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ロシア海軍の最新戦略原潜ボレイ級は2050年まで現役に留まる

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2015年3月31日12時17分配信
【中央設計局「ルビーン」トップ:最新原子力潜水艦「ボレイ」は2050年までロシア連邦海軍で勤務する】
モスクワ、3月31日-ロシア通信社ノーボスチ、セルゲイ・サフロノフ

最新戦略原子力潜水艦「ボレイ」級(プロジェクト955)ロシア海軍で2050年まで勤務する。
ロシア通信社ノーボスチのインタビューに対し、海洋工学中央設計局「ルビーン」総取締役イーゴリ・ヴィリニトは述べた。

2020年までにロシア海軍の戦闘編制へ、このクラスの原子力潜水艦8隻が加入しなければならない。
完成したのは未だ3隻であり、3隻が建造段階に在り、2隻は2015年末までに起工されなければならない。
「ボレイ」ロシア海洋核戦力の基礎となる事が意図されている。

「ボレイの勤務は、計画修理と必要な近代化を実施すれば30年まで可能です。
この時までに新たな艦が建造されなければなりません」
ヴィリニト
は話した。

彼は、第3世代戦略原子力潜水艦プロジェクト667-「カリマール」「デリフィン」は、今、就役30年を迎えている事を想い起した。

「就役期間を無限に延長する事など不可能です。
機器を100パーセント交換するくらいなら、それは既に新しい艦です。
ですが、30年も経てば、それは理論的のみならず、物理的にも陳腐化してしまいます。
従いまして、それを修理、近代化する為の費用は非常に高く付く事になります」
「ルビーン」
のトップは説明した。


[新世代戦略原潜ボレイ級(旧ブログ)]
[新世代戦略原潜ボレイ級]

プロジェクト955「ボレイ」原子力戦略用途水中ロケット巡洋艦は、これまでに6隻が起工され、このうち3隻が就役済みです。

1番艦K-535「ユーリー・ドルゴルーキー」は、1996年11月2日に起工、2007年4月15日に進水、2012年12月29日に竣工、2013年1月10日に就役し、北方艦隊第31潜水艦師団に編入されました。
[新世代戦略原潜ユーリー・ドルゴルーキーはロシア海軍へ就役した]
[新世代戦略原潜ユーリー・ドルゴルーキーは北方艦隊第31潜水艦師団へ編入された]

2番艦K-550「アレクサンドル・ネフスキー」は、2004年3月19日に起工、2010年12月6日に進水、2013年12月23日にロシア海軍へ就役し、太平洋艦隊第25潜水艦師団へ編入されました。
[ボレイ級戦略原潜2番艦アレクサンドル・ネフスキーはロシア海軍へ就役し、太平洋艦隊へ編入された]

3番艦「ウラジーミル・モノマーフ」は、2006年3月19日に起工、2012年12月30日に進水、2014年12月10日に竣工、同年12月19日に就役しました。
[第3のボレイ級戦略原潜ウラジーミル・モノマーフはロシア海軍へ就役した]

4番艦「クニャージ・ウラジーミル」からは改良型のプロジェクト955A「ボレイ-A」となり、2012年7月30日に起工されました。
[改ボレイ級戦略原潜クニャージ・ウラジーミルは2017年にロシア海軍へ納入される]

5番艦(改「ボレイ」級としては2隻目)「クニャージ・オレグ」は、2014年7月27日に起工されました。
[ボレイ級戦略原潜5番艦クニャージ・オレグはロシア海軍の日に起工された]

6番艦「ゲネラリーシムス・スヴォーロフ」は2014年12月26日に起工されました。
[ロシア海軍の為の第6のボレイ級戦略原潜は起工された]

今年(2015年)には7番艦と8番艦の起工が予定されています。
[ロシア海軍最新戦略原潜ボレイ級の建造予算が凍結される事など無い]

現行のロシア連邦国家軍備プログラムによると、2020年までに8隻の「ボレイ」級の建造が計画されています。

「ボレイ」級は2050年頃まで現役に留まる事になります。

記事中で触れられている「カリマール」は、ロシア海軍現用戦略原潜プロジェクト667BDR(デルタIII級)「デリフィン」プロジェクト667BDRM(デルタIV級)を指しています。
667BDRMは就役から30年近く、667BDRは30年以上が経過しています。
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ロシア海軍最新戦略原潜ボレイ級の建造予算が凍結される事など無い

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2015年3月31日12時13分配信
【ヴィリニト:次の原子力潜水艦「ボレイ」の年末までの起工が凍結される事など無い】
モスクワ、3月31日-ロシア通信社ノーボスチ、セルゲイ・サフロノフ

2015年末までに起工される次の戦略原子力潜水艦「ボレイ」級(プロジェクト955)シリーズの建造予算が凍結される事など無い。
ロシア通信社ノーボスチのインタビューに対し、海洋工学中央設計局「ルビーン」総取締役イーゴリ・ヴィリニトは述べた。

以前、(ロシア連邦)国防省は、一連の新兵器建造及び作成プログラムは、予算の減少に関連して凍結されるかもしれないと表明した。
凍結の対象となるプログラムがどれになるのかは、未だ不明である。

「年末に次のボレイ級潜水艦シリーズ-7隻目と8隻目-は起工されます。
契約に沿って必要な資金供給は国防省により確保されております。
凍結される事など有りません」
ヴィリニト
は話した。

2020年までにロシア海軍の戦闘編制へ、このクラスの原子力潜水艦8隻が加入しなければならない。
完成したのは未だ3隻であり、3隻が建造段階に在り、2隻は2015年末までに起工されなければならない。
「ボレイ」ロシア海洋核戦力の基礎となる事が意図されている。


[新世代戦略原潜ボレイ級(旧ブログ)]
[新世代戦略原潜ボレイ級]

プロジェクト955「ボレイ」原子力戦略用途水中ロケット巡洋艦は、これまでに6隻が起工され、このうち3隻が就役済みです。

1番艦K-535「ユーリー・ドルゴルーキー」は、1996年11月2日に起工、2007年4月15日に進水、2012年12月29日に竣工、2013年1月10日に就役し、北方艦隊第31潜水艦師団に編入されました。
[新世代戦略原潜ユーリー・ドルゴルーキーはロシア海軍へ就役した]
[新世代戦略原潜ユーリー・ドルゴルーキーは北方艦隊第31潜水艦師団へ編入された]

2番艦K-550「アレクサンドル・ネフスキー」は、2004年3月19日に起工、2010年12月6日に進水、2013年12月23日にロシア海軍へ就役し、太平洋艦隊第25潜水艦師団へ編入されました。
[ボレイ級戦略原潜2番艦アレクサンドル・ネフスキーはロシア海軍へ就役し、太平洋艦隊へ編入された]

3番艦「ウラジーミル・モノマーフ」は、2006年3月19日に起工、2012年12月30日に進水、2014年12月10日に竣工、同年12月19日に就役しました。
[第3のボレイ級戦略原潜ウラジーミル・モノマーフはロシア海軍へ就役した]

4番艦「クニャージ・ウラジーミル」からは改良型のプロジェクト955A「ボレイ-A」となり、2012年7月30日に起工されました。
[改ボレイ級戦略原潜クニャージ・ウラジーミルは2017年にロシア海軍へ納入される]

5番艦(改「ボレイ」級としては2隻目)「クニャージ・オレグ」は、2014年7月27日に起工されました。
[ボレイ級戦略原潜5番艦クニャージ・オレグはロシア海軍の日に起工された]

6番艦「ゲネラリーシムス・スヴォーロフ」は2014年12月26日に起工されました。
[ロシア海軍の為の第6のボレイ級戦略原潜は起工された]

現行のロシア連邦国家軍備プログラムによると、2020年までに8隻の「ボレイ」級の建造が計画されています。

今年(2015年)には7番艦の起工が予定されています。
[セヴェロドヴィンスク造船所のトップは語る]

最近、ロシアの国防予算が縮小され、新兵器プログラムへの資金供給が凍結されるという情報も出ていますが、少なくとも「ボレイ」級に関する予算は凍結の対象にはならず、今年末までに7番艦と8番艦が起工されるとの事です。

ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはシチリア島沖で艦内訓練を実施した

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2015年3月31日11時29分配信
【大型対潜艦「セヴェロモルスク」はシチリア沿岸で訓練を実施する】
モスクワ、3月31日-ロシア通信社ノーボスチ

北方艦隊大型対潜艦「セヴェロモルスク」シチリア島南東で嵐の為に待機しており、「移動中の艦のダメージコントロール」訓練を実施する。
北方艦隊広報サービスは発表した。

「現在、大型対潜艦セヴェロモルスク乗組員は、移動中の艦のダメージコントロール訓練実施を含む日常の活動への取り組みで多忙を極めております。
航空グループ及びヘリコプターKa-27の要員は発艦準備を整えており、地中海西部の大型対潜艦セヴェロモルスクの移動航路上での一連の飛行訓練を実施します」

声明では、こう述べられた。

嵐の後、同艦はシチリア島アフリカ北部沿岸を隔てたチュニジア海峡を通過し、地中海西部への移動を続ける。


[大型対潜艦セヴェロモルスク遠距離航海(2014年11月-]

大型対潜艦「セヴェロモルスク」を中核とする北方艦隊艦船支隊は2014年11月20日にセヴェロモルスクを出航し、12月5日に地中海へ入り、12月23日にはスエズ運河を通過して紅海へ入りました。

その後、オマーンサラーラ港へ寄港し、サラーラ港を出航後、日本海上自衛隊護衛艦「はるさめ」と会合しました。

「はるさめ」との会合を終えた後、アラビア海から紅海へ向かうパナマの貨物船を護衛し、紅海へ向かいました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクは紅海で就役記念日を迎える]

2015年1月27日未明にスエズ運河を通過して地中海へ入り、ロシア海軍地中海作戦連合部隊(2013年6月1日設立)へ参加しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクは地中海へ入った]

大型対潜艦「セヴェロモルスク」は、ロシア海軍地中海作戦連合部隊の旗艦となりました。

1月30日に地中海東部で砲撃訓練を実施しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクは地中海東部で砲撃訓練を行なった]

2月16日には黒海艦隊警備艦「ラードヌイ」と合同演習を実施しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクは地中海東部で演習を行なった]

その後も、ずっと地中海東部へ滞在していました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクは地中海で艦載ヘリコプターの訓練を行なった]

3月27日、「セヴェロモルスク」地中海西部へ向かいました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクは地中海西部へ向かった]

現在は地中海中部シチリア島南東沖に居るとの事です。
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ロシア海軍太平洋艦隊は日本海で演習を行なう

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2015年3月31日13時00分配信
【太平洋艦隊は日本海で艦砲及びミサイル射撃を実施する】
モスクワ、3月31日-ロシア通信社ノーボスチ

太平洋艦隊の艦は演習の為に日本海へ出た。
火曜日、東方軍管区広報サービスは発表した。

「太平洋艦隊艦船グループの戦闘演習の過程では、様々な種類の標的への魚雷及び艦砲射撃が実施されます。
大型対潜艦マルシャル・シャーポシニコフとアドミラル・ヴィノグラードフは、大距離目標へのミサイル発射を実施します。
合計して太平洋艦隊の様々なクラスの20隻の艦が戦闘射撃へ参加します」

声明では、こう述べられた。

発表で説明されているように、この演習の主な目的は、艦隊戦力間の協同行動の課題を解決し、艦船や艦隊航空隊の乗員の海洋及び飛行技量を向上させる事に有る。


記事中で名前が出てくる太平洋艦隊大型対潜艦「マルシャル・シャーポシニコフ」(543)「アドミラル・ヴィノグラードフ」(572)は、2015年3月中旬にウラジオストク金角湾艦船修理工場「ダーリザヴォード」での定期整備を終えています。

大型対潜艦「マルシャル・シャーポシニコフ」
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大型対潜艦「アドミラル・ヴィノグラードフ」
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盾船(訓練用の水上標的)
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2隻の大型対潜艦は演習で「大距離目標へのミサイル発射」を実施するとの事ですが、これは対潜ミサイル複合体「ラストルブ」(最大射程50km)を指しています。
[ロシアはラストルブ(SS-N-14)対潜ミサイルを近代化する]

最新鋭潜水艦救難艦イーゴリ・ベロウソフは2015年11月にロシア海軍へ引き渡される

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『タス通信』より
2015年3月31日9時38分配信
【救助船「イーゴリ・ベロウソフ」は11月に海軍の一員として加わる】
モスクワ、3月31日/タス通信

救助船プロジェクト21300「イーゴリ・ベロウソフ」は、今年11月にロシア海軍の一員として加わる。
海軍総司令官ヴィクトール・チルコフ大将は記者団へ伝えた。

「現在、深海救助装置ヴェステル-1と共にイーゴリ・ベロウソフの工場航行試験が実施されております。
同船の海軍への編入予定時期は、11月25日です」

彼は話した。
「イーゴリ・ベロウソフは、太平洋艦隊の艦船捜索・救難業務サービスの一員として補充される計画です」

続けてチルコフは、このような深海救助装置を有する船のシリーズは5隻が建造されると述べた。

「これにより、我々は、基地から離れたあらゆる距離での海軍部隊の捜索救助支援といった重要な課題を効率良く達成する事が可能となります」
総司令官は指摘した。

これと並行して、他のプロジェクトの救助船が建造される。
チルコフによると、これにより、近い将来、北方艦隊、黒海艦隊、バルト艦隊へ、深海救助装置を有する救助船2隻を、太平洋艦隊へは3隻を配備する事が可能となる。


プロジェクト21300S救助船(潜水艦救難艦)「イーゴリ・ベロウソフ」は、2005年10月24日にサンクトペテルブルク市「アドミラルティ造船所」で起工され、2012年10月30日に進水しました。
[新型潜水艦救助船イーゴリ・ベロウソフ進水]

2014年12月25日から最初の洋上試験を開始し、2015年1月7日に終了しました。
[ロシア海軍最新鋭救助船イーゴリ・ベロウソフは最初の洋上試験を終えた]

その後、3月28日には次の洋上試験の為に出航しました。
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今回、ロシア海軍総司令官ヴィクトール・チルコフ提督は、「イーゴリ・ベロウソフ」が今年11月25日の引き渡しを予定していることを明らかにしました。
更には、「イーゴリ・ベロウソフ」太平洋艦隊へ配備される事も。

今回のチルコフ提督の発言によると、プロジェクト21300Sは、計5隻が建造されます。

ロシア海軍は将来的に、北方艦隊、黒海艦隊、バルト艦隊へ2隻ずつ、太平洋艦隊へ3隻の救助船を配備する予定であり、合計9隻となります。
つまり、21300S(イーゴリ・ベロウソフ型)の他に、別のタイプの救助船4隻が建造されることになります。

ロシア海軍太平洋艦隊は近代化改修された対潜哨戒機Il-38Nを受領した

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2015年3月30日12時16分配信
【最初の近代化されたIl-38Nはカムチャッカの太平洋艦隊航空基地へ到着した】
ウラジオストク、3月30日-ロシア通信社ノーボスチ

最初の近代化された対潜航空機抗I-38Nカムチャッカ太平洋艦隊海洋航空隊の航空基地へ到着した。
ロシア通信社ノーボスチは、東方軍管区広報サービス・情報供給部長ローマン・マルトフより伝えられた。

「イーゴリ・ドブロヴォリスキー中佐と乗員は、業界の代表から航空機を受け取り、飛行機の開発の為のエイスク市の海洋航空隊戦闘応用・飛行再訓練センターへ到着していました。
新たな機器の研修後、乗員は勤務場所であるカムチャツカへ到着しました」
マルトフ
は話した。

彼によると、「S.V.イリューシン記念航空複合体」の専門技術者は、空中艦の修理と近代化を実施し、機上電波電子装置は大幅に更新された。

航空機Il-38Nは、90kmまでの距離で空中目標を発見し、半径320kmの水上目標を追尾する事が可能となっている。
乗員の作業場には最新鋭の設備が装備されている。

「Il-38Nの特性と設置された機器は、指定海域で長時間のパトロールを実施し、目標を探索し、その情報を他の航空機や艦へ転送する事を可能とします。
加えて、対潜機は、他の航空機の目標指示の為に意図された9トンまでの兵装-魚雷から方向標定海洋爆弾-を搭載し、独立して敵を攻撃する事が出来ます」
マルトフ
は指摘した。

彼は、専門家によると、近代化された後の航空機の探索能力は、ベースモデルに比べて4倍に増加したと付け加えた。
近い内に、航空基地の飛行士は、他の修理及び近代化された航空機の到着を待つ。


『イリューシン記念航空機試作設計局』公式サイトより
【Il-38対潜航空機】

旅客機Il-18をベースに開発された対潜哨戒機Il-38は、1961年9月27日に初飛行し、1967年から1972年までに65機が生産されました。

現用のIl-38は、Il-38N仕様への近代化改修を受けます。
『イリューシン記念航空機試作設計局』公式サイトより
【Il-38N低翼機】

Nは「ノヴェッラ」Новелла(短編小説、新規追加条項)の略です。
Il-38の上部に追加されたのが「ノヴェッラ-P-38」複合体です。
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北方艦隊は、2012年3月にIl-38N(15号機)を受領していますが、これはプロトタイプのようです。
[ロシア北方艦隊は近代化された対潜哨戒機Il-38Nを受領した]
[ロシア北方艦隊は近代化された対潜哨戒機Il-38Nの飛行訓練を開始した]

2014年7月15日、Il-38N「量産機」(機体番号19)ロシア海軍へ引き渡されました。
[近代化された対潜哨戒機Il-38Nは7月15日にロシア海軍へ引き渡される]
[近代化された対潜哨戒機Il-38N量産1号機はロシア海軍へ引き渡された]

その後、27号機、24号機、23号機が改修を終えてロシア海軍航空隊へ引き渡されています。
これらの機体は、ロシア南部クラスノダール地方エイスク飛行場へ派遣され、ここで新機材に習熟する為の研修を受けていました。
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そして今回、エイスクでの研修を終えたIl-38Nの内の1機が、ペトロパヴロフスク・カムチャツキー近郊のエリゾヴォ航空基地へ到着しました。
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ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・パンテレーエフはスリランカへ到着した

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2015年3月28日12時31分配信
【東方軍管区:ロシア太平洋艦隊艦船支隊はスリランカに到着した】
モスクワ、3月28日-ロシア通信社ノーボスチ

大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」率いるロシア太平洋艦隊艦船支隊は、スリランカコロンボ港へ到着した。
土曜日、東方軍管区広報サービスは発表した。

「大型対潜艦アドミラル・パンテレーエフ、給油船ペチェンガ、曳船SB-522で構成され、アレクサンドル・ポタポフ1等海佐の指揮下でインド洋における戦闘任務を遂行している太平洋艦隊艦船支隊は、コロンボ港(スリランカ)へ到着しました」
広報サービスの発表では、こう述べられた。

コロンボへの訪問は2015年4月1日まで続き、その後、太平洋艦隊支隊インド洋での戦闘勤務を継続する。

声明では、太平洋艦隊艦船支隊が2月上旬にウラジオストク港から出航した事が指摘された。
3月初め、支隊王立タイ海軍サッタヒープ海軍基地へ非公式訪問の為に寄港した。

広報サービスは、3月17日から22日までのマレーシアランカウイ港への寄港中、太平洋艦隊将兵が、世界の10ヶ国以上から20隻以上の艦船が関わった船舶航行の安全を保障する国際演習へ参加したと説明した。


大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」を中核とするロシア太平洋艦隊艦船支隊は、2015年2月初頭にウラジオストクを出港しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・パンテレーエフはベトナムへ行く]
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・パンテレーエフは遠距離航海へ出発した]

2月5日、対馬海峡を通過しました。
『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2015年2月5日発表
【ロシア海軍艦艇の動向について】

2月上旬に南シナ海で対潜戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊は南シナ海で対潜戦闘訓練を行なった]

2月中旬にはベトナムカムランを訪問しました。

3月1日~5日までタイ王国サッタヒープ海軍基地を訪問しました。
『タイニュース』より
2015年3月12日17時30分配信
【タイを訪問したロシアの戦闘艦】

「アドミラル・パンテレーエフ」タイで一般公開されました。


3月16日、マレーシアランカウイ島へ到着しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・パンテレーエフはマレーシアへ到着した]

3月22日に訪問を終えて出港した後、国際海軍演習へ参加し、その後、インド洋へ向かいました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・パンテレーエフはマレーシアを去り、インド洋へ向かった]
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そして3月28日、スリランカコロンボ港へ入港しました。
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「アドミラル・パンテレーエフ」支隊ウラジオストク帰港は、今年5月に予定されているので、暫くの間はインド洋に居る事になるでしょう。

セヴァストーポリ海洋工場はセヴェロドヴィンスク艦船修理工場ズヴェズドーチカの傘下に入る


『海軍産業』(フロートプロム)より
2015年3月26日12時01分配信
【「セヴァストーポリ海洋工場」は「ズヴェズドーチカ」支所となる】

最近、国有化されたセヴァストーポリ海洋工場は、セヴェロドヴィンスクの造船所「ズヴェズドーチカ」の支所となる。

「統合造船業営団」は、セヴァストーポリに支所を開設する。
市立テレビラジオ会社「セヴェロドヴィンスク」は報じた。
セヴァストーポリ海洋工場は、この情報に言及した。
「週末までに支所登録は完了します」
テレビ局の記者は伝えた。

セヴァストーポリ海洋工場「ズヴェズドーチカ」(統合造船業営団へ加入)の支所となる件に関し、造船業界の2名の情報提供者は『海軍産業』へ説明した。

「ズヴェズドーチカ」支所をセヴァストーポリに作成する事は、同社の公式代理人エフゲニー・グラジシェフから確認が取れた。
同氏は、如何なる規模の支所が作成されるのかについて話すのは未だ早いと指摘した。
セヴァストーポリ海洋工場は、同社の取締役が出張中であるが為にコメントを提供できなかった。

所有権の変更後、工場への最初の発注が如何なるものとなるのかは、未だ不明である。
『海軍産業』への情報提供者は、海上クレーンの建造(セヴァストーポリ海洋工場は、以前、これを専門としていた)を受ける可能性を示唆した。
また、北方艦隊の艦の1隻が修理の為に同社へ回航されるという情報もある。

様々な「ズヴェズドーチカ」の支所が、ムルマンスク州、アルハンゲリスク、テムリュク、アストラハン、モスクワ、ボロフスクに位置している。

セヴァストーポリ海洋工場の国有化の決定は、今年2月28日に採択された。
以前の同社の主な所有者は、現在のウクライナ大統領ペトロ・ポロシェンコだった。


【『セヴァストーポリ海洋工場』公式サイト】

[セヴァストーポリ船舶修理工廠「セヴモルザヴォード」]

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「セヴァストーポリ海洋工場」は、セヴァストーポリ市内に位置する造船所であり、ロシア帝国時代の1783年に設立されました。

ロシア帝国時代には戦列艦などを建造しておりましたが、ソヴィエト連邦になってからは艦の修理と、海上クレーンの建造を行なっていました。

ソ連邦解体後はウクライナの企業となりましたが、2014年3月にクリミアセヴァストーポリロシア連邦へ編入された為、ロシアの手に戻りました。

その「セヴァストーポリ海洋工場」ですが、ロシア北西部セヴェロドヴィンスク艦船修理センター「ズヴェズドーチカ」の傘下に入る事になりました。
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セヴァストーポリには、ロシア国防省(黒海艦隊)直営の「第13艦船修理工場」も在りますが、規模は「セヴァストーポリ海洋工場」には及ばず、しかも浮きドックしか無いので、設備面でも劣ります。
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「セヴァストーポリ海洋工場」が、ロシア海軍の各種艦船の近代化や修理を手掛けている「ズヴェズドーチカ」の傘下に入れば、将来的には、セヴァストーポリでもロシア海軍艦船の近代化改装が行なわれる事になるかもしれません。

ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクは地中海西部へ向かった

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『タス通信』より
【軍艦「セヴェロモルスク」は地中海西部での(海軍)旗のデモンストレーションへと向かった】
モスクワ、3月27日/タス通信

北方艦隊大型対潜艦「セヴェロモルスク」は、地中海西部へ針路を取った。
この海域でのロシアの存在を示す為に。
本日、艦隊の広報サービス部長ワジム・セルガ1等海佐は発表した。

「この海域における航海の目的は、聖アンドレイ旗のデモンストレーションと、ロシア海軍の存在を示す事に在ります」
セルガ
は話した。

彼の話によると、以前、船員は演習において甲板ヘリコプターKa-27との連携行動に取り組み、遭難して破損した船舶の人員、船内から水上を漂流する遭難者の避難への支援を提供した。

「セヴェロモルスク」は、2014年11月下旬に北方艦隊主要基地から出航し、12月には地中海エリアでの遠距離航海任務の遂行へ取りかかった。
同艦の乗組員は、黒海艦隊及びバルト艦隊の艦船との幾つかの機動演習へ参加し、更には、アデン湾紅海で船舶航行の安全を保障した。
総計で船員は13500海里以上を航行した。


[大型対潜艦セヴェロモルスク遠距離航海(2014年11月-]

大型対潜艦「セヴェロモルスク」を中核とする北方艦隊艦船支隊は2014年11月20日にセヴェロモルスクを出航し、12月5日に地中海へ入り、12月23日にはスエズ運河を通過して紅海へ入りました。

その後、オマーンサラーラ港へ寄港し、サラーラ港を出航後、日本海上自衛隊護衛艦「はるさめ」と会合しました。

「はるさめ」との会合を終えた後、アラビア海から紅海へ向かうパナマの貨物船を護衛し、紅海へ向かいました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクは紅海で就役記念日を迎える]

2015年1月27日未明にスエズ運河を通過して地中海へ入り、ロシア海軍地中海作戦連合部隊(2013年6月1日設立)へ参加しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクは地中海へ入った]

大型対潜艦「セヴェロモルスク」は、ロシア海軍地中海作戦連合部隊の旗艦となりました。

1月30日に地中海東部で砲撃訓練を実施しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクは地中海東部で砲撃訓練を行なった]

2月16日には黒海艦隊警備艦「ラードヌイ」と合同演習を実施しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクは地中海東部で演習を行なった]

その後も、ずっと地中海東部へ滞在していました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクは地中海で艦載ヘリコプターの訓練を行なった]

そして3月27日、「セヴェロモルスク」地中海西部へ向かいました。
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ロシア海軍太平洋艦隊向けの新型コルベット「ソヴェルシェーンヌイ」乗組員はバルト海での研修を終えた

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2015年3月25日13時39分配信
【新たなコルベット「ソヴェルシェーンヌイ」の乗組員は海軍合同センターでの研修を完了した】

太平洋艦隊の新たなコルベット「ソヴェルシェーンヌイ」の乗組員は、サンクトペテルブルク海軍合同センターでの研修を完了した。

船員は、新たなプロジェクト艦の機構や基本的専門分野での基礎操作を学習した。
研修過程においては、総合的なトレーニングベースが使用され、チームは戦闘部署の一員としての活動へ取り組んだ。

現在、アレクセイ・ネクラソフ2等海佐指揮下の乗組員は、バルト艦隊の同型艦での訓練を行なっている。
戦闘訓練の過程で、船員は、艦の戦闘及び航海、埠頭に停泊中のダメージコントロール実行、駐留地に停泊中の対空及び対工作員防衛の準備の為の様々な演習を実施した。

更に、毎日の組織的勤務及び乗員の休養、兵器、ユニット、機器整備の規格、機器の受け入れ、海上航行の為の艦の準備といった課題への取り組みが行なわれた。

数ヶ月間に渡る研修の後、太平洋艦隊将兵は自立操作の許可の為の修了試験に合格し、工場製造者から新たな艦を受け取る準備が整う。


[新世代コルベット「ステレグーシチー」型]
[ステレグーシチー型コルベット(旧ブログ)]

ロシア太平洋艦隊向けのプロジェクト20380コルベット「ソヴェルシェーンヌイ」は、2006年6月30日にコムソモリスク・ナ・アムーレアムール造船工場で起工されましたが、建造工事は大幅に遅延しました。
[ロシア太平洋艦隊の為の新型コルベットの建造は遅延する]

その主な原因は、コルベットの建造価格に関するロシア国防省造船所の対立に有ったのですが、2014年4月、国防省造船所側の要求を受け入れ、建造費用の増額に同意しました。
[ロシア太平洋艦隊向けの新型コルベットの建造費用は130億ルーブルに増額された]

その後、コルベット「ソヴェルシェーンヌイ」の建造工事は進み、今年8月には艤装工事の為、コムソモリスク・ナ・アムーレから沿海地方ボリショイ・カーメニまで移送されます。
[ロシア海軍太平洋艦隊向けの新型コルベット"ソヴェルシェーンヌイ"は艤装工事の為、2015年8月に沿海地方へ回航される]

2015年1月20日、「ソヴェルシェーンヌイ」乗組員はバルト海へ行き、バルト艦隊プロジェクト20380コルベットでの訓練を開始しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊向けの新型コルベット"ソヴェルシェーンヌイ"乗組員はバルト海での訓練を開始した]

記事中では触れられていませんが、「ソヴェルシェーンヌイ」乗組員が訓練を行なった「同型艦」は、バルト艦隊コルベット「ソーブラジテルヌイ」(2011年就役、20380の2番艦)です。
[ロシア海軍の新型コルベット「ソーブラジテルヌイ」]
[ロシア海軍最新鋭コルベット「ソーブラジテルヌイ」]

「ソヴェルシェーンヌイ」は、2015年3月下旬の時点において完成度84.5パーセントとの事です。
[ロシア海軍の為のプロジェクト20380コルベット"グロームキー"の建造は対ロシア制裁の影響により遅延する]

「ソヴェルシェーンヌイ」は、今年末に海軍へ引き渡される予定です。
[最新コルベット"ソヴェルシェーンヌイ"と"グレミャーシチー"は2015年末にロシア海軍へ納入される]


プロジェクト20380コルベットは、太平洋艦隊向けに4隻が建造される予定です。
[極東でロシア海軍太平洋艦隊の為のコルベット4隻が建造される]

ロシア海軍太平洋艦隊の大型揚陸艦は空挺軍部隊を乗せて沿海地方で上陸演習を行なう

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2015年3月25日12時20分配信
【太平洋艦隊と空挺軍の演習は沿海地方で始まった】
モスクワ、3月25日-ロシア通信社ノーボスチ

大型揚陸艦と2500名の将兵が参加する太平洋艦隊空挺軍の演習は沿海地方で始まった。
東方軍管区広報サービスは発表した。

「演習中、この地域の旅団の構成員の輸送の課題へ取り組まれ、様々な方法-パラシュート、上陸、鉄道輸送-で任務を遂行します。
連合部隊の歴史上初めて旅団の将兵と車輌の一部が太平洋艦隊の大型揚陸艦へ積み込まれ、続いて無防備の海岸への上陸と拠点占拠戦闘が実施されます」

声明では、こう述べられた。

3月26日・木曜日、30​​0名以上の落下傘空挺兵は、仮想敵の防衛を突破する任務を果たす。
海上及び海岸の守備部隊へ同時に打撃が与えられる。

「変化する戦術状況を背景に、標準装備兵器からの戦闘射撃が行なわれ、演習は完了します。
演習には2500名の将兵、500両以上の戦闘車両及び軍用車両、1隻の戦闘艦、7機の軍事輸送航空隊の飛行機が参加します」

声明では、こう指摘された。


今回の演習は、ロシア空挺軍部隊が太平洋艦隊大型揚陸艦に乗り込み、海岸への上陸作戦を行なうという、あまり例を見ない形態となっております。
(通常、海軍揚陸艦に乗って上陸演習を行なうのは海軍歩兵部隊)

ロシア空挺軍からの参加部隊ですが、「この地域の旅団」と書かれているので、ウスリースクなどに駐留する第83独立空挺強襲旅団でしょう。
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ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクは地中海で艦載ヘリコプターの訓練を行なった

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2015年3月24日11時21分配信
【ロシア連邦海軍は地中海でヘリコプター乗員の訓練を始めた】
モスクワ、3月24日-ロシア通信社ノーボスチ

北方艦隊大型対潜艦「セヴェロモルスク」ヘリコプターKa-27乗員は、地中海エリアで仮想敵潜水艦探索の為に空中へ離艦した。

「飛行勤務中にヘリコプター乗員は大型対潜艦セヴェロモルスク乗組員と協同で艦の停止中の離着艦の要素へ取り組みました。
更に艦載対潜ヘリコプターKa-27乗員は、水中音響複合体の実地使用による潜水艦探索任務遂行の為、一連のフライトを実施しました」
北方艦隊
は火曜日に発表した。

その後、大型対潜艦の乗組員は、北方艦隊支援船と艦内演習を実施した。


[大型対潜艦セヴェロモルスク遠距離航海(2014年11月-]

大型対潜艦「セヴェロモルスク」を中核とする北方艦隊艦船支隊は2014年11月20日にセヴェロモルスクを出航し、12月5日に地中海へ入り、12月23日にはスエズ運河を通過して紅海へ入りました。

その後、オマーンサラーラ港へ寄港し、サラーラ港を出航後、日本海上自衛隊護衛艦「はるさめ」と会合しました。

「はるさめ」との会合を終えた後、アラビア海から紅海へ向かうパナマの貨物船を護衛し、紅海へ向かいました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクは紅海で就役記念日を迎える]

2015年1月27日未明にスエズ運河を通過して地中海へ入り、ロシア海軍地中海作戦連合部隊(2013年6月1日設立)へ参加しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクは地中海へ入った]

1月30日に地中海東部で砲撃訓練を実施しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクは地中海東部で砲撃訓練を行なった]

大型対潜艦「セヴェロモルスク」は、現在、ロシア海軍地中海作戦連合部隊の旗艦を務めています。

2月16日には黒海艦隊警備艦「ラードヌイ」と合同演習を実施しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクは地中海東部で演習を行なった]

その後の動向は明らかにされていませんでしたが、ずっと地中海東部に居たようです。
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ロシアは水上艦用のエンジン供給を拒否したドイツとウクライナの企業を訴える

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『タス通信』より
2015年3月23日22時35分配信
【統合造船業営団は2400万ユーロのエンジン供給契約の挫折によりドイツのMTUを提訴する】
モスクワ、3月23日/タス通信

統合造船業営団は、ロシアコルベットの為の2400万ユーロのエンジンの供給を拒否したドイツMTU社に対する訴状を提出する。
月曜日、同社総裁アレクセイ・ラフマノフは発表した。

「我々は、幾つかの機器の供給を拒否されました。
それは、ドイツのMTU社です」

彼は、『エコー・モスクワ』の生放送に主演し、こう話した。
「我々へのエンジン供給の拒否のみならず、我々へ前払い金を返そうともしません。
私達は裁判所を通じて処罰へ取り掛かろうとしております」
ラフマノフ
は明らかにした。

「今、適切な訴状は準備されています。
私共は、断じて、このままには致しません」

営団のトップは話した。
ラフマノフによると、挫折した契約の総額は2400万ユーロであり、統合造船業営団にとっては比較的小規模である。

ドイツの動力装置は、国内製造者に置き換えられる。
「我々は既に解決策を見出しております。
これらの動力ユニットの使用を止め、国産へと移行します。
コルベットのシリーズは、我々の動力へと戻ります」

彼は述べた。

MTU社の動力装置は、プロジェクト20385コルベットへの設置が計画されていた。

3月16日に中央海洋設計局「アルマーズ」総取締役アレクサンドル・シリャフテンコが発表したように、コルベット20385へ設置されるディーゼルは、「コロムナ工場」に決定された。

[統合造船業営団はウクライナの「ゾーリャ・マシプロイェクト」社からの金銭の返還を試みる]
更にアレクセイ・ラフマノフは、統合造船業営団が4月1日に裁判所を通じて戦闘艦の為の動力の為に「ゾーリャ・マシプロイェクト」社へ支払った金の返還を試みると述べた。

「既に申し上げましたが、主な問題と頭痛の種は、ガスタービンユニットを阻止したニコラエフのゾーリャ・マシプロイェクトです。
そして、4月1日に私共は、我々の法的訴追に取り掛かります。
一般的には第1クオーター(1月~3月)までは責任は生じません。
ですが、その時期(4月1日)から後には責任が伴うでしょう」

彼は話した。

「我々は、金銭か、或いはタービンを引き出す為に全力を尽くして闘う事になるでしょう。
ですが、私共は、近い内に、それ(タービン)を受け取る可能性を予見できるのかと言えば、事実上無いでしょう」

彼は付け加えた。

「ゾーリャ・マシプロイェクト」は、ロシア「アドミラル・ゴルシコフ」型フリゲート(プロジェクト22350)及び「アドミラル・グリゴロヴィチ」型フリゲート(プロジェクト11356)の主動力装置を供給していた。


記事中で触れられているように、ロシア海軍の為に建造されるプロジェクト20385コルベットには、ドイツMTU社製のディーゼルエンジンが装備される予定でしたが、昨年からのヨーロッパ諸国対ロシア制裁により、その供給は途絶えました。
[プロジェクト20385「グレミャーシチー」型コルベット]

この為、代わりにロシア製ディーゼルエンジンが搭載される事になりました。
[ロシア新世代艦のガスタービンとディーゼル]

そして、ロシア造船業の総元締である「統合造船業営団」総裁アレクセイ・ラフマノフ氏は、前払い金を取り戻す為、MTU社への訴訟を起こす意向を明らかにしました。
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更に、ロシア海軍新型フリゲート用のガスタービンエンジンは、ウクライナ「ゾーリャ・マシプロイェクト」から供給されていましたが、こちらも昨年4月以降は供給が途絶えました。

この為、これまではウクライナで行なっていたガスタービンエンジンの最終組立を、ロシア国内へ移行する事になりました。
[ロシア海軍の艦艇には完全国産のガスタービンエンジンが提供される]


そして、こちらも、供給されなかったガスタービンへ前もって支払われていた金を取り戻す為、訴訟が起こされる事になりました。

ロシア造船業界はミストラル級のようなヘリ空母を建造する用意がある

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『タス通信』より
2015年3月23日23時29分配信
【統合造船業営団は「ミストラル」のような艦を建造する用意がある】
モスクワ、3月23日/タス通信

国防省が、そのような課題を策定した場合、統合造船業営団「ミストラル」のようなロシア艦バルト工場で建造する用意がある。
月曜日、同社総裁アレクセイ・ラフマノフは発表した。

「もしも国防省が、そのような艦が我々の気候帯で専ら使用する為に必要であると考え、ドクトリンが考慮され、国家防衛について考慮する事を我々に求めるのならば、もちろん、それを建造する事など、我々にとっては、何ら困難ではありません」
ラフマノフ
は指摘した。

「(必要な)目的と課題が明確に形成され、建造場所の観点から、我々は、それを実行する方法を提示します」
彼は『エコー・モスクワ』の生放送に主演し、こう話した。

この課題に対応できる企業として、ラフマノフ「ミストラル」の後部を作成したバルト工場を挙げた。
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彼は、統合造船業営団造船所の近代化の結果、将来的には、フランス「ミストラル」よりも約50メートル長い全長250メートルの艦を建造できるようになると付け加えた。

現在、国防省が国内で揚陸ヘリコプター母艦を建造する意図があるのかという質問に答え、ラフマノフ「そのような決定が下されたという情報は有りません」と話した。

統合造船業営団のトップは、ロシアのヘリコプター空母の価格は安くなる事を示唆した。
「大雑把に比較した場合、私共の潜水艦は2倍半安いですし、水上艦は、クラス(規模)に応じて異なります」
彼は話した。

[ヘリコプター空母建造の為の契約]
ロシア海軍の為にフランスヘリコプター空母を建造する為の11億2000万ユーロの契約は2011年6月に署名された。
「ウラジオストク」と命名された1隻目の艦は2013年10月位進水し、(2014年)11月にロシアへ引き渡されなければならなかった。
最後の段階でパリウクライナ情勢を理由にロシア側へのヘリコプター空母の引き渡しを無期限に延期した。
2番艦「セヴァストーポリ」は、当初は2015年後半にロシア側へ引き渡される計画であった。
しかし、1番艦と同様に引き渡しの凍結が決定される事も有り得るだろう。

[航空母艦開発の課題は受け取っていない]
更にアレクセイ・ラフマノフは、将来国産正規空母を開発する課題についての提示をロシアの造船所は受け取っていないと述べた。

「私は、このような艦の発注は確認していませんが、このようなテーマについて議論することは出来ます」
彼は、統合造船業営団の組織が将来正規空母の概要を確定するプロジェクトを用意しているのかどうかという質問に答え、こう話した。

ラフマノフは、航空巡洋艦に関する作業は行われていないと付け加えた。

一方、2月に海軍総司令官ヴィクトール・チルコフが述べたように、ロシアの専門技術者は正規空母の予備設計を開発している。
「正規空母は海軍へ来ます。
作業は、関連する科学研究機関において実施されています。
それは、海軍総司令部の要求に忠実に沿って実施されています」
チルコフ
は、その後に強調した。


[フランスのミストラル級引き渡し保留問題]
[ヘリコプター揚陸ドック艦ミストラル型]
[ヘリ空母ミストラル型(旧ブログ)]

ロシア海軍の為の「ミストラル」級ヘリ空母の引き渡しは、現在の所、無期限延期されています。
[ロシアへのミストラル級ヘリ空母引き渡しの為の条件は未だ成立していないとフランス大統領は言った]

以前からロシア政府要人や造船業界のトップは、ロシア国内の造船所「ミストラル」級と同等の艦は独自に建造できると発言しています。
[ロシアは、「ミストラル」型と同クラスの艦を建造できる]
[ロシアの造船所はミストラル級のような艦を独自に建造できる]
[もしもフランスがミストラル級の引き渡しを拒否したとしても、ロシアは同クラスの艦を建造できる]
[ロシアはミストラル級のような艦を容易に設計できる]

ロシア海軍は、独自のヘリコプター空母の建造を計画しています。
ただ、具体的な建造時期は未定ですが・・・
[ロシアはミストラル級のような艦を建造する]
[ロシアは独自のヘリコプター空母の建造を計画している]

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今回、ロシア造船業の総元締である「統合造船業営団」総裁アレクセイ・ラフマノフ氏は、ロシア国防省からの受注があれば、ロシア造船業界は、「ミストラル」級のようなヘリコプター空母の建造に取り掛かれると改めて表明しました。

ロシア独自のヘリコプター空母の建造が決定された場合、サンクトペテルブルク「バルト工場」で建造される事になるようです。
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地中海東部におけるロシア海軍大型揚陸艦の動向(2015年3月17-18日)

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『ボスポラス海軍ニュース』によると、、2015年3月17日、ロシア海軍大型揚陸艦1隻がボスポラス海峡を南下し、翌3月18日、大型揚陸艦2隻が同海峡を北上しました。

大型揚陸艦「アゾフ」(151、黒海艦隊):3月17日にボスポラス海峡を南下
大型揚陸艦「アレクサンドル・シャバリン」(110、バルト艦隊)、「ノヴォチェルカッスク」(142、黒海艦隊):3月18日にボスポラス海峡を北上

大型揚陸艦「アゾフ」は3月7日にボスポラス海峡を北上し、地中海から黒海へ戻っています。
大型揚陸艦「アレクサンドル・シャバリン」「ノヴォチェルカッスク」は、3月8日にボスポラス海峡を南下し、地中海東部へ行きました。
[地中海東部におけるロシア海軍大型揚陸艦の動向(2015年3月7-8日)]

ロシア海軍からの公式発表は一切有りませんが、これらの大型揚陸艦は、黒海東岸ノヴォロシースク海軍基地シリアタルトゥース港を往復しています。

この「ノヴォロシースク-タルトゥース定期便」は、2013年1月以降、現在まで継続されています。

輸送任務を遂行しているのは主に黒海艦隊所属の大型揚陸艦ですが、この他、現在は北方艦隊バルト艦隊から1隻ずつ大型揚陸艦が長期派遣されています。


現在、地中海東部に居るロシア海軍の艦は、この6隻になります。

[ロシア海軍地中海作戦連合部隊]
大型対潜艦「セヴェロモルスク」(旗艦、北方艦隊)
警備艦「ラードヌイ」(黒海艦隊)
大型揚陸艦「アゾフ」(黒海艦隊)
救助曳船SB-406(北方艦隊)
給油船「ドゥブナ」(北方艦隊)
工作船PM-138(黒海艦隊)

ロシア海軍の為のプロジェクト20380コルベット"グロームキー"の建造は対ロシア制裁の影響により遅延する

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2015年3月23日12時43分配信
【制裁はロシア海軍の為のコルベットの建造を妨げる】
コムソモリスク・ナ・アムーレ(ハバロフスク地方)、3月23日-ロシア通信社ノーボスチ

対ロシア制裁は、特に、海外からの電子部品の購入を困難にし、ロシア海軍の為のコルベットの建造にネガティブな影響を与える。

月曜日、ロシア連邦国防相代理ユーリー・ボリソフが述べたように、アムール造船工場における第2のプロジェクト20380コルベットの建造は、「幾つかの輸入部品が供給されない」が故に問題を起こしている。

「これは予測する事が困難でしょうね。
どうも、コルベットの納入時期は延期されることになるようです。
ですが、僕が思いますに、海軍は、この事で困る事は無いでしょう」
ボリソフ
は指摘した。

全体的に、彼によると、アムール造船工場は、ロシア海軍の為の2隻のプロジェクト20380コルベットを建造し、更にはディーゼルエレクトリック潜水艦プロジェクト「ワルシャワンカ」を修理している(それは2015年に海軍へ復帰しなければならない)。

「今日、私共は船台で、最初に納入される事になるプロジェクト20380コルベットを見ました。
工場従業員及び軍の受領者代表の評価によると、コルベットの準備状態は84.5パーセントであり、この艦は2015年には海軍へ受領される見込みであると申し上げる事が出来ます」
ロシア連邦国防相代理
は指摘した。

彼によると、軍当局工場と合意している。
「1隻目のコルベットは、ようやく国家受領試験を開始します。
私共は、第2のペア-3隻目と4隻目のコルベット-の契約を締結します」


「そして、私共は、これらの義務を果たしていきます。
工場の従業員も、それを実行してくれるでしょう」
ボリソフ
は締めくくった。

今日、バルト艦隊の編制には、4隻のプロジェクト20380コルベット-「ステレグーシチー」、「ソーブラジテルヌイ」、「ボイキー」、「ストイーキー」が在る。
それは排水量2000トン、全長100メートル以上、速力27ノット、自立航行距離4000海里である。

同プロジェクトのコルベットは、対艦ミサイル複合体「ウラン」、高射ミサイル複合体「リドゥート」、更には、潜水艦雷撃の為の対潜複合体「パケート-NK」で武装している。


[新世代コルベット「ステレグーシチー」型]
[ステレグーシチー型コルベット(旧ブログ)]

記事中では艦名は記されていませんが、ロシア連邦国防相代理ユーリー・ボリソフ氏が言う所の「対ロシア制裁により建造に支障が出ているプロジェクト20380コルベット」は、2012年4月20日にコムソモリスク・ナ・アムーレ市アムール造船工場で起工された「グロームキー」です。
[新世代コルベット「グロームキー」は起工された]

同じくアムール造船工場で建造中のコルベット「ソヴェルシェーンヌイ」は2015年末までに引き渡される予定です。
今回、ボリソフ氏は、現在の同艦の完成度が84.5パーセントである事を明らかにしました。
[最新コルベット"ソヴェルシェーンヌイ"と"グレミャーシチー"は2015年末にロシア海軍へ納入される]

「ソヴェルシェーンヌイ」乗組員はバルト艦隊へ派遣され、訓練中です。
[ロシア海軍太平洋艦隊向けの新型コルベット"ソヴェルシェーンヌイ"乗組員はバルト海での訓練を開始した]

「ソヴェルシェーンヌイ」乗組員は、バルト艦隊コルベット「ソーブラジテルヌイ」で訓練を受けています。

アムール造船工場では、太平洋艦隊向けのプロジェクト20380コルベットが4隻建造される予定ですが、残り2隻も近い内に発注されるようです。
[極東でロシア海軍太平洋艦隊の為のコルベット4隻が建造される]


ロシア海軍新世代コルベット「ステレグーシチー」シリーズ(プロジェクト20380/20385)は、計10隻が起工され(20380が8隻、20385が2隻)、このうち4隻が海軍へ引き渡されています。

20380/20385は、サンクトペテルブルク「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」コムソモリスク・ナ・アムーレアムール造船工場で建造されています。

[「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」建造艦]
「ステレグーシチー」Стерегущий(プロジェクト20380、建造番号1001)
2001年12月21日起工/2006年5月16日進水/2007年11月14日納入/2008年2月27日就役(艦番号530)
バルト艦隊に配備

「ソーブラジテルヌイ」Сообразительный(プロジェクト20380、建造番号1002)
2003年5月20日起工/2010年3月31日進水/2011年10月14日納入・就役(艦番号531)
バルト艦隊に配備

「ボイキー」Бойкий(プロジェクト20380、建造番号1003)
2005年5月27日起工/2011年4月15日進水/2013年5月16日納入・就役(艦番号532)
バルト艦隊に配備

「ストイーキー」Стойкий(プロジェクト20380、建造番号1004)
2006年11月10日起工/2012年5月30日進水/2014年7月18日納入/2014年7月27日就役(艦番号545)
バルト艦隊に配備

「グレミャーシチー」Гремящий(プロジェクト20385、建造番号1005)
2012年2月1日起工/2015年就役予定

「プロヴォールヌイ」Проворный(プロジェクト20385、建造番号1006)
2013年7月25日起工/2016年就役予定

「リェチーヴイ」Ретивый(プロジェクト20380、建造番号1007)
2015年2月20日起工/2018年就役予定

「ストローギー」Строгий(プロジェクト20380、建造番号1008)
2015年2月20日起工/2018年就役予定

[「アムール造船工場」建造艦]
「ソヴェルシェーンヌイ」Совершенный(プロジェクト20380、建造番号2101)
2006年6月30日起工/2015年就役予定
太平洋艦隊に配備予定

「グロームキー」Громкий(プロジェクト20380、建造番号2102)
2012年4月20日起工/2016年就役予定
太平洋艦隊に配備予定



今後は、更なる改良型であるプロジェクト20386の建造が始まります。
[ロシア海軍の新型コルベット・プロジェクト20386の1番艦は2015年末-2016年初頭に起工される]

ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・パンテレーエフはマレーシアを去り、インド洋へ向かった

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2015年3月23日12時30分配信
【ロシア海軍艦船支隊はマレーシアでの演習へ参加した】
モスクワ、3月23日-ロシア通信社ノーボスチ

大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」、給油船「ペチェンガ」、曳船SB-522で構成される太平洋艦隊艦船支隊は、マレーシア訪問を完了し、国際海軍演習へ参加した。
月曜日、東方軍管区広報サービスは発表した。

太平洋艦隊艦船支隊は2月初頭にウラジオストク港を去った。
ロシア艦国際航空・宇宙・海軍機器展示会「リマ-2015」へ参加する為、3月16日にマレーシアへ到着した。

「訪問を完了したロシア人船員は、船舶航行の安全を保障する国際演習へ参加しました。
この海軍演習には、世界の10ヶ国以上から20隻以上の艦船が関わりました」

声明では、こう述べられた。

海上連携行動における強調すべき主なエピソードは、演習の枠組で連携機動、船団護衛、「占拠された」船の解放への取り組みが行なわれた事である。

広報サービスは、現在、支隊が更なる戦闘任務遂行の為、インド洋へ行った事を指摘した。


大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」を中核とするロシア太平洋艦隊艦船支隊は、2015年2月初頭にウラジオストクを出港しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・パンテレーエフはベトナムへ行く]
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・パンテレーエフは遠距離航海へ出発した]

2月5日、対馬海峡を通過しました。
『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2015年2月5日発表
【ロシア海軍艦艇の動向について】

2月上旬に南シナ海で対潜戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊は南シナ海で対潜戦闘訓練を行なった]

2月中旬にはベトナムカムランを訪問しました。

3月1日~5日までタイ王国サッタヒープ海軍基地を訪問しました。
『タイニュース』より
2015年3月12日17時30分配信
【タイを訪問したロシアの戦闘艦】

「アドミラル・パンテレーエフ」タイで一般公開されました。


3月16日、マレーシアランカウイ島へ到着しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・パンテレーエフはマレーシアへ到着した]

3月22日に訪問を終えて出港した後、国際海軍演習へ参加し、その後、インド洋へ向かいました。
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ロシア海軍の為の艦上攻撃ヘリコプターKa-52Kの開発と生産は続行される

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2015年3月23日8時29分配信
【ロシア連邦国防省は艦載ヴァージョンのヘリコプターKa-52Kへの関心を有している】
アルセーニエフ(沿海地方)、3月23日-ロシア通信社ノーボスチ

ホールディングカンパニー「ヘリコプター・ロシア」が開発している艦載ヴァージョンヘリコプターKa-52Kに関し、ロシア軍当局は、その試験設計作業の成功に関心を有している。
月曜日、ロシア連邦国防相代理ユーリー・ボリソフは、工場「プログレス」を訪れた際、こう話した。

「まず初めに、適切な揚陸艦と、そのようなヘリコプターは既に製造されています。
Ka-52Kは、我々の水上艦において需要が有ります。
このヘリコプターの試験設計作業の終了が、ミストラルが引き渡される、或いは引き渡されないという事と関係するなどというのは間違っています」
ボリソフ
は、フランスからヘリコプター空母が引き渡されない場合に、ロシア海軍が艦載機としてKa-52Kを使用する方法を見出せるのかという質問に答え、こう話した。

国防相代理によると、Ka-52Kは、とても必要なヘリコプターである。
「そして私共は、試験設計作業の実行経緯を見守っています」
彼は話した。

ボリソフは、海上でのヘリコプターの運用条件は、地上とは大きく異なっており、この為、使用する材料やコンポーネントの部分に関して更なる改善が必要であると指摘した。


艦載ヘリコプターKa-52K(空軍のKa-52の艦載機型)の試作1号機は、2015年3月7日に沿海地方で初飛行しました。
[ロシア海軍の艦上攻撃ヘリコプターKa-52Kの試作1号機が初飛行した]

Ka-52Kは、ロシア海軍ヘリコプター揚陸ドック艦「ミストラル」級への搭載の為に開発され、沿海地方航空機製造工場「プログレス」で生産されます。
[ロシア海軍のミストラル級の為の艦載ヘリコプターKa-52Kが生産される]
[ロシア海軍のミストラル級の為の艦載ヘリコプターKa-52Kは折り畳みブレードを有し、防錆処理が施される]

Ka-52Kの国家受領試験は2015年に完了します。
[ロシア海軍向けミストラル級ヘリ空母の為の艦上攻撃ヘリKa-52Kの国家試験は2015年に完了する]

ただし、搭載母艦となる「ミストラル」級ヘリ空母の引き渡しは、現在の所、無期限延期されています。
[ロシアへのミストラル級ヘリ空母引き渡しの為の条件は未だ成立していないとフランス大統領は言った]

もしもロシア「ミストラル」級を受領できなかった場合、Ka-52Kは他の艦か、或いは陸上基地へ配備されることになります。
[ロシア海軍の艦上攻撃ヘリKa-52Kはミストラル級ヘリ空母以外の艦に搭載されるかもしれない]

今回、ロシア連邦国防相代理ユーリー・ボリソフ氏は、Ka-52Kを生産する沿海地方航空機製造工場「プログレス」(公開株式会社「アルセーニエフ航空機会社N.I.サズーキン記念プログレス」)を視察しました。

要するにボリソフ氏は、「ミストラル」級が引き渡されるか否かに関わらず、Ka-52Kの開発と生産は当初の予定通りに実行されると言っています。
(「関心を有している」というのは、この場合「関心を失っていない」という意味)



なお、昨日(3月22日)、ロシア連邦副首相ドミトリー・ロゴージン氏が攻撃ヘリコプターKa-52に試乗しています。
『ロシア通信社ノーボスチ』より
2015年3月22日9時16分配信
【ロゴージン:「飛行戦車」Ka-52はロシアで最高の軍用ヘリコプターだ】

ロシア空挺軍部隊は北方艦隊司令部へのテロ攻撃を防ぐ演習を行なった

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2015年3月20日16時35分配信
【空挺部隊は、北方艦隊司令部施設に対するテロリストの仮想攻撃を撃退した】
セヴェロモルスク、3月20日-ロシア通信社ノーボスチ

第98空中降下師団の部隊は、セヴェロモルスク北方艦隊司令部の施設の占拠を試みた仮想テロリストを撃退した。
ロシア連邦国防省は発表した。

「参謀本部の指示により、空挺軍部隊は一時的な駐留地であるオレネゴルスク空港からセヴェロモルスクまでの行軍を行ないました。
北方艦隊司令部及び水上艦連合部隊の保護と防衛を強化する為に」

声明では、こう述べられた。

企図によると、仮想敵の後方攪乱グループは、北方艦隊主要基地の領域への侵入を試みた。
北方艦隊指揮所、艦隊司令部の建物を含む戦略的に重要な施設を占拠する為に。
国防省は説明した。

「仮想攪乱部隊の役割は、空挺軍独立特務旅団の部隊が演じました。
スぺツナズグループは、そこへ至る道路、通過地点、北方艦隊司令部の施設の占拠と破壊を試みました」

声明では、こう述べられた。

この過程において、空挺軍を支援する北方艦隊海軍歩兵特殊作戦部隊の将兵は、セヴェロモルスクの施設の組織的な保護を成功裏に実施し、4方向から行なわれた仮想敵の攻撃を撃退し、「続く仮想攪乱グループによる破壊を阻止しました」

「演じられた戦術的エピソードの結果、北方艦隊司令部及びセヴェロモルスクに駐留する水上艦連合部隊の保護・防衛システムの信頼性が確認されました」
軍当局は要約した。

月曜日(3月16日)、ロシア連邦軍は即応状態の抜き打ち検査を開始した。
その主な重点は、北極圏における行動への取り組みに置かれている。
北方艦隊、西方軍管区、空挺軍の部隊の約8万名の将兵、数千両の地上戦闘車両、数十隻の水上艦、潜水艦、航空機およびヘリコプターが関わっている。
検査は3月16日から21日まで続けられる。

ソヴィエト社会主義共和国連邦時代以来初めてのロシアの軍の抜き打ち査察は、セルゲイ・ショイグが国防相の地位に就いてから間もない2012年に実施された。
専門家によると、それは、ロシア連邦軍における種別間及び軍種間の連携行動を大幅に改善する事が出来る。
毎年、幾つかの同様な施策が実行されており、加えて、様々なレベルでの約3500回の計画演習が実施されている。


[ロシア北方艦隊抜き打ち演習(2015年3月)]

2015年3月16日、ロシア大統領ウラジーミル・プーチンは、北方艦隊を主体とした抜き打ち演習の実施を命じました。
[ロシア海軍北方艦隊(と西方軍管区と空挺軍)の抜き打ち演習が始まる]

演習に参加する為、北方艦隊水上艦部隊及び潜水艦バレンツ海へ出動し、3月17日以降に各種訓練を実施しておりますが、今回は、北方艦隊司令部所在地であるセヴェロモルスク自体も無関係ではいられませんでした。

そして抜き打ち演習5日目(3月20日)、ロシア空挺軍特殊部隊(スぺツナズ)北方艦隊司令部などの占拠を試みるテロリストの役を演じ、それを同じ空挺軍第98空挺師団の部隊が撃退するという想定下の演習がセヴェロモルスク市で実行されました。

『ロシア連邦国防省公式サイト』より
【スヴィルスク赤旗・第2級クトゥーゾフ勲章授与第98親衛空中降下師団】

テロリスト役を演じた「空挺軍独立特務旅団」は、この部隊の事です。
【クトゥーゾフ勲章・アレクサンドル・ネフスキー勲章授与第45親衛特務旅団】

なお、第45特務旅団は、同じ日に、占拠されたロシア海軍航空隊セヴェロモルスク-3飛行場を解放するという想定下で訓練を行なっています。
この時には、解放する側に回っています。

テレビ局『ズヴェズダー』より
2015年3月20日10時53分配信
【空挺軍特殊部隊はコラ半島で1発も撃つ事無く敵を無力化した】


抜き打ち演習2日目(3月17日)には、北方艦隊主要基地セヴェロモルスクが空襲を受けたという想定下で在伯艦が港外へ退避する演習が行われています。
[ロシア海軍北方艦隊主要基地セヴェロモルスク在伯艦は「空襲から退避する為」に出航した]

ロシア海軍航空隊の艦上戦闘機Su-33はバレンツ海上空で迎撃訓練を行なった


『タス通信』より
2015年3月20日18時12分配信
【甲板航空隊の飛行士は査察中にバレンツ海上空で仮想敵を破壊した】
セヴェロモルスク飛行場(ムルマンスク州)、3月20日/タス通信

金曜日、遠距離航空隊、軍事輸送航空隊、戦術作戦航空隊、軍航空隊、海軍航空隊の50機以上の航空機は、戦闘即応状態の抜き打ち査察により意図された戦闘訓練任務を遂行した。
ロシア連邦国防省広報サービス・情報管理部が記者団へ伝えたように、飛行士は離陸した後にリアルタイムモードで任務を指示された。

海軍航空隊航空基地「セヴェロモルスク-3」のクルーは、午前中に警報を受けて離陸した。
甲板戦闘機Su-33は、目標を監視する実地迎撃を行なったとロシア連邦国防省は通知した。

フライトの大部分は、北方艦隊戦力の抜き打ち査察の枠組においてバレンツ海上空で実施された。
航空機は、高度200~10000メートルにおいて、全ての速度領域で行動した。
飛行士は、遠距離航空隊航空機を模した30以上の監視目標を視認した。

「Tu-22M3とTu-95、輸送機An-26及びAn-12、更には航空機Sy-27、Su-24、Su-25のクルーは、査察に従事する参謀本部の士官から与えられた指示に従って戦闘訓練任務を遂行しました」
ロシア軍当局
は強調した。


[ロシア北方艦隊抜き打ち演習(2015年3月)]

2015年3月16日、ロシア大統領ウラジーミル・プーチンは、北方艦隊を主体とした抜き打ち演習の実施を命じました。
[ロシア海軍北方艦隊(と西方軍管区と空挺軍)の抜き打ち演習が始まる]

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「セヴェロモルスク-3」飛行場に駐留する艦上戦闘機Su-33は、抜き打ち演習3日目(3月18日)に北方艦隊水上艦を攻撃する「敵機役」で参加しています。
[ロシア海軍北方艦隊の艦艇は艦上戦闘機Su-33の「攻撃」を撃退した]

抜き打ち演習5日目となる今回は、本来の用途である「敵機」を迎撃する側で参加しました。

艦上戦闘機Su-33は近代化改修が行なわれ、2025年まで現役に留まります。
[ロシア海軍航空隊の艦上戦闘機Su-33は2025年まで現役に留まる]

ロシア海軍航空隊の艦上戦闘機Su-33は2025年まで現役に留まる

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2015年3月20日13時56分配信
【海軍:甲板戦闘機Su-33は、近代化の後、更に10年間就役する】
ランカウイ(マレーシア)、3月20日-ロシア通信社ノーボスチ

甲板戦闘機Su-33は、近代化の後、更に10年間就役する。
金曜日、ロシア通信社ノーボスチは、開催中の兵器展示会「LIMA-2015」会場において、ロシア連邦海軍海洋航空隊司令官イーゴリ・コジンより伝えられた。

「Su-33は近代化され、少なくとも2025年までは就役します。
彼等は、MiG-29Kと共に運用されます」
コジン
は話した。
彼は、MiG-29Kは既に海軍への受け入れを始めているが、今のところは未だ訓練飛行のみを実施している事を指摘した。

「Su-33は遠距離ゾーンの防空を担当し、MiG-29Kは中距離ゾーンをカバーし、近距離ゾーンでの艦の防空をカバーします」
将軍は話した。

ロシア通信社ノーボスチの質問に答え、海軍司令部は正規空母「アドミラル・クズネツォフ」へ配置する為の航空機Yak-130の使用は計画していないとコジンは話した。
「海洋型のYak-130は提示されておりません。
我々は、航空機MiG及びSuで充分です」



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[ロシア海軍の艦上戦闘機連隊は創設40周年を迎えた]
[伝説のロシア艦上戦闘機パイロット、故チムール・アパキージェは60回目の誕生日を迎えた]
[空母アドミラル・クズネツォフの最高の艦上戦闘機パイロット達]
[ロシア海軍の艦上戦闘機Su-33(Su-27K)は空母の甲板への初着艦から25周年の記念日を迎えた]

ロシア海軍艦上戦闘機Su-33は、北方艦隊「スモレンスク赤旗授与・ソ連邦英雄2度受賞ボリス・サフォーノフ記念第279独立艦上戦闘機航空連隊」にのみ配備されており、空母「アドミラル・クズネツォフ」を母艦としています。
(普段はセヴェロモルスク-3飛行場に駐留)
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[ロシア海軍艦上戦闘機部隊の指揮官が交代した]

Su-33は、順次寿命延長近代化改修が行なわれています。
[ロシア北方艦隊艦上戦闘機隊は近代化改修されたSu-33を受け取った]

今後、第279連隊には新たな艦上戦闘機MiG-29K/KUBが補充されます。
[ロシア海軍航空隊への艦上戦闘機MiG-29Kの補充は2015年に完了する]

近代化されたSu-33は、少なくとも2025年まではMiG-29Kと共に運用されることになります。
[新たな艦上戦闘機MiG-29K/KUBはロシア海軍現用艦載機と共に運用される]
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ロシア海軍北方艦隊はバレンツ海で救助演習を行なう

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2015年3月20日11時52分配信
【ロシア軍は北極圏で結氷に閉じ込められた船舶を救助する演習を実施する】
セヴェロモルスク、3月20日-ロシア通信社ノーボスチ

金曜日、北方艦隊捜索救助船は、海軍航空隊と共に結氷に閉じ込められた船舶を救助する演習を始めた。
ロシア連邦国防省は発表した。

演習はロシア連邦軍の定期的な抜き打ち検査の枠組で実施されており、約8万名の将兵と数千基の兵器が関わっている。

「作戦は強風と5級の荒波という困難な気象条件下で実施されました。
北方艦隊の救助船は、バレンツ海の結氷の縁を北へ向かっています」

声明では、こう述べられた。

同時に、海軍航空隊航空機は、結氷状態の偵察及び仮想遭難船の座標特定を行なった。
指定海域には、現在、艦上への捜索救助ヘリコプターの受け入れ及び給油実施の準備を整えた大型対潜艦「アドミラル・レフチェンコ」が向かっている。

救助作戦には、北方艦隊の5隻の救助船、4機の航空機およびヘリコプターの乗員が参加する。


[ロシア北方艦隊抜き打ち演習(2015年3月)]

2015年3月16日、ロシア大統領ウラジーミル・プーチンは、北方艦隊を主体とした抜き打ち演習の実施を命じました。
[ロシア海軍北方艦隊(と西方軍管区と空挺軍)の抜き打ち演習が始まる]

翌3月17日、北方艦隊の演習参加部隊が出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊はバレンツ海で対潜演習を行なう]

そして北方艦隊海軍歩兵部隊(第61キルケネス赤旗独立海軍歩兵旅団)北極圏で上陸演習を行なう為、大型揚陸艦「コンドポガ」へ乗り込みました。
[北方艦隊の海軍歩兵は北極圏で上陸演習を行なう]

更には、直接演習には参加せずに北方艦隊主要基地セヴェロモルスクに停泊していた艦も、動けるものは全て港を離れる事になりました。
[ロシア海軍北方艦隊主要基地セヴェロモルスク在伯艦は「空襲から退避する為」に出航した]

抜き打ち演習3日目は、バレンツ海での防空演習が行なわれました。
[ロシア海軍北方艦隊はバレンツ海で防空演習を行なった]
[ロシア海軍北方艦隊の艦艇は艦上戦闘機Su-33の「攻撃」を撃退した]
[バレンツ海で「海戦」が始まる]

4日目には北方艦隊原子力潜水艦も加わり、対潜戦闘訓練が行なわれました。
[バレンツ海でロシア海軍北方艦隊の対潜戦闘訓練が行なわれた]

そして演習5日目にはバレンツ海の北東で救助訓練が行なわれました。

ロシア海軍の為のヤーセン級多用途原潜5番艦アルハンゲリスクは起工された

2015年3月19日、ロシア連邦海軍の為のプロジェクト885-M多目的原子力潜水艦「アルハンゲリスク」が起工されました。
[ヤーセン級多用途原潜5番艦アルハンゲリスクは2015年3月19日に起工される]
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『タス通信』より
2015年3月19日19時09分配信
【第5のプロジェクト「ヤーセン」多目的原子力潜水艦はセヴェロドヴィンスクで起工された】
セヴェロドヴィンスク/アルハンゲリスク州/ 3月19日/タス通信特派員ウラジーミル・アヌフリエフ

セヴェロドヴィンスク防衛造船所「セヴマシュ」は、本日(3月19日)のに、新世代多目的原子力潜水艦プロジェクト「ヤーセン-M」の起工式典を開催した。
原子力巡洋艦「アルハンゲリスク」の名を与えられた。

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起工記念板は、ロシア連邦副首相ドミトリー・ロゴージンにより設置された。
彼によると、この戦闘艦の起工は、海軍造船所から記念すべき日-潜水艦乗員の日-への素敵な贈り物である。
「ここ、聖地アルハンゲリスクで、戦争中には北方船団の船を受け入れた同市の名を持つ巡洋艦が起工されました。
この重要な出来事は、特に今という困難な時期に、我々は軍隊を強化しなければなりません」
ロゴージン
は話した。

[第5の「ヤーセン」]
工場の広報サービスによると、このロケット艦は、「セヴマシュ」で建造される多目的原子力潜水艦プロジェクト「ヤーセン」の系列の5番目となる。
シリーズのトップの水中巡洋艦K-560「セヴェロドヴィンスク」(プロジェクト885「ヤーセン」)は、2014年6月17日に海軍へ引き渡された。
多目的原子力潜水艦「カザン」、「ノヴォシビルスク」、「クラスノヤルスク」は、改善されたプロジェクト885M「ヤーセン-M」の下、セヴェロドヴィンスク造船所で建造されている。
「プロジェクトの変更点は、電波電子兵装複合体の基礎要素、近代化された機器及び材料に及んでおり、独占的にロシアのメーカーが供給しています」
同社広報サービスは指摘した。

ロシア連邦海軍のドクトリンによると、同プロジェクトの将来潜水艦は多くのシリーズが建造され、ロシア多目的原子力潜水艦の中核となる。
2020年までの国家軍備プログラムによれば、「セヴマシュ」は、有翼ミサイルで武装した「ヤーセン」及び「ヤーセン-M」クラスの原子力潜水艦8隻を建造しなければならない。
海軍総司令官ヴィクトール・チルコフの話によると、このシリーズは将来的に継続されるだろう。

[多目的潜水艦プロジェクトについて]
第4世代原子力潜水艦プロジェクト885「ヤーセン」
は、1990年代に、設計主任ウラジーミル・ピャロフの指導の下、サンクトペテルブルク機械製造局「マラヒート」で開発された。

公開情報筋によると、「ヤーセン」は国内造船業で初の試みとして魚雷発射管は潜水艦の艦首ではなく、中央区画へ配置されている。
これにより、新たな水中音響複合体のアンテナを艦首に配置する事が可能となった。
艦は、最新の通信複合体、航海複合体、そして根本的に新しい核動力装置を装備する。
「ヤーセン」は半2重船体構造(潜水艦へ流線形状を付与する「軽量船体」は艦首部分にのみ存在する)である。
単軸潜水艦の排水量は13800トン、全長139メートル、最大潜航深度600メートル。
最大水中速力31ノット(時速57km)、乗組員85-90名。

原子力潜水艦は、敵潜水艦及び水上艦、海軍基地、港、艦船グループ、他の目標の破壊の為に意図されている。
兵装は、有翼ミサイル「オーニクス」及び「カリブル」発射の為の8基の垂直管、10門の魚雷発射管(弾薬には魚雷30本を含む)である。
将来的には、新型有翼ミサイルKh-101(Kh-102)、汎用深海誘導魚雷を装備できるようになるだろう。


[新世代多用途原潜ヤーセン級(旧ブログ)]
[新世代多用途原潜ヤーセン級]

プロジェクト885「ヤーセン」級1番艦K-560「セヴェロドヴィンスク」は1993年12月21日に「セヴマシュ」で起工され、2010年6月15日に進水、2013年12月30日に竣工、2014年6月17日に就役し、北方艦隊第11対空母原潜師団へ編入されました。
[ロシア海軍最新鋭多用途原潜セヴェロドヴィンスクに聖アンドレイ旗は揚がった]

「ヤーセン」級2番艦「カザン」からは改良型のプロジェクト885Mとなり、2009年7月24日に起工されました。
[改セヴェロドヴィンスク型原潜「カザン」起工]
[改セヴェロドヴィンスク型原潜カザンは新型機器のみを装備した初の第4世代原潜となる]
[改ヤーセン級多用途原潜カザンの操舵装置の製造が始まった]
[改ヤーセン級多用途原潜カザンは2017年にロシア海軍へ引き渡される]

「ヤーセン」級3番艦(改「ヤーセン」級としては2隻目)「ノヴォシビルスク」は2013年7月26日に起工されました。
[ヤーセン級多用途原潜3番艦ノヴォシビルスクは起工された]

「ヤーセン」級4番艦(改「ヤーセン」級としては3隻目)「クラスノヤルスク」は、2014年7月27日に起工されました。
[多用途原潜ヤーセン級4番艦クラスノヤルスク(と戦略原潜ボレイ級5番艦)はロシア海軍の日に起工された]

そして、2015年3月19日(ロシア海軍潜水艦乗組員の日)、「ヤーセン」級5番艦(改「ヤーセン」級としては4隻目)の「アルハンゲリスク」が起工されました。

バレンツ海でロシア海軍北方艦隊の対潜戦闘訓練が行なわれた

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『タス通信』より
2015年3月19日11時00分配信
【北方艦隊の艦はバレンツ海で「敵」潜水艦へ浮上を強制した】
セヴェロモルスク、3月19日/タス通信

北方艦隊探索打撃艦グループは、バレンツ海で仮想敵の原子力潜水艦に浮上を強制した。
木曜日、ロシア連邦国防省広報サービス・情報管理部は記者団へ伝えた。

「3月16日から始まった北方艦隊の戦闘即応状態の抜き打ち検査の枠組において演習は海洋射爆場で行なわれました。
対潜グループは大型対潜艦アドミラル・レフチェンコに率いられ、小型対潜艦ブレストとユング、支援船から成ります」

軍当局は話した。

北方艦隊原子力潜水艦乗組員が演じる潜水艦の探索は、艦隊海洋航空隊対潜航空機Tu-142及びIl-38と共に実施された。

「演習中に対潜艦の乗組員は反応爆撃装置RBU-6000の複合発射を成功裏に実行し、更には魚雷兵器の実地使用へ取り組みました」
国防省
は付け加えた。

近い内にバレンツ海で部隊の再編が行なわれ「海からの脅威に対する北極圏のロシア境界線保護の為の戦術演習が実施されます」
管理部は纏めた。



2015年3月16日、ロシア大統領ウラジーミル・プーチンは、北方艦隊を主体とした抜き打ち演習の実施を命じました。
[ロシア海軍北方艦隊(と西方軍管区と空挺軍)の抜き打ち演習が始まる]

翌3月17日、北方艦隊の演習参加部隊が出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊はバレンツ海で対潜演習を行なう]

そして北方艦隊海軍歩兵部隊(第61キルケネス赤旗独立海軍歩兵旅団)北極圏で上陸演習を行なう為、大型揚陸艦「コンドポガ」へ乗り込みました。
[北方艦隊の海軍歩兵は北極圏で上陸演習を行なう]

更には、直接演習には参加せずに北方艦隊主要基地セヴェロモルスクに停泊していた艦も、動けるものは全て港を離れる事になりました。
[ロシア海軍北方艦隊主要基地セヴェロモルスク在伯艦は「空襲から退避する為」に出航した]

抜き打ち演習3日目は、バレンツ海での防空演習が行なわれました。
[ロシア海軍北方艦隊はバレンツ海で防空演習を行なった]
[ロシア海軍北方艦隊の艦艇は艦上戦闘機Su-33の「攻撃」を撃退した]
[バレンツ海で「海戦」が始まる]

4日目には北方艦隊原子力潜水艦も加わり、対潜戦闘訓練が行なわれました。

ロシア海軍北方艦隊の抜き打ち演習は続く

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2015年3月19日12時45分配信
【北方艦隊は北極圏のロシア境界線保護の為の演習を始めた】
セヴェロモルスク、3月19日-ロシア通信社ノーボスチ

バレンツ海北方艦隊艦船グループは、海からの脅威に対する北極圏ロシア境界線保護の為の戦術演習を開始した。
木曜日、ロシア連邦国防省広報サービス・情報供給部は発表した。

月曜日、ロシア連邦軍は即応状態の抜き打ち検査を開始した。
その主な重点は、北極圏における行動への取り組みに置かれている。
北方艦隊、西方軍管区、空挺軍の部隊の38000名以上の将兵、数千両の地上戦闘車両、数十隻の水上艦、潜水艦、航空機およびヘリコプターが関わっている。
検査は3月16日から21日まで続けられる。

演習には、駆逐艦「アドミラル・ウシャコーフ」、大型対潜艦「アドミラル・レフチェンコ」、小型ロケット艦「アイスベルク」、大型揚陸艦「コンドポガ」、小型対潜艦「ブレスト」「ユンガ」、更に捜索救助支援船が参加する。

「この段階においては、北方艦隊の30隻以上の水上艦及び船舶が関わっています」
国防省は発表した。

演習の様々な段階においては、艦の合同機動及び隊列再編、様々な戦術グループの形成、仮想敵潜水艦及び様々な空中攻撃手段からの航行中の艦船支隊の組織的防衛への取り組みが行なわれる。

「主要段階では、異種戦力グループの乗組員による戦闘射撃が実施されます」
ロシア軍当局
は指摘した。


2015年3月16日、ロシア大統領ウラジーミル・プーチンは、北方艦隊を主体とした抜き打ち演習の実施を命じました。
[ロシア海軍北方艦隊(と西方軍管区と空挺軍)の抜き打ち演習が始まる]

翌3月17日、北方艦隊の演習参加部隊が出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊はバレンツ海で対潜演習を行なう]

そして北方艦隊海軍歩兵部隊(第61キルケネス赤旗独立海軍歩兵旅団)北極圏で上陸演習を行なう為、大型揚陸艦「コンドポガ」へ乗り込みました。
[北方艦隊の海軍歩兵は北極圏で上陸演習を行なう]

更には、直接演習には参加せずに北方艦隊主要基地セヴェロモルスクに停泊していた艦も、動けるものは全て港を離れる事になりました。
[ロシア海軍北方艦隊主要基地セヴェロモルスク在伯艦は「空襲から退避する為」に出航した]

抜き打ち演習3日目は、バレンツ海での防空演習が行なわれました。
[ロシア海軍北方艦隊はバレンツ海で防空演習を行なった]
[ロシア海軍北方艦隊の艦艇は艦上戦闘機Su-33の「攻撃」を撃退した]
[バレンツ海で「海戦」が始まる]


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今回の抜き打ち演習中、ロシア連邦軍参謀本部総長ワレーリー・ゲラシモフ上級大将北方艦隊原潜基地ガジエヴォを訪れ、戦略原潜プロジェクト667BDRMの1隻を視察しました。

『ロシア通信社ノーボスチ』より
2015年3月18日14時26分配信
【ロシア連邦国防省:北方艦隊の核戦力の即応状態が確認された】

ゲラシモフ上級大将は、今回の演習では北方艦隊の約70隻の艦が各種射撃訓練を行なうと述べています。
『ロシア通信社ノーボスチ』より
2015年3月18日19時44分配信
【北方艦隊の査察中に70隻の艦から成るグループが射撃を行なう】

ロシア海軍の為のラーダ級潜水艦3番艦セヴァストーポリ改めヴェリーキエ・ルーキは再起工された

本日(2015年3月19日)、ロシア連邦海軍の為のプロジェクト677ディーゼルエレクトリック潜水艦「セヴァストーポリ」改め「ヴェリーキエ・ルーキ」が再起工されました。
[ロシア海軍の為のラーダ級潜水艦3番艦ヴェリーキエ・ルーキは2015年3月19日に再起工される]
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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2015年3月19日10時52分配信
【第3のプロジェクト「ラーダ」ディーゼル潜水艦はサンクトペテルブルクで起工された】
サンクトペテルブルク、3月19日-ロシア通信社ノーボスチ

「ヴェリーキエ・ルーキ」の名を受けたロシア海軍の為の第3のプロジェクト677ディーゼルエレクトリック潜水艦は、木曜日にサンクトペテルブルク「アドミラルティ造船所」で起工された。
ロシア通信社ノーボスチ特派員は(現地より)報告した。

「サンクトペテルブルク」と命名された最初のプロジェクト677潜水艦は、現在、北方艦隊で試験運用に在る。
第2の潜水艦「クロンシュタット」の建造再開の為の契約は2013年に署名された。

「ヴェリーキエ・ルーキは、その打撃力、その隠密性、その探索能力において、他に並ぶものを知りません。
私共は確信しております。
潜水艦は期日通りに建造される事を」

起工式典においてロシア連邦海軍総司令官代理アレクサンドル・フェドテンコフ中将は話した。

以前、第3のプロジェクト677「ラーダ」となるディーゼルエレクトリック潜水艦「ヴェリーキエ・ルーキ」の船体は、「セヴァストーポリ」の名で2006年に起工されたと報じられた。
しかし、前海軍総司令官ウラジーミル・ヴィソツキーは、潜水艦の問題点である騒音に対処する為、このプロジェクトの開発を一時停止させた。
潜水艦「ヴェリーキエ・ルーキ」は、新たな近代化プロジェクトにより完成する事になった為、新たな名前-「ヴェリーキエ・ルーキ」潜水艦が起工される事が決定された。

プロジェクト「ラーダ」潜水艦の設計者は中央設計局「ルビーン」である。
今日において、プロジェクト677潜水艦は、最も現代的な非核動力潜水艦である。
潜水艦の全長は66.8メートル、幅7.1メートル、自立航行期間45日、乗組員35名、限界潜航深度300メートル、水中速力21ノット、魚雷発射管は6門である。

将来の同プロジェクト潜水艦には非大気依存発電装置の装備が計画されている。


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[新世代潜水艦ラーダ(アムール)級]

ロシア海軍第4世代通常動力潜水艦プロジェクト677「ラーダ」の3番艦は、「セヴァストーポリ」の名前で2006年11月10日に起工されました。
[「ラーダ」型潜水艦3番艦「セヴァストーポリ」起工]
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しかし、その後に建造は凍結されました。


2012年2月初頭、当時のロシア海軍総司令官ウラジーミル・ヴィソツキー大将は、『ロシア通信社ノーボスチ』のインタビューに対し、「ラーダ」級潜水艦「サンクトペテルブルク」に対する不満を述べています。
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『ロシア通信社ノーボスチ』より。
2012年2月9日配信
【ウラジーミル・ヴィソツキー提督へのインタビュー】

「ラーダ」級に関する箇所を抜粋。

インタビュアー:多くのメディアの報道で、プロジェクト677「ラーダ」ディーゼルエレクトリック潜水艦の将来に関する憶測が流れていますが・・・

ヴィソツキー:
「ラーダ」?この艦については、何か申し上げる事が有りますかね?
潜水艦「サンクトペテルブルク」の試験運用では、技術的特性が示されていません。
その理由は、非常に簡単です。
要するに、この艦の主要動力装置には、欠陥が有るのですよ。

僕達は、第二次世界大戦時の動力を有するような武器を新たに必要であるなどという頭脳は持ち合わせておりません。
何故かって?誰がそれを必要とするのでしょうか?
そして、それは同様の動作特性を有しています。
現在の形での「ラーダ」を、ロシア海軍は必要としておりません。

インタビュアー:建造中の同プロジェクト潜水艦「クロンシュタット」と「セヴァストーポリ」の今後はどうなりましょうか?

ヴィソツキー:これらの艦は、他の動力装置になると思います・・・



建造が凍結されている間に、「セヴァストーポリ」の名は「ミストラル」級ヘリコプター揚陸ドック艦の2番艦に与えられました。
[ロシア海軍向け「ミストラル」型の艦名は「ウラジオストク」と「セヴァストーポリ」になる]
[ロシア海軍向けミストラル級ヘリ空母2番艦セヴァストーポリは自動船舶識別装置(AIS)に登録された]

この為、ロシア海軍には「セヴァストーポリ」の名を持つ艦が2隻存在する事になってしまいました。

その後、「ラーダ」級は改設計され、2013年2月には2番艦と3番艦の建造再開が決定されました。
[ロシア国防省はラーダ級潜水艦の建造再開を正式に決定した]

2番艦「クロンシュタット」は建造契約が再締結され、工事が再開されています。
[ラーダ級潜水艦クロンシュタットは再建造される]

そして3番艦は、上記の矛盾を解消する為、「ヴェリーキエ・ルーキ」と改名された上で2015年3月19日に改めて起工式典が開催されました。




「セヴァストーポリ」改め「ヴェリーキエ・ルーキ」は、2018年にロシア海軍へ引き渡される予定です。


現在、ロシアでは、通常動力潜水艦の為の非大気依存発電装置(AIP機関)リチウムイオン電池の開発が進められています。

[ロシアは潜水艦用のリチウムイオン電池の試験に成功した]
[ロシア海軍の新世代潜水艦の為のAIP機関の試験は進んでいる]

「ラーダ」級潜水艦の2番艦と3番艦には、リチウムイオン電池が搭載される可能性が高いようです。

ロシア海軍新世代戦略原潜ボレイ級は太平洋艦隊のデルタIII級を代替する

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『タス通信』より
2015年3月17日13時35分配信
【開発者:2隻の「ボレイ」は極東の古い「カリマール」型潜水艦を置き換える】
ランカウイ/マレーシア/ 3月17日/タス通信

戦略原子力潜水艦プロジェクト667BDR「カリマール」は段階的に海軍の編制から除籍され、太平洋の古い潜水艦は2隻のプロジェクト955により置き換えられる。
本日(3月17日)、これらの潜水艦を開発した海洋工学中央設計局「ルビーン」総取締役イーゴリ・ヴィリニトは、マレーシア国際展示会「LIMA-2015」会場で述べた。

「両シリーズ-667BDRM(デリフィン)と東方の667BDRは、既に十分長期にわたって勤務しています。
プロジェクトBDR潜水艦は、事実上最終段階に在ります。
この為、今年には2隻のボレイの移転が計画されています」
ヴィリニト
は話した。

「ルビーン」総取締役は、BDRMシリーズが技術的準備状態の回復及び寿命延長の計画修理を経ている事を想い起した。
「従いまして、これらは、まだ当分の間は勤務に就きます」
彼は付け加えた。


[新世代戦略原潜ボレイ級(旧ブログ)]
[新世代戦略原潜ボレイ級]

プロジェクト955「ボレイ」原子力戦略用途水中巡洋艦2番艦K-550「アレクサンドル・ネフスキー」は、2004年3月19日に起工、2010年12月6日に進水、2013年12月23日にロシア海軍へ就役し、太平洋艦隊第25潜水艦師団へ編入されました。
[ボレイ級戦略原潜2番艦アレクサンドル・ネフスキーはロシア海軍へ就役し、太平洋艦隊へ編入された]

3番艦「ウラジーミル・モノマーフ」は、2006年3月19日に起工、2012年12月30日に進水、2014年12月10日に竣工、同年12月19日に就役しました。
[第3のボレイ級戦略原潜ウラジーミル・モノマーフはロシア海軍へ就役した]

この2隻の戦略原潜は、2015年夏以降に配備先となるカムチャツカへ回航されます。
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[ロシア海軍最新鋭戦略原潜ウラジーミル・モノマーフとアレクサンドル・ネフスキーは2015年夏以降にカムチャツカへ回航される]
[ロシア海軍最新鋭戦略原潜ウラジーミル・モノマーフとアレクサンドル・ネフスキーは2015年に実戦配備へ就く]

現在、カムチャツカには、プロジェクト667BDR「カリマール」戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦(デルタIII級)が配備されていますが、既に就役から30年以上が経過しています。
ただ、稼働状態には維持されていますが。
[ロシア海軍の2隻の戦略原潜はバレンツ海とオホーツク海から同時に弾道ミサイルを発射した]
[ロシア海軍太平洋艦隊の戦略原潜スヴャトイ・ゲオルギー・ポベドノーセツは任務遂行後に基地へ戻った]

新たに太平洋艦隊へ配備される2隻の「ボレイ」級は、これらの「カリマール」級と入れ替わる事になります。

タイフーン級原潜ドミトリー・ドンスコイはロシア海軍に留まる

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『インタファクス』より
2015年3月17日13時35分配信
【原子力潜水艦「ドミトリー・ドンスコイ」は(ロシア)海軍の戦闘編制に留まる】
モスクワ、3月17日、インタファクス・ロシア

世界最大の原子力潜水艦であるプロジェクト941「タイフーン」「ドミトリー·ドンスコイ」は海軍の戦闘編制に留まる。
『インタファクス』は、海洋工学中央設計局「ルビーン」総取締役イーゴリ・ヴィリニトより伝えられた。

「このプロジェクト艦の1隻は現在も在籍しています。
同艦は、海洋配置大陸間弾道ミサイル"ブラヴァー"の最初の試験を実施しました。
その後、(ボレイ級の)トップ艦と生産艦が定期的に発射を行ないました。
この艦は、新たなミサイルに変更されました。
この発射が完了した後、セヴマシュで建造された艦(ボレイ級)の引き渡しが保障されることになりました。
それが、この(艦の)主要任務です」

ヴィリニトは火曜日にマレーシアで開会した兵器展示会「LIMA-2015」会場において、こう話した。

彼によると「他の艦が戦闘に使用される計画は有りません」

原子力潜水艦プロジェクト941は、これまでに建造された最大の潜水艦である。
その全長は172メートル、幅23.3メートル、吃水11.5メートル。
艦はギネスブックに記載されている。

鋼製の軽量船体(外殻)内部には、直径7.2メートル、8つの区画に分割された強度船体(耐圧殻)が2つ有る。
その間に、3つの強度モジュール:533mm魚雷発射管6門を有する艦首、艦尾、中央ポスト。
このような「カタマラン」配置の船体は、潜水艦の幅を並外れて大きくした。
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1976~1989年にセヴマシュプレドプリャーチェは6隻のプロジェクト941原子力潜水艦を建造した。
プロジェクト941「タイフーン」海洋工学中央設計局「ルビーン」(サンクトペテルブルク)により開発された。


ロシア・ソ連潜水艦総合情報サイト『ディープストーム』より
【プロジェクト941「アクラ」(NATOコード名「タイフーン」)】
1981年~1989年に6隻が就役しましたが、既に3隻が除籍、解体されています。

プロジェクト941重原子力戦略用途水中巡洋艦(タイフーン級)の1番艦TK-208「ドミトリー・ドンスコイ」(1981年12月29日納入、1982年12月14日海軍旗掲揚)は、1990年代末に新開発の潜水艦弾道ミサイル「ブラヴァー」の試験艦へ改造され、2005年から2010年まで発射試験に従事しました。
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その後、「ブラヴァー」発射試験艦としての任務を解かれ、今度は、海洋で試験を行なう新型潜水艦のサポートを行なう事になりました。
[タイフーン級原潜「ドミトリー・ドンスコイ」は試験艦として現役に留まる]

2013年には、戦略原潜「アレクサンドル・ネフスキー」、多用途原潜「セヴェロドヴィンスク」の海洋試験をサポートしました。
[タイフーン級原潜はロシア新世代原潜の海洋試験をサポートする]

2014年にも、新型原潜の海洋試験のモニタリングの為に何度か出航しています。
[タイフーン級原潜ドミトリー・ドンスコイは出航した]
[タイフーン級原潜ドミトリー・ドンスコイは帰港した]
[ロシア海軍最新鋭原潜セヴェロドヴィンスクはタイフーン級原潜ドミトリー・ドンスコイと共に出航した]

「ドミトリー·ドンスコイ」は、当分の間はロシア海軍に留まる事になります。

他の2隻の「タイフーン」級-「アルハンゲリスク」「セヴェルスターリ」は既に退役しており、今後解体されます。
[タイフーン級戦略原潜セヴェルスターリとアルハンゲリスクは除籍、解体される]

バレンツ海で「海戦」が始まる

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2015年3月18日06時07分配信
【ロシア国防省:「海戦」はバレンツ海で始まる】
モスクワ、3月18日-ロシア通信社ノーボスチ

ロシア海軍バレンツ海の演習で、魚雷、砲の発射、深海爆撃、機雷の敷設、揚陸部隊の上陸戦闘を含む「海戦」を始める。
ロシア国防省広報サービス・情報管理部は発表した。

「北方艦隊の部隊の抜き打ち検査中に、ロケット艦の戦術打撃グループ、対潜艦、機雷掃海艦で構成される異種グループは、仮想敵の打撃艦グループとバレンツ海エリアで海上戦を行なう為の活動へ取り組みます」
声明では、こう述べられた。

「とりわけ、同一種並びに異種戦術グループが構成され、機雷の脅威が在る海域、更には仮想敵潜水艦が行動する海域における様々な状況における海上戦がシミュレートされます」
当局は伝えた。

「様々な種類の魚雷及び砲の発射、深海爆撃、機雷の敷設及び掃海への取り組み、海洋移動中の艦艇支隊の組織的対空防衛が実行されます。
段階の1つでは、無防備の海岸への揚陸部隊の上陸が行なわれ、上陸戦闘が実施されます」

声明では、こう述べられた。


2015年3月16日、ロシア大統領ウラジーミル・プーチンは、北方艦隊を主体とした抜き打ち演習の実施を命じました。
[ロシア海軍北方艦隊(と西方軍管区と空挺軍)の抜き打ち演習が始まる]

翌3月17日、北方艦隊の演習参加部隊が出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊はバレンツ海で対潜演習を行なう]

そして北方艦隊海軍歩兵部隊(第61キルケネス赤旗独立海軍歩兵旅団)北極圏で上陸演習を行なう為、大型揚陸艦「コンドポガ」へ乗り込みました。
[北方艦隊の海軍歩兵は北極圏で上陸演習を行なう]

更には、直接演習には参加せずに北方艦隊主要基地セヴェロモルスクに停泊していた艦も、動けるものは全て港を離れる事になりました。
[ロシア海軍北方艦隊主要基地セヴェロモルスク在伯艦は「空襲から退避する為」に出航した]

抜き打ち演習3日目は、バレンツ海での防空演習が行なわれました。
[ロシア海軍北方艦隊はバレンツ海で防空演習を行なった]
[ロシア海軍北方艦隊の艦艇は艦上戦闘機Su-33の「攻撃」を撃退した]

今後は、バレンツ海で様々な形の海上戦闘の訓練が行なわれることになります。

ロシア海軍北方艦隊の艦艇は艦上戦闘機Su-33の「攻撃」を撃退した

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2015年3月18日04時30分配信
【ロシア艦はバレンツ海での戦闘機の「攻撃」を撃退した】
モスクワ、3月18日-ロシア通信社ノーボスチ

ロシア北方艦隊対潜艦及びロケット艦は、バレンツ海の演習において戦闘機「攻撃」を撃退した。
ロシア国防省広報サービス・情報管理部は発表した。

「北方艦隊の部隊の抜き打ち検査中にバレンツ海へ派遣された北方艦隊の対潜艦水上連合部隊及びロケット艦大隊は、航海指示書による混成打撃グループの空中攻撃を撃退する演習を実施しました」
声明では、こう述べられた。

「仮想敵の空中攻撃手段の役割を演じたのは、北方艦隊海洋航空隊艦上戦闘機連隊の3機の艦上戦闘機Su-33でした」
当局は伝えた。

演習中に航空機は目標を投下し、水上艦の高射砲複合体班は成功裏にそれを破壊した。


2015年3月16日、ロシア大統領ウラジーミル・プーチンは、北方艦隊を主体とした抜き打ち演習の実施を命じました。
[ロシア海軍北方艦隊(と西方軍管区と空挺軍)の抜き打ち演習が始まる]

翌3月17日、北方艦隊の演習参加部隊が出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊はバレンツ海で対潜演習を行なう]

そして北方艦隊海軍歩兵部隊(第61キルケネス赤旗独立海軍歩兵旅団)北極圏で上陸演習を行なう為、大型揚陸艦「コンドポガ」へ乗り込みました。
[北方艦隊の海軍歩兵は北極圏で上陸演習を行なう]

更には、直接演習には参加せずに北方艦隊主要基地セヴェロモルスクに停泊していた艦も、動けるものは全て港を離れる事になりました。
[ロシア海軍北方艦隊主要基地セヴェロモルスク在伯艦は「空襲から退避する為」に出航した]

抜き打ち演習3日目は、バレンツ海での防空演習が行なわれました。
[ロシア海軍北方艦隊はバレンツ海で防空演習を行なった]

この他、「スモレンスク赤旗授与・ソ連邦英雄2度受賞ボリス・サフォーノフ記念第279独立艦上戦闘機航空連隊」所属の艦上戦闘機Su-33が敵機役を務め、Su-33から投下された標的への射撃訓練が実施されました。