『ロシア通信社ノーボスチ』より
2016年1月29日16時2分配信
【ミサイル複合体「オーニクス」は近代化される】レウトフ、1月29日-ロシア通信社ノーボスチ軍事産業団体・科学生産合同『機械製造』は、2002年に軍備採用された
作戦-戦術対艦ミサイル複合体「オーニクス」の近代化作業を進めている。
金曜日、
「オーニクス」を開発した
軍事産業団体・科学生産合同『機械製造』のエンジニア設計者
アレクセイ・コワリョーフは、
複合体の開発開始35周年へ捧げられる報告書において述べた。
「将来のミサイル技術の開発へ向けた作業の枠組みにおいて、我が社は複合体オーニクスの近代化の作業を実施しております」
コワリョーフは話した。
彼は、
「オーニクス」の近代化の為の作業は1990年代に行なわれていたが、経済的困難が故に、軍備採用のプロセスは停滞した事を指摘した。
「軍事産業団体・科学生産合同『機械製造』の合同作業により有翼ミサイル兵器オーニクスの近代化の課題は解決されました。
ミサイル運動制御システムと部分的な誘導システムの保障プログラムが実質的に新たに作成され、更には艦の保障プログラムと射撃管理地上システムは根本的な近代化が実行されました」
コワリョーフは伝えた。
加えて
「新たな基盤要素への移行が実行され、複数の構成材料の交換が行われ、試験台での試験により、機器及びユニットのかなりの部分が繰り返し修正されました」と彼は付け加えた。
今年は、
科学生産合同『機械製造』総設計主任
ウラジーミル・チェロメイの指導下での
第4世代作戦-戦術対艦ミサイル複合体「オーニクス」(輸出名称「ヤーホント」)の開発開始35周年に当たる。
複合体の開発は、海軍の戦術―技術的仕様により行なわれた。
ミサイルは、その他も含め、
原子力潜水艦プロジェクト670、670Mの
ミサイル複合体「アメチスト」及び
「マラヒート」の代替の為に意図されていた。
飛翔試験は1985年に始まった。
経済的に困窮していた1990年代には、
複合体の軍備採用のプロセスは停滞した。
それにも関わらず、2000年代初頭には、
ミサイルの全てのシステムは必要な点検と試験を実施しており、2002年に海軍は
プロジェクト1234.7小型ロケット艦「ナカト」の一部として
複合体「オーニクス」を軍備採用した。
「オーニクス」は
潜水艦、水上艦、水上艇、航空機、沿岸の移動式及び固定式発射装置へ配置できる。
全ての飛翔段階で高い超音速を有し、完全に自立して戦闘へ使用され、柔軟な軌道、高い妨害排除性の組み合わせにより、この
対艦ミサイルは世界の既存の同類を遥か後ろへ取り残していると
科学生産合同『機械製造』は指摘した。
『ロシア通信社ノーボスチ』より
2016年1月29日15時58分配信
【ロシアのプロジェクト22350フリゲートはミサイル複合体「オーニクス」を受け取る】レウトフ、1月29日-ロシア通信社ノーボスチ対艦ミサイル複合体「オーニクス」の国家受領試験は、最新の
プロジェクト22350フリゲートの(国家試験の)一環として実施される。
金曜日、
「オーニクス」を開発した
軍事産業団体・科学生産合同『機械製造』のエンジニア設計者
アレクセイ・コワリョーフは伝えた。
「現在、複合体オーニクスの国家受領試験は、プロジェクト22350フリゲートの(国家試験の)一環として進められております」
コワリョーフは複合体の開発開始35周年へ捧げられる報告書において、こう言った。
また、彼によると、
「オーニクス」は、最新の
プロジェクト885「ヤーセン」多目的原子力潜水艦「セヴェロドヴィンスク」の
ミサイル兵器複合体の一部として標準試験運用に採用されている。
今年は、
科学生産合同『機械製造』総設計主任
ウラジーミル・チェロメイの指導下での
第4世代作戦-戦術対艦ミサイル複合体「オーニクス」(輸出名称「ヤーホント」)の開発開始35周年に当たる。
複合体の開発は、海軍の戦術―技術的仕様により行なわれた。
ミサイルは、その他も含め、
原子力潜水艦プロジェクト670、670Mの
ミサイル複合体「アメチスト」及び
「マラヒート」の代替の為に意図されていた。
飛翔試験は1985年に始まった。
経済的に困窮していた1990年代には、
複合体の軍備採用のプロセスは停滞した。
それにも関わらず、2000年代初頭には、
ミサイルの全てのシステムは必要な点検と試験を実施しており、2002年に海軍は
プロジェクト1234.7小型ロケット艦「ナカト」の一部として
複合体「オーニクス」を軍備採用した。
「オーニクス」は
潜水艦、水上艦、水上艇、航空機、沿岸の移動式及び固定式発射装置へ配置できる。
全ての飛翔段階で高い超音速を有し、完全に自立して戦闘へ使用され、柔軟な軌道、高い妨害排除性の組み合わせにより、この
対艦ミサイルは世界の既存の同類を遥か後ろへ取り残していると
科学生産合同『機械製造』は指摘した。
【株式会社「軍事産業団体・科学生産合同『機械製造』」】[新世代超音速対艦ミサイル「オーニクス」(ヤーホント)]汎用対艦有翼ミサイル「オーニクス」の開発は1981年6月5日に正式決定され、1982年3月10日には
「機械製造」による予備設計案が採用されました。
潜水艦による水中発射試験を行なう為、
プロジェクト670M原子力潜水艦K-452が1986年6月25日から1992年7月10日まで
プロジェクト06704改造を実施しました。
K-452(1992年6月3日から
B-452)は、1992年から1998年まで
「オーニクス」ミサイルの発射試験に従事しました。
水上艦による水上発射試験の為に
プロジェクト1234小型ロケット艦「ナカト」が改造され、1996年から発射試験が行なわれました。
[「オーニクス(ヤホント)」試験艦「ナカト」]
「ナカト」による試験は、1990年代末に資金難で中断された後2000年代初頭に再開され、2002年9月23日付で
ロシア海軍へ軍備採用されました。

一方、
「オーニクス」搭載艦として、
プロジェクト885「ヤーセン」原子力水中巡洋艦と
プロジェクト22350フリゲートの建造も始まりましたが、財政難などにより工事は遅延し、就役は大幅に遅れました。
[新世代多用途原潜ヤーセン級][新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」型]この間、
ソ連邦時代に
ノヴァトール設計局が開発した
対地攻撃用有翼ミサイル「グラナート」をベースにした
「カリブル」(輸出用は
「クラブ」)が開発され、
「オーニクス」よりも先に
ロシア海軍への配備が始まりました。
[巡航ミサイル「カリブル」対地攻撃型は2500kmの最大射程を有する]対艦、対地、対潜型が存在し、射程も
「オーニクス」より長く、更には
「オーニクス」よりもコンパクトで
533mm魚雷発射管からの発射も可能な
「カリブル」は、
ロシア海軍の
有翼ミサイルの
「本命」だった筈の
「オーニクス」を隅に追いやってしまいました。
しかも、
「カリブル」は2015年10月以降に何度か実戦で使用され、運用実績においても
「オーニクス」は
「カリブル」に大幅に遅れを取る事になってしまいました。
[ロシア海軍カスピ小艦隊の4隻の艦はシリアへ巡航ミサイル"カリブル"を発射した][ロシア海軍は巡航ミサイルでシリアのISIL(イラクとレバントのイスラム国)拠点を攻撃した][ロシア連邦軍参謀本部作戦管理総局長はロシア海軍によるシリアのISIL(イラクとレバントのイスラム国)拠点攻撃について語った][ロシア海軍カスピ小艦隊は再びシリアのISIL(シリアとレバントのイスラム国)拠点へ巡航ミサイル"カリブル"を発射した][ロシア海軍黒海艦隊の潜水艦ロストフ・ナ・ドヌーは地中海東部からシリアのISIL(イラク・レバントのイスラム国)拠点へ巡航ミサイル"カリブル"を発射した]ロシア海軍の
最新鋭原子力水中巡洋艦「セヴェロドヴィンスク」は、就役前の2013年11月上旬に初めて
「オーニクス」を発射しています。
[原子力潜水艦セヴェロドヴィンスクは超音速対艦ミサイル「オーニクス」を発射した]「オーニクス」は、近代化改装される
プロジェクト11442重原子力ロケット巡洋艦、プロジェクト949A原子力水中巡洋艦にも搭載されます。
[ロシア海軍の重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフの近代化改装の為の新たな兵器調達][ロシア海軍太平洋艦隊の原子力水中巡洋艦イルクーツクは汎用ミサイル発射機を装備する]「カリブル」と
「オーニクス」の両方の
有翼ミサイルを発射できる
汎用ミサイル垂直発射機3S-14UKSKも開発されています。
[汎用ミサイル垂直発射機3S-14UKSK]
そして、
「カリブル」に大きく出遅れてしまった事を挽回する為か、現在、開発元の
科学生産合同『機械製造』は
「オーニクス」の近代化を進めています。