に、7月2日にセヴァストーポリを出航して黒海海峡へ向かい、ジブラルタル海峡へ進む黒海艦隊巡洋艦「モスクワ」が参加する。

「7月10日頃にロシア艦は大西洋へ移動し、数日間に渡る乗組員の休養と物資補充の為、ポルトガルのリスボン港へ業務寄港を行ないます。
そこから出た後、彼等は大西洋横断へ移行し、この間に敵の水上艦、潜水艦、航空機に対処する演習を行ないます」

対談者は伝えた。
「演習中にグループは空軍の戦略ロケット機及び北方艦隊の戦略原子力潜水艦との連携行動を果たします。
戦闘訓練任務を果たす艦船はミサイル並びに砲射撃を実施し、甲板上から海洋航空隊ヘリコプターのフライトを実施します」


特に彼は、巡洋艦「モスクワ」が、その主要打撃兵装-超音速対艦有翼ミサイル「ヴルカン」を使用すると説明した。
更に、「ヴィツェ-アドミラル・クラーコフ」「ヤロスラフ・ムードルイ」も標準装備のミサイル並びに砲兵装による射撃を行なう。

艦隊間グループの大西洋横断は8月に完了し、一連の業務訪問の為にキューバハバナ港ニカラグアコリント港ベネズエララグアイラ港を訪れると総参謀部の代理人は続けて述べた。
訪問中に水、燃料、食料が補充され、ロシアの乗組員は、これらの国の海軍のゲストとなる。

ラテンアメリカ滞在完了後、艦船グループは8月末-9月初頭に大西洋を逆方向へ横断し、アフリカ大陸への針路を進む。
艦船はアフリカ西海岸近くに位置するカーボベルデプラヤ港への業務寄港を行なう。
更に艦船は地中海方向へ移動する。
ジブラルタル海峡北方艦隊バルト艦隊の艦船は彼等の基地へと針路を取り、巡洋艦「モスクワ」及び黒海艦隊の保障船は地中海へ入り、スペインセウタ港へ業務寄港を実施する。
「艦隊間グループの大洋航海は3ヶ月以上に渡り、10月前半に完了する計画です」
対談者はイタルタスへ総括した。


巡洋艦「モスクワ」を旗艦とする3艦隊(黒海・バルト・北方艦隊)連合グループラテンアメリカ遠距離航海については、5月13日にロシア海軍総司令官代理アレクサンドル・フェドテンコフ中将より初めて明らかにされました。
[ロシア海軍3艦隊合同グループは2013年秋にラテンアメリカへ行く]

[ロシア海軍3艦隊連合グループは9月にカリブ海へ行く]
[親衛ロケット巡洋艦モスクワは遠距離航海の準備を終えた]

今回は、ロケット巡洋艦「モスクワ」以外の参加艦が明らかにされました。

大型対潜艦「ヴィツェ-アドミラル・クラーコフ」
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警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」
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この2隻は、現在、地中海東部においてロシア海軍地中海連合作戦部隊の一員として行動しています。
「モスクワ」出航後、同艦と合流して地中海を離れ、大西洋へ出るようです。

大型対潜艦「ヴィツェ-アドミラル・クラーコフ」は、1988年11月3日-7日にもキューバハバナ港を訪問しており、25年ぶりの再訪問になります。
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ミストラル級ヘリ空母ウラジオストクは期日通りに納入される

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2013年6月20日10時59分配信
【ロゴージンは国防省に同意しない:(ロシア)海軍は「ミストラル」を期日通りに受領する】
サンクトペテルブルク、6月20日-ロシア通信社ノーボスチ

1隻目のヘリコプター空母「ミストラル」は2013年10月までの期日にロシア海軍へ軍備採用される。
木曜日、ロシア連邦副首相ドミトリー・ロゴージンは記者団に伝えた。

一方、2日前、ロシア連邦国防相代理ユーリー・ボリソフは、「バルト工場」は1隻目のヘリコプター空母の為の艦尾の製造が間に合わないと話した。

「バルト工場が期日内の製造(1隻目の「ミストラル」の艦尾部分)が間に合わないなどという情報とゴシップは、現実と一致しません。
艦は期日通りに用意されます」
ロゴージン
は、この箇所に関して表明した。

副首相は、「ミストラル」がロシア製の機器と兵装システムを装備すると付け加えた。


[ヘリ空母ミストラル型]
[ヘリ空母ミストラル型(旧ブログ)]
[ロシア海軍向けミストラル型の詳細が公表された]

記事中で触れられていますが、6月18日、ロシア国防相代理ユーリー・ボリソフは、サンクトペテルブルクバルト工場は、ロシア海軍向け「ミストラル」級1番艦の艦尾部分の製造を期日通りに行う事が出来ないので、フランスの造船所へ移管すると公言しました。
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『イタルタス』より
2013年6月18日12時58分配信
【ロシア連邦国防省:ロシア海軍の為の1隻目のミストラルは完全にフランスで建造される】

『ロシア通信社ノーボスチ』より
2013年6月18日19時53分配信
【「バルト工場」は1隻目の「ミストラル」の為の艦尾の製造が間に合わない】

しかし、このボリソフ氏の発言は、即座にロシア造船業の総元締である「統合造船業営団」から公式に否定されました。
[ロシアで建造されているヘリコプター空母ウラジオストクの艦尾部分は6月26日に進水する]


そして今日、ロシア副首相ドミトリー・ロゴージンからも否定されました。


ただ、そのロゴージン氏は、今年1月、「ミストラル」級は低温地帯では使用できないと発言し、物議を醸し出しています。
[ミストラル級は低温地帯では使用できない]

ボリソフ氏は、6月18日の発言において、このロゴージン氏の発言も否定しています。
[ミストラル級は寒冷海域でも使用できる]



ロゴージン氏とボリソフ氏は不仲なのでしょうか・・・?

ロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは進水する

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『イタルタス』より
2013年6月20日8時58分配信
【水上ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」はセヴェロドヴィンスク造船所のドックから進水し、修理と近代化を完了する】
アルハンゲリスク、6月20日/イタルタス特派員ウラジーミル・アヌフリエフ

本日、北方艦隊水上ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」は、防衛造船所「艦船修理センター・ズヴェズドーチカ」の船台ドックから進水する。
水上で修理及び近代化を完了させる為に。
イタルタスは、工場広報サービス部長リュドミラ・シリンジナより伝えられた。

原子力潜水艦の修理と近代化、解体を専門とする同社の歴史上初めて、ドック上に大型水上艦が入渠した。
「マルシャル・ウスチーノフ」は、2011年6月30日に「ズヴェズドーチカ」へ到着した。

同社総取締役ウラジーミル・ニキーチンによると、水上ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」は、今年の工場納入プログラムに記載されている。
「艦は初めて工場の契約下で修理が行なわれ、以前には駐留地において機器状態の予防保守が行なわれていました。
無論、数多くの修復と交換が必要な為、幾つかの困難が生じました」
ニキーチン
は指摘した。
「ウスチーノフの為に、私共には最初の同級の水上艦の作業経験が有りました。
駆逐艦ベッストラーシヌイ/アドミラル・ウシャコーフは修理を成功裏に終えました」


ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」は1978年にニコラエフ造船工場で起工された。
1986年9月、北方艦隊の戦闘編制へ受け入れられた。
1994年から1997年までサンクトペテルブルク株式会社「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」で近代化された。

公開情報によると、「マルシャル・ウスチーノフ」プロジェクト1164ロケット巡洋艦「アトラント」 である。
排水量-11280トン、全長-187メートル、幅-20.8メートル、速力-32.5ノット/時速約60km、航続距離-約8000海里、乗員-610名。
主要兵装-16基の超音速対艦有翼ミサイルP-500「バザーリト」(核弾頭を搭載できる)発射装置。

ロシア海軍の構成には、同型の3隻のロケット巡洋艦が在る。
「モスクワ」-黒海艦隊、「ワリャーグ」-太平洋艦隊、「マルシャル・ウスチーノフ」-北方艦隊


『中央海軍ポータル(フロートコム)』より
【「ズヴェズドーチカ」は全ての「アトラント」を修復する】
2013年6月20日

ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」に続き、艦船修理センター「ズヴェズドーチカ」は他のプロジェクト1164「アトラント」艦の修理を実施する予定である。
6月20日のロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」の造船所の船台ドックからの進水式典において、公開株式会社「艦船修理センター・ズヴェズドーチカ」総取締役ウラジーミル・ニキーチンは表明した。

他の2隻のプロジェクト「アトラント」艦-黒海艦隊旗艦の親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」太平洋艦隊旗艦の親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」は、近年中にセヴェロドヴィンスク「ズヴェズドーチカ」造船所へ到着し、機器準備状態の回復と各兵器システム及び機器の近代化作業が実施される。

北方艦隊ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」は、定期修理と近代化の為、セヴェロドヴィンスク艦船修理センター「ズヴェズドーチカ」へ2011年6月末に到着した。
巡洋艦の定期修理の為の国家契約への署名は2011年末に行なわれた。
修理作業は2年間に渡り実施される計画であり、2013年末に巡洋艦はロシア海軍の常時即応部隊の編制へ復帰しなければならない。


ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」は、2011年6月、オーバーホールの為にセヴェロドヴィンスク市「ズヴェズドーチカ」工場へ到着しました。

『ロシア連邦国防省公式サイト』より
2011年6月30日14時25分配信
【北方艦隊のロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」は修理と近代化の為にセヴェロドヴィンスクへ到着した】

2012年10月末、ドックへ入渠しました。
[スラヴァ型ロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはドック入りした]


以前の情報によると、本日6月20日に行われるのは進水式典のみであり、実際に「マルシャル・ウスチーノフ」がドックから進水するのは6月22日になるとの事です。
[ロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは6月22日に進水する]


更に、「ズヴェズドーチカ」のトップは、「マルシャル・ウスチーノフ」の他の同型艦の修理と近代化も、近年中に同社で実施すると公言しました。

親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」(黒海艦隊旗艦)
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親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」(太平洋艦隊旗艦)
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黒海沿岸のセヴァストーポリを母港とする「モスクワ」も、沿海地方ウラジオストクに駐留する「ワリャーグ」も、近年中にセヴェロドヴィンスクへ回航されるようです。

「追憶の航海」部隊はオホーツクを訪れた

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2013年6月20日10時06分配信
【「追憶の航海」艦船はオホーツクに到着した】

本日、太平洋艦隊軍事史「追憶の航海」艦船はオホーツクの投錨地へ到着した。

太平洋艦隊の為の記念式典は、午前中に太平洋におけるロシア海軍の最初の駐留場所を創設した名誉を称えて建立された追憶の城壁で始まった。

航海参加者は、更に、軍へ尊敬の念を捧げる式典へ参加し、太平洋艦隊将兵の記念碑に花束を捧げた。

本日、オホーツク住民の為に海軍歩兵のデモンストレーションが行なわれ、その後、地方文化会館で太平洋艦隊歌唱舞踏合唱団のコンサートが開催される。

「追憶の航海」艦船支隊には、駆逐艦「ブイストルイ」、大型揚陸艦「オスリャブヤ」、海洋曳船「カラル」が加わっており、6月3日にウラジオストクを出航した。
航海は、太平洋艦隊創設282周年G.I.ネヴェリスコイ提督誕生200周年に捧げられる。

18日間に渡る航海で支隊は27000海里以上を航行し、ネヴェリスク市、セヴェロ・クリリスク、ユジノ・クリリスク、カムチャツカの潜水艦部隊主要基地ヴィリュチンスクを訪問した。

オホーツク港への寄港を終えた後は、サハリンコルサコフ港へ針路を取る。


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「追憶の航海」とは、第2次大戦時のソ連軍兵士だった退役軍人達をロシア海軍の軍艦に乗せ、戦争時に戦場となった場所と、その周辺地域を巡るイベントです。
今回で6回目になります。
[ロシア太平洋艦隊は第6回「追憶の航海」を準備する]

「追憶の航海」支隊は、6月3日にウラジオストクを出港しました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
2013年6月3日10時39分配信
【太平洋艦隊艦船は「追憶の航海」を始めた】

今回の「追憶の航海」支隊は、この3隻で構成されています。

大型揚陸艦「オスリャブヤ」
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駆逐艦「ブイストルイ」
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救助曳船「カラル」

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6月6日にサハリンネヴェリスクへ入港しました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
2013年6月6日11時12分配信
【「追憶の航海」に参加している太平洋艦隊艦船はネヴェリスクへ到着した】

6月8日にクナシル島ユジノ・クリリスクへ入港しました。
[「追憶の航海」部隊はクリル列島のクナシル島へ到着した]

6月12日、クリル諸島北部のセヴェロ・クリリスクを訪れました。
[「追憶の航海」部隊はセヴェロ・クリリスクを訪れた]

6月13日、セヴェロ・クリリスクを去り、カムチャツカ半島ヴィリュチンスクへ向かいました。
[「追憶の航海」部隊はカムチャツカ半島へ向かった]

そして、6月14日から16日までカムチャツカ半島ヴィリュチンスクを訪れました。
[「追憶の航海」部隊はヴィリュチンスクを去り、オホーツクへ向かった]

そして今日(6月20日)、ロシア太平洋艦隊発祥の地であるオホーツク市を訪れました。

オホーツク市を出た後、サハリンコルサコフ市を訪問を以て「追憶の航海」は終了します。

ロシア太平洋艦隊艦船は再びキプロス島を訪れた

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2013年6月19日10時44分配信
【太平洋艦隊の大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」はキプロスのリマソール港を訪れた】

ロシア海軍地中海連合作戦部隊の編成へ加わっている大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」大洋救助船「フォーチィ・クリロフ」は、物資補充と乗組員の休養の為、リマソール港(キプロス共和国)へ業務寄港を行なう。

これは、太平洋艦隊艦船のリマソール港への2度目の訪問である事が想起される。
以前、5月17日から20日まで太平洋艦隊将兵はキプロス国を訪問し、大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」は、ロシア連邦特命全権大使ヴャチェスラフ・シュムスキーキプロス共和国国防相フォチス・フォチウ、更には多くの住民とリマソルのゲストを迎えた。

太平洋艦隊戦闘艦船支隊は2013年3月19日にウラジオストクを去った。
戦闘勤務中に艦船は太平洋からインド洋、ペルシャ湾、アデン湾、アラビア海へ移動し、更にはイランバンダレ・アッバス港オマーンサラーラ港へ業務寄港を行なった。


大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」を中核とする太平洋艦隊第9艦船支隊は、2013年3月19日にウラジオストクを出港しました。
[ロシア太平洋艦隊の次のアデン湾派遣部隊は出発した]
[太平洋艦隊第9艦船支隊]
指揮官:ワジム・クリト少将
大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」
大型揚陸艦「アドミラル・ネヴェリスコイ」
大型揚陸艦「ペレスウェート」
中型海洋給油船「ペチェンガ」
救助曳船「フォーチー・クルイロフ」


3月21日にツシマ海峡を通過しました。
[ロシア太平洋艦隊アデン湾派遣部隊、ツシマ海峡を南下(2013年3月21日)]

3月末に南シナ海で演習を実施しました。
[太平洋艦隊アデン湾派遣部隊は南シナ海で演習を行なった]

4月初頭、アデン湾から戻る途中の太平洋艦隊第8艦船支隊南シナ海で会合しました。
[2つの太平洋艦隊海賊対処部隊は南シナ海で会合した]

その後、マラッカ海峡へ入りました。
[太平洋艦隊第9艦船支隊はマラッカ海峡へ入った]

当初はインド洋北西部(アデン湾)へ向かうと発表されていましたが、4月5日、インド洋へ入った艦船支隊は、ロシア連邦国防省広報部より地中海へ向かうと発表されました。
[ロシア太平洋艦隊艦船部隊は地中海へ行く]

4月下旬、支隊は2手に分かれ、イランバンダレ・アッバースオマーンサラーラへ入港しました。
[ロシア太平洋艦隊地中海派遣部隊はイランを訪れた]

4月22日、サラーラ寄港組は一足先に出航しました。
[ロシア太平洋艦隊の支援船はサラーラでの物資補充を終えた]

4月24日、バンダレ-アッバース寄港組の3隻も出港し、夕方にインド洋で合流しました。
[ロシア太平洋艦隊地中海派遣部隊はインド洋で合流した]

5月13日、紅海へ到着しました。
[ロシア太平洋艦隊地中海派遣部隊は紅海に居る]

そして5月15日にスエズ運河を通過し、地中海へ入りました。
[ロシア太平洋艦隊艦船は地中海へ入った]

5月17日から20日までキプロスリマソール港を訪問しました。
[太平洋艦隊の軍艦はキプロスを訪れた]
[太平洋艦隊艦船部隊はキプロスを去った]


6月1日よりロシア海軍地中海連合作戦部隊が正式に発足し、大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」が旗艦になりました。
[ロシア海軍地中海作戦部隊は6月1日から任務を遂行している]
[ロシア海軍地中海作戦部隊は約10隻の艦で構成される]
[ロシア海軍の地中海における存在は「武力による脅し」では無い]

給油船「ペチェンガ」は6月15日にマルタへ寄港しています。
[太平洋艦隊の給油船ペチェンガ、マルタ寄港(2013年6月15日)]

2隻の大型揚陸艦は、地中海黒海沿岸ノヴォロシースクを行き来しているようです。
[ロシア太平洋艦隊の大型揚陸艦は黒海沿岸ノヴォロシースクへ入港した]


現在、地中海には、太平洋艦隊、北方艦隊、バルト艦隊から派遣された以下の艦船が展開し、ロシア海軍地中海連合作戦部隊を形成しています。
旗艦は太平洋艦隊大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」です。

[太平洋艦隊艦船支隊]
大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」
大型揚陸艦「ペレスウェート」
大型揚陸艦「アドミラル・ネヴェリスコイ」
救助曳船「フォーチー・クルイロフ」
中型海洋給油船「ペチェンガ」

[バルト艦隊艦船支隊]
警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」
大型揚陸艦「カリーニングラード」
大型揚陸艦「アレクサンドル・シャバリン」
救助曳船「SB-921」
中型海洋給油船「レナ」

[北方艦隊艦船支隊]
大型対潜艦「ヴィツェ-アドミラル・クラーコフ」
大型海洋給油船「セルゲイ・オシポフ」


この他、黒海艦隊大型揚陸艦「ニコライ・フィリチェンコフ」地中海へ派遣されています。
[北方艦隊と黒海艦隊の戦闘艦は地中海で合同演習を実施した]

黒海艦隊浮揚工場(工作船)PM-138シリアタルトゥースに駐留しています。
[工作船PM-138は地中海へ行く]
[ロシア海軍の工作船PM-138はボスポラス海峡を通過した]

更には、黒海艦隊所属の偵察艦1隻が交代で地中海へ派遣されています。

ミストラル級は寒冷海域でも使用できる

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2013年6月18日21時02 分配信
【国防省は「ミストラル」が寒冷海域で動作しないという事に対し反論した】
ルブルジェ、6月18日-ロシア通信社ノーボスチ

ロシアの為にフランスで建造されているヘリコプター空母「ミストラル」が寒冷海域での動作に適していないなどという情報は憶測に過ぎない。
ロシア国防相代理ユーリー・ボリソフは記者団に表明した。

「それ(ミストラル級)は、寒冷海域でも動作するでしょうね。
この件に関しては、燃料や他の事でも数多くの憶測が流布されたものですが。
艦の全ての特性は、このクラスの艦の使用条件に適合しておりますよ。
戦術的な使用条件に関しましては、海軍総司令部が決める事ですので」
ボリソフ
は話した。

彼は、ロシアフランスは2隻の「ミストラル」の契約を確定している事を想起した。
「ええ、私共は、2隻のミストラルを国家軍備プログラムの資金拠出に組み込んでおりますよ。
ですが、今日には無理でしょうね。
次のヘリコプター空母の契約は、まだ実現しておりませんしね」
ボリソフ
は話した。

彼によると、契約では、ロシアにおいて、ヘリコプター空母フランスのように建造する機会が提供されている。
「私共は、自分自身で建造するか、或いは、フランス側が建造に参加するか、或いは、申し訳ないが断念させて頂くのかについて言わせて頂きますと、今のところ、当方は2隻で充分です。
私共は、この計画についての全ての選択肢が在ります」
ボリソフ
は話した。


[ロシアのミストラル級導入見直し問題]

今年1月、ロシア連邦副首相ドミトリー・ロゴージンは、「ミストラル」級は低温地帯では使用できないと発言し、物議を醸しだしました。
[ミストラル級は低温地帯では使用できない]

今回のボリソフ国防相代理の発言は、これを否定するものです。

ボリソフ国防相代理は、2012年12月下旬にロシア「ミストラル」級3番艦及び4番艦の建造を断念したと報じられた事に対し、即座に反論、否定しています。
[「ロシア国防省の新しい指導部」は自国でのミストラル級ヘリ空母の建造を断念する決定を下していない]
今回の記者会見でも、ボリソフ氏は「ミストラル」級3番艦及び4番艦の建造に関し、含みを持たせています。


この他、「ミストラル」級の燃料に関する憶測も流布されましたが、これはロゴージン副首相自身が否定しています。
[ロシア製燃料はヘリ空母ミストラルに使用できる]

ロシアで建造されているヘリコプター空母ウラジオストクの艦尾部分は6月26日に進水する

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『中央海軍ポータル(フロートコム)』より
【バルト工場は最初のヘリコプター揚陸ドック艦「ミストラル」の艦尾部分を6月26日に進水させる】
2013年6月19日

公開株式会社「バルト工場-造船」は、ロシア連邦海軍の為にサンクトペテルブルクにおいてフランスと協力して建造されている1隻目のヘリコプター揚陸ドック艦「ミストラル」型の艦尾部分の進水期日を2013年6月26日とする事でフランス側と合意した。
『Portnews』公開株式会社「統合造船業営団」広報サービス発表を引用して報じた。

この事に関し、公開株式会社「統合造船業営団」は、ロシアの為に2隻が建造されるヘリコプター揚陸ドック艦「ミストラル」型の内、1隻目の船体ブロックの建造をフランスへ移管するという複数のメディアで登場した情報は現実に対応していないと表明した。

公開株式会社「統合造船業営団」は、ロシア最大の造船会社である。
株式は連邦政府が100パーセントを保有しており、2007年にロシア連邦大統領令により設立された。
約60の企業や団体(主要造船所及び修理工場、主要設計局)が同社へ加入している。
現時点で、「統合造船業営団」は国内造船企業体の約80パーセントを統合している。
ロシア市場は同社にとってメインであり、更には世界中の20ヶ国に製品を輸出している。


[ヘリ空母ミストラル型]
[ヘリ空母ミストラル型(旧ブログ)]
[ロシア海軍向けミストラル型の詳細が公表された]

ロシア向けの「ミストラル」級の売買契約は、2011年6月に締結されました。
『ロシア通信社ノーボスチ』より
2011年6月17日17時11分配信
【ロシアとフランスは、ヘリコプター空母「ミストラル」に関する契約を締結する】

ロシア海軍向け「ミストラル」級1番艦「ウラジオストク」は、2012年2月1日にフランスサン-ナゼール造船所で起工されました。
[ロシア海軍向けヘリ空母「ミストラル」型1番艦は起工される]

船体後部は、ロシア国内のサンクト-ペテルブルク市の「バルト工場」で2012年10月1日に起工されました。
[バルト工場はヘリ空母ウラジオストクの船体を起工した]

バルト工場で建造されている艦尾部分は、サンナゼール造船所へ送られ、ここで結合されます。
[ミストラル級ヘリ空母ウラジオストクの艦尾部分は2013年秋にフランスへ送られる]
[ミストラル級ヘリ空母ウラジオストクの艦尾部分は2013年6月26日に進水する]
[ミストラル級ヘリ空母ウラジオストクの艦尾部分は7月にフランスへ送られる]

「ウラジオストク」は、2013年9月進水予定です。
[ヘリ空母ウラジオストクは2013年9月に進水する]
ロシア海軍への引き渡しは2014年を予定しています。

2013年6月18日は2番艦「セヴァストーポリ」フランスサンナゼール造船所で起工されました。
[ロシア海軍向けミストラル級2番艦が起工された]


なお、記事中で述べられている「1隻目の船体ブロックの建造をフランスへ移管するという複数のメディアで登場した情報」とは、ロシア連邦国防相代理ユーリー・ボリソフ氏の発言を指しています。

『イタルタス』より
2013年6月18日12時58分配信
【ロシア連邦国防省:ロシア海軍の為の1隻目のミストラルは完全にフランスで建造される】

『ロシア通信社ノーボスチ』より
2013年6月18日19時53分配信
【「バルト工場」は1隻目の「ミストラル」の為の艦尾の製造が間に合わない】

ボリソフ氏は、「バルト工場」ヘリ空母「ウラジオストク」の艦尾部分を期日通りに製造できないのでフランスの造船所へ製造を移管すると公言したのですが、ロシア造船業界サイドから見れば、「今月末に進水する所まで漕ぎ着けているのに、何を言っているんだ?」という事になるでしょう。

ロシア海軍向けミストラル級2番艦が起工された

2013年6月18日、ロシア海軍の為の指揮・戦力投射艦(ヘリコプター揚陸ドック艦)「ミストラル」級の2番艦「セヴァストーポリ」フランスサンナゼール造船所で起工されました。
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『中央海軍ポータル(フロートコム)』より
【フランスの造船所は、ロシアの為の第2の「ミストラル」を起工した】
2013年6月19日

フランスは、ロシアの為の揚陸ヘリコプター母艦「ミストラル」級の2隻目の建造を開始した。
『Lenta.ru』『インタファクス』へ軍事外交消息筋が伝えた事を引用して報じた。

「セヴァストーポリ」と命名されたヘリコプター空母の起工式典は、6月18日火曜日にサンナゼール市の造船所で開催された。

最初のロシア将来艦「ミストラル」-「ウラジオストク」は2012年2月に起工された。
DCNS社は同艦の建造を2014年に完了する予定であり、「セヴァストーポリ」は2015年に進水する。

他のフランス企業「STXロリアン」ヘリコプター空母の為の4隻の揚陸艇を建造し、2014年にロシア国防省へ引き渡す。

2隻のヘリコプター空母「ミストラル」級を建造する為のロシアフランスの契約は2011年6月に調印された。
ロシア側の艦の費用は12億ユーロになる。
合意には、ロシアの造船所で更に2隻の「ミストラル」を建造する為のオプションが含まれているが、2012年12月、ロシアでの第3及び第4のヘリコプター空母の作成の延期が発表された。


[ヘリ空母ミストラル型]
[ヘリ空母ミストラル型(旧ブログ)]
[ロシア海軍向けミストラル型の詳細が公表された]

ロシア向けの「ミストラル」級の売買契約は、2011年6月に締結されました。
『ロシア通信社ノーボスチ』より
2011年6月17日17時11分配信
【ロシアとフランスは、ヘリコプター空母「ミストラル」に関する契約を締結する】

ロシア海軍向け「ミストラル」級1番艦「ウラジオストク」は、2012年2月1日にフランスサン-ナゼール造船所で起工されました。
[ロシア海軍向けヘリ空母「ミストラル」型1番艦は起工される]

船体後部は、ロシア国内のサンクト-ペテルブルク市の「バルト工場」で2012年10月1日に起工されました。
[バルト工場はヘリ空母ウラジオストクの船体を起工した]

バルト工場で建造されている艦尾部分は、サンナゼール造船所へ送られ、ここで結合されます。
[ミストラル級ヘリ空母ウラジオストクの艦尾部分は2013年秋にフランスへ送られる]
[ミストラル級ヘリ空母ウラジオストクの艦尾部分は2013年6月26日に進水する]

「ウラジオストク」は、2013年9月進水予定です。
[ヘリ空母ウラジオストクは2013年9月に進水する]
ロシア海軍への引き渡しは2014年を予定しています。

ロシア海軍「ミストラル」級は、太平洋艦隊への配備が予定されています。
[ヘリ空母ミストラル型はウラジオストク市へ配置される]
[フランスはヘリ空母ミストラルの為の極東の基地建設に協力する]
[太平洋艦隊はヘリ空母ミストラルの為の基地建設を準備する]
[カムチャツカ半島にミストラル級の為の基地が建設される]

搭載する揚陸艇フランスから購入します。
[ロシア海軍のミストラル級の為に4隻のフランス製揚陸艇が建造される]
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6月18日に起工されたヘリコプター空母「セヴァストーポリ」黒海艦隊へ配備されると報じられた事も有りますが、ロシア海軍総司令部は否定しています。
[ロシア海軍のミストラル級が黒海艦隊へ配備される事は無い]

親衛ロケット巡洋艦モスクワは遠距離航海の準備を終えた

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア南方軍管区(黒海艦隊)広報サービス発表
2013年6月18日16時43分配信
【親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」乗組員は遠海ゾーンへの出発の準備を完了した】

親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」は長距離航海の準備を完了し、乗組員の一貫した行動と黒海艦隊海洋航空隊ヘリコプター飛行隊の飛行士の艦の甲板への離着艦を点検する為の海洋統制航海を開始する。

親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」地中海へ入り、その後、艦隊間グループの一員としての任務を遂行する為、大西洋へ行く。

3ヶ月以上に渡る航行中に乗組員はポルトガル、キューバ、ニカラグア、ベネズエラ、カーボ・ヴェルテへの寄港を行なう。

セヴァストーポリからの艦の出港は7月2日を予定している。


黒海艦隊親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」は、今年秋に大西洋およびカリブ海への遠距離航海を実施します。
[ロシア海軍3艦隊合同グループは2013年秋にラテンアメリカへ行く]
[ロシア海軍3艦隊連合グループは9月にカリブ海へ行く]

遠距離航海を始める前に、一度海へ出て最終チェックを行なうという事でしょう。

コルベット「ソーブラジテルヌイ」はバルト海で戦闘訓練を行なう

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア西方軍管区(バルト艦隊)広報サービス発表
2013年6月18日13時03分配信
【コルベット「ソーブラジテルヌイ」はバルト海で複合戦闘訓練任務を遂行する】

バルチースク海軍基地司令官イーゴリ・オシノフ1等海佐の指揮下での海洋統制航海中にコルベット「ソーブラジテルヌイ」乗組員は艦載兵装を使用した一連の戦闘訓練任務を遂行する。
コルベット乗組員は、様々な目標に対し、砲及び魚雷発射を行ない、小型目標の攻撃への反撃と対空防衛戦闘の要素を仕上げる。

対潜ヘリコプターKa-27PLの支援下における小型対潜艦「カルムイク」及びMPK-227との連携行動でコルベット乗組員は一連の対潜任務-仮想敵の潜水艦の捜索、探知、破壊演習の実施-を果たす。

海洋統制航海任務の遂行は、対水中工作防衛を以て完了する。
更に海軍将兵は、艦内訓練~放射線、化学物質、生物兵器からの保護及び艦のダメージコントロールを実施する。


プロジェクト20380「ステレグーシチー」型コルベット2番艦「ソーブラジテルヌイ」は、2003年5月20日に起工され、2010年3月31日に進水、2011年10月14日に就役しました。
[ロシア海軍の新型コルベット「ソーブラジテルヌイ」]
[ロシア海軍最新鋭コルベット「ソーブラジテルヌイ」]

2012年9月2日、火災事故により損傷しました。
[コルベット「ソーブラジテルヌイ」で火災が発生した]

その後、サンクト-ペテルブルクへ戻り、修理が行なわれました。
[コルベット「ソーブラジテルヌイ」は修理を終えて復帰した]

そして今日(6月18日)、バルト海で戦闘訓練を行なう為に出航しました。

記事中に登場する小型対潜艦「カルムイク」MPK-227は、旧東ドイツで建造されたプロジェクト1331M(パルヒムII級)です。

北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはノルウェー海で砲撃訓練を行なった


『イタルタス』より
2013年6月18日11時03分配信
【大型対潜艦「セヴェロモルスク」はノルウェー海で砲撃及び対空射撃を実施した】
アルハンゲリスク、6月18日/イタルタス特派員ウラジーミル・アヌフリエフ

本日(6月18日)、北方艦隊大型対潜艦「セヴェロモルスク」ノルウェー海の中立水域で複合砲射撃を実施した。
イタルタス特派員は北方艦隊の公式代理人ワジム・セルガ1等海佐より伝えられた。

「北方艦隊将兵は、艦から様々な距離に位置する様々なサイズの水上目標への打撃練習を行ないました」
彼は説明した。

前夜に「セヴェロモルスク」乗組員は1つの艦上戦闘演習-様々な高度並びに方向からの敵の空中攻撃手段を撃退する為、対空防衛手段並びに艦載高射ミサイル兵装の射撃を実施した。

同艦の幹部の評価によると、大型対潜艦の乗組員は半年以上に渡る遠距離航海において、砲及び高射ミサイル兵装の実弾使用の課題への対処で優秀さを示した。

大型対潜艦「セヴェロモルスク」の遠距離航海は昨年12月18日に始まった。
「北方艦隊将兵は300000海里以上を航行しました」
セルガ
は話した。
「対海賊当直中に艦(セヴェロモルスク)の乗組員は様々な国の船籍の16隻の船の先導を実施し、更には地中海のロシア海軍大規模演習へ参加しました」

今月末までに「セヴェロモルスク」は常時駐留場所へ戻る予定である。


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北方艦隊大型対潜艦「セヴェロモルスク」を中核とするアデン湾海賊対処部隊は、2012年12月18日に北方艦隊主要基地セヴェロモルスクを出港しました。
[大型対潜艦セヴェロモルスクはソマリア沖へ向かった]

2013年1月5日、スペインセウタ港を訪問し、1月7日まで滞在しました。
[ロシア北方艦隊海賊対処部隊はスペインのセウタ港で20万ユーロを支出した]

2013年1月14日から18日までギリシャスーダ港を訪問しました。
[北方艦隊海賊対処部隊はクレタ島を訪れた]

2013年1月19日から始まった地中海東部ロシア海軍3艦隊合同演習へ参加しました。
[ ロシア海軍3艦隊合同演習(2013年1月下旬) ]

2013年2月4日、ロシア砕氷船の護衛を開始しました。
[北方艦隊海賊対処部隊はアデン湾で任務に就く]

2013年2月末、NATO海軍と合同演習を行ないました。
[北方艦隊海賊対処部隊はアデン湾でNATO海軍と合同演習を行なう]
[アデン湾のロシア・NATO海軍合同演習は完了した]

3月初頭、紅海からアラビア海へ向かう9隻の民間船団を護送しました。
[ロシア海軍第15次海賊対処部隊はアデン湾で船団護衛を続ける]

3月中旬、アラビア海から紅海へ向かう2隻の民間船を護衛しました。
[ロシア海軍第15次海賊対処部隊はアデン湾を西へ向かう船団を護送する]

3月下旬、紅海からアラビア海へ向かう商船団を護衛しました。
[大型対潜艦セヴェロモルスクはアデン湾を東へ進む船団を護衛する]

3月25日、アラビア海から紅海へ向かうリベリア商船を護衛しました。
[大型対潜艦セヴェロモルスクは商船を護衛してアデン湾を西へ進む]

4月初頭、海賊対処任務を完了し、地中海へ入りました。
[北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはアデン湾海賊対処任務を完了する]
[北方艦隊海賊対処部隊はスエズ運河を北上した]
[北方艦隊海賊対処部隊は地中海へ入った]

そして地中海ロシア海軍艦隊合同グループに加わりました。
[ロシア北方艦隊と黒海艦隊の艦船は合同演習を行なった]

4月末にはマルタ島ヴァレッタへ寄港しました。
[北方艦隊の艦船はマルタ島を訪れる]

その後も地中海東部に滞在し、5月末にはシリアの漁船員を救助しました。
[ロシア海軍の軍艦はシリア漁船の乗員を救助した]

6月6日、地中海西部大型対潜艦「ヴィツェ-アドミラル・クラーコフ」支隊と会合しました。
[北方艦隊の2隻の大型対潜艦は地中海西部で会合した]

その後、スペインセウタを訪問しました。
[北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスク支隊は帰路に就く]

今回の記事によると、現在、大型対潜艦「セヴェロモルスク」ノルウェー海に居るとの事です。
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ノルウェー海のどの海域に居るのかまでは公表されていませんが、今月末に北方艦隊基地セヴェロモルスクへ戻るとの事ですから、おそらくはノルウェー南部沖あたりでしょう。

親衛ロケット巡洋艦ワリャーグは日本海でミサイル発射訓練を行なう

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2013年6月18日12時15分配信
【太平洋艦隊旗艦の巡洋艦「ワリャーグ」は砲及びミサイル射撃を実施する為に海洋へと去った】

太平洋艦隊は、水上艦及び潜水艦への第2の任務を続けて与える。

日本海の戦闘訓練射爆場で砲及びミサイル射撃を実施する為、親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」が出航した。

数日間に渡り、艦の乗組員は空中及び沿岸目標への数種類の海洋砲撃演習を実施する。

「ワリャーグ」のミサイル射撃の為の特別海域が設定され、近距離高射ミサイル複合体「オサ」は仮想空中目標を破壊し、その後、水上目標へミサイルを命中させる。

太平洋艦隊旗艦の乗組員は更に機雷敷設、一連の対水中破壊工作及び艦上ダメージコントロール訓練を実施する。


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ロシア太平洋艦隊の旗艦を務める親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」は、2012年4月下旬のロシア・中国海軍合同演習に参加しました。
[ロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2012」(2012年4月)]

2012年7月上旬にはオホーツク海での大規模演習に参加しました。
[ロシア太平洋艦隊艦艇、宗谷海峡を東進(2012年7月1日)]
[ロシア海軍艦船、宗谷海峡通過(2012年7月7日~8日)]

2013年2月中旬から4月中旬までウラジオストク金角湾艦船修理工場「ダーリザヴォード」で定期修理が行なわれました。
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[ロシア太平洋艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグは遠距離航海へ行く]


今回の記事によると、「ワリャーグ」短距離艦対空ミサイル「オサ-M」の発射訓練を実施するとの事です。
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[昇降式対空ミサイル「オサM」]

この他、130mm連装砲30mmガトリング砲などの射撃訓練も実施するようです。
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