親衛ロケット巡洋艦モスクワは近代化により艦対空ミサイルを新型に更新する
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『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2014年8月14日17時41分配信
【ロケット巡洋艦「モスクワ」は対空防衛システムS-400を受け取る】
黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」は、更新された高射ミサイル複合体を受け取る。
古いS-300システムは、最新のS-400と交換される。
8月12日にソチ港の同艦を訪れたロシア大統領ウラジーミル・プーチンは記者団に語った。
以前、プロジェクト1164親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」は、2015年末にセヴェロドヴィンスクへの移動を行ない、艦船修理センター「ズヴェズドーチカ」で技術的状態の回復と艦の近代化に着手すると報じられた。
この時、黒海艦隊旗艦は、プロジェクト1134-B大型対潜艦「ケルチ」になる。
現在、セヴェロドヴィンスクの造船所では、他のプロジェクト1164「マルシャル・ウスチーノフ」の修復が実施されている。

巡洋艦は2014年に海軍へ引き渡される事になっていたが、「ズヴェズドーチカ」総取締役ウラジーミル・ニキーチンは、実行される修復作業量は当初の計画を大幅に上回ったと述べた。
「ウスチーノフ」は、2015年に(ロシア海軍の)編制へ復帰出来ると見られており、次の艦(モスクワ)の為に同社の敷地内の場所が空けられる。
プロジェクト1164「アトラント」のトップ艦である親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」は、ニコラエフ造船工場で1976年に起工され、1983年にはロシア(ソ連)海軍へ受領された。
満載排水量11490トン、全長-186.4メートル、幅-20.8メートル、吃水-8.4メートル。
乗組員数-510名。
兵装:16基のP-1000「ヴルカーン」ミサイル、砲、魚雷、高射ミサイル装置、ヘリコプターKa-27。
ロシア大統領ウラジーミル・プーチンとエジプト大統領アブドルファッターフ・アッ・シーシーはロシア南部のソチで首脳会談を行ない、同港に停泊していた親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」を視察しました。
[ロシアとエジプトの大統領はロシア黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦モスクワを訪れた]
その際、プーチン大統領は、(「モスクワ」の)高射ミサイル複合体S-300(S-300F[フォルト」)は、最新鋭のS-400に交換されると述べました。

S-400には艦載型の「リドゥート」(ポリメント-リドゥート)が存在しています。

[新世代の艦対空ミサイルシステム3K96「リドゥート」]
「モスクワ」は、2015年からセヴェロドヴィンスクで近代化改装が行なわれます。
[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦モスクワは2015年末から近代化改装を開始する]
近代化改装の際に、S-300F「フォルト」を「リドゥート」(ポリメント-リドゥート)に換装するようです。