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ロシア海軍は2020年までに水陸両用機Be-200の対潜機型を調達する

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2015年7月17日14時47分配信
【情報筋:ロシア連邦海軍は2020年までにBe-200をベースにした航空機の購入を意図している】
モスクワ、7月17日-ロシア通信社ノーボスチ

(ロシア)海軍総司令部は、2020までに潜水艦の探知と撃破の為のBe-200型水上航空機の一団の業界への発注を意図している。
金曜日、ロシア通信社ノーボスチロシア連邦海軍の高位の代理人より伝えられた。

ロシアにおいて、7月17日は海軍海洋航空隊の日である。

「海軍司令部は、Be-200潜水艦の捜索、探知、そして撃破の為、Be-200をベースにした水上航空機を2020年までに必要数購入する決定を採択しました」
対談者は話した。

彼は、現時点において海軍海洋航空隊には、その就役期間の終末が迫っている水上航空機Be-12が在籍している事を想い起した。
新たな航空機Be-12は、もはや生産されていない。

ロシア連邦海軍海洋航空隊の編制には、艦上航空隊、対潜航空隊、軍事輸送航空隊、襲撃航空隊が含まれている。

ロシア海軍海洋航空隊の日は、ロシアの飛行士が第1次世界大戦中の1916年7月17日にバルト海上空の空中戦で勝利した事を祝う日である。
バルト艦隊航空母船「オルリツァ」の4機の水上飛行機M-9は空中に上がり、4機のドイツ機と交戦した。


『ベリエフ記念タガンロク航空科学技術複合体』公式サイトより
【多目的水陸両用機Be-200】

ロシア海軍の現用の対潜水陸両用機Be-12「チャイカ」は既に製造から40年以上が経過しており、寿命延長改修を行ないながら運用が続けられています。
[ロシア海軍航空隊のチャイカは復活する]

近代化改修の構想もありますが、未来永劫に渡りBe-12を使用し続ける事は出来ないので、後継機の選定が進められています。

以前には、Be-12の後継機としてA-42或いはA-40が考慮されていました。
[ロシア海軍、ベリエフA-42対潜水陸両用機を採用?]
[ロシア海軍はベリエフA-42対潜水陸両用機を採用しない]
[水陸両用機ベリエフA-40アリバトロースが復活するかもしれない]

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そして結局、水陸両用機Be-200の対潜機型が導入されることになったようです。

[ベリエフBe-200]
全幅:32.70m
全長:32.05m
全高:8.90m
翼面積:117.44平方m
自重量:25340kg
最大離陸重量:37900kg
エンジン:プログレスD-436TP×2基
最大推力:7500kg
最大速度:710km/h
巡航速度:600km/h
航続距離:3600km
最大積載時の航続距離:1400km
上昇限度:8000m
乗員:2名
最大積載量:貨物8000kg/乗客19名+貨物3000kg/救助隊員50名+負傷者30名/消火用水12000kg



ロシア海軍Be-200捜索救助機型を6機調達する計画ですが、これに続き、対潜機型も調達するという事でしょう。

ロシア海軍のミストラル級ヘリコプター揚陸ドック艦の乗員団は解散した

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『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2015年7月17日12時23分配信
【「ミストラル」のロシア人乗員は解散した】

フランス側からロシアへ引き渡されなかった2隻の「ミストラル」型ヘリコプター空母の乗組員は解散した。
船員たちは、太平洋艦隊の他の艦で勤務を続ける。


『中央海軍ポータル』は、太平洋艦隊の情報提供者より伝えられた。

最近、ヘリコプター空母の乗員メンバーの一部は、2015年になってから2回目の60日間の休暇を終えた。
以前(の60日間休暇)は、ロシア人船員フランスサンナゼールから到着した後の1月から始まった。
彼等は、ロシア側への引き渡しが予定されていたヘリコプター空母の制御訓練を(フランスで)受けていた。

パリ「ミストラル」を引き渡すか、或いは引き渡しを断念するかの最終決定を下していなかった時、ロシアの為に建造された最初のヘリコプター空母「ウラジオストク」の乗組員はサンクトペテルブルクに居た。
不安定性と手当金の減少は、チームと船員の一部の士気に影響を与え、辞表或いは転属願を提出していると伝えられた。

今日、揚陸艦「ウラジオストク」「セヴァストーポリ」を巡る状況は、解決に近づいている。
メディアの報道によると、モスクワパリは、フランス「ミストラル」引き渡し拒否に起因する資金問題の解決の為の合意草案を用意している。
最も可能性の高い選択肢と言われているのは、ロシア側が艦の金銭的補償を受け取る事である。

2011年6月に締結された12億ユーロの契約下で、フランスロシアへ2隻の「ミストラル」型軍艦を引き渡さなければならなかった。
最初のヘリコプター揚陸ドック艦「ウラジオストク」の引き渡し時期は2014年11月に期限が切れた。
2番艦「セヴァストーポリ」フランスは2015年11月1日までに顧客へ引き渡さなければならなかった。


[フランスのミストラル級引き渡し保留問題]
[ヘリコプター揚陸ドック艦ミストラル型]
[ヘリ空母ミストラル型(旧ブログ)]

ロシア海軍向けの「ミストラル」級ヘリコプター揚陸ドック艦の売買契約は、2011年6月に締結されました。
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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2011年6月17日17時11分配信
【ロシアとフランスは、ヘリコプター空母「ミストラル」に関する契約を締結する】

ロシア海軍向け「ミストラル」級2隻の乗組員は、ロシア太平洋艦隊から集められ、2013年11月に編成されました。
[ロシア太平洋艦隊はミストラル級2隻の乗組員を編成する]

その後、サンクトペテルブルクで研修(ミストラル級の操作説明)を行ない、2014年6月30日にフランスサンナゼールへ到着しました。
[ロシア海軍向けミストラル級の乗員400名はフランスへ到着した]
[ロシア海軍向けミストラル級の艦載機搭乗員は研修の為にフランスへ到着した]

2014年8月初頭からはロシア海軍将兵による「ウラジオストク」の操作訓練が始まりました。
[ロシア海軍将兵は2014年8月初頭からミストラル級の実地操作訓練を開始する]

9月13日、「ウラジオストク」は、ロシア海軍将兵の手により初めて出航しました。
[ミストラル級ヘリ空母ウラジオストクはロシア海軍乗員の手でサンナゼールを出航した]

9月22日にサンナゼールへ帰港しました。
[ロシア海軍向けミストラル級ヘリコプター空母ウラジオストクはサンナゼールへ帰港した]

9月23日夜、「ウラジオストク」は、2番艦「セヴァストーポリ」の乗組員により再び出航しました。
[ロシア海軍向けミストラル級ヘリコプター空母ウラジオストクは再び出航した]

10月3日にサンナゼールへ帰港しました。
[ロシア海軍向けミストラル級ヘリコプター空母ウラジオストクはロシア人乗員による2度目の訓練航海を完了した]

10月17日、ロシア人乗員による3度目の出航が行なわれました。
[ロシア海軍向けミストラル級ヘリ空母ウラジオストクはロシア人乗員の手により三度出航した]

「ミストラル」級の1番艦「ウラジオストク」は2014年11月に引き渡される予定でしたが、2014年2月以降のウクライナ情勢の悪化により、アメリカを初めとする西側諸国フランスに対し、ロシアへの「ミストラル」級の引き渡しの中止を求め、当初はロシアへ艦を引き渡す意向を表明していたフランス大統領も、2014年11月末に「ウラジオストク」の引き渡しの延期を決定しました。
[フランスはロシアへのミストラル級ヘリ空母ウラジオストクの引き渡しを一時停止する]
[ロシアはミストラル級ヘリ空母購入の為にフランスへ約10億ユーロを支払っている]

2番艦「セヴァストーポリ」も2014年11月に進水し、今年3月から洋上試験を開始しています。
[ロシア海軍向けミストラル級ヘリ空母セヴァストーポリは2回目の洋上試験を行なう]

オランド大統領はは、再三に渡り、「ミストラル」級引き渡しの為の条件として、ウクライナ情勢の鎮静化(停戦合意の履行)を挙げています。
[ロシアへのミストラル級ヘリ空母引き渡しの為の条件は未だ成立していないとフランス大統領は言った]

このようなフランス側の態度に対し、ロシア連邦大統領ウラジーミル・プーチンは、2015年4月16日、「ロシアはミストラル級の供給の『挫折』に関し、フランスへ違約金を請求するつもりは無いが、ロシアが負担した費用は返してもらわなくてはならない」と公言しました。
[ロシアはミストラル級ヘリ空母に関してフランスへ違約金を求めないが支払った代金の返却を望む]

その後、両国の代表団は何度か交渉を行ないましたが、最終的には、「ミストラル」級ロシアへ引き渡すのではなく、ロシアが以前に支払った「ミストラル」級の代金を返還する方向で合意する事になりました。
[ロシアとフランスはミストラル級ヘリ空母の代金返還で合意する]
[ロシアとフランスはミストラル級ヘリ空母に関する合意原案を用意している]

一方、「ウラジオストク」が引き渡されなかったため、ロシア海軍の乗員達は2014年12月30日ににロシアへ戻りました。
[ヘリ空母ミストラル級乗員のロシア海軍将兵はクロンシュタットへ到着した]
[ロシア海軍向けミストラル級ヘリ空母の乗員は休暇後にサンクトペテルブルクへ戻った]

その後も「ウラジオストク」「セヴァストーポリ」の乗員団は陸上で待機していましたが(実際には長期休暇を与えられ、殆ど軍務から外されていた)、最早、この2隻をロシア海軍が受領できる見込みは無く、乗員団の士気も低下して辞職や転属を希望する者も相次いだ為か、ついに解散する事になりました。

元乗員達は、古巣である太平洋艦隊の艦船へ戻る事になるようです。


既にロシア海軍「ミストラル」級ヘリ空母には見切りを付けており、新たな汎用揚陸艦の建造を計画しています。
[ロシア海軍の為の新型汎用揚陸艦プリボイ級が建造される]
[ロシア海軍の新世代大型揚陸艦は2020年に就役する]
[ロシア海軍将来汎用揚陸ヘリコプター搭載艦プロジェクト「ラヴィーナ」]
[ロシア海軍の為の将来大型揚陸艦は複数のヴァージョンが設計されている]

「ミストラル」級乗組員の中には、近い将来に新たな汎用揚陸艦(プリボイ級)へ乗る者も居るでしょう。

ロシア海軍と中国海軍の合同演習『海洋協同-2015』第2段階は2015年8月下旬に日本海で実施される

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2015年7月17日11時05分配信
【ロシアと中国は日本海で8月下旬に演習を実施する】
モスクワ、7月17日-ロシア通信社ノーボスチ

ロシア軍中国軍は、合同演習『海洋協同-2015(パート2)』実施の原案へ署名した。
金曜日、東方軍管区広報サービス・情報供給部長ローマン・マルトフ1等海佐は発表した。

「先ず初めに、クレルカ射爆場で海軍歩兵の合同演習が実施され、海洋揚陸部隊の合同上陸には双方の揚陸艦と艦上航空隊が使用されます」
彼は話した。

演習は2015年8月下旬に日本海沿海地方の海岸で実施され、双方から約20隻の軍艦及び様々なクラスの支援船、更には海軍航空隊の航空機とヘリコプターが関与する。


ロシア海軍中国海軍合同演習『海洋協同-2015』の第1段階は、2015年5月11日から21日まで地中海東部で実施されました。
[ロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2015」(2015年5月)]

そして2015年8月、合同演習『海洋協同-2015』の第2段階が日本海(沿海地方沖)で実施されます。
[2015年8月に日本海でロシア海軍と中国海軍の合同演習が実施される]
[ロシア海軍と中国海軍の合同演習『海洋協同-2015』第2段階は2015年8月に日本海で実施される]

『海洋協同-2015』第2段階は、ロシア海軍中国海軍の合同上陸演習で幕を開けるとの事です。
合同上陸演習には、双方の揚陸艦が参加するとの事ですから、当然、中国海軍からも揚陸艦が派遣されることになります。
どのクラスが派遣されるのかは現時点では明らかにされていませんが・・・
【071型ドック型揚陸艦(ユージャオ型/玉昭型)】
【072-III型戦車揚陸艦(ユティンII型/玉亭II型)】
【072-II型戦車揚陸艦(ユティンI型/玉亭I型)】
【072型戦車揚陸艦(ユカン型/玉坎型)】

今回、太平洋艦隊(東方軍管区)広報部長ローマン・マルトフ氏は、合同上陸には「艦上航空隊」が使用されると言っていますが、これは艦載ヘリコプターを指しています。

しかし、上陸演習にロシア海軍対潜ヘリコプターKa-27が参加する事も考えられないので、或いは、ヘリコプターを搭載する中国海軍071型ドック型揚陸艦が参加するのかもしれません。

ロシア海軍太平洋艦隊の為の最新コルベット"ソヴェルシェーンヌイ"は2015年7月下旬に沿海地方へ回航される

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『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2015年7月16日16時04分配信
【コルベット「ソヴェルシェーンヌイ」乗組員はバルト海での研修後にカムチャツカへ戻る】

アムール造船工場で建造されている最新鋭コルベット「ソヴェルシェーンヌイ」乗組員は、バルト海での研修を完了し、極東へ戻った。

『中央海軍ポータル』は、太平洋艦隊の情報提供者より伝えられた。
対談者は、船員はカリーニングラードでの研修を完了して戻っており、コムソモリスク・ナ・アムーレで研修を続ける事を指摘した。

2015年1月、乗組員が完全に形成され、サンクトペテルブルクでの研修へ向かった事が想い起される。
2ヵ月後、船員はバルト艦隊コルベット「ソーブラジテルヌイ」乗組員と共に実地研修を始めた。

太平洋艦隊将兵は、艦の制御、艦載機器及びシステム、標準兵器を使用する技能を得た。
バルト艦隊の同僚と共に、彼等は砲撃とミサイル発射を実行し、通信及び対空防衛を保障する演習を実施した。

「ソヴェルシェーンヌイ」は、アムール造船工場で建造されるプロジェクト20380近海ゾーン多目的警備艦の1番艦である。
同艦は太平洋艦隊の一員として加わる。


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『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2015年7月16日17時02分配信

【太平洋艦隊の為に建造されているコルベット「ソヴェルシェーンヌイ」は7月にボリショイ・カーメニへ移動する】

太平洋艦隊への引き渡しが意図されているコルベット「ソヴェルシェーンヌイ」は、7月後半に「アムール造船工場」艤装岸壁からボリショイ・カーメニへ移動する。

『海軍産業』は艦隊の情報提供者より伝えられた。
「アムール造船工場」の計画スケジュールからの情報によると、曳航には浮きドック「ゼーヤ」が関わる。

「ソヴェルシェーンヌイ」乗組員は沿海地方へ向かう。
対談者は『海軍産業』へ、船員は太平洋艦隊への艦の引き渡し時期まで滞在する事を指摘した。

コルベット「ソヴェルシェーンヌイ」は、2006年から「アムール造船工場」で建造されているプロジェクト20380「極東」生産艦の1隻目である。
航行試験開始は2013年に予定されていたが、「資金不足と製造計画の失策」が故に、その時期は延期された。

その後、セルゲイ・ショイグ国防相極東訪問の後、彼の代理ユーリー・ボリソフは、「アムール造船工場」で建造中のコルベットの価格を増額させると発表した。
2015年5月22日、「ソヴェルシェーンヌイ」は工場の造船台を出て進水した。
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[『海軍産業』参考資料]
プロジェクト20380艦
の排水量は2000トン、全長100メートル以上、最大速力27ノット、自立航行距離4000海里。

コルベットの兵装には、次のものが含まれる:2基の対艦ミサイル複合体「ウラン」4連装発射装置、高射ミサイル複合体「リドゥート」(12基の高射ミサイル)、2基の対魚雷防御複合体「パケート」4連装発射装置、100mm砲A-190、2基の6連装30mm砲AK-630M、2基の擲弾筒DP-64
艦上にはヘリコプターKa-27が駐留できる。


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[新世代コルベット「ステレグーシチー」型]
[ステレグーシチー型コルベット(旧ブログ)]

ロシア太平洋艦隊向けのプロジェクト20380コルベット「ソヴェルシェーンヌイ」は、2006年6月30日にコムソモリスク・ナ・アムーレアムール造船工場で起工されましたが、建造工事は大幅に遅延しました。
[ロシア太平洋艦隊の為の新型コルベットの建造は遅延する]

その主な原因は、コルベットの建造価格に関するロシア国防省造船所の対立に有ったのですが、2014年4月、国防省造船所側の要求を受け入れ、建造費用の増額に同意しました。
[ロシア太平洋艦隊向けの新型コルベットの建造費用は130億ルーブルに増額された]

その後、コルベット「ソヴェルシェーンヌイ」の建造工事は進み、今年8月には艤装工事の為、コムソモリスク・ナ・アムーレから沿海地方ボリショイ・カーメニまで移送されます。
[ロシア海軍太平洋艦隊向けの新型コルベット"ソヴェルシェーンヌイ"は艤装工事の為、2015年8月に沿海地方へ回航される]

2015年1月~3月、「ソヴェルシェーンヌイ」乗組員はバルト海へ行き、バルト艦隊プロジェクト20380コルベット「ソーブラジテルヌイ」で実地訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊向けの新型コルベット"ソヴェルシェーンヌイ"乗組員はバルト海での訓練を開始した]
[ロシア海軍太平洋艦隊向けの新型コルベット「ソヴェルシェーンヌイ」乗組員はバルト海での研修を終えた]

2015年5月22日に進水式典が開催されました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の最新コルベット"ソヴェルシェーンヌイ"は進水した]

今回の記事によると、「ソヴェルシェーンヌイ」は7月下旬にコムソモリスク・ナ・アムーレから沿海地方ボリショイ・カーメニへ回航され、最終艤装工事を行なうとの事です。
以前に公表された予定よりも少し早まりました。

「ソヴェルシェーンヌイ」は、今年末にロシア海軍へ引き渡される予定です。
[最新コルベット"ソヴェルシェーンヌイ"と"グレミャーシチー"は2015年末にロシア海軍へ納入される]


プロジェクト20380コルベットは、太平洋艦隊向けに4隻が建造される予定です。
[極東でロシア海軍太平洋艦隊の為のコルベット4隻が建造される]
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の2隻のプロジェクト20380コルベットが建造される]

ロシア海軍黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦モスクワは大西洋上で長距離巡航ミサイルを発射した

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア南方軍管区(黒海艦隊)広報サービス発表
2015年7月16日8時30分配信
【親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」は大西洋での演習中に水上目標への有翼ミサイル発射を成功裏に実施した】

アンゴラ共和国ルアンダ港への寄港活動を完了した後、親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」、警備艦「プイトリーヴイ」、救助船「シャフテル」、給油船「イワン・ブブノフ」で構成される黒海艦隊艦船支隊は、演習実施の為、大西洋東部の指定海域へ入った。

演習の主な要素の1つは海上戦闘であり、親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」乗組員は、水上艦を模した目標の位置へ主要複合体ミサイル発射を実行した。
有翼ミサイルは成功裏に目標へ命中した。

艦船支隊の組織的対空防衛任務へ取り組むため、親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」は、空中目標ロケットへ高射ミサイル複合体「フォルト」と艦載砲の射撃を実行した。

警備艦「プイトリーヴイ」乗組員は、水上目標と空中目標への砲射撃を成功裏に実施した。

射撃の結果の客観的監査の為に、親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」甲板航空隊のヘリコプターKa-27PSが関わった。

演習完了後、黒海艦隊艦船支隊は大洋ゾーンでの任務遂行を継続する。


[ロシア黒海艦隊大西洋遠征(2015年6月-) ]

ロシア黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」は、2015年6月1日にセヴァストーポリを抜錨し、エジプトを訪問、エジプト海軍との合同演習『友情の橋-2015』へ参加しました。
[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦モスクワは再び地中海東部へ行く]
[合同演習『友情の橋-2015』を終えたロシア海軍とエジプト海軍の艦船はアレクサンドリアへ戻った]

その後もセヴァストーポリへは戻らず、地中海に滞在していましたが、6月23日には大西洋へ行く事が明らかにされました。
[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦モスクワは大西洋へ行く]

6月24日朝、黒海艦隊艦船支隊ジブラルタル海峡を通過して大西洋へ出ました。
[ロシア海軍黒海艦隊艦船部隊はジブラルタル海峡を通過して大西洋へ入った]

その後の動向は公式筋からは全く公表されていませんが、非公式筋から、7月10-14日にはアンゴラルアンダ港、7月21-24日には赤道ギニアマラボ港を訪問する事が明らかにされました。
[ロシア海軍黒海艦隊の親衛ロケット巡洋艦モスクワはアンゴラと赤道ギニアを訪問する]

7月10日、黒海艦隊艦船支隊は予定通りにアンゴラルアンダ港へ到着しました。
[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦モスクワはアンゴラのルアンダを訪れた]

7月14日にルアンダを出航した後、大西洋上で打撃有翼ミサイル「ヴルカーン」高射ミサイル「フォルト」の発射訓練を実施しました。

[長距離対艦ミサイル複合体バザーリト/ヴルカーン]
[広域防空システムS-300F「フォルト」/S-300FM「フォルト-M」]

6月下旬、黒海艦隊司令部の(匿名の)情報提供者は、「モスクワ」が7月に大西洋で「ヴルカーン」を発射すると述べていますが、その通りになりました。
[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦モスクワは7月に大西洋で長距離巡航ミサイルを発射する]

152mm自走砲コアリツィア-SVをベースにした沿岸砲がロシア海軍の為に開発される

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2015年7月15日13時19分配信
【(ロシア)海軍は「コアリツィア-SV」をベースにした沿岸砲複合体を受け取る】
モスクワ、7月15日-ロシア通信社ノーボスチ

中央科学研究所『ブレヴェーストニク』は、(ロシア)陸軍152mm砲複合体「コアリツィア-SV」をベースにしてロシア連邦海軍の為の新たな沿岸砲複合体を作成する。
同社の総取締役ゲオルギー・ザカメニーロシア通信社ノーボスチのインタビューを受け、こう述べた。

以前、沿岸砲複合体は、陸軍と同じタイプへ移行するつもりであると海軍総司令官ヴィクトール・チルコフ大将は表明した。
彼は、それは新たな複合体を開発するのでは無く、海軍のニーズの為の現在および将来の兵器モデルの近代化の研究である事を強調した。

「我々は常に軍種間の兵器の統一を支持しております。
それは、機器の開発、生産、運用コストを減らす事を可能にする経済的かつ効率的なアプローチです。
特に、科学技術の蓄積により、複合体コアリツィア-SVの作成が得られ、それは沿岸防衛砲複合体の作成の為、効果的に利用できます」
ザカメニー
は話した。

対談者は、海軍首脳が晩夏には、この複合体の戦術-技術的要件の形成を計画しており、その後、『ブレヴェーストニク』は詳細な研究へ着手する事を指摘した。

自走砲装置「コアリツィア-SV」は、赤の広場での勝利70周年記念パレードで初めて提示され、敵の人員、軍用車両、要塞施設の破壊の為に意図されている。

それは、自己完結型動力、乗員の快適な居住を保障し、衛星航法システム、データ転送と通信の隠密性、乗員の為の効率的な情報表示システムを装備している。
装置は、70kmまでの距離で目標を破壊することが出来る。


2S35「コアリツィア-SV」は、ロシア陸軍の新型152mm自走砲です。

当初は、2連152mm砲を搭載していました。
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しかし、2連装型は2010年春に開発中止が決定され、その後、新たに単装型が開発され、2015年5月9日の大祖国戦争勝利70周年記念パレードで公開されました。
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今後、ロシア陸軍向けに量産が開始される「コアリツィア-SV」ですが、開発元の『ブレヴェーストニク』によると、ロシア海軍向けの沿岸砲ヴァージョンも開発されるとの事です。

2015年末までにロシア海軍黒海艦隊基地へ2隻のプロジェクト06363潜水艦が到着する

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア連邦国防省広報サービス・情報管理部発表
2015年7月13日22時01分配信
【最初のプロジェクト636ディーゼルエレクトリック潜水艦は2015年に黒海艦隊へ到着する】

現在、プロジェクト636ディーゼルエレクトリック潜水艦の最初の2隻「ノヴォロシースク」「ロストフ・ナ・ドヌー」は、北方艦隊での兵装システム試験プログラムを成功裏に実施した後、黒海艦隊への移動の準備を完了する。

今年・2015年、彼らは、適切な駐留インフラストラクチュア複合体が作成された常時駐留地ノヴォロシースク(ノヴォロシースク海軍基地)へ到着する。

2014年、黒海艦隊連合潜水艦部隊司令部がノヴォロシースクに形成され、潜水艦乗員は海軍訓練センターで訓練を受けた。

今月、第3の潜水艦「スタールイ・オスコル」は(海軍)旗を揚げ、2015年末までに第4のディーゼルエレクトリック潜水艦「クラスノダール」ロシア海軍へ引き渡される。
また、「アドミラルティ造船所」では、更なる2隻のプロジェクト636潜水艦「コルピノ」「ヴェリキー・ノヴゴロド」が建造の活性段階に在る。

黒海艦隊の為のプロジェクト636潜水艦シリーズの建造は、スケジュールに厳密に沿って進められている。

黒海艦隊潜水艦連合部隊は、より大きな航続距離と自立航行期間、現代的な兵装複合体、効果的な電波電子複合体及び航海システムを有するプロジェクト636で構成される。


『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア連邦国防省広報サービス・情報管理部発表
2015年7月13日17時14分配信
【黒海艦隊の潜水艦部隊は近い内に復活する】

黒海艦隊潜水艦部隊は計画通りに2015年末までに復活する。
ロシア海軍総司令官ヴィクトール・チルコフ大将は、サンクトペテルブルクの海軍総司令部における潜水艦及び水上艦の造船に関する国家防衛発注の履行スケジュールの監督責任者の聴取会の後に報告した。

「黒海艦隊の為の6隻のプロジェクト636ディーゼルエレクトリック潜水艦シリーズの建造の進行は、常に海軍総司令部の監督下に在ります。
2014年、海軍にはディーゼルエレクトリック潜水艦ノヴォロシースクとロストフ・ナ・ドヌーが加わりました。
今月、潜水艦スタールイ・オスコルへ(海軍)旗が揚がりました。
2015年末までに、海軍へは潜水艦クラスノダールが引き渡されます」

総司令官は指摘した。

「アドミラルティ造船所」では、更なる2隻のプロジェクト636潜水艦「コルピノ」「ヴェリキー・ノヴゴロド」が建造の活性段階に在り、2016年末までに海軍への受領が計画されている。
これらの潜水艦ノヴォロシースクへ登場する2015~2016年、黒海艦隊潜水艦部隊が完全に復活したと言う事が出来るだろう。

「連合部隊は、より大きな航続距離と自立航行期間、現代的な兵装複合体、効果的な電波電子複合体及び航海システムを有するプロジェクト636で構成されます」
ヴィクトール・チルコフ大将
は強調した。

更に総司令官は想い起した。
「潜水艦の作成の問題について設計者は、潜航深度と速力の増加、騒音や航跡の減少、より完璧な動力装置、兵装、電子機器といった課題を前に、全ての努力を集中しています」


[プロジェクト06363潜水艦]

ロシア海軍向けのプロジェクト06363通常動力潜水艦は、これまでに6隻が起工され、この内の3隻が就役しています。
全てサンクトペテルブルク「アドミラルティ造船所」で建造されています。
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現在の所、6隻が建造される計画です。

プロジェクト06363は、輸出用のプロジェクト636を更に改良したタイプであり、今後建造される第5世代通常動力潜水艦「カリーナ」級の開発設計作業の成果がフィードバックされています。
[プロジェクト06363]
・B-261「ノヴォロシースク」(Б-261 Новороссийск)
建造番号01670
2010年8月20日起工/2013年11月28日進水/2014年8月22日就役
黒海艦隊に配備予定

・B-237「ロストフ・ナ・ドヌー」(Б-237 Ростов-на-Дону)
建造番号01671
2011年11月21日起工/2014年6月26日進水/2014年12月30日就役
黒海艦隊に配備予定

・B-262「スタールイ・オスコル」(Б-262 Старый Оскол)
建造番号01672
2012年8月17日起工/2014年8月28日進水/2015年7月3日就役
黒海艦隊に配備予定

・B-265「クラスノダール」(Б-265 Краснодар)
建造番号01673
2014年2月20日起工/2015年4月25日進水/2015年11月就役予定
黒海艦隊に配備予定

・B-268「ヴェリキー・ノヴゴロド」(Б-268 Великий Новгород)
建造番号01674
2014年10月30日起工/2016年11月就役予定
黒海艦隊に配備予定

・B-271「コルピノ」(Б-271 Колпино)
建造番号01675
2014年10月30日起工./2016年11月就役予定
黒海艦隊に配備予定


プロジェクト06363潜水艦には有翼ミサイル「カリブル」が装備されます。
[巡航ミサイル「カリブル」対地攻撃型は2500kmの最大射程を有する]

2014年に就役した「ノヴォロシースク」「ロストフ・ナ・ドヌー」は、書類上では黒海艦隊第4潜水艦旅団に所属していますが、現在の所は北方艦隊で各種試験を実施しています。
[ロシア海軍のプロジェクト06363潜水艦ノヴォロシースクは深海試験の為に北方艦隊の基地へ到着した]
[ロシア海軍最新潜水艦ロストフ・ナ・ドヌーは深海試験の為に北方艦隊基地ポリャールヌイへ到着した]

この2隻は今年末までに黒海へ回航され、ノヴォロシースク海軍基地へ駐留する事になります。
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ロシア海軍北方艦隊の艦上戦闘機航空連隊は訓練の為、クリミアのニートカへ進出した

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『タス通信』より
2015年7月13日11時00分配信
【北方艦隊の甲板飛行士はクリミアでのシミュレーター「ニートカ」での訓練を開始した】
モスクワ、7月13日/タス通信

北方艦隊海洋航空隊艦上戦闘機航空連隊の飛行士は、クリミアノヴォフェドロフカ町地上練習-訓練航空複合体ニートカからのフライトを開始した。
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北方艦隊広報サービス部長ワジム・セルガ1等海佐は記者団へ伝えた。

「北方艦隊海洋航空隊のセヴェロモルスク-3飛行場からクリミアのサキ飛行場へ、訓練飛行へ関わる事になる3機の戦闘練習機Su-25UTGと3機の甲板戦闘機Su-33が再配置されました。
更に、クリミアへ、北方艦隊艦上戦闘機航空連隊の一員である70名の飛行要員及び整備要員が到着しました。
これには、航空母艦の甲板からの発着艦の経験を持たない5名の若い飛行士が含まれます」
セルガ
は話した。

訓練は数週間に渡って続けられ、10回の飛行勤務が実施される。
戦闘機飛行士の訓練を管理するのは、航空連隊司令・ロシア名誉飛行士パーヴェル・ポドグゾフである。

「複合体ニートカで訓練を終えた後、飛行士は常時駐屯地へ戻り、重航空巡洋艦アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・クズネツォフの甲板からの飛行の準備を始めます」
北方艦隊
の代理人は指摘した。

航空隊地上試験訓練複合体ニートカは、航空母艦の甲板を模した特殊地上練習訓練複合体であり、航空母艦からの航空機の発着艦技術の習熟の為に意図されている。
それは特殊鋼で造られた艦の甲板の形の発着艦地帯であり、トランポリン航空機制止装置を装備する。
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航空機Su-27トランポリン複合体からの初めての離陸は1982年9月に実施された。
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[ロシア海軍の艦上戦闘機連隊は創設40周年を迎えた]
[伝説のロシア艦上戦闘機パイロット、故チムール・アパキージェは60回目の誕生日を迎えた]
[空母アドミラル・クズネツォフの最高の艦上戦闘機パイロット達]
[ロシア海軍の艦上戦闘機Su-33(Su-27K)は空母の甲板への初着艦から25周年の記念日を迎えた]

ロシア海軍艦上戦闘機Su-33は、北方艦隊「スモレンスク赤旗授与・ソ連邦英雄2度受賞ボリス・サフォーノフ記念第279独立艦上戦闘機航空連隊」にのみ配備されており、空母「アドミラル・クズネツォフ」を母艦としています。
(普段はセヴェロモルスク-3飛行場に駐留)
現在の総保有機は21機であり、この内の14機程度が稼働状態に在ります。
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この他、第279連隊は7機の練習機Su-25UTGを保有しています。
[艦上練習機Su-25UTGは寿命延長改修を行なった]

記事中で名前が出てくるパーヴェル・ポドグゾフ大佐は、今年2月初頭に艦上戦闘機航空連隊司令に就任しました。
[ロシア海軍艦上戦闘機部隊の指揮官が交代した]

そして2015年7月中旬、第279艦上戦闘機航空連隊戦闘機Su-33練習機Su-25UTGは、航空連隊へ新たに着任した新人パイロットの訓練の為、連隊司令パーヴェル・ポドグゾフ大佐に率いられ、クリミア半島サキ飛行場艦上機訓練施設「ニートカ」へ到着しました。

クリミア「ニートカ」は、2014年春以降、ロシア海軍航空隊の手に戻っています。
[ロシア海軍航空隊の2つの「ニートカ」]

なお、第279艦上戦闘機航空連隊の母艦である重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」は、現在、浮きドックで修理中です。
[ロシア海軍重航空巡洋艦アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・クズネツォフ近影(2015年5月31日)]


Su-33は、順次寿命延長近代化改修が行なわれており、少なくとも2025年までは運用されることになります。
[ロシア北方艦隊艦上戦闘機隊は近代化改修されたSu-33を受け取った]
[ロシア海軍航空隊の艦上戦闘機Su-33は2025年まで現役に留まる]

プロジェクト21631小型ロケット艦の最後の3隻はロシア海軍北方艦隊へ配備される

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ロシア連邦軍機関紙『クラースナヤ・ズヴェズダー』より
2015年7月11日15時47分配信
【「ゼリョヌイ・ドル」はノヴォロシースクへ出発した】

A.M.ゴーリキー記念ゼレノドリスク造船工場において、小型ロケット艦「ゼリョヌイ・ドル」「セルプホフ」の送別式典が開催された。
今月中に、これらのプロジェクト21631「ブヤン-M」艦は、ゼレノドリスク(タタルスタン)から内陸水路を通過して黒海へ移動する。
そこで彼等は航海試験及び国家受領試験を実施し、その後、黒海艦隊へ補充される。

7月10日、「ゼリョヌイ・ドル」ノヴォロシースク基地へ向かい、7月24日には「セルプホフ」の出発が予定されている。

「ゼリョヌイ・ドル」「セルプホフ」は、シリーズの4番艦と5番艦である。
これは12隻の建造が計画されており、この内の3隻(「グラード・スヴィヤージスク」、「ウグリーチ」、「ヴェリキー・ウスチュグ」)はカスピ小艦隊の一員として勤務に就いている。
続く6隻は黒海艦隊の一員として加わる。

小型ロケット艦プロジェクト21631「ブヤン-M」は949トンの排水量を有しており、速力は25ノットに達する。
これらは、強力な打撃兵器一式を搭載しており、長距離の海上及び沿岸目標を撃破できる高精度有翼ミサイルの為の8基の汎用艦上発射複合体モジュールが配置されている。

ゼレノドリスク造船工場総取締役代理アレクサンドル・カルポフが表明したように、小型ロケット艦プロジェクト21631は、過酷な北方海の条件に適合させる。
3隻の艦(シリーズの10隻目から12隻目)は、白海カラ海で勤務に就く事が出来るようになる。


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プロジェクト21631小型ロケット艦「ブヤン-M」は、既に9隻が起工され、この内3隻がロシア海軍へ引き渡されています。
全てロシア内陸部A.M.ゴーリキー記念ゼレノドリスク造船工場で建造されています。
[小型ロケット艦プロジェクト21631「ブヤン-M」]

建造番号631「グラード・スヴィヤージスク」Град Свияжск
2010年8月27日起工/2013年3月9日進水/2014年7月27日就役

建造番号632「ウグリーチ」Углич
2011年7月22日起工/2013年4月10日進水/2014年7月27日就役

建造番号633「ヴェリキー・ウスチュグ」Великий Устюг
2011年8月27日起工/2014年5月21日進水/2014年11月19日就役

建造番号634「ゼリョヌイ・ドル」Зелёный Дол
2012年8月29日起工/2015年4月2日進水/2015年末就役予定

建造番号635「セルプホフ」Серпухов
2013年1月25日起工/2015年4月3日進水/2015年末就役予定

建造番号636「ヴイシニー・ヴォロチョーク」Вышний Волочек
2013年8月29日起工/2016年就役予定

建造番号637「オレホヴォ・ズエヴォ」Орехово-Зуево
2014年5月29日起工/2017年就役予定

建造番号638「イングシェチア」Ингушетия
2014年8月29日起工/2017年就役予定

建造番号639「グライヴォロン」Грайворон
2015年4月10日起工/2018年就役予定


プロジェクト21631の主要兵装は有翼ミサイル複合体「カリブル」です。
[巡航ミサイル「カリブル」対地攻撃型は2500kmの最大射程を有する]

プロジェクト21631小型ロケット艦の1~3番艦はカスピ小艦隊、4~9番艦は黒海艦隊へ配備されます。
[プロジェクト21631小型ロケット艦は2020年までに9隻がロシア海軍へ就役する]

そして4番艦「ゼリョヌイ・ドル」、5番艦「セルプホフ」は、近い内に黒海へ移動し、ここで洋上試験を実施します。
2隻とも今年末までにロシア海軍へ引き渡され、黒海艦隊へ配備されます。
[ロシア海軍最新鋭小型ロケット艦ゼリョヌイ・ドルとセルプホフは洋上試験の為に黒海へ向かう]


そして、今後起工されるプロジェクト2163110番艦、11番艦、12番艦は、北方艦隊へ配備されることが明らかにされました。
21631の最終グループとなる3隻は、北方の寒冷海域での運用に適合させるとの事ですから、寒冷地向けの改正が行なわれるようです。

この3隻は白海カラ海で運用されるとの事ですから、おそらくはセヴェロドヴィンスク白海海軍基地へ駐留する事になるでしょう。
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ロシア海軍最新鋭小型ロケット艦ゼリョヌイ・ドルとセルプホフは洋上試験の為に黒海へ向かう

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『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2015年7月9日18時28分配信
【小型ロケット艦「ゼリョヌイ・ドル」と「セルプホフ」は航行試験実施の為に黒海へ向かう】

木曜日・7月9日、ゼレノドリスク造船工場において、黒海へ向かうプロジェクト21631小型ロケット艦「ゼリョヌイ・ドル」と「セルプホフ」の送別式典が開催された。
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「近い内に、艦はゼレノドリスクから黒海への移動を開始し、そこで全ての段階の航行試験及び国家受領試験が実施され、その後、小型ロケット艦は黒海艦隊へ受領されます」
『海軍産業』
は同社の広報サービスより伝えられた。

式典には、ゼレノドリスク市区長アレクサンドル・ツィギン、公開株式会社『A.M.ゴーリキー記念ゼレノドリスク造船工場』総取締役レナート・ミスタホフ、セルプホフ市長代理ウラジーミル・バツコフが出席した。

名誉ある賓客は艦の乗組員へ祝辞と門出の祝福を述べ、「キール下の7フィート」を祈り、更には、優秀な乗員を表彰し、記念品を贈呈した。

次に、「ゼリョヌイ・ドル」「セルプホフ」の艦長は、ツィギンバツコフから艦の名前の元となった市の記念章を贈られた。
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「ゼリョヌイ・ドル」「セルプホフ」は、近代化された「ブヤン-M」シリーズの4番艦と5番艦であり、前任のプロジェクト21630とは異なり、より大きな排水量を有し、最新の高精度長距離ミサイル兵装~海上及び沿岸目標の撃破の為に意図されている汎用ミサイル複合体「カリブル-NK」を装備する。

[『海軍産業』参考資料]
小型ロケット艦プロジェクト21631
は、公開株式会社『ゼレノドリスク計画設計局』により開発された「河川-海洋」クラスの多目的艦であり、砲、ミサイル、対破壊工作、高射、電波技術兵装の現代的なモデルを装備する。

「ゼリョヌイ・ドル」起工式典は、タタルスタン共和国の日の前日及びゼレノドリスク市創立80周年の2012年8月29日に開催された。
小型ロケット艦「セルプホフ」は2013年1月25日に起工された。

現在、3隻のプロジェクト21631艦~トップ艦「グラード・スヴィヤージスク」、生産艦「ウグリーチ」、「ヴェリキー・ウスチュグ」カスピ小艦隊の一員として勤務に就いている。
ゼレノドリスク工場の船台では、更なる4隻の同プロジェクト艦~「ヴイシニー・ヴォロチョーク」、「オレホヴォ・ズエヴォ」、「イングーシ」、「グライヴォロン」が建造中である。


プロジェクト21631小型ロケット艦「ブヤン-M」は、既に9隻が起工され、この内3隻がロシア海軍へ引き渡されています。
[小型ロケット艦プロジェクト21631「ブヤン-M」]

建造番号631「グラード・スヴィヤージスク」Град Свияжск
2010年8月27日起工/2013年3月9日進水/2014年7月27日就役

建造番号632「ウグリーチ」Углич
2011年7月22日起工/2013年4月10日進水/2014年7月27日就役

建造番号633「ヴェリキー・ウスチュグ」Великий Устюг
2011年8月27日起工/2014年5月21日進水/2014年11月19日就役

建造番号634「ゼリョヌイ・ドル」Зелёный Дол
2012年8月29日起工/2015年4月2日進水/2015年末就役予定

建造番号635「セルプホフ」Серпухов
2013年1月25日起工/2015年4月3日進水/2015年末就役予定

建造番号636「ヴイシニー・ヴォロチョーク」Вышний Волочек
2013年8月29日起工/2016年就役予定

建造番号637「オレホヴォ・ズエヴォ」Орехово-Зуево
2014年5月29日起工/2017年就役予定

建造番号638「イングシェチア」Ингушетия
2014年8月29日起工/2017年就役予定

建造番号639「グライヴォロン」Грайворон
2015年4月10日起工/2018年就役予定


プロジェクト21631の主要兵装は有翼ミサイル複合体「カリブル」です。
[巡航ミサイル「カリブル」対地攻撃型は2500kmの最大射程を有する]

プロジェクト21631小型ロケット艦は、少なくとも9隻建造される予定であり、1~3番艦はカスピ小艦隊、4番艦以降は黒海艦隊へ配備されます。
[プロジェクト21631小型ロケット艦は2020年までに9隻がロシア海軍へ就役する]

そして4番艦「ゼリョヌイ・ドル」、5番艦「セルプホフ」は、近い内に黒海へ移動し、ここで洋上試験を実施します。
2隻とも今年末までにロシア海軍へ引き渡され、黒海艦隊へ配備されます。

ロシアとフランスはミストラル級ヘリ空母に関する合意原案を用意している

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2015年7月10日11時7分配信
【情報筋:モスクワとパリは「ミストラル」に関する合意原案を用意している】
モスクワ、7月10日-ロシア通信社ノーボスチ

モスクワパリは、ヘリコプター空母「ミストラル」に関する合意原案を用意しており、文書は両国の政府レベルでの承認後に署名されるが、今の所、それは未だ成されていない。
金曜日、軍事技術協力分野の情報提供者はロシア通信社ノーボスチへ伝えた。

以前の7月、同じ情報提供者は、当事者が違約金の額で合意したとロシア通信社ノーボスチへ伝えた。
そして、軍事技術協力担当ロシア連邦大統領補佐官ウラジーミル・コジンは、「ミストラル」に関する交渉は完了に近づいており、近い内にロシアへの代金返還に関する合意へ署名されるとロシア通信社ノーボスチへ伝えた。

今週初め、フランス国防相ジャン・イヴ・ル・ドリアンは、ロシアとの契約不履行により、パリは12億ユーロの費用が掛かると表明した。
これまでにメディアから公表された情報によると、パリは8億ユーロの返還を用意しており、モスクワは11億ユーロを求めている。

「両国政府は、ロシア連邦とフランスの専門家から成る代表団により合意された原案文書へ自身の署名を置かなければならず、署名の準備は整っています」
対談者は話した。

彼によると、予め政府は7月10日までに文書へ自身の署名を置かなければならなかった。
「しかし、今日までに、これは成されておりません」
情報提供者は話した。

ロシア海軍の為に2隻のフランス製ヘリコプター空母を建造する12億ユーロの契約は2011年6月に署名された。
最初の艦は2014年10月に、2隻目は2015年にロシア連邦へ引き渡される事になっていた。


[フランスのミストラル級引き渡し保留問題]
[ヘリコプター揚陸ドック艦ミストラル型]
[ヘリ空母ミストラル型(旧ブログ)]

ロシア海軍向けの「ミストラル」級ヘリコプター揚陸ドック艦の売買契約は、2011年6月に締結されました。
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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2011年6月17日17時11分配信
【ロシアとフランスは、ヘリコプター空母「ミストラル」に関する契約を締結する】

「ミストラル」級の1番艦「ウラジオストク」は2014年11月に引き渡される予定でしたが、2014年2月以降のウクライナ情勢の悪化により、アメリカを初めとする西側諸国フランスに対し、ロシアへの「ミストラル」級の引き渡しの中止を求め、当初はロシアへ艦を引き渡す意向を表明していたフランス大統領も、2014年11月末に「ウラジオストク」の引き渡しの延期を決定しました。
[フランスはロシアへのミストラル級ヘリ空母ウラジオストクの引き渡しを一時停止する]
[ロシアはミストラル級ヘリ空母購入の為にフランスへ約10億ユーロを支払っている]

2番艦「セヴァストーポリ」も2014年11月に進水し、今年3月から洋上試験を開始しています。
[ロシア海軍向けミストラル級ヘリ空母セヴァストーポリは2回目の洋上試験を行なう]

オランド大統領はは、再三に渡り、「ミストラル」級引き渡しの為の条件として、ウクライナ情勢の鎮静化(停戦合意の履行)を挙げています。
[ロシアへのミストラル級ヘリ空母引き渡しの為の条件は未だ成立していないとフランス大統領は言った]

このようなフランス側の態度に対し、ロシア連邦大統領ウラジーミル・プーチンは、2015年4月16日、「ロシアはミストラル級の供給の『挫折』に関し、フランスへ違約金を請求するつもりは無いが、ロシアが負担した費用は返してもらわなくてはならない」と公言しました。
[ロシアはミストラル級ヘリ空母に関してフランスへ違約金を求めないが支払った代金の返却を望む]

4月19日、オランド氏は、4月24日にアルメニアプーチン氏と会い、「ミストラル」級に関する問題で話し合うと確約する事になりました。
[フランス大統領はミストラル級ヘリ空母の問題についてロシア大統領と話し合う]

4月22日、オランド氏は、ウクライナ大統領との共同記者会見において、改めてロシアへの「ミストラル」級引き渡しの為の条件は形成されておらず、引き渡しは不可能であると表明しました。
更には、ロシアフランスへ払った「ミストラル」級の代金の返還についても言及しました。
[フランスはロシアが支払ったミストラル級ヘリ空母の代金を返還する用意がある]

そして4月24日、アルメニアエレバンプーチン氏とオランド氏の会談が開かれました。
[フランス大統領とロシア大統領はアルメニアにおける首脳会談でミストラル級ヘリ空母の問題についても話し合った]

この会談では「ミストラル」級の問題についても話し合われたようですが、会談後、フランス大統領「ロシアへのミストラル級の引き渡しは決まっていない」と述べ、一方、ロシア大統領報道官「この件に関しては何の問題も無い」とだけ述べました。

4月27日、ロシア大統領報道官ドミトリー・ペスコフ氏は、「ミストラル級ヘリ空母か、或いは前払い金(ロシアがフランスへ支払い済みの代金)をロシアへ戻す事で合意している」と述べました。
[フランスはロシアへミストラル級ヘリ空母を引き渡すか、或いは金を返す]

その後、両国の代表団は何度か交渉を行ないましたが、最終的には、「ミストラル」級ロシアへ引き渡すのではなく、ロシアが以前に支払った「ミストラル」級の代金を返還する方向で合意する事になりました。
[ロシアとフランスはミストラル級ヘリ空母の代金返還で合意する]

今回の記事では「ミストラル級に関する合意原案」としか述べられておらず、具体的な内容には言及されていませんが、以前の情報と照らし合わせると、代金返還の合意しか有り得ないでしょう。


既にロシア海軍「ミストラル」級ヘリ空母には見切りを付けており、新たな汎用揚陸艦の建造を計画しています。
[ロシア海軍の為の新型汎用揚陸艦プリボイ級が建造される]
[ロシア海軍の新世代大型揚陸艦は2020年に就役する]
[ロシア海軍将来汎用揚陸ヘリコプター搭載艦プロジェクト「ラヴィーナ」]
[ロシア海軍の為の将来大型揚陸艦は複数のヴァージョンが設計されている]

ロシア海軍黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦モスクワはアンゴラのルアンダを訪れた

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『タス通信』より
2015年7月10日13時16分配信
【ロシア連邦国防省:ロケット巡洋艦「モスクワ」は訪問の為にアンゴラへ到着した】
モスクワ、7月10日/タス通信

親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」率いる黒海艦隊艦船支隊は訪問の為にアンゴラへ到着した。
タス通信は、黒海艦隊公式代理人ヴャチェスラフ・トルハチェフ1等海佐より伝えられた。

「ロケット巡洋艦モスクワ、警備艦プイトリーヴイ、救助曳船シャフテル、給油船イワン・ブブノフで構成される黒海艦隊艦船支隊は、本日午後、ルアンダ港(アンゴラ)への業務寄港を行ないました」
彼は話した。

士官によると「港への停泊中、ロシア船員は、初代大統領アントニオ・アゴスティニョ・ネトの霊廟への献花、更にはサンミゲル要塞とアンゴラ軍博物館への訪問が予定されています」

ルアンダへ寄港する前、地中海からの航路上で戦闘艦及び給油船「イワン・ブブノフ」の乗組員は、対潜、対艦防御と対空防衛の一連の演習を実施し、航行中の補給、海賊からの民間船の保護へ取り組んだ。
「モスクワ」艦上ではヘリコプターKa-27のフライトが実施された。

「プログラムによると、アンゴラへのロシア艦の滞在は7月14日まで続き、その後、支隊は大西洋での任務遂行を継続します」
トルハチェフ
は説明した。

タス通信ロシア海軍総司令部の情報提供者より伝えられたように、黒海艦隊支隊はアンゴラ訪問終了後、7月21日~24日には別のアフリカの国~赤道ギニアを​​訪問する。
「訪問の目的は、聖アンドレイ旗を示し、2国間の軍事協力の強化、水と食料と燃料を補充する事に有ります」
彼は付け加えた。


[ロシア黒海艦隊大西洋遠征(2015年6月-) ]

ロシア黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」は、2015年6月1日にセヴァストーポリを抜錨し、エジプトを訪問、エジプト海軍との合同演習『友情の橋-2015』へ参加しました。
[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦モスクワは再び地中海東部へ行く]
[合同演習『友情の橋-2015』を終えたロシア海軍とエジプト海軍の艦船はアレクサンドリアへ戻った]

その後もセヴァストーポリへは戻らず、地中海に滞在していましたが、6月23日には大西洋へ行く事が明らかにされました。
[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦モスクワは大西洋へ行く]

6月24日朝、黒海艦隊艦船支隊ジブラルタル海峡を通過して大西洋へ出ました。
[ロシア海軍黒海艦隊艦船部隊はジブラルタル海峡を通過して大西洋へ入った]

その後の動向は公式筋からは全く公表されていませんが、非公式筋から、7月10-14日にはアンゴラルアンダ港、7月21-24日には赤道ギニアマラボ港を訪問する事が明らかにされました。
[ロシア海軍黒海艦隊の親衛ロケット巡洋艦モスクワはアンゴラと赤道ギニアを訪問する]

そして7月10日、黒海艦隊艦船支隊は予定通りにアンゴラルアンダ港へ到着しました。

ただ、黒海艦隊広報部長ヴャチェスラフ・トルハチェフ氏は、黒海艦隊艦船支隊が7月14日までアンゴラに滞在する事は認めていますが、その後の具体的な予定は明らかにせず「大西洋での任務遂行を継続する」という型通りの事しか言っていません。

ロシア海軍太平洋艦隊の駆逐艦ブイストルイとロケット艇2隻は対艦ミサイル発射訓練を行なった

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『タス通信』より
2015年7月10日11時10分配信
【太平洋艦隊のロケット艦は海上射撃を行なった】
モスクワ、7月10日/タス通信

太平洋艦隊駆逐艦「ブイストルイ」と2隻のロケット艇は、オホーツク海において海上目標へ超音速有翼ミサイル「モスキート」のミサイル射撃を行なった。
太平洋艦隊の代理人ローマン・マルトフ1等海佐は記者団へ伝えた。

「沿海地方多種戦力連合部隊の艦は、指定任務を遂行する為に海洋へ出航し、日本海からオホーツク海南部への移動を行ないました。
戦闘訓練海域においてロケット艦は一連の演習を実施し、仮想敵の空中攻撃の撃退及び模擬ミサイル発射へ取り組みました」

彼は話した。

訓練の集大成は、多種艦グループによる主要ミサイル複合体の最大距離での合同ミサイル発射であった。
「連合統制により、仮想敵水上艦を模した海上目標へ成功裏に命中しました」
マルトフ
は締め括った。


[ソブレメンヌイ級11番艦ブイストルイ]

ロシア太平洋艦隊で稼働状態に在る唯一のプロジェクト956駆逐艦である「ブイストルイ」は、7月初頭からオホーツク海で演習を行なっています。
[ロシア海軍太平洋艦隊の『決闘』演習がオホーツク海で行なわれた]
この時には、対艦ミサイルを迎撃する側、つまり防空艦として演習へ参加しました。

今回は、ロケット艇2隻と共に超音速対艦ミサイル「モスキート」の発射訓練を行ないました。
[超音速対艦ミサイル「モスキート」]
ただ、記事を読む限り、発射したのは(訓練用)摸擬弾のようですが。

6月7日に沿海地方駐留のロケット艇R-29、R-19、R-298の3隻が宗谷海峡を東進しているので、この内の2隻が今回の演習へ参加したようです。

『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2015年6月8日発表
【ロシア海軍艦艇の動向について】


なお、日本国防衛省によると、駆逐艦「ブイストルイ」は7月9日に宗谷海峡を西進しています。

『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2015年7月10日発表
【ロシア海軍艦艇の動向について】
・7月9日5時頃、駆逐艦「ブイストルイ」中型海洋給油船「イリム」宗谷海峡を西進。
・7月9日7時頃、親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」が海峡を西進。
・7月9日8時頃、大型対潜艦「アドミラル・ヴィノグラードフ」が海峡を西進。
・7月9日11時頃、海洋曳船MB-92船盾が海峡を西進。

つまり、駆逐艦「ブイストルイ」ロケット艇2隻による合同対艦ミサイル発射訓練が行なわれたのは、実際には7月8日頃であり、上記の船盾が標的になったようです。

ロシア海軍はプロジェクト11711大型揚陸艦(イワン・グレン型)の調達を2隻で打ち切る

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『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2015年7月8日18時10分配信
【最新大型揚陸艦「イワン・グレン」のシリーズは2隻に減少する】

ロシア海軍は、プロジェクト11711艦(トップ艦「イワン・グレン」)の建造計画数を6隻から2隻へ減らす。
同プロジェクト最後の艦は、2015年6月に起工された「ピョートル・モルグノフ」になる。


『Lenta.Ru』特派員は軍当局の情報提供者より伝えられた。
このプロジェクトに代わって登場する新世代大型艦の建造は2016年に開始される事になっている。

これもまた大型揚陸艦に分類される将来艦の排水量は14000トン以上、収容能力は揚陸部隊500名までとなる。
今後10年の間に、海軍は、このタイプの艦を8隻受領する事になるだろう。

「イワン・グレンと今年6月に起工されたピョートル・モルグノフのコンセプトは、古いプロジェクトの繰り返しです。
それは直接沿岸へ揚陸部隊を上陸させ、軍の沿海作戦を支援する為に意図されており、遠征作戦の為には全く適合しておりません。
沿海側面での軍の支援任務に彼らが出現した場合、エアクッション艦を含め、より小さな手段の力添えを得て、海軍基地から大きく離れた場所での作戦の為、より大きな艦が必要となります」

対談者は『Lenta.Ru』へ指摘した。

情報提供者によると、艦尾にはヘリコプター発着場格納庫が、艦首に上部構造物が装備され、6-8機のヘリコプターの展開を可能にする。
この内の4機が同時に空中へ上がることが出来る。

艦は水平線からの揚陸部隊の上陸の為に意図されており、更には、揚陸艇及びエアクッション小型揚陸艦の為のドック室が装備される。
艦首には斜板(扉)が保持されるが、防衛産業の対談者が説明したように、それは主として基地からの車輌の積載過程を迅速化する為に意図されている。

以前、ロシア海軍造船総管理部長ウラジーミル・トリャピチニコフは、新たなタイプの艦のトップは2020年に海軍へ引き渡されると表明した。


[新型揚陸艦イワン・グレン]

プロジェクト11771大型揚陸艦の1番艦「イワン・グレン」は、2004年12月24日に起工され、それから約8年後の2012年5月18日に進水しました。
現在、艤装工事が進められており、2015年末までにロシア海軍へ引き渡される予定です。

2番艦「ピョートル・モルグノフ」は2015年6月11日に起工されました。
[ロシア海軍の為のイワン・グレン型揚陸艦2番艦ピョートル・モルグノフは起工された]

当初の計画では、プロジェクト11711大型揚陸艦は、トップ艦(イワン・グレン)と生産艦5隻の計6隻が調達される筈でしたが、結局、2隻で打ち切られる事になりました。

2015年6月中旬には、新世代汎用揚陸艦プロジェクト「プリボイ」の概要が明らかにされました。
(今回の記事では「新世代大型艦」「将来艦」「新たなタイプの艦」と記されておりますが)
[ロシア海軍の為の新型汎用揚陸艦プリボイ級が建造される]
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直接海岸へ乗り付け、艦首扉を開いて兵員や車両などを上陸させる「イワン・グレン」型とは異なり、「プリボイ」級は搭載する揚陸艇を使って兵員や車両などを上陸させます。

「プリボイ」級と同様のコンセプトの大型揚陸艦は、ソ連邦時代にも建造されていました。
それがプロジェクト1174「ノソローク」大型揚陸艦です。
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1174(イワン・ロゴフ級)は3隻が建造されましたが、ソ連邦解体後には殆ど活動する事は無く、2000年代までに全艦退役しました。
[大型揚陸艦イワン・ロゴフ級はロシア海軍へ復帰する?]

「プリボイ」級は、リファインされた「イワン・ロゴフ」級とも言えるでしょう。
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プロジェクト「プリボイ」の1番艦は2016年に起工され、2020年にロシア海軍へ引き渡される予定となっております。
[ロシア海軍の新世代大型揚陸艦は2020年に就役する]

「プリボイ」級は、2016年から2025年頃までに計8隻の建造が計画されているようです。
おそらくは、現用の大型揚陸艦の代替として各艦隊(北方艦隊、太平洋艦隊、黒海艦隊、バルト艦隊)に2隻ずつ配備する事を想定しているのでしょう。
[ロシア海軍は19隻の大型揚陸艦を有する]

ロシア海軍黒海艦隊の親衛ロケット巡洋艦モスクワはアンゴラと赤道ギニアを訪問する

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『タス通信』より
2015年7月8日13時1分配信
【情報筋:ロケット巡洋艦「モスクワ」は7月にアンゴラと赤道ギニアを訪問する】
モスクワ、7月8日/タス通信

ロケット巡洋艦「モスクワ」率いる黒海艦隊艦船支隊は、7月にルアンダ港(アンゴラ)マラボ港(赤道ギニア)を訪問する。
本日(7月8日)、タス通信ロシア海軍総司令部の情報提供者より伝えられた。

「7月10-14日、ロシア艦はルアンダ港への業務寄港を行ない、訪問完了後、7月21-24日にはマラボ港へ行きます」
対談者は明らかにした。

「訪問の目的は、聖アンドレイ旗を示し、2国間の軍事協力の強化、水と食料と燃料を補充する事に有ります」
情報提供者は付け加えた。
また、彼によると、艦の港内滞在中に「支隊の乗組員の為の休養の機会が与えられます」

情報提供者は、アンゴラ海軍及び赤道ギニア海軍との合同演習が実施される可能性を否定しなかった。
「このような演習を実施する機会についての判断は、この地方への航海の最先任者である黒海艦隊副司令官ワレリー・クリコフ中将により下されます」
対談者は説明した。

ロシア支隊には、巡洋艦「モスクワ」の他に、警備艦「プイトリーヴイ」、救助曳船「シャフテル」、給油船「イワン・ブブノフ」が含まれている。
「モスクワ」「イワン・ブブノフ」は6月1日にセヴァストーポリを出航し、初のロシア-エジプト海軍演習『友情の橋-2015』へ参加した。
支隊へ含まれる「プイトリーヴイ」「シャフテル」は、地中海ロシア海軍常設連合部隊の一員として滞在していた。

ロシア艦ジブラルタルを通過後、6月24日に大西洋へ出た。


[ロシア黒海艦隊大西洋遠征(2015年6月-) ]

ロシア黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」は、2014年9月6日から翌2015年1月18日まで遠距離航海を実施し、太平洋中部まで行きました。
[ロケット巡洋艦モスクワ遠距離航海(2014年9月-2015年1月)]

2015年4月初頭からセヴァストーポリの浮きドックで整備を行ないました。

2015年5月中旬には地中海東部中国海軍との合同演習『海洋協同-2015』へ参加しました。
[ロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2015」(2015年5月)]

6月1日に再びセヴァストーポリを抜錨し、エジプトを訪問、エジプト海軍との合同演習『友情の橋-2015』へ参加しました。
[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦モスクワは再び地中海東部へ行く]
[合同演習『友情の橋-2015』を終えたロシア海軍とエジプト海軍の艦船はアレクサンドリアへ戻った]

その後もセヴァストーポリへは戻らず、地中海に滞在していましたが、6月23日には大西洋へ行く事が明らかにされました。
[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦モスクワは大西洋へ行く]

6月24日朝、黒海艦隊艦船支隊ジブラルタル海峡を通過して大西洋へ出ました。
[ロシア海軍黒海艦隊艦船部隊はジブラルタル海峡を通過して大西洋へ入った]

その後の動向は公式筋からは全く公表されていませんが、大西洋を南下しているようです。

今回の記事によると、黒海艦隊艦船支隊は7月10-14日にはアンゴラルアンダ港、7月21-24日には赤道ギニアマラボ港を訪問するとの事です。

ルアンダ港
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マラボ港
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「ロシア連邦海軍」の艦がアンゴラ赤道ギニアを訪問するのは初めてになりますが、アンゴラは東西冷戦時代には社会主義国であり、ソ連の友好国でした。
その関係で、「ソヴィエト連邦海軍」の艦がアンゴラを訪れる事は度々ありました。

赤道ギニアも東西冷戦時代にはソ連の友好国でした。

ロシア海軍の為の第5世代多用途原子力潜水艦はモジュール方式となる

『Lenta.ru』より
2015年7月3日13時6分配信
【モジュール兵器、特殊操作】

ロシア造船業の総元締である「統合造船業営団」国家防衛発注局長アナトーリー・フョードロヴィチ・シレモフ氏(1949年10月10日生まれ、元ロシア海軍中将)へのインタビュー記事です。
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この中でシレモフ氏は、ロシア海軍の為の第5世代多用途原子力潜水艦についても述べています。
その部分を抜粋。


インタビュアー(軍事評論家イリヤ・クラムニク):新たなプロジェクトの多目的原子力潜水艦について、何か御話を伺う事は出来ましょうか?
その思想は如何なるものでしょうか?

アナトーリー・シレモフ:私共は、第5世代多目的潜水艦の外観を定める為の研究を行なっております。
基本的な原則は、次のようになります。
第1は、モジュール方式による設計。
第2は、単一基本プラットフォーム
第3は、当プロジェクトの基本プラットフォーム内の機器を最大限統一する事です。
進行中の作業の枠組みにおいて、2つのモデルが作成されます。
第1(のモデル)の主な目的は、戦略用途ロケット水中巡洋艦(戦略原潜)グループの戦闘安定性の確保、敵潜水艦との戦闘です。

インタビュアー:第2(のモデル)は、有翼ミサイル原子力潜水艦ですか?

シレモフ:完全に仰る通りです。
沿岸目標並びに水上目標を撃破する為、有翼ミサイルを搭載します。
繰り返し申し上げますと、これは単一基本プラットフォームの枠組みで作成され、その違いは、有翼ミサイル原子力潜水艦の船体にミサイル兵装区画を挿入する事です。

インタビュアー:開発者は「マラヒート」ですか?

シレモフ:我々には、2つの主要潜水艦設計局が有りますが、私達は、多目的原子力潜水艦の開発には「マラヒート」が相応しいと考えております。


インタビュー中に出てくる「マラヒート」機械製造局は、既に第5世代多用途原子力潜水艦の設計作業に取り掛かっています。
[第5世代多用途潜水艦はステルス性を重視する]
[ロシア海軍第5世代多用途原潜は複殻式船体となり、排水量は12000トン以下になるだろう]
[ロシア海軍第5世代多用途原潜は水中無人機を搭載する]
[ロシア海軍第5世代多用途原子力潜水艦の開発作業は進行中である]

第5世代多用途原潜「潜水戦闘機」とも呼ばれています。
[ロシア海軍次世代(第5世代)攻撃原潜「潜水戦闘機」計画]
この「潜水戦闘機」の主な任務は、敵原潜との戦闘や友軍の戦略原潜の保護ですが、それは、今回、アナトーリー・シレモフ氏が述べている「第5世代多用途原潜の2つのモデル」第1のモデルと同じです。

第5世代多用途原潜はモジュール方式となり、基本プラットフォーム有翼ミサイル区画を挿入すれば、第2のモデルである「有翼ミサイル原潜」に変身できるとの事です。

つまり、こういう事になります。
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このアナトーリー・シレモフ氏のインタビュー記事を見た西側(アメリカなど)のメディアは、ロシア「空母キラー原潜」を造ると報じています。
『ナショナル・インタレスト』より
2015年7月6日配信
【ロシアの新たな原子力潜水艦はアメリカの航空母艦を目標とする】

しかし、元となったアナトーリー・シレモフ氏の発言を見る限りでは、必ずしも、東西冷戦時代ソ連海軍の一連の「米空母キラー原潜」を再び造るという事ではないようです。

ロシア海軍北方艦隊の駆逐艦アドミラル・ウシャコーフはバレンツ海で砲撃演習を行なう

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2015年7月7日11時40分配信
【駆逐艦「アドミラル・ウシャコーフ」はバレンツ海で射撃を実施する】
モスクワ、7月7日-ロシア通信社ノーボスチ

駆逐艦「アドミラル・ウシャコーフ」乗組員は、バレンツ海で海上、沿岸、そして空中目標に対する砲射撃を実施する。
北方艦隊広報サービス部長ワジム・セルガ1等海佐は発表した。

「数日中に駆逐艦の乗組員は、機雷源の克服、対潜兵器の使用、海上、沿岸、そして空中目標に対する砲射撃の実施を含む一連の戦闘演習を行ないます」
彼は話した。

広報サービス代表は、射撃には砲複合体AK-130及びAK-630が関わり、仮想敵水上艦との砲撃戦、更には高速小型目標及び浮遊海洋機雷の撃破が行なわれる事を指摘した。

艦船支隊の対空防衛演習中、砲兵器複合体により、様々な高度及び方向からの空中攻撃手段による攻撃を撃退するとセルガは付け加えた。


[ソブレメンヌイ級17番艦アドミラル・ウシャコーフ(旧ベッストラーシヌイ)]

今や北方艦隊で唯一のプロジェクト956駆逐艦となった「アドミラル・ウシャコーフ」は、度々演習を行なっており、最近では、今年6月中旬にもバレンツ海で砲撃演習を行なっています。
『ロシア通信社ノーボスチ』より
2015年6月15日12時22分配信
【駆逐艦「アドミラル・ウシャコーフ」は演習の為にバレンツ海へ出航した

今回の砲撃演習では、海上目標と沿岸目標への砲撃にはAK-130 130mm砲を使用し、対空射撃及び小型高速海上目標への攻撃、機雷掃討にはAK-630 30mm機関砲を使用するようです。

ロシア海軍最新戦略原潜ボレイ級7番艦はインペラートル・アレクサンドルIII(皇帝アレクサンドル3世)と命名される

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『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2015年7月6日16時04分配信
【次の「ボレイ」はアレクサンドル3世に因んで命名される】

第7のプロジェクト955「ボレイ-A」戦略ロケット艦は、ロシアで最後から2番目の皇帝アレクサンドル3世に因んで命名される。

『 Lente.ru』のインタビューに対し、統合造船業営団国家防衛発注局長アナトーリー・シレモフは伝えた。

「今年には第7のボレイの起工が待ち受けているでしょう。第8は来年になりますが、その名前は未だ選択されていません」
アナトーリー・シレモフ
は話した。
「7隻目の名前を選択するのは海軍の特権であり、正式な報告は未だありませんが、入手可能な情報によると、皇帝の名前が推薦されています。
それは、アレクサンドル3世と命名されるでしょう」

局長は付け加えた。

海軍は2013年-2014年にプロジェクト955潜水艦3隻を受領した:「ユーリー・ドルゴルーキー」、「アレクサンドル・ネフスキー」と「ウラジーミル・モノマーフ」
更に、改正されたプロジェクト955A「ボレイ-A」潜水艦が建造されている。
この内の2隻(「クニャージ・ウラジーミル」と「クニャージ・オレグ」)は既に建造中である。
2014年12月26日、シリーズの更なる1隻-「ゲネラリーシムス・スヴォーロフ」が起工された。

戦略用途ロケット水中巡洋艦プロジェクト955「ボレイ」は、海洋戦略核戦力の更新の為に意図されている。
原子力艦の水中排水量は24000トンであり、16基の大陸間弾道ミサイルR-30「ブラヴァー」を搭載する。

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以前、最後から2番目のロシア皇帝に因み、2隻の戦闘艦が命名された。
1隻目は、「ボロジノ」型戦隊装甲艦「インペラートル・アレクサンドルIII」であり、サンクトペテルブルクバルト工場で1900-1903年に建造された。
(1905年5月27日のツシマの戦いで全乗組員が戦死)
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2隻目は、「ドレッドノート」級戦列艦であり、ニコラエフ「ルッスード」工場で1911-1917年に建造された。
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1917-1918年には黒海の最後の戦いへ参加し、その後、白軍側で内戦へ参加した。

1917年、同艦は最初の名前「ヴォーリャ」を受け取り、その後、白軍艦隊の一員となり「ゲネラル・アレクセーエフ」と改名された。
1920年、「ゲネラル・アレクセーエフ」率いるロシア黒海艦隊の残余はセヴァストーポリを去り、フランス領北アフリカビゼルト港へ入った。

1924年、艦はソヴィエト連邦へ引き渡されたが、技術的条件の不良が故にロシアへ戻る事は無く、フランスで廃棄された。
戦列艦の旗はオーストラリアへのロシア移民が保有し、クリミアロシアへ編入された後の2014年秋にセヴァストーポリへ戻った。


[新世代戦略原潜ボレイ級(旧ブログ)]
[新世代戦略原潜ボレイ級]

プロジェクト955「ボレイ」原子力戦略用途水中ロケット巡洋艦は、これまでに6隻が起工され、このうち3隻が就役済みです。

1番艦K-535「ユーリー・ドルゴルーキー」は、1996年11月2日に起工、2007年4月15日に進水、2012年12月29日に竣工、2013年1月10日に就役し、北方艦隊第31潜水艦師団に編入されました。
[新世代戦略原潜ユーリー・ドルゴルーキーはロシア海軍へ就役した]
[新世代戦略原潜ユーリー・ドルゴルーキーは北方艦隊第31潜水艦師団へ編入された]

2番艦K-550「アレクサンドル・ネフスキー」は、2004年3月19日に起工、2010年12月6日に進水、2013年12月23日にロシア海軍へ就役し、太平洋艦隊第25潜水艦師団へ編入されました。
[ボレイ級戦略原潜2番艦アレクサンドル・ネフスキーはロシア海軍へ就役し、太平洋艦隊へ編入された]

3番艦「ウラジーミル・モノマーフ」は、2006年3月19日に起工、2012年12月30日に進水、2014年12月10日に竣工、同年12月19日に就役しました。
[第3のボレイ級戦略原潜ウラジーミル・モノマーフはロシア海軍へ就役した]

4番艦「クニャージ・ウラジーミル」からは改良型のプロジェクト955A「ボレイ-A」となり、2012年7月30日に起工されました。
[改ボレイ級戦略原潜クニャージ・ウラジーミルは2017年にロシア海軍へ納入される]

5番艦(改「ボレイ」級としては2隻目)「クニャージ・オレグ」は、2014年7月27日に起工されました。
[ボレイ級戦略原潜5番艦クニャージ・オレグはロシア海軍の日に起工された]

6番艦「ゲネラリーシムス・スヴォーロフ」は2014年12月26日に起工されました。
[ロシア海軍の為の第6のボレイ級戦略原潜は起工された]

今年(2015年)には7番艦の起工が予定されています。
[ロシア海軍最新戦略原潜ボレイ級の建造予算が凍結される事など無い]


2014年8月、ロシア連邦大統領ウラジーミル・プーチン氏は、今後建造されるロシア海軍の新型艦の何れかに「インペラートル・アレクサンドルIII」(皇帝アレクサンドル3世)の名前を付けるように提案しました。
[ロシア海軍の新造艦に皇帝アレクサンドル3世の名が付けられる]

そして、今回の記事によると、現在の所、「ボレイ」級7番艦の艦名の最有力候補は「インペラートル・アレクサンドルIII」との事です。
ただ、「ボレイ」級7番艦が起工されるのは今年12月になるので、それまでに変更される可能性も有りますが。

ロシア海軍太平洋艦隊の『決闘』演習がオホーツク海で行なわれた

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2015年7月7日10時05分配信
【太平洋艦隊の艦は仮想敵の空中攻撃を撃退した】
モスクワ、7月7日-ロシア通信社ノーボスチ

沿海地方小艦隊艦船支隊オホーツク海で、アクティブレーダー妨害及び対空防衛システムを用いて仮想敵の空中攻撃を撃退した。
東方軍管区広報サービス・情報供給部長ローマン・マルトフ1等海佐は発表した。

「親衛ロケット巡洋艦ワリャーグ、駆逐艦ブイストルイ、大型対潜艦マルシャル・シャーポシニコフ、アドミラル・ヴィノグラードフで構成される沿海地方小艦隊艦船支隊は、アクティブレーダー妨害及び対空防衛システムを用いて仮想敵の大規模な空中攻撃を撃退しました」
彼は話した。

広報サービス代表は「決闘」の一戦はオホーツク海で行なわれ、「敵」の役割はカムチャツカグループ艦艇支隊が演じた事を付け加えた。


[ロシア海軍太平洋艦隊の親衛ロケット巡洋艦ワリャーグとカムチャツカの小型ロケット艦部隊の『決闘』が行なわれる]

今回のオホーツク海『決闘』演習へ参加したのは、ロシア太平洋艦隊沿海地方小艦隊カムチャツカ方面部隊(北東軍集団)の以下の艦です。

[沿海地方小艦隊艦船支隊]
親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」
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駆逐艦「ブイストルイ」
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大型対潜艦「マルシャル・シャーポシニコフ」
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大型対潜艦アドミラル・ヴィノグラードフ」
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[カムチャツカ艦艇支隊]
小型ロケット艦「モローズ」
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小型ロケット艦「イネイ」
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小型ロケット艦「スメルチ」

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この両部隊が敵味方に分かれ、カムチャツカ艦艇支隊小型ロケット艦3隻は対艦ミサイル「マラヒート」を発射し、沿海地方小艦隊艦船支隊は電波妨害を仕掛けながら全ての対空兵器(ロケット巡洋艦「ワリャーグ」:高射ミサイル複合体「フォルト」、「オサー-M」、AK-630 30mm機関砲、大型対潜艦2隻:高射ミサイル複合体「キンジャール」、AK-630 30mm機関砲、駆逐艦「ブイストルイ」:高射ミサイル複合体「ウーラガン」、AK-630 30mm機関砲)を使用し、対艦ミサイルを撃墜しました。

ロシア海軍太平洋艦隊の親衛ロケット巡洋艦ワリャーグとカムチャツカの小型ロケット艦部隊の『決闘』が行なわれる

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『タス通信』より
2015年7月6日11時22分配信
【太平洋艦隊の艦は演習でミサイル「決闘」を行なう】
モスクワ、7月6日/タス通信

カムチャツカ連合部隊及び沿海地方小艦隊の艦船グループは太平洋「決闘」を行なう-ロケット巡洋艦「ワリャーグ」率いる支隊は、小型ロケット艦の攻撃演習を撃退する。
7月6日、東方軍管区広報サービス代表ローマン・マルトフ1等海佐は発表した。

「対空防衛演習中、小型ロケット艦モローズ、イネイ、スメルチは対艦ミサイル"マラヒート"発射を実施します。
それは親衛ロケット巡洋艦ワリャーグ率いる沿海地方小艦隊艦船支隊の為の低高度の高速小型目標をシミュレートしており、全ての対空防衛手段を用いて仮想敵の空中攻撃を撃退します」
マルトフ
は説明した。


カムチャツカ方面(北東軍集団)ペトロパブロフスク・カムチャツキー港には、太平洋艦隊所属のプロジェクト12341小型ロケット艦4隻(「スメルチ」、「イネイ」、「ラズリーフ」、「モローズ」)が駐留していますが、今回の演習には、この内の3隻が参加します。
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そして、太平洋艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」率いる沿海地方小艦隊部隊との「決闘」-小型ロケット艦から発射される対艦ミサイル「マラヒート」を全ての対空兵器を使って撃墜する-が太平洋上で行なわれます。
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対艦ミサイル「マラヒート」は2008年8月の南オセチア紛争において実戦使用されており、グルジア警備艇1隻(ゲオルギー・トレリ)を撃沈しています。
[アブハジア沖海戦(仮)続報・その3]
[アブハジア沖海戦「詳細」]

ロシア海軍の最優先事項は戦略原潜の建造にある

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『タス通信』より
2015年7月6日6時15分配信
【ロシア連邦海軍総司令官:原子力潜水艦隊は造船プログラムの最優先事項である】
モスクワ、7月6日/タス通信

原子力潜水艦隊は、ロシア海軍の造船プログラムの最優先事項である。
ロシア海軍総司令官ヴィクトール・チルコフ大将は表明した。

彼は、7月5日に終了したサンクトペテルブルク国際海軍サロン『IMDS-2015』で提示されたロシアの新たな水上艦及び潜水艦開発プロジェクトに関し、その結果を総括した。

これは、ロシア連邦国防省下の海軍広報サービス・情報供給部代表イーゴリ・ディガロ1等海佐が記者団へ伝えた事である。

「海軍の為に建造される第5世代原子力潜水艦は、既に設計が進められています」
チルコフ
は通知した。

「戦略原子力潜水艦プロジェクト"ボレイ"シリーズについてですが、このシリーズの建造で使われた全ての最高の技術的解決策は、(次の)新たな世代の原子力潜水艦において更なる発展を遂げる事でしょう」
提督は話した。

更に彼は伝えた。
「2020年以降、海軍は、大きな揚陸部隊収容能力と複数のヘリコプターを搭載できる新たな大型揚陸艦の建造と装備化を計画しております」

「次なる段階はヘリコプター空母の建造となるでしょう。
我々は予備設計について検討しております」
チルコフ
は強調した。

水上艦の近代化について海軍総司令官は想起した。
「2018年には重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフの近代化が完了します。
全ての能力において、それは事実上の新造艦となり、あらゆる遠海ゾーングループの基礎を構成する事になります。
同艦が復帰した後、重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーの近代化が実施されます」


海軍総司令官が表明したように「国際海軍サロンには、外国海軍の同僚が高い関心を示しました」



国際海洋兵器展示会IMDS-2015は、2015年7月1日から7月5日までサンクトペテルブルクにおいて開催されました。
【IMDS(International Maritime Defence Show)公式サイト】
【IMDS-2015日程表】

【写真:IMDS-2015パビリオン】
【写真:IMDS-2015の水上展示艦艇】

ロシア海軍総司令官ヴィクトール・チルコフ提督「原子力潜水艦隊(の建設)はロシアの造船プログラムの最優先事項」と言っていますが、この「原子力潜水艦隊」は、発言の中身を見る限り、戦略原子力潜水艦を指しているようです。

現在、ロシア海軍向けに第4世代戦略原潜「ボレイ」級の建造が進められており、2020年までに8隻の調達が計画されていますが、2021年以降も「ボレイ」級の改良型の建造は続けられます。
[ロシア海軍第4世代戦略原潜ボレイ級の建造は2020年代にも継続される]

「ボレイ」級の次の第5世代戦略原潜の設計作業も既に始まっています。
[ロシアは第5世代潜水艦の設計作業を始めている]

チルコフ提督の言う「大きな揚陸部隊収容能力と複数のヘリコプターを搭載できる新たな大型揚陸艦」は、早ければ2016年から建造が始まる汎用揚陸艦「プリボイ」級の事でしょう。
[ロシア海軍の為の新型汎用揚陸艦プリボイ級が建造される]

「プリボイ」級の次には「ヘリコプター空母」(汎用揚陸ヘリコプター搭載艦)の建造も検討されています。
[ロシア海軍将来汎用揚陸ヘリコプター搭載艦プロジェクト「ラヴィーナ」]
[ロシア海軍の為の将来大型揚陸艦は複数のヴァージョンが設計されている]

チルコフ提督が言及しているように、現在、セヴェロドヴィンスク造船所で大規模な近代化改装工事を行なっている重原子力ロケット巡洋艦「アドミラル・ナヒーモフ」は、2018年に復帰する予定となっております。
[ロシア海軍は近代化された重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフを2018年に受領する]
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「アドミラル・ナヒーモフ」復帰後、同型艦「ピョートル・ヴェリキー」も近代化改装されます。
[ロシア海軍の重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーの近代化改装は計画通り行なわれる]

ロシア海軍の将来コルベット・プロジェクト20386

ロシア海軍の為の新世代コルベット・プロジェクト20386

現在、ロシア海軍向けに建造されているプロジェクト20380/20385コルベット(ステレグーシチー型)シリーズの発展型となります。
設計を担当したのは、プロジェクト20380/20385と同じ中央海洋設計局「アルマーズ」です。

プロジェクト20386は、モジュール方式兵装が導入され、更には無人機(無人ヘリコプター)が搭載されるとの事であり、20380/20385とはかなり違う艦になります。
プロジェクト20386「常備の基本兵装」「取り外し可能な戦闘モジュール」を装備するとの事です。
現在の所、1番艦の起工は2015年末~2016年初頭に予定されています。
[ロシア海軍の新型コルベット・プロジェクト20386の1番艦は2015年末-2016年初頭に起工される]
[ロシア海軍の新型コルベット・プロジェクト20386の1番艦は2015年に起工される]

そして、2015年7月1日からサンクトペテルブルクで開催されている国際海洋兵器展示会IMDS-2015において、、プロジェクト20386の概要が明らかにされました。
【IMDS(International Maritime Defence Show)公式サイト】

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上部構造物は、ベースとなったプロジェクト20380とは全く違います。
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プロジェクト20380/20385には有った後部ヘリコプター格納庫は廃止され、ヘリコプターは甲板下へ収納されます。
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艦の横から高速艇を出す事も出来ます。
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艦尾からは曳航ソナーを出すことが出来るようです。
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兵装は、艦首にA-190-01 100mm単装砲1基、高射ミサイル複合体「リドゥート」垂直発射機16セル、AK-630M 30mm機関砲2基が確認できます。
この他、対潜/対魚雷複合体「パケート-NK」も搭載されているでしょう。
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そして、上部構造物の中に対艦ミサイル「ウラン」4連装発射筒2基が収められています。
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ただ、プロジェクト20386モジュール方式が導入されるので、これらの兵装は変更できるようです。
おそらくは、砲兵装「常備の基本兵装」ミサイル兵装「取り外し可能な戦闘モジュール」でしょう。

ロシア海軍の為の将来大型揚陸艦は複数のヴァージョンが設計されている

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『タス通信』より
2015年7月4日11時28分配信
【ネヴァ川計画設計局はロシア海軍の為の複数の揚陸艦プロジェクトを提示する】
サンクトペテルブルク、7月4日/タス通信

「ネヴァ川計画設計局」の専門家の主導により、ロシア海軍の為の将来揚陸艦プロジェクトの複数のヴァージョンが作成された。
タス通信特派員のインタビューに対し、同社総取締役セルゲイ・ウラソフは伝えた。

「ネヴァ川計画設計局の主導により、様々なヴァージョンの揚陸艦が開発されており、海軍の技術的課題の下で、これらの内の何れかのプロジェクトへ着手する用意があります」
彼は話した。

艦の排水量は、目的と任務に応じ、6000トンから25000~30000トンとなり得る。
1番目のケースは「イワン・グレン」と同様の艦となり、第2は-汎用揚陸艦である。

「それは様々な呼ばれ方になるでしょう、ヘリコプター空母、そして浮揚ドック。
原則の1つは、機器、船、ヘリコプターといったものです。
最も大きな艦は、15-20機のヘリコプターを駐留させる事が出来ます。
その割合は、より多くのヘリコプター搭載、より少ない揚陸機器、そして逆の場合もあります」
ウラソフ
は説明した。

建造期間は、艦の排水量に依る。
海軍からの課題を受け、艦への海軍旗の掲揚までは、5-6年から7-8年になるかもしれない。
計画設計局総取締役は説明した。

「我々は既に艦の概念設計を有しておりますが、私共が、それを出展する事は有りません。
何故なら、この為に、輸出用の外観の仕様書について解決する必要があるからです。
様々な用途の為の複数の異なるヴァージョンは、海軍からの課題が出たときのみ、すぐにでも設計へ着手する事になるでしょう。
ウラソフ
は強調した。


[ロシア将来大型揚陸艦]
2013年9月初頭、ロシア海軍総司令官ヴィクトール・チルコフ提督は、現在建造中のプロジェクト11711大型揚陸艦に続く新たな大型揚陸艦の建造が計画されている事を明らかにしました。
[ロシア海軍は2020年までに12隻の原子力潜水艦を近代化する]

新世代大型揚陸艦の設計作業は「ネヴァ川計画設計局」により進められています。
[ロシアは新たな大型揚陸艦を造る]
[ロシア海軍の将来ヘリコプター揚陸ドック艦(ヘリコプター空母)の設計は最終段階に在る]
[ロシア海軍の新世代大型揚陸艦は2020年に就役する]

2015年6月中旬には、「ネヴァ川計画設計局」が設計した新世代汎用揚陸艦プロジェクト「プリボイ」の概要が明らかにされました。
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プロジェクト「プリボイ」は2016年から建造開始予定となっております。
[ロシア海軍の為の新型汎用揚陸艦プリボイ級が建造される]

この他、クルイロフ国立科学センターによる汎用揚陸ヘリコプター搭載艦プロジェクト「ラヴィーナ」(概念設計案)の存在も明らかにされました。
[ロシア海軍将来汎用揚陸ヘリコプター搭載艦プロジェクト「ラヴィーナ」]


今回、「ネヴァ川計画設計局」総取締役セルゲイ・ウラソフ氏は、ロシア海軍の為の将来揚陸艦として複数の設計案を作成している事を明らかにしました。
最も小さいのは6000トン級揚陸艦であり、これは「イワン・グレン」型の改良型になるようです。

最大は25000-30000トン級揚陸艦(ヘリコプター揚陸ドック艦)であり、これは、上記の概念設計案「ラヴィーナ」をベースにしたものでしょう。

今回の記事では触れられていませんが、この中間として14000トン級揚陸艦も有り、それが来年から建造開始予定の「プリボイ」級になります。

ロシア海軍の為の新世代AIP搭載潜水艦は2018年から建造を開始する

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2015年7月3日12時01分配信
【チルコフ:嫌気性装置を有する潜水艦の生産は2018年に始まる】
サンクトペテルブルク、7月3日-ロシア通信社ノーボスチ

(ロシア)海軍の為の非大気依存動力装置を有する潜水艦の建造は2018年に開始される。
金曜日、海軍総司令官ヴィクトール・チルコフ大将は発表した。

「我々は、2018年に嫌気性動力装置を有する潜水艦の建造開始を計画しております」
潜水艦「スタールイ・オスコル」
海軍への引き渡し式典において総司令官は表明した。

「非大気依存発電装置を有する潜水艦の建造についてですが、この問題は、現在、最終段階に在ります」
産業貿易相デニス・マントゥロフ
は確認した。


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今回、ロシア海軍総司令官ヴィクトール・チルコフ提督ロシア産業貿易相デニス・マントゥロフ氏は、「非大気依存発電装置を有する潜水艦」としか述べていませんが、これはおそらく第5世代通常動力潜水艦「カリーナ」級の事でしょう。

「カリーナ」級の予備設計作業は2014年12月に完了しています。
[ロシア海軍の為の第5世代通常動力潜水艦カリーナ級の予備設計作業は完了した]

ロシアの海洋工学中央設計局「ルビーン」は、通常動力潜水艦の為の新たな非大気依存発電装置(Air-Independent Propulsion、AIP)及びリチウムイオンバッテリーの開発を進めています。
[ロシア海軍の新世代潜水艦の為のAIP機関の試験は進んでいる]
[ロシアは潜水艦用のリチウムイオン電池の試験に成功した]

非大気依存発電装置は、今後建造されるロシア海軍第5世代通常動力潜水艦「カリーナ」級の標準装備となります。

外国への輸出が想定されているロシア製の各種艦艇(潜水艦を含む)については様々な情報が公開されていますが、ロシア海軍専用で輸出の予定が無い潜水艦「カリーナ」級に関する情報は最重要機密となっており、「非大気依存発電装置を有する」事以外は全く公表されていません。

『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2015年7月2日15時18分配信
【統合造船業営団は最新プロジェクト潜水艦「カリーナ」について話す事を拒否した】

ロシア海軍新型フリゲートの為の艦対空ミサイルの試験は2015年中に完了する

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『タス通信』より
2015年7月3日10時27分配信
【コンツェルン「アルマーズ-アンテイ」はロシア連邦海軍の新たなフリゲートの為の高射複合体の試験を完了する】
サンクトペテルブルク、7月3日/タス通信

コンツェルン「アルマーズ-アンテイ」は、新たな海洋配置高射ミサイル複合体「ポリメント-リドゥート」「シチーリ-1」の試験を完了する。
7月3日、タス通信は同社の公式代理人より伝えられた。

「2015年の国家防衛発注の枠組みにおいて、新たな艦載高射ミサイル複合体ポリメント-リドゥートとシチーリ-1の試験が完了します。
加えて、国家防衛発注の目標に沿って、建造中の艦へのミサイル複合体の供給を実施します」

対談者はサンクトペテルブルク国際海軍サロン(IMDS-2015)において話した。

複合体「ポリメント-リドゥート」プロジェクト22350フリゲートに装備されており、その最初のものは2015年から運用を開始しなければならない。
「シチーリ-1」プロジェクト11356フリゲートが受け取り、このタイプのトップは、今年末までに軍へ引き渡されるだろう。

「現在、これらの製品の輸出向け受注は有りません」
「アルマーズ-アンテイ」
の代理人は明らかにした。

コンツェルンへの大まかな外国からの発注についての話で、彼は、同社が高射複合体の売却後のサービスに従事している事を指摘した。
特に、中国海軍及びインド海軍の利益の為の。


[ロシア海軍の為の新たなフリゲート~プロジェクト11356R(アドミラル・グリゴロヴィチ型)とプロジェクト22350(アドミラル・ゴルシコフ型)]

ロシア海軍新世代フリゲート・プロジェクト22350は、新たな高射ミサイル複合体「ポリメント-リドゥート」を装備します。
これは、陸上用のS-400「トリウームフ」の艦載型という位置付になります。
[新世代の艦対空ミサイルシステム3K96「リドゥート」]

プロジェクト11356Rフリゲートは、高射ミサイル複合体「シチーリ-1」を装備します。
こちらは、ソブレメンヌイ級駆逐艦などに搭載されている「ウーラガン」の改良発展型です。
[アドミラル・グリゴロヴィチ型フリゲートの為の対空ミサイルは2014年から受領される]
[ロシア海軍のプロジェクト11356Rフリゲート2番艦アドミラル・エッセンへ艦対空ミサイル発射機が設置された]

プロジェクト22350フリゲートの1番艦「アドミラル・ゴルシコフ」プロジェクト11356Rフリゲートの1番艦「アドミラル・グリゴロヴィチ」は、現在、バルト海で洋上試験を行なっていますが、2隻とも高射ミサイルの発射試験を行なったという情報は、今の所は未だありません。
今回の記事によると、今年中には試験が完了するとの事ですが。

ロシア海軍将来正規空母の為の電磁カタパルトの開発は進められている

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『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2015年7月2日11時9分配信
【正規空母の為の電磁カタパルトはロシアで開発されている】

ロシアでは、将来正規空母の為の電磁カタパルトの技術的プロジェクトを開発が行なわれている。

『海軍産業』特派員は、この作業へ参加した船舶機械製造中央科学研究所のブースにおいて伝えられた。
組織の代理人は、中央科学研究所航空艦の為の航空機制止装置の製造経験を有している事を指摘した。

以前、電磁カタパルトは、ロシア将来正規空母プロジェクト23000「シトルム」に装備されると伝えられた。

現在、電磁カタパルトは、建造中のアメリカ合衆国正規空母「ジェラルド.R.フォード」で試験が行なわれている。

アメリカ合衆国海軍は、それが、より高い信頼性、効率、消費電力、より良い速度制御、高速並びに低速時の滑らかな加速を有すると伝えている。
加えて、このカタパルトは、航空機にとっては危険がより少なくなっている。


[ロシア将来航空母艦]
[ロシア海軍将来空母概念設計案・プロジェクト23000E「シトルム」]

ロシア将来正規空母Перспективный Авианосецは、現在の所、3種類のヴァリエーションが検討されています。
[ロシアは3種類の将来航空母艦を設計している]
[ロシア国防省は3つの将来原子力空母設計案を検討している]
「3つの設計案」は、重航空母艦(80000-85000t級)、中航空母艦(55000-65000t級)、軽航空母艦(50000t未満)を指しています。

ただし、将来正規空母の建造時期については、現在の所は明確にされていません。
[ロシア海軍の為の将来原子力空母の起工は2018年までの予定表には無い]

将来正規空母には電磁カタパルトの装備が予定されており、既に開発も始まっています。
[ロシアは将来空母用の電磁カタパルトの開発を始めている]

電磁カタパルトの開発に従事している研究所(具体的な名前は明かされていない)は、以前に着艦拘束装置の製造経験を有しているとの事ですが、現在のロシア着艦拘束装置の製造能力を有しているのは、サンクトペテルブルク「プロレタリア工場」のみです。
[ロシアは着艦拘束装置の製造を再開した]

ロシア海軍の為の将来多目的艦上ヘリコプターが開発される

『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2015年7月2日16時03分配信
【「カモフ」は将来艦上ヘリコプターを開発する】

「カモフ」社は将来多目的艦上ヘリコプターを開発する。
同社の主任設計者セルゲイ・ミヘーエフはサンクトペテルブルクの国際海軍サロンにおいて表明した。


「弊社は既に将来ヘリコプタープロジェクトを作成しています。
新たな設計には、過去50年間にカモフが蓄積した全ての能力が含まれます」
ミヘーエフ
タス通信へ話した。

彼によると、開発は、提供される資金及び発注に応じて、発注者が指定する任意の時期に行なわれる事になるだろう。
「我々には、この為の用意があり、私達の人生の全てに先立ち、この将来ヘリコプターは作成されます。
ですが、その出現の時期は-発注者の問題です。
彼ら(発注者)による適切な施策が提供されるのならば、カモフ社は、すぐにでも新世代多目的艦上ヘリコプターを作成する事が出来ます」

対談者は強調した。

新たな機体は、Ka-27Ka-29を含め、現在、ロシア海軍の軍備として在籍するヘリコプターの後継機となる。

ミヘーエフが説明したように、艦上ヘリコプターの為の規格は、寸法、輸送システム、整備など、Ka-25(1971年に軍備採用)の作成時から開発され「不動のままです」
「全ての将来艦載ヘリコプターは、これらの基準に基づいて作成されます。
我々は、格納庫、エレベータ、インフラストラクチュアを作り直す事は出来ず、既に開発済みの規定を遵守する事が必要です」
ミヘーエフ
は話した。


ロシア(ソ連)ヘリコプターメーカーである「カモフ」は、ソ連/ロシア海軍の一連の艦載ヘリコプターを開発しましたが、艦の格納庫などの制限により、寸法を大幅に変える事は有りませんでした。

Ka-25(1961年7月20日初飛行、1971年12月軍備採用)
メインローター直径:15.74m
全長:9.75m
全幅:3.76m
全高:5.37m

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Ka-27(1973年12月24日初飛行、1981年軍備採用)
メインローター直径:15.90m
全長:12.25m
全幅:3.80m
全高:5.40m

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そして1990年代には、Ka-27シリーズの後継として新型艦載ヘリコプターKa-40が計画されましたが、資金不足により開発は中止されました。
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現在は、現用機Ka-27の近代化改修が進められています。
[ロシア海軍の艦載ヘリコプターKa-27PLとKa-27PSが近代化される]
[ロシア海軍航空隊の長距離対潜哨戒機Tu-142及び対潜ヘリコプターKa-27は2020年までに全機が近代化される]

しかし、Ka-27を未来永劫に渡り使用し続ける事は出来ないので、「カモフ」による新たな艦上ヘリコプターの開発が計画されることになりました。

ただ、今回の記事を見る限り、例によって艦の格納庫などの制限の為、(Ka-27から)寸法を大幅に変えるわけにも行かず、おそらくは、Ka-27と殆ど同サイズの新世代ヘリコプターが作られる事になるようです。

プロジェクト06363潜水艦スタールイ・オスコルはロシア海軍へ就役した

本日(2015年7月3日)、プロジェクト06363通常動力潜水艦の3番艦B-262「スタールイ・オスコル」はロシア連邦海軍へ就役しました。
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『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2015年7月3日11時20分配信
【ディーゼルエレクトリック潜水艦「スタールイ・オスコル」へ聖アンドレイ旗が翻った】

第7回国際海軍サロンの枠組みにおいて、7月3日・金曜日、プロジェクト636.3ディーゼルエレクトリック潜水艦「スタールイ・オスコル」への聖アンドレ旗掲揚式典が開催された。

現時点において、海軍の将兵は潜水艦へ習熟していると式典中にロシア連邦海軍総司令官ヴィクトール・チルコフは語った。
「プロジェクト636潜水艦は、世界に同類のものが有りません」
彼は表明した。
「僕は願っております。
乗組員の皆様に幸せな航海、追い風、キール下の7フィートが有りますように」
ヴィクトール・チルコフ
はスピーチを締めくくった。

「このプロジェクトは、非常に高い能力を有しており、NATOからは"ブラックホール"と呼ばれております。
何故なら、世界中の船にとって(潜水艦は)目に見えず、静かですから」

次に、ロシア連邦産業貿易相デニス・マントゥロフは話した。
彼は潜水艦の乗組員へ、潜水艦の兵器が演習でのみ使用される事を望んだ。

「この潜水艦は、黒海艦隊には、とても必要です。
それは全ての種類及びタイプの試験を成功裏に実施し、顧客から潜水艦への苦情は有りません」
ロシア連邦国防相代理ユーリー・ボリソフ
は表明した。

式典において聖アンドレイ旗正教会司祭により祓い清められ、潜水艦へ掲揚される。

[『海軍産業』参考資料]
B-262「スタールイ・オスコル」
は、 プロジェクト636.3「ワルシャワンカ」ディーゼルエレクトリック潜水艦である。
敵の潜水艦及び水上艦との戦闘、海軍基地、沿岸、海洋交通線の防衛、敵との接触の為の偵察及び哨戒活動の為に意図されている。

潜水艦は2012年8月17日に起工され、2014年8月28日に進水した。
2015年3月6日には工場航行試験へ出発し、7月2日には、受領-引渡証書へ署名された。

潜水艦の兵装は6門の口径533mm自動装填魚雷発射管、18本の魚雷、24個の機雷、4基のミサイル「カリブル」携帯高射ミサイル複合体「ストレラ-3」或いは「イグラ」ミサイル8基である。

[戦術-技術的特性]
水上速力:17ノット
水中速力:20ノット
通常潜航深度:240メートル
最大潜航深度:350メートル
乗組員:52名
自立行動期間:45日
経済続力での水中航続距離-400海里
水上排水量:2350トン
水中排水量:3950トン
全長:73メートル
船体最大幅:10メートル
平均吃水:6.2メートル



[プロジェクト06363潜水艦]

プロジェクト06363潜水艦の3番艦B-262「スタールイ・オスコル」は2012年8月17日に起工されました。
[プロジェクト06363潜水艦スタールイ・オスコルは起工された]

2014年3月に乗員団が編成されました。
[プロジェクト06363潜水艦スタールイ・オスコルの乗員団が編成される]

2014年8月28日に進水しました。
[ロシア海軍のプロジェクト06363潜水艦の3番艦スタールイ・オスコルは進水した]


2015年3月6日、航行試験へ出発しました。

[ロシア海軍のプロジェクト06363潜水艦の3番艦スタールイ・オスコルは航行試験を開始する]

2015年6月25日、受領-引渡証書へ署名され、ロシア海軍へ納入されました。
[プロジェクト06363潜水艦スタールイ・オスコルはロシア海軍へ納入された]

記事冒頭の「第7回国際海軍サロン」とは、2015年7月1日からサンクトペテルブルクで開催されている国際海洋兵器展示会IMDS-2015を指しています。
(今回で7回目)
【IMDS(International Maritime Defence Show)公式サイト】
【IMDS-2015日程表】
「IMDS-2015」には潜水艦「スタールイ・オスコル」も出展されています。

その「IMDS-2015」3日目となる2015年7月3日、潜水艦「スタールイ・オスコル」への聖アンドレイ旗(ロシア海軍旗)初掲揚式典、即ち、ロシア連邦海軍への正式な就役式典が開催されました。
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ロシア海軍の艦の就役は
1:受領-引渡証書への署名(艦の造船所から海軍への納入)
2:海軍旗の初掲揚式典・各艦隊部隊への編入

の2段階で行なわれますが、潜水艦「スタールイ・オスコル」の場合、1は2015年6月25日に行なわれ、2は7月3日に開催されました。

これまでにも「国際海軍サロン」(IMDS)には、ロシア海軍へ就役(納入)前の艦が出展された事は何度か有りますが、「IMDS」の最中に(イベントの一環として)就役式典が開催されたのは今回が初めてになります。

なお、ロシア海軍総司令官ヴィクトール・チルコフ提督は、式典の中で「(「スタールイ・オスコル」乗組員に)キール下の7フィートが有りますように」と言っていますが、これはロシア海軍、というか船乗りの古い用語で「幸あらんことを」といった意味になります。
起源については諸説あるようですが、要するに、キール(船底)から海底まで7フィート(約2.1メートル)以上離れていれば座礁する心配は無い(無事に航行できる)という昔の船乗りの故事から来ているようです。


ロシア海軍向けのプロジェクト06363非核動力潜水艦は、これまでに6隻が起工され、この内の2隻が就役しています。
全てサンクトペテルブルク「アドミラルティ造船所」で建造されています。
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現在の所、6隻が建造される計画です。

プロジェクト06363は、輸出用のプロジェクト636を更に改良したタイプであり、今後建造される第5世代非核動力潜水艦「カリーナ」級の開発設計作業の成果がフィードバックされています。
[プロジェクト06363]
・B-261「ノヴォロシースク」(Б-261 Новороссийск)
建造番号01670
2010年8月20日起工/2013年11月28日進水/2014年8月22日就役
黒海艦隊に配備予定

・B-237「ロストフ・ナ・ドヌー」(Б-237 Ростов-на-Дону)
建造番号01671
2011年11月21日起工/2014年6月26日進水/2014年12月30日就役
黒海艦隊に配備予定

・B-262「スタールイ・オスコル」(Б-262 Старый Оскол)
建造番号01672
2012年8月17日起工/2014年8月28日進水/2015年7月3日就役
黒海艦隊に配備予定

・B-265「クラスノダール」(Б-265 Краснодар)
建造番号01673
2014年2月20日起工/2015年4月25日予定/2015年11月就役予定
黒海艦隊に配備予定

・B-268「ヴェリキー・ノヴゴロド」(Б-268 Великий Новгород)
建造番号01674
2014年10月30日起工/2016年11月就役予定
黒海艦隊に配備予定

・B-271「コルピノ」(Б-271 Колпино)
建造番号01675
2014年10月30日起工/2016年11月就役予定
黒海艦隊に配備予定


プロジェクト06363潜水艦には有翼ミサイル「カリブル」が装備されます。
[巡航ミサイル「カリブル」対地攻撃型は2500kmの最大射程を有する]

ロシアとフランスはミストラル級ヘリ空母の代金返還で合意する

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2015年7月2日11時38分配信
【コジン:ロシアとフランスは「ミストラル」の代金返還の合意へ署名する】
サンクトペテルブルク、7月2日-ロシア通信社ノーボスチ

「ミストラル」に関する交渉は完了に近づいており、近い内にロシアへの代金返還に関する合意へ署名される。
木曜日、ロシア通信社ノーボスチは、軍事技術協力担当ロシア連邦大統領補佐官ウラジーミル・コジンより伝えられた。

「交渉は最終段階へ入っており、我々は近い内に、ロシアへの代金返還についてフランスとの合意へ署名します」
コジン
はサンクトペテルブルクの国際海軍サロンにおいて表明した。


『ロシア通信社ノーボスチ』より
2015年7月2日11時40分配信
【情報筋:モスクワとパリは「ミストラル」の違約金の額で合意した】
モスクワ、7月2日-ロシア通信社ノーボスチ

ロシアフランス「ミストラル」引き渡し中止の違約金の額で予備合意に達し、次の段階の協議は7月に開催される。
水曜日、軍事技術協力分野の情報提供者はロシア通信社ノーボスチへ伝えた。

今年5月に開催された最後の会合の1つは結果が出ないまま終了した。

「6月中に双方は、フランスのロシアへのミストラル引き渡し中止の補償額を決定する事前合意に達しました。
事前に、この決定は両国政府により承認を受ける事になっていますので」

対談者は話した。

更に彼は、現在、協議が活発に行なわれていると伝えた。
「彼らのお蔭で、支払額を決める事前合意に達しました。
今、代表団は、補償の支払いの技術的手順について話しあっています」

情報提供者は話した。

彼によると、次の段階の協議は7月に開催される。

以前、メディアから公表された情報によると、パリは8億ユーロの返還を用意しており、モスクワは11億ユーロを求めている。


[フランスのミストラル級引き渡し保留問題]
[ヘリコプター揚陸ドック艦ミストラル型]
[ヘリ空母ミストラル型(旧ブログ)]

ロシア海軍向けの「ミストラル」級ヘリコプター揚陸ドック艦の売買契約は、2011年6月に締結されました。
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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2011年6月17日17時11分配信
【ロシアとフランスは、ヘリコプター空母「ミストラル」に関する契約を締結する】

「ミストラル」級の1番艦「ウラジオストク」は2014年11月に引き渡される予定でしたが、2014年2月以降のウクライナ情勢の悪化により、アメリカを初めとする西側諸国フランスに対し、ロシアへの「ミストラル」級の引き渡しの中止を求め、当初はロシアへ艦を引き渡す意向を表明していたフランス大統領も、2014年11月末に「ウラジオストク」の引き渡しの延期を決定しました。
[フランスはロシアへのミストラル級ヘリ空母ウラジオストクの引き渡しを一時停止する]
[ロシアはミストラル級ヘリ空母購入の為にフランスへ約10億ユーロを支払っている]

2番艦「セヴァストーポリ」も2014年11月に進水し、今年3月から洋上試験を開始しています。
[ロシア海軍向けミストラル級ヘリ空母セヴァストーポリは2回目の洋上試験を行なう]

オランド大統領はは、再三に渡り、「ミストラル」級引き渡しの為の条件として、ウクライナ情勢の鎮静化(停戦合意の履行)を挙げています。
[ロシアへのミストラル級ヘリ空母引き渡しの為の条件は未だ成立していないとフランス大統領は言った]

このようなフランス側の態度に対し、ロシア連邦大統領ウラジーミル・プーチンは、2015年4月16日、「ロシアはミストラル級の供給の『挫折』に関し、フランスへ違約金を請求するつもりは無いが、ロシアが負担した費用は返してもらわなくてはならない」と公言しました。
[ロシアはミストラル級ヘリ空母に関してフランスへ違約金を求めないが支払った代金の返却を望む]

4月19日、オランド氏は、4月24日にアルメニアプーチン氏と会い、「ミストラル」級に関する問題で話し合うと確約する事になりました。
[フランス大統領はミストラル級ヘリ空母の問題についてロシア大統領と話し合う]

4月22日、オランド氏は、ウクライナ大統領との共同記者会見において、改めてロシアへの「ミストラル」級引き渡しの為の条件は形成されておらず、引き渡しは不可能であると表明しました。
更には、ロシアフランスへ払った「ミストラル」級の代金の返還についても言及しました。
[フランスはロシアが支払ったミストラル級ヘリ空母の代金を返還する用意がある]

そして4月24日、アルメニアエレバンプーチン氏とオランド氏の会談が開かれました。
[フランス大統領とロシア大統領はアルメニアにおける首脳会談でミストラル級ヘリ空母の問題についても話し合った]

この会談では「ミストラル」級の問題についても話し合われたようですが、会談後、フランス大統領「ロシアへのミストラル級の引き渡しは決まっていない」と述べ、一方、ロシア大統領報道官「この件に関しては何の問題も無い」とだけ述べました。

4月27日、ロシア大統領報道官ドミトリー・ペスコフ氏は、「ミストラル級ヘリ空母か、或いは前払い金(ロシアがフランスへ支払い済みの代金)をロシアへ戻す事で合意している」と述べました。
[フランスはロシアへミストラル級ヘリ空母を引き渡すか、或いは金を返す]

そして結局、「ミストラル」級ロシアへ引き渡すのではなく、ロシアが以前に支払った「ミストラル」級の代金を返還する方向で合意する事になりました。

ロシア海軍第4世代戦略原潜ボレイ級の建造は2020年代にも継続される

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『タス通信』より
2015年7月2日10時31分配信
【海軍総司令官:ロシア連邦は戦略原子力潜水艦「ボレイ」の建造を2020年以降も継続する】
サンクトペテルブルク、7月2日/タス通信

戦略原子力潜水艦「ボレイ」級の建造は2020年以降も継続される。
7月2日、ロシア海軍総司令官ヴィクトール・チルコフ大将は記者団へ表明した。

以前、「ボレイ」をベースにした潜水艦の建造の継続の可能性については、特に、この潜水艦を開発した海洋工学中央設計局「ルビーン」総取締役イーゴリ・ヴィリニトが表明している。

「我々の造船プログラムの概要構成では、ボレイ級潜水艦の建造が停止される事は有りません。
それは2020年以降の最新技術を考慮に入れて継続されます」

彼はサンクトペテルブルク国際海軍サロン(IMDS-2015)の最中に話した。

彼によると、この計画では「全てにおいて最高の技術的プラン」と新たな潜水艦へ設置する為の改善が採用される。

追加される「ボレイ」の数量について提督は、「国際関係の状況と進展」に依って決定される事になると説明した。
「今日において、我々は幾つかの脅威を有しており、私達には8隻の潜水艦が必要であると言っております。
明日、別の脅威が出現したのならば、我々には12隻の潜水艦が必要になると言う事になるでしょう」
チルコフ
は説明した。

「ボレイ」型潜水艦は、今後10年間のロシアの主要戦略核戦力となる使命を持つ。
2020年までに、この潜水艦の8隻の建造が計画されており、この内の3隻は既に海軍へ引き渡されている。
現在は、2012年に起工された「クニャージ・ウラジーミル」を筆頭に、改善されたプロジェクト「ボレイ-A」のシリーズ建造が継続されている。


[新世代戦略原潜ボレイ級(旧ブログ)]
[新世代戦略原潜ボレイ級]

プロジェクト955「ボレイ」原子力戦略用途水中ロケット巡洋艦は、これまでに6隻が起工され、このうち3隻が就役済みです。

1番艦K-535「ユーリー・ドルゴルーキー」は、1996年11月2日に起工、2007年4月15日に進水、2012年12月29日に竣工、2013年1月10日に就役し、北方艦隊第31潜水艦師団に編入されました。
[新世代戦略原潜ユーリー・ドルゴルーキーはロシア海軍へ就役した]
[新世代戦略原潜ユーリー・ドルゴルーキーは北方艦隊第31潜水艦師団へ編入された]

2番艦K-550「アレクサンドル・ネフスキー」は、2004年3月19日に起工、2010年12月6日に進水、2013年12月23日にロシア海軍へ就役し、太平洋艦隊第25潜水艦師団へ編入されました。
[ボレイ級戦略原潜2番艦アレクサンドル・ネフスキーはロシア海軍へ就役し、太平洋艦隊へ編入された]

3番艦「ウラジーミル・モノマーフ」は、2006年3月19日に起工、2012年12月30日に進水、2014年12月10日に竣工、同年12月19日に就役しました。
[第3のボレイ級戦略原潜ウラジーミル・モノマーフはロシア海軍へ就役した]

4番艦「クニャージ・ウラジーミル」からは改良型のプロジェクト955A「ボレイ-A」となり、2012年7月30日に起工されました。
[改ボレイ級戦略原潜クニャージ・ウラジーミルは2017年にロシア海軍へ納入される]

5番艦(改「ボレイ」級としては2隻目)「クニャージ・オレグ」は、2014年7月27日に起工されました。
[ボレイ級戦略原潜5番艦クニャージ・オレグはロシア海軍の日に起工された]

6番艦「ゲネラリーシムス・スヴォーロフ」は2014年12月26日に起工されました。
[ロシア海軍の為の第6のボレイ級戦略原潜は起工された]

今年(2015年)には7番艦と8番艦の起工が予定されています。
[ロシア海軍最新戦略原潜ボレイ級の建造予算が凍結される事など無い]

現行のロシア連邦国家軍備プログラムによると、2020年までに8隻の「ボレイ」級の建造が計画されています。

以前、「ボレイ」級を設計した海洋工学中央設計局「ルビーン」の総取締役イーゴリ・ヴィリニト氏は、2020年代にも同級の発展型の開発が続けられると述べています。
[ロシア海軍のボレイ級戦略原潜は2020年以降に更なる発展型が開発される]

そして今回、ロシア海軍総司令官ヴィクトール・チルコフ提督は、「ボレイ」級の建造が2020年代にも続けられる事を明らかにしました。
現時点では何隻追加建造されるのかは決まっていませんが・・・

「ボレイ」級は2050年頃まで現役に留まる事になります。
[ロシア海軍の最新戦略原潜ボレイ級は2050年まで現役に留まる]