ロシア海軍航空隊の対潜哨戒機Il-38と電子偵察機Il-20の後継となる統一プラットフォームは2020年に初飛行する

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『タス通信』より
2015年6月30日10時36分配信
【海軍航空隊は今後2年以内にIl-20とIl-38と入れ替える為の新たな航空機を決める】
ジュコーフスキー/モスクワ州/ 6月30日/タス通信

ロシア海軍海洋航空隊の現用の航空機Il-20及びIl-38と入れ替える為の統一航空プラットフォームは、2015年~2016年の間に選定される。
本日、海洋航空隊司令官イーゴリ・コジンは記者団へ表明した。

「入れ替える為のプラットフォームは、今年~来年に選定されます」
彼は話した。

コジンによると、汎用プラットフォームは、海洋航空隊の全ての対潜航空機と入れ替わる事になる為、「増加したクオリティ係数」を有するだろう。
コジンは、新たな航空機は、外国の同類機と、ソヴィエト時代のストックを用いて作成される機体を上回る事を保証した。

「2020年までにプラットフォームは空中へ上がります」
海洋航空隊
司令官は付け加えた。


ロシア海軍現用対潜哨戒機Il-38は、現在、Il-38Nへの近代化改修が行なわれています。
[ロシア海軍航空隊は5機目の近代化された対潜哨戒機Il-38Nを受領した]
[ロシア海軍航空隊の為の対潜哨戒機Il-38近代化改修の第2バッチの契約が締結された]
[ロシア海軍航空隊の対潜哨戒機Il-38は全機が近代化される]

ロシア空軍電子偵察機Il-20海軍Il-38も、ベースになったのは旅客機Il-18です。

Il-18(1957年7月4日初飛行)
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Il-38(1961年9月17日初飛行)
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Il-20(1968年3月21日初飛行)

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そして今回、ロシア海軍航空隊司令官イーゴリ・コジン少将は、現用のIl-20並びにIl-38と入れ替える為の「統一航空プラットフォーム」が来年(2016年)までに選定され、2020年に初飛行する事を明らかにしました。

つまり、同一の機体をベースにして電子偵察機型対潜哨戒機型が作られるという事でしょう。

コジン少将によると、この「統一プラットフォーム」は、最終的にはロシア海軍の全ての対潜航空機を代替するとの事ですから、Il-38のみならず、Tu-142M3Be-12も将来的には統一プラットフォームで代替されるようです。

統一プラットフォームとなる機体についての具体的な情報は有りませんが、現在、電子偵察機Il-20の後継としてTu-214Rが開発されています。
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これは旅客機Tu-214がベースとなっております。
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そして開発元のツポレフは、Tu-214対潜哨戒機ヴァージョンも提案しています。
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ロシア海軍航空隊の対潜哨戒機Il-38は全機が近代化される

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『タス通信』より
2015年6月30日10時46分配信
【ロシア連邦国防省は、対潜機Il--38の保有総数全ての近代化を決定した】
ジュコーフスキー/モスクワ州/ 6月30日/タス通信

ロシア連邦国防省は、海軍海洋航空隊の軍備として在籍する対潜航空機Il-38全機の近代化実施を計画している。
6月30日、海洋航空隊司令官イーゴリ・コジンは記者団へ伝えた。

「契約の締結は、現在、討議されています。
正確な数字(時期と航空機の数)について申し上げる事は出来ませんが、全機が近代化されます」

彼は話した。

以前に報じられたように、対潜機Il-38は、新たな探索-照準システム「ノヴェッラ-P-38」を設置する事により、Il-38Nのレベルへと近代化される。

コジンによると、海洋航空隊航空機は、修理・近代化中に、国防省規格として承認された新たな色で塗られた。
彼は、以前には、より明るい色の機体だったが、現在は暗い灰色に塗り直されている事を説明した。
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「航空機の修復過程において、国防省が海洋航空隊の為に採用した規定色へ塗り直されました」
司令官は話した。


『イリューシン記念航空機試作設計局』公式サイトより
【Il-38対潜航空機】

旅客機Il-18をベースに開発された対潜哨戒機Il-38は、1961年9月27日に初飛行し、1967年から1972年までに65機が生産されました。

現用のIl-38は、Il-38N仕様への近代化改修を受けます。
『イリューシン記念航空機試作設計局』公式サイトより
【Il-38N低翼機】

Nは「ノヴェッラ」Новелла(短編小説、新規追加条項)の略です。
Il-38の上部に追加されたのが「ノヴェッラ-P-38」複合体です。
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北方艦隊は、2012年3月にIl-38N(15号機)を受領していますが、これはプロトタイプのようです。
[ロシア北方艦隊は近代化された対潜哨戒機Il-38Nを受領した]
[ロシア北方艦隊は近代化された対潜哨戒機Il-38Nの飛行訓練を開始した]

2014年7月15日、Il-38N「量産機」(機体番号19)ロシア海軍へ引き渡されました。
[近代化された対潜哨戒機Il-38Nは7月15日にロシア海軍へ引き渡される]
[近代化された対潜哨戒機Il-38N量産1号機はロシア海軍へ引き渡された]

その後、27号機、24号機、23号機が改修を終えてロシア海軍航空隊へ引き渡されています。

2015年3月30日には太平洋艦隊航空隊が初めてIl-38Nを受領しています。
[ロシア海軍太平洋艦隊は近代化改修された対潜哨戒機Il-38Nを受領した]

6月30日、5機目となる「フョードル・ゾロトゥヒン」号(機体番号78)モスクワ近郊のジュコーフスキー飛行場ロシア海軍航空隊へ引き渡されました。
[ロシア海軍航空隊は5機目の近代化された対潜哨戒機Il-38Nを受領した]

Il-38Nの第1バッチ近代化改修は5機で終了しますが、これに続く第2バッチの近代化改修の為の契約は既に締結されています。
[ロシア海軍航空隊の為の対潜哨戒機Il-38近代化改修の第2バッチの契約が締結された]

そして同じ6月30日、ロシア海軍航空隊司令官イーゴリ・コジン少将は、ロシア海軍が保有する対潜航空機Il-38は、全機が近代化改修される事を明らかにしました。

今回、コジン少将は具体的な機数については触れていませんが、2014年3月、イリューシン社のトップは、2020年までに28機のIl-38を近代化すると述べています。
[ロシア海軍は2020年までに28機の対潜哨戒機Il-38を近代化改修する]


なお、ロシア海軍航空隊の他の対潜航空機(Tu-142M3海洋哨戒機、Be-12対潜水陸両用機、Ka-27PL対潜ヘリコプター)も、全て現用機が近代化改修されます。
[ロシア海軍航空隊の2015年の更新計画]
[ロシア海軍航空隊の長距離対潜哨戒機Tu-142及び対潜ヘリコプターKa-27は2020年までに全機が近代化される]

ロシア海軍航空隊は5機目の近代化された対潜哨戒機Il-38Nを受領した

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『タス通信』より
2015年6月30日10時34分配信
【ロシア連邦国防省は5機目の近代化された対潜航空機Il-38Nを受領した】
ジュコーフスキー/モスクワ州/ 6月30日/タス通信

「イリューシン記念航空複合体」は、ロシア海軍の5機の対潜航空機Il-38Il-38Nレベルにする修理及び近代化の契約履行を完了した。
第5の航空機の軍当局への引き渡し式典は、本日、モスクワ近郊のジュコーフスキーで開催された。

「海軍航空隊司令部との合意下で、第5の近代化された航空機は、航空機Il-38Nに装備されている探索-照準複合体ノヴェッラ-P-38の主任設計者であるフョードル・ゾロトゥヒンの名前を付けられました」
同社は6月30日にタス通信へ伝えた。

式典には、軍事産業委員会の代表、ロシア海軍海洋航空隊司令官イーゴリ・コジン「イル」社総取締役セルゲイ・ヴェリモジュキンが出席した。

近代化された1機目のIl-38は、2014年夏に国防省へ引き渡された。
既に報じられているように、「イル」軍当局は、対潜航空機の新たな集群の近代化の為の契約を締結した。


『イリューシン記念航空機試作設計局』公式サイトより
【Il-38対潜航空機】

旅客機Il-18をベースに開発された対潜哨戒機Il-38は、1961年9月27日に初飛行し、1967年から1972年までに65機が生産されました。

現用のIl-38は、Il-38N仕様への近代化改修を受けます。
『イリューシン記念航空機試作設計局』公式サイトより
【Il-38N低翼機】

Nは「ノヴェッラ」Новелла(短編小説、新規追加条項)の略です。
Il-38の上部に追加されたのが「ノヴェッラ-P-38」複合体です。
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北方艦隊は、2012年3月にIl-38N(15号機)を受領していますが、これはプロトタイプのようです。
[ロシア北方艦隊は近代化された対潜哨戒機Il-38Nを受領した]
[ロシア北方艦隊は近代化された対潜哨戒機Il-38Nの飛行訓練を開始した]

2014年7月15日、Il-38N「量産機」(機体番号19)ロシア海軍へ引き渡されました。
[近代化された対潜哨戒機Il-38Nは7月15日にロシア海軍へ引き渡される]
[近代化された対潜哨戒機Il-38N量産1号機はロシア海軍へ引き渡された]

その後、27号機、24号機、23号機が改修を終えてロシア海軍航空隊へ引き渡されています。

2015年3月30日には太平洋艦隊航空隊が初めてIl-38Nを受領しています。
[ロシア海軍太平洋艦隊は近代化改修された対潜哨戒機Il-38Nを受領した]

そして6月30日、5機目となる「フョードル・ゾロトゥヒン」号(機体番号78)モスクワ近郊のジュコーフスキー飛行場ロシア海軍航空隊へ引き渡されました。
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フョードル・ゾロトゥヒン氏は、Il-38Nが新たに装備する「ノヴェッラ-P-38」複合体の主任設計者です。

IL-38Nの第1バッチ近代化改修は5機で終了しますが、これに続く第2バッチの近代化改修の為の契約は既に締結されています。
[ロシア海軍航空隊の為の対潜哨戒機Il-38近代化改修の第2バッチの契約が締結された]


なお、ロシア海軍航空隊の他の対潜航空機(Tu-142M3海洋哨戒機、Be-12対潜水陸両用機、Ka-27PL対潜ヘリコプター)も、全て現用機が近代化改修されます。
[ロシア海軍航空隊の2015年の更新計画]
[ロシア海軍航空隊の長距離対潜哨戒機Tu-142及び対潜ヘリコプターKa-27は2020年までに全機が近代化される]

ロシア海軍は2015年末までに8隻の水上艦と2隻の潜水艦を受領する

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2015年6月29日12時12分配信
【年末までにロシア海軍は8隻の艦と2隻の潜水艦を受領する】
モスクワ、6月29日-ロシア通信社ノーボスチ

ロシア海軍の利益の為の国家防衛発注の実行に当たり、年末までに海軍主要クラスの艦8隻と潜水艦2隻を受領する。
月曜日、ロシア連邦国防相セルゲイ・ショイグ上級大将は伝えた。

「年末までに海軍は、最初のフリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"やコルベット"ソヴェルシェーンヌイ"を含めた主要クラスの艦8隻と、更には、黒海艦隊の為のプロジェクト636潜水艦の次なる2隻を受領します」
ショイグ
は、ロシア連邦国防省指導部層の会議において、こう話した。

更に国防相は、2015年にロシア海軍は既に様々な用途の10隻のカッター(艇)を受領した事を伝えた。

ショイグは、潜水艦全て、艦、支援船の殆どは、統合造船業営団傘下の企業で建造されている事を指摘した。

更に、統合造船業営団傘下の企業の艦船の修理及び保守サービス作業の割合は90パーセントに達する。

「実際には、傘下に有る営団企業の効率性は、海軍の戦闘準備状態の水準へ直接影響を及ぼします。
従いまして、私共にとって特に重要なのは、統合造船業営団と締結した全ての契約が期日通りに遂行される事であります。
注目したいのは、この2年間は、この問題に関しては肯定的な傾向へ傾いている事です」
国防相
は話した。

「それにも関わらず」-彼は指摘した。
「軍指導組織側と統合造船業営団指導部との間には、複合的な解決策を必要とする一連の問題が残されております」


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今回、ロシア連邦国防相セルゲイ・ショイグ上級大将が述べた「今年末までに受領される主要クラスの艦8隻と潜水艦2隻」は、おそらくは以下の艦でしょう。

[水上艦8隻]
プロジェクト22350大型警備艦(フリゲート)「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・ゴルシコフ」
プロジェクト11356R警備艦(フリゲート)「アドミラル・グリゴロヴィチ」
プロジェクト11356R警備艦(フリゲート)「アドミラル・エッセン」
プロジェクト20380警備艦(コルベット)「ソヴェルシェーンヌイ」
プロジェクト11711大型揚陸艦「イワン・グレン」
プロジェクト21631小型ロケット艦「ゼリョヌイ・ドル」
プロジェクト21631小型ロケット艦「セルプホフ」
プロジェクト18280中型偵察艦「ユーリー・イワノフ」

[潜水艦2隻]
プロジェクト06363ディーゼルエレクトリック大型潜水艦「スタールイ・オスコル」
プロジェクト06363ディーゼルエレクトリック大型潜水艦「クラスノダール」



フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」は、現在バルト海で各種試験を行なっており、今年末までにロシア海軍へ引き渡される予定となっております。
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は洋上試験を再開した]

フリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」バルト海で各種試験を行なっており、早ければ今年夏にはロシア海軍へ引き渡されます。
[ロシア海軍最新警備艦(フリゲート)アドミラル・グリゴロヴィチは洋上試験を続ける]

フリゲート「アドミラル・エッセン」は今年5月下旬から係留試験を開始しており、今年末までにロシア海軍へ引き渡される予定となっております。

コルベット「ソヴェルシェーンヌイ」は今年5月22日に進水しており、今年末までにロシア海軍へ引き渡される予定となっております。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の最新コルベット"ソヴェルシェーンヌイ"は進水した]

大型揚陸艦「イワン・グレン」は、今年末までにロシア海軍へ引き渡される予定となっております。
[新型揚陸艦イワン・グレン]

小型ロケット艦「ゼリョヌイ・ドル」、「セルプホフ」も、今年末までにロシア海軍へ引き渡される予定となっております。

中型偵察艦「ユーリー・イワノフ」は、書類上は2014年12月末にロシア海軍へ納入されているようですが、未だ洋上試験を全て完了したわけでは無いようであり、6月23日に試験を再開しています。


潜水艦「スタールイ・オスコル」は今年6月25日にロシア海軍へ納入されており、7月初頭に正式な就役式典が開催されます。
[プロジェクト06363潜水艦スタールイ・オスコルはロシア海軍へ納入された]

潜水艦「クラスノダール」は今年11月にロシア海軍へ引き渡される予定です。

ロシア海軍空母アドミラル・クズネツォフへ新兵が着任した

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『タス通信』より
2015年6月29日10時13分配信
【唯一のロシア航空母艦「「アドミラル・クズネツォフ」乗組員として95名の新兵が補充された】
ムルマンスク、6月29日/タス通信特派員イリヤ・ヴィノグラードフ

重航空巡洋艦「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・クズネツォフ」艦上において、若き補充兵の軍事宣誓式典が開催された。
6月29日にタス通信北方艦隊広報サービスから伝えられたように、95名の水兵から成る2015年春の兵役期間の第1グループは、ロシア連邦への忠誠の宣誓を行なった。

「合計で徴集期間中に航空母艦へ、ロシアの様々な地域からの150名以上の若い水兵が送られます。
残りの人々(55名)は、後で宣誓を行なう事になります」

広報サービスは指摘した。

司令部から良い推賞を受けた水兵は、更なる契約を締結する。
艦には、徴集兵の兵役遂行の為の全ての条件が整えられている。
若い補充兵の為の食料、医療保障、居住環境、そして安全な兵役は、巡洋艦の司令部の特別な統制下に在る。

「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・クズネツォフ」は、ロシア海軍唯一の航空母艦である。
黒海造船工場で起工されたのは1982年9月1日であり、1985年12月4日に進水した。
艦の航海時には航空機Su-25UTG、Su-33、ヘリコプターKa-27、Ka-29が駐留する。

以前、北方艦隊広報サービスが伝えたように、(今年)5月に航空母艦は修理の為にドックへ置かれた。
修理は、ムルマンスク州ロスリャコヴォ第82艦船修理工場の専門技術者により実行される。
修理期間について艦隊は説明しなかった。


[重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフの経歴(ロシア国防省公式サイト)]
[空母アドミラル・クズネツォフ艦長セルゲイ・アルタモノフ]

「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・クズネツォフ」は、2013年12月17日から2014年5月18日までの5ヶ月間に渡り、大西洋・地中海遠征を実施しました。
[空母アドミラル・クズネツォフ第5次地中海遠征(2013年12月-)]

遠距離航海から戻った後は、ムルマンスク市郊外の第35艦船修理工場でメンテナンスが行なわれました。

7月18日にはムルマンスクからセヴェロモルスクへ移動しました。
[ロシア海軍空母アドミラル・クズネツォフ近影(2014年7月18日)]

7月27日の「ロシア海軍の日」には、北方艦隊基地セヴェロモルスクで祝賀行事に参加しました。

その後、第35艦船修理工場へ戻ってメンテナンスを完全に終え、9月29日に点検の為、バレンツ海へ出航しました。
[ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフは整備後の点検の為に出航した]

9月30日、艦上航空隊の訓練が始まりました。
[ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフで艦上航空隊の訓練が始まった]

10月1日からは北方艦隊捜索救助部隊の演習へ参加し、「遭難艦」の役を演じました。
[ロシア海軍北方艦隊は空母アドミラル・クズネツォフの救助訓練を行なう]

2014年11月末、ムルマンスク市と後援協定を締結し、同市の後援を受ける事になりました。
[ムルマンスク市はロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフを後援する]

2015年5月13日、常時係留地であるムルマンスク郊外の第35艦船修理工場岸壁からロスリャコヴォ第82艦船修理工場へ移動しました。
[ロシア海軍空母アドミラル・クズネツォフは浮きドックへ入る]
[ロシア海軍空母アドミラル・クズネツォフは浮きドックへ入渠した]

「アドミラル・クズネツォフ」は、ロスリャコヴォ大型浮きドックPD-50に入渠してオーバーホールを行ないます。
[ロシア海軍重航空巡洋艦アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・クズネツォフ近影(2015年5月31日)]

その「アドミラル・クズネツォフ」へ、徴兵された若い水兵95名が着任しました。
今回は第1陣であり、近い内に第2陣も到着し、合計で150名以上の新兵が「アドミラル・クズネツォフ」で勤務する事になります。

現在、ロシア連邦軍は徴兵制から志願制への移行を進めており、ロシア海軍にも、既に全乗組員が契約軍人のみで構成されている艦は在りますが、1900名以上の大所帯である「アドミラル・クズネツォフ」乗員団の場合、まだ全ての乗員を契約軍人にする所までは進んでいません。
(現在のロシア連邦海軍において、1隻だけで1000名以上の乗員が居るのは「アドミラル・クズネツォフ」のみ)


「アドミラル・クズネツォフ」は、2010年代末に近代化改装が予定されています。
[空母アドミラル・クズネツォフの近代化は先延ばしされている]
[ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフは2010年代後半に近代化改装を行なう]

ロシア海軍戦略原潜部隊は常にアップグレードされている

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2015年6月26日16時47分配信
【ロシア連邦海軍:戦略原子力潜水艦グループは常に更新され続ける】
モスクワ、6月26日-ロシア通信社ノーボスチ

北方並びにカムチャツカ戦略原子力潜水艦グループは常に更新され続ける。
ロシア海軍総司令官ヴィクトール・チルコフ大将は表明した。

以前、総司令官は、ロシア連邦が既に第5世代原子力潜水艦の開発作業を進めており、それはモジュール方式プラットフォームと兵装の統合、ロボット化複合体の存在において現在のものとは異なる事を指摘した。

「北方並びにカムチャツカの戦略原子力潜水艦グループは常に更新され続けます。
高度な必要条件に適合させる為、我々は、科学技術の進歩による迅速な開発を行ないます」
チルコフ
は表明した。

彼は、国内技術による独特の水中造船は、戦略核戦力の水中構成要素のポテンシャルの然るべき水準での維持を可能にすると付け加えた。


現在、ロシア海軍には3タイプ12隻の戦略原子力潜水艦(弾道ミサイル原子力潜水艦)が在籍しています。
(プロジェクト955「ボレイ」原子力水中ロケット巡洋艦、プロジェクト667BDRM「デリフィン」原子力戦略用途水中巡洋艦、プロジェクト667BFR「カリマール」原子力戦略用途水中巡洋艦)

★北方艦隊
[第31潜水艦師団]ガジエヴォ
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K-51「ヴェルホトゥリエ」(プロジェクト667BDRM、1984年12月29日就役)
K-84「エカテリンブルク」(プロジェクト667BDRM、1985年12月30日就役)
K-114「トゥーラ」(プロジェクト667BDRM、1987年10月30日就役)-2014年12月からセヴェロドヴィンスクで寿命延長改修工事中
K-117「ブリャンスク」(プロジェクト667BDRM、1988年9月30日就役)
K-18「カレリア」(プロジェクト667BDRM、1989年10月10日就役)
K-407「ノヴォモスコフスク」(プロジェクト667BDRM、1990年11月27日就役)
K-535「ユーリー・ドルゴルーキー」(プロジェクト955、2013年1月10日就役)

★太平洋艦隊
[第25潜水艦師団]ヴィリュチンスク
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K-223「ポドリスク」(プロジェクト667BDR、1979年11月27日就役)
K-433「スヴャトイ・ゲオルギー・ポベドノーセツ」(プロジェクト667BDR、1980年12月15日就役)
K-44「リャザン」(プロジェクト667BDR、1982年9月17日就役)-現在、沿海地方ボリショイ・カーメニでオーバーホール中、2015年末に復帰予定
K-550「アレクサンドル・ネフスキー」(プロジェクト955、2013年12月23日就役)-現在は北方艦隊基地ガジエヴォに駐留、2015年にヴィリュチンスクへ回航予定
K-551「ウラジーミル・モノマーフ」(プロジェクト955、2014年12月19日就役)-現在は北方艦隊基地ガジエヴォに駐留、2016年にヴィリュチンスクへ回航予定


搭載する弾道ミサイルは、4タイプが運用されています。
R-29RKU-2:2006年軍備採用(プロジェクト667BDR)
R-29RMU2「シネーワ」:2007年7月軍備採用(プロジェクト667BDRM)
R-29RMU2.1「ライネル」:2014年4月軍備採用(プロジェクト667BDRM)
R-30「ブラヴァー」:2013年軍備採用(プロジェクト955)


この他、北方艦隊にはプロジェクト941重原子力戦略用途水中巡洋艦TK-208「ドミトリー・ドンスコイ」が在籍しておりますが、既に戦略原潜としての任務を解かれ、各種試験などに使われています。
[ロシア海軍のタイフーン級原潜ドミトリー・ドンスコイは白海へ出航した]

北方艦隊プロジェクト667BDRM戦略原潜6隻は、以前に寿命延長、弾道ミサイル更新などの第1次近代化改装を行なっており、一巡して現在は第2次近代化改修が進行中です。
[全てのデルタIV級戦略原潜は寿命を35年に延長する]
既に2隻(ヴェルホトゥリエ、エカテリンブルク)の第2次近代化改修は終了し、続いて3隻目(トゥーラ)に取り掛かっています。

太平洋艦隊プロジェクト667BDR戦略原潜3隻は667BDRMよりも古く、艦齢は30年を越えており、新世代戦略原潜プロジェクト955極東方面に回航されれば順次退役する事になります。
[ロシア海軍新世代戦略原潜ボレイ級は太平洋艦隊のデルタIII級を代替する]

ただし、現在オーバーホール中の「リャザン」は、今後しばらくの間は現役に留まるでしょう。
[ロシア海軍太平洋艦隊のデルタIII級戦略原潜リャザンのドック修理が始まった]

第4世代戦略原潜プロジェクト955シリーズは後続艦が建造中であり、現行の国家軍備プログラム(2011-2020年まで)において2020年頃までに計8隻の調達が計画されています。

[プロジェクト955A原子力水中ロケット巡洋艦]
「クニャージ・ウラジーミル」:2012年7月30日起工、2017年就役予定
「クニャージ・オレグ」:2014年7月27日起工、2018年就役予定
「ゲネラリーシムス・スヴォーロフ」:2014年12月26日起工、2019年就役予定
7番艦:2015年12月21日起工予定
8番艦:2016年起工予定


この8隻は、おそらくは北方艦隊太平洋艦隊へ半分ずつ配備される事になるでしょう。

今後の状況によっては、2020年代に更なる改良型が追加調達される可能性も有ります。
[ロシア海軍のボレイ級戦略原潜は2020年以降に更なる発展型が開発される]

「ボレイ」級の次の第5世代戦略原子力潜水艦の開発作業も既に始まっていますが、実際に建造が開始されるのは2030年以降になります。
[ロシア第5世代原子力潜水艦は2030年以降に建造される]
[ロシアは第5世代潜水艦の設計作業を始めている]

ロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは2015年末までにロシア海軍北方艦隊へ復帰する

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2015年6月27日14時33分配信
【海軍総司令官:ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」の修理は2015年に完了しなければならない】
モスクワ、6月27日-ロシア通信社ノーボスチ

海軍総司令官ヴィクトール・チルコフ大将セヴェロドヴィンスクへの出張旅行中に艦船修理センター「ズヴェズドーチカ」を訪れ、ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」の修理を今年に完了するように指示した。
ロシア連邦国防省下の海軍広報サービス・情報管理部代表イーゴリ・ディガロ1等海佐は発表した。

「チルコフは、同社及び下請業者を前にして、ロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフの修理を今年2015年に完了させ、駐留場所であるセヴェロモルスクへの移動準備を確実なものとするという課題を設定しました」
声明では、こう述べられた。

更に総司令官は、プロジェクト971原子力潜水艦の修理・近代化作業を視察し、既に90パーセント以上の進捗状態に在る海洋兵器輸送船「アカデミック・コワリョーフ」の建造の活性化の問題についての報告を同社管理部から聞いた。


「スラヴァ」級ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」は、2011年6月、オーバーホールの為にセヴェロドヴィンスク市「ズヴェズドーチカ」工場へ到着しました。

『ロシア連邦国防省公式サイト』より
2011年6月30日14時25分配信
【北方艦隊のロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」は修理と近代化の為にセヴェロドヴィンスクへ到着した】

2012年10月末、ドックへ入渠しました。
[スラヴァ型ロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはドック入りした]


2013年6月20日、進水式典が行なわれました。
[ロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは進水する]


その後、レーダーなどを換装する近代化改装工事が始まりました。
[ロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは近代化改装される]

既に「マルシャル・ウスチーノフ」には、MR-600「ヴォスホード」に代わり、大型3次元レーダーMR-650「ポドベレゾヴィク」が装備されています。
[大型3次元レーダー「ポドベレゾヴィク」]

『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2015年3月18日16時51分配信
【「マルシャル・ウスチーノフ」は近代化されたレーダーを受け取った 】
「ポドベレゾヴィク」の他に、艦橋頭頂部のレーダー「フレガート-M2M」に換装されます。

「マルシャル・ウスチーノフ」は、2015年末までにロシア海軍へ復帰する予定となっております。
[ロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは2015年末にロシア海軍へ復帰する]

「マルシャル・ウスチーノフ」は2015年夏に係留試験を開始します。
[ロシア海軍のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは2015年夏から試験を開始する]

そして今回、ロシア海軍総司令官ヴィクトール・チルコフ提督「ズヴェズドーチカ」を視察し、「マルシャル・ウスチーノフ」の近代化改装を今年中に終わらせるように改めて指示しました。

なお、今回のロシア海軍広報部発表では、近代化改装を終えた「マルシャル・ウスチーノフ」セヴェロモルスクへ移動すると言っているので、同艦は近代化完了後も引き続き北方艦隊に留まるようです。

ロシア海軍のタイフーン級原潜ドミトリー・ドンスコイは白海へ出航した

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『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2015年6月26日15時45分配信
【戦略用途ロケット水中巡洋艦「ドミトリー・ドンスコイ」は白海へ出航した】

戦略用途ロケット水中巡洋艦「ドミトリー・ドンスコイ」は6月26日・金曜日に白海へ出航した。

潜水艦セヴェロドヴィンスクから出航したと『中央海軍ポータル』北方艦隊の情報提供者より伝えられた。

前日に白海小型対潜艦「ナリヤン・マル」が向かっている。

[『中央海軍ポータル』参考資料]
TK-208「ドミトリー・ドンスコイ」
重戦略用途ロケット水中巡洋艦プロジェクト941「アクラ」シリーズのトップ艦である。
潜水艦「セヴマシュプレドプリャーチェ」で1976年6月30日に起工され、1981年に海軍の一員として加わった。
1982年には北方艦隊の編制へ含まれた。
2002年10月7日に「ドミトリー・ドンスコイ」と命名された。

他の2隻のプロジェクト941潜水艦「セヴェルスターリ」「アルハンゲリスク」は、現在、予備役としてセヴェロドヴィンスクに駐留しており、入手可能な情報によると、処分を待っている。

戦略用途ロケット水中巡洋艦「ドミトリー・ドンスコイ」の戦術-技術的特性
NATO分類:弾道ミサイル原子力潜水艦(SSBN)タイフーン
水上速力:12ノット
水中速力:27ノット
通常潜航深度:400メートル
自立航行期間:180日
乗組員:160人
水上排水量:23200トン
水中排水量:48000トン
全長(設計吃水線):172メートル
平均吃水(設計吃水線):11メートル

潜水艦の兵装は、6門の533mm魚雷発射管(魚雷53-65K、SET-65、SAET-60M、USET-80、ロケット魚雷「ヴォドパード」を計22本)20基の弾道ミサイル「ブラヴァー」と、8基の高射ミサイル複合体「イグラ」である。



ロシア・ソ連潜水艦総合情報サイト『ディープストーム』より
【プロジェクト941「アクラ」(NATOコード名「タイフーン」)】
1981年~1989年に6隻が就役しましたが、既に3隻が除籍、解体されています。

プロジェクト941重原子力戦略用途水中巡洋艦(タイフーン級)の1番艦TK-208「ドミトリー・ドンスコイ」(1981年12月29日納入、1982年12月14日海軍旗掲揚)は、1990年代末に新開発の潜水艦弾道ミサイル「ブラヴァー」の試験艦へ改造され、2005年から2010年まで発射試験に従事しました。
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その後、「ブラヴァー」発射試験艦としての任務を解かれ、今度は、海洋で試験を行なう新型潜水艦のサポート(試験のモニタリング)を行なう事になりました。
[タイフーン級原潜「ドミトリー・ドンスコイ」は試験艦として現役に留まる]

2013年には、戦略原潜「アレクサンドル・ネフスキー」、多用途原潜「セヴェロドヴィンスク」の海洋試験をサポートしました。
[タイフーン級原潜はロシア新世代原潜の海洋試験をサポートする]

2014年にも、新型原潜の海洋試験のモニタリングの為に何度か出航しています。
[タイフーン級原潜ドミトリー・ドンスコイは出航した]
[タイフーン級原潜ドミトリー・ドンスコイは帰港した]
[ロシア海軍最新鋭原潜セヴェロドヴィンスクはタイフーン級原潜ドミトリー・ドンスコイと共に出航した]

「ドミトリー·ドンスコイ」は、当分の間はロシア海軍に留まる事になります。
[タイフーン級原潜ドミトリー・ドンスコイはロシア海軍に留まる]

その「ドミトリー·ドンスコイ」ですが、2015年6月26日にセヴェロドヴィンスクを抜錨し、白海へ向かいました。

前日(6月25日)にはセヴェロドヴィンスク白海海軍基地から小型対潜艦「ナリヤン・マル」が対潜演習を行なう為に白海へ向かっているので、おそらくは「ナリヤン・マル」の対潜演習の「相手役」を務めるのでしょう。
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なお、他の2隻の「タイフーン」級-「アルハンゲリスク」「セヴェルスターリ」は既に退役しており、今後解体されます。
[タイフーン級戦略原潜セヴェルスターリとアルハンゲリスクは除籍、解体される]
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ロシア海軍は近代化された重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフを2018年に受領する

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2015年6月26日11時48分配信
【ロシア連邦海軍は近代化された巡洋艦「アドミラル・ナヒーモフ」を2018年に受領する】
モスクワ、6月26日-ロシア通信社ノーボスチ

重原子力ロケット巡洋艦「アドミラル・ナヒーモフ」「セヴマシュ」で近代化された後、2018年にロシア連邦海軍へ引き渡される。
海軍総司令官ヴィクトール・チルコフ大将は伝えた。

「海軍は2018年の重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフの近代化作業の完了を待っており、その後、巡洋艦は海軍へ復帰します」
チルコフ
は表明した。

提督によると、その特徴は「事実上の新造艦」となる事であり、全てのシステムと兵装は更新される。

重原子力ロケット巡洋艦「アドミラル・ナヒーモフ」は、サンクトペテルブルク「バルト工場」で建造されたシリーズ3番艦である。
1982年に起工され、1989年5月10日に海軍へ引き渡された。
「ナヒーモフ」は1999年8月から計画定期修理へ移行した。


現在、プロジェクト11442重原子力ロケット巡洋艦「アドミラル・ナヒーモフ」は、セヴェロドヴィンスク「セヴマシュ」造船所で大規模な近代化改装が行なわれています。
[重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフは2018年に復帰する]
[ロシア海軍の重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフの近代化改装の為の新たな兵器調達]
[ロシア海軍の重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフの近代化改装は2019年に完了する]

2014年10月24日からは「セヴマシュ」の屋外ドックへ入渠しています。
[重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフはセヴマシュ造船所の屋外ドックへ入渠した]

近代化改装に当たり、「アドミラル・ナヒーモフ」は兵装やレーダー等を含む古い各種機器を撤去、解体していますが、この作業は2015年中に完了します。
[重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフの古い各種機器の解体・撤去は2015年中に完了する]

既にタービンエンジンの修理も始まっています。
[ロシア海軍の重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフのタービンエンジンの修復が開始された]

2015年5月末、ロシア海軍艦船建造管理部長ウラジーミル・アレクサンドロヴィチ・トリャピチニコフ氏は、「アドミラル・ナヒーモフ」の近代化改装が2018年には終了すると述べました。
[重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフは2018年にロシア海軍への復帰を予定している]

そして今回、ロシア海軍総司令官ヴィクトール・チルコフ提督も、「アドミラル・ナヒーモフ」は2018年に復帰すると述べました。

「アドミラル・ナヒーモフ」復帰後、同型艦「ピョートル・ヴェリキー」も近代化改装されます。
[ロシア海軍の重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーの近代化改装は計画通り行なわれる]

ロシア海軍の重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーの近代化改装は計画通り行なわれる

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2015年6月26日11時52分配信
【巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」は近代化を行なう】
モスクワ、6月26日-ロシア通信社ノーボスチ

重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」は、2018年に巡洋艦「アドミラル・ナヒーモフ」の近代化が完了した後、「セヴマシュ」で修理と近代化を行なう。
金曜日、海軍総司令官ヴィクトール・チルコフ大将は伝えた。

「重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフの近代化完了後、セヴマシュは重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーの近代化を開始します」
チルコフ
は記者団へ表明した。

彼は、近代化作業の範囲は「セヴマシュ」の経験と生産能力に依る事を付け加えた。

重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」は、航空母艦を除き、核動力装置を有する世界最大の打撃戦闘艦であり、大型の水上目標及び沿岸目標の撃破、更には戦闘艦連合部隊へ総合的な対空・対潜防衛を提供する為に意図されている。


[ロシア海軍の重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーは17歳になった]

現在、セヴェロドヴィンスク「セヴマシュ」造船所では、プロジェクト11442重原子力ロケット巡洋艦「アドミラル・ナヒーモフ」の大規模な近代化改装が行なわれています。
[ロシア海軍の重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフの近代化改装の為の新たな兵器調達]
[重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフは2018年にロシア海軍への復帰を予定している]
[ロシア海軍の重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフのタービンエンジンの修復が開始された]

「アドミラル・ナヒーモフ」の近代化改装が終わった後、続いて同型艦「ピョートル・ヴェリキー」の近代化改装が実施されるという話は、2014年1月以降に何度も出ています。
[重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフの近代化改装完了後、同型艦ピョートル・ヴェリキーの近代化改装が始まる]
[ロシア海軍の重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフの近代化を行なっている企業協同は、そのまま同型艦ピョートル・ヴェリキーの近代化も担当する]
[セヴェロドヴィンスク造船所のトップは語る]
[ロシア海軍北方艦隊の重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーは2018-2021年に近代化改装される]
[ロシア海軍の重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーは近代化改装により新型ミサイル兵装を受け取る]

そして今回、ロシア海軍総司令官ヴィクトール・チルコフ提督も、「ピョートル・ヴェリキー」の近代化改装に言及しました。

つまり、「ピョートル・ヴェリキー」を近代化改装する計画は中止も断念もされていないという事です。


ソ連邦解体後の1998年に就役した「ピョートル・ヴェリキー」は、就役当初こそ予算不足で行動は不活発でしたが、2000年代半ば以降は遠海へ進出するようになり、2008年にはカリブ海インド洋への遠征、2010年には極東遠征、2012年、2013年には北極圏遠征、2013-2014年には地中海遠征を行なっています。

ロシア国防省は、2008年-2009年の「ピョートル・ヴェリキー」の半年間に渡る大西洋・カリブ海・インド洋遠征「キーロフ」型の価値を見直し、非稼働状態に在った同型艦の復帰を決定しました。
[ロシアはキーロフ型を復帰させる]

ロシアは2000年代後半から「世界の大洋へのロシア海軍の回帰」「世界の大洋の戦略的に重要な海域でロシア海軍の存在を示す」と繰り返し公言しておりますが、原子力推進で無限の航続力を有する「キーロフ」型は、ロシア連邦政府の意図に最もマッチした軍艦という事です。

西側(むろん日本を含む)では、潜水艦航空母艦以外の艦は原子力推進にするメリットが無いというのが「常識」ですが、ロシアでは、必ずしもそうではありません。

プロジェクト06363潜水艦スタールイ・オスコルはロシア海軍へ納入された

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『タス通信』より
2015年6月25日14時28分配信
【黒海艦隊の為の第3の「ワルシャワンカ」の受領-引渡証書への署名が行なわれた】
モスクワ、6月25日/タス通信

黒海艦隊の為の第3のディーゼルエレクトリック潜水艦「スタールイ・オスコル」は、本日に海軍へ引き渡された。
タス通信ロシア連邦海軍総司令部の情報提供者より伝えられた。

「本日、サンクトペテルブルクにおいて、、黒海艦隊の為の第3のプロジェクト636潜水艦の受領-引渡証書へ署名されました」
対談者は話した。

彼は、潜水艦が正式に海軍の戦闘編制へ加入するのは、聖アンドレイ旗を掲揚した後でのみとなる事を想起した。
式典は、サンクトペテルブルク国際海軍サロンの枠組み内で7月3日頃に開催される。

潜水艦シリーズの4隻目「クラスノダール」は、今年11月にロシア海軍へ引き渡される。
第5、第6の潜水艦「ヴェリキー・ノヴゴロド」「コルピノ」を軍は2016年11月に受領する。

黒海艦隊は、「アドミラルティ造船所」で建造される計6隻のプロジェクト636.3「ワルシャワンカ」潜水艦を受領しなければならない。
「ノヴォロシースク」「ロストフ・ナ・ドヌー」と命名された最初の2隻は、去年に軍へ引き渡され、現在は北方艦隊で深海試験を実施している。


[プロジェクト06363潜水艦]

プロジェクト06363潜水艦の3番艦B-262「スタールイ・オスコル」は2012年8月17日に起工されました。
[プロジェクト06363潜水艦スタールイ・オスコルは起工された]

2014年3月に乗員団が編成されました。
[プロジェクト06363潜水艦スタールイ・オスコルの乗員団が編成される]

2014年8月28日に進水しました。
[ロシア海軍のプロジェクト06363潜水艦の3番艦スタールイ・オスコルは進水した]


2015年3月6日、航行試験へ出発しました。

[ロシア海軍のプロジェクト06363潜水艦の3番艦スタールイ・オスコルは航行試験を開始する]

そして2015年6月25日、ロシア海軍へ納入されました。

ロシア海軍の艦の就役は
1:受領-引渡証書への署名(艦の造船所から海軍への納入)
2:海軍旗の初掲揚式典・各艦隊部隊への編入

の2段階で行なわれますが、潜水艦「スタールイ・オスコル」の場合、1は2015年6月25日に行なわれ、2は7月3日頃に実施される予定となっております。

「サンクトペテルブルクの国際海軍サロン」というのは、7月初頭にサンクトペテルブルクで開催される国際海洋兵器展示会「IMDS-2015」の事です。
IMDS-2015には「スタールイ・オスコル」も出展されますが、その開催期間中に海軍旗初掲揚式典、つまり正式な就役式典も開催されることになるようです。


ロシア海軍向けのプロジェクト06363非核動力潜水艦は、これまでに6隻が起工され、この内の2隻が就役しています。
全てサンクトペテルブルク「アドミラルティ造船所」で建造されています。
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現在の所、6隻が建造される計画です。

プロジェクト06363は、輸出用のプロジェクト636を更に改良したタイプであり、今後建造される第5世代非核動力潜水艦「カリーナ」級の開発設計作業の成果がフィードバックされています。

[プロジェクト06363]
・B-261「ノヴォロシースク」(Б-261 Новороссийск)
建造番号01670
2010年8月20日起工/2013年11月28日進水/2014年8月22日就役
黒海艦隊に配備予定

・B-237「ロストフ・ナ・ドヌー」(Б-237 Ростов-на-Дону)
建造番号01671
2011年11月21日起工/2014年6月26日進水/2014年12月30日就役
黒海艦隊に配備予定

・B-262「スタールイ・オスコル」(Б-262 Старый Оскол)
建造番号01672
2012年8月17日起工/2014年8月28日進水/2015年7月就役予定
黒海艦隊に配備予定

・B-265「クラスノダール」(Б-265 Краснодар)
建造番号01673
2014年2月20日起工/2015年4月25日予定/2015年11月就役予定
黒海艦隊に配備予定

・B-268「ヴェリキー・ノヴゴロド」(Б-268 Великий Новгород)
建造番号01674
2014年10月30日起工/2016年11月就役予定
黒海艦隊に配備予定

・B-271「コルピノ」(Б-271 Колпино)
建造番号01675
2014年10月30日起工/2016年11月就役予定
黒海艦隊に配備予定


プロジェクト06363潜水艦には有翼ミサイル「カリブル」が装備されます。
[巡航ミサイル「カリブル」対地攻撃型は2500kmの最大射程を有する]

ロシア海軍太平洋艦隊はカムチャツカで対潜戦闘訓練を実施した

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2015年6月25日11時07分配信
【太平洋艦隊の艦は査察中にカムチャツカで「敵」潜水艦を探索した】
モスクワ、6月25日-ロシア通信社ノーボスチ

ロシア太平洋艦隊の艦は、50隻の艦船が関わる査察の枠組みにおいて、戦術グループを構成してアヴァチャ湾で仮想敵の潜水艦を探索した。
木曜日、東方軍管区の代理人ローマン・マルトフ1等海佐は報道機関へ伝えた。

「グループは、アヴァチャ湾水域及び近接エリアへ接近する仮想機雷の探知、監視偵察を実施しました。
小型対潜艦で構成される探知打撃艦グループの任務は、アヴァチャ湾での仮想敵の潜水艦の探知でした」

彼は話した。

査察には、約50隻の艦と支援船、40機の飛行機とヘリコプター、14000名の軍人と民間専門家が関わっている。


ロシア太平洋艦隊は6月中旬以降から日本海及びオホーツク海で演習を実施しています。
その一環として、オホーツク海で対潜演習が行われ、沿海地方からも水上艦潜水艦が派遣されています。
[ロシア海軍太平洋艦隊はオホーツク海で対潜演習を実施した]

今回は、カムチャツカ半島ペトロパヴロフスク・カムチャツキー沖で対潜戦闘訓練が行なわれました。
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この訓練には小型対潜艦が参加していますが、現在、ペトロパヴロフスク・カムチャツキーには2隻の小型対潜艦(MPK-82、MPK-107)が常駐しており、これに加え、現在、沿海地方からも2隻の小型対潜艦(メチェーリ、コレーツ)が派遣されています。

これらの艦が今回の対潜戦闘訓練へ参加したようです。

ロシア海軍のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは2015年夏から試験を開始する

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2015年6月24日14時18分配信
【巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」は2015年第3クオーター(7-9月)に試験を開始する】
モスクワ、6月24日-ロシア通信社ノーボスチ

セヴェロドヴィンスク工場「ズヴェズドーチカ」で大規模修理中のロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」は2015年第3クオーター(7-9月)に係留試験を開始する。
水曜日、ロシア通信社ノーボスチは同社の公式代理人エフゲニー・グラジシェフより伝えられた。

巡洋艦は2011年7月からセヴェロドヴィンスク「ズヴェズドーチカ」で修理中である。
巡洋艦は、太平洋艦隊の水上艦グループを強化する為、セヴェロモルスクからウラジオストクへ移動するものと見られている。

「第3クオーターにズヴェズドーチカはマルシャル・ウスチーノフの係留試験を開始し、各艦載システムの試験が行われます」
グラジシェフ
は述べた。

彼は、同艦が計画に沿って海軍へ引き渡される事を付け加えた-2015年末までに。

巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」(プロジェクト1164、コード名「アトラント」)は1986年に海軍の戦闘編制へ加入した。
艦の排水量は11300トン、速力32ノット、航続距離6800海里、自立行動期間30日、乗員476名(士官62名を含む)

主要兵装は有翼ミサイル「バザーリト」である。

同プロジェクト艦は合計で3隻建造された:「マルシャル・ウスチーノフ」(北方艦隊)、「モスクワ」(黒海艦隊)、「ワリャーグ」(太平洋艦隊)


「スラヴァ」級ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」は、2011年6月、オーバーホールの為にセヴェロドヴィンスク市「ズヴェズドーチカ」工場へ到着しました。

『ロシア連邦国防省公式サイト』より
2011年6月30日14時25分配信
【北方艦隊のロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」は修理と近代化の為にセヴェロドヴィンスクへ到着した】

2012年10月末、ドックへ入渠しました。
[スラヴァ型ロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはドック入りした]


2013年6月20日、進水式典が行なわれました。
[ロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは進水する]


その後、レーダーなどを換装する近代化改装工事が始まりました。
[ロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは近代化改装される]

既に「マルシャル・ウスチーノフ」には、MR-600「ヴォスホード」に代わり、大型3次元レーダーMR-700「ポドベレゾヴィク」が装備されています。
[大型3次元レーダー「ポドベレゾヴィク」]

『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2015年3月18日16時51分配信
【「マルシャル・ウスチーノフ」は近代化されたレーダーを受け取った 】
「ポドベレゾヴィク」の他に、艦橋頭頂部のレーダー「フレガート-M2M」に換装されます。

「マルシャル・ウスチーノフ」は、2015年末までにロシア海軍へ復帰する予定となっております。
[ロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは2015年末にロシア海軍へ復帰する]

そして今回、「マルシャル・ウスチーノフ」は2015年第3クオーター(7月から9月の3ヶ月間)以内に係留試験を開始すると「ズヴェズドーチカ」広報部から発表されました。

なお、記事中で「マルシャル・ウスチーノフ」が(近代化改装終了後)ウラジオストクへ移動するなどと記されていますが、この件はロシア北方艦隊司令官ウラジーミル・コリョローフ提督が否定しています。
[ロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフの太平洋艦隊転属計画は無い]

ロシア海軍黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦モスクワは7月に大西洋で長距離巡航ミサイルを発射する

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『インタファクス-軍事ニュース出張所』より
2015年6月24日11時44分19秒配信
【ロケット巡洋艦「モスクワ」は大西洋でミサイル複合体「ヴルカーン」発射を実行する-情報筋】
セヴァストーポリ、6月24日、インタファクス-AVN

ロシア連邦黒海艦隊親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」は、7月に北大西洋対艦ミサイル複合体P-1000「ヴルカーン」発射を実行する。
『インタファクス-AVN』黒海艦隊本部より伝えられた。

「巡洋艦モスクワは、7月後半に大西洋で対艦ミサイル複合体ヴルカーンの発射を実行します」
対談者は話した。

黒海艦隊情報供給部長ヴャチェスラフ・トルハチェフ1等海佐が『インタファクス-AVN』へ伝えたように、水曜日、ロケット巡洋艦「モスクワ」率いる黒海艦隊艦船支隊は、戦闘演習任務を遂行する為に大西洋へ入った。

「朝、ロケット巡洋艦モスクワに率いられ、警備艦プイトリーヴイ、救助曳船シャフテル、給油船イワン・ブブノフで構成される艦船支隊はジブラルタルを渡り、北大西洋へ出ました」
V.トルハチェフ
は話した。

彼によると、艦船支隊は、全ての種類の防衛に関する一連の艦内演習へ取り組む。

以前、巡洋艦「モスクワ」は主要打撃複合体を置き換えた。
元から設置されていた射程距離500kmの対艦ミサイル「バザーリト」に替わり、巡洋艦は700kmの最大射程を有する複合体P-1000「ヴルカーン」を受け取った。

ミサイルP-1000「ヴルカーン」は、成功したP-500「バザーリト」の発展型として開発された。
それ(バザーリト)は、古いミサイルP-35の発展型だった。


ロシア黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」は、2014年9月6日から翌2015年1月18日まで遠距離航海を実施し、太平洋中部まで行きました。
[ロケット巡洋艦モスクワ遠距離航海(2014年9月-2015年1月)]

2015年4月初頭からセヴァストーポリの浮きドックで整備を行ないました。

2015年5月中旬には地中海東部中国海軍との合同演習『海洋協同-2015』へ参加しました。
[ロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2015」(2015年5月)]

6月1日に再びセヴァストーポリを抜錨し、エジプトを訪問、エジプト海軍との合同演習『友情の橋-2015』へ参加しました。
[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦モスクワは再び地中海東部へ行く]
[合同演習『友情の橋-2015』を終えたロシア海軍とエジプト海軍の艦船はアレクサンドリアへ戻った]

その後もセヴァストーポリへは戻らず、地中海に滞在していましたが、6月23日には大西洋へ行く事が明らかにされました。
[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦モスクワは大西洋へ行く]

6月24日朝、黒海艦隊艦船支隊ジブラルタル海峡を通過して大西洋へ出ました。
[ロシア海軍黒海艦隊艦船部隊はジブラルタル海峡を通過して大西洋へ入った]

「モスクワ」は、2013年夏にも大西洋遠征を行なっています。
[ロシア海軍大西洋・カリブ海遠征(2013年7月-9月)]

この時にも打撃有翼ミサイル「ヴルカーン」を発射しています。
[ロケット巡洋艦モスクワは大西洋で有翼ミサイル「ヴルカーン」を発射した]

今回の大西洋遠征でも「ヴルカーン」を発射する事になるようです。
[長距離対艦ミサイル複合体バザリト/ヴルカン]

ロシア海軍黒海艦隊艦船部隊はジブラルタル海峡を通過して大西洋へ入った

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『タス通信』より
2015年6月24日11時11分配信
【国防省:巡洋艦「モスクワ」率いる黒海艦艦船支隊は大西洋へ出た】
モスクワ、6月24日/タス通信

水曜日、ロケット巡洋艦「モスクワ」率いる黒海艦艦船支隊は、一連の任務遂行の為に大西洋へ出た。
タス通信は、黒海艦隊の公式代理人ヴャチェスラフ・トルハチェフより伝えられた。

「今朝、ロケット巡洋艦モスクワ、警備艦プイトリーヴイ、救助曳船シャフテル、給油船イワン・ブブノフはジブラルタルを渡り、大西洋へ出ました」
彼は話した。

次に、ロシア首都軍事外交筋タス通信へ説明した。
「艦は大西洋南東部で様々な演習を実施します」

以前、艦はスペインセウタ付近の海域で水と燃料の在庫を補充した事が伝えられた。
支隊は、黒海艦隊副司令官ワレリー・クリコフ中将指揮下で行動する。

「モスクワ」「イワン・ブブノフ」は6月1日にセヴァストーポリを出航し、初のロシア-エジプト海軍演習『友情の橋-2015』へ参加した。
支隊へ含まれる「プイトリーヴイ」「シャフテル」は、地中海ロシア海軍常設連合部隊の一員として滞在していた。


ロシア黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」は、2014年9月6日から翌2015年1月18日まで遠距離航海を実施し、太平洋中部まで行きました。
[ロケット巡洋艦モスクワ遠距離航海(2014年9月-2015年1月)]

2015年4月初頭からセヴァストーポリの浮きドックで整備を行ないました。
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2015年5月中旬には地中海東部中国海軍との合同演習『海洋協同-2015』へ参加しました。
[ロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2015」(2015年5月)]

6月1日に再びセヴァストーポリを抜錨し、エジプトを訪問、エジプト海軍との合同演習『友情の橋-2015』へ参加しました。
[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦モスクワは再び地中海東部へ行く]
[合同演習『友情の橋-2015』を終えたロシア海軍とエジプト海軍の艦船はアレクサンドリアへ戻った]

その後もセヴァストーポリへは戻らず、地中海に滞在していましたが、6月23日には大西洋へ行く事が明らかにされました。
[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦モスクワは大西洋へ行く]

そして6月24日朝、黒海艦隊艦船支隊ジブラルタル海峡を通過して大西洋へ出ました。

大西洋へ行くのは、この4隻です。
黒海艦隊艦船支隊(指揮官・黒海艦隊副司令官ワレリー・クリコフ中将)
親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」
警備艦「プイトリーヴイ」
救助曳船「シャフテル」
大型海洋給油船「イワン・ブブノフ」


「モスクワ」は、2013年夏にも大西洋遠征を行なっています。
[ロシア海軍大西洋・カリブ海遠征(2013年7月-9月)]
この時にはキューバを訪問後、パナマ運河を通過してニカラグアを訪問し、カリブ海へ戻ってベネズエラを訪問しました。
「イワン・ブブノフ」も同行しています。

今回の記事によると、「モスクワ」率いる黒海艦隊艦船支隊は、「大西洋南東部」へ行くとの事です。
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ロシア海軍太平洋艦隊はオホーツク海で対潜演習を実施した

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『タス通信』より
2015年6月24日10時38分配信
【太平洋艦隊の対潜演習がオホーツク海で実施された】
モスクワ、6月24日/タス通信

太平洋艦隊将兵はオホーツク海で対潜演習を実施し、海軍航空隊航空機潜水艦が関与した。
太平洋艦隊情報供給部長ローマン・マルトフは発表した。

「太平洋艦隊の沿海地方及びカムチャツカ連合部隊の戦術艦グループは、夏季演習期間の軍の定期査察の枠組みにおいて、オホーツク海エリアでの実地行動を開始しました」
彼は話し、戦闘訓練分野での活動遂行には、同艦隊の海軍航空隊対潜航空機ディーゼル潜水艦連合部隊が関与していた事を付け加えた。

「演習中、水上艦と潜水艦は、ソヴィエト時代を含む同様の演習の長きに渡る経験の蓄積により、相互対抗(戦闘)の枠組みで行動しました」
マルトフ
は説明した。


今年6月初頭以降、ロシア太平洋艦隊の艦艇は宗谷海峡を頻繁に行き来している事が日本国海上自衛隊により確認されています。

『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より

2015年6月1日発表
【ロシア海軍艦艇の動向について】
6月1日9時頃、プロジェクト1124M小型対潜艦「メチェーリ」(323)、「コレーツ」(390)が海峡を東航。

2015年6月8日発表
【ロシア海軍艦艇の動向について】
6月5日15時頃、プロジェクト877潜水艦1隻が海峡を東航。

2015年6月8日発表
【ロシア海軍艦艇の動向について】
6月7日16時頃、プロジェクト12411ロケット艇R-29(916)、R-19(978)、R-298(971)が海峡を東航。

2015年6月10日発表
【ロシア海軍艦艇の動向について】
6月9日5時頃、プロジェクト877潜水艦1隻が海峡を東航。

2015年6月11日発表
【ロシア海軍艦艇の動向について】
6月10日12時頃、プロジェクト877潜水艦1隻が海峡を東航。

2015年6月19日発表
【ロシア海軍艦艇の動向について】
6月18日13時頃、プロジェクト877潜水艦1隻が海峡を西航。

2015年6月22日発表
【ロシア海軍艦艇の動向について】
6月19日20時頃、プロジェクト1155大型対潜艦「マルシャル・シャーポシニコフ」(543)、「アドミラル・ヴィノグラードフ」(572)が海峡を東航。

2015年6月22日発表
【ロシア海軍艦艇の動向について】
6月21日10時頃、プロジェクト877潜水艦1隻が海峡を西航。

2015年6月23日発表
【ロシア海軍艦艇の動向について】
6月23日5時頃、プロジェクト877潜水艦1隻が海峡を西航。


これらの艦は、太平洋艦隊によるオホーツク海対潜演習へ参加する為に宗谷海峡を東へ抜けたという事です。
この他にも、カムチャツカ方面に駐留する艦艇部隊も参加したようです。

記事を見る限り、この演習は、ディーゼル潜水艦部隊水上艦部隊対潜航空隊による「対戦形式」で実施されたようです。
(つまり、宗谷海峡を通過した3隻の877潜水艦は、対潜演習「敵役」を務めた)


なお、太平洋艦隊広報部長ローマン・マルトフ氏は、6月19日に太平洋艦隊日本海及びオホーツク海で演習を実施すると発表しています。
『タス通信』より
2015年6月19日11時44分配信
【太平洋艦隊は査察の枠組みにおいて日本海とオホーツク海で演習を実施する】
この演習には、太平洋艦隊の将兵14000名、艦艇50隻、航空機40機が参加します。


今回のオホーツク海対潜演習も、この大演習の一環だったようです。

ロシア海軍艦艇のガスタービンエンジンの修理はクロンシュタットで行なわれる

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『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2015年6月22日21時06分配信
【ウクライナ製ガスタービンエンジンの修理はクロンシュタットの専門家により実行される】

ロシア海軍の艦に設置されているウクライナ製ガスタービンエンジンの修理は「クロンシュタット海洋工場」の専門家により実行される。
以前、これらのエンジンのメンテナンスに従事していた「ゾーリャ-マシプロイェクト」社は、ドンバス紛争の悪化を背景にロシア連邦への協力を停止した。


「ウクライナの状況により、この(ガスタービンの)エンジンの製造者であるゾーリャ-マシプロイェクト社(ニコラエフ市)の姿勢も変わりました。
エンジンの大規模及び中規模修理も彼らが行なっていました。
メンテナンスは、小規模チーム、艦隊自身や小企業の力により、艦の駐留地域で直接実施され、分解する事無く、直接に艦の機器の調整や整備に従事しております。
ウクライナ製エンジンの修理が出来ないが故、これらの問題はクロンシュタット海洋工場が解決します。
我々は、現在、主として第2世代-第3世代ガスタービンエンジンを修理しています」
「クロンシュタット海洋工場」
総取締役アナトーリー・ベロエフは話した。

同社の指導者は、「ゾーリャ-マシプロイェクト」が製造し、プロジェクト11356及び22350フリゲートに設置された新たなエンジンの修理は、これらの書類が不足しているが故に実施しない事を指摘した。
「専門家は、既存のものとの違いの度合いが大きい構造(のガスタービン)でも作業を行なう事は可能ですが、我々は必要な文書を持っておりませんし、他の技術的附属品が必要です」
アナトーリー・ベロエフ
は強調した。

「クロンシュタット海洋工場」ガスタービン作業所は1967年に設立された。
過去10年間の受注の大半は、「ガスプロム」ガス汲み上げステーションで使用される船舶用ガスタービンエンジンの修理契約から成る。
「ゾーリャ-マシプロイェクト」ロシアの協力が挫折した後、クロンシュタットでは太平洋艦隊大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」北方艦隊大型対潜艦「アドミラル・チャバネンコ」エンジンの修理が行なわれた。

2014年5月5日、ロシア連邦産業貿易相デニス・マントゥロフは、ロシア防衛産業の為のウクライナからの機器の供給が遅延していると発表した事が想い起される。
その後、ロシア連邦副首相ドミトリー・ロゴージンは、ガスタービンエンジンの生産をルイビンスクに位置する科学生産合同「サトゥルン」へ移転すると発表した。
既に前払い済みのエンジンを受け取るか、或いは返金の必要を求める為、ロシア「ゾーリャ-マシプロイェクト」への訴訟を準備している。


[ガスタービンエンジン代替問題]

ソ連/ロシア艦船用ガスタービンエンジンの製造には、ロシア「サトゥルン」、「アヴローラ」、「トゥルボコン」ウクライナ「ゾーリャ-マシプロイェクト」が関わっており、エンジンの最終組立は「ゾーリャ-マシプロイェクト」で行なわれていました。
しかし、2014年2月末からのウクライナ危機、3月のロシア連邦によるクリミア半島編入により、ウクライナロシアの関係も悪化し、ガスタービンエンジンに関する「分業体制」も瓦解しました。

この為、ガスタービンエンジンの生産は全てロシア国内で行なう事になり、現在、その為の体制を再構築中です。
[ロシアは2018年から艦艇用ガスタービンを量産する]

一方、ロシア海軍現用艦ガスタービンエンジンの修理も、これまではウクライナ(「ゾーリャ・マシプロイェクト」社)に依存していましたが、当然ながら、こちらの方も御破算となりました。
この為、ガスタービンの修理もロシア国内で行なう事になりました。
一例を挙げると、警備艦「ネウストラシムイ」ガスタービンサマーラの航空機工場(「クズネツォフ」社)で修理されます。
[ロシア海軍のフリゲート"ネウストラシムイ"のガスタービン機関はサマーラで修理される]

しかし、修理のたびに彼方此方の航空機工場ガスタービンを送っていたのでは何かと不便なので、以前から民間用ガスタービンエンジンの修理を行なっていたクロンシュタット海洋工場が、ロシア海軍現用艦艇ガスタービンエンジンの修理やメンテナンスなども一手に引き受ける事になりました。
ただし、ロシア海軍新型フリゲートプロジェクト22350プロジェクト11356Rガスタービンエンジンに関しては、未だ取扱いできないようですが。

今回の記事では、具体的な例として大型対潜艦「アドミラル・チャバネンコ」「アドミラル・トリブツ」が挙げられています。

北方艦隊大型対潜艦「アドミラル・チャバネンコ」は、現在ムルマンスクの工場でオーバーホールが行なわれています。
[ロシア海軍の大型対潜艦アドミラル・チャバネンコはオーバーホールの第1段階を終えた]
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太平洋艦隊大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」も、ウラジオストクの工場でオーバーホール中です。
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ロシア海軍黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦モスクワは大西洋へ行く

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『タス通信』より
2015年6月23日11時09分配信
【巡洋艦「モスクワ」率いる艦船支隊は大西洋で任務を遂行する】
モスクワ、6月23日/タス通信

ロケット巡洋艦「モスクワ」率いる黒海艦艦船支隊は、間もなく大西洋での任務遂行を開始する。
6月23日、同艦隊の代理人ヴャチェスラフ・トルハチェフ1等海佐は発表した。

彼によると、巡洋艦「モスクワ」、警備艦「プイトリーヴイ」、救助曳船「シャフテル」で構成される支隊は、現在、スペインセウタ付近の海域で大型海洋給油船「イワン・ブブノフ」から水と燃料の在庫を補充されている。
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「数日中に黒海艦隊副司令官ワレリー・クリコフ中将指揮下の艦船支隊はジブラルタル海峡へと進み、大西洋海域での任務遂行を開始します」
士官は話した。

トルハチェフは、「モスクワ」「イワン・ブブノフ」が6月1日にセヴァストーポリを出航し、初のロシア-エジプト海軍演習『友情の橋-2015』へ参加した事を想い起した。
支隊へ含まれる「プイトリーヴイ」「シャフテル」は、地中海ロシア海軍常設連合部隊の一員として滞在していた。


ロシア黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」は、2014年9月6日から翌2015年1月18日まで遠距離航海を実施し、太平洋中部まで行きました。
[ロケット巡洋艦モスクワ遠距離航海(2014年9月-2015年1月)]

2015年4月初頭からセヴァストーポリの浮きドックで整備を行ないました。
15-0510a.jpg

2015年5月中旬には地中海東部中国海軍との合同演習『海洋協同-2015』へ参加しました。
[ロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2015」(2015年5月)]

6月1日に再びセヴァストーポリを抜錨し、エジプトを訪問、エジプト海軍との合同演習『友情の橋-2015』へ参加しました。
[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦モスクワは再び地中海東部へ行く]
[合同演習『友情の橋-2015』を終えたロシア海軍とエジプト海軍の艦船はアレクサンドリアへ戻った]

その後もセヴァストーポリへは戻らず、地中海に滞在していましたが、今回、大西洋へ行く事が明らかにされました。

大西洋へ行くのは、この4隻です。
黒海艦隊艦船支隊(指揮官・黒海艦隊副司令官ワレリー・クリコフ中将)
親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」
警備艦「プイトリーヴイ」
救助曳船「シャフテル」
大型海洋給油船「イワン・ブブノフ」


「モスクワ」は、2013年夏にも大西洋遠征を行なっています。
[ロシア海軍大西洋・カリブ海遠征(2013年7月-9月)]
この時にはキューバを訪問後、パナマ運河を通過してニカラグアを訪問し、カリブ海へ戻ってベネズエラを訪問しました。
「イワン・ブブノフ」も同行しています。

ロシア海軍の約10隻のアクラ級原潜とオスカーII級原潜が近代化改装される

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2015年6月21日17時53分配信
【海軍は約10隻の原子力潜水艦の近代化を計画している】
サンクトペテルブルク、6月21日-ロシア通信社ノーボスチ

海軍は約10隻の原子力潜水艦の近代化を計画している。
日曜日、海軍総司令官ヴィクトール・チルコフは、サンクトペテルブルクの海軍(教育)機関の最良の卒業生達の祝賀式典において記者団へ伝えた。

「約10隻の原子力潜水艦プロジェクト971及び949の近代化がセヴェロドヴィンスクのズヴェズドーチカ工場と沿海地方のズヴェズダー工場で計画されています。
これは高度な近代化であり、それが完了した後、私共は、その兵装及び艦載システムが事実上新しくなった潜水艦を受領する事になります」
チルコフ
は話した。

彼によると、これらのプロジェクト潜水艦は、大いなる近代化のリソースを有している。
新たな世代の(水上)艦と潜水艦の建造には幾らか時間が掛かる事を考慮に入れると、軍備採用された新たなミサイルと魚雷は簡単に設置できる。


2013年9月、ロシア連邦海軍総司令官ヴィクトール・チルコフ提督は、2020年までに12隻の原子力潜水艦「高度な近代化」を実施すると発言しました。
この12隻の内訳は、プロジェクト949A原子力水中巡洋艦(オスカーII級)4隻、プロジェクト971原子力巡洋潜水艦(アクラ級)6隻、プロジェクト945原子力大型潜水艦(シエラI級)2隻でした。
[ロシア海軍は2020年までに12隻の原子力潜水艦を近代化する]

2014年4月には「10隻以上」のプロジェクト971、945、949A原潜を近代化すると述べています。
[ロシア海軍は2020年までに10隻以上の近代化された原子力潜水艦を受け取る]


今回のチルコフ提督の発言も、以前と殆ど同様ですが、ただ1点違うのは、以前にはプロジェクト971、949A、945の3タイプの原潜を近代化すると言っていたのが、今回はプロジェクト971949Aの2タイプになった事です。

既にセヴェロドヴィンスク艦船修理センター「ズヴェズドーチカ」は、4隻のプロジェクト971原潜の近代化改装に着手しています。
近代化されるのは「レオパルド」、「ヴォルク」、「ブラーツク」、「サマーラ」、この他に2隻程度です。
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[アクラ級原潜レオパルドは2015年に近代化改装を終えて復帰する]
[ロシア海軍北方艦隊のアクラ級原潜ヴォルクはセヴェロドヴィンスクで近代化改装を行なう]
[ロシア海軍太平洋艦隊の原潜ブラーツクとサマ―ラはセヴェロドヴィンスクの艦船修理工場へ到着した]

極東方面艦船修理工場「ズヴェズダー」では、プロジェクト949A原潜の近代化改装が始まっています。
近代化されるのは「イルクーツク」、「チェリャビンスク」、そして「トヴェリ」です。
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[ロシア海軍太平洋艦隊の原子力水中巡洋艦イルクーツクは汎用ミサイル発射機を装備する]
[ロシア太平洋艦隊の3隻の原潜は近代化改装の為に移送された]


一方、プロジェクト945原潜「カルプ」は2014年5月から近代化改装工事に着手されましたが、翌2015年2月、工事は一時中断されました。
[シエラI級原潜カルプの近代化改装を中止する決定は下されていない]

最近、ロシア海軍の計画が一部修正され、プロジェクト945原潜の近代化は棚上げになったのかもしれません。

ロシア海軍の為の将来正規空母の建造開始は2025年よりも前にはならない

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2015年6月22日9時7分配信
【情報筋:ロシア連邦の新たな正規空母の建造開始は2025-2030年よりも前にはならない】
サンクトペテルブルク、6月22日-ロシア通信社ノーボスチ

ロシア連邦海軍の為の新たな正規空母の建造は、2025-2030年よりも前に開始する事は出来ない。
ロシア通信社ノーボスチは、ロシア軍事産業企業体の情報提供者より伝えられた。

「正規空母の作成の為の作業は、決して終了してはおりません。
海軍は正規空母の外観に厳しい条件を課しておりますが、我々は、未だこれらの条件を何も見ていませんし、我々は実行できていません。
私共が正規空母の建造を開始する計画は、2025-2030年よりも前にはならないでしょう」

対談者は話した。

以前、ロシア連邦海軍艦船建造管理部長ウラジーミル・トリャピチニコフ1等海佐は、ロシア将来正規空母は2026-2027年に完成すると伝えた。

現在、ロシア連邦海軍の戦闘編制には、1隻の航空巡洋艦-「アドミラル・クズネツォフ」が在籍している。
以前、ロシア連邦国防省は、正規空母の建造に関する問題は、5年後よりも前に決定される事は無いと発表した。
2020年までの国家軍備プログラムにおいて、正規空母の建造は意図されていない。


[ロシア将来航空母艦]
[ロシア海軍将来空母概念設計案・プロジェクト23000E「シトルム」]

ロシア将来正規空母Перспективный Авианосецは、現在の所、3種類のヴァリエーションが検討されています。
[ロシアは3種類の将来航空母艦を設計している]
[ロシア国防省は3つの将来原子力空母設計案を検討している]
「3つの設計案」は、重航空母艦(80000-85000t級)、中航空母艦(55000-65000t級)、軽航空母艦(50000t未満)を指しています。

既に正規空母用の電磁カタパルトの開発も始まっています。
[ロシアは将来空母用の電磁カタパルトの開発を始めている]

将来正規空母の艦載機は、数年後に配備予定のロシア空軍第5世代重戦闘機PAK FA(T-50)の艦上機型となり、この他に無人機も搭載されます。
[ロシア第5世代戦闘機T-50(PAK FA)の艦上戦闘機型が開発される]

2015年2月、ロシア海軍航空隊司令官イーゴリ・コジン少将は、将来正規空母の1番艦の建造には8-10年間掛かると述べました。
[ロシア海軍将来空母の1番艦の建造には8-10年掛かるだろう]

同様の事は、将来正規空母の設計を担当するネフスキー計画設計局のトップ、セルゲイ・ウラソフ氏も述べています。
[ロシア将来空母の作成には約10年掛かり、費用は1000-3000億ルーブルになる]
[ロシア将来空母の作成には10年掛かる]

2015年3月、ロシア海軍総司令官ヴィクトール・チルコフ大将は、将来正規空母の開発作業は中止されること無く継続されていると述べました。
[ロシア海軍の為の将来正規空母の開発作業は継続されている]

将来正規空母の建造が予定されているセヴェロドヴィンスク造船所「セヴマシュ」では、造船設備の近代化が進められています。
[セヴェロドヴィンスク造船所セヴマシュはロシア海軍の為の将来正規空母の建造を準備する]

将来正規空母アイランド非金属複合材料で造られます。
[ロシア海軍将来正規空母のアイランドは複合材料で造られる]

2015年5月末、ロシア海軍艦船建造管理部長ウラジーミル・トリャピチニコフ氏は、現用の重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」を代替する将来正規空母の1番艦は2026-2027年に受領される予定であると述べました。
[ロシア海軍将来正規空母の1番艦は2026-2027年に就役する]

しかし今回、「ロシア軍事産業企業体の(匿名の)情報提供者」は、将来正規空母の建造は2025年よりも前に開始する事は出来ないと述べました。
つまり、以前にトリャピチニコフ氏が述べたように、2026-2027年に将来正規空母の1番艦をロシア海軍が受領する事など出来ないと言っているわけです。

「ロシア軍事産業企業体の(匿名の)情報提供者」氏によると、ロシア海軍は、将来正規空母に関し、ロシア防衛産業(造船業界)へ厳しい条件を出しているとの事です。
以前、ロシア海軍総司令官ヴィクトール・チルコフ提督は、ロシアが建造する新たな原子力空母は、世界中の全ての既存のクラスの艦よりも優れていなけばならない」と述べています。
[ロシア海軍総司令官はロシア将来原子力空母について語った]

おそらく、ロシア海軍は(電磁カタパルト装備の)重原子力空母(8万5千トン以上)を望んでおり、ロシア造船業界にしてみれば、(電磁カタパルト装備の)重空母を造るのは、少なくとも現時点や数年先、5年先では未だ無理だという事でしょう。

ロシア海軍の為の将来駆逐艦リデル級の建造は2019年に開始される

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2015年6月21日18時8分配信
【海軍は2019年から駆逐艦「リデル」の建造を開始する予定である】
サンクトペテルブルク、6月21日-ロシア通信社ノーボスチ

ロシア連邦海軍は2019年から駆逐艦「リデル」の建造を開始する予定である。
日曜日、海軍総司令官ヴィクトール・チルコフは、サンクトペテルブルクの海軍(教育)機関の最良の卒業生達の祝賀式典において記者団へ伝えた。

「我々は、駆逐艦リデルの建造を2019年から開始する予定です。
現在、設計作業が進められています」

総司令官は話した。

彼によると、新たな駆逐艦の能力は、巡洋艦の能力に匹敵する。

以前、ロシア海軍総司令官ヴィクトール・チルコフ大将は、将来正規空母の外観の開発は現在も続けられており、海軍の要求に忠実に沿っていると表明した。

彼によると、まず初めに、駆逐艦「リデル」のような「汎用艦」を建造する必要があり、その後、ロシア連邦が、このような艦を何隻か建造できたならば、それは正規空母建造の為の理論的基盤となる。
彼は、ロシアの産業界には、このような艦(正規空母)の建造をマスターする力があり、現在、航空団の準備が進められているが、しかしながら、起工するのは2025年以降の方が望ましいと付け加えた。


現在、ロシア連邦海軍の戦闘編制には、1隻の航空巡洋艦-「アドミラル・クズネツォフ」が在籍している。
以前、ロシア連邦国防省は、正規空母の建造に関する問題は、5年後よりも前に決定される事は無いと発表した。
2020年までの国家軍備プログラムにおいて、正規空母の建造は意図されていない。


[ロシア将来駆逐艦プロジェクト「リデル」]
[ロシア海軍将来駆逐艦概念設計案・プロジェクト23560E「シクヴァル」]

ロシア海軍は、2000年代後半以降、新世代多用途駆逐艦(将来駆逐艦Перспективный Эсминец)の建造計画について何度も表明して来ました。
[ロシア海軍新世代原子力駆逐艦建造計画]
[ロシア海軍新世代駆逐艦の建造計画は現司令部に承認された]
[ロシアは「超駆逐艦」を建造する]

2014年10月下旬、「ロシア防衛業界の高位の情報提供者」は、「リデル」型の1番艦は2023-2025年よりも前にロシア海軍へ受領される事は無いと述べています。
[ロシア海軍将来駆逐艦リデルの1番艦の就役は2023-2025年よりも前にはならないだろう]

ロシア海軍総司令官代理(軍備担当)ヴィクトール・ブルスク少将は、「リデル」の1番艦は2020年以降にロシア海軍へ受領されると述べました。
[ロシア海軍将来駆逐艦リデルは2020年以降に就役する]
[ロシア海軍将来駆逐艦リデルの設計作業は続けられている]

将来駆逐艦「リデル」は、原子力推進通常動力(ガスタービン)の2タイプの設計が進められていました。
[ロシア新世代駆逐艦は通常動力と核動力の2種類が設計される]

しかし2015年2月20日、ロシア海軍総司令官ヴィクトール・チルコフ提督は、「リデル」の機関が原子力推進にほぼ確定したと述べました。
[ロシア海軍の為の将来駆逐艦リデルは原子力推進となる]

ロシア海軍総司令官ヴィクトール・チルコフ提督は、「リデル」の排水量は、前のクラス(プロジェクト956駆逐艦、約8000トン)よりも遥かに大きくなり、その打撃力は巡洋艦に匹敵すると述べています。
[ロシア海軍将来駆逐艦リデルは巡洋艦に匹敵する攻撃力を有する]

将来駆逐艦「リデル」の動力は、ほぼ原子力推進に決まっています。
[ロシア海軍将来駆逐艦リデル級は原子力推進となる]

「リデル」の上部構造物には複合材料の使用も検討されています。
[ロシア海軍将来駆逐艦リデル級の上部構造物は非金属複合材料で造られるかもしれない]

将来駆逐艦「リデル」は、サンクトペテルブルク「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」バルト工場が協同で建造する事になります。
[ロシア海軍将来駆逐艦リデル級はサンクトペテルブルクのセーヴェルナヤ・ヴェルフィとバルト工場が協同で建造する]

そして今回、ロシア連邦海軍総司令官ヴィクトール・チルコフ提督は、「リデル」の建造は2019年から開始される事を明らかにしました。

以前には2017年末に1番艦が起工されると伝えられていましたが、協同建造が予定されている「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」バルト工場も、今の仕事で忙しい為か、2年延ばされることになりました。
(セーヴェルナヤ・ヴェルフィロシア海軍新世代フリゲートコルベットを、バルト工場新世代原子力砕氷船水上原子力発電所を建造している)
[ロシア海軍の為の新世代駆逐艦リデルの1番艦は2017年末に起工される]

ロシア海軍の新たなエクラノプラーンは北極圏で活動できる

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『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2015年6月19日8時23分配信
【軍用エクラノプラーンは北極圏で動作できる】

アレクセーエフ設計局はフォーラム『軍-2015』でエクラノプラーンプロジェクトを提示した。
それは軍事目的を含め、様々に使用する事が出来る。


同社のブースで『ロシア連邦の軍事』特派員が聞いたように、提示されたエクラノプラーンプラットフォームであり、発注者の要望に応じて中身が満たされる。
それは特に兵装を搭載できる。

エクラノプラーンの将来の運用方向の1つは、北極圏での動作である。
この機体は、氷上や雪上での離陸及び着陸が可能である。

将来エクラノプラーンの建造は、未だ決定されていない。
恐らくはアレクセーエフ設計局が独力でこのプロジェクトを実現し、契約相手から生産が可能な生産場所が提供されるだろう。

エクラノプラーンは空気力学スクリーンの活動境界を飛行する高速輸送手段であり、水上と地上の表面から低高度(数メートルまで)を行く。
同じ重量と速度で、エクラノプラーンの翼面積は飛行機よりも遥かに小さい。
国際分類によると、エクラノプラーンは海上船舶となる。


2015年5月末、ロシア海軍造船管理部長ウラジーミル・トリャピチニコフ氏は、ロシア海軍が将来的に新たなエクラノプラーンの開発を計画している事を明らかにしました。
[ロシア海軍はエクラノプラーンを復活させる]

旧ソ連時代の一連のエクラノプラーンを設計したR.E.アレクセーエフ記念水中翼船中央設計局は、500トン級エクラノプラーンの開発に着手しています。
『ロシア通信社ノーボスチ』より
2015年5月19日16時35分配信
【ロシア連邦は離陸重量500トンの大洋エクラノプラーンを開発する】

この大型エクラノプラーンは、乗客輸送、国境線警護、北方(つまり北極圏)での任務などといった用途を有します。
顧客として国境警備隊ロシア国防省(つまりロシア海軍)が想定されており、汎用プラットフォーム(エクラノプラーン)へ、各顧客に合わせた様々なシステムを搭載します。


500トンというサイズは、ソ連時代に造られた「カスピ海のモンスター」KM(544トン)とほぼ同じです。
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ロシア海軍将来汎用揚陸ヘリコプター搭載艦プロジェクト「ラヴィーナ」

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2015年6月19日11時16分配信
【軍事産業企業体:ロシアは「ミストラル」の代わりを開発した】
クビンカ(モスクワ州)、6月19日-ロシア通信社ノーボスチ

クリロフ国立研究センター「ミストラル」に代わる排水量24000トンの汎用揚陸ヘリコプター搭載艦プロジェクト「ラヴィーナ」を開発した。
金曜日、ロシア通信社ノーボスチは、展示会『軍-2015』の開催中に軍事産業企業体の高位の代理人より伝えられた。

ロシアフランスは、双方が共通の分母へ到達できるまで「ミストラル」型1番艦の引き渡しの為の交渉を進める。
同時に、ネフスキー計画設計局は、フランス「ミストラル」を代替できる排水量14000トンの揚陸艦プロジェクト「プリボイ」を開発している。

「クリロフ記念科学研究センターは、ミストラルに代わる排水量24000トンのヘリコプター空母プロジェクト"ラヴィーナ"を開発しています。
それは、フランスの艦(21000トン)よりも更に大型です」

対談者は話した。

将来艦の設計方式は半トリマラン(3胴式)であり、航続距離は18ノットで5000海里、最大速力22ノット、乗組員320名。
揚陸部隊500名或いは50両の装甲車両を積載できる。

「プロジェクトは、16機のヘリコプターの搭載を提供します:多目的ヘリKa-27、輸送戦闘ヘリKa-29、打撃ヘリKa-52K」
軍事産業企業体
の代理人は話した。
更に、6隻のプロジェクト11770「セルナ」揚陸艇或いは6隻のプロジェクト03160「ラプトル」揚陸強襲艇を搭載するだろう。
艦の兵装は、同プロジェクトによると、AK-176M砲塔及びAK-630M2「ドゥエト」海洋高射複合体「パーンツィリ-ME」である。

2隻の「ミストラル」型ヘリコプター空母の供給契約は2011年にフランスのDCNS/STXロソボロネクスポルト(ロシア兵器輸出公社)との間で締結された。
フランスは、昨年11月に1番艦「ウラジオストク」を引き渡さなければならなかったが、それは実行されなかった。
12月、フランス首相マヌエル·ヴァルスは、取り引きの挫折の可能性について話す事は「時期尚早」であると表明した。
ロシアは、フランスへ艦の引き渡し或いは返金を望んでいる。

以前、ロシア海軍総司令官ヴィクトール・チルコフ大将は、ロシア海軍揚陸艦の構成は、2050年には完全に更新されると表明した。


[ロシア将来大型揚陸艦]

ロシアフランスへ2隻の「ミストラル」級ヘリコプター揚陸ドック艦(ヘリコプター空母)を発注し、2014年と2015年に引き渡される筈でしたが、フランスウクライナ情勢に関連して引き渡しを凍結しました。
現在は、「ミストラル」級の引き渡しを取り止め、ロシアへの代金返却及び補償の方向で話が進められています。
[フランスのミストラル級引き渡し保留問題]

一方、ロシアは、以前から「ミストラル」級のような艦~将来ヘリコプター揚陸ドック艦~を自国で建造する事は可能であり、その計画が有ると何度も表明しています。
[ロシアの造船所はミストラル級のような艦を独自に建造できる]
[ロシアは独自のヘリコプター空母の建造を計画している]
[ロシア造船業界はミストラル級のようなヘリ空母を建造する用意がある]

2015年6月中旬、新世代汎用揚陸艦「プリボイ」級の建造が開始される事が明らかにされました。
[ロシア海軍の新世代大型揚陸艦は2020年に就役する]
[ロシア海軍の為の新型汎用揚陸艦プリボイ級が建造される]
「プリボイ」級「ミストラル」級よりは小さい14000トンの艦です。

そして「プリボイ」級の存在が公表されてから3日後、今度は、より大型(24000トン)の汎用揚陸ヘリコプター搭載艦プロジェクト「ラヴィーナ」の存在が明らかにされました。

設計は「クリロフ国立科学研究センター」との事ですから、将来空母概念設計案プロジェクト23000E「シトルム」将来駆逐艦概念設計案プロジェクト23560E「シクヴァル」と同様に、「ミストラル」級のような将来ヘリコプター揚陸ドック艦の概念設計案でしょう。
(汎用揚陸艦「プリボイ」級ネフスキー計画設計局が設計)

こちらは、「プリボイ」級とは違って現在の所は具体的な建造予定は無いようですが、将来的には、このままの形では無いにせよ、このタイプのヘリコプター揚陸ドック艦が実際に建造される可能性はゼロではないでしょう。
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[汎用揚陸ヘリコプター母艦「ラヴィーナ」]
満載排水量:24000トン
全長:180メートル
幅:30メートル
吃水:5メートル
速力:22ノット
航続距離:5000海里
自立行動期間:60日
乗員:320名
積載能力:海軍歩兵隊員500名、各種戦闘車両50両
搭載機:ヘリコプター×16機(Ka-29、Ka-52K、Ka-27)
搭載艇:揚陸艇×6隻
兵装:AK-176MA 76mm単装砲×1基
高射ミサイル砲複合体「パーンツィリ-M」×2基
高射砲複合体「パラシ」×3基
AK-630M2「ドゥエト」30mm機関砲×2基

ロシアはフランスのミストラル級ヘリ空母購入契約を通じて大規模ブロック組立技術を取得した

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2015年6月18日9時7分配信
【フランスはロシアへ「ミストラル」建造技術の一端を渡した】
クビンカ(モスクワ州)、6月18日-ロシア通信社ノーボスチ

フランスロシア「ミストラル」型ヘリコプター空母の建造に用いられた大規模ブロック組立技術を渡した。
木曜日、ロシア通信社ノーボスチ「統合造船業営団」軍事技術協力部門取締役アレクセイ・ディキンより伝えられた。

「ロシア連邦国防省とフランスのDCNSとの間の契約下では、3つのタイプの技術が渡されました。
3者が、これらの技術を取得し、最初の2つは国防省のニーズにより使われ、第3はアドミラルティ造船所へ提供されました。
それは、ミストラルの建造に用いられた大規模ブロック組立技術です」
ディキン
フォーラム『軍-2015』で表明した。

彼は、エンジニアリング・センター「アドミラルティ造船所」フランス側から「ミストラル」後部の図面を受け取り、それはバルト工場の生産設備に適応され、大規模ブロック組立により建造が実施されたと説明した。

ディキンは、統合造船業営団の企業は、ヘリコプター空母の為の後部を製造する契約下での全ての義務を履行し、彼らの業務への支払いを受けており、艦の運命に関する交渉には、もはや関係が無い事を強調した。

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ロシアフランスへ2隻の「ミストラル」級ヘリコプター揚陸ドック艦(ヘリコプター空母)を発注し、2014年と2015年に引き渡される筈でしたが、フランスウクライナ情勢に関連して引き渡しを凍結しました。
現在は、「ミストラル」級の引き渡しを取り止め、ロシアへの代金返却及び補償の方向で話が進められています。
[フランスのミストラル級引き渡し保留問題]

2011年6月に締結された「ミストラル」級売買契約には、フランスからロシアへの技術移転も含まれています。

今回の記事で触れられているフランスからロシアへ渡された3つの技術は、具体的には戦闘情報管理システム、通信管理システム、そして大規模ブロック組立技術です。
[ロシアは2番艦セヴァストーポリの引き渡し後にミストラル級ヘリ空母に関する契約上の支払いを完済する]

アレクセイ・ディキン氏によると、最初の2つ(戦闘情報管理システム通信管理システム)はロシア国防省へ渡され、大規模ブロック組立技術「アドミラルティ造船所」へ渡されたとの事です。

そして「アドミラルティ造船所」から更に技術移転された「バルト工場」は、「ミストラル」級ヘリコプター揚陸ドック艦2隻「ウラジオストク」、「セヴァストーポリ」の後ろ半分を建造しています。
[バルト工場はヘリ空母ウラジオストクの船体を起工した]
[ロシアで建造されたミストラル級ヘリコプター揚陸ドック艦ウラジオストクの船体後部は進水した]
[ロシア海軍向けミストラル級2番艦の後部はバルト工場で起工された]
[ロシアで建造されたミストラル級ヘリコプター揚陸ドック艦セヴァストーポリの船体後部は進水した]

建造技術(大規模ブロック組立技術)の導入に関しては、2009年9月下旬にロシア国防省「ミストラル」級購入の為の交渉が進められている事を公式に認めた際にも言及されています。
[ロシア国防省は、「ミストラル」型揚陸艦購入交渉が行なわれている事を認める]
この時、ウラジーミル・ポポフキン国防相代理は、かつてのロシア帝国皇帝ピョートル1世(ピョートル大帝)を引き合いに出し、「将来の航空母艦建造の為の基礎を学ぶ」と述べています。


「ミストラル」級ヘリ空母そのものをロシアが入手する可能性はもはや無くなってしまいましたが、「ミストラル」級の導入により得た大規模ブロック組立技術は、今後のロシア海軍大型水上艦の建造に大いに役立つでしょう。

例えば、将来駆逐艦「リデル」級とか、その先の将来正規空母とか。
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ロシア海軍黒海艦隊の小型ロケット艦ミラーシュは初めて地中海へ行く

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『タス通信』より
2015年6月17日18時44分配信
【小型ロケット艦「ミラーシュ」は初の地中海任務遂行へと向かった】
モスクワ、6月17日/タス通信

黒海艦隊小型ロケット艦「ミラーシュ」は、本日(6月17日)、地中海ロシア連邦海軍常設グループの一員として任務を遂行する為、セヴァストーポリを抜錨した。
タス通信は、黒海艦隊情報供給部長ヴャチェスラフ・トルハチェフ1等海佐より伝えられた。

「これは、戦力の計画ローテーションに沿って行なわれる同艦の乗組員にとっての初の遠海ゾーンへの出航です」
彼は説明した。

現在、地中海では、親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」、警備艦「プイトリーヴイ」、エアクッションロケット艦「サムーム」、大型揚陸艦「アレクサンドル・シャバリン」を含む黒海艦隊バルト艦隊の10隻以上の艦船が任務を遂行している。


黒海艦隊所属のプロジェクト12341小型ロケット艦「ミラーシュ」は、1983年8月30日にレニングラード(現サンクトペテルブルク)アルマーズ造船所で起工され、1986年8月19日に進水、同年12月30日にソ連海軍へ納入されました。
翌1987年2月24日に黒海艦隊へ編入され、正式に就役しました。
[小型ロケット艦「ミラーシュ」]

2008年8月の南オセチア紛争においては、グルジア海軍の艦艇部隊と交戦し、警備艇1隻を対艦ミサイル「マラヒート」で撃沈、もう1隻の戦闘艇高射ミサイル「オサー-M」で撃破しました。
[アブハジア沖海戦(仮)続報・その3]
[アブハジア沖海戦「詳細」]

現在のロシア連邦海軍において、実戦で敵艦を撃沈した実績を持つ唯一の艦です。

その後も黒海の中だけで活動していましたが、今回、初めて地中海へ派遣される事になりました。


現在、地中海に展開するロシア海軍の艦船は、少なくともこれだけ居るようです。

親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」(黒海艦隊)
警備艦「プイトリーヴイ」(黒海艦隊)
エアクッションロケット艦「サムーム」(黒海艦隊)
大型揚陸艦「アレクサンドル・シャバリン」(バルト艦隊)
大型揚陸艦「ニコライ・フィリチェンコフ」(黒海艦隊)
大型揚陸艦「ツェーザリ・クニコフ」(黒海艦隊)
大型揚陸艦「ノヴォチェルカッスク」(黒海艦隊)
大型海洋給油船「イワン・ブブノフ」(黒海艦隊)
海洋曳船「MB-31」(黒海艦隊)
救助曳船「シャフテル」(黒海艦隊)
中型偵察艦「プリアゾヴィエ」(黒海艦隊)
工作船「PM-138」(黒海艦隊)


数日後には小型ロケット艦「ミラーシュ」が加わる事になります。
その代わりに、現在地中海に居る艦の何れかが黒海へ戻りますが。

ロシア海軍の為の新たなコルベットが建造される

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『タス通信』より
2015年6月16日11時25分配信
【総取締役:設計局「アルマーズ」は新たなコルベットを作成し、2019年にトップ艦が竣工する】
「愛国者」公園/モスクワ州/6月16日

中央海洋設計局「アルマーズ」は、輸出用プロジェクト20382「チグル」をベースにしたロシア海軍の為の新たなコルベットを作成する。
6月16日、タス通信は、同社の総取締役アレクサンドル・シリャフテンコより伝えられた。

「チグルへの関心は、南東アフリカが明らかに示しております。
そして、最も重要なのは、我が海軍も興味を持っているという事です。
我々は、今、完全に新たな艦を作ります。
このコルベットは画期的となるでしょう」

対談者は、モスクワで開催されているフォーラム『軍-2015』において表明した。

彼によると、艦の排水量は、最大で4000トンとなる。
プロジェクト20380をベースにして作成された「チグル」の排水量は2200トンである。

シリャフテンコは、新たなコルベットの起工は2017年に計画されており、トップ艦の引き渡しは2019年に予定されている事を明らかにした。

「この艦は、非常に良好な耐航性を有しており、新たな流体力学設計が用いられ、船体は新しいものとなります。
それは、部分的に電気推進が実現されます。
兵器は全て異なり、部分的にモジュール方式となります」

対談者は話した。

彼によると、新たな艦は、警護及び打撃の機能を果たす事が可能であり、全てのゾーン-水上、水中、空中-をカバーできる。
「それには、検出システム、潜水艦破壊システム、強力な対空防衛が在ります。
また、海上目標並びに沿岸目標の撃破を保障する打撃兵器が有ります」
シリャフテンコ
は説明した。

おそらく、新たな艦は、サンクトペテルブルクセーヴェルナヤ・ヴェルフィで建造されることになるだろう。
このタイプのコルベットの為の動力装置はルイビンスクで作成される。
「我々は、既に作成を開始しておりますが、エンジンには僅かな遅延があります」
対談者は確認した。


プロジェクト20382「チグル」は、ロシア海軍向けのプロジェクト20380の輸出ヴァージョンです。

『アルマーズ』公式サイトより
【プロジェクト20382「チグル」】
基本的には20380と同じですが、購入国の要望に合わせて様々な兵装を搭載できます。

しかし現在の所、採用国は有りません。

そして今回、アルマーズ設計局は、この20382をベースにしたロシア海軍向けの新型コルベットを設計している事を初めて明らかにしました。

この新型コルベットは、ベースになった2038220380よりも大型の艦となるようです。
兵装は一部がモジュール方式となり、幾つかの選択肢から選べるようになります。

記事中では、コルベット動力(エンジン)ルイビンスクで製造されると書かれていますが、これは具体的にはガスタービンエンジンを指しています。

新コルベットの1番艦は2017年にサンクトペテルブルクセーヴェルナヤ・ヴェルフィで起工され、2019年にはロシア海軍へ引き渡される予定との事です。

セヴェロドヴィンスク造船所セヴマシュはロシア海軍の為の将来正規空母の建造と重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフの近代化改装の準備が出来ている

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『タス通信』より
2015年6月16日11時29分配信
【総取締役:「セヴマシュ」は将来正規空母を建造する準備が出来ている】
「愛国者」公園/モスクワ州/6月16日/タス通信

ロシア最大の防衛造船所「セヴマシュ」は、将来正規空母の建造と、このクラスの唯一の国産艦「アドミラル・クズネツォフ」の近代化の準備が出来ている。
6月16日、同社の総取締役ミハイル・ブドニチェンコは表明した。

「この為の適切な生産設備は有り、海軍からの発注を受けなければなりません。
私共は、新たな航空母艦の建造が可能であり、クズネツォフの修復と近代化が可能です」

彼は、モスクワで開催されているフォーラム『軍-2015』の会場でタス通信特派員のインタビューに対し、こう話した。

ブドニチェンコよると、造船所は更に非核動力潜水艦を建造する機会について検討しているが、現在、生産設備は原子力の受注で完全に一杯である。

「我々は、民間から発注を受ける事も出来ますが、それは2019年以降のみです。
建設クレーン、プラットフォーム、艀-要するに、あらゆるタイプの船を」

対談者は付け加えた。


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[ロシア将来航空母艦]

ロシア海軍の為の将来正規空母は、早ければ2026-2027年には1番艦が就役します。
[ロシア海軍将来正規空母の1番艦は2026-2027年に就役する]

将来正規空母は2ヶ所以上の造船所で分割して建造される可能性が高いですが、最終組立は「セヴマシュ」造船所で行なわれる事になります。

この為、「セヴマシュ」は造船設備の近代化を進めています。
[セヴェロドヴィンスク造船所の屋外ドックは近代化される]
[セヴェロドヴィンスク造船所セヴマシュはロシア海軍の為の将来正規空母の建造を準備する]

一方、現在のロシア海軍「唯一の空母」である重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」は、2010年代末に近代化改装が予定されています。
[ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフは2010年代後半に近代化改装を行なう]

こちらも、「セヴマシュ」で行なわれる事になります。
[セヴェロドヴィンスク造船所のトップは語る]

ロシア海軍将来駆逐艦リデル級はサンクトペテルブルクのセーヴェルナヤ・ヴェルフィとバルト工場が協同で建造する

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『タス通信』より
2015年6月16日18時29分配信
【セーヴェルナヤ・ヴェルフィとバルト工場は駆逐艦「リデル」を2020年に完成させる事を統合造船業営団は期待する】
クビンカ/モスクワ州/6月16日/タス通信

サンクトペテルブルクセーヴェルナヤ・ヴェルフィは、バルト工場と協力して将来駆逐艦「リデル」を完成させる。それは2020年になるだろう。
6月16日、「統合造船業営団」軍事造船担当副総裁イーゴリ・ポノマリョフは表明した。

「我々は、バルト工場と協力してリデルを建造する為、セーヴェルナヤ・ヴェルフィの再構築を行なっております。
バルト工場は動力に関する認可を受けております」

彼は、軍事技術フォーラム『軍-2015』の会場でタス通信特派員のインタビューに対し、こう話した。

ポノマリョフによると、駆逐艦は、技術的プロジェクトの開発と海軍の承認の後に起工される。
「それは、今後2年間で起こります」
統合造船業営団
副総裁は明らかにした。

「国防省が出した技術的課題により、現在、北方計画設計局は予備設計に従事しております。
兵装システムや動力の決定を考慮に入れた将来駆逐艦の外観に関しての」

対談者は説明した。

タス通信特派員の質問に答え、「リデル」は2020年には完成するかもしれないとポノマリョフは語った。
「6年間は確実に掛かるでしょう」

統合造船業営団副総裁は、「リデル」が核動力装置を得る「可能性」に関し、それは「主な選択肢」である事を指摘した。
原子力砕氷船を建造しているバルト工場は、適切な機能を有する事をポノマリョフは強調した。

彼によると、「リデル」の排水量は、推定で15000~17000トンに達するだろう。
以前、それは10000~15000トンであると報じられた。

この駆逐艦は、タス通信防衛産業企業体の情報提供者から伝えられた所によると、兵装として有翼ミサイル「カリブル」あるいは「オーニクス」、或いは、その改良型、更には将来高射システムS-500の海軍版を得る事になるだろう。
海軍総司令官ヴィクトール・チルコフが述べたように、ロシア原子力駆逐艦巡洋艦に匹敵する打撃力を有する。


[ロシア将来駆逐艦プロジェクト「リデル」]
[ロシア海軍将来駆逐艦概念設計案・プロジェクト23560E「シクヴァル」]

ロシア海軍は、2000年代後半以降、新世代多用途駆逐艦(将来駆逐艦Перспективный Эсминец)の建造計画について何度も表明して来ました。
[ロシア海軍新世代原子力駆逐艦建造計画]
[ロシア海軍新世代駆逐艦の建造計画は現司令部に承認された]
[ロシアは「超駆逐艦」を建造する]

2014年10月下旬、「ロシア防衛業界の高位の情報提供者」は、「リデル」型の1番艦は2023-2025年よりも前にロシア海軍へ受領される事は無いと述べています。
[ロシア海軍将来駆逐艦リデルの1番艦の就役は2023-2025年よりも前にはならないだろう]

ロシア海軍総司令官代理(軍備担当)ヴィクトール・ブルスク少将は、「リデル」の1番艦は2020年以降にロシア海軍へ受領されると述べました。
[ロシア海軍将来駆逐艦リデルは2020年以降に就役する]
[ロシア海軍将来駆逐艦リデルの設計作業は続けられている]

将来駆逐艦「リデル」は、原子力推進通常動力(ガスタービン)の2タイプの設計が進められていました。
[ロシア新世代駆逐艦は通常動力と核動力の2種類が設計される]

しかし2015年2月20日、ロシア海軍総司令官ヴィクトール・チルコフ提督は、「リデル」の機関が原子力推進にほぼ確定したと述べました。
[ロシア海軍の為の将来駆逐艦リデルは原子力推進となる]

同じ日、「ロシア防衛産業企業体の高位の代理人」は、「リデル」の1番艦は2017年末の起工が予定されており、その排水量が14000トンになる事を明らかにしました。
[ロシア海軍の為の新世代駆逐艦リデルの1番艦は2017年末に起工される]

ロシア海軍総司令官ヴィクトール・チルコフ提督は、「リデル」の排水量は、前のクラス(プロジェクト956駆逐艦、約8000トン)よりも遥かに大きくなり、その打撃力は巡洋艦に匹敵すると述べています。
[ロシア海軍将来駆逐艦リデルは巡洋艦に匹敵する攻撃力を有する]

将来駆逐艦「リデル」の動力は、ほぼ原子力推進に決まっています。
[ロシア海軍将来駆逐艦リデル級は原子力推進となる]

「リデル」の上部構造物には複合材料の使用も検討されています。
[ロシア海軍将来駆逐艦リデル級の上部構造物は非金属複合材料で造られるかもしれない]

将来駆逐艦「リデル」を建造する事がほぼ確定しているサンクトペテルブルク市「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」は、「リデル」を建造する為の準備、具体的には、工場設備の近代化や大型乾ドックの建設を開始しています。
[サンクトペテルブルク造船所セーヴェルナヤ・ヴェルフィはロシア海軍将来駆逐艦の建造準備を進めている]
[ロシア海軍将来駆逐艦リデル級はサンクトペテルブルク造船所セーヴェルナヤ・ヴェルフィで建造される]

そして今回、「統合造船業営団」副総裁イーゴリ・ポノマリョフ氏は、将来駆逐艦「リデル」は、サンクトペテルブルク「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」バルト工場が協同で建造する事を明らかにしました。

「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」は、駆逐艦クラスの水上戦闘艦の豊富な建造経験を有しておりますが、原子力艦の建造経験は有りません。
(2012年にロシア連邦政府から原子力推進艦建造の為の認可を受けてはいますが)
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一方、同じサンクトペテルブルク市バルト工場は、原子力推進艦船(原子力砕氷船、原子力巡洋艦など)の豊富な建造経験を有しています。
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そこで、この両社が協力して将来駆逐艦「リデル」を建造する事になったようです。

ロシア海軍将来正規空母のアイランドは複合材料で造られる

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2015年6月16日11時56分配信
【ロシア連邦海軍の新たな正規空母の上部構造物には複合材料が採用される】
クビンカ、6月16日-ロシア通信社ノーボスチ

ロシア将来正規空母の上部構造物は複合材料を用いて作成される。
火曜日、ロシア通信社ノーボスチは、中部ネヴァ川造船工場総取締役ウラジーミル・セレドホより伝えられた。

以前、セレドホは、ロシア連邦将来正規空母の為の基礎となるであろう駆逐艦「リデル」は、複合材料の上部構造物を得るかもしれないと述べた。

「駆逐艦プロジェクトの設計では、上部の設計に複合材料が考慮されています。
正規空母に関しましては、様々な選択肢が検討されていますが、必然的に複合材料となるでしょう」
セレドホ
は表明した。

複合材料で作られた船体細部は、艦のレーダー反射を低減し、更には、艦の重量を大幅に減らすことが出来る。

以前、ロシア海軍総司令官ヴィクトール・チルコフ大将は、将来正規空母の外観の開発は現在も続けられており、海軍の要求に忠実に沿っていると表明した。

彼によると、まず初めに、駆逐艦「リデル」のような「汎用艦」を建造する必要があり、その後、ロシア連邦が、このような艦を何隻か建造できたならば、それは正規空母建造の為の理論的基盤となる。
彼は、ロシアの産業界には、このような艦(正規空母)の建造をマスターする力があり、現在、航空団の準備が進められているが、しかしながら、起工するのは2025年以降の方が望ましいと付け加えた。


現在、ロシア連邦海軍の戦闘編制には、1隻の航空巡洋艦-「アドミラル・クズネツォフ」が在籍している。
以前、ロシア連邦国防省は、正規空母の建造に関する問題は、5年後よりも前に決定される事は無いと発表した。
2020年までの国家軍備プログラムにおいて、正規空母の建造は意図されていない。


[ロシア将来航空母艦]
[ロシア海軍将来空母概念設計案・プロジェクト23000E「シトルム」]

ロシア将来正規空母Перспективный Авианосецは、現在の所、3種類のヴァリエーションが検討されています。
[ロシアは3種類の将来航空母艦を設計している]
[ロシア国防省は3つの将来原子力空母設計案を検討している]
「3つの設計案」は、重航空母艦(80000-85000t級)、中航空母艦(55000-65000t級)、軽航空母艦(50000t未満)を指しています。

既に正規空母用の電磁カタパルトの開発も始まっています。
[ロシアは将来空母用の電磁カタパルトの開発を始めている]

将来正規空母の艦載機は、数年後に配備予定のロシア空軍第5世代重戦闘機PAK FA(T-50)の艦上機型となり、この他に無人機も搭載されます。
[ロシア第5世代戦闘機T-50(PAK FA)の艦上戦闘機型が開発される]

2015年2月、ロシア海軍航空隊司令官イーゴリ・コジン少将は、将来正規空母の1番艦の建造には8-10年間掛かると述べました。
[ロシア海軍将来空母の1番艦の建造には8-10年掛かるだろう]

同様の事は、将来正規空母の設計を担当するネフスキー計画設計局のトップ、セルゲイ・ウラソフ氏も述べています。
[ロシア将来空母の作成には約10年掛かり、費用は1000-3000億ルーブルになる]
[ロシア将来空母の作成には10年掛かる]

2015年3月、ロシア海軍総司令官ヴィクトール・チルコフ大将は、将来正規空母の開発作業は中止されること無く継続されていると述べました。
[ロシア海軍の為の将来正規空母の開発作業は継続されている]

将来正規空母の建造が予定されているセヴェロドヴィンスク造船所「セヴマシュ」では、造船設備の近代化が進められています。
[セヴェロドヴィンスク造船所セヴマシュはロシア海軍の為の将来正規空母の建造を準備する]

5月末、ロシア海軍艦船建造管理部長ウラジーミル・トリャピチニコフ氏は、現用の重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」を代替する将来正規空母の1番艦は2026-2027年に受領される予定であると述べました。
[ロシア海軍将来正規空母の1番艦は2026-2027年に就役する]


今回の記事に登場する「中部ネヴァ川造船工場」は、ロシア海軍の為の新世代掃海艦プロジェクト12700などを建造していますが、12700の船体はガラス繊維強化プラスチック製です。
[ロシア海軍の為の新型掃海艦ゲオルギー・クルバトフは起工された]

この他、「中部ネヴァ川造船工場」では、ロシア海軍新世代コルベット・プロジェクト20380シリーズの複合材料製上部構造物も建造しています。
[新型コルベット「ソヴェルシェンヌイ」の上部構造物はコムソモリスク-ナ-アムーレに到着した]

今後建造される将来駆逐艦「リデル」の上部構造物にも、複合材料の使用も検討されています。
[ロシア海軍将来駆逐艦リデル級の上部構造物は非金属複合材料で造られるかもしれない]

そして、将来正規空母のアイランドも、複合材料の使用が、ほぼ確定しているようです。

ロシア海軍の為の新型汎用揚陸艦プリボイ級が建造される

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2015年6月16日13時13分配信
【情報筋:ロシア連邦は「ミストラル」の代わりとなる揚陸艦プロジェクトを作成した】
クビンカ(モスクワ州)、6月16日-ロシア通信社ノーボスチ

ネフスキー計画設計局は、フランス「ミストラル」の代替となる揚陸艦プロジェクトを開発した。
火曜日、ロシア通信社ノーボスチは、防衛産業企業体の情報提供者より伝えられた。

彼によると、新製品の生産は2016年から始まるかもしれない。

「ネフスキー計画設計局により開発された汎用揚陸艦プロジェクト"プリボイ"は約14000トンの排水量を有し、8機までのヘリコプターKa-27及びKa-52Kを搭載することが出来ます。
建造は2016年からの開始を計画しております」

対談者は語った。

彼によると、艦の兵装は高射複合体「パーンツィリ-M」となる。
「プリボイ」は500名までの揚陸部隊及び約40-60両の車両を搭載できる。
艦の全長は165メートル、幅は25メートルになる。

フランスは2014年に1隻目の「ミストラル」ロシアへ引き渡さなければならなかった。
しかし、それはウクライナ情勢を理由として実現していない。
アメリカ合衆国は、艦の引き渡しには積極的に反対している。
ロシアは、フランスへ艦の引き渡し或いは返金を望んでいる。

以前、ロシア海軍総司令官ヴィクトール・チルコフ大将は、ロシア海軍揚陸艦の構成は、2050年には完全に更新されると表明した。


[ロシア将来大型揚陸艦]

2013年9月初頭、ロシア海軍総司令官ヴィクトール・チルコフ提督は、現在建造中のプロジェクト11711大型揚陸艦に続く新たな大型揚陸艦の建造が計画されている事を明らかにしました。
[ロシア海軍は2020年までに12隻の原子力潜水艦を近代化する]

新世代大型揚陸艦の設計作業は「ネフスキー計画設計局」により進められています。
[ロシアは新たな大型揚陸艦を造る]
[ロシア海軍の将来ヘリコプター揚陸ドック艦(ヘリコプター空母)の設計は最終段階に在る]
[ロシア海軍の新世代大型揚陸艦は2020年に就役する]

そして今回、「ネフスキー計画設計局」が設計した新世代汎用揚陸艦プロジェクト「プリボイ」の概要が明らかにされました。
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[プロジェクト「プリボイ」汎用揚陸艦]
排水量:約14000トン
全長:165m
幅:25m
吃水:5m
機関:ディーゼル
最大速力:20ノット
航続距離:約6000海里
自立行動期間:60日
搭載機:ヘリコプター4-6機(Ka-27Ka-52K)
兵装:高射ミサイル砲複合体「パーンツィリ-M」
搭載艇:プロジェクト11770M揚陸艇4隻あるいはプロジェクト12061Mエアクッション揚陸艇2隻
積載能力:海軍歩兵部隊500名、車輌40-60両


ロシア海軍新世代汎用揚陸艦は、「ミストラル」級と同サイズか、或いは「ミストラル」級よりも小さな艦の2種類が検討されていましたが、結局、選ばれたのは「ミストラル」級よりも小さな艦でした。
[ロシアは独自のヘリコプター空母の建造を計画している]

どちらかと言えば、「ミストラル」級よりは、ソ連邦時代に建造されたプロジェクト1174大型揚陸艦(イワン・ロゴフ級)に近い艦と言えるでしょう。
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[プロジェクト1174「ノソローク」大型揚陸艦]
満載排水量:13880t
全長:157m
幅:23.8m
吃水:5m
機関:ガスタービン2基、36000馬力
速力:21ノット
航続距離:4000海里(18ノット)/12500海里(14ノット)
自立行動期間:30日
搭載機:ヘリコプター4機(Ka-29)
兵装:高射ミサイル複合体オサー-MA2基
携帯高射ミサイル複合体ストレラ4基
AK-726 76mm連装砲1基
AK-630 30mm機関砲4基
グラード-M 122mmロケット砲1基
搭載艇:プロジェクト1176或いは1785揚陸艇6隻またはプロジェクト1206エアクッション揚陸艇3隻
積載能力:海軍歩兵部隊440名、戦車46両或いは装甲車両79両
乗員:250名


新世代汎用揚陸艦プロジェクト「プリボイ」のサイズは、おそらく、カリーニングラード造船工場「ヤンターリ」のドックで建造可能なギリギリのラインでしょう。
プロジェクト1174ヤンターリで建造されました。
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