新型偵察艦ユーリー・イワノフは進水した
- カテゴリ:ロシア新世代水上艦

中央海軍ポータル(フロートコム)より
2013年9月30日
【通信船「ユーリー・イワノフ」は進水した】
公開株式会社「造船工場セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」は9月30日にロシア海軍の為のプロジェクト18280通信船のトップ「ユーリー・イワノフ」を進水させた。
『中央海軍ポータル』特派員は現地から報告した。
この行事には、海軍総参謀長アレクサンドル・タタリノフ大将、統合造船業営団副総裁、セーヴェルナヤ・ヴェルフィ総取締役アレクサンドル・ウシャコーフ、その他の公人、賓客が参加した。
今後半年の間に「ユーリー・イワノフ」号は建造を終えて洋上へ浮かび、必要な試験を実施後、2014年末までに発注者へ引き渡され、北方艦隊で勤務を開始する。
プロジェクト18280通信船(1等大型偵察艦)「ユーリー・イワノフ」(工場番号787)はロシア海軍の為の最新の特殊用途船であり、以前の世代の同類船よりも大幅に優れた機能性と戦術-技術特性を有している。
同船の設計は、サンクトペテルブルクの中央設計局「アイスベルグ」により行なわれた。
船は同社の造船台で主要な船の組立複合作業を実施し、進水及び建造完了と航行の為の安全を保障する為の機器装置及びシステムの大部分が設置された。
同船は2004年12月に同社の造船台で起工され、2013年6月13日に作業場を出渠した。





以前は2012年に進水する計画だったが、資金供給の不足及び下請け業者の機器納入時期の遅延により2013年に延期された。
プロジェクト18280通信船の主な特徴は、高レベルの自動化とインテグラルシステム及び複合体に在る。
船の目的は、電波による通信及び海軍戦力管理の保障-電波偵察及び電子戦である。
同プロジェクトは、近代化の為の大いなるポテンシャルを有している。
通信船は、海軍偵察部長(1965年7月-1975年7月)、諜報管理部長-海軍総参謀長代理・偵察担当(1975年7月-1979年1月)を務め、海軍の現用の常設偵察コンポーネントの創造と発展に多大な貢献を成したユーリー・ワシーリエヴィチ・イワノフ中将(1920年2月-1990年9月)に因んで命名された。
公開株式会社「造船工場セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」はロシア海軍の為のプロジェクト18280通信船の唯一の供給者として登録されている事に関連し、2013年11月14日、「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」は、通信船の最初の生産船(工場番号788)を起工する計画である。
ロシア海軍総司令官により、同船は「イワン・フルス」と命名された。
[プロジェクト18280の主な戦術-技術特性]
満載排水量-約4000トン
全長-約95メートル
幅-約16メートル
航続距離-少なくとも8000海里
主要動力装置-2基のディーゼル減速装置集合体(2720馬力)、2軸
兵装-4基の14.5mm海洋タンブラー機関銃装置、携帯高射ミサイル複合体「イグラ」タイプ
航海機器、特殊機器、電子機器、広範囲の任務を遂行する用途の水中音響装置
乗組員-約120名
[建造中のロシア海軍新型偵察艦ユーリー・イワノフ]
[新型偵察艦ユーリー・イワノフは2014年に就役する]
以前の情報によると、「ユーリー・イワノフ」は太平洋艦隊へ配備されると言われていましたが、今回の記事によれば、北方艦隊へ配備されるとの事です。
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