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ロシア太平洋艦隊インド洋派遣部隊は7月1日にウラジオストクへ帰港する

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2014年6月30日7時01分配信
【太平洋艦隊戦闘艦支隊はロシアへ戻ってくる】
ウラジオストク、6月30日-ロシア通信社ノーボスチ

太平洋及びインド洋での5ヶ月間に渡る戦闘勤務を完了した太平洋艦隊戦闘艦支隊は、火曜日にウラジオストクへ戻ってくる。
ロシア通信社ノーボスチ太平洋艦隊代理人ローマン・マルトフより伝えられた。

大型対潜艦「マルシャル・シャーポシニコフ」、給油船「イルクト」、救助船「アラタウ」は、3月中旬にウラジオストクを去り、インド洋での戦闘勤務へと向かった。
3月29日から4月3日、船員は、インドネシア沖で自然災害の影響を排除する多国籍演習「KOMODO」へ参加した。
更に乗組員は、コロンボ(スリランカ)、ヴィクトリア(セーシェル諸島共和国)、カムラン(ベトナム)への非公式訪問を行なった。

「約5ヶ月に渡る太平洋とインド洋で戦闘勤務を遂行したウラジーミル・ドミトリエフ少将指揮下の太平洋艦隊艦船支隊は、ウラジオストクへ到着します。
支隊が到着し、歓迎式典が火曜日にウラジオストク岸壁の第33艦船埠頭で開催されます」
マルトフ
は話した。


[ロシア太平洋艦隊インド洋遠征(2014年3月-)]

大型対潜艦「マルシャル・シャーポシニコフ」を中核とするロシア太平洋艦隊艦船支隊は、3月中旬にウラジオストクを出航しました。
[ロシア太平洋艦隊の大型対潜艦マルシャル・シャーポシニコフはインド洋へ行く]

3月28日、多国籍海軍演習KOMODOに参加する為、インドネシアバタム島に到着しました。
[ロシア太平洋艦隊は多国籍海軍演習KOMODOに参加する]

3月31日、南シナ海ナトゥナ(リアウ)諸島海域で海上演習が開始されました。
[多国籍海軍演習KOMODOが始まった]

海上での演習は4月2日まで続けられ、4月3日には演習の終了セレモニーが開催されました。
[多国籍海軍演習KOMODO-2014は続く]

4月8日、マラッカ海峡を通過してインド洋へ入りました。
[大型対潜艦マルシャル・シャーポシニコフはインド洋へ入った]

4月19日、パキスタンカラチ港を訪問しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船はパキスタンのカラチを訪問する]
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船のパキスタン訪問は続く]

訪問は4月23日まで続けられ、翌4月24日にパキスタン海軍との合同演習が実施されました。
[ロシア海軍太平洋艦隊はパキスタン海軍と合同演習を実施した]

5月初頭からアデン湾海賊対処任務に就きました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦マルシャル・シャーポシニコフはアデン湾で海賊対処任務に就いた]
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦マルシャル・シャーポシニコフは5隻の民間船を護送した]

5月23日、セーシェル諸島ヴィクトリア港を訪問しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦マルシャル・シャーポシニコフはセーシェルを訪れた]

6月6日から9日までスリランカコロンボ港を訪れました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船はスリランカを訪問する]

6月17日、ベトナムカムラン海軍基地(カムラン湾)を訪問しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船はベトナムのカムラン湾を訪問した]

6月20日にカムラン湾を出港し、ウラジオストクへの帰路に就きました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船はベトナムのカムラン湾を去り、ウラジオストクへ向かった]

6月28日、対馬海峡を通過しました。

『日本国防衛省・統合幕僚監部』公式サイトより
2014年6月30日発表
【ロシア海軍艦艇の動向について】
6月28日午前0時頃、ロシア海軍「ウダロイI級ミサイル駆逐艦」「ドゥブナ級補給艦」「イングル級救難えい船」対馬海峡を通過しました。

7月1日にウラジオストクへ帰港します。
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ロシア海軍向けミストラル級の乗員400名はフランスへ到着した

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『イタルタス』より
2014年6月30日10時32分配信
【ロシア人船員はヘリコプター母艦「ミストラル」の操作訓練の為にサンナゼールへ到着した】
サンナゼール/フランス/、6月30日/イタルタス特派員セルゲイ・シチェルバコーフ

ロシア人船員は、ヘリコプター母艦「ミストラル」型の訓練を実施する為、フランスサンナゼール市へ到着した。
月曜日、構成員は既に新たな艦の操作の基本についてのスタディを開始している。

現在、練習艦「スモーリヌイ」は湾内への入港を完了している。
同艦の幹部は伝統に従ってサンナゼール市役所へ受け入れられ、その後、艦は錨を降ろす。

クロンシュタットから到着した「スモーリヌイ」艦上には、400名のロシア人船員-200名ずつの乗員団2つ-が乗っている。
彼等は、サンナゼールの造船所で建造された2隻の艦の1隻目「ウラジオストク」の全ての艦上システムをマスターする。
研修中、船員は、浮揚兵舎として使われる練習艦へ居住する。

ミッション完了後、ロシア人乗組員サンクトペテルブルクへ向かう。
工場「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」ヘリコプター母艦は国産兵装システムを装備する。
その後、同艦は常駐基地となるウラジオストク港へ到着する。

ヘリコプター母艦ロシア側への引き渡し式典は10-11月に予定されている。
イタルタスは、フランスの請負会社DCNSへ確認を取った。

ロシア海軍の為にフランスヘリコプター母艦を建造する為の11億2000万ユーロの契約は2011年6月に署名された。
合衆国は、ウクライナでの緊張が高まっている事を背景にして契約をキャンセルするようにフランスへの説得を試みた。
しかし、パリは、契約に基づく義務を​​遵守する意向である事を表明した。
専門家が指摘しているように、フランスは、あまりにも多くの危機に瀕している。
この契約で重要なのは、近年は受注が不足していたサンナゼール造船所での仕事が確保される事である。
パリは、防衛協力問題における義務を完全に遵守しているロシアを信頼できるパートナーであるとのイメージを抱いていると国際戦略研究所の政治学者フィリップ・メゴは考える。

その一方、ロシアの為の2隻目のヘリコプター母艦「セヴァストーポリ」の建造も本格化している。
イタルタス特派員統合造船業営団から伝えられたように、バルト工場(契約の建造部分に参加するロシア企業)で建造された同艦の後部は、7月中旬にサンナゼールへ届けられる。
その後、前部との接合が行なわれる。
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「セヴァストーポリ」は2015年末にはロシア側へ引き渡されなければならない。

[技術的特性]
ヘリコプター母艦「ミストラル」型
は排水量21,000トン、船体最大長210m、速力18ノット、航続距離は最大で20000海里。
ヘリコプター母艦の乗組員は170名であり、加えて更に450名を艦内へ収容できる。
艦の航空グループには16機のヘリコプターが含まれており、離艦甲板へ同時に6機が展開できる。
艦の貨物甲板には約40両の戦車と70両の車輌を収容できる。


[ヘリコプター揚陸ドック艦ミストラル型]
[ヘリ空母ミストラル型(旧ブログ)]

ロシア海軍向けの「ミストラル」級ヘリコプター揚陸ドック艦の売買契約は、2011年6月に締結されました。
『ロシア通信社ノーボスチ』より
2011年6月17日17時11分配信
【ロシアとフランスは、ヘリコプター空母「ミストラル」に関する契約を締結する】

1番艦「ウラジオストク」は、前半部分が2012年2月1日にフランスで起工され、後半部分はロシアで2012年10月1日に起工、2013年10月15日には前部と後部が結合されて進水、2014年3月からは洋上試験を何度か実施しています。
[ロシア海軍向けミストラル級ヘリ空母ウラジオストクは4回目の航海試験を実施する]

2番艦「セヴァストーポリ」は、前半部分が2013年6月18日にフランスサンナゼール造船所で起工され、後半部分は2013年7月4日にロシアバルト工場(サンクトペテルブルク)で起工されています。
2014年4月30日には後半部分が進水しました。
[ロシアで建造されたミストラル級ヘリコプター揚陸ドック艦セヴァストーポリの船体後部は進水した]
[ロシアで建造されたミストラル級ヘリコプター揚陸ドック艦セヴァストーポリ後部のフランスへの曳航が開始された]


配備先となるロシア太平洋艦隊から集められた「ミストラル」級2隻(「ウラジオストク」、「セヴァストーポリ」)の乗組員400名は、ロシア本国から練習艦「スモーリヌイ」フランスへ向かい、6月1日にサンナゼールへ到着する予定でした。
「スモーリヌイ」は、ロシア人乗員の為の海上宿舎としても使用される事になっていました。
[ロシア海軍向けミストラル級ヘリ空母の乗組員は2014年6月にサンナゼールへ到着する]

その練習艦「スモーリヌイ」は、5月20日にクロンシュタット港への係留中に艦尾を損傷し、5月21日からクロンシュタット工場で修理が始まりました。
この為、当初予定の6月1日のサンナゼール到着は不可能となり、6月18日にフランスへ向かう事になりました。
[ロシア海軍向けミストラル級ヘリ空母乗員のフランス到着は当初予定よりも遅れる]
[ロシア海軍向けミストラル級ヘリコプター揚陸ドック艦の乗組員は6月18日にフランスへ向かう]

そこで、2隻の「ミストラル」級の乗組員の内、幹部クラス(士官)だけを先にサンナゼールへ派遣する事になりました。
「ウラジオストク」「セヴァストーポリ」の士官団は5月末にサンナゼールへ到着し、既に研修を始めています。
[ミストラル級乗員のロシア海軍士官団はフランスのサンナゼールに到着し、研修を始めた]

続いて、その他の大部分の乗組員を乗せた練習艦「スモーリヌイ」は、6月18日にクロンシュタットを出港し、サンナゼールへ向かいました。
[ロシア海軍向けミストラル級ヘリコプター揚陸ドック艦2隻の乗組員は研修の為にフランスへ向かった]
[ロシア海軍向けミストラル級の乗員は2014年6月30日にフランスへ到着する]

そして6月30日、練習艦「スモーリヌイ」は、当初の予定よりも約1ヶ月遅れてサンナゼールへ到着しました。
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なお、フランスの極右政党「国民戦線」は、ロシア海軍将兵を歓迎するとの声明を到着の2日前(6月28日)に出しています。
[フランス国民戦線はサンナゼールへ到着するミストラル級乗員のロシア海軍将兵を歓迎する]


「ウラジオストク」は今年11月にロシアへ納入される予定となっており、その後、ロシア本国の造船所でロシア製兵装などを設置する最終艤装が行なわれます。
[ミストラル級へのロシア製兵装のインテグレートには約1年を要する]
[ロシア海軍士官団はフランスでミストラル級の操作訓練を受ける]
[ロシア海軍向けミストラル級はサンクトペテルブルクのセーヴェルナヤ・ヴェルフィで兵装取付工事が行なわれる]

フランス国民戦線はサンナゼールへ到着するミストラル級乗員のロシア海軍将兵を歓迎する

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『アルムス-タス』より
2014年6月28日20時20分配信
【フランス国民戦線は汎用揚陸艦「ミストラル」型への習熟の為に間もなくサンナゼールへ到着するロシア人船員を歓迎する】
パリ、6月28日(アルムス-タス)

フランス国民戦線は、汎用揚陸艦「ミストラル」型への習熟の為に間もなくサンナゼールへ到着するロシア人船員の大規模グループを歓迎する。
この声明は、本日(6月28日)、「国民戦線」ロアールアトランティク支部のオフィスより出された。

400名のロシア海軍船員は、来週初めに練習艦「スモーリヌイ」サンナゼールへ到着しなければならない。
納入される1隻と建造中の他の汎用揚陸艦「ミストラル」型での訓練を実施する為に。

「国民戦線ロアールアトランティク支部は、ロシアから発注された2隻の艦の1隻目となるヘリコプター母艦ウラジオストクへの習熟訓練の為に滞在する400名のロシア人船員の到着を暖かく歓迎します」
フランスの政党
は、声明でこう述べた。

「複数の外国からの圧力にも関わらず、艦の供給契約履行における今後の成功を、国民戦線は、とても大きな価値を持つファクターであると考慮いたします。
建造を行なっているSTX造船所、そしてサンナゼール市自身の為、それ以上に、フランスの外交政策にとって」

声明では、こう述べられた。

以前、欧州議会の議員でフランス国民戦線党首マリーヌ・ル・ペンは、イタルタスの独占インタビューに対し、フランスロシアへの軍艦「ミストラル」型の供給契約を履行しなければならないと表明した。
彼女は、この契約の実現を妨害しようとするアメリカ合衆国の試みは破綻したと考える。

「ミストラルの供給の拒否は、全く持って愚かしい事であります」
彼女は語った。
「それは、経済的不条理と貿易関係における信頼の欠如を表すものとなります」

ル・ペンによると、契約の失敗は「フランスにとって非常に非難されるべき事となります。
そんな事をすれば、私共は、以前からの約束を一夜にして放棄し、その義務を遵守できないパートナーになってしまいます」


国民戦線党首が強調したように、この問題に関するアメリカ合衆国からの圧力は、到底受け入れられない。

「フランスは、誰からの指図もうけない自由で独立した国家であるべきです、ワシントンからも、ベルリンからも、その他からも」
彼女は確認した。
「従いまして、私は、この契約は履行されるべきであると申し上げます」


[ヘリコプター揚陸ドック艦ミストラル型]
[ヘリ空母ミストラル型(旧ブログ)]

ロシア海軍向けの「ミストラル」級ヘリコプター揚陸ドック艦の売買契約は、2011年6月に締結されました。
『ロシア通信社ノーボスチ』より
2011年6月17日17時11分配信
【ロシアとフランスは、ヘリコプター空母「ミストラル」に関する契約を締結する】

1番艦「ウラジオストク」は、前半部分が2012年2月1日にフランスで起工され、後半部分はロシアで2012年10月1日に起工、2013年10月15日には前部と後部が結合されて進水、2014年3月からは洋上試験を何度か実施しています。
[ロシア海軍向けミストラル級ヘリ空母ウラジオストクは4回目の航海試験を実施する]

2番艦「セヴァストーポリ」は、前半部分が2013年6月18日にフランスサンナゼール造船所で起工され、後半部分は2013年7月4日にロシアバルト工場(サンクトペテルブルク)で起工されています。
2014年4月30日には後半部分が進水しました。
[ロシアで建造されたミストラル級ヘリコプター揚陸ドック艦セヴァストーポリの船体後部は進水した]
[ロシアで建造されたミストラル級ヘリコプター揚陸ドック艦セヴァストーポリ後部のフランスへの曳航が開始された]

2隻の「ミストラル」級の乗員400名は、訓練の為、6月30日にフランスへ到着する予定です。
[ロシア海軍向けミストラル級の乗員は2014年6月30日にフランスへ到着する]


今年2月末以降のウクライナ危機と、3月のロシア連邦によるクリミア半島の編入に関し、アメリカを始めとする欧米諸国ロシアへ制裁を科しており、フランスにもロシアへの「ミストラル」級売却を中止するように圧力を掛けていますが、フランスは再三に渡り、ロシアとの契約は履行すると表明しています。
[フランスはロシアとのミストラル級売買契約を遵守する]

今回、ロシア海軍将兵を歓迎するとの声明を出した国民戦線は、フランス極右政党です。
【「国民戦線」公式サイト】

現在は、創始者の娘マリーヌ・ル・ペンが党首を務めています。
【8歳で爆弾テロに遭い、学校ではいじめられっ子。マリーヌ=ルペン「国民戦線」党首の素顔】
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セヴェロドヴィンスクの艦船修理企業はシエラI級原潜の近代化改装の為の船台修復を行なう

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『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2014年6月27日17時11分配信
【「ズヴェズドーチカ」はチタン潜水艦の修理の為の作業場を用意する】

艦船修理修理センター「ズヴェズドーチカ」は、チタン船体原子力潜水艦の計画修理の為、第10作業場の再建を行なっている。
『中央海軍ポータル』は、同社の状況に精通している情報提供者より伝えられた。

セヴェロドヴィンスク艦船修理修理センター「ズヴェズドーチカ」第10作業場の敷地内では、防寒設備及び外装の作業が進行中であり、近い内には造船台のレールの交換及び床材の更新が実施される。
機器フロアの管理棟の建設は完了し、更には、第16作業場の附属別館の建設作業が開始されている。
更新後の作業場は、チタン船体潜水艦の修理で多忙を極める事になるだろう。

以前、ロシア国防省は、チタン船体を有する2隻の多用途潜水艦プロジェクト945「バラクーダ」の近代化を提供する為の同社との契約に署名したと報じられた。
潜水艦K-239「カルプ」は既に10年以上前から「ズヴェズドーチカ」に在り、潜水艦K-276「コストロマ」は2014年に到着する。
既知の通り、「カルプ」の原子炉からは既に核燃料の撤去が始まっている。
K-239K-276の作業が実行された後、セヴェロドヴィンスクの企業へは、更に2隻のチタン潜水艦「プスコフ」「ニジニ・ノヴゴロド」が到着しなければならない。
これらは改善されたプロジェクト945A(コード名「コンドル」)であり、現在は海軍の常時即応部隊の編制に在り、海洋での戦闘勤務に就いている。

艦船修理修理センター「ズヴェズドーチカ」は、ロシア最大の造船企業の1つである。
「北方機械製造会社」(セヴマシュ)と並ぶセヴェロドヴィンスク市の工場の1つは、公開株式会社「統合造船業営団」へ加入している。
同社は、船舶建造及び船舶修理、船舶プラットフォームの建設、様々な用途の推進軸の製造を専門としている。
更に「ズヴェズドーチカ」は、原子力潜水艦の修理及び解体も専門としている。

同社は、白海ドヴィナ湾ヤグリ島ニコルスキー入り江の沿岸に位置している。
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チタン製の船体を持つプロジェクト945/945A原子力潜水艦は、1980年代前半~1990年代前半に掛けて計4隻が就役しました。

ロシア・ソ連潜水艦総合情報サイト『ディープストーム』より
【プロジェクト945「バラクーダ」(NATOコード名「シエラI」)】
B-239:1979年7月20日起工/1983年7月29日進水/1984年9月29日納入/1984年12月7日就役
B-276:1984年4月21日起工/1986年7月26日進水/1987年10月27日納入/1987年11月4日就役


【プロジェクト945A「コンドル」(NATOコード名「シエラII」)】
B-534:1986年2月15日起工/1989年8月7日進水/1990年12月26日納入/1990年12月27日就役
B-336:1989年7月29日起工/1992年7月28日進水/1993年12月14日納入/1993年12月17日就役


B-239は1994年から「ズヴェズドーチカ」に滞在していますが、予算不足により修理は実施されず、1998年5月には海軍の戦闘編制から除籍されました。
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プロジェクト945/945Aの近代化改装の話は、2013年3月に出てきました。
[ロシア海軍はシエラ級原潜を復帰させる]
[近代化改装後のシエラ級原潜は第4世代原潜に匹敵する]

その後、ロシア海軍総司令官ヴィクトール・チルコフ提督は、プロジェクト945原潜の近代化計画が有る事を認めました。
[ロシア海軍は2020年までに12隻の原子力潜水艦を近代化する]
[ロシア海軍は2020年までに10隻以上の近代化された原子力潜水艦を受け取る]

まず最初に、事実上退役しているB-239から近代化の作業に着手されました。
[シエラI級原潜の近代化改装が始まる]

まず最初に核燃料が撤去され、これが終わった後、「ズヴェズドーチカ」のドックへ入渠する事になります。
この為、K-239が入渠予定の船台の修復作業が急ピッチで進められています。

今年中には、もう1隻の945原潜「コストロマ」「ズヴェズドーチカ」へ到着し、近代化の作業が始まります。

945原潜2隻の近代化改装が終わった後、続いて945A原潜2隻の近代化改装も実施されます。

ロシア海軍はミストラル級2番艦セヴァストーポリが黒海艦隊へ配備されるという情報を公式に否定した

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2014年6月27日15時20分配信
【ロシア連邦海軍はミストラルがセヴァストーポリへ駐留するという報道を否定した】
サンクトペテルブルク、6月27日-ロシア通信社ノーボスチ

「セヴァストーポリ」と命名された「ミストラル」型2番艦が黒海の同名の都市に駐留するという報道は虚偽の情報である。
金曜日、サンクトペテルブルクにおいてロシア連邦海軍公式代理人は記者団へ伝えた。

以前、複数のメディアは、2隻目の「ミストラル」級ヘリコプター母艦が2015年までに黒海艦隊の編制へ加入し、同艦隊の旗艦となり、セヴァストーポリにおける同艦の為の埠頭は既に用意されていると報じた。

「軍艦ミストラル型の駐留に関する海軍総司令部のプランは、何ら変更されてはおりません。
ウラジオストクにおけるインフラストラクチュアの作成作業は続行されております。
いいえ、調整など全く行われておりませんよ」
ロシア連邦海軍
の代理人は話した。

同時に彼は、特に、6隻のプロジェクト636.3潜水艦や6隻のプロジェクト11356フリゲートを始めとして、黒海艦隊の艦船を増強する為の明確なプランは存在している事を強調した。
「このプランに軍艦ミストラル型は含まれておりません」
海軍の公式代理人は話した。

ロシア連邦海軍の為に2隻のヘリコプター母艦「ミストラル」型を建造する為の12億ユーロの契約は2011年6月に署名された。
1番艦「ウラジオストク」は2014年に、2番艦「セヴァストーポリ」は2015年にロシア海軍へ軍備採用される。

汎用ヘリコプター母艦「ミストラル」の排水量は21000トン、船体の最大長は210メートル、18ノットの速力発揮を可能とする。
航続距離は最大で20000海里。
乗組員170人の他、ヘリコプター母艦は更に450人を収容可能である。
航空グループには16機のヘリコプターが含まれ、このうち同時に6機を離艦甲板へ展開できる。
艦の貨物甲板には約40両の戦車と70両の車輌を収容できる。
艦を建造するのはフランスサンナゼール造船所である。


[ヘリコプター揚陸ドック艦ミストラル型]
[ヘリ空母ミストラル型(旧ブログ)]

ロシア海軍向け「ミストラル」級2番艦「セヴァストーポリ」は、前半部分が2013年6月18日にフランスサンナゼール造船所で起工され、後半部分は2013年7月4日にロシアバルト工場(サンクトペテルブルク)で起工されています。
2014年4月30日には後半部分が進水しました。
[ロシアで建造されたミストラル級ヘリコプター揚陸ドック艦セヴァストーポリの船体後部は進水した]

6月26日、後半部分のフランスへの曳航が開始されました。
[ロシアで建造されたミストラル級ヘリコプター揚陸ドック艦セヴァストーポリ後部のフランスへの曳航が開始された]


「セヴァストーポリ」に関しては、以前から何度も黒海艦隊へ配備されると報じられていますが、複数の関係者から否定されています。
[ロシア海軍向けミストラル級ヘリ空母2番艦を黒海艦隊へ配備する計画は無い]
[ロシア海軍向けミストラル級ヘリ空母を太平洋艦隊へ配備する計画に変更は無い]

ロシア連邦国防相代理ユーリー・ボリソフ氏も否定していますが、「セヴァストーポリ」黒海艦隊へ駐留させるという話がロシア国防省内部で出ている事自体は認めました。
[ロシア海軍向けミストラル級2番艦セヴァストーポリの黒海艦隊配備は決定されていない]

しかし今回、ロシア連邦海軍の公式代理人(広報部長)は直々にこの情報を否定しました。

「セヴァストーポリ」黒海艦隊へ配備するという話は消えたようです・・・

ロシア海軍の新世代掃海艦アレクサンドル・オブホフは進水した

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『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2014年6月27日20時01分配信
【複合掃海艦「アレクサンドル・オブホフ」は進水した

2014年6月27日、サンクトペテルブルクの中部ネヴァ川造船工場でプロジェクト12700(コード名「アレクサンドリト」)のトップ艦「アレクサンドル・オブホフ」が進水した。

式典に出席した海軍総司令官ヴィクトール・チルコフは、同艦が「駐留地周辺及び海洋交通路の対機雷防衛の課題を満たすために」意図されている事を指摘した。
総司令官は更に、新たな掃海艦北方艦隊へ駐留するという噂に反論し、正式な決定は、同艦のバルト海での海上試験後に採択されると説明した。
総司令部は、クロンシュタット市あるいはバルチースク市を駐留所と考えている。

合計で26名のロシア連邦海軍の軍人が新たな掃海艦の乗員メンバーとなった。
ヴィクトール・チルコフによると、この人数は「全ての手段を使用した航行の安全の保障、更には、機雷の探知及び破壊に関するあらゆる任務を遂行する完全な電気推進艦としての提供」により可能となった。

「アレクサンドル・オブホフ」はシリーズのトップ艦である。
2014年、中部ネヴァ川造船工場は、同プロジェクト生産艦3隻の建造契約を締結した。
同社管理部は、1年間に複合艦1隻を建造していく事になると表明した。
従って、全てのシリーズは、2018年までにロシア海軍へ引き渡される。

2011年9月22日に起工された掃海艦(工場番号521)は、大祖国戦争中に138回の海上戦闘へ参加した赤旗バルト艦隊の主要基地の第2装甲水域防衛警備艦大隊指揮官でソヴィエト連邦英雄アレクサンドル・アファナシェヴィチ・オブホフ大尉に因んで「アレクサンドル・オブホフ」と命名された。
新たな艦の主な特徴は、世界最大のガラス繊維強化プラスチック船体を有する事であり、全長は61.75メートル、幅10.8メートル、排水量720トン。


ロシア海軍新世代掃海艦プロジェクト12700「アレクサンドリト」の1番艦「アレクサンドル・オブホフ」は、2011年9月22日にサンクトペテルブルク中部ネヴァ川造船所で起工されました。

プロジェクト12700の船体はガラス繊維強化プラスチックで造られており、世界最大級の非金属船体艦です。
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起工から約3年後の2014年6月27日に進水しました。


更に3隻のプロジェクト12700掃海艦の建造契約は既に締結されており、2016-2018年にロシア海軍へ引き渡される予定です。
[ロシア海軍は2015-2018年に4隻の新世代掃海艦プロジェクト12700を受領する]

ロシア海軍黒海艦隊のポンプジェット潜水艦アルローサは近代化改装を行なう

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『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2014年6月26日16時32分配信
【黒海艦隊の唯一の潜水艦は修理に着手する】

ロシア黒海艦隊で唯一戦闘可能な潜水艦であるB-871「アルローサ」は、2015年まで続く修理へ着手する。
作業は、セヴァストーポリ「黒海艦隊・第13艦船修理工場」により実行される。
『中央海軍ポータル』特派員は、潜水艦の艦長スタニスラフ・リジツキーより伝えられた。

「注目すべき事は、これは単なる修理では無く、修理-近代化であります」
「アルローサ」艦長スタニスラフ・リジツキー3等海佐
は説明した。
「私共の潜水艦のこれまでの経歴において、このような事は何も有りませんでした。
アルローサの修理作業は第13艦船修理工場で実行され、重要な取引相手が参加します。
更に、艦船修理センター・ズヴェズドーチカからの専門技術者の到着が予定されています。
作業実施中に2度のドック入りが計画されています」


従って、黒海艦隊の編制には、正式には、以前にはウクライナ海軍の編制に含まれていたプロジェクト641潜水艦「ザポリージャ」のみが残される。
ロベルト・シャゲーエフ1等海佐の指揮下だった潜水艦の乗員メンバーは、現在、計画戦闘訓練に従事し、修理を支援している。
しかし、以前にイタルタスが報じた所によれば、黒海艦隊司令部は、こう考えている。
「ディーゼルエレクトリック潜水艦ザポリージャの騒音と戦闘能力という特性は、既に1980年代初頭から現代の海洋戦闘における必要条件を満たしていません」

「アルローサ」及び「ザポリージャ」と入れ換える為、サンクトペテルブルク「アドミラルティ造船所」は、近代的なディーゼルエレクトリック潜水艦プロジェクト636.3シリーズを建造している。
2014年6月26日、同シリーズの2隻目の潜水艦「ロストフ・ナ・ドヌー」が進水し、ディーゼルエレクトリック潜水艦のトップ「ノヴォロシースク」は、コンスタンチン・タバチヌイ2等海佐(「ゴリコフスキー・コムソモーレッツ」前艦長)指揮下でバルト海における国家受領試験を実施した。
潜水艦は今年の夏季訓練期間が終わる頃に黒海艦隊の編制へ加入する予定である。

プロジェクト877V潜水艦B-871「アルローサ」ニジニ・ノヴゴロド「クラースノエ・ソルモヴォ」工場で建造され、1990年12月1日に戦闘編制へ加入した。
ほぼ4半世紀に渡り、同艦は大規模修理を実施した事は無かったが、定期的に国際演習へ参加し、深海への潜航を含む戦闘任務を遂行した。
既知の通り、「アルローサ」の士官と准士官は、最近に進水したプロジェクト636.3ディーゼルエレクトリック潜水艦「ロストフ・ナ・ドヌー」の乗組員の中核となっている。


ロシア黒海艦隊で唯一作戦可能状態に維持されている潜水艦「アルローサ」(1990年就役)は、これまでにも、小規模な修理は何度か行なわれています。

最近では、2011年7月から2012年7月までバルト海沿岸のクロンシュタットで修理され、2012年9月にセヴァストーポリへ戻りました。
[ポンプジェット潜水艦アルローサは黒海へ戻る]
[ポンプジェット潜水艦アルローサはセヴァストーポリへ戻った]

そして今回、修理及び近代化が実施される事になりました。
修理と近代化はセヴァストーポリ艦船修理工場で実施されますが、セヴェロドヴィンスク艦船修理センター「ズヴェズドーチカ」の技術者が支援するとの事です。

「ズヴェズドーチカ」北方艦隊プロジェクト877潜水艦の近代化(寿命延長など)を行なっているので、「アルローサ」も、それに準じて近代化されるようです。

第13艦船修理工場(セヴァストーポリ)
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艦船修理センター「ズヴェズドーチカ」(セヴェロドヴィンスク)
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「アルローサ」がドック入りしている間、ロシア黒海艦隊潜水艦は、事実上、旧ウクライナ海軍「ザポリージャ」(B-435)のみとなります。
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[ウクライナ潜水艦ザポリージャ、ロシア黒海艦隊へ編入?]
[旧ウクライナ潜水艦ザポリージャはロシア海軍旗を揚げた]
[セヴァストーポリの企業は潜水艦ザポリージャ(現B-435)の差し押さえを求める]

6月26日に進水したプロジェクト06363潜水艦「ロストフ・ナ・ドヌー」の乗員は、元「アルローサ」乗員が中核となっています。
[プロジェクト06363潜水艦ノヴォロシースクとロストフ・ナ・ドヌーの艦長が任命された]

ロシアで建造されたミストラル級ヘリコプター揚陸ドック艦セヴァストーポリ後部のフランスへの曳航が開始された

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『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2014年6月26日18時17分配信
【ヘリコプター揚陸ドック艦「セヴァストーポリ」後部はフランスへ向かった】

予定されていたように、2014年6月26日17時00分、「ミストラル」型ヘリコプター揚陸ドック艦「セヴァストーポリ」後部は、バルト工場の係留岸壁を離れた。
曳船「エル・アヴァント-20」は7月14日にロシアで建造された艦の一部をフランスサンナゼール造船所へ届けなければならない。

「バルト工場」の声明によると、同社は契約で指定された時期に後部の発送の準備を行なった。
「我々にとってミストラルの建造は、フランス造船所との良い作業経験になりました。
この事は、将来、我々にとって有益になることを確信します」

有限会社「バルト工場-造船」総取締役アレクセイ・カディロフは話した。

「セヴァストーポリ」後部のネヴァ川水域からの離脱には、同時に3隻の船が関与した:フランス側より提供された大洋曳船「エル・アヴァント-20」ロシアの2隻の曳船「タイフン」「トルナード」
今後、ヘリコプター揚陸ドック艦「セヴァストーポリ」後部の曳航作業は、「エル・アヴァント-20」のみで行なう事になる。

6月26日19時00分、ヘリコプター母艦の後部はエカテリンゴフスキー水域の海上運河への曳航を開始した。
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その近くには、更に1隻のロシア曳船「バルチィエツ」が滞在していた。

情報ポータル『マリントラフィック』によると、曳船「セヴァストーポリ」後部のフランスサンナゼール港への到着は2014年7月14日の予定である。

ヘリコプター揚陸ドック艦「セヴァストーポリ」後部の曳航は、フランス側からの曳船の提供が遅延したが故に10日間遅れた事が想い起される。
以前には、バルト工場で建造されたヘリコプター母艦の一部は2014年6月16日にフランスへ向かうと報じられていた。

ヘリコプター揚陸ドック艦「セヴァストーポリ」は、ロシア海軍のニーズの為に建造されている2隻目の「ミストラル」型軍艦である。
ヘリコプター母艦は、サンクトペテルブルクバルト工場STXフランス造船所で2つの部分に分かれて建造され、2013年6月18日に起工された。
2014年4月30日、後部は進水した。

後部のフランス到着後、それは前部と接合され、2014年10月にサンナゼールで進水し、ヘリコプター母艦の船体が用意される。
「セヴァストーポリ」ロシア海軍への引き渡しは2015年秋に予定されている。

「ミストラル」型ヘリコプター揚陸ドック艦の排水量は21000トン、船体の最大長は210メートルである。
艦は18ノット(時速約33キロ)の速力発揮を可能とする。
航続距離は20000海里(約37000キロ)。
乗組員160人の他、ヘリコプター母艦は更に450人を収容可能である。
航空グループには16機のヘリコプターが含まれ、このうち同時に6機を離艦甲板へ展開できる。


[ヘリコプター揚陸ドック艦ミストラル型]
[ヘリ空母ミストラル型(旧ブログ)]

ロシア海軍向け「ミストラル」級1番艦「ウラジオストク」は、2012年2月1日にフランスサン-ナゼール造船所で起工され、2013年10月15日に進水し、2014年3月から洋上試験が始まっています。
(但し、同艦の後半部分はロシアで建造され、進水後にサンナゼールへ回航され、前半部分と結合された)
[ロシア海軍向けミストラル級ヘリ空母ウラジオストクは4回目の航海試験を実施する]

2番艦「セヴァストーポリ」は、前半部分が2013年6月18日にフランスサンナゼール造船所で起工され、後半部分は2013年7月4日にロシアバルト工場(サンクトペテルブルク)で起工されています。
2014年4月30日には後半部分が進水しました。
[ロシアで建造されたミストラル級ヘリコプター揚陸ドック艦セヴァストーポリの船体後部は進水した]

進水した「セヴァストーポリ」後部は、6月16日にフランスへの曳航が開始される計画でしたが、延期されました。
[ロシアで建造されたミストラル級ヘリコプター揚陸ドック艦セヴァストーポリ後部のフランスへの曳航開始は悪天候により延期されるかもしれない]

6月23日、「セヴァストーポリ」後部を曳航する為のネーデルラントタグボートサンクトペテルブルクへ到着しました。
[ロシアで建造されたミストラル級ヘリコプター揚陸ドック艦セヴァストーポリ後部をフランスへ曳航する為のタグボートがロシアへ到着した]

そして6月26日、「セヴァストーポリ」後部はサンクトペテルブルクを離れました。
フランスサンナゼール到着は7月14日の予定です。

サンナゼール到着後、同地で建造されている「セヴストーポリ」前部と結合され、今年10月に進水する予定です。

ロシア海軍は2015-2018年に4隻の新世代掃海艦プロジェクト12700を受領する

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア連邦国防省広報サービス・情報管理部発表
2014年6月26日9時00分配信
【ロシア海軍の機雷掃海部隊へ新世代艦が補充される】

6月27日13時00分、サンクトペテルブルク公開株式会社「中部ネヴァ川造船工場」において、新世代の対機雷防衛艦のトップ「アレクサンドル・オブホフ」(プロジェクト12700)の進水式典が開催される。

同艦のロシア海軍への引き渡しは、2015年第4クオーター(10-12月)に予定されている。
それは、海軍基地周辺海域において艦艇の行動の安全を保障する為の機雷の発見-破壊の為に意図されている。

対機雷防衛艦「アレクサンドル・オブホフ」北方艦隊への加入が予定されている。
近い将来には、締結された契約に従い、海軍の為に同様の艦が更に3隻建造される。

艦の名前となった「アレクサンドル・オブホフ」は、名誉と栄光あるバルト艦隊の艦艇乗員であるソヴィエト連邦英雄A.A.オブホフ(1917-2009年)から採られた。

艦の排水量は890トン、全長-61メートル、幅-10メートル、満載排水量での速力-16.5ノット、乗組員-44名。
艦は機雷に対処する為、様々な掃海器具、更には、遠隔操作及び自立行動無人潜水装置を使用できる。

掃海艦「アレクサンドル・オブホフ」はシリーズのトップ艦であり、2014年4月、公開株式会社「中部ネヴァ川造船工場」は、同プロジェクトの生産艦3隻を建造する為のロシア連邦国防省との契約に署名した。
契約条件に基づき、生産艦は2016年から2018年までの間の納入が計画されている。


掃海艦プロジェクト12700「アレクサンドリト」の1番艦「アレクサンドル・オブホフ」は2011年9月22日にサンクトペテルブルク中部ネヴァ川造船所で起工されました。

プロジェクト12700の船体はガラス繊維強化プラスチックで造られており、世界最大級の非金属船体艦です。
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1番艦「アレクサンドル・オブホフ」は2014年6月27日に進水する予定であり、その後、2015年末までにロシア海軍へ引き渡され、北方艦隊へ編入されます。

更に3隻の同型艦の建造契約は既に締結されており、こちらは2016-2018年にロシア海軍へ引き渡される予定です。
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ロシア海軍のプロジェクト06363潜水艦の2番艦ロストフ・ナ・ドヌーは進水した

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『イタルタス』より
2014年6月26日10時46分配信
【黒海艦隊の為のプロジェクト636潜水艦の最初の生産艦がサンクトペテルブルクで進水した】
サンクトペテルブルク、6月26日/イタルタス

黒海艦隊の為に建造されているプロジェクト636.3「ワルシャワンカ」ディーゼルエレクトリック潜水艦の最初の生産艦「ロストフ・ナ・ドヌー」は、木曜日にサンクトペテルブルクアドミラルティ造船所で進水した。

式典には、公開株式会社「アドミラルティ造船所」総取締役アレクサンドル・ブザコフロシア連邦海軍総司令官代理アレクサンドル・フェドテンコフ中将が出席した。

「これは、長年に渡って数多くの艦が建造された素晴らしく信頼できるプロジェクトであります。
それ(プロジェクト636.3)は、外見は元のままで高度な近代化を行ない、完全に異なる中身が見られます:新たな魚雷-ミサイル複合体、水中音響兵装、電子電波兵装が」
ブザコフ
は式典において話した。

[6隻の「ワルシャワンカ」]
黒海艦隊
の為に合計で6隻の「ワルシャワンカ」型潜水艦が建造される。

以前にロシア連邦海軍総司令官ヴィクトール・チルコフ大将が指摘したように
「部隊は完全に編成され、黒海艦隊将兵は水上艦及び対潜航空隊と共に、作戦担当ゾーンにおける複合課題の解決を可能とします」」
更に、これらは、地中海ロシア海軍常設作戦連合部隊のポテンシャルを強化する。

潜水艦シリーズのトップ「ノヴォロシースク」は2010年8月に起工された。
今、同艦は航海試験を完了し、近い内に(ロシア)海軍へ引き渡される。

「ロストフ・ナ・ドヌー」は、同プロジェクトの2隻目の潜水艦であり、黒海艦隊の為の「ワルシャワンカ」の最初の生産艦でもある-同艦は2011年11月に起工された。
3隻目の「スタールイ・オスコル」は2012年8月に起工され、4隻目の「クラスノダール」は2014年2月に起工された。

[2014年の計画]
ロシア黒海艦隊
の為のディーゼルエレクトリック潜水艦シリーズの3隻目「スタールイ・オスコル」は2014年8月に進水する。
「アドミラルティ造船所」総取締役アレクサンドル・ブザコフは木曜日に黒海艦隊の為の2隻目の潜水艦「ロストフ・ナ・ドヌー」進水式典において表明した。
更に、ブザコフによると、年末までにサンクトペテルブルクの企業は黒海艦隊ディーゼルエレクトリック潜水艦「ノヴォロシースク」を引き渡し、更に2隻の潜水艦「ヴェリキー・ノヴゴロド」「コルピノ」を起工する。

ディーゼルエレクトリック潜水艦プロジェクト636.3は第3世代に属しており、海洋工学中央設計局「ルビーン」(サンクトペテルブルク)の専門家により設計された。
それは、世界で最も静粛な潜水艦の1つと見られており、以前のプロジェクトと比べ、より高い戦闘効率を有する。
潜水艦の水中速力-20ノット、最大潜航深度-300メートル、自立行動期間-45日、乗組員-52名、水中排水量-約4000トン。


[プロジェクト06363潜水艦]

ロシア海軍黒海艦隊向けのプロジェクト06363潜水艦の2番艦「ロストフ・ナ・ドヌー」は、2011年11月21日に起工されました。
[改キロ級潜水艦「ロストフ・ナ・ドヌー」起工]

それから約3年後の2014年6月26日に進水しました。


3番艦「スタールイ・オスコル」は、今年8月に進水するとの事です。


ロシア海軍向けのプロジェクト06363非核動力潜水艦は、これまでに4隻が起工されています。
全てサンクトペテルブルク「アドミラルティ造船所」で建造されています。
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現在の所、6隻が建造される計画です。

プロジェクト06363は、輸出用のプロジェクト636を更に改良したタイプであり、今後建造される第5世代非核動力潜水艦「カリーナ」級の開発設計作業の成果がフィードバックされています。

[プロジェクト06363]
・B-261「ノヴォロシースク」(Б-261 Новороссийск)
建造番号01670
2010年8月20日起工/2013年11月28日進水/2014年就役予定
黒海艦隊に配備予定

・B-237「ロストフ・ナ・ドヌー」(Б-237 Ростов-на-Дону)
建造番号01671
2011年11月21日起工/2014年6月26日進水/2014-2015年就役予定
黒海艦隊に配備予定

・B-262「スタールイ・オスコル」(Б-262 Старый Оскол)
建造番号01672
2012年8月17日起工/2014年8月進水予定/2014-2015年就役予定
黒海艦隊に配備予定

・「クラスノダール」(Краснодар)
建造番号01673
2014年2月20日起工
黒海艦隊に配備予定

・「ヴェリキー・ノヴゴロド」(Великий Новгород)
2014年起工予定
黒海艦隊に配備予定

・「コルピノ」(Колпино)
2014年起工予定
黒海艦隊に配備予定


プロジェクト06363潜水艦には有翼ミサイル「カリブル」が装備されます。
[巡航ミサイル「カリブル」対地攻撃型は2500kmの最大射程を有する]

ロシアで建造されたミストラル級ヘリコプター揚陸ドック艦セヴァストーポリ後部をフランスへ曳航する為のタグボートがロシアへ到着した

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『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2014年6月24日18時22分配信
【「セヴァストーポリ」後部を曳航するネーデルラントの曳船はサンクトペテルブルクへ到着した】

ネーデルラントの大洋曳船「エン・アヴァント20」は、2隻目のロシアの「ミストラル」型ヘリコプター母艦の後部のサンナゼール造船企業STXフランスへの移送を保障する為、サンクトペテルブルクに到着した。
『マリントラフィック』のオンラインマップの移動中の船のデータによると、2014年6月23日、曳船はバルト工場の埠頭へ到着した。


曳船「エン・アヴァント20」サンクトペテルブルク到着の情報は、バルト工場広報サービスより確認されたが、ヘリコプター揚陸ドック艦「セヴァストーポリ」の後部の曳航を開始する正確な日時は未だ知られていない。
注目すべきは、同船がロシアの1隻目の「ミストラル」-ヘリコプター揚陸ドック艦「ウラジオストク」の後部の曳航に使用された事である。

ヘリコプター揚陸ドック艦の後部の曳航は2014年6月16日に予定されていた。
しかし、6月11日、バルト工場の代理人は、『中央海軍ポータル』特派員へ、フランス側曳船の提供予定により、今後のイベントの日時は延期されると伝えた。

ヘリコプター揚陸ドック艦「セヴァストーポリ」は、ロシア海軍のニーズの為に建造されている2隻目の「ミストラル」型軍艦である。
ヘリコプター母艦は、サンクトペテルブルクバルト工場STXフランス造船所で2つの部分に分かれて建造され、2013年6月18日に起工された。
2014年4月30日、後部は進水した。

「ミストラル」型ヘリコプター揚陸ドック艦の排水量は21000トン、船体の最大長は210メートルである。
艦は18ノット(時速約33キロ)の速力発揮を可能とする。
航続距離は20000海里(約37000キロ)。
乗組員160人の他、ヘリコプター母艦は更に450人を収容可能である。
航空グループには16機のヘリコプターが含まれ、このうち同時に6機を離艦甲板へ展開できる。


[ヘリコプター揚陸ドック艦ミストラル型]
[ヘリ空母ミストラル型(旧ブログ)]

ロシア海軍向け「ミストラル」級1番艦「ウラジオストク」は、2012年2月1日にフランスサン-ナゼール造船所で起工され、2013年10月15日に進水し、2014年3月から洋上試験が始まっています。
(但し、同艦の後半部分はロシアで建造され、進水後にサンナゼールへ回航され、前半部分と結合された)
[ロシア海軍向けミストラル級ヘリ空母ウラジオストクは4回目の航海試験を実施する]

2番艦「セヴァストーポリ」は、前半部分が2013年6月18日にフランスサンナゼール造船所で起工され、後半部分は2013年7月4日にロシアバルト工場(サンクトペテルブルク)で起工されています。
2014年4月30日には後半部分が進水しました。
[ロシアで建造されたミストラル級ヘリコプター揚陸ドック艦セヴァストーポリの船体後部は進水した]

進水した「セヴァストーポリ」後部は、6月16日にフランスへの曳航が開始される計画でしたが、延期されました。
[ロシアで建造されたミストラル級ヘリコプター揚陸ドック艦セヴァストーポリ後部のフランスへの曳航開始は悪天候により延期されるかもしれない]

そして6月23日、「セヴァストーポリ」後部を曳航する為のネーデルラントタグボートサンクトペテルブルクへ到着しました。
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近い内に曳航は開始されるようです。


「セヴァストーポリ」黒海艦隊へ配備されるという話も出ていますが、現在の所、そのような決定は下されていません。
[ロシア海軍向けミストラル級ヘリ空母2番艦を黒海艦隊へ配備する計画は無い]
[ロシア海軍向けミストラル級ヘリ空母を太平洋艦隊へ配備する計画に変更は無い]
[ロシア海軍向けミストラル級2番艦セヴァストーポリの黒海艦隊配備は決定されていない]

プロジェクト06363潜水艦ノヴォロシースクは最初の航海試験を終えた

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『イタルタス』より
2014年6月25日10時25分配信
【黒海艦隊の為の1隻目の潜水艦「ノヴォロシースク」はバルト海の試験から戻った】
モスクワ、6月25日/イタルタス

ディーゼルエレクトリック潜水艦のトップ「ノヴォロシースク」(プロジェクト636.3「ワルシャワンカ」)は、バルト海での航海試験の第1段階を終えてサンクトペテルブルクへ戻った。
水曜日、イタルタス防衛産業企業体の情報提供者より伝えられた。

以前に報じられたように、潜水艦は5月30日にバルチースクへ向かった。
この時点で、同艦はサンクトペテルブルクでの係留試験と、機雷からの保護の為、磁力消去の特別な手順を経過していた。

「潜水艦は6月22日にサンクトペテルブルクのアドミラルティ造船所へ戻りました。
バルト海での航海試験の最初の部門は完了しました」

対談者は話した。

彼は、現在、専門家が得られた試験の結果を総括していると説明した。
彼によると、海洋において、様々なモードでの全てのシステム及びメカニズムの動作、潜水艦の航行速力が検証された。

情報提供者は、潜水艦が再び海へ出る時期が何時になるのかについては説明しなかった。
全ては、一般的なトップ艦の試験において明らかにされる問題点の改善及び修正量により決まる。
その後に、「ノヴォロシースク」黒海艦隊へ納入する準備が整う。
以前、ロシア海軍総司令官ヴィクトール・チルコフ大将は、海軍潜水艦の受領は「試験が終了した後でのみ」予定されているとイタルタスへ伝えた。

[6隻の「ワルシャワンカ」]
黒海艦隊
の為に合計で6隻の「ワルシャワンカ」型潜水艦が建造される。
チルコフによると、「部隊は完全に編成されます」
更に、これらは、地中海ロシア海軍常設作戦連合部隊のポテンシャルを強化する。

「ノヴォロシースク」は2010年8月に起工され、同プロジェクト潜水艦の2隻目「ロストフ・ナ・ドヌー」と3隻目の「スタールイ・オスコル」は2011~2012年に起工され、4隻目の「クラスノダール」は2014年2月に起工された。
このプロジェクトの潜水艦は第3世代に属しており、海洋工学中央設計局「ルビーン」(サンクトペテルブルク)の専門家により設計された。
それは、世界で最も静粛な潜水艦の1つと見られており、以前のプロジェクトと比べ、より高い戦闘効率を有する。
潜水艦の水中速力-20ノット、最大潜航深度-300メートル、自立行動期間-45日、乗組員-52名、水中排水量-約4000トン。


[プロジェクト06363潜水艦]

プロジェクト06363潜水艦の1番艦B-261「ノヴォロシースク」は2010年8月20日に起工され、2013年11月28日に進水しました。
[プロジェクト06363(改キロ級)潜水艦ノヴォロシースクは進水した]

その後、航海試験の準備が進められていました。
[プロジェクト06363潜水艦ノヴォロシースクはバルト海での海洋試験を準備する]

5月末に工場航海試験が開始されました。
[プロジェクト06363潜水艦ノヴォロシースクの航海試験が始まった]

そして6月22日、最初の航海試験は完了しました。

「ノヴォロシースク」は今年末までに黒海艦隊の基地へ配備される予定です。
[ロシア海軍黒海艦隊は2014年末に新造潜水艦と新造フリゲートを受領する]

ロシア海軍最新鋭多用途原潜セヴェロドヴィンスクは最新の原子炉セキュリティシステムを有する

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『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2014年6月23日19時45分配信
【原子力潜水艦「セヴェロドヴィンスク」は進歩したセキュリティシステムを受け取った】

(2014年)6月下旬、ロシア連邦海軍は新たな原子力潜水艦「セヴェロドヴィンスク」を軍備採用した。
同艦の為、特別にコンツェルン『電波電子技術』は、原子炉の放射線レベルをコントロールし、乗員へ警告する為のユニークな多目的情報管理システムを作成した。


多目的用途情報管理システムは、クルスク工場「マヤーク」において原子力潜水艦「セヴェロドヴィンスク」の為に特別に生産された。
このマルチプロセッサシステムは3層構造で構成されており、放射性環境の記録及び船内緊急事態の警告の為に意図されている。
多目的用途情報管理システムのお蔭で、潜水艦の乗組員は速やかに脅威についてのシグナルを受け取り、必要な措置を取る為の時間が与えられる。

システムには、検出装置、パワーユニット、エアフローリレー、交換部品一式、工具が含まれている。
多目的用途情報管理システムは、放射線-化学的環境の連続的な自動遠隔監視を実行し、更には、放射線量と、緊急事態発生エリアへの乗組員の滞在時間を予測する事が出来る。
加えて、このシステムは、コントロール対象の情況に関する情報を提供し、意思決定の為の勧告、更には、自動モードで定期的な自己診断を実施する。

同社では、更に「セヴェロドヴィンスク」へ放射線量計、線量計ラジオメーターを設置した。
これは、表面機器、乗組員の衣類、靴、肌の汚染、アルファ核種、ベータ核種、更には、中性子放射線束密度の熱領域、中間領域、高速領域を表示し、中性子線やガンマ放射線の危険量を測定する為に意図されている。
この装置は、入力された測定値をコンピュータに記憶し、その後にベースデータの数値を記入する事が出来る。

原子力潜水艦「セヴェロドヴィンスク」は、最も新しく、最も低騒音なロシアの潜水艦である。
同艦は北方艦隊対空母師団へ編入され、ザオゼルスク市に駐留する。
弾道ミサイルを搭載しない多用途原子力潜水艦「セヴェロドヴィンスク」は、サンクトペテルブルク海洋機械製造局「マラヒート」で設計された。
潜水艦「セヴマシュ」で1993年12月21日に起工され、2010年6月15日に進水した。


[新世代多用途原潜ヤーセン級(旧ブログ)]
[新世代多用途原潜ヤーセン級]

1993年12月21日に「セヴマシュ」で起工され、2010年6月15日に進水したプロジェクト885「ヤーセン」原子力水中ロケット巡洋艦の1番艦K-560「セヴェロドヴィンスク」は、2013年12月30日、受領-引渡証書への署名(ロシア連邦海軍への納入)が行なわれました。
[新世代多用途原潜セヴェロドヴィンスクはロシア海軍へ納入された]

2014年6月17日、ロシア海軍旗初掲揚式典が開催され、北方艦隊潜水艦部隊・第11対空母原潜師団へ編入され、正式にロシア海軍へ就役しました。
[ロシア海軍最新鋭多用途原潜セヴェロドヴィンスクに聖アンドレイ旗は揚がった]

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「セヴェロドヴィンスク」原子炉に関しては確たる情報が無く、第4世代単一ブロック型原子炉KTP-6(KPM)、或いは、第3世代原子炉OKB-650V~おそらくは、未完成の第3世代原子力潜水艦用に製造されたものを流用~などと言われています。
(最近では、OK-650V搭載説が有力視されている)

いずれにせよ、「セヴェロドヴィンスク」原子炉に付随するセキュリティシステムに関しては、今回の記事の通り、最新のものが搭載されている事は確かなようです。

ロシア海軍最新鋭多用途原潜セヴェロドヴィンスクは2014年7月初頭に出航する

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『イタルタス』より
2014年6月23日15時06分配信
【原子力潜水艦「セヴェロドヴィンスク」は7月初頭に試験運用の一環として海へ向かう】
アルハンゲリスク、6月23日/イタルタス特派員ウラジーミル・アヌフリエフ

先週にロシア海軍へ採用された1隻目の多用途原子力潜水艦プロジェクト885「ヤーセン」-「セヴェロドヴィンスク」は、試験運用プログラムを完了させる為、7月初頭に「深海」へ行く。
月曜日、潜水艦を建造した工場「セヴマシュ」広報サービスは伝えた。

「セヴェロドヴィンスク」は試験運用で昨年末に海軍へ採用された。
今、潜水艦「セヴマシュ」埠頭に居る。

潜水艦は、サンクトペテルブルク海洋機械局「マラヒート」で設計され、1993年末に「セヴマシュ」で起工された。
それは、財政難、船体と兵器の根本的に新しい構造に関連し、2010年半ばにようやく進水した。
ロシア海軍総司令官ヴィクトール・チルコフが述べたように、「セヴェロドヴィンスク」は少なくとも30年以上に渡り就役する。

[プロジェクトの特徴]
多用途原子力潜水艦「ヤーセン」は、サンクトペテルブルク海洋機械局「マラヒート」で設計された。
同プロジェクトは混成システム設計が採用されており、騒音の低減の為、潜水艦の外郭船体と艦首の耐圧船体の一部のみを「軽量化」している。

「ヤーセン」ミサイル兵装には超音速有翼ミサイル「オーニクス」型及び「カリブル」、更には汎用深海誘導魚雷が含まれる。
潜水艦の排水量は水上8600トン、水中13800トン、全長119メートル、幅13.5メートル、最大潜航深度600メートル、水中速度は約30ノットである。

[「セヴェロドヴィンスク」の特徴]
公開情報によると、「セヴェロドヴィンスク」は、国内造船所の初の試みとして、魚雷発射管潜水艦の艦首ではなく、中央区画へ配置している。
これにより、大型水中音響複合体のアンテナを艦首に配置する事が可能となった。
ミサイル兵器の為に、垂直発射装置が使用される。

更に同艦は、最新の通信複合体、航海複合体、そして根本的に新しい核動力装置を受け取った。

潜水艦の排水量は9500トン、全長120メートル、「セヴェロドヴィンスク」は深度600メートルへの潜航が可能であり、31ノット(時速約57キロ)の水中速力を発揮する。
乗組員は85名で構成される。

2009年夏、「セヴマシュ」において、改善されたプロジェクト885M潜水艦「カザン」が、2013年夏には同様の原子力艦「ノヴォシビルスク」が起工された。
7月19日には、潜水艦シリーズの4番目-「クラスノヤルスク」の起工が予定されている。

既に報じられているように、2020年までの国家軍備プログラムにおいて、「ヤーセン」級潜水艦は8隻の建造が見込まれている。
海軍総司令官チルコフは、このシリーズ(の建造)は継続できると表明した。

「セヴェロドヴィンスク」は、海軍の為に「セヴマシュ」が建造した131隻目の原子力潜水艦である。


[新世代多用途原潜ヤーセン級(旧ブログ)]
[新世代多用途原潜ヤーセン級]

1993年12月21日に「セヴマシュ」で起工され、2010年6月15日に進水したプロジェクト885「ヤーセン」原子力水中ロケット巡洋艦の1番艦K-560「セヴェロドヴィンスク」は、2013年12月30日、受領-引渡証書への署名(ロシア連邦海軍への納入)が行なわれました。
[新世代多用途原潜セヴェロドヴィンスクはロシア海軍へ納入された]

2014年6月17日、ロシア海軍旗初掲揚式典が開催され、北方艦隊潜水艦部隊・第11対空母原潜師団へ編入され、正式にロシア海軍へ就役しました。
[ロシア海軍最新鋭多用途原潜セヴェロドヴィンスクに聖アンドレイ旗は揚がった]

そして7月初頭、「セヴェロドヴィンスク」は試験運用を完了させる為、「深海」へ行くとの事です。
おそらくは、深海航行試験が行われるのでしょう。


現在の所、「ヤーセン」級は2020年までに8隻程度建造される計画となっておりますが、ロシア海軍総司令官ヴィクトール・チルコフ提督によると、更に増えるかもしれません。
[ロシア海軍新世代多用途原潜ヤーセン級は8隻以上建造される?]
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ロシア海軍向けミストラル級の乗員は2014年6月30日にフランスへ到着する

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『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2014年6月23日12時06分配信
【メディア:ロシア人船員は、6月30日にフランスのサンナゼールへ到着する】

ロシア連邦海軍練習艦「スモーリヌイ」に乗っている「ミストラル」乗員メンバーは、2014年6月30日にフランスへ到着しなければならない。
これは、港湾都市サンナゼールにおいてポータルサイト『DefenseNews』が得た情報から引用したものである。

『DefenseNews』によると、ロシア連邦海軍の為にフランスが建造中の「ミストラル」型ヘリコプター揚陸ドック艦の乗組員は、2014年6月30日午前5時にサンナゼールへ到着する。
練習艦「スモーリヌイ」は、11月30日に帰路へ就く。

以前には、400名のロシア人船員は2014年6月1日にサンナゼールへ到着すると報じられた。
しかし、最近、遠距離航海から戻ってきた練習艦「スモーリヌイ」は、5月20日、クロンシュタットでの係留時に艦尾へ損傷を受けた。
クロンシュタット海洋工場で修理された艦は、2014年6月10日、ようやく海へ出る事が出来た。

想い起せば、フランスサンナゼールにおいて、ロシア人船員は1隻目のロシアヘリコプター揚陸ドック艦「ウラジオストク」で操作訓練を行なう。
外国(フランス)の専門家は、約3ヶ月間に渡り、サンクトペテルブルクH.G.クズネツォフ記念海軍大学校に滞在し、彼ら(「ミストラル」型乗組員の学科訓練を実施した。

「ミストラル」型ヘリコプター揚陸ドック艦の排水量は21000トン、船体の最大長は210メートルである。
艦は18ノット(時速約33キロ)の速力発揮を可能とする。
航続距離は20000海里(約37000キロ)。
乗組員160人の他、ヘリコプター母艦は更に450人を収容可能である。
航空グループには16機のヘリコプターが含まれ、このうち同時に6機を離艦甲板へ展開できる。

2隻の「ミストラル」級ヘリコプター母艦を建造するロシアフランスの契約は2011年6月に署名された。
ロシア側の艦の費用は12億ユーロである。
合意には、ロシア造船所で2隻以上の「ミストラル」を建造する為のオプションが含まれているが、2012年12月、3隻目と4隻目のヘリコプター母艦の作成をロシアは延期した事が明らかにされた。


[ヘリコプター揚陸ドック艦ミストラル型]
[ヘリ空母ミストラル型(旧ブログ)]

2012年2月1日に起工され、2013年10月15日に進水したロシア海軍向け「ミストラル」級ヘリコプター揚陸ドック艦の1番艦「ウラジオストク」は、既に洋上試験を何度か実施しています。
[ロシア海軍向けミストラル級ヘリ空母ウラジオストクは4回目の航海試験を実施する]

2番艦「セヴァストーポリ」は、前半部分が2013年6月18日にフランスサンナゼール造船所で起工され、後半部分は2013年7月4日にロシアバルト工場(サンクトペテルブルク)で起工されています。
2014年4月30日には後半部分が進水しました。
[ロシアで建造されたミストラル級ヘリコプター揚陸ドック艦セヴァストーポリの船体後部は進水した]

ロシア太平洋艦隊から集められた「ミストラル」級2隻(「ウラジオストク」、「セヴァストーポリ」)の乗組員400名は、ロシア本国から練習艦「スモーリヌイ」フランスへ向かい、6月1日にサンナゼールへ到着する予定でした。
「スモーリヌイ」は、ロシア人乗員の為の海上宿舎としても使用される事になっていました。
[ロシア海軍向けミストラル級ヘリ空母の乗組員は2014年6月にサンナゼールへ到着する]
[ロシア海軍士官団はフランスでミストラル級の操作訓練を受ける]

その練習艦「スモーリヌイ」は、5月20日にクロンシュタット港への係留中に艦尾を損傷し、5月21日からクロンシュタット工場で修理が始まりました。
この為、当初予定の6月1日のサンナゼール到着は不可能となり、6月18日にフランスへ向かう事になりました。
[ロシア海軍向けミストラル級ヘリ空母乗員のフランス到着は当初予定よりも遅れる]
[ロシア海軍向けミストラル級ヘリコプター揚陸ドック艦の乗組員は6月18日にフランスへ向かう]

そこで、2隻の「ミストラル」級の乗組員の内、幹部クラス(士官)だけを先にサンナゼールへ派遣する事になりました。
「ウラジオストク」「セヴァストーポリ」の士官団は5月末にサンナゼールへ到着し、既に研修を始めています。
[ミストラル級乗員のロシア海軍士官団はフランスのサンナゼールに到着し、研修を始めた]

続いて、その他の大部分の乗組員を乗せた練習艦「スモーリヌイ」は、6月18日にクロンシュタットを出港し、サンナゼールへ向かいました。
[ロシア海軍向けミストラル級ヘリコプター揚陸ドック艦2隻の乗組員は研修の為にフランスへ向かった]

今回の記事によると、練習艦「スモーリヌイ」サンナゼール到着は6月30日早朝になるとの事です。
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ロシア海軍黒海艦隊は2020年までに30隻の新造艦を受け取る

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『イタルタス』より
2014年6月21日17時19分配信
【今後6年間で黒海艦隊の序列へ30隻の戦闘艦の受け入れが計画されている】
サンクトペテルブルク、6月21日/イタルタス

軍事造船プログラムに沿って、今後6年間に黒海艦隊の序列へ様々なクラスの30隻の戦闘艦が受け入れられる予定である。
サンクトペテルブルク議会宮殿での海軍教育機関(N.G.クズネツォフ記念海軍大学校)卒業生の祝賀式典において、(ロシア)海軍総司令官ヴィクトール・チルコフ大将は表明した。

(ロシア)海軍総司令官は、今後数年間で黒海艦隊は積極的に発展する事を指摘した。

「2016年までには黒海艦隊へ6隻から成るプロジェクト636潜水艦の補充が計画されています。
2015年には、6隻のプロジェクト11356警備艦の1隻目が」

彼は話した。
「更に黒海艦隊へは、6隻の公海哨戒艦プロジェクト22160の補充が計画されています。
これは、公海及び領海の200海里排他的経済水域の哨戒勤務に就き、海上移動する艦船の保護、更には海軍基地とその周辺水域を、敵の様々な戦力及び手段からの攻撃を防ぐ為に意図されています」


彼によると、ちょうど来週の6月26日、「アドミラルティ造船所」では黒海艦隊の為のディーゼルエレクトリック潜水艦「ロストフ・ナ・ドヌー」(プロジェクト636)が進水する。
「今後2年間で黒海艦隊の為に、このプロジェクトの潜水艦6隻が建造されます」
チルコフ
は説明した。

加えて、6月27日、中央海洋設計局「アルマーズ」により設計され、スレドニエ・ネフスキー工場で建造されている新世代の対機雷防衛艦プロジェクト12700が海軍の機雷掃海部隊へ補充される。
同艦は、海軍基地周辺海域における艦艇の行動の安全を保障する為の機雷の発見-破壊の為に意図されている。
「近い将来、締結された契約に従い、海軍の為に、更に3隻の同型艦が建造されます」
海軍総司令官は話した。

今年、更に(ロシア)海軍は4隻の高速哨戒艇「ラプトル」を受領する。
この新世代艇は、強襲揚陸任務を遂行する事が出来、新たな管理システムが装備されている。

「今年末までに海軍は合計で約50隻の艦と支援船を受領する計画です」
彼は締め括った。


現在、ロシア黒海艦隊向けには、プロジェクト11356Rフリゲートプロジェクト06363潜水艦が建造されています。
11356R06363の1番艦は今年(2014年)に就役する予定です。
[ロシア海軍黒海艦隊は2014年末に新造潜水艦と新造フリゲートを受領する]
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プロジェクト11356Rプロジェクト06363は6隻ずつ建造され、全て黒海艦隊へ配備されます。

この他、12隻が建造される新型哨戒艦プロジェクト22160の内の6隻が黒海艦隊へ配備されます。
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[ロシア海軍の新型哨戒艦(モジュール艦)ワシーリー・ビコフが起工された]
[ロシア海軍はプロジェクト22160哨戒艦の建造隻数を12隻に増やす]

プロジェクト03160 高速哨戒艇「ラプトル」は、ロシア海軍向けに4隻以上が建造される多目的小型艇です。

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この他、今回の記事では触れられていませんが、黒海艦隊にはプロジェクト21631小型ロケット艦も配備されます。
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[ロシア黒海艦隊の為の小型ロケット艦オレホヴォ・ズエヴォが起工された]

これらの新造艦の就役と入れ替えに現在の黒海艦隊の艦艇の大部分は退役する事になりますが、黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」は近代化改装が行なわれ、2020年代にも現役に留まります。
[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦モスクワは2015年末から近代化改装を開始する]
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なお、今回の記事では、6月27日に進水する新型掃海艦プロジェクト12700(の1番艦「アレクサンドル・オブホフ」)にも言及されていますが、同艦は2015年の就役後に北方艦隊へ配備されるので、黒海艦隊とは関係ありません。
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『イタルタス』より
2014年6月16日14時56分配信
【サンクトペテルブルクで6月27日に新世代のプラスチック製船体の掃海艦が進水する】

ロシア海軍のプロジェクト11356Rフリゲート6隻の建造は2017年に完了する

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『イタルタス』より
2014年6月19日10時50分配信
【統合造船業営団:黒海艦隊は新フリゲートのシリーズを1年遅れで受領する】
モスクワ、6月19日/イタルタス

黒海艦隊の為の警備艦プロジェクト11356シリーズ6隻は2017年に完了し、2016年より前には計画されていない。
これは、「統合造船業営団」広報サービスより伝えられた。

「現時点において、このシリーズの6隻の艦の内の5隻が起工されており、船体が形成され、機器が載せられています。
沿バルト造船工場ヤンターリは、警備艦プロジェクト11356シリーズの建造を2017年に完了しなければなりません」

声明では、こう述べられた。

造船工場「ヤンターリ」報道秘書官セルゲイ・ミハイロフイタルタス特派員との対話において、この期限を確認し、(11356警備艦)シリーズの納入時期が延びた理由を説明した。

「元々の契約では、シリーズの納入期限は2016年となっておりましたよ。
ですが、6隻目のフリゲートの起工が当初の計画よりも後になってしまったという事が有りましてね、それで、納入時期は、本当に2017年へと延期されることになってしまったんですよね」

彼は話した。

ミハイロフによると、当初の計画による黒海艦隊の為の最後のシリーズ艦となるフリゲートの起工時期は「既に過去のものとなっております」
それ(6隻目のフリゲート)の起工が今年に実施できるのか否かについて「ヤンターリ」の代理人は説明しなかった。

クリミアロシア連邦軍の軍事グループの発展の一環として、黒海艦隊の水上及び水中戦力の大規模な更新が計画されている。

以前、海軍総司令官ヴィクトール・チルコフ大将は表明している。
「周知のように、艦隊の戦力は旧式化が進んでおります」
「今、私共は、この旧式化のプロセスを食い止め、水上及び水中戦力の更新の機会が生じております。
これは、黒海艦隊が黒海及び地中海において効果的かつ完全に任務を遂行する事を可能にします。
地中海常設作戦連合部隊の編成を含めて」
チルコフ
は話した。

シリーズのトップ艦「アドミラル・グリゴロヴィチ」は2010年12月18日に起工され、2014年3月14日に進水し、現在は艤装作業が行なわれている。
今年末までに同艦は海軍へ納入されなければならない。

トップ艦に加え、カリーニングラード造船所では、フリゲート「アドミラル・エッセン」、「アドミラル・マカロフ」、「アドミラル・ブタコフ」、「アドミラル・イストミン」が建造されている。
同シリーズの6番艦は2014年の起工が計画されている。

フリゲート(警備艦)プロジェクト11356は、公開株式会社「北方計画設計局」により開発された。
それは、大洋及び海洋エリアで敵の水上艦及び潜水艦を相手に戦闘活動を実施し、単独或いは艦船部隊の一員として空中攻撃手段による攻撃からの防衛の為に設計されている。
これらの艦は、対潜・対空防衛任務を解決する為の汎用ミサイル・砲兵装、最新の電波設備を有している。


[アドミラル・グリゴロヴィチ型フリゲート]

現在までにプロジェクト11356Rは5隻が起工されています。
[建造中のロシア海軍新型フリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」型]

当初の計画では、11356Rシリーズ6隻の建造が完了するのは2016年末となっておりましたが、今回の記事の通り、それは2017年に延びました。
その理由は、11356R6番艦の起工が当初計画よりも遅れている為という事です。

記事中では触れられていませんが、プロジェクト11356Rフリゲート6番艦の起工及び完成時期が伸びたのは、おそらくはガスタービン機関の供給問題によるものでしょう。
[ロシアは艦艇用ガスタービンの製造を全面的に国内へと切り替える]

プロジェクト11356Rフリゲートの主機であるガスタービン集合体M7N1(ブースト用ガスタービンDT-59と巡航用ガスタービンDS-71から成るユニット)は、ウクライナの「ゾーリャ・マシプロイェクト」社で組み立てられ、ロシアへ供給されていましたが、最近のウクライナ危機により、供給は途絶えてしまいました。

既に建造中のフリゲートの為のガスタービンは納入されていますが、これから建造を開始する6番艦ガスタービンは、ロシア国内での製造体制が整えられるまで供給されません。

現在の所、ロシア国内でのガスタービン機関の製造体制が整うのは2016年末の予定です。
ですから、それ以降でなければ、6番艦の為のガスタービンは供給されません。

ロシア海軍の為のプロジェクト06363潜水艦(改キロ級)2隻は2014年6月末に進水する

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2014年6月21日15時58分配信
【黒海艦隊の為の潜水艦「ロストフ・ナ・ドヌー」は6月26日に進水する】
サンクトペテルブルク、6月21日-ロシア通信社ノーボスチ

黒海艦隊の為に建造されるディーゼルエレクトリック潜水艦「ロストフ・ナ・ドヌー」は6月26日に進水する。
海軍教育機関(N.G.クズネツォフ記念海軍大学校)の最高の卒業生達の為の祝賀会の後、ロシア連邦海軍総司令官ヴィクトール・チルコフ大将は記者団に伝えた。

潜水艦「ロストフ・ナ・ドヌー」(黒海艦隊の為のプロジェクト636.3潜水艦シリーズの2隻目)は、サンクトペテルブルク「アドミラルティ造船所」で建造されている。

「来週、(6月)26日には、黒海艦隊の為の新たな潜水艦-ロストフ・ナ・ドヌーが進水します。これはシリーズの2隻目です。
そして(6月)27日には、新たな最新の海洋掃海艦が進水します。これに比類するものはありません」

総司令官は話した。

「ノヴォロシースク」と命名されたロシア連邦海軍の為の潜水艦シリーズのトップは2010年8月に起工され、2隻目の潜水艦「ロストフ・ナ・ドヌー」は2011年11月に起工された。
2012年8月中旬、造船所は、「スタールイ・オスコル」と命名された3隻目の潜水艦を起工した。
4隻目の潜水艦「クラスノダール」は2014年2月に起工された。

(ロシア)海軍総司令部の計画によると、2016年までに、同プロジェクト潜水艦は6隻建造される。
これらは黒海艦隊潜水艦部隊へ加入し、ノヴォロシースク海軍基地へ駐留する。

プロジェクト「ワルシャワンカ」潜水艦は第3世代に属しており、排水量3100トン、速力20ノット、潜航深度300メートル、乗組員52名である。
兵装として533mm口径の魚雷(6門の発射管)、機雷、打撃ミサイル複合体「カリブル」が有る。

それは、敵に探知されるよりも3-4倍の距離で目標を発見する事が出来る。
その隠密性により、同プロジェクト潜水艦はNATOより「ブラックホール」の呼び名を貰った。


『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2014年6月20日18時55分配信
【「スタールイ・オスコル」は6月28日に進水する】

2014年6月28日、「アドミラルティ造船所」(サンクトペテルブルク)では、プロジェクト636.3ディーゼルエレクトリック潜水艦「スタールイ・オスコル」が進水する。
この事は、ロシア連邦国防省の広報サービスより伝えられた。

プロジェクト636.3ディーゼルエレクトリック潜水艦シリーズの3隻目の為のアンドレイ旗の掲揚及び進水の式典は、サンクトペテルブルクの企業「アドミラルティ造船所」の敷地内で開催される。
既に知られているように、このイベントにはロシア海軍総司令官ヴィクトール・チルコフが出席する。

ディーゼルエレクトリック潜水艦「スタールイ・オスコル」は2012年8月17日に「アドミラルティ造船所」の第12船台で起工された。
工場試験及び国家受領試験を経た後、「スタールイ・オスコル」黒海艦隊潜水艦として加わる。

その2日前の2014年6月26日、サンクトペテルブルクでは、プロジェクト636.3潜水艦シリーズの2隻目のディーゼルエレクトリック潜水艦「ロストフ・ナ・ドヌー」が進水する事が想い起される。

近代化されたディーゼルエレクトリック潜水艦プロジェクト636は、(以前のプロジェクトと比較して)戦闘効率がより向上している。
戦術―技術的特性:水上速力-17ノット、水中速力-20ノット、通常潜航深度-240メートル、最大潜航深度-300メートル、自立行動期間-45日、乗員-52名、水上排水量-2350トン、水中排水量-3950トン。

国内で最も古い造船企業である「アドミラルティ造船所」は、1704年にピョートル大帝の命令により創設され、サンクトペテルブルクに位置している。
操業開始以来、ここではソヴィエト・ロシア海軍、更には、多くの国々の海軍の為の潜水艦が約300隻、そして深海装置76隻が建造された。
今日、同社では、既に今後数年間の受注のポートフォリオが形成されている。


[プロジェクト06363潜水艦]

ロシア海軍黒海艦隊向けのプロジェクト06363潜水艦の2番艦「ロストフ・ナ・ドヌー」は、2011年11月21日に起工されました。
[改キロ級潜水艦「ロストフ・ナ・ドヌー」起工]

3番艦「スタールイ・オスコル」は、2012年8月17日に起工されました。
[プロジェクト06363潜水艦スタールイ・オスコルは起工された]

今回の記事によると、「ロストフ・ナ・ドヌー」は2014年6月26日に進水し、その2日後の6月28日には「スタリー・オスコル」が進水するとの事です。

なお、ロシア海軍総司令官ヴィクトール・チルコフ提督は、6月27日に新たな海洋掃海艦か進水すると述べていますが、これは、同じサンクトペテルブルク市内のスレドニエ・ネフスキー造船所で建造されているプロジェクト12700「アレクサンドリト」級掃海艦の1番艦「アレクサンドル・オブホフ」を指しています。
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『イタルタス』より
2014年6月16日14時56分配信
【サンクトペテルブルクで6月27日に新世代のプラスチック製船体の掃海艦が進水する】


ロシア海軍向けのプロジェクト06363非核動力潜水艦は、これまでに4隻が起工されています。
全てサンクトペテルブルク「アドミラルティ造船所」で建造されています。
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現在の所、6隻が建造される計画です。

プロジェクト06363は、輸出用のプロジェクト636を更に改良したタイプであり、今後建造される第5世代非核動力潜水艦「カリーナ」級の開発設計作業の成果がフィードバックされています。

1番艦「ノヴォロシースク」は2014年5月27日から航海試験を開始しており、2014年末までに就役する予定です。
[プロジェクト06363潜水艦ノヴォロシースクの航海試験が始まった]

[プロジェクト06363]
・B-261「ノヴォロシースク」(Б-261 Новороссийск)
建造番号01670
2010年8月20日起工/2013年11月28日進水/2014年就役予定
黒海艦隊に配備予定

・B-237「ロストフ・ナ・ドヌー」(Б-237 Ростов-на-Дону)
建造番号01671
2011年11月21日起工/2014年5月進水予定/2014-2015年就役予定
黒海艦隊に配備予定

・B-262「スタールイ・オスコル」(Б-262 Старый Оскол)
建造番号01672
2012年8月17日起工/2014年6月進水予定/2014-2015年就役予定
黒海艦隊に配備予定

・「クラスノダール」(Краснодар)
建造番号01673
2014年2月20日起工
黒海艦隊に配備予定


プロジェクト06363潜水艦には有翼ミサイル「カリブル」が装備されます。
[巡航ミサイル「カリブル」対地攻撃型は2500kmの最大射程を有する]

ロシア海軍太平洋艦隊艦船はベトナムのカムラン湾を去り、ウラジオストクへ向かった

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2014年6月20日12時09分配信
【太平洋艦隊艦船支隊はカムラン海軍基地(ベトナム)を去り、ウラジオストクへ向かった】

本日(6月20日)、大型対潜艦「マルシャル・シャーポシニコフ」率いる太平洋艦隊艦船支隊は、6月17日に非公式訪問を行なったカムラン海軍基地(ベトナム)を去った。

ウラジーミル・ドミトリエフ少将が指揮する太平洋艦隊艦船支隊は、今年3月中旬から太平洋、そしてインド洋での戦闘勤務に就いている。

ベトナムの同僚との会議中、ウラジーミル・ドミトリエフ少将は、ベトナム側は訪問に関連する全ての問題を解決した事を指摘した。
訪問は、もてなしの雰囲気の中で行われた。

更に彼は確信を表明した。
我々の艦は再びカムランへ寄港するだろう。
これは、ロシア海軍ベトナム海軍の協同活動の更なる拡大を可能とする。

「このような協力は、地域の状況の安定化に貢献します」
ロシア支隊
の指揮官は強調した。

訪問初日、太平洋艦隊艦船支隊司令部は、ベトナム海軍第4海軍区司令官を表敬訪問した。
その後ロシア人船員は、職務遂行中に死亡したロシア及びベトナム軍人の記念碑への献花式典に参加した。

翌日、大型対潜艦「マルシャル・シャーポシニコフ」ベトナム社会主義共和国ロシア連邦特命全権大使アンドレイ・コヴトゥンが訪れた。
更にロシア艦には、ベトナム海軍司令部、カインホア省国境管理部の代表が訪れた。

訪問中、ロシア船員とベトナムの同僚はバレーボールの試合を行い、ニャチャン市の観光名所を見学した。

今回の訪問の注目される点は、2001年以降初めてのカムラン港へのロシア戦闘艦の寄港となった事にある。

想い起せば、2002年5月までの23年間以上、カムランには太平洋艦隊物資・技術供給所が位置しており、海外におけるロシア海軍の最大の基地であった。
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大型対潜艦「マルシャル・シャーポシニコフ」を中核とするロシア太平洋艦隊艦船支隊は、3月中旬にウラジオストクを出航しました。
[ロシア太平洋艦隊の大型対潜艦マルシャル・シャーポシニコフはインド洋へ行く]

3月28日、多国籍海軍演習KOMODOに参加する為、インドネシアバタム島に到着しました。
[ロシア太平洋艦隊は多国籍海軍演習KOMODOに参加する]

3月31日、南シナ海ナトゥナ(リアウ)諸島海域で海上演習が開始されました。
[多国籍海軍演習KOMODOが始まった]

海上での演習は4月2日まで続けられ、4月3日には演習の終了セレモニーが開催されました。
[多国籍海軍演習KOMODO-2014は続く]

4月8日、マラッカ海峡を通過してインド洋へ入りました。
[大型対潜艦マルシャル・シャーポシニコフはインド洋へ入った]

4月19日、パキスタンカラチ港を訪問しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船はパキスタンのカラチを訪問する]
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船のパキスタン訪問は続く]

訪問は4月23日まで続けられ、翌4月24日にパキスタン海軍との合同演習が実施されました。
[ロシア海軍太平洋艦隊はパキスタン海軍と合同演習を実施した]

5月初頭からアデン湾海賊対処任務に就きました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦マルシャル・シャーポシニコフはアデン湾で海賊対処任務に就いた]
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦マルシャル・シャーポシニコフは5隻の民間船を護送した]

5月23日、セーシェル諸島ヴィクトリア港を訪問しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦マルシャル・シャーポシニコフはセーシェルを訪れた]

6月6日から9日までスリランカコロンボ港を訪れました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船はスリランカを訪問する]

6月17日、ベトナムカムラン海軍基地(カムラン湾)を訪問しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船はベトナムのカムラン湾を訪問した]
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そして6月20日にカムラン湾を出港し、ウラジオストクへの帰路に就きました。

ロシアは艦艇用ガスタービンの製造を全面的に国内へと切り替える

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2014年6月20日12時53分配信
【ロシア連邦は2016年までに戦闘艦の為のガスタービンの試験を実施する】
モスクワ、6月20日-ロシア通信社ノーボスチ

ロシアは2016年末までには戦闘艦の為のガスタービン集合体の試験を実施し、独自プロジェクトの生産及び供給開始の準備が整う。
「統合造船業営団」総裁アレクセイ・ラフマノフテレビ局『ロシア24』のインタビューに対し、こう述べた。

これに先立ち、ロシア連邦産業・貿易相デニス・マントゥロフは、ロシア防衛産業の為のウクライナからの機器の供給、特に、ロシア造船企業の為のガスタービンの供給が滞っていると表明した。

「私共の最大の懸念は、我々の水上艦へ載せられるガスタービン集合体に関するものです。
私が思いますに、既に採択された決定については、大統領から明らかにされております-我々は、輸入の代替に向かいます。
2016年末にはロシアで生産された最初のガスタービン集合体が試験され、独自のプロジェクトを実行する為の準備が整っているものと承知しております」
ラフマノフ
は話した。

彼によると、ロシアにはガスタービン製造の経験が無いなどと言われているのは間違いである。
ガスタービン集合体の製造者は、既に決められている-それは「サトゥルン」社になる。

「その能力により海洋ガスタービン集合体、機械部品の生産が展開され、サンクトペテルブルクの企業、特にズヴェズダー工場が、それに従事します」
ラフマノフ
は付け加えた。


旧ソ連・ロシア海軍艦艇のガスタービン機関は、ウクライナで製造されていました。

【国営企業ガスタービン製造科学工業複合体「ゾーリャ-マシプロイェクト」公式サイト】

ソ連邦解体後、ウクライナ及びロシアガスタービン製造に関わる企業4社が集まり、合同企業「トゥルボルス」が設立され、ここを窓口としてウクライナからロシアへのガスタービン機関の「輸出」は継続されていました。

ロシア海軍新世代水上艦の為のガスタービンも、ロシアウクライナの企業の共同開発であり、最終組立はウクライナ「ゾーリャ・マシプロイェクト」社で行なわれていました。
[ロシア新世代艦のガスタービンとディーゼル]

しかし、2014年2月末からのウクライナ危機、3月のロシア連邦によるクリミア半島編入により、ウクライナロシアの関係も悪化しました。

2014年3月末には、「ゾーリャ・マシプロイェクト」社ロシアへのガスタービン機関供給を継続していましたが、その後、供給は途絶えました。
[ウクライナ防衛産業は依然としてロシアとの契約を忠実に履行している]

そこで、ガスタービンの生産を全面的にロシア国内へと切り替える事になりました。
具体的には、ウクライナ「ゾーリャ・マシプロイェクト」社で行なわれていたガスタービンユニットの最終組立をロシア国内で行なうという事です。

今回の「統合造船業営団」総裁アレクセイ・ラフマノフ氏の発言によると、その為の体制は2016年末までに整います。

基本的に艦艇用ガスタービン航空機用ジェットエンジンと同一の構造なので、航空機用ジェットエンジンを製造できるのならば、艦艇用ガスタービンの製造は充分に可能です。

ロシアでの艦艇用ガスタービン開発は、「サトゥルン」社が担当する事になります。
【科学生産合同「サトゥルン」公式サイト】
「サトゥルン」社ロシア戦闘機用のジェットエンジンなどを開発しており、上記の合同企業「トゥルボルス」の一員でもあります。

ガスタービン機関の製造は、サンクトペテルブルク「ズヴェズダー」工場で行なわれます。
【公開株式会社「ズヴェズダー」公式サイト】

しかしながら、ガスタービンの生産体制が完全に整うまでには、各方面で影響が出る事は避けられないでしょう。

例えば、ロシア海軍向けのプロジェクト22350フリゲートプロジェクト11356フリゲートの建造とか。
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ロシアのセヴマシュ造船所は2014年7月19日に3隻の原潜を起工する

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『イタルタス』より
2014年6月19日17時29分配信
【「セヴマシュ」は海軍の日の前の7月19日、一度に3隻の原子力潜水艦を起工する】
モスクワ、6月19日/イタルタス

ロシア海軍の日を前にした7月19日、一度に3隻の原子力潜水艦「セヴマシュ」で起工される。

同社の総取締役ミハイル・ブドニチェンコは、「統合造船業営団」の新たな総裁アレクセイ・ラフマノフが紹介された際、こう述べた。

「今年、セヴマシュは幾つかのイベントを控えております。
その1番目として、海軍の日の前の7月19日、私共は、1隻の"ボレイ"プロジェクト、1隻の"ヤーセン"プロジェクトを含む3隻の原子力潜水艦を起工いたします」
ブドニチェンコ
は話した。

「(当社の)歴史上、このような事は今まで有りませんでした-我々が1日で1度に3隻の潜水艦を起工するなどという事は」
彼は強調した。

彼によると、もう1隻の「ボレイ」は、「セヴマシュ」創立75周年記念日の直前の12月21日に起工される。

以前、ブドニチェンコは、「セヴマシュ」は2014年に1隻の潜水艦「ヤーセン-M」級、2隻の「ボレイ-A」級、更には、特殊用途艦を起工すると話した。

その後、「セヴマシュ」は7月19日に2隻の潜水艦-1隻の「ボレイ」と1隻の「ヤーセン」を起工する予定である事が知られるようになった。


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戦略原子力潜水艦「ボレイ」級の5番艦「クニャージ・オレグ」は、2014年7月19日に「セヴマシュ」で起工される予定です。
[ロシア海軍のボレイ級戦略原潜5番艦はクニャージ・オレグと命名される]

多用途原子力潜水艦「ヤーセン」級の4番艦「クラスノヤルスク」も、同じ7月19日に「セヴマシュ」で起工される予定です。
[ロシア海軍の多用途原潜ヤーセン級4番艦はクラスノヤルスクと命名される]

そして今回の「セヴマシュ」総取締役ミハイル・ブドニチェンコ氏の発言によると、同社は7月19日に、もう1隻の原子力潜水艦を起工するとの事です。

ブドニチェンコ氏によると、この原潜は、「ボレイ」でも「ヤーセン」でもありません。
(同氏は、それ以上の事は述べていない)

以前、ミハイル・ブドニチェンコ氏は、同社が2014年に「ボレイ」級2隻、「ヤーセン」級1隻、そして特殊用途潜水艦1隻を起工すると述べています。
[ロシアは2014-2015年に8隻の原潜を起工する]

今回のブドニチェンコ氏の発言によると、もう1隻の「ボレイ」級は今年12月21日に起工されるとの事です。

従いまして、7月19日に「セヴマシュ」で起工される3隻目の原潜は、特殊用途原潜(特務原潜)になります。

現在、「セヴマシュ」では、2012年12月20日に起工された海洋調査用原潜プロジェクト09852が建造されています。
[調査原潜プロジェクト09852は起工された]
[セヴマシュはチタン製の調査原潜プロジェクト09852を建造している]

新たな特務原潜は、09852(海洋調査用)とは別の特殊用途艦になるようです。

『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2014年6月20日14時05分配信
【海軍の日に起工される3隻の原子力潜水艦の最後の名前が判明した】

7月19日に「セヴマシュ」で起工される3隻目の原潜「ハバロフスク」と命名されるとの事です。

タイフーン級原潜ドミトリー・ドンスコイは帰港した

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『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2014年6月19日15時13分配信
【「ドミトリー・ドンスコイ」はセヴェロドヴィンスクへ戻った】

2014年6月19日、戦略用途ロケット水中巡洋艦「ドミトリー・ドンスコイ」は、セヴェロドヴィンスクの白海海軍基地の領域内へ戻った。
プロジェクト941「アクラ」の最後の艦の海洋航海は10日間に渡った。


戦略用途ロケット水中巡洋艦「ドミトリー・ドンスコイ」は2014年6月9日にセヴェロドヴィンスクを去り、海へ出た事が想い起される。

以前に伝えられた所によると、「ドミトリー・ドンスコイ」からの将来弾道ミサイル「ブラヴァー」の発射は継続される。
しかし、イタルタスの情報によると、2014年に、このミサイルの発射実行が計画されているのは、プロジェクト955A潜水艦「アレクサンドル・ネフスキー」「ウラジーミル・モノマーフ」のみである。

重戦略用途ロケット水中巡洋艦「ドミトリー・ドンスコイ」は、プロジェクト941のトップ艦であり、生産合同「セヴマシュ」の第55船台で1976年7月30日に起工され、1981年12月29日に海軍へ引き渡された。
同プロジェクトは、設計主任セルゲイ・ニキーティチ・コワリョーフの指導下で海洋工学中央設計局「ルビーン」により開発された。

艦の排水量は、水上で23200トン、水中で48000トン、全長172.8メートル、幅23.3メートル、自立行動期間120日、乗員160名。


『kuleshovoleg』より
2014年6月19日13時29分配信
【原子力の巨人は基地へ戻った】


プロジェクト941重原子力戦略用途水中巡洋艦(タイフーン級)の1番艦TK-208「ドミトリー・ドンスコイ」(1981年12月29日納入、1982年12月14日海軍旗掲揚)は、1990年代末に新開発の潜水艦弾道ミサイル「ブラヴァー」の試験艦へ改造され、2005年から2010年まで発射試験に従事しました。

その後、「ブラヴァー」発射試験艦としての任務を解かれ、今度は、海洋で試験を行なう新型潜水艦のサポートを行なう事になりました。
[タイフーン級原潜「ドミトリー・ドンスコイ」は試験艦として現役に留まる]

2013年には、戦略原潜「アレクサンドル・ネフスキー」、多用途原潜「セヴェロドヴィンスク」の海洋試験をサポートしました。
[タイフーン級原潜はロシア新世代原潜の海洋試験をサポートする]

2014年6月9日、「ドミトリー・ドンスコイ」セヴェロドヴィンスクを出航しました。
[タイフーン級原潜ドミトリー・ドンスコイは出航した]

6月11日には「ボレイ」級戦略原潜「ウラジーミル・モノマーフ」が海洋試験の為にセヴェロドヴィンスクを出航しているので、おそらくは同艦の試験の各種サポートに従事したのでしょう。
[ロシア海軍最新鋭戦略原潜ウラジーミル・モノマーフは海洋試験の為に出航した]

ロシア海軍は地中海北西部でプレゼンスを再開する

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア西方軍管区(北方艦隊)広報サービス発表
2014年6月18日14時11分配信
【大型対潜艦「アドミラル・レフチェンコ」は初めてメッシーナ海峡を通過した】

地中海ロシア海軍常設艦船グループの一員として行動する北方艦隊大型対潜艦「アドミラル・レフチェンコ」は、本日(6月18日)、ロシア現代史で初めてアペニン半島シチリア島を隔てるメッシーナ海峡を通過し、イオニア海からティレニア海へ移動した。

数日前、大型対潜艦「アドミラル・レフチェンコ」は、技術的準備状態の回復を完了し、黒海艦隊海軍基地セヴァストーポリを去った。
北方艦隊船員は、黒海、ボスポラス海峡、ダータネルス海峡を通過移動し、マルマラ海、エーゲ海、クレタ海を越えた。

今後、乗組員は、ロシア海軍旗デモンストレーション地中海北西部におけるプレゼンスの再開といった一連の任務を遂行する。

大型対潜艦「アドミラル・レフチェンコ」の遠距離航海は2013年12月17日に始まり、重航空巡洋艦「アドミラル-フロータ-ソヴィエツカヴァ-ソユーザ・クズネツォフ」率いる北方艦隊航空艦グループの一員として北方艦隊主要基地セヴェロモルスク市を出航した。

航海の間に北方艦隊船員は21000海里以上を航行し、バルト艦隊、黒海艦隊の艦と協同で一連の演習を実施し、更には、リマソール港(キプロス)への業務寄港を行なった。


「アドミラル・レフチェンコ」は2013年12月17日に重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」と共にセヴェロモルスクを出航し、地中海へ向かいました。
[空母アドミラル・クズネツォフは地中海遠征へ出発した]

2014年1月15日にジブラルタル海峡を通過した後、ずっと地中海に滞在し、ロシア海軍地中海作戦連合部隊(2013年6月1日創設)の一員として行動していました。
[北方艦隊の大型対潜艦アドミラル・レフチェンコは地中海東部で黒海艦隊の大型揚陸艦と合同演習を行なう]

5月9日にボスポラス海峡を通過し、黒海へ入り、その後、クリミア半島セヴァストーポリへ入港、ドック入りして艦の整備が行なわれました。
[北方艦隊の大型対潜艦アドミラル・レフチェンコはセヴァストーポリへ来た]
[北方艦隊の大型対潜艦アドミラル・レフチェンコはセヴァストーポリでメンテナンスを行なう]
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メンテナンスを終えた後に黒海を離れ、再び地中海へ入り、今度はイタリア西部ティレニア海へ移動しました。

これまで地中海におけるロシア海軍艦艇の活動舞台は主として東部でしたが、今回、北方艦隊広報部は、地中海北西部でのプレゼンスを再開すると発表しました。


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この他にも、地中海では何隻かのロシア海軍艦艇地中海作戦連合部隊の一員として活動しています。
現在のロシア海軍地中海作戦連合部隊旗艦は、北方艦隊大型対潜艦「ヴィツェ-アドミラル・クラーコフ」です。

バルト艦隊中型海洋給油船「コラ」は、6月16日にキプロスリマソール港への寄港を終えて出港しました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア西方軍管区(バルト艦隊)広報サービス発表
2014年6月16日12時54分配信
【バルト艦隊の給油船「コラ」は業務寄港の為に滞在していたリマソール港(キプロス)を去った】

同じ日、北方艦隊大型対潜艦「ヴィツェ-アドミラル・クラーコフ」が入れ違いにリマソール港へ寄港しました。
6月19日まで滞在します。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア西方軍管区(北方艦隊)広報サービス発表
2014年6月16日20時01分配信
【北方艦隊の大型対潜艦「ヴィツェ-アドミラル・クラーコフ」はリマソール港(キプロス)への業務寄港を行なう】

6月17日、北方艦隊大型揚陸艦「ゲオルギー・ポベドノーセッツ」「オレネゴルスキー・ゴルニャク」スペインセウタ港へ寄港しました。
6月20日まで滞在します。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア西方軍管区(北方艦隊)広報サービス発表
2014年6月17日15時40分配信
【北方艦隊の大型揚陸艦「ゲオルギー・ポベドノーセッツ」と「オレネゴルスキー・ゴルニャク」はセウタ港(スペイン)への寄港を行なう】

ロシア海軍向けミストラル級ヘリコプター揚陸ドック艦2隻の乗組員は研修の為にフランスへ向かった

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2014年6月18日18時14分配信
【「ミストラル」操作訓練の為のロシア連邦のグループはフランスへ出発した】
モスクワ、6月18日-ロシア通信社ノーボスチ

軍艦「ミストラル」型の操作訓練の為のロシアの2つの乗員団を乗せたバルト艦隊練習艦「スモーリヌイ」は、水曜日にクロンシュタットからフランスへ出発した。
ロシア通信社ノーボスチは、ロシア軍当局の代理人より伝えられた。

以前にロシアフランスの間で締結された12億ユーロの契約により、サンナゼール造船所(フランス)では、ロシア海軍の為の2隻のヘリコプター母艦「ミストラル」型「ウラジオストク」「セヴァストーポリ」が建造される。
1隻目の艦は今年の秋に、2隻目は2015年秋にロシアへ引き渡される。

「2隻のヘリコプター母艦ウラジオストクとセヴァストーポリの乗組員は、フランスでコース訓練を実施します。
それは数ヶ月間に渡って続けられます」

対談者は話した。

彼は、今年秋に1隻目の艦「ウラジオストク」ロシア連邦海軍へ引き渡される事を想い起した。
ロシア人乗組員は、サンクトペテルブルク工場「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」まで艦を導き、ここでロシア兵装システムが装備される。
更には、Ka-29及びKa-52Kタイプのヘリコプターが駐留する。

ロソボロネクスポルト(ロシア兵器輸出公社)公式代理人ヴャチェスラフ・ダビデンコは、次の事を確認した。
フランス側との合意により、「ミストラル」の為のロシア人乗組員を乗せた艦が6月18日に出航する予定というのは事実である。

以前、ロシア連邦大統領ウラジーミル・プーチンは、「ミストラル」プロジェクトが成功裏に実現している事を例に挙げ、ロシアフランスへの新たな発注を展開する準備が出来ていると表明した。
双方の当局は公式に表明した。
フランスは、アメリカ合衆国を含む幾つかの国が懸念を示した事にも関わらず、その義務を履行している。


[ヘリコプター揚陸ドック艦ミストラル型]
[ヘリ空母ミストラル型(旧ブログ)]

2012年2月1日に起工され、2013年10月15日に進水したロシア海軍向け「ミストラル」級ヘリコプター揚陸ドック艦の1番艦「ウラジオストク」は既に洋上試験を何度か実施しています。
[ロシア海軍向けミストラル級ヘリ空母ウラジオストクは4回目の航海試験を実施する]

2番艦「セヴァストーポリ」は、前半部分が2013年6月18日にフランスサンナゼール造船所で起工され、後半部分は2013年7月4日にロシアバルト工場(サンクトペテルブルク)で起工されています。
2014年4月30日には後半部分が進水しました。
[ロシアで建造されたミストラル級ヘリコプター揚陸ドック艦セヴァストーポリの船体後部は進水した]

ロシア太平洋艦隊から集められた「ミストラル」級2隻(「ウラジオストク」、「セヴァストーポリ」)の乗組員400名は、ロシア本国から練習艦「スモーリヌイ」フランスへ向かい、6月1日にサンナゼールへ到着する予定でした。
「スモーリヌイ」は、ロシア人乗員の為の海上宿舎としても使用される事になっていました。
[ロシア海軍向けミストラル級ヘリ空母の乗組員は2014年6月にサンナゼールへ到着する]
[ロシア海軍士官団はフランスでミストラル級の操作訓練を受ける]

その練習艦「スモーリヌイ」は、5月20日にクロンシュタット港への係留中に艦尾を損傷し、5月21日からクロンシュタット工場で修理が始まりました。
この為、当初予定の6月1日のサンナゼール到着は不可能となり、6月18日にフランスへ向かう事になりました。
[ロシア海軍向けミストラル級ヘリ空母乗員のフランス到着は当初予定よりも遅れる]
[ロシア海軍向けミストラル級ヘリコプター揚陸ドック艦の乗組員は6月18日にフランスへ向かう]

そこで、2隻の「ミストラル」級の乗組員の内、幹部クラス(士官)だけを先にサンナゼールへ派遣する事になりました。
「ウラジオストク」「セヴァストーポリ」の士官団は5月末にサンナゼールへ到着し、既に研修を始めています。
[ミストラル級乗員のロシア海軍士官団はフランスのサンナゼールに到着し、研修を始めた]

続いて、その他の大部分の乗組員を乗せた練習艦「スモーリヌイ」は、6月18日にクロンシュタットを出港し、サンナゼールへ向かいました。
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ロシア第5世代潜水艦には「自動化(ロボット化)兵器複合体」が装備される

『ロシアの声(日本語版)』より
2014年6月17日12時47分配信
【ロシア 潜水艦に戦闘ロボット装備へ】

その元記事。


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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2014年6月17日11時00分配信
【ロシアの潜水艦は戦闘ロボットを装備する】
セヴェロドヴィンスク、6月17日-ロシア通信社ノーボスチ

ロシア第5世代潜水艦戦闘ロボットを装備する。
火曜日、ロシア連邦海軍総司令官ヴィクトール・チルコフ大将は記者団に伝えた。

現在、ロシア連邦海軍の戦闘編制には、第4世代潜水艦が到来している-多用途艦プロジェクト885(コード名「ヤーセン」)戦略艦プロジェクト955(コード名「ボレイ」)

チルコフプロジェクト885原子力潜水艦のトップ-「セヴェロドヴィンスク」の海軍旗掲揚式典後に表明したように、既に第5世代原子力潜水艦作成の為の設計作業は進行中である。

「将来的には、多用途原子力潜水艦及び非核動力潜水艦の戦闘能力を増加させる為、将来ロボット(自動化)兵器複合体のインテグレートが提供されます。
既に、このプランは提供されており、このプランは実行に移されます」
チルコフ
は話した。

彼は、新世代潜水艦の作成を停止させない為、造船所には固定された法規が必要である事を強調した。
これは、潜水艦の使用サイクルの期限が、科学-技術的進歩により、急速に発展した事によるものである。

「従いまして、我々は業界に対し、前世代の設計段階を終了させてすぐに中断する事無く、次世代潜水艦の設計を進める事を要望します。
注意すべきは、建造段階では無く、設計段階です。これは非常に重要です」

海軍総司令官は指摘した。

質問が提起された際、彼によると「我々は技術的な立ち遅れを回避し、現代の必要条件を満たしている潜水艦を有しております」


現在、ロシアでは第5世代潜水艦(非核動力潜水艦、多用途原子力潜水艦)の設計作業が進められています。

第5世代非核(通常)動力潜水艦「カリーナ」級
[ロシア海軍第5世代AIP潜水艦プロジェクトはカリーナと命名された]

第5世代多用途原子力潜水艦
[ロシア海軍次世代(第5世代)攻撃原潜「潜水戦闘機」計画]


今回、ロシア海軍総司令官ヴィクトール・チルコフ提督が言っているのは、これらの第5世代潜水艦兵装ロボット化(自動化)を進めるという事であり、第5世代潜水艦「戦闘用ロボット」を搭載するという事では決してありません。

ロシア海軍新世代多用途原潜ヤーセン級は8隻以上建造される?

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『イタルタス』より
2014年6月17日15時11分配信
【海軍総司令官:多用途原子力潜水艦「ヤーセン」プロジェクトの系列は続く】
セヴェロドヴィンスク、6月17日/イタルタス

多用途原子力潜水艦プロジェクト885/885M(コード名「ヤーセン」/「ヤーセン-M」)シリーズの建造は続けられる。
同プロジェクトのトップ潜水艦「セヴェロドヴィンスク」アンドレイ旗掲揚式典の後、ロシア連邦海軍総司令官ヴィクトール・チルコフ大将は記者団に伝えた。

「将来的には、このようなクラスの艦が建造されていき、我々の潜水艦隊の能力は増大します。
僕が思いますに、我々は、この潜水艦のシリーズを8隻に限定すべきではなく、我が祖国の安全を保障する為、必要な限り建造すべきです」

総司令官は話した。

既に報じられているように、2020年までの国家軍備プログラムにおいて、「ヤーセン」級潜水艦は8隻の建造が見込まれているが、このタイプの潜水艦の総隻数に関しては、様々なメディアのデータが登場している:7隻から10隻まで。

潜水艦シリーズのトップ-「セヴェロドヴィンスク」「セヴマシュ」で1993年に起工され、2010年に進水した。
試験運用中の潜水艦アンドレイ旗を掲揚する事は無く、2013年12月30日に受領された。
アンドレイ旗掲揚式典が行なわれたのは、(2014年)6月17日火曜日だった。

第2の「ヤーセン」-近代化されたプロジェクト885M潜水艦「カザン」は2009年に起工された。
第3の艦-「ノヴォシビルスク」は2013年7月26日に起工された。

同クラスの第4の原子力潜水艦-「クラスノヤルスク」の起工は2014年7月19日に予定されている。
近代化された「ヤーセン」は、新たな機器の設置により、視認性が減少する。

[プロジェクトの特徴]
多用途原子力潜水艦「ヤーセン」は、サンクトペテルブルク海洋機械局「マラヒート」で設計された。
同プロジェクトは混成システム設計が採用されており、騒音の低減の為、潜水艦の外郭船体と艦首の耐圧船体の一部のみを「軽量化」している。

国内造船業で初の試みとして魚雷発射管は艦首ではなく、中央区画へ配置されている。
これにより、新たな水中音響複合体のアンテナを艦首に配置する事が可能となった。

「ヤーセン」ミサイル兵装には超音速有翼ミサイル「オーニクス」型及び「カリブル」、更には汎用深海誘導魚雷が含まれる。
潜水艦の排水量は水上8600トン、水中13800トン、全長119メートル、幅13.5メートル、最大潜航深度600メートル、水中速度は約30ノットである。


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[新世代多用途原潜ヤーセン級(旧ブログ)]
[新世代多用途原潜ヤーセン級]

1993年12月21日に「セヴマシュ」で起工され、2010年6月15日に進水したプロジェクト885「ヤーセン」原子力水中ロケット巡洋艦の1番艦K-560「セヴェロドヴィンスク」は、2013年12月30日、受領-引渡証書への署名(ロシア連邦海軍への納入)が行なわれました。
[新世代多用途原潜セヴェロドヴィンスクはロシア海軍へ納入された]

そして2014年6月17日、ロシア海軍旗初掲揚式典が開催され、北方艦隊潜水艦部隊・第11対空母原潜師団へ編入され、正式にロシア海軍へ就役しました。
[ロシア海軍最新鋭多用途原潜セヴェロドヴィンスクに聖アンドレイ旗は揚がった]

2番艦「カザン」からは改良型のプロジェクト885M「ヤーセン-M」になりました。
K-561「カザン」は2009年7月24日に起工されました。
[改セヴェロドヴィンスク型原潜「カザン」起工]
[改セヴェロドヴィンスク型原潜カザンは新型機器のみを装備した初の第4世代原潜となる]
[改ヤーセン級多用途原潜カザンの操舵装置の製造が始まった]

3番艦K-573「ノヴォシビルスク」は2013年7月26日に起工されました。
[ヤーセン級多用途原潜3番艦ノヴォシビルスクは起工された]

4番艦「クラスノヤルスク」は2014年7月19日に起工される予定です。
[ロシア海軍の多用途原潜ヤーセン級4番艦はクラスノヤルスクと命名される]

2015年には、3隻(5番艦、6番艦、7番艦)が起工される予定となっております。
[ロシアは2014-2015年に8隻の原潜を起工する]


その「ヤーセン」シリーズの総建造隻数(2020年までの調達隻数)に関しては、これまでに、「10隻」「8隻」「7隻」などと報じられてきました。
[2011-2020年のロシア兵器プログラムにおけるロシア海軍の艦艇調達数]
[ロシア国防省は、戦略原潜ボレイ級8隻と多用途原潜ヤーセン級8隻を2020年までに調達する]
[第4世代多用途原潜ヤーセン級は7隻建造される]

今回のロシア海軍総司令官ヴィクトール・チルコフ提督の発言を見る限り、「ヤーセン」級の調達隻数は現在のところ8隻となっているようですが、今回、チルコフ提督は、「ヤーセン」級の建造を8隻で終わらせるべきではないとも述べています。
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将来的には、「ヤーセン」級の建造隻数が増加する可能性も全く無いとはいえません。

ロシア海軍太平洋艦隊艦船はベトナムのカムラン湾を訪問した

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2014年6月17日15時03分配信
【太平洋艦隊艦船支隊は非公式訪問の為にベトナムのカムラン海軍基地へ寄港した】

大型対潜艦「マルシャル・シャーポシニコフ」、給油船「イルクト」、救助曳船「アラタウ」で構成され、インド洋で戦闘勤務の課題を遂行している太平洋艦隊艦船支隊は、本日6月17日、非公式訪問の為にカムラン海軍基地(ベトナム)へ寄港した。

支隊の艦船は沿岸でベトナムロシア連邦外交団及びベトナム社会主義共和国海軍司令部の代表の出迎えを受けた。

4日間の訪問中、太平洋艦隊艦船支隊司令部は、ベトナム海軍第4海軍区司令官を表敬訪問し、職務遂行中に死亡したロシア及びベトナム軍人の記念碑への献花式典に参加する。

答礼訪問時に我々の艦をベトナム社会主義共和国ロシア連邦外交団、ベトナム海軍司令部、カインホア省国境管理部の代表が訪れる。

ロシア船員と外国の同僚はバレーボールのスポーツ大会を開催する。
更には、ニャチャン市の観光名所へのバス旅行が手配される。

これは、外国の港への太平洋艦隊将兵の4度目の寄港である。
4月、大型対潜艦「マルシャル・シャーポシニコフ」乗組員は、最近の歴史上初めてパキスタンカラチ港を訪れ、パキスタン海軍の艦と対海賊演習を実施した。
5月下旬と6月初頭、太平洋艦隊将兵は非公式訪問の為にヴィクトリア港(セーシェル諸島共和国)コロンボ港(スリランカ)を訪れた。
ウラジーミル・ドミトリエフ少将が指揮する太平洋艦隊艦船支隊は、今年3月中旬から太平洋、そしてインド洋での戦闘勤務に就いている事が想い起される。

6月20日、支隊はカムラン海軍基地への訪問を終え、インド洋で戦闘勤務の課題の遂行を継続する。


大型対潜艦「マルシャル・シャーポシニコフ」を中核とするロシア太平洋艦隊艦船支隊は、3月中旬にウラジオストクを出航しました。
[ロシア太平洋艦隊の大型対潜艦マルシャル・シャーポシニコフはインド洋へ行く]

3月28日、多国籍海軍演習KOMODOに参加する為、インドネシアバタム島に到着しました。
[ロシア太平洋艦隊は多国籍海軍演習KOMODOに参加する]

3月31日、南シナ海ナトゥナ(リアウ)諸島海域で海上演習が開始されました。
[多国籍海軍演習KOMODOが始まった]

海上での演習は4月2日まで続けられ、4月3日には演習の終了セレモニーが開催されました。
[多国籍海軍演習KOMODO-2014は続く]

4月8日、マラッカ海峡を通過してインド洋へ入りました。
[大型対潜艦マルシャル・シャーポシニコフはインド洋へ入った]

4月19日、パキスタンカラチ港を訪問しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船はパキスタンのカラチを訪問する]
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船のパキスタン訪問は続く]

訪問は4月23日まで続けられ、翌4月24日にパキスタン海軍との合同演習が実施されました。
[ロシア海軍太平洋艦隊はパキスタン海軍と合同演習を実施した]

5月初頭からアデン湾海賊対処任務に就きました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦マルシャル・シャーポシニコフはアデン湾で海賊対処任務に就いた]
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦マルシャル・シャーポシニコフは5隻の民間船を護送した]

5月23日、セーシェル諸島ヴィクトリア港を訪問しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦マルシャル・シャーポシニコフはセーシェルを訪れた]

6月6日から9日までスリランカコロンボ港を訪れました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船はスリランカを訪問する]

そして6月17日、ベトナムカムラン海軍基地(カムラン湾)を訪問しました。
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カムラン湾は、かつてソ連(ロシア)海軍太平洋艦隊の基地として使用されていました。
(1979-2002年)
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ロシア海軍最新鋭多用途原潜セヴェロドヴィンスクに聖アンドレイ旗は揚がった

本日(2014年6月17日)、ロシア第4世代多用途原子力潜水艦の1番艦K-560「セヴェロドヴィンスク」は正式にロシア海軍へ就役しました。

『イタルタス』より
2014年6月17日10時08分配信
【「ヤーセン」プロジェクトの最初の多用途原子力潜水艦はロシア海軍に受け入れられた】
セヴェロドヴィンスク、6月17日/イタルタス特派員ウラジーミル・アヌフリエフ

「ヤーセン」プロジェクトの最初の多用途原子力潜水艦K-560「セヴェロドヴィンスク」ロシア海軍に受け入れられた。
新たな第4世代原子力潜水艦のトップへのアンドレイ旗掲揚式典は、防衛造船所「セヴマシュ」の埠頭で火曜日に開催された。

北方艦隊第11対空母師団司令官代理パーヴェル・シュリガ1等海佐は、式典において艦上に立ちすくんだ乗組員を前にして、ロケット艦を艦隊へ編入する命令書を読み上げた。
式典には、ロシア海軍総司令官ヴィクトール・チルコフも出席した。

2013年12月30日、潜水艦は試験運用で海軍へ採用された。
「セヴマシュ」専門家の評価によると、「セヴェロドヴィンスク」は、国内の潜水艦で最も近代的かつ静粛である。
同艦は北方艦隊対空母師団に編入され、ザオゼルスク市に駐留する。

「多用途原子力潜水艦シリーズのトップである原子力潜水艦セヴェロドヴィンスクは、2014年末までに北方艦隊潜水艦部隊の常時駐留所へ移動する予定であり、潜水艦の試験訓練任務の遂行に取り掛かります」
チルコフ
は話した。
彼は、原子力艦の乗組員を前にして、最重要課題は、成功裏に駐留場所への移動を行ない、船員に託された新たな機器及び兵器への習熟開始である事を強調した。

「自律性及び新世代潜水艦に基づく複合システムは並行して開発されます。
その作成の為の作業は、北方艦隊及び太平洋艦隊の潜水艦部隊の配置場所で進められています」
チルコフ
は指摘した。
潜水艦は、彼によると、勤務の為の全ての条件、彼らの家族の立派な居住条件を有する事になる。

「駐留システム作成のベースとして、私共は、戦闘適応力の分野における展開作戦の機会、リソースの動員及びユニットの輸送と密接に関わる良好な軍事的、地理的、物理-地政学的条件を満たします」
総司令官は数え上げた。

海軍の非核戦略抑止戦力グループの基礎は、高精度の武器を装備し、中長期的には、新たな多用途原子力水中巡洋艦、更には、近代化された既存のプロジェクトの原子力潜水艦となる。
ロシア海軍総司令官ヴィクトール・チルコフ


チルコフ提督は、潜水艦、特に、新世代原子力多用途潜水艦の設計と建造に関する問題は、海軍総司令部が業界と合同で解決した事を指摘した。

「私共は、隠密性の増加、高速時における静粛性の大幅な増加の方法として、通信及び管理手段を改善し、新たな兵器システムを装備しました」
総司令官は解決された課題について数え上げた。

彼によると、将来的には、多用途原子力潜水艦及び非核動力潜水艦の戦闘能力を増加させる為、兵装への将来ロボット(自動化)複合体のインテグレートが提供される。
「既に、このプランは提供されており、このプランは実行に移されます」
総司令官は保証した。

[潜水艦の特性]
弾道ミサイルを搭載しない多用途原子力潜水艦「セヴェロドヴィンスク」は、サンクトペテルブルク海洋機械製造局「マラヒート」により設計された。
潜水艦「セヴマシュ」で1993年12月21日に起工され、2010年6月15日に進水した。
建造工事が長期間に及んだのは、財政難の為だけでは無く、船体と兵器の根本的に新しい構造の為でもある。

公開情報によると、「セヴェロドヴィンスク」は、国内造船所の初の試みとして、魚雷発射管潜水艦の艦首ではなく、中央区画へ配置している。
これにより、大型水中音響複合体のアンテナを艦首に配置する事が可能となった。
ミサイル兵器の為に、垂直発射装置が使用される。

更に同艦は、最新の通信複合体、航海複合体、そして根本的に新しい核動力装置を受け取った。

1軸潜水艦の排水量は9500トン、全長120メートル、最大潜航深度600メートル、水中速力31ノット(時速約57キロ)、乗員85名。

2009年7月、「セヴマシュ」造船台で改善された第4世代原子力潜水艦プロジェクト885Mのトップ-「カザン」が、2013年夏には、更にもう1隻の原子力艦「ノヴォシビルスク」が起工された。
2020年までの国家軍備プログラム下で「セヴマシュ」は、有翼ミサイルで武装した7隻の原子力潜水艦「ヤーセン」及び「ヤーセン-M」を建造しなければならない。

「セヴェロドヴィンスク」は、海軍の為に「セヴマシュ」が建造した131隻目の原子力潜水艦である。


ブログ『kuleshovoleg』より
2014年6月17日12時54分配信
【原子力潜水艦「セヴェロドヴィンスク」に旗が揚がった!】
「セヴェロドヴィンスク」海軍旗初掲揚式典の写真。


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[新世代多用途原潜ヤーセン級(旧ブログ)]
[新世代多用途原潜ヤーセン級]
プロジェクト885「ヤーセン」原子力水中ロケット巡洋艦の1番艦K-560「セヴェロドヴィンスク」は、1993年12月21日に「セヴマシュ」で起工され、2010年6月15日に進水しました。

2011年9月12日から海洋試験(工場航海試験)を開始しました。

2012年にも引き続き工場航海試験は実施されましたが、結局、2012年中のロシア海軍への引き渡しは実現できませんでした。
[新世代多用途原潜セヴェロドヴィンスクは2013年にロシア海軍へ引き渡される]
[ロシア海軍は2012年に2隻の原潜と3隻の水上戦闘艦を受領できなかった]
[新世代多用途原潜セヴェロドヴィンスクは2013年後半に海洋試験を実施し、同年末にロシア海軍へ引き渡される]

2012年の海洋試験では、有翼ミサイル「カリブル」の発射試験が複数回実施されました。

2012年11月7日:潜航状態で対艦攻撃型の発射に成功。
[多用途原潜セヴェロドヴィンスクはカリブル対艦ミサイルの発射試験に成功した]

2012年11月26日:浮上状態で地上攻撃型の発射に成功。
[多用途原潜セヴェロドヴィンスクはカリブル対地ミサイルの発射試験に成功した]

2012年11月28日:潜航状態で対地攻撃型の発射に成功。
[多用途原潜セヴェロドヴィンスクは3回連続でカリブル有翼ミサイルの発射試験に成功した]

2013年5月末から航海試験が再開され、これまでに4度に渡る試験(工場航海試験)が実施されました。
[新世代多用途原潜セヴェロドヴィンスクは今年(2013年)3度目の航海試験を終えた]
[新世代多用途原潜セヴェロドヴィンスクの国家受領試験は2013年11月から始まる]
[新世代多用途原潜セヴェロドヴィンスクの工場航海試験プログラムは完全に実行されている]

工場航海試験は成功裏に全て完了し、2013年11月初頭から国家受領試験が開始されました。
[新世代多用途原潜セヴェロドヴィンスクの国家受領試験が始まった]

11月6日、初めて超音速対艦ミサイル「オーニクス」が発射されました。
[原子力潜水艦セヴェロドヴィンスクは超音速対艦ミサイル「オーニクス」を発射した]

2013年12月30日、「セヴマシュ」受領-引渡証書への署名(ロシア連邦海軍への納入)が行なわれました。
[新世代多用途原潜セヴェロドヴィンスクはロシア海軍へ納入された]
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そして2014年6月17日、ロシア海軍旗(聖アンドレイ旗)の初掲揚式典が開催され、ロシア北方艦隊第11対空母原潜師団への編入が発表されました。
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「セヴェロドヴィンスク」が編入された第11対空母原潜師団は、ザオゼルスク市ザーパドナヤ・リッツァに駐留しており、プロジェクト949A(オスカーII級)原潜3隻とプロジェクト671RTMK(ヴィクターIII級)原潜2隻で構成されています。
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「セヴェロドヴィンスク」乗組員も、第11対空母原潜師団から集められました。


ロシア海軍の艦の就役は
1:受領-引渡証書への署名(艦の造船所から海軍への納入)
2:海軍旗の初掲揚式典・各艦隊部隊への編入

の2段階で行なわれますが、原潜「セヴェロドヴィンスク」の場合、1は2013年12月30日に、2は2014年6月17日に実施されました。

これまでの慣例を見ても、新型艦の1番艦の場合、1が年末に実施され、2は翌年に実施されるというパターンになっております。

オスカーII級原潜トムスクは進水した

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『インタファクスより
2014年6月16日3時41分配信
【沿海地方において復旧された原子力潜水艦「トムスク」は進水した】
モスクワ、6月16日、インタファクス.RU

昨年9月に沿海地方「ズヴェズダー」工場のドックで火災を起こしたプロジェクト949-A原子力潜水艦「トムスク」は、修理後、成功裏に進水した。
「国防省の指示による浮きドック"パラーダ"からの出渠作業は成功裏に実施されました。
この出来事は6月12日に発生しました」

『インタファクス極東』代理人は伝えてきた。
「ズヴェズダー」広報サービスはコメントを拒否した。

同時に、同社の情報提供者は、潜水艦が昨年の火災後、完全に復旧されたと説明した。

「現在、トムスクを国防省へ引き渡す為に必要な全ての文書が用意されています」
対談者はこう話したが、太平洋艦隊への潜水艦の復帰時期は明らかにしなかった。

太平洋艦隊の公式代理人ローマン・マルトフも、その時期(復帰時期)は明らかにしなかった。
「全ての問題は工場次第です」
彼は話した。

伝えられているように、6月12日に潜水艦「トムスク」が進水した時、浮きドック「パラーダ」は浮上できなかった。
今、同社本部は、事件について審査している。
工場は、人や環境への脅威は無いと表明している。

2013年9月16日、「ズヴェズダー」工場のドックで修理されていた原子力潜水艦「トムスク」は、潜水艦の船体間スペースでの溶接作業中に煙り始め、更には潜水艦の外板に引火した。
15名以上の消防隊員は発泡消火器を使用し、火災を消し止めた。

原子力潜水艦「トムスク」「セヴマシュ」(セヴェロドヴィンスク)で1991年8月27日に起工され、1996年に進水した。
当初は北方艦隊の編制へ加入し、1998年に太平洋艦隊へ異動した。
2008年11月以降、修理のために「ズヴェズダー」に居た。
(火災)事故が起こった際、原子炉は停止状態に在り、潜水艦に武器は無かった。


テレビ局『ズヴェズダー動画ニュースより
2014年6月16日4時38分配信
【沿海地方で潜水艦「トムスク」進水中に浮きドックは沈んだ】


2013年9月16日4時30分頃(モスクワ時間)、沿海地方ボリショイ・カーメニ市艦船修理工場「ズヴェズダー」で修理中の原子力潜水艦「トムスク」(プロジェクト949A)で火災が発生しました。
[オスカーII級原潜トムスク火災事故]
[オスカーII級原潜トムスク火災事故・続報]

「トムスク」は2008年11月から「ズヴェズダー」でオーバーホールが行なわれており、当初は2013年末までに修理を終えて復帰する予定でしたが、それは2014年4月に延期されました。
[オスカーII級原潜トムスクは2014年4月に復帰する]

しかし、4月中にも修理は完了せず、修理完了は6月にずれ込みました。

そして2014年6月12日、「トムスク」「ズヴェズダー」浮きドック「パラーダ」から進水しましたが、その直後、「パラーダ」は沈んでしまいました。
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建造中のロシア海軍新型フリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」型

現在、ロシア海軍黒海艦隊向けに建造が進められているプロジェクト11356R警備艦(フリゲート)「アドミラル・グリゴロヴィチ」型
[アドミラル・グリゴロヴィチ型フリゲート]
全てカリーニングラード市沿バルト工場「ヤンターリ」で建造されています。

プロジェクト11356Rは、インド海軍向けに設計・建造されたプロジェクト11356「タルワー」級フリゲートロシア海軍向けヴァージョンです。
(プロジェクト11356Mと呼ばれる事も有る)
インド海軍向けの6隻(第1バッチ3隻、第2バッチ3隻)は、2003年6月~2013年6月までに全て引き渡されています。

プロジェクト11356Rは、インド海軍向けの11356とは兵装(高射ミサイル打撃有翼ミサイル)が異なっております。
[アドミラル・グリゴロヴィチ型フリゲートの為の対空ミサイルは2014年から受領される]
[アドミラル・グリゴロヴィチ型フリゲートの為のカリブル発射機が製造される]


2014年6月16日に撮影された建造中のプロジェクト11356R

1番艦「アドミラル・グリゴロヴィチ」Адмирал Григорович
2010年12月18日起工/2014年3月14日進水/2014年就役予定

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「アドミラル・グリゴロヴィチ」は、2014年3月14日に進水した後、5月15日にA-190-01「ウニヴェルサール」100mm単装砲が設置されました。
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2番艦「アドミラル・エッセン」Адмирал Эссен
2011年7月8日起工/2014-2015年就役予定

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船体と上部構造物は出来上がっているようです。

3番艦「アドミラル・マカロフ」Адмирал Макаров
2012年2月29日起工/2015年就役予定

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こちらも、船体と上部構造物は殆ど出来上がっているようです。

「アドミラル・エッセン」(左)と「アドミラル・マカロフ」(右)
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この他、2隻が建造中です。

4番艦「アドミラル・ブタコフ」Адмирал Бутаков
2013年7月12日起工/2016年就役予定


5番艦「アドミラル・イストミン」Адмирал Истомин
2013年11月15日起工/2016年就役予定



今年(2014年)には6番艦「アドミラル・コルニロフ」が起工される予定です。
[ロシア海軍向けプロジェクト11356フリゲート6番艦はキャンセルされていない]