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ロシア海軍向けミストラル級ヘリコプター空母ウラジオストクの納入は2014年10月末-11月初頭に予定されている

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2014年9月30日13時30分配信
【ロシア連邦は10-11月に1隻目の「ミストラル」の引渡証書へ署名するつもりである】
クラスノアルメイスク、9月30日-ロシア通信社ノーボスチ

ロシア側は、10月末-11月初頭にサンナゼールフランスからの1隻目のヘリコプター空母「ミストラル」の引渡証書へ署名するつもりである。
火曜日、「ロソボロネクスポルト」(ロシア兵器輸出公社)総取締役代理イーゴリ・セヴァスチャノフは記者団へ伝えた。

「フランスが、その義務を履行する場合、10月末~11月初頭に引渡証書へ署名されます」
彼は話した。

引渡証書へ署名する場所に就いての質問に答え、セヴァスチャノフは指摘した。
ヘリコプター空母の製造場所で署名するのが最も論理的であると。
「この製品を製造している所で引渡証書への署名も実施されます。
署名されるのはサンナゼールでなければなりません」
「ロソボロネクスポルト」
の代表は話した。

2隻のヘリコプター空母の供給契約は、フランス国営防衛企業DCNS「ロソボロネクスポルト」(ロシア兵器輸出公社)との間で2011年に締結された。
価格は12億ユーロになる。
1番艦「ウラジオストク」は2014年に、2番艦「セヴァストーポリ」は2015年にロシア海軍へ軍備採用されなければならなかった。


[ヘリコプター揚陸ドック艦ミストラル型]
[ヘリ空母ミストラル型(旧ブログ)]

ロシア海軍向けの「ミストラル」級ヘリコプター揚陸ドック艦の売買契約は、2011年6月に締結されました。
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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2011年6月17日17時11分配信
【ロシアとフランスは、ヘリコプター空母「ミストラル」に関する契約を締結する】

1番艦「ウラジオストク」は、前半部分が2012年2月1日にフランスサンナゼール造船所で起工され、後半部分はロシアバルト工場(サンクトペテルブルク)で2012年10月1日に起工、その後、サンナゼールで前部と後部が結合されて2013年10月15日に進水、2014年3月からは洋上試験を何度か実施しています。
[ロシア海軍のミストラル級ヘリコプター揚陸ドック艦(強襲揚陸艦)ウラジオストクは就役から1年間は集中運用される]

ロシア海軍将兵の手による「ウラジオストク」の最初の出航は2014年9月10日に予定されていましたが、フランス側の説明によると「技術的な理由」で延期され、結局、9月13日に出航しました。
[ミストラル級ヘリ空母ウラジオストクはロシア海軍乗員の手でサンナゼールを出航した]

9月22日に帰港しました。
[ロシア海軍向けミストラル級ヘリコプター空母ウラジオストクはサンナゼールへ帰港した]

9月23日夜、「ウラジオストク」は、2番艦「セヴァストーポリ」の乗組員により再び出航しました。
[ロシア海軍向けミストラル級ヘリコプター空母ウラジオストクは再び出航した]

2番艦「セヴァストーポリ」は、前半部分が2013年6月18日にフランスで起工され、後半部分は2013年7月4日にロシアで起工されています。
2014年4月30日には後半部分が進水し、7月15日には、前部と接合する為にサンナゼールへ到着し、既に接合作業が開始されています。
[ロシア海軍のミストラル級ヘリコプター揚陸ドック艦セヴァストーポリの船体接合が始まった]
[ロシア海軍向けミストラル級ヘリ空母2番艦セヴァストーポリは2014年に進水する]


2014年9月3日、フランス大統領フランソワ・オランドは、最近のウクライナ情勢の悪化に伴い、ロシアへの「ミストラル」級ヘリ空母(1番艦「ウラジオストク」)の引き渡しを凍結すると発表しました。
[ミストラル級ヘリ空母ウラジオストクのロシアへの引き渡しは2014年11月まで保留される]

しかし、ロシア連邦国防相代理ユーリー・ボリソフ氏によると、フランス側から「ミストラル」級に関する契約破棄の通告は有りません。
[フランスはミストラル級ヘリ空母に関するロシアとの契約を破棄していない]

フランス側も、これは「ミストラル」級に関する契約の破棄を意味するものではないと再三に渡り表明しています。
(契約を破棄してしまえばロシアへ違約金を支払う必要が生じる為)

結局、ロシア「ミストラル」級ヘリコプター空母「ウラジオストク」を当初の納入期日(2014年11月1日)に引き渡すか否かの決断は、今年10月末に下される事になりました。
[ミストラル級ヘリ空母ウラジオストクのロシアへの引き渡しに関する決定は2014年10月末に下される]
[ロシアへのミストラル級ヘリ空母の引き渡しはウクライナ情勢の改善により実行される]

今回、「ロソボロネクスポルト」総取締役代理イーゴリ・セヴァスチャノフ氏は、「ウラジオストク」の引渡証書への署名は、(フランス側がキャンセルしなければ)今年10月末-11月初頭に実施されると明言しました。
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この他、未確認情報ですが、「ウラジオストク」は今年11月4日に引き渡されるという話も有ります。
『インタファクス-AVN』より
2014年9月30日13時29分配信
【フランスは1隻目のヘリコプター空母「ミストラル」を11月4日に引き渡す-情報提供者】

ロシア造船業界の(匿名の)情報提供者によると、ヘリ空母「ウラジオストク」は11月4日にサンナゼールロシアへ引き渡されるとの事です。
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ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ-アドミラル・クラーコフは地中海東部へ到着した

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア西方軍管区(北方艦隊)広報サービス発表
2014年9月30日10時17分配信
【北方艦隊の大型対潜艦「ヴィツェ-アドミラル・クラーコフ」は地中海のロシア海軍グループへ補充された】

北方艦隊大型対潜艦「ヴィツェ-アドミラル・クラーコフ」の乗組員は、ノヴォロシースクから地中海東部への移動を行なった。
ロシア海軍常設グループの一員としての任務遂行を開始する為に。

黒海エリアからマルマラ海、エーゲ海を通過移動している間に、北方艦隊船員は、船舶航行集中海域での操艦、対空防衛、放射線・生物化学兵器防衛、海上での艦のダメージコントロールといった一連の艦内演習を実施した。

大型対潜艦「ヴィツェ-アドミラル・クラーコフ」の遠距離航海は、北方艦隊主要基地セヴェロモルスク市を去った2014年4月15日に始まった。
5月6日から8月まで、地中海で常時活動するロシア海軍作戦連合部隊の艦船グループを率いた。

大型対潜艦「ヴィツェ-アドミラル・クラーコフ」は、遠距離航海の間に13000海里以上を航行した。

「ヴィツェ-アドミラル・クラーコフ」は、黒海艦隊第13艦船修理工場で計画修理及び技術的準備状態の回復を実施する北方艦隊の2隻目の大型対潜艦となった。
今年5月にセヴァストーポリで計画修理を行なった最初の艦は、北方艦隊大型対潜艦「アドミラル・レフチェンコ」であった。


北方艦隊大型対潜艦「ヴィツェ-アドミラル・クラーコフ」は、2014年4月15日にセヴェロモルスク基地を出港し、地中海へ向かいました。
[ロシア北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ-アドミラル・クラーコフは地中海へ向かった]

4月28日、地中海へ入り、スペインセウタ港へ寄港しました。
[ロシア北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ-アドミラル・クラーコフはスペインのセウタ港を訪れた]

5月6日、ロシア海軍地中海作戦連合部隊(2013年6月1日創設)の旗艦任務を大型対潜艦「アドミラル・レフチェンコ」(2013年12月17日出港)から引き継ぎました。
(黒海へ入った8月中旬まで旗艦任務を遂行)
[北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ-アドミラル・クラーコフはロシア海軍地中海作戦連合部隊を率いる]

その後も地中海東部に滞在し、5月26日にキプロスリマソール港へ寄港しました。
[北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ-アドミラル・クラーコフはキプロスを訪れた]

6月16日にもリマソール港へ寄港しました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア西方軍管区(北方艦隊)広報サービス発表
2014年6月16日20時01分配信
【北方艦隊の大型対潜艦「ヴィツェ-アドミラル・クラーコフ」はリマソール港(キプロス)への業務寄港を行なう】

7月10日から7月14日まで地中海中部のマルタ島を訪れました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ-アドミラル・クラーコフはマルタ島を訪れた]

7月24日にもマルタ島を訪れています。
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7月29日にマルタを出港し、地中海東部へ向かいました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ-アドミラル・クラーコフはマルタ訪問を終えて地中海東部へ向かった]

8月中旬に黒海へ入り、修理の為にセヴァストーポリへ寄港しました。
この時点で、地中海作戦連合部隊の旗艦任務を離れたようです。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ-アドミラル・クラーコフはセヴァストーポリへ行く]

9月19日、修理を終えてセヴァストーポリを出港しました。
[北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ-アドミラル・クラーコフはセヴァストーポリを出た]

セヴァストーポリ出港後、黒海東岸ノヴォロシースクへ寄港しました。
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その後、ノヴォロシースクを去り、地中海へ向かいました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ-アドミラル・クラーコフは再び地中海へ行く]

そして、9月30日までに地中海東部へ到着しました。
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現在、地中海には、ロシア海軍親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」、大型対潜艦「ヴィツェ-アドミラル・クラーコフ」、エアクッションロケット艦「サムーム」、大型揚陸艦「ヤマル」が展開しています。

つい最近までは大型揚陸艦「ノヴォチェルカッスク」「カリーニングラード」も居たのですが、9月29日までに地中海を離れました。

『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2014年9月29日17時15分配信
【「ノヴォチェルカッスク」と「カリーニングラード」は地中海を去った】

ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフは整備後の点検の為に出航した

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2014年9月29日12時48分配信
【巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」は復旧後に海へ出た】
モスクワ、9月29日-ロシア通信社ノーボスチ

重航空巡洋艦「アドミラル-フロータ-ソヴィエツカヴァ-ソユーザ・クズネツォフ」は、計画された技術的準備状態の復元を完了した後、北方艦隊の戦闘訓練射爆場へと去った。
月曜日、西方軍管区下の北方艦隊広報サービス部代表ワジム・セルガは発表した。

「重航空巡洋艦の乗組員は、数日間に渡って艦の全てのユニットとメカニズムの動作状態の点検、部下を統制する為の司令部の技量の確保、更には、海洋でのダメージコントロールの為の計画艦内演習、通信演習、乗組員の日常の組織的活動が実施されます」
セルガ
は話した。

複合活動の仕上げには、艦の磁場の測定、更には、艦上航空隊のフライトを保障する為に意図された複合体の動作状態の点検といった作業が含まれる。

近い内に巡洋艦の乗組員は、北方艦隊独立艦上戦闘機航空連隊との合同戦闘訓練を実施し、艦の甲板への戦闘機Su-33及び練習訓練航空機Su-25UTGの発着艦、更には、捜索救助保障部隊との協同活動へ取り組む。

重航空巡洋艦「アドミラル-フロータ-ソヴィエツカヴァ-ソユーザ・クズネツォフ」は、ロシアで唯一の航空巡洋艦であり、北極圏緯度で戦闘機飛行士が空中へ上がる世界で唯一の艦である。
2014年5月、航空巡洋艦は、ほぼ半年に渡って続けられた7度目の遠距離航海を終えた。
2014年7月、ロシア軍の最高司令官であるロシア大統領ウラジーミル・プーチンは、重航空巡洋艦の艦上でセヴェロモルスクでのロシア連邦海軍の日の祝賀行事を視察した。


[重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフの経歴(ロシア国防省公式サイト)]
[空母アドミラル・クズネツォフ艦長セルゲイ・アルタモノフ]

記事中で触れられていますが、「アドミラル・クズネツォフ」(1991年1月就役)は、これまでに7回の遠距離航海(北東大西洋へ2回、地中海へ5回)を実施しており、最近では、2013年12月17日から2014年5月18日までの5ヶ月間に渡る大西洋・地中海遠征を実施しています。
[空母アドミラル・クズネツォフ第5次地中海遠征(2013年12月-)]

遠距離航海から戻った後は、ムルマンスク市郊外の第35艦船修理工場でメンテナンスが行なわれました。
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7月18日にはムルマンスクからセヴェロモルスクへ移動しました。
[ロシア海軍空母アドミラル・クズネツォフ近影(2014年7月18日)]

7月27日の「ロシア海軍の日」には、北方艦隊基地セヴェロモルスクで祝賀行事に参加しました。


その後、第35艦船修理工場へ戻ってメンテナンスを完全に終え、9月29日に点検の為、バレンツ海へ出航しました。

今後は、セヴェロモルスク-3に駐留する艦上航空隊も参加して訓練が実施されます。
[ロシア海軍艦上航空隊はクリミアのニートカへ戻ってきた]
[ロシア海軍航空隊の艦上戦闘機Su-33はバレンツ海上空で空中戦闘訓練を始めた]


「アドミラル・クズネツォフ」は、2010年代後半に近代化改装が実施されます。
[ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフは2010年代後半に近代化改装を行なう]


「アドミラル・クズネツォフ」ロシア海軍において「重航空巡洋艦」に分類されていますが、一般的には「航空母艦」として知られています。

「アドミラル・クズネツォフ」(プロジェクト11435重航空巡洋艦)を設計した「ネフスキー計画設計局」のトップであるセルゲイ・ウラソフ氏は、以前に「ロシア通信社ノーボスチ」のインタビューにおいて、「航空母艦」「重航空巡洋艦」の違いについての質問に答えています。

『ロシア通信社ノーボスチ』より
2014年2月3日12時00分配信
【「ネフスキー計画設計局」総取締役セルゲイ・ウラソフ氏へのインタビュー】

アンナ・ユージナ(インタビュアー)「ところで、航空巡洋艦と航空母艦の条件の違いは何ですか?」

セルゲイ・ウラソフ「ソヴィエト時代、黒海から航空母艦がボスポラス、ダータネルス海峡を通る事は許されず、巡洋艦のみでした。
従いまして、キエフから始まる私達の全ての艦は重航空巡洋艦と呼ばれる事になりました。
それは排水量が大きく、基本的に、その兵装は巡洋艦に近いものでした。
全てのソヴィエトの航空艦は、打撃、対潜、高射兵器を有しておりました。
今日においては、間違いなく"航空母艦"という呼称へと移行する必要が有ります。
ヴィクラマーディティヤの仕様は、航空母艦です。
それ(ヴィクラマーディティヤ)は、排水量がアメリカの航空母艦ニミッツ型に比べて半分以下の45000トンであるが故に軽(空母)と見られております。
1988年11月25日に起工されたウリヤノフスクもまた、巡洋艦とは呼ばれておりましたが、これは典型的な重航空母艦でしょう。
その戦術-技術特性には、殆どニミッツと同等でした。
私達は、機器、兵装、技術においてアメリカと同水準に達しました。
ウリヤノフスクには、新たな航空機が配備される筈でした。
ですが、この艦は幸運ではありませんでした。
その船体は、造船台において殆ど形成されていたのですが、1992年、ウクライナ政府の決定による資金供給停止の故に切断され、スクラップになりました」

ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ-アドミラル・クラーコフは再び地中海へ行く

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア西方軍管区(北方艦隊)広報サービス発表
2014年9月24日14時41分配信
【大型対潜艦「ヴィツェ-アドミラル・クラーコフ」は地中海のロシア海軍グループへ補充される】

北方艦隊大型対潜艦「ヴィツェ-アドミラル・クラーコフ」は、地中海エリアへの移動準備を始めた。
ロシア海軍常設グループの一員としての任務遂行を続ける為に。

近い内に大型対潜艦「ヴィツェ-アドミラル・クラーコフ」ノヴォロシースク海軍基地を出る予定である。

大型対潜艦「ヴィツェ-アドミラル・クラーコフ」の遠距離航海は、北方艦隊主要基地セヴェロモルスクを去った2014年4月15日に始まった。
5月6日から、大型対潜艦は、地中海で常時活動するロシア海軍作戦連合部隊の艦船グループを率いている。

大型対潜艦「ヴィツェ-アドミラル・クラーコフ」は、遠距離航海の間に12000海里以上を航行している。


北方艦隊大型対潜艦「ヴィツェ-アドミラル・クラーコフ」は、2014年4月15日にセヴェロモルスク基地を出港し、地中海へ向かいました。
[ロシア北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ-アドミラル・クラーコフは地中海へ向かった]

4月28日、地中海へ入り、スペインセウタ港へ寄港しました。
[ロシア北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ-アドミラル・クラーコフはスペインのセウタ港を訪れた]

5月6日、ロシア海軍地中海作戦連合部隊(2013年6月1日創設)の旗艦任務を大型対潜艦「アドミラル・レフチェンコ」(2013年12月17日出港)から引き継ぎました。
[北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ-アドミラル・クラーコフはロシア海軍地中海作戦連合部隊を率いる]

その後も地中海東部に滞在し、5月26日にキプロスリマソール港へ寄港しました。
[北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ-アドミラル・クラーコフはキプロスを訪れた]

6月16日にもリマソール港へ寄港しました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア西方軍管区(北方艦隊)広報サービス発表
2014年6月16日20時01分配信
【北方艦隊の大型対潜艦「ヴィツェ-アドミラル・クラーコフ」はリマソール港(キプロス)への業務寄港を行なう】

7月10日から7月14日まで地中海中部のマルタ島を訪れました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ-アドミラル・クラーコフはマルタ島を訪れた]

7月24日にもマルタ島を訪れています。
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7月29日にマルタを出港し、地中海東部へ向かいました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ-アドミラル・クラーコフはマルタ訪問を終えて地中海東部へ向かった]

8月中旬に黒海へ入り、修理の為にセヴァストーポリへ寄港しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ-アドミラル・クラーコフはセヴァストーポリへ行く]

9月19日、修理を終えてセヴァストーポリを出港しました。
[北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ-アドミラル・クラーコフはセヴァストーポリを出た]

出港後、黒海東岸ノヴォロシースクへ寄港しました。
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そして間もなくノヴォロシースクを去り、地中海へ向かいます。
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現在、地中海には、ロシア海軍親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」、エアクッションロケット艦「サムーム」、大型揚陸艦「ヤマル」、「ノボチェルカッスク」、「カリーニングラード」が展開しています。
[ロシア海軍黒海艦隊のエアクッションロケット艦サムームは地中海へ行く]

ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはオマーンのサラーラ港訪問を終えた

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア西方軍管区(バルト艦隊)広報サービス発表
2014年9月26日13時54分配信
【バルト艦隊の警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」はアデン湾へ向かった】

今日(9月26日)、バルト艦隊警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」は、業務寄港の為に滞在していたサラーラ港(オマーン)を去り、アデン湾へ針路を取った。

アデン湾へ到着後、ロシア人船員は民間船舶航行の安全保障を続行する。

警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」は9月5日からインド洋における対海賊ミッションを遂行しており、この目的の為、艦上には特別に準備された海軍歩兵部隊が乗っている。

警備艦は、8月9日にバルチースク市を出た。
「ヤロスラフ・ムードルイ」は航海中に6500海里以上を航行し、地中海アフリカ沿岸スペインの飛び地のセウタ港マルタヴァレッタ港を訪問した。


警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」(賢公ヤロスラフ)は、2014年8月9日にバルチースクを出港しました。
[バルト艦隊のフリゲート「ヤロスラフ・ムードルイ」は地中海へ向かった]

8月24日にマルタヴァレッタ港へ寄港し、2日間滞在しました。
(ロシア国防省発表によると、その前にスペインセウタ港へ寄港)

マルタを出た後、海賊対処任務に就く為、アデン湾へ向かう事が明らかにされました。
[バルト艦隊のフリゲート「ヤロスラフ・ムードルイ」は海賊対処任務の為にアデン湾へ行く]

9月1日、バルト艦隊中型海洋給油船「コラ」と合流しました。
[アデン湾へ向かうロシア海軍フリゲート「賢公ヤロスラフ」は補給船と合流した]

9月5日、アデン湾へ到着しました。
[バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはアデン湾で海賊対処任務に就く]

9月11日から9月13日までオマーンサラーラ港へ寄港しました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア西方軍管区(バルト艦隊)広報サービス発表
2014年9月11日11時00分配信
【バルト艦隊の警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」はオマーンのサラーラ港へ業務寄港を行なう】
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9月24日にもサラーラ港へ寄港しました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア西方軍管区(バルト艦隊)広報サービス発表
2014年9月24日13時35分
【バルト艦隊の警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」はオマーンのサラーラ港へ入った】

そして9月26日にサラーラを出航し、アデン湾へ向かいました。
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ロシア海軍のボレイ級戦略原潜2隻は2015年秋に太平洋方面から弾道ミサイル「ブラヴァー」を発射する


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『イタルタス』より
2014年9月26日12時54分配信
【情報提供者:原子力潜水艦「アレクサンドル・ネフスキー」と「ウラジーミル・モノマーフ」は2015年秋に「ブラヴァー」を発射する】
モスクワ、9月26日/イタルタス

戦略原子力潜水艦「アレクサンドル・ネフスキー」「ウラジーミル・モノマーフ」は、常時駐留地であるカムチャツカヴィリュチンスクへ到着した後、2015年秋に「ブラヴァー」ミサイルの単一発射を実行する。

イタルタスは、ロシア連邦海軍総参謀部の消息筋より伝えられた。

「承認された計画によりますと、来年秋、アレクサンドル・ネフスキーとウラジーミル・モノマーフは、太平洋のクリル諸島東部からアルハンゲリスク方面のカニン・ノス岬のチジャ射爆場へ水中位置からブラヴァーの単一試験発射を実施しなければなりません」
彼は話した。
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「計画発射の目的は、双方向-北方から東方へ、或いは、その逆方向-のブラヴァー飛翔の為のルートの適合性のチェックです」
対談者は説明した。

「発射の実行後、両方の艦は戦闘当直に就き、世界の大洋の指定海域における戦闘哨戒任務の遂行を始めます」
情報提供者は付け加えた。

発射は、2013年秋の失敗した試験後の4度目と5度目となる。
「このように、発射失敗後、昨年に国防相は、少なくとも5度のブラヴァー試験発射の実行を指示しております」
情報提供者は締め括った。

「アレクサンドル・ネフスキー」「ウラジーミル・モノマーフ」は、プロジェクト955(ボレイ)原子力潜水艦の1隻目と2隻目の生産艦である。
「ネフスキー」は昨年末に海軍の編制へ加入し、「モノマーフ」は今年12月に加入する。
各々の「ボレイ」は、個別誘導再突入弾頭を有する大陸間弾道ミサイル「ブラヴァー」を16基搭載できる。

ミサイルの飛翔距離は、頭部の弾頭の数により、最大で11000kmに到達できる。
国防省の計画によると、「ブラヴァー」で武装した「ボレイ」は、2025年から2030年のロシア海洋戦略核戦力の中核を成す。


[新世代戦略原潜ボレイ級(旧ブログ)]
[新世代戦略原潜ボレイ級]

2013年9月6日、「ボレイ」級戦略原子力潜水艦2番艦「アレクサンドル・ネフスキー」は、白海弾道ミサイル「ブラヴァー」発射試験を実施しましたが、失敗に終わりました。
[2隻のボレイ級戦略原潜の国家試験はSLBMブラヴァー試射失敗により中断される]
[発射に失敗したSLBMブラヴァーには遠隔測定器が装備されていなかった]
[SLBMブラヴァー発射失敗の原因が発表された]

この為、ロシア連邦国防相セルゲイ・ショイグ上級大将は、更に5回の「ブラヴァー」発射を命じました。

その1回目は、2014年9月10日、「ボレイ」級戦略原子力潜水艦3番艦「ウラジーミル・モノマーフ」により白海から実施され、弾頭は全てカムチャツカ半島クラ射爆場へ着弾しました。
[ロシア海軍最新鋭戦略原潜ウラジーミル・モノマーフはブラヴァー弾道ミサイル発射に成功した]


2014年には、更に2回(2回目と3回目)の「ブラヴァー」発射が白海方面から実施される予定となっております。
[ロシア海軍は2014年10月と11月にも潜水艦弾道ミサイル「ブラヴァー」を発射する]

そして、4回目と5回目の「ブラヴァー」発射は、2015年秋に太平洋方面から実施される事になりました。
この時期までに、「アレクサンドル・ネフスキー」「ウラジーミル・モノマーフ」は、カムチャツカ半島原潜基地ヴィリュチンスクへ配備されており、クリル諸島の東部(つまり太平洋上)からアルハンゲリスク方面に向けて「ブラヴァー」を発射します。
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ロシア海軍航空隊は2018年から新たな遠距離対潜哨戒機を受け取る

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『イタルタス』より
2014年9月25日18時15分
【ロシア海軍海洋航空隊は2018年に新たな哨戒航空機を受領する】
モスクワ、9月25日/イタルタス

ロシア海軍海洋航空隊は、2018年から軍備採用を始める哨戒航空機の幾つかのヴァリアントを検討している。
同じ頃に、飛行士は新たなヘリコプターを受領する事が期待される。
海軍航空隊司令官イーゴリ・コジン少将は述べた。

「私達は、遠距離航空隊の革新の為の準備を行なっており、2018年から軍備採用を始める哨戒航空機の幾つかのヴァリアントを検討しております。
新たなヘリコプターも準備され、こちらの方も同時期に軍備採用されなければなりません」

コジンテレビ局『ロシア24』の番組において話したが、詳細には触れなかった。

更に彼は、海洋航空隊の全ての沿岸構成について「新たな汎用航空機より再編成されます。ロケット機、襲撃機、戦闘機が同時に」と指摘した。
しかし、どの航空機についての話であるのかについては説明しなかった。
以前、海洋航空隊の再装備の枠組において多機能戦闘機Su-30SMが受領されると報じられた。

コジンは、海洋航空隊は、沿岸に加え、艦上、対潜、遠距離コンポーネントを有している事を想起した。
司令官によると、システムには「より大きな汎用性と柔軟性」が必要である。

更にコジンは、ヘリコプター空母「ミストラル」上で勤務するロシア連邦海洋航空隊の飛行士の訓練は続けられていると述べた。
「私達は、これらのクラスの艦での操作を指示された時に備えた準備を行なっております」
彼は強調した。


今回、ロシア海軍航空隊司令官イーゴリ・コジン少将が述べた「新たな哨戒機」についての詳細は不明ですが、同氏は「遠距離航空隊」と言っているので、現用の遠距離対潜哨戒機Tu-142M3の後継となる機体を指しているようです。
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2013年5月、ロシア海軍総司令官ヴィクトール・チルコフ提督は、Tu-142M3の後継となる「将来航空哨戒複合体」の開発作業が既に始まっている事を明らかにしました。
[ロシアは対潜哨戒機Tu-142を代替する将来航空哨戒複合体を開発する]

更にコジン少将は、同時期(つまり2018年頃)に、ロシア海軍航空隊「新たなヘリコプター」を受領するとも述べています。

現用のKa-27系列に代わる新型ヘリコプターが採用されるという事でしょうか。

ロシア海軍太平洋艦隊の原潜ブラーツクとサマ―ラはセヴェロドヴィンスクの艦船修理工場へ到着した

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『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2014年9月26日11時40分配信
【潜水艦「ブラーツク」と「サマーラ」は「ズヴェズドーチカ」へ送り届けられた】

原子力潜水艦「ブラーツク」と「サマーラ」は修理を行なう為、ペトロパブロフスク・カムチャツキーから「ズヴェズドーチカ」社へ到着した。

半潜水型船「トランスシェリフ」は造船所へ2隻のプロジェクト971潜水艦を送り届けた。
「ズヴェズドーチカ」公式ブログは伝えた。
同船は9月23日にセヴェロドヴィンスクへ到達していたが、潜水艦の同社への配達は天候が許さなかった。

2隻の原子力潜水艦の北方海洋航路上の輸送は初めて実行された。
特に困難な場所では、「トランスシェリフ」号砕氷船「ヴァイガチ」「戦勝50周年」が随伴した。

「ズヴェズドーチカ」原子力潜水艦の修理と高度な近代化を実施し、これにより就役期間の延長が可能となる。
兵装システム、電子電波システム、水中音響システムは撤去され、より最新のものと交換される。
その後、潜水艦は自力でカムチャツカへ戻ってくる。

プロジェクト971「シチューカ-B」原子力潜水艦K-391「ブラーツク」は、1988年2月23日にコムソモリスク-ナ-アムーレレニンスキー・コムソモール記念工場でK-391の名で起工され、1989年4月14日に進水した。
1990年2月28日に海軍の組織へ加入し、1993年4月13日に「キート」の名を与えられ、1997年9月10日、市庁による潜水艦後援の設立に関連し、「ブラーツク」の名を与えられた。

第3世代原子力潜水艦であるプロジェクト971「シチューカ-B」原子力潜水艦K-295「サマーラ」は、1993年11月7日にコムソモリスク-ナ-アムーレアムール造船工場で起工され、1994年8月5日に進水した。
1995年に「ドラコン」の名前で海軍の組織へ受け入れられた。
1999年8月30日、潜水艦は新たに「サマーラ」の名を与えられた。


ロシア太平洋艦隊所属のプロジェクト971原子力巡洋潜水艦(アクラ級)「ブラーツク」「サマーラ」は、セヴェロドヴィンスク市艦船修理工場「ズヴェズドーチカ」で高度の近代化改装が実施されます。
[セヴェロドヴィンスクの艦船修理センターはアクラ級原潜を近代化する]
[ロシア太平洋艦隊のアクラ級原潜2隻はセヴェロドヴィンスクで近代化される]

この為、ネーデルラントドック型輸送船に載せられ、北極海経由でセヴェロドヴィンスクへ向かいました。
[ロシア太平洋艦隊のアクラ級原潜2隻は近代化改装の為に北極海経由でセヴェロドヴィンスクへ送られる]
[ロシア太平洋艦隊の3隻の原潜は近代化改装の為に移送された]

9月23日、セヴェロドヴィンスクの入り口付近まで到達しましたが、天候条件の為、この日は港内へは入港できませんでした。
[ロシア海軍のアクラ級原潜2隻は北極海航路で運ばれた]

港内へ入ったのは、2日後の9月25日になりました。

ロシア海軍太平洋艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグは戦略演習ヴォストーク-2014で有翼ミサイルを発射した

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2014年9月24日01時33分配信
【太平洋艦隊の艦と潜水艦は東方軍管区の演習で仮想敵を攻撃した】
モスクワ、9月24日-ロシア通信社ノーボスチ

ロシア太平洋艦隊の艦船及び潜水艦打撃グループは、極東演習の枠組において仮想敵の海上及び空中目標への射撃を行なった。
ロシア連邦国防省広報サービス部は発表した。

演習には親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」も関わっており、有翼ミサイルで仮想敵を撃破した。

「対潜艦及びロケット艦から成る打撃艦グループは、海上及び空中目標への艦上有翼ミサイル複合体及び高射ミサイル複合体の発射を実行しました」
声明では、こう述べられた。

原子力潜水艦は艦船の撃破に取り組み、有翼ミサイル発射を実施し、同じ頃に沿岸部隊海洋航空隊の支援を得て、敵を高射ミサイル複合体S-300で攻撃した。

大規模戦略指揮幕僚演習「ヴォストーク-2014」東方軍管区(極東及びシベリア東部)のテリトリーで9月19日から25日まで実施される。
この為、先週には戦闘準備状態の抜き打ち査察及び民間機関の動員の点検が実施された。
「ヴォストーク-2014」は、演習と査察の完全なセットである。

先だって国防省のトップであるセルゲイ・ショイグが述べたように、演習には15万5000名以上の軍人、約4000両の戦闘装甲車を含む約8000の兵器ユニット及び軍用車輌、632機の航空機とヘリコプター、84隻の艦船が参加する。


ロシア連邦軍東方軍管区戦略演習「ヴォストーク-2014」は、2014年9月19日から25日に掛けてロシア極東部で実施されました。

『ロシア通信社ノーボスチ』より
【指揮幕僚演習「ヴォストーク-2014」】

当然ながらロシア太平洋艦隊も参加し、オホーツク海及び日本海で各種の演習を実施しました。

ロシア太平洋艦隊の主力水上艦部隊は2014年8月下旬の時点でオホーツク海方面に移動しており、「ヴォストーク-2014」の直前に実施された東方軍管区の抜き打ち演習に参加しました。
[ロシア太平洋艦隊主力部隊はオホーツク海で「抜き打ち演習」に参加した]

そして演習の最終段階において、有翼ミサイルの発射を実施しました。

親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」からは長距離打撃有翼ミサイル「ヴルカーン」が発射されました。
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この他、原子力潜水艦からも有翼ミサイルが発射されました。

この記事では原潜の名前には触れられていませんが、少なくとも太平洋艦隊所属の戦略原潜「ポドリスク」、「聖大致命者凱旋者ゲオルギィ」、ロケット原潜「オムスク」、「トヴェリ」「ヴォストーク-2014」に参加しています。

『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア連邦国防省広報サービス・情報管理部発表
2014年9月23日01時00分配信
【太平洋艦隊潜水艦部隊は演習「ヴォストーク-2104」の枠組において戦闘訓練任務を遂行する為に海へ出た】

有翼ミサイル(グラニート)を発射したのは「オムスク」「トヴェリ」という事になります。
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[有翼ミサイル複合体グラニートは軍備採用30周年を迎えた]

ロシア海軍向けミストラル級ヘリコプター空母ウラジオストクは再び出航した

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『イタルタス』より
2014年9月24日08時12分配信
【ヘリコプター空母「ウラジオストクはサンナゼールを離れ、2度目の訓練の為に海へ出た】
サン・ナゼール/フランス/ 9月24日/イタルタス特派員ミハイル・チモフェーエフ

昨夜、「ミストラル」型汎用指揮揚陸ヘリコプター母艦「ウラジオストク」は、フランスの港サンナゼール市を離れた。
同艦は今月の2度目の訓練の為に海洋へと出航し、それは9日間に渡って続けられる。

艦上には、地元の造船所で建造中のヘリコプター空母「セヴァストーポリ」の将来の乗組員となる250名のロシア人船員と、更には約200名のフランス人専門技術者が居る。

航行の主な目的は、ロシア人サンナゼールで受け取った軍艦「ミストラル」型の航行と高度自動化システムの管理の訓練プログラムにおける知識の応用の確保にある。

サンナゼールには6月末から400名のロシア人船員が滞在している。
彼ら2組の乗組員は、練習艦「スモーリヌイ」でフランス大西洋沿岸へ到着した。
サンナゼール港の停泊所においては、数ヶ月間に渡り、契約下で最初にフランスで建造され、ロシアも直接参加していたヘリコプター空母「ウラジオストク」に近い場所に位置している。

同時に、ロワール河口上に在る請負企業「STX造船所」には、現在、ロシアが発注し、「セヴァストーポリ」と命名された第2の揚陸艦の鋼鉄の船体がそびえ立っている。
それは、2015年末に完成しなければならない。

「ウラジオストク」は、僅か2日前に海洋への出航から戻った。
200名以上のロシア人船員から成る第1乗員団の以前の航行では、前もって与えられた演習課題を遂行した。
その管理下及びフランスインストラクターの指導下で「ウラジオストク」は、戦闘艦の基礎的な操艦に習熟した。

訓練は、同国の海岸から40kmに位置するフランスの大きな島ベル-イル-アン-メールの西方及び南方海域で行なわれた。
特に、この海域で「ウラジオストク」は、繰り返し航路を変更し、90度のUターンを行ない、円の中に弧を描きながら移動し、同島海域で停泊した。
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「ミストラル」の特殊な構成要素の1つとして、ポッド式操舵スクリューの使用が有る。
それは強力かつ最新の電動推進力であり、ゴンドラは艦尾水中空間に位置する。
目を向けると、それは艦の高度な機動性を提供する。
このようなシステムの管理には、良好な訓練水準が必要となる。

最初の訓練の最終段階とサンナゼールへの直線コースを進んでいる時、「ウラジオストク」の速力は14ノットに近づいた-推定巡航速力は18ノットである。

最初の訓練出航を完了した「ウラジオストク」は、港の停泊場所を置き換えられ、コンテナターミナル厳重管理区域に停泊した。
ここは、ロワール河口に位置しており、市の中心部からだいぶ離れている。
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揚陸艦の以前の停泊場所では、フランス-ロシア間で締結された軍事技術契約の反対者と支持者がデモ行進を行なった。
このプロジェクトを主導する造船企業DCNSは、イタルタス特派員へ確証した。
「停泊場所の変更は、船の積載の利便性の為だけに行なわれたものです」

ヘリコプター空母の新たな航行訓練ステージは10月2日まで続けられる。
サンナゼール港湾管理部によると、「ウラジオストク」は、その日の午前9時に埠頭へ戻る。
同市は既に大勢のロシア人船員に慣れている-彼等は街路、岸壁、喫茶店、店舗に姿を現している。
士官は市内で自転車を乗り回している。

同市はロシア人船員へスタジアムの1つの使用許可を与え、スポーツジムを提供した。
加えて、彼等はサンナゼール及びその周辺、特に、絵のように美しい隣接リゾート地ラ・ボールへの小旅行を行なっている。
ロシア人船員の関心は、この地域に位置するシャトー·デュ・クロ・ルーチェレオナルド・ダ・ヴィンチの邸宅博物館を訪れる事に有る。

「私達は、ロシア人とは些かのトラブルも有りませんでした。
彼らは非常に丁重であり、私達との唯一の妨げは言葉の壁でした」

フランス造船所の同市住民は話した。
ここでは、「ノルマンディー」「イル・ド・フランス」などといった有名な大洋定期船が建造された。

「サンナゼールの方々は、私達を素晴らしく歓迎してくれました。
穏やかで美しい市自体を私達は好きです。
ミストラルには、我々ロシア海軍の軍旗が掲げられるべきであり、その時を楽しみにしております。
フランスは、締結された契約を履行するものと確信しております。
何故なら、そうしなければ、多大なペナルティを負う事を避けられなくなるからです」
ロシア軍事船員
イタルタス特派員へ話した。

ロシア海軍の為にフランスヘリコプター空母を建造する為の11億2000万ユーロの契約は2011年6月に署名された。
1隻目の艦「ウラジオストク」は11月にロシアへ引き渡される予定である。
同時に、サンナゼールでは、「セヴァストーポリ」と命名された2隻目のヘリコプター空母の建造が続行されている。
同艦は来年(2015年)に納入されなければならない。
艦の排水量21,000トン、船体最大長210m、速力18ノット、航続距離は最大で20000海里。
ヘリコプター空母の乗組員は170名であり、加えて更に450名を艦内へ収容できる。
艦の航空グループには16機のヘリコプターが含まれており、離艦甲板へ同時に6機が展開できる。
艦の貨物甲板には約40両の戦車と70両の車輌を収容できる。

最近刊行されたフィガロ紙の報道によると、ロシアが発注した2隻目のヘリコプター空母「セヴァストーポリ」の進捗度は70パーセントである。
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この件に関し、イタルタス特派員は、造船会社DCNSの公式代理人エマニュエル・ガウデへ質問した所、彼は、この情報を否定した。
「私は、そのような姿を確認することが出来ません」
彼は話した。
「同時に、第2のミストラルの作業は未だ1年間残っております。
それは、本当に確かな事です」
ガウデ
は指摘した。


[ヘリコプター揚陸ドック艦ミストラル型]
[ヘリ空母ミストラル型(旧ブログ)]

ロシア海軍向けの「ミストラル」級ヘリコプター揚陸ドック艦の売買契約は、2011年6月に締結されました。
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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2011年6月17日17時11分配信
【ロシアとフランスは、ヘリコプター空母「ミストラル」に関する契約を締結する】

1番艦「ウラジオストク」は、前半部分が2012年2月1日にフランスサンナゼール造船所で起工され、後半部分はロシアバルト工場(サンクトペテルブルク)で2012年10月1日に起工、その後、サンナゼールで前部と後部が結合されて2013年10月15日に進水、2014年3月からは洋上試験を何度か実施しています。
[ロシア海軍のミストラル級ヘリコプター揚陸ドック艦(強襲揚陸艦)ウラジオストクは就役から1年間は集中運用される]

ロシア海軍将兵の手による「ウラジオストク」の最初の出航は2014年9月10日に予定されていましたが、フランス側の説明によると「技術的な理由」で延期され、結局、9月13日に出航しました。
[ミストラル級ヘリ空母ウラジオストクはロシア海軍乗員の手でサンナゼールを出航した]

9月22日に帰港しました。
[ロシア海軍向けミストラル級ヘリコプター空母ウラジオストクはサンナゼールへ帰港した]

そして9月23日夜、「ウラジオストク」は、2番艦「セヴァストーポリ」の乗組員により再び出航しました。

ロシア海軍のアクラ級原潜2隻は北極海航路で運ばれた

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『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2014年9月23日13時22分配信
【船は同時に2隻の原子力潜水艦をセヴェロドヴィンスクへ運んだ】

船上に太平洋艦隊の2隻の原子力潜水艦を載せたネーデルラントの半潜水型船「トランスシェリフ」はセヴェロドヴィンスクへ到着した。
潜水艦は、気象条件が許せば、艦船修理工場「ズヴェズドーチカ」のテリトリーへ届けられる。
『中央海軍ポータル』は造船所の広報サービスより伝えられた。


現在、原子力潜水艦「ブラーツク」「サマーラ」を載せた特殊船「トランスシェリフ」セヴェロドヴィンスクの入口に居る。
貨物を降ろす為の沿岸への接岸は天候条件により許可されていない。

2隻の原子力潜水艦の北方海洋航路上の輸送は初めて実行された。
潜水艦の積載は8月23日にペトロパブロフスク・カムチャツキーで実施され、特に困難な場所では、「トランスシェリフ」号砕氷船「ヴァイガチ」「戦勝50周年」が随伴した。

「ズヴェズドーチカ」原子力潜水艦の修理と高度な近代化を実施し、これにより就役期間の延長が可能となる。
兵装システム、電子電波システム、水中音響システムは撤去され、より最新のものと交換される。
その後、潜水艦は自力でカムチャツカへ戻ってくる。

プロジェクト971「シチューカ-B」原子力潜水艦K-391「ブラーツク」は、1988年2月23日にコムソモリスク-ナ-アムーレレニンスキー・コムソモール記念工場でK-391の名で起工され、1989年4月14日に進水した。
1990年2月28日に海軍の組織へ加入し、1993年4月13日に「キート」の名を与えられ、1997年9月10日、市庁による潜水艦後援の設立に関連し、「ブラーツク」の名を与えられた。

第3世代原子力潜水艦であるプロジェクト971「シチューカ-B」原子力潜水艦K-295「サマーラ」は、1993年11月7日にコムソモリスク-ナ-アムーレアムール造船工場で起工され、1994年8月5日に進水した。
1995年に「ドラコン」の名前で海軍の組織へ受け入れられた。
1999年8月30日、潜水艦は新たに「サマーラ」の名を与えられた。


ロシア太平洋艦隊所属のプロジェクト971原子力巡洋潜水艦(アクラ級)「ブラーツク」「サマーラ」は、セヴェロドヴィンスク市艦船修理工場「ズヴェズドーチカ」で高度の近代化改装が実施されます。
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この為、ネーデルラントドック型輸送船に載せられ、北極海経由でセヴェロドヴィンスクへ向かいました。
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[ロシア太平洋艦隊のアクラ級原潜2隻は近代化改装の為に北極海経由でセヴェロドヴィンスクへ送られる]
[ロシア太平洋艦隊の3隻の原潜は近代化改装の為に移送された]

そして9月23日、セヴェロドヴィンスクの入り口まで到達しましたが、天候条件の為、港内へは入港していないようです。

ロシアはミストラル級が無くても支障は無いとロゴージンは言った

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『イタルタス』より
2014年9月22日0時31分配信
【ロゴージン:ロシアは「ミストラル」が無くともやって行ける】
モスクワ、9月22日/イタルタス

ロシアは、ヘリコプター空母「ミストラル」が無くともやって行ける。
副首相ドミトリー・ロゴージンは放送番組「ウラジーミル・ソロヴィヨフと日曜日の夜」において、こう言った。

「軍艦ミストラル自体に関して言えば、これは大型揚陸ドック艦です。
僕の個人的意見を申し上げますと、僕達は、この契約無しでもやっていくことは出来ます。
何故ならば、僕達は、今、この種の大型艦を組み立てる能力を有しておりますからね」

副首相は話した。

彼は、以前のロシアには、このような能力が無かった事を指摘した。
何故なら、この種の大型艦は、ウクライナニコラエフ造船所で組み立てられていたので。

「昨年11月16日、僕達は、インドの同僚へ軽航空母艦ヴィクラマーディティヤを引き渡しました。
これは、元々はロケット巡洋艦アドミラル・ゴルシコフでした。
それにより、この契約を履行し、多額の収益を上げ、僕達は、今、ロシア自身が、国家指導者の指示が有れば、ロシアはこの種の艦を組み立てる事が可能である事を証明しました」
ロゴージン
は付け加えた。
彼は、航空母艦超近代的な巡洋艦であり、造船の頂点であると付け加えた。
「それに比べ、揚陸艦は、遥かに容易に設計できます。
むろん、僕達には可能です」
ロゴージン
は話した。

副首相は、「ミストラル」の問題点として、この艦は地中海性気候に適応したものである事を強調した。
「それ(ミストラル)は、僕達の気候条件には非常に適しておりません。
少なくとも、それは、僕達の北方海域での航行は不可能ですから」

彼は指摘した。

この時、ロゴージンは、契約が終了するかもしれず、艦は他者へ引き渡されるかもしれないというフランス側の声明は違法であるに重点を置いて強調した。
「それは、フランスとアメリカの為にあるゲーム"艦を引き渡すのか、引き渡さないのか"である事を念頭に置くべきでしょう。
それは非常に礼儀を欠いたものです」

政府副議長は話した。
「何故なら、この艦の3分の1は、僕達により組み立てられたからです。
ミストラルの後部はサンクトペテルブルクのバルト工場で組み立てられました。
故に、もしも彼らが、艦を自身の所へ留まらせたいのであれば、僕達は、後部を剥ぎ取らなければなりません。
それを戻した後、他の艦の為の後部として使用する事になりましょう。
同様の理由で、これらの艦を第三者へ引き渡す事など出来ません。
第二に、代金は支払われており、それは罰金として返してもらう必要が有ります。
第三に、フランスは、決して安くは無い更なるリスクを負う事になります。
軍事技術協力の枠組における信頼できる供給者としての評判に関して。
神の名において、彼等がその評判を危険に晒している場合、資金のみが去るのではなく、艦尾部分も去り、そして、評判も(去るでしょう)。
Auf Wiedersehen(ではまた)」

ロゴージンは締め括った。


[ヘリコプター揚陸ドック艦ミストラル型]
[ヘリ空母ミストラル型(旧ブログ)]

ロシア海軍黒海艦隊のエアクッションロケット艦サムームは地中海へ行く

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『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2014年9月22日10時27分配信
【エアクッション艦「サムーム」は地中海へと去った】

9月20日・土曜日、黒海艦隊のエアクッションロケット艦「サムーム」は、地中海での当直へと向かった。

『中央海軍ポータル』特派員は、「サムーム」にとって、これは最初の(地中海への)航海であると報告した。

トルコの情報筋によると、9月21日、「サムーム」ボスポラス海峡を南方へ通過した。

先に地中海での戦闘勤務に就いているのは、親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」、そして大型揚陸艦「ヤマル」、「ノボチェルカッスク」、「カリーニングラード」である。

警備艦「スメトリーヴイ」は先週に地中海から戻り、『中央海軍ポータル』によると、9月19日に管理職務遂行の為、セヴァストーポリを去った。


ロシア黒海艦隊は、2隻のエアクッションロケット艦(SES型ミサイルコルベット)「ボラ」「サムーム」を保有しております。
[SES型コルベット「サムム」近影(2007年9月12日)]

この2隻は、黒海艦隊へ配備以来、黒海でのみ活動して来ましたが、今回、「サムーム」は初めて地中海へ行く事になりました。
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ロシア海軍向けミストラル級ヘリコプター空母ウラジオストクはサンナゼールへ帰港した

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『イタルタス』より
2014年9月22日03時49分配信
【「ミストラル」はロシア人乗組員とサンナゼールへ到着した】
サン・ナゼール/フランス/ 9月22日/イタルタス特派員ミハイル・チモフェーエフ

月曜日未明、フランスの港湾サンナゼール「ミストラル」型汎用指揮揚陸ヘリコプター母艦「ウラジオストク」が到着した。

2隻の最新の多目的艦の1隻目のロシア-フランス人乗組員混合による計画出航は完了した。
排水量20000トン以上の鋼鉄の巨体では、10日間に渡り、250名のロシア人船員と、少なくとも200名のフランス人専門技術者が作業を行なった。

半日が経ち、「ウラジオストク」では、第2のロシア人乗員による海洋への出航が準備されている。
それは9月23日に実施され、10月2日まで続けられなければならない。

400名の海軍将兵は、軍艦「ミストラル」型の航行開発プログラム下での訓練及び多数の高度自動化システムの管理の為、6月末からサンナゼールへ滞在している。
クロンシュタットから来た練習艦「スモーリヌイ」の講堂には、沿岸から大規模造船企業DCNSの開発専門技術者が来訪している。
訓練サイクルは11月中旬に完了する。

[ロシアへの「ミストラル」引き渡し]
以前、フランス国防相ジャック-イヴ・ル・ドリアンは、最初の発注分の2隻の「ミストラル」ロシアへの引き渡しに関する決定は、10月末に下されると述べた。

フランス大統領フランソワ・オランドは、最近の記者会見で、ロシアとの「ミストラル」型ヘリコプター空母に関する取り引きは、ウクライナの停戦協定及び政治的プロセスが成功裏に進捗した場合に実行される事を強調した。
彼は、この制裁が「影響はロシアのみに留まらず、ヨーロッパ全体へ及び、そのような道筋は、経済成長全般に損失をもたらす」と認識している。
「ロシアは、ヨーロッパにとって、パートナーであるべきです」
フランスの指導者は、ウクライナ情勢の改善には全ての関係者が関心を有している事を指摘した。

「ミストラルの契約は、サンナゼール工業地帯における雇用確保の為に大いなる価値を有しております。
私共は、双方の艦の引き渡しについて関心を持っております」

イタルタス特派員のインタビューに対し、同市の市長で社会党のダニエル・サムジュンは述べた。
「2隻目の艦の建造は続けられており、最初の海洋への出航が行なわれます」

「先週、私はフランソワ・オランド大統領と電話会談を行ない、彼は、契約は中断されておらず、条件に沿って履行されている事を確認しました。
ですが、政治情勢が悪化した場合には、引き渡しが出来なくなる事は明白です」
サンナゼール市長
は話した。

「ロシアとの取り引きは完全な形で行なわれ、"ミストラル"シリーズの2番艦が建造される事は絶対に必要です」
次に、造船所の労働組合を率いるナタリー・デュラン-プレンボルンは表明した。
「現在は継続中の2隻目のヘリコプター空母の作業が停止された場合、DCNS社の主要請負業者であるSTX造船所の300名の労働者は、部分的な失業状態に陥るでしょう。
契約下での造船所における2隻の艦の建造には総計で1000名が4年に渡って従事しております。
作業は、まだ約1年間は残っているのですよ。
取り引きのキャンセルは、サンナゼールから半径200-300kmに在る資材と機器を供給する多数の企業へ大きな打撃を与えるでしょう」


「ミストラルの取引のキャンセルは、サンナゼール造船所の労働者へ確実に打撃となります。
ロシアとの契約は、当市の造船所にとって極めて重要であります」

社会組織「ミストラルの契約での勝利の達成」のリーダー、ジャン-クロード・ブランチャードは強調した。
彼自身は、以前には造船所の溶接工であり、現在は、政党「国民戦線」の同市支部の顧問である。
「契約違反は、ワシントン及びNATOへのフランスの依存、世界での地位の低下、政府が自身の約束を保持できない事をを示しております」
彼は確信している。
「フランスは、その誇りを維持し、自身の運命の妻として留まるべきです」


[ヘリコプター揚陸ドック艦ミストラル型]
[ヘリ空母ミストラル型(旧ブログ)]

ロシア海軍向けの「ミストラル」級ヘリコプター揚陸ドック艦の売買契約は、2011年6月に締結されました。
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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2011年6月17日17時11分配信
【ロシアとフランスは、ヘリコプター空母「ミストラル」に関する契約を締結する】

1番艦「ウラジオストク」は、前半部分が2012年2月1日にフランスサンナゼール造船所で起工され、後半部分はロシアバルト工場(サンクトペテルブルク)で2012年10月1日に起工、その後、サンナゼールで前部と後部が結合されて2013年10月15日に進水、2014年3月からは洋上試験を何度か実施しています。
[ロシア海軍のミストラル級ヘリコプター揚陸ドック艦(強襲揚陸艦)ウラジオストクは就役から1年間は集中運用される]

ロシア海軍将兵の手による「ウラジオストク」の最初の出航は2014年9月10日に予定されていましたが、フランス側の説明によると「技術的な理由」で延期され、結局、9月13日に出航しました。
[ミストラル級ヘリ空母ウラジオストクはロシア海軍乗員の手でサンナゼールを出航した]

そして9月22日に帰港しました。

9月23日、「ウラジオストク」は、2番艦「セヴァストーポリ」の乗組員により再び出航し、10月2日に帰港する予定です。

ロシア海軍新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」に130mm砲が搭載された

サンクトペテルブルク「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」で建造中のプロジェクト22350フリゲート「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・ゴルシコフ」(ソ連邦海軍元帥ゴルシコフ)に、ようやくA-192M 130mm単装砲が搭載されました。
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サンクトペテルブルク「アルセナル」工場で製造されたA-192M 130mm単装砲は、2014年9月11日、造船所(セーヴェルナヤ・ヴェルフィ)へ届けられています。
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[ロシア海軍新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」の為の130mm砲は完成した]

A-192M 130mm単装砲の開発と製造は遅延に遅延を重ね、この為、「アドミラル・ ゴルシコフ」の就役も当初計画より大幅に遅れる事になりました。
[ロシア海軍への新世代フリゲート「アドミラル・ ゴルシコフ」の引き渡しは130mm砲の問題により延期される]

北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ-アドミラル・クラーコフはセヴァストーポリを出た

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア西方軍管区(北方艦隊)広報サービス発表
2014年9月20日11時39分配信
【北方艦隊の大型対潜艦「ヴィツェ-アドミラル・クラーコフ」はセヴァストーポリから黒海へと去った】

9月19日、北方艦隊大型対潜艦「ヴィツェ-アドミラル・クラーコフ」は、セヴァストーポリ市から黒海へと去った。
計画された技術的準備状態の回復完了後のシステム及び機器の点検のために。

計画制御出航活動の完了後、大型対潜艦「ヴィツェ-アドミラル・クラーコフ」は、地中海で活動するロシア海軍常設グループの一員としての任務遂行を続ける。

大型対潜艦「ヴィツェ-アドミラル・クラーコフ」は、4ヶ月間に渡る海洋への滞在の後、ここ(セヴァストーポリ)で計画修理及び技術的準備状態の回復を実施する北方艦隊の2隻目の大型対潜艦となる。

今年5月にセヴァストーポリで計画修理を行なった最初の艦は、北方艦隊大型対潜艦「アドミラル・レフチェンコ」であった。

計画された戦闘艦の技術的準備状態の回復に従事するのはロシア連邦国防省・黒海艦隊第13艦船修理工場のチームであり、同工場は、黒海艦隊の艦、更には南方海域で任務を遂行するロシア海軍の他の艦隊の艦の修理及び保守整備の為、3年間の国家契約を締結している。

大型対潜艦「ヴィツェ-アドミラル・クラーコフ」の遠距離航海は、北方艦隊主要基地セヴェロモルスクを去った2014年4月15日に始まった。
5月6日から、大型対潜艦は、地中海で常時活動するロシア海軍作戦連合部隊の艦船グループを率いている。

大型対潜艦「ヴィツェ-アドミラル・クラーコフ」は、遠距離航海の間に12000海里以上を航行している。


北方艦隊大型対潜艦「ヴィツェ-アドミラル・クラーコフ」は、2014年4月15日にセヴェロモルスク基地を出港し、地中海へ向かいました。
[ロシア北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ-アドミラル・クラーコフは地中海へ向かった]

4月28日、地中海へ入り、スペインセウタ港へ寄港しました。
[ロシア北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ-アドミラル・クラーコフはスペインのセウタ港を訪れた]

5月6日、ロシア海軍地中海作戦連合部隊(2013年6月1日創設)の旗艦任務を大型対潜艦「アドミラル・レフチェンコ」(2013年12月17日出港)から引き継ぎました。
[北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ-アドミラル・クラーコフはロシア海軍地中海作戦連合部隊を率いる]

その後も地中海東部に滞在し、5月26日にキプロスリマソール港へ寄港しました。
[北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ-アドミラル・クラーコフはキプロスを訪れた]

6月16日にもリマソール港へ寄港しました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア西方軍管区(北方艦隊)広報サービス発表
2014年6月16日20時01分配信
【北方艦隊の大型対潜艦「ヴィツェ-アドミラル・クラーコフ」はリマソール港(キプロス)への業務寄港を行なう】

7月10日から7月14日まで地中海中部のマルタ島を訪れました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ-アドミラル・クラーコフはマルタ島を訪れた]

7月24日にもマルタ島を訪れています。
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7月29日にマルタを出港し、地中海東部へ向かいました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ-アドミラル・クラーコフはマルタ訪問を終えて地中海東部へ向かった]

8月中旬に黒海へ入り、修理の為にセヴァストーポリへ寄港しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ-アドミラル・クラーコフはセヴァストーポリへ行く]

そして9月19日、修理を終えてセヴァストーポリを出港しました。

ロシア海軍のボレイ級戦略原潜6番艦クニャージ・スヴォーロフは2014年12月に起工される

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2014年9月19日15時30分配信
【最新原子力潜水艦「クニャージ・スヴォーロフ」は12月に起工される】
セヴェロドヴィンスク、9月19日-ロシア通信社ノーボスチ

「クニャージ・スヴォーロフ」と命名される最新原子力潜水艦プロジェクト「ボレイ-A」は、12月にセヴェロドヴィンスクで起工される。
金曜日、ロシア通信社ノーボスチ「セヴマシュ」軍事装備部長代理ニコライ・セマコフより伝えられた。

「全てが正常に進んだ場合、更なる巡洋艦クニャージ・スヴォーロフは12月に起工されます。
これは、改善型プロジェクト"ボレイ-A"の次の潜水艦となります」
セマコフ
は話した。

「クニャージ・スヴォーロフ」は、プロジェクト955「ボレイ」の6隻目の潜水艦となる。
2020年までに、「ブラヴァー」ミサイルを搭載するこのクラスの潜水艦8隻の建造が計画されている。

現在、ロシア連邦海軍の戦闘編制には、2隻のプロジェクト「ボレイ」潜水艦が在る-「ユーリー・ドルゴルーキー」「アレクサンドル・ネフスキー」
第3の潜水艦「ウラジーミル・モノマーフ」は、2014年12月に海軍へ引き渡される。
更なる2隻-「クニャージ・ウラジーミル」「クニャージ・オレグ」は現在建造中である。


[新世代戦略原潜ボレイ級(旧ブログ)]
[新世代戦略原潜ボレイ級]

プロジェクト955「ボレイ」級1番艦K-535「ユーリー・ドルゴルーキー」は、1996年11月2日に起工、2007年4月15日に進水、2012年12月29日に竣工、2013年1月10日に就役し、北方艦隊第31潜水艦師団に編入されました。
[新世代戦略原潜ユーリー・ドルゴルーキーはロシア海軍へ就役した]
[新世代戦略原潜ユーリー・ドルゴルーキーは北方艦隊第31潜水艦師団へ編入された]

「ボレイ」級2番艦K-550「アレクサンドル・ネフスキー」は、2004年3月19日に起工、2010年12月6日に進水、2013年12月23日にロシア海軍へ就役し、太平洋艦隊第25潜水艦師団へ編入されました。
[ボレイ級戦略原潜2番艦アレクサンドル・ネフスキーはロシア海軍へ就役し、太平洋艦隊へ編入された]

「ボレイ」級3番艦「ウラジーミル・モノマーフ」は、2006年3月19日に起工、2012年12月30日に進水、2013年9月から2014年7月末まで洋上試験が行なわれました。
2014年12月10日にはロシア海軍へ引き渡され、太平洋艦隊へ配備される予定です。
[最新鋭戦略原潜ウラジーミル・モノマーフは2014年12月10日にロシア海軍へ納入される]

「ボレイ」級4番艦「クニャージ・ウラジーミル」からは改良型のプロジェクト955A「ボレイ-A」となり、2012年7月30日に起工されました。
[改ボレイ級戦略原潜クニャージ・ウラジーミル起工]
[改ボレイ級戦略原潜クニャージ・ウラジーミルの船体が形成された]

「ボレイ」級5番艦(改「ボレイ」級としては2隻目)「クニャージ・オレグ」は、「海軍の日」当日の2014年7月27日に起工されました。
[ボレイ級戦略原潜5番艦クニャージ・オレグはロシア海軍の日に起工された]

そして6番艦「クニャージ・スヴォーロフ」は2014年12月の起工が予定されています。

今後、2020年までに合計で8隻の「ボレイ」/「ボレイ-A」ロシア海軍の為に建造されます。

ロシアへのミストラル級ヘリ空母の引き渡しはウクライナ情勢の改善により実行される

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『イタルタス』より
2014年9月18日19時46分配信
【オランド:「ミストラル」に関する取り引きはウクライナ情勢が改善される事により実行される】
パリ、9月18日/イタルタス特派員セルゲイ・シチェルバコーフ

ロシアとの「ミストラル」型ヘリコプター空母に関する取り引きは、ウクライナの停戦協定及び政治的プロセスが成功裏に進捗した場合に実行される。
フランス大統領フランソワ・オランドは、エリゼ宮殿での記者会見において確認した。

(ロシアへの)制裁に関する話の中で、フランス大統領は、それは必要であった事を指摘した。
同時に彼は、制裁の影響はロシアのみに留まらず、ヨーロッパ全体-その経済成長-へ及ぶと明言した。
この事について、オランドは、ウクライナ情勢の改善には全ての関係者が関心を有しているものと認識している。

「ロシアは、ヨーロッパにとって、パートナーであるべきです」
フランスの指導者は締め括った。

[パリの条件]
ウェールズで開催されたNATO首脳会議の結果、フランス大統領フランソワ・オランドは、ロシアへの1隻目の「ミストラル」型ヘリコプター空母の引き渡しに関する最終決定は(2014年)10月末に下されると述べた。
オランドは、これは契約のキャンセルを意味しない事を再び強調したが、ロシア側への艦の引き渡しは2つの要因により決まると説明した:フランス大統領が歓迎するような署名による停戦合意の発効、更には、ウクライナ紛争に関与している当事者間による「政治的合意」の達成。

ロシア海軍の為にフランスヘリコプター空母を建造する為の11億2000万ユーロの契約は2011年6月に署名された。
1隻目の艦「ウラジオストク」は11月にロシアへ引き渡される予定である。
同時に、サンナゼールでは、「セヴァストーポリ」と命名された2隻目のヘリコプター空母の建造が続行されている。
同艦は来年(2015年)に納入されなければならない。
艦の排水量21,000トン、船体最大長210m、速力18ノット、航続距離は最大で20000海里。
ヘリコプター空母の乗組員は170名であり、加えて更に450名を艦内へ収容できる。
艦の航空グループには16機のヘリコプターが含まれており、離艦甲板へ同時に6機が展開できる。
艦の貨物甲板には約40両の戦車と70両の車輌を収容できる。


[ヘリコプター揚陸ドック艦ミストラル型]
[ヘリ空母ミストラル型(旧ブログ)]

ロシア海軍向けの「ミストラル」級ヘリコプター揚陸ドック艦の売買契約は、2011年6月に締結されました。
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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2011年6月17日17時11分配信
【ロシアとフランスは、ヘリコプター空母「ミストラル」に関する契約を締結する】

1番艦「ウラジオストク」は、前半部分が2012年2月1日にフランスサンナゼール造船所で起工され、後半部分はロシアバルト工場(サンクトペテルブルク)で2012年10月1日に起工、その後、サンナゼールで前部と後部が結合されて2013年10月15日に進水、2014年3月からは洋上試験を何度か実施しています。
[ロシア海軍のミストラル級ヘリコプター揚陸ドック艦(強襲揚陸艦)ウラジオストクは就役から1年間は集中運用される]

ロシア海軍将兵の手による「ウラジオストク」の最初の出航は2014年9月10日に予定されていましたが、フランス側の説明によると「技術的な理由」で延期され、結局、9月13日に出航しました。
[ミストラル級ヘリ空母ウラジオストクはロシア海軍乗員の手でサンナゼールを出航した]

2番艦「セヴァストーポリ」は、前半部分が2013年6月18日にフランスで起工され、後半部分は2013年7月4日にロシアで起工されています。
2014年4月30日には後半部分が進水し、7月15日には、前部と接合する為にサンナゼールへ到着し、既に接合作業が開始されています。
[ロシア海軍のミストラル級ヘリコプター揚陸ドック艦セヴァストーポリの船体接合が始まった]


2014年9月3日、フランス大統領フランソワ・オランドは、最近のウクライナ情勢の悪化に伴い、ロシアへの「ミストラル」級ヘリ空母(1番艦「ウラジオストク」)の引き渡しを凍結すると発表しました。
[ミストラル級ヘリ空母ウラジオストクのロシアへの引き渡しは2014年11月まで保留される]

しかし、ロシア連邦国防相代理ユーリー・ボリソフ氏によると、フランス側から「ミストラル」級に関する契約破棄の通告は有りません。
[フランスはミストラル級ヘリ空母に関するロシアとの契約を破棄していない]

フランス側も、これは「ミストラル」級に関する契約の破棄を意味するものではないと再三に渡り表明しています。
(契約を破棄してしまえばロシアへ違約金を支払う必要が生じる為)

オランド大統領の声明が発表された後も、サンナゼールには「ミストラル」級の乗組員約400名が滞在しており、退去させられる兆候は全くありません。
(本当に契約を破棄するのならば、当然ながら彼等は退去させられる)
[ロシア海軍のミストラル級ヘリ空母乗員はサンナゼールに居る]

結局、ロシア「ミストラル」級ヘリコプター空母「ウラジオストク」を当初の納入期日(2014年11月1日)に引き渡すか否かの決断は、今年10月末に下される事になりました。
[ミストラル級ヘリ空母ウラジオストクのロシアへの引き渡しに関する決定は2014年10月末に下される]

今回、フランソワ・オランド氏は「ロシアは、ヨーロッパにとって、パートナーであるべきです」と明言しましたが、前のフランス大統領ニコラ・サルコジ氏も、ロシアへの「ミストラル」級売却に関し、こう言っています。

「私達がロシアをパートナーとして扱わなければ、彼らがパートナーとして振舞ってくれる事は期待できないんじゃないですかね」
[フランス大統領は、強襲揚陸艦「ミストラル」級のロシア売却が軍事的脅威を生むとは思わない]

ロシア海軍黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦モスクワはセヴァストーポリで修理されるかもしれない

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2014年9月17日10時56分配信
【ロシア黒海艦隊旗艦は、大方はセヴァストーポリで修復される事になるだろう】
モスクワ、9月17日-ロシア通信社ノーボスチ

黒海艦隊旗艦・ロケット巡洋艦「モスクワ」の計画修理は調整され、大方はセヴァストーポリロシア連邦国防省・第13艦船修理工場で修復される事になるだろう。
水曜日、ロシア通信社ノーボスチは、同社の代理人より伝えられた。

これに先立ち、ロシア連邦国防相代理ユーリー・ボリソフロシア通信社ノーボスチへ伝えた。
同艦は2016年にセヴェロドヴィンスク「ズヴェズドーチカ」で修理を開始する計画であるが、「計画は変更されるかもしれません」

「モスクワは、私達の所へ来ます。北方での修理は議論されておりません。
第13工場は複合艦船修理企業となり、我々は、全てのランクの艦を修理できます」

対談者は話した。

彼によると、現在、工場は技術作業文書の仕事に取り掛かっている。

「巡洋艦は定期修理の実施を必要としております。
以前には、小規模の修理作業のみが実施されました。例えば、南洋航海の前に冷凍装置を交換したとか」
第13工場
の代理人はこう話し、現在、同艦は地中海での勤務に就いている事を想起した。

彼は、工場が電波電子兵装の修理作業台を導入し、係留岸壁は1600メートルになり、35トンまでの運搬能力を有するガントリークレーンが設置され、工場の入り江の水深は、黒海艦隊の全ての種類の艦の設置を可能とする事を強調した。

「モスクワは、近年の数多くの遠距離航海の後、完全に自身を復元する必要が有ります。
特に、ガスタービン装置は交換の必要が有ります」

対談者は話した。

巡洋艦「モスクワ」は、プロジェクト1164「アトラント」のトップ艦である。
1982年にニコラエフ61コムーナ記念工場において、「スラヴァ」の名で起工された。
プロジェクト1123対潜巡洋艦「モスクワ」が退役した後、その名前を受け継ぎ、黒海艦隊旗艦となった。
黒海艦隊に在る2隻の1等艦の1隻である(もう1隻は大型対潜艦「ケルチ」)。

艦の排水量は11490トン、全長186メートル、速力32ノット、自立行動期間30日、乗組員500名。
16基の有翼ミサイル発射装置「ヴルカーン」、AK-130砲、533mm魚雷、ヘリコプターKa-27で武装している。


ロシア海軍黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」は、2015年末までにセヴェロドヴィンスク艦船修理工場「ズヴェズドーチカ」へ回航され、同地で修理と近代化改装を行なう予定となっておりました。
[スラヴァ級ロケット巡洋艦はセヴェロドヴィンスクで近代化される]
[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦モスクワは2015年末から近代化改装を開始する]
[親衛ロケット巡洋艦モスクワは近代化により艦対空ミサイルを新型に更新する]

それが、「地元」セヴァストーポリ第13艦船修理工場で修理される可能性が出てきました。
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第13艦船修理工場は、黒海艦隊の艦船の修理やメンテナンスを行なっており、当然ながら黒海艦隊旗艦である「モスクワ」の修理や整備を何度も行っています。
[ロケット巡洋艦「モスクワ」、ドック入り]
[スラヴァ級ミサイル巡洋艦1番艦「モスクワ」近影(2009年12月1日)]
[黒海艦隊の巡洋艦モスクワは修理を終えた]
[ロシア黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦モスクワはドック入りした]

それで「巡洋艦モスクワの事は、我々が一番よく知っている。修理や近代化を行なうなら、ズヴェズドーチカじゃなくて我々にやらせろ」国防省へねじ込んだのかもしれません。

バルト艦隊のコルベット「ソーブラジテルヌイ」のリドゥ―ト艦対空ミサイルは対艦ミサイルを撃墜した

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2014年9月18日13時47分配信
【ロシア連邦のコルベット「ソーブラジテルヌイ」は仮想敵のミサイルを撃破した】
モスクワ、9月18日-ロシア通信社ノーボスチ

ロシア最新鋭コルベット「ソーブラジテルヌイ」高射ミサイルは、バルト海で仮想敵の対艦ミサイルを撃破した。
木曜日、西方軍管区下のバルト艦隊広報サービス代表ウラジーミル・マトヴェーエフは記者団に伝えた。

演習はバルト艦隊海洋射爆場で実施され、安全の為に民間船の航行が禁止された。

「ソーブラジテルヌイの乗組員は、目標へ海洋配置高射ミサイル複合体リドゥートを使用する射撃を実行しました。
標的ミサイルは、バルチースク海軍基地のロケット艦艇連合部隊のロケット艇R-257から発射されました。
コルベットから発射された高射ミサイルは、指定目標を成功裏に撃破しました」
マトヴェーエフ
は話した。

「ソーブラジテルヌイ」は、プロジェクト20380コルベットの最初の生産艦である。
プロジェクト20380コルベットの排水量は2000トン、全長100メートル以上、最大速力27ノット、自律航行距離4000海里。
航海試験実施の為の海洋への試験出航は2011年7月11日から行なわれた。
2011年10月14日、ロシア連邦国防省へ引き渡された。
コルベットの価格は100億ルーブルになる。

総合検出用電波位置特定ステーション「フルケ-2」ミサイル兵器管理用目標指示電波位置特定ステーション「モヌメント-A」、その他の電波位置特定装置戦闘情報管理システム「シグマ-20380」射撃管制システム5P-10「プーマ-02」電波位置特定妨害システム「スメリィ」電波電子戦闘装置を装備する。


プロジェクト20380「ステレグーシチー」型コルベット2番艦「ソーブラジテルヌイ」は、2003年5月20日に起工され、2010年3月31日に進水、2011年10月14日に就役しました。
[ロシア海軍の新型コルベット「ソーブラジテルヌイ」]
[ロシア海軍最新鋭コルベット「ソーブラジテルヌイ」]

就役後はバルト艦隊に配備されていましたが、2012年9月2日、火災事故により損傷し、2013年5月中旬に修理を終えて復帰しました。
[コルベット「ソーブラジテルヌイ」は修理を終えて復帰した]

復帰後はバルト艦隊の各演習に参加していました。

2014年6月に実施されたバルト艦隊の演習において、高射ミサイル「リドゥート」の実弾発射訓練を実施しました。
[ロシア海軍バルト艦隊のコルベット「ソーブラジテルヌイ」はリドゥ―ト艦対空ミサイルを発射した]
[ロシア海軍バルト艦隊のコルベット「ソーブラジテルヌイ」はリドゥ―ト艦対空ミサイルを海上目標へ命中させた]
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[新世代の艦対空ミサイルシステム3K96「リドゥート」]

そして2014年9月、再び高射ミサイル「リドゥート」の実弾発射訓練が実施され、対艦ミサイルを撃墜しました。

ロシア海軍航空隊の艦上戦闘機Su-33はバレンツ海上空で空中戦闘訓練を始めた

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア西方軍管区(北方艦隊)広報サービス発表
2014年9月18日11時55分配信
【北方艦隊艦上航空隊の飛行士はバレンツ海エリア上空で空中戦闘の動作に取り組む】

最近、クリミアでの訓練後に常駐飛行場へ戻った北方艦隊海洋航空隊独立艦上戦闘機航空連隊の飛行士は、本日(9月18日)、バレンツ海エリア上空で空中戦闘及び高速目標の迎撃といった要素への取り組みを始めた。

飛行実施中に艦上戦闘機Su-33の海洋飛行士は、空中戦闘における戦闘機の攻撃からの離脱及び戦闘での主導権の獲得、敵の高速有人機及び無人機の迎撃及び撃破の為に意図される攻撃および防御戦闘機動を用いた戦術的空中戦闘動作を改善する。

空中戦闘動作への取り組みに加え、飛行士は、全ての高度、速度、過負荷状態における複雑かつ高度な飛行術形態の遂行技量の確保、更には、航空隊の戦闘隊列におけるグループ編隊飛行を遂行する。

以前、北方艦隊将兵は、クリミア半島に位置するサキ飛行場での練習訓練飛行を完了した。
数週間に渡り、彼等は重航空巡洋艦「アドミラル-フロータ-ソヴィエツカヴァ-ソユーザ・クズネツォフ」の飛行甲板を完全にシミュレートする艦上航空隊地上トレーナー「ニートカ」においてサイクル訓練に取り組んだ。


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「スモレンスク赤旗授与・ソ連邦英雄2度受賞ボリス・サフォーノフ名称記念第279独立艦上戦闘機航空連隊」は、北方艦隊主要基地セヴェロモルスク軍港の南方に位置するセヴェロモルスク-3基地に駐留しています。
[ロシア海軍の艦上戦闘機連隊は創設40周年を迎えた]
[空母アドミラル・クズネツォフの最高の艦上戦闘機パイロット達]

第279航空連隊Su-33は、寿命延長近代化改修が行なわれています。
[ロシア北方艦隊艦上戦闘機隊は近代化改修されたSu-33を受け取った]

最近まで第279航空連隊クリミア半島サキ飛行場で訓練を実施していました。

[ロシア海軍艦上航空隊はクリミアのニートカへ戻ってきた]

クリミアから戻った後、今日(9月18日)からバレンツ海上空で空中戦闘訓練を開始しました。

ロシア海軍向けミストラル級ヘリ空母2番艦セヴァストーポリは2014年に進水する

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『イタルタス』より
2014年9月17日13時42分配信
【ロシア連邦国防相代理:ロシアの為の第2の「ミストラル」は2014年に進水する】
クラスノアルメイスク/モスクワ州/ 9月17日/イタルタス

ロシアの為にフランスで建造中の2隻目の「ミストラル」型ヘリコプター空母は今年に進水する。

ロシア連邦国防相代理ユーリー・ボリソフは記者団へ伝えた。

「2隻目の艦の作業は計画に沿っております。
進水は今年になります」
ボリソフ
は話した。

国防相代理は、2番艦は、現在、1年前の1番艦と同じ建造段階に在る事を指摘した。
「ミストラル」引き渡しの為のフランスとの更なる協力に関し、フランス側は、ロシアヘリコプター空母の契約破棄を公式に通知していない事をボリソフは指摘した。

「具体的な作業について御話いたしますと、彼ら(フランス側)が契約破棄を望むのならば、その原因などについて公文書で通知するでしょう。
ですが、そのような如何なる通知も有りません」

彼は話した。

1番艦の引渡証書への署名の場所についてユーリー・ボリソフは指摘した。
「間違いなく、署名は行なわれるでしょう」

更に彼は、
1番艦の今日の作業は、当初の計画から少し遅れている事を通知した。
しかし、全ては、「ミストラル」納入の為に提示されたプログラムに沿っている。

フランスへの3隻目と4隻目のヘリコプター空母の発注の可能性についての話で、国防相代理は指摘した。
まだ具体的な事は何も決まっておらず、この件について話すことは出来ない。
「1番艦を受領しなければなりません。そして、それが役立つものかどうかを見極めなければなりません。
その後、3隻目と4隻目に関する決定が下されるでしょう。
一方、私達は、最初の2隻については確固たる契約を締結しており、その後で見極める事になるでしょう」
ボリソフ
は説明した。

[ヘリコプター空母の建造契約]
ロシア海軍の為にフランスヘリコプター空母を建造する為の11億2000万ユーロの契約は2011年6月に署名された。
「ウラジオストク」と命名された1隻目の「ミストラル」は2013年10月に進水した。
2014年9月、同艦はロシア人船員を乗せて海へ出た。

しかし、以前にフランス大統領フランソワ・オランドが表明したように、「ミストラル」引き渡しに関する最終決定は10月末に下される。
2隻目の「ミストラル」-「セヴァストーポリ」は、2015年に納入されなければならない。
以前、同艦は2014年10月の進水を予定していると報じられた。


[ヘリコプター揚陸ドック艦ミストラル型]
[ヘリ空母ミストラル型(旧ブログ)]

ロシア海軍向けの「ミストラル」級ヘリコプター揚陸ドック艦の売買契約は、2011年6月に締結されました。
『ロシア通信社ノーボスチ』より
2011年6月17日17時11分配信
【ロシアとフランスは、ヘリコプター空母「ミストラル」に関する契約を締結する】

1番艦「ウラジオストク」は、前半部分が2012年2月1日にフランスサンナゼール造船所で起工され、後半部分はロシアバルト工場(サンクトペテルブルク)で2012年10月1日に起工、その後、サンナゼールで前部と後部が結合されて2013年10月15日に進水、2014年3月からは洋上試験を何度か実施しています。
[ロシア海軍のミストラル級ヘリコプター揚陸ドック艦(強襲揚陸艦)ウラジオストクは就役から1年間は集中運用される]
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2番艦「セヴァストーポリ」は、前半部分が2013年6月18日にフランスで起工され、後半部分は2013年7月4日にロシアで起工されています。
2014年4月30日には後半部分が進水し、7月15日には、前部と接合する為にサンナゼールへ到着し、既に接合作業が開始されています。
[ロシア海軍のミストラル級ヘリコプター揚陸ドック艦セヴァストーポリの船体接合が始まった]
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そして今回、ロシア国防相代理ユーリー・ボリソフ氏は、「セヴァストーポリ」が2014年中には進水すると述べました。
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2014年9月3日、フランス大統領フランソワ・オランドは、最近のウクライナ情勢の悪化に伴い、ロシアへの「ミストラル」級ヘリ空母(1番艦「ウラジオストク」)の引き渡しを凍結すると発表しました。
[ミストラル級ヘリ空母ウラジオストクのロシアへの引き渡しは2014年11月まで保留される]

しかし、ロシア連邦国防相代理ユーリー・ボリソフ氏によると、フランス側から「ミストラル」級に関する契約破棄の通告は有りません。
[フランスはミストラル級ヘリ空母に関するロシアとの契約を破棄していない]

フランス側も、これは「ミストラル」級に関する契約の破棄を意味するものではないと再三に渡り表明しています。
(契約を破棄してしまえばロシアへ違約金を支払う必要が生じる為)

オランド大統領の声明が発表された後も、サンナゼールには「ミストラル」級の乗組員約400名が滞在しており、退去させられる兆候は全くありません。
(本当に契約を破棄するのならば、当然ながら彼等は退去させられる)
[ロシア海軍のミストラル級ヘリ空母乗員はサンナゼールに居る]

結局、ロシア「ミストラル」級ヘリコプター空母「ウラジオストク」を当初の納入期日(2014年11月1日)に引き渡すか否かの決断は、今年10月末に下される事になりました。
[ミストラル級ヘリ空母ウラジオストクのロシアへの引き渡しに関する決定は2014年10月末に下される]

一方、ロシア人船員によるヘリコプター空母「ウラジオストク」の最初の出航は9月10日に予定されていましたが、フランス側の説明によると「技術的な理由」で延期されることになりました。
[ロシア海軍将兵によるミストラル級ヘリ空母ウラジオストクの最初の出航は延期された]
[ロシア海軍将兵によるミストラル級ヘリ空母ウラジオストクの最初の出航は2014年9月15日に予定されている]

結局、9月13日に出航しました。
[ミストラル級ヘリ空母ウラジオストクはロシア海軍乗員の手でサンナゼールを出航した]

プロジェクト06363潜水艦ノヴォロシースクはロシア黒海艦隊へ編入された

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2014年9月17日9時31分配信
【高度機密潜水艦の1隻は黒海艦隊へ加入した】
モスクワ、9月17日-ロシア通信社ノーボスチ

プロジェクト「ワルシャワンカ」トップ潜水艦「ノヴォロシースク」はロシア黒海艦隊の戦闘編制へ含まれた。
南方軍管区広報サービスは発表した。

(ロシア)海軍の計画によると、2016年までに、このプロジェクトの潜水艦6隻が建造されなければならない。
それは全て黒海艦隊潜水艦部隊の編制へ加入する。

「現在、大型潜水艦ノヴォロシースクはサンクトペテルブルクの工場"アドミラルティ造船所"に滞在しており、北方艦隊への艦隊間移動の準備を行なっております。
海洋射爆場での戦闘訓練は国家受領試験の最終段階となり、高精度長距離兵器"カリブル"ミサイル発射が実施されます」

声明では、こう述べられた。

これに先立ち、ロシア連邦国防相セルゲイ・ショイグは、次の協議会の会合において、ウクライナ情勢の悪化により、ロシアへ加入したクリミア及びロシア連邦境界線付近での外国軍の存在の増加の為、南方軍管区司令部の作業は「明確な修正」が行なわれていると述べた。
特に、同管区の最優先事項の1つは「クリミア方面の軍グループの完全かつ自力での展開」である。

「ノヴォロシースク」と命名された黒海艦隊の為の潜水艦シリーズのトップは2010年8月に起工され、2隻目の潜水艦「ロストフ・ナ・ドヌー」は2011年11月に起工された。
2012年8月中旬、造船所は、3隻目の潜水艦「スタールイ・オスコル」を起工した。
4隻目の潜水艦「クラスノダール」は2014年2月に起工された。

プロジェクト636.3「ワルシャワンカ」潜水艦は第3世代に属しており、排水量3950トン、速力20ノット、潜航深度300メートル、乗組員52名である。
兵装として533mm口径の魚雷(6門の発射管)、機雷、打撃ミサイル複合体「カリブル」が有る。

それは、敵に探知されるよりも3-4倍の距離で目標を発見する事が出来る。
その隠密性により、同プロジェクト潜水艦はNATOより「ブラックホール」の呼び名を貰った。


[プロジェクト06363潜水艦]

プロジェクト06363潜水艦の1番艦B-261「ノヴォロシースク」は2010年8月20日に起工され、2013年11月28日に進水しました。
[プロジェクト06363(改キロ級)潜水艦ノヴォロシースクは進水した]

2014年5月末に工場航海試験が開始されました。
[プロジェクト06363潜水艦ノヴォロシースクの航海試験が始まった]

6月22日、最初の航海試験は完了しました。
[プロジェクト06363潜水艦ノヴォロシースクは最初の航海試験を終えた]

7月下旬から再び航海試験が実施されました。

8月21日、サンクトペテルブルクにおいて受領-引渡証書への署名が行なわれました。
[プロジェクト06363潜水艦ノヴォロシースクはロシア海軍へ納入された]

2014年8月22日、正式な就役式典となる聖アンドレイ旗初掲揚式典が開催され、名実ともにロシア海軍へ就役しました。
[黒海艦隊の為のプロジェクト06363潜水艦ノヴォロシースクはロシア海軍へ就役した]

そして2014年9月17日、ロシア黒海艦隊へ編入されました。

「ノヴォロシースク」は、今後バレンツ海方面へ移動し、深海試験を実施します。
[プロジェクト06363潜水艦ノヴォロシースクは北方海域で深海試験を行なう]

この時に有翼ミサイル「カリブル」の試射も実施されるようです。

ロシア海軍の駆逐艦ラストロープヌイはクロンシュタットへ曳航された

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『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2014年9月17日12時24分配信
【駆逐艦「ラストロープヌイ」は14年ぶりに航海へ向かった】

昨日・9月16日、「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」水域で10年以上動かずにいた駆逐艦「ラストロープヌイ」はクロンシュタットへ曳航された。
『中央海軍ポータル』は独自の情報提供者より伝えられた。


駆逐艦「ラストロープヌイ」(プロジェクト956「サルィチ」)は、A.A.ジダーノフ記念第190工場で1986年8月15日に起工され、1988年6月4日に進水した。
1990年7月7日、同艦は北方艦隊の編制へ受け入れられた。

1997年12月31日、「ラストロープヌイ」は第2カテゴリ予備役へ移行し、1998年には弾薬が降ろされた。
2000年10月、同艦は定期修理及び近代化の為、セヴェロモルスクからサンクトペテルブルクへの艦隊間移動を行なった。
しかし、資金の不足が故に2000年以降、同艦は、公開株式会社「造船工場セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」水域でレイドアップされた。
この事に関し、同社は(ロシア)国防省に対し訴訟を起こした。


駆逐艦「ラストロープヌイ」は、プロジェクト956(ソヴレメーンヌイ型)の12番艦として1986年8月15日に起工され、1988年6月4日に進水、1990年2月23日、海軍旗初掲揚式典が開催されました。
1990年7月7日、北方艦隊第7大西洋作戦戦隊・第56駆逐艦旅団へ編入されました。

1997年末までは比較的活発に行動していましたが、1997年12月31日付で予備役に編入されました。

その後、2000年10月に修理の為、サンクトペテルブルク「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」へ回航されました。

「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」は、ある程度は「ラストロープヌイ」の修理作業を行なったようですが、ロシア国防省からの資金供給は滞り、作業は中断しました。
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その後も「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」に係留されたまま放置されていましたが、2014年9月16日、クロンシュタットへ曳航されました。
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同艦が修理されて艦隊へ復帰する可能性はゼロに等しく、クロンシュタット海洋工場で解体される事になるようです。
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ロシア海軍将来駆逐艦のプロトタイプは2018年頃に登場するかもしれない

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『イタルタス』より
2014年9月16日11時09分配信
【軍事産業委員会副委員長:「リデル」型駆逐艦のプロトタイプは3年間で作成される】
クラスノアルメイスク/モスクワ州/ 9月16日/イタルタス

ロシア将来駆逐艦「リデル」型は、おおよそ2018年には作成される。
イタルタスは、軍事産業委員会副委員長オレグ・ボチカリョフより伝えられた。

「鉄(の艦)の最初のプロトタイプは、3年を経た後に登場するでしょう」
彼は話した。

ボチカリョフは指摘した。
現在、このプロジェクトの作業は「全力全開で行なわれています」
新たな艦のプロジェクトは、北方計画設計局(サンクトペテルブルク)の専門家により作成されている。

以前に報じられたように、将来駆逐艦を作成する為の開発設計作業は、2014年の国家防衛発注へ記載されている。
それは、打撃兵装と、より大きな自動化を導入した大排水量の多目的艦である。

新たな駆逐艦は、プロジェクト956及びプロジェクト1155艦~ロシア大洋ゾーン水上艦の基礎~を代替しなければならない。
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[ロシア将来駆逐艦プロジェクト「リデル」]

ロシア海軍は、2006年以降、新世代多用途駆逐艦(将来駆逐艦Перспективный Эсминец)の建造計画について何度も表明して来ました。
[ロシア海軍新世代原子力駆逐艦建造計画]
[ロシア海軍新世代駆逐艦の建造計画は現司令部に承認された]
[ロシアは「超駆逐艦」を建造する]

将来駆逐艦は、原子力推進と通常動力の2タイプが設計されています。
[ロシア新世代駆逐艦は通常動力と核動力の2種類が設計される]

ロシア将来駆逐艦プロジェクト「リデル」は、2021年以降に建造される計画ですが、最近では、2020年までにトップ艦(1番艦)がロシア海軍(北方艦隊)へ引き渡されるとも言われています。
[ロシア北方艦隊は2020年までに40隻の各種艦船を受け取る]
[2014年にロシア海軍は約40隻の新造艦艇を受領する]

そして今回の記事に登場するロシア連邦政府軍事産業委員会副委員長オレグ・ボチカリョフ氏によると、将来駆逐艦「プロトタイプ」は、おおよそ3年を経た後~2018年頃~に登場するとの事です。
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「リデル」は2020年代に少なくとも6隻程度建造される計画ですが、今回の艦は、あくまでも「プロトタイプ」なので、この艦(プロトタイプ)が、そのまま量産建造されるという事では無いようです。

早ければ2018年には姿を現すロシア将来駆逐艦プロトタイプは(原子力推進では無く)通常動力(ガスタービン推進)となり、プロジェクト22350フリゲート(アドミラル・ゴルシコフ型)の拡大型といった感じでしょうか。
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ロシア太平洋艦隊主力部隊はオホーツク海で「抜き打ち演習」に参加した

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『ロシア通信社ノーボスチより
2014年9月16日2時41分配信
【太平洋艦隊の艦はオホーツク海で機動演習に取り組んだ】
モスクワ、9月16日-ロシア通信社ノーボスチ

巡洋艦「ワリャーグ」が率いる太平洋艦隊の艦は、東方軍管区部隊の戦闘準備状況の抜き打ち点検の枠組において、オホーツク海エリアで機動演習の要素に取り組んだ。
火曜日の夜、ロシア連邦国防省広報サービス・情報管理部は発表した。

木曜日、ロシア連邦大統領ウラジーミル・プーチンは、東方軍管区部隊の戦闘準備状況の抜き打ち点検の実施をロシア連邦国防省へ命じた。
セルゲイ・ショイグ国防相は、モスクワ時間で木曜日(9月11日)10時00分、東方軍管区の部隊と軍が完全な戦闘準備態勢に在るとプーチンへ報告した。
点検は9月11日から実施され、9月18日まで続けられる。

「親衛ロケット巡洋艦ワリャーグ、大型対潜艦アドミラル・パンテレーエフ、アドミラル・ヴィノグラードフで構成される太平洋艦隊艦船戦術打撃グループは、小型対潜艦から成る2つの艦艇捜索打撃グループと連携し、オホーツク海エリア及びアヴァチンスキー湾(カムチャッカ)で合同演習を実施しました」
国防省
の声明では、こう述べられた。

軍当局が説明したように、艦船は機動演習及び隊形変更指示、海上の大規模グループの組織的対空防衛といった要素へ合同で取り組んだ。

「抜き打ちで実施されたこの演習には、合計で、艦上対潜航空隊のサポートで行動する約10隻の様々なクラスの戦闘艦が参加しました」
国防省
は指摘した。

東方軍管区は、ザバイカル及び極東の軍を統合し、司令部はハバロフスクに在る。
以前に報じられたように、部隊の戦闘準備状態の点検には、総計で約10万名の軍人が関与している。


ロシア連邦軍東方軍管区「抜き打ち演習」は、9月11日より始まりました。
『ロシア通信社ノーボスチより
【東方軍管区部隊の戦闘準備状態の抜き打ち検査】

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「抜き打ち演習」が開始される20日以上前の8月20日の朝と夕方、ロシア太平洋艦隊の水上戦闘艦及び支援船10隻がラ・ペルーズ海峡を東進しました。

『ヤポーニヤ防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2014年8月21日発表
【ロシア海軍艦艇の動向について】

通過したのは、この10隻です。

親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」(011)
大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」(548)、「アドミラル・ヴィノグラードフ」(572)
小型対潜艦「ソヴィエツカヤ・ガヴァニ」(350)、「ホルムスク」(369)
中型海洋給油船「イリム」
救助曳船「カラール」
戦隊水雷艇「ブイストルイ」(715)
小型対潜艦「MPK-82」(332)、「MPK-107」(375)



今回の記事で名前が出てくる親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」、大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」、「アドミラル・ヴィノグラードフ」も、この時に海峡を通過しています。
その後、これらの艦はカムチャツカ方面に居たようです。

そして、今回の「抜き打ち演習」へ参加しました。

記事中に名前は出ていませんが、他の艦船(小型対潜艦など)も今回の演習に参加したようです。

ロシア海軍のボレイ級戦略原潜ユーリー・ドルゴルーキーは2014年10月にブラヴァー弾道ミサイルを発射する

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『イタルタス』より
2014年9月15日13時47分配信
【情報筋:「ユーリー・ドルゴルーキー」からの「ブラヴァー」発射は、このミサイルを艦内に完全に全量揃えたものとなる】
モスクワ、9月15日/イタルタス

10月に計画されている潜水艦「ユーリー・ドルゴルーキー」からの大陸間弾道ミサイル「ブラヴァー」発射は、潜水艦のミサイル複合体~ミサイル自体、全てのシステム(発射筒装置、ミサイル、搭載潜水艦)の点検における最重要ステージとなる。
イタルタスは、ロシア海軍総参謀部の情報提供者より伝えられた。

「これは、艦内に完全な弾薬~16基の大陸間弾道ミサイル"ブラヴァー"~を有する水中ロケット艦プロジェクト955(ボレイ)の水中位置からの初めてのブラヴァー発射となります」
対談者は話した。
「発射後、艦自体の行動が点検されます。
以前、ブラヴァー発射の為に海へ出た全てのボレイは、艦内にミサイルを1基のみ有しており、それが発射されました」


彼は、11月に「ボレイ」の最初の生産艦「アレクサンドル・ネフスキー」「ブラヴァー」発射を予定している事を確認した。
「9月13日の時点で、11月にアレクサンドル・ネフスキーが、このミサイルを発射する予定となっております。
その目的は、ブラヴァー自体の信頼性、潜水艦のミサイル複合体の動作の安定の点検にあります」

情報提供者は説明した。

10月には、1基のミサイルが白海エリアからカムチャツカクラ射爆場へ向けて潜水艦から発射されると彼は付け加えた。
「11月のブラヴァー発射は今年3回目にして最後のものとなります。
この他、2度のミサイル発射が2015年に予定されています」

情報提供者は締め括った。

ロシア連邦海軍総司令官ヴィクトール・チルコフ大将は、9月10日の同タイプの潜水艦「ウラジーミル・モノマーフ」からの「ブラヴァー」試験発射は、国家試験の一環であると伝えた。
秋には2度の「ブラヴァー」発射が2隻のプロジェクト「ボレイ」戦略潜水艦から実施される。
「10月及び11月、海軍は2回のミサイル発射を、弾道ミサイルを装備する2隻のロケット巡洋艦から実行する事になっております」
彼はその後に話した。


2014年9月10日、「ボレイ」級戦略原子力潜水艦3番艦「ウラジーミル・モノマーフ」は、白海から弾道ミサイル「ブラヴァー」を発射し、弾頭は全てカムチャツカ半島クラ射爆場へ着弾しました。
[ロシア海軍最新鋭戦略原潜ウラジーミル・モノマーフはブラヴァー弾道ミサイル発射に成功した]
[ロシア海軍最新鋭戦略原潜ウラジーミル・モノマーフの試験プログラムは完了した]


当初の計画によると、今年(2014年)には2度の「ブラヴァー」発射が実施される事になっていました。
[ロシア海軍は2014年に2回、2015年に3回の潜水艦弾道ミサイル「ブラヴァー」試射を実施する]
[2014年の潜水艦弾道ミサイル「ブラヴァー」試射は白海から、2015年にはオホーツク海から実施される]
[2014年の潜水艦弾道ミサイル「ブラヴァー」試射は戦略原潜ウラジーミル・モノマーフとアレクサンドル・ネフスキーにより実施される]


しかし、「ウラジーミル・モノマーフ」による「ブラヴァー」発射成功後、10月と11月にも「ブラヴァー」を発射するという話が出てきました。
[ロシア海軍は2014年10月と11月にも潜水艦弾道ミサイル「ブラヴァー」を発射する]

今回の記事によると、10月に「ボレイ」級1番艦「ユーリー・ドルゴルーキー」(2013年1月10日就役)から、11月には2番艦「アレクサンドル・ネフスキー」(2013年12月23日就役)から「ブラヴァー」が発射されるとの事です。

そして「ユーリー・ドルゴルーキー」は、「ブラヴァー」を16基搭載した状態で試射を行ないます。

ロシア海軍と日本海上自衛隊の合同演習は2014年10月に予定されている

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『ロシア通信社ノーボスチより
2014年9月15日11時49分配信
【太平洋艦隊及びヤポーニヤの艦の演習は10月に予定されていると情報提供者は伝えた】
モスクワ、9月15日-ロシア通信社ノーボスチ

10月に予定されている2国間緊急救助演習の間に、ヤポーニヤ自衛海軍戦闘艦ウラジオストクへ寄港する。
ロシア通信社ノーボスチは、太平洋艦隊司令部の情報提供者より伝えられた。

月曜日、ヤポーニヤ新聞『ニッケイ』は、ヤポーニヤ国防省の代理人の談話を引用し、ヤポーニヤ海軍ロシア太平洋艦隊の合同演習はウラジオストク海域で9月下旬に実施されるかもしれないと報じた。

トーキョーは、同国の軍事指導部には、ウクライナ周辺情勢が故に一時中断されていたロシア軍とのコンタクトを再開するという確固たる目的が有る事を強調した。

「現在、ヤポーニヤ艦の寄港に関する問題は解決されており、それは10月に予定されています」
太平洋艦隊司令部
の対談者は話した。

彼によると、このような演習は、伝統的に1日-2日に渡り実施される。
「演習中に、通信、機動訓練が実施され、火災が発生した船の消火、更には、船上から人員を救助するエピソードが実行されます」
情報提供者は話した。

2ヶ国の船員の合同演習は、1998年以降、定期的に行なわれている。
このような演習は2012年9月にも実施されており、ヤポーニヤ自衛海軍艦船支隊は、太平洋艦隊主要基地ウラジオストクへ寄港した。
2013年12月には、ヤポンスキー海沿岸のヤポーニヤ都市マイヅル周辺で実施されている。

昨年(2013年)11月、ロシア及びヤポーニヤの外相及び国防相は、「2プラス2」形式で最初の会合を開催した。
協議には、ロシア連邦外相セルゲイ・ラブロフ、ロシア連邦国防相セルゲイ・ショイグと、ヤポーニヤの同僚-フミオ・キシダイツノリ・オノデラ-が出席した。


本日(2014年9月15日)、日本経済新聞は、ロシア海軍日本海上自衛隊の合同演習が9月下旬に実施されると報じました。

『日本経済新聞』より
2014年9月15日2時00分配信
【日ロ、9月下旬にも海難救助訓練 制裁下でも防衛交流 】


このニュースは、ロシアでも紹介されました。

『イタルタス』より
2014年9月15日9時33分配信
【メディア:ヤポーニヤ海軍はロシア太平洋艦隊との合同演習の実施を企図する】

『ロシア通信社ノーボスチより
2014年9月15日11時06分配信
【メディア:ヤポーニヤ海軍はロシア連邦海軍との合同演習を9月下旬に計画している】


これを受けてロシア通信社ノーボスチロシア太平洋艦隊司令部へ問い合わせた所、「日本の艦は10月にウラジオストクへ寄港する」と返答されたという事でしょう。
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ロシア海軍北方艦隊はバレンツ海で毎年恒例の巡航ミサイル発射訓練を実施した

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『イタルタス』より
2014年9月14日0時06分配信
【北方艦隊はバレンツ海で有翼ミサイルの発射を成功裏に実施した】
モスクワ、9月14日/イタルタス

9月13日、北方艦隊異種戦力は、バレンツ海の中央部に位置する標的へ向け、5回の海洋有翼ミサイル及び地上配置有翼ミサイルの発射を実施した。

距離60~400kmに位置している目標は成功裏に破壊された。
イタルタスは、西方軍管区下の北方艦隊広報サービス・情報供給部長ワジム・セルガ1等海佐より伝えられた。

北方艦隊司令官ウラジーミル・コロリョーフ大将は、纏められた演習の予備結果について指摘した。
「ミサイル発射により、様々な距離に位置する水上目標は破壊され、様々なタイプの艦上並びに沿岸ミサイル複合体の準備状況が改めて確認されました」

演習の過程において、水中位置から有翼ミサイル「グラニート」の単独発射が実施され、原子力水中ロケット巡洋艦「ヴォロネジ」乗組員は水上目標を破壊した。

演習の枠組において、単一位置に在る目標システムへ2基の合同発射が実行された。
水中位置から2基の有翼ミサイル「グラニート」発射が原子力潜水艦グループ-原子力水中ロケット巡洋艦「ヴォロネジ」原子力水中ロケット巡洋艦「スモレンスク」-により実施された。

もう1つの海上目標グループへは、バレンツ海の指定海域に居る戦隊水雷艇「アドミラル・ウシャコーフ」有翼ミサイル「モスキート」と、ルイバチー半島沿岸の北方艦隊沿岸ロケット砲旅団沿岸作戦-戦術複合体「リドゥート」が命中した。

全てのミサイル発射は定期的に実施されており、演習目標を破壊する。

ミサイル発射は、北方艦隊の2方面戦術演習の枠組において実施された。


ロシア北方艦隊は9月9日からバレンツ海で演習を開始しました。

『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア西方軍管区(北方艦隊)広報サービス発表
2014年9月9日12時42分配信
【バレンツ海で北方艦隊異種戦力の2方面戦術演習が始まった】

参加艦は、戦隊水雷艇「アドミラル・ウシャコーフ」、大型対潜艦「セヴェロモルスク」、小型対潜艦「スネズノゴルスク」、「ユンガ」、大型揚陸艦「アレクサンドル・オトラコフスキー」、基地掃海艇「コテリニチ」、「ポリャールヌイ」、BT-111、原子力潜水艦及びディーゼル潜水艦などです。

対潜戦闘訓練などが行なわれた後、9月13日に対艦ミサイル発射訓練が実施されました。

原子力潜水艦「ヴォロネジ」「スモレンスク」からは、合計3基の遠距離有翼ミサイル「グラニート」(SS-N-19シップレック)が発射されました。
記事中で触れられている「距離400kmの水上目標」を破壊したのは、「グラニート」です。
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[有翼ミサイル複合体グラニートは軍備採用30周年を迎えた]

ロシア北方艦隊「グラニート」搭載艦は、毎年発射訓練を実施しておりますが、いつも距離400kmの海上目標を破壊しています。

2013年10月の北方艦隊のミサイル発射訓練
[ロシア北方艦隊はバレンツ海で巡航ミサイル発射訓練を実施した]

2012年9月の北方艦隊のミサイル発射訓練
[バレンツ海で対艦ミサイル発射訓練が行なわれた]

この他、戦隊水雷艇(駆逐艦)「アドミラル・ウシャコーフ」からは1基の超音速有翼ミサイル「モスキート」が、ルイバチー半島沿岸からは1基の沿岸有翼ミサイル「リドゥート」が発射されました。

超音速対艦ミサイル「モスキート」(SS-N-22サンバーン)
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地対艦ミサイル「リドゥート」(SSC-1aシャドック)
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地対艦ミサイル「リドゥート」は、大型揚陸艦「アレクサンドル・オトラコフスキー」によりルイバチー半島沿岸へ運ばれ、ここから発射されました。
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元ウクライナ海軍潜水艦ザポリージャ艦長はロシア海軍のプロジェクト06363潜水艦の艦長に任命されるかもしれない

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『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2014年9月8日18時39分配信
【ウクライナ潜水艦の艦長は新たな「ワルシャワンカ」を率いるかもしれない】

以前はウクライナ海軍の編制に含まれていたディーゼル潜水艦「ザポリージャ」の艦長は、最新潜水艦プロジェクト636.3の内の1隻の乗組員を率いる事になるかもしれない。
ロベルト・シャゲーエフ1等海佐は、既にサンクトペテルブルクにおいて再訓練を開始している。


『中央海軍ポータル』が独自の黒海艦隊の情報提供者より伝えられた所によると、元ウクライナ軍人ロベルト・シャゲーエフ1等海佐は、サンクトペテルブルクで建造されるプロジェクト636.3潜水艦の何れか1隻の艦長ポストの候補者として検討されている。
それは、2014年10月に起工される2隻の潜水艦「コルピノ」及び「ヴェリキー・ノヴゴロド」と命名された~の何れか1隻について話している事は明白である。

(ロベルト・シャゲーエフ)1等海佐は、1997年にウクライナ海軍の編制へ加入し、2014年3月22日にロシア黒海艦隊へ移管された潜水艦「ザポリージャ」で勤務していた事が想い起される。
現在、乗組員は、計画戦闘訓練と修理の支援に忙しい。
2ヶ月以内に、「アルローサ」が修理に置かれる時、艦隊の編制にはディーゼルエレクトリック潜水艦「ノヴォロシースク」が受け入れられる。
元ウクライナ海軍潜水艦は、ロシア連邦黒海艦隊の唯一の潜水艦である。
しかし、ロシア連邦海軍司令部が再三に渡り表明しているように、ディーゼルエレクトリック潜水艦「ザポリージャ」の騒音と戦闘能力という特性は、既に現代の海洋戦闘における必要条件を満たしていない。

黒海艦隊は既に潜水艦旅団のスタッフと管理部を形成している事が想い起される。
この作業は、2014年末までに完了予定である。
ロシア海軍総司令官ヴィクトール・チルコフが述べたように、近代化されたプロジェクト636最新潜水艦は、ノヴォロシースクに駐留する。
2016年までに黒海艦隊は、このような潜水艦を6隻受領しなければならない。

「ザポリージャ」の艦長が(プロジェクト636.3潜水艦の艦長に)任命されるという可能性は、元ウクライナ軍人ロシア海軍において高位のポストを占める最初の事例では無い。
2014年7月、ウクライナ海軍司令官第1代理セルゲイ・エリセーエフは、バルト艦隊司令官(代理)のポストを受け取った。
4月、ウラジーミル・プーチンは、元ウクライナ海軍総司令官デニス・ベレゾフスキーを、アレクサンドル・ヴィトコ-ロシア連邦黒海艦隊司令官-の副司令官に任命した。


2014年3月、クリミア共和国ロシア連邦へ編入された事に伴い、クリミア半島に居たウクライナ海軍艦艇ロシアへ接収されました。
[ウクライナ海軍には10隻の艦艇が残った]

ウクライナ海軍唯一の潜水艦「ザポリージャ」に関しては、ロシア黒海艦隊潜水艦部隊(第247独立潜水艦大隊)の司令と参謀長が出向いて説得工作を行ない、その結果、艦長と一部の乗員は艦を離れましたが、残りの乗員は潜水艦と共にロシア海軍へ加わる道を選びました。
[ウクライナ潜水艦ザポリージャ、ロシア黒海艦隊へ編入?]
[旧ウクライナ潜水艦ザポリージャはロシア海軍旗を揚げた]

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ロシア海軍への編入を拒み、「ザポリージャ」を離れた筈の艦長ロベルト・シャゲーエフ氏(1977年2月21日生まれ)ですが、それは、サンクトペテルブルク新造潜水艦の艦長候補としての研修を受ける為でした。
つまり、ロベルト・シャゲーエフ氏はウクライナ海軍へは戻らず、ロシア海軍の士官となったという事です。
おそらくは、同氏と共に「ザポリージャ」を離れた他の乗員の一部もサンクトペテルブルクへ行っているかもしれません。

ロベルト・シャゲーエフ氏が艦長に任命される可能性が有るのは、今年10月起工予定のプロジェクト06363潜水艦「コルピノ」「ヴェリキー・ノヴゴロド」になります。
[プロジェクト06363潜水艦]


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なお、ロシア黒海艦隊へ加わった旧「ザポリージャ」(B-435)ですが、その後、ウクライナへ返還するという話が出てきました。
[潜水艦B-435(旧ザポリージャ)はウクライナ海軍へ返還されるかもしれない]
[潜水艦ザポリージャはウクライナ側へ返還される]

しかし、以前に同艦を修理した際の代金が未払いである事が明らかにされ、ウクライナへの返還は未だに実現していません。
(「ザポリージャ」の修理はロシア側の手により実施された)
[ロシアは、ウクライナ潜水艦の修理に協力する]
[ウクライナ潜水艦ザポリージャは完全に修復された]

ロシア側としては、未払いの修理代金を支払わなければ「ザポリージャ」ウクライナへ引き渡さないつもりのようですが、ウクライナ側は、金を支払ってまで「ザポリージャ」を取り戻す気はさらさら無いようです。
[セヴァストーポリの企業は潜水艦ザポリージャ(現B-435)の差し押さえを求める]