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警備艦ネウストラシムイは地中海を去った

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア西方軍管区(バルト艦隊)広報サービス発表
2013年10月10日14時14分配信
【バルト艦隊の警備艦「ネウストラシムイ」は遠距離航海から戻ってくる】

バルト艦隊警備艦「ネウストラシムイ」は、地中海における指定任務の遂行を完了し、バルチースクへ針路を取った。

警備艦「ネウストラシムイ」は、バルト艦隊主要基地バルチースクを2013年3月に出航した。
同艦は27000海里以上の航跡を残し、マルタ、オマーン、ドバイへの業務寄港を行なった。

警備艦の遠距離航海はロシア海軍の戦闘訓練計画に沿って実施された。

同艦は、地中海、アラビア海、紅海エリアで任務を遂行した。

同艦は、10月20日までに常時駐留地点へ到着する予定である。


2013年3月17日、警備艦「ネウストラシムイ」は、3度目のアデン湾遠征の為にバルチースクを出港しました。
[フリゲート「ネウストラシムイ」はアデン湾へ向かった]
[バルト艦隊海軍歩兵はアデン湾海賊対処任務に参加する]

4月23日、アラブ首長国連邦ドバイへ到着しました。
[警備艦ネウストラシムイはドバイを訪れた]

4月26日、ドバイ港を出港してアデン湾へ向かいました。
[フリゲート「ネウストラシムイ」はドバイを出港してアデン湾へ向かった]
[警備艦ネウストラシムイは3度目のアデン湾海賊対処任務に就く]

5月2日、アデン湾東部海域に到着し、民間船護衛任務を開始しました。
[警備艦ネウストラシムイはアデン湾で船団護送任務を開始する]

5月21日、オマーンサラーラ港へ寄港しました。
[警備艦ネウストラシムイはオマーンのサラーラへ寄港した]

6月17日、インド洋上のセーシェル諸島へ寄港しました。
[フリゲート「ネウストラシムイ」はセーシェルを訪問する]

その後の動向は発表される事は有りませんでしたが、8月末、地中海で行動中である事が明らかにされました。
[ロシア海軍地中海作戦連合部隊の計画ローテーションは9月上旬に行なわれる]

「ネウストラシムイ」アデン湾海賊対処任務を終えて地中海へ戻り、ロシア海軍地中海作戦連合部隊の一員として活動していたという事です。

9月末にマルタ島ヴァレッタ港を訪問しました。
[フリゲート「ネウストラシムイ」はマルタ島訪問を終えた]

今回の発表によると、その後、地中海を出てバルト海沿岸のバルチースクへ向かったとの事です。

ロシア太平洋艦隊のアクラ級原潜2隻はセヴェロドヴィンスクで修理される

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『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
【「ズヴェズドーチカ」は原子力潜水艦「ブラーツク」と「サマーラ」を修理する】
2013年10月8日

2014年7月-8月、セヴェロドヴィンスク公開株式会社「艦船修理センター・ズヴェズドーチカ」で、太平洋艦隊原子力潜水艦「ブラーツク」「サマーラ」の修理が行なわれる。
『中央海軍ポータル』は(同社の)情報提供者より伝えられた。

潜水艦は定期修理並びに高度の近代化が行なわれる。
太平洋艦隊潜水艦は北海航路でセヴェロドヴィンスクへ回航される。

2013年3月、ロシア国防相セルゲイ・ショイグは、ヴィリュチンスク北東修理センターで修理中の原子力潜水艦「ブラーツク」を訪れ、作業の進捗状況への不満を表明した。
2008年以降、国防省は約2億5000万ルーブルを割り当てていた。
しかし工場は作業一覧表の作成のみを実施した。
「ブラーツク」は、2012年12月までに航海試験を実施しなければならなかった。
その結果、潜水艦の修理と近代化は、他の工場で実施される事が決定された。

「ブラーツク」「サマーラ」は、ロシア海軍の中核を成すプロジェクト971多用途原子力潜水艦「シチューカ-B」である。
同プロジェクト潜水艦の武装は、魚雷、ロケット魚雷、有翼ミサイル「グラナート」である。
メディアによると、これらの原子力潜水艦の大部分(「ブラーツク」、「クズバス」、「レオパルド」、「マガダン」、「バルナウル」、「カシャロート」)は、2013年現在、修理中あるいは修理を待っている。

原子力潜水艦K-295(後の「サマーラ」)は、1993年11月7日にコムソモリスク-ナ-アムーレアムール造船工場で起工され、1994年8月5日に進水した。
1995年に「ドラコン」の名前で海軍の組織へ受け入れられた。
1999年8月30日、潜水艦は新たに「サマーラ」の名を与えられた。
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原子力潜水艦K-391(後の「ブラーツク」)は、1988年2月23日にコムソモリスク-ナ-アムーレレニンスキー・コムソモール記念工場で起工され、1989年4月14日に進水した。
1990年2月28日に海軍の組織へ加入し、1993年4月13日に「キート」の名を与えられ、1997年9月10日に「ブラーツク」の名を与えられた。
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ロシア・ソ連潜水艦総合情報サイト『ディープストーム』より。
【プロジェクト971「シチューカ-B」】
現在、北方艦隊に6隻、太平洋艦隊に6隻が在籍しています。

ロシア海軍総司令官ヴィクトル・チルコフ提督によると、2020年までに6隻のプロジェクト971多用途原潜「高度の近代化」を実施します。
[ロシア海軍は2020年までに12隻の原子力潜水艦を近代化する]

そして、セヴェロドヴィンスク艦船修理センター「ズヴェズドーチカ」は、北方艦隊及び太平洋艦隊プロジェクト971多用途原潜6隻の「高度の近代化」を実施します。
[セヴェロドヴィンスクの艦船修理センターはアクラ級原潜を近代化する]


記事中で触れられていますが、セルゲイ・ショイグ国防相は今年3月にカムチャツカヴィリュチンスクを訪れ、同地で「修理中」のプロジェクト971原潜「ブラーツク」を視察しましたが、同艦の修理作業は全く進んでいませんでした。
[ショイグ国防相は「修理中」のアクラ級原潜ブラーツクを視察した]

この為、「ブラーツク」の修理は他の工場へ移管される事になりました。

今回の記事によると、移管されるのはセヴェロドヴィンスク艦船修理センター「ズヴェズドーチカ」です。
更には、「高度な近代化を行なう6隻の971原潜」の1隻に選ばれる事になったようです。

極東方面では、沿海地方ボリショイ・カーメニ市修理工場「ズヴェズダー」が在るのですが、ロシア国防相代理ユーリー・ボリソフは、同工場には幹部人員が不足していると表明しました。
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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2013年10月10日05時51分配信
【ボリソフ:沿海地方の工場「ズヴェズダー」の問題は幹部人員の不足である】

「ズヴェズダー」で修理中のプロジェクト971原潜K-419「クズバス」は、今年末に復帰する予定です。
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[2013年末までに3隻の原潜が修理を終えてロシア海軍へ復帰する]

この他、プロジェクト971原潜K-331「マガダン」「ズヴェズダー」で修理中です。
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空母アドミラル・クズネツォフで艦載機の発着訓練が始まった

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
2013年10月8日18時33分配信
ロシア西方軍管区(北方艦隊)広報サービス発表
【北方艦隊艦上航空隊のパイロットは、航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」において訓練飛行を開始した】

北方艦隊独立艦上戦闘機航空連隊の飛行士は、飛行訓練の中核的要素の1つへの習熟を開始した-沿岸飛行場からバレンツ海の艦隊戦闘訓練射爆場に位置する重航空巡洋艦「アドミラル-フロータ-ソヴィエツカヴァ-ソユーザ・クズネツォフ」飛行甲板へのフライトを。

飛行勤務中に艦上戦闘機Su-33は17回のフライトを、練習訓練航空機Su-25は4回のフライトを実施した。

パイロットは、巡洋艦の甲板上へ25回のフライパスと、22回の飛行甲板へのタッチ、そして9回の着艦及び発艦を果たした。

独立艦上戦闘機航空連隊司令エフゲニー・クズネツォフ大佐と副司令パーヴェル・プリャドコ中佐は、今年、重航空巡洋艦「アドミラル-フロータ-ソヴィエツカヴァ-ソユーザ・クズネツォフ」へ初めて戦闘航空機u-33での着艦を行なった。

艦上ヘリコプターKa-27乗員は、航空巡洋艦の飛行甲板への着艦技量を磨き、6回の発艦と5回の着艦を実施した。

今後も重航空巡洋艦「アドミラル-フロータ-ソヴィエツカヴァ-ソユーザ・クズネツォフ」乗組員はバレンツ海において戦闘航空機Su-33及び練習訓練航空機Su-25の艦上飛行士のフライトの保障を継続する。


[重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフの経歴(ロシア国防省公式サイト)]

「アドミラル・クズネツォフ」は、、9月初頭にバレンツ海で戦闘訓練を行ないました。
[空母アドミラル・クズネツォフはバレンツ海で戦闘訓練を行なった]

9月下旬には北方艦隊の大規模演習へ参加する為に出港しました。
[空母アドミラル・クズネツォフはロシア北方艦隊の大規模演習に参加する]

その後、敵の空中攻撃から味方艦隊を守るという想定で演習を実施しました。
[空母アドミラル・クズネツォフは艦隊防空演習を行なった]

そして今回、「アドミラル・クズネツォフ」の艦載機部隊は、同艦での発着艦訓練を開始しました。

記事中にある「独立艦上戦闘機航空連隊」の正式名称は「ソ連邦英雄2度受賞ボリス・サフォーノフ名称記念第279独立艦上戦闘機航空連隊」と言います。
同連隊は、2個飛行中隊で構成されています。
機体は全て艦上戦闘機Su-33です。
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[第1飛行中隊]1-я Эскадрилья
60号機、61号機、62号機、64号機、66号機、67号機、68号機、71号機、72号機、76号機

[第2飛行中隊]2-я Эскадрилья
77号機、78号機、80号機、81号機、83号機、84号機、85号機、86号機、87号機、88号機

この他、艦上練習機Su-25UTGによる発着艦訓練も実施されました。
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7機が在籍するSu-25UTGは、寿命延長改修が行なわれています。
[艦上練習機Su-25UTGは寿命延長改修を行なった]


「アドミラル・クズネツォフ」艦載機は、ウクライナ発着艦訓練施設「ニートカ」を使用して発着艦訓練を行なっていましたが、既にロシアは、今年(2013年)に「ニートカ」を使用しないとウクライナ側へ通知しています。
[ロシアは2013年にウクライナのニートカを使用しない]

その代わりに、バレンツ海へ出ている「アドミラル・クズネツォフ」を使って実地の発着艦訓練が行なわれることになったのでしょう。

新世代多用途原潜セヴェロドヴィンスクの国家受領試験は2013年11月から始まる

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2013年10月8日16時40分配信
【原子力潜水艦「セヴェロドヴィンスク」の国家試験は2013年11月-12月に完了する】
モスクワ、10月8日-ロシア通信社ノーボスチ

プロジェクト885「ヤーセン」多用途原子力潜水艦「セヴェロドヴィンスク」国家受領試験は、今年11月~12月に完了予定であり、潜水艦を海軍の戦闘編制へ加入させる決定は、それ(国家受領試験)が終わった後にのみ採択される。
火曜日、「統合造船業営団」広報サービスは発表した。

従って、統合造船業営団は、海軍総司令部が、今年5月に始まった潜水艦国家受領試験中に発覚した技術的問題点の故に原子力潜水艦「セヴェロドヴィンスク」を組織へ受け入れる事を拒否したという複数のロシアメディアの報道を否定した。

「2013年の国家防衛発注に沿って提供される原子力潜水艦セヴェロドヴィンスクの国家受領試験は、11月-12月に完了します
その結果により、国家受領委員会は、原子力潜水艦の機器準備状態、必要な戦術-技術的特性、艦、兵器複合体、武装及び機器装置の品質と信頼性を判断し、続いて第4世代原子力潜水艦のトップを海軍の組織へ受け入れる為の受領証書への署名が行なわれます」

声明では、こう述べられた。

2013年、潜水艦は試験プログラムに沿って4回の出航を実施し、5月30日に出発した航海においては、白海の射爆場で特色ある記録を打ち立てた事を統合造船業営団は強調した。

「全ての出航は成功裏に経過し、計画により提供される試験の量は完全に実行され、速力及び機動性を含む原子力潜水艦に設置された兵器及び軍事機器の特性、更には、主要動力装置の全ての技術的数値が確認されました。
原子力潜水艦の国家受領試験は2013年11月初頭に開始される予定であり、国家受領試験の実施は、工場航海試験を全て満足に完了させた後にのみ可能であります」

営団の広報サービスは発表した。

2012年、潜水艦は、水上及び水中位置から艦及び沿岸目標へのミサイル複合体「カリブル」の試験を成功裏に実施した。

「ミサイル複合体オーニクスの発射は準備されており、国家受領試験期間中に実施される予定です。
それはスケジュール及びプログラムにより提供されます」
統合造船業営団
は結論付けた。


[新世代多用途原潜ヤーセン級(旧ブログ)]
[新世代多用途原潜ヤーセン級]

原子力水中ロケット巡洋艦「セヴェロドヴィンスク」は1993年12月21日に「セヴマシュ」で起工され、2010年6月15日に進水しました。

2011年9月12日から海洋試験(工場航海試験)を開始しました。

2012年にも引き続き海洋試験は実施されましたが、結局、2012年中のロシア海軍への引き渡しは実現できませんでした。
[新世代多用途原潜セヴェロドヴィンスクは2013年にロシア海軍へ引き渡される]
[ロシア海軍は2012年に2隻の原潜と3隻の水上戦闘艦を受領できなかった]
[新世代多用途原潜セヴェロドヴィンスクは2013年後半に海洋試験を実施し、同年末にロシア海軍へ引き渡される]

2012年の海洋試験では、有翼ミサイル「カリブル」の発射試験が複数回実施されました。

2012年11月7日:潜航状態で対艦攻撃型の発射に成功。
[多用途原潜セヴェロドヴィンスクはカリブル対艦ミサイルの発射試験に成功した]

2012年11月26日:浮上状態で地上攻撃型の発射に成功。
[多用途原潜セヴェロドヴィンスクはカリブル対地ミサイルの発射試験に成功した]

2012年11月28日:潜航状態で対地攻撃型の発射に成功。
[多用途原潜セヴェロドヴィンスクは3回連続でカリブル有翼ミサイルの発射試験に成功した]

2013年5月末から航海試験が再開され、これまでに4度に渡る試験が実施されました。
[新世代多用途原潜セヴェロドヴィンスクは今年(2013年)3度目の航海試験を終えた]

今回の記事によると、来月(2013年11月)からは国家受領試験が開始されます。

そして、国家受領試験中に超音速有翼ミサイル「オーニクス」の試射も実施されるとの事です。
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なお、記事中で触れられている「複数のロシアメディアの報道」は、これを指しています。
『軍事産業企業体ニュース』より
2013年10月8日配信
【海軍は今年に「セヴェロドヴィンスク」を受け入れる準備が出来ていない】

ロシア海軍総司令部の匿名の高位の代理人は、今年5月末から始まった原子力潜水艦「セヴェロドヴィンスク」「国家受領試験」の結果にロシア海軍総司令部は満足しておらず(推進軸に不具合が発生)、同艦の納入は2014年春まで延期されたと述べました。

「統合造船業営団」公式代理人(広報部長)アレクセイ・クラフチェンコ氏は、機密情報であるという事を理由にして、この件に関するコメントを拒否しました。

そして、この記事が配信された後、「統合造船業営団」広報サービス(即ち、アレクセイ・クラフチェンコ氏)は、この記事の内容を完全に否定しました。
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記事中で述べられているように、原子力潜水艦「セヴェロドヴィンスク」国家受領試験は来月(2013年11月)から開始されるので、当然の事ながら、今年5月末の時点においては、「国家受領試験」は、まだ始まっても居ないわけです。
今年5月末から実施された海洋試験は、「工場航海試験」です。

そして、国家受領試験が未だ始まっても居ない内から、ロシア海軍総司令部原子力潜水艦「セヴェロドヴィンスク」の不採用を決定する事も有り得ないわけです。
(原子力潜水艦の採用、不採用を決定するのは、あくまでも国家受領委員会)

無論言うまでも無く、現時点において、原子力潜水艦「セヴェロドヴィンスク」のロシア海軍への引き渡しが2014年春に延期される事など、決定もされていません。

ボレイ級戦略原潜3番艦ウラジーミル・モノマーフは最初の航海試験を完了した

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公開株式会社「生産合同・北方機械製造組合(セヴマシュ)」公式サイトより
2013年10月8日
【「ウラジーミル・モノマーフ」の最初の試験】

新世代原子力潜水艦「ウラジーミル・モノマーフ」(プロジェクト955)は、白海における最初の工場航海試験を成功裏に完了した。
水中ロケット艦は海洋に25日間滞在した。

セヴマシュ軍事機器生産部長マラート・アビジャノフが説明したように、この間に大量の作業が行なわれ、出航プログラムは完全に果たされた。

海洋において、原子力艦の全ての船内機構及び主要システムの点検が実施された。
原子力潜水艦「ウラジーミル・モノマーフ」は、ロケット艦「ボレイ」の第2の生産艦である。

「この潜水艦の試験は、以前の同プロジェクト艦よりも容易に経過しております」
アビジャノフ
は指摘した。

水中ロケット艦の最初の海洋への出航には、2つの集団が結集した。
アレクサンドル・ナジェージン1等海佐指揮下の同艦の軍の乗組員と、納入責任者エドゥアルド・ウソフ指揮下の納入チームが。
エドゥアルド・ワレンチノヴィチが話した所によると、軍及び民間の乗組員は、相互理解に達した。

試験過程中に発見された一連の問題点を除去した後、同艦は再び海洋へと向かう。

年末までに原子力潜水艦「ウラジーミル・モノマーフ」は、工場航海試験及び国家受領試験の緊迫したスケジュールを遂行する。


[新世代戦略原潜ボレイ級(旧ブログ)]
[新世代戦略原潜ボレイ級]

「ボレイ」級3番艦「ウラジーミル・モノマーフ」は、2006年3月19日に起工され、2012年12月30日に進水しました。
[ボレイ級戦略原潜3番艦ウラジーミル・モノマーフ進水(セヴマシュ公式サイト)]
[ボレイ級戦略原潜3番艦ウラジーミル・モノマーフは進水した]

乗組員は太平洋艦隊から集められました。
[新世代戦略原潜ボレイ級3番艦ウラジミール・モノマーフに電力が供給される]

2013年1月18日、「セヴマシュ」造船所の岸壁に係留されました。
[ボレイ級戦略原潜3番艦ウラジーミル・モノマーフの係留試験が開始された]

5月下旬、陸上から蒸気を送り、蒸気タービン機関の試験が行われました。
[ボレイ級戦略原潜ウラジーミル・モノマーフは蒸気タービン機関の試験を行なった]

6月10日、ロシア正教会の神父による祈祷式が執り行われました。
[ボレイ級戦略原潜ウラジーミル・モノマーフは祝福を授けられた]

9月12日、最初の工場航海試験の為に出港しました。
[ボレイ級戦略原潜3番艦ウラジーミル・モノマーフの航海試験が始まった]

「ウラジミール・モノマーフ」太平洋艦隊へ配備されます。
[ボレイ級戦略原潜2番艦と3番艦は太平洋艦隊へ配備される]

ロシア太平洋艦隊旗艦・ロケット巡洋艦ワリャーグはスリランカを去り、アデン湾へ向かった

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『イタルタス』より
2013年10月8日9時38分配信
【太平洋艦隊の巡洋艦「ワリャーグ」と給油船「ボリス・ブートマ」 は、スリランカ共和国のトリンコマリー港への訪問を完了した】
ウラジオストク、10月8日/イタルタス特派員レオニード・ヴィノグラードフ

親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」給油船「ボリス・ブートマ」で構成される太平洋艦隊艦船支隊は、本日(10月8日)、スリランカ共和国のトリンコマリー港への業務訪問を完了し、インド洋へ去った。
この4日間、太平洋艦隊将兵はトリンコマリーにおいて休養及び艦の機器点検の時間を与えられた。
現在、「ワリャーグ」「ボリス・ブートマ」アデン湾へ針路を取っていると太平洋艦隊広報サービスは発表した。

親衛ロケット巡洋艦給油船は、9月18日に祖国の駐留港から遠距離航海へ出発した。
10月1日、「ワリャーグ」「ボリス・ブートマ」マラッカ海峡を通過し、インド洋へ出た。
10月4日、太平洋艦隊艦船支隊トリンコマリー港に停泊した。

広報サービスは、現在、地中海エリアには大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」に率いられる太平洋艦隊の5隻の艦船が滞在していると伝達した。
3月にウラジオストクを去った彼ら、現在、地中海ロシア海軍艦船グループの中核を成している。
前日、「アドミラル・パンテレーエフ」エジプトブルサファガ港への業務寄港を行ない、10月11日まで滞在する。


太平洋艦隊旗艦「ワリャーグ」を中核とする太平洋艦隊艦船支隊は、8月末にペトロパブロフスク・カムチャツキーを出港しました。
当初は、オーストラリアへ行く予定でした。
[太平洋艦隊のロケット巡洋艦ワリャーグはオーストラリアへ行く]

9月上旬の時点で太平洋中部に居ました。
[ロシア太平洋艦隊の艦船は遠海ゾーンで任務を遂行する]

しかし9月中旬、インド洋へ向かうと発表されました。
[ロシア太平洋艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグはインド洋(アデン湾)へ向かう]

10月1日、インド洋へ入りました。
[ロシア太平洋艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグはインド洋へ入る]

10月4日、スリランカトリンコマリー港へ寄港しました。
[ロシア太平洋艦隊旗艦・ロケット巡洋艦ワリャーグはスリランカを訪れた]

そして今回の記事に有るように、10月8日にトリンコマリー港を出港し、アデン湾へ向かいました。
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現在の所、「ワリャーグ」アデン湾へ行く予定となっておりますが、その後に地中海へ行く可能性も有ります。
[ロシア太平洋艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグは地中海へ行くかもしれない]

インド国防相は11月15日の空母ヴィクラマーディティヤ引渡し式典へ招待された

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『イタルタス』より
2013年10月7日10時04分配信
【インド国防相はロシアから航空母艦「ヴィクラマーディティヤ」のインド海軍への引渡し式典へ招待された】
ニューデリー、10月7日/イタルタス特派員アレクサンドル・アンチピン

ロシアは、インド国防相アラッカパランビル・クリアン・アントニーを今年11月15日のセヴェロドヴィンスク市での航空母艦「ヴィクラマーディティヤ」(旧ロシア巡洋艦「アドミラル・ゴルシコフ」)インド海軍への引渡し式典へ招待した。
月曜日、イタルタス特派員ロシア軍事産業企業体の情報提供者より伝えられた。

「ロシアとインドは、軍事技術協力に関する政府間委員会の次の会議の準備を行なっております」
彼は指摘した。
「それが、この重要な日に合わせられるという事は有り得るでしょう」

航空母艦「ヴィクラマーディティヤ」の供給契約は、2004年に署名された。
契約に基づき、インドは同艦を無償で受け取るが、ロシアでの修理及び近代化、更には、航空母艦へ配備する為に意図されている艦上戦闘機MiG-29K/KUBKa-27及びKa-31ヘリコプターの供給については支払いをする。

以前、「ロソボロネクスポルト」総取締役代理ヴィクトル・コマルディンは、航空母艦インドへの航路上において14か所の港へ寄港し、来年2月にインドムンバイ港へ到着する予定であると記者団へ表明した。


[空母ヴィクラマーディティヤ(旧ブログ)]
[空母ヴィクラマーディティヤ]

2012年12月にインド海軍へ引き渡される筈だった航空母艦「ヴィクラマーディティヤ」(旧ロシア海軍重航空巡洋艦「アドミラル・ゴルシコフ」)ですが、2012年夏の航海試験中にボイラーが損傷し、引き渡し時期が延期される事になりました。
[空母ヴィクラマーディティヤはロシア造船業の空母建造経験の回復に役立った]
[空母ヴィクラマーディティヤはインド海軍で30-40年就役するかもしれない]

2013年7月3日に出港し、7月5日より航海試験が始まりました。
[インド空母ヴィクラマーディティヤは航海試験へ出発する]
[インド空母ヴィクラマーディティヤは白海で航海試験を始めた]
[インド空母ヴィクラマーディティヤは白海で各種機器を点検する]

7月28日夜、機関の全力運転試験(最大速力試験)を実施しました。
[インド空母ヴィクラマーディティヤは29ノット以上を出した]

昨年の航海試験では最大速力を出そうとした矢先にボイラーの耐熱材が崩れ落ち、ボイラーが損傷しましたが、今回は、そのようなトラブルも無く、航海試験は成功裏に終わりました。

KVG-3Dボイラー
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8月5日からはバレンツ海で航空機関連の試験が始まりました。
[空母ヴィクラマーディティヤから艦上戦闘機Su-33とMiG-29KUB/MiG-29Kのフライトが実施される]

8月24日、艦載機の夜間着艦に成功しました。
[空母ヴィクラマーディティヤの夜間着艦試験は成功した]

「ヴィクラマーディティヤ」の海洋試験は順調に進行しました。
[インド空母ヴィクラマーディティヤの海洋試験はスケジュール通りに進んでいる]

全ての海洋試験を完了した「ヴィクラマーディティヤ」は、9月21日にセヴェロドヴィンスクへ戻りました。
[インド空母ヴィクラマーディティヤは全ての海上試験を成功裏に終えてセヴェロドヴィンスクへ戻った]

「ヴィクラマーディティヤ」は、11月15日にインドへ引き渡されます。
[空母ヴィクラマーディティヤは2013年9月30日に航海試験を完了し11月15日にインドへ引き渡される]

引き渡された後、2014年2月にインドムンバイ港へ到着する予定です。
[空母ヴィクラマーディティヤは2014年2月にインドへ到着する]

その11月15日に開催される航空母艦「ヴィクラマーディティヤ」インド海軍への引き渡し式典に、インド国防相アラッカパランビル・クリアン・アントニー氏が招待されました。
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つまり、2013年11月15日の航空母艦「ヴィクラマーディティヤ」のインドへの引き渡しは確定という事です。

ロシア太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・パンテレーエフはエジプトを訪れた

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『イタルタス』より
2013年10月7日11時26分配信
【大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」はエジプトのブルサファガ港への業務寄港を行なう】
モスクワ、10月7日/イタルタス

太平洋艦隊大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」は、本日(10月7日)、エジプトブルサファガ港への業務寄港を行なった。
イタルタスは、太平洋艦隊の公式代理人ローマン・マルトフ1等海佐より伝えられた。

彼によると、訪問は10月11日まで続く。
この4日の間に、乗組員は休息及び艦の機器検査の為の時間を与えられる。

マルトフは、大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」に率いられる太平洋艦隊の5隻の艦船が3月にウラジオストクを去り、現在は地中海ロシア海軍艦船グループの中核を成している事を想い起した。

親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」給油船「ボリス・ブートマ」で構成される太平洋艦隊の第2の艦船支隊は、業務訪問の為にスリランカトリンコマリー港へ滞在している。
訪問は10月8日まで続く。

「業務訪問の後、支隊は世界の大洋における戦闘勤務課題の遂行を継続します」
マルトフ
は総括した。


[ ロシア太平洋艦隊地中海遠征(2013年3月~)]

大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」は3月19日にウラジオストクを出港し、5月15日に地中海へ入り、6月1日以降は、ロシア海軍地中海作戦連合部隊の旗艦任務に就いていました。

6月末からは黒海沿岸のノヴォロシースクで整備と乗員の休養に専念し、8月29日に同港を出港し、再び地中海へ向かいました。
[ロシア太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・パンテレーエフは再び地中海東部へ向かう]

地中海作戦連合部隊の旗艦任務は、9月20日以降、黒海艦隊ロケット巡洋艦「モスクワ」へ引き継がれました。
[親衛ロケット巡洋艦モスクワはロシア海軍地中海作戦連合部隊を率いる]

その後「アドミラル・パンテレーエフ」地中海を離れ、9月21日には紅海へ入りました。
[太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・パンテレーエフは紅海へ入った]

そして今回の記事に有るように、10月7日にエジプトサファガ港へ寄港しました。
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ロシア北方艦隊はバレンツ海で巡航ミサイル発射訓練を実施した


『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア連邦国防省広報サービス・情報管理部発表
2013年10月5日03時40分配信
【北方艦隊はバレンツ海エリアにおいて有翼ミサイル発射を成功裏に行った】

10月4日、北方艦隊の計画戦闘訓練に沿って、8基の有翼ミサイル発射が海洋及び地上基地からバレンツ海中部に位置する標的へ向けて実施された。

60km~400kmの距離に位置する標的は成功裏に撃破された。

ミサイル発射は、艦及び沿岸部隊の様々なタイプのミサイル複合体が様々な距離に位置する水上目標を撃破する為の準備状態を点検する為に実施された。

2発の有翼ミサイル「グラニート」バレンツ海エリアに位置する原子力水中ロケット巡洋艦「オリョール」「ヴォロネジ」乗組員により水中位置から発射された。
更に、もう1発の有翼ミサイル「グラニート」発射が重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」乗組員により行なわれた。

4発の対艦ミサイル発射は打撃艦グループにより実施され、2発の「モスキート」ミサイル駆逐艦「アドミラル・ウシャコーフ」から、小型ロケット艦「アイスベルク」「ラッスヴェート」からは「マラヒート」ミサイルが1発ずつ発射された。

1発のミサイル発射は、北方艦隊沿岸ロケット砲兵旅団沿岸作戦-戦術ミサイル複合体「リドゥート」により、ルイバチー半島沿岸から海上目標へ向けて実施された。

全てのミサイル発射は成功裏に実施された。


テレビ局『ズヴェズダー』より
2013年10月5日18時30分配信
【北方艦隊の乗員は有翼ミサイル発射を成功裏に実施した】

原子力潜水艦及び原子力巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」からの有翼ミサイル「グラニート」発射の動画です。


今回の北方艦隊有翼ミサイル(巡航ミサイル)発射訓練においては、合計8発のミサイルが発射されました。

2隻の原子力潜水艦及び原子力巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」からは合計3発の長距離有翼ミサイル「グラニート」(SS-N-19シップレック)が距離400kmで発射されました。
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[有翼ミサイル複合体グラニートは軍備採用30周年を迎えた]

K-266「オリョール」
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K-119「ヴォロネジ」
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北極圏遠征を行なっていた原子力巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」は9月30日にセヴェロモルスクへ帰港したばかりでしたが、今回、ミサイル発射訓練の為に再び出港しました。
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北方艦隊は2012年9月末にもバレンツ海有翼ミサイル発射訓練を実施しており、この時も「グラニート」は400kmの距離で発射されています。
[バレンツ海で対艦ミサイル発射訓練が行なわれた]

駆逐艦「アドミラル・ウシャコーフ」からは2発の超音速対艦ミサイル「モスキート」(SS-N-22サンバーン)が発射されました。

駆逐艦「アドミラル・ウシャコーフ」
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超音速対艦ミサイル「モスキート」(SS-N-22サンバーン)
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2隻の小型ロケット艦からは合計2発の対艦ミサイル「マラヒート」(SS-N-9サイレン)が発射されました。

小型ロケット艦「アイスベルク」
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小型ロケット艦「ラッスヴェート」
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対艦ミサイル「マラヒート」(SS-N-9サイレン)
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北方艦隊沿岸部隊第536独立沿岸ロケット砲兵旅団は1発の地対艦ミサイル「リドゥート」(SSC-1aシャドック)が発射しました。
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これらの駆逐艦、小型ロケット艦、沿岸部隊は、10月1日の重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」の艦隊防空演習にも参加しています。
[空母アドミラル・クズネツォフは艦隊防空演習を行なった]

ヘリ空母ウラジオストクは2014年11月1日にロシア海軍へ納入される

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2013年10月4日16時08分配信
【1隻目の「ミストラル」は2014年11月1日にロシア海軍へ引き渡される】
モスクワ、10月4日-ロシア通信社ノーボスチ

1隻目の「ミストラル」型ヘリコプター空母「ウラジオストク」は来年(2014年)11月1日に(ロシア)海軍へ引き渡される。
金曜日、ロシア通信社ノーボスチロシア防衛産業企業体の高位の代理人より伝えられた。

今年10月15日、フランスサンナゼール造船所で同艦は進水する。

「今年中に同艦は艤装を行ない、航海試験を経て、2014年11月1日にはロシア海軍へ引き渡されます」
対談者は話した。

彼が指摘した所によれば、その後、同艦は計画通りにサンクトペテルブルクへ到着し、造船工場「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」で艤装と兵装取付が行なわれる。

「ロソボロネクスポルト」(ロシア兵器輸出公社)フランスDCNS社は最初の2隻のヘリコプター空母を建造する為の12億ユーロの契約を2011年6月に締結した。
「統合造船業営団」は、フランスサンナゼール造船所STXフランスの下請として取引に関与している。
このクラスの他の2隻の艦はフランスからの技術移転によりロシア連邦で建造されなければならない。


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[ヘリ空母ミストラル型]
[ヘリ空母ミストラル型(旧ブログ)]
[ロシア海軍向けミストラル型の詳細が公表された]

ロシア海軍向け「ミストラル」級1番艦「ウラジオストク」は、2012年2月1日にフランスサン-ナゼール造船所で起工されました。
[ロシア海軍向けヘリ空母「ミストラル」型1番艦は起工される]

船体後部は、ロシア国内のサンクト-ペテルブルク市の「バルト工場」で2012年10月1日に起工されました。
[バルト工場はヘリ空母ウラジオストクの船体を起工した]

バルト工場で建造された「ウラジオストク」後部は2013年6月26日に進水し、7月8日にフランスサンナゼールへ向けて出発しました。
[ロシアで建造されたミストラル級ヘリコプター揚陸ドック艦ウラジオストクの船体後部は進水した]

「ウラジオストク」後部は7月23日にサンナゼールへ到着しました。
[ミストラル級ヘリコプター揚陸ドック艦ウラジオストクの船体後部はサンナゼールへ到着した]

サンナゼール造船所における「ウラジオストク」の前半分と後ろ半分の接合は8月中に完了し、10月15日に進水する予定です。
[ミストラル級ヘリコプター揚陸ドック艦ウラジオストクの船体接合は2013年8月に完了する]

今回の記事によれば、「ウラジオストク」サンクトペテルブルク造船所「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」で最終艤装が行なわれ、2014年11月1日にロシア連邦海軍へ引き渡されるとの事です。
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「ウラジオストク」は、太平洋艦隊への配備が予定されています。
[ヘリ空母ミストラル型はウラジオストク市へ配置される]
[フランスはヘリ空母ミストラルの為の極東の基地建設に協力する]
[太平洋艦隊はヘリ空母ミストラルの為の基地建設を準備する]
[カムチャツカ半島にミストラル級の為の基地が建設される]

黒海艦隊の警備艦スメトリーヴイはギリシャを訪れた

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2013年10月4日13時24分配信
【黒海艦隊の警備艦「スメトリーヴイ」はギリシャへ入った】
モスクワ、10月4日-ロシア通信社ノーボスチ

ロシア海軍地中海戦隊の一員である黒海艦隊警備艦「スメトリーヴイ」は、イオニア諸島「ロシアウィーク」へ参加する為、ギリシャケルキラ(コルフ)港へ入った。
黒海艦隊情報供給部長ヴャチェスラフ・トルハチェフ1等海佐は記者団に伝えた。

「本日、地中海の海軍グループの一員として任務を遂行中の黒海艦隊の警備艦スメトリーヴイは、ギリシャのコルフ島のケルキラ港への寄港を行ないました。
乗組員は、イオニア諸島のロシアウィークの行事へ参加します。
本日、祝賀式典に参加する為、9月29日にセヴァストーポリを出航したサルベージ船KIL-158がケルキラへ到着しました」
トルハチェフ
は話した。

「イオニア諸島のロシアウィーク」の枠組みにおいてロシア海軍将兵は「フョードル・ウシャコーフ提督の慰霊の日」の礼拝式に参加し、コルフ島に設立されたウシャコーフ及びギリシャ初代大統領イオアニス・カポディストリアスの記念碑に花束を捧げると黒海艦隊の代理人は指摘した。

黒海艦隊の艦は10月7日までコルフ島に留まる。


黒海艦隊警備艦「スメトリーヴイ」は、9月12日にセヴァストーポリを出港しました。
[黒海艦隊の警備艦スメトリーヴイは地中海へ向けて出港した]

9月13日、ボスポラス海峡を通過しました。
[ロシア海軍地中海作戦連合部隊の戦闘艦は10隻に増強される]

そして10月4日、ギリシャコルフ島へ到着しました。
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【「イオニア諸島のロシアウィーク」公式サイト】

記事中に名前が出てくるロシア海軍フョードル・ウシャコーフ提督は、1799年にコルフ島フランスから解放しています。
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「イオニア諸島のロシアウィーク」は、これを記念して開催されています。

2012年の「イオニア諸島のロシアウィーク」

ロシア太平洋艦隊旗艦・ロケット巡洋艦ワリャーグはスリランカを訪れた

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
2013年10月4日11時43分配信
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
【巡洋艦「ワリャーグ」率いる太平洋艦隊艦船支隊は業務訪問の為にトリンコマリー港(スリランカ)へ入った】

本日(10月4日)、親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」、給油船「ボリス・ブートマ」で構成される太平洋艦隊艦船支隊は業務訪問の為にトリンコマリー港(スリランカ)へ入った。

訪問は10月8日まで続く。
この4日間、乗組員には休養と機器検査の為の時間が与えられる。

艦船支隊は10月8日からインド洋での遠距離航海を継続し、アデン湾へ向かう。

これは、大洋ゾーンにおいて戦闘勤務課題を遂行する太平洋艦隊第2の支隊である。
現在、地中海ロシア海軍グループでは、常に太平洋艦隊の5隻の艦船が活動している。


太平洋艦隊旗艦「ワリャーグ」を中核とする太平洋艦隊艦船支隊は、8月末にペトロパブロフスク・カムチャツキーを出港しました。
当初は、オーストラリアへ行く予定でした。
[太平洋艦隊のロケット巡洋艦ワリャーグはオーストラリアへ行く]
[ロシア太平洋艦隊の艦船は遠海ゾーンで任務を遂行する]

しかし9月中旬、インド洋へ向かうと発表されました。
[ロシア太平洋艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグはインド洋(アデン湾)へ向かう]

10月1日、インド洋へ入りました。
[ロシア太平洋艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグはインド洋へ入る]

そして10月4日、スリランカトリンコマリー港へ寄港しました。
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現在の所、「ワリャーグ」アデン湾へ行く予定となっておりますが、その後に地中海へ行く可能性も有ります。
[ロシア太平洋艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグは地中海へ行くかもしれない]

フリゲート「ネウストラシムイ」はマルタ島訪問を終えた

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『イタルタス』より
2013年9月30日16時30分配信
【地中海で任務遂行中の警備艦「ネウストラシムイ」はマルタで水と食料を補充した】
カリーニングラード、9月30日/イタルタス

地中海で遠距離航海任務を遂行中のバルト艦隊警備艦「ネウストラシムイ」は、本日(9月30日)、マルタ島ヴァレッタ港への業務寄港を完了した。
イタルタスは、西方軍管区下のバルト艦隊広報サービス・情報供給部長ウラジーミル・マトヴェーエフ2等海佐より伝えられた。

「3日間に渡るマルタの港への滞在中に警備艦ネウストラシムイは水と食料を補充し、乗組員は沿岸で休息する機会を得ました」
マトヴェーエフ
は話した。
ヴァレッタでは同市及び軍当局への艦の航海指揮官の表敬訪問が行なわれた。

マルタ港を出航後、「ネウストラシムイ」は地中海で指示された任務を遂行する。

警備艦「ネウストラシムイ」は2013年3月にバルト艦隊主要基地バルチースクを去った。
航海の間に同艦は27000海里の航跡を残し、幾つかの外国の港への寄港を行なった。


2013年3月17日、警備艦「ネウストラシムイ」は、3度目のアデン湾遠征の為にバルチースクを出港しました。
[フリゲート「ネウストラシムイ」はアデン湾へ向かった]
[バルト艦隊海軍歩兵はアデン湾海賊対処任務に参加する]

4月23日、アラブ首長国連邦ドバイへ到着しました。
[警備艦ネウストラシムイはドバイを訪れた]

4月26日、ドバイ港を出港してアデン湾へ向かいました。
[フリゲート「ネウストラシムイ」はドバイを出港してアデン湾へ向かった]
[警備艦ネウストラシムイは3度目のアデン湾海賊対処任務に就く]

5月2日、アデン湾東部海域に到着し、民間船護衛任務を開始しました。
[警備艦ネウストラシムイはアデン湾で船団護送任務を開始する]

5月21日、オマーンサラーラ港へ寄港しました。
[警備艦ネウストラシムイはオマーンのサラーラへ寄港した]

6月17日、インド洋上のセーシェル諸島へ寄港しました。
[フリゲート「ネウストラシムイ」はセーシェルを訪問する]

その後の動向は発表される事は有りませんでしたが、8月末、地中海で行動中である事が明らかにされました。
[ロシア海軍地中海作戦連合部隊の計画ローテーションは9月上旬に行なわれる]

「ネウストラシムイ」アデン湾海賊対処任務を終えて地中海へ戻り、ロシア海軍地中海作戦連合部隊の一員として活動していたという事です。

その「ネウストラシムイ」ですが、9月末にマルタ島ヴァレッタ港を訪問しました。
9月30日にヴァレッタを出港した「ネウストラシムイ」は、当面の間は地中海に留まるようです。


なお、「ネウストラシムイ」に同行していたバルト艦隊給油船「エリニヤ」は、9月23日から9月25日までヴァレッタへ寄港しています。
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ロシア太平洋艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグはインド洋へ入る

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2013年10月1日9時56分配信
【太平洋艦隊艦船は戦闘当直遂行の為にインド洋へ入る】
ウラジオストク、10月1日-ロシア通信社ノーボスチ

親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」、給油船「ボリス・ブートマ」で構成される太平洋艦隊艦船支隊は火曜日にインド洋へ着く。
ロシア通信社ノーボスチ太平洋艦隊公式代理人ローマン・マルトフ1等海佐より伝えられた。

太平洋艦隊艦船支隊は計画戦闘直遂行の為、9月18日にインド洋へ針路を取った。
現時点において、太平洋艦隊の様々なクラスの10隻の艦船が世界の大洋の様々な海域において戦闘勤務課題を遂行している。

「間もなくインド洋へ出る艦船支隊はマラッカ海峡を通過し、アンダマン海で水と燃料を補充します」
対談者は話した。

彼によると、10月4日、太平洋艦隊旗艦トリンコマリー港(スリランカ)を業務寄港の為に訪れ、4日間に渡り、乗組員には休養及び機器検査の為の時間が与えられる。

10月8日、艦船支隊インド洋で遠距離航海を続け、アデン湾へ向かう。


太平洋艦隊旗艦「ワリャーグ」を中核とする太平洋艦隊艦船支隊は、8月末にペトロパブロフスク・カムチャツキーを出港しました。
当初は、オーストラリアへ行く予定でした。
[太平洋艦隊のロケット巡洋艦ワリャーグはオーストラリアへ行く]
[ロシア太平洋艦隊の艦船は遠海ゾーンで任務を遂行する]

しかし9月中旬、インド洋へ向かうと発表されました。
[ロシア太平洋艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグはインド洋(アデン湾)へ向かう]

現在の所、「ワリャーグ」アデン湾へ行く予定となっておりますが、その後に地中海へ行く可能性も有ります。
[ロシア太平洋艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグは地中海へ行くかもしれない]

空母アドミラル・クズネツォフは艦隊防空演習を行なった

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2013年10月1日13時56分配信
【航空母艦「アドミラル・クズネツォフ」と北方艦隊の艦は「敵」の攻撃を撃退した】
モスクワ、10月1日-ロシア通信社ノーボスチ

航空母艦「アドミラル-フロータ-ソヴィエツカヴァ-ソユーザ・クズネツォフ」に率いられる北方艦隊の艦の乗組員は、空中目標に対する大規模な戦闘射撃を実施し、仮想敵の攻撃を撃退した。
火曜日、西方軍管区下の北方艦隊広報サービス代表ワジム・セルガ1等海佐は発表した。

敵の空中攻撃に対し、艦船グループと北方艦隊海洋航空隊の戦闘機航空隊は協同で対処した。

「演習で導入されたこのエピソードは、重航空巡洋艦アドミラル-フロータ-ソヴィエツカヴァ-ソユーザ・クズネツォフ、駆逐艦アドミラル・ウシャコーフ、大型対潜艦アドミラル・レフチェンコ、セヴェロモルスク、小型ロケット艦アイスベルク、ラッスヴェートの乗組員、艦上航空隊の航空機Su-33、更には北方艦隊沿岸部隊の独立沿岸ロケット砲兵旅団部隊により仕上げられました」
セルガは話した。

海佐によると、全ての目標は成功裏に破壊された。
攻撃への反撃は、様々な高度と方向から実施された。

「アドミラル-フロータ-ソヴィエツカヴァ-ソユーザ・クズネツォフ」-重航空巡洋艦プロジェクト11435は、ロシア連邦海軍の編制に在るこのクラスの唯一の艦である(2012年現在)。
大規模な水上目標の撃破、仮想敵の攻撃からの海洋連合部隊の保護の為に意図されている。
海軍では1等艦に属する。
ソヴィエト連邦海軍元帥ニコライ・ゲラシモヴィチ・クズネツォフに因んで命名された。
建造はニコラエフ黒海造船工場で行なわれた。


[重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフの経歴(ロシア国防省公式サイト)]

「アドミラル・クズネツォフ」は、今年8月21日に短期間出港しています。
おそらくは、オーバーホール後の点検航海でしょう。
[空母アドミラル・クズネツォフは係留岸壁を離れた(2013年8月21日)]

その後、9月初頭にバレンツ海で戦闘訓練を行なっています。
[空母アドミラル・クズネツォフはバレンツ海で戦闘訓練を行なった]

9月下旬には北方艦隊の大規模演習へ参加する為に出港しました。
[空母アドミラル・クズネツォフはロシア北方艦隊の大規模演習に参加する]

そして今回、敵の空中攻撃から味方艦隊を守るという想定で演習が実施されました。

今回の記事によると、「アドミラル・クズネツォフ」機動部隊は、この4隻で構成されていました。

重航空巡洋艦「アドミラル-フロータ-ソヴィエツカヴァ-ソユーザ・クズネツォフ」
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駆逐艦「アドミラル・ウシャコーフ」
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大型対潜艦「アドミラル・レフチェンコ」
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大型対潜艦「セヴェロモルスク」
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ソブレメンヌイ級駆逐艦及びウダロイ級大型対潜艦が揃って「アドミラル・クズネツォフ」をエスコートするのは極めて珍しいケースです。

むろん、「アドミラル・クズネツォフ」搭載機のSu-33艦上戦闘機も演習に参加しました。
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この他、小型ロケット艦2隻も演習に参加していますが、この2隻が「敵役」として対艦ミサイルクズネツォフ機動部隊へ向けて発射したようです。

小型ロケット艦「アイスベルク」
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小型ロケット艦「ラッスヴェート」
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更に、北方艦隊沿岸部隊沿岸ロケット砲兵旅団も演習に参加したとの事ですから、沿岸旅団の地対艦ミサイルクズネツォフ機動部隊へ向けて発射されたようです。


「アドミラル・クズネツォフ」搭載機は、9月末にも北方艦隊の大規模演習に参加しています。

『ロシア連邦国防省公式サイト』より
2013年9月25日12時00分配信
ロシア西方軍管区(北方艦隊)広報サービス発表
【北方艦隊の海洋航空隊は演習の最後に広範囲の任務を遂行した】

演習に参加した航空機としてIl-38、Il-20、Su-33、Tu-142、Su-25の名前が挙げられているので、「アドミラル・クズネツォフ」搭載のSu-33Su-25UTGも参加したという事です。


「アドミラル・クズネツォフ」は、今年12月に地中海遠征へ行くと報じられましたが、最近では、地中海へは行かないとも報じられています。
[空母アドミラル・クズネツォフは2013-2014年に遠距離航海を行なう]
[空母アドミラル・クズネツォフは年末に地中海へ行く]
[空母アドミラル・クズネツォフはシリア情勢とは関係なく2013年12月に地中海遠征へ出発する]
[空母アドミラル・クズネツォフは地中海へ行かない?]

「アドミラル・クズネツォフ」は、2014年から近代化改装を開始するという情報も有ります。
[重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは2014年から近代化改装を開始する]