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大型揚陸艦イワン・グレンは2016年にロシア海軍へ引き渡される

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2015年12月16日15時45分配信
【ロシア連邦海軍は2016年初期に揚陸艦「イワン・グレン」を補充する】
モスクワ、12月16日-ロシア通信社ノーボスチ

プロジェクト11711大型揚陸艦「イワン・グレン」は2016年初期にロシア海軍へ引き渡される。
ロシア通信社ノーボスチは火曜日にネフスキー計画設計局総取締役セルゲイ・ウラソフより伝えられた。

プロジェクト11711大型揚陸艦のトップである「イワン・グレン」ネフスキー計画設計局が開発し、造船企業「ヤンターリ」で2004年12月に起工され、艦は2012年5月に進水した。

「今、私達は作業を完了しており、2016年初期に海軍へ大型揚陸艦イワン・グレンが引き渡されます」
ウラソフ
は話した。

プロジェクト11711大型揚陸艦は艦上に13両の戦車或いは36両の装甲歩兵戦闘車、更には300名までの揚陸部隊を運ぶ事が出来る。
艦の兵装には、3基の6銃身30mm砲と2機の輸送戦闘ヘリコプターKa-29が有る。
同プロジェクトの大型揚陸艦は5000トンの排水量を有しており、自立航海は30日までである。
艦は18ノットの速力を発揮する事ができ、その全長は120メートル、幅16.5メートル、乗員数は100名である。


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[新型揚陸艦イワン・グレン]

プロジェクト11771大型揚陸艦「イワン・グレン」は、カリーニングラード「ヤンターリ」造船所で2004年12月24日に起工されました。

それから約8年後の2012年5月18日に進水しました。
[新型揚陸艦イワン・グレンは進水する]


ロシア海軍総司令官チルコフ提督は、進水当日、「イワン・グレン」は単なる揚陸艦としてではなく、他の用途にも幅広く使えると述べています。
[新型揚陸艦イワン・グレンは大洋海域で使用できる]

進水から3年以上経った2015年10月9日、ようやく係留試験が始まりました。
[ロシア海軍の新型揚陸艦イワン・グレンは係留試験を開始した]

ロシア海軍への引き渡しは2015年末に予定されていたのですが、今回の記事の通り、来年に延期されました。
[大型揚陸艦イワン・グレンは2015年にロシア海軍へ納入される]

プロジェクト11711大型揚陸艦の建造は2隻で終了します。
[ロシア海軍はプロジェクト11711大型揚陸艦(イワン・グレン型)の調達を2隻で打ち切る]

その後は、新型の汎用揚陸艦「プリボイ」級(14000トン)の建造へ移行します。
[ロシア海軍の為の新型汎用揚陸艦プリボイ級が建造される]

ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフは再びオマーンを訪れた

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2015年12月16日10時56分配信
【ロシア海軍の軍艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」はオマーンで物資を補充する】
モスクワ、12月16日-ロシア通信社ノーボスチ

北方艦隊大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」オマーンサラーラ港への寄港を行ない、その後、インド洋北部で航海を続ける。
同艦隊の代理人ワジム・セルガは発表した。

「数日中に同艦の乗組員は水、食料、燃料の在庫を定められた規定まで補充します。
更には、港への停泊中に乗組員の為の休養が用意されます」
セルガ
は話した。

以前、同艦は合同対麻薬演習『アラビアン・モンスーン-2015』へ参加し、その後、パキスタンカラチ港へ寄港したと伝えられた。
艦は10月23日に北方艦隊主要基地セヴェロモルスクから遠距離航海へ出発し、既に9000海里以上を航行している。

これまでの遠距離航海の間に大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」乗組員は、地中海キプロスリマソール港を含め、外国の港へ5回の寄港を行なった。


[大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ遠距離航海(2015年10月-)]

プロジェクト1155大型対潜艦の2番艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」(1982年1月10日就役、2010年12月7日再就役)は、2015年10月23日に大西洋へ向けて出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフは大西洋へ向かった]

それから4日後、「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」北海へ入り、ラマンシュ海峡(英仏海峡)へ向かいました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフは北海から英仏海峡へ行く]

11月2日には英仏海峡を抜けてビスケー湾へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフはビスケー湾へ入った]

11月4日未明、ジブラルタル海峡を通過し、地中海へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフはジブラルタル海峡を通過して地中海へ入った]

11月5日~6日には艦載ヘリコプターKa-27の訓練が実施されました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフの艦載ヘリコプターKa-27は地中海で訓練を行なった]

11月9日、チュニス海峡(シチリア海峡)黒海艦隊大型海洋給油船「イワン・ブブノフ」からディーゼル燃料(軽油)真水の洋上補給を受けました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフはシチリア海峡付近で洋上補給を行なった]

その後、地中海東部へ向かい、11月13日にはキプロスリマソール港を訪れました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフはキプロスのリマソールを訪れた]

リマソール港を出た後、11月20日にスエズ運河を通過して紅海へ入りました。 
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフはスエズ運河を通過して紅海へ入った]

11月23日、紅海対テロ演習を実施しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフは紅海で対テロ演習を実施した]

11月26日にはアデン湾対テロ演習を実施しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフはアデン湾で対テロ演習を実施した]

11月末にオマーンサラーラ港へ寄港して物資を補充した後、アラビア海へと去りました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフはオマーンのサラーラ港へ寄港した]

12月4日、パキスタンカラチへ寄港しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフはパキスタンを訪れた]

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12月6日にカラチを出航し、パキスタン海軍との麻薬密輸取締の為の合同演習『アラビアン・モンスーン-2015』アラビア海北部で始まりました。
[アラビア海でロシア海軍とパキスタン海軍の合同演習『アラビアン・モンスーン-2015』が始まった]

12月8日には演習を終えてカラチへ戻りました。
[ロシア海軍とパキスタン海軍の合同演習『アラビアン・モンスーン-2015』は完了した]

12月10日にカラチを出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフはパキスタンを去った]

そして12月16日、再びオマーンサラーラ港へ寄港しました。

ロシア海軍黒海艦隊の潜水艦ロストフ・ナ・ドヌーはノヴォロシースク基地へ到着した


『ロシア通信社ノーボスチ』より
2015年12月15日17時57分配信
【ディーゼル潜水艦「ロストフ・ナ・ドヌー」はノヴォロシースクへ到着した】

ディーゼル潜水艦「ロストフナ・ドヌー」大西洋及び地中海での戦闘勤務後に黒海艦隊の常時駐留場所であるノヴォロシースク海軍基地へ到着した。
南方軍管区広報サービスは発表した。

このディーゼル潜水艦は、射撃位置であるシリアテロリストグループ「イスラム国」(アラブではダーイッシュ、ロシアにおいては非合法)へ斉射モードでの海洋配置ミサイル「カリブル」の発射を行なった。
これは高精度ミサイル「カリブル」の水中位置からの初めての発射である。
打撃の結果、シリアラッカ県の2ヶ所の重要な指揮所が破壊された。

「12月15日、プロジェクト636.3ディーゼルエレクトリック潜水艦ロストフ・ナ・ドヌーは艦隊間移動を行ない、黒海艦隊の常駐場所であるノヴォロシースク海軍基地へ到着しました」
声明では、こう述べられた。

「ロストフナ・ドヌー」は黒海艦隊の為に建造される6隻のプロジェクト636.3潜水艦シリーズの2隻目である。
潜水艦の常時駐留所はノヴォロシースク市である。

このプロジェクトは第3世代ディーゼル潜水艦に属しており、外国海軍の同類と比較して最も低騒音の1つであると見られており、ロシアの以前のプロジェクトと比べて高い戦闘効率性を有している。
加えて、これらは新たなロケット-魚雷兵器複合体、電波電子複合体、水中音響複合体を装備する。


[プロジェクト06363潜水艦]

ロシア海軍黒海艦隊向けのプロジェクト06363潜水艦の2番艦B-237「ロストフ・ナ・ドヌー」は、2011年11月21日にサンクトペテルブルク「アドミラルティ造船所」で起工されました。
[改キロ級潜水艦「ロストフ・ナ・ドヌー」起工]

2013年7月下旬までに乗員団が編成され、艦長が任命されました。
「ロストフ・ナ・ドヌー」艦長に任命されたのは、同じ黒海艦隊潜水艦「アルローサ」艦長上級補佐官(副長)アンドレイ・アダムスキー2等海佐でした。
[プロジェクト06363潜水艦ノヴォロシースクとロストフ・ナ・ドヌーの艦長が任命された]

起工から約3年後の2014年6月26日に進水しました。
[ロシア海軍のプロジェクト06363潜水艦の2番艦ロストフ・ナ・ドヌーは進水した]

2014年8月下旬、係留試験が開始されました。
[ロシア海軍のプロジェクト06363潜水艦の2番艦ロストフ・ナ・ドヌーは係留試験を開始した]

その後、2014年10月21日から工場航行試験が始まりました。
『ruspodplav』より
2014年11月2日23時44分配信
【「ロストフ・ナ・ドヌー」はサンクトペテルブルクへ戻ってきた】

ロシア海軍広報部は、「ロストフ・ナ・ドヌー」が2014年末までにロシア海軍へ引き渡されると発表しました。
[最新潜水艦ロストフ・ナ・ドヌーは2014年末までにロシア海軍へ引き渡される]

2014年12月23日には国家受領試験が終わりました。
『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2014年12月23日13時26分配信
【ディーゼルエレクトリック潜水艦「ロストフ・ナ・ドヌー」は国家試験から戻った】

その後、2014年12月27日に受領-引渡証書への署名が行なわれ、12月30日に海軍旗初掲揚式典が開催され、正式にロシア海軍へ就役し、黒海艦隊第4独立潜水艦旅団へ編入されました。
[潜水艦ロストフ・ナ・ドヌーはロシア海軍へ就役した]


就役した「ロストフ・ナ・ドヌー」は、まずバレンツ海へ移動して深海試験を行ない、その後に配備先の黒海艦隊基地-ノヴォロシースク海軍基地へ回航されます。
[ロシア海軍最新潜水艦ロストフ・ナ・ドヌーは深海試験を行なう為にバレンツ海へ移動する]

2015年4月17日、「ロストフ・ナ・ドヌー」クロンシュタットを抜錨しました。
[ロシア海軍最新潜水艦ロストフ・ナ・ドヌーはクロンシュタットを去り、北方艦隊潜水艦基地ポリャールヌイへ向かった]

2015年5月22日、深海試験を行なう為、北方艦隊潜水艦基地ポリャールヌイへ到着しました。
[ロシア海軍最新潜水艦ロストフ・ナ・ドヌーは深海試験の為に北方艦隊基地ポリャールヌイへ到着した]

その後、バレンツ海で各種試験が行われました。

2015年10月2日には有翼ミサイル「カリブル」対地攻撃型の発射試験を実施しました。
[ロシア海軍のプロジェクト06363潜水艦ロストフ・ナ・ドヌーはバレンツ海から地上目標へ巡航ミサイルを発射した]

2015年10月9日、「カリブル」対艦型を海上目標へ発射しました。
[ロシア海軍のプロジェクト06363潜水艦ロストフ・ナ・ドヌーはバレンツ海で巡航ミサイル"カリブル"(対艦型)を発射した]

2015年10月16日、ポリャールヌイ基地へ到着した同型艦「スタールイ・オスコル」と入れ違いに出航しました。
[ロシア海軍の最新潜水艦スタールイ・オスコルは深海試験の為に北方艦隊基地ポリャールヌイへ到着した]

2015年10月29日、クロンシュタットへ入港しました。
[ロシア海軍のプロジェクト06363潜水艦ロストフ・ナ・ドヌーは『補給』の為にクロンシュタットへ寄港した]

2015年11月5日にクロンシュタットを出航し、黒海へ向かいました。
[ロシア海軍のプロジェクト06363潜水艦ロストフ・ナ・ドヌーはクロンシュタットから黒海へ向かった]

その後、「ロストフ・ナ・ドヌー」の動向が公表される事は一切ありませんでした。

「ロストフ・ナ・ドヌー」は、2015年12月8日までに地中海東部(シリア沖)へ到達しました。
[ロシア海軍黒海艦隊のプロジェクト06363潜水艦ロストフ・ナ・ドヌーはシリア沖に居る]

2015年12月8日、「ロストフ・ナ・ドヌー」シリア沖からシリア国内のISIL(シリア・レバントのイスラム国)拠点へ有翼ミサイル「カリブル」対地攻撃型を発射しました。
「ロストフ・ナ・ドヌー」にとっては3度目となる有翼ミサイル発射は、ロシア海軍史上初の潜水艦発射有翼ミサイルの実戦使用となりました。
[ロシア海軍黒海艦隊の潜水艦ロストフ・ナ・ドヌーは地中海東部からシリアのISIL(イラク・レバントのイスラム国)拠点へ巡航ミサイル"カリブル"を発射した]

12月13日にダータネルス海峡ボスポラス海峡を通過し、黒海へ入りました。
[ロシア海軍黒海艦隊の潜水艦ロストフ・ナ・ドヌーは黒海へ入った]

そして12月15日、「ロストフ・ナ・ドヌー」ノヴォロシースク海軍基地へ到着しました。

ロシア海軍の為の巡航ミサイルは試射中にアルハンゲリスク州ネノクサ村の住宅へ落下した

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『タス通信』より
2015年12月15日19時1分
【ロシア連邦国防省:ネノクサ村近郊に落下したミサイルは科学生産合同『機械製造』が試験していた】
モスクワ、12月15日/タス通信

アルハンゲリスク付近に落下した有翼ミサイルは、科学生産合同『機械製造』が試験していた。
ロシア連邦国防省は記者団へ伝えた。

「ロシア国防省の射爆場において、業界(科学生産合同『機械製造』)の専門家は有翼ミサイルの試験発射を実施していました。
発射後に不測の事態が発生した結果、ミサイルは指定軌道から外れ、ネノクサ(アルハンゲリスク州)の人口密集ポイントの近くに落下しました。
ミサイルの落下場所では業界の代表者から成る委員会が作業しています」

当局は話した。

「事故の結果、如何なる崩壊も被害者も有りません」
同省は強調した。

[ミサイルの一部は住宅に落下した]
以前、アルハンゲリスク州の治安組織の情報提供者は、ネノクサ海軍射爆場での試験中にミサイルの一部が住宅に落下したと話した。
この件では誰も負傷しなかった。
地元メディアによると、3階建て住宅の一部分にひびが入り、屋根と4つのアパートが被害を受けた。

以前、北方艦隊の公式代理人ワジム・セルガは、艦隊及び国防省はミサイル発射を実施していないとタス通信へ述べている。

[参照]
科学生産合同『機械製造』
はユニークなロケット宇宙企業であり、50以上の大規模プロジェクトを実現している:我が国の海軍の軍備である対艦有翼ミサイル、戦略核戦力である大陸間弾道ミサイル複合体の装備、運搬ロケット「プロトン」軍事衛星及び科学用途衛生、有人軌道ステーションの作成。

大陸間弾道ミサイルUR-200、UR-500、UR-100及びその改良型が開発されている。
同社は、国家宇宙プログラム「コスモス」、「サリュート」、「ポリェート」、「アルマーズ」へ参加している。

レウトフの企業は、様々な方向の宇宙複合体の作成への取り組みと、大陸間弾道ミサイル複合体の戦闘準備体制の維持を続けている。
科学生産合同は、3つのタイプの新たな宇宙装置を開発している:宇宙ロケット複合体「ストレラ」、レーダーと衛星通信システムを持つ小型宇宙装置テレビ-ラジオ放送局「ルスラン-MM」

最新の開発の中には、対艦ミサイル兵器複合体「ヤーホント」遠隔操作地上調査システム「コンドル-E」がある。


【軍事産業団体・科学生産合同『機械製造』公式サイト】

科学生産合同『機械製造』は、ロシア海軍の対艦有翼ミサイル「グラニート」「オーニクス」(ヤーホント)を開発しています。
[有翼ミサイル複合体グラニートは軍備採用30周年を迎えた]
[新世代超音速対艦ミサイル「オーニクス」(ヤーホント)]

今回、アルハンゲリスク州ネノクサ村のアパートに落下した「有翼ミサイル」の具体的なタイプについては公表されていませんが、ロシア海軍北方艦隊も一切関わらず(試験場所だけ提供)、開発元の科学生産合同『機械製造』の技術者が直接ネノクサ射爆場(ロシア海軍の新型ミサイルの実験場)で発射試験を行なっていたとの事ですから、新開発の有翼ミサイルの可能性もあります。

ネノクサ村付近
(村の北部にロシア海軍の兵器試験場がある)
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ロシア海軍ミサイル試験場
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ロシア海軍向けだった2隻のミストラル級ヘリコプター揚陸ドック艦から取り外されたロシア製機器は全てロシアへ到着した

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『タス通信』より
2015年12月15日9時5分配信
【情報筋:「ミストラル」のロシア製機器はフランスからロシア連邦へ送り届けられた】
モスクワ、12月15日/タス通信

「ミストラル」型ヘリコプター空母の全てのロシア製機器ヴィボルグへ送り届けられ、受領-引渡証書への署名は数日中に行なわれる。
タス通信軍事外交筋より伝えられた。

「全ての機器は取り外され、ロシアへ送られました。
12月13日、それは海上輸送によりヴィボルグへ到着しました」

対談者は話した。

「明日或いは2日後、貨物の完全性を点検する為、ヴィボルグへサンナゼール造船所の代表が到着し、同時に通関手続きが開始され、その後、受領-引渡証書への署名が行なわれます」
彼は説明し、全ての配送費用はフランス側が負担している事を強調した。

情報提供者によると、11月に20トンのコンテナと2個の規格外貨物-大型アンテナを備えたプラットフォーム-が送り届けられた。
「この貨物の中には、以前にフランス製戦闘管理システムSENIT-9と結合されたロシア製戦闘管理システムが有りました」
彼は付け加えた。

「これらの機器をエジプトが使用する問題については、未だ決着していません」
彼は指摘した。
情報提供者が強調したように「エジプトが、これらの装置を購入しなかった場合、それはロシアの戦闘艦へ使用されます」

[乗組員の解散]
「ミストラル」型ヘリコプター空母
の為に用意されたロシア人乗組員は解散し、他の艦へ配属されると情報提供者は伝えた。

「ミストラルの乗組員は解散し、ロシア連邦海軍の他の水上戦闘艦へ配属されます」
彼は話した。

以前、ロシア海軍総参謀部の情報提供者は、ヘリコプター空母の乗組員は2015年夏-これらの艦の供給契約が公式に終了する前-から様々な艦隊、主に太平洋艦隊で研修を開始したと伝えた。

ロシアは2011年にフランス「ミストラル」型ヘリコプター空母を発注したが、2014年にパリウクライナ情勢に関連して引き渡しを凍結した。

2015年、ロシア連邦フランス「ミストラル」の契約終了で合意し、今後、「ミストラル」エジプトへ到着する。
以前、艦は2016年にフランス製揚陸艇と共に新たな購入者へ引き渡されると報じられた。

ロシア大統領府のトップ、セルゲイ・イワノフは、カイロ「ミストラル」の為のロシア製ヘリコプター及び機器を10億ドル以上で購入するかもしれないと述べている。


[フランスのミストラル級引き渡し保留問題]
[ヘリコプター揚陸ドック艦ミストラル型]
[ヘリ空母ミストラル型(旧ブログ)]

ロシアフランスから「ミストラル」級指揮・戦力投射艦を購入するかもしれないと最初に報じられたのは、2009年8月初頭でした。
[ロシア海軍、フランス艦を購入?]

それから間もなく、ロシア連邦軍参謀本部総長、ロシア連邦海軍総司令官、ロシア連邦国防相代理が相次いで「ミストラル」級購入の為の交渉が進行中である事を公式に認めました。
[ロシアは、今年末までに「ミストラル」級購入で合意できる]
[ロシアは、競争によりヘリ揚陸艦を購入する]
[ロシア国防省は、「ミストラル」型揚陸艦購入交渉が行なわれている事を認める]

最初に話が出て来てから約2年後の2011年6月、フランスDCNS社ロシア「ロソボロネクスポルト」(ロシア兵器輸出公社)は、ロシア海軍向けの「ミストラル」級ヘリコプター揚陸ドック艦の売買契約を締結しました。
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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2011年6月17日17時11分配信
【ロシアとフランスは、ヘリコプター空母「ミストラル」に関する契約を締結する】

ロシア海軍向け「ミストラル」級の1番艦「ウラジオストク」は2014年11月に引き渡される予定でしたが、2014年2月以降のウクライナ情勢の悪化により、アメリカを初めとする西側諸国フランスに対し、ロシアへの「ミストラル」級の引き渡しの中止を求め、当初はロシアへ艦を引き渡す意向を表明していたフランス大統領も、2014年11月末に「ウラジオストク」の引き渡しの延期を決定しました。
[フランスはロシアへのミストラル級ヘリ空母ウラジオストクの引き渡しを一時停止する]
[ロシアはミストラル級ヘリ空母購入の為にフランスへ約10億ユーロを支払っている]

2番艦「セヴァストーポリ」も2014年11月に進水し、2015年3月から洋上試験を開始しています。
[ロシア海軍向けミストラル級ヘリ空母セヴァストーポリは2回目の洋上試験を行なう]

オランド大統領はは、再三に渡り、「ミストラル」級引き渡しの為の条件として、ウクライナ情勢の鎮静化(停戦合意の履行)を挙げていました。
[ロシアへのミストラル級ヘリ空母引き渡しの為の条件は未だ成立していないとフランス大統領は言った]

このようなフランス側の態度に対し、ロシア連邦大統領ウラジーミル・プーチンは、2015年4月16日、「ロシアはミストラル級の供給の『挫折』に関し、フランスへ違約金を請求するつもりは無いが、ロシアが負担した費用は返してもらわなくてはならない」と公言しました。
[ロシアはミストラル級ヘリ空母に関してフランスへ違約金を求めないが支払った代金の返却を望む]

4月19日、オランド氏は、4月24日にアルメニアプーチン氏と会い、「ミストラル」級に関する問題で話し合うと確約する事になりました。
[フランス大統領はミストラル級ヘリ空母の問題についてロシア大統領と話し合う]

4月22日、オランド氏は、ウクライナ大統領との共同記者会見において、改めてロシアへの「ミストラル」級引き渡しの為の条件は形成されておらず、引き渡しは不可能であると表明しました。
更には、ロシアフランスへ払った「ミストラル」級の代金の返還についても言及しました。
[フランスはロシアが支払ったミストラル級ヘリ空母の代金を返還する用意がある]

そして4月24日、アルメニアエレバンプーチン氏とオランド氏の会談が開かれました。
[フランス大統領とロシア大統領はアルメニアにおける首脳会談でミストラル級ヘリ空母の問題についても話し合った]

この会談では「ミストラル」級の問題についても話し合われたようですが、会談後、フランス大統領「ロシアへのミストラル級の引き渡しは決まっていない」と述べ、一方、ロシア大統領報道官「この件に関しては何の問題も無い」とだけ述べました。

4月27日、ロシア大統領報道官ドミトリー・ペスコフ氏は、「ミストラル級ヘリ空母か、或いは前払い金(ロシアがフランスへ支払い済みの代金)をロシアへ戻す事で合意している」と述べました。
[フランスはロシアへミストラル級ヘリ空母を引き渡すか、或いは金を返す]

その後、両国の代表団は何度か交渉を行ないましたが、最終的には、「ミストラル」級ロシアへ引き渡すのではなく、ロシアが以前に支払った「ミストラル」級の代金を返還する方向で合意する事になりました。
[ロシアとフランスはミストラル級ヘリ空母の代金返還で合意する]
[ロシアとフランスはミストラル級ヘリ空母に関する合意原案を用意している]

7月下旬からは詳細の部分に関する協議へ入り、先ず初めに、「ミストラル」級ヘリ空母へ設置されたロシア製機器の返却の問題について議論されました。
[ロシアとフランスはミストラル級ヘリ空母に設置されたロシア製通信システムの返却について話し合った]
[ロシアはミストラル級ヘリ空母に設置された自国製機器を取り外す]

2015年8月5日、ロシア連邦大統領ウラジーミル・プーチンフランス大統領フランソワ・オランドは電話で会談し、「ミストラル」級ヘリコプター揚陸ドック艦の建造・供給契約の終了(破棄)を決定しました。
[ロシアとフランスはロシア海軍向けミストラル級ヘリコプター揚陸ドック艦の契約を終了させた]

契約終了によりフランスロシアへ支払う事になる補償金額は、フランス国防相ジャン・イヴ・ル・ドリアン氏によると、「12億ユーロよりは少ない」との事です。
一方、ロシア政府側は、フランスから受け取る金額については明言を避けました。

その後、フランス議会から正確な金額~9億4975万4849ユーロが公表されました。
[ロシア海軍向けミストラル級ヘリコプター揚陸ドック艦の契約終了によりフランスはロシアへ9億4975万4849ユーロを支払う]

「ミストラル」級ヘリコプター揚陸ドック艦そのものは取得できませんでしたが、ロシアは支払い済みの代金(プラスアルファ)を回収し、「ミストラル」級に設置されたロシア製機器も回収し、更には、「ミストラル」級の契約(後ろ半分はロシアで建造した)により建造技術を取得しました。
[ロシアはフランスのミストラル級ヘリ空母購入契約を通じて大規模ブロック組立技術を取得した]

9月20日、「ミストラル」級へ設置済みのロシア製機器を取り外す為、ロシア人専門家グループフランスへ向かいました。
[ロシア海軍向けだった2隻のミストラル級ヘリコプター揚陸ドック艦のロシア製機器を取り外す為のロシア人専門家グループはフランスへ向かった]
[ロシア海軍向けだった2隻のミストラル級ヘリコプター揚陸ドック艦のロシア製機器は2015年11月末までに取り外され、ロシアへ発送される]

その第1陣として、10月初頭には「戦闘情報管理システム」「ミサイル・砲兵装管制システム」が取り外され、ロシアへ発送されました。
[ロシア海軍向けだったミストラル級ヘリコプター空母から戦闘情報管理システムが取り外され、ロシアへ発送された]

その他の機器の取り外しも進められ、11月下旬に全て完了しました。
[ロシア海軍向けだった2隻のミストラル級ヘリコプター揚陸ドック艦のロシア製機器の取り外しは進められている]
[ロシア海軍向けだった2隻のミストラル級ヘリコプター揚陸ドック艦のロシア製機器の取り外しは完了した]

そして12月中旬、取り外された機器はロシアヴィボルグへ到着しました。
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「ミストラル」級から取り外されたロシア製機器は、具体的には以下の通りです。
『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2015年9月8日17時54分配信
【「ミストラル」の欠片:どのようなロシア製機器がフランスから返されるのか】

電波位置特定識別装置67R
戦闘情報管理システム「シグマ-E」
多機能光学電子テレヴィジョン複合体MTK-201ME
衛星通信ステーションR-793-M「プリンツェプ-M」
衛星通信ステーションR-794-1「ツェンタヴル-NM1」
16チャンネル電波受信装置R-693
電波受信装置R-774SD1.1



既に報じられているように、ロシア海軍向けだった2隻の「ミストラル」級は、エジプトへ売却されます。

『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2015年9月23日15時15分配信
【ロシアのミストラルはエジプトが購入する】
エジプト大統領アブドルファッターフ・アッ=シーシーフランス大統領フランソワ・オランドは、ロシア海軍向けだった「ミストラル」級2隻の購入で合意しました。

『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2015年9月24日8時48分配信
【フランスはミストラルの為にロシアへ支払ったものと同じ金額を受け取る】
2隻の「ミストラル」級の購入価格は9億5000万ユーロになるとの事です。

『ロシア通信社ノーボスチ』より
2015年10月10日15時45分配信
【エジプトは2隻のミストラルをフランスから購入する協定書へ署名した】
10月10日午後、エジプト大統領アブドルファッターフ・アッ=シーシーフランス首相マニュエル・ヴァルスは、ロシア海軍向けだった2隻の「ミストラル」級ヘリ空母を購入する協定書へ署名しました。
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エジプトロシア海軍向けだった「ミストラル」級ヘリ空母を買って何に使うのかという疑問を持っている方が多いようですが、以前の報道によると、この話の背後にはサウジアラビアが居り、同国が資金援助してエジプト「ミストラル」級ヘリ空母を購入・保有させ、いざという時(例えばイエメンのような事態)には、アラブ諸国連合の軍事介入や軍事作戦の後方支援などに使いたいという事のようです。


なお、2015年12月15日、サウジアラビアが中心となり、34の国と地域が参加する「イスラム軍事連合」が結成されました。
『AFP通信』より
2015年12月15日19時19分配信
【「対テロ」でイスラム34か国軍事連合、サウジ主導で結成】

「イスラム軍事連合」には、新たに2隻の「ミストラル」級ヘリ空母を購入するエジプトも参加しています。

ロシア海軍向けだった「ミストラル」級ヘリ空母2隻は、「イスラム軍事連合」艦隊の中核戦力となる事が期待されているようです。
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「ウラジオストク」「セヴァストーポリ」の名前は、将来に建造される大型ヘリコプター揚陸艦(ロシア版「ミストラル」)へ与えられる事になります。
[ウラジオストクとセヴァストーポリの名はロシア海軍の将来ヘリコプター揚陸艦へ与えられる]
[ロシア海軍の将来汎用ヘリコプター揚陸艦の建造にはミストラル級の経験が生かされる]

ロシア海軍黒海艦隊の潜水艦ロストフ・ナ・ドヌーは黒海へ入った

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『タス通信』より
2015年12月14日14時19分配信
【潜水艦「ロストフ・ナ・ドヌー」はイスラム国への攻撃後、地中海から黒海へ戻った】
モスクワ、12月14日/タス通信

黒海艦隊ディーゼル潜水艦「ロストフ・ナ・ドヌー」は、何事も無くダーダネルス海峡ボスポラス海峡を通過し、黒海エリアへ入った。
12月14日、艦隊の代理人ヴャチェスラフ・トルハチェフは発表した。

「間もなく、乗組員は常時駐留地ノヴォロシースクへ到着する見込みです」
彼は話した。

艦隊の代理人は、地中海における任務遂行後、潜水艦北方艦隊から黒海艦隊への艦隊間移動を完了する事を指摘した。

12月8日、潜水艦シリアラッカ県領域に在る「イスラム国」(ロシア連邦では非合法)施設へ地中海の水中位置からミサイルによる打撃を与えた。

「ロストフ・ナ・ドヌー」は、黒海艦隊の為に建造された6隻のプロジェクト636.3潜水艦シリーズの2隻目である。

[「イスラム国」について]
「イスラム国」
は、イラク及びシリアの領域で活動しているイスラムのテロリスト組織である。
2006年10月15日、11のスンニ派の過激派グループの合併により作成された。
「バックボーン」グループは、イラクへの滞在期間中にアメリカ軍と戦い、そしてシリアバッシャール・アサド政権と戦った戦闘員により形成されている。

イスラム国は、アメリカ合衆国、カナダ、グレートブリテン、オーストラリア、トルコ、エジプト、アラブ首長国連邦、インド、インドネシア、そしてロシア(2014年12月29日から)においてテロリスト組織として認定されている。


[プロジェクト06363潜水艦]

ロシア海軍黒海艦隊向けのプロジェクト06363潜水艦の2番艦B-237「ロストフ・ナ・ドヌー」は、2011年11月21日にサンクトペテルブルク「アドミラルティ造船所」で起工されました。
[改キロ級潜水艦「ロストフ・ナ・ドヌー」起工]

2013年7月下旬までに乗員団が編成され、艦長が任命されました。
「ロストフ・ナ・ドヌー」艦長に任命されたのは、同じ黒海艦隊潜水艦「アルローサ」艦長上級補佐官(副長)アンドレイ・アダムスキー2等海佐でした。
[プロジェクト06363潜水艦ノヴォロシースクとロストフ・ナ・ドヌーの艦長が任命された]

起工から約3年後の2014年6月26日に進水しました。
[ロシア海軍のプロジェクト06363潜水艦の2番艦ロストフ・ナ・ドヌーは進水した]

2014年8月下旬、係留試験が開始されました。
[ロシア海軍のプロジェクト06363潜水艦の2番艦ロストフ・ナ・ドヌーは係留試験を開始した]

その後、2014年10月21日から工場航行試験が始まりました。
『ruspodplav』より
2014年11月2日23時44分配信
【「ロストフ・ナ・ドヌー」はサンクトペテルブルクへ戻ってきた】

ロシア海軍広報部は、「ロストフ・ナ・ドヌー」が2014年末までにロシア海軍へ引き渡されると発表しました。
[最新潜水艦ロストフ・ナ・ドヌーは2014年末までにロシア海軍へ引き渡される]

2014年12月23日には国家受領試験が終わりました。
『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2014年12月23日13時26分配信
【ディーゼルエレクトリック潜水艦「ロストフ・ナ・ドヌー」は国家試験から戻った】

その後、2014年12月27日に受領-引渡証書への署名が行なわれ、12月30日に海軍旗初掲揚式典が開催され、正式にロシア海軍へ就役し、黒海艦隊第4独立潜水艦旅団へ編入されました。
[潜水艦ロストフ・ナ・ドヌーはロシア海軍へ就役した]


就役した「ロストフ・ナ・ドヌー」は、まずバレンツ海へ移動して深海試験を行ない、その後に配備先の黒海艦隊基地-ノヴォロシースク海軍基地へ回航されます。
[ロシア海軍最新潜水艦ロストフ・ナ・ドヌーは深海試験を行なう為にバレンツ海へ移動する]

2015年4月17日、「ロストフ・ナ・ドヌー」クロンシュタットを抜錨しました。
[ロシア海軍最新潜水艦ロストフ・ナ・ドヌーはクロンシュタットを去り、北方艦隊潜水艦基地ポリャールヌイへ向かった]

2015年5月22日、深海試験を行なう為、北方艦隊潜水艦基地ポリャールヌイへ到着しました。
[ロシア海軍最新潜水艦ロストフ・ナ・ドヌーは深海試験の為に北方艦隊基地ポリャールヌイへ到着した]

その後、バレンツ海で各種試験が行われました。

2015年10月2日には有翼ミサイル「カリブル」対地攻撃型の発射試験を実施しました。
[ロシア海軍のプロジェクト06363潜水艦ロストフ・ナ・ドヌーはバレンツ海から地上目標へ巡航ミサイルを発射した]

2015年10月9日、「カリブル」対艦型を海上目標へ発射しました。
[ロシア海軍のプロジェクト06363潜水艦ロストフ・ナ・ドヌーはバレンツ海で巡航ミサイル"カリブル"(対艦型)を発射した]

2015年10月16日、ポリャールヌイ基地へ到着した同型艦「スタールイ・オスコル」と入れ違いに出航しました。
[ロシア海軍の最新潜水艦スタールイ・オスコルは深海試験の為に北方艦隊基地ポリャールヌイへ到着した]

2015年10月29日、クロンシュタットへ入港しました。
[ロシア海軍のプロジェクト06363潜水艦ロストフ・ナ・ドヌーは『補給』の為にクロンシュタットへ寄港した]

2015年11月5日にクロンシュタットを出航し、黒海へ向かいました。
[ロシア海軍のプロジェクト06363潜水艦ロストフ・ナ・ドヌーはクロンシュタットから黒海へ向かった]

その後、「ロストフ・ナ・ドヌー」の動向が公表される事は一切ありませんでした。

「ロストフ・ナ・ドヌー」は、2015年12月8日までに地中海東部(シリア沖)へ到達しました。
[ロシア海軍黒海艦隊のプロジェクト06363潜水艦ロストフ・ナ・ドヌーはシリア沖に居る]

2015年12月8日、「ロストフ・ナ・ドヌー」シリア沖からシリア国内のISIL(シリア・レバントのイスラム国)拠点へ有翼ミサイル「カリブル」対地攻撃型を発射しました。
「ロストフ・ナ・ドヌー」にとっては3度目となる有翼ミサイル発射は、ロシア海軍史上初の潜水艦発射有翼ミサイルの実戦使用となりました。
[ロシア海軍黒海艦隊の潜水艦ロストフ・ナ・ドヌーは地中海東部からシリアのISIL(イラク・レバントのイスラム国)拠点へ巡航ミサイル"カリブル"を発射した]

その後、12月13日にダータネルス海峡ボスポラス海峡を通過し、黒海へ入りました。

「ロストフ・ナ・ドヌー」は、近日中にノヴォロシースク海軍基地へ到着します。

ロシア海軍新世代戦略原潜ボレイ級7番艦インペラ―トル・アレクサンドルIII(皇帝アレクサンドル3世)は2015年12月18日に起工される

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『タス通信』より
2015年12月14日10時15分配信
【第7の「ボレイ」は「インペラ―トル・アレクサンドルIII」(皇帝アレクサンドル3世)の名の下にセヴェロドヴィンスクで12月18日に起工される】
モスクワ、12月14日/タス通信

道ミサイル複合体「ブラヴァー」で武装する次のプロジェクト「ボレイ-A」原子力水中ロケット艦「インペラ―トル・アレクサンドルIII」(皇帝アレクサンドル3世)は、セヴェロドヴィンスクで12月18日に起工される。
ロシア連邦国防省下の海軍広報サービス代表イーゴリ・ディガロは発表した。

「最新のプロジェクト"ボレイ-A"潜水艦インペラ―トル・アレクサンドルIIIの起工式典は、セヴェロドヴィンスクの公開株式会社セヴマシュで12月18日に開催されます」
彼は話した。

ディガロによると、式典には、ロシア連邦国防省管理部、海軍総司令部、北方艦隊司令部、そして白海海軍基地の代表が出席する。

「弾道ミサイル複合体ブラヴァーで武装する第4世代原子水中巡洋艦プロジェクト"ボレイ"及び"ボレイ-A"シリーズには、今後数十年間のロシア海洋戦略核戦力の基礎となる使命があります」
ロシア海軍総司令官代理(軍備担当)ヴィクトール・ブルスク
は指摘した。

ディガロは、3隻のプロジェクト「ボレイ-A」潜水艦「クニャージ・ウラジーミル」、「クニャージ・オレグ」と「ゲネラリーシムス・スヴォーロフ」が、「セヴマシュ」において建造の様々な段階に在る事を想い起した。


[新世代戦略原潜ボレイ級(旧ブログ)]
[新世代戦略原潜ボレイ級]

プロジェクト955「ボレイ」原子力戦略用途水中ロケット巡洋艦は、これまでに6隻が起工され、このうち3隻が就役済みです。

1番艦K-535「ユーリー・ドルゴルーキー」は、1996年11月2日に起工、2007年4月15日に進水、2012年12月29日に竣工、2013年1月10日に就役し、北方艦隊第31潜水艦師団に編入されました。
[新世代戦略原潜ユーリー・ドルゴルーキーはロシア海軍へ就役した]
[新世代戦略原潜ユーリー・ドルゴルーキーは北方艦隊第31潜水艦師団へ編入された]

2番艦K-550「アレクサンドル・ネフスキー」は、2004年3月19日に起工、2010年12月6日に進水、2013年12月23日にロシア海軍へ就役し、太平洋艦隊第25潜水艦師団へ編入されました。
[ボレイ級戦略原潜2番艦アレクサンドル・ネフスキーはロシア海軍へ就役し、太平洋艦隊へ編入された]

3番艦「ウラジーミル・モノマーフ」は、2006年3月19日に起工、2012年12月30日に進水、2014年12月10日に竣工、同年12月19日に就役しました。
[第3のボレイ級戦略原潜ウラジーミル・モノマーフはロシア海軍へ就役した]

4番艦「クニャージ・ウラジーミル」からは改良型のプロジェクト955A「ボレイ-A」となり、2012年7月30日に起工されました。
[改ボレイ級戦略原潜クニャージ・ウラジーミルは2017年にロシア海軍へ納入される]

5番艦(改「ボレイ」級としては2隻目)「クニャージ・オレグ」は、2014年7月27日に起工されました。
[ボレイ級戦略原潜5番艦クニャージ・オレグはロシア海軍の日に起工された]

6番艦「ゲネラリーシムス・スヴォーロフ」は2014年12月26日に起工されました。
[ロシア海軍の為の第6のボレイ級戦略原潜は起工された]

今年(2015年)には7番艦の起工が予定されています。
[ロシア海軍最新戦略原潜ボレイ級の建造予算が凍結される事など無い]

7番艦の艦名は「インペラートル・アレクサンドルIII」(皇帝アレクサンドル3世)に決まっています。
[ロシア海軍最新戦略原潜ボレイ級7番艦はインペラートル・アレクサンドルIII(皇帝アレクサンドル3世)と命名される]
[ロシア海軍最新鋭戦略原潜ボレイ級7番艦インペラートル・アレクサンドルIII(皇帝アレクサンドル3世)は発注された]
[ロシア海軍最新鋭戦略原潜ボレイ級7番艦はインペラートル・アレクサンドルIII(皇帝アレクサンドル3世)と命名された]

そして今回、ロシア海軍広報部長イーゴリ・ディガロ氏より戦略原潜「インペラートル・アレクサンドルIII」の起工日が明らかにされました。
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ロシア海軍黒海艦隊の警備艦スメトリーヴイはエーゲ海でトルコ漁船と衝突しそうになった

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『インタファクス』より
2015年12月13日14時47分配信
【軍艦「スメトリーヴイ」はトルコ船の危険な接近に対して発砲した】
モスクワ、12月13日、インタファクス-ロシア

2015年12月13日、エーゲ海北部のギリシャリムノス島沖22キロメートルに居たロシア警備艦「スメトリーヴイ」の乗組員は、トルコの底引き網漁船との衝突を回避した。
ロシア国防省広報サービス・情報管理部は発表した。

「モスクワ時間9時3分、同艦の当直勤務者は、投錨していた警備艦スメトリーヴイの右舷へ接近するトルコ船を距離約1キロメートルで発見しました」
軍当局は話した。

「スメトリーヴイ乗組員の数多くの試みにも関わらず、トルコの底引き網漁船はロシア船員との無線通信に応じず、特殊視覚発光信号やロケット信号にも応答しませんでした」
国防省
は強調した。
「トルコの底引き網漁船とロシア警備艦との距離は約600メートルまで接近し、同艦は衝突を防ぐ為、移動中のトルコ船へ影響を与えない距離で射撃兵装を使用しました」

当局が指摘したように「その直後、トルコ船は急に進路を変更し、ロシア人乗組員とコンタクトを取る事も無く、距離540メートルで警備艦スメトリーヴイのかたわらを通り過ぎ、航行を続けました」

「エーゲ海で発生した事件に関連し、ロシア連邦国防相代理アナトーリー・アントノフは、ロシア国防省へロシア駐在トルコ大使館の武官を呼び出しました」
同省は指摘した。


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黒海艦隊警備艦「スメトリーヴイ」は、2015年9月18日にセヴァストーポリを出航し、地中海へ向かいました。
[ロシア海軍最後のカシン級スメトリーヴイはギリシャへ行く]
[ロシア海軍最後のカシン級スメトリーヴイはセヴァストーポリを抜錨し、ギリシャへ向かった]

9月22日、ギリシャパトラを訪問し、ロシア海軍旗である聖アンドレイ旗の由来となった聖人アンドレイ(アンドレイ・ペルヴォズヴァーンヌィイ)イエスの4番目の弟子(使徒)~の遺骸の一部が譲渡されました。
[ロシア海軍黒海艦隊の警備艦スメトリーヴイはギリシャのパトラを訪問した]

9月25日にはコルフ(ケルキラ)島を訪問しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の警備艦スメトリーヴイはギリシャのケルキラ(コルフ島)を訪問した]

その後、シリア沖へ向かい、10月初頭には他の黒海艦隊所属艦と共に演習を実施しました。
[ロシア海軍は地中海で演習を実施した]

以後もシリア沖付近に居たようですが、今回の記事で触れられているように、12月中旬にはエーゲ海に居ました。

そして今回の事件が起こりました。

投錨停泊していた「スメトリーヴイ」にトルコ漁船が接近し、警告にも全く応じなかった為、投錨していて即座に回避行動を取れない「スメトリーヴイ」は、止む無く警告射撃を行なったという事です。

ロシア海軍総参謀長は交代した

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『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2015年12月10日8時22分配信
【(ロシア)海軍総参謀長は交代した】

新たな海軍総参謀長には、それまで参謀本部作戦管理総局次長のポストに在ったアンドレイ・ヴォロジンスキー中将が就任した。

『Lenta.Ru』は軍機関の情報提供者より伝えられた。

2009年から海軍総参謀部を率いていたアレクサンドル・タタリノフ大将は、最近、定年(65歳)に達した事に関連し、軍役から退いた。

アンドレイ・ヴォロジンスキーは、北方艦隊原子力水中ロケット艦の戦闘班の航海士として勤務を開始した。
1995-1999年には、戦略用途ロケット水中巡洋艦K-496「ボリソグレブスク」の第2乗員団(セカンドチーム)の艦長を務めた。
第31潜水艦師団参謀長を務めた後、2002-2005年には司令官となり、その後、第12潜水戦隊参謀長となった。
参謀本部アカデミー卒業後の2009年には第12潜水艦戦隊司令官に任命され、その後、北方艦隊参謀長を務めた。
2012年からは参謀本部作戦管理総局で勤務していた。


アレクサンドル・タタリノフ大将は、2007年7月からロシア海軍総司令官第1代理(ロシア海軍総司令官に次ぐナンバー2)を務めていました。
[ロシア海軍総司令官第一代理アレクサンドル・タタリノフ大将]

2009年7月からはロシア海軍総参謀長を兼務する事になりました。
[ロシア海軍総参謀長ミハイル・アブラモフ提督、辞職]

2012年1月にはロシア大統領令により特例として定年が延長され、65歳まで勤務する事になりました。
[ロシア海軍総参謀長兼総司令官第一代理タタリノフ大将の定年は延長される]

ただ、その後、ロシア連邦軍の高級士官の定年が延長され、大将の定年は60歳から65歳になりましたが。
『ロシア通信社ノーボスチ』より
2014年4月2日14時23分配信
【ロシアの将官と大佐は、より長い勤務を許容された】
ロシア連邦大統領令により、ロシア連邦軍の上級大将・大将の定年が65歳(以前は60歳)、中将・少将は60歳(以前は55歳)、大佐は55歳(以前は50歳)、中佐は50歳(以前は45歳)に延長されました。

長年に渡りロシア海軍のナンバー2を務めていたタタリノフ提督も、今年10月25日に65歳の誕生日を迎え、定年退職する事になりました。


後任のロシア海軍総参謀長に任命されたアンドレイ・オリゲルトヴィチ・ヴォロジンスキー中将は1960年6月4日生まれで現在55歳。
エストニア共和国タリン出身です。

記事中で触れられているように、元々は原子力潜水艦乗りであり、北方艦隊戦略原潜で勤務していました。

2012年からはロシア連邦軍参謀本部作戦管理総局次長を務めていましたが、この度、ロシア連邦海軍総参謀長に就任しました。


現在のロシア海軍の高級指揮官は、以下の通りです。

ロシア連邦海軍総司令官:ヴィクトール・ヴィクトロヴィチ・チルコフ大将
(註:現在は北方艦隊司令官ウラジーミル・コロリョーフ大将が総司令官代行を務めている)
総司令官代理:アレクサンドル・ニコラエヴィチ・フェドテンコフ中将
総司令官代理(軍備担当):ヴィクトール・ヨシフォヴィチ・ブルスク中将
総参謀長:アンドレイ・オリゲルトヴィチ・ヴォロジンスキー中将

北方艦隊司令官:ウラジーミル・イワノヴィチ・コロリョーフ大将
太平洋艦隊司令官:セルゲイ・ヨシフォヴィチ・アヴァキャンツ大将
黒海艦隊司令官:アレクサンドル・ヴィクトロヴィチ・ヴィトコ大将
バルト艦隊司令官:ヴィクトール・ペトロヴィチ・クラフチュク中将
カスピ小艦隊司令官:イーゴリ・ウラジーミロヴィチ・オシポフ少将

インド-ロシア海軍合同演習『インドラ・ネイヴィー-2015』は終了した

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2015年12月12日14時23分配信
【ロシアとインドの船員は合同海軍演習『インドラ・ネイヴィー-2015』の結果を総括した】

ロシア-インド海軍演習『インドラ・ネイヴィー-2015』の最終日には、両国の戦闘艦による海上漂流目標への合同砲射撃、更には移動中の貨物転送行動が実施された。

最後の5つの要素を実行した後、インド海軍フリゲート「サヒャディ」艦上において、合同戦闘訓練活動の結果の総括が行なわれた。

会合には、演習統制官-太平洋艦隊副司令官アンドレイ・リャブヒン中将、インド海軍東海軍コマンド司令官スニル・ボカレ少将、合同統制本部の士官、艦長が参加した。

アンドレイ・リャブヒン中将は結果を総括し、全ての任務をロシアインドの船員はハイクオリティかつ完全に遂行したと話した。
彼は更に、解決される課題の複雑さや量の増加にも関わらず、両国海軍間の相互の理解及び運用は高水準に達している事を指摘した。
アンドレイ・リャブヒン中将は、暖かい歓迎に感謝し、演習は完全に信頼と友好の雰囲気で進行し、完了した事を指摘した。

次に、スニル・ボカレ少将は、演習『インドラ・ネイヴィー-2015』は、ロシアインド間の戦略的関係の肯定的なステップへのさらなる一歩になったと話した。
彼は更に、演習過程においては何1つ困難さが生じる事は無く、全ての課題が高い専門性により解決された事を強調した。

活動終了後、ベンガル湾海域においてロシア太平洋艦隊艦船支隊の送別式典が開催された。

演習『インドラ・ネイヴィー-2015』の活動段階(アクティブフェーズ)は12月10日から12日までインド洋において実行された。
両国の軍事船員は、戦術機動、無防備の泊地における艦船の防護、臨検行動とヘリコプターの相互着艦を行なった。
合同で組織的対潜、対空、対艦防衛へ取り組み、更には、海上及び空中目標へ合同での砲打撃を与え、仮想潜水艦への反応深海爆弾による射撃が行なわれた。

ロシア側からは親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」、駆逐艦「ブイストルイ」、大型海洋給油船「ボリス・ブートマ」、救助曳船「アラタウ」が演習へ参加し、インド海軍からはフリゲート「サヒャディ」、駆逐艦「ランヴィール」、給油船「シャクティ」、ディーゼルエレクトリック潜水艦「シンドゥヴィル」、更には10機の航空機及びヘリコプターが参加した事が想い起される。


[ロシア-インド海軍合同演習『インドラ・ネイヴィー-2015』(2015年12月)]

ロシア-インド海軍合同演習『インドラ ネイヴィー-2015』へ参加する太平洋艦隊艦船支隊は、2015年11月2日にウラジオストクを抜錨し、インドへ向かいました。
[ロシア海軍とインド海軍の合同演習『インドラ・ネイヴィー-2015』は2015年12月上旬にベンガル湾で実施される]
[ロシア海軍太平洋艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグと駆逐艦ブイストルイはインドへ向かった]

[太平洋艦隊艦船支隊]
指揮官:沿海地方多種戦力小艦隊副司令官アレクサンドル・ユーリエヴィチ・ユルダシェフ少将
親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」
駆逐艦「ブイストルイ」
大型海洋給油船「ボリス・ブートマ」
救助曳船「アラタウ」


支隊は11月4日午前10時頃に対馬海峡を通過しました。
日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイトより
2015年11月5日公表
【ロシア海軍艦艇の動向について】

この間(つまり11月3日頃)に日本海で一連の訓練が実施され、対馬海峡を通過する際に1905年5月のツシマ沖海戦の戦没者の追悼式典を開催しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊は日本海で演習を行なった]

11月9日、「太平洋」上で一連の演習が実施されました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊は太平洋上で演習を実施した]

11月20日まで南西諸島周辺海域に滞在し、投錨して洋上補給、ヘリコプター発着訓練などを行なっていました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊は2015年11月中旬に南西諸島周辺海域で行動していた]

その後、南下して南シナ海へ向かい、12月2日にはマラッカ海峡を通過してインド洋へ出ました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊はインド洋へ入った]

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12月6日、インド東岸ヴィシャーカパトナム港へ到着しました。
[インド海軍との合同演習に参加するロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊はインドのヴィシャーカパトナム港へ到着した]

合同演習『インドラ ネイヴィー-2015』は12月7日から始まりました。

[ロシア-インド海軍合同演習『インドラ・ネイヴィー-2015』が始まった]

太平洋艦隊艦船支隊は、12月7日から9日までヴィシャーカパトナム港へ滞在し、両国海軍代表団による海上演習の打ち合わせ、インド海軍将兵の親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」見学、両国海軍将兵のスポーツ大会、ロシア海軍将兵の地元観光などが行なわれました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2015年12月8日10時19分配信
【ロシアとインドの軍事船員は合同演習『インドラ ネイヴィー-2015』で描かれるエピソードの進め方で合意した】

『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2015年12月8日11時46分配信
【インド海軍の軍事船員は太平洋艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」を見学に訪れた】

合同演習本部が設置され、ロシア側の演習統制官は太平洋艦隊副司令官アンドレイ・リャブヒン中将インド側の演習統制官は東海軍コマンド司令官スニル・ボカレ少将が務めました。
因みに、中国海軍との合同演習『海洋協同-2015』では、ロシア海軍副総司令官アレクサンドル・フェドテンコフ中将ロシア側の演習統制官を務めています。

12月10日、ロシア海軍インド海軍の演習参加艦船はヴィシャーカパトナム港を抜錨し、海上での実地演習(アクティブ・フェーズ)を開始しました。

[合同演習『インドラ・ネイヴィー-2015』へ参加するロシア海軍とインド海軍の艦船はヴィシャーカパトナムを抜錨した]
[ロシア海軍とインド海軍はベンガル湾で合同演習『インドラ・ネイヴィー-2015』を行なっている]

海上での実地演習は12月11日も引き続き行なわれました。
[インド-ロシア海軍合同演習『インドラ・ネイヴィー-2015』海上段階2日目(2015年12月11日)]

演習は12月12日に完了し、インド海軍フリゲート「サヒャディ」で最後の会合が行なわれ、送別式典が開催されました。

インド-ロシア海軍合同演習『インドラ・ネイヴィー-2015』海上段階2日目(2015年12月11日)

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2015年12月11日15時27分配信
【ロシアとインドの艦は演習『インドラ・ネイヴィー-2015』の最中に仮想敵の潜水艦を破壊した】

海上演習『インドラ・ネイヴィー-2015』の2日目において、ロシア海軍インド海軍の艦は、8つの計画されたエピソードを実行した。

先ず初めは臨検作戦の実施であった。
この為に、双方の支援船が関与した。
巡洋艦「ワリャーグ」及びフリゲート「サヒャディ」に乗る太平洋艦隊海軍歩兵グループインド海軍海上特殊部隊は、合同で給油船「シャクティ」の臨検を実施し、駆逐艦「ブイストルイ」及び「ランヴィール」に乗る同様のグループは、大型海洋給油船「ボリス・ブートマ」へ乗り込んだ。

臨検作戦中には、ロシアインドの船員が長年に渡るアフリカの角海域での対海賊当直の間に得られた経験が生かされた。

海上での合同活動はヘリコプターを用いて続けられた。
巡洋艦「ワリャーグ」及び駆逐艦「ランヴィール」艦上からは艦載ヘリコプターKa-27及び「アルエットIII」の乗員が離艦した。

合同隊列を写真撮影した後、ロシアヘリコプター駆逐艦「ランヴィール」へ、「アルエットIII」巡洋艦「ワリャーグ」ヘリコプター発着場への着艦を実施した。

演習計画下で、艦は仮想潜水艦への反応深海爆雷による合同射撃を実行し、その後、無人飛行機が演じる実在の空中目標への砲射撃を行なった。

演習は夜にも続行され、遭遇戦のエピソードへ実地で取り組む。
この為に、艦は2つの混成打撃グループに分かれ、機動の実施、仮想敵の探知と、それに対する仮想ミサイル攻撃が実行される。

ロシア側からは親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」、駆逐艦「ブイストルイ」、大型海洋給油船「ボリス・ブートマ」、救助曳船「アラタウ」が演習へ参加し、インド海軍からはフリゲート「サヒャディ」、駆逐艦「ランヴィール」、給油船「シャクティ」、ディーゼルエレクトリック潜水艦「シンドゥヴィル」、更には10機の航空機及びヘリコプターが参加している事が想い起される。

演習は12月12日に完了し、インド海軍フリゲート「サヒャディ」艦上で結果が総括され、ロシア太平洋艦隊艦船支隊の送別式典が開催される。


[ロシア-インド海軍合同演習『インドラ・ネイヴィー-2015』(2015年12月)]

ロシア-インド海軍合同演習『インドラ ネイヴィー-2015』へ参加する太平洋艦隊艦船支隊は、2015年11月2日にウラジオストクを抜錨し、インドへ向かいました。
[ロシア海軍とインド海軍の合同演習『インドラ・ネイヴィー-2015』は2015年12月上旬にベンガル湾で実施される]
[ロシア海軍太平洋艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグと駆逐艦ブイストルイはインドへ向かった]

[太平洋艦隊艦船支隊]
指揮官:沿海地方多種戦力小艦隊副司令官アレクサンドル・ユーリエヴィチ・ユルダシェフ少将
親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」
駆逐艦「ブイストルイ」
大型海洋給油船「ボリス・ブートマ」
救助曳船「アラタウ」


支隊は11月4日午前10時頃に対馬海峡を通過しました。
日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイトより
2015年11月5日公表
【ロシア海軍艦艇の動向について】

この間(つまり11月3日頃)に日本海で一連の訓練が実施され、対馬海峡を通過する際に1905年5月のツシマ沖海戦の戦没者の追悼式典を開催しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊は日本海で演習を行なった]

11月9日、「太平洋」上で一連の演習が実施されました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊は太平洋上で演習を実施した]

11月20日まで南西諸島周辺海域に滞在し、投錨して洋上補給、ヘリコプター発着訓練などを行なっていました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊は2015年11月中旬に南西諸島周辺海域で行動していた]

その後、南下して南シナ海へ向かい、12月2日にはマラッカ海峡を通過してインド洋へ出ました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊はインド洋へ入った]

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12月6日、インド東岸ヴィシャーカパトナム港へ到着しました。
[インド海軍との合同演習に参加するロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊はインドのヴィシャーカパトナム港へ到着した]

合同演習『インドラ ネイヴィー-2015』は12月7日から始まりました。
[ロシア-インド海軍合同演習『インドラ・ネイヴィー-2015』が始まった]

太平洋艦隊艦船支隊は、12月7日から9日までヴィシャーカパトナム港へ滞在し、両国海軍代表団による海上演習の打ち合わせ、インド海軍将兵の親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」見学、両国海軍将兵のスポーツ大会、ロシア海軍将兵の地元観光などが行なわれました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2015年12月8日10時19分配信
【ロシアとインドの軍事船員は合同演習『インドラ ネイヴィー-2015』で描かれるエピソードの進め方で合意した】

『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2015年12月8日11時46分配信
【インド海軍の軍事船員は太平洋艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」を見学に訪れた】

12月10日、ロシア海軍インド海軍の演習参加艦船はヴィシャーカパトナム港を抜錨し、海上での実地演習(アクティブ・フェーズ)を開始しました
[合同演習『インドラ・ネイヴィー-2015』へ参加するロシア海軍とインド海軍の艦船はヴィシャーカパトナムを抜錨した]
[ロシア海軍とインド海軍はベンガル湾で合同演習『インドラ・ネイヴィー-2015』を行なっている]

海上での実地演習は12月11日も引き続き行なわれました。

ロシア海軍北方艦隊の戦略用途ロケット水中巡洋艦ヴェルホトゥリエはバレンツ海からカムチャツカへ弾道ミサイルを発射した


『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア連邦国防省広報サービス・情報管理部発表
2015年12月12日12時4分配信
【戦略用途ロケット水中巡洋艦「ヴェルホトゥリエ」はバレンツ海から弾道ミサイル「シネーワ」の発射を成功裏に実行した】

本日、北方艦隊戦略用途ロケット水中巡洋艦「ヴェルホトゥリエ」ドミトリー・ゼリコフ1等海佐と乗組員は、バレンツ海の指定海域からカムチャツカクラ射爆場への大陸間弾道ミサイル「シネーワ」発射を成功裏に実施した。

発射は水中位置から実行された。
大陸間弾道ミサイル「シネーワ」の飛翔軌道の数値は正常モードで推移した。
客観的な観測データにより、ミサイルの弾頭は成功裏にカムチャツカクラ射爆場の指定地域への着弾が確認された。

発射の準備と実行において、乗組員は高い専門性と海洋技量を示した。

大陸間弾道ミサイル「シネーワ」の発射は、海洋戦略核抑止力の信頼性のチェックの枠組みにおいて実行された。
戦略用途ロケット水中巡洋艦「ヴェルホトゥリエ」にとって、これは27回目の弾道ミサイル発射成功である。

[参照]
戦略用途ロケット水中巡洋艦「ヴェルホトゥリエ」
は、近代化されたプロジェクト667BDRM「デリフィン」艦である。
同艦は造船企業「セヴマシュ」(セヴェロドヴィンスク)で建造され、2012年には高度な近代化を実施した。

現在、同プロジェクト艦は大陸間弾道ミサイル「シネーワ」で武装しており、ロシア海軍の海洋核抑止力の基礎を形成する。


北方艦隊戦略用途ロケット水中巡洋艦K-51「ヴェルホトゥリエ」(1984年12月30日就役)は、プロジェクト667BDRM「デリフィン」(NATOコード名「デルタIV」)の1番艦であり、1993年3月~1999年12月に第1次近代化改装を、2010年8月~2012年12月に第2次近代化改装を実施しています。
[デルタIV級戦略原潜「ヴェルホトゥリエ」は2010年に定期修理を行なう]
[デルタIV級戦略原潜ヴェルホトゥリエはロシア海軍へ復帰した]

ロシア北方艦隊に所属する6隻の667BDRM戦略用途ロケット水中巡洋艦は、毎年交代で弾道ミサイルを発射していますが、「ヴェルホトゥリエ」からの発射は久しぶりになります。

巡航ミサイル"カリブル"を装備する最新鋭小型ロケット艦ゼリョヌイ・ドルとセルプホフはロシア海軍へ就役し、黒海艦隊へ編入された

本日(2015年12月12日)、プロジェクト21631小型ロケット艦「ゼリョヌイ・ドル」と「セルプホフ」はロシア海軍へ就役し、黒海艦隊へ編入されました。
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『タス通信』より
2015年12月12日11時51分配信
【黒海艦隊へ有翼ミサイル「カリブル」を装備した2隻の艦が補充された】
セヴァストーポリ、12月12日/タス通信

黒海艦隊有翼ミサイル「カリブル」を装備した2隻の艦が補充された。
このミサイルは、12月9日にシリアラッカ-ロシア連邦では非合法のテロリストグループ『イスラム国』の「首都」の2ヶ所の施設を破壊した。
土曜日に開催された小型ロケット艦「セルプホフ」「ゼリョヌイ・ドル」の(海軍)旗の採用及び掲揚式典において、黒海艦隊司令官アレクサンドル・ヴィトコ大将は記者団へ語った。

「新たな艦は、2年以内に我々へ受け入れられました。
これまでは、彼等は戦術的な用途にのみ使用されておりましたが、今日において、彼等は作戦任務を解決できます。
これらの艦の戦闘能力はカスピ海で実証されています。
今、彼等は黒海艦隊へ現れました。
我々は、これらの艦の為、ゼレノドリスク工場に感謝しています。
今後、私共は共に働き、多くの艦を受け入れます。
私達は、乗組員の家族を受け入れるセヴァストーポリ及びクリミアの指導部に感謝します」
ヴィトコ
は話した。

「イスラム国」は、イラク及びシリアの領域で活動しているイスラムのテロリスト組織である。
2006年10月15日、11のスンニ派の過激派グループの合併により作成された。
「バックボーン」グループは、イラクへの滞在期間中にアメリカ軍と戦い、そしてシリアバッシャール・アサド政権と戦った戦闘員により形成されている。

イスラム国は、アメリカ合衆国、カナダ、グレートブリテン、オーストラリア、トルコ、エジプト、アラブ首長国連邦、インド、インドネシア、そしてロシア(2014年12月29日から)においてテロリスト組織として認定されている。


[新世代小型ロケット艦「ブヤン-M」]

プロジェクト21631「ブヤン-M」小型ロケット艦の4番艦「ゼリョヌイ・ドル」は2012年8月29日に起工されました。
[小型ロケット艦ゼリョヌイ・ドルは2012年8月29日に起工される]

2015年4月2日に進水後、艤装工事が進められ、7月10日から内陸水路経由で黒海への移動を開始し、7月30日に黒海東岸ノヴォロシースク海軍基地へ到着しました。
[ロシア海軍最新鋭小型ロケット艦ゼリョヌイ・ドルは黒海へ到着した]

プロジェクト21631「ブヤン-M」小型ロケット艦の5番艦「セルプホフ」は2013年1月25日に起工されました。
[小型ロケット艦セルプホフは起工された]

2015年4月3日に進水後、艤装工事が進められ、7月24日から内陸水路経由で黒海への移動を開始し、8月11日に黒海東岸ノヴォロシースク海軍基地へ到着しました。
[ロシア海軍最新鋭小型ロケット艦セルプホフは黒海へ到着した]

その後、この2隻は黒海東部で洋上試験~工場航行試験と国家受領試験~を実施しました。
[巡航ミサイル"カリブル"を装備する最新鋭小型ロケット艦ゼリョヌイ・ドルとセルプホフの国家受領試験は完了し、2015年11月にロシア海軍へ引き渡される]
[巡航ミサイル"カリブル"を装備する最新鋭小型ロケット艦ゼリョヌイ・ドルとセルプホフは2015年11月中にロシア海軍へ就役する]

11月18日、「ゼリョヌイ・ドル」(602)「セルプホフ」(603)セヴァストーポリへ到着しました。
[巡航ミサイル"カリブル"を装備する最新鋭小型ロケット艦ゼリョヌイ・ドルとセルプホフは黒海艦隊基地セヴァストーポリへ到着した]

そして2015年12月12日、「ゼリョヌイ・ドル」「セルプホフ」聖アンドレイ旗(ロシア海軍旗)初掲揚式典が開催され、正式にロシア海軍へ就役し、黒海艦隊第41ロケット艦旅団・第166小型ロケット艦大隊へ編入されました。

プロジェクト21631小型ロケット艦は、6隻が黒海艦隊へ配備されます。


プロジェクト21631「ブヤン-M」小型ロケット艦は、既に9隻が起工され、この内3隻がロシア海軍へ引き渡されています。
全てロシア内陸部A.M.ゴーリキー記念ゼレノドリスク造船工場で建造されています。
[小型ロケット艦プロジェクト21631「ブヤン-M」]

建造番号631「グラード・スヴィヤージスク」Град Свияжск
2010年8月27日起工/2013年3月9日進水/2014年7月27日就役
カスピ小艦隊へ配備

建造番号632「ウグリーチ」Углич
2011年7月22日起工/2013年4月10日進水/2014年7月27日就役
カスピ小艦隊へ配備

建造番号633「ヴェリキー・ウスチュグ」Великий Устюг
2011年8月27日起工/2014年5月21日進水/2014年11月19日就役
カスピ小艦隊へ配備

建造番号634「ゼリョヌイ・ドル」Зелёный Дол
2012年8月29日起工/2015年4月2日進水/2015年12月12日就役
黒海艦隊へ配備

建造番号635「セルプホフ」Серпухов
2013年1月25日起工/2015年4月3日進水/2015年12月12日就役
黒海艦隊へ配備

建造番号636「ヴイシニー・ヴォロチョーク」Вышний Волочек
2013年8月29日起工/2017年就役予定
黒海艦隊へ配備予定

建造番号637「オレホヴォ・ズエヴォ」Орехово-Зуево
2014年5月29日起工/2018年就役予定
黒海艦隊へ配備予定

建造番号638「イングシェチア」Ингушетия
2014年8月29日起工/2018年就役予定
黒海艦隊へ配備予定

建造番号639「グライヴォロン」Грайворон
2015年4月10日起工/2019年就役予定
黒海艦隊へ配備予定


プロジェクト21631は、合計で9隻の調達が予定されています。
[ロシア海軍は2019年までに巡航ミサイル"カリブル"を装備する9隻の小型ロケット艦ブヤン-Mを受領する]

プロジェクト21631の主要兵装は有翼ミサイル複合体「カリブル」です。
[巡航ミサイル「カリブル」対地攻撃型は2500kmの最大射程を有する]

これまで、このようなタイプの水上艦は、対艦攻撃のみに特化していましたが、「ブヤン-M」は対地攻撃用の有翼ミサイルを搭載する事により、地上への戦力投射にも使用できるようになりました。


有翼ミサイル「カリブル」は、2015年10月7日にカスピ小艦隊小型ロケット艦「ゼリョヌイ・ドル」「セルプホフ」の同型艦~からシリア「イスラム国」拠点へ発射されています。
[ロシア海軍カスピ小艦隊の4隻の艦はシリアへ巡航ミサイル"カリブル"を発射した]
[ロシア海軍は巡航ミサイルでシリアのISIL(イラクとレバントのイスラム国)拠点を攻撃した]
[ロシア連邦軍参謀本部作戦管理総局長はロシア海軍によるシリアのISIL(イラクとレバントのイスラム国)拠点攻撃について語った]

カスピ小艦隊は11月21日にも「カリブル」による攻撃を行なっています。
[ロシア海軍カスピ小艦隊は再びシリアのISIL(シリアとレバントのイスラム国)拠点へ巡航ミサイル"カリブル"を発射した]

12月8日には黒海艦隊潜水艦「ロストフ・ナ・ドヌー」地中海東部から「カリブル」による攻撃を行なっています。
[ロシア海軍黒海艦隊の潜水艦ロストフ・ナ・ドヌーは地中海東部からシリアのISIL(イラク・レバントのイスラム国)拠点へ巡航ミサイル"カリブル"を発射した]

ロシア海軍とインド海軍はベンガル湾で合同演習『インドラ・ネイヴィー-2015』を行なっている

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2015年12月10日17時10分配信
【ベンガル湾で太平洋艦隊とインド海軍の艦は海上目標を撃破し、仮想敵航空機の攻撃を撃退した】

本日、ロシア太平洋艦隊インド海軍の艦は、合同演習『インドラ ネイヴィー-2015』の海上部門の課題へ取り組む為に海へ出た。

会合ポイントで合流した後、艦船支隊は、インド海軍潜水艦が参加する対潜行動へ取り組み、海上目標-曳航された標的-への砲射撃を実行し、更には、インド海軍航空機「ホーク」が演じる仮想敵航空機の攻撃を成功裏に撃退した。

さらに両国の船員は、通信、戦術機動、組織的対潜、対空、対艦防衛の訓練を実施した。

ロシア側からは親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」、駆逐艦「ブイストルイ」、大型海洋給油船「ボリス・ブートマ」、救助曳船「アラタウ」が演習へ参加し、インド海軍からはフリゲート「サヒャディ」、駆逐艦「ランヴィール」、給油船「シャクティ」、ディーゼルエレクトリック潜水艦「シンドゥヴィル」、更には10機の航空機及びヘリコプターが参加する。

演習は12月12日に完了し、インド海軍フリゲート「サヒャディ」艦上で結果が総括され、ロシア太平洋艦隊艦船支隊の送別式典が開催される。


[ロシア-インド海軍合同演習『インドラ・ネイヴィー-2015』(2015年12月)]

ロシア-インド海軍合同演習『インドラ ネイヴィー-2015』へ参加する太平洋艦隊艦船支隊は、2015年11月2日にウラジオストクを抜錨し、インドへ向かいました。
[ロシア海軍とインド海軍の合同演習『インドラ・ネイヴィー-2015』は2015年12月上旬にベンガル湾で実施される]
[ロシア海軍太平洋艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグと駆逐艦ブイストルイはインドへ向かった]

[太平洋艦隊艦船支隊]
指揮官:沿海地方多種戦力小艦隊副司令官アレクサンドル・ユーリエヴィチ・ユルダシェフ少将
親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」
駆逐艦「ブイストルイ」
大型海洋給油船「ボリス・ブートマ」
救助曳船「アラタウ」


支隊は11月4日午前10時頃に対馬海峡を通過しました。
日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイトより
2015年11月5日公表
【ロシア海軍艦艇の動向について】

この間(つまり11月3日頃)に日本海で一連の訓練が実施され、対馬海峡を通過する際に1905年5月のツシマ沖海戦の戦没者の追悼式典を開催しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊は日本海で演習を行なった]

11月9日、「太平洋」上で一連の演習が実施されました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊は太平洋上で演習を実施した]

11月20日まで南西諸島周辺海域に滞在し、投錨して洋上補給、ヘリコプター発着訓練などを行なっていました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊は2015年11月中旬に南西諸島周辺海域で行動していた]

その後、南下して南シナ海へ向かい、12月2日にはマラッカ海峡を通過してインド洋へ出ました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊はインド洋へ入った]

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12月6日、インド東岸ヴィシャーカパトナム港へ到着しました。
[インド海軍との合同演習に参加するロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊はインドのヴィシャーカパトナム港へ到着した]

合同演習『インドラ ネイヴィー-2015』は12月7日から始まりました。
[ロシア-インド海軍合同演習『インドラ・ネイヴィー-2015』が始まった]

太平洋艦隊艦船支隊は、12月7日から9日までヴィシャーカパトナム港へ滞在し、両国海軍代表団による海上演習の打ち合わせ、インド海軍将兵の親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」見学、両国海軍将兵のスポーツ大会、ロシア海軍将兵の地元観光などが行なわれました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2015年12月8日10時19分配信
【ロシアとインドの軍事船員は合同演習『インドラ ネイヴィー-2015』で描かれるエピソードの進め方で合意した】

『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2015年12月8日11時46分配信
【インド海軍の軍事船員は太平洋艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」を見学に訪れた】

12月10日、ロシア海軍インド海軍の演習参加艦船はヴィシャーカパトナム港を抜錨し、海上での実地演習(アクティブ・フェーズ)を開始しました
[合同演習『インドラ・ネイヴィー-2015』へ参加するロシア海軍とインド海軍の艦船はヴィシャーカパトナムを抜錨した]

ロシア海軍の最新警備艦(フリゲート)アドミラル・グリゴロヴィチはバレンツ海方面で巡航ミサイル"カリブル"の発射試験を行なう

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『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2015年12月10日8時2分配信
【「アドミラル・グリゴロヴィチ」の試験は北方艦隊で実施される】

沿バルト造船工場「ヤンターリ」で建造されたプロジェクト11356のトップ艦「アドミラル・グリゴロヴィチ」は国家試験の第1段階を完了し、第2段階の開始準備を行なっている。

同艦の国家受領試験の第2段階は北方艦隊の射爆場で実施され、警備艦「アドミラル・グリゴロヴィチ」は12月中旬には移動しなければならない。

この決定は、第1段階が実施されたバルト海エリアでは、警備艦の全ての種類の兵装の試験が出来ない事に関連し、ロシア連邦国防省により下された。
具体的には、北方においてミサイル複合体「カリブル-NK」の試験を実施するつもりであると「ヤンターリ」広報サービスは伝えた。

国家受領試験が完了すると警備艦「アドミラル・グリゴロヴィチ」沿バルト造船工場「ヤンターリ」へ戻り、ロシア海軍への引き渡しの準備が開始される。

当初、「アドミラル・グリゴロヴィチ」の引き渡し時期は2015年8月に予定されていたが、不具合を起こしたメインエンジンの冷却器の交換に関連して延期された。

ロシア連邦国防省と署名した2つの契約下で沿バルト造船工場「ヤンターリ」公開株式会社「北方計画設計局」が開発したプロジェクト11356警備艦シリーズ6隻を建造する。


[ロシア海軍の為の新たなフリゲート~プロジェクト11356R(アドミラル・グリゴロヴィチ型)とプロジェクト22350(アドミラル・ゴルシコフ型)]
[アドミラル・グリゴロヴィチ型フリゲート]

プロジェクト11356R警備艦の1番艦「アドミラル・グリゴロヴィチ」は、2010年12月18日に起工され、2014年3月14日に進水しました。
[ロシア海軍の新型フリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"は進水した]

その後、2014年12月初頭から造船所の岸壁で係留試験が開始されました。
『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2014年12月5日8時7分配信
【警備艦「アドミラル・グリゴロヴィチ」は係留試験を開始した】

12月21日にはガスタービンエンジンが初めて始動されました。
『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2014年12月21日14時24分配信
【警備艦「アドミラル・グリゴロヴィチ」は初めてエンジンを始動した】

そして2015年2月17日、出航前の消磁作業の為、「ヤンターリ」浮きドックへ入りました。
[ロシア海軍の新フリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"は消磁作業を開始した]

消磁作業は3月下旬に完了し、4月8日に「ヤンターリ」造船所の在るカリーニングラードからバルチースク海軍基地へ移動しました。

4月下旬に1回目の洋上試験が実施され、4月29日に完了しました。
[ロシア海軍最新フリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"は2015年5月初頭から2回目の洋上試験を開始する]

そして5月5日に2回目の洋上試験が始まりました。
[ロシア海軍最新フリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"は2回目の洋上試験を開始した]

2回目の試験は5月7日には終わり、バルチースク基地へ戻りました。
[ロシア海軍最新フリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"は2回目の洋上試験を終えた]

5月16日から3回目の洋上試験が始まりました。
[ロシア海軍最新フリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"は5月16日から洋上試験を再開する]

この3回目の洋上試験中、初めて「アドミラル・グリゴロヴィチ」の砲兵装~A-190-01「ウニヴェルサール」100mm単装砲と、AK-630M 30mmガトリング砲の発射試験が実施されました。
[ロシア海軍最新警備艦アドミラル・グリゴロヴィチは初めての砲撃試験を行なった]

5月28日、4回目の洋上試験へ出発しました。
[ロシア海軍最新警備艦(フリゲート)アドミラル・グリゴロヴィチは洋上試験を続ける]

7月26日の「ロシア海軍の日」には、バルチースクの観艦式へ参加しました。

[バルチースクの『海軍の日』記念観艦式にロシア海軍の最新鋭艦5隻が参加する]

8月27日、高射ミサイル複合体「シチーリ-1」の発射試験が初めて実行されました。
[ロシア海軍最新警備艦アドミラル・グリゴロヴィチはバルト海で対空ミサイルを発射した]

10月初頭に工場航行試験は完了しました。

10月14日から国家受領試験が開始され、10月16日にバルト海へ出航しました。
[ロシア海軍の最新警備艦(フリゲート)アドミラル・グリゴロヴィチの国家受領試験が始まる]
[ロシア海軍の最新警備艦(フリゲート)アドミラル・グリゴロヴィチは国家受領試験の為にバルト海へ出航した]

10月27日、バルト海A-190「ウニヴェルサール」100mm砲、AK-630 30mm機関砲、RBU-6000対水中ロケット爆雷の実弾射撃を行ないました。
[ロシア海軍の最新警備艦(フリゲート)アドミラル・グリゴロヴィチはバルト海で砲撃を行なった]

10月29日、バルト海高射ミサイル複合体「シチーリ-1」を発射しました。
[ロシア海軍の最新警備艦(フリゲート)アドミラル・グリゴロヴィチはバルト海で艦対空ミサイルを発射した]


しかし、「アドミラル・グリゴロヴィチ」の主要打撃兵装である有翼ミサイル「カリブル」(の対地攻撃型)の発射試験はバルト海では実施できない為、ロシア北方艦隊の担当海域(バレンツ海方面)へ回航して発射試験を行なう事になりました。
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さる12月8日にシリア国内のISIL(シリア・レバントのイスラム国)拠点へ有翼ミサイル「カリブル」対地攻撃型を発射した黒海艦隊潜水艦「ロストフ・ナ・ドヌー」は、10月2日に「カリブル」対地攻撃型の発射試験をバレンツ海で実施しています。
[ロシア海軍のプロジェクト06363潜水艦ロストフ・ナ・ドヌーはバレンツ海から地上目標へ巡航ミサイルを発射した]

同じ黒海艦隊潜水艦「ノヴォロシースク」も、8月4日にバレンツ海から有翼ミサイル「カリブル」を発射しています。
[ロシア海軍のプロジェクト06363潜水艦ノヴォロシースクはバレンツ海から地上目標へ巡航ミサイルを発射した]

今年末の引き渡しが予定されているプロジェクト22350フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」も11月25日に白海から有翼ミサイル「カリブル」を発射しています。
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は白海で巡航ミサイル"カリブル"を発射した]


北方艦隊ロシア海軍の新型艦の各種試験を担当しており、「アドミラル・グリゴロヴィチ」も先例に倣う事になるようです。
[ロシア海軍北方艦隊は新造艦の試験に従事する]

ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフはパキスタンを去った

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2015年12月10日9時15分配信
【大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」はカラチからインド洋へ向かった】
モスクワ、12月10日-ロシア通信社ノーボスチ

大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」パキスタンカラチ港を去り、インド洋北部で遠距離航海を続ける。
北方艦隊広報サービス部長ワジム・セルガ1等海佐は発表した。

「大型対潜艦の港への停泊中、今週の初めにアラビア海で実施された国際対麻薬演習『アラビアン・モンスーン-2015』の結果の総括が行なわれました。
演習統制官は更に、海上安全保障の為の連携と合同活動の更なる強化の用意がある事を表明しました」
セルガ
は話した。

同艦は10月23日に航海へと向かった。
これまでに船員は約9000海里を航行し、嵐に遭遇し、様々な演習を実施した。


[大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ遠距離航海(2015年10月-)]

プロジェクト1155大型対潜艦の2番艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」(1982年1月10日就役、2010年12月7日再就役)は、2015年10月23日に大西洋へ向けて出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフは大西洋へ向かった]

それから4日後、「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」北海へ入り、ラマンシュ海峡(英仏海峡)へ向かいました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフは北海から英仏海峡へ行く]

11月2日には英仏海峡を抜けてビスケー湾へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフはビスケー湾へ入った]

11月4日未明、ジブラルタル海峡を通過し、地中海へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフはジブラルタル海峡を通過して地中海へ入った]

11月5日~6日には艦載ヘリコプターKa-27の訓練が実施されました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフの艦載ヘリコプターKa-27は地中海で訓練を行なった]

11月9日、チュニス海峡(シチリア海峡)黒海艦隊大型海洋給油船「イワン・ブブノフ」からディーゼル燃料(軽油)真水の洋上補給を受けました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフはシチリア海峡付近で洋上補給を行なった]

その後、地中海東部へ向かい、11月13日にはキプロスリマソール港を訪れました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフはキプロスのリマソールを訪れた]

リマソール港を出た後、11月20日にスエズ運河を通過して紅海へ入りました。 
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフはスエズ運河を通過して紅海へ入った]

11月23日、紅海対テロ演習を実施しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフは紅海で対テロ演習を実施した]

11月26日にはアデン湾対テロ演習を実施しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフはアデン湾で対テロ演習を実施した]

11月末にオマーンサラーラ港へ寄港して物資を補充した後、アラビア海へと去りました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフはオマーンのサラーラ港へ寄港した]

12月4日、パキスタンカラチへ寄港しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフはパキスタンを訪れた]

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12月6日にカラチを出航し、パキスタン海軍との麻薬密輸取締の為の合同演習『アラビアン・モンスーン-2015』アラビア海北部で始まりました。
[アラビア海でロシア海軍とパキスタン海軍の合同演習『アラビアン・モンスーン-2015』が始まった]

12月8日には演習を終えてカラチへ戻りました。
[ロシア海軍とパキスタン海軍の合同演習『アラビアン・モンスーン-2015』は完了した]

そして12月10日にカラチを出航しました。

2016年にロシア海軍太平洋艦隊は日本、インド、中国との合同演習を行なう

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2015年12月9日11時20分配信
【2016年に太平洋艦隊は日本、インド、中国と海軍演習を実施する】
ヴィシャーカパトナム(インド)、12月9日-ロシア通信社ノーボスチ

2016年にロシア太平洋艦隊は、日本、インド、中国との合同海軍演習の実施を計画している。
ロシア通信社ノーボスチは、海軍演習『インドラ・ネイヴィー-2015』へ参加する太平洋艦隊艦船支隊指揮官アレクサンドル・ユルダシェフより伝えられた。

「私共は、(2016年)1-2月には日本側と共に救助演習SAREXの実施を計画しております。
インド側とは7月にウラジオストクで演習『インドラ・ネイヴィー-2016』を実施するつもりです。
中国との演習『海洋協同』は、おそらく9月に実施されるでしょう」

彼は話した。

ユルダシェフによると、太平洋艦隊は来年に他の演習も計画している。


現在、ベンガル湾では、ロシア-インド海軍合同演習『インドラ・ネイヴィー-2015』が実施されています。
(2015年12月7日から12日まで)
[ロシア-インド海軍合同演習『インドラ・ネイヴィー-2015』(2015年12月)]

今年8月には、ロシア-中国海軍合同演習『海洋協同-2015』第2段階ピョートル大帝湾で実施されました。
[ロシア-中国海軍合同演習『海洋協同-2015』第2段階(2015年8月)]

日本海上自衛隊とのSAREX合同演習は、2014年11月28日にピョートル大帝湾で実施されましたが、今年は実施されませんでした。
[ヤポーニヤの駆逐艦はロシア海軍との合同演習の為にウラジオストクを訪れる]

SAREXSearch and Rescue Exerciseの略であり、「捜索救助演習」の事です。


そして今回、ロシア-インド海軍合同演習『インドラ・ネイヴィー-2015』へ参加するロシア太平洋艦隊艦船部隊を率いるアレクサンドル・ユルダシェフ少将は、来年(2016年)には日本、インド、中国との合同海軍演習が計画されている事を明らかにしました。

先ず2016年1月-2月に日本海上自衛隊との合同捜索救助演習が実施されます。
何処で実施されるのかは明らかにされていませんが、この前の合同捜索救助演習ロシア側(ピョートル大帝湾)で実施されたので、今度は日本側(日本海沿岸)で実施されるかもしれません。

2016年7月にはウラジオストク沖(ピョートル大帝湾)インド海軍との合同演習『インドラ・ネイヴィー-2016』が実施されます。
当然ながら、今度はインド海軍の艦船がウラジオストクへ来る事になります。

そして2016年9月頃に中国海軍との合同演習『海洋協同-2016』が実施されます。
何処で実施されるのかは明らかにされていませんが、今年の『海洋協同-2015』(第2段階)ロシア側で実施されたので、来年は中国側(上海青島付近)で実施される事になるでしょう。



2015年7月26日に新たなロシア連邦海洋ドクトリンが発表されましたが、この中では中国及びインド重要なパートナーと位置付けています。
[ロシア連邦海洋ドクトリンは改訂された]

合同演習『インドラ・ネイヴィー-2015』へ参加するロシア海軍とインド海軍の艦船はヴィシャーカパトナムを抜錨した

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『タス通信』より
2015年12月10日7時11分配信
【ロシアとインドは海軍演習『インドラ』の活動段階(アクティブ・フェーズ)を開始した】
ヴィシャーカパトナム、12月10日/タス通信特派員アレクサンドル・アンチピン

ロシアインドの艦はインド南東アンドラ・プラデシュ州ヴィシャーカパトナム市の海軍基地を木曜日に出航した。
このようにして、第8の合同海軍演習『インドラ』の第2部-活動段階(アクティブ・フェーズ)は開始された。

ベンガル湾における演習の海上段階に先行し、臨検グループの合同活動訓練の実施、両国の船員の初の艦から空中目標への射撃への取り組みを含めた沿岸での準備が行なわれた。
加えて、この他、テロリストに乗っ取られたという仮定での艦船の解放、ヘリコプターの支援下での強襲グループの船上への乗り込みが計画されている。

インド側からは演習へ、「シヴァリク」型(プロジェクト17)多目的フリゲート「サヒャディ」、「ナジョージュヌイ」型(プロジェクト61ME)駆逐艦「ランヴィール」、合同統制グループに居る給油船「シャクティ」、ディーゼルエレクトリック潜水艦「シンドゥヴィル」、更には、ボーイング社製造の対潜哨戒機P-8ポセイドン沿岸警備隊ドルニエ社製造Do-228、2機の練習訓練機ホークMk132ヘリコプターが参加する。

ロシアからは親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」、駆逐艦「ブイストルイ」、大型海洋給油船「ボリス・ブートマ」、救助曳船「アラタウ」が派遣される。
これはロシア太平洋艦隊艦船支隊である。

海軍演習『インドラ』は1​​2月12日に終了する。


[ロシア-インド海軍合同演習『インドラ・ネイヴィー-2015』(2015年12月)]

ロシア-インド海軍合同演習『インドラ ネイヴィー-2015』へ参加する太平洋艦隊艦船支隊は、2015年11月2日にウラジオストクを抜錨し、インドへ向かいました。
[ロシア海軍とインド海軍の合同演習『インドラ・ネイヴィー-2015』は2015年12月上旬にベンガル湾で実施される]
[ロシア海軍太平洋艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグと駆逐艦ブイストルイはインドへ向かった]

[太平洋艦隊艦船支隊]
指揮官:沿海地方多種戦力小艦隊副司令官アレクサンドル・ユーリエヴィチ・ユルダシェフ少将
親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」
駆逐艦「ブイストルイ」
大型海洋給油船「ボリス・ブートマ」
救助曳船「アラタウ」


支隊は11月4日午前10時頃に対馬海峡を通過しました。
日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイトより
2015年11月5日公表
【ロシア海軍艦艇の動向について】

この間(つまり11月3日頃)に日本海で一連の訓練が実施され、対馬海峡を通過する際に1905年5月のツシマ沖海戦の戦没者の追悼式典を開催しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊は日本海で演習を行なった]

11月9日、「太平洋」上で一連の演習が実施されました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊は太平洋上で演習を実施した]

11月20日まで南西諸島周辺海域に滞在し、投錨して洋上補給、ヘリコプター発着訓練などを行なっていました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊は2015年11月中旬に南西諸島周辺海域で行動していた]

その後、南下して南シナ海へ向かい、12月2日にはマラッカ海峡を通過してインド洋へ出ました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊はインド洋へ入った]

12月6日、インド東岸ヴィシャーカパトナム港へ到着しました。
[インド海軍との合同演習に参加するロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊はインドのヴィシャーカパトナム港へ到着した]

合同演習『インドラ ネイヴィー-2015』は12月7日から始まりました。
[ロシア-インド海軍合同演習『インドラ・ネイヴィー-2015』が始まった]

太平洋艦隊艦船支隊は、12月7日から9日までヴィシャーカパトナム港へ滞在し、両国海軍代表団による海上演習の打ち合わせ、インド海軍将兵の親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」見学、両国海軍将兵のスポーツ大会、ロシア海軍将兵の地元観光などが行なわれました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2015年12月8日10時19分配信
【ロシアとインドの軍事船員は合同演習『インドラ ネイヴィー-2015』で描かれるエピソードの進め方で合意した】

『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2015年12月8日11時46分配信
【インド海軍の軍事船員は太平洋艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」を見学に訪れた】

そして12月10日、ロシア海軍インド海軍の演習参加艦船はヴィシャーカパトナム港を抜錨し、演習実施海域であるベンガル湾へ向かいました。
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ロシア海軍バルト艦隊の警備艦(フリゲート)ヤロスラフ・ムードルイは2016年初頭に復帰する

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『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2015年12月8日8時53分配信
【「ヤロスラフ・ムードルイ」のタービンの修理は今後数週間で完了する】

警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」は、今後数週間で修復されたガスタービンを受け取り、2016年初頭には復帰しなければならない。

『Lenta.RU』は報じた。

同艦の2基の再燃焼タービンの内の1基は、地中海及び太平洋への航海が完了した2015年2月22日の後に破損が判明した。

ロシア連邦海軍の為のガスタービンの供給と修理は、ウクライナの企業『ゾーリャ-マシプロイェクト』で行なわれていた。
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しかし、ドンバス・ウクライナ紛争の開始後、ロシアとの軍事技術協力は中断した。

ウクライナで製造されたガスタービンエンジンの修理には産業グループ『ノヴィーク』が従事している。
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作業はサマーラ公開株式会社『メタリスト-サマーラ』を拠点に実施されている。
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ロシア海軍バルト艦隊プロジェクト11540警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」(2009年6月19日竣工/7月24日就役)は2014年8月から2015年2月まで長期遠洋航海を行ない、太平洋方面のインドネシアまで進出しました。
[警備艦ヤロスラフ・ムードルイ遠距離航海(2014年8月-2015年2月)]

帰港後、ガスタービンエンジン(高速航行用)の1基が破損し、修理されることになりました。

ロシア海軍艦艇用ガスタービン機関の製造(ユニットの最終組立)や修理に関してはウクライナ(「ゾーリャ・マシプロイェクト」社)に依存していましたが、2014年3月以降、ウクライナとの関係が悪化し、もはやウクライナに頼る事は出来なくなりました。
そこで、ガスタービンエンジンの製造や修理はロシア国内で行なう事になりました。
[ガスタービンエンジン代替問題]


「ヤロスラフ・ムードルイ」ガスタービンサマーラで修理されることになり、2015年12月中に修理は完了するとの事です。
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ガスタービンの修理後、「ヤロスラフ・ムードルイ」は2016年初頭(2016年1月?)にバルト艦隊へ復帰します。

ロシア海軍太平洋艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグは再び地中海東部へ行く?

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『タス通信』より
2015年12月8日18時55分配信
【ロシアはシリアへロケット巡洋艦「ワリャーグ」を差し向ける】
モスクワ、12月8日/タス通信

現在、インドロシア-インド海軍演習『インドラ』へ参加している親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」シリアへ向かう。

タス通信は、演習へ参加しているロシア代表団の情報提供者より伝えられた。

「親衛ロケット巡洋艦ワリャーグはインドからシリアへ向かい、プロジェクト1164ロケット巡洋艦(コード名「アトラント」)と交代します」
彼は指摘し、同艦は9月までそこへ滞在するであろうと付け加えた。

海軍演習『インドラ』は12月7日に始まり、12月12日まで続く。
現在、演​​習の準備段階は完了している。
演習の活動段階(アクティブフェーズ)は12月10-12日に予定されており、ベンガル湾で船舶の対潜防衛へ取り組む。

この他、テロリストに乗っ取られたという仮定での艦船の解放、ヘリコプターの支援下での強襲グループの船上への乗り込みが計画されている。


[ロシア-インド海軍合同演習『インドラ・ネイヴィー-2015』(2015年12月)]

ロシア-インド海軍合同演習『インドラ ネイヴィー-2015』へ参加する太平洋艦隊艦船支隊は、2015年11月2日にウラジオストクを抜錨し、インドへ向かいました。
[ロシア海軍とインド海軍の合同演習『インドラ・ネイヴィー-2015』は2015年12月上旬にベンガル湾で実施される]
[ロシア海軍太平洋艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグと駆逐艦ブイストルイはインドへ向かった]

[太平洋艦隊艦船支隊]
指揮官:沿海地方多種戦力小艦隊副司令官アレクサンドル・ユーリエヴィチ・ユルダシェフ少将
親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」
駆逐艦「ブイストルイ」
大型海洋給油船「ボリス・ブートマ」
救助曳船「アラタウ」


支隊は11月4日午前10時頃に対馬海峡を通過しました。
日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイトより
2015年11月5日公表
【ロシア海軍艦艇の動向について】

この間(つまり11月3日頃)に日本海で一連の訓練が実施され、対馬海峡を通過する際に1905年5月のツシマ沖海戦の戦没者の追悼式典を開催しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊は日本海で演習を行なった]

11月9日、「太平洋」上で一連の演習が実施されました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊は太平洋上で演習を実施した]

11月20日まで南西諸島周辺海域に滞在し、投錨して洋上補給、ヘリコプター発着訓練などを行なっていました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊は2015年11月中旬に南西諸島周辺海域で行動していた]

その後、南下して南シナ海へ向かい、12月2日にはマラッカ海峡を通過してインド洋へ出ました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊はインド洋へ入った]

12月6日、インド東岸ヴィシャーカパトナム港へ到着しました。
[インド海軍との合同演習に参加するロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊はインドのヴィシャーカパトナム港へ到着した]

合同演習『インドラ ネイヴィー-2015』は12月7日から始まりました。
[ロシア-インド海軍合同演習『インドラ・ネイヴィー-2015』が始まった]

12月8日には両国海軍代表団による海上演習の打ち合わせ、インド海軍将兵の親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」見学、両国海軍将兵のスポーツ大会、ロシア海軍将兵の地元観光などのイベントが行なわれました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2015年12月8日10時19分配信
【ロシアとインドの軍事船員は合同演習『インドラ ネイヴィー-2015』で描かれるエピソードの進め方で合意した】

『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2015年12月8日11時46分配信
【インド海軍の軍事船員は太平洋艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」を見学に訪れた】

太平洋艦隊艦船支隊は、12月7日から9日までヴィシャーカパトナム港へ滞在します。
合同演習『インドラ ネイヴィー-2015』の海上での実地演習(活動段階)は、12月10日から12日までベンガル湾で実施されます。
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現在はインドに居る親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」ですが、今回、非公式筋の情報として、今後シリア沖へ行くという話が飛び出してきました。

記事中で触れられているように、現在、シリア沖には黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」が展開しています。
[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦モスクワはラタキア沖へ到着した]

「モスクワ」ロシア海軍地中海作戦連合部隊の旗艦任務に就いていますが、合同演習『インドラ ネイヴィー-2015』が終わった後、「ワリャーグ」「モスクワ」と交代させるために地中海東部へ派遣するという事です。

親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」は、2013年にも地中海へ行った事が有ります。
[ロケット巡洋艦ワリャーグ地中海遠征(2013年8月-2014年1月)]

ロシア海軍黒海艦隊の潜水艦ロストフ・ナ・ドヌーは地中海東部からシリアのISIL(イラク・レバントのイスラム国)拠点へ巡航ミサイル"カリブル"を発射した


『ロシア通信社ノーボスチ』より
2015年12月8日22時15分配信
【ショイグ:シリアのイスラム国の2ヶ所の重要拠点は潜水艦からの打撃で撃破された】
モスクワ、12月8日-ロシア通信社ノーボスチ

シリアラッカ地域のテロリスト「イスラム国」(アラビア語では「ダーイッシュ」、ロシア連邦では非合法)の2ヶ所の重要拠点は潜水艦「ロストフ・ナ・ドヌー」からの打撃により撃破された。
国防相セルゲイ・ショイグは発表した。

先だってショイグは、ロシア連邦地中海エリアから潜水艦「ロストフ・ナ・ドヌー」有翼ミサイルによりイスラム国ミサイル打撃を与えたとロシア連邦大統領ウラジーミル・プーチンへ報告した。
これは水中位置からの最初の発射である。

「航空隊と潜水艦隊は成功裏に発射を実行した結果、全ての目標は撃破されました。
再び有翼ミサイル"カリブル"の遠距離での有効性が示されました」
ショイグ
プーチンとの会合で話した。

「目標は、ラッカ領域のテロリストの2ヶ所の重要拠点でした。
私共は、完全に自信を持って申し上げる事が出来ます。
弾薬倉庫及び地雷製造工場、そしてもちろん石油施設へ重大な損害を与えたと」
国防相
は付け加えた。


[プロジェクト06363潜水艦]

ロシア海軍黒海艦隊向けのプロジェクト06363潜水艦の2番艦B-237「ロストフ・ナ・ドヌー」は、2011年11月21日にサンクトペテルブルク「アドミラルティ造船所」で起工されました。
[改キロ級潜水艦「ロストフ・ナ・ドヌー」起工]

2013年7月下旬までに乗員団が編成され、艦長が任命されました。
「ロストフ・ナ・ドヌー」艦長に任命されたのは、同じ黒海艦隊潜水艦「アルローサ」艦長上級補佐官(副長)アンドレイ・アダムスキー2等海佐でした。
[プロジェクト06363潜水艦ノヴォロシースクとロストフ・ナ・ドヌーの艦長が任命された]

起工から約3年後の2014年6月26日に進水しました。
[ロシア海軍のプロジェクト06363潜水艦の2番艦ロストフ・ナ・ドヌーは進水した]

2014年8月下旬、係留試験が開始されました。
[ロシア海軍のプロジェクト06363潜水艦の2番艦ロストフ・ナ・ドヌーは係留試験を開始した]

その後、2014年10月21日から工場航行試験が始まりました。
『ruspodplav』より
2014年11月2日23時44分配信
【「ロストフ・ナ・ドヌー」はサンクトペテルブルクへ戻ってきた】

ロシア海軍広報部は、「ロストフ・ナ・ドヌー」が2014年末までにロシア海軍へ引き渡されると発表しました。
[最新潜水艦ロストフ・ナ・ドヌーは2014年末までにロシア海軍へ引き渡される]

2014年12月23日には国家受領試験が終わりました。
『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2014年12月23日13時26分配信
【ディーゼルエレクトリック潜水艦「ロストフ・ナ・ドヌー」は国家試験から戻った】

その後、2014年12月27日に受領-引渡証書への署名が行なわれ、12月30日に海軍旗初掲揚式典が開催され、正式にロシア海軍へ就役し、黒海艦隊第4独立潜水艦旅団へ編入されました。
[潜水艦ロストフ・ナ・ドヌーはロシア海軍へ就役した]


就役した「ロストフ・ナ・ドヌー」は、まずバレンツ海へ移動して深海試験を行ない、その後に配備先の黒海艦隊基地-ノヴォロシースク海軍基地へ回航されます。
[ロシア海軍最新潜水艦ロストフ・ナ・ドヌーは深海試験を行なう為にバレンツ海へ移動する]

2015年4月17日、「ロストフ・ナ・ドヌー」クロンシュタットを抜錨しました。
[ロシア海軍最新潜水艦ロストフ・ナ・ドヌーはクロンシュタットを去り、北方艦隊潜水艦基地ポリャールヌイへ向かった]

2015年5月22日、深海試験を行なう為、北方艦隊潜水艦基地ポリャールヌイへ到着しました。
[ロシア海軍最新潜水艦ロストフ・ナ・ドヌーは深海試験の為に北方艦隊基地ポリャールヌイへ到着した]

その後、バレンツ海で各種試験が行われました。

2015年10月2日には有翼ミサイル「カリブル」対地攻撃型の発射試験を実施しました。
[ロシア海軍のプロジェクト06363潜水艦ロストフ・ナ・ドヌーはバレンツ海から地上目標へ巡航ミサイルを発射した]

2015年10月9日、「カリブル」対艦型を海上目標へ発射しました。
[ロシア海軍のプロジェクト06363潜水艦ロストフ・ナ・ドヌーはバレンツ海で巡航ミサイル"カリブル"(対艦型)を発射した]

2015年10月16日、ポリャールヌイ基地へ到着した同型艦「スタールイ・オスコル」と入れ違いに出航しました。
[ロシア海軍の最新潜水艦スタールイ・オスコルは深海試験の為に北方艦隊基地ポリャールヌイへ到着した]

2015年10月29日、クロンシュタットへ入港しました。
[ロシア海軍のプロジェクト06363潜水艦ロストフ・ナ・ドヌーは『補給』の為にクロンシュタットへ寄港した]

2015年11月5日にクロンシュタットを出航し、黒海へ向かいました。
[ロシア海軍のプロジェクト06363潜水艦ロストフ・ナ・ドヌーはクロンシュタットから黒海へ向かった]

その後、「ロストフ・ナ・ドヌー」の動向が公表される事は一切ありませんでした。

「ロストフ・ナ・ドヌー」は、2015年12月8日までに地中海東部(シリア沖)へ到達しました。
[ロシア海軍黒海艦隊のプロジェクト06363潜水艦ロストフ・ナ・ドヌーはシリア沖に居る]

そして2015年12月8日、「ロストフ・ナ・ドヌー」シリア沖からシリア国内のISIL(シリア・レバントのイスラム国)拠点へ有翼ミサイル「カリブル」対地攻撃型を発射しました。

「ロストフ・ナ・ドヌー」にとっては3度目となる有翼ミサイル発射は、ロシア海軍史上初の潜水艦発射有翼ミサイルの実戦使用となりました。


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2015年11月17日、ロシアの一部のメディアは、回航途中の「ロストフ・ナ・ドヌー」地中海東部から「カリブル」によりシリアのラッカに在るISIL(イラクとレバントのイスラム国)拠点を攻撃したと報じました。
[ロシア海軍黒海艦隊の潜水艦ロストフ・ナ・ドヌーは巡航ミサイルでシリアのISIL(イラクとレバントのイスラム国)拠点を攻撃した]
この件に関するロシア国防省ロシア海軍からの公式発表は全く有りませんでした。

しかし、2015年11月17日の時点で「ロストフ・ナ・ドヌー」シリアISIL(イラクとレバントのイスラム国)拠点を有翼ミサイルで攻撃できる位置(地中海東部)に居ませんでした。
(11月17日にはジブラルタル海峡付近に到達するのが精一杯)

ブログ『窓に!窓に!』より
2015年11月22日配信
【改キロ級からの巡航ミサイル攻撃の疑問】

おそらくこれは、「(今後)ロストフ・ナ・ドヌーは地中海東部へ行き、シリアのイスラム国拠点へ有翼ミサイルを発射する予定である」という情報が中途半端に外部へ漏れ、「(今後近い内に)地中海東部から有翼ミサイルを発射する予定」「地中海東部から有翼ミサイルを発射した」と伝わってしまったのでしょう。


有翼ミサイル「カリブル」は、2015年10月7日にカスピ小艦隊小型ロケット艦からシリア「イスラム国」拠点へ発射されています。
[ロシア海軍カスピ小艦隊の4隻の艦はシリアへ巡航ミサイル"カリブル"を発射した]
[ロシア海軍は巡航ミサイルでシリアのISIL(イラクとレバントのイスラム国)拠点を攻撃した]
[ロシア連邦軍参謀本部作戦管理総局長はロシア海軍によるシリアのISIL(イラクとレバントのイスラム国)拠点攻撃について語った]

カスピ小艦隊は11月21日にも「カリブル」による攻撃を行なっています。
[ロシア海軍カスピ小艦隊は再びシリアのISIL(シリアとレバントのイスラム国)拠点へ巡航ミサイル"カリブル"を発射した]

ロシア海軍黒海艦隊のプロジェクト06363潜水艦ロストフ・ナ・ドヌーはシリア沖に居る

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『インタファクス』より
2015年12月8日11時16分配信
【ロシアの潜水艦はシリア沖に到着した】
モスクワ、12月8日、インタファクス-ロシア

艦隊間移動を行なっている黒海艦隊プロジェクト636.3潜水艦「ロストフ・ナ・ドヌー」地中海東部へ入り、現在はシリア沿岸付近に居る。
火曜日、『インタファクス』は状況に通じている情報提供者より伝えられた。

「潜水艦は有翼ミサイル"カリブル-PL"を弾薬として有しており、これはカスピ小艦隊の艦がテロリストグループ"イスラム国"(ロシアでは非合法)の目標に対して使用したものと同じです」
対談者は話した。

潜水艦「ロストフ・ナ・ドヌー」の所在場所に関する公式情報は未だ無い。

ディーゼルエレクトリック潜水艦「ロストフ・ナ・ドヌー」北方艦隊での兵装システム試験後、黒海艦隊への移動を開始し、バルト海クロンシュタットへの寄港を行なった。

同プロジェクトの最初の潜水艦「ノヴォロシースク」は9月16日に黒海艦隊へ到着した。

7月には、第3のプロジェクト636.3潜水艦「スタールイ・オスコル」へ(海軍)旗が揚げられた。
2015年末までに海軍へ第4の潜水艦「クラスノダール」が引き渡された。
「アドミラルティ造船所」(統合造船業営団の一員として含まれている)では、更に2隻のプロジェクト636.3潜水艦「コルピノ」「ヴェリキー・ノヴゴロド」が建造の積極的段階に在る。

プロジェクト636.3潜水艦は第3世代に属しており、プロジェクト636及び877の発展型である。
それは、世界で最も静粛なものの1つと見られている。
水中速力は20ノット、限界潜航深度は300メートル、自立行動期間45日、乗組員52名、水中排水量は約4000トン。

プロジェクト636.3の特徴は、打撃ミサイル兵器複合体「カリブル-PL」、更には更新された電波電子兵装を装備している事に有る。


[プロジェクト06363潜水艦]

ロシア海軍黒海艦隊向けのプロジェクト06363潜水艦の2番艦B-237「ロストフ・ナ・ドヌー」は、2011年11月21日にサンクトペテルブルク「アドミラルティ造船所」で起工されました。
[改キロ級潜水艦「ロストフ・ナ・ドヌー」起工]

それから約3年後の2014年6月26日に進水しました。
[ロシア海軍のプロジェクト06363潜水艦の2番艦ロストフ・ナ・ドヌーは進水した]

8月下旬、係留試験が開始されました。
[ロシア海軍のプロジェクト06363潜水艦の2番艦ロストフ・ナ・ドヌーは係留試験を開始した]

その後、10月21日から工場航行試験が始まりました。
『ruspodplav』より
2014年11月2日23時44分配信
【「ロストフ・ナ・ドヌー」はサンクトペテルブルクへ戻ってきた】

ロシア海軍広報部は、「ロストフ・ナ・ドヌー」が2014年末までにロシア海軍へ引き渡されると発表しました。
[最新潜水艦ロストフ・ナ・ドヌーは2014年末までにロシア海軍へ引き渡される]

12月23日には国家受領試験が終わりました。
『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2014年12月23日13時26分配信
【ディーゼルエレクトリック潜水艦「ロストフ・ナ・ドヌー」は国家試験から戻った】

その後、12月27日に受領-引渡証書への署名が行なわれ、12月30日に海軍旗初掲揚式典が開催され、正式にロシア海軍へ就役し、黒海艦隊第4独立潜水艦旅団へ編入されました。
[潜水艦ロストフ・ナ・ドヌーはロシア海軍へ就役した]


就役した「ロストフ・ナ・ドヌー」は、まずバレンツ海へ移動して深海試験を行ない、その後に配備先の黒海艦隊基地-ノヴォロシースク海軍基地へ回航されます。
[ロシア海軍最新潜水艦ロストフ・ナ・ドヌーは深海試験を行なう為にバレンツ海へ移動する]

2015年4月17日、「ロストフ・ナ・ドヌー」クロンシュタットを抜錨しました。
[ロシア海軍最新潜水艦ロストフ・ナ・ドヌーはクロンシュタットを去り、北方艦隊潜水艦基地ポリャールヌイへ向かった]

5月22日、深海試験を行なう為、北方艦隊潜水艦基地ポリャールヌイへ到着しました。
[ロシア海軍最新潜水艦ロストフ・ナ・ドヌーは深海試験の為に北方艦隊基地ポリャールヌイへ到着した]

その後、バレンツ海で各種試験が行われました。

10月2日には有翼ミサイル「カリブル」対地攻撃型の発射試験を実施しました。
[ロシア海軍のプロジェクト06363潜水艦ロストフ・ナ・ドヌーはバレンツ海から地上目標へ巡航ミサイルを発射した]

10月9日、「カリブル」対艦型を海上目標へ発射しました。
[ロシア海軍のプロジェクト06363潜水艦ロストフ・ナ・ドヌーはバレンツ海で巡航ミサイル"カリブル"(対艦型)を発射した]

10月16日、ポリャールヌイ基地へ到着した同型艦「スタールイ・オスコル」と入れ違いに出航しました。
[ロシア海軍の最新潜水艦スタールイ・オスコルは深海試験の為に北方艦隊基地ポリャールヌイへ到着した]

10月29日、クロンシュタットへ入港しました。
[ロシア海軍のプロジェクト06363潜水艦ロストフ・ナ・ドヌーは『補給』の為にクロンシュタットへ寄港した]

11月5日にクロンシュタットを出航し、黒海へ向かいました。
[ロシア海軍のプロジェクト06363潜水艦ロストフ・ナ・ドヌーはクロンシュタットから黒海へ向かった]

その後、「ロストフ・ナ・ドヌー」の動向が公表される事は一切ありませんでした。

11月17日、ロシアの一部のメディアは、回航途中の「ロストフ・ナ・ドヌー」地中海東部から「カリブル」によりシリアのラッカに在るISIL(イラクとレバントのイスラム国)拠点を攻撃したと報じました。
[ロシア海軍黒海艦隊の潜水艦ロストフ・ナ・ドヌーは巡航ミサイルでシリアのISIL(イラクとレバントのイスラム国)拠点を攻撃した]
この件に関するロシア国防省ロシア海軍からの公式発表は全く有りませんでした。

しかし、ロシアの軍事専門家は、この報道には懐疑的です。

ブログ『窓に!窓に!』より
2015年11月22日配信
【改キロ級からの巡航ミサイル攻撃の疑問】

要するに、11月17日の時点で「ロストフ・ナ・ドヌー」シリアISIL(イラクとレバントのイスラム国)拠点を有翼ミサイルで攻撃できる位置(地中海東部)に居る筈が無いという事です。
(11月17日にはジブラルタル海峡付近に到達するのが精一杯)
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そして今回の(『インタファクス』)の記事によると、現在、「ロストフ・ナ・ドヌー」シリア沖に居るとの事です。


有翼ミサイル「カリブル」は、2015年10月7日にカスピ小艦隊小型ロケット艦からシリア「イスラム国」拠点へ発射されています。
[ロシア海軍カスピ小艦隊の4隻の艦はシリアへ巡航ミサイル"カリブル"を発射した]
[ロシア海軍は巡航ミサイルでシリアのISIL(イラクとレバントのイスラム国)拠点を攻撃した]
[ロシア連邦軍参謀本部作戦管理総局長はロシア海軍によるシリアのISIL(イラクとレバントのイスラム国)拠点攻撃について語った]

カスピ小艦隊は11月21日にも「カリブル」による攻撃を行なっています。
[ロシア海軍カスピ小艦隊は再びシリアのISIL(シリアとレバントのイスラム国)拠点へ巡航ミサイル"カリブル"を発射した]

ロシア海軍とパキスタン海軍の合同演習『アラビアン・モンスーン-2015』は完了した

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2015年12月8日11時17分配信
【北方艦隊の大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」は演習『アラビアン・モンスーン-2015』における全ての任務を成功裏に果たした】

北方艦隊大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」乗組員は、国際対麻薬演習『アラビアン・モンスーン-2015』における全てのエピソードへの取り組みを完了し、その後、パキスタンカラチ港へ寄港した。

演習はアラビア海北部で2日間に渡って実施された。
それには北方艦隊船員と共に、ロシア連邦麻薬流通監督庁の特殊部隊、パキスタン海軍の特殊作戦部隊が参加した。

ロシアパキスタン戦闘艦大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」、駆逐艦「カイバル」、コルベット「ヴェクダット」は麻薬密輸容疑船を捜索する為、単一戦術グループを組んで行動した。

水上状況に関するデータは、パキスタン海上安全保障局航空機「ディフェンダー」乗員から艦へ送られた。

国際演習において取り組まれた主な実地エピソードの1つは、仮想容疑船の臨検であった。
それは、ロシア連邦麻薬流通監督庁及びパキスタン海上安全保障局の特殊部隊により実行された。

水上及び空中の特殊グループへの火力支援は、高速ボートに乗り、ヘリコプターKa-27乗員からの支援を受けた北方艦隊海軍歩兵により提供された。

ロシア側とパキスタン側の演習統制官は、麻薬密輸と戦う為の軍事船員及び当局スタッフの合同活動を高く評価し、更なる協力と海上安全保障の為の演習の実施を表明した。

『アラビアン・モンスーン-2015』は、大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」の乗組員にとって2015年の初の国際演習となった。
大型対潜艦は10月23日にセヴェロモルスクから遠距離航海へ出発した。
航海期間中に艦は既に約9000海里を航行している。


[大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ遠距離航海(2015年10月-)]

プロジェクト1155大型対潜艦の2番艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」(1982年1月10日就役、2010年12月7日再就役)は、2015年10月23日に大西洋へ向けて出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフは大西洋へ向かった]

それから4日後、「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」北海へ入り、ラマンシュ海峡(英仏海峡)へ向かいました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフは北海から英仏海峡へ行く]

11月2日には英仏海峡を抜けてビスケー湾へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフはビスケー湾へ入った]

11月4日未明、ジブラルタル海峡を通過し、地中海へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフはジブラルタル海峡を通過して地中海へ入った]

11月5日~6日には艦載ヘリコプターKa-27の訓練が実施されました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフの艦載ヘリコプターKa-27は地中海で訓練を行なった]

11月9日、チュニス海峡(シチリア海峡)黒海艦隊大型海洋給油船「イワン・ブブノフ」からディーゼル燃料(軽油)真水の洋上補給を受けました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフはシチリア海峡付近で洋上補給を行なった]

その後、地中海東部へ向かい、11月13日にはキプロスリマソール港を訪れました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフはキプロスのリマソールを訪れた]

リマソール港を出た後、11月20日にスエズ運河を通過して紅海へ入りました。 
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフはスエズ運河を通過して紅海へ入った]

11月23日、紅海対テロ演習を実施しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフは紅海で対テロ演習を実施した]

11月26日にはアデン湾対テロ演習を実施しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフはアデン湾で対テロ演習を実施した]

11月末にオマーンサラーラ港へ寄港して物資を補充した後、アラビア海へと去りました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフはオマーンのサラーラ港へ寄港した]

12月4日、パキスタンカラチへ寄港しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフはパキスタンを訪れた]

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12月6日にカラチを出航し、パキスタン海軍との麻薬密輸取締の為の合同演習『アラビアン・モンスーン-2015』アラビア海北部で始まりました。
[アラビア海でロシア海軍とパキスタン海軍の合同演習『アラビアン・モンスーン-2015』が始まった]

12月8日には演習を終えてカラチへ戻りました。

アラビア海でロシア海軍とパキスタン海軍の合同演習『アラビアン・モンスーン-2015』が始まった

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2015年12月7日14時33分配信
【北方艦隊の大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」乗組員はパキスタン特殊部隊と共に対海上麻薬密売へ取り組む】

アラビア海北部において、国際対麻薬演習『アラビアン・モンスーン-2015』の活動段階(アクティブフェーズ)が実施される。
それは、北方艦隊大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」、ロシア連邦麻薬流通監督庁の部隊、パキスタン海軍の特殊部隊、艦船、ヘリコプターが参加する。

前日の12月6日、大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」は、数日間に渡る業務寄港で滞在していたパキスタンカラチ港から出航した。

演習は数段階で実施される。
先ず初めに北方艦隊船員はパキスタンの特殊作戦部隊との協同行動へ取り組む-大型対潜艦の艦上へパキスタンハルビンZ-9ECヘリコプターで即応グループが送られる。
その後、違法薬物密売の容疑船の臨検に関するエピソードが実行される。
これには、ロシア艦載ヘリコプターKa-27、更にはパキスタンハルビンZ-9ECの乗員が関与する。

演習中、「犯罪船」の臨検に関する共同活動への取り組みへ特別な注意が払われる。
ロシア大型対潜艦の艦上から、臨検グループが代わる代わる送られる:ロシア連邦麻薬流通監督庁の特殊部隊はヘリコプターKa-27で、パキスタン特殊部隊ハルビンZ-9ECヘリコプターで。

演習の活動段階では、海上目標に対する艦載砲の実地射撃の実行が提供される。

本日、大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」乗組員は、砲塔AK-100及びAK-630による射撃を実施し、全ての目標を成功裏に撃破した。

演習は今後数日間にわたって続く。
大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」艦上には、ロシア軍事船員に加え、ロシア連邦麻薬流通監督庁及びパキスタン組織の部隊の代表で構成される国際作戦本部が置かれている。
大型対潜艦は対麻薬密輸の特殊作戦への取り組みを続ける予定である。

『アラビアン・モンスーン-2015』は、10月23日に始まった大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」の遠距離航海における初めての国際演習である。
航海期間中にロシア艦は既に8700海里を航行している。


[大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ遠距離航海(2015年10月-)]

プロジェクト1155大型対潜艦の2番艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」(1982年1月10日就役、2010年12月7日再就役)は、2015年10月23日に大西洋へ向けて出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフは大西洋へ向かった]

それから4日後、「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」北海へ入り、ラマンシュ海峡(英仏海峡)へ向かいました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフは北海から英仏海峡へ行く]

11月2日には英仏海峡を抜けてビスケー湾へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフはビスケー湾へ入った]

11月4日未明、ジブラルタル海峡を通過し、地中海へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフはジブラルタル海峡を通過して地中海へ入った]

11月5日~6日には艦載ヘリコプターKa-27の訓練が実施されました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフの艦載ヘリコプターKa-27は地中海で訓練を行なった]

11月9日、チュニス海峡(シチリア海峡)黒海艦隊大型海洋給油船「イワン・ブブノフ」からディーゼル燃料(軽油)真水の洋上補給を受けました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフはシチリア海峡付近で洋上補給を行なった]

その後、地中海東部へ向かい、11月13日にはキプロスリマソール港を訪れました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフはキプロスのリマソールを訪れた]

リマソール港を出た後、11月20日にスエズ運河を通過して紅海へ入りました。 
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフはスエズ運河を通過して紅海へ入った]

11月23日、紅海対テロ演習を実施しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフは紅海で対テロ演習を実施した]

11月26日にはアデン湾対テロ演習を実施しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフはアデン湾で対テロ演習を実施した]

11月末にオマーンサラーラ港へ寄港して物資を補充した後、アラビア海へと去りました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフはオマーンのサラーラ港へ寄港した]

12月4日、パキスタンカラチへ寄港しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフはパキスタンを訪れた]

そして12月6日にカラチを出航し、パキスタン海軍との麻薬密輸取締の為の合同演習『アラビアン・モンスーン-2015』アラビア海北部で始まりました。
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ロシア-インド海軍合同演習『インドラ・ネイヴィー-2015』が始まった

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『タス通信』より
2015年12月7日21時32分配信
【ロシア-インド海軍演習『インドラ』はベンガル湾で始まった】
ニューデリー、12月7日/タス通信特派員エフゲニー・カルマリト

8度目のロシア-インド海軍演習『インドラ-2015』インド東海岸ベンガル湾で始まった。

タス通信インド海軍の公式代理人より伝えられた。

「6日間の演習は、2つの段階で構成されます-12月7日から9日までは港で、12月10日から12日までは海上で」
彼は説明した。
「本日、陸上部門が無事に開始され、両国の軍事船員は、陸上における全ての種類の協同活動へ取り組みます-戦術的な計画及び図面に関する"机上の"業務や、給油船への乗り込み及び査察グループの合同活動といった」

海上段階では、船舶の組織的対潜防衛、水上及び空中目標への射撃、更には、テロリストに乗っ取られたという仮定での艦船の解放、ヘリコプターの支援下での強襲グループの船上への乗り込みが実施される。

[演習について]
「演習『インドラ』は、両国の海軍間の相互運用性の向上、海上での安全保障作戦における手順の共通理解の発展、ロシアとインド間の戦略的関係の具現化へ指向されています」
インド海軍
の代理人は強調した。
「2003年に始まった時には、比較的小規模な形態でしたが、今年の海軍ゲームは本格的な複合演習へと成熟し、規模は増大し、作戦の複雑さと双方の参加者のレベルは上がりました」

ロシア側からは、太平洋艦隊旗艦であるプロジェクト1164ロケット巡洋艦「ワリャーグ」、プロジェクト956駆逐艦「ブイストルイ」、プロジェクト1559-V大型海洋給油船「ボリス・ブートマ」、プロジェクト1452大洋ゾーン救助曳船「アラタウ」が派遣される。
ロシア艦船支隊は、太平洋艦隊副司令官アンドレイ・リャブヒン中将に率いられる。

インド側からは、多目的フリゲート「サヒャディ」、駆逐艦「ランヴィール」、合同統制グループに居る給油船「シャクティ」、ディーゼルエレクトリック潜水艦「シンドゥヴィル」、更には、ボーイング社製造の対潜哨戒機P-8ポセイドン沿岸警備隊ドルニエ社製造Do-228、2機の練習訓練機ホークMk132ヘリコプターが演習へ関与する。


[ロシア-インド海軍合同演習『インドラ・ネイヴィー-2015』(2015年12月)]

ロシア-インド海軍合同演習『インドラ ネイヴィー-2015』へ参加する太平洋艦隊艦船支隊は、2015年11月2日にウラジオストクを抜錨し、インドへ向かいました。
[ロシア海軍とインド海軍の合同演習『インドラ・ネイヴィー-2015』は2015年12月上旬にベンガル湾で実施される]
[ロシア海軍太平洋艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグと駆逐艦ブイストルイはインドへ向かった]

[太平洋艦隊艦船支隊]
指揮官:沿海地方多種戦力小艦隊副司令官アレクサンドル・ユーリエヴィチ・ユルダシェフ少将
親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」
駆逐艦「ブイストルイ」
大型海洋給油船「ボリス・ブートマ」
救助曳船「アラタウ」


支隊は11月4日午前10時頃に対馬海峡を通過しました。
日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイトより
2015年11月5日公表
【ロシア海軍艦艇の動向について】

この間(つまり11月3日頃)に日本海で一連の訓練が実施され、対馬海峡を通過する際に1905年5月のツシマ沖海戦の戦没者の追悼式典を開催しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊は日本海で演習を行なった]

11月9日、「太平洋」上で一連の演習が実施されました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊は太平洋上で演習を実施した]

11月20日まで南西諸島周辺海域に滞在し、投錨して洋上補給、ヘリコプター発着訓練などを行なっていました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊は2015年11月中旬に南西諸島周辺海域で行動していた]

その後、南下して南シナ海へ向かい、12月2日にはマラッカ海峡を通過してインド洋へ出ました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊はインド洋へ入った]

12月6日、インド東岸ヴィシャーカパトナム港へ到着しました。
[インド海軍との合同演習に参加するロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊はインドのヴィシャーカパトナム港へ到着した]

太平洋艦隊艦船支隊は、12月7日から9日までヴィシャーカパトナム港へ滞在します。
合同演習『インドラ ネイヴィー-2015』の海上での実地演習(活動段階)は、12月10日から12日までベンガル湾で実施されます。
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インド海軍からは駆逐艦「ランヴィール」(カシンII級)、フリゲート「サヒャディ」(シヴァリク級)、潜水艦「シンドゥヴィル」(キロ級)、給油船「シャクティ」の4隻が参加します。
この内、「ランヴィール」「シンドゥヴィル」旧ソ連で建造された艦です。

インド海軍との合同演習に参加するロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊はインドのヴィシャーカパトナム港へ到着した

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『タス通信』より
2015年12月6日7時51分配信
【太平洋艦隊艦船支隊は国際演習『インドラ・ネイヴィー-2015』へ参加する為にインドへ到着した】
ウラジオストク、12月6日/タス通信特派員ナターリヤ・ニクーリナ

太平洋艦隊艦船支隊は、本日、合同海軍演習『インドラ・ネイヴィー-2015』へ参加する為、インド海軍東海軍コマンドの主要海軍基地「ヴィシャーカパトナム」への訪問に到着した。
太平洋艦隊の公式代理人ローマン・マルトフは発表した。

「12月7日、ロシア海軍の公式代表団は、インド海軍東方艦隊司令官ボカレ少将とインド海軍東海軍コマンド司令官ソニ中将との表敬会合を開催します。
同じ日に、ロシア支隊の乗組員は、クルスラ海軍博物館を見学に訪れます。
夕方には、到着したロシア支隊へ敬意を表する東方艦隊司令官主催の歓迎会が開催されます」
マルトフ
は伝えた。

ロシア支隊の旗艦-親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」インドの港へ入る際、昔からの海の伝統により、インド軍事船員への挨拶として21発の礼砲を発射した。
沿岸で彼等(インド側)は複数の礼砲によりインドの同僚へ答礼した。
その後、巡洋艦「ワリャーグ」艦上へ水先案内人が上がり、同艦の乗組員は、来たる沿岸での会合式典の準備を始めた。

12月9日までの艦船の埠頭への停泊中、両国の統制本部は、演習の沿岸部門の枠組みにおける共同活動の計画と準備を行なう。
この日々には、更に合同式典、文化及びスポーツ行事、公式歓迎会、日中の扉の開放、代表団の交換、乗組員の為の港の観光名所への小旅行が催されるとマルトフは説明した。

[演習『インドラ・ネイヴィー-2015』]
演習の活動段階(アクティブ・フェーズ)は、ベンガル湾海域で12月10から12日に実行される。

『インドラ・ネイヴィー-2015』が完了する12月12日、フリゲート「サヒャディ」艦上で結果が纏められ、海上でロシア海軍艦船支隊の送別式典が行なわれる。

第8のロシア-インド海軍演習インドラ・ネイヴィーは、インド南東アーンドラ・プラデーシュ州沖のベンガル湾で実施される。
ロシアからは親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」、駆逐艦「ブイストルイ」、大型海洋給油船「ボリス・ブートマ」、救助曳船「アラタウ」が派遣される。
インド側からは演習へ、「シヴァリク」型(プロジェクト17)多目的フリゲート「サヒャディ」、「ナジョージュヌイ」型(プロジェクト61ME)駆逐艦「ランヴィール」、合同統制グループに居る給油船「シャクティ」、ディーゼルエレクトリック潜水艦「シンドゥヴィル」、更には、ボーイング社製造の対潜哨戒機P-8ポセイドン沿岸警備隊ドルニエ社製造Do-228、2機の練習訓練機ホークMk132ヘリコプターが参加する。


[ロシア-インド海軍合同演習『インドラ・ネイヴィー-2015』(2015年12月)]

ロシア-インド海軍合同演習『インドラ ネイヴィー-2015』へ参加する太平洋艦隊艦船支隊は、2015年11月2日にウラジオストクを抜錨し、インドへ向かいました。
[ロシア海軍とインド海軍の合同演習『インドラ・ネイヴィー-2015』は2015年12月上旬にベンガル湾で実施される]
[ロシア海軍太平洋艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグと駆逐艦ブイストルイはインドへ向かった]

[太平洋艦隊艦船支隊]
指揮官:沿海地方多種戦力小艦隊副司令官アレクサンドル・ユーリエヴィチ・ユルダシェフ少将
親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」
駆逐艦「ブイストルイ」
大型海洋給油船「ボリス・ブートマ」
救助曳船「アラタウ」


支隊は11月4日午前10時頃に対馬海峡を通過しました。
日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイトより
2015年11月5日公表
【ロシア海軍艦艇の動向について】

この間(つまり11月3日頃)に日本海で一連の訓練が実施され、対馬海峡を通過する際に1905年5月のツシマ沖海戦の戦没者の追悼式典を開催しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊は日本海で演習を行なった]

11月9日、「太平洋」上で一連の演習が実施されました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊は太平洋上で演習を実施した]

11月20日まで南西諸島周辺海域に滞在し、投錨して洋上補給、ヘリコプター発着訓練などを行なっていました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊は2015年11月中旬に南西諸島周辺海域で行動していた]

その後、南下して南シナ海へ向かい、12月2日にはマラッカ海峡を通過してインド洋へ出ました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊はインド洋へ入った]

そして12月6日、インド東岸ヴィシャーカパトナム港へ到着しました。
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太平洋艦隊艦船支隊は、12月7日から9日までヴィシャーカパトナム港へ滞在します。
合同演習『インドラ ネイヴィー-2015』の海上での実地演習(活動段階)が実行されるのは、12月10日から12日までとなっております。

インド海軍からは駆逐艦「ランヴィール」(カシンII級)、フリゲート「サヒャディ」(シヴァリク級)、潜水艦「シンドゥヴィル」(キロ級)、給油船「シャクティ」の4隻が参加します。
この内、「ランヴィール」「シンドゥヴィル」旧ソ連で建造された艦です。


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なお、現在、ロシア北方艦隊大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」パキスタンを訪問しています。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフはパキスタンを訪れた]

ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフはパキスタンを訪れた

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2015年12月4日15時42分配信
【北方艦隊の大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」はパキスタンのカラチ港へ入った】

遠距離大洋ゾーン航海任務を遂行している北方艦隊大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」は、本日、カラチ港(パキスタン)への業務寄港を行なった。

近い内に大型対潜艦の艦上では国際対麻薬演習を実施する為の会合が予定されており、ロシア軍事船員の他に、ロシア連邦麻薬流通監督庁の部隊とパキスタン海軍の特殊部隊が参加する。

演習はアラビア海エリアの1つで実施される予定である。

カラチ港への滞在中、ロシア艦の乗組員は燃料、真水、食料の在庫を補充する。
船員の為に地元観光名所への訪問や沿岸での短期の休養が用意される。

ロシア艦にとって、これは遠距離航海中における3度目の外国の港への寄港となる。
11月、大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」キプロス共和国リマソール港オマーンサラーラ港への業務寄港を行なった。

10月23日に始まった遠距離航海中に大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」は8500海里以上を航行した。

大型対潜艦の遠距離航海は、北方艦隊コラ多種戦力小艦隊対潜艦連合部隊司令官アレクサンドル・マシネツキー1等海佐の指揮下で実施される。


[大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ遠距離航海(2015年10月-)]

プロジェクト1155大型対潜艦の2番艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」(1982年1月10日就役、2010年12月7日再就役)は、2015年10月23日に大西洋へ向けて出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフは大西洋へ向かった]

それから4日後、「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」北海へ入り、ラマンシュ海峡(英仏海峡)へ向かいました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフは北海から英仏海峡へ行く]

11月2日には英仏海峡を抜けてビスケー湾へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフはビスケー湾へ入った]

11月4日未明、ジブラルタル海峡を通過し、地中海へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフはジブラルタル海峡を通過して地中海へ入った]

11月5日~6日には艦載ヘリコプターKa-27の訓練が実施されました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフの艦載ヘリコプターKa-27は地中海で訓練を行なった]

11月9日、チュニス海峡(シチリア海峡)黒海艦隊大型海洋給油船「イワン・ブブノフ」からディーゼル燃料(軽油)真水の洋上補給を受けました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフはシチリア海峡付近で洋上補給を行なった]

その後、地中海東部へ向かい、11月13日にはキプロスリマソール港を訪れました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフはキプロスのリマソールを訪れた]

リマソール港を出た後、11月20日にスエズ運河を通過して紅海へ入りました。 
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフはスエズ運河を通過して紅海へ入った]

11月23日、紅海対テロ演習を実施しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフは紅海で対テロ演習を実施した]

11月26日にはアデン湾対テロ演習を実施しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフはアデン湾で対テロ演習を実施した]

11月末にオマーンサラーラ港へ寄港して物資を補充した後、アラビア海へと去りました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフはオマーンのサラーラ港へ寄港した]

そして12月4日、パキスタンカラチへ寄港しました。
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近日中に「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」パキスタン海軍と麻薬密輸取締の為の合同演習を実施します。

近代化改装中のロシア海軍ロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは係留試験を開始した

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『艦船修理センター・ズヴェズドーチカ』公式ブログより
2015年12月3日11時43分配信
【試験が始まった】

ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」の修理は新たな段階へ入った-11月中旬、「ズヴェズドーチカ」において同艦は、取り引き相手の組織の参加を得て、個々の艦載システムの主な機構部分の係留試験に取りかかった。

係留(試験)開始に先立ち、構成文書を完成させる重大な作業が行なわれた。
現在までに製造者は全体量の80パーセントを完了させた。
今日において「ウスチーノフ」には、「ズヴェズドーチカ」の殆ど全ての主要作業場が関わっている。

11月には、彼らの尽力により、潤滑油システムの設置、15区画の内の5区画への専用照明の実施、後方区画の補助機の蒸気加熱システム及びボイラーの復水・給油システムの作業の完了、主減速装置の潤滑システムと推進軸の軸受の復旧、大士官室及び小士官室、医療室、甲板航海士室の準備、廊下へのセルフレべリング床材の設置が実現した。
11月、取り引き相手との協力により、第5及び第6ガス発生器の提供、甲板の修復、下水マンホールのカバーの設置、艦の外部塗装が実施された。
係留試験の開始は、ケーブル配線や電気設備、特殊機器の接続の絶縁を行なう北方生産合同「アルクチカ」の電気技師の組織的作業無くしては不可能である。

日々「マルシャル・ウスチーノフ」では、「ズヴェズドーチカ」及び取り引き相手組織「アルクチカ」、「プロレタリア工場」、「エネルゴディアグノスチカ」、「モルフロータ」及び他の多くの組織の500名以上の労働者が作業している。
今年の受注品である海上兵器輸送船「アカデミック・コワリョフ」の航海試験が始まり、納入されれば、「ウスチーノフ」へ関わる労働者を増加させる可能性が生じるだろう。

ロケット巡洋艦の作業を当社経営陣は重要視している。
受注品の点検は、全ての経営陣が参加して実施されている-総取締役、作業場及び各部署のチーフ、艦の建造者及びグループ指導者、造船部門からの巡洋艦への関与者。


プロジェクト1164「アトラント」(「スラヴァ」級)ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」(1986年11月5日就役)は、2011年6月、オーバーホールの為にセヴェロドヴィンスク市「ズヴェズドーチカ」工場へ到着しました。

『ロシア連邦国防省公式サイト』より
2011年6月30日14時25分配信
【北方艦隊のロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」は修理と近代化の為にセヴェロドヴィンスクへ到着した】

2012年10月末、ドックへ入渠しました。
[スラヴァ型ロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはドック入りした]


2013年6月20日、進水式典が行なわれました。
[ロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは進水する]


その後、レーダーなどを換装する近代化改装工事が始まりました。
[ロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは近代化改装される]

既に「マルシャル・ウスチーノフ」には、MR-600「ヴォスホード」に代わり、大型3次元レーダーMR-650「ポドベレゾヴィク」が装備されています。
[大型3次元レーダー「ポドベレゾヴィク」]

『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2015年3月18日16時51分配信
【「マルシャル・ウスチーノフ」は近代化されたレーダーを受け取った 】
「ポドベレゾヴィク」の他に、艦橋頭頂部のレーダー「フレガート-M2M」に換装されました。

「マルシャル・ウスチーノフ」は、2015年末までにロシア海軍へ復帰する予定でした。
[ロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは2015年末にロシア海軍へ復帰する]
[ロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは2015年末までにロシア海軍北方艦隊へ復帰する]

しかし、「新たなミサイル複合体」が搭載される事になった為も有り、2016年に延ばされました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは新型ミサイル兵装を受け取り、2016年に復帰する]

そして2015年12月初頭に「ズヴェズドーチカ」岸壁での係留試験が開始されました。


なお、ロシア対空ミサイルを製造しているコンツェルン『アルマーズ-アンテイ』によると、プロジェクト1164の近代化改装において、高射ミサイル複合体(艦対空ミサイル)を新型に換装する計画は無いとの事です。

『タス通信』より
2015年7月3日10時42分配信
【「アルマーズ-アンテイ」:プロジェクト1164ロケット巡洋艦が新たな高射兵器を受け取る事は無い】


従って、「マルシャル・ウスチーノフ」に搭載される「新たなミサイル複合体」は、打撃有翼ミサイル(巡航ミサイル)という事になります。

ロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊はインド洋へ入った

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『タス通信』より
2015年12月2日9時57分配信
【太平洋艦隊の艦船は演習インドラ・ネイヴィー-2015へ向かう途中で対空防衛任務へ取り組んだ】
ウラジオストク、12月2日/タス通信特派員ナターリヤ・ニクーリナ

演習インドラ・ネイヴィー-2015の為にインドへ向かっている親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」、駆逐艦「ブイストルイ」、給油船「ボリス・ブートマ」、救助曳船「アラタウ」で構成される太平洋艦隊艦船支隊は、水曜日にマラッカ海峡を通過してインド洋へ出た。
同艦隊の公式代理人ローマン・マルトフは発表した。

「戦闘任務遂行中、艦の乗組員は、隊列を組んでの対空防衛任務へ取り組み、対テロ部隊の訓練、対艦演習、ダメージコントロールの為の艦内班の活動、そして洋上での物資補充を実施しました」
彼は話した。

ヴィシャーカパトナム港へ向かう支隊は、11月2日にウラジオストクからインドへと去った。


太平洋艦隊艦船支隊は2015年11月2日にウラジオストクを抜錨し、インドへ向かいました。
[ロシア海軍太平洋艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグと駆逐艦ブイストルイはインドへ向かった]

[太平洋艦隊艦船支隊]
指揮官:沿海地方多種戦力小艦隊副司令官アレクサンドル・ユーリエヴィチ・ユルダシェフ少将
親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」
駆逐艦「ブイストルイ」
大型海洋給油船「ボリス・ブートマ」
救助曳船「アラタウ」


支隊は11月4日午前10時頃に対馬海峡を通過しました。
日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイトより
2015年11月5日公表
【ロシア海軍艦艇の動向について】

この間(つまり11月3日頃)に日本海で一連の訓練が実施され、対馬海峡を通過する際に1905年5月のツシマ沖海戦の戦没者の追悼式典を開催しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊は日本海で演習を行なった]

11月9日、「太平洋」上で一連の演習が実施されました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊は太平洋上で演習を実施した]

11月20日まで南西諸島周辺海域に滞在し、投錨して洋上補給、ヘリコプター発着訓練などを行なっていました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊は2015年11月中旬に南西諸島周辺海域で行動していた]

その後、南下して南シナ海へ向かい、12月2日にはマラッカ海峡を通過してインド洋へ出ました。
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合同演習『インドラ ネイヴィー-2015』は、2015年12月7日から12日までインド東岸ベンガル湾で実施されます。
太平洋艦隊艦船支隊は、12月7日から9日までインド東岸ヴィシャーカパトナム港へ滞在します。
実際に海上での実地演習(活動段階)が実行されるのは、12月10日から12日までとなっております。
[ロシア海軍とインド海軍の合同演習『インドラ・ネイヴィー-2015』は2015年12月上旬にベンガル湾で実施される]

太平洋艦隊艦船支隊インド到着は12月7日の予定です。

ロシア海軍航空隊将来艦上ヘリコプターはミノーガと命名された

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『タス通信』より
2015年12月1日13時17分配信
【海軍航空隊の将来ヘリコプターは「ミノーガ」の名を受けた】
モスクワ、12月1日/タス通信

多目的(ヘリコプター)Ka-27を代替する為に開発されている海軍航空隊将来ヘリコプター「ミノーガ」のコード名を受け取った。
タス通信防衛産業企業体の情報提供者より伝えられた。

「この海洋配置(艦載)ヘリコプターは、Ka-52Kの後になります。
プロジェクトはミノーガの名を受けました」

対談者は話した。
彼は、現在、プロジェクトは技術的設計段階に在り、ヘリコプターの全体的なレイアウト、様々なユニットや機構へ取り組んでいる事を指摘した。
情報提供者は、新たな機体の基本的な戦術-技術的特性については何も言わず、「カモフのヘリコプターの伝統的なレイアウト」とだけ話した。

次に、タス通信防衛産業企業体の他の対談者は、ヘリコプター「ミノーガ」のサイズと離陸重量は「Ka-27よりも小さくなります」と指摘し、Ka-27の最大離陸重量が12トンである事を想い起した。

以前、タス通信ロシア海軍海洋航空隊司令官イーゴリ・コジン少将より伝えられたように、「カモフ」社は2020年にロシア海軍航空隊の為の「根本的に新しいヘリコプター」を作成する。
そのサイズは艦の規格に縛られており、機体は兵装を設置する為のモジュールを受け取る。


ロシア(ソ連)ヘリコプターメーカーである「カモフ」は、ソ連/ロシア海軍の一連の艦載ヘリコプターを開発しましたが、艦の格納庫などの制限により、寸法を大幅に変える事は有りませんでした。

Ka-25(1961年7月20日初飛行、1971年12月軍備採用)
メインローター直径:15.74m
全長:9.75m
全幅:3.76m
全高:5.37m
通常離陸重量:6970kg
最大離陸重量:7140kg

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Ka-27(1973年12月24日初飛行、1981年軍備採用)
メインローター直径:15.90m
全長:12.25m
全幅:3.80m
全高:5.40m
通常離陸重量:10700kg
最大離陸重量:12000kg

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そして1990年代には、Ka-27シリーズの後継として新型艦載ヘリコプターKa-40(通常離陸重量12000-13000kg、最大離陸重量14000-15000kg)が計画されましたが、資金不足により開発は中止されました。
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現在は、ロシア海軍主力艦載ヘリコプターKa-27の近代化改修が進められています。
[ロシア海軍の艦載ヘリコプターKa-27PLとKa-27PSが近代化される]
[ロシア海軍航空隊の長距離対潜哨戒機Tu-142及び対潜ヘリコプターKa-27は2020年までに全機が近代化される]

しかし、Ka-27を未来永劫に渡り使用し続ける事は出来ないので、「カモフ」による新たな艦上ヘリコプターが開発されることになりました。
[ロシア海軍の為の将来多目的艦上ヘリコプターが開発される]

ロシア海軍航空隊司令官イーゴリ・コジン少将は、Ka-27の後継機となる新世代艦上ヘリコプターが2020年までに作成されると述べています。
[ロシア海軍航空隊の為の新世代艦上ヘリコプターは2020年までに作成される]

最近になって「ミノーガ」(ヤツメウナギ)と命名された将来艦上ヘリコプターの詳細は不明ですが、現用機Ka-27よりも小型になるようです。