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第3のボレイ級戦略原潜ウラジーミル・モノマーフはロシア海軍へ就役した

本日(2014年12月19日)、「ボレイ」級戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦3番艦「ウラジーミル・モノマーフ」は正式にロシア連邦海軍へ就役しました。
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『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2014年12月19日13時49分配信
【「ウラジーミル・モノマーフ」は聖アンドレイ旗を揚げた】

セヴェロドヴィンスクで戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦K-551「ウラジーミル・モノマーフ」への聖アンドレイ旗掲揚式典が開催された。

式典には、ロシア連邦海軍総司令官代理アレクサンドル・フェドテンコフ、海洋工学中央設計局「ルビーン」設計主任セルゲイ・スハーノフ、公開株式会社「セヴマシュ」総取締役代行セルゲイ・マリチェフ、アルハンゲリスク州知事イーゴリ・オルロフが出席した。

新たな技術の開発と作成への大いなる貢献により、「セヴマシュ」社の従業員71名が表彰された。
彼らの一部は、「海洋での功績」、勇気、名誉、友情の勲章を受け取った。

12月10日には潜水艦受領-引渡証書へ署名された。

戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦K-551「ウラジーミル・モノマーフ」は、第3のプロジェクト「ボレイ」ロケット艦である。
設計は海洋工学中央設計局「ルビーン」である。
潜水艦は、公開株式会社「生産合同セヴマシュ」で2006年3月19日に起工され、2012年12月30日に船台から出た。

原子力ロケット艦は、2014年7月5日に工場航行試験を完了した。
7月16日には国家試験の為に海洋へ出航し、それは10月初頭に完了した。

現在、「セヴマシュ」造船台では、原子力潜水艦「カザン」、「ノヴォシビルスク」、クラスノヤルスク」(プロジェクト「ヤーセン-M」)、「クニャージ・ウラジーミル」、「クニャージ・オレグ」(プロジェクト「ボレイ-A」)が建造されている。
そして12月26日、原子力潜水艦プロジェクト「ボレイ-A」「クニャージ・スヴォーロフ」が、これらに加わる。


[新世代戦略原潜ボレイ級(旧ブログ)]
[新世代戦略原潜ボレイ級]

「ボレイ」級3番艦「ウラジーミル・モノマーフ」は、2006年3月19日に起工され、2012年12月30日に進水しました。
[ボレイ級戦略原潜3番艦ウラジーミル・モノマーフ進水(セヴマシュ公式サイト)]
[ボレイ級戦略原潜3番艦ウラジーミル・モノマーフは進水した]


乗組員は太平洋艦隊から集められました。
[新世代戦略原潜ボレイ級3番艦ウラジミール・モノマーフに電力が供給される]

2013年1月18日、「セヴマシュ」造船所の岸壁に係留されました。
[ボレイ級戦略原潜3番艦ウラジーミル・モノマーフの係留試験が開始された]

5月下旬、陸上から蒸気を送り、蒸気タービン機関の試験が行われました。
[ボレイ級戦略原潜ウラジーミル・モノマーフは蒸気タービン機関の試験を行なった]

6月10日、ロシア正教会の神父による祈祷式が執り行われました。
[ボレイ級戦略原潜ウラジーミル・モノマーフは祝福を授けられた]

9月12日、最初の工場航海試験の為に出港しました。
[ボレイ級戦略原潜3番艦ウラジーミル・モノマーフの航海試験が始まった]

10月初頭に最初の航海試験は完了しました。
[ボレイ級戦略原潜3番艦ウラジーミル・モノマーフは最初の航海試験を完了した]

2014年6月11日、2回目の工場航行試験を行なう為、白海へ出航しました。
[ロシア海軍最新鋭戦略原潜ウラジーミル・モノマーフは海洋試験の為に出航した]

7月5日、航海試験を終えてセヴェロドヴィンスクへ戻ってきました。
[ロシア海軍最新鋭戦略原潜ボレイ級3番艦ウラジーミル・モノマーフは航行試験を終えてセヴェロドヴィンスクへ戻った]

これを以て「ウラジーミル・モノマーフ」工場航行試験は完了しました。
[ロシア海軍最新鋭戦略原潜ウラジーミル・モノマーフは工場航行試験プログラムを完了した]

7月16日、国家受領委員会の立会いの下で国家受領試験を行なう為、セヴェロドヴィンスクから出港しました。
[ロシア海軍最新鋭戦略原潜ウラジーミル・モノマーフは国家受領試験を開始する]

国家受領航行試験は7月26日に完了しました。
[ロシア海軍最新鋭戦略原潜ウラジーミル・モノマーフの海洋国家試験は7月26日に完了する]

設計元の「ルビーン」設計局総取締役イーゴリ・ヴィリニト氏によると、国家受領航行試験が終わった後、追加の出航と監査が行なわれるとの事であり、8月11日に再び出航しました。
[最新鋭戦略原潜ウラジーミル・モノマーフは再び出航した]

「ウラジーミル・モノマーフ」は8月22日にセヴェロドヴィンスクへ戻りました。

その後、8月末に静粛性のチェックの為、再び出航しました。
[ロシア海軍最新鋭戦略原潜ウラジーミル・モノマーフは水中音響試験を行なった]

9月8日、弾道ミサイル発射試験の為にセヴェロドヴィンスクを出港しました。
『イタルタス』より
2014年9月9日10時02分配信
【情報筋:原子力潜水艦「ウラジーミル・モノマーフ」は「ブラヴァー」発射を実行する為に海へ出た】

9月10日、白海から弾道ミサイル「ブラヴァー」発射に成功しました。
[ロシア海軍最新鋭戦略原潜ウラジーミル・モノマーフはブラヴァー弾道ミサイル発射に成功した]

翌9月11日、セヴェロドヴィンスクへ戻ってきました。
[ロシア海軍最新鋭戦略原潜ウラジーミル・モノマーフはブラヴァー弾道ミサイル発射成功後にセヴェロドヴィンスクへ帰港した]

建造元の「セヴマシュ」総取締役ミハイル・ブドニチェンコは、「ウラジーミル・モノマーフ」の試験プログラムは全て完了したと述べました。
[ロシア海軍最新鋭戦略原潜ウラジーミル・モノマーフの試験プログラムは完了した]

その後、「ウラジーミル・モノマーフ」は再び出航し、「追加音響試験」(静粛性の最終チェック?)が行なわれました。
これで「ウラジーミル・モノマーフ」国家受領試験は全て終わりました。
[ロシア海軍最新鋭戦略原潜ウラジーミル・モノマーフの国家受領試験は完全に終了した]

11月25日、最終点検のために出航しました。
[ロシア海軍最新鋭戦略原潜ウラジーミル・モノマーフは出航した]

2014年12月10日、受領-引渡証書への署名が行なわれ、「セヴマシュ」造船所からロシア海軍へ納入されました。
[最新鋭戦略原潜ウラジーミル・モノマーフはロシア海軍へ納入された]

そして12月19日、聖アンドレイ旗の初掲揚式典が開催され、正式にロシア海軍へ就役しました。

今後、「ウラジーミル・モノマーフ」太平洋艦隊へ編入され、来年(2015年)にはカムチャツカ半島原潜基地ヴィリュチンスクへ配備されます。


「ウラジーミル・モノマーフ」の就役により、ロシア海軍戦略原潜(SSBN)は計12隻となりました。

[北方艦隊]
K-535「ユーリー・ドルゴルーキー」(プロジェクト955)
K-51「ヴェルホトゥリエ」(プロジェクト667BDRM)
K-84「エカテリンブルク」(667BDRM、2014年12月修理完了)
K-114「トゥーラ」(667BDRM、2014年12月に修理の為セヴェロドヴィンスクへ到着)
K-117「ブリャンスク」(667BDRM)
K-18「カレリア」(667BDRM)
K-407「ノヴォモスコフスク」(667BDRM)

[太平洋艦隊]
K-550「アレクサンドル・ネフスキー」(955、2015年初頭にカムチャツカへ回航予定)
K-551「ウラジーミル・モノマーフ」(955、2015年初頭にカムチャツカへ回航予定)
K-223「ポドリスク」(プロジェクト667BDR)
K-433「聖大致命者凱旋者ゲオルギィ」(667BDR)
K-44「リャザン」(667BDR、ボリショイ・カーメニで修理中)

ヘリ空母ミストラル級乗員のロシア海軍将兵はフランスを去った

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2014年12月18日14時56分配信
【「ミストラル」で研修した船員と艦はサンナゼールを去った】
パリ、12月18日-ロシア通信社ノーボスチ、ヴィクトール・イワノフ

「ミストラル」型ヘリコプター空母の研修を行なうロシア人船員と共に6月からフランスサンナゼール港へ滞在していた練習艦「スモーリヌイ」は、木曜日に同港を去り、ロシアの方へ向かった。
政党「国民戦線」サンナゼール市の地方議会議員ジャン-クロード・ブランチャードは、ソーシャルネットワーク『フェイスブック』のプロフィールへ書き込んだ。

「軍艦スモーリヌイは(サンナゼール港からの)出発を始め、他の艦へ挨拶しています」
議員は彼のページに書き込み、フランス沿岸に係留されている船の写真を追加した。

同じ木曜日のこれよりも前、ロシア通信社ノーボスチ特派員は、乗組員の1人から、同艦の出航が12月18日に予定されているという情報を確認した。

造船会社DCNSは、ロシア人船員がクリスマスの祭日までにサンナゼール港を去ると表明している。

2隻のヘリコプター空母「ミストラル」の供給契約は、2011年にDCNS「ロソボロネクスポルト」(ロシア兵器輸出公社)の間で締結された。
1隻目の揚陸艦「ウラジオストク」は11月14日にフランスから引き渡されなければならなかった。
しかし、引き渡しは未だ実行されておらず、それがいつ行われる事になるのかは明らかでは無い。

フランス大統領フランソワ・オランドは、ウクライナ情勢が故に「ウラジオストク」の引き渡しの一時停止を決定したと表明した。
12月初頭、フランス首相マニュエル・ヴァルスは、取り引きが挫折したと考えるのは「時期尚早」であると表明した。

ロシアは、艦(の引き渡し)か、或いは返金を望むと表明した。
ロシア連邦外務省のトップであるセルゲイ・ラブロフテレビ局『フランス24』のインタビューで述べたように、これは「署名された契約の有効性とフランスの国家としての尊厳の問題である」


[フランスのミストラル級引き渡し保留問題]
[ヘリコプター揚陸ドック艦ミストラル型]
[ヘリ空母ミストラル型(旧ブログ)]

ロシア海軍太平洋艦隊の原子力水中巡洋艦イルクーツクは汎用ミサイル発射機を装備する

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『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2014年12月18日11時57分配信
【潜水艦「イルクーツク」の新たなシステムは50億ルーブルの費用が掛かる】

2017年に近代化を完了する原子力水中巡洋艦「イルクーツク」には、空気再生システム「アストラ-35-2M」、艦内管理システム「スターリ-949AM」、そして秘密の製品「3R-14PN-949AM」の設置が計画されている。

プロジェクト949AMの近代化には「海洋工学中央設計局ルビーン」が従事している。
作業の費用は8億6500万ルーブルになる。

また、『国家調達サイト』によると、巡洋艦に設置される2基の電気化学空気再生システム「アストラ-35-2M」の費用は8億6800万ルーブル、製品「3R-14PN-949AM」(3R-14PNの改良型)の費用が16億7700万ルーブル、そして艦内技術的手段管理システム「スターリ-949AM」の費用が22億7100万ルーブルとなっている。

発注作業の実行者は、公開株式会社「極東工場ズヴェズダー」である。

2013年12月7日、「極東工場ズヴェズダー」は、原子力潜水艦「イルクーツク」の近代化が開始されると発表した。
近代化の過程において、打撃ミサイル複合体電波兵装及び水中音響兵装航海機器、一連の生活保障システムの交換が計画されている。

「イルクーツク」は、原子力潜水艦プロジェクト949AM「アンテイ」である。

1985年5月8日にセヴェロドヴィンスクの工場「セヴマシュプレドプリャーチェ」で起工され、1987年12月29日に進水し、1989年に北方艦隊の編制へ加わった。
10月29日、巡洋艦太平洋艦隊へ転属した。

1992年、太平洋艦隊で初めて2基のミサイルP-700「グラニート」の発射を実行した。
それは航空母艦グループと戦う為に意図されたものである。

巡洋艦の速力は33ノット、水中排水量は23860トン、水上排水量14700トン、最大潜航深度500メートル、自立航行期間120日、乗組員130名。


ロシア太平洋艦隊所属の原子力水中巡洋艦K-132「イルクーツク」(1989年1月就役)は、主要ミサイル兵装などを丸ごと新型に入れ替える高度な近代化改装を実施します。
[オスカーII級原潜イルクーツクは高度な近代化を実施する]

記事中において、交換されるシステムの1つが「秘密の製品3R-14PN-949AM」と書かれていますが、これはオーニクス/カリブル有翼ミサイル両用発射機3S-14UKSKの水中発射ヴァージョンになります。
[汎用ミサイル垂直発射機3S-14UKSK]

水上発射ヴァージョンは、プロジェクト22350フリゲートに搭載されています。
[新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」型]

ロシア海軍太平洋艦隊の重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ラーザレフは浮きドックで修理された

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『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2014年12月17日16時14分配信
【巡洋艦「アドミラル・ラーザレフ」は太平洋艦隊への駐留を準備する】

2014年、太平洋艦隊の造修所「第30艦船修理工場」は、原子力ロケット巡洋艦「アドミラル・ラーザレフ」のドック修理を完了した。
『中央海軍ポータル』が防衛産業企業体の情報提供者から伝えられたように、これは、同艦の保管状態に鑑み、係留期間を拡張する必要が有ったが故である。


「極東の造船所の2015年の年間計画は未だ合意されておりませんので、巡洋艦アドミラル・ラーザレフの復旧作業を継続するかどうかについてお話する事は出来ません。
2014年のドック修理は、長期間に渡り岸壁での係留状態に在った同艦の不沈性を確保する必要が有った為です」

対談者は『中央海軍ポータル』へ説明した。

「既に2隻のプロジェクト1144原子力巡洋艦が居るセヴェロドヴィンスクへのアドミラル・ラーザレフの回航のオプションについてお話しますと、現在の状況での北方(北極海)航路経由の艦の回航は、非常に問題が有るでしょう」
情報提供者は強調した。

セヴェロドヴィンスク自体は、もう1隻の「オルラーン」を待っていない。
艦船修理センター「ズヴェズドーチカ」広報サービスが『中央海軍ポータル』特派員へ伝えたように、現在、同社の係留岸壁は、同プロジェクトの原子力巡洋艦「アドミラル・ウシャコーフ」(旧「キーロフ」)で占められており、解体作業は2016年よりも前には開始されない。
「もしもアドミラル・ラーザレフをセヴェロドヴィンスクへ回航する決定が下されたとしても、入る場所が有りません。
例えば、最近、2隻の原子力潜水艦が近代化の為に来ましたが、ズヴェズドーチカが受け入れられるのは1隻のみであり、2隻目は白海海軍基地への係留を待っています」
「ズヴェズドーチカ」
広報サービス代表エフゲニー・グラジシェフは話した。

重原子力ロケット巡洋艦「アドミラル・ラーザレフ」は、1999年にロシア海軍の戦闘編制から除外された。
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それと同時に解体の為の準備が始まった。
2004-2005年、同艦は核動力装置のコンポーネントを撤去した。
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同艦の今後の運命についての司令部の公式声明はメディアにより流布されていない。
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しかし、同プロジェクト艦の1隻-「アドミラル・ウシャコーフ」の運命に関しては、北方艦隊から明白な判断が下されている-復元は行なわれない。

「アドミラル・ラーザレフ」は、高度に自動化された重原子力ロケット巡洋艦プロジェクト1144「オルラーン」4隻の内の1隻であり、サンクトペテルブルクバルト工場で建造された。
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同プロジェクトで唯一編制に残っている艦は、北方艦隊旗艦の巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」である。
もう1隻の「アドミラル・ナヒーモフ」は、最近、近代化の為にセヴェロドヴィンスク「セヴマシュ」社の貯水池へ送られた。
近代化が終わった後の「ナヒーモフ」は、同シリーズ中で最も強力な艦となるだろう。
プロジェクト1144のトップ艦「アドミラル・ウシャコーフ」(旧「キーロフ」)「ズヴェズドーチカ」の係留岸壁に在り、来年からは国営法人「ロスアトム」による解体プロジェクトの展開が始まる。



ロシア太平洋艦隊所属のプロジェクト11442重原子力ロケット巡洋艦「アドミラル・ラーザレフ」(1984年12月7日就役、1992年5月末までは「フルンゼ」)は、1999年7月には予備役に編入され、以後は沿海地方フォーキノで係留保管されました。
[原子力巡洋艦フルンゼ(アドミラル・ラザレフ)-2007年3月]
[キーロフ級2番艦フルンゼ(現アドミラル・ラーザレフ)近影(2007年秋)]
[原子力巡洋艦フルンゼ(アドミラル・ラザレフ)近況(2008年8月2日)]
[フォーキノ湾の原子力巡洋艦アドミラル・ラザレフ<旧フルンゼ>(2009年8月31日)]

2010年以降、艦上の各種装備が撤去されました。
[キーロフ型原子力巡洋艦アドミラル・ラーザレフ(2011年7月)]

そして2014年6月末からフォーキノ近郊のドゥナイ大型浮きドックPD-41へ入渠しました。
[ロシア太平洋艦隊の重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ラーザレフ(旧フルンゼ)近影]

同型艦「アドミラル・ナヒーモフ」は、セヴェロドヴィンスクで大規模な近代化改装が行なわれています。
[重原子力ロケット巡洋艦キーロフ型の近代化改装]

もう1隻の同型艦「アドミラル・ウシャーコフ」は、既に解体が決定しています。
[重原子力ロケット巡洋艦キーロフ(アドミラル・ウシャコーフ)は解体される]

しかし、「アドミラル・ラーザレフ」の今後の運命は、未だ決定されていません。

この為、今後も係留保管を続ける為に浮きドックで船体を修復したようです。

サンナゼールのロシア海軍将兵はミストラル級ヘリ空母ウラジオストクを占拠もしていなければ警護もしていない

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2014年12月15日11時26分配信
【ロシア連邦海軍はロシア人船員による「ミストラル」の警護強化を否定した】
モスクワ、12月15日-ロシア通信社ノーボスチ

ロシア連邦海軍の高位の情報提供者は、サンナゼール「ミストラル」型ヘリコプター空母ロシア人船員により警護が強化されているという複数のメディアの報道に反論した。

以前、複数のメディアが伝えた所によると、サンナゼールに居る海軍歩兵を含むロシア人船員は、フランス側からロシア連邦への引き渡しが未だ実現していないヘリコプター空母「ウラジオストク」の警護を強化した。

「同艦は未だロシア海軍へ引き渡されておりません。
乗組員は、そこ(ウラジオストク)に居住しておらず、軍艦スモーリヌイに滞在しています。
全ての乗船決定は、サンナゼール造船所の管轄下にあります。
故に、この情報は、馬鹿げた作り話であると言えます」

情報提供者はロシア通信社ノーボスチへ語った。

1隻目の揚陸艦「ウラジオストク」は11月14日にフランスから引き渡されなければならなかった。
しかし、引き渡しは未だ実行されておらず、それがいつ行われる事になるのかは明らかでは無い。

フランス大統領フランソワ・オランドは、ウクライナ情勢が故に「ウラジオストク」の引き渡しの一時停止を決定したと表明した。
ロシアは、艦(の引き渡し)か、或いは返金を望むと表明した。
12月初頭、フランス首相マニュエル・ヴァルスは、取り引きが挫折したと考えるのは「時期尚早」であると表明した。


[フランスのミストラル級引き渡し保留問題]
[ヘリコプター揚陸ドック艦ミストラル型]
[ヘリ空母ミストラル型(旧ブログ)]

12月15日、ロシアのメディア『gazeta.ru』は、ロシア海軍総参謀部からの情報として、フランスサンナゼールに停泊しているヘリコプター揚陸ドック艦「ウラジオストク」ロシア海軍将兵(数十名の海軍歩兵を含む)が乗艦し、警護を強化していると報じました。

『gazeta.ru』より
2014年12月15日9時50分配信
【海軍歩兵は「ミストラル」を占拠する】

『ロシアの声(日本語版)』より
2014年12月15日18時16分配信
【報道「ロシア海兵がミストラルを占拠し警護している」】

そして例のごとく、この情報はロシア海軍の高官により、あっさりと否定されました。
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なお、2013年6月30日からサンナゼール市に滞在している400名以上のロシア海軍将兵は、12月25日までに同市を去り、新年を迎えるまでにはロシアへ戻ります。

『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2014年12月15日17時31分配信
【「ミストラル」のロシア人乗組員は新年までにロシアへ戻る】

『タス通信』より
2014年12月16日23時35分配信
【メディア:「ミストラル」乗組員のロシア人船員は12月25日までにフランスから去る】

以前には、来年(2015年)2月頃まで滞在するなどという話も有りましたが、結局、ビザの期限が切れる12月末までにフランスを去る事になるようです。

ロシア海軍太平洋艦隊司令官セルゲイ・アヴァキャンツは大将へ昇進した

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2014年12月16日6時32分配信
【太平洋艦隊司令官アヴァキャンツは大将の階級を授与された】
ウラジオストク、12月16日-ロシア通信社ノーボスチ

太平洋艦隊司令官セルゲイ・アヴァキャンツ中将は大将の軍事階級を授与された。
火曜日、東方軍管区広報サービス・情報供給部長ローマン・マルトフ1等海佐はロシア通信社ノーボスチへ伝えた。

「東方軍管区司令官セルゲイ・スロヴィキン大将は、式典において、大将の階級を授与された太平洋艦隊司令官セルゲイ・アヴァキャンツへ御祝いを述べました。
2014年12月13日付のロシア連邦大統領令により、東方軍管区の高級士官へ軍事階級が授与されました」
マルトフ
は話した。

彼によると、スロヴィキンは、戦略指揮幕僚演習「ヴォストーク-2014」において太平洋艦隊船員は与えられた課題を滞りなく熟し、高いレベルの戦闘準備状態を示した事を指摘した。

セルゲイ・アヴァキャンツは、ロシア連邦大統領令により、2012年5月に太平洋艦隊司令官へ任命された。
彼は、「海洋での貢献」、第3級「ソヴィエト社会主義共和国連邦軍における祖国への奉仕」、「軍への貢献」、第2級「祖国への貢献」勲章や、多くの勲章を授与されている。


セルゲイ・アヴァキャンツ提督は、2010年10月末から太平洋艦隊司令官代行を務め、2012年5月、正式に太平洋艦隊司令官へ任命されました。
[セルゲイ・アヴァキャンツ少将はロシア太平洋艦隊司令官に任命された]

2012年12月13日付で中将へ昇進しました。

それから丁度2年後、大将へ昇進しました。

これで、ロシア海軍の各方面艦隊司令官(北方艦隊、太平洋艦隊、黒海艦隊、バルト艦隊)の内、3名が大将となりました。
(北方艦隊司令官ウラジーミル・コロリョーフ大将、黒海艦隊司令官アレクサンドル・ヴィトコ大将、そして太平洋艦隊司令官セルゲイ・アヴァキャンツ大将)

ロシア海軍最新戦略原潜アレクサンドル・ネフスキーはセヴェロドヴィンスクへ入港した

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『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2014年12月15日12時17分配信
【潜水艦「アレクサンドル・ネフスキー」はセヴェロドヴィンスクへ入った】

戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦「アレクサンドル・ネフスキー」は、金曜日・12月12日にセヴェロドヴィンスクへ入った。

潜水艦は、およそ12月24日頃までセヴェロドヴィンスクに滞在する。
『中央海軍ポータル』は、北方艦隊の情報提供者より伝えられた。

11月末、「アレクサンドル・ネフスキー」は、大陸間弾道ミサイル「ブラヴァー」の最初の計画発射を実行した。
発射は通常モードで実施された。

原子力ロケット艦「アレクサンドル・ネフスキー」は、セヴェロドヴィンスク造船工場「セヴマシュ」で2004年に起工され、2010年に進水した。
2013年、潜水艦海軍へ引き渡された。

2014年末までに、潜水艦カムチャツカの常時駐留地へ到着しなければならない。


[新世代戦略原潜ボレイ級]
[新世代戦略原潜ボレイ級(旧ブログ)]

第4世代戦略原子力潜水艦プロジェクト955「ボレイ」級2番艦のK-550「アレクサンドル・ネフスキー」は、2004年3月19日に起工され、2010年12月6日に進水し、2011年10月22日から海洋試験を開始しました。

ロシア海軍へ引き渡される前の2013年9月6日、白海弾道ミサイル「ブラヴァー」発射試験を実施しましたが、失敗に終わりました。
[2隻のボレイ級戦略原潜の国家試験はSLBMブラヴァー試射失敗により中断される]
[発射に失敗したSLBMブラヴァーには遠隔測定器が装備されていなかった]
[SLBMブラヴァー発射失敗の原因が発表された]

その後、2013年12月23日にロシア連邦海軍へ引き渡され、太平洋艦隊へ編入されました。
[ボレイ級戦略原潜2番艦アレクサンドル・ネフスキーはロシア海軍へ就役し、太平洋艦隊へ編入された]

2013年12月30日、北方艦隊原潜基地ガジエヴォに到着しました。
[2隻のボレイ級戦略原潜はガジエヴォ基地に到着した]

その後は、ガジエヴォに「仮住まい」しながら慣熟訓練を行なっています。

「アレクサンドル・ネフスキー」は、今年11月の弾道ミサイル「ブラヴァー」発射が予定されていました。
[ロシア海軍は2014年10月と11月にも潜水艦弾道ミサイル「ブラヴァー」を発射する]

2014年11月7日にセヴェロドヴィンスクへ到着し、弾道ミサイル「ブラヴァー」を積載しました。
[ボレイ級戦略原潜アレクサンドル・ネフスキーはセヴェロドヴィンスクで弾道ミサイルを積載する]

11月15日にセヴェロドヴィンスクを出航しました。
[ロシア海軍最新戦略原潜アレクサンドル・ネフスキーは出航した]

11月28日、バレンツ海から弾道ミサイル「ブラヴァー」発射に成功しました。
[ロシア海軍最新戦略原潜アレクサンドル・ネフスキーからの弾道ミサイル"ブラヴァー"発射は成功した]

そして12月12日、セヴェロドヴィンスクへ到着し、12月24日頃まで滞在します。
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ロシア海軍第5世代多用途原潜は水中無人機を搭載する

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2014年12月15日10時50分配信
【将来の原子力潜水艦は水中無人機で武装する】
モスクワ、12月15日-ロシア通信社ノーボスチ、セルゲイ・サフロノフ

ロシア新世代多目的原子力潜水艦は、ミサイル、魚雷、ロボット、水中無人機で武装する。
「マラヒート」設計局の総取締役代理ニコライ・ノヴォセロフは、ロシア通信社ノーボスチのインタビューに対し、こう述べた。

現在、ロシア連邦海軍は軍備として第4世代多目的原子力潜水艦プロジェクト885「ヤーセン」を受領している。

「新世代(原子力潜水艦)の兵器-最新のものは、現在開発されております。
戦闘ロボットに関してお話しできるのは-潜水艦から発進出来る技術的手段、水中無人機タイプになるという事であります」
ノヴォセロフ
は話した。

彼によると、無人機潜水艦から発進する事が出来、オフラインモードで待機し、その後、アクティブ化を命令する。
潜水艦は、この間に、その海域から逃れる事が出来、そして無人機は残留し、例えば、存在する潜水艦の外見を作る。

彼は、武装には更に、ミサイル、ロケット魚雷、魚雷、機雷が有る事を強調した。


「マラヒート」設計局の総取締役代理ニコライ・ノヴォセロフ氏は、ロシア通信社ノーボスチのインタビューを受け、第5世代多用途原子力潜水艦の概容について述べています。
[ロシア海軍第5世代多用途原潜は複殻式船体となり、排水量は12000トン以下になるだろう]

ノヴォセロフ氏によると、第5世代多用途原潜は、各種ミサイル、魚雷、機雷に加え、水中無人機も搭載するとの事です。

以前、ロシア第5世代潜水艦には「戦闘ロボット」が搭載されると報じられた事が有りました。
[ロシア第5世代潜水艦には「自動化(ロボット化)兵器複合体」が装備される]

「戦闘ロボット」というのは、水中無人機を指していたようです。

ロシア海軍第5世代多用途原潜は複殻式船体となり、排水量は12000トン以下になるだろう

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2014年12月15日10時30分配信
【将来の原子力潜水艦は2重船体と12000トンまでの排水量を有するだろう】
モスクワ、12月15日-ロシア通信社ノーボスチ、セルゲイ・サフロノフ

将来のロシア多目的原子力潜水艦は、2重船体と12000トン以下の排水量を有するだろう。
「マラヒート」設計局の総取締役代理ニコライ・ノヴォセロフは、ロシア通信社ノーボスチのインタビューに対し、こう述べた。

「排水量は、ヤーセンと大体同じ-12000トンか、それよりも少なくなるでしょう。
第5世代は我々の主導で開発しており、国防省は、未だ技術的課題を出しておりません」
ノヴォセロフ
は話した。

しかし、それとは別に、海軍にとっては譲れない技術的要件が存在する。
これは例えば、浮力のパーセンテージ、居住性の要件、1人あたりの空間が何立方メートルになるのか、食料、飲料水の在庫量といったものであるとノヴォセロフは指摘した。

彼によると、2重(耐久性を有する内部と軽量の外部)或いは1重半の船体というコンセプトは、ロシア潜水艦建造の伝統である。

「私共は、それが単一船体よりも有利な設計であると見ております」
設計者は話した。


「マラヒート」設計局は、2004年から第5世代原子力潜水艦の予備設計に取り掛かっています。
[第5世代多用途潜水艦はステルス性を重視する]
[ロシア海軍次世代(第5世代)攻撃原潜「潜水戦闘機」計画]
第5世代原子力潜水艦は、当初は水中排水量5000-6000トン程度でしたが、その後、9000トンに増大しました。

そして、今回の「マラヒート」設計局総取締役代理ニコライ・ノヴォセロフ氏の発言によると、第5世代多用途原潜の(水中)排水量は、最大で12000トン、或いは、それよりも小さくなるとの事です。

また、船体はロシア/ソ連潜水艦の伝統である複殻式となります。

オーストラリア沖へ行ったロシア海軍太平洋艦隊の軍艦はウラジオストクへ帰ってきた

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2014年12月15日11時18分配信
【太平洋艦隊艦船支隊は軍務後にウラジオストク港へ戻った】
ウラジオストク、12月15日-ロシア通信社ノーボスチ

太平洋艦隊艦船支隊は、太平洋での戦闘勤務の課題を遂行した後、ウラジオストクへ到着した。
月曜日、東方軍管区広報サービス・情報供給部長ローマン・マルトフ1等海佐はロシア通信社ノーボスチへ伝えた。

親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」、大型対潜艦「マルシャル・シャーポシニコフ」、給油船「ボリス・ブートマ」、大洋曳船「フォーチィ・クリロフ」で構成される支隊は、10月23日にウラジオストクから出航した。
遠距離航海の主な任務は、太平洋南西部における海軍の存在の確保と(ロシア海軍)旗のデモンストレーションであった。
更に太平洋艦隊船員は、仁川港(大韓民国)への非公式訪問中に巡洋艦「ワリャーグ」及び砲艦「コレーツ」の偉業の110周年記念行事へ参加した。

「戦闘勤務中に太平洋艦隊艦船は11000海里以上を航行し、対潜演習、複数回の海洋及び空中目標への砲射撃の実施といった一連の訓練に取り組みました。
この支隊の艦船乗組員にとって、今年は充実し、実り多いものとなりました」
マルトフ
は話した。

彼は、巡洋艦「ワリャーグ」及び給油船「ボリス・ブートマ」の乗組員は、今年1月、5ヶ月間の軍務の後にウラジオストクへ戻った事を想い起した。
支隊は、地中海ロシア海軍艦船グループの一員として任務を遂行し、アレクサンドリア港(エジプト)、トリンコマリー港(スリランカ)、サラーラ港(オマーン・スルタン)へ行った。
また、「ワリャーグ」は、5月に東シナ海で実施されたロシア-中国演習「海洋協同-2014」へ参加し、7月にはロシア-インド演習「インドラ-2014」太平洋艦隊を代表して参加した。

「マルシャル・シャーポシニコフは、2014年5月中旬から7月初頭までアデン湾で対海賊当直任務を遂行しました。
太平洋艦隊の現代史上初めてパキスタンのカラチ港を訪問し、パキスタン海軍の艦と対海賊演習を実施し、インドネシア沿岸において自然災害の結果を排除する多国籍演習KOMODO-2014へ参加しました。
コロンボ(スリランカ)、ヴィクトリア(セーシェル諸島)、カムラン(ベトナム)への非公式訪問を行ないました」
マルトフ
は指摘した。


ロシア太平洋艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」、大型対潜艦「マルシャル・シャーポシニコフ」、給油船「ボリス・ブートマ」、救助船「フォーチィ・クリロフ」の4隻で構成される太平洋艦隊艦船支隊は、2014年10月23日にウラジオストクを出港しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の水上艦は太平洋南部へ向かった]

10月25日にはツシマ海峡を通過しました。
『ヤポーニヤ防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2014年10月27日発表
【ロシア海軍艦艇の動向について】

以後、同部隊の動向に関する発表はロシア海軍側からも一切ありませんでしたが、11月中旬、ブーゲンビル島沖にいる事がオーストラリア軍当局により明らかにされました。
[ロシア太平洋艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグはオーストラリア沖へ向かっている]
[ロシア海軍太平洋艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグはオーストラリア海軍のフリゲートと合同演習を行なった]

「ワリャーグ」支隊珊瑚海から引き返し、今度は大韓民国仁川へ向かいました。
[ロシア海軍太平洋艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグ乗員は装甲甲板巡洋艦ワリャーグを追憶する]

11月末には太平洋上で砲撃訓練を実施しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の2つの艦船支隊は太平洋上で砲撃訓練を行なった]

12月5日、大韓民国仁川港へ到着しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグは韓国の仁川へ到着した]

12月11日、ツシマ海峡を通過してヤポーニヤ海へ入りました。
『ヤポーニヤ防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2014年12月12日発表
【ロシア海軍艦艇の動向について】

そして12月5日、ウラジオストクへ戻ってきました。

ロシアはミストラル級のような「強襲揚陸艦」を必要としていない

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『タス通信』より
2014年12月12日12時01分配信
【海洋協議会第1副議長:ロシアは「ミストラル」を必要としない】
モスクワ、12月12日/タス通信

ロシア「ミストラル」型ヘリコプター空母を必要としていない。
何故なら、将来的に、海洋揚陸部隊を何処かへ上陸させる事が有るなどとは到底予想できないからである。
ロシア連邦政府海洋協議会第1副議長セルゲイ・シシカレフは表明した。

「私は、この船が大いなる必要性を有しているなどとは見ておりません。
これらは、狭い海域で運用され、航行する事になるでしょう。
そこは、もはや保護されており、足を踏み入れる事が可能です。
我々の戦略的利益の観点から見て、私共は、海洋揚陸部隊を何処かへ上陸させる事が有るなどとは到底予想できません」
シシカレフ
は話した。

彼は、ロシアにとっては、ヘリコプター空母の代わりに金を受け取る方が良いと指摘した。
「この見地から、フランスは首尾一貫して我々の利益の為に行動しています」
協議会第1副議長は付け加えた。

2011年夏、ロシア「ミストラル」型ヘリコプター空母の建造契約をフランスと締結した。
1番艦「ウラジオストク」は2014年秋にロシア海軍への引き渡しが計画されていた。
しかし、引き渡しはウクライナでの出来事に関連し、延期された。

以前、防衛産業担当副首相ドミトリー・ロゴージン(彼は海洋協議会のトップである)は、ロシア連邦への「ミストラル」の引き渡しが挫折した場合でも、自身で航空艦を建造する事が可能であると表明した。
前日夕方、防衛産業の高位の情報提供者は、独自の汎用揚陸ヘリコプター母艦の建造は2050年までの長期軍事造船プログラムに含まれてるとタス通信へ表明した。
また、この夏にロシア連邦国防相代理ユーリー・ボリソフは、ロシア軍「ミストラル」の取得に関心が在ると述べた。


[フランスのミストラル級引き渡し保留問題]
[ヘリコプター揚陸ドック艦ミストラル型]
[ヘリ空母ミストラル型(旧ブログ)]

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今回の記事に登場するロシア連邦政府海洋協議会第1副議長セルゲイ・ニコラエヴィチ・シシカレフ氏は、公式サイトを持っています。
【セルゲイ・シシカレフ氏の公式サイト】
セルゲイ・ニコラエヴィチ・シシカレフ氏は1968年2月2日に生まれ、ソ連海軍北方艦隊海軍歩兵部隊で勤務していた事もあります。
法学博士号を有し、予備役大佐でもあります。
この他、「デロ・グループ」の社長も務めています。
【「デロ・グループ」公式サイト】

【『ロシア連邦政府海洋協議会』公式サイト】
現在はロシア副首相ドミトリー・ロゴージンが議長を務めており、ロシア海軍総司令官ヴィクトール・チルコフ提督も副議長としてメンバーの一員となっております。

その海洋協議会の第1副議長セルゲイ・シシカレフ氏は、フランスからの引き渡しが凍結されている「ミストラル」級ヘリコプター揚陸ドック艦「ロシアにとっては必要が無い」と言い切りました。

「ミストラル」級は、フランスでの正式分類は「指揮・戦力投射艦」となり、西側では一般的に「強襲揚陸艦」と呼ばれています。

「強襲揚陸艦」は、搭載するヘリコプター揚陸艇を使い、上陸部隊の兵員や戦闘車両を海岸へ迅速に上陸させる事が出来ます。

しかし、ロシアは、現在も将来も、そのような揚陸作戦を実行する可能性は無いので、「ミストラル」級のような「強襲揚陸艦」は必要ないというのがシシカレフ氏の見解です。

ロシアは独自のヘリコプター空母の建造を計画している

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『タス通信』より
2014年12月11日15時23分配信
【情報筋:ロシア連邦の軍事造船プログラムには独自のヘリコプター空母の作成が含まれている】
モスクワ、12月11日/タス通信

ロシア汎用揚陸ヘリコプター母艦の設計と建造は、2050年までの長期軍事造船プログラムに記載されている。
タス通信「防衛産業」の高位の情報提供者より伝えられた。

「独自の揚陸艦の建造は、海軍の2050年までの長期軍事造船プログラムに含まれており、国防省に承認されています。
このような艦は、沢山あるでしょう」

対談者は述べた。

彼によると、ロシア海軍は、「ミストラル」型ヘリコプター空母のような、或いは「トン数とサイズの面で少し小さい」汎用揚陸艦を必要としている。
情報提供者の説明によると、この艦は、建造中の大型揚陸艦プロジェクト11711(「イワン・グレン」型)よりも多くの課題を解決する。

[誰が艦を設計するのか]
ロシア将来ヘリコプター空母の設計者についての話で、対談者は、「汎用揚陸艦に関する本格的な研究がある」ネフスキー計画設計局及び北方計画設計局に言及した。

更に彼は、ロシアの業界が、ロシアフランスへ発注した「ミストラル」の為の後部の建造で貴重な経験を得た事を指摘した。
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「バルト工場のスタッフは全てを学んでおり、この取引における彼らの作業は高いクオリティでした。
彼等は厳密に建造過程を管理しており、非常に満足できるものでした」

情報提供者は話した。

[「ミストラル」の状況]
2011年夏、ロシア「ミストラル」型ヘリコプター空母の建造契約をフランスと締結した。
1番艦「ウラジオストク」は2014年秋にロシア海軍への引き渡しが計画されていた。
しかし、引き渡しはウクライナでの出来事に関連し、延期された。

以前、「防衛産業」を担当する副首相ドミトリー・ロゴージンは、ロシア連邦への「ミストラル」の引き渡しが挫折した場合でも、自身で航空艦を建造する事が可能であると表明した。
彼によると、フランスヘリコプター空母のような艦は未だ計画されていない。
どのような場合でも、それは来年になるだろう。


[フランスのミストラル級引き渡し保留問題]
[ヘリコプター揚陸ドック艦ミストラル型]
[ヘリ空母ミストラル型(旧ブログ)]

以前からロシア政府要人や造船業界のトップは、ロシア国内の造船所「ミストラル」級と同等の艦は独自に建造できると発言しています。
[ロシアは、「ミストラル」型と同クラスの艦を建造できる]
[ロシアの造船所はミストラル級のような艦を独自に建造できる]
[もしもフランスがミストラル級の引き渡しを拒否したとしても、ロシアは同クラスの艦を建造できる]
[ロシアはミストラル級のような艦を容易に設計できる]

ロシア海軍「将来大型揚陸艦」と呼ばれるヘリコプター揚陸ドック艦の建造を計画しています。
[ロシア海軍は2020年までに12隻の原子力潜水艦を近代化する]
[ロシアは新たな大型揚陸艦を造る]
[ロシアはミストラル級のような艦を建造する]

「将来大型揚陸艦」「ミストラル」級(満載排水量22600トン、全長199メートル、幅32メートル)と同サイズになるのなら、「ウラジオストク」「セヴァストーポリ」の後ろ半分を建造したバルト工場(サンクトペテルブルク)、或いはセヴマシュ造船所(セヴェロドヴィンスク)アドミラルティ造船所(サンクトペテルブルク)でしか建造できません。
[強襲揚陸艦ミストラル級とロシアの造船所]

バルト工場(サンクトペテルブルク)
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セヴマシュ造船所(セヴェロドヴィンスク)
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アドミラルティ造船所(サンクトペテルブルク)
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「(ミストラル級よりも)トン数とサイズの面で少し小さい」というのは、例えば、もしも「将来大型揚陸艦」を、ロシア国内の造船所揚陸艦の建造経験が最も豊富なヤンターリ造船所(カリーニングラード)で建造する事になった場合、同社のドックのサイズでは、「ミストラル」級と同サイズの艦は建造できません。
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ヤンターリ造船所は、ソ連邦時代にプロジェクト1174大型揚陸艦(満載排水量13880トン、全長157メートル、幅23.8メートル)を建造しております。
もしも「将来大型揚陸艦」ヤンターリで建造されるのならば、1174とほぼ同サイズという事になるでしょう。
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ロシア海軍は15隻のプロジェクト22350/22350Mフリゲートを受領する

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2014年12月12日16時30分配信
【ロシア海軍は速やかに新プロジェクトのフリゲート15隻を受領する】
モスクワ、12月12日-ロシア通信社ノーボスチ

海軍は、近い内に15隻のプロジェクト22350フリゲート及び改正された22350Mの受領を期待する。
これらの艦は、北極圏海軍グループの基礎を形成する。
金曜日、ロシア連邦海軍総司令官ヴィクトール・チルコフ大将は記者団に伝えた。

同日、サンクトペテルブルク工場「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」では、第2のプロジェクト22350フリゲート「アドミラル・カサトノフ」進水の公式式典が開催された。

「近い将来、海軍は15隻以上のプロジェクト22350フリゲート及び改正型-プロジェクト22350Mの受領を期待しております。
これらの艦は、北極ゾーン、大西洋、地中海の海軍艦船グループの基礎を形成します」
チルコフ
は述べた。

更に彼は、現在、「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」プロジェクト22350フリゲートのシリーズ「アドミラル・ゴロフコ」「アドミラル-フロータ-ソヴィエツカヴァ-ソユーザ・イサコフ」の建造が続けられている事を指摘した。
海軍総司令部の要望に沿って、同プロジェクトの各後続艦は、新たな兵器システム及び生活保障システムの導入により、前任艦とは異なる。


[新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」型]
[アドミラル・ゴルシコフ型フリゲート(旧ブログ)]

現在までに、プロジェクト22350フリゲートは4隻が起工されています。
(全てサンクトペテルブルク「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」で建造)

アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・ゴルシコフ
Адмирал флота Советского Союза Горшков
2006年2月1日起工/2010年10月28日進水/2015年就役予定
北方艦隊へ配備

アドミラル・フロータ・カサトノフАдмирал флота Касатонов
2009年11月26日起工/2014年12月12日進水/2015年就役予定
北方艦隊へ配備

アドミラル・ゴロフコАдмирал Головко
2012年2月1日起工/2015年12月進水予定

アドミラル-フロータ-ソヴィエツカヴァ-ソユーザ・イサコフАдмирал флота Советского Союза Исаков
2013年11月14日起工


プロジェクト22350は現在の所、2020年までに少なくとも6隻が建造される計画となっておりますが、これに続き、改良型のプロジェクト22350Mが建造される事になります。
[2021年以降のロシア海軍水上戦闘艦建造計画]
[サンクトペテルブルク造船所セーヴェルナヤ・ヴェルフィはロシア海軍将来駆逐艦の建造準備を進めている]

プロジェクト22350は、コムソモリスクナアムーレアムール造船所でも2024年までに3隻が建造される計画です。
[コムソモリスクナアムーレ造船所はロシア海軍の為の新世代艦艇を建造する]

新世代フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は2015年にロシア海軍へ引き渡される

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2014年12月12日13時28分配信
【フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」は2015年にロシア海軍への引き渡しが計画されている】
サンクトペテルブルク、12月12日-ロシア通信社ノーボスチ

造船工場「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」で建造されているプロジェクト22350フリゲートのトップ「アドミラル・ゴルシコフ」は、2015年にロシア海軍への引き渡しが計画されている。
海軍総司令官ヴィクトール・チルコフ大将は記者団に伝えた。

フリゲート「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・ゴルシコフ」は、2006年2月に「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」で起工され、、2010年10月に進水した。
8隻のプロジェクト22350フリゲートの建造が計画されている。

「計画によりますと-来年です」
艦が何時納入されるのかという質問に答え、チルコフは述べた。

公開株式会社「造船工場セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」総取締役代行ユーリー・タラトノフは指摘した。
「次の進水は、来年末になります。
フリゲートの第2の生産艦の船体は準備されます」

(註:「アドミラル・ゴロフコ」の事)

現在、フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」は試験中である。

同プロジェクト艦の排水量は4500トン、全長は135メートル、幅15メートル。
フリゲートの兵装は、口径130mmの艦載砲装置A-192「アルマート」、16基の対艦ミサイル「オーニクス」或いは「カリブル-NKE」の為の発射装置、高射ミサイル複合体「ポリメント-リドゥート」である。

公開株式会社「造船工場セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」は、2012年5月以降、「統合造船業営団」の一員となっている。
現在、造船所では建造が続いている。
プロジェクト22350フリゲート「アドミラル・フロータ・カサトノフ」、「アドミラル・ゴロフコ」、「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・イサコフ」
プロジェクト20385コルベット「グレミャーシチー」、「プロヴォールヌイ」
プロジェクト18280偵察艦「ユーリー・イワノフ」、「イワン・フルス」
海洋物資供給船プロジェクト23120

工場は、外国の顧客の為の艦の修理及び近代化の分野での軍事技術協力の作業を続けている。


[新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」型]
[アドミラル・ゴルシコフ型フリゲート(旧ブログ)]

ロシア海軍新世代水上戦闘艦(大洋ゾーン艦)プロジェクト22350大型警備艦(フリゲート)の1番艦「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・ゴルシコフ」(ソ連邦海軍元帥ゴルシコフ)は、2006年2月1日に起工され、2010年10月29日に進水しました。


既に「アドミラル・ゴルシコフ」には正規乗組員186名全てが乗艦し、艦内に居住しています。
[新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」へ正規乗組員全てが乗艦した]

2013年7月31日からは工場岸壁で係留試験が開始されました。
[新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」の係留試験が始まった]

しかし、「アドミラル・ゴルシコフ」に搭載予定のA-192M 130mm単装砲の開発と製造は遅延に遅延を重ね、この為、「アドミラル・ ゴルシコフ」の就役も当初計画より大幅に遅れる事になりました。
[ロシア海軍への新世代フリゲート「アドミラル・ ゴルシコフ」の引き渡しは130mm砲の問題により延期される]

130mm砲は2014年9月に入り、ようやく「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」へ届けられ、「アドミラル・ゴルシコフ」に搭載されました。
[ロシア海軍新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」の為の130mm砲は完成した]
[ロシア海軍新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」に130mm砲が搭載された]

その後、「アドミラル・ゴルシコフ」は消磁作業を開始しました。
[ロシア海軍新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」は消磁作業を開始した]
[ロシア海軍新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」は航行試験の準備が出来ている]

11月8日、「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」岸壁を離れました。
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル-フロータ-ソヴィエツカヴァ-ソユーザ・ゴルシコフ"はサンクトペテルブルクを去った]

同日、クロンシュタットへ到着しました。
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル-フロータ-ソヴィエツカヴァ-ソユーザ・ゴルシコフ"はクロンシュタットへ到着した]

11月18日、クロンシュタットを出航し、工場航行試験を開始しました。
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は工場航行試験を開始した]


以前には今年(2014年)12月末にロシア海軍への引き渡しが予定されていたのですが、それまでに引き渡し前の試験(工場航行試験国家受領試験)を全て完了させる事は出来そうに無く、結局、来年(2015年)に延期されました。

ロシア海軍の新型フリゲート(大型警備艦)アドミラル・フロータ・カサトノフは進水した

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『タス通信』より
2014年12月12日12時55分配信
【フリゲート「アドミラル・カサトノフ」はサンクトペテルブルクで進水した】
モスクワ、12月12日/タス通信

第2のプロジェクト22350フリゲート「アドミラル・カサトノフ」は、ロシア海軍総司令官ヴィクトール・チルコフ大将の列席の下、サンクトペテルブルク「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」で進水した。

「私達は、皆様と共に、世界の大洋のあらゆる箇所でロシア連邦の国益を保護する課題を解決する第2のプロジェクト22350遠海ゾーン艦を進水させます。
この艦は、我々の設計者の全ての目論みとアイデア、我が海軍の要望が具現化されたものであります」
チルコフ
は話した。

彼は、シリーズの1番艦「アドミラル・ゴルシコフ」が既に試験の為に海上に居る事を想い起した。

「私は、北方艦隊が、大いなる喜びと責任を持ってこの艦を受領する事を願っております。
彼等は、1等遠海ゾーン艦を最初に運用する事になりますから」

総司令官は付け加えた。

プロジェクト22350フリゲートの建造は2006年から始まり、シリーズを代表するトップ-「アドミラル・ゴルシコフ」が起工された。
以前に報じられたように、2014年11月、同艦は試験の為、初めて海へ出た。
タス通信防衛産業企業体の情報提供者から得た情報によると、同艦は2015年初頭には試験運用の為に受領される事になるだろう。

同プロジェクトの第2のフリゲート「アドミラル・カサトノフ」は、2009年に「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」で起工された。
「アドミラル・ゴロフコ」に関する作業は2012年初頭に開始された。
この他、サンクトペテルブルクでは、「アドミラル・イサコフ」と命名された同タイプのもう1隻の艦が建造されている。
同艦の起工は、昨年秋に実施された。

プロジェクト22350フリゲートは、4500トンの排水量を有し、29ノットの速力を発揮できる。
その主な兵装は、16基のミサイル「オーニクス」或いは「カリブル」、更には高射ミサイル複合体「ポリメント-リドゥート」である。


[新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」型]
[アドミラル・ゴルシコフ型フリゲート(旧ブログ)]

ロシア海軍向けのプロジェクト22350フリゲート(大型警備艦)「アドミラル-フロータ・カサトノフ」は、2009年11月26日に起工されました。
[プロジェクト22350フリゲート2番艦「カサトノフ海軍元帥」起工]

そして、起工から約5年後の2014年12月12日に進水しました。



現在までに、プロジェクト22350フリゲートは4隻が起工されています。

アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・ゴルシコフ
Адмирал флота Советского Союза Горшков
2006年2月1日起工/2010年10月28日進水/2015年就役予定
北方艦隊へ配備

アドミラル・フロータ・カサトノフАдмирал флота Касатонов
2009年11月26日起工/2014年12月12日進水/2015年就役予定
北方艦隊へ配備

アドミラル・ゴロフコАдмирал Головко
2012年2月1日起工

アドミラル-フロータ-ソヴィエツカヴァ-ソユーザ・イサコフАдмирал флота Советского Союза Исаков
2013年11月14日起工


1番艦「アドミラル・ゴルシコフ」は、2014年11月18日から航行試験を開始しています。
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は工場航行試験を開始した]

ロシアへのミストラル級ヘリ空母売却契約が挫折したというのは時期尚早であるとフランス首相は述べた

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『タス通信』より
2014年12月9日9時50分配信
【フランス首相:現段階で「ミストラル」の取引が挫折したと言うのは時期尚早である】
パリ、12月9日/タス通信特派員イワン・バチリェフ

フランス首相マニュエル・ヴァルスは、ロシアへの2隻の「ミストラル」型ヘリコプター空母を売却する取り引きが挫折する可能性について話すのは時期尚早であると言った。
この声明は、火曜日のプラハ訪問時に出され、AFP通信が伝えた。

政府のトップは強調した。
パリにとって優先される主要目的は、依然としてウクライナ東部の持続的な政治合意の形成である。
これはまさしく、ロシア側への艦の引き渡しの主要条件である。
「そして現時点において、詳細へ行き、挫折の結果について話す必要はありません。
現段階は、未だ安定しておりませんから」

ヴァルスは述べた。

発表した声明において彼は、期限は何時なのかという質問に答えた。
「フランスは、ミストラル建造の為に既に支払われた金をロシアへ返す用意があります」
現在の状況についての話で、フランス首相は更に再び表明した。
「この引き渡しの為の外交レベルの条件は、未だ形作られておりません」

土曜日にフランス大統領フランソワ・オランドロシア連邦大統領ウラジーミル・プーチンが会談を行なった事に関するコメントで政府のトップは確認した。
「2人の大統領は、ミストラルの供給契約についてのテーマでは直接議論しませんでした」

彼によると、オランドの計画外の訪問の主な目的は「持続可能な政治的解決の段階的進展によるウクライナ東部の停戦合意の実現」であった。

「必要とされているのは、まず停戦の優先と平和へ戻る事であります。
これはヨーロッパにとって非常に重要であり、関係国にとっても重要であり、チェコ共和国にとっても、明らかに重要であります」
マニュエル・ヴァルス
は話した。
「危機を脱する方法を見つける為に、対話を始める必要が有ります」


[フランスのミストラル級引き渡し保留問題]
[ヘリコプター揚陸ドック艦ミストラル型]
[ヘリ空母ミストラル型(旧ブログ)]

12月6日、急遽モスクワを訪れたフランス大統領フランソワ・オランド氏は、ロシア連邦大統領ウラジーミル・プーチン氏と短時間の会談を行ないました。
しかし、ロシア-フランス間の「ミストラル」級ヘリ空母の引き渡し問題に関しての話は、何もありませんでした。
[ロシア大統領はミストラル級ヘリ空母引き渡し問題についてフランス大統領とは何も話さなかった]
[ミンスク合意が実行されればフランスはロシアへミストラル級ヘリ空母を引き渡す]

今回のフランス首相の声明でも、両者は「ミストラル」級の問題については直接議論しなかった事が確認されました。

マニュエル・ヴァルス氏は、現時点で「ミストラル」級の取り引きが挫折したというのは時期尚早であると述べている一方、ロシアへの返金の可能性にも言及しています。

即ち、「ミストラル」級をロシアへ引き渡さない事になった場合、ロシア側が既に支払っている代金は返す用意があると。

最新鋭戦略原潜ウラジーミル・モノマーフはロシア海軍へ納入された


『タス通信』より
2014年12月10日11時35分配信
【セヴェロドヴィンスク造船所は戦略ロケット艦「ウラジーミル・モノマーフ」を(ロシア)海軍へ引き渡した】
セヴェロドヴィンスク/アルハンゲリスク州/12月10日/タス通信

第3の「ボレイ」-戦略原子力水中ロケット艦「ウラジーミル・モノマーフ」(プロジェクト955)は、水曜日にロシア連邦海軍へ引き渡された。
タス通信は、ロシア防衛産業の情報提供者より伝えられた。

「セヴマシュにおいて、国家受領委員会による原子力潜水艦ウラジーミル・モノマーフの受領証書への署名のみが行なわれました」
対談者は、こう話し、式典はメディアには非公開だったと付け加えた。

彼は、このように、海軍は、原子力艦の建造契約により、ロシア連邦国防省の要望に沿って全ての特性と課題を満たした艦を(造船)業界から受領していると説明した。

巡洋艦聖アンドレイ旗を掲揚する為の公式の式典は12月19日に開催される。
伝統により、(アンドレイ)旗を掲揚していない艦は、未だ海軍の戦闘編制へ受け入れられたものと見なされない。

以前、「ウラジーミル・モノマーフ」は、工場試験及び国家受領試験の全ての段階を成功裏に通過した。
9月10日、同艦は、カムチャツカクラ射爆場への大陸間弾道ミサイル「ブラヴァー」発射を成功裏に実施した。

「ボレイ」型原子力潜水艦は、今後数十年間に渡りロシア海洋戦略核戦力の基礎となる事が意図されている。
22020年までに8隻の「ボレイ」の建造が計画されている-3隻はプロジェクト955、他の5隻は近代化されたプロジェクト955A
潜水艦は16基の「ブラヴァー」を搭載する。

プロジェクト955「ボレイ」ロケット艦のトップ-「ユーリー・ドルゴルーキー」、更には最初の生産艦-「アレクサンドル・ネフスキー」「セヴマシュ」で建造され、それぞれ2013年初頭と末期にロシア海軍へ引き渡された。
同社の船台には、改善されたプロジェクト955A潜水艦「クニャージ・ウラジーミル」(2012年起工)と「クニャージ・オレグ」(2014年起工)が在る。


[新世代戦略原潜ボレイ級(旧ブログ)]
[新世代戦略原潜ボレイ級]

「ボレイ」級3番艦「ウラジーミル・モノマーフ」は、2006年3月19日に起工され、2012年12月30日に進水しました。
[ボレイ級戦略原潜3番艦ウラジーミル・モノマーフ進水(セヴマシュ公式サイト)]
[ボレイ級戦略原潜3番艦ウラジーミル・モノマーフは進水した]

乗組員は太平洋艦隊から集められました。
[新世代戦略原潜ボレイ級3番艦ウラジミール・モノマーフに電力が供給される]

2013年1月18日、「セヴマシュ」造船所の岸壁に係留されました。
[ボレイ級戦略原潜3番艦ウラジーミル・モノマーフの係留試験が開始された]

5月下旬、陸上から蒸気を送り、蒸気タービン機関の試験が行われました。
[ボレイ級戦略原潜ウラジーミル・モノマーフは蒸気タービン機関の試験を行なった]

6月10日、ロシア正教会の神父による祈祷式が執り行われました。
[ボレイ級戦略原潜ウラジーミル・モノマーフは祝福を授けられた]

9月12日、最初の工場航海試験の為に出港しました。
[ボレイ級戦略原潜3番艦ウラジーミル・モノマーフの航海試験が始まった]

10月初頭に最初の航海試験は完了しました。
[ボレイ級戦略原潜3番艦ウラジーミル・モノマーフは最初の航海試験を完了した]

2014年6月11日、2回目の工場航行試験を行なう為、白海へ出航しました。
[ロシア海軍最新鋭戦略原潜ウラジーミル・モノマーフは海洋試験の為に出航した]

7月5日、航海試験を終えてセヴェロドヴィンスクへ戻ってきました。
[ロシア海軍最新鋭戦略原潜ボレイ級3番艦ウラジーミル・モノマーフは航行試験を終えてセヴェロドヴィンスクへ戻った]

これを以て「ウラジーミル・モノマーフ」工場航行試験は完了しました。
[ロシア海軍最新鋭戦略原潜ウラジーミル・モノマーフは工場航行試験プログラムを完了した]

7月16日、国家受領委員会の立会いの下で国家受領試験を行なう為、セヴェロドヴィンスクから出港しました。
[ロシア海軍最新鋭戦略原潜ウラジーミル・モノマーフは国家受領試験を開始する]

国家受領航行試験は7月26日に完了しました。
[ロシア海軍最新鋭戦略原潜ウラジーミル・モノマーフの海洋国家試験は7月26日に完了する]

設計元の「ルビーン」設計局総取締役イーゴリ・ヴィリニト氏によると、国家受領航行試験が終わった後、追加の出航と監査が行なわれるとの事であり、8月11日に再び出航しました。
[最新鋭戦略原潜ウラジーミル・モノマーフは再び出航した]

「ウラジーミル・モノマーフ」は8月22日にセヴェロドヴィンスクへ戻りました。

その後、8月末に静粛性のチェックの為、再び出航しました。
[ロシア海軍最新鋭戦略原潜ウラジーミル・モノマーフは水中音響試験を行なった]

9月8日、弾道ミサイル発射試験の為にセヴェロドヴィンスクを出港しました。
『イタルタス』より
2014年9月9日10時02分配信
【情報筋:原子力潜水艦「ウラジーミル・モノマーフ」は「ブラヴァー」発射を実行する為に海へ出た】

9月10日、白海から弾道ミサイル「ブラヴァー」発射に成功しました。
[ロシア海軍最新鋭戦略原潜ウラジーミル・モノマーフはブラヴァー弾道ミサイル発射に成功した]

翌9月11日、セヴェロドヴィンスクへ戻ってきました。
[ロシア海軍最新鋭戦略原潜ウラジーミル・モノマーフはブラヴァー弾道ミサイル発射成功後にセヴェロドヴィンスクへ帰港した]

建造元の「セヴマシュ」総取締役ミハイル・ブドニチェンコは、「ウラジーミル・モノマーフ」の試験プログラムは全て完了したと述べました。
[ロシア海軍最新鋭戦略原潜ウラジーミル・モノマーフの試験プログラムは完了した]

その後、「ウラジーミル・モノマーフ」は再び出航し、「追加音響試験」(静粛性の最終チェック?)が行なわれました。
これで「ウラジーミル・モノマーフ」国家受領試験は全て終わりました。
[ロシア海軍最新鋭戦略原潜ウラジーミル・モノマーフの国家受領試験は完全に終了した]

11月25日、最終点検のために出航しました。
[ロシア海軍最新鋭戦略原潜ウラジーミル・モノマーフは出航した]

そして2014年12月10日、受領証書への署名が行なわれ、「セヴマシュ」造船所からロシア海軍へ納入されました。

12月19日にアンドレイ旗の初掲揚式典が開催され、正式にロシア海軍へ就役します。
[最新鋭戦略原潜ウラジーミル・モノマーフは2014年12月19日にロシア海軍へ正式に就役する]

極東でロシア海軍太平洋艦隊の為のコルベット4隻が建造される

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2014年12月9日13時08分配信
【アムール造船工場は太平洋艦隊の為の4隻のコルベットを建造する】
モスクワ、12月9日-ロシア通信社ノーボスチ

アムール造船工場は、4隻のプロジェクト20380コルベットの建造と潜水艦の修復を委託された。
ロシア連邦海軍総司令官ヴィクトール・チルコフ大将は発表した。

「僕達は、コムソモリスク・ナ・アムーレでの4隻のコルベットの建造とディーゼル潜水艦の修理を付与します」
総司令官は、海洋大学での講演中、ハバロフスク地方代表の質問に応じ、こう話した。

公開株式会社「アムール造船工場」は、ロシア連邦太平洋艦隊の為のプロジェクト20380コルベットシリーズの建造を計画している。
このクラスの艦は、戦術-技術的特性及び戦闘能力において、根本的に新たなものとなっている。
その主な利点の幾つかには、多機能性、コンパクト性、低視認性、管理システムの高レベルの自動化及び統合が含まれる。

プロジェクト20380コルベットのトップ艦「ステレグーシチー」は2007年に操作を開始した。
プロジェクト20380コルベットの排水量は2000トン、全長100メートル以上、最大速力27ノット、自律航行範囲4000海里。
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加えてハバロフスク地方政府は、公開株式会社「ハバロフスク造船工場」において、エアクッション揚陸艇「ムレナ」「ズーブル」のシリーズ、プロジェクト22030救助曳船のシリーズ、プロジェクト2310方位曳船の建造を計画している。
現在、太平洋艦隊の為に海軍はレニングラード州造船工場「ペッラ」で建造される基地用小型給油船プロジェクト03180を購入する。


既に、ロシア太平洋艦隊向けとして、2隻のプロジェクト20380コルベット「ソヴェルシェーンヌイ」「グロームキー」アムール造船工場で建造されています。
[ロシア太平洋艦隊向けの新型コルベットの建造費用は130億ルーブルに増額された]

ロシア海軍総司令官ヴィクトール・チルコフ提督によると、更に2隻のプロジェクト20380コルベットアムール造船工場で建造されます。

将来的には、ロシア太平洋艦隊へ4隻のプロジェクト20380コルベットが配備される事になります。

セヴェロドヴィンスク造船所のトップは語る

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『タス通信』より
2014年12月9日9時13分配信
【複数隻の改善プロジェクト「ボレイ」及び「ヤーセン」が2015年にセヴマシュで起工される】
セヴェロドヴィンスク、12月9日/タス通信

来年、「セヴマシュ」造船所で複数隻の原子力潜水艦「ボレイ-A」「ヤーセン-M」の起工が計画されている。
新たな潜水艦の起工日は、祭日に合わせられるだろう。
造船所の総取締役ミハイル・ブドニチェンコは、タス通信のインタビューで述べた。

「来年の生産プログラムは緊迫したものとなるでしょう。
当社の造船台では、複数隻の原子力潜水艦ボレイ-A及びヤーセン-Mシリーズの起工が計画されておりますので」
「セヴマシュ」
のトップは話した。
どのプロジェクトの潜水艦が何隻起工されるのかについて、彼は言及しなかった。

ブドニチェンコによると、新たな潜水艦の建造の公式スタートは、重要な日に合わせられる:潜水艦乗りの日(3月19日)、海軍の日(7月27日)、そして12月21日に迎えるセヴマシュの日。

ブドニチェンコは、改善プロジェクト「ヤーセン-M」により建造されている多目的原子力潜水艦「カザン」は2017年までに(ロシア)海軍へ引き渡すと付け加えた。

「同艦の海軍への引き渡し時期は-2017年までとなっております。
カザンの建造は、ロシア連邦国防相代理ユーリー・ボリソフにより承認された総合スケジュールに沿って進められております。
この文書によると、潜水艦の造船台からの進水は2016年に予定されています」
ブドニチェンコ
は話した。

対談者によると、現在、潜水艦の区画には機器が積載されている。

「艦はスケジュールに沿って建造されています。
原子力潜水艦カザンは水圧試験に合格しました。
2015年には、建造の重要段階の1つ-船体区画の結合-が計画されています」
「セヴマシュ」
総取締役は付け加えた。

現在、ロシア海軍は2隻の「ボレイ」型戦略潜水艦を保有しており、もう1隻は12月19日に海軍へ引き渡されなければならない。
既に改善プロジェクトの下で第4の「ボレイ」が2012年に、第5は2014年に起工されている。
2020年までに、合計で8隻の戦略原子力潜水艦の建造が計画されている。

ロシア海軍の編制には、唯一の多目的原子力潜水艦「ヤーセン」型-「セヴェロドヴィンスク」が在る。
現在までに改善プロジェクト「ヤーセン-M」の下で更に3隻の潜水艦が建造されている。
それは「カザン」、「ノヴォシビルスク」、「クラスノヤルスク」である。

[「セヴマシュ」は今後数年間は原子力艦の建造に焦点を当てる]
「セヴマシュ」は、ディーゼルエレクトリック潜水艦を建造する為の全ての能力を有しているが、今後数年間、造船所原子力艦の建造のみに焦点を当てる。
造船所の総取締役ミハイル・ブドニチェンコは、タス通信のインタビューで述べた。

「現在、我々は、第4世代原子力潜水艦の建造ラインで重大な作業量を有しています。
これは、造船所の為の最優先課題です」

彼は話した。

ブドニチェンコは、「セヴマシュ」が様々なプロジェクトのディーゼルエレクトリック潜水艦を36隻建造した事を想い起した。
「最後の2隻のプロジェクト636は、外国の御客様の為に建造し、2005年に御引き渡しいたしました」
彼は付け加えた。

[2015年、巡洋艦「アドミラル・ナヒーモフ」 の近代化が始まる]
同社の総取締役は、専門技術者は、すぐに電気工事を開始し、2015年には重原子力ロケット巡洋艦「アドミラル・ナヒーモフ」の新たな船体構造が形成されると付け加えた。

「来年の主要課題は、新たな船体構造及び艦の部屋の形成、設備の段階的な納入と電気工事の開始となります」
彼は話した。

ブドニチェンコは、12月4日、ドック支持装置による「アドミラル・ナヒーモフ」の貯水池への設置操作、船体の検査及び問題点検出、メーカー工場による主要複合機器の撤去と陸揚げ、艦底及び側面の外装品の交換が完了した事を想い起した。
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「ナヒーモフの納入時期は、ロシア連邦国防省との国家契約により定まるでしょう。
巡洋艦ピョートル・ヴェリキーとアドミラル・クズネツォフの必要な修理と近代化、更には、これらの作業の実行に関する決定は、ロシア軍当局により採択されます」
「セヴマシュ」
総取締役は付け加えた。

以前、「アドミラル・ナヒーモフ」の修理と高度な近代化は2019年まで続くと報じられた。
同艦の修理及び近代化の為の契約は2013年5月に署名された。
巡洋艦は1999年以来、岸壁で動かずにいた。

「アドミラル・ナヒーモフ」(1992年まで「カリーニン」)は、 プロジェクト1144「オルラーン」の下で建造された。
その排水量は24500トン、巡洋艦の特筆すべき兵装は、有翼ミサイル「グラニート」、高射ミサイル複合体「フォルト」、対空防衛システム「オサー-MA」である。


「セヴマシュ」総取締役ミハイル・ブドニチェンコ氏は、今年(2014年)2月、2015年に2隻の戦略原潜「ボレイ-A」、3隻の多用途原潜「ヤーセン-M」を起工すると述べていました。
[ロシアは2014-2015年に8隻の原潜を起工する]

しかし、今回の『タス通信』のインタビューに対しては、複数隻の「ボレイ-A」及び「ヤーセン-M」としか述べておらず、具体的な隻数には全く言及していません。

この他、ブドニチェンコ氏は、重原子力ロケット巡洋艦「アドミラル・ナヒーモフ」の近代化改装についても話しています。

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[ロシア海軍の重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフの近代化改装は2019年に完了する]

そして更にブドニチェンコ氏は、重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」重航空巡洋艦「アドミラル-フロータ-ソヴィエツカヴァ-ソユーザ・クズネツォフ」の近代化改装にも言及しました。

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[ロシア海軍の重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフの近代化を行なっている企業協同は、そのまま同型艦ピョートル・ヴェリキーの近代化も担当する]

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[ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフは2010年代後半に近代化改装を行なう]

「アドミラル・クズネツォフ」の近代化改装に関しては、以前から何度も話が出ては立ち消えになっていましたが、今回、「セヴマシュ」造船所のトップは、初めて同艦の近代化改装の実施に言及しました。

ロシア海軍の大型対潜艦アドミラル・チャバネンコは2015年からオーバーホールを始める

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『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2014年12月9日8時59分配信
【大型対潜艦「アドミラル・チャバネンコ」は2015年に修理を始める】

2015年、大型対潜艦「アドミラル・チャバネンコ」は修理の為に『ズヴェズドーチカ』社へ来る。

『中央海軍ポータル』は、海軍の情報提供者より伝えられた。

「アドミラル・チャバネンコ」プロジェクト11551であり、北方艦隊の一員として含まれている。
同艦はカリーニングラード「ヤンターリ」工場で1989年2月28日に起工され、1992年12月14日に進水した。
1999年1月28日、海軍の一員として受け入れられた。

同艦は何度も遠距離航海へ参加している。
2008年には、第2次世界大戦以来、初めてパナマ運河を通過したロシア戦闘艦となった。
2010年にはアデン湾で民間船舶航行の安全を保障した。

[艦の戦術-技術的特性]
動力装置:2軸のCOGAG型ガスタービン、2基の推進用ガスタービン装置M-63(9000馬力)と2基の加速用ガスタービン装置M-8KF(22500馬力)
速力-32ノット、経済速力-18ノット
自立航行期間-30日
乗組員-296名
排水量 基準-7700トン、満載-8900トン
全長-163.4メートル
幅-19.5メートル
平均吃水-5.2メートル、水中音響ステーションのフェアリングまでで7.9メートル
兵装-2組の対艦ミサイル複合体(対艦ミサイル「モスキート」と目標指定システム「ミネラル」から成る)
2基の自衛高射ミサイル複合体「キンジャール」
2基の高射ミサイル-砲複合体「コールチク」戦闘モジュール
130mm連装砲AK-130
対潜ミサイル複合体「ヴォドパード-NK」
対魚雷防御複合体「ウダフ-1」
2機の対潜ヘリコプターKa-27


『中央海軍ポータル』「ズヴェズドーチカ」広報サービスより伝えられたように、「アドミラル・チャバネンコ」は既に修理状態に在り、それは少なくとも3年間に渡って続く。


[ウダロイII型駆逐艦「アドミラル・チャバネンコ」]
[アドミラル・チャバネンコ艦内]

「アドミラル・チャバネンコ」は、今年(2014年)1月末で就役15周年を迎えました。
[大型対潜艦アドミラル・チャバネンコは就役15周年を迎えた]

現在はムルマンスク郊外の第35艦船修理工場で修理中です。
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第35艦船修理工場は、セヴェロドヴィンスク艦船修理センター「ズヴェズドーチカ」のムルマンスク支所となっています。

ロシア海軍のヴィクターIII級原潜オブニンスクはバレンツ海から巡航ミサイルを発射した

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2014年12月8日11時50分配信
【原子力潜水艦「オブニンスク」はバレンツ海から有翼ミサイルを成功裏に発射した】
モスクワ、12月8日-ロシア通信社ノーボスチ

北方艦隊原子力潜水艦「オブニンスク」は、バレンツ海からアルハンゲリスク州チジャ射爆場有翼ミサイルを成功裏に発射した。
月曜日、西方軍管区下の北方艦隊広報サービスは発表した。
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計画発射は成功裏に実施された:ミサイル「射爆場の目標へ正確に到達した」

「北方艦隊のサブマリナ―の新訓練年度の初めての水中位置からのミサイル発射は、原子力潜水艦オブニンスクにより実施されました。
これは、2014年にドック修理を完了した後の最初の兵装の重要な点検です」

声明では、こう述べられた。

「オブニンスク」は、1991年2月28日に北方艦隊へ加入した。
潜水艦は、北方艦隊の複合演習には関与していなかった。
同艦は、艦内にミサイル及び魚雷兵装を搭載し、水上艦、潜水艦、そして沿岸の敵施設を破壊する為に意図されており、最大深度500メートル、最大航行速力30ノットで戦闘任務を遂行できる。


2011年から艦船修理工場「ネルパ」で修理されていたB-138「オブニンスク」は、2014年5月16日に進水しました。
[修理中のヴィクターIII級原潜オブニンスクは進水した]

修理完了後、今回の有翼ミサイル発射が実施されました。

「オブニンスク」が発射した「有翼ミサイル」のタイプには全く触れられていませんが、533mm魚雷発射管から発射できる「カリブル」(対地攻撃型)の可能性が高いでしょう。
[巡航ミサイル「カリブル」対地攻撃型は2500kmの最大射程を有する]

ロシア海軍黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦モスクワはシンガポールを訪れた

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2014年12月8日12時39分配信
【黒海艦隊旗艦・ロケット巡洋艦「モスクワ」はシンガポールを訪問した】
モスクワ、12月8日-ロシア通信社ノーボスチ

親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」シンガポールチャンギ港への寄港を行なった。
月曜日、黒海艦隊情報供給部長ヴャチェスラフ・トルハチェフ1等海佐は発表した。

外国港への親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」の停泊は12月11日まで続き、その後、巡洋艦地中海への移動を継続する。

「本日、黒海艦隊の親衛ロケット巡洋艦モスクワは、業務寄港の為にシンガポールのチャンギ港へ到着しました」
トルハチェフ
は話した。

同艦の艦長セルゲイ・トロネフ親衛1等海佐による軍当局及び港湾当局の代表への儀礼的訪問が予定されている。

地中海への移動中、乗組員は単艦での対空及び対空防衛、ダメージコントロール訓練といった一連の演習を実施する。

ロシア連邦黒海艦隊親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」は、ロシアロケット巡洋艦プロジェクト「アトラント」のトップ艦である。
ニコラエフ61コムーナ記念造船工場「スラヴァ」の名前で建造された。
その後、退役したプロジェクト1123対潜巡洋艦「モスクワ」から名前を受け継ぎ、ロシア黒海艦隊旗艦となった。
対艦ミサイル複合体「ヴルカーン」の為の16基の発射装置(艦上の両側に2連装発射装置が4基)、更には強力な高射ミサイル兵装が艦上に装備されている:遠距離高射ミサイル複合体S-300M「フォルト」(64発のミサイルを装弾)と2基の近距離高射ミサイル複合体「オサー-MA」(48発のミサイルを装弾)を。


黒海艦隊親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」は、2014年9月6日にセヴァストーポリを出航し、地中海へ向かいました。
[ロシア黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦モスクワは地中海へ向かった]

9月末にギリシャを公式訪問し、「イオニア諸島のロシア週間」に参加しました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア南方軍管区(黒海艦隊)広報サービス発表
2014年10月1日20時02分配信
【黒海艦隊の親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」はギリシャの「イオニア諸島のロシア週間」へ初めて参加する】

1799年、ロシア海軍フョードル・ウシャコーフ提督は、ギリシャコルフ島フランスから解放しました。
「イオニア諸島のロシア週間」は、これを記念して、毎年ギリシャで開催されています。

その後、エジプトアレクサンドリアを訪問し、それからスエズ運河を通過、紅海へ出ました。
[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦モスクワはインド洋へ行く]

10月23日、スリランカコロンボ港へ入港しました。
[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦モスクワはスリランカを訪問した]

その後、シンガポールチャンギへ寄港し、10月30日に同港を出て南シナ海へ向かいました。
[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦モスクワはシンガポールを去り、南シナ海へ向かった]

11月12日、フィリピン海太平洋艦隊大型対潜艦「アドミラル・ヴィノグラードフ」と合流しました。
[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦モスクワはフィリピン海で太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・ヴィノグラードフと合流した]

その後、フィリピン海で合同演習を実施しました。
[ロシア海軍の太平洋艦隊と黒海艦隊の水上戦闘艦はフィリピン海で合同演習を行なった]

太平洋艦隊艦艇との合同演習を終えた後、フィリピン海を南下してニューギニア北方海域へ到達し、そのまま赤道を通過して更に南下しました。
赤道を越える際、古くからの船乗りの伝統に従い、赤道祭「モスクワ」艦上で行なわれました。
[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦モスクワはニューギニア北方で赤道祭を行なった]

その後、南シナ海へ行き、太平洋艦隊艦艇と別れました。
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[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦モスクワは南シナ海へ入った]

12月8日、再びシンガポールチャンギ港を訪れました。

ロシア海軍バルト艦隊のフリゲート"ヤロスラフ・ムードルイ"は地中海へ向かった

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2014年12月8日10時12分配信
【ロシア連邦海軍の警備艦は地中海へ針路を取った】
モスクワ、12月8日-ロシア通信社ノーボスチ

ロシア連邦海軍警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」は、オマーンサラーラ港を去り、地中海へ向かった。
月曜日、バルト艦隊の代理人は記者団に伝えた。

外国の港への滞在は3日間続き、この間に同艦は水と食料の在庫を補充し、乗組員は沿岸で休養する機会を得た。

「本日、ヤロスラフ・ムードルイはサラーラ港を去り、地中海へ針路を取りました」
艦隊の代理人は話した。

警備艦は、何れかの艦と交代する為の計画ローテーションの枠組でロシア海軍地中海戦隊へ参加するものと見られる。

ロシアは2013年3月にこの海域へ太平洋艦隊艦船支隊を向かわせ、地中海戦隊の形成を始めた。
現在、地中海グループの基礎ローテーションには、太平洋艦隊、北方艦隊、バルト艦隊、黒海艦隊の艦船が関わっている。
地中海戦隊への物資供給は、タルトゥース定置所を中核として行なわれている。

警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」は、2014年8月9日にカリーニングラード州バルチースク市バルト艦隊主要海軍基地から出航した。
航海中に同艦は87日間で20000海里以上を航行し、地中海アフリカ沿岸スペインの飛び地のセウタ港マルタヴァレッタ港パキスタンカラチ港インドネシアジャカルタ港マレーシアペナン港スリランカコロンボ港を訪問した。


[警備艦ヤロスラフ・ムードルイ遠距離航海(2014年8月-)]

2014年8月9日にバルチースクを出港した警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」(賢公ヤロスラフ)は、地中海を経由してアデン湾へ行き、海賊対処任務遂行後、パキスタン、スリランカ、インドネシア、マレーシアを訪問しました。

11月24日には再びスリランカを訪れました。
[ロシア海軍バルト艦隊のフリゲート"ヤロスラフ・ムードルイ"はスリランカのコロンボへ入港した]

11月28日にコロンボを出航し、今度はオマーンへ向かいました。
[ロシア海軍バルト艦隊のフリゲート"ヤロスラフ・ムードルイ"はスリランカを去り、オマーンへ向かった]

12月5日、オマーンサラーラ港へ入港しました。
[ロシア海軍バルト艦隊のフリゲート"ヤロスラフ・ムードルイ"はオマーンを訪れた]

12月8日、サラーラ港を出航し、地中海へ向かいました。

地中海「ヤロスラフ・ムードルイ」ロシア海軍地中海作戦連合部隊(2013年6月1日創設)に加わり、暫くは同海域に滞在するようです。

ロシア海軍北方艦隊の重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーはグリーンランド沖で潜水艦と「決闘」する為に出航した

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2014年12月8日12時53分配信
【原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」は演習の為に海へ出た】
モスクワ、12月8日-ロシア通信社ノーボスチ

北方艦隊重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」は、仮想敵潜水艦を探知・撃破する演習の為に海へ出た。
月曜日、西方軍管区下の北方艦隊広報サービスは発表した。

演習は、ノルウェー海及びグリーンランドの境界線上の遠海ゾーン射爆場の中立海域の1つで実施される。

「本日、重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーは対潜演習の為の海域へ針路を取りました」
声明では、こう述べられた。

北方艦隊参謀長ニコライ・エフメロフ中将が指摘し、広報サービスが引用したように「この演習の特徴は、この海域で実施される事に在ります-もっと遠く、困難な水文条件下にあるこれらの海域で。
私共は、定期的に、このような演習を実施していきます」


この戦闘訓練イベントは、「対決」(デュエル)方式で実施される。
ロケット巡洋艦は、北方艦隊の様々なクラスの複数の潜水艦を同時に阻止する。
演習完了後、重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」は、魚雷発射及び深海爆撃の複合戦闘演習を実施する。

重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」は、航空母艦を除いて世界最大の核動力装置を有する打撃戦闘艦であり、大型の水上目標及び沿岸目標の撃破、戦闘艦連合部隊へ総合的な対空・対潜防衛を提供する為に意図されている。
2012年及び2013年、巡洋艦の乗組員は超高緯度の北氷洋への航海を行ない、2014年5月には、シリア化学兵器の輸送の安全を保障した。


記事中で触れられていますが、重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」は、2012年9月12日から28日まで北極海への遠距離航海を行なっています。
[ロシア北方艦隊北極圏演習(2012年9月)]

2013年9月3日から9月30日にも北極海への遠距離航海を行ないました。
[聖アンドレイの旗の下に]

2013年10月22日から2014年5月18日まで地中海への遠距離航海を行ない、この時にシリア化学兵器輸送船の護衛に参加しました。
[原子力巡洋艦ピョートル・ヴェリキー地中海遠征(2013年10月-2014年5月)]

帰港後は修理とメンテナンスが行なわれ、11月17日に点検の為、バレンツ海へ出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊の重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーは整備後の点検の為にバレンツ海へ出航した]

11月19日からバレンツ海で戦闘訓練を開始しました。
[ロシア海軍北方艦隊の重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーはバレンツ海で戦闘訓練を行なう]

そして12月8日、グリーンランド島ノルウェー海の中間海域で対潜演習を行なう為に(セヴェロモルスクを)出航しました。
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この演習は、北方艦隊所属の潜水艦「ピョートル・ヴェリキー」「対決」(デュエル)するという形で実施されます。

どの潜水艦「ピョートル・ヴェリキー」「対決」するのかまでは明らかにされていませんが、「様々なクラスの潜水艦」に、今年就役した最新鋭多用途原潜「セヴェロドヴィンスク」が含まれる可能性は除外されないでしょう。

ミンスク合意が実行されればフランスはロシアへミストラル級ヘリ空母を引き渡す

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『タス通信』より
2014年12月8日10時44分配信
【オランド:ロシアへの「ミストラル」引き渡しは、専らミンスク合意の実行に関係している】
パリ、12月8日/タス通信特派員ミハイル・チモフェーエフ

ロシアへの「ミストラル」引き渡しの問題は、専らミンスク合意の実行に関係している。
この意見は、フランス大統領フランソワ・オランドにより述べられた。

『フィガロ』紙によると、このフレーズは、ロシア大統領ウラジーミル・プーチンと会談を行なう為にパリからモスクワへ飛んだ大統領専用機の中で、オランドが記者団を前にして語った。

「ロシアへのヘリコプター空母の引き渡しは、ミンスク合意の実行に関係しております。
そして、それのみに」

同紙はフランソワ・オランドの談話を引用した。

過去のロシアとの交渉での全体的な特徴についてフランス大統領は話した。
「段階的な進展は有ります。
ですが、ウクライナ問題で、私共は、何らかの進展は有ったが、その後に後退したという事実に慣れております。
従いまして、近日中に、私共は、何らかの出来事に失望する可能性は除外されません。
それは既に度々ある事ですから」



[フランスのミストラル級引き渡し保留問題]
[ヘリコプター揚陸ドック艦ミストラル型]
[ヘリ空母ミストラル型(旧ブログ)]

12月6日、急遽モスクワを訪れたフランス大統領フランソワ・オランド氏は、ロシア連邦大統領ウラジーミル・プーチン氏と短時間の会談を行ないました。

2時間に及んだ会談の主な議題はウクライナ情勢であり、この他にイランの核問題、シリア情勢について話し合いました。

しかし、ロシア-フランス間の「ミストラル」級ヘリ空母の引き渡し問題に関しての話は、何もありませんでした。

この為、会談終了後の記者会見で、プーチン氏は、「ミストラル」級に関しては
「契約の履行を期待している。そうならなかった場合は、支払った金が戻る事を望む」
という当たり障りのない事しか言えませんでした。
[ロシア大統領はミストラル級ヘリ空母引き渡し問題についてフランス大統領とは何も話さなかった]


一方、プーチン氏と会談したオランド氏も、記者団を前にして、これまでの主張を繰り返しただけでした。

インド空母ヴィクラマーディティヤ近影(2014年12月4日)

インド海軍航空母艦R33「ヴィクラマーディティヤ」

元々はロシア海軍重航空巡洋艦「アドミラル・ゴルシコフ」でしたが、退役後にインドへ売却、セヴェロドヴィンスクセヴマシュ造船所で大規模な改装が行なわれ、全通甲板の航空母艦へ変身した後、2013年11月16日にインド海軍へ引き渡されました。
[重航空巡洋艦アドミラル・ゴルシコフ改め航空母艦ヴィクラマーディティヤはインド海軍へ引き渡された]

2014年1月7日、駐留基地となるインドカルワル海軍基地へ到着しました。
[空母ヴィクラマーディティヤ(旧アドミラル・ゴルシコフ)は新たなる祖国インドへ到着した]

[空母ヴィクラマーディティヤ(旧ブログ)]
[空母ヴィクラマーディティヤ]

そして、引き渡しから1年以上経過した2014年12月4日のインド海軍記念日「ヴィクラマーディティヤ」
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空母「ヴィクラマーディティヤ」は未だに近接防空兵器(CIWS)などの防空兵器を搭載しておらず、インド海軍は、この点を問題視しているようです。

『ヒンドゥスタン・タイムズ』より
2014年12月3日22時27分配信
【INSヴィクラマーディティヤは未だ完全に運用可能では無い】

「ヴィクラマーディティヤ」は、来年(2015年)にインド南部コーチ造船所で定期修理を実施する予定であり、この時にイスラエル製の「バラク-8」対空ミサイルが装備されます。

モスクワ近郊で墜落した艦上戦闘機MiG-29KUB試作2号機のメインパイロットは死亡した

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2014年12月6日10時09分配信
【墜落したMiG-29の被害者であるパイロットの1人は病院で死亡した】
モスクワ、12月6日-ロシア通信社ノーボスチ

モスクワ郊外で墜落した航空機MiG-29の被害者であるパイロットの1人は死亡し、もう1人は満足すべき状態に在る。
土曜日、ロシア通信社ノーボスチは、治療に当たっていたスキリフォソフキー記念救急医療科学研究所より伝えられた。

非常事態は、木曜日(12月4日)午後にヴォスクレセンスキー地区チェモドゥロヴォ村の近郊で発生した。
練習訓練戦闘機MiG-29は墜落した。
パイロット両名、セルゲイ・ルブニコフワジム・セリヴァノフは入院し、航空機は完全に破壊された。

「セリヴァノフは満足すべきな状態に在り、ルブニコフは、負傷してから5時間後に死亡しました」
対談者は話した。

前日夕方、ルブニコフは極めて深刻な状態に在り、蘇生治療を受けていると報じられた。


2014年12月4日、飛行試験中の艦上戦闘機MiG-29KUB試作機・204号機は、モスクワ州ヴォスクレセンスキー地区チェモドゥロヴォ村の近郊に墜落しました。
[モスクワ近郊で艦上戦闘機MiG-29KUB試作2号機は墜落した]

パイロット2名は重傷を負い、病院へ運ばれましたが、機長セルゲイ・ルブニコフ氏は5時間後に死亡しました。
副操縦士ワジム・セリヴァノフ氏も重傷を負いましたが、同氏は命は取り留めたようです。

ロシア大統領はミストラル級ヘリ空母引き渡し問題についてフランス大統領とは何も話さなかった

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2014年12月6日18時14分配信
【プーチン:ロシア連邦は「ミストラル」の契約が履行される事を期待している】
モスクワ、12月6日-ロシア通信社ノーボスチ

ロシア国家元首ウラジーミル・プーチンは、フランス大統領フランソワ・オランドヘリコプター空母「ミストラル」の状況に関しては議論していないと発表した。
ロシア連邦は、契約が履行される事を期待している。

土曜日(12月6日)、オランドは短期訪問の為にモスクワへ到着し、政府空港「ヴヌーコヴォ-2」プーチンと会った。
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「ミストラルに関しては、何も話が無かったので、特にお話する事は有りません。
契約は、法的文書として在ります。
僕達は、それが履行されるものと考えております。
僕は、この問題については何も大統領(オランド)には尋ねておりませんし、何も聞いておりません」

プーチンは会談後に話した。

「ですが、もしもそうならない場合、僕達は要求するでしょう。
あまり大きなものにはなりませんが。
ですが無論、僕達は、我々が、この契約の為に支払ったお金が戻ってくる事を望んでおります」

大統領は付け加えた。

「このように、僕達は取り扱いを理解しております。
この問題に関し、あらゆる出来事の展開を扱う事を」

彼は付け加えた。

1隻目の「ミストラル」型揚陸ヘリコプター艦「ウラジオストク」は、ロシア側へ送付された招待状によれば、11月14日にフランスからロシア海軍へ引き渡されなければならなかった。
しかし、引き渡しは未だ行われておらず、何時になるのかは明らかでは無い。
フランス大統領は、以前、ウクライナ情勢が故にロシアへの「ウラジオストク」の引き渡しの一時停止を決定した。


[フランスのミストラル級引き渡し保留問題]
[ヘリコプター揚陸ドック艦ミストラル型]
[ヘリ空母ミストラル型(旧ブログ)]

12月6日、急遽モスクワを訪れたフランス大統領フランソワ・オランド氏は、ロシア連邦大統領ウラジーミル・プーチン氏と短時間の会談を行ないました。

2時間に及んだ会談の主な議題はウクライナ情勢であり、この他にイランの核問題、シリア情勢について話し合いました。

しかし、ロシア-フランス間の「ミストラル」級ヘリ空母の引き渡し問題に関しての話は、何もありませんでした。

この為、会談終了後の記者会見で、プーチン氏は、「ミストラル」級に関しては
「契約の履行を期待している。そうならなかった場合は、支払った金が戻る事を望む」
という当たり障りのない事しか言えませんでした。

政治的条件が適切に形成された時にフランスはロシアへミストラル級ヘリ空母を引き渡す

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『タス通信』より
2014年12月5日11時20分配信
【フランス国防相:政治的条件が適切に形作られる場合にロシア連邦はミストラルを受け取る】
パリ、12月5日/タス通信特派員ミハイル・チモフェーエフ

政治的条件が適切に形作られる場合、フランスヘリコプター空母「ミストラル」ロシアへ引き渡す。
フランス国防相ジャン-イヴ・ル・ドリアンは、テレビ局『BFM』のインタビューに対し表明した。

「適切な政治的条件が形作られる場合、フランスはロシアへミストラルを引き渡します。
私共は、ウクライナ紛争の状況がどのように変化するのかをチェックしており、必要な変化が起こったのかどうかを確かめます」

国防相は話した。

「現在、私共は、ミストラル引き渡しの為の手順を実行しておりません。
必要な条件が形成されない場合、我々は、この艦をロシアへ引き渡さない可能性も十分に有り得ます。
そしてロシア側は、この報告を自身で認識しなければなりません。
私共は、国境不可侵の原則が尊重されていないという現在の緊張下の条件においては、引き渡しを実行する事は出来ません。
故にフランスは、今、引き渡しは時期尚早であると考慮しております」

国防相は話した。

彼は、9月に大統領フランソワ・オランドが、ロシアが発注した1隻目の軍艦「ミストラル」型-「ウラジオストク」を引き渡す為に必要な条件が存在していないとの声明を発表した事を想い起した。
「最近、大統領は、このスタンスについて再び確認し、フランスは、このような重要な軍用装備の引き渡しは出来ない事を強調しました。
現在、ミンスク合意は履行されておらず、停戦は保障されておらず、必要な政治的プロセスは始まっておりませんので」

ル・ドリアンは指摘した。

[オランド声明]
11月25日、フランスは、未だロシアへ1隻目の戦闘艦「ミストラル」型を引き渡す為の準備を行なっていないと発表した。

「共和国大統領は、現在のウクライナ東部の状況は、ロシアへの1隻目のミストラルの引き渡しを未だ可能にしていないと考えています。
この事に関連し、ロシア連邦への1隻目のヘリコプター空母の輸出を承認する為の新たな処置が行なわれるまでは延期する必要があると見ております」

エリゼ宮(フランス大統領府)広報サービスの声明より

これに答えたロシア国防省のコミュニケでは、訴訟を起こし、制裁罰金を提示すると述べられた。
12月4日、ロシア連邦大統領補佐官ウラジーミル・コジンは、ヘリコプター空母「ミストラル」が契約下で引き渡されなかった場合、ロシアフランスに対する訴訟を起こす為の全ての書類を用意していると述べた。
同日、ロシア連邦副首相ドミトリー・ロゴージンは、契約履行の為の猶予期間の期限は切れていないが、「ロソボロネクスポルト」(ロシア兵器輸出公社)の弁護士は、政府を代表し、あらゆる不測の事態へ備えていると述べた。

現時点では、ヘリコプター空母にはロシア人船員が居る。
ロゴージンの情報によると、160名から成る2組のの乗員団と、更に60名のインストラクターは、誰もまだ撤収していない。

[契約が挫折した際の罰金額]
ロシア軍事技術協力組織の情報提供者によると、契約金額は11億2000万ユーロであり、フランスが(契約を)履行しなかった場合、より多額の12億ユーロを支払わなければならない。

11月26日、フランスメディアは、ロシアへのヘリコプター空母の引き渡しを拒否すれば、フランスは30億ユーロの費用が掛かるかもしれないと報じた。
『ル・パリジャン』紙によると、直接の費用が12億ユーロ、そして2隻の艦の各々に8億ユーロずつの補償が加わる。

エリゼ宮は、このデータにはコメントしなかった。
フランス当局は、ロシアとの取り引き金額を公式には公表していない事は注目される。
以前、フランスメディアは、補償額を10億ユーロと見積もっている。


[フランスのミストラル級引き渡し保留問題]
[ヘリコプター揚陸ドック艦ミストラル型]
[ヘリ空母ミストラル型(旧ブログ)]


『ロシアの声(日本語版)』より
2014年12月6日4時41分配信
【仏国防相、ミストラルは決して渡さない可能性も

こちらは、『ロシア通信社ノーボスチ』の記事を紹介したものです。
【フランス国防相:パリはロシア連邦へミストラルを決して引き渡さないかもしれない】

しかし、こちらでは、ジャン-イヴ・ル・ドリアン氏の発言の一部だけ(ミストラル級の引き渡しに否定的なニュアンスの箇所だけ)しか伝えておりません。

ロシア海軍バルト艦隊のフリゲート"ヤロスラフ・ムードルイ"はオマーンを訪れた

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2014年12月5日12時30分配信
【ロシア連邦海軍の戦闘艦は、オマーンの港へ入った】
モスクワ、12月5日-ロシア通信社ノーボスチ

バルト艦隊警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」は、業務寄港の為にオマーンへ入った。
金曜日、バルト艦隊の公式代理人ウラジーミル・マトヴェーエフ2等海佐は記者団へ伝えた。

「本日・12月5日、警備艦ヤロスラフ・ムードル」は、サラーラ港(オマーン)への計画業務寄港を行ないました」
マトヴェーエフ
は話した。

港でロシア戦闘艦は、燃料、新鮮な水、食料の在庫を補充する。
乗組員は沿岸で休養する機会を得る。

「12月8日まで続く寄港の完了後、同艦は地中海へ向かいます」
マトヴェーエフ
は付け加えた。

警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」は、2014年8月9日にカリーニングラード州バルチースク市バルト艦隊主要海軍基地から出航した。
航海中に同艦は13000海里以上を航行し、地中海アフリカ沿岸スペインの飛び地のセウタ港マルタヴァレッタ港パキスタンカラチ港インドネシアジャカルタ港マレーシアペナン港スリランカコロンボ港を訪問した。


[警備艦ヤロスラフ・ムードルイ遠距離航海(2014年8月-)]

2014年8月9日にバルチースクを出港した警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」(賢公ヤロスラフ)は、地中海を経由してアデン湾へ行き、海賊対処任務遂行後、パキスタン、スリランカ、インドネシア、マレーシアを訪問しました。

11月24日には再びスリランカを訪れました。
[ロシア海軍バルト艦隊のフリゲート"ヤロスラフ・ムードルイ"はスリランカのコロンボへ入港した]

11月28日にコロンボを出航し、今度はオマーンへ向かいました。
[ロシア海軍バルト艦隊のフリゲート"ヤロスラフ・ムードルイ"はスリランカを去り、オマーンへ向かった]

そして12月5日、オマーンサラーラ港へ入港しました。