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ロシア海軍の為のプロジェクト11711大型揚陸艦2番艦ピョートル・モルグノフは2015年6月11日に起工される

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2015年5月20日10時57分配信
【造船所:揚陸艦「ピョートル・モルグノフ」は(予定)期日よりも前に起工される】
カリーニングラード、5月20日-ロシア通信社ノーボスチ

第2のプロジェクト11711大型揚陸艦「ピョートル・モルグノフ」は、予定期日よりも1ヶ月前の今年のロシアの日の前夜-6月11日に起工される。
沿バルト造船工場「ヤンターリ」総取締役オレグ・シュマコフロシア通信社ノーボスチのインタビューに対し、こう話した。

以前、同社広報サービスは、「モルグノフ」「ヤンターリ」創業70周年記念日の2015年7月8日に起工されると発表していた。

「この件は、ほぼ正式のものであり、私共は、既に昨年より建造を始めております。
公式な起工の実行は、ロシアの日の前夜-今年6月11日に計画されています」
シュマコフ
は話した。

大型揚陸艦プロジェクト11711は5000トンの排水量を有しており、自立航行期間は30日、18ノットの速力を発揮できる。
艦の全長は120メートル、幅16.5メートル、乗員数100名。
大型揚陸艦の兵装は、76.2mm砲塔、2基の6銃身30mm自動砲、更には2基の一斉射撃火力反応システム「グラード」、そして2機の輸送戦闘ヘリコプターKa-29である。
大型揚陸艦は、揚陸部隊の上陸、軍用車両及び機器の輸送の為に意図されている。


[新型揚陸艦イワン・グレン]

プロジェクト11711大型揚陸艦の2番艦は、当初2010年に起工される予定でしたがキャンセルされ、2014年9月に改めて建造が決定されました。
[ロシア海軍の大型揚陸艦イワン・グレン型の2番艦が建造される]

「ピョートル・モルグノフ」と命名された2番艦の為の工事は既に始まっています。
[プロジェクト11711大型揚陸艦2番艦ピョートル・モルグノフの建造が始まった]

「ピョートル・モルグノフ」の正式な起工は2015年7月8日の予定でしたが、今回の記事によると、約1ヶ月前倒しされて6月11日に決まったようです。

最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は2015年末までにロシア海軍へ引き渡される

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2015年5月20日13時48分配信
【フリゲートのトップ「アドミラル・ゴルシコフ」は年末までに海軍へ引き渡される】
モスクワ、5月20日-ロシア通信社ノーボスチ

プロジェクト22350フリゲート「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・ゴルシコフ」は、今年末までにロシア海軍へ引き渡される。
水曜日、ロシア通信社ノーボスチは、「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」マーケティングディレクターのレオニード・クズミンより伝えられた。

「今年には、きっと海軍へ引き渡される事でしょう。私が思いますに、それは年末です」
クズミン
は話した。

彼によると、艦は既に試験の第2段階の為に去っており、もはや「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」へ戻る事は無い。
全ての国家受領航行試験は、既に「実質的には実行された」クズミンは指摘した。

以前、ロシア連邦海軍総司令官ヴィクトール・チルコフ大将は、プロジェクト22350フリゲートのトップ「アドミラル・ゴルシコフ」は2015年秋にロシア海軍へ引き渡される予定であると述べている。


『ロシア通信社ノーボスチ』より
2015年5月20日13時55分配信
【フリゲートのトップ「アドミラル・ゴルシコフ」は航行試験を実施した】
モスクワ、5月20日-ロシア通信社ノーボスチ

プロジェクト22350フリゲートのトップ「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・ゴルシコフ」は、国家受領航行試験を実施した。
水曜日、ロシア通信社ノーボスチは、「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」マーケティングディレクターのレオニード・クズミンより伝えられた。

「艦は試験の第2段階の為に北方へと去り、もはや我々の所に戻る事は有りません。
幾つかの課題は有りますが、それは北方でのみ実行されなければなりません。
実質的には、全ての国家受領航行試験が実施されました」
クズミン
は話した。

以前にロシア連邦海軍総司令官ヴィクトール・チルコフ大将が表明したように、「アドミラル・ゴルシコフ」は、この秋には海軍へ受領されなければならない。

フリゲートは2006年2月に「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」で起工され、2010年10月に進水した。
プロジェクト22350フリゲートは合計8隻の建造が計画されている。

同プロジェクト艦の排水量は4500トン、全長は135メートル、幅15メートル。
フリゲートの兵装は、口径130mmの艦載砲装置A-192「アルマート」、16基の対艦ミサイル「オーニクス」或いは「カリブル-NKE」の為の発射装置、高射ミサイル複合体「ポリメント-リドゥート」である。


[ロシア海軍の為の新たなフリゲート~プロジェクト11356R(アドミラル・グリゴロヴィチ型)とプロジェクト22350(アドミラル・ゴルシコフ型)]
[新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」型]
[アドミラル・ゴルシコフ型フリゲート(旧ブログ)]

ロシア海軍新世代水上戦闘艦(大洋ゾーン艦)プロジェクト22350大型警備艦(フリゲート)の1番艦「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・ゴルシコフ」(ソ連邦海軍元帥ゴルシコフ)は、2006年2月1日に起工され、2010年10月29日に進水しました。

2013年7月31日からは工場岸壁で係留試験が開始されました。
[新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」の係留試験が始まった]

しかし、「アドミラル・ゴルシコフ」に搭載予定のA-192M 130mm単装砲の開発と製造は遅延に遅延を重ね、この為、「アドミラル・ ゴルシコフ」の就役も当初計画より大幅に遅れる事になりました。
[ロシア海軍への新世代フリゲート「アドミラル・ ゴルシコフ」の引き渡しは130mm砲の問題により延期される]

130mm砲は2014年9月に入り、ようやく「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」へ届けられ、「アドミラル・ゴルシコフ」に搭載されました。
[ロシア海軍新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」の為の130mm砲は完成した]
[ロシア海軍新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」に130mm砲が搭載された]

その後、「アドミラル・ゴルシコフ」は消磁作業を開始しました。
[ロシア海軍新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」は消磁作業を開始した]
[ロシア海軍新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」は航行試験の準備が出来ている]

11月8日、「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」岸壁を離れ、クロンシュタットへ到着しました。
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル-フロータ-ソヴィエツカヴァ-ソユーザ・ゴルシコフ"はサンクトペテルブルクを去った]
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル-フロータ-ソヴィエツカヴァ-ソユーザ・ゴルシコフ"はクロンシュタットへ到着した]

11月18日、クロンシュタットを出航し、工場航行試験を開始しました。
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は工場航行試験を開始した]

「アドミラル・ゴルシコフ」の今後の試験は、就役後の配備先となる北方艦隊海上射爆場、つまりバレンツ海へ移動して実施されるとも言われていましたが、結局はフィンランド湾で実施されることになりました。
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は北方艦隊で今後の洋上試験を実施する]
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は2015年5月中旬にフィンランド湾で洋上試験を行なう]

5月15日、「アドミラル・ゴルシコフ」サンクトペテルブルクを抜錨し、洋上試験へ向かいました。
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[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は洋上試験の為に抜錨した]
今回の記事によると、この試験は国家受領試験だったようです。

今後、「アドミラル・ゴルシコフ」サンクトペテルブルクへは戻らず、北方海域(つまりバレンツ海)へ向かうようです。

今回、建造元である「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」マーケティングディレクターのレオニード・クズミン氏も述べていますが、「アドミラル・ゴルシコフ」は、2015年末までにロシア海軍へ引き渡される予定です。
[最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は2015年11月にロシア海軍へ引き渡される]
[最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は2015年秋にロシア海軍へ引き渡される]


その「アドミラル・ゴルシコフ」は、2014年12月末、ガスタービンエンジンにトラブルが発生したと報じられました。
[ロシア海軍の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"のガスタービンエンジンに問題が発生した?]

その後、問題が有ったのは、ガスタービンエンジンM90FRそのものでは無く、エンジンの制御システムであり、その動作不良により、エンジンへ燃料が必要以上に送られ、タービンブレードが焼けてしまった事が判明しました。
[ロシア海軍の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"のガスタービンエンジン制御システムに問題が発生した]

そして、損傷した「アドミラル・ゴルシコフ」ガスタービンは、同型艦「アドミラル・カサトノフ」ガスタービンと交換されたとの事です。

「アドミラル・ゴルシコフ」が2014年11月に洋上試験を開始した時点では、ガスタービンエンジンは同型艦のものと交換されていたようです。

「アドミラル・ゴルシコフ」から取り外され、「サトルゥン」社へ送られたガスタービンの修理には1億3500万ルーブルの費用が掛かり、作業が終わるのは来年(2016年)10月になるようです。
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"のガスタービンエンジンの修理には1億3500万ルーブルの費用が掛かる]

ロシア海軍と中国海軍は地中海東部で船団護衛訓練を行なった

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア連邦国防省広報サービス・情報管理部発表
2015年5月19日21時20分配信
【ロシア海軍と中国海軍の艦は航行中の物資補充及び船舶護送の任務を果たした】

本日(5月19日)、地中海東部で実施されているロシア・中国海軍合同演習『海洋協同-2015』の枠組において、親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」、警備艦「ラードヌイ」、大型揚陸艦「アレクサンドル・シャバリン」、「アレクサンドル・オトラコフスキー」、エアクッションロケット艦「サムーム」、海洋曳船MB-31、
警備艦「臨沂」、「濰坊」、補給艦「微山湖」
で構成されるロシア・中国連合グループは、航行中の物資補充及び貨物の移送、更には、艦船護送の課題へ取り組んだ。

4つの戦術グループは、相互に継続的な通信を維持し、並行航路で艦の物資補充及び横断方式での貨物移送を行なった。

ロシア及び中国の戦闘艦のこれらの行動は、海上連合グループ指揮官アレクサンドル・オクン1等海佐の指示により実行された。

本日には、世界の大洋の遠隔海域での船舶安全保障のエピソードの枠組において、ロシア海軍中国海軍は合同で艦船護送の要素へ取り組んだ。

護送される船の役割を演じたのは、大型揚陸艦「アレクサンドル・シャバリン」、「アレクサンドル・オトラコフスキー」、海洋曳船MB-31、補給艦「微山湖」であった。

演習の今次段階の任務遂行の結果は、ビデオ会議や特殊通信でロシア側中国側の演習統制官-ロシア海軍総司令官代理アレクサンドル・フェドテンコフ中将中国人民解放軍海軍副司令員杜景臣(ドゥ・ジンチェン)中将、更には演習『海洋協同-2015』指揮本部へ報告されている。

5月19日夜から20日未明にかけ、ロシア・中国戦闘艦連合グループは、照明手段を用いた通信による海上での組織的制御に取り組む。


[ロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2015」]

2015年5月11日~21日、地中海ロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2015」が実施されます。
[ロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2015」は2015年5月中旬に地中海で実施される]
[ロシア-中国海軍合同演習『海洋協同-2015』は2015年5月11日-21日に地中海で実施される]

この演習には双方合わせて9隻の艦船が参加し、中国海軍からは、第19次海賊対処部隊としてアデン湾へ派遣されていた054A型フリゲート「臨沂」(547)、「濰坊」(550)、903型総合補給艦「微山湖」(887)の3隻が参加します。
(つまり、ロシア海軍からは6隻が参加)

フリゲート「臨沂」「濰坊」は、5月4日にボスポラス海峡を北上して黒海へ入り、5月8日にはノヴォロシースクへ入港しました。
(補給艦「微山湖」地中海東部で待機)
[中国海軍のフリゲートはロシア海軍基地ノヴォロシースクを公式訪問した]

ノヴォロシースクには、「海洋協同-2015」の合同司令部が設置されています。
[ロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2015」合同司令部はロシア海軍基地ノヴォロシースクへ設置された]

大祖国戦争勝利70周年記念日である5月9日、ノヴォロシースク海軍基地でも記念式典が開催され、中国海軍の将兵も参加しました。
[中国海軍フリゲート乗員はロシア海軍基地ノヴォロシースクで大祖国戦争勝利70周年記念式典に参加した]

5月11日、「海洋協同-2015」の開始式典がノヴォロシースク海軍基地の合同演習本部で開催されました。
[ロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2015」開始式典が開催された]

5月12日夕方、ノヴォロシースクからロシア海軍中国海軍の演習参加艦が出航しました。
[ロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2015」に参加するロシア海軍と中国海軍の水上艦はノヴォロシースクを抜錨する]

ノヴォロシースクを出航した3隻は、5月14日に黒海地中海を結ぶボスポラス・ダータネルス海峡を通過します。
[ロシア・中国海軍連合部隊は5月14日にボスポラス-ダータネルス海峡を通過する]

5月14日、ロシア黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」も、「海洋協同-2015」へ参加する為に出航しました。
[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦モスクワはロシア・中国海軍合同演習『海洋協同-2015』へ参加する為に抜錨した]

「モスクワ」は、合同演習へ参加するロシア・中国連合艦隊の総旗艦を務めます。

5月14日午後から翌15日に掛け、演習参加艦はボスポラス・ダータネルス海峡へ入りました。
[ロシア-中国海軍合同演習『海洋協同-2015』へ参加するロシア海軍と中国海軍の水上艦はボスポラス-ダータネルス海峡を通過する]

5月17日、演習参加艦は地中海東部に集結し、ロシア・中国連合艦隊が形成されました。
[ロシア-中国海軍合同演習『海洋協同-2015』へ参加するロシア海軍と中国海軍の水上艦は地中海東部へ集結した]

5月18日、地中海東部で演習の実地段階が始まりました。
[ロシア-中国海軍合同演習『海洋協同-2015』の実地段階は地中海東部で始まった]

5月18日夜、ロシア・中国連合艦隊「4つの戦術艦グループ」に分かれ、夜間訓練を行ないました。
[ロシア海軍と中国海軍の艦船は地中海東部で夜間訓練を行なった]

翌5月19日の日中には、大型揚陸艦2隻と支援船2隻(海洋曳船補給艦)を護衛する船に見立てて船団護衛訓練が行われました。

19日夜から20日未明に掛けては、発光信号のみを使った(つまり無線類は一切使わない)夜間航行訓練が行われます。


合同演習『海洋協同-2015』に参加するロシア・中国連合艦隊は、以下の4群に分かれて行動しています。

第1群:親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」、フリゲート「濰坊」、エアクッションロケット艦「サムーム」
第2群:フリゲート「臨沂」、警備艦「ラードヌイ」
第3群:大型揚陸艦「アレクサンドル・オトラコフスキー」、「アレクサンドル・シャバリン」
第4群:海洋曳船MB-31、総合補給艦「微山湖」

ロシア海軍太平洋艦隊向けの新型コルベット"ソヴェルシェーンヌイ"は2015年5月22日にコムソモリスク・ナ・アムーレで進水する

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2015年5月19日5時50分配信
【ロシア海軍の為のコルベット「ソヴェルシェーンヌイ」は5月22日に進水する】
ウラジオストク、5月19日-ロシア通信社ノーボスチ

ロシア連邦国防省の為にアムール造船工場が建造しているコルベット「ソヴェルシェーンヌイ」は5月22日に進水する。
ロシア通信社ノーボスチは、極東造船・造修センター広報秘書官ダニール・ゴンチャルクより伝えられた。

以前、同艦の進水は5月26日に予定されていると伝えられた。

「金曜日、コムソモリスク・ナ・アムーレのアムール造船工場(株式会社「統合造船業営団」の極東造船・造修センターへ加わっている)の造船台からコルベット・ソヴェルシェーンヌイが出されます。
同艦は完全に形成され、作業の主要部分は完了し、機器は部分的に設置されています。
係留岸壁で更なる作業を終えた後、システムの点検と航行試験が実施されます」
ゴンチャルク
は話した。

ロシア通信社ノーボスチ東方軍管区(ウラジオストク)広報サービス・情報供給部長ローマン・マルトフ1等海佐より伝えられたように、工場での全ての作業完了後、乗組員はコルベットへの習熟を始める。

「コルベットは全ての試験を完了した後、太平洋艦隊の一員として加入します。
それは2015年末までに起こるでしょう」
マルトフ
は指摘した。

コルベット「ソヴェルシェーンヌイ」は多目的警備艦であり、ユニークな技術的パラメータと公海上での作戦実行の為の兵装構成を有している。
コルベットは、領海パトロール、敵の水上艦及び潜水艦との戦闘の実施、更には海洋揚陸作戦中の海軍揚陸部隊の砲撃支援といった近海ゾーンでの行動の為に意図されている。

プロジェクト20380艦の排水量は2000トン、全長100メートル以上、最大速力27ノット、自立航行距離4000海里。
同プロジェクトコルベットの兵装は、対艦ミサイル複合体「ウラン」、高射ミサイル複合体「リドゥート」、更には潜水艦への魚雷発射の為の対潜複合体「パケート-NK」である。


[新世代コルベット「ステレグーシチー」型]
[ステレグーシチー型コルベット(旧ブログ)]

ロシア太平洋艦隊向けのプロジェクト20380コルベット「ソヴェルシェーンヌイ」は、2006年6月30日にコムソモリスク・ナ・アムーレアムール造船工場で起工されましたが、建造工事は大幅に遅延しました。
[ロシア太平洋艦隊の為の新型コルベットの建造は遅延する]

その主な原因は、コルベットの建造価格に関するロシア国防省造船所の対立に有ったのですが、2014年4月、国防省造船所側の要求を受け入れ、建造費用の増額に同意しました。
[ロシア太平洋艦隊向けの新型コルベットの建造費用は130億ルーブルに増額された]

その後、コルベット「ソヴェルシェーンヌイ」の建造工事は進み、今年8月には艤装工事の為、コムソモリスク・ナ・アムーレから沿海地方ボリショイ・カーメニまで移送されます。
[ロシア海軍太平洋艦隊向けの新型コルベット"ソヴェルシェーンヌイ"は艤装工事の為、2015年8月に沿海地方へ回航される]

2015年1月~3月、「ソヴェルシェーンヌイ」乗組員はバルト海へ行き、バルト艦隊プロジェクト20380コルベットで実地訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊向けの新型コルベット"ソヴェルシェーンヌイ"乗組員はバルト海での訓練を開始した]
[ロシア海軍太平洋艦隊向けの新型コルベット「ソヴェルシェーンヌイ」乗組員はバルト海での研修を終えた]

5月15日、ロシア太平洋艦隊広報部は、「ソヴェルシェーンヌイ」の進水が5月26日に予定されていると発表しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊向けの新型コルベット"ソヴェルシェーンヌイ"は2015年5月26日にコムソモリスク・ナ・アムーレで進水する]

それから4日後、今度は造船業界サイドから、「ソヴェルシェーンヌイ」は5月22日に進水するという話が出てきました。

「ソヴェルシェーンヌイ」は、今年末に海軍へ引き渡される予定です。
[最新コルベット"ソヴェルシェーンヌイ"と"グレミャーシチー"は2015年末にロシア海軍へ納入される]


プロジェクト20380コルベットは、太平洋艦隊向けに4隻が建造される予定です。
[極東でロシア海軍太平洋艦隊の為のコルベット4隻が建造される]

ロシア海軍と中国海軍の艦船は地中海東部で夜間訓練を行なった

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2015年5月19日06時42分配信
【ロシアと中国の戦闘艦は夜間機動演習を完遂した】
モスクワ、5月19日-ロシア通信社ノーボスチ

ロシア-中国海軍演習『海洋協同-2015』活動段階の枠組において、ロシア中国の戦闘艦は夜間の隊列機動の要素へ取り組んだ。
火曜日、ロシア連邦国防省下の海軍広報サービス・情報供給部代表イーゴリ・ディガロ1等海佐は発表した。

「夜間機動演習は4つの戦術艦グループにより実施されました。
信号転送及び艦の隊列再編指示の為の様々な手段への取り組みが行なわれました。
演習実施海域での連携機動中、水上及び空中状況の連続的な分析が作成されます。
ロシア及び中国の戦闘艦のこれらの行動は、海上連合スループ指揮官アレクサンドル・オクン1等海佐の指示により実行されています」

声明では、こう述べられた。

更にロシア国防省は、5月19日にはロシア中国の艦は、世界の大洋の遠隔海域における船舶航行安全保障の為の活動、特に、海上航行中の物資補充及び艦船護送へ取り組む事を指摘した。


[ロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2015」]

2015年5月11日~21日、地中海ロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2015」が実施されます。
[ロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2015」は2015年5月中旬に地中海で実施される]
[ロシア-中国海軍合同演習『海洋協同-2015』は2015年5月11日-21日に地中海で実施される]

この演習には双方合わせて9隻の艦船が参加し、中国海軍からは、第19次海賊対処部隊としてアデン湾へ派遣されていた054A型フリゲート「臨沂」(547)、「濰坊」(550)、903型総合補給艦「微山湖」(887)の3隻が参加します。
(つまり、ロシア海軍からは6隻が参加)

フリゲート「臨沂」「濰坊」は、5月4日にボスポラス海峡を北上して黒海へ入り、5月8日にはノヴォロシースクへ入港しました。
(補給艦「微山湖」地中海東部で待機)
[中国海軍のフリゲートはロシア海軍基地ノヴォロシースクを公式訪問した]

ノヴォロシースクには、「海洋協同-2015」の合同司令部が設置されています。
[ロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2015」合同司令部はロシア海軍基地ノヴォロシースクへ設置された]

大祖国戦争勝利70周年記念日である5月9日、ノヴォロシースク海軍基地でも記念式典が開催され、中国海軍の将兵も参加しました。
[中国海軍フリゲート乗員はロシア海軍基地ノヴォロシースクで大祖国戦争勝利70周年記念式典に参加した]

5月11日、「海洋協同-2015」の開始式典がノヴォロシースク海軍基地の合同演習本部で開催されました。
[ロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2015」開始式典が開催された]

5月12日夕方、ノヴォロシースクからロシア海軍中国海軍の演習参加艦が出航しました。
[ロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2015」に参加するロシア海軍と中国海軍の水上艦はノヴォロシースクを抜錨する]

ノヴォロシースクを出航した3隻は、5月14日に黒海地中海を結ぶボスポラス・ダータネルス海峡を通過します。
[ロシア・中国海軍連合部隊は5月14日にボスポラス-ダータネルス海峡を通過する]

5月14日、ロシア黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」も、「海洋協同-2015」へ参加する為に出航しました。
[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦モスクワはロシア・中国海軍合同演習『海洋協同-2015』へ参加する為に抜錨した]

「モスクワ」は、合同演習へ参加するロシア・中国連合艦隊の総旗艦を務めます。

5月14日午後から翌15日に掛け、演習参加艦はボスポラス・ダータネルス海峡へ入りました。
[ロシア-中国海軍合同演習『海洋協同-2015』へ参加するロシア海軍と中国海軍の水上艦はボスポラス-ダータネルス海峡を通過する]

5月17日、演習参加艦は地中海東部に集結し、ロシア・中国連合艦隊が形成されました。
[ロシア-中国海軍合同演習『海洋協同-2015』へ参加するロシア海軍と中国海軍の水上艦は地中海東部へ集結した]

5月18日、地中海東部で演習の実地段階が始まりました。
[ロシア-中国海軍合同演習『海洋協同-2015』の実地段階は地中海東部で始まった]

ロシア・中国連合艦隊「4つの戦術艦グループ」に分かれ、夜間訓練を行ないました。

第1群:親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」、フリゲート「濰坊」、エアクッションロケット艦「サムーム」
第2群:フリゲート「臨沂」、警備艦「ラードヌイ」
第3群:大型揚陸艦「アレクサンドル・オトラコフスキー」、「アレクサンドル・シャバリン」
第4群:海洋曳船MB-31、総合補給艦「微山湖」

ロシア海軍将来駆逐艦リデル級は原子力推進となる

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『タス通信』より
2015年5月19日10時08分配信
【情報筋:駆逐艦「リデル」は、1つのヴァージョンが設計されている-核動力装置】
モスクワ、5月19日/タス通信

ロシア連邦国防省駆逐艦「リデル」型の開発の為の技術条件を変更した。
それは、ただ1つのみのヴァージョン~核動力装置が設計される。
タス通信は、防衛産業企業体の情報提供者より伝えられた。

「(ロシア)海軍総司令部は、ガスタービン動力装置を有するリデルの開発を断念しました。
国防省が承認した改正技術要件によると、駆逐艦の予備設計は、ただ1つのみのヴァージョン~核動力装置となります」

対談者は話した。
彼は、この決定は、遠海ゾーン艦は無制限の航続距離を有する必要が有る事に起因すると説明した。

「技術的設計は北方計画設計局により用意されており、それは2016年に完了する予定です」
情報提供者は明らかにした。

既に報じられているように、駆逐艦「リデル」プロジェクト956艦及びプロジェクト1155艦を代替する為に登場しなければならない。
ロシア海軍は、12隻の新たな駆逐艦を発注するつもりである~北方艦隊太平洋艦隊に6隻ずつ。

防衛産業の情報提供者がタス通信へ伝えたように、「防衛業界」は、新たな駆逐艦の為の原子炉を作成する用意がある。
しかしながら、核動力装置は、ガスタービンヴァージョンよりも多くの費用が掛かる。

「リデル」の兵装となる可能性が有るのは、有翼ミサイル「カリブル」型及び「オーニクス」型、或いは、その近代化型、更には、宇宙空間を含めた目標を破壊する事が可能な高射システムS-500である。
「防衛業界」の情報提供者がタス通信へ伝えたように、新世代駆逐艦のトップを海軍が受領できるのは、2023-2025年よりも前にはならないだろう。


[ロシア将来駆逐艦プロジェクト「リデル」]
[ロシア海軍将来駆逐艦概念設計案・プロジェクト23560E「シクヴァル」]

ロシア海軍は、2006年以降、新世代多用途駆逐艦(将来駆逐艦Перспективный Эсминец)の建造計画について何度も表明して来ました。
[ロシア海軍新世代原子力駆逐艦建造計画]
[ロシア海軍新世代駆逐艦の建造計画は現司令部に承認された]
[ロシアは「超駆逐艦」を建造する]

サンクトペテルブルク市「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」では、「リデル」の建造準備が進められています。
[サンクトペテルブルク造船所セーヴェルナヤ・ヴェルフィはロシア海軍将来駆逐艦の建造準備を進めている]

2014年10月下旬、「ロシア防衛業界の高位の情報提供者」は、「リデル」型の1番艦は2023-2025年よりも前にロシア海軍へ受領される事は無いと述べています。
[ロシア海軍将来駆逐艦リデルの1番艦の就役は2023-2025年よりも前にはならないだろう]

ロシア海軍総司令官代理(軍備担当)ヴィクトール・ブルスク少将は、「リデル」の1番艦は2020年以降にロシア海軍へ受領されると述べました。
[ロシア海軍将来駆逐艦リデルは2020年以降に就役する]
[ロシア海軍将来駆逐艦リデルの設計作業は続けられている]

将来駆逐艦「リデル」は、原子力推進通常動力(ガスタービン)の2タイプの設計が進められていました。
[ロシア新世代駆逐艦は通常動力と核動力の2種類が設計される]

しかし2015年2月20日、ロシア海軍総司令官ヴィクトール・チルコフ提督は、「リデル」の機関が原子力推進にほぼ確定したと述べました。
[ロシア海軍の為の将来駆逐艦リデルは原子力推進となる]

同じ日、「ロシア防衛産業企業体の高位の代理人」は、「リデル」の1番艦は2017年末の起工が予定されており、その排水量が14000トンになる事を明らかにしました。
[ロシア海軍の為の新世代駆逐艦リデルの1番艦は2017年末に起工される]

ロシア海軍総司令官ヴィクトール・チルコフ提督は、「リデル」の排水量は、前のクラス(プロジェクト956駆逐艦、約8000トン)よりも遥かに大きくなり、その打撃力は巡洋艦に匹敵すると述べています。
[ロシア海軍将来駆逐艦リデルは巡洋艦に匹敵する攻撃力を有する]

そして今回、ロシア防衛産業の(匿名の)情報提供者は、将来駆逐艦「リデル」の動力が原子力推進に決まった事を明らかにしました。
言い換えれば、ガスタービンエンジン装備の設計案は否決されました。

「リデル」の通常動力ヴァージョンへの搭載が予定されていたガスタービンエンジンは、おそらくはM90FRでしょう。
[ロシア新世代艦のガスタービンとディーゼル]

M90FRは、元々はロシア・ウクライナ共同生産であり、主要パーツはロシアで製造し、最終組立はウクライナで行なうという体制を取っていました。
その体制が昨年(2014年)春以降に崩れたので、最終組立までを全てロシア国内で行なう事になり、現在は生産体制の再構築中です。
ロシア国内での生産体制が整うのは2016年末の予定です。
[ロシア海軍の艦艇には完全国産のガスタービンエンジンが提供される]
[ロシアのサトゥルン社は2017年までにウクライナ製ガスタービンを完全に代替する]

ロシア国内でのM90FRの生産体制が整ったとしても、このエンジンは、新世代フリゲート・プロジェクト22350(少なくとも15隻建造予定)へ優先的に供給される事になり、早ければ2017年から建造が開始され、最終的には12隻調達される「リデル」へ回す余裕は当分の間は無いでしょう。
[ロシア海軍の為の新たなフリゲート~プロジェクト11356R(アドミラル・グリゴロヴィチ型)とプロジェクト22350(アドミラル・ゴルシコフ型)]

今回の記事では触れられていませんが、「リデル」へのガスタービンエンジン装備が否決されたのには、こういった事情も有るのでしょう。

ロシア-中国海軍合同演習『海洋協同-2015』の実地段階は地中海東部で始まった

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『タス通信』より
2015年5月18日14時02分配信
【ロシア連邦と中国の艦は地中海で船舶航行の安全を保障する演習を始めた】
ノヴォロシースク、5月18日/タス通信

月曜日午前、ロシア連邦中国の戦闘艦は「船舶航行の安全を保障する」合同演習「海洋協同-2015」地中海東部で開始した。
ロシア側の演習統制官代行を務めるロシア海軍戦闘訓練管理部長ヴィクトール・コチェマゾフ少将は記者団へ伝えた。

彼によると、ロシア-中国グループ「合同指揮本部が設定した演習課題である移動中の連合グループの組織的な対水中工作、対潜、対艦、対空防衛へ取り組む為、4つの戦術艦グループで構成されます」

「これらの任務は、"世界の大洋の遠隔海域における船舶航行安全保障の為の行動"と呼ばれる演習計画段階の枠組で遂行されます。
加えて、ロシアと中国の戦闘艦は、連合グループの移動中に、放射線、化学物質、生物(兵器)からの保護の要素を実行します」

提督は説明した。

更に彼は、薄暮時に連合グループ「夜間の隊列機動のエピソードへ取り組む」と述べた。

少将は、任務遂行の結果は、毎時にビデオ会議や特殊通信でロシア側中国側の演習統制官-ロシア海軍総司令官代理アレクサンドル・フェドテンコフ中将中国人民解放軍海軍副司令員杜景臣(ドゥ・ジンチェン)中将、更には演習指揮本部へ報告されている事を強調した。

コチェマゾフは、連合グループには、ロケット巡洋艦「モスクワ」、警備艦「ラードヌイ」、大型揚陸艦「アレクサンドル・シャバリン」、「アレクサンドル・オトラコフスキー」、エアクッションロケット艦「サムーム」、海洋曳船MB-31が含まれている事を想い起した。
中国からは警備艦「臨沂」、「濰坊」、補給艦「微山湖」が派遣されている。

本日の先ほど、「ラードヌイ」は、セヴァストーポリを出発した警備艦「プイトリーヴイ」と近い内に交代する事が知られるようになった。


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[ロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2015」]

2015年5月11日~21日、地中海ロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2015」が実施されます。
[ロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2015」は2015年5月中旬に地中海で実施される]
[ロシア-中国海軍合同演習『海洋協同-2015』は2015年5月11日-21日に地中海で実施される]

この演習には双方合わせて9隻の艦船が参加し、中国海軍からは、第19次海賊対処部隊としてアデン湾へ派遣されていた054A型フリゲート「臨沂」(547)、「濰坊」(550)、903型総合補給艦「微山湖」(887)の3隻が参加します。
(つまり、ロシア海軍からは6隻が参加)

フリゲート「臨沂」「濰坊」は、5月4日にボスポラス海峡を北上して黒海へ入り、5月8日にはノヴォロシースクへ入港しました。
(補給艦「微山湖」地中海東部で待機)
[中国海軍のフリゲートはロシア海軍基地ノヴォロシースクを公式訪問した]

ノヴォロシースクには、「海洋協同-2015」の合同司令部が設置されています。
[ロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2015」合同司令部はロシア海軍基地ノヴォロシースクへ設置された]

大祖国戦争勝利70周年記念日である5月9日、ノヴォロシースク海軍基地でも記念式典が開催され、中国海軍の将兵も参加しました。
[中国海軍フリゲート乗員はロシア海軍基地ノヴォロシースクで大祖国戦争勝利70周年記念式典に参加した]

5月11日、「海洋協同-2015」の開始式典がノヴォロシースク海軍基地の合同演習本部で開催されました。
[ロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2015」開始式典が開催された]

5月12日夕方、ノヴォロシースクからロシア海軍中国海軍の演習参加艦が出航しました。
[ロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2015」に参加するロシア海軍と中国海軍の水上艦はノヴォロシースクを抜錨する]

ノヴォロシースクを出航した3隻は、5月14日に黒海地中海を結ぶボスポラス・ダータネルス海峡を通過します。
[ロシア・中国海軍連合部隊は5月14日にボスポラス-ダータネルス海峡を通過する]

5月14日、ロシア黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」も、「海洋協同-2015」へ参加する為に出航しました。
[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦モスクワはロシア・中国海軍合同演習『海洋協同-2015』へ参加する為に抜錨した]

「モスクワ」は、合同演習へ参加するロシア・中国連合艦隊の総旗艦を務めます。

5月14日午後から翌15日に掛け、演習参加艦はボスポラス・ダータネルス海峡へ入りました。
[ロシア-中国海軍合同演習『海洋協同-2015』へ参加するロシア海軍と中国海軍の水上艦はボスポラス-ダータネルス海峡を通過する]

5月17日、演習参加艦は地中海東部に集結し、ロシア・中国連合艦隊が形成されました。
[ロシア-中国海軍合同演習『海洋協同-2015』へ参加するロシア海軍と中国海軍の水上艦は地中海東部へ集結した]

そして5月18日、地中海東部で演習の実地段階が始まりました。

記事中で述べられている「4つの戦術艦グループ」は、具体的には以下のような構成になっています。

第1群:親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」、フリゲート「濰坊」、エアクッションロケット艦「サムーム」
第2群:フリゲート「臨沂」、警備艦「ラードヌイ」
第3群:大型揚陸艦「アレクサンドル・オトラコフスキー」、「アレクサンドル・シャバリン」
第4群:海洋曳船MB-31、総合補給艦「微山湖」

ロシア海軍黒海艦隊の警備艦プイトリーヴイは地中海へ向かった

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2015年5月18日14時49分配信
【ロシア海軍の戦闘艦「プイトリーヴイ」は地中海へ出航した】
モスクワ、5月18日-ロシア通信社ノーボスチ

ロシア黒海艦隊警備艦「プイトリーヴイ」は月曜日にセヴァストーポリを去り、黒海海峡へ針路を取った。
月曜日、同艦隊の公式代理人ヴャチェスラフ・トルハチェフ1等海佐は記者団へ伝えた。

「明日、プイトリーヴイは地中海のロシア連邦海軍常設艦船グループの一員へ加わり、ローテーションに基づいて黒海艦隊の警備艦ラードヌイと交代します」
トルハチェフ
は話した。

警備艦「プイトリーヴイ」が遠距離航海へ出発する際、同艦の送別式典が開催され、祈祷が行なわれた。


プロジェクト1135M(クリヴァクII級)警備艦「プイトリーヴイ」は、1979年6月27日にカリーニングラード「ヤンターリ」造船所で起工され、1981年4月16日に進水、1981年11月30日に海軍へ納入され、1982年2月9日に黒海艦隊へ編入されました。
「プイトリーヴイ」は、計32隻が建造されたプロジェクト1135/1135M(クリヴァクI/II級)の最終艦です。

就役後は一貫して黒海艦隊で行動し、ソ連邦解体後も現役に留まって活動を続けていました。

2014年5月から2015年2月までセヴァストーポリの工場でオーバーホールが行なわれました。

その後は黒海沿岸での演習に参加していました。
[ロシア海軍黒海艦隊はクリミア半島で上陸演習を行なった]

そして5月18日、「プイトリーヴイ」地中海へ向かいました。

「プイトリーヴイ」は、今年2月上旬から地中海東部に滞在している警備艦「ラードヌイ」と交代します。
[ロシア海軍黒海艦隊の警備艦ラードヌイはキプロスのリマソールへ寄港した]

ロシア-中国海軍合同演習『海洋協同-2015』へ参加するロシア海軍と中国海軍の水上艦は地中海東部へ集結した

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2015年5月17日12時30分配信
【ロシア連邦と中国の演習「海洋協同-2015」の活動段階が始まった】
ノヴォロシースク、5月17日-ロシア通信社ノーボスチ

ロシア-中国連合艦船グループ地中海で形成され、ロシア-中国海軍演習「海洋協同-2015」の活動段階が始まった。
日曜日、ロシア側の演習統制官であるロシア海軍総司令官代理アレクサンドル・フェドテンコフ中将は発表した。

「ロシア及び中国の戦闘艦は、演習・海洋協同-2015の実施海域へ到着、物資を補充し、指定ポイントの洋上に居ます。
演習旗艦となる親衛ロケット巡洋艦モスクワの艦上には、ロシア-中国連合海上グループの本部が置かれています」
フェドテンコフ
は指摘した。

彼によると、当日午前、演習参加者へ指定任務遂行の為の戦術説明会が実施された。
艦長へ出される命令にはセキュリティ対策が施されている。

フェドテンコフは、連合グループの構成には、ロシア側から親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」、エアクッションロケット艦「サムーム」、警備艦「ラードヌイ」、大型揚陸艦「アレクサンドル・オトラコフスキー」、大型揚陸艦「アレクサンドル・シャバリン」、海洋曳船「MB-31」が加わると伝えた。
中国海軍からは、警備艦「臨沂」、警備艦「濰坊」、補給艦「微山湖」が演習へ参加する。

「地中海におけるロシア-中国演習・海洋協同-2015は、第3国へ向けられたものでは無く、2大海洋大国の海軍間の相互理解の強化、安定性の強化の問題、海洋における新たな挑戦と脅威への対抗といった自身の課題が前に在ります」
フェドテンコフ
中将は強調した。


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[ロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2015」]

2015年5月11日~21日、地中海ロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2015」が実施されます。
[ロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2015」は2015年5月中旬に地中海で実施される]
[ロシア-中国海軍合同演習『海洋協同-2015』は2015年5月11日-21日に地中海で実施される]

この演習には双方合わせて9隻の艦船が参加し、中国海軍からは、第19次海賊対処部隊としてアデン湾へ派遣されていた054A型フリゲート「臨沂」(547)、「濰坊」(550)、903型総合補給艦「微山湖」(887)の3隻が参加します。
(つまり、ロシア海軍からは6隻が参加)

フリゲート「臨沂」「濰坊」は、5月4日にボスポラス海峡を北上して黒海へ入り、5月8日にはノヴォロシースクへ入港しました。
(補給艦「微山湖」地中海東部で待機)
[中国海軍のフリゲートはロシア海軍基地ノヴォロシースクを公式訪問した]

ノヴォロシースクには、「海洋協同-2015」の合同司令部が設置されています。
[ロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2015」合同司令部はロシア海軍基地ノヴォロシースクへ設置された]

大祖国戦争勝利70周年記念日である5月9日、ノヴォロシースク海軍基地でも記念式典が開催され、中国海軍の将兵も参加しました。
[中国海軍フリゲート乗員はロシア海軍基地ノヴォロシースクで大祖国戦争勝利70周年記念式典に参加した]

5月11日、「海洋協同-2015」の開始式典がノヴォロシースク海軍基地の合同演習本部で開催されました。
[ロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2015」開始式典が開催された]

5月12日夕方、ノヴォロシースクからロシア海軍中国海軍の演習参加艦が出航しました。
[ロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2015」に参加するロシア海軍と中国海軍の水上艦はノヴォロシースクを抜錨する]

ノヴォロシースクを出航した3隻は、5月14日に黒海地中海を結ぶボスポラス・ダータネルス海峡を通過します。
[ロシア・中国海軍連合部隊は5月14日にボスポラス-ダータネルス海峡を通過する]

5月14日、ロシア黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」も、「海洋協同-2015」へ参加する為に出航しました。
[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦モスクワはロシア・中国海軍合同演習『海洋協同-2015』へ参加する為に抜錨した]

「モスクワ」は、合同演習へ参加するロシア・中国連合艦隊の総旗艦を務めます。

5月14日午後から翌15日に掛け、演習参加艦はボスポラス・ダータネルス海峡へ入りました。
[ロシア-中国海軍合同演習『海洋協同-2015』へ参加するロシア海軍と中国海軍の水上艦はボスポラス-ダータネルス海峡を通過する]

そして5月17日、演習参加艦は地中海東部に集結し、ロシア・中国連合艦隊が形成されました。


合同演習「海洋協同-2015」への参加艦は、この9隻です。

[ロシア連邦海軍]
親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」(黒海艦隊)
警備艦「ラードヌイ」(黒海艦隊)
大型揚陸艦「アレクサンドル・オトラコフスキー」(北方艦隊)
大型揚陸艦「アレクサンドル・シャバリン」(バルト艦隊)
エアクッションロケット艦「サムーム」(黒海艦隊)
海洋曳船MB-31(黒海艦隊)


[中華人民共和国海軍]
フリゲート「臨沂」
フリゲート「濰坊」
総合補給艦「微山湖」

ロシア海軍将来駆逐艦概念設計案・プロジェクト23560E「シクヴァル」

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『IHSジェーンズ·ディフェンス·ウィークリー』より
2015年5月14日配信
【ロシア駆逐艦の設計は明らかにされた】
ニコライ・ノヴィチコフ、IHSジェーンズ·ディフェンス·ウィークリー

ロシア海軍の為の新たなクラスの駆逐艦は、現在、クルイロフ国立科学センターにより開発中である。
IHSジェーンズは、同社訪問中に伝えられた。

新たな設計はプロジェクト23560E或いはシクヴァル(スコール)と呼ばれており、取締役代理ワレーリー・ポリャコフは、この設計のスケールモデルが7月1日から5日までサンクトペテルブルク国際海洋防衛ショー-2015(IMDS-2015)において初めて展示されると付け加えた。

「プロジェクト23560E駆逐艦は、沿岸沖海域及び大洋ゾーンにおいて作戦を行ない、陸上及び海上目標の破壊、海軍への戦闘安定性の提供、広域対空及び対ミサイル防衛の確保、そして世界の大洋の全てのゾーンにおいて平時の任務を成し遂げる事が意図されております」
ポリャコフ
は言った。

プロジェクト23560E駆逐艦の満載排水量は15,000-18,000トン、全長200メートル、幅23メートル、吃水6.6メートル、最大速力32ノット、巡航速力20ノット、自立行動期間90日、そして乗員は250-300名である。

駆逐艦の動力としてはガスタービンエンジン(現在、ロシアは海軍用ガスタービンの為の適切な供給源を欠いている)が意図されている。
それは、統合戦闘管理システムと共に戦術及び運用-戦術イージス戦闘システムの装備が提案されている。

駆逐艦の兵装は、60-70基の対艦/対地巡航ミサイル、128基の艦対空ミサイル、そして16-24基の対潜ミサイルから成る。
艦には更に、130mm多目的艦載砲が装備される。

駆逐艦統合電子パッケージには、多機能フェーズドアレイレーダー、電子戦サブシステム、通信機器、水中偵察システムが含まれる。
航空群は2機の汎用ヘリコプターで構成される。
これらの仕様は、全てカスタマーの要望に合わせて変更できるとポリャコフは述べた。


[ロシア将来駆逐艦プロジェクト「リデル」]

ロシア海軍は、2006年以降、新世代多用途駆逐艦(将来駆逐艦Перспективный Эсминец)の建造計画について何度も表明して来ました。
[ロシア海軍新世代原子力駆逐艦建造計画]
[ロシア海軍新世代駆逐艦の建造計画は現司令部に承認された]
[ロシアは「超駆逐艦」を建造する]

サンクトペテルブルク市「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」では、「リデル」の建造準備が進められています。
[サンクトペテルブルク造船所セーヴェルナヤ・ヴェルフィはロシア海軍将来駆逐艦の建造準備を進めている]

2014年10月下旬、「ロシア防衛業界の高位の情報提供者」は、「リデル」型の1番艦は2023-2025年よりも前にロシア海軍へ受領される事は無いと述べています。
[ロシア海軍将来駆逐艦リデルの1番艦の就役は2023-2025年よりも前にはならないだろう]

ロシア海軍総司令官代理(軍備担当)ヴィクトール・ブルスク少将は、「リデル」の1番艦は2020年以降にロシア海軍へ受領されると述べました。
[ロシア海軍将来駆逐艦リデルは2020年以降に就役する]
[ロシア海軍将来駆逐艦リデルの設計作業は続けられている]

将来駆逐艦「リデル」は、原子力推進通常動力の2タイプの設計が進められていました。
[ロシア新世代駆逐艦は通常動力と核動力の2種類が設計される]

しかし2015年2月20日、ロシア海軍総司令官ヴィクトール・チルコフ提督は、「リデル」の機関が原子力推進にほぼ確定したと述べました。
[ロシア海軍の為の将来駆逐艦リデルは原子力推進となる]

同じ日、「ロシア防衛産業企業体の高位の代理人」は、「リデル」の1番艦は2017年末の起工が予定されており、その排水量が14000トンになる事を明らかにしました。
[ロシア海軍の為の新世代駆逐艦リデルの1番艦は2017年末に起工される]

ロシア海軍総司令官ヴィクトール・チルコフ提督は、「リデル」の排水量は、前のクラス(プロジェクト956駆逐艦、約8000トン)よりも遥かに大きくなり、その打撃力は巡洋艦に匹敵すると述べています。
[ロシア海軍将来駆逐艦リデルは巡洋艦に匹敵する攻撃力を有する]


そして今回、ロシア将来駆逐艦の「たたき台」:クルイロフ国立科学センターによる概念設計案・プロジェクト230560E「シクヴァル」の概要が明らかにされました。

記事の最初で触れられていますが、このモデルは、今年7月初頭にサンクトペテルブルクで開催されるIMDS-2015に出展されます。

あくまでも「たたき台」ですから、このモデルが実際に建造されるわけではありません。
(そもそも、クルイロフ国立科学センターは艦船の形状などの研究を専門に行う機関であり、艦船設計局では無い)


実際にロシア海軍向けに建造される駆逐艦「リデル」級は、この「シクヴァル」をベースにして北方計画設計局が設計しています。


[駆逐艦プロジェクト23560E「シクヴァル」]
満載排水量:15000-18000トン
全長:200m
幅:23m
吃水:6.6m
機関:ガスタービン(M90FR?)
速力:32ノット
自立行動期間:90日
乗員:250-300名
兵装:対艦/対地巡航ミサイル(オーニクス/カリブル)60-70、対空ミサイル(S-500プロメテーイ艦載型?)128、対潜ミサイル16-24、130mm砲
搭載機:ヘリコプター2機

ロシア海軍将来空母概念設計案・プロジェクト23000E「シトルム」

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『IHSジェーンズ·ディフェンス·ウィークリー』より
2015年5月14日配信
【ロシアは超空母シトルムを開発している】
ニコライ・ノヴィチコフ、IHSジェーンズ·ディフェンス·ウィークリー

ロシアクルイロフ国立科学センターは、プロジェクト23000E或いはシトルム(ストーム)と呼ばれる新たな多目的重航空母艦の設計を開発した。

艦のスケールモデルは、7月1日から5日までサンクトペテルブルク国際海洋防衛ショー-2015(IMDS-2015)で初めて展示されるとクルイロフ国立科学センター取締役代理ワレーリー・ポリャコフIHSジェーンズへ伝えた。

「プロジェクト23000E多目的空母は、遠隔地及び大洋エリアにおいて作戦を行ない、陸上及び海上の敵目標との交戦、海軍の作戦安定性の確保、上陸部隊の保護、そして対空防衛の提供の為に設計されています」
ポリャコフ
は言った。

この設計は90,000-100,000トンの排水量を有しており、全長330メートル、幅40メートル、吃水は11メートルである。
それは最高速力30ノット、巡航速力20ノット、自立行動期間は120日間、乗組員は4,000-5,000名、海況(風浪階級)6-7に耐えられるように設計されている。
現在、これは通常動力の下に設計されているが、潜在カスタマーの要望に応じ、原子力へ換える事も可能である。

艦は、様々な戦闘任務の為、80-90機の艦上航空機から成る有力な航空グループを搭載する。
このモデルの航空グループには、T-50 PAK FA海軍型及びMiG-29K、並びにジェットエンジンの艦載早期警戒機、そして艦上ヘリコプターKa-27が含まれる。
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航空母艦の飛行甲板は2重設計となっており、斜め飛行甲板、4ヶ所の発艦ポジション:2ヶ所のスキージャンプ台、そして2基の電磁カタパルトを備えている。
1組の着艦ワイヤーが設計に含まれる。
この設計では、2つのアイランド(艦橋構造物)が備わっている:これは以前には連合王国(グレートブリテン)の最新デザインにのみ見られていた。
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航空脅威に対する保護として、4基の対空ミサイルシステム戦闘モジュールが提供される。
対魚雷兵装一式も使用可能である。

電子支援複合体には、多機能フェーズドアレイレーダー、電子戦システム、そして通信機器が組み込まれた統合センサーが含まれる。

ポリャコフは、艦の設計及び開発作業の各段階において、これらの仕様は変更、改訂、修正する場合も有り、潜在的カスタマーからの要望が有れば、兵装パッケージや設備を変更される事を指摘した。


[ロシア将来航空母艦]

ロシア将来正規空母Перспективный Авианосецは、現在の所、3種類のヴァリエーションが検討されています。
[ロシアは3種類の将来航空母艦を設計している]
[ロシア国防省は3つの将来原子力空母設計案を検討している]
「3つの設計案」は、重航空母艦(80000-85000t級)、中航空母艦(55000-65000t級)、軽航空母艦(50000t未満)を指しています。

搭載機は、ロシア第5世代戦闘機PAK FA(T-50)艦上戦闘機ヴァージョン無人航空機などになります。
[ロシア第5世代戦闘機T-50(PAK FA)の艦上戦闘機型が開発される]

既に正規空母用の電磁カタパルトの開発も始まっています。
[ロシアは将来空母用の電磁カタパルトの開発を始めている]

2014年10月、ロシア海軍総司令官代理(軍備担当)ヴィクトール・ブルスク少将は、将来正規空母の1番艦は2030年以降に就役する予定である事を明らかにしました。
[ロシア海軍の将来空母は2030年以降に就役する]
就役が2030年以降ですから、建造が開始されるのは2020年代(初頭?)になるでしょう。

将来正規空母の艦載機は、数年後に配備予定のロシア空軍第5世代重戦闘機PAK FA(T-50)の艦上機型となり、この他に無人機も搭載されます。
[ロシア第5世代戦闘機T-50(PAK FA)の艦上戦闘機型が開発される]

2015年2月、ロシア海軍航空隊司令官イーゴリ・コジン少将は、将来正規空母の1番艦の建造には8-10年間掛かると述べました。
[ロシア海軍将来空母の1番艦の建造には8-10年掛かるだろう]

同様の事は、将来正規空母の設計を担当するネヴァ川計画設計局のトップ、セルゲイ・ウラソフ氏も述べています。
[ロシア将来空母の作成には約10年掛かり、費用は1000-3000億ルーブルになる]
[ロシア将来空母の作成には10年掛かる]

2015年3月、ロシア海軍総司令官ヴィクトール・チルコフ大将は、ロシア将来正規空母の開発作業は中止されること無く継続されていると述べました。
[ロシア海軍の為の将来正規空母の開発作業は継続されている]


そして今回、ロシア将来空母の「たたき台」:クルイロフ国立科学センターによる概念設計案・プロジェクト23000E「シトルム」の概要が明らかにされました。

このモデルは、2013年7月初頭にサンクトペテルブルクで開催された国際海洋防衛ショー(IMDS-2013)で初公開されました。
[ロシア将来海洋航空複合体の総費用は4000億ルーブルになるだろう]
[ロシア将来空母のモデルが公開された]
記事の最初で触れられていますが、今年7月初頭にサンクトペテルブルクで開催されるIMDS-2015にも出展されます。

あくまでも「たたき台」ですから、このモデルが実際に建造されるわけではありません。
(そもそも、クルイロフ国立科学センターは艦船の形状などの研究を専門に行う機関であり、艦船設計局では無い)


この概念設計案「シトルム」を基にして、ネヴァ川計画設計局が実際にロシア海軍向けとして建造される空母の設計案(上記の重空母、中空母、軽空母)を作成しています。


[多目的重空母プロジェクト23000E「シトルム」]
満載排水量:90000-10000トン
全長:330m
船体幅:40m
吃水:11m
機関:通常動力
速力:30ノット
巡航速力:20ノット
自立行動期間:120日
乗員:4000-5000名
搭載機:80-90機(T-50 PAK FA艦載型、MiG-29K、ジェットエンジンの早期警戒機、Ka-27ヘリコプター)
発着艦設備:スキージャンプ2ヶ所、電磁カタパルト2基、着艦フック1式
兵装:対空ミサイルモジュール(リドゥート?)4基、対魚雷兵装(パケート-NK?)

ロシア海軍最新フリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"は5月16日から洋上試験を再開する

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『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2015年5月15日13時26分配信
【フリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」は5月16日から6日間海へ行く】

沿バルト造船工場「ヤンターリ」で建造されたロシアのフリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」は、土曜日・5月16日に工場航行試験をバルト海射爆場で再開する。
艦の海洋への出航は6日間に渡り続けられる。


この情報は、同社の広報秘書官セルゲイ・ミハイロフ『海軍産業』へ話したものである。
「明日から6日間の出航が予定されています」
彼は話し、試験は現在のプラン及びプログラムの枠組内で実行されている事を指摘した。

工場航行試験の現段階では、艦の乗組員は主動力装置、更には航法システム及び他の艦内システムの点検を続けている。
試験中の「グリゴロヴィチ」艦上には、沿バルト造船工場「ヤンターリ」の200名以上の従業員が居る。

「アドミラル・グリゴロヴィチ」の工場航行試験は4月8日に始まった。

これまでの艦の海洋への出航では如何なる機器の動作にも誤作動は記録されていない。
2014年8月、フリゲートは海軍へ引き渡されなければならない。

加えて、ミハイロフは、現在、同社がプロジェクト11711大型揚陸艦「ピョートル・モルグノフ」の船体ブロックの組み立て作業を行なっていると話した。
しかしながら、艦の起工の公式日時は未だ不明のままである。
「船体の形成に当たって、組み立ての為の船体ブロックが準備されています。
公式な起工日は未だ決まっていません」

彼は話した。
2014年12月、『海軍産業』は、艦の建造が始まったと伝えた。

プロジェクト11356遠海ゾーン多目的フリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」は、沿バルト造船工場「ヤンターリ」の造船台で2010年12月18日に起工され、2014年3月14日に進水した。
同プロジェクトは、公開株式会社「北方計画設計局」で設計された。

現時点においては、このシリーズの6隻の艦の内の5隻が起工されており、同プロジェクトの2番艦-「アドミラル・エッセン」は2014年11月7日に進水している。
艦は海軍への引き渡し後、黒海艦隊へ向かわなければならない。


[ロシア海軍の為の新たなフリゲート~プロジェクト11356R(アドミラル・グリゴロヴィチ型)とプロジェクト22350(アドミラル・ゴルシコフ型)]
[アドミラル・グリゴロヴィチ型フリゲート]

プロジェクト11356R警備艦の1番艦「アドミラル・グリゴロヴィチ」は、2010年12月18日に起工され、2014年3月14日に進水しました。
[ロシア海軍の新型フリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"は進水した]

その後、2014年12月初頭から造船所の岸壁で係留試験が開始されました。
『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2014年12月5日8時7分配信
【警備艦「アドミラル・グリゴロヴィチ」は係留試験を開始した】

12月21日にはガスタービンエンジンが初めて始動されました。
『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2014年12月21日14時24分配信
【警備艦「アドミラル・グリゴロヴィチ」は初めてエンジンを始動した】

そして2015年2月17日、出航前の消磁作業の為、「ヤンターリ」浮きドックへ入りました。
[ロシア海軍の新フリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"は消磁作業を開始した]

消磁作業は3月下旬に完了し、4月8日に「ヤンターリ」造船所の在るカリーニングラードからバルチースク海軍基地へ移動しました。

4月下旬に1回目の洋上試験が実施され、4月29日に完了しました。
[ロシア海軍最新フリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"は2015年5月初頭から2回目の洋上試験を開始する]

そして5月5日に2回目の洋上試験が始まりました。
[ロシア海軍最新フリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"は2回目の洋上試験を開始した]

2回目の試験は5月7日には終わり、バルチースク基地へ戻りました。
[ロシア海軍最新フリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"は2回目の洋上試験を終えた]

そして5月16日から3回目の洋上試験が始まります。

「アドミラル・グリゴロヴィチ」は、今年(2015年)8月にロシア海軍へ引き渡され、黒海艦隊へ配備される予定です。
[新型警備艦(フリゲート)アドミラル・グリゴロヴィチは2015年8月にロシア海軍へ引き渡される]
[ロシア海軍の新型フリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"は2015年夏以降に黒海艦隊へ配備される]


プロジェクト11356Rの2番艦以降も建造が進んでいます。
これらの同型艦も、全て黒海艦隊へ配備され、クリミア半島のセヴァストーポリへ駐留します。
[建造進むロシア海軍新型フリゲート・プロジェクト11356R(2015年4月4日)]

ロシア海軍太平洋艦隊向けの新型コルベット"ソヴェルシェーンヌイ"は2015年5月26日にコムソモリスク・ナ・アムーレで進水する

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2015年5月15日12時02分配信
【コルベット「ソヴェルシェーンヌイ」は5月26日に進水する】
モスクワ、5月15日-ロシア通信社ノーボスチ

アムール造船工場で建造されているコルベット「ソヴェルシェーンヌイ」は5月26日に進水する。
艦の乗組員は、航行試験を実施する為、コムソモリスク・ナ・アムーレへ派遣される。
金曜日、ロシア通信社ノーボスチ東方軍管区下の太平洋艦隊広報サービス・情報供給部長ローマン・マルトフ1等海佐より伝えられた。

「カムチャツカのコルベット"ソヴェルシェーンヌイ"乗組員は、近い内にコムソモリスク・ナ・アムーレ市へ到着します。
5月26日に予定されている進水の後、工場製造者から艦を受け取る為に」
マルトフ
は話した。

彼は、進水後、船員は軍事産業界と共に、コルベットの更なる運用の為の艦の複合実験的航行試験を行なうと付け加えた。
彼によると、同艦は、ロシア北東軍集団水域保護艦連合部隊での勤務に就く。

プロジェクト20380艦の排水量は2000トン、全長100メートル以上、最大速力27ノット、自立航行距離4000海里。
同プロジェクトコルベットの兵装は、対艦ミサイル複合体「ウラン」、高射ミサイル複合体「リドゥート」、更には潜水艦への魚雷発射の為の対潜複合体「パケート-NK」である。


[新世代コルベット「ステレグーシチー」型]
[ステレグーシチー型コルベット(旧ブログ)]

ロシア太平洋艦隊向けのプロジェクト20380コルベット「ソヴェルシェーンヌイ」は、2006年6月30日にコムソモリスク・ナ・アムーレアムール造船工場で起工されましたが、建造工事は大幅に遅延しました。
[ロシア太平洋艦隊の為の新型コルベットの建造は遅延する]

その主な原因は、コルベットの建造価格に関するロシア国防省造船所の対立に有ったのですが、2014年4月、国防省造船所側の要求を受け入れ、建造費用の増額に同意しました。
[ロシア太平洋艦隊向けの新型コルベットの建造費用は130億ルーブルに増額された]

その後、コルベット「ソヴェルシェーンヌイ」の建造工事は進み、今年8月には艤装工事の為、コムソモリスク・ナ・アムーレから沿海地方ボリショイ・カーメニまで移送されます。
[ロシア海軍太平洋艦隊向けの新型コルベット"ソヴェルシェーンヌイ"は艤装工事の為、2015年8月に沿海地方へ回航される]

2015年1月~3月、「ソヴェルシェーンヌイ」乗組員はバルト海へ行き、バルト艦隊プロジェクト20380コルベットで実地訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊向けの新型コルベット"ソヴェルシェーンヌイ"乗組員はバルト海での訓練を開始した]
[ロシア海軍太平洋艦隊向けの新型コルベット「ソヴェルシェーンヌイ」乗組員はバルト海での研修を終えた]

そして今回、ロシア太平洋艦隊広報部は、「ソヴェルシェーンヌイ」の進水が5月26日に予定されている事を明らかにしました。

「ソヴェルシェーンヌイ」は、今年末に海軍へ引き渡される予定です。
[最新コルベット"ソヴェルシェーンヌイ"と"グレミャーシチー"は2015年末にロシア海軍へ納入される]


プロジェクト20380コルベットは、太平洋艦隊向けに4隻が建造される予定です。
[極東でロシア海軍太平洋艦隊の為のコルベット4隻が建造される]

ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は洋上試験の為に抜錨した

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『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2015年5月15日12時41分配信
【最新フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」は航行試験へ向かった】

「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」工場で建造された最新のプロジェクト22350フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」は、金曜日・5月15日朝、バルト海における次の工場航行試験へと向かった。

『海軍産業』が造船業界の情報提供者から伝えられた所によると、同艦は当日(5月15日)12時頃に「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」の水域を去った。
航行試験の為の同艦の出航の情報については、更に2つの専門会社から確認が取れた。

「アドミラル・ゴルシコフ」の工場航行試験は2014年11月に始まった。

今年1月、ロシア海軍総司令官ヴィクトール・チルコフ大将は、フリゲートが2015年11月に戦闘編制へ加入しなければならないと表明した。

2014年12月、同艦のエンジンは大規模な修理が必要である事が知られるようになった。
にも関わらず、「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」は、艦の機器に何らかの問題点が在る事を否定した。
2015年4月末、『海軍産業』は、「アドミラル·ゴルシコフ」の焼けたエンジンの修理には1億3500万ルーブルの費用が掛かる事を突き止めた。

また、2015年4月、「アドミラル・ゴルシコフ」は、他の新たなロシアフリゲート-「アドミラル・グリゴロヴィチ」~現在、バルト海で工場航行試験を行なっている~と共に、2015年7月1日から5日までサンクトペテルブルクで開催される国際海軍サロン(IMDS)への出展は、もはや計画されていないと伝えられた。

プロジェクト22350フリゲートのトップ「アドミラル・ゴルシコフ」は2006年に「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」で起工され、2014年11月8日からは工場航行試験を開始した。
当初、その開始は2013年に予定されていたが、設計局「アルセナル」からの130mm砲装置A-192の供給問題が故に遅延した。
航行試験及び国家試験が成功裏に完了した後、「アドミラル・ゴルシコフ」北方艦隊へ加入しなけばならない。

多目的フリゲート・プロジェクト22350「北方計画設計局」により開発された遠海ゾーン大型戦闘艦であり、幅広い課題の解決を意図している。
同プロジェクトフリゲートの排水量は4500トン、全長135メートル、幅15メートル、吃水4.5メートル。
艦は最大30ノットの速力発揮が可能である。
兵装は、「オーニクス」或いは「カリブル」を装弾する海上及び沿岸目標への攻撃が可能な汎用ミサイル複合体「カリブル-NK」、高射ミサイル複合体「ポリメント-リドゥート」、対潜兵器複合体「パケート」、130mm砲A-192が1基、自己防衛ミサイル-砲複合体「パラシ」2基である。
航空兵装としてヘリコプターKa-27PLが有る。


[ロシア海軍の為の新たなフリゲート~プロジェクト11356R(アドミラル・グリゴロヴィチ型)とプロジェクト22350(アドミラル・ゴルシコフ型)]
[新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」型]
[アドミラル・ゴルシコフ型フリゲート(旧ブログ)]

ロシア海軍新世代水上戦闘艦(大洋ゾーン艦)プロジェクト22350大型警備艦(フリゲート)の1番艦「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・ゴルシコフ」(ソ連邦海軍元帥ゴルシコフ)は、2006年2月1日に起工され、2010年10月29日に進水しました。

2013年7月31日からは工場岸壁で係留試験が開始されました。
[新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」の係留試験が始まった]

しかし、「アドミラル・ゴルシコフ」に搭載予定のA-192M 130mm単装砲の開発と製造は遅延に遅延を重ね、この為、「アドミラル・ ゴルシコフ」の就役も当初計画より大幅に遅れる事になりました。
[ロシア海軍への新世代フリゲート「アドミラル・ ゴルシコフ」の引き渡しは130mm砲の問題により延期される]

130mm砲は2014年9月に入り、ようやく「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」へ届けられ、「アドミラル・ゴルシコフ」に搭載されました。
[ロシア海軍新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」の為の130mm砲は完成した]
[ロシア海軍新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」に130mm砲が搭載された]

その後、「アドミラル・ゴルシコフ」は消磁作業を開始しました。
[ロシア海軍新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」は消磁作業を開始した]
[ロシア海軍新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」は航行試験の準備が出来ている]

11月8日、「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」岸壁を離れ、クロンシュタットへ到着しました。
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル-フロータ-ソヴィエツカヴァ-ソユーザ・ゴルシコフ"はサンクトペテルブルクを去った]
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル-フロータ-ソヴィエツカヴァ-ソユーザ・ゴルシコフ"はクロンシュタットへ到着した]

11月18日、クロンシュタットを出航し、工場航行試験を開始しました。
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は工場航行試験を開始した]

「アドミラル・ゴルシコフ」の今後の試験は、就役後の配備先となる北方艦隊海上射爆場、つまりバレンツ海へ移動して実施されるとも言われていましたが、結局はフィンランド湾で実施されることになりました。
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は北方艦隊で今後の洋上試験を実施する]
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は2015年5月中旬にフィンランド湾で洋上試験を行なう]

そして5月15日、「アドミラル・ゴルシコフ」サンクトペテルブルクを抜錨し、洋上試験へ向かいました。

「アドミラル・ゴルシコフ」は、2015年末までにロシア海軍へ引き渡される予定です。
[最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は2015年11月にロシア海軍へ引き渡される]
[最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は2015年秋にロシア海軍へ引き渡される]


その「アドミラル・ゴルシコフ」は、2014年12月末、ガスタービンエンジンにトラブルが発生したと報じられました。
[ロシア海軍の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"のガスタービンエンジンに問題が発生した?]

その後、問題が有ったのは、ガスタービンエンジンM90FRそのものでは無く、エンジンの制御システムであり、その動作不良により、エンジンへ燃料が必要以上に送られ、タービンブレードが焼けてしまった事が判明しました。
[ロシア海軍の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"のガスタービンエンジン制御システムに問題が発生した]

そして、損傷した「アドミラル・ゴルシコフ」ガスタービンは、同型艦「アドミラル・カサトノフ」ガスタービンと交換されたとの事です。

「アドミラル・ゴルシコフ」が2014年11月に洋上試験を開始した時点では、ガスタービンエンジンは同型艦のものと交換されていたようです。

「アドミラル・ゴルシコフ」から取り外され、「サトルゥン」社へ送られたガスタービンの修理には1億3500万ルーブルの費用が掛かり、作業が終わるのは来年(2016年)10月になるようです。
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"のガスタービンエンジンの修理には1億3500万ルーブルの費用が掛かる]

ロシア-中国海軍合同演習『海洋協同-2015』へ参加するロシア海軍と中国海軍の水上艦はボスポラス-ダータネルス海峡を通過する

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『タス通信』より
2015年5月14日17時09分配信
【ロシアと中国の戦闘艦は黒海海峡の通過を始めた】
モスクワ、5月14日/タス通信

ロシア・中国戦闘艦支隊は、地中海で実施される合同演習「海洋協同-2015」の活動段階へと向かう途中でボスポラス-ダーダネルス海峡の通過を始めた。
本日(5月14日)、ロシア連邦国防省広報サービスは発表した。

「中国人民解放軍海軍の警備艦・臨沂、濰坊、そしてロシア黒海艦隊のエアクッションロケット艦サムームで構成される戦闘艦支隊は、15時00分に黒海海峡ゾーンであるボスポラス-ダータネルスの通過を始めました」
当局は話した。

前日、艦においては連携機動及び組織的対空防衛への取り組みが行なわれた。

以前、「海洋協同」の活動段階は5月17日から21日まで実施されると伝えられた。
合同演習の開始式典は5月11日に開催された。

演習には、合計で9隻の艦が参加する。
中国からは警備艦「臨沂」、「濰坊」、更には複合補給船が派出される。
ロシアからは、「モスクワ」の他に、警備艦「ラードヌイ」、大型揚陸艦「「アレクサンドル・オトラコフスキー」、「アレクサンドル・シャバリン」、更にはエアクッションロケット艦「サムーム」救助曳船が演習へ関わる。


『ロシア通信社ノーボスチ』より
2015年5月15日9時27分配信
【ロケット巡洋艦「モスクワ」はボスポラス-ダーダネルス海峡へ入った】
モスクワ、5月15日-ロシア通信社ノーボスチ

地中海での中国海軍との演習へ向かっている黒海艦隊親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」は、金曜日午前に黒海海峡であるボスポラス-ダーダネルスの通過を始めた。
国防省下の海軍広報サービス・情報供給部代表イーゴリ・ディガロ1等海佐は発表した。

「5月17日から21日まで実施される演習において、親衛ロケット巡洋艦モスクワには海上艦船連合グループの指揮本部が置かれます。
これにより、巡洋艦モスクワ艦上から、ロシア-中国海軍演習・海洋協同-2015の計画下で地中海の指定海域において任務を遂行する艦を直接に統制します」

彼は指摘した。

巡洋艦は、本日(5月15日)の終わりまでには海峡を通過する予定である。

演習「海洋協同-2015」の活動段階は、地中海で5月17日から始まる。


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[ロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2015」]

2015年5月11日~21日、地中海ロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2015」が実施されます。
[ロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2015」は2015年5月中旬に地中海で実施される]
[ロシア-中国海軍合同演習『海洋協同-2015』は2015年5月11日-21日に地中海で実施される]

この演習には双方合わせて9隻の艦船が参加し、中国海軍からは、第19次海賊対処部隊としてアデン湾へ派遣されていた054A型フリゲート「臨沂」(547)、「濰坊」(550)、903型総合補給艦「微山湖」(887)の3隻が参加します。
(つまり、ロシア海軍からは6隻が参加)

フリゲート「臨沂」「濰坊」は、5月4日にボスポラス海峡を北上して黒海へ入り、5月8日にはノヴォロシースクへ入港しました。
(補給艦「微山湖」地中海東部で待機)
[中国海軍のフリゲートはロシア海軍基地ノヴォロシースクを公式訪問した]

ノヴォロシースクには、「海洋協同-2015」の合同司令部が設置されています。
[ロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2015」合同司令部はロシア海軍基地ノヴォロシースクへ設置された]

大祖国戦争勝利70周年記念日である5月9日、ノヴォロシースク海軍基地でも記念式典が開催され、中国海軍の将兵も参加しました。
[中国海軍フリゲート乗員はロシア海軍基地ノヴォロシースクで大祖国戦争勝利70周年記念式典に参加した]

5月11日、「海洋協同-2015」の開始式典がノヴォロシースク海軍基地の合同演習本部で開催されました。
[ロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2015」開始式典が開催された]

5月12日夕方、ノヴォロシースクからロシア海軍中国海軍の演習参加艦が出航しました。
[ロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2015」に参加するロシア海軍と中国海軍の水上艦はノヴォロシースクを抜錨する]

ノヴォロシースクを出航した3隻は、5月14日に黒海地中海を結ぶボスポラス・ダータネルス海峡を通過します。
[ロシア・中国海軍連合部隊は5月14日にボスポラス-ダータネルス海峡を通過する]

5月14日、ロシア黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」も、「海洋協同-2015」へ参加する為に出航しました。
[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦モスクワはロシア・中国海軍合同演習『海洋協同-2015』へ参加する為に抜錨した]

「モスクワ」は、合同演習へ参加するロシア・中国連合艦隊の総旗艦を務めます。
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そして、5月14日午後から翌15日に掛け、演習参加艦はボスポラス・ダータネルス海峡へ入りました。
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ロシア海軍からの演習参加艦は、この6隻です。

親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」(黒海艦隊)
警備艦「ラードヌイ」(黒海艦隊)
大型揚陸艦「アレクサンドル・オトラコフスキー」(北方艦隊)
大型揚陸艦「アレクサンドル・シャバリン」(バルト艦隊)
エアクッションロケット艦「サムーム」(黒海艦隊)
救助曳船1隻


警備艦「ラードヌイ」は、2015年2月上旬から地中海東部に滞在しています。

ロシア海軍空母アドミラル・クズネツォフは浮きドックへ入渠した

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『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2015年5月14日9時54分配信
【「アドミラル・クズネツォフ」はドックへ納まった】

重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」はセヴェロモルスクの第82艦船修理工場のドックへ納まった。

水曜日・5月13日、同艦はドック入りの為に曳航された。
以前、ドック修理の準備が第35艦船修理工場により実行された。

ロシア連邦国防省「計画的な技術的準備状態の回復」と特徴付けた以前の艦の修理は、2014年9月末に完了した。
その後、艦は演習の為に海へ出た。
「クズネツォフ」の航海については伝えられていない。

ほぼ半年間に渡り続いた同艦の7度目の遠距離航海は2014年5月に完了した。

[『海軍産業』参考資料]
「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・クズネツォフ」
プロジェクト11435重航空巡洋艦であり、このようなタイプの艦としてはロシアで唯一のものである。
1982年9月1日、同艦は「リガ」の名の下に黒海造船工場で起工され、1985年12月4日には「レオニード・ブレジネフ」の名の下で進水した。
1987年8月11日には「トビリシ」と改名された。
1990年10月4日、「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・クズネツォフ」という名前になった。
1991年1月20日から北方艦隊の一員として在籍している。

[戦術-技術的特性]
速力:29ノット
自立航行期間:45日
乗組員:1960名
蒸気タービン出力:50000馬力×4基
ターボ発電機出力:1500キロワット×9基
ディーゼル発電機出力:1500キロワット×6基

[寸法]
全長:302.3メートル
吃水線長:270メートル
幅:72.3メートル
吃水幅:35.4メートル
吃水:9.14メートル
基準排水量:43000トン
満載排水量:55000トン
最大排水量:58600トン

[兵装]
航空母艦
は、ミサイル発射装置(12基の対艦ミサイル「グラニート」及び60基のロケット「ウダフ-1」)、高射ミサイル複合体「クリノーク」(ミサイル192発、発射装置24基)、カシタン(ミサイル256発)を装備している。
艦上には、24機の多目的ヘリコプターKa-27、16機の超音速多目的垂直離着陸機Yak-41Mと12機の艦上戦闘機Su-27Kを配置できる。


[重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフの経歴(ロシア国防省公式サイト)]
[空母アドミラル・クズネツォフ艦長セルゲイ・アルタモノフ]

「アドミラル・クズネツォフ」(1991年1月就役)は、2013年12月17日から2014年5月18日までの5ヶ月間に渡り、大西洋・地中海遠征を実施しました。
[空母アドミラル・クズネツォフ第5次地中海遠征(2013年12月-)]

遠距離航海から戻った後は、ムルマンスク市郊外の第35艦船修理工場でメンテナンスが行なわれました。

7月18日にはムルマンスクからセヴェロモルスクへ移動しました。
[ロシア海軍空母アドミラル・クズネツォフ近影(2014年7月18日)]

7月27日の「ロシア海軍の日」には、北方艦隊基地セヴェロモルスクで祝賀行事に参加しました。

その後、第35艦船修理工場へ戻ってメンテナンスを完全に終え、9月29日に点検の為、バレンツ海へ出航しました。
[ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフは整備後の点検の為に出航した]

9月30日、艦上航空隊の訓練が始まりました。
[ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフで艦上航空隊の訓練が始まった]

10月1日からは北方艦隊捜索救助部隊の演習へ参加し、「遭難艦」の役を演じました。
[ロシア海軍北方艦隊は空母アドミラル・クズネツォフの救助訓練を行なう]

その後の動向は伝えられていませんでしたが、2015年5月13日、常時係留地であるムルマンスク郊外の第35艦船修理工場岸壁からロスリャコヴォ第82艦船修理工場へ移動しました。
[ロシア海軍空母アドミラル・クズネツォフは浮きドックへ入る]
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「アドミラル・クズネツォフ」は、ロスリャコヴォ大型浮きドックPD-50に入渠してオーバーホールを行ないます。
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前回のPD-50でのオーバーホールは2010年6月末から9月上旬に掛けて実施されていますから、ほぼ5年ぶりとなります。
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因みに、「アドミラル・クズネツォフ」の前には、最新鋭戦略原潜「ユーリー・ドルゴルーキー」(2013年1月10日就役)がPD-50へ入渠していました。
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「アドミラル・クズネツォフ」は、2010年代末に近代化改装が予定されています。
[空母アドミラル・クズネツォフの近代化は先延ばしされている]
[ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフは2010年代後半に近代化改装を行なう]


なお、本文記事の末尾で「16機の超音速垂直離着陸機Yak-41M(Yak-141)と12機の艦上戦闘機Su-27K(Su-33)を艦上へ配置できる」と記されていますが、これは計画時のものであり、実際には、Yak-141は搭載されていません。

現在の「アドミラル・クズネツォフ」の艦載戦闘機は、以前から配備されているSu-33と、2013年から引き渡しが始まっているMiG-29K/KUBの2機種となります。
[ロシア海軍航空隊の艦上戦闘機Su-33は2025年まで現役に留まる]
[ロシア海軍航空隊への艦上戦闘機MiG-29Kの補充は2015年に完了する]

この他、ソ連邦時代には、前進翼艦上戦闘機Su-27KM(S-37ベルクトの原型)の配備も計画されていました。
[幻の前進翼艦上戦闘機Su-27KM(S-37ベルクト原案)]

ロシア海軍黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦モスクワはロシア・中国海軍合同演習『海洋協同-2015』へ参加する為に抜錨した

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2015年5月14日11時19分配信
【黒海艦隊旗艦は中国海軍との演習の為に地中海へと向かった】
モスクワ、5月14日-ロシア通信社ノーボスチ

黒海艦隊親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」中国軍との演習の為に地中海へ向かった。
木曜日、ロシア連邦黒海艦隊の代理人ヴャチェスラフ・トルハチェフ1等海佐は記者団へ伝えた。

「本日、黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦モスクワはセヴァストーポリを去り、黒海海峡へ針路を取りました。
地中海で巡洋艦はロシア-中国海軍演習『海洋協同-2015』へ参加する他の艦隊所属艦と合流します」
トルハチェフ
は話した。

演習『海洋協同-2015』の活動段階は5月17日から21日まで地中海で実施され、ロシア海軍及び中国人民解放軍海軍の様々なクラスの約10隻の戦闘艦が参加する。


[ロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2015」]

既に中国国防部及びロシア国防省の双方から公式発表されていますが、5月11日~21日に地中海ロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2015」が実施されます。
[ロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2015」は2015年5月中旬に地中海で実施される]
[ロシア-中国海軍合同演習『海洋協同-2015』は2015年5月11日-21日に地中海で実施される]

この演習には双方合わせて9隻の艦船が参加し、中国海軍からは、第19次海賊対処部隊としてアデン湾へ派遣されていた054A型フリゲート「臨沂」(547)、「濰坊」(550)、903型総合補給艦「微山湖」(887)の3隻が参加します。
(つまり、ロシア海軍からは6隻が参加)

フリゲート「臨沂」「濰坊」は、5月4日にボスポラス海峡を北上して黒海へ入り、5月8日にはノヴォロシースクへ入港しました。
(補給艦「微山湖」地中海東部で待機)
[中国海軍のフリゲートはロシア海軍基地ノヴォロシースクを公式訪問した]

ノヴォロシースクには、「海洋協同-2015」の合同司令部が設置されています。
[ロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2015」合同司令部はロシア海軍基地ノヴォロシースクへ設置された]

大祖国戦争勝利70周年記念日である5月9日、ノヴォロシースク海軍基地でも記念式典が開催され、中国海軍の将兵も参加しました。
[中国海軍フリゲート乗員はロシア海軍基地ノヴォロシースクで大祖国戦争勝利70周年記念式典に参加した]

5月11日、「海洋協同-2015」の開始式典がノヴォロシースク海軍基地の合同演習本部で開催されました。
[ロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2015」開始式典が開催された]

5月12日夕方、ノヴォロシースクからロシア海軍中国海軍の演習参加艦が出航しました。
[ロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2015」に参加するロシア海軍と中国海軍の水上艦はノヴォロシースクを抜錨する]

ノヴォロシースクを出航した3隻は、5月14日に黒海地中海を結ぶボスポラス・ダータネルス海峡を通過します。
[ロシア・中国海軍連合部隊は5月14日にボスポラス-ダータネルス海峡を通過する]

そして5月14日、ロシア黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」も、「海洋協同-2015」へ参加する為に出航しました。

『タス通信』より
2015年5月14日11時29分配信
【国防省:巡洋艦「モスクワ」は地中海のロシア-中国演習へと向かった】

ロシア海軍からの演習参加艦は、この6隻です。

親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」(黒海艦隊)
警備艦「ラードヌイ」(黒海艦隊)
大型揚陸艦「アレクサンドル・オトラコフスキー」(北方艦隊)
大型揚陸艦「アレクサンドル・シャバリン」(バルト艦隊)
エアクッションロケット艦「サムーム」(黒海艦隊)
救助曳船1隻


警備艦「ラードヌイ」は、2015年2月上旬から地中海東部に滞在しています。


5月11日から始まっている「海洋協同-2015」ですが、実際の洋上演習は、5月17日から21日まで地中海東部で実施される事になります。
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ロシア海軍空母アドミラル・クズネツォフは浮きドックへ入る

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『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2015年5月13日14時08分配信
【「アドミラル・クズネツォフ」はドック修理へ向かった】

水曜日・5月13日、重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」は、セヴェロモルスクの第82艦船修理工場でのドック修理実施の為の曳航を開始した。

『海軍産業』は、修理の為の準備を行なった第35艦船修理工場より伝えられた。

ロシア連邦国防省「計画的な技術的準備状態の回復」と特徴付けた以前の艦の修理は、2014年9月末に完了した。
その後、艦は演習の為に海へ出た。
「クズネツォフ」の航海については伝えられていない。

ほぼ半年間に渡り続いた同艦の7度目の遠距離航海は2014年5月に完了した。


[重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフの経歴(ロシア国防省公式サイト)]
[空母アドミラル・クズネツォフ艦長セルゲイ・アルタモノフ]

「アドミラル・クズネツォフ」(1991年1月就役)は、2013年12月17日から2014年5月18日までの5ヶ月間に渡り、大西洋・地中海遠征を実施しました。
[空母アドミラル・クズネツォフ第5次地中海遠征(2013年12月-)]

遠距離航海から戻った後は、ムルマンスク市郊外の第35艦船修理工場でメンテナンスが行なわれました。

7月18日にはムルマンスクからセヴェロモルスクへ移動しました。
[ロシア海軍空母アドミラル・クズネツォフ近影(2014年7月18日)]

7月27日の「ロシア海軍の日」には、北方艦隊基地セヴェロモルスクで祝賀行事に参加しました。

その後、第35艦船修理工場へ戻ってメンテナンスを完全に終え、9月29日に点検の為、バレンツ海へ出航しました。
[ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフは整備後の点検の為に出航した]

9月30日、艦上航空隊の訓練が始まりました。
[ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフで艦上航空隊の訓練が始まった]

10月1日からは北方艦隊捜索救助部隊の演習へ参加し、「遭難艦」の役を演じました。
[ロシア海軍北方艦隊は空母アドミラル・クズネツォフの救助訓練を行なう]

その後の動向は伝えられていませんでしたが、2015年5月13日、常時係留地であるムルマンスク郊外の第35艦船修理工場岸壁からロスリャコヴォ第82艦船修理工場へ移動しました。

第35艦船修理工場
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第82艦船修理工場へ
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「アドミラル・クズネツォフ」は、ロスリャコヴォ大型浮きドックPD-50に入渠してオーバーホールを行なうようです。

前回のPD-50でのオーバーホールは2010年6月末から9月上旬に掛けて実施されていますから、ほぼ5年ぶりとなります。


「アドミラル・クズネツォフ」は、2010年代末に近代化改装が予定されています。
[空母アドミラル・クズネツォフの近代化は先延ばしされている]
[ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフは2010年代後半に近代化改装を行なう]

ロシア・中国海軍連合部隊は5月14日にボスポラス-ダータネルス海峡を通過する

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア連邦国防省広報サービス・情報管理部発表
2015年5月13日11時20分配信
【ロシア・中国戦闘艦支隊は、ボスポラス-ダータネルス海峡ゾーンへの進路を保持している】

中国海軍警備艦「臨沂」、「濰坊」、そしてロシア黒海艦隊エアクッションロケット艦「サムーム」で構成される戦闘艦支隊は、現在、黒海中央部の予定航路に沿って移動を行なっている。
明日・5月14日の午前には、黒海からボスポラス-ダータネルス海峡ゾーンの通過を始める予定である。

地中海ロシア・中国海軍演習「海洋協同-2015」実施海域へ向かっているロシア中国は、通信訓練を実施し、海上移動段階での連携機動の要素へ取り組む。
艦の移動航路上での各々の距離は、乗員の海洋技量を増加させる為、出来る限り効率的に利用される。

艦の移動や行動実施に関する報告は、ジヴノモルスコエ村(ノヴォロシースク海軍基地)に駐留する海軍演習合同指揮本部へ届けられる。

演習「海洋協同-2015」の活動段階は、5月17日から21日まで地中海で実施され、ロシア海軍及び中国海軍の様々なクラスの約10隻の戦闘艦が参加する。


[ロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2015」]

既に中国国防部及びロシア国防省の双方から公式発表されていますが、5月11日~21日に地中海ロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2015」が実施されます。
[ロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2015」は2015年5月中旬に地中海で実施される]
[ロシア-中国海軍合同演習『海洋協同-2015』は2015年5月11日-21日に地中海で実施される]

この演習には双方合わせて9隻の艦船が参加し、中国海軍からは、第19次海賊対処部隊としてアデン湾へ派遣されていた054A型フリゲート「臨沂」(547)、「濰坊」(550)、903型総合補給艦「微山湖」(887)の3隻が参加します。
(つまり、ロシア海軍からは6隻が参加)

フリゲート「臨沂」「濰坊」は、5月4日にボスポラス海峡を北上して黒海へ入り、5月8日にはノヴォロシースクへ入港しました。
(補給艦「微山湖」地中海東部で待機)
[中国海軍のフリゲートはロシア海軍基地ノヴォロシースクを公式訪問した]

ノヴォロシースクには、「海洋協同-2015」の合同司令部が設置されています。
[ロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2015」合同司令部はロシア海軍基地ノヴォロシースクへ設置された]

大祖国戦争勝利70周年記念日である5月9日、ノヴォロシースク海軍基地でも記念式典が開催され、中国海軍の将兵も参加しました。
[中国海軍フリゲート乗員はロシア海軍基地ノヴォロシースクで大祖国戦争勝利70周年記念式典に参加した]

5月11日、「海洋協同-2015」の開始式典がノヴォロシースク海軍基地の合同演習本部で開催されました。
[ロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2015」開始式典が開催された]

5月12日夕方、ノヴォロシースクからロシア海軍中国海軍の演習参加艦が出航しました。
[ロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2015」に参加するロシア海軍と中国海軍の水上艦はノヴォロシースクを抜錨する]

ノヴォロシースクを出航した3隻は、5月14日に黒海地中海を結ぶボスポラス・ダータネルス海峡を通過するとの事です。
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この他、ロシア国防省発表では全く触れられていませんが、セヴァストーポリからもロシア海軍の演習参加艦が出航します。

実際の洋上演習は、5月17日から21日まで地中海東部で実施される事になります。
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ロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2015」に参加するロシア海軍と中国海軍の水上艦はノヴォロシースクを抜錨する

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア連邦国防省広報サービス・情報管理部発表
2015年5月11日23時31分配信
【ロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2015」を実施する為の戦闘指揮が艦船グループ指揮官へ委ねられた】

ジヴノモルスコエ村(ノヴォロシースク海軍基地)に駐留するロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2015」合同指揮本部では、演習を実施する戦闘指揮者の任命式典が開催された。
戦闘指揮は、合同艦船グループ指揮官アレクサンドル・オクン1等海佐へ委ねられた。

演習「海洋協同-2015」を指導するロシア海軍総司令官代理アレクサンドル・フェドテンコフ中将中国人民解放軍海軍副司令員杜景臣(ドゥ・ジンチェン)中将は、合同管理司令本部から提出された演習管理機能の実行、指定任務の作成の準備、そして演習実施の実地部分の開始を宣言する報告書を採択した。

間もなく本部は、「海洋協同-2015」演習計画をロシア中国の艦が今後、海上で実際に実施する為の演習エピソード(の描き出し)への取り組みを始める。
演習の活動段階は、5月17日から21日に地中海で行なわれる。

演習「海洋協同-2015」は、2ヶ国間の友好及び実用的協力関係の更なる深化と、海洋安全保障上の脅威への合同での対処を強化する。
この合同演習は、第3国に対して向けられたものでは無く、この地域の政治情勢とは関係が無い。
演習「海洋協同-2015」には、ロシア海軍及び中国人民解放軍海軍の様々なクラスの約10隻の戦闘艦が参加する。


『ロシア通信社ノーボスチ』より
2015年5月12日12時58分配信
【ロシア海軍と中国海軍の艦は地中海演習へと向かう】
モスクワ、5月12日-ロシア通信社ノーボスチ

火曜日夕方、ロシア及び中国の戦闘艦はノヴォロシースク埠頭を去り、演習「海洋協同-2015」の為に地中海へと向かう。
ロシア連邦海軍の代理人イーゴリ・ディガロ1等海佐は記者団へ伝えた。

艦は、17時00分に同市岸壁から送別される。
式典には、(ロシア)海軍総司令官代理アレクサンドル・フェドテンコフ中将中国人民解放軍海軍副司令員杜景臣(ドゥ・ジンチェン)中将が出席する。

「警備艦・臨沂、濰坊、ロシア黒海艦隊のエアクッションロケット艦サムームで構成されるロシア海軍・中国人民解放軍海軍戦闘艦支隊は、ノヴォロシースク海軍基地を抜錨し、承認された黒海航路の合同移動を行ない、ボスポラス、ダータネルス海峡を通過し、他の演習参加艦と合流する為に地中海東部へ到着します」
ディガロ
は話した。


[ロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2015」]

既に中国国防部及びロシア国防省の双方から公式発表されていますが、5月11日~21日に地中海ロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2015」が実施されます。
[ロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2015」は2015年5月中旬に地中海で実施される]
[ロシア-中国海軍合同演習『海洋協同-2015』は2015年5月11日-21日に地中海で実施される]

この演習には双方合わせて9隻の艦船が参加し、中国海軍からは、第19次海賊対処部隊としてアデン湾へ派遣されていた054A型フリゲート「臨沂」(547)、「濰坊」(550)、903型総合補給艦「微山湖」(887)の3隻が参加します。
(つまり、ロシア海軍からは6隻が参加)

フリゲート「臨沂」「濰坊」は、5月4日にボスポラス海峡を北上して黒海へ入り、5月8日にはノヴォロシースクへ入港しました。
(補給艦「微山湖」地中海東部で待機)
[中国海軍のフリゲートはロシア海軍基地ノヴォロシースクを公式訪問した]

ノヴォロシースクには、「海洋協同-2015」の合同司令部が設置されています。
[ロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2015」合同司令部はロシア海軍基地ノヴォロシースクへ設置された]

大祖国戦争勝利70周年記念日である5月9日、ノヴォロシースク海軍基地でも記念式典が開催され、中国海軍の将兵も参加しました。
[中国海軍フリゲート乗員はロシア海軍基地ノヴォロシースクで大祖国戦争勝利70周年記念式典に参加した]

5月11日、「海洋協同-2015」の開始式典がノヴォロシースク海軍基地の合同演習本部で開催されました。
[ロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2015」開始式典が開催された]

そして5月12日、合同演習実施部隊(ロシア・中国海軍連合部隊)指揮官にアレクサンドル・オクン1等海佐が任命されました。
アレクサンドル・オクン氏は、以前にはロシア海軍地中海作戦連合部隊の参謀長を務めていました。

5月12日の夕方には、ノヴォロシースクからロシア海軍中国海軍の演習参加艦が出航します。
この他に、セヴァストーポリからもロシア海軍の演習参加艦が出航します。

実際の洋上演習は、5月17日から21日まで地中海東部で実施される事になります。
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2015年8月に日本海でロシア海軍と中国海軍の合同演習が実施される

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2015年5月11日9時00分配信
【ロシアと中華人民共和国の海軍演習は8月に日本海で実施される】
モスクワ、5月11日-ロシア通信社ノーボスチ

ロシア連邦中華人民共和国の軍事協力は、新たな課題及び脅威へ合同で対抗する為のポテンシャルを増加させる事へ指向されている。
月曜日、ロシア連邦国防相代理アナトーリー・アントノフは、ロシア連邦国防相セルゲイ・ショイグ中華人民共和国中央軍事員会副主席・范長龍(ファン・チャンロン)との協議の後に表明した。

「今年5月と8月、地中海及び日本海エリアで2度のロシア-中国海軍演習の実施が計画されております」
国防相代理は話した。

日本海での演習中には「平和維持作戦への共同参加、更には対テロリスト及び対海賊へ指向された活動での取り組みが行なわれます」
ロシア連邦国防相代理アナトーリー・アントノフ
は指摘した。


2014年11月、中国を訪問中のロシア連邦国防相セルゲイ・ショイグ上級大将は、2015年に地中海及び太平洋ロシア海軍中国海軍の合同演習が計画されている事を明らかにしました。
[ロシア海軍と中国海軍は2015年に地中海と太平洋で合同演習を実施する]

この内、地中海での合同演習「海洋協同-2015」は5月11日から始まっています。
[ロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2015」開始式典が開催された]

そして同日、ロシア国防相代理アナトーリー・アントノフ氏は、今年8月に日本海ロシア海軍中国海軍の合同演習が計画されている事を明らかにしました。


ロシア海軍中国海軍は、2012年から合同演習「海洋協同」黄海日本海東シナ海で実施しています。
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「海洋協同-2012」:2012年4月下旬に黄海で実施
[ロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2012」(2012年4月)]

「海洋協同-2013」:2013年7月上旬にピョートル大帝湾で実施
[ロシア・中国海軍合同演習は7月初頭にウラジオストク沖で実施される]
[ロシア・中国海軍合同演習「海洋協同-2013」が始まった]
[ロシア・中国海軍は海賊対処訓練を行なった]
[ロシア・中国海軍合同演習「海洋協同-2013」最終日に砲撃訓練が実施される]

「海洋協同-2014」:2014年5月下旬に東シナ海で実施
[ロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2014」]

ロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2015」開始式典が開催された

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア連邦国防省広報サービス・情報管理部発表
2015年5月11日10時37分配信
【ノヴォロシースクでロシア-中国海軍演習「海洋協同-2015」の開始式典が開催された】

式典には、ロシア海軍総司令官代理アレクサンドル・フェドテンコフ中将中国人民解放軍海軍副司令員杜景臣(ドゥ・ジンチェン)中将合同演習管管理本部の代表、警備艦「プイトリーヴイ」、エアクッションロケット艦「サムーム」で構成されるロシア海軍戦闘艦支隊及び警備艦「臨沂」警備艦「濰坊」で構成される中国人民解放軍海軍戦闘艦支隊、更にはノヴォロシースク駐屯地の将兵達が参加した。

(5月11日)午後、ロシア側中国側は、計画文書を明確にするための会議を開催する。
演習管理部では、参加者へ与える任務を作成し、更には演習で演じられるエピソードを描き出す。

ロシア-中国海軍演習の開始を宣言したアレクサンドル・フェドテンコフ中将杜景臣(ドゥ・ジンチェン)中将は、地中海で活動段階が実施される演習「海洋協同-2015」は、2ヶ国間の友好及び実用的協力関係の更なる深化と、海洋安全保障上の脅威への合同での対処の強化の為のものである事を指摘した。

演習「海洋協同-2015」には、ロシア海軍及び中国人民解放軍海軍の様々なクラスの約10隻の戦闘艦が参加する。


[ロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2015」]

既に中国国防部及びロシア国防省の双方から公式発表されていますが、5月11日~21日に地中海ロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2015」が実施されます。
[ロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2015」は2015年5月中旬に地中海で実施される]
[ロシア-中国海軍合同演習『海洋協同-2015』は2015年5月11日-21日に地中海で実施される]

この演習には双方合わせて9隻の艦船が参加し、中国海軍からは、第19次海賊対処部隊としてアデン湾へ派遣されていた054A型フリゲート「臨沂」(547)、「濰坊」(550)、903型総合補給艦「微山湖」(887)の3隻が参加します。
(つまり、ロシア海軍からは6隻が参加)

フリゲート「臨沂」「濰坊」は、5月4日にボスポラス海峡を北上して黒海へ入り、5月8日にはノヴォロシースクへ入港しました。
[中国海軍のフリゲートはロシア海軍基地ノヴォロシースクを公式訪問した]



ノヴォロシースクには、「海洋協同-2015」の合同司令部が設置されています。
[ロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2015」合同司令部はロシア海軍基地ノヴォロシースクへ設置された]

大祖国戦争勝利70周年記念日である5月9日、ノヴォロシースク海軍基地でも記念式典が開催され、中国海軍の将兵も参加しました。
[中国海軍フリゲート乗員はロシア海軍基地ノヴォロシースクで大祖国戦争勝利70周年記念式典に参加した]

そして5月11日、「海洋協同-2015」の開始式典がノヴォロシースク海軍基地の合同演習本部で開催されました。



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5月12日に演習参加艦がノヴォロシースク及びセヴァストーポリから出航し、5月16日から21日まで地中海東部で演習が実施されます。

ロシア海軍の参加艦については、未だロシア側からは公式には発表されていませんが、中国側の情報によると、親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」、警備艦「プイトリーヴイ」、エアクッションロケット艦「サムーム」、大型揚陸艦「アレクサンドル・シャバリン」、「アゾフ」、海洋曳船1隻の計6隻です。
この内の「プイトリーヴイ」「サムーム」は、中国海軍フリゲート2隻と共にノヴォロシースク基地に居ます。

「モスクワ」は、5月10日にセヴァストーポリを出航しています。
[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦モスクワは5月10日に出航する]

ロシア海軍最新フリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"は2回目の洋上試験を終えた

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『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2015年5月8日17時01分配信
【「アドミラル・グリゴロヴィチ」は2度目の海洋への出航を完了した】

フリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」は、2度目のバルト海への出航から戻った。
工場航海試験プログラムの一部は成功裏に実行された。


沿バルト造船工場「ヤンターリ」広報秘書官セルゲイ・ミハイロフ『海軍産業』特派員へ話したように、艦は木曜日5月7日にバルチースクへ戻った。
彼は、今のところ、航行試験の重要な段階はまだ終わっていないが、全ては計画通りに動いており、艦の機器及びシステムの動作においては、何も問題点は出てきていない事を指摘した。

ミハイロフは、次の艦の海洋への出航は、週末の後に実施されると表明したが、正確な日時は未だ不明のままである。
「私共といたしましては、祭日(5月9日の戦勝記念日)後、可能な限り速やかに航行を再開したいと考えております」
彼は話した。
沿バルト造船工場「ヤンターリ」納入チームは乗組員と共にフリゲートの主動力装置の試験を継続する。

同社の代理人は、全ては計画通りに進行しており、ロシア海軍への艦の引き渡し時期を変更する必要は無い事を強調した。
フリゲートは2014年8月に海軍へ引き渡されなければならない事が想い起される。

「アドミラル・グリゴロヴィチ」工場航行試験は4月初頭に始まった。
同艦は、他の新型フリゲート-「アドミラル・ゴルシコフ」と共に、2015年6月1日から5日までサンクトペテルブルクで開催される国際海軍サロン(IMDS-2015)への出展が予定されていた。
しかし、その後、フリゲートはサロンの参加艦リストから消えた。

プロジェクト11356遠海ゾーン多目的フリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」は、沿バルト造船工場「ヤンターリ」の造船台で2010年12月18日に起工され、2014年3月14日に進水した。
同プロジェクトは、公開株式会社「北方計画設計局」で設計された。

現時点においては、このシリーズの6隻の艦の内の5隻が起工されており、同プロジェクトの2番艦-「アドミラル・エッセン」は2014年11月7日に進水している。
艦は海軍への引き渡し後、黒海艦隊へ向かわなければならない。


[ロシア海軍の為の新たなフリゲート~プロジェクト11356R(アドミラル・グリゴロヴィチ型)とプロジェクト22350(アドミラル・ゴルシコフ型)]
[アドミラル・グリゴロヴィチ型フリゲート]

プロジェクト11356R警備艦の1番艦「アドミラル・グリゴロヴィチ」は、2010年12月18日に起工され、2014年3月14日に進水しました。
[ロシア海軍の新型フリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"は進水した]

その後、2014年12月初頭から造船所の岸壁で係留試験が開始されました。
『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2014年12月5日8時7分配信
【警備艦「アドミラル・グリゴロヴィチ」は係留試験を開始した】

12月21日にはガスタービンエンジンが初めて始動されました。
『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2014年12月21日14時24分配信
【警備艦「アドミラル・グリゴロヴィチ」は初めてエンジンを始動した】

そして2015年2月17日、出航前の消磁作業の為、「ヤンターリ」浮きドックへ入りました。
[ロシア海軍の新フリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"は消磁作業を開始した]

消磁作業は3月下旬に完了し、4月8日に「ヤンターリ」造船所の在るカリーニングラードからバルチースク海軍基地へ移動しました。

4月下旬に1回目の洋上試験が実施され、4月29日に完了しました。
[ロシア海軍最新フリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"は2015年5月初頭から2回目の洋上試験を開始する]

そして5月5日に2回目の洋上試験が始まりました。
[ロシア海軍最新フリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"は2回目の洋上試験を開始した]

2回目の試験は5月7日には終わり、バルチースク基地へ戻りました。
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「アドミラル・グリゴロヴィチ」は、今年(2015年)8月にロシア海軍へ引き渡され、黒海艦隊へ配備される予定です。
[新型警備艦(フリゲート)アドミラル・グリゴロヴィチは2015年8月にロシア海軍へ引き渡される]
[ロシア海軍の新型フリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"は2015年夏以降に黒海艦隊へ配備される]


プロジェクト11356Rの2番艦以降も建造が進んでいます。
これらの同型艦も、全て黒海艦隊へ配備され、クリミア半島のセヴァストーポリへ駐留します。
[建造進むロシア海軍新型フリゲート・プロジェクト11356R(2015年4月4日)]

ロシア海軍北方艦隊の偵察艦ヴィクトール・レオーノフはカリブ海から戻ってきた

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2015年5月8日12時29分配信
【偵察艦「ヴィクトール・レオーノフ」は大西洋からロシア連邦へ戻った】
モスクワ、5月8日-ロシア通信社ノーボスチ

ロシア偵察艦「ヴィクトール・レオーノフ」は遠距離航海から北方艦隊主要基地へ戻ってきた。
金曜日、北方艦隊広報サービス部長ワジム・セルガは発表した。

「ヴィクトール・レオーノフ」西大西洋海域で指示された任務を果たした。
同艦はヴェネズエラ海軍との合同演習へと参加し、更には、キューバのハバナ港へ何度も親善訪問を行なった。

「ヴィクトール・レオーノフの遠距離航海期間は約5ヶ月間に及び、艦は24500海里を航行しました」
彼は指摘した。


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『ロシア黒海艦隊公式サイト』より
【中型偵察艦「オドグラフ」】

プロジェクト864中型偵察艦SSV-175ポーランドで建造され、1988年に就役し、当初は黒海艦隊へ編入されました。
ソ連邦解体後の1995年7月に北方艦隊へ転属し、2004年4月には「ヴィクトール・レオーノフ」と改名されました。

「ヴィクトール・レオーノフ」は、2014年前半にもカリブ海で活動しています。
[北方艦隊の艦船はカリブ海で対麻薬国際演習に参加した]

今回、北方艦隊広報部は、「ヴィクトール・レオーノフ」が約5ヶ月間の遠距離航海から戻ったと発表しているので、2015年初頭辺りに出航したようです。
(出航時には何の発表も無かった)

2015年1月下旬にはカリブ海で行動しており、ハバナを訪れていますが、北方艦隊広報部からの発表は一切ありませんでした。
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このように、ロシア海軍偵察艦の行動が公式筋から発表される事は極めて稀ですが、今回、帰港した事だけは公表されました。

ロシア海軍黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦モスクワは5月10日に出航する

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『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2015年5月8日19時30分配信
【黒海艦隊旗艦は勝利の日の後に航行試験へ向かう】

親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」は、大祖国戦争勝利70周年記念海上パレードに参加した後、最近のドック修理実施に関連する航行試験へ向かう。

『中央海軍ポータル』クリミアの造船業界の情報提供者から伝えられたように、同艦は最近のドック修理の為の航行試験へ行く。
対談者は、「モスクワ」が日曜日5月10日の早朝に海へ向かう事を指摘した。

黒海艦隊旗艦が勝利の日の後に航行試験へ向かうという情報について、『中央海軍ポータル』は、黒海艦隊情報供給部長ヴャチェスラフ・トルハチェフ1等海佐より確認を取った。

「同艦はドック修理を行なっており、当然ながら、その後、海へ出て調整しなければなりません。
パレード終了後、すぐにモスクワは海へ出ます」

彼はこう述べ、巡洋艦が暫くの間セヴァストーポリから去る事を指摘した。

親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」は、2015年4月7日に修理の為、第13艦船修理工場第30ドックへ入った事が想い起される。
同社の従業員は、船体の清掃、艦外システム及び他の艦載機器の修理を実施した。


ロシア黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」は、2014年9月6日から翌2015年1月18日まで遠距離航海を実施し、太平洋中部まで行きました。
[ロケット巡洋艦モスクワ遠距離航海(2014年9月-2015年1月)]

2015年4月初頭からセヴァストーポリの浮きドックで整備を行ないました。
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整備完了後、5月9日の大祖国戦争勝利70周年記念観艦式へ参加しました。
[ロシア海軍黒海艦隊はセヴァストーポリで大祖国戦争勝利70周年記念観艦式の準備を始めた]

そして翌5月10日、整備後の点検の為に出航するとの事です。

ただ、黒海艦隊広報部長ヴャチェスラフ・トルハチェフ氏は、「モスクワ」が暫くの間はセヴァストーポリから去ると言っています。

5月11日~21日には、地中海ロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2015」が実施されます。
[ロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2015」は2015年5月中旬に地中海で実施される]
[ロシア-中国海軍合同演習『海洋協同-2015』は2015年5月11日-21日に地中海で実施される]
[ロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2015」合同司令部はロシア海軍基地ノヴォロシースクへ設置された]

今回の記事では触れられていませんが、「モスクワ」も合同演習へ参加する事になるようです。

中国海軍フリゲート乗員はロシア海軍基地ノヴォロシースクで大祖国戦争勝利70周年記念式典に参加した

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア連邦国防省広報サービス・情報管理部発表
2015年5月9日11時30分配信
【中国戦闘艦の乗組員はノヴォロシースクで勝利70周年記念パレードへ参加した】

本日5月9日、警備艦「臨沂」、警備艦「濰坊」で構成される中国人民解放軍海軍戦闘艦支隊の乗組員は、ノヴォロシースク駐屯地における栄光の大祖国戦争勝利70周年記念の軍事パレードに名誉賓客として参加した。
ロシア及び中国戦闘艦には満艦飾が飾られた。
中国艦、そしてロシア黒海艦隊警備艦「プイトリーヴイ」、エアクッションロケット艦「サムーム」は、今日と明日は同市住民の為に開放される。
この日の式典では、フットサル、卓球、綱引きといったスポーツ大会が行なわれ、更には、ロシア及び中国の船員が参加する戦勝70周年記念コンサートがノヴォロシースク公共広場で開催される。

前日5月8日、警備艦「臨沂」「濰坊」で構成される中国人民解放軍海軍戦闘艦支隊は、公式訪問の為にノヴォロシースク海軍基地へ到着した。
艦がツェメスカヤ湾へ入った時、中国艦の艦上から国家への敬礼として21発の砲射撃が実施され、ノヴォロシースク基地沿岸部隊は21発の砲発射で答えた。
(国家への敬礼としての21回の砲撃は、外国の泊地あるいは港へ入った時、そこに同国の戦闘艦が滞在するか、あるいは沿岸部隊が礼砲を発射した場合に実施される)

ノヴォロシースク市第34埠頭に係留された中国艦は、ロシア海軍総司令官代理アレクサンドル・フェドテンコフ中将、中国人民解放軍海軍副司令員杜景臣(ドゥ・ジンチェン)中将、同市行政部の代表、合同管理本部の士官に出迎えられた。


[ロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2015」]

既に中国国防部及びロシア国防省の双方から公式発表されていますが、5月11日~21日に地中海ロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2015」が実施されます。
[ロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2015」は2015年5月中旬に地中海で実施される]
[ロシア-中国海軍合同演習『海洋協同-2015』は2015年5月11日-21日に地中海で実施される]

中国海軍からは、第19次海賊対処部隊としてアデン湾へ派遣されている054A型フリゲート「臨沂」(547)、「濰坊」(550)、903型総合補給艦「微山湖」(887)の3隻が合同演習へ参加します。

フリゲート「臨沂」「濰坊」は、5月4日にボスポラス海峡を北上して黒海へ入り、5月8日にはノヴォロシースクへ入港しました。
[中国海軍のフリゲートはロシア海軍基地ノヴォロシースクを公式訪問した]

そして、大祖国戦争勝利70周年記念日である5月9日、ノヴォロシースク海軍基地でも記念式典が開催され、中国海軍の将兵も参加しました。

5月11日には「海洋協同-2015」の開始式典がノヴォロシースク海軍基地の合同演習本部で開催され、翌5月12日に演習参加艦が出航、5月16日から21日まで地中海東部で演習が実施されます。

ロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2015」合同司令部はロシア海軍基地ノヴォロシースクへ設置された

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア連邦国防省広報サービス・情報管理部発表
2015年5月7日15時57分配信
【ノヴォロシースクでロシア-中国演習「海洋協同-2015」の連合管理本部が形成された】

5月中旬に地中海で実施されるロシア-中国海軍演習「海洋協同-2015」の管理の為、演習を合同で管理する連合管理本部、海洋グループ本部、演習参加艦の戦術グループ指揮所が形成された。

連合管理及び連合管理本部は調整センター「ジヴノモルスコエ」(ノヴォロシースク海軍基地)に在る。
グループ本部と戦術グループ指揮所は艦上へ配置される。

全ての組織には、演習「海洋協同-2015」の実施中に遠海ゾーンでの組織的な艦の管理の為に必要な設備が備えられている。

演習合同管理部には、ロシア海軍及び中国海軍の士官が加わっている。

ロシア側の演習統制官は海軍総司令官代理アレクサンドル・フェドテンコフ中将が務める。
中国側の演習統制官は海軍副司令員杜景臣(ドゥ・ジンチェン)中将である。


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ロシア海軍(太平洋艦隊)中国海軍は、2012年、2013年、2014年に合同演習「海洋協同」を実施しています。

「海洋協同-2012」:2012年4月下旬に黄海で実施
[ロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2012」(2012年4月)]

「海洋協同-2013」:2013年7月上旬にピョートル大帝湾で実施
[ロシア・中国海軍合同演習は7月初頭にウラジオストク沖で実施される]
[ロシア・中国海軍合同演習「海洋協同-2013」が始まった]
[ロシア・中国海軍は海賊対処訓練を行なった]
[ロシア・中国海軍合同演習「海洋協同-2013」最終日に砲撃訓練が実施される]

「海洋協同-2014」:2014年5月下旬に東シナ海で実施
[ロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2014」]

この他、2014年1月下旬には、地中海ロシア海軍中国海軍が初めて合同演習を実施しました。
[地中海東部でロシア海軍と中国海軍の合同演習が実施される]
[地中海東部でロシア・中国海軍合同演習が始まった]



そして、4度目となるロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2015」は、2015年5月中旬に地中海で実施される事になりました。
[ロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2015」は2015年5月中旬に地中海で実施される]
[ロシア-中国海軍合同演習『海洋協同-2015』は2015年5月11日-21日に地中海で実施される]

上記のように、これまでの「海洋協同」は専ら太平洋(極東)方面でのみ実施されており、地中海での実施は今回が初めてです。

演習参加艦は双方合わせて9隻であり、中国海軍からは、第19次海賊対処部隊としてアデン湾へ派遣されている054A型フリゲート「臨沂」(547)、「濰坊」(550)、903型総合補給艦「微山湖」(887)の3隻が参加します。

この内、フリゲート「臨沂」「濰坊」は、5月4日にボスポラス海峡を北上して黒海へ入り、5月8日にはノヴォロシースクへ入港しました。
[中国海軍のフリゲートはロシア海軍基地ノヴォロシースクを公式訪問した]

これまでの「海洋協同」演習でも、陸上に合同司令部が設置されましたが、今回はノヴォロシースク海軍基地に設置されることになりました。

今回、ロシア側の演習統制官を務めるアレクサンドル・フェドテンコフ中将は、前回の「海洋協同-2014」でも演習統制官を務めています。

5月11日には合同演習「海洋協同-2015」の開始式典がノヴォロシースクの合同演習司令部で開催され、翌5月12日以降に演習参加艦が出航し、5月16日から21日まで地中海東部で実際の演習が行なわれます。
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中国海軍のフリゲートはロシア海軍基地ノヴォロシースクを公式訪問した

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『タス通信』より
2015年5月8日11時56分配信
【中国の戦闘艦はノヴォロシースク港へ到着した】
モスクワ、5月8日/タス通信

中国戦闘艦支隊は、モスクワ時間で金曜日11時15分に公式訪問の為にノヴォロシースク海軍基地へ到着した。
タス通信ロシア海軍公式代理人イーゴリ・ディガロ1等海佐より伝えられた。

「支隊の構成には、警備艦臨沂と濰坊が含まれています」
彼は振り返った。

ディガロによると、艦がツェメスカヤ湾へ入った時、中国艦の艦上から国家への敬礼として21発の砲射撃が実施され、ノヴォロシースク基地沿岸部隊は21発の砲発射で答えた。

艦の出迎えには、ロシア海軍総司令官代理アレクサンドル・フェドテンコフ中将、中国人民解放軍海軍副司令員杜景臣(ドゥ・ジンチェン)中将、同市行政部の代表、そして士官が出席した。

以前に伝えられたように、中国の艦は5月4日にボスポラス海峡ダーダネルス海峡を通過した。
ノヴォロシースクで彼等は大祖国戦争勝利70周年の祝賀式典に参加する。

支隊は5月12日にノヴォロシースクを去って地中海へ向かい、ロシア-中国合同演習「海洋協同-2015」を実施する予定である。
演習の開始式典は5月11日にノヴォロシースクで開催され、演習の実施段階は5月16日から21日に予定されている。


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既に中国国防部及びロシア国防省の双方から公式発表されていますが、5月11日~21日に地中海ロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2015」が実施されます。
[ロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2015」は2015年5月中旬に地中海で実施される]
[ロシア-中国海軍合同演習『海洋協同-2015』は2015年5月11日-21日に地中海で実施される]

中国海軍からは、第19次海賊対処部隊としてアデン湾へ派遣されている054A型フリゲート「臨沂」(547)、「濰坊」(550)、903型総合補給艦「微山湖」(887)の3隻が合同演習へ参加します。

この内、フリゲート「臨沂」「濰坊」は、5月4日にボスポラス海峡を北上し、黒海へ入っています。

そして5月8日、2隻のフリゲート黒海東岸のノヴォロシースク海軍基地へ入りました。
[中国海軍のフリゲートはロシア海軍基地ノヴォロシースクを訪れる]

大祖国戦争勝利70周年を迎える5月9日には、ノヴォロシースクでも記念式典が開催され、ロシア黒海艦隊警備艦「プイトリーヴイ」エアクッションロケット艦「サムーム」などが参加します。

中国海軍の2隻のフリゲートも、この式典に参加するようです。

ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は2015年5月中旬にフィンランド湾で洋上試験を行なう

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『タス通信』より
2015年5月6日15時24分配信
【フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」は5月中旬にバルト海での試験を継続する】
モスクワ、5月6日/タス通信

プロジェクト22350フリゲートのトップ「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・ゴルシコフ」は次の段階の試験の為、5月中旬にフィンランド湾へと出航し、年末に海軍へ納入される。
水曜日、タス通信「統合造船業営団」総裁アレクセイ・ラフマノフより伝えられた。

「フリゲートのトップであるアドミラル・ゴルシコフは5月中旬に計画航行試験へと出航します。
新たなプロジェクト22350フリゲートのトップを海軍が受領する時期は、今年末になります」
ラフマノフ
は話した。

サンクトペテルブルク「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」で建造されたフリゲートは、2014年11月18日にフィンランド湾での試験の為。初めて出航した。
その後、タス通信が工場の代理人より伝えられたように、フリゲートは次の段階の試験を2015年1月末に始めなければならなかった。

以前、メディア「アドミラル・ゴルシコフ」の動力装置の故障に関する情報が出てきた。
次に、造船企業「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」は、「如何なる問題」も存在しておらず、「艦は試験で素晴らしい結果を示している」と発表した。

しかし、以前、国家発注公式サイトには、プロジェクト22350フリゲート・発注番号921号(註:フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」)のガスタービンエンジンの修復作業実施の為の入札が提示され、唯一の供給者は公開株式会社「科学生産合同サトゥルン」となった。
作業の発注者は公開株式会社「造船工場セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」であり、その費用は1億3500万ルーブル、履行期限は2016年10月となっている。

「提示された発注価格の中身には、企業活動業務の枠組における集合体自身の様々な作業が含まれますので」
統合造船業営団
総裁は、国家発注サイトに掲載されている情報にコメントし、こう話した。


[ロシア海軍の為の新たなフリゲート~プロジェクト11356R(アドミラル・グリゴロヴィチ型)とプロジェクト22350(アドミラル・ゴルシコフ型)]
[新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」型]
[アドミラル・ゴルシコフ型フリゲート(旧ブログ)]

ロシア海軍新世代水上戦闘艦(大洋ゾーン艦)プロジェクト22350大型警備艦(フリゲート)の1番艦「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・ゴルシコフ」(ソ連邦海軍元帥ゴルシコフ)は、2006年2月1日に起工され、2010年10月29日に進水しました。

2013年7月31日からは工場岸壁で係留試験が開始されました。
[新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」の係留試験が始まった]

しかし、「アドミラル・ゴルシコフ」に搭載予定のA-192M 130mm単装砲の開発と製造は遅延に遅延を重ね、この為、「アドミラル・ ゴルシコフ」の就役も当初計画より大幅に遅れる事になりました。
[ロシア海軍への新世代フリゲート「アドミラル・ ゴルシコフ」の引き渡しは130mm砲の問題により延期される]

130mm砲は2014年9月に入り、ようやく「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」へ届けられ、「アドミラル・ゴルシコフ」に搭載されました。
[ロシア海軍新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」の為の130mm砲は完成した]
[ロシア海軍新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」に130mm砲が搭載された]

その後、「アドミラル・ゴルシコフ」は消磁作業を開始しました。
[ロシア海軍新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」は消磁作業を開始した]
[ロシア海軍新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」は航行試験の準備が出来ている]

11月8日、「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」岸壁を離れ、クロンシュタットへ到着しました。
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル-フロータ-ソヴィエツカヴァ-ソユーザ・ゴルシコフ"はサンクトペテルブルクを去った]
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル-フロータ-ソヴィエツカヴァ-ソユーザ・ゴルシコフ"はクロンシュタットへ到着した]

11月18日、クロンシュタットを出航し、工場航行試験を開始しました。
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は工場航行試験を開始した]


「アドミラル・ゴルシコフ」の今後の試験は、就役後の配備先となる北方艦隊海上射爆場、つまりバレンツ海へ移動して実施されるとも言われていましたが、結局はフィンランド湾で実施されることになったようです。
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は北方艦隊で今後の洋上試験を実施する]

「アドミラル・ゴルシコフ」は、以前には2015年11月頃にロシア海軍へ引き渡されると言われていました。
[最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は2015年11月にロシア海軍へ引き渡される]
[最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は2015年秋にロシア海軍へ引き渡される]

今回、ロシア造船業界の総元締である「統合造船業営団」総裁アレクセイ・ラフマノフ氏は、「今年末」としか言っていません。
(2015年12月末?)


その「アドミラル・ゴルシコフ」は、2014年12月末、ガスタービンエンジンにトラブルが発生したと報じられました。
[ロシア海軍の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"のガスタービンエンジンに問題が発生した?]

その後、問題が有ったのは、ガスタービンエンジンM90FRそのものでは無く、エンジンの制御システムであり、その動作不良により、エンジンへ燃料が必要以上に送られ、タービンブレードが焼けてしまった事が判明しました。
[ロシア海軍の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"のガスタービンエンジン制御システムに問題が発生した]

そして、損傷した「アドミラル・ゴルシコフ」ガスタービンは、同型艦「アドミラル・カサトノフ」ガスタービンと交換されたとの事です。

「アドミラル・ゴルシコフ」が2014年11月に洋上試験を開始した時点では、ガスタービンエンジンは同型艦のものと交換されていたようです。

「アドミラル・ゴルシコフ」から取り外され、「サトルゥン」社へ送られたガスタービンの修理には1億3500万ルーブルの費用が掛かり、作業が終わるのは来年(2016年)10月になるようです。
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"のガスタービンエンジンの修理には1億3500万ルーブルの費用が掛かる]

中国海軍のフリゲートはロシア海軍基地ノヴォロシースクを訪れる

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2015年5月7日10時18分配信
【歴史上初めて中国海軍の戦闘艦はノヴォロシースクへ入る】
モスクワ、5月7日-ロシア通信社ノーボスチ

5月8日、歴史上初めて中国海軍の戦闘艦はノヴォロシースクへ入り、ロシア-中国合同演習の為、5月12日に同市を去る。
木曜日、ロシア連邦国防省下の海軍広報サービス・情報管理部代表イーゴリ・ディガロ1等海佐は発表した。

「警備艦臨沂と濰坊で構成される中国人民解放軍海軍戦闘艦支隊は、大祖国戦争勝利70周年記念行事に参加する為、5月8日にノヴォロシースク海軍基地(ノヴォロシースク市)へ到着します」
彼は述べた。

これに先立つ5月4日、艦はダーダネルス海峡ボスポラス海峡を通過して黒海へ入り、現在、クリミア半島南東部の指定航路への移動を行なっている。

「中国人民解放軍海軍戦闘艦支隊は5月12日にノヴォロシースク市を去り、地中海の指定海域への移動を行ないます。
ロシア-中国海軍演習・海洋協同-2015を実施する為に」
ディガロ
は指摘した。


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既に中国国防部及びロシア国防省の双方から公式発表されていますが、5月11日~21日に地中海ロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2015」が実施されます。
[ロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2015」は2015年5月中旬に地中海で実施される]
[ロシア-中国海軍合同演習『海洋協同-2015』は2015年5月11日-21日に地中海で実施される]

中国海軍からは、第19次海賊対処部隊としてアデン湾へ派遣されている054A型フリゲート「臨沂」(547)、「濰坊」(550)、903型総合補給艦「微山湖」(887)の3隻が合同演習へ参加します。

この内、フリゲート「臨沂」「濰坊」は、5月4日にボスポラス海峡を北上し、黒海へ入っています。

そして今回、ロシア海軍広報部は、2隻のフリゲート黒海東岸のノヴォロシースクを訪れる事を明らかにしました。
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