ロシア海軍黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦モスクワはシンガポールを去り、南シナ海へ向かった

『ロシア通信社ノーボスチ』より
2014年10月31日13時52分配信
【黒海艦隊旗艦は南シナ海で演習を実施する】
モスクワ、10月31日-ロシア通信社ノーボスチ
黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」は南シナ海で演習を実施し、対潜及び対空防衛に取り組む。
金曜日、黒海艦隊情報供給部は発表した。
前日夕方、ロケット巡洋艦はシンガポールのチャンギ港を出港した。
同地で乗組員は全ての種類の物資を補充し、沿岸で休養する機会を得た。
「南シナ海への移動中に巡洋艦の乗組員は、海上を移動する単独艦の対空及び対潜防衛行動に取り組み、ダメージコントロール訓練を実施します。
演習では、ミサイル、砲、魚雷兵器が使用されます」
声明では、こう述べられた。
ロケット巡洋艦「モスクワ」は9月6日にセヴァストーポリを去り、地中海へ針路を取った。
黒海艦隊旗艦はギリシャのケルキラ港、レフカス港、アルゴスタリオン港、ザキントス港を訪れ、「イオニア諸島のロシア週間」の行事に参加した。
ロシア連邦黒海艦隊の親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」は、ロシアのロケット巡洋艦プロジェクト「アトラント」のトップ艦である。
ニコラエフの61コムーナ記念造船工場で「スラヴァ」の名前で建造された。
その後、退役したプロジェクト1123対潜巡洋艦「モスクワ」から名前を受け継ぎ、ロシア黒海艦隊旗艦となった。
対艦ミサイル複合体「ヴルカーン」の為の16基の発射装置(艦上の両側に2連装発射装置が4基)、更には強力な高射ミサイル兵装が艦上に装備されている:遠距離高射ミサイル複合体S-300M「フォルト」(64発のミサイルを装弾)と2基の近距離高射ミサイル複合体「オサー-MA」(48発のミサイルを装弾)を。
親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」は2014年9月6日にセヴァストーポリを出航し、地中海へ向かいました。
[ロシア黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦モスクワは地中海へ向かった]
9月末にギリシャを公式訪問し、「イオニア諸島のロシア週間」に参加しました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア南方軍管区(黒海艦隊)広報サービス発表
2014年10月1日20時02分配信
【黒海艦隊の親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」はギリシャの「イオニア諸島のロシア週間」へ初めて参加する】
1799年、ロシア海軍のフョードル・ウシャコーフ提督は、ギリシャのコルフ島をフランスから解放しました。
「イオニア諸島のロシア週間」は、これを記念して、毎年ギリシャで開催されています。
その後、エジプトのアレクサンドリアを訪問し、それからスエズ運河を通過、紅海へ出ました。
[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦モスクワはインド洋へ行く]
10月23日、スリランカのコロンボ港へ入港しました。
[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦モスクワはスリランカを訪問した]
その後はシンガポールのチャンギへ寄港し、10月30日に同港を出て南シナ海へ向かいました。

なお、バルト艦隊の警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」は、現在、インドネシアのジャカルタへ向かっています。
[ロシア海軍のフリゲート「ヤロスラフ・ムードルイ」はスリランカを去り、インドネシアへ向かった]
太平洋艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」-「モスクワ」の同型艦-も、太平洋南部海域へ向かっています。
[ロシア海軍太平洋艦隊の水上艦は太平洋南部へ向かった]
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