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ロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2015」は2015年5月中旬に地中海で実施される

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2015年4月30日15時08分配信
【中華人民共和国国防部:ロシアと中国は地中海で海軍演習を実施する】
北京、4月30日-ロシア通信社ノーボスチ

ロシア中国は5月中旬に地中海での合同海軍演習を初めて実施する。
木曜日、中華人民共和国国防部の公式代理人・耿雁生は記者団へ伝えた。

「ロシア連邦並びに中華人民共和国の計画によりますと、両国の海軍は5月中旬に合同軍事演習を地中海で実施します。
海洋協同-2015の名の下に」

は表明した。

彼によると、演習には、双方から9隻の艦が関わる事になる。

「演習の主要形態には、海上での防衛、物資補充、船団護衛、海上輸送の安全保障への取り組みが含まれております」
中国国防部
の代理人は説明した。

活動目的は、ロシア中国間の友好協力関係を深め、海洋の安全への脅威を撃退する両国の戦闘能力の強化に在る。

「覚えておく必要が有るのは、この演習は第3国に対して向けられたものではなく、周辺地域の状況とは関係が無い事であります」
雁生は締め括った。

ロシア国防省からのコメントをロシア通信社ノーボスチは未だ得ていない。


ロシア海軍(太平洋艦隊)中国海軍は、2012年、2013年、2014年に合同演習「海洋協同」を実施しています。

「海洋協同-2012」:2012年4月下旬に黄海で実施
[ロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2012」(2012年4月)]

「海洋協同-2013」:2013年7月上旬にピョートル大帝湾で実施
[ロシア・中国海軍合同演習は7月初頭にウラジオストク沖で実施される]
[ロシア・中国海軍合同演習「海洋協同-2013」が始まった]
[ロシア・中国海軍は海賊対処訓練を行なった]
[ロシア・中国海軍合同演習「海洋協同-2013」最終日に砲撃訓練が実施される]

「海洋協同-2014」:2014年5月下旬に東シナ海で実施
[ロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2014」]

この他、2014年1月下旬には、地中海ロシア海軍中国海軍が初めて合同演習を実施しました。
[地中海東部でロシア海軍と中国海軍の合同演習が実施される]
[地中海東部でロシア・中国海軍合同演習が始まった]



2014年11月、中国を訪問中のロシア連邦国防相セルゲイ・ショイグ上級大将は、2015年には地中海及び太平洋でロシア海軍中国海軍の合同演習が計画されている事を明らかにしました。
[ロシア海軍と中国海軍は2015年に地中海と太平洋で合同演習を実施する]

今回の中国国防部報道官の発表によると、2015年5月中旬に地中海ロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2015」が実施されるとの事です。
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中国海軍の参加艦は、第19次海賊対処部隊としてアデン湾へ派遣されている054A型フリゲート「臨沂」(547)、「濰坊」(550)、903型総合補給艦「微山湖」(887)の3隻になります。
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ロシア海軍太平洋艦隊のデルタIII級戦略原潜リャザンのドック修理が始まった

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2015年4月30日2時46分配信
【ロシア太平洋艦隊の原子力潜水艦「リャザン」は修理に取り掛かった】
ウラジオストク、4月30日-ロシア通信社ノーボスチ

太平洋艦隊戦略原子力潜水艦「リャザン」のドック修理は、ボリショイ・カーメニ極東工場「ズヴェズダー」で始まった。
ロシア通信社ノーボスチは、同社の代理人より伝えられた。

「極東工場ズヴェズダー(統合造船業営団の極東造船・艦船修理センターの一員として業務を行なう)は、原子力潜水艦リャザンを無事に造船台へ据え付けました。
この操作は、ちょうど1日間に渡り続けられました。
潜水艦の入渠に関して、専門家は"真剣だった"と言いました。
正午に受注376号は第8船台へ入りました」

対談者は話した。

彼によると、約1ヶ月間に渡り係留岸壁で修理作業が実施された。
現在はドック修理が始まっている。

「受注品の設備の検査が進行中であり、解体及び洗浄作業が行なわれています。
修理のための附属品及び製品の製造は始まっています。
それは総合スケジュールに沿っています」
「ズヴェズダー」
総取締役代行(生産担当)イーゴリ・ワシコは話した。

「リャザン」第3世代潜水艦プロジェクト667に属しており、太平洋艦隊の海洋戦略核戦力の基礎を形成している。

2008年、「リャザン」は、北極の氷の下を浮上する事無く北方艦隊から太平洋艦隊への移動を行ない、今は太平洋艦隊の戦闘編制に含まれている。


ロシア・ソ連潜水艦総合情報サイト『ディープストーム』より
【プロジェクト667BDR、K-44「リャザン」】

ロケット水中巡洋艦K-44は1980年1月31日にセヴェロドヴィンスク「セヴマシュ」で起工され、1982年1月19日に進水、1982年9月17日に海軍へ納入、9月18日に海軍旗初掲揚式典が開催され、ソ連海軍へ就役しました。

1982年11月24日、赤旗北方艦隊に編入されました。
翌1983年から1987年まで毎年「自立戦闘任務」(戦略パトロール)を実施し、1987年からはセヴェロドヴィンスクで修理が行なわれました。

1990年7月28日から1993年12月31日までセヴェロドヴィンスク「ズヴェズドーチカ」工場で定期修理と近代化が実施されました。

1992年7月3日、「戦略用途原子力水中巡洋艦」に類別変更されました。

1995年6月7日には弾道ミサイルを使ってドイツブレーメン大学が開発した観測機器を打ち上げました。

1995年12月3日、結氷下の北極圏で浮上した際に損傷し、第10艦船修理工場で修理されました。

1998年1月にリャザン州と後援協定を締結し、同年1月10日に「リャザン」と命名されました。

2005年から2007年まで「ズヴェズドーチカ」で定期整備が行なわれました。
[戦略原潜「リャザン」(デルタIII型)は定期整備を終える]
[デルタIII型戦略原潜「リャザン」は、定期修理後のテストを終えた]

2008年8月1日、バレンツ海から弾道ミサイルを発射しました。
[デルタIII型戦略原潜「リャザン」、弾道ミサイル試射]

2008年8月末に北方艦隊原潜基地を出航し、9月30日にカムチャツカへ到着しました。
[デルタIII型戦略原潜「リャザン」、太平洋艦隊へ回航]

そして「リャザン」北方艦隊から太平洋艦隊へ転属しました。

2009年10月7日、オホーツク海から弾道ミサイルを発射しました。
[太平洋艦隊のデルタIII型戦略原潜、弾道ミサイル発射]

2011年、修理のために沿海地方ボリショイ・カーメニ「ズヴェズダー」工場へ回航されました。
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その後は音沙汰が無かったのですが、今回の記事の通り、ドックでの修理作業が始まりました。

「リャザン」は、14隻建造されたプロジェクト667BDR(デルタIII級)戦略原潜で一番最後に就役した艦です。

太平洋艦隊に残る667BDRは、今後配備される新世代戦略原潜「ボレイ」級と交代する事になります。
[ロシア海軍新世代戦略原潜ボレイ級は太平洋艦隊のデルタIII級を代替する]

しかし、「リャザン」は修理して使い続けるようです。

ロシア海軍最新フリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"は2015年5月初頭から2回目の洋上試験を開始する

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『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
10時54時2015年4月30日
【「アドミラル・グリゴロヴィチ」は5月5日に次の試験の為に海へ出る】

フリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」の次の海洋への出航は5月5日に予定されている。
水曜日・4月29日、同艦は工場航行試験における最初の出航を完了した。


『海軍産業』特派員が沿バルト造船工場「ヤンターリ」広報秘書官セルゲイ・ミハイロフから伝えられたように、「アドミラル・グリゴロヴィチ」は海上で5日間を過ごした。
この間に乗組員は、主動力装置、航法システム、航海機器及び他の総合艦載システムの試験を行なった。

ミハイロフは、同艦の最初の出航は成功裏に実施され、如何なる機器の動作にも誤作動は無い事を指摘した。

フリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」工場航行試験は、艦が受入基地バルチースクへ向かった4月8日に始まった。

ロシア海軍への艦の引き渡しは2015年8月に予定されている。

同艦は、他の新型フリゲート-「アドミラル・ゴルシコフ」と共に、2015年6月1日から5日までサンクトペテルブルクで開催される国際海軍サロン(IMDS-2015)への出展が予定されていた。
しかし、その後、フリゲートはサロンの参加艦リストから消えた。

プロジェクト11356フリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」は、沿バルト造船工場「ヤンターリ」の造船台で2010年12月18日に起工され、2014年3月14日に進水した。
同プロジェクトは、公開株式会社「北方計画設計局」で設計された。

現時点においては、このシリーズの6隻の艦の内の5隻が起工されており、同プロジェクトの2番艦-「アドミラル・エッセン」は2014年11月7日に進水し、その他の船体は船台上で形成されている。


[ロシア海軍の為の新たなフリゲート~プロジェクト11356R(アドミラル・グリゴロヴィチ型)とプロジェクト22350(アドミラル・ゴルシコフ型)]
[アドミラル・グリゴロヴィチ型フリゲート]

プロジェクト11356R警備艦の1番艦「アドミラル・グリゴロヴィチ」は、2010年12月18日に起工され、2014年3月14日に進水しました。
[ロシア海軍の新型フリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"は進水した]

その後、2014年12月初頭から造船所の岸壁で係留試験が開始されました。
『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2014年12月5日8時7分配信
【警備艦「アドミラル・グリゴロヴィチ」は係留試験を開始した】

12月21日にはガスタービンエンジンが初めて始動されました。
『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2014年12月21日14時24分配信
【警備艦「アドミラル・グリゴロヴィチ」は初めてエンジンを始動した】

そして2015年2月17日、出航前の消磁作業の為、「ヤンターリ」浮きドックへ入りました。
[ロシア海軍の新フリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"は消磁作業を開始した]

消磁作業は3月下旬に完了し、4月8日に「ヤンターリ」造船所の在るカリーニングラードからバルチースク海軍基地へ移動しました。
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そして4月下旬に1回目の洋上試験が実施され、4月29日に完了しました。

次の洋上試験は5月5日から始まるとの事です。

「アドミラル・グリゴロヴィチ」は、今年(2015年)8月にロシア海軍へ引き渡され、黒海艦隊へ配備される予定です。
[新型警備艦(フリゲート)アドミラル・グリゴロヴィチは2015年8月にロシア海軍へ引き渡される]
[ロシア海軍の新型フリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"は2015年夏以降に黒海艦隊へ配備される]


プロジェクト11356Rの2番艦以降も建造が進んでいます。
[建造進むロシア海軍新型フリゲート・プロジェクト11356R(2015年4月4日)]

ロシア海軍太平洋艦隊は沿海地方で新型地対艦ミサイルの発射訓練を行なった

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2015年4月28日19時48分配信
【沿海地方で新たな沿岸ミサイル複合体「バル」の戦闘発射が成功裏に実行された】

本日(4月28日)、太平洋艦隊沿岸軍連合部隊は、昨年末に旅団へ軍備採用された新たなミサイル複合体「バル」の最初の発射が実行された。

大隊は、常時駐屯所から200kmの行進を行ない、無防備の場所へ移動展開し、海上標的へのミサイル発射を実施した。

その後、発射支援に関わった海洋航空隊航空機統制艦は、成功裏に目標へ命中した事を確認した。

ミサイル発射を支援した戦力として、合計400名以上の将兵が参加し、約20両の戦闘車両及び補助車両が関わった。



沿岸ミサイル複合体(地対艦ミサイル)「バル」は、艦対艦ミサイル「ウラン」/空対艦ミサイルKh-35の地対艦ヴァージョンです。

『ロシア黒海艦隊公式サイト』より
【3K60「バル」】

ロシア海軍では、2008年以降、黒海艦隊カスピ小艦隊に配備されています。

太平洋艦隊では、沿海地方スモリャニノヴォに駐留する第72独立沿岸ロケット連隊が2014年末に「バル」を受領しました。
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そして2015年4月28日、第72ロケット連隊は初めて「バル」の発射訓練を実施しました。

ロシア海軍太平洋艦隊の海軍歩兵部隊はクリル諸島で上陸演習を行なう

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2015年4月28日19時14分配信
【太平洋艦隊海軍歩兵のカムチャツカグループは大型揚陸艦で海に出た】

太平洋艦隊海軍歩兵連合部隊のカムチャツカグループ戦術揚陸グループは、多目的キャタピラートラックで常時駐屯場所からマラヤ・ラゲルナヤ湾までの行進を行ない、兵器、軍用車両、特殊車両の艦への積み込みを実施し、太平洋へ出航してクリル諸島へと向かった。

この目的の為、太平洋艦隊主要基地ウラジオストク市からカムチャツカ大型揚陸艦「アドミラル・ネヴェリスコイ」が到着した。
以前、この場所の水中状況の探査が実施され、湾の深さが測定され、航行ブイが設置された。
艦の海岸への航海の安全を保障する為に。

クリル列島「黒ベレー」は、無防備の海岸への海洋揚陸部隊の上陸と、獲得した橋頭堡の防衛の課題に取り組む。

戦闘訓練活動は、約1ヶ月間に渡り続けられ、100名以上の海軍歩兵部隊が参加し、15台の車両が関わる。


現在、太平洋艦隊には2個海軍歩兵旅団が所属しています。
[ロシア海軍歩兵の2個連隊は旅団に改編される]

沿海地方には「第155独立海軍歩兵旅団」が駐留し、カムチャツカには「第40クラスノダール-ハバロフスク2度赤旗受賞独立海軍歩兵旅団」が駐留しています。

今回、クリル諸島で上陸演習を行なうのは、第40独立海軍歩兵旅団所属部隊です。
同旅団の将兵と車両を乗せる大型揚陸艦「アドミラル・ネヴェリスコイ」は、2014年後半から2015年初頭に掛けてウラジオストク艦船修理工場で修理が行なわれ、2015年2月に復帰しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型揚陸艦アドミラル・ネヴェリスコイは2015年2月に修理を終えて復帰する]


なお、ロシア海軍「無防備の海岸への上陸」というのは、上陸予定海岸へ砲爆撃を加え、そこに居る敵を無力化して「無防備」にした後に上陸する、という意味です。

重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフの古い各種機器の解体・撤去は2015年中に完了する

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
【「セヴマシュ」:「アドミラル・ナヒーモフ」の機器の解体は12月までに完了する】
モスクワ、4月28日-ロシア通信社ノーボスチ

「セヴマシュ」工場で修復が実施されている重原子力ロケット巡洋艦「アドミラル・ナヒーモフ」の機器及び船体構造物の解体は年内に完了する。
火曜日、同社の広報サービスは発表した。

巡洋艦の完全な修復は2019年まで続く予定である。
艦は生活保障システム、ミサイル複合体及び砲兵装を交換し、更に電波電子兵装システムは更新される。

「現在、重原子力ロケット巡洋艦では、機器及びシステムの大規模な問題点検出が行なわれています。
年内には、船体構造部及び機器の解体が実施されます」

声明では、こう述べられた。

更に広報サービスは、現在、艦の新たな機器の発注が実施されており、全ての機器は国内製になる事を指摘した。

プロジェクト1144「オルラン」重原子力ロケット巡洋艦「アドミラル・ナヒーモフ」は1992年までは「カリーニン」という名前だった。
1983年5月17日にバルト造船工場で起工された。
1986年4月25日に進水した。
1988年12月30日、ロシア海軍の戦闘編制へ補充された。
1992年4月末、「アドミラル・ナヒーモフ」と改名された。


現在、プロジェクト11442重原子力ロケット巡洋艦「アドミラル・ナヒーモフ」は、セヴェロドヴィンスク「セヴマシュ」造船所で大規模な近代化改装が行なわれています。
[ロシア海軍の重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフの近代化改装の為の新たな兵器調達]
[ロシア海軍の重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフの近代化改装は2019年に完了する]

2014年10月24日からは「セヴマシュ」の屋外ドックへ入渠しています。

近代化改装に当たり、「アドミラル・ナヒーモフ」は兵装やレーダー等を含む古い各種機器を撤去、解体していますが、この作業は今年中に完了するとの事です。

フランスはロシアへミストラル級ヘリ空母を引き渡すか、或いは金を返す

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『タス通信』より
2015年4月27日12時32分配信
【ペスコフ:プーチンとオランドは、パリが「ミストラル」か、或いは前払い金を返す事で合意した】
モスクワ、4月27日/タス通信

ロシア大統領ウラジーミル・プーチンフランス大統領フランソワ・オランドは、フランスロシアヘリコプター空母「ミストラル」か、或いは支払い済みの前払い金を返す事で合意した。
この義務の履行時期は、未だ知られていない。
ロシア国家元首の広報秘書官ドミトリー・ペスコフは発表した。

「いいえ、特定の日付に関しましては、何も聞いておりません」
彼は、プーチンオランドエレバン会議における「ミストラル」問題の決定時期に関する話し合いについての質問に答え、こう述べた。

ペスコフは確認した。
「このテーマと方向性については以前にも取り上げられており、パリでの記者会見(4月22日)でフランス大統領が述べています」
「実の所、このポジションは確認されております。
ポジションは非常にシンプルであります-商品(ミストラル級)か、或いは既に支払い済みの前払い金か。
双方が、このポジションで同意している事が確認されました」

広報秘書官は確認した。

[「ミストラル」のテーマでの議論]
ロシアフランスの指導者は、4月24日のエレバン会議「ミストラル」のテーマについて話し合った。
「ミストラルについても触れられました。
この場合、何ら問題は有りません」

その後、ペスコフは通知した。

プーチンとの会談後、オランドは、ヘリコプター空母の最終決定は未だ下されていないと表明した。
「ミストラルについてですが、この問題の主な部分について要約いたしますと、ミストラルを引き渡すのか、今日、私共は、そのような決定を下してはおりません。
或いは、どのような形で補償を行なうのかについて、私共は、更なる話し合いを行ないます。
現時点では、いかなる決定も下されてはおりません」
フランス
の指導者は表明した。

[艦の供給契約]
ロシア
の為に建造され、「ウラジオストク」と命名された「ミストラル」級1番艦は2013年10月に進水し、2014年11月にロシアへ引き渡されなければならなかった。
最後の段階でパリウクライナ情勢を理由にロシア側へのヘリコプター空母の引き渡しを無期限に延期した。
2番艦「セヴァストーポリ」は、当初はロシア側へ2015年後半に引き渡される計画であったが、1番艦と同様に、引き渡しの凍結が決定された。

4月22日、パリにおけるウクライナ大統領ペトロ・ポロシェンコとの共同記者会見の席上でオランドは、ロシアへの「ミストラル」引き渡しの為の条件は未だ形作られていないと表明した。
モスクワは繰り返し、状況展開の双方の選択肢が手配されると表明している:ヘリコプター空母か、或いは金銭を受け取るか。



[フランスのミストラル級引き渡し保留問題]
[ヘリコプター揚陸ドック艦ミストラル型]
[ヘリ空母ミストラル型(旧ブログ)]

ロシア海軍向けの「ミストラル」級ヘリコプター揚陸ドック艦の売買契約は、2011年6月に締結されました。
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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2011年6月17日17時11分配信
【ロシアとフランスは、ヘリコプター空母「ミストラル」に関する契約を締結する】

「ミストラル」級の1番艦「ウラジオストク」は2014年11月に引き渡される予定でしたが、2014年2月以降のウクライナ情勢の悪化により、アメリカを初めとする西側諸国フランスに対し、ロシアへの「ミストラル」級の引き渡しの中止を求め、当初はロシアへ艦を引き渡す意向を表明していたフランス大統領も、2014年11月末に「ウラジオストク」の引き渡しの延期を決定しました。
[フランスはロシアへのミストラル級ヘリ空母ウラジオストクの引き渡しを一時停止する]
[ロシアはミストラル級ヘリ空母購入の為にフランスへ約10億ユーロを支払っている]

2番艦「セヴァストーポリ」も2014年11月に進水し、今年3月から洋上試験を開始しています。
[ロシア海軍向けミストラル級ヘリ空母セヴァストーポリは2回目の洋上試験を行なう]

オランド大統領はは、再三に渡り、「ミストラル」級引き渡しの為の条件として、ウクライナ情勢の鎮静化(停戦合意の履行)を挙げています。
[ロシアへのミストラル級ヘリ空母引き渡しの為の条件は未だ成立していないとフランス大統領は言った]

このようなフランス側の態度に対し、ロシア連邦大統領ウラジーミル・プーチンは、2015年4月16日、「ロシアはミストラル級の供給の『挫折』に関し、フランスへ違約金(約11億ユーロ)を請求するつもりは無いが、ロシアが負担した費用(約10億ユーロ)は返してもらわなくてはならない」と公言しました。
[ロシアはミストラル級ヘリ空母に関してフランスへ違約金を求めないが支払った代金の返却を望む]

4月19日、オランド氏は、4月24日にアルメニアプーチン氏と会い、「ミストラル」級に関する問題で話し合うと確約する事になりました。
[フランス大統領はミストラル級ヘリ空母の問題についてロシア大統領と話し合う]

4月22日、オランド氏は、ウクライナ大統領との共同記者会見において、改めてロシアへの「ミストラル」級引き渡しの為の条件は形成されておらず、引き渡しは不可能であると表明しました。
更には、ロシアフランスへ払った「ミストラル」級の代金(約10億ユーロ)の返還についても言及しました。
[フランスはロシアが支払ったミストラル級ヘリ空母の代金を返還する用意がある]

そして4月24日、アルメニアエレバンプーチン氏とオランド氏の会談が開かれました。
[フランス大統領とロシア大統領はアルメニアにおける首脳会談でミストラル級ヘリ空母の問題についても話し合った]

この会談では「ミストラル」級の問題についても話し合われたようですが、会談後、フランス大統領「ロシアへのミストラル級の引き渡しは決まっていない」と述べ、一方、ロシア大統領報道官「この件に関しては何の問題も無い」とだけ述べました。

その後、フランスのメディア『ル・ジャーナル・デュ・ディマンシュ』(Le Journal du Dimanche)紙は、フランスロシアへの「ミストラル」級ヘリ空母2隻の引き渡しを中止し、代わりに合計11億ユーロをロシア側へ補償するという方向で双方が合意していると報じました。
[フランスはロシアへミストラル級ヘリ空母を引き渡さず、ロシアへ金銭補償を行なう]

そして4月27日、ロシア大統領報道官ドミトリー・ペスコフ氏は、「ミストラル級ヘリ空母か、或いは前払い金(ロシアがフランスへ支払い済みの代金)をロシアへ戻す事で合意している」と述べました。
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しかし、この期に及んで「ミストラル」級のロシアへの引き渡しが実現するなどとは、もはやロシア政府でさえ誰1人して信じてはいないでしょう。
そうなると、ロシアが払った金を返す事になります。

ペスコフ氏は相変わらず具体的な事には言及していませんが、少なくとも、上記のフランスメディアの報道の内容(ロシアへの「ミストラル」級ヘリ空母2隻の引き渡しを中止し、代わりに合計11億ユーロをロシア側へ補償する)を否定するものではありません。


ロシアは以前から「ミストラル」級のような艦を自国で建造する事は可能であり、その計画が有ると何度も表明して来ましたが、その設計原案は既に出来上がっています。
[ロシア造船業界はミストラル級のようなヘリ空母を建造する用意がある]


2:57からロシア独自設計のヘリコプター揚陸ドック艦の模型が出てきます。
この動画では、艦の中央部分しか写されていませんが・・・

ロシア将来ヘリコプター揚陸ドック艦
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この艦の全長は大体230mくらい。
兵装は、確認できるものだけで130mm単装砲が1基、高射ミサイル砲複合体「パーンツィリ-M」が6基です。

搭載機は、Ka-52K、Ka-29、Ka-27辺りが想定されているようです。

フランスはロシアへミストラル級ヘリ空母を引き渡さず、ロシアへ金銭補償を行なう

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『タス通信』より
2015年4月26日13時09分配信
【メディア:フランスはロシアへ「ミストラル」の費用を補償する意向である】
パリ、4月26日/タス通信特派員ミハイル・チモフェーエフ

フランスは、ロシアプロジェクト「ミストラル」ヘリコプター空母の費用を補償する意向であり、それ(ミストラル級)はロシア海軍へ引き渡される事は無い。
『ル・ジャーナル・デュ・ディマンシュ』(Le Journal du Dimanche)紙は報じた。

「法的には、未だこの決定は正式に下されていないが、ロシアとフランスの双方は、この1ヶ月以内にロシア連邦への軍艦ミストラル級の供給契約の解約の正確な条件を定める事で合意した事が知られた」
同紙は記した。

同紙によると、「既に決定は事実上下されており、パリはロシアへ支払い済みの8億ユーロを返し、そして更に3億ユーロになる同プロジェクトの他の費用を補償する」
新聞は、「ミストラル」に関する交渉に精通しているフランス大統領府のスタッフのデータを引用した。
そのデータによると、この為に必要な共和国の資金は、総額20億ユーロになるポーランドへのヘリコプター供給契約から受け取る事になるだろう。

同紙が報じたように「フランスは、完成した2隻のヘリコプター空母を転売する権利をロシアから取得する」
複数のNATO諸国が、これらの購入への関心を示している事を『ル・ジャーナル・デュ・ディマンシュ』は明らかにした。

[「ミストラル」の運命]
ロシア
の為に建造され、「ウラジオストク」と命名された「ミストラル」級1番艦は2013年10月に進水し、2014年11月にロシアへ引き渡されなければならなかった。
最後の段階でパリウクライナ情勢を理由にロシア側へのヘリコプター空母の引き渡しを無期限に延期した。
2番艦「セヴァストーポリ」は、当初はロシア側へ2015年後半に引き渡される計画であったが、1番艦と同様に、引き渡しの凍結が決定された。

以前、外交筋が伝えたように、ロシア「許容できるオプション」として、フランスが、ほぼ15億ユーロの前払い金をロシアへ返す事を考慮している。
従って「フランスは、その面子を保つでしょう」
彼は付け加え、艦の為の金銭を返すというパリの決断をモスクワ「高く評価」した事を指摘した。

[フランスのポジション]
以前、西側のメディアは、ロシア連邦の為に建造された2隻のヘリコプター空母ミストラルの供給契約が破棄された場合、フランスロシアへ10億ポンド(15億ドル)を支払わなければならないと報じた。
メディアの報道によると、ヘリコプター空母の取り引きの停止の結果、フランス側は毎月300万ユーロの費用が生じている。

水曜日にフランス大統領フランソワ・オランドパリで表明したように、フランスは未だロシアへのヘリコプター空母「ミストラル」の引き渡しが可能であるとは考えていない。
「(ミストラル級の)引き渡しについてですが、今、既知の情勢(ウクライナの)を考えますと、それは不可能です」
フランス
の指導者は話した。


[フランスのミストラル級引き渡し保留問題]
[ヘリコプター揚陸ドック艦ミストラル型]
[ヘリ空母ミストラル型(旧ブログ)]

ロシア海軍向けの「ミストラル」級ヘリコプター揚陸ドック艦の売買契約は、2011年6月に締結されました。
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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2011年6月17日17時11分配信
【ロシアとフランスは、ヘリコプター空母「ミストラル」に関する契約を締結する】

「ミストラル」級の1番艦「ウラジオストク」は2014年11月に引き渡される予定でしたが、2014年2月以降のウクライナ情勢の悪化により、アメリカを初めとする西側諸国フランスに対し、ロシアへの「ミストラル」級の引き渡しの中止を求め、当初はロシアへ艦を引き渡す意向を表明していたフランス大統領も、2014年11月末に「ウラジオストク」の引き渡しの延期を決定しました。
[フランスはロシアへのミストラル級ヘリ空母ウラジオストクの引き渡しを一時停止する]
[ロシアはミストラル級ヘリ空母購入の為にフランスへ約10億ユーロを支払っている]

2番艦「セヴァストーポリ」も2014年11月に進水し、今年3月から洋上試験を開始しています。
[ロシア海軍向けミストラル級ヘリ空母セヴァストーポリは2回目の洋上試験を行なう]

オランド大統領はは、再三に渡り、「ミストラル」級引き渡しの為の条件として、ウクライナ情勢の鎮静化(停戦合意の履行)を挙げています。
[ロシアへのミストラル級ヘリ空母引き渡しの為の条件は未だ成立していないとフランス大統領は言った]

このようなフランス側の態度に対し、ロシア連邦大統領ウラジーミル・プーチンは、2015年4月16日、「ロシアはミストラル級の供給の『挫折』に関し、フランスへ違約金(約11億ユーロ)を請求するつもりは無いが、ロシアが負担した費用(約10億ユーロ)は返してもらわなくてはならない」と公言しました。
[ロシアはミストラル級ヘリ空母に関してフランスへ違約金を求めないが支払った代金の返却を望む]

4月19日、オランド氏は、4月24日にアルメニアプーチン氏と会い、「ミストラル」級に関する問題で話し合うと確約する事になりました。
[フランス大統領はミストラル級ヘリ空母の問題についてロシア大統領と話し合う]

4月22日、オランド氏は、ウクライナ大統領との共同記者会見において、改めてロシアへの「ミストラル」級引き渡しの為の条件は形成されておらず、引き渡しは不可能であると表明しました。
更には、ロシアフランスへ払った「ミストラル」級の代金(約10億ユーロ)の返還についても言及しました。
[フランスはロシアが支払ったミストラル級ヘリ空母の代金を返還する用意がある]

そして4月24日、アルメニアエレバンプーチン氏とオランド氏の会談が開かれました。
[フランス大統領とロシア大統領はアルメニアにおける首脳会談でミストラル級ヘリ空母の問題についても話し合った]

この会談では「ミストラル」級の問題についても話し合われたようですが、会談後、フランス大統領「ロシアへのミストラル級の引き渡しは決まっていない」と述べ、一方、ロシア大統領報道官「この件に関しては何の問題も無い」とだけ述べました。

そして今回、フランスのメディア『ル・ジャーナル・デュ・ディマンシュ』(Le Journal du Dimanche)紙は、フランスロシアへの「ミストラル」級ヘリ空母2隻の引き渡しを中止し、代わりに合計11億ユーロをロシア側へ補償するという方向で双方が合意していると報じました。



ロシアは以前から「ミストラル」級のような艦を自国で建造する事は可能であり、その計画が有ると何度も表明して来ましたが、その設計原案は既に出来上がっています。
[ロシア造船業界はミストラル級のようなヘリ空母を建造する用意がある]

ロシア将来ヘリコプター揚陸ドック艦
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この艦の全長は大体230mくらい。
兵装は、確認できるものだけで130mm単装砲が1基、高射ミサイル砲複合体「パーンツィリ-M」が6基です。

搭載機は、Ka-52K、Ka-29、Ka-27辺りが想定されているようです。

フランス大統領とロシア大統領はアルメニアにおける首脳会談でミストラル級ヘリ空母の問題についても話し合った

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2015年4月24日17時51分配信
【オランド:「ミストラル」をロシアへ引き渡す決定は採択されない】
パリ、4月24日-ロシア通信社ノーボスチ

フランス大統領フランソワ・オランドは、ロシアの国家指導者ウラジーミル・プーチンとの会談後、ロシア「ミストラル」型ヘリコプター空母を引き渡す決定は未だ採択されないと表明した。

大統領同士の会合は、オスマン帝国によるアルメニア人虐殺から100年目の追悼行事が開催されたエレバンで金曜日に行なわれた。

「ミストラルについてですが、それを(ロシアへ)引き渡すか、今日、私共は、そのような決定は下しておりません。
その費用の返還は、私共が合意する形で実現するでしょう」
『ロイター』紙
オランドの談話を引用して報じた。

その前夜、パリフランス大統領「ミストラル」型ヘリコプター空母の資金について、もしもそれがロシアへ引き渡されない場合には、順当に返却すると考えていると表明した。

以前、オランドパリ「ミストラル」に関する状況から抜け出す方法​​を模索していると述べた。
引き渡しに関しては、彼によると、ウクライナ危機の展開に依存する。

2隻のヘリコプター空母の供給契約は2011年にフランスDCNS/STXロソボロネクスポルト(ロシア兵器輸出公社)との間で締結された。
フランスは、昨年11月に1番艦「ウラジオストク」を引き渡さなければならず、その日時を11月14日と発表したが、それは実行されなかった。
ロシアフランスに対し、艦の引き渡し、或いは返金を求めている。


『ロシア通信社ノーボスチ』より
2015年4月24日22時17分配信
【ペスコフ:ロシアとフランスは「ミストラル」の問題に関してはノープロブレムである】
モスクワ、4月24日-ロシア通信社ノーボスチ

ロシアの指導者ウラジーミル・プーチンフランスの指導者フランソワ・オランド「ミストラル」引き渡し問題について話し合った。
ロシア連邦大統領広報秘書官ドミトリー・ペスコフは発表した。

「ミストラルについても触れられました。
この場合、何ら問題は有りません」

エレバンにおけるプーチンオランドの会談の詳細に関する質問に答え、こう話した。


[フランスのミストラル級引き渡し保留問題]
[ヘリコプター揚陸ドック艦ミストラル型]
[ヘリ空母ミストラル型(旧ブログ)]

ロシア海軍向けの「ミストラル」級ヘリコプター揚陸ドック艦の売買契約は、2011年6月に締結されました。
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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2011年6月17日17時11分配信
【ロシアとフランスは、ヘリコプター空母「ミストラル」に関する契約を締結する】

「ミストラル」級の1番艦「ウラジオストク」は2014年11月に引き渡される予定でしたが、2014年2月以降のウクライナ情勢の悪化により、アメリカを初めとする西側諸国フランスに対し、ロシアへの「ミストラル」級の引き渡しの中止を求め、当初はロシアへ艦を引き渡す意向を表明していたフランス大統領も、2014年11月末に「ウラジオストク」の引き渡しの延期を決定しました。
[フランスはロシアへのミストラル級ヘリ空母ウラジオストクの引き渡しを一時停止する]
[ロシアはミストラル級ヘリ空母購入の為にフランスへ約10億ユーロを支払っている]

2番艦「セヴァストーポリ」も2014年11月に進水し、今年3月から洋上試験を開始しています。
[ロシア海軍向けミストラル級ヘリ空母セヴァストーポリは2回目の洋上試験を行なう]

オランド大統領はは、再三に渡り、「ミストラル」級引き渡しの為の条件として、ウクライナ情勢の鎮静化(停戦合意の履行)を挙げています。
[ロシアへのミストラル級ヘリ空母引き渡しの為の条件は未だ成立していないとフランス大統領は言った]

このようなフランス側の態度に対し、ロシア連邦大統領ウラジーミル・プーチンは、2015年4月16日、「ロシアはミストラル級の供給の『挫折』に関し、フランスへ違約金(約11億ユーロ)を請求するつもりは無いが、ロシアが負担した費用(約10億ユーロ)は返してもらわなくてはならない」と公言しました。
[ロシアはミストラル級ヘリ空母に関してフランスへ違約金を求めないが支払った代金の返却を望む]

4月19日、オランド氏は、4月24日にアルメニアプーチン氏と会い、「ミストラル」級に関する問題で話し合うと確約する事になりました。
[フランス大統領はミストラル級ヘリ空母の問題についてロシア大統領と話し合う]

4月22日、オランド氏は、ウクライナ大統領との共同記者会見において、改めてロシアへの「ミストラル」級引き渡しの為の条件は形成されておらず、引き渡しは不可能であると表明しました。
更には、ロシアフランスへ払った「ミストラル」級の代金(約10億ユーロ)の返還についても言及しました。
[フランスはロシアが支払ったミストラル級ヘリ空母の代金を返還する用意がある]

そして4月24日、アルメニアエレバンプーチン氏とオランド氏の会談が開かれました。

この会談では「ミストラル」級の問題についても話し合われたようですが、会談後、フランス大統領「ロシアへのミストラル級の引き渡しは決まっていない」と述べ、一方、ロシア大統領報道官「この件に関しては何の問題も無い」とだけ述べました。


なお、この会談と同時期、ロシア連邦副首相ドミトリー・ロゴージン氏は、ロシア「ミストラル」級の件でフランスと裁判を起こすべきではないと明言しています。
以前には「ミストラル級を引き渡さないのなら金を返せ」としつこく公言し、裁判も辞さない態度だったロゴージン氏が。
『タス通信』より
2015年4月24日14時34分配信
【ロゴージン:ロシアとフランスはミストラルの裁判を起こすべきではない】


つまり、フランス「ミストラル」級ヘリ空母ロシアへ引き渡す事は無いが、にも関わらず、ロシアが満足できる(少なくとも不満が無い)方向で話が進められているという事でしょう。
具体的には、ロシアが支払った金を返すという形で。


ロシアは以前から「ミストラル」級のような艦を自国で建造する事は可能であり、その計画が有ると何度も表明して来ましたが、その設計原案は既に出来上がっています。
[ロシア造船業界はミストラル級のようなヘリ空母を建造する用意がある]


2:57からロシア独自設計のヘリコプター揚陸ドック艦の模型が出てきます。
この動画では、艦の中央部分しか写されていませんが・・・

ロシア将来ヘリコプター揚陸ドック艦
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この艦の全長は大体230mくらい。
兵装は、確認できるものだけで130mm単装砲が1基、高射ミサイル砲複合体「パーンツィリ-M」が6基です。

搭載機は、Ka-52K、Ka-29、Ka-27辺りが想定されているようです。

ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクは長期航海を終えて母港へ戻った

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2015年4月25日13時59分配信
【対潜艦「セヴェロモルスク」は演習から北方艦隊基地へ戻ってきた】
モスクワ、4月25日-ロシア通信社ノーボスチ

北方艦隊大型対潜艦「セヴェロモルスク」は遠距離航海を完了し、艦隊主要基地セヴェロモルスク市へ戻ってきた。
土曜日、北方艦隊広報サービスは発表した。

同艦の154日間に及ぶ航海は2014年11月20日から始まった。
その大半は、地中海ロシア海軍作戦連合部隊の一員として過ごした。

「北方艦隊将兵は20500海里以上を航行し、対空防衛の提供や潜水艦の探知、発見、追跡を含む数十回の戦闘演習を実施しました。
大型対潜艦セヴェロモルスクは黒海艦隊及びバルト艦隊の艦と共同で幾つかの戦闘射撃の合同演習へ参加し、帰路においてはバレンツ海の北方艦隊対潜部隊の抜き打ち検査へ参加しました」
北方艦隊
広報サービスは発表した。

「セヴェロモルスク」航海の枠組においてサラーラ港(オマーン)セウタ港(スペイン)へ寄港し、更にはアデン湾及び紅海エリアで民間船舶航行の安全を保障したと広報サービスは付け加えた。


[大型対潜艦セヴェロモルスク遠距離航海(2014年11月-2015年4月)]

大型対潜艦「セヴェロモルスク」を中核とする北方艦隊艦船支隊は2014年11月20日にセヴェロモルスクを出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊の艦船部隊は北東大西洋へ向かった]

その後、ノルウェー海から北海へと南下し、ここで演習を実施しました。
[ロシア海軍北方艦隊艦船支隊は北海で演習を行なった]

そしてラマンシュ海峡(英仏海峡)を通過した際、セーヌ湾(つまりフランス沖)に停泊し、ここでも演習を実施しました。
[ロシア海軍の軍艦は英仏海峡で演習を行なう]

12月1日、英仏海峡を抜け、ビスケー湾へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊艦船支隊は英仏海峡を抜けてビスケー湾へ入った]

12月5日にジブラルタル海峡を通過し、地中海へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊艦船支隊はジブラルタル海峡を通過して地中海へ入った]

12月23日、スエズ運河へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはスエズ運河を通過し、アデン湾へ向かう]

2015年1月1日は紅海で迎えました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ-アドミラル・クラーコフは大西洋上で新年を迎えた]

1月12日、オマーンサラーラ港へ寄港しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはオマーンを訪れた]

1月15日にサラーラを出航し、民間船護衛任務へと向かいました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはアラビア海で民間船を護衛する]

その後、アラビア海で同じく海賊対処任務に就いている日本海上自衛隊護衛艦「はるさめ」と会合しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはアラビア海で日本の護衛艦と出会った]

「はるさめ」との会合を終えた後、アラビア海から紅海へ向かうパナマの貨物船の護衛を開始しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはパナマの貨物船を護衛する]

2015年1月25日に紅海で就役記念日(海軍旗初掲揚27周年)を迎えました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクは紅海で就役記念日を迎える]

1月27日未明にスエズ運河を通過して地中海へ入り、ロシア海軍地中海作戦連合部隊(2013年6月1日設立)へ参加しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクは地中海へ入った]

大型対潜艦「セヴェロモルスク」は、ロシア海軍地中海作戦連合部隊の旗艦となりました。

1月30日に地中海東部で砲撃訓練を実施しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクは地中海東部で砲撃訓練を行なった]

2月16日には黒海艦隊警備艦「ラードヌイ」と合同演習を実施しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクは地中海東部で演習を行なった]

その後も、ずっと地中海東部へ滞在していました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクは地中海で艦載ヘリコプターの訓練を行なった]

3月27日、「セヴェロモルスク」地中海西部へ向かいました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクは地中海西部へ向かった]

3月末から4月初頭に掛けては、嵐の為に地中海中部シチリア島南東沖で待機しつつ艦内訓練を行なっていました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはシチリア島沖で艦内訓練を実施した]

4月3日、シチリア海峡(ロシア側名称:チュニジア海峡)を通過しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはシチリア海峡を通過した]

4月7日、地中海西端のスペイン領セウタへ寄港しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはスペイン領セウタへ寄港した]

4月10日、セウタを出航し、ジブラルタル海峡へ向かいました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクは地中海を去る]

その後、ジブラルタル海峡を通過して北上し、ビスケー湾で戦闘訓練を行ない、4月14日に英仏海峡へ入りました。
[ロシア海軍の軍艦はビスケー湾で対空・対潜軍事訓練を実施した]
[ロシア海軍の軍艦はイギリス海峡で軍事訓練など行なっていない]

北海を抜け、4月17日にはノルウェー海へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはノルウェー海へ入った]

「セヴェロモルスク」支隊の帰港予定は4月22日~24日でした。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクは4月22-24日に帰港する]

しかし4月22日、北方艦隊司令官ウラジーミル・コロリョーフ大将は、バレンツ海へ侵入してきた敵潜水艦を撃退するという想定下の「抜き打ち演習」を命じ、母港を目前にした「セヴェロモルスク」も、この演習へ参加させられることになりました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはバレンツ海の抜き打ち演習へ参加した]


結局、母港セヴェロモルスクへの帰港は、抜き打ち演習が終わった後の4月25日になりました。

ロシア海軍の為の4隻目のラーダ級潜水艦建造契約の準備が進められている

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2015年4月25日12時39分配信
【チルコフ:第3のプロジェクト「ラーダ」潜水艦の潜水艦の契約が準備される】
サンクトペテルブルク、4月25日-ロシア通信社ノーボスチ

プロジェクト677「ラーダ」潜水艦の第3の生産艦建造の為の契約が準備される。
ロシア連邦海軍総司令官ヴィクトール・チルコフは記者団へ伝えた。

「現在、同プロジェクト潜水艦サンクトペテルブルクの他に、2隻の潜水艦の契約が締結されております。
そして3番目の契約締結の準備が進められています」

彼は伝えた。

試験運用の結果により、トップ潜水艦「サンクトペテルブルク」の駐留地に関する最終決定が下される。
バルト艦隊か、或いは北方艦隊か。

チルコフは更に、2020年以降もプロジェクト「ラーダ」潜水艦のシリーズの建造は続けられると伝えた。

「サンクトペテルブルク」と命名されたプロジェクト677潜水艦の1隻目は、北方艦隊で試験運用中である。
第2の潜水艦「クロンシュタット」の建造再開契約は2013年に署名された。
「ヴェリーキエ・ルーキ」と命名された第3のプロジェクト677ディーゼルエレクトリック潜水艦「アドミラルティ造船所」で3月下旬に(再)起工された。

プロジェクト「ラーダ」潜水艦の設計者は中央設計局「ルビーン」である。
今日において、プロジェクト677潜水艦は、最も現代的な非核動力潜水艦である。
将来の同プロジェクト潜水艦には非大気依存発電装置の装備が計画されている。


[新世代潜水艦ラーダ(アムール)級]
[新世代潜水艦ラーダ(アムール)級(旧ブログ)]

ロシア海軍第4世代通常動力潜水艦プロジェクト677「ラーダ」1番艦「サンクトペテルブルク」は1997年12月26日に起工、2004年10月28日に進水、2010年4月22日に就役しました。
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しかし、就役前の洋上試験中に様々な問題点が発覚した為、2005年7月28日に起工された2番艦と2006年11月10日に起工された3番艦の建造工事は一旦凍結されました。

その後、「ラーダ」級は改設計され、2013年2月には2番艦3番艦の建造再開が決定されました。
[ロシア国防省はラーダ級潜水艦の建造再開を正式に決定した]

2番艦「クロンシュタット」は2013年7月に建造契約が再締結され、工事が再開されています。
「クロンシュタット」は2017年にロシア海軍へ引き渡されます。
[ラーダ級潜水艦クロンシュタットは再建造される]

2006年に起工されていた3番艦は、2015年3月19日に「ヴェリーキエ・ルーキ」の名で改めて起工されました。
「ヴェリーキエ・ルーキ」は2018年にロシア海軍へ引き渡されます。
[ロシア海軍の為のラーダ級潜水艦3番艦セヴァストーポリ改めヴェリーキエ・ルーキは再起工された]

これに続く4番艦も今年中に発注されます。
[ロシア海軍は4隻目のラーダ級潜水艦を発注する]

今回、ロシア海軍総司令官ヴィクトール・チルコフ提督「3番目のラーダ級」と言っていますが、これは、就役中の「サンクトペテルブルク」を除いた「クロンシュタット」、「ヴェリーキエ・ルーキ」に続く3番目という意味です。
(つまり通算で4隻目)

更にチルコフ提督は、2020年代にも「ラーダ」級の建造は継続されると述べました。

現在、「ラーダ」級を建造している「アドミラルティ造船所」とは別に、ロシア極東部コムソモリスクナアムーレ市に在る「アムール造船所」では、2024年までに最大で6隻の「ラーダ」級潜水艦を建造する計画が有ります。
[コムソモリスクナアムーレ造船所はロシア海軍の為の新世代艦艇を建造する]


現在、ロシアでは、通常動力潜水艦の為の非大気依存発電装置(AIP機関)リチウムイオン電池の開発が進められています。

[ロシアは潜水艦用のリチウムイオン電池の試験に成功した]
[ロシア海軍の新世代潜水艦の為のAIP機関の試験は進んでいる]

「ラーダ」級潜水艦の2番艦と3番艦には、リチウムイオン電池が搭載される可能性が高いようですが、4番艦には非大気依存発電装置(AIP機関)が搭載されるかもしれません。

ロシア海軍の為のプロジェクト06363潜水艦クラスノダールは進水した

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2015年4月25日10時46分配信
【第4のプロジェクト「ワルシャワンカ」潜水艦はサンクトペテルブルクで進水した】
サンクトペテルブルク、4月25日-ロシア通信社ノーボスチ

「クラスノダール」と命名された第4のプロジェクト636.3「ワルシャワンカ」ディーゼルエレクトリック潜水艦は、サンクトペテルブルク「アドミラルティ造船所」で進水した。
ロシア通信社ノーボスチ特派員は現地より伝えた。

「今日、偉大なる祭日である戦勝70周年の前に、私共は、黒海艦隊の為のシリーズの4隻目となる新たな潜水艦クラスノダールを進水させました」
ロシア連邦海軍総司令官ヴィクトール・チルコフ
は式典で話した。

彼は、「アドミラルティ造船所」が与えられた課題全てに対処している事を指摘した。

「昨晩、潜水艦スタールイ・オスコルは国家受領試験を完了し、現在、文書が作成されています。
黒海艦隊の為の先の2隻の潜水艦シリーズに続き、それは素晴らしい仕事ぶりでした。
そして更に、最新のプロジェクト677潜水艦の建造が始まります」

総司令官は話した。

式典で公開株式会社「アドミラルティ造船所」総取締役アレクサンドル・ブザコフが述べたように、潜水艦「クラスノダール」は期日通りに引き渡されるだろう。

ロシア連邦海軍総司令部の計画によると、2016年までに6隻のプロジェクト636「ワルシャワンカ」潜水艦が建造され、海軍へ引き渡されなければならない。
これらは全て黒海艦隊の潜水艦部隊の一員として加わる。

このシリーズの艦は合計6隻が公開株式会社「アドミラルティ造船所」で建造されており、「軍事栄光都市」の名誉称号を有する市の名前が付けられている。
最初の潜水艦シリーズ-「ノヴォロシースク」は2014年8月22日、2隻目の「ロストフ・ナ・ドヌー」は12月末にロシア海軍へ引き渡された。
第3の受注品-「スタールイ・オスコル」の進水は2014年8月28日に実施された。
第4のシリーズ艦-「クラスノダール」は昨年(2014年)2月に起工され、10月30日には潜水艦の最後のシリーズ2隻-「ヴェリキー・ノヴゴロド」「コルピノ」が起工された。

ディーゼルエレクトリック潜水艦「クラスノダール」は11月に海軍への引き渡しが計画されている。

プロジェクト「ワルシャワンカ」潜水艦は第3世代に属しており、満載排水量3100トン、速力20ノット、潜航深度300メートル、乗組員52名である。
兵装として533mm口径の魚雷(6門の発射管)、機雷、打撃ミサイル複合体「カリブル」が有る。
それは、敵に探知されるよりも3-4倍の距離で目標を発見する事が出来る。
その隠密性により、同プロジェクト潜水艦はNATOから「ブラックホール」の呼び名を貰った。


[プロジェクト06363潜水艦]

プロジェクト06363潜水艦の4番艦B-265「クラスノダール」は2014年2月20日に起工されました。

[プロジェクト06363潜水艦クラスノダールは起工された]

「クラスノダール」の進水は2015年4月下旬に予定されていました。
[ロシア海軍のプロジェクト06363潜水艦4番艦クラスノダールは2015年4月28日に進水する]
[ロシア海軍のプロジェクト06363潜水艦4番艦クラスノダールは2015年4月25日に進水する]

そして2015年4月25日、予定通りに進水しました。



ロシア海軍向けのプロジェクト06363非核動力潜水艦は、これまでに6隻が起工され、この内の2隻が就役しています。
全てサンクトペテルブルク「アドミラルティ造船所」で建造されています。
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現在の所、6隻が建造される計画です。

プロジェクト06363は、輸出用のプロジェクト636を更に改良したタイプであり、今後建造される第5世代非核動力潜水艦「カリーナ」級の開発設計作業の成果がフィードバックされています。

[プロジェクト06363]
・B-261「ノヴォロシースク」(Б-261 Новороссийск)
建造番号01670
2010年8月20日起工/2013年11月28日進水/2014年8月22日就役
黒海艦隊に配備予定

・B-237「ロストフ・ナ・ドヌー」(Б-237 Ростов-на-Дону)
建造番号01671
2011年11月21日起工/2014年6月26日進水/2014年12月30日就役
黒海艦隊に配備予定

・B-262「スタールイ・オスコル」(Б-262 Старый Оскол)
建造番号01672
2012年8月17日起工/2014年8月28日進水/2015年6月就役予定
黒海艦隊に配備予定

・B-265「クラスノダール」(Б-265 Краснодар)
建造番号01673
2014年2月20日起工/2015年4月25日進水/2015年11月就役予定
黒海艦隊に配備予定

・B-268「ヴェリキー・ノヴゴロド」(Б-268 Великий Новгород)
建造番号01674
2014年10月30日起工/2016年11月就役予定
黒海艦隊に配備予定

・B-271「コルピノ」(Б-271 Колпино)
建造番号01675
2014年10月30日起工/2016年11月就役予定
黒海艦隊に配備予定


プロジェクト06363潜水艦には有翼ミサイル「カリブル」が装備されます。
[巡航ミサイル「カリブル」対地攻撃型は2500kmの最大射程を有する]

ロシア海軍の為の新型掃海艦ゲオルギー・クルバトフは起工された

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『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2015年4月24日12時22分配信
【掃海艦プロジェクト12700の最初の生産艦が起工された】

金曜日・4月24日、ネヴァ川中部造船工場でロシア連邦海軍の為のプロジェクト12700対機雷防衛艦の最初の生産艦「ゲオルギー・クルバトフ」が起工された。
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艦の起工式典には、サンクトペテルブルク管理部、ロシア海軍、政府機関、業界の事業所や企業の代表が出席した。

艦は中央海洋設計局「アルマーズ」により設計された新世代対機雷防衛艦である。
それは、新たな水中音響ステーションを使用し、艦自身が遠隔操作自動水中器具が配置されている。
艦のもう1つの特徴は、真空注入により形成されたガラス繊維強化プラスチック製の船体である。
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同社によれば、それは世界最大である。

艦の排水量は890トン、全長61メートル、幅10メートル、満載排水量での速力16.5ノット、乗員44名。
艦は、様々な水中舵機装置の効果的な組み合わせによる高機動性を有している。

以前、ネヴァ川中部造船工場は、プロジェクト12700のトップ艦「アレクサンドル・オブホフ」を建造している。
現時点では、係留試験が実施されている。

2014年4月、公開株式会社「ネヴァ川中部造船工場」は、ロシア連邦国防省と同プロジェクトの生産艦を2016年から2018年に掛けて建造する契約に署名した。


ロシア海軍新世代掃海艦プロジェクト12700「アレクサンドリト」の1番艦「アレクサンドル・オブホフ」は、2011年9月22日にサンクトペテルブルク「ネヴァ川中部造船工場」で起工され、2014年6月27日に進水しました。

プロジェクト12700の船体はガラス繊維強化プラスチックで造られており、世界最大級の非金属船体艦です。
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「アレクサンドル・オブホフ」は、今年11月にロシア海軍へ引き渡される予定です。
[最新掃海艦アレクサンドル・オブホフは2015年11月にロシア海軍へ引き渡される]

更に3隻のプロジェクト12700掃海艦の建造契約が締結されており、2016-2018年にロシア海軍へ引き渡される予定です。
[ロシア海軍は2015-2018年に4隻の新世代掃海艦プロジェクト12700を受領する]

今回、その内の1隻目(プロジェクト12700掃海艦の2番艦)「ゲオルギー・クルバトフ」が起工されました。
[ロシア海軍の為の新世代掃海艦プロジェクト12700の2番艦は2015年4月末に起工される]

ロシア海軍の新型砕氷船イリヤー・ムーロメツは起工された

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『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2015年4月23日12時17分配信
【「アドミラルティ造船所」は砕氷船「イリヤー・ムーロメツ」を起工した】

4月23日木曜日、公開株式会社「アドミラルティ造船所」で砕氷船「イリヤー・ムーロメツ」起工式典が開催された。
これは、新たなプロジェクト21180のトップ船である。


式典には、公開株式会社「アドミラルティ造船所」総取締役アレクサンドル・ブザコフと他の公人が出席した。

「イリヤー・ムーロメツ」の建造は2014年から始まっている。
同船は、新世代ディーゼルエレクトリック砕氷船シリーズのトップとなる。
アレクサンドル・ブザコフは、作業が計画通りに進行していると指摘した。

砕氷船の主な特徴は、電気動力の中に取り付けられた円筒型スクリュー舵(アジポッド)の使用に在る。
それは、360度垂直軸を中心に回転でき、船の複雑な操作の実施を可能とする。

砕氷船の船首にはヘリコプター発着場が、船尾には昇降クレーンが位置している。
このように、船自体が貨物の積み下ろし作業を実行でき、直接の砕氷機能を除き、支援船となる事が出来る。

船の主な特性:
排水量-6000トン
全長-84m
幅-20m
船上の高さ-10m
吃水-7mまで
エンジン出力-4MW×2基
速力-15ノット
航続距離-12000海里
自立行動期間-2ヶ月
乗員-32名
乗客定員-50名



現在のロシアは、原子力砕氷船「アルクチカ」型を筆頭に各種砕氷船を保有していますが、これらの砕氷船ロシア海軍の所属ではありません。

ソ連邦海軍時代には、プロジェクト97砕氷船が8隻建造され、1960年から1970年に掛けて就役しました。
プロジェクト97「アドミラルティ造船所」で建造されました。

先代の砕氷船「イリヤ―・ムーロメツ」(プロジェクト97)は1965年12月にソ連海軍へ納入され、太平洋艦隊へ配備されました。
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ソ連邦解体後の1993年6月にロシア海軍から除籍されました。

それから20年以上の時を経て、新たな砕氷船「イリヤ―・ムーロメツ」が建造される事になりました。
[ロシア海軍の為の新型砕氷船イリヤー・ムーロメツは2015年4月23日に起工される]

フランスはロシアが支払ったミストラル級ヘリ空母の代金を返還する用意がある

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『タス通信』より
2015年4月22日16時42分配信
【オランド:ロシアへのミストラル引き渡しの条件は未だ形作られていない】
パリ、4月22日/タス通信

フランスは未だロシアへのヘリコプター空母「ミストラル」の引き渡しが可能であるとは考えていない。
この声明は、エリゼ宮において、ウクライナのトップ、ペトロ・ポロシェンコとの共同記者会見の席上でフランス大統領フランソワ・オランドにより出された。

「(ミストラル級の)引き渡しについてですが、今、既知の情勢(ウクライナの)を考えますと、それは不可能です」
フランス
の指導者は話した。

オランドが指摘したように、「ミストラル」に関するテーマは、金曜日(4月24日)にエレバンで開催されるロシア連邦大統領ウラジーミル・プーチンとの会談のポイントの1つになる。
「全ての選択肢について話しあいます」
彼は述べた。

更にオランドは、艦の供給契約を破棄する最終決定が下された場合、フランスロシア側へ支払うべき違約金を支払う用意がある事を明らかにした。
「それ(ミストラル級)が引き渡されなかった場合、幾ら支払う事になるのか、僕は想像する事も出来ません」
彼は話した。
「様々な展開に応じて、支払われるのか、或いは違約金になるのか」

[「大丈夫です。我々は生き残ります」]
4月16日、「ダイレクト・ライン」の間にロシア連邦大統領ウラジーミル・プーチンは、ロシア「ミストラル」供給挫折に関し、フランスへ違約金を請求しないが、金銭と全ての掛かった費用は返還されなければならないと表明した。

「私は、現在のフランス首脳と、フランスの誠実な人々は、お金を私共へ返してくれるものと考えております。
我々は、如何なる違約金も法外な罰金も請求するつもりは有りません。
ですが、我々が負担した全ての費用は返して頂かなければなりません」
プーチン
は話した。

彼は、「ミストラル」供給の挫折は、国家の防衛には如何なる影響も与えない事を指摘した。

[ヘリコプター空母建造の為の契約]
ロシア海軍
の為にフランスヘリコプター空母を建造する為の11億2000万ユーロの契約は2011年6月に署名された。
「ウラジオストク」と命名された1隻目の艦は2013年10月に進水し、(2014年)11月にロシアへ引き渡されなければならなかった。
最後の段階でパリウクライナ情勢を理由にロシア側へのヘリコプター空母の引き渡しを無期限に延期した。
2番艦「セヴァストーポリ」は、当初はロシア側へ2015年後半に引き渡される計画であったが、1番艦と同様に、引き渡しの凍結が決定された。


『ロシア通信社ノーボスチ』より
2015年4月22日16時46分配信
【オランドはロシアへ「ミストラル」の代金を返す用意があると表明した】
パリ、4月22日-ロシア通信社ノーボスチ

フランス大統領フランソワ・オランドは、「ミストラル」型ヘリコプター空母の資金について、もしもそれがロシアへ引き渡されない場合には、順当に返却すると考えている。

「もしも船が引き渡されない場合、どれくらい支払う事になるのかは分かりません。
ロシア大統領のポジションは完全に理解しています」
オランド
は、支払われた「ミストラル」の資金の補償に関するロシア連邦のトップ、ウラジーミル・プーチンの声明に関するコメントを求められた事に応じ、こう話した。

「これは、かなりシンプルな概念であります、やるのかやらないのか?
もしも引き渡せば、支払ってもらう事になるでしょう。
そうでなければ、支払ったものは返すべきです。
全く持って、貴方達へ、より多くの支払いを求める事は出来ないでしょう」
フランス大統領フランソワ・オランド
は付け加えた。


[フランスのミストラル級引き渡し保留問題]
[ヘリコプター揚陸ドック艦ミストラル型]
[ヘリ空母ミストラル型(旧ブログ)]

ロシア海軍向けの「ミストラル」級ヘリコプター揚陸ドック艦の売買契約は、2011年6月に締結されました。
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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2011年6月17日17時11分配信
【ロシアとフランスは、ヘリコプター空母「ミストラル」に関する契約を締結する】

「ミストラル」級の1番艦「ウラジオストク」は2014年11月に引き渡される予定でしたが、2014年2月以降のウクライナ情勢の悪化により、アメリカを初めとする西側諸国フランスに対し、ロシアへの「ミストラル」級の引き渡しの中止を求め、当初はロシアへ艦を引き渡す意向を表明していたフランス大統領も、2014年11月末に「ウラジオストク」の引き渡しの延期を決定しました。
[フランスはロシアへのミストラル級ヘリ空母ウラジオストクの引き渡しを一時停止する]
[ロシアはミストラル級ヘリ空母購入の為にフランスへ約10億ユーロを支払っている]

2番艦「セヴァストーポリ」も2014年11月に進水し、今年3月から洋上試験を開始しています。
[ロシア海軍向けミストラル級ヘリ空母セヴァストーポリは2回目の洋上試験を行なう]

オランド大統領はは、再三に渡り、「ミストラル」級引き渡しの為の条件として、ウクライナ情勢の鎮静化(停戦合意の履行)を挙げています。
[ロシアへのミストラル級ヘリ空母引き渡しの為の条件は未だ成立していないとフランス大統領は言った]

このようなフランス側の態度に対し、ロシア連邦大統領ウラジーミル・プーチンは、2015年4月16日、「ロシアはミストラル級の供給の『挫折』に関し、フランスへ違約金を請求するつもりは無いが、負担した費用は返してもらわなくてはならない」と公言しました。
[ロシアはミストラル級ヘリ空母に関してフランスへ違約金を求めないが支払った代金の返却を望む]

4月19日、オランド氏は、4月24日にアルメニアプーチン氏と会い、「ミストラル」級に関する問題で話し合うと確約する事になりました。
[フランス大統領はミストラル級ヘリ空母の問題についてロシア大統領と話し合う]

そして4月22日、オランド氏は、ウクライナ大統領との共同記者会見において、改めてロシアへの「ミストラル」級引き渡しの為の条件は形成されておらず、引き渡しは不可能であると表明しました。

今までは、それ以上の事には言及しなかったオランド氏ですが、今回は、「ミストラル」級の契約が破談になった場合についても言及しました。

これまでにロシアフランスへ払った「ミストラル」級の代金(約10億ユーロ)の返還について。


ロシアは以前から「ミストラル」級のような艦を自国で建造する事は可能であり、その計画が有ると何度も表明して来ましたが、その設計原案は既に出来上がっています。
[ロシア造船業界はミストラル級のようなヘリ空母を建造する用意がある]

ロシア将来ヘリコプター揚陸ドック艦
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この艦の全長は大体230mくらい。
兵装は、確認できるものだけで130mm単装砲が1基、高射ミサイル砲複合体「パーンツィリ-M」が6基です。

搭載機は、Ka-52K、Ka-29、Ka-27辺りが想定されているようです。

ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはバレンツ海の抜き打ち演習へ参加した

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2015年4月22日13時12分配信
【北方艦隊の対潜艦はバレンツ海でバレンツ海で爆撃を実施した】
モスクワ、4月22日-ロシア通信社ノーボスチ

北方艦隊対潜艦「セヴェロモルスク」、「ユンガ」、「ブレスト」は演習時にバレンツ海で魚雷発射と爆撃を実施した。
ロシア連邦国防省は発表した。

「仮想敵潜水艦の探知・追跡任務へ取り組む為、海軍航空隊の航空基地から対潜航空機Il-38が、更には北方艦隊コラ異種戦力小艦隊小型対潜艦ユンガ、ブレストが向かいました。
この活動へは、更に、前日夕方にバレンツ海へ入った北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクも加わりました」

声明では、こう述べられた。


[大型対潜艦セヴェロモルスク遠距離航海(2014年11月-]

大型対潜艦「セヴェロモルスク」を中核とする北方艦隊艦船支隊は2014年11月20日にセヴェロモルスクを出航し、12月5日に地中海へ入り、12月23日にはスエズ運河を通過して紅海へ入りました。

その後、オマーンサラーラ港へ寄港し、サラーラ港を出航後、日本海上自衛隊護衛艦「はるさめ」と会合しました。

「はるさめ」との会合を終えた後、アラビア海から紅海へ向かうパナマの貨物船を護衛し、紅海へ向かいました。

2015年1月27日未明にスエズ運河を通過して地中海へ入り、ロシア海軍地中海作戦連合部隊(2013年6月1日設立)へ参加しました。

その後も地中海に滞在していましたが、4月7日から10日まで地中海西端のスペイン領セウタへ寄港しました。

その後、ジブラルタル海峡を通過して北上し、ビスケー湾で戦闘訓練を行ない、4月14日に英仏海峡へ入りました。
[ロシア海軍の軍艦はビスケー湾で対空・対潜軍事訓練を実施した]
[ロシア海軍の軍艦はイギリス海峡で軍事訓練など行なっていない]

北海を抜け、4月17日にはノルウェー海へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはノルウェー海へ入った]

「セヴェロモルスク」支隊の帰港予定は4月22日~24日でした。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクは4月22-24日に帰港する]

しかし4月22日、北方艦隊司令官ウラジーミル・コロリョーフ大将は、バレンツ海へ侵入してきた敵潜水艦を撃退するという想定下の「抜き打ち演習」を命じました。
『ロシア通信社ノーボスチ』より
2015年4月22日13時06分配信
【北方艦隊の戦闘準備状態の抜き打ち検査はバレンツ海で実施された】

この為、母港を目前にした「セヴェロモルスク」も、この演習へ参加させられることになりました。

ロシア海軍太平洋艦隊の海軍歩兵は沿海地方で演習を実施した

『ロシア通信社ノーボスチ』より
2015年4月22日10時58分配信
【約1000名の海軍歩兵は沿海地方で演習を実施した】
モスクワ、4月22日-ロシア通信社ノーボスチ

約1000名のロシア連邦太平洋艦隊海軍歩兵沿海地方で演習を実施し、襲撃機、艦、ヘリコプターが戦闘射撃に参加した。
水曜日、東方軍管区広報サービスは発表した。

「演習の最初のエピソードは、太平洋艦隊海洋航空隊の輸送機An-26による空挺部隊の降下でした。
この時、指定エリアへ迫撃砲で武装した約100名の"敵"が降下しました。
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その後、海岸線へ高速揚陸艇とヘリコプターMi-8により海軍歩兵工兵部隊の障害物除去グループが上陸しました。
同時に、襲撃機Su-25とヘリコプターK-52は敵を攻撃しました」

声明では、こう述べられた。

海洋揚陸部隊主力は、大型揚陸艦「ペレスウェート」で沿岸へ上陸した。
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2015年4月14日、太平洋艦隊広報部は、来週(つまり今週)に沿海地方海軍歩兵部隊空挺軍部隊が参加する演習を実施すると発表しました。
[沿海地方でロシア海軍歩兵部隊と空挺軍部隊の演習が実施される]

今回実施された演習が、先週の発表に該当するようです。

記事中では部隊名は明かされていませんが、演習に参加したのは、太平洋艦隊第155独立海軍歩兵旅団空挺軍第83親衛独立空挺強襲旅団です。

今回の演習では、第83親衛独立空挺強襲旅団は「敵役」を務めたようです。

降下してきた「敵の空挺部隊」を撃退するという想定だったのでしょう。

記事中に登場する「高速揚陸艇」は、おそらく昨年末に就役したプロジェクト21820揚陸艇「イワン・カルツォフ」でしょう。
[極東で建造されている新型揚陸艇イワン・カルツォフは2014年末までにロシア海軍へ引き渡される]

ロシア海軍の重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーは17歳になった

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『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2015年4月20日14時53分配信
【「ピョートル・ヴェリキー」はアンドレイ旗掲揚17周年を迎えた】

重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」乗組員は海軍旗掲揚17周年の記念日を迎えた。

巡洋艦において、記念すべき日に捧げるアンドレイ旗掲揚式典と集会が開催された。
巡洋艦の乗組員は、北方艦隊司令部、ムルマンスク州庁の代表、閉鎖管理領域セヴェロモルスク市の市役所の幹部に祝福されたと『B-ポート』は報じた。

北方艦隊司令官代理(人事担当)アナトーリー・ミナコフ少将は巡洋艦の乗組員を祝福し、強調した。
「艦の栄光ある航跡は北方艦隊旗艦の称号を誇らしげに支え、乗組員は世界の大洋の様々な海域において全ての与えられた任務へ立派に対処し、我が国の防衛の強化に大きく貢献し、奉仕活動の高い実績を見せました」

同艦の艦長ウラジスラフ・マラホフスキー1等海佐は指摘した。
「この17年間、巡洋艦の乗組員は遠距離航海任務を遂行し、ロシア連邦大統領指揮下の演習へ参加し、大西洋横断移動を行ない、世界の数多くの国々の港への業務寄港を行ない、インド洋において対海賊活動を成功させ、更には、高緯度の北極地方及び北氷洋に習熟しました」

式典においては、長きに渡る専門職務での模範的行動と祖国への無私の奉仕に関し、特に著しい働きを示した士官および准士官へ「軍事勤務のベテラン」勲章が授与された。
これらの「ピョートル・ヴェリキー」将兵は、ムルマンスク州知事の栄誉ある勲章「北極圏での献身的な勤務」が授与された。
幹部では無い乗員、80名以上の水兵と下士官には感謝の意を表して賞状が手渡された。

重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」は、世界最大の稼働状態に在る核動力装置を有する非航空打撃戦闘艦である。
敵の大規模な水上目標を攻撃し、戦闘艦連合部隊の対空・対潜防衛全般を保障する為に意図されている。
17年の就役期間の間に、艦は18万海里を航行した。

同艦の乗組員によって示された戦闘任務遂行における勇気と献身、高いプロ意識に対し、ロシア連邦大統領令により、巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」乗組員は、ナヒーモフ勲章を授与され、海軍の歴史上、この勲章を授与された初めての艦となった。


テレビ局『ズヴェズダー』動画ニュースより
2015年4月21日時36分配信
【重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」は17周年を迎えた】


プロジェクト1144重原子力ロケット巡洋艦(キーロフ型)4番艦「ユーリー・アンドロポフ」は、レニングラードバルト工場で1986年4月に起工され、1989年4月に進水しました。

ソヴィエト連邦解体後の1992年5月27日、「ピョートル・ヴェリキー」と改名されました。

ロシア海軍へ引き渡されたのは、起工から約12年後の1998年3月であり、同年4月18日に就役、北方艦隊へ編入されました。
当初は太平洋艦隊へ配備される予定でしたが、この当時のロシア海軍には「ピョートル・ヴェリキー」を極東まで回航する財政的余裕が無い為、北方艦隊へ編入されました。
[キーロフ級4番艦ピョートル・ヴェリキー]
[就役前の原子力巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」(1995~1997年)]
[原子力巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」就役10周年]
[重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーは15歳になった]

「ピョートル・ヴェリキー」を始めとするキーロフ型ステルス艦であり、装甲防御が施されています。
[ステルス軍艦・キーロフ級]
[装甲巡洋艦・キーロフ級]

就役直後は資金不足で外洋への航海を実施する事が出来ず、2004年3月下旬には、本艦を巡る「核爆発騒動」が起こりました。
[ピョートル・ヴェリキー「核爆発」騒動]

2004年10月、重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」と共に北東大西洋へ進出しました。
[大西洋上のクズネツォフ・その2(機動部隊)]
[大西洋上のクズネツォフ・その3(機動部隊)]

2005年にも大西洋で行動しました。
[原子力巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」その1]
[原子力巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」その2]

「ピョートル・ヴェリキー」は、2008年9月から2009年3月までカリブ海、南アフリカ、インドへの長期遠距離航海を実施しました。
[ロシア艦隊の大西洋・カリブ海遠征]

この時、インド沿岸での演習を終えてアデン湾へ航行している途中の「ピョートル・ヴェリキー」は、2009年2月12日、ソコトラ島沖でソマリア海賊を発見、拘留しました。
[ロシア海軍原子力巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」、3隻の海賊船を拘留]

2010年3月30日、極東の戦略演習「ヴォストーク-2010」に参加する為に出航し、遥々極東の沿海地方までやって来ました。
帰港は同年9月12日でした。
『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
【セヴェロモルスクから沿海地方まで】2010年3月30日-5月20日
【沿海地方からセヴェロモルスクまで】2010年6月26日-9月12日

2012年5月初頭から6月下旬まで浮きドックへ入渠しました。
[重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキー、浮きドックから出渠(2012年6月23日)]

2012年9月には北極圏への遠距離航海を実施しました。
(2012年9月12日出港、9月28日帰港)
[ロシア北方艦隊北極圏演習(2012年9月)]

この時、北極圏弾道ミサイル迎撃訓練を実施しました。
[原子力巡洋艦ピョートル・ヴェリキーはロシアの対弾道ミサイル防衛の一翼を担う]

2013年1月10日、ロシア連邦大統領ウラジーミル・プーチンより「ナヒーモフ勲章」を授与されました。
[プーチン大統領は北方艦隊基地を訪問する]


2013年9月にも北極海への遠距離航海を行ないました。
(2013年9月3日出港、9月30日帰港)
[聖アンドレイの旗の下に]

2013年10月22日から2014年5月18日まで地中海への遠距離航海を行ない、この時にシリア化学兵器輸送船の護衛に参加しました。
[原子力巡洋艦ピョートル・ヴェリキー地中海遠征(2013年10月-2014年5月)]

2014年12月にはグリーンランド沖へ進出しました。
[ロシア海軍北方艦隊の重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーはグリーンランド沖で潜水艦と「決闘」する為に出航した]

2015年の新年は母港セヴェロモルスクで迎えました。
[ロシア海軍北方艦隊の重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーは母基地で新年を迎える]

そして2015年4月、就役(海軍旗初掲揚)17周年を迎えました。

「ピョートル・ヴェリキー」は2010年代末に大規模な近代化改装が実施されます。
[ロシア海軍の重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーは近代化改装により新型ミサイル兵装を受け取る]

ロシア海軍黒海艦隊の警備艦ラードヌイはキプロスのリマソールへ寄港した

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『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2015年4月21日8時23分配信
【警備艦「ラードヌイ」はリマソールへ入港した】

オレグ・クニャゼフ2等海佐が艦長を務める黒海艦隊の警備艦「ラードヌイ」は、食料の在庫を補充する為、キプロスのリマソール港へ入った。

2月6日から「ラードヌイ」地中海海軍作戦連合部隊の一員として戦闘勤務に就いている。
この間に乗組員は、ミサイルと砲発射を含む一連の戦闘訓練任務を遂行した。

黒海艦隊司令官代理ワレーリー・クリコフ中将は、同艦を訪れ、乗組員の練度を高く評価した。
黒海艦隊水上艦師団司令官代理セルゲイ・ラカウスカス1等海佐は、同艦の艦長オレグ・クニャゼフ2等海佐にとっては初めての地中海における自立航海指揮官としての戦闘勤務の計画行動を成功させた事を指摘した。

警備艦「ラードヌイ」地中海での戦闘当直の後には、ドミトリー・ドブルイニン2等海佐が艦長を務める警備艦「プイトリーヴイ」が続く。
彼等は、既に遠距離航海の準備を整えている。


黒海艦隊所属の警備艦「ラードヌイ」は、2015年2月初頭にセヴァストーポリを出航し、地中海へ向かいました。
[ロシア海軍黒海艦隊のクリヴァクI級フリゲート"ラードヌイ"は地中海へ向かった]

2月16日には北方艦隊大型対潜艦「セヴェロモルスク」などと共に砲撃訓練を実施しました。
[ロシア海軍3艦隊の軍艦は地中海東部で砲撃訓練を行なった]

その後も、現在まで地中海東部に展開していました。

そして4月21日、キプロスリマソール港へ寄港しました。
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2月末に締結されたロシア・キプロス軍事協力協定により、ロシア海軍艦船はキプロスリマソール港を自由に使えるようになっています。
[ロシアとキプロスは軍事協力協定を結んだ]


この他、大型揚陸艦「アレクサンドル・オトラコフスキー」(北方艦隊)「アレクサンドル・シャバリン」(バルト艦隊)が4月17日にボスポラス海峡を南下し、現在は地中海東部に居ます。

これ以前の3月28日には海洋曳船MB-31(黒海艦隊)ボスポラス海峡を南下しています。

従いまして、現在、地中海東部に居るロシア海軍艦船は、少なくとも警備艦「ラードヌイ」、大型揚陸艦「アレクサンドル・オトラコフスキー」、「アレクサンドル・シャバリン」、海洋曳船MB-31、工作船PM-138の5隻になります。

ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクは4月22-24日に帰港する

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『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2015年4月21日9時31分配信
【「セヴェロモルスク」は4月22日~24日に戻ってくるだろう】

大型対潜艦「セヴェロモルスク」率いる北方艦隊艦・支援船支隊は、4月22日~24日にセヴェロモルスク市へ戻ってくるだろう。

ロシア連邦国防省が伝えたように、北方艦隊司令部及び将兵、軍事船員の家族と友人が参加する歓迎式は桟橋で開催される。
艦船支隊指揮官による北方艦隊司令官への報告後に予定されているミーティングでは、航海中の功績著しい軍人が表彰され、艦の乗員による行進式が開催される。

大型対潜艦「セヴェロモルスク」は2014年11月19日に遠距離航海へ向かった。
艦は地中海、更にはアラビア海で勤務に就き、アデン湾では民間船舶航行の安全を保障した。
艦には航海中に中型海洋給油船「ドゥブナ」が同行していた。


[大型対潜艦セヴェロモルスク遠距離航海(2014年11月-]

大型対潜艦「セヴェロモルスク」を中核とする北方艦隊艦船支隊は2014年11月20日にセヴェロモルスクを出航し、12月5日に地中海へ入り、12月23日にはスエズ運河を通過して紅海へ入りました。

その後、オマーンサラーラ港へ寄港し、サラーラ港を出航後、日本海上自衛隊護衛艦「はるさめ」と会合しました。

「はるさめ」との会合を終えた後、アラビア海から紅海へ向かうパナマの貨物船を護衛し、紅海へ向かいました。

2015年1月27日未明にスエズ運河を通過して地中海へ入り、ロシア海軍地中海作戦連合部隊(2013年6月1日設立)へ参加しました。

その後も地中海に滞在していましたが、4月7日から10日まで地中海西端のスペイン領セウタへ寄港しました。

その後、ジブラルタル海峡を通過して北上し、ビスケー湾で戦闘訓練を行ない、4月14日に英仏海峡へ入りました。
[ロシア海軍の軍艦はビスケー湾で対空・対潜軍事訓練を実施した]
[ロシア海軍の軍艦はイギリス海峡で軍事訓練など行なっていない]

北海を抜け、4月17日にはノルウェー海へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはノルウェー海へ入った]

「セヴェロモルスク」支隊の帰港予定は4月22日~24日との事です。

ロシア海軍太平洋艦隊へ新型曳船アレクサンドル・ピスクノフが就役した

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『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2015年4月20日8時42分配信
【新たな海洋曳船が太平洋艦隊の一員として加わった】

ハバロフスク造船工場で建造された曳船「アレクサンドル・ピスクノフ」は太平洋艦隊の一員として加わった。
式典は、ウラジオストク岸壁のの第33艦船埠頭で開催された。


海洋曳船には海軍補助艦隊旗が掲揚された。
ハバロフスク造船工場も含まれている極東造船センター広報サービスは発表した。

これは、太平洋艦隊で最初の「名前付き」曳船である。
同船は、1998年から2009年まで太平洋艦隊補助艦隊の司令官を務めたアレクサンドル・ピスクノフ1等海佐に敬意を表して命名された。

「アレクサンドル・ピスクノフ」は、このクラスの船としては大型であり、曳航作業の遂行、座礁した船の撤去、火災事故を起こした艦(船)及び沿岸施設の消火、深度20mまでの潜水作業遂行の為に意図されている。
北極海(砕氷クラス4)を含め、船の運用エリアには制限が無い。
航行距離は速力12ノットで4000海里である。
円筒型全方位スクリュー舵(アジマススラスター)と船首の操舵装置は、共に、狭い海域で遭難した船の作業に対する良好な操縦性と高い機動性を船へ提供する。
スポーツ室、トレーニング機、14席の食堂、医療室、衛生室、サウナ、洗濯室の存在により、乗員の為の快適な環境が保障されていると極東造船センターは指摘した。


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プロジェクト22030海洋曳船「アレクサンドル・ピスクノフ」は、当初はMB-11の名で2007年6月16日にハバロフスク造船工場で起工され、2011年8月26日に進水しました。
2011年8月29日、「アレクサンドル・ピスクノフ」と命名されました。

工場航行試験国家受領試験を終えた後、2014年12月26日に受領証書へ署名され、ロシア海軍へ納入されました。

そして2015年4月20日、ロシア海軍旗の初掲揚式典が行われ、太平洋艦隊へ編入されました。

フランス大統領はミストラル級ヘリ空母の問題についてロシア大統領と話し合う

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『タス通信』より
2015年4月19日15時13分配信
【オランドはアルメニアでのプーチンとの会談において「ミストラル」の状況について話しあう事を約束した】
パリ、4月19日/タス通信特派員ミハイル・チモフェーエフ

フランス大統領フランソワ・オランドは、4月24日に予定されているアルメニアでのロシア大統領ウラジーミル・プーチンとの会談において、「ミストラル」型ヘリコプター空母の状況について話しあう。

「アルメニアでのウラジーミル・プーチン君との会談では、ミストラルの件について話し合います。
解決策を見出し、この危機から抜け出す事が必要であります」
オランド
は、テレビ局『カナル+』の生放送で表明した。

ロシアとの関係の性質についてのコメントで、フランスの指導者は、こう話した。
「これは国家間レベルの関係であります」
「僕は、この約3年間、ウラジーミル・プーチン君については良く知っております。
彼は正直な男であると申し上げる事が出来るでしょう。
彼は、秘密裡に計画するような事は致しません」
オランド
は話した。

更に彼は、ドイツアンゲラ・メルケル首相とのウクライナに関する3国間交渉におけるロシア連邦大統領の立ち位置を積極的に評価した。
「ウラジーミル・プーチン君は、ウクライナの現実的な状況を充分に認識しておりますよ」
オランド
は話した。

[セヴァストーポリ」と「ウラジオストク」]
汎用揚陸ヘリコプター艦「ミストラル」型「セヴァストーポリ」は、フランスDCNS社ロシア連邦海軍の為に建造した。
それは、部隊及び貨物の輸送、揚陸、戦闘行動統制の為に意図されている。
電波電子戦手段、対魚雷防御手段、電波位置特定装置、通信システム、戦闘管理システムを装備する。
艦は、16機までの重ヘリコプター或いは32機までの軽ヘリコプター、900名までの兵士、装甲車両、更には4隻の揚陸艇を搭載できる。
同艦は2013年6月19日に起工され、2014年11月20日に進水し、今年3月16日にフランスのサンナゼールから工場航行試験を実施した。

「セヴァストーポリ」は、「ミストラル」型の2番艦であり、フランスロシアの為に開発・製造した。
このような艦2隻を建造する為の11億2000万ユーロの契約は2011年6月に署名された。
「ウラジオストク」と命名された1隻目の艦は2013年10月に進水し、その1年後にはロシアへ引き渡されなければならなかった。
しかし、最後の段階でパリウクライナ情勢を理由にロシア側へのヘリコプター空母の引き渡しを無期限に延期した。
2番艦「セヴァストーポリ」は、当初はロシア側へ今年後半に引き渡される計画であったが、1番艦と同様に、引き渡しの凍結が決定された。

[「大丈夫です。我々は生き残ります」]
4月16日、「ダイレクト・ライン」の間にロシア連邦大統領ウラジーミル・プーチンは、ロシア「ミストラル」供給挫折に関し、フランスへ違約金を請求しないが、金銭と全ての掛かった費用は返還されなければならないと表明した。

「私は、現在のフランス首脳と、フランスの誠実な人々は、お金を私共へ返してくれるものと考えております。
我々は、如何なる違約金も法外な罰金も請求するつもりは有りません。
ですが、我々が負担した全ての費用は返して頂かなければなりません」
プーチン
は話した。

彼は、「ミストラル」供給の挫折は、国家の防衛には如何なる影響も与えない事を指摘した。
「我々は、この契約を、私達のパートナーを支援し、造船所の仕事を保障する為に締結したのです」
プーチン
は話した。

同時に、彼は、「ミストラル」供給の挫折は、NATOブロックからのパートナーの信頼性について疑問が持たれるという事実に注目した。
「彼らは主権の一部を失っております」
「この信頼性には問題が有ります。そして私達は、無論、更なる協力及び軍事技術提携について考慮いたします」
プーチン
は話した。

違約金の提示を放棄する事によりフランス「安堵」できるのかという司会者の発言に答え、プーチンは話した。
「そうですね、大丈夫ですよ、我々は生き残ります」


[フランスのミストラル級引き渡し保留問題]
[ヘリコプター揚陸ドック艦ミストラル型]
[ヘリ空母ミストラル型(旧ブログ)]

ロシア海軍向けの「ミストラル」級ヘリコプター揚陸ドック艦の売買契約は、2011年6月に締結されました。
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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2011年6月17日17時11分配信
【ロシアとフランスは、ヘリコプター空母「ミストラル」に関する契約を締結する】

「ミストラル」級の1番艦「ウラジオストク」は2014年11月に引き渡される予定でしたが、2014年2月以降のウクライナ情勢の悪化により、アメリカを初めとする西側諸国フランスに対し、ロシアへの「ミストラル」級の引き渡しの中止を求め、当初はロシアへ艦を引き渡す意向を表明していたフランス大統領も、2014年11月末に「ウラジオストク」の引き渡しの延期を決定しました。
[フランスはロシアへのミストラル級ヘリ空母ウラジオストクの引き渡しを一時停止する]
[ロシアはミストラル級ヘリ空母購入の為にフランスへ約10億ユーロを支払っている]

2番艦「セヴァストーポリ」も2014年11月に進水し、今年3月から洋上試験を開始しています。
[ロシア海軍向けミストラル級ヘリ空母セヴァストーポリは2回目の洋上試験を行なう]

オランド大統領はは、再三に渡り、「ミストラル」級引き渡しの為の条件として、ウクライナ情勢の鎮静化(停戦合意の履行)を挙げています。
[ロシアへのミストラル級ヘリ空母引き渡しの為の条件は未だ成立していないとフランス大統領は言った]

このようなフランス側の態度に対し、ロシア連邦大統領ウラジーミル・プーチンは、2015年4月16日、「ロシアはミストラル級の供給の『挫折』に関し、フランスへ違約金を請求するつもりは無いが、負担した費用は返してもらわなくてはならない」と公言しました。
[ロシアはミストラル級ヘリ空母に関してフランスへ違約金を求めないが支払った代金の返却を望む]

もはや「ミストラル」級の商談は完全に御破算になったと言わんばかりのプーチン大統領の素っ気ない態度に慌てたのか、これまでプーチン氏と会っても「ミストラル」級に関する話を避けていたオランド氏も、4月24日にアルメニアプーチン氏と会い、「ミストラル」級に関する問題で話し合うと確約する事になりました。


ロシアは以前から「ミストラル」級のような艦を自国で建造する事は可能であり、その計画が有ると何度も表明して来ましたが、その設計原案は既に出来上がっています。
[ロシア造船業界はミストラル級のようなヘリ空母を建造する用意がある]

ロシア将来ヘリコプター揚陸ドック艦
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この艦の全長は大体230mくらい。
兵装は、確認できるものだけで130mm単装砲が1基、高射ミサイル砲複合体「パーンツィリ-M」が6基です。

搭載機は、Ka-52K、Ka-29、Ka-27辺りが想定されているようです。

ロシア海軍空母アドミラル・クズネツォフの飛行甲板清掃車

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『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2015年4月17日15時34分配信
【ロシア艦の甲板上の航空機エンジン付きトラクターはアメリカ合衆国で議論を呼んだ】

重航空巡洋艦「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・クズネツォフ」甲板上の航空機用エンジンが取り付けられたトラクターの写真は、アメリカ合衆国で議論を呼んだ。

「ロシアでは航空母艦の甲板を清掃する為、トラクターに航空機用エンジンを繋いでいる」
このようなタイトルの記事がアメリカの出版物『フォックストロット・アルファ』に掲載された。

「ゴミや異物は、航空母艦にとっては大きな問題である」
同誌は記した。
「シャツの金属のボタン、或いは胡桃は、100万ドルのエンジンを破損させ、航空要員の生命を危険に晒す可能性が有る」

しかし、甲板上のゴミを清掃する為に、アメリカ合衆国の場合は特殊な収穫機を使用するが、ロシアでは、古いMiG-15のエンジンを取り付けたトラクターである。
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同誌を参照したソーシャルネットワークのユーザーは、このテーマに対し、ロシアは砕氷コンバインと掃除機のハイブリッド車を作成したのだと皮肉った。
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ロシア海軍最新潜水艦ロストフ・ナ・ドヌーはクロンシュタットを去り、北方艦隊潜水艦基地ポリャールヌイへ向かった

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『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2015年4月17日14時48分配信
【潜水艦「ロストフ・ナ・ドヌー」はクロンシュタットからポリャールヌイへ向かった】

2015年4月17日・金曜日、クロンシュタット商業港からプロジェクト636.3ディーゼルエレクトリック潜水艦B-237「ロストフ・ナ・ドヌー」が艦隊間移動の為に出航した。

レニングラード海軍基地及び潜水艦大隊司令部は、桟橋で潜水艦を見送った。
9時58分、行進曲「スラブ娘の別れ」の演奏で潜水艦は自力で桟橋から離れ、港内水域を回って出口へ向かった。


公開株式会社「アドミラルティ造船所」で建造されたB-237「ロストフ・ナ・ドヌー」は、航行試験を経た後、2014年12月30日に海軍の編制へ移管され、黒海艦隊の第4独立潜水艦旅団へ編入された。

しかし、常時駐留所へ到着する前に、潜水艦エカテリニンスカヤ・ガヴァ二ポリャールヌイ市への移動を行ない、一時的に北方艦隊の一員として駐留し、試験の最終段階であるミサイル発射及び深海潜航をバレンツ海射爆場で実施する。
この為、2015年3月6日から潜水艦クロンシュタット水域に滞在し、更なる移動の準備のための訓練活動を行なった。
計画によると、ポリャールヌイ市到着は5月中旬でなければならない。


[プロジェクト06363潜水艦]

ロシア海軍黒海艦隊向けのプロジェクト06363潜水艦の2番艦B-237「ロストフ・ナ・ドヌー」は、2011年11月21日にサンクトペテルブルク「アドミラルティ造船所」で起工されました。
[改キロ級潜水艦「ロストフ・ナ・ドヌー」起工]

それから約3年後の2014年6月26日に進水しました。
[ロシア海軍のプロジェクト06363潜水艦の2番艦ロストフ・ナ・ドヌーは進水した]

8月下旬、係留試験が開始されました。
[ロシア海軍のプロジェクト06363潜水艦の2番艦ロストフ・ナ・ドヌーは係留試験を開始した]

その後、10月21日から工場航行試験が始まりました。
『ruspodplav』より
2014年11月2日23時44分配信
【「ロストフ・ナ・ドヌー」はサンクトペテルブルクへ戻ってきた】

ロシア海軍広報部は、「ロストフ・ナ・ドヌー」が2014年末までにロシア海軍へ引き渡されると発表しました。
[最新潜水艦ロストフ・ナ・ドヌーは2014年末までにロシア海軍へ引き渡される]

12月23日には国家受領試験が終わりました。
『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2014年12月23日13時26分配信
【ディーゼルエレクトリック潜水艦「ロストフ・ナ・ドヌー」は国家試験から戻った】

その後、12月27日に受領-引渡証書への署名が行なわれ、12月30日に海軍旗初掲揚式典が開催され、正式にロシア海軍へ就役し、黒海艦隊第4独立潜水艦旅団へ編入されました。
[潜水艦ロストフ・ナ・ドヌーはロシア海軍へ就役した]


就役した「ロストフ・ナ・ドヌー」は、まずバレンツ海へ移動して深海試験を行ない、その後に配備先の黒海艦隊基地-ノヴォロシースク海軍基地へ回航されます。
[ロシア海軍最新潜水艦ロストフ・ナ・ドヌーは深海試験を行なう為にバレンツ海へ移動する]

そして2015年4月17日、「ロストフ・ナ・ドヌー」クロンシュタットを出航し、北方艦隊潜水艦基地ポリャールヌイへ向かいました。


ロシア海軍プロジェクト06363潜水艦は、魚雷発射管から発射できる有翼ミサイル「カリブル」を装備します。
[巡航ミサイル「カリブル」対地攻撃型は2500kmの最大射程を有する]

ロシア海軍バルト艦隊のプロジェクト20380コルベットは4隻揃って演習に参加した

『ロシア通信社ノーボスチ』より
2015年4月17日16時57分配信
【バルト艦隊の艦と海洋航空隊はバルト海での演習を実施した】
モスクワ、4月17日-ロシア通信社ノーボスチ

バルト艦隊戦闘艦支隊海洋航空隊は、バルト海エリアの海洋射爆場において対空・対潜防衛任務を遂行した。
西方軍管区広報サービスは伝えた。

「演習には、コルベット"ボイキー"、"ストイーキー"、"ソーブラジテルヌイ"、"ステレグーシチー"、補助艦隊の2隻の海洋曳船と2隻の消火艇、更に海洋航空隊の航空機An-26とヘリコプターKa-27が関わりました」
声明では、こう述べられた。

演習中に艦は海上及び空中目標への砲射撃を実行し、仮想敵潜水艦を探知、破壊し、連携機動に取り組んだ。

演習の最終段階では、支隊の艦の1隻が遭難したという想定下で、それを救助し、常時駐留地への曳航に取り組んだ。


プロジェクト20380コルベットの1番艦「ステレグーシチー」は、今年3月下旬にオーバーホールを完了し、4月中旬に復帰しました。
[ロシア海軍新世代コルベット1番艦ステレグーシチーはオーバーホールを終えた]

プロジェクト20380の2番艦「ソーブラジテルヌイ」は、4月中旬に防空演習を行なっています。
[ロシア海軍バルト艦隊のコルベット"ソーブラジテルヌイ"は対艦ミサイル迎撃訓練を行なった]

バルト艦隊には、プロジェクト20380の3番艦「ボイキー」と4番艦「ストイーキー」も配備されています。

そして今回、バルト艦隊最新コルベット4隻が揃って演習に参加しました。

コルベット「ステレグーシチー」(2007年11月14日納入/2008年2月27日就役)
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コルベット「ソーブラジテルヌイ」(2011年10月14日納入・就役)
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コルベット「ボイキー」(2013年5月16日納入・就役)
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コルベット「ストイーキー」(2014年7月18日納入/2014年7月27日就役)
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ロシア海軍の為の新型砕氷船イリヤー・ムーロメツは2015年4月23日に起工される

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2015年4月17日15時33分配信
【チルコフ:海軍の為の砕氷船「イリヤー・ムーロメツ」は4月23日に起工される】
モスクワ、4月17日-ロシア通信社ノーボスチ

砕氷船「イリヤー·ムーロメツ」は4月23日に「アドミラルティ造船所」で起工される。
これは、数十年ぶりに海軍向けとして建造されるこのクラスの初めての艦船となる。
金曜日、ロシア海軍総司令官ヴィクトール・チルコフ大将は発表した。

砕氷船は、北極圏海軍グループの活動を保障する為に使用される。

「4月23日、サンクトペテルブルクの公開株式会社・アドミラルティ造船所において、数十年ぶりに海軍向けとして建造される初めてのプロジェクト21180ディーゼルエレクトリック砕氷船イリヤー·ムーロメツが起工されます。
その自立航行期間は2ヶ月に及びます」
チルコフ
は表明した。

彼は、砕氷船は厚さ80cmまでの氷を砕き、北極海で効果的に任務を遂行出来ると付け加えた。
総司令官によると、船は約12000海里の航続距離を有する。
「これは、北方航路の長さがカルスキエボロタ海峡からプロヴィデンス湾までの約5600kmである事を考えますと、優れた性能です」
チルコフ
は指摘した。
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また、提督は、既に近い将来の新世代特殊汎用船の設計と建造が決定されていると伝えた。
「これは、海洋曳船と砕氷船、哨戒艦の能力を同時に有する事になります」
新たな艦の容貌は、今年中に定められる。


[プロジェクト21180砕氷船]
満載排水量:6000t
全長:85m
幅:20m
吃水:6.6m
機関:ディーゼルエレクトリック、10880馬力
速力:15ノット
航続距離:12000海里
自立行動期間:60日
搭載機:ヘリコプター1機
乗員:32名+50名

現在のロシアは、原子力砕氷船「アルクチカ」型を筆頭に各種砕氷船を保有していますが、これらの砕氷船ロシア海軍の所属ではありません。

ソ連邦海軍時代には、プロジェクト97砕氷船が8隻建造され、1960年から1970年に掛けて就役しました。
プロジェクト97「アドミラルティ造船所」で建造されました。

先代の砕氷船「イリヤ―・ムーロメツ」(プロジェクト97K)は1965年12月にソ連海軍へ納入され、太平洋艦隊へ配備されました。
ソ連邦解体後の1993年6月にロシア海軍から除籍されました。

それから20年以上の時を経て、新たな砕氷船「イリヤ―・ムーロメツ」が建造されます。

ロシア海軍黒海艦隊はクリミア半島で上陸演習を行なった

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『タス通信』より
2015年4月17日10時54分配信
【国防省:黒海艦隊の軍艦は演習中にクリミア半島へ海軍歩兵を上陸させた】
モスクワ、4月17日/タス通信

黒海艦隊大型揚陸艦は演習中にクリミア沿岸海軍歩兵を上陸させた。
金曜日、同艦隊の情報供給部長代行ニコライ・ヴォスクレセンスキー2等海佐は発表した。

「黒海艦隊の大型揚陸艦ツェーザリ・クニコフとニコライ・フィリチェンコフは、フェオドシヤのオプーク海洋揚陸射爆場エリアで海上での単独行動艦の錬成任務K-2の要素への取り組みの一環として、無防備の海岸へ黒海艦隊独立海軍歩兵旅団の戦闘車両及び隊員の上陸を意図する戦術特殊演習を実施しました」
彼は話した。

ヴォスクレセンスキーは、海軍歩兵は旅団単位で野外へ出て(演習に)参加すると説明した。

また、「ツェーザリ・クニコフ」は海上及び空中目標への砲射撃、更には、艦載一斉射撃火力反応システム「グラード」から沿岸目標への攻撃を実施したと士官は付け加えた。

現在、演習の為、更に警備艦「プイトリーヴイ」、海洋掃海艦「イワン・ホルベッツ」「コヴロヴェッツ」黒海に滞在している。

[クリミアの演習]
以前、ロシア内務省国内軍大規模運用戦略演習「ザスローン-2015」クリミアを含む6つの連邦管区で実施されると報じられた。

「演習のテーマは、ロシア連邦の地域内での困難な軍の運用状況です。
選定されたテーマは、国内の安全保障に対する新たな脅威に関連し、直接に連邦法で国内軍を動かすというものです」
ロシア内務省国内軍
広報サービス部長ワシーリー・パンチェンコフは、タス通信へ話した。


大型揚陸艦「ツェーザリ・クニコフ」は、昨年11月末までブルガリアでオーバーホールが行なわれていました。
今回は、復帰後の初の上陸演習になります。
[ロシア海軍黒海艦隊の大型揚陸艦ツェーザリ・クニコフはブルガリアでの修理を完了した]

大型揚陸艦「ニコライ・フィリチェンコフ」は、今年3月下旬に地中海へ行き、4月初頭には帰港しています。

今回、この2隻がクリミア沿岸海軍歩兵部隊の上陸演習を行ないました。


なお、ロシア海軍「無防備の海岸への上陸」というのは、上陸予定海岸へ砲爆撃を加え、そこに居る敵を無力化して「無防備」にした後に上陸する、という意味です。

ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはノルウェー海へ入った

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2015年4月17日12時31分配信
【北方艦隊の軍艦「セヴェロモルスク」はノルウェー海で演習を実施する】
モスクワ、4月17日-ロシア通信社ノーボスチ

大型対潜艦「セヴェロモルスク」に率いられるロシア北方艦隊艦船支隊ノルウェー海へ入った。
金曜日、同艦隊の広報サービスは発表した。

「ノルウェー海で大型対潜艦の乗組員は、艦船支隊への対空・対潜防衛の提供、更には、甲板航空機-ヘリコプターKa-27を使用した救助活動を行なう艦内訓練及び演習を実施します」
声明では、こう述べられた。

北海を移動中にも船員は対空防衛及び浮遊機雷破壊の為の戦闘制御といった一連の艦内演習を実施した。


[大型対潜艦セヴェロモルスク遠距離航海(2014年11月-]

大型対潜艦「セヴェロモルスク」を中核とする北方艦隊艦船支隊は2014年11月20日にセヴェロモルスクを出航し、12月5日に地中海へ入り、12月23日にはスエズ運河を通過して紅海へ入りました。

その後、オマーンサラーラ港へ寄港し、サラーラ港を出航後、日本海上自衛隊護衛艦「はるさめ」と会合しました。

「はるさめ」との会合を終えた後、アラビア海から紅海へ向かうパナマの貨物船を護衛し、紅海へ向かいました。

2015年1月27日未明にスエズ運河を通過して地中海へ入り、ロシア海軍地中海作戦連合部隊(2013年6月1日設立)へ参加しました。

その後も地中海に滞在していましたが、4月7日から10日まで地中海西端のスペイン領セウタへ寄港しました。

その後、ジブラルタル海峡を通過して北上し、ビスケー湾で戦闘訓練を行ない、4月14日に英仏海峡へ入りました。
[ロシア海軍の軍艦はビスケー湾で対空・対潜軍事訓練を実施した]
[ロシア海軍の軍艦はイギリス海峡で軍事訓練など行なっていない]

そして北海を抜け、4月17日にはノルウェー海へ入りました。

セヴェロドヴィンスク造船所は40年間に渡りインド海軍空母ヴィクラマーディティヤの保守整備を行なう

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2015年4月15日9時36分配信
【『セヴマシュ』はインド海軍の「ヴィクラマーディティヤ」のサービス契約に署名した】
モスクワ、4月15日-ロシア通信社ノーボスチ

ロシア『セヴマシュ』インド海軍の代表は、保証期間後の航空母艦「ヴィクラマーディティヤ」の為の技術的後援サービス契約に署名した。
ロシア企業の広報サービスは発表した。

「これは、現在、ロシア側とインド側で議論されている保証期間後の艦に関するものの1つです。
インド海軍に対し、当社は40年間に渡り、この作業の実施を提供いたします。
今、セヴマシュの専門技術者は、航空母艦の保証期間中の業務を完了します。
艦の機器及びシステムに関し、最小限のメンテナンスが実施されます。
当社の保証グループは、機器の取り付けから調整、試験まで関わり、ヴィクラマーディティヤの全ての建造段階へ参加した専門家達です」

声明では、こう述べられた。

『セヴマシュ』で大規模な再建造が行なわれた航空母艦「ヴィクラマーディティヤ」(旧「アドミラル・ゴルシコフ」)は、2013年11月16日に正式にインド海軍へ引き渡された。
航空母艦は12月9日にロシア領海を去り、(2014年)1月には安全にインドカルワル港の係留岸壁へ到着した。


[空母ヴィクラマーディティヤ(旧ブログ)]
[空母ヴィクラマーディティヤ]
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ロシア海軍重航空巡洋艦「アドミラル・ゴルシコフ」(旧「バクー」)は、退役後にインドへ売却、セヴェロドヴィンスクセヴマシュ造船所で大規模な改装が行なわれ、航空母艦「ヴィクラマーディティヤ」に変身した後、2013年11月16日にインド海軍へ引き渡されました。
[重航空巡洋艦アドミラル・ゴルシコフ改め航空母艦ヴィクラマーディティヤはインド海軍へ引き渡された]

2014年1月7日、駐留基地となるインドカルワル海軍基地へ到着しました。
[空母ヴィクラマーディティヤ(旧アドミラル・ゴルシコフ)は新たなる祖国インドへ到着した]

その「ヴィクラマーディティヤ」の就役後のアフターサービス期間は、元々の契約では20年となっていましたが、インド側は「ヴィクラマーディティヤ」を今後30-40年に渡り使い続ける事を望んでいます。
[空母ヴィクラマーディティヤはインド海軍で30-40年就役するかもしれない]

この為、インド側は、「ヴィクラマーディティヤ」のアフターサービス期間を当初の20年から2倍の40年にする事をロシア側へ要望し、交渉が行なわれていました。
[セヴマシュは空母ヴィクラマーディティヤの20-40年のアフターサービスを提供する]
[インドは空母ヴィクラマーディティヤのアフターサービス期間を40年にする事を望む]
[空母ヴィクラマーディティヤのアフターサービス契約は2014年5月に締結される]
[インド空母ヴィクラマーディティヤのアフターサービス契約が締結される]

そして最終的にはインド側の要望が受け入れられ、セヴェロドヴィンスク『セヴマシュ』は、今後40年間に渡り「ヴィクラマーディティヤ」の保守整備を受け持つ事になりました。

「ヴィクラマーディティヤ」は、2050年代初頭までインド海軍で使われる事になりそうです。

ロシアはミストラル級ヘリ空母に関してフランスへ違約金を求めないが支払った代金の返却を望む

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『タス通信』より
2015年4月16日14時56分配信
【ロシアは「ミストラル」供給挫折に関してフランスへ違約金を請求しない】
モスクワ、4月16日/タス通信

ロシア「ミストラル」供給挫折に関し、フランスへ違約金を請求しないが、金銭と全ての掛かった費用は返還されなければならない。
これは、「ダイレクト・ライン」の間にロシア連邦大統領ウラジーミル・プーチンが表明した。

[「大丈夫です。我々は生き残ります」]
「私は、現在のフランス首脳と、フランスの誠実な人々は、お金を私共へ返してくれるものと考えております。
我々は、如何なる違約金も法外な罰金も請求するつもりは有りません。
ですが、我々が負担した全ての費用は返して頂かなければなりません」

プーチンは話した。

彼は、「ミストラル」供給の挫折は、国家の防衛には如何なる影響も与えない事を指摘した。
「我々は、この契約を、私達のパートナーを支援し、造船所の仕事を保障する為に締結したのです」
プーチンは話した。

同時に、彼は、「ミストラル」供給の挫折は、NATOブロックからのパートナーの信頼性について疑問が持たれるという事実に注目した。
「彼らは主権の一部を失っております」
「この信頼性には問題が有ります。そして私達は、無論、更なる協力及び軍事技術提携について考慮いたします」
プーチンは話した。

違約金の提示を放棄する事によりフランス「安堵」できるのかという司会者の発言に答え、プーチンは話した。
「そうですね、大丈夫ですよ、我々は生き残ります」

[ヘリコプター空母建造の為の契約]
ロシア海軍
の為にフランスヘリコプター空母を建造する為の11億2000万ユーロの契約は2011年6月に署名された。
「ウラジオストク」と命名された1隻目の艦は2013年10月に進水し、(2014年)11月にロシアへ引き渡されなければならなかった。
最後の段階でパリウクライナ情勢を理由にロシア側へのヘリコプター空母の引き渡しを無期限に延期した。
2番艦「セヴァストーポリ」は、当初はロシア側へ2015年後半に引き渡される計画であったが、1番艦と同様に、引き渡しの凍結が決定された。


[フランスのミストラル級引き渡し保留問題]
[ヘリコプター揚陸ドック艦ミストラル型]
[ヘリ空母ミストラル型(旧ブログ)]

ウラジーミル・プーチン氏は、昨年12月にも「ミストラル」級に関し
「契約の履行を期待している。そうならなかった場合は、支払った金が戻る事を望む」
と表明しています。
[ロシア大統領はミストラル級ヘリ空母引き渡し問題についてフランス大統領とは何も話さなかった]