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フリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」は2014年2月に進水する

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『イタルタス』より
2014年1月30日17時24分配信
【警備艦「アドミラル・グリゴロヴィチ」は2月に進水する】
カリーニングラード、1月30日/イタルタス特派員ウラジーミル・ヌヤクシェフ

警備艦「アドミラル・グリゴロヴィチ」-ロシア海軍の為にカリーニングラード造船工場「ヤンターリ」で建造されている5隻のプロジェクト11356の1隻目-は、2月に進水する。
イタルタスは、木曜日に同社の広報秘書官セルゲイ・ミハイロフより伝えられた。

海上で「警備艦」の建造は続けられ、係留試験の準備-設置物の品質と機器及びシステムの動作の点検-が行なわれる。

警備艦「アドミラル・グリゴロヴィチ」は2010年12月18日に「ヤンターリ」で起工された。

[プロジェクトについて]
国防省と署名した2つの契約の枠組みにおいて、カリーニングラード造船所は、5隻の同プロジェクト戦闘艦をロシア海軍の為に建造する。
「ヤンターリ」の船台には、更に4隻のフリゲートが在る:「アドミラル・エッセン」は2011年7月8日に起工され、「アドミラル・マカロフ」は2012年2月29日、「アドミラル・ブタコフ」は2013年7月12日、「アドミラル・イストミン」は2013年11月15日に。

北方計画設計局により開発された「警備艦」シリーズ全ての建造を工場は2016年までに完了させなければならない。

プロジェクト11356警備艦は、大洋及び海洋エリアで敵の水上艦及び潜水艦を相手に戦闘活動を実施し、空中攻撃手段による攻撃からの防衛、単独或いは艦船部隊の一員として船舶を護衛する為に設計されている。

沿バルト造船工場「ヤンターリ」は1945年7月8日に設立された。
小型-中型の軍用及び民間用の船の建造、更には艦船修理作業の実施を専門としている。
68年の間に工場は157隻の戦闘艦及び500隻以上の民間船を建造した。
同社の株式は国営法人「統合造船業営団」が保有している。


[アドミラル・グリゴロヴィチ型フリゲート]

プロジェクト11356R警備艦(フリゲート)は、インド海軍向けに設計・建造されたプロジェクト11356「タルワー」級フリゲートロシア海軍向けヴァージョンです。
インド海軍向けの6隻は、2003年6月~2013年6月までに全て引き渡されています。

現在までにプロジェクト11356Rは5隻が起工されています。

[プロジェクト11356R警備艦]
沿バルト造船工場「ヤンターリ」で建造

「アドミラル・グリゴロヴィチ」Адмирал Григорович:工場番号01357
2010年12月18日起工/2014年2月進水予定/2014年就役予定

「アドミラル・エッセン」Адмирал Эссен:工場番号01358
2011年7月8日起工/2014年就役予定

「アドミラル・マカロフ」Адмирал Макаров:工場番号01359
2012年2月29日起工/2015年就役予定

「アドミラル・ブタコフ」Адмирал Бутаков:工場番号01360
2013年7月12日起工/2016年就役予定

「アドミラル・イストミン」Адмирал Истомин:工場番号01361
2013年11月15日起工/2016年就役予定


プロジェクト11356Rは、高射ミサイル「シチーリ」有翼ミサイル「カリブル」を装備します。
[アドミラル・グリゴロヴィチ型フリゲートの為の対空ミサイルは2014年から受領される]
[アドミラル・グリゴロヴィチ型フリゲートの為のカリブル発射機が製造される]
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ミストラル級へのロシア製兵装のインテグレートには約1年を要する

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『イタルタス』より
2014年1月31日12時08分配信
【軍艦「ミストラル」型を(ロシア)国防省の基準に適合させるには1年を要する】
モスクワ、1月31日/イタルタス

統合造船業営団は、ロシアヘリコプター揚陸ドック艦「ミストラル」型の1隻目-「ウラジオストク」ロシア連邦国防省の基準に適合させるのに約1年を要するだろう。
統合造船業営団副総裁イーゴリ・ポノマリョフは記者団に伝えた。

彼によると、最初の「ミストラル」フランスから到着した時、「海外へ運び出すことは出来ないロシア製兵器」が設置される。
「ロシア製兵器はフランス(の艦)へインテグレートされます-この作業は十分な規模となります。
私共の計算によると、それには、約1年を要するでしょう
我々は、ロシア国防省の基準及び必要条件下において艦を導入します」
ポノマリョフ
は話した。

この問題を解決する為、「ウラジオストク」は、海へ出られるようにする為、おそらくはクロンシュタット造船所へ置かれる事になる。
「フランスは、1年間の保証を私共へ与えます。
艦は海へ出なければならず、失われる事など有ってはなりません。
この猶予期間中に、我々はインテグレートを実施します。
この目的の為、クロンシュタットに配置され、セーヴェルナヤ・ヴェルフィ及び北方地域全体の専門技術者の協力を仰ぎ、インテグレートを行ないます。
今の所は、こういう計画となっております」


サン・ナゼールで組み立てられた「ウラジオストク」のセクションの20パーセント(艦尾)の製造は、サンクトペテルブルクの造船所で昨年2月から実施された。
以前、イタルタスロシア海軍総参謀部の情報提供者から伝えられたように、「ウラジオストク」は2014年秋までにフランスで完成し、その後、おおよそ10月末-11月初頭にはロシアへ到着する。
ロシア製兵器を艦上に設置する為に。

ロシア海軍の為に2隻の「ミストラル」型ヘリコプター母艦を建造する為の11億5000万ユーロの契約は、2011年6月にサンクトペテルブルクへ署名された。
契約により、フランスサンナゼールSTX造船所での最初の2隻の艦の建造が提供される。
最初の艦「ウラジオストク」は進水しており、2014年末にロシア海軍へ納入される予定であり、2隻目の艦「セヴァストーポリ」は2015年である。

軍艦「ミストラル」型の排水量は21,000トン、船体最大長210m、速力18ノット、航続距離は最大で20000海里。
乗組員は170名であり、更にヘリコプター母艦は450名を収容可能である。
航空隊は16機のヘリコプターから成り、同時に6機の飛行甲板からの発着が可能である。
艦の貨物デッキには、40輌の戦車或いは70台のトラックを収容できる。
「ミストラル」は、4つの任務を一度に行なえる。
それはヘリコプター搭載運用、兵員の地上への揚陸、指揮センター、浮揚病院である。


[ヘリコプター揚陸ドック艦ミストラル型]
[ヘリ空母ミストラル型(旧ブログ)]

ロシア海軍向け「ミストラル」級1番艦「ウラジオストク」は、2012年2月1日にフランスサン-ナゼール造船所で起工されました。
[ロシア海軍向けヘリ空母「ミストラル」型1番艦は起工される]

船体後部は、ロシア国内のサンクト-ペテルブルク市の「バルト工場」で2012年10月1日に起工されました。
[バルト工場はヘリ空母ウラジオストクの船体を起工した]

バルト工場で建造された「ウラジオストク」後部は2013年6月26日に進水し、7月8日にフランスサンナゼールへ向けて出発しました。
[ロシアで建造されたミストラル級ヘリコプター揚陸ドック艦ウラジオストクの船体後部は進水した]

「ウラジオストク」後部は7月23日にサンナゼールへ到着しました。
[ミストラル級ヘリコプター揚陸ドック艦ウラジオストクの船体後部はサンナゼールへ到着した]

サンナゼール造船所における「ウラジオストク」の前半分と後ろ半分の接合は8月中に完了しました。
[ミストラル級ヘリコプター揚陸ドック艦ウラジオストクの船体接合は2013年8月に完了する]

10月15日に進水しました。
[ミストラル級ヘリコプター揚陸ドック艦ウラジオストクは進水した]

「ウラジオストク」の乗組員は太平洋艦隊将兵で構成されます。
[ロシア太平洋艦隊はミストラル級2隻の乗組員を編成する]

「ウラジオストク」の乗組員はフランス海軍の同型艦で訓練を行ないます。
[ヘリコプター揚陸ドック艦ウラジオストクの乗組員はフランスで訓練を受ける]

「ウラジオストク」は、武装無しでロシアへ引き渡されます。
[ヘリコプター揚陸ドック艦ウラジオストクは無武装でロシアへ引き渡される]

「ウラジオストク」の最初の航海試験は2014年3月に実施されます。
[ヘリコプター揚陸ドック艦ウラジオストクの最初の航海試験は2014年3月に実施される]

「ウラジオストク」は、2014年11月1日にロシア海軍へ引き渡される予定です。
[ヘリ空母ウラジオストクは2014年11月1日にロシア海軍へ納入される]

「ウラジオストク」には、フランス製の揚陸艇4隻が搭載されます。
[ヘリコプター揚陸ドック艦ウラジオストクは4隻のフランス製揚陸艇を搭載する]

「ウラジオストク」ロシア太平洋艦隊へ配備され、艦名の元となったウラジオストク市に駐留する事になります。
[ヘリ空母ミストラル型はウラジオストク市へ配置される]
[フランスはヘリ空母ミストラルの為の極東の基地建設に協力する]
[太平洋艦隊はヘリ空母ミストラルの為の基地建設を準備する]
[カムチャツカ半島にミストラル級の為の基地が建設される]
[ウラジオストク艦船修理工場は2016年までにミストラル級の修理の準備が整う]


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そして今回の記事によると、ロシア海軍へ非武装状態で引き渡された「ウラジオストク」は、バルト海沿岸のクロンシュタットへ回航され、ここでロシア製兵器をインテグレートする最終艤装が行なわれます。
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ロシア製兵装のインテグレートには約1年掛かるとの事です。

以前にフランスDCNS社が公表した完成予想図では、設置される兵装は30mmガトリング砲AK-306近接対空ミサイル「ギブカ」のみとなっておりました。
[ロシア海軍向けミストラル型の詳細が公表された]

しかし、30mm機銃近接対空ミサイルだけのインテグレートに1年も掛かるでしょうか?

更には、ロシア製兵器のインテグレートの為、サンクトペテルブルク造船所「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」の技術者が協力するとの事です。
これまで「ミストラル」級の建造には一切関わっていなかった「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」が。
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更に付け加えれば、ロシアでミストラル級の後ろ半分を造ったバルト工場や、現在のロシアで唯一「ヘリコプターを搭載するドック型揚陸艦」の建造経験を有するカリーニングラードのヤンターリ造船所を差し置いて・・・

ヤンターリ造船所で建造された大型揚陸艦「イワン・ロゴフ」
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目下の所、ロシア海軍向けの新世代水上戦闘艦(プロジェクト22350フリゲート、プロジェクト20380/20385コルベット)の建造で多忙を極めており(つまり、他所で建造される艦の艤装に手を貸す余裕など、本来は無い筈)、これまでに「揚陸艦」の建造の経験が全く無い「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」の協力を受けなければ出来ない程のインテグレートとは、一体何でしょうか?
30mm機銃近接対空ミサイルだけならば、わざわざ「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」の協力を仰ぐ必要など有りません。

ここで考えられるのは、現在、「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」で建造されている艦にしか搭載されていないロシア製兵装「ウラジオストク」に装備されるという可能性です。

それは何かと言えば、高射ミサイル「ポリメント-リドゥート」と、3R-14UKSK汎用ミサイル発射機(オーニクス/カリブル有翼ミサイル兼用発射機)です。
[新世代の艦対空ミサイルシステム3K96「リドゥート」]
[汎用ミサイル垂直発射機3R-14UKSK]
[巡航ミサイル「カリブル」対地攻撃型は2500kmの最大射程を有する]
現在の所、この両者は、「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」で建造されているプロジェクト22350フリゲートにしか搭載されていません。
(「カリブル」のみの発射機は、他の造船所で建造される水上艦にも搭載されていますが)
[新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」型]

2012年2月下旬、具体名こそ出されなかったものの、そのような兵装がロシア海軍「ミストラル」級に搭載されると報じられた事が想い起されます。
[ロシア海軍向け「ミストラル」型には巡航ミサイル、対空・対潜ミサイルなどが装備される]

重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフは航空母艦ヴィクラマーディティヤの経験を基に近代化される

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2014年1月30日9時58分配信
【「ヴィクラマーディティヤ」の経験は「アドミラル・ナヒーモフ」の修復に役立てられる】
モスクワ、1月30日-ロシア通信社ノーボスチ

重原子力ロケット巡洋艦「アドミラル・ナヒーモフ」は、インド航空母艦「ヴィクラマーディティヤ」近代化の経験を基に修復される。
木曜日、「セヴマシュ」広報サービスは伝えた。

「ヴィクラマーディティヤの修理及び再装備で得られた経験は、重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフの近代化の為に役立てられます。
更に、インドの航空母艦及びプラットフォーム"プリラズロムナヤ"の保証サービスが行なわれます」

同社広報サービスは、今年(2014年)の計画についての声明において、こう述べた。

2020年までに採択される国家軍備プログラムに沿って、国家防衛発注を通じ「セヴマシュ」の仕事量は200パーセントに達する見込みである(同社は指摘した。
これに関し、労働者チームの人数の削減は計画されていない。
「加えて、新たな艦の建造の展開に際し、更に8500名の生産労働者を得る事になるでしょう」
広報サービスは声明で述べた。

「セヴマシュ」は、2013年に原子力潜水艦「ユーリー・ドルゴルーキー」「アレクサンドル・ネフスキー」(プロジェクト「ボレイ」)(ロシア)海軍へ受領され、海洋耐氷固定プラットフォーム「プリラズロムナヤ」ペチョラ海の大陸棚で石油の生産を開始し、インド共和国海軍へ近代化された航空母艦「ヴィクラマーディティヤ」を引き渡した事を想起した。

今年(2014年)、「セヴマシュ」は、2018年にロシア海軍の戦闘編制へ加わる「アドミラル・ナヒーモフ」の修理及び近代化を開始する。


プロジェクト11442重原子力ロケット巡洋艦「アドミラル・ナヒーモフ」の近代化改装の為の契約は、2013年5月にロシア連邦国防省「セヴマシュ」造船所との間で締結されました。
[重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフは2018年に復帰する]

既に各種機器の撤去作業が行なわれています。
[重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフは2018年にロシア海軍へ復帰する]
[原子力巡洋艦アドミラル・ナヒーモフの搭載機器が撤去される]

現用兵器の撤去後、新型のミサイル兵器(有翼ミサイル「カリブル」高射ミサイル「ポリメント-リドゥート」)が装備されます。
[重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフはカリブルとポリメント・リドゥートを装備する]
[近代化された重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフは80発の有翼ミサイルを搭載する]

現在、本格的な近代化改装作業を行なう為、セヴマシュ造船所の貯水池(屋外特設船台)への入渠準備を進めています。
[重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフはドック入りの準備を進めている]
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2013年11月16日にインド海軍へ就役した航空母艦「ヴィクラマーディティヤ」(旧「アドミラル・ゴルシコフ」)も、この貯水池で近代化改装工事が行なわれました。

近代化前(重航空巡洋艦バクー/アドミラル・ゴルシコフ)
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近代化後(航空母艦ヴィクラマーディティヤ)
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「アドミラル・ナヒーモフ」の近代化改装終了後、同型艦「ピョートル・ヴェリキー」の近代化改装が始まります。
[重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフの近代化改装完了後、同型艦ピョートル・ヴェリキーの近代化改装が始まる]

ロシア海軍の為のプロジェクト06363潜水艦クラスノダールは2014年2月下旬に起工される

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア連邦国防省広報サービス・情報管理部発表
2014年1月29日21時47分配信
【今年2月、黒海艦隊の為の次のディーゼルエレクトリック潜水艦「クラスノダール」が起工される】

今年2月下旬、公開株式会社「アドミラルティ造船所」(サンクトペテルブルク市)は、ロシア海軍の為のプロジェクト636ディーゼルエレクトリック潜水艦「クラスノダール」を起工する。

海軍総司令部の計画に沿って、2016年までに建造される6隻の同プロジェクト潜水艦が黒海艦隊の潜水艦部隊の編成へ加入し、ノヴォロシースク海軍基地に駐留する。
その為に必要なインフラストラクチュアの建設は完了している。

プロジェクト636潜水艦が受領されることにより、黒海艦隊の作戦ゾーン担当能力は大幅に増大し、水上部隊と協力し、黒海及び地中海における完全な水中の安全保障の提供を可能にする。

以前に公開株式会社「アドミラルティ造船所」で建造されたディーゼルエレクトリック潜水艦の最初のシリーズ「ノヴォロシースク」は、2月1日から係留試験を開始する。

シリーズ2隻目の潜水艦「ロストフ・ナ・ドヌー」は今年5月に進水する。


[プロジェクト06363潜水艦]

ロシア海軍向けのプロジェクト06363非核動力潜水艦は、これまでに3隻が起工されています。
現在の所、6隻が建造される計画です。

プロジェクト06363は、輸出用のプロジェクト636を更に改良したタイプであり、今後建造される第5世代非核動力潜水艦の開発設計作業の成果がフィードバックされています。

[プロジェクト06363]
・B-261「ノヴォロシースク」(Б-261 Новороссийск)
建造番号01670
2010年8月20日起工/2013年11月28日進水/2014年就役予定
黒海艦隊に配備予定

・B-237「ロストフ・ナ・ドヌー」(Б-237 Ростов-на-Дону)
建造番号01671
2011年11月21日起工/2014年5月進水予定/2014年就役予定
黒海艦隊に配備予定

・B-262「スタールイ・オスコル」(Б-262 Старый Оскол)
建造番号01672
2012年8月17日起工/2014年就役予定
黒海艦隊に配備予定


1番艦「ノヴォロシースク」は2013年11月28日に進水しました。
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[プロジェクト06363(改キロ級)潜水艦ノヴォロシースクは進水した]
今回の記事によると、今年2月1日からアドミラルティ造船所で係留試験を開始するとの事です。

2番艦「ロストフ・ナ・ドヌー」も今年5月に進水します。

そして、4番艦「クラスノダール」が今年2月下旬に起工される事も明らかにされました。

この他、「ヴェリキー・ノヴゴロド」という艦名も既に決定されています。
[新たなプロジェクト06363潜水艦はヴェリキー・ノヴゴロドと命名された]

ロシア北方艦隊の艦上戦闘機パイロットはエイスクの新ニートカで訓練を行なう

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『イタルタス』より
2014年1月29日12時48分配信
【北方艦隊飛行士は初めてクバンでの訓練を行なう】
ムルマンスク、1月29日/イタルタス特派員イリヤ・ヴィノグラードフ

北方艦隊独立艦上戦闘機航空連隊の飛行士は、クラスノダール地方エイスクに配置されている海軍海洋航空隊の飛行士戦闘応用・飛行再訓練センターにおいて初めて訓練を行なう。

水曜日にイタルタス西方軍管区下の北方艦隊広報サービス・情報供給部長ワジム・セルガから伝えられた所によると、以前には、このような訓練は、クリミア半島ニートカ訓練場で行なわれていた。
「エイスクには、2011-2013年に連隊へ着任した若い飛行士が向かいます」
ワジム・セルガ
は伝えた。

[訓練を経て]
3ヶ月間で北方艦隊の飛行士は、操縦技術、航法及び飛行戦術訓練、更には航空兵装複合体の戦闘応用の技量を向上させる。
訓練プログラムには、空中偵察、空中目標攻撃の為の戦術的方法、出撃時の戦闘機による攻撃、戦闘で主導権を獲得する為の戦闘機動の要素が含まれる。

プログラムの完了後、卒業生は実地試験飛行を行ない、空中目標を攻撃する。

現在、ムルマンスク州セヴェロモルスク-3飛行場では飛行要員がフライトを行なっている。
空中では、空中戦、仮想敵の高速目標の迎撃といった要素への習熟、高度かつ複雑な飛行術形態の技量の向上が航空機Su-25UTG、Su-27UB、Su-33により行なわれている。


記事中に登場する「独立艦上戦闘機航空連隊」は、「ソ連邦英雄2度受賞ボリス・サフォーノフ名称記念第279独立艦上戦闘機航空連隊」を指しています。
同連隊は北方艦隊重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」の艦載機部隊です。
[ロシア海軍の艦上戦闘機連隊は創設40周年を迎えた]

ソヴィエト連邦時代、ウクライナには航空母艦の飛行甲板を模した発着艦訓練施設「ニートカ」が建設されました。
[地上試験・訓練複合体「ニートカ」]
[サキ飛行実験センター(ニートカ)]
[Нитка(ニートカ)~知られざる旧ソ連の蒸気カタパルト開発の経緯~]
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ソ連邦解体後はウクライナに接収され、ロシアウクライナと協定を結んで「ニートカ」を使用していました。
2012年8月、改訂された「ニートカ」使用協定にロシア・ウクライナ国防相が署名しました。
[ロシアとウクライナは艦上機訓練施設ニートカ使用協定を改訂した]

しかし、2013年にはロシア「ニートカ」を使用しませんでした。
[ロシアは2013年にウクライナのニートカを使用しない]

その一方、ロシアは、クラスノダール地方エイスク市に新たな「ニートカ」を建設しました。
[ロシアは、2010年に空母パイロット訓練センターの建設を開始する]

2013年7月には艦載機による飛行試験が実施されました。
[艦上戦闘機MiG-29KUBは新ニートカで試験を行なう]

ロシア海軍総司令官チルコフ提督は、新「ニートカ」は2013年末か2014年初頭に稼働開始すると述べています。
[ロシア海軍の新ニートカは2014年初頭に稼働開始する]

そして第279航空連隊の若いパイロット達が訓練の為、エイスク新ニートカへ派遣される事になりました。
訓練期間は3ヶ月との事です。

今後は、新たに導入される艦上戦闘機MiG-29Kへの慣熟訓練も新ニートカで行なわれます。
[ロシア北方艦隊のパイロットは新たな艦上戦闘機MiG-29Kをマスターする]

最新コルベット「ストイーキー」の射撃試験が行なわれた

『イタルタス』より
2014年1月29日8時26分配信
【コルベット「ストイーキー」はバルト海の専門射爆場で試験射撃を行なった】
サンクトペテルブルク、1月29日/イタルタス

サンクトペテルブルク公開株式会社「造船工場セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」で建造されたコルベット「ストイーキー」は、バルト海の専門射爆場で試験射撃を行なった。
イタルタスは造船工場より伝えられた。

艦の乗組員は造船所と共に試験の次なる段階へ参加し、その後、2014年春、出航中に発見された問題点を除去する為に艦はサンクトペテルブルクへ戻る。
そして、ロシア海軍によるコルベットの受領―引渡証書への署名が行なわれる。

試験プログラムでは、全ての艦上管理システム、動力装置、通信システム及び航海システムの動作性の点検が提供される。
更に、艦載ヘリコプターKa-27コルベット甲板への着艦が計画されている。

コルベット「ストイーキー」は、プロジェクト20380コルベットの第3の生産艦であり、サンクトペテルブルク公開株式会社「海洋工学中央設計局アルマーズ」により開発された。
艦は、近海ゾーンにおいて水上艦及び潜水艦を相手に戦い、更には、海洋上陸作戦において揚陸部隊への砲撃支援を行なう事を意図している。
その建造には、艦を敵のレーダーから見えなくする「ステルス」技術が用いられている。

現在、「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」では、近代化されたプロジェクト20385コルベットが建造されている。


[新世代コルベット「ステレグーシチー」型]
[ステレグーシチー型コルベット(旧ブログ)]
【動画「将来のコルベット」】

プロジェクト20380「ステレグーシチー」型コルベットの4番艦「ストイーキー」は2006年11月10日にサンクトペテルブルク「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」で起工されました。
[ステレグーシチー型「ストイーキー」起工]

2012年5月30日に進水した後、「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」岸壁で艤装工事が進められました。
[ロシア海軍新世代コルベット"ストイーキー"は進水した]

2013年12月上旬から艦の磁力消去作業が行なわれました。
[最新コルベット「ストイーキー」は近日中に航海試験を開始する]
[最新コルベット「ストイーキー」は航海試験の準備を進める]


その後、サンクトペテルブルクからクロンシュタット港(レニングラード海軍基地)へ移動し、2014年1月にフィンランド湾で最初の航海試験が行なわれました。
[最新コルベット「ストイーキー」は最初の航海試験を完了した]

1月24日、カリーニングラードバルチースク海軍基地へ到着しました。
[最新鋭コルベット「ストイーキー」はバルチースク海軍基地へ到着した]

そしてバルト海へ出航し、搭載兵器の試験射撃が行なわれました。

どの兵器の射撃を行なったのかまでは触れられていませんが、おそらくはA-190-01「ウニヴェルサール」100mm砲でしょう。
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ロシア海軍新世代コルベット「ステレグーシチー」シリーズ(プロジェクト20380/20385)は、現在までに8隻が起工され、うち3隻が海軍へ納入、1隻は進水済みです。

[「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」建造艦]
「ステレグーシチー」Стерегущий(20380、建造番号1001)
2001年12月21日起工/2006年5月16日進水/2007年11月15日就役(艦番号530)
バルト艦隊に配備

「ソーブラジテルヌイ」Сообразительный(20380、建造番号1002)
2003年5月20日起工/2010年3月31日進水/2011年10月14日就役(艦番号531)
バルト艦隊に配備

「ボイキー」Бойкий(20380、建造番号1003)
2005年5月27日起工/2011年4月15日進水/2013年5月16日就役(艦番号532)
バルト艦隊に配備

「ストイーキー」Стойкий(20380、建造番号1004)
2006年11月10日起工/2012年5月30日進水予定/2014年就役予定
バルト艦隊に配備予定

「グレミャーシチー」Гремящий(20385、建造番号1005)
2012年2月1日起工/2015年就役予定

「プロヴォールヌイ」Проворный(20385、建造番号1006)
2013年7月25日起工/2016年就役予定

[「アムール造船工場」建造艦]
「ソヴェルシェンヌイ」Совершенный(20380、建造番号2101)
2006年6月30日起工/2012年進水予定/2014年就役予定
太平洋艦隊に配備予定

「グロームキー」Громкий(20380、建造番号2102)
2012年4月20日起工/2015年就役予定
太平洋艦隊に配備予定


「ステレグーシチー」シリーズは、2020年までに16隻が調達される計画です。
[セーヴェルナヤ・ヴェルフィは2014年にロシア海軍へフリゲートとコルベットと偵察艦を納入する]

大型対潜艦アドミラル・チャバネンコは就役15周年を迎えた

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア西方軍管区(北方艦隊)広報サービス発表
2014年1月28日14時42分配信
【大型対潜艦「アドミラル・チャバネンコ」乗組員は海軍旗掲揚15周年記念日を祝った】

今日(1月28日)、大型対潜艦「アドミラル・チャバネンコ」乗組員は海軍旗掲揚15周年記念日を祝った。
開催された式典において、北方艦隊及びコラ異種戦力小艦隊の司令部は乗組員を祝福した。

大型対潜艦「アドミラル・チャバネンコ」は、その15年間の歴史において何度も遠距離航海へ参加し、世界の大洋の様々な海域においてロシア海軍司令部の任務を遂行した。
地理的には、同艦の航海は、大西洋中部及び北東部、インド洋、太平洋、地中海、紅海、アデン湾、カリブ海を網羅した。

2008年12月6日、「アドミラル・チャバネンコ」は、第2次世界大戦以降にパナマ運河を通過した初めてのロシア戦闘艦となった。

大型対潜艦「アドミラル・チャバネンコ」乗組員は、国際演習「FRUKS」、「BENRUS」、「ポモール」、「セーヴェルヌイ・オリョール」(ノーザン・イーグル)においてフランス、ブリテン、ベネズエラ、ノルウェー、アメリカ合衆国などの国の海軍将兵との協同動作を果たした。

2009年~2010年、同艦の乗組員はアフリカの角海域における民間船舶航行の安全保障提供の国際任務を成功裏に果たし、アデン湾からインド洋、そして逆方向の航路上において約60隻の船から成る17の船団を先導した。

大型対潜艦「アドミラル・チャバネンコ」「ヤンターリ」工場で1989年2月28日に起工された。
進水は1992年12月14日だった。
最初の試験は1995年から始まった。
1999年1月28日、ロシア海軍の編制へ加入した。


[ウダロイII型駆逐艦「アドミラル・チャバネンコ」]

2008年9月からカリブ海への遠距離航海を行ないました。
[ロシア艦隊の大西洋・カリブ海遠征]

2008年12月初頭にはパナマ運河を通過して太平洋側へ出ました。
[パナマ運河を通過する大型対潜艦「アドミラル・チャバネンコ」(2008年12月5日~6日)]

2009年11月末から2010年4月初頭までアデン湾海賊対処任務に就きました。
[ロシア海軍第5次ソマリア遠征]


重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」地中海遠征にも何度か参加しています。
[第2次地中海遠征(2007年12月5日出港、2008年2月3日帰港)]

[第3次地中海遠征(2008年12月5日出港、2009年3月2日帰港)]
途中から参加

[第4次地中海遠征(2011年12月6日出港、2012年2月16日帰港)]

空母アドミラル・クズネツォフはマルタ島沖に投錨した

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『イタルタス』より
2014年1月28日12時45分配信
【巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」はマルタ付近で物資を補充する】
ムルマンスク、1月28日/イタルタス特派員イリヤ・ヴィノグラードフ

重航空巡洋艦「アドミラル-フロータ-ソヴィエツカヴァ-ソユーザ・クズネツォフ」地中海中部マルタ海峡を通過し、火曜日にはマルタ島南東の停泊地に錨を降ろした。
イタルタス西方軍管区下の北方艦隊広報サービス・情報供給部長ワジム・セルガ1等海佐から伝えられた所によると、航空母艦の乗組員は保障船から物資を補充する。

「その後、アドミラル・クズネツォフは東方のロシア海軍地中海常設作戦連合部隊が滞在する海域への移動を続けます」
彼は話した。

[「アドミラル・クズネツォフ」の任務]

昨年末より「アドミラル・クズネツォフ」大西洋及び地中海への遠距離航海を率いている。

地中海西部からの移動の際、航空母艦の艦上からは艦上戦闘機Su-33及び艦載ヘリコプターKa-27のフライトが実施された。
飛行士は空中において空中戦闘、高速目標の迎撃、更には更には高度かつ複雑な飛行術形態の向上を果たした。
遠距離航海中、合計して戦闘機は41回のフライト、ヘリコプターは66回のフライトを行なった。
飛行士は総計で70時間以上に渡り空中に滞在した。

北方艦隊航空艦グループの遠距離航海は、(2013年)12月17日に始まった。
それは、重航空巡洋艦「アドミラル-フロータ-ソヴィエツカヴァ-ソユーザ・クズネツォフ」に加え、大型対潜艦「アドミラル・レフチェンコ」、大型揚陸艦「オレネゴルスキー・ゴルニャク」保障船で構成されている。


[重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフの経歴(ロシア国防省公式サイト)]

[空母アドミラル・クズネツォフ第5次地中海遠征(2013年12月-)]

北方艦隊旗艦・重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」を中核とする部隊は、2013年12月17日に遠距離航海へ出発しました。
[空母アドミラル・クズネツォフは地中海遠征へ出発した]

[北方艦隊航空艦グループ]指揮官ヴィクトル・ソコロフ少将
重航空巡洋艦「アドミラル-フロータ-ソヴィエツカヴァ-ソユーザ・クズネツォフ」
大型対潜艦「アドミラル・レフチェンコ」
大型揚陸艦「オレネゴルスキー・ゴルニャク」
救助曳船「ニコライ・チケル」
大型海洋給油船「セルゲイ・オシポフ」
中型海洋給油船「カーマ」


その後、ノルウェー海ヘリコプターの発着訓練を実施しました。
[空母アドミラル・クズネツォフはノルウェー海でヘリコプターの発着訓練を行なった]

「アドミラル・クズネツォフ」と随伴艦船はノルウェー海サイクロンに遭遇しました。
[空母アドミラル・クズネツォフはサイクロンの中を通過する]

2014年の新年は北東大西洋(正確にはスコットランド沖)で迎えました。
[空母アドミラル・クズネツォフは大西洋で新年を迎える]
[2013年12月末にブリテン駆逐艦はスコットランド沖で空母アドミラル・クズネツォフを追跡した]

2014年1月初頭、北海において艦上戦闘機Su-33の飛行訓練が行なわれました。
[空母アドミラル・クズネツォフは北海で艦上戦闘機Su-33の飛行訓練を実施した]

1月10日、ラマンシュ海峡(英仏海峡)を通過しました。
[空母アドミラル・クズネツォフは英仏海峡を通過し、ジブラルタル海峡へ向かった]

その後、フランス海軍と合同演習を実施しました。
[空母アドミラル・クズネツォフは地中海へ入る前にフランス海軍と合同演習を行なった]

1月15日、ジブラルタル海峡を通過して地中海へ入りました。
[空母アドミラル・クズネツォフは地中海へ入った]

1月20日、地中海就役(海軍旗初掲揚)23周年の記念日を迎えました。
[空母アドミラル・クズネツォフは地中海で就役23周年を迎えた]

同日、航空艦グループ給油船「セルゲイ・オシポフ」は物資補充(現地で購入)の為にアルジェリアアルジェ港へ入港しました。
[給油船セルゲイ・オシポフはアルジェリアへ寄港した]

1月23日、地中海西部の停泊地を抜錨し、東へ向かいました。
[空母アドミラル・クズネツォフは地中海西部を抜錨し、東へ向かった]

翌1月24日、バレアレス諸島南方において艦上戦闘機Su-33の空戦訓練を行ないました。
[空母アドミラル・クズネツォフ艦載機は地中海で空戦訓練を実施する]

そして1月28日、補給の為にマルタ島南東海域へ投錨しました。
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補給完了後、地中海東部へ向かいます。
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現在、地中海東部には重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」が滞在しており、シリア化学兵器輸送船団の護衛に参加しています。
[重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーはシリア化学兵器第2次輸送船団を護衛する]

重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーはシリア化学兵器第2次輸送船団を護衛する

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『イタルタス』より
2014年1月28日0時47分配信
【「ピョートル・ヴェリキー」はシリア化学兵器輸送の第2段階の安全保障を提供する】
モスクワ、1月28日/イタルタス

北方艦隊重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」は、シリア化学兵器輸送の第2段階の安全保障提供に参加する。
この作戦は、中国、デンマーク、ノルウェー海軍の戦闘艦と共に実施される。
ロシア連邦国防省広報サービス・情報供給部は記者団に伝えた。

「同艦は指定区域において2隻の特殊輸送船アーク・フューチュラとタイコの護送を提供します」
国防省
は説明した。

更に国防省は、以前の1月7日、「ピョートル・ヴェリキー」中国警備艦と綿密に連携し、シリアラタキア港から目的地までシリア化学兵器の最初の1団を輸送する為の安全保障の提供に参加したと伝えた。

シリア化学兵器輸送の安全保障提供に関わる多国籍海軍の軍艦の行動の調整は、巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」艦上に置かれた調整司令部により行なわれている。
この司令部は、中国、デンマーク、ノルウェーの戦闘艦の司令部の代表により構成されている。


[原子力巡洋艦ピョートル・ヴェリキー地中海遠征(2013年10月-)]

重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」は、2013年10月22日に遠距離航海へと出発しました。
[重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーは大西洋へ向かった]

10月31日、ジブラルタル海峡を通過して地中海へ入りました。
[重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーは地中海へ入った]

11月10日、黒海艦隊親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」からロシア海軍地中海作戦連合部隊(2013年6月1日創設)の旗艦任務を引き継ぎました。
[重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーはロシア海軍地中海作戦連合部隊を率いる]

12月27日、キプロス島南部のリマソールを訪問しました。
[重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーはキプロスを訪れた]


12月30日、リマソールを出港しました。
[重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーはキプロスを去った]

2014年1月7日、処分の為、国外へ搬出されるシリア化学兵器を積んだデンマークの貨物船の護衛に参加しました。

[重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーはシリア化学兵器輸送船団の護衛を開始した]
[重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーはシリア化学兵器輸送船団を護衛した]

中国海軍からはフリゲート「塩城」が参加し、「ピョートル・ヴェリキー」と協同で化学兵器輸送船の護衛任務を遂行しました。
[ロシア海軍と中国海軍はシリア化学兵器輸送船護衛の協同作戦を実施した]

1月25日、中国海軍フリゲート「塩城」と合同演習を行ないました。
[地中海東部でロシア海軍と中国海軍の合同演習が実施される]
[地中海東部でロシア・中国海軍合同演習が始まった]


そして1月28日、シリアから搬出される化学兵器第2次輸送船団の護衛に参加しました。
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中国海軍フリゲート「塩城」も、引き続き護衛に参加しているようです。


現在、地中海東部へ向かっている重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」を中核とする部隊がシリア化学兵器輸送船団の護衛に参加するという話も有りますが、現時点においては、未だ地中海東部(シリア沖)に到着していません。
[ロシア空母部隊はシリア化学兵器輸送の護衛に参加する]

シエラII級原潜ニジニ・ノヴゴロドは遭難した漁船員を救助した

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2014年1月27日10時33分配信
【ロシア連邦海軍の原子力潜水艦はバレンツ海で3名の漁師を救助した】
ムルマンスク、1月27日-ロシア通信社ノーボスチ

ヴィジャエヴォ地区に駐留する対潜部隊の当直グループは、バレンツ海モトフスキー湾で座礁したボートに乗っていた3名の漁師を救助する為に来た。
西方軍管区下の北方艦隊広報サービス部長ワジム・セルガ1等海佐は発表した。

遭難信号は、モトフスキー湾クヴシン島に位置する北方艦隊の軍事無線観測所で受信された。
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「チョールナヤ・パフタ岬付近で座礁した小型漁船に関する情報は速やかに受信され、すぐさま北方艦隊指揮所及び非常事態省当直事務所へ転送されました」
セルガ
は伝えた。
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漁船が遭難した海域には、モトフスキー湾で戦闘訓練任務を遂行していた北方艦隊原子力潜水艦「ニジニ・ノヴゴロド」が向かった。

「海岸へ上陸した漁師の生命を脅かすものは何も無い事を確認した潜水艦は、高速艇による近くの集落への移送実施を決定しました」
艦隊の代理人は話した。

既に13時間が経過し、被災した漁師は、事故現場であるヴィジャエヴォの対潜部隊の当直グループの担当海域から避難し、その後、ヴィジャエヴォ村へ移送された。
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北方艦隊潜水艦が遭難した船員の救助に関わったのは、今回が初めてでは無い。
2012年、原子力潜水艦「ダニール・モスコフスキー」乗組員は、バレンツ海において遭難し、数分間で沈没した「ルイバチー」号の乗組員を原子力潜水艦の艦内に受け入れた。


プロジェクト945A原子力大型潜水艦B-534「ニジニ・ノヴゴロド」は1986年2月15日に起工し、1989年7月8日に進水、1990年12月26日に海軍へ引き渡されました。

2000年12月から2008年4月まで艦船修理工場「ネルパ」でオーバーホールを行ない、2008年4月末に艦隊へ復帰しました。
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[シエラII型原潜「ニジニ・ノヴゴロド」復帰]

2012年10月、シエラII級原潜アメリカ東海岸沖で発見された事がありましたが、おそらくは「ニジニ・ノヴゴロド」でしょう。
[シエラII級原潜、アメリカ東海岸沖で行動?]

「ニジニ・ノヴゴロド」は2013年12月初頭に遠距離航海を終えて基地へ戻っています。
[シエラII級原潜ニジニ・ノヴゴロドは任務を終えて帰港した]

その後、再び出港し、モトフスキー湾付近で訓練を行なっていた矢先に遭難した漁船員を救助しました。


記事中で触れられていますが、2012年11月18日、北方艦隊所属の原子力潜水艦B-414「ダニール・モスコフスキー」は、バレンツ海で遭難した漁船を救助しています。
[ヴィクターIII級原潜ダニール・モスコフスキーは漁船を救助した]
[ヴィクターIII級原潜ダニール・モスコフスキーは遭難漁船の乗員を沿岸へ送り届けた]

「ダニール・モスコフスキー」も、「ニジニ・ノヴゴロド」と同じ部隊に所属し、ヴィジャエヴォに駐留しています。
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17隻のロシア艦艇がソチ冬季オリンピックを護る

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『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2014年1月21日17時59分配信
【ソチ冬季オリンピックは海軍の17隻の艦艇により護られる】

次の冬季オリンピック首都ソチ市は、ロシア海軍の17隻の艦艇により護られる。
重要な勤務を前に、彼らは全てテムリュクスキー艦船修理工場において機器のメンテナンスを行なった。
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『中央海軍ポータル』特派員は、工場支配人ラジー・パホーモフより伝えられた。

「艦艇のメンテナンスに関する全ての作業は既に完了しております。
私共は、ノヴォロシースク海軍基地の9隻の戦闘艦艇と、境界線警備隊の8隻のメンテナンスを行ないました」

工場支配人ラジー・パホーモフ『中央海軍ポータル』特派員に話した。
同時に、テムリュクスキー艦船修理工場支配人は、どの艦艇がソチ沿岸で当直に就くのかを明らかにする事を拒否した。

2013年5月、ロシア連邦保安庁境界線警備勤務局長代理ニコライ・ルイバルキンは、ソチ冬季オリンピック大会における海上安全保障体制が構築されると表明した。
信頼できる体制を構築する為に、多大なリソースが費やされた。
具体的には、更新された艦艇-黒海艦隊の舟艇部隊と担当者は、繰り返し演習を実施した。

以前、オリンピックの保護に原子力巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」が参加するかもしれないと報じられた事が有った。
しかしながら、現在、巡洋艦シリア化学兵器を積載したデンマーク貨物船「アーク・フューチャー」シリア沿岸から保護する別の任務に関わっている。
故に、重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」オリンピックの行事に参加する為に配置されるかもしれないというのは疑わしい。

ロシア通信社ノーボスチによると、ソチオリンピックの保護は、戦闘艦艇のみならず、航空機軍事フロッグメンにより行なわれる。
従って、ロシア連邦海軍は、水上の国境線保護のみなず、水中にも責任を負わなければならない。

黒海艦隊の艦艇は周到な勤務に就き、対機雷・対舟艇防御を保障する。
更に海軍は必要に応じて海上での緊急事態の場合に捜索救助活動を実施する事が出来る。
黒海艦隊電波位置特定巡視(レーダーピケット)艦は、空中及び水上目標を綿密に監視する。

以前、黒海艦隊小型ロケット艦「シチーリ」ロケット艇「イワノヴェツ」シリア沿岸での戦闘勤務がキャンセルされたと報じられた。
その代わり、これらの艦艇はソチ保護の為に派遣された。


【ソチオリンピック公式サイト】

第22回オリンピック冬季競技大会(ソチオリンピック)は、2014年2月7日から23日までロシアソチ市で開催されます。
会場はソチ市の沿岸に建設されたオリンピックスタジアムクラースナヤ・ポリャーナです。

クラースナヤ・ポリャーナはさておき、オリンピックスタジアムは海岸に面している為、ロシア連邦海軍・黒海艦隊所属の艦艇9隻と、ロシア連邦保安庁・境界線警備隊の艦艇8隻が海上警備任務に就く事になりました。

どの艦艇がオリンピック警備任務に就くのかは明らかにされていませんが、この内の2隻は、昨年(2013年)9月にシリア沖へ派遣されると報じられた小型ロケット艦「シチーリ」ロケット艇「イワノヴェツ」になるようです。
[ロシア黒海艦隊のロケット艦は9月末にシリアへ派遣される]

小型ロケット艦「シチーリ」
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ロケット艇「イワノヴェツ」
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この他、ロシア黒海艦隊ノヴォロシースク海軍基地に駐留する艦艇(プロジェクト1124小型対潜艦プロジェクト266掃海艦など)がオリンピック警備に当たる事になるでしょう。

小型対潜艦「エイスク」
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小型対潜艦「ポヴォリノ」
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記事中で重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」の名前が出てきますが、『イズベスチヤ』は2013年11月に同艦がソチオリンピック防衛任務に就くかもしれないと報じています。
『イズベスチヤ』より
2013年11月14日0時1分配信
【原子力巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」はオリンピックを護る】

しかし「ピョートル・ヴェリキー」シリアから搬出された化学兵器輸送の護衛を行ない、現在は地中海東部中国海軍との合同演習を実施しています。
[地中海東部でロシア・中国海軍合同演習が始まった]

同艦が「ソチオリンピックを護る17隻の艦艇」に含まれる事は無いでしょう。


なお、アメリカ合衆国海軍も2隻の艦をソチオリンピック安全保障の為に派遣すると表明しています。
『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2014年1月24日10時25分配信
【アメリカ合衆国海軍の軍艦は未だ黒海には居ないが、彼等はやってくる-ペンタゴン】

地中海東部でロシア・中国海軍合同演習が始まった

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2014年1月25日17時00分配信
【ロシア及び中国海軍将兵の演習が地中海で始まった】
モスクワ、1月25日-ロシア通信社ノーボスチ

ロシア海軍重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」中国警備艦「ヤンチェン」(塩城)が参加する演習は土曜日に地中海で開始された。
ロシア連邦国防省広報サービスは記者団に伝えた。

「演習は、高速艇を使用した連絡士官の交換による艦の会合で始まりました。
その後、乗組員は合同演習の仕上げに取り掛かり、その管理は、ロシア及び中国の指揮官が交互に実行します」

広報サービスはこう述べ、演習中、中国の同僚の要請により、ロシア海軍将兵は煙幕を張ると付け加えた。

当局は、演習中、更に艦載ヘリコプターのフライトが行なわれ、ロシアヘリコプターが中国艦の甲板へ、中国(のヘリコプター)ロシア巡洋艦の甲板へ着艦する事を指摘した
「更に彼等は合同対空防衛訓練を行ないます。
特に、模擬実在標的として艦載ヘリコプターが使用されます」

軍当局の代理人は説明した。

「このような活動は、2ヶ国間の協同動作において、初めて実施されます。
立案された計画下での演習の主な目的は、地中海東部における合同活動中のロシア及び中国の戦闘艦の間の合同運用の水準を上げる事にあります」
国防省
は締め括った。

ロシア-中国海軍演習の計画は、1月23日木曜日に「ヤンチェン」代表団が「ピョートル・ヴェリキー」を訪れた際に承認された。
これに先立ち、中国警備艦ロシア海軍巡洋艦の指揮グループが訪れた。

ロシア及び中国戦闘艦は、1月7日に初めて海洋作戦中の協同動作を確立した。
地中海でのシリア化学兵器輸送の安全保障を提供する事により。


[原子力巡洋艦ピョートル・ヴェリキー地中海遠征(2013年10月-)]

重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」は、2013年10月22日に遠距離航海へと出発しました。
[重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーは大西洋へ向かった]

10月31日、ジブラルタル海峡を通過して地中海へ入りました。
[重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーは地中海へ入った]

11月10日、黒海艦隊親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」からロシア海軍地中海作戦連合部隊(2013年6月1日創設)の旗艦任務を引き継ぎました。
[重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーはロシア海軍地中海作戦連合部隊を率いる]

12月27日、キプロス島南部のリマソールを訪問しました。
[重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーはキプロスを訪れた]

12月30日、リマソールを出港しました。
[重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーはキプロスを去った]

2014年1月7日、処分の為、国外へ搬出されるシリア化学兵器を積んだデンマークの貨物船の護衛に参加しました。

[重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーはシリア化学兵器輸送船団の護衛を開始した]
[重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーはシリア化学兵器輸送船団を護衛した]

中国海軍からはフリゲート「塩城」が参加し、「ピョートル・ヴェリキー」と協同で化学兵器輸送船の護衛任務を遂行しました。
フリゲート「塩城」は、元々は海賊対処任務の為にアデン湾へ派遣されていたのですが、新たにシリア化学兵器輸送船護衛任務を命ぜられて地中海へ来ました。
[ロシア海軍と中国海軍はシリア化学兵器輸送船護衛の協同作戦を実施した]

その後、両艦は地中海で合同演習を実施すると発表されました。
[地中海東部でロシア海軍と中国海軍の合同演習が実施される]

そして1月25日、合同演習が開始されました。


現在、重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」を中核とするロシア北方艦隊航空艦グループ地中海東部へ向かっています。
[空母アドミラル・クズネツォフ第5次地中海遠征(2013年12月-)]


「ピョートル・ヴェリキー」は、2018年以降に近代化改装が開始されます。
[重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフの近代化改装完了後、同型艦ピョートル・ヴェリキーの近代化改装が始まる]

ロシア太平洋艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグ、ウラジオストク帰港

本日(2014年1月25日)、ロシア連邦海軍太平洋艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」は5ヶ月間に渡る長期航海を終え、ウラジオストクへ戻ってきました。

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入港してくる「ワリャーグ」の近くに停泊している艦は、同艦よりも前に地中海へ派遣されていた大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」(548)大型揚陸艦「アドミラル・ネヴェリスコイ」(055)です。
こちらは2013年12月25日に帰港しています。
[ロシア太平洋艦隊地中海遠征(2013年3月~)]


[ロケット巡洋艦ワリャーグ地中海遠征(2013年8月-)]

「ワリャーグ」を中核とする太平洋艦隊艦船支隊は、2013年8月末にペトロパブロフスク・カムチャツキーを出港しました。

[太平洋艦隊艦船支隊]
指揮官:イーゴリ・スモリャク1等海佐
親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」
大型海洋給油船「ボリス・ブートマ」


当初は、オーストラリアへ行く予定でした。
[太平洋艦隊のロケット巡洋艦ワリャーグはオーストラリアへ行く]

9月上旬の時点で太平洋中部に居ました。
[ロシア太平洋艦隊の艦船は遠海ゾーンで任務を遂行する]

しかし9月中旬、インド洋へ向かうと発表されました。
[ロシア太平洋艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグはインド洋(アデン湾)へ向かう]

10月1日、インド洋へ入りました。
[ロシア太平洋艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグはインド洋へ入る]

10月4日、スリランカトリンコマリー港へ寄港しました。
[ロシア太平洋艦隊旗艦・ロケット巡洋艦ワリャーグはスリランカを訪れた]

10月8日にトリンコマリー港を出港し、アデン湾へ向かいました。
[ロシア太平洋艦隊旗艦・ロケット巡洋艦ワリャーグはスリランカを去り、アデン湾へ向かった]

10月14日、オマーンサラーラ港へ入港しました。
[ロシア太平洋艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグはオマーンのサラーラへ寄港した]

その後、アデン湾紅海を通り抜け、11月2日にスエズ運河を通過して地中海へ入りました。
[ロシア太平洋艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグは地中海へ入った]

11月7日、地中海中部において北方艦隊重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」と合流しました。
[重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーと親衛ロケット巡洋艦ワリャーグは地中海中部で合流した]

11月11日、エジプトアレクサンドリアへ入港しました。
[ロシア太平洋艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグはアレクサンドリアを訪れた]

2014年の新年は地中海で迎えました。
[ロシア太平洋艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグは地中海で新年を迎えた]

その後、地中海を去り、インド洋を通過し、南シナ海へ出ました。
[ロシア太平洋艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグは南シナ海へ戻ってきた]

1月21日、ツシマ海峡を通過しました。
ヤポーニヤ防衛省・統合幕僚監部公式サイトより
2014年1月22日発表
【ロシア海軍艦艇の動向について】

そして1月25日、ウラジオストクへ帰港しました。
[ロシア太平洋艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグは1月25日にウラジオストクへ帰港する]


親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」の遠距離航海は、2013年8月末から2014年1月末までの5ヶ月間に及び、このうち2013年11月初頭から2014年1月初頭までの約2ヶ月間は地中海に居ました。


「ワリャーグ」は、近い将来にセヴェロドヴィンスク市艦船修理センター「ズヴェズドーチカ」での近代化改装が計画されています。
[スラヴァ級ロケット巡洋艦はセヴェロドヴィンスクで近代化される]

最新鋭コルベット「ストイーキー」はバルチースク海軍基地へ到着した

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア西方軍管区(バルト艦隊)広報サービス発表
2014年1月24日18時00分配信
【コルベット「ストイーキー」はバルチースクに到着した】

本日(1月24日)、ヴャチェスラフ・ジュラヴレフ3等海佐指揮下のプロジェクト20380コルベット「ストイーキー」は、バルト艦隊主要基地バルチースクに到着した。
クロンシュタットからの基地間移動を行なった後に。

来週、乗組員はコルベットバルト艦隊海洋射爆場へ出航させ、業界の代表者と共に工場航海試験の第2段階を開始する。
その後、新たなる「見えない艦」国家受領試験を行なう。

海洋射爆場において、コルベット乗組員は、工場の代表者-製造業者、更には請負業者と共に全ての艦上管理システム、動力装置、通信システム及び航海システムの動作性を点検する。
コルベットの試験には、バルト艦隊海洋航空隊が関わる-航空機及びヘリコプター乗員は、艦の電波位置特定システム、対空防衛複合体、通信システムの点検の為、「ストイーキー」上空を飛行する予定である。
試験実施期間中、更に全ての種類の兵器が様々な目標へ発射され、そして艦載ヘリコプターKa-27コルベット甲板への着艦が計画されている。

コルベットは、2014年の第2クオーター末期(6月末)にバルト艦隊の戦闘編制へ加入する予定である。

[参照]
コルベット「ストイーキー」
は、プロジェクト20380コルベットの第3の生産艦である。
コルベットプロジェクトは、公開株式会社「海洋工学中央設計局アルマーズ」により開発された。
艦は、近海ゾーンにおいて水上艦及び潜水艦を相手に戦い、更には、海洋上陸作戦において揚陸部隊への砲撃支援を行なう事を意図している。
艦の建造には「ステルス」技術が用いられている。
同プロジェクトには、21の特許が導入され、14のコンピュータ登録プログラム証明が交付された。
艦の物理的フィールドを削減する為、最新の成果が使用されている。
特に、艦のレーダー視認性をかなり減らす為に、上部構造物には電波を吸収する特性を持つ多層ガラス強化プラスチックが材料として使用されており、更には、船体と上部構造物の建造方式も(レーダー視認性削減に)寄与している。


[新世代コルベット「ステレグーシチー」型]
[ステレグーシチー型コルベット(旧ブログ)]
【動画「将来のコルベット」】

プロジェクト20380「ステレグーシチー」型コルベットの4番艦「ストイーキー」は2006年11月10日にサンクトペテルブルク「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」で起工されました。
[ステレグーシチー型「ストイーキー」起工]

2012年5月30日に進水した後、「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」岸壁で艤装工事が進められました。
[ロシア海軍新世代コルベット"ストイーキー"は進水した]

2013年12月上旬から艦の磁力消去作業が行なわれました。
[最新コルベット「ストイーキー」は近日中に航海試験を開始する]
[最新コルベット「ストイーキー」は航海試験の準備を進める]

その後、サンクトペテルブルクからクロンシュタット港(レニングラード海軍基地)へ移動し、2014年1月にフィンランド湾で最初の航海試験が行なわれました。
[最新コルベット「ストイーキー」は最初の航海試験を完了した]

そして1月24日、カリーニングラードバルチースク海軍基地へ到着しました。
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今後は、カリーニングラード沖で各種洋上試験が実施されます。

「ストイーキー」は、2014年6月末にロシア連邦海軍へ引き渡される予定です。

空母アドミラル・クズネツォフ艦載機は地中海で空戦訓練を実施する


『イタルタス』より
2014年1月24日12時46分配信
【巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」航空グループは地中海で空中戦闘演習を実施する】
モスクワ、1月24日/イタルタス

金曜日(1月24日)、北方艦隊海洋航空隊独立艦上戦闘機航空連隊の艦上飛行士は、地中海で任務を遂行している重航空巡洋艦「ソヴィエト連邦海軍元帥クズネツォフ」甲板からのフライトを開始した。
西方軍管区下の北方艦隊広報サービス・情報供給部長ワジム・セルガ1等海佐が述べたように、飛行ルートは、更にバレアレス諸島南方へ移動する。

「フライトにおいては、空中戦闘、高速目標の迎撃、更には高度かつ複雑な飛行術形態の向上といった要素が仕上げられます。
艦上戦闘Su-33の20回以上の発進が計画されており、航空グループの飛行士は、総計で約24時間に渡り空中に滞在する事になります」

彼は話した。

大西洋で実施された前回の飛行勤務中、ユーリー・スースロフ中佐は艦の甲板へ100回目の着艦を行なった。
このような経験は、これまでに「アドミラル・クズネツォフ」艦内で3名の飛行士のみが有していた。
それは、ロシア英雄イーゴリ・マトコフスキー大佐、パーヴェル・ポドグゾフ中佐とパーヴェル・プリャドコ中佐である。

北方艦隊航空艦グループの遠距離航海は、(2013年)12月17日に始まった。
それは、重航空巡洋艦「ソヴィエト連邦海軍元帥クズネツォフ」に加え、大型対潜艦「アドミラル・レフチェンコ」、大型揚陸艦「オレネゴルスキー・ゴルニャク」保障船が関わっている。


[重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフの経歴(ロシア国防省公式サイト)]

[空母アドミラル・クズネツォフ第5次地中海遠征(2013年12月-)]

北方艦隊旗艦・重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」を中核とする部隊は、2013年12月17日に遠距離航海へ出発しました。
[空母アドミラル・クズネツォフは地中海遠征へ出発した]

[北方艦隊航空艦グループ]指揮官ヴィクトル・ソコロフ少将
重航空巡洋艦「アドミラル-フロータ-ソヴィエツカヴァ-ソユーザ・クズネツォフ」
大型対潜艦「アドミラル・レフチェンコ」
大型揚陸艦「オレネゴルスキー・ゴルニャク」
救助曳船「ニコライ・チケル」
大型海洋給油船「セルゲイ・オシポフ」
中型海洋給油船「カーマ」


その後、ノルウェー海でヘリコプターの発着訓練を実施しました。
[空母アドミラル・クズネツォフはノルウェー海でヘリコプターの発着訓練を行なった]

「アドミラル・クズネツォフ」と随伴艦船はノルウェー海サイクロンに遭遇しました。
[空母アドミラル・クズネツォフはサイクロンの中を通過する]

2014年の新年は北東大西洋(正確にはスコットランド沖)で迎えました。
[空母アドミラル・クズネツォフは大西洋で新年を迎える]
[2013年12月末にブリテン駆逐艦はスコットランド沖で空母アドミラル・クズネツォフを追跡した]

2014年1月初頭、北海において艦上戦闘機Su-33の飛行訓練が行なわれました。
[空母アドミラル・クズネツォフは北海で艦上戦闘機Su-33の飛行訓練を実施した]

1月10日、ラマンシュ海峡(英仏海峡)を通過しました。
[空母アドミラル・クズネツォフは英仏海峡を通過し、ジブラルタル海峡へ向かった]

その後、フランス海軍と合同演習を実施しました。
[空母アドミラル・クズネツォフは地中海へ入る前にフランス海軍と合同演習を行なった]

1月15日、ジブラルタル海峡を通過して地中海へ入りました。
[空母アドミラル・クズネツォフは地中海へ入った]

1月20日、地中海就役(海軍旗初掲揚)23周年の記念日を迎えました。
[空母アドミラル・クズネツォフは地中海で就役23周年を迎えた]

同日、航空艦グループ給油船「セルゲイ・オシポフ」は物資補充(現地で購入)の為にアルジェリアアルジェ港へ入港しました。
[給油船セルゲイ・オシポフはアルジェリアへ寄港した]

1月23日、地中海西部の停泊地を抜錨し、東へ向かいました。
[空母アドミラル・クズネツォフは地中海西部を抜錨し、東へ向かった]

そして翌1月24日、バレアレス諸島南方において艦上戦闘機Su-33の空戦訓練が始まりました。
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重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフはドック入りの準備を進めている

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公開株式会社『生産合同・北方機械製造組合(セヴマシュ)』公式サイトより
2014年1月24日配信
【「アドミラル・ナヒーモフ」は注水貯水池への移動を準備する】

セヴマシュで修理及び近代化が実施される重原子力ロケット巡洋艦「アドミラル・ナヒーモフ」は、能動的作業を開始した。
巡洋艦は長期に渡り当社の係留岸壁で運命を待っていた事が想い起される。

2013年5月、この艦を修復する為の契約がロシア連邦国防省と締結された。
(契約)文書へは、ロシア連邦国防相代理ユーリー・ボリソフ公開株式会社『生産合同セヴマシュ』総取締役ミハイル・ブドニチェンコが署名した。

2014年の作業スケジュールは既に作成されている。
公開株式会社「北方計画設計局」は技術的プロジェクトを用意する。
巡洋艦「アドミラル・ナヒーモフ」の近代化は、修理及び交換の為の機器及びシステムの大規模な解体から始まった。
これにより、構造体の重量軽減が可能となり、当社の係留岸壁から注水貯水池への移動が容易になる。

現在、当社の作業場の1つでは、「アドミラル・ナヒーモフ」が水中工事用潜函の敷居を越えて移動する為の特殊ポンツーンの製造に取り組んでいる。
この操作は、2014年の主な課題である。
巡洋艦への定期的な工業用電力供給を含め、前もって艦の必要な準備が行なわれる。
作業は、2014年春に予定されている。

「これは、非常に手の込んだ、興味深いプロジェクトです」
重原子力ロケット巡洋艦「アドミラル・ナヒーモフ」納入責任者ウラジーミル・パヴロフは述べた。
「私共のヴィクラマーディティヤの修理及び近代化の経験を考慮すれば、私達は、確実に多くの失策を避け、成功します。
無論、設計は異なります。
航空母艦の兵器数は最小限です。艦の用途は他に有り、主な任務は、確実に航空機を発着艦させる事です。
ナヒーモフ-重原子力ロケット巡洋艦は、この意味において作業は困難となります。
ですが、私共は、その為の準備を整えております」


[参考の為に]
重原子力ロケット巡洋艦「アドミラル・ナヒーモフ」は、公開株式会社『バルト工場』(サンクトペテルブルク)で建造されたシリーズの第3の艦である。
1982年に起工された。
1989年5月10日に海軍へ納入された。
設計は公開株式会社「北方計画設計局」(サンクトペテルブルク)による。
ロシア連邦国防省及びロシア連邦経済省の決定と、国家契約により、計画中規模工場修理の為、1999年8月14日に公開株式会社「生産合同セヴマシュ」水域へ回航された。
「アドミラル・ナヒーモフ」は、海軍で最も近代的な重原子力ロケット巡洋艦とならなければならない。


プロジェクト11442重原子力ロケット巡洋艦「アドミラル・ナヒーモフ」の近代化改装の為の契約は、2013年5月にロシア連邦国防省「セヴマシュ」造船所との間で締結されました。
[重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフは2018年に復帰する]

既に各種機器の撤去作業は始まっています。
[重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフは2018年にロシア海軍へ復帰する]
[原子力巡洋艦アドミラル・ナヒーモフの搭載機器が撤去される]

現用兵器の撤去後、新型のミサイル兵器(有翼ミサイル「カリブル」高射ミサイル「ポリメント-リドゥート」)が装備されます。
[重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフはカリブルとポリメント・リドゥートを装備する]
[近代化された重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフは80発の有翼ミサイルを搭載する]


今回の記事によると、「アドミラル・ナヒーモフ」は、本格的な近代化改装作業を行なう為、セヴマシュ造船所の貯水池(屋外特設船台)への入渠準備を進めています。
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インド海軍へ就役した航空母艦「ヴィクラマーディティヤ」(旧「アドミラル・ゴルシコフ」)も、この貯水池で近代化改装工事が行なわれました。
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「アドミラル・ナヒーモフ」の近代化改装終了後、同型艦「ピョートル・ヴェリキー」の近代化改装が始まります。
[重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフの近代化改装完了後、同型艦ピョートル・ヴェリキーの近代化改装が始まる]

ロシア太平洋艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグは1月25日にウラジオストクへ帰港する

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『イタルタス』より
2014年1月23日16時01分配信
【ロケット巡洋艦「ワリャーグ」は5ヶ月間の航海の後、1月25日にウラジオストクへ戻ってくる】
モスクワ、1月23日/イタルタス

地中海ロシア海軍艦グループの一員として戦闘任務を遂行していた親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」率いる次の太平洋艦隊艦支隊は、1月25日に艦隊主要基地ウラジオストクへ戻る。
本日(1月23日)、イタルタスは、太平洋艦隊公式代理人ローマン・マルトフ1等海佐より伝えられた。

「イーゴリ・スモリャク1等海佐指揮下の艦船の5ヶ月間に渡る戦闘勤務では、太平洋及びインド洋の横断、昨年10月のスリランカのトリンコマリー港及びオマーンのサラーラ港への業務訪問が行なわれました。
2013年11月11日、親衛ロケット巡洋艦ワリャーグは、太平洋艦隊の歴史上初めてエジプトのアレクサンドリア港へ入港しました」
マルトフ
は想い起した。

太平洋艦隊艦支隊は2013年8月末にペトロパブロフスク・カムチャツキーを去った。
彼らは、ヤポンスキー海及びオホーツク海エリアで行われた太平洋艦隊強調文の大規模演習に参加し、インド洋へ針路を取った。
その後、地中海へ入り、ロシア海軍常設連合部隊の一員として行動し、任務を遂行した。


[ロケット巡洋艦ワリャーグ地中海遠征(2013年8月-)]

太平洋艦隊旗艦「ワリャーグ」を中核とする太平洋艦隊艦支隊は、2013年8月末にペトロパブロフスク・カムチャツキーを出港しました。
当初は、オーストラリアへ行く予定でした。
[太平洋艦隊のロケット巡洋艦ワリャーグはオーストラリアへ行く]

9月上旬の時点で太平洋中部に居ました。
[ロシア太平洋艦隊の艦船は遠海ゾーンで任務を遂行する]

しかし9月中旬、インド洋へ向かうと発表されました。
[ロシア太平洋艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグはインド洋(アデン湾)へ向かう]

10月1日、インド洋へ入りました。
[ロシア太平洋艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグはインド洋へ入る]

10月4日、スリランカトリンコマリー港へ寄港しました。
[ロシア太平洋艦隊旗艦・ロケット巡洋艦ワリャーグはスリランカを訪れた]

10月8日にトリンコマリー港を出港し、アデン湾へ向かいました。
[ロシア太平洋艦隊旗艦・ロケット巡洋艦ワリャーグはスリランカを去り、アデン湾へ向かった]

10月14日、オマーンサラーラ港へ入港しました。
[ロシア太平洋艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグはオマーンのサラーラへ寄港した]

その後、アデン湾紅海を通り抜け、11月2日にスエズ運河を通過して地中海へ入りました。
[ロシア太平洋艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグは地中海へ入った]

11月7日、地中海中部において北方艦隊重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」と合流しました。
[重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーと親衛ロケット巡洋艦ワリャーグは地中海中部で合流した]

11月11日、エジプトアレクサンドリアへ入港しました。
[ロシア太平洋艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグはアレクサンドリアを訪れた]

2014年の新年は地中海で迎えました。
[ロシア太平洋艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグは地中海で新年を迎えた]

その後、地中海を去り、インド洋を通過し、南シナ海へ出ました。
[ロシア太平洋艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグは南シナ海へ戻ってきた]

1月21日、ツシマ海峡を通過しました。
ヤポーニヤ防衛省・統合幕僚監部公式サイトより
2014年1月22日発表
【ロシア海軍艦艇の動向について】

そして1月25日にウラジオストクへ戻ってきます。

空母アドミラル・クズネツォフは地中海西部を抜錨し、東へ向かった

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2014年1月23日12時39分配信
【唯一のロシア航空母艦は東地中海へ針路を取った】
ムルマンスク、1月23日-ロシア通信社ノーボスチ

重航空巡洋艦「ソヴィエト連邦海軍元帥クズネツォフ」は木曜日に地中海西部の投錨停泊エリアを離れ、東へ針路を取った。
北方艦隊代理人ワジム・セルガ1等海佐は記者団に伝えた。

停泊地に投錨中、ロシア連邦海軍で唯一の航空母艦の乗組員は物資を補充し、更には艦の機器の計画メンテナンスを実施した。

「昨日昼、艦載ヘリコプターは飛行勤務を実施し、ヘリコプターKa-27の12回のフライトが実行され、総計で約8時間に渡り空中に滞在していました」
セルガ
は伝えた。

更に巡洋艦では、近い内に好天下で開始される艦上戦闘機航空隊のフライト実施に向けた準備が続けられている。

「ソヴィエト連邦海軍元帥クズネツォフ」が率いる航空艦グループは、(2013年)12月17日に北方艦隊主要基地を去った。
その構成には、更に大型対潜艦「アドミラル・レフチェンコ」、大型揚陸艦「オレネゴルスキー・ゴルニャク」、支援船が含まれている。

航海中にグループは約3700海里を航行した。


『イタルタス』より
2014年1月23日12時39分配信
【巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」は地中海の停泊場所を離れ、東へ針路を取った】

記事の内容は同一です。


[重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフの経歴(ロシア国防省公式サイト)]

[空母アドミラル・クズネツォフ第5次地中海遠征(2013年12月-)]

北方艦隊旗艦・重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」を中核とする部隊は、2013年12月17日に遠距離航海へ出発しました。
[空母アドミラル・クズネツォフは地中海遠征へ出発した]

[北方艦隊航空艦グループ]指揮官ヴィクトル・ソコロフ少将
重航空巡洋艦「アドミラル-フロータ-ソヴィエツカヴァ-ソユーザ・クズネツォフ」
大型対潜艦「アドミラル・レフチェンコ」
大型揚陸艦「オレネゴルスキー・ゴルニャク」
救助曳船「ニコライ・チケル」
大型海洋給油船「セルゲイ・オシポフ」
中型海洋給油船「カーマ」


その後、ノルウェー海でヘリコプターの発着訓練を実施しました。
[空母アドミラル・クズネツォフはノルウェー海でヘリコプターの発着訓練を行なった]

「アドミラル・クズネツォフ」と随伴艦船はノルウェー海サイクロンに遭遇しました。
[空母アドミラル・クズネツォフはサイクロンの中を通過する]

2014年の新年は北東大西洋(正確にはスコットランド沖)で迎えました。
[空母アドミラル・クズネツォフは大西洋で新年を迎える]
[2013年12月末にブリテン駆逐艦はスコットランド沖で空母アドミラル・クズネツォフを追跡した]

2014年1月初頭、北海において艦上戦闘機Su-33の飛行訓練が行なわれました。
[空母アドミラル・クズネツォフは北海で艦上戦闘機Su-33の飛行訓練を実施した]

1月10日、ラマンシュ海峡(英仏海峡)を通過しました。
[空母アドミラル・クズネツォフは英仏海峡を通過し、ジブラルタル海峡へ向かった]

その後、フランス海軍と合同演習を実施しました。
[空母アドミラル・クズネツォフは地中海へ入る前にフランス海軍と合同演習を行なった]

1月15日、ジブラルタル海峡を通過して地中海へ入りました。
[空母アドミラル・クズネツォフは地中海へ入った]

1月20日、地中海就役(海軍旗初掲揚)23周年の記念日を迎えました。
[空母アドミラル・クズネツォフは地中海で就役23周年を迎えた]

同日、航空艦グループ給油船「セルゲイ・オシポフ」は物資補充(現地で購入)の為にアルジェリアアルジェ港へ入港しました。
[給油船セルゲイ・オシポフはアルジェリアへ寄港した]

今回の記事では触れられていませんが、「セルゲイ・オシポフ」が物資補充を終えてアルジェ港から戻ってくるのを待ってから地中海西部の停泊地を抜錨したという事でしょう。

今後、「アドミラル・クズネツォフ」率いる北方艦隊航空艦グループ地中海東部へ向かいます。
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地中海東部では、シリア化学兵器輸送護衛への参加が予定されています。
ただし、直接に参加するのは大型対潜艦「アドミラル・レフチェンコ」になりますが。
[ロシア空母部隊はシリア化学兵器輸送の護衛に参加する]

空母ヴィクラマーディティヤ航空隊のインド人パイロットはロシアでの研修を終えてインドへ戻ってきた

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『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2014年1月22日12時41分配信
【インド人パイロットは「ヴィクラマーディティヤ」での飛行準備が整った】

以前、インド海軍航空母艦「ヴィクラマーディティヤ」航空隊艦上戦闘機を操縦する為にロシアで訓練を受けていた10名の高練度パイロットインドへ到着した。
『The Daily Mail 』は独自の情報源を引用して報じた。

インド海軍は、航空母艦「ヴィクラマーディティヤ」での航空機のフライトを実施する準備を始めている。
「ヴィクラマーディティヤ」飛行甲板のコピーに代表される沿岸基地の訓練複合体は、完全に運用へ適合している。
それをマスターしたインド人パイロットは、艦自身の甲板でのフライト実施を始める。
艦上戦闘機MiG-29Kは既に沿岸トランポリンからの発艦及び航空拘束装置を使用した着艦を行なっている。
トレーナーでは、更にインド軽戦闘機HALテジャスの発着艦も仕上げられた。
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インド海軍の公式代理人によると、海軍が新たな航空母艦の甲板上でのMiG-29Kの空中運用に適応するのに約1ヶ月掛かり、その後、同艦は西方艦隊の一員として戦闘訓練任務の遂行を開始する。
現在までに、「ヴィクラマーディティヤ」での発着艦はロシア飛行士によってのみ行なわれており、インド人は教練時に部分的にのみ責任ある行動を認められていた事を『The Daily Mail 』は強調した。

以前には旧ソヴィエト及びロシア重航空巡洋艦「アドミラル・ゴルシコフ」だった航空母艦「ヴィクラマーディティヤ」セヴェロドヴィンスクセヴマシュ造船所で改造され、(2014年)1月にインドカルワル海軍基地へ到着した。


[空母ヴィクラマーディティヤ(旧ブログ)]
[空母ヴィクラマーディティヤ]
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2013年11月16日、航空母艦「ヴィクラマーディティヤ」(旧「アドミラル・ゴルシコフ」)セヴェロドヴィンスクセヴマシュ造船所インド海軍へ引き渡されました。
[重航空巡洋艦アドミラル・ゴルシコフ改め航空母艦ヴィクラマーディティヤはインド海軍へ引き渡された]

その10日後の11月26日、移動準備を完了したR33「ヴィクラマーディティヤ」インドへ向かう為にセヴェロドヴィンスクを出港しました。
[空母ヴィクラマーディティヤはセヴマシュとセヴェロドヴィンスクに別れを告げた]

12月5日、コラ湾内(ムルマンスク沖)に投錨しました。
[空母ヴィクラマーディティヤはムルマンスク沖に投錨した]

12月7日夜、コラ湾を抜錨し、新たな祖国インドへ向かいました。
[空母ヴィクラマーディティヤはコラ湾を抜錨し、新たな祖国へと向かった]

2013年12月20日にジブラルタル海峡を通過して地中海入りし、12月27日早朝にはスエズ運河を通過しています。

2014年1月4日にはアラビア海に到着し、インド海軍ベテラン空母「ヴィラート」に出迎えられました。
[空母ヴィクラマーディティヤ、アラビア海に到着]

1月7日、駐留基地となるカルワル海軍基地へ到着しました。
[空母ヴィクラマーディティヤ(旧アドミラル・ゴルシコフ)は新たなる祖国インドへ到着した]

「ヴィクラマーディティヤ」に搭載される第303飛行隊「ブラックパンサーズ」は、2013年5月11日に実戦配備へ就いています。
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[空母ヴィクラマーディティヤMiG-29K飛行隊は正式に実戦配備へ就いた]

第303飛行隊インド人パイロットは、研修の為、昨年(2013年)11月にロシアへ派遣されています。
[空母ヴィクラマーディティヤのインド人パイロットはロシアで訓練を行なう]

今回の記事によると、彼らはロシアでの研修を終え、インドへ戻って来ました。
この10名のパイロットが、今後、「ブラックパンサーズ」の中核として、言い換えれば、「ヴィクラマーディティヤ」航空隊の中核として活動する事になります。

最新コルベット「ストイーキー」は最初の航海試験を完了した

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア西方軍管区(バルト艦隊)広報サービス発表
2014年1月21日16時34分配信
【バルト艦隊海洋射爆場におけるコルベット「ストイーキー」の航海試験の第1段階は完了した】

バルト艦隊の為に公開株式会社「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」で建造されたプロジェクト20380コルベット「ストイーキー」は、バルト艦隊レニングラード海軍基地の海洋射爆場における工場航海試験の第1段階を完了した。

工場航海試験段階の実施中、ヴャチェスラフ・ジュラヴレフ3等海佐指揮下の艦の乗組員は、業界の代表者と共に艦載システム及び機器の海洋における動作性を点検した。

具体的には、動力装置、操舵装置、補助機器、揚錨装置の動作の点検、更には、艦の速力、機動性及び振動試験が実施された。

物資を補充した後、近い内にコルベットは、工場航海試験の第2段階実施の為、バルチースク海軍基地への基地間移動を行なう為に海洋へと去る。
この間、海洋環境下での艦の動力装置、通信及び航海機器、艦載兵器システムの動作に主な焦点が当てられる。


[新世代コルベット「ステレグーシチー」型]
[ステレグーシチー型コルベット(旧ブログ)]
【動画「将来のコルベット」】

プロジェクト20380「ステレグーシチー」型コルベットの4番艦「ストイーキー」は2006年11月10日にサンクトペテルブルク「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」で起工されました。
[ステレグーシチー型「ストイーキー」起工]

2012年5月30日に進水した後、「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」岸壁で艤装工事が進められました。
[ロシア海軍新世代コルベット"ストイーキー"は進水した]

2013年12月上旬から艦の磁力消去作業が行なわれました。
[最新コルベット「ストイーキー」は近日中に航海試験を開始する]
[最新コルベット「ストイーキー」は航海試験の準備を進める]

その後、サンクトペテルブルクからクロンシュタット港(レニングラード海軍基地)へ移動し、2014年1月にフィンランド湾で最初の航海試験が行なわれました。

今後はバルチースク海軍基地へ移動して航海試験が続けられます。
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「ストイーキー」は、2014年にロシア海軍へ引き渡される予定です。
[新型コルベット「ストイーキー」は2014年に就役する]

給油船セルゲイ・オシポフはアルジェリアへ寄港した


『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア西方軍管区(北方艦隊)広報サービス発表
2014年1月20日18時56分配信
【北方艦隊の給油船「セルゲイ・オシポフ」はアルジェリアへの業務寄港を行なった】

本日(1月20日)、地中海において北方艦隊航空艦グループの一員として任務を遂行している大型海洋給油船「セルゲイ・オシポフ」は、アルジェリア民主主義人民共和国首都:アルジェ港への業務寄港を行なった。

外国の港へのロシア船の滞在中に船上をアルジェロシア連邦特命全権大使アレクサンドル・ゾロトフが訪れる予定である。

寄港中、更に給油船の司令グループとアルジェリア海軍の海軍区が相互に表敬訪問する。

寄港計画では、更に食料及び新鮮な水の補充が提供される。
ロシア人船員は、地元の観光名所を見学し、アルジェリア軍博物館を訪れ、沿岸で休養する機会を得る。

大型海洋複合補給タンカー「セルゲイ・オシポフ」(1997年まで「ドニエストル」)は、1973年に北方艦隊の一員となった。
満載排水量22000トン以上、全長162メートル、幅21メートルである。
タンカーには、海上並行航行方式の貨物移送装置が装備されている。
戦闘艦へ様々な種類の燃料及び潤滑剤、飲料、ボイラー用水、更には乾燥貨物及び食料の補給が可能である。

給油船「セルゲイ・オシポフ」は、ロシア海軍の軍艦の大西洋、北極海、そして地中海への遠距離航海を何度も支援している。


[空母アドミラル・クズネツォフ第5次地中海遠征(2013年12月-)]

重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」を中核とする北方艦隊航空艦グループは2013年12月17日に出航し、2014年1月15日にジブラルタル海峡を越えて地中海へ入りました。
給油船「セルゲイ・オシポフ」も随伴していました。
[空母アドミラル・クズネツォフは地中海へ入った]

その「セルゲイ・オシポフ」は、1月20日に物資補充の為、アルジェリアアルジェ港へ入港しました。

ここで食料と水を補充(つまり購入)し、洋上へ戻って「アドミラル・クズネツォフ」などへ補給するのでしょう。

重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフの近代化改装完了後、同型艦ピョートル・ヴェリキーの近代化改装が始まる


『イタルタス』より
2014年1月20日17時20分配信
【(ロシア)海軍への原子力巡洋艦「アドミラル・ナヒーモフ」の引き渡し後に「ピョートル・ヴェリキー」の修復が開始される】
モスクワ、1月20日/イタルタス

近代化されたプロジェクト1144「オルラーン」重原子力ロケット巡洋艦「アドミラル・ナヒーモフ」が2018年にロシア海軍へ引き渡された後、新たな生産協同は、北方艦隊同型巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」の修理及び近代化に関連する艦上作業を実施する。
月曜日、イタルタス「統合造船業営団」の情報提供者より伝えられた。

「将来的に、アドミラル・ナヒーモフに関する契約下の作業を実施している新たな協同は、現在、地中海で任務を遂行している同型の原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーの修理及び近代化の為に使用される事になります」
彼は話した。

対談者は、「アドミラル・ナヒーモフ」の修理及び近代化作業の最初の準備段階は、「セヴマシュ」が昨年に同社とロシア連邦国防省との間で署名された契約に従って実施し、この近代化プロジェクトは、サンクトペテルブルク北方計画設計局により開発された事を確認した。

「アドミラル・ナヒーモフは海軍へ2018年に納入される計画です。
同艦には最新の兵器複合体及び装備が設置され、戦闘のポテンシャル及び能力は、大幅に向上します」
「統合造船業営団」
の情報提供者は話したが、武装の数量及びタイプについては説明しなかった。

一方、ロシア連邦海軍総司令官ヴィクトル・チルコフ大将は、昨年9月2日にサンクトペテルブルククズネツォフ記念海軍アカデミーを訪れた際、記者団に伝えた。
「アドミラル・ナヒーモフは近代化の後、異なる用途のミサイル兵器を80基搭載するでしょう」

海軍総参謀部の情報提供者によると、巡洋艦は、特に、ロシアの1等水上艦には未だ装備されておらず、夏には「ヤーセン」級原子力潜水艦「セヴェロドヴィンスク」での試験が継続される打撃ミサイル複合体「カリブル」と、更には、試験に合格している高射ミサイル複合体「ポリメント-リドゥート」が装備される。
「新たな兵器システム及び装備を設置した結果、アドミラル・ナヒーモフは多目的艦となり、以前のように航空母艦や敵艦グループのみならず、沿岸施設に対して打撃を与える事が可能となります」
総参謀部の情報提供者は強調した。

更に「統合造船業営団」の情報提供者は、「アドミラル・ナヒーモフ」主動力装置は交換される事は無いが、改修及び近代化されると述べた。
「主動力装置の作業遂行により、原子力、放射線及び技術的な安全性は向上します」
彼は説明した。


プロジェクト11442重原子力ロケット巡洋艦「アドミラル・ナヒーモフ」の近代化改装の為の契約は、2013年5月にロシア連邦国防省「セヴマシュ」造船所との間で締結されました。
[重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフは2018年に復帰する]

既に各種機器の撤去作業は始まっています。
[重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフは2018年にロシア海軍へ復帰する]
[原子力巡洋艦アドミラル・ナヒーモフの搭載機器が撤去される]

現用兵器の撤去後、新型のミサイル兵器(有翼ミサイル「カリブル」高射ミサイル「ポリメント-リドゥート」)が装備されます。
[重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフはカリブルとポリメント・リドゥートを装備する]
[近代化された重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフは80発の有翼ミサイルを搭載する]


今回の記事によると、「アドミラル・ナヒーモフ」の近代化改装が完了した後、続けて同型艦「ピョートル・ヴェリキー」の近代化改装に着手されるとの事です。

記事中に登場する「新たな生産協同」というのは、要するに、「アドミラル・ナヒーモフ」の近代化改装に関わった各企業が、続けて「ピョートル・ヴェリキー」の近代化改装にも関わるという事です。

従って、「ピョートル・ヴェリキー」の近代化改装もセヴェロドヴィンスク市「セヴマシュ」造船所で実行される事になりそうです。
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「ピョートル・ヴェリキー」は、現在、地中海東部に滞在しています。
[原子力巡洋艦ピョートル・ヴェリキー地中海遠征(2013年10月-)]

空母アドミラル・クズネツォフは地中海で就役23周年を迎えた


『ロシア通信社ノーボスチ』より
2014年1月20日11時53分配信
【地中海の嵐は巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」を脅かしていない】
ムルマンスク、1月20日-ロシア通信社ノーボスチ

地中海の嵐は航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」と同艦の乗組員を脅かしていない。
西方軍管区下の北方艦隊広報サービス部長ワジム・セルガ1等海佐は、こう述べた。

彼によると、地中海北方艦隊航空艦グループが滞在している海域は、風速毎秒15-17メートル、波の高さは約5-6である。
「これは通常の作業環境であり、何も激しい事は有りません」
セルガ
は指摘した。

今日、巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」乗組員は、海軍旗初掲揚23周年を迎えた。
「その祭日は、同艦の乗組員にとって仕事という環境下にありました。
巡洋艦アドミラル・クズネツォフ及び他の北方艦隊航空艦グループの艦船は、地中海西部エリアにおける嵐という悪化した水文気象条件下に在る事に関連して」
セルガ
は述べた。

彼によると、良好な気象条件下で乗組員は祝典を開催する事を計画しており、艦の司令部は船員に祭日の祝辞を述べ、優れた将兵には功績が発表され、賞状が授与される。
式典が完了した後、同艦の格納庫では、巡洋艦の乗組員により準備された祭日のコンサートが開催される。

困難な気象条件にも関わらず、航空巡洋艦は訓練と艦上航空隊のフライト実施を続け、艦の機器及び装置の計画メンテナンスを行なっている。

地中海エリアで任務を遂行する「アドミラル・クズネツォフ」乗組員にとって、これは同艦の歴史上で7回目の遠距離航海となる。


[空母アドミラル・クズネツォフ第5次地中海遠征(2013年12月-)]

北方艦隊旗艦・重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」を中核とする部隊は、2013年12月17日に遠距離航海へ出発しました。
[空母アドミラル・クズネツォフは地中海遠征へ出発した]

[北方艦隊航空艦グループ]指揮官ヴィクトル・ソコロフ少将
重航空巡洋艦「アドミラル-フロータ-ソヴィエツカヴァ-ソユーザ・クズネツォフ」
大型対潜艦「アドミラル・レフチェンコ」
大型揚陸艦「オレネゴルスキー・ゴルニャク」
救助曳船「ニコライ・チケル」
大型海洋給油船「セルゲイ・オシポフ」
中型海洋給油船「カーマ」


その後、ノルウェー海でヘリコプターの発着訓練を実施しました。
[空母アドミラル・クズネツォフはノルウェー海でヘリコプターの発着訓練を行なった]


「アドミラル・クズネツォフ」と随伴艦船はノルウェー海サイクロンに遭遇しました。
[空母アドミラル・クズネツォフはサイクロンの中を通過する]


2014年の新年は北東大西洋(正確にはスコットランド沖)で迎えました。
[空母アドミラル・クズネツォフは大西洋で新年を迎える]
[2013年12月末にブリテン駆逐艦はスコットランド沖で空母アドミラル・クズネツォフを追跡した]

2014年1月初頭、北海において艦上戦闘機Su-33の飛行訓練が行なわれました。

[空母アドミラル・クズネツォフは北海で艦上戦闘機Su-33の飛行訓練を実施した]

1月10日、ラマンシュ海峡(英仏海峡)を通過しました。
[空母アドミラル・クズネツォフは英仏海峡を通過し、ジブラルタル海峡へ向かった]

その後、フランス海軍と合同演習を実施しました。
[空母アドミラル・クズネツォフは地中海へ入る前にフランス海軍と合同演習を行なった]

1月15日、ジブラルタル海峡を通過して地中海へ入りました。

[空母アドミラル・クズネツォフは地中海へ入った]

そして1月20日、海軍旗初掲揚(1991年1月20日)から23周年を迎えました。

1991年1月20日、重航空巡洋艦「ソヴィエト連邦海軍元帥クズネツォフ」ソヴィエト海軍旗を初掲揚し、赤旗北方艦隊へ正式に編入されました。
(受領-引渡証書への署名は1990年12月25日に実施)
[重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフの経歴(ロシア国防省公式サイト)]

ただし今回の記事によると、今日は記念行事を開催せずに通常通りの業務を遂行し、後日に行事を開催するとの事です。


記事の最後で触れられていますが、今回の地中海行きを含め、これまでに「アドミラル・クズネツォフ」は7回の遠距離航海を行なっています。

1995年12月-1996年3月:地中海への遠距離航海
2004年9月-10月:北東大西洋への遠距離航海
2005年8月-9月:北東大西洋への遠距離航海
2007年12月-2008年2月:地中海への遠距離航海
2008年12月-2009年3月:地中海への遠距離航海
2011年12月-2012年2月:地中海への遠距離航海
2013年12月-現在:地中海への遠距離航海

地中海東部でロシア海軍と中国海軍の合同演習が実施される


『イタルタス』より
2014年1月19日5時1分配信
【ロシア連邦の巡洋艦乗組員は中国との合同演習を地中海で行なう】
モスクワ、1月19日/イタルタス

ロシア重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」中国警備艦「ヤンチェン(塩城)」乗組員は、近い内に地中海での戦術演習実施を計画している。
イタルタスは、ロシア連邦国防省広報サービスより伝えられた

「巡洋艦ピョートル・ヴェリキーに配置されているロシア海軍地中海常設作戦部隊指揮グループは、最近、中国海軍の警備艦ヤンチェンを訪れました」
軍当局
は話した。

「中国戦闘艦の艦上において、ロシア海軍将兵は外国の同僚との地中海における合同戦術演習実施の可能性について討議しました。
合意に基づき、そのような演習は近い内に実施されるでしょう」

同省は説明した

来たる演習の目的は、地中海東部で行動する際のロシア海軍及び中国海軍戦闘艦の合同作戦水準の向上にある。
ロシア及び中国海軍将兵の戦術演習中には、テロリストの脅威に対処する為の合同作戦への習熟、更には合同救助作戦を実施する。

「ピョートル・ヴェリキー」「ヤンチェン」は、1月7日からシリア化学兵器の最初の一団を載せたデンマーク特殊船「アーク・フューチュラ」を合同で護衛した。
護送の過程において、中国艦とは絶え間ない通信が維持された。
歴史上初めてロシア海軍中国海軍の軍艦は海洋作戦中の実地協同動作を実施した。


[原子力巡洋艦ピョートル・ヴェリキー地中海遠征(2013年10月-)]
処分の為、国外へ搬出されるシリア化学兵器を積んだデンマークの貨物船は、2014年1月7日にシリアラタキア港を出港しました。
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ロシア海軍からは、この当時はシリア近海(キプロス島周辺)に滞在していた重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」が護衛に参加しました。

[重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーはシリア化学兵器輸送船団の護衛を開始した]
[重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーはシリア化学兵器輸送船団を護衛した]

中国海軍からはフリゲート「塩城」が参加し、「ピョートル・ヴェリキー」と協同で化学兵器輸送船の護衛任務を遂行しました。
フリゲート「塩城」は、元々は海賊対処任務の為にアデン湾へ派遣されていたのですが、新たにシリア化学兵器輸送船護衛任務を命ぜられて地中海へ来ました。
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[ロシア海軍と中国海軍はシリア化学兵器輸送船護衛の協同作戦を実施した]


今回、シリアから搬出された化学兵器は、イタリアジョイアタウロ港へ運ばれ、同港に待機しているアメリカ廃棄処理輸送船「ケープ・レイ」へ移され、洋上で廃棄処分されます。

『AFP通信』より
2014年01月17日15時10分配信
【シリア化学兵器、伊の港での積み替えへ 地元は反発】


そして、今回、協同で護衛任務を遂行した「ピョートル・ヴェリキー」「塩城」は、近い内に地中海東部で合同演習を行なう事になりました。

「塩城」は、2013年7月にウラジオストク沖で行なわれたロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2013」にも参加しております。
[ロシア・中国海軍合同演習「海洋協同-2013」が始まった]
[ロシア・中国海軍は海賊対処訓練を行なった]
[ロシア・中国海軍合同演習「海洋協同-2013」最終日に砲撃訓練が実施される]

アフトゥビンスクでMiG-29KとTu-142MRMの試験が実施される


『イタルタス』より
2013年1月15日17時25分配信
【アフトゥビンスクで航空機PAK FA、MiG-29K、Tu-142MRM、ヘリコプターKa-60の試験が実施される】
モスクワ、1月15日/イタルタス

新たな航空機PAK FAロシア海軍の為のMiG-29KMiG-35、Il-112、Tu-142MRM、Il-22M、そしてヘリコプターKa-60、Mi-28NMなどの試験は2014-2015年にアフトゥビンスク市V.P.チカロフ記念国立飛行試験センターで実施される。
イタルタスは、(ロシア)空軍の公式代理人イーゴリ・クリモフ大佐より伝えられた。

彼によると、現在、センターでは、実験試験設備の改善が行なわれている。

センターは、ロシア軍及び他の(軍事)機関に在籍する航空機およびヘリコプターの全ての試験を行なっている。
航空機器、通信システム、管理システムを含めて。

2013年、センターは、約90の試験を実施した。
その中で最も重要なのは、、航空機Su-35/35S、Yak-130、Su-30SM、Su-25SM2インド共和国の為のMiG-29K/KUBヘリコプターMi-35M、Ka-52、Mi-35、Mi-28N、落下傘システム「PNL」などの試験であった。


アフトゥビンスク市V.P.チカロフ記念国立飛行試験センターは、ロシア連邦軍、更には外国軍向けの各種航空機の試験を行なっています。
ここでは、航空機のみならず、機上に搭載される各種機器の試験も行われます。

今回の記事で名前が挙がっている機体は、第5世代重戦闘機T-50(PAK FA)を筆頭に殆どがロシア空軍機ですが、ロシア海軍向けの機体の試験も行なわれています。

艦上戦闘機MiG-29K/KUBは、昨年(2013年)11月下旬に最初の4機が引き渡されています。
[ロシア海軍は最初の艦上戦闘機MiG-29K/MiG-29KUBを受領した]
[新たな艦上戦闘機MiG-29K/KUBはロシア海軍現用艦載機と共に運用される]

この他、ロシア海軍向けの機体としてTu-142MRMの試験も実施されるとの事です。

Tu-142MRMは、ソ連時代に開発されたTu-142MR「オリョール」の近代化ヴァージョンです。
Tu-142MR(NATOコード名"Bear-J")は、1977年にTu-142Mをベースとしてベリエフ設計局が開発した潜水艦(戦略原潜)通信中継機です。
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アメリカ海軍では、ボーイングE-6マーキュリーが同様の任務を行ないます。

現在、ロシア海軍新世代戦略原潜「ボレイ」級の戦力化を進めており、既に1番艦と2番艦が就役しています。
これに合わせ、通信中継機も近代化されるようです。

ロシア海軍は50機のSu-30SMと10機のYak-130を購入する

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『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2014年1月17日9時27分配信
【(ロシア)国防省と「イルクト」は(ロシア)海軍の為の最初の戦闘機Su-30SMの供給契約に署名した】

(ロシア)国防相代理ユーリー・ボリソフは1月16日の「当局」記者会見において、2013年12月に軍当局がロシア海軍海洋航空隊への多機能戦闘機Su-30SM及び戦闘訓練機Yak-130の第1バッチ供給契約を製造会社「イルクト」と締結した事を認めた。

『ヴェドモスチ』統合航空機製造営団の加入企業の1つである「イルクト」の経営陣から伝えられた所によると、5機のSu-30SMと5機のYak-130の供給契約が締結された。
(ロシア)海軍は、総計で50機の戦闘機Su-30SMと約10機のYak-130を購入する為の契約を近い内に締結する予定である。
最初の航空機は、来年(2015年)末までに海洋航空隊へ受け入れられるだろうと対談者は『ヴェドモスチ』へ語った。
製造者「イルクト」からの全ての航空機の購入の予定費用は約20億ドルになる。

ロシア軍の為の戦闘航空機の調達は2000年代末から始まった。
これは、海軍の為の第2の戦闘機供給契約となる-2012年、ロシア唯一の航空母艦「アドミラル・クズネツォフ」の為の24機の艦上戦闘機MiG-29K/KUBの供給契約が締結された。

同じ2012年、国防省「イルクト」は、2つの契約を締結した。
30機のSu-30SMと、以前に契約締結した55機のYak-130-航空機は全て(ロシア)空軍の為に意図されており、現在までに、既に15機の戦闘機が納入されている。
この機体(Su-30SM)は、インド空軍の為の戦闘機Su-30MKIの改良発展型であり、更に、アルジェリアマレーシアが購入する。

ソヴィエト時代、海洋航空隊には数百機の打撃航空機-爆撃機と、アメリカ合衆国海軍航空母艦打撃グループに対処する為の他のタイプの機体-が有ったが、ソヴィエト社会主義共和国連邦の解体後、大幅な削減が行なわれた。
事実として、現在の海洋航空隊打撃航空機は、艦上機を除き、艦隊の防衛を担当する航空部隊の再装備が必要であると国防省の情報提供者は述べた。

受領されたSu-30SMが配備されるのは、カリーニングラード州、カムチャツカ、クリミアの航空部隊になると対談者は『ヴェドモスチ』へ説明した。
クリミアでは、それら(Su-30SM)は黒海艦隊航空隊の時代遅れの爆撃機Su-24を代替できるが、それには、ウクライナ当局の同意を得なければならない事を軍当局は想起させた。
ポイントの1つとして、(2013年)12月のロシアウクライナの話し合いにおいては、適切な合意の準備を促進させる事が決定された。


ロシア連邦国防相代理ユーリー・ボリソフは、2014年1月16日の記者会見において、2013年12月末にロシア海軍航空隊向けの多用途戦闘機Su-30SM及び練習機Yak-130の購入契約が締結されていた事を認めました。
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[ロシア海軍航空隊の為に戦闘機Su-30SMと練習機Yak-130が購入される]

ボリソフ氏は、「それは事実です」としか言わず、具体的な事には言及しませんでしたが、『ヴェドモスチ』紙は、Su-30SMYak-130を製造する「イルクト」社の幹部から詳細を聞き出しました。
それによると、2013年12月末に締結されたのは、5機のSu-30SMと5機のYak-130の購入契約でした。

最終的には、50機の5機のSu-30SMと約10機のYak-130ロシア海軍航空隊の為に購入されるようです。

更には、ロシア国防省の関係者からも話を聞き、50機購入されるSu-30SMは、カリーニングラード(バルト艦隊)、クリミア(黒海艦隊)、カムチャツカ(太平洋艦隊)への配備が想定されている事が明らかにされました。

ロシア海軍航空隊の為に戦闘機Su-30SMと練習機Yak-130が購入される



『ロシア通信社ノーボスチ』より
2014年1月16日14時45分配信
【(ロシア)国防省は2013年末に(ロシア)海軍の為の航空機の供給契約を締結した】
モスクワ、1月16日-ロシア通信社ノーボスチ

ロシア連邦国防省は、2013年末に(ロシア)海軍航空隊の為の新たな大口の航空機供給契約を締結した。
木曜日、ロシア連邦国防相代理ユーリー・ボリソフは記者団に伝えた。

2013年12月にロシア海軍航空隊への戦闘機Su-30SM及び戦闘訓練機Yak-130の第1バッチ供給契約に署名したというのは事実であるのかという質問に対し、ボリソフは言った。
「事実です」

彼は、購入する航空機の機数や契約金額の何れについても明らかにしなかった。


ロシア海軍航空隊への多用途複座戦闘機Su-30SMの導入については、ロシア海軍総司令官ヴィクトル・チルコフ提督が2013年5月下旬に述べています。
[ロシアは対潜哨戒機Tu-142を代替する将来航空哨戒複合体を開発する]

今回、ロシア連邦国防相代理ユーリー・ボリソフは、そのSu-30SM購入の為の契約が既に締結されている事を明らかにしました。


そして更に、練習機Yak-130ロシア海軍航空隊の為に購入されるとの事です。

空母アドミラル・クズネツォフは地中海へ入る前にフランス海軍と合同演習を行なった

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ロシア連邦軍機関紙『クラースナヤ・ズヴェズダー』より
2014年1月15日15時01分配信
【ジブラルタルを越えて】

重航空巡洋艦「ソヴィエト連邦海軍元帥クズネツォフ」は、航空艦グループの艦船と共にジブラルタルを通過し、地中海西部海域の投錨停泊場所へ行き、航空巡洋艦は物資の補充を行なう。

その後、北方艦隊将兵は、地中海エリアで訓練戦闘任務の遂行を係属する。
艦上航空隊のフライトは続けられる。

北方艦隊将兵のジブラルタル海峡通過は、2つの戦術グループに分かれて行なわれた。
最初に地中海へ入ったのは、重航空巡洋艦大型対潜艦「アドミラル・レフチェンコ」だった。
第2戦術グループは、大型揚陸艦「オレネゴルスキー・ゴルニャク」保障船で構成されていた。

海峡通過の前夜、艦載ヘリコプターの飛行勤務が行なわれ、ヘリコプターKa-27は10回のフライトを実施し、合計して約5時間に渡り空中に滞在した。

フランス国防省が伝えたように、ガスコーニュ湾(ビスケー湾南東部のフランス名)での最初の接触後、ラマンシュ海峡に配置されたロシア戦闘艦フランス対潜フリゲート「ラトゥーシュ・トレヴィル」との協同動作の課題が果たされた。

フランスヘリコプター「リンクス」、そして「へリックス」は、演習中に重航空巡洋艦の飛行甲板への着艦を実施した。

「ロシア海軍将兵との実り多く、暖かい交流の3日間は、両国の協力及び相互信頼の発展という2ヶ国の海軍の意図が反映されたものです」
声明では、こう強調された。

航空艦グループの遠距離航海は、2013年12月17日に始まった事が想い起される。
航海中に艦船は既に約3500海里を航行した。


[重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフの経歴(ロシア国防省公式サイト)]

[空母アドミラル・クズネツォフ第5次地中海遠征(2013年12月-)]

北方艦隊旗艦・重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」を中核とする部隊は、2013年12月17日に遠距離航海へ出発しました。
[空母アドミラル・クズネツォフは地中海遠征へ出発した]

[北方艦隊航空艦グループ]指揮官ヴィクトル・ソコロフ少将
重航空巡洋艦「アドミラル-フロータ-ソヴィエツカヴァ-ソユーザ・クズネツォフ」
大型対潜艦「アドミラル・レフチェンコ」
大型揚陸艦「オレネゴルスキー・ゴルニャク」
救助曳船「ニコライ・チケル」
大型海洋給油船「セルゲイ・オシポフ」
中型海洋給油船「カーマ」


その後、ノルウェー海でヘリコプターの発着訓練を実施しました。
[空母アドミラル・クズネツォフはノルウェー海でヘリコプターの発着訓練を行なった]

「アドミラル・クズネツォフ」と随伴艦船はノルウェー海サイクロンに遭遇しました。
[空母アドミラル・クズネツォフはサイクロンの中を通過する]

2014年の新年は北東大西洋(正確にはスコットランド沖)で迎えました。
[空母アドミラル・クズネツォフは大西洋で新年を迎える]
[2013年12月末にブリテン駆逐艦はスコットランド沖で空母アドミラル・クズネツォフを追跡した]

2014年1月初頭、北海において艦上戦闘機Su-33の飛行訓練が行なわれました。
[空母アドミラル・クズネツォフは北海で艦上戦闘機Su-33の飛行訓練を実施した]

1月10日、ラマンシュ海峡(英仏海峡)を通過しました。
[空母アドミラル・クズネツォフは英仏海峡を通過し、ジブラルタル海峡へ向かった]

1月15日、ジブラルタル海峡を通過して地中海へ入りました。

[空母アドミラル・クズネツォフは地中海へ入った]


今回の記事によると、航空艦グループは、ジブラルタル海峡を通過する前、フランス海軍フリゲートD646「ラトゥーシュ・トレヴィル」英仏海峡で合同演習を行なっていました。
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対潜フリゲートD646「ラトゥーシュ・トレヴィル」
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ロシア空母部隊はシリア化学兵器輸送の護衛に参加する

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『イタルタス』より
2014年1月15日13時27分配信
【北方艦隊の軍艦はシリア化学兵器移送の安全保障提供へ参加する】
サンクトペテルブルク、1月15日/イタルタス

重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」率いる北方艦隊航空艦グループは、地中海での処分の為のシリア化学兵器の輸送及び引き渡しの安全保障提供へ直接参加する。
直に化学兵器船へ同行するのは、大型対潜艦「アドミラル・レフチェンコ」になる。
イタルタスは、ロシア海軍総参謀部の代理人より伝えられた。

「本日にジブラルタル海峡を通過した航空艦グループは、地中海西部で物資を補充した後、地中海東部海域のシリア沿岸付近へ向かい、シリアの軍用化学物質の処分過程の安全保障提供の海軍フェーズに関与します」
対談者は話した。

「それは、ラタキア港でシリア化学兵器の部品を積んだ外国船へ直接同行する予定です。
航空艦グループの一員である大型対潜艦アドミラル・レフチェンコが単独で、或いは、外国艦と共に」

総参謀部の代理人は説明した。

「更には、シリア化学物質の輸送の空中援護が、航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフ航空隊のの艦上戦闘機Su-33により実施される事が予想されます」
彼は説明した。

対談者は、「アドミラル・レフチェンコ」シリア化学兵器処分過程の安全保障提供任務を遂行するのは、地中海に滞在している重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」或いは、その機能を同等に代替する「ような強力な艦を、現在、解決されている課題のような任務遂行に使用するのは不適切であるが為です」
と通知した。

「アドミラル・クズネツォフ」率いる北方艦隊航空艦グループジブラルタル海峡通過は、2つの戦術グループに分かれて行なわれた。
まず最初に、「アドミラル・クズネツォフ」「アドミラル・レフチェンコ」地中海へ入り、大型揚陸艦「オレネゴルスキー・ゴルニャク」と3隻の保障船で構成される第2戦術グループは、今日(1月15日)の午後に航行過密ゾーンを通過する。

近い内にグループの艦は地中海西部海域の投錨停泊場所へと進み、次の物資補充を行なう。

北方艦隊航空艦グループの航海は昨年12月17日に始まった。
現在までに約3500海里以上を航行した。

ラタキア港から実施された海上荷物輸送作業の安全保障任務、更には、シリア化学兵器の部品を運ぶノルウェー及びデンマーク船シリア領海からの護送は、地中海海軍作戦連合部隊の一員である重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」により実行された。

1月7日、「ピョートル・ヴェリキー」中国警備艦の参加を得て、ラタキア港からシリア化学兵器部品の最初の1団を載せたデンマーク特殊船「アーク・フューチャー」を護衛した。

ロシアシリア化学兵器輸送を陸上で支援している。
昨年12月18-20日、15機のロシア空軍軍事輸送航空隊航空機Il-76チカロフスキー飛行場からシリアラタキア国際空港へ38回のフライトを行ない、全輪駆動自動車75台、50台のトラック「カマズ-5350-314」及び25台の装甲トラック「ウラル-4320-31」の移送を実行した。
「移送した自動車両は、輸送と、それに続く処分の為に特殊海洋船へ積み込まれるシリアの化学物質をラタキア海港まで輸送する為に使用されました」
以前に国防省は指摘した。

化学兵器輸送の機器資材供給の目的で、シリア側へ20個の水タンク、13の野外キッチン、52の軍用テントUST-56が引き渡された。


処分の為、国外へ搬出されるシリア化学兵器を積んだデンマークの貨物船は、2014年1月7日にシリアラタキア港を出港しました。
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ロシア海軍は、この当時はシリア近海(キプロス島周辺)に滞在していた重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」を護衛任務に派出しました。

[ロシア海軍と中国海軍はシリア化学兵器輸送船護衛の協同作戦を実施した]


一方、2013年12月17日に出航した重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」を中核とする北方艦隊航空艦グループは、2014年1月15日、ジブラルタル海峡を通過して地中海へ入りました。
[空母アドミラル・クズネツォフは地中海へ入った]


今回の記事によると、今後は「ピョートル・ヴェリキー」と交代し、北方艦隊航空艦グループ大型対潜艦「アドミラル・レフチェンコ」が化学兵器輸送船の護衛に参加するとの事です。
重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」は、このような任務に使用するには過大であるが故に。

更には、「アドミラル・クズネツォフ」に搭載されている艦上戦闘機Su-33が上空援護を実施する事も有り得ます。
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空母アドミラル・クズネツォフは地中海へ入った

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2014年1月15日12時35分配信
【ロシア連邦海軍唯一の航空母艦は地中海へ入った】
モスクワ、1月15日-ロシア通信社ノーボスチ

重航空巡洋艦「ソヴィエト連邦海軍元帥クズネツォフ」率いる北方艦隊航空艦グループは、水曜日に地中海エリアへ入った。
北方艦隊代理人ワジム・セルガ1等海佐は記者団に伝えた。

「北方艦隊将兵のジブラルタル海峡通過は、2つの戦術グループに分かれて行なわれました。
まず最初に、大型対潜艦アドミラル・レフチェンコと航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフが地中海へ入りました」

彼は話した。

大型揚陸艦「オレネゴルスキー・ゴルニャク」保障船で構成される第2戦術グループは、今日(1月15日)の午後にジブラルタルを通過する。

近い内に「ソヴィエト連邦海軍元帥クズネツォフ」は、他の艦船と共に地中海西部の投錨停泊場所へと進み、航空巡洋艦は物資を補充する。
その後、北方艦隊将兵は、地中海エリアでの戦闘訓練任務遂行を続ける。

北方艦隊航空艦グループの航海は昨年12月17日に始まった。
航空グループの艦船は、3500海里以上を航行した。


[重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフの経歴(ロシア国防省公式サイト)]

[空母アドミラル・クズネツォフ第5次地中海遠征(2013年12月-)]

北方艦隊旗艦・重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」を中核とする部隊は、2013年12月17日に遠距離航海へ出発しました。
[空母アドミラル・クズネツォフは地中海遠征へ出発した]

[北方艦隊航空艦グループ]指揮官ヴィクトル・ソコロフ少将
重航空巡洋艦「アドミラル-フロータ-ソヴィエツカヴァ-ソユーザ・クズネツォフ」
大型対潜艦「アドミラル・レフチェンコ」
大型揚陸艦「オレネゴルスキー・ゴルニャク」
救助曳船「ニコライ・チケル」
大型海洋給油船「セルゲイ・オシポフ」
中型海洋給油船「カーマ」


その後、ノルウェー海でヘリコプターの発着訓練を実施しました。
[空母アドミラル・クズネツォフはノルウェー海でヘリコプターの発着訓練を行なった]


「アドミラル・クズネツォフ」と随伴艦船はノルウェー海サイクロンに遭遇しました。
[空母アドミラル・クズネツォフはサイクロンの中を通過する]


2014年の新年は北東大西洋(正確にはスコットランド沖)で迎えました。
[空母アドミラル・クズネツォフは大西洋で新年を迎える]
[2013年12月末にブリテン駆逐艦はスコットランド沖で空母アドミラル・クズネツォフを追跡した]

2014年1月初頭、北海において艦上戦闘機Su-33の飛行訓練が行なわれました。

[空母アドミラル・クズネツォフは北海で艦上戦闘機Su-33の飛行訓練を実施した]

1月10日、ラマンシュ海峡(英仏海峡)を通過しました。
[空母アドミラル・クズネツォフは英仏海峡を通過し、ジブラルタル海峡へ向かった]


そして1月15日、ジブラルタル海峡を通過して地中海へ入りました。

今回の記事によると、北方艦隊航空艦グループは、二手に分かれてジブラルタル海峡を通過しました。

[第1戦術グループ]
重航空巡洋艦「アドミラル-フロータ-ソヴィエツカヴァ-ソユーザ・クズネツォフ」
大型対潜艦「アドミラル・レフチェンコ」

[第2戦術グループ]
大型揚陸艦「オレネゴルスキー・ゴルニャク」
救助曳船「ニコライ・チケル」
大型海洋給油船「セルゲイ・オシポフ」
中型海洋給油船「カーマ」


足の速い2隻が先行してジブラルタル海峡を通過し、足の遅い揚陸艦、給油船、曳船は後から通過したという事でしょう。