ロシア海軍の重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーは地中海で演習を行なった

『イタルタス』より
2014年4月30日15時04分配信
【ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」は地中海で演習を実施した】
モスクワ、4月30日/イタルタス
重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」乗組員は、地中海で一連の演習を実施した。
イタルタスは北方艦隊の公式代理人エフゲニー・キリロフ2等海佐より伝えられた。
「巡洋艦の乗組員は、電波位置特定複合体による海洋目標の探知、それに付随する主要対艦ミサイル複合体"グラニート"による仮想敵の破壊といった活動に取り組みました」
彼は話した。
「演習では、艦の対空防衛手段による異なる高からの空中攻撃手段の襲撃への反撃、対潜防衛、化学物質への警戒が実施されました」
更に「ピョートル・ヴェリキー」乗組員は、艦を維持する為の対策訓練を実施した。
重原子力ロケット巡洋艦は2013年10月22日に北方艦隊基地セヴェロモルスク市を去った。
これまでに同艦の乗組員は25000海里以上を航行し、キプロスのリマソール港へ3度の業務寄港を行なった。
2013年11月1日、「ピョートル・ヴェリキー」は、地中海のロシア海軍艦船グループへ補充された。
この半年間に乗組員は、中国、デンマーク、ノルウェーの海軍将兵と協同で13度に渡りシリア化学兵器輸送の安全保障作戦に参加した。
[原子力巡洋艦ピョートル・ヴェリキー地中海遠征(2013年10月-)]
重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」は、2013年10月22日に遠距離航海へと出発しました。
[重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーは大西洋へ向かった]
10月31日、ジブラルタル海峡を通過して地中海へ入りました。
[重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーは地中海へ入った]
11月10日、黒海艦隊の親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」からロシア海軍地中海作戦連合部隊(2013年6月1日創設)の旗艦任務を引き継ぎました。
[重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーはロシア海軍地中海作戦連合部隊を率いる]
12月27日から30日までキプロス島南部のリマソールを訪問しました。
[重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーはキプロスを訪れた]
[重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーはキプロスを去った]
2014年1月7日、処分の為、国外へ搬出されるシリア化学兵器を積んだデンマークの貨物船の護衛に参加しました。
[重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーはシリア化学兵器輸送船団の護衛を開始した]
[重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーはシリア化学兵器輸送船団を護衛した]
[ロシア海軍と中国海軍はシリア化学兵器輸送船護衛の協同作戦を実施した]
1月25日、中国海軍のフリゲート「ヤンチェン」と合同演習を行ないました。
[地中海東部でロシア海軍と中国海軍の合同演習が実施される]
[地中海東部でロシア・中国海軍合同演習が始まった]
1月28日、シリアから搬出される化学兵器の第2次輸送船団の護衛に参加しました。
[重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーはシリア化学兵器第2次輸送船団を護衛する]
2月6日、ロシア連邦のウラジーミル・プーチン大統領と中華人民共和国のシー・チンピン(習近平)国家主席は、地中海に居る「ピョートル・ヴェリキー」及び「ヤンチェン」と衛星通信で話しました。
[ロシアと中国の指導者は重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキー及びフリゲート塩城とテレビ電話で話した]
2月10日、第3次シリア化学兵器輸送船団の護衛を終えました。
[重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーはシリア化学兵器第3次輸送船団を護衛する]
2月12日、再びキプロスのリマソール港を訪れました。
[重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーは再びキプロスを訪れた]
[キプロス国防相は重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーを訪れた]
ロシアの「祖国防衛者の日」である2月23日にも、「ピョートル・ヴェリキー」はシリア化学兵器輸送船団の護衛任務を継続していました。
[重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーはシリア化学兵器輸送船の護衛を続ける]
2月27日、第4次となるシリア化学兵器輸送船団がシリアのラタキアを出港しました。
[重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーはシリア化学兵器第4次輸送船団の護衛を開始する]
3月1日、第5次シリア化学兵器輸送船団の護衛を開始しました。
[重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーは第5次シリア化学兵器輸送船団を護衛する]
3月4日、6度目となるシリア化学兵器輸送船団の護衛を開始しました。
[重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーは第6次シリア化学兵器輸送船団を護衛する]
その後の同艦の動向は公表されていませんでしたが、引き続きシリア沖で化学兵器輸送船の護衛任務を遂行していました。
[ロシア北方艦隊の12隻の艦船が地中海に展開している]
4月11日、13回目の輸送船団護衛作戦を実施しました。
[重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーは13回に渡りシリア化学兵器輸送船団を護衛した]
4月17日から21日までキプロスのリマソール港を訪問しました。
[ロシア海軍重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーはキプロスで就役16周年を迎えた]
[ロシア海軍重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーは3度目のキプロス訪問を終えた]
そして4月30日、地中海で演習を実施しました。
記事中では対艦有翼ミサイル「グラニート」にも言及されていますが、今回は実弾を発射したわけでは無く、目標の探知とミサイル発射のシミュレートのみでしょう。
同じく地中海入りしていた北方艦隊の重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」は、地中海での任務を終えて帰路に就いていますが、「ピョートル・ヴェリキー」は、引き続き地中海に滞在するようです。
[ロシア海軍空母アドミラル・クズネツォフの航跡(2013年12月中旬~2014年4月中旬)]
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