ロシア海軍第4世代多用途原潜ヤーセン級は2023年までに計7隻が就役する

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2016年7月29日14時15分配信
【プロジェクト「ヤーセン」シリーズ潜水艦は2023年までに用意される】
セヴェロドヴィンスク、7月29日-ロシア通信社ノーボスチ

プロジェクト885「ヤーセン」シリーズ多目的原子力潜水艦は2023年には用意が整う。
金曜日、このクラスの第6の潜水艦の起工式典で(ロシア)海軍副総司令官(軍備担当)ヴィクトール・ブルスク中将は報道陣へ表明した。

彼は、少なくとも7隻の「ヤーセン」が建造される事を想い起した。
「このシリーズは2023年までに用意が整い、その後、機器は常に更なる発展の方向へ進む事になります」
彼は話した。

ブルスクは、近代化される「ヤーセン」太平洋艦隊及び北方艦隊への受け入れが続けられる事を指摘した。
「遥かに大きな強度で、同様の任務が遂行されます」

「ペルミ」と命名された原子力潜水艦セヴェロドヴィンスクで起工された。
水中巡洋艦シリーズのトップ「セヴェロドヴィンスク」は2014年6月17日に海軍へ引き渡された。

「これはアルハンゲリスク州とペルミ地方を結ぶ記念すべきものです。
我々と、南ポモールとペルミ地方で崇拝されている大商人ストロガノフ家を結びつけるように」
アルハンゲリスク州知事イーゴリ・オルロフ
は強調した。

多目的原子力潜水艦「カザン」、「ノヴォシビルスク」、「クラスノヤルスク」、「アルハンゲリスク」は改善されたプロジェクト「ヤーセン-M」(885M)の下に建造されている。
その排水量は13800トン、潜航深度520メートル、乗員64名、自立行動期間100日、水中速力31ノット。
兵装として、機雷、533mm魚雷、有翼ミサイル「カリブル」及び「オーニクス」が在る。


[新世代多用途原潜ヤーセン級(旧ブログ)]
[新世代多用途原潜ヤーセン級]
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ロシア海軍第4世代原子力潜水艦であるプロジェクト885「ヤーセン」原子力水中巡洋艦は、これまでに6隻がセヴェロドヴィンスク市「セヴマシュ」で起工され、このうち1隻が就役済みです。

1番艦K-560「セヴェロドヴィンスク」は1993年12月21日に起工され、2010年6月15日に進水、2013年12月30日に竣工、2014年6月17日に就役し、北方艦隊第11対空母原潜師団へ編入されました。
[ロシア海軍最新鋭多用途原潜セヴェロドヴィンスクに聖アンドレイ旗は揚がった]
就役後も各種試験と慣熟訓練に従事していましたが、2016年3月までに終了しました。
[ロシア海軍最新鋭多用途原潜セヴェロドヴィンスクは戦闘演習の為に出航する]
[ロシア海軍北方艦隊はバレンツ海で対潜戦闘訓練を行なった]
[ロシア海軍最新鋭原子力水中巡洋艦セヴェロドヴィンスクはバレンツ海から巡航ミサイル"カリブル"を発射した]


2番艦「カザン」からは改良型のプロジェクト885Mとなり、2009年7月24日に起工されました。
ロシア海軍への引き渡しは2018年に予定されています。
[新世代多用途原潜カザンと戦略原潜クニャージ・ウラジーミルは2018年にロシア海軍へ引き渡される]

3番艦(改「ヤーセン」級としては2隻目)「ノヴォシビルスク」は2013年7月26日に起工されました。
ロシア海軍への引き渡しは2019年に予定されています。
[ヤーセン級多用途原潜3番艦ノヴォシビルスクは起工された]

4番艦(改「ヤーセン」級としては3隻目)「クラスノヤルスク」は、2014年7月27日に起工されました。
ロシア海軍への引き渡しは2020年に予定されています。
[多用途原潜ヤーセン級4番艦クラスノヤルスク(と戦略原潜ボレイ級5番艦)はロシア海軍の日に起工された]

5番艦(改「ヤーセン」級としては4隻目)「アルハンゲリスク」は、2015年3月19日に起工されました。
ロシア海軍への引き渡しは2021年に予定されています。
[ロシア海軍の為のヤーセン級多用途原潜5番艦アルハンゲリスクは起工された]

6番艦(改「ヤーセン」級としては5隻目)「ペルミ」は、2016年7月29日に起工されました。
ロシア海軍への引き渡しは2022年に予定されています。
[ロシア海軍の為の第6のヤーセン級原子力水中巡洋艦ペルミはセヴェロドヴィンスクで起工された]

7番艦(改「ヤーセン」級としては6隻目)の起工は2017年に、ロシア海軍への引き渡しは2023年に予定されています。


現在の所、「ヤーセン」級シリーズの建造は7隻で終了する予定であり、その後は第5世代原子力潜水艦「ハスキー」級の建造へ移行します。
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ロシア海軍黒海艦隊の為のプロジェクト11356R警備艦(フリゲート)3番艦アドミラル・マカロフの航行試験が始まった

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『タス通信』より
2016年7月29日14時49分配信
【警備艦「アドミラル・マカロフ」は航行試験の枠組みにおいて初めて出航した】
カリーニングラード、7月29日/タス通信特派員ウラジーミル・ヌヤクシェフ

本日(7月29日)、プロジェクト11356警備艦シリーズの第3の警備艦「アドミラル・マカロフ」は、工場航行試験の枠組みにおいて初めてバルト海へ出航した。
タス通信造船所の広報サービス代表タマーラ・カダノワより伝えられた。

「本日、バルチースクに滞在していたアドミラル・マカロフは、工場航行試験プログラムの課題を遂行する為、初めてバルト海への航海へと向かいました」
彼女は話した。

対談者は、艦の乗組員と試験実施チームが総合システム及び装置、主動力装置、無線、航法機器の試験を実施すると説明した。
土曜日・7月30日夕方、「アドミラル・マカロフ」バルチースクへの帰港が計画されており、バルト艦隊主要基地の船員と共に、今年7月31日に祝われる「ロシア海軍の日」を迎える。

「アドミラル・マカロフ」は、カリーニングラード沿バルト造船工場『ヤンターリ』で2012年2月29日に起工され、2015年9月2日に進水した。
海軍への引き渡しは、今年の第3クオーター(7月~9月)に実施されなければならない。

この造船工場ロシア連邦国防省の発注の下でプロジェクト11356艦シリーズを建造している。
同プロジェクト警備艦のトップ「アドミラル・グリゴロヴィチ」は2016年3月11日に発注者へ引き渡され、黒海艦隊へ補充された。
2番艦「アドミラル・エッセン」は今年6月7日に黒海艦隊へ加わった。

このシリーズの艦には、ミサイル複合体「カリブル-NK」、高射ミサイル複合体「シチーリ-1」、口径100mmのA-190砲、魚雷及び対潜兵器が装備されている。
また、各艦にはヘリコプターが搭載される。


[ロシア海軍の為の新たなフリゲート~プロジェクト11356R(アドミラル・グリゴロヴィチ型)とプロジェクト22350(アドミラル・ゴルシコフ型)]
[アドミラル・グリゴロヴィチ型フリゲート]

プロジェクト11356R警備艦(フリゲート)3番艦「アドミラル・マカロフ」は、2012年2月29日にカリーニングラード『ヤンターリ』造船所で起工されました。
[改タルワー級フリゲート「アドミラル・マカロフ」起工]

それから3年半後の2015年9月2日に進水しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の為の新型警備艦(フリゲート)アドミラル・マカロフは進水した]

2016年4月1日、造船所の岸壁で係留試験が始まりました。
[ロシア海軍黒海艦隊の為の新型警備艦(フリゲート)アドミラル・マカロフの係留試験が始まった]

2016年7月9日に『ヤンターリ』造船所からバルチースク海軍基地へ移動しました。
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そして7月29日、工場航行試験が開始されました。

「アドミラル・マカロフ」は、2016年秋頃にロシア海軍へ引き渡される予定です。

ロシア海軍唯一の空母アドミラル・クズネツォフは2017年から近代化改装を開始する

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『タス通信』より
2016年7月29日13時6分配信
【ロシア海軍は2017年の『ズヴェズドーチカ』での「アドミラル・クズネツォフ」の修理の選択肢を検討している】
セヴェロドヴィンスク、7月29日/タス通信

航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」は来年に修理へと向かい、作業は艦船修理センター『ズヴェズドーチカ』で実施される事になるだろう。
ロシア海軍副総司令官(軍備担当)ヴィクトール・ブルスクは報道陣へ伝えた。

「それは今の所、ズヴェズドーチカになる予定です。
同社は我々の艦船修理企業の中で技術的に最も高度な企業であり、それ故に、彼等が対処します」
ブルスク
「クズネツォフ」修理の質問に答え、こう話した。

彼によると、作業の期間は未だ決まっていない。
「問題点洗い出しの結果により考慮されます」
副総司令官は説明した。

[「アドミラル・クズネツォフ」は航海へと向かう]
ロシア
唯一の航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」は、今秋に航海へと向かい、それは少なくとも3ヶ月間に渡って続く。

「航海は少なくとも3ヶ月間続きます」
ブルスク
は話した。

ブルスクによると、航空母艦は、ヘリコプターKa-52K及び戦闘機MiG-29K/KUBが含まれる更新された航空群を得る。

以前、軍事外交筋は、「アドミラル・クズネツォフ」の艦上航空隊は、2016年10月から2017年1月まで地中海東部からシリアの過激派への攻撃に参加するとタス通信へ伝えた。

ムルマンスクでの技術的準備状態の回復を経た「アドミラルクズネツォフ」は7月1日から訓練飛行を実施した。
以前、同艦は更新された航空群の試験を行なうと伝えられた。

更にタス通信への情報提供者によると、「クズネツォフ」は今秋に新たな航空機MiG-29K/KUBと共に地中海東部へ向かい来年の第1クオーター(1~3月)に同艦は近代化へと向かわなければならない。


[重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフの経歴(ロシア国防省公式サイト)]
[空母アドミラル・クズネツォフ艦長セルゲイ・アルタモノフ]

ニコラエフ(ウクライナ)黒海造船工場で1982年9月1日に起工され、1985年12月4日に進水し、1991年1月20日に当時のソ連海軍へ就役した重航空巡洋艦「アドミラル-フロータ-ソヴィエツカヴァ-ソユーザ・クズネツォフ」は、同年12月末に黒海から北方艦隊基地へ回航され、以後、同艦隊で運用されています。

「アドミラル・クズネツォフ」は、これまでに7回の遠距離航海を実施しており、最近では、2013年12月17日から2014年5月18日までの5ヶ月間に渡る大西洋・地中海遠征を実施しています。
[空母アドミラル・クズネツォフ第5次地中海遠征(2013年12月-)]

2016年前半はムルマンスク第35艦船修理工場でオーバーホールが行なわれ、6月下旬からバレンツ海で訓練を開始し、7月1日以降は艦載機の飛行訓練も行われています。
[ロシア海軍の正規空母アドミラル・クズネツォフの艦載機の発着艦訓練が始まった]

「アドミラル・クズネツォフ」は、今年(2016年)秋に地中海東部への遠征が計画されており、現在、その為の準備が進められています。
[ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフは地中海遠征の準備を行なっている]
[ロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは2016年秋に新たな艦上戦闘機と共に地中海東部へ行く]
[ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフの地中海遠征は2016年10月よりも早くはならない]
[ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフの地中海遠征は約4ヶ月間に渡る]

地中海東部へ進出した「アドミラル・クズネツォフ」は、シリア領内のISIL(イラク・レバントのイスラム国)への空爆作戦へ参加します。
[ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフは2016年10月から2017年1月までISIL(イラク・レバントのイスラム国)への空爆作戦へ参加する]


今年10月以降の地中海遠征から戻った後、2017年から「アドミラル・クズネツォフ」の近代化改装が始まります。
同艦の近代化改装も、ムルマンスク第35艦船修理工場で実施される事になります。
[ロシア海軍唯一の空母アドミラル・クズネツォフの近代化改装は2017年初頭から始まる]
[ムルマンスクの第35艦船修理工場はロシア海軍空母アドミラル・クズネツォフ近代化改装の為にドックを拡張する]
[ロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは近代化改装により兵装を変更する]

今回の記事では、「アドミラル・クズネツォフ」の近代化(修理)は艦船修理センター『ズヴェズドーチカ』で実施されると記されていますが、第35艦船修理工場『ズヴェズドーチカ』の傘下に入っています。

ロシア海軍の艦載ヘリコプターKa-27の近代化改修は2016年に完了する

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2016年7月29日11時5分配信
【(ロシア)海軍の為の近代化ヘリコプターKa-27Mは2016年に完了する】
モスクワ、7月29日-ロシア通信社ノーボスチ

ロシア海軍の為の近代化対潜ヘリコプターKa-27Mは今年に完了する。
金曜日、ロシア連邦海軍総司令官ウラジーミル・コロリョーフ大将は発表した。

「我々は、今年に近代化対潜ヘリコプターKa-27Mを完了します。
これは、近海ゾーンにおいて、そして戦闘艦グループの一員として我々が自信を感じる事が出来る非常に素晴らしい機体です。
我々は、打撃ヘリコプターKa-52K、電波位置特定巡視ヘリコプターKa-31、打撃戦闘ヘリコプターKa-29にも事実上適応しています」
コロリョーフ
テレビ局『ロシア-24』の生放送で話した。

Ka-27艦上対潜ヘリコプターは機動性が増加し、主な目的は、潜水艦の探索、探知、破壊である。
ヘリコプターは更に、捜索救助活動、負傷者の後送、緊急物資輸送に使用する事も出来る。


以前から報じられているように、ロシア海軍航空隊艦載対潜ヘリコプターKa-27PLは、電子機器類を換装する近代化改修が実施され、Ka-27Mへアップグレードされます。
[ロシア海軍の艦載ヘリコプターKa-27PLとKa-27PSが近代化される]
[ロシア海軍航空隊の長距離対潜哨戒機Tu-142及び対潜ヘリコプターKa-27は2020年までに全機が近代化される]

以前には、2020年までにロシア海軍が保有する約50機のKa-27Ka-27Mへアップグレードする計画でしたが、今回、ロシア海軍総司令官ウラジーミル・コロリョーフ提督は、2016年で終了すると述べました。

既にKa-27の後継となる新世代艦上ヘリコプター「ミノーガ」の開発が始まっているので、既存のKa-27の近代化は限定的なものに留めるのでしょうか。
[ロシア海軍航空隊将来艦上ヘリコプター"ミノーガ"は全く新しい設計となる]

ロシア海軍の為のプロジェクト22800小型ロケット艦シクヴァルは起工された

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2016年7月29日14時34分配信
【レニングラード州で(ロシア)海軍の為の小型ロケット艦「シクヴァル」が起工された】
サンクトペテルブルク、7月29日-ロシア通信社ノーボスチ

ロシア連邦海軍の為の新世代小型ロケット艦「シクヴァル」レニングラード州造船工場『ペラ』で起工された。

「これは純粋に我々ロシアの発明です。
このような排水量の艦で、このような兵装を有するのは、実質的に世界の何処にも有りません。
これは、貴方達が御存じのよう、にシリアでの作戦で、その素晴らしさを実証したミサイル複合体カリブルを8基有しております。
間もなく、これは新たな高射ミサイル複合体を軍備として採用し、我々はパーンツィリを適応させます」
ロシア連邦国防次官ユーリー・ボリソフ
は起工式典において話した。

彼によると「このような兵装は、非常に脅威的な武器であり、単一の敵を長距離から接近させません」

2015年12月、『ペラ』社において、2隻の新世代小型ロケット艦プロジェクト22800「タイフーン」「ウラガーン」が起工された。
これらは、建造及び試験を完了後、2018年までに海軍へ加入する。
海洋計画設計局『アルマーズ』が設計したプロジェクト22800小型ロケット艦の排水量は約800トン、速力は30ノット以上である。
小型ロケット艦は高精度ミサイル兵器及び現代の砲複合体を装備する。
これらの艦の利点の中には、高機動性、高い耐航性、更には、反射低減技術を用いた上部構造物及び船体の方式がある。
艦は、基地から約3000海里離れた海上ゾーンで任務を遂行できる。




プロジェクト22800「カラクルト」は、ロシア海軍の現用のプロジェクト12341「オヴォード」小型ロケット艦(ナヌチュカ級)及びプロジェクト12411「モルニヤ」ロケット艇(タランタル級)の代替となる新世代の小型ロケット艦です。

プロジェクト12341小型ロケット艦(「ミラーシュ」)
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プロジェクト12411ロケット艇(R-239)
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「カラクルト」の最初の2隻:「タイフーン」「ウラガーン」は、2015年12月24日にサンクトペテルブルク「ペラ」造船所で起工されました。
[ロシア海軍の為のプロジェクト22800小型ロケット艦ウラガーンとタイフーンはサンクトペテルブルクで起工された]

「カラクルト」級「ペラ」造船所では7隻建造される予定ですが、他の造船所でも11隻が建造されます(つまり総計18隻)。

2016年5月10日には、クリミア半島のフェオドシヤ造船工場「シトルム」が起工されました。
[ロシア海軍の為のプロジェクト22800小型ロケット艦シトルムはクリミアで起工された]


そして2016年7月29日、「ペラ」造船所「シクヴァル」が起工されました。


プロジェクト22800「カラクルト」小型ロケット艦の主兵装は汎用有翼ミサイル「カリブル」です。
[巡航ミサイル「カリブル」対地攻撃型は2500kmの最大射程を有する]

この他、76mm単装砲1基、AK-630M 30mm機関砲2基を装備します。
この他、高射ミサイル機関砲複合体「パーンツィリ-M」の装備も可能です。
[ロシア海軍の為に3基の新型高射複合体パーンツィリ-Mが発注される]


「カラクルト」は、先に建造されたプロジェクト21631「ブヤン-M」小型ロケット艦(満載排水量949トン)よりも、やや小さく(満載排水量約800トン)、汎用有翼ミサイル「カリブル」垂直発射機(8セル)を装備している点は同じですが、それ以外は比較的軽兵装です。

プロジェクト21631小型ロケット艦(「ゼリョヌイ・ドル」)
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[新世代小型ロケット艦「ブヤン-M」]
「ブヤン-M」の建造は9隻で終了し、以後は「カラクルト」が建造されます。
[ロシア海軍は2019年までに巡航ミサイル"カリブル"を装備する9隻の小型ロケット艦ブヤン-Mを受領する]


元々は「オヴォード」「モルニヤ」の後継としてプロジェクト12300「スコルピオン」ロケット艇(満載排水量465トン)が建造される筈だったのですが、2001年6月5日に起工された1番艇は工事中止となりました。
[ロシア新型ミサイル艇プロジェクト12300「スコルピオン」]

その後、「アルマーズ」設計局「スコルピオン」の拡大発展型(満載排水量800トン)を設計し、それに小改正を加えたのがプロジェクト22800「カラクルト」小型ロケット艦として建造される事になりました。

プロジェクト12300「スコルピオン」ロケット艇(拡大発展型)
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プロジェクト22800「カラクルト」小型ロケット艦
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ロシア海軍の為の第6のヤーセン級原子力水中巡洋艦ペルミはセヴェロドヴィンスクで起工された

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『タス通信』より
2016年7月29日12時25分配信
【第6のプロジェクト「ヤーセン」原子力潜水艦はセヴマシュで起工される】
セヴェロドヴィンスク、7月29日/タス通信

「ペルミ」の名を受けた「ヤーセン」型多目的原子力潜水艦セヴェロドヴィンスク造船工場『セヴマシュ』で起工される。
タス通信特派員は現地より伝えた。

このクラスの第6の潜水艦の起工式典は、今年7月31日に祝われる「ロシア海軍の日」に合わせられた。
これには、ロシア連邦海軍副総司令官ヴィクトール・ブルスク中将、『統合造船業営団』総裁アレクセイ・ラフマノフ設計局『マラヒート』のトップ、ウラジーミル・ドロフェーエフ『セヴマシュ』総取締役ミハイル・ブドニチェンコが出席する。

艦の名前と「誕生」日が記された起工板が潜水艦のセクションの1つに取り付けられる。

原子力潜水艦「ペルミ」は、近代化された多目的潜水艦プロジェクト「ヤーセン-M」系列の5隻目であり、サンクトペテルブルク海洋機械製造局『マラヒート』により設計された。

プロジェクト885シリーズ水中巡洋艦の1隻目「セヴェロドヴィンスク」は2014年6月17日にロシア連邦海軍へ引き渡され、2016年春まで試験運用を実施した。
多目的原子力潜水艦「カザン」、「ノヴォシビルスク」、「クラスノヤルスク」、「アルハンゲリスク」は改善されたプロジェクト「ヤーセン-M」の下に建造されている。


『タス通信』より
2016年7月29日13時1分配信
【ロシア連邦海軍は、2022年に原子力潜水艦「ペルミ」の受領を見込んでいる】
セヴェロドヴィンスク、7月29日/タス通信

ロシア連邦海軍は、2022年に「ペルミ」の名を受けた第6のプロジェクト「ヤーセン」原子力潜水艦の受領を見込んでいる。
ロシア連邦海軍副総司令官(軍備担当)ヴィクトール・ブルスクは述べた。

「全てのスケジュールに従えば、2022年に」
彼は、この問題に沿った質問に答え、こう話した。

多目的原子力潜水艦「ペルミ」は、7月29日にセヴェロドヴィンスク造船工場『セヴマシュ』で起工された。

原子力潜水艦「ペルミ」は、近代化された多目的潜水艦プロジェクト「ヤーセン-M」系列の5隻目であり、サンクトペテルブルク海洋機械製造局『マラヒート』により設計された。

プロジェクト885シリーズ水中巡洋艦の1隻目「セヴェロドヴィンスク」は2014年6月17日にロシア連邦海軍へ引き渡され、2016年春まで試験運用を実施した。
多目的原子力潜水艦「カザン」、「ノヴォシビルスク」、「クラスノヤルスク」、「アルハンゲリスク」は改善されたプロジェクト「ヤーセン-M」の下に建造されている。


[新世代多用途原潜ヤーセン級(旧ブログ)]
[新世代多用途原潜ヤーセン級]
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プロジェクト885「ヤーセン」原子力水中巡洋艦は、これまでに5隻がセヴェロドヴィンスク市「セヴマシュ」で起工され、このうち1隻が就役済みです。

1番艦K-560「セヴェロドヴィンスク」は1993年12月21日に起工され、2010年6月15日に進水、2013年12月30日に竣工、2014年6月17日に就役し、北方艦隊第11対空母原潜師団へ編入されました。
[ロシア海軍最新鋭多用途原潜セヴェロドヴィンスクに聖アンドレイ旗は揚がった]
就役後も各種試験と慣熟訓練に従事していましたが、2016年3月までに終了しました。
[ロシア海軍最新鋭多用途原潜セヴェロドヴィンスクは戦闘演習の為に出航する]
[ロシア海軍北方艦隊はバレンツ海で対潜戦闘訓練を行なった]
[ロシア海軍最新鋭原子力水中巡洋艦セヴェロドヴィンスクはバレンツ海から巡航ミサイル"カリブル"を発射した]


2番艦「カザン」からは改良型のプロジェクト885Mとなり、2009年7月24日に起工されました。
ロシア海軍への引き渡しは2018年に予定されています。
[新世代多用途原潜カザンと戦略原潜クニャージ・ウラジーミルは2018年にロシア海軍へ引き渡される]

3番艦(改「ヤーセン」級としては2隻目)「ノヴォシビルスク」は2013年7月26日に起工されました。
ロシア海軍への引き渡しは2019年に予定されています。
[ヤーセン級多用途原潜3番艦ノヴォシビルスクは起工された]

4番艦(改「ヤーセン」級としては3隻目)「クラスノヤルスク」は、2014年7月27日に起工されました。
ロシア海軍への引き渡しは2020年に予定されています。
[多用途原潜ヤーセン級4番艦クラスノヤルスク(と戦略原潜ボレイ級5番艦)はロシア海軍の日に起工された]

5番艦(改「ヤーセン」級としては4隻目)「アルハンゲリスク」は、2015年3月19日に起工されました。
ロシア海軍への引き渡しは2021年に予定されています。
[ロシア海軍の為のヤーセン級多用途原潜5番艦アルハンゲリスクは起工された]

そして2016年7月29日、「ヤーセン」原子力水中巡洋艦6番艦(改「ヤーセン」級としては5隻目)「ペルミ」が起工されました。
[ロシア海軍の為のヤーセン級原子力水中巡洋艦ペルミは2016年7月29日に起工される]
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「ペルミ」は2022年にロシア海軍へ引き渡される予定です。


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先代の「ペルミ」プロジェクト671RTMK(NATOコード名「ヴィクターIII」)巡洋潜水艦K-292として1987年12月5日に就役し、1992年7月3日からは原子力大型潜水艦B-292と改称され、2002年に「ペルミ」と命名されました。
しかし、2005年頃には除籍され、2007年~2008年に解体されました。

最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は2016年11月22日にロシア海軍への引き渡しが予定されている

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
【カサトノフはフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」が(ロシア)海軍へ加入する時期について発言した】
モスクワ、7月28日-ロシア通信社ノーボスチ、セルゲイ・サフロノフ

プロジェクト22350フリゲートのトップ「アドミラル・ゴルシコフ」は、2016年11月22日に(ロシア)海軍へ引き渡される。
黒海艦隊司令官(1991-1992年)、ロシア連邦海軍第1副総司令官(1992-1999年)イーゴリ・カサトノフ提督は、ロシア通信社ノーボスチのインタビューに対し、こう発言した。

「プロジェクト22350フリゲートシリーズのトップ艦アドミラル・ゴルシコフは、今年11月22日、政府高官の臨席下でロシア海軍へ加入しなければなりません
アドミラル・カサトノフは2017年末に海軍へ引き渡されます。
それは全段階の試験を実施し、海軍の戦闘編制へ受け入れられます」
カサトノフ
は述べた。

彼によると、このシリーズの次の艦「アドミラル・ゴロフコ」は、2020年以降にロシア海軍へ加入する。

プロジェクト22350艦の排水量は4500トン、全長160メートル、幅16メートル、速力29ノット、航続距離4500海里、自立航行期間30日、乗組員180~210名。
フリゲートの兵装は、130mm艦載砲A-192「アルマート」、16基の対艦ミサイル「オーニクス」或いは「カリブル-NKE」の為の発射装置、高射ミサイル複合体「ポリメント・リドゥート」で構成されている。
合計で8隻のプロジェクト22350フリゲートの建造が計画されている。


[ロシア海軍の為の新たなフリゲート~プロジェクト11356R(アドミラル・グリゴロヴィチ型)とプロジェクト22350(アドミラル・ゴルシコフ型)]
[新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」型]
[アドミラル・ゴルシコフ型フリゲート(旧ブログ)]

プロジェクト22350フリゲートの1番艦「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・ゴルシコフ」は2006年2月1日に起工され、2010年10月29日に進水しました。
2014年11月18日から洋上試験を開始し、2015年10月以降は白海及びバレンツ海で各種試験が行なわれています。
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"近影(2016年5月末-6月初頭)]

2番艦「アドミラル-フロータ・カサトノフ」は、2009年11月26日に起工され、2014年12月12日に進水し、現在は造船所の岸壁で艤装中です。
[建造中のロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"へ汎用打撃ミサイル発射機が設置された]


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今回の記事に登場するイーゴリ・ウラジーミロヴィチ・カサトノフ退役海軍大将は、1991年9月から1992年9月まで黒海艦隊司令官を務め、その後、ロシア連邦海軍第1副総司令官に任命され、60歳の定年を迎える1999年まで務めました。
現在はロシア連邦軍参謀本部総長の顧問を務めています。

カサトノフ提督は、今回、ロシア通信社ノーボスチのインタビューを受け、「アドミラル・ゴルシコフ」ロシア海軍への引き渡しが今年11月22日に予定されている事を明らかにしました。

2番艦「アドミラル・カサトノフ」は、彼の父ウラジーミル・カサトノフ(1910年7月8日生まれ、1989年6月9日死去)に因んで命名されておりますが、こちらは2017年末に引き渡されるとの事です。

カサトノフ提督によると、2012年2月1日に起工された3番艦「アドミラル・ゴロフコ」の引き渡しは2020年以降になるとの事です。

ロシア海軍の新世代原子力駆逐艦リデル級の1番艦は2019年に起工される

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2016年7月28日10時33分配信
【カサトノフ:原子力駆逐艦「リデル」のトップの起工は2019年よりも前にはならない】
モスクワ、7月28日-ロシア通信社ノーボスチ、セルゲイ・サフロノフ

プロジェクト「リデル」原子力駆逐艦のトップが起工されるのは、2019年よりも前にはならない。
黒海艦隊司令官(1991-1992年)、ロシア連邦海軍第1副総司令官(1992-1999年)イーゴリ・カサトノフ提督は、ロシア通信社ノーボスチのインタビューに対し、こう発言した。

以前、同艦の起工は2018年に計画されていた。

「起工の時期について触れますと、現在、私共は、2019年と知らされております。
艦はサンクトペテルブルクの北方造船所で建造される事になるでしょう」
カサトノフ
は述べた。

彼は、艦の予備設計は用意されており、艦は原子力推進装置の装備が決定された事を強調した。
「現在、原子炉の選択の問題は解決されています:船舶用原子炉は独自の特徴を有しており、砕氷船と同様に独創的なものです。
その経験を我々は多く蓄積し、理解しております」

提督は話した。


[ロシア将来駆逐艦プロジェクト「リデル」]
[ロシア海軍将来駆逐艦概念設計案・プロジェクト23560E「シクヴァル」]

ロシア海軍は、2000年代後半以降、新世代多用途駆逐艦(将来駆逐艦Перспективный Эсминец)の建造計画について何度も表明して来ました。
[ロシア海軍新世代原子力駆逐艦建造計画]
[ロシア海軍新世代駆逐艦の建造計画は現司令部に承認された]
[ロシアは「超駆逐艦」を建造する]

将来駆逐艦「リデル」は、原子力推進通常動力(ガスタービン)の2タイプの設計が進められていました。
[ロシア新世代駆逐艦は通常動力と核動力の2種類が設計される]

しかし2015年2月20日、ロシア海軍総司令官ヴィクトール・チルコフ提督は、「リデル」の機関が原子力推進にほぼ確定したと述べました。
[ロシア海軍の為の将来駆逐艦リデルは原子力推進となる]

ロシア海軍総司令官ヴィクトール・チルコフ提督は、「リデル」の排水量は、前のクラス(プロジェクト956駆逐艦、約8000トン)よりも遥かに大きくなり、その打撃力は巡洋艦に匹敵すると述べています。
[ロシア海軍将来駆逐艦リデルは巡洋艦に匹敵する攻撃力を有する]

将来駆逐艦「リデル」の動力は、ほぼ原子力推進に決まっています。
[ロシア海軍将来駆逐艦リデル級は原子力推進となる]

「リデル」の上部構造物には複合材料の使用も検討されています。
[ロシア海軍将来駆逐艦リデル級の上部構造物は非金属複合材料で造られるかもしれない]

2015年6月、ロシア連邦海軍総司令官ヴィクトール・チルコフ提督は、「リデル」の建造は2019年から開始されると述べました。
[ロシア海軍の為の将来駆逐艦リデル級の建造は2019年に開始される]

2015年7月、『統合造船業営団』国家防衛発注局取締役アナトーリー・シレモフ氏は、「リデル」の設計原案は2016年には纏まり、起工は早くて2018-2019年になると述べています。
[ロシア海軍の新型駆逐艦プロジェクト23560リデルの設計原案は2016年に出来上がる]

2015年12月、『統合造船業営団』総裁アレクセイ・ラフマノフ氏は、2018年に「リデル」建造の為のプレートカットが開始されると発言しました。
[ロシア海軍の将来駆逐艦リデル級は2018年から建造を開始する]

「リデル」は、ロシア連邦『2018-2025年の国家軍備プログラム』の枠組みにおいて起工されます。
[ロシア海軍将来駆逐艦リデル級は『2018-2025年の国家軍備プログラム』において建造される]

「リデル」の設計を担当する『北方計画設計局』は、実際にロシア海軍向けとして建造される艦の設計へ着手しています。
[ロシア海軍将来駆逐艦リデル級の本格的な設計作業が始まる]
(これまでに公開されている模型は、「リデル」の概念設計案「シクヴァル」のものであり、このままの形で建造されるわけではない)


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今回の記事に登場するイーゴリ・ウラジーミロヴィチ・カサトノフ退役海軍大将は、1991年9月から1992年9月まで黒海艦隊司令官を務め、その後、ロシア連邦海軍第1副総司令官に任命され、60歳の定年を迎える1999年まで務めました。
現在はロシア連邦軍参謀本部総長の顧問を務めています。

カサトノフ提督は、以前には駆逐艦「リデル」将来空母の基礎になると述べています。
[ロシア海軍の将来駆逐艦リデルは将来正規空母の基礎となる]

今回のカサトノフ提督の発言を見る限り、駆逐艦「リデル」には、2016年6月16日に進水した新型砕氷船「アルクチカ」と同型の原子炉RITM-200が搭載されることになるようです。
[ロシア海軍将来原子力空母は原子炉RITM-200を搭載するかもしれない]

ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフの地中海遠征は約4ヶ月間に渡る

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2016年7月28日9時56分配信
【「アドミラル・クズネツォフ」は地中海へ4ヶ月程度滞在する】
モスクワ、7月28日-ロシア通信社ノーボスチ、セルゲイ・サフロノフ

航空母艦「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・クズネツォフ」航空艦グループは2016年末までに地中海への航海を行ない、それは4ヶ月程度に渡って続けられる。
黒海艦隊司令官(1991-1992年)、ロシア連邦海軍第1副総司令官(1992-1999年)イーゴリ・カサトノフ提督は述べた。

「艦は年末に行きます。形成される航空母艦グループは、複数の艦で構成され、戦闘前哨は原子力多目的潜水艦になるでしょう。
航海時間は3~4ヶ月が予定されています」
カサトノフ
ロシア通信社ノーボスチのインタビューに対し、こう話した。

彼によると、国境までは航空機Il-38、Tu-142がグループへ同行し、演習を実施する。
艦(の上空)にはTu-160が配置され、行動する事も考えられるだろう。

カサトノフは、航空母艦シリアでの作戦へ参加する可能性についてはコメントしなかった。
「如何なる任務が同艦へ与えられても、彼等は、それを遂行するでしょう」
提督は述べた。


重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」は、2016年6月下旬からバレンツ海で訓練を開始し、7月1日以降は艦載機の飛行訓練も行われています。
[ロシア海軍の正規空母アドミラル・クズネツォフの艦載機の発着艦訓練が始まった]

「アドミラル・クズネツォフ」は、今年(2016年)秋に地中海東部への遠征が計画されており、現在、その為の準備が進められています。
[ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフは地中海遠征の準備を行なっている]
[ロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは2016年秋に新たな艦上戦闘機と共に地中海東部へ行く]
[ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフの地中海遠征は2016年10月よりも早くはならない]

地中海東部へ進出した「アドミラル・クズネツォフ」は、シリア領内のISIL(イラク・レバントのイスラム国)への空爆作戦へ参加します。
[ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフは2016年10月から2017年1月までISIL(イラク・レバントのイスラム国)への空爆作戦へ参加する]


今回の記事に登場するイーゴリ・ウラジーミロヴィチ・カサトノフ退役海軍大将は1939年2月10日生まれで、現在77歳です。

1960年にセヴァストーポリP.S.ナヒーモフ黒海海軍高等学校を卒業し、主に黒海艦隊で勤務し、大型対潜艦「プロヴォールヌイ」、「オチャコフ」艦長を務めました。
1982年から1988年までは北方艦隊コラ異種戦力小艦隊司令官、1988年から1991年までは北方艦隊第1副司令官を務めました。
1991年9月に黒海艦隊司令官に就任し、ソ連邦解体後の1992年9月まで務めました。

彼の黒海艦隊司令官在任中にソ連邦は解体され、ロシアウクライナ黒海艦隊帰属・分割問題の渦中に置かれる事となりました。
(独立したウクライナは、彼を黒海艦隊司令官として認めなかった)

1992年9月にロシア連邦海軍第1副総司令官に任命され、60歳の定年を迎える1999年まで務めました。
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この間、1995年12月~1996年3月まで重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」を中核とするロシア海軍地中海遠征部隊の指揮官を務めました。
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[空母クズネツォフ地中海遠征(1996年初頭)]

退役後は政界進出を目論みましたが資金不足で断念し、現在は、ロシア連邦軍参謀本部総長の顧問を務めながら、元海軍大将の軍事評論家として時々メディアに顔を出しています。

彼の甥のウラジーミル・カサトノフ中将は、現在、ロシア海軍太平洋艦隊第1副司令官兼参謀長を務めています。
[ウラジーミル・カサトノフ少将はロシア太平洋艦隊参謀長に就任した]


20年前には「アドミラル・クズネツォフ」の初めての地中海遠征の指揮を執った事も有るカサトノフ提督は、今年10月以降に予定されている同艦の地中海遠征について語りました。

カサトノフ提督は、「クズネツォフ機動部隊」には多目的原子力潜水艦も加わると言っていますが、同氏が指揮を執った20年前の「クズネツォフ機動部隊」には、原子力巡洋潜水艦「ヴォルク」が参加していました。

なお、カサトノフ提督が指揮官を務めた1995年12月8日から1996年3月22日までの地中海遠征には、北方艦隊、バルト艦隊、黒海艦隊から以下の艦船が参加しました。

[北方艦隊]
重航空巡洋艦「ソ連邦海軍元帥クズネツォフ」、駆逐艦「ベッストラーシヌイ」(現アドミラル・ウシャコーフ)、大型海洋給油船「ドニエプル」(セルゲイ・オシポフ)、救助曳船SB-406、原子力巡洋潜水艦「ヴォルク」

[バルト艦隊]
警備艦「プイルキー」、中型海洋給油船「オレクマ」

[黒海艦隊]
救助曳船「シャフテル」、大型海洋給油船「イワン・ブブノフ」

ロシア海軍太平洋艦隊の原子力水中巡洋艦トムスクは任務を終えてカムチャツカへ帰港した

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2016年7月27日7時9分配信
【原子力水中巡洋艦「トムスク」はカムチャツカの駐留地点へ戻った】
モスクワ、7月27日-ロシア通信社ノーボスチ

原子力水中ロケット巡洋艦「トムスク」は、成功裏に任務を遂行した後、ヴィリュチンスク市太平洋艦隊潜水艦部隊の常時駐留地点へ戻ってきた。
東方軍管区下の太平洋艦隊広報サービス・情報供給部長ウラジーミル・マトヴェーエフは発表した。

「水中巡洋艦の艦長セルゲイ・セルギエンコ1等海佐は、セルゲイ・レキシ少将へ、乗組員は与えられた任務を遂行し、水中巡洋艦の構成材に異常は無く、乗員は健常であると報告しました」
マトヴェーエフ
は話した。

桟橋で潜水艦乗員は、潜水艦部隊司令部の代表、連合部隊本部の士官、家族や親戚に出迎えられた。
レキシ少将は、伝統的な子豚の丸焼きを艦長と乗組員へ贈り、特に優秀な将兵には表彰状と価値ある贈り物を手渡した。




ロシア・ソ連潜水艦総合情報サイト『ディープストーム』より
【プロジェクト949A:K-150「トムスク」】

巡洋潜水艦K-150セヴェロドヴィンスク「セヴマシュ」造船所で1991年8月27日に起工されました。

1992年4月28日、原子力水中巡洋艦へ種別変更されました。

1993年4月13日、「トムスク」と命名されました。

1996年7月20日に進水し、1996年12月30日にロシア海軍へ納入されました。

1997年3月17日に赤旗北方艦隊第1潜水艦小艦隊・第11潜水艦師団へ編入されました。

1998年に太平洋艦隊へ転属し、カムチャツカ半島ヴィリュチンスクへ回航されました。

2008年11月、定期修理を行なう為、沿海地方ボリショイ・カーメニ市艦船修理工場「ズヴェズダー」へ到着しました。

2013年9月16日4時30分頃(モスクワ時間)、修理中に火災が発生しました。

[オスカーII級原潜トムスク火災事故]
[オスカーII級原潜トムスク火災事故・続報]

2014年6月12日に進水しました。
[オスカーII級原潜トムスクは進水した]

2014年12月25日に海軍へ引き渡された後、カムチャツカに向かいました。

12月27日に宗谷海峡を東へ通過しました。

『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2014年12月28日発表
【ロシア海軍艦艇の動向について】
この「オスカーII級巡航ミサイル原子力潜水艦」「トムスク」です。

この時、「トムスク」に随伴していた大型対潜艦「マルシャル・シャーポシニコフ」(543)は、回航時のエスコート役だったようです。
「マルシャル・シャーポシニコフ」は、「トムスク」が無事にオホーツク海へ入ったのを確信した後、反転してウラジオストクへ戻りました。

12月31日にヴィリュチンスク基地へ到着しました。

その後の動向は公表されませんでしたが、2015年12月には長期航海を終えてヴィリュチンスク基地へ戻っています。
おそらくは、オホーツク海のパトロール任務を遂行していたのでしょう。


そして2016年7月27日、「トムスク」「成功裏に任務を遂行した」後にヴィリュチンスク基地へ帰港しました。

「トムスク」が如何なる任務を遂行していたのかについては全く触れられていませんが、7月14日、カムチャツカに駐留する太平洋艦隊航空隊迎撃戦闘機MiG-31は戦闘訓練を行ない、「原子力潜水艦から発射され、超音速で飛翔する有翼ミサイル」を撃墜しています。
[ロシア海軍太平洋艦隊の戦闘機MiG-31は原潜から発射された超音速巡航ミサイルを撃墜した]

この有翼ミサイル~「グラニート」を発射したのは「トムスク」だったようです。

ロシア海軍黒海艦隊の最新フリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"は国際海軍競技会『海洋杯-2016』へ参加する為にノヴォロシースクへ到着した

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『タス通信』より
2016年7月24日3時11分配信
【フリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」は競技会『海洋杯-2016』へ参加する為にノヴォロシースクへ到着した】
モスクワ、7月24日/タス通信

黒海艦隊の最新戦闘艦であるフリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」ノヴォロシースクへ到着し、競技会『海洋杯-2016』の国際ステージへ参加する為、海港に係留された。
競技会は『国際軍競技-2016』の枠組みにおいて、8月1日から13日まで開催される。
ロシア連邦国防省下の海軍広報サービス・情報管理部代表イーゴリ・ディガロは発表した。

競技会本部の責任者ヴィクトール・コチェマゾフ少将によると、「アドミラル・グリゴロヴィチ」は、競技会参加艦のホストシップの役割を担い、競技の全段階へ参加する。
近日中には、中国人民解放軍海軍フリゲート「舟山」ノヴォロシースクへ到着する。

競技会『海洋杯-2016』の特徴は、地理的に広範囲で開催される事に有る。
それは、黒海及びカスピ海で開催される。
黒海水域においてロシア船員は、中国の同僚~フリゲート「舟山」乗組員と競い合う。

カスピ海においては、カスピ小艦隊船員は、同時にアゼルバイジャン及びカザフスタンの軍事船員と技量を競い合う。
カザフスタン海軍からは2隻のロケット砲艦「サリャルカ」及び「オラル」が派遣される。
アゼルバイジャン海軍からカスピ海の競技会へ参加するのは、軍艦「G-122」、「G-124」、救助曳船「A-640」である。


ロシア海軍の最新警備艦(フリゲート)プロジェクト11356Rの1番艦「アドミラル・グリゴロヴィチ」は2016年3月11日に就役しました。
[プロジェクト11356R警備艦(フリゲート)1番艦アドミラル・グリゴロヴィチはロシア海軍へ就役し、黒海艦隊へ編入された]

6月9日にセヴァストーポリ基地へ到着しました。
[ロシア海軍最新フリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"は黒海艦隊基地セヴァストーポリへ到着した]

7月13日には黒海で戦闘訓練を実施しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新フリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"は黒海で砲撃訓練を行なう]


そして7月24日、国際海軍競技会『海洋杯-2016』へ参加する為、ノヴォロシースクへ回航されました。


【『海洋杯-2016』公式サイト】
記事中で触れられていますが、『海洋杯-2016』は8月1日から13日まで黒海及びカスピ海で開催され、ロシア、中国、カザフスタン、アゼルバイジャン海軍が参加します。

「アドミラル・グリゴロヴィチ」は、黒海(ノヴォロシースク)中国海軍054A型フリゲート「舟山」と「対決」する事になります。
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なお、「アドミラル・グリゴロヴィチ」の舷側番号は、就役時の「745」から、最近「494」に変更されました。
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ロシア海軍太平洋艦隊沿岸部隊は超音速地対艦ミサイル"バスチオン"を初めて発射した

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『タス通信』より
2016年7月22日14時6分配信
【ミサイル複合体「バスチオン」は8月に極東で戦闘当直に就く】
モスクワ、7月22日/タス通信

太平洋艦隊沿岸部隊は、8月に戦闘当直へ就く新たなミサイル複合体「バスチオン」からの初めての射撃を実行した。
同艦隊の代理人ウラジーミル・マトヴェーエフは報道機関へ伝えた。

「太平洋艦隊沿岸部隊のロケット連合部隊の将兵は、2016年に軍備採用された新たなミサイル複合体バスチオンの初めての発射を行ないました」
彼は話した。

マトヴェーエフは、ミサイル大隊が200kmを走破して未設置場所へ機材を展開し、海上目標を成功裏に破壊した事を強調した。
彼によると、射撃は沿海地方の射爆場の1つで実行された。
総計で200名以上の将兵と約20両の車両が集められた。
同時に、太平洋艦隊の10隻以上の艦船が、民間船舶の為にミサイル発射実施海域の閉鎖へ参加した。

「バスチオンは、今年8月に戦闘当直へ就く予定です」
士官は説明した。

3月にロシア連邦国防省のトップ、セルゲイ・ショイグは、今年末までに沿岸ミサイル複合体「バスチオン」「バル」クリル諸島への展開が計画されており、昨年には、高射ミサイル複合体「トール-M2U」が戦闘当直へ就いたと発表した。
加えて、クリル諸島には無人機が移送される事になるだろう。
更に、軍は大クリル列島の島へ太平洋艦隊基地を作成する可能性を研究すると伝えられた。

沿岸ミサイル複合体「バスチオン」は、ミサイル「オーニクス」を装備する。
それは、様々なクラス及びタイプの水上艦の破壊の為に意図されている。
1つの複合体には弾薬として36基のミサイルを含める事が出来、600km以上の沿岸の防護を可能にする。



沿岸ミサイル複合体「バスチオン」は、超音速対艦ミサイル「オーニクス」(ヤーホント)の地上発射ヴァージョンです。
[ロシア海軍の超音速対艦ミサイル"オーニクス"は近代化される]

ロシア海軍では、これまでに黒海艦隊北方艦隊へ配備されています。
(この他、シリアベトナムへ輸出)
『黒海艦隊サイト』より
【K300P「バスチオン-P」】

[ロシア海軍北方艦隊へ超音速地対艦ミサイル"バスチオン"が配備された]


2016年3月、沿海地方スモリャニノヴォに駐留する太平洋艦隊第72沿岸ロケット旅団「バスチオン」が配備されました。
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[ロシア海軍太平洋艦隊へ超音速地対艦ミサイル"バスチオン"が配備された]

それから4ヶ月以上経った7月22日、第72沿岸ロケット旅団は、初めて「バスチオン」を発射しました。
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第72沿岸ロケット旅団「バスチオン」は、今年8月から本格的な実戦配備に就きます。


記事中で触れられていますが、今後、クリル諸島(千島列島)にも「バスチオン」が配備されます。
[ロシア海軍太平洋艦隊はクリル諸島に新たな地対艦ミサイルを配備する]

今年5月~6月には、太平洋艦隊の基地を建設する為、クリル諸島マトゥア島(松輪島)の調査が行なわれています。
[ロシア海軍太平洋艦隊はクリル諸島(千島列島)マトゥア島(松輪島)の調査を全て完了した]

ロシア海軍黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦モスクワはナヒーモフ勲章を授与された

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2016年7月22日13時47分配信
【ショイグはロケット巡洋艦「モスクワ」乗組員へナヒーモフ勲章を授けた】
セヴァストーポリ、7月22日-ロシア通信社ノーボスチ

ロシア国防相セルゲイ・ショイグ上級大将は、金曜日に親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」乗組員へナヒーモフ勲章を授けた。

式典は、セヴァストーポリ黒海艦隊旗艦・巡洋艦「モスクワ」艦上で開催された。

「黒海船員の伝統は積み重ねられ、巡洋艦モスクワの乗組員は、確実にロシア南方の海上境界線を護っています。
地中海におけるロシアの軍事貨物輸送を保障する任務を成功裏に果たしました。
世界の大洋の戦略的海域への遠距離航海と戦闘勤務では、聖アンドレイ旗を誇らしく、そして立派に示しました」
ショイグ
は式典で話した。

彼は、長期にわたり軍務を遂行し、国家防衛の強化に貢献した親衛隊員へ感謝の意を表した。

「僕は確信しています」
国防相は指摘した。
「ロシアと、その艦隊は、今後も国益の保護を行なう上で君達を頼りにする事が出来ます。
セヴァストーポリ防衛の英雄である伝説の艦隊指揮官パーヴェル・ナヒーモフ提督に因んだ勲章の責務について話せば、船員には難題或いは簡単な進路は無く、有るのは、ただ一つの道-栄光です」


この軍事勲章は、大祖国戦争中、敵への勝利に多大な貢献を成した剛毅かつ勇敢な船員の功績への敬意の印として設立された事をショイグは想起した。
現代のロシアにおいては、勲章は、更に、戦闘任務の遂行において抜きんでた艦へ授与される。

「親愛なる友人よ!」
国防相は話した。
「この晴れがましい日に、全ての船員へ、健康、最適な条件、忍耐力、そして、キール下の7フィートが有らんことを望みます」

軍当局のトップは、海軍旗へ、勲章と、その綬を付けた。
晴れがましい行事の終わりに、巡洋艦「モスクワ」艦尾の旗竿へ、親衛勲章海軍旗の掲揚式典が開催された。

親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」は、大統領令「国家の安全保障への貢献、戦闘訓練で示された高水準、戦闘演習任務遂行中の乗員の勇気と献身」に従ってナヒーモフ勲章を授与された。

巡洋艦「モスクワ」艦長アレクサンドル・シヴァルツ1等海佐が国防相へ報告したように「乗組員は与えられた任務を果たしています」

「嵐の海を数千海里航行し、数百のミサイル及び砲射撃、戦闘演習を成功裏に遂行しました。
私達の強みは、高度な訓練と専門の技能です。
ナヒーモフ勲章を授与され、巡洋艦には勲章海軍旗が掲揚され、私達の責務は2倍になりました」

士官は話した。

彼は、ベテランの伝統は確立され、積み重ねられる事を約束した。
艦長は国防相へ、乗組員は「戦闘任務を遂行する準備を整え、そのモットー:そこに親衛隊はあり、そこに勝利を!~に忠実である」と確言した。

親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」は、2015年9月から2016年1月まで地中海東部で戦闘任務を遂行し、フマイミーン(シリア)ロシア航空宇宙軍航空基地へ海上方面からの対空カバーを提供した。

2008年8月9日から9月10日まで、巡洋艦「モスクワ」黒海艦隊艦船グループの一員として、グルジア当局への平和強制を目的とする南オセチアでのロシア軍の平和維持作戦の実施へ参加した。

2014年2月8日から24日までの期間に巡洋艦ソチ第22回冬季オリンピックの安全保障任務を遂行した。

プロジェクト1164艦「モスクワ」は、1976年にニコラエフ61コムーナ記念造船工場の造船台で、ロケット巡洋艦「スラヴァ」として、そしてロケット巡洋艦シリーズのトップとして起工された。
1979年7月27日に進水した。
1983年1月30日、艦へソヴィエト社会主義共和国連邦海軍旗が掲揚された。

1995年5月15日、海軍総司令官令により、ロケット巡洋艦「スラヴァ」ロケット巡洋艦「モスクワ」へ改名された。

1998年5月13日、艦へ親衛アンドレイ旗が掲げられた(親衛艦隊の伝統を保持する為、巡洋艦黒海艦隊親衛警備艦「クラースヌイ・カフカース」から旗と親衛称号が引き継がれた)。

親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」は、1999年7月20日に黒海艦隊主要基地セヴァストーポリへ移転した。


黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」(1983年1月30日就役)は、2015年には何度も長期航海を行なってます。
[ロシア海軍黒海艦隊の艦船は2015年に総計50万海里以上を航行した]

2015年1月1日の時点では、太平洋遠征(ニューギニア沖まで進出)から戻る途中であり、オマーンで新年を迎えました。
[ロケット巡洋艦モスクワ遠距離航海(2014年9月-2015年1月)]

2015年5月には中国海軍との合同演習『海洋協同-2015』へ参加しています。
[ロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2015」(2015年5月)]

2015年6月には、エジプト海軍との合同演習『友情の橋-2015』へ参加しました。
[合同演習『友情の橋-2015』を終えたロシア海軍とエジプト海軍の艦船はアレクサンドリアへ戻った]

2015年6月下旬から8月初頭まで大西洋へ進出し、アンゴラ赤道ギニアを訪問しています。
[ロシア黒海艦隊大西洋遠征(2015年6月-)]

2015年9月24日にセヴァストーポリを出航して地中海東部(シリア沖)へ向かい、2016年1月9日に帰港しています。
[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦モスクワはシリアからセヴァストーポリへ帰港した]

5月21日にセヴァストーポリ第13艦船修理工場の浮きドックへ入渠しました。
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そして7月16日に出渠しました。
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2016年7月22日、視察のためにセヴァストーポリを訪れたロシア連邦国防相セルゲイ・ショイグ上級大将は、黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」ナヒーモフ勲章の授与を発表し、同艦で授与式が開催されました。




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ナヒーモフ勲章は、元々はソ連邦時代の1944年に制定されたものですが、ソ連邦解体後にはロシア連邦へ受け継がれることになり、2010年にロシア連邦の国家勲章として改めて制定されました。

2012年7月28日、北方艦隊重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」へのナヒーモフ勲章の授与が発表され、翌2013年1月10日、ウラジーミル・プーチン大統領が同艦を訪れてナヒーモフ勲章授与式が開催されました。
[プーチン大統領は北方艦隊基地を訪問する]


2015年12月29日には、太平洋艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」へのナヒーモフ勲章の授与が発表されました。
[ロシア海軍太平洋艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグはナヒーモフ勲章を授与される]

そして黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」は、ロシア海軍で3隻目のナヒーモフ勲章受賞艦となりました。
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ロシア海軍最新鋭潜水艦救助船イーゴリ・ベロウソフはオマーンのサラーラ港を去り、極東へ向かった

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2016年7月21日2時18分配信
【「イーゴリ・ベロウソフ」はオマーンの港を出港し、艦隊異動航海を続ける】
ウラジオストク、7月21日-ロシア通信社ノーボスチ

最新大洋救助船「イーゴリ・ベロウソフ」サラーラ港(オマーン)への寄港を完了し、バルト艦隊から太平洋艦隊への艦隊間移動を続ける。
東方軍管区下の太平洋艦隊広報サービス・情報供給部長ウラジーミル・マトヴェーエフは発表した。

6月1日、「イーゴリ・ベロウソフ」バルト艦隊主要基地バルチースク市から太平洋艦隊の常時駐屯所へと出航した。
移動中に救助船「イーゴリ・ベロウソフ」は、リスボン港、オラン港、リマソール港への業務寄港を行なった。
同船の太平洋艦隊への到着は8月に予定されており、艦隊の捜索救助業務サービスの一員として加わる。

「外国港への4日間の停泊中に救助船は燃料、真水、食料を補充し、乗組員は長期艦隊間移動における休養の機会を得ました」
マトヴェーエフ
は伝えた。

「イーゴリ・ベロウソフ」は、サンクトペテルブルク『アドミラルティ造船所』ロシア海軍の為に建造された救助船であり、海底に横渡った、或いは浮上中の遭難した潜水艦乗組員の救助の為に意図されており、潜水艦水上艦へ空気、電力、救助手段を提供する。
加えて、船は遭難した物体の探知と調査を行なうことが出来る。
船の排水量は5000トン、全長は100メートル以上である。


プロジェクト21300S救助船(潜水艦救難艦)「イーゴリ・ベロウソフ」は、2005年10月24日にサンクトペテルブルク市「アドミラルティ造船所」で起工され、2012年10月30日に進水しました。
[新型潜水艦救助船イーゴリ・ベロウソフ進水]

2014年12月25日から最初の洋上試験を開始し、2015年1月7日に終了しました。
[ロシア海軍最新鋭救助船イーゴリ・ベロウソフは最初の洋上試験を終えた]

その後、3月28日には次の洋上試験の為に出航しました。

8月10日、大西洋上で試験を行なう為、サンクトペテルブルクを抜錨しました。
[ロシア海軍最新鋭潜水艦救難艦イーゴリ・ベロウソフは深海試験の為に大西洋へ向かった]


「イーゴリ・ベロウソフ」大西洋上で深海潜水艇プロジェクト18271「ベステル-1」AS-40、深海潜水複合体GVK-450、遠隔操作水中捜索救助装置「パンテラ-プリュス」の深海試験などを実施しました。

深海潜水複合体GVK-450


深海潜水艇プロジェクト18271「ベステル-1」AS-40
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遠隔操作水中捜索救助装置「パンテラ-プリュス」

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大西洋及びバルト海での各種試験を終えた「イーゴリ・ベロウソフ」は2015年10月末にサンクトペテルブルクへ戻ってきました。
[ロシア海軍最新救助船(潜水艦救難艦)イーゴリ・ベロウソフは工場航行試験を完了した]

その後、「イーゴリ・ベロウソフ」バルト海国家受領試験を行ない、2015年12月下旬に完了しました。

2015年12月25日、海軍旗(聖アンドレイ旗)初掲揚式典が開催され、正式にロシア海軍へ就役しました。
[最新鋭潜水艦救助船イーゴリ・ベロウソフはロシア海軍へ就役した]



「イーゴリ・ベロウソフ」搭載艇AS-40は先にウラジオストクへ移送されました。
[ロシア海軍最新鋭バチスカーフAS-40は太平洋艦隊の救助船アラゲズへ受け入れられた]

「イーゴリ・ベロウソフ」は、就役後もバルチースクに留まり、錬成訓練を行なっていましたが、2016年6月1日、ウラジオストクへ向け出港しました。
[ロシア海軍最新鋭潜水艦救助船イーゴリ・ベロウソフはウラジオストクへ向かった]

6月10日から13日までポルトガルリスボンへ寄港しました。
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6月16日にジブラルタル海峡を通過し、地中海へ入りました。
[ロシア海軍最新鋭潜水艦救助船イーゴリ・ベロウソフは地中海へ入った]

地中海ではアルジェリアキプロスを訪問し、7月13日にはスエズ運河を通過して紅海へ入りました。
[ロシア海軍最新鋭潜水艦救助船イーゴリ・ベロウソフはスエズ運河を通過して紅海へ入った]

そして7月18日にオマーンサラーラ港を訪れて燃料、水、食料を補給し、7月21日に出航しました。
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「イーゴリ・ベロウソフ」ウラジオストク到着は2016年8月の予定です。


プロジェクト21300S救助船(潜水艦救難艦)は、計5隻の建造が計画されており、2番船は2017年末に起工される予定です。

ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・ヴィノグラードフはハワイ沖へ現れた

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『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2016年7月18日17時34分配信
【大型対潜艦「アドミラル・ヴィノグラードフ」は太平洋演習『リムパック』海域で目撃された】

ロシアの大型対潜艦「アドミラル・ヴィノグラードフ」は、国際海軍演習『リムパック-2016』実施海域へ出現した。
アメリカ合衆国海軍研究ポータルは、同国海軍の代理人の談話を引用して伝えた。


『Lenta.Ru』が伝えたように、「アドミラル・ヴィノグラードフ」は、7月16日~17日、ハワイ付近の公海上で数回に渡り、汎用揚陸艦「アメリカ」、更には、揚陸輸送ドック艦「サンディエゴ」へ同行した。
アメリカ合衆国海軍の代理人は、ロシア船員の行動には何ら不満が無い事を指摘した。

ロシアは、演習『リムパック-2016』には参加していないが、ロシア海軍の艦による観察は行なわれている。
7月初頭にアメリカ合衆国海軍研究ポータルが伝えたように、この海域へ偵察艦SSV-80「プリバルチカ」が出現した。

演習『リムパック-2016』は6月30日から8月4日までハワイ諸島及びカリフォルニア南方沿岸海域で実施される。
この演習は定期的にアメリカ合衆国が組織している。
現在、演習には45隻の艦船、5隻の潜水艦、200機以上の航空機およびヘリコプターが参加し、25000名以上の将兵が関わっている。
演習には、アメリカ合衆国、中国、ヨーロッパの一部の国-NATO加盟国(初参加のドイツ、デンマーク、イタリアを含め)、更にはアジア太平洋地域諸国を含めた26か国からの代表が派遣されている。
アメリカ合衆国および中国からは大規模な艦艇部隊が派遣されている。

2012年、ロシア海軍の艦船は、初めて、そして現時点では最後に演習『リムパック』へ参加した。
2014年、ワシントンウクライナ情勢を理由に軍事分野でのモスクワとの協力を停止した為、演習は彼等(ロシア)抜きで実施された。

プロジェクト1155「フレガート」大型対潜艦「アドミラル・ヴィノグラードフ」は、このタイプの10隻目である。
1989年に太平洋艦隊へ導入された。
2009年には、アフリカの角沿岸でのソマリア海賊との戦いへ参加した。


[大型対潜艦アドミラル・ヴィノグラードフ遠距離航海(2016年3月-)]

大型対潜艦「アドミラル・ヴィノグラードフ」を中核とする太平洋艦隊艦船支隊は、2016年3月末(3月26日頃?)にウラジオストクを出航しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・ヴィノグラードフは遠距離航海へ出発した]

[太平洋艦隊艦船支隊]
指揮官:アレクサンドル・ポタポフ1等海佐
大型対潜艦「アドミラル・ヴィノグラードフ」
救助曳船「フォーチィ・クリロフ」
中型海洋給油船「イルクト」


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3月28日に対馬海峡を通過し、この際のロシア海軍の慣例として、ロシア-日本戦争中の1905年5月27日のツシマ沖海戦(日本海海戦)ロシア海軍の戦死者の追悼式典を開催し、花輪を投下しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・ヴィノグラードフ支隊は対馬海峡を南下した]
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・ヴィノグラードフ支隊はツシマ沖海戦の戦死者を追悼した]


「アドミラル・ヴィノグラードフ」支隊は、各種演習を実施しながらインドネシアへ向かいました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・ヴィノグラードフは太平洋上で演習を実施した]

4月11日にインドネシアパダンへ到着しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・ヴィノグラードフは国際演習『コモド-2016』へ参加する為にインドネシアを訪れた]

4月12日、アジア太平洋地域国際海軍演習『コモド-2016』が始まりました。
【国際海軍演習『コモド』公式サイト】
[ロシア海軍太平洋艦隊が参加する国際海軍演習『コモド-2016』が始まった]

4月14日、「アドミラル・ヴィノグラードフ」支隊を含めた演習参加艦はパダンを出航し、演習実施海域へ向かいました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・ヴィノグラードフは国際演習『コモド-2016』実施海域へ向かった]

アジア太平洋地域国際海軍演習『コモド-2016』は4月16日に終了しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・ヴィノグラードフが参加した国際演習『コモド-2016』は終了した]

その後、「アドミラル・ヴィノグラードフ」支隊カンボジアへ向かい、4月24日から27日までシアヌークビル港を訪問しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・ヴィノグラードフはカンボジアのシアヌークビルを訪れた]

5月1日、ASEAN(東南アジア諸国連合)の国際海軍演習『ADMMプラス-2016』へ参加する為、ブルネイムアラ港を訪れました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊はASEAN諸国の国際演習『ADMMプラス-2016』へ参加する]
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・ヴィノグラードフは国際海軍演習『ADMMプラス-2016』へ参加する為にブルネイを訪れた]

国際海軍演習『ADMMプラス-2016』は、5月2日から10日までブルネイ及びシンガポール沖海域で実施されました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・ヴィノグラードフは国際海軍演習『ADMMプラス-2016』へ参加する]

5月8日、「アドミラル・ヴィノグラードフ」支隊シンガポールを訪問しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・ヴィノグラードフはシンガポールを訪れた]

5月10日以降にシンガポールを去り、5月18日から22日までミャンマーティラワ港(Myanmar International Terminals Thilawa:MITT)を訪れました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・ヴィノグラードフはミャンマーのティラワ港(MITT)を訪れた]

ミャンマーを去った後、南シナ海へ戻り、更に東シナ海を北上し、6月9日には尖閣諸島の接続水域(領海の外縁の海域)を航行しました。
同日には中国海軍の艦も尖閣諸島の接続水域へ入っています。
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その後の「アドミラル・ヴィノグラードフ」支隊の動向は一切公表されず、ウラジオストクへ戻る事も無く、6月下旬から実施された太平洋艦隊オホーツク海演習にも参加しませんでした。

それから1ヶ月以上が経ち、「アドミラル・ヴィノグラードフ」支隊は、ハワイ沖に現れました。

つまり、尖閣諸島を通った後、進路を東へ転じて太平洋上を進み、ハワイ沖へ行ったという事でしょう。


記事中で触れられていますが、ロシア海軍は、2012年7月29日から8月7日に実施された環太平洋国際海軍演習『リムパック-2012』へ初めて参加しています。
[ロシア太平洋艦隊艦艇部隊は環太平洋演習リムパック-2012へ参加する為にハワイへ向かった]
[ロシア海軍リムパック参加部隊は帰港した]
現在の所、ロシア海軍演習『リムパック』への参加は、これが最初で最後となっております。

環太平洋国際海軍演習『リムパック』は2年に1度実施されており、今年(2016年)が実施年となりますが、今回、演習に参加しないロシア海軍は、偵察艦SSV-80「プリバルチカ」をハワイ沖へ派遣しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の偵察艦SSV-80プリバルチカはハワイ沖に現れた]

そして更に、ミャンマーから戻ってくる途中の「アドミラル・ヴィノグラードフ」支隊ハワイ沖へ向かわせました。
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ロシア海軍太平洋艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグは長期航海を終えてウラジオストクへ帰港した

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『タス通信』より
2016年7月18日5時30分配信
【親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」は9ヶ月間の航海からウラジオストクへ戻ってきた】
ウラジオストク、7月18日/タス通信特派員ナターリヤ・ニクーリナ

9ヶ月間に及ぶ航海を終えた太平洋艦隊親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」は、月曜日にウラジオストクへ戻ってきた。
この間にベンガル湾海軍演習『インドラ・ネイヴィー』へ参加し、シリアロシア航空基地フマイミーンの対空防衛手段をカバーした。
タス通信沿海地方行政府広報サービスより伝えられた。

「太平洋艦隊の軍事評議会は、東方軍管区司令官セルゲイ・スロヴィキン大将に代わり、最も離れた世界の大洋ゾーンで重要な任務を成功裏に遂行した事に感謝します。
乗組員は戦闘局面において、彼等へ与えられた全ての任務を遂行しました。
それから戻ってきただけでは無く、オホーツク海での太平洋艦隊の大規模演習へ参加し、戦闘即応体制の高い水準を示し、困難な戦闘演習を成功裏に実行しました。
貴方達は、旗竿へ翻る親衛海軍旗へ何ら恥じる事は無いと確信します」

行政府は太平洋艦隊司令官セルゲイ・アヴャキャンツの談話を引用した。

太平洋艦隊旗艦は、沿海地方多種戦力小艦隊司令部、太平洋艦隊の退役将兵、沿海地方行政府の代表、(ウラジオストク)市の代表、更には将兵の家族に出迎えられた。
海軍の伝統として、巡洋艦「ワリャーグ」艦長アレクセイ・ウリャネンコ親衛2等海佐へ子豚の丸焼きが贈られた。
更に、表彰式典が開催され、アレクセイ・ウリャネンコロシア連邦大統領からの尊敬と感謝状を授与され、一連の士官、准士官、契約軍人は「シリア軍事作戦参加」勲章を受け取った。

親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」は、9ヶ月間に渡る航海から戻った。
乗組員は、ベンガル湾海軍演習『インドラ・ネイヴィー』においてインド海軍と共に、与えられた任務を成功裏に果たした。
更には、ロシア黒海艦隊旗艦・ロケット巡洋艦「モスクワ」ラタキア沖で交代し、シリアロシア航空基地フマイミーンの対空防衛手段をカバーした。


2015年11月2日、親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」は、ロシア-インド海軍合同演習『インドラ ネイヴィー-2015』へ参加する為、3隻の艦船(駆逐艦「ブイストルイ」、大型海洋給油船「ボリス・ブートマ」、救助曳船「アラタウ」)を伴ってウラジオストクを抜錨し、インドへ向かいました。
[ロシア海軍太平洋艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグと駆逐艦ブイストルイはインドへ向かった]

太平洋艦隊艦船支隊は、2015年11月4日午前10時頃に対馬海峡を通過しました。
日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイトより
2015年11月5日公表
【ロシア海軍艦艇の動向について】

この間(つまり11月3日頃)に日本海で一連の訓練が実施され、対馬海峡を通過する際に1905年5月のツシマ沖海戦の戦没者の追悼式典を開催しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊は日本海で演習を行なった]

11月9日、「太平洋」上で一連の演習が実施されました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊は太平洋上で演習を実施した]

11月20日まで南西諸島周辺海域に滞在し、投錨して洋上補給、ヘリコプター発着訓練などを行なっていました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊は2015年11月中旬に南西諸島周辺海域で行動していた]

その後、南下して南シナ海へ向かい、12月2日にはマラッカ海峡を通過してインド洋へ出ました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊はインド洋へ入った]

12月6日、インド東岸ヴィシャーカパトナム港へ到着しました。
[インド海軍との合同演習に参加するロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊はインドのヴィシャーカパトナム港へ到着した]

合同演習『インドラ ネイヴィー-2015』は12月7日から始まりました。
[ロシア-インド海軍合同演習『インドラ・ネイヴィー-2015』が始まった]

太平洋艦隊艦船支隊は、12月7日から9日までヴィシャーカパトナム港へ滞在し、両国海軍代表団による海上演習の打ち合わせ、インド海軍将兵の親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」見学、両国海軍将兵のスポーツ大会、ロシア海軍将兵の地元観光などが行なわれました。

12月10日、ロシア海軍インド海軍の演習参加艦船はヴィシャーカパトナム港を抜錨し、海上での実地演習(アクティブ・フェーズ)を開始しました。
[合同演習『インドラ・ネイヴィー-2015』へ参加するロシア海軍とインド海軍の艦船はヴィシャーカパトナムを抜錨した]
[ロシア海軍とインド海軍はベンガル湾で合同演習『インドラ・ネイヴィー-2015』を行なっている]

海上での実地演習は12月11日も引き続き行なわれました。
[インド-ロシア海軍合同演習『インドラ・ネイヴィー-2015』海上段階2日目(2015年12月11日)]

演習は12月12日に完了し、インド海軍フリゲート「サヒャディ」で最後の会合が行なわれ、送別式典が開催されました。
[インド-ロシア海軍合同演習『インドラ・ネイヴィー-2015』は終了した]


合同演習が終わった後、太平洋艦隊艦船支隊は東西に分かれ、親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」は単独で西へ、その他の3隻(駆逐艦「ブイストルイ」、大型海洋給油船「ボリス・ブートマ」、救助曳船「アラタウ」)は東へ向かいました。

単艦行動になった親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」は、12月24日から26日までオマーンサラーラ港へ寄港した後、アデン湾付近で新年を迎えました。
[インド海軍との合同演習へ参加したロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊は洋上で2016年の元旦を迎える]

2016年1月3日、スエズ運河を通過して地中海へ入りました。
[ロシア海軍太平洋艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグはスエズ運河を通過して地中海へ入った]

その後、ロシア海軍地中海作戦連合部隊の旗艦任務に就き、シリア沖で行動していました。
[ロシア海軍太平洋艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグはシリア沖で戦闘任務に就いている]
[ロシア海軍の12隻の艦船が地中海東部に滞在している]

その後の「ワリャーグ」の動向は公表される事は有りませんでしたが、6月3日から5日までシンガポールを訪れました。
(つまり5月半ば頃には地中海を出てインド洋方面へ向かっていた)
[ロシア海軍太平洋艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグはシンガポールを訪れた]

「ワリャーグ」シンガポールを出航後、東シナ海を北上し、6月12日に対馬海峡を通過して日本海へ入りました。
[ロシア海軍太平洋艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグは対馬海峡を通過した]
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しかし、「ワリャーグ」ウラジオストクへ戻る事は無く、沿海地方を素通りして日本海を北上し、6月15日に宗谷海峡を通過してオホーツク海へ入りました。
[ロシア海軍太平洋艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグは宗谷海峡を通過してオホーツク海へ入った]

オホーツク海へ入った後の「ワリャーグ」の動向は一切公表されませんでしたが、カムチャツカ方面(ペトロパヴロフスク・カムチャツキー)に滞在し、オホーツク海で実施されたロシア太平洋艦隊の演習へ参加していました。

7月16日、「ワリャーグ」オホーツク海からカムチャツカ半島クラ射爆場の地上目標へ有翼ミサイル「ヴルカーン」を発射しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグはカムチャツカ半島の地上目標へ巡航ミサイルを発射した]

その後、宗谷海峡を通過して日本海へ入り、7月18日にウラジオストクへ帰港しました。


オホーツク海演習へ参加した他の艦艇も既にウラジオストクへ帰港しているようです。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦艇は宗谷海峡を西進した]

なお、「ワリャーグ」は2013年にも地中海東部へ派遣されています。
[ロケット巡洋艦ワリャーグ地中海遠征(2013年8月-2014年1月)]



「ワリャーグ」、は2015年12月29日に「ナヒーモフ勲章」を授与されています。
[ロシア海軍太平洋艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグはナヒーモフ勲章を授与される]

親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」は、2020年までに近代化改装が実施されます。
[ロシア海軍太平洋艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグは2020年までに近代化改装を行なう]

ロシア海軍航空隊へ戦闘輸送ヘリコプターKa-29が復活する

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2016年7月17日17時21分配信
【(ロシア)海軍航空隊司令官は100周年を迎えた海軍航空隊の飛行士を祝福した】
モスクワ、7月17日-ロシア通信社ノーボスチ

ロシア連邦海軍海洋航空隊司令官でロシア英雄のイーゴリ・コジン少将は、海軍海洋航空隊100周年とエイスク戦闘応用・飛行再訓練センター設立35周年を迎えた海洋飛行士を祝福した。
ロシア連邦国防省広報サービスは発表した。

「海洋飛行士は今日、遠海及び大洋ゾーンの艦船グループを構成する戦闘艦の艦上において、最大限の献身を以て与えられた任務を遂行しており、北方艦隊、太平洋艦隊、バルト艦隊、黒海艦隊の作戦担当ゾーンにおいて戦闘技量を向上させ、新たな機器及び兵装を迅速にマスターしています」
コジン
は話した。

彼は更に、海洋飛行士は、複合体「ノヴェッラ」を有する近代化された航空機Il-38Nを滞りなくマスターし、運用を始めている事を指摘した。

「艦載輸送戦闘ヘリコプターKa-29の乗員の訓練が再開され、今年末までに、この機体の乗員を約15組用意する計画です」
コジン
は海洋飛行士を前にしたスピーチで付け加えた。

コジンによると、海軍海洋航空隊の総合的な戦闘力は前年よりも15パーセント増加しており「この傾向は、海軍全般の更新に応じて継続されます」


7月17日は「ロシア海軍航空隊の日」です。

第1次世界大戦中の1916年7月17日、バルト艦隊航空母船「オルリツァ」の4機の水上飛行機M-9バルト海上空で4機のドイツ機と交戦し、勝利を収めた事を記念し、この日をが「海軍航空隊の日」となりました。

今年(2016年)の7月17日は、ロシア海軍航空隊100周年の記念日となりました。
[ロシア海軍航空隊は100周年を迎えた]


記事中で触れられていますが、ロシア海軍航空隊の現用の対潜哨戒機Il-38は近代化改修されてIl-38Nへアップグレードされます。
[ロシア海軍航空隊は2020年までに計28機の近代化された対潜哨戒機Il-38Nを受領する]

クラスノダール地方エイスクに在る戦闘応用・飛行再訓練センター(新ニートカを含む)では、ロシア海軍へ新たに導入される機体への習熟訓練が行われています。
[ロシア連邦国防相セルゲイ・ショイグ上級大将はエイスクのロシア海軍飛行訓練センター(新ニートカ)を視察した]


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そして今回、ロシア海軍航空隊司令官イーゴリ・コジン少将は、今年末までに戦闘輸送ヘリコプターKa-29の乗員が15組ほど用意される事を明らかにしました。

Ka-29はプロトタイプKa-252TBが1976年に初飛行した後、1984年から1991年までにクメルタウ工場で59機が生産されました。

ソ連邦時代には、プロジェクト1174大型揚陸艦へ搭載されていましたが、1990年代以降に1174が退役した為、搭載艦が無くなり、殆どが予備役として保管されました。

現在、ロシア海軍が保有するKa-29は28機ですが、稼働状態に在るのは一部の機体のみです。

しかし、今年末までには、Ka-29を搭載する新たな大型揚陸艦「イワン・グレン」が就役し、2番艦も2018年に就役する為、これらの艦への搭載用として、ある程度の機数を用意する必要が出てきました。
[ロシア海軍の最新鋭揚陸艦イワン・グレンは航海試験の為に出航した]

更にKa-29は、将来に建造される汎用揚陸艦にも搭載されることになります。
[ロシア海軍の為の新たな汎用大型揚陸艦は『2018-2025年の国家軍備プログラム』において建造される]

ロシア海軍航空隊は100周年を迎えた

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2016年7月17日5時8分配信
【ロシア海軍総司令官は海軍航空隊100周年の艦隊飛行士を祝福した】
モスクワ、7月17日-ロシア通信社ノーボスチ

ロシア海軍総司令官ウラジーミル・コロリョーフ大将は、電報でロシア連邦海軍海洋航空隊100周年を迎えた海洋飛行士を祝福し、今日において艦載航空隊の戦闘編制と能力は拡大している事を指摘した。
ロシア連邦国防省下の海軍広報サービス・情報管理部の代表イーゴリ・ディガロ1等海佐は発表した。

7月17日、ロシア海軍海洋航空隊100周年の祝賀行事は、北方艦隊、太平洋艦隊、黒海艦隊、バルト艦隊、カスピ小艦隊、更には海軍航空隊訓練センターで開催される。

「現在、艦載航空隊の戦闘編制と能力は拡大しており、潜水艦を撃破する為の新たな航空機が開発され新世代の水陸両用航空機の作成作業が行なわれ艦載ヘリコプターKa-31の試験運用が実施されています
ディガロ
は海軍総司令官の電文を引用した。

電文で指摘されたように、更に、サキ市で艦載飛行士の訓練が再開されエイスク戦闘応用・飛行再訓練センターでは海軍航空隊の新たな機器のマスターと乗員の訓練が行なわれている。
更に、新たな航空機MiG-29Kへ習熟し、これらの機体の為の乗員の集中的な訓練が行なわれている。
海洋飛行士は積極的に空~南緯度から北極圏まで~での戦闘訓練活動へ取り組んでいる事が報告された。

プロジェクト1135.6フリゲート及び新世代コルベットの甲板での艦載ヘリコプターの飛行は滞りなくマスターされています。
襲撃機航空隊の改編は進められています。
軍備として在籍する航空機を大幅に改善する技術的準備状態の回復作業が行なわれています。
海洋飛行士の前に置かれた任務は、停滞する事無く達成されます」

海軍総司令官は電報で述べた。

彼は、海軍海洋航空隊の全ての要員と退役将兵の為の専門の祭日を祝福し、彼等に艦隊での確実な健康と平穏、家庭での暖かさと愛、仕事の成功を望んだ。


7月17日は「ロシア海軍航空隊の日」です。

第1次世界大戦中の1916年7月17日、バルト艦隊航空母船「オルリツァ」の4機の水上飛行機M-9バルト海上空で4機のドイツ機と交戦し、勝利を収めた事を記念し、この日をが「海軍航空隊の日」となりました。


記事中で触れられているように、北方艦隊「スモレンスク赤旗授与・ソ連邦英雄2度受賞ボリス・サフォーノフ記念第279独立艦上戦闘機航空連隊」艦上戦闘機Su-33は、2016年4月下旬から6月下旬までクリミア半島サキ市艦上航空隊訓練施設「ニートカ」で訓練を行ないました。
[ロシア海軍航空隊の艦上戦闘機Su-33はクリミア半島の訓練複合体ニートカでの発着訓練を完了した]

この他、クラスノダール地方エイスクへ建設中の新ニートカでは、艦上戦闘機MiG-29K/KUB(2015年末までに24機が納入)を装備する第100独立艦上戦闘機航空連隊(2015年末に創設)の錬成訓練が進められています。
[ロシア連邦国防相セルゲイ・ショイグ上級大将はエイスクのロシア海軍飛行訓練センター(新ニートカ)を視察した]
[MiG-29K/KUBで編成されたロシア海軍の新たな艦上戦闘機航空連隊は本格的な戦闘訓練飛行を始めた]

7月1日以降は重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」での艦上戦闘機の飛行訓練も行われています。
[ロシア海軍の正規空母アドミラル・クズネツォフの艦載機の発着艦訓練が始まった]

「アドミラル・クズネツォフ」は、今年(2016年)秋に地中海東部への遠征が計画されており、現在、その為の準備が進められています。
[ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフは地中海遠征の準備を行なっている]
[ロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは2016年秋に新たな艦上戦闘機と共に地中海東部へ行く]

地中海東部へ進出した「アドミラル・クズネツォフ」は、シリア領内のISIL(イラク・レバントのイスラム国)への空爆作戦へ参加します。
[ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフは2016年10月から2017年1月までISIL(イラク・レバントのイスラム国)への空爆作戦へ参加する]

「アドミラル・クズネツォフ」には新開発の艦上攻撃ヘリコプターKa-52Kも搭載されます。
[ロシア海軍の艦上攻撃ヘリコプターKa-52Kカトランは空母アドミラル・クズネツォフへ搭載される]


ロシア海軍航空隊は、新たな多用途戦闘機Su-30SMの導入を進めており、先ず初めに黒海艦隊への配備が進められています。
[ロシア海軍黒海艦隊航空隊の前線爆撃機Su-24は2020年までに多用途戦闘機Su-30SMで代替される]

現用の対潜哨戒機Il-38も近代化改修されます。
[ロシア海軍航空隊は2020年までに計28機の近代化された対潜哨戒機Il-38Nを受領する]

長距離哨戒機Tu-142M3艦載対潜ヘリコプターKa-27も近代化改修されます。
[ロシア海軍航空隊の長距離対潜哨戒機Tu-142及び対潜ヘリコプターKa-27は2020年までに全機が近代化される]

対潜哨戒機Il-38の後継機も開発されます。
[ロシア海軍航空隊の対潜哨戒機Il-38と電子偵察機Il-20の後継となる統一プラットフォームは2020年に初飛行する]

この他、現用の水陸両用機Be-12の後継機も導入されます。
[ロシア海軍は2020年までに水陸両用機Be-200の対潜機型を調達する]

記事中では、艦上警戒ヘリコプターKa-31が試験運用を行なっていると記されていますが、Ka-31は1995年に制式採用されているものの、長い間ロシア海軍には2機の試作機しか無く、2013年末にようやく「量産機」が引き渡されています。
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[ロシア海軍の為の早期警戒ヘリKa-31が発注される]

新世代多用途原潜カザンと戦略原潜クニャージ・ウラジーミルは2018年にロシア海軍へ引き渡される

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『タス通信』より
2016年7月16日9時49分配信
【情報筋:原子力潜水艦「クニャージ・ウラジーミル」と「カザン」は2018年に海軍へ加わる】
モスクワ、7月16日/タス通信

プロジェクト955A戦略水中ロケット艦「クニャージ・ウラジーミル」プロジェクト885M多目的原子力潜水艦「カザン」ロシア海軍への加入は、計画時期よりも1年遅い2018年になる。
タス通信ロシア防衛産業企業体の情報提供者より伝えられた。

以前、この2隻の潜水艦の海軍への納入は2017年に予定されていた。

「原子力潜水艦プロジェクト955A(コード名「ボレイ-A」)クニャージ・ウラジーミルとプロジェクト885M(コード名「ヤーセン-M」)カザンは、契約履行時期が後へずれ、2018年に海軍へ引き渡される事になります」
対談者は話した。

情報提供者は、「カザン」の進水は今年12月、「クニャージ・ウラジーミル」は2017年3月になる事を明らかにした。

2019年には、海軍へ第2の「ボレイ-A」(「クニャージ・オレグ」)と第2の「ヤーセン-M」(「ノヴォシビルスク」)が補充され、2020年には2隻の「ボレイ」が受領される。
「第8のボレイと第7のヤーセンを海軍が受領するのは、それぞれ2021年と2023年になります」
対談者は話した。

情報提供者によると、全ての「ボレイ」「ヤーセン」は、北方艦隊太平洋艦隊との間で、ほぼ等分に分配される計画である。
「これらの各艦隊は、4隻のボレイを取得する事になっています。
北方艦隊は1隻の基本型と3隻の改善プロジェクトを、太平洋艦隊は2隻の基本プロジェクトと2隻の改善型を」

情報提供者は説明した。

北方では4隻の「ヤーセン」(1隻の基本プロジェクト-「セヴェロドヴィンスク」と3隻の改善型)が、極東では3隻の改善プロジェクト多目的潜水艦が勤務に就く。

『統合造船業営団』は、この情報へのコメントで、プロジェクト「ボレイ-A」潜水艦(トップ艦と4隻の生産艦)は2020年までの国家軍備プログラムに沿って建造されていると言った。
「国家契約で設定された時期に海軍へ引き渡されます」

営団は、現在、既に3隻のプロジェクト「ボレイ」原子力潜水艦が海軍へ引き渡されている事を想い起した。
第6のプロジェクト「ヤーセン-M」潜水艦の起工は2016年7月に計画されている事を営団の広報サービスは想い起した。


プロジェクト885「ヤーセン」原子力水中巡洋艦2番艦(プロジェクト885M「ヤーセン-M」としては1番艦)「カザン」は、2009年7月24日にセヴェロドヴィンスク造船所「セヴマシュ」で起工されました。
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[改セヴェロドヴィンスク型原潜「カザン」起工]
[改セヴェロドヴィンスク型原潜カザンは新型機器のみを装備した初の第4世代原潜となる]
[改ヤーセン級多用途原潜カザンの操舵装置の製造が始まった]


プロジェクト955「ボレイ」級原子力戦略用途水中巡洋艦4番艦(プロジェクト955A「ボレイ-A」としては1番艦)「クニャージ・ウラジーミル」は、2012年7月30日にセヴェロドヴィンスク造船所「セヴマシュ」で起工されました。
[改ボレイ級戦略原潜クニャージ・ウラジーミル起工]


2013年10月、船体の水圧試験が実施されました。
[改ボレイ級戦略原潜クニャージ・ウラジーミルは水圧試験を行なう]

2014年2月中旬、船体が完成しました。
[改ボレイ級戦略原潜クニャージ・ウラジーミルの船体が形成された]


「カザン」「クニャージ・ウラジーミル」北方艦隊への配備が予定されており、既に乗組員も編成されています。
[ロシア海軍北方艦隊潜水部隊は新世代戦略原潜クニャージ・ウラジーミルと多用途原潜カザンの乗組員を編成した]

以前には、この2隻の新世代原潜は2017年にロシア海軍へ引き渡される予定であると伝えられていましたが、今回の記事によると、2018年に延期されたとの事です。

「カザン」は2016年12月に、「クニャージ・ウラジーミル」は2017年3月に進水します。

戦略原潜「ボレイ」級は8隻、多用途原潜「ヤーセン」級は7隻の調達が計画されていますが、これらの新世代原潜は、北方艦隊太平洋艦隊で半分ずつ分けられることになります。
[ロシア海軍太平洋艦隊へ4隻の第4世代戦略原潜ボレイ級が配備される]

[プロジェクト955「ボレイ」/955A「ボレイ-A」戦略用途原子力水中巡洋艦]
「ユーリー・ドルゴルーキー」(955):1996年11月2日起工/2007年4月15日進水/2012年12月29日納入/2013年1月10日就役
「アレクサンドル・ネフスキー」(955):2004年3月19日起工/2010年12月6日進水/2013年12月23日就役
「ウラジーミル・モノマーフ」(955):2006年3月19日起工/2012年12月30日進水/2014年12月10日納入/2014年12月19日就役
「クニャージ・ウラジーミル」(955A)2012年7月30日起工/2017年3月進水予定/2018年就役予定
「クニャージ・オレグ」(955A)2014年7月27日起工/2019年就役予定
「ゲネラリーシムス・スヴォーロフ」(955A)2014年12月26日起工/2020年就役予定
「インペラ―トル・アレクサンドルIII」(955A)2015年12月18日起工/2020年就役予定
8番艦(955A):2016年12月起工予定/2021年就役予定

[北方艦隊]
「ユーリー・ドルゴルーキー」(955
、2013年就役)
「クニャージ・ウラジーミル」(955A、2018年就役予定)
955A×2隻

[太平洋艦隊]
「アレクサンドル・ネフスキー」(955
、2013年就役)
「ウラジーミル・モノマーフ」(955、2014年就役)
「インペラ―トル・アレクサンドルIII」(955A、2020年就役予定)
955A×1隻


[プロジェクト885「ヤーセン」/885M「ヤーセン-M」原子力水中巡洋艦]
「セヴェロドヴィンスク」(885):1993年12月21日起工/2010年6月15日進水/2013年12月30日納入/2014年6月17日就役
「カザン」(885M)2009年7月24日起工/2016年12月進水予定/2018年就役予定
「ノヴォシビルスク」(885M):2013年7月26日起工/2019年就役予定
「クラスノヤルスク」(885M)2014年7月27日起工/2020年就役予定
「アルハンゲリスク」(885M)2015年3月19日起工/2021年就役予定
6番艦(「ペルミ」、885M)2016年7月29日起工予定/2022年就役予定
7番艦(885M):2017年起工予定/2023年就役予定

[北方艦隊]
「セヴェロドヴィンスク」(885
、2014年就役)
「カザン」(885M、2018年就役予定)
885M×2隻

[太平洋艦隊]
885M
×3隻

最後の「ボレイ」級(8番艦)は2021年に、最後の「ヤーセン」級(7番艦)は2023年にロシア海軍へ引き渡されるとの事です。

ロシア海軍太平洋艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグはカムチャツカ半島の地上目標へ巡航ミサイルを発射した

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2016年7月16日3時16分配信
【カムチャツカで巡洋艦「ワリャーグ」は沿岸目標へのミサイル射撃を実行した】
モスクワ、7月16日-ロシア通信社ノーボスチ

太平洋艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」は、カムチャツカクラ射爆場地上目標へ主要複合体のミサイル射撃を実行した。
東方軍管区下の太平洋艦隊広報サービス・情報供給部長ウラジーミル・マトヴェーエフ2等海佐は発表した。

「艦隊の戦闘訓練計画に沿って、親衛ロケット巡洋艦ワリャーグ乗組員は、オホーツク海エリアからクラ射爆場(カムチャツカ半島)に位置する沿岸目標への有翼ミサイル射撃を実行しました」
マトヴェーエフ
は話した。

彼によると、出航中に巡洋艦「ワリャーグ」は、最大距離で主要打撃ミサイル複合体により地上目標を撃破する任務を遂行した。
巡洋艦からミサイルは成功裏に発射され、指定地上目標へ命中した。

射撃任務の遂行後、同艦の乗組員は、一連の艦上演習~電波電子戦闘、対空防衛、通信~を実施した。


2015年11月2日、親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」は、ロシア-インド海軍合同演習『インドラ ネイヴィー-2015』へ参加する為、3隻の艦船(駆逐艦「ブイストルイ」、大型海洋給油船「ボリス・ブートマ」、救助曳船「アラタウ」)を伴ってウラジオストクを抜錨し、インドへ向かいました。
[ロシア海軍太平洋艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグと駆逐艦ブイストルイはインドへ向かった]

太平洋艦隊艦船支隊は、2015年11月4日午前10時頃に対馬海峡を通過しました。
日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイトより
2015年11月5日公表
【ロシア海軍艦艇の動向について】

この間(つまり11月3日頃)に日本海で一連の訓練が実施され、対馬海峡を通過する際に1905年5月のツシマ沖海戦の戦没者の追悼式典を開催しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊は日本海で演習を行なった]

11月9日、「太平洋」上で一連の演習が実施されました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊は太平洋上で演習を実施した]

11月20日まで南西諸島周辺海域に滞在し、投錨して洋上補給、ヘリコプター発着訓練などを行なっていました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊は2015年11月中旬に南西諸島周辺海域で行動していた]

その後、南下して南シナ海へ向かい、12月2日にはマラッカ海峡を通過してインド洋へ出ました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊はインド洋へ入った]

12月6日、インド東岸ヴィシャーカパトナム港へ到着しました。
[インド海軍との合同演習に参加するロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊はインドのヴィシャーカパトナム港へ到着した]

合同演習『インドラ ネイヴィー-2015』は12月7日から始まりました。
[ロシア-インド海軍合同演習『インドラ・ネイヴィー-2015』が始まった]

太平洋艦隊艦船支隊は、12月7日から9日までヴィシャーカパトナム港へ滞在し、両国海軍代表団による海上演習の打ち合わせ、インド海軍将兵の親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」見学、両国海軍将兵のスポーツ大会、ロシア海軍将兵の地元観光などが行なわれました。

12月10日、ロシア海軍インド海軍の演習参加艦船はヴィシャーカパトナム港を抜錨し、海上での実地演習(アクティブ・フェーズ)を開始しました。
[合同演習『インドラ・ネイヴィー-2015』へ参加するロシア海軍とインド海軍の艦船はヴィシャーカパトナムを抜錨した]
[ロシア海軍とインド海軍はベンガル湾で合同演習『インドラ・ネイヴィー-2015』を行なっている]

海上での実地演習は12月11日も引き続き行なわれました。
[インド-ロシア海軍合同演習『インドラ・ネイヴィー-2015』海上段階2日目(2015年12月11日)]

演習は12月12日に完了し、インド海軍フリゲート「サヒャディ」で最後の会合が行なわれ、送別式典が開催されました。
[インド-ロシア海軍合同演習『インドラ・ネイヴィー-2015』は終了した]


合同演習が終わった後、太平洋艦隊艦船支隊は東西に分かれ、親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」は単独で西へ、その他の3隻(駆逐艦「ブイストルイ」、大型海洋給油船「ボリス・ブートマ」、救助曳船「アラタウ」)は東へ向かいました。

単艦行動になった親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」は、12月24日から26日までオマーンサラーラ港へ寄港した後、アデン湾付近で新年を迎えました。
[インド海軍との合同演習へ参加したロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊は洋上で2016年の元旦を迎える]

2016年1月3日、スエズ運河を通過して地中海へ入りました。
[ロシア海軍太平洋艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグはスエズ運河を通過して地中海へ入った]

その後、ロシア海軍地中海作戦連合部隊の旗艦任務に就き、シリア沖で行動していました。
[ロシア海軍太平洋艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグはシリア沖で戦闘任務に就いている]
[ロシア海軍の12隻の艦船が地中海東部に滞在している]

その後の「ワリャーグ」の動向は公表される事は有りませんでしたが、6月3日から5日までシンガポールを訪れました。
(つまり5月半ば頃には地中海を出てインド洋方面へ向かっていた)
[ロシア海軍太平洋艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグはシンガポールを訪れた]

「ワリャーグ」シンガポールを出航後、東シナ海を北上し、6月12日に対馬海峡を通過して日本海へ入りました。
[ロシア海軍太平洋艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグは対馬海峡を通過した]
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しかし、「ワリャーグ」ウラジオストクへ戻る事は無く、沿海地方を素通りして日本海を北上し、6月15日に宗谷海峡を通過してオホーツク海へ入りました。
[ロシア海軍太平洋艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグは宗谷海峡を通過してオホーツク海へ入った]


オホーツク海へ入った後の「ワリャーグ」の動向は一切公表されませんでしたが、カムチャツカ方面(ペトロパヴロフスク・カムチャツキー)に滞在していたようです。

そして7月16日、「ワリャーグ」オホーツク海からカムチャツカ半島クラ射爆場の地上目標へ有翼ミサイル「ヴルカーン」を発射しました。
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「ヴルカーン」(SS-N-12 mod.2)は基本的には対艦ミサイルですが、地上攻撃も可能であり、今回、それは実証されました。
[長距離打撃ミサイル複合体バザーリト/ヴルカーン]

「ワリャーグ」は2014年9月下旬にもオホーツク海「ヴルカーン」を発射していますが、この時は海上目標へ発射されました。
[ロシア海軍太平洋艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグは戦略演習ヴォストーク-2014で有翼ミサイルを発射した]

今回は「最大距離」「ヴルカーン」を発射したとの事ですから、クラ射爆場から約700km離れたオホーツク海の何れかの海域(おそらくはカムチャツカ半島の西岸海域)から発射されたようです。
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クラ射爆場

ロシア海軍は2016年前半に47基の巡航ミサイル"カリブル"を受領した

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『タス通信』より
2016年7月15日14時21分配信
【ロシア連邦海軍は(2016年)前半に47基のミサイル「カリブル」と72基の高射ミサイルを受領した】
モスクワ、7月15日/タス通信

ロシア海軍は今年前半に、ほぼ50基のミサイル「カリブル」、72基の高射ミサイル、更には電波位置特定ステーション「ガンマ-S1M」を軍備として受領した。
金曜日、軍事製品の受領の日にロシア連邦軍兵器管理総局長アナトーリー・グリャエフは発表した。

「海軍の為に受領されたのは、プロジェクト11356警備艦アドミラル・エッセン、電波位置特定ステーション"ガンマ-S1M"、72基の高射ミサイル、47基の艦載ミサイル"カリブル"です」
彼は列挙した。

次に、バルト艦隊第128水上艦旅団司令官アレクセイ・スグロボフは、第2のプロジェクト11356警備艦「アドミラル・エッセン」は6月7日に海軍へ受領されバルト艦隊北方艦隊で全ての種類の試験を成功裏に実施したと伝えた。

「試験中、実際に海上に居るという条件下で艦の兵装及び軍事機器全体の点検が実施されました。
試験の結果、同艦の戦術-技術的な要素と特性は、承認された技術プロジェクトに沿っている事が確認されました」
スグロボフ
は総括した。
現在、同艦はバルチースク海軍基地に在り、常置駐屯地セヴァストーポリへの移動を準備している。

ロシアは昨年、シリア領内のテロリスト「イスラム国」(ロシア連邦では非合法の組織)に対する作戦の枠組みにおいて有翼ミサイル「カリブル」を使用した。
ミサイルは、地中海潜水艦「ロストフ・ナ・ドヌー」から、更にはカスピ小艦隊の艦から発射された。


有翼ミサイル「カリブル」(対地/対艦/対潜用)は、輸出用有翼ミサイル「クラブ」シリーズのロシア海軍向けヴァージョンです。
[対艦(対地)巡航ミサイル「クラブ」]
[巡航ミサイル「カリブル」対地攻撃型は2500kmの最大射程を有する]

現在、ロシア海軍では、プロジェクト11356警備艦プロジェクト11661K警備艦「ダゲスタン」プロジェクト21631「ブヤン-M」小型ロケット艦プロジェクト885「ヤーセン」原子力水中巡洋艦プロジェクト06363潜水艦プロジェクト671RTMK原子力大型潜水艦「オブニンスク」に搭載されています。

2015年10月7日、カスピ小艦隊ロケット艦「ダゲスタン」、小型ロケット艦「グラード・スヴィヤージスク」、「ウグリーチ」、「ヴェリキー・ウスチュグ」の4隻は、シリアISIL(シリア・レバントのイスラム国)拠点へ26基の有翼ミサイル「カリブル」(対地攻撃型)を発射しています。

[ロシア海軍カスピ小艦隊の4隻の艦はシリアへ巡航ミサイル"カリブル"を発射した]
[ロシア海軍は巡航ミサイルでシリアのISIL(イラクとレバントのイスラム国)拠点を攻撃した]
[ロシア連邦軍参謀本部作戦管理総局長はロシア海軍によるシリアのISIL(イラクとレバントのイスラム国)拠点攻撃について語った]

この4隻は、2015年11月20日にも、ISIL拠点へ18基の有翼ミサイル「カリブル」を発射しています。

[ロシア海軍カスピ小艦隊は再びシリアのISIL(シリアとレバントのイスラム国)拠点へ巡航ミサイル"カリブル"を発射した]

2015年12月8日には、黒海艦隊の潜水艦「ロストフ・ナ・ドヌー」が地中海東部(シリア沖)からシリア国内のISIL拠点へ有翼ミサイル「カリブル」対地攻撃型を発射しています。

[ロシア海軍黒海艦隊の潜水艦ロストフ・ナ・ドヌーは地中海東部からシリアのISIL(イラク・レバントのイスラム国)拠点へ巡航ミサイル"カリブル"を発射した]

実戦使用以外に、演習などでも発射されています。

今年4月末にはカスピ小艦隊ロケット艦北方艦隊原子力潜水艦「カリブル」を発射しました。
[ロシア海軍カスピ小艦隊のロケット艦は演習で巡航ミサイル"カリブル"を発射した]
[ロシア海軍最新鋭原子力水中巡洋艦セヴェロドヴィンスクはバレンツ海から巡航ミサイル"カリブル"を発射した]

今年5月初頭には黒海艦隊潜水艦が試射を行なっています。
[ロシア海軍のプロジェクト06363潜水艦スタールイ・オスコルはバレンツ海で巡航ミサイル"カリブル"を発射した]

その「カリブル」ですが、今年前半(2016年1月~6月)には合計47基がロシア海軍へ納入されました。
これは、昨年10月と11月にカスピ小艦隊の艦が実戦で使用した量とほぼ同じです。

ロシア海軍太平洋艦隊の戦闘機MiG-31は原潜から発射された超音速巡航ミサイルを撃墜した

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『インタファクス-軍事ニュース出張所(AVN)』より
2016年7月14日5時5分55秒配信
【太平洋艦隊の戦闘機は悪天候のカムチャッカで仮想敵の有翼ミサイルを撃墜した】
ペトロパブロフスク・カムチャツキー、7月14日、インタファクス-極東

カムチャッカエリゾヴォ航空基地太平洋艦隊海軍航空隊戦闘機MiG-31は、仮想敵の有翼ミサイルを成功裏に撃退した。
木曜日に東方軍管区広報サービスは発表した。

「乗員へ与えられた任務は、原子力潜水艦から発射され、超音速で飛翔する有翼ミサイルを発見し、破壊する事でした」
声明では、こう述べられた。

戦闘任務は、太平洋艦隊の夏季演習期間の計画戦闘訓練活動の枠組みにおいて与えられた。

有翼ミサイルの探索および発見を迎撃戦闘機MiG-31遠距離航空隊航空機A-50と共同で行なった。

「共同でのミサイル探索の結果、それは発見され、成功裏に指定防衛線で破壊されました。
単一目標への射撃及び撃破は、両方のMiG-31乗員により実行されました」

声明では、こう指摘された。

広報サービスは、戦闘任務がカムチャツカの困難な悪天候下で実行された事を強調した。


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カムチャツカ半島エリゾヴォ飛行場には、太平洋艦隊海軍航空隊迎撃戦闘機MiG-31(第865独立戦闘機航空連隊)が駐留しています。
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このMiG-31は、元々はロシア防空軍に所属していたのですが、防空軍空軍と合併した後の1998年に海軍航空隊へ移管されました。
(第865独立戦闘機航空連隊は1989年にSu-15からMiG-31へ機種改編)

現在は12機のMiG-31B/BSと20機のMiG-31BMを保有しています。


そして今回、太平洋艦隊MiG-31有翼ミサイルの迎撃訓練を実施しました。

記事中では「原子力潜水艦から発射され、超音速で飛翔する有翼ミサイル」としか書かれておらず、ミサイルの具体的なタイプには一切触れられていませんが、この条件に該当するのは「グラニート」しか有りません。
[有翼ミサイル複合体グラニートは軍備採用30周年を迎えた]

太平洋艦隊には「グラニート」を搭載する5隻のプロジェクト949A原子力水中巡洋艦が在籍していますが、現在、稼働状態に在るのは3隻:K-456「トヴェリ」、K-186「オムスク」、K-150「トムスク」です。

つまり、この3隻の何れかから発射された「グラニート」MiG-31が迎撃し、撃墜したという事でしょう。

マケーエフ記念国立ロケットセンターはロシア海軍の為の新型SLBM(潜水艦発射弾道ミサイル)を開発する?

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『イズベスチヤ』より
2016年7月14日0時1分配信
【ロシアは新たな弾道ミサイルを作成する】

開発されるミサイル複合体は、おそらくは将来潜水艦シリーズ「ハスキー」の為に意図されている。

アカデミー会員V.P.マケーエフ記念国立ロケットセンターは、新たな弾道ミサイルを作成する上での試験設計作業を行なう為の国家契約を受け取った。
このミサイルは、第5世代の将来原子力潜水艦「ハスキー」の為に作成されるようだ。

「現時点において、私共は、陸上及び海洋弾道ミサイルを開発する為、(ロシア)国防省と複数の契約を履行しています」
国立ロケットセンター
の総取締役兼設計主任ウラジーミル・デグチャリ『イズベスチヤ』へ確認した。
「これは、地上グループの基礎となる為の新たな重弾道ミサイル"サルマート"、更には、新たな将来のマシンの為の試験設計作業です」

国立ロケットセンターのトップは、より詳細なコメントを拒否した。
『イズベスチヤ』軍事産業委員会から説明されたように、新たな海洋弾道ミサイルは、モスクワ熱技術研究所が開発した最新の戦略システム「ブラヴァー」に代わるものであるという点については話す事が出来る。
このミサイルは、第4世代に属するプロジェクト955「ボレイ」型戦略原子力潜水艦の兵装として作成された。
巡洋艦シリーズのトップ「ユーリー・ドルゴルーキー」は、2013年1月に海軍へ軍備採用された。
ロシア海軍は、北方艦隊太平洋艦隊の軍備更新の為、このような潜水艦を合計で8隻受け取る。

しかし、中央設計局『ルビーン』総取締役イーゴリ・ヴィリニトが表明したように、研究所のトップは、戦略水中ロケット巡洋艦の開発と設計に従事しており、国は既に第5世代潜水艦:多目的及び戦略~の設計を開始している。
後者は、中央設計局『ルビーン』によると「ハスキー」と呼ばれており、「ボレイ」を代替する。

「これは、多層複合材料で作られた艦となります」
連邦国営単一企業『クリロフ国家研究センター』
総取締役顧問ヴァレリー・ポロヴィンキン『イズベスチヤ』へ話した。
「複合材料で作られるのは、船体カバー、艦首及び艦尾舵、安定舵、区画の隔壁、推進スクリュー及び推進軸です。
これらは全て騒音レベルを低減します。
しかし、プロジェクトの主な特徴は、戦略並びに打撃水中巡洋艦の双方を作成する為に使用できる艦首及び艦尾部の統一モジュール設計であり、指示された任務に応じて設計された兵装区画によってのみ変化します」


最初の新世代潜水艦は、2030年よりも前の建造は計画されていない。
これは、軍事学アカデミー教授ワジム・コジュリンが考えるように、2020年に計画されているアメリカの核戦力グループの更新への回答となる。
この目的の為にワシントンは9000億ドルを費やす。

「既に今、アメリカ人から期待されるものを想定する事は出来ます」
コジュリン
教授は『イズベスチヤ』へ伝えた。
「ロシアの設計者が作成する新たなミサイルは、あらゆる方向:北半球或いは南半球から目標へ打撃を与える事を可能にします
極超音速機動戦闘核ブロックの使用は濃密な大気圏へ突入するブロックの予測不可能な空間機動により、低高度段階の対ミサイル防衛の効果的な突破を可能にします」


即ち、国防相代理ユーリー・ボリソフによれば、それは「サルマート」により実行可能となる。
軍首脳が確信しているように、ミサイルは動力特性が改善されており、それは「サルマート」アメリカ対ミサイル防衛を突破する為の追加手段の装備を可能にする。
新たなミサイルは、宇宙段階の攻撃手段への対抗が可能であり、事実上、あらゆるエリア及び全ての方向から発射する事が出来る。

「これらの言葉から、マケーエフ国立ロケットセンターが新たな海洋弾道ミサイルの為に提供する新たな試験開発作業は、2030年以降の増大する脅威を考慮しなければならないという結論を引き出す事ができます」
ワジム・コジュリン
は指摘した。
「新たな海洋弾道ミサイル"ブラヴァー"の開発は19年間続いている(ミサイルは試験運用中である)事を考えますと、その後継の為の作業開始は更に正当化されるでしょう」


【『アカデミー会員V.P.マケーエフ記念国立ロケットセンター』公式サイト】

『アカデミー会員V.P.マケーエフ記念国立ロケットセンター』は、ソ連/ロシア海軍戦略潜水艦(原子力潜水艦)の為の弾道ミサイルを数多く開発しています。

現在は、1980年代後半から実戦配備されているR-29RM(SS-N-23)シリーズの改良が続けられています。
最新の改良型R-29RMU2.1「ライネル」は2014年4月に制式採用されました。
[ロシア海軍の新たな潜水艦用弾道ミサイル「ライネル」は制式採用された]

R-29シリーズは液体燃料ですが、1980年代に実戦配備されたR-39(プロジェクト941戦略原潜に搭載)は『マケーエフ』にとって初めての固体燃料ミサイルでした。

1990年代にはR-39の発展型であるR-39UTTkh「バルク」を開発しましたが、資金不足により開発は難航し、1998年には中止されてしまいました。
[幻と消えたSLBM「バルク」]

その『マケーエフ』が、新たな潜水艦用弾道ミサイルを開発するようです。
今回の記事では、同じく『マケーエフ』が開発する新型の重大陸間弾道ミサイルRS-28「サルマート」にも触れられていますが、「サルマート」をベースにした潜水艦用弾道ミサイルでしょうか。


一方、ロシア海軍第4世代戦略原潜「ボレイ」弾道ミサイル「ブラヴァー」を開発した『モスクワ熱技術研究所』も、新たな潜水艦用弾道ミサイルを開発します。
[モスクワ熱技術研究所はロシア海軍の為の新型SLBM(潜水艦発射弾道ミサイル)を開発する]


将来に建造される第5世代原子力潜水艦「ハスキー」はモジュール方式ですが、最新情報によると、中央区画の入れ替えにより、戦略原潜にも多用途原潜にもなれるようです。
[ロシア海軍第5世代原潜ハスキー級は多用途原潜と戦略原潜を統合する?]


この「ハスキー」級が、『マケーエフ』が開発する弾道ミサイル、或いは『モスクワ熱技術研究所』が開発する弾道ミサイルを搭載する事になるようです。

ロシア海軍最新鋭潜水艦救助船イーゴリ・ベロウソフはスエズ運河を通過して紅海へ入った

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2016年7月13日2時8分配信
【ロシア海軍の船「イーゴリ・ベロウソフ」はスエズ運河を通過して航路を進む】
モスクワ、7月13日-ロシア通信社ノーボスチ

ロシア海軍救助船「イーゴリ・ベロウソフ」スエズ運河を通過し、バルト艦隊から太平洋艦隊への艦隊間移動上の航路を進み続ける。
水曜日、海軍の代理人イーゴリ・ディガロ1等海佐は発表した。

「ロシア海軍の最新大洋救助船イーゴリ・ベロウソフは、バルト艦隊から太平洋艦隊の常時駐留所への艦隊間移動の枠組みにおいてスエズ運河を通過し、承認された航路に沿ってアフリカの角海域を横断します」
ディガロ
は表明した。

彼は、航海中に「イーゴリ・ベロウソフ」ポルトガルリスボン港アルジェリアオラン港キプロスリマソール港への業務寄港を行ない、規準量の物資を補充した事を指摘した。
乗組員の精神状態は正常であり、割り当てられた航海上の当直に就いている事を当局の代理人は強調した。

同船の太平洋艦隊への到着は8月に予定されており、太平洋艦隊の捜索救助業務サービスの一員として加わる。

「イーゴリ・ベロウソフ」は6月1日にバルチースクから太平洋艦隊への移動を開始した。
長期航海の開始前、救助船「イーゴリ・ベロウソフ」乗組員は一連の準備活動と必要な錬成任務を実施した。

艦隊間移動を行なう際の乗組員及び機器設備の準備状態は、バルト艦隊射爆場での同船の数度の検査航海中に点検された。
5月中に救助船の潜水夫は潜水鐘を使用した深度90メートル及び120メートルへの潜水を何度か実施した。

太平洋艦隊への船の移動準備計画に沿って、電波航法システム及び居住保障システムが点検され、航海士、当直の信号士と無線通信士の訓練、更には船内演習が実施された。


プロジェクト21300S救助船(潜水艦救難艦)「イーゴリ・ベロウソフ」は、2005年10月24日にサンクトペテルブルク市「アドミラルティ造船所」で起工され、2012年10月30日に進水しました。
[新型潜水艦救助船イーゴリ・ベロウソフ進水]

2014年12月25日から最初の洋上試験を開始し、2015年1月7日に終了しました。
[ロシア海軍最新鋭救助船イーゴリ・ベロウソフは最初の洋上試験を終えた]

その後、3月28日には次の洋上試験の為に出航しました。

8月10日、大西洋上で試験を行なう為、サンクトペテルブルクを抜錨しました。
[ロシア海軍最新鋭潜水艦救難艦イーゴリ・ベロウソフは深海試験の為に大西洋へ向かった]


「イーゴリ・ベロウソフ」大西洋上で深海潜水艇プロジェクト18271「ベステル-1」AS-40、深海潜水複合体GVK-450、遠隔操作水中捜索救助装置「パンテラ-プリュス」の深海試験などを実施しました。

深海潜水複合体GVK-450


深海潜水艇プロジェクト18271「ベステル-1」AS-40
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遠隔操作水中捜索救助装置「パンテラ-プリュス」

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大西洋及びバルト海での各種試験を終えた「イーゴリ・ベロウソフ」は2015年10月末にサンクトペテルブルクへ戻ってきました。
[ロシア海軍最新救助船(潜水艦救難艦)イーゴリ・ベロウソフは工場航行試験を完了した]

その後、「イーゴリ・ベロウソフ」バルト海国家受領試験を行ない、2015年12月下旬に完了しました。

2015年12月25日、海軍旗(聖アンドレイ旗)初掲揚式典が開催され、正式にロシア海軍へ就役しました。
[最新鋭潜水艦救助船イーゴリ・ベロウソフはロシア海軍へ就役した]



「イーゴリ・ベロウソフ」搭載艇AS-40は先にウラジオストクへ移送されました。
[ロシア海軍最新鋭バチスカーフAS-40は太平洋艦隊の救助船アラゲズへ受け入れられた]

「イーゴリ・ベロウソフ」は、就役後もバルチースクに留まり、錬成訓練を行なっていましたが、2016年6月1日、ウラジオストクへ向け出港しました。
[ロシア海軍最新鋭潜水艦救助船イーゴリ・ベロウソフはウラジオストクへ向かった]

6月10日から13日までポルトガルリスボンへ寄港しました。
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6月16日にジブラルタル海峡を通過し、地中海へ入りました。
[ロシア海軍最新鋭潜水艦救助船イーゴリ・ベロウソフは地中海へ入った]

そして7月13日にはスエズ運河を通過して紅海へ入りました。
つまり「イーゴリ・ベロウソフ」は約1ヶ月の間、地中海に居た事になりますが、今回のロシア海軍広報部発表によると、この間にアルジェリアキプロスを訪問していました。

「イーゴリ・ベロウソフ」ウラジオストク到着は2016年8月の予定です。


プロジェクト21300S救助船(潜水艦救難艦)は、計5隻の建造が計画されており、2番船は2017年末に起工される予定です。

ロシア海軍黒海艦隊の最新フリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"は黒海で砲撃訓練を行なう

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『タス通信』より
2016年7月13日10時45分配信
【黒海艦隊の最新フリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」は砲射撃を実施する】
モスクワ、7月13日/タス通信

最新のプロジェクト11356フリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」は、爆撃機Su-24を伴う砲射撃を実施する為に黒海へ出航した。
同艦隊の代理人ヴャチェスラフ・トルハチェフは報道陣へ話した。

「本日、黒海艦隊司令官アレクサンドル・ヴィトコ大将の将旗を掲げた艦は、射爆場で海上及び空中目標への砲射撃を実施する為に出航しました。
フリゲートは、曳航される海上盾船と投下される空中目標へ射撃を行ないます」

彼は話した。

翌日、同艦は海上戦闘におけるミサイル攻撃と敵の空中攻撃手段からの防衛へ取り組む。

海上での同艦の行動を、黒海艦隊ロケット艇RK-109、海洋曳船MB-23、海軍航空隊前線爆撃機Su-24が支援する。


[ロシア海軍の為の新たなフリゲート~プロジェクト11356R(アドミラル・グリゴロヴィチ型)とプロジェクト22350(アドミラル・ゴルシコフ型)]
[アドミラル・グリゴロヴィチ型フリゲート]

プロジェクト11356R警備艦の1番艦「アドミラル・グリゴロヴィチ」は、2010年12月18日に起工され、2014年3月14日に進水しました。
[ロシア海軍の新型フリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"は進水した]

その後、2014年12月初頭から造船所の岸壁で係留試験が開始されました。
『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2014年12月5日8時7分配信
【警備艦「アドミラル・グリゴロヴィチ」は係留試験を開始した】

12月21日にはガスタービンエンジンが初めて始動されました。
『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2014年12月21日14時24分配信
【警備艦「アドミラル・グリゴロヴィチ」は初めてエンジンを始動した】

そして2015年2月17日、出航前の消磁作業の為、「ヤンターリ」浮きドックへ入りました。
[ロシア海軍の新フリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"は消磁作業を開始した]

消磁作業は3月下旬に完了し、4月8日に「ヤンターリ」造船所の在るカリーニングラードからバルチースク海軍基地へ移動しました。

4月下旬に1回目の洋上試験が実施され、4月29日に完了しました。
[ロシア海軍最新フリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"は2015年5月初頭から2回目の洋上試験を開始する]

そして5月5日に2回目の洋上試験が始まりました。
[ロシア海軍最新フリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"は2回目の洋上試験を開始した]

2回目の試験は5月7日には終わり、バルチースク基地へ戻りました。
[ロシア海軍最新フリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"は2回目の洋上試験を終えた]

5月16日から3回目の洋上試験が始まりました。
[ロシア海軍最新フリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"は5月16日から洋上試験を再開する]

この3回目の洋上試験中、初めて「アドミラル・グリゴロヴィチ」の砲兵装~A-190-01「ウニヴェルサール」100mm単装砲と、AK-630M 30mmガトリング砲の発射試験が実施されました。
[ロシア海軍最新警備艦アドミラル・グリゴロヴィチは初めての砲撃試験を行なった]

5月28日、4回目の洋上試験へ出発しました。
[ロシア海軍最新警備艦(フリゲート)アドミラル・グリゴロヴィチは洋上試験を続ける]

7月26日の「ロシア海軍の日」には、バルチースクの観艦式へ参加しました。

[バルチースクの『海軍の日』記念観艦式にロシア海軍の最新鋭艦5隻が参加する]

8月27日、高射ミサイル複合体「シチーリ-1」の発射試験が初めて実行されました。
[ロシア海軍最新警備艦アドミラル・グリゴロヴィチはバルト海で対空ミサイルを発射した]

10月初頭に工場航行試験は完了しました。

10月14日から国家受領試験が開始され、10月16日にバルト海へ出航しました。
[ロシア海軍の最新警備艦(フリゲート)アドミラル・グリゴロヴィチの国家受領試験が始まる]
[ロシア海軍の最新警備艦(フリゲート)アドミラル・グリゴロヴィチは国家受領試験の為にバルト海へ出航した]

10月27日、バルト海A-190「ウニヴェルサール」100mm砲、AK-630 30mm機関砲、RBU-6000対水中ロケット爆雷の実弾射撃を行ないました。
[ロシア海軍の最新警備艦(フリゲート)アドミラル・グリゴロヴィチはバルト海で砲撃を行なった]

10月29日、バルト海高射ミサイル複合体「シチーリ-1」を発射しました。
[ロシア海軍の最新警備艦(フリゲート)アドミラル・グリゴロヴィチはバルト海で艦対空ミサイルを発射した]


しかし、「アドミラル・グリゴロヴィチ」の主要打撃兵装である有翼ミサイル「カリブル」(の対地攻撃型)の発射試験はバルト海では実施できない為、ロシア北方艦隊の担当海域(バレンツ海方面)へ回航して発射試験を行なう事になりました。
[ロシア海軍の最新警備艦(フリゲート)アドミラル・グリゴロヴィチはバレンツ海方面で巡航ミサイル"カリブル"の発射試験を行なう]

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「アドミラル・グリゴロヴィチ」バルチースクを出てクロンシュタットへ寄った後、12月13日頃に出航し、12月21日に北方艦隊基地へ到着しました。
[ロシア海軍の最新警備艦(フリゲート)アドミラル・グリゴロヴィチは北方艦隊基地へ到着した]

12月30日、「アドミラル・グリゴロヴィチ」バレンツ海有翼ミサイル「カリブル」の発射試験を実施しました。
[ロシア海軍の最新警備艦(フリゲート)アドミラル・グリゴロヴィチは巡航ミサイル"カリブル"を発射した]

その後、バルチースクへ戻り、2016年2月11日には「ヤンターリ」造船所へ移動しました。
[プロジェクト11356R警備艦アドミラル・グリゴロヴィチは2016年3月上旬にロシア海軍へ就役する]

「アドミラル・グリゴロヴィチ」は、就役前の最後の点検航海を行ない、3月3日夜にはカリーニングラードへ戻りました。
[プロジェクト11356R警備艦(フリゲート)アドミラル・グリゴロヴィチはロシア海軍へ引き渡す前の最後の点検航海を終えた]

2016年3月10日、「アドミラル・グリゴロヴィチ」ロシア海軍へ納入されました。
[プロジェクト11356Rフリゲート1番艦アドミラル・グリゴロヴィチはロシア海軍へ納入された]

翌3月11日、「アドミラル・グリゴロヴィチ」聖アンドレイ旗初掲揚式典を開催、正式にロシア海軍へ就役し、黒海艦隊第30水上艦師団へ編入されました。
[プロジェクト11356R警備艦(フリゲート)1番艦アドミラル・グリゴロヴィチはロシア海軍へ就役し、黒海艦隊へ編入された]
[オムスク州はロシア海軍の最新警備艦(フリゲート)アドミラル・グリゴロヴィチを後援する]



就役後も暫くの間はバルチースク海軍基地に留まっていましたが、5月6日、黒海艦隊基地セヴァストーポリへ向けて出航しました。
[ロシア海軍最新警備艦(フリゲート)アドミラル・グリゴロヴィチは黒海艦隊基地セヴァストーポリへ向かった]
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5月24日には地中海中央に位置するマルタ島ヴァレッタへ入港しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新警備艦(フリゲート)アドミラル・グリゴロヴィチ、マルタ島訪問(2016年5月24日)]

その後、地中海東部ロシア海軍地中海作戦連合部隊へ参加し、同海域で訓練を行ないました。
[シリア上空で目撃されたロシア海軍航空隊の長距離哨戒機Tu-142M3は、地中海で警備艦アドミラル・グリゴロヴィチと合同演習を行なっていた]

6月8日にはボスポラス海峡(イスタンブール沖)を北上して黒海へ入り、翌6月9日、セヴァストーポリへ到着しました。
[ロシア海軍最新フリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"は黒海艦隊基地セヴァストーポリへ到着した]

7月8日には外国メディアの記者団が「アドミラル・グリゴロヴィチ」を訪れました。



そして7月13日、黒海艦隊司令官アレクサンドル・ヴィトコ大将を乗せた「アドミラル・グリゴロヴィチ」は、海上で戦闘訓練を行なう為に出航しました。
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「アドミラル・グリゴロヴィチ」の戦闘訓練には、以下の2隻と黒海艦隊航空隊前線爆撃機Su-24が参加します。

ロケット艇R-109
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海洋曳船MB-23
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前線爆撃機Su-24

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ロケット艇R-109は敵役を務め、海洋曳船MB-23は海上標的を曳航し、前線爆撃機Su-24は空中標的を投下するようです

重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフと重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーは7月31日の『ロシア海軍の日』観艦式に参加する

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2016年7月12日13時19分配信
【航空母艦「アドミラル・クズネツォフ」は「海軍の日」に敬意を表したパレードへ参加する】
モスクワ、7月12日-ロシア通信社ノーボスチ

航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」は7月31日にコラ湾で実施される「海軍の日」に敬意を表した北方艦隊のパレードへ参加する。
火曜日、北方艦隊広報サービスは発表した。

以前、航空母艦「アドミラル・クズネツォフ」は、2016年秋に計画されている地中海への遠距離航海の準備を始めたと伝えられた。

「パレードには、重航空巡洋艦アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・クズネツォフと重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーを含め、北方艦隊の水上艦、潜水艦、支援船が参加します」
声明では、こう述べられた。

広報サービスは、コラ湾のパレードは、北方艦隊司令官ニコライ・エフメノフ中将が乗るが係留所から出発する7月31日11時に始まる事を指摘した。

旗艦に加え、パレードには、戦略用途ロケット水中巡洋艦「ブリャンスク」大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」、大型揚陸艦「コンドポガ」、ディーゼルエレクトリック潜水艦「ウラジカフカス」、そして(北方)艦隊の他の艦船が関わる。


ロシア北方艦隊の旗艦である重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」は、2016年6月下旬からバレンツ海で訓練を開始し、7月1日以降は艦載機の飛行訓練も行われています。
[ロシア海軍の正規空母アドミラル・クズネツォフの艦載機の発着艦訓練が始まった]

「アドミラル・クズネツォフ」は、今年(2016年)秋に地中海東部への遠征が計画されており、現在、その為の準備が進められています。
[ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフは地中海遠征の準備を行なっている]
[ロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは2016年秋に新たな艦上戦闘機と共に地中海東部へ行く]

地中海東部へ進出した「アドミラル・クズネツォフ」は、シリア領内のISIL(イラク・レバントのイスラム国)への空爆作戦へ参加します。
[ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフは2016年10月から2017年1月までISIL(イラク・レバントのイスラム国)への空爆作戦へ参加する]


同じく北方艦隊重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」は、2016年5月にバレンツ海で演習を行なっています。
[ロシア海軍北方艦隊の重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーは訓練の為にバレンツ海へ出航した]
[重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーはロシア海軍北方艦隊の演習へ参加する]


「ロシア海軍の日」は、毎年7月の最終日曜日と定められており、今年(2016年)は7月31日になります。

この日には各艦隊の主要基地で観艦式などのイベントが開催されます。

北方艦隊主要基地セヴェロモルスク沖でも観艦式が行なわれますが、今年は重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」が揃って参加する事になりました。

昨年(2015年)の「海軍の日」は7月26日でしたが、この時には「アドミラル・クズネツォフ」浮きドックへ入渠していた為、観艦式には参加できませんでした。
(2015年5月13日から8月20日まで入渠)

ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフの地中海遠征は2016年10月よりも早くはならない

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2016年7月11日12時14分配信
【情報筋は航空母艦の早期の地中海への派遣を否定した】
セヴェロモルスク、7月11日-ロシア通信社ノーボスチ

ロシア航空母艦「アドミラル・クズネツォフ」地中海への航海は戦闘訓練計画に沿って実施されるが、今年10月よりも前にはならない。
ロシア通信社ノーボスチは月曜日に北方艦隊司令部の高位の情報提供者より伝えられた。

以前、『コメルサント』紙が独自の情報源を引用して報じた所によれば、パルミラ近郊でロシアのヘリコプター乗員が死亡した事に関連して計画された「報復」作戦の枠組みにおいて、(ロシア)軍は、巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」を艦上航空隊~およそ15機の戦闘機Su-33MiG-29K/KUB、更には10機のヘリコプターKa-52K、Ka-27、Ka-31~と共に関与させる事も有り得る。

「戦闘訓練計画によりますと、アドミラル・クズネツォフは今年秋に遠距離航海へ行きますが、10月よりも早くはなりません。
現在、乗組員は海上での錬成任務の途上に在ります」

対談者は話した。

彼によると、クリミア(シミュレーター「ニートカ」)から戻ってきた艦上飛行士は、艦の甲板上での発着艦を行なう為の訓練を開始した。

「同艦には護衛艦が随伴する事になり、現在、地中海への航海を準備しています」
情報提供者はこう話したが、シリア沖へ行く航空母艦には、如何なる艦が随伴するのかを明らかにしなかった。


重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」は、2016年6月下旬からバレンツ海で訓練を開始し、7月1日以降は艦載機の飛行訓練も行われています。
[ロシア海軍の正規空母アドミラル・クズネツォフの艦載機の発着艦訓練が始まった]

「アドミラル・クズネツォフ」は、今年(2016年)秋に地中海東部への遠征が計画されており、現在、その為の準備が進められています。
[ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフは地中海遠征の準備を行なっている]
[ロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは2016年秋に新たな艦上戦闘機と共に地中海東部へ行く]

地中海東部へ進出した「アドミラル・クズネツォフ」は、シリア領内のISIL(イラク・レバントのイスラム国)への空爆作戦へ参加します。
[ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフは2016年10月から2017年1月までISIL(イラク・レバントのイスラム国)への空爆作戦へ参加する]


さる7月8日にシリアパルミラ近郊でロシアヘリコプター「イスラム国」により撃墜され、乗員2名が死亡しました。

これは、公式には、シリア軍Mi-25ヘリコプターが撃墜され、同乗していた「軍事顧問」ロシア軍人2名が死亡したと公表されていますが、『コメルサント』紙は、撃墜されたのはロシア航空宇宙軍Mi-35Mであると報じています。

『コメルサント』より
2016年7月11日配信
【ロシアは更に2名の飛行士を失った】

この記事の中で、確かに「アドミラル・クズネツォフ」地中海派遣についても触れられています。
ロシア軍「報復」の為に「アドミラル・クズネツォフ」と艦載機の参加も検討していると。


今回、ロシア通信社ノーボスチは、北方艦隊司令部の高級士官の談話を引用し、『コメルサント』紙の報道を「名指しで」否定しました。

これまでにロシア通信社ノーボスチが、ロシア国内の他のメディア~むろん『コメルサント』を含む~の報道を否定した事は数えきれない程有りますが、そういう時には「一部のメディアが報じた所によれば」とは書くものの、何処が報じたのかを具体的に書く事は有りませんでした。

しかし今回、ロシア国営メディアの代表格であるロシア通信社ノーボスチは、いわゆる非政府系メディアの大手である『コメルサント』紙の報道を「名指し」で否定しました。

ロシア海軍太平洋艦隊艦艇は宗谷海峡を西進した

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『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2016年7月11日発表
【ロシア海軍艦艇の動向について】

2016年7月8日と7月11日にロシア海軍の艦艇が宗谷海峡を西へ向かって通過しました。

7月8日午後4時頃:プロジェクト877潜水艦1隻が宗谷海峡を西方へ通過。

7月10日午前1時頃:大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」(548)、「アドミラル・トリブツ」(564)、駆逐艦「ブイストルイ」(715)、大型揚陸艦「ニコライ・ヴィルコフ」宗谷海峡を西方へ通過。


プロジェクト877潜水艦は、6月16日か18日に宗谷海峡を東方へ通過した艦でしょう。
7月6日にも1隻の877潜水艦宗谷海峡を西方へ通過しています。

現在、太平洋艦隊通常動力潜水艦(877)は、事実上沿海地方(日本海方面)に集約されています。
(沿海地方に7隻、カムチャツカに1隻)


大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」駆逐艦「ブイストルイ」は、6月20日に宗谷海峡を東方へ通過しています。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦艇、宗谷海峡通過(2016年6月20日)]

おそらくはオホーツク海で演習を行ない、それが終わったので沿海地方へ戻るのでしょう。

「アドミラル・トリブツ」は近代化改装後の洋上試験も兼ねていたようです。
[近代化改装を終えた大型対潜艦アドミラル・トリブツは2016年7月にロシア海軍太平洋艦隊へ復帰する]


大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」大型揚陸艦「ニコライ・ヴィルコフ」は、6月21日に対馬海峡を南方へ通過しています。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊は対馬海峡を通過した]

つまり、大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」大型揚陸艦「ニコライ・ヴィルコフ」は、ウラジオストクを出航後、日本海を南下して対馬海峡を通過し、その後、東へ転じて太平洋方面へ向かい、そこから北上して(クリル諸島付近を通過して)オホーツク海へ入り、宗谷海峡を西へ通り抜けたという事になります。
(要するに、日本列島を一周した)

ロシア海軍は大型水上艦の原子力化を推し進める

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『Lenta.Ru』より
2016年7月5日18時21分配信
【ロシア海軍は原子力推進への完全移行を考えている】

防衛産業ロシア海軍は、全ての1等及び2等戦闘艦への原子力推進の装備を検討している。
『Lenta.Ru』防衛産業の情報提供者より伝えられた。
この判断は、原子力推進の開発と生産はロシアで確立されており、外国からの供給に依存していない事に関連する。

「これは、排水量4000トン(フリゲート)から80000トン以上(航空母艦)の水上艦への出力40メガワットから200メガワットの統一機関のライン作成についての話です。
必要なサイズの原子炉に関して、我々は既に有しているか、或いは開発中です」

対談者は伝えた。
「海軍が今後20年間に必要とする1等艦及び2等艦は40隻程度であると推察される事を考えますと、この数量の機関の生産は、さほど困難な事ではありません」

専門家は更に、3等艦及び4等艦(註:コルベット、哨戒艦、小型ロケット艦)、及び揚陸艦には、既にロシアでの生産が確立されているディーゼル機関を装備する事が出来ると指摘した。
ディーゼルエンジンは更に、1等艦及び2等艦の補助動力装置として使用する事も出来る。

対談者によると、ソヴィエト社会主義共和国連邦時代から数十年間に渡り、戦闘艦の為のガスタービン動力装置の生産を展開していたウクライナとの関係の断絶により引き起こされる損害は、短期間で復旧する事は非常に困難である。
「ソヴィエト時代の艦の老朽化を考慮すると、艦は今建造する必要があり、我々には待っている時間は有りませんし、建造計画はウクライナとの関係の速やかな復活を考慮する事も出来ないでしょう。
このような条件下において、新たな原子力機関の開発は、最低限の予防措置となります」

情報提供者は付け加えた。

現在、ロシア原子力推進装置は、重巡洋艦、潜水艦(ロシア連邦海軍の為の2011-2020年の国家軍備プログラムの枠組みにおいて15隻の原子力潜水艦の建造が計画されている)、そして砕氷船に使用されている。
特に、先進砕氷船プロジェクト22220には、新世代原子炉の基礎となるRITM-200が装備され、一部の専門家は、これを新たな1等艦の原子力推進装置のプロトタイプと言っている。
以前、海軍は将来の航空母艦大洋ゾーン戦闘艦「リデル」型の為に最も望ましいと考えられる原子力推進を選択したと報じられた。

ロシア海軍の為に建造されている2等艦(フリゲート)ガスタービン推進装置を装備する事になっていたが、ウクライナとの軍事技術協力の断絶は、新たなフリゲート・プロジェクト22350「間に合わせの」プロジェクト11356艦の導入時期への疑問を提示した。


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現在、ロシア海軍の水上艦で原子力推進(原子力蒸気タービン機関)を採用しているのは、「重巡洋艦」プロジェクト11442重原子力ロケット巡洋艦のみです。

現時点で稼働状態に在る11442は、北方艦隊「ピョートル・ヴェリキー」ただ1隻です。
[重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーはロシア海軍北方艦隊の演習へ参加する]

この他、「アドミラル・ナヒーモフ」が大規模な近代化改装を行なっています。
[ロシア海軍北方艦隊の重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフの近代化改装の為の新たな大型クレーンが導入された]


将来に目を向けると、今後に建造される将来航空母艦及び将来駆逐艦「リデル」級は、原子力推進となる事がほぼ確定しています。
[ロシア将来航空母艦]
[ロシア将来駆逐艦プロジェクト「リデル」]

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将来正規空母は、さる2016年6月16日にサンクトペテルブルク『バルト工場』で進水した新型原子力砕氷船「アルクチカ」と同型の原子炉RITM-200を搭載するようです。
おそらくは将来駆逐艦「リデル」級も同様でしょう。
[ロシア海軍将来原子力空母は原子炉RITM-200を搭載するかもしれない]
[ロシア海軍将来正規空母と将来駆逐艦リデル級は同型の原子力機関を搭載する]


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一方、現在建造中のロシア海軍の新型フリゲート・プロジェクト22350及びプロジェクト11356Rガスタービンエンジンは、ロシアウクライナの共同開発・共同生産であり、主な部品はロシアで製造し、最終組立はウクライナで行なわれていました。

しかし、2014年2月末からのウクライナ危機、3月のロシア連邦によるクリミア半島編入により、ウクライナロシアの関係も悪化し、ガスタービンエンジンに関する「分業体制」も瓦解しました。
[ロシア海軍の新型フリゲートの建造は停滞する]
[ロシアはガスタービンエンジン供給中止に関してウクライナを訴える]

現在、プロジェクト22350は1~2番艦、プロジェクト11356は1~3番艦までのガスタービンエンジンしか供給されておらず、それ以降の艦のエンジンは未だありません。

この為、現在、ロシア国内でのガスタービンエンジン生産体制が構築中であり、2017年末以降から生産が始まります。
[ロシア海軍の艦艇には完全国産のガスタービンエンジンが提供される]
[ロシア海軍最新鋭フリゲート・プロジェクト22350(アドミラル・ゴルシコフ型)3番艦以降の為のロシア製ガスタービンは2017年末から供給を開始する]


しかし、今回の記事に登場する「防衛産業の(匿名の)情報提供者」は、ガスタービンが当てにならないのでフリゲートも原子力推進化すべきであると言っています。
この「情報提供者」氏は、ガスタービン機関(の供給体制)には全く信頼を置いていないようです。
(ロシアの船舶用原子炉を開発・製造しているニジニ・ノヴゴロド市の『I.I.アフリカントフ記念実験機械製造局』の関係者?)
それよりも、ロシア国内で長年の開発・製造の実績がある原子力推進へ切り替えるべきであると・・・
同氏の発言内容を見るに、ロシア海軍部内にも、彼と同じ考えの高位の士官が居るようです。


ただ、現時点において、4000トン級原子力フリゲートの具体的な開発・建造計画は存在しませんが・・・
(今回の「情報提供者」氏の発言を見る限り、原子力フリゲートには出力40メガワットの原子炉の使用を想定しているようですが・・・)


プロジェクト22350フリゲートに関しては、近代化型のプロジェクト22350Mの計画も有りますが、これは兵装や電子機器を変更したものであり、機関の変更までは考えられていません。
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ロシア海軍の艦上攻撃ヘリコプターKa-52Kカトランは空母アドミラル・クズネツォフへ搭載される

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『イズベスチヤ』より
2016年7月5日0時1分配信
【「アドミラル・クズネツォフ」は「ミストラル」の機能を引き継ぐ】

航空巡洋艦には打撃の翼・ヘリコプターKa-52Kが配置される。
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航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」には、沿岸ゾーンにおける戦闘へ使用する為の同艦の能力を大幅に拡大する攻撃ヘリコプターKa-52K「カトラン」が配置される。
それは海洋揚陸部隊の上陸を支援し、200kmまでの距離で陸上部隊グループの為の任務を果たす。
元(ロシア)国防省軍備部長アナトーリー・シトノフ『イズベスチヤ』へ伝えたように、更新された航空団を伴う航空巡洋艦の今年末の次なる地中海航海において、この決定の有効性が示される。

「巡洋艦へ配置される戦闘機MiG-29K/KUBとヘリコプターKa-52Kの組み合わせは、巡洋艦の戦闘能力を増加させ、より広範囲の任務への使用が可能となります」
アナトーリー・シトノフ
は話した。
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ヘリコプターの登場により、艦は空中援護のみならず、「典型的な」航空母艦が行なっているように敵領域の沿岸の奥の目標への打撃任務を果たす事が出来るし、「ミストラル」型揚陸艦の特性である近海-沿岸ゾーンでの作業を支援する事も出来る。
例えば、海洋揚陸部隊の上陸支援の為、小型船小型艇を破壊し、敵の沿岸インフラを制圧する。
「クズネツォフ」には、世界中の他の航空母艦には例が無い30機の攻撃ヘリコプターが配置される事になるだろう。

専門家によると、これは全て、我々の海軍へのフランス製大型揚陸ヘリコプター母艦の登場により実現が可能となった。
しかし、西側の制裁方針により、ロシアは、このクラスの2隻の艦を受領できなかった。
今日、これらはエジプトへ引き渡された。
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しかしながら、公開株式会社『カモフ』設計主任セルゲイ・ミヘーエフ『イズベスチヤ』へ話したように、フランスとの契約は、新たな国産艦上攻撃ヘリコプターKa-52K「カトラン」の作成を後押しした。

「カモフのヘリコプターは、伝統的に海軍の為に作成されてきました」
ミヘーエフ
は強調した。
「同軸方式は、他のものよりも、この為に適しています。
テイルローターでは無い我々の機体は、制限された空間での安定した操縦性のみならず、あらゆる気象条件下、嵐の中でも発着艦を可能にします。
カトランについて我々は、制限された空間へ配置する為の幾つかの課題を解決しました:折り畳み式のブレードと翼、湿度の問題の解決。
その結果、外見は陸上ヴァージョンと似ているものの、完全に新しい火力支援ヘリコプターを受け取りました」


設計者によると、「新しい」短縮折り畳み翼のヘリコプターは、甲虫のように、その翼を背負い式に折り畳んで収める。
新たな円筒軸は、機体のブレードを折り畳み、格納庫内での「カトラン」の占有場所の節約を可能にする。
空調システムは、湿った海上という条件下の空中でのエンジンの連続稼働を保障する。
しかし、陸上ヴァーションの機体~Ka-52「アリガートル」と比較して最も重要な変更点は、「カトラン」の戦闘能力に在る。

「陸上の」Ka-52「空飛ぶ戦車」と呼ばれている。
強力な装甲の保護と、威力の大きな兵器による撃破は、BMPが行なう事と似ている。
ヘリコプターは、敵の戦車や装甲車両、ヘリコプターや装甲された要塞との戦闘において、等しく効果的な兵力である。
その30mm速射機関砲、超音速誘導ロケット「アターカ」「ヴィーフリ-1」80mm無誘導ロケット発射機S-8は、ほぼ歩兵戦闘車両と同等である。
しかし「アリガートル」は3点懸垂兵装を有しており、「カトラン」は1つだけである。
しかし、それ自体が強化されており、1トンまでの負荷に耐える事が出来る。

それは、設計者へヘリコプターが使用する兵器の搭載量の拡大を促し、更に多くのものと、そして対艦機能が付与された。
この課題の為、新たな機体には2つの現代的な有翼ミサイル:Kh-31Kh-35が適合された。
前者(Kh-31)は、プロジェクト956「ソブレメンヌイ」型駆逐艦の兵装である超音速対艦ミサイル3M-80「モスキート」の小さなコピーである。
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ミサイルは超音速であり、事実上は海面上である高度3~5メートルを飛翔するが故に、電波位置特定装置(レーダー)で探知する事は不可能であり、目標へ100kg爆発破片弾頭を届ける。

Kh-35は、艦載或いは沿岸移動複合体「バル」をベースとする。
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その特徴は受動型誘導方式にある。
飛翔中にミサイルは目標探知スペースを「スキャン」しておらず、目標からの信号を受信する~実際には、全ての飛翔は「電波封鎖」モードで行なわれるが故に、電波位置特定装置(レーダー)で探知する事は不可能である。
当初、アメリカKh-35の購入を望んでいた~アメリカ合衆国は、国産ミサイルAGM-84「ハープーン」Kh-35の弾頭の誘導装置の設置を計画していた。
ヘリコプターの近代化の枠組みにおいて、更に魚雷兵装の装備の可能性が検討されている。

「航空機とは対照的に、ヘリコプターは、より集約して使用する事が出来ます」
アナトーリー・シトノフ
は言った。
「ヘリコプターは、航空機よりも素早く甲板から離着艦し、それは、敵に対し、より重大な圧力を作りだす事を可能にします」

地中海への同艦(アドミラル・クズネツォフ)の到着により、我々(ロシア)は、シリアにおける事実上第2の航空基地を開設する事になる。


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艦上攻撃ヘリコプターKa-52K「カトラン」(空軍のKa-52「アリガートル」の艦載機型)の試作1号機は、2015年3月7日に沿海地方で初飛行しました。
[ロシア海軍の艦上攻撃ヘリコプターKa-52Kの試作1号機が初飛行した]

Ka-52Kは、元々はロシアフランスへ発注した2隻の「ミストラル」級ヘリコプター揚陸ドック艦の搭載機として開発されたのですが、フランスウクライナ情勢に関連して艦の引き渡しを凍結しました。

2015年8月5日、ロシア連邦大統領ウラジーミル・プーチンフランス大統領フランソワ・オランドは電話で会談し、「ミストラル」級ヘリコプター揚陸ドック艦の建造・供給契約の終了(破棄)を決定しました。
[ロシアとフランスはロシア海軍向けミストラル級ヘリコプター揚陸ドック艦の契約を終了させた]
[ロシア海軍向けミストラル級ヘリコプター揚陸ドック艦の契約終了によりフランスはロシアへ9億4975万4849ユーロを支払う]
[ロシア海軍向けだった2隻のミストラル級ヘリコプター揚陸ドック艦から取り外されたロシア製機器は全てロシアへ到着した]

しかし、「ミストラル」級の動向とは関係なしにKa-52Kの開発と生産は続行されています。
[ロシア海軍の為の艦上攻撃ヘリコプターKa-52Kの開発と生産は続行される]

Ka-52Kには、対艦ミサイルKh-35(ウラン)及び対レーダー/対艦ミサイルKh-31の運用能力が付与されます。
[ロシア海軍の為の艦上攻撃ヘリコプターKa-52Kは対艦ミサイルの運用能力を付与される]
[ロシア海軍の艦上攻撃ヘリコプターKa-52Kカトランは最新鋭の目標探知システムを装備する]


そして結局、「ミストラル」級ヘリ空母へ搭載される筈だったKa-52Kは、重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」へ搭載されることになりました。

ロシア連邦国防相代理ユーリー・ボリソフ氏も、7月1日に沿海地方『アルセーニエフ航空機会社N.I.サズーキン記念「プログレス」』(Ka-52の製造会社)を訪問した後、艦上攻撃ヘリコプターKa-52K「カトラン」が今年に航空母艦「アドミラル・クズネツォフ」へ搭載されると述べています。
『タス通信』より
2016年7月1日9時12分配信
【ボリソフ:2020年までに(ロシア)軍は140機以上のヘリコプターKa-52を受け取る】


重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」は、2016年6月下旬からバレンツ海で訓練を開始し、7月1日以降は艦載機の飛行訓練も行われています。
[ロシア海軍の正規空母アドミラル・クズネツォフの艦載機の発着艦訓練が始まった]

「アドミラル・クズネツォフ」は、今年(2016年)秋に地中海東部への遠征が計画されています。
[ロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは2016年秋に新たな艦上戦闘機と共に地中海東部へ行く]
[ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフは2016年10月以降に地中海東部へ行く]

地中海東部へ進出した「アドミラル・クズネツォフ」は、シリア領内のISIL(イラク・レバントのイスラム国)への空爆作戦へ参加します。
[ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフは2016年10月から2017年1月までISIL(イラク・レバントのイスラム国)への空爆作戦へ参加する]
この時にKa-52Kの実戦テストも行なわれるようです。
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