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ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・ヴィノグラードフは国際演習『コモド-2016』へ参加する為にインドネシアを訪れた

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『タス通信』より
2016年4月11日11時54分配信
【太平洋艦隊の艦船は演習『コモド-2016』の為にインドネシアへ到着した】
モスクワ、4月11日/タス通信

太平洋艦隊艦船支隊国際演習『コモド-2016』へ参加する為にインドネシアへ到着した。
東方軍管区広報サービス代表ローマン・マルトフは発表した。

「太平洋で戦闘任務を遂行し、大型対潜艦アドミラル・ヴィノグラードフ、大洋救助船フォーチー・クルイロフ、給油船イルクトで構成され、アレクサンドル・ポタポフ1等海佐指揮下の太平洋艦隊艦船支隊は、4月8日にインド洋へ入り、本日、非公式訪問の為、インドネシアのパダン港へ寄港しました」
士官は話した。

マルトフが想起したように、演習は4月12日から18日まで実施され、メインエピソードは4月14日に実行される。
この演習へロシア人船員が参加するのは2回目となる。

太平洋艦隊艦船支隊は3月28日にウラジオストクを去り(註:実際には3月26日頃に出航)、戦闘勤務中に5ヶ国を非公式訪問の為に訪れ、太平洋インド洋アジア太平洋地域諸国の2つの多国間演習へ参加する。


[大型対潜艦アドミラル・ヴィノグラードフ遠距離航海(2016年3月-)]

大型対潜艦「アドミラル・ヴィノグラードフ」を中核とする太平洋艦隊艦船支隊は、2016年3月末(3月26日頃?)にウラジオストクを出航しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・ヴィノグラードフは遠距離航海へ出発した]

[太平洋艦隊艦船支隊]
指揮官:アレクサンドル・ポタポフ1等海佐
大型対潜艦「アドミラル・ヴィノグラードフ」
救助曳船「フォーチー・クルイロフ」
中型海洋給油船「イルクト」


3月28日に対馬海峡を通過し、この際のロシア海軍の慣例として、ロシア-日本戦争中の1905年5月27日のツシマ沖海戦(日本海海戦)ロシア海軍の戦死者の追悼式典を開催し、花輪を投下しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・ヴィノグラードフ支隊は対馬海峡を南下した]
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・ヴィノグラードフ支隊はツシマ沖海戦の戦死者を追悼した]

太平洋艦隊広報部の発表によると、「アドミラル・ヴィノグラードフ」支隊は、太平洋及びインド洋への遠距離航海を行ない、5ヶ国を訪問し、2つの国際海軍演習へ参加するとの事です。
その1つは、2016年4月にインドネシアスマトラ島付近の海域で実施されるアジア太平洋地域国際海軍演習『コモド-2016』です。
[ロシア海軍太平洋艦隊は2016年4月に国際海軍演習『KOMODO-2016』へ参加する]

もう1つが、5月に実施されるASEAN(東南アジア諸国連合)の国際海軍演習『ADMMプラス-2016』です。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊はASEAN諸国の国際演習『ADMMプラス-2016』へ参加する]

「アドミラル・ヴィノグラードフ」支隊は、各種演習を実施しながらインドネシアへ向かいました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・ヴィノグラードフは太平洋上で演習を実施した]

そして4月11日、インドネシアパダンへ到着しました。
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「アドミラル・ヴィノグラードフ」支隊は、4月12日から始まるアジア太平洋地域国際海軍演習『コモド-2016』へ参加します。
【国際海軍演習『コモド』公式サイト】


今回、「アドミラル・ヴィノグラードフ」支隊を率いるアレクサンドル・ポタポフ1等海佐は、以前には太平洋艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」艦長を務め、昨年(2015年)2月~8月の大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」支隊の遠距離航海の指揮を執りました。
[大型対潜艦アドミラル・パンテレーエフ遠距離航海(2015年2月-8月)]

新世代掃海艦アレクサンドル・オブホフは2016年6月にロシア海軍へ引き渡される

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『インタファクス-軍事ニュース出張所(AVN)』より
2016年4月8日8時27分11秒配信
【ロシア海軍は(2016年)6月に初のガラス繊維強化プラスチック製船体の掃海艦を受領する-情報筋】
モスクワ、4月8日、インタファクス-軍事ニュース出張所(AVN)

プロジェクト12700掃海艦のトップ「アレクサンドル・オブホフ」ロシア連邦海軍への引き渡しは、以前の予定時期よりも1ヶ月後の6月になる。
金曜日、『インタファクス-軍事ニュース出張所(AVN)』軍事産業企業体の情報提供者より伝えられた。

「中部ネヴァ川造船工場は掃海艦を2016年5月に引き渡さなければなりませんでしたが、現在、予定期日は6月になっております」
対談者は話した。

「アレクサンドル・オブホフ」ロシア連邦海軍の為のプロジェクトのトップ艦であり、建造と試験は長期間となると彼は付け加えた。
「アレクサンドル・オブホフ」の船体は中部ネヴァ川造船工場で2012年に形成された。
同艦の海軍への引き渡しは2015年秋に計画されていた。
しかし、『インタファクス-軍事ニュース出張所(AVN)』が業界の情報提供者より伝えられたように、艦の対機雷複合体の大量の試験が故に納入期限は2016年5月に延期された。

基地掃海艦海洋工学中央設計局「アルマーズ」により設計された。
艦の排水量は890トン、全長61メートル、幅10メートル、満載排水量での速力16.5ノット、乗組員44名。
同艦の船体は、真空注入方式によるガラス繊維強化プラスチックの一体形成である。


ロシア海軍新世代掃海艦プロジェクト12700「アレクサンドリト」の1番艦「アレクサンドル・オブホフ」は、2011年9月22日にサンクトペテルブルク中部ネヴァ川造船所で起工されました。

プロジェクト12700の船体はガラス繊維強化プラスチックで造られており、世界最大級の非金属船体艦です。
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起工から約3年後の2014年6月27日に進水しました。
[ロシア海軍の新世代掃海艦アレクサンドル・オブホフは進水した]


進水後に艤装工事が行なわれ、2015年2月から係留試験が始まりました。

2015年7月26日の「ロシア海軍の日」には、他の新型艦と共にバルチースクの観艦式へ参加しました。

[バルチースクの『海軍の日』記念観艦式にロシア海軍の最新鋭艦5隻が参加する]

2015年12月25日、当初の予定よりも大幅に遅れて工場航行試験が始まりました。
[ロシア海軍の最新掃海艦アレクサンドル・オブホフは洋上試験を開始した]


当初、「アレクサンドル・オブホフ」は2015年11月にロシア海軍へ納入される予定でしたが、2016年5月に延期される事になりました。
[最新掃海艦アレクサンドル・オブホフは2015年11月にロシア海軍へ引き渡される]
[ロシア海軍の新世代水上艦の就役は2016年に延期された]

そして、引き渡しは更に1ヶ月延期され、2016年6月となりました。


プロジェクト12700の2番艦「ゲオルギー・クルバトフ」も2015年4月24日に起工されています。
[ロシア海軍の為の新型掃海艦ゲオルギー・クルバトフは起工された]

ロシア海軍歩兵部隊とロシア陸軍戦車部隊は沿海地方で上陸演習を行なった

『ロシア通信社ノーボスチ』より
2016年4月8日8時57分配信
【太平洋艦隊海軍歩兵は演習で戦車の力添えを得て「敵」の陣地を占拠した】
ウラジオストク、4月8日-ロシア通信社ノーボスチ

海軍歩兵旅団及び第5諸兵科軍の部隊、爆撃隊及び陸軍航空隊航空機ヘリコプターが参加した軍種間戦術演習沿海地方射爆場「クレルク」で実施された。
東方軍管区広報サービス・情報供給部長ローマン・マルトフは発表した。

「演習の筋書きは、第5諸兵科軍の射撃兵大隊、戦車中隊、ムスタ-S自走榴弾砲大隊と太平洋艦隊沿岸部隊の沿岸ミサイル複合体バルが役割を演じる仮想敵軍により占拠された沿岸を確保するというものです。
演習の第1段階では、爆撃機Su-24と攻撃ヘリコプターKa-52が"敵"にロケット爆弾による打撃を与えました」
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マルトフ
は伝えた。

彼によると、潜水艦からの空中攻撃の後、太平洋艦隊海洋特殊部隊(スぺツナズ)が上陸した。
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作戦中にミサイル複合体「バル」は捕獲された。
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一斉射撃火力反応システム「グラード」は、防衛側の自走榴弾砲が居る場所に大規模な火力打撃を与えた。

「その後、高速揚陸艇とヘリコプターMi-8AMTShにより、地雷原を切り崩し、海洋揚陸部隊の上陸を保障する為の海軍歩兵工兵部隊の障害物除去グループが上陸しました。
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最終段階では、沿岸を占拠するメインフェイズが実施されました。
沿岸の一方から2隻の大型揚陸艦が海岸へ接近し、主力部隊-第5軍の戦車中隊が随伴する太平洋艦隊歩兵の戦闘車両部隊が上陸しました」
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マルトフ
は指摘した。

彼は、「浮揚」する「黒ベレー」装甲兵員輸送車で同時に海上から射爆場への上陸を実施し、分散して海岸線を攻撃し、重要な場所を占拠したと付け加えた。
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この時、空中から揚陸部隊攻撃ヘリコプターKa-52「アリガートル」が援護した。

演習には総計1000名の将兵が参加した。
約100両の軍用車両及び特殊車両、約20隻の戦闘艦及び支援船、15機の爆撃隊及び陸軍航空隊航空機およびヘリコプターが関与した。


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太平洋艦隊海軍歩兵部隊(第155独立海軍歩兵旅団)は、定期的に沿海地方クレルク射爆場で上陸演習を行なっています。

昨年(2015年)3月には、空挺軍の部隊(第83独立空挺強襲旅団)が太平洋艦隊大型揚陸艦に乗り、上陸演習を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型揚陸艦は空挺軍部隊を乗せて沿海地方で上陸演習を行なう]

昨年4月にもクレルク射爆場で上陸演習が実施されました。
この時には、海軍航空隊の輸送機から空挺軍の部隊が降下しています
[ロシア海軍太平洋艦隊の海軍歩兵は沿海地方で演習を実施した]

昨年8月のロシア-中国海軍合同演習『海洋協同-2015』第2段階においても、クレルク射爆場での上陸演習が中国海軍と合同で実施されました。
[ロシア-中国海軍合同演習『海洋協同-2015』第2段階(2015年8月)]
[ロシア海軍と中国海軍の合同上陸演習が沿海地方で始まった]

今年(2016年)2月と3月にも上陸演習が実施されています。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型揚陸艦ペレスウェートは上陸演習を行なう為に抜錨した]
[ロシア海軍太平洋艦隊の海軍歩兵部隊は沿海地方で空挺降下及び上陸演習を行なう]


そして今回のロシア海軍ロシア陸軍ロシア航空宇宙軍(空軍)の軍種間合同演習ですが、事前に発表されていたシナリオから少し変更されました。
[ロシア海軍歩兵とロシア陸軍は沿海地方で上陸演習を行なう]

上陸部隊:太平洋艦隊第155独立海軍歩兵旅団、海軍特殊部隊、陸軍戦車中隊
防衛部隊:陸軍射撃兵大隊、戦車中隊、自走榴弾砲大隊、太平洋艦隊沿岸ミサイル部隊


先ず初めにロシア航空宇宙軍前線爆撃機Su-24攻撃ヘリコプターKa-52「アリガートル」が上陸地点に攻撃を加え、海軍特殊部隊が上陸して沿岸ミサイルを捕獲し、艦砲射撃で自走榴弾砲を制圧し、3隻の揚陸艇ヘリコプターMi-8AMTShに乗った海軍工兵部隊が先行して上陸し、地雷原を取り除いた後、大型揚陸艦3隻に分乗した主力部隊(海軍歩兵部隊陸軍戦車中隊)が上陸し、沿岸を占領しました。
大型揚陸艦「アドミラル・ネヴェリスコイ」(055)、「ニコライ・ヴィルコフ」(081)は海岸に直接乗り付けて海軍歩兵陸軍戦車隊を上陸させ、大型揚陸艦「ペレスウェート」(077)は海上から海軍歩兵(黒ベレー)が乗った水陸両用車を発進させました。

演習には太平洋艦隊大型揚陸艦「アドミラル・ネヴェリスコイ」、「ペレスウェート」、「ニコライ・ヴィルコフ」、揚陸艇「イワン・カルツォフ」、D-107、D-57、大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」、潜水艦などが参加したようです。

ウラジーミル・コロリョーフ提督は正式にロシア海軍総司令官に就任した

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『タス通信』より
2016年4月7日14時25分配信
【前北方艦隊司令官コロリョーフはロシア海軍総司令官に任命された】
モスクワ、4月7日/タス通信

2011年からロシア連邦北方艦隊司令官を務めていたウラジーミル・コロリョーフは、ロシア海軍総司令官の職務に任命された。
ロシア軍当局のサイト上の声明では、こう述べられた。

「2016年4月、彼はロシア海軍総司令官の職務に任命されました」
(ロシア)国防省
のサイトは発表した。

この職務をコロリョーフは、2012年5月5日からロシア連邦海軍総司令官のポストを務め、病気の為、その職務を去ったヴィクトール・チルコフ大将と交代した。

新たな北方艦隊司令官には、以前に北方艦隊副司令官を務めていたニコライ・エフメノフが任命された。
「2016年4月、彼はロシア連邦大統領令により北方艦隊司令官に任命されました」
国防省
のサイトでは、こう述べられた。

ウラジミール・コロリョーフは1955年2月1日に生まれた。
レニングラードフルンゼ記念高等海軍学校、海軍高等特別士官クラス、クズネツォフ記念海軍大学校を卒業した。
黒海艦隊北方艦隊の司令官を務め、2014年12月には「北方」統合戦略司令部の指揮を委任された。
2015年11月からロシア連邦海軍総司令官代行を務めていた。

ニコライ・エフメノフは1962年4月にモスクワで生まれた。
1987年に彼はレーニン共産党青年団記念高等海軍潜水艦学校を卒業し、その後、クズネツォフ記念海軍大学校を卒業した。
2011年には太平洋艦隊潜水艦部隊司令官に任命された。
2012年9月からは北方艦隊参謀長と第1副司令官の職務を務めていた。


ヴィクトール・ヴィクトロヴィチ・チルコフ(1959年9月8日生まれ、現在56歳)は、2012年5月6日にロシア海軍総司令官に任命され、2012年8月9日には海軍大将に昇進しました。
[ヴィクトル・チルコフは新たなロシア海軍総司令官に任命された]
[ロシア海軍総司令官ヴィクトル・チルコフは大将に昇進した]

就任から約3年半が経過した2016年11月中旬頃に入院して手術を受ける事になり、北方艦隊司令官ウラジーミル・イワノヴィチ・コロリョーフ大将(1955年2月1日生まれ、現在61歳)がロシア海軍総司令官代行に任命されました。
[北方艦隊司令官ウラジーミル・コロリョーフ提督はロシア海軍総司令官代行に任命された]

昨年11月から入院していたチルコフ提督は、海軍総司令官へ復帰できるまでに回復する見込みが無くなった為か、今年(2016年)2月に辞表を提出しました。
[ヴィクトール・チルコフ提督はロシア海軍総司令官を辞任した]
[ロシア国防省はロシア海軍総司令官ヴィクトール・チルコフ提督の辞任を認めた]


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そして2016年4月、ウラジーミル・コロリョーフ提督は、正式に後任のロシア海軍総司令官に任命されました。

同時に、コロリョーフ提督の後任の北方艦隊司令官としてニコライ・アナトリエヴィチ・エフメノフ中将(1962年4月2日生まれ、現在54歳)が正式に任命されました。
[ニコライ・エフメノフ中将は新たなロシア海軍北方艦隊司令官へ任命される]


今回の人事異動により、ロシア海軍の高級指揮官の陣容は、こうなります。

ロシア連邦海軍総司令官:ウラジーミル・イワノヴィチ・コロリョーフ大将
総司令官代理:アレクサンドル・ニコラエヴィチ・フェドテンコフ中将
総司令官代理(軍備担当):ヴィクトール・ヨシフォヴィチ・ブルスク中将
総参謀長:アンドレイ・オリゲルトヴィチ・ボロジンスキー中将

北方艦隊司令官:ニコライ・アナトリエヴィチ・エフメノフ中将
太平洋艦隊司令官:セルゲイ・ヨシフォヴィチ・アヴァキャンツ大将
黒海艦隊司令官:アレクサンドル・ヴィクトロヴィチ・ヴィトコ大将
バルト艦隊司令官:ヴィクトール・ペトロヴィチ・クラフチュク中将
カスピ小艦隊司令官:イーゴリ・ウラジーミロヴィチ・オシポフ少将

ロシア海軍航空隊はクリミアのニートカを今後使用しない

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『Lenta.ru』より
2016年4月5日17時9分配信
【ロシア海軍はクリミアの甲板航空隊射爆場ニートカを放棄する】

ロシア海軍は、クリミアの航空機試験及び甲板航空隊パイロット訓練の為の射爆場ニートカの使用を断念する。
『Lenta.ru』特派員は、軍当局の情報提供者より伝えられた。
海軍総司令部は、アゾフ海沿岸のエイスクへ新たに建設された複合体の開発に専念する事を計画している。
クリミアの射爆場を放棄する理由は、資金不足と見られる。

「当初、海軍は、エイスクの新たな複合体と、ソヴィエト社会主義共和国連邦時代に建設されたサキのニートカを使用する事を望んでおりました。
ですが、クリミア合併後にロシアへ戻ったクリミアの複合体には、国家防衛の為の資金は有りませんでした。
複合体の査定が行なわれた結果、その修理及び近代化の為の技術的課題は作成されません」

対談者は伝えた。

情報提供者によると、資金不足という条件下で国防省エイスクの新たな複合体の調整に専念する事を決定した。
「当初、それは昨年には完全に就役しなければならなかったのですが、結果として、完全なフライトは2016年秋から始まる事になりました」
情報提供者は伝えた。

対談者が『Lenta.ru』へ指摘したように、準備が整っていないエイスク複合体は、戦闘機MiG-29KR/KUBRを装備する甲板航空隊の新たな航空連隊の戦闘訓練計画を狂わせる恐れがある。
「今、彼等はクリミアへ飛ぶ事は出来ますが、設備の寿命は尽きており、エイスクの複合体の納入までは、連隊の完全な訓練は出来ないでしょう」

以前、『ロシア新聞』は、新たな戦闘機MiG-29が配置された航空母艦「アドミラル・クズネツォフ」は2016年秋にシリア沿岸での戦闘勤務を計画していると報じた。
エイスクの新たな複合体の納入時期の遅延やクリミアの設備の消耗は、この計画を狂わせる恐れがあるだろう。


ソヴィエト連邦時代(1980年代初頭)、ウクライナには航空母艦の飛行甲板を模した発着艦訓練施設「ニートカ」が建設されました。
[地上試験・訓練複合体「ニートカ」]
[サキ飛行実験センター(ニートカ)]
[Нитка(ニートカ)~知られざる旧ソ連の蒸気カタパルト開発の経緯~]


ソ連邦解体後はウクライナに接収され、ロシアウクライナと協定を結んで「ニートカ」を使用していました。
2012年8月、改訂された「ニートカ」使用協定にロシア・ウクライナ国防相が署名しました。
[ロシアとウクライナは艦上機訓練施設ニートカ使用協定を改訂した]

しかし、2013年にはロシア「ニートカ」を使用しませんでした。
[ロシアは2013年にウクライナのニートカを使用しない]

その一方、ロシアは、クラスノダール地方エイスク市に新たな「ニートカ」の建設を開始しました。
[ロシアは、2010年に空母パイロット訓練センターの建設を開始する]

その後、2014年3月18日にロシアウラジーミル・プーチン大統領クリミア自治共和国ロシア連邦へ編入する条約に署名した事により、クリミア半島サキに在る「ニートカ」は再びロシアの手に戻りました。
[ウクライナの訓練複合体ニートカ要員はクリミアへ忠誠を誓う]
[クリミア半島のニートカは2015年2月末から本格的に稼働を再開する]

これにより、クリミア旧ニートカは主に現用のロシア海軍艦上戦闘機隊の訓練に使われ、エイスク新ニートカは主にロシア海軍航空隊の新型航空機の各種試験と訓練に使われる事になりました。
[ロシア海軍航空隊の2つの「ニートカ」]

2014年9月初頭、ロシア海軍Su-33艦上戦闘機は、クリミア「ニートカ」へ戻ってきました。
[ロシア海軍艦上航空隊はクリミアのニートカへ戻ってきた]

2015年7月~9月にもクリミア「ニートカ」Su-33艦上戦闘機の訓練が行なわれました。
[ロシア海軍北方艦隊の艦上戦闘機航空連隊はクリミアのニートカでの訓練を終えた]


一方、エイスク新ニートカでは、2015年末に創設された艦上戦闘機MiG-29K/KUBを装備する第100独立艦上戦闘機航空連隊の錬成訓練が進められています。
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[ロシア連邦国防相セルゲイ・ショイグ上級大将はエイスクのロシア海軍飛行訓練センター(新ニートカ)を視察した]
[MiG-29K/KUBで編成されたロシア海軍の新たな艦上戦闘機航空連隊は本格的な戦闘訓練飛行を始めた]

この他にもエイスクでは、艦載機を有する水上艦の艦長の研修などが行なわれています。
[ロシア海軍航空隊は艦載機を有する新世代水上艦の艦長の訓練を活性化させる]


これまでに情勢の変化の為、使用しなかったり使用されたりと、方針が二転三転してきたクリミア「ニートカ」ですが、今回の記事に登場する「軍当局(国防省)の匿名の情報提供者」によると、今後は使用しない事になるようです。

建設から30年以上が経過し、各種設備も老朽化しているクリミア「ニートカ」に資金を使うよりも、エイスク新ニートカに(金を)使った方が良いという事でしょう。

ロシア海軍と中国海軍の合同演習『海洋協同-2016』の打ち合わせが北京で行われた

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『タス通信』より
2016年4月6日4時58分配信
【東方軍管区、太平洋艦隊と中国海軍の代表は『海洋協同』のシナリオについて話し合う】
ウラジオストク、4月6日/タス通信

東方軍管区、太平洋艦隊の軍事代表団と中華人民共和国海軍は、北京ロシア・中国海軍演習『海洋協同-2016』の実施海域とシナリオについて話し合った。
タス通信東方軍管区広報サービス部長アレクサンドル・ゴルデーエフ大佐より伝えられた。

「北京でロシア・中国海軍合同演習『海洋協同-2016』計画の為の最初の会議が始まりました」
ゴルデーエフ
は話した。

彼は、会議において、演習のシナリオ、実施海域、太平洋艦隊の戦力及び手段、実施される機動演習、艦船グループ支援の為の物資の体制について話し合ったと指摘した。

演習『海洋協同-2016』では、2ヶ国の戦力と手段が海洋交通線保護へ協同で取り組む。
水上戦闘艦、補助艦、支援船、太平洋艦隊及び中華人民共和国海軍艦載ヘリコプターの参加が計画されているとゴルデーエフは指摘した。


ロシア海軍中国海軍は、2012年、2013年、2014年、2015年に合同演習『海洋協同』Морское Взаимодействиеを実施しています。

『海洋協同-2012』:2012年4月下旬に黄海で実施
[ロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2012」(2012年4月)]

『海洋協同-2013』:2013年7月上旬にピョートル大帝湾で実施
[ロシア・中国海軍合同演習は7月初頭にウラジオストク沖で実施される]
[ロシア・中国海軍合同演習「海洋協同-2013」が始まった]
[ロシア・中国海軍は海賊対処訓練を行なった]
[ロシア・中国海軍合同演習「海洋協同-2013」最終日に砲撃訓練が実施される]

『海洋協同-2014』:2014年5月下旬に東シナ海で実施
[ロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2014」]

『海洋協同-2015』第1段階:2015年5月下旬に地中海東部で実施
[ロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2015」(2015年5月)]

『海洋協同-2015』第2段階:2015年8月に日本海(沿海地方沖)で実施
[ロシア-中国海軍合同演習『海洋協同-2015』第2段階(2015年8月)]

特に、昨年8月に沿海地方で実施された『海洋協同-2015』第2段階では、ロシア海軍中国海軍の合同上陸演習が初めて行なわれました。
[ロシア海軍と中国海軍の合同上陸演習が沿海地方で始まった]

因みに、ロシア海軍は中国以外の外国海軍とも度々合同演習を行なっていますが、合同での上陸演習は、中国以外の海軍とは行なっておりません。
この事実からも、ロシア海軍は中国海軍との合同演習を特に重要視している事は明白です。



そして今年(2016年)には『海洋協同-2016』が実施されます。
[2016年にロシア海軍太平洋艦隊は日本、インド、中国との合同演習を行なう]

演習実施海域は明らかにされていませんが、順当に行けば、今年は中国側(東シナ海?)で実施される筈です。
(つまり、太平洋艦隊の艦船が中国へ行く事になる)


2015年7月26日、新たなロシア連邦海洋ドクトリンが発表されましたが、この中では中国との友好関係の発展に重点が置かれています。
[ロシア連邦海洋ドクトリンは改訂された]

ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・ヴィノグラードフは太平洋上で演習を実施した

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『タス通信』より
2016年4月6日2時29分配信
【太平洋艦隊の艦船は太平洋で対潜及び反テロ演習を実施した】
ウラジオストク、4月6日/タス通信

大型対潜艦「アドミラル・ヴィノグラードフ」、大洋救助船「フォーチー・クルイロフ」、給油船「イルクト」で構成される太平洋艦隊艦船支隊は、太平洋における戦闘任務遂行中に対潜演習を実施した。
東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス代表ローマン・マルトフは発表した。

「更に艦の乗組員は、隊列を組んでの対空防衛の課題へ取り組み、対テロ部隊の演習と艦内でのダメージコントロール演習が実施されました」
マルトフ
は話した。

太平洋艦隊艦船支隊は3月28日にウラジオストクを去り(註:実際には3月26日頃に出航)、戦闘勤務中に5ヶ国を非公式訪問の為に訪れ、太平洋インド洋アジア太平洋地域諸国の2つの多国間演習へ参加する。


[大型対潜艦アドミラル・ヴィノグラードフ遠距離航海(2016年3月-)]

大型対潜艦「アドミラル・ヴィノグラードフ」を中核とする太平洋艦隊艦船支隊は、2016年3月末(3月26日頃?)にウラジオストクを出航しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・ヴィノグラードフは遠距離航海へ出発した]

3月28日に対馬海峡を通過し、この際のロシア海軍の慣例として、ロシア-日本戦争中の1905年5月27日のツシマ沖海戦(日本海海戦)ロシア海軍の戦死者の追悼式典を開催し、花輪を投下しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・ヴィノグラードフ支隊は対馬海峡を南下した]
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・ヴィノグラードフ支隊はツシマ沖海戦の戦死者を追悼した]

太平洋艦隊広報部の発表によると、「アドミラル・ヴィノグラードフ」支隊は、太平洋及びインド洋への遠距離航海を行ない、5ヶ国を訪問し、2つの国際海軍演習へ参加するとの事です。
その1つは、2016年4月にインドネシアスマトラ島付近の海域で実施されるアジア太平洋地域国際海軍演習『KOMODO-2016』です。
[ロシア海軍太平洋艦隊は2016年4月に国際海軍演習『KOMODO-2016』へ参加する]

もう1つが、5月に実施されるASEAN(東南アジア諸国連合)の国際海軍演習『ADMMプラス-2016』です。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊はASEAN諸国の国際演習『ADMMプラス-2016』へ参加する]

そして今回、太平洋艦隊広報部は、「アドミラル・ヴィノグラードフ」支隊「太平洋」で各種の演習を実施したと発表しました。

ただ、具体的に何処の海域で演習を行なったのかについては一切明らかにしていませんが・・・

ロシア海軍第5世代原潜ハスキー級は多用途原潜と戦略原潜を統合する?

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『タス通信』より
2016年4月4日22時41分配信
【統合造船業営団:原子力潜水艦「ハスキー」は多目的潜水艦と戦略潜水艦の性質を兼ね備える】
モスクワ、4月4日/タス通信

第5世代潜水艦プロジェクト「ハスキー」は、多目的潜水艦戦略潜水艦の性質を取り込み、最大限統一する。
『統合造船業営団』総裁アレクセイ・ラフマノフ『エコー・モスクワ』の生放送で表明した。

「第5世代潜水艦プロジェクトについては積極的に討議されており、様々な種類の技術的課題が事前に用意され、作業が進められています。
それは、物理的フィールドの観点から見て完全に違う潜水艦となります。
この潜水艦は、一連の重要な要素である戦略及び多目的を統一したものとなります」

彼は話した。

ラフマノフは、原子力潜水艦「特徴的な兵装となる」が、『統合造船業営団』の前に置かれた課題は、「国防省の為に意図されたより良い価値を受け取る」為の最大限の統一の達成であると説明した。

「私共は、2017年~2018年に第4世代潜水艦の開発を完了し、この年に第5世代潜水艦の開発が始まっていない場合、その完成は2030年よりも前にはならないでしょう」
ラフマノフ
は、原子力潜水艦プロジェクト「ハスキー」の作成が可能になる時期について言及した際に強調した。

以前に『統合造船業営団』が発表したように、第5世代多目的原子力潜水艦プロジェクト「ハスキー」の外観の形成及び草案モデルの作成は2年後に完成する。
第5世代多目的潜水艦の開発は、サンクトペテルブルク「マラヒート」設計局で行なわれている。
現在、ロシアでは第4世代多目的潜水艦プロジェクト「ヤーセン」シリーズが建造されている。


ソ連/ロシア海軍攻撃原潜(多用途原潜)を手掛けてきた「マラヒート」機械製造局は、既に第5世代多用途原子力潜水艦「ハスキー」の設計作業に取り掛かっています。
[第5世代多用途潜水艦はステルス性を重視する]
[ロシア海軍第5世代多用途原潜は複殻式船体となり、排水量は12000トン以下になるだろう]
[ロシア海軍第5世代多用途原潜は水中無人機を搭載する]
[ロシア海軍第5世代多用途原子力潜水艦の開発作業は進行中である]
[ロシア海軍の為の第5世代多用途原潜ハスキー級の開発は進められている]

第5世代多用途原子力潜水艦「ハスキー」は、モジュール方式(基本型は攻撃原潜であり、有翼ミサイル区画を挿入すれば有翼ミサイル原潜になる)となるようです。
[ロシア海軍の為の第5世代多用途原子力潜水艦はモジュール方式となる]

この他、旧ソ連海軍「アルファ」級のような大幅な自動化による省力化も検討されています。
[ロシア海軍は自動化原潜の建造を検討する]

「ハスキー」級には、現在開発中の極超音速有翼ミサイル「ツィルコン」が装備されます。
[ロシア海軍の為の極超音速巡航ミサイル"ツィルコン"の試験が始まった]
[ロシア海軍第5世代多用途原子力潜水艦ハスキー級は極超音速巡航ミサイル"ツィルコン"を装備する]

ロシア造船業界の総元締・総本山である『統合造船業営団』は、「ハスキー」級の設計原案は2018年には出来上がると発表しました。
[ロシア海軍第5世代多用途原子力潜水艦ハスキー級の設計原案は2018年に出来上がる]


そして今回、『統合造船業営団』総裁アレクセイ・ラフマノフ氏は、第5世代原子力潜水艦「ハスキー」級多用途原潜戦略原潜を統合すると発言しました。
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上記のように、「ハスキー」級はモジュール方式(基本型は攻撃原潜であり、有翼ミサイル区画を挿入すれば有翼ミサイル原潜になる)となりますが、有翼ミサイル区画以外にも、弾道ミサイル区画を挿入して戦略原潜にする事も検討されているようです。

以前、『統合造船業営団』は、第5世代戦略原子力潜水艦開発の具体的な作業は行なわれていないと言っていますが、「ハスキー」級戦略原潜も兼ねる事になるので、純粋な(第5世代の)戦略原潜を開発する必要が無くなったのでしょうか。

サンクトペテルブルクの造船所はロシア海軍の将来原子力空母の建造に参加できる

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『タス通信』より
2016年4月4日21時59分配信
【統合造船業営団:将来正規空母の建造はサンクトペテルブルクの造船所の1つでも行なえる】
モスクワ、4月4日/タス通信

ロシア海軍のニーズの為の将来正規空母の建造は、サンクトペテルブルクの少なくとも2つの造船工場~バルト工場北方造船所~でも行なえる。
『統合造船業営団』総裁アレクセイ・ラフマノフ『エコー・モスクワ』の生放送で表明した。

「私共は、少なくとも2ヶ所に我々の正規空母を建造可能な生産設備を有する事になるでしょう。
第1は-バルト工場、第2は-今年中には乾ドックの建設が始まる見込みの北方造船所です」

彼は話した。

正規空母の作成期間についての話でラフマノフは指摘した。
「このような新たな種類の艦の設計(と建造)の平均サイクルは、10年に達するでしょう」


[ロシア将来航空母艦]
[ロシア海軍将来空母概念設計案・プロジェクト23000E「シトルム」]

ロシア将来正規空母Перспективный Авианосецは、現在の所、3種類のヴァリエーションが検討されています。
重航空母艦(排水量80000-85000t、搭載機70機)
中航空母艦(排水量55000-65000t、搭載機50-55機)
軽航空母艦(排水量50000t未満)

建造費は重空母で3000億ルーブル、軽空母で1000億ルーブルと見積もられています。
[ロシアは3種類の将来航空母艦を設計している]
[ロシア国防省は3つの将来原子力空母設計案を検討している]
[ロシア将来空母の作成には約10年掛かり、費用は1000-3000億ルーブルになる]

将来正規空母の建造開始時期は、今のところは未定です。
[ロシア海軍の為の将来原子力空母の起工は2018年までの予定表には無い]

将来正規空母の艦載機は、数年後に配備予定のロシア空軍第5世代重戦闘機PAK FA(T-50)の艦上機型となり、この他に無人機も搭載されます。
[ロシア第5世代戦闘機T-50(PAK FA)の艦上戦闘機型が開発される]

将来正規空母の為の電磁カタパルトの開発作業も進められています。
[ロシア海軍将来正規空母の為の電磁カタパルトの開発は進められている]

将来正規空母アイランドは非金属複合材料製になります。
[ロシア海軍将来正規空母のアイランドは複合材料で造られる]

将来正規空母の動力に関しては、通常動力(ガスタービンなど)と原子力推進の2つのヴァージョンが検討されていますが、ロシア海軍の要求により、ほぼ原子力推進に確定しております。
[ロシア海軍将来正規空母は原子力推進となる]

2016年1月下旬、ロシア海軍造船管理部長ウラジーミル・トリャピチニコフ氏は、将来正規空母の1番艦は2030年末に就役する見込みであると述べました。
更には、将来正規空母の機関が「特別な動力装置」、つまり原子力になるとも言いました。
[ロシア海軍の将来原子力空母は2030年に就役する]

将来正規空母建造の中核となるのはセヴェロドヴィンスク「セヴマシュ」であり、同社は、造船設備の近代化を進めています。
[セヴェロドヴィンスク造船所は生産設備を近代化した後にロシア海軍の為の将来正規空母を建造できるようになる]
[ロシア造船業界は2019年にはロシア海軍の為の将来正規空母の建造が可能となる]


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そして今回、ロシア造船業界の総元締・総本山である『統合造船業営団』総裁アレクセイ・ラフマノフ氏は、サンクトペテルブルクの2ヶ所の造船所でも将来正規空母の建造が出来るようになると述べました。

ラフマノフ氏は、以前にもロシア国内の2ヶ所の造船所が将来正規空母を建造できると発言しています。
[ロシアの2つの造船所はロシア海軍の為の将来正規空母を建造できる]
この時は、セヴェロドヴィンスク「セヴマシュ」と、サンクトペテルブルク「バルト工場」を指していました。

「セヴマシュ」(セヴェロドヴィンスク)
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「バルト工場」(サンクトペテルブルク)
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今回、ラフマノフ氏は、サンクトペテルブルク「バルト工場」に加え、「北方造船所」でも将来正規空母を建造できるようになると述べています。

「北方造船所」(サンクトペテルブルク)
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「北方造船所」は昨年12月から造船施設の近代化工事が始まっており、完了後には全長350メートルの艦を建造できるようになります。
[ロシア海軍の将来駆逐艦リデル級は2018年から建造を開始する]
つまり、85000トン級重空母の建造も可能になるという事です。

或いは、ロシア海軍将来正規空母は、「セヴマシュ」、「バルト工場」、「北方造船所」が共同で建造する事になるかもしれません。

ロシア海軍の為のヤーセン級原子力水中巡洋艦ペルミは2016年7月末に起工される?

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『インタファクス-軍事ニュース出張所(AVN)』より
2016年4月5日9時36分46秒配信
【多目的潜水艦「ペルミ」は「セヴマシュ」で7月に建造が始まる-情報筋】
サンクトペテルブルク、4月5日、インタファクス-AVN

第5のプロジェクト885M「ヤーセン-M」多目的原子力潜水艦「ペルミ」は、セヴェロドヴィンスク「セヴマシュ」で7月末に起工される。
『インタファクス-軍事ニュース出張所(AVN)』は火曜日に防衛産業企業体の情報提供者より伝えられた。

「ペルミの名を受けた次のヤーセンの起工式典は、セヴェロドヴィンスクで開催され、それは、今年7月31日に祝われる海軍の日に合わせられます」
対談者は話した。

2020年までに海軍の為の7隻のプロジェクト「ヤーセン」潜水艦の建造が計画されており、この内の6隻は、2009年6月に起工された「カザン」から始まる近代化されたプロジェクト885Mである。
水中巡洋艦シリーズのトップ「セヴェロドヴィンスク」(プロジェクト「ヤーセン」)「セヴマシュ」で建造され、2014年6月17日に海軍へ引き渡された。
最近まで同艦は試験運用に在った。

多目的原子力潜水艦「カザン」、「ノヴォシビルスク」、「クラスノヤルスク」、「アルハンゲリスク」は、改善されたプロジェクト「ヤーセン-M」の下で建造される。

プロジェクト「ヤーセン」原子力潜水艦は、海軍総司令部の必要条件に沿ってサンクトペテルブルク機械製造海洋設計局「マラヒート」により設計された。
同プロジェクトは、以前には国内の潜水艦造船では使用されていなかった多くの技術的解決策が採用されている。
基本要素である電子兵装複合体、近代的な機器と居住保障システムはロシア独自のものである。

公表情報によると、このシリーズの潜水艦は、ミサイル複合体「カリブル」と(或いは)「オーニクス」で武装している。
潜水艦の中央部には10門の魚雷発射管が配置されており、魚雷に代わり機雷を搭載する事も出来る。


[新世代多用途原潜ヤーセン級(旧ブログ)]
[新世代多用途原潜ヤーセン級]

プロジェクト885「ヤーセン」原子力水中巡洋艦は、これまでに5隻がセヴェロドヴィンスク市「セヴマシュ」で起工され、このうち1隻が就役済みです。

1番艦K-560「セヴェロドヴィンスク」は1993年12月21日に起工され、2010年6月15日に進水、2013年12月30日に竣工、2014年6月17日に就役し、北方艦隊第11対空母原潜師団へ編入されました。
[ロシア海軍最新鋭多用途原潜セヴェロドヴィンスクに聖アンドレイ旗は揚がった]
就役後も各種試験と慣熟訓練に従事していましたが、2016年3月までに終了しました。
[ロシア海軍最新鋭多用途原潜セヴェロドヴィンスクは戦闘演習の為に出航する]
[ロシア海軍北方艦隊はバレンツ海で対潜戦闘訓練を行なった]

2番艦「カザン」からは改良型のプロジェクト885Mとなり、2009年7月24日に起工されました。
[改ヤーセン級多用途原潜カザンのロシア海軍への引き渡しは2017年に予定されている]

3番艦(改「ヤーセン」級としては2隻目)「ノヴォシビルスク」は2013年7月26日に起工されました。
[ヤーセン級多用途原潜3番艦ノヴォシビルスクは起工された]

4番艦(改「ヤーセン」級としては3隻目)「クラスノヤルスク」は、2014年7月27日に起工されました。
[多用途原潜ヤーセン級4番艦クラスノヤルスク(と戦略原潜ボレイ級5番艦)はロシア海軍の日に起工された]

5番艦(改「ヤーセン」級としては4隻目)「アルハンゲリスク」は、2015年3月19日に起工されました。
[ロシア海軍の為のヤーセン級多用途原潜5番艦アルハンゲリスクは起工された]


2016年には、「ボレイ」級8番艦「ヤーセン」級6番艦(改「ヤーセン」級としては5隻目)が起工されます。
[2016年にロシア海軍の新世代戦略原潜ボレイ級8番艦と新世代多用途原潜ヤーセン級6番艦が起工される]

以前には、「ボレイ」級8番艦が7月、「ヤーセン」級6番艦が12月に起工されると伝えられていました。
[ロシア海軍の為のボレイ級戦略原潜8番艦は2016年7月、ヤーセン級多用途原潜6番艦は12月に起工される]


しかし、今回の記事に登場する「ロシア防衛産業企業体の(匿名の)情報提供者」は、「ペルミ」と命名される「ヤーセン」級6番艦の方が先に起工されると『インタファクス』へ伝えました。

先代の「ペルミ」プロジェクト671RTMK(NATOコード名「ヴィクターIII」)巡洋潜水艦K-292として1987年12月5日に就役し、1992年7月3日からは原子力大型潜水艦B-292と改称され、2002年に「ペルミ」と命名されました。
しかし、2005年頃には除籍され、2007年~2008年に解体されました。

ロシア海軍歩兵とロシア陸軍は沿海地方で上陸演習を行なう

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『タス通信』より
2016年4月5日2時49分配信
【太平洋艦隊海軍歩兵と第5軍の自動車化射撃兵は沿海地方で仮想敵を攻撃する】
ウラジオストク、4月5日/タス通信特派員ナターリヤ・ニクーリナ

太平洋艦隊海軍歩兵部隊第5軍諸兵科旅団の1000名以上の将兵は、沿海地方「クレルク」射爆場で実施される軍種間部隊戦術演習へ参加する。
タス通信東方軍管区広報サービス部長ローマン・マルトフより伝えられた。

「軍種間部隊戦術演習において、海軍歩兵は、第5諸兵科軍部隊が役割を演じる仮想敵の対揚陸防衛網突破の課題へ取り組み、海上、空中、沿岸から防衛網へ同時に打撃を与えます」
マルトフ
は話し、演習は沿海地方で4月6日に実施される事を明らかにした。

彼は、演習の最初のエピソードは、太平洋艦隊海軍航空隊輸送機An-26からの戦術空挺降下部隊の降下になると説明した。
その後、高速揚陸艇ヘリコプターMi-8により、沿岸へ海軍歩兵工兵部隊の障害物除去グループが上陸する。
この時、陸軍航空部隊ヘリコプターKa-52「アリガートル」が敵を空中から攻撃する。
海洋揚陸部隊主力は大型揚陸艦により無防備の海岸へ上陸する。

「演習には合計で1000名以上の将兵が参加し、80両以上の軍用車両及び特殊車両、約10隻の戦闘艦及び支援船、軍事輸送隊及び陸軍航空部隊の航空機およびヘリコプターが関与します」
マルトフ
は話した。


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太平洋艦隊海軍歩兵部隊(第155独立海軍歩兵旅団)は、定期的に沿海地方クレルク射爆場で上陸演習を行なっています。

昨年(2015年)3月には、空挺軍の部隊(第83独立空挺強襲旅団)が太平洋艦隊大型揚陸艦に乗り、上陸演習を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型揚陸艦は空挺軍部隊を乗せて沿海地方で上陸演習を行なう]

昨年4月にもクレルク射爆場で上陸演習が実施されました。
この時には、海軍航空隊の輸送機から空挺軍の部隊が降下しています
[ロシア海軍太平洋艦隊の海軍歩兵は沿海地方で演習を実施した]

昨年8月のロシア-中国海軍合同演習『海洋協同-2015』第2段階においても、クレルク射爆場での上陸演習が中国海軍と合同で実施されました。
[ロシア-中国海軍合同演習『海洋協同-2015』第2段階(2015年8月)]
[ロシア海軍と中国海軍の合同上陸演習が沿海地方で始まった]

今年(2016年)2月と3月にも上陸演習が実施されています。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型揚陸艦ペレスウェートは上陸演習を行なう為に抜錨した]
[ロシア海軍太平洋艦隊の海軍歩兵部隊は沿海地方で空挺降下及び上陸演習を行なう]


そして4月6日から実施される今度の演習は、まず最初に輸送機An-26から海軍歩兵(おそらくは第155独立海軍歩兵旅団所属のウスリースク・コサック第47独立空挺強襲大隊)が降下し、その後、海軍歩兵の工兵隊揚陸艇ヘリコプターMi-8で上陸して障害物を取り除き、同時に攻撃ヘリコプターKa-52「アリガートル」が沿岸の敵を攻撃し(同時に海上からも艦砲射撃が行なわれる)、「無防備」となった海岸へ大型揚陸艦に乗った主力部隊が上陸するという筋書きです。

なお、今回はロシア陸軍赤旗第5諸兵科軍所属の自動車化射撃兵旅団(おそらくはウスリースクに駐留する「ドゥホヴシノ-ヒンガンスク10月革命勲章・赤旗・ズヴォーロフ勲章授与・第70独立親衛自動車化射撃兵旅団」)が沿岸(クレルク射爆場)に陣取り、ロシア海軍歩兵部隊「敵役」を務めます。


沿海地方に駐留する太平洋艦隊第155独立海軍歩兵旅団は、以下の部隊で構成されています。

[第155独立海軍歩兵旅団]
第390海軍歩兵連隊
第47ウスリースク・コサック独立空挺強襲大隊
第50独立海軍歩兵大隊
第84独立戦車大隊
浮上戦車大隊
第263親衛独立偵察大隊
第1484独立通信大隊
砲撃管制索敵大隊
対空防衛大隊
第287独立自走砲大隊
揚陸工兵中隊
司令部中隊

ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフはセヴェロモルスクへ帰港した

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2016年4月4日15時26分配信
【大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」は遠距離航海からセヴェロモルスクへ戻ってきた】
モスクワ、4月4日-ロシア通信社ノーボスチ

北方艦隊大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」は25000海里を航行した遠距離航海からセヴェロモルスクへ戻ってきた。
月曜日、北方艦隊広報サービス部長ワジム・セルガ1等海佐は報道機関へ伝えた。

大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」の遠距離航海は、北方艦隊コラ多種戦力小艦隊対潜艦部隊司令官アレクサンドル・マシネツキー1等海佐の将旗の下に実施され、163日間に渡って続けられた。

「本日、セヴェロモルスクでは、遠距離航海から戻ってきた大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフの歓迎式典が開催されました。
北方艦隊司令官代行ニコライ・エフメロフ中将は、スタニスラフ・ヴァリク1等海佐の指揮下で遠距離航海任務を成功裏に果たした大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ乗組員を祝福し、遠距離大洋ゾーンでの北方艦隊将兵の活動を高く評価しました。
遠距離航海任務遂行を総計し、多数の軍人が表彰されました」
セルガ
は話した。

彼は指摘した。
「北方艦隊将兵は約25000海里を航行し、大西洋北東部を渡り、地中海で長期間任務を遂行し、紅海とアラビア海を訪れ、リマソール-キプロス共和国、サラーラ-オマーン・スルタン国、カラチ-パキスタン・イスラム共和国を含めた外国の港へ寄港しました」

大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」乗組員の遠距離航海における主な任務の1つは、地中海ロシア海軍作戦連合部隊の一員としての活動であった。
同艦の乗組員は更に、アデン湾アフリカの角海域で民間船航行の安全を保障し、パキスタン海軍の艦と協同してインド洋北部での国際対麻薬演習『アラビアン・モンスーン-2015』へ参加した。

「大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフは、北方艦隊で最も名の知られた艦の1隻であります。
2014年から2015年に掛け、同艦の乗組員は8ヶ月半に渡って地中海と大西洋で長期航海任務を遂行しました。
北方艦隊将兵は35000海里以上を航行し、地中海沿岸の5ヶ国の港をへ11回に渡り寄港しました」

艦隊の代理人は付け加えた。


[大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ遠距離航海(2015年10月-)]

プロジェクト1155大型対潜艦の2番艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」(1982年1月10日就役、2010年12月7日再就役)は、2015年10月23日に大西洋へ向けて出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフは大西洋へ向かった]

それから4日後、「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」北海へ入り、ラマンシュ海峡(英仏海峡)へ向かいました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフは北海から英仏海峡へ行く]

11月2日には英仏海峡を抜けてビスケー湾へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフはビスケー湾へ入った]

11月4日未明、ジブラルタル海峡を通過し、地中海へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフはジブラルタル海峡を通過して地中海へ入った]

11月5日~6日には艦載ヘリコプターKa-27の訓練が実施されました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフの艦載ヘリコプターKa-27は地中海で訓練を行なった]

11月9日、チュニス海峡(シチリア海峡)黒海艦隊大型海洋給油船「イワン・ブブノフ」からディーゼル燃料(軽油)真水の洋上補給を受けました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフはシチリア海峡付近で洋上補給を行なった]

その後、地中海東部へ向かい、11月13日にはキプロスリマソール港を訪れました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフはキプロスのリマソールを訪れた]

リマソール港を出た後、11月20日にスエズ運河を通過して紅海へ入りました。 
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフはスエズ運河を通過して紅海へ入った]

11月23日、紅海対テロ演習を実施しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフは紅海で対テロ演習を実施した]

11月26日にはアデン湾対テロ演習を実施しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフはアデン湾で対テロ演習を実施した]

11月末にオマーンサラーラ港へ寄港して物資を補充した後、アラビア海へと去りました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフはオマーンのサラーラ港へ寄港した]

12月4日、パキスタンカラチへ寄港しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフはパキスタンを訪れた]

12月6日にカラチを出航し、パキスタン海軍との麻薬密輸取締の為の合同演習『アラビアン・モンスーン-2015』アラビア海北部で始まりました。
[アラビア海でロシア海軍とパキスタン海軍の合同演習『アラビアン・モンスーン-2015』が始まった]

12月8日には演習を終えてカラチへ戻りました。
[ロシア海軍とパキスタン海軍の合同演習『アラビアン・モンスーン-2015』は完了した]

12月10日にカラチを出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフはパキスタンを去った]

12月16日、再びオマーンサラーラ港へ寄港しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフは再びオマーンを訪れた]

サラーラ港を出た後、紅海へ向かい、その航路上で艦内演習を実施しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ-アドミラル・クラコーフは紅海で演習を実施した]

12月23日、スエズ運河を通過して地中海へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ-アドミラル・クラコーフはスエズ運河を通過して地中海へ入った]

その後も地中海東部に留まり、ここで2016年の新年を迎えました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ-アドミラル・クラコーフは地中海東部で2016年の元旦を迎える]
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ-アドミラル・クラコーフは地中海東部で新年を祝った]

地中海東部で就役34周年を迎えました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ-アドミラル・クラコーフは就役34周年を迎えた]

現在は太平洋艦隊親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」と共にシリア沖へ展開しています。
[ロシア海軍太平洋艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグはシリア沖で戦闘任務に就いている]

1月22日には外国の報道陣の取材を受けました。
[シリア沖のロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフを外国メディアが取材した]

1月26日には艦の対空兵装(高射ミサイル複合体「キンジャール」、AK-100 100mm砲、AK-630 30mm機関砲)全てを使用する防空戦闘演習を実施しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフは地中海で防空戦闘演習を行なった]

2月6日には実際に武器を使用しない防空演習や艦のダメージコントロール訓練などを実施しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフは地中海東部で演習を実施した]

2月12日には水中破壊工作員撃退の為の演習を実施しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフは地中海で水中破壊工作員を撃退する演習を行なった]

2月19日には対潜戦闘訓練を実施しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフは地中海東部で対潜戦闘訓練を行なった]

遠距離航海へ出発してから丁度4ヶ月目になる2016年2月23日、地中海東部『祖国防衛者の日』を迎えました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフは地中海東部で『祖国防衛者の日』を祝った]

3月11日には潜水艦の魚雷攻撃からの艦を防衛する為の演習を実施しました。
[北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフは地中海で対魚雷防衛演習を行なった]

3月21日、「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」ジブラルタル海峡を通過して地中海を去りました。
同じく地中海東部に滞在していた救助曳船SB-406給油船「ドゥブナ」も同行しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフは地中海を去り、大西洋へ入った]

3月25日に英仏海峡を通過して北海へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフは英仏海峡を通過して北海へ入った]

3月30日、「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」支隊は、洋上試験最終段階をバレンツ海で実施する為に北方艦隊基地へ向かっている最新フリゲート「アドミラル・エッセン」北海で合流しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフは北海で最新警備艦アドミラル・エッセンと合流した]

そして4月4日、北方艦隊基地セヴェロモルスクでは、遠距離航海から帰ってきた「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」の歓迎式典が開催されました。


ただし、「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」は、その前日(4月3日)には既にセヴェロモルスク沖に到着していたようです。
『セヴェルポスト』より
2016年4月3日16時56分配信
【大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」はセヴェロモルスクへ戻ってきた】

4月4日帰港予定で歓迎式典の準備を行なっていたところ、その前日に帰ってきたので、予定日である翌日まで待たされたようです。

ロシア海軍最新警備艦(フリゲート)アドミラル・エッセンは北方艦隊基地セヴェロモルスクへ到着した

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『タス通信』より
2016年4月4日11時57分配信
【新たな警備艦「アドミラル・エッセン」は試験の為に北方艦隊へ到着した】
ムルマンスク、4月4日/タス通信特派員イリヤ・ヴィノグラードフ

プロジェクト11356警備艦「アドミラル・エッセン」国家受領試験の枠組みにおいて艦隊間移動を行ない、北方艦隊主要基地セヴェロモルスクへ到着した。
同艦隊広報サービスは発表した。

バレンツ海において警備艦の乗組員は、様々な兵装複合体からの実弾射撃の実施を計画している。
北方艦隊での試験後、「アドミラル・エッセン」カリーニングラード沿バルト造船工場「ヤンターリ」へ戻り、ロシア海軍への引き渡しの準備を始める。

広報サービスが指摘したように、北東大西洋海域の大部分、ノルウェー海バレンツ海で、警備艦大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」率いる北方艦隊艦・支援船支隊の一員として(艦隊間)移動を行なった。
移動中に艦の乗組員は合同機動演習と、新たな警備艦の通信システム、更には航法システム、電波無線機器の点検へ取り組んだ。

「アドミラル・エッセン」は、プロジェクト11356の2番艦である。
トップ艦「アドミラル・グリゴロヴィチ」は2016年3月11日にロシア海軍黒海艦隊へ編入された。

「アドミラル・エッセン」は、2011年7月8日に沿バルト造船工場「ヤンターリ」で起工され、2014年11月7日に進水し、工場航行試験は2015年10月28日に始まった。
同艦は、艦載ミサイル複合体「カリブル-NK」、多重チャンネル高射ミサイル複合体「シチーリ-1」を装備する。


[ロシア海軍の為の新たなフリゲート~プロジェクト11356R(アドミラル・グリゴロヴィチ型)とプロジェクト22350(アドミラル・ゴルシコフ型)]
[アドミラル・グリゴロヴィチ型フリゲート]

プロジェクト11356R警備艦(フリゲート)2番艦「アドミラル・エッセン」は、2011年7月8日に起工されました。

それから3年以上経った2014年11月7日に進水しました。
[ロシア海軍のプロジェクト11356Rフリゲート2番艦アドミラル・エッセンは進水した]


2014年11月末、進水した「アドミラル・エッセン」高射ミサイル複合体「シチーリ-1」の垂直発射機が設置されました。
[ロシア海軍のプロジェクト11356Rフリゲート2番艦アドミラル・エッセンへ艦対空ミサイル発射機が設置された]

2015年5月20日、造船所の岸壁で係留試験を開始しました。
『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2015年5月20日11時36分配信
【「アドミラル・エッセン」は係留試験を開始した】

出航前の消磁作業を終えた後、2015年10月18日にカリーニングラードからバルト艦隊基地バルチースクへ回航されました。
その後、バルチースク基地で出航準備が進められました。
[ロシア海軍の最新警備艦(フリゲート)アドミラル・エッセンはバルト海への出航を準備している]

11月5日、工場航行試験の為に出航しました。
[ロシア海軍のプロジェクト11356R警備艦(フリゲート)アドミラル・エッセンは洋上試験の為に出航した]

工場航行試験を終えた後、2016年1月30日から国家受領試験が始まりました。
[ロシア海軍のプロジェクト11356R警備艦(フリゲート)アドミラル・エッセンの国家受領試験が始まる]

2月初頭にバルト海へ出航し、主にメインエンジン(ガスタービンエンジン)の動作チェックが行なわれました。
[ロシア海軍最新警備艦(フリゲート)アドミラル・エッセンは国家受領試験の為に抜錨した]

その後もバルト海で各種試験が続けられ、3月下旬までに国家受領試験の第1段階は終了しました。

3月21日までにカリーニングラードからクロンシュタット(レニングラード海軍基地)へ移動しました。
[ロシア海軍最新警備艦(フリゲート)アドミラル・エッセンはバレンツ海で巡航ミサイル"カリブル"発射試験を行なう]

3月23日、クロンシュタットを抜錨し、北方艦隊基地セヴェロモルスクへ向けて出航しました。
[ロシア海軍最新警備艦(フリゲート)アドミラル・エッセンはクロンシュタットを抜錨し、バレンツ海へ向かった]

3月30日、遠距離航海から帰港途中の北方艦隊大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」北海で合流しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフは北海で最新警備艦アドミラル・エッセンと合流した]

そして4月4日、北方艦隊基地セヴェロモルスクへ到着しました。

「アドミラル・エッセン」バレンツ海国家受領試験の第2段階を実施し、今回の記事では触れられていませんが、先に就役した1番艦「アドミラル・グリゴロヴィチ」と同様に有翼ミサイル「カリブル」の発射試験などが行なわれます。

バレンツ海での試験を終えた後、カリーニングラードへ戻り、ロシア海軍への引き渡しの準備が行なわれます。


プロジェクト11356R警備艦は、現在までに5隻が起工され、この内の3隻が進水し、1番艦が就役しています。
[ロシア海軍の新鋭フリゲート・プロジェクト11356R(アドミラル・グリゴロヴィチ型)近影]
6隻の建造が計画されており、全て黒海艦隊へ配備されます。

[プロジェクト11356R警備艦]
沿バルト造船工場「ヤンターリ」(カリーニングラード)で建造
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「アドミラル・グリゴロヴィチ」Адмирал Григорович:工場番号01357
2010年12月18日起工/2014年3月14日進水/2016年3月10日納入/2016年3月11日就役
黒海艦隊へ編入

「アドミラル・エッセン」Адмирал Эссен:工場番号01358
2011年7月8日起工/2014年11月7日進水/2016年5月就役予定

「アドミラル・マカロフ」Адмирал Макаров:工場番号01359
2012年2月29日起工/2015年9月2日進水/2016年8月就役予定

「アドミラル・ブタコフ」Адмирал Бутаков:工場番号01360
2013年7月12日起工/2018年以降に就役予定

「アドミラル・イストミン」Адмирал Истомин:工場番号01361
2013年11月15日起工/2018年以降に就役予定


4番艦以降の建造工事は2015年春から凍結されていましたが、同年8月に再開されました。
[ロシア海軍黒海艦隊の為のプロジェクト11356Rフリゲートの建造は再開された]

プロジェクト11356Rの4番艦以降には、ロシア国内で製造されるエンジンが載せられる事になります。
[ロシア海軍のアドミラル・グリゴロヴィチ型フリゲートはウクライナ製ガスタービンエンジンを代替する]
[ロシア海軍の為のプロジェクト11356Rフリゲートはウクライナ製の代わりにロシア製ガスタービンを装備する]
[ロシアはガスタービンエンジン供給中止に関してウクライナを訴える]

ただし、4番艦と5番艦は、インドへ売却される可能性もあります。
(売却の為の交渉は実際に行われている)
[ロシア海軍向けプロジェクト11356Rフリゲート後期建造艦3隻はインドへ売却されるかもしれない]

ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦マルシャル・シャーポシニコフは近代化改装によりウラン対艦ミサイルを装備する

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ブログ『bmpd』より
2016年4月3日1時2分配信
【大型対潜艦「マルシャル・シャーポシニコフ」はミサイル複合体「ウラン」を受け取る】

2016年3月30日にウラジオストク金角湾艦船修理工場「ダーリザヴォード」のドックへ入渠した太平洋艦隊大型対潜艦「マルシャル・シャーポシニコフ」の本格的な近代化改装工事が始まります。


近代化される「マルシャル・シャーポシニコフ」の為の新たな機器は既に発注され、近代化改装を担当する「ダーリザヴォード」と各メーカーの供給契約も締結されています。

[対艦ミサイル複合体3S-24「ウラン」]
2015年7月31日に契約締結/18ヶ月以内に納入
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元々は輸出用として開発され、ロシア海軍の現用艦では、プロジェクト20380コルベットプロジェクト61警備艦「スメトリーヴイ」プロジェクト11661警備艦「タタールスタン」に搭載されている比較的小型の対艦ミサイルです。
これまで「マルシャル・シャーポシニコフ」には対艦ミサイルは無く、対艦攻撃も可能な対潜ミサイル「ラストルブ」のみでしたが、就役から30年を経てようやく対艦ミサイルが搭載されます。

[汎用艦載砲射撃管制システムMR-123-02/3「バギラ」]
2015年5月28日に契約締結/12ヶ月以内に納入
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「マルシャル・シャーポシニコフ」にも搭載されているロシア海軍30mm6連装機関砲AK-630の管制用レーダーMR-123「ヴィンペル」に代わる新型管制レーダーです。
「ヴィンペル」AK-630 30mm機関砲しか管制できませんでしたが、「バギラ」30mm機関砲に加え、57mm砲、76mm砲、100mm砲、更には揚陸艦に搭載される122mm対地ロケット砲も管制できます。
既に同型艦の「アドミラル・ヴィノグラードフ」、「セヴェロモルスク」、「アドミラル・トリブツ」「バギラ」へ換装されています。
この他、大型揚陸艦「カリーニングラード」にも搭載されています。

[自動化通信複合体R-779-28]
2015年12月23日に契約締結/12ヶ月以内に納入

[汎用検出用電波位置特定ステーション(レーダー)MR-710]
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[検出用電波位置特定ステーション(レーダー)5P-30N2]

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2016年2月2日に契約締結/2016年末までに納入
「マルシャル・シャポシニコフ」の現用のレーダーMR-760を代替する新たなレーダーです。

[対電波妨害保護複合体TK-25-2]
2015年中に契約締結/16ヶ月以内に納入


「マルシャル・シャーポシニコフ」の近代化改装案はサンクトペテルブルク「北方計画設計局」により作成され、2015年4月27日に承認されました。

近代化改装を終えて「マルシャル・シャーポシニコフ」が復帰するのは2018年以降になります。

クリミア半島のフェオドシヤ造船所はロシア海軍の為の小型ロケット艦を建造する

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2016年4月2日13時32分配信
【フェオドシヤ海洋造船所では小型ロケット艦が建造される】
フェオドシヤ、4月2日-ロシア通信社ノーボスチ

フェオドシヤ造船工場「海洋」は、今秋に予定されている第1段階の必要な近代化の後に戦闘艦の建造発注を受ける。
土曜日、ロシア政府副首相ドミトリー・ロゴージンは話した。

フェオドシヤ工場「海洋」は、2014年5月に共和国議院の決定により国有化された。
2015年10月、工場は連邦政府へ移管された。
クリミアセヴァストーポリの再合同の後、同社は長期間に渡り発注が無く操業停止していた。
サンクトペテルブルク企業「ペラ」による造船所への投資の可能性が討議されている。

ロゴージン工場の近代化の第1段階が今秋までに実施される事を約束した。
「全てのガラクタ(註:ウクライナからの古い発注)は提示されており、僕達は、それらを全てバラバラにして船台を掃除します」
ロゴージン
は話した。

副首相は、同社が今年中に船台の能力~艦の進水に関する~を増加させ、その後、造船所は、小型ロケット艦の建造を含め、より重要な発注を受ける事を指摘した
彼によると、未だ工場「とある艇」を出渠させていない。

「海洋」工場は、軍用及び民間用の艦を建造している:水中翼船、エアクッション船、エアキャビテーション船、水上滑走艇、更には、アルミニウム-マグネシウム合金製船体の艇。

「海洋」は、ソヴィエト時代エアクッション揚陸艦「ズーブル」、特殊対潜艦プロジェクト「ソコル」を建造した。
「海洋」工場は更に、民間用水中翼船「ツィクロン」、「コメータ」、「ヴォスホート」、「オリンピヤ」型の最大の製造者である。


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【フェオドシヤ造船工場「海洋」公式サイト】

フェオドシヤ造船工場は1938年10月5日に設立され、当初は魚雷艇を大量建造し、その後、海軍向けの水中翼艦艇や民間の水中翼船の建造が専門となりました。

記事中で触れられているエアクッション揚陸艦プロジェクト12322「ズーブル」は1988年~1991年に3隻が建造され、黒海艦隊へ配備されましたが、ソ連邦解体後にウクライナ海軍へ移管されました。
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水中翼小型対潜艦プロジェクト11451「ソコル」は2隻が建造され、2番艦は今も黒海艦隊に在籍しています。
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フェオドシヤ造船工場中国海軍向けにも「バイソン」級(ウクライナが建造した「ズーブル」級)を2隻建造しており、最後の艦は2014年3月末に引き渡されました。
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この他、ウクライナ国境警備隊の為の哨戒艇も建造していました。


クリミア半島ロシア連邦に編入された後、当然ながらフェオドシヤ造船工場ロシアの造船所となりましたが、殆ど操業停止状態になりました。

クリミア半島には、フェオドシヤ造船工場の他にも、ケルチ市造船工場「ザリフ」セヴァストーポリ市「セヴァストーポリ海洋工場」が在りますが、こちらは既に操業が再開されています。

造船工場「ザリフ」
[クリミア共和国ケルチ市のザリフ造船所はロシア海軍将来空母の建造へ参加できる]
[クリミア半島のケルチ造船所でロシア海軍の為の新たな給油船2隻が起工された]

セヴァストーポリ海洋工場
[セヴァストーポリ海洋工場はセヴェロドヴィンスク艦船修理工場ズヴェズドーチカの傘下に入る]
[クリミア半島のセヴァストーポリにロシア海軍黒海艦隊の潜水艦修理部局が創設された]


そこで、今度はフェオドシヤ造船工場も再建し、ロシア海軍の為の小型ロケット艦を建造させる事になりました。

この小型ロケット艦は、昨年末から建造が始まったプロジェクト22800「カラクルト」でしょう。
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「カラクルト」の最初の2隻はサンクトペテルブルク「ペラ」造船所で起工されており、同社では7隻建造される予定ですが、この他にも11隻が他の造船所で建造されます(つまり総計18隻)。
[ロシア海軍の為のプロジェクト22800小型ロケット艦ウラガーンとタイフーンはサンクトペテルブルクで起工された]
[2016年にロシア海軍の為のプロジェクト22800小型ロケット艦2隻が起工される]

「ペラ」以外の造船所の1つとして選ばれたのが、クリミア編入以来開店休業状態だったフェオドシヤ造船工場という事でしょう。

ロシア海軍北方艦隊はバレンツ海で対潜戦闘訓練を行なった


『ロシア通信社ノーボスチ』より
2016年4月2日10時22分配信
【北方艦隊の将兵はバレンツ海で演習を実施した】
モスクワ、4月2日-ロシア通信社ノーボスチ

バレンツ海における北方艦隊の多種戦力間の計画演習では、艦船支隊潜水艦からの保護活動への取り組みが行なわれた。
北方艦隊広報サービス部長ワジム・セルガ1等海佐は発表した。

「この演習中に潜水艦の乗組員は魚雷4発の実弾射撃を実行しました。
演習には、大型揚陸艦コンドポガ、小型ロケット艦ラッスヴェート、アイスベルク、小型対潜艦ユンガ、スネシュノゴルスク、サルベージ船KIL-31が関わりました」
セルガ
は話した。

彼は、演習の筋書きの下で揚陸支隊を模した水上部隊は、確実な対潜艦グループの対潜防護保障下で揚陸部隊の上陸を実施する為に指定地域へ向かうという任務を与えられた事を指摘した。
これを前にした潜水艦の乗組員の任務は「水中位置から攻撃境界線へ密かに進入し、艦船支隊を魚雷兵装で仮想撃破する」事であった。

セルガは、演習は対潜艦の乗組員の訓練に主な焦点が当てられており、実際の戦闘に近い条件下で行動した事を強調した。
彼によると、潜水艦の乗組員は、本物の対潜部隊と対決するという条件下で隠密裏に行動し、成功裏に魚雷兵装を使用する為の最適な方法を探した。

演習後、水上艦及び潜水艦の乗組員の行動は手順に沿って綿密に分析、評価される。


今回の北方艦隊の演習は、6隻の水上艦船なら成る揚陸部隊が上陸地点まで行き、それを潜水艦が攻撃するという想定下で実施されました。

演習中に潜水艦は4発の魚雷を発射したとの事ですが、肝心の潜水艦の艦名は明らかにされていません。


北方艦隊広報部発表では明らかにされていない演習参加潜水艦は、ロシア海軍最新鋭多用途原潜「セヴェロドヴィンスク」です。
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ロシアSNS『VK.com』より
【ロシア潜水艦乗員・2016年4月2日4時9分】
「素晴らしいニュースです。これはジョークではありません。
本日、原子力水中巡洋艦ヤーセンのトップ、セヴェロドヴィンスクは、バレンツ海の戦闘艦支隊への4発の魚雷フィジークの実弾射撃を成功裏に実行しました。
これは、潜水艦がセヴェロドヴィンスク(市)で修理を終え、試験運用を完了した後の初めての戦闘演習でした。
同プロジェクト艦は、弾薬として30基の魚雷を満載します」



多用途原潜「セヴェロドヴィンスク」は、2016年3月末に戦闘演習の為に出航すると伝えられましたが、それが今回の北方艦隊の演習だったようです。
[ロシア海軍最新鋭多用途原潜セヴェロドヴィンスクは戦闘演習の為に出航する]

この演習で「セヴェロドヴィンスク」は、2014年末頃に採用された最新鋭魚雷「フィジーク」を4発発射したという事です。
[新型誘導魚雷フィジークはロシア海軍へ制式採用された]

ロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは2016年秋に新たな艦上戦闘機と共に地中海東部へ行く

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『タス通信』より
2016年4月2日9時2分配信
【情報筋:「アドミラル・クズネツォフ」は(今年)秋に新たな戦闘機と共に地中海へ向かう】
モスクワ、4月2日/タス通信

ロシア海軍重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」は、今秋に地中海東部へ到着し、その航空群には戦闘機Su-33MiG-29Kが含まれる。
タス通信軍事外交筋より伝えられた。

戦闘機MiG-29K/KUB2009年に「クズネツォフ」で試験が行われたが、それ以後、航空母艦には常時配置されていない。

「ロシア連邦軍参謀本部の計画によると、アドミラル・クズネツォフは9月-10月に地中海へ入り、ロシア連邦海軍常設艦船グループを率いる事になります。
巡洋艦の艦上には、Su-33、Su-25UTG、そしてMiG-29Kの混成航空群が搭載されます」

対談者は話した。

航海が始まる前の残り数ヶ月間で航空機乗員は「サキとエイスクの地上試験訓練複合体で航空母艦の甲板での発着艦の技量を向上させます」
対談者は付け加えた。

以前、ロシア海軍総司令部の情報提供者は、「クズネツォフ」の航海は今夏に計画されていると伝えた。
現在、航空母艦ムルマンスク第35艦船修理工場で技術的準備状態の回復を行なっている。
また、情報提供者によると、航空母艦の倉庫(格納庫)は、新たな種類の航空兵器(註:艦上戦闘機MiG-29K)により近代化される。
地中海「クズネツォフ」が遂行する任務は如何なるものであるのかを情報提供者は明らかにしなかった。

MiG-29Kは新たなロシア甲板戦闘機であり、艦船連合部隊の対空防衛、航空優勢の獲得、水上及び地上目標の撃破の為に意図されている。
海軍へ単座及び複座ヴァージョンの24機の航空機を供給する契約は2012年2月に締結された。


[重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフの経歴(ロシア国防省公式サイト)]
[空母アドミラル・クズネツォフ艦長セルゲイ・アルタモノフ]

1982年9月1日に起工され、1985年12月4日に進水し、1991年1月20日に当時のソ連海軍へ就役した重航空巡洋艦「アドミラル-フロータ-ソヴィエツカヴァ-ソユーザ・クズネツォフ」は、同年12月末に黒海から北方艦隊基地へ回航され、以後、同艦隊で運用されています。

「アドミラル・クズネツォフ」は、これまでに7回の遠距離航海を実施しており、最近では、2013年12月17日から2014年5月18日までの5ヶ月間に渡る大西洋・地中海遠征を実施しています。
[空母アドミラル・クズネツォフ第5次地中海遠征(2013年12月-)]

2015年5月-8月には、ロスリャコヴォ大型浮きドックPD-50へ入渠し、普段は海水に浸かっている艦底部分(吃水線から下の部分)の修復作業が行なわれました。
[ロシア海軍空母アドミラル・クズネツォフは浮きドックを出る]

2015年10月-11月にはバレンツ海で演習を行ないました。
[ロシア海軍の正規空母アドミラル・クズネツォフはバレンツ海で訓練を続ける]
[ロシア海軍の正規空母アドミラル・クズネツォフは海上目標へ艦対空ミサイルを発射した]
[ロシア海軍の正規空母アドミラル・クズネツォフはバレンツ海で防空演習を始めた]

現在はムルマンスク市北方の第35艦船修理工場でメンテナンス(技術的準備状態の回復)中です。
[ロシア海軍唯一の空母アドミラル・クズネツォフは就役25周年を祝った]

「アドミラル・クズネツォフ」の搭載機部隊である第279独立艦上戦闘機航空連隊(艦上戦闘機Su-33)は、2015年にはクリミア半島サキ飛行場に在る艦上戦闘機発着訓練施設(旧ニートカ)で訓練を行なっています。
[ロシア海軍北方艦隊の艦上戦闘機航空連隊はクリミアのニートカでの訓練を終えた]


そして今回の記事に登場する「軍事外交筋」によると、「アドミラル・クズネツォフ」は、今年(2016年)秋(9月-10月)に地中海東部への遠征が計画されているとの事です。

以前には、今年8月に地中海へ行くと言われておりましたが、少し延びました。
[ロシア海軍唯一の空母アドミラル・クズネツォフは2016年夏に地中海へ行く]


「アドミラル・クズネツォフ」は、今年末から近代化改装の開始が予定されており、地中海遠征は、その前に実施される事になります。
[ロシア海軍唯一の空母アドミラル・クズネツォフの近代化改装は2016年末から始まる]

「アドミラル・クズネツォフ」の搭載機の近代化は進められており、以前からの艦上戦闘機Su-33(寿命延長改修済み)に加え、新たに発注された艦上戦闘機MiG-29K/KUBは2015年末までに契約分全機(24機)が納入されています。
(2013年末に4機、2014年末に10機、2015年末に10機納入)
[ロシア海軍唯一の空母アドミラル・クズネツォフは新型艦上機により近代化される]
[ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフの為の艦上戦闘機MiG-29K/KUBは契約分全機(24機)の納入を完了した]

艦上戦闘機MiG-29K/KUBを装備する第100独立艦上戦闘機航空連隊は2015年末に創設され、現在はクラスノダール地方エイスクに在る艦上戦闘機発着訓練施設(新ニートカ)で錬成訓練を行なっています。
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[ロシア連邦国防相セルゲイ・ショイグ上級大将はエイスクのロシア海軍飛行訓練センター(新ニートカ)を視察した]
[MiG-29K/KUBで編成されたロシア海軍の新たな艦上戦闘機航空連隊は本格的な戦闘訓練飛行を始めた]

おそらくは、この第100独立艦上戦闘機航空連隊が、「アドミラル・クズネツォフ」の遠距離航海(地中海遠征)に参加して一通りの作戦行動を行なえるようになるのが、今年秋頃になるという事でしょう。
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ロシア海軍バルト艦隊のキロ級潜水艦ヴィボルグは修理を終えて復帰した

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『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2016年3月30日10時24分配信
【潜水艦「ヴィボルグ」は修理から復帰した】

ディーゼルエレクトリック潜水艦「ヴィボルグ」は、『クロンシュタット海洋工場』での2ヶ月間の修理を完了した。
同社広報サービスは発表した。

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「ディーゼルエレクトリック潜水艦ヴィボルグは、2016年1月20日から3月25日まで修理実施の為、海洋工場へ滞在していました。
ドック修理中に船体、更には幾つかの集合体及び機器の修理を行ないました。
船体の特殊コーティングも復元しました」
『海軍産業』
が受け取った声明では、こう述べられた。

修理は、同社の4つの乾ドックの内の1つ「3隻の駆逐艦の記憶」ドックで実施された。
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以前にも「ヴィボルグ」クロンシュタットで修理されている。
1993年~2003年の間(1998年~2001年まで中断)に定期修理が行なわれた。
2011年~2014年には、潜水艦の技術的準備状態を復元する為の修理が実施された。

ディーゼルエレクトリック潜水艦「ヴィボルグ」プロジェクト877に属する。
同艦は1982年2月にコムソモリスク・ナ・アムーレで起工され、同年末には太平洋艦隊へ加わった。
1985年にはバルト海へ移動した。
1993年から同艦はクロンシュタットに駐留し、レニングラード海軍基地潜水艦部隊に所属している。
2008年から「ヴィボルグ」の名を有している。


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プロジェクト877(NATOコード名「キロ」)通常動力潜水艦B-227は、1982年2月23日にコムソモリスク・ナ・アムーレ「レーニン共産党青年団記念造船工場」(現アムール造船工場)で起工され、同年9月16日に進水した後、ボリショイ・カーメニへ回航されて艤装工事と航海試験が行なわれ、同年12月27日にソ連海軍へ納入(受領-引渡証書へ署名)されました。

1983年2月23日に海軍旗初掲揚式典を開催し、正式にソ連海軍へ就役しました。
(同艦の就役記念日は2月23日)

1983年4月には赤旗太平洋艦隊・第6潜水艦戦隊・第19潜水艦旅団へ編入されました。

1984年8月28日から9月1日まで原子力潜水艦K-115(プロジェクト627A)、重航空巡洋艦「ノヴォロシースク」(プロジェクト1143.3)、大型対潜艦「ワシーリー・チャパエフ」(プロジェクト1134A)、対潜哨戒機Il-38と共に日本海アメリカ海軍原潜を追跡しました。

1985年8月から10月に掛けて、インド洋-紅海-スエズ運河-地中海経由でバルト海へ回航され、バルト艦隊へ転属しました。

当初は、外国(アルジェリアルーマニア)へ輸出されるプロジェクト877EKM潜水艦の乗員の訓練支援任務に就き、その後、正式に赤旗2度授与バルト艦隊へ編入され、ラトビア共和国のリエパヤ基地に駐留していました。

1988年12月~1989年4月、1989年12月~1990年3月にはバルト海で戦闘当直に就きました。

1993年8月には修理の為にクロンシュタットへ回航されました。

ソ連邦解体後の資金不足により修理は遅延し、完了は2003年になりました。

2004年から2007年には中華人民共和国へ輸出されるプロジェクト636M潜水艦の試験の支援を行ないました。

2008年6月にはヴィボルグ市と後援協定を締結し、同市の名前が付けられました。

2011年から2014年まで「クロンシュタット海洋工場」でオーバーホールが行なわれ、2014年10月末に復帰しました。

2015年7月26日の「ロシア海軍の日」には、ロシア海軍最新鋭艦と共にバルチースクの観艦式へ参加しました。
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そして今年(2016年)1月から3月まで「クロンシュタット海洋工場」で船体の補修工事が行なわれました。

「船体の特殊コーティング」というのは、騒音吸収用のゴムタイルの事です。


現在、バルト艦隊には2隻のプロジェクト877潜水艦が配備されており、レニングラード海軍基地(クロンシュタット)に駐留しています。

もう1隻のB-806「ドミトロフ」(1986年9月27日就役)は、輸出用のプロジェクト877EKMとして建造され、こちらも就役当初は外国へ輸出される同型艦の乗員訓練や海上試験の支援任務に就いていました。
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「ドミトロフ」も2014年から「クロンシュタット海洋工場」でオーバーホールが行なわれており、2015年12月25日にドックから出ています。


現在、ロシア海軍に在籍するプロジェクト877潜水艦は計17隻です。

[北方艦隊]
B-402「ヴォログダ」(1984年就役)
B-808「ヤロスラヴリ」(1988年就役)
B-800「カルーガ」(1989年就役)
B-459「ウラジカフカース」(1990年就役)
B-471「マグ二トゴルスク」(1990年就役)
B-177「リぺツク」(1991年就役)

[太平洋艦隊]
B-260「チタ」(1981年就役)
B-445「スヴャチテリ・ニコライ・チュドトヴォーレッツ」(1988年就役)
B-394「ヌルラト」(1988年就役)
B-464「ウスチ・カムチャツスク」(1990年就役)
B-494「ウスチ・ボリシェレツク」(1990年就役)
B-187「コムソモリスク・ナ・アムーレ」(1991年就役)
B-190「クラスノカメンスク」(1992年就役)
B-345「モゴーチャ」(1994年就役)

[バルト艦隊]
B-227「ヴィボルグ」(1983年就役)
B-806「ドミトロフ」(1986年就役)

[黒海艦隊]
B-871「アルローサ」(1990年就役)



この他、2014年からは改良型のプロジェクト06363潜水艦が4隻就役しています。
(今年末までに更に2隻就役予定)

[黒海艦隊]
B-261「ノヴォロシースク」(2014年就役)
B-237「ロストフ・ナ・ドヌー」(2014年就役)
B-262「スタールイ・オスコル」(2015年就役)
B-265「クラスノダール」(2015年就役)

ロシア海軍黒海艦隊の為の新型警備艦(フリゲート)アドミラル・マカロフの係留試験が始まった

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2016年4月1日16時12分配信
【フリゲート「アドミラル・マカロフ」は工場「ヤンターリ」で係留試験を開始した】
カリーニングラード、4月1日-ロシア通信社ノーボスチ

カリーニングラード沿バルト造船工場「ヤンターリ」(「統合造船業営団」に含まれる)で建造されたプロジェクト11356警備艦「アドミラル・マカロフ」は係留試験を開始した。
同社の代理人セルゲイ・ミハイロフは報道機関へ伝えた。

「現在、艦上には工場納入チームのメンバー130名と下請企業の代表が作業を行なっています。
彼等は、様々なシステム及び製品の起動-調整作業に従事しています。
艦の係留試験は6月まで続き、その後、航海試験が始まります」
ミハイロフ
は話した。

警備艦「アドミラル・マカロフ」は2012年2月29日に工場で起工され、2015年9月2日に進水した。
それは、ロシア連邦国防省の発注の下で工場「ヤンターリ」が建造する警備艦プロジェクト11356シリーズ(合資会社『北方計画設計局』が開発)の3番艦である。
艦の発注者-ロシア海軍への引き渡しは2016年8月に計画されている。

トップ艦「アドミラル・グリゴロヴィチ」は3月11日に発注者へ引き渡された。
シリーズの2番艦「アドミラル・エッセン」バレンツ海での国家受領試験段階に在り、ロシア海軍への引き渡しは5月に計画されている。

プロジェクト11356警備艦は、単独或いは連合部隊の一員としての水上艦及び潜水艦に対する戦闘行動、空中攻撃手段からの攻撃の撃退の為に意図されている。
艦は、汎用ミサイル砲兵装と、対潜及び対空防衛の為の現代的な電波技術装置を有している。
このシリーズの艦の排水量は約4000トン、全長125メートル、速力30ノット、乗員180名である。


[ロシア海軍の為の新たなフリゲート~プロジェクト11356R(アドミラル・グリゴロヴィチ型)とプロジェクト22350(アドミラル・ゴルシコフ型)]
[アドミラル・グリゴロヴィチ型フリゲート]

プロジェクト11356R警備艦(フリゲート)3番艦「アドミラル・マカロフ」は、2012年2月29日にカリーニングラード「ヤンターリ」造船所で起工されました。
[改タルワー級フリゲート「アドミラル・マカロフ」起工]

それから3年半後の2015年9月2日に進水しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の為の新型警備艦(フリゲート)アドミラル・マカロフは進水した]

その後は艤装工事が進められ、2016年4月1日、造船所の岸壁で係留試験が始まりました。

「アドミラル・マカロフ」は、2016年8月にロシア海軍へ引き渡される予定です。


プロジェクト11356R警備艦は、現在までに5隻が起工され、この内の3隻が進水し、1番艦が就役しています。
[ロシア海軍の新鋭フリゲート・プロジェクト11356R(アドミラル・グリゴロヴィチ型)近影]
6隻の建造が計画されており、全て黒海艦隊へ配備されます。

[プロジェクト11356R警備艦]
沿バルト造船工場「ヤンターリ」(カリーニングラード)で建造
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「アドミラル・グリゴロヴィチ」Адмирал Григорович:工場番号01357
2010年12月18日起工/2014年3月14日進水/2016年3月10日納入/2016年3月11日就役
黒海艦隊へ編入

「アドミラル・エッセン」Адмирал Эссен:工場番号01358
2011年7月8日起工/2014年11月7日進水/2016年5月就役予定

「アドミラル・マカロフ」Адмирал Макаров:工場番号01359
2012年2月29日起工/2015年9月2日進水/2016年8月就役予定

「アドミラル・ブタコフ」Адмирал Бутаков:工場番号01360
2013年7月12日起工/2018年以降に就役予定

「アドミラル・イストミン」Адмирал Истомин:工場番号01361
2013年11月15日起工/2018年以降に就役予定


4番艦以降の建造工事は2015年春から凍結されていましたが、同年8月に再開されました。
[ロシア海軍黒海艦隊の為のプロジェクト11356Rフリゲートの建造は再開された]

プロジェクト11356Rの4番艦以降には、ロシア国内で製造されるエンジンが載せられる事になります。
[ロシア海軍のアドミラル・グリゴロヴィチ型フリゲートはウクライナ製ガスタービンエンジンを代替する]
[ロシア海軍の為のプロジェクト11356Rフリゲートはウクライナ製の代わりにロシア製ガスタービンを装備する]
[ロシアはガスタービンエンジン供給中止に関してウクライナを訴える]

ただし、4番艦と5番艦は、インドへ売却される可能性もあります。
(売却の為の交渉は実際に行われている)
[ロシア海軍向けプロジェクト11356Rフリゲート後期建造艦3隻はインドへ売却されるかもしれない]

ロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフにイスラム教徒乗員の為のモスクが設置される

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『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2016年4月1日10時12分配信
【ロシア唯一の航空巡洋艦にモスクが現れる】

ロシア唯一の航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」にモスクが現れる。
同艦の乗組員の構成には、約50名のイスラム教徒が含まれる。


「航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフでは、様々な民族の約50名のイスラム教徒が勤務しており、代表的なのは白人、バシキール人、タタール人です。
同艦の司令部は、軍事航海中に礼拝の慣習を実行する為、艦内へイスラム教徒用の礼拝室を置く合意を締結しました」
ロシア連邦イスラム教徒管理教会
のサイトでは、こう述べられた。

現在までに「アドミラル・クズネツォフ」は、その艦内に光栄の聖母マリア海上教会を有している。
教会は2005年7月に艦へ贈られた。

「アドミラル・クズネツォフ」は、ロシア連邦海軍で唯一の水平離着陸航空機の艦上への搭載が可能な艦である。

重航空巡洋艦は、黒海造船工場の船台で1982年9月1日に起工され、1985年12月4日に進水し、1991年1月20日に北方艦隊へ加入した。

以前、ロシア海軍造船管理部長ウラジーミル・トリャピチニコフ1等海佐(註:現在は少将に昇進)は、「アドミラル・クズネツォフ」が2016年末に新たな航空機を使用する為の近代化を行なうと発表した。
新たな航空団には、彼が言及していなかった戦闘機MiG-29Kや他の航空機が含まれる。

昨年、「アドミラル・クズネツォフ」は5月から8月までムルマンスク州ロスリャコヴォ第82艦船修理工場でドック修理を行なった。


[重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフの経歴(ロシア国防省公式サイト)]
[空母アドミラル・クズネツォフ艦長セルゲイ・アルタモノフ]

1982年9月1日に起工され、1985年12月4日に進水し、1991年1月20日に当時のソ連海軍へ就役した重航空巡洋艦「アドミラル-フロータ-ソヴィエツカヴァ-ソユーザ・クズネツォフ」は、同年12月末に黒海から北方艦隊基地へ回航され、以後、同艦隊で運用されています。

「アドミラル・クズネツォフ」は、これまでに7回の遠距離航海を実施しており、最近では、2013年12月17日から2014年5月18日までの5ヶ月間に渡る大西洋・地中海遠征を実施しています。
[空母アドミラル・クズネツォフ第5次地中海遠征(2013年12月-)]

2015年5月-8月には、ロスリャコヴォ大型浮きドックPD-50へ入渠し、普段は海水に浸かっている艦底部分(吃水線から下の部分)の修復作業が行なわれました。
[ロシア海軍空母アドミラル・クズネツォフは浮きドックを出る]

2015年10月-11月にはバレンツ海で演習を行ないました。
[ロシア海軍の正規空母アドミラル・クズネツォフはバレンツ海で訓練を続ける]
[ロシア海軍の正規空母アドミラル・クズネツォフは海上目標へ艦対空ミサイルを発射した]
[ロシア海軍の正規空母アドミラル・クズネツォフはバレンツ海で防空演習を始めた]

現在はムルマンスク市北方の第35艦船修理工場でメンテナンス(技術的準備状態の回復)中です。
[ロシア海軍唯一の空母アドミラル・クズネツォフは就役25周年を祝った]

「アドミラル・クズネツォフ」は、今年(2016年)夏に地中海への遠征が計画されています。
[ロシア海軍唯一の空母アドミラル・クズネツォフは2016年夏に地中海へ行く]

記事文末で触れられているように、今年1月、ロシア海軍造船管理部長ウラジーミル・トリャピチニコフ少将は、「アドミラル・クズネツォフ」の近代化改装が2016年末から開始されると発言しています。
[ロシア海軍唯一の空母アドミラル・クズネツォフの近代化改装は2016年末から始まる]

「アドミラル・クズネツォフ」の搭載機の近代化は進められており、既に新たな艦上戦闘機MiG-29K/KUBは契約分全機(24機)が納入されています。
[ロシア海軍唯一の空母アドミラル・クズネツォフは新型艦上機により近代化される]
[ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフの為の艦上戦闘機MiG-29K/KUBは契約分全機(24機)の納入を完了した]
[MiG-29K/KUBで編成されたロシア海軍の新たな艦上戦闘機航空連隊は本格的な戦闘訓練飛行を始めた]


その「アドミラル・クズネツォフ」には、この度、イスラム教徒乗員の為、艦内にイスラム教礼拝室が設置される事になりました。

「アドミラル・クズネツォフ」イスラム教徒乗員は約50名であり、乗組員総数1960名の2.5パーセント程度ですが、彼等は、航海中~例えば地中海東部への長期航海~でも欠かさず礼拝を行なえるようになります。

ロシア海軍黒海艦隊の最新鋭小型ロケット艦セルプホフは地中海へ入った

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2016年4月1日11時5分配信
【軍艦「セルプホフ」は地中海の海軍グループへ加わった】
モスクワ、4月1日-ロシア通信社ノーボスチ

黒海艦隊の最新小型ロケット艦「セルプホフ」地中海ロシア海軍連合部隊へ加わった。
金曜日、黒海艦隊情報供給部長ヴャチェスラフ・トルハチェフ1等海佐は発表した。

「同艦は地中海エリアへ入り、この海域の海軍グループへ加わりました」
トルハチェフ
は話した。

小型ロケット艦「セルプホフ」は、「ブヤン-M」シリーズの近代化された艦である。
その排水量は増大し、自己防衛手段に加え、最新の遠距離ミサイル複合体「カリブル-NK」を装備する。


プロジェクト21631小型ロケット艦「セルプホフ」は、ロシア内陸部ゼレノドリスクA.M.ゴーリキー記念ゼレノドリスク工場で建造され、2015年12月12日に就役し、黒海艦隊へ編入されました。
就役から3ヶ月半位しか経っていない最新鋭艦です。
[巡航ミサイル"カリブル"を装備する最新鋭小型ロケット艦ゼリョヌイ・ドルとセルプホフはロシア海軍へ就役し、黒海艦隊へ編入された]

2016年2月8日から12日まで行なわれたロシア南方軍管区(黒海艦隊を含む)の抜き打ち演習では、上陸部隊の支援砲撃を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊はクリミア半島で上陸演習を行なった]

2月13日には同型艦「ゼリョヌイ・ドル」地中海東部へ向けて出航しました。
[巡航ミサイル"カリブル"を装備するロシア海軍黒海艦隊の最新鋭小型ロケット艦ゼリョヌイ・ドルは掃海艦と共に地中海へ向かった]

そして3月30日、「セルプホフ」セヴァストーポリから出航し、地中海東部へ行く事になりました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新鋭小型ロケット艦セルプホフは地中海東部へ向かった]

翌3月31日にボスポラス海峡(イスタンブール)を通過し、4月1日までに地中海へ入りました。
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無論、「セルプホフ」にとっては、就役後初の地中海任務となります。

「セルプホフ」は、現在シリア沖に居る同型艦「ゼリョヌイ・ドル」と交代します。
[ロシア海軍黒海艦隊の巡航ミサイル"カリブル"搭載艦は常に地中海へ展開する]


「セルプホフ」の主兵装は有翼ミサイル「カリブル」ですが、既にこのミサイルは、シリアISIL(イラク・レバントのイスラム国)拠点へ向けて何度か発射されています。
[ロシア海軍カスピ小艦隊の4隻の艦はシリアへ巡航ミサイル"カリブル"を発射した]
[ロシア海軍は巡航ミサイルでシリアのISIL(イラクとレバントのイスラム国)拠点を攻撃した]
[ロシア連邦軍参謀本部作戦管理総局長はロシア海軍によるシリアのISIL(イラクとレバントのイスラム国)拠点攻撃について語った]
[ロシア海軍カスピ小艦隊は再びシリアのISIL(シリアとレバントのイスラム国)拠点へ巡航ミサイル"カリブル"を発射した]

地中海東部(シリア沖)からも、昨年12月9日にISIL拠点へ「カリブル」が発射されています。
[ロシア海軍黒海艦隊の潜水艦ロストフ・ナ・ドヌーは地中海東部からシリアのISIL(イラク・レバントのイスラム国)拠点へ巡航ミサイル"カリブル"を発射した]


現在、地中海東部には、太平洋艦隊親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」と、黒海艦隊警備艦「スメトリーヴイ」を中核とする作戦部隊が展開しています。
[ロシア海軍太平洋艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグはシリア沖で戦闘任務に就いている]
[ロシア海軍黒海艦隊の警備艦スメトリーヴイは地中海へ向かった]

この他、いわゆる「シリア・エクスプレス」(黒海沿岸からシリアへの輸送任務)として、3月20日に輸送船「ヤウザ」(北方艦隊)、3月21日に大型揚陸艦「ツェーザリ・クニコフ」(黒海艦隊)、3月24日に大型揚陸艦「サラトフ」(黒海艦隊)、3月29日に大型揚陸艦「ミンスク」(バルト艦隊)、3月31日には大型揚陸艦「アレクサンドル・オトラコフスキー」(北方艦隊)ボスポラス海峡を南下して地中海へ入っています。

ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフは北海で最新警備艦アドミラル・エッセンと合流した

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『タス通信』より
2016年3月31日12時28分配信
【「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」率いる支隊は来週に大西洋から戻ってくる】
モスクワ、3月31日/タス通信

北方艦隊艦・支援船支隊大西洋での任務遂行後、来週にバレンツ海で入る。
木曜日、同艦隊の広報サービス部長ワジム・セルガ1等海佐は報道機関へ伝えた。

「大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ率いる北方艦隊の艦・支援船支隊は、北大西洋で計画戦闘訓練任務を遂行し、常時駐屯所への航路を進んでいます。
給油船ドゥブナと救助曳船SB-406も含まれる支隊は、来週初めにはバレンツ海へ入るでしょう」
セルガ
は話した。

3月30日・水曜日、北海「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」は、国家試験の枠組みにおいて北方艦隊へ向かっている最新のプロジェクト11356フリゲート「アドミラル・エッセン」北海で会合を行なった。
士官が説明したように、その後、ロシア戦闘艦は支隊の一員として後を追った。
彼によると、その進路上で船員は、合同機動演習と、新たなフリゲートの通信システム、更には航法システム、電波無線機器の点検へ取り組んだ。

「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」の遠距離航海は(2015年)10月23日から続いている。
この間にロシア人船員は24000海里以上を航行した。

「アドミラル・エッセン」黒海艦隊の為に意図されているプロジェクト11356艦シリーズの第2のフリゲートである。
このタイプの最初の代表「アドミラル・グリゴロヴィチ」は3月にロシア海軍へ加わった。
2番艦は5月に、3番艦は8月に軍へ引き渡されるだろう。
このフリゲートの第2グループ3隻を黒海艦隊は受領しないかもしれない。
『統合造船業営団』は、これらの艦のインドへの売却の為の交渉が進められていると発表した。


[大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ遠距離航海(2015年10月-)]

プロジェクト1155大型対潜艦の2番艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」(1982年1月10日就役、2010年12月7日再就役)は、2015年10月23日に大西洋へ向けて出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフは大西洋へ向かった]

それから4日後、「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」北海へ入り、ラマンシュ海峡(英仏海峡)へ向かいました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフは北海から英仏海峡へ行く]

11月2日には英仏海峡を抜けてビスケー湾へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフはビスケー湾へ入った]

11月4日未明、ジブラルタル海峡を通過し、地中海へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフはジブラルタル海峡を通過して地中海へ入った]

11月5日~6日には艦載ヘリコプターKa-27の訓練が実施されました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフの艦載ヘリコプターKa-27は地中海で訓練を行なった]

11月9日、チュニス海峡(シチリア海峡)黒海艦隊大型海洋給油船「イワン・ブブノフ」からディーゼル燃料(軽油)真水の洋上補給を受けました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフはシチリア海峡付近で洋上補給を行なった]

その後、地中海東部へ向かい、11月13日にはキプロスリマソール港を訪れました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフはキプロスのリマソールを訪れた]

リマソール港を出た後、11月20日にスエズ運河を通過して紅海へ入りました。 
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフはスエズ運河を通過して紅海へ入った]

11月23日、紅海対テロ演習を実施しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフは紅海で対テロ演習を実施した]

11月26日にはアデン湾対テロ演習を実施しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフはアデン湾で対テロ演習を実施した]

11月末にオマーンサラーラ港へ寄港して物資を補充した後、アラビア海へと去りました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフはオマーンのサラーラ港へ寄港した]

12月4日、パキスタンカラチへ寄港しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフはパキスタンを訪れた]

12月6日にカラチを出航し、パキスタン海軍との麻薬密輸取締の為の合同演習『アラビアン・モンスーン-2015』アラビア海北部で始まりました。
[アラビア海でロシア海軍とパキスタン海軍の合同演習『アラビアン・モンスーン-2015』が始まった]

12月8日には演習を終えてカラチへ戻りました。
[ロシア海軍とパキスタン海軍の合同演習『アラビアン・モンスーン-2015』は完了した]

12月10日にカラチを出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフはパキスタンを去った]

12月16日、再びオマーンサラーラ港へ寄港しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフは再びオマーンを訪れた]

サラーラ港を出た後、紅海へ向かい、その航路上で艦内演習を実施しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ-アドミラル・クラコーフは紅海で演習を実施した]

12月23日、スエズ運河を通過して地中海へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ-アドミラル・クラコーフはスエズ運河を通過して地中海へ入った]

その後も地中海東部に留まり、ここで2016年の新年を迎えました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ-アドミラル・クラコーフは地中海東部で2016年の元旦を迎える]
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ-アドミラル・クラコーフは地中海東部で新年を祝った]

地中海東部で就役34周年を迎えました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ-アドミラル・クラコーフは就役34周年を迎えた]

現在は太平洋艦隊親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」と共にシリア沖へ展開しています。
[ロシア海軍太平洋艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグはシリア沖で戦闘任務に就いている]

1月22日には外国の報道陣の取材を受けました。
[シリア沖のロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフを外国メディアが取材した]

1月26日には艦の対空兵装(高射ミサイル複合体「キンジャール」、AK-100 100mm砲、AK-630 30mm機関砲)全てを使用する防空戦闘演習を実施しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフは地中海で防空戦闘演習を行なった]

2月6日には実際に武器を使用しない防空演習や艦のダメージコントロール訓練などを実施しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフは地中海東部で演習を実施した]

2月12日には水中破壊工作員撃退の為の演習を実施しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフは地中海で水中破壊工作員を撃退する演習を行なった]

2月19日には対潜戦闘訓練を実施しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフは地中海東部で対潜戦闘訓練を行なった]

遠距離航海へ出発してから丁度4ヶ月目になる2016年2月23日、地中海東部『祖国防衛者の日』を迎えました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフは地中海東部で『祖国防衛者の日』を祝った]

3月11日には潜水艦の魚雷攻撃からの艦を防衛する為の演習を実施しました。
[北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフは地中海で対魚雷防衛演習を行なった]

3月21日、「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」ジブラルタル海峡を通過して地中海を去りました。
同じく地中海東部に滞在していた救助曳船SB-406給油船「ドゥブナ」も同行しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフは地中海を去り、大西洋へ入った]

3月25日に英仏海峡を通過して北海へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフは英仏海峡を通過して北海へ入った]
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そして3月30日、「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」支隊は、洋上試験の為に北方艦隊基地へ向かっている最新フリゲート「アドミラル・エッセン」北海で合流しました。
[ロシア海軍最新警備艦(フリゲート)アドミラル・エッセンはクロンシュタットを抜錨し、バレンツ海へ向かった]

「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」支隊は4月初頭に母港へ戻る事になるようです。