fc2ブログ

ロシア海軍太平洋艦隊の大型揚陸艦アドミラル・ネヴェリスコイは2015年2月に修理を終えて復帰する

15-0113e.jpg
『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2015年1月13日12時51分配信
【大型揚陸艦「アドミラル・ネヴェリスコイ」は2月に(太平洋艦隊の)編制へ復帰する】

現在、「極東艦船建造・艦船修理センター」で修理中の大型揚陸艦「アドミラル・ネヴェリスコイ」は2015年2月に編制へ復帰する。

『中央海軍ポータル』が同社の兵器修理・近代化担当総取締役代理アンドレイ・ネリージンから伝えられた所によると、現在、同艦は2014年の国家防衛発注の枠組における計画整備事業の下で各システム及び機器の修理を実施している。

「アドミラル・ネヴェリスコイ」大型揚陸艦プロジェクト775である。
同艦はグダニスク(ポーランド)で建造され、1982年にBDK-98という名前で海軍の編制へ加入した。
2011年7月24日、航海者であり探検家でもあるゲンナジー・ネヴェリスコイ提督に因んで命名された。
2014年5月には太平洋艦隊艦船支隊の一員として中国を訪問した。

艦の速力は18ノット、航続距離は12ノットで6000海里、乗員87名、排水量4080トン、全長112.5メートル、幅15メートル、吃水3.7メートル。
艦の兵装は、2基の2連装57mm砲装置AK-725、2基の一斉射撃火力反応システムA-215「グラード-M」、4基の高射ミサイル複合体「ストレラ-2」携帯発射装置である。
艦上には500トンまでの車両及び貨物、更には225名の揚陸部隊を積載できる。


ロシア太平洋艦隊所属の大型揚陸艦「アドミラル・ネヴェリスコイ」(055)は、2013年には地中海へ派遣されていました。
[ロシア太平洋艦隊地中海遠征(2013年3月~12月)]

2014年5月下旬には東シナ海で実施されたロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2014」へ参加しました。
[ロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2014」]

帰港後、ウラジオストクの艦船修理工場で修理が行なわれました。

今回の記事によると、今年2月には艦隊へ復帰するとの事です。

契約によりフランスはロシアへのミストラル級ヘリ空母の引き渡しを引き延ばす事が出来る

15-0113b.jpg
15-0113d.jpg
『タス通信』より
2014年1月12日23時02分配信
【ロシア連邦軍事産業委員会:フランスはまだ「ミストラル」のロシアへの引き渡しを「引き延ばす」事が出来る】
モスクワ、1月12日/タス通信

引き渡し実施時期に関し、フランス「引き延ばす」事が出来なくなった時、ロシア「ミストラル」が引き渡されない件に関する制裁をフランスへ提示する。
ロシア連邦軍事産業委員会専門家会議幹部会議長ミハイル・レミゾフは述べた。

「契約には、彼ら(フランス)が引き延ばす事が可能な期間が有ります。
その期間の後に、制裁罰金が有るでしょう」
レミゾフ
は、ラジオ局『エコー・モスクワ』の生放送で話した。


[フランスのミストラル級引き渡し保留問題]
[ヘリコプター揚陸ドック艦ミストラル型]
[ヘリ空母ミストラル型(旧ブログ)]

ミハイル・レミゾフ氏が言う所の契約上の「ミストラル」級の引き渡しの「引き延ばし」可能期間というのは、以前に報じられたこの事を指しているようです。
[契約によりフランスはロシアへのミストラル級ヘリ空母ウラジオストクの引き渡しを最長で3ヶ月間遅らせる事が出来る]

ロシア政府はミストラル級ヘリ空母の引き渡しが実行されていない件に関する公式の説明をフランスへ求めた

15-0113a.jpg
15-0113c.jpg
『ロシア通信社ノーボスチ』より
2015年1月13日11時07分配信
【ロシアは「ミストラル」が引き渡されない件に関する説明をフランスへ公式に要求した】
モスクワ、1月13日-ロシア通信社ノーボスチ

ロシアフランス国防省に対し、「ミストラル」に関する契約の不履行の理由の公式な説明を求める要望書を送った。
火曜日、ロシア通信社ノーボスチ連邦軍事技術協力庁の高位の代理人より伝えられた。

「連邦軍事技術協力庁は、この問題に関する公式な回答を得る為、(フランス)装備総局への要望書を送りました」
対談者は話した。

装備総局DGA(Direction générale de l'Armement)は、海外への兵器供給を担当するフランス国防省の機関である。

連邦軍事技術協力庁の代理人は、ロシアは、個々の政治家の口から出た声明を指針とする事は出来ないと説明した。
例えそれが一国の大統領であっても。

「今後の決断~裁判に持ち込むのか、或いは、更なる時間をフランス側へ与えるのか~を下す為、ロシアは、状況説明を記載した文書を有している必要が有ります」
対談者は指摘した。

2隻のヘリコプター空母の供給契約は2011年にフランスDCNS社「ロソボロネクスポルト」の間で締結された。
契約額は12億ユーロになり、これは両国の軍事技術協力分野における最大の契約である。

1隻目の艦「ウラジオストク」は2014年に、2隻目の「セヴァストーポリ」は2015年にロシアへ向かわなければならなかった。
アメリカ合衆国は、艦の引き渡しに反対である。
次に、DCNSは、アメリカの制裁は「ミストラル」の建造と納入を妨げるものではない事を指摘した。

2014年9月中旬、フランスは、ウクライナ危機に関連して「ミストラル」型ヘリコプター空母の引き渡しを差し止めるとロシアを威嚇した。
その後、エリゼ宮の代理人は、艦の引き渡しは法的には停止されていない事をロシア通信社ノーボスチに説明した。
これはフランソワ・オランド大統領が政治的立場から言ったものであり、彼によると、ウクライナ情勢が改善されない場合、艦の引き渡しは承認できない。

汎用ヘリコプター空母「ミストラル」の排水量は21000トン、船体の最大長は210メートル、18ノットの速力発揮を可能とする。
航空グループには16機のヘリコプター(Ka-52K)が含まれ、このうち同時に6機を離艦甲板へ展開できる。


[フランスのミストラル級引き渡し保留問題]
[ヘリコプター揚陸ドック艦ミストラル型]
[ヘリ空母ミストラル型(旧ブログ)]

ロシア海軍黒海艦隊の工作船PM-138はシリアへ行く

15-0112b.jpg
15-0112d.jpg
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア南方軍管区(黒海艦隊)広報サービス発表
2015年1月12日14時39分配信
【黒海艦隊の浮揚工場はセヴァストーポリから地中海へ出発した】

黒海艦隊浮揚工場PM-138地中海エリアで任務を遂行する為にセヴァストーポリから出航した。
移動完了後、同船はシリアのタルトゥース港物資・技術供給所浮揚工場PM-56と交代する。
(PM-56の)乗組員は、半年以上に渡り、この地域で任務を遂行するロシア海軍常設連合部隊の技術的準備状態を確保した。

本日、PM-138エーゲ海へ出るだろう。
15-0112c.jpg


PM-56の乗員は、既に黒海艦隊主要基地への移動準備を始めている。
浮揚工場は1月末までにセヴァストーポリへ戻る事になるだろう。

ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはオマーンを訪れた

15-0112a.jpg
『ロシア通信社ノーボスチ』より
2015年1月12日12時38分配信
【大型対潜艦「セヴェロモルスク」はオマーンに到着した】
モスクワ、1月12日-ロシア通信社ノーボスチ

ロシア連邦海軍大型対潜艦「セヴェロモルスク」オマーンサラーラ港へ業務寄港を行なった。
月曜日、北方艦隊広報サービス部長ワジム・セルガ1等海佐は発表した。

ロシア艦は1月15日までサラーラ港(オマーン)に滞在する予定であり、その後、長期航海任務の遂行を継続する。

「長期航海任務を遂行している北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクは、本日、サラーラ港(オマーン)への業務寄港を行ないました」
セルガ
は伝えた。

更に彼は、ロシア大型対潜艦乗組員によるオマーン訪問は、今回の遠距離航海における外国の港への初めての寄港だった事を指摘した。

大型対潜艦「セヴェロモルスク」の遠距離航海は、北方艦隊主要基地セヴェロモルスク市を出た2014年11月20日に始まった。
この間に船員は約10000海里を航行した。

大型対潜艦「セヴェロモルスク」の遠距離航海の主な目的は、世界の大洋のロシアの作戦上重要な海域における海軍の存在の確保、更には、ロシア連邦の海洋船舶航行及びその他の海洋経済活動の安全保障にある。


大型対潜艦「セヴェロモルスク」を中核とする北方艦隊艦船支隊は2014年11月20日にセヴェロモルスクを出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊の艦船部隊は北東大西洋へ向かった]

その後、ノルウェー海から北海へと南下し、ここで演習を実施しました。
[ロシア海軍北方艦隊艦船支隊は北海で演習を行なった]

そしてラマンシュ海峡(英仏海峡)を通過した際、セーヌ湾(つまりフランス沖)に停泊し、ここでも演習を実施しました。
[ロシア海軍の軍艦は英仏海峡で演習を行なう]

12月1日、英仏海峡を抜け、ビスケー湾へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊艦船支隊は英仏海峡を抜けてビスケー湾へ入った]

12月5日にジブラルタル海峡を通過し、地中海へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊艦船支隊はジブラルタル海峡を通過して地中海へ入った]

12月23日、スエズ運河へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはスエズ運河を通過し、アデン湾へ向かう]

2015年1月1日は紅海で迎えました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ-アドミラル・クラーコフは大西洋上で新年を迎えた]

「セヴェロモルスク」は、アデン湾で海賊対処任務に就きます。
[ロシア海軍は海賊対処任務の為、2015年に4-5回のアデン湾への航海を行なう]


そして1月12日、オマーンサラーラ港へ寄港しました。
記事中では触れられていませんが、物資補充と乗員の休養の為です。
昨年11月20日に母港を離れて以来、「セヴェロモルスク」乗組員は、初めて陸地を踏む事になりました。


大型対潜艦「セヴェロモルスク」は、これまでに2度アデン湾へ派遣され、海賊対処任務を遂行しています。

初めてアデン湾へ派遣されたのは2011年5月初頭~10月下旬の事であり、同年9月10日には、紅海で海賊に乗り込まれたギリシャタンカー「ユナイテッド・エンブレム」を解放しました。
『中央海軍ポータル(フロートコム)』より
【大型対潜艦「セヴェロモルスク」の海軍歩兵はギリシャのタンカーを海賊から解放した】

2013年2月初頭~4月初頭にもアデン湾海賊対処任務に就いています。
[北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクは長期任務を終えて母港へ戻った]


ロシア海軍は、2008年10月の警備艦「ネウストラシムイ」以降、19回に渡りアデン湾へ海賊対処部隊を派遣しています。
[ロシア海軍はソマリア沖海賊対処任務を続ける]

1:警備艦「ネウストラシムイ」(バルト艦隊)
2:大型対潜艦「アドミラル・ヴィノグラードフ」(太平洋艦隊)
3:大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」(太平洋艦隊)
4:大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」(太平洋艦隊)
5:大型対潜艦「アドミラル・チャバネンコ」(北方艦隊)
6:警備艦「ネウストラシムイ」(バルト艦隊)
7:大型対潜艦「マルシャル・シャーポシニコフ」(太平洋艦隊)
8:大型対潜艦「アドミラル・レフチェンコ」(北方艦隊)
9:大型対潜艦「アドミラル・ヴィノグラードフ」(太平洋艦隊)
10:大型対潜艦「セヴェロモルスク」(北方艦隊)
11:大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」(太平洋艦隊)
12:大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」(太平洋艦隊)
13:大型対潜艦「ヴィツェ-アドミラル・クラーコフ」(北方艦隊)
14:大型対潜艦「マルシャル・シャーポシニコフ」(太平洋艦隊)
15:大型対潜艦「セヴェロモルスク」(北方艦隊)
16:警備艦「ネウストラシムイ」(バルト艦隊)
17:大型対潜艦「マルシャル・シャーポシニコフ」(太平洋艦隊)
18:警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」(バルト艦隊)
19:大型対潜艦「セヴェロモルスク」(北方艦隊)


現在の「セヴェロモルスク」で19回目になります。


海賊対処任務中にソマリア海賊と交戦したケースも何度か有りましたが、最後に交戦が報告されたのは、2011年10月から2012年1月までアデン湾に居た太平洋艦隊大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」(第11次派遣隊)です。
[ロシア太平洋艦隊第6次海賊対処部隊はウラジオストクへ戻ってきた]

ロシア海軍北方艦隊(北方統合戦略司令部)の2015年の最優先事項は北極圏での活動となる

15-0109c.jpg
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2015年1月7日15時00分配信
【来たる年(2015年)の北方艦隊の活動における最優先事項は北極圏のロシアの国益の保護となる】

2015年、北方艦隊北極の担当ゾーンにおける課題の解決の為、積極的に行動する。

北方艦隊司令官提ウラジーミル・コロリョーフ大将は、配下の部隊に与えられる任務について強調した。
「2015年の北方艦隊・統合戦略司令部の活動における最優先事項は、北極圏のロシアの国益の保護となる」


ウラジーミル・コロリョーフは更に指摘した。
「北方艦隊は、北極圏での活動に関し、豊富な経験の蓄積が有る-北極圏水域における潜水艦部隊の運用、ロシアの主要な北極輸送路-北方海路の安全保障の為の水上部隊の行動、更には、同海域における救助活動と、北極ゾーンの環境の安全保障などに」

この事に関し、統合戦略司令部は、北海への艦船支隊の航海、北極の島嶼に展開する部隊の改編といった複合活動の実施を計画している。

北極ゾーンで計画される演習の実施は、ロシア領である沿岸や島嶼の安全保障の為のものであり、更には、救助の為の戦闘訓練演習が有る。

2014年、北方艦隊は、世界の大洋の中での戦略的に重要な海域におけるポジションの強化を確信し、そして北極圏諸島への一連の部隊の展開により、北極に常時駐留しての任務遂行へ着手した。

北極の発展に伴い、北方艦隊は、ロシア連邦の経済的及び政治的な利益を保護する為、大西洋地中海を含む世界の大洋の他の海域で任務遂行を継続していく。

15-0109b.jpg

ロシア北方艦隊は、2012年から北極圏での行動を活発化させています。

2012年9月には、重原子力巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」、大型対潜艦「アドミラル・チャバネンコ」、「ヴィツェ-アドミラル・クラーコフ」、大型揚陸艦「アレクサンドル・オトラコフスキー」を中核とする部隊が北極海への遠距離航海を行ないました。
(2012年9月12日出港、9月28日帰港)
[ロシア北方艦隊北極圏演習(2012年9月)]

2013年9月にも、重原子力巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」、大型揚陸艦「オレネゴルスキー・ゴルニャク」、「コンドポガ」を中核とする部隊が北極海への遠距離航海を行ないました。
(2013年9月3日出港、9月30日帰港)
この時には、ノヴォシビルスク諸島コテリヌイ島へ飛行場建設の為の各種機材や資材が陸揚げされ、同島の飛行場は再建されました。
[聖アンドレイの旗の下に]

2014年9月には、大型対潜艦「アドミラル・レフチェンコ」、大型揚陸艦「ゲオルギー・ポベドノーセッツ」、「コンドポガ」を中核とする部隊が北極圏へ派遣されました。
(2014年9月6日出港、10月9日寄港)
『ロシア通信社ノーボスチ』より
2014年10月9日14時09分配信
【ロシア北方艦隊の艦は北極圏航海から戻ってきた】

2014年12月1日には、北方艦隊を中核とする北方統合戦略司令部が設立されました。
[ロシア連邦軍北極圏統合戦略司令部が設立された]

そして2015年、北方艦隊(北方統合戦略司令部)の最優先事項は、北極圏での各種活動となります。
この他、大西洋地中海でも引き続き活動を継続します。

将来的には、これらの海域(北極圏、大西洋、地中海)で行動する北方艦隊の艦船部隊の中核を担うのは、プロジェクト22350/22350Mフリゲートになります。
[ロシア海軍は15隻のプロジェクト22350/22350Mフリゲートを受領する]
15-0101a.jpg

ロシア海軍最新鋭救助船イーゴリ・ベロウソフは最初の洋上試験を終えた

15-0108c.jpg
15-0108d.jpg
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア連邦国防省(ロシア連邦海軍総司令部)広報サービス・情報管理部発表
2015年1月7日9時30分配信
【救助船「イーゴリ・ベロウソフ」乗組員はバルト海での航行試験の第1段階を完了した】

海軍のニーズの為に造船企業「アドミラルティ造船所」が建造した最新救助船「イーゴリ・ベロウソフ」の乗組員は、工場航行試験の第1段階を完了した。
同船の生活保障システム、動力装置及び機構、更には無線航法支援装置の動作がチェックされた。

更に、工場航行試験段階において、乗組員は、救助船「イーゴリ・ベロウソフ」の船上に常時配置されるユニークな深海救助装置「ベステル-1」を成功裏に作動させた。
15-0108e.jpg

2015年第1クオーター(1-3月)に救助船「イーゴリ・ベロウソフ」サンクトペテルブルク市から北方艦隊への艦隊間移動を行なう予定であり、有人救助装置と、更には遭難した潜水艦の乗組員の緊急支援の為に意図されている救助機器の深海での国家試験段階を開始する。

「イーゴリ・ベロウソフ」は、プロジェクト21300S救助船のトップであり、サンクトペテルブルク市「アドミラルティ造船所」ロシア海軍の為に建造された。

それは海底に横たわった、或いは水中位置で緊急事態に陥った潜水艦の乗組員の支援の為に意図されており、潜水艦及び水上艦を援助する為の空中、電気、救助機器を有する。
また、船は国際海洋救助集団の一員として、遭難した物体の捜索、調査を実施する事が出来る。

船上には、水中装置及び高圧室、更には、遭難した及び潜水艦の乗組員を援助する為の医療機器を含め、最新の複合救助設備が在る。


プロジェクト21300S救助船「イーゴリ・ベロウソフ」は、2005年10月24日にサンクトペテルブルク市「アドミラルティ造船所」で起工され、2012年10月30日に進水しました。
[新型潜水艦救助船イーゴリ・ベロウソフ進水]

2014年12月25日から工場航行試験を開始し、2015年1月7日に終了しました。

今後は北方艦隊の基地へ移動し、深海での各種試験が実施されるとの事です。

「イーゴリ・ベロウソフ」は、2015年にロシア海軍へ引き渡される予定です。

ロシア海軍最新潜水艦ロストフ・ナ・ドヌーは深海試験を行なう為にバレンツ海へ移動する

15-0108a.jpg
15-0108b.jpg
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア連邦国防省(ロシア連邦海軍総司令部)広報サービス・情報管理部発表
2015年1月8日10時30分配信
【新たなディーゼルエレクトリック潜水艦「ロストフ・ナ・ドヌー」は艦隊間移動を行なう】

2014年12月27日に水上艦・非核水中艦の造船企業「アドミラルティ造船所」(サンクトペテルブルク)からロシア海軍へ引き渡されたディーゼルエレクトリック潜水艦「ロストフ・ナ・ドヌー」の乗組員は、バルト海からバレンツ海エリアへの艦隊間移動の準備を始めた。

2500海里に及ぶ移動の後、ディーゼルエレクトリック潜水艦「ロストフ・ナ・ドヌー」は、北方艦隊訓練射爆場で機器及び兵器システムの深海試験を実施する。

更に潜水艦の乗組員は、試験任務を経て、その後の黒海艦隊の常時駐留地への艦隊間移動の為に艦の準備を始める。

「ロストフ・ナ・ドヌー」は、ロシア海軍の為に建造される更新された第3世代ディーゼルエレクトリック潜水艦プロジェクト636.3「ワルシャワンカ」6隻の最初の生産艦である。
プロジェクト潜水艦のトップは、ディーゼルエレクトリック潜水艦「ノヴォロシースク」である。

プロジェクト潜水艦の特徴は、小さなサイズと低水準の騒音と強力な魚雷及び魚雷ロケット兵器の組み合わせにある。
このシリーズの潜水艦は、水中艦及び水上艦へ対抗する事が可能であり、海軍基地、海岸、海洋交通路を保護する為に意図されている。

潜水艦の排水量は約4000トンである。水中速力20ノット、最大潜航深度300メートル、自立航行期間45日。
プロジェクト636.3潜水艦の兵装としては、口径533mmの魚雷、機雷、そして距離300kmで水上目標を破壊できるミサイル複合体「カリブル」が在る。


[プロジェクト06363潜水艦]

ロシア海軍黒海艦隊向けのプロジェクト06363潜水艦の2番艦B-237「ロストフ・ナ・ドヌー」は、2011年11月21日にサンクトペテルブルク「アドミラルティ造船所」で起工されました。
[改キロ級潜水艦「ロストフ・ナ・ドヌー」起工]

それから約3年後の2014年6月26日に進水しました。
[ロシア海軍のプロジェクト06363潜水艦の2番艦ロストフ・ナ・ドヌーは進水した]

8月下旬、係留試験が開始されました。
[ロシア海軍のプロジェクト06363潜水艦の2番艦ロストフ・ナ・ドヌーは係留試験を開始した]

その後、10月21日から工場航行試験が始まりました。
『ruspodplav』より
2014年11月2日23時44分配信
【「ロストフ・ナ・ドヌー」はサンクトペテルブルクへ戻ってきた】

ロシア海軍広報部は、「ロストフ・ナ・ドヌー」が2014年末までにロシア海軍へ引き渡されると発表しました。
[最新潜水艦ロストフ・ナ・ドヌーは2014年末までにロシア海軍へ引き渡される]

12月23日には国家受領試験が終わりました。
『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2014年12月23日13時26分配信
【ディーゼルエレクトリック潜水艦「ロストフ・ナ・ドヌー」は国家試験から戻った】

その後、12月27日に受領-引渡証書への署名が行なわれ、12月30日に海軍旗初掲揚式典が開催され、正式にロシア海軍へ就役し、黒海艦隊第4独立潜水艦旅団へ編入されました。
[潜水艦ロストフ・ナ・ドヌーはロシア海軍へ就役した]


就役した「ロストフ・ナ・ドヌー」は、まずバレンツ海へ移動して深海試験を行ない、その後に配備先の黒海艦隊基地-ノヴォロシースク海軍基地へ回航されます。

2014年8月に就役した1番艦「ノヴォロシースク」も、11月初頭にバレンツ海へ移動して深海試験を行なっています。
[ロシア海軍のプロジェクト06363潜水艦ノヴォロシースクは深海試験の為に北方艦隊の基地へ到着した]

ロシア海軍プロジェクト06363潜水艦は、魚雷発射管から発射できる有翼ミサイル「カリブル」を装備します。
[巡航ミサイル「カリブル」対地攻撃型は2500kmの最大射程を有する]

ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイは地中海で新年を迎えた

15-0106a.jpg
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア西方軍管区(バルト艦隊)広報サービス発表
2015年1月6日11時01分配信
【バルト艦隊船員は地中海でクリスマス休暇を迎えた】

バルト艦隊警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」大型揚陸艦「アレクサンドル・シャバリン」の乗組員は地中海でクリスマス休暇を迎えた。

現在、乗組員は地中海ロシア海軍常設作戦連合艦船部隊の一員として任務を遂行している。
乗組員の為のキリスト降臨の祝賀会においては、伝統的なクリスマス料理が用意され、乗組員の一部のアマチュアアーティストグループは、将兵を前にして祝賀コンサートを開催した。

大型揚陸艦「アレクサンドル・シャバリン」乗組員は、3回連続して祖国の沿岸を遠く離れて新年及びクリスマス休暇を迎えた。
2014年の新年の前夜をバルト艦隊船員はモロッコ沿岸で迎えた。

警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」乗組員にとって、今回のクリスマスは、この数年間で、同艦の乗組員が祖国の家から数千海里離れた所で祝う3度目のものとなった。

警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」は、2014年8月9日にバルト艦隊主要海軍基地バルチースクから出航した。
航海中に同艦は22000海里以上を航行し、地中海アフリカ沿岸スペインの飛び地のセウタ港マルタヴァレッタ港パキスタンカラチ港インドネシアジャカルタ港マレーシアペナン港スリランカコロンボ港オマーンサラーラ港を訪問した。

大型揚陸艦「アレクサンドル・シャバリン」は2014年10月22日にバルト艦隊主要海軍基地から出航した。
この間に乗組員は北海、ラマンシュ海峡、ビスケー湾への移動を行なった。
同艦は、遠海ゾーンの海軍作戦連合部隊の計画ローテーションの枠組において、大型揚陸艦「カリーニングラード」乗組員と交代した。


[警備艦ヤロスラフ・ムードルイ遠距離航海(2014年8月-)]

2014年8月9日にバルチースクを出港した警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」(賢公ヤロスラフ)は、地中海を経由してアデン湾へ行き、海賊対処任務遂行後、パキスタン、スリランカ、インドネシア、マレーシアを訪問しました。

11月24日には再びスリランカを訪れました。
[ロシア海軍バルト艦隊のフリゲート"ヤロスラフ・ムードルイ"はスリランカのコロンボへ入港した]

11月28日にコロンボを出航し、今度はオマーンへ向かいました。
[ロシア海軍バルト艦隊のフリゲート"ヤロスラフ・ムードルイ"はスリランカを去り、オマーンへ向かった]

12月5日、オマーンサラーラ港へ入港しました。
[ロシア海軍バルト艦隊のフリゲート"ヤロスラフ・ムードルイ"はオマーンを訪れた]

12月8日、サラーラ港を出航し、地中海へ向かいました。
[ロシア海軍バルト艦隊のフリゲート"ヤロスラフ・ムードルイ"は地中海へ向かった]

12月18日、スエズ運河へ入りました。
[ロシア海軍バルト艦隊のフリゲート"ヤロスラフ・ムードルイ"はスエズ運河を通過して地中海へ入った]

その後、ロシア海軍地中海作戦連合部隊(2013年6月1日創設)に加わり、地中海に暫く滞在する事になりました。

12月29日、地中海東部キプロス島リマソール港へ入港しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはキプロスを訪れた]

12月30日にはリマソールを出港し、「ヤロスラフ・ムードルイ」は、地中海東部で新年(2015年)を迎えました。


この他、バルト艦隊大型揚陸艦「アレクサンドル・シャバリン」も2014年10月22日にバルチースクを出港し、11月中旬以降、地中海に滞在しています。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア西方軍管区(バルト艦隊)広報サービス発表
2014年11月13日16時03分配信
【バルト艦隊の大型揚陸艦「アレクサンドル・シャバリン」は地中海のロシア海軍作戦連合艦船部隊へ加わった】

ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ-アドミラル・クラーコフは地中海遠征を終えて祖国へ戻った

15-0105b.jpg
『タス通信』より
2014年1月5日11時06分配信
【軍艦「ヴィツェ-アドミラル・クラーコフ」はロシアの現代史上で最長の航海を完了した】
ムルマンスク、1月5日/タス通信特派員イリヤ・ヴィノグラードフ

北方艦隊大型対潜艦「ヴィツェ-アドミラル・クラーコフ」は遠距離航海を完了し、艦隊主要基地-セヴェロモルスク市へ戻った。
タス通信北方艦隊広報サービス部長ワジム・セルガから伝えられた所によれば、同艦の歓迎式典において、北方艦隊参謀長ニコライ・エフメロフ中将は、世界の大洋の戦略的に重要な海域における北方艦隊将兵の活動を高く評価した。

「大型対潜艦ヴィツェ-アドミラル・クラーコフの遠距離航海は、ロシア現代史における水上艦の航海継続期間の新記録となりました。
それは、北方艦隊主要基地-セヴェロモルスク市を出た2014年4月15日からは始まり、265日間に渡って継続されました。
この期間の大部分を、乗組員は地中海でロシア海軍作戦連合部隊の一員として過ごしました」

艦隊の代理人は指摘した。

大型対潜艦「ヴィツェ-アドミラル・クラーコフ」は、地中海の5か国の港へ11回の寄港を行なった。
北方艦隊将兵は約35000海里を航行し、十数回の戦闘演習を実施し、更に、対空及び対潜防衛の保障、救難活動及び対テロ活動といった一連の練習及び訓練を行なった。

この航海の主な目的の一つは、ロシアの海洋船舶航行及びその他のロシア連邦の海洋経済活動の安全を保障する事に有った。

近い内に大型対潜艦の乗組員には休暇が与えられる。
遠距離航海任務遂行の結果、将兵には一連の国家及び(軍)当局からの表彰が授与される。


[大型対潜艦ヴィツェ-アドミラル・クラーコフの地中海遠征(2014年4月-) ]

北方艦隊大型対潜艦「ヴィツェ-アドミラル・クラーコフ」は、2014年4月15日にセヴェロモルスク基地を出港し、地中海へ向かいました。
[ロシア北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ-アドミラル・クラーコフは地中海へ向かった]

4月28日に地中海へ入り、12月下旬まで約8ヶ月間に渡り同海域(と黒海)へ滞在していました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ-アドミラル・クラーコフは地中海を去る]

地中海を出た後、スペイン、ポルトガル、フランス沖を進み、ラマンシュ海峡(英仏海峡)を通過して北海へ出ました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ-アドミラル・クラーコフは英仏海峡を通過した]

2015年の新年は、大西洋で迎えました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ-アドミラル・クラーコフは大西洋上で新年を迎えた]

そして2015年1月5日、母港セヴェロモルスクへ帰港しました。

「ヴィツェ-アドミラル・クラーコフ」は、2014年4月15日に母港を出て以来、約8ヶ月半に渡る長期航海を行ないましたが、これは、ソ連邦解体後の北方艦隊水上艦の長期航海の新記録となりました。

以前には北方艦隊重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」が、7ヶ月弱に渡る地中海への長期航海を行なっています。
[原子力巡洋艦ピョートル・ヴェリキー地中海遠征(2013年10月-2014年5月)]

同じく北方艦隊重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」も、ほぼ5ヶ月に渡る地中海への長期航海を行ないました。
[空母アドミラル・クズネツォフ第5次地中海遠征(2013年12月-2014年5月)]

なお、北方艦隊以外では、バルト艦隊大型揚陸艦「アレクサンドル・シャバリン」が2012年12月から2014年1月まで約13ヵ月間の長期航海を行なっており、これがロシア海軍全体での「最長記録」となります。
[バルト艦隊の大型揚陸艦アレクサンドル・シャバリンは地中海から母港バルチースクへ帰ってきた]

ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は新年休暇の後に洋上試験を再開する

15-0105a.jpg
『タス通信』より
2015年1月5日10時06分配信
【フリゲート「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・ゴルシコフ」はバルト艦隊で試験を実施する】
モスクワ、1月5日/タス通信

新年及びクリスマスの休暇が終わった後、プロジェクト22350フリゲート「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・ゴルシコフ」バルト艦隊で試験を実施する。
タス通信バルト艦隊の公式代理人ウラジーミル・マトヴェーエフ2等海佐より伝えられた。

「試験中に艦の航行性能と、主動力装置、艦載システム及び装置の動作がチェックされます。
特に、動力装置、操舵装置、補助機、通信、検出、航海手段の動作状態への注意が払われます。
更には、速力、機動性、艦の振動特性がチェックされます」

彼は説明した。

工場航行試験には、フリゲートの乗組員と、工場製造者及び造船業界の様々な部門の200名以上の専門技術者が参加している。

プロジェクト22350のトップ艦-「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・ゴルシコフ」の起工は、2006年2月1日にサンクトペテルブルク「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」で行なわれた。

プロジェクト22350フリゲートは、ガラス繊維強化プラスチック及びカーボン繊維に基づく複合材料を用いた密集上部構造物による典型的な長甲板構造艦である。
(複合材料は、電波の吸収と分散による艦の2次元レーダー反射面積の削減を提供する)
フリゲートの物理的フィールドは最小化されている。

上部構造物の独創的な建造方式と複合材料の使用のお蔭で、艦の表面積は効果的に分散、削減され、レーダー及び光学可視性は減少した。


『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア西方軍管区(バルト艦隊)広報サービス発表
2015年1月5日9時31分配信
【フリゲート「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・ゴルシコフ」乗組員はバルト艦隊海洋射爆場で工場試験を続行する】
内容はタス通信の記事と全く同一です。


[新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」型]
[アドミラル・ゴルシコフ型フリゲート(旧ブログ)]

ロシア海軍新世代水上戦闘艦(大洋ゾーン艦)プロジェクト22350大型警備艦(フリゲート)の1番艦「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・ゴルシコフ」(ソ連邦海軍元帥ゴルシコフ)は、2006年2月1日に起工され、2010年10月29日に進水しました。

2013年7月31日からは工場岸壁で係留試験が開始されました。
[新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」の係留試験が始まった]

しかし、「アドミラル・ゴルシコフ」に搭載予定のA-192M 130mm単装砲の開発と製造は遅延に遅延を重ね、この為、「アドミラル・ ゴルシコフ」の就役も当初計画より大幅に遅れる事になりました。
[ロシア海軍への新世代フリゲート「アドミラル・ ゴルシコフ」の引き渡しは130mm砲の問題により延期される]

130mm砲は2014年9月に入り、ようやく「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」へ届けられ、「アドミラル・ゴルシコフ」に搭載されました。
[ロシア海軍新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」の為の130mm砲は完成した]
[ロシア海軍新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」に130mm砲が搭載された]

その後、「アドミラル・ゴルシコフ」は消磁作業を開始しました。
[ロシア海軍新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」は消磁作業を開始した]
[ロシア海軍新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」は航行試験の準備が出来ている]

11月8日、「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」岸壁を離れました。
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル-フロータ-ソヴィエツカヴァ-ソユーザ・ゴルシコフ"はサンクトペテルブルクを去った]

同日、クロンシュタットへ到着しました。
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル-フロータ-ソヴィエツカヴァ-ソユーザ・ゴルシコフ"はクロンシュタットへ到着した]

11月18日、クロンシュタットを出航し、工場航行試験を開始しました。
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は工場航行試験を開始した]

「アドミラル・ゴルシコフ」は2015年にロシア海軍へ引き渡される予定です。
[新世代フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は2015年にロシア海軍へ引き渡される]

現在は、ロシア新年・クリスマス休暇の為に航行試験は中断しているようです。
ロシア新年・クリスマス休暇は通常1月8日まであるので、その後に洋上試験が再開される事になるようです。


なお、「アドミラル・ゴルシコフ」は、ガスタービンエンジンに何らかの問題が発生したと報じられた事も有りましたが、今回の記事の通り、1月初頭から洋上試験を再開するとの事ですから、少なくとも航行に支障は無いようです。
[ロシア海軍の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"のガスタービンエンジンに問題が発生した?]

フランスはロシアへのミストラル級ヘリ空母引き渡しの問題に関し、ウクライナ危機の政治的解決策が見出される事を期待する

14-1224a.jpg
『タス通信』より
2014年1月1日14時23分配信
【ロシアへの「ミストラル」引き渡し問題に関し、フランスはウクライナ危機の解決策が見出される事を期待する】
パリ、1月1日/タス通信特派員ミハイル・チモフェーエフ

ロシアへの「ミストラル」引き渡し問題に関し、フランスウクライナ危機を解決する為の政治的な方法が見出される事を期待する。
フランス国防相ジャン・イヴ・ル・ドリアンは、ラジオ局「ヨーロッパ-1」のインタビューに対し、こう表明した。

「それには、ヨーロッパのこの部分(ウクライナ)で停戦合意の遵守というプロセスが起こり、解決の為の政治的ロードマップが作られる事が必要であります」
そうすれば、明日には平穏化するという希望を抱く事が出来ます。
この時点で、フランス大統領は、ロシアへミストラルを引き渡す為の条件が形作られているかどうかの評価を始めることが出来るようになります」
ル・ドリアン
は話した。

「私は、(解決の為の)一定の努力が成されたと申し上げる事は出来ます。
ですが、解決策は実行されず、未だ目に見えるものにはなっておらず、それ(解決策の実行)を確認する事は出来ません」

フランスの閣僚は強調した。

ジャン・イヴ・ル・ドリアンは、現在、チャドへの出張中であり、駐屯地のフランス軍人を訪れている。

[ロシア連邦のポジション]
(2014年)12月24日、ロシア副首相ドミトリー・ロゴージンは、ヘリコプター空母「ミストラル」引き渡しの為の条件が存在していないというパリの論法をモスクワは受け入れられないと表明した。

「彼らの説明で言う所の、これらの艦を僕達へ引き渡す為の如何なる条件も形成されていないなどというのは-そのように説明されている事など、我々の方から見れば何一つ発生しておりませんよ」
彼はテレビ局『ロシア24』のインタビューに対し強調した。

「僕達は、これが契約書に記載されている不可抗力によるものなどとは毛頭考えておりません。
これはね、ただ単に、フランスの地政学上の弱点を実証しただけに過ぎませんよ」
ロゴージン
は話した。
「彼ら(フランス)は、今日、NATOの同僚からの圧力の影響下に在ります」
「(シャルル・)ド・ゴール将軍は、今頃、墓の中でひっくり返っている事でしょうよ」

彼は付け加えた。

(2014年)10月30日、フランス財務相ミシェル・サパンは、1隻目の「ミストラル」型ヘリコプター空母ロシアへ引き渡す為の条件は未だ成立していないと述べた。


[フランスのミストラル級引き渡し保留問題]
[ヘリコプター揚陸ドック艦ミストラル型]
[ヘリ空母ミストラル型(旧ブログ)]

ジャン・イヴ・ル・ドリアン氏は、2014年12月5日にも似たような事を述べています。
[政治的条件が適切に形成された時にフランスはロシアへミストラル級ヘリ空母を引き渡す]

ロシア海軍は海賊対処任務の為、2015年に4-5回のアデン湾への航海を行なう

15-0102c.jpg
『タス通信』より
2014年1月2日11時54分配信
【ロシア連邦の艦は海賊と戦う為、2015年には4-5回のアフリカ沿岸への航海を行なう】
モスクワ、1月2日/タス通信

来たる年(2015年)に北方艦隊及び太平洋艦隊艦船支隊は、海賊が活動しているアデン湾及びアフリカの角へ4-5回の航海を行なう。
ロシア連邦国防省下の海軍の代理人イーゴリ・ディガロは発表した。

「今年中には、海賊の活動が増加しているアフリカ東海岸の海域へ4回或いは5回の航海を行なう北方艦隊及び太平洋艦隊の戦闘艦支隊が編成される計画です。
これらの支隊の行動を支援する為、全ての艦隊の補助船(給油船、救助曳船)が関わります」
ディガロ
は、ロシア海軍総司令官ヴィクトール・チルコフ大将の言葉を引用した。

以前からロシア艦アデン湾において民間船コンボイに随伴している。

現在、海賊対処任務は、大型対潜艦「セヴェロモルスク」に率いられる北方艦隊の艦船により遂行されている。
1月に彼等は潜在危険海域へ4個船団を通過させなければならない。


大型対潜艦「セヴェロモルスク」を中核とする北方艦隊艦船支隊は2014年11月20日にセヴェロモルスクを出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊の艦船部隊は北東大西洋へ向かった]

その後、英仏海峡経由で大西洋を南下し、地中海を横断し、12月23日にはスエズ運河へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはスエズ運河を通過し、アデン湾へ向かう]

現在、「セヴェロモルスク」支隊(大型対潜艦「セヴェロモルスク」、給油船「ドゥブナ」)紅海に居ます。

「セヴェロモルスク」支隊は、今月中には4回の船団護衛を行ないます。

「セヴェロモルスク」支隊が何時までアデン湾海賊対処任務を遂行するのか、現時点では明らかにされていませんが、ロシア海軍広報部によると、同隊の後にも、3-4回のアデン湾への航海が計画されている(つまり、合計で4-5回)との事です。

ロシア海軍広報官イーゴリ・ディガロ氏の発言を見る限り、アデン湾へ派遣されるのは北方艦隊太平洋艦隊大型対潜艦が中核となり、この他に、バルト艦隊黒海艦隊から支援船(給油船曳船)を出す事も有るようです。

現在、北方艦隊及び太平洋艦隊で行動可能状態に在る大型対潜艦は合計6隻です。

[北方艦隊]
大型対潜艦「セヴェロモルスク」(現在アデン湾へ派遣中)
大型対潜艦「ヴィツェ-アドミラル・クラーコフ」(地中海への長期航海から帰港中)
大型対潜艦「アドミラル・レフチェンコ」
(この他、大型対潜艦「アドミラル・チャバネンコ」が修理中、大型対潜艦「アドミラル・ハルラモフ」は予備役)

[太平洋艦隊]
大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」
大型対潜艦「アドミラル・ヴィノグラードフ」
大型対潜艦「マルシャル・シャーポシニコフ」
(この他、大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」が修理中)


今年(2015年)のアデン湾遠征は4-5回実施されるとの事ですから、殆どの艦がアデン湾へ行く事になるでしょう。


ロシア海軍は、2008年10月の警備艦「ネウストラシムイ」以降、19回に渡りアデン湾へ海賊対処部隊を派遣しています。
[ロシア海軍はソマリア沖海賊対処任務を続ける]

1:警備艦「ネウストラシムイ」(バルト艦隊)
2:大型対潜艦「アドミラル・ヴィノグラードフ」(太平洋艦隊)
3:大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」(太平洋艦隊)
4:大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」(太平洋艦隊)
5:大型対潜艦「アドミラル・チャバネンコ」(北方艦隊)
6:警備艦「ネウストラシムイ」(バルト艦隊)
7:大型対潜艦「マルシャル・シャーポシニコフ」(太平洋艦隊)
8:大型対潜艦「アドミラル・レフチェンコ」(北方艦隊)
9:大型対潜艦「アドミラル・ヴィノグラードフ」(太平洋艦隊)
10:大型対潜艦「セヴェロモルスク」(北方艦隊)
11:大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」(太平洋艦隊)
12:大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」(太平洋艦隊)
13:大型対潜艦「ヴィツェ-アドミラル・クラーコフ」(北方艦隊)
14:大型対潜艦「マルシャル・シャーポシニコフ」(太平洋艦隊)
15:大型対潜艦「セヴェロモルスク」(北方艦隊)
16:警備艦「ネウストラシムイ」(バルト艦隊)
17:大型対潜艦「マルシャル・シャーポシニコフ」(太平洋艦隊)
18:警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」(バルト艦隊)
19:大型対潜艦「セヴェロモルスク」(北方艦隊)


現在の「セヴェロモルスク」で19回目になります。

ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ-アドミラル・クラーコフは大西洋上で新年を迎えた

15-0102b.jpg
『タス通信』より
2014年1月1日16時08分配信
【軍艦「ヴィツェ-アドミラル・クラーコフ」乗組員は航海継続期間の記録を破った】
モスクワ、1月1日/タス通信

260日以上を海上で過ごし、航海継続期間の記録を破った大型対潜艦「ヴィツェ-アドミラル・クラーコフ」大西洋で新年を迎えた。
北方艦隊広報サービス部長ワジム・セルガ1等海佐は記者団に伝えた。

「大型対潜艦セヴェロモルスクの乗員は、紅海で新年を迎えました。
もう1隻の大型対潜艦~ヴィツェ-アドミラル・クラーコフの乗組員は、大西洋を縦断して北方艦隊主要基地セヴェロモルスクへ移動中に新年を迎えました。
同艦の船員は、祖国を遠く離れて既に260日以上が経過しました。
この遠距離航海は、ソ連邦解体後の北方艦隊の歴史の中で水上戦闘艦の航行継続期間の新記録となりました」

彼は話した。

艦内の各船室や食堂にはクリスマスツリーが置かれ、演劇やコンサートが上演され、船員には、前もって家族や友人から送られた贈り物が手渡された。

「北方艦隊司令官ウラジーミル・コロリョーフ大将は、遠海及び大洋ゾーンで任務を遂行している戦闘艦及び支援船の乗組員へ祝電を送りました。
彼は、2015年が北方艦隊にとって歴史的な年となる事を指摘しました。
艦隊は、北極ゾーンに形成される新たな統合戦略司令部の基礎となります
セルガ
は述べた。


[大型対潜艦ヴィツェ-アドミラル・クラーコフの地中海遠征(2014年4月-) ]

北方艦隊大型対潜艦「ヴィツェ-アドミラル・クラーコフ」は、2014年4月15日にセヴェロモルスク基地を出港し、地中海へ向かいました。
[ロシア北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ-アドミラル・クラーコフは地中海へ向かった]

4月28日に地中海へ入り、12月下旬まで約8ヶ月間に渡り同海域(と黒海)へ滞在していました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ-アドミラル・クラーコフは地中海を去る]

地中海を出た後、スペイン、ポルトガル、フランス沖を進み、ラマンシュ海峡(英仏海峡)を通過して北海へ出ました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ-アドミラル・クラーコフは英仏海峡を通過した]

2015年の新年は、大西洋で迎えました。
15-0102a.jpg

「ヴィツェ-アドミラル・クラーコフ」は、2014年4月15日に母港を出て以来、既に8ヶ月半に渡る長期航海を行なっていますが、これは、ソ連邦解体後の北方艦隊水上艦の長期航海の新記録となりました。

以前には北方艦隊重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」が、7ヶ月弱に渡る地中海への長期航海を行なっています。
[原子力巡洋艦ピョートル・ヴェリキー地中海遠征(2013年10月-2014年5月)]

同じく北方艦隊重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」も、ほぼ5ヶ月に渡る地中海への長期航海を行ないました。
[空母アドミラル・クズネツォフ第5次地中海遠征(2013年12月-2014年5月)]

なお、北方艦隊以外では、バルト艦隊大型揚陸艦「アレクサンドル・シャバリン」が2012年12月から2014年1月まで約13ヵ月間の長期航海を行なっており、これがロシア海軍全体での「最長記録」となります。
[バルト艦隊の大型揚陸艦アレクサンドル・シャバリンは地中海から母港バルチースクへ帰ってきた]

ロシア海軍黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦モスクワはオマーンで新年を迎えた

15-0101c.jpg
『ロシア通信社ノーボスチ』より
2015年1月1日14時34分配信
【黒海艦隊旗艦はオマーンで新年を迎えた】
モスクワ、1月1日-ロシア通信社ノーボスチ

親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」オマーンサラーラ港で新年の祭日を迎えた。
黒海艦隊の代理人ヴャチェスラフ・トルハチェフは発表した。

祭日の前日にロシア戦闘艦は業務寄港の為にオマーンの港へ入った。
親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」サラーラに1月3日まで滞在し、その後、地中海への移動を継続する。

「黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦モスクワは、新たな2015年をオマーン・スルタンの港-サラーラで迎えました」
トルハチェフ
は述べた。

艦の停泊中に物資が補充され、乗組員の為の文化的及びスポーツイベント、市内への観光旅行が用意される。

ロシア連邦黒海艦隊親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」は、ロシアロケット巡洋艦プロジェクト「アトラント」のトップ艦である。
ニコラエフ61コムーナ記念造船工場「スラヴァ」の名前で建造された。
その後、退役したプロジェクト1123対潜巡洋艦「モスクワ」から名前を受け継ぎ、ロシア黒海艦隊旗艦となった。
対艦ミサイル複合体「ヴルカーン」の為の16基の発射装置(艦上の両側に2連装発射装置が4基)、更には強力な高射ミサイル兵装が艦上に装備されている:遠距離高射ミサイル複合体S-300M「フォルト」(64発のミサイルを装弾)と2基の近距離高射ミサイル複合体「オサー-MA」(48発のミサイルを装弾)を。


[ロケット巡洋艦モスクワ遠距離航海(2014年9月-)]

黒海艦隊親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」は、2014年9月6日にセヴァストーポリを出航し、地中海へ向かいました。
[ロシア黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦モスクワは地中海へ向かった]

出航後、ギリシャ、エジプト、スリランカ、シンガポールを訪問し、南シナ海を経由してフィリピン海へ行き、太平洋艦隊の艦船部隊と合流しました。

合流後、フィリピン海を南下してニューギニア沖へ向かい、赤道を越えて再び南シナ海へ入り、太平洋艦隊の艦船と別れました。

その後、再びシンガポールスリランカを訪問しました。

12月23日、スリランカコロンボを出港しました。
[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦モスクワはスリランカを去った]

以前は基本的に単艦行動だった「モスクワ」でしたが、コロンボバルト艦隊給油船「コラ」と合流し、以後、行動を共にしています。

そして12月31日にはオマーンサラーラ港へ入港し、2015年の新年はサラーラで迎えました。
15-0101b.jpg

ロシア海軍の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"のガスタービンエンジンに問題が発生した?

15-0101a.jpg
『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2014年12月29日15時40分配信
【最新フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」のエンジンは修理を必要とする】

「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」で建造された最新フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」のエンジンは、分解して問題点を洗い出す必要が有る。

12月17日、公開株式会社「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」は、プロジェクト22350発注番号921に装備されているガスタービンエンジンの分解と問題点の洗い出しの実行の為の2400万ルーブルの入札を発表した。
作業の完了時期は2015年3月となっている。
様々なメディアの情報によれば、工場番号921は、プロジェクト22350フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」に割り当てられている。

国家発注文書によると、これらの作業に従事するのは、公開株式会社「科学生産合同サトゥルン」となる。
同社はロシアの機械製造会社であり、海軍の艦船、更には、軍用及び民間航空機の為のガスタービンエンジンの開発と製造を専門とする。

『中央海軍ポータル』は、この情報に関し「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」から確認を取れなかった。
同社の広報サービスは、軍艦「アドミラル・ゴルシコフ」は全てが順調であり、同艦の如何なる機器の修理及び問題点の洗い出しの必要は無いと指摘した。

プロジェクト22350フリゲートのトップ「アドミラル・ゴルシコフ」は2006年に「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」で起工され、2014年11月8日からは工場航行試験を開始した。
当初、その開始は2013年に予定されていたが、設計局「アルセナル」からの130mm砲装置A-192の供給問題が故に遅延した。
航行試験及び国家試験が成功裏に完了した後、「アドミラル・ゴルシコフ」北方艦隊へ加入しなけばならない。

多目的フリゲート・プロジェクト22350「北方計画設計局」により開発された遠海ゾーン大型戦闘艦であり、幅広い課題の解決を意図している。
同プロジェクトフリゲートの排水量は4500トン、全長135メートル、幅15メートル、吃水4.5メートル。
艦は最大30ノットの速力発揮が可能である。
兵装は、「オーニクス」或いは「カリブル」を装弾する海上及び沿岸目標への攻撃が可能な汎用ミサイル複合体「カリブル-NK」高射ミサイル複合体「ポリメント-リドゥート」対潜兵器複合体「パケート」130mm砲A-192が1基、自己防衛ミサイル-砲複合体「パラシ」2基である。
航空兵装としてヘリコプターKa-27PLが有る。


[新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」型]
[アドミラル・ゴルシコフ型フリゲート(旧ブログ)]

ロシア海軍新世代水上戦闘艦(大洋ゾーン艦)プロジェクト22350大型警備艦(フリゲート)の1番艦「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・ゴルシコフ」(ソ連邦海軍元帥ゴルシコフ)は、2006年2月1日に起工され、2010年10月29日に進水しました。

2013年7月31日からは工場岸壁で係留試験が開始されました。
[新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」の係留試験が始まった]

しかし、「アドミラル・ゴルシコフ」に搭載予定のA-192M 130mm単装砲の開発と製造は遅延に遅延を重ね、この為、「アドミラル・ ゴルシコフ」の就役も当初計画より大幅に遅れる事になりました。
[ロシア海軍への新世代フリゲート「アドミラル・ ゴルシコフ」の引き渡しは130mm砲の問題により延期される]

130mm砲は2014年9月に入り、ようやく「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」へ届けられ、「アドミラル・ゴルシコフ」に搭載されました。
[ロシア海軍新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」の為の130mm砲は完成した]
[ロシア海軍新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」に130mm砲が搭載された]

その後、「アドミラル・ゴルシコフ」は消磁作業を開始しました。
[ロシア海軍新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」は消磁作業を開始した]
[ロシア海軍新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」は航行試験の準備が出来ている]

11月8日、「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」岸壁を離れました。
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル-フロータ-ソヴィエツカヴァ-ソユーザ・ゴルシコフ"はサンクトペテルブルクを去った]

同日、クロンシュタットへ到着しました。
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル-フロータ-ソヴィエツカヴァ-ソユーザ・ゴルシコフ"はクロンシュタットへ到着した]

11月18日、クロンシュタットを出航し、工場航行試験を開始しました。
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は工場航行試験を開始した]

「アドミラル・ゴルシコフ」は2015年にロシア海軍へ引き渡される予定です。
[新世代フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は2015年にロシア海軍へ引き渡される]


フィンランド湾で航行試験を実施している「アドミラル・ゴルシコフ」ですが、今回の記事によると、ガスタービンエンジンに何らかの問題が発生したようです。
この為、「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」へ戻り、一旦ガスタービンエンジンを分解して問題点を洗い出し、修復する必要が有ると。

「アドミラル・ゴルシコフ」(プロジェクト22350フリゲート)は、通常航行用としてディーゼルエンジン10D49を2基、高速航行用としてガスタービンエンジンM90FRを2基搭載するCODAG(COmbined Diesel And Gas turbine)方式となっております。
[ロシア新世代艦のガスタービンとディーゼル]

その高速航行用のM90FRの方に何らかの問題が発生したという事のようです。
15-0101d.jpg