空母アドミラル・クズネツォフはシリア情勢とは関係なく2013年12月に地中海遠征へ出発する

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『イタル-タス』より
2013年8月30日14時10分配信
【ロシアはシリアのタルトゥースへ航空母艦「アドミラル・クズネツォフ」を向かわせる】
モスクワ、8月30日/イタルタス

ロシア海軍司令部は、今年末にタルトゥース重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」を向かわせる計画を変更する事は無い。
本日(8月30日)、イタルタス特派員はロシア連邦国防省の情報提供者より伝えられた。

「今年末、まあ大方12月上旬という事になるでしょうが、プロジェクト11435重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは遠距離海洋航海へと向かい、その間にロシア連邦海軍物資・技術供給所の在るシリアのタルトゥース市へ寄港します」
彼は話した。

情報提供者は、巡洋艦が駐留地点-セヴェロモルスク-を出航する正確な日時については明確にしなかった。

「この地域-シリアの情勢の最近の悪化とは関係なく、海軍司令部は巡洋艦の地中海東部における計画航海を断念するつもりは一切御座いません。
航海スケジュールは、既に合意されておりますので」

対談者は話した。

情報提供者は、ロシア唯一の航空巡洋艦タルトゥースへの訪問は、シリアの情勢とは全く関係が無い事を指摘した。

ロシア海軍のフラッグシップ「アドミラル・クズネツォフ」が艦船航空グループの一員としてタルトゥース港への最後の業務寄港を行なったのは2012年1月だった。

「アドミラル・クズネツォフ」
航空母艦は、重艦上戦闘機Su-33、襲撃機Su-25、そして対潜ヘリコプターKa-27を搭載する事が出来る。

巡洋艦ニコラエフ造船工場の船台で1982年に起工され、1985年12月に進水した。
1991年1月20日、巡洋艦は初めて海軍旗を掲揚した。
艦の飛行甲板の長さは306メートル、幅75メートル、巡洋艦の排水量は6万トンである。


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[重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフの経歴(ロシア国防省公式サイト)]

2013年5月末、北方艦隊司令官ウラジーミル・コリョローフ大将は、「アドミラル・クズネツォフ」が今年と来年に遠海ゾーンで任務を遂行すると述べています。
[空母アドミラル・クズネツォフは2013-2014年に遠距離航海を行なう]

6月初頭には、ロシア海軍総司令官ヴィクトル・チルコフ大将「アドミラル・クズネツォフ」は今年末に遠距離航海を実施すると述べています。
[空母アドミラル・クズネツォフは年末に地中海へ行く]

「アドミラル・クズネツォフ」は8月21日にムルマンスクの係留岸壁を離れていますが、これは恐らくメンテナンス後の点検の為でしょう。
[空母アドミラル・クズネツォフは係留岸壁を離れた(2013年8月21日)]


現在、シリアの情勢は化学兵器使用により、以前に増して悪化しておりますが、それとは関係なく「アドミラル・クズネツォフ」の年末の地中海航海は当初の予定通り実施される事になるようです。

これまでに「アドミラル・クズネツォフ」は、4回の地中海遠征を行なっています。

[第1次地中海遠征(1995年12月8日出港、1996年3月22日帰港)]
[北方艦隊]
重航空巡洋艦「ソ連邦海軍元帥クズネツォフ」、駆逐艦「ベッストラーシヌイ」、給油船「ドニエプル」、救助曳船SB-406、原子力潜水艦「ヴォルク」

[バルト艦隊]
警備艦「プイルキー」、給油船「オレクマ」

[黒海艦隊]
救助曳船「シャフテル」、給油船「イワン・ブブノフ」


[第2次地中海遠征(2007年12月5日出港、2008年2月3日帰港)]
[北方艦隊]
重航空巡洋艦「ソ連邦海軍元帥クズネツォフ」、大型対潜艦「アドミラル・レフチェンコ」、「アドミラル・チャバネンコ」、給油船「セルゲイ・オシポフ」、救助曳船「ニコライ・チケル」

[黒海艦隊]
親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」、給油船「イワン・ブブノフ」


[第3次地中海遠征(2008年12月5日出港、2009年3月2日帰港)]
[北方艦隊]
重航空巡洋艦「ソ連邦海軍元帥クズネツォフ」、大型対潜艦「アドミラル・レフチェンコ」(途中で大型対潜艦「アドミラル・チャバネンコ」と交代)、給油船「セルゲイ・オシポフ」、救助曳船「ニコライ・チケル」


[第4次地中海遠征(2011年12月6日出港、2012年2月16日帰港)]
[北方艦隊]
重航空巡洋艦「ソ連邦海軍元帥クズネツォフ」、大型対潜艦「アドミラル・チャバネンコ」、救助曳船「ニコライ・チケル」、給油船「セルゲイ・オシポフ」、「ヴャージマ」、「カーマ」

[バルト艦隊]
警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」、給油船「レナ」

[黒海艦隊]
警備艦「ラードヌイ」



地中海遠征は、全て年末(12月初頭)に出港し、翌年の2月~3月に帰港するというパターンになっております。
第2次遠征を除き、シリアタルトゥースへ寄港しています。

今回も同様のパターンになるようです。
むろん、「アドミラル・クズネツォフ」1隻だけで地中海へ行く事など有り得ず、水上戦闘艦保障船(救助曳船、給油船)が随伴する事になるでしょう。


更に、「アドミラル・クズネツォフ」は、現時点では(地中海への)遠距離航海を行なえない理由が有ります。

現在、バレンツ海で海上試験を実施中のインド海軍航空母艦「ヴィクラマーディティヤ」(旧「アドミラル・ゴルシコフ」)には、「アドミラル・クズネツォフ」の乗組員300名以上が乗っており、同艦の運航とインド人乗員への指導に当たっています。
[インド空母ヴィクラマーディティヤは白海で各種機器を点検する]
「アドミラル・クズネツォフ」の乗組員は約1900名ですから、約6分の1の乗員が欠けている事になります。


「ヴィクラマーディティヤ」へ派遣されている「アドミラル・クズネツォフ」乗員団を指揮するのはイーゴリ・リャブコ1等海佐です。
同氏は、「ヴィクラマーディティヤ」の実質的な艦長を務めています。
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イーゴリ・リャブコ氏は航海士官出身であり、2000年代初頭頃から「アドミラル・クズネツォフ」に配属され、同艦の航海士を務めています。
[2005年9月21日の空母アドミラル・クズネツォフ(その2)]
ロシアの歌手達に囲まれている海軍士官が、イーゴリ・リャブコ氏です(この当時は大尉)。

「アドミラル・クズネツォフ」は2004年以降、大西洋地中海への遠距離航海を行なっていますが、当然ながらリャブコ氏は、それらの航海全てに参加しています。

おそらく、「アドミラル・クズネツォフ」の遠距離航海には、熟練の航海士官であるリャブコ氏が必要不可欠なのでしょう。
その彼と、熟練の乗員300名を欠いては遠距離航海を行なえないという事でしょう。

「ヴィクラマーディティヤ」の航海試験が9月末までに終わり、彼らが「アドミラル・クズネツォフ」へ復帰するまでは。
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黒海艦隊のミサイル巡洋艦はベネズエラを去った

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア南方軍管区(黒海艦隊)広報サービス発表
2013年8月29日13時11分配信
【黒海艦隊の親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」はベネズエラを離れた】

本日(8月29日)、黒海艦隊旗艦の親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」ベネズエララグアイラ港への3日間の業務寄港プログラムを完了した。

停泊中にロシア海軍艦船支隊指揮官ワレーリー・クリコフ少将と親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」艦長セルゲイ・トロネフ親衛1等海佐はバルガス州知事を訪問し、ベネズエラ海軍総司令部を訪れ、共和国海軍司令官への表敬訪問会合を行なった。

ロシア海軍将兵はカラカスサンタ・エングラシア教会革命博物館を訪れ、ベネズエラ大統領ウゴ・チャベスの亡骸に敬意を表した。
更にロシア人は、シモン・ボリバル記念碑に献花した。

ラグアイラ親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」ベネズエラ大統領ニコラス・マドゥロボリバル共和国政府の代表が訪れた。

国家元首は巡洋艦の乗組員を前にして演説を行ない、その後、艦を視察し、「モスクワ」の名誉賓客として記録された。

海軍国立学校でロシア及びベネズエラ海軍将兵との間で親善サッカー試合が開催され、巡洋艦の乗組員は、カラカスの観光名所の見物、更にはアビラ国立公園を訪れる機会が提供された。

出航式典を終えた後、親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」は同港を去り、黒海艦隊、北方艦隊、バルト艦隊の艦船と支隊を構成し、大西洋での任務遂行を続ける。


[ロシア海軍大西洋・カリブ海遠征(2013年7月~)]

ロシア黒海艦隊親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」は、2013年7月3日にセヴァストーポリを出港しました。
[ロシア海軍合同グループは大西洋・カリブ海遠征へ向かう]

7月12日、ジブラルタル海峡を通過して大西洋へ入りました。
[ロケット巡洋艦モスクワは大西洋へ入る]

7月17日に大西洋上で北方艦隊大型対潜艦「ヴィツェ-アドミラル・クラーコフ」と合流し、ロシア連邦海軍艦隊間戦闘艦船支隊が形成されました。
[ロシア海軍艦隊合同グループが大西洋で形成された]

7月18日、大西洋上で有翼ミサイル「ヴルカーン」を発射しました。
[ロケット巡洋艦モスクワは大西洋で有翼ミサイル「ヴルカーン」を発射した]

そして8月3日、キューバハバナ港へ入港しました。
[ロシア海軍艦船はキューバのハバナを訪れた]

8月7日、ハバナを出港しました。
[ロシア海軍艦船はキューバを去った]

8月12日にパナマ運河を通過して太平洋へ出ました。
[親衛ロケット巡洋艦モスクワはパナマ運河を通過した]

その翌日(8月13日)にニカラグアコリント港へ到着しました。
[親衛ロケット巡洋艦モスクワはニカラグアを訪れた]

ニカラグア大統領ダニエル・オルテガは8月15日に「モスクワ」を訪れました。
[ニカラグア大統領は親衛ロケット巡洋艦モスクワを訪れた]

8月16日夕方にコリント港を出港しました。
[親衛ロケット巡洋艦モスクワはニカラグアを去る]

その後、再びパナマ運河を通過して大西洋側へ行き、8月26日にベネズエラへ到着しました。
[ロシア海軍艦船はベネズエラを訪れた]

8月27日、ベネズエラ大統領の訪問を受けました。
[ベネズエラ大統領は親衛ロケット巡洋艦モスクワを訪れた]

そして8月29日にラグアイラを出港し、大西洋へ向かいました。

今回のロケット巡洋艦「モスクワ」を中核とするカリブ海遠征部隊は、この4隻で構成されています。
[ロシア連邦海軍艦隊間戦闘艦船支隊]
親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」(黒海艦隊)
大型対潜艦「ヴィツェ-アドミラル・クラーコフ」(北方艦隊)
大型海洋給油船「イワン・ブブノフ」(黒海艦隊)
海洋曳船「エフゲニー・ホロフ」(バルト艦隊)


大型対潜艦「ヴィツェ-アドミラル・クラーコフ」ベネズエラへは入港しなかったようですが、今回の記事によれば、今後は「モスクワ」と行動を共にするとの事です。
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『日本放送協会(NHK)ニュースWEB』より
2013年8月29日22時13分配信
【ロシア 地中海に艦船2隻派遣へ】

>ロシア海軍が近く地中海に北方艦隊の対潜哨戒艦と黒海艦隊のミサイル巡洋艦の合わせて2隻を新たに派遣する計画だと伝えました。

「北方艦隊の対潜哨戒艦」大型対潜艦「ヴィツェ-アドミラル・クラーコフ」「黒海艦隊のミサイル巡洋艦」親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」を指していますが、8月29日の時点でベネズエラ近海に居る両艦がシリア沖に到着するには約1ヶ月掛かるでしょう。

ロシア海軍地中海作戦連合部隊の計画ローテーションは9月上旬に行なわれる

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2013年8月29日20時44分配信
【地中海におけるロシア連邦海軍艦船の交代は初秋に行なわれる】
モスクワ、8月29日-ロシア通信社ノーボスチ

地中海ロシア海軍常設作戦連合部隊の戦闘艦の計画ローテーションは9月上旬に実施される。
木曜日、ロシア連邦国防省は発表した。

これに先立ち、一部のメディアは、地中海ロシア艦船グループシリア周辺の状況に関連して更新されると報じた。
その後、国防省は、この情報を否定し、グループの更新は計画ローテーションであると発表した。

「現時点において、地中海の戦略的に重要な海域では、警備艦ネウストラシムイ、大型揚陸艦アレクサンドル・シャバリン、アドミラル・ネヴェリスコイ、ペレスウェートがロシア海軍戦力の常時存在の計画任務を遂行しております」
声明では、こう述べられた。

これらの艦の代わりに、ノヴォロシースクからはロシア海軍地中海常設作戦連合部隊の司令部が置かれている大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」、更には、大型揚陸艦「ミンスク」、「ノヴォチェルカッスク」が到着する。

ローテーションは9月1日から7日に地中海の行動海域で行なわれ、艦は、計画修理の実施、物資の補充及び乗組員の休養の為、ノヴォロシースクへ針路を取る。
ロシア軍当局は伝達した。


今回のロシア連邦国防省発表によると、現在、地中海東部に展開しているロシア海軍の戦闘艦は、この4隻です。

警備艦「ネウストラシムイ」(バルト艦隊)
大型揚陸艦「アレクサンドル・シャバリン」(バルト艦隊)
大型揚陸艦「ペレスウェート」(太平洋艦隊)
大型揚陸艦「アドミラル・ネヴェリスコイ」(太平洋艦隊)


警備艦「ネウストラシムイ」アデン湾海賊対処任務を遂行していましたが、現在はアデン湾から戻り、地中海に居るようです。
[フリゲート「ネウストラシムイ」はセーシェルを訪問する]

太平洋艦隊大型揚陸艦2隻は8月19日にボスポラス海峡を通過して地中海へ向かっています。
[地中海のロシア海軍水上艦の動向]

この4隻は、9月上旬に地中海を離れてノヴォロシースクへ向かいます。

その代わりに、以下の艦がノヴォロシースクから地中海東部にやって来ます。

大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」(太平洋艦隊)
大型揚陸艦「ミンスク」(バルト艦隊)
大型揚陸艦「ノヴォチェルカッスク」(黒海艦隊)


8月29日、『インタファクス』などは(今回の記事に登場する「一部のメディア」)、近日中に地中海北方艦隊大型対潜艦が到着すると報じました。
[ロシア海軍地中海連合作戦部隊の艦船の交代はシリア情勢とは関係が無い]

しかし、これは太平洋艦隊大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」の事だったようです。
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「アドミラル・パンテレーエフ」は今年3月にウラジオストクを出港し、5月中旬に地中海へ入りました。
[ロシア太平洋艦隊地中海遠征(2013年3月~)]

その後、6月末以降は黒海沿岸のノヴォロシースクに滞在していました。
[ロシア太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・パンテレーエフ、ノヴォロシースク入港(2013年6月末-7月初頭)]

7月28日の「ロシア海軍の日」には、ノヴォロシースクの観艦式に参加しました。
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この間、「アドミラル・パンテレーエフ」ノヴォロシースクで乗員の休養と艦の整備に専念していたようです。
なお、現地からの情報によると、「アドミラル・パンテレーエフ」は8月29日にノヴォロシースクを出港しています。

バルト艦隊大型揚陸艦「ミンスク」は、7月下旬頃に地中海へ派遣されています。
[バルト艦隊の大型揚陸艦ミンスク、地中海へ]

ロシア海軍地中海連合作戦部隊の艦船の交代はシリア情勢とは関係が無い

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『インタファクス』より
2013年8月29日11時41分配信
【ロシアは地中海の海軍グループを更新する】
モスクワ、8月29日、インタファクス.RU

地中海の海軍常設作戦連合部隊の艦船の構成は、近い内に更新される。
『インタファクス-AVN』ロシア連邦軍参謀本部の情報提供者より伝えられた。

「地中海東部で起こっている良く知られている状況は、私共の海軍グループの構成に関し、個々の調整が必要となりました。
今後数日間に、そこ(地中海グループ)へ北方艦隊の大型対潜艦が補充されなければなりません。
その後、黒海艦隊のロケット巡洋艦モスクワが、現在の北大西洋での任務を完了し、大西洋を横断してジブラルタル海峡方向へと移動して(グループに)加わります」

対談者は話した。

彼によると、今年秋には海軍地中海グループ太平洋艦隊ロケット巡洋艦「ワリャーグ」が補充されなければならない。
現在、連合作戦部隊の一員として戦闘任務を遂行している太平洋艦隊大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」に代わって。


『ロシア通信社ノーボスチ』より
2013年8月29日12時08分配信
【地中海におけるロシア連邦海軍の更新はシリア情勢とは関係無い】
モスクワ、8月29日-ロシア通信社ノーボスチ

地中海におけるロシア海軍艦船グループの更新は計画ローテーションであり、シリア周辺の状況悪化に関連付けられていない、
木曜日、ロシア通信社ノーボスチロシア連邦海軍総司令部の高位の代理人より伝えられた。

これに先立ち、一部のメディアは、地中海ロシア艦船グループシリア周辺の状況に関連して更新されると報じた。

「地中海、更には世界の他の海域に滞在している艦船は、海軍総司令部及び参謀本部の計画に従って行動し、指示された任務を遂行しています。
これらの任務遂行を終えた艦は、彼らの基地へ戻って行き、或いは、指示された任務の遂行を継続する為、他の艦と交代します。
これはグループの更新もしくは集団化では無く、単に計画ローテーションです」

対談者は話した。
この点に関し、彼は、現時点で(海上に)展開しているグループ、特に地中海において、どの艦が交代の為に来るのかについてはコメントしなかった。

「対潜艦もしくは大型揚陸艦、或いは、他のタイプの艦になるのかどうかは、海軍総司令部と参謀本部の合意により決定されます」
ロシア連邦海軍の高位の代理人は話した。


インタファクスの記事によると、数日後にはロシア海軍地中海連合作戦部隊北方艦隊大型対潜艦が加わるとの事です。

北方艦隊大型対潜艦は4隻(「ヴィツェ-アドミラル・クラーコフ」、「アドミラル・レフチェンコ」、「セヴェロモルスク」、「アドミラル・チャバネンコ」)が稼働状態に在りますが、この内の「アドミラル・レフチェンコ」「セヴェロモルスク」バレンツ海で演習を行ないました。

『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア西方軍管区(北方艦隊)広報サービス発表
2013年8月27日17時25分配信
【北方艦隊の艦船はバレンツ海と白海で戦術演習を実施した】

「ヴィツェ-アドミラル・クラーコフ」は、黒海艦隊親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」と共にカリブ海方面へ向かいましたが、現在の動向は明らかにされていません。
少なくとも、ロシア海軍ベネズエラ訪問には参加していないようです。
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[ロシア海軍艦船はベネズエラを訪れた]
[ベネズエラ大統領は親衛ロケット巡洋艦モスクワを訪れた]

「アドミラル・チャバネンコ」は、上記のバレンツ海の戦術演習には参加しておらず、現在の動向は明らかにされていません。

更にインタファクスの記事によれば、太平洋艦隊親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」地中海作戦連合部隊へ加わるとの事です。
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親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」は、近い内に太平洋への遠距離航海へ出発し、ベトナムオーストラリアを訪問すると発表されています。
[太平洋艦隊のロケット巡洋艦ワリャーグはオーストラリアへ行く]

親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」は、今年10月4日から11日までオーストラリア海軍創設100周年記念観艦式に参加する為に同国を訪問する予定です。

そして最新情報によると、同艦は9月~10月にインドネシアで対海賊演習に参加します。
『イタルタス』より
2013年8月29日12時19分配信
【ロケット巡洋艦「ワリャーグ」はインドネシアで対テロ演習に参加する】

少なくとも、ロケット巡洋艦「ワリャーグ」は、10月中旬までは太平洋に居る事になります。


一方、『ロシア通信社ノーボスチ』の記事に登場する「ロシア海軍総司令部の高位の代理人」氏は、地中海連合作戦部隊の艦船が交代する事は否定していませんが、具体的な内容には一切触れておらず、シリア情勢に起因する交代ではなく、単なる計画ローテーションであると述べています。

現在、ロシア海軍地中海連合作戦部隊に参加している艦船は、以下の通りです。

[太平洋艦隊艦船支隊]
大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」
大型揚陸艦「ペレスウェート」
大型揚陸艦「アドミラル・ネヴェリスコイ」
救助曳船「フォーチィ・クリロフ」
中型海洋給油船「ペチェンガ」

[ロシア太平洋艦隊地中海遠征(2013年3月~)]

[バルト艦隊艦船支隊]
大型揚陸艦「ミンスク」
大型揚陸艦「アレクサンドル・シャバリン」

[バルト艦隊の大型揚陸艦ミンスク、地中海へ]
[地中海のロシア海軍水上艦の動向]

これらの艦船は未来永劫に渡って地中海に滞在しているわけには行かないので、何れは交代する事になります。

ベネズエラ大統領は親衛ロケット巡洋艦モスクワを訪れた

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『イタルタス』より
2013年8月27日23時41分配信
【ベネズエラ大統領はロケット巡洋艦「モスクワ」を訪れた】
カラカス、8月27日/イタルタス特派員セルゲイ・セレダ

本日(8月27日)、ベネズエラ大統領ニコラス・マドゥロは、ラグアイラ港への業務寄港を行なっている黒海艦隊旗艦-親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」を訪れた。
旗艦の海洋航海には、給油船「イワン・ブブノフ」曳船「エフゲニー・ホロフ」が同行している。

最初のロシア海軍将兵との対話でマドゥーロは表明した。
大統領ウゴ・チャベス及びウラジーミル・プーチンベネズエラロシアの間に戦略的同盟を作成した。
「私共は、この同盟が包括的である事を望みます。
我々の経済的、軍事方面での関係が成功裏に発展するように」
マドゥロ
は話した。
「ロシア海軍艦船の到着は、同志チャベス及びプーチン大統領の選んだ方法が正しい事を確証するものです」

ニコラス・マドゥロロケット巡洋艦「モスクワ」艦長セルゲイ・トロネフ親衛1等海佐とロシア海軍将兵から戦闘艦の模型、親衛リボン付きの帽子とベストを贈呈された。
ベネズエラ大統領からは、シモン・ボリバルの剣の複製品と小像、ベネズエラの国民的英雄の絵画が贈られた。


[ロシア海軍大西洋・カリブ海遠征(2013年7月~)]

ロシア黒海艦隊親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」は、2013年7月3日にセヴァストーポリを出港しました。
[ロシア海軍合同グループは大西洋・カリブ海遠征へ向かう]

7月12日、ジブラルタル海峡を通過して大西洋へ入りました。
[ロケット巡洋艦モスクワは大西洋へ入る]

7月17日に大西洋上で北方艦隊大型対潜艦「ヴィツェ-アドミラル・クラーコフ」と合流し、ロシア連邦海軍艦隊間戦闘艦船支隊が形成されました。
[ロシア海軍艦隊合同グループが大西洋で形成された]

7月18日、大西洋上で有翼ミサイル「ヴルカーン」を発射しました。
[ロケット巡洋艦モスクワは大西洋で有翼ミサイル「ヴルカーン」を発射した]

そして8月3日、キューバハバナ港へ入港しました。
[ロシア海軍艦船はキューバのハバナを訪れた]

8月7日、ハバナを出港しました。
[ロシア海軍艦船はキューバを去った]

8月12日にパナマ運河を通過して太平洋へ出ました。
[親衛ロケット巡洋艦モスクワはパナマ運河を通過した]

その翌日(8月13日)にニカラグアコリント港へ到着しました。
[親衛ロケット巡洋艦モスクワはニカラグアを訪れた]

ニカラグア大統領ダニエル・オルテガは8月15日に「モスクワ」を訪れました。
[ニカラグア大統領は親衛ロケット巡洋艦モスクワを訪れた]

8月16日夕方にコリント港を出港しました。
[親衛ロケット巡洋艦モスクワはニカラグアを去る]

その後、再びパナマ運河を通過して大西洋側へ行き、8月26日にベネズエラへ到着しました。
[ロシア海軍艦船はベネズエラを訪れた]

空母ヴィクラマーディティヤの夜間着艦試験は成功した

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2013年8月28日11時38分配信
【「ヴィクラマーディティヤ」の試験で最も困難な要素の1つは成功した】
ジュコフスキー(モスクワ地方)、8月28日-ロシア通信社ノーボスチ

バレンツ海において試験中の航空母艦「ヴィクラマーディティヤ」の甲板へ戦闘機MiG-29K/KUBは初めての夜間着艦を行なった。
ロシア航空機製造コーポレーション「ミグ」総取締役セルゲイ・コロトコフは発表した。

軍事技術協力分野における最大の輸出契約である近代化された重航空巡洋艦「アドミラル・ゴルシコフ」インド海軍への売却は、ロシアにより2004年に調印された。
ロシア連邦は、7億5000ドルで同艦の近代化を行ない、同じ額でインド海軍へ航空隊を引き渡す事になっていた。
当初は2008年に発注者へ艦を納入する計画だったが、作業量の増加に起因して何度も延期された。

以前、「ヴィクラマーディティヤ」の納入式典は2012年12月4日に予定されていた。
しかし、9月に、艦の次の段階の試験に関し、幾つかの問題点が明らかにされた。
それ故に、引き渡し時期は2013年に延期された。

「今、我々は航空母艦ヴィクラマーディティヤの航空機器システムの試験を完了しており、4日前には同艦の甲板への夜間着艦-試験の中で最も困難な要素の1つ-が実施されました。
我々は、薄暮時のみ飛行しておりました」
コロトコフ
は水曜日に航空ショーMAKSの会場で記者団に伝えた。

彼は、現在、ミグ社は既に「ヴィクラマーディティヤ」での試験プログラムを完了しており、今、「セヴマシュ」との契約下で同艦の航空機器装置の納入が保障されると付け加えた。

「私共は、9月15-20日の間に作業を終える事を期待しております。
全ては計画通りに進んでおります」
コロトロフ
は強調した。
彼は、飛行試験プログラムは8月初頭に始まった事を付け加えた。


[空母ヴィクラマーディティヤ(旧ブログ)]
[空母ヴィクラマーディティヤ]
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2012年12月にインド海軍へ引き渡される筈だった航空母艦「ヴィクラマーディティヤ」(旧ロシア海軍重航空巡洋艦「アドミラル・ゴルシコフ」)ですが、2012年夏の航海試験中にボイラーが損傷し、引き渡し時期が延期される事になりました。
[空母ヴィクラマーディティヤはロシア造船業の空母建造経験の回復に役立った]
[空母ヴィクラマーディティヤはインド海軍で30-40年就役するかもしれない]

2013年7月3日に出港し、7月5日より航海試験が始まりました。
[インド空母ヴィクラマーディティヤは航海試験へ出発する]
[インド空母ヴィクラマーディティヤは白海で航海試験を始めた]
[インド空母ヴィクラマーディティヤは白海で各種機器を点検する]

7月28日夜、機関の全力運転試験(最大速力試験)を実施しました。
[インド空母ヴィクラマーディティヤは29ノット以上を出した]

昨年の航海試験では最大速力を出そうとした矢先にボイラーの耐熱材が崩れ落ち、ボイラーが損傷しましたが、今回は、そのようなトラブルも無く、航海試験は成功裏に終わりました。

8月5日からはバレンツ海で航空機関連の試験が始まりました。
[空母ヴィクラマーディティヤから艦上戦闘機Su-33とMiG-29KUB/MiG-29Kのフライトが実施される]

そして今回の記事にあるように、8月24日、夜間着艦に成功しました。

なお、艦上戦闘機MiG-29KUBは、2012年7月28日に「ヴィクラマーディティヤ」へ初着艦しています。
[艦上戦闘機MiG-29KUBはインド空母ヴィクラマーディティヤへ初着艦した]

「ヴィクラマーディティヤ」は、9月末に航海試験を完了し、11月15日にインドへ引き渡される予定です。
[空母ヴィクラマーディティヤは2013年9月30日に航海試験を完了し11月15日にインドへ引き渡される]

ロシア海軍の為の艦上戦闘機MiG-29Kの最初の量産機は8月末までに飛行試験を行なう

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2013年8月28日11時30分配信
【最初の戦闘機MiG-29K/KUBは間もなく飛行試験へ移行する】
ジュコフスキー(モスクワ地方)、8月28日-ロシア通信社ノーボスチ

ロシア海軍の為に設計された最初の戦闘機MiG-29K/KUBは間もなく飛行試験へ移行しなければならない。
航空ショーMAKS-2013の会場でロシア航空機製造コーポレーション「ミグ」総取締役セルゲイ・コロトコフは記者団に伝えた。

「今年、私共は海軍が必要とする4機のMiG-29K/KUBをロシア連邦国防省へ引き渡します。
その最初の機体は、今月末までに飛行試験へ移行しなればなりません」
コロトコフ
は話した。

ロシア連邦国防省ロシア航空機製造コーポレーション「ミグ」は、20機の艦上戦闘機MiG-29Kと4機のMiG-29KUBの供給契約を締結した。
これらの戦闘機は、 北方艦隊重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」の再装備の為に作られる。


[艦上戦闘機MiG-29K/MiG-29KUB(旧ブログ)]
[RSKミグMiG-29K/MiG-29KUB艦上戦闘機(RSKミグ公式サイト)]

ロシア海軍重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」搭載用のMiG-29K/KUBの契約は、2012年2月29日に締結されました。
[ロシア国防省は艦上戦闘機MiG-29K/KUBの購入契約を締結した]

2013年からロシア海軍への納入が開始されます。
[ロシア海軍は2013年から艦上戦闘機MiG-29Kを受領する]
[空母アドミラル・クズネツォフは2013年に4機の艦上戦闘機MiG-29K/MiG-29KUBを受け取る]

現在、MiG-29Kの試作機(941号機)とMiG-29KUBの試験機(204号機)はロシア国内で各種試験に従事していますが、これとは別にロシア海軍向けのMiG-29K/MiG-29KUB量産機が製造され、間もなく飛行試験を行なうという事です。

MiG-29K(941号機)
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MiG-29KUB(204号機)
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ロシア海軍は現時点で地中海の艦船グループを増強する具体的な予定を持たない

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『イタルタス』より
2013年8月26日15時14分配信
【ロシア連邦はシリア周辺の情勢悪化に関連して地中海の海軍グループを増強する計画は無い-国防省の情報提供者】
モスクワ、8月26日/イタルタス

ロシア連邦海軍司令部はシリア周辺の情勢悪化に関連して地中海艦船グループを増強する計画を有していない。
イタルタスロシア連邦国防省の情報提供者より伝えられた。

「現時点では、地中海のロシア海軍グループを強化する為の具体的な手順については討議されていません」
彼は、イタルタス特派員の質問に答え、こう話した。

情報提供者は、ロシアの専門技術者がシリアタルトゥースロシア連邦海軍物資・技術供給所から撤収する機会については考慮されていない事を指摘した。

同時に、対談者は否定しなかった。
「(地中海のロシア)海軍グループは、黒海艦隊の編制からの何れかの戦闘艦、更には北方艦隊の編制からの原子力潜水艦により増強される事は有り得ます」

NATO加盟国は、8月21日にダマスカスで起こった有毒物質使用に関連し、シリアに対して取るべき具体的な手順についての最終的な決断を下していない。
しかし、アメリカ合衆国諜報機関は、ダマスカス郊外東部で化学兵器を使用したのはシリア・アラブ共和国政府である事に疑いを抱いていない。

西側の報道機関は、次にシリア・アラブ共和国で軍事作戦が実施される事を疑っていない。
例えば、『デイリーメール』紙の記事では、シリアに対する作戦は今後48時間以内に開始されると報じられた。
「それは非常に短期で、信じられないほど強力になるだろう」
同紙は指摘した。
「デビッド・キャメロン首相とアメリカ合衆国大統領バラク・オバマは、シリア撃破の目的を明確にした」
BBCラジオ
は付け加えた。

日曜日、ペンタゴンのチーフであるチャック・ヘーゲルは、合衆国大統領バラク・オバマが適切な対処を提供する場合、アメリカ合衆国軍当局は、シリア紛争の軍事シナリオの実行を開始する準備があると表明した。
ヘーゲルによると、既にホワイトハウスのトップは、シリアの緊急事態のケースへ対処する為の様々なオプションの準備開始をペンタゴンへ命じている。


現在、地中海に展開するロシア海軍艦船は少数に留まっています。

さる8月19日、太平洋艦隊所属の大型揚陸艦2隻がボスポラス海峡を通過して地中海へ向かった事は確認されています。
[地中海のロシア海軍水上艦の動向]

これ以外では、シリアタルトゥースに駐留する工作船1隻と、交代で地中海へ派遣される偵察艦1隻くらいしか有りません。

今回の記事に登場する「ロシア国防省の(匿名の)情報提供者」は、地中海への海軍艦船の具体的な増派計画は無いと述べる一方で、シリアタルトゥースから撤収する意思も無いと述べています。
[ロシアはタルトゥースを放棄していない]

更に、現時点では増派計画は無いとは言っていますが、今後も一切無いなどとは一言も述べておらず、北方艦隊原子力潜水艦地中海へ派遣される可能性に言及しています。

太平洋艦隊のロケット巡洋艦ワリャーグはオーストラリアへ行く

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2013年8月27日05時34分配信
【太平洋艦隊艦船支隊はオーストラリア及びベトナムへの航海準備を始めた】
ウラジオストク、8月27日-ロシア通信社ノーボスチ

親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」が率いる太平洋艦隊艦船支隊は、オーストラリアベトナムを訪れる遠距離海洋航海の準備を始めた。
ロシア通信社ノーボスチ太平洋艦隊の代理人ローマン・マルトフ1等海佐より伝えられた。

「支隊は、太平洋艦隊の旗艦である親衛ロケット巡洋艦ワリャーグ、給油船ボリス・ブートマ、海洋曳船SB-522で構成されます。
支隊は近日中に太平洋へ向かいます。
いつものようにウラジオストクではなく、ペトロパブロフスク・カムチャツキーから」

対談者は話した。

彼によると、支隊は、オーストラリア海軍との国際交流史上初めてシドニー港への親善訪問へ行く。
訪問完了後、ロシア及びオーストラリア海軍将兵は合同演習を実施する予定である。

「支隊は太平洋における戦闘勤務中にベトナムの港の何れかを訪れます」
対談者は、2011年に太平洋艦隊旗艦巡洋艦「ワリャーグ」ペトロパブロフスク・カムチャツキーから遠距離航海へ向かった事を想い起した。
「その後、同艦の乗組員は、日本、アメリカ合衆国、カナダへの非公式訪問を行ないました」
マルトフ
は説明した。

彼は、オーストラリア海軍の艦が2度に渡りウラジオストク港へ寄港した事を想い起した。
1995年、フリゲート「シドニー」太平洋艦隊のゲストとなり、2006年にはフリゲート「アルンタ」だった。


親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」、大型海洋給油船「ボリス・ブートマ」は、8月12日と8月14日にラペルーズ海峡を東進し、オホーツク海へ向かっています。
[ロシア太平洋艦隊の大規模演習は続く]

救助曳船SB-522カムチャツカ方面へ移動しているようです。

この3隻は現在ペトロパブロフスク・カムチャツキーに滞在しており、ここから太平洋への遠距離航海へ出発するとの事です。
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ロシア海軍艦船はベネズエラを訪れた

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2013年8月27日0時27分配信
【ロシア連邦海軍のロケット巡洋艦「モスクワ」はベネズエラに到着した】
メキシコシティ、8月27日-ロシア通信社ノーボスチ、ドミトリー・ズナメンスキー

月曜日、ロシア海軍親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」ベネズエラへの訪問を始め、ラグアイラ港に係留された。
地元メディアは報じた。

巡洋艦と乗組員は、港へ入る際に伝統的な21発の礼砲を発射した。
「モスクワ」ロシア海軍の他の3隻の戦闘艦は8月29日までベネズエラに滞在し、その後、スペインポルトガルへ向かう予定である。

訪問中に同艦の乗組員はベネズエラの同僚と会合し、更には、同国の前大統領ウゴ・チャベスの亡骸への表敬訪問を行なう予定である。

巡洋艦「モスクワ」の遠距離航海中、既にキューバ及びニカラグアを訪れ、2度に渡りパナマ運河を通過した。


『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア南方軍管区(黒海艦隊)広報サービス発表
2013年8月27日11時02分配信
【黒海艦隊のロケット巡洋艦「モスクワ」は業務寄港の為にベネズエラのラグアイラ港へ到着した】

黒海艦隊親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」、大型海洋給油船「イワン・ブブノフ」、バルト艦隊海洋曳船「エフゲニー・ホロフ」で構成されるロシア海軍艦船支隊は、業務寄港の為にベネズエララグアイラ港へ到着した。
寄港したロシア艦は同港へ伝統的な砲撃「国家への礼砲」を捧げた。

ロシア戦闘艦及び保障船の寄港プログラムは3日間が予定されている。
訪問中に親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」艦上をベネズエラのロシア特命全権大使ウラジーミル・ザエムスキーベネズエラ・ボリバル共和国ロシア連邦大使館員が訪れる。

海軍支隊指揮官ワレーリー・クリコフ少将と親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」艦長セルゲイ・トロネフ親衛1等海佐のベネズエラ海軍総司令官及びバルガス州知事への訪問が記録に記される。

本日(8月27日)、ロシア海軍将兵はカラカスサンタ・エングラシア教会革命博物館を訪れ、ベネズエラ大統領ウゴ・チャベスの亡骸に敬意を表し、シモン・ボリバル記念碑に献花する予定である。

停泊期間中に海軍将兵には休息が与えられ、ベネズエラの国家名所を訪れる。




[ロシア海軍大西洋・カリブ海遠征(2013年7月~)]

ロシア黒海艦隊親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」は、2013年7月3日にセヴァストーポリを出港しました。
[ロシア海軍合同グループは大西洋・カリブ海遠征へ向かう]

7月12日、ジブラルタル海峡を通過して大西洋へ入りました。
[ロケット巡洋艦モスクワは大西洋へ入る]

7月17日に大西洋上で北方艦隊大型対潜艦「ヴィツェ-アドミラル・クラーコフ」と合流し、ロシア連邦海軍艦隊間戦闘艦船支隊が形成されました。
[ロシア海軍艦隊合同グループが大西洋で形成された]

7月18日、大西洋上で有翼ミサイル「ヴルカーン」を発射しました。
[ロケット巡洋艦モスクワは大西洋で有翼ミサイル「ヴルカーン」を発射した]

そして8月3日、キューバハバナ港へ入港しました。
[ロシア海軍艦船はキューバのハバナを訪れた]

8月7日、ハバナを出港しました。
[ロシア海軍艦船はキューバを去った]

8月12日にパナマ運河を通過して太平洋へ出ました。
[親衛ロケット巡洋艦モスクワはパナマ運河を通過した]

その翌日(8月13日)にニカラグアコリント港へ到着しました。
[親衛ロケット巡洋艦モスクワはニカラグアを訪れた]

ニカラグア大統領ダニエル・オルテガは8月15日に「モスクワ」を訪れました。
[ニカラグア大統領は親衛ロケット巡洋艦モスクワを訪れた]

8月16日夕方にコリント港を出港しました。
[親衛ロケット巡洋艦モスクワはニカラグアを去る]

その後、再びパナマ運河を通過して大西洋側へ行き、ベネズエラに到着しました。

ロシア海軍艦船がベネズエララグアイラを訪れるのは2008年11月末以来です。

この時には、北方艦隊大型対潜艦「アドミラル・チャバネンコ」、救助曳船SB-406ラグアイラ港へ接岸し、重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」黒海艦隊大型海洋給油船「イワン・ブブノフ」は沖合に投錨しました。
[ロシア艦隊、ベネズエラ到着(RIAノーボスチ)]
[ロシア艦隊、ベネズエラ到着(ロシア国防省公式サイト)]

この時にロシア海軍艦船を出迎えたウゴ・チャベス大統領は、今年(2013年)3月5日に病死しました。
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地中海のロシア海軍水上艦の動向

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『黒海ニュース』より
2013年8月18日
【黒海艦隊の大型揚陸艦「ニコライ・フィリチェンコフ」はシリアへの5回目の往復便の後に黒海へ戻った】

2013年8月17日午後、黒海艦隊大型揚陸艦「ニコライ・フィリチェンコフ」ボスポラス海峡を通過し、黒海へ向かいました。


『黒海ニュース』より
2013年8月20日
【太平洋艦隊の2隻の大型揚陸艦はノヴォロシースクから地中海へと去った】

2013年8月19日、太平洋艦隊大型揚陸艦「ペレスウェート」「アドミラル・ネヴェリスコイ」ボスポラス海峡を通過し、地中海へ向かいました。


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この他、バルト艦隊からも大型揚陸艦「ミンスク」「アレクサンドル・シャバリン」地中海へ派遣されています。

「ミンスク」は最近になって地中海へ派遣されましたが、「アレクサンドル・シャバリン」は昨年(2012年)12月にバルチースクを出港、2013年1月に地中海へ到着して以来、ずっと地中海黒海を往復しています。


これらの大型揚陸艦は、黒海東岸のノヴォロシースク地中海東部(シリアタルトゥース)を往復しています。

ノヴォロシースク
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タルトゥース
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なお、太平洋艦隊から派遣された大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」救助曳船「フォーチィ・クリロフ」は、8月17日の時点ではノヴォロシースクに停泊しています。
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バルト艦隊はカリーニングラードで上陸演習を行なった

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『イタルタス通信サンクトペテルブルク支局』より
2013年8月23日19時41分53秒
【バルト艦隊は無防備の海岸への海洋揚陸部隊の上陸演習を実施した】
カリーニングラード、8月23日/イタルタス

本日(8月23日)、バルト海沿岸カリーニングラード射爆場「フメレフカ」バルト艦隊の異種戦力グループの戦術演習が実施された。
イタルタスは、西方軍管区下のバルト艦隊の広報サービス部長代行アンドレイ・ベスパリィより伝えられた。

「艦隊司令官ヴィクトル・クラフチュク中将の指揮下で行われた演習には、約20隻の水上艦、水上艇及び保障船、更には、バルト艦隊海洋航空隊と西方軍管区航空部隊の航空機およびヘリコプター、沿岸軍の約70輌の戦闘車輌、そして工兵部隊が関与しました」
ベスパリィは話した。
演習には、約1000名の軍人が参加した。

駆逐艦「ナストーイチヴイ」が率いる火力支援艦打撃グループ大型揚陸艦と共に海岸へ約20輌の浮揚装甲車海軍歩兵部隊揚陸強襲中隊を降ろした。

演習期間中に海軍歩兵と艦船乗組員は、海洋からの仮想敵の対上陸防衛網の突破と、同時に援護戦力による攻撃を行なうという課題に取り組んだ。

海洋揚陸部隊の上陸の次の段階の戦闘訓練活動は、毎年恒例の艦隊全般演習の枠組みで行なわれた。
前日に戦闘艦は海洋射爆場で空中及び沿岸目標へのミサイル、砲、魚雷発射を実施し、更には、対潜及び対空防衛任務に取り組んだ。

「艦隊演習の最終結果は、海洋、空中、陸上での任務の実施について綿密な分析の後に発表されますが、各員の行動の予備評価は良好と言えます」
バルト艦隊の代理人は指摘した。


今回の記事によると、バルト艦隊旗艦の駆逐艦「ナストーイチヴイ」などが上陸地点へ攻撃を加えた後、大型揚陸艦から海軍歩兵部隊フメレフカへ上陸したようです。
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バルト艦隊海洋航空隊も参加しているので、チカロフスク飛行場に駐留するヘリコプターMi-24も上陸支援を行なったようです。
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更には「西方軍管区の航空部隊」(ロシア空軍所属)も参加したとの事なので、おそらくはカリーニングラードチェルニャホフスク飛行場に駐留する前線爆撃機Su-24Mも上陸支援を行なったのでしょう。
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大型揚陸艦の艦名までは公表されていませんが、バルト艦隊には4隻の大型揚陸艦が在籍しており、この内の「ミンスク」及び「アレクサンドル・シャバリン」地中海へ派遣されており、「カリーニングラード」地中海での長期任務から帰ってきて間もないので、おそらくは、残る1隻の「コリョローフ」でしょう。
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今回の記事ではタイトルになっていますが、ロシア海軍の上陸演習では、必ず「無防備の海岸への上陸」という表現が使われています。
これは「上陸予定場所に居る敵部隊を事前の攻撃で制圧し、無力化して『無防備にする』」という意味です。

ロシアは新たな電波吸収材を開発した

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『イタルタス』より
2013年8月21日14時43分配信
【ロシアはナノ構造体フィルムに基づく高い効率の電波擬装コーティングを作成した】
モスクワ、8月21日(アルムス-タス)

ロシアナノ構造体フィルムに基づく高い効率の広範囲電波擬装コーティングを作成した。
サンクトペテルブルク公開株式会社「科学研究機関フェリット-ドメン」の専門家は、「ロシア連邦国防省の革新の日」に均一な広範囲吸収スペクトルを有する電波コーティングの試作モデルのデモンストレーションを行なった。

このコーティングは、厚さ4ミクロンのナノ構造体フィルムを使用する事により、地上機器設備の電波及び赤外線の波長周波数帯を10倍にし、レーダー可視性の減少を提供する。

レーダー波吸収コーティングの表面密度は1平方メートル当たり0.3キログラムであり、厚さは2-3ミリメートルである。
この材料は、高い機械的強度及び耐熱性、更には、気候の影響及び浸蝕性の環境への耐久性を有する。

開発された材料は、海軍機器設備の為に使用することが出来る。
その製造品の使用は、例えば、水上艦上部構造物の可視認知性を低減し、艦の低視認性及び広範囲の高周波を提供する。

専門家は、新たな材料の使用は、レーダー、熱探知及びレーザーシステムにより誘導される高精度ミサイル兵器からの軍事機器設備の安全性を著しく増加させる事が出来ると信じている。


公開株式会社「科学研究機関フェリット-ドメン」(ОАО НИИ "Феррит-Дрмен")公式サイトより
【超軽量の電波吸収材】

今回の記事によると、この新開発の電波吸収材は、水上艦の上部構造物に使用できるとの事です。

ロシア海軍新世代水上戦闘艦(プロジェクト20380コルベット、プロジェクト22350フリゲート)ステルス技術で建造されていますが、これらの新世代艦に、この新型電波吸収材を使えば、更なるステルス性の向上が期待できるでしょう。

この他、近代化改装が行なわれるロシア海軍の現用水上艦に使用すれば、ある程度のステルス性を付与する事が可能となるでしょう。

ロシア海軍の艦上戦闘機Su-33はロシア空軍の戦闘機Su-27と合同演習を行なった

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア西方軍管区(北方艦隊)広報サービス発表
2013年8月23日13時37分配信
【北極圏で大規模航空演習の最終段階が始まった】

北方艦隊海洋航空隊独立艦上戦闘機航空連隊及び第1航空・防空軍司令部の飛行士は、コラ半島における合同戦術飛行演習の任務遂行の最終段階を開始した。

混合グループを構成する乗員は、バレンツ海の戦闘訓練射爆場と沿岸飛行場セヴェロモルスク-3で編隊飛行に習熟しなければならない

戦闘機Su-33及びSu-27のフライトは昼間及び夜間条件下で行なわれる。

演習中に飛行士は、偵察、航空打撃装置の使用、高高度の高速目標の迎撃、合同空中戦闘訓練の実施、更には、空中哨戒の課題を仕上げる。

演習開始に先立ち、パイロットの合同訓練及び習熟について飛行隊幹部は入念な打ち合わせを行なった。

北方艦隊海洋航空隊の艦上飛行士にとって、このフライトは、差し迫った北方艦隊の水上艦、潜水艦、海洋航空隊及び沿岸軍連合が関係する複合戦闘訓練活動における訓練段階の1つである。


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北方艦隊所属のソ連邦英雄2度受賞ボリス・サフォーノフ記念・第279独立艦上戦闘機航空連隊セヴェロモルスク-3飛行場に駐留しています。

セヴェロモルスク-3飛行場
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艦上戦闘機Su-33
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第1航空・防空軍司令部所属のSu-27は、ベソヴェツ飛行場に駐留しています。

ベソヴェツ飛行場
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戦闘機Su-27
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今回、ロシア海軍Su-33ロシア空軍Su-27が合同訓練を行ないました。

記事を読む限り、ベソヴェツ飛行場のSu-27がセヴェロモルスク-3飛行場へ行き、バレンツ海で合同訓練を実施したようです。

北方艦隊Su-33は、8月16日から飛行訓練を実施しています。
[北方艦隊航空隊は北極圏で飛行訓練を行なった]

Su-33の母艦である重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」は、8月21日に出港しています。
[空母アドミラル・クズネツォフは係留岸壁を離れた(2013年8月21日)]



新世代多用途原潜セヴェロドヴィンスクは今年(2013年)3度目の航海試験を終えた

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公開株式会社「生産合同・北方機械製造組合(セヴマシュ)」公式サイトより
【「セヴェロドヴィンスク」は試験を受けている】
2013年8月22日

原子力潜水艦「セヴェロドヴィンスク」は一連の工場航海試験を受けている。
昨日(2013年8月21日)、原子力潜水艦シリーズ「ヤーセン」のトップは、今年に航海を始めてから3番目の海洋への出航を完了した。

「同艦は海洋に20日以上滞在しておりました。
その間に、計画されたテストプログラムを全て完全に仕上げました。
原子力潜水艦のシステムは様々なモードで動作が点検されました」

軍事機器生産部長マラート・アビジャノフは説明した。

問題点を除去した後、「セヴェロドヴィンスク」は最後の工場航海試験に出る為、再び海洋へと去る。

公開株式会社「生産合同セヴマシュ」広報サービス
写真:O.クレショフ



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[新世代多用途原潜ヤーセン級(旧ブログ)]
[新世代多用途原潜ヤーセン級]

原子力水中ロケット巡洋艦K-329「セヴェロドヴィンスク」は1993年12月21日に「セヴマシュ」で起工され、2010年6月15日に進水しました。
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2011年9月12日から海洋試験(工場航海試験)を開始しました。
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2012年にも引き続き海洋試験は実施されましたが、結局、2012年中のロシア海軍への引き渡しは実現できませんでした。
[新世代多用途原潜セヴェロドヴィンスクは2013年にロシア海軍へ引き渡される]
[ロシア海軍は2012年に2隻の原潜と3隻の水上戦闘艦を受領できなかった]
[新世代多用途原潜セヴェロドヴィンスクは2013年後半に海洋試験を実施し、同年末にロシア海軍へ引き渡される]

2013年5月末から航海試験が再開されました。
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[多用途原潜セヴェロドヴィンスクは航海試験へ出発した]
[タイフーン級原潜はロシア新世代原潜の海洋試験をサポートする]

今回の「セヴマシュ」発表によると、「セヴェロドヴィンスク」は今年に入ってから既に3回に渡る工場航海試験を実施しているとの事です。

試験の詳細は明らかにされていませんが、有翼ミサイル「カリブル」発射試験も実施されたようです。
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「セヴェロドヴィンスク」は、今年12月25日にロシア海軍へ引き渡される予定です。
[新世代多用途原潜セヴェロドヴィンスクは2013年12月25日にロシア海軍へ納入される]

空母アドミラル・クズネツォフは係留岸壁を離れた(2013年8月21日)

本日(2013年8月21日)、ロシア北方艦隊所属の重航空巡洋艦「アドミラル-フロータ-ソヴィエツカヴァ-ソユーザ・クズネツォフ」ムルマンスク郊外の定置係留岸壁を離れました。

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何処へ行くのでしょうか・・・?

黒海艦隊の大型揚陸艦アゾフはバルト海へ行く

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア南方軍管区(黒海艦隊)広報サービス発表
2013年8月19日16時21分配信
【黒海艦隊の大型揚陸艦「アゾフ」はセヴァスートポリかバルチースクへの移動を開始した】

本日(8月19日)、オレグ・マリツェフ2等海佐が指揮する黒海艦隊大型揚陸艦「アゾフ」セヴァストーポリを去り、バルト艦隊への艦隊間移動任務の遂行を始めた。

海峡ゾーンを通過する大型揚陸艦の安全を保障する為、黒海艦隊独立海軍歩兵旅団の編制から対テロ部隊が提供される。


南方軍管区(黒海艦隊)広報サービスの発表はこれだけですが、何故、大型揚陸艦「アゾフ」バルト艦隊主要基地バルチースクへ向かうのかというと、今年9月にバルト海で実施されるロシア-ベラルーシ合同演習「ザーパド-2013」に参加する為です。

大型揚陸艦「アゾフ」は、2009年9月にバルト海で実施された「ザーパド-2009」にも参加しています。
[ロシア黒海艦隊の揚陸艦、バルト海へ ]
[実地戦略演習「ザーパド-2009」と「ラドガ-2009」(2009年9月) ]

北方艦隊航空隊は北極圏で飛行訓練を行なった

『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア西方軍管区(北方艦隊)広報サービス発表
2013年8月16日17時30分配信
【北方艦隊海洋航空隊は北極圏で集約飛行を開始した】

北方艦隊海洋航空隊の航空部隊は北極圏の環境下で集約飛行を開始した。
飛行士は航空機Il-38、Il-18、An-12、An-26、Su-25UTG、Su-27UB、Su-33、ヘリコプターKa-27、Ka-27PS、Mi-8で空中に上がった。

フライト中に飛行士は様々な複合訓練戦闘任務を遂行する。
独立艦上航空連隊の飛行士は艦上配置航空機Su-33及びSu-25UTGのフライトを行なう。
パイロットの戦闘訓練の基本的要素である艦上戦闘機の訓練においては、低高度、中高度、高高度における攻撃および防衛戦闘機動、高高度の高速目標を迎撃する為の空中戦闘実施方法に習熟する。

対潜航空機Il-38乗員は艦載対潜ヘリコプターKa-27乗員と合同でバレンツ海の海上射爆場海域において潜水艦の分類及び追跡の戦術探知方法に習熟し、電波位置特定手段及び水中音響手段を用いた対潜検出、北方艦隊の海洋及び沿岸射爆場における爆撃訓練を実施する。

輸送飛行隊の乗員は独立海軍歩兵連隊の空挺強襲大隊及び北方艦隊独立自動車化歩兵旅団の偵察部隊のパラシュート降下実施を保障し、その間、海軍歩兵は戦闘携帯品及び標準武装を完全装備した状態での揚陸技量を向上させ、揚陸地域の防衛、要塞化された砲台の捕獲及び保持の訓練を実施する。

海洋飛行士の戦闘訓練演習においては、見知らぬ地形での与えられた過程の実施の技量を向上させ、飛行乗務員は編隊飛行で飛行任務を遂行し、良好及び悪化した気象条件下における操縦技術を取得する。


今回の演習に参加する北方艦隊海洋航空隊の航空機およびヘリコプターは、セヴェロモルスクの南方に位置するセヴェロモルスク-1飛行場、セヴェロモルスク-3飛行場に駐留しています。

第7050航空基地(セヴェロモルスク-1飛行場)
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対潜哨戒機Il-38
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輸送機Il-18、An-12、An-26
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ヘリコプターKa-27、Ka-27PS、Mi-8
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ソ連邦英雄2度受賞ボリス・サフォーノフ記念・第279独立艦上戦闘機航空連隊(セヴェロモルスク-3飛行場)
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艦上練習機Su-25UTG、練習戦闘機Su-27UB、艦上戦闘機Su-33
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Su-27UBは、第279連隊に1機配備されています。
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[ロシア海軍のSu-27UB(サキ飛行場)]

インドはロシア海軍のキロ級潜水艦をリースするかもしれない

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『イタルタス』より
2013年8月16日17時26分配信
【インドはロシアから何隻かの潜水艦のリースを受けるかもしれない】
ニューデリー、8月16日/イタルタス

インドの軍指導部は、ロシアから何隻かのプロジェクト877EKMディーゼルエレクトリック潜水艦のリースを受ける可能性について検討している。
本日(8月16日)、『ヒンドゥスタン・タイムズ』紙電子版は報じた。

「インド海軍は2隻のロシア製潜水艦のリースを受けるかもしれません。
(新規)建造や購入は、遥かに長期間を要しますので」

同紙は、元インド海軍司令官アルン・プラカシュ提督の発言を引用した。

プロジェクト877EKM潜水艦海洋工学中央設計局「ルビーン」(サンクトペテルブルク)により開発された。
それは、敵の潜水艦及び艦船との戦闘、更には海軍基地、沿岸、海洋交通路の保護、偵察及び哨戒活動の為に設計されている。

潜水艦のリースの可能性についての報道は、潜水艦「シンドゥラクシャク」事件の後に登場した。
インド海軍の水中組織の弱体化を防げないが故に。


2013年8月13日夜、インド海軍ディーゼルエレクトリック潜水艦S-63「シンドゥラクシャク」ムンバイ港で爆発事故を起こし、港内に沈没しました。

[インド海軍のキロ級潜水艦シンドゥラクシャク爆沈事故]

艦首に満載されていた魚雷及びミサイルが爆発し、沈没した「シンドゥラクシャク」は、引き揚げても修理して復帰させる事は不可能と見られております。


そこで、手っ取り早く代替艦を入手する方法として、ロシア海軍プロジェクト877潜水艦のリースの可能性が浮上してきました。

ロシア・ソ連潜水艦総合情報サイト『ディープストーム』より
【プロジェクト877「パルトゥス」(NATO「キロ」)】

現在、ロシア連邦海軍には17隻のプロジェクト877潜水艦が在籍しています。
(既に6隻が除籍され、1隻は記念艦に改装予定)

[北方艦隊]
B-402「ヴォログダ」:1984年12月30日就役(プロジェクト877)
B-808「ヤロスラヴリ」:1988年12月27日就役(プロジェクト877)
B-800「カルーガ」:1989年9月30日就役(プロジェクト877LPMB)
B-459「ウラジカフカース」:1990年9月30日就役(プロジェクト877M)-修理中
B-471「マグ二トゴルスク」:1990年12月30日就役(プロジェクト877M)
B-177「リぺツク」:1991年12月30日就役(プロジェクト877M)
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[太平洋艦隊]
B-260「チタ」:1981年12月30日就役(プロジェクト877)
B-445「奇蹟者聖ニコライ」:1988年1月30日就役(プロジェクト877)
B-394:1988年12月30日就役(プロジェクト877)
B-464「ウスチ・カムチャツク」:1990年1月30日就役(プロジェクト877M)
B-494「ウスチ・ボリシェレツク」:1990年12月30日就役(プロジェクト877M)
B-187:1991年12月30日就役(プロジェクト877M)-修理中
B-190「クラスノカメンスク」:1992年12月30日就役(プロジェクト877M)
B-345「モゴーチャ」:1994年1月22日就役(プロジェクト877M)
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[バルト艦隊]
B-227「ヴィボルグ」:1982年12月27日就役(プロジェクト877)-修理中
B-806「ドミトロフ」:1986年9月25日就役(プロジェクト877EKM)
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[黒海艦隊]
B-871「アルローサ」:1990年12月30日就役(プロジェクト877V)

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プロジェクト877は前期建造艦、プロジェクト877LPMBは後期建造型プロジェクト877Mの先行試作型、プロジェクト877Vはポンプジェット試験型、プロジェクト877Mは後期建造型です。

外国向け輸出用としてはプロジェクト877EKMプロジェクト636の2タイプが存在しますが、877EKM877の輸出型、636877Mの輸出型です。

北方艦隊877は、「ヴォログダ」以外の5隻は2020年までにオーバーホール(寿命延長近代化)が行なわれます。
[北方艦隊のキロ級潜水艦5隻は2020年までに修理される]

太平洋艦隊所属艦も、後期建造型の877Mは寿命延長近代化が行なわれる可能性が高いでしょう。

今回の記事では「プロジェクト877EKM」のリースと書かれていますが、ロシア海軍に在籍する「プロジェクト877EKM」は、バルト艦隊所属のB-806「ドミトロフ」ただ1隻です。
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この場合は、必ずしもB-806のリースを意味しておらず、ロシア海軍に在籍する877シリーズの何れかをリースするかもしれないという事でしょう。

仮にリースするとなれば、最も多くの877が在籍する太平洋艦隊の所属艦になる可能性が高いでしょう。
その内の1隻は、修理中のB-187になるかもしれません。
[潜水艦B-187]

カムチャツカ駐留部隊は戦闘演習を行なう

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア連邦軍東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2013年8月16日13時30分配信
【太平洋艦隊のロケット艦及び掃海艦はカムチャツカ沿岸で10数回の戦闘演習を実施する】

太平洋艦隊が実施する大規模演習の枠組みにおいて、アレクセイ・カシラク2等海佐が指揮する水域保護連合部隊の艦は、指示された任務を果たす為に海洋へ出航した。

アヴァチンスキー湾海域において小型対潜艦MPK-82及びMPK-107小型ロケット艦「スメルチ」、「イネイ」、「ラズリーフ」、「モローズ」海洋掃海艦及び泊地掃海艦保障船は複数の戦術グループを形成した。

その後、割り当てられた戦力と手段で艦の乗組員は艦載システムの使用に習熟し、ダメージコントロールの技量を点検する。

演習中に対空及び対潜防衛活動が実施される。
明日には海軍将兵は、単艦あるいは戦術グループを構成して模擬海洋目標に対する砲及び魚雷射撃を遂行する。

連合部隊の乗組員は合計して約20回の戦闘演習を実施する。


今回のロシア太平洋艦隊の大規模演習は8月9日に始まりました。
[ロシア太平洋艦隊の大規模演習が始まった]

8月12日から14日に掛けて太平洋艦隊艦艇が日本海からオホーツク海へ移動しました。
[ロシア太平洋艦隊の大規模演習は続く]

そしてカムチャツカ駐留部隊も演習を開始しました。

今回の演習に参加する小型対潜艦2隻、小型ロケット艦4隻は、ペトロパブロフスク・カムチャツキー港に駐留する水上戦闘艦の全てになります。

小型ロケット艦4隻
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親衛ロケット巡洋艦モスクワはニカラグアを去る

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『イタルタス』より
2013年8月16日13時41分配信
【ロケット巡洋艦「モスクワ」はニカラグアのコリント港への業務寄港を終えた】
モスクワ、8月16日/イタルタス

黒海艦隊の旗艦・親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」は、本日(8月16日)、ニカラグアコリント港への業務寄港プログラムを完了した。
イタルタス黒海艦隊広報サービス部長臨時代行ニコライ・ヴォスクレセンスキーより伝えられた。

これは、同国(ニカラグア)の歴史上初めてのロシア戦闘艦ニカラグアの港への訪問である。

夕方にコリント巡洋艦の送別式典が開かれる。
同艦はニカラグアの領海を去り、北方艦隊大型対潜艦「ヴィツェ-アドミラル・クラーコフ」及び(黒海艦隊の)大型海洋給油船「イワン・ブブノフ」と合流してロシア海軍戦闘艦船支隊を構成し、パナマ運河へ向かう。
8月26日に支隊は業務寄港の為、ベネズエラへ到着する予定である。

8月12日からのコリントへの滞在中、ニカラグア大統領ダニエル・オルテガと同国のロシア連邦大使ニコライ・ウラジーミロフ巡洋艦を訪れた。
海軍戦闘艦船支隊指揮官ワレリー・クリコフ少将巡洋艦の艦長セルゲイ・トロネフ親衛1等海佐ニカラグア海軍司令部及びコリント市庁の代表との一連の会合が記録された。


[ロシア海軍大西洋・カリブ海遠征(2013年7月~)]

ロシア黒海艦隊親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」は、2013年7月3日にセヴァストーポリを出港しました。
[ロシア海軍合同グループは大西洋・カリブ海遠征へ向かう]

7月12日、ジブラルタル海峡を通過して大西洋へ入りました。
[ロケット巡洋艦モスクワは大西洋へ入る]

7月17日に大西洋上で北方艦隊大型対潜艦「ヴィツェ-アドミラル・クラーコフ」と合流し、ロシア連邦海軍艦隊間戦闘艦船支隊が形成されました。
[ロシア海軍艦隊合同グループが大西洋で形成された]

7月18日、大西洋上で有翼ミサイル「ヴルカーン」を発射しました。
[ロケット巡洋艦モスクワは大西洋で有翼ミサイル「ヴルカーン」を発射した]

そして8月3日、キューバハバナ港へ入港しました。
[ロシア海軍艦船はキューバのハバナを訪れた]

8月7日、ハバナを出港しました。
[ロシア海軍艦船はキューバを去った]

8月12日にパナマ運河を通過して太平洋へ出ました。
[親衛ロケット巡洋艦モスクワはパナマ運河を通過した]

その翌日(8月13日)にニカラグアコリント港へ到着しました。
[親衛ロケット巡洋艦モスクワはニカラグアを訪れた]

ニカラグア大統領ダニエル・オルテガは8月15日に「モスクワ」を訪れました。
[ニカラグア大統領は親衛ロケット巡洋艦モスクワを訪れた]

そして今回の記事に有るように、8月16日夕方にコリント港を出港します。
(この記事が配信された時点では、まだ出港していません)

今回の記事を読む限り、大型対潜艦「ヴィツェ-アドミラル・クラーコフ」大型海洋給油船「イワン・ブブノフ」パナマ運河を越えて太平洋側に居るようです。

今後は、この2隻と合流してパナマ運河を通過し、ベネズエラへ向かいます。

ニカラグア大統領は親衛ロケット巡洋艦モスクワを訪れた


『イタルタス』より
2013年8月16日05時38分配信
【ニカラグア大統領はコリント港訪問の為に滞在しているロシア海軍のロケット巡洋艦を訪れた】
メキシコシティ、8月16日/イタルタス特派員セルゲイ・ノヴォジロフ

木曜日(8月15日)、ニカラグア大統領ダニエル・オルテガは、今週初めに親善訪問の為、ニカラグアの太平洋岸のコリント港へ到着した親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」を訪れた。
会合中に中央アメリカ国の元首は表明した。
「ロシア連邦の領土がニカラグア領海に滞在している事に非常に満足しております」

短いスピーチ中、更にオルテガは、ロシア連邦大統領ウラジーミル・プーチンとの団結を表明した。
「地球の平和の為の闘争と、より良き世界の構築に貢献する為の努力において」

ニカラグア元首は、ワレーリー・クリコフ少将と同艦艦長セルゲイ・トロネフの歓迎を受けた。
ロシア海軍将兵は、ニカラグア軍最高司令部のメンバーの為に艦内を案内し、「モスクワ」の軍事機器データと使用兵器について話した。

以前、イタルタス特派員のインタビューに対し、マナグアロシア連邦大使ニコライ・ウラジーミルは表明した。
ニカラグア当局は、(ロシア)海軍の軍艦の港への到着を重要視している。
彼によると「これは、同国(ニカラグア)の歴史上初めてのロシア戦闘艦のニカラグアの港への訪問です」

中央アメリカの共和国へ滞在中、「モスクワ」乗組員はニカラグア海軍創設33周年の記念行事に参加した。


[ロシア海軍大西洋・カリブ海遠征(2013年7月~)]

ロシア黒海艦隊親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」は、2013年7月3日にセヴァストーポリを出港しました。
[ロシア海軍合同グループは大西洋・カリブ海遠征へ向かう]

7月12日、ジブラルタル海峡を通過して大西洋へ入りました。
[ロケット巡洋艦モスクワは大西洋へ入る]

7月17日に大西洋上で北方艦隊大型対潜艦「ヴィツェ-アドミラル・クラーコフ」と合流し、ロシア連邦海軍艦隊間戦闘艦船支隊が形成されました。
[ロシア海軍艦隊合同グループが大西洋で形成された]

7月18日、大西洋上で有翼ミサイル「ヴルカーン」を発射しました。
[ロケット巡洋艦モスクワは大西洋で有翼ミサイル「ヴルカーン」を発射した]

そして8月3日、キューバハバナ港へ入港しました。
[ロシア海軍艦船はキューバのハバナを訪れた]

8月7日、ハバナを出港しました。
[ロシア海軍艦船はキューバを去った]

8月12日にパナマ運河を通過して太平洋へ出ました。
[親衛ロケット巡洋艦モスクワはパナマ運河を通過した]

その翌日(8月13日)にニカラグアコリント港へ到着しました。
[親衛ロケット巡洋艦モスクワはニカラグアを訪れた]
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そして今回の記事に有る通り、ニカラグア大統領ダニエル・オルテガは8月15日に「モスクワ」を訪れました。
オルテガ大統領が言う「ロシア連邦の領土」とは、ロケット巡洋艦「モスクワ」を指しています。
(軍艦は、その国の領土と見なされる)

記事中にあるように、ロシア連邦海軍の軍艦がニカラグアの港へ「入港」したのは今回が初めてですが、2008年12月13日に3隻のロシア海軍艦船がニカラグア大西洋岸のブルーフィールズ港の沖合に投錨しています。
[ロシア海軍艦艇はニカラグアを訪問する]
[ロシア艦艇寄港を巡るニカラグア大統領と議会の対立]
[ロシア海軍、いちおうニカラグアを訪問]

この当時はオルテガ大統領と野党の対立により、ロシア海軍艦船の入港許可が下りなかったのですが、今回は問題なく入港し、オルテガ大統領も5年前には出来なかったロシア軍艦への訪問を行なうことが出来ました。


今回のロシア海軍カリブ海遠征部隊を指揮しているのは、黒海艦隊司令官代理ワレーリー・ウラジーミロヴィチ・クリコフ少将です。

『ロシア黒海艦隊公式サイト』より
【ロシア黒海艦隊司令官代理ワレーリー・クリコフ】

1956年9月1日にウクライナザポリージャ市で生まれ、1974年には沿カフカース軍管区の境界線警備部隊において陸軍の新兵として勤務しました。
その後、P.S.ナヒーモフ記念黒海海軍高等学校へ入学し、1980年に卒業し、海軍士官に任官しました。

任官後、警備艦「プイルキー」砲塔長、警備艦「プイルキー」、「ラジテリヌイ」、「ラードヌイ」のロケット-砲戦闘班長、警備艦「ベッザヴェトヌイ」、ロケット巡洋艦「スラヴァ」の艦長上級補佐官、ロケット巡洋艦「アドミラル・ゴロフコ」、「モスクワ」の艦長を務めました。
(つまり、少尉任官後、一貫して黒海艦隊所属艦でのみ勤務し、1等海佐まで昇進した)
親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」艦長は1998年2月から1999年12月まで務めました。

クリコフ艦長が着任した1998年2月、「モスクワ」ニコラエフ造船所でオーバーホール中でした。
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クリコフ艦長在任中の1999年8月に「モスクワ」はオーバーホールを終えて艦隊へ復帰しました。
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その後、黒海艦隊揚陸艦旅団司令官、黒海艦隊戦闘訓練管理部長、バルト艦隊戦闘訓練管理部長、ロシア連邦海軍戦闘訓練管理部長を歴任し、2013年6月に黒海艦隊司令官代理に任命されました。

ロシア太平洋艦隊の大規模演習は続く

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2013年8月14日11時08分配信
【約5000人が太平洋艦隊の演習に参加する】
ウラジオストク、8月14日-ロシア通信社ノーボスチ、アナトリー・イリューホフ

太平洋艦隊沿海地方及びカムチャツカ沖で実施する大規模演習では、演習エリアにおいて艦船グループ及び潜水艦グループの50隻への増強が始まり、関係する人員数は5000名に増加した。
ロシア通信社ノーボスチ太平洋艦隊の公式代理人ローマン・マルトフ1等海佐より伝えられた。

演習は沿海地方及びカムチャツカで金曜日(8月9日)に始まった。
演習の主な目的は、海洋御及び陸上でのテロリストとの戦い、国家の天然資源の保護の為の艦隊戦力の準備状況の点検である。
演習は、15日間に渡り、日本海アヴァチンスキー湾において2段階に分けて実施される。

「沿海地方及びカムチャツカにおける計画演習実施の枠組みで、太平洋艦隊連合部隊は、日本海、オホーツク海及びアヴァチンスキー湾で実地行動の仕上げを始めました。
訓練演習開始後、潜水艦、ロケット艦、対潜艦及び対機雷艦、艇は約50回の戦闘を実施しました」

対談者は話した。

彼は、演習シナリオ下で、艦船グループがラペルーズ海峡を突破し、日本海からオホーツク海南部への移動を実施した事を指摘した。
海洋航空隊は、指定海域において仮想敵の潜水艦の探知行動を果たす為に飛び立った。

「予め沿海地方南部へは鉄道で、サハリン島へは海洋輸送により移動していた海軍歩兵部隊は、一連の演習で非合法の武装した強盗に占拠された沿岸の解放を実施します。
マルトフ
は伝えた。

彼によると、重要な国家及び産業施設の保護の為、サハリン地域内務省部隊との合同活動が果たされる。
演習中、演習実施地域に駐留する東方軍管区の航空隊及び軍部隊との連携行動の課題が仕上げられる。


今回のロシア太平洋艦隊の大規模演習は8月9日に始まりました。
[ロシア太平洋艦隊の大規模演習が始まった]

『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2013年8月14日発表
【ロシア海軍艦艇の動向について】
8月12日14時頃、10隻のロシア海軍艦艇がラペルーズ海峡を東進しました。

グリシャV級小型フリゲート350:小型対潜艦MPK-124「ソヴィエツカヤ・ガヴァニ」
グリシャV級小型フリゲート354:小型対潜艦MPK-221
グリシャV級小型フリゲート362:小型対潜艦MPK-17「ウスチ・イリムスク」
タランタルIII級ミサイル護衛哨戒艇924:ロケット艇R-14
タランタルIII級ミサイル護衛哨戒艇937:ロケット艇R-18
タランタルIII級ミサイル護衛哨戒艇940:ロケット艇R-11
ボリスチリキン級補給艦:大型海洋給油船「ボリス・ブートマ」
ソニア級沿岸掃海艇553:基地掃海艇BT-245
ソニア級沿岸掃海艇560:基地掃海艇BT-256
フィニク級測量艦GS-397


2013年8月15日発表
【ロシア海軍艦艇の動向について】
8月14日17時頃、6隻のロシア海軍艦艇がラペルーズ海峡を東進しました。

スラバ級ミサイル巡洋艦011:親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」
ソブレメンヌイ級ミサイル駆逐艦715:駆逐艦「ブイストルイ」
ウダロイ-I級ミサイル駆逐艦543:大型対潜艦「マルシャル・シャーポシニコフ」
ウダロイ-I級ミサイル駆逐艦572:大型対潜艦「アドミラル・ヴィノグラードフ」
タランタルIII級ミサイル護衛哨戒艇921:ロケット艇R-20
タランタルIII級ミサイル護衛哨戒艇946:ロケット艇R-24


言うまでも無く、今回の演習の為に日本海からオホーツク海へ移動する太平洋艦隊所属艦艇です。
この他、カムチャツカ方面に駐留する水上艦艇潜水艦も演習に参加しています。


今年3月以降、ロシア太平洋艦隊地中海大型対潜艦1隻、大型揚陸艦2隻、中型海洋給油船1隻、救助曳船1隻を派遣しています。
[ロシア太平洋艦隊地中海遠征(2013年3月~)]
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大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」は近い内にオーバーホールを行なう予定であり、最近の演習には参加していません。
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ロシア太平洋艦隊は、今年7月8日から10日まで中国海軍との合同演習をピョートル大帝湾で実施しました。
[ロシア・中国海軍合同演習「海洋協同-2013」最終日に砲撃訓練が実施される]

それから数日後の7月12日、ウラジーミル・プーチン大統領の命令による「抜き打ち演習」の為にオホーツク海へ向けて出港し、7月22日に駐留基地へ戻りました。
[ロシア太平洋艦隊艦船は「抜き打ち演習」を終えて基地へ戻った]

それから1ヶ月も経たない内に大規模演習が開始されました。

ロシア太平洋艦隊にとっては、今回の演習が毎年恒例の大演習であり、前回の「抜き打ち演習」は予定外の行動だったのです。

しかも、前回の「抜き打ち演習」は太平洋艦隊だけでは無く、ロシア東方軍管区全体で実施されたものでしたが、今回の演習は、太平洋艦隊が主体となって行なわれています。


昨年(2012年)のロシア太平洋艦隊の定例大演習は、6月28日から7月6日まで沿海地方及びオホーツク海で実施されています。
[ロシア太平洋艦隊の大規模演習は成功裏に終わった]

インド海軍のキロ級潜水艦シンドゥラクシャク爆沈事故

2013年8月13日夜、インド海軍ディーゼルエレクトリック潜水艦S-63「シンドゥラクシャク」ムンバイ港で爆発事故を起こし、港内に沈没しました。


『中央海軍ポータル(フロートコム)』より
2013年8月14日
【ディーゼルエレクトリック潜水艦「シンドゥラクシャク」の悲劇】

『ロシア通信社ノーボスチ』より
【ムンバイで潜水艦が爆発した】
「シンドゥラクシャク」爆沈事故関連記事の纏め。

爆沈時、「シンドゥラクシャク」艦内には乗員18名が取り残されていました。
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「シンドゥラクシャク」の爆発の余波で近くに停泊していた同型の潜水艦「シンドゥラトナ」も損傷しました。

『中央海軍ポータル(フロートコム)』より
2013年8月14日
【「シンドゥラクシャク」艦内の爆発はバッテリー区画で水素が充満した事により引き起こされたかもしれない】
インド海軍退役中将アルン・クマール・シン氏が『Times of India』紙に語った所によると、バッテリーの充電時に水素の充満が発生し、それが火災をもたらした。 この火災が艦の魚雷区画へ拡がり、弾薬の爆発を引き起こした可能性が有るとの事です。

【ツイッター:dragoner(2013年8月14日20時09分)】
【RT言及】鉛バッテリーからは微量の水素が発生しますが、そのバッテリーを満載した上で気密空間の潜水艦では結構な濃度になり、ちょっとしたことで爆発事故を起こす可能性があります。
大戦中の米潜水艦では、空気中の水素が1%に達すると禁煙になりましたので、禁煙学会は潜水艦にでも乗っ取れ

プロジェクト877内部
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水素充満による火災が発生したのは魚雷区画の下に在る前部バッテリー区画でしょうか。


事故当時、「シンドゥラクシャク」は、魚雷とミサイルを満載していたとの事です。
877は魚雷と「クラブ」ミサイルを合わせて18発搭載できますが、これが爆発したわけです。

53-65KE魚雷(熱酸素タービンエンジン魚雷)
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TEST-71ME魚雷(対潜電池魚雷)
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「クラブ」ミサイル
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『イタルタス』より
2013年8月14日15時30分配信
【インド海軍:沈没した潜水艦の艦内では1度では無く、2度の爆発が起こった】
「シンドゥラクシャク」では2回の爆発が起こり、艦内に居た乗員18名は全員死亡しました。
潜水艦はムンバイ港内の深度15メートルに沈んでいます。
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インド海軍は同艦を引き揚げ、事故原因を調査する意向を示しています。


インド海軍には1986年から2000年に掛けて計10隻のプロジェクト877EKM/08773潜水艦が引き渡されました。

ロシア・ソ連潜水艦総合情報サイト『ディープストーム』より
【プロジェクト877「パルトゥス」(NATO「キロ」)】

S-55「シンドゥゴーシュ」:1986年4月30日就役13-0815g.jpg

S-56「シンドゥドゥヴァジ」:1987年6月12日就役

S-57「シンドゥラジ」:1987年10月20日就役

S-58「シンドゥヴィル」:1988年8月26日就役

S-59「シンドゥラトナ」:1988年12月22日就役

S-60「シンドゥケサリ」:1989年2月16日就役

S-61「シンドゥキルティ」:1990年1月4日就役

S-62「シンドゥヴィジャイ」:1991年3月8日就役

S-63「シンドゥラクシャク」:1997年12月24日就役

S-65「シンドゥシャストラ」:2000年7月19日就役
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1~9番艦は標準輸出タイプのプロジェクト877EKMですが、最終艦「シンドゥシャストラ」プロジェクト08773と呼ばれるタイプであり、当初から有翼ミサイル「クラブ」運用能力を有しています。
[対艦(対地)巡航ミサイル「クラブ」]

1999年以降、1~9番艦もロシアへ回航し、順次08773仕様への近代化改装が行なわれました。


「シンドゥラクシャク」は2010年8月からセヴェロドヴィンスク市「ズヴェズドーチカ」工場で近代化改装が行なわれ、2013年1月26日に改装を終えてインド海軍へ引き渡され、同年4月29日にムンバイへ到着しました。
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それから4ヶ月も経たない内に、今回の爆沈事故が起こりました。

上記のように、インド海軍「シンドゥラクシャク」を引き揚げる意向ですが、ロシアの軍事産業関係者は、同艦を修理する事は不可能と見ています。

『ロシア通信社ノーボスチ』より
2013年8月15日10時21分配信
【潜水艦「シンドゥラクシャク」はおそらく修理できないだろう】

艦首魚雷室で弾薬が爆発した「シンドゥラクシャク」は艦首が完全に破壊され、船体も歪んでしまっているだろうから、これを修理して復帰させるのは無理だろうとの事です。

ロシア海軍のプロジェクト06363潜水艦ノヴォロシースクは2013年11月に進水する

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2013年8月12日14時04分配信
【「アドミラルティ造船所」は潜水艦「ノヴォロシースク」を秋に進水させる】
サンクトペテルブルク、8月12日-ロシア通信社ノーボスチ

「統合造船業営団」の一員である公開株式会社「アドミラルティ造船所」は、8月末にベトナム海軍の為のプロジェクト636ディーゼルエレクトリック潜水艦を進水させ、黒海艦隊の為の同じプロジェクトの潜水艦「ノヴォロシースク」を2013年11月に進水させる。
ロシア通信社ノーボスチは、工場の代理人より伝えられた。

「ノヴォロシースクの建造は我々のスケジュールよりも進んでおり、私共は11月に進水させます。
輸出用注文品(の建造)はスケジュール通りに実行されており、8月末に進水します」

彼女は話した。

以前に「アドミラルティ造船所」は、ベトナム海軍の為の6隻のディーゼルエレクトリック潜水艦プロジェクト636「ワルシャワンカ」型(NATO分類-キロ)の1隻目は2013年11月に引き渡されると発表した。
2009年12月、ベトナムグエン・タン・ズン首相は、約20億ドルの価格で6隻のロシア製潜水艦プロジェクト636の供給契約へ署名したと発表した。
全ての契約の履行は2016年までに完了する予定である。
2012年に2隻の艦が進水しており、この両方が今年に発注者の元へ行かなければならない。

ロシア連邦海軍の為の潜水艦シリーズのトップは2010年8月に起工され、「ノヴォロシースク」と命名された。
2隻目の潜水艦「ロストフ・ナ・ドヌー」は2011年11月に起工された。
昨年8月中旬、造船所は、黒海艦隊の為の6隻のプロジェクト636潜水艦の3隻目を起工し、同艦は「スタールイ・オスコル」と命名された。
6隻の潜水艦は2016年までに全て黒海艦隊へ引き渡されなければならない。

第3世代に属するプロジェクト636潜水艦は、満載排水量3100トン、速力20ノット、潜航深度300メートル、乗員52名である。
兵装は、口径533mmの魚雷(6基の発射管)、機雷、打撃ミサイル複合体「カリブル」である。
それは、相手の探知範囲の3-4倍を超える距離で目標を探知できる。
隠密な潜水艦プロジェクト636は、NATOから「ブラックホール」と呼ばれている。


ロシア海軍向けのプロジェクト06363潜水艦は、現在までに3隻が起工されています。
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[プロジェクト06363]
・B-261「ノヴォロシースク」(Б-261 Новороссийск)
建造番号01670
2010年8月20日起工/2013年11月進水予定/2014年就役予定
黒海艦隊に配備予定
[ロシア海軍潜水艦ノヴォロシースクは2013年末に進水する]
[ロシア黒海艦隊は2014年に新造艦を受領する]

・B-237「ロストフ・ナ・ドヌー」(Б-237 Ростов-на-Дону)
建造番号01671
2011年11月21日起工/2014年就役予定
黒海艦隊に配備予定

・B-262「スタールイ・オスコル」(Б-262 Старый Оскол)
建造番号01672
2012年8月17日起工/2015年就役予定
黒海艦隊に配備予定

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[プロジェクト06363潜水艦スタールイ・オスコルは8月17日に起工される]
[改キロ級潜水艦スタールイ・オスコルは8月17日に起工される]
[プロジェクト06363潜水艦スタールイ・オスコルは起工された]

「ノヴォロシースク」「ロストフ・ナ・ドヌー」は乗組員が全て揃い、艦長も任命されています。
[プロジェクト06363潜水艦ノヴォロシースクとロストフ・ナ・ドヌーの艦長が任命された]

06363潜水艦は合計6隻が建造され、黒海艦隊へ配備される予定です。
[ロシア黒海艦隊は2017年に7隻の潜水艦を有する]


一方、ベトナム海軍向けのプロジェクト6361潜水艦の1番艦「ハノイ」は、2010年8月23日に起工され、2012年8月28日に進水しました。
[ベトナム向けキロ級潜水艦の1番艦は進水した]

ロシア・ソ連潜水艦総合情報サイト『ディープストーム』より。
【プロジェクト6361「ハノイ」工場番号01339】
2012年12月には最初の海洋試験を実施しました。

2番艦「ホーチミン」は2012年12月28日に進水しました。
【プロジェクト6361「ホーチミン」工場番号01340】

3番艦は2012年3月末頃に起工されており、これが8月末に進水します。
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なお、今回の記事では、636の搭載するミサイルが「カリブル」(クラブ)と書かれていますが、「カリブル」ロシア海軍向けヴァージョンであり、ベトナム海軍向けの6361に搭載されるのは輸出用の「クラブ」です。
[対艦(対地)巡航ミサイル「クラブ」]

「カリブル」は、ミサイル技術管理レジームの規制項目(射程300kmを超えるミサイルの海外輸出禁止)に抵触する為、海外輸出は出来ません。
日本国外務省公式サイトより
【ミサイル技術管理レジーム】
むろん、ロシア海軍向けの06363に搭載される可能性は有ります。

バルト艦隊の大型揚陸艦ミンスク、地中海へ

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『黒海ニュース』より
2013年8月13日配信
【黒海を出るロシア連邦バルト艦隊のもう1隻の揚陸艦「ミンスク」が現れた】

2013年8月11日、バルト艦隊大型揚陸艦「ミンスク」黒海艦隊ロケット艇R-60ボスポラス海峡を通過し、地中海へ向かいました。

このサイトによると、大型揚陸艦「ミンスク」は、8月3日頃には黒海沿岸のノヴォロシースクに居たとの事です。

大型揚陸艦「ミンスク」
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ロケット艇R-60
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つまり、バルト艦隊大型揚陸艦「ミンスク」は既に地中海方面へ派遣されており、8月初頭にノヴォロシースクへ入港し、8月中旬に黒海艦隊ロケット艇を伴って地中海へ向かったという事になります。

バルト艦隊大型揚陸艦「ミンスク」地中海へ向かったという事実は、これまでにロシア海軍の公式筋からは全く公表されていません。

以前にバルト艦隊から派遣された大型揚陸艦「カリーニングラード」は既にバルチースク基地へ戻っています。
[大型揚陸艦カリーニングラードはバルチースク基地へ戻った]

その代わりに「ミンスク」が派遣されたようです。

親衛ロケット巡洋艦モスクワはニカラグアを訪れた

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『イタルタス』より
2013年8月13日05時52分配信
【ロシアのロケット巡洋艦「モスクワ」親善訪問の為ニカラグアへ到着した】
メキシコシティ、8月13日/イタルタス特派員セルゲイ・ノヴォジロフ

親善訪問の為にニカラグア沿岸へ到着した親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」の歓迎式典にはニカラグア軍最高司令部の代表が出席した。
同艦は、太平洋沿岸に位置するコリント港に係留された。

月曜日にイタルタス特派員ロシア連邦大使ニコライ・ウラジーミルから電話で伝えられた所によると、ロシア艦乗組員の一部は、同国海軍創立33周年記念祝賀会及び中央アメリカ国家当局が企画する一連の文化的プログラムに参加する。
マナグアで行なわれる祭日のメイン会合は大統領ダニエル・オルテガが主催する。
それは、首都の革命中央広場で開催される。

「ニカラグアへの訪問中、ロシアの巡洋艦は訪問の為に公開される予定です」
ウラジーミール
は話した。
彼によると、8月16日から同艦は航海を続行し、(航海)プログラムにおいては、特にベネズエラの港の1つへの寄港が提供される。

「当初は、ロシア連邦海軍の2隻の艦がニカラグアを訪問する計画だったのですが、その後、2隻目は司令部から他の任務を指示されました」
大使は話した。

彼によると、ニカラグア政府は、(ロシア)海軍の軍艦の到着を重要視している。
「これは、同国(ニカラグア)の歴史上初めてのロシア戦闘艦のニカラグアの港への訪問です」
対談者は強調した。


[ロシア海軍大西洋・カリブ海遠征(2013年7月~)]

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ロシア黒海艦隊親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」は、2013年7月3日にセヴァストーポリを出港しました。
[ロシア海軍合同グループは大西洋・カリブ海遠征へ向かう]

7月12日、ジブラルタル海峡を通過して大西洋へ入りました。
[ロケット巡洋艦モスクワは大西洋へ入る]

7月17日に大西洋上で北方艦隊大型対潜艦「ヴィツェ-アドミラル・クラーコフ」と合流し、ロシア連邦海軍艦隊間戦闘艦船支隊が形成されました。
[ロシア海軍艦隊合同グループが大西洋で形成された]

7月18日、大西洋上で有翼ミサイル「ヴルカーン」を発射しました。
[ロケット巡洋艦モスクワは大西洋で有翼ミサイル「ヴルカーン」を発射した]

そして8月3日、キューバハバナ港へ入港しました。
[ロシア海軍艦船はキューバのハバナを訪れた]

8月7日、ハバナを出港しました。
[ロシア海軍艦船はキューバを去った]

8月12日にパナマ運河を通過して太平洋へ出ました。
[親衛ロケット巡洋艦モスクワはパナマ運河を通過した]

その翌日(8月13日)にニカラグアコリント港へ到着しました。
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記事中にあるように、ロシア連邦海軍の軍艦がニカラグアの港へ入港したのは今回が初めてですが、2008年12月13日に3隻のロシア海軍艦船がニカラグア大西洋岸のブルーフィールズ港の沖合に投錨しています。
[ロシア海軍艦艇はニカラグアを訪問する]
[ロシア艦艇寄港を巡るニカラグア大統領と議会の対立]
[ロシア海軍、いちおうニカラグアを訪問]

この当時はオルテガ大統領と野党の対立により、ロシア海軍艦船の入港許可が下りなかったのですが、今回は問題なく入港できました。

親衛ロケット巡洋艦モスクワはパナマ運河を通過した

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テレビ局『ズヴェズダー』より
2013年8月12日16時02分配信
【ロケット巡洋艦「モスクワ」はパナマ運河を通過して太平洋へ出た】

以前からロシア海軍将兵は地中海インド洋を結ぶスエズ運河には習熟している一方、西半球で最も忙しい水路であるカリブ海のゲート・パナマ運河の約1世紀に渡る歴史の中でアンドレイ旗を掲げる軍艦の通航は2度目である。

2両の特殊機関車の助けを借り、巡洋艦「モスクワ」は最初の水門システムを徐々に通過した。

パナマ運河における艦の速力は場所により異なるが、平均して5-6ノット~時速約10km~を超える事は無い。
100年の間に運河の輸送量は毎年増大しており、大西洋から太平洋への水路で、これに代わるプロジェクトが登場する事は無い。



[ロシア海軍大西洋・カリブ海遠征(2013年7月~)]

ロシア黒海艦隊親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」は、2013年7月3日にセヴァストーポリを出港しました。
[ロシア海軍合同グループは大西洋・カリブ海遠征へ向かう]

7月12日、ジブラルタル海峡を通過して大西洋へ入りました。
[ロケット巡洋艦モスクワは大西洋へ入る]

7月17日に大西洋上で北方艦隊大型対潜艦「ヴィツェ-アドミラル・クラーコフ」と合流し、ロシア連邦海軍艦隊間戦闘艦船支隊が形成されました。
[ロシア海軍艦隊合同グループが大西洋で形成された]

[ロシア連邦海軍艦隊間戦闘艦船支隊]
親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」(黒海艦隊)
大型対潜艦「ヴィツェ-アドミラル・クラーコフ」(北方艦隊)
大型海洋給油船「イワン・ブブノフ」(黒海艦隊)
海洋曳船「エフゲニー・ホロフ」(バルト艦隊)


7月18日、大西洋上で有翼ミサイル「ヴルカーン」を発射しました。
[ロケット巡洋艦モスクワは大西洋で有翼ミサイル「ヴルカーン」を発射した]

そして8月3日、キューバハバナ港へ入港しました。
[ロシア海軍艦船はキューバのハバナを訪れた]

8月7日、ハバナを出港しました。
[ロシア海軍艦船はキューバを去った]

そして8月12日にパナマ運河を通過して太平洋へ出ました。

パナマ運河は、ガトゥン閘門(大西洋側)、ペドロ・ミゲル閘門 、ミラ・フロレス閘門(太平洋側)の3ヶ所の閘門で構成されており、今回、巡洋艦「モスクワ」ガトゥン閘門から入り、ミラ・フロレス閘門を抜けて太平洋へ出ました。

ガトゥン閘門
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ペドロ・ミゲル閘門
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ミラ・フロレス閘門

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ロシア連邦海軍の軍艦がパナマ運河を通過するのは、今回で2度目になります。

1度目は北方艦隊大型対潜艦「アドミラル・チャバネンコ」であり、2008年12月6日に通過しました。
[大型対潜艦「アドミラル・チャバネンコ」は、パナマへ寄港する]
[大型対潜艦「アドミラル・チャバネンコ」、パナマへ]
[「アドミラル・チャバネンコ」、ロッドマン港を訪問]
ソヴィエト連邦海軍時代も含めれば、1944年に潜水艦4隻が通過しています。


太平洋側へ出た巡洋艦「モスクワ」は、ニカラグアコリント港を訪問します。
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ロシア太平洋艦隊の大規模演習が始まった

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア連邦軍東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2013年8月9日10時50分配信
【太平洋艦隊の艦船は大規模演習を実施する為の海洋への出航を準備する】

本日(8月9日)、太平洋艦隊沿海地方及びカムチャツカで連合軍事演習を開始する。

演習は2段階が予定されており、合計15日間に渡って日本海エリア(ピョートル大帝湾、タタール海峡)及びアヴァチンスキー湾で続けられる。
演習の活動段階の間に、様々な規模及び意味を有する10の部分演習の実施が計画されている。

演習中に太平洋艦隊将兵は軍及び海軍部隊間の相互連携の課題を仕上げ、艦船乗組員、太平洋艦隊航空隊の航空機、艦隊の沿岸部門は海洋及び飛行技量を向上させる。

太平洋艦隊の部隊の他に、演習には他の治安組織及び連邦政府執行機関(総務省、ロシア非常事態省、ロシア連邦交通省、ロシア連邦保安庁、その他)の代表が参加する予定である。

これらの艦隊部隊は、沿岸に配置された国家施設へのテロ行為や人為的事故の影響の排除、日本海及びアヴァチンスキー湾エリアにおける航海の安全保障、遭難船舶への支援といった課題の為、連携行動を行なう。

演習には約30隻の艦艇、10隻の保障船、20機の航空機およびヘリコプター、3000名の軍人及び民間人専門家が参加する。

演習中、艦船及び航空機は、無国籍のテロリスト、密輸、その他の違法行為に対する活動に従事する。

演習は2013年8月末に完了する。


ロシア太平洋艦隊は、7月8日から10日まで中国海軍との合同演習をピョートル大帝湾で実施しました。
[ロシア・中国海軍合同演習「海洋協同-2013」最終日に砲撃訓練が実施される]

それから数日後の7月12日、ウラジーミル・プーチン大統領の命令による「抜き打ち演習」の為にオホーツク海へ向けて出港し、7月22日に駐留基地へ戻りました。
[ロシア太平洋艦隊艦船は「抜き打ち演習」を終えて基地へ戻った]


それから1ヶ月も経たない内に、また大規模演習が開始されました。

今回の演習には、ロシア太平洋艦隊の他に連邦保安庁も参加するとの事ですから、境界線警備隊の艦艇も参加するようです。

ロシア海軍新世代原潜の為のインフラ建設は2013年末までに完了する

『ロシア通信社ノーボスチ』より
2013年8月9日16時04分配信
【国防省;原子力潜水艦「ボレイ」及び「ヤーセン」の為のインフラストラクチュアは適切な時期に用意される】
モスクワ、8月9日-ロシア通信社ノーボスチ

水中原子力ロケット艦「ボレイ」及び「ヤーセン」を受け入れ、配備する為の沿岸インフラストラクチュアは、潜水艦海軍へ来着する時期までに納入される。
金曜日、ロシア連邦国防省基本建設国家発注部長代理フレブ・カプストニコフは記者団に伝えた。

「当省の重要な課題は、国家防衛発注の枠組みで受領される新たな機器及び兵器を受け入れる為の海軍の沿岸インフラストラクチュアのタイムリーな建設を保障する事にあります。
今年、我々は新たな潜水艦(原子力潜水艦「ヤーセン」と2隻の「ボレイ」)を受け入れる為のインフラストラクチュアの建設を完了します」
カプストニコフ
は話した。

彼は、現在、海軍のニーズにより建設されているインフラストラクチュアの大部分は、北方艦隊及び太平洋艦隊に在る事を指摘した。

「現在、軍事建設者の前には、ロシア連邦軍へ来着する新たな兵器を保管、使用する為のインフラストラクチュアの改修が最優先課題として在ります。
忘れてはならないのは、各々の海軍将兵には、住居及び通常勤務の為に必要な全てのものが提供されるべきであるという事です」
カプストニコフ
は強調した。


【ロシア連邦国防省基本建設国家発注部】
「基本建設」капитального строительстваとは、要するにインフラの建設です。

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今年末に「ヤーセン」級多用途原子力潜水艦の1番艦「セヴェロドヴィンスク」と、「ボレイ」級戦略原子力潜水艦「アレクサンドル・ネフスキー」及び「ウラジーミル・モノマーフ」がロシア海軍へ納入されます。
[ロシア海軍は2013年に3隻の原子力潜水艦を受領する]

[新世代多用途原潜セヴェロドヴィンスクは2013年12月25日にロシア海軍へ納入される]
>[ボレイ級戦略原潜2番艦アレクサンドル・ネフスキーは2013年11月15日にロシア海軍へ納入される]
[ボレイ級戦略原潜3番艦ウラジーミル・モノマーフは2013年12月にロシア海軍へ納入される]

「セヴェロドヴィンスク」北方艦隊へ配備されますが、「アレクサンドル・ネフスキー」「ウラジーミル・モノマーフ」太平洋艦隊へ配備されます。
[ボレイ級戦略原潜2番艦と3番艦は太平洋艦隊へ配備される]

北方艦隊原潜基地ガジエヴォ太平洋艦隊原潜基地ヴィリュチンスクでは、新世代原潜を受け入れる為のインフラ整備が進められています。
[新世代戦略原潜ボレイ級の為のインフラ整備の第1段階は2013年1月の第2週の終わりまでに完了する]
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[新世代戦略原潜ボレイ級の為のインフラ整備はカムチャツカ半島で進められている]
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今回の記事に登場するロシア連邦国防省基本建設国家発注部長代理フレブ・カプストニコフ氏によると、このインフラ整備は今年末までに完了するとの事です。