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ロシア海軍乗員は11月20日までミストラル級ヘリ空母ウラジオストクへ乗艦する事が出来ない

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『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2014年11月18日11時33分配信
【ロシア人船員は11月20日まで「ミストラル」へ入る事は出来ない】

ロシア人船員は、少なくとも11月20日までは揚陸ヘリコプター母艦「ウラジオストク」へ乗艦する事は出来ない。

『中央海軍ポータル』は、同艦が配備されなければならない太平洋艦隊の独自の情報提供者より、(乗艦)禁止の理由は明らかにされていないと伝えられた。
彼は、11月20日にはロシアへのヘリコプター空母の供給に関する状況は明確にされなければならないと説明した。

フランス『ウエスト・フランス』紙によると、「ウラジオストク」への乗艦禁止令はフランス当局により制定された。
同時に、同国の国防省は、未だ状況についてコメントしていない。

「ミストラル」供給契約の運命の問題は、ウクライナ南東部の出来事に関連し、2014年9月に表面化した。
フランスを含む西側は、離脱したドネツク及びルガンスク人民共和国を支援するロシアを非難している。

艦の引き渡しは11月14日に予定されていたが、それは実行されなかった事が想い起される。
フランスの公人は、この(引き渡しの)為の必要条件が形成されていないと繰り返し表明している。
以前、契約により、フランス側ヘリコプター空母の引き渡しを3ヶ月間遅らせる事が出来ると報じられた。

2隻の「ミストラル」ヘリコプター空母建造の為のフランス-ロシア間の契約は2011年6月にサンクトペテルブルクで署名された。
契約価格は12億ユーロである。
1番艦はサンナゼール造船所で2012年2月1日に起工された。
「ウラジオストク」と命名された艦は2014年にロシアへ引き渡される予定だった。
第2の「ミストラル」-「セヴァストーポリ」は、2015年にサンクトペテルブルクへの移動を行なわなければならない。
艦は太平洋艦隊に駐留する。

揚陸ヘリコプタードック艦「ミストラル」は21000トンの排水量を有しており、18ノット以上の速力を発揮できる。
160名の乗組員が常時配置されているのに加え、「ミストラル」艦上には450名(の兵員)、13両の戦車或いは70両の車両を収容できる。
ロシア「ミストラル」の航空グループは30機のヘリコプターKa-52K及びKa-29で構成される。


[フランスのミストラル級引き渡し保留問題]
[ヘリコプター揚陸ドック艦ミストラル型]
[ヘリ空母ミストラル型(旧ブログ)]

ロシア海軍バルト艦隊のフリゲート"ヤロスラフ・ムードルイ"はマレーシアからスリランカへ向かった

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2014年11月18日11時56分配信
【警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」はスリランカへ向かう】
モスクワ、11月18日-ロシア通信社ノーボスチ

遠距離大洋航海任務を遂行しているバルト艦隊警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」は、ペナン港(マレーシア)を去り、スリランカへ針路を取った。
火曜日、西方軍管区下のバルト艦隊広報サービス部は発表した。

同艦は11月14日からペナン港へ滞在していた。
停泊中にロシア軍事船員マレーシアの同僚を艦上へ受け入れ、艦の検査を実施し、水と燃料を補充した。

「本日・11月18日、バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはマレーシアのペナン港を去り、スリランカへ針路を取りました」
声明では、こう述べられた。

警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」は、2014年8月9日にカリーニングラード州バルチースク市バルト艦隊主要海軍基地から出航した。
航海中に同艦は12000海里以上を航行し、地中海アフリカ沿岸スペインの飛び地のセウタ港マルタヴァレッタ港パキスタンカラチ港インドネシアジャカルタ港を訪問した。

「ヤロスラフ・ムードルイ」は最新の多目的警備艦であり、2009年に海軍の編制へ加わった。
同艦は、敵潜水艦の捜索、探知、追跡、海洋における戦闘艦の対艦及び対潜防衛の保障、陸上部隊の戦闘活動の支援、海洋揚陸部隊の上陸の支援の為に意図されている。


警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」(賢公ヤロスラフ)は、2014年8月9日にバルチースクを出港しました。
[バルト艦隊のフリゲート「ヤロスラフ・ムードルイ」は地中海へ向かった]

8月24日にマルタヴァレッタ港へ寄港し、2日間滞在しました。
(ロシア国防省発表によると、その前にスペインセウタ港へ寄港)

マルタを出た後、海賊対処任務に就く為、アデン湾へ向かう事が明らかにされました。
[バルト艦隊のフリゲート「ヤロスラフ・ムードルイ」は海賊対処任務の為にアデン湾へ行く]

9月1日、バルト艦隊中型海洋給油船「コラ」と合流しました。
[アデン湾へ向かうロシア海軍フリゲート「賢公ヤロスラフ」は補給船と合流した]

9月5日、アデン湾へ到着しました。
[バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはアデン湾で海賊対処任務に就く]

9月11日から9月13日までオマーンサラーラ港へ寄港しました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア西方軍管区(バルト艦隊)広報サービス発表
2014年9月11日11時00分配信
【バルト艦隊の警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」はオマーンのサラーラ港へ業務寄港を行なう】

9月24日にもサラーラ港へ寄港しました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア西方軍管区(バルト艦隊)広報サービス発表
2014年9月24日13時35分
【バルト艦隊の警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」はオマーンのサラーラ港へ入った】

9月26日にサラーラを出航し、アデン湾へ向かいました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはオマーンのサラーラ港訪問を終えた]

10月8日、再びサラーラ港へ寄港しました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア西方軍管区(バルト艦隊)広報サービス発表
2014年10月8日11時16分配信
【バルト艦隊の警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」はサラーラ港(オマーン)への業務寄港を行なう】

10月11日にサラーラを出航し、アラビア海へ向かいました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはオマーンのサラーラ港訪問を終え、アラビア海へ向かった]

10月15日、パキスタンカラチ港へ入港しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはパキスタンを訪れた]

その後、パキスタン海軍と合同演習を実施しました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア西方軍管区(バルト艦隊)広報サービス発表
2014年10月17日18時51分配信
【バルト艦隊の軍艦「ヤロスラフ・ムードルイ」はロシア-パキスタン演習「アラビア・モンスーン-2014」へ参加する】

演習が終わった後、カラチを出航し、今度は太平洋方面へ向かうと発表されました。
[ロシア海軍のフリゲート「ヤロスラフ・ムードルイ」は太平洋へ向かった]

その後、スリランカコロンボ港を訪問し、10月27日、同港を出港し、インドネシアジャカルタへ向かいました。
[ロシア海軍のフリゲート「ヤロスラフ・ムードルイ」はスリランカを去り、インドネシアへ向かった]

11月5日、ジャカルタへ到着しました。
[ロシア海軍のフリゲート「ヤロスラフ・ムードルイ」はインドネシアのジャカルタへ入港した]

11月9日にジャカルタを出航し、今度はマレーシアへ向かいました。
[ロシア海軍バルト艦隊のフリゲート"ヤロスラフ・ムードルイ"はインドネシアのジャカルタを去り、マレーシアへ向かった]
[ロシア海軍バルト艦隊のフリゲート"ヤロスラフ・ムードルイ"はマレーシアのペナン港を訪れる]

11月14日、マレーシアペナン島へ到着しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはマレーシアのペナン島を訪れた]

そして11月18日にペナンを出航し、再びスリランカへ向かいました。
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ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は工場航行試験を開始した

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2014年11月18日12時25分配信
【ロシアのフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」は初めて海洋へ出航した】
カリーニングラード、11月18日-ロシア通信社ノーボスチ

北方艦隊の為にサンクトペテルブルク造船工場「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」で建造されたプロジェクト22350最新フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」は、工場航行試験を実施する為、初めて海洋へ出航した。
火曜日、バルト艦隊広報サービスは発表した。

フリゲート「アドミラル-フロータ-ソヴィエツカヴァ-ソユーザ・ゴルシコフ」「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」で2006年2月に起工され、2010年10月に進水した。
プロジェクト22350フリゲートは合計8隻の建造が計画されている。

「本日・11月18日、フリゲート"アドミラル-フロータ-ソヴィエツカヴァ-ソユーザ・ゴルシコフ"は、クロンシュタットからフィンランド湾のバルト艦隊のレニングラード海軍基地の海洋射爆場へ初めて出航し、工場航行試験を実施します」
声明では、こう述べられた。

試験の第1段階実施中に、艦の航行性能、主要動力装置、艦載システム及び装置の動作がチェックされる。
特に、動力装置、操舵装置、補機、通信、検出、航海手段、投錨装置の動作が。

更には、艦の速力、機動性、振動試験が実施される。
フリゲート艦上には、乗組員に加えて200名以上の工場製造者、業界の専門家、更には下請業者の様々な部門の専門技術者が乗り込んでいる。

プロジェクト22350フリゲートは、固定上部構造物を有する典型的な長形デザイン艦である。
フリゲートの物理的フィールドは最小化されている。
独特な建造方式の上部構造物及び複合構造材料の使用のおかげで、艦の放熱面は効果的に縮小され、電波位置特定(レーダー)及び光学的な可視性は減少した。


[新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」型]
[アドミラル・ゴルシコフ型フリゲート(旧ブログ)]

ロシア海軍新世代水上戦闘艦(大洋ゾーン艦)プロジェクト22350大型警備艦(フリゲート)の1番艦「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・ゴルシコフ」(ソ連邦海軍元帥ゴルシコフ)は、2006年2月1日に起工され、2010年10月29日に進水しました。


既に「アドミラル・ゴルシコフ」には正規乗組員186名全てが乗艦し、艦内に居住しています。
[新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」へ正規乗組員全てが乗艦した]

2013年7月31日からは工場岸壁で係留試験が開始されました。
[新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」の係留試験が始まった]

しかし、「アドミラル・ゴルシコフ」に搭載予定のA-192M 130mm単装砲の開発と製造は遅延に遅延を重ね、この為、「アドミラル・ ゴルシコフ」の就役も当初計画より大幅に遅れる事になりました。
[ロシア海軍への新世代フリゲート「アドミラル・ ゴルシコフ」の引き渡しは130mm砲の問題により延期される]

130mm砲は2014年9月に入り、ようやく「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」へ届けられ、「アドミラル・ゴルシコフ」に搭載されました。
[ロシア海軍新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」の為の130mm砲は完成した]
[ロシア海軍新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」に130mm砲が搭載された]

その後、「アドミラル・ゴルシコフ」は消磁作業を開始しました。
[ロシア海軍新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」は消磁作業を開始した]
[ロシア海軍新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」は航行試験の準備が出来ている]

そして11月8日、「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」岸壁を離れました。
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル-フロータ-ソヴィエツカヴァ-ソユーザ・ゴルシコフ"はサンクトペテルブルクを去った]

同日、クロンシュタットへ到着しました。
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[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル-フロータ-ソヴィエツカヴァ-ソユーザ・ゴルシコフ"はクロンシュタットへ到着した]

そして11月18日、クロンシュタットを出航し、工場航行試験を開始しました。
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フランス経済はロシア海軍向けミストラル級ヘリ空母の契約をキャンセルできる状態に無い

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2014年11月17日11時23分配信
【(フランス)メディア:フランスは「ミストラル」の契約をキャンセルできる立場では無い】
モスクワ、11月17日-ロシア通信社ノーボスチ

フランス経済は、「ミストラル」供給契約をキャンセルする事により状況は悪化するのみであり、現在、それ(契約のキャンセル)は困難な立場に在る。
フランスの雑誌『ヌーヴェル・ド・フランス』は記した。

フランスの第3期の経済成長率は僅か0.3パーセントであり、それは微々たる指標であると同誌は指摘した。
同国の輸出は0.3パーセントの増加に留まり、一方、輸入は1.2パーセント増加した。
(貿易)赤字は12億ドルから15億4000万ドルへ増加し、生産バランスの不足は、2011年第3期以来、最高水準に達した。
かかる状況下において、ロシアへの「ミストラル」引き渡しは、経済的にも政治的にも、特別な意味を有すると同誌は記している。

フランスが契約の履行を断念した場合、既に支払われた金額を補償するのみならず、罰金を支払わなければならず、更には、サンナゼール造船所の従業員の仕事場を奪う結果になると『ヌーヴェル・ド・フランス』は指摘した。
フランスは、自国海軍の為に「ミストラル」を購入したり、使用したりする事など出来ない。

同誌によると、「ミストラル」契約のキャンセルは、貿易相手国としての信頼を揺るがし、兵器業界へ必ず影響を及ぼす事になるだろう。
それは今、インドへの軍用航空機「ラファール」126機の供給の為の交渉において、極端に不利となる。

フランスには、ヨーロッパにおいてロシアの好ましいパートナーとなる事により、政治的独立性を証明する機会が未だ在ると同誌は記している。
このように、フランス「ミストラル」供給契約の履行を可能とするには、同時に2つの困難な状況が有る-経済的、そして政治的な。


[フランスのミストラル級引き渡し保留問題]
[ヘリコプター揚陸ドック艦ミストラル型]
[ヘリ空母ミストラル型(旧ブログ)]

なお、「ミストラル」級ヘリコプター空母2隻の売却(輸出)価格は、11億2000万ユーロ(約14億ドル)です。

ロシア海軍最新戦略原潜アレクサンドル・ネフスキーは出航した

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『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2014年11月17日12時46分配信
【「アレクサンドル・ネフスキー」は「ブラヴァー」発射の為に海へ出た】

艦内へ「ブラヴァー」ミサイルを受け入れた原子力水中ロケット艦「アレクサンドル・ネフスキー」はセヴェロドヴィンスクを出た。

潜水艦は約3週間に渡り海洋に滞在する。
『中央海軍ポータル』は、北方艦隊の情報提供者より伝えられた。
セヴェロドヴィンスク「アレクサンドル・ネフスキー」は艦内へ「ブラヴァー」ミサイルを受け入れた。

「アレクサンドル・ネフスキー」からの「ブラヴァー」発射は、11月20日以降に予定されている。
これは、このタイプのミサイルの2014年の3度目の発射となる。
以前、「ブラヴァー」潜水艦「ウラジーミル・モノマーフ」「ユーリー・ドルゴルーキー」から発射された。
これら3隻の潜水艦は、全てプロジェクト955「ボレイ」として建造されている。


[新世代戦略原潜ボレイ級]
[新世代戦略原潜ボレイ級(旧ブログ)]

第4世代戦略原子力潜水艦プロジェクト955「ボレイ」級2番艦のK-550「アレクサンドル・ネフスキー」は、2004年3月19日に起工され、2010年12月6日に進水し、2013年12月23日にロシア連邦海軍へ引き渡され、太平洋艦隊へ編入されました。
[ボレイ級戦略原潜2番艦アレクサンドル・ネフスキーはロシア海軍へ就役し、太平洋艦隊へ編入された]

2013年12月30日、北方艦隊原潜基地ガジエヴォに到着しました。
[2隻のボレイ級戦略原潜はガジエヴォ基地に到着した]

その後は、ガジエヴォに「仮住まい」しながら慣熟訓練を行なっています。

11月7日にセヴェロドヴィンスクへ到着し、弾道ミサイル「ブラヴァー」を積載しました。
[ボレイ級戦略原潜アレクサンドル・ネフスキーはセヴェロドヴィンスクで弾道ミサイルを積載する]

そして11月15日にセヴェロドヴィンスクを出航しました。

「アレクサンドル・ネフスキー」は、今年11月に弾道ミサイル「ブラヴァー」の発射を実施する予定です。
[ロシア海軍は2014年10月と11月にも潜水艦弾道ミサイル「ブラヴァー」を発射する]

記事中で触れられていますが、「ボレイ」級3番艦「ウラジーミル・モノマーフ」は2014年9月10日に「ブラヴァー」を成功裏に発射しています。
[ロシア海軍最新鋭戦略原潜ウラジーミル・モノマーフはブラヴァー弾道ミサイル発射に成功した]

10月29日には、「ボレイ」級1番艦「ユーリー・ドルゴルーキー」「ブラヴァー」を成功裏に発射しました。
[ロシア海軍北方艦隊の戦略原潜ユーリー・ドルゴルーキーはバレンツ海からの弾道ミサイル発射に成功した]

ロシア海軍北方艦隊の重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーは整備後の点検の為にバレンツ海へ出航した

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2014年11月17日14時00分配信
【原子力巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」は修理後にバレンツ海へ出航した】
モスクワ、11月17日-ロシア通信社ノーボスチ

北方艦隊旗艦-重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」は、技術的準備状態の回復後にバレンツ海北方艦隊戦闘訓練射爆場へと去った。
月曜日、西方軍管区下の北方艦隊広報サービス・情報供給部長ワジム・セルガ1等海佐は発表した。

「本日(11月17日)、技術的準備状態の回復を終えた巡洋艦ピョートル・ヴェリキー乗組員は、北方艦隊海洋航空隊のKa-27ヘリコプター乗員と協同でバレンツ海へ出航し、艦上航空隊飛行支援複合体、通信手段、固定電波電子兵装及び対空防衛兵装の動作性を点検します」
彼は話した。

セルガによると、重原子力ロケット巡洋艦の乗組員は、艦の全てのメカニズムの動作点検、更には海上でのダメージコントロール計画演習、通信演習、組織的な日常活動が行なわれる。
演習完了後、同艦はバレンツ海で計画戦闘訓練を続ける。

重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」は、航空母艦を除いて世界最大の核動力装置を有する打撃戦闘艦であり、大型の水上目標及び沿岸目標の撃破、戦闘艦連合部隊へ総合的な対空・対潜防衛を提供する為に意図されている。
2012年及び2013年、巡洋艦の乗組員は超高緯度の北氷洋への航海を行ない、2014年5月には、シリア化学兵器の輸送の安全を保障した。


記事中で触れられていますが、重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」は、2012年9月12日から28日まで北極海への遠距離航海を行なっています。
[ロシア北方艦隊北極圏演習(2012年9月)]

2013年9月3日から9月30日にも北極海への遠距離航海を行ないました。
[聖アンドレイの旗の下に]

2013年10月22日から2014年5月18日まで地中海への遠距離航海を行ない、この時にシリア化学兵器輸送船の護衛に参加しました。
[原子力巡洋艦ピョートル・ヴェリキー地中海遠征(2013年10月-2014年5月)]

帰港後は修理とメンテナンスが行なわれ、11月17日に点検の為、バレンツ海へ出航しました。

艦の点検を終えた後、引き続きバレンツ海で戦闘訓練を実施します。


「ピョートル・ヴェリキー」は、2010年代末に近代化改装が予定されています。
[ロシア海軍の重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフの近代化を行なっている企業協同は、そのまま同型艦ピョートル・ヴェリキーの近代化も担当する]

ロシア海軍の太平洋艦隊と黒海艦隊の水上戦闘艦はフィリピン海で合同演習を行なった

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2014年11月17日8時28分配信
【太平洋艦隊と黒海艦隊の船員は演習を実施した】
ウラジオストク、11月17日-ロシア通信社ノーボスチ

太平洋艦隊及び黒海艦隊艦船支隊は、フィリピン海で合同機動演習及び水上目標への複合砲射撃を実施した。
ロシア通信社ノーボスチは、東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス・情報供給部長ローマン・マルトフ1等海佐より伝えられた。

「演習は、黒海艦隊のロケット巡洋艦モスクワと太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・ヴィノグラードフにより実施されました」
マルトフ
は説明した。

「モスクワ」乗組員は、太平洋艦隊将兵と共にフィリピン海で、仮想敵の潜水艦の探知、撃破に関する演習を実施した。

太平洋艦隊支隊の構成には、大型対潜艦「アドミラル・ヴィノグラードフ」の他に、給油船「イリム」海洋曳船MB-37が含まれている。

「現在、太平洋において、太平洋艦隊の2つの艦船支隊が戦闘勤務に就いています。
第2の支隊は親衛ロケット巡洋艦ワリャーグに率いられており、それ以外にも、大型対潜艦マルシャル・シャーポシニコフ、給油船ボリス・ブートマ、大洋曳船フォーチィ・クリロフが勤務中です」
マルトフ
は指摘した。

「アドミラル・ヴィノグラードフ」率いる太平洋艦隊艦船支隊は、戦闘当直の為、10月末にウラジオストクを去った。
航海の目的には、太平洋の海域の1つにおける海軍の存在の確保と(ロシア海軍)旗のデモンストレーションが含まれる。

昨年、「アドミラル・ヴィノグラードフ」は5ヶ月以上の戦闘勤務に就き、ヤンゴン港(ミャンマー)、プサン港(大韓民国)、舞鶴港(日本)を訪問した。


ロシア太平洋艦隊大型対潜艦「アドミラル・ヴィノグラードフ」を中核とする部隊は、10月29日にウラジオストクを出港し、太平洋海域へ向かいました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・ヴィノグラードフは太平洋へ向かった]

10月29日にはツシマ海峡を南下しました。
『ヤポーニヤ防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2014年10月30日発表
【ロシア海軍艦艇の動向について】


一方、黒海艦隊親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」は、2014年9月6日にセヴァストーポリを出航し、地中海へ向かいました。
[ロシア黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦モスクワは地中海へ向かった]

9月末にギリシャを公式訪問し、「イオニア諸島のロシア週間」に参加しました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア南方軍管区(黒海艦隊)広報サービス発表
2014年10月1日20時02分配信
【黒海艦隊の親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」はギリシャの「イオニア諸島のロシア週間」へ初めて参加する】

1799年、ロシア海軍フョードル・ウシャコーフ提督は、ギリシャコルフ島フランスから解放しました。
「イオニア諸島のロシア週間」は、これを記念して、毎年ギリシャで開催されています。

その後、エジプトアレクサンドリアを訪問し、それからスエズ運河を通過、紅海へ出ました。
[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦モスクワはインド洋へ行く]

10月23日、スリランカコロンボ港へ入港しました。
[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦モスクワはスリランカを訪問した]

その後、シンガポールチャンギへ寄港し、10月30日に同港を出て南シナ海へ向かいました。
[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦モスクワはシンガポールを去り、南シナ海へ向かった]

11月12日、「アドミラル・ヴィノグラードフ」支隊「モスクワ」は、フィリピン海で合流しました。
[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦モスクワはフィリピン海で太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・ヴィノグラードフと合流した]
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その後もフィリピン海へ留まり、合同で対潜戦闘及び砲撃訓練を実施しました。


なお、バルト艦隊警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」は、現在、マレーシアを訪れています。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはマレーシアのペナン島を訪れた]
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一方、太平洋艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」-「モスクワ」の同型艦-は、珊瑚海に居ます。
[ロシア海軍太平洋艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグはオーストラリア海軍のフリゲートと合同演習を行なった]
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フランス労働組合はロシアへのミストラル級ヘリ空母の引き渡しのキャンセルは容認できない

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2014年11月16日10時42分配信
【(フランス)メディア:フランスの労働組合は「ミストラル」に関する状況にショックを受け、憤慨している】
モスクワ、11月16日-ロシア通信社ノーボスチ

フランスによるロシアへのヘリコプター空母「ミストラル」引き渡しのキャンセルは、サンナゼール造船企業の労働者2500名が職を失う可能性に繋がり、労働組合は、このような状況は容認できないと考えている。
フランス新聞『フィガロは報じた。

ロシアへの「ミストラル」引き渡し延期の告示後、フランスの労働組合『Force Ouvriere』は、彼等が「衝撃を受け、憤慨している」と表明し、このような状況は「受け入れられず、容認できない」と述べた。
そのような決定は、2500名の労働者をリスクにさらす事になるだろう。
同紙は、こう記した。

「艦(ウラジオストク)を送り届け、2隻目(セヴァストーポリ)も完了できるのであれば、それは大変結構な事でしょう」
サンナゼールフランス造船所の労働者は語った。
彼によると、2番艦の建造が止まった場合、仕事の供給は、極めて困難な状況に直面するだろう。

以前の金曜日、モスクワの高位の情報提供者は、ロシアは、フランス側「ミストラル」型ヘリコプター空母の引き渡し義務を11月末までに履行しなかった場合、公表されている金額の多大な金銭的請求を提示する意向であるとロシア通信社ノーボスチへ伝えた。

1隻目の「ミストラル」型揚陸ヘリコプター空母「ウラジオストク」は、ロシア側へ送付された招待状によれば、11月14日・金曜日にフランスからロシア海軍へ引き渡されなければならなかった。
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しかし、引き渡しが実施される時では無い事は明らかである:ロシア代表団フランスへ向けて出発していないし、フランス側は、その招待状を撤回していないし、それは確認されていない。
11月12日、フランス国防相ジャック-イヴ・ル・ドリアンは、パリが未だ「ミストラル」引き渡しの時期を定めていないと述べた。


[フランスのミストラル級引き渡し保留問題]
[ヘリコプター揚陸ドック艦ミストラル型]
[ヘリ空母ミストラル型(旧ブログ)]

最新潜水艦ロストフ・ナ・ドヌーは2014年末までにロシア海軍へ引き渡される

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2014年11月14日18時22分配信
【(ロシア)海軍は2014年末までに最新潜水艦「ロストフ・ナ・ドヌー」を受領する】
モスクワ、11月14日-ロシア通信社ノーボスチ

最新ディーゼルエレクトリック潜水艦プロジェクト636.3「ロストフ・ナ・ドヌー」は2014年末までロシア海軍へ加わる。
金曜日、国防省下の海軍広報サービス・情報供給部代表イーゴリ・ディガロは発表した。

現在、北方艦隊では、636.3シリーズ潜水艦のトップ「ノヴォロシースク」-黒海艦隊の為に建造されている6隻の潜水艦の1隻目-が深海試験へ参加している。

「最新ディーゼルエレクトリック潜水艦ロストフ・ナ・ドヌーは、2014年末までに試験プログラムを完了し、ロシア海軍へ受領されます」
ディガ
ロは伝えた。

潜水艦ロシア海軍へ引き渡された後、その乗組員は、2週間掛けてサンクトペテルブルクの造船工場から北方艦隊への艦隊間移動を行なう。
潜水艦乗員は、バレンツ海エリアの深海で艦載システム及び兵器の試験に参加する。

ディーゼルエレクトリック潜水艦「ロストフ・ナ・ドヌー」は、近代化されたプロジェクト636.3シリーズの2番艦である。
2011年11月21日、サンクトペテルブルク「アドミラルティ造船所」で起工された。


[プロジェクト06363潜水艦]

ロシア海軍黒海艦隊向けのプロジェクト06363潜水艦の2番艦B-237「ロストフ・ナ・ドヌー」は、2011年11月21日にサンクトペテルブルク「アドミラルティ造船所」で起工されました。
[改キロ級潜水艦「ロストフ・ナ・ドヌー」起工]

それから約3年後の2014年6月26日に進水しました。
[ロシア海軍のプロジェクト06363潜水艦の2番艦ロストフ・ナ・ドヌーは進水した]


8月下旬、係留試験が開始されました。
[ロシア海軍のプロジェクト06363潜水艦の2番艦ロストフ・ナ・ドヌーは係留試験を開始した]

その後、10月21日から第1回目の工場航行試験が始まり、11月2日にサンクトペテルブルクへ戻りました。
『ruspodplav』より
2014年11月2日23時44分配信
【「ロストフ・ナ・ドヌー」はサンクトペテルブルクへ戻ってきた】

そして今回のロシア海軍広報部の発表によると、「ロストフ・ナ・ドヌー」は2014年末までにロシア海軍へ引き渡されるとの事です。

前フランス大統領ニコラ・サルコジはミストラル級ヘリ空母をロシアへ引き渡すべきであると表明した

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『タス通信』より
2014年11月15日18時30分配信
【サルコジ:フランスはロシアへの「ミストラル」引き渡し問題について「言動を保持しなければならない」】
パリ、11月15日/タス通信特派員セルゲイ・シチェルバコーフ

フランスは、ロシアへの「ミストラル」型ヘリコプター空母の引き渡しを保証し、「言動を保持しなければならない」
これは、11月15日、共和国前大統領ニコラ・サルコジにより表明された。

「ロシアはフランスのパートナーです」
サルコジは、オルネースーボワでのパーティーで、支持者及び同志を前にした演説の中で、こう話した。
「フランスは、ミストラルの契約に関し、その言動を保持しなければなりません」

前フランス国家元首は、2011年にパリ-モスクワ間で署名された契約について指摘した。
「誰もが、それに賛同或いは反対するのかについて、異なるポジションを取る権利を有しております」

「しかしながら、僕は、契約がNATOサミットの前に、合衆国大統領の警告により凍結された事は容認できないと考えております」
サルコジは述べた。
「フランスは、何を成すべきかを自身で決定すべきですが、様々な関係者や他国の意図や要求により、それは進んでおりません」

2隻のヘリコプター空母の内の1隻目のロシアへの引き渡し日時は、フランス側により延期された。
当初、(引き渡し)式典は10月末に開催されると見られていたが、その後、複数の情報筋が日時は11月14日であると言い、それは最終的には確認されなかった。

既に報じられているように、11月15日にブリスベーンで開催されたG20サミットの際、ロシア連邦大統領ウラジーミル・プーチンフランス大統領フランソワ・オランドとの間で「ミストラル」型ヘリコプター空母の引き渡しに関する問題は議論されなかった。


[フランスのミストラル級引き渡し保留問題]
[ヘリコプター揚陸ドック艦ミストラル型]
[ヘリ空母ミストラル型(旧ブログ)]

ロシア海軍向けの「ミストラル」級ヘリコプター揚陸ドック艦の売買契約は、2011年6月に締結されました。
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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2011年6月17日17時11分配信
【ロシアとフランスは、ヘリコプター空母「ミストラル」に関する契約を締結する】

この時のフランス共和国大統領ニコラ・サルコジ氏でした。
(2007年5月16日から2012年5月15日まで在任)

ロシアへの「ミストラル」級売却の話はサルコジ政権下で進められ、同氏も、売却には積極的でした。
[フランスは、ヘリコプター揚陸艦売却に関し、ロシアと独占交渉を行なう]

アメリカからロシアへの「ミストラル」級売却に対して懸念を示された時には、こう言い返しています。
「私達がロシアをパートナーとして扱わなければ、彼らがパートナーとして振舞ってくれる事は期待できないんじゃないですかね」
[フランス大統領は、強襲揚陸艦「ミストラル」級のロシア売却が軍事的脅威を生むとは思わない]

現在のオランド政権は、ロシアへの「ミストラル」級ヘリ空母の引き渡しを保留していますが、当然ながらサルコジ氏は、これが気に入らないようです。

ただ、現大統領オランド氏も、今年9月下旬、「ロシアは、ヨーロッパにとって、パートナーであるべきです」と明言しています。
[ロシアへのミストラル級ヘリ空母の引き渡しはウクライナ情勢の改善により実行される]


大統領退任後は政界から身を引いていたサルコジ氏ですが、今年9月下旬、政界復帰と次の大統領選への出馬を表明しました。

『AFP通信より
2014年09月23日14時26分配信 
【サルコジ仏前大統領、政界復帰を宣言 「他に選択肢なかった」】

フランス国民の過半数はロシアへのミストラル級ヘリ空母の引き渡しを支持する

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2014年11月15日13時49分配信
【フィガロ:フランス人の大多数はロシアへの「ミストラル」引き渡しを支持している】
パリ、11月15日-ロシア通信社ノーボスチ、ヴィクトール·イワノフ

『フィガロ』紙の調査の参加者の約60パーセントは、フランス「ミストラル」型ヘリコプター空母ロシアへ引き渡すべきか否かという質問に対し、第5共和国は、契約により提示される義務を履行すべきであると考えている。

同紙サイト上で行なわれた調査データを分析した結果、回答者の58パーセントは、ロシアへの艦の引き渡しを表明した。
他の42パーセントは、それ以外の観点を有している。

パリ時間11時00分(モスクワ時間13時00分)までに、76200名が調査に参加した。

1隻目の「ミストラル」型揚陸ヘリコプター空母「ウラジオストク」は、ロシア側へ送付された招待状によれば、11月14日・金曜日にフランスからロシア海軍へ引き渡されなければならなかった。
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しかし、引き渡しが実施される時では無い事は明らかである:ロシア代表団フランスへ向けて出発していないし、フランス側は、その招待状を撤回していないし、それは確認されていない。
11月12日、フランス国防相ジャック-イヴ・ル・ドリアンは、パリが未だ「ミストラル」引き渡しの時期を定めていないと述べた。


[フランスのミストラル級引き渡し保留問題]
[ヘリコプター揚陸ドック艦ミストラル型]
[ヘリ空母ミストラル型(旧ブログ)]

ロシア海軍太平洋艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグはオーストラリア海軍のフリゲートと合同演習を行なった

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2014年11月14日12時47分配信
【オーストラリア海軍の艦はロシアの「ワリャーグ」と演習を実施した】
モスクワ、11月14日-ロシア通信社ノーボスチ

王立オーストラリア海軍戦闘艦は、最近、オーストラリア沿岸海域へ到着したロシア巡洋艦「ワリャーグ」と合同演習を実施した。

以前、オーストラリア国防省は、ロシア連邦大統領ウラジーミル・プーチンの出席が予定されている「G20」サミット前夜、同国沿岸の北方に4隻のロシア戦闘艦が出現した事に注目した。

「ロシア側は演習の申し出に喜んで同意しました」
オーストラリア『news.com.au』は、オーストラリア政府の情報提供者の談話を引用して報じた。

彼によると、ロシア軍オーストラリア軍のフリゲート「パラマッタ」(FFH 154)との無線伝達演習へ取り組んだ。

オーストラリア軍は、「ワリャーグ」と他のロシア艦クイーンズランド州に近い公海上に居る事に注目している。

前日夕方、オーストラリア外相ジュリー・ビショップは、ロシア海軍オーストラリアに近い公海上で艦を移動する為の完全な権利を有している事を指摘した。


2014年10月23日、ロシア太平洋艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」、大型対潜艦「マルシャル・シャーポシニコフ」、給油船「ボリス・ブートマ」、救助船「フォーチィ・クリロフ」の4隻で構成される太平洋艦隊艦船支隊ウラジオストクを出港しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の水上艦は太平洋南部へ向かった]

10月25日にはツシマ海峡を通過しました。
『ヤポーニヤ防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2014年10月27日発表
【ロシア海軍艦艇の動向について】

以後、同部隊の動向に関する発表はロシア海軍側からも一切ありませんでしたが、11月中旬、ブーゲンビル島沖にいる事がオーストラリア軍当局により明らかにされました。
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[ロシア太平洋艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグはオーストラリア沖へ向かっている]

オーストラリア海軍は、「ワリャーグ」部隊の動向を監視する為に数隻のフリゲートを派遣していますが、今回、その内の1隻である「パラマッタ」(FFH 154)は、ロシア海軍「ワリャーグ」と合同通信演習を行なったとの事です。

この場合、「合同演習」とは言っても、事前に計画や打ち合わせは一切無く、いわば「即興」で行なわれた演習という事になります。

ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはマレーシアのペナン島を訪れた

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2014年11月14日13時17分配信
【バルト艦隊の軍艦「ヤロスラフ・ムードルイ」はマレーシアへ到着した】
カリーニングラード、11月14日-ロシア通信社ノーボスチ

遠距離大洋航海に在るバルト艦隊警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」は、金曜日にペナン港(マレーシア)へ係留された。
バルト艦隊広報サービスは発表した。

「バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイは、マレーシアのペナン港への業務寄港を行ないました。
同艦は11月18日まで外国港へ滞在します。
停泊中に警備艦の乗組員は水、燃料、食料を補充し、艦の技術的検査を行ないます」

声明では、こう述べられた。

ペナンバルト艦隊船員は、休息と島の観光名所を見学する時間を与えられる。
更に寄港プログラムにおいては、地方当局の代表との会談、ロシア戦闘艦への訪問が提供される。

警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」は、2014年8月9日にカリーニングラード州バルチースク市バルト艦隊主要海軍基地から出航した。
航海中に同艦は12000海里以上を航行し、地中海アフリカ沿岸スペインの飛び地のセウタ港マルタヴァレッタ港パキスタンカラチ港インドネシアジャカルタ港を訪問した。

「ヤロスラフ・ムードルイ」は最新の多目的警備艦であり、2009年に海軍の編制へ加わった。
同艦は、敵潜水艦の捜索、探知、追跡、海洋における戦闘艦の対艦及び対潜防衛の保障、陸上部隊の戦闘活動の支援、海洋揚陸部隊の上陸の支援の為に意図されている。


警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」(賢公ヤロスラフ)は、2014年8月9日にバルチースクを出港しました。
[バルト艦隊のフリゲート「ヤロスラフ・ムードルイ」は地中海へ向かった]

8月24日にマルタヴァレッタ港へ寄港し、2日間滞在しました。
(ロシア国防省発表によると、その前にスペインセウタ港へ寄港)

マルタを出た後、海賊対処任務に就く為、アデン湾へ向かう事が明らかにされました。
[バルト艦隊のフリゲート「ヤロスラフ・ムードルイ」は海賊対処任務の為にアデン湾へ行く]

9月1日、バルト艦隊中型海洋給油船「コラ」と合流しました。
[アデン湾へ向かうロシア海軍フリゲート「賢公ヤロスラフ」は補給船と合流した]

9月5日、アデン湾へ到着しました。
[バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはアデン湾で海賊対処任務に就く]

9月11日から9月13日までオマーンサラーラ港へ寄港しました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア西方軍管区(バルト艦隊)広報サービス発表
2014年9月11日11時00分配信
【バルト艦隊の警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」はオマーンのサラーラ港へ業務寄港を行なう】

9月24日にもサラーラ港へ寄港しました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア西方軍管区(バルト艦隊)広報サービス発表
2014年9月24日13時35分
【バルト艦隊の警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」はオマーンのサラーラ港へ入った】

9月26日にサラーラを出航し、アデン湾へ向かいました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはオマーンのサラーラ港訪問を終えた]

10月8日、再びサラーラ港へ寄港しました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア西方軍管区(バルト艦隊)広報サービス発表
2014年10月8日11時16分配信
【バルト艦隊の警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」はサラーラ港(オマーン)への業務寄港を行なう】

10月11日にサラーラを出航し、アラビア海へ向かいました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはオマーンのサラーラ港訪問を終え、アラビア海へ向かった]

10月15日、パキスタンカラチ港へ入港しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはパキスタンを訪れた]

その後、パキスタン海軍と合同演習を実施しました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア西方軍管区(バルト艦隊)広報サービス発表
2014年10月17日18時51分配信
【バルト艦隊の軍艦「ヤロスラフ・ムードルイ」はロシア-パキスタン演習「アラビア・モンスーン-2014」へ参加する】

演習が終わった後、カラチを出航し、今度は太平洋方面へ向かうと発表されました。
[ロシア海軍のフリゲート「ヤロスラフ・ムードルイ」は太平洋へ向かった]

その後、スリランカコロンボ港を訪問し、10月27日、同港を出港し、インドネシアジャカルタへ向かいました。
[ロシア海軍のフリゲート「ヤロスラフ・ムードルイ」はスリランカを去り、インドネシアへ向かった]

11月5日、ジャカルタへ到着しました。
[ロシア海軍のフリゲート「ヤロスラフ・ムードルイ」はインドネシアのジャカルタへ入港した]

11月9日にジャカルタを出航し、今度はマレーシアへ向かいました。
[ロシア海軍バルト艦隊のフリゲート"ヤロスラフ・ムードルイ"はインドネシアのジャカルタを去り、マレーシアへ向かった]
[ロシア海軍バルト艦隊のフリゲート"ヤロスラフ・ムードルイ"はマレーシアのペナン港を訪れる]

そして11月14日、マレーシアペナン島へ到着しました。
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ロシア海軍北方艦隊の戦略原潜エカテリンブルクは修理後初の海洋試験を行なう

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2014年11月14日11時24分配信
【火災で損害を受けた原子力潜水艦「エカテリンブルク」は航行試験へ出発した】
サンクトペテルブルク、11月14日-ロシア通信社ノーボスチ

火災で損害を受けた原子力潜水艦「エカテリンブルク」は、修理後初めての航行試験の為に海へ出た。
金曜日、ロシア通信社ノーボスチは、セヴェロドヴィンスク「ズヴェズドーチカ」工場の広報サービス代表より伝えられた。

第82艦船修理工場の浮きドックに在ったプロジェクト667BDRM「デリフィン」潜水艦の火災は、2011年12月末に発生した。
火災の結果、水中音響複合体は破損し、修理には4億ルーブルの費用が必要であると報告された。

「修理作業完了後、潜水艦は全ての機器の点検の為、3回の試験を実施します。
全ての試験が完了した後、同艦は12月20日に、この地域で海軍へ引き渡されます」

対談者は話した。

彼によると、今年末までに原子力潜水艦「エカテリンブルク」北方艦隊へ復帰する。

プロジェクト667BDRM潜水艦は、ロシア海洋核戦力の基礎であり、このクラスの潜水艦6隻が海軍の戦闘編制に在る(全て北方艦隊第31潜水艦師団の一員である)。

戦略用途ロケット水中巡洋艦「エカテリンブルク」は、1982年に北方機械製造組合の造船台で起工された。
1985年、潜水艦ソヴィエト社会主義共和国連邦海軍へ加入した。

原子力潜水艦は、全長167メートル、幅12メートル、排水量約12000トンである。
最大潜航深度400メートル、水中巡航速力24ノット、乗員140名。
ロケット艦は16基の大陸間弾道ミサイル「シネーワ」で武装している。


プロジェクト667BDRM(デルタIV級)の2番艦K-84「エカテリンブルク」は、2011年12月29日16時20分(モスクワ時間)、ムルマンスク近郊ロスリャコヴォの大型浮きドックで修理中に火災が発生しました。
12月30日1時40分、火災は沈静化されました。
[ロシア海軍戦略原潜「エカテリンブルク」で火災]
[ロシア原潜「エカテリンブルク」火災事故・続報]
[戦略原潜「エカテリンブルク」は修理後に復帰する]

この火災により、「エカテリンブルク」は、艦首の水中音響探知ステーション(スカート-BDRM)が損傷しました。
[デルタIV級戦略原潜エカテリンブルクの修理費用は減少する]
[デルタIV級戦略原潜エカテリンブルクの修理は2012年末に開始される]

2012年6月22日、セヴェロドヴィンスクに到着しました。
[デルタIV級戦略原潜エカテリンブルクは修理の為、セヴェロドヴィンスクへ到着した]

8月29日、修理の為にセヴェロドヴィンスク「ズヴェズドーチカ」工場のドックへ入りました。
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[戦略原潜エカテリンブルクはドック入りした]
[デルタIV級戦略原潜エカテリンブルクの修理作業は進んでいる]

修理と共に第2次近代化改装工事も行なわれ、これまでの「シネーワ」に代わる新たな弾道ミサイル「ライネル」を搭載しました。
[ロシア海軍の新たな潜水艦用弾道ミサイル「ライネル」は制式採用された]
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2014年6月6日、「ズヴェズドーチカ」の造船台から出渠しました。
[デルタIV級戦略原潜エカテリンブルクは造船台を出渠した]
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7月27日には進水しました。
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そして11月14日、修理後の点検の為、海洋試験へと出発しました。

「エカテリンブルク」は、今年末までに北方艦隊へ復帰します。
[デルタIV級戦略原潜エカテリンブルクは2014年末までにロシア海軍北方艦隊へ復帰する]

フランスが2014年11月末までにミストラル級ヘリ空母ウラジオストクを引き渡さなければ、ロシアは違約金を請求するかもしれない

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2014年11月14日10時00分配信
【情報筋:ロシア連邦は11月末まで「ミストラル」の契約実行を待つ】
モスクワ、11月14日-ロシア通信社ノーボスチ

ロシアは、フランス側「ミストラル」型ヘリコプター空母の引き渡し義務を11月末までに履行しなかった場合、公表されている金額の多大な金銭的請求を提示する意向である。
モスクワの高位の情報提供者は、ロシア通信社ノーボスチに対し、こう述べた。

「我々は、様々なヴァリアントの準備をしております。
私共は、今月末まで待っています(「ミストラル」に関する契約の履行を)、その後、多大な請求を提示するでしょう」

情報提供者は話した。

彼によると、専門家は、契約が履行されない場合の損失額を分析している。
「この金額は、秘密ではありません」
対談者は付け加えた。

1隻目の「ミストラル」型揚陸ヘリコプター空母「ウラジオストク」は、ロシア側へ送付された招待状によれば、11月14日・金曜日にフランスからロシア海軍へ引き渡されなければならなかった。
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しかし、引き渡しが実施される時では無い事は明らかである:ロシア代表団フランスへ向けて出発していないし、フランス側は、その招待状を撤回していないし、それは確認されていない。
11月12日、フランス国防相ジャック-イヴ・ル・ドリアンは、パリが未だ「ミストラル」引き渡しの時期を定めていないと述べた。


[フランスのミストラル級引き渡し保留問題]
[ヘリコプター揚陸ドック艦ミストラル型]
[ヘリ空母ミストラル型(旧ブログ)]

2014年9月3日、フランス大統領フランソワ・オランドは、最近のウクライナ情勢の悪化に伴い、ロシアへの「ミストラル」級ヘリ空母(1番艦「ウラジオストク」)の引き渡しを凍結すると発表しました。
[ミストラル級ヘリ空母ウラジオストクのロシアへの引き渡しは2014年11月まで保留される]

しかし、ロシア連邦国防相代理ユーリー・ボリソフ氏によると、フランス側から「ミストラル」級に関する契約破棄の通告は有りません。
[フランスはミストラル級ヘリ空母に関するロシアとの契約を破棄していない]

フランス側も、これは「ミストラル」級に関する契約の破棄を意味するものではないと再三に渡り表明しています。
(契約を破棄してしまえばロシアへ違約金を支払う必要が生じる為)

フランス側は、ウクライナ情勢が改善されればロシア「ミストラル」級を引き渡すと繰り返し表明しています。
[ミストラル級ヘリ空母ウラジオストクのロシアへの引き渡しに関する決定は2014年10月末に下される]
[ロシアへのミストラル級ヘリ空母の引き渡しはウクライナ情勢の改善により実行される]
[ウクライナに平和が戻った時にフランスはロシア海軍向けミストラル級に関する決断を下す]

ロシア連邦産業貿易相デニス・マントゥロフ氏によると、フランス側から「ミストラル」級の引き渡しを拒絶するという公式な通知は受けていません。
[ロシアはフランスからミストラル級ヘリ空母引き渡し拒絶の通知は受けていない]

10月末、ロシア連邦大統領府長官セルゲイ・イワノフ氏は、もしもフランス側が契約を履行しなかった場合、つまり、ヘリ空母「ウラジオストク」の引き渡しを拒否した場合には違約金を請求すると公式に表明しました。
[もしもフランスがミストラル級ヘリ空母をロシアへ引き渡さなかった場合、ロシアは違約金を請求する]

10月28日、フランス国防相ジャック-イヴ・ル・ドリアンは、「ウラジオストク」の引き渡しに関する決定は11月中に下されると述べました。
[ロシア海軍向けミストラル級ヘリ空母ウラジオストクの引き渡しに関する決定は2014年11月に下される]

10月30日、フランス財務相ミシェル・サペンは、(現時点で)ロシアへの「ミストラル」級引き渡しの為の条件は成立していなと表明しました。
[ミストラル級ヘリ空母ウラジオストクのロシアへの引き渡しの為の条件は未だ成立していない]

当初の引き渡し予定日だった2014年11月に入り、今度はフランス首相が同様の声明を出しました。
[ミストラル級ヘリ空母ウラジオストクのロシアへの引き渡しの為の条件は未だ成立していないとフランス首相は言った]

11月12日、フランス国防相は、議員の質問に答え、「ウラジオストク」は、いずれはロシア側へ引き渡す事になるが、その正確な日時は未だ決まっていないと述べました。
[ロシア海軍向けミストラル級ヘリ空母ウラジオストクはロシアへ引き渡されるが、正確な日時は未だ決まっていない]

アメリカは、ロシアへの「ミストラル」級引き渡しを阻止する為、毎日フランスへ圧力を掛けています。
[ロシア海軍向けミストラル級ヘリ空母の引き渡しを阻止する為、アメリカは毎日フランスへ圧力を掛けている]


ただし、11月初頭に「ロシア軍事技術協力組織(軍事技術協力庁?)の情報提供者」が明かした所によると、2011年6月に締結された契約において、ロシアへの艦の引き渡しには、最長で3ヶ月間の猶予期間が設定されています。
[契約によりフランスはロシアへのミストラル級ヘリ空母ウラジオストクの引き渡しを最長で3ヶ月間遅らせる事が出来る]

つまり、フランス側は、現在の所、この期間内で引き渡しの先延ばしを図っているという事になります。

しかしながら、今回の記事に登場する「モスクワの高位の情報提供者」(ロシア連邦政府の高官?)は、フランスが11月末までに「ウラジオストク」を引き渡さなければ、ロシア側はフランス「多大な金銭的請求を提示する」、つまり、違約金を請求する意向である事を明らかにしました。

要するに「11月末までは待ってやろう。だが、その後も引き渡しを先延ばしするつもりなら、契約を履行する意思無し(引き渡しの拒否)と見なし、違約金(+損害賠償)を請求するぞ」という事でしょう。
[ロシア海軍向けミストラル級の売買契約を履行しなかった場合、フランスはロシアへ約30億ユーロを支払わなければならない]

ロシア海軍黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦モスクワはフィリピン海で太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・ヴィノグラードフと合流した

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア南方軍管区(黒海艦隊)広報サービス発表
2014年11月12日12時50分配信
【黒海艦隊の親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」乗組員は太平洋で任務遂行を続ける】

本日(11月12日)、黒海艦隊親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」は、フィリピン海の指定ポイントで太平洋艦隊大型対潜艦「アドミラル・ヴィノグラードフ」と合流した。

乗組員は大洋ゾーンにおいて、ロシア海軍の他の艦及び支援船との合同任務へ取り組む。


親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」は2014年9月6日にセヴァストーポリを出航し、地中海へ向かいました。
[ロシア黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦モスクワは地中海へ向かった]

9月末にギリシャを公式訪問し、「イオニア諸島のロシア週間」に参加しました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア南方軍管区(黒海艦隊)広報サービス発表
2014年10月1日20時02分配信
【黒海艦隊の親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」はギリシャの「イオニア諸島のロシア週間」へ初めて参加する】

1799年、ロシア海軍フョードル・ウシャコーフ提督は、ギリシャコルフ島フランスから解放しました。
「イオニア諸島のロシア週間」は、これを記念して、毎年ギリシャで開催されています。

その後、エジプトアレクサンドリアを訪問し、それからスエズ運河を通過、紅海へ出ました。
[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦モスクワはインド洋へ行く]

10月23日、スリランカコロンボ港へ入港しました。
[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦モスクワはスリランカを訪問した]

その後、シンガポールチャンギへ寄港し、10月30日に同港を出て南シナ海へ向かいました。
[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦モスクワはシンガポールを去り、南シナ海へ向かった]

一方、ロシア太平洋艦隊大型対潜艦「アドミラル・ヴィノグラードフ」を中核とする部隊は、10月29日にウラジオストクを出港し、太平洋海域へ向かいました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・ヴィノグラードフは太平洋へ向かった]

そして11月12日、「モスクワ」「アドミラル・ヴィノグラードフ」支隊フィリピン海で合流しました。
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なお、バルト艦隊警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」は、現在、マレーシアを訪れています。
[ロシア海軍バルト艦隊のフリゲート"ヤロスラフ・ムードルイ"はマレーシアのペナン港を訪れる]
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一方、太平洋艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」-「モスクワ」の同型艦-は、珊瑚海に居ます。
[ロシア太平洋艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグはオーストラリア沖へ向かっている]
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ロシア海軍向けミストラル級ヘリ空母の引き渡しを阻止する為、アメリカは毎日フランスへ圧力を掛けている

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『タス通信』より
2014年11月12日19時00分配信
【フランスの政治家:アメリカ合衆国はロシア連邦への「ミストラル」引き渡しを防ぐ為、パリへ圧力をかけている】
パリ、11月12日/タス通信特派員イワン・バチリェフ

ワシントンは、ロシア海軍の為の2隻のヘリコプター空母「ミストラル」の建造契約の義務の履行時期を遅らせる為、フランスへ直接に外交圧力を掛けている。
この声明は、水曜日、フランスの政治家にして実業家のフィリップ・ド・ヴィリエから出された。

「お伝えすることは、センセーションかもしれません:アメリカ合衆国では、毎日、フランス大使と彼のスタッフは、ミストラルの売却中止、引き渡しの中止を求める国務省からの電話を受けています」
彼は、テレビ局『BFM-TV』の生放送で表明した。

ド・ヴィリエが強調したように、フランスはいかなる場合においても、艦を発注し、金を支払ったロシアへ引き渡す義務を履行するという「その言動を保持する」
「それには2つの理由が有ります:まず第1に、フランスは契約に署名し、この件に関しては、明瞭に金が支払われております」
彼は続けた。
「第2に、私共は、全ての他者-インド、中国-を見ております。
我々が、言動を保持しない時、彼等は、我々との仕事をしないでしょう」


同時に、フィリップ・ド・ヴィリエは、現在、ヨーロッパが選択の歴史的瞬間を経験している事を確信していると述べた。
「無論フランスは、未だソ連圏が有った時代に作成された軍事組織としてのNATOからは離れなければなりません。
何故なら、今日において、ロシアは、もはや我々の敵ではありませんので」

政治家は確信する。
「ベルリンの壁が崩壊する前、そこには"自由世界"-アメリカ、NATO、ヨーロッパ、と、"非自由世界"-ソ連圏-が在りました。
そして今、私は逆の事を申し上げます:非自由世界に存在するのは、常時アメリカへ従属する者であると」



[フランスのミストラル級引き渡し保留問題]
[ヘリコプター揚陸ドック艦ミストラル型]
[ヘリ空母ミストラル型(旧ブログ)]

ロシア海軍向けミストラル級ヘリ空母ウラジオストクはロシアへ引き渡されるが、正確な日時は未だ決まっていない

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『タス通信』より
2014年11月12日17時50分配信
【フランス国防省:「ミストラル」は近い内にロシアへ引き渡されるが、その日時は定まっていない】
パリ、11月12日/タス通信特派員ミハイル・チモフェーエフ

1隻目のヘリコプター空母「ミストラル」の引き渡しは近い内に実行されるが、ヘリコプター空母ロシア側への引き渡しの日時は定まっていない。
水曜日、フランス国防相ジャック-イヴ・ル・ドリアンは、国会で議員の質問に答え、こう述べた。

「現在の状況は次の通りです:ヘリコプター空母は近い内に引き渡しが実行されなければなりません。
ですが、御存知の通り、造船会社DCNSは、今日、輸出許可を政府から貰っておりません。
従いまして、現段階におきましては、引き渡しの日時は全く定まってはおりません。
ロソボロネクスポルト(ロシア兵器輸出公社)との契約にでは、1番艦は2014年秋の、2番艦は2015年秋の引き渡しが予定されています
ル・ドリアン
は話した。

「フランス大統領は既に、この件に関しては必要な時期に決定を下すと述べております。
彼は、この責務を適切に扱うでしょう」
ル・ドリアン
は話した。

「これは、本当に難しい判断です」
国防相
は強調した。

「現在、1番艦の為の契約は正常に履行されております。
現時点では、この分野での追加の発起は必要ありません」
ル・ドリアン
は話した。
「私は、フランスは必要な時に責任ある決定を下し、その責務を果たす事を保証いたします」

[ロシアは、あらゆる状況の進展に対する準備を整えている]
火曜日、ロシアの軍事技術協力組織の情報提供者は、ロシア「ミストラル」の状況の進展に関するあらゆるシナリオの為の準備を整えているとタス通信へ伝えた。

更に彼は、以前に言われていた1隻目のヘリコプター空母の引き渡し日時がキャンセルされたという通知をロシア側へ公式には送っていない事を指摘した。
1番艦は11月14日にロシア連邦へ引き渡されると報じられた。

9月、副首相ドミトリー・ロゴージンは、「ミストラル」が無くともやって行けると述べた。
「軍艦ミストラル自体に関して言えば、これは大型揚陸ドック艦です。
僕の個人的意見を申し上げますと、僕達は、この契約無しでもやっていくことは出来ます。
何故ならば、僕達は、今、この種の大型艦を組み立てる能力を有しておりますからね」

彼は話した。

10月末、フランス財務相ミシェル・サペンは、1隻目の「ミストラル」型ヘリコプター空母ロシアへ引き渡す為の条件は未だ成立していないと述べた。
パリは再三に渡り、艦を引き渡す為の条件として、ウクライナ情勢の正常化とミンスク合意の履行を挙げている。

ロシア海軍の為のヘリコプター空母の建造契約は2011年6月に署名された。
「ウラジオストク」と命名された1隻目の「ミストラル」は、2013年10月に進水した。
2014年9月、引き渡しの問題が未解決のままであるにも関わらず、試験の枠組においてロシア人船員を乗せて海へ出た。
2隻目の「ミストラル」-「セヴァストーポリ」は、来年に納入されなければならない。


[フランスのミストラル級引き渡し保留問題]
[ヘリコプター揚陸ドック艦ミストラル型]
[ヘリ空母ミストラル型(旧ブログ)]

2014年9月3日、フランス大統領フランソワ・オランドは、最近のウクライナ情勢の悪化に伴い、ロシアへの「ミストラル」級ヘリ空母(1番艦「ウラジオストク」)の引き渡しを凍結すると発表しました。
[ミストラル級ヘリ空母ウラジオストクのロシアへの引き渡しは2014年11月まで保留される]

しかし、ロシア連邦国防相代理ユーリー・ボリソフ氏によると、フランス側から「ミストラル」級に関する契約破棄の通告は有りません。
[フランスはミストラル級ヘリ空母に関するロシアとの契約を破棄していない]

フランス側も、これは「ミストラル」級に関する契約の破棄を意味するものではないと再三に渡り表明しています。
(契約を破棄してしまえばロシアへ違約金を支払う必要が生じる為)

フランス側は、ウクライナ情勢が改善されればロシア「ミストラル」級を引き渡すと繰り返し表明しています。
[ミストラル級ヘリ空母ウラジオストクのロシアへの引き渡しに関する決定は2014年10月末に下される]
[ロシアへのミストラル級ヘリ空母の引き渡しはウクライナ情勢の改善により実行される]
[ウクライナに平和が戻った時にフランスはロシア海軍向けミストラル級に関する決断を下す]

ロシア連邦産業貿易相デニス・マントゥロフ氏によると、フランス側から「ミストラル」級の引き渡しを拒絶するという公式な通知は受けていません。
[ロシアはフランスからミストラル級ヘリ空母引き渡し拒絶の通知は受けていない]

10月末、ロシア連邦大統領府長官セルゲイ・イワノフ氏は、もしもフランス側が契約を履行しなかった場合、つまり、ヘリ空母「ウラジオストク」の引き渡しを拒否した場合には違約金を請求すると公式に表明しました。
[もしもフランスがミストラル級ヘリ空母をロシアへ引き渡さなかった場合、ロシアは違約金を請求する]

10月28日、フランス国防相ジャック-イヴ・ル・ドリアンは、「ウラジオストク」の引き渡しに関する決定は11月中に下されると述べました。
[ロシア海軍向けミストラル級ヘリ空母ウラジオストクの引き渡しに関する決定は2014年11月に下される]

10月30日、フランス財務相ミシェル・サペンは、(現時点で)ロシアへの「ミストラル」級引き渡しの為の条件は成立していなと表明しました。
[ミストラル級ヘリ空母ウラジオストクのロシアへの引き渡しの為の条件は未だ成立していない]

当初の引き渡し予定日だった2014年11月に入り、今度はフランス首相が同様の声明を出しました。
[ミストラル級ヘリ空母ウラジオストクのロシアへの引き渡しの為の条件は未だ成立していないとフランス首相は言った]

そして今回、フランス国防相は、議員の質問に答え、「ウラジオストク」は、いずれはロシア側へ引き渡す事になるが、その正確な日時は未だ決まっていないと述べました。


ただし、11月初頭に「ロシア軍事技術協力組織(軍事技術協力庁?)の情報提供者」が明かした所によると、2011年6月に締結された契約において、ロシアへの艦の引き渡しには、最長で3ヶ月間の猶予期間が設定されています。
[契約によりフランスはロシアへのミストラル級ヘリ空母ウラジオストクの引き渡しを最長で3ヶ月間遅らせる事が出来る]

つまり、この期間内であれば、引き渡しを延期しても違約金は発生しないという事です。

ロシア向けの「ミストラル」級を第3国-NATOなど-が購入するかもしれないという話も出ていますが、あまり現実的な選択肢とは言えません。
[NATOがフランスからロシア海軍向けミストラル級を購入できたとしても、その金はロシアへ流れる事になるだろう]

ロシア太平洋艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグはオーストラリア沖へ向かっている

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2014年10月23日、ロシア太平洋艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」、大型対潜艦「マルシャル・シャーポシニコフ」、給油船「ボリス・ブートマ」、救助船「フォーチィ・クリロフ」の4隻で構成される太平洋艦隊艦船支隊ウラジオストクを出港しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の水上艦は太平洋南部へ向かった]

太平洋艦隊広報部によると、この部隊は「太平洋南部海域での戦闘勤務」を行なうとの事でした。

その後、この部隊は10月25日にツシマ海峡を通過しました。
『ヤポーニヤ防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2014年10月27日発表
【ロシア海軍艦艇の動向について】

以後、同部隊の動向に関する発表はロシア海軍側からも一切ありませんでした。

それから約2週間後・・・

『news.com.au』より
2014年11月12日22時15分配信
【ロシア軍艦は「オーストラリアへ向かっている」】

オーストラリア軍は、ブーゲンビル島南方に居る太平洋艦隊艦船支隊を確認しているとの事です。
同支隊は珊瑚海へ向かって南下しており、土曜日にはオーストラリア本土クイーンズランド沖に到達するものと見られています。
オーストラリア軍は、同支隊がパプアニューギニア北方に到達した1週間前から、その動向を監視していたようです。

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オーストラリア側は、ワリャーグ支隊の行動は、2014年11月14日から16日までオーストラリアメルボルンで開催されるG20サミット(20ヵ国・地域首脳会合)に照準を合わせた示威行動であると見ています。

ロシア海軍バルト艦隊のフリゲート"ヤロスラフ・ムードルイ"はマレーシアのペナン港を訪れる

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2014年12月11日11時44分配信
【バルト艦隊の警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」はマレーシアの港を訪れる】
モスクワ、11月12日-ロシア通信社ノーボスチ

遠距離大洋航海中のバルト艦隊警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」は、マレーシアペナン港へ向かっている。
水曜日、西方軍管区下のバルト艦隊広報サービス・情報供給部長ウラジーミル・マトヴェーエフは記者団へ伝えた。

「ロシア戦闘艦は、業務寄港を行なう為、彼らの目的地であるマレーシアの港(ペナン)へ到着します」
マトヴェーエフ
は話した。

先週水曜日、同艦は、国際兵器・軍事機器展示会「INDO Defence-2014」エキスポ&フォーラムへ参加する為、ジャカルタ港へ到着した。
ロシアの戦闘艦は、イベントの参加ホストや公式代表団、展示会のゲストが訪れる為に公開された。

ジャカルタを出航後、同艦はマレーシアへ向かった。

警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」は、2014年8月9日にカリーニングラード州バルチースク市バルト艦隊主要海軍基地から出航した。
航海中に同艦は11000海里以上を航行し、地中海アフリカ沿岸スペインの飛び地のセウタ港マルタヴァレッタ港パキスタンカラチ港インドネシアジャカルタ港を訪問した。

「ヤロスラフ・ムードルイ」は最新の多目的警備艦であり、2009年に海軍の編制へ加わった。
同艦は、敵潜水艦の捜索、探知、追跡、海洋における戦闘艦の対艦及び対潜防衛の保障、陸上部隊の戦闘活動の支援、海洋揚陸部隊の上陸の支援の為に意図されている。


警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」(賢公ヤロスラフ)は、2014年8月9日にバルチースクを出港しました。
[バルト艦隊のフリゲート「ヤロスラフ・ムードルイ」は地中海へ向かった]

8月24日にマルタヴァレッタ港へ寄港し、2日間滞在しました。
(ロシア国防省発表によると、その前にスペインセウタ港へ寄港)

マルタを出た後、海賊対処任務に就く為、アデン湾へ向かう事が明らかにされました。
[バルト艦隊のフリゲート「ヤロスラフ・ムードルイ」は海賊対処任務の為にアデン湾へ行く]

9月1日、バルト艦隊中型海洋給油船「コラ」と合流しました。
[アデン湾へ向かうロシア海軍フリゲート「賢公ヤロスラフ」は補給船と合流した]

9月5日、アデン湾へ到着しました。
[バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはアデン湾で海賊対処任務に就く]

9月11日から9月13日までオマーンサラーラ港へ寄港しました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア西方軍管区(バルト艦隊)広報サービス発表
2014年9月11日11時00分配信
【バルト艦隊の警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」はオマーンのサラーラ港へ業務寄港を行なう】

9月24日にもサラーラ港へ寄港しました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア西方軍管区(バルト艦隊)広報サービス発表
2014年9月24日13時35分
【バルト艦隊の警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」はオマーンのサラーラ港へ入った】

9月26日にサラーラを出航し、アデン湾へ向かいました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはオマーンのサラーラ港訪問を終えた]

10月8日、再びサラーラ港へ寄港しました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア西方軍管区(バルト艦隊)広報サービス発表
2014年10月8日11時16分配信
【バルト艦隊の警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」はサラーラ港(オマーン)への業務寄港を行なう】

10月11日にサラーラを出航し、アラビア海へ向かいました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはオマーンのサラーラ港訪問を終え、アラビア海へ向かった]

10月15日、パキスタンカラチ港へ入港しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはパキスタンを訪れた]

その後、パキスタン海軍と合同演習を実施しました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア西方軍管区(バルト艦隊)広報サービス発表
2014年10月17日18時51分配信
【バルト艦隊の軍艦「ヤロスラフ・ムードルイ」はロシア-パキスタン演習「アラビア・モンスーン-2014」へ参加する】

演習が終わった後、カラチを出航し、今度は太平洋方面へ向かうと発表されました。
[ロシア海軍のフリゲート「ヤロスラフ・ムードルイ」は太平洋へ向かった]

その後、スリランカコロンボ港を訪問し、10月27日、同港を出港し、インドネシアジャカルタへ向かいました。
[ロシア海軍のフリゲート「ヤロスラフ・ムードルイ」はスリランカを去り、インドネシアへ向かった]

11月5日、ジャカルタへ到着しました。
[ロシア海軍のフリゲート「ヤロスラフ・ムードルイ」はインドネシアのジャカルタへ入港した]

11月9日にジャカルタを出航し、今度はマレーシアへ向かいました。
[ロシア海軍バルト艦隊のフリゲート"ヤロスラフ・ムードルイ"はインドネシアのジャカルタを去り、マレーシアへ向かった]
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ロシア海軍最新鋭原潜セヴェロドヴィンスクは救助カプセルの動作試験を行なった

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア西方軍管区(北方艦隊)広報サービス発表
2014年11月10日12時41分配信
【北方艦隊は最新原子力潜水艦「セヴェロドヴィンスク」の浮上救助室の試験を行なった】

北方艦隊は、プロジェクト「ヤーセン」原子力潜水艦のトップで今年6月にロシア海軍へ受領された「セヴェロドヴィンスク」浮上救助室の試験の為の演習を実施した。

北方艦隊司令官ウラジーミル・コロリョーフ大将は指摘した。
「我が国の海軍のロシア(連邦)時代の歴史上初めて、私共は、艦上の試験チームにより、本来の目的に沿った最新原子力潜水艦の浮上救助室の試験を行ないました」

ウラジーミル・コロリョーフ大将は強調した。
「浮上救助室の試験結果により、海軍へ軍備採用された最新鋭艦の信頼性と合理性が確認されました。
北方艦隊潜水艦部隊司令部と原子力潜水艦セヴェロドヴィンスク乗組員は入念な準備を行ない、この演習において、複雑な戦闘訓練活動を安全に実施する事が可能となりました」


この演習の特徴は、比較的小さいザーパドナヤ・リツァ湾海域で、排水量13000トン以上、全長約140メートルの原子力潜水艦が、この深度で航行せずに艦を安定させる為に必要な深度40メートルまで潜航し、固定位置の地面(海底)で原子力潜水艦に緊急事態が起こったという想定で実施された事に有る。

同時に、5名から成る浮上救助室の試験チームは、原子力潜水艦の艦上において、浮上救助室を使用して緊急事態が起こった艦を放棄するという複合活動に取り組んだ。
(救助)室本体には、試験チームに加え、更には、艦内に居る全乗組員の総体重に等しいバラストが載せられていた。

この演習の第2の技術的特徴は、正常な浮力を有する浮上救助室が、「重くて動かない」原子力潜水艦から切り離された後に自由上昇した事に有る。
(救助)室の浮上重量は数トンである。
乗組員は、指定深度で艦を安定させ、安全に浮上させるには数秒が必要であることを確認した。

水上への浮上後、浮上救助室は救助船まで曳航され、その後、試験チームは船上へ上がった。

原子力潜水艦「セヴェロドヴィンスク」乗組員に加え、演習には北方艦隊捜索救助支援部隊救助船「ミハイル・ルドニツキー」と専門の潜水夫が関わった。

ロシア海軍総司令官ヴィクトール・チルコフ大将は、浮上室の試験の為の演習に協力した北方艦隊のスタッフが、演習中に勇気とプロ意識を示した事に感謝の意を表した。

浮上救助室は、現在、ロシア海軍の軍備として在る全ての最新及び建造中の原子力潜水艦へ装備されている。


[新世代多用途原潜ヤーセン級(旧ブログ)]
[新世代多用途原潜ヤーセン級]

1993年12月21日に「セヴマシュ」で起工され、2010年6月15日に進水したプロジェクト885「ヤーセン」原子力水中ロケット巡洋艦の1番艦K-560「セヴェロドヴィンスク」は、2013年12月30日、受領-引渡証書への署名(ロシア連邦海軍への納入)が行なわれました。
[新世代多用途原潜セヴェロドヴィンスクはロシア海軍へ納入された]

2014年6月17日、ロシア海軍旗初掲揚式典が開催され、北方艦隊潜水艦部隊・第11対空母原潜師団へ編入され、正式にロシア海軍へ就役しました。
[ロシア海軍最新鋭多用途原潜セヴェロドヴィンスクに聖アンドレイ旗は揚がった]
[ロシア海軍最新鋭多用途原潜セヴェロドヴィンスクは最新の原子炉セキュリティシステムを有する]

「セヴェロドヴィンスク」は試験運用を完了させる為、7月初頭に出航すると発表されました。
[ロシア海軍最新鋭多用途原潜セヴェロドヴィンスクは2014年7月初頭に出航する]

7月3日、艦内システムの点検の為、セヴェロドヴィンスク市から出航しました。
[ロシア海軍最新鋭多用途原潜セヴェロドヴィンスクは出航した]

7月18日、セヴェロドヴィンスク白海海軍基地へ帰港しました。
[ロシア海軍最新鋭多用途原潜セヴェロドヴィンスクは白海海軍基地へ戻った]

その後、北方艦隊主要基地セヴェロモルスクへ移動し、7月27日の「ロシア海軍の日」の祝賀行事に参加しました。

7月28日にセヴェロモルスクを去り、白海の洋上訓練場へ向かいました。
[ロシア海軍最新鋭多用途原潜セヴェロドヴィンスクは白海で戦闘訓練を行なう]

7月31日、セヴェロドヴィンスク市白海海軍基地へ戻りました。
[ロシア海軍最新鋭多用途原潜セヴェロドヴィンスクはセヴェロドヴィンスク市へ戻った]

8月初頭にも短期間出航し、8月8日に白海海軍基地へ戻っています。

8月30日、原潜「ドミトリー・ドンスコイ」と共に白海海軍基地を出航しました。
[ロシア海軍最新鋭原潜セヴェロドヴィンスクはタイフーン級原潜ドミトリー・ドンスコイと共に出航した]

この時、白海ミサイルを発射しました。
[ロシア海軍最新鋭原潜セヴェロドヴィンスクはミサイルを発射した]

その後、白海を去り、常駐基地となるザオゼルスク(ザーパドナヤ・リツァ)へ向かいました。
[ロシア海軍最新鋭原潜セヴェロドヴィンスクは駐留基地ザオゼルスク(ザーパドナヤ・リツァ)へ向かった]

そして11月10日、ザーパドナヤ・リツァ浮上救助室の動作試験が行なわれました。

「セヴェロドヴィンスク」浮上救助室はセイル内に装備されています。
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(この図の9)

ロシア海軍向けミストラル級ヘリ空母ウラジオストクの引き渡し式典への招待状は撤回されていない

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『タス通信』より
2014年11月10日0時01分配信
【マントゥロフ:ロシア連邦へのミストラル引き渡し式典の招待状は撤回されていない】
北京、11月9日/タス通信特派員アレクセイ・セリシチェフ

フランス造船会社DCNSは、ロシア連邦へのヘリコプター空母「ミストラル」引き渡し式典への出席を求める「ロソボロネクスポルト」(ロシア兵器輸出公社)代表への招待状を撤回していない。

タス通信は、ロシア産業貿易相デニス・マントゥロフより伝えられた。

「招待状は撤回されておらず、彼は解任されました。
これをどう思われますか?御自身でよく考えてください」
ロシア貿易相
は述べた。

以前、ロシア連邦副首相ドミトリー・ロゴージンは、1隻目のヘリコプター空母「ミストラル」は11月14日にロシア側へ引き渡されると述べた。

「ロソボロネクスポルト(ロシア兵器輸出公社)は、1番艦ウラジオストクの引き渡し及び2番艦の進水の為、11月14日にサンナゼールへ到着する招待状を受け取りました。
ここには既に、360名のロシア軍事船員の乗組員と、新たな乗組員の訓練の為の60名の専門インストラクターが滞在しております」
ロゴージン
は話した。

その後、DCNSは、ロシアへの「ミストラル」供給プロジェクトの責任者イヴ・デステファニサを解任した。
同時に、フランスのメディアは、元従業員が「会社の将来の為に否定的な結果をもたらす行動を許可されていた」と報じた。

[「ミストラル」の購入契約]
ロシア海軍の為のヘリコプター空母の建造契約は2011年6月に署名された。
「ウラジオストク」と命名された1隻目の「ミストラル」は、2013年10月に進水した。
2014年9月、引き渡しの問題が未解決のままであるにも関わらず、試験の枠組においてロシア人船員を乗せて海へ出た。
2隻目の「ミストラル」-「セヴァストーポリ」は、来年に納入されなければならない。

契約の総金額は11億2000万ユーロである。
フランスが(契約)不履行の場合、ロシアへ違約金を支払う義務が有る。

[契約破棄に関する議論]
「ウラジオストク」は2014年11月1日にロシアへ引き渡され、「セヴァストーポリ」は次の年にサンクトペテルブルクへ到着しなければならなかった。

この問題は、ウクライナ危機の悪化と、それに続くクリミアの編入への西側諸国の回答としてのロシアに対する制裁導入の後に生じた。

2014年3月、フランス外相ローラン・ファビウスは、フランス「ミストラル」納入をキャンセルするかもしれないと述べた。
その後、このコメントは、新たな言葉遣いで更新された:納入を一時停止する可能性について話している。
この時から、パリは、ウクライナ情勢の改善とミンスク合意の履行が艦の引き渡しの為の条件であると繰り返し表明している。

ロシア側は、契約が破棄された場合、全ての損失の賠償を必要とする事を強調した。


[フランスのミストラル級引き渡し保留問題]
[ヘリコプター揚陸ドック艦ミストラル型]
[ヘリ空母ミストラル型(旧ブログ)]

2014年10月29日、ロシア副首相ドミトリー・ロゴージン氏は、ロシア海軍向け「ミストラル」級ヘリ空母1番艦「ウラジオストク」の引き渡し式典が11月14日にフランスサンナゼールで開催されると述べました。
[ロシア海軍向けミストラル級ヘリ空母ウラジオストクは2014年11月14日に引き渡される?]

ロゴージン氏は、ツイッターで引き渡し式典の招待状の現物を公開しました。
【ドミトリー・ロゴージン氏のツイート(2014年10月29日22時45分)】

しかし同日、フランスエリゼ宮(大統領府)は、そのような情報は確認していないとタス通信特派員へ伝えました。
『タス通信』より
2014年10月29日17時28分配信
【パリは1隻目の「ミストラル」がロシアへ引き渡される予定日が11月14日である事は確認していない】

翌日、ロシア造船業の総元締である「統合造船業営団」の総裁アレクセイ・ラフマノフ氏は、同社が招待状を受け取っていない事を明らかにしました。
『タス通信』より
2014年11月30日17時08分配信
【統合造船業営団のトップ:営団は「ミストラル」引き渡し式典への招待状を未だ受け取っていない】

ただし、この招待状は、フランス側の契約主体であるDCNS社からロシア側の契約主体である「ロソボロネクスポルト」宛てに送られたものであり、「統合造船業営団」は、この契約においては下請業者でしかありません。
下請である「統合造船業営団」が招待状を受け取っていないのは当然でしょう。
(ロシア海軍向け「ミストラル」級の売買契約は、2011年6月にフランスDCNS社ロシアロソボロネクスポルトとの間で締結された)

更にその後、フランスDCNS社は、この招待状をロシア側へ送った社員-ロシアへの「ミストラル」級供給の責任者-を解任しました。
『タス通信』より
2014年11月1日0時10分配信
【メディア:DCNS社はロシア連邦への「ミストラル」供給プロジェクトの責任者を解任した】

そして11月9日、APEC(アジア太平洋経済協力会議)サミットへ出席する為に北京へ滞在中のロシア連邦産業貿易相デニス・マントゥロフ氏は、フランス側が、この招待状を撤回していないと述べました。

マントゥロフ氏の実際の発言は思わせぶりですが、要するに「招待状の内容(11月14日にサンナゼールでヘリ空母「ウラジオストク」の引き渡し式典を開催する)を取り消すのであれば、招待状を出したDCNS社からロソボロネクスポルトへ、その旨が通知されるべきであろう。
だが、そのような通知は来ていない。
これは、11月14日に引き渡し式典を開催すると解釈して良いのか?」
という事でしょう。

ロシア海軍バルト艦隊のフリゲート"ヤロスラフ・ムードルイ"はインドネシアのジャカルタを去り、マレーシアへ向かった

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2014年11月10日12時25分配信
【警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」はマレーシアへ針路を取った】
モスクワ、11月10日-ロシア通信社ノーボスチ

バルト艦隊警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」給油船「コラ」は、インドネシアジャカルタ港を去り、マレーシアへ向かった。
月曜日、西方軍管区下のバルト艦隊広報サービスは伝えた。

バルト艦隊の艦の乗組員は、11月5日からインドネシアへ滞在していた。
訪問中に警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」は、ジャカルタで11月5日から8日まで開催された展示会「INDO Defence-2014」エキスポ&フォーラムへ参加した。
ロシアの戦闘艦は、イベントの参加ホストや公式代表団、展示会のゲストが訪れる為に公開された。

「インド洋で民間船舶航行の安全保障任務を遂行しているバルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイと給油船コラは、インドネシア最大の港ジャカルタへの業務寄港プログラムを完了しました。
現在、バルト艦隊の艦船は海洋へと去り、マレーシア沿岸へ針路を取っています」

声明では、こう述べられた。

警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」は、2014年8月9日にカリーニングラード州バルチースク市バルト艦隊主要海軍基地から出航した。
航海中に同艦は11000海里以上を航行し、地中海アフリカ沿岸スペインの飛び地のセウタ港マルタヴァレッタ港を訪問した。

「ヤロスラフ・ムードルイ」は最新の多目的警備艦であり、2009年に海軍の編制へ加わった。
同艦は、敵潜水艦の捜索、探知、追跡、海洋における戦闘艦の対艦及び対潜防衛の保障、陸上部隊の戦闘活動の支援、海洋揚陸部隊の上陸の支援の為に意図されている。


警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」(賢公ヤロスラフ)は、2014年8月9日にバルチースクを出港しました。
[バルト艦隊のフリゲート「ヤロスラフ・ムードルイ」は地中海へ向かった]

8月24日にマルタヴァレッタ港へ寄港し、2日間滞在しました。
(ロシア国防省発表によると、その前にスペインセウタ港へ寄港)

マルタを出た後、海賊対処任務に就く為、アデン湾へ向かう事が明らかにされました。
[バルト艦隊のフリゲート「ヤロスラフ・ムードルイ」は海賊対処任務の為にアデン湾へ行く]

9月1日、バルト艦隊中型海洋給油船「コラ」と合流しました。
[アデン湾へ向かうロシア海軍フリゲート「賢公ヤロスラフ」は補給船と合流した]

9月5日、アデン湾へ到着しました。
[バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはアデン湾で海賊対処任務に就く]

9月11日から9月13日までオマーンサラーラ港へ寄港しました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア西方軍管区(バルト艦隊)広報サービス発表
2014年9月11日11時00分配信
【バルト艦隊の警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」はオマーンのサラーラ港へ業務寄港を行なう】

9月24日にもサラーラ港へ寄港しました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア西方軍管区(バルト艦隊)広報サービス発表
2014年9月24日13時35分
【バルト艦隊の警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」はオマーンのサラーラ港へ入った】

9月26日にサラーラを出航し、アデン湾へ向かいました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはオマーンのサラーラ港訪問を終えた]

10月8日、再びサラーラ港へ寄港しました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア西方軍管区(バルト艦隊)広報サービス発表
2014年10月8日11時16分配信
【バルト艦隊の警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」はサラーラ港(オマーン)への業務寄港を行なう】

10月11日にサラーラを出航し、アラビア海へ向かいました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはオマーンのサラーラ港訪問を終え、アラビア海へ向かった]

10月15日、パキスタンカラチ港へ入港しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはパキスタンを訪れた]

その後、パキスタン海軍と合同演習を実施しました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア西方軍管区(バルト艦隊)広報サービス発表
2014年10月17日18時51分配信
【バルト艦隊の軍艦「ヤロスラフ・ムードルイ」はロシア-パキスタン演習「アラビア・モンスーン-2014」へ参加する】

演習が終わった後、カラチを出航し、今度は太平洋方面へ向かうと発表されました。
[ロシア海軍のフリゲート「ヤロスラフ・ムードルイ」は太平洋へ向かった]

その後、スリランカコロンボ港を訪問し、10月27日、同港を出港し、インドネシアジャカルタへ向かいました。
[ロシア海軍のフリゲート「ヤロスラフ・ムードルイ」はスリランカを去り、インドネシアへ向かった]

11月5日、ジャカルタへ到着しました。
[ロシア海軍のフリゲート「ヤロスラフ・ムードルイ」はインドネシアのジャカルタへ入港した]

そして11月9日にジャカルタを出航し、今度はマレーシアへ向かいました。
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ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル-フロータ-ソヴィエツカヴァ-ソユーザ・ゴルシコフ"はクロンシュタットへ到着した

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『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2014年11月10日10時27分配信
【「アドミラル・ゴルシコフ」は航行試験の為にクロンシュタットへ到着した】

フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」は、11月8日・土曜日、「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」の領域を離れ、クロンシュタットへ曳航された。

近い内に同艦は航行試験を開始する。
中央海軍ポータル「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」広報サービスより伝えられた。

「アドミラル・ゴルシコフ」の航行試験開始は2013年に予定されていたが、設計局「アルセナル」からの130mm砲装置A-192の供給問題が故に遅延した。
この兵器を同艦が受け取ったのは2014年9月であった。
その後、フリゲート消磁スタンドへ入った。

更に「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」広報サービスは、22350フリゲートシリーズの2隻目「アドミラル・カサトノフ」が造船台を出たと伝えた。
以前、同艦は2014年末までに進水し、2015年に海軍へ引き渡されると報じられた。

プロジェクト22350は4500トンの排水量、135メートルの全長、15メートルの幅を有している。
フリゲートの兵装は、口径130mmの艦載砲A-192「アルマート」、16基の対艦ミサイル「オーニクス」或いは「カリブル-HKE」の発射装置、高射ミサイル複合体「ポリメント-リドゥート」から成る。


[新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」型]
[アドミラル・ゴルシコフ型フリゲート(旧ブログ)]

ロシア海軍新世代水上戦闘艦(大洋ゾーン艦)プロジェクト22350大型警備艦(フリゲート)の1番艦「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・ゴルシコフ」(ソ連邦海軍元帥ゴルシコフ)は、2006年2月1日に起工され、2010年10月29日に進水しました。


既に「アドミラル・ゴルシコフ」には正規乗組員186名全てが乗艦し、艦内に居住しています。
[新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」へ正規乗組員全てが乗艦した]

2013年7月31日からは工場岸壁で係留試験が開始されました。
[新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」の係留試験が始まった]

しかし、「アドミラル・ゴルシコフ」に搭載予定のA-192M 130mm単装砲の開発と製造は遅延に遅延を重ね、この為、「アドミラル・ ゴルシコフ」の就役も当初計画より大幅に遅れる事になりました。
[ロシア海軍への新世代フリゲート「アドミラル・ ゴルシコフ」の引き渡しは130mm砲の問題により延期される]

130mm砲は2014年9月に入り、ようやく「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」へ届けられ、「アドミラル・ゴルシコフ」に搭載されました。
[ロシア海軍新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」の為の130mm砲は完成した]
[ロシア海軍新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」に130mm砲が搭載された]

その後、「アドミラル・ゴルシコフ」は消磁作業を開始しました。
[ロシア海軍新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」は消磁作業を開始した]
[ロシア海軍新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」は航行試験の準備が出来ている]

そして11月8日、「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」岸壁を離れました。
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル-フロータ-ソヴィエツカヴァ-ソユーザ・ゴルシコフ"はサンクトペテルブルクを去った]

同日、クロンシュタットへ到着しました。
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「アドミラル・ゴルシコフ」は、今年12月末にロシア海軍へ引き渡される予定となっております。
[新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」は2014年12月末にロシア海軍への引き渡しが予定されている]

ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル-フロータ-ソヴィエツカヴァ-ソユーザ・ゴルシコフ"はサンクトペテルブルクを去った

2014年11月8日、ロシア海軍向けに建造されたプロジェクト22350大型警備艦(フリゲート)の1番艦「アドミラル-フロータ-ソヴィエツカヴァ-ソユーザ・ゴルシコフ」は、建造元であるサンクトペテルブルク市造船所「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」の岸壁を離れました。
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[新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」型]
[アドミラル・ゴルシコフ型フリゲート(旧ブログ)]

ロシア海軍新世代水上戦闘艦(大洋ゾーン艦)プロジェクト22350フリゲートの1番艦「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・ゴルシコフ」(ソ連邦海軍元帥ゴルシコフ)は、2006年2月1日に起工され、2010年10月29日に進水しました。


既に「アドミラル・ゴルシコフ」には正規乗組員186名全てが乗艦し、艦内に居住しています。
[新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」へ正規乗組員全てが乗艦した]

2013年7月31日からは工場岸壁で係留試験が開始されました。
[新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」の係留試験が始まった]

しかし、「アドミラル・ゴルシコフ」に搭載予定のA-192M 130mm単装砲の開発と製造は遅延に遅延を重ね、この為、「アドミラル・ ゴルシコフ」の就役も当初計画より大幅に遅れる事になりました。
[ロシア海軍への新世代フリゲート「アドミラル・ ゴルシコフ」の引き渡しは130mm砲の問題により延期される]

130mm砲は2014年9月に入り、ようやく「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」へ届けられ、「アドミラル・ゴルシコフ」に搭載されました。
[ロシア海軍新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」の為の130mm砲は完成した]
[ロシア海軍新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」に130mm砲が搭載された]

その後、「アドミラル・ゴルシコフ」は消磁作業を開始しました。
[ロシア海軍新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」は消磁作業を開始した]
[ロシア海軍新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」は航行試験の準備が出来ている]

そして11月8日、「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」岸壁を離れました。
近日中には本格的な航海試験が開始されるでしょう。

「アドミラル・ゴルシコフ」は、今年12月末にロシア海軍へ引き渡される予定となっております。
[新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」は2014年12月末にロシア海軍への引き渡しが予定されている]

ロシア海軍の新型フリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"は2015年春に納入される

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『タス通信』より
2014年11月7日15時09分配信
【「ヤンターリ」工場:ロシア海軍はフリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」を2015年春に受領する】
カリーニングラード、11月7日/タス通信

プロジェクト11356警備艦のトップ「アドミラル・グリゴロヴィチ」は、来年(2015年)春のロシア海軍への引き渡しが計画されている。
タス通信特派員は、公開株式会社「沿バルト造船工場ヤンターリ」より伝えられた。

「プロジェクト11356警備艦アドミラル・グリゴロヴィチは2015年春期末にロシア海軍への引き渡しが計画されています」
広報サービスは話した。
「現在、同艦は係留期間を経ております」

「ヤンターリ」は、11月末に「アドミラル・グリゴロヴィチ」が係留試験へ入り、今年末には「乗組員が同艦へ居住する予定」である事を指摘した。

同艦は2010年12月に起工され、2014年春に進水した。


[アドミラル・グリゴロヴィチ型フリゲート]

プロジェクト11356R警備艦の1番艦「アドミラル・グリゴロヴィチ」は、2010年12月18日に起工され、2014年3月14日に進水しました。
[ロシア海軍の新型フリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"は進水した]

その後、「ヤンターリ」造船所の岸壁で艤装工事が進められていました。
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元々「アドミラル・グリゴロヴィチ」は2014年末にロシア海軍へ引き渡される予定であり、11月7日に引き渡されるという話も出ましたが、未だ航海試験どころか工場岸壁での係留試験さえ始まっていない状態であり、今回の記事の通り、引き渡しは来年春に延期されました。

NATOがフランスからロシア海軍向けミストラル級を購入できたとしても、その金はロシアへ流れる事になるだろう

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『タス通信』より
2014年11月7日20時48分配信
【情報筋:NATOはロシアの為に意図されているミストラルをフランスから購入する事など出来ない】
ブリュッセル、11月7日/タス通信特派員デニス・ドゥブロヴィン

NATOはロシアの為に意図されているミストラルをフランスから購入する事など出来ない。
タス通信ブリュッセルの軍事情報筋より伝えられた。
彼は、ヘリコプター空母ロシアへ引き渡さない為に購入するという提案が含まれたNATO宛てのアメリカ議員の手紙についてコメントした。

(NATO)本部は、同盟が受け取った手紙について認めたが、船の差し押さえに関する公式のコメントは無かった。

「当組織の総予算は、この艦を購入するのみならず、この契約下でのフランスへの制裁の罰金の半分を補填するのでさえ充分ではありません」
情報提供者は強調し、NATOの軍及び民間の予算は2014年に16億ドルが計上されているが、「ミストラル」が引き渡されない場合の罰金のみでも30億ドルに達する可能性が有る事を指摘した。

「それどころか、NATOは、この艦を取得できるような構造にはなっておりません。
同盟には、実質的には独自の軍事装備形態が無く、NATOは、資金が有ったとしても、ヘリコプター空母をどうする事も出来ないのです」

彼は続けた。

情報提供者は更にタス通信へ指摘した。
「理論上の話をすれば、幾つかのNATO加盟国は、資金をプールする為の信託積立金を設立し、艦を購入する為に使用する事は出来るでしょう。
ですが、そのようなプロジェクトなど、軍事的観点から見れば非合理的であります」


「このタイプの艦は、同盟の内の2、3ヶ国にとっては、本当に重宝するかもしれません。
それどころか、艦はロシア基準の下での発注により建造されており、NATO軍による技術的使用は非常に問題が有り、追加の、そして高く付く改修が必要となるでしょう」

彼は続けた。

「言い換えますと、艦を購入するというアイデアは、専ら政治的なプロジェクトであり、組織としてのNATOは、物理的には参加できません。
このような手順は、実質的には国民国家グループの論理であり、組織としてのNATOの論理ではありません。
しかし、この条件下でのみ、資金提供の大部分はアメリカ合衆国となり、他の国は、今日において、彼等の軍事予算上に、そのような資金は有しておりません。
そのようなものが有るのならば、軍人の給与、本当に必要な軍事機器の購入といった自国軍の整備に決定的に必要となるでしょう」

対談者は説明した。

しかし、彼によると「主に皮肉な状況として」複数のNATO加盟国が、この手順の為に必要な資金を集める事が出来るようになった場合、その金はフランスでは無く、未だ「ミストラルの問題を殆ど心配しているようには見えない」ロシアが受け取る事になるだろう。

「契約による支払いと買戻しの金は、おそらくは現在、この艦よりも金の方に大きな関心を有しているモスクワ(ロシア)へ行く事になるでしょうね」
情報提供者はタス通信へ話した。

「この全てのロジックがアメリカの議員には分かっていないという事実は、連合国(NATO諸国)からの失望のみならず、ロシアからの嘲笑をもたらす事になるでしょうね」
彼は締め括った。


[フランスのミストラル級引き渡し保留問題]
[ヘリコプター揚陸ドック艦ミストラル型]
[ヘリ空母ミストラル型(旧ブログ)]

ロシア向けにフランスが建造し、現在は引き渡しが保留されてるヘリコプター空母「ミストラル」級に関し、アメリカ合衆国の議員は、NATO事務総長イェンス・ストルテンベルグへ手紙を書き、ロシア向け「ミストラル」級NATOが購入するように提案しました。

『タス通信』より
2014年11月6日21時08分配信
【メディア:アメリカ合衆国の議員はロシア連邦の為に意図されている「ミストラル」の購入をNATO事務総長へ提案した】

『ロシアの声』(日本語版)より
2014年11月8日3時41分配信
【米議員団、NATO事務局長に宛て書簡 ロシア向け「ミストラル」買い上げを提案】

今回の記事に登場する「ブリュッセル(NATO本部所在地)の軍事情報筋」(NATOの関係者)は、この提案には懐疑的な見方をしています。

まず、NATO自体には、それだけの資金が無い事。
そして、ロシア海軍での使用に特化された各種の改正が施されているロシア向けミストラル級は、そのままではNATO軍での使用に適さず、更に金を出して改修する必要が有る事。
加えて、仮に金を集めてフランスからミストラル級を購入できたとしても、フランスへ支払う代金が、最終的には何処へ行く事になるかという点について。

要するに「フランスからロシア向けミストラル級を買い取ったとしても、その代金は最終的には(違約金として)ロシアへ流れる事になる。そんな馬鹿げた事が出来るか」という事でしょう。
[もしもフランスがミストラル級ヘリ空母をロシアへ引き渡さなかった場合、ロシアは違約金を請求する]

ボレイ級戦略原潜アレクサンドル・ネフスキーはセヴェロドヴィンスクで弾道ミサイルを積載する

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『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2014年11月7日11時47分配信
【水中ロケット艦「アレクサンドル・ネフスキー」は艦内へ「ブラヴァー」を受け入れる】

11月7日未明、水中原子力ロケット艦「アレクサンドル・ネフスキー」は、「ブラヴァー」ミサイル積載の為にセヴェロドヴィンスクへ到着した。

(ミサイル)積載後、潜水艦ミサイル発射の為に海へ向かう。
中央海軍ポータルは、北方艦隊の情報提供者より伝えられた。

最新の「ブラヴァー」発射は、原子力ロケット艦「ユーリー・ドルゴルーキー」により実行されている。
発射は10月29日に実施されており、これは「ブラヴァー」の為の試験では無く、最初の計画発射であった。
加えて、潜水艦は初めて弾薬ミサイルを艦内に満載していた。


[新世代戦略原潜ボレイ級]
[新世代戦略原潜ボレイ級(旧ブログ)]
第4世代戦略原子力潜水艦プロジェクト955「ボレイ」級2番艦のK-550「アレクサンドル・ネフスキー」は、2004年3月19日に起工され、2010年12月6日に進水し、2013年12月23日にロシア連邦海軍へ引き渡され、太平洋艦隊へ編入されました。
[ボレイ級戦略原潜2番艦アレクサンドル・ネフスキーはロシア海軍へ就役し、太平洋艦隊へ編入された]

2013年12月30日、北方艦隊原潜基地ガジエヴォに到着しました。
[2隻のボレイ級戦略原潜はガジエヴォ基地に到着した]

「アレクサンドル・ネフスキー」は、現在、ガジエヴォに「仮住まい」しながら慣熟訓練を行なっています。

その「アレクサンドル・ネフスキー」は、今年11月に弾道ミサイル「ブラヴァー」の発射を実施する予定です。
[ロシア海軍は2014年10月と11月にも潜水艦弾道ミサイル「ブラヴァー」を発射する]

今回、セヴェロドヴィンスク「ブラヴァー」を積載したのも、その為の準備でしょう。
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記事中で触れられていますが、「ボレイ」級1番艦「ユーリー・ドルゴルーキー」は10月29日に「ブラヴァー」を成功裏に発射しています。
[ロシア海軍北方艦隊の戦略原潜ユーリー・ドルゴルーキーはバレンツ海からの弾道ミサイル発射に成功した]

ロシア海軍のプロジェクト11356Rフリゲート2番艦アドミラル・エッセンは進水した

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『タス通信』より
2014年11月7日16時40分配信
【カリーニングラードで2隻目のプロジェクト11356フリゲート「アドミラル・エッセン」が進水した】
カリーニングラード、11月7日/タス通信

プロジェクト11356警備艦「アドミラル・エッセン」は、沿バルト造船工場「ヤンターリ」で金曜日に進水した。
タス通信特派員は現地から報告した。

式典に参加した「ヤンターリ」総取締役ヴィクトール・トゥチーニンは、本日に工場で行なわれた行事が特別な意味を持っている事を指摘した。
「船の進水は、艦の建造において最も重要な瞬間の1つです」
トゥチーニン
は話した。

次に、カリーニングラード州のトップ、ニコライ・ツカノフは、「ヤンターリ」での建造量が最近では大幅に増加している事を指摘した。
「ヤンターリへの発注書類には、約1000億ルーブルの量が記載されております」
彼は述べた。
「工場には2017年までの大量発注が有ります」

艦の進水式典には、エッセン提督の血縁者-マーヤ・エッセンが出席した。
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古き海軍の伝統により、彼女はフリゲートの艦体にシャンパンのボトルを打ち付け、長きに渡る海洋航海の成功を祈った。

[艦と造船所について]
フリゲート「アドミラル・エッセン」「ヤンターリ」で2011年7月8日に起工された。
建造は2015年の完了を予定している。
更に2015年には、カリーニングラード造船所は海軍へこのシリーズのフリゲートのトップ-「アドミラル・グリゴロヴィチ」を引き渡すつもりである。
この艦は2010年12月18日に同社の船台で起工され、現在は係留試験の実施準備をしている。

国防省との契約下で「ヤンターリ」は2017年までに「北方計画設計局」で開発された6隻のプロジェクト11356艦の建造を完了しなければならない。
現在、5隻が起工されている。「アドミラル・グリゴロヴィチ」、「アドミラル・エッセン」、「アドミラル・マカロフ」、「アドミラル・ブタコフ」、「アドミラル・イストミン」
6隻目のフリゲート「アドミラル・コルニロフ」の建造開始の時期は未だ知られていない。

警備艦(フリゲート)プロジェクト11356は、大洋及び海洋エリアで敵の水上艦及び潜水艦を相手に戦闘活動を実施し、空中攻撃手段による攻撃からの防衛、艦船連合部隊の一員としての艦護衛の為に意図されている。

沿バルト造船工場「ヤンターリ」は1945年7月8日に形成された。
小型-中型の艦船の建造、更には艦船の修理を専門としている。
この69年間で工場は158隻の戦闘艦と500隻以上の民間船を建造した。
現在、「ヤンターリ」の支配株は、国家と統合造船業営団に属している。


[アドミラル・グリゴロヴィチ型フリゲート]

プロジェクト11356R警備艦(フリゲート)2番艦「アドミラル・エッセン」は、2011年7月8日に起工されました。

それから3年以上経った2014年11月7日に進水しました。


「アドミラル・エッセン」は、2015年末にロシア海軍へ引き渡される予定となっております。
『タス通信』より
2014年11月7日21時04分配信
【2隻目のプロジェクト11356フリゲート「アドミラル・エッセン」は来年末にロシア海軍へ引き渡される】

ロシア海軍のプロジェクト06363潜水艦ノヴォロシースクは深海試験の為に北方艦隊の基地へ到着した

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『タス通信』より
2014年11月6日14時20分配信
【潜水艦「ノヴォロシースク」は深海試験の為に北方艦隊へ到着した】
ムルマンスク、11月6日/タス通信特派員ソフィア・アヌフリエワ

新たなディーゼルエレクトリック潜水艦プロジェクト636.3「ノヴォロシースク」は、サンクトペテルブルク造船工場から2週間掛けて艦隊間移動を完了し、深海試験を実施する為に北方艦隊へ到着した。
タス通信特派員は、北方艦隊の公式代理人ワジム・セルガより伝えられた。

彼によると、北方艦隊の乗組員は「ノヴォロシースク」の次の段階となるバレンツ海エリアの深海での国家受領試験を実施し、試験任務を経て、これに続く同艦の常時駐留地への艦隊間移動の準備を行なう。

「ディーゼルエレクトリック潜水艦ノヴォロシースクは、乗組員の準備を完全に整える為、北方艦隊へ到着しました。
現時点において、このクラスの潜水艦の運用に関して豊富な経験は、以前の"ワルシャワンカ"プロジェクト艦を上手にマスターしている北方艦隊の潜水艦乗員のみが有しております」
セルガ
は指摘した。

「ノヴォロシースク」の水中速力は21ノット、潜航深度300メートル以上、自立航行期間45日。
ディーゼルエレクトリック潜水艦には6門の533mm魚雷発射管が装備される。

プロジェクト636潜水艦シリーズの特徴は、小サイズ及び低水準の騒音と強力な魚雷及び魚雷ロケット兵器の組み合わせに有る。
このシリーズの潜水艦は、潜水艦水上艦の双方に対抗する事が出来、海軍基地、海岸、海洋交通路の保護の為に意図されている。


[プロジェクト06363潜水艦]

プロジェクト06363潜水艦の1番艦B-261「ノヴォロシースク」は2010年8月20日に起工され、2013年11月28日に進水しました。
[プロジェクト06363(改キロ級)潜水艦ノヴォロシースクは進水した]

2014年5月末に工場航海試験が開始されました。
[プロジェクト06363潜水艦ノヴォロシースクの航海試験が始まった]

6月22日、最初の航海試験は完了しました。
[プロジェクト06363潜水艦ノヴォロシースクは最初の航海試験を終えた]

7月下旬から再び航海試験が実施されました。

8月21日、サンクトペテルブルクにおいて受領-引渡証書への署名が行なわれました。
[プロジェクト06363潜水艦ノヴォロシースクはロシア海軍へ納入された]

2014年8月22日、正式な就役式典となる聖アンドレイ旗初掲揚式典が開催され、名実ともにロシア海軍へ就役しました。
[黒海艦隊の為のプロジェクト06363潜水艦ノヴォロシースクはロシア海軍へ就役した]

2014年9月17日、ロシア黒海艦隊へ編入されました。
[プロジェクト06363潜水艦ノヴォロシースクはロシア黒海艦隊へ編入された]

「ノヴォロシースク」は、バレンツ海方面での深海試験が予定されていました。
[プロジェクト06363潜水艦ノヴォロシースクは北方海域で深海試験を行なう]

そして11月6日、その深海試験を行なう為、北方艦隊の基地(おそらくポリャールヌイ)へ到着しました。
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「ノヴォロシースク」の乗員は黒海艦隊から集められていますが、今回の記事によると、同艦のバレンツ海での深海試験は、北方艦隊の潜水艦乗員により実施されるようです。
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