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ロシア海軍の約30隻の艦船は洋上で2015年を迎える

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『タス通信』より
2014年12月31日13時30分配信
【30隻のロシア戦闘艦は洋上で新年を迎える】
モスクワ、12月31日/タス通信

支隊グループの一員として戦闘訓練任務を遂行している約30隻のロシア海軍戦闘艦は洋上で新年を迎える。
タス通信は、ロシア海軍の公式代理人イーゴリ・ディガロ1等海佐より伝えられた。

「この内、2015年を最初に迎える艦は、最も東の座標に居ます。
それは、オマーンのサラーラ港への業務寄港を行なっている親衛ロケット巡洋艦モスクワと給油船コラ、更には、アデン湾で対海賊ミッションを遂行している大型対潜艦セヴェロモルスクと給油船ドゥブナになります」

彼は話した。

世界の大洋の様々な海域で任務を遂行している艦の乗組員へ、海軍総司令官ヴィクトール・チルコフ大将から祝福の電文が届けられた事をディガロは付け加えた。


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黒海艦隊親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」は、12月23日にスリランカを出た後、現在はオマーンサラーラ港へ寄港しているとの事です。
[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦モスクワはスリランカを去った]

北方艦隊大型対潜艦「セヴェロモルスク」は、既にアデン湾で海賊対処任務に就いているようです。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはスエズ運河を通過し、アデン湾へ向かう]

これ以外にも、記事中では触れられていませんが、バルト艦隊警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」キプロス沖に居ます。
(12月29日にキプロスリマソールへ入港し、翌日に出港)
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[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはキプロスを訪れた]

北方艦隊大型対潜艦「ヴィツェ-アドミラル・クラーコフ」地中海での長期任務を終えて帰港する途中であり、現在は北海に居ます。
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[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ-アドミラル・クラーコフは英仏海峡を通過した]

この他、10月22日にバルチースクを出港したバルト艦隊大型揚陸艦「アレクサンドル・シャバリン」地中海に滞在しています。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア西方軍管区(バルト艦隊)広報サービス発表
2014年11月13日16時03分配信
【バルト艦隊の大型揚陸艦「アレクサンドル・シャバリン」は地中海のロシア海軍作戦連合艦船部隊へ加わった】
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ロシア海軍黒海艦隊のカーラ級ミサイル巡洋艦ケルチは解体される

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『タス通信』より
2014年12月30日11時21分配信
【情報筋:秋に火災で焼けた大型対潜艦「ケルチ」は来年に解体される】
モスクワ、12月30日/タス通信

11月初頭に火災で損傷した黒海艦隊大型対潜艦「ケルチ」は処分される。
タス通信は、ロシア造船業界の情報提供者より伝えられた。

以前に報じられたように、火災は、クリミアの工場でメンテナンス中だった「ケルチ」の後部で派生した。

「大型対潜艦ケルチの処分に関する決定は採択されました。
同艦は来年に切断されます」

対談者は話した。

情報提供者は、「ケルチ」の処分をどの企業が行なうのかについては詳細を明かさなかった。
「たぶん、それはクリミア半島の防衛企業の1つで行なわれるでしょう。
第13艦船修理工場では無いことは確かですが」

彼は付け加えた。

対談者は、国防省の決定について説明した:
「当局は、ケルチの修理と近代化を行なう事は非現実的であるとの結論に達しました-それは非常に高く付きます。
そのような資金が有るなら、黒海艦隊の新たな艦の装備プログラムに使う方が宜しいでしょう。
近代化せずにケルチを修理する事は無意味です-艦の兵装は、現代の必要条件を満たしておりません」


大型対潜艦は、名誉ある英雄都市ケルチに因んで命名された。
ソヴィエト海軍の一連の艦の中で、砲撃巡洋艦にも同じ名前が付けられていた。
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「軍が話しているように、ケルチの名前は、黒海艦隊が受領する新たな艦の1隻に受け継がれなければなりません。
艦隊の継続性を維持する為に」

情報提供者は指摘した。

黒海艦隊のベテランである「ケルチ」は、40年前に(海軍の)編制へ加入した。
同艦は、来年からの修理開始が計画されているロケット巡洋艦「モスクワ」に代わる艦隊旗艦になると報じられた。


ロシア黒海艦隊大型対潜艦「ケルチ」(1974年就役)は、この数年間は予備役となっておりましたが、最近、修理が開始されました。
[ロシア黒海艦隊の大型対潜艦ケルチは2015年末までに修理を終える]

その修理作業の最中の2014年11月4日に火災が発生しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の大型対潜艦ケルチで火災が発生した]

この火災により、機関室付近が燃えてしまいました。
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その後、修理を続けるのか、或いは修理を断念して除籍、解体するのかを決める為、浮きドックへ入渠して損傷個所の調査が行なわれました。
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その結果、機関室付近の損傷が激しく(機関室周辺のケーブル線などは全焼)、修理するのは高く付く事になり、艦齢40年の「ケルチ」には、そこまでする価値は無いという結論に達しました。

ロシア海軍に残された最後の「カーラ」級ミサイル巡洋艦も、2015年には姿を消す事になります・・・

ただ、「ケルチ」の名前は、今後黒海艦隊へ配備される新造艦の何れかに受け継がれる事になるようですが。

ヘリ空母ミストラル級乗員のロシア海軍将兵はクロンシュタットへ到着した

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『タス通信』より
2014年12月30日13時39分配信
【ヘリコプター空母「ミストラル」のロシア人乗員はサンナゼールからクロンシュタットへ戻ってきた】
モスクワ/サンクトペテルブルク、12月30日/タス通信

ヘリコプター空母「ミストラル」ロシア人乗員を乗せた練習艦「スモーリヌイ」は、本日(12月30日)、クロンシュタットへ戻ってきた。
タス通信は、ロシア連邦国防省の情報提供者より伝えられた。

「クロンシュタットへ係留された艦の乗組員は訓練課程を経ています」
対談者は話した。

艦は12月18日にフランスサンナゼール港を出た。
艦上には、ロシアの為に意図されている2隻の「ミストラル」型ヘリコプター空母-「ウラジオストク」「セヴァストーポリ」の乗組員である400名以上のロシア軍事船員が乗っている。
以前、「スモーリヌイ」は、大体12月26日頃にはクロンシュタットへ到着すると報じられた。

もう1人の軍の情報提供者は、「スモーリヌイ」が火曜日未明に同港へ到着した事をタス通信へ確認した。
「ミストラルの乗組員は休暇へと向かいます。
今、彼等は勤務場所へ航空機で送り届けられます」

彼は話した。

海軍総本部の情報提供者はタス通信へ、フランスが1隻目の「ミストラル」「ウラジオストク」ロシアへ引き渡した場合にのみ、ロシア人船員サンナゼールへ戻る事を指摘した-ロシア側が契約の挫折により提訴するという事が無ければ。

「もちろん、ヘリコプター空母の問題に関して肯定的な結果が出た場合、ウラジオストク乗組員はフランスへ戻り、艦をサンクトペテルブルクへ回航します。
ロシア製兵装を装備し艤装を行なう為に」

対談者は説明した。
彼によると、フランスが契約を全て履行した場合、第2乗組員は2015年8月頃にサンナゼールへ到着し、秋には「セヴァストーポリ」サンクトペテルブルクへ回航する。

ロシアは2011年夏に「ミストラル」建造契約をフランスと締結した。
1番艦「ウラジオストク」は2011年秋にロシア海軍への引き渡しが予定されていたが、フランス側ウクライナでの出来事を理由に引き渡しを延期した。
「セヴァストーポリ」と命名された2番艦は今年11月に進水した。

12月初頭、ロシア連邦大統領補佐官ウラジーミル・コジンは、ヘリコプター空母「ミストラル」が契約下で引き渡されなかった場合、ロシアフランスに対する訴訟を起こす為の全ての書類を用意していると述べた。


[フランスのミストラル級引き渡し保留問題]
[ヘリコプター揚陸ドック艦ミストラル型]
[ヘリ空母ミストラル型(旧ブログ)]

ロシア海軍のデルタIV級戦略原潜エカテリンブルクは北方艦隊原潜基地ガジエヴォに到着した

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2014年12月30日13時38分配信
【原子力潜水艦「エカテリンブルクは常時駐留地へ到着した】
モスクワ、12月30日-ロシア通信社ノーボスチ

修理を経た後の12月19日に海軍へ復帰した戦略用途ロケット水中巡洋艦「エカテリンブルク」は、火曜日に常時駐留地へ到着した。
ロシア通信社ノーボスチ北方艦隊広報サービス部長ワジム・セルガ1等海佐より伝えられた。

原子力潜水艦「エカテリンブルク」は、2012年6月からセヴェロドヴィンスク「ズヴェズドーチカ」に在った。
水中巡洋艦は、就役期間延長修理と2011年末の火災時に損傷した水中音響ステーションの緊急修理の為、同社へ到着した。

「この艦(原子力潜水艦「エカテリンブルク」)は、常時駐留地であるガジエヴォへ到着しました」
セルガ
は伝えた。

「エカテリンブルク」の火災は、第82艦船修理工場(ムルマンスク州)の浮きドックに居た2011年12月末に発生した。
火災の結果、水中音響複合体は損傷し、修理には4億ルーブルの費用が必要であると報告された。

プロジェクト667BDRM潜水艦は、ロシア海洋核戦力の基礎であり、このクラスの潜水艦6隻が海軍の戦闘編制に在る(全て北方艦隊第31潜水艦師団の一員である)。

戦略用途ロケット水中巡洋艦「エカテリンブルク」は、1982年に北方機械製造組合の造船台で起工された。
1985年、潜水艦ソヴィエト社会主義共和国連邦海軍へ加入した。

原子力潜水艦「エカテリンブルク」は、全長167メートル、幅12メートル、排水量約12000トンである。
最大潜航深度400メートル、水中巡航速力24ノット、乗員140名。
ロケット艦は16基の大陸間弾道ミサイル「シネーワ」で武装している。


プロジェクト667BDRM(デルタIV級)の2番艦K-84「エカテリンブルク」は、2011年12月29日16時20分(モスクワ時間)、ムルマンスク近郊ロスリャコヴォの大型浮きドックで修理中に火災が発生しました。
12月30日1時40分、火災は沈静化されました。
[ロシア海軍戦略原潜「エカテリンブルク」で火災]
[ロシア原潜「エカテリンブルク」火災事故・続報]
[戦略原潜「エカテリンブルク」は修理後に復帰する]

この火災により、「エカテリンブルク」は、艦首の水中音響探知ステーション(スカート-BDRM)が損傷しました。
[デルタIV級戦略原潜エカテリンブルクの修理費用は減少する]
[デルタIV級戦略原潜エカテリンブルクの修理は2012年末に開始される]

2012年6月22日、セヴェロドヴィンスクに到着しました。
[デルタIV級戦略原潜エカテリンブルクは修理の為、セヴェロドヴィンスクへ到着した]

8月29日、修理の為にセヴェロドヴィンスク「ズヴェズドーチカ」工場のドックへ入りました。
[戦略原潜エカテリンブルクはドック入りした]
[デルタIV級戦略原潜エカテリンブルクの修理作業は進んでいる]

修理と共に第2次近代化改装工事も行なわれ、これまでの「シネーワ」に代わる新たな弾道ミサイル「ライネル」を搭載しました。
[ロシア海軍の新たな潜水艦用弾道ミサイル「ライネル」は制式採用された]

2014年6月6日、「ズヴェズドーチカ」の造船台から出渠しました。
[デルタIV級戦略原潜エカテリンブルクは造船台を出渠した]


7月27日には進水しました。

11月14日、修理後の点検の為、海洋試験へと出発しました。
[ロシア海軍北方艦隊の戦略原潜エカテリンブルクは修理後初の海洋試験を行なう]

しかし、海洋試験の最中、同艦に乗っていた「ズヴェズドーチカ」の従業員が足に重傷を負いました。
この為、「エカテリンブルク」は、急遽試験を中断してセヴェロドヴィンスクへ帰港しました。
[ロシア海軍北方艦隊の戦略原潜エカテリンブルクの海洋試験中に工場従業員は重傷を負った]

11月24日には再び出航し、海洋試験(工場航行試験)の第2段階が始まりました。
[ロシア海軍北方艦隊の戦略原潜エカテリンブルクは海洋試験を再開した]

全ての試験が完了した後、2014年12月19日にロシア海軍へ引き渡されました。
[火災で損傷したデルタIV級戦略原潜エカテリンブルクは修理を終えてロシア海軍へ復帰した]

その後、セヴェロドヴィンスクを出航し、12月30日に北方艦隊原潜基地ガジエヴォへ到着しました。


なお、前日(12月29日)には、ロシア海軍へ就役したばかりの最新鋭戦略原潜「ウラジーミル・モノマーフ」ガジエヴォに入港しています。
[ロシア海軍最新鋭戦略原潜ウラジーミル・モノマーフは北方艦隊原潜基地ガジエヴォに到着した]

12月29日深夜-12月30日未明には、「ボレイ」級戦略原潜2番艦「アレクサンドル・ネフスキー」ガジエヴォへ入港しています。
『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2014年12月30日9時45分配信
【原子力ロケット艦「アレクサンドル・ネフスキー」は基地へ到着した】

この2隻は書類上は太平洋艦隊第25潜水艦師団に所属しており、来年夏以降にカムチャツカへ回航されます。
[ロシア海軍最新鋭戦略原潜ウラジーミル・モノマーフとアレクサンドル・ネフスキーは2015年夏以降にカムチャツカへ回航される]

潜水艦ロストフ・ナ・ドヌーはロシア海軍へ就役した

本日(2014年12月30日)、プロジェクト06363潜水艦の2番艦B-237「ロストフ・ナ・ドヌー」がロシア海軍へ就役しました。
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『タス通信』より
2014年12月30日14時37分配信
【黒海艦隊の為の第2の「ワルシャワンカ」は正式にロシア海軍へ受領された】
サンクトペテルブルク、12月30日/タス通信

黒海艦隊の為に意図された第2のプロジェクト636.3ディーゼルエレクトリック潜水艦「ロストフ・ナ・ドヌー」は正式にロシア海軍の戦闘編制へ受け入れられた。
タス通信「アドミラルティ造船所」の代理人より伝えられた。

潜水艦への聖アンドレイ旗の掲揚-この時点から、同艦は正式に海軍の戦闘編制へ受け入れられたと見なされる。

「海軍総司令官の命令書が読み上げられ、ロストフ・ナ・ドヌーは、ノヴォロシースクに駐留する黒海艦隊の第4独立(潜水艦)旅団へ編入されました」
同社の代理人は明らかにした。

式典には、ロシア海軍総司令官代理アレクサンドル・フェドテンコフ中将「アドミラルティ造船所」総取締役アレクサンドル・ブザコフが出席した。

フェドテンコフは、トップ潜水艦-「ノヴォロシースク」が、現在、北方艦隊に居る事を想い起した。
同艦は黒海へ向かう前に追加の深海試験を行なうと伝えられた。
中将によると、「ロストフ・ナ・ドヌー」も、最初は北方へ向かう。

「アドミラルティ造船所にとって、今年の終わりは価値あるものとなりました。
私共は、ロシア連邦海軍へ2隻の潜水艦を御引き渡しし、なおかつ2隻を外国の御客様へ御引き渡しいたしました。
同艦(「ロストフ・ナ・ドヌー」)は、試験中、定められた全ての特性が確認されました」
造船所
の総取締役は指摘した。

式典中、同プロジェクトの開発者である中央設計局「ルビーン」と、「アドミラルティ造船所」の代表は、国防省当局から表彰を受けた。

2016年までに黒海艦隊の為に6隻のプロジェクト636.3潜水艦、またの名を「ワルシャワンカ」の建造が計画されている。


[プロジェクト06363潜水艦]

ロシア海軍黒海艦隊向けのプロジェクト06363潜水艦の2番艦B-237「ロストフ・ナ・ドヌー」は、2011年11月21日にサンクトペテルブルク「アドミラルティ造船所」で起工されました。
[改キロ級潜水艦「ロストフ・ナ・ドヌー」起工]

それから約3年後の2014年6月26日に進水しました。
[ロシア海軍のプロジェクト06363潜水艦の2番艦ロストフ・ナ・ドヌーは進水した]


8月下旬、係留試験が開始されました。
[ロシア海軍のプロジェクト06363潜水艦の2番艦ロストフ・ナ・ドヌーは係留試験を開始した]

その後、10月21日から工場航行試験が始まりました。
『ruspodplav』より
2014年11月2日23時44分配信
【「ロストフ・ナ・ドヌー」はサンクトペテルブルクへ戻ってきた】

ロシア海軍広報部は、「ロストフ・ナ・ドヌー」が2014年末までにロシア海軍へ引き渡されると発表しました。
[最新潜水艦ロストフ・ナ・ドヌーは2014年末までにロシア海軍へ引き渡される]

12月23日には国家受領試験が終わりました。
『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2014年12月23日13時26分配信
【ディーゼルエレクトリック潜水艦「ロストフ・ナ・ドヌー」は国家試験から戻った】

その後、12月下旬に受領-引渡証書への署名が行なわれ、12月30日に海軍旗初掲揚式典が開催され、正式にロシア海軍へ就役し、黒海艦隊第4独立潜水艦旅団へ編入されました。

黒海艦隊潜水艦部隊は、以前には第247独立潜水艦大隊と呼ばれていましたが、プロジェクト06363潜水艦の就役を受け、第4潜水艦旅団へ改編されました。

ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ-アドミラル・クラーコフは英仏海峡を通過した

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2014年12月30日10時27分配信
【ロシア連邦海軍の戦闘艦はラマンシュ海峡を出た】
モスクワ、12月30日-ロシア通信社ノーボスチ

北方艦隊大型対潜艦「ヴィツェ-アドミラル・クラーコフ」は火曜日にラマンシュ海峡の通過を完了し、北海へ入った。
火曜日、北方艦隊広報サービス部長ワジム・セルガは記者団へ伝えた。

「大型対潜艦ヴィツェ-アドミラル・クラーコフの遠距離航海は260日に渡り続いています。
同艦は、この期間の大半を地中海でロシア海軍常設作戦連合部隊の一員として任務を遂行していました。
北方艦隊の大型対潜艦は地中海の5か国の港へ11回の寄港を行ないました」
セルガ
は話した。


[大型対潜艦ヴィツェ-アドミラル・クラーコフの地中海遠征(2014年4月-) ]

北方艦隊大型対潜艦「ヴィツェ-アドミラル・クラーコフ」は、2014年4月15日にセヴェロモルスク基地を出港し、地中海へ向かいました。
[ロシア北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ-アドミラル・クラーコフは地中海へ向かった]

4月28日に地中海へ入り、12月下旬まで約8ヶ月間に渡り同海域(と黒海)へ滞在していました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ-アドミラル・クラーコフは地中海を去る]

地中海を出た後、スペイン、ポルトガル、フランス沖を進み、ラマンシュ海峡(英仏海峡)を通過して北海へ出ました。
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ロシア海軍北方艦隊の重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーは母基地で新年を迎える

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア西方軍管区(北方艦隊)広報サービス発表
2014年12月29日10時46分配信
【北方艦隊の重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」乗組員は基地へ新年を迎える準備をしている】

北方艦隊旗艦・重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」乗組員は、2015年の新年を北方艦隊主要基地-セヴェロモルスク市で迎える。

秋に召集され、2014年末に巡洋艦へ派遣された400名以上の水兵は、艦上で初めて新年を迎える。
徴集兵は、巡洋艦の後援に従事する組織から提供された贈り物を受け取る。

艦では祭日プログラムが計画されている。
各戦闘部署では、新年を迎える為に彼らの部屋を準備する。
各員及び士官室のテーブルは装飾され、クリスマスツリーが飾られている。

ジェド・マロースに扮するのは、重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」でロケット-砲戦闘科副長として働いているアンドレイ・グセフ大尉である。
彼は、この5年間、この役目に滞りなく対応してきた。
彼は、セヴェロモルスクで新年の休暇を過ごす巡洋艦の乗組員の将兵の100名以上の子供達を祝福する。

重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」乗組員は、母基地で新年の祭日を毎年迎えているわけでは無い。
船員は2014年を遠距離航海任務遂行中の地中海で迎えた。

2009年1月1日、同艦は大西洋上で赤道線グリニッジ線が交差するゼロ座標「ゴールデンポイント」を通過した。

2011年(の1月1日)を巡洋艦の乗組員は、戦略指揮参謀演習「ヴォストーク-2010」へ参加した後にウラジオストクから戻る途中の太平洋上で祝った。


北方艦隊重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」は、2013年10月22日から2014年5月18日まで地中海への遠距離航海を行ない、この時にシリア化学兵器輸送船の護衛に参加しました。
[原子力巡洋艦ピョートル・ヴェリキー地中海遠征(2013年10月-2014年5月)]
当然ながら、2014年の1月1日は地中海東部(キプロスとシリアの中間海域)で迎えました。

帰港後は修理とメンテナンスが行なわれ、11月17日に点検の為、バレンツ海へ出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊の重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーは整備後の点検の為にバレンツ海へ出航した]

11月19日からバレンツ海で戦闘訓練を開始しました。
[ロシア海軍北方艦隊の重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーはバレンツ海で戦闘訓練を行なう]

12月8日、グリーンランド島ノルウェー海の中間海域で対潜演習を行なう為に(セヴェロモルスクを)出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊の重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーはグリーンランド沖で潜水艦と「決闘」する為に出航した]

グリーンランド沖での演習を終え、現在はセヴェロモルスク基地へ戻っています。

「ピョートル・ヴェリキー」は、2年ぶりに母基地で新年を迎える事になります。
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クリミア半島のケルチ造船所でロシア海軍の為の新たな給油船2隻が起工された


『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2014年12月29日9時09分配信
【クリミアでロシア海軍の為の新たな給油船2隻が起工された】

クリミアのケルチ造船工場「ザリフ」において、ロシア海軍の為の2隻の汎用海洋給油船プロジェクト23131の起工式典が開催された。

『ロシア新聞』が伝えたように、起工記念板の設置式典には、クリミア共和国のトップ、セルゲイ・アクショーノフも出席し、2隻の新たな給油船について約束した-これは始まりに過ぎない。

「クリミア当局といたしましては、造船に対する満足な支援を保証いたします。
官僚的な障壁、予定外の検査などは無い事を保証し、合わせて、企業を100パーセント支援いたします」
アクショーノフ
は述べた。

各船の全長は145メートル、幅は24メートル、排水量は12000トンである。
このタイプの船は、液体貨物及び乾燥貨物の双方を積載する為に意図されている。


既にサンクトペテルブルク近郊のシュリッセリブルク市に在るネフスキー造船所では、ロシア海軍の為の新型給油船プロジェクト23130の建造が始まっています。
[ロシア海軍の為の新型給油船(補給艦)アカデミック・パシンは起工された]

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これに続き、ケルチ市ザリフ造船所でもロシア海軍向けの新型給油船2隻(工場番号301、302)が起工されました。
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今回、ザリフ造船所で起工されたプロジェクト23131(23130M)は、以前に起工された23130に比べ、寸法(全長と幅)が少し大きくなっています。
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2014年3月にクリミア半島ロシア連邦へ復帰した後、ケルチ市ザリフ造船所ロシア海軍向けの艦船を建造する意向を示していました。
[クリミア共和国ケルチ市のザリフ造船所はロシア海軍将来空母の建造へ参加できる]

その手始めとして、まずは給油船(補給艦)が建造される事になりました。

ロシア海軍最新鋭戦略原潜ウラジーミル・モノマーフは北方艦隊原潜基地ガジエヴォに到着した


『ロシア通信社ノーボスチ』より
2014年12月29日11時59分配信
【原子力潜水艦「ウラジーミル・モノマーフ」は北方艦隊主要基地へ到着した】
モスクワ、12月29日-ロシア通信社ノーボスチ

つい最近にロシア海軍の戦闘編制へ加わったプロジェクト「ボレイ」原子力潜水艦「ウラジーミル・モノマーフ」は、北方艦隊主要基地へ到着した。
月曜日、北方艦隊広報サービス部長ワジム・セルガ1等海佐は記者団に伝えた。

先週金曜日、「セヴマシュ」造船所で建造された原子力潜水艦セヴェロドヴィンスクを去り、勤務場所へ向かった。
水中ロケット艦は、ヴィリュチンスクに駐屯する太平洋艦隊第25(潜水艦)師団の構成に含まれている。

「本日、プロジェクト955戦略用途ロケット水中巡洋艦ウラジーミル・モノマーフは、セヴェロドヴィンスクから北方艦隊潜水艦部隊主要基地ガジエヴォへの移動を完了しました。
移動は通常モードで行なわれました。
ガジエヴォで同艦は、最近完成したプロジェクト955原子力潜水艦ボレイの駐留の為に特別に設計された埠頭へ係留されました」
セルガ
は話した。

移動は、同艦に乗っていた北方艦隊潜水艦部隊司令官でロシア英雄アレクサンドル・モイセーエフ少将の指揮下で行なわれた。

白海での試験中に「ウラジーミル・モノマーフ」は、振動音響特性、水中での低視認性、最新の水中音響測定器による巡洋艦の探知の難しさといった設計者が定めた仕様を確認した。

更に、2014年9月10日、工場試験の枠組において、アレクサンドル・ナジェージン1等海佐が指揮する戦略用途ロケット水中巡洋艦「ウラジーミル・モノマーフ」乗組員は、大陸間弾道ミサイル「ブラヴァー」発射を成功裏に実施した。

現在、海軍の戦闘編制には、3隻のボレイ」級原子力潜水艦が受け入れられている。
「ユーリー・ドルゴルーキー」(北方艦隊)「アレクサンドル・ネフスキー」「ウラジーミル・モノマーフ」(両方とも太平洋艦隊)
更に2隻の水中巡洋艦「クニャージ・オレグ」「クニャージ・ウラジーミル」「セヴマシュ」で建造中である。

2020年までに総計で8隻のプロジェクト「ボレイ」潜水艦の軍備採用が計画されている。
その全長は170メートル、幅13.5メートル、水中排水量は24000トンである。
プロジェクト「ボレイ」艦は、16基の大陸間弾道ミサイルR-30「ブラヴァー-30」を搭載できる。


[新世代戦略原潜ボレイ級(旧ブログ)]
[新世代戦略原潜ボレイ級]

「ボレイ」級戦略原潜3番艦「ウラジーミル・モノマーフ」は、2006年3月19日に起工、2012年12月30日に進水、2014年12月10日に竣工、12月19日にロシア海軍へ就役しました。
同艦は、書類上は太平洋艦隊第25潜水艦師団に所属しています。
[第3のボレイ級戦略原潜ウラジーミル・モノマーフはロシア海軍へ就役した]

12月26日にセヴェロドヴィンスクを出航し、北方艦隊原潜基地ガジエヴォに到着しました。

「ウラジーミル・モノマーフ」太平洋艦隊の原潜基地へ回航されるのは、2015年夏以降になります。
[ロシア海軍最新鋭戦略原潜ウラジーミル・モノマーフとアレクサンドル・ネフスキーは2015年夏以降にカムチャツカへ回航される]

ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはキプロスを訪れた

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア西方軍管区(バルト艦隊)広報サービス発表
2014年12月29日13時06分配信
【バルト艦隊の警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」はキプロスのリマソール港へ入った】

地中海ロシア海軍常設作戦連合艦船部隊の一員として任務を遂行しているバルト艦隊警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」は、リマソール港(キプロス共和国)への業務寄港を行なった。

訪問計画では、必要な量の艦の物資の補充が提供される。
ロシア軍事船員は、更に地元の観光名所を訪れ、沿岸で休養する機会を得る。

警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」は、2014年8月9日にバルト艦隊主要海軍基地バルチースクから出航した。
航海中に同艦は22000海里以上を航行し、地中海アフリカ沿岸スペインの飛び地のセウタ港マルタヴァレッタ港パキスタンカラチ港インドネシアジャカルタ港マレーシアペナン港スリランカコロンボ港オマーンサラーラ港を訪問した。


[警備艦ヤロスラフ・ムードルイ遠距離航海(2014年8月-)]

2014年8月9日にバルチースクを出港した警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」(賢公ヤロスラフ)は、地中海を経由してアデン湾へ行き、海賊対処任務遂行後、パキスタン、スリランカ、インドネシア、マレーシアを訪問しました。

11月24日には再びスリランカを訪れました。
[ロシア海軍バルト艦隊のフリゲート"ヤロスラフ・ムードルイ"はスリランカのコロンボへ入港した]

11月28日にコロンボを出航し、今度はオマーンへ向かいました。
[ロシア海軍バルト艦隊のフリゲート"ヤロスラフ・ムードルイ"はスリランカを去り、オマーンへ向かった]

12月5日、オマーンサラーラ港へ入港しました。
[ロシア海軍バルト艦隊のフリゲート"ヤロスラフ・ムードルイ"はオマーンを訪れた]

12月8日、サラーラ港を出航し、地中海へ向かいました。
[ロシア海軍バルト艦隊のフリゲート"ヤロスラフ・ムードルイ"は地中海へ向かった]

12月18日、スエズ運河へ入りました。
[ロシア海軍バルト艦隊のフリゲート"ヤロスラフ・ムードルイ"はスエズ運河を通過して地中海へ入った]

その後、ロシア海軍地中海作戦連合部隊(2013年6月1日創設)に加わり、地中海に暫く滞在する事になりました。

そして12月29日、地中海東部キプロス島リマソール港へ入港しました。
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「ヤロスラフ・ムードルイ」は、地中海東部で新年(2015年)を迎えます。

ロシア海軍太平洋艦隊の戦略原潜スヴャトイ・ゲオルギー・ポベドノーセツは任務遂行後に基地へ戻った

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『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2014年12月29日9時34分配信
【原子力潜水艦「スヴャトイ・ゲオルギー・ポベドノーセツ」は戦闘訓練任務遂行後に基地へ戻った】

太平洋艦隊の戦略用途原子力潜水艦「スヴャトイ・ゲオルギー・ポベドノーセツ」は戦闘訓練任務遂行後に常時駐留所であるヴィリュチンスクへ戻った。

水中巡洋艦の艦長アレクセイ・グリジチン1等海佐は、乗組員は戦闘任務を完全に実行し、(艦の)資材に異常は無く、乗員は健常であると報告した。
太平洋艦隊広報サービスは伝えた。

太平洋艦隊潜水艦部隊参謀長セルゲイ・レキシ少将は、与えられた任務を全て成功裏に遂行した潜水艦の乗員を祝福し、伝統に従い、艦長に子豚の丸焼きを贈った。

更に潜水艦乗員は、桟橋で太平洋艦隊潜水艦部隊司令部、潜水艦連合部隊本部の士官、ヴィリュチンスク市地区管理部、友人や家族に出迎えられた。

全ての種類の物資を補充した後、水中巡洋艦「スヴャトイ・ゲオルギー・ポベドノーセツ」は、同艦の為に意図される新たな任務遂行のための準備を行なう。

K-433「スヴャトイ・ゲオルギー・ポベドノーセツ」は、戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦プロジェクト667BDR「カリマール」である。
潜水艦の水上速力は14ノット、水中速力24ノット。
通常潜航深度320~400メートル、限界潜航深度560メートル。自立航行期間90日。
乗組員130名、水中排水量13050トン、全長155メートル、幅11.7メートル。


太平洋艦隊に所属し、カムチャツカに駐留している戦略原潜K-433「スヴャトイ・ゲオルギー・ポベドノーセツ」(1980年12月15日就役)は、2012年10月19日に弾道ミサイルを発射しています。
[ロシア太平洋艦隊の戦略原潜はオホーツク海から弾道ミサイルを発射した]

2013年10月30日には「抜き打ち」弾道ミサイルを発射しました。
[ロシア海軍の戦略原潜は「抜き打ち」で弾道ミサイルを発射した]

今年(2014年)には弾道ミサイル発射は実施しておりませんが、9月に実施された戦略演習「ヴォストーク-2014」へ参加しています。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア連邦国防省広報サービス・情報管理部発表
2014年9月23日01時00分配信
【太平洋艦隊潜水艦部隊は演習「ヴォストーク-2104」の枠組において戦闘訓練任務を遂行する為に海へ出た】

情報公開が進んでいるロシア海軍においても、戦略原潜の行動が公表される事は、それ程多くは無いのですが、今回、「スヴャトイ・ゲオルギー・ポベドノーセツ」の基地への帰港だけは発表されました。

ただ、同艦の出航時には何の発表も無く、何時出航し、具体的に何処で何をしていたのかは明らかにされていません。
同艦は「戦闘訓練任務」を遂行していたとしか述べられていませんが、おそらくは戦略パトロール任務でしょう。
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なお、「スヴャトイ・ゲオルギー・ポベドノーセツ」が駐留するカムチャツカヴィリュチンスク基地には、2015年夏以降に最新鋭戦略原潜「ボレイ」級2隻が到着します。
[ロシア海軍最新鋭戦略原潜ウラジーミル・モノマーフとアレクサンドル・ネフスキーは2015年夏以降にカムチャツカへ回航される]

ロシア海軍の新世代潜水艦の為のAIP機関の試験は進んでいる

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2014年12月26日11時00分配信
【中央設計局ルビーン:潜水艦の為の嫌気性装置の試作品は既に稼働している】
セヴェロドヴィンスク、12月26日-ロシア通信社ノーボスチ

ロシア非核動力潜水艦の為の非大気依存発電装置の試作モデルは作成され、既に稼働している。
金曜日(12月26日)、中央設計局「ルビーン」総取締役イーゴリ・ヴィリニトは記者団へ伝えた。

ロシア連邦海軍総司令官ヴィクトール・チルコフ大将は、(今年)8月、2017年に嫌気性装置を備えた新世代非核動力潜水艦の建造に着手すると記者団へ伝えた。

「非大気依存発電装置の試作モデルは作成され、それは稼働しております。
今後は、艦内で使用する為の非大気依存発電装置の作成へと進みます」
ヴィリニト
は述べた。

彼は、「ルビーン」は今年に良好な結果を達成し、ロシア連邦国防省からの発注を受け、作業を実行していると付け加えた。

非大気依存発電装置の主な利点は、潜水艦の隠密性の増加に有る。
潜水艦は、バッテリーを充電する為に浮上する事無く水中に滞在できる。
2015年には、最初の非大気依存発電装置プロジェクト677「ラーダ」潜水艦への設置が計画されている。

同プロジェクトの最初の潜水艦「サンクトペテルブルク」は、クラシックな発電装置の下に建造され、現在、試験を続けている。
同プロジェクトの他の2隻の潜水艦は、未だ建造完了段階には無く、おそらくは、これらの艦が最初に嫌気性装置の試験を行なう事になるだろう。
更に非大気依存発電装置は、プロジェクト677潜水艦の輸出ヴァージョン-「アムール」型-にも設置される。

ロシアが開発した非大気依存発電装置は、水素の生成方法において外国の同類とは根本的に異なっている。
それは潜水艦の中に高純度水素を貯蔵するのではなく、この装置により、改質装置を用いたディーゼル燃料の消費量に応じた水素の生成が提供される。



ロシア海洋工学中央設計局「ルビーン」は、通常動力潜水艦の為の新たな非大気依存発電装置(AIP機関)の開発を進めています。

この非大気依存機関は、2011年12月初頭に陸上試験の最初の段階を終えています。
[ロシアは新たなAIP機関の試験を終えた]

その後も試験は続けられており、今後は潜水艦に搭載して試験が実施されることになります。

今後建造されるロシア第5世代通常動力潜水艦「カリーナ」級にはAIP機関が搭載されます。
[ロシア海軍第5世代AIP潜水艦カリーナ級1番艦は2017年に起工される]

その前に、「ラーダ」級へ試作モデルを搭載して海洋試験が実施される事になるようです。
[ロシア海軍のラーダ級潜水艦は非大気依存(AIP)機関を装備する]
[AIP機関を装備する改ラーダ級潜水艦は2018年までに完成する]


この他、ルビーン設計局は、潜水艦用のリチウムイオン電池の開発も進めています。
[ロシアは潜水艦用のリチウムイオン電池の試験に成功した]

ロシアは潜水艦用のリチウムイオン電池の試験に成功した

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2014年12月26日12時32分配信
【中央設計局「ルビーン」:潜水艦の為のリチウム電池の試験は実施された】
セヴェロドヴィンスク(アルハンゲリスク州)、12月26日-ロシア通信社ノーボスチ

中央設計局「ルビーン」は、潜水艦の為のリチウムイオン電池のサイクル試験を成功裏に実施した。
金曜日(12月26日)、同社の総取締役イーゴリ・ヴィリニトは記者団へ伝えた。

これらのバッテリー潜水艦の水中自立性を著しく増大させ、大いなる稼働期間と複雑なメンテナンスを必要としないという特徴を有する。

「当設計局では、全ての種類の動作の為の完全なサイクル試験(バッテリー)を実施する為の大量の作業を行なっております。
今、計画の下に、それは設置されます」
ヴィリニト
は述べた。

現在、ロシア潜水艦隊蓄電池を使用しており、稼働時間は限られている。
専門家の推計によると、そのコストは、およそ3億ルーブルとなる。

中央設計局「ルビーン」の元総取締役アンドレイ・ジャチコフによると、リチウムイオン電池は、潜水艦の水中滞在時間を少なくとも1.4倍に増加させる事が可能であるが、その技術的潜在性は、未だ35~40パーセントしか生かされていない。

ロシア海軍の為の第6のボレイ級戦略原潜ゲネラリーシムス・スヴォーロフは起工された

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2014年12月26日17時47分配信
【第6の「ボレイ」級原子力潜水艦は「セヴマシュ」で起工された】
セヴェロドヴィンスク、12月26日-ロシア通信社ノーボスチ

「ゲネラリーシムス・スヴォーロフ」(大元帥スヴォーロフ)と命名された第6のプロジェクト「ボレイ」原子力水中巡洋艦は、金曜日に「セヴマシュ」で起工された。
ロシア通信社ノーボスチ特派員は現地から伝えた。

第6の「ボレイ」起工式典には、ロシア連邦副首相ドミトリー・ロゴージン海軍総司令官代理ヴィクトール・ブルスク少将が出席した。

現在、海軍の戦闘編制には、3隻のボレイ」級原子力潜水艦が受け入れられている。
「ユーリー・ドルゴルーキー」(北方艦隊)「アレクサンドル・ネフスキー」「ウラジーミル・モノマーフ」(両方とも太平洋艦隊)
更に2隻の水中巡洋艦「クニャージ・オレグ」「クニャージ・ウラジーミル」「セヴマシュ」で建造中である。

2020年までに総計で8隻のプロジェクト「ボレイ」潜水艦の軍備採用が計画されている。
その全長は170メートル、幅13.5メートル、水中排水量は24000トンである。
プロジェクト「ボレイ」艦は、16基の大陸間弾道ミサイルR-30「ブラヴァー-30」を搭載できる。

4隻目の潜水艦(「クニャージ・ウラジーミル」)はプロジェクト955「ボレイ」から変更され、「ボレイ-A」のコード名を与えられている。
「ゲネラリーシムス・スヴォーロフ」は、この近代化プロジェクトにより建造される。
プロジェクト「ボレイ-A」潜水艦は、低レベルの物理的フィールド、それに応じた隠密性、より近代的な通信及び検出手段によって特徴づけられる。


[新世代戦略原潜ボレイ級(旧ブログ)]
[新世代戦略原潜ボレイ級]

プロジェクト955「ボレイ」級1番艦K-535「ユーリー・ドルゴルーキー」は、1996年11月2日に起工、2007年4月15日に進水、2012年12月29日に竣工、2013年1月10日に就役し、北方艦隊第31潜水艦師団に編入されました。
[新世代戦略原潜ユーリー・ドルゴルーキーはロシア海軍へ就役した]
[新世代戦略原潜ユーリー・ドルゴルーキーは北方艦隊第31潜水艦師団へ編入された]

「ボレイ」級2番艦K-550「アレクサンドル・ネフスキー」は、2004年3月19日に起工、2010年12月6日に進水、2013年12月23日にロシア海軍へ就役し、太平洋艦隊第25潜水艦師団へ編入されました。
[ボレイ級戦略原潜2番艦アレクサンドル・ネフスキーはロシア海軍へ就役し、太平洋艦隊へ編入された]

「ボレイ」級3番艦「ウラジーミル・モノマーフ」は、2006年3月19日に起工、2012年12月30日に進水、2014年12月10日に竣工、同年12月19日に就役しました。
[第3のボレイ級戦略原潜ウラジーミル・モノマーフはロシア海軍へ就役した]

「ボレイ」級4番艦「クニャージ・ウラジーミル」からは改良型のプロジェクト955A「ボレイ-A」となり、2012年7月30日に起工されました。
[改ボレイ級戦略原潜クニャージ・ウラジーミル起工]
[改ボレイ級戦略原潜クニャージ・ウラジーミルの船体が形成された]

「ボレイ」級5番艦(改「ボレイ」級としては2隻目)「クニャージ・オレグ」は、「海軍の日」当日の2014年7月27日に起工されました。
[ボレイ級戦略原潜5番艦クニャージ・オレグはロシア海軍の日に起工された]

これに続く6番艦は、当初は「クニャージ・スヴォーロフ」と命名される筈でした。
[ロシア海軍のボレイ級戦略原潜6番艦クニャージ・スヴォーロフは2014年12月に起工される]

しかし、起工当日の12月26日、艦名は「ゲネラリーシムス・スヴォーロフ」(大元帥スヴォーロフ)に変更されました。




艦名の由来となったアレクサンドル・スヴォーロフは18世紀のロシア帝国の将軍であり、クニャージ(公爵)の称号を授けられ、「大元帥」にまで昇進しています。
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これまでにスヴォーロフ将軍の名前が付けられたロシア/ソ連海軍の艦は2隻有りました。

戦隊装甲艦「クニャージ・スヴォーロフ」
(1904年8月27日就役、1905年5月27日戦没)
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巡洋艦「アレクサンドル・スヴォーロフ」
(1954年2月18日就役、1989年12月15日除籍)
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今回の「ゲネラリーシムス・スヴォーロフ」で3代目になります。

ロシア海軍の試験潜水艦サロフは水中ロボットの試験に従事する

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『タス通信』より
2014年12月26日11時08分配信
【情報筋:潜水艦「サロフ」は新世代潜水艦の為のロボットの試験を支援する】
モスクワ、12月26日/タス通信

プロジェクト20120非核動力試験潜水艦「サロフ」は、新世代潜水艦の為のロボット化(自動化)手段の北方での試験を支援する。
タス通信「防衛産業」の情報提供者より伝えられた。

「それ(「サロフ」)は何事も無く活動しております。
確かに、とても便利な艦です。
私共は、正にロボット化手段についてお話しております。
同艦は、それに従事しております」

対談者は話した。

彼は、第5世代潜水艦の為のロボットは、物理的フィールドの改善と並行して開発されており、潜水艦の隠密性は増加する事を指摘した。


プロジェクト20120「サルガン」級試験潜水艦B-90「サロフ」は1988年9月15日に起工されましたが、ソ連邦解体後の混乱により建造工事は停止し、2001年以降に再開され、2007年12月14日に進水し、2008年8月7日に就役しました。
[試験潜水艦B -90「サロフ」就役]
[ロシア海軍のシークレット潜水艦「サロフ」は、更なる近代化を開始する]

就役後は、ロシア海軍の新型潜水艦の為の各種機器の試験に従事していますが、その詳細は不明です。

その試験潜水艦「サロフ」ですが、今度は、将来のロシア海軍潜水艦に搭載される「ロボット」(ロボット化手段)の試験に従事するとの事です。


なお、ロシアは、空母群を攻撃する為の「戦闘用水中ロボット」を開発しているとの事です。

『タス通信』より
2014年12月26日9時38分配信
【情報筋:ロシアは航空母艦と戦う為の水中ロボットを開発している】
モスクワ、12月24日/タス通信

ロシアが開発する戦闘用水中ロボット航空母艦グループを撃滅することが出来る。
作業は2016年に完了しなければならない。
タス通信ロシア防衛産業の情報提供者より伝えられた。

「現在、幾つかの作業が進められており、その結果、ロシアには敵の航空母艦グループを撃滅できる戦闘用水中ロボットが出現しなければなりません」
対談者は話した。

彼は、ロボットが、小さなサイズとレーダーから目立たないという特徴を有すると説明した。

ロシア海軍最新鋭戦略原潜ウラジーミル・モノマーフとアレクサンドル・ネフスキーは2015年夏以降にカムチャツカへ回航される

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『タス通信』より
2014年12月25日13時52分配信
【情報筋:原子力潜水艦「ウラジーミル・モノマーフ」と「アレクサンドル・ネフスキー」は金曜日にセヴェロドヴィンスクを去る】
モスクワ、12月25日/タス通信

戦略原子力水中ロケット艦「ウラジーミル・モノマーフ」(プロジェクト「ボレイ」)は、金曜日(12月26日)にセヴェロドヴィンスクを去り、北方艦隊へ行く。
タス通信は、軍事産業企業体の情報提供者より伝えられた。

「セヴェロドヴィンスクからのウラジーミル・モノマーフの出航は12月26日夕方に予定されています」
対談者は話し、ロケット艦太平洋艦隊の船籍地点であるヴィリュチンスクへの移動は、結氷状況が故に来年(2015年)夏よりも以前には実施されないと付け加えた。

更に12月26日には、原子力ロケット艦「アレクサンドル・ネフスキー」セヴェロドヴィンスクからの出航も予定されている。
対談者の情報によれば、同艦も(「ウラジーミル・モノマーフ」と)同様に最初は北方艦隊へ行き、来年に太平洋艦隊への移動を行なう。

巡洋艦「ウラジーミル・モノマーフ」聖アンドレイ旗掲揚の公式式典は12月19日に開催された。
9月、第3の「ボレイ」は、カムチャツカクラ射爆場への大陸間弾道ミサイル「ブラヴァー」発射を成功裏に実施した。

加えて、12月28日には艦船修理センター「ズヴェズドーチカ」から、火災後に復旧されたプロジェクト667BDRM戦略原子力潜水艦「エカテリンブルク」が駐留地点ガジエヴォへと去る。
この情報についてタス通信は、「ズヴェズドーチカ」広報サービスへ確認を取った。

[プロジェクト「ボレイ」]
プロジェクト955「ボレイ」ロケット艦のトップ-「ユーリー・ドルゴルーキー」、更には最初の生産艦-「アレクサンドル・ネフスキー」「セヴマシュ」で建造され、それぞれ2013年初頭と末期にロシア海軍へ引き渡された。
同社の船台には、改善されたプロジェクト955A潜水艦「クニャージ・ウラジーミル」(2012年起工)と「クニャージ・オレグ」(2014年起工)が在る。

新たな大陸間弾道ミサイル「ブラヴァー」で武装した「ボレイ」は、今後数十年間に渡りロシア海洋戦略核戦力の基礎となる事が意図されている。
22020年までに8隻の「ボレイ」の建造が計画されている。


[新世代戦略原潜ボレイ級(旧ブログ)]
[新世代戦略原潜ボレイ級]

「ボレイ」級戦略原潜3番艦「ウラジーミル・モノマーフ」は、12月19日にロシア海軍へ就役しました。
同艦は太平洋艦隊へ配備されます。
[第3のボレイ級戦略原潜ウラジーミル・モノマーフはロシア海軍へ就役した]

2013年12月23日に就役し、書類上はロシア太平洋艦隊に所属している「ボレイ」級戦略原潜2番艦「アレクサンドル・ネフスキー」は、12月12日にセヴェロドヴィンスクへ入港しました。
[ロシア海軍最新戦略原潜アレクサンドル・ネフスキーはセヴェロドヴィンスクへ入港した]

今回の記事によると、この2隻は12月26日にセヴェロドヴィンスクを出航し、北方艦隊原潜基地ガジエヴォへ向かうとの事です。


ガジエヴォでは、新世代戦略原潜(「ボレイ」級)の為の各種インフラの建設が進められていましたが、12月19日までに完了しています。

『タス通信』より
2004年12月19日17時09分配信
【プロジェクト「ボレイ」水中巡洋艦の為のガジエヴォの基地建設は完了した】
モスクワ、12月19日/タス通信

ガジエヴォにおける「ボレイ」の為の駐留所の建設は完了した。
金曜日(12月19日)、ロシア連邦国防省幹部会拡大会議において、特殊建設第4総管理部長ミハイル・タシリクは、ロシア連邦大統領ウラジーミル・プーチンへ報告した。

「ガジエヴォにおける新世代ロケット水中巡洋艦プロジェクト"ボレイ"の埠頭ゾーンと駐留インフラストラクチュアの建設は完了しました」
タシリク
は話した。
彼によると、ロシア連邦海軍の全ての艦隊の駐留所の整備作業が進行中である。

「2014年には、北方艦隊の6ヶ所の施設、黒海艦隊の4ヶ所の施設、太平洋艦隊の3ヶ所の施設で作業が完了しました」
特殊建設第4総管理部長は指摘した。


「ウラジーミル・モノマーフ」「アレクサンドル・ネフスキー」太平洋艦隊原潜基地ヴィリュチンスクへの移動は、2015年夏以降になります。
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2011年12月末の火災事故で損傷した戦略原潜「エカテリンブルク」(北方艦隊所属)は、セヴェロドヴィンスク「ズヴェズドーチカ」工場での修理を終え、12月19日にロシア海軍へ引き渡されました。
[火災で損傷したデルタIV級戦略原潜エカテリンブルクは修理を終えてロシア海軍へ復帰した]
こちらは2日遅れて12月28日にセヴェロドヴィンスクを出航し、ガジエヴォへ向かうとの事です。

ロシア副首相ドミトリー・ロゴージンは語る(ミストラル級ヘリ空母引き渡し凍結問題)

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『タス通信』より
2014年12月24日12時15分配信
【ロゴージン:ロシア連邦は「ミストラル」引き渡しの為の条件が存在しないというパリの声明は受け入れられない】
モスクワ、12月24日/タス通信

ロシア副首相ドミトリー・ロゴージンは、ヘリコプター空母「ミストラル」引き渡しの為の条件が存在していないというパリの論法をモスクワは受け入れられないと表明した。

「彼らの説明で言う所の、これらの艦を僕達へ引き渡す為の如何なる条件も形成されていないなどというのは-そのように説明されている事など、我々の方から見れば何一つ発生しておりませんよ」
彼はテレビ局『ロシア24』のインタビューに対し強調した。

「僕達は、これが契約書に記載されている不可抗力によるものなどとは毛頭考えておりません。
これはね、ただ単に、フランスの地政学上の弱点を実証しただけに過ぎませんよ」

ロゴージンは話した。
「彼ら(フランス)は、今日、NATOの同僚からの圧力の影響下に在ります」
「(シャルル・)ド・ゴール将軍は、今頃、墓の中でひっくり返っている事でしょうよ」

彼は付け加えた。

副首相は、艦の供給の為の契約締結段階において、彼と幾人かの同僚は、この契約に批判的な見解であった事を指摘した。
「ミストラル」は、あまりにも高く付くと考えられ、ロシア海軍には必要ない。
「ですが僕達は、国家の人間であります:一旦決定が下されたのならば、それを実行しなければなりません」
ロゴージン
は指摘した。

「全体的に見て、この2隻はロシア海軍の特異な技術的条件下で建造されており、それを第3国へ転売し、使用する事など出来ません。
そんな事は、技術的に不可能ですよ」

政府副議長は確認した。
彼は、そのような議論を「悪質な無駄話」と称した。

「僕達は、艦を受け入れる用意はあります。
ですが、何らかの変化が有った場合、その後の対処には、僕達の軍弁護士が乗り出します。
僕達は、艦か、或いは金銭を完全に要求します。
これはロシアの評判の問題ではありません。
これは、フランスの評判の問題です」

ロゴージンは締め括った。

ロシア海軍の為のヘリコプター空母の建造契約は2011年6月に署名された。
総金額は11億2000万ユーロである。
「ウラジオストク」と命名された1隻目の「ミストラル」は、2013年10月に進水した。
2014年9月、引き渡しの問題が未解決のままであるにも関わらず、試験の枠組においてロシア人船員を乗せて海へ出た。
2隻目の「ミストラル」-「セヴァストーポリ」は、来年に納入されなければならない。

しかし、パリウクライナ情勢の為と言って、艦のモスクワへの引き渡しを一時停止している。
フランス大統領フランソワ·オランドは、ロシアへの「ミストラル」引き渡しの問題は、専らミンスク合意の実行に関係していると表明した。


[フランスのミストラル級引き渡し保留問題]
[ヘリコプター揚陸ドック艦ミストラル型]
[ヘリ空母ミストラル型(旧ブログ)]

これまでにもロシア副首相ドミトリー・ロゴージン氏は、「ミストラル」級の引き渡しに関し、色々と発言しています。
[もしもフランスがミストラル級の引き渡しを拒否したとしても、ロシアは同クラスの艦を建造できる]
[ロシアはミストラル級が無くても支障は無いとロゴージンは言った]
[ミストラル級ヘリ空母の導入は間違いだったとロゴージンは言った]
[ロシアはミストラル級ヘリ空母の引き渡しよりも代金返却の方が望ましい]

ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ-アドミラル・クラーコフは地中海を去る

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア西方軍管区(北方艦隊)広報サービス発表
2014年12月24日17時37分
【北方艦隊の大型対潜艦「ヴィツェ-アドミラル・クラーコフ」は地中海を去った】

本日(12月24日)、地中海で任務を遂行している北方艦隊大型対潜艦「ヴィツェ-アドミラル・クラーコフ」は、スペインセウタ港への業務寄港を完了し、大西洋へ針路を取った。

ジブラルタル海峡を通過した後、同艦は大西洋北東部へ向かう。

セウタへのロシア大型対潜艦の業務寄港中に北方艦隊将兵は必要な艦の物資を補充し、当直及び見張りに就いていない乗組員の一部は沿岸を訪れた。
艦上では、腕相撲及び綱引きを含む多数の文化的及びスポーツイベントが開催された。

4月28日に地中海へ入った大型対潜艦「ヴィツェ-アドミラル・クラーコフ」は、240日間に渡り滞在し、スペイン、トルコ、マルタ、キプロスを含む地中海諸国の港へ11回の寄港を行なった。

地中海で、ロシア大型対潜艦の乗組員は10数回に渡る戦闘演習を実施し、一連の演習においては対空及び対潜防衛の提供、艦載航空機-ヘリコプターKa-27-を使用した救助活動を行なった。

同艦の航海の主な任務の1つは、アンドレイ旗のデモンストレーションと、ロシアの海洋船舶航行及びその他のロシア連邦の海洋経済活動の安全を保障する事に有る。

(今回の)大型対潜艦「ヴィツェ-アドミラル・クラーコフ」の遠距離航海は、同艦の水上航行継続期間の新記録となった。
それは、北方艦隊主要基地セヴェロモルスク市を出航した2014年4月15日に始まった。
この間に船員は36000海里以上を航行し、この内の一部は嵐の海という条件下だった。


[大型対潜艦ヴィツェ-アドミラル・クラーコフの地中海遠征(2014年4月-) ]
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北方艦隊大型対潜艦「ヴィツェ-アドミラル・クラーコフ」は、2014年4月15日にセヴェロモルスク基地を出港し、地中海へ向かいました。
[ロシア北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ-アドミラル・クラーコフは地中海へ向かった]

4月28日、地中海へ入り、スペインセウタ港へ寄港しました。
[ロシア北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ-アドミラル・クラーコフはスペインのセウタ港を訪れた]

5月6日、ロシア海軍地中海作戦連合部隊(2013年6月1日創設)の旗艦任務を大型対潜艦「アドミラル・レフチェンコ」(2013年12月17日出港)から引き継ぎました。
(黒海へ入った8月中旬まで旗艦任務を遂行)
[北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ-アドミラル・クラーコフはロシア海軍地中海作戦連合部隊を率いる]

その後も地中海東部に滞在し、5月26日にキプロスリマソール港へ寄港しました。
[北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ-アドミラル・クラーコフはキプロスを訪れた]

6月16日にもリマソール港へ寄港しました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア西方軍管区(北方艦隊)広報サービス発表
2014年6月16日20時01分配信
【北方艦隊の大型対潜艦「ヴィツェ-アドミラル・クラーコフ」はリマソール港(キプロス)への業務寄港を行なう】

7月10日から7月14日まで地中海中部のマルタ島を訪れました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ-アドミラル・クラーコフはマルタ島を訪れた]

7月24日にもマルタ島を訪れています。

7月29日にマルタを出港し、地中海東部へ向かいました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ-アドミラル・クラーコフはマルタ訪問を終えて地中海東部へ向かった]

8月中旬に黒海へ入り、修理の為にセヴァストーポリへ寄港しました。
この時点で、地中海作戦連合部隊の旗艦任務を離れたようです。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ-アドミラル・クラーコフはセヴァストーポリへ行く]

9月19日、修理を終えてセヴァストーポリを出港しました。
[北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ-アドミラル・クラーコフはセヴァストーポリを出た]

セヴァストーポリ出港後、黒海東岸ノヴォロシースクへ寄港しました。

その後、ノヴォロシースクを去り、地中海へ向かいました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ-アドミラル・クラーコフは再び地中海へ行く]

9月30日までに地中海東部へ到着しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ-アドミラル・クラーコフは地中海東部へ到着した]

10月3日から7日までキプロスリマソール港へ寄港しました。
『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2014年10月3日17時02分配信
【「ヴィツェ-アドミラル・クラーコフ」はキプロスのリマソール港へ入った】

『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2014年10月7日17時32分配信
【「ヴィツェ-アドミラル・クラーコフ」はリマソール港を去った】

10月21日、地中海東部で実弾射撃訓練を実施しました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア西方軍管区(北方艦隊)広報サービス発表
2014年10月21日13時49分配信
【北方艦隊の大型対潜艦「ヴィツェ-アドミラル・クラーコフ」は地中海で戦闘射撃を実施した】

10月27日、トルコ海軍基地アクザス・カラガチ(マルマリス)へ寄港しました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア西方軍管区(北方艦隊)広報サービス発表
2014年10月27日16時51分配信
【北方艦隊の大型対潜艦「ヴィツェ-アドミラル・クラーコフ」はトルコ海軍基地アクザス・カラガチへ寄港した】

10月末、黒海艦隊司令官アレクサンドル・ヴィトコ大将の指揮下で、黒海艦隊大型揚陸艦「ノヴォチェルカッスク」と合同演習を実施しました。

『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア南方軍管区(黒海艦隊)広報サービス発表
2014年10月30日10時29分配信
【ロシア海軍常設艦船グループの地中海演習は完了した】

10月31日、キプロスリマソール港へ寄港しました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア西方軍管区(北方艦隊)広報サービス発表
2014年10月31日12時39分配信
【北方艦隊の「ヴィツェ-アドミラル・クラーコフ」はキプロスのリマソール港へ入った】

12月2日、シリアタルトゥース港へ寄港しました。
『ロシア通信社ノーボスチ』より
2014年12月2日12時2分配信
【ロシア連邦海軍の戦闘艦はシリアへ停泊中に小規模修理を行なう】

12月16日、地中海東部北方艦隊大型対潜艦「セヴェロモルスク」と会合しました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア西方軍管区(北方艦隊)広報サービス発表
2014年12月16日5時49分配信
【北方艦隊の艦は地中海で会合した

その後、2隻は別れ、「セヴェロモルスク」地中海を東へ進み(現在はアデン湾へ向かっている)、「ヴィツェ-アドミラル・クラーコフ」は西へ進みました。

12月22日、スペインセウタ港へ寄港しました。
『ロシア通信社ノーボスチ』より
2014年12月22日12時50分配信
【ロシア連邦海軍の軍艦「ヴィツェ-アドミラル・クラーコフ」はスペインの港へ係留された】

そして12月25日にセウタ港を出港し、大西洋へ向かいました。
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ロシアはミストラル級ヘリ空母の引き渡しよりも代金返却の方が望ましい

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『タス通信』より
2014年12月23日18時16分配信
【ロゴージン:ロシアにとっては艦を取得するよりも「ミストラル」の為の金が戻ってくる方が望ましい】
モスクワ、12月23日/タス通信

ロシアにとっては、艦自体を取得するよりも「ミストラル」の為の金が戻ってくる方が望ましい。
この意見は、副首相ドミトリー・ロゴージン『論拠と事実』紙のインタビューに対し表明した。

「フランスは、この艦をどうするつもりなのか、もしも僕達への引き渡しを拒んだ場合-それは分かりませんが、しかしながら、その事は僕達の頭痛の種にはなりません」
彼は話した。
「僕達は、艦か、或いは金を必要としております:僕は、第2の選択肢が望ましいと思いますね」
ロゴージン
は表明した。

副首相は示唆した。
「(前国防相アナトーリー)セルジュコフが海軍の為にこれらの艦を発注した時、僕達は、先ず第一に、大規模ブロック組み立てに関しては何も知りませんでした」
しかし、2013年11月16日、ロシア連邦インド海軍の発注による航空母艦「ヴィクラマーディティヤ」の引き渡しを無事に終えた時
「僕達にとって最も重要なのは、我々自身が大規模ブロック組み立て技術を取得したことが証明されたという点です」
彼は指摘した。

「技術的側面の問題の責任者として、僕達は、ミストラルが無くても無くともやって行けると申し上げる事が出来ます。
ですが、僕達は、金が無くてはやって行く事は出来ません。
金銭を返してもらい、その上に金銭が必要です、そうです、罰金として」
ロゴージン
は強調した。


[フランスのミストラル級引き渡し保留問題]
[ヘリコプター揚陸ドック艦ミストラル型]
[ヘリ空母ミストラル型(旧ブログ)]

これまでにもロシア副首相ドミトリー・ロゴージン氏は、「ミストラル」級の引き渡しに関し、色々と発言しています。
[もしもフランスがミストラル級の引き渡しを拒否したとしても、ロシアは同クラスの艦を建造できる]
[ロシアはミストラル級が無くても支障は無いとロゴージンは言った]
[ミストラル級ヘリ空母の導入は間違いだったとロゴージンは言った]

2014年12月初頭、ロシア連邦大統領ウラジーミル・プーチン氏は、フランスからの「ミストラル」級引き渡しが凍結されている件に関し
「契約の履行を期待している。そうならなかった場合は、支払った金が戻る事を望む」
と発言しました。
[ロシア大統領はミストラル級ヘリ空母引き渡し問題についてフランス大統領とは何も話さなかった]

その数日後、フランス首相マニュエル・ヴァルス氏は
「フランスはミストラル級の為に支払われた金をロシアへ返す用意がある」
と表明しています。
[ロシアへのミストラル級ヘリ空母売却契約が挫折したというのは時期尚早であるとフランス首相は述べた]

ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはスエズ運河を通過し、アデン湾へ向かう

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア西方軍管区(北方艦隊)広報サービス発表
2014年12月23日15時02分配信
【北方艦隊の艦船はスエズ運河へ入った】

本日(12月23日)、北方艦隊大型対潜艦「セヴェロモルスク」中型海洋給油船「ドゥブナ」は、スエズ運河の通過を始めた。

前日夕方、大型対潜艦「セヴェロモルスク」給油船「ドゥブナ」から水と燃料を補充した。
狭い通路の通過を準備する北方艦隊戦闘艦支援船の上では、対テロ・臨検グループ要員の訓練が行なわれた。

加えて、船員は、隊列再編及び航路と速度の同時変更の協同機動の為の一連の訓練を実施した。
この時、対潜艦と給油船の間の無線交信は、組織的通信に関する国際規則に従い、英語で行なわれた。

紅海を通過した数日後、大型対潜艦「セヴェロモルスク」は、アデン湾及びアフリカの角の海岸線で民間船舶航行の安全保障任務の遂行を開始する予定である。

大型対潜艦「セヴェロモルスク」の乗組員は、紅海及びアデン湾海域における対海賊任務遂行の豊富な経験を有している。
同艦は何度も、外国の同僚との協同活動を含め、同海域で民間船舶航行の安全を保障した。

2011年と2013年、大型対潜艦「セヴェロモルスク」は、アデン湾及びアフリカの角で民間船舶航行の安全保障任務を成功裏に遂行した。
この期間に、民間船舶航行危険海域で、ロシア艦は、ロシア、ギリシャ、パナマ、リベリア、タイ、マーシャル諸島、インド、ツバル、エジプト、セントヴィンセント·グレナディーン諸島、その他の国の船籍の様々なクラスの約40隻の民間船を護衛した。


大型対潜艦「セヴェロモルスク」を中核とする北方艦隊艦船支隊は2014年11月20日にセヴェロモルスクを出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊の艦船部隊は北東大西洋へ向かった]

その後、ノルウェー海から北海へと南下し、ここで演習を実施しました。
[ロシア海軍北方艦隊艦船支隊は北海で演習を行なった]

そしてラマンシュ海峡(英仏海峡)を通過した際、セーヌ湾(つまりフランス沖)に停泊し、ここでも演習を実施しました。
[ロシア海軍の軍艦は英仏海峡で演習を行なう]

12月1日、英仏海峡を抜け、ビスケー湾へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊艦船支隊は英仏海峡を抜けてビスケー湾へ入った]

12月5日にジブラルタル海峡を通過し、地中海へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊艦船支隊はジブラルタル海峡を通過して地中海へ入った]

そして12月23日、スエズ運河へ入りました。

今後、大型対潜艦「セヴェロモルスク」は、アデン湾海賊対処任務に就きます。

「強襲揚陸艦」ミストラル級はロシアの軍事ドクトリンには適合しない

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『タス通信』より
2014年12月22日11時15分配信
【ロシア連邦軍事産業委員会:「ミストラル」はロシアの軍事ドクトリンに適合していない】
モスクワ、12月22日/タス通信

フランスヘリコプター空母「ミストラル」は、ロシア軍事ドクトリンに適合していない。
ロシア連邦軍事産業委員会協議会副議長ユーリー・ミハイロフは表明した。

「私が、ここで新たに公表するまでも無い事ですが、本質的に、揚陸艦としてのミストラルは、我々の防衛ドクトリンには適合しておりません」
ミハイロフ
は、ラジオ局『エコー・モスクワ』の生放送で話したが、どの種類の兵器についての話であるのかについては明確にしなかった。

ミハイロフは、ロシア「ミストラルが無くても生き残る」と付け加えた。


[フランスのミストラル級引き渡し保留問題]
[ヘリコプター揚陸ドック艦ミストラル型]
[ヘリ空母ミストラル型(旧ブログ)]

ロシア連邦軍事産業員会は、ウラジーミル・プーチン大統領が委員長を務めています。
ドミトリー・ロゴージン副首相、ユーリー・ボリソフ国防相代理、デニス・マントゥロフ産業貿易相、セルゲイ・ショイグ国防相も委員会のメンバーです。

軍事産業委員会協議会の議長はドミトリー・ロゴージン副首相が務めており、彼を補佐するのが、協議会副議長ユーリー・ミハイロフ氏です。
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ロシア軍事産業委員会の幹部では、2013年1月末に第1副委員長イワン・ハルチェンコ氏が、「ミストラル」級の導入を「馬鹿げた決定」と批判しています。
[ロシア軍事産業委員会はフランスからのミストラル級購入という「馬鹿げた決定」を再検討する]

そして今回、軍事産業委員会協議会副議長ユーリー・ミハイロフ氏は、「揚陸艦」としての「ミストラル」級ロシア軍事ドクトリンに適合していないと述べました。

ミハイロフ氏は、「ミストラル」級ロシア軍事ドクトリンに適合していない具体的な理由については何も言いませんでしたが、おそらくは、以前にロシア連邦政府海洋協議会第1副議長セルゲイ・シシカレフ氏が「ロシアはミストラル級を必要としていない」と述べたのと同様の理由でしょう。
[ロシアはミストラル級のような「強襲揚陸艦」を必要としていない]

「ミストラル」級は、フランスでの正式分類は「指揮・戦力投射艦」となり、西側では一般的に「強襲揚陸艦」と呼ばれています。

「強襲揚陸艦」は、搭載するヘリコプターや揚陸艇を使い、上陸部隊の兵員や戦闘車両を海岸へ迅速に上陸させる事が出来ます。

しかしながら、ロシア連邦軍は、現在も将来も、そのような揚陸作戦を実行する可能性は有りません。
それが、「ロシアの軍事ドクトリンに適合していない」という事でしょう。

ロシア海軍黒海艦隊のクリミア海軍基地は再編された

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『タス通信』より
2014年12月21日12時06分配信
【クリミア海軍基地は再編された】
セヴァストーポリ、12月21日/タス通信

1996年までロシア連邦黒海艦隊の編制に加わっていたクリミア海軍基地は再編され、活動を開始した。
黒海艦隊本部の代理人は記者団へ伝えた。

「合同本部はセヴァストーポリに在り、この場所には、3月19日まではウクライナ海軍本部が在りました。
新たな合同は、ユーリー・ゼムスキー1等海佐に率いられます。
彼は、以前、地中海の海軍作戦連合部隊司令官でした」

彼は話した。

クリミア海軍基地参謀長アレクセイ・コマロフ1等海佐によると、12月1日、ペレヴァリノエ第126独立沿岸防衛旅団が、セヴァストーポリ沿岸部隊独立ロケット旅団が形成された。

「新たな連合部隊は、敵の艦船グループから黒海を保護する打撃力グループの一員として、戦闘当直を引き継ぎました」
コマロフ
は話した。

[黒海艦隊の新たな艦]
今年12月1日に再編成された黒海艦隊水上艦師団には、2015年中期に新たなプロジェクト11356艦が補充される。
第30師団司令官オレグ・クリヴォログ1等海佐は記者団へ伝えた。

「2015年夏、プロジェクト11356フリゲートのトップ、アドミラル・グリゴロヴィチが黒海艦隊へ加入するでしょう」
彼は話した。

計画によると、最初の生産フリゲート「アドミラル・エッセン」は、来年(2015年)末に黒海艦隊へ来る。
その1年後、第30師団にはフリゲート「アドミラル・マカロフ」が加わる。
更に、「アドミラル・ブタコフ」「アドミラル・イストミン」が続く。

「第30師団の新たな艦は、専ら契約勤務船員で占められます。
艦は未だ受領されていませんが、その為の乗組員の訓練は全力全開で進行中です」
クリヴォログ
は付け加えた。

ロシア海軍黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦モスクワはスリランカを去った

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア南方軍管区(黒海艦隊)広報サービス発表
2014年12月23日5時43分配信
【黒海艦隊の親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」は、スリランカの首都への滞在を完了した】

黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」バルト艦隊中型海洋給油船「コラ」スリランカ共和国首都であるコロンボ港での業務寄港プログラムを完了した。

ロシア艦船支隊は12月19日にコロンボ港へ到着した。
停泊中に水と燃料の計画補充が行なわれ、乗組員の為に休息が与えられた。

親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」は、今年10月にもスリランカの首都を訪れている。

ロシア艦は12月23日にコロンボ港より去り、インド洋での任務遂行を継続する計画である。



[ロケット巡洋艦モスクワ遠距離航海(2014年9月-)]

黒海艦隊親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」は、2014年9月6日にセヴァストーポリを出航し、地中海へ向かいました。
[ロシア黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦モスクワは地中海へ向かった]

出航後、ギリシャ、エジプト、スリランカ、シンガポールを訪問し、南シナ海を経由してフィリピン海へ行き、太平洋艦隊の艦船部隊と合流しました。

合流後、フィリピン海を南下してニューギニア沖へ向かい、赤道を越えて再び南シナ海へ入り、太平洋艦隊の艦船と別れました。

その後、再びシンガポールスリランカを訪問しました。

そして12月23日、スリランカコロンボを出港しました。
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以前は基本的に単艦行動だった「モスクワ」でしたが、コロンボバルト艦隊給油船「コラ」と合流しています。

給油船「コラ」は、以前に「モスクワ」と同様に太平洋方面へ向かった警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」に随伴していましたが、現在、その「ヤロスラフ・ムードルイ」地中海に居ます。

給油船「コラ」は、「モスクワ」と行動を共にする為に「ヤロスラフ・ムードルイ」と別れ、インド洋に残留していたようです。

ロシア海軍の新型フリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"は2015年夏以降に黒海艦隊へ配備される

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『タス通信』より
2014年12月21日12時16分配信
【フリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」は2015年夏に黒海艦隊の艦艇師団へ補充される】
セヴァストーポリ、12月21日/タス通信

今年12月1日に再編成された黒海艦隊水上艦師団には、2015年中期に新たなプロジェクト11356艦が補充される。
第30師団司令官オレグ・クリヴォログ1等海佐は記者団へ伝えた。

「2015年夏、プロジェクト11356フリゲートのトップ、アドミラル・グリゴロヴィチが黒海艦隊へ加入するでしょう」
彼は話した。

計画によると、最初の生産フリゲート「アドミラル・エッセン」は、来年(2015年)末に黒海艦隊へ来る。
その1年後、第30師団にはフリゲート「アドミラル・マカロフ」が加わる。
更に、「アドミラル・ブタコフ」「アドミラル・イストミン」が続く。

「第30師団の新たな艦は、専ら契約勤務船員で占められます。
艦は未だ受領されていませんが、その為の乗組員の訓練は全力全開で進行中です」
クリヴォログ
は付け加えた。


[アドミラル・グリゴロヴィチ型フリゲート]

現在までに、プロジェクト11356R警備艦は5隻が起工されています。
11356Rは最終的に6隻が建造され、全て黒海艦隊へ配備されます。

[プロジェクト11356R警備艦]
沿バルト造船工場「ヤンターリ」で建造

「アドミラル・グリゴロヴィチ」Адмирал Григорович:工場番号01357
2010年12月18日起工/2014年3月14日進水/2015年就役予定

「アドミラル・エッセン」Адмирал Эссен:工場番号01358
2011年7月8日起工/2014年11月8日進水/2015年就役予定

「アドミラル・マカロフ」Адмирал Макаров:工場番号01359
2012年2月29日起工/2016年就役予定

「アドミラル・ブタコフ」Адмирал Бутаков:工場番号01360
2013年7月12日起工/2016年就役予定

「アドミラル・イストミン」Адмирал Истомин:工場番号01361
2013年11月15日起工/2016年就役予定


1番艦「アドミラル・グリゴロヴィチ」は2015年春にロシア海軍へ引き渡される予定です。
[ロシア海軍の新型フリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"は2015年春に納入される]


プロジェクト11356Rが配備される黒海艦隊第30水上艦師団は、2014年12月1日に再編されています。
第30水上艦師団は、アナトーリー・セルジュコフロシア国防相在任中に一旦廃止され、黒海艦隊の水上艦部隊としては第11対潜艦旅団のみが残されたのですが、今度は同旅団が廃止され、第30水上艦師団が復活しました。

[第30水上艦師団]司令官オレグ・クリヴォログ1等海佐
親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」(プロジェクト1164)
大型対潜艦「ケルチ」(プロジェクト1134B、修理中)
警備艦「スメトリーヴイ」(プロジェクト61/01090)
警備艦「ラードヌイ」(プロジェクト1135)
警備艦「プイトリーヴイ」(プロジェクト1135M)

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来年以降、第30水上艦師団には「アドミラル・グリゴロヴィチ」以下のプロジェクト11356Rが加わる事になります。

将来的に第30水上艦師団は、近代化された親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」と、プロジェクト11356R警備艦6隻で構成されることになります。

ロシア海軍黒海艦隊のクリヴァクI級フリゲート"ラードヌイ"は修理後の最初の航海を終えた

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『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2014年12月19日16時16分配信
【警備艦「ラードヌイ」は修理後の最初の海洋への出航を完了した】

警備艦「ラードヌイ」は「黒海艦隊第13艦船修理工場」での修理後の最初の海洋への出航を完了し、セヴァストーポリ基地へ戻った。

『中央海軍ポータル』黒海艦隊の独自の情報提供者から伝えられた所によると、セヴァストーポリ湾第12埠頭に係留されていた警備艦「ラードヌイ」は、水曜日・12月17日の朝に修理後の最初の海洋への出航を行なった。
黒海艦隊広報サービス部長ヴャチェスラフ・トルハチェフは、「ラードヌイ」は計画下で戦闘訓練任務の遂行を開始しなければならない事を確認した。

同艦は、金曜日・12月19日に基地へ戻った。
従って、艦の航海は1日半に渡って続いた。
『中央海軍ポータル』は、多くの船員にとっては、これが最初の海洋への出航であった事を知った。

「ラードヌイ」は、クリミアの海岸線に沿って航海を行ない、この間に船員は様々な警戒活動へ取り組み、艦の機器を経験した。

2013年~2014年、セヴァストーポリ「黒海艦隊第13艦船修理工場」で艦の修理が実施され、2014年夏に完了した。

12月10日、同艦の修理作業は、内部スキャンダルの対象となっている事が知られるようになった。
表向きは、国家防衛発注による警備艦「ラードヌイ」及び「プイトリーヴイ」の納期を守れなかった事により、「黒海艦隊第13艦船修理工場」の全従業員が11月の給料の半分以上をカットされた。

「ラードヌイ」プロジェクト1135警備艦であり、黒海艦隊に駐留している。
同艦はケルチ造船工場「ザリフ」で1979年5月25日に起工され、1980年5月7日に進水し、1981年2月25日に海軍の編制へ加わった。
艦の排水量は3400トンである。


警備艦「ラードヌイ」は、ロシア海軍に唯一残っているプロジェクト1135(クリヴァクI級)です。

2009年10月には、大西洋上で消息を絶った貨物船「アークティック・シー」を救出しています。
[ロシア海軍フリゲート、貨物船「アークティック・シー」ハイジャック犯を拘束]
[ロシア警備艦「ラドヌイ」はセヴァストーポリへ戻る]

2011年12月から2012年1月中旬まで重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」地中海遠征へ参加しました。
[フリゲート「ラードヌイ」はセヴァストーポリへ帰港した]

2013年から2014年までセヴァストーポリ艦船修理工場でオーバーホールが実施されました。

そのオーバーホールも最近完了し、今回の記事の通り、12月17日から19日まで修理後の試験航海を行ないました。
今回の記事によると、「ラードヌイ」の乗組員は新人が大半を占めているようです。
おそらく、以前のベテラン乗員は、新造艦(プロジェクト11356Rフリゲート)の乗員として引き抜かれ、その後に新人が補充されたのでしょう。

今後、黒海艦隊には新たにプロジェクト11356Rフリゲートが就役しますが、その数が揃うまで、「ラードヌイ」は暫く現役に留まるようです。

ロシア海軍バルト艦隊のフリゲート"ヤロスラフ・ムードルイ"はスエズ運河を通過して地中海へ入った

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア西方軍管区(バルト艦隊)広報サービス発表
2014年12月18日12時45分配信
【バルト艦隊の警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」はスエズ運河を通過する】

本日(12月18日)、バルト艦隊警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」は、地中海エリアへ入る為にスエズ運河の通過を始めた。

艦の移動完了後、海軍常設作戦連合艦船部隊の一員へ加わる為、地中海の指定ポイントへ針路を取る。

前日夕方、航海計画に従い、紅海警備艦はダメージコントロールの艦内演習を実施し、対テロ部隊のメンバーは艦の甲板及び艦内船室でグループ臨検活動へ取り組んだ。

警備艦の機具及び兵装は正常モードで機能している。
船員は、艦の全てのシステムの必要な計画予備保守と、その他の定期点検作業を実施している。
乗組員は健常であり、指示された任務を遂行する準備を整えている。

警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」は、2014年8月9日にバルト艦隊主要海軍基地バルチースクから出航した。
航海中に同艦は22000海里以上を航行し、地中海アフリカ沿岸スペインの飛び地のセウタ港マルタヴァレッタ港パキスタンカラチ港インドネシアジャカルタ港マレーシアペナン港スリランカコロンボ港オマーンサラーラ港を訪問した。


[警備艦ヤロスラフ・ムードルイ遠距離航海(2014年8月-)]

2014年8月9日にバルチースクを出港した警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」(賢公ヤロスラフ)は、地中海を経由してアデン湾へ行き、海賊対処任務遂行後、パキスタン、スリランカ、インドネシア、マレーシアを訪問しました。

11月24日には再びスリランカを訪れました。
[ロシア海軍バルト艦隊のフリゲート"ヤロスラフ・ムードルイ"はスリランカのコロンボへ入港した]

11月28日にコロンボを出航し、今度はオマーンへ向かいました。
[ロシア海軍バルト艦隊のフリゲート"ヤロスラフ・ムードルイ"はスリランカを去り、オマーンへ向かった]

12月5日、オマーンサラーラ港へ入港しました。
[ロシア海軍バルト艦隊のフリゲート"ヤロスラフ・ムードルイ"はオマーンを訪れた]

12月8日、サラーラ港を出航し、地中海へ向かいました。
[ロシア海軍バルト艦隊のフリゲート"ヤロスラフ・ムードルイ"は地中海へ向かった]

そして12月18日、スエズ運河へ入りました。
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地中海「ヤロスラフ・ムードルイ」ロシア海軍地中海作戦連合部隊(2013年6月1日創設)に加わり、暫くは同海域に滞在するようです。


なお、「ヤロスラフ・ムードルイ」に随伴していたバルト艦隊所属の給油船「コラ」は未だインド洋に留まっており、12月19日から23日までスリランカコロンボ港へ寄港します。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア西方軍管区(バルト艦隊)広報サービス発表
2014年12月19日12時01分配信
【バルト艦隊の給油船はコロンボ港への寄港を行なった】

同じ12月19日、黒海艦隊親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」コロンボ港へ入りました。
[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦モスクワは再びスリランカを訪れた]

ラーダ級潜水艦クロンシュタットは再建造される

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『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2014年12月15日11時28分配信
【潜水艦「クロンシュタット」の建造は船台作業場で始まる】

建造された潜水艦「クロンシュタット」の艦首ブロックモジュールは、間もなく工場「アドミラル造船所」の船台作業場へ移される。

12月15日、「アドミラルティ」工場新聞は、現時点で潜水艦「クロンシュタット」の艦首及び艦尾のブロックモジュールが作業台に在り、改正の対象となる内部構造を解体すると伝えた。

報告されたように、艦尾ブロックモジュール第4区画の接合部の切断工程は完了し、艦尾先端の近代化が実施される。
「我々の設計者である海洋工学中央設計局ルビーンから受け取った図面に基づき、改正は推進軸構造にも及びます。
従いまして、艦尾先端は変更されます。
現在、この方向で高度な作業が展開されています」

発注納入責任者でOS-6上級建造官ヴィクトール・ミシキンは話した。

「更に、最初の発注(註:潜水艦「サンクトペテルブルク」)の運用時に明らかとなった必要な改善設計の下での作業が実施されています」
彼は付け加えた。
納入責任者によると、変更は、主に居住性の技術的特性の改善、システム保守機能の簡易さへ向かう事を意図している。

艦の建造と並行し、以前の構造の設計の問題点の洗い出しの為の多くの作業が有る。

艦尾ブロックモジュール第12作業台への移管は2015年春に予定されている。
この間に、艦の船体分離工事の準備が行なわれる。

ロシア海軍への「クロンシュタット」の引き渡しは2017年に計画されている。

「クロンシュタット」は2005年に「アドミラルティ造船所」で起工されたが、トップ潜水艦「サンクトペテルブルク」の試験運用への移行により、建造は一時中断された。
2013年、建造が開催された。

プロジェクト677のトップ潜水艦「サンクトペテルブルク」は2004年9月8日に進水した。
潜水艦の試験中に一連の問題点が特定された。
2010年4月、潜水艦は試験運用でロシア海軍へ受領され、それは未だ続いている。


[新世代潜水艦ラーダ(アムール)級]
[新世代潜水艦ラーダ(アムール)級(旧ブログ)]

プロジェクト677「ラーダ」級非核動力潜水艦の2番艦B-586「クロンシュタット」は2005年7月28日に起工されましたが、2009年には建造工事は一時凍結されました。

2013年2月、建造工事が中断していた2隻の「ラーダ」級の建造再開が決定されました。
[ロシア国防省はラーダ級潜水艦の建造再開を正式に決定した]

「クロンシュタット」建造再開の為の契約は2013年7月に締結されました。
[ラーダ級潜水艦2番艦クロンシュタットの建造再開の為の契約が締結された]

「クロンシュタット」は2015年に進水し、2017年にロシア海軍へ引き渡される予定です。
[ラーダ級潜水艦クロンシュタットは2015年末に進水する]

建造工事凍結前に「クロンシュタット」の船体はほぼ完成しておりましたが、「ラーダ」級の改設計に伴い、船体を切断して工事をやり直す事になりました。

ロシア海軍の3隻の戦略原潜は2014年12月26日にセヴェロドヴィンスクを出航する

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『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2014年12月19日16時17分配信
【3隻の戦略ロケット艦はセヴェロドヴィンスクを去る】

3隻の戦略原子力潜水艦は12月26日にセヴェロドヴィンスクを去る。

この日、潜水艦「エカテリンブルク」は、「ズヴェズドーチカ」工場の埠頭を離れ、「アレクサンドル・ネフスキー」「ウラジーミル・モノマーフ」「セヴマシュ」を去る。
『中央海軍ポータル』は、北方艦隊の情報提供者より伝えられた。

「エカテリンブルク」は、「ズヴェズドーチカ」での2年間に渡った修理を終え、12月19日に(ロシア)海軍へ引き渡された。
潜水艦北方艦隊ガジエヴォに駐留する。

「ウラジーミル・モノマーフ」も12月19日に海軍の編制へ加わった。
潜水艦は10月初頭に試験を完了した。

「アレクサンドル・ネフスキー」は、「ブラヴァー」ミサイルの発射後、12月12日にセヴェロドヴィンスクへ到着した。
2014年末までに、潜水艦カムチャツカの常時駐留地へ到着しなければならないと報じられている。


2011年12月末の火災事故で損傷した戦略原潜「エカテリンブルク」(北方艦隊所属)は、セヴェロドヴィンスク「ズヴェズドーチカ」工場での修理を終え、12月19日にロシア海軍へ引き渡されました。
[火災で損傷したデルタIV級戦略原潜エカテリンブルクは修理を終えてロシア海軍へ復帰した]

2013年12月23日に就役し、書類上はロシア太平洋艦隊に所属している「ボレイ」級戦略原潜「アレクサンドル・ネフスキー」は、12月12日にセヴェロドヴィンスクへ入港しました。
[ロシア海軍最新戦略原潜アレクサンドル・ネフスキーはセヴェロドヴィンスクへ入港した]

「ボレイ」級戦略原潜「ウラジーミル・モノマーフ」は、12月19日にロシア海軍へ就役しました。
同艦は太平洋艦隊へ配備されます。
[第3のボレイ級戦略原潜ウラジーミル・モノマーフはロシア海軍へ就役した]

そして、この3隻は、揃って12月26日にセヴェロドヴィンスクを出航するとの事です。

北方艦隊所属の「エカテリンブルク」は、駐留基地であるガジエヴォへ向かう事になります。
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ロシア海軍黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦モスクワは再びスリランカを訪れた

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『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2014年12月19日15時22分配信
【ロケット巡洋艦「モスクワ」はスリランカの主要港へ入った】

黒海艦隊の親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」はスリランカ最大の港であるコロンボへの業務寄港を行なった。

『中央海軍ポータル』特派員が黒海艦隊広報サービス部長ヴャチェスラフ・トルハチェフより伝えられたように、黒海艦隊旗艦「モスクワ」は、12月19日金曜日にコロンボ港への業務寄港を行なった。

コロンボ港には、現在、バルト艦隊給油船「コラ」が滞在している。
同船は、以前には警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」の航海へ随伴していた。

2014年9月6日、セルゲイ・トロネフ親衛1等海佐が艦長を務める巡洋艦「モスクワ」は、自身の基地であるセヴァストーポリを去った。
同艦は南シナ海太平洋艦隊戦闘艦支隊の一員として機動演習へ参加した。
11月26日、「モスクワ」地中海へ針路を取った。
12月8日、巡洋艦は、物資補充と乗組員の休養の為、シンガポールチャンギ港へ寄港した。

親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」は、プロジェクト1164「アトラント」のトップ艦である。
巡洋艦は1976年11月4日に61コムーナ記念ニコラエフ造船工場で起工され、1979年7月27日に「スラヴァ」の名で進水した。
同艦への海軍旗の掲揚と巡洋艦の海軍の編制への加入は1983年1月30日に実施された。
1995年6月22日、同艦は「モスクワ」と改名された。


黒海艦隊親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」は、2014年9月6日にセヴァストーポリを出航し、地中海へ向かいました。
[ロシア黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦モスクワは地中海へ向かった]

9月末にギリシャを公式訪問し、「イオニア諸島のロシア週間」に参加しました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア南方軍管区(黒海艦隊)広報サービス発表
2014年10月1日20時02分配信
【黒海艦隊の親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」はギリシャの「イオニア諸島のロシア週間」へ初めて参加する】

1799年、ロシア海軍フョードル・ウシャコーフ提督は、ギリシャコルフ島フランスから解放しました。
「イオニア諸島のロシア週間」は、これを記念して、毎年ギリシャで開催されています。

その後、エジプトアレクサンドリアを訪問し、それからスエズ運河を通過、紅海へ出ました。
[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦モスクワはインド洋へ行く]

10月23日、スリランカコロンボ港へ入港しました。
[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦モスクワはスリランカを訪問した]

その後、シンガポールチャンギへ寄港し、10月30日に同港を出て南シナ海へ向かいました。
[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦モスクワはシンガポールを去り、南シナ海へ向かった]

11月12日、フィリピン海太平洋艦隊大型対潜艦「アドミラル・ヴィノグラードフ」と合流しました。
[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦モスクワはフィリピン海で太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・ヴィノグラードフと合流した]

その後、フィリピン海で合同演習を実施しました。
[ロシア海軍の太平洋艦隊と黒海艦隊の水上戦闘艦はフィリピン海で合同演習を行なった]

太平洋艦隊艦艇との合同演習を終えた後、フィリピン海を南下してニューギニア北方海域へ到達し、そのまま赤道を通過して更に南下しました。
赤道を越える際、古くからの船乗りの伝統に従い、赤道祭「モスクワ」艦上で行なわれました。
[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦モスクワはニューギニア北方で赤道祭を行なった]

その後、南シナ海へ行き、太平洋艦隊艦艇と別れました。
[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦モスクワは南シナ海へ入った]

12月8日、再びシンガポールチャンギ港を訪れました。
[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦モスクワはシンガポールを訪れた]

そして12月19日、再びスリランカコロンボ港へ入港しました。

火災で損傷したデルタIV級戦略原潜エカテリンブルクは修理を終えてロシア海軍へ復帰した

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2014年12月19日14時52分配信
【原子力潜水艦「エカテリンブルク」は修理後にロシア海軍へ復帰する】
サンクトペテルブルク、12月19日-ロシア通信社ノーボスチ

原子力潜水艦「エカテリンブルク」は、ロシア海軍へ復帰する-金曜日、同艦の受領-引渡証書へ署名された。
艦船修理センター「ズヴェズドーチカ」(アルハンゲリスク州、セヴェロドヴィンスク)は発表した。

原子力潜水艦「エカテリンブルク」は、2012年6月から「ズヴェズドーチカ」に在った。
水中巡洋艦は、就役期間延長修理と2011年末の火災時に損傷した水中音響ステーションの緊急修理の為、同社へ到着した。

2014年6月初頭、「エカテリンブルク」は造船台を出て進水した。
艤装作業は11月前半に完了し、巡洋艦は工場航行試験の実行に取り掛かった。
「3週間以内に白海の海洋射爆場で原子力潜水艦の全てのシステム及び機器の試験が実施されました。
巡洋艦の試験の結果、高い技術的特性と全ての艦載システムの保守性が示されました」

声明では、こう述べられた。

同艦の計画修理作業は、第1区画の水中音響ステーション及び他の機器の緊急修理と合わせて行なわれた。
「総合スケジュールに完全に沿って巡洋艦の船体、艦外システム、生活システム、蒸気供給装置の機器及び設備、電波電子兵装、他の艦載システムの修理作業が実施されました」
声明では、こう指摘された。

「エカテリンブルク」の火災は、第82艦船修理工場(ムルマンスク州)の浮きドックに居た2011年12月末に発生した。
火災の結果、水中音響複合体は損傷し、修理には4億ルーブルの費用が必要であると報告された。

プロジェクト667BDRM潜水艦は、ロシア海洋核戦力の基礎であり、このクラスの潜水艦6隻が海軍の戦闘編制に在る(全て北方艦隊第31潜水艦師団の一員である)。

戦略用途ロケット水中巡洋艦「エカテリンブルク」は、1982年に北方機械製造組合の造船台で起工された。
1985年、潜水艦ソヴィエト社会主義共和国連邦海軍へ加入した。

原子力潜水艦は、全長167メートル、幅12メートル、排水量約12000トンである。
最大潜航深度400メートル、水中巡航速力24ノット、乗員140名。
ロケット艦は16基の大陸間弾道ミサイル「シネーワ」で武装している。


プロジェクト667BDRM(デルタIV級)の2番艦K-84「エカテリンブルク」は、2011年12月29日16時20分(モスクワ時間)、ムルマンスク近郊ロスリャコヴォの大型浮きドックで修理中に火災が発生しました。
12月30日1時40分、火災は沈静化されました。
[ロシア海軍戦略原潜「エカテリンブルク」で火災]
[ロシア原潜「エカテリンブルク」火災事故・続報]
[戦略原潜「エカテリンブルク」は修理後に復帰する]

この火災により、「エカテリンブルク」は、艦首の水中音響探知ステーション(スカート-BDRM)が損傷しました。
[デルタIV級戦略原潜エカテリンブルクの修理費用は減少する]
[デルタIV級戦略原潜エカテリンブルクの修理は2012年末に開始される]

2012年6月22日、セヴェロドヴィンスクに到着しました。
[デルタIV級戦略原潜エカテリンブルクは修理の為、セヴェロドヴィンスクへ到着した]

8月29日、修理の為にセヴェロドヴィンスク「ズヴェズドーチカ」工場のドックへ入りました。
[戦略原潜エカテリンブルクはドック入りした]
[デルタIV級戦略原潜エカテリンブルクの修理作業は進んでいる]

修理と共に第2次近代化改装工事も行なわれ、これまでの「シネーワ」に代わる新たな弾道ミサイル「ライネル」を搭載しました。
[ロシア海軍の新たな潜水艦用弾道ミサイル「ライネル」は制式採用された]

2014年6月6日、「ズヴェズドーチカ」の造船台から出渠しました。
[デルタIV級戦略原潜エカテリンブルクは造船台を出渠した]


7月27日には進水しました。

11月14日、修理後の点検の為、海洋試験へと出発しました。
[ロシア海軍北方艦隊の戦略原潜エカテリンブルクは修理後初の海洋試験を行なう]

しかし、海洋試験の最中、同艦に乗っていた「ズヴェズドーチカ」の従業員が足に重傷を負いました。
この為、「エカテリンブルク」は、急遽試験を中断してセヴェロドヴィンスクへ帰港しました。
[ロシア海軍北方艦隊の戦略原潜エカテリンブルクの海洋試験中に工場従業員は重傷を負った]

11月24日には再び出航し、海洋試験(工場航行試験)の第2段階が始まりました。
[ロシア海軍北方艦隊の戦略原潜エカテリンブルクは海洋試験を再開した]

全ての試験が完了した後、2014年12月19日にロシア海軍へ引き渡されました。