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ロシア海軍歩兵は遠距離航海へ行く艦船に乗る対テログループの訓練を行なう

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2016年1月31日6時26分配信
【ロシア連邦海軍海洋歩兵部隊は対テログループの訓練へ取り掛かった】
モスクワ、1月31日-ロシア通信社ノーボスチ

約200名の海軍歩兵隊員は、遠海及び大洋ゾーンで戦闘勤務に就くロシア海軍の戦闘艦へ乗り、対テログループの一員として任務を遂行する為の訓練を始めた。
日曜日、ロシア連邦国防省下の海軍広報サービス・情報管理部代表イーゴリ・ディガロ1等海佐は発表した。

海軍歩兵隊員の為の特別訓練プログラムには、任務を遂行する為に世界の大洋の様々な海域へ行く全ての等級およびクラスのロシア戦闘艦の設備、機器装置及び兵装に関する研修、更には国際海洋法の研修も含まれる。
また、将兵は、全ての種類の保護及び防衛を管轄する艦における実地行動へ取り組み、臨検グループの一員としての戦術行動を学び、対海賊任務の特性へ対処する為に船舶へ乗り込む手段について習熟する。

海軍歩兵隊員は更に、水上目標への標準的な小火器からの射撃、そして艦船内部の限られた空間(区画、廊下、入口付近)を想定した射撃訓練を行なう。

「訓練プログラムには、この数年間に、常時駐留場所を離れて任務を遂行した各戦闘艦或いは保障船へ乗っていた海軍歩兵部隊の対テログループの蓄積された実地での経験が反映されます」
ディガロ
は話した。

彼は、全ての海軍歩兵隊員は契約勤務軍人であると説明した。
訓練は、ロシア海軍統合訓練センターに含まれるサンクトペテルブルク海軍歩兵訓練センターに基づいて実施される。


母港を離れて遠距離航海へ行くロシア海軍の各種艦船(水上戦闘艦支援船)には、警備の為に海軍歩兵隊員が乗っています。
艦内警護の他に、不審船の臨検を行なう事も有ります(例えばアデン湾で)。

今回の記事は、各艦隊の海軍歩兵部隊から選抜された計200名程度の将兵がサンクトペテルブルクへ派遣され、艦内警護や不審船の臨検などの研修を行なうという事です。


現在、ロシア海軍歩兵部隊は5個旅団と3個独立大隊で構成されています。
[ロシア海軍歩兵の2個連隊は旅団に改編される]

[太平洋艦隊]
第155独立海軍歩兵旅団
クラスノダール-ハバロフスク2度赤旗授与・第40独立海軍歩兵旅団

[北方艦隊]
キルケネス赤旗第61独立海軍歩兵旅団

[バルト艦隊]
スヴォーロフ及びアレクサンドル・ネフスキー勲章授与ベロストクスカヤ第336独立親衛海軍歩兵旅団

[黒海艦隊]
第810独立海軍歩兵旅団
第382独立海軍歩兵大隊

[カスピ小艦隊]
第414独立海軍歩兵大隊
第727独立海軍歩兵大隊
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ロシア海軍の超音速対艦ミサイル"オーニクス"は近代化される

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2016年1月29日16時2分配信
【ミサイル複合体「オーニクス」は近代化される】
レウトフ、1月29日-ロシア通信社ノーボスチ

軍事産業団体・科学生産合同『機械製造』は、2002年に軍備採用された作戦-戦術対艦ミサイル複合体「オーニクス」の近代化作業を進めている。
金曜日、「オーニクス」を開発した軍事産業団体・科学生産合同『機械製造』のエンジニア設計者アレクセイ・コワリョーフは、複合体の開発開始35周年へ捧げられる報告書において述べた。

「将来のミサイル技術の開発へ向けた作業の枠組みにおいて、我が社は複合体オーニクスの近代化の作業を実施しております」
コワリョーフ
は話した。

彼は、「オーニクス」の近代化の為の作業は1990年代に行なわれていたが、経済的困難が故に、軍備採用のプロセスは停滞した事を指摘した。

「軍事産業団体・科学生産合同『機械製造』の合同作業により有翼ミサイル兵器オーニクスの近代化の課題は解決されました。
ミサイル運動制御システムと部分的な誘導システムの保障プログラムが実質的に新たに作成され、更には艦の保障プログラムと射撃管理地上システムは根本的な近代化が実行されました」
コワリョーフ
は伝えた。

加えて「新たな基盤要素への移行が実行され、複数の構成材料の交換が行われ、試験台での試験により、機器及びユニットのかなりの部分が繰り返し修正されました」と彼は付け加えた。

今年は、科学生産合同『機械製造』総設計主任ウラジーミル・チェロメイの指導下での第4世代作戦-戦術対艦ミサイル複合体「オーニクス」(輸出名称「ヤーホント」)の開発開始35周年に当たる。
複合体の開発は、海軍の戦術―技術的仕様により行なわれた。
ミサイルは、その他も含め、原子力潜水艦プロジェクト670、670Mミサイル複合体「アメチスト」及び「マラヒート」の代替の為に意図されていた。
飛翔試験は1985年に始まった。

経済的に困窮していた1990年代には、複合体の軍備採用のプロセスは停滞した。
それにも関わらず、2000年代初頭には、ミサイルの全てのシステムは必要な点検と試験を実施しており、2002年に海軍はプロジェクト1234.7小型ロケット艦「ナカト」の一部として複合体「オーニクス」を軍備採用した。

「オーニクス」潜水艦、水上艦、水上艇、航空機、沿岸の移動式及び固定式発射装置へ配置できる。
全ての飛翔段階で高い超音速を有し、完全に自立して戦闘へ使用され、柔軟な軌道、高い妨害排除性の組み合わせにより、この対艦ミサイルは世界の既存の同類を遥か後ろへ取り残していると科学生産合同『機械製造』は指摘した。


『ロシア通信社ノーボスチ』より
2016年1月29日15時58分配信
【ロシアのプロジェクト22350フリゲートはミサイル複合体「オーニクス」を受け取る】
レウトフ、1月29日-ロシア通信社ノーボスチ

対艦ミサイル複合体「オーニクス」の国家受領試験は、最新のプロジェクト22350フリゲートの(国家試験の)一環として実施される。
金曜日、「オーニクス」を開発した軍事産業団体・科学生産合同『機械製造』のエンジニア設計者アレクセイ・コワリョーフは伝えた。

「現在、複合体オーニクスの国家受領試験は、プロジェクト22350フリゲートの(国家試験の)一環として進められております」
コワリョーフ
は複合体の開発開始35周年へ捧げられる報告書において、こう言った。

また、彼によると、「オーニクス」は、最新のプロジェクト885「ヤーセン」多目的原子力潜水艦「セヴェロドヴィンスク」ミサイル兵器複合体の一部として標準試験運用に採用されている。

今年は、科学生産合同『機械製造』総設計主任ウラジーミル・チェロメイの指導下での第4世代作戦-戦術対艦ミサイル複合体「オーニクス」(輸出名称「ヤーホント」)の開発開始35周年に当たる。
複合体の開発は、海軍の戦術―技術的仕様により行なわれた。
ミサイルは、その他も含め、原子力潜水艦プロジェクト670、670Mミサイル複合体「アメチスト」及び「マラヒート」の代替の為に意図されていた。
飛翔試験は1985年に始まった。

経済的に困窮していた1990年代には、複合体の軍備採用のプロセスは停滞した。
それにも関わらず、2000年代初頭には、ミサイルの全てのシステムは必要な点検と試験を実施しており、2002年に海軍はプロジェクト1234.7小型ロケット艦「ナカト」の一部として複合体「オーニクス」を軍備採用した。

「オーニクス」潜水艦、水上艦、水上艇、航空機、沿岸の移動式及び固定式発射装置へ配置できる。
全ての飛翔段階で高い超音速を有し、完全に自立して戦闘へ使用され、柔軟な軌道、高い妨害排除性の組み合わせにより、この対艦ミサイルは世界の既存の同類を遥か後ろへ取り残していると科学生産合同『機械製造』は指摘した。



【株式会社「軍事産業団体・科学生産合同『機械製造』」】

[新世代超音速対艦ミサイル「オーニクス」(ヤーホント)]

汎用対艦有翼ミサイル「オーニクス」の開発は1981年6月5日に正式決定され、1982年3月10日には「機械製造」による予備設計案が採用されました。

潜水艦による水中発射試験を行なう為、プロジェクト670M原子力潜水艦K-452が1986年6月25日から1992年7月10日までプロジェクト06704改造を実施しました。
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K-452(1992年6月3日からB-452)は、1992年から1998年まで「オーニクス」ミサイルの発射試験に従事しました。

水上艦による水上発射試験の為にプロジェクト1234小型ロケット艦「ナカト」が改造され、1996年から発射試験が行なわれました。
[「オーニクス(ヤホント)」試験艦「ナカト」]
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「ナカト」による試験は、1990年代末に資金難で中断された後2000年代初頭に再開され、2002年9月23日付でロシア海軍へ軍備採用されました。
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一方、「オーニクス」搭載艦として、プロジェクト885「ヤーセン」原子力水中巡洋艦プロジェクト22350フリゲートの建造も始まりましたが、財政難などにより工事は遅延し、就役は大幅に遅れました。
[新世代多用途原潜ヤーセン級]
[新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」型]

この間、ソ連邦時代にノヴァトール設計局が開発した対地攻撃用有翼ミサイル「グラナート」をベースにした「カリブル」(輸出用は「クラブ」)が開発され、「オーニクス」よりも先にロシア海軍への配備が始まりました。
[巡航ミサイル「カリブル」対地攻撃型は2500kmの最大射程を有する]

対艦、対地、対潜型が存在し、射程も「オーニクス」より長く、更には「オーニクス」よりもコンパクトで533mm魚雷発射管からの発射も可能な「カリブル」は、ロシア海軍有翼ミサイル「本命」だった筈の「オーニクス」を隅に追いやってしまいました。

しかも、「カリブル」は2015年10月以降に何度か実戦で使用され、運用実績においても「オーニクス」「カリブル」に大幅に遅れを取る事になってしまいました。
[ロシア海軍カスピ小艦隊の4隻の艦はシリアへ巡航ミサイル"カリブル"を発射した]
[ロシア海軍は巡航ミサイルでシリアのISIL(イラクとレバントのイスラム国)拠点を攻撃した]
[ロシア連邦軍参謀本部作戦管理総局長はロシア海軍によるシリアのISIL(イラクとレバントのイスラム国)拠点攻撃について語った]
[ロシア海軍カスピ小艦隊は再びシリアのISIL(シリアとレバントのイスラム国)拠点へ巡航ミサイル"カリブル"を発射した]
[ロシア海軍黒海艦隊の潜水艦ロストフ・ナ・ドヌーは地中海東部からシリアのISIL(イラク・レバントのイスラム国)拠点へ巡航ミサイル"カリブル"を発射した]


ロシア海軍最新鋭原子力水中巡洋艦「セヴェロドヴィンスク」は、就役前の2013年11月上旬に初めて「オーニクス」を発射しています。
[原子力潜水艦セヴェロドヴィンスクは超音速対艦ミサイル「オーニクス」を発射した]

「オーニクス」は、近代化改装されるプロジェクト11442重原子力ロケット巡洋艦、プロジェクト949A原子力水中巡洋艦にも搭載されます。
[ロシア海軍の重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフの近代化改装の為の新たな兵器調達]
[ロシア海軍太平洋艦隊の原子力水中巡洋艦イルクーツクは汎用ミサイル発射機を装備する]

「カリブル」「オーニクス」の両方の有翼ミサイルを発射できる汎用ミサイル垂直発射機3S-14UKSKも開発されています。
[汎用ミサイル垂直発射機3S-14UKSK]


そして、「カリブル」に大きく出遅れてしまった事を挽回する為か、現在、開発元の科学生産合同『機械製造』「オーニクス」の近代化を進めています。

火災事故に遭ったロシア海軍北方艦隊の原子力水中巡洋艦オリョールは2016年末までに復帰する

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『タス通信』より
2016年1月27日14時31分配信
【火災で損傷した原子力潜水艦「オリョール」は今年末までにロシア連邦海軍へ引き渡される】
アルハンゲリスク、1月27日/タス通信特派員ウラジーミル・アヌフリエフ

2015年4月7日にセヴェロドヴィンスク艦船修理センター『ズヴェズドーチカ』のドックで火災により損傷した北方艦隊原子力潜水艦「オリョール」は、今年末までにロシア海軍へ引き渡される。
タス通信工場の公式代理人エフゲニー・グラジシェフより伝えられた。

「オリョールの海軍への納入は何ら遅延する事無く、契約により提示される計画時期になります-2016年末に」
グラジシェフ
は話した。
「4月に同艦は進水します」

[潜水艦の火災]
原子力潜水艦「オリョール」
の火災は、昨年4月、火気作業中に発生した。
潜水艦の艦尾部分の艦内空間の間のゴム被覆断熱材が焼けた。
艦内に居た全ての人々-同社の労働者と原子力艦の乗員-は、速やかに、尚且つ組織的に潜水艦を去り、誰も被災しなかった。
火災を鎮火する為、潜水艦の吃水線の水準までドック船台へ部分的に注水された。
核燃料は原子炉から撤去されており、弾薬、可燃性潤滑剤は潜水艦の艦内に存在していなかった。
その結果、生態系への脅威となる事故や放射線による汚染は発生しなかった。

火災の原因は、火気作業時の技術的安全違反であった。
『ズヴェズドーチカ』首脳は、原子力潜水艦「オリョール」修理の国家契約が契約時期に沿って実行される事を国防省へ確約している。

北方艦隊プロジェクト949A「アンテイ」原子力潜水艦K-266「オリョール」 は、2014年4月に技術的準備状態回復の為、『ズヴェズドーチカ』のドックへ置かれた。
修理完了後、原子力艦の就役期間は3年半に延長される。

原子力水中ロケット巡洋艦「オリョール」は、同社にとって、技術的準備状態回復の手順を実行する第3のプロジェクト949A原子力艦となる。
2011年11月、工場は同型艦「ヴォロネジ」の緊急修理を完了し、就役期間を3年半に延長した-その後、「スモレンスク」も。

「オリョール」セヴェロドヴィンスク造船所『セヴマシュ』で建造され、1993年2月5日に海軍へ加わった。

「アンテイ」海洋技術中央設計局『ルビーン』(サンクトペテルブルク)により開発された。
この第3世代多目的潜水艦(大陸間弾道ミサイルを搭載しない)のNATO分類は「オスカーII」である。
このような原子力艦は、全長-155メートル、排水量-24000トン、潜航深度-600メートル、水中速力-32ノット(時速59キロメートル)、乗組員-107名である。
「アンテイ」の武装は、約500キロメートルの行動範囲を有する有翼ミサイル「グラニート」の24基の発射装置、6門の魚雷発射管である。


北方艦隊所属のプロジェクト949A「アンテイ」原子力水中巡洋艦K-266「オリョール」の修理及び寿命延長近代化工事の契約は2014年4月9日に締結されました。
[オスカーII級原潜オリョールは寿命延長工事を行なう]

同年4月23日、セヴェロドヴィンスク市艦船修理工場「ズヴェズドーチカ」ドックへ入渠しました。
[オスカーII級原潜オリョールは寿命延長工事の為にドック入りした]

2015年4月7日、溶接作業中に艦尾の外部非耐圧殻と内部耐圧殻の間で火災が発生しました。

[セヴェロドヴィンスクの修理工場で火災が発生した]
[修理中のロシア海軍原子力潜水艦オリョールで火災が発生した]
[ロシア海軍原潜オリョール火災事故・続報]
[ロシア海軍原潜オリョール火災事故・続報その2]
火災は4月7日14時14分に発生し、翌4月8日0時57分に完全に鎮火しました。
この間、火災が完全に鎮火できない為、「オリョール」が入っていたドックへの注水が行なわれました。

「オリョール」の改装工事は2015年4月中旬に再開されました。
[ロシア海軍の原潜オリョールの近代化改装工事は再開される]
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「オリョール」は今年4月に進水し、年末にロシア海軍へ引き渡されます。


記事中で触れられていますが、以前に「ズヴェズドーチカ」は、北方艦隊所属の同型艦2隻の寿命延長工事を行なっています。

K-119「ヴォ​​ロネジ」は、2011年11月末に寿命延長近代化を終えました。
[オスカーII級ミサイル原潜「ヴォロネジ」は近代化改装を終えた]

K-410「スモレンスク」は2013年12月末に寿命延長近代化を終えています。
[オスカーII級原潜スモレンスクは修理を終えて基地へ戻った]

近代化改装中のロシア海軍北方艦隊の重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフは船体構造の点検を終えた

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『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2016年1月28日10時23分配信
【「アドミラル・ナヒーモフ」の船体の問題点洗い出しは終わった】

合資会社『生産合同セヴマシュ』の貯水池で修理が行なわれている重原子力ロケット巡洋艦「アドミラル・ナヒーモフ」は船体構造の問題点洗い出しを終え、同社の労働者は(同艦の)更新へ取り掛かった。

艦の構造の殆どは金属清掃され、内部には新たな施設が形成される。
巡洋艦の船体の問題点洗い出しが完了に近づいた時、大きな問題点は見つからなかった。
ショットピーニング加工、下地塗装は続けられると『セヴマシュ』広報サービスは伝えた。

合資会社『北方計画設計局』の設計者からの図面が到着し、作業台では幾つかの船体要素が準備される。
作業は建造分野へ分散される。
基本的に組立-建造台グループは、生産と、更には『セヴマシュ』の他の部署へ関わっている。

2016年の同社の主な課題は、その責任下での機器の設置及び艦の準備の為の契約締結と言われている。


2013年以降、プロジェクト11442重原子力ロケット巡洋艦「アドミラル・ナヒーモフ」(1989年4月21日就役)は、セヴェロドヴィンスク「セヴマシュ」造船所で大規模な近代化改装が行なわれています。
[重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフは2018年に復帰する]
[ロシア海軍の重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフの近代化改装は2019年に完了する]

2014年10月24日からは「セヴマシュ」の屋外ドックへ入渠しています。
[重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフはセヴマシュ造船所の屋外ドックへ入渠した]

近代化改装に当たり、「アドミラル・ナヒーモフ」は兵装やレーダー等を含む古い各種機器を撤去、解体していますが、この作業は2015年中に完了します。
[重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフの古い各種機器の解体・撤去は2015年中に完了する]

既にタービンエンジンの修理も始まっています。
[ロシア海軍の重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフのタービンエンジンの修復が開始された]

ロシア海軍首脳と造船所のトップは、「アドミラル・ナヒーモフ」の近代化改装が2018年には終了すると繰り返し表明しています。
[重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフは2018年にロシア海軍への復帰を予定している]
[ロシア海軍は近代化された重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフを2018年に受領する]
[セヴェロドヴィンスク造船所は重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフを2018年にロシア海軍へ納入できる]

2015年8月末までに「アドミラル・ナヒーモフ」の古い各種機器の撤去、解体作業は完了し、続いて艦の清掃や洗浄などが行なわれました。
[ロシア海軍の重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフの機器の解体・撤去作業は完了した]

「アドミラル・ナヒーモフ」の船体の清掃などと並行して行なわれていた船体構造の点検では特に問題点は見つからず、ショットピーニングなどの作業が終わった後、新たな各種機器の設置作業へ取り掛かります。
『日本ショットピーニング技術協会』公式サイトより
【ショットピーニングとは】

「アドミラル・ナヒーモフ」へ設置される新たな各種機器は既に発注されています。
[ロシア海軍の重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフの近代化改装の為の新たな兵器調達]

「アドミラル・ナヒーモフ」の復帰時期に関しては、2019年末とも言われています。
[重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフは2019年末-2020年初頭にロシア海軍へ復帰する]


「アドミラル・ナヒーモフ」の近代化改装終了後、同型艦「ピョートル・ヴェリキー」の近代化改装が始まります。
[ロシア海軍北方艦隊の重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーは2010年代末に近代化改装を実施する]

ロシア海軍太平洋艦隊の為の6隻のプロジェクト06363潜水艦はコムソモリスク・ナ・アムーレ或いはサンクトペテルブルクで建造される

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『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2016年1月27日8時42分配信
【新たな潜水艦シリーズはアムール工場で建造されるかもしれない】

「統合造船業営団」とロシア海軍は、太平洋艦隊の為のディーゼル潜水艦シリーズの建造契約締結の機会についての予備交渉を進めている。
契約者としてサンクトペテルブルクの「アドミラルティ造船所」及びコムソモリスク・ナ・アムーレの「アムール造船工場」が考慮されている。


「契約は未だ無く、交渉は進行中であり、(今年の)秋頃には、その時期が確定するでしょう」
『Lenta.Ru』
は業界内の情報提供者より伝えられた。
「潜水艦はサンクトペテルブルクのアドミラルティ造船所で建造出来ますが、全てコムソモリスク・ナ・アムーレのアムール造船工場の為に契約する事も出来ます」

軍当局の情報提供者によると、利点は双方の選択肢に有る。
アドミラルティ造船所はシリーズ生産を調整し、現在、2つの大規模なプロジェクト636潜水艦建造プログラムを実行している-ベトナム海軍の為の6隻の潜水艦と、ロシア黒海艦隊の為の同数の潜水艦

この3年間で、この内、発注者へ引き渡された9隻を含めて10隻が進水した。
更には、アルジェリア海軍の為の新たな契約による潜水艦の建造が計画されており、加えて他の外国の顧客との交渉も進められている。
将来的に同社は、非大気依存発電装置を有する新たな非核動力潜水艦プロジェクト「カリーナ」ロシア海軍向けに建造する為の主要請負業者となる。

アムール造船工場は、遥か以前からディーゼル潜水艦の建造契約を遂行していないし、その製造設備は更新を必要としており、建造時期の遅延の恐れがある。
しかし、この問題は、西方地域の企業からの幾つかのユニットの供給、更には工場の能力の回復と潜水艦建造の技術支援の促進により、幾らかは解決できる。

「太平洋艦隊は、少なくとも12隻、理想としては14-16隻のディーゼル潜水艦で構成されなければなりません。
これは近代化と新造により賄う事が出来ます」

情報提供者は伝えた。
「このような構成の潜水艦隊は、工場からの支援の確立が必要であり、それを実行可能な造船所が極東に在れば非常に便利です」

2016年1月16日、海軍造船管理部長ウラジーミル・トリャピチニコフ1等海佐は、太平洋艦隊の為のプロジェクト6363潜水艦建造の可能性について生放送で発表した。


[プロジェクト06363潜水艦]

記事中で触れられていますが、1月16日にロシア海軍造船管理部長ウラジーミル・トリャピチニコフ氏は、太平洋艦隊向けに6隻のプロジェクト06363潜水艦の建造が計画されている事を明らかにしました。
[6隻のプロジェクト06363(改キロ級)潜水艦がロシア海軍太平洋艦隊の為に建造される]

現在、太平洋艦隊には8隻のプロジェクト877潜水艦が在籍しており、この内の何隻かは寿命を延長するなどの近代化改装が行なわれます。
6隻の06363潜水艦を新造し、あとは近代化改装艦を充てれば、記事中で触れられている「12隻」のディーゼル潜水艦を揃える事が出来るというわけです。
[ロシア海軍太平洋艦隊は通常動力潜水艦を増強する]

その太平洋艦隊向けの6隻のプロジェクト06363潜水艦ですが、今回の記事によると、建造する造船所サンクトペテルブルク「アドミラルティ造船所」コムソモリスク・ナ・アムーレ「アムール造船工場」のどちらにするのか検討中との事です。

アドミラルティ造船所
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アムール造船工場
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以前には、太平洋艦隊向けのディーゼル潜水艦「アムール造船工場」での建造が有力視されていました。
[コムソモリスクナアムーレ造船所はロシア海軍太平洋艦隊の為の通常動力潜水艦を建造する]

しかしながら、今回の記事でも触れられているように、「アムール造船工場」は長年(20年以上)に渡りディーゼル潜水艦の建造は行なっておらず(1994年に竣工したB-345が最後)、そこへいきなり6隻の潜水艦を建造させる事には不安や疑問の声も上がってるようです。

潜水艦B-345「モゴーチャ」(1994年就役)
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それよりも、長年に渡るプロジェクト636シリーズの建造実績があるサンクトペテルブルク「アドミラルティ造船所」にやらせるべきだと主張する人も少なからず存在するのでしょう。
おそらくはロシア海軍部内に。

どちらの造船所で建造されるのかの結論は、今年秋頃に出されるようです。
折衷案として双方の造船所で3隻ずつ建造するという事になる可能性もありますが・・・

インド海軍との合同演習へ参加したロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊はウラジオストクへ帰港した


『ロシア通信社ノーボスチ』より
2016年1月26日12時58分配信
【駆逐艦「ブイストルイ」率いる艦船支隊はウラジオストクへ戻った】
モスクワ、1月26日-ロシア通信社ノーボスチ

駆逐艦「ブイストルイ」率いる艦船支隊は、太平洋及びインド洋で戦闘任務を遂行した後にウラジオストクへ到着した。
火曜日、東方軍管区広報サービス・情報供給部長ローマン・マルトフは発表した。

「太平洋艦隊艦船支隊は戦闘任務を遂行した後にウラジオストクへ到着しました。
3ヶ月間に渡る遠距離航海で太平洋艦隊将兵は、太平洋及びインド洋を訪れ、アジア-太平洋地域の4ヶ国を訪問しました」

声明では、こう述べられた。

駆逐艦「ブイストルイ」率いる艦船支隊は、戦闘任務の枠組みにおいて数十回の艦内演習と様々な訓練を実施した。
航海中に支隊は15000海里を航行した。
この2ヶ月間で太平洋艦隊将兵はタンジュンプリオク港(インドネシア)、ダナン港(ベトナム)、上海港(中国)へ寄港した。


[ロシア-インド海軍合同演習『インドラ・ネイヴィー-2015』(2015年12月)]

ロシア-インド海軍合同演習『インドラ ネイヴィー-2015』へ参加する太平洋艦隊艦船支隊は、2015年11月2日にウラジオストクを抜錨し、インドへ向かいました。
[ロシア海軍とインド海軍の合同演習『インドラ・ネイヴィー-2015』は2015年12月上旬にベンガル湾で実施される]
[ロシア海軍太平洋艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグと駆逐艦ブイストルイはインドへ向かった]

[太平洋艦隊艦船支隊]
指揮官:沿海地方多種戦力小艦隊副司令官アレクサンドル・ユーリエヴィチ・ユルダシェフ少将
親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」
駆逐艦「ブイストルイ」
大型海洋給油船「ボリス・ブートマ」
救助曳船「アラタウ」


支隊は11月4日午前10時頃に対馬海峡を通過しました。
日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイトより
2015年11月5日公表
【ロシア海軍艦艇の動向について】

この間(つまり11月3日頃)に日本海で一連の訓練が実施され、対馬海峡を通過する際に1905年5月のツシマ沖海戦の戦没者の追悼式典を開催しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊は日本海で演習を行なった]

11月9日、「太平洋」上で一連の演習が実施されました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊は太平洋上で演習を実施した]

11月20日まで南西諸島周辺海域に滞在し、投錨して洋上補給、ヘリコプター発着訓練などを行なっていました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊は2015年11月中旬に南西諸島周辺海域で行動していた]

その後、南下して南シナ海へ向かい、12月2日にはマラッカ海峡を通過してインド洋へ出ました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊はインド洋へ入った]

12月6日、インド東岸ヴィシャーカパトナム港へ到着しました。
[インド海軍との合同演習に参加するロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊はインドのヴィシャーカパトナム港へ到着した]

合同演習『インドラ ネイヴィー-2015』は12月7日から始まりました。
[ロシア-インド海軍合同演習『インドラ・ネイヴィー-2015』が始まった]

太平洋艦隊艦船支隊は、12月7日から9日までヴィシャーカパトナム港へ滞在し、両国海軍代表団による海上演習の打ち合わせ、インド海軍将兵の親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」見学、両国海軍将兵のスポーツ大会、ロシア海軍将兵の地元観光などが行なわれました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2015年12月8日10時19分配信
【ロシアとインドの軍事船員は合同演習『インドラ ネイヴィー-2015』で描かれるエピソードの進め方で合意した】

『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2015年12月8日11時46分配信
【インド海軍の軍事船員は太平洋艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」を見学に訪れた】

合同演習本部が設置され、ロシア側の演習統制官は太平洋艦隊副司令官アンドレイ・リャブヒン中将インド側の演習統制官は東海軍コマンド司令官スニル・ボカレ少将が務めました。
因みに、中国海軍との合同演習『海洋協同-2015』では、ロシア海軍副総司令官アレクサンドル・フェドテンコフ中将ロシア側の演習統制官を務めています。

12月10日、ロシア海軍インド海軍の演習参加艦船はヴィシャーカパトナム港を抜錨し、海上での実地演習(アクティブ・フェーズ)を開始しました。
[合同演習『インドラ・ネイヴィー-2015』へ参加するロシア海軍とインド海軍の艦船はヴィシャーカパトナムを抜錨した]
[ロシア海軍とインド海軍はベンガル湾で合同演習『インドラ・ネイヴィー-2015』を行なっている]

海上での実地演習は12月11日も引き続き行なわれました。
[インド-ロシア海軍合同演習『インドラ・ネイヴィー-2015』海上段階2日目(2015年12月11日)]

演習は12月12日に完了し、インド海軍フリゲート「サヒャディ」で最後の会合が行なわれ、送別式典が開催されました。
[インド-ロシア海軍合同演習『インドラ・ネイヴィー-2015』は終了した]


合同演習が終わった後、太平洋艦隊艦船支隊は東西に分かれ、親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」は単独で西へ、その他の3隻(駆逐艦「ブイストルイ」、大型海洋給油船「ボリス・ブートマ」、救助曳船「アラタウ」)は東へ向かいました。
「ワリャーグ」が別行動を取った為、艦船支隊指揮官ユルダシェフ少将「ブイストルイ」へ移乗して指揮を執る事になりました。

12月末、太平洋艦隊艦船支隊の3隻は、インドネシアジャカルタ近郊にあるタンジュンプリオク(Tanjung Priok)へ寄港しました。
[インド海軍との合同演習へ参加したロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊はインドネシアのタンジュンプリオク港を訪問した]

太平洋艦隊艦船支隊は、2016年1月1日を洋上(おそらくは南シナ海)で迎えました。
[インド海軍との合同演習へ参加したロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊は洋上で2016年の元旦を迎える]

2016年1月6日、太平洋艦隊艦船支隊ベトナムダナンを訪問しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊はベトナムのダナンでクリスマス(降誕祭)を祝う]

1月9日にダナンを出航し、今度は中国上海へ向かいました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊はベトナムのダナンを去り、中国の上海へ向かった]

1月17日、中国上海へ到着しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊は中国の上海を訪問した]
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1月21日に上海を出港し、ウラジオストクへ向かいました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊は上海を去り、ウラジオストクへ向かった]

1月23日に対馬海峡を通過し、日本海へ入りました。
日本国防衛省統合幕僚監部公式サイトより
2016年1月25日発表
【ロシア海軍艦艇の動向について】

そして1月26日にウラジオストクへ帰港しました。
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なお、太平洋艦隊艦船支隊と別れて単艦行動になった親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」は、1月3日にスエズ運河を通過して地中海へ入っており、現在はシリア沖に居ます。
[ロシア海軍太平洋艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグはシリア沖で戦闘任務に就いている]
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ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフは地中海で防空戦闘演習を行なった

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2016年1月26日11時45分配信
【大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」は地中海で対空防衛演習を実施した】
モスクワ、1月26日-ロシア通信社ノーボスチ

ロシア海軍大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」地中海で対空防衛演習を実施した。
北方艦隊の代理人ワジム・セルガは伝えた。

「地中海のロシア海軍作戦連合部隊の一員として任務を遂行している大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフは対空防衛演習を行ない、砲術班は高射ミサイル複合体キンジャール、汎用砲塔A-100、小口径高射砲AK-630の動作へ取り組みました」
セルガ
は話した。

演習中に司令部は、ミサイル-砲戦闘班、電波戦闘班の戦闘準備状態を点検し、突然に設定された対空防衛活動の保障の為の活動を実施し、様々な高度及び方向からの仮想敵の空中攻撃手段を撃退した。
目標指示は模擬空中標的により実行された。

大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」の遠距離航海は(2015年)10月23日から続いている。
この間に北方艦隊船員は14000海里以上を航行し、リマソール港(キプロス)、カラチ港(パキスタン)、サラーラ港(オマーン)を訪問した。
ロシア艦インド洋北部で実施された国際対麻薬演習『アラビアン・モンスーン-2015』へ参加した。
大型対潜艦の乗組員はパキスタン海軍の艦との連携活動へ取り組んだ。
その航路上のアデン湾及び紅海で、北方艦隊将兵は民間船舶航行の安全保障へ従事した。
先月から同艦の乗組員は地中海ロシア連邦海軍作戦連合部隊の一員として任務を遂行している。


[大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ遠距離航海(2015年10月-)]

プロジェクト1155大型対潜艦の2番艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」(1982年1月10日就役、2010年12月7日再就役)は、2015年10月23日に大西洋へ向けて出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフは大西洋へ向かった]

それから4日後、「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」北海へ入り、ラマンシュ海峡(英仏海峡)へ向かいました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフは北海から英仏海峡へ行く]

11月2日には英仏海峡を抜けてビスケー湾へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフはビスケー湾へ入った]

11月4日未明、ジブラルタル海峡を通過し、地中海へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフはジブラルタル海峡を通過して地中海へ入った]

11月5日~6日には艦載ヘリコプターKa-27の訓練が実施されました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフの艦載ヘリコプターKa-27は地中海で訓練を行なった]

11月9日、チュニス海峡(シチリア海峡)黒海艦隊大型海洋給油船「イワン・ブブノフ」からディーゼル燃料(軽油)真水の洋上補給を受けました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフはシチリア海峡付近で洋上補給を行なった]

その後、地中海東部へ向かい、11月13日にはキプロスリマソール港を訪れました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフはキプロスのリマソールを訪れた]

リマソール港を出た後、11月20日にスエズ運河を通過して紅海へ入りました。 
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフはスエズ運河を通過して紅海へ入った]

11月23日、紅海対テロ演習を実施しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフは紅海で対テロ演習を実施した]

11月26日にはアデン湾対テロ演習を実施しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフはアデン湾で対テロ演習を実施した]

11月末にオマーンサラーラ港へ寄港して物資を補充した後、アラビア海へと去りました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフはオマーンのサラーラ港へ寄港した]

12月4日、パキスタンカラチへ寄港しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフはパキスタンを訪れた]

12月6日にカラチを出航し、パキスタン海軍との麻薬密輸取締の為の合同演習『アラビアン・モンスーン-2015』アラビア海北部で始まりました。
[アラビア海でロシア海軍とパキスタン海軍の合同演習『アラビアン・モンスーン-2015』が始まった]

12月8日には演習を終えてカラチへ戻りました。
[ロシア海軍とパキスタン海軍の合同演習『アラビアン・モンスーン-2015』は完了した]

12月10日にカラチを出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフはパキスタンを去った]

12月16日、再びオマーンサラーラ港へ寄港しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフは再びオマーンを訪れた]

サラーラ港を出た後、紅海へ向かい、その航路上で艦内演習を実施しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ-アドミラル・クラコーフは紅海で演習を実施した]

12月23日、スエズ運河を通過して地中海へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ-アドミラル・クラコーフはスエズ運河を通過して地中海へ入った]

その後も地中海東部に留まり、ここで2016年の新年を迎えました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ-アドミラル・クラコーフは地中海東部で2016年の元旦を迎える]
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ-アドミラル・クラコーフは地中海東部で新年を祝った]

地中海東部で就役34周年を迎えました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ-アドミラル・クラコーフは就役34周年を迎えた]

現在は太平洋艦隊親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」と共にシリア沖へ展開しています。
[ロシア海軍太平洋艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグはシリア沖で戦闘任務に就いている]
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1月22日には外国の報道陣の取材を受けました。
[シリア沖のロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフを外国メディアが取材した]

そして1月26日には艦の対空兵装(高射ミサイル複合体「キンジャール」、AK-100 100mm砲、AK-630 30mm機関砲)全てを使用する防空戦闘演習を実施しました。
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ロシア連邦国防相セルゲイ・ショイグはカムチャツカ半島に建設されているロシア海軍新世代原潜ボレイ級の為の基地設備を視察した

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『タス通信』より
2016年1月25日8時15分配信
【ショイグはヴィリュチンスクの「ボレイ」の為の桟橋区域の建設進捗状況を視察した】
ヴィリュチンスク、1月25日/タス通信

月曜日、ロシア連邦国防相セルゲイ・ショイグヴィリュチンスクへの出張中に新たな水中巡洋艦プロジェクト955「ボレイ」が駐留する為の桟橋区域の建設進捗状況を視察した。

軍当局のトップは、発電所の操作の導入、更には監視計測複合体を装備する放射線状況監視計器の為のロシア軍唯一のステーションの建設の完了へ特に注意を払った。

この特殊な桟橋は、水中巡洋艦の完全なる活力維持の支援を可能にし、艦の動力リソースの大幅な増加を可能にする。

[準備される時期]
国防相は、今後ヴィリュチンスクプロジェクト955「ボレイ」水中ロケット巡洋艦を受け入れる為の電力供給施設の建設は今年中に完了されなければならないと述べた。

軍当局のトップは出張旅行中に東方軍管区司令部及び特殊建設からの報告を聞き、新たな艦及び潜水艦を受け入れる為の準備の時期について、司令部及び特殊建設へ注意を促した。

「今年中に次のプロジェクト955ボレイ水中ロケット巡洋艦を受け入れる為の電力供給施設の建設を完了させなければなりません」
ショイグ
は話した。
同時に、住宅、幼稚園、学校を含めた将兵の為の社会インフラストラクチュア施設も準備されなければならない。


[新世代戦略原潜ボレイ級(旧ブログ)]
[新世代戦略原潜ボレイ級]

第4世代戦略原子力潜水艦プロジェクト955「ボレイ」級2番艦K-550「アレクサンドル・ネフスキー」は2013年12月23日に就役、2015年9月30日に太平洋艦隊原潜基地ヴィリュチンスク(カムチャツカ半島)へ到着しました。
[ロシア海軍新世代戦略原潜アレクサンドル・ネフスキーはカムチャツカ半島の原潜基地へ到着した]



今年(2016年)には「ボレイ」級3番艦K-551「ウラジーミル・モノマーフ」(2014年12月19日就役)がヴィリュチンスク基地へ到着します。
[ロシア海軍最新鋭戦略原潜ウラジーミル・モノマーフのカムチャツカ回航は2016年になる]

昨年(2015年)12月に起工された「インペラ―トル・アレクサンドルIII」(皇帝アレクサンドル3世)太平洋艦隊へ配備されます。
[太平洋艦隊の為のロシア海軍新世代戦略原潜ボレイ級7番艦インペラ―トル・アレクサンドルIII(皇帝アレクサンドル3世)は起工された]

ヴィリュチンスク基地には「ボレイ」級の為の新たな駐留設備が建設されており、大方は完成しているようです。
[ロシア海軍最新戦略原潜ボレイ級の為のカムチャツカのインフラは2015年10月までに完成する]

ただ、今回の記事によると、停泊中の「ボレイ」級へ電力を供給する為の発電所は未だ完成していないようです。

当初の計画では、海上原子力発電所を建造してヴィリュチンスクへ回航し、これにより電力を賄う筈でした。
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[ボレイ級戦略原潜の為、カムチャツカ半島に新たな設備が建設される]
[バルト工場は水上原子力発電所の建造を再開する]

しかし、その海上原子力発電所「アカデミック・ロモノソフ」は、結局ロシア北極圏ペヴェクへ配置される事になりました。
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『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2015年10月20日16時25分配信
【世界初の浮揚発電所の試験は(2015年)11月にバルト工場で開始される】

この為、ヴィリュチンスク基地には電力供給用の発電施設が建設される事になりました。

ロシア海軍北方艦隊の艦船は2016年に南大西洋へ行く

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2016年1月22日19時7分配信
【北方艦隊の艦船は2016年に南大西洋への航海を行なう】
モスクワ/ムルマンスク、1月22日-ロシア通信社ノーボスチ

北方艦隊の戦闘艦は2016年に南大西洋を含めた一連の遠距離海洋航海を行なう。
金曜日、北方艦隊参謀長ニコライ・エフメロフ中将は記者団へ伝えた。

「北氷洋沿岸の幾つかの港への寄港を伴うノヴォシビルスク諸島までの北海航路の戦闘艦の新たな航海があります。
更には、地中海と、より南緯度の大西洋及びインド洋への航海も待ち受けています。
一連の艦の技術的準備状態の回復作業が計画されております」
エフメロフ
は話した。

艦への海軍旗初掲揚から25周年の記念日を迎えた重航空巡洋艦「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・クズネツォフ」の為には、別のプログラムが提供される。
同艦は海上において、新たな航空連隊戦闘機を含めた甲板飛行士の技量の向上へ取り組む。

また、エフメロフによると、今年は充実した計画戦闘訓練が約束される。
『国際陸軍大会-2016』へ初めて独立北極圏自動車化射撃旅団の部隊が参加する。
『戦車バイアスロン』の準備が開始され、独立自動車化射撃旅団の戦車乗員は既に選抜されている。

彼は、2016年に特に注意が払われるのは、北極圏諸島のインフラストラクチュアの軍事施設の建設の継続と完了、更には北極圏部隊の要員が戦闘長直へ就く事であると付け加えた。

エフメロフによると、2015年演習年度に北方艦隊は、北極圏のみならず、世界の大洋の作戦上で重要な海域における海軍の存在の構築を継続した。
「水上艦、原子力潜水艦、そして支援船の乗組員は20以上の遠距離航海を実行し、合計で50万海里以上を航行しました」
中将は指摘した。

彼は更に、航海で最も重要だったのは、地中海ロシア海軍常設艦船グループの一員としての北方艦隊大型対潜艦及び大型揚陸艦の活動、更には、艦・支援船支隊による北氷洋への航海、北極圏における水路調査船の研究活動であると述べた。

大型対潜艦「セヴェロモルスク」乗組員は、2015年には2度の遠距離航海任務を解決した-地中海北極圏で。
現在、大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」乗組員は、地中海ロシア海軍作戦グループの一員として遠距離航海任務の遂行を続けている。
遠距離航海任務は潜水艦乗組員により定期的に遂行されている事をエフメロフは付け加えた。


北方艦隊は、今年(2016年)にも同艦隊の艦船は北極圏、大西洋、地中海への遠距離航海を実施すると以前(今年1月初頭)に発表しています。
[ロシア海軍北方艦隊は2016年にも北極圏、大西洋、地中海へ進出する]


今回、北方艦隊参謀長(第1副司令官)ニコライ・エフメロフ中将は、更に南大西洋インド洋への遠距離航海も計画されてる事を明らかにしました。
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どの艦が南大西洋へ行くのかという事までは明らかにされていませんが、7年程前の2008年末から2009年初頭に掛けて北方艦隊重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」南大西洋インド洋へ行っています。
[ロシア艦隊の大西洋・カリブ海遠征]
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ロシア海軍バルト艦隊の大型揚陸艦コロリョーフは地中海任務(シリア・エクスプレス)を終えて母港バルチースクへ戻った

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア西方軍管区(バルト艦隊)広報サービス発表
2016年1月23日15時20分配信
【バルト艦隊の大型揚陸艦「コロリョーフ」は遠距離航海からバルチースクへ戻った】

バルト艦隊大型揚陸艦「コロリョーフ」は、遠距離航海任務遂行後に軍港バルチースク市へ戻った。

大型揚陸艦「コロリョーフ」乗組員は8ヶ月以上に渡り、地中海、黒海、北海、更には大西洋を通してアンドレイ旗を掲げた。
艦は37000海里以上を187日間に渡り航行し、何度かロシア及び外国の港へ寄港した。
艦の航海任務の主な目的の1つは、アンドレイ旗を示す事に有った。
地中海エリアにおいて艦はロシア海軍常設作戦連合部隊の一員として行動し、単一計画により、太平洋艦隊、北方艦隊、黒海艦隊の戦闘艦と共に多くの訓練を実施し、艦隊間レベルの合同任務へ取り組んだ・
また、この間に艦の乗組員は独自に10数回の戦闘演習任務を遂行し、その中には、対空及び対潜防衛演習、様々な艦内演習及び訓練、海上及び空中目標への砲射撃が有った。

艦の歓迎の為の祝賀会合にはバルト艦隊及びバルチースク市管理部の代表、更にはバルト艦隊船員の家族や友人が参加した。
バルト艦隊司令官ヴィクトール・クラフチュク中将は、艦隊の軍事評議会のメンバーに代わり、与えられた遠距離大洋航海任務を成功裏に遂行した乗組員と海軍歩兵対テログループを祝福し、戦闘演習での新たな成功を望んだ。

式典においては、遠距離航海において優秀だった将兵が表彰され、艦隊司令官から贈り物を受け取った。
遠距離航海から戻った大型揚陸艦は、機器の修理と必要な物資補充の後に、意図された任務を遂行する。


[ロシア海軍は19隻の大型揚陸艦を有する]

バルト艦隊大型揚陸艦「コロリョーフ」(1991年7月10日就役)は、2015年5月20日にバルチースクを抜錨し、地中海へ向かいました。
[ロシア海軍バルト艦隊の大型揚陸艦コロリョーフは地中海へ向かった]

2015年6月3日、「コロリョーフ」地中海東部へ到着し、ロシア海軍地中海作戦連合部隊(2013年6月1日創設)へ加わりました。
[バルト艦隊の大型揚陸艦コロリョーフは地中海東部へ到着し、ロシア海軍地中海作戦連合部隊へ加わった]

その後は黒海沿岸(ノヴォロシースク或いはセヴァストーポリ)からシリアタルトゥースへの輸送任務、いわゆる「シリア・エクスプレス」へ就きました。
[ロシア海軍黒海艦隊の大型揚陸艦2隻は地中海東部へ入った]

ロシア海軍当局からの発表は一切ありませんでしたが、「コロリョーフ」は2015年12月下旬まで計10回に渡り黒海沿岸からシリアへ物資を輸送しました。
(6月22日、7月10日、7月29日、8月16日、9月3日、10月1日、10月22日、11月9日、11月28日、12月23日にボスポラス海峡を南下して地中海へ向かっている)

その後、地中海東部を離れて帰路に就き、2016年1月18日に英仏海峡を通過しました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア西方軍管区(バルト艦隊)広報サービス発表
2016年1月18日18時35分配信
【バルト艦隊の大型揚陸艦「コロリョーフ」はラマンシュ海峡を通過して北海へ入った】

1月20日にバルト海へ入りました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア西方軍管区(バルト艦隊)広報サービス発表
2016年1月20日12時34分配信
【バルト艦隊の大型揚陸艦「コロリョーフ」はバルト海峡を通過する】

そして1月23日、8ヶ月ぶりに母港バルチースクへ戻ってきました。

既に「コロリョーフ」と交代するバルト艦隊大型揚陸艦「ミンスク」地中海東部へ派遣されており(おそらくは2015年11月後半に出航)、2015年12月中旬からシリアへの輸送任務に就いています。
ただし、「ミンスク」バルチースクを出港する際にロシア海軍当局からの発表は一切ありませんでしたが。
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「ミンスク」は、2015年12月14日、2016年1月6日、1月22日にボスポラス海峡を南下して地中海へ向かっています。
(つまり現時点においてはシリア付近に居る)

ロシア国防省はロシア海軍第4世代通常動力潜水艦ラーダ級の調達中止を指示していない

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2016年1月22日17時50分配信
【(ロシア)国防省は「統合造船業営団」へ潜水艦「ラーダ」プロジェクトの停止を指示していない】
モスクワ、1月22日-ロシア通信社ノーボスチ

ロシア連邦国防省「統合造船業営団」プロジェクト677「ラーダ」ディーゼルエレクトリック潜水艦シリーズの建造の継続或いは中止を指示していない。
ロシア通信社ノーボスチは同営団の広報秘書官ローマン・チェルニゴフツェフより伝えられた。

以前、ロシア海軍総司令部の高位の代理人は、潜水艦プロジェクト677「ラーダ」のこれ以上の建造は行なわず、全ての資金は新世代のプロジェクト「カリーナ」へ振り向けられるとロシア通信社ノーボスチへ伝えた。
一方、ロシア連邦海軍公式代理人イーゴリ・ディガロ1等海佐は、同プロジェクトの更なる運命についての決定は未だ下されていないと表明した。
この間、最後の(第3の)プロジェクト677潜水艦-「ヴェリーキエ・ルーキ」は、10年前の2006年に「アドミラルティ造船所」で起工された。

「2隻のプロジェクト677ラーダ潜水艦の建造はスケジュールに沿って継続されております。
この潜水艦シリーズを継続あるいは中止するという如何なる指示も統合造船業営団は国防省から受けておりません」
チェルニゴフツェフ
は話した。

潜水艦プロジェクト677のトップ「サンクトペテルブルク」は1997年に起工され、2010年から現在まで試験運用中である。
前海軍総司令官ウラジーミル・ヴィソツキー大将は、試験中に動力ユニット及び音響複合体の問題点が発覚したが故に、このプロジェクトの潜水艦の製造を停止させた。
プロジェクト中央設計局「ルビーン」により完成され、現総司令官ヴィクトール・チルコフ大将は建造再開を発表した。
現在までに「アドミラルティ造船所」は2隻のプロジェクト677「ラーダ」潜水艦を建造している-「クロンシュタット」「サンクトペテルブルク」

以前、海軍総司令部及び統合造船業営団管理部の代表は、ロシア連邦新世代ディーゼルエレクトリック潜水艦-プロジェクト「カリーナ」の作成の為の作業を開始したと発表した。
その戦術-技術的特性は、前任のプロジェクト636「ワルシャワンカ」及びプロジェクト677「ラーダ」を遥かに超える。


[新世代潜水艦ラーダ(アムール)級]
[新世代潜水艦ラーダ(アムール)級(旧ブログ)]

ロシア海軍第4世代通常動力潜水艦プロジェクト677「ラーダ」1番艦B-585「サンクトペテルブルク」は1997年12月26日に起工、2004年10月28日に進水、2010年4月22日に就役しました。

しかし、「サンクトペテルブルク」就役前の洋上試験中に様々な問題点が発覚した為、2005年7月28日に起工された2番艦と2006年11月10日に起工された3番艦の建造工事は一旦凍結されました。


2012年2月初頭、当時のロシア海軍総司令官ウラジーミル・ヴィソツキー大将は、『ロシア通信社ノーボスチ』のインタビューに対し、「ラーダ」級潜水艦「サンクトペテルブルク」に対する不満を述べています。

『ロシア通信社ノーボスチ』より。
2012年2月9日配信
【ウラジーミル・ヴィソツキー提督へのインタビュー】

「ラーダ」級に関する箇所を抜粋。

インタビュアー:多くのメディアの報道で、プロジェクト677「ラーダ」ディーゼルエレクトリック潜水艦の将来に関する憶測が流れていますが・・・

ヴィソツキー:
「ラーダ」?この艦については、何か申し上げる事が有りますかね?
潜水艦「サンクトペテルブルク」の試験運用では、技術的特性が示されていません。
その理由は、非常に簡単です。
要するに、この艦の主要動力装置には、欠陥が有るのですよ。

僕達は、第二次世界大戦時の動力を有するような武器を新たに必要であるなどという頭脳は持ち合わせておりません。
何故かって?誰がそれを必要とするのでしょうか?
そして、それは同様の動作特性を有しています。
現在の形での「ラーダ」を、ロシア海軍は必要としておりません。

インタビュアー:建造中の同プロジェクト潜水艦「クロンシュタット」と「セヴァストーポリ」の今後はどうなりましょうか?

ヴィソツキー:これらの艦は、他の動力装置になると思います・・・



その後、「ラーダ」級は改設計され、2013年2月には2番艦3番艦の建造再開が決定されました。
[ロシア国防省はラーダ級潜水艦の建造再開を正式に決定した]

2番艦「クロンシュタット」は2013年7月に建造契約が再締結され、工事が再開されています。
[ラーダ級潜水艦クロンシュタットは再建造される]

2006年に起工されていた3番艦は、2015年3月19日に「ヴェリーキエ・ルーキ」の名で改めて起工されました。

[ロシア海軍の為のラーダ級潜水艦3番艦セヴァストーポリ改めヴェリーキエ・ルーキは再起工された]

これらの同型艦は、1番艦「サンクトペテルブルク」の運用実績を踏まえて大幅に改良されています。
[ロシア海軍の新世代通常動力潜水艦ラーダ級の2番艦以降は大幅に改良される]

一方、1番艦「サンクトペテルブルク」は就役後、暫くはバルト艦隊に所属してバルト海に滞在していましたが、深海での試験(バルト海では実施できない)などを実施する為、北方艦隊の基地へ回航される事になり、2013年10月17日に潜水艦基地ポリャールヌイへ到着しました。
[ラーダ級潜水艦サンクト-ペテルブルクは北方艦隊基地に到着した]

以後、「サンクトペテルブルク」北方艦隊に留まり、試験運用を続けています。
[ロシア海軍第4世代潜水艦サンクト-ペテルブルクは北方艦隊へ配備される]
[ロシア海軍のラーダ級潜水艦サンクトペテルブルクは2016年も試験運用を継続する]

「ラーダ」級2番艦「クロンシュタット」と3番艦「ヴェリーキエ・ルーキ」ロシア海軍への引き渡しは、2019年に延期される事になるようです。
(以前には「クロンシュタット」は2017年、「ヴェリーキエ・ルーキ」は2018年に引き渡される予定だった)
[ラーダ級潜水艦クロンシュタットとヴェリーキエ・ルーキのロシア海軍への引き渡しは2019年に延期される]

2016年1月19日、「ロシア海軍総司令部の(匿名の)高位の代理人」は、「ラーダ」級の建造が3隻で打ち切られると発言しました。
[ロシア海軍は第4世代通常動力潜水艦ラーダ級の調達を3隻で打ち切る]

その2日後、ロシア海軍広報部長イーゴリ・ディガロ氏は、「ラーダ」級の建造打ち切りを否定しました。
[ロシア海軍は第4世代通常動力潜水艦ラーダ級の建造を中止するつもりは無い]

そして今回、ロシア造船業界の総元締である「統合造船業営団」は、ロシア国防省からは「ラーダ」級の建造打ち切りの指示を受けていない事を明らかにしました。

ただ、建造継続(4番艦以降の調達)の指示も受けておらず、「ラーダ」級の4番艦以降の具体的な建造予定は未定のようですが。

以前には2015年末までに「ラーダ」級4番艦を発注し、建造契約を締結する予定だったのですが、現在の所は棚上げされているようです。
[ロシア海軍の為の4隻目のラーダ級潜水艦建造契約の準備が進められている]

ロシア海軍唯一の空母アドミラル・クズネツォフは就役25周年を祝った

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2016年1月22日21時54分配信
【重航空巡洋艦「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・クズネツォフ」乗組員は艦の25周年を祝った】

本日(1月22日)、北方艦隊重航空巡洋艦「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・クズネツォフ」は、艦への海軍旗初掲揚25周年に捧げられる祝賀式典を開催した。

現在、巡洋艦ムルマンスクの常駐停泊地に居る。
艦は技術的準備状態を回復する為の計画措置を実施している。
その完了後、重航空巡洋艦「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・クズネツォフ」は一連の任務を遂行し、航空連隊の乗員とバレンツ海北方艦隊の射爆場で新たな機材の試験へ取り組む。

記念日の船員を祝福する為、艦の退役将兵、最初の乗員メンバー、ロシアの都市の市庁の代表、巡洋艦の後援者が到着した。
後援者による贈り物-モスクワ州ドミトロフ地区のアパートは、巡洋艦の艦長の決断により、何れかの将兵へ割り当てられる。

祝賀会合の後に航空母艦の航空機格納庫で将兵が表彰され、乗組員の為に北方艦隊の歌と踊りのアンサンブルとモスクワ州のアーチストグループによるコンサートが開催された。

重航空巡洋艦「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・クズネツォフ」ロシアで唯一の航空巡洋艦であり、重甲板戦闘機Su-33及び艦載対潜ヘリコプターKa-27の搭載が可能であり、世界の艦で唯一、北極圏緯度で戦闘機飛行士が艦上から空中へ上がっている。
巡洋艦の甲板機発展により、北方艦隊独立艦上戦闘機航空連隊の飛行士6名(T.アパキージェ、I.ボホンコ、V.ドゥボヴォイ、I.コジン、P.クレトフ、I.マトコフスキー)へロシア連邦英雄の称号が授与された。

艦は1982年9月1日に黒海造船工場の造船台で起工された。
進水は1985年12月4日であった。
1991年1月20日、航空巡洋艦へ初めて海軍旗が揚げられた。

重航空巡洋艦「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・クズネツォフ」はユニークな寸法を有している。
甲板の全長は306メートル、幅は75メートル、高さは約60メートルであり、20階建てのビルの高さに相当する。
艦の排水量は60000トンに近い。
巡洋艦の廊下の長さの合計は16キロメートル以上になる。

艦は、大西洋及び地中海への7度の遠距離航海任務を成功裏に果たした。
1995-1996年、2004年、2005年、2007-2008年、2008-2009年、2011-2012年、2013-2014年。

巡洋艦セルゲイ・アルタモノフ1等海佐が指揮する。


[重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフの経歴(ロシア国防省公式サイト)]
[空母アドミラル・クズネツォフ艦長セルゲイ・アルタモノフ]

プロジェクト11435重航空巡洋艦「リガ」は、1982年9月1日に黒海沿岸のニコラエフ南造船所(黒海造船工場)で起工され、1985年12月4日の進水時には「レオニード・ブレジネフ」と改名されていました(1982年11月26日に改名)。


1989年10月から洋上試験が始まり、艦上戦闘機Su-27K、MiG-29K、そして練習機Su-25UTGの発着艦試験も実施されましたが、この時には「トビリシ」と改名されていました(1987年8月11日に改名)。


1990年10月4日には「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・クズネツォフ」(ソヴィエト連邦海軍元帥クズネツォフ)と改名されました。
1990年12月25日に受領-引渡証書へ署名され、ソ連海軍へ納入されました。
1991年1月20日、重航空巡洋艦「ソヴィエト連邦海軍元帥クズネツォフ」は海軍旗初掲揚式典を開催し、赤旗北方艦隊へ編入、正式にソ連海軍へ就役しました。
この日(海軍旗初掲揚式典の開催日)が「アドミラル・クズネツォフ」の「就役記念日」となります。

1991年12月に黒海沿岸セヴァストーポリから北方艦隊基地ヴィジャエヴォ(ウラグバ)へ回航されました。
(12月1日出港、12月24日到着)
[エクソダス~空母クズネツォフ回航~(1991年12月)]
[1993年のウラグバ基地]

1994年9月15日には有翼ミサイル「グラニート」の発射試験を行なっています。


重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」の最初の遠距離航海が行なわれたのは1995年12月-1996年3月でしたが、帰港後は予算不足で満足に整備も修理も出来ず、以後、2000年代前半までは遠距離航海を行なう事が出来ませんでした。
[第1次地中海遠征(1995年12月8日出港、1996年3月22日帰港)]

2000年代初頭に修理が行なわれ、2004年9月20日から11月1日まで大西洋への遠距離航海を実施しました。
[クズネツォフ復帰まで~1990年代末~2004年~]

翌2005年8月にも北東大西洋への遠距離航海を行ないました。

2007年12月初頭には12年ぶりの地中海への遠距離航海へ出発しました。
[第2次地中海遠征(2007年12月5日出港、2008年2月3日帰港)]

2008年以降も3度に渡り地中海への遠距離航海を行なっています。
[第3次地中海遠征(2008年12月5日出港、2009年3月2日帰港)]
[第4次地中海遠征(2011年12月6日出港、2012年2月16日帰港)]
[第5次地中海遠征(2013年12月17日出港、2014年5月18日帰港)]

7度目の遠距離航海の後、「アドミラル・クズネツォフ」は2015年5月-8月にロスリャコヴォ大型浮きドックPD-50へ入渠し、普段は海水に浸かっている艦底部分(吃水線から下の部分)の修復作業が行なわれました。
[ロシア海軍空母アドミラル・クズネツォフは浮きドックを出る]

2015年10月-11月にはバレンツ海で演習を行ないました。
[ロシア海軍の正規空母アドミラル・クズネツォフはバレンツ海で訓練を続ける]
[ロシア海軍の正規空母アドミラル・クズネツォフは海上目標へ艦対空ミサイルを発射した]
[ロシア海軍の正規空母アドミラル・クズネツォフはバレンツ海で防空演習を始めた]

2016年1月20日、「アドミラル・クズネツォフ」は就役25周年を迎えました。
[ロシア海軍北方艦隊の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは就役25周年を迎えた]

そして、その2日後の1月22日に就役記念式典が開催されました。

現在、「アドミラル・クズネツォフ」ムルマンスク工場で整備・修理(技術的準備状態の回復)中であり、それが終わればバレンツ海へ出航し、「新たな機材」-艦上戦闘機MiG-29Kの試験を行ないます。
[ロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフの為の新たな艦上戦闘機MiG-29Kの航空連隊の編成は殆ど完了している]

「アドミラル・クズネツォフ」は今年(2016年)末から近代化改装が行なわれます。
[ロシア海軍唯一の空母アドミラル・クズネツォフの近代化改装は2016年末から始まる]

シリア沖のロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフを外国メディアが取材した

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2016年1月22日12時39分配信
【シリアの戦闘艦:メディアの為の「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」の見学ツアー】

外国人ジャーナリストは、ロシア戦闘艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」へ乗艦した。
船員は外国のゲストの為に見学ツアーを開催し、艦長スタニスラフ・ヴァリクは同艦の兵装について話した。
彼によると、「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」は、あらゆる水中物体を効率的に破壊できる。

「それを発見し、それを破壊する事は、難しい事ではありません」
艦長は話した。

彼は、艦が目標探索の為に水中音響複合体(ソナー)だけでは無く、探索ヘリコプターも使用すると付け加えた。

戦闘艦は(2015年)12月下旬に地中海へ到着し、セヴァストーポリへ戻る警備艦「スメトリーヴイ」と交代した。

「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」プロジェクト1155大型対潜艦(NATO分類ウダロイ級フリゲート)は、ロシア連邦海軍北方艦隊の一員である。


[大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ遠距離航海(2015年10月-)]

プロジェクト1155大型対潜艦の2番艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」(1982年1月10日就役、2010年12月7日再就役)は、2015年10月23日に大西洋へ向けて出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフは大西洋へ向かった]

それから4日後、「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」北海へ入り、ラマンシュ海峡(英仏海峡)へ向かいました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフは北海から英仏海峡へ行く]

11月2日には英仏海峡を抜けてビスケー湾へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフはビスケー湾へ入った]

11月4日未明、ジブラルタル海峡を通過し、地中海へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフはジブラルタル海峡を通過して地中海へ入った]

11月5日~6日には艦載ヘリコプターKa-27の訓練が実施されました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフの艦載ヘリコプターKa-27は地中海で訓練を行なった]

11月9日、チュニス海峡(シチリア海峡)黒海艦隊大型海洋給油船「イワン・ブブノフ」からディーゼル燃料(軽油)真水の洋上補給を受けました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフはシチリア海峡付近で洋上補給を行なった]

その後、地中海東部へ向かい、11月13日にはキプロスリマソール港を訪れました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフはキプロスのリマソールを訪れた]

リマソール港を出た後、11月20日にスエズ運河を通過して紅海へ入りました。 
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフはスエズ運河を通過して紅海へ入った]

11月23日、紅海対テロ演習を実施しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフは紅海で対テロ演習を実施した]

11月26日にはアデン湾対テロ演習を実施しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフはアデン湾で対テロ演習を実施した]

11月末にオマーンサラーラ港へ寄港して物資を補充した後、アラビア海へと去りました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフはオマーンのサラーラ港へ寄港した]

12月4日、パキスタンカラチへ寄港しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフはパキスタンを訪れた]

12月6日にカラチを出航し、パキスタン海軍との麻薬密輸取締の為の合同演習『アラビアン・モンスーン-2015』アラビア海北部で始まりました。
[アラビア海でロシア海軍とパキスタン海軍の合同演習『アラビアン・モンスーン-2015』が始まった]

12月8日には演習を終えてカラチへ戻りました。
[ロシア海軍とパキスタン海軍の合同演習『アラビアン・モンスーン-2015』は完了した]

12月10日にカラチを出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフはパキスタンを去った]

12月16日、再びオマーンサラーラ港へ寄港しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフは再びオマーンを訪れた]

サラーラ港を出た後、紅海へ向かい、その航路上で艦内演習を実施しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ-アドミラル・クラコーフは紅海で演習を実施した]

12月23日、スエズ運河を通過して地中海へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ-アドミラル・クラコーフはスエズ運河を通過して地中海へ入った]

その後も地中海東部に留まり、ここで2016年の新年を迎えました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ-アドミラル・クラコーフは地中海東部で2016年の元旦を迎える]
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ-アドミラル・クラコーフは地中海東部で新年を祝った]

地中海東部で就役34周年を迎えました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ-アドミラル・クラコーフは就役34周年を迎えた]

現在は太平洋艦隊親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」と共にラタキア沖へ展開しています。
[ロシア海軍太平洋艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグはシリア沖で戦闘任務に就いている]
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その「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」を外国の報道陣が取材しました。
アメリカやフランスの他、日本や中国の報道陣も乗艦したようです。



昨年12月18日には、親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」が外国の報道陣に公開されています。
[シリアのラタキア沖のロシア海軍黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦モスクワを外国の報道陣が訪れた]

ロシア海軍太平洋艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグはシリア沖で戦闘任務に就いている

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テレビ局『ズヴェズダー』より
2016年1月22日6時7分配信
【シリアで戦闘当直中の巡洋艦「ワリャーグ」は上空から眺めて撮影された】

テレビ局『ズヴェズダー』撮影班の1人は、シリアで戦闘当直中の巡洋艦「ワリャーグ」を初めて見た。
ジャーナリストは、ロシアの旗艦である北方艦隊大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」を見た後に、捜索救助ヘリコプターKa-27に乗って巡洋艦の周辺を飛行した。

ロシア人ジャーナリストは、シリアへ到着した世界の大手メディアのスタッフと共にロシア連邦軍将兵の業務を視察した。

太平洋艦隊ロケット巡洋艦「ワリャーグ」は、ラタキア沖で戦闘当直に就いていたロシア黒海艦隊旗艦「モスクワ」と交代した。
同艦は、シリア航空基地フマイミーンの対空防衛手段をカバーしている。

2015年12月、西側のジャーナリストは、地中海に展開する親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」を訪れた。
世界の大手テレビ局及び報道機関のスタッフは、ロシア軍シリアでテロリストと戦っている事を隠さずに公開した事に驚いた。


テレビ局『ズヴェズダー』より
2016年1月22日8時43分
【海からの増援:どのようにロシア艦はシリア沖で戦闘当直を行なっているのか】

外国人ジャーナリストは、東地中海に配備され、シリアにおけるロシア連邦の対テロ航空作戦の安全を保障するロシア艦船グループの行動の特徴を紹介した。

この為、世界の主要テレビ局の記者は巡洋艦「ワリャーグ」艦上へ上がり、大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」を訪れた。

ロシア航空宇宙軍の作戦の安全を保障する地中海の艦船グループには、10隻ほどが居る。

ロシア連邦航空宇宙軍の航空群は2015年9月30日からシリアの非合法テロリストグループ「イスラム国」の施設への攻撃を開始した。
ロシア軍の行動は、アラブ共和国大統領バッシャール・アサドの要請によるものである。


ロシア-インド海軍合同演習『インドラ ネイヴィー-2015』へ参加する太平洋艦隊艦船支隊の4隻は、2015年11月2日にウラジオストクを抜錨し、インドへ向かいました。
[ロシア海軍とインド海軍の合同演習『インドラ・ネイヴィー-2015』は2015年12月上旬にベンガル湾で実施される]
[ロシア海軍太平洋艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグと駆逐艦ブイストルイはインドへ向かった]

支隊は11月4日午前10時頃に対馬海峡を通過しました。
日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイトより
2015年11月5日公表
【ロシア海軍艦艇の動向について】

この間(つまり11月3日頃)に日本海で一連の訓練が実施され、対馬海峡を通過する際に1905年5月のツシマ沖海戦の戦没者の追悼式典を開催しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊は日本海で演習を行なった]

11月9日、「太平洋」上で一連の演習が実施されました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊は太平洋上で演習を実施した]

11月20日まで南西諸島周辺海域に滞在し、投錨して洋上補給、ヘリコプター発着訓練などを行なっていました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊は2015年11月中旬に南西諸島周辺海域で行動していた]

その後、南下して南シナ海へ向かい、12月2日にはマラッカ海峡を通過してインド洋へ出ました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊はインド洋へ入った]

12月6日、インド東岸ヴィシャーカパトナム港へ到着しました。
[インド海軍との合同演習に参加するロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊はインドのヴィシャーカパトナム港へ到着した]

合同演習『インドラ ネイヴィー-2015』は12月7日から始まりました。
[ロシア-インド海軍合同演習『インドラ・ネイヴィー-2015』が始まった]

太平洋艦隊艦船支隊は、12月7日から9日までヴィシャーカパトナム港へ滞在し、両国海軍代表団による海上演習の打ち合わせ、インド海軍将兵の親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」見学、両国海軍将兵のスポーツ大会、ロシア海軍将兵の地元観光などが行なわれました。

12月10日、ロシア海軍インド海軍の演習参加艦船はヴィシャーカパトナム港を抜錨し、海上での実地演習(アクティブ・フェーズ)を開始しました。
[合同演習『インドラ・ネイヴィー-2015』へ参加するロシア海軍とインド海軍の艦船はヴィシャーカパトナムを抜錨した]
[ロシア海軍とインド海軍はベンガル湾で合同演習『インドラ・ネイヴィー-2015』を行なっている]

海上での実地演習は12月11日も引き続き行なわれました。
[インド-ロシア海軍合同演習『インドラ・ネイヴィー-2015』海上段階2日目(2015年12月11日)]

演習は12月12日に完了し、インド海軍フリゲート「サヒャディ」で最後の会合が行なわれ、送別式典が開催されました。
[インド-ロシア海軍合同演習『インドラ・ネイヴィー-2015』は終了した]


合同演習が終わった後、太平洋艦隊艦船支隊は東西に分かれ、親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」は単独で西へ、その他の3隻(駆逐艦「ブイストルイ」、大型海洋給油船「ボリス・ブートマ」、救助曳船「アラタウ」)は東へ向かいました。

単艦行動になった親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」は、12月24日から26日までオマーンサラーラ港へ寄港した後、アデン湾付近で新年を迎えました。
[インド海軍との合同演習へ参加したロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊は洋上で2016年の元旦を迎える]

2016年1月3日、スエズ運河を通過して地中海へ入りました。
[ロシア海軍太平洋艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグはスエズ運河を通過して地中海へ入った]

その後、シリアラタキア沖へ到着し、黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」と交代しました。
(「モスクワ」は2016年1月9日にセヴァストーポリへ帰港)
[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦モスクワはシリアからセヴァストーポリへ帰港した]

現在、「ワリャーグ」は、北方艦隊大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」と共にラタキア沖へ展開しています。
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親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」は、2013年にも地中海へ派遣された事があります。
(2013年8月末出航・2014年1月25日帰港)
[ロケット巡洋艦ワリャーグ地中海遠征(2013年8月-2014年1月)]


現在、地中海東部に居るロシア海軍の艦船は、少なくとも7隻です。

親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」(太平洋艦隊、地中海作戦連合部隊旗艦)
大型対潜艦「ヴィツェ-アドミラル・クラコーフ」(北方艦隊)
大型揚陸艦「ノヴォチェルカッスク」(黒海艦隊)
軍用輸送船「ヤウザ」(北方艦隊)
中型海洋給油船「ドゥブナ」(北方艦隊)
救助曳船SB-406(北方艦隊)
工作船PM-56(黒海艦隊)

2016年にロシア海軍の為のプロジェクト22800小型ロケット艦2隻が起工される

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2016年1月21日13時38分配信
【2隻のプロジェクト22800小型ロケット艦は2016年に起工される】
サンクトペテルブルク、1月21日-ロシア通信社ノーボスチ

2隻のプロジェクト22800小型ロケット艦の起工が2016年に計画されている。
ロシア連邦海軍総司令官代理アレクサンドル・フェドテンコフは記者団へ伝えた。

「2016年には、更に15隻の戦闘艦艇・船舶の起工が計画されています。
この間に、更なる2隻のプロジェクト22800小型ロケット艦、プロジェクト20380コルベット、プロジェクト22160哨戒艦も起工されます」

彼は話した。

フェドテンコフは更に、曳船、砕氷船、哨戒艦のクオリティを兼ね備えた根本的に新しい砕氷クラス哨戒艦プロジェクト23550の起工が計画されている事を指摘した。


プロジェクト22800「カラクルト」小型ロケット艦「ウラガーン」「タイフーン」は、2015年12月24日に起工されました。

[ロシア海軍の為のプロジェクト22800小型ロケット艦ウラガーンとタイフーンはサンクトペテルブルクで起工された]

今年(2016年)には、更に2隻が起工されます。


プロジェクト22160哨戒艦は既に2隻が起工されていますが、今年にも2隻が起工されるようです。
[ロシア海軍の為のプロジェクト22160哨戒艦は巡航ミサイル"カリブル"を装備する]

更に、プロジェクト20380コルベットも起工されるようです。
[新世代コルベット「ステレグーシチー」型]
こちらは太平洋艦隊向けかもしれません。

ロシア海軍は第4世代通常動力潜水艦ラーダ級の建造を中止するつもりは無い

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2016年1月21日12時40分配信
【ロシア連邦海軍は、潜水艦プロジェクト「ラーダ」の終了を否定した】
サンクトペテルブルク、1月21日-ロシア通信社ノーボスチ

今日においてディーゼルエレクトリック潜水艦プロジェクト677「ラーダ」シリーズの建造中止は考慮されていない。
木曜日、ロシア連邦海軍公式代理人イーゴリ・ディガロ1等海佐は記者団へ表明した。

彼は、潜水艦プロジェクト「ラーダ」のこれ以上の建造は行なわず、資金はプロジェクト「カリーナ」(改善された「ラーダ」)へ振り向けられるという報道が出てきた事についてコメントした。

「この問題(潜水艦「ラーダ」の建造を中止する)は、総司令部のレベル、または産業界の指導部レベルにおいて、意見すら出ておりません。
更に2隻のラーダの建造は、異なる段階に在ります。
最初のラーダ-潜水艦サンクトペテルブルクの試験運用に基づき、私共は、この潜水艦の必要隻数を纏め上げます。
これは、建造を中止するという話ではありません」
ディガロ
は話した。

潜水艦プロジェクト677(コード名「ラーダ」)のトップ「サンクトペテルブルク」は1997年に起工され、2004年に進水し、2010年から海軍で試験運用中である。
艦の排水量は1765トン、限界潜航深度300メートル、乗組員35名、自立航行期間45日、口径533mm魚雷とロケット魚雷で武装する。


[新世代潜水艦ラーダ(アムール)級]
[新世代潜水艦ラーダ(アムール)級(旧ブログ)]

ロシア海軍第4世代通常動力潜水艦プロジェクト677「ラーダ」1番艦B-585「サンクトペテルブルク」は1997年12月26日に起工、2004年10月28日に進水、2010年4月22日に就役しました。

しかし、「サンクトペテルブルク」就役前の洋上試験中に様々な問題点が発覚した為、2005年7月28日に起工された2番艦と2006年11月10日に起工された3番艦の建造工事は一旦凍結されました。

その後、「ラーダ」級は改設計され、2013年2月には2番艦3番艦の建造再開が決定されました。
[ロシア国防省はラーダ級潜水艦の建造再開を正式に決定した]

2番艦「クロンシュタット」は2013年7月に建造契約が再締結され、工事が再開されています。
[ラーダ級潜水艦クロンシュタットは再建造される]

2006年に起工されていた3番艦は、2015年3月19日に「ヴェリーキエ・ルーキ」の名で改めて起工されました。

[ロシア海軍の為のラーダ級潜水艦3番艦セヴァストーポリ改めヴェリーキエ・ルーキは再起工された]

これらの同型艦は、1番艦「サンクトペテルブルク」の運用実績を踏まえて大幅に改良されています。
[ロシア海軍の新世代通常動力潜水艦ラーダ級の2番艦以降は大幅に改良される]

一方、1番艦「サンクトペテルブルク」は就役後、暫くはバルト艦隊に所属してバルト海に滞在していましたが、深海での試験(バルト海では実施できない)などを実施する為、北方艦隊の基地へ回航される事になり、2013年10月17日に潜水艦基地ポリャールヌイへ到着しました。
[ラーダ級潜水艦サンクト-ペテルブルクは北方艦隊基地に到着した]

以後、「サンクトペテルブルク」北方艦隊に留まり、試験運用を続けています。
[ロシア海軍第4世代潜水艦サンクト-ペテルブルクは北方艦隊へ配備される]
[ロシア海軍のラーダ級潜水艦サンクトペテルブルクは2016年も試験運用を継続する]

「ラーダ」級2番艦「クロンシュタット」と3番艦「ヴェリーキエ・ルーキ」ロシア海軍への引き渡しは、2019年に延期される事になるようです。
(以前には「クロンシュタット」は2017年、「ヴェリーキエ・ルーキ」は2018年に引き渡される予定だった)
[ラーダ級潜水艦クロンシュタットとヴェリーキエ・ルーキのロシア海軍への引き渡しは2019年に延期される]

2016年1月19日、「ロシア海軍総司令部の(匿名の)高位の代理人」は、「ラーダ」級の建造が3隻で打ち切られると発言しました。
[ロシア海軍は第4世代通常動力潜水艦ラーダ級の調達を3隻で打ち切る]

今回のロシア海軍広報部長イーゴリ・ディガロ氏の談話は、これを否定するものです。
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但し、「ラーダ」級の4番艦以降の具体的な建造予定には一切触れていません。

以前には2015年末までに発注し、建造契約を締結する予定だった「ラーダ」級4番艦にも言及されておらず、未だ具体的な建造計画は無いようです。
[ロシア海軍の為の4隻目のラーダ級潜水艦建造契約の準備が進められている]

ロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊は上海を去り、ウラジオストクへ向かった

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2016年1月21日12時54分配信
【太平洋艦隊艦船支隊は上海への訪問を完了し、ウラジオストクへ針路を取った】
モスクワ、1月21日-ロシア通信社ノーボスチ

駆逐艦「ブイストルイ」率いる太平洋艦隊艦船支隊上海港への訪問を完了した。
東方軍管区広報サービス・情報供給部長ローマン・マルトフ1等海佐は発表した。

「太平洋艦隊艦船支隊は5日間に渡る上海港訪問を完了しました。
ロシア人乗組員には休日が提供され、この間に太平洋艦隊将兵は上海の観光名所を見学し、バスケットボールのスポーツ大会が開催されました」

彼は話した。

更に、太平洋艦隊艦船支隊ウラジオストクへ向かう途中、1月9日にダナン港を訪問している事が伝えられた。

駆逐艦「ブイストルイ」は2014年に太平洋艦隊艦船支隊の一員として中国を訪問し、東シナ海で実施されたロシア-中国合同演習『海洋協同-2014』へ参加する為に(上海へ)到着した。


アレクサンドル・ユルダシェフ少将指揮下の太平洋艦隊艦船支隊は2015年11月2日にウラジオストクを出航し、12月6日から12日までベンガル湾で実施された海軍演習『インドラ・ネイヴィー-2015』海上部門へインド海軍と共に参加する為、ヴィシャーカパトナム(インド)へ針路を取った。


[ロシア-インド海軍合同演習『インドラ・ネイヴィー-2015』(2015年12月)]

ロシア-インド海軍合同演習『インドラ ネイヴィー-2015』へ参加する太平洋艦隊艦船支隊は、2015年11月2日にウラジオストクを抜錨し、インドへ向かいました。
[ロシア海軍とインド海軍の合同演習『インドラ・ネイヴィー-2015』は2015年12月上旬にベンガル湾で実施される]
[ロシア海軍太平洋艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグと駆逐艦ブイストルイはインドへ向かった]

[太平洋艦隊艦船支隊]
指揮官:沿海地方多種戦力小艦隊副司令官アレクサンドル・ユーリエヴィチ・ユルダシェフ少将
親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」
駆逐艦「ブイストルイ」
大型海洋給油船「ボリス・ブートマ」
救助曳船「アラタウ」


支隊は11月4日午前10時頃に対馬海峡を通過しました。
日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイトより
2015年11月5日公表
【ロシア海軍艦艇の動向について】

この間(つまり11月3日頃)に日本海で一連の訓練が実施され、対馬海峡を通過する際に1905年5月のツシマ沖海戦の戦没者の追悼式典を開催しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊は日本海で演習を行なった]

11月9日、「太平洋」上で一連の演習が実施されました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊は太平洋上で演習を実施した]

11月20日まで南西諸島周辺海域に滞在し、投錨して洋上補給、ヘリコプター発着訓練などを行なっていました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊は2015年11月中旬に南西諸島周辺海域で行動していた]

その後、南下して南シナ海へ向かい、12月2日にはマラッカ海峡を通過してインド洋へ出ました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊はインド洋へ入った]

12月6日、インド東岸ヴィシャーカパトナム港へ到着しました。
[インド海軍との合同演習に参加するロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊はインドのヴィシャーカパトナム港へ到着した]

合同演習『インドラ ネイヴィー-2015』は12月7日から始まりました。
[ロシア-インド海軍合同演習『インドラ・ネイヴィー-2015』が始まった]

太平洋艦隊艦船支隊は、12月7日から9日までヴィシャーカパトナム港へ滞在し、両国海軍代表団による海上演習の打ち合わせ、インド海軍将兵の親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」見学、両国海軍将兵のスポーツ大会、ロシア海軍将兵の地元観光などが行なわれました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2015年12月8日10時19分配信
【ロシアとインドの軍事船員は合同演習『インドラ ネイヴィー-2015』で描かれるエピソードの進め方で合意した】

『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2015年12月8日11時46分配信
【インド海軍の軍事船員は太平洋艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」を見学に訪れた】

合同演習本部が設置され、ロシア側の演習統制官は太平洋艦隊副司令官アンドレイ・リャブヒン中将インド側の演習統制官は東海軍コマンド司令官スニル・ボカレ少将が務めました。
因みに、中国海軍との合同演習『海洋協同-2015』では、ロシア海軍副総司令官アレクサンドル・フェドテンコフ中将ロシア側の演習統制官を務めています。

12月10日、ロシア海軍インド海軍の演習参加艦船はヴィシャーカパトナム港を抜錨し、海上での実地演習(アクティブ・フェーズ)を開始しました。
[合同演習『インドラ・ネイヴィー-2015』へ参加するロシア海軍とインド海軍の艦船はヴィシャーカパトナムを抜錨した]
[ロシア海軍とインド海軍はベンガル湾で合同演習『インドラ・ネイヴィー-2015』を行なっている]

海上での実地演習は12月11日も引き続き行なわれました。
[インド-ロシア海軍合同演習『インドラ・ネイヴィー-2015』海上段階2日目(2015年12月11日)]

演習は12月12日に完了し、インド海軍フリゲート「サヒャディ」で最後の会合が行なわれ、送別式典が開催されました。
[インド-ロシア海軍合同演習『インドラ・ネイヴィー-2015』は終了した]


合同演習が終わった後、太平洋艦隊艦船支隊は東西に分かれ、親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」は単独で西へ、その他の3隻(駆逐艦「ブイストルイ」、大型海洋給油船「ボリス・ブートマ」、救助曳船「アラタウ」)は東へ向かいました。

12月末、太平洋艦隊艦船支隊の3隻は、インドネシアジャカルタ近郊にあるタンジュンプリオク(Tanjung Priok)へ寄港しました。
[インド海軍との合同演習へ参加したロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊はインドネシアのタンジュンプリオク港を訪問した]

太平洋艦隊艦船支隊は、2016年1月1日を洋上(おそらくは南シナ海)で迎えました。
[インド海軍との合同演習へ参加したロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊は洋上で2016年の元旦を迎える]

2016年1月6日、太平洋艦隊艦船支隊ベトナムダナンを訪問しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊はベトナムのダナンでクリスマス(降誕祭)を祝う]

1月9日にダナンを出航し、今度は中国上海へ向かいました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊はベトナムのダナンを去り、中国の上海へ向かった]

1月17日、中国上海へ到着しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊は中国の上海を訪問した]
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そして1月21日に上海を出港し、ウラジオストクへ向かいました。


なお、太平洋艦隊艦船支隊と別れて単艦行動になった親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」は、1月3日にスエズ運河を通過して地中海へ入っており、現在はシリア沖に居ます。
[ロシア海軍太平洋艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグはスエズ運河を通過して地中海へ入った]

ロシア共産党議員はロシア海軍唯一の空母アドミラル・クズネツォフのシリア作戦への参加を要求した

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2016年1月20日15時24分配信
【ロシア連邦共産党はシリアでの空母「アドミラル・クズネツォフ」の使用を提案した】
モスクワ、1月20日-ロシア通信社ノーボスチ

ロシア連邦共産党国家院(下院)議員セルゲイ・オブホフワレリー・ラシキンは、ロシア国防省のトップであるセルゲイ・ショイグへ、重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」シリアでの特殊作戦への使用の問題についての議論を提案する要望書を送った。

「シリア・アラブ共和国のロシア航空群の任務遂行の為の航空機を完全に充足させる為、重航空巡洋艦アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・クズネツォフの使用の問題について討議して頂きたく、貴方に御願い申し上げます」
ロシア通信社ノーボスチ
が閲覧可能な議員のショイグへの要望文書においては、こう述べられている。

議員は、ロシア航空宇宙軍による連日のミサイル-爆弾による打撃は、飛行場「フマイミーン」からのみ行なわれている事を指摘した。
同時に議員は、重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」航空基地に加勢すれば、ロシア航空群シリアでの任務遂行を大幅に軽減する事が可能になると考えている。

「加えて、空母の実行能力は、第2の航空基地シャーウラトの設備が整うまでにロシア航空宇宙軍の戦闘航空機部隊の数の大幅な増加を可能にします。
戦闘機Su-33に加え、更に軽戦闘機MiG-29KRとMiG-29KUBRが追加される事を含めて」
オブホフ
ラシキンは書き記した。


『ロシア通信社ノーボスチ』より
2016年1月20日14時48分配信
【防衛産業企業体:空母「アドミラル・クズネツォフ」はシリアで使用されない】
モスクワ、1月20日-ロシア通信社ノーボスチ

シリア「イスラム国」(ダーイシュ)に対する作戦で航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」を使用する事は、この艦が現在修理中であるが故に不可能である。
ロシア通信社ノーボスチは水曜日に防衛産業企業体の高位の代理人より伝えられた。

彼は、ロシア連邦共産党国家院(下院)議員ワレリー・ラシキンセルゲイ・オブホフが、ロシア国防相セルゲイ・ショイグに対し、シリア作戦に参加させる為、ロシア唯一の空母「アドミラル・クズネツォフ」の地中海への派遣を要求した件に関してコメントした。

「航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは、ムルマンスクの第35艦船修理工場で修理中です。
工場労働者の前には、2017年末までに艦を修復するという与えられた課題があり、このプロセスを加速あるいは中断する必要は有りません」

対談者は話した。

「アドミラル・クズネツォフ」は、ロシア海軍の戦闘編制に在る唯一の空母である。


[重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフの経歴(ロシア国防省公式サイト)]
[空母アドミラル・クズネツォフ艦長セルゲイ・アルタモノフ]

2016年1月16日、ロシア海軍造船管理部長ウラジーミル・トリャピチニコフ氏は、重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」の近代化改装が2016年末から開始される事を明らかにしました。
[ロシア海軍唯一の空母アドミラル・クズネツォフの近代化改装は2016年末から始まる]

2016年1月20日、「アドミラル・クズネツォフ」は就役25周年を迎えました。
[ロシア海軍北方艦隊の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは就役25周年を迎えた]

「アドミラル・クズネツォフ」の就役記念日に合わせたかどうかはさておき、ロシア共産党国家院(下院)議員ワレリー・ラシキン氏とセルゲイ・オブホフ氏は、シリアにおけるロシア軍の対ISIL(シリア・レバントのイスラム国)作戦へのロシア海軍唯一の「空母」-重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」の参加を求める要望書をロシア国防相セルゲイ・ショイグ氏へ提出しました。

『ロシア連邦共産党』公式サイトより
【ワレリー・フョードロヴィチ・ラシキン議員】
【セルゲイ・パヴロヴィチ・オブホフ議員】

「アドミラル・クズネツォフ」は搭載機の近代化も進めており、新たな多用途艦上戦闘機MiG-29KR/KUBR(R「ロシア」の頭文字であり、インド海軍向けのMiG-29K/KUBと区別する為、非公式に用いられている呼称)が「クズネツォフ」航空団へ加わります。
[ロシア海軍唯一の空母アドミラル・クズネツォフは新型艦上機により近代化される]
[ロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフの為の新たな艦上戦闘機MiG-29Kの航空連隊の編成は殆ど完了している]

その「アドミラル・クズネツォフ」ロシア連邦軍(航空宇宙軍)の対ISIL空爆作戦に参加させない手は無い、というのがラシキン議員オブホフ議員の主張です。

ただ、2つ目の記事に登場する「ロシア防衛産業企業体の高位の代理人」(ロシアの何れかの軍需企業-おそらくは造船業-で高い地位に在る人)は、現在、「アドミラル・クズネツォフ」ムルマンスク第35艦船修理工場で修理中なので、シリア沖へ派遣する事は出来ないと述べておりますが・・・
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ロシア海軍北方艦隊の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは就役25周年を迎えた

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『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2016年1月19日12時1分配信
【「アドミラル・クズネツォフ」は25周年を迎える】

金曜日・1月22日、ムルマンスクで重航空巡洋艦「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・クズネツォフ」へ初めて海軍旗が掲揚された日から25周年に捧げられる記念行事が開催される。

行事の枠組みにおいて、巡洋艦の乗組員全員が格納庫に整列して会合が開かれ、一部の優秀な乗組員は表彰され、巡洋艦で勤務した事のある艦隊の退役将兵へ記念品が手渡される。
ロシア連邦国防省サイトは発表した。

「アドミラル・クズネツォフ」は、水平離着艦航空機を艦上に搭載できるロシア連邦海軍唯一の艦である。

重航空巡洋艦は1982年9月1日に黒海造船工場の船台で起工され、1985年12月4日に進水し、1991年1月20日に北方艦隊へ加入した。

最近、ロシア海軍造船管理部長ウラジーミル・トリャピチニコフ1等海佐は、「アドミラル・クズネツォフ」が2016年末から新たな航空機を使用する為の近代化を行なうと発表した。
新たな航空団には、戦闘機MiG-29Kと、彼が明らかにしなかった他の航空機が含まれる。

昨年、「アドミラル・クズネツォフ」は5月から8月までムルマンスク州ロスリャコヴォ第82艦船修理工場でドック修理を行なった。


[重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフの経歴(ロシア国防省公式サイト)]
[空母アドミラル・クズネツォフ艦長セルゲイ・アルタモノフ]

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プロジェクト11435重航空巡洋艦「リガ」は、1982年9月1日に黒海沿岸のニコラエフ南造船所(黒海造船工場)で起工され、1985年12月4日の進水時には「レオニード・ブレジネフ」と改名されていました(1982年11月26日に改名)。


1989年10月から洋上試験が始まり、艦上戦闘機Su-27K、MiG-29K、そして練習機Su-25UTGの発着艦試験も実施されましたが、この時には「トビリシ」と改名されていました(1987年8月11日に改名)。


1990年10月4日には「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・クズネツォフ」(ソヴィエト連邦海軍元帥クズネツォフ)と改名されました。
1990年12月25日に受領-引渡証書へ署名され、ソ連海軍へ納入されました。
1991年1月20日、重航空巡洋艦「ソヴィエト連邦海軍元帥クズネツォフ」は海軍旗初掲揚式典を開催し、赤旗北方艦隊へ編入、正式にソ連海軍へ就役しました。
この日(海軍旗初掲揚式典の開催日)が「アドミラル・クズネツォフ」の「就役記念日」となります。

1991年12月に黒海沿岸セヴァストーポリから北方艦隊基地ヴィジャエヴォ(ウラグバ)へ回航されました。
(12月1日出港、12月24日到着)
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[エクソダス~空母クズネツォフ回航~(1991年12月)]
[1993年のウラグバ基地]

1994年9月15日には有翼ミサイル「グラニート」の発射試験を行なっています。


重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」の最初の遠距離航海が行なわれたのは1995年12月-1996年3月でしたが、帰港後は予算不足で満足に整備も修理も出来ず、以後、2000年代前半までは遠距離航海を行なう事が出来ませんでした。
[第1次地中海遠征(1995年12月8日出港、1996年3月22日帰港)]

2000年代初頭に修理が行なわれ、2004年9月20日から11月1日まで大西洋への遠距離航海を実施しました。
[クズネツォフ復帰まで~1990年代末~2004年~]



翌2005年8月23日から9月14日にも北東大西洋への遠距離航海を行ないました。

2007年12月初頭には12年ぶりの地中海への遠距離航海へ出発しました。
[第2次地中海遠征(2007年12月5日出港、2008年2月3日帰港)]

2008年以降も3度に渡り地中海への遠距離航海を行なっています。
[第3次地中海遠征(2008年12月5日出港、2009年3月2日帰港)]
[第4次地中海遠征(2011年12月6日出港、2012年2月16日帰港)]
[第5次地中海遠征(2013年12月17日出港、2014年5月18日帰港)]

7度目の遠距離航海の後、「アドミラル・クズネツォフ」は2015年5月-8月にロスリャコヴォ大型浮きドックPD-50へ入渠し、普段は海水に浸かっている艦底部分(吃水線から下の部分)の修復作業が行なわれました。
[ロシア海軍空母アドミラル・クズネツォフは浮きドックを出る]

2015年10月-11月にはバレンツ海で演習を行ないました。
[ロシア海軍の正規空母アドミラル・クズネツォフはバレンツ海で訓練を続ける]
[ロシア海軍の正規空母アドミラル・クズネツォフは海上目標へ艦対空ミサイルを発射した]
[ロシア海軍の正規空母アドミラル・クズネツォフはバレンツ海で防空演習を始めた]

2016年1月、ロシア海軍造船管理部長ウラジーミル・トリャピチニコフ氏は、「アドミラル・クズネツォフ」の近代化改装が2016年末から開始される事を明らかにしました。
[ロシア海軍唯一の空母アドミラル・クズネツォフの近代化改装は2016年末から始まる]

搭載機の近代化も進められています。
[ロシア海軍唯一の空母アドミラル・クズネツォフは新型艦上機により近代化される]
[ロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフの為の新たな艦上戦闘機MiG-29Kの航空連隊の編成は殆ど完了している]

そして2016年1月20日、「アドミラル・クズネツォフ」は就役25周年を迎えました。

「アドミラル・クズネツォフ」は今年末から近代化改装を行ない、新たな原子力空母が就役する2030年頃まで現役に留まる事になります。
[ロシア海軍の将来原子力空母は2030年に就役する]

ロシア海軍は第4世代通常動力潜水艦ラーダ級の調達を3隻で打ち切る

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2016年1月19日12時2分配信
【ロシアは潜水艦プロジェクト677「ラーダ」の建造を停止する】
モスクワ、1月19日-ロシア通信社ノーボスチ

ディーゼルエレクトリック潜水艦プロジェクト677「ラーダ」のこれ以上の建造は行なわず、資金はプロジェクト「カリーナ」(改善された「ラーダ」)へ振り向けられる。
ロシア通信社ノーボスチは火曜日にロシア海軍総司令部の高位の代理人より伝えられた。

現在、このプロジェクトのトップ潜水艦「サンクトペテルブルク」は試験運用中であり、北方艦隊で試験が行われている。
他の2隻は既に「アドミラルティ造船所」で起工されており、潜水艦「クロンシュタット」「ヴェリーキエ・ルーキ」は完成する。

「海軍司令部は、2隻の潜水艦プロジェクト677ラーダを完成させ、これで建造を終了する決定を採択しました。
このプロジェクトの3隻の潜水艦は、バルト艦隊の戦闘編制へ加わります。
資金は、プロジェクト"カリーナ"へ振り向けられます」

対談者は話した。

彼は、中央設計局「ルビーン」は、現在、嫌気性(非大気依存)装置を有する新たなプロジェクト「カリーナ」へ取り組んでいる事を強調した。
それは2020年以降に展開される。

潜水艦プロジェクト677(コード名「ラーダ」)のトップ「サンクトペテルブルク」は1997年に起工され、2004年に進水し、2010年から海軍で試験運用中である。
艦の排水量は1765トン、限界潜航深度300メートル、乗組員35名、自立航行期間45日、口径533mm魚雷とロケット魚雷で武装する。

嫌気性発電装置は、ロシア防衛産業企業体の最新の開発成果である。
その主な利点は、潜水艦の隠密性の増加にある:潜水艦はバッテリー充電の為に浮上する事無く、長期に渡り水中に滞在する機会を得る。


[新世代潜水艦ラーダ(アムール)級]
[新世代潜水艦ラーダ(アムール)級(旧ブログ)]

ロシア海軍第4世代通常動力潜水艦プロジェクト677「ラーダ」1番艦B-585「サンクトペテルブルク」は1997年12月26日に起工、2004年10月28日に進水、2010年4月22日に就役しました。

しかし、「サンクトペテルブルク」就役前の洋上試験中に様々な問題点が発覚した為、2005年7月28日に起工された2番艦と2006年11月10日に起工された3番艦の建造工事は一旦凍結されました。

その後、「ラーダ」級は改設計され、2013年2月には2番艦3番艦の建造再開が決定されました。
[ロシア国防省はラーダ級潜水艦の建造再開を正式に決定した]

2番艦「クロンシュタット」は2013年7月に建造契約が再締結され、工事が再開されています。
[ラーダ級潜水艦クロンシュタットは再建造される]

2006年に起工されていた3番艦は、2015年3月19日に「ヴェリーキエ・ルーキ」の名で改めて起工されました。

[ロシア海軍の為のラーダ級潜水艦3番艦セヴァストーポリ改めヴェリーキエ・ルーキは再起工された]

これらの同型艦は、1番艦「サンクトペテルブルク」の運用実績を踏まえて大幅に改良されています。
[ロシア海軍の新世代通常動力潜水艦ラーダ級の2番艦以降は大幅に改良される]

一方、1番艦「サンクトペテルブルク」は就役後、暫くはバルト艦隊に所属してバルト海に滞在していましたが、深海での試験(バルト海では実施できない)などを実施する為、北方艦隊の基地へ回航される事になり、2013年10月17日に潜水艦基地ポリャールヌイへ到着しました。
[ラーダ級潜水艦サンクト-ペテルブルクは北方艦隊基地に到着した]

以後、「サンクトペテルブルク」北方艦隊に留まり、試験運用を続けています。
[ロシア海軍第4世代潜水艦サンクト-ペテルブルクは北方艦隊へ配備される]
[ロシア海軍のラーダ級潜水艦サンクトペテルブルクは2016年も試験運用を継続する]

「ラーダ」級2番艦「クロンシュタット」と3番艦「ヴェリーキエ・ルーキ」ロシア海軍への引き渡しは、2019年に延期される事になるようです。
(以前には「クロンシュタット」は2017年、「ヴェリーキエ・ルーキ」は2018年に引き渡される予定だった)
[ラーダ級潜水艦クロンシュタットとヴェリーキエ・ルーキのロシア海軍への引き渡しは2019年に延期される]

そして今回、「ロシア海軍総司令部の(匿名の)高位の代理人」は、「ラーダ」級の建造が3隻で打ち切られる事を明らかにしました。
既に建造工事が進められている2隻は完成させるが、それ以上の新規建造は行なわないという事です。

以前には「ラーダ」級4番艦の建造も計画されていましたが、当然、これも取り止めとなります。
[ロシア海軍の為の4隻目のラーダ級潜水艦建造契約の準備が進められている]

3隻の「ラーダ」級は纏めてバルト艦隊へ配備されます。


既に「ラーダ」級の次の世代となる第5世代通常動力潜水艦「カリーナ」の設計作業が海洋工学中央設計局「ルビーン」により進められており、今後は「カリーナ」の建造へ移行する事になります。
[ロシア海軍の為の第5世代通常動力潜水艦カリーナ級の予備設計作業は完了した]
[ロシア海軍の為の第5世代通常動力潜水艦カリーナ級の建造は2020年以降に始まる]

海洋工学中央設計局「ルビーン」は、通常動力潜水艦の為の新たな非大気依存発電装置(AIP機関)及びリチウムイオンバッテリーの開発も進めています。
[ロシア海軍の新世代潜水艦の為のAIP機関の試験は進んでいる]
[ロシアは潜水艦用のリチウムイオン電池の試験に成功した]

新たな非大気依存発電装置(AIP機関)第5世代潜水艦「カリーナ」に装備されるようです。

ロシア海軍太平洋艦隊は通常動力潜水艦を増強する

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『スプートニク』(日本語版)より
2016年1月18日23時8分配信
【日本がロシアの潜水艦増強の背中を押す】

元記事はこちらです。


『Lenta.Ru』より
2016年1月18日14時34分配信
【ロシアは日本に対抗する為に太平洋の海軍を強化する】

ロシア連邦海軍太平洋艦隊の為に建造されるプロジェクト636.3潜水艦シリーズは、ソ連邦解体後の年月で生じた日本に対するロシア潜水艦戦力の立ち遅れを克服する為に意図されている。
『Lenta.Ru』軍当局の情報提供者より伝えられた。

「今後10年間で太平洋艦隊が必要とする現代的なディーゼル潜水艦は10-12隻です」
対談者は説明した。
「原子力潜水艦に関しては、その数は、境界線上水域における日本海軍への優位性と、更にはアメリカ合衆国海軍との対等性を保障します」

日本潜水艦隊には17隻の現代的なディーゼル潜水艦が有る。

1月16日、太平洋艦隊の為に新たなプロジェクト636.3潜水艦を建造する計画は、ラジオ局『ロシアニュースサービス』の生放送で海軍造船管理部長ウラジーミル・トリャピチニコフより発表された。

プロジェクト636.3潜水艦は第3世代に属しており、プロジェクト636及び877艦の発展型である。
それは、世界で最も静粛な潜水艦の1つと見られている。
水中速力は20ノット、限界潜航深度は300メートル、水中排水量は約3000トンである。
潜水艦の乗組員は52名で構成され、45日間に渡る自立航行が可能である。

以前、このタイプの潜水艦6隻が黒海艦隊の為に発注され、この内の4隻は既に完成している。
2015年12月8日、これらの潜水艦の1隻であるB-237「ロストフ・ナ・ドヌー」は、地中海への滞在中に長距離有翼ミサイル3M14「カリブル」を用いてシリアのテロリスト陣地へ打撃を与えた。

現在、太平洋艦隊には8隻のプロジェクト877潜水艦が含まれており、第19潜水艦旅団へ配備され、ウラジオストク小ウリス湾に駐留している。
この内の5隻の潜水艦(B-190「クラスノカメンスク」、B-260「チタ」、B-345「モゴーチャ」、B-464「ウスチ・カムチャツク」、B-494「ウスチ・ボリシェレツク」)が活動状態に在り、2隻(B-187「コムソモリスク・ナ・アムーレ」、B-394「ヌルラト」)は修理中、もう1隻-B-445「奇蹟者ニコライ」は予備役であり、入手可能な情報によると、退役を準備している。
一部の潜水艦は、就役期間を2025年-2030年まで延長する為の近代化が実施されるだろう。

太平洋艦隊潜水艦部隊の基礎は、カムチャツカ半島ヴィリュチンスクに駐留する第10潜水艦師団及び第25潜水艦師団原子力潜水艦である。
第10潜水艦師団には、5隻の原子力水中巡洋艦-有翼ミサイル搭載のプロジェクト949A「アンテイ」と、同数の多目的原子力潜水艦プロジェクト971「シチューカ-B」が含まれており、これらは1980年代末から1990年代に建造された。
両方のプロジェクトの潜水艦の多くは修理中である。

第25潜水艦師団には5隻の戦略ロケット艦-3隻のプロジェクト667BDR「カリマール」と2隻の最新水中巡洋艦プロジェクト955が含まれている。
2020年末までに全てのプロジェクト667BDR巡洋艦-1980年代初頭に建造された-は、新たな潜水艦で代替されなければならない。


記事中で触れられていますが、1月16日にロシア海軍造船管理部長ウラジーミル・トリャピチニコフ氏は、太平洋艦隊向けに6隻のプロジェクト06363潜水艦の建造が計画されている事を明らかにしました。
[6隻のプロジェクト06363(改キロ級)潜水艦がロシア海軍太平洋艦隊の為に建造される]

なお、『スプートニク』の記事では、トリャピチニコフ氏が「日本との境界線の水域で海上自衛隊を凌駕するため」に06363潜水艦を建造すると発言したかのように書かれていますが、同氏は、そのような発言をしておりません。
これは「軍当局の(匿名の)情報提供者」の発言です。


現在、太平洋艦隊には8隻のプロジェクト877潜水艦が在籍しており、この内の5隻(B-190、B-345、B-464、B-494、B-187)は後期建造型です。
(後期建造型の輸出型がプロジェクト636であり、その最終発展型が06363)

ロシア海軍の現用のプロジェクト877潜水艦の一部は寿命を延長するなどの近代化改装を行なっており、太平洋艦隊ではB-187がこれに該当します。
しかし、太平洋艦隊の8隻が全て近代化改装される可能性は無いに等しく(現に1隻は事実上退役)、多くても半分(4隻)程度でしょう。

そこで、新たに6隻のプロジェクト06363の調達が決定されたようです。
(元々プロジェクト06363黒海艦隊向けの6隻で調達は終了する計画だった)

現用のプロジェクト877潜水艦4隻を近代化改装して、これに新造のプロジェクト06363が6隻が加われば「現代的なディーゼル潜水艦」が10隻揃うという事です。


太平洋艦隊原子力潜水艦は、現用のプロジェクト949A原子力水中巡洋艦3隻、プロジェクト971原子力巡洋潜水艦3隻の大規模な近代化改装が予定されており、既に一部の艦は改装工事中です。
[ロシア海軍の約10隻のアクラ級原潜とオスカーII級原潜が近代化改装される]
[ロシア海軍太平洋艦隊の原子力水中巡洋艦イルクーツクは汎用ミサイル発射機を装備する]
[ロシア海軍太平洋艦隊の原潜ブラーツクとサマ―ラはセヴェロドヴィンスクの艦船修理工場へ到着した]

未だ具体的な予定は明らかにされていませんが、新世代多用途原潜(原子力水中巡洋艦)プロジェクト885「ヤーセン」も何隻かは太平洋艦隊へ配備されるでしょう。
[新世代多用途原潜ヤーセン級]

この他、新世代の戦略(弾道ミサイル)原子力潜水艦-プロジェクト955「ボレイ」原子力戦略用途水中巡洋艦は、既に1隻がカムチャツカ半島に到着しており、今年にはもう1隻が到着します。
[ロシア海軍新世代戦略原潜アレクサンドル・ネフスキーはカムチャツカ半島の原潜基地へ到着した]
[ロシア海軍最新鋭戦略原潜ウラジーミル・モノマーフのカムチャツカ回航は2016年になる]

昨年12月に起工された「インペラ―トル・アレクサンドルIII」(皇帝アレクサンドル3世)太平洋艦隊へ配備されます。
[太平洋艦隊の為のロシア海軍新世代戦略原潜ボレイ級7番艦インペラ―トル・アレクサンドルIII(皇帝アレクサンドル3世)は起工された]

「ボレイ」級の配備に伴い、3隻のプロジェクト667BDRは現役を去る事になります。
ただし、最近にオーバーホールされた「リャザン」は暫くの間は現役に留まるでしょう。
[ロシア海軍新世代戦略原潜ボレイ級は太平洋艦隊のデルタIII級を代替する]

ラーダ級潜水艦クロンシュタットとヴェリーキエ・ルーキのロシア海軍への引き渡しは2019年に延期される

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『タス通信』より
2016年1月16日9時48分配信
【情報筋:海軍は計画よりも遅れて2019年にのみ新たな2隻の「ラーダ」型潜水艦を受領する】
サンクトペテルブルク、1月16日/タス通信

プロジェクト677「ラーダ」の第2及び第3の潜水艦は、予定時期よりも遅れてロシア海軍へ引き渡される-2019年に。
土曜日、タス通信ロシア海軍総司令部の情報提供者より伝えられた。

昨年、防衛産業の情報提供者は、海軍は2隻の「ラーダ」を2017年と2018年に受領するとタス通信へ話した。
このデータは、潜水艦を建造している「アドミラルティ造船所」総取締役第1代理アンドレイ・ブイストロフにより確認された。

「延期は、両方のラーダ-クロンシュタット及びヴェリーキエ・ルーキで見込まれています-2019年に」
総司令部の対談者は話した。
彼によると、これは、国家防衛発注の調整に関連している。
情報提供者は、潜水艦シリーズの2隻目と3隻目の建造は「北方艦隊におけるラーダのトップ(註:サンクトペテルブルク)の運用中に示された全ての所見を考慮に入れて」行なわれている事を強調した。
これらの潜水艦への非大気依存発電装置の設置の可能性については「海洋試験の結果を待つ必要があります」と対談者は指摘した。

「ラーダ」型潜水艦は、第4世代非核動力潜水艦に属している。
以前の「ワルシャワンカ」型潜水艦に比べ、「ラーダ」の水上排水量は、2300トンに対して約1750トンであり、そして速力は、水中で21ノットに達する。
新世代潜水艦は、非常に低い騒音レベルと高レベルの自動化により特徴付けられる。
その主な兵装は有翼ミサイル複合体「カリブル」である。

プロジェクト677潜水艦の建造は、ほぼ20年に渡り続いている:潜水艦シリーズのトップ「サンクトペテルブルク」は1997年に起工され、2010年に海軍へ引き渡された時点で試験運用のままであった。
「クロンシュタット」「ヴェリーキエ・ルーキ」は2005年と2006年に起工された。
その建造は中断し、2013年から再開された。

この時、軍は新たな「ラーダ」型潜水艦非大気依存発電装置の装備を計画した。
それは、潜水艦の水中滞在時間を更に増加させ、敵から攻撃されにくくなる事を可能にする。
しかしながら、この装置の海洋試験は2016年から開始される。


[新世代潜水艦ラーダ(アムール)級]
[新世代潜水艦ラーダ(アムール)級(旧ブログ)]

ロシア海軍第4世代通常動力潜水艦プロジェクト677「ラーダ」1番艦B-585「サンクトペテルブルク」は1997年12月26日に起工、2004年10月28日に進水、2010年4月22日に就役しました。
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しかし、「サンクトペテルブルク」就役前の洋上試験中に様々な問題点が発覚した為、2005年7月28日に起工された2番艦と2006年11月10日に起工された3番艦の建造工事は一旦凍結されました。

その後、「ラーダ」級は改設計され、2013年2月には2番艦3番艦の建造再開が決定されました。
[ロシア国防省はラーダ級潜水艦の建造再開を正式に決定した]

2番艦「クロンシュタット」は2013年7月に建造契約が再締結され、工事が再開されています。
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[ラーダ級潜水艦クロンシュタットは再建造される]

2006年に起工されていた3番艦は、2015年3月19日に「ヴェリーキエ・ルーキ」の名で改めて起工されました。

[ロシア海軍の為のラーダ級潜水艦3番艦セヴァストーポリ改めヴェリーキエ・ルーキは再起工された]

これらの同型艦は、1番艦「サンクトペテルブルク」の運用実績を踏まえて大幅に改良されています。
[ロシア海軍の新世代通常動力潜水艦ラーダ級の2番艦以降は大幅に改良される]

一方、1番艦「サンクトペテルブルク」は就役後、暫くはバルト艦隊に所属してバルト海に滞在していましたが、深海での試験(バルト海では実施できない)などを実施する為、北方艦隊の基地へ回航される事になり、2013年10月17日に潜水艦基地ポリャールヌイへ到着しました。
[ラーダ級潜水艦サンクト-ペテルブルクは北方艦隊基地に到着した]

以後、「サンクトペテルブルク」北方艦隊に留まり、試験運用を続けています。
[ロシア海軍第4世代潜水艦サンクト-ペテルブルクは北方艦隊へ配備される]
[ロシア海軍のラーダ級潜水艦サンクトペテルブルクは2016年も試験運用を継続する]



そして今回、「ロシア海軍総司令部の(匿名の)情報提供者」は、「ラーダ」級2番艦「クロンシュタット」と3番艦「ヴェリーキエ・ルーキ」ロシア海軍への引き渡しは、2019年に延期されると「タス通信」へ話しました。
(以前には「クロンシュタット」は2017年、「ヴェリーキエ・ルーキ」は2018年に引き渡される予定だった)

理由は「国家防衛発注の調整」との事です。
つまり、「ラーダ」級潜水艦の建造へ割り当てる筈の資金を他に振り向け、「ラーダ」級の完成は後回しにするという事でしょう。

「ラーダ」級4番艦の建造も計画されていましたが、中止されるかもしれません。
[ロシア海軍の為の4隻目のラーダ級潜水艦建造契約の準備が進められている]

ロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊は中国の上海を訪問した

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2016年1月18日7時59分配信
【ロシア太平洋艦隊艦船支隊は上海に到着した】
モスクワ、1月18日-ロシア通信社ノーボスチ

駆逐艦「ブイストルイ」率いる太平洋艦隊艦船支隊上海港を訪問中である。
東方軍管区広報サービス・情報供給部長ローマン・マルトフ1等海佐は発表した。

「太平洋において戦闘任務を遂行してる太平洋艦隊艦船支隊は、昨日・1月17日に上海港を訪問する為に寄港しました。
本日午前、支隊指揮官アレクサンドル・ユルダシェフ少将率いる太平洋艦隊公式代表団は、中国人民解放軍海軍東部艦隊司令部の代表との表敬会合を開催しました。
同日、駆逐艦ブイストルイを呉淞(ウースン)海軍管区の幹部が訪れます。
同時に、ロシア船員は中国海軍の戦闘艦の1隻を訪問します」

声明では、こう述べられた。

訪問中にロシア艦船の乗組員は休養し、物資を補充し、小旅行中に上海市の観光名所を見学し、バスケットボールのスポーツ大会が開催される事が注目される。

駆逐艦「ブイストルイ」は2014年に太平洋艦隊艦船支隊の一員として中国を訪問し、東シナ海で実施されたロシア-中国合同演習『海洋協同-2014』へ参加する為に(上海へ)到着した。

「上海港への移動中に駆逐艦ブイストルイは複合艦内戦闘演習を実施し、錬成任務K-2の海上要素へ取り組みました。
駆逐艦の乗組員は、仮想敵の潜水艦の探知・破壊訓練を実施し、仮想敵の空襲を撃退し、仮想海上目標へ主要打撃ミサイル複合体を発射しました。
また、支隊の艦船に乗っている対テロ部隊の演習も実施されました」
マルトフ
は指摘した。


[ロシア-インド海軍合同演習『インドラ・ネイヴィー-2015』(2015年12月)]

ロシア-インド海軍合同演習『インドラ ネイヴィー-2015』へ参加する太平洋艦隊艦船支隊は、2015年11月2日にウラジオストクを抜錨し、インドへ向かいました。
[ロシア海軍とインド海軍の合同演習『インドラ・ネイヴィー-2015』は2015年12月上旬にベンガル湾で実施される]
[ロシア海軍太平洋艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグと駆逐艦ブイストルイはインドへ向かった]

[太平洋艦隊艦船支隊]
指揮官:沿海地方多種戦力小艦隊副司令官アレクサンドル・ユーリエヴィチ・ユルダシェフ少将
親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」
駆逐艦「ブイストルイ」
大型海洋給油船「ボリス・ブートマ」
救助曳船「アラタウ」


支隊は11月4日午前10時頃に対馬海峡を通過しました。
日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイトより
2015年11月5日公表
【ロシア海軍艦艇の動向について】

この間(つまり11月3日頃)に日本海で一連の訓練が実施され、対馬海峡を通過する際に1905年5月のツシマ沖海戦の戦没者の追悼式典を開催しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊は日本海で演習を行なった]

11月9日、「太平洋」上で一連の演習が実施されました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊は太平洋上で演習を実施した]

11月20日まで南西諸島周辺海域に滞在し、投錨して洋上補給、ヘリコプター発着訓練などを行なっていました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊は2015年11月中旬に南西諸島周辺海域で行動していた]

その後、南下して南シナ海へ向かい、12月2日にはマラッカ海峡を通過してインド洋へ出ました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊はインド洋へ入った]

12月6日、インド東岸ヴィシャーカパトナム港へ到着しました。
[インド海軍との合同演習に参加するロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊はインドのヴィシャーカパトナム港へ到着した]

合同演習『インドラ ネイヴィー-2015』は12月7日から始まりました。
[ロシア-インド海軍合同演習『インドラ・ネイヴィー-2015』が始まった]

太平洋艦隊艦船支隊は、12月7日から9日までヴィシャーカパトナム港へ滞在し、両国海軍代表団による海上演習の打ち合わせ、インド海軍将兵の親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」見学、両国海軍将兵のスポーツ大会、ロシア海軍将兵の地元観光などが行なわれました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2015年12月8日10時19分配信
【ロシアとインドの軍事船員は合同演習『インドラ ネイヴィー-2015』で描かれるエピソードの進め方で合意した】

『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2015年12月8日11時46分配信
【インド海軍の軍事船員は太平洋艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」を見学に訪れた】

合同演習本部が設置され、ロシア側の演習統制官は太平洋艦隊副司令官アンドレイ・リャブヒン中将インド側の演習統制官は東海軍コマンド司令官スニル・ボカレ少将が務めました。
因みに、中国海軍との合同演習『海洋協同-2015』では、ロシア海軍副総司令官アレクサンドル・フェドテンコフ中将ロシア側の演習統制官を務めています。

12月10日、ロシア海軍インド海軍の演習参加艦船はヴィシャーカパトナム港を抜錨し、海上での実地演習(アクティブ・フェーズ)を開始しました。
[合同演習『インドラ・ネイヴィー-2015』へ参加するロシア海軍とインド海軍の艦船はヴィシャーカパトナムを抜錨した]
[ロシア海軍とインド海軍はベンガル湾で合同演習『インドラ・ネイヴィー-2015』を行なっている]

海上での実地演習は12月11日も引き続き行なわれました。
[インド-ロシア海軍合同演習『インドラ・ネイヴィー-2015』海上段階2日目(2015年12月11日)]

演習は12月12日に完了し、インド海軍フリゲート「サヒャディ」で最後の会合が行なわれ、送別式典が開催されました。
[インド-ロシア海軍合同演習『インドラ・ネイヴィー-2015』は終了した]


合同演習が終わった後、太平洋艦隊艦船支隊は東西に分かれ、親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」は単独で西へ、その他の3隻(駆逐艦「ブイストルイ」、大型海洋給油船「ボリス・ブートマ」、救助曳船「アラタウ」)は東へ向かいました。

12月末、太平洋艦隊艦船支隊の3隻は、インドネシアジャカルタ近郊にあるタンジュンプリオク(Tanjung Priok)へ寄港しました。
[インド海軍との合同演習へ参加したロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊はインドネシアのタンジュンプリオク港を訪問した]

太平洋艦隊艦船支隊は、2016年1月1日を洋上(おそらくは南シナ海)で迎えました。
[インド海軍との合同演習へ参加したロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊は洋上で2016年の元旦を迎える]

2016年1月6日、太平洋艦隊艦船支隊ベトナムダナンを訪問しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊はベトナムのダナンでクリスマス(降誕祭)を祝う]

1月9日にダナンを出航し、今度は中国上海へ向かいました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊はベトナムのダナンを去り、中国の上海へ向かった]

そして1月17日、中国上海へ到着しました。
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記事中でも触れられていますが、駆逐艦「ブイストルイ」は、2014年5月にも上海を訪れています。
この時は、ロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2014」(2014年5月20日から26日まで東シナ海で実施)へ参加する為でした。
[ロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2014」]


なお、太平洋艦隊艦船支隊と別れて単艦行動になった親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」は、1月3日にスエズ運河を通過して地中海へ入っており、現在はシリア沖に居ます。
[ロシア海軍太平洋艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグはスエズ運河を通過して地中海へ入った]

ロシア海軍の為の新たな汎用大型揚陸艦の建造は2018年に始まる

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2016年1月16日21時27分配信
【ロシアは汎用大型揚陸艦を建造する】
モスクワ、1月16日-ロシア通信社ノーボスチ

国内の設計機関により開発される大きな排水量の外観の汎用揚陸艦の建造開始は、ロシア連邦で2018年に計画されている。
土曜日、ロシア海軍造船管理部長ウラジーミル・トリャピチニコフ1等海佐は表明した。

ロシア海軍の為に作成される大きな排水量の新たな揚陸艦は、世界における同様の艦の建造経験が考慮される。
特に、フランス「ミストラル」が。

「ロシア海軍は、世界の大洋で作業し、与えられた任務を遂行しなければならない新たな大型揚陸艦を必要としております。
国内の設計機関は、汎用揚陸艦の概要を開発しております」
トリャピチニコフ
ラジオ局『ロシアニュースサービス』の生放送で話した。

彼は説明した。
「その建造は2018年に始まります」

「それは大きな排水量の揚陸艦となり、大量の車両や人員を運ぶ事が出来ます」
トリャピチニコフ
は説明した。

ロシア海軍造船管理部長は更に、2016年にロシア海軍の戦闘編制へ大型揚陸艦「イワン・グレン」が補充される事を想い起した。

「大型揚陸艦の納入時期が2017年になるなどという話をする理由は有りませんね」
トリャピチニコフ
は強調した。


[ロシア将来大型揚陸艦]

ロシアフランスへ2隻の「ミストラル」級ヘリコプター揚陸ドック艦(ヘリコプター空母)を発注し、「ウラジオストク」、「セヴァストーポリ」と命名された艦は2014年と2015年に引き渡される筈でしたが、フランスウクライナ情勢に関連して引き渡しを凍結しました。

2015年8月5日、ロシア連邦大統領ウラジーミル・プーチンフランス大統領フランソワ・オランドは電話で会談し、「ミストラル」級ヘリコプター揚陸ドック艦の建造・供給契約の終了(破棄)を決定しました。
[ロシアとフランスはロシア海軍向けミストラル級ヘリコプター揚陸ドック艦の契約を終了させた]

フランスロシアへ補償金として約9億5000万ユーロを支払い、2隻の「ミストラル」級に設置されたロシア製機器は全て取り外してロシアへ返却する事になりました。
[ロシア海軍向けミストラル級ヘリコプター揚陸ドック艦の契約終了によりフランスはロシアへ9億4975万4849ユーロを支払う]
[ロシア海軍向けだった2隻のミストラル級ヘリコプター揚陸ドック艦から取り外されたロシア製機器は全てロシアへ到着した]

その後、2隻の「ミストラル」級エジプトへ売却されることになりました。

一方、ロシアは、以前からロシア版ミストラルとも言える大型の全通甲板ヘリコプター揚陸艦の設計を進めていました。
[ロシア海軍将来汎用揚陸ヘリコプター搭載艦プロジェクト「ラヴィーナ」]
[ロシア海軍の為の将来大型揚陸艦は複数のヴァージョンが設計されている]
[ロシア海軍の為の新たなヘリコプター揚陸艦の設計は進められている]
[ロシア海軍の将来汎用ヘリコプター揚陸艦の建造にはミストラル級の経験が生かされる]

今回、ロシア海軍造船管理部長ウラジーミル・トリャピチニコフ氏は「大きな排水量の汎用揚陸艦」の建造が2018年から始まるとだけ述べておりますが、おそらく、この揚陸艦「ラヴィーナ」をベースにした「ヘリコプター揚陸艦」でしょう。
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以前には、14000トン級の新型揚陸艦「プリボイ」級の建造が2016年から開始されると言われており、トリャピチニコフ氏も言及した事がありましたが、「プリボイ」級の建造を止めて「大きな排水量」-25000トン以上の「汎用揚陸艦」を2018年から建造するのかもしれません。
[ロシア海軍の為の新型汎用揚陸艦プリボイ級が建造される]
[ロシア海軍の新世代大型揚陸艦は2020年に就役する]

ロシア海軍の将来原子力空母は2030年に就役する

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2016年1月16日22時32分配信
【ロシア海軍は2030年に原子力空母を受領する】
モスクワ、1月16日-ロシア通信社ノーボスチ

核動力装置(原子力機関)を装備する航空母艦の竣工とロシア海軍の戦闘編制への移管は2030年に計画されている。
土曜日、ロシア海軍造船管理部長ウラジーミル・トリャピチニコフ1等海佐は表明した。

航空巡洋艦は、ロシア海軍(水上)艦潜水艦の戦闘安定性を保障する為に意図されている。
特に最も重要なのは戦略用途ロケット艦である。

「2030年末には、この艦を海軍は有している事でしょう」
トリャピチニコフ
『ロシアニュースサービス』の生放送プログラム「参謀本部」で話した。

彼は、航空母艦「今日の条件として、特別な動力装置を装備しなければならない」と指摘した。

海軍造船管理部長は、将来航空艦の排水量については明確にしなかった。
「将来駆逐艦プラットフォーム"リデル"をベースとするこの艦は、軽空母か、或いは、より大きな排水量の艦になるでしょう」
トリャピチニコフ
は選択肢を列挙した。

現在、ロシア海軍には、甲板配置航空機の使用を提供可能な唯一の艦-重航空巡洋艦「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・クズネツォフ」が在る。
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ソヴィエト社会主義共和国連邦ニコラエフ生産合同「黒海造船工場」(ウクライナ・ソヴィエト社会主義共和国)の造船台では、初めての国産空母「ウリヤノフスク」の船体が建造されたが、その後、独立したウクライナ当局は、解体を決定した。
この艦は、ソヴィエトで最初の原子力空母として建造された。
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[ロシア将来航空母艦]
[ロシア海軍将来空母概念設計案・プロジェクト23000E「シトルム」]

ロシア将来正規空母Перспективный Авианосецは、現在の所、3種類のヴァリエーションが検討されています。
重航空母艦(排水量80000-85000t、搭載機70機)
中航空母艦(排水量55000-65000t、搭載機50-55機)
軽航空母艦(排水量50000t未満)

建造費は重空母で3000億ルーブル、軽空母で1000億ルーブルと見積もられています。
[ロシアは3種類の将来航空母艦を設計している]
[ロシア国防省は3つの将来原子力空母設計案を検討している]
[ロシア将来空母の作成には約10年掛かり、費用は1000-3000億ルーブルになる]

将来正規空母の建造開始時期は、今のところは未定です。
[ロシア海軍の為の将来原子力空母の起工は2018年までの予定表には無い]

将来正規空母の艦載機は、数年後に配備予定のロシア空軍第5世代重戦闘機PAK FA(T-50)の艦上機型となり、この他に無人機も搭載されます。
[ロシア第5世代戦闘機T-50(PAK FA)の艦上戦闘機型が開発される]

将来正規空母の為の電磁カタパルトの開発作業も進められています。
[ロシア海軍将来正規空母の為の電磁カタパルトの開発は進められている]

将来正規空母アイランドは非金属複合材料製になります。
[ロシア海軍将来正規空母のアイランドは複合材料で造られる]

将来正規空母建造の中核となるのはセヴェロドヴィンスク「セヴマシュ」であり、同社は、造船設備の近代化を進めています。
[セヴェロドヴィンスク造船所は生産設備を近代化した後にロシア海軍の為の将来正規空母を建造できるようになる]
[ロシア造船業界は2019年にはロシア海軍の為の将来正規空母の建造が可能となる]

将来正規空母の動力に関しては、通常動力(ガスタービンなど)と原子力推進の2つのヴァージョンが検討されていますが、ロシア海軍の要求により、ほぼ原子力推進に確定しております。
[ロシア海軍将来正規空母は原子力推進となる]

今回、ロシア海軍造船管理部長ウラジーミル・トリャピチニコフ氏は、2030年の就役が見込まれる将来正規空母の動力について「特殊な動力装置」と述べていますが、これは通常動力では無い、つまり原子力機関を意味しています。
2030年の就役を見込んでいるのならば、起工は遅くとも2020年代初頭になるでしょう。

将来正規空母のサイズに関してトリャピチニコフ氏は「軽空母か、或いは。それよりも大きな艦かもしれない」と述べているので、上記の3つのヴァリエーションの内、軽空母(或いは「(軽空母よりも)大きい艦」即ち中空母)が有力視されているようです。

将来空母将来駆逐艦「リデル」をベースにするというのは、おそらくは「リデル」と同じ原子力機関を搭載するという意味でしょう。
[ロシア海軍の将来駆逐艦リデルは将来正規空母の基礎となる]
[ロシア海軍将来正規空母と将来駆逐艦リデル級は同型の原子力機関を搭載する]

排水量約50000トンの「原子力軽空母」は、インドへ売却された空母「ヴィクラマーディティヤ」(元ロシア海軍重航空巡洋艦「アドミラル・ゴルシコフ」)よりもやや大きい艦になるでしょうし、それよりも大きい「原子力中空母」(60000トン級)は、ロシア海軍重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」よりもやや大きな艦になるでしょう。

ロシア海軍唯一の空母アドミラル・クズネツォフの近代化改装は2016年末から始まる

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『タス通信』より
2016年1月16日20時31分配信
【ロシア連邦海軍:空母「アドミラル・クズネツォフ」の近代化は2016年末に始まる】
モスクワ、1月16日/タス通信

ロシアで唯一の航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」の近代化の開始は、2016年末になるだろう。
ラジオ局『ロシアニュースサービス』の生放送でロシア海軍造船管理部長ウラジーミル・トリャピチニコフ1等海佐は伝えた。

「今日において、同艦は技術的準備状態の回復を行なう必要があり、2016年中には、その意図された任務を解決します。
2016年末には近代化工事へ取り掛かる事になり、近代化の後、新たな航空団と新たな能力を取得し、その任務を解決する量は2-3倍になります」
トリャピチニコフ
は話したが、工事期間及び実行場所については明らかにしなかった。

彼は、同艦の航空団は更新され、新たな航空機MiG-29K及び他の航空機が含まれると説明した。


[重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフの経歴(ロシア国防省公式サイト)]
[空母アドミラル・クズネツォフ艦長セルゲイ・アルタモノフ]

1982年9月1日に起工され、1985年12月4日に進水し、1991年1月20日に当時のソ連海軍へ就役した重航空巡洋艦「アドミラル-フロータ-ソヴィエツカヴァ-ソユーザ・クズネツォフ」は、同年12月末に黒海から北方艦隊基地へ回航され、以後、同艦隊で運用されています。
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「アドミラル・クズネツォフ」は、これまでに7回の遠距離航海を実施しており、最近では、2013年12月17日から2014年5月18日までの5ヶ月間に渡る大西洋・地中海遠征を実施しています。
[空母アドミラル・クズネツォフ第5次地中海遠征(2013年12月-)]

2015年5月-8月には、ロスリャコヴォ大型浮きドックPD-50へ入渠し、普段は海水に浸かっている艦底部分(吃水線から下の部分)の修復作業が行なわれました。
[ロシア海軍空母アドミラル・クズネツォフは浮きドックを出る]

2015年10月-11月にはバレンツ海で演習を行ないました。
[ロシア海軍の正規空母アドミラル・クズネツォフはバレンツ海で訓練を続ける]
[ロシア海軍の正規空母アドミラル・クズネツォフは海上目標へ艦対空ミサイルを発射した]
[ロシア海軍の正規空母アドミラル・クズネツォフはバレンツ海で防空演習を始めた]


「アドミラル・クズネツォフ」に関しては、これまでにも何度か近代化改装の話が出ています。

2010年4月には、2012年から5年間掛けて大規模な近代化改装という話が出てきました。
[空母アドミラル・クズネツォフ近代化計画]

2013年9月には、2014年から5年間掛けて大規模な近代化改装という話が出てきました。
[重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは2014年から近代化改装を開始する]

しかし、いずれも立ち消えになりました。
[空母アドミラル・クズネツォフの近代化は妨げられている]
[空母アドミラル・クズネツォフの近代化は先延ばしされている]

最近では、2020年代後半(2017-2018年)から近代化改装を行なうという話になっています。
[ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフは2010年代後半に近代化改装を行なう]

「アドミラル・クズネツォフ」搭載機の近代化も進められています。
[ロシア海軍唯一の空母アドミラル・クズネツォフは新型艦上機により近代化される]
[ロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフの為の新たな艦上戦闘機MiG-29Kの航空連隊の編成は殆ど完了している]


そして今回、ロシア海軍造船管理部長ウラジーミル・トリャピチニコフ氏は、「アドミラル・クズネツォフ」の近代化改装が2016年末から開始される事を明らかにしました。

近代化改装の開始が今年末ですから、その前に、新たな艦上戦闘機MiG-29Kを載せて一度は「戦闘勤務」(この場合は大西洋或いは地中海への遠距離航海)を実施するかもしれません。
[ロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフの為の新たな艦上戦闘機MiG-29Kの航空連隊の編成は殆ど完了している]

ただ、トリャピチニコフ氏は、近代化改装の期間(以前には5年或いは3年と言われていた)や改装工事を行なう場所(以前にはセヴェロドヴィンスク市「セヴマシュ」で行なうと言われていた)に関しては一切言及していませんが・・・

近代化改装の内容にも全く触れていませんが、寿命延長工事は当然行なわれるでしょうし、電子機器や兵装なども換装されるかもしれません。

もしも兵装の換装が実施されるのならば、新たに装備される兵装は、おそらくは「パーンツィリ-M」「M-トール」になるでしょう。
[パーンツィリ-Mは近い将来にロシア海軍へ採用される]
[ロシア海軍の為の新型高射ミサイル「M-トール」が開発される]

近代化改装される「アドミラル・クズネツォフ」機関(蒸気タービンエンジン)そのものを換装する可能性は有りませんが、ボイラーは新型に交換される可能性は有ります。
インドへ売却された空母「ヴィクラマーディティヤ」のように。
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[重航空巡洋艦アドミラル・ゴルシコフ改め航空母艦ヴィクラマーディティヤはインド海軍へ引き渡された]
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ロシア海軍北方艦隊の重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーは2010年代末に近代化改装を実施する

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『タス通信』より
2016年1月16日20時38分配信
【巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」は2018年以降に「セヴマシュ」で近代化を実施する】
モスクワ、1月16日/タス通信

重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」の近代化は、同型の巡洋艦「ナヒーモフ」の近代化工事の後に「セヴマシュ」で開始される。
ラジオ局『ロシアニュースサービス』の生放送でロシア海軍造船管理部長ウラジーミル・トリャピチニコフ1等海佐は伝えた。

「プランは全く有りませんが、それは実現します。
今日、我々はセヴマシュにおいて設計者(北方計画設計局)と共に行動し、工場建造者は重巡洋艦ナヒーモフの近代化工事を行なっております。
その完了時期は、おそらく2018年でしょう」

彼は話した。

「そして、その後に、兵装、電波技術複合体、電波電子戦闘複合体の特性を向上させる為の近代化工事が、我々の巡洋艦ピョートル・ヴェリキーで実施されます」
士官は付け加えた。


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現在、セヴェロドヴィンスク「セヴマシュ」造船所では、プロジェクト11442重原子力ロケット巡洋艦「アドミラル・ナヒーモフ」の大規模な近代化改装が行なわれています。
[重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフは2018年に復帰する]
[ロシア海軍の重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフの近代化改装は2019年に完了する]
[重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフは2019年末-2020年初頭にロシア海軍へ復帰する]

「アドミラル・ナヒーモフ」へ設置される新たな各種機器は既に発注されています。
[ロシア海軍の重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフの近代化改装の為の新たな兵器調達]

「アドミラル・ナヒーモフ」の近代化改装が終わる時期は、2018年とも2019年とも言われており、今回、ロシア海軍造船管理部長ウラジーミル・トリャピチニコフ氏は「おそらく2018年」と言っています。

何れにせよ、「アドミラル・ナヒーモフ」の近代化改装が終わった後、続いて同型艦「ピョートル・ヴェリキー」の近代化改装が始まるという予定には変更は無いようです。
[ロシア海軍の重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーの近代化改装は計画通り行なわれる]
[ロシア海軍の現用ロケット巡洋艦(プロジェクト1164及びプロジェクト1144)は近代化される]

6隻のプロジェクト06363(改キロ級)潜水艦がロシア海軍太平洋艦隊の為に建造される

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『タス通信』より
2016年1月16日19時31分配信
【6隻から成るプロジェクト636非核動力潜水艦シリーズが太平洋艦隊の為に建造される】
モスクワ、1月16日/タス通信

6隻から成るプロジェクト636「ワルシャワンカ」非核動力潜水艦のもう1つのシリーズが太平洋艦隊の為に建造される。
ラジオ局『ロシアニュースサービス』の生放送でロシア海軍造船管理部長ウラジーミル・トリャピチニコフ1等海佐は伝えた。

「今後の海軍の企図といたしましては、一般的には、太平洋艦隊へ配備される更なる6隻のプロジェクト636潜水艦の起工並びに建造の確認を見出す必要があります」
彼は話した。

「(潜水艦の)概要は、無論、太平洋艦隊での運用を考慮して仕上げられます。
しかしながら、現実に私共が再確認する事実といたしまして、建造は近い将来に行なわれる事になります。
トリャピチニコフ
は付け加えた。

このタイプの潜水艦の6隻から成るシリーズが黒海艦隊の為に作成される。

近代化されたプロジェクト6363潜水艦は、(以前のプロジェクトと比べて)高い戦闘効率性を有している。
音響の秘匿性と目標検出範囲、最新の慣性航法複合体、現代的な自動化戦闘情報管理システム、強力な高速ロケット魚雷兵装の最適な組み合わせは、非核水中艦の分野において、世界のこのクラスの艦に対する優位性を提供する。


[プロジェクト06363潜水艦]

ロシア海軍向けのプロジェクト06363非核動力潜水艦は、これまでに6隻が起工され、この内の4隻が就役しています。
全てサンクトペテルブルク「アドミラルティ造船所」で建造されています。

プロジェクト06363は、輸出用のプロジェクト636を更に改良したタイプであり、今後建造される第5世代非核動力潜水艦「カリーナ」級の開発設計作業の成果がフィードバックされています。

プロジェクト06363潜水艦には有翼ミサイル「カリブル」が装備されます。
[巡航ミサイル「カリブル」対地攻撃型は2500kmの最大射程を有する]

2015年12月8日、06363の2番艦「ロストフ・ナ・ドヌー」は、シリア沖からシリア国内のISIL(シリア・レバントのイスラム国)拠点へ有翼ミサイル「カリブル」対地攻撃型を発射しており、これは、ロシア海軍史上初の潜水艦発射有翼ミサイルの実戦使用となりました。
[ロシア海軍黒海艦隊の潜水艦ロストフ・ナ・ドヌーは地中海東部からシリアのISIL(イラク・レバントのイスラム国)拠点へ巡航ミサイル"カリブル"を発射した]

[プロジェクト06363]
・B-261「ノヴォロシースク」(Б-261 Новороссийск)
建造番号01670
2010年8月20日起工/2013年11月28日進水/2014年8月22日就役
黒海艦隊へ配備

・B-237「ロストフ・ナ・ドヌー」(Б-237 Ростов-на-Дону)
建造番号01671
2011年11月21日起工/2014年6月26日進水/2014年12月30日就役
黒海艦隊に配備予定

・B-262「スタールイ・オスコル」(Б-262 Старый Оскол)
建造番号01672
2012年8月17日起工/2014年8月28日進水/2015年7月3日就役
黒海艦隊に配備予定

・B-265「クラスノダール」(Б-265 Краснодар)
建造番号01673
2014年2月20日起工/2015年4月25日進水/2015年11月5日就役
黒海艦隊に配備予定

・B-268「ヴェリキー・ノヴゴロド」(Б-268 Великий Новгород)
建造番号01674
2014年10月30日起工/2016年3-4月進水予定/2016年11月25日就役予定
黒海艦隊に配備予定

・B-271「コルピノ」(Б-271 Колпино)
建造番号01675
2014年10月30日起工/2016年3-4月進水予定/2016年11月25日就役予定
黒海艦隊に配備予定



当初、プロジェクト06363潜水艦の建造は、黒海艦隊向けの6隻で終了する予定だったのですが、2015年11月初頭、ロシア海軍総司令官ヴィクトール・チルコフ提督は、黒海艦隊以外の艦隊(北方艦隊、太平洋艦隊、バルト艦隊)向けにプロジェクト06363潜水艦を追加建造する可能性に初めて言及しました。
[ロシア海軍はプロジェクト06363(改キロ級)潜水艦を黒海艦隊向け以外にも追加調達するかもしれない]

そして今回、ロシア海軍造船管理部長ウラジーミル・トリャピチニコフ氏は、更に6隻のプロジェクト06363潜水艦太平洋艦隊向けに建造される事を初めて明らかにしました。

大平洋艦隊向けに調達される6隻のプロジェクト06363潜水艦は、ロシア極東アムール造船所で建造される事になるでしょう。
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[コムソモリスクナアムーレ造船所はロシア海軍太平洋艦隊の為の通常動力潜水艦を建造する]

現在、太平洋艦隊には8隻のプロジェクト877潜水艦が在籍しており、何隻かは近代化改装が行なわれますが、それ以外の艦は将来的に06363と入れ替わる事になるようです。
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ロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフの為の新たな艦上戦闘機MiG-29Kの航空連隊の編成は殆ど完了している

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2016年1月14日22時33分配信
【巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」の為のMiG-29K連隊のパイロットが形成される】
モスクワ、1月14日-ロシア通信社ノーボスチ

航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」で勤務に就く為に艦上へ配置されるMiG-29K連隊のパイロットは事実上形成されており、2016年にはフライトの実施に着手する。
ロシア連邦海軍海洋航空隊司令官イーゴリ・コジン少将は語った。
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「MiG-29Kは最新鋭機であり、非常に大きな科学的潜在力を備えています。
これらの機体を取得した事により、私共は、新たな性質の兵器を受領しました。
現在の課題は、飛行要員を準備し、可及的速やかに甲板への着艦を行なう事であります。
この航空機を扱っている連隊へ、我々は殆ど補充を終えております。
今年の課題は、航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフでの戦闘勤務になり、これは非常に重要です。
これは2016年の主要課題であり、私が思いますに、我々は、それをやり遂げるでしょう」
コジン
は話した。

重航空巡洋艦「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・クズネツォフ」2015年8月までムルマンスク州ロスリャコヴォ村第82艦船修理工場でドック修理を行なった。
「アドミラル・クズネツォフ」がドックに居る間に、船体の水中部分の海洋堆積物の清掃と塗装を含む大量の作業が実施された。
更に、艦の航行能力を担う様々なシステムの電子機構部分が修復された。
その後、ムルマンスクの常時停泊地で、完全な戦闘準備状態の回復が進められた。
11月に航空母艦バレンツ海で対空防衛演習を実施した。


[艦上戦闘機MiG-29K/KUB]
[艦上戦闘機MiG-29K/MiG-29KUB(旧ブログ)]
[RSKミグMiG-29K/MiG-29KUB艦上戦闘機(RSKミグ公式サイト)]

艦上戦闘機MiG-29K/KUB24機の供給契約は2012年2月29日に締結されました。
[ロシア国防省は艦上戦闘機MiG-29K/KUBの購入契約を締結した]

ロシア海軍向けのMiG-29KUB量産1号機は2013年10月下旬に初飛行しました。
[ロシア海軍の為の艦上戦闘機MiG-29KUB量産1号機は飛行試験を開始した]

2013年11月下旬、当初の計画通りに2機のMiG-29K(単座型)と2機のMiG-29KUB(複座型)ロシア海軍へ引き渡されました。
[ロシア海軍は最初の艦上戦闘機MiG-29K/MiG-29KUBを受領した]

そして2014年12月2日までに8機のMiG-29Kと2機のMiG-29KUBが、当初の計画通りにロシア海軍へ引き渡されました。
[ロシア海軍へ10機の艦上戦闘機MiG-29K/KUBが引き渡された]

ロシア海軍及び「ミグ」社の幹部(首脳)は、2015年には10機のMiG-29Kが引き渡され、契約分全機の納入が完了すると繰り返し表明していました。
[空母アドミラル・クズネツォフは2013年に4機の艦上戦闘機MiG-29K/MiG-29KUBを受け取る]
[ロシア海軍航空隊への艦上戦闘機MiG-29Kの補充は2015年に完了する]
[ロシア海軍航空隊の2015年の更新計画]
[ロシア海軍航空隊への艦上戦闘機MiG-29K/KUBの納入は2015年に完了する]
[ミグはロシア海軍航空隊の為の艦上戦闘機MiG-29K/KUBの契約を2015年末までに完遂する]

ロシア海軍へ引き渡される計24機の艦上戦闘機MiG-29K/KUBは、新たに編成される艦上戦闘機航空連隊へ配備されます。
[ロシア海軍航空隊へ引き渡される艦上戦闘機MiG-29K/KUBは新設の航空連隊へ配備される]

MiG-29Kは、現用の艦上戦闘機Su-33と共に重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」で運用されます。
[新たな艦上戦闘機MiG-29K/KUBはロシア海軍現用艦載機と共に運用される]


MiG-29Kのパイロットの養成は、クラスノダール地方エイスク市に建設された戦闘応用・飛行再訓練センター(新「ニートカ」)で進められています。
[ロシア北方艦隊のパイロットは新たな艦上戦闘機MiG-29Kをマスターする]
[エイスクの新ニートカは本格的に稼働を始める]
[ロシア海軍航空隊はエイスクで艦上戦闘機MiG-29K/KUBのパイロットを養成する]


今回のロシア海軍航空隊司令官イーゴリ・コジン少将の発言によると、MiG-29K/KUBを装備する新たな航空連隊(第100独立艦上戦闘機航空連隊)の編成は殆ど完了しており、機体も、ほぼ揃っているようです。

そして、今年(2016年)には母艦である重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」での運用-「戦闘勤務」が始まります。

「アドミラル・クズネツォフ」「戦闘勤務」は、大西洋地中海への遠征を指しています。

前回の「戦闘勤務」は2013年12月から2014年5月まで実施されています。
[空母アドミラル・クズネツォフ第5次地中海遠征(2013年12月-2014年5月)]

ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・フロータ・カサトノフ"は81パーセント完成している

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2016年1月13日15時54分配信
【北方造船所(セーヴェルナヤ・ヴェルフィ):フリゲート「アドミラル・フロータ・カサトノフ」は81パーセント出来上がっている】
モスクワ、1月13日-ロシア通信社ノーボスチ

最新のプロジェクト22350の第2のフリゲート「アドミラル・フロータ・カサトノフ」の技術的準備状態は81パーセントであり、艦の塗装及び絶縁工事は完了している。
ロシア通信社ノーボスチは水曜日に造船工場「北方造船所」(セーヴェルナヤ・ヴェルフィ)広報秘書官オーリガ・ダニレフスカヤより伝えられた。

フリゲート「アドミラル・フロータ・カサトノフ」は2014年12月に進水した。
このシリーズのトップ艦「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・ゴルシコフ」は、現在、国家受領試験を実施している。
更に、「北方造船所」の造船台では、このシリーズのフリゲート「アドミラル・ゴロフコ」「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・イサコフ」の建造が行なわれている。

「今日においてフリゲート"アドミラル・フロータ・カサトノフ"の技術的準備状態は81パーセントであり、基本的な塗装-絶縁工事は完了しています」
ダニレフスカヤ
は話した。

彼女によると、フリゲートには電気設備が取り付けられ、岸壁から電力が供給され、艦の全般構造の製造は完了している。

「造船所は、艦の全てのタンクへの水、燃料、潤滑油の注入を準備しております。
現在、フリゲートの電気工事が行なわれています」
「北方造船所」
広報秘書官は付け加えた。

プロジェクト22350フリゲートの排水量は4500トン、全長135メートル、幅15メートル。
フリゲートの武装は、口径130mmの艦載砲装置A-192「アルマート」、16基の対艦ミサイル「オーニクス」或いは「カリブル-NKE」の為の発射装置、そして高射ミサイル複合体「ポリメント-リドゥート」である。
合計で8隻のプロジェクト22350フリゲートの建造が計画されている。


[ロシア海軍の為の新たなフリゲート~プロジェクト11356R(アドミラル・グリゴロヴィチ型)とプロジェクト22350(アドミラル・ゴルシコフ型)]
[新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」型]
[アドミラル・ゴルシコフ型フリゲート(旧ブログ)]

ロシア海軍向けのプロジェクト22350フリゲート(大型警備艦)「アドミラル-フロータ・カサトノフ」は、2009年11月26日に起工されました。
[プロジェクト22350フリゲート2番艦「カサトノフ海軍元帥」起工]

そして、起工から約5年後の2014年12月12日に進水しました。

[ロシア海軍の新型フリゲート(大型警備艦)アドミラル・フロータ・カサトノフは進水した]

「アドミラル・フロータ・カサトノフ」ロシア海軍への引き渡しは2017年末に予定されています。
[最新鋭フリゲート"アドミラル・フロータ・カサトノフ"は2017年末にロシア海軍へ引き渡される]


現在までに、プロジェクト22350フリゲートは4隻が起工されています。

[プロジェクト22350フリゲート]
サンクトペテルブルクの「北方造船所」(セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」で建造。

「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・ゴルシコフ」
Адмирал флота Советского Союза Горшков(工場番号921)
2006年2月1日起工/2010年10月28日進水/2016年就役予定
北方艦隊へ配備予定

「アドミラル・フロータ・カサトノフ」Адмирал флота Касатонов(工場番号922 )
2009年11月26日起工/2014年12月12日進水/2017年末就役予定
北方艦隊へ配備予定

「アドミラル・ゴロフコ」Адмирал Головко(工場番号923)
2012年2月1日起工

「アドミラル-フロータ-ソヴィエツカヴァ-ソユーザ・イサコフ」
Адмирал флота Советского Союза Исаков(工場番号924)
2013年11月14日起工


1番艦「アドミラル・ゴルシコフ」は、現在、白海で洋上試験中であり、2016年末までにはロシア海軍へ引き渡されます。
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は白海での洋上試験第1段階を完了した]

プロジェクト22350フリゲートは改良型(プロジェクト22350M)を含め、合計15隻の建造が計画されています。
[ロシア海軍は15隻のプロジェクト22350/22350Mフリゲートを受領する]