ロシア海軍北方艦隊の大型揚陸艦アレクサンドル・オトラコフスキーは1年7ヶ月に及んだ長期航海を終えて帰港した

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『タス通信』より
2016年6月30日12時41分配信
【大型揚陸艦「アレクサンドル・オトラコフスキー」は北方艦隊の航海継続期間の記録を樹立した】
ムルマンスク、6月30日/タス通信

北方艦隊大型揚陸艦「アレクサンドル・オトラコフスキー」は、2014年11月下旬から始まった航海の継続期間の記録を作った後、木曜日にセヴェロモルスクへ帰港した。
同艦隊の広報サービスは報道陣へ伝えた。

「大型揚陸艦アレクサンドル・オトラコフスキーの航海は、常時駐留所から離れて航海を行なった水上艦としては、北方艦隊の現代史において最長継続期間となりました」
広報サービスは強調した。

同艦の航海は2014年11月20日に始まった。
「アレクサンドル・オトラコフスキー」は、地中海ロシア海軍グループへ加わり、一度ならずシリアタルトゥースを訪れ、ロシア-中国演習『海洋協同-2015』へ参加した。
総計して大型揚陸艦は約65000海里を航行した。


ロシア北方艦隊大型揚陸艦「アレクサンドル・オトラコフスキー」は2014年11月20日にセヴェロモルスクを出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊の艦船部隊は北東大西洋へ向かった]

地中海東部へ到着後は、黒海沿岸からシリアへの貨物輸送任務(シリア・エクスプレス)に就きました。

2015年5月中旬には、地中海東部で実施された中国海軍との合同演習『海洋協同-2015』へ参加しました。
[ロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2015」(2015年5月)]

2015年には10回に渡りシリアへ貨物を輸送しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の艦船は2015年に総計50万海里以上を航行した]

2016年も引き続きシリアへの貨物輸送任務へ就いていましたが、5月27日にボスポラス海峡を南下した後、6月7日にマルタ島ヴァレッタ港へ寄港しました。
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そして6月30日、1年7ヶ月ぶりに母港セヴェロモルスクへ戻ってきました。

既に「アレクサンドル・オトラコフスキー」と交代して北方艦隊大型揚陸艦「ゲオルギー・ポベドノーセッツ」地中海東部へ派遣され、シリアへの輸送任務に就いています。
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特務原潜ポドモスコヴィエとAS-15は2016年末までにロシア海軍へ復帰する

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『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2016年6月27日19時30分配信
【潜水艦母艦「ポドモスコヴィエ」と深海ステーションAS-15は今年末までに(ロシア)海軍へ復帰する】

2016年、ロシア海軍には、ロケット艦から深海ステーション搭載艦へと再建造された原子力潜水艦「ポドモスコヴィエ」と、更には原子力潜水艦「クルスク」の救助作戦へ参加した原子力ステーションAS-15が復帰しなけばならない。
両方の特殊用途艦は、セヴェロドヴィンスク艦船修理センター『ズヴェズドーチカ』に在る。


BS-64「ポドモスコヴィエ」と、原子力深海ステーションAS-15に対応する工場番号402号の2016年の納入についての情報は、セヴェロドヴィンスク造船所の年次報告書に記載されている。

原子力潜水艦「ポドモスコヴィエ」は1999年までプロジェクト667BDRM戦略用途ロケット水中巡洋艦だった。
その後、同艦は特殊用途潜水艦への改造が始まった。
具体的には、ミサイル区画に代わり、機器及び居住室を有する特殊区画の設置が計画された。
2012年、「ポドモスコヴィエ」原子力深海ステーションの母艦へ改造する事が確認された。
2015年、潜水艦は造船台から出渠した後に進水し、複合体の試験が実施された。

プロジェクト1910「カシャロート」AS-15は、「ポドモスコヴィエ」へ搭載する事が出来る原子力深海ステーションの1隻である。
サイト『ディープストーム』のデータによると、水中艦は魚雷兵装を搭載しておらず、世界の大洋の深海で長期作業を行なう為に意図されている。
これらには、ロボット機器、マニピュレータ、そして他の特殊複合体を装備する。
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原子力ステーションAS-15は1991年に海軍へ加入した事が知られており、2000年には原子力潜水艦「クルスク」の乗組員の救助作戦へ参加した。
AS-15の修理と近代化の為の契約は、(ロシア)国防省艦船修理センター『ズヴェズドーチカ』により2005年に署名された。


プロジェクト667BDRM(デルタIV級)戦略原潜K-64は1982年12月18日に起工され、1984年3月3日に進水し、1986年12月23日にソ連海軍へ納入されました。

翌1987年2月23日に赤旗北方艦隊第3潜水艦小艦隊・第13潜水艦師団へ編入され、正式に就役しました。

1988年10月に弾道ミサイルの発射訓練を行なった後、同年11月から戦闘勤務(戦略核パトロール)に就きました。

その後、1995年まで戦闘勤務に就いていましたが、1999年からは第2カテゴリー予備役となり、セヴェロドヴィンスク市艦船修理工場「ズヴェズドーチカ」へ回航され、特務原潜(小型原潜母艦)プロジェクト09787への改造工事が始まりました。
これに伴い、K-64BS-64と改称されました。

2002年以降、弾道ミサイル区画が撤去されました。
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2008年に「ポドモスコヴィエ」と命名されました。

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その後の動向は明らかにされませんでしたが、改造工事は進められ、2015年8月11日に造船台を出渠し、翌12日に進水しました。
[ロシア海軍の小型原潜母艦BS-64ポドモスコヴィエは造船台を出た]

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今回の記事によると、「ポドモスコヴィエ」は2016年末までにロシア海軍へ引き渡されるとの事です。


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プロジェクト1910「カシャロート」(NATOコード名「ユニフォーム」)原子力深海ステーションAS-15は、1983年2月23日に起工され、1988年4月29日に進水、1991年12月30日にロシア海軍へ納入されました。

2005年にセヴェロドヴィンスク艦船修理センター『ズヴェズドーチカ』へ回航され、修理と近代化が始まりました。

今回の記事によると、「ポドモスコヴィエ」と同様に2016年末までにロシア海軍へ引き渡されるとの事です。

AS-15(プロジェクト1910)は、最新の原子力深海ステーション「ロシャリク」級とほぼ同サイズであり、「ポドモスコヴィエ」AS-15の母艦となるようです。
[ロシア海軍の特務原潜ロシャリクは2015年に2度の遠征を行なっていた]

ロシア海軍将来原子力空母の最終設計案は2020年以降に作成される

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『インタファクス-軍事ニュース出張所(AVN)』より
2016年6月30日9時15分配信
【航空母艦「シトルム」は2020年に設計が始まる-情報筋】
モスクワ、6月30日、インタファクス

ロシア将来原子力航空母艦プロジェクト23000「シトルム」は2020年に設計が始まり、艦は2030年までに作成される。
木曜日、『インタファクス』造船業界の情報提供者より伝えられた。

「その作業は進められています。
2020年には具体化段階(設計の)へ移行します。
今日に存在する計画では、航空母艦は21世紀の30年に作成されます」
『インタファクス』
の対談相手は話した。

彼は、2020年までには航空母艦を建造する為の(企業)協力の統一ヴィジョンが形成される事を期待していると表明した。

「これは理にかなっています。
過去20年間の軍事造船のプロセスを分析すると、全ては原則に収まっています『小から大へ』
この20年間、新たな生産能力を作成し、古いものを蘇らせる必要がありました。
30年には大きな排水量の艦船の建造へ取り掛かる事を可能にする為に」

彼は付け加えた。

以前、原子力航空母艦プロジェクト23000「シトルム」は、砕氷船「アルクチカ」で運用適性の点検が行なわれる原子炉RITM-200を受け取ると伝えられた。

6月16日、サンクトペテルブルク『バルト工場-造船』社(『統合造船業営団』へ加入)では、世界最大かつ最も強力な(60メガワット)プロジェクト22220原子力砕氷船「アルクチカ」(このタイプの3隻の船のトップ)の進水式典が開催された。
契約における発注者への納入時期は2017年12月である。

砕氷船「アルクチカ」には、蒸気発生源として出力175メガワットの原子炉RITM-200を有する2基の原子力推進機関が装備されている。

プロジェクト23000E(コード名「シトルム」)は、未だ模型しか存在していない。
艦のコンセプトは、『クリロフ研究センター』『ネフスキー計画設計局』が合同で開発した。

予備データによると、艦の全長は330メートル、幅40メートル、吃水11メートル。
航空母艦の速力は30ノットに達する。


[ロシア将来航空母艦]
[ロシア海軍将来空母概念設計案・プロジェクト23000E「シトルム」]
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ロシア将来正規空母Перспективный Авианосецは、現在の所、3種類のヴァリエーションが検討されています。
重航空母艦(排水量80000-85000t、搭載機70機)
中航空母艦(排水量55000-65000t、搭載機50-55機)
軽航空母艦(排水量50000t未満)

建造費は重空母で3000億ルーブル、軽空母で1000億ルーブルと見積もられています。
[ロシアは3種類の将来航空母艦を設計している]
[ロシア国防省は3つの将来原子力空母設計案を検討している]
[ロシア将来空母の作成には約10年掛かり、費用は1000-3000億ルーブルになる]

将来正規空母の建造開始時期は、今のところは未定です。
[ロシア海軍の為の将来原子力空母の起工は2018年までの予定表には無い]

将来正規空母の艦載機は、数年後に配備予定のロシア空軍第5世代重戦闘機PAK FA(T-50)の艦上機型となり、この他に無人機も搭載されます。
[ロシア第5世代戦闘機T-50(PAK FA)の艦上戦闘機型が開発される]

将来正規空母の為の電磁カタパルトの開発作業も進められています。
[ロシア海軍将来正規空母の為の電磁カタパルトの開発は進められている]

将来正規空母アイランドは非金属複合材料製になります。
[ロシア海軍将来正規空母のアイランドは複合材料で造られる]

将来正規空母の動力に関しては、通常動力(ガスタービンなど)と原子力推進の2つのヴァージョンが検討されていますが、ロシア海軍の要求により、ほぼ原子力推進に確定しております。
[ロシア海軍将来正規空母は原子力推進となる]
[ロシア海軍将来正規空母と将来駆逐艦リデル級は同型の原子力機関を搭載する]

2016年1月下旬、ロシア海軍造船管理部長ウラジーミル・トリャピチニコフ氏は、将来正規空母の1番艦は2030年末に就役する見込みであると述べました。
更には、将来正規空母の機関が「特別な動力装置」、つまり原子力になるとも言いました。
[ロシア海軍の将来原子力空母は2030年に就役する]

将来正規空母建造の中核となるのはセヴェロドヴィンスク「セヴマシュ」であり、同社は、造船設備の近代化を進めています。
[セヴェロドヴィンスク造船所は生産設備を近代化した後にロシア海軍の為の将来正規空母を建造できるようになる]
[ロシア造船業界は2019年にはロシア海軍の為の将来正規空母の建造が可能となる]

「セヴマシュ」以外の造船所(サンクトペテルブルク市の)の建造への参加も考慮されています。
[ロシアの2つの造船所はロシア海軍の為の将来正規空母を建造できる]
[サンクトペテルブルクの造船所はロシア海軍の将来原子力空母の建造に参加できる]

将来正規空母は、「2018-2025年の国家軍備プログラム」の枠組みにおいて建造が始まります。
[ロシア海軍将来正規空母の建造契約は2025年末までに締結される]

将来正規空母は、2016年6月16日にサンクトペテルブルク『バルト工場』で進水した新型原子力砕氷船「アルクチカ」と同型の原子炉RITM-200を搭載するようです。
[ロシア海軍将来原子力空母は原子炉RITM-200を搭載するかもしれない]
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今回の記事では触れられていませんが、上記のように、将来正規空母には排水量の異なる3つの設計原案が存在しています。
今回の記事は、要するに、2020年以降に実際に建造される空母の最終設計案が固められ、2030年頃には艦が完成するという事でしょう。

ロシア海軍太平洋艦隊はクリル諸島(千島列島)マトゥア島(松輪島)の調査を全て完了した

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2016年6月29日11時29分配信
【軍事史学術探検隊はマトゥア島の調査を完了する】
モスクワ、6月29日-ロシア通信社ノーボスチ

軍事史学術探検隊は、クリル諸島マトゥア島での調査業務を完了する。
東方軍管区広報サービス部長アレクサンドル・ゴルデーエフ大佐は発表した。

「ロシア連邦国防省とロシア地理学協会の軍事史学術探検隊はマトゥア島での調査業務を完了します。
現在、調査対象物及び人為構造物、物資・機器設備を学術探検隊の艦船へ積載する準備が行なわれています」

彼は話した。

東方軍管区広報サービス部長は、学術探検隊の首脳と学術評議会は、調査及び探索作業の結果の分析を行なったと付け加えた。

太平洋艦隊副司令官アンドレイ・リャブヒン中将指揮下のロシア連邦国防省、ロシア地理学協会、東方軍管区太平洋艦隊の6隻の艦船から成る学術探検隊は、5月7日にウラジオストクを出航し、5月14日にマトゥア島へ到着した。
島には計350名以上と19両の自動車及び特殊機材、3機のヘリコプターが到着した。

第2次世界大戦中、島には日本の編制軍、特に、日本の守備大隊の防衛ポイントの一部として動作する9ヶ所の機関銃台及び砲台が配置されていた。


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現在、クリル諸島(日本側呼称・千島列島)には、ロシア海軍沿岸ミサイル部隊は駐留していますがロシア海軍「軍港」は存在せず、艦船も駐留していません。

クリル諸島に駐留するロシア海軍沿岸ミサイル部隊は、2016年中には新たな地対艦ミサイルを受け取ります。
[ロシア海軍太平洋艦隊はクリル諸島に新たな地対艦ミサイルを配備する]

2016年3月下旬、ロシア連邦国防相セルゲイ・ショイグ上級大将は、クリル諸島ロシア海軍「軍港」が造られる可能性に初めて言及し、クリル諸島へ太平洋艦隊の調査部隊を派遣すると述べました。
[クリル諸島にロシア海軍太平洋艦隊の基地が建設されるかもしれない]



2016年5月7日、大型揚陸艦「アドミラル・ネヴェリスコイ」サルベージ船KIL-168など6隻で構成され、太平洋艦隊副司令官アレクサンドル・リャブヒン中将が指揮する調査部隊ウラジオストクを出航し、5月14日にクリル諸島中部のマトゥア島へ到着しました。

以後、現在までマトゥア島太平洋艦隊の基地を建設する可能性についての調査が行なわれました。
[クリル諸島のマトゥア島にロシア海軍太平洋艦隊の基地が建設される?]

マトゥア島には太平洋戦争中に旧日本海軍が建設した飛行場跡(3本の滑走路)が残されており、その復旧の可能性についても調査が進められました。
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[クリル諸島のマトゥア島でロシア海軍太平洋艦隊の基地建設の為の調査が進められている]


5月末からはヘリコプター発着の為のマトゥア島飛行場の復旧作業が始まりました。
この他、大型揚陸艦が海岸へ貨物を荷揚する為の海岸の整備も行われました。
[ロシア海軍太平洋艦隊はクリル諸島(千島列島)マトゥア島(松輪島)の旧日本軍飛行場を再建する]

これと並行して旧日本軍の地下施設(掩体壕など)の本格的な調査(重機による掘削)も行なわれました。
[ロシア海軍太平洋艦隊はクリル諸島(千島列島)マトゥア島(松輪島)の旧日本軍地下施設を調査する]
[ロシア海軍太平洋艦隊はクリル諸島(千島列島)マトゥア島(松輪島)の旧日本軍地下施設の調査を続ける]

6月下旬には、ドヴォイナヤ湾旧日本海軍零式艦上戦闘機(ゼロ戦)が発見されました。
[クリル諸島(千島列島)のマトゥア島(松輪島)で旧日本海軍の零式艦上戦闘機(ゼロ戦)が発見された]

6月末までにマトゥア島の調査は全て完了し、派遣隊は撤収準備を行なっています。


今後はマトゥア島への本格的な海軍基地の建設が始まります。

ロシア海軍の最新潜水艦スタールイ・オスコルは黒海へ入った

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2016年6月29日12時15分配信
【潜水艦「スタールイ・オスコル」は黒海へ入った】
モスクワ、6月29日-ロシア通信社ノーボスチ

北方艦隊から黒海艦隊の常時駐留基地への艦隊間移動中の最新のプロジェクト636「ワルシャワンカ」潜水艦「スタールイ・オスコル」は、ボスポラス海峡ダーダネルス海峡を通過して黒海へ入った。
水曜日、黒海艦隊広報サービス部長ヴャチェスラフ・トルハチェフ1等海佐は発表した。

「2015年6月に国家受領試験プログラムを成功裏に終え、7月に海軍へ加わった最新ディーゼルエレクトリック潜水艦スタールイ・オスコルは、北方艦隊から黒海艦隊の常時駐留基地への艦隊間移動中にボスポラス海峡とダーダネルス海峡を通過して黒海へ入りました」
トルハチェフ
は話した。

「スタールイ・オスコル」は、黒海艦隊の為にサンクトペテルブルク『アドミラルティ造船所』で建造された第3のプロジェクト636.3ディーゼルエレクトリック潜水艦である。
このプロジェクトの潜水艦第3世代ディーゼル潜水艦に属しており、外国海軍の同類と比べて最も低騒音であり、ロシアの以前のプロジェクトと比べ、より高い戦闘効率性、最新のロケット魚雷複合体兵装、電波電子機器及び水中音響機器を有している。


[プロジェクト06363潜水艦]

プロジェクト06363潜水艦の3番艦B-262「スタールイ・オスコル」は2012年8月17日に起工されました。
[プロジェクト06363潜水艦スタールイ・オスコルは起工された]

2014年3月に乗員団が編成されました。
[プロジェクト06363潜水艦スタールイ・オスコルの乗員団が編成される]

2014年8月28日に進水しました。
[ロシア海軍のプロジェクト06363潜水艦の3番艦スタールイ・オスコルは進水した]

2015年3月6日、航行試験へ出発しました。

[ロシア海軍のプロジェクト06363潜水艦の3番艦スタールイ・オスコルは航行試験を開始する]

2015年6月25日、受領-引渡証書へ署名され、ロシア海軍へ納入されました。
[プロジェクト06363潜水艦スタールイ・オスコルはロシア海軍へ納入された]

2015年7月3日、聖アンドレイ旗(ロシア海軍旗)初掲揚式典、即ち、ロシア連邦海軍への正式な就役式典が開催されました。
[プロジェクト06363潜水艦スタールイ・オスコルはロシア海軍へ就役した]

その後、7月27日の「ロシア海軍の日」にはバルチースクの観艦式へ参加しました。
[バルチースクの『海軍の日』記念観艦式にロシア海軍の最新鋭艦5隻が参加する]

10月16日、深海試験や兵装試験-有翼ミサイル「カリブル」を含む-の為、北方艦隊潜水艦基地ポリャールヌイへ到着しました。
[ロシア海軍の最新潜水艦スタールイ・オスコルは深海試験の為に北方艦隊基地ポリャールヌイへ到着した]

2016年5月6日、バレンツ海有翼ミサイル「カリブル」対地型を沿岸目標へ発射しました。
(前日の5月5日には、「カリブル」対艦型を海上目標へ発射)
[ロシア海軍のプロジェクト06363潜水艦スタールイ・オスコルはバレンツ海で巡航ミサイル"カリブル"を発射した]

北方海域(バレンツ海)における「スタールイ・オスコル」の試験は2016年5月末までに全て完了しました。
[ロシア海軍のプロジェクト06363潜水艦スタールイ・オスコルはバレンツ海での試験を全て終えた]

「スタールイ・オスコル」ポリャールヌイを出航し、6月初頭に英仏海峡を浮上航行中、ブリテン海軍フリゲートに視認されました。
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その後、大西洋を南下して地中海へ入りました。
[ロシア海軍の最新潜水艦スタールイ・オスコルは2016年7月初頭に黒海艦隊基地へ到着する]

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そして6月29日午前にボスポラス海峡ダーダネルス海峡を通過して黒海へ入りました。

既に黒海へ回航されている同型艦「ノヴォロシースク」「ロストフ・ナ・ドヌー」は、黒海へ入った後、先ず初めにノヴォロシースク基地へ入港し、その後にセヴァストーポリへ回航されていますが、おそらくは「スタールイ・オスコル」も同様になるでしょう。


現在、ロシア海軍の為のプロジェクト06363潜水艦は4番艦まで就役しており、今年(2016年)には更に2隻が就役します。
全てサンクトペテルブルク『アドミラルティ造船所』で建造されています。

プロジェクト06363は、輸出用のプロジェクト636を更に改良したタイプであり、今後建造される第5世代通常動力潜水艦「カリーナ」級の開発設計作業の成果がフィードバックされています。

プロジェクト06363潜水艦には有翼ミサイル「カリブル」が装備されます。
[巡航ミサイル「カリブル」対地攻撃型は2500kmの最大射程を有する]

[プロジェクト06363]
・B-261「ノヴォロシースク」(Б-261 Новороссийск)
建造番号01670
2010年8月20日起工/2013年11月28日進水/2014年8月22日就役
黒海艦隊へ配備

・B-237「ロストフ・ナ・ドヌー」(Б-237 Ростов-на-Дону)
建造番号01671
2011年11月21日起工/2014年6月26日進水/2014年12月30日就役
黒海艦隊に配備

・B-262「スタールイ・オスコル」(Б-262 Старый Оскол)
建造番号01672
2012年8月17日起工/2014年8月28日進水/2015年7月3日就役
黒海艦隊に配備予定

・B-265「クラスノダール」(Б-265 Краснодар)
建造番号01673
2014年2月20日起工/2015年4月25日進水/2015年11月5日就役
黒海艦隊に配備予定

・B-268「ヴェリキー・ノヴゴロド」(Б-268 Великий Новгород)
建造番号01674
2014年10月30日起工/2016年3月18日進水/2016年11月末就役予定
黒海艦隊に配備予定

・B-271「コルピノ」(Б-271 Колпино)
建造番号01675
2014年10月30日起工/2016年5月31日進水/2016年11月末就役予定
黒海艦隊に配備予定



プロジェクト06363潜水艦は、今後、太平洋艦隊向けにも6隻が建造されます。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為のプロジェクト06363潜水艦はサンクトペテルブルクで建造される]


ロシア海軍唯一の空母アドミラル・クズネツォフは地中海に常時滞在すべきであるとロシア下院国防委員長は言った

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『タス通信』より
2016年6月28日12時29分配信
【コモエドフ:航空母艦「アドミラル・クズネツォフ」は地中海に常時滞在すべきである】
モスクワ、6月28日/タス通信

ロシア唯一の航空母艦「アドミラル・クズネツォフ」は、この地域におけるロシアの国益を保護する為、地中海に常時滞在すべきである。
国家院(下院)(国防)委員会のトップであり、元ロシア連邦黒海艦隊司令官ウラジーミル・コモエドフ提督は、こう考える。
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「僕の意見といたしまして、アドミラル・クズネツォフは、ロシアの安全保障上の利益に関する課題の解決を保障する為、この地域から離れる事無く地中海に常時滞在すべきです。
艦の乗組員は、ローテーションにより交代させる事が可能ですし、同艦は地中海に留まるべきです。
無論言うまでも無く、この航空母艦の為の適切な物理的状態を有している必要があります」
コモエドフ
タス通信へ、こう話した。

彼は、ロシア連邦国防省が今秋に航空母艦地中海への遠距離航海へ向かわせる計画がある事を確認した。

「はい、そのような計画は有り、この計画下で巡洋艦は、そこへ行かなければなりませんが、その為の技術的状態を形作る事が出来るのかどうかについて、僕は御話する事は出来ません」
対談者は説明した。

以前、軍事外交筋は、ロシア海軍重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」は今秋に地中海東部へ到着するとタス通信へ伝えた。
現在、同艦は修理後の工場航行試験をバレンツ海で行なっている。


[重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフの経歴(ロシア国防省公式サイト)]
[空母アドミラル・クズネツォフ艦長セルゲイ・アルタモノフ]

ニコラエフ(ウクライナ)黒海造船工場で1982年9月1日に起工され、1985年12月4日に進水し、1991年1月20日に当時のソ連海軍へ就役した重航空巡洋艦「アドミラル-フロータ-ソヴィエツカヴァ-ソユーザ・クズネツォフ」は、同年12月末に黒海から北方艦隊基地へ回航され、以後、同艦隊で運用されています。

「アドミラル・クズネツォフ」は、これまでに7回の遠距離航海を実施しており、最近では、2013年12月17日から2014年5月18日までの5ヶ月間に渡る大西洋・地中海遠征を実施しています。
[空母アドミラル・クズネツォフ第5次地中海遠征(2013年12月-)]

2015年5月-8月には、ロスリャコヴォ大型浮きドックPD-50へ入渠し、普段は海水に浸かっている艦底部分(吃水線から下の部分)の修復作業が行なわれました。
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[ロシア海軍空母アドミラル・クズネツォフは浮きドックを出る]

2015年10月-11月にはバレンツ海で演習を行ないました。
[ロシア海軍の正規空母アドミラル・クズネツォフは抜錨した]
[ロシア海軍の正規空母アドミラル・クズネツォフはバレンツ海で訓練を続ける]
[ロシア海軍の正規空母アドミラル・クズネツォフは海上目標へ艦対空ミサイルを発射した]
[ロシア海軍の正規空母アドミラル・クズネツォフはバレンツ海で防空演習を始めた]

その後、ムルマンスク市北方の第35艦船修理工場でメンテナンスと修理(技術的準備状態の回復)が行なわれました。
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[ロシア海軍唯一の空母アドミラル・クズネツォフは就役25周年を祝った]

「アドミラル・クズネツォフ」の搭載機部隊である第279独立艦上戦闘機航空連隊(艦上戦闘機Su-33)は、2016年4月末から6月下旬までクリミア半島サキ飛行場に在る艦上戦闘機発着訓練施設(旧ニートカ)で訓練を行ないました。
[ロシア海軍航空隊の艦上戦闘機Su-33はクリミア半島の訓練複合体ニートカでの発着訓練を完了した]

「アドミラル・クズネツォフ」の搭載機の近代化は進められており、以前からの艦上戦闘機Su-33(寿命延長改修済み)に加え、新たに発注された艦上戦闘機MiG-29K/KUBは2015年末までに契約分全機(24機)が納入されています。
(2013年末に4機、2014年末に10機、2015年末に10機納入)
[ロシア海軍唯一の空母アドミラル・クズネツォフは新型艦上機により近代化される]
[ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフの為の艦上戦闘機MiG-29K/KUBは契約分全機(24機)の納入を完了した]

艦上戦闘機MiG-29K/KUBを装備する第100独立艦上戦闘機航空連隊は2015年末に創設され、現在はクラスノダール地方エイスクに在る艦上戦闘機発着訓練施設(新ニートカ)で錬成訓練を行なっています。
[ロシア連邦国防相セルゲイ・ショイグ上級大将はエイスクのロシア海軍飛行訓練センター(新ニートカ)を視察した]
[MiG-29K/KUBで編成されたロシア海軍の新たな艦上戦闘機航空連隊は本格的な戦闘訓練飛行を始めた]

「アドミラル・クズネツォフ」は、今年(2016年)秋に地中海東部への遠征が計画されています。
[ロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは2016年秋に新たな艦上戦闘機と共に地中海東部へ行く]
[ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフは2016年10月以降に地中海東部へ行く]

「アドミラル・クズネツォフ」は、6月15日に第35艦船修理工場の岸壁を離れ、コラ湾(セヴェロモルスク沖泊地)へ進出しました。
[ロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフはムルマンスク修理工場岸壁を離れ、コラ湾へ進出した]
[ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフは海上での訓練後にムルマンスク艦船修理工場へ戻る]

6月21日、「アドミラル・クズネツォフ」バレンツ海へ出航し、対空防衛演習を実施しました。
[ロシア海軍北方艦隊の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフはバレンツ海へ出航し、対空防衛演習を行なった]


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今回の記事に登場するウラジーミル・ペトロヴィチ・コモエドフ提督(1950年8月14日生まれ)は、1998年7月から2002年10月まで黒海艦隊司令官を務めています。

2002年10月にロシア海軍を退役し、2007年にはロシア連邦共産党から立候補して国家院(下院)議員となり、2012年11月から国家院の国防委員長を務めています。
[ロシア下院国防委員長はロシア海軍地中海作戦部隊について語った]

そのコモエドフ氏は、今回、タス通信の取材を受け、彼個人の意見として、「アドミラル・クズネツォフ」地中海へ常時滞在すべきであると述べました。
つまり、「アドミラル・クズネツォフ」をずっと地中海へ滞在させ、乗組員を2組用意してローテーションで交代させるという事です。

仮にコモエドフ氏の構想を実行するとなると、「アドミラル・クズネツォフ」北方艦隊では無く、黒海艦隊へ転属しなければならないでしょう。

「アドミラル・クズネツォフ」のメンテナンスや修理に関しては、地中海にいちばん近い所ではクリミア共和国ケルチ市造船工場「ザリフ」に同艦が入居可能な乾ドックが有りますから、ここで行なう事が出来るでしょう。
[クリミア共和国ケルチ市のザリフ造船所はロシア海軍将来空母の建造へ参加できる]


ただ、「アドミラル・クズネツォフ」は今年秋の地中海遠征から戻った後に近代化改装が始まりますから、当面の間は、コモエドフ氏の構想を実行に移す事は出来ませんが・・・
[ロシア海軍唯一の空母アドミラル・クズネツォフの近代化改装は2017年初頭から始まる]
[ムルマンスクの第35艦船修理工場はロシア海軍空母アドミラル・クズネツォフ近代化改装の為にドックを拡張する]
[ロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは近代化改装により兵装を変更する]

地中海東部でアメリカ海軍駆逐艦はロシア海軍の警備艦ヤロスラフ・ムードルイへ接近した


『ロシア通信社ノーボスチ』より
2016年6月28日14時46分配信
【アメリカ合衆国海軍の駆逐艦は地中海でロシア艦へ危険な程接近した】
モスクワ、6月28日-ロシア通信社ノーボスチ

(ロシア)国防省は、6月17日に発生したロシア警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」へのアメリカ駆逐艦乗組員の危険な接近を非難した。
アメリカ合衆国船員の行動は、国際法規と、ロシア-アメリカの合意の双方に違反する事をロシア当局は指摘した。

「地中海東部において、アメリカの駆逐艦グレイヴリーは、ロシアの戦闘艦の左舷方向の距離60-70メートルでの危険な接近を許し、そして警備艦ヤロスラフ・ムードルイの艦首方向180メートルの危険な距離で交差しました」
(ロシア)国防省
の声明では、こう述べられた。

このロシア戦闘艦「国際水域で一定の航路と速力を維持しており、アメリカの艦に対しては、如何なる危険な機動も行ってはいない」と当局は指摘した。

(ロシア)国防省は、国際法規と船の衝突防止の為の1972年の2国間合意に対する「グレイヴリー」艦長と乗組員の重度の違反に対し、ペンタゴン(アメリカ国防総省)へ注意を喚起した。

「アメリカの船員は、第13項(追い越し)各船が追い越しを実行する際の指示『追い越される船の針路から離れた針路を取る』と、第15項(針路の交差状況)明確な定義『2隻の船の互いの位置の如何なる事後の変化も、未だその後の後背の位置の保持を完了していない内は、追い越す側が追い越される船から外れた針路を取る義務を免除しない』を無視しました」
声明では、こう述べられた。

更に、アメリカ駆逐艦は、ロシア-アメリカの国際合意の第3条第1項、艦が互いに接近行動する時には、互いに「衝突の危険を避ける為に充分な距離を保持しなければならない」に違反していると国防省は指摘した。


テレビ局『ズヴェズダー』より
2016年6月28日15時2分配信
【ロシア連邦国防省はアメリカ合衆国の駆逐艦の「ヤロスラフ・ムードルイ」への危険な接近について公表した】
「ヤロスラフ・ムードルイ」側から撮影した動画。


バルト艦隊警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」は2016年6月1日にバルチースクを出航し、6月11日には地中海中部マルタ島を訪問、6月14日にマルタを出航しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイ、マルタ島訪問(2016年6月11日)]
[バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはロシア海軍地中海作戦連合部隊へ参加する]

その後、地中海東部へ到着し、ロシア海軍地中海作戦連合部隊(2013年6月1日創設)の一員として行動しています。

その「ヤロスラフ・ムードルイ」ですが、6月17日にアメリカ海軍駆逐艦と「ニアミス」を起こしました。

ロシア国防省の発表によると、アメリカ駆逐艦「ヤロスラフ・ムードルイ」へ危険な距離まで接近したとの事です。

それでは、何故アメリカ駆逐艦が、あえてこういう行動をとったのかと言えば、おそらくは、「ヤロスラフ・ムードルイ」地中海東部に展開するアメリカ海軍空母群の近くに居た(或いは、ある程度の距離を保って追跡していた)為でしょうか。
(つまり、これ以上空母群へ近づくなと「警告」するため)

ロシア海軍第5世代通常動力潜水艦カリーナ級の為の非大気依存発電装置(AIP)の開発は完了した

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2016年6月28日12時48分配信
【ロシア連邦では第5世代潜水艦「カリーナ」の為の最新の発電装置が作成された】
モスクワ、6月28日-ロシア通信社ノーボスチ

第5世代通常動力潜水艦プロジェクト「カリーナ」の為の非大気依存発電装置の作成は完了した。
中央設計局『ルビーン』の2015年度の報告書では、こう述べられた。

以前、中央設計局『ルビーン』総取締役イーゴリ・ヴィリニトは、2016年には非大気依存発電装置の海洋試験が実施されなければならないと発言した。

「科学研究作業"カリーナ-海軍"の枠組みにおいて、通常動力潜水艦の為の非大気依存発電装置を作成する事を目的とする作業は成功裏に完了しました」
ロシア通信社ノーボスチ
が所有するコピー文書では、こう述べられた。

非大気依存発電装置の主な利点は、潜水艦の隠密性の増加に有る。
潜水艦は、バッテリーを充電する為に浮上する事無く水中に滞在できる。

ロシアが開発した非大気依存発電装置は、水素の生成方法において外国の同類とは根本的に異なっている。
それは潜水艦の中に高純度水素を貯蔵するのではなく、この装置により、改質装置を用いたディーゼル燃料の消費量に応じた水素の生成が提供される。



ロシア海洋工学中央設計局『ルビーン』は、通常動力潜水艦の為の新たな非大気依存発電装置(AIP機関)の開発を進めています。

この非大気依存機関は、2011年12月初頭に陸上試験の最初の段階を終えています。
[ロシアは新たなAIP機関の試験を終えた]

その後も陸上試験は続けられました。
[ロシア海軍の新世代潜水艦の為のAIP機関の試験は進んでいる]

海洋工学中央設計局『ルビーン』によると、新たな非大気依存発電装置(AIP機関)の開発は既に完了したとの事です。


今後建造されるロシア第5世代通常動力潜水艦「カリーナ」級には、このAIP機関が搭載されます。
[ロシア海軍第5世代通常動力潜水艦カリーナ級の1番艦は2018年に起工される]


この他、ルビーン設計局は、潜水艦用のリチウムイオン電池の開発も進めています。
[ロシアは潜水艦用のリチウムイオン電池の試験に成功した]

ロシア海軍の特務原潜ロシャリクは2015年に2度の遠征を行なっていた

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『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2016年6月24日17時6分配信
【設計者は秘密の「ロシャリク」の遠距離航海について話した】

ロシア海軍の極秘プロジェクトの1つであるプロジェクト10831「ロシャリク」原子力深海ステーションの開発者は、2015年の彼等の子供の2度の遠距離航海について話した。

この情報は、設計局『マラヒート』の年次報告書に2015年の主な出来事として記載された。
「2度の遠距離航海を成功裏に実施した工場発注番号210号・プロジェクト10831の運用を保障する為の技術的支援の実行」
文書では、こう述べられた。

サイト『ディープストーム』のデータによると、このプロジェクト及び工場番号は、「ロシャリク」として知られている原子力深海ステーション(特殊設計潜水艦)AS-12に対応する。
それは、高圧力への耐性がある幾つかの球状の要素から成る特徴的な形状の船体により、その名を受け取った。

「ロシャリク」が初めて広く知られるようになったのは、学術調査『アルクチカ(北極)-2012』の後であり、深海ステーションは深度2.5~3kmの海床と岩層でサンプル採取作業を実行した。
艦の主な技術的特徴について説明すると、潜航深度6km、速力30ノットである。

ユニークな原子力深海ステーションは、近代化された水中巡洋艦プロジェクト667BDR「オレンブルク」へ搭載されている。
興味深い事に、搭載艦自体はロシア北方艦隊の一員として編入されており、そしてAS-12国防省の深海研究管理総局に所属している。

AS-12と見られる写真が登場したのは、2015年の自動車専門誌『トップギア』であった。
記者は、アルハンゲリスク州におけるメルセデス車の集会の記事を準備する際、誤って秘密の艦を撮影してしまった。


プロジェクト10831「ロシャリク」原子力深海ステーションAS-12は、1988年頃にセヴェロドヴィンスク造船所『セヴマシュ』で起工され、2003年8月5日に進水、2010年頃に就役しました。
同級に関しては詳細は未だ不明です。

水中排水量は2000トン以上、全長は60~70m程度、幅は7メートル程度、水中速力は30ノット程度、潜航深度は少なくとも1000m以上(未確認情報によれば最大6000m)、乗員は25名程度と推定されています。

「ロシャリク」級特務原潜AS-12
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AS-12は、戦略原子力潜水艦プロジェクト667BDR(デルタIII級)K-129を改造した特殊用途原子力潜水艦プロジェクト09786(デルタ・ストレッチ)BS-136「オレンブルク」を母艦としており、同艦に搭載されて海洋で行動します。
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2012年9月には北極圏へ行き、ロモノソフ海嶺メンデレーエフ海嶺の海底を調査しています。
『イズべスチヤ』より
2012年10月29日配信
【軍用原子力バチスカーフ「ロシャリク」は北極圏を探った】

北極圏で行動する母艦BS-136「オレンブルク」(2012年9月27日)
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その後の動向は全く不明ですが、今回、間接的ながら、AS-12が2015年に2回の遠距離航海を行なっていた事が明らかにされました。

何処へ行ったのかは不明ですが、おそらくは北極圏でしょう。

ロシア海軍第5世代通常動力潜水艦カリーナ級の1番艦は2018年に起工される

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2016年6月28日11時3分配信
【情報筋:2018年に最新の通常動力潜水艦プロジェクト「カリーナ」が起工される】
モスクワ、6月28日-ロシア通信社ノーボスチ

最新の通常動力潜水艦プロジェクト「カリーナ」(第5世代)は、2018年に起工される。
火曜日、ロシア通信社ノーボスチは、(ロシア)海軍の高位の情報提供者より伝えられた。

「プロジェクト"カリーナ"は、無論、我々にとっては現実的なものであり、このプロジェクトは非常に成功したものとなるでしょう。
潜水艦のトップは、2018年に起工されます」

対談者は話した。

彼によると、潜水艦の起工は、サンクトペテルブルク『アドミラルティ造船所』に予定されている。

現在、同社は、黒海艦隊の為の第4世代(註:正確には第3世代+)通常動力潜水艦プロジェクト636を建造している。
更に、太平洋艦隊の為に6隻の潜水艦の建造が計画されている。


ロシア海軍第5世代通常動力潜水艦「カリーナ」級の設計作業は、海洋工学中央設計局「ルビーン」により進められています。
[ロシア海軍第5世代AIP潜水艦プロジェクトはカリーナと命名された]
[ロシア海軍の為の第5世代通常動力潜水艦カリーナ級の予備設計作業は完了した]
[ロシア海軍第5世代通常動力潜水艦カリーナ級は2017年から本格的な開発作業を始める]

「カリーナ」「ガマズミ属」を意味します。
「カリンカ」「カリーナ」の指小辞です。


海洋工学中央設計局「ルビーン」は、通常動力潜水艦の為の新たな非大気依存発電装置(AIP機関)-改質型燃料電池の開発も進めています。
[ロシアは新たなAIP機関の試験を終えた]
[ロシア海軍の新世代潜水艦の為のAIP機関の試験は進んでいる]

第5世代の「カリーナ」級は、この非大気依存発電装置(AIP機関)を標準装備します。

「カリーナ」級の建造は、現行の『2011-2020年までの国家軍備プログラム』では無く、その次の『2025年までの国家軍備プログラム』下で実行されます。
[ロシア海軍第5世代通常動力潜水艦カリーナ級は『2025年までの国家軍備プログラム』により建造される]

第5世代通常動力潜水艦「カリーナ」級は、先ず北方艦隊及びバルト艦隊向けに建造されることになるようです。。
[ロシア海軍の第5世代通常動力潜水艦カリーナ級は北方艦隊とバルト艦隊向けに建造される]

ロシア造船業界「カリーナ」級の建造準備を進めています。
[ロシア造船業界はロシア海軍の為の第5世代通常動力潜水艦カリーナ級の建造準備を始める]


以前には、「カリーナ」級の建造は2020年以降に開始されると言われていました。
[ロシア海軍の為の第5世代通常動力潜水艦カリーナ級の建造は2020年以降に始まる]

しかし今回、「ロシア海軍の高位の情報提供者」(ロシア海軍総司令部で高い地位に在る士官)は、「カリーナ」級の1番艦が2018年に起工されると発言しました。

「カリーナ」級を建造するのは、ロシア海軍や外国向けの通常動力潜水艦を建造しているサンクトペテルブルク『アドミラルティ造船所』です。
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現在、『アドミラルティ造船所』では、ロシア黒海艦隊向けのプロジェクト06363潜水艦(計6隻)の最後の2隻が建造されており、今年末には2隻とも就役する見込みです。
[プロジェクト06363潜水艦ヴェリキー・ノヴゴロドとコルピノは2016年11月末までにロシア海軍へ引き渡される]

続いて太平洋艦隊向けにもプロジェクト06363潜水艦を建造します。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為のプロジェクト06363潜水艦はサンクトペテルブルクで建造される]

この他、第4世代通常動力潜水艦プロジェクト677「ラーダ」の2番艦と3番艦も建造中であり、2018~2019年に就役します。
[最後のラーダ級潜水艦(?)クロンシュタットとヴェリーキエ・ルーキは2018-2019年にロシア海軍へ引き渡される]

その後に、第5世代通常動力潜水艦プロジェクト「カリーナ」の建造へ移行する事になるようです。

ロシア海軍の為の第3のプロジェクト12700掃海艦の建造が始まった

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2016年6月27日10時55分配信
【サンクトペテルブルクでロシア連邦海軍の為の新たな掃海艦シリーズの3隻目の建造が始まった】
モスクワ、6月27日-ロシア通信社ノーボスチ

『ネヴァ川中部造船工場』は、海軍の為に建造するプロジェクト12700「アレクサンドリト」掃海艦シリーズの3隻目の船体の形成に取り掛かった。
月曜日、サンクトペテルブルク企業の広報サービスは発表した。

プロジェクト12700掃海艦のトップは、現在、海軍へ受領される前の国家受領試験の段階に在り、最初の生産艦「ゲオルギー・クルバトフ」は、2016年秋の進水が計画されている。

「ネヴァ川中部造船工場は、ロシア海軍の為に建造される対機雷防衛艦の第2の生産艦の船体外殻の充填を完了しました。
今後は、横方向及び縦方向の強化船体、隔壁、甲板の組み立て作業が行なわれます。
船体の組み立てが終了すれば、型からの抜き取りが準備されます」

声明では、こう述べられた。

対機雷防衛艦プロジェクト12700は、海軍基地周辺水域の艦にとって安全な距離で機雷を探知、破壊する為に意図されている。
艦の排水量は890トン、全長61メートル、幅10メートル、満載排水量での速力16.5ノット、乗員44名。
同プロジェクトの掃海艦は、真空注入により形成されるガラス繊維強化プラスチックの船体を有する世界最大級の艦である。


ロシア海軍新世代掃海艦プロジェクト12700「アレクサンドリト」は、船体が一体成型のガラス繊維強化プラスチックで造られており、世界最大級の非金属船体艦です。
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プロジェクト12700の1番艦「アレクサンドル・オブホフ」は、2011年9月22日にサンクトペテルブルク「ネヴァ川中部造船工場」で起工され、2014年6月27日に進水しました。
[ロシア海軍の新世代掃海艦アレクサンドル・オブホフは進水した]

「アレクサンドル・オブホフ」は2015年12月25日から工場航行試験が行なわれ、現在は国家受領試験が行なわれています。
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プロジェクト12700の2番艦「ゲオルギー・クルバトフ」は、2015年4月24日に起工されました。
[ロシア海軍の為の新型掃海艦ゲオルギー・クルバトフは起工された]

2016年5月下旬までにガラス繊維強化プラスチックの船体の形成は完了しました。
[ロシア海軍の為の新型掃海艦ゲオルギー・クルバトフの船体が形成される]

その後、艦内へ各種機器を設置する為、船体周辺に足場が組まれましたが、6月7日夜に火災が発生しました。
[ロシア海軍の為に建造中の新型掃海艦ゲオルギー・クルバトフで火災が発生した]


そして2016年6月27日、『ネヴァ川中部造船工場』は、プロジェクト12700の3番艦の建造作業を開始しました。
艦名は明らかにされていませんが・・・


既に計4隻のプロジェクト12700掃海艦の建造契約が締結されており、2016-2018年にロシア海軍へ引き渡される予定です。
[ロシア海軍は2015-2018年に4隻の新世代掃海艦プロジェクト12700を受領する]

ロシア海軍北方艦隊の潜水艦カルーガは遠距離航海を終えて基地へ戻った

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2016年6月26日11時0分配信
【北方艦隊の潜水艦「カルーガ」は遠距離航海からムルマンスク付近の基地へ戻ってきた】
モスクワ、6月26日-ロシア通信社ノーボスチ

北方艦隊ディーゼルエレクトリック潜水艦「カルーガ」は、遠距離航海の後、北方艦隊コラ多種戦力小艦隊の主要基地-ムルマンスク州ポリャールヌイ市へ到着した。
同艦隊の広報サービス部長ワジム・セルガ1等海佐は発表した。

「セルゲイ・ピロジェンコ2等海佐指揮下の同艦の乗組員は、与えられた全ての遠距離航海任務を成功裏に遂行しました。
潜水艦艦長の報告によれば、(艦の)状態は良好、乗組員は健常であり、物資の補充と短い休息の後、新たな航海を準備します」
セルガ
は話した。

彼によると、潜水艦乗員は桟橋で、北方艦隊司令官ニコライ・エフメロフ中将、コラ多種戦力小艦隊の代表、乗組員の家族に出迎えられた。

「北方艦隊司令官ニコライ・エフメロフ中将は、ディーゼルエレクトリック潜水艦カルーガの歓迎式典において、ディーゼルエレクトリック潜水艦は大いなるポテンシャルを有しており、近海ゾーン並びに遠海ゾーンにおいて、特別な任務の遂行が可能である事を強調しました」
セルガ
は伝えた。

彼によると、司令官は更に「北方艦隊の潜水艦乗員は最も豊富な経験を蓄積しており、他の艦隊の乗組員も取り入れている」事を指摘した。

セルガが話したように、歓迎式典の後、潜水艦「カルーガ」乗組員は、彼らの家族と会う為に沿岸へ上陸し、その後、潜水艦乗員は基地での計画戦闘訓練を開始する。

ロシア連邦国防省によると、ディーゼルエレクトリック潜水艦「カルーガ」造船工場『クラースノエ・ソルモーヴォ』で建造され、北方艦隊に在籍している。
2003年、潜水艦は、カルーガ市行政府との後援関係の成立を記念し、現在の名を与えられた。
艦は現代的なミサイル及び魚雷兵装を装備しているが、それは高度の機密事項である。
同プロジェクト(877)ディーゼルエレクトリック潜水艦は、主として水上艦及び潜水艦との戦闘の為に意図されている。


潜水艦B-800は、1987年3月5日にニジニ・ノヴゴロド市造船工場『クラースノエ・ソルモーヴォ』で起工され、1989年5月7日に進水、1989年9月30日に当時のソ連邦海軍へ納入されました。
納入と同日に「ヴォルゴドンスキー・コムソモーレッツ」と命名されました。

B-800は、プロジェクト877LPMBと呼ばれるサブタイプに属しており、それまでの6枚羽根スクリューに代わり、7枚羽根スクリューが装備されました。
続いて建造されたロシア/旧ソ連海軍向けのプロジェクト877後期建造艦(4Bとも呼ばれる)8隻の試験艦的な役割の艦です。

就役時は黒海艦隊へ所属しており、1991年5月6日から7月5日まで地中海で戦闘勤務を実施しました。

地中海に居る間の1991年6月に北方艦隊へ転属し、そのままポリャールヌイ基地へ向かいました。

1992年4月1日から5月23日までバレンツ海及びノルウェー海で戦闘勤務を実施しました。

2002年、オーバーホールの為、セヴェロドヴィンスク艦船修理センター『ズヴェズドーチカ』へ回航されましたが、資金不足の為、実際には修理に着手される事はありませんでした。

2003年5月、ロシア南西部カルーガ市と後援協定を結び、「カルーガ」と改名されました。

そのまま『ズヴェズドーチカ』に係留され続けた「カルーガ」は、2010年から待望の修理及び近代化作業が開始されました。

2012年5月28日に進水しました。
[北方艦隊のキロ級潜水艦カルーガは再進水した]

2013年6月13日、最後の航海試験へ出発しました。
[キロ級潜水艦カルーガは6月13日に航海試験へ出発する]


最終航海試験は成功裏に完了し、2013年7月にロシア海軍へ引き渡されました。
[北方艦隊のキロ級潜水艦カルーガは最終航海試験を終えて艦隊へ復帰する]


2013年11月4日、遠距離航海任務を終えてポリャールヌイ基地へ戻りました。
(出航時期は公表されず)


2015年10月8日、遠距離航海任務を終えてポリャールヌイ基地へ戻りました。
(出航時期は公表されず)


そして2016年6月26日、遠距離航海任務を終えてポリャールヌイ基地へ戻ったと発表されました。
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例によって「カルーガ」が何時出航したのか、具体的には何処で何をしていたのかは公表されていませんが、おそらくは5月上旬辺りに出航し、バレンツ海での哨戒任務に就いていたのでしょう。

ロシア海軍の最新鋭揚陸艦イワン・グレンは航海試験の為に出航した

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『タス通信』より
2016年6月25日15時14分配信
【大型揚陸艦「イワン・グレン」は航行試験の為に初めて出航した】
カリーニングラード、6月25日/タス通信特派員ウラジーミル・ヌヤクシェフ

プロジェクト11711のトップである大型揚陸艦「イワン・グレン」は、土曜日午前、航行試験の枠組みにおいて初めてバルト海へ出航した。
タス通信は、同艦を建造した沿バルト造船工場『ヤンターリ』広報秘書官セルゲイ・ミハイロフより伝えられた。

「大型揚陸艦イワン・グレンは、本日の現地時間10時30分(モスクワ時間11時30分)に初めてバルト海へ出航いたしました。
航海は数日間に渡ります」
ミハイロフ
は話した。

彼によると、出航中に「航行用エンジン、航行中の艦の状態と電波位置特定複合体(レーダー)の試験が行われます」


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[新型揚陸艦イワン・グレン]

プロジェクト11771大型揚陸艦の1番艦「イワン・グレン」は、カリーニングラード沿バルト造船工場『ヤンターリ』で2004年12月24日に起工され、それから約8年後の2012年5月18日に進水しました。
[新型揚陸艦イワン・グレンは進水する]


進水から3年以上経った2015年10月9日、ようやく係留試験が始まりました。
[ロシア海軍の新型揚陸艦イワン・グレンは係留試験を開始した]

ロシア海軍への引き渡しは2015年末に予定されていたのですが、2016年に延期されました。
[大型揚陸艦イワン・グレンは2016年にロシア海軍へ引き渡される]
[ロシア海軍の新世代水上艦の就役は2016年に延期された]

「イワン・グレン」は、2016年1月下旬から航行試験開始前の消磁作業を行ないました。
[ロシア海軍の最新鋭大型揚陸艦イワン・グレン近影(2016年1月下旬-2月中旬)]

「イワン・グレン」の航行試験(工場航行試験)開始時期は何度も延期されており、最近では5月末開始予定だったのですが、これも延期されました。
[ロシア海軍最新大型揚陸艦イワン・グレンは2016年5月末に航海試験を開始する]

6月17日、「イワン・グレン」は、ようやくカリーニングラード『ヤンターリ』造船所から「試験実施基地」即ちバルチースクへ移動しました。
[ロシア海軍最新鋭大型揚陸艦イワン・グレンはカリーニングラード造船所からバルチースク基地へ移動した]

6月21日、航行試験の為の本格的な出航準備が始まりました。
[ロシア海軍最新鋭大型揚陸艦イワン・グレンの航行試験が始まる]

そして6月25日午前、「イワン・グレン」は、初めての航行試験へ出発しました。

工場航行試験は今年9月まで続けられ、その後、国家受領試験が実施され、これらの試験が全て終わった後、2016年末までにロシア海軍へ引き渡されます。

「イワン・グレン」の乗組員は北方艦隊将兵で構成されている事から、就役後は北方艦隊へ配備されます。


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2015年6月に起工されたプロジェクト11711大型揚陸艦2番艦「ピョートル・モルグノフ」の建造工事も進められていますが、同型の建造は2隻で終了します。
[ロシア海軍の為のイワン・グレン型揚陸艦2番艦ピョートル・モルグノフは起工された]
[ロシア海軍はプロジェクト11711大型揚陸艦(イワン・グレン型)の調達を2隻で打ち切る]

その後は、より大型の汎用揚陸艦の建造へ移行します。
[ロシア海軍の為の新たな汎用大型揚陸艦は『2018-2025年の国家軍備プログラム』において建造される]
[ロシア海軍将来汎用揚陸艦の為の新たな戦闘情報管理システムが開発される]

ロシア海軍将来駆逐艦リデル級の本格的な設計作業が始まる

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『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2016年6月24日15時56分配信
【『北方計画設計局』は駆逐艦「リデル」の技術設計を2016年に開始する】

2016年6月に『北方計画設計局』は、将来駆逐艦プロジェクト23560「リデル」の技術設計案の作成開始を計画している。
設計局の年次報告書で発表された。


文書では、2016年末には、技術設計の準備状態は5パーセントに到達しなければならないと述べられている。
昨年、『北方計画設計局』は新たな艦の予備設計を行ない、80パーセント完了している。

ロシア海軍の為の将来遠海ゾーン駆逐艦プロジェクトの草案は2013年に総司令部により承認された。
その後、ロシア海軍の為に同プロジェクト艦の原子力推進ヴァージョンのみの建造が決定された。

駆逐艦「リデル」の建造の為の発注は、近代化後に300~350メートルの艦船を建造できるようになるサンクトペテルブルク『北方造船所』へ出される公算が高い。
『統合造船業営団』のトップ、アレクセイ・ラフマノフは、同社は、2018年初頭には新たなプロジェクトの為のプレートカットの準備が出来ていると発言した。

公開データによると、艦の排水量は約17500トンであり、原子力巡洋艦プロジェクト1144「オルラン」(満載排水量25000トン)に近い。
更に、「リデル」の速力は30ノットに達し、自立航行期間は90日である事が知られている。
このような艦の自立性は、食料の在庫により定められるが、原子力推進は、何年にも渡り燃料を補給する事無く動作できる。

「リデル」の艦上には、様々な用途の200基までのミサイルの配置が計画されている。


[ロシア将来駆逐艦プロジェクト「リデル」]
[ロシア海軍将来駆逐艦概念設計案・プロジェクト23560E「シクヴァル」]

ロシア海軍は、2000年代後半以降、新世代多用途駆逐艦(将来駆逐艦Перспективный Эсминец)の建造計画について何度も表明して来ました。
[ロシア海軍新世代原子力駆逐艦建造計画]
[ロシア海軍新世代駆逐艦の建造計画は現司令部に承認された]
[ロシアは「超駆逐艦」を建造する]

将来駆逐艦「リデル」は、原子力推進通常動力(ガスタービン)の2タイプの設計が進められていました。
[ロシア新世代駆逐艦は通常動力と核動力の2種類が設計される]

しかし2015年2月20日、ロシア海軍総司令官ヴィクトール・チルコフ提督は、「リデル」の機関が原子力推進にほぼ確定したと述べました。
[ロシア海軍の為の将来駆逐艦リデルは原子力推進となる]

ロシア海軍総司令官ヴィクトール・チルコフ提督は、「リデル」の排水量は、前のクラス(プロジェクト956駆逐艦、約8000トン)よりも遥かに大きくなり、その打撃力は巡洋艦に匹敵すると述べています。
[ロシア海軍将来駆逐艦リデルは巡洋艦に匹敵する攻撃力を有する]

将来駆逐艦「リデル」の動力は、ほぼ原子力推進に決まっています。
[ロシア海軍将来駆逐艦リデル級は原子力推進となる]

「リデル」の上部構造物には複合材料の使用も検討されています。
[ロシア海軍将来駆逐艦リデル級の上部構造物は非金属複合材料で造られるかもしれない]

2015年6月、ロシア連邦海軍総司令官ヴィクトール・チルコフ提督は、「リデル」の建造は2019年から開始されると述べました。
[ロシア海軍の為の将来駆逐艦リデル級の建造は2019年に開始される]

2015年7月、『統合造船業営団』国家防衛発注局取締役アナトーリー・シレモフ氏は、「リデル」の設計原案は2016年には纏まり、起工は早くて2018-2019年になると述べています。
[ロシア海軍の新型駆逐艦プロジェクト23560リデルの設計原案は2016年に出来上がる]

2015年12月、『統合造船業営団』総裁アレクセイ・ラフマノフ氏は、2018年に「リデル」建造の為のプレートカットが開始されると発言しました。
[ロシア海軍の将来駆逐艦リデル級は2018年から建造を開始する]

「リデル」は、ロシア連邦『2018-2025年の国家軍備プログラム』の枠組みにおいて起工されます。
[ロシア海軍将来駆逐艦リデル級は『2018-2025年の国家軍備プログラム』において建造される]

そして、「リデル」の設計を担当する『北方計画設計局』は、実際にロシア海軍向けとして建造される艦の設計へ着手します。
(これまでに公開されている模型は、「リデル」の概念設計案「シクヴァル」のものであり、このままの形で建造されるわけではない)
【『北方計画設計局』公式サイト】


「リデル」は、将来的にはロシア海軍の現用のロケット巡洋艦を代替する事になります。
[ロシア海軍の現用ロケット巡洋艦(プロジェクト1164及びプロジェクト1144)は近代化される]


ロシア海軍将来空母は、2016年6月16日に進水した新型砕氷船「アルクチカ」と同型の原子炉RITM-200を搭載する可能性が高いようですが、将来空母よりも先に建造される「リデル」も、同様にRITM-200を搭載する事になるでしょう。
[ロシア海軍将来原子力空母は原子炉RITM-200を搭載するかもしれない]

近代化されるロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは2016年8月末-9月に航行試験を開始する

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『タス通信』より
2016年6月24日12時52分配信
【巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」は、修理後の8月末~9月に海上試験を開始する】
アルハンゲリスク、6月24日/タス通信特派員ウラジーミル・アヌフリエフ

セヴェロドヴィンスクの防衛造船所・艦船修理センター『ズヴェズドーチカ』で修理と近代化が行なわれている北方艦隊ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」は、8月末~9月に海上航行試験へ着手する。
タス通信は、同社広報サービスより伝えられた。

「マルシャル・ウスチーノフの海上航行試験の開始は、8月末から9月に計画されています」
広報サービスは話した。
以前、同社の総取締役ニコライ・カリストラトフは、同艦のロシア海軍への引き渡しは、契約上では2016年末と定められていると発言した。

原子力潜水艦の修理、近代化、解体を専門とする同造船所の歴史上初めて、セヴェロドヴィンスクの造船所は、このような大型水上艦の作業を行なっている。
「マルシャル・ウスチーノフ」は、計画修理を実施する為、2011年6月に『ズヴェズドーチカ』の埠頭へ到着した。
2012年10月、巡洋艦は水上から上げられ、固定船台基盤へ移された。

ドックでは、艦の排水システム、ビルジポンプ、消防システム、推進軸、スクリュー、スタビライザー、他のシステム及び機構の作業が実施された。
船体は修復され、塗装された。
2013年6月、巡洋艦は進水し、近代化の為の作業は海上で続けられた。

ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」は1978年にニコラエフ造船工場で起工された。
1986年9月に北方艦隊の戦闘編制へ受け入れられた。
1994~1997年にはサンクトペテルブルク合資会社『北方造船所』で近代化が実施された。

公開情報によると、「マルシャル・ウスチーノフ」プロジェクト1164「アトラント」ロケット巡洋艦 である。
排水量-11380トン、全長-186メートル、幅-20.8メートル、速力-34ノット(時速約63km)、航続距離-約8000海里、乗員-510名。
主要兵装-16基の超音速対艦有翼ミサイルP-500「バザーリト」(核弾頭を搭載できる)発射装置。

ロシア海軍の構成には、同型の3隻のロケット巡洋艦が在る。
「モスクワ」-黒海艦隊、「ワリャーグ」-太平洋艦隊、「マルシャル・ウスチーノフ」-北方艦隊。


北方艦隊プロジェクト1164「アトラント」(「スラヴァ」級)ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」(1986年11月5日就役)は、2011年6月、オーバーホールの為にセヴェロドヴィンスク市「ズヴェズドーチカ」工場へ到着しました。
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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
2011年6月30日14時25分配信
【北方艦隊のロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」は修理と近代化の為にセヴェロドヴィンスクへ到着した】

2012年10月末、ドックへ入渠しました。
[スラヴァ型ロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはドック入りした]


2013年6月20日、進水式典が行なわれました。
[ロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは進水する]


その後、レーダーなどを換装する近代化改装工事が始まりました。
[ロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは近代化改装される]

既に「マルシャル・ウスチーノフ」には、MR-600「ヴォスホード」に代わり、大型3次元レーダーMR-650「ポドベレゾヴィク」が装備されています。
[大型3次元レーダー「ポドベレゾヴィク」]

『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2015年3月18日16時51分配信
【「マルシャル・ウスチーノフ」は近代化されたレーダーを受け取った 】
「ポドベレゾヴィク」の他に、艦橋頭頂部のレーダー「フレガート-M2M」に換装されました。

「マルシャル・ウスチーノフ」は、2015年末までにロシア海軍へ復帰する予定でしたが、2016年末に延期されました。
[ロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは2015年末にロシア海軍へ復帰する]
[ロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは2015年末までにロシア海軍北方艦隊へ復帰する]
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは新型ミサイル兵装を受け取り、2016年に復帰する]

2015年12月初頭、「ズヴェズドーチカ」岸壁での係留試験が開始されました。
[近代化改装中のロシア海軍ロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは係留試験を開始した]
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「マルシャル・ウスチーノフ」の航行試験は今年8月末~9月に開始され、今年12月末までにロシア海軍へ復帰します。
[近代化されるロシア海軍のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは2016年夏-初秋に航行試験を始める]


近代化改装を終えた「マルシャル・ウスチーノフ」は、復帰後の2017年初頭に地中海へ向かいます。
[近代化改装されるロシア海軍のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは2017年初頭に地中海へ行く]


「マルシャル・ウスチーノフ」以外のプロジェクト1164ロケット巡洋艦も、今後の近代化改装が予定されています。
[ロシア海軍の現用ロケット巡洋艦(プロジェクト1164及びプロジェクト1144)は近代化される]

太平洋艦隊旗艦親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」は、2020年までに近代化改装が実施されます。
[ロシア海軍太平洋艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグは2020年までに近代化改装を行なう]

ロシア海軍航空隊の艦上戦闘機Su-33はクリミア半島の訓練複合体ニートカでの発着訓練を完了した


『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア南方軍管区(黒海艦隊)広報サービス発表
2016年6月24日10時15分配信
【クリミアの複合体「ニートカ」での北方艦隊飛行士の訓練は完了した】

本日(6月24日)、黒海艦隊サキ航空隊駐屯地に位置する艦上航空隊地上試験訓練複合体(ニートカ)での北方艦隊海軍航空隊飛行士の計画訓練飛行は完了した。

1か月半の間に、北方艦隊独立艦上戦闘機航空連隊の飛行士は、ニートカで150回以上の離着陸を実施した。

重航空巡洋艦「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・クズネツォフ」トランポリン台を模した地上複合体は、長期の中断後、定期保証整備作業が行なわれ、再び使用を開始した。

本日、10機の艦上戦闘機Su-33及び襲撃機Su-25(註:練習機Su-25UTG)は、クリミアから北方艦隊の常時駐留所への移動飛行を開始した。


[ロシア海軍の艦上戦闘機連隊は創設40周年を迎えた]
[伝説のロシア艦上戦闘機パイロット、故チムール・アパキージェは60回目の誕生日を迎えた]
[空母アドミラル・クズネツォフの最高の艦上戦闘機パイロット達]
[ロシア海軍の艦上戦闘機Su-33(Su-27K)は空母の甲板への初着艦から25周年の記念日を迎えた]

ロシア海軍艦上戦闘機Su-33は、北方艦隊「スモレンスク赤旗授与・ソ連邦英雄2度受賞ボリス・サフォーノフ記念第279独立艦上戦闘機航空連隊」にのみ配備されており、空母「アドミラル・クズネツォフ」を母艦としています。
(普段はセヴェロモルスク-3飛行場に駐留)
現在の総保有機は21機であり、この内の14機程度が稼働状態に在ります。
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この他、第279連隊は7機の練習機Su-25UTGを保有しています。
[艦上練習機Su-25UTGは寿命延長改修を行なった]

クリミア半島サキ飛行場艦上機訓練施設「ニートカ」は、2014年春以降、ロシア海軍航空隊の手に戻っています。
[ロシア海軍航空隊の2つの「ニートカ」]
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2014年9月初頭、第279連隊Su-33は、クリミア「ニートカ」へ戻ってきました。
[ロシア海軍艦上航空隊はクリミアのニートカへ戻ってきた]

2015年7月中旬から9月初頭にも第279連隊Su-33Su-25UTGは、クリミア「ニートカ」で飛行訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の艦上戦闘機航空連隊は訓練の為、クリミアのニートカへ進出した]
[ロシア海軍北方艦隊の艦上戦闘機航空連隊はクリミアのニートカで訓練を続ける]
[ロシア海軍北方艦隊の艦上戦闘機航空連隊はクリミアのニートカでの訓練を終えた]



2016年4月26日、第279連隊Su-33Su-25UTGは、クリミア「ニートカ」へ進出しました。
[ロシア海軍北方艦隊の艦上戦闘機Su-33はクリミア半島の訓練複合体ニートカへ移動した]
[ロシア海軍北方艦隊の艦上戦闘機部隊はクリミア半島のニートカで発着艦訓練を行なう]

公表された動画を見る限り、今回の飛行訓練の指揮を執っていたのは、第279航空連隊副司令(飛行訓練担当)パーヴェル・プリャドコ中佐のようです。
更には、Su-33Su-25UTG以外に、MiG-29KUBも訓練に参加していたようです。

それから約2ヶ月後の6月24日、「ニートカ」における第279連隊の「発着艦」訓練は完了し、派遣されていたSu-33Su-25UTGセヴェロモルスク-3飛行場への移動を始めました。


Su-33は、順次寿命延長近代化改修が行なわれており、少なくとも2025年までは運用されることになります。
[ロシア北方艦隊艦上戦闘機隊は近代化改修されたSu-33を受け取った]
[ロシア海軍航空隊の艦上戦闘機Su-33は2025年まで現役に留まる]


この他、クラスノダール地方エイスクへ建設中の新ニートカでは、艦上戦闘機MiG-29K/KUB(2015年末までに24機が納入)を装備する第100独立艦上戦闘機航空連隊(2015年末に創設)の錬成訓練が進められています。
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[ロシア連邦国防相セルゲイ・ショイグ上級大将はエイスクのロシア海軍飛行訓練センター(新ニートカ)を視察した]
[MiG-29K/KUBで編成されたロシア海軍の新たな艦上戦闘機航空連隊は本格的な戦闘訓練飛行を始めた]


第279連隊の母艦である重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」は、今年秋に地中海東部へ向かう予定です。
[ロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは2016年秋に新たな艦上戦闘機と共に地中海東部へ行く]

これに先立ち、「アドミラル・クズネツォフ」は6月21日にバレンツ海へ出航し、演習を行なっています。
[ロシア海軍北方艦隊の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフはバレンツ海へ出航し、対空防衛演習を行なった]

建造中のロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"へ汎用打撃ミサイル発射機が設置された

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2016年6月23日11時16分配信
【フリゲート「アドミラル・フロータ・カサトノフ」に主要打撃複合体が搭載された】
サンクトペテルブルク、6月23日-ロシア通信社ノーボスチ

造船工場『北方造船所』(『統合造船業営団』に含まれる)は、プロジェクト22350フリゲート「アドミラル・フロータ・カサトノフ」へ主要打撃複合体を搭載した。
工場の声明では、こう述べられた。

現在、フリゲート「アドミラル・フロータ・カサトノフ」の建造は続けられている。

「受注品の艤装時期の主な作業は完成し、電気ケーブル、電気機器が設置され、工場は主要打撃複合体を含む特殊機器を受け入れました。
建造者は、浮上状態でメインエンジン、減速装置、ガスタービンと推進軸の重心調整を完了します。
居住設備と勤務室の備え付けは継続されています」

声明では、こう述べられた。

プロジェクト22350『北方計画設計局』により開発された。
フリゲートは、単独或いは連合部隊の一員として、大洋及び海洋エリアにおける水上艦及び潜水艦に対する戦闘行動、空中攻撃手段からの攻撃の撃退の為に意図されている。

プロジェクト22350艦の排水量は4500トン、全長160メートル、幅16メートル、速力29ノット、航続距離4500海里、自立航行期間30日、乗組員180~210名。
フリゲートの兵装は、130mm艦載砲A-192「アルマート」、16基の対艦ミサイル「オーニクス」或いは「カリブル-NKE」の為の発射装置、高射ミサイル複合体「ポリメント・リドゥート」で構成されている。
合計で8隻のプロジェクト22350フリゲートの建造が計画されている。

プロジェクト22350フリゲートのトップ「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・ゴルシコフ」は、現在、北方艦隊で国家受領試験が行なわれている。


[ロシア海軍の為の新たなフリゲート~プロジェクト11356R(アドミラル・グリゴロヴィチ型)とプロジェクト22350(アドミラル・ゴルシコフ型)]
[新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」型]
[アドミラル・ゴルシコフ型フリゲート(旧ブログ)]

ロシア海軍向けのプロジェクト22350フリゲート(大型警備艦)「アドミラル-フロータ・カサトノフ」は、2009年11月26日に起工されました。
[プロジェクト22350フリゲート2番艦「カサトノフ海軍元帥」起工]

そして、起工から約5年後の2014年12月12日に進水しました。

[ロシア海軍の新型フリゲート(大型警備艦)アドミラル・フロータ・カサトノフは進水した]

『北方造船所』は、2016年1月13日の時点で「アドミラル・カサトノフ」の完成度は81パーセントと発表しました。
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・フロータ・カサトノフ"は81パーセント完成している]

現在も艤装工事が進められている「アドミラル・カサトノフ」は、今年11月には乗組員が艦内に居住できるようになります。
[建造中のロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・フロータ・カサトノフ"は2016年11月に乗組員を受け入れる]

そして2016年6月下旬、「アドミラル・カサトノフ」「主要打撃複合体」が設置されました。
これは、有翼ミサイル「オーニクス」「カリブル」垂直発射機3S-14UKSKを指しています。
[汎用ミサイル垂直発射機3S-14UKSK]


「アドミラル・カサトノフ」ロシア海軍への引き渡しは2017年末に予定されています。
[最新鋭フリゲート"アドミラル・フロータ・カサトノフ"は2017年末にロシア海軍へ引き渡される]


現在までに、プロジェクト22350フリゲートは4隻が起工されています。

[プロジェクト22350フリゲート]
サンクトペテルブルクの「北方造船所」(セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」で建造。

「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・ゴルシコフ」
Адмирал флота Советского Союза Горшков(工場番号921)
2006年2月1日起工/2010年10月28日進水/2016年末就役予定
北方艦隊へ配備予定

「アドミラル・フロータ・カサトノフ」Адмирал флота Касатонов(工場番号922)
2009年11月26日起工/2014年12月12日進水/2017年末就役予定
北方艦隊へ配備予定

「アドミラル・ゴロフコ」Адмирал Головко(工場番号923)
2012年2月1日起工/2018年就役予定

「アドミラル-フロータ-ソヴィエツカヴァ-ソユーザ・イサコフ」
Адмирал флота Советского Союза Исаков(工場番号924)
2013年11月14日起工/2019年就役予定


1番艦「アドミラル・ゴルシコフ」は、現在、バレンツ海で洋上試験中であり、2016年末までにはロシア海軍へ引き渡されます。
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"近影(2016年5月末-6月初頭)]

3番艦と4番艦の建造工事は、ガスタービンエンジンの供給遅延により遅れています。
[ロシア海軍の新型フリゲートの建造は停滞する]
[ロシア海軍最新鋭フリゲート・プロジェクト22350(アドミラル・ゴルシコフ型)3番艦以降の為のロシア製ガスタービンは2017年末から供給を開始する]

現在の所、プロジェクト22350フリゲートは、2025年までに6隻が引き渡される予定です。
[新世代フリゲート・プロジェクト22350は2025年までに6隻がロシア海軍へ就役する]

今後、プロジェクト22350『北方造船所』以外の造船所で建造される可能性も有ります。
[ロシア海軍最新鋭フリゲート・プロジェクト22350(アドミラル・ゴルシコフ型)はカリーニングラード造船所でも建造されるかもしれない]

ロシア海軍の為の新型魚雷フトリャルは2017年から量産を開始する

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『タス通信』より
2016年6月22日9時1分配信
【情報筋:ロシア海軍は「フトリャル」で武装する】
モスクワ、6月22日/タス通信

ロシア海軍は、現在、国家受領試験が行われている新たな深海魚雷「フトリャル」を今年末に軍備採用するだろう。
水曜日、タス通信ロシア防衛産業企業体の情報提供者より伝えられた。

対談者が説明したように、「フトリャル」は、最近に軍備採用された誘導魚雷「フィジーク」の近代化バージョンである。

「現在、新たなヴァージョンの魚雷は、キルギスのイシク・クル湖で国家受領試験が行われています。
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それ(国家受領試験)は、今年末の完了が計画されています。
成功した場合、魚雷は軍備採用され、この海洋兵器の量産が2017年から始まります」

情報提供者は話した。

彼によると、新たな魚雷は、その前任者(フィジーク)と同様に熱式であるが、潜水艦の艦内からの制御も可能である。

「更に、フトリャルは、水中目標の捕捉距離が増加した改善された誘導システムを受け取ります。
射程距離は50km、速力は50ノット以上、潜水艦からの限界発射深度は同じ400メートルのままです」

対談者は話した。

彼は、「フトリャル」は、先ず初めに原子力潜水艦プロジェクト955(A)「ボレイ」及びプロジェクト885(M)「ヤーセン」の兵装となる事を指摘した。
「フトリャル」の量産が始まれば、「フィジーク」の製造は停止する。

魚雷は、サンクトペテルブルク海洋技術研究所で開発され、その生産には『ダグディーゼル』工場が従事する。
タス通信は、これらの情報を公式に確認していない。

昨年4月、他の「防衛産業」の情報提供者は、1980年代に作成された古いUSET-80を代替する為の魚雷「フィジーク」が軍備採用され、量産が始まったとタス通信へ話した。


2015年4月、ロシア海軍は、新たな汎用魚雷(対潜/対水上両用)・UGST(汎用深海誘導魚雷)「フィジーク」を制式採用しました。
[新型誘導魚雷フィジークはロシア海軍へ制式採用された]

「フィジーク」は、ロシア海軍最新鋭原潜「セヴェロドヴィンスク」などに搭載されています。
[ロシア海軍北方艦隊はバレンツ海で対潜戦闘訓練を行なった]

それから1年が経過した今、「フィジーク」の更なる改良型である「フトリャル」の開発が進められており、現在は国家受領試験が行われているとの事です。
Футляр「ケース」を意味します。

試験が順調に進めば、「フトリャル」は今年(2016年)末にはロシア海軍へ制式採用され、2017年から量産が始まります。

「フトリャル」は、ロシア海軍第4世代原潜戦略原潜「ボレイ」級多用途原潜「ヤーセン」級に搭載されることになります。

ロシア海軍将来原子力空母は原子炉RITM-200を搭載するかもしれない

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『インタファクス』より
2016年6月22日12時26分配信
【ロシア海軍の新たな航空母艦には原子炉RITM-200が装備される】
モスクワ、6月22日、インタファクス・ロシア

ロシア将来原子力航空母艦プロジェクト23000「シトルム」は、砕氷船「アルクチカ」で運用適性の点検が行なわれる原子炉RITM-200を受け取る。
水曜日、 『インタファクス』は消息筋より伝えられた。

「ロシア将来航空母艦は、大方は原子力推進となるでしょう。
それは既に開発されており、進水した砕氷船アルクチカで同型が間もなく動作します」

対談者は説明した。

彼によると、「航空母艦の設計に必要な時間を考慮し、ロシアがこのような艦を建造するには、8年から9年は掛かるでしょう」

6月16日、サンクトペテルブルク『バルト工場-造船』社(『統合造船業営団』へ加入)では、世界最大かつ最も強力な(60メガワット)プロジェクト22220原子力砕氷船「アルクチカ」(このタイプの3隻の船のトップ)の進水式典が開催された。
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契約における発注者への納入時期は2017年12月である。

砕氷船「アルクチカ」には、蒸気発生源として出力175メガワットの原子炉RITM-200を有する2基の原子力推進機関が装備されている。

[新たな航空母艦]
プロジェクト23000E(コード名「シトルム」)
は、未だ模型しか存在していない。
艦のコンセプトは、『クリロフ研究センター』『ネフスキー計画設計局』が合同で開発した。

予備データによると、艦の全長は330メートル、幅40メートル、吃水11メートル。
航空母艦の速力は30ノットに達する。

将来航空母艦の予備設計では、現用のトランポリン台と、航空機を射出するカタパルトが提供されている。
2ヶ所のトランポリン台が有り、その長さは250メートル以上になる。
更に航空母艦は、水平離陸及び垂直離陸の双方のタイプを上昇させる為に意図されており、それは、艦上において、それらが占める場所を節約する。

以前、クリロフセンターの代理人は、航空母艦設計の技術的段階は、2017~2018年に到来するだろうと述べた。


[ロシア将来航空母艦]
[ロシア海軍将来空母概念設計案・プロジェクト23000E「シトルム」]
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ロシア将来正規空母Перспективный Авианосецは、現在の所、3種類のヴァリエーションが検討されています。
重航空母艦(排水量80000-85000t、搭載機70機)
中航空母艦(排水量55000-65000t、搭載機50-55機)
軽航空母艦(排水量50000t未満)

建造費は重空母で3000億ルーブル、軽空母で1000億ルーブルと見積もられています。
[ロシアは3種類の将来航空母艦を設計している]
[ロシア国防省は3つの将来原子力空母設計案を検討している]
[ロシア将来空母の作成には約10年掛かり、費用は1000-3000億ルーブルになる]

将来正規空母の建造開始時期は、今のところは未定です。
[ロシア海軍の為の将来原子力空母の起工は2018年までの予定表には無い]

将来正規空母の艦載機は、数年後に配備予定のロシア空軍第5世代重戦闘機PAK FA(T-50)の艦上機型となり、この他に無人機も搭載されます。
[ロシア第5世代戦闘機T-50(PAK FA)の艦上戦闘機型が開発される]

将来正規空母の為の電磁カタパルトの開発作業も進められています。
[ロシア海軍将来正規空母の為の電磁カタパルトの開発は進められている]

将来正規空母アイランドは非金属複合材料製になります。
[ロシア海軍将来正規空母のアイランドは複合材料で造られる]

将来正規空母の動力に関しては、通常動力(ガスタービンなど)と原子力推進の2つのヴァージョンが検討されていますが、ロシア海軍の要求により、ほぼ原子力推進に確定しております。
[ロシア海軍将来正規空母は原子力推進となる]
[ロシア海軍将来正規空母と将来駆逐艦リデル級は同型の原子力機関を搭載する]

2016年1月下旬、ロシア海軍造船管理部長ウラジーミル・トリャピチニコフ氏は、将来正規空母の1番艦は2030年末に就役する見込みであると述べました。
更には、将来正規空母の機関が「特別な動力装置」、つまり原子力になるとも言いました。
[ロシア海軍の将来原子力空母は2030年に就役する]

将来正規空母建造の中核となるのはセヴェロドヴィンスク「セヴマシュ」であり、同社は、造船設備の近代化を進めています。
[セヴェロドヴィンスク造船所は生産設備を近代化した後にロシア海軍の為の将来正規空母を建造できるようになる]
[ロシア造船業界は2019年にはロシア海軍の為の将来正規空母の建造が可能となる]

「セヴマシュ」以外の造船所(サンクトペテルブルク市の)の建造への参加も考慮されています。
[ロシアの2つの造船所はロシア海軍の為の将来正規空母を建造できる]
[サンクトペテルブルクの造船所はロシア海軍の将来原子力空母の建造に参加できる]

将来正規空母は、「2018-2025年の国家軍備プログラム」の枠組みにおいて建造が始まります。
[ロシア海軍将来正規空母の建造契約は2025年末までに締結される]


記事中で触れられていますが、2016年6月16日、ロスアトムの為に建造される新型原子力砕氷船「アルクチカ」サンクトペテルブルク『バルト工場』で進水しました。




原子力砕氷船「アルクチカ」は新開発の原子炉RITM-200を搭載していますが、将来原子力空母も、同型の原子炉を搭載する事になるようです。
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ロシア海軍の最新潜水艦スタールイ・オスコルは2016年7月初頭に黒海艦隊基地へ到着する

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2016年6月22日10時56分配信
【情報筋:潜水艦「スタールイ・オスコル」は7月初頭に黒海へ入る】
モスクワ、6月22日-ロシア通信社ノーボスチ

有翼ミサイル「カリブル」で武装する最新のプロジェクト636「ワルシャワンカ」潜水艦「スタールイ・オスコル」は、7月初頭に黒海へ入り、現在は地中海中部に居る。
水曜日、ロシア通信社ノーボスチ軍事・外交筋より伝えられた。

以前、ロシア連邦国防省は、ディーゼルエレクトリック潜水艦「スタールイ・オスコル」バルト海及び北方艦隊での試験完了後、黒海艦隊の常時駐留所への計画艦隊間移動を行なうと発表した。
潜水艦は水上を自立航行し、曳船「アルタイ」を伴っている。

「現在、潜水艦は地中海中央部に在り、6月末にはダーダネルス海峡とボスポラス海峡の通過を開始し、7月初頭に黒海へ入り、その後、常時駐留所へ向かいます」
対談者は話した。

彼は、潜水艦曳船を伴って浮上航行しており、地中海において「スタールイ・オスコル」は如何なる射撃及び演習への参加も計画されていない事を強調した。

2015年12月、同型の潜水艦「ロストフ・ナ・ドヌー」は、艦隊間移動中に地中海エリアから有翼ミサイル「カリブル」によりシリアテロ組織「イスラム国」の施設へ打撃を与えた。

「スタールイ・オスコル」は、黒海艦隊の為の6隻のプロジェクト636「ワルシャワンカ」潜水艦シリーズの3隻目である。

現在、最初の2隻の潜水艦-「ノヴォロシースク」「ロストフ・ナ・ドヌー」は、既に黒海艦隊の戦闘編制へ加わっている。


[プロジェクト06363潜水艦]

プロジェクト06363潜水艦の3番艦B-262「スタールイ・オスコル」は2012年8月17日に起工されました。
[プロジェクト06363潜水艦スタールイ・オスコルは起工された]

2014年3月に乗員団が編成されました。
[プロジェクト06363潜水艦スタールイ・オスコルの乗員団が編成される]

2014年8月28日に進水しました。
[ロシア海軍のプロジェクト06363潜水艦の3番艦スタールイ・オスコルは進水した]

2015年3月6日、航行試験へ出発しました。

[ロシア海軍のプロジェクト06363潜水艦の3番艦スタールイ・オスコルは航行試験を開始する]

2015年6月25日、受領-引渡証書へ署名され、ロシア海軍へ納入されました。
[プロジェクト06363潜水艦スタールイ・オスコルはロシア海軍へ納入された]

2015年7月3日、聖アンドレイ旗(ロシア海軍旗)初掲揚式典、即ち、ロシア連邦海軍への正式な就役式典が開催されました。
[プロジェクト06363潜水艦スタールイ・オスコルはロシア海軍へ就役した]

その後、7月27日の「ロシア海軍の日」にはバルチースクの観艦式へ参加しました。
[バルチースクの『海軍の日』記念観艦式にロシア海軍の最新鋭艦5隻が参加する]

10月16日、深海試験や兵装試験-有翼ミサイル「カリブル」を含む-の為、北方艦隊潜水艦基地ポリャールヌイへ到着しました。
[ロシア海軍の最新潜水艦スタールイ・オスコルは深海試験の為に北方艦隊基地ポリャールヌイへ到着した]

2016年5月6日、バレンツ海有翼ミサイル「カリブル」対地型を沿岸目標へ発射しました。
(前日の5月5日には、「カリブル」対艦型を海上目標へ発射)
[ロシア海軍のプロジェクト06363潜水艦スタールイ・オスコルはバレンツ海で巡航ミサイル"カリブル"を発射した]

北方海域(バレンツ海)における「スタールイ・オスコル」の試験は2016年5月末までに全て完了しました。
[ロシア海軍のプロジェクト06363潜水艦スタールイ・オスコルはバレンツ海での試験を全て終えた]

「スタールイ・オスコル」ポリャールヌイを出航し、6月初頭に英仏海峡を浮上航行中、ブリテン海軍フリゲートに視認されました。
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その後、大西洋を南下して地中海へ入り、現在は地中海中部に居るとの事です。
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「スタールイ・オスコル」黒海艦隊基地への到着は7月初頭になります。


現在、ロシア海軍の為のプロジェクト06363潜水艦は4番艦まで就役しており、今年(2016年)には更に2隻が就役します。
全てサンクトペテルブルク『アドミラルティ造船所』で建造されています。

プロジェクト06363は、輸出用のプロジェクト636を更に改良したタイプであり、今後建造される第5世代通常動力潜水艦「カリーナ」級の開発設計作業の成果がフィードバックされています。

プロジェクト06363潜水艦には有翼ミサイル「カリブル」が装備されます。
[巡航ミサイル「カリブル」対地攻撃型は2500kmの最大射程を有する]

[プロジェクト06363]
・B-261「ノヴォロシースク」(Б-261 Новороссийск)
建造番号01670
2010年8月20日起工/2013年11月28日進水/2014年8月22日就役
黒海艦隊へ配備

・B-237「ロストフ・ナ・ドヌー」(Б-237 Ростов-на-Дону)
建造番号01671
2011年11月21日起工/2014年6月26日進水/2014年12月30日就役
黒海艦隊に配備

・B-262「スタールイ・オスコル」(Б-262 Старый Оскол)
建造番号01672
2012年8月17日起工/2014年8月28日進水/2015年7月3日就役
黒海艦隊に配備予定

・B-265「クラスノダール」(Б-265 Краснодар)
建造番号01673
2014年2月20日起工/2015年4月25日進水/2015年11月5日就役
黒海艦隊に配備予定

・B-268「ヴェリキー・ノヴゴロド」(Б-268 Великий Новгород)
建造番号01674
2014年10月30日起工/2016年3月18日進水/2016年11月末就役予定
黒海艦隊に配備予定

・B-271「コルピノ」(Б-271 Колпино)
建造番号01675
2014年10月30日起工/2016年5月31日進水/2016年11月末就役予定
黒海艦隊に配備予定



プロジェクト06363潜水艦は、今後、太平洋艦隊向けにも6隻が建造されます。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為のプロジェクト06363潜水艦はサンクトペテルブルクで建造される]

ロシア海軍最新鋭大型揚陸艦イワン・グレンの航行試験が始まる

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2016年6月21日17時45分配信
【大型揚陸艦「イワン・グレン」の航行試験が始まる】
カリーニングラード、6月21日-ロシア通信社ノーボスチ

カリーニングラード沿バルト造船工場『ヤンターリ』で建造された大型揚陸艦「イワン・グレン」は、工場航行試験へ着手した。
同社の代理人セルゲイ・ミハイロフは報道陣へ伝えた。

「先週に大型揚陸艦は、バルト海のバルト艦隊射爆場で実施される艦の工場航行試験を始める為、試験実施基地であるバルチースク市へ移動しました。
計画外の事で工場水域へ艦が戻るような如何なる理由も存在しません」
ミハイロフ
は話した。

彼は、艦上には北方艦隊の船員で構成される乗組員と、『ヤンターリ』工場の試験実施チーム及び下請け企業の代表が乗っている事を指摘した。
現在、彼等は、近日中の実施が予定されている同艦の最初の出航の準備に従事している。
工場航行試験は9月まで続けられ、その後、艦の国家受領試験が始まり、その結果、ロシア海軍へ引き渡される。

大型揚陸艦「イワン・グレン」プロジェクト11711のトップ艦であり、公開株式会社『ネフスキー計画設計局』により開発された。
同艦は2004年12月に起工され、2012年5月に進水し、艦の係留試験は2015年10月に始まった。
ロシア連邦国防省の発注により、沿バルト造船工場『ヤンターリ』では、もう1隻の同プロジェクト艦-大型揚陸艦「ピョートル・モルグノフ」が建造されており、2018年には海軍へ引き渡されなければならない。

沿バルト造船工場『ヤンターリ』は、ケーニヒスベルク造船会社『F.シハウ』をベースとして1945年7月8日に設立された。
小型-中型の軍用及び民間用の船舶の建造と艦船修理を専門としている。
支配者持ち分株式は、国営の公開株式会社『統合造船業営団』に属している。


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[新型揚陸艦イワン・グレン]

プロジェクト11771大型揚陸艦の1番艦「イワン・グレン」は、カリーニングラード沿バルト造船工場『ヤンターリ』で2004年12月24日に起工され、それから約8年後の2012年5月18日に進水しました。
[新型揚陸艦イワン・グレンは進水する]


進水から3年以上経った2015年10月9日、ようやく係留試験が始まりました。
[ロシア海軍の新型揚陸艦イワン・グレンは係留試験を開始した]

ロシア海軍への引き渡しは2015年末に予定されていたのですが、2016年に延期されました。
[大型揚陸艦イワン・グレンは2016年にロシア海軍へ引き渡される]
[ロシア海軍の新世代水上艦の就役は2016年に延期された]

「イワン・グレン」は、2016年1月下旬から航行試験開始前の消磁作業を行ないました。
[ロシア海軍の最新鋭大型揚陸艦イワン・グレン近影(2016年1月下旬-2月中旬)]

「イワン・グレン」の航行試験(工場航行試験)開始時期は何度も延期されており、最近では5月末開始予定だったのですが、これも延期されました。
[ロシア海軍最新大型揚陸艦イワン・グレンは2016年5月末に航海試験を開始する]

6月17日、「イワン・グレン」は、ようやくカリーニングラード『ヤンターリ』造船所から「試験実施基地」即ちバルチースクへ移動しました。
[ロシア海軍最新鋭大型揚陸艦イワン・グレンはカリーニングラード造船所からバルチースク基地へ移動した]

今回、建造元の沿バルト造船工場『ヤンターリ』は、「イワン・グレン」工場航行試験が始まったと発表しましたが、これは、航行試験の為の出航準備が始まったという意味です。
実際の出航は、大体6月25日前後になるでしょう。


工場航行試験は今年9月まで続けられ、その後、国家受領試験が実施され、これらの試験が全て終わった後、2016年末までにロシア海軍へ引き渡されます。

「イワン・グレン」の乗組員は北方艦隊将兵で構成されている事から、就役後は北方艦隊へ配備されます。


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2015年6月に起工されたプロジェクト11711大型揚陸艦2番艦「ピョートル・モルグノフ」の建造工事も進められていますが、同型の建造は2隻で終了します。
[ロシア海軍の為のイワン・グレン型揚陸艦2番艦ピョートル・モルグノフは起工された]
[ロシア海軍はプロジェクト11711大型揚陸艦(イワン・グレン型)の調達を2隻で打ち切る]

その後は、より大型の汎用揚陸艦の建造へ移行します。
[ロシア海軍の為の新たな汎用大型揚陸艦は『2018-2025年の国家軍備プログラム』において建造される]
[ロシア海軍将来汎用揚陸艦の為の新たな戦闘情報管理システムが開発される]

ロシア海軍北方艦隊の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフはバレンツ海へ出航し、対空防衛演習を行なった

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2016年6月21日18時50分配信
【重航空巡洋艦「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・クズネツォフ」乗組員は対空防衛演習を実施する】

バレンツ海の戦闘訓練射爆場で計画任務を遂行している北方艦隊重航空巡洋艦「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・クズネツォフ」は、対空防衛演習を行なった。

錬成任務の試験実施要素の枠組みにおいて、乗組員は仮想敵の空中攻撃手段からの攻撃の撃退へ取り組み、模擬標的へ及び高射ミサイルを発射した。

数日中に重航空巡洋艦「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・クズネツォフ」の乗組員は、バレンツ海において無線機器複合体を使用する一連の戦闘演習を第45航空・防空軍の航空隊と協同で実施する。

更には、コラ多種戦力小艦隊との合同演習への取り組みが行なわれる。

乗組員の訓練の為に、巡洋艦のダメージコントロールを行なう海上での艦内演習が実施され、この間に船員は、応急班の一員としての行動の様々な初歩を学ぶ。


[重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフの経歴(ロシア国防省公式サイト)]
[空母アドミラル・クズネツォフ艦長セルゲイ・アルタモノフ]

ニコラエフ(ウクライナ)黒海造船工場で1982年9月1日に起工され、1985年12月4日に進水し、1991年1月20日に当時のソ連海軍へ就役した重航空巡洋艦「アドミラル-フロータ-ソヴィエツカヴァ-ソユーザ・クズネツォフ」は、同年12月末に黒海から北方艦隊基地へ回航され、以後、同艦隊で運用されています。

「アドミラル・クズネツォフ」は、これまでに7回の遠距離航海を実施しており、最近では、2013年12月17日から2014年5月18日までの5ヶ月間に渡る大西洋・地中海遠征を実施しています。
[空母アドミラル・クズネツォフ第5次地中海遠征(2013年12月-)]

2015年5月-8月には、ロスリャコヴォ大型浮きドックPD-50へ入渠し、普段は海水に浸かっている艦底部分(吃水線から下の部分)の修復作業が行なわれました。
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[ロシア海軍空母アドミラル・クズネツォフは浮きドックを出る]

2015年10月-11月にはバレンツ海で演習を行ないました。
[ロシア海軍の正規空母アドミラル・クズネツォフは抜錨した]
[ロシア海軍の正規空母アドミラル・クズネツォフはバレンツ海で訓練を続ける]
[ロシア海軍の正規空母アドミラル・クズネツォフは海上目標へ艦対空ミサイルを発射した]
[ロシア海軍の正規空母アドミラル・クズネツォフはバレンツ海で防空演習を始めた]

その後、ムルマンスク市北方の第35艦船修理工場でメンテナンスと修理(技術的準備状態の回復)が行なわれました。
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[ロシア海軍唯一の空母アドミラル・クズネツォフは就役25周年を祝った]

「アドミラル・クズネツォフ」の搭載機部隊である第279独立艦上戦闘機航空連隊(艦上戦闘機Su-33)は、2016年4月末からクリミア半島サキ飛行場に在る艦上戦闘機発着訓練施設(旧ニートカ)で訓練を行なっています。
[ロシア海軍北方艦隊の艦上戦闘機部隊はクリミア半島のニートカで発着艦訓練を行なう]

「アドミラル・クズネツォフ」の搭載機の近代化は進められており、以前からの艦上戦闘機Su-33(寿命延長改修済み)に加え、新たに発注された艦上戦闘機MiG-29K/KUBは2015年末までに契約分全機(24機)が納入されています。
(2013年末に4機、2014年末に10機、2015年末に10機納入)
[ロシア海軍唯一の空母アドミラル・クズネツォフは新型艦上機により近代化される]
[ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフの為の艦上戦闘機MiG-29K/KUBは契約分全機(24機)の納入を完了した]

艦上戦闘機MiG-29K/KUBを装備する第100独立艦上戦闘機航空連隊は2015年末に創設され、現在はクラスノダール地方エイスクに在る艦上戦闘機発着訓練施設(新ニートカ)で錬成訓練を行なっています。
[ロシア連邦国防相セルゲイ・ショイグ上級大将はエイスクのロシア海軍飛行訓練センター(新ニートカ)を視察した]
[MiG-29K/KUBで編成されたロシア海軍の新たな艦上戦闘機航空連隊は本格的な戦闘訓練飛行を始めた]

「アドミラル・クズネツォフ」は6月下旬には完了し、その後、艦の点検のためにバレンツ海へ出航し、それが終わった後に新たな艦載機の発着試験も行われます。
[ロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは2016年6月下旬にバレンツ海へ出航する]
[ロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフの新たな航空群の試験は2016年7月に始まる]

「アドミラル・クズネツォフ」は、今年(2016年)秋に地中海東部への遠征が計画されています。
[ロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは2016年秋に新たな艦上戦闘機と共に地中海東部へ行く]
[ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフは2016年10月以降に地中海東部へ行く]

「アドミラル・クズネツォフ」は、以前に報じられた通り、6月15日に第35艦船修理工場の岸壁を離れ、コラ湾(セヴェロモルスク沖泊地)へ進出しました。
[ロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは2016年6月15日にムルマンスク艦船修理工場を去る]
[ロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフはムルマンスク修理工場岸壁を離れ、コラ湾へ進出した]
[ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフは海上での訓練後にムルマンスク艦船修理工場へ戻る]
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そして6月21日、「アドミラル・クズネツォフ」バレンツ海へ出航し、先ず初めに対空防衛演習を実施しました。
今回の記事を見る限り、この演習では、「アドミラル・クズネツォフ」の全ての対空兵器(高射ミサイル「キンジャール」、高射ミサイル砲「コールチク」、AK-630M 30mmガトリング砲)が使用されたようです。

今後も「アドミラル・クズネツォフ」は、バレンツ海ロシア航空宇宙軍との合同演習、北方艦隊コラ小艦隊の艦艇との演習、艦内でのダメージコントロール演習などを行ないます。


今年10月以降の地中海遠征から戻った後、「アドミラル・クズネツォフ」の近代化改装が始まります。
同艦の近代化改装も、ムルマンスク第35艦船修理工場で実施される事になるようです。
[ロシア海軍唯一の空母アドミラル・クズネツォフの近代化改装は2017年初頭から始まる]
[ムルマンスクの第35艦船修理工場はロシア海軍空母アドミラル・クズネツォフ近代化改装の為にドックを拡張する]
[ロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは近代化改装により兵装を変更する]

ロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊は対馬海峡を通過した

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『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2016年6月21日発表
【ロシア海軍艦艇の動向について】

6月21日午前1時半頃、ロシア海軍ウダロイI級ミサイル駆逐艦、ロプチャーI級戦車揚陸艦、ロプチャーII級戦車揚陸艦、アリゲーターIV級戦車揚陸艦、オホーツク級航洋曳船対馬海峡を南下しました。

プロジェクト1155大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」(548)
プロジェクト775大型揚陸艦「アドミラル・ネヴェリスコイ」(055)
プロジェクト775M大型揚陸艦「ペレスウェート」(077)
プロジェクト1171大型揚陸艦「ニコライ・ヴィルコフ」(081)
プロジェクト22030海洋曳船「アレクサンドル・ピスクノフ」


大型揚陸艦「ペレスウェート」は、6月2日に宗谷海峡を西へ通過しています。
『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2016年6月3日発表
【ロシア海軍艦艇の動向について】

大型揚陸艦「アドミラル・ネヴェリスコイ」は、5月にクリル諸島(千島列島)マトゥア島(松輪島)へ調査の為に派遣されていました。
[クリル諸島のマトゥア島にロシア海軍太平洋艦隊の基地が建設される]
その後、沿海地方へ戻っていたようです。

「アレクサンドル・ピスクノフ」は、2015年4月に就役した最新鋭の海洋曳船です。
[ロシア海軍太平洋艦隊へ新型曳船アレクサンドル・ピスクノフが就役した]


「アレクサンドル・ピスクノフ」以外の4隻は、今年4月初頭に沿海地方で実施された上陸演習へ参加しています。
[ロシア海軍歩兵部隊とロシア陸軍戦車部隊は沿海地方で上陸演習を行なった]

今回、対馬海峡を通過した5隻は、6月19日頃にウラジオストク(或いはフォーキノ)を出航している筈ですが、現在の所、この件に関するロシア太平洋艦隊広報部からの発表は有りません。


ロシア太平洋艦隊に所属する大型揚陸艦4隻の内の3隻、しかも残り1隻は現在修理中ですから、稼働状態に在る全ての大型揚陸艦を動員し、大型対潜艦1隻と曳船1隻を付けた艦船支隊を、ロシア太平洋艦隊は何処へ向かわせるつもりでしょうか・・・?

ロシア海軍太平洋艦隊艦艇、宗谷海峡通過(2016年6月20日)

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『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2016年6月21日発表
【ロシア海軍の動向について】

6月20日午前8時から午後9時に掛け、以下のロシア海軍艦艇が宗谷海峡を東へ向けて通過しました。

1:午前8時頃、タランタルIII級ミサイル護衛哨戒艇2隻

2:午後2時頃、ナヌチカIII級ミサイル護衛哨戒艇3隻

3:午後2時頃、アクラ級原子力潜水艦1隻

4:午後9時頃、ウダロイI級ミサイル駆逐艦、グリシャV級小型フリゲート、ソブレメンヌイ級駆逐艦、ボリスチリキン級補給艦


今回、宗谷海峡を東へ通過したのは、ロシア太平洋艦隊所属の以下の艦です。

午前8時に通過した艦:ロケット艇R-29(916)、R-14(924)
午後2時に通過した艦:小型ロケット艦「モローズ」(409)、「イネイ」(418)、「ラズリーフ」(450)
午後2時に通過した原潜:原子力巡洋潜水艦「クズバス」
午後9時に通過した艦:大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」(564)、小型対潜艦「コレーツ」(390)、駆逐艦「ブイストルイ」(715)、大型海洋給油船「ボリス・ブートマ」


2隻のロケット艇(プロジェクト12411)は、ウラジオストク南部ウリス湾に駐留していますが、今回、オホーツク海方面(カムチャツカ方面)へ派遣されました。

3隻の小型ロケット艦(プロジェクト12341)は、元々はペトロパブロフスク・カムチャツキーに駐留していますが、今年4月末にウラジオストクへ回航されました。
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またペトロパブロフスク・カムチャツキーへ戻るようです。

原子力巡洋潜水艦「クズバス」は、沿海地方の工場で近代化改装が行なわれ、今年3月19日に復帰しました。
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[近代化された原子力巡洋潜水艦クズバスはロシア海軍太平洋艦隊へ復帰した]
今回、母港であるカムチャツカ半島ヴィリュチンスク基地へ戻る事になりました。

大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」は、ウラジオストクの工場で近代化改装が行なわれており、今年7月に復帰する予定でした。
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[近代化改装を終えた大型対潜艦アドミラル・トリブツは2016年7月にロシア海軍太平洋艦隊へ復帰する]
既に改装後の航海試験は始まっているようですが、その一環としてオホーツク海へ派遣される事になりました。

駆逐艦「ブイストルイ」大型海洋給油船「ボリス・ブートマ」は、昨年11月初頭から今年1月末までインドへの遠距離航海を行ない、インド海軍との合同演習へ参加しています。
[ロシア-インド海軍合同演習『インドラ・ネイヴィー-2015』(2015年12月)]

小型対潜艦「コレーツ」(プロジェクト1124M)ウラジオストク南部ウリス湾に駐留しており、これまでに何度もオホーツク海方面へ派遣されています。


なお、6月15日には太平洋艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」宗谷海峡を東へ通過しています。
[ロシア海軍太平洋艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグは宗谷海峡を通過してオホーツク海へ入った]

6月16日にはプロジェクト877潜水艦1隻、6月18日にもプロジェクト877潜水艦1隻、6月19日にはロケット艇R-18(937)、R-298(971)、小型対潜艦「ホルムスク」(369)宗谷海峡を東へ通過しています。

ロシア海軍最後のタイフーン級原潜ドミトリー・ドンスコイは2020年まで現役に留まり、潜水艦弾道ミサイル"ブラヴァー"改良型の試験を行なう

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『タス通信』より
2016年6月21日9時40分配信
【情報筋:「ドミトリー・ドンスコイ」は近代化される「ブラヴァー」の試験へ参加する】
モスクワ、6月21日/タス通信

重水中ロケット艦「ドミトリー・ドンスコイ」は、少なくとも2020年まで勤務を継続し、近代化される大陸間弾道ミサイル「ブラヴァー-M」の試験へ参加する。
火曜日、タス通信ロシア防衛産業企業体の情報提供者より伝えられた。

「2019年末まで、ドミトリー・ドンスコイの処分・解体が議題に上る事は有りません。
同艦は海軍に留まり、モスクワ熱技術研究所の主導により開発されるミサイル"ブラヴァー"近代化型の発射及び飛翔試験の為に使用されます」

対談者は話した。

ミサイル「ブラヴァー-M」は、戦略原子力潜水艦「ボレイ」級の改善プロジェクト(コード名「ボレイ-A」)の兵装として意図されていると情報提供者は説明した。

この情報をタス通信は公式には確認していない。

以前、タス通信は、「ドミトリー・ドンスコイ」は2017年までミサイル及び他の機器の試験の為に使用される事が計画されているとロシア「防衛産業」の情報提供者から伝えられた。

「ドミトリー・ドンスコイ」は、ロシア海軍で唯一現役に留まっているプロジェクト941(コード名「アクラ」)原子力潜水艦である。
2003年から2010年まで、この潜水艦から「ブラヴァー」の試験が実施された。
合計で14回の発射が実施され、この内の半分は成功した。


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ロシア・ソ連潜水艦総合情報サイト『ディープストーム』より
【プロジェクト941「アクラ」(NATOコード名「タイフーン」)】
1981年~1989年に6隻が就役しましたが、現役に留まっているのは1隻のみであり、既に3隻が解体されています。

プロジェクト941重原子力戦略用途水中巡洋艦(タイフーン級)の1番艦TK-208「ドミトリー・ドンスコイ」(1981年12月29日納入、1982年12月14日海軍旗掲揚)は、1990年代末に新開発の潜水艦弾道ミサイル「ブラヴァー」の試験艦へ改造され、2005年から2010年まで発射試験に従事しました。

その後、「ブラヴァー」発射試験艦としての任務を解かれ、今度は、海洋で試験を行なう新型潜水艦のサポート(試験のモニタリング)を行なう事になりました。
[タイフーン級原潜「ドミトリー・ドンスコイ」は試験艦として現役に留まる]

2013年には、戦略原潜「アレクサンドル・ネフスキー」、多用途原潜「セヴェロドヴィンスク」の海洋試験をサポートしました。
[タイフーン級原潜はロシア新世代原潜の海洋試験をサポートする]

2014年にも、新型原潜の海洋試験のモニタリングの為に何度か出航しています。
[タイフーン級原潜ドミトリー・ドンスコイは出航した]
[タイフーン級原潜ドミトリー・ドンスコイは帰港した]
[ロシア海軍最新鋭原潜セヴェロドヴィンスクはタイフーン級原潜ドミトリー・ドンスコイと共に出航した]

2015年6月26日から7月16日まで白海へ出航しました。
[ロシア海軍のタイフーン級原潜ドミトリー・ドンスコイは白海へ出航した]
[ロシア海軍最後のタイフーン級原潜ドミトリー・ドンスコイは3週間の航海を終えて帰港した]

9月3日から10日まで、再び白海へ出航しました。
[ロシア海軍最後のタイフーン級原潜ドミトリー・ドンスコイは白海へ出た]
[ロシア海軍の重原子力戦略用途ロケット水中巡洋艦ドミトリー・ドンスコイはセヴェロドヴィンスクへ帰港した]

「ドミトリー·ドンスコイ」は、当分の間はロシア海軍に留まる事になります。
[タイフーン級原潜ドミトリー・ドンスコイはロシア海軍に留まる]


なお、他の2隻の「タイフーン」級-「アルハンゲリスク」「セヴェルスターリ」は既に退役しており、今後解体されます。
[ロシア海軍の戦略原潜タイフーン級は2隻が解体され、1隻は現役に留まる]

「アルハンゲリスク」の解体作業は今年(2016年)から始まります。
[ロシア海軍のタイフーン級戦略原潜アルハンゲリスクは2016年に弾道ミサイル発射筒が使用不能にされる]
[モスクワ郊外の愛国者公園にロシア海軍のタイフーン級戦略原潜アルハンゲリスクのセイルが展示される]


ただ1隻の941原潜の現役艦「ドミトリー·ドンスコイ」ですが、今回の記事によると、2020年までは現役に留まるとの事です。

以前には2017年まで現役に留まる予定でしたが、更に数年間延びました。

「ドミトリー·ドンスコイ」の退役が先送りされた理由は、ロシア海軍新世代戦略原潜「ボレイ」級潜水艦発射弾道ミサイル「ブラヴァー」の改良型の試験を行なう為です。

「ドミトリー·ドンスコイ」は、2004年から2010年まで「ブラヴァー」の発射試験に従事していましたが、2011年以降は「ブラヴァー」の発射試験は全く実施していませんでした。

現在、『モスクワ熱技術研究所』は、「ブラヴァー」改良型の開発を進めています。
[ロシア海軍の潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)ブラヴァーは改良される]

この改良型「ブラヴァー」-「ブラヴァー-M」の試験艦として、再び「ドミトリー·ドンスコイ」が使用される事になるようです。

近代化改装されるロシア海軍のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは2017年初頭に地中海へ行く

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『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2016年6月20日13時36分配信
【巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」は2017年に地中海へ向かう】

セヴェロドヴィンスクでの修理を完了するロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」は、2017年初頭に地中海の戦闘勤務へと向かう。
『Lenta.ru』はロシア連邦国防省の情報提供者より伝えられた。


軍当局の代理人によると、「マルシャル・ウスチーノフ」は、2017年初頭から修理へ着手されなければならない黒海艦隊の同タイプの巡洋艦「モスクワ」の一時的な代替となる事が考慮されている。

「マルシャル・ウスチーノフ」は、2011年からセヴェロドヴィンスク『ズヴェズドーチカ』工場で定期修理と近代化が実施されている。
以前には、修理完了後、巡洋艦太平洋艦隊へ移管されると報じられた。
2015年末、同艦は係留試験を開始した。

「マルシャル・ウスチーノフ」の近代化の過程においては、特に新たな電波位置特定ステーション(レーダー)が設置された。
巡洋艦3次元遠距離探知レーダー「ポドベレゾヴィク」と、低空飛行目標探知の為に最適化された格子型フェーズドアレイアンテナの「フレガート-M2M」を受け取った。
新たなレーダーは、同艦の建造中に設置された電波位置特定複合体MR-800「フラク」に含まれる電波位置特定ステーションMR-600「ヴォスホート」MR-710「フレガート-M」を代替する為に設置された。

「マルシャル・ウスチーノフ」(プロジェクト1164「アトラント」)は、ニコラエフ61コムーナ記念工場で1978年10月に起工された。
1986年9月、同艦は海軍へ加わった。
1987年3月、巡洋艦セヴァストーポリからセヴェロモルスクへ移動し、赤旗北方艦隊の戦闘編制へ入った。

就役中に巡洋艦は何度も北方艦隊最高の水上艦として認められた。
「マルシャル・ウスチーノフ」大西洋横断航海を行ない、グレートブリテン、アメリカ合衆国、カナダ、シリア、アルジェリア、その他の国の港へ寄港した。
高位の軍人や諸国の外交官、王位に在る者が艦上へ迎えられた。

就役中に「マルシャル・ウスチーノフ」は、ミサイル、砲、対潜複合体を使用した370回以上の戦闘演習を遂行した。
巡洋艦は、ほぼ15万海里を航行し、1089時間を公海上で過ごした。

プロジェクト「アトラント」巡洋艦の排水量は11380トン、全長186メートル、幅20.8メートル。
艦は34ノットまでの速力を発揮できる。
乗組員は510名。
巡洋艦の主要打撃兵装はミサイル複合体P-500「バザーリト」の16基の発射機である。
これに加え、砲、対空防衛ミサイル装置、魚雷発射装置と深海爆撃を行なう為のロケット装置を装備する。


北方艦隊プロジェクト1164「アトラント」(「スラヴァ」級)ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」(1986年11月5日就役)は、2011年6月、オーバーホールの為にセヴェロドヴィンスク市「ズヴェズドーチカ」工場へ到着しました。
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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
2011年6月30日14時25分配信
【北方艦隊のロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」は修理と近代化の為にセヴェロドヴィンスクへ到着した】

2012年10月末、ドックへ入渠しました。
[スラヴァ型ロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはドック入りした]


2013年6月20日、進水式典が行なわれました。
[ロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは進水する]


その後、レーダーなどを換装する近代化改装工事が始まりました。
[ロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは近代化改装される]

既に「マルシャル・ウスチーノフ」には、MR-600「ヴォスホード」に代わり、大型3次元レーダーMR-650「ポドベレゾヴィク」が装備されています。
[大型3次元レーダー「ポドベレゾヴィク」]

『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2015年3月18日16時51分配信
【「マルシャル・ウスチーノフ」は近代化されたレーダーを受け取った 】
「ポドベレゾヴィク」の他に、艦橋頭頂部のレーダー「フレガート-M2M」に換装されました。

「マルシャル・ウスチーノフ」は、2015年末までにロシア海軍へ復帰する予定でした。
[ロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは2015年末にロシア海軍へ復帰する]
[ロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは2015年末までにロシア海軍北方艦隊へ復帰する]

しかし、「新たなミサイル複合体」が搭載される事になった為も有り、2016年に延ばされました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは新型ミサイル兵装を受け取り、2016年に復帰する]

2015年12月初頭、「ズヴェズドーチカ」岸壁での係留試験が開始されました。
[近代化改装中のロシア海軍ロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは係留試験を開始した]
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「マルシャル・ウスチーノフ」は、2016年第3クオーター(7月~9月)に航行試験を開始し、今年12月末までにロシア海軍へ復帰します。
[近代化されるロシア海軍のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは2016年夏-初秋に航行試験を始める]


今回の記事によると、近代化改装を終えた「マルシャル・ウスチーノフ」は、復帰後の2017年初頭に地中海へ向かうとの事です。

同型艦で黒海艦隊旗艦親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」は2017年初頭から近代化改装を開始するので、「モスクワ」が復帰するまで「マルシャル・ウスチーノフ」が代わりを務める事になるようです。

おそらくは、ロシア海軍地中海作戦連合部隊(2013年6月1日設立)の旗艦を務めるという事でしょう。
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「マルシャル・ウスチーノフ」以外のプロジェクト1164ロケット巡洋艦も、今後の近代化改装が予定されています。
[ロシア海軍の現用ロケット巡洋艦(プロジェクト1164及びプロジェクト1144)は近代化される]

太平洋艦隊旗艦親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」は、2020年までに近代化改装が実施されます。
[ロシア海軍太平洋艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグは2020年までに近代化改装を行なう]

ロシア海軍の新世代多用途原潜ヤーセン級は新たな通信機器を得る

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『タス通信』より
2016年6月20日11時49分配信
【潜水艦「ヤーセン」の乗員の健康状態は特殊ブレスレットによって監視される】
モスクワ、6月20日/タス通信

多目的原子力潜水艦プロジェクト885「ヤーセン」は新世代の通信・管理機器を、更に乗組員は、潜水艦乗りの健康状態と居場所を監視する事を可能にする特殊ブレスレットを受け取る。
タス通信『統合機器製造営団』(国家法人『ロシアン・テクノロジーズ』へ加入)の代理人より伝えられた。

「装置は既に作成されており、現在、必要な試験が行なわれています。
通信複合体は新世代の技術に基づいています。
特に、ソフトウェア無線技術、そして特殊ソフトウェアの使用は、"鉄製品"に頼る事無く速やかに全ての課題を解決します。
これにより、装置の能力は大幅に拡大し、重量と寸法は数分の1に縮小されます」

対談者は話した。

彼は、機器の構成には、更に、乗組員の居場所と健康状態を測定する為の特殊電子ブレスレットが含まれている事を指摘した。

これまでにロシア海軍「ヤーセン」型潜水艦を1隻保有している-潜水艦「セヴェロドヴィンスク」は1993年に起工され、2013年末に試験運用の為に軍へ引き渡され、北方艦隊に在籍している。

次の潜水艦「カザン」は、更新されたプロジェクト885Mにより建造されている。
同艦は2009年に起工されており、海軍は2017年の受領を計画している。
ロシア海軍は、このような潜水艦を総計で7隻受領しなければならない。


[新世代多用途原潜ヤーセン級(旧ブログ)]
[新世代多用途原潜ヤーセン級]

プロジェクト885「ヤーセン」原子力水中巡洋艦は、これまでに5隻がセヴェロドヴィンスク市「セヴマシュ」で起工され、この内の1隻が就役しています。

1番艦K-560「セヴェロドヴィンスク」は1993年12月21日に起工され、2010年6月15日に進水、2013年12月30日に納入、2014年6月17日に就役し、北方艦隊第11対空母原潜師団へ編入されました。
[新世代多用途原潜セヴェロドヴィンスクはロシア海軍へ納入された]
[ロシア海軍最新鋭多用途原潜セヴェロドヴィンスクに聖アンドレイ旗は揚がった]
就役後も各種試験と慣熟訓練に従事していましたが、2016年3月までに終了しました。
[ロシア海軍最新鋭多用途原潜セヴェロドヴィンスクは戦闘演習の為に出航する]
[ロシア海軍北方艦隊はバレンツ海で対潜戦闘訓練を行なった]
[ロシア海軍最新鋭原子力水中巡洋艦セヴェロドヴィンスクはバレンツ海から巡航ミサイル"カリブル"を発射した]


2番艦「カザン」からは改良型のプロジェクト885Mとなり、2009年7月24日に起工されました。
[改ヤーセン級多用途原潜カザンのロシア海軍への引き渡しは2017年に予定されている]

3番艦(改「ヤーセン」級としては2隻目)「ノヴォシビルスク」は2013年7月26日に起工されました。
[ヤーセン級多用途原潜3番艦ノヴォシビルスクは起工された]
[ヤーセン級多用途原潜ノヴォシビルスクの船体の水圧試験が行なわれた]

4番艦(改「ヤーセン」級としては3隻目)「クラスノヤルスク」は、2014年7月27日に起工されました。
[多用途原潜ヤーセン級4番艦クラスノヤルスク(と戦略原潜ボレイ級5番艦)はロシア海軍の日に起工された]

5番艦(改「ヤーセン」級としては4隻目)「アルハンゲリスク」は、2015年3月19日に起工されました。
[ロシア海軍の為のヤーセン級多用途原潜5番艦アルハンゲリスクは起工された]


6番艦(改「ヤーセン」級としては5隻目)「ペルミ」は、2016年7月29日に起工される予定です。
[ロシア海軍の為のヤーセン級原子力水中巡洋艦ペルミは2016年7月29日に起工される]


合計で7隻の調達が計画されている「ヤーセン」級多用途原潜は、今後、新開発の通信機器が搭載されるとの事です。

おそらくは、2番艦「カザン」から就役時に搭載され、1番艦「セヴェロドヴィンスク」は後日装備となるでしょう。

更には、乗員の艦内での居場所と健康状態が即座に分かる特殊電子ブレスレットも導入されます。
こちらは、各乗員が腕に装着するようです。


この他、「ヤーセン」級多用途原潜には新世代の原子炉セキュリティシステムが搭載されています。
(こちらは1番艦から搭載)
[ロシア海軍最新鋭多用途原潜セヴェロドヴィンスクは最新の原子炉セキュリティシステムを有する]

クリル諸島(千島列島)のマトゥア島(松輪島)で旧日本海軍の零式艦上戦闘機(ゼロ戦)が発見された

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2016年6月19日3時37分配信
【クリル諸島で我々は第2次世界大戦時の日本の飛行機を発見した】
モスクワ、6月19日-ロシア通信社ノーボスチ

ロシア連邦国防省ロシア地理学協会の学術探検の参加者は、クリル諸島マトゥア島ドヴォイナヤ湾沿岸エリアで大祖国戦争(第2次世界大戦)時代のものと見られる日本飛行機を発見した。
東方軍管区広報サービス部長アレクサンドル・ゴルデーエフは発表した。

「翼が付いた胴体の保存状態は、かなり良好であり、それは、おそらくマトゥア島に駐留していた飛行隊に所属する第2次世界大戦時の軽戦闘機『ミツビシ・ゼロ』であると推察されます。
機体の文字は、とてもよく視認できます」
ゴルデーエフ
は説明した。

飛行機は製造番号1733を有しており、1942年に製造された。
潜水夫は湾、入り江、水中物体を調査したが、専門家はドイツ或いは日本潜水艦が居た場所の痕跡を発見していない。

200名と6隻の艦船から成る遠征隊は、5月7日にウラジオストクを出航し、5月14日にマトゥア島へ到着した。


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現在、クリル諸島(日本側呼称・千島列島)には、ロシア海軍沿岸ミサイル部隊は駐留していますがロシア海軍「軍港」は存在せず、艦船も駐留していません。

クリル諸島に駐留するロシア海軍沿岸ミサイル部隊は、2016年中には新たな地対艦ミサイルを受け取ります。
[ロシア海軍太平洋艦隊はクリル諸島に新たな地対艦ミサイルを配備する]

2016年3月下旬、ロシア連邦国防相セルゲイ・ショイグ上級大将は、クリル諸島ロシア海軍「軍港」が造られる可能性に初めて言及し、クリル諸島へ太平洋艦隊の調査部隊を派遣すると述べました。
[クリル諸島にロシア海軍太平洋艦隊の基地が建設されるかもしれない]



2016年5月7日、大型揚陸艦「アドミラル・ネヴェリスコイ」サルベージ船KIL-168など6隻で構成され、太平洋艦隊副司令官アレクサンドル・リャブヒン中将が指揮する調査部隊ウラジオストクを出航し、5月14日にクリル諸島中部のマトゥア島へ到着しました。
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以後、現在までマトゥア島太平洋艦隊の基地を建設する可能性についての調査が行なわれています。
[クリル諸島のマトゥア島にロシア海軍太平洋艦隊の基地が建設される?]

マトゥア島には太平洋戦争中に旧日本海軍が建設した飛行場跡(3本の滑走路)が残されており、その復旧の可能性についても調査が進められています。
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[クリル諸島のマトゥア島でロシア海軍太平洋艦隊の基地建設の為の調査が進められている]


5月末からはヘリコプター発着の為のマトゥア島飛行場の復旧作業が始まりました。
この他、大型揚陸艦が海岸へ貨物を荷揚する為の海岸の整備も行われています。
[ロシア海軍太平洋艦隊はクリル諸島(千島列島)マトゥア島(松輪島)の旧日本軍飛行場を再建する]

これと並行して旧日本軍の地下施設(掩体壕など)の本格的な調査(重機による掘削)も行なわれています。
[ロシア海軍太平洋艦隊はクリル諸島(千島列島)マトゥア島(松輪島)の旧日本軍地下施設を調査する]
[ロシア海軍太平洋艦隊はクリル諸島(千島列島)マトゥア島(松輪島)の旧日本軍地下施設の調査を続ける]


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そして今回、マトゥア島を調査していたロシア国防省(ロシア海軍)調査隊は、ドヴォイナヤ湾旧日本海軍零式艦上戦闘機(ゼロ戦)を発見しました。

このゼロ戦製造番号1733で1942年に製造された機体との事です。

1942年に製造されたゼロ戦二一型(A6M2b)三二型(A6M3)ですが、おそらくは生産機数の多い二一型でしょう。

太平洋戦争中にゼロ戦千島列島へ進出した例としては、1944年春の第二〇三海軍航空隊(戦闘第三〇三飛行隊、戦闘第三〇四飛行隊)が有ります。
この頃にはゼロ戦五二型(A6M5)の配備も始まっていましたが、同航空隊のゼロ戦には古い二一型も多く混じっていました。
この時の戦闘第三〇三飛行隊長真珠湾攻撃以来のベテラン岡嶋清熊少佐(海兵63期)、戦闘第三〇四飛行隊長は、後の紫電改飛行隊長として有名な鴛淵孝大尉(海兵68期)でした。
戦闘第三〇三飛行隊には、第2次大戦時の日本のトップエース・西沢広義飛行兵曹長が居ました。

岡嶋清熊少佐
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鴛淵孝大尉
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西沢広義飛行兵曹長
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この他、第二八一海軍航空隊ゼロ戦も1943年5月に千島列島へ進出していますが、千島では敵と交戦する事は無く、同年11月にはマーシャル諸島へ移動しています。

今回発見された機体は、これらの部隊の所属機でしょうか。

ロシア造船業界はロシア海軍の為の第5世代通常動力潜水艦カリーナ級の建造準備を始める

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『タス通信』より
2016年6月18日13時48分配信
【統合造船業営団は第5世代通常動力潜水艦の作成準備を開始する】
サンクトペテルブルク、6月18日/タス通信

『統合造船業営団』は、近い内に第5世代通常動力潜水艦の作成と製造準備を開始する為のプロジェクト管理者を任命する。

サンクトペテルブルク国際経済フォーラム(SPIEF-2016)におけるタス通信のインタビューに対し、『統合造船業営団』総裁アレクセイ・ラフマノフは述べた。
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「作業へは積極的に取り掛かります。
近い内に、我々の最も経験豊富な指導者の中から、この作業を調整し、製品ライフサイクルを通常形態へプロットする為のプロジェクトの常設管理者が任命されます」

彼は話した。

営団トップによると、この措置は「製造の的確な組織化と、その製造の為の準備」を可能にする。

以前に報じられているように、ロシア第5世代通常動力潜水艦の開発を行なっており、プロジェクトは「カリーナ」の名を受けた。
この潜水艦非大気依存発電装置(AIP)の取得が計画されている。


ロシア海軍第5世代通常動力潜水艦「カリーナ」級の設計作業は、海洋工学中央設計局「ルビーン」により進められています。
[ロシア海軍第5世代AIP潜水艦プロジェクトはカリーナと命名された]
[ロシア海軍の為の第5世代通常動力潜水艦カリーナ級の予備設計作業は完了した]
[ロシア海軍第5世代通常動力潜水艦カリーナ級は2017年から本格的な開発作業を始める]

「カリーナ」「ガマズミ属」を意味します。
「カリンカ」「カリーナ」の指小辞です。


「カリーナ」級の建造は2020年以降に開始されます。
[ロシア海軍の為の第5世代通常動力潜水艦カリーナ級の建造は2020年以降に始まる]

海洋工学中央設計局「ルビーン」は、通常動力潜水艦の為の新たな非大気依存発電装置(AIP機関)-改質型燃料電池の開発も進めています。
[ロシアは新たなAIP機関の試験を終えた]
[ロシア海軍の新世代潜水艦の為のAIP機関の試験は進んでいる]

第5世代の「カリーナ」級は、この非大気依存発電装置(AIP機関)を標準装備します。

「カリーナ」級の建造は、現行の『2011-2020年までの国家軍備プログラム』では無く、その次の『2025年までの国家軍備プログラム』下で実行されます。
[ロシア海軍第5世代通常動力潜水艦カリーナ級は『2025年までの国家軍備プログラム』により建造される]

第5世代通常動力潜水艦「カリーナ」級は、先ず北方艦隊及びバルト艦隊向けに建造されることになるようです。。
[ロシア海軍の第5世代通常動力潜水艦カリーナ級は北方艦隊とバルト艦隊向けに建造される]

ロシア海軍最新鋭大型揚陸艦イワン・グレンはカリーニングラード造船所からバルチースク基地へ移動した

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『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2016年6月17日17時29分配信
【最新大型揚陸艦「イワン・グレン」は『ヤンターリ』工場水域を去った】

カリーニングラード港の船舶移動スケジュールに沿って、6月17日・金曜日の午前、プロジェクト11711大型揚陸艦「イワン・グレン」は『ヤンターリ』を出た。

「大型揚陸艦イワン・グレンは試験実施基地へ移動しました」
工場
の広報サービスは説明した。

新たな揚陸艦の工場航行試験の開始は、未だ伝えられていない。

プロジェクト11711大型揚陸艦のトップ「イワン・グレン」は、2016年末までにロシア海軍への引き渡しが計画されている。
最初の生産艦-「ピョートル・モルグノフ」は、2018年には納入されなければならない。
現時点において、その船体は完全に形成されている。

プロジェクト11711大型揚陸艦は、艦上に戦車13両或いは歩兵戦闘車36両、更には300名までの揚陸部隊を乗せる事が出来る。
艦の兵装は3基の6銃身30mm機関砲と2機の輸送戦闘ヘリコプターKa-29である。


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[新型揚陸艦イワン・グレン]

プロジェクト11771大型揚陸艦の1番艦「イワン・グレン」は、カリーニングラード沿バルト造船工場『ヤンターリ』で2004年12月24日に起工され、それから約8年後の2012年5月18日に進水しました。
[新型揚陸艦イワン・グレンは進水する]


進水から3年以上経った2015年10月9日、ようやく係留試験が始まりました。
[ロシア海軍の新型揚陸艦イワン・グレンは係留試験を開始した]

ロシア海軍への引き渡しは2015年末に予定されていたのですが、2016年に延期されました。
[大型揚陸艦イワン・グレンは2016年にロシア海軍へ引き渡される]
[ロシア海軍の新世代水上艦の就役は2016年に延期された]

「イワン・グレン」は、2016年1月下旬から航行試験開始前の消磁作業を行ないました。
[ロシア海軍の最新鋭大型揚陸艦イワン・グレン近影(2016年1月下旬-2月中旬)]

「イワン・グレン」の航行試験(工場航行試験)開始時期は何度も延期されており、最近では5月末開始予定だったのですが、これも延期されました。
[ロシア海軍最新大型揚陸艦イワン・グレンは2016年5月末に航海試験を開始する]

そして6月17日、「イワン・グレン」は、ようやくカリーニングラード『ヤンターリ』造船所から「試験実施基地」即ちバルチースクへ移動しました。
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バルチースク基地への移動は、近い内に「イワン・グレン」の航行試験が始まる事を意味します。

「イワン・グレン」は、2016年末までにロシア海軍へ引き渡されます。


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2015年6月に起工されたプロジェクト11711大型揚陸艦2番艦「ピョートル・モルグノフ」の建造工事も進められていますが、同型の建造は2隻で終了します。
[ロシア海軍の為のイワン・グレン型揚陸艦2番艦ピョートル・モルグノフは起工された]
[ロシア海軍はプロジェクト11711大型揚陸艦(イワン・グレン型)の調達を2隻で打ち切る]

その後は、より大型の汎用揚陸艦の建造へ移行します。
[ロシア海軍の為の新たな汎用大型揚陸艦は『2018-2025年の国家軍備プログラム』において建造される]
[ロシア海軍将来汎用揚陸艦の為の新たな戦闘情報管理システムが開発される]