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ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は白海沿岸のセヴェロドヴィンスクへ到着した

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『タス通信』より
2015年9月30日13時30分配信
【最新フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」は国家試験の為に北方艦隊へ到着した】
モスクワ、9月30日/タス通信

新世代のプロジェクト22350フリゲート「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・ゴルシコフ」は艦隊間移動を完了し、北方艦隊白海海軍基地へ到着した。
9月30日、同艦隊の代理人ワジム・セルガは報道機関へ伝えた。

彼によると、現在、フリゲートセヴェロドヴィンスクの埠頭の1つに係留されている。

「近い内に、プロジェクト22350フリゲートのトップの乗組員は、業界の代表者と共に白海の北方艦隊戦闘訓練射爆場で国家受領試験を開始します」
セルガ
は話した。

バルチースクからのフリゲートの移動は8日間に渡った。
この間に同艦は約3000海里を航行し、フリゲートの乗組員と業界の代表者は、艦の航海システム、通信装置、検出装置、航海装置の試験を実施した。

艦隊の代理人は、フリゲートが以前に駐留していたバルト艦隊において、同艦は工場航行試験段階を成功裏に実施した事を指摘した。
更には、艦の速力、機動性、振動試験も行なわれた。
バルト艦隊の海洋射爆場で、同艦は砲及びミサイル射撃を成功裏に実施し、更には、バルト艦隊海洋航空隊と共に対潜任務へ取り組んだ。

トップ艦の起工は2006年2月1日に行なわれた。
今年末までに国家受領試験を完了した後、同艦はロシア海軍の戦闘編制へ加入する予定である。


[ロシア海軍の為の新たなフリゲート~プロジェクト11356R(アドミラル・グリゴロヴィチ型)とプロジェクト22350(アドミラル・ゴルシコフ型)]
[新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」型]
[アドミラル・ゴルシコフ型フリゲート(旧ブログ)]

ロシア海軍新世代水上戦闘艦(大洋ゾーン艦)プロジェクト22350大型警備艦(フリゲート)の1番艦「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・ゴルシコフ」(ソ連邦海軍元帥ゴルシコフ)は、2006年2月1日に起工され、2010年10月29日に進水しました。

2013年7月31日からは工場岸壁で係留試験が開始されました。
[新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」の係留試験が始まった]

しかし、「アドミラル・ゴルシコフ」に搭載予定のA-192M 130mm単装砲の開発と製造は遅延に遅延を重ね、この為、「アドミラル・ ゴルシコフ」の就役も当初計画より大幅に遅れる事になりました。
[ロシア海軍への新世代フリゲート「アドミラル・ ゴルシコフ」の引き渡しは130mm砲の問題により延期される]

130mm砲は2014年9月に入り、ようやく「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」へ届けられ、「アドミラル・ゴルシコフ」に搭載されました。
[ロシア海軍新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」の為の130mm砲は完成した]
[ロシア海軍新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」に130mm砲が搭載された]

その後、「アドミラル・ゴルシコフ」は消磁作業を開始しました。
[ロシア海軍新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」は消磁作業を開始した]
[ロシア海軍新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」は航行試験の準備が出来ている]

11月8日、「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」岸壁を離れ、クロンシュタットへ到着しました。
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル-フロータ-ソヴィエツカヴァ-ソユーザ・ゴルシコフ"はサンクトペテルブルクを去った]
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル-フロータ-ソヴィエツカヴァ-ソユーザ・ゴルシコフ"はクロンシュタットへ到着した]

11月18日、クロンシュタットを出航し、工場航行試験を開始しました。
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は工場航行試験を開始した]

「アドミラル・ゴルシコフ」の今後の試験は、就役後の配備先となる北方艦隊海上射爆場、つまりバレンツ海へ移動して実施されるとも言われていましたが、結局はフィンランド湾で実施されることになりました。
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は北方艦隊で今後の洋上試験を実施する]
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は2015年5月中旬にフィンランド湾で洋上試験を行なう]

5月15日、「アドミラル・ゴルシコフ」サンクトペテルブルクを抜錨し、洋上試験(第2段階)へ向かいました。
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は洋上試験の為に抜錨した]

その後はバルチースク基地へ移動し、国家受領試験を続けていました。
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は洋上試験を再開した]

7月26日の「ロシア海軍の日」には、バルチースクの観艦式へ参加しました。

[バルチースクの『海軍の日』記念観艦式にロシア海軍の最新鋭艦5隻が参加する]
[ロシア大統領ウラジーミル・プーチンはロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"を訪れた]

9月3日にバルチースクを出航し、9月7日にクロンシュタットへ到着しました。


9月11日、建造元の「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」は、「アドミラル・ゴルシコフ」バルト海における洋上試験(第2段階)を完了したと発表しました。
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は洋上試験の第2段階を完了した]

その同じ日、「アドミラル・ゴルシコフ」は午前9時にクロンシュタットを出航し、フィンランド湾で洋上試験を行ない、同日の午後8時に帰港しました。
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"はフィンランド湾で昼夜の洋上試験を行なった]

その後、バルチースク基地へ移動した「アドミラル・ゴルシコフ」は、9月22日に白海へ向けて出航しました。
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は白海へ向かった]

9月24日にはバルト海を出て北海へ入りました。
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"はバルト海を出て北海へ入った]

そして9月30日、白海沿岸セヴェロドヴィンスク(白海海軍基地)へ到着しました。
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セヴェロドヴィンスク在住のオレグ・クレショフ氏のブログより
【フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」はセヴェロドヴィンスクへ到着した】
セヴェロドヴィンスクへ入港する「アドミラル・ゴルシコフ」の写真です。

今後、「アドミラル・ゴルシコフ」白海国家受領試験を実施します。

ロシア海軍総司令官代理アレクサンドル・フェドテンコフ中将ロシア海軍総司令官ヴィクトール・チルコフ大将は、共に「アドミラル・ゴルシコフ」が2015年11月にロシア海軍へ引き渡されると述べています。
[最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"のロシア海軍への引き渡し時期は2015年11月から変更されていない]
[最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は2015年11月にロシア海軍へ引き渡される]
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ロシア海軍新世代戦略原潜アレクサンドル・ネフスキーはカムチャツカ半島の原潜基地へ到着した

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア連邦国防省広報サービス・情報管理部発表
2015年9月30日8時45分配信
【太平洋艦隊潜水艦部隊へ最新戦略ロケット潜水艦「アレクサンドル・ネフスキー」が補充された】

カムチャツカ時間で本日(9月30日)17時00分(モスクワ時間8時00分)、北方艦隊から太平洋艦隊への艦隊間移動を行なった最新のプロジェクト955「ボレイ」原子力水中ロケット艦「アレクサンドル・ネフスキー」は、常時駐留場所であるカムチャツカヴィリュチンスクへ到着した。

潜水艦部隊の戦略部門へ補充された第4世代原子力潜水艦「アレクサンドル・ネフスキー」は、新世代原子力潜水艦の為にカムチャツカへ作成された最新の駐留インフラストラクチュアの桟橋へ係留された。

潜水艦は桟橋でロシア海軍総司令官ヴィクトール・チルコフ大将に出迎えられた。
彼は、原子力潜水艦の艦長ワシーリー・タンコヴィド1等海佐から、北方艦隊から太平洋艦隊への北極圏艦隊間移動の完了の報告を受け、北方緯度の距離4500海里の遠距離航海任務を成功裏に遂行し、常時駐留場所へ到着した潜水艦乗員を祝福した。
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「アレクサンドル・ネフスキー」は、新世代戦略ロケット艦(プロジェクト955「ボレイ」)の最初の生産艦であり、「セヴマシュ」ロシア海軍へ引き渡した130隻目の原子力潜水艦である。

その建造には最新の成果が用いられ、騒音は削減された。
ロケット艦は、最新のミサイル複合体である大陸間弾道ミサイル「ブラヴァー」で武装している。
プロジェクト「ボレイ」原子力潜水艦のトップ「ユーリー・ドルゴルーキー」は2012年に海軍の一員として加わり、2013年1月10日に海軍旗掲揚式典が開催された。

同プロジェクトの2隻目の生産原子力潜水艦「ウラジーミル・モノマーフ」は、北方艦隊における錬成任務へ取り組んでいる段階に在り、カムチャツカへの移動準備の枠組みにおける一連の活動を行なっている。
公開株式会社「セヴマシュ」の造船台では、プロジェクト「ボレイ」ロケット艦「クニャージ・ウラジーミル」、「クニャージ・オレグ」、「ゲネラリーシムス・スヴォーロフ」が様々な建造段階に在る。

[参照]
「アレクサンドル・ネフスキー」
は、海洋工学中央設計局「ルビーン」(設計主任S.N.コワリョフ)により設計された。
原子力ロケット艦は、公開株式会社「生産合同セヴマシュ」の造船台の第55作業場で2004年3月19日の潜水艦乗員の日に起工された。
「アレクサンドル・ネフスキー」建造の監査は、ロシア連邦国防省の第1059軍事代表部(部長ドミトリー・マクスロフ)により行なわれた。

水中巡洋艦の国家受領試験は、原子力潜水艦受入の国家受領委員会委員長イーゴリ・フェドロフ少将の統制下に在った。
試験中に同艦は12回の海洋への出航を行なった。

原子力潜水艦「アレクサンドル・ネフスキー」の乗組員は、ロシア連邦軍最高司令官令により2007年9月1日に形成された。
艦長はワシーリー・タンコヴィド1等海佐である。

[原子力潜水艦「アレクサンドル・ネフスキー」の戦術-技術的特性]
乗組員-107名
水上排水量-14720トン
水中排水量-24000トン
全長-170メートル
幅-13.5メートル
吃水-9メートル
潜航深度-450メートル



[新世代戦略原潜ボレイ級]
[新世代戦略原潜ボレイ級(旧ブログ)]

第4世代戦略原子力潜水艦プロジェクト955「ボレイ」級2番艦のK-550「アレクサンドル・ネフスキー」は、2004年3月19日に起工され、2010年12月6日に進水し、2011年10月22日から海洋試験を開始しました。

ロシア海軍へ引き渡される前の2013年9月6日、白海弾道ミサイル「ブラヴァー」発射試験を実施しましたが、失敗に終わりました。
[2隻のボレイ級戦略原潜の国家試験はSLBMブラヴァー試射失敗により中断される]
[発射に失敗したSLBMブラヴァーには遠隔測定器が装備されていなかった]
[SLBMブラヴァー発射失敗の原因が発表された]

その後、2013年12月23日にロシア連邦海軍へ引き渡され、太平洋艦隊へ編入されました。
[ボレイ級戦略原潜2番艦アレクサンドル・ネフスキーはロシア海軍へ就役し、太平洋艦隊へ編入された]

2013年12月30日、北方艦隊原潜基地ガジエヴォに到着しました。
[2隻のボレイ級戦略原潜はガジエヴォ基地に到着した]

その後は、ガジエヴォに「仮住まい」しながら慣熟訓練を行なっていました。

2014年11月28日、バレンツ海から弾道ミサイル「ブラヴァー」発射に成功しました。
[ロシア海軍最新戦略原潜アレクサンドル・ネフスキーからの弾道ミサイル"ブラヴァー"発射は成功した]

2015年4月頃、弾道ミサイル「ブラヴァー」を定数の16基搭載し、戦闘即応体制が整いました。
[ロシア海軍最新戦略原潜アレクサンドル・ネフスキーは戦闘即応体制が整った]

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8月中旬(8月15日)に「アレクサンドル・ネフスキー」カムチャツカへ向けて出航しました。
[ロシア海軍最新戦略原潜アレクサンドル・ネフスキーはカムチャツカへ回航される]

そして9月30日、カムチャツカヴィリュチンスク基地へ到着しました。
[ロシア海軍新世代戦略原潜アレクサンドル・ネフスキーは2015年9月下旬にカムチャツカへ到着する]
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「アレクサンドル・ネフスキー」は、書類上では2013年12月23日から太平洋艦隊第25潜水艦師団に所属していますが、これで名実共に同師団へ配属されました。

乗員の休養と艦の整備を行なった後、「アレクサンドル・ネフスキー」は今年10月以降に戦略核パトロールを開始します。
[ロシア海軍最新戦略原潜アレクサンドル・ネフスキーは2015年10月以降に太平洋艦隊で戦略核パトロールを開始する]


なお、同じく書類上は太平洋艦隊に所属している「ボレイ」級3番艦「ウラジーミル・モノマーフ」(2014年12月就役)のカムチャツカ回航は2016年になります。
[ロシア海軍最新鋭戦略原潜ウラジーミル・モノマーフのカムチャツカ回航は2016年になる]

ロシア海軍黒海艦隊のプロジェクト06363潜水艦ノヴォロシースクはセヴァストーポリへ到着した

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2015年9月28日15時15分配信
【潜水艦「ノヴォロシースク」は点検を受けるためにセヴァストーポリへ到着した】
モスクワ、9月28日-ロシア通信社ノーボスチ

プロジェクト636「ワルシャワンカ」ディーゼルエレクトリック潜水艦「ノヴォロシースク」は、艦隊間移動後の機器の点検と保証整備を受ける為、セヴァストーポリへ到着した。
月曜日、黒海艦隊広報サービス部長ヴャチェスラフ・トルハチェフ1等海佐は発表した。

以前、「ノヴォロシースク」は、北方艦隊における国家受領試験プログラムを成功裏に完了し、9月21日に常置駐留場所~ノヴォロシースク海軍基地への艦隊間移動を完了した。

「今日、潜水艦ノヴォロシースクは、ノヴォロシースクの常時駐屯地からの移動を終え、セヴァストーポリへ到着しました。
北方艦隊から黒海艦隊への艦隊間移動完了後の潜水艦の機器の検査と保証整備を実施する為に」
トルハチェフ
は話した。

彼は、定期作業完了後に乗組員は独自の特殊技量の改善及び艦隊の対潜部隊の戦闘準備の任務遂行へ取り掛かると付け加えた。

プロジェクト636.3「ワルシャワンカ」潜水艦は第3世代に属しており、排水量3950トン、速力20ノット、潜航深度300メートル、乗員52名である。
兵装として533mm口径の魚雷(6門の発射管)、機雷、打撃ミサイル複合体「カリブル」が有る。
それは、敵に探知されるよりも3-4倍の距離で目標を発見する事が出来る。
その隠密性により、同プロジェクト潜水艦はNATOから「ブラックホール」の呼び名を貰った。


[プロジェクト06363潜水艦]


プロジェクト06363潜水艦の1番艦B-261「ノヴォロシースク」は2010年8月20日に起工され、2013年11月28日に進水しました。
[プロジェクト06363(改キロ級)潜水艦ノヴォロシースクは進水した]

2014年5月末に工場航海試験が開始されました。
[プロジェクト06363潜水艦ノヴォロシースクの航海試験が始まった]

6月22日、最初の航海試験は完了しました。
[プロジェクト06363潜水艦ノヴォロシースクは最初の航海試験を終えた]

7月下旬から再び航海試験が実施されました。

8月21日、サンクトペテルブルクにおいて受領-引渡証書への署名が行なわれました。
[プロジェクト06363潜水艦ノヴォロシースクはロシア海軍へ納入された]

2014年8月22日、正式な就役式典となる聖アンドレイ旗初掲揚式典が開催され、名実ともにロシア海軍へ就役しました。
[黒海艦隊の為のプロジェクト06363潜水艦ノヴォロシースクはロシア海軍へ就役した]

2014年9月17日、ロシア黒海艦隊へ編入されました。
[プロジェクト06363潜水艦ノヴォロシースクはロシア黒海艦隊へ編入された]

「ノヴォロシースク」は、バレンツ海方面での深海試験が予定されていました。
[プロジェクト06363潜水艦ノヴォロシースクは北方海域で深海試験を行なう]

11月6日、その深海試験を行なう為、北方艦隊の基地ポリャールヌイへ到着しました。
[ロシア海軍のプロジェクト06363潜水艦ノヴォロシースクは深海試験の為に北方艦隊の基地へ到着した]

それから約9か月後の2015年8月初頭、「ノヴォロシースク」バレンツ海方面での各種試験を全て終えました。

その締め括りとして、「ノヴォロシースク」バレンツ海からチジャ射爆場有翼ミサイル「カリブル」を発射しました。
[ロシア海軍のプロジェクト06363潜水艦ノヴォロシースクはバレンツ海から地上目標へ巡航ミサイルを発射した]

8月10日、「ノヴォロシースク」黒海へ向けて出航しました。
[ロシア海軍のプロジェクト06363潜水艦ノヴォロシースクは黒海へ向かった]

8月26日にジブラルタル海峡を通過して地中海へ入りました。
[ロシア海軍黒海艦隊のプロジェクト06363潜水艦ノヴォロシースクはジブラルタル海峡を通過して地中海へ入った]

翌8月27日、スぺインセウタ港へ寄港しました。
[ロシア海軍黒海艦隊のプロジェクト06363潜水艦ノヴォロシースクはスペインの飛び地セウタを訪れた]

9月初頭にはアルジェリアオラン港へ寄港しました。

9月16日、「ノヴォロシースク」ダーダネルス海峡ボスポラス海峡を通過し、黒海へ入りました。
[ロシア海軍黒海艦隊のプロジェクト06363潜水艦ノヴォロシースクは黒海へ入った]

9月21日、ノヴォロシースク海軍基地へ到着しました。
[ロシア海軍黒海艦隊のプロジェクト06363潜水艦ノヴォロシースクはノヴォロシースクへ到着した]

そして9月28日、点検整備の為、セヴァストーポリへ到着しました。



ロシア海軍向けのプロジェクト06363通常動力潜水艦は、これまでに6隻が起工され、この内の3隻が就役しています。
全てサンクトペテルブルク「アドミラルティ造船所」で建造されています。
現在の所、6隻が建造される計画です。

プロジェクト06363は、輸出用のプロジェクト636を更に改良したタイプであり、今後建造される第5世代通常動力潜水艦「カリーナ」級の開発設計作業の成果がフィードバックされています。

[プロジェクト06363]
・B-261「ノヴォロシースク」(Б-261 Новороссийск)
建造番号01670
2010年8月20日起工/2013年11月28日進水/2014年8月22日就役
黒海艦隊へ配備

・B-237「ロストフ・ナ・ドヌー」(Б-237 Ростов-на-Дону)
建造番号01671
2011年11月21日起工/2014年6月26日進水/2014年12月30日就役
黒海艦隊に配備予定

・B-262「スタールイ・オスコル」(Б-262 Старый Оскол)
建造番号01672
2012年8月17日起工/2014年8月28日進水/2015年7月3日就役
黒海艦隊に配備予定

・B-265「クラスノダール」(Б-265 Краснодар)
建造番号01673
2014年2月20日起工/2015年4月25日進水/2015年11月就役予定
黒海艦隊に配備予定

・B-268「ヴェリキー・ノヴゴロド」(Б-268 Великий Новгород)
建造番号01674
2014年10月30日起工/2016年11月就役予定
黒海艦隊に配備予定

・B-271「コルピノ」(Б-271 Колпино)
建造番号01675
2014年10月30日起工./2016年11月就役予定
黒海艦隊に配備予定


プロジェクト06363潜水艦には有翼ミサイル「カリブル」が装備されます。
[巡航ミサイル「カリブル」対地攻撃型は2500kmの最大射程を有する]

ロシア海軍黒海艦隊の警備艦スメトリーヴイはギリシャのケルキラ(コルフ島)を訪問した

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア南方軍管区(黒海艦隊)広報サービス発表
2015年9月25日19時25分配信
【黒海艦隊の警備艦「スメトリーヴイ」乗組員は『イオニア諸島のロシア週間』の行事へ参加する】

ロシア警備艦「スメトリーヴイ」は、高名なフョードル・ウシャコーフ提督の記念日の枠組みにおいて実行される第14回国際公共フォーラム『イオニア諸島のロシア週間』に合わせてギリシャ共和国に滞在する。
具体的に言えば、1799年にコルフ島を外国の侵略者から解放したロシア人船員は、彼の指揮下に在った。

黒海艦隊将兵は、ロシア人船員の儀礼兵の近くに建立されたギリシャ初代大統領イオアニス・カポディストリアスの記念碑への献花式典に参加した。

その後、「スメトリーヴイ」乗組員の黒海艦隊軍楽隊は、ケルキラ街頭の軍事的な尊敬を受けている高名な提督・神聖と正義の戦士フョードル・ウシャコーフの記念碑の前で演奏した。

港に停泊中のロシア戦闘艦は、住民及びギリシャの島々のゲストの為に開放された。

国際公共フォーラムの枠組みにおいて、警備艦「スメトリーヴイ」は、コルフ島の他に、イオニア諸島から更に1ヶ所~レフカダへ9月26日に寄港する予定である。


黒海艦隊警備艦「スメトリーヴイ」は、2013年9月12日から2014年2月8日まで地中海への航海を行ないました。
[黒海艦隊の警備艦スメトリーヴイは地中海からセヴァストーポリへ戻った]

この間、2013年10月にはギリシャを訪問しています。
[黒海艦隊の警備艦スメトリーヴイはギリシャを訪れた]

2014年5月から9月にも地中海への航海を行なっています。

帰港後はセヴァストーポリ浮きドックでオーバーホールが行なわれ、8月下旬に復帰しました。

8月31日-9月1日に航行試験を行なった後、9月14日にも検査航海の為に出航しました。

9月18日にセヴァストーポリを出航し、地中海へ向かいました。
[ロシア海軍最後のカシン級スメトリーヴイはギリシャへ行く]
[ロシア海軍最後のカシン級スメトリーヴイはセヴァストーポリを抜錨し、ギリシャへ向かった]

9月22日、ギリシャパトラを訪問し、ロシア海軍旗である聖アンドレイ旗の由来となった聖人アンドレイ(アンドレイ・ペルヴォズヴァーンヌィイ)イエスの4番目の弟子(使徒)~の遺骸の一部が譲渡されました。
[ロシア海軍黒海艦隊の警備艦スメトリーヴイはギリシャのパトラを訪問した]

そして9月25日にコルフ(ケルキラ)島を訪問しました。

コルフ島は、歴史上ロシア海軍とは深く関わっており、1799年、ロシア海軍フョードル・ウシャコーフ提督は、コルフ島フランスから解放しています。
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これを記念して毎年9月下旬~10月初頭にロシア海軍の艦がコルフ島(ケルキラ)を訪れ、記念行事(イオニア諸島のロシア週間)が開催されています。
【「イオニア諸島のロシア週間」公式サイト】


ギリシャ訪問を終えた後、「スメトリーヴイ」は、10月初頭に地中海東部で実施される演習へ参加します。
[ロシア海軍は9月-10月に地中海東部で演習を行なう]

ロシア海軍黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦モスクワは地中海へ入った

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア南方軍管区(黒海艦隊)広報サービス発表
2015年9月25日18時34分配信
【黒海艦隊の親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」は地中海のロシア海軍常設グループへ到着した】

本日(9月25日)、親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」ボスポラス海峡ダーダネルス海峡の通過を完了し、地中海ロシア海軍常設グループの一員として加わった。

黒海艦隊旗艦にとって、これは2015年の3回目の遠海ゾーンへの出航となる。

この航海の目的は、10月初頭に地中海東部で実施される海軍連合部隊の演習へ乗組員が参加する為である。

その(演習の)活動段階期間中、親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」には演習航海本部が置かれる。


プロジェクト1164(スラヴァ級)親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」(1983年1月30日就役)は、9月17日に黒海で戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦モスクワは黒海で戦闘訓練を行なった]

その後、9月24日にセヴァストーポリを出航し、地中海へ向かいました。
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翌9月25日にボスポラス海峡ダータネルス海峡を通過し、地中海へ入りました。
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「モスクワ」は、10月初頭に地中海東部で実施される演習へ参加します。
[ロシア海軍は9月-10月に地中海東部で演習を行なう]


記事中で、今回の「モスクワ」の航海が「2015年の3回目の遠海ゾーンへの出航」と記されていますが、1回目は5月の中国海軍との合同演習、2回目は、6月上旬のエジプト海軍との合同演習と、それに続く大西洋遠征になります。

[ロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2015」(2015年5月)]

[ロシア黒海艦隊大西洋遠征(2015年6月-)]

大西洋遠征地中海への展開任務を終えて帰港したのは8月18日ですが、それから約1ヶ月後、再び地中海へ行く事になりました。

ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"はバルト海を出て北海へ入った

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア西方軍管区(バルト艦隊)広報サービス発表
2015年9月24日16時48分配信
【新フリゲート「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・ゴルシコフ」はバルトと北海を繋ぐ海峡を通過した】

今後、北方艦隊海洋射爆場国家受領試験を行なう新フリゲート「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・ゴルシコフ」は、バルト海北海を繋ぐ小ベルト海峡、大ベルト海峡、エーレ海峡、カテガット海峡、スカゲラク海峡の通過を完了し、大西洋北東部へ出た。
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海峡を通過する際、乗組員と産業界の代表は、艦の航海システム、通信装置、検出装置の試験を実施した。
この海域の特徴は、多数の浅瀬、狭い水路の存在にあり、特別な注意と艦の乗組員の専門性、更には、全てのシステムの円滑な動作を必要とする。

フリゲート「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・ゴルシコフ」は、9月22日にバルト艦隊主要基地バルチースク市を去り、国家受領試験を実施する為、北方艦隊へ向かった。

今年末までに同艦はロシア海軍の戦闘編制へ加入するだろう。

[参照]
プロジェクト22350フリゲート
のトップ「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・ゴルシコフ」は2006年2月1日に起工された。
同プロジェクトのフリゲートは、ガラス繊維強化プラスチック及びカーボン繊維に基づく複合材料を用いた密集上部構造物による典型的な長甲板構造艦である。
複合材料は、電波の吸収と分散による艦の2次元レーダー反射面積の削減を提供する。

上部構造物の独創的な建造方式と複合材料(ステルス)の使用のお蔭で、艦の表面積は効果的に分散、削減され、レーダー及び光学可視性は減少した。


[ロシア海軍の為の新たなフリゲート~プロジェクト11356R(アドミラル・グリゴロヴィチ型)とプロジェクト22350(アドミラル・ゴルシコフ型)]
[新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」型]
[アドミラル・ゴルシコフ型フリゲート(旧ブログ)]

ロシア海軍新世代水上戦闘艦(大洋ゾーン艦)プロジェクト22350大型警備艦(フリゲート)の1番艦「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・ゴルシコフ」(ソ連邦海軍元帥ゴルシコフ)は、2006年2月1日に起工され、2010年10月29日に進水しました。

2013年7月31日からは工場岸壁で係留試験が開始されました。
[新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」の係留試験が始まった]

しかし、「アドミラル・ゴルシコフ」に搭載予定のA-192M 130mm単装砲の開発と製造は遅延に遅延を重ね、この為、「アドミラル・ ゴルシコフ」の就役も当初計画より大幅に遅れる事になりました。
[ロシア海軍への新世代フリゲート「アドミラル・ ゴルシコフ」の引き渡しは130mm砲の問題により延期される]

130mm砲は2014年9月に入り、ようやく「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」へ届けられ、「アドミラル・ゴルシコフ」に搭載されました。
[ロシア海軍新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」の為の130mm砲は完成した]
[ロシア海軍新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」に130mm砲が搭載された]

その後、「アドミラル・ゴルシコフ」は消磁作業を開始しました。
[ロシア海軍新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」は消磁作業を開始した]
[ロシア海軍新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」は航行試験の準備が出来ている]

11月8日、「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」岸壁を離れ、クロンシュタットへ到着しました。
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル-フロータ-ソヴィエツカヴァ-ソユーザ・ゴルシコフ"はサンクトペテルブルクを去った]
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル-フロータ-ソヴィエツカヴァ-ソユーザ・ゴルシコフ"はクロンシュタットへ到着した]

11月18日、クロンシュタットを出航し、工場航行試験を開始しました。
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は工場航行試験を開始した]

「アドミラル・ゴルシコフ」の今後の試験は、就役後の配備先となる北方艦隊海上射爆場、つまりバレンツ海へ移動して実施されるとも言われていましたが、結局はフィンランド湾で実施されることになりました。
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は北方艦隊で今後の洋上試験を実施する]
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は2015年5月中旬にフィンランド湾で洋上試験を行なう]

5月15日、「アドミラル・ゴルシコフ」サンクトペテルブルクを抜錨し、洋上試験(第2段階)へ向かいました。
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は洋上試験の為に抜錨した]

その後はバルチースク基地へ移動し、国家受領試験を続けていました。
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は洋上試験を再開した]

7月26日の「ロシア海軍の日」には、バルチースクの観艦式へ参加しました。

[バルチースクの『海軍の日』記念観艦式にロシア海軍の最新鋭艦5隻が参加する]
[ロシア大統領ウラジーミル・プーチンはロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"を訪れた]

9月3日にバルチースクを出航し、9月7日にクロンシュタットへ到着しました。


9月11日、建造元の「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」は、「アドミラル・ゴルシコフ」バルト海における洋上試験(第2段階)を完了したと発表しました。
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は洋上試験の第2段階を完了した]

その同じ日、「アドミラル・ゴルシコフ」は午前9時にクロンシュタットを出航し、フィンランド湾で洋上試験を行ない、同日の午後8時に帰港しました。
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"はフィンランド湾で昼夜の洋上試験を行なった]

その後、バルチースク基地へ移動した「アドミラル・ゴルシコフ」は、9月22日に白海へ向けて出航しました。
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は白海へ向かった]

2日後の9月24日にはバルト海を出て北海へ入りました。
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今後、「アドミラル・ゴルシコフ」白海国家受領試験を実施します。

ロシア海軍総司令官代理アレクサンドル・フェドテンコフ中将ロシア海軍総司令官ヴィクトール・チルコフ大将は、共に「アドミラル・ゴルシコフ」が2015年11月にロシア海軍へ引き渡されると述べています。
[最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"のロシア海軍への引き渡し時期は2015年11月から変更されていない]
[最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は2015年11月にロシア海軍へ引き渡される]

ロシア海軍は9月-10月に地中海東部で演習を行なう

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア連邦国防省広報サービス・情報管理部発表
2015年9月24日10時31分配信
【ロシア海軍は地中海東部で演習を実施する】

9月と10月、ロシア軍は伝統的に戦闘訓練を強化し、様々な規模の連合部隊や軍部隊が演習を実施する。

2014年末に承認された軍の訓練計画に沿って、この期間中(9月-10月)に地中海東部で、親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」、警備艦「スメトリーヴイ」、大型揚陸艦「サラトフ」、そして支援船から成るロシア海軍連合部隊の演習が計画されている。

この活動中にロシア艦の乗組員は、組織的な対潜、対空、対艦防衛、捜索-救助、更には通信訓練、災害で遭難した艦への援助の課題へ取り組む。

水上及び空中目標へのミサイル及び砲射撃の統制を含め、合計で40回以上の様々な戦闘演習の実行が計画されている。

ロシア海軍の艦が演習を実施する海域の安全を確保する為、事前に国際海洋法規の必要条件に沿って、海上航行及び航空機の飛行は危険であると発表された。

想い起せば、長年にわたり中断された後の最初のロシア軍事船員地中海演習は2013年1月に実施された。


プロジェクト61/01090(カシン級)警備艦「スメトリーヴイ」(1969年10月21日就役)は、9月18日にセヴァストーポリを出航し、ギリシャを訪問しています。
[ロシア海軍黒海艦隊の警備艦スメトリーヴイはギリシャのパトラを訪問した]

プロジェクト1164(スラヴァ級)親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」(1983年1月30日就役)は、本日(9月24日)にセヴァストーポリを出航し、地中海へ向かいました。

この他、大型揚陸艦「サラトフ」も演習に参加するとの事ですから、近い内に出航するでしょう。

以前には、「ロシア南方軍管区の(匿名の)情報提供者」の談話として、「モスクワ」、「スメトリーヴイ」に加え、警備艦「ラードヌイ」「プイトリーヴイ」も演習に参加すると言われていましたが、今回のロシア海軍広報部発表では、「ラードヌイ」「プイトリーヴイ」の名前は出てきません。
[ロシア海軍黒海艦隊の4隻の水上戦闘艦は地中海東部で演習を行なう]

ただし、警備艦「ラードヌイ」は9月23日にセヴァストーポリを出航し、地中海へ向かっています。
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ロシア海軍黒海艦隊の警備艦スメトリーヴイはギリシャのパトラを訪問した

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア南方軍管区(黒海艦隊)広報サービス発表
2015年9月22日16時45分配信
【ギリシャ人は黒海艦隊の艦の乗組員へ聖使徒アンドレイ・ペルヴォズヴァーンヌィイの遺骸を譲り渡した】

本日(9月22日)、地中海ロシア海軍常設グループの一員として任務を遂行している黒海艦隊警備艦「スメトリーヴイ」は、ギリシャパトラ港への業務寄港を行なった。

ロシア人船員ギリシャへの訪問は、パトラ府主教クリュソストモスの代理人から、黒海艦隊司令官の代理人として業務を行なうユーリー・オレホフスコイ少将ロシア正教会の代表への聖使徒アンドレイ・ペルヴォズヴァーンヌィイの遺骸の譲渡式典から始まった。

式典は、バルカン半島最大の大聖堂である聖使徒アンドレイ・ペルヴォズヴァーンヌィイ教会で開催され、保管されていた使徒の頭部が、彼が付けられた十字架と共に渡された。

ロシア人船員は礼拝に参加し、セヴァストーポリから黒海艦隊将兵へ届けられた祓い清められたアンドレイ旗が掲げられた。

士官、准士官、海軍歩兵と艦の乗組員は、ロシア艦に掲げられた彼らの旗に貼り付けられた十字の由来となったロシアで最も崇拝されている聖人の1人の不朽の遺骸の礼拝が許された。

遺骸は箱に収められ、礼拝の為、セヴァストーポリ駐屯地大天使ミカエル教会へ届けられる。

黒海艦隊への遺骸の譲渡式典は、黒海艦隊司令官アレクサンドル・ヴィトコ大将の要請によるアンドレイ・ペルヴォズヴァーンヌィイ財団により運営される。

今日、警備艦「スメトリーヴイ」パトラ港を去り、伝統的な行事である『イオニア諸島のロシア週刊』へ参加する為、ケルキラ島へ向かう。


黒海艦隊警備艦「スメトリーヴイ」は、2013年9月12日から2014年2月8日まで地中海への航海を行ないました。
[黒海艦隊の警備艦スメトリーヴイは地中海からセヴァストーポリへ戻った]

この間、2013年10月にはギリシャを訪問しています。
[黒海艦隊の警備艦スメトリーヴイはギリシャを訪れた]

2014年5月から9月にも地中海への航海を行なっています。

帰港後はセヴァストーポリ浮きドックでオーバーホールが行なわれ、8月下旬に復帰しました。

8月31日-9月1日に航行試験を行なった後、9月14日にも検査航海の為に出航しました。

9月18日にセヴァストーポリを出航し、地中海へ向かいました。
[ロシア海軍最後のカシン級スメトリーヴイはギリシャへ行く]
[ロシア海軍最後のカシン級スメトリーヴイはセヴァストーポリを抜錨し、ギリシャへ向かった]

そして9月22日、ギリシャパトラを訪問し、ロシア海軍旗である聖アンドレイ旗の由来となった聖人アンドレイ(アンドレイ・ペルヴォズヴァーンヌィイ)イエスの4番目の弟子(使徒)~の遺骸の一部が譲渡されました。
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今後、警備艦「スメトリーヴイ」コルフ(ケルキラ)島へ向かいます。

コルフ島は、歴史上ロシア海軍とは深く関わっており、1799年、ロシア海軍フョードル・ウシャコーフ提督は、コルフ島フランスから解放しています。

これを記念して毎年9月下旬~10月初頭にロシア海軍の艦がコルフ島(ケルキラ)を訪れ、記念行事(イオニア諸島のロシア週間)が開催されています。
【「イオニア諸島のロシア週間」公式サイト】

ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は白海へ向かった

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2015年9月22日14時6分配信
【プロジェクト22350フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」は白海での試験へと出発した】
モスクワ、9月22日-ロシア通信社ノーボスチ

プロジェクト22350フリゲートのトップ「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・ゴルシコフ」は、国家試験を実施する為、白海へと出発した。
火曜日、西方軍管区下のバルト艦隊広報サービス・情報供給部長ウラジーミル・マトヴェーエフ2等海佐は発表した。

「本日、フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"」はバルト艦隊主要基地バルチースク市を去り、国家受領試験を実施する為に白海へ針路を取りました。
北方艦隊への基地間移動を行なった後、同艦の乗組員は業界の代表と共にフリゲートの国家受領試験を開始します」

彼は話した。

マトヴェーエフは、今年末までに同艦はロシア海軍の戦闘編制へ加入しなければならない事を想い起した。

フリゲートは2006年2月に「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」で起工され、2010年10月に進水した。
合計で8隻のプロジェクト22350フリゲートの建造が計画されている。

同プロジェクト艦の排水量は4500トン、全長135メートル、幅15メートル。
フリゲートの兵装は、口径130mmの艦載砲装置A-192「アルマート」、16基の対艦ミサイル「オーニクス」或いは「カリブル-NKE」の発射機、更には高射ミサイル複合体「ポリメント-リドゥート」である。


[ロシア海軍の為の新たなフリゲート~プロジェクト11356R(アドミラル・グリゴロヴィチ型)とプロジェクト22350(アドミラル・ゴルシコフ型)]
[新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」型]
[アドミラル・ゴルシコフ型フリゲート(旧ブログ)]

ロシア海軍新世代水上戦闘艦(大洋ゾーン艦)プロジェクト22350大型警備艦(フリゲート)の1番艦「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・ゴルシコフ」(ソ連邦海軍元帥ゴルシコフ)は、2006年2月1日に起工され、2010年10月29日に進水しました。

2013年7月31日からは工場岸壁で係留試験が開始されました。
[新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」の係留試験が始まった]

しかし、「アドミラル・ゴルシコフ」に搭載予定のA-192M 130mm単装砲の開発と製造は遅延に遅延を重ね、この為、「アドミラル・ ゴルシコフ」の就役も当初計画より大幅に遅れる事になりました。
[ロシア海軍への新世代フリゲート「アドミラル・ ゴルシコフ」の引き渡しは130mm砲の問題により延期される]

130mm砲は2014年9月に入り、ようやく「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」へ届けられ、「アドミラル・ゴルシコフ」に搭載されました。
[ロシア海軍新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」の為の130mm砲は完成した]
[ロシア海軍新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」に130mm砲が搭載された]

その後、「アドミラル・ゴルシコフ」は消磁作業を開始しました。
[ロシア海軍新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」は消磁作業を開始した]
[ロシア海軍新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」は航行試験の準備が出来ている]

11月8日、「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」岸壁を離れ、クロンシュタットへ到着しました。
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル-フロータ-ソヴィエツカヴァ-ソユーザ・ゴルシコフ"はサンクトペテルブルクを去った]
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル-フロータ-ソヴィエツカヴァ-ソユーザ・ゴルシコフ"はクロンシュタットへ到着した]

11月18日、クロンシュタットを出航し、工場航行試験を開始しました。
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は工場航行試験を開始した]

「アドミラル・ゴルシコフ」の今後の試験は、就役後の配備先となる北方艦隊海上射爆場、つまりバレンツ海へ移動して実施されるとも言われていましたが、結局はフィンランド湾で実施されることになりました。
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は北方艦隊で今後の洋上試験を実施する]
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は2015年5月中旬にフィンランド湾で洋上試験を行なう]

5月15日、「アドミラル・ゴルシコフ」サンクトペテルブルクを抜錨し、洋上試験(第2段階)へ向かいました。
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は洋上試験の為に抜錨した]

その後はバルチースク基地へ移動し、国家受領試験を続けていました。
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は洋上試験を再開した]

7月26日の「ロシア海軍の日」には、バルチースクの観艦式へ参加しました。

[バルチースクの『海軍の日』記念観艦式にロシア海軍の最新鋭艦5隻が参加する]
[ロシア大統領ウラジーミル・プーチンはロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"を訪れた]

9月3日にバルチースクを出航し、9月7日にクロンシュタットへ到着しました。


9月11日、建造元の「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」は、「アドミラル・ゴルシコフ」バルト海における洋上試験(第2段階)を完了したと発表しました。
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は洋上試験の第2段階を完了した]

その同じ日、「アドミラル・ゴルシコフ」は午前9時にクロンシュタットを出航し、フィンランド湾で洋上試験を行ない、同日の午後8時に帰港しました。
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"はフィンランド湾で昼夜の洋上試験を行なった]

その後、バルチースク基地へ移動した「アドミラル・ゴルシコフ」は、9月22日に白海へ向けて出航しました。
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「アドミラル・ゴルシコフ」白海国家受領試験を実施するとの事です。

ロシア海軍総司令官代理アレクサンドル・フェドテンコフ中将ロシア海軍総司令官ヴィクトール・チルコフ大将は、共に「アドミラル・ゴルシコフ」が2015年11月にロシア海軍へ引き渡されると述べています。
[最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"のロシア海軍への引き渡し時期は2015年11月から変更されていない]
[最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は2015年11月にロシア海軍へ引き渡される]

ロシア海軍黒海艦隊の4隻の水上戦闘艦は地中海東部で演習を行なう

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2015年9月22日11時17分配信
【ロシア連邦海軍の4隻のロケット艦が地中海で演習を実施する】
ロストフ・ナ・ドヌー、9月22日-ロシア通信社ノーボスチ

黒海艦隊の4隻のロケット艦地中海東部で演習を実施する。
ロシア通信社ノーボスチ南方軍管区の情報提供者より伝えられた。

以前、警備艦「スメトリーヴイ」セヴァストーポリから出航してイオニア諸島へ針路を取り、公式訪問の為に同地へ到着した後、地中海ロシア海軍グループへ加わると報じられた。

対談者によると、黒海艦隊の2隻の艦は、既に地中海に滞在している。
「警備艦スメトリーヴイとプイトリーヴイは既に地中海に居ます。
巡洋艦モスクワと警備艦ラードヌイは、現在訓練中であり、近日中に地中海へ出ます。
黒海艦隊将兵は、地中海東部で一連の演習を実施します」

情報提供者は指摘した。

対談者は、実施される演習の種類については説明せず、演習実施海域も明らかにしなかった。
ロシアは、地中海戦隊を形成する為、2013年3月、同海域へ太平洋艦隊艦船支隊を派遣した。
現在、地中海グループの構成に含まれる艦船は、太平洋艦隊、北方艦隊、バルト艦隊、黒海艦隊がローテーションの基礎となっている。
地中海戦隊への物資-技術供給は、タルトゥース(シリア)の常置所をベースとして行なわれている。


プロジェクト1135M(クリヴァクII級)警備艦「プイトリーヴイ」(1982年2月9日就役)は5月下旬にセヴァストーポリを出航し、6月下旬には大西洋へ行き、アンゴラ赤道ギニアを訪問した後、8月に地中海へ戻り、そのまま地中海東部に滞在しています。
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プロジェクト61/01090(カシン級)警備艦「スメトリーヴイ」(1969年10月21日就役)は9月18日にセヴァストーポリを出航し、ギリシャへ向かいました。
[ロシア海軍最後のカシン級スメトリーヴイはセヴァストーポリを抜錨し、ギリシャへ向かった]
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プロジェクト1135(クリヴァクI級)警備艦「ラードヌイ」(1981年2月25日就役)は2月上旬にセヴァストーポリを出航して地中海へ向かい、5月下旬に帰港し、その後は黒海で行動していました。
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プロジェクト1164(スラヴァ級)親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」(1983年1月30日就役)は9月17日に黒海で戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦モスクワは黒海で戦闘訓練を行なった]
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今回の記事に登場する「ロシア南方軍管区の(匿名の)情報提供者」によると、「モスクワ」「ラードヌイ」も近い内に地中海へ向かい、「プイトリーヴイ」「スメトリーヴイ」と合流して演習を実施するとの事です。

演習が地中海東部の何処で、何時実施されるのかは明らかにされませんでしたが、ロシア海軍は9月30日から10月7日の間にシリア沖ミサイル発射を含む軍事演習を行ないます。
[ロシア海軍は9月8日-17日と9月30日-10月7日にシリア沖で演習を実施する]

「4隻のロケット艦」が参加するのは、この演習でしょう。


なお、9月にボスポラス海峡を南下したロシア海軍大型揚陸艦~いわゆる「シリア・エクスプレス」(黒海沿岸からシリアタルトゥースへの車輌・人員輸送)は、以下の通りです。

9月3日:大型揚陸艦「コロリョーフ」、「ノヴォチェルカッスク」
9月7日:大型揚陸艦「サラトフ」
9月10日:大型揚陸艦「ニコライ・フィリチェンコフ」
9月14日:大型揚陸艦「アゾフ」、「ツェーザリ・クニコフ」
9月15日:大型揚陸艦「アレクサンドル・オトラコフスキー」


最近、シリア国内にロシア軍(ロシア海軍歩兵ロシア空軍機)が展開している事が「ロシア公式筋以外」から明らかにされていますが、これら全てでは無いにせよ、大半は「シリア・エクスプレス」により運び込まれたものでしょう。

プロジェクト1171大型揚陸艦(アリゲーター級)は貨物1500トン、プロジェクト775/775M大型揚陸艦(ロプーチャ級)は貨物500トンを積載できます。

大型揚陸艦「ニコライ・フィリチェンコフ」
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大型揚陸艦「コロリョーフ」
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ロシア海軍黒海艦隊のプロジェクト06363潜水艦ノヴォロシースクはノヴォロシースクへ到着した

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア連邦国防省広報サービス・情報管理部発表
2015年9月21日12時15分配信
【最初の新プロジェクトのディーゼルエレクトリック潜水艦「ノヴォロシースク」は黒海艦隊へ到着した】

今日・9月21日、最初のプロジェクト636.3ディーゼルエレクトリック潜水艦「ノヴォロシースク」は、北方艦隊で艦載兵装複合体の一連の試験を実施した後に艦隊間移動を行ない、黒海艦隊の常置駐留場所となるノヴォロシースク海軍基地へ到着した。

ノヴォロシースク港の埠頭で潜水艦は、ロシア海軍総司令官ヴィクトール・チルコフ大将、黒海艦隊司令官アレクサンドル・ヴィトコ大将、ノヴォロシースク海軍基地司令官オレグ・シャストフ1等海佐、同市市長ウラジーミル・シニャゴフスキー、公開株式会社「アドミラルティ造船所」総取締役アレクサンドル・ブザコフ、中央設計局「ルビーン」管理部の代表に出迎えられた。

潜水艦「ノヴォロシースク」は新たな埠頭へ係留され、到着までの間に開会式が開催された。
埠頭は保護された駐留所としての要素を有しており、潜水艦の為にノヴォロシースクへ建設された。
今日、それは潜水艦乗組員の為の日常生活へ開放され、必要な日常家電製品やスポーツ練習の為のトレーニング機器が備えられており、高い快適性を有している。

ディーゼルエレクトリック潜水艦「ノヴォロシースク」は、黒海艦隊へ到着する同プロジェクト潜水艦シリーズ6隻の1隻目となる。
今年末までにノヴォロシースク海軍基地へ2隻目のプロジェクト636.3ディーゼルエレクトリック潜水艦「ロストフ・ナ・ドヌー」が来る予定であり、黒海艦隊の為の潜水艦の建造プログラムにおいて、更に4隻のプロジェクト636.3ディーゼルエレクトリック潜水艦「スタールイ・オスコル」、「クラスノダール」、「ヴェリキー・ノヴゴロド」、「コルピノ」が提供される。
これらの艦は、2015~2016年に海軍へ引き渡され、兵装試験の完了後、常時駐留場所であるノヴォロシースクへ到着する。

その結果として黒海艦隊は、より長大な航続距離と自立航行期間、現代的な兵装複合体、効果的な電波技術複合体及び航海複合体を有する新プロジェクト潜水艦の連合部隊を編成する。

2014年、ノヴォロシースク黒海艦隊潜水艦連合部隊司令部が形成され、機能し始めた。
潜水艦の駐留の為、複合インフラストラクチュアが作成された。
潜水艦の乗組員は、海軍訓練センターで総合的な訓練を受けている。


[プロジェクト06363潜水艦]


プロジェクト06363潜水艦の1番艦B-261「ノヴォロシースク」は2010年8月20日に起工され、2013年11月28日に進水しました。
[プロジェクト06363(改キロ級)潜水艦ノヴォロシースクは進水した]

2014年5月末に工場航海試験が開始されました。
[プロジェクト06363潜水艦ノヴォロシースクの航海試験が始まった]

6月22日、最初の航海試験は完了しました。
[プロジェクト06363潜水艦ノヴォロシースクは最初の航海試験を終えた]

7月下旬から再び航海試験が実施されました。

8月21日、サンクトペテルブルクにおいて受領-引渡証書への署名が行なわれました。
[プロジェクト06363潜水艦ノヴォロシースクはロシア海軍へ納入された]

2014年8月22日、正式な就役式典となる聖アンドレイ旗初掲揚式典が開催され、名実ともにロシア海軍へ就役しました。
[黒海艦隊の為のプロジェクト06363潜水艦ノヴォロシースクはロシア海軍へ就役した]

2014年9月17日、ロシア黒海艦隊へ編入されました。
[プロジェクト06363潜水艦ノヴォロシースクはロシア黒海艦隊へ編入された]

「ノヴォロシースク」は、バレンツ海方面での深海試験が予定されていました。
[プロジェクト06363潜水艦ノヴォロシースクは北方海域で深海試験を行なう]

11月6日、その深海試験を行なう為、北方艦隊の基地ポリャールヌイへ到着しました。
[ロシア海軍のプロジェクト06363潜水艦ノヴォロシースクは深海試験の為に北方艦隊の基地へ到着した]

それから約9か月後の2015年8月初頭、「ノヴォロシースク」バレンツ海方面での各種試験を全て終えました。

その締め括りとして、「ノヴォロシースク」バレンツ海からチジャ射爆場有翼ミサイル「カリブル」を発射しました。
[ロシア海軍のプロジェクト06363潜水艦ノヴォロシースクはバレンツ海から地上目標へ巡航ミサイルを発射した]

8月10日、「ノヴォロシースク」黒海へ向けて出航しました。
[ロシア海軍のプロジェクト06363潜水艦ノヴォロシースクは黒海へ向かった]

8月26日にジブラルタル海峡を通過して地中海へ入りました。
[ロシア海軍黒海艦隊のプロジェクト06363潜水艦ノヴォロシースクはジブラルタル海峡を通過して地中海へ入った]

翌8月27日、スぺインセウタ港へ寄港しました。
[ロシア海軍黒海艦隊のプロジェクト06363潜水艦ノヴォロシースクはスペインの飛び地セウタを訪れた]

9月初頭にはアルジェリアオラン港へ寄港しました。

9月16日、「ノヴォロシースク」ダーダネルス海峡ボスポラス海峡を通過し、黒海へ入りました。
[ロシア海軍黒海艦隊のプロジェクト06363潜水艦ノヴォロシースクは黒海へ入った]

そして9月21日、ノヴォロシースク海軍基地へ到着しました。



「ノヴォロシースク」は、黒海艦隊第4潜水艦旅団に所属し、今後は黒海及び地中海で活動する事になります。


ロシア海軍向けのプロジェクト06363通常動力潜水艦は、これまでに6隻が起工され、この内の3隻が就役しています。
全てサンクトペテルブルク「アドミラルティ造船所」で建造されています。
現在の所、6隻が建造される計画です。

プロジェクト06363は、輸出用のプロジェクト636を更に改良したタイプであり、今後建造される第5世代通常動力潜水艦「カリーナ」級の開発設計作業の成果がフィードバックされています。

[プロジェクト06363]
・B-261「ノヴォロシースク」(Б-261 Новороссийск)
建造番号01670
2010年8月20日起工/2013年11月28日進水/2014年8月22日就役
黒海艦隊へ配備

・B-237「ロストフ・ナ・ドヌー」(Б-237 Ростов-на-Дону)
建造番号01671
2011年11月21日起工/2014年6月26日進水/2014年12月30日就役
黒海艦隊に配備予定

・B-262「スタールイ・オスコル」(Б-262 Старый Оскол)
建造番号01672
2012年8月17日起工/2014年8月28日進水/2015年7月3日就役
黒海艦隊に配備予定

・B-265「クラスノダール」(Б-265 Краснодар)
建造番号01673
2014年2月20日起工/2015年4月25日進水/2015年11月就役予定
黒海艦隊に配備予定

・B-268「ヴェリキー・ノヴゴロド」(Б-268 Великий Новгород)
建造番号01674
2014年10月30日起工/2016年11月就役予定
黒海艦隊に配備予定

・B-271「コルピノ」(Б-271 Колпино)
建造番号01675
2014年10月30日起工./2016年11月就役予定
黒海艦隊に配備予定


プロジェクト06363潜水艦には有翼ミサイル「カリブル」が装備されます。
[巡航ミサイル「カリブル」対地攻撃型は2500kmの最大射程を有する]

ロシア海軍向けだったミストラル級ヘリコプター揚陸ドック艦のロシア製機器を取り外す為のロシア人専門家グループはフランスへ向かった

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『タス通信』より
2015年9月20日10時31分配信
【情報筋:ロシア連邦の専門家は「ミストラル」の機器を取り外す為にフランスへ向かった】
モスクワ、9月20日/タス通信

「ミストラル」型ヘリコプター空母ロシア製機器の取り外しは、フランスへ向かった専門家グループにより月曜日から開始される。
ロシア連邦と外国の軍事技術協力分野の情報提供者はタス通信へ伝えた。

「本日、専門家グループはフランスへ出発しました。
明日、彼らは、フランスの同僚との調整会議を開き、その後、予定された機器の取り外しを始めます。
現時点において、全てはスケジュールに沿って実施されています」

対談者は話した。

以前、情報提供者は、ロシア連邦の為に建造された「ミストラル」型ヘリコプター空母の機器の取り外しは9月下旬から始まるとタス通信へ伝えた。
彼によると、機器の取り外しは、フランス側の監督下でロシアの専門家が進める。

取り外される装置の構成には、通信システムミサイル兵装及びを含む管理システム戦闘情報管理システムヘリコプター着艦管理モジュールが含まれる。

以前、統合機器製造組合(ロシアテクノロジー」へ含まれる)総取締役は、ロシア連邦の為に建造された「ミストラル」の機器の開発に従事した事により得られた経験は、ロシア連邦海軍の為の新世代管理システムの作成に使用されるとタス通信へ表明した。

[艦の建造の為の発注]
ロシア連邦海軍
の為に2隻の「ミストラル」型ヘリコプター空母を建造する為の11億2000万ユーロの契約は2011年6月に署名された。

「ウラジオストク」と命名された1番艦は2013年10月に進水し、2014年11月にロシア海軍へ引き渡されなければならなかった。
土壇場になってバリウクライナ情勢を口実にしてヘリコプター空母の引き渡しを無期限に停止した。
第2のヘリコプター空母「セヴァストーポリ」は、元々は2015年後半にロシアへの引き渡しが計画されていたが、1番艦と同様に引き渡しの凍結が決定された。

「ミストラル」型ヘリコプター空母は、軍部隊の移送、揚陸部隊の上陸の為に意図されており、更には、統制艦としての機能を遂行できる。

フランスで製造された同級の艦は、16機までの重ヘリコプター或いは32機の軽ヘリコプター、更には900名の兵士と装甲車両及び揚陸艇を搭載できる。


[フランスのミストラル級引き渡し保留問題]
[ヘリコプター揚陸ドック艦ミストラル型]
[ヘリ空母ミストラル型(旧ブログ)]

ロシアフランスから「ミストラル」級指揮・戦力投射艦を購入するかもしれないと最初に報じられたのは、2009年8月初頭でした。
[ロシア海軍、フランス艦を購入?]

それから間もなく、ロシア連邦軍参謀本部総長、ロシア連邦海軍総司令官、ロシア連邦国防相代理が相次いで「ミストラル」級購入の為の交渉が進行中である事を公式に認めました。
[ロシアは、今年末までに「ミストラル」級購入で合意できる]
[ロシアは、競争によりヘリ揚陸艦を購入する]
[ロシア国防省は、「ミストラル」型揚陸艦購入交渉が行なわれている事を認める]

ロシア海軍向けの「ミストラル」級ヘリコプター揚陸ドック艦の売買契約が締結されたのは、最初に話が出て来てから約2年後の2011年6月になりました。
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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2011年6月17日17時11分配信
【ロシアとフランスは、ヘリコプター空母「ミストラル」に関する契約を締結する】

ロシア海軍向け「ミストラル」級の1番艦「ウラジオストク」は2014年11月に引き渡される予定でしたが、2014年2月以降のウクライナ情勢の悪化により、アメリカを初めとする西側諸国フランスに対し、ロシアへの「ミストラル」級の引き渡しの中止を求め、当初はロシアへ艦を引き渡す意向を表明していたフランス大統領も、2014年11月末に「ウラジオストク」の引き渡しの延期を決定しました。
[フランスはロシアへのミストラル級ヘリ空母ウラジオストクの引き渡しを一時停止する]
[ロシアはミストラル級ヘリ空母購入の為にフランスへ約10億ユーロを支払っている]

2番艦「セヴァストーポリ」も2014年11月に進水し、2015年3月から洋上試験を開始しています。
[ロシア海軍向けミストラル級ヘリ空母セヴァストーポリは2回目の洋上試験を行なう]

オランド大統領はは、再三に渡り、「ミストラル」級引き渡しの為の条件として、ウクライナ情勢の鎮静化(停戦合意の履行)を挙げていました。
[ロシアへのミストラル級ヘリ空母引き渡しの為の条件は未だ成立していないとフランス大統領は言った]

このようなフランス側の態度に対し、ロシア連邦大統領ウラジーミル・プーチンは、2015年4月16日、「ロシアはミストラル級の供給の『挫折』に関し、フランスへ違約金を請求するつもりは無いが、ロシアが負担した費用は返してもらわなくてはならない」と公言しました。
[ロシアはミストラル級ヘリ空母に関してフランスへ違約金を求めないが支払った代金の返却を望む]

4月19日、オランド氏は、4月24日にアルメニアプーチン氏と会い、「ミストラル」級に関する問題で話し合うと確約する事になりました。
[フランス大統領はミストラル級ヘリ空母の問題についてロシア大統領と話し合う]

4月22日、オランド氏は、ウクライナ大統領との共同記者会見において、改めてロシアへの「ミストラル」級引き渡しの為の条件は形成されておらず、引き渡しは不可能であると表明しました。
更には、ロシアフランスへ払った「ミストラル」級の代金の返還についても言及しました。
[フランスはロシアが支払ったミストラル級ヘリ空母の代金を返還する用意がある]

そして4月24日、アルメニアエレバンプーチン氏とオランド氏の会談が開かれました。
[フランス大統領とロシア大統領はアルメニアにおける首脳会談でミストラル級ヘリ空母の問題についても話し合った]

この会談では「ミストラル」級の問題についても話し合われたようですが、会談後、フランス大統領「ロシアへのミストラル級の引き渡しは決まっていない」と述べ、一方、ロシア大統領報道官「この件に関しては何の問題も無い」とだけ述べました。

4月27日、ロシア大統領報道官ドミトリー・ペスコフ氏は、「ミストラル級ヘリ空母か、或いは前払い金(ロシアがフランスへ支払い済みの代金)をロシアへ戻す事で合意している」と述べました。
[フランスはロシアへミストラル級ヘリ空母を引き渡すか、或いは金を返す]

その後、両国の代表団は何度か交渉を行ないましたが、最終的には、「ミストラル」級ロシアへ引き渡すのではなく、ロシアが以前に支払った「ミストラル」級の代金を返還する方向で合意する事になりました。
[ロシアとフランスはミストラル級ヘリ空母の代金返還で合意する]
[ロシアとフランスはミストラル級ヘリ空母に関する合意原案を用意している]

7月下旬からは詳細の部分に関する協議へ入り、先ず初めに、「ミストラル」級ヘリ空母へ設置されたロシア製機器の返却の問題について議論されました。
[ロシアとフランスはミストラル級ヘリ空母に設置されたロシア製通信システムの返却について話し合った]
[ロシアはミストラル級ヘリ空母に設置された自国製機器を取り外す]

2015年8月5日、ロシア連邦大統領ウラジーミル・プーチンフランス大統領フランソワ・オランドは電話で会談し、「ミストラル」級ヘリコプター揚陸ドック艦の建造・供給契約の終了(破棄)を決定しました。
[ロシアとフランスはロシア海軍向けミストラル級ヘリコプター揚陸ドック艦の契約を終了させた]

契約終了によりフランスロシアへ支払う事になる補償金額は、フランス国防相ジャン・イヴ・ル・ドリアン氏によると、「12億ユーロよりは少ない」との事です。
一方、ロシア政府側は、フランスから受け取る金額については明言を避けました。

その後、フランス議会から正確な金額~9億4975万4849ユーロが公表されました。
[ロシア海軍向けミストラル級ヘリコプター揚陸ドック艦の契約終了によりフランスはロシアへ9億4975万4849ユーロを支払う]

「ミストラル」級ヘリコプター揚陸ドック艦そのものは取得できませんでしたが、ロシアは支払い済みの代金(プラスアルファ)を回収し、「ミストラル」級に設置されたロシア製機器も回収し、更には、「ミストラル」級の契約(後ろ半分はロシアで建造した)により建造技術を取得しました。
[ロシアはフランスのミストラル級ヘリ空母購入契約を通じて大規模ブロック組立技術を取得した]

そして9月20日、「ミストラル」級へ設置済みのロシア製機器を取り外す為、ロシア人専門家グループフランスへ向かいました。

「ミストラル」級から取り外されるロシア製機器は、具体的には以下の通りです。

『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2015年9月8日17時54分配信
【「ミストラル」の欠片:どのようなロシア製機器がフランスから返されるのか】

電波位置特定識別装置67R
戦闘情報管理システム「シグマ-E」
多機能光学電子テレヴィジョン複合体MTK-201ME
衛星通信ステーションR-793-M「プリンツェプ-M」
衛星通信ステーションR-794-1「ツェンタヴル-NM1」
16チャンネル電波受信装置R-693
電波受信装置R-774SD1.1


これらのロシア製機器の取り外しが終わった後、フランスは2隻の「ミストラル」級を第3国へ転売できる権利を取得します。


なお、「ウラジオストク」「セヴァストーポリ」の名前は、将来に建造される大型ヘリコプター揚陸艦(ロシア版「ミストラル」)へ与えられる事になります。
[ウラジオストクとセヴァストーポリの名はロシア海軍の将来ヘリコプター揚陸艦へ与えられる]

ロシア海軍最後のカシン級スメトリーヴイはセヴァストーポリを抜錨し、ギリシャへ向かった

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア南方軍管区(黒海艦隊)広報サービス発表
2015年9月18日11時57分配信
【黒海艦隊の警備艦「スメトリーヴイ」は「イオニア諸島のロシア週間」へ参加する】

本日、黒海艦隊警備艦「スメトリーヴイ」はセヴァストーポリを出航し、黒海海峡へ針路を取った。
明日には同艦は地中海へ出るだろう。

警備艦「スメトリーヴイ」は航海計画に沿って国際海上活動行事へ参加し、更には伝統的な「イオニア諸島のロシア週間」の枠組みでギリシャコルフ港レフカダ港への業務寄港を行なう。

9月22日に警備艦「スメトリーヴイ」パトラ港への寄港中、パトラ府主教クリュソストモスから黒海艦隊へ贈られる聖使徒アンドレイ・ペルヴォズヴァーンヌィイの遺骸の一部が入った箱が下賜される
このイベントは、黒海艦隊司令官アレクサンドル・ヴィトコ大将の要請によるアンドレイ・ペルヴォズヴァーンヌィイ財団により運営される。

財団は、聖人の遺骸の一部を保管する為、セヴァストーポリ駐屯地大天使ミカエル教会へ安置する箱の製造を発注した。

公式行事の完了後、警備艦「スメトリーヴイ」地中海ロシア海軍常設艦船連合部隊の一員としての任務遂行を続ける。


黒海艦隊警備艦「スメトリーヴイ」は、2013年9月12日から2014年2月8日まで地中海への航海を行ないました。
[黒海艦隊の警備艦スメトリーヴイは地中海からセヴァストーポリへ戻った]

この間、2013年10月にはギリシャを訪問しています。
[黒海艦隊の警備艦スメトリーヴイはギリシャを訪れた]

2014年5月から9月にも地中海への航海を行なっています。

帰港後はセヴァストーポリ浮きドックでオーバーホールが行なわれ、8月下旬に復帰しました。
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8月31日-9月1日に航行試験を行なった後、9月14日にも検査航海の為に出航しました。
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9月18日にセヴァストーポリを出航し、地中海ギリシャコルフ島(ケルキラ)へ向かいました。
[ロシア海軍最後のカシン級スメトリーヴイはギリシャへ行く]
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コルフ島は、歴史上ロシア海軍とは深く関わっており、1799年、ロシア海軍フョードル・ウシャコーフ提督は、コルフ島フランスから解放しています。

これを記念して毎年9月下旬~10月初頭にロシア海軍の艦がコルフ島(ケルキラ)を訪れ、記念行事(イオニア諸島のロシア週間)が開催されています。
【「イオニア諸島のロシア週間」公式サイト】

ロシア海軍北方艦隊のオスカーII級原潜は巡航ミサイルを発射した

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2015年9月17日15時22分配信
【北方艦隊の水中巡洋艦はバレンツ海で発射を実行した】
モスクワ、9月17日-ロシア通信社ノーボスチ

水中巡洋艦プロジェクト949A「アンテイ」は木曜日にロシア北方艦隊指揮幕僚演習の枠組みにおいてバレンツ海有翼ミサイルの戦闘射撃を実行した。
北方艦隊広報サービス部長ワジム・セルガ1等海佐は報道機関へ伝えた。

「本日、北方艦隊異種戦力指揮幕僚演習実施の枠組みにおいて、バレンツ海で原子力水中巡洋艦プロジェクト949Aアンテイは海洋配置有翼ミサイルの戦闘射撃を実行しました。
ミサイル発射は、バレンツ海に設定された戦闘訓練射爆場で水中位置から海上目標に対して実施されました。
目標位置への命中は客観的な観測データにより確認されました」
セルガ
は話した。

彼は、潜水艦乗組員が戦闘射撃を実行する前に「徹底した訓練を行ない、ミサイル兵器を用いた電波技術演習へ取り組んだ」事を指摘した。

「仮想敵のミサイル打撃艦グループの撃破任務は、北方艦隊潜水艦部隊の原子力ロケット(水中)巡洋艦スモレンスクとヴォロネジの乗組員により実行されました」
セルガ
は付け加えた。

演習実施エリアでの戦闘射撃実行の際には民間船舶航行は禁止された。
それは、事前に設定されて公表された。


北方艦隊(北方統合戦略司令部)指揮幕僚演習は9月14日からバレンツ海で始まりました。
『ロシア通信社ノーボスチ』より
2015年9月14日11時39分配信
【原子力潜水艦も参加する北方艦隊の指揮幕僚演習が始まった】

演習には、北方艦隊の14隻の水上戦闘艦原子力潜水艦及びディーゼル潜水艦4隻、約10隻の支援船が参加します。

2隻のプロジェクト949A(オスカーII級)原潜仮想敵艦船グループ北方艦隊給油船「敵艦役」を務めた~への攻撃を行なう為、海軍航空隊哨戒機Tu-142コラ小艦隊ディーゼル潜水艦(プロジェクト877)「敵艦隊」を探知しました。
『ロシア通信社ノーボスチ』より
2015年9月16日14時33分配信
【原子力潜水艦「アンテイ」は航空隊及びディーゼル潜水艦との協同活動へ取り組んだ】

そして9月17日、原子力水中巡洋艦「スモレンスク」「ヴォロネジ」から有翼ミサイル(巡航ミサイル)が発射されました。

今回の記事中では名前は出ていませんが、発射された有翼ミサイル(巡航ミサイル)は、「グラニート」です。
[有翼ミサイル複合体グラニートは軍備採用30周年を迎えた]

「ヴォロネジ」「スモレンスク」は、以前に寿命延長近代化改装を終えています。
[オスカーII級ミサイル原潜「ヴォロネジ」は近代化改装を終えた]
[オスカーII級原潜スモレンスクは修理を終えて基地へ戻った]

なお、9月17日には、北方艦隊駆逐艦「アドミラル・ウシャコーフ」が約100km離れた海上目標へ「モスキート」対艦ミサイルを発射し、小型ロケット艦「ラッスヴェート」は短距離の海上目標へ「マラヒート」対艦ミサイルを発射しています。

『ロシア通信社ノーボスチ』より
2015年9月17日16時16分配信
【北方艦隊の艦は有翼ミサイルで水上目標を撃破した】

「敵艦グループ」の探知は、北方艦隊小型対潜艦「ブレスト」「スネシュノゴルスク」により行なわれました。

ロシア海軍黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦モスクワは黒海で戦闘訓練を行なった

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア南方軍管区(黒海艦隊)広報サービス発表
2015年9月17日13時19分配信
【黒海艦隊旗艦・ロケット巡洋艦「モスクワ」は海洋でのミサイル及び砲射撃を実行した】

本日、黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」は、艦隊副司令官ワレリー・クリコフ中将の指揮下で海洋における計画戦闘訓練任務へ取り組んだ。

日中、親衛ロケット巡洋艦の乗組員は、海上及び空中目標への砲射撃を実行し、更には、高射ミサイル複合体「オサー」の発射を行なった。

戦闘訓練任務の支援、特に標的の投下の為に、黒海艦隊海洋航空隊前線爆撃機Su-24水陸両用航空機Be-12が関わった。

その次に、ヘリコプターKa-27の乗員は巡洋艦からの離着艦へ取り組んだ。


ロシア黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」は、2015年6月1日にセヴァストーポリを抜錨して地中海へ行き、エジプト海軍との合同演習『友情の橋-2015』へ参加した後に大西洋へ行き、アンゴラ赤道ギニアを訪問、8月18日に帰港しました。
[ロシア黒海艦隊大西洋遠征(2015年6月-) ]


それから約1ヶ月後、黒海へ出航して戦闘訓練を実施しました。

「海上及び空中目標への砲撃」ですから、AK-130 130mm連装砲AK-630 30mmガトリング砲の実弾射撃が行なわれたようです。
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この他、個艦防空用の艦対空ミサイル「オサー-MA」(SA-N-4)も発射されました。
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ロシア海軍黒海艦隊は2015年末までに新たな艦艇や航空機を受け取る

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2015年9月16日13時31分配信
【黒海艦隊は年末までに潜水艦、(水上)艦、襲撃機を受領する】
モスクワ、9月16日-ロシア通信社ノーボスチ

黒海艦隊の部隊は2015年末までに潜水艦襲撃機を含む16の軍用装備で強化される。
南方軍管区広報サービスは発表した。

「2015年末までに黒海艦隊は16の兵器や軍用装備の受領を計画しています。
潜水艦クラスノダール、警備艦アドミラル・グリゴロヴィチとアドミラル・エッセン、小型ロケット艦ゼリョヌイ・ドルとセルプホフ、哨戒艇及び対水中工作艇、多機能艇が受け入れられ、更には襲撃機Su-30SMとヘリコプターKa-27Mが黒海艦隊海軍航空隊の一員となります」

声明では、こう述べられた。

2014年から2015年に黒海艦隊の戦闘編制へ3隻の現代的な潜水艦が補充された。
その内の1隻-「ロストフ・ナ・ドヌー」は近い内にノヴォロシースク海軍基地へ到着するだろう。
来週初頭、ノヴォロシースクの軍用港湾へ潜水艦「ノヴォロシースク」が到着する予定である。

ロシア連邦国防相セルゲイ・ショイグは、クリミアロシア軍グループの作成と、適切なインフラストラクチュアの用意の必要性について再三に渡り表明している。


現在、黒海艦隊向けの各種新型艦艇の建造が進められており、既にプロジェクト06363潜水艦3隻が就役しています。
(現時点では、未だ黒海艦隊基地へ到着していませんが)

プロジェクト06363潜水艦「クラスノダール」は今年11月の引き渡しが予定されており、現在は洋上試験中です。


プロジェクト11356R警備艦「アドミラル・グリゴロヴィチ」バルト海で洋上試験を行なっており、今年9月以降に引き渡される予定です。
[プロジェクト11356R警備艦アドミラル・グリゴロヴィチは2015年9月以降にロシア海軍へ引き渡される]

プロジェクト11356R警備艦「アドミラル・エッセン」は今年末までの引き渡しが予定されており、10月初頭から洋上試験を開始します。

プロジェクト21631小型ロケット艦「ゼリョヌイ・ドル」「セルプホフ」は8月上旬に黒海へ回航され、洋上試験を行なった後、今年末までの引き渡しが予定されています。
[ロシア海軍最新鋭小型ロケット艦ゼリョヌイ・ドルは黒海へ到着した]
[ロシア海軍最新鋭小型ロケット艦セルプホフは黒海へ到着した]


この他、黒海艦隊航空隊は昨年から多用途戦闘機Su-30SM~今回の記事では「襲撃機」と呼ばれている~の受領を開始しており、最終的には12機程度が引き渡されます。
(現在までに7機が引き渡し済み)
[クリミアのロシア海軍航空隊は1個飛行隊(12機)の戦闘機Su-30SMを受領する]

更に今回、黒海艦隊航空隊へ近代化改修された艦載対潜ヘリコプターKa-27Mが今年中に配備される事が明らかにされました。
[ロシア海軍の8機の対潜ヘリコプターKa-27が2015年に近代化される]
おそらくは、警備艦「アドミラル・グリゴロヴィチ」「アドミラル・エッセン」へ搭載される機体でしょう。

ロシア海軍黒海艦隊のプロジェクト06363潜水艦ノヴォロシースクは黒海へ入った

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『タス通信』より
2015年9月16日12時37分配信
【黒海艦隊の為の新たな潜水艦「ノヴォロシースク」は勤務場所へ到着した】
モスクワ、9月16日/タス通信

黒海艦隊の為の最新ディーゼル潜水艦「ノヴォロシースク」黒海へ到着した。
9月16日、同艦隊の情報供給部長代行ニコライ・ヴォスクレセンスキーは発表した。

「本日、工場航行試験の後にポリャールヌイからノヴォロシースクへの艦隊間移動を行なった黒海艦隊の最新ディーゼル潜水艦ノヴォロシースクは、ダーダネルス海峡とボスポラス海峡を無事に通過し、黒海へ到着しました」
彼は話した。

「ノヴォロシースク」黒海艦隊の為に特別に建造された6隻のプロジェクト636.3「ワルシャワンカ」潜水艦シリーズの1隻目である。
2014年8月、潜水艦は海軍旗を掲揚した。
艦隊の代理人が指摘したように、このタイプの潜水艦第3世代ディーゼル潜水艦に属する。
8月、潜水艦「ノヴォロシースク」は、北方艦隊における複合試験を完了した。

数日以内に潜水艦は、常時駐留場所-ノヴォロシースク海軍基地へ到着するだろう。


[プロジェクト06363潜水艦]


プロジェクト06363潜水艦の1番艦B-261「ノヴォロシースク」は2010年8月20日に起工され、2013年11月28日に進水しました。
[プロジェクト06363(改キロ級)潜水艦ノヴォロシースクは進水した]

2014年5月末に工場航海試験が開始されました。
[プロジェクト06363潜水艦ノヴォロシースクの航海試験が始まった]

6月22日、最初の航海試験は完了しました。
[プロジェクト06363潜水艦ノヴォロシースクは最初の航海試験を終えた]

7月下旬から再び航海試験が実施されました。

8月21日、サンクトペテルブルクにおいて受領-引渡証書への署名が行なわれました。
[プロジェクト06363潜水艦ノヴォロシースクはロシア海軍へ納入された]

2014年8月22日、正式な就役式典となる聖アンドレイ旗初掲揚式典が開催され、名実ともにロシア海軍へ就役しました。
[黒海艦隊の為のプロジェクト06363潜水艦ノヴォロシースクはロシア海軍へ就役した]

2014年9月17日、ロシア黒海艦隊へ編入されました。
[プロジェクト06363潜水艦ノヴォロシースクはロシア黒海艦隊へ編入された]

「ノヴォロシースク」は、バレンツ海方面での深海試験が予定されていました。
[プロジェクト06363潜水艦ノヴォロシースクは北方海域で深海試験を行なう]

11月6日、その深海試験を行なう為、北方艦隊の基地ポリャールヌイへ到着しました。
[ロシア海軍のプロジェクト06363潜水艦ノヴォロシースクは深海試験の為に北方艦隊の基地へ到着した]

それから約9か月後の2015年8月初頭、「ノヴォロシースク」バレンツ海方面での各種試験を全て終えました。

その締め括りとして、「ノヴォロシースク」バレンツ海からチジャ射爆場有翼ミサイル「カリブル」を発射しました。
[ロシア海軍のプロジェクト06363潜水艦ノヴォロシースクはバレンツ海から地上目標へ巡航ミサイルを発射した]

8月10日、「ノヴォロシースク」黒海へ向けて出航しました。
[ロシア海軍のプロジェクト06363潜水艦ノヴォロシースクは黒海へ向かった]

8月26日にジブラルタル海峡を通過して地中海へ入りました。
[ロシア海軍黒海艦隊のプロジェクト06363潜水艦ノヴォロシースクはジブラルタル海峡を通過して地中海へ入った]

翌8月27日、スぺインセウタ港へ寄港しました。
[ロシア海軍黒海艦隊のプロジェクト06363潜水艦ノヴォロシースクはスペインの飛び地セウタを訪れた]

9月初頭にはアルジェリアオラン港へ寄港しました。

そして9月16日、「ノヴォロシースク」ダーダネルス海峡ボスポラス海峡を通過し、黒海へ入りました。

駐留基地となるノヴォロシースク海軍基地への具体的な到着時期は明らかにされていませんが、9月19日とか9月21日という情報も有ります。


ロシア海軍向けのプロジェクト06363通常動力潜水艦は、これまでに6隻が起工され、この内の3隻が就役しています。
全てサンクトペテルブルク「アドミラルティ造船所」で建造されています。
現在の所、6隻が建造される計画です。

プロジェクト06363は、輸出用のプロジェクト636を更に改良したタイプであり、今後建造される第5世代通常動力潜水艦「カリーナ」級の開発設計作業の成果がフィードバックされています。

[プロジェクト06363]
・B-261「ノヴォロシースク」(Б-261 Новороссийск)
建造番号01670
2010年8月20日起工/2013年11月28日進水/2014年8月22日就役
黒海艦隊に配備予定

・B-237「ロストフ・ナ・ドヌー」(Б-237 Ростов-на-Дону)
建造番号01671
2011年11月21日起工/2014年6月26日進水/2014年12月30日就役
黒海艦隊に配備予定

・B-262「スタールイ・オスコル」(Б-262 Старый Оскол)
建造番号01672
2012年8月17日起工/2014年8月28日進水/2015年7月3日就役
黒海艦隊に配備予定

・B-265「クラスノダール」(Б-265 Краснодар)
建造番号01673
2014年2月20日起工/2015年4月25日進水/2015年11月就役予定
黒海艦隊に配備予定

・B-268「ヴェリキー・ノヴゴロド」(Б-268 Великий Новгород)
建造番号01674
2014年10月30日起工/2016年11月就役予定
黒海艦隊に配備予定

・B-271「コルピノ」(Б-271 Колпино)
建造番号01675
2014年10月30日起工./2016年11月就役予定
黒海艦隊に配備予定


プロジェクト06363潜水艦には有翼ミサイル「カリブル」が装備されます。
[巡航ミサイル「カリブル」対地攻撃型は2500kmの最大射程を有する]

ロシア海軍バルト艦隊の3隻の最新コルベットは対艦ミサイルを同時に発射した

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア西方軍管区(バルト艦隊)広報サービス発表
2015年9月16日1時22分配信
【演習『連合の盾-2015』においてバルト艦隊の3隻のコルベットは仮想敵艦に対し同時にミサイル打撃を与えた】

ロシア・ベラルーシ合同作戦演習『連合の盾-2015』の枠組みにおいてバルト艦隊の最新コルベット「ソーブラジテルヌイ」、「ボイキー」、「ストイーキー」は、仮想敵艦を模した困難な目標に対し、初めて同時ミサイル発射を行なった。

ミサイル攻撃は、コルベットの主要打撃兵装-対艦ミサイル複合体「ウラン」により、35km以上の距離で実行された。

射撃結果の客観的観察の為にヘリコプターが関わり、乗員は目標への命中を確認した。

コルベット「ストイーキー」艦上で発射を見ていたバルト艦隊司令官ヴィクトール・クラフチュク中将は、困難な射撃任務を遂行した同艦の乗組員の秩序立った行動を高く評価した。

発射が実施された海洋射爆場は、民間船舶の航行が禁止されていた。
閉鎖された射爆場で、バルト艦隊の約15隻の水上艦支援船が任務を遂行した。


ロシア・ベラルーシ合同演習『連合の盾-2015』は、2015年9月10日から9月16日まで実施されました。

ロシア軍ベラルーシ軍から8000名以上の将兵と約400両の軍用車両、約80機の航空機とヘリコプター、そしてバルト艦隊の約20隻の艦船が参加しました。

そして、この合同演習へ参加した3隻のプロジェクト20380コルベットは、同時に対艦ミサイル「ウラン」を発射しました。

コルベット「ソーブラジテルヌイ」(2011年10月14日納入・就役)
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コルベット「ボイキー」(2013年5月16日納入・就役)
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コルベット「ストイーキー」(2014年7月18日納入/2014年7月27日就役)

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2014年4月下旬にも3隻のプロジェクト20380コルベットが同時に対艦ミサイル「ウラン」を発射していますが、この時には「ステレグーシチー」、「ソーブラジテルヌイ」、「ボイキー」の3隻でした。
(この時点で「ストイーキー」は未だ就役していなかった)
[3隻のステレグーシチー型コルベットは対艦ミサイルを同時に発射した]

ロシア海軍最新鋭戦略原潜ウラジーミル・モノマーフは短期間海へ出た

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『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2015年9月15日15時8分配信
【戦略用途ロケット水中巡洋艦「ウラジーミル・モノマーフ」は「ブラヴァー」発射の前に海洋への出航を行なった】

戦略用途原子力水中巡洋艦「ウラジーミル・モノマーフ」は短期間の海洋への出航後、セヴェロドヴィンスクへ帰港した。
『中央海軍ポータル』は北方艦隊の情報提供者より伝えられた。


「ウラジーミル・モノマーフ」は、9月10日・金曜日にセヴェロドヴィンスクから出航し、9月14日に帰港したと対談者は話した。

ロケット巡洋艦は、大陸間弾道ミサイル「ブラヴァー」の今後の発射の前の9月初頭にセヴェロドヴィンスクへ到着した。
今後数か月以内に潜水艦は、バレンツ海エリアからカムチャツカのクラ射爆場へ水中位置からミサイル「ブラヴァー」を発射しなければならない。

[『中央海軍ポータル』参考資料]
戦略用途原子力水中巡洋艦「ウラジーミル・モノマーフ」
は、プロジェクト「ボレイ」第3のロケット艦である。
潜水艦は2006年3月19日に公開株式会社「生産合同セヴマシュ」で起工され、2012年12月30日には造船台から出た。、
原子力ロケット艦は2014年7月5日に工場試験を完了し、7月16日には国家試験の為に海へ出た。
それは10月初頭になってから完了した。
12月19日、水中巡洋艦太平洋艦隊の一員として受領された。

現在、海軍の戦闘編制には、「ボレイ」級原子力潜水艦3隻が在る:「ユーリー・ドルゴルーキー」(北方艦隊)、「アレクサンドル・ネフスキー」「ウラジーミル・モノマーフ」(両方とも太平洋艦隊)。
更に3隻の水中巡洋艦「セヴマシュ」で建造されている:「クニャージ・ウラジーミル」、「クニャージ・オレグ」、そして2014年12月26日に起工された「ゲネラリーシムス・スヴォーロフ」(プロジェクト「ボレイ-A」)

合計して2020年までに8隻のプロジェクト「ボレイ」潜水艦の軍備採用が計画されている。
その全長は170メートル、幅13.5メートル、水中排水量は24000トンである。
プロジェクト「ボレイ」艦は16基の海洋配置大陸間弾道ミサイルR-30「ブラヴァー-30」を搭載できる。


[新世代戦略原潜ボレイ級(旧ブログ)]
[新世代戦略原潜ボレイ級]

「ボレイ」級戦略原潜3番艦「ウラジーミル・モノマーフ」は、2006年3月19日に起工、2012年12月30日に進水、2014年12月10日に竣工、12月19日にロシア海軍へ就役しました。
同艦は、書類上は太平洋艦隊第25潜水艦師団に所属しています。
[第3のボレイ級戦略原潜ウラジーミル・モノマーフはロシア海軍へ就役した]

12月26日にセヴェロドヴィンスクを出航し、北方艦隊原潜基地ガジエヴォに到着しました。
[ロシア海軍最新鋭戦略原潜ウラジーミル・モノマーフは北方艦隊原潜基地ガジエヴォに到着した]

「ウラジーミル・モノマーフ」カムチャツカ回航は2016年になります。
[ロシア海軍最新鋭戦略原潜ウラジーミル・モノマーフのカムチャツカ回航は2016年になる]

これに先立ち、今年末までに弾道ミサイル「ブラヴァー」を発射する事になりました。
[ロシア海軍は2015年末までに数回の弾道ミサイル"ブラヴァー"発射を実施する]
[ロシア海軍最新鋭戦略原潜ウラジーミル・モノマーフは2015年末までに弾道ミサイル"ブラヴァー"を発射する]

「ウラジーミル・モノマーフ」からの弾道ミサイル「ブラヴァー」発射は今年10月~11月に予定されています。
[ロシア海軍最新鋭戦略原潜ウラジーミル・モノマーフは2015年10-11月にカムチャツカへ弾道ミサイルを発射する]

その「ウラジーミル・モノマーフ」は、9月初頭にセヴェロドヴィンスクへ回航され、9月10日から14日まで海へ出ていました。


「ウラジーミル・モノマーフ」は、2014年9月10日に初めて弾道ミサイル「ブラヴァー」を発射しています。
[ロシア海軍最新鋭戦略原潜ウラジーミル・モノマーフはブラヴァー弾道ミサイル発射に成功した]

ロシア海軍最後のカシン級スメトリーヴイはギリシャへ行く

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『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2015年9月15日8時39分配信
【「スメトリーヴイ」はギリシャのコルフ島を訪問する準備を行なっている】

アンドレイ・ザイツェフ2等海佐が艦長を務める黒海艦隊の警備艦「スメトリーヴイ」はギリシャのコルフ島への公式訪問の為の準備を行なっている。

9月14日・月曜日夕方、同艦は戦闘訓練射爆場への検査出航へ出た。
9月18日・金曜日、同艦はセヴァストーポリから出発する予定であるとロシア海軍の情報提供者は話した。

計画によると、黒海艦隊船員は9月23日から25日までギリシャの島へ滞在する。
また、この航海中、コルフ島への寄港までに同艦は更に2つの港を訪問する事になっており、この内の1つに警備艦は係留される事になる。

その後、「スメトリーヴイ」海軍作戦連合部隊の一員として地中海で戦闘任務遂行を継続する。
これに先立ち、黒海艦隊第13艦船修理工場でのメインエンジンと船体の修理の実施後、8月31日から9月1日まで同艦は航行試験の為に海へ出た。

[『中央海軍ポータル』参考資料]
「スメトリーヴイ」
プロジェクト01090警備艦である。
1966年7月15日に61コムーナ記念ニコラエフ工場大型対潜艦プロジェクト61として起工され、1967年8月26日に進水し、1969年10月21日に海軍へ加入した。
1970年代にはシリア、ユーゴスラビア、ブルガリアを訪問し、1980年代にはチュニスを訪れた。

排水量:4460トン、全長-144メートル、幅-15.8メートル、吃水-4.57メートル、速力-39ノット、乗組員-266名。


黒海艦隊警備艦「スメトリーヴイ」は、2013年9月12日から2014年2月8日まで地中海への航海を行ないました。
[黒海艦隊の警備艦スメトリーヴイは地中海からセヴァストーポリへ戻った]

この間、2013年10月にはギリシャを訪問しています。
[黒海艦隊の警備艦スメトリーヴイはギリシャを訪れた]

2014年5月から9月にも地中海への航海を行なっています。

帰港後はセヴァストーポリ浮きドックでオーバーホールが行なわれ、8月下旬に復帰しました。
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8月31日-9月1日に航行試験を行なった後、9月14日にも検査航海の為に出航しました。
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そして9月18日にセヴァストーポリを出航し、地中海ギリシャコルフ島(ケルキラ)へ向かいます。

コルフ島は、歴史上ロシア海軍とは深く関わっており、1799年、ロシア海軍フョードル・ウシャコーフ提督は、コルフ島フランスから解放しています。

これを記念して毎年9月下旬~10月初頭にロシア海軍の艦がコルフ島を訪れ、記念行事が開催されています。

昨年2014年には、黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」コルフ島を訪れました。


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今回、警備艦「スメトリーヴイ」は9月23日から25日までコルフ島を訪れ、その後はロシア海軍地中海作戦連合部隊の一員として地中海東部に滞在します。

ロシア海軍は9月30日から10月7日の間にシリア沖でミサイル発射を含む軍事演習を行ないますが、「スメトリーヴイ」も参加するかもしれません。
[ロシア海軍は9月8日-17日と9月30日-10月7日にシリア沖で演習を実施する]

ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"はフィンランド湾で昼夜の洋上試験を行なった

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『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2015年9月14日5時42分配信
【最新フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」は昼夜の試験を行なう為に出航した】

プロジェクト22350フリゲート「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・ゴルシコフ」は、昼夜の試験を行なう為にフィンランド湾海域へ出航した。

同艦は9月11日・金曜日の9:00に出航し、同日の20:00に帰港した。



ヘリコプター発着場には格納庫からヘリコプターの実物大模型が出された。
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近い内に、フリゲートバルチースクへの移動が予定されている。
航行試験を続ける為に。

[『海軍産業』参考資料]
プロジェクト22350フリゲートのトップ「アドミラル・ゴルシコフ」は2006年に「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」で起工され、2014年11月8日からは工場航行試験を開始した。
当初、その開始は2013年に予定されていたが、設計局「アルセナル」からの130mm砲装置A-192の供給問題が故に遅延した。
航行試験及び国家試験が成功裏に完了した後、「アドミラル・ゴルシコフ」北方艦隊へ加入しなけばならない。

多目的フリゲート・プロジェクト22350「北方計画設計局」により開発された遠海ゾーン大型戦闘艦であり、幅広い課題の解決を意図している。
同プロジェクトフリゲートの排水量は4500トン、全長135メートル、幅15メートル、吃水4.5メートル。
艦は最大30ノットの速力発揮が可能である。
兵装は、「オーニクス」或いは「カリブル」を装弾する海上及び沿岸目標への攻撃が可能な汎用ミサイル複合体「カリブル-NK」、高射ミサイル複合体「ポリメント-リドゥート」、対潜兵器複合体「パケート」、130mm砲A-192が1基、自己防衛ミサイル-砲複合体「パラシ」2基である。
航空兵装としてヘリコプターKa-27PLが有る。


[ロシア海軍の為の新たなフリゲート~プロジェクト11356R(アドミラル・グリゴロヴィチ型)とプロジェクト22350(アドミラル・ゴルシコフ型)]
[新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」型]
[アドミラル・ゴルシコフ型フリゲート(旧ブログ)]

ロシア海軍新世代水上戦闘艦(大洋ゾーン艦)プロジェクト22350大型警備艦(フリゲート)の1番艦「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・ゴルシコフ」(ソ連邦海軍元帥ゴルシコフ)は、2006年2月1日に起工され、2010年10月29日に進水しました。

2013年7月31日からは工場岸壁で係留試験が開始されました。
[新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」の係留試験が始まった]

しかし、「アドミラル・ゴルシコフ」に搭載予定のA-192M 130mm単装砲の開発と製造は遅延に遅延を重ね、この為、「アドミラル・ ゴルシコフ」の就役も当初計画より大幅に遅れる事になりました。
[ロシア海軍への新世代フリゲート「アドミラル・ ゴルシコフ」の引き渡しは130mm砲の問題により延期される]

130mm砲は2014年9月に入り、ようやく「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」へ届けられ、「アドミラル・ゴルシコフ」に搭載されました。
[ロシア海軍新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」の為の130mm砲は完成した]
[ロシア海軍新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」に130mm砲が搭載された]

その後、「アドミラル・ゴルシコフ」は消磁作業を開始しました。
[ロシア海軍新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」は消磁作業を開始した]
[ロシア海軍新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」は航行試験の準備が出来ている]

11月8日、「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」岸壁を離れ、クロンシュタットへ到着しました。
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル-フロータ-ソヴィエツカヴァ-ソユーザ・ゴルシコフ"はサンクトペテルブルクを去った]
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル-フロータ-ソヴィエツカヴァ-ソユーザ・ゴルシコフ"はクロンシュタットへ到着した]

11月18日、クロンシュタットを出航し、工場航行試験を開始しました。
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は工場航行試験を開始した]

「アドミラル・ゴルシコフ」の今後の試験は、就役後の配備先となる北方艦隊海上射爆場、つまりバレンツ海へ移動して実施されるとも言われていましたが、結局はフィンランド湾で実施されることになりました。
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は北方艦隊で今後の洋上試験を実施する]
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は2015年5月中旬にフィンランド湾で洋上試験を行なう]

5月15日、「アドミラル・ゴルシコフ」サンクトペテルブルクを抜錨し、洋上試験(第2段階)へ向かいました。
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は洋上試験の為に抜錨した]

その後はバルチースク基地へ移動し、国家受領試験を続けていました。
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は洋上試験を再開した]

7月26日の「ロシア海軍の日」には、バルチースクの観艦式へ参加しました。

[バルチースクの『海軍の日』記念観艦式にロシア海軍の最新鋭艦5隻が参加する]
[ロシア大統領ウラジーミル・プーチンはロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"を訪れた]

9月3日にバルチースクを出航し、9月7日にクロンシュタットへ到着しました。


9月11日、建造元の「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」は、「アドミラル・ゴルシコフ」バルト海における洋上試験(第2段階)を完了したと発表しました。
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は洋上試験の第2段階を完了した]

その同じ日、「アドミラル・ゴルシコフ」は午前9時にクロンシュタットを出航し、フィンランド湾で洋上試験を行ない、同日の午後8時に帰港しました。

「アドミラル・ゴルシコフ」は、近日中にバルチースク基地へ移動するとの事です。

ロシア海軍総司令官代理アレクサンドル・フェドテンコフ中将ロシア海軍総司令官ヴィクトール・チルコフ大将は、共に「アドミラル・ゴルシコフ」が2015年11月にロシア海軍へ引き渡されると述べています。
[最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"のロシア海軍への引き渡し時期は2015年11月から変更されていない]
[最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は2015年11月にロシア海軍へ引き渡される]

ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は洋上試験の第2段階を完了した

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『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2015年9月11日15時54分配信
【「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」は「アドミラル・ゴルシコフ」の試験の次なる段階が完了したと発表した】

バルト海における最新フリゲート・プロジェクト22350「アドミラル・ゴルシコフ」の試験の次の段階を完了した。
ロシア海軍への受領は2015年11月に予定されている。


フリゲートを建造した「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」の専門家は海洋への出航の枠組みにおいて、「アドミラル・ゴルシコフ」の航海機器、動力機器、更には高速モード、操縦性、安定性、そして他の艦の特性を含めた艦載システムと装置を点検した。

『海軍産業』(フロートプロム)が同社広報サービスから伝えられたように、更にフリゲート「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・ゴルシコフ」は、試験-設計作業の枠組みによるものを含め、様々な機器の一連の試験を実施する。
航行試験と国家受領試験が成功裏に完了した後、フリゲート海軍の一員として加入しなければならない。
同艦は北方艦隊での勤務へ向かう事になるだろう。

[『海軍産業』参考資料]
プロジェクト22350フリゲートのトップ「アドミラル・ゴルシコフ」は2006年に「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」で起工され、2014年11月8日からは工場航行試験を開始した。
当初、その開始は2013年に予定されていたが、設計局「アルセナル」からの130mm砲装置A-192の供給問題が故に遅延した。
航行試験及び国家試験が成功裏に完了した後、「アドミラル・ゴルシコフ」北方艦隊へ加入しなけばならない。

多目的フリゲート・プロジェクト22350「北方計画設計局」により開発された遠海ゾーン大型戦闘艦であり、幅広い課題の解決を意図している。
同プロジェクトフリゲートの排水量は4500トン、全長135メートル、幅15メートル、吃水4.5メートル。
艦は最大30ノットの速力発揮が可能である。
兵装は、「オーニクス」或いは「カリブル」を装弾する海上及び沿岸目標への攻撃が可能な汎用ミサイル複合体「カリブル-NK」、高射ミサイル複合体「ポリメント-リドゥート」、対潜兵器複合体「パケート」、130mm砲A-192が1基、自己防衛ミサイル-砲複合体「パラシ」2基である。
航空兵装としてヘリコプターKa-27PLが有る。


[ロシア海軍の為の新たなフリゲート~プロジェクト11356R(アドミラル・グリゴロヴィチ型)とプロジェクト22350(アドミラル・ゴルシコフ型)]
[新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」型]
[アドミラル・ゴルシコフ型フリゲート(旧ブログ)]

ロシア海軍新世代水上戦闘艦(大洋ゾーン艦)プロジェクト22350大型警備艦(フリゲート)の1番艦「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・ゴルシコフ」(ソ連邦海軍元帥ゴルシコフ)は、2006年2月1日に起工され、2010年10月29日に進水しました。

2013年7月31日からは工場岸壁で係留試験が開始されました。
[新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」の係留試験が始まった]

しかし、「アドミラル・ゴルシコフ」に搭載予定のA-192M 130mm単装砲の開発と製造は遅延に遅延を重ね、この為、「アドミラル・ ゴルシコフ」の就役も当初計画より大幅に遅れる事になりました。
[ロシア海軍への新世代フリゲート「アドミラル・ ゴルシコフ」の引き渡しは130mm砲の問題により延期される]

130mm砲は2014年9月に入り、ようやく「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」へ届けられ、「アドミラル・ゴルシコフ」に搭載されました。
[ロシア海軍新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」の為の130mm砲は完成した]
[ロシア海軍新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」に130mm砲が搭載された]

その後、「アドミラル・ゴルシコフ」は消磁作業を開始しました。
[ロシア海軍新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」は消磁作業を開始した]
[ロシア海軍新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」は航行試験の準備が出来ている]

11月8日、「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」岸壁を離れ、クロンシュタットへ到着しました。
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル-フロータ-ソヴィエツカヴァ-ソユーザ・ゴルシコフ"はサンクトペテルブルクを去った]
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル-フロータ-ソヴィエツカヴァ-ソユーザ・ゴルシコフ"はクロンシュタットへ到着した]

11月18日、クロンシュタットを出航し、工場航行試験を開始しました。
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は工場航行試験を開始した]

「アドミラル・ゴルシコフ」の今後の試験は、就役後の配備先となる北方艦隊海上射爆場、つまりバレンツ海へ移動して実施されるとも言われていましたが、結局はフィンランド湾で実施されることになりました。
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は北方艦隊で今後の洋上試験を実施する]
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は2015年5月中旬にフィンランド湾で洋上試験を行なう]

5月15日、「アドミラル・ゴルシコフ」サンクトペテルブルクを抜錨し、洋上試験(第2段階)へ向かいました。
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は洋上試験の為に抜錨した]

その後はバルチースク基地へ移動し、国家受領試験を続けていました。
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は洋上試験を再開した]

7月26日の「ロシア海軍の日」には、バルチースクの観艦式へ参加しました。

[バルチースクの『海軍の日』記念観艦式にロシア海軍の最新鋭艦5隻が参加する]
[ロシア大統領ウラジーミル・プーチンはロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"を訪れた]

9月3日にバルチースクを出航し、9月7日にクロンシュタットへ到着しました。


そして今回、建造元の「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」は、「アドミラル・ゴルシコフ」バルト海における洋上試験(第2段階)を完了したと発表しました。

「アドミラル・ゴルシコフ」「高速モード」での試験を行なったとの事ですが、同艦は巡航時にディーゼルのみを運転、高速航行時にガスタービンも運転するCODAG推進です。
つまり、ガスタービンエンジンの全力運転試験を行なったという事を意味します。

今後は、バレンツ海方面へ移動して最終段階の洋上試験が実施されることになるようです。

ロシア海軍総司令官代理アレクサンドル・フェドテンコフ中将ロシア海軍総司令官ヴィクトール・チルコフ大将は、共に「アドミラル・ゴルシコフ」が2015年11月にロシア海軍へ引き渡されると述べています。
[最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"のロシア海軍への引き渡し時期は2015年11月から変更されていない]
[最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は2015年11月にロシア海軍へ引き渡される]

ロシア海軍は9月8日-17日と9月30日-10月7日にシリア沖で演習を実施する

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『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2015年9月10日20時4分配信
【ロシアはシリア沿岸での軍事演習を警告した】

ロシアは、地中海東部シリア沿岸でミサイル発射の海軍演習を実施する為、航空会社へ警告した。

これは、アメリカ合衆国・連邦航空局(FAA)のデータベースで利用可能なパイロットへの通知(ノータムNOTAMと呼ばれている)により証明されている。
文書によると、ロシア海軍の演習は、9月8日から17日までシリアタルトゥース港から約70km沖で実施される。
それは、外国に位置しているロシア海軍唯一の物資・技術供給所であると『RBK』は報告した。
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通知番号A1105/15は、航空慣例LCCCの適用-ICAOのシステムはキプロスの首都ニコシア空港で示されている。
それは、ロシア海軍の軍事演習が半径約41キロの海域で予定されていると記されている。
演習海域の中央は、キプロスシリアの沿岸の間、タルトゥースから西へ約70kmに位置している。

演習中にミサイルの試験発射が実行される事をNOTAMは示しており、それ故に、海面から660階層(約20.1km)まで拡張されたエリアはパイロットにとって危険である。
また、同様の通知番号A1106/15は、2015年9月30日から10月7日まで、地中海の同じ海域でのロシア海軍の演習について報告している。

ロシア国防省は、情報が公開された時点で、『RBK』の問い合わせに回答しなかった。
連邦国家単一企業『航空情報センター』(国際NOTAMの処理を担当する)の代理人は、部内令により、第三者にNOTAMの情報を明らかにする事は出来ないと『RBK』へ話した。

2013年初頭、ロシアシリア沖ソヴィエト社会主義共和国連邦以来初めての大規模な海軍演習を実施した。
その後、更に何度か同様の演習が実施された。


9月8日~17日、そして9月30日~10月7日にシリアタルトゥース沖約70kmの海域でロシア海軍の水上艦がミサイル発射演習を実施します。

航空会社へ警告するミサイル発射演習ですから、発射するのは高射ミサイル(艦対空ミサイル)でしょう。

現在、地中海東部には、ロシア海軍黒海艦隊警備艦「プイトリーヴイ」が滞在しておりますが、おそらくは同艦が9月8日から17日の間にタルトゥース沖で高射ミサイル「オサー-M」を発射するのでしょう。
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この他、「シリア・エクスプレス」大型揚陸艦は、現在も定期的に黒海沿岸(ノヴォロシースク或いはセヴァストーポリ)とシリアタルトゥースを行き来しています。

最近では、9月3日に大型揚陸艦「コロリョーフ」「ノヴォチェルカッスク」、9月8日に大型揚陸艦「サラトフ」ボスポラス海峡を南下し、タルトゥースへ向かっています。
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これらの大型揚陸艦は、従来からの車輌に加え、シリアへ派遣されるロシア海軍歩兵部隊を乗せているようです。

更には、同じ海域で同様の演習が9月30日から10月7日の間に実施されるとの事ですが、この時までには、「プイトリーヴイ」以外の艦がシリア沖に進出している事でしょう。
例えば、最近(8月下旬)にオーバーホールを終えた警備艦「スメトリーヴイ」とか。
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ロシア海軍の重原子力戦略用途ロケット水中巡洋艦ドミトリー・ドンスコイはセヴェロドヴィンスクへ帰港した

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『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2015年9月10日11時42分配信
【世界最大の水中巡洋艦「ドミトリー・ドンスコイ」は基地へ戻った】

9月10日・木曜日、重原子力戦略用途ロケット水中巡洋艦「ドミトリー・ドンスコイ」は、1週間に渡る海洋への出航の後、セヴェロドヴィンスクの白海海軍基地へ戻った。

『中央海軍ポータル』は、北方艦隊の情報提供者より伝えられた。

重原子力戦略用途ロケット水中巡洋艦「ドミトリー・ドンスコイ」は9月3日にセヴェロドヴィンスクを出た。
これと時を同じくして、白海では小型対潜艦「オネガ」「ナリヤンマル」が参加する対潜演習が始まった。
以前の「ドミトリー・ドンスコイ」の海洋への出航は3週間に渡って続けられ、7月16日に終了した。

[『中央海軍ポータル』参考資料]
TK-208「ドミトリー・ドンスコイ」
重戦略用途ロケット水中巡洋艦プロジェクト941「アクラ」シリーズのトップ艦である。
潜水艦「セヴマシュプレドプリャーチェ」で1976年6月30日に起工され、1981年に海軍の一員として加わった。
1982年には北方艦隊の編制へ含まれた。
2002年10月7日に「ドミトリー・ドンスコイ」と命名された。

他の2隻のプロジェクト941潜水艦「セヴェルスターリ」「アルハンゲリスク」は、現在、予備役としてセヴェロドヴィンスクに駐留しており、入手可能な情報によると、処分を待っている。

戦略用途ロケット水中巡洋艦「ドミトリー・ドンスコイ」の戦術-技術的特性
NATO分類:弾道ミサイル原子力潜水艦(SSBN)タイフーン
水上速力:12ノット
水中速力:27ノット
通常潜航深度:400メートル
自立航行期間:180日
乗組員:160人
水上排水量:23200トン
水中排水量:48000トン
全長(設計吃水線):172メートル
平均吃水(設計吃水線):11メートル

潜水艦の兵装は、6門の533mm魚雷発射管(魚雷53-65K、SET-65、SAET-60M、USET-80、ロケット魚雷「ヴォドパード」を計22本)20基の弾道ミサイル「ブラヴァー」と、8基の高射ミサイル複合体「イグラ」である。



ロシア・ソ連潜水艦総合情報サイト『ディープストーム』より
【プロジェクト941「アクラ」(NATOコード名「タイフーン」)】
1981年~1989年に6隻が就役しましたが、既に3隻が除籍、解体されています。

プロジェクト941重原子力戦略用途水中巡洋艦(タイフーン級)の1番艦TK-208「ドミトリー・ドンスコイ」(1981年12月29日納入、1982年12月14日海軍旗掲揚)は、1990年代末に新開発の潜水艦弾道ミサイル「ブラヴァー」の試験艦へ改造され、2005年から2010年まで発射試験に従事しました。

その後、「ブラヴァー」発射試験艦としての任務を解かれ、今度は、海洋で試験を行なう新型潜水艦のサポート(試験のモニタリング)を行なう事になりました。
[タイフーン級原潜「ドミトリー・ドンスコイ」は試験艦として現役に留まる]

2013年には、戦略原潜「アレクサンドル・ネフスキー」、多用途原潜「セヴェロドヴィンスク」の海洋試験をサポートしました。
[タイフーン級原潜はロシア新世代原潜の海洋試験をサポートする]

2014年にも、新型原潜の海洋試験のモニタリングの為に何度か出航しています。
[タイフーン級原潜ドミトリー・ドンスコイは出航した]
[タイフーン級原潜ドミトリー・ドンスコイは帰港した]
[ロシア海軍最新鋭原潜セヴェロドヴィンスクはタイフーン級原潜ドミトリー・ドンスコイと共に出航した]

「ドミトリー·ドンスコイ」は、当分の間はロシア海軍に留まる事になります。
[タイフーン級原潜ドミトリー・ドンスコイはロシア海軍に留まる]

2015年6月26日、セヴェロドヴィンスクを抜錨し、白海へ向かいました。
[ロシア海軍のタイフーン級原潜ドミトリー・ドンスコイは白海へ出航した]

それから3週間経った7月16日にセヴェロドヴィンスク白海海軍基地へ帰港しました。
[ロシア海軍最後のタイフーン級原潜ドミトリー・ドンスコイは3週間の航海を終えて帰港した]

9月3日、再び白海へ向かいました。
[ロシア海軍最後のタイフーン級原潜ドミトリー・ドンスコイは白海へ出た]

同時期にロシア海軍小型対潜艦白海で演習を始めており、「ドミトリー・ドンスコイ」は、この演習において「仮想敵潜水艦」の役を務めたようです。

そして1週間後の9月10日に白海海軍基地へ帰港しました。


なお、他の2隻の「タイフーン」級-「アルハンゲリスク」「セヴェルスターリ」は既に退役しており、今後解体されます。
[タイフーン級戦略原潜セヴェルスターリとアルハンゲリスクは除籍、解体される]

ロシアの2つの造船所はロシア海軍の為の将来正規空母を建造できる

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2015年9月10日10時40分配信
【統合造船業営団:少なくとも2つのロシアの工場は新たな正規空母の建造が可能である】
ニジニ・タギル、9月10日-ロシア通信社ノーボスチ

ロシアの新たな正規空母の開発は、設定期限の枠組みにおいて進行中であり、その建造の為の発注は、少なくとも2つの工場において実行が可能である。
木曜日、ロシア通信社ノーボスチは、「統合造船業営団」のトップであるアレクセイ・ラフマノフより伝えられた。

「祖国が正規空母を必要であると言う、その時までに、私共は、期限内にそれ(正規空母)を建造する為、必要な事を全て行ない、適切な生産設備を用意します。
我々には、そのような経験が在ります。
その意味において、少なくとも2つの工場は、この発注を実行する事が可能であります」
ニジニ・タギル
の兵器展示会においてラフマノフは話した。

ロシア通信社ノーボスチ防衛産業企業体の情報提供者より伝えられたように、ロシア連邦海軍の為の新たな正規空母の建造は、2025~2030年よりも以前に始める事は出来ないだろう。

現在、ロシア連邦海軍の戦闘編制には、1隻の航空巡洋艦-「アドミラル・クズネツォフ」が在籍している。
以前、ロシア連邦国防省は、正規空母の建造に関する問題は、5年後よりも前に決定される事は無いと発表した。
2020年までの国家軍備プログラムにおいて、正規空母の建造は意図されていない。

以前、「統合造船業営団」国家防衛発注局取締役アナトーリー・シレモフは、2007年にロシア連邦国防省から発注された核動力装置を有する正規空母の開発は、ネフスキー計画設計局により進められているとロシア通信社ノーボスチへ伝えた。
彼によると、営団は企業協力、費用、建造時期を既に定めているが、2015年から2017年の国家防衛発注の課題に、正規空母の作成は提示されていない。


[ロシア将来航空母艦]
[ロシア海軍将来空母概念設計案・プロジェクト23000E「シトルム」]
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ロシア将来正規空母Перспективный Авианосецは、現在の所、3種類のヴァリエーション~重航空母艦(80000-85000t級)、中航空母艦(55000-65000t級)、軽航空母艦(50000t未満)が検討されています。
[ロシアは3種類の将来航空母艦を設計している]
[ロシア国防省は3つの将来原子力空母設計案を検討している]

将来正規空母の建造開始時期は、今のところは未定です。
[ロシア海軍の為の将来原子力空母の起工は2018年までの予定表には無い]

将来正規空母の艦載機は、数年後に配備予定のロシア空軍第5世代重戦闘機PAK FA(T-50)の艦上機型となり、この他に無人機も搭載されます。
[ロシア第5世代戦闘機T-50(PAK FA)の艦上戦闘機型が開発される]

将来正規空母の為の電磁カタパルトの開発作業も進められています。
[ロシア海軍将来正規空母の為の電磁カタパルトの開発は進められている]

将来正規空母アイランドは非金属複合材料製になります。
[ロシア海軍将来正規空母のアイランドは複合材料で造られる]

将来正規空母建造の中核となるのはセヴェロドヴィンスク「セヴマシュ」であり、同社は、造船設備の近代化を進めています。
[セヴェロドヴィンスク造船所は生産設備を近代化した後にロシア海軍の為の将来正規空母を建造できるようになる]

将来正規空母の動力に関しては、通常動力(ガスタービンなど)と原子力推進の2つのヴァージョンが検討されていますが、ロシア海軍の要求により、ほぼ原子力推進に確定しております。
[ロシア海軍将来正規空母は原子力推進となる]


今回、「統合造船業営団」総裁アレクセイ・ラフマノフ氏が述べた「正規空母の建造が可能な2つの工場(造船所)」は、セヴェロドヴィンスク市「セヴマシュ」と、サンクトペテルブルク市バルト工場を指しています。

ロシア将来正規空母は、セヴマシュバルト工場で前後に分けて建造し、セヴマシュで最終組立を行なうという方式が有力視されています。

セヴマシュ(セヴェロドヴィンスク)
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バルト工場(サンクトペテルブルク)
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セヴマシュ造船所インド海軍向けに重航空巡洋艦を大改造して正規空母「ヴィクラマーディティヤ」を造り、バルト工場は、ロシア海軍向けだった「ミストラル」級ヘリ空母2隻の後ろ半分を建造しています。
[空母ヴィクラマーディティヤの経験はロシアに空母建造能力を与えた]
[ロシアで建造されたミストラル級ヘリコプター揚陸ドック艦ウラジオストクの船体後部は進水した]
[ロシアで建造されたミストラル級ヘリコプター揚陸ドック艦セヴァストーポリの船体後部は進水した]

これらは、いずれも将来正規空母の建造に向けた布石という事です。

最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"のロシア海軍への引き渡し時期は2015年11月から変更されていない

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『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2015年9月8日17時39分配信
【(ロシア)海軍総司令官代理は、最新フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」の海軍への受け入れ時期について述べた】

海軍総司令官代理アレクサンドル・フェドテンコフ中将は、フリゲート「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・ゴルシコフ」の海軍の戦闘編制への受入時期は変更されていないと述べた。
行動計画によると、それは今年11月に実行される。


アレクサンドル・フェドテンコフは、F.F.ウシャコーフ記念碑除幕式の記者会見において、『中央海軍ポータル』特派員へ話した。

「今年末の11月には、同艦が海軍へ加わる事を我々は期待しております」
フェドテンコフ
は伝えた。

「この艦は、非常に多くの技術の組み合わせであり、それ故に、試験を完全に終わらせる為、私共は深海を必要としております。
文字通り、この記念行事へ参加した後(「アドミラル・ゴルシコフ」は、ロシア海軍長官F.F.ウシャコーフ提督の記念碑の除幕式に参加する)、同艦はバルチースクへ移動し、9月末の北方艦隊への移動の準備を終えます」

対談者は付け加えた。
彼によると、北方艦隊においてフリゲートは、バルト海では提供する事が出来ない複合試験を完了する。

[『中央海軍ポータル』参考資料]
プロジェクト22350フリゲートのトップ「アドミラル・ゴルシコフ」は2006年に「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」で起工され、2014年11月8日からは工場航行試験を開始した。
当初、その開始は2013年に予定されていたが、設計局「アルセナル」からの130mm砲装置A-192の供給問題が故に遅延した。
航行試験及び国家試験が成功裏に完了した後、「アドミラル・ゴルシコフ」北方艦隊へ加入しなけばならない。

多目的フリゲート・プロジェクト22350「北方計画設計局」により開発された遠海ゾーン大型戦闘艦であり、幅広い課題の解決を意図している。
同プロジェクトフリゲートの排水量は4500トン、全長135メートル、幅15メートル、吃水4.5メートル。
艦は最大30ノットの速力発揮が可能である。
兵装は、「オーニクス」或いは「カリブル」を装弾する海上及び沿岸目標への攻撃が可能な汎用ミサイル複合体「カリブル-NK」、高射ミサイル複合体「ポリメント-リドゥート」、対潜兵器複合体「パケート」、130mm砲A-192が1基、自己防衛ミサイル-砲複合体「パラシ」2基である。
航空兵装としてヘリコプターKa-27PLが有る。


[ロシア海軍の為の新たなフリゲート~プロジェクト11356R(アドミラル・グリゴロヴィチ型)とプロジェクト22350(アドミラル・ゴルシコフ型)]
[新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」型]
[アドミラル・ゴルシコフ型フリゲート(旧ブログ)]

ロシア海軍新世代水上戦闘艦(大洋ゾーン艦)プロジェクト22350大型警備艦(フリゲート)の1番艦「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・ゴルシコフ」(ソ連邦海軍元帥ゴルシコフ)は、2006年2月1日に起工され、2010年10月29日に進水しました。

2013年7月31日からは工場岸壁で係留試験が開始されました。
[新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」の係留試験が始まった]

しかし、「アドミラル・ゴルシコフ」に搭載予定のA-192M 130mm単装砲の開発と製造は遅延に遅延を重ね、この為、「アドミラル・ ゴルシコフ」の就役も当初計画より大幅に遅れる事になりました。
[ロシア海軍への新世代フリゲート「アドミラル・ ゴルシコフ」の引き渡しは130mm砲の問題により延期される]

130mm砲は2014年9月に入り、ようやく「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」へ届けられ、「アドミラル・ゴルシコフ」に搭載されました。
[ロシア海軍新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」の為の130mm砲は完成した]
[ロシア海軍新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」に130mm砲が搭載された]

その後、「アドミラル・ゴルシコフ」は消磁作業を開始しました。
[ロシア海軍新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」は消磁作業を開始した]
[ロシア海軍新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」は航行試験の準備が出来ている]

11月8日、「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」岸壁を離れ、クロンシュタットへ到着しました。
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル-フロータ-ソヴィエツカヴァ-ソユーザ・ゴルシコフ"はサンクトペテルブルクを去った]
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル-フロータ-ソヴィエツカヴァ-ソユーザ・ゴルシコフ"はクロンシュタットへ到着した]

11月18日、クロンシュタットを出航し、工場航行試験を開始しました。
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は工場航行試験を開始した]

「アドミラル・ゴルシコフ」の今後の試験は、就役後の配備先となる北方艦隊海上射爆場、つまりバレンツ海へ移動して実施されるとも言われていましたが、結局はフィンランド湾で実施されることになりました。
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は北方艦隊で今後の洋上試験を実施する]
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は2015年5月中旬にフィンランド湾で洋上試験を行なう]

5月15日、「アドミラル・ゴルシコフ」サンクトペテルブルクを抜錨し、洋上試験へ向かいました。
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は洋上試験の為に抜錨した]

その後はバルチースク基地へ移動し、国家受領試験を続けていました。
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は洋上試験を再開した]

7月26日の「ロシア海軍の日」には、バルチースクの観艦式へ参加しました。

[バルチースクの『海軍の日』記念観艦式にロシア海軍の最新鋭艦5隻が参加する]
[ロシア大統領ウラジーミル・プーチンはロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"を訪れた]

9月3日にバルチースクを出航しました。
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9月7日にクロンシュタットへ到着しました。


「アドミラル・ゴルシコフ」は、9月10日のフョードル・ウシャコーフ提督記念碑の除幕式へ参加します。

その除幕式に先立つ記者会見において、ロシア海軍総司令官代理アレクサンドル・フェドテンコフ中将は、「アドミラル・ゴルシコフ」の海軍への引き渡し時期について「今年末の11月」と述べました。

以前、フェドテンコフ中将の上司であるロシア海軍総司令官ヴィクトール・チルコフ大将は、「アドミラル・ゴルシコフ」が2015年11月にロシア海軍へ引き渡されると述べていますから、今の所、この予定に変更は無いようです。
[最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は2015年11月にロシア海軍へ引き渡される]


その「アドミラル・ゴルシコフ」は、2014年12月末、ガスタービンエンジンにトラブルが発生したと報じられました。
[ロシア海軍の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"のガスタービンエンジンに問題が発生した?]

その後、問題が有ったのは、ガスタービンエンジンM90FRそのものでは無く、エンジンの制御システムであり、その動作不良により、エンジンへ燃料が必要以上に送られ、タービンブレードが焼けてしまった事が判明しました。
[ロシア海軍の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"のガスタービンエンジン制御システムに問題が発生した]

そして、損傷した「アドミラル・ゴルシコフ」ガスタービンは、同型艦「アドミラル・カサトノフ」ガスタービンと交換されたとの事です。

「アドミラル・ゴルシコフ」が2014年11月に洋上試験を開始した時点では、ガスタービンエンジンは同型艦のものと交換されていたようです。

「アドミラル・ゴルシコフ」から取り外され、「サトルゥン」社へ送られたガスタービンの修理には1億3500万ルーブルの費用が掛かり、作業が終わるのは来年(2016年)10月になるようです。
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"のガスタービンエンジンの修理には1億3500万ルーブルの費用が掛かる]

ロシア海軍黒海艦隊航空隊の戦闘機Su-30SMは初の地上攻撃演習を行なった

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2015年9月7日11時57分配信
【戦闘機Su-30SMはクリミアの演習において初めて爆撃を行なった】
モスクワ、9月7日-ロシア通信社ノーボスチ

多機能戦闘機Su-3SMは、黒海艦隊の航空隊及び対空防衛手段の統制演習の枠組みにおいて、クリミアの地上目標へ初めての爆撃を実施した。
黒海艦隊情報供給部長代行ニコライ・ヴォスクレンセンスキー2等海佐は発表した。

「独立海洋襲撃機航空連隊を構成する戦闘機は、クリミアの海洋揚陸射爆場オプーク領域の目標物体へ、航空撃破手段による打撃を与えました。
時を同じくして、前線爆撃機Su-24Mは、無誘導ロケット及び爆弾により射爆場の地上目標へ打撃を与えました」

彼は話した。

ロシア連邦国防省の代理人が付け加えたように、黒海艦隊戦闘機および前線爆撃機は、仮想敵の艦船打撃グループへの組織的攻撃と、クリミアの対空防衛グループの為の活動へ取り組み、演習の課題を解決した。

Su-30SM(近代化シリーズ)は、多目的超機動戦闘機である。
それは、Su-30MK型戦闘機のファミリーを更に発展させたものである。
戦闘機は、電波位置特定システム、無線通信、国籍識別、射出座席と一連の支援システムをロシア空軍の必要条件に適合させている。


多用途複座戦闘機Su-30SMは、2014年7月に最初の3機がロシア海軍へ引き渡されています。
[3機の多用途複座戦闘機Su-30SMがロシア海軍へ引き渡された]
[ロシア海軍航空隊は戦闘機Su-30SMの運用を開始した]

2015年2月には初めて黒海艦隊の演習へ参加しています。
[ロシア海軍黒海艦隊航空隊のSu-30SMは艦隊防空演習に参加した]

これまでは対空戦闘訓練のみを行なっていた黒海艦隊航空隊Su-30SMでしたが、今回、初めて地上攻撃訓練を行ないました。

黒海艦隊航空隊は、9月4日に2機のSu-30SMを受領しています。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア南方軍管区(黒海艦隊)広報サービス発表
2015年9月4日12時15分配信
【黒海艦隊海洋航空隊へ最新戦闘機Su-30SMが補充された】

これで黒海艦隊には計7機のSu-30SMが配備されました。

クリミア半島海軍航空隊(黒海艦隊所属)には、1個飛行隊(エスカドリーリャ)分となる12機程度の戦闘機Su-30SMが2016年までに配備されます。
[クリミアのロシア海軍航空隊は1個飛行隊(12機)の戦闘機Su-30SMを受領する]

なお、9月7日にロシア国防省航空機製造工場「イルクト」ロシア海軍航空隊向けの8機の戦闘機Su-30SMの購入契約に署名しました。
『ロシア通信社ノーボスチ』より
2015年9月7日11時17分配信
【国防省は8機のSu-30SMの供給契約へ署名した

8機のSu-30SMは、2016年から2017年にロシア海軍へ引き渡されます。

ロシア海軍航空隊向けの戦闘機Su-30SMは、2020年までに計50機以上が調達されます。
[ロシア海軍航空隊は2020年までに戦闘機Su-30SMを50機以上調達する]

ロシア海軍北方艦隊の艦上戦闘機航空連隊はクリミアのニートカでの訓練を終えた

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2015年9月7日16時2分配信
【北方艦隊の戦闘機飛行士はクリミアでの訓練を完了した】
モスクワ、9月7日-ロシア通信社ノーボスチ

北方艦隊の艦上航空連隊の飛行士は、クリミア訓練複合体ニートカでのサイクル飛行訓練を完了し、間もなく勤務場所へと戻る。
月曜日、北方艦隊広報サービス部長ワジム・セルガ1等海佐は発表した。

訓練飛行は、練習戦闘用機Su-25UTG戦闘機Su-33により実施された。

現在、機体はムルマンスク州セヴェロモルスク-3飛行場への移動飛行の準備を行なっている。

「北方艦隊の艦上戦闘機航空連隊の飛行士は、クリミアの訓練複合体ニートカで艦上戦闘機の着艦の実践的技量向上への取り組みを完了し、家へ帰る為の準備を行なっています」
セルガ
は話した。

彼は、サキ飛行場での訓練中、飛行要員は、重航空巡洋艦「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・クズネツォフ」の甲板へ着艦する為の技量の開発の為に必要な約400回の演習を含め、指示された複合戦闘演習任務を完全に遂行したと付け加えた。


[ロシア海軍の艦上戦闘機連隊は創設40周年を迎えた]
[伝説のロシア艦上戦闘機パイロット、故チムール・アパキージェは60回目の誕生日を迎えた]
[空母アドミラル・クズネツォフの最高の艦上戦闘機パイロット達]
[ロシア海軍の艦上戦闘機Su-33(Su-27K)は空母の甲板への初着艦から25周年の記念日を迎えた]

ロシア海軍艦上戦闘機Su-33は、北方艦隊「スモレンスク赤旗授与・ソ連邦英雄2度受賞ボリス・サフォーノフ記念第279独立艦上戦闘機航空連隊」にのみ配備されており、空母「アドミラル・クズネツォフ」を母艦としています。
(普段はセヴェロモルスク-3飛行場に駐留)
現在の総保有機は21機であり、この内の14機程度が稼働状態に在ります。
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この他、第279連隊は7機の練習機Su-25UTGを保有しています。
[艦上練習機Su-25UTGは寿命延長改修を行なった]

2015年7月中旬、第279艦上戦闘機航空連隊戦闘機Su-33練習機Su-25UTGは、航空連隊へ新たに着任した新人パイロットの訓練の為、連隊司令パーヴェル・ポドグゾフ大佐に率いられ、クリミア半島サキ飛行場艦上機訓練施設「ニートカ」へ到着しました。
[ロシア海軍北方艦隊の艦上戦闘機航空連隊は訓練の為、クリミアのニートカへ進出した]


以来、第279艦上戦闘機航空連隊は、9月初頭まで「ニートカ」で発着艦訓練を続けましたが、最近、訓練は完了しました。
[ロシア海軍北方艦隊の艦上戦闘機航空連隊はクリミアのニートカで訓練を続ける]


クリミア「ニートカ」は、2014年春以降、ロシア海軍航空隊の手に戻っています。
[ロシア海軍航空隊の2つの「ニートカ」]

なお、第279艦上戦闘機航空連隊の母艦である重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」は、現在、修理中です。
[ロシア海軍空母アドミラル・クズネツォフは浮きドックを出る]


Su-33は、順次寿命延長近代化改修が行なわれており、少なくとも2025年までは運用されることになります。
[ロシア北方艦隊艦上戦闘機隊は近代化改修されたSu-33を受け取った]
[ロシア海軍航空隊の艦上戦闘機Su-33は2025年まで現役に留まる]

ロシア海軍新世代戦略原潜アレクサンドル・ネフスキーは2015年9月下旬にカムチャツカへ到着する

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2015年9月7日17時35分配信
【原子力潜水艦「アレクサンドル・ネフスキー」は9月下旬にカムチャツカへ到着する】
ウラジオストク、9月7日-ロシア通信社ノーボスチ

戦略原子力潜水艦「アレクサンドル・ネフスキー」(プロジェクト955、コード名「ボレイ」)は、予定通り9月下旬にカムチャツカへ到着する。
月曜日、ロシア通信社ノーボスチ太平洋艦隊司令部の高位の代理人より伝えられた。

このように、彼は、潜水艦ガジエヴォからヴィリュチンスクへの回航完了は、悪天候条件が故に予定よりも遅れ、9月上旬では無く、9月中旬になるという幾つかのメディアの報道についてコメントした。

「艦や潜水艦の移動期間は、必ず水文気象条件を考慮に入れております。
それは悪化する事も、改善される事も有り得ます。
この事を考慮すると、アレクサンドル・ネフスキーは予定通りに9月下旬にカムチャツカの基地へ到着します」
太平洋艦隊
司令部の代理人は話した。

これよりも正確な日時について彼は語らず、ただ、こう言った。
「適切な時に」

更に彼は、「アレクサンドル・ネフスキー」と共に太平洋艦隊へ編入されている同プロジェクトの第2の潜水艦「ウラジーミル・モノマーフ」は、今年末か、或いは来年にカムチャツカへ到着すると伝えた。
「これもまた、回航には気象条件と結氷状況が考慮されます」
太平洋艦隊
司令部の代理人は話した。

同プロジェクト潜水艦のトップ「ユーリー・ドルゴルーキー」北方艦隊で勤務に就いている。


[新世代戦略原潜ボレイ級]
[新世代戦略原潜ボレイ級(旧ブログ)]

第4世代戦略原子力潜水艦プロジェクト955「ボレイ」級2番艦のK-550「アレクサンドル・ネフスキー」は、2004年3月19日に起工され、2010年12月6日に進水し、2011年10月22日から海洋試験を開始しました。

ロシア海軍へ引き渡される前の2013年9月6日、白海弾道ミサイル「ブラヴァー」発射試験を実施しましたが、失敗に終わりました。
[2隻のボレイ級戦略原潜の国家試験はSLBMブラヴァー試射失敗により中断される]
[発射に失敗したSLBMブラヴァーには遠隔測定器が装備されていなかった]
[SLBMブラヴァー発射失敗の原因が発表された]

その後、2013年12月23日にロシア連邦海軍へ引き渡され、太平洋艦隊へ編入されました。
[ボレイ級戦略原潜2番艦アレクサンドル・ネフスキーはロシア海軍へ就役し、太平洋艦隊へ編入された]

2013年12月30日、北方艦隊原潜基地ガジエヴォに到着しました。
[2隻のボレイ級戦略原潜はガジエヴォ基地に到着した]

その後は、ガジエヴォに「仮住まい」しながら慣熟訓練を行なっていました。

2014年11月28日、バレンツ海から弾道ミサイル「ブラヴァー」発射に成功しました。
[ロシア海軍最新戦略原潜アレクサンドル・ネフスキーからの弾道ミサイル"ブラヴァー"発射は成功した]

2015年4月頃、弾道ミサイル「ブラヴァー」を定数の16基搭載し、戦闘即応体制が整いました。
[ロシア海軍最新戦略原潜アレクサンドル・ネフスキーは戦闘即応体制が整った]

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8月中旬(8月15日)に「アレクサンドル・ネフスキー」カムチャツカへ向けて出航しました。
[ロシア海軍最新戦略原潜アレクサンドル・ネフスキーはカムチャツカへ回航される]

9月7日、ロシア海軍総司令部の(匿名の)情報提供者は、「アレクサンドル・ネフスキー」は悪天候により、予定よりも遅れて9月中旬にカムチャツカヴィリュチンスク基地へ到着すると述べ、「幾つかのメディア」タス通信を含む~で報じられました。
[ロシア海軍最新戦略原潜アレクサンドル・ネフスキーは2015年9月中旬以降にカムチャツカへ到着する]

今回の記事に登場する「太平洋艦隊司令部の高位の代理人」は、これに反論し、艦の移動時期は天候条件を考慮に入れて設定されていると述べています。
天候は、良くなる事も悪くなる事も有りますから、その事を考慮し、移動期間は長めに設定されているということでしょう。
「アレクサンドル・ネフスキー」の場合は、9月中(9月末までに)にカムチャツカへ到着するというスケジュール設定になっているようです。

「太平洋艦隊司令部の高位の代理人」は、「アレクサンドル・ネフスキー」「予定通り」9月下旬にカムチャツカへ到着するとだけ述べており、それ以上具体的な日時には言及しませんでした。
これも、天候次第という事でしょう。

ヴィリュチンスク基地到着後、乗員の休養と艦の整備を行なった後、「アレクサンドル・ネフスキー」は今年10月以降に戦略核パトロールを開始します。
[ロシア海軍最新戦略原潜アレクサンドル・ネフスキーは2015年10月以降に太平洋艦隊で戦略核パトロールを開始する]


以前の計画では、「アレクサンドル・ネフスキー」は、今年9月末にオホーツク海から「ブラヴァー」を発射する事になっていましたが、取り止めとなりました。
[ロシア海軍最新戦略原潜アレクサンドル・ネフスキーは2015年9月末にオホーツク海から弾道ミサイルを発射する]

なお、同じく書類上は太平洋艦隊に所属している「ボレイ」級3番艦「ウラジーミル・モノマーフ」(2014年12月就役)のカムチャツカ回航は2016年になります。
[ロシア海軍最新鋭戦略原潜ウラジーミル・モノマーフのカムチャツカ回航は2016年になる]

ただ、今回の記事に登場する「太平洋艦隊司令部の高位の代理人」は、早ければ今年(2015年)末にカムチャツカへ到着すると述べていますが。

ロシア海軍最新戦略原潜アレクサンドル・ネフスキーは2015年9月中旬以降にカムチャツカへ到着する

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『タス通信』より
2015年9月7日13時58分配信
【情報筋:「アレクサンドル・ネフスキー」は予定より遅れて9月中旬にカムチャツカへ到着する】
モスクワ、9月7日/タス通信

「ボレイ」型戦略原子力潜水艦「アレクサンドル・ネフスキー」は、困難な天候及び結氷条件が故に、当初の予定よりも遅れて9月中旬に太平洋艦隊へ到着する。
9月7日、タス通信海軍本部の情報提供者より伝えられた。

「アレクサンドル・ネフスキーは、ガジエヴォ基地から8月15日に出航し、9月上旬にはカムチャツカのルイバチー村の原子力潜水艦基地へ到着しなければなりませんでした。
しかしながら、困難な天候及び結氷条件、その他の要因が故に、同艦の到着時期は、少し後へずれ込みました。
今は、今月中旬に基地へ到着する予定となっております」

対談者は話した。

彼は、カムチャツカへ到着後、「アレクサンドル・ネフスキー」は、少なくとも年末までは大陸間弾道ミサイル「ブラヴァー」発射を実行しない事を想い起した。
「同艦の弾薬として、分離可能な核弾頭を有するミサイル"ブラヴァー"が16基在ります。
潜水艦がオホーツク海からアルハンゲリスク州のチジャ射爆場へブラヴァーを発射する機会は除かれます」

情報提供者は説明した。

以前、ロシア連邦軍参謀本部の情報提供者は「アレクサンドル・ネフスキー」が10月頃に戦闘パトロールの為に海へ出るとタス通信へ伝えた。
当初の計画では、今年は太平洋艦隊へ2隻の「ボレイ」が補充される事になっていたが、潜水艦「ウラジーミル・モノマーフ」の回航は延期された。


[新世代戦略原潜ボレイ級]
[新世代戦略原潜ボレイ級(旧ブログ)]

第4世代戦略原子力潜水艦プロジェクト955「ボレイ」級2番艦のK-550「アレクサンドル・ネフスキー」は、2004年3月19日に起工され、2010年12月6日に進水し、2011年10月22日から海洋試験を開始しました。

ロシア海軍へ引き渡される前の2013年9月6日、白海弾道ミサイル「ブラヴァー」発射試験を実施しましたが、失敗に終わりました。
[2隻のボレイ級戦略原潜の国家試験はSLBMブラヴァー試射失敗により中断される]
[発射に失敗したSLBMブラヴァーには遠隔測定器が装備されていなかった]
[SLBMブラヴァー発射失敗の原因が発表された]

その後、2013年12月23日にロシア連邦海軍へ引き渡され、太平洋艦隊へ編入されました。
[ボレイ級戦略原潜2番艦アレクサンドル・ネフスキーはロシア海軍へ就役し、太平洋艦隊へ編入された]

2013年12月30日、北方艦隊原潜基地ガジエヴォに到着しました。
[2隻のボレイ級戦略原潜はガジエヴォ基地に到着した]

その後は、ガジエヴォに「仮住まい」しながら慣熟訓練を行なっていました。

2014年11月28日、バレンツ海から弾道ミサイル「ブラヴァー」発射に成功しました。
[ロシア海軍最新戦略原潜アレクサンドル・ネフスキーからの弾道ミサイル"ブラヴァー"発射は成功した]

2015年4月頃、弾道ミサイル「ブラヴァー」を定数の16基搭載し、戦闘即応体制が整いました。
[ロシア海軍最新戦略原潜アレクサンドル・ネフスキーは戦闘即応体制が整った]

そして8月中旬(8月15日)に「アレクサンドル・ネフスキー」カムチャツカへ向けて出航しました。
[ロシア海軍最新戦略原潜アレクサンドル・ネフスキーはカムチャツカへ回航される]

「アレクサンドル・ネフスキー」は9月上旬にカムチャツカ半島ヴィリュチンスク基地へ到着する予定でしたが、少し遅れて9月中旬以降に到着する事になるようです。

ヴィリュチンスク基地到着後、乗員の休養と艦の整備を行なった後、「アレクサンドル・ネフスキー」は今年10月以降に戦略核パトロールを開始します。
[ロシア海軍最新戦略原潜アレクサンドル・ネフスキーは2015年10月以降に太平洋艦隊で戦略核パトロールを開始する]


以前の計画では、「アレクサンドル・ネフスキー」は、今年9月末にオホーツク海から「ブラヴァー」を発射する事になっていましたが、取り止めとなりました。
[ロシア海軍最新戦略原潜アレクサンドル・ネフスキーは2015年9月末にオホーツク海から弾道ミサイルを発射する]

なお、同じく書類上は太平洋艦隊に所属している「ボレイ」級3番艦「ウラジーミル・モノマーフ」(2014年12月就役)のカムチャツカ回航は2016年になります。
[ロシア海軍最新鋭戦略原潜ウラジーミル・モノマーフのカムチャツカ回航は2016年になる]