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新型偵察艦ユーリー・イワノフは進水した

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中央海軍ポータル(フロートコム)より
2013年9月30日
【通信船「ユーリー・イワノフ」は進水した】

公開株式会社「造船工場セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」は9月30日にロシア海軍の為のプロジェクト18280通信船のトップ「ユーリー・イワノフ」を進水させた。
『中央海軍ポータル』特派員は現地から報告した。

この行事には、海軍総参謀長アレクサンドル・タタリノフ大将、統合造船業営団副総裁、セーヴェルナヤ・ヴェルフィ総取締役アレクサンドル・ウシャコーフ、その他の公人、賓客が参加した。

今後半年の間に「ユーリー・イワノフ」号は建造を終えて洋上へ浮かび、必要な試験を実施後、2014年末までに発注者へ引き渡され、北方艦隊で勤務を開始する。

プロジェクト18280通信船(1等大型偵察艦)「ユーリー・イワノフ」(工場番号787)ロシア海軍の為の最新の特殊用途船であり、以前の世代の同類船よりも大幅に優れた機能性と戦術-技術特性を有している。
同船の設計は、サンクトペテルブルク中央設計局「アイスベルグ」により行なわれた。

船は同社の造船台で主要な船の組立複合作業を実施し、進水及び建造完了と航行の為の安全を保障する為の機器装置及びシステムの大部分が設置された。

同船は2004年12月に同社の造船台で起工され、2013年6月13日に作業場を出渠した。
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以前は2012年に進水する計画だったが、資金供給の不足及び下請け業者の機器納入時期の遅延により2013年に延期された。

プロジェクト18280通信船の主な特徴は、高レベルの自動化とインテグラルシステム及び複合体に在る。
船の目的は、電波による通信及び海軍戦力管理の保障-電波偵察及び電子戦である。
同プロジェクトは、近代化の為の大いなるポテンシャルを有している。

通信船は、海軍偵察部長(1965年7月-1975年7月)、諜報管理部長-海軍総参謀長代理・偵察担当(1975年7月-1979年1月)を務め、海軍の現用の常設偵察コンポーネントの創造と発展に多大な貢献を成したユーリー・ワシーリエヴィチ・イワノフ中将(1920年2月-1990年9月)に因んで命名された。

公開株式会社「造船工場セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」ロシア海軍の為のプロジェクト18280通信船の唯一の供給者として登録されている事に関連し、2013年11月14日、「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」は、通信船の最初の生産船(工場番号788)を起工する計画である。
ロシア海軍総司令官により、同船は「イワン・フルス」と命名された。

[プロジェクト18280の主な戦術-技術特性]
満載排水量-約4000トン
全長-約95メートル
幅-約16メートル
航続距離-少なくとも8000海里
主要動力装置-2基のディーゼル減速装置集合体(2720馬力)、2軸
兵装-4基の14.5mm海洋タンブラー機関銃装置、携帯高射ミサイル複合体「イグラ」タイプ
航海機器、特殊機器、電子機器、広範囲の任務を遂行する用途の水中音響装置
乗組員-約120名



[建造中のロシア海軍新型偵察艦ユーリー・イワノフ]

[新型偵察艦ユーリー・イワノフは2014年に就役する]

以前の情報によると、「ユーリー・イワノフ」太平洋艦隊へ配備されると言われていましたが、今回の記事によれば、北方艦隊へ配備されるとの事です。
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聖アンドレイの旗の下に

ロシア連邦軍機関紙『クラースナヤ・ズヴェズダー』より
2013年9月26日20時23分配信
【聖アンドレイ旗の下に】

原子力砕氷船「ヤマル」及び「タイミル」重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」率いる北方艦隊艦船支隊を先導し、困難な結氷状況下にあるボリス・ヴィリキツキー海峡及びマチセナ海峡エリアを通過した。

バレンツ海へ針路を取った北方艦隊艦船支隊は、西方軍管区広報サービスの発表によると、2つの戦術グループに分かれた。
支隊戦力総合管理部は重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」艦上に置かれている。

ラプテフ海及びカラ海へ移動した艦は、ロシア海軍総司令官ヴィクトル・チルコフ大将の指揮下で北方艦隊の演習に参加した。
カラ海においては、北海航路エリアで遭難したという想定の下で船を支援する為の救助作戦が実施された。

北方艦隊の10隻の戦闘艦及び保障船で構成される支隊のノヴォシビルスク諸島への航海は9月3日に始まった。
北方艦隊艦船支隊コテリヌイ島への海洋揚陸部隊の上陸を行った。

北方艦隊支隊は、コテリヌイ島の飛行場の復活作業の為に、約40両の車輌、ほぼ半ダースの大規模な社会生活ブロック、多量の材料資材、物品、燃料-潤滑油材料を送り込んだ。

他の艦隊の艦も重要な任務を果たしている。
太平洋艦隊大型揚陸艦「アドミラル・ネヴェリスコイ」「ペレスウェート」は9月25日にボスポラス-ダータネルス海峡ゾーンを通過し、地中海ロシア海軍常設連合部隊へ参加した。

中型海洋給油船「ペチェンガ」は、連合部隊旗艦・巡洋艦「モスクワ」及び警備艦「スメトリーヴイ」へ燃料を補給し、同じ目的の為に紅海へと向かった。
同海域で戦闘勤務を遂行中の太平洋艦隊大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」の為に。

そして、南シナ海からアデン湾親衛巡洋艦「ワリャーグ」率いる太平洋艦隊艦船支隊が移動中である。


今回の『クラースナヤ・ズヴェズダー』の記事では、ロシア連邦海軍の「大洋艦隊」である北方艦隊太平洋艦隊の動向について触れられています。

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重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」に率いられる北方艦隊艦船支隊は、2013年9月3日にセヴェロモルスクを出航しました。
[原子力巡洋艦ピョートル・ヴェリキーは再び北極海へ向かった]

9月5日夜にカルスキエボロタ海峡を通過しました。
[原子力巡洋艦ピョートル・ヴェリキーはカラ海に入った]

9月10日、4隻の原子力砕氷船に先導されてヴィリキツキー海峡を通過しました。
[4隻の原子力砕氷船が北方艦隊艦船を先導した]

9月12日、ノヴォシビルスク諸島に到着しました。
[重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーはノヴォシビルスク諸島に到着した]


その後、ノヴォシビルスク諸島コテリヌイ島へ飛行場建設の為の各種機材や資材を陸揚げしました。
『イタルタス』より
2013年9月16日17時29分配信
【北方艦隊はロシア空軍飛行場の復活の為の北極圏への物品供給の為に特殊作戦を実施した】



一方、太平洋艦隊の大型揚陸艦2隻は9月25日に地中海へ入りました。
[太平洋艦隊の大型揚陸艦2隻は再び地中海へ入った]

地中海に居た給油船「ペチェンガ」紅海で行動中の大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」へ給油を行なう為、同海域へ向かいました。
[ロシア太平洋艦隊の給油船ペチェンガは紅海へ行く]

そして太平洋艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」アデン湾へ向かっています。
[ロシア太平洋艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグはインド洋(アデン湾)へ向かう]

新型ロケット艦グラード・スヴィヤージスクはカリブル対艦ミサイルを発射した

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2013年9月27日10時50分配信
【小型ロケット艦「グラード・スヴィヤージスク」はカスピ海の演習で「敵」を撃破した】
モスクワ、9月27日-ロシア通信社ノーボスチ

小型ロケット艦「グラード・スヴィヤージスク」乗組員は、金曜日にカスピ海で仮想敵の水上艦に対し、最新の高精度艦載複合体「カリブル-NK」のミサイル発射を初めて行なった。
南方軍管区広報サービスは記者団に伝えた。

「本日午前8時、小型ロケット艦グラード・スヴィヤージスク乗組員は、工場生産者の納入チームと協同で海洋目標に対する最初のミサイル発射を成功裏に実施しました。
発射されたのは、最新艦載ミサイル複合体カリブル-HKの高精度ミサイル兵器です」

声明では、こう述べられた。

広報サービスによると、「敵」は50キロメートルに位置していた。
カスピ海の海洋射爆場での演習活動中、船舶航行は禁止された。
海洋におけるミサイル発射の安全を確保する為、カスピ小艦隊の約10隻の水上艦及び船が出航した。

小型ロケット艦プロジェクト21631(ブヤン-M)「グラード・スヴィヤージスク」は、 「河川-海洋」級多用途艦であり、最新の砲、ミサイル、対水中工作、対空、電子兵装が装備されている。
同艦は、複数のタイプの高精度ミサイルを水上及び沿岸目標に対し300キロメートルの距離で使用できる汎用ミサイル複合体「カリブル-NK」を装備したロシア海軍で2隻目の艦となる。


プロジェクト21631小型ロケット艦「グラード・スヴィヤージスク」ゼレノドリスク造船所で2010年8月27日に起工され、2013年3月9日に進水しました。

2013年7月10日からカスピ海で航海試験が始まりました。
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[新型ロケット艦グラード・スヴィヤージスクの航海試験が始まった]

そして今回、有翼ミサイル「カリブル」対艦型の初めての試射を実施しました。
[巡航ミサイル「カリブル」対地攻撃型は2500kmの最大射程を有する]
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プロジェクト21631小型ロケット艦「ブヤン-M」は現在までに6隻が起工されています。
[小型ロケット艦プロジェクト21631「ブヤン-M」]

建造番号631「グラード・スヴィヤージスク」Град Свияжск
2010年8月27日起工/2013年3月9日進水/2013年就役予定

建造番号632「ウグリーチ」Углич
2011年7月22日起工/2013年4月10日進水/2013年就役予定

建造番号633「ヴェリキー・ウスチュグ」Великий Устюг
2011年8月27日起工

建造番号634「ゼリョヌイ・ドル」Зелёный Дол
2012年8月29日起工

建造番号635「セルプホフ」Серпухов
2013年1月25日起工

建造番号636「ヴイシニー・ヴォロチョーク」Вышний Волочек
2013年8月29日起工



「グラード・スヴィヤージスク」「ウグリーチ」は今年末までにカスピ小艦隊へ引き渡される予定です。

ロシア北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ-アドミラル・クラーコフは長期航海を終えて基地へ戻った

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア西方軍管区(北方艦隊)広報サービス発表
2013年9月28日11時24分配信
【北方艦隊の大型対潜艦「ヴィツェ-アドミラル・クラーコフ」は遠距離航海から基地へ戻ってきた】

大型対潜艦「ヴィツェ-アドミラル・クラーコフ」大西洋横断移動を果たし、北方艦隊主要基地へ到着した。
大型対潜艦の艦長スタニスラフ・ヴァリク1等海佐と乗組員は健常であり、遠距離航海において全ての与えられた任務を成功裏に遂行した。

同艦の航海は2013年5月11日に始まり、乗組員は海上に約140日間滞在し、約27000海里の航跡を遺した。
大型対潜艦「ヴィツェ-アドミラル・クラーコフ」の乗組員は、国際演習「ポモール-2013」へ参加した。

遠距離航海中に同艦の乗組員は再三にわたり艦隊間協同活動に参加し、ロシア海軍地中海艦船グループの一員及びロシア連邦海軍大西洋艦船支隊の一員として一連の任務を遂行した。

遠距離航海の枠組みにおいて、同艦は外国の港へ一連の業務寄港を行なった:ベルゲン(ノルウェー)、リヴァプール(ブリテン)、リスボン(ポルトガル)、リマソール(キプロス)、ハバナ(キューバ)

遠距離航海を詳細に検討した後、艦隊司令部は功績の有った軍人の推挙を決定する。
大型対潜艦「ヴィツェ-アドミラル・クラーコフ」の乗組員から最良の海軍将兵には(軍)当局の表彰及び国家表彰が呈示される。

現在、乗組員には休養の時間が与えられ、(彼等の)体力及び艦自身の機器準備状態が回復される。


大型対潜艦「ヴィツェ-アドミラル・クラーコフ」は2013年5月11日に出港し、ノルウェイ海軍との合同演習「ポモール-2013」に参加しました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
2013年5月11日10時54分配信
【バレンツ海で演習「ポモール-2013」は始まった】

2013年5月16日12時18分配信
【国際演習「ポモール-2013」を完了した艦はノルウェイ海軍基地ハーコンスヴァーンへ寄港する】

2013年5月20日11時08分配信
【大型対潜艦「ヴィツェ-アドミラル・クラーコフ」はノルウェイ海軍基地ハーコンスヴァーンへの業務寄港を完了した】

その後、グレートブリテンリヴァプール港へ寄港しました。
2013年5月25日12時32分配信
【大型対潜艦「ヴィツェ-アドミラル・クラーコフ」はリヴァプール(ブリテン)への非公式訪問を完了した】

リヴァプールを出た後、更に大西洋を南下し、5月31日にポルトガルリスボンへ寄港しました。
2013年5月31日19時02分配信
【大型対潜艦「ヴィツェ-アドミラル・クラーコフ」はリスボン(ポルトガル)への業務寄港を実施する】

6月4日、リスボンを出港し、地中海へ向かいました。
2013年6月4日16時02分配信
【大型対潜艦「ヴィツェ-アドミラル・クラーコフ」は地中海へ針路を取った】

6月6日、大型対潜艦「セヴェロモルスク」支隊地中海西部海域で会合しました。
[北方艦隊の2隻の大型対潜艦は地中海西部で会合した]

6月11日、キプロス島南方海域でロシア海軍地中海連合作戦部隊へ加わりました。
[大型対潜艦ヴィツェ-アドミラル・クラーコフはロシア海軍地中海作戦部隊へ加わった]

6月17日、黒海艦隊大型揚陸艦「ニコライ・フィリチェンコフ」との合同演習を行ないました。
[北方艦隊と黒海艦隊の戦闘艦は地中海で合同演習を実施した]

6月25日、地中海東部艦載ヘリコプターの訓練を実施しました。
[大型対潜艦ヴィツェ-アドミラル・クラーコフは地中海東部で搭載機の飛行訓練を行なった]

そして7月2日、キプロスリマソールへ寄港しました。
[大型対潜艦ヴィツェ-アドミラル・クラーコフはリマソールへ寄港した]

その後、ロシア海軍大西洋・カリブ海遠征へ参加する事になりました。
[ロシア海軍大西洋・カリブ海遠征(2013年7月~)]

7月15日にジブラルタル海峡を通過して大西洋へ入りました。
[大型対潜艦ヴィツェ-アドミラル・クラーコフはジブラルタル海峡を通過した]

7月17日に大西洋上で黒海艦隊親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」と合流し、ロシア連邦海軍艦隊間戦闘艦船支隊が形成されました。
[ロシア海軍艦隊合同グループが大西洋で形成された]

そして8月3日、キューバハバナ港へ入港しました。
[ロシア海軍艦船はキューバのハバナを訪れた]

8月7日、ハバナを出港しました。
[ロシア海軍艦船はキューバを去った]

その後、大西洋を横断してバレンツ海へ戻り、北方艦隊の演習に参加しました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
2013年9月26日17時37分配信
【大型対潜艦「ヴィツェ-アドミラル・クラーコフ」乗組員はバレンツ海で訓練を実施し、水上、水中、空中目標を破壊した】

そして9月28日、北方艦隊主要基地セヴェロモルスクへ4か月半ぶりに戻ってきました。

ロシア軍艦はシリアのラタキアを訪問した

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2013年9月25日04時02分配信
【ロシア戦闘艦はシリア領海へ入った】
ラタキア(シリア)、9月25日-ロシア通信社ノーボスチ、デニス・マルコフ

ロシア大型揚陸艦「ニコライ・フィリチェンコフ」は予想通りに親善訪問の為にラタキア港へ入り、シリア海軍の2隻のロケット艇はアラブ国の領海の境界線上で出迎えた。
ロシア通信社ノーボスチは、シリア国防省の代理人より伝えられた。

彼によると、ロケット艇は海軍の伝統に従い、歓迎式典ではロシア艦と合い向かって出迎えた。

「2国間の海軍将兵の会合において、互いに挨拶を交わし、その後、シリア艇フチンとヤルムクはラタキア水域でニコライ・フィリチェンコフに随伴しました」
対談者は話した。

以前にロシア通信社ノーボスチシリア海軍の情報提供者が話した所によれば、大型揚陸艦「ニコライ・フィリチェンコフ」は親善訪問の為にラタキア港へ1日間寄港する。
対談者によると、ロシア海軍及びシリア海軍将兵は、地元のスタジアムで親善サッカー試合を開催する予定である。

同市住民は街頭へ出て自発的に集会を行ない、2国の旗と大統領の肖像、ロシア語の布板を掲げた。
ロシア国防省は、この件に関するコメントを避けた。


大型揚陸艦「ニコライ・フィリチェンコフ」のラタキア訪問に関しては、前日(9月24日)にシリア海軍大佐より伝えられています。
『ロシア通信社ノーボスチ』より
2013年9月24日15時30分配信
【大型揚陸艦「ニコライ・フィリチェンコフ」は水曜日にシリアの港へ来訪する】


大型揚陸艦「ニコライ・フィリチェンコフ」は、9月6日にセヴァストーポリを出港、9月13日にボスポラス海峡を通過し、地中海へ向かいました。
[ロシア海軍艦船の動向(2013年9月6日)]
[ロシア海軍地中海作戦連合部隊の戦闘艦は10隻に増強される]
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そして9月25日、シリアラタキアを訪問しました。
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これまでに「ニコライ・フィリチェンコフ」ラタキア訪問に関する情報は、シリア側からしか出ていません。

現在の所、ロシア国防省からは何の発表も有りません。

太平洋艦隊の大型揚陸艦2隻は再び地中海へ入った

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『イタルタス』より
2013年9月25日13時15分配信
【大型揚陸艦「ペレスウェート」と「アドミラル・ネヴェリスコイ」はロシア連邦海軍地中海常設連合部隊へ加わる】
モスクワ、9月25日/イタルタス

太平洋艦隊大型揚陸艦「ペレスウェート」「アドミラル・ネヴェリスコイ」は、本日(9月25日)、ボスポラス-ダーダネルス海峡ゾーンを通過し、ロシア連邦海軍地中海常設連合部隊へ加わった。
イタルタス太平洋艦隊公式代理人ローマン・マルトフ1等海佐より伝えられた。

彼によると、大洋救助船「フォーチー・クルイロフ」は未だノヴォロシースクに滞在しており、近日中に地中海への航海へと向かう。

更にマルトフは、太平洋艦隊中型海洋給油船「ペチェンガ」は、ロシア連邦海軍地中海常設連合部隊の旗艦・親衛巡洋艦「モスクワ」及び黒海艦隊警備艦「スメトリーヴイ」へ燃料を補給した事を伝達した。

「9月26日に給油船はスエズ運河を通過して紅海へ入り、戦闘勤務を遂行している太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・パンテレーエフへ燃料を補給します」
艦隊の代理人は通知し、「ペチェンガ」は以前に物資を補充する為にキプロスリマソール港へ寄港した事を想い起した。
「ロシア地中海艦船グループの一員であるアドミラル・パンテレーエフは、紅海で任務を遂行します。
海軍総司令部からの指示-地中海へ戻るのか、或いは、ウラジオストクへの進路を取るのか-が有るまで」
マルトフ
は話した。

月曜日、海軍総司令部の情報提供者はイタルタス特派員に対し、「アドミラル・パンテレーエフ」紅海へ到着したのは、同海域に居る重原子力航空母艦「ニミッツ」に率いられるアメリカ合衆国海軍空母打撃グループの動向を監視する為であると説明した。

情報提供者によると、親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」、救助曳船SB-522、給油船「ボリス・ブートマ」で構成される艦船支隊が南シナ海からアデン湾への移動を行なっている。
太平洋艦隊の艦は地中海へ行き、「ワリャーグ」は、同タイプの黒海艦隊ロケット巡洋艦「モスクワ」と交代し、同海域の海軍常設連合部隊の旗艦となる。
「従いまして、ワリャーグには、黒海艦隊、バルト艦隊、太平洋艦隊の艦船が含まれ、単一計画下で行動する遠距離ゾーンの海軍常設連合部隊の作戦司令本部が移動します。
巡洋艦モスクワは、計画通りに長期航海を終えてセヴァストーポリの基地へ戻ります」

対談者は話した。

[シリア沿岸のアメリカ合衆国海軍グループ]
地中海常駐部隊には有翼ミサイルを搭載した4隻の戦闘艦が滞在している。
それは、駆逐艦「マハン」、「グレーヴリ―」、「バリー」、「ラメージ」である。

8月18日、アラビア海航空母艦「ハリー・トルーマン」、ロケット巡洋艦「ゲティスバーグ」、「サン-ジャシント」、駆逐艦「バークレイ」、「メイソン」で構成される艦船グループが到着した。
更に同海域へは「ニミッツ」及び支援艦グループが滞在している、


[ ロシア太平洋艦隊地中海遠征(2013年3月~)]

大型揚陸艦「ペレスウェート」「アドミラル・ネヴェリスコイ」は今年3月19日にウラジオストクを出港し、5月15日に地中海へ入りました。
その後は地中海東部黒海沿岸ノヴォロシースクを行き来していました。

最近では、9月16日にボスポラス海峡を北上し、ノヴォロシースクへ下がっています。

『黒海ニュース』より
2013年9月17日8時42分配信
【ロシア連邦太平洋艦隊の揚陸艦は次のシリア往復路から黒海へ戻った】

そして再び地中海入りしました。

記事中で触れられていますが、大型揚陸艦2隻と共に地中海へ派遣された大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」は既に紅海へ入っており、給油船「ペチェンガ」紅海へ行きます。
[太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・パンテレーエフは紅海へ入った]
[ロシア太平洋艦隊の給油船ペチェンガは紅海へ行く]

今回の記事によると、今後は地中海へ戻るか、或いはウラジオストクへの帰路に就くかもしれないとの事です。

ロシア太平洋艦隊の給油船ペチェンガは紅海へ行く

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2013年9月25日11時45分配信
【給油船は海軍地中海戦隊の艦へ燃料を補給した】
モスクワ、9月25日-ロシア通信社ノーボスチ

太平洋艦隊中型海洋給油船「ペチェンガ」は、ロシア連邦海軍地中海グループの旗艦・巡洋艦「モスクワ」警備艦「スメトリーヴイ」に燃料を補給した。
水曜日、東方軍管区の広報サービス・情報供給部長ローマン・マルトフ1等海佐は記者団に伝えた。

「数日中に同船はスエズ運河を通過し、紅海で大型対潜艦アドミラル・パンテレーエフへ給油します。
昨日、ペチェンガは業務訪問の為、キプロスのリマソール港へ停泊しました」
マルトフ
は話した。

彼は、太平洋艦隊の5隻の艦船~大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」、大型揚陸艦「ペレスウェート」、「アドミラル・ネヴェリスコイ」、大洋救助船「フォーチー・クルイロフ」、給油船「ペチェンガ」が、地中海において既に6ヶ月間に渡り任務を遂行している事を想い起した。

以前、セルゲイ・ショイグ国防相は、地中海における国益を保護する為、常設海軍作戦部隊の独立管理部の創設が必要であると表明した。

ロシアは、地中海戦隊を形成する為、2013年3月、同海域へ太平洋艦隊艦船支隊を派遣した。

現在、地中海グループの構成に含まれる艦船は、太平洋艦隊、北方艦隊、バルト艦隊、黒海艦隊がローテーションの基礎となっている。


[ ロシア太平洋艦隊地中海遠征(2013年3月~)]

中型海洋給油船「ペチェンガ」フィンランドラウマ造船所で建造され、1978年3月2日に進水し、1979年1月10日に当時のソヴィエト連邦海軍へ引き渡されました。
その後、太平洋艦隊へ配備されました。


今年3月19日には大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」に随伴してウラジオストクを出港し、5月15日に地中海へ入りました。

その後は地中海で洋上補給任務に就いていました。

今回の記事によると、「ペチェンガ」は、黒海艦隊ロケット巡洋艦「モスクワ」警備艦「スメトリーヴイ」への洋上給油を実施し、キプロスリマソールで補給物資を調達した後、紅海へ向かうとの事です。

警備艦「スメトリーヴイ」は9月12日にセヴァストーポリを出港し、9月17日に地中海東部へ到着しました。



ロケット巡洋艦「モスクワ」は、9月20日からロシア海軍地中海作戦連合部隊の旗艦任務に就いています。
[親衛ロケット巡洋艦モスクワはロシア海軍地中海作戦連合部隊を率いる]

大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」は、9月21日から紅海に滞在しています。
[太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・パンテレーエフは紅海へ入った]

空母ヴィクラマーディティヤは2014年2月にインドへ到着する

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2013年9月25日9時00分配信
【ロソボロネクスポルト:「ヴィクラマーディティヤ」は2014年2月にインドへ到着する】
コーチ(インド)、9月25日-ロシア通信社ノーボスチ

11月15日にインド側へ引き渡される予定の航空母艦「ヴィクラマーディティヤ」(旧「アドミラル・ゴルシコフ」)は、2014年2月にインドへ到着する。
水曜日、ロソボロネクスポルト(ロシア兵器輸出公社)総取締役代理ヴィクトル・コマルディンは記者団に伝えた。

「私共は、ヴィクラマーディティヤを2月にムンバイ港へ到着させる予定です」
彼は第1回海軍サロン「 NAMEXPO-2013」において話した。

コマルディンによれば、インドへの航路上において航空母艦は14ヶ所の港へ寄港する計画である。
「11月15日に私共は艦を納入し、その後、同艦はインドへと出発します」
ロソボロネクスポルト総取締役代理は付け加えた。


[空母ヴィクラマーディティヤ(旧ブログ)]
[空母ヴィクラマーディティヤ]

2012年12月にインド海軍へ引き渡される筈だった航空母艦「ヴィクラマーディティヤ」(旧ロシア海軍重航空巡洋艦「アドミラル・ゴルシコフ」)ですが、2012年夏の航海試験中にボイラーが損傷し、引き渡し時期が延期される事になりました。
[空母ヴィクラマーディティヤはロシア造船業の空母建造経験の回復に役立った]
[空母ヴィクラマーディティヤはインド海軍で30-40年就役するかもしれない]

2013年7月3日に出港し、7月5日より航海試験が始まりました。
[インド空母ヴィクラマーディティヤは航海試験へ出発する]
[インド空母ヴィクラマーディティヤは白海で航海試験を始めた]
[インド空母ヴィクラマーディティヤは白海で各種機器を点検する]

7月28日夜、機関の全力運転試験(最大速力試験)を実施しました。
[インド空母ヴィクラマーディティヤは29ノット以上を出した]

昨年の航海試験では最大速力を出そうとした矢先にボイラーの耐熱材が崩れ落ち、ボイラーが損傷しましたが、今回は、そのようなトラブルも無く、航海試験は成功裏に終わりました。

8月5日からはバレンツ海で航空機関連の試験が始まりました。
[空母ヴィクラマーディティヤから艦上戦闘機Su-33とMiG-29KUB/MiG-29Kのフライトが実施される]

8月24日、艦載機の夜間着艦に成功しました。
[空母ヴィクラマーディティヤの夜間着艦試験は成功した]

「ヴィクラマーディティヤ」の海洋試験は順調に進行しました。
[インド空母ヴィクラマーディティヤの海洋試験はスケジュール通りに進んでいる]

全ての海洋試験を完了した「ヴィクラマーディティヤ」は、9月21日にセヴェロドヴィンスクへ戻りました。
[インド空母ヴィクラマーディティヤは全ての海上試験を成功裏に終えてセヴェロドヴィンスクへ戻った]

「ヴィクラマーディティヤ」は、11月15日にインドへ引き渡されます。
[空母ヴィクラマーディティヤは2013年9月30日に航海試験を完了し11月15日にインドへ引き渡される]

そして今回の記事によると、インドへ引き渡された「ヴィクラマーディティヤ」は、2014年2月にインドムンバイ港へ到着するとの事です。
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ムンバイ基地には、インド海軍空母「ヴィラート」が駐留しています。
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なお、ヴィクトル・コマルディン氏は、同じ日の記者会見において、インドコーチ造船所で建造中の航空母艦「ヴィクラントII」の建造をロシアが支援すると表明しています。
『ロシア通信社ノーボスチ』より
2013年9月25日9時07分
【ロシアはインドの航空母艦「ヴィクラント」完成を援助する】

ロシアは、空母「ヴィクラントII」の着艦拘束装置、エレベータ、航空機格納庫を製造します。
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ロシアはラストルブ(SS-N-14)対潜ミサイルを近代化する

『イズベスチヤ』より
2013年9月20日12時01分配信
【ロシアは1960年代の対潜ミサイルを近代化する】

「潜水艦キラー」は、目標指示保証電子機器を換装する。
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ロシア海軍総司令部は1960年代初頭から生産されている複数のミサイル複合体対潜ミサイルの近代化を決定した。
防衛産業企業体の情報提供者がイズベスチヤへ説明したように、この決定は最新タイプの不足、更には古い戦闘艦の就役期間延長、海軍の管理システム近代化に関連して採択された。

対潜ミサイルは、投げ落とす魚雷を搭載した有翼ミサイルである。
目標へ接近すると魚雷は分離し、落下傘で水中へ降ろされる。
運搬者から分離された後、魚雷は自立して潜水艦或いはへの針路を進む-それは、目標の座標を指定するシステムが装備されている。

今の所は、第39製品・85RUミサイル複合体「ラストルブ」に関する話であるが、海軍の計画には、ミサイル83P「ヴォドパード」、84R「メチェーリ」、86R及び88R複合体「ヴェテル」、そして深海爆雷の改良型の更新が含まれている。
艦-これらの複合体の運搬者は、セヴェロモルスク、セヴァストーポリ、沿海地方、カムチャツカで保持されている。
ミサイル及び発射複合体の電子兵装を換装する作業は、公開株式会社スモレンスク航空機工場で行なわれる。

地政学問題高等学院第1副校長コンスタンチン・シフコフイズベスチヤへ説明したように、ミサイルは1960年代にソヴィエト連邦海軍の軍備として納入された。
しかし、その能力は、未だに世界的標準を満たしている。
この場合、戦闘エレメント-魚雷-の換装の可能性は、これらの兵器の高い将来性を示している。

「これらのミサイルは非常に近代的であり、敵の重潜水艦の破壊を可能とします。
85Rは、アドミラル型水上艦(ウダロイ級)、キーロフ型重ロケット巡洋艦の主要対潜ミサイルであります。
それは長射程を有しており、主要武器は、今では改良された小型魚雷です。
従いまして、多くの長い年月に渡り、これらの武器は戦闘準備状態に維持する事が出来ます」
シフコフ
イズベスチヤへ話した。

85Rミサイルは距離50kmの目標へ到達し、撃破する事が出来る。
これは、アメリカ合衆国の同類の兵器-ミサイルRUR-5アスロック(射程距離は約8キロ)と、その後継者で、現在、アメリカ海軍の軍備に在るRUM-139VL-アスロック(射程28km)と比較して大きな長所を提供する。

「アメリカの最新艦のミサイルシステムは、アスロックに基づいております-このミサイルは、1960年代初頭に軍備採用されたものです。
私共の誘導ロケットは魚雷を正確に誘導し、遠距離での正確な射出を可能とします。
アメリカのミサイルは、誘導されません-それは弾道軌道で飛翔し、射程は大きくありません」
シフコフ
は指摘した。
「我々のミサイルを軍備から除外する如何なる理由も有りません」

冷戦時代には、核弾頭魚雷を搭載する改正型ミサイル86Rが存在していたが、今日では使用されていない。

ミサイルの更新作業は2014年8月末まで実施され、4130万ルーブルが割り当てられる。


85RU「ラストルブ」(NATOコード名SS-N-14サイレックス)は、ロシア海軍プロジェクト1155大型対潜艦(ウダロイ級)などに搭載されている対潜ミサイルです。
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『黒海艦隊公式サイト』より
【URK-5「ラストルブ-B」】
「ラストルブ」は、対潜水艦/対水上艦両用ミサイルであり、弾頭はUMGT-1魚雷です。
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「ラストルブ」は、「メチェーリ」(NATOコード名SS-N-14サイレックス)の改良型です。
「メチェーリ」は1960年代に開発され、1970年代初頭から実戦配備されています。
『黒海艦隊公式サイト』より
【URPK-3「メチェーリ」】
【URPK-4「メチェーリ」】

今回の記事によると、この「ラストルブ」が近代化されるとの事です。

ロシア海軍ウダロイ級は、今しばらくの間は現役に留まるので、同級の主要兵装である「ラストルブ」を近代化するという事でしょう。
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ロシア海軍は2015-2017年に5隻の非核動力潜水艦を受け取る

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『イタルタス』より
2013年9月18日12時43分配信
【5隻の新たな非核動力潜水艦は2015-2017年の間にロシア海軍の編制への加入が計画されている】
モスクワ、9月18日/イタルタス

5隻の新たな非核動力潜水艦プロジェクト636.3及びプロジェクト677は2015-2017年の間にロシア海軍の編制への加入が計画されている。
この内の3隻の潜水艦黒海艦隊の編制へ、2隻は北方艦隊の編制へ加入する。
本日(9月18日)、アルムス-タス特派員は、防衛産業企業体の代理人より伝えられた。

海洋工学中央設計局「ルビーン」潜水艦プロジェクト636.3B-261「ノヴォロシースク」、「ロストフ・ナ・ドヌー」、「スタールイ・オスコル」サンクトペテルブルクアドミラルティ造船所で建造されている。
「ノヴォロシースク」は、現在、潜水艦の船体が殆ど形成されている。
しかしながら、ベトナムが発注した6隻の輸出用潜水艦プロジェクト636を建造する為、建造は延期され、潜水艦の進水は2014年秋より前にはならない。
「ロストフ・ナ・ドヌー」「スタールイ・オスコル」は、現在、船体ブロックの組み立てが行なわれている。
これら3隻の潜水艦は2015年に軍備採用された後、黒海艦隊の編制へ加入する。

アドミラルティ造船所において、海洋工学中央設計局「ルビーン」の2隻の非核動力潜水艦プロジェクト677B-586「クロンシュタット」「セヴァストーポリ」が建造されている。
「クロンシュタット」建造契約は、必要なプロジェクトの改正及び研究作業を実施した後、2013年7月9日に復活した。
プロジェクト677潜水艦(整理名「ラーダ」)のトップ「サンクトペテルブルク」の近代化ヴァージョンの潜水艦の納入時期は2017年となる計画である。

非核動力潜水艦「セヴァストーポリ」は、現在は建造が完了している新たな非大気依存発電装置の為のトップとして選ばれた。
同プロジェクト潜水艦の作業は、非大気依存発電装置の設置の為の近代化及びプロジェクト変更に関連し、2013年7月に開始された。
潜水艦の納入時期は2017年の計画である。
しかし、非大気依存発電装置の開発の遅れに関し、延期されるかもしれない。

双方のプロジェクト677潜水艦は建造完了後、北方艦隊へ軍備採用される。


ロシア海軍向けのプロジェクト06363潜水艦は、現在までに3隻が起工されています。
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[プロジェクト06363]
・B-261「ノヴォロシースク」(Б-261 Новороссийск)
建造番号01670
2010年8月20日起工/2014年秋進水予定/2015年就役予定
黒海艦隊に配備予定

・B-237「ロストフ・ナ・ドヌー」(Б-237 Ростов-на-Дону)
建造番号01671
2011年11月21日起工/2015年就役予定
黒海艦隊に配備予定

・B-262「スタールイ・オスコル」(Б-262 Старый Оскол)
建造番号01672
2012年8月17日起工/2015年就役予定
黒海艦隊に配備予定

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[プロジェクト06363潜水艦スタールイ・オスコルは8月17日に起工される]
[改キロ級潜水艦スタールイ・オスコルは8月17日に起工される]
[プロジェクト06363潜水艦スタールイ・オスコルは起工された]

「ノヴォロシースク」「ロストフ・ナ・ドヌー」は乗組員が全て揃い、艦長も任命されています。
[プロジェクト06363潜水艦ノヴォロシースクとロストフ・ナ・ドヌーの艦長が任命された]

以前にはB-261「ノヴォロシースク」は2013年に進水し、2014年にロシア海軍へ引き渡される予定でしたが、今回の記事によると、ベトナム向けのプロジェクト6361潜水艦6隻の建造を優先する為、ロシア海軍向けの06363は後回しにされるとの事です。

ベトナム海軍向けのプロジェクト6361は、既に5隻が建造中であり、2016年までに6隻が引き渡される予定です。


一方、第4世代非核動力潜水艦プロジェクト677「ラーダ」は、1番艦「サンクトペテルブルク」ロシア海軍へ引き渡されており、建造が凍結されていた2番艦と3番艦の工事も再開されます。

[プロジェクト667「ラーダ」級]
B-585「サンクトペテルブルク」:1997年12月26日起工/2004年10月28日進水/2010年4月22日就役
B-586「クロンシュタット」:2005年7月28日起工
B-587「セヴァストーポリ」:2006年11月10日起工


[ロシア国防省はラーダ級潜水艦の建造再開を正式に決定した]
[ラーダ級潜水艦2番艦クロンシュタットの建造再開の為の契約が締結された]
今回の記事によると、B-586B-587は2017年にロシア海軍へ引き渡され、北方艦隊へ配備されるとの事です。


なお、プロジェクト06363潜水艦は、以前には6隻が建造される計画となっておりましたが、今回の記事では、4-6番艦の建造については全く触れられていません。

プロジェクト677の方も、4番艦以降の建造については全く触れられていません。


その一方、ロシアは既に「ラーダ」級の次の世代・第5世代非核動力潜水艦の開発を進めております。
[2018年にはロシア第5世代非核動力潜水艦の1番艦が完成するかもしれない]

ロシア海軍総司令官ヴィクトル・チルコフ提督は、2020年までに新設計の非核動力潜水艦4隻が建造されると述べています。
[ロシア海軍は2020年までに12隻の原子力潜水艦を近代化する]

この為、06363は3隻、677も3隻で建造は打ち切られるかもしれません。

太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・パンテレーエフは紅海へ入った

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『イタルタス』より
2013年9月23日10時34分配信
【大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」は紅海に入った】
モスクワ、9月23日/イタルタス

太平洋艦隊大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」は戦闘勤務を遂行する為に紅海へ入った。
本日(9月23日)、イタルタス太平洋艦隊公式代理人ローマン・マルトフ1等海佐より伝えられた。

「金曜日には地中海南東部に居たアドミラル・パンテレーエフは、スエズ運河及びスエズ湾を通過し、土曜日には戦闘勤務を遂行する為に紅海の指定海域へ到着しました。
同艦は単独航行中です」
マルトフ
は話した。

海軍総司令部の情報提供者はイタルタス特派員に対し、「アドミラル・パンテレーエフ」紅海へ到着したのは、同海域に居る重原子力航空母艦「ニミッツ」に率いられるアメリカ合衆国海軍空母打撃グループの動向を監視する為であると説明した。

有翼ミサイル「トマホーク」を搭載したアメリカ駆逐艦は、以前から地中海東部に留まっており、アメリカ合衆国大統領バラク・オバマの指示を受ければ、シリアの目標に対する攻撃に使用する事が出来る。
地中海及び紅海に駐留する戦闘艦は、毎週5500万ドルから8000万ドルのアメリカの予算が掛かる。

更に太平洋艦隊の代理人は、現在、海洋において合計25隻の同艦隊の軍艦及び保障船が任務を遂行していると伝えた。
特に、親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」、救助曳船SB-522、給油船「ボリス・ブートマ」で構成される艦船支隊が南シナ海からアデン湾への移動を行なっている。

海軍総司令部の情報提供者によると、太平洋艦隊の艦は地中海へ行き、「ワリャーグ」は、同タイプの黒海艦隊ロケット巡洋艦「モスクワ」と交代し、同海域の海軍常設連合部隊の旗艦となる。
「従いまして、ワリャーグには、黒海艦隊、バルト艦隊、太平洋艦隊の艦船が含まれ、単一計画下で行動する遠距離ゾーンの海軍常設連合部隊の作戦司令本部が移動します。
巡洋艦モスクワは、計画通りに長期航海を終えてセヴァストーポリの基地へ戻ります」

対談者は話した。

マルトフは、本日、太平洋艦隊の2隻の大型揚陸艦「アドミラル・ネヴェリスコイ」「ペレスウェート」が物資を搭載し、ノヴォロシースクから地中海への航海に出発すると伝達した。
「今週末には、ボスポラス-ダーダネルス海峡ゾーンを通過した後に地中海へ入り、行動中のロシア艦船グループへ加わります」
太平洋艦隊
の代理人は説明した。
彼によると、前夜に太平洋艦隊給油船「ペチェンガ」が物資補充の為にキプロスリマソール港へ入り、大洋救助船「フォーチー・クルイロフ」は、同じ目的の為、現在はノヴォロシースクに滞在している。

同じ頃、太平洋艦隊の艦が太平洋での大規模演習を終えてウラジオストクへ到着する。
そう、火曜日に艦隊の主要基地である第33埠頭大型対潜艦「マルシャル・シャーポシニコフ」「アドミラル・ヴィノグラードフ」が到着する。
何隻かの艦と保障船から成る主な支隊は、今週末にウラジオストク港へ入港する。

平均で1ヶ月半の集中的な戦闘訓練において、太平洋艦隊の艦船は約8000海里を航行し、この内の何隻かは10000海里になる。
彼らは、太平洋の3つの海を訪れ、北極圏で揚陸部隊の上陸を行ない、10数回の戦闘演習を実施した。
この内の幾つかは、ロシア海軍総司令官の表彰にノミネートされる。


[ ロシア太平洋艦隊地中海遠征(2013年3月~)]

大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」は3月19日にウラジオストクを出港し、5月15日に地中海へ入り、6月1日以降は、ロシア海軍地中海作戦連合部隊の旗艦任務に就いていました。

6月末からは黒海沿岸のノヴォロシースクで整備と乗員の休養に専念し、8月29日に同港を出港し、再び地中海へ向かいました。
[ロシア太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・パンテレーエフは再び地中海東部へ向かう]

今回の記事によると、現在は紅海に滞在しているとの事です。
なお、地中海作戦連合部隊の旗艦任務は、9月20日から黒海艦隊ロケット巡洋艦「モスクワ」に引き継がれています。
[親衛ロケット巡洋艦モスクワはロシア海軍地中海作戦連合部隊を率いる]

更に今回の記事では、地中海へ派遣されたロシア太平洋艦隊艦船の現在の状況が述べられています。

[太平洋艦隊艦船支隊]
大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」:紅海に滞在
大型揚陸艦「ペレスウェート」:ノヴォロシースクを出港
大型揚陸艦「アドミラル・ネヴェリスコイ」:ノヴォロシースクを出港
救助曳船「フォーチー・クルイロフ」:ノヴォロシースクに滞在
中型海洋給油船「ペチェンガ」:リマソールに滞在



記事後半は、地中海以外でのロシア太平洋艦隊艦船の近況について述べられています。

太平洋艦隊旗艦のロケット巡洋艦「ワリャーグ」はインド洋へ向かっています。
[ロシア太平洋艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグはインド洋(アデン湾)へ向かう]

8月9日に始まった太平洋艦隊の大規模演習に参加した艦船は、近日中にウラジオストクへ戻って来ます。
[ロシア太平洋艦隊はカムチャツカ沖で有翼ミサイル発射訓練を実施した]

アドミラル・グリゴロヴィチ型フリゲートの為の対空ミサイルは2014年から受領される

『ロシア通信社ノーボスチ』より
2013年9月23日10時45分配信
【最新高射ミサイル複合体「シチーリ」の最初の一組は2014年にロシア連邦海軍へ受領される】
モスクワ、9月23日-ロシア通信社ノーボスチ

ロシア海軍は2014年に、6隻が建造されるプロジェクト11356フリゲートのシリーズの為の最新高射ミサイル複合体「シチーリ」の最初のモジュール一式を受領する。
月曜日、ロシア通信社ノーボスチホールディングカンパニー「航空設備」総取締役マクシム・クジュークより伝えられた。

「シチーリ」は自己防御用の艦載中距離対空防衛複合体である。
クジュークによれば、複合体は、既存および将来の航空兵器に対処する事ができる。

「ロシア連邦海軍への供給は2014年に開始されます。
私共は、艦(プロジェクト11356)の為に高射ミサイル複合体シチーリを2016年までに6組供給する計画です」
クジューク
は話した。

「古い」複合体と比較して「シチーリ」の主な長所の1つは、ホールディングカンパニー総取締役によると、発射速度である。
ミサイル発射の間の間隔は2秒未満である。

「革新的な解決策として、シチーリは、モジュール(1つのモジュールでミサイル12基)の追加により、様々な排水量の艦に配置する事が可能であります。
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元々の技術的解決策を加えると、小型ミサイルだけではなく、中型クラスの使用も可能となります」
クジューク
は付け加えた。

最新高射ミサイル複合体の発射装置は垂直発射であり、ミサイルは輸送発射コンテナから火薬カタパルトで高度25メートルまで打ち出され、この高度で推進エンジンを始動する。
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高射ミサイル複合体「シチーリ」は、ソブレメンヌイ級駆逐艦などに搭載されている「ウーラガン」の改良発展型です。
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「ウーラガン」は単装の発射機でしたが、「シチーリ」は垂直発射機(VLS)となっております。
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今回の記事で述べられているように、「シチーリ」は、ロシア海軍プロジェクト11356Rフリゲートに装備されます。
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1番艦「アドミラル・グリゴロヴィチ」は2014年にロシア海軍へ引き渡される予定です。
[フリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」の建造は計画通りに進んでいる]

「シチーリ」は1つのモジュールで12基のミサイルを装備しますが、おそらくは、このモジュールを3組搭載する事になるでしょう。
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なお、以前にプロジェクト11356Rフリゲートは(当初の6隻に加えて3隻を追加し)9隻建造されると報じられましたが、今回の記事では、建造隻数は6隻のままです。
[アドミラル・グリゴロヴィチ型フリゲートは9隻建造される]

インド空母ヴィクラマーディティヤは全ての海上試験を成功裏に終えてセヴェロドヴィンスクへ戻った

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『アルムス-タス』より
2013年9月21日12時16分配信
【インド航空母艦「ヴィクラマーディティヤ」は海洋工場航海試験を完了し、セヴェロドヴィンスクへ戻った】
アルハンゲリスク、9月21日(アルムス-タス)

セヴェロドヴィンスク防衛造船所セヴマシュで近代化されたインド航空母艦「ヴィクラマーディティヤ」(旧ロシア巡洋艦「アドミラル・ゴルシコフ」)は、本日(9月21日)、同社の岸壁へ戻った。
同艦は海洋における工場航海試験及び同艦のインド人乗員の訓練プログラムを完了した。
イタルタス特派員はセヴマシュ広報サービスより伝えられた。

「ヴィクラマーディティヤ」は、7月3日から白海及びバレンツ海に滞在していた。
広報サービスによると、航空母艦の速力及び機動性、航空機器装置、電波電子兵装の試験が行われた。

「7月27日夜から28日、バレンツ海へ移動する前に、試験の海洋部門指導者アレクサンドル・シェフチェンコ1等海佐の指導の下で最大出力モードでの航行試験が行なわれました」
広報サービスは話した。
「航空母艦は試験中に最大速力29.2ノット(約54km/h)を発揮しました。
従いまして、同艦は技術仕様で定義されている最大速力29ノットを越えました。
帰港中に白海で速力試験が再び行なわれ、同艦はプログラム通りの最大速力29ノットで航行し、再び艦の高い速度技術特性を確認しました」


「これらの試験により、主要動力装置と艦載システムは正常に動作している事が実証されました」
造船所広報サービスは強調した。

白海において、北方艦隊航空隊は「ヴィクラマーディティヤ」の電子兵装複合体の上空を飛び回った。

同艦の試験実施統一調整者セルゲイ・ノヴォセロフ及び同艦の納入責任者イーゴリ・レオーノフは、「ヴィクラマーディティヤ」の航空機器装置が正常に動作している事を強調した。
様々な条件下において、同艦の全てのシステム及び機器の定義数値が確認された。

同時に、受領-引き渡し試験が実施された-発注者の前に、艦載システム及び機器の動作が提示された。
バレンツ海における試験時に、主要課題の1つ-同艦のインド人乗員875名の訓練が実行された。

同艦は、2013年11月15日にインド海軍へ引き渡される計画である。
その後、航空母艦は、勤務場所への移動へと向かう。

昨年、航空母艦は海洋において明らかになった問題点-特に主要動力装置の船舶用ボイラー-を除去する為、航海試験後にセヴマシュへ戻った。
それ故に、昨年12月に「ヴィクラマーディティヤ」を納入する事は出来なかった。
インド側によると、ロシア製航空母艦の購入費用は23億3000万ドルである。
艦の就役期間は30年と見られている。

以前は「バクー」という名前だった「アドミラル・ゴルシコフ」は、1987年に北方艦隊の編制へ加入した。
修理及び改造終了後、航空母艦の排水量は45000トンになり、最大長は283.5m、最大幅は59.8m(8.8m増加)となった。
同艦にはMiG-29K戦闘機およびヘリコプターを含む30機の航空機を搭載できる。
乗組員は約2000名である。
改装及び変換という新たな課題により巡洋艦の船体は最新の機器、システム、装置で満たされている。
航空母艦は、新たな航行複合体及び電波位置特定複合体、通信複合体及び航空機管制を受け取った。
その結果、セヴマシュによれば、実際には完全に新たな艦が作られた。


公開株式会社『生産合同・北方機械製造組合(セヴマシュ)』公式サイトより
2013年9月20日配信
【航空母艦の試験は完了した】


[空母ヴィクラマーディティヤ(旧ブログ)]
[空母ヴィクラマーディティヤ]

2012年12月にインド海軍へ引き渡される筈だった航空母艦「ヴィクラマーディティヤ」(旧ロシア海軍重航空巡洋艦「アドミラル・ゴルシコフ」)ですが、2012年夏の航海試験中にボイラーが損傷し、引き渡し時期が延期される事になりました。
[空母ヴィクラマーディティヤはロシア造船業の空母建造経験の回復に役立った]
[空母ヴィクラマーディティヤはインド海軍で30-40年就役するかもしれない]

2013年7月3日に出港し、7月5日より航海試験が始まりました。
[インド空母ヴィクラマーディティヤは航海試験へ出発する]
[インド空母ヴィクラマーディティヤは白海で航海試験を始めた]
[インド空母ヴィクラマーディティヤは白海で各種機器を点検する]

7月28日夜、機関の全力運転試験(最大速力試験)を実施しました。
[インド空母ヴィクラマーディティヤは29ノット以上を出した]

昨年の航海試験では最大速力を出そうとした矢先にボイラーの耐熱材が崩れ落ち、ボイラーが損傷しましたが、今回は、そのようなトラブルも無く、航海試験は成功裏に終わりました。

8月5日からはバレンツ海で航空機関連の試験が始まりました。
[空母ヴィクラマーディティヤから艦上戦闘機Su-33とMiG-29KUB/MiG-29Kのフライトが実施される]

8月24日、艦載機の夜間着艦に成功しました。
[空母ヴィクラマーディティヤの夜間着艦試験は成功した]

「ヴィクラマーディティヤ」の海洋試験は順調に進行しました。
[インド空母ヴィクラマーディティヤの海洋試験はスケジュール通りに進んでいる]

そして今回の記事によると、「ヴィクラマーディティヤ」は全ての海洋試験を完了し、9月21日にセヴェロドヴィンスクへ戻りました。


「ヴィクラマーディティヤ」は、11月15日にインドへ引き渡される予定です。
[空母ヴィクラマーディティヤは2013年9月30日に航海試験を完了し11月15日にインドへ引き渡される]

もはや、この予定が実現する事には何の疑いも有りません。

親衛ロケット巡洋艦モスクワはロシア海軍地中海作戦連合部隊を率いる

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2013年9月20日13時25分配信
【巡洋艦「モスクワ」は地中海の海軍艦船グループを率いる】
モスクワ、9月20日-ロシア通信社ノーボスチ

黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」地中海ロシア海軍艦船グループを率いる。
金曜日、黒海艦隊情報供給部長ヴャチェスラフ・トルハチェフ1等海佐は記者団に伝えた。

「今日、黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦モスクワは大西洋からの移動を完了し、地中海東部のロシア海軍常設連合部隊の艦船との合流場所へ到着しました。
巡洋艦には、黒海艦隊、バルト艦隊、太平洋艦隊の艦が含まれる海軍連合部隊の作戦司令部が配置されており、単一計画の下で行動します」

彼は話した。

トルハチェフによると、大洋ゾーンで巡洋艦は水上目標及び空中目標に対する有翼ミサイル発射を実施し、更には、ポルトガル、キューバ、ベネズエラ、ニカラグアの港を業務寄港の為に訪れた。

これに先立ち、ロシア国防省は、親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」が9月10日にジブラルタル海峡を通過し、地中海東部へ針路を取ったと発表した。
一週間後、巡洋艦海軍常設作戦連合部隊の艦船との合流海域へ到着した。

ロケット巡洋艦「モスクワ」は、今年7月3日にセヴァストーポリから遠距離航海へ出発した。


[ロシア海軍大西洋・カリブ海遠征(2013年7月~)]

ロシア黒海艦隊親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」は、2013年7月3日にセヴァストーポリを出港しました。
[ロシア海軍合同グループは大西洋・カリブ海遠征へ向かう]

7月12日、ジブラルタル海峡を通過して大西洋へ入りました。
[ロケット巡洋艦モスクワは大西洋へ入る]

7月17日に大西洋上で北方艦隊大型対潜艦「ヴィツェ-アドミラル・クラーコフ」と合流し、ロシア連邦海軍艦隊間戦闘艦船支隊が形成されました。
[ロシア海軍艦隊合同グループが大西洋で形成された]

7月18日、大西洋上で有翼ミサイル「ヴルカーン」を発射しました。
[ロケット巡洋艦モスクワは大西洋で有翼ミサイル「ヴルカーン」を発射した]

そして8月3日、キューバハバナ港へ入港しました。
[ロシア海軍艦船はキューバのハバナを訪れた]

8月7日、ハバナを出港しました。
[ロシア海軍艦船はキューバを去った]

8月12日にパナマ運河を通過して太平洋へ出ました。
[親衛ロケット巡洋艦モスクワはパナマ運河を通過した]

その翌日(8月13日)にニカラグアコリント港へ到着しました。
[親衛ロケット巡洋艦モスクワはニカラグアを訪れた]

ニカラグア大統領ダニエル・オルテガは8月15日に「モスクワ」を訪れました。
[ニカラグア大統領は親衛ロケット巡洋艦モスクワを訪れた]

8月16日夕方にコリント港を出港しました。
[親衛ロケット巡洋艦モスクワはニカラグアを去る]

その後、再びパナマ運河を通過して大西洋側へ行き、8月26日にベネズエラへ到着しました。
[ロシア海軍艦船はベネズエラを訪れた]

8月27日、ベネズエラ大統領の訪問を受けました。
[ベネズエラ大統領は親衛ロケット巡洋艦モスクワを訪れた]

そして8月29日にラグアイラを出港し、大西洋へ向かいました。
[黒海艦隊のミサイル巡洋艦はベネズエラを去った]

当初の遠征計画によれば、この後、「モスクワ」大西洋上のカーボベルデを訪問する事になっていたのですが、これは取り止めとなり、地中海東部へ直行する事になりました。
[ロシア海軍艦船はローテーションに基づき地中海へ向かう]
[親衛ロケット巡洋艦モスクワは9月17日に地中海東部へ到着する]

9月10日にジブラルタル海峡を通過しました。
[親衛ロケット巡洋艦モスクワはジブラルタル海峡を通過して地中海東部へ向かっている]
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そして今日(9月20日)、地中海東部へ到着しました。

記事を読む限り、「モスクワ」ロシア海軍地中海作戦連合部隊の旗艦任務を太平洋艦隊大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」から引き継いでいるようです。


現在、地中海東部に展開するロシア海軍地中海作戦連合部隊は、この8隻の水上戦闘艦で構成されています。
この他、各種保障船(給油船及び救助曳船)が支援の為に滞在しています。

[ロシア海軍地中海作戦連合部隊]
親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」(連合部隊旗艦、黒海艦隊)
大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」(太平洋艦隊)
警備艦「ネウストラシムイ」(バルト艦隊)
警備艦「スメトリーヴイ」(黒海艦隊)
大型揚陸艦「ミンスク」(バルト艦隊)
大型揚陸艦「アレクサンドル・シャバリン」(バルト艦隊)
大型揚陸艦「ノヴォチェルカッスク」(黒海艦隊)
大型揚陸艦「ニコライ・フィリチェンコフ」(黒海艦隊)


以前には太平洋艦隊所属の2隻の大型揚陸艦も居ましたが、黒海へ下がりました。

『黒海ニュース』より
2013年9月17日8時42分配信
【ロシア連邦太平洋艦隊の揚陸艦は次のシリア往復路から黒海へ戻った】

2013年9月16日早朝、太平洋艦隊所属大型揚陸艦「ペレスウェート」「アドミラル・ネヴェリスコイ」ボスポラス海峡を北上し、黒海へ向かいました。

空母アドミラル・クズネツォフはロシア北方艦隊の大規模演習に参加する

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2013年9月20日11時56分配信
【重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」はバレンツ海の演習に参加する】
モスクワ、9月20日-ロシア通信社ノーボスチ

ロシア唯一の重航空巡洋艦「アドミラル-フロータ-ソヴィエツカヴァ-ソユーザ・クズネツォフ」北方艦隊の演習へ参加する。
金曜日、西方軍管区下の北方艦隊の広報サービス・情報供給部長ワジム・セルガ1等海佐は記者団に伝えた。

「重航空巡洋艦アドミラル-フロータ-ソヴィエツカヴァ-ソユーザ・クズネツォフは、9月21日から25日までコラ半島及びバレンツ海で実施される北方艦隊の演習に参加します。
昨日(9月19日)、クズネツォフは常時駐留基地-セヴェロモルスク市を去り、バレンツ海の演習実施海域へ針路を取りました」
セルガ
は話した。

演習中に北方艦隊の各部隊は、北方艦隊の沿岸部隊、異種戦力艦船グループ、航空隊といった兵種間の連携行動の課題に取り組む。
北方艦隊の沿岸部隊は、敵の海洋揚陸部隊の上陸から沿岸を保護する為、一連の演習を実施する。

北方艦隊の演習には合計して約30隻の様々なクラスの戦闘艦及び保障船が参加し、北方艦隊の演習はロシア海軍総司令官ヴィクトル・チルコフ提督が統括するとセルガは付け加えた。


[重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフの経歴(ロシア国防省公式サイト)]

ロシア北方艦隊の大規模演習は、9月21日から25日までバレンツ海で実施されます。
『ロシア通信社ノーボスチ』より
2013年9月20日11時24分配信
【北方艦隊の大規模演習はバレンツ海でスタートする】
この演習には、ロシア北方艦隊の将兵2500名、各種艦船30隻、戦闘車両50両、航空機およびヘリコプター20機が参加します。

その30隻の各種艦船の内の1隻が、重航空巡洋艦「アドミラル-フロータ-ソヴィエツカヴァ-ソユーザ・クズネツォフ」です。

「アドミラル・クズネツォフ」は、9月初頭にバレンツ海で戦闘訓練を行なっています。
[空母アドミラル・クズネツォフはバレンツ海で戦闘訓練を行なった]

それより以前の8月21日にも短期間出港しています。
[空母アドミラル・クズネツォフは係留岸壁を離れた(2013年8月21日)]

そして今回の記事によると、9月19日に常駐基地を出港し、演習海域へ向かいました。
記事中では、「アドミラル・クズネツォフ」の常駐基地がセヴェロモルスクとなっておりますが、実際には、普段はセヴェロモルスクの西方に位置する第35艦船修理工場「セヴモルプ―ト」の岸壁に停泊しています。
(セヴェロモルスク基地には「アドミラル・クズネツォフ」が接岸できる埠頭は無い)
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おそらくは、9月19日以前に第35艦船修理工場の岸壁を離れ、セヴェロモルスク沖に投錨していたのでしょう。

「アドミラル・クズネツォフ」は、今年12月に地中海遠征へ行くと報じられましたが、最近では、地中海へは行かないとも報じられています。
[空母アドミラル・クズネツォフは2013-2014年に遠距離航海を行なう]
[空母アドミラル・クズネツォフは年末に地中海へ行く]
[空母アドミラル・クズネツォフはシリア情勢とは関係なく2013年12月に地中海遠征へ出発する]
[空母アドミラル・クズネツォフは地中海へ行かない?]

「アドミラル・クズネツォフ」は、2014年から近代化改装を開始するという情報も有ります。
[重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは2014年から近代化改装を開始する]

ロシア太平洋艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグは地中海へ行くかもしれない

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2013年9月19日13時54分配信
【巡洋艦「ワリャーグ」は、必要ならば地中海へ派遣されるかもしれない】
ウラジオストク、9月19日-ロシア通信社ノーボスチ

太平洋艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」は2013年末までインド洋で戦闘訓練任務を遂行し、地中海へ入る。
木曜日、ロシア通信社ノーボスチ太平洋艦隊司令部の高位の代理人より伝えられた。

以前、複数のメディアは、巡洋艦「ワリャーグ」地中海ロシア連邦海軍作戦連合部隊の旗艦・巡洋艦「モスクワ」と交代すると報じた。
今、地中海には10隻のロシア戦闘艦が滞在しており、9月末には同海域に黒海艦隊大型揚陸艦「ヤーマル」が加わる。

「今年末まで巡洋艦ワリャーグはインド洋で一連の任務を遂行し、作戦上必要な場合には、地中海作戦連合部隊の構成へ加入する事も有り得ます」
対談者は話した。

同時に彼は、これが巡洋艦の主要任務では無い事を強調した。

彼は、地中海ロシア連邦海軍作戦連合部隊には、全ての艦隊から艦船を補充できる事を指摘した。

「現時点で、連合部隊は、バルト艦隊、黒海艦隊、太平洋艦隊の艦船で構成されています。
基地から遠く離れた場所での連携活動の必要な水準は満たされ、海軍力は効率的に運用されています。
連合部隊は常設ですから、この海域における存在を効果的に助力する為、来年には、計画ローテーションに則り、4艦隊全てから艦船が補充されます」

情報提供者は伝えた。


太平洋艦隊旗艦「ワリャーグ」を中核とする太平洋艦隊艦船支隊は、8月末にペトロパブロフスク・カムチャツキーを出港しました。

[太平洋艦隊艦船支隊]
親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」
海洋曳船SB-522
大型海洋給油船「ボリス・ブートマ」

[太平洋艦隊のロケット巡洋艦ワリャーグはオーストラリアへ行く]
[ロシア太平洋艦隊の艦船は遠海ゾーンで任務を遂行する]

「ワリャーグ」支隊は、10月4日から11日までオーストラリア海軍創設100周年記念観艦式に参加する為にオーストラリアを訪問する予定でした。

しかし、9月18日に太平洋艦隊の公式代理人(報道部長)ローマン・マルトフ氏は、「ワリャーグ」支隊インド洋へ向かい、10月初頭にはアデン湾へ入ると発表しました。
[ロシア太平洋艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグはインド洋(アデン湾)へ向かう]

そして同日、『インタファクス』などは、「ワリャーグ」支隊が10月中に地中海へ入ると報じました。
[ロシア太平洋艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグは地中海へ行く]

今回の記事に登場する「ロシア太平洋艦隊司令部の高位の代理人」によると、「ワリャーグ」支隊は今年末までインド洋に滞在し、その後、必要とあらば地中海へ行くかもしれないとの事です。

「ワリャーグ」支隊地中海行きは、まだ決定事項ではないようです。

ロシア太平洋艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグは地中海へ行く

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『インタファクス』より
2013年9月18日15時10分配信
【ロケット巡洋艦「ワリャーグ」は10月に地中海でロシア海軍を指揮する】
モスクワ、9月18日、インタファクス.RU

太平洋艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」は10月に地中海エリアへ入り、ロシア連邦海軍常設作戦連合部隊を指揮する。
水曜日、インタファクスは海軍の代理人より伝えられた。

対談者は、ローテーションの枠組みにおいて、太平洋艦隊大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」と共に大型揚陸艦「ペレスウェート」、「アドミラル・ネヴェリスコイ」、更には給油船「ペチェンガ」、救助曳船「フォーチィ・クリロフ」ウラジオストクへ向かうと付け加えた。


太平洋艦隊旗艦「ワリャーグ」を中核とする太平洋艦隊艦船支隊は、8月末にペトロパブロフスク・カムチャツキーを出港しました。
[太平洋艦隊のロケット巡洋艦ワリャーグはオーストラリアへ行く]
[ロシア太平洋艦隊の艦船は遠海ゾーンで任務を遂行する]
「ワリャーグ」支隊は、10月4日から11日までオーストラリア海軍創設100周年記念観艦式に参加する為にオーストラリアを訪問する予定でした。

しかし、9月18日に太平洋艦隊の公式代理人(報道部長)ローマン・マルトフ氏は、「ワリャーグ」支隊はインド洋へ向かい、10月初頭にはアデン湾へ入ると発表しました。
[ロシア太平洋艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグはインド洋(アデン湾)へ向かう]

そして同日、今回の記事に有る通り、「ワリャーグ」支隊は10月中に地中海へ入る事が明らかにされました。

「地中海でロシア海軍を指揮する」と言うのは、地中海に展開するロシア海軍地中海作戦連合部隊の旗艦任務に就くという事です。
[ロシア海軍地中海連合作戦部隊創設]

そして「ワリャーグ」部隊到着と前後し、現在、地中海へ派遣されている太平洋艦隊艦船部隊(今年3月19日出港)はウラジオストクへ戻るとの事です。

ロシア太平洋艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグはインド洋(アデン湾)へ向かう

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2013年9月18日10時44分配信
【巡洋艦「ワリャーグ」に率いられる太平洋艦隊艦船はインド洋へ向かう】
ウラジオストク、9月18日-ロシア通信社ノーボスチ

親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」、海洋曳船SB-522、給油船「ボリス・ブートマ」で構成される太平洋艦隊艦船支隊は、計画戦闘当直を遂行する為にインド洋へ針路を取った。
水曜日、ロシア通信社ノーボスチ太平洋艦隊公式代理人ローマン・マルトフ1等海佐より伝えられた。

「近い内に支隊の艦船は南シナ海へ入ります。
10月初頭、太平洋艦隊旗艦は、アデン湾海域へ入ります。
その途中でロシア艦船はスリランカ共和国の何れかの港を業務寄港の為に訪れます」

対談者は話した。

彼は、大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」を筆頭とする太平洋艦隊の5隻の艦船から成る支隊が、地中海ゾーンにおいて既に6ヶ月間に渡り任務を遂行している事を想い起した。
太平洋艦隊艦船は2013年3月にウラジオストクを去り、現在、同海域におけるロシア海軍艦船グループの中核を成している。

彼によると、現在、世界の大洋の様々な海域で太平洋艦隊の様々なクラスの10隻の艦船が戦闘勤務に就いている。


太平洋艦隊旗艦「ワリャーグ」を中核とする太平洋艦隊艦船支隊は、8月末にペトロパブロフスク・カムチャツキーを出港しました。
当初は、オーストラリアへ行くと言われていました。

[太平洋艦隊のロケット巡洋艦ワリャーグはオーストラリアへ行く]
[ロシア太平洋艦隊の艦船は遠海ゾーンで任務を遂行する]

「ワリャーグ」支隊は、10月4日から11日までオーストラリア海軍創設100周年記念観艦式に参加する為にオーストラリアを訪問する予定でした。

しかし、今回の太平洋艦隊公式代理人ローマン・マルトフ氏の発言によると、「ワリャーグ」支隊インド洋へ向かい、スリランカを訪問した後、10月初頭にはアデン湾へ入るとの事です。

マルトフ氏の言う通りなら、オーストラリア海軍創設100周年記念観艦式へ参加するのは無理です。

オスカーII級原潜トムスク火災事故・続報

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2013年9月16日4時30分頃(モスクワ時間)、沿海地方ボリショイ・カーメニ市艦船修理工場「ズヴェズダー」で修理中の原子力潜水艦「トムスク」(プロジェクト949A)で火災が発生しました。
[オスカーII級原潜トムスク火災事故]
その続報。


『ロシア通信社ノーボスチ』より
【沿海地方における原子力潜水艦「トムスク」火災】
「トムスク」火災関連記事の纏めです。
なお、以下の記事の配信時間はモスクワ時間です。


2013年9月16日16時00分配信
【ショイグ:原子力潜水艦「トムスク」の火災は機器へ実質的な影響を与えていない】

ロシア連邦国防相セルゲイ・ショイグは、原子力潜水艦「トムスク」火災事故に関し、こう話しました。
「この火災は、潜水艦の機器自体には、実質的には如何なる影響も与えておりません」

更にショイグ国防相は、火災の原因は作業時の規則違反と推定されると述べました。
「モスクワ時間4時30分、潜水艦K-150トムスクは、潜水艦の内部では無く、潜水艦の外部で火災が発生しております。
(火災の)原因は、(修理)作業実行時の安全対策違反であると推定されます」



2013年16時15分配信
【国防省は原子力潜水艦「トムスク」の火災後に工場修理工への訴訟を準備する】

ロシア連邦国防省兵器管理部長アナトリー・グリャエフ少将は、原子力潜水艦「トムスク」の修理を行なっている極東艦船修理工場「ズヴェズダー」を契約不履行で提訴する用意があると表明しました。

元々の契約では、2009年11月から開始された原子力潜水艦「トムスク」の修理は2011年末までに完了する事になっていましたが実現せず、次の期日は今年7月30日とされましたが、これも実現せず、現時点では修理作業の進捗度は80パーセントです。

その為、2度に渡って納期を守れなかった「ズヴェズダー」を提訴する意向を固めたようです。
ロシア国防省は、「ズヴェズダー」に対し、契約不履行の賠償金として1億1000万ルーブルを請求する意向です。


2013年9月17日11時57分配信
【原子力潜水艦「トムスク」の火災の要因には職権乱用の問題が提起される】

「トムスク」火災事故調査委員会によると、同艦の火災に関し、同艦の士官の職権乱用の疑いがあるとの事です。


2013年9月17日12時00分配信
【原子力潜水艦「トムスク」の火災で15名の軍人が負傷した】

「トムスク」火災事故調査委員会によると、今回の火災で15名の軍人が負傷したとの事です。
「15名の軍人が健康を害しており、現在、海軍病院へ入院して治療を受けております」


なお、原子力潜水艦「トムスク」火災事故の記事では「作業中の規則違反」という表現がよく使われていますが、これは要するに、溶接作業を行なう際には近くに可燃物を置かない、或いは、可燃物の近くでは溶接作業を行なってはならないという事のようです。

今回の「トムスク」火災事故はバラストタンクの溶接作業中に発生しましたが、この時、溶接作業現場(バラストタンク)には、古い塗料及び防音ゴムコーティングという「可燃物」が存在していました。

つまり、溶接作業を行なうのならば、これらを完全に撤去しなければならなかったという事です。

オスカーII級原潜トムスク火災事故

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2013年9月16日4時30分頃(モスクワ時間)、沿海地方ボリショイ・カーメニ市艦船修理工場「ズヴェズダー」で修理中の原子力潜水艦「トムスク」(プロジェクト949A)で火災が発生しました。


『ロシア通信社ノーボスチ』より
【沿海地方における原子力潜水艦「トムスク」火災】

「トムスク」火災関連記事の纏めです。
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なお、以下の記事の配信時間はモスクワ時間です。


2013年9月16日7時30分配信
【沿海地方における原子力潜水艦の火災はバラストタンクで起こった】
原子力潜水艦「トムスク」の火災はバラストタンクの溶接作業中に発生しました。


2013年9月16日9時12分配信
【原子力潜水艦「トムスク」火災は作業行為の違反により発生したかもしれない】
ロシア連邦国防省広報サービス・情報管理部によると、火災は溶接作業における規則違反により発生した可能性が有るとの事です。


2013年9月16日9時12分配信
【原子力潜水艦「トムスク」の原子炉は火災の前に停止していた事を国防省は確認した】
ロシア連邦国防省広報サービス・情報管理部によると、原子力潜水艦「トムスク」は修理のためにドック入りする前に原子炉を停止していたとの事です。

因みに、プロジェクト949A原子力水中巡洋艦OK-650V型原子炉を2基搭載しています。
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2013年9月16日10時48分配信
【原子力潜水艦「トムスク」の火災は消し止められた】
原子力潜水艦「トムスク」の火災は鎮火し、負傷者は居ないとの事です。

上記のように「トムスク」の火災はバラストタンクで発生しましたが、この火災で船体外部のゴムコーティングとタンク内部の古い塗料が燃えました。


2013年9月16日11時22分配信
【原子力潜水艦「トムスク」の火災時にボリショイ・カーメニでパニックは起こらなかった】
「トムスク」の火災はモスクワ時間4時30分(現地時間11時30分)に発生し、モスクワ時間11時(現地時間18時)には完全に鎮火しました。
この火災による黒煙はボリショイ・カーメニ市内からも見えていましたが、市民の間にパニックは起こらず、市民の避難も行われませんでした。


2013年9月16日11時34分配信
【原子力潜水艦「トムスク」の火災は鎮火し、放射線は正常である】
この火災による放射能汚染は有りません。
火災は原子炉区画で起こったわけでは無いので当然のことですが。


2013年9月16日12時26分配信
【原子力潜水艦「トムスク」の修理には10日間を要するが、被害は最小限に抑えられた】
今回の火災による損傷箇所(バラストタンク)の修理には、約1.5週間掛かるとの事です。


2013年9月16日12時26分配信
【国防省:原子力潜水艦「トムスク」に弾薬は積まれていなかった】
ロシア連邦国防省によると、修理中だった原子力潜水艦「トムスク」には弾薬(有翼ミサイル及び魚雷)は搭載されていなかったとの事です。

因みに、プロジェクト949Aは、16本の533mm魚雷、24基の有翼ミサイル「グラニート」を搭載しています。
以前には650mm魚雷も搭載されていましたが、2000年8月に起こった同型の原子力潜水艦「クルスク」爆沈事故の後に退役しています。


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ロシア・ソ連潜水艦総合情報サイト『ディープストーム』より
【プロジェクト949A:K-150「トムスク」】

巡洋潜水艦K-150セヴェロドヴィンスク「セヴマシュ」造船所で1991年8月27日に起工されました。
1992年4月28日、原子力水中巡洋艦へ種別変更されました。
1993年4月13日、「トムスク」と命名されました。
1996年7月20日に進水、1996年12月30日にロシア海軍へ納入されました。

1997年3月17日に赤旗北方艦隊第1潜水艦小艦隊・第11潜水艦師団へ編入されました。

1998年に太平洋艦隊へ転属し、カムチャツカ半島ヴィリュチンスクへ回航されました。

2008年11月にボリショイ・カーメニ「ズヴェズダー」工場へ到着し、オーバーホールが行なわれていました。
今年末までに修理を終えて復帰する予定です。
[2013年末までに3隻の原潜が修理を終えてロシア海軍へ復帰する]

ロシア太平洋艦隊はカムチャツカ沖で有翼ミサイル発射訓練を実施した

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2013年9月14日13時03分配信
【太平洋艦隊将兵はカムチャツカ沿岸で有翼ミサイルを目標に命中させた】
ウラジオストク、9月14日-ロシア通信社ノーボスチ、アナトリー・イリューホフ

カムチャツカ沿岸で軍事演習を行なっているロシア連邦太平洋艦隊の将兵は、土曜日に有翼ミサイル発射を沿岸、更には原子力潜水艦及び駆逐艦「ブイストルイ」から成功裏に実施し、それは全て水上目標へ命中した。
ロシア通信社ノーボスチは、太平洋艦隊代理人ローマン・マルトフ1等海佐より伝えられた。

太平洋艦隊の大規模演習は8月9日からスタートしており、そのアクティブフェイズにおいては約50隻の戦闘艦及び保障船、約30機の航空機およびヘリコプター、約15000名の軍人及び民間人スタッフが参加した。
演習のファイナルフェイズは、段階的に実施される。

「目標へのミサイル発射は、水中に位置する原子力潜水艦、駆逐艦ブイストルイ、そして沿岸複合体リドゥートから実施されました。
この発射は、対潜航空隊の航空機乗員から観測されました。
軍の飛行士は、発射された4発のミサイルが目標を破壊した事を記録しました」

対談者は話した。

彼は、ミサイル発射演習が日曜日も継続されると説明した。
ミサイルは沿岸及び海洋から発射される。
大型対潜艦「マルシャル・シャーポシニコフ」、「アドミラル・ヴィノグラードフ」、駆逐艦「ブイストルイ」は、全ての対空防衛手段を用いて仮想敵の大規模な空中攻撃への反撃を実行する。

「ミサイル発射の前日、太平洋艦隊艦船支隊は北部太平洋での任務を完了し、ペトロパブロフスク・カムチャツキーへ入港しました。
艦隊の揚陸グループは、チュコトカ半島のプロヴィデンス湾海域で揚陸部隊の上陸任務を実行し、物資を補充する為にペトロパブロフスク・カムチャツキー泊地へ入りました。
乗組員は短い休息の後、再び演習へ向かいました」
マルトフ
は伝えた。

彼は、演習の最終舞台で海軍将兵は空中及び海洋の様々なサイズの目標へのミサイル発射を実行する事を指摘した。
カムチャツカ沿岸の海上で複合演習を実施するのは、約20隻の軍艦、潜水艦、保障船である。
艦載ヘリコプター及び艦隊の対潜航空隊の航空機が参加する。


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今回のロシア太平洋艦隊の大規模演習は8月9日に始まりました。
[ロシア太平洋艦隊の大規模演習が始まった]

8月12日から14日に掛けて太平洋艦隊艦艇が日本海からオホーツク海へ移動しました。
[ロシア太平洋艦隊の大規模演習は続く]

8月16日にはカムチャツカ駐留部隊も演習を開始しました。
[カムチャツカ駐留部隊は戦闘演習を行なう]

その後、カムチャツカ北方のプロヴィデンス湾で上陸演習が行われました。
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この上陸演習には、大型揚陸艦「オスリャブヤ」、「ニコライ・ヴィルコフ」、駆逐艦「ブイストルイ」、大型対潜艦「マルシャル・シャーポシニコフ」、小型対潜艦MPK-124「ソヴィエツカヤ・ガヴァニ」、MPK-17「ウスチ・イリムスク」などが参加しました。

『太平洋の境界線』より
2013年9月9日
【カムチャツカ及び沿海地方の海軍歩兵はチュコトカ半島で演習を行なった】

2013年9月10日
【太平洋艦隊の軍艦】

2013年9月12日
【北部太平洋で任務を遂行した太平洋艦隊艦船支隊は港へ入った】

上陸演習後、演習参加部隊はペトロパブロフスク・カムチャツキーへ戻り、9月14日に有翼ミサイル発射訓練を実施しました。

使用されたミサイルは、沿岸対艦ミサイル複合体「リドゥート」駆逐艦「ブイストルイ」対艦ミサイル「モスキート」、そして原子力潜水艦(プロジェクト949A)対艦ミサイル「グラニート」です。

『太平洋の境界線』より
2013年9月14日
【太平洋艦隊の演習】

ボレイ級戦略原潜3番艦ウラジーミル・モノマーフの航海試験が始まった

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2013年9月13日12時42分配信
【原子力潜水艦「ウラジーミル・モノマーフ」の試験はショイグの決定とは矛盾しない】
モスクワ、9月13日-ロシア通信社ノーボスチ

戦略原子力潜水艦「ウラジーミル・モノマーフ」(プロジェクト955「ボレイ」)工場航海試験の計画は、このタイプの潜水艦の試験を中断するというロシア連邦国防相セルゲイ・ショイグの決定とは矛盾していない。
金曜日、ロシア通信社ノーボスチ軍事産業企業体の高位の代理人より伝えられた。

彼は、前日(9月12日)に原子力潜水艦が最初の工場航海試験の為に白海へ出航した事についてコメントした。

先週、ショイグは、原子力潜水艦「アレクサンドル・ネフスキー」艦上から9月6日に実施された「ブラヴァー」発射が失敗した事により、このプロジェクトの潜水艦(「アレクサンドル・ネフスキー」「ウラジーミル・モノマーフ」)の試験の中断を決定した。
トップ潜水艦「ユーリー・ドルゴルーキー」は既に2012年12月に軍備採用されている。

「国防相の決定は、潜水艦の艦上のミサイル複合体の試験を中止するというものです。
艦載システム及び機器の試験に関しましては、以前に承認された計画に従い、継続されます」

対談者は話した。

彼によると、潜水艦は、試験の進行状況に応じ、10日~14日間は海洋に滞在する予定である。
「9月末までには同艦はセヴマシュへ戻ります」
軍事産業企業体の代理人は話した。

全長170メートル、幅13.5メートル、総排水量2万4千トンの巡洋艦は、モスクワ熱工学研究所によって開発された「ブラヴァー-30」ミサイル16基を有する。
このタイプのミサイルは、10個までの個別誘導核弾頭を搭載する事が出来、ミサイル防衛網を突破する為の改善された能力を有する。
「ブラヴァー」の射程距離は8000キロメートルである。
弾道ミサイルに加え、潜水艦には魚雷発射管が装備されている。

(ロシア)海軍司令部の計画によると、プロジェクト955潜水艦は、現在、戦闘勤務に在る潜水艦プロジェクト941(「アクラ」、NATO分類「タイフーン」)、プロジェクト667BDR(カリマール、NATO分類デルタIII)プロジェクト667BDRM(デルフィン、NATO分類デルタIV)が艦隊の戦闘編制から除かれる2018年以降、ロシア海洋戦略核戦力の中核とならなければならない。


[新世代戦略原潜ボレイ級(旧ブログ)]
[新世代戦略原潜ボレイ級]

「ボレイ」級3番艦「ウラジーミル・モノマーフ」は、2006年3月19日に起工され、2012年12月30日に進水しました。
[ボレイ級戦略原潜3番艦ウラジーミル・モノマーフ進水(セヴマシュ公式サイト)]
[ボレイ級戦略原潜3番艦ウラジーミル・モノマーフは進水した]

2013年1月18日、「セヴマシュ」造船所の岸壁に係留されました。
[ボレイ級戦略原潜3番艦ウラジーミル・モノマーフの係留試験が開始された]

5月下旬、陸上から蒸気を送り、蒸気タービン機関の試験が行われました。
[ボレイ級戦略原潜ウラジーミル・モノマーフは蒸気タービン機関の試験を行なった]

6月10日、ロシア正教会の神父による祈祷式が執り行われました。
[ボレイ級戦略原潜ウラジーミル・モノマーフは祝福を授けられた]

そして9月12日に工場航海試験へ出発しました。
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記事中で触れられていますが、さる9月6日、ボレイ級2番艦「アレクサンドル・ネフスキー」白海で実施した弾道ミサイル「ブラヴァー」発射試験は失敗しました。
この為、セルゲイ・ショイグ国防相は、ボレイ級戦略原潜2隻(「アレクサンドル・ネフスキー」「ウラジーミル・モノマーフ」)の国家試験の中断を決定しました。
[2隻のボレイ級戦略原潜の国家試験はSLBMブラヴァー試射失敗により中断される]
[戦略原潜アレクサンドル・ネフスキーはセヴェロドヴィンスクへ戻った]

今回、「ウラジーミル・モノマーフ」工場航海試験を行なう為にセヴェロドヴィンスクを出航しましたが、ショイグ国防相が決定したのは、原潜のミサイル複合体(ブラヴァー)の試験中断であり、艦自体の試験中断を意味するものではないとの事です。

そもそも、以前の報道によれば、ショイグ国防相「国家試験の中断」を決定したとの事ですが、「ウラジーミル・モノマーフ」は、まだ国家試験を行なう段階に在りません。
国家試験は、工場航海試験が終わった後に実施されます。

インド空母ヴィクラマーディティヤの海洋試験はスケジュール通りに進んでいる

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『アルムス-タス』より
2013年9月13日14時50分配信
【インド航空母艦「ヴィクラマーディティヤ」の試験はスケジュール通りに実施されており、10月には発注者への納入準備に取り掛かる-「セヴマシュ」】
アルハンゲリスク、9月13日(アルムス-タス)

セヴェロドヴィンスク防衛造船所「セヴマシュ」で近代化されたインド航空母艦「ヴィクラマーディティヤ」(旧ロシア巡洋艦「アドミラル・ゴルシコフ」)の海洋試験は通常モードでスケジュール通りに実施されている。
本日(9月13日)、イタルタス特派員は工場広報サービスより伝えられた。

(広報サービスは)詳しく説明した。
「計画通り、同艦は10月にセヴマシュへ戻り、御客様への御納入の為の準備をさせて頂きます。
なお、ドック入りは予定されておりません」


「ヴィクラマーディティヤ」は7月に白海での航海試験へ出航した。
1ヶ月以内に、同艦の主要動力装置は様々なモードで動作試験を行なった。
8月、バレンツ海において、納入された「艦上航空機」システムの艦上航空隊の航空機及びヘリコプターが参加する飛行試験が開始された。
「セヴマシュ」によると、同艦は10月前半に造船所へ戻り、インドへの引き渡しの為の準備を始める。
11月15日、航空母艦は発注者へ引き渡される。

昨年、航空母艦は海洋において明らかになった問題点-特に主要動力装置の船舶用ボイラー-を除去する為、航海試験後にセヴマシュへ戻った。
それ故に、昨年12月に「ヴィクラマーディティヤ」を納入する事は出来なかった。

2004年1月にニューデリーで署名された政府間の一括合意により、ロシア航空巡洋艦「アドミラル・ゴルシコフ」の船体は、「セヴマシュ」での近代化と、ロシア製の艤装品と航空機を付けるという条件で、インドへ無償譲渡された。
更にロシアは、航空母艦インド人乗員の教育を実施する。
当初の契約総額は15億ドルとされ、同艦を航空母艦へ変身させる為の全ての改造作業は2008年に完了する計画だったが、契約履行時期は遅れた。
ロシア側は、作業量の過小評価と、艦の近代化の為の追加費用の必要を表明した。
2010年3月12日、ウラジーミル・プーチンインド訪問中に、航空母艦「ヴィクラマーディティヤ」の修理及び近代化の為の修正された価格の追加契約が締結された。
インド側によると、ロシア製航空母艦の購入費用は23億3000万ドルである。
艦の就役期間は30年と見られている。


[空母ヴィクラマーディティヤ(旧ブログ)]
[空母ヴィクラマーディティヤ]
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2012年12月にインド海軍へ引き渡される筈だった航空母艦「ヴィクラマーディティヤ」(旧ロシア海軍重航空巡洋艦「アドミラル・ゴルシコフ」)ですが、2012年夏の航海試験中にボイラーが損傷し、引き渡し時期が延期される事になりました。
[空母ヴィクラマーディティヤはロシア造船業の空母建造経験の回復に役立った]
[空母ヴィクラマーディティヤはインド海軍で30-40年就役するかもしれない]

2013年7月3日に出港し、7月5日より航海試験が始まりました。
[インド空母ヴィクラマーディティヤは航海試験へ出発する]
[インド空母ヴィクラマーディティヤは白海で航海試験を始めた]
[インド空母ヴィクラマーディティヤは白海で各種機器を点検する]

7月28日夜、機関の全力運転試験(最大速力試験)を実施しました。
[インド空母ヴィクラマーディティヤは29ノット以上を出した]

昨年の航海試験では最大速力を出そうとした矢先にボイラーの耐熱材が崩れ落ち、ボイラーが損傷しましたが、今回は、そのようなトラブルも無く、航海試験は成功裏に終わりました。

8月5日からはバレンツ海で航空機関連の試験が始まりました。
[空母ヴィクラマーディティヤから艦上戦闘機Su-33とMiG-29KUB/MiG-29Kのフライトが実施される]

8月24日、艦載機の夜間着艦に成功しました。
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[空母ヴィクラマーディティヤの夜間着艦試験は成功した]

これまでの所、「ヴィクラマーディティヤ」の海洋試験は順調に進んでおります。

「ヴィクラマーディティヤ」は、9月末に航海試験を完了し、11月15日にインドへ引き渡される予定です。
[空母ヴィクラマーディティヤは2013年9月30日に航海試験を完了し11月15日にインドへ引き渡される]

重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは2014年から近代化改装を開始する

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『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2013年9月13日
【「アドミラル・クズネツォフ」は来年から大規模修理に取り掛かる】

今後5年間、重航空巡洋艦「ソ連邦海軍元帥クズネツォフ」の大規模修理と高度な近代化が造船企業「セヴマシュ」で実施される。
対談者が「インタファクス-AVN」へ明らかにした所によると、同艦は来年前半に工場へ入る。

作業開始から5年後、同艦は質的に更新され、海軍の編制へ復帰しなければならない。

統合造船業営団国防省の間で航空巡洋艦の修理及び近代化の契約は締結されていない事は注目される。
重航空巡洋艦「クズネツォフ」は同社の施設に在る。

一方、巡洋艦の早急の修理と近代化の必要性については、昨年に表明された。
専門家は、同艦の動力装置が完全に置き換えられると主張している。
しかし、ロシアで唯一の航空母艦は、いつも新たな任務を受け取り、修理開始は定期的に延期されている。
現在、巡洋艦バレンツ海で戦闘訓練任務を遂行している。
10月、飛行甲板から艦上航空機Su-33のフライトが開始される。

「クズネツォフ」が今後5年間は修理に置かれるというニュースは、ロシア連邦クリミアニートカ複合体の使用の拒否を決定したという報道と結び付く。
モスクワウクライナ側へ、2014年初頭以降、艦上航空隊飛行士の訓練に特化された訓練場の使用を計画していないと公式に通知した。

しかし最近、ロシア連邦海軍総司令官ヴィクトル・チルコフ大将は、ロシア製ニートカ複合体エイスク(クラスノダール地方)への建設が完了すると記者団に伝えた。
7月、航空機MiG-29KUBは、この訓練場で航空母艦の飛行甲板への模擬着艦の訓練飛行を行なった。
エイスクシミュレータは2013-2014年の境目から完全に稼働する予定である。


[重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフの経歴(ロシア国防省公式サイト)]

「アドミラル・クズネツォフ」は、以前から近代化改装の話が度々出ています。
[空母アドミラル・クズネツォフ近代化計画]

ロシア海軍総司令官ヴィクトル・チルコフ提督は、2012年7月末の記者会見で「アドミラル・クズネツォフ」近代化に言及しています。

『アルムス-タス』より
2012年7月26日15時57分配信
【海軍総司令官は近い将来のロシア海軍の発展を展望する】
チルコフ提督は、こう述べています。
「2020年までの近代化プログラムが存在します。
この枠内で航空巡洋艦は新たな航空機MiG-29Kを受け取ります」


『ロシア通信社ノーボスチ』より。
2012年7月27日10時00分配信
【ヴィクトル・チルコフへのインタビュー】
こちらでは、こう述べています。
「私共の唯一の航空母艦アドミラル・クズネツォフは、2020年までの国家軍備プログラムにより近代化される計画です。
この為に、新たな戦闘機MiG-29Kが購入されます」



重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」は、今年12月に地中海遠征へ行くと報じられましたが、最近では、地中海へは行かないとも報じられています。
[空母アドミラル・クズネツォフは2013-2014年に遠距離航海を行なう]
[空母アドミラル・クズネツォフは年末に地中海へ行く]
[空母アドミラル・クズネツォフはシリア情勢とは関係なく2013年12月に地中海遠征へ出発する]
[空母アドミラル・クズネツォフは地中海へ行かない?]

今回の記事で触れられているように、「アドミラル・クズネツォフ」は、現在バレンツ海で演習を実施しています。
[空母アドミラル・クズネツォフはバレンツ海で戦闘訓練を行なった]


今回の記事によると、「アドミラル・クズネツォフ」は、来年前半にセヴェロドヴィンスクセヴマシュ造船所へ行き、大規模修理と高度の近代化を開始するとの事です。
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ただし、近代化改装の為の契約は、まだ締結されていません。

更には、「高度な近代化」の具体的な内容にも触れられていません。

記事中では「アドミラル・クズネツォフ」動力機関が完全に置き換えられるなどと書かれていますが、これは、ロシアの一部の軍事専門家が主張しているというだけの事であり、その主張を裏付ける具体的な根拠は一切ありません。

因みに、セヴマシュ造船所「高度な近代化」が実施された航空母艦「ヴィクラマーディティヤ」(旧「アドミラル・ゴルシコフ」)の場合、動力機関(蒸気タービン)自体は換装されておらず、蒸気発生用ボイラーを入れ替えただけです。
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なお、記事後半では、ウクライナ艦上航空隊訓練施設「ニートカ」不使用とロシア国内のエイスクに建設される新「ニートカ」について触れられています。
[ロシア海軍の新ニートカは2014年初頭に稼働開始する]
[ロシアは2013年にウクライナのニートカを使用しない]
[艦上戦闘機MiG-29KUBは新ニートカで試験を行なう]

要するに、「アドミラル・クズネツォフ」が近代化改装の為、今後5年間は使用できなくなっても、エイスク新「ニートカ」が稼働すれば、艦上航空隊のパイロットの発着訓練はエイスクで何時でも出来るという事です。

ロシア海軍地中海作戦連合部隊の戦闘艦は10隻に増強される

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2013年9月13日9時00分配信
【ロシア海軍は地中海の戦闘艦の数を10隻に増加する】
サンクトペテルブルク、9月13日-ロシア通信社ノーボスチ

シリア沿岸を含む地中海ロシア海軍戦力は戦闘艦10隻に増強される。
金曜日、ロシア連邦海軍総司令官ヴィクトル・チルコフ大将サンクトペテルブルクで記者団に伝えた。

現在、常設作戦連合部隊は、大型揚陸艦「ペレスウェート」、「アドミラル・ネヴェリスコイ」、「ミンスク」、「ノヴォチェルカッスク」、「アレクサンドル・シャバリン」、大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」、警備艦「ネウストラシムイ」で構成されている。
近い内にグループの構成には親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」、警備艦「スメトリーヴイ」、大型揚陸艦「ニコライ・フィリチェンコフ」が加わる。

「任務は非常に明確であります。
境界線及び国家安全保障に対する僅かな脅威を遠ざける事です。
これは、世界の全ての海軍の慣習です-緊張のレベルが増大する所に滞在するのは。
それは全て遠海ゾーン作戦司令部の計画下での行動です」
チルコフ
は話した。

彼は、地中海における戦力増強は、現在の軍事的-政治的状況の性質を考慮して2012年から開始された事を強調した。
昨年12月、海軍は、地中海東部海域における海軍力の常時存在任務の遂行を開始した。
地中海で任務を遂行する艦及び保障船戦力の管理組織は改善され、周知のように、2013年6月1日には作戦連合部隊及び連合部隊の管理組織-遠海ゾーンの作戦司令部-が形成された。


2013年9月13日13時03分配信
【黒海艦隊の軍艦「スメトリーヴイ」と「ニコライ・フィリチェンコフ」はボスポラス海峡を通過した】
モスクワ、9月13日-ロシア通信社ノーボスチ

黒海艦隊警備艦「スメトリーヴイ」大型揚陸艦「ニコライ・フィリチェンコフ」ボスポラス海峡を通過した。
ロシア通信社ノーボスチロシア連邦海軍の代理人より伝えられた。

「警備艦スメトリーヴイと大型揚陸艦ニコライ・フィリチェンコフは計画通りにボスポラス海峡を通過し、ダータネルス海峡へ向かいました。
指定時間には、これらの艦は地中海エリアのロシア海軍艦船グループの一員として任務を遂行します」

対談者は話した。

これに先立ち、ロシア海軍総司令官ヴィクトル・チルコフ大将は、シリア沿岸を含む地中海ロシア海軍戦力は戦闘艦10隻に増強されると発表した。
彼によると、近い内にグループの構成には親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」、警備艦「スメトリーヴイ」、大型揚陸艦「ニコライ・フィリチェンコフ」が加わる。


現在、地中海に展開しているロシア海軍地中海作戦連合部隊は、この7隻の戦闘艦で構成されています。

大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」(連合部隊旗艦、太平洋艦隊)
警備艦「ネウストラシムイ」(バルト艦隊)
大型揚陸艦「ペレスウェート」(太平洋艦隊)
大型揚陸艦「アドミラル・ネヴェリスコイ」(太平洋艦隊)
大型揚陸艦「ミンスク」(バルト艦隊)
大型揚陸艦「アレクサンドル・シャバリン」(バルト艦隊)
大型揚陸艦「ノヴォチェルカッスク」(黒海艦隊)


この7隻に加え、今後、更に3隻の戦闘艦が地中海作戦連合部隊に参加し、戦闘艦は計10隻になります。

親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」(黒海艦隊)
警備艦「スメトリーヴイ」(黒海艦隊)
大型揚陸艦「ニコライ・フィリチェンコフ」(黒海艦隊)

パーンツィリ-Mは近い将来にロシア海軍へ採用される

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『イタルタス』より
2013年9月11日16時21分配信
【高射ミサイル砲複合体「パーンツィリ」海軍ヴァージョンは1-2年後にロシア海軍へ軍備採用される-「機器製造設計局」取締役】
モスクワ、9月11日/イタルタス

高射ミサイル砲複合体「パーンツィリ」海軍ヴァージョンは1-2年後にロシア海軍へ軍備採用される。
本日(9月11日)、「機器製造設計局」取締役ドミトリー・コノプレフは発表した。

「国防省は海軍版パーンツィリに多大な関心を寄せています。
現在、近代化が行なわれております。
海軍版パーンツィリは近代化される駆逐艦や他の大型艦への採用が決定しております。
この作業は進行中です。
私が思うに、この複合体の軍備採用は、近い将来-1年後か2年後に実行されるでしょう」

コノプレフモスクワでの記者会見で話した。

「この複合体はパーンツィリ-Mと呼ばれます」
彼は説明し、艦の近代化のような複雑な作業は迅速には行なわれないと指摘した。


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「パーンツィリ-S1」(SA-22グレイハウンド)はロシアの最新高射ミサイル砲複合体です。


艦載ヴァージョン「パーンツィリ-M」の計画は2010年頃からスタートしていますが、今回の記事によると、2015年頃には実用化されるとの事です。

「パーンツィリ-M」ロシア海軍の大型水上艦に搭載される事になります。

重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーはノヴォシビルスク諸島に到着した

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2013年9月12日13時04分配信
【北方艦隊艦船支隊はノヴォシビルスク諸島に到着した】
モスクワ、9月12日-ロシア通信社ノーボスチ

重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」率いる北方艦隊艦船支隊は多島海ノヴォシビルスク諸島への移動を完了し、コテリヌイ島沿岸西方のスタハノフツェフ・アルクチキ湾に滞在している。
木曜日、西方軍管区下の北方艦隊広報サービス・情報供給部長ワジム・セルガ1等海佐は記者団に伝えた。

「本日、重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキー率いる北方艦隊艦船支隊は多島海ノヴォシビルスク諸島への移動を完了し、コテリヌイ島沿岸西方のスタハノフツェフ・アルクチキ湾に投錨しています」
彼は話した。
航海は北方艦隊司令官ウラジーミル・コロリョーフ大将の指揮下で実施される。

彼によると、これまでの間に艦船は約2000海里を航行した。
「支隊の艦船乗員は北海航路に沿って移動中に全ての指定任務を遂行し、各員は健康であり、艦船の物資は満たされています」
セルガは、北方艦隊戦闘艦船支隊指揮官フェリクス・メニコフ1等海佐の言葉を引用した。

北海航路に沿って移動中、北方艦隊の戦闘艦及び保障船の乗組員は、北極圏海域で遭難した艦船の救助演習を実施し、この海域で計画飛行を実施している北方艦隊の海洋航空隊の対潜航空機との連携行動を果たし、更に、他の一連の戦闘訓練任務を遂行した。

世界の大洋の戦略的に重要な海域におけるロシア海軍艦船の常時存在の再開計画に基づいた北方艦隊艦船支隊の北極圏航海は9月3日に始まり、約9日間に渡り続いている。


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重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」に率いられる北方艦隊艦船支隊は、2013年9月3日にセヴェロモルスクを出航しました。
[原子力巡洋艦ピョートル・ヴェリキーは再び北極海へ向かった]

9月5日夜にカルスキエボロタ海峡を通過しました。
[原子力巡洋艦ピョートル・ヴェリキーはカラ海に入った]

9月10日、4隻の原子力砕氷船に先導されてヴィリキツキー海峡を通過しました。
[4隻の原子力砕氷船が北方艦隊艦船を先導した]

そして本日(9月12日)、ノヴォシビルスク諸島コテリヌイ島沿岸に投錨しました。
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黒海艦隊の警備艦スメトリーヴイは地中海へ向けて出港した

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア南方軍管区(黒海艦隊)広報サービス発表
2013年9月12日11時44分配信
【黒海艦隊の警備艦「スメトリーヴイ」はセヴァストーポリから地中海へと去った】

本日(9月12日)、黒海艦隊警備艦「スメトリーヴイ」セヴァストーポリから地中海へと去った。

警備艦「スメトリーヴイ」は、前日夕方にノヴォロシースクを出港した大型揚陸艦「ニコライ・フィリチェンコフ」と共に黒海海峡を通過した後、ロシア海軍艦船グループの編制へ加入し、地中海エリアで任務を遂行する。

現時点でグループの構成へ加入しているのは、黒海艦隊、バルト艦隊、太平洋艦隊の艦船であり、2012年12月から基礎ローテーションの実施により戦力を更新する。


以前から、黒海艦隊警備艦「スメトリーヴイ」は9月中旬に地中海へ派遣されると何度も報じられています。
[ロシア海軍艦船はローテーションに基づき地中海へ向かう]
[バルト艦隊旗艦・駆逐艦ナストーイチヴイは地中海へ行く]
[警備艦スメトリーヴイは9月中旬にシリア沖へ行く]
[黒海艦隊の警備艦スメトリーヴイはシリア沖へは行かない]

そして本日(9月12日)、予定通りセヴァストーポリを出港しました。

ロシア新世代駆逐艦は通常動力と核動力の2種類が設計される

『ロシア通信社ノーボスチ』より
2013年9月11日17時09分配信
【新たなロシア連邦海軍の駆逐艦は核動力装置を装備する】
モスクワ、9月11日-ロシア通信社ノーボスチ

新世代駆逐艦の設計は核動力装置を含む2つのヴァリアントで実施されている。
水曜日、ロシア連邦国防省下の海軍広報サービス代表イーゴリ・ディガロは記者団に伝えた。

海軍総司令官ヴィクトル・チルコフ大将は水曜日にサンクトペテルブルク連邦単一企業「北方計画設計局」を訪れ、新世代駆逐艦の設計作業を視察した。

「新たな駆逐艦の設計は2つのヴァリアント:従来の動力装置と核動力装置で実施されています。
この艦は、より高い汎用能力を有し、更に火力が増加しています。
それは遠海ゾーンでの行動を可能とします。
単独、或いは海軍艦船グループの一員として」

ディガロは話した。

このタイプの艦は、海軍の軍備として存在するプロジェクト956駆逐艦を代替する計画である。
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ロシア海軍は、2006年以降、新世代多用途駆逐艦(将来駆逐艦Перспективный Эсминец)の建造計画について何度も表明して来ました。
[ロシア海軍新世代原子力駆逐艦建造計画]
[ロシア海軍新世代駆逐艦の建造計画は現司令部に承認された]
[ロシアは「超駆逐艦」を建造する]

将来駆逐艦の設計は2018年末までに完了し、2019年にから建造に着手される予定です。
[ロシア連邦国防省は軍備更新方策を発表した]

将来駆逐艦の機関は、通常動力と原子力の2種類が予定されており、双方のヴァージョンで設計が進められているとの事です。

通常動力ヴァージョンは、おそらく「M90FR」ガスタービンを4基搭載する事になるでしょう。
[ロシア新世代艦のガスタービンとディーゼル]

親衛ロケット巡洋艦モスクワはジブラルタル海峡を通過して地中海東部へ向かっている

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2013年9月11日15時17分配信
【ロケット巡洋艦「モスクワ」は地中海の海軍グループへ移動している】
モスクワ、9月11日-ロシア通信社ノーボスチ

火曜日にジブラルタル海峡を通過した親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」は、地中海東部へ移動し、ロシア海軍常設作戦連合部隊の編成へ加入する。
水曜日、ロシア連邦国防省広報サービスは記者団に伝えた。

「親衛ロケット巡洋艦モスクワは9月10日にジブラルタル海峡を通過し、現時点では地中海東部の常設作戦連合部隊艦船との合流海域へ向かっております」
声明では、こう述べられた。
巡洋艦は9月17日に同海域へ到着する予定である。

更に、9月17日には大型揚陸艦「ニコライ・フィリチェンコフ」と警備艦「スメトリーヴイ」が常設作戦連合部隊の一員となる予定である。

当局は、現時点におけるロシア海軍地中海常設作戦連合部隊には、大型揚陸艦「ペレスウェート」、「アドミラル・ネヴェリスコイ」、「ミンスク」、「ノヴォチェルカッスク」、「アレクサンドル・シャバリン」、大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」、警備艦「ネウストラシムイ」が含まれていると通知した。

単一計画による遠距離ゾーンでの任務遂行の作戦指揮を執る司令部は、大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」艦上に駐留している。


[ロシア海軍大西洋・カリブ海遠征(2013年7月~)]

ロシア黒海艦隊親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」は、2013年7月3日にセヴァストーポリを出港しました。
[ロシア海軍合同グループは大西洋・カリブ海遠征へ向かう]

7月12日、ジブラルタル海峡を通過して大西洋へ入りました。
[ロケット巡洋艦モスクワは大西洋へ入る]

7月17日に大西洋上で北方艦隊大型対潜艦「ヴィツェ-アドミラル・クラーコフ」と合流し、ロシア連邦海軍艦隊間戦闘艦船支隊が形成されました。
[ロシア海軍艦隊合同グループが大西洋で形成された]

7月18日、大西洋上で有翼ミサイル「ヴルカーン」を発射しました。
[ロケット巡洋艦モスクワは大西洋で有翼ミサイル「ヴルカーン」を発射した]

そして8月3日、キューバハバナ港へ入港しました。
[ロシア海軍艦船はキューバのハバナを訪れた]

8月7日、ハバナを出港しました。
[ロシア海軍艦船はキューバを去った]

8月12日にパナマ運河を通過して太平洋へ出ました。
[親衛ロケット巡洋艦モスクワはパナマ運河を通過した]

その翌日(8月13日)にニカラグアコリント港へ到着しました。
[親衛ロケット巡洋艦モスクワはニカラグアを訪れた]

ニカラグア大統領ダニエル・オルテガは8月15日に「モスクワ」を訪れました。
[ニカラグア大統領は親衛ロケット巡洋艦モスクワを訪れた]

8月16日夕方にコリント港を出港しました。
[親衛ロケット巡洋艦モスクワはニカラグアを去る]

その後、再びパナマ運河を通過して大西洋側へ行き、8月26日にベネズエラへ到着しました。
[ロシア海軍艦船はベネズエラを訪れた]

8月27日、ベネズエラ大統領の訪問を受けました。
[ベネズエラ大統領は親衛ロケット巡洋艦モスクワを訪れた]

そして8月29日にラグアイラを出港し、大西洋へ向かいました。
[黒海艦隊のミサイル巡洋艦はベネズエラを去った]

当初の遠征計画によれば、この後、「モスクワ」大西洋上のカーボベルデを訪問する事になっていたのですが、これは取り止めとなり、地中海東部へ直行する事になりました。
[ロシア海軍艦船はローテーションに基づき地中海へ向かう]
[親衛ロケット巡洋艦モスクワは9月17日に地中海東部へ到着する]

そして今回の記事によると、9月10日にジブラルタル海峡を通過し、地中海東部へ向かって航行中との事です。
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現在、地中海東部には7隻のロシア海軍戦闘艦が展開しています。

大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」
警備艦「ネウストラシムイ」
大型揚陸艦「ペレスウェート」
大型揚陸艦「アドミラル・ネヴェリスコイ」
大型揚陸艦「ミンスク」
大型揚陸艦「ノヴォチェルカッスク」
大型揚陸艦「アレクサンドル・シャバリン」


この内、警備艦「ネウストラシムイ」、大型揚陸艦「ペレスウェート」、「アドミラル・ネヴェリスコイ」、「アレクサンドル・シャバリン」の4隻は、近い内に地中海東部を離れる予定です。