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インド海軍との合同演習へ参加したロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊は南シナ海で新年(2017年)を迎える

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2016年12月31日9時7分配信
【太平洋艦隊司令官は遠洋航海中の艦船乗組員を祝福した】
ウラジオストク、12月31日-ロシア通信社ノーボスチ

太平洋艦隊司令官セルゲイ・アヴャキャンツ大将は、2017年の始まりに遠洋航海に在る戦闘艦支隊の乗組員を祝福した。
東方軍管区下の太平洋艦隊広報サービス・情報供給部長ウラジーミル・マトヴェーエフは報道機関へ伝えた。

「セルゲイ・アヴャキャンツ大将は、非公開チャンネルのビデオ通信会合で大型対潜艦アドミラル・トリブツと大型海洋給油船ボリス・ブートマの乗組員を祝福しました。
現在、太平洋艦隊の艦船は、ロシア海軍の戦闘訓練計画に沿って、南シナ海で遠距離航海任務を遂行しております」
マトヴェーエフ
は伝えた。

沿海地方多種戦力小艦隊副司令官エドゥアルド・ミハイロフ少将指揮下の太平洋艦隊艦船支隊は、(2016年)10月中旬に艦隊主要基地ウラジオストクから出航した。
航海中に艦船は15000海里以上を航行し、太平洋インド洋で戦闘任務を遂行し、インドネシアタイの港への業務寄港を行なった。
12月中旬、太平洋艦隊戦闘艦支隊は、ロシア-インド国際海軍演習『インドラ・ネイヴィー-2016』へ参加した。



[ロシア-インド海軍合同演習『インドラ・ネイヴィー-2016』(2016年12月)]

太平洋艦隊艦船支隊は2016年10月15日にウラジオストクを出航しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊はインド洋へ向かった]

[太平洋艦隊艦船支隊](指揮官:沿海地方小艦隊副司令官エドゥアルド・ミハイロフ少将)
大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」
駆逐艦「ブイストルイ」
大型海洋給油船「ボリス・ブートマ」
救助曳船「アラタウ」


支隊は10月20日午後5時頃に対馬海峡を通過しました。
『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2016年10月21日発表
【ロシア海軍艦艇の動向について】

11月1日にインドネシアタンジュンプリオク港を訪れました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊はインドネシアのタンジュンプリオク港を訪問した]

11月6日にタンジュンプリオク港から出航しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊はインドネシアを去った]


その後、駆逐艦「ブイストルイ」救助曳船「アラタウ」の2隻は本隊と別れ、11月17日午後3時頃には対馬海峡を北上しました。
『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2016年11月18日発表
【ロシア海軍艦艇の動向について】

11月21日までに駆逐艦「ブイストルイ」ウラジオストクへ帰港しました。
救助曳船「アラタウ」も帰港したようです。
[ロシア海軍太平洋艦隊の駆逐艦ブイストルイはウラジオストクへ帰投した]


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一方、大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」、大型海洋給油船「ボリス・ブートマ」の2隻となった太平洋艦隊艦船支隊は12月初頭にタイ王国サッタヒープ港を訪れ、12月6日に出航しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊はタイ訪問を終えた]

太平洋艦隊艦船支隊は、12月14日から21日までヴィシャーカパトナムベンガル湾で実施されるロシア-インド海軍合同演習『インドラ・ネイヴィー-2016』へ参加します。
(ベンガル湾での実際の海上演習は12月18日から21日まで)
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊はインド海軍との合同演習『インドラ・ネイヴィー-2016』へ参加する]

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12月14日、太平洋艦隊艦船支隊ヴィシャーカパトナムへ到着しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊はインドのヴィシャーカパトナム港へ到着した]


12月15日には合同演習の打ち合わせが行なわれました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア軍管区(艦隊)広報サービス発表
2016年12月15日13時40分配信
【ロシア-インド海軍演習『インドラ・ネイヴィー-2016』の参加者は合同実地行動の準備を行なう】

12月16日には、両国の演習参加艦の相互訪問と手旗信号の伝達訓練が行われました。
[ロシア海軍とインド海軍は互いの艦を相互訪問した]

12月17日には、殉職したインド海軍将兵の記念碑へ献花しました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア連邦国防省情報・マスコミュニケーション部発表
2016年12月17日6時7分配信
【演習『インドラ・ネイヴィー-2016』の参加者は死亡した船員の記憶に敬意を表した】

12月18日には、合同演習における海軍歩兵部隊の行動についての最終打ち合わせと、両国海軍将兵のスポーツ競技会が行なわれました。
[ロシア海軍とインド海軍の代表は合同演習『インドラ・ネイヴィー-2016』での行動についての最終打ち合わせを行なった]

12月19日、ロシア海軍インド海軍の演習参加艦は、演習実施海域ベンガル湾へ出航しました。
[合同演習『インドラ・ネイヴィー-2016』へ参加するロシア海軍とインド海軍の艦船はベンガル湾へ向かった]


その後、ロシア海軍インド海軍の艦はベンガル湾で砲撃訓練や通信訓練、夜間の機動訓練を行ないました。
[ロシア海軍とインド海軍はベンガル湾で合同演習『インドラ・ネイヴィー-2016』を実施する]

12月20日もベンガル湾で対潜戦闘、対空戦闘、海賊船撃退訓練が行なわれました。
[ロシア海軍とインド海軍はベンガル湾で合同砲撃訓練を行なった]
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『インドラ・ネイヴィー-2016』は12月21日に終了し、太平洋艦隊艦船支隊は、海上でインド海軍艦船部隊と別れました。
[ロシア海軍とインド海軍の合同演習『インドラ・ネイヴィー-2016』は終了した]

その後、太平洋艦隊艦船支隊は帰路に就き、現在は南シナ海に居ます。
この海域で2017年の新年を迎える事になるようです。
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2017年1月3日から7日までロシア海軍の艦船2隻がマニラへ寄港するとの事ですが、当然、これは大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」、大型海洋給油船「ボリス・ブートマ」の2隻でしょう。
【『日刊マニラ新聞』2016年12月31日2時5分のツイート】
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ロシア海軍太平洋艦隊の戦闘機MiG-31は対潜哨戒機Il-38を援護した

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2016年12月30日11時42分配信
【迎撃戦闘機MiG-31はカムチャツカで航空機Il-38を「援護」した】
モスクワ、12月30日-ロシア通信社ノーボスチ

迎撃戦闘機MiG-31カムチャツカ航空機Il-38の援護を行なった。
東方軍管区下の太平洋艦隊広報サービス・情報供給部長ウラジーミル・マトヴェーエフ2等海佐は報道機関へ伝えた。

「カムチャツカで戦闘機飛行士は、太平洋艦隊対潜航空隊との連携飛行へ取り組みました。
そのために、MiG-31戦闘機飛行隊の搭乗員には、仮想敵潜水艦の探索を実施する対潜航空隊の航空機Il-38の援護を行なう任務が与えられました」
マトヴェーエフ
は話した。

MiG-31の搭乗員のフライト実施の下で、地域の「周回」、更には仮想敵の捕捉及び破壊行動の要素へ取り組んだ事が伝えられた。
フライトは、昼間及び夜間に実施された。
戦闘機飛行士の飛行勤務において、10回以上の訓練飛行が行なわれた。



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カムチャツカ半島エリゾヴォ飛行場には、太平洋艦隊海軍航空隊迎撃戦闘機MiG-31(第865独立戦闘機航空連隊)が駐留しています。
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このMiG-31は、元々はロシア防空軍に所属していたのですが、防空軍空軍と合併した後の1998年に海軍航空隊へ移管されました。
(第865独立戦闘機航空連隊は1989年にSu-15からMiG-31へ機種改編)

現在は、約30機のMiG-31B及びMiG-31D3が配備されています。


MiG-31は度々訓練を行なっており、2016年7月中旬には、原子力潜水艦から発射された超音速有翼ミサイルの迎撃訓練を実施しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の戦闘機MiG-31は原潜から発射された超音速巡航ミサイルを撃墜した]

12月24日には、敵の攻撃を受けて損傷したという想定下での滑走路への着陸訓練を行ないました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2016年12月24日8時2分配信
【カムチャツカの太平洋艦隊海軍航空隊の戦闘機MiG-31乗員は、損傷したという想定下の滑走路への着陸へ取り組んだ】


そして12月30日には、潜水艦捜索訓練を行なう対潜哨戒機Il-38の援護訓練を行ないました。

エリゾヴォ飛行場には、近代化改修された2機のIl-38Nを含む対潜哨戒機Il-38も駐留しています。
[ロシア海軍航空隊は2020年までに計28機の近代化された対潜哨戒機Il-38Nを受領する]
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ロシア海軍北方艦隊の空母アドミラル・クズネツォフは地中海で新年(2017年)を迎える

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『タス通信』より
2016年12月29日16時32分配信
【北方艦隊の7隻の艦船の乗組員は地中海で新年を迎える】
ムルマンスク、12月29日/タス通信

数千名の北方艦隊船員は、地中海への遠距離航海中に新年を迎える。
木曜日、同艦隊広報サービスは発表した。

「戦闘任務及び国家の任務を遂行している北方艦隊の船員と飛行士、陸上部隊と沿岸部隊の将兵、民間人専門家(軍属)は、新たな2017年を地中海で迎えます」
広報サービスは伝えた。

北方艦隊将兵は、地中海航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」、重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」、大型対潜艦「セヴェロモルスク」、支援船「セルゲイ・オシポフ」、「ニコライ・チケル」、「アルタイ」、「カーマ」で任務を遂行している。

北方艦隊主要基地セヴェロモルスクでは、新年とクリスマスの祝日を前に、北方艦隊司令官ニコライ・エフメノフ中将が、遠距離航海に在る軍人及び民間人専門家の家族と会った。

彼は、北方艦隊船員の妻に忍耐、忠実、愛情、献身と信頼ある後方支援を感謝し、更には、全員の強固な健康、強き精神、結束と、家族の平穏の為だけの喜びと連帯、北方艦隊将兵が、彼等の誇りある勝利と成果と共に速やかに家へ戻る事を望んだ。



[重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフの経歴(ロシア国防省公式サイト)]
[空母アドミラル・クズネツォフ艦長セルゲイ・アルタモノフ]
[空母アドミラル・クズネツォフ第6次地中海遠征(2016年10月-)]

ロシア海軍北方艦隊重航空巡洋艦(空母)「アドミラル・クズネツォフ」を中核とする機動部隊は、2016年10月15日にセヴェロモルスクを出航し、地中海東部(シリア沖)へ向かいました。
[ロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフと重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーは地中海遠征へ出発した]

今回の「ロシア海軍空母機動部隊」は、以下の艦で構成されています。

[北方艦隊航空艦グループ](指揮官:北方艦隊副司令官ヴィクトール・ソコロフ中将)
重航空巡洋艦「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・クズネツォフ」
重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」
大型対潜艦「セヴェロモルスク」
大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」
大型海洋給油船「セルゲイ・オシポフ」
中型海洋給油船「ドゥブナ」
中型海洋給油船「カーマ」
救助曳船「ニコライ・チケル」

(註:大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」は2016年11月下旬にグループより離脱)

10月17日にはノルウェートロンヘイム沖を航行していました。
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「ロシア海軍空母機動部隊」は、10月19日午前にノルウェー沖の公海上で艦載機の飛行訓練を開始しました。
[ロシア海軍の正規空母アドミラル・クズネツォフの艦載機はノルウェー沖で飛行訓練を始めた]

「ロシア海軍空母機動部隊」ブリテン本土付近へ接近する為、ブリテン海軍は、同部隊を監視する為の艦を派遣しました。
[ブリテン海軍は英本土付近を通過するロシア海軍空母機動部隊を監視する為の軍艦を差し向ける]
[ロシア海軍のアドミラル・クズネツォフ機動部隊は英本土へ接近する]
[ブリテン海軍はロシア海軍空母機動部隊を監視する為に駆逐艦2隻とフリゲート1隻を派遣する]

10月21日、「ロシア海軍空母機動部隊」ラマンシュ海峡(英仏海峡)を通過しました。

[ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフ部隊はラマンシュ海峡(英仏海峡)を通過した]

10月24日にはポルトガル沖を航行していました。


10月25日にジブラルタル海峡を通過しました。


その後、ロシア航空艦グループ北アフリカスペイン領セウタへの寄港を予定していたようですが、スペイン側は、土壇場になって寄港許可を出し渋り、これに業を煮やしたロシアは、セウタへの寄港を諦めました。
[ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフ部隊はスペイン領セウタへの寄港を取りやめた]

更には、地中海中部マルタも、自国港内でのロシア艦船への燃料補給を認めない事を表明しました。
[ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフは遠洋航海中に外国港を訪れる必要は無い]

ロシア海軍空母部隊は、10月27日から29日に掛けてアルジェリア沖で支援船(給油船「セルゲイ・オシポフ」、「ドゥブナ」、「カーマ」)から洋上補給を行ないました。
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[ロシア国防相セルゲイ・ショイグはロシア海軍空母部隊の地中海遠征について語った]

11月3日にはアルジェリア東海岸沖で演習を行ないました。
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[ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフはアルジェリア沖に居る]

その後、ロシア海軍空母部隊地中海を東へ進みました。


11月3日にセヴァストーポリを出航し、11月4日にボスポラス海峡を通過した黒海艦隊警備艦(フリゲート)「アドミラル・グリゴロヴィチ」も、現在はロシア海軍空母機動部隊へ加わっているようです。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新警備艦アドミラル・グリゴロヴィチはシリア沖へ向かった]

ロシア海軍空母機動部隊は、11月9日にはロードス島の南東海域で訓練飛行を実施しました。
11月10日~15日、11月17日~22日の期間には、キプロス島シリアの間の海域で訓練飛行とミサイル発射を実施します。
[ロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフ航空隊はシリアのアレッポ空爆を準備する]

11月9日、ロシア海軍空母機動部隊大型対潜艦「セヴェロモルスク」「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」は、接近するネーデルラント海軍潜水艦(ワルラス級)を発見しました。
[地中海東部のロシア海軍空母部隊の大型対潜艦は接近するオランダの潜水艦を発見した]

11月10日にはキプロス島南東海域へ進出し、シリア上空へ作戦の事前調査の為に艦上戦闘機Su-33、艦上戦闘機MiG-29KR/KUBRを飛ばしています。
[ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフの艦載機は作戦行動の事前調査の為にシリア上空を飛行する]

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ロシア海軍空母機動部隊は11月12日までにシリア沖へ到着し、艦載機の飛行訓練を始めました。
[重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフと重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーを中核とするロシア海軍空母機動部隊はシリア沖へ到着した]

11月13日には艦上戦闘機MiG-29Kが墜落しました。
[地中海東部のロシア海軍空母アドミラル・クズネツォフで艦上戦闘機MiG-29Kの墜落事故が発生した]
[ロシア海軍空母アドミラル・クズネツォフの艦上戦闘機MiG-29KRの墜落事故(2016年11月13日)・続報]

11月15日、「アドミラル・クズネツォフ」の艦載機(艦上戦闘機Su-33)は、初めてシリアへの空爆作戦へ参加しました。
[ロシア海軍の正規空母アドミラル・クズネツォフの艦載機は初めてシリア領内のテロ組織への攻撃へ参加した]


同じ11月15日には、フリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」シリア有翼ミサイルを発射しています。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新警備艦アドミラル・グリゴロヴィチはシリア領内のテロ組織へ巡航ミサイルを発射した]

「スモレンスク赤旗授与・ソ連邦英雄2度受賞ボリス・サフォーノフ記念第279独立艦上戦闘機航空連隊」Su-33は、最近、地上爆撃用の特殊計算サブシステムSVP-24を装備しています。
[ロシア海軍航空隊の艦上戦闘機Su-33は地上攻撃の為の新たなシステムを装備する]
[ロシア海軍の艦上戦闘機Su-33は爆撃精度を向上させる為のシステムを装備している]

Su-33イドリブ県『アル=ヌスラ戦線』の施設を爆撃し、3名の野戦司令官を含む30名以上の戦闘員が死亡しました。
[ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフの艦上戦闘機Su-33の空爆によりアル=ヌスラ戦線の戦闘員30名以上が死亡した]


11月17日、ロシア航空宇宙軍戦略爆撃機Tu-95MSシリア領内のテロ組織『イスラム国』『アル=ヌスラ戦線』の施設へ有翼ミサイルを発射した事に呼応して、再び「アドミラル・クズネツォフ」艦上戦闘機Su-33シリア領内を爆撃しました。
[ロシア海軍の正規空母アドミラル・クズネツォフの艦載機は再びシリアのテロ組織を空爆した]

11月20日頃、「アドミラル・クズネツォフ」の艦載機(8機のSu-33と1機のMiG-29KR)は、初めてシリアフマイミーン航空基地(ラタキア郊外)へ着陸しました。
その後、艦載機は「アドミラル・クズネツォフ」へ戻りました。
[ロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフの艦載機は初めてシリアのフマイミーン基地へ着陸した]

12月5日、1機のSu-33「アドミラル・クズネツォフ」へ着艦した際、着艦拘束装置のケーブルを切ってしまった為に停止できず、海中に落ちました。
パイロットは脱出に成功しました。
[ロシア海軍の艦上戦闘機Su-33は地中海東部(シリア沖)で空母への着艦に失敗して海中へ落ちた]
[ロシア海軍空母アドミラル・クズネツォフの艦上戦闘機Su-33の海中落下事故(2016年12月5日)・続報]

「アドミラル・クズネツォフ」を中核とする空母機動部隊は、今もシリアタルトゥース沖に居ます。
[空母アドミラル・クズネツォフを中核とするロシア海軍空母群は完全に自立して行動している]

「アドミラル・クズネツォフ」は2017年2月9日にセヴェロモルスクへの帰港が予定されているという情報もあります。
(ただし非公式筋の未確認情報)
[ロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは2017年2月9日にセヴェロモルスクへ帰投する?]


「アドミラル・クズネツォフ」を中核とする機動部隊は、2017年の新年を地中海で迎えます。

現在のロシア海軍空母部隊は、この7隻で構成されています。
[北方艦隊航空艦グループ](指揮官:北方艦隊副司令官ヴィクトール・ソコロフ中将)
重航空巡洋艦「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・クズネツォフ」
重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」
大型対潜艦「セヴェロモルスク」
大型海洋給油船「セルゲイ・オシポフ」
中型海洋給油船「カーマ」
救助曳船「ニコライ・チケル」
救助曳船「アルタイ」


給油船「ドゥブナ」が抜け、救助曳船「アルタイ」が加わりました。

なお、記事中の「民間人専門家」というのは、支援船(給油船及び曳船)の乗組員を指しています。
(支援船の乗組員は正規の海軍軍人では無く、民間人の軍属)


テレビ局『ズヴェズダー』の特集番組

【アドミラル・クズネツォフ~初めての戦闘出航・第1部】


【アドミラル・クズネツォフ~初めての戦闘出航・第2部】


【アドミラル・クズネツォフ~初めての戦闘出航・第3部】

ロシア海軍航空隊は2機の近代化された対潜哨戒機Il-38Nを受領した

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『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2016年12月29日13時5分配信
【(ロシア)海軍は近代化された2機の対潜航空機Il-38Nを受領した】

イリューシン記念航空複合体は、ロシア海軍の為の2機の対潜航空機Il-38の修理と近代化を完了した。
12月29日・木曜日、同社広報サービスは発表した。


国家契約の条件下でロシア海軍航空隊対潜航空機Il-38Nへとアップグレードされる。

ロシア海軍へ引き渡された航空機は、海軍航空隊司令官ヴィクトール・ポタポフソ連邦英雄海洋飛行士ミハイル・ヴェロビツキーの名を受けた。

Il-38対潜航空機であり、旅客機Il-18Vをベースにして1961年に開発された。
自身で、或いは対潜艦と合同で潜水艦を探知、破壊する為、海洋偵察、捜索救助作戦、機雷源敷設の為に意図されている。

近代化されたIl-38N探索-照準複合体「ノヴェッラ」を装備し、距離90kmまでの空中目標、320kmまでの水上目標の発見が可能である。
このシステムは、水上及び水中の32個の目標を同時に追尾する。
対潜水艦戦闘に加え、Il-38Nは、電波電子偵察哨戒航空機としての任務の遂行が可能である。



『イリューシン』公式サイトより
【Il-38対潜航空機】

旅客機Il-18をベースに開発された対潜哨戒機Il-38は、1961年9月27日に初飛行し、1967年から1972年までに65機が生産されました。

現用のIl-38は、Il-38N仕様への近代化改修を受けます。

Nは「ノヴェッラ」Новелла(短編小説、新規追加条項)の略です。
Il-38の上部に追加されたのが「ノヴェッラ-P-38」複合体です。
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北方艦隊は、2012年3月にIl-38N(15号機)を受領していますが、これはプロトタイプのようです。
[ロシア北方艦隊は近代化された対潜哨戒機Il-38Nを受領した]
[ロシア北方艦隊は近代化された対潜哨戒機Il-38Nの飛行訓練を開始した]

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2014年7月15日、Il-38N「量産機」(機体番号19)ロシア海軍へ引き渡されました。
[近代化された対潜哨戒機Il-38Nは7月15日にロシア海軍へ引き渡される]
[近代化された対潜哨戒機Il-38N量産1号機はロシア海軍へ引き渡された]

その後、27号機、24号機、23号機が改修を終えてロシア海軍航空隊へ引き渡されています。

2015年3月30日には太平洋艦隊航空隊が初めてIl-38Nを受領しています。
[ロシア海軍太平洋艦隊は近代化改修された対潜哨戒機Il-38Nを受領した]

6月30日、5機目となる「フョードル・ゾロトゥヒン」号(機体番号78、RF-75338)モスクワ近郊のジュコーフスキー飛行場ロシア海軍航空隊へ引き渡され、7月20日にカムチャツカ半島航空基地(エリゾヴォ)へ到着しました。
[ロシア海軍航空隊は5機目の近代化された対潜哨戒機Il-38Nを受領した]
[ロシア海軍航空隊の近代化改修された対潜哨戒機Il-38N『フョードル・ゾロトゥヒン』号はカムチャツカへ配備される]
[ロシア海軍航空隊の近代化改修された対潜哨戒機Il-38N『フョードル・ゾロトゥヒン』号はカムチャツカのエリゾヴォ基地へ到着した]


Il-38Nの第1バッチ近代化改修機の5機は、以下の航空基地へ配備されます。

・19号機「ラジー・パンコフスキー」(RF-75355):エイスク(クラスノダール地方)
・27号機「ヤコフ・クテポフ」(RF-75320):エイスク(クラスノダール地方)

・23号機(RF-75322):ニコラエフカ(沿海地方)

・24号機(RF-75341):エリゾヴォ(カムチャツカ半島)
・78号機「フョードル・ゾロトゥヒン」(RF-75338):エリゾヴォ(カムチャツカ半島)


Il-38Nの第1バッチ近代化改修(2012年契約締結)は5機で終了しますが、これに続く第2バッチの近代化改修の為の契約も2015年5月に締結されました。
[ロシア海軍航空隊の為の対潜哨戒機Il-38近代化改修の第2バッチの契約が締結された]


そして2016年12月29日、第2バッチの第1陣2機がロシア海軍へ引き渡されました。
「ヴィクトール・ポタポフ」と命名されたのは22号機「ミハイル・ヴェロビツキー」11号機のようです。

ロシア海軍Il-38は、2020年までに合計28機がIl-38N仕様へ近代化改修されます。
[ロシア海軍航空隊は2020年までに計28機の近代化された対潜哨戒機Il-38Nを受領する]

ロシア製ガスタービンはロシア海軍のプロジェクト22350フリゲートへ最初に装備される

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2016年12月29日9時35分配信
【プロジェクト22350フリゲートは、ウクライナ製に代わる最初のロシア製エンジンを受け取る】
モスクワ、12月29日-ロシア通信社ノーボスチ

最新フリゲート・プロジェクト22350は、ウクライナの同類と替える為に開発された科学生産合同『サトゥルン』製造の最初のロシアガスタービンエンジンを受け取る。
『ロシア通信社ノーボスチ』は木曜日に『統合造船業営団』総裁アレクセイ・ラフマノフより伝えられた。

以前、ウクライナは、プロジェクト22350及び11356フリゲートへの設置の為に意図されており、代金を支払い済みのガスタービンエンジンロシアへの引き渡しを拒否した。
その結果、一部の戦闘艦の完成時期は遅れた。

「ガスタービンエンジンについてですが、私共は計画に沿って作業を進めており、科学生産合同『サトゥルン』製造の最初のエンジンはプロジェクト22350が受け取り、その後、コルベット、支持動力船(註:ホバークラフトなどの事)、そして2018年半ばには、プロジェクト1135(6)フリゲートへ用いられます」
ラフマノフ
は話した。

プロジェクト22350フリゲートの排水量は4500トン、全長135メートル、幅15メートル。
フリゲートの兵装は、口径130mmの艦載砲A-192「アルマート」、16基の対艦ミサイル「オーニクス」あるいは「カリブル-NKE」の為の発射装置、高射ミサイル複合体「ポリメント-リドゥート」から成る。
海軍の為に合計で8隻の同プロジェクトのフリゲートが建造される。



ソ連/ロシア艦船用ガスタービンエンジンの製造には、ロシア「サトゥルン」、「アヴローラ」、「トゥルボコン」ウクライナ「ゾーリャ-マシプロイェクト」が関わっており、エンジンの最終組立は「ゾーリャ-マシプロイェクト」で行なわれていました。

プロジェクト22350フリゲートの為のガスタービンM90FRは、ロシアウクライナの共同開発であり、これも、主な部品はロシアで製造し、最終組立はウクライナで行なわれていました。
[ロシア新世代艦のガスタービンとディーゼル]

しかし、2014年2月末からのウクライナ危機、3月のロシア連邦によるクリミア半島編入により、ウクライナロシアの関係も悪化し、ガスタービンエンジンに関する「分業体制」も瓦解しました。
[ロシア海軍の新型フリゲートの建造は停滞する]
[ロシアはガスタービンエンジン供給中止に関してウクライナを訴える]

プロジェクト22350の場合、1番艦と2番艦のガスタービンは納入されましたが、3番艦以降の供給は途絶えました。
この為、ガスタービンの最終組立もロシア国内で行なう事になりましたが、最初のエンジンが供給されるのは2017年になります。
[ロシア海軍最新鋭フリゲート・プロジェクト22350(アドミラル・ゴルシコフ型)3番艦以降の為のロシア製ガスタービンは2017年末から供給を開始する]

この他、2016年10月末に1番艦が起工されたプロジェクト20386コルベットには、M90FRによるガスタービン電気推進システムが採用されています。
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[ロシア海軍の新世代コルベット・プロジェクト20386はガスタービン電気推進システムを装備する]


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ロシア造船業の総元締である『統合造船業営団』総裁アレクセイ・ラフマノフ氏の発言によると、ロシア国内で製造されるガスタービンは、まずプロジェクト22350へ回され、その次にはコルベットプロジェクト20386へ、更にはホバークラフト水中翼船などへ回されるとの事です。

そして、2018年半ば以降には、建造が中断しているプロジェクト11356R警備艦(フリゲート)の後期建造艦へ回される事になるようです。
[アドミラル・グリゴロヴィチ型フリゲート]
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ロシア海軍北方艦隊は2機の多用途複座戦闘機Su-30SMを受領した

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2016年12月28日20時39分配信
【北方艦隊航空隊へ最新多目的戦闘機Su-30SMが補充された】

本日(12月28日)、北方艦隊は、最新多目的戦闘機Su-30SMの最初の一群を受領した。

セヴェロモルスク-3飛行場では、イルクーツクからの移動飛行を成し遂げた航空機を出迎える為、軍駐屯地の要員が整列した。

2機のSu-30SMは、北方艦隊の航空・防空連合部隊の独立艦上戦闘機航空連隊の一員として加わる。

この機体は、爆撃機、襲撃機、戦闘機の性質を組み合わせたユニークな特性を有しており、地上、水上、空中の目標を破壊できる。
航空機の搭乗員は、操縦士と航法士の2名である。
他のモデルの戦闘機と比べ、Su-30SMは飛行半径が著しく増大しており、使用範囲は大幅に拡大している。

[参照]
複座多目的戦闘機Su-30SMは推力ベクトル偏向エンジンを有しており、2012年に軍備採用された。
これは、ロシア軍において最も現代的な戦闘航空機の1つである。
これらの機体は、2012年からロシア連邦航空宇宙軍へ、2014年からはロシア海軍航空隊へ供給されている。
Su-30SMの重量は25トンであり、10トン以上のミサイルと爆弾を12ヶ所の懸架点へ搭載できる。
Su-30SMは、現代的な「空対空」ミサイル、更には超音速対艦ミサイルKh-31を装備できる。
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戦闘機は、公共株式会社「科学生産法人『イルクト』」から供給されている。



「科学生産法人『イルクト』」公式サイトより。
【多目的戦闘機Su-30SM】
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ロシア海軍航空隊の為の多用途複座戦闘機Su-30SMの購入契約は2013年12月に締結されました。
[ロシア海軍航空隊の為に戦闘機Su-30SMと練習機Yak-130が購入される]

2014年7月に最初の3機がロシア海軍へ引き渡され、黒海艦隊へ配備されました。
[3機の多用途複座戦闘機Su-30SMがロシア海軍へ引き渡された]
[ロシア海軍航空隊は戦闘機Su-30SMの運用を開始した]

その後、2016年12月12日までに合計12機のSu-30SM黒海艦隊航空隊へ配備され、1個飛行隊(エスカドリーリャ)分が揃いました。
[ロシア海軍黒海艦隊航空隊で多用途複座戦闘機Su-30SMの1個飛行隊が完全に形成された]

この他、12月初頭にはバルト艦隊航空隊へSu-30SMの最初の1機が配備されました。
[ロシア海軍バルト艦隊へ多用途複座戦闘機Su-30SMが配備される]


そして2016年12月28日、北方艦隊へ2機のSu-30SMが到着しました。
[ロシア海軍北方艦隊へ多用途複座戦闘機Su-30SMが配備される]

『テレビチャンネル21』より
【イルクーツクから北方艦隊へ最新戦闘機Su-30SMが到着した】
北方艦隊の飛行場へSu-30SMが到着した際の動画。

ブログ『BMPD』より
【2機の戦闘機Su-30SMは北方艦隊へ到着した】
北方艦隊へ配備されたのは、機体番号22と23のようです。

2機のSu-30SMは、セヴェロモルスク-3飛行場に駐留する「スモレンスク赤旗授与・ソ連邦英雄2度受賞ボリス・サフォーノフ記念第279独立艦上戦闘機航空連隊」へ編入されました。
ロシア海軍で唯一の艦上戦闘機Su-33部隊である同連隊は2個飛行中隊で構成されていますが、新たに第3飛行中隊が設立されてSu-30SMが配備されます。
[艦上戦闘機Su-33]
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なお、現在、第279連隊艦上戦闘機Su-33の大半は、母艦である重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」へ載せられてシリア沖へ派遣されています。
[空母アドミラル・クズネツォフ第6次地中海遠征(2016年10月-)]

改造を終えた特務原潜ポドモスコヴィエ(モスクワ州)はロシア海軍へ引き渡された

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『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2016年12月26日14時32分配信
【原子力潜水艦「ポドモスコヴィエ」(モスクワ州)は近代化の後に(ロシア)海軍へ引き渡された】

艦船修理センター『ズヴェズドーチカ』は、大型原子力潜水艦「ポドモスコヴィエ」(モスクワ州)を修理並びに近代化の完了後にロシア海軍へ引き渡した。
12月26日・月曜日、同社広報サービスは発表した。


潜水艦の出航準備作業を艦船修理センターは2016年10月に完了した。
工場航行試験及びその後の国家受領試験は11月から12月まで続き、ロケット艦は全てのシステムと機構の整備状態を点検する課題へ取り組む為、数度の出航を行なった。

試験の結果、艦の技術特性は設計上の数値に沿っている事が証明された。

受領証書への署名式典には、海軍総司令部、北方艦隊、白海海軍基地の代表、国家防衛発注の履行へ大いに貢献した統合造船業営団海洋工学中央設計局『ルビーン』北方生産合同『アルクチカ』科学生産合同『アヴローラ』株式会社『北方停泊地』と、他の契約企業の幹部が出席した。

受領証書への署名式典は、黒海で大規模航空事故を起こしたTu-154の犠牲者への1分間の黙祷で始まった。

戦略水中ロケット艦K-64は1982年12月に『セヴマシュプレドプリャーチェ』で起工された。
これは、7隻から成る潜水艦シリーズの3隻目である。
原子力艦は1987年2月にソヴィエト社会主義共和国海軍の戦闘編制へ採用された。
同年に潜水艦の乗組員は白海の射爆場から弾道ミサイルの発射訓練を実施した。
その後、ロケット艦は、海洋戦略核戦力グループの一員として9回の自立戦闘任務を遂行した。

1999年、潜水艦は、修理と、ロシア国防省の深海調査管理総局の為の小型潜水艦を搭載する改造へと向かった。



プロジェクト667BDRM(デルタIV級)戦略用途ロケット水中巡洋艦K-64は1982年12月18日に起工され、1984年3月3日に進水し、1986年12月23日にソ連海軍へ納入されました。

翌1987年2月24日に赤旗北方艦隊第3潜水艦小艦隊・第13潜水艦師団へ編入され、正式に就役しました。

1988年10月に弾道ミサイルの発射訓練を行なった後、同年11月から戦闘勤務(戦略核パトロール)に就きました。

その後、1995年まで戦闘勤務に就いていましたが、1999年からは第2カテゴリー予備役となり、セヴェロドヴィンスク市艦船修理工場「ズヴェズドーチカ」へ回航され、特務原潜(小型原潜母艦)プロジェクト09787への改造工事が始まりました。
これに伴い、K-64BS-64と改称されました。

2002年以降、弾道ミサイル区画が撤去されました。
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2008年に「ポドモスコヴィエ」(モスクワ州)と命名されました。

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その後の動向は明らかにされませんでしたが、改造工事は進められ、2015年8月11日に造船台を出渠し、翌12日に進水しました。
[ロシア海軍の小型原潜母艦BS-64ポドモスコヴィエは造船台を出た]
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2016年10月22日、工場航行試験の為にセヴェロドヴィンスクを出航しました。
[ロシア海軍の小型原潜母艦BS-64ポドモスコヴィエは航行試験を開始した]


11月12日に一旦セヴェロドヴィンスクへ戻りました。

その後も航行試験は続けられ、12月23日までに最終試験である国家受領試験が終了しました。
[ロシア海軍北方艦隊の特務原潜ポドモスコヴィエ(モスクワ州)は国家試験を終えた]

そして2016年12月26日、「ポドモスコヴィエ」ロシア海軍へ引き渡されました。
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[特務原潜ポドモスコヴィエとAS-15は2016年末までにロシア海軍へ復帰する]
[特務原潜ポドモスコヴィエ(モスクワ州)は2016年12月にロシア海軍へ引き渡される]


記事中でも触れられていますが、12月25日、92名(アレクサンドロフ・アンサンブル団、いわゆる赤軍合唱団のメンバーを含む)を乗せてソチ空港を離陸したロシア軍旅客機Tu-154黒海に墜落しました。
『スプートニク日本語版』より
【露軍機ツポレフ154墜落】

『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア連邦国防省情報・マスコミュニケーション部発表
2016年12月25日10時16分配信
【ロシア国防省のTu-154の機上滞在者リスト】

ロシア海軍太平洋艦隊は修復された戦闘輸送ヘリコプターKa-29を受領する

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『タス通信』より
2016年12月26日4時56分配信
【2017年に太平洋艦隊海軍航空隊へ更新されたヘリコプターKa-29の一団が補充される】
ウラジオストク、12月26日/タス通信特派員ナターリヤ・ニクーリナ

2017年に太平洋艦隊海軍航空隊へ、敵の艦や潜水艦へ対抗する為に意図されたヘリコプターKa-29の更新された一団が補充される。
月曜日にタス通信東方軍管区下の太平洋艦隊広報サービス・情報供給部長ウラジーミル・マトヴェーエフ2等海佐より伝えられた。

「更新された機体は、既に沿海地方の航空部隊へ到着し始めております。
国家契約に沿って、輸送-戦闘ヘリコプターKa-29はホールディングス『ロシアン・ヘリコプターズ』の工場で縦列移動ローター、エンジン、減速装置の部品を交換し、被覆塗料を完全に更新しました」
マトヴェーエフ
は伝えた。

輸送-戦闘ヘリコプターKa-29は、敵の艦や潜水艦へ対抗する為に意図されている。
機体は、人員や貨物輸送の為に使用できる。



カモフ対潜ヘリコプターKa-27の派生型である戦闘輸送ヘリコプターKa-29は、プロトタイプKa-252TBが1976年7月28日に初飛行した後、1984年から1991年までにクメルタウ工場で59機が生産されました。
海軍への軍備採用(制式採用)は1987年8月8日です。

ソ連邦時代には、プロジェクト1174大型揚陸艦(イワン・ロゴフ型)へ搭載されていましたが、1990年代以降に1174が退役した為、搭載艦が無くなり、殆どが予備役として保管されました。
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現在、ロシア海軍が保有するKa-29は28機ですが、稼働状態に在るのは一部の機体のみです。

2016年7月、ロシア海軍航空隊司令官イーゴリ・コジン少将は、年末までに戦闘輸送ヘリコプターKa-29の乗員が15組ほど用意される事を明らかにしました。
[ロシア海軍航空隊へ戦闘輸送ヘリコプターKa-29が復活する]

2016年12月、太平洋艦隊向けのKa-29の修理が完了しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の艦載輸送戦闘ヘリコプターKa-29が修復された]

既に一部のKa-29沿海地方の部隊~ニコラエフカ基地第289独立混成対潜航空連隊へ到着しているとの事ですが、完全に揃うのは2017年になるようです。
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なお、記事中でKa-29「敵の艦や潜水艦へ対抗する為に意図されている」と書かれていますが、これはベースとなった対潜ヘリコプターKa-27と混同しているようです。


Ka-29は、シリア沖へ派遣されている北方艦隊重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」にも、少なくとも2機(機体番号23、75)が搭載されています。

ロシア海軍のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは近代化改装を終えて北方艦隊へ復帰した


『タス通信』より
2016年12月26日9時46分配信
【『ズヴェズドーチカ』はロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」の工場修理を完了した】
アルハンゲリスク、12月26日/タス通信

セヴェロドヴィンスク艦船修理センター『ズヴェズドーチカ』(株式会社『統合造船業営団』へ含まれる)は、ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」(プロジェクト1164「アトラント」)の工場修理を完了した。
11月24日・土曜日、艦は同社の水域を去り、セヴェロモルスク北方艦隊主要基地へ進路を取った。
月曜日、造船所広報サービスは発表した。

「2011年に始まったマルシャル・ウスチーノフでの作業中に、艦船修理センターは、艦の船体構造、機構、推進器グループ、主動力装置、巡洋艦の総合システムの修理を実行しました。
電波電子兵装システムの近代化が実施され、デジタルの同類装置へ交換しました」

声明では、こう述べられた。

同社は、「マルシャル・ウスチーノフ」の修理により『ズヴェズドーチカ』が得た経験は、同型の巡洋艦「モスクワ」「ワリャーグ」の修理期間の短縮を可能にする事を指摘した。

10月末、「マルシャル・ウスチーノフ」は工場航行試験プログラムを実行する為に出航した。
約1ヶ月間に渡り続いた海上条件下での巡洋艦のシステム及び機構の数多くの点検により、艦の高い動作特性が確認された。
実施された試験の結果により、北方艦隊司令官ニコライ・エフメノフ中将は艦船修理センター『ズヴェズドーチカ』のスタッフへの感謝の意を表明した。

ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」は1978年にニコラエフ造船工場で起工された。
1986年9月に北方艦隊の戦闘編制へ受け入れられ、1994年~1997年にはサンクトペテルブルク『北方造船所』で近代化が実施された。
排水量-11380トン、全長-186メートル、幅-20.8メートル、速力-34ノット(時速約63km)、航続距離-約8000海里、乗員-510名。
主要兵装は、核弾頭を搭載可能な超音速対艦有翼ミサイルP-500「バザーリト」の16基の発射装置である。
ロシア海軍には、同型の3隻のロケット巡洋艦が在る。
「モスクワ」-黒海艦隊、「ワリャーグ」-太平洋艦隊、「マルシャル・ウスチーノフ」-北方艦隊



北方艦隊プロジェクト1164「アトラント」(「スラヴァ」級)ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」(1986年11月5日就役)は、2011年6月、オーバーホールの為にセヴェロドヴィンスク市「ズヴェズドーチカ」工場へ到着しました。
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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
2011年6月30日14時25分配信
【北方艦隊のロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」は修理と近代化の為にセヴェロドヴィンスクへ到着した】

2012年10月末、ドックへ入渠しました。
[スラヴァ型ロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはドック入りした]


2013年6月20日、進水式典が行なわれました。
[ロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは進水する]


その後、レーダーなどを換装する近代化改装工事が始まりました。
[ロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは近代化改装される]

「マルシャル・ウスチーノフ」は、2015年末までにロシア海軍へ復帰する予定でしたが、2016年末に延期されました。
[ロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは2015年末にロシア海軍へ復帰する]
[ロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは2015年末までにロシア海軍北方艦隊へ復帰する]
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは新型ミサイル兵装を受け取り、2016年に復帰する]

2015年12月初頭、「ズヴェズドーチカ」岸壁での係留試験が開始されました。
[近代化改装中のロシア海軍ロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは係留試験を開始した]
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「マルシャル・ウスチーノフ」の航行試験は今年8月末~9月に開始される予定でしたが、10月末に延期されました。
[近代化されるロシア海軍のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは2016年夏-初秋に航行試験を始める]
[近代化されるロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは2016年9月に航行試験を開始する]
[近代化されるロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは2016年10月末に航行試験を開始する]

2016年10月30日、「マルシャル・ウスチーノフ」は航海試験の為に出航しました。

[近代化されたロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは洋上試験を開始した]

近代化改装された「マルシャル・ウスチーノフ」は、これまでのMR-600「ヴォスホード」に代わり、大型3次元レーダーMR-650「ポドベレゾヴィク」が装備されました。
[大型3次元レーダー「ポドベレゾヴィク」]

『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2015年3月18日16時51分配信
【「マルシャル・ウスチーノフ」は近代化されたレーダーを受け取った 】
「ポドベレゾヴィク」の他に、艦橋頭頂部のレーダー「フレガート-M2M」に換装されました。

「マルシャル・ウスチーノフ」は2016年11月5日に就役30周年を迎えました。
[近代化されたロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは白海で最終試験を行なう]

11月30日、「マルシャル・ウスチーノフ」は航海試験を終えて帰港しました。
[近代化されたロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは航海試験を終えて帰投した]

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航海試験を終えた「マルシャル・ウスチーノフ」ロシア海軍へ引き渡され、12月24日にセヴェロドヴィンスクを出航し、母港であるセヴェロモルスクへ向かいました。
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今回の記事では触れられていませんが、12月26日にセヴェロモルスク基地へ到着しました。
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「マルシャル・ウスチーノフ」は、復帰後の2017年初頭に地中海へ向かいます。
[近代化改装されるロシア海軍のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは2017年初頭に地中海へ行く]


「マルシャル・ウスチーノフ」以外のプロジェクト1164ロケット巡洋艦も、今後の近代化改装が予定されています。
[ロシア海軍の現用ロケット巡洋艦(プロジェクト1164及びプロジェクト1144)は近代化される]

太平洋艦隊旗艦親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」は、2020年までに近代化改装が実施されます。
[ロシア海軍太平洋艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグは2020年までに近代化改装を行なう]

ロシア海軍の新世代小型ロケット艦プロジェクト22800は2022年までに18隻建造される

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2016年12月24日14時35分配信
【『ペラ』社は2022年までに18隻の小型ロケット艦を建造する】
サンクトペテルブルク、12月24日-ロシア通信社ノーボスチ

サンクトペテルブルク企業『ペラ』は、ロシア海軍の為のプロジェクト22800小型ロケット艦を2022年までに18隻建造する。
土曜日、海軍総参謀長アンドレイ・ヴォロジンスキー中将は報道陣へ伝えた。

土曜日、彼は『ペラ』社でのプロジェクト22800小型ロケット艦「ブーリャ」の起工式典へ出席した。

「2022年までに『ペラ』では18隻のプロジェクト22800小型ロケット艦の建造が計画されております」
ヴォロジンスキー
は話した。

『ペラ』社では、既に3隻の新世代小型ロケット艦プロジェクト22800「ウーラガン」、「タイフーン」、「シクヴァル」が様々な建造段階に在る。
中央海洋計画設計局『アルマーズ』により設計された小型ロケット艦プロジェクト22800の排水量は約800トン、速力は30ノット以上である。
小型ロケット艦高精度ミサイル兵器と現代的な砲複合体を装備する。
艦は、基地から約3000海里離れた海洋ゾーンで任務を遂行できる。



[新世代小型ロケット艦カラクルト級]


プロジェクト22800「カラクルト」は、ロシア海軍の現用のプロジェクト12341「オヴォード」小型ロケット艦(ナヌチュカ級)及びプロジェクト12411「モルニヤ」ロケット艇(タランタル級)の代替となる新世代の小型ロケット艦であり、現在までに5隻が起工されています。

「カラクルト」の最初の2隻:「タイフーン」「ウラガーン」は、2015年12月24日にサンクトペテルブルク近郊の『ペラ』造船所で起工されました。
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[ロシア海軍の為のプロジェクト22800小型ロケット艦ウラガーンとタイフーンはサンクトペテルブルクで起工された]

2016年5月10日には、クリミア半島フェオドシヤ造船工場「シトルム」が起工されました。
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[ロシア海軍の為のプロジェクト22800小型ロケット艦シトルムはクリミアで起工された]

7月29日には、『ペラ』造船所「シクヴァル」が起工されました。
[ロシア海軍の為のプロジェクト22800小型ロケット艦シクヴァルは起工された]

2016年末の12月24日には、『ペラ』造船所「ブーリャ」が起工されました。
[ロシア海軍の為のプロジェクト22800小型ロケット艦ブーリャはサンクトペテルブルクで起工された]


その「ブーリャ」起工式典において、ロシア海軍総参謀長アンドレイ・ヴォロジンスキー中将は、『ペラ』造船所で2022年までに18隻のプロジェクト22800の建造が計画されていると述べました。
おそらく、この18隻には、クリミア半島フェオドシヤ造船工場と協同で建造する分も含まれるでしょう。


プロジェクト22800は、『ペラ』造船所並びにフェオドシヤ造船工場の他に、今後はタタールスタンゼレノドリスク造船所でも5隻が建造されますが、これも『ペラ』造船所との協同建造になるのでしょうか。
[タタールスタンのゼレノドリスク造船所はロシア海軍の為に小型ロケット艦カラクルト級を5隻建造する]

プロジェクト22350フリゲート1番艦アドミラル・ゴルシコフのロシア海軍への引き渡しは2017年前半に延期された

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2016年12月24日14時49分配信
【フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」は、もうじきロシア海軍へ引き渡される】
サンクトペテルブルク、12月24日-ロシア通信社ノーボスチ

プロジェクト22350フリゲートのトップ「アドミラル・ゴルシコフ」に関する作業は今後数ヶ月間で終わり、ロシア海軍への引き渡しと、あらゆる式典の期日は定まっていない。
海軍総参謀長アンドレイ・ヴォロジンスキー中将は報道陣へ語った。

以前、フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」は11月22日にロシア海軍への引き渡しが計画されていると伝えられた。
メディアの報道によると、引き渡し時期は、全てのシステムと機構の点検が完了するまで延期されることになった。

コンツェルン『電波電子技術』は、「アドミラル・ゴルシコフ」へ、艦を高精度兵器から保護し、敵の電波機器偵察から見えにくくする最新電子戦闘システム5P-28を装備した。

「艦の作成は問題であり、トップであれば尚の事です。それは常に困難さを通過する労働ですが、今後数ヶ月間で、この課題は成功裏に解決されます。
私は、ここで如何なる祭日、指定日も履行されていない事を非常に喜びます。
船員が、実際に完成し、完璧な艦を受け取る為の作業は、思慮深く、面倒な労働ですから」
ヴォロジンスキー
は話した。

プロジェクト22350フリゲートの排水量は4500トン、全長135メートル、幅15メートル。
フリゲートの兵装は、口径130mmの艦載砲A-192「アルマート」、16基の対艦ミサイル「オーニクス」あるいは「カリブル-NKE」の為の発射装置、高射ミサイル複合体「ポリメント-リドゥート」から成る。
海軍の為に合計で8隻の同プロジェクトのフリゲートが建造される。

ヴォロジンスキー中将は、土曜日にサンクトペテルブルク新世代小型ロケット艦プロジェクト22800「ブーリャ」の起工式典に出席した。

「小型ロケット艦の建造経験~この経験は、ソヴィエト連邦の成熟した造船所の経験であり、これらの艦は費用対効果を最大限に達成しています。
最近に承認された似たような艦(註:プロジェクト21631「ブヤン-M」)は、戦闘条件を含め、地中海における兵器使用の有効性を証明しました」
ヴォロジンスキー
は話した。

彼によると、「ブーリャ」は、小型ロケット艦であるにも関わらず、非常に重要な任務を遂行する。
「海軍は、これらを必要としており、従いまして、今日は、祭日と同じ意味を持つと認められます」
中将は付け加えた。



[新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」型]
[アドミラル・ゴルシコフ型フリゲート(旧ブログ)]

「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・ゴルシコフ」(ソ連邦海軍元帥ゴルシコフ)は、サンクトペテルブルク市『北方造船所』で2006年2月1日に起工され、2010年10月29日に進水しました。


進水後、『北方造船所』の岸壁で艤装工事が進められました。
[艤装中のフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」]
[ロシア海軍新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」近影]
[ロシア海軍最新フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」近影(2013年3月)]

2013年7月末までに艦長オレグ・グセフ1等海佐以下186名の正規乗組員が乗艦しました。
[新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」へ正規乗組員全てが乗艦した]

2013年7月31日からは『北方造船所』岸壁で係留試験が開始されました。
[新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」の係留試験が始まった]

しかし、「アドミラル・ゴルシコフ」に搭載予定のA-192M 130mm単装砲の開発と製造は遅延に遅延を重ね、この為、「アドミラル・ ゴルシコフ」の就役も当初計画より大幅に遅れる事になりました。
[ロシア海軍への新世代フリゲート「アドミラル・ ゴルシコフ」の引き渡しは130mm砲の問題により延期される]

130mm砲は2014年9月に入り、ようやく「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」へ届けられ、「アドミラル・ゴルシコフ」に搭載されました。
[ロシア海軍新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」の為の130mm砲は完成した]
[ロシア海軍新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」に130mm砲が搭載された]

その後、「アドミラル・ゴルシコフ」は消磁作業を開始しました。
[ロシア海軍新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」は消磁作業を開始した]
[ロシア海軍新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」は航行試験の準備が出来ている]

11月8日、『北方造船所』岸壁を離れ、クロンシュタットへ到着しました。
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル-フロータ-ソヴィエツカヴァ-ソユーザ・ゴルシコフ"はサンクトペテルブルクを去った]
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル-フロータ-ソヴィエツカヴァ-ソユーザ・ゴルシコフ"はクロンシュタットへ到着した]

2014年11月18日、クロンシュタットを出航し、工場航行試験を開始しました。
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は工場航行試験を開始した]


「アドミラル・ゴルシコフ」の試験は、就役後の配備先となる北方艦隊海上射爆場、つまりバレンツ海へ移動して実施されるとも言われていましたが、結局はフィンランド湾で実施されることになりました。
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は北方艦隊で今後の洋上試験を実施する]
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は2015年5月中旬にフィンランド湾で洋上試験を行なう]

2015年5月15日、「アドミラル・ゴルシコフ」サンクトペテルブルクを抜錨し、洋上試験(第2段階)へ向かいました。
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は洋上試験の為に抜錨した]

その後はバルチースク基地へ移動し、洋上試験を続けていました。
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は洋上試験を再開した]

2015年7月26日の「ロシア海軍の日」には、バルチースクの観艦式へ参加しました。

[バルチースクの『海軍の日』記念観艦式にロシア海軍の最新鋭艦5隻が参加する]
[ロシア大統領ウラジーミル・プーチンはロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"を訪れた]

9月3日にバルチースクを出航し、9月7日にクロンシュタットへ到着しました。


9月11日、建造元の『北方造船所』は、「アドミラル・ゴルシコフ」バルト海における洋上試験(第2段階)を完了したと発表しました。
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は洋上試験の第2段階を完了した]

その同じ日、「アドミラル・ゴルシコフ」は午前9時にクロンシュタットを出航し、フィンランド湾で洋上試験を行ない、同日の午後8時に帰港しました。
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"はフィンランド湾で昼夜の洋上試験を行なった]


その後、バルチースク基地へ移動した「アドミラル・ゴルシコフ」は、9月22日に白海へ向けて出航しました。
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は白海へ向かった]

9月24日にはバルト海を出て北海へ入りました。
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"はバルト海を出て北海へ入った]

9月30日、白海沿岸セヴェロドヴィンスク(白海海軍基地)へ到着しました。
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は白海沿岸のセヴェロドヴィンスクへ到着した]

10月19日、「アドミラル・ゴルシコフ」国家受領試験を実施する為、白海へ出航しました。
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は洋上試験の最終段階を実施する為に白海へ出航した]

11月2日、A-192M「アルマート」130mm単装砲の発射試験が実施されました。
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は白海で130mm砲を発射した]

11月25日、白海有翼ミサイル(カリブル)の発射試験が行なわれました。
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は白海で巡航ミサイル"カリブル"を発射した]

2015年12月25日、白海での洋上試験の第1段階は完了しました。
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は白海での洋上試験第1段階を完了した]

その後、「アドミラル・ゴルシコフ」バレンツ海方面へ移動し、2016年2月24日にはA-192M「アルマート」130mm単装砲の対空射撃試験を実施しました。
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"はバレンツ海で砲撃試験を実施した]

2016年2月末からはロスリャコヴォ村(ムルマンスク近郊)をベースにして海上試験を続けました。
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3月初頭には艦載ヘリコプターKa-27の発着試験が行われました。
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"はヘリコプターの着艦試験を行なった]

3月23日にはA-192M「アルマート」130mm単装砲による海上砲撃試験が行われました。
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"はバレンツ海で海上目標への砲撃試験を行なった]

その後、「アドミラル・ゴルシコフ」は、北方艦隊基地セヴェロモルスクへ移動し、バレンツ海で各種試験が続けられました。
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"近影(2016年5月末-6月初頭)]

2016年7月末~8月初頭頃には、電子戦闘システム5P-28の試験が実施されました。
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"の電子戦闘システムの試験が実施された]





「アドミラル・ゴルシコフ」は、2016年11月~12月末までにロシア海軍へ引き渡される予定でした。
[最新鋭のプロジェクト22350フリゲート1番艦アドミラル・ゴルシコフは2016年12月にロシア海軍へ引き渡される]
[最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は2016年11月22日にロシア海軍への引き渡しが予定されている]

しかし、高射ミサイル複合体「ポリメント・リドゥート」に問題が発生しており、引き渡しの期日は未定となりました。
[最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"のロシア海軍への引き渡し時期は未だ明確では無い]

「アドミラル・ゴルシコフ」は2016年11月中旬までにバルチースクへ戻り、11月22日にバルチースクを出航しました。
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11月24日にはサンクトペテルブルク『北方造船所』へ到着しました。
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「アドミラル・ゴルシコフ」は全ての艦内システム、機構の点検を行ない、あと数ヶ月程度で問題点は解決するとの事です。

「アドミラル・ゴルシコフ」ロシア海軍への引き渡しは、早ければ2017年前半になるようです。

ロシア海軍の為のプロジェクト22800小型ロケット艦ブーリャはサンクトペテルブルクで起工された


『ロシア通信社ノーボスチ』より
2016年12月24日13時56分配信
【海軍の為の小型ロケット艦「ブーリャ」の起工式典はサンクトペテルブルクで行なわれた】
サンクトペテルブルク、12月24日-ロシア通信社ノーボスチ

ロシア海軍の為の新世代のプロジェクト22800小型ロケット艦「ブーリャ」の起工式典は土曜日にサンクトペテルブルク企業『ペラ』で行なわれた。
『ロシア通信社ノーボスチ』特派員は現地より報告した。

海軍総参謀長アンドレイ・ヴォロジンスキー中将は、このクラスの艦は、以前の海軍総司令官セルゲイ・ゴルシコフ提督が「海軍の恐るべき兵器」として小型ロケット艦を承認する決定により出現したと起工式典で話した。
ヴォロジンスキーは、このクラスの艦は全ての艦隊へ行き、その名前は、全て悪天候に関係している事を指摘した。

「艦は、立派に自身の就役期間を全うし、完全に任務を果たした伝統的な名前で呼ばれます。
ブーリャと名付けられていた小型ロケット艦プロジェクト1234のトップ艦のように」
ヴォロジンスキー
はこう話し、新たなロケット艦「成功裏に建造され、適時に現行の海軍へ加入し、海上を航行し続ける」事を望んだ。

ロシア海軍造船管理副部長ミハイル・クラスノペーエフは、祝辞において、『ペラ』社の建造テンポは、新たな艦を短期間で進水させる事が可能であるとの期待を表明した。

『ペラ』社では、既に3隻の新世代小型ロケット艦プロジェクト22800「ウーラガン」、「タイフーン」、「シクヴァル」が様々な建造段階に在る。
中央海洋計画設計局『アルマーズ』により設計された小型ロケット艦プロジェクト22800の排水量は約800トン、速力は30ノット以上である。
小型ロケット艦高精度ミサイル兵器と現代的な砲複合体を装備する。
艦は、基地から約3000海里離れた海洋ゾーンで任務を遂行できる。



[新世代小型ロケット艦カラクルト級]


プロジェクト22800「カラクルト」は、ロシア海軍の現用のプロジェクト12341「オヴォード」小型ロケット艦(ナヌチュカ級)及びプロジェクト12411「モルニヤ」ロケット艇(タランタル級)の代替となる新世代の小型ロケット艦であり、現在までに4隻が起工されています。

「カラクルト」の最初の2隻:「タイフーン」「ウラガーン」は、2015年12月24日にサンクトペテルブルク近郊の『ペラ』造船所で起工されました。
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[ロシア海軍の為のプロジェクト22800小型ロケット艦ウラガーンとタイフーンはサンクトペテルブルクで起工された]

2016年5月10日には、クリミア半島フェオドシヤ造船工場「シトルム」が起工されました。
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[ロシア海軍の為のプロジェクト22800小型ロケット艦シトルムはクリミアで起工された]

7月29日には、『ペラ』造船所「シクヴァル」が起工されました。
[ロシア海軍の為のプロジェクト22800小型ロケット艦シクヴァルは起工された]


そして2016年12月24日、『ペラ』造船所「ブーリャ」が起工されました。
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記事中でも触れられていますが、「ブーリャ」は、ソ連邦時代のプロジェクト1234小型ロケット艦の記念すべき1番艦の名前です。
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「ブーリャ」レニングラード沿海造船工場で1967年6月24日に起工され、1968年10月18日に進水、1969年には内陸水路経由でレニングラードからセヴァストーポリへ回航され、航行試験を行なった後、1970年9月30日にソ連海軍へ納入され、1970年11月24日に黒海艦隊へ編入されました。

就役後は黒海艦隊第41ロケット艇旅団第166ノヴォロシースク赤旗小型ロケット艦大隊へ所属して活動し、1991年2月11日に除籍、その後、セヴァストーポリで解体されました。


プロジェクト22800は、『ペラ』造船所並びにフェオドシヤ造船工場の他に、今後はタタールスタンゼレノドリスク造船所でも建造されます。
[タタールスタンのゼレノドリスク造船所はロシア海軍の為に小型ロケット艦カラクルト級を5隻建造する]

ロシア海軍北方艦隊の特務原潜ポドモスコヴィエ(モスクワ州)は国家試験を終えた

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『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2016年12月23日12時1分配信
【特殊用途原子力潜水艦「ポドモスコヴィエ」(モスクワ州)の国家試験は完了した】

北方艦隊の特殊用途原子力潜水艦「ポドモスコヴィエ」(モスクワ州)は、修理および近代化の後の国家受領試験を完了した。
12月23日・金曜日、『インタファックス』は艦船修理センター『ズヴェズドーチカ』広報サービスを引用して報じた。


11月には、更新された潜水艦は2016年12月末までに海軍へ引き渡されると報じられた。
しかし、その期日の遵守に成功していないことは明白である。

修理及び近代化の作業完了後の10月22日、原子力潜水艦「ポドモスコヴィエ」は工場水域を去り、工場航行試験プログラムを実行する為に出港した。

戦略水中ロケット艦K-64は1982年12月に『セヴマシュプレドプリャーチェ』で起工された。
これは、7隻から成る潜水艦シリーズの3隻目である。
原子力艦は1987年2月にソヴィエト社会主義共和国海軍の戦闘編制へ採用された。
同年に潜水艦の乗組員は白海の射爆場から弾道ミサイルの発射訓練を実施した。
その後、ロケット艦は、海洋戦略核戦力グループの一員として9回の自立戦闘任務を遂行した。

1999年、潜水艦は、修理と、ロシア国防省の深海調査管理総局の為の小型潜水艦を搭載する改造へと向かった。



プロジェクト667BDRM(デルタIV級)戦略用途ロケット水中巡洋艦K-64は1982年12月18日に起工され、1984年3月3日に進水し、1986年12月23日にソ連海軍へ納入されました。

翌1987年2月24日に赤旗北方艦隊第3潜水艦小艦隊・第13潜水艦師団へ編入され、正式に就役しました。

1988年10月に弾道ミサイルの発射訓練を行なった後、同年11月から戦闘勤務(戦略核パトロール)に就きました。

その後、1995年まで戦闘勤務に就いていましたが、1999年からは第2カテゴリー予備役となり、セヴェロドヴィンスク市艦船修理工場「ズヴェズドーチカ」へ回航され、特務原潜(小型原潜母艦)プロジェクト09787への改造工事が始まりました。
これに伴い、K-64BS-64と改称されました。

2002年以降、弾道ミサイル区画が撤去されました。
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2008年に「ポドモスコヴィエ」(モスクワ州)と命名されました。

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その後の動向は明らかにされませんでしたが、改造工事は進められ、2015年8月11日に造船台を出渠し、翌12日に進水しました。
[ロシア海軍の小型原潜母艦BS-64ポドモスコヴィエは造船台を出た]
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2016年10月22日、工場航行試験の為にセヴェロドヴィンスクを出航しました。
[ロシア海軍の小型原潜母艦BS-64ポドモスコヴィエは航行試験を開始した]


11月12日に一旦セヴェロドヴィンスクへ戻りました。

その後も航行試験は続けられ、12月23日までに最終試験である国家受領試験が終了しました。


「ポドモスコヴィエ」は、2016年12月末までにロシア海軍へ引き渡される予定でした。
[特務原潜ポドモスコヴィエとAS-15は2016年末までにロシア海軍へ復帰する]
[特務原潜ポドモスコヴィエ(モスクワ州)は2016年12月にロシア海軍へ引き渡される]

しかし、国家受領試験の完了が12月23日ですから、12月31日までにロシア海軍へ引き渡せるかどうかは不明瞭です。

ロシア海軍の最新警備艦アドミラル・エッセンは推進器の修理を終えた

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『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2016年12月23日配信18時38分配信
【「アドミラル・エッセン」は修理後にバルチースクへ戻った】

遠海ゾーン多目的フリゲート「アドミラル・エッセン」は工場『ヤンターリ』での修理を完了し、バルチースクへ戻った。
『中央海軍ポータル』は(バルト)艦隊の情報提供者より伝えられた


フリゲートは(2016年)10月に黒海艦隊の常時駐留所へ移動する筈だったが、(2017年)春までバルト海に留まる予定である。
遅延が修理後の航行試験の必要性に関連しているのか否かについて、『中央海軍ポータル』の対談者は明確にしなかった。

最新のプロジェクト11356フリゲートは、10月に曳船の支援なしで停泊用ドラムへの接触を試みた際、スクリューと推進軸を損傷し、その後、沿バルト造船工場『ヤンターリ』へ移送された事が想い起される。
事故の後、同艦の艦長は交代した。
乗組員を率いるのは、前巡洋艦「モスクワ」1等航海士アントン・クプリン2等海佐である。



[アドミラル・グリゴロヴィチ型フリゲート]

プロジェクト11356R警備艦(フリゲート)2番艦「アドミラル・エッセン」は、2011年7月8日に起工されました。

それから3年以上経った2014年11月7日に進水しました。
[ロシア海軍のプロジェクト11356Rフリゲート2番艦アドミラル・エッセンは進水した]


2014年11月末、進水した「アドミラル・エッセン」高射ミサイル複合体「シチーリ-1」の垂直発射機が設置されました。
[ロシア海軍のプロジェクト11356Rフリゲート2番艦アドミラル・エッセンへ艦対空ミサイル発射機が設置された]

2015年5月20日、造船所の岸壁で係留試験を開始しました。
『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2015年5月20日11時36分配信
【「アドミラル・エッセン」は係留試験を開始した】

出航前の消磁作業を終えた後、2015年10月18日にカリーニングラードからバルト艦隊基地バルチースクへ回航されました。
その後、バルチースク基地で出航準備が進められました。
[ロシア海軍の最新警備艦(フリゲート)アドミラル・エッセンはバルト海への出航を準備している]

11月5日、工場航行試験の為に出航しました。
[ロシア海軍のプロジェクト11356R警備艦(フリゲート)アドミラル・エッセンは洋上試験の為に出航した]

工場航行試験を終えた後、2016年1月30日から国家受領試験が始まりました。
[ロシア海軍のプロジェクト11356R警備艦(フリゲート)アドミラル・エッセンの国家受領試験が始まる]

2月初頭にバルト海へ出航し、主にメインエンジン(ガスタービンエンジン)の動作チェックが行なわれました。
[ロシア海軍最新警備艦(フリゲート)アドミラル・エッセンは国家受領試験の為に抜錨した]

その後もバルト海で各種試験が続けられ、3月下旬までに国家受領試験の第1段階は終了しました。

3月21日までにカリーニングラードからクロンシュタット(レニングラード海軍基地)へ移動しました。
[ロシア海軍最新警備艦(フリゲート)アドミラル・エッセンはバレンツ海で巡航ミサイル"カリブル"発射試験を行なう]

3月23日、クロンシュタットを抜錨し、北方艦隊基地セヴェロモルスクへ向けて出航しました。
[ロシア海軍最新警備艦(フリゲート)アドミラル・エッセンはクロンシュタットを抜錨し、バレンツ海へ向かった]

3月30日、遠距離航海から帰港途中の北方艦隊大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」北海で合流しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフは北海で最新警備艦アドミラル・エッセンと合流した]

4月4日、北方艦隊基地セヴェロモルスクへ到着しました。
[ロシア海軍最新警備艦(フリゲート)アドミラル・エッセンは北方艦隊基地セヴェロモルスクへ到着した]

その後、バレンツ海国家受領試験の第2段階が実施され、4月19日までに完了しました。
[ロシア海軍最新警備艦(フリゲート)アドミラル・エッセンはバレンツ海での試験を完了した]

バレンツ海での試験を終えた「アドミラル・エッセン」カリーニングラードへ戻りました。
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[ロシア海軍最新警備艦(フリゲート)アドミラル・エッセンはバルト海へ戻ってきた]

「アドミラル・エッセン」は、2016年5月26日にロシア海軍へ納入され、翌5月27日に正式な就役式典となる聖アンドレイ旗初掲揚式典が開催される予定でした。
[第2のプロジェクト11356R警備艦(フリゲート)アドミラル・エッセンは2016年5月26日にロシア海軍へ納入される]
[第2のプロジェクト11356R警備艦(フリゲート)アドミラル・エッセンは2016年5月27日にロシア海軍へ就役する]

しかし、急遽もう一度点検出航を行なう事になった為、延期されました。
[第2のプロジェクト11356R警備艦(フリゲート)アドミラル・エッセンのロシア海軍への引き渡しは延期された]

2016年5月31日、受領-引渡証書への署名が行なわれ、ロシア海軍へ納入されました。
[プロジェクト11356R警備艦アドミラル・エッセンはロシア海軍へ納入された]


2016年6月7日、カリーニングラード市沿バルト造船工場『ヤンターリ』の岸壁で、正式な就役式典となる聖アンドレイ旗(海軍旗)初掲揚式典が開催され、ロシア海軍へ就役、黒海艦隊第30水上艦師団へ編入されました。
[第2のプロジェクト11356R警備艦(フリゲート)アドミラル・エッセンはロシア海軍へ就役した]

その後もバルト海に留まっていましたが、10月下旬には黒海へ回航される事になりました。
[ロシア海軍黒海艦隊のプロジェクト11356R警備艦(フリゲート)アドミラル・エッセンはセヴァストーポリへ回航される]


しかし、バルチースク基地でスクリューと推進軸を損傷してしまった為、修理が必要となり、黒海への回航は延期されることになりました。
[ロシア海軍の最新警備艦アドミラル・エッセンは推進器を修理する]

「アドミラル・エッセン」は建造元の『ヤンターリ』へ回航され、浮きドックで修理が行なわれました。

修理は12月23日までに完了しましたが、修理の後の試験を行なう必要が有る為か、黒海への回航は2017年春になるようです。

なお、記事中で触れられていますが、この事故により「アドミラル・エッセン」の艦長は更迭され、黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」から新たな艦長が赴任する事になりました。


プロジェクト11356R警備艦は、現在までに5隻が起工され、2隻が就役しています。

[プロジェクト11356R警備艦]
沿バルト造船工場「ヤンターリ」(カリーニングラード)で建造
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「アドミラル・グリゴロヴィチ」Адмирал Григорович:工場番号01357
2010年12月18日起工/2014年3月14日進水/2016年3月10日納入/2016年3月11日就役
黒海艦隊へ編入

「アドミラル・エッセン」Адмирал Эссен:工場番号01358
2011年7月8日起工/2014年11月7日進水/2016年5月31日納入/2016年6月7日就役
黒海艦隊へ編入

「アドミラル・マカロフ」Адмирал Макаров:工場番号01359
2012年2月29日起工/2015年9月2日進水/2016年12月就役予定

「アドミラル・ブタコフ」Адмирал Бутаков:工場番号01360
2013年7月12日起工/

「アドミラル・イストミン」Адмирал Истомин:工場番号01361
2013年11月15日起工


ただし、4番艦と5番艦は、現在、工事が中断されています。


2016年10月15日、インドゴアロシアインドによる各種兵器輸出協定が締結されました。
この中には、プロジェクト11356フリゲートの売却も含まれています。
『ロシア通信社ノーボスチ』より
2016年10月15日13時12分配信
【プロジェクト11356フリゲートは「ブラーモス」ミサイルを装備できる】

ロシアインドへ4隻のプロジェクト11356フリゲートを売却しますが、この内の2隻はロシアの造船所で建造し、あとの2隻はインドの造船所でライセンス建造するとの事です。

ロシアで「建造」される2隻が、工事が中断された「アドミラル・ブタコフ」「アドミラル・イストミン」である可能性は高いでしょう。

シリアのタルトゥース港のロシア海軍基地は拡張される

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『インタファクス-軍事ニュース出張所(AVN)』より
2016年12月23日13時29分配信
【プーチンはタルトゥースのロシア連邦海軍基地の拡張とロシア連邦艦のシリア領海への進入に関する協定への署名を命じた】
モスクワ、12月23日、インタファクス

ロシア大統領ウラジーミル・プーチンは、タルトゥース港エリアのロシア連邦海軍物資-技術供給所の領域の拡大と、シリアの領海、内部水域、港へのロシア連邦戦闘艦の寄港に関するロシア連邦シリアの間の協定への署名に関する法令へ署名した。
クレムリンのサイトは発表した。

協定により規定される問題には、タルトゥース港エリアのロシア海軍物資-技術供給所の領域の拡大、インフラストラクチュアの開発と近代化、更にはロシア戦闘艦が立ち寄るシリア・アラブ共和国の領海、内部水域、港に関する取り決めが指定されている事は注目される。

また、協定では、ロシア海軍物資-技術供給所の要員、その家族の状態、更にはロシア側機関の管轄権についても定められる。


『インタファクス-軍事ニュース出張所(AVN)』より
2016年12月23日13時58分配信
【議会はタルトゥースのロシア海軍基地に関する協定の審議は最優先事項であると考えている】
モスクワ、12月23日、インタファクス通信-AVN

シリアタルトゥースロシア海軍基地に関する協定は、議会へ提出されるや否や、その批准の問題は最優先事項として考慮される。
連邦院(上院)国際委員会のトップ、コンスタンチン・コサチェフは表明した。

「それは、専ら署名および国家院(下院)へ提出される日に依りますね。
私は、協定の重要性と、その速やかなる発効の必要性を国家院と連邦院が考慮し、この文書を最優先事項として審議する事を確信しております」
コサチェフ
は金曜日に『インタファクス』へ、協定が批准される時期が何時になるかという質問に答え、こう語った。

以前の金曜日、ロシア大統領ウラジーミル・プーチンは、タルトゥース港エリアのロシア連邦海軍物資-技術供給所の領域の拡大と、シリアの領海、内部水域、港へのロシア連邦戦闘艦の寄港に関するロシア連邦シリアの間の協定への署名に関する法令へ署名したと報じられた。
法令は、クレムリンのサイトに掲載されている。

協定により規定される問題には、タルトゥース港エリアのロシア海軍物資-技術供給所の領域の拡大、インフラストラクチュアの開発と近代化、更にはロシア戦闘艦が立ち寄るシリア・アラブ共和国の領海、内部水域、港に関する取り決めが指定されている事は注目される。

また、協定では、ロシア海軍物資-技術供給所の要員、その家族の状態、更にはロシア側機関の管轄権についても定められる。



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現在、シリアタルトゥースには、ロシア海軍第720物資-技術供給所が置かれています。
元々は、ソ連邦海軍時代の1971年に設立されたものです。

これは、地中海東部で行動するロシア海軍の艦船へ各種物資を供給し、更には、技術の供給~艦船の整備や簡単な修理を行なう為のものです。

「技術の供給」の為、タルトゥースには黒海艦隊工作船1隻が交代で常駐しています。
最近は、工作船PM-56PM-138が交代で派遣されています。
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ロシア海軍は2013年初頭から地中海東部へ艦船を常時展開させており、同年6月1日には、地中海ロシア海軍艦船を統一指揮する為、「地中海作戦連合部隊」が創設されました。
[ロシア海軍地中海作戦部隊は6月1日から任務を遂行している]


2015年10月には、タルトゥース港内の浚渫作業が行なわれました。
[ロシア海軍はシリアのタルトゥース港の浚渫作業を行なった]

2016年10月、ロシア国防省は、タルトゥースへ恒常的な海軍基地を作成する意向を示しました。
[ロシア海軍はシリアのタルトゥースへ恒常的な基地を作る]


そして12月23日、ロシア大統領ウラジーミル・プーチンは、タルトゥースの海軍基地の拡張に関するシリアロシアの協定に関する法令へ署名しました。

協定は、ロシア連邦議会国家院(下院)連邦院(上院)での審議を経て承認・批准され、発効します。


現在、シリア沖には、重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」を中核とする空母機動部隊が派遣されています。
[空母アドミラル・クズネツォフ第6次地中海遠征(2016年10月-)]
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しかし、タルトゥースには、「アドミラル・クズネツォフ」「ピョートル・ヴェリキー」も入港できません。
この2隻がタルトゥースへ「寄港」しても、実際には沖合に停泊するだけです。

タルトゥースの海軍基地の拡張が決定されたのは、こういう事情も有るようです。

ロシア海軍の為の第4世代戦略原潜ボレイ級最終艦クニャージ・ポジャールスキーは起工された

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『タス通信』より
2016年12月23日10時9分配信
【セヴェロドヴィンスクで8隻の「ボレイ」シリーズの最後の原子力ロケット艦が起工された】
セヴェロドヴィンスク、12月23日/タス通信

セヴェロドヴィンスク『セヴマシュ』プロジェクト955「ボレイ」の第8の原子力潜水艦「クニャージ・ポジャールスキー」が起工された。
タス通信特派員は現地から報告した。

艦の名前と起工日を記した起工記念板は、ロシア海軍副総司令官(軍備担当)ヴィクトール・ブルスク中将と『統合造船業営団』第1副総裁レオニード・ストルゴフにより潜水艦のセクションへ取り付けられた。

「クニャージ・ポジャールスキー」は8隻から成る「ボレイ」シリーズ及び5隻から成る改善プロジェクト「ボレイ-A」の最終となる。
これらの潜水艦中央設計局『ルビーン』により設計された。

このファミリーの3隻の潜水艦は既に海軍へ引き渡されている。
各々の潜水艦は16基の大陸間弾道ミサイル「ブラヴァー」を搭載する。

改善プロジェクトとなる潜水艦「クニャージ・ウラジーミル」は2012年に起工された。
2014年には2隻の潜水艦「クニャージ・オレグ」「ゲネラリーシムス・スヴォーロフ」が起工された。
2015年には潜水艦「インペラ―トル・アレクサンドルIII」が起工された。

第8の潜水艦「クニャージ・ウラジーミル」の作成を以って、原子力潜水艦プロジェクト955「ボレイ-A」シリーズは完了する。
ロシア海軍副総司令官(軍備担当)ヴィクトール・ブルスクは発表した。

「955A"ボレイ"シリーズは、この艦(クニャージ・ポジャールスキー)で完了します。
現在、海軍は中央設計局『ルビーン』と共に、この問題へ取り組んでいます」
ブルスク
は話した。

[第5世代戦略原子力潜水艦の開発]
第5世代戦略原子力潜水艦
の開発は、既にロシアで進められている。
プロジェクト955「ボレイ」を作成した海洋工学中央設計局『ルビーン』のトップ、イーゴリ・ヴィリニトは報道陣へ語った。

「設計のアイデアは既に作業が行なわれており、作業は進行中です」
彼は話した。

設計局のトップは、第5世代戦略原子力潜水艦は、第4世代とは兵装の構成が異なる事を強調した。



[新世代戦略原潜ボレイ級(旧ブログ)]
[新世代戦略原潜ボレイ級]

プロジェクト955「ボレイ」原子力戦略用途水中ロケット巡洋艦シリーズは、計8隻が起工され、このうち3隻が就役済みです。

1番艦K-535「ユーリー・ドルゴルーキー」は、1996年11月2日に起工、2007年4月15日に進水、2012年12月29日に竣工、2013年1月10日に就役し、北方艦隊第31潜水艦師団に編入されました。
[新世代戦略原潜ユーリー・ドルゴルーキーはロシア海軍へ就役した]
[新世代戦略原潜ユーリー・ドルゴルーキーは北方艦隊第31潜水艦師団へ編入された]

2番艦K-550「アレクサンドル・ネフスキー」は、2004年3月19日に起工、2010年12月6日に進水、2013年12月23日にロシア海軍へ就役し、太平洋艦隊第25潜水艦師団へ編入されました。
[ボレイ級戦略原潜2番艦アレクサンドル・ネフスキーはロシア海軍へ就役し、太平洋艦隊へ編入された]
2015年9月30日に太平洋艦隊原潜基地ヴィリュチンスクへ到着しています。
[ロシア海軍新世代戦略原潜アレクサンドル・ネフスキーはカムチャツカ半島の原潜基地へ到着した]

3番艦「ウラジーミル・モノマーフ」は、2006年3月19日に起工、2012年12月30日に進水、2014年12月10日に竣工、同年12月19日に就役しました。
[第3のボレイ級戦略原潜ウラジーミル・モノマーフはロシア海軍へ就役した]
2016年9月26日に太平洋艦隊原潜基地ヴィリュチンスクへ到着しました。
[ロシア海軍最新鋭戦略原潜ウラジーミル・モノマーフはカムチャツカ半島の太平洋艦隊原潜基地へ到着した]


4番艦「クニャージ・ウラジーミル」からは改良型のプロジェクト955A「ボレイ-A」となり、2012年7月30日に起工されました。
就役は2018年に予定されています。
[改ボレイ級戦略原潜クニャージ・ウラジーミル起工]
[新世代多用途原潜カザンと戦略原潜クニャージ・ウラジーミルは2018年にロシア海軍へ引き渡される]

5番艦(「ボレイ-A」級としては2隻目)「クニャージ・オレグ」は、2014年7月27日に起工されました。
[ボレイ級戦略原潜5番艦クニャージ・オレグはロシア海軍の日に起工された]
[ロシア海軍の為の新世代戦略原潜ボレイ級5番艦クニャージ・オレグの船体(耐圧殻)の水密試験は完了した]
就役は2019年に予定されています。

6番艦(「ボレイ-A」級としては3隻目)「ゲネラリーシムス・スヴォーロフ」は2014年12月26日に起工されました。
[ロシア海軍の為の第6のボレイ級戦略原潜は起工された]
就役は2020年に予定されています。

7番艦(「ボレイ-A」級としては4隻目)「インペラートル・アレクサンドルIII」(皇帝アレクサンドル3世)は2015年12月18日に起工されました。
[太平洋艦隊の為のロシア海軍新世代戦略原潜ボレイ級7番艦インペラ―トル・アレクサンドルIII(皇帝アレクサンドル3世)は起工された]
就役は2020年に予定されています。


そして2016年12月23日、8番艦(「ボレイ-A」級としては5隻目)「クニャージ・ポジャールスキー」が起工されました。
[ロシア海軍の新世代戦略原潜ボレイ級8番艦(最終艦)はクニャージ・ポジャールスキーと命名された]
「クニャージ・ポジャールスキー」は2021年の就役が予定されています。


「クニャージ・ポジャールスキー」を以ってプロジェクト955A「ボレイ-A」の建造は終了します。
ただ、更なる改良型が建造される可能性までは否定されていませんが。

「ボレイ」級に搭載される弾道ミサイル「ブラヴァー」は、今後も改良が続けられます。
[ロシア海軍の潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)ブラヴァーは改良される]


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更に、「ボレイ」級を設計した海洋工学中央設計局『ルビーン』のトップ、イーゴリ・ヴィリニト氏は、第5世代戦略原子力潜水艦の開発が既に始まっている事を明らかにしました。

既に第5世代多用途原子力潜水艦「ハスキー」級の開発は進められていますが、これとは別に第5世代戦略原子力潜水艦も開発される事になるようです。
[ロシア海軍第5世代多用途原子力潜水艦ハスキー級の建造契約は2018年以降に締結される]

第5世代戦略原潜の開発に関する話は、2012年12月~2013年3月に初めて出て来て以来、全く音沙汰が有りませんでしたが、水面下で設計準備作業は進められていたようです。
[ロシア第5世代原子力潜水艦は2030年以降に建造される]
[ロシアは第5世代潜水艦の設計作業を始めている]

「ボレイ」級弾道ミサイル「ブラヴァー」を開発した『モスクワ熱技術研究所』は、新たな潜水艦用弾道ミサイルを開発します。
これが第5世代戦略原潜弾道ミサイルになるようです。
[モスクワ熱技術研究所はロシア海軍の為の新型SLBM(潜水艦発射弾道ミサイル)を開発する]

ロシア海軍とインド海軍の合同演習『インドラ・ネイヴィー-2016』は終了した

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2016年14時15分配信
【インドでロシア-インド海軍演習『インドラ・ネイヴィー』が完了した】
モスクワ、12月22日-ロシア通信社ノーボスチ

インドでのロシア-インド海軍合同演習『インドラ・ネイヴィー-2016』は完了し、その中で2ヶ国の艦は海上での対抗戦を演じた。
東方軍管区下の太平洋艦隊広報サービス・情報供給部長ウラジーミル・マトヴェーエフは発表した。

「海軍演習『インドラ・ネイヴィー-2016』海上フェーズの最終となる第3日目にロシアとインドの戦闘艦は海上での対抗戦を演じました」
彼は話した。

マトヴェーエフは、グループ対抗機動演習計画下で、独自手段による仮想敵の探知を行ない、模擬打撃を与えた事を指摘した。
更に彼は、ロシア大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」インド駆逐艦「ランヴィール」フリゲート「サツプラ」が、インドコルベット「カモルタ」が配置された海域の水上目標への砲射撃を実行したと付け加えた。

「ロシアとインドの軍事船員は、太平洋艦隊の給油船ブートマの積載手段の支援を受けてフリゲート"サツプラ"から大型対潜艦アドミラル・トリブツへの海上での貨物移送の要素へ取り組みました。
演習が完了し、その結果が集計され、演習へ参加した両国の船員は隊列を組み、インド海軍のフリゲート"サツプラ"艦上でロシア海軍艦船支隊の送別式典が開催されました」




[ロシア-インド海軍合同演習『インドラ・ネイヴィー-2016』(2016年12月)]

太平洋艦隊艦船支隊は2016年10月15日にウラジオストクを出航しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊はインド洋へ向かった]

[太平洋艦隊艦船支隊](指揮官:沿海地方小艦隊副司令官エドゥアルド・ミハイロフ少将)
大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」
駆逐艦「ブイストルイ」
大型海洋給油船「ボリス・ブートマ」
救助曳船「アラタウ」


支隊は10月20日午後5時頃に対馬海峡を通過しました。
『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2016年10月21日発表
【ロシア海軍艦艇の動向について】

11月1日にインドネシアタンジュンプリオク港を訪れました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊はインドネシアのタンジュンプリオク港を訪問した]

11月6日にタンジュンプリオク港から出航しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊はインドネシアを去った]


その後、駆逐艦「ブイストルイ」救助曳船「アラタウ」の2隻は本隊と別れ、11月17日午後3時頃には対馬海峡を北上しました。
『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2016年11月18日発表
【ロシア海軍艦艇の動向について】

11月21日までに駆逐艦「ブイストルイ」ウラジオストクへ帰港しました。
救助曳船「アラタウ」も帰港したようです。
[ロシア海軍太平洋艦隊の駆逐艦ブイストルイはウラジオストクへ帰投した]


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一方、大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」、大型海洋給油船「ボリス・ブートマ」の2隻となった太平洋艦隊艦船支隊は12月初頭にタイ王国サッタヒープ港を訪れ、12月6日に出航しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊はタイ訪問を終えた]

太平洋艦隊艦船支隊は、12月14日から21日までヴィシャーカパトナムベンガル湾で実施されるロシア-インド海軍合同演習『インドラ・ネイヴィー-2016』へ参加します。
(ベンガル湾での実際の海上演習は12月18日から21日まで)
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊はインド海軍との合同演習『インドラ・ネイヴィー-2016』へ参加する]

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12月14日、太平洋艦隊艦船支隊ヴィシャーカパトナムへ到着しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊はインドのヴィシャーカパトナム港へ到着した]


12月15日には合同演習の打ち合わせが行なわれました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア軍管区(艦隊)広報サービス発表
2016年12月15日13時40分配信
【ロシア-インド海軍演習『インドラ・ネイヴィー-2016』の参加者は合同実地行動の準備を行なう】

12月16日には、両国の演習参加艦の相互訪問と手旗信号の伝達訓練が行われました。
[ロシア海軍とインド海軍は互いの艦を相互訪問した]

12月17日には、殉職したインド海軍将兵の記念碑へ献花しました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア連邦国防省情報・マスコミュニケーション部発表
2016年12月17日6時7分配信
【演習『インドラ・ネイヴィー-2016』の参加者は死亡した船員の記憶に敬意を表した】

12月18日には、合同演習における海軍歩兵部隊の行動についての最終打ち合わせと、両国海軍将兵のスポーツ競技会が行なわれました。
[ロシア海軍とインド海軍の代表は合同演習『インドラ・ネイヴィー-2016』での行動についての最終打ち合わせを行なった]

12月19日、ロシア海軍インド海軍の演習参加艦は、演習実施海域ベンガル湾へ出航しました。
[合同演習『インドラ・ネイヴィー-2016』へ参加するロシア海軍とインド海軍の艦船はベンガル湾へ向かった]

その後、ロシア海軍インド海軍の艦はベンガル湾で砲撃訓練や通信訓練、夜間の機動訓練を行ないました。
[ロシア海軍とインド海軍はベンガル湾で合同演習『インドラ・ネイヴィー-2016』を実施する]

12月20日もベンガル湾で対潜戦闘、対空戦闘、海賊船撃退訓練が行なわれました。
[ロシア海軍とインド海軍はベンガル湾で合同砲撃訓練を行なった]
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『インドラ・ネイヴィー-2016』は12月21日に終了し、太平洋艦隊艦船支隊は、海上でインド海軍艦船部隊と別れました。


『インドラ・ネイヴィー-2016』には、ロシア海軍側から2隻が参加しました。

大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」(1986年2月15日就役)
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大型海洋給油船「ボリス・ブートマ」(1978年10月30日就役)
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インド海軍側からは、4隻が参加しました。

駆逐艦D54「ランヴィール」(1986年 8月28日就役)
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フリゲートF59「サツプラ」(2011年8月20日就役)
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対潜コルベットP28「カモルタ」(2014年8月23日就役)
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ディーゼルエレクトリック潜水艦S57「シンドゥラジ」(1987年10月20日就役)
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ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・パンテレーエフは北極圏遠征から戻ってきた

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2016年12月22日5時14分配信
【大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」はウラジオストクへ戻った】
ウラジオストク、12月22日-ロシア通信社ノーボスチ、スヴェトラーナ・ザデーラ

太平洋艦隊大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」は遠洋航海の後にウラジオストクへ戻った。
東方軍管区下の太平洋艦隊広報サービス・情報供給部長ウラジーミル・マトヴェーエフは発表した。

「大型対潜艦アドミラル・パンテレーエフは遠洋航海の後に太平洋艦隊主要基地ウラジオストクへ戻ってきました。
遠洋航海任務の遂行中に戦闘艦の乗組員は10000海里以上を進みました。
北方艦隊の艦船との合同演習へ参加しました。
北方緯度で指示された任務を遂行し、太平洋艦隊の砕氷船イワン・スサ―ニンへ随伴しました」

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声明では、こう述べられた。

遠洋航海中に大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」乗組員は広範囲の戦闘演習任務へ取り組んだ。
一連の対空および対潜防衛演習と訓練、通信訓練、対空防衛部隊との協同訓練が実施されたと声明では指摘された。

遠洋航海の最中に太平洋艦隊の戦闘艦「アドミラル・パンテレーエフ」は記念日を迎えた~25年前、戦闘艦へ初めてロシア海軍旗が掲揚された。



[ウダロイ級12番艦アドミラル・パンテレーエフ]

ロシア太平洋艦隊大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」は、6月21日午前1時頃、大型揚陸艦「アドミラル・ネヴェリスコイ」、「ペレスウェート」、「ニコライ・ヴィルコフ」、海洋曳船「アレクサンドル・ピスクノフ」と共に対馬海峡を南下しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊は対馬海峡を通過した]
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従って、6月19日頃にウラジオストク(或いはフォーキノ)を出航している筈ですが、太平洋艦隊広報部からの発表は一切ありませんでした。

その後、7月半ば頃までに沿海地方へ戻り、7月31日の「ロシア海軍の日」にはウラジオストクの観艦式へ参加しました。
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8月中旬にウラジオストクを出航し、8月16日午後5時頃、宗谷海峡を東へ通過しました。
『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2016年8月17日発表
【ロシア海軍艦艇の動向について】

その後も「アドミラル・パンテレーエフ」の動向が公表される事は無く、12月1日に太平洋艦隊広報部が「指示された任務を海上で遂行している」と述べただけでした。
[ロシア海軍太平洋艦隊の2017年度の予定]

12月17日午前0時頃、「アドミラル・パンテレーエフ」は、大型揚陸艦「アドミラル・ネヴェリスコイ」、「ペレスウェート」、「ニコライ・ヴィルコフ」、水路調査船「マルシャル・ゲロヴァニ」、中型海洋給油船「イジョーラ」と共に宗谷海峡を西へ向けて通過しました。
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『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2016年12月19日発表
【ロシア海軍艦艇の動向について】

「アドミラル・パンテレーエフ」は12月22日までにウラジオストクへ帰港しました。


この間(特に8月から12月)、「アドミラル・パンテレーエフ」が何処で何をしていたのかについては一切公表されていませんでしたが、今回の太平洋艦隊広報部発表を見る限り、8月にカムチャツカ方面へ行き、更に北上し、9月には北極圏へ行っていたようです。

「アドミラル・パンテレーエフ」は、太平洋艦隊砕氷船「イワン・スサ―ニン」に同行し、北方艦隊との合同演習へ参加していたとの事です。
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北方艦隊北極圏遠征部隊は8月30日にセヴェロモルスクを出航し、9月11日にはノヴォシビルスク諸島へ到着しています。
[ロシア海軍北方艦隊の艦船部隊はノヴォシビルスク諸島へ到着した]
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9月21日、北極圏ノヴォシビルスク諸島まで来た太平洋艦隊砕氷船「イワン・スサ―ニン」は、北方艦隊艦船部隊と合同演習を行なっています。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア連邦国防省広報サービス・情報管理部発表
2016年9月21日15時14分配信
【北極圏で北方艦隊と太平洋艦隊の艦船支隊の合同戦術演習が実施された】

「アドミラル・パンテレーエフ」も、「イワン・スサ―ニン」と共に、この演習へ参加していたようです。

その後、「イワン・スサ―ニン」は、北方艦隊艦船部隊に同行していた最新の兵器輸送船「アカデミック・コワリョーフ」に付き添い、9月30日にカムチャツカ原潜基地ヴィリュチンスクへ到着しました。
[ロシア海軍の最新鋭兵器輸送船アカデミック・コワリョーフはカムチャツカ半島の太平洋艦隊原潜基地へ到着した]

この時、「アドミラル・パンテレーエフ」も随伴していたようです。
つまり、「アドミラル・パンテレーエフ」は、北極海経由でカムチャツカに回航された兵器輸送船「アカデミック・コワリョーフ」をエスコートしていたのでしょう。


その数日前の9月26日には最新鋭戦略原潜「ウラジーミル・モノマーフ」ヴィリュチンスク基地へ到着しています。
[ロシア海軍最新鋭戦略原潜ウラジーミル・モノマーフはカムチャツカ半島の太平洋艦隊原潜基地へ到着した]

11月26日には「ウラジーミル・モノマーフ」の同型艦「アレクサンドル・ネフスキー」が戦闘任務(戦略核パトロール)を終えてヴィリュチンスク基地へ帰港しています。
[ロシア海軍太平洋艦隊の最新戦略原潜アレクサンドル・ネフスキーは任務を終えて帰投した]

この間、「アドミラル・パンテレーエフ」カムチャツカ方面に滞在し、周辺海域の警戒に当たっていたようです。

そして、おそらくはカムチャツカ方面へ何らかの重機材を運んだ大型揚陸艦沿海地方へ戻る際、エスコート役として同行したようです。


「アドミラル・パンテレーエフ」は、1991年12月15日に海軍旗初掲揚式典(正式な就役式典)を開催しており、今回の遠洋航海から戻る途中の2016年12月15日に就役25周年を迎えました。

ロシア海軍太平洋艦隊の為の艦載輸送戦闘ヘリコプターKa-29が修復された

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『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2016年12月21日13時58分配信
【太平洋艦隊の為に艦載ヘリコプターKa-29が修復された】

ホールディングス『ロシアン・ヘリコプターズ』は、クメルタウ航空機製造事業の施設で修理が行なわれた艦載輸送戦闘ヘリコプターKa-29のグループの発送を完了した。
航空機は太平洋艦隊航空基地の為に意図されている。
12月21日・水曜日、ホールディングスの広報サービスは発表した。


ヘリコプターは全ての必要な試験を行なっており、近い内に軍での運用へ入る。
ヘリコプターKa-29は、縦列移動ローター、エンジン、減速装置の大規模修理を行ない、更には被覆塗料を更新した。

艦上ヘリコプターKa-29は、様々なクラスの艦に駐留して対潜防衛任務を果たす為に意図されている。
それは、現代の潜水艦及び水上艦の探知、データの艦及び沿岸の指揮所への転送、更には機上攻撃手段を使用して目標を攻撃する事が出来る。

Ka-29は、医療後送、人員や貨物輸送の為に使用できる。
ヘリコプターは、16名までの揚陸隊員あるいは4名分の担架を含む10名の負傷者を乗せる事が出来る。
機体は、輸送キャビンで2トンまでの貨物、或いは外部吊下装置で4トンまでの貨物を輸送できる。
ヘリコプターは、300kgまで積載するウインチを設置できる。



カモフ対潜ヘリコプターKa-27の派生型である戦闘輸送ヘリコプターKa-29は、プロトタイプKa-252TBが1976年に初飛行した後、1984年から1991年までにクメルタウ工場で59機が生産されました。

ソ連邦時代には、プロジェクト1174大型揚陸艦(イワン・ロゴフ型)へ搭載されていましたが、1990年代以降に1174が退役した為、搭載艦が無くなり、殆どが予備役として保管されました。
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現在、ロシア海軍が保有するKa-29は28機ですが、稼働状態に在るのは一部の機体のみです。

2016年7月、ロシア海軍航空隊司令官イーゴリ・コジン少将は、年末までに戦闘輸送ヘリコプターKa-29の乗員が15組ほど用意される事を明らかにしました。
[ロシア海軍航空隊へ戦闘輸送ヘリコプターKa-29が復活する]

そして2016年12月、太平洋艦隊向けのKa-29の修理が完了しました。
(具体的な機数には触れられていませんが)

なお、記事中でKa-29「対潜防衛任務を果たす為に意図されている」と書かれていますが、これはベースとなった対潜ヘリコプターKa-27と混同しているようです。


Ka-29は、シリア沖へ派遣されている北方艦隊重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」にも、少なくとも2機が搭載されています。

ロシア海軍とインド海軍はベンガル湾で合同砲撃訓練を行なった

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2016年12月21日12時25分配信
【ロシアとインドの艦は演習『インドラ・ネイヴィー-2016』の活動へ取り組んだ】
モスクワ、12月21日-ロシア通信社ノーボスチ

ロシアインド戦闘艦演習『インドラ・ネイヴィー-2016』の枠組みにおいて海上での対潜行動の要素へ取り組んだ。
東方軍管区下の太平洋艦隊広報サービス・情報供給部長ウラジーミル・マトヴェーエフ2等海佐は発表した。

「海軍演習『インドラ・ネイヴィー-2016』活動段階(アクティブフェーズ)実施2日目の間にロシアとインドの戦闘艦は海上での対潜行動の要素へ取り組みました」
彼は話した。

この日、演習計画下でロシア海軍インド海軍の艦は、ベンガル湾海域において仮想敵潜水艦反応深海爆弾の合同射撃を実行した。
更に、両国の軍事船員は、無人飛行機が役割を演じる実際の空中目標への砲射撃を行なった。

マトヴェーエフは、2ヶ国の戦闘艦の乗組員が海賊船を模した高速小型目標の攻撃の撃退のエピソードへ取り組み、実地砲射撃を行なったと付け加えた。
合同射撃は、大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」インド駆逐艦「ランヴィール」フリゲート「サツプラ」により実行された。

ロシア海軍から演習へ参加する太平洋艦隊戦闘艦支隊大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」大型海洋給油船「ボリス・ブートマ」で構成され、沿海地方多種戦力小艦隊副司令官エドゥアルド・ミハイロフ少将の指揮下に在る。

インド海軍からは演習の海上フェーズへ3隻の戦闘艦、潜水艦、更には海軍航空隊航空機ヘリコプターが関与する。
支隊を指揮するのは東部艦隊司令官ビスワジット・ダスグプタ少将である。

マトヴェーエフによると、演習は12月21日に完了し、インド海軍フリゲート「サツプラ」艦上で結果が総計され、ロシア海軍艦船支隊の送別式典が開催される。



[ロシア-インド海軍合同演習『インドラ・ネイヴィー-2016』(2016年12月)]

太平洋艦隊艦船支隊は2016年10月15日にウラジオストクを出航しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊はインド洋へ向かった]

[太平洋艦隊艦船支隊](指揮官:沿海地方小艦隊副司令官エドゥアルド・ミハイロフ少将)
大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」
駆逐艦「ブイストルイ」
大型海洋給油船「ボリス・ブートマ」
救助曳船「アラタウ」


支隊は10月20日午後5時頃に対馬海峡を通過しました。
『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2016年10月21日発表
【ロシア海軍艦艇の動向について】

11月1日にインドネシアタンジュンプリオク港を訪れました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊はインドネシアのタンジュンプリオク港を訪問した]

11月6日にタンジュンプリオク港から出航しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊はインドネシアを去った]


その後、駆逐艦「ブイストルイ」救助曳船「アラタウ」の2隻は本隊と別れ、11月17日午後3時頃には対馬海峡を北上しました。
『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2016年11月18日発表
【ロシア海軍艦艇の動向について】

11月21日までに駆逐艦「ブイストルイ」ウラジオストクへ帰港しました。
救助曳船「アラタウ」も帰港したようです。
[ロシア海軍太平洋艦隊の駆逐艦ブイストルイはウラジオストクへ帰投した]


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一方、大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」、大型海洋給油船「ボリス・ブートマ」の2隻となった太平洋艦隊艦船支隊は12月初頭にタイ王国サッタヒープ港を訪れ、12月6日に出航しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊はタイ訪問を終えた]

太平洋艦隊艦船支隊は、12月14日から21日までヴィシャーカパトナムベンガル湾で実施されるロシア-インド海軍合同演習『インドラ・ネイヴィー-2016』へ参加します。
(ベンガル湾での実際の海上演習は12月18日から21日まで)
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊はインド海軍との合同演習『インドラ・ネイヴィー-2016』へ参加する]

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12月14日、太平洋艦隊艦船支隊ヴィシャーカパトナムへ到着しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊はインドのヴィシャーカパトナム港へ到着した]


12月15日には合同演習の打ち合わせが行なわれました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア軍管区(艦隊)広報サービス発表
2016年12月15日13時40分配信
【ロシア-インド海軍演習『インドラ・ネイヴィー-2016』の参加者は合同実地行動の準備を行なう】

12月16日には、両国の演習参加艦の相互訪問と手旗信号の伝達訓練が行われました。
[ロシア海軍とインド海軍は互いの艦を相互訪問した]

12月17日には、殉職したインド海軍将兵の記念碑へ献花しました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア連邦国防省情報・マスコミュニケーション部発表
2016年12月17日6時7分配信
【演習『インドラ・ネイヴィー-2016』の参加者は死亡した船員の記憶に敬意を表した】

12月18日には、合同演習における海軍歩兵部隊の行動についての最終打ち合わせと、両国海軍将兵のスポーツ競技会が行なわれました。
[ロシア海軍とインド海軍の代表は合同演習『インドラ・ネイヴィー-2016』での行動についての最終打ち合わせを行なった]

12月19日、ロシア海軍インド海軍の演習参加艦は、演習実施海域ベンガル湾へ出航しました。
[合同演習『インドラ・ネイヴィー-2016』へ参加するロシア海軍とインド海軍の艦船はベンガル湾へ向かった]

その後、ロシア海軍インド海軍の艦はベンガル湾で砲撃訓練や通信訓練、夜間の機動訓練を行ないました。
[ロシア海軍とインド海軍はベンガル湾で合同演習『インドラ・ネイヴィー-2016』を実施する]

12月20日もベンガル湾で対潜戦闘、対空戦闘、海賊船撃退訓練が行なわれました。
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『インドラ・ネイヴィー-2016』は12月21日に終了し、太平洋艦隊艦船支隊は、海上でインド海軍艦船部隊と別れるようです。


『インドラ・ネイヴィー-2016』には、ロシア海軍側から2隻が参加します。

大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」(1986年2月15日就役)
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大型海洋給油船「ボリス・ブートマ」(1978年10月30日就役)
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インド海軍側からは、4隻が参加します。

駆逐艦D54「ランヴィール」(1986年 8月28日就役)
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フリゲートF59「サツプラ」(2011年8月20日就役)
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対潜コルベットP28「カモルタ」(2014年8月23日就役)
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ディーゼルエレクトリック潜水艦S57「シンドゥラジ」(1987年10月20日就役)
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ロシア海軍とインド海軍はベンガル湾で合同演習『インドラ・ネイヴィー-2016』を実施する

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2016年12月21日13時9分配信
【合同演習『インドラ・ネイヴィー-2016』の枠組みにおいてロシアとインドの船員はベンガル湾で砲射撃を実施した】

ロシア-インド海軍演習『インドラ・ネイヴィー-2016』活動段階(アクティブフェーズ)第1日目の枠組みにおいて、太平洋艦隊インド海軍戦闘艦は、砲射撃の実施による対空防衛活動へ取り組んだ。

更に、演習計画下でロシア及びインドの艦の乗組員は、海上での通信訓練と、夜間時の合同機動訓練の要素を行なった。

ロシア海軍から演習へ参加する太平洋艦隊戦闘艦支隊大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」大型海洋給油船「ボリス・ブートマ」で構成され、沿海地方多種戦力小艦隊副司令官エドゥアルド・ミハイロフ少将の指揮下に在る。

インド海軍からは演習の海上フェーズへ3隻の戦闘艦、潜水艦、更には海軍航空隊航空機ヘリコプターが関与する。
支隊を指揮するのは東部艦隊司令官ビスワジット・ダスグプタ少将である。

演習の活動段階中にロシアインドの艦は、仮想敵の空中攻撃の撃退、戦術グループを構成する艦船の合同機動、航行中の対潜防衛と物資補充の要素、海上ならびに空中目標への砲射撃といった課題へへ取り組み、12月21日まで続けられる。

更に、ベンガル湾海域では、演習の対海賊エピソードの枠組みにおいて、インド特殊部隊太平洋艦隊海軍歩兵による船の臨検活動が実施される。

[参照]
最初のロシア-インド海軍演習は2003年5月に実施された。
2005年、ロシア-インド合同演習『インドラ』の名を持つ事になった。
その後、ロシア海軍艦船支隊インド海軍の2国間演習は、2007年、2014年、2015年に実施された。



[ロシア-インド海軍合同演習『インドラ・ネイヴィー-2016』(2016年12月)]

太平洋艦隊艦船支隊は2016年10月15日にウラジオストクを出航しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊はインド洋へ向かった]

[太平洋艦隊艦船支隊](指揮官:沿海地方小艦隊副司令官エドゥアルド・ミハイロフ少将)
大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」
駆逐艦「ブイストルイ」
大型海洋給油船「ボリス・ブートマ」
救助曳船「アラタウ」


支隊は10月20日午後5時頃に対馬海峡を通過しました。
『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2016年10月21日発表
【ロシア海軍艦艇の動向について】

11月1日にインドネシアタンジュンプリオク港を訪れました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊はインドネシアのタンジュンプリオク港を訪問した]

11月6日にタンジュンプリオク港から出航しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊はインドネシアを去った]


その後、駆逐艦「ブイストルイ」救助曳船「アラタウ」の2隻は本隊と別れ、11月17日午後3時頃には対馬海峡を北上しました。
『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2016年11月18日発表
【ロシア海軍艦艇の動向について】

11月21日までに駆逐艦「ブイストルイ」ウラジオストクへ帰港しました。
救助曳船「アラタウ」も帰港したようです。
[ロシア海軍太平洋艦隊の駆逐艦ブイストルイはウラジオストクへ帰投した]


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一方、大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」、大型海洋給油船「ボリス・ブートマ」の2隻となった太平洋艦隊艦船支隊は12月初頭にタイ王国サッタヒープ港を訪れ、12月6日に出航しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊はタイ訪問を終えた]

太平洋艦隊艦船支隊は、12月14日から21日までヴィシャーカパトナムベンガル湾で実施されるロシア-インド海軍合同演習『インドラ・ネイヴィー-2016』へ参加します。
(ベンガル湾での実際の海上演習は12月18日から21日まで)
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊はインド海軍との合同演習『インドラ・ネイヴィー-2016』へ参加する]

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12月14日、太平洋艦隊艦船支隊ヴィシャーカパトナムへ到着しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊はインドのヴィシャーカパトナム港へ到着した]


12月15日には合同演習の打ち合わせが行なわれました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア軍管区(艦隊)広報サービス発表
2016年12月15日13時40分配信
【ロシア-インド海軍演習『インドラ・ネイヴィー-2016』の参加者は合同実地行動の準備を行なう】

12月16日には、両国の演習参加艦の相互訪問と手旗信号の伝達訓練が行われました。
[ロシア海軍とインド海軍は互いの艦を相互訪問した]

12月17日には、殉職したインド海軍将兵の記念碑へ献花しました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア連邦国防省情報・マスコミュニケーション部発表
2016年12月17日6時7分配信
【演習『インドラ・ネイヴィー-2016』の参加者は死亡した船員の記憶に敬意を表した】

12月18日には、合同演習における海軍歩兵部隊の行動についての最終打ち合わせと、両国海軍将兵のスポーツ競技会が行なわれました。
[ロシア海軍とインド海軍の代表は合同演習『インドラ・ネイヴィー-2016』での行動についての最終打ち合わせを行なった]

12月19日、ロシア海軍インド海軍の演習参加艦は、演習実施海域ベンガル湾へ出航しました。
[合同演習『インドラ・ネイヴィー-2016』へ参加するロシア海軍とインド海軍の艦船はベンガル湾へ向かった]

その後、ロシア海軍インド海軍の艦はベンガル湾で砲撃訓練や通信訓練、夜間の機動訓練を行ないました。
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『インドラ・ネイヴィー-2016』には、ロシア海軍側から2隻が参加します。

大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」(1986年2月15日就役)
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大型海洋給油船「ボリス・ブートマ」(1978年10月30日就役)
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インド海軍側からは、4隻が参加します。

駆逐艦D54「ランヴィール」(1986年 8月28日就役)
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フリゲートF59「サツプラ」(2011年8月20日就役)
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対潜コルベットP28「カモルタ」(2014年8月23日就役)
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ディーゼルエレクトリック潜水艦S57「シンドゥラジ」(1987年10月20日就役)
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ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイは遠洋航海を終えて母港バルチースクへ戻った


『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア西方軍管区(バルト艦隊)広報サービス発表
2016年12月19日19時2分配信
【バルト艦隊の警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」は遠距離航海から戻ってきた】

本日(12月19日)、警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」は遠洋航海任務遂行の後にバルト艦隊主要基地バルチースクへ戻ってきた。

遠距離航海はロシア海軍の戦闘訓練計画に沿って実施された。
同艦は地中海ロシア海軍常設作戦連合部隊の一員として滞在し、アフリカの角海域での民間船舶航行、世界の大洋の様々な箇所における他の種類のロシア連邦の海洋経済活動の安全保障任務を遂行した。

「ヤロスラフ・ムードルイ」の6ヶ月間に渡った航海では総計で30000海里以上を航行した。
この間に艦はハバナ(キューバ)、ポイント・フォーティン(トリニダード・トバゴ)、他の外国港への業務寄港を行なった。

警備艦の航海中には、対潜及び対空防衛、航海の安全、組織的通信及び統制の為の演習と訓練が実施された。
艦上に滞在していた海軍歩兵隊員の海洋技量は向上した。
彼等は、様々な種類の兵器による射撃練習を行なう数十回の火器発射訓練を実施した。

艦の歓迎の為の式典には、バルト艦隊司令部、カリーニングラード州政府、バルチースク行政府、後援組織の代表、軍事船員の親類と家族が出席した。

同艦の艦長アレクサンドル・ノヴォジロフ3等海佐は、バルト艦隊司令官アレクサンドル・ノサトフ中将へ、遠距離航海から戻った艦は、機器の修理と必要な物資の補充を終えた後、意図された任務を遂行する準備が整うと報告した。

艦隊司令官は、バルト艦隊軍事評議会に代わって、指示された遠洋航海任務を成功裏に遂行した乗組員を祝福し、戦闘訓練での新たな成功を望んだ。
乗組員は、伝統的なパンと塩、子豚の丸焼きで出迎えられた。

遠距離航海で功績のある将兵には、当局から勲功章が授与された。



バルト艦隊警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」(2009年7月24日就役)は、2016年6月1日にバルチースクを出航し、6月11日には地中海中部マルタ島を訪問、6月14日にマルタを出航しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイ、マルタ島訪問(2016年6月11日)]
[バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはロシア海軍地中海作戦連合部隊へ参加する]

その後、地中海東部へ到着し、ロシア海軍地中海作戦連合部隊(2013年6月1日創設)の一員として行動していました。

6月17日にはアメリカ海軍駆逐艦「ニアミス」を起こしました。
[地中海東部でアメリカ海軍駆逐艦はロシア海軍の警備艦ヤロスラフ・ムードルイへ接近した]

その後の動向は一切明らかにされていませんでしたが、地中海を出て紅海へ移動し、ジブチ港へ寄港していました。
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8月18日にジブチを出航し、アフリカの角(アデン湾)海賊対処任務に就きました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはアデン湾で海賊対処任務に就いた]

9月初頭にオマーンサラーラ港へ寄港し、9月6日に出航しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはアデン湾で海賊対処任務を続ける]

「ヤロスラフ・ムードルイ」は、以前にも2014年9月~10月にアデン湾海賊対処任務に就いており、今回で2度目になります。
[警備艦ヤロスラフ・ムードルイ遠距離航海(2014年8月-2015年2月)]

その後、「ヤロスラフ・ムードルイ」海賊対処任務を終えて地中海東部へ戻り、9月20日にキプロスリマソール港へ寄港しました。
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[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはキプロスを訪れた]

10月7日に北アフリカスペイン領セウタへ寄港しました。


その後、大西洋を横断してカリブ海へ行き、10月26日にはキューバハバナ港へ寄港しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはキューバを訪れた]
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11月17日にはトリニダード・トバゴポイント・フォーティン港を訪れました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはトリニダード・トバゴを訪れた]
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ロシア海軍の艦船がトリニダード・トバゴを訪問するのは初めてです。

その後もカリブ海に居たようですが、12月初頭には母港(バルチースク)への帰路に就きました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはカリブ海を去り、母港への帰路に就いた]


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「ヤロスラフ・ムードルイ」大西洋を東へ進み、12月16日にはラマンシュ海峡)英仏海峡)を通過しました。
この時、ブリテン海軍フリゲート「サザーランド」が追尾しました。

そして12月19日に母港バルチースクへ戻りました。


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なお、「ヤロスラフ・ムードルイ」の舷側番号は、就役以降一貫して「727」でしたが、最近、「777」に変更されました。

「ヤロスラフ・ムードルイ」は、2012年4月からロシア皇帝家(ロマノフ家)の後援を受けています。
[ロマノフ家は警備艦ヤロスラフ・ムードルイを後援する]

ロシア海軍航空隊は近代化された艦載ヘリコプターKa-27Mの第1号機を受領した

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『タス通信』より
2016年12月19日14時9分配信
【『ロシアンヘリコプターズ』は(ロシア)海軍航空隊へ最初の近代化されたKa-27を引き渡した】
モスクワ、12月19日/タス通信

ホールディングス『ロシアン・ヘリコプターズ』(『ロシアン・テクノロジー』へ加入)は、最初の近代化された多目的ヘリコプターKa-27ロシア海軍航空隊へ引き渡した。
ホールディングスの広報サービスは発表した。

「新たなKa-27Mは、海軍航空隊の近海ゾーンにおける活動を、より効果的にする事を可能にします」
ホールディングス
の販売担当総取締役代理ウラジスラフ・サヴェリエフの談話を広報サービスは伝えた。

Ka-27とは異なり、近代化ヴァージョンの機体は、地上或いは艦上の指揮所、そして他のヘリコプターへのリアルタイムでの情報転送に関する現代的な方式が導入されている。

多目的機Ka-27の様々な派生型は、今日における海軍航空隊ヘリコプター部隊の基礎となっている。
これらは、海上の空中偵察、艦船グループの対潜防護、潜水艦及び水上艦の捜索と探知を提供する。
また、彼等は、海上で遭難した航空機、艦船の乗組員の捜索と救助に従事している。



現在、ロシア海軍は、艦載対潜ヘリコプターKa-27PLを約50機程度保有しており、北方艦隊、太平洋艦隊、黒海艦隊、バルト艦隊海軍航空隊で運用されています。
これらのKa-27PLは、電子機器を換装する近代化改装が行なわれ、Ka-27Mへアップグレードされます。
[ロシア海軍の艦載ヘリコプターKa-27PLとKa-27PSが近代化される]
[ロシア海軍航空隊の長距離対潜哨戒機Tu-142及び対潜ヘリコプターKa-27は2020年までに全機が近代化される]

Ka-27PLの近代化型Ka-27Mは、2012年5月に第一次発注が行なわれると発表されました。
[ロシア海軍は艦載ヘリコプターKa-27Mを発注する]

【Ka-27M試作機(0909号機)】

その後、Ka-27M試作機(0909号機)は、北方艦隊での試験が行なわれました。
[艦載ヘリコプターKa-27Mの試験は北方艦隊で行なわれている]

2014年12月には、北方艦隊所属の4機のKa-27PLが近代化改修を行なう事になりました。
[ロシア海軍の対潜ヘリコプターKa-27PLの近代化改修が始まる]

近代化改装されたKa-27Mの最初の8機は、2015年末までにロシア海軍へ引き渡される予定でした。
[ロシア海軍の8機の対潜ヘリコプターKa-27が2015年に近代化される]

しかし、引き渡しは1年遅れて2016年12月になりました。
[ロシア海軍航空隊は8機の近代化改装された艦載対潜ヘリコプターKa-27Mを2016年12月に受領する]

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そして12月19日、近代化されたKa-27Mの第1号機がロシア海軍へ引き渡されました。
残りの7機も12月末までに引き渡されるようです。

近代化された潜水艦コムソモリスク・ナ・アムーレはロシア海軍太平洋艦隊基地へ到着した

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2016年12月19日15時44分配信
【太平洋艦隊の潜水艦「コムソモリスク・ナ・アムーレ」は13年に渡る修理の後に復帰した】
モスクワ、12月19日-ロシア通信社ノーボスチ

アムール造船工場は、13年間に渡って続いたディーゼルエレクトリック潜水艦「コムソモリスク・ナ・アムーレ」の修理を完了し、潜水艦は航行試験プログラムを実行し、太平洋艦隊基地へ到着した。
月曜日に同社の広報サービスは発表した。

プロジェクト877「ワルシャワンカ」潜水艦「コムソモリスク・ナ・アムーレ」は1991年に進水した。
2003年、潜水艦は修理の為、最初はボリショイ・カーメニ村へ、その後、アムール造船工場へ移されたが、資金不足が故に作業は遅延した。

「ボリショイ・カーメニ市のアムール造船工場試験実施基地の桟橋へ工場航行試験から戻ってきた大型潜水艦コムソモリスク・ナ・アムーレが係留されました。
試験チームのプロ意識と整然とした行動、更には潜水艦乗組員の努力により、設定された試験プログラムの任務は果たされました」

声明では、こう述べられた。

広報サービスは、潜水艦が基地へ無事に到着し、乗組員は完全に健常であると説明した。

1980年から1994年までに合計で24隻のプロジェクト877「ワルシャワンカ」潜水艦が建造された。
潜水艦の全長は70メートル以上、(水中)排水量は約3200トン、乗員は52名。
潜水艦は18.6ノットの速力を発揮し、深度300メートルまで潜航し、自立航行期間は45日である。
現在、海軍の為に更新されたプロジェクト636.3潜水艦が建造されている。



[潜水艦B-187]

プロジェクト877大型潜水艦B-187は、コムソモリスク・ナ・アムーレ市アムール造船工場で1991年5月7日に起工され、同年10月5日に進水、そして同年12月30日には受領-引渡証書への署名が行なわれ、ソ連海軍へ納入されました。
翌1992年に太平洋艦隊へ正式編入、第182独立潜水艦旅団の所属となり、カムチャツカ半島へ配備されました。

1993年1月~3月、1994年8月~9月、1995年3月15日~4月28日に戦闘勤務を実施。

1997年8月、東南アジアでの兵器展示会への参加準備の為、ウラジオストクへ回航されました。
1997年10月にはタイの展示会「タイ-97」(10月20日~27日)へ参加し、11月にはベトナムカムラン湾へ停泊、翌12月にはマレーシアの展示会「リマ-97」(12月2日~8日)へ参加しました。
この双方の展示会において、B-187は、輸出用潜水艦プロジェクト636「見本」として出展されました。
この時、西側は、本艦の艦名をBN-529「ロシア」と勘違いしています。

東南アジアから帰港後、B-187ウラジオストク(ウリス湾)第19潜水艦旅団へ転属しました。

2003年、B-187は修理の為、ボリショイ・カーメニへ回航、その後、近代化改装を行なう為、コムソモリスク・ナ・アムーレ市アムール造船工場へ回航され、現在に至っています。

就役から24年が経過した2015年7月20日に「コムソモリスク・ナ・アムーレ」と命名されました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のキロ級潜水艦B-187はコムソモリスク・ナ・アムーレと命名された]

2015年10月には造船台を出渠し、浮きドック「ゼーヤ」へ載せられ、引き続き艤装工事が進められました。


2016年5月5日、潜水艦「コムソモリスク・ナ・アムーレ」は再び進水し、艤装岸壁へ係留されました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のキロ級潜水艦コムソモリスク・ナ・アムーレは進水した]

その後、係留試験が行なわれ、2016年12月には航行試験が行なわれ、12月10日に終了しました。
[近代化されたロシア海軍太平洋艦隊の潜水艦コムソモリスク・ナ・アムーレは航行試験を終えた]


そして12月19日に「コムソモリスク・ナ・アムーレ」太平洋艦隊基地へ到着しました。

何処の基地へ到着したのかについては触れられていませんが、おそらくはウラジオストク南部のウリス湾でしょう。
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現在、太平洋艦隊には8隻のプロジェクト877潜水艦が配備されていますが、この内の何隻かは近代化改装され、更にはプロジェクト06363潜水艦6隻が新たに建造されます。
[ロシア海軍太平洋艦隊は通常動力潜水艦を増強する]
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の1隻目のプロジェクト06363潜水艦は2017年秋に起工される]

ロシア海軍黒海艦隊の最新警備艦アドミラル・グリゴロヴィチはシリア沖から帰投した

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『タス通信』より
2016年12月19日10時40分配信
【黒海艦隊のフリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」は地中海から戻って来た】
モスクワ、12月19日/タス通信

黒海艦隊フリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」地中海からセヴァストーポリへ戻って来た。
同艦隊の情報供給部長ヴャチェスラフ・トルハチェフは報道機関へ伝えた。

「本日(12月19日)、黒海艦隊の最新フリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"は、地中海エリアでの任務遂行を完了した後、セヴァストーポリへ戻りました。
同艦は、1ヶ月半に渡り地中海の海軍常設連合部隊の一員としての任務を果たしました」
トルハチェフ
は話した。

彼によると、遠海ゾーンへの航海の完了は、同艦にとっては既に今年2回目となる。
以前、9月~10月に「アドミラル・グリゴロヴィチ」地中海での任務遂行中に第15回年次フォーラム『イオニア諸島のロシア週間』の行事へ参加した。

「アドミラル・グリゴロヴィチ」プロジェクト11356フリゲートのトップであり、2016年3月にロシア海軍へ引き渡された。
このタイプの艦の排水量は4000トン、速力は30ノット、自立航海期間は30日間。
フリゲート打撃ミサイル複合体「カリブル-NK」、高射複合体「シチーリ-1」、口径100mmのA-190砲魚雷及び対潜兵装を装備する。
更に各艦は、艦上へヘリコプターを搭載できる。



ロシア海軍の最新警備艦(フリゲート)プロジェクト11356Rの1番艦「アドミラル・グリゴロヴィチ」は2016年3月11日に就役しました。
[プロジェクト11356R警備艦(フリゲート)1番艦アドミラル・グリゴロヴィチはロシア海軍へ就役し、黒海艦隊へ編入された]

6月9日にセヴァストーポリ基地へ到着しました。
[ロシア海軍最新フリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"は黒海艦隊基地セヴァストーポリへ到着した]

7月13日には黒海で戦闘訓練を実施しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新フリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"は黒海で砲撃訓練を行なう]

8月下旬には「抜き打ち演習」へ参加しました。
[ロシア海軍黒海艦隊とカスピ小艦隊は抜き打ち演習へ参加する]


9月24日、「アドミラル・グリゴロヴィチ」は初めての地中海航海へと出発しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新警備艦(フリゲート)アドミラル・グリゴロヴィチはギリシャへ向かった]

地中海へ出た「アドミラル・グリゴロヴィチ」は、9月28日にギリシャケルキラ(コルフ)島を訪問しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新警備艦(フリゲート)アドミラル・グリゴロヴィチはギリシャのケルキラ(コルフ島)を訪問した]
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10月3日、「アドミラル・グリゴロヴィチ」ギリシャから去りました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新警備艦(フリゲート)アドミラル・グリゴロヴィチはギリシャを去った]

10月7日にセヴァストーポリへ帰港しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新警備艦(フリゲート)アドミラル・グリゴロヴィチはセヴァストーポリへ帰投した]


それから約1ヶ月後の11月3日、「アドミラル・グリゴロヴィチ」は再び地中海へ向かいました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新警備艦アドミラル・グリゴロヴィチはシリア沖へ向かった]

11月4日にボスポラス海峡を通過して地中海へ入りました。
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その後、北方艦隊重航空巡洋艦(空母)「アドミラル・クズネツォフ」を中核とするロシア海軍空母機動部隊へ加わりました。
[空母アドミラル・クズネツォフ第6次地中海遠征(2016年10月-)]

「アドミラル・グリゴロヴィチ」は11月11日頃までシリアタルトゥース港へ寄港して各種物資を補充しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新警備艦アドミラル・グリゴロヴィチは巡航ミサイルによるシリア領内のテロ組織への攻撃を準備する]

11月15日、シリア領内イドリブホムスISIL(イラク・レバントのイスラム国)及びアル=ヌスラ戦線の施設への攻撃が開始されました。
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[ロシア海軍の正規空母アドミラル・クズネツォフの艦載機は初めてシリア領内のテロ組織への攻撃へ参加した]
[ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフの艦上戦闘機Su-33の空爆によりアル=ヌスラ戦線の戦闘員30名以上が死亡した]

攻撃へ参加したのは重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」の艦載機、沿岸ミサイル「バスチオン」(本来は地対艦ミサイル)であり、この他、「アドミラル・グリゴロヴィチ」有翼ミサイル「カリブル」を発射しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新警備艦アドミラル・グリゴロヴィチはシリア領内のテロ組織へ巡航ミサイルを発射した]




その後もロシア海軍空母機動部隊の一員として地中海東部に居たようですが、12月中旬には機動部隊を離れて帰路に就き、12月18日にボスポラス海峡を通過して黒海へ入りました。
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そして12月19日にセヴァストーポリへ帰港しました。

合同演習『インドラ・ネイヴィー-2016』へ参加するロシア海軍とインド海軍の艦船はベンガル湾へ向かった

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『タス通信』より
2016年12月19日7時14分配信
【太平洋艦隊の艦船は『インドラ・ネイヴィー-2016』海上フェーズへ参加する為にヴィシャーカパトナム港を去った】
ウラジオストク、12月19日/タス通信特派員ナターリヤ・ニクーリナ

太平洋艦隊の艦船は、国際海軍演習『インドラ・ネイヴィー-2016』海上フェーズへ参加する為にヴィシャーカパトナム港を去った。
海上フェーズ中には、通信訓練、海上ならびに空中目標への砲射撃、対海賊エピソードの枠組みにおける臨検活動が行なわれる。
タス通信東方軍管区下の太平洋艦隊広報サービス・情報供給部長ウラジーミル・マトヴェーエフ2等海佐より伝えられた。

「大型対潜艦アドミラル・トリブツと大型海洋給油船ボリス・ブートマで構成され、沿海地方多種戦力小艦隊副司令官エドゥアルド・ミハイロフ少将指揮下の太平洋艦隊戦闘艦支隊は、海軍演習『インドラ・ネイヴィー-2016』海上フェーズへ参加する為にインド共和国のヴィシャーカパトナム港から出航しました。
演習の活動段階(アクティブフェーズ)は12月19日から21日までベンガル湾海域で実施されます」
マトヴェーエフ


彼によると、演習の活動段階(アクティブフェーズ)中に乗組員は通信訓練を実施し、空中攻撃の撃退、戦術グループを構成する艦船の合同機動、海上ならびに空中目標への砲射撃、航行中の対潜防衛と物資補充へ取り組む。

また、インド特殊部隊太平洋艦隊海軍歩兵部隊は、対海賊エピソードの枠組みにおいて臨検活動を実施する。
以前、タス通信は、演習においては、非合法武装集団が乗っている可能性があると予想される船の臨検、更には、乗っ取られたという想定下の船の解放への取り組みが行なわれると報じた。

12月14日から18日には演習の沿岸段階が実施され、この間に代表団は、海上で実地活動部隊が実行する段階とエピソード、協同臨検グループ、組織的通信、安全保障対策、実地砲射撃の実施、様々な種類の海上兵器の使用の統制の手順で合意した。

インド側からは、駆逐艦「ランヴィール」、フリゲート「サツプラ」、対潜コルベット「カモルタ」、ディーゼルエレクトリック潜水艦「シンドゥラジ」が演習へ参加する。
また、海軍の航空機ヘリコプターが関与する。
ロシア艦船支隊の指揮官はエドゥアルド・ミハイロフ少将であり、インド側の演習統制官は東部艦隊司令官ビスワジット・ダスグプタ少将である。

ロシア-インド演習『インドラ』は、2014年から毎年陸上と海上で実施されている。
2016年の演習『インドラ-2016』陸上フェーズは、9月23日から10月2日まで沿海地方セルゲーエフスキー射爆場で実施された。
それは、双方から約500名の将兵が関与した。



[ロシア-インド海軍合同演習『インドラ・ネイヴィー-2016』(2016年12月)]

太平洋艦隊艦船支隊は2016年10月15日にウラジオストクを出航しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊はインド洋へ向かった]

[太平洋艦隊艦船支隊](指揮官:沿海地方小艦隊副司令官エドゥアルド・ミハイロフ少将)
大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」
駆逐艦「ブイストルイ」
大型海洋給油船「ボリス・ブートマ」
救助曳船「アラタウ」


支隊は10月20日午後5時頃に対馬海峡を通過しました。
『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2016年10月21日発表
【ロシア海軍艦艇の動向について】

11月1日にインドネシアタンジュンプリオク港を訪れました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊はインドネシアのタンジュンプリオク港を訪問した]

11月6日にタンジュンプリオク港から出航しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊はインドネシアを去った]


その後、駆逐艦「ブイストルイ」救助曳船「アラタウ」の2隻は本隊と別れ、11月17日午後3時頃には対馬海峡を北上しました。
『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2016年11月18日発表
【ロシア海軍艦艇の動向について】

11月21日までに駆逐艦「ブイストルイ」ウラジオストクへ帰港しました。
救助曳船「アラタウ」も帰港したようです。
[ロシア海軍太平洋艦隊の駆逐艦ブイストルイはウラジオストクへ帰投した]


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一方、大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」、大型海洋給油船「ボリス・ブートマ」の2隻となった太平洋艦隊艦船支隊は12月初頭にタイ王国サッタヒープ港を訪れ、12月6日に出航しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊はタイ訪問を終えた]

太平洋艦隊艦船支隊は、12月14日から21日までヴィシャーカパトナムベンガル湾で実施されるロシア-インド海軍合同演習『インドラ・ネイヴィー-2016』へ参加します。
(ベンガル湾での実際の海上演習は12月18日から21日まで)
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊はインド海軍との合同演習『インドラ・ネイヴィー-2016』へ参加する]

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12月14日、太平洋艦隊艦船支隊ヴィシャーカパトナムへ到着しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊はインドのヴィシャーカパトナム港へ到着した]


12月15日には合同演習の打ち合わせが行なわれました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア軍管区(艦隊)広報サービス発表
2016年12月15日13時40分配信
【ロシア-インド海軍演習『インドラ・ネイヴィー-2016』の参加者は合同実地行動の準備を行なう】

12月16日には、両国の演習参加艦の相互訪問と手旗信号の伝達訓練が行われました。
[ロシア海軍とインド海軍は互いの艦を相互訪問した]

12月17日には、殉職したインド海軍将兵の記念碑へ献花しました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア連邦国防省情報・マスコミュニケーション部発表
2016年12月17日6時7分配信
【演習『インドラ・ネイヴィー-2016』の参加者は死亡した船員の記憶に敬意を表した】

12月18日には、合同演習における海軍歩兵部隊の行動についての最終打ち合わせと、両国海軍将兵のスポーツ競技会が行なわれました。
[ロシア海軍とインド海軍の代表は合同演習『インドラ・ネイヴィー-2016』での行動についての最終打ち合わせを行なった]


そして12月19日、ロシア海軍インド海軍の演習参加艦は、演習実施海域ベンガル湾へ出航しました。

インド海軍側からは、4隻が参加します。

駆逐艦D54「ランヴィール」(1986年 8月28日就役)
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フリゲートF59「サツプラ」(2011年8月20日就役)
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対潜コルベットP28「カモルタ」(2014年8月23日就役)
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ディーゼルエレクトリック潜水艦S57「シンドゥラジ」(1987年10月20日就役)
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ロシア海軍とインド海軍の代表は合同演習『インドラ・ネイヴィー-2016』での行動についての最終打ち合わせを行なった

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2016年12月18日7時49分配信
【ロシア連邦とインドの船員は演習『インドラ・ネイヴィー-2016』のエピソードの為の行動で合意した】
モスクワ、12月18日-ロシア通信社ノーボスチ

インド特殊部隊司令部及び太平洋艦隊海軍歩兵部隊司令部の代表は、演習『インドラ・ネイヴィー-2016』における対海賊エピソード実行の為の彼等の行動で合意した。
日曜日、東方軍管区下の太平洋艦隊広報サービス・情報供給部長ウラジーミル・マトヴェーエフ2等海佐は発表した。

「本日(12月18日)、ヴィシャーカパトナム市のインド海軍東部艦隊司令部でインド特殊部隊司令部及び太平洋艦隊海軍歩兵部隊司令部の代表による合同会議が開催されました。
会議中に双方は、今後の演習『インドラ・ネイヴィー-2016』の活動段階(アクティブフェーズ)での対海賊エピソードの枠組みにおける今後の臨検活動についての問題について討議しました」
マトヴェーエフ
は話した。

彼は、会議において軍は更に、アデン湾海域における任務遂行において蓄積された実地経験を交換すると付け加えた。

また、ロシア戦闘艦の艦内戦闘班の要員の訓練は続けられる。
文化・スポーツプログラムの枠組みにおいて、両国の船員は、サッカー、バレーボールの親善試合、綱引き競技を行なった。

大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」大型海洋給油船「ボリス・ブートマ」で構成される太平洋艦隊艦船支隊は、合同海軍演習『インドラ・ネイヴィー-2016』へ参加する為、12月14日にインド共和国ヴィシャーカパトナム港へ到着した。
演習の活動段階(アクティブフェーズ)は2016年12月19日から21日までベンガル湾海域で実施される。



[ロシア-インド海軍合同演習『インドラ・ネイヴィー-2016』(2016年12月)]

太平洋艦隊艦船支隊は2016年10月15日にウラジオストクを出航しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊はインド洋へ向かった]

[太平洋艦隊艦船支隊](指揮官:沿海地方小艦隊副司令官エドゥアルド・ミハイロフ少将)
大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」
駆逐艦「ブイストルイ」
大型海洋給油船「ボリス・ブートマ」
救助曳船「アラタウ」


支隊は10月20日午後5時頃に対馬海峡を通過しました。
『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2016年10月21日発表
【ロシア海軍艦艇の動向について】

11月1日にインドネシアタンジュンプリオク港を訪れました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊はインドネシアのタンジュンプリオク港を訪問した]

11月6日にタンジュンプリオク港から出航しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊はインドネシアを去った]


その後、駆逐艦「ブイストルイ」救助曳船「アラタウ」の2隻は本隊と別れ、11月17日午後3時頃には対馬海峡を北上しました。
『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2016年11月18日発表
【ロシア海軍艦艇の動向について】

11月21日までに駆逐艦「ブイストルイ」ウラジオストクへ帰港しました。
救助曳船「アラタウ」も帰港したようです。
[ロシア海軍太平洋艦隊の駆逐艦ブイストルイはウラジオストクへ帰投した]


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一方、大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」、大型海洋給油船「ボリス・ブートマ」の2隻となった太平洋艦隊艦船支隊は12月初頭にタイ王国サッタヒープ港を訪れ、12月6日に出航しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊はタイ訪問を終えた]

太平洋艦隊艦船支隊は、12月14日から21日までヴィシャーカパトナムベンガル湾で実施されるロシア-インド海軍合同演習『インドラ・ネイヴィー-2016』へ参加します。
(ベンガル湾での実際の海上演習は12月18日から21日まで)
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊はインド海軍との合同演習『インドラ・ネイヴィー-2016』へ参加する]

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12月14日、太平洋艦隊艦船支隊ヴィシャーカパトナムへ到着しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊はインドのヴィシャーカパトナム港へ到着した]


12月15日には合同演習の打ち合わせが行なわれました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア軍管区(艦隊)広報サービス発表
2016年12月15日13時40分配信
【ロシア-インド海軍演習『インドラ・ネイヴィー-2016』の参加者は合同実地行動の準備を行なう】

12月16日には、両国の演習参加艦の相互訪問と手旗信号の伝達訓練が行われました。
[ロシア海軍とインド海軍は互いの艦を相互訪問した]

12月17日には、殉職したインド海軍将兵の記念碑へ献花しました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア連邦国防省情報・マスコミュニケーション部発表
2016年12月17日6時7分配信
【演習『インドラ・ネイヴィー-2016』の参加者は死亡した船員の記憶に敬意を表した】

そして12月18日には、合同演習における海軍歩兵部隊の行動についての最終打ち合わせと、両国海軍将兵のスポーツ競技会が行なわれました。

12月19日から21日までベンガル湾海域で実際の海上演習が実施されます。

ロシア海軍の巡航ミサイル原潜は地中海東部に居る?

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『イズベスチヤ』より
2016年12月15日0時1分配信
【ロシア潜水艦はNATO戦隊を脅えさせる】

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アメリカの航空機は、地中海でアメリカ合衆国およびフランスの航空母艦の近くに出現するロシア潜水艦を探している。

NATO(北大西洋条約機構)対潜部隊は、地中海フランス海軍及びアメリカ合衆国海軍空母打撃グループを監視していると予想される2隻のロシア原子力潜水艦を探している。
これは、NATO分類で「オスカー2」と呼ばれているプロジェクト949A「アンテイ」潜水艦についての話である。
これらの潜水艦対艦ミサイル「グラニート」で武装しており、敵の航空母艦の破壊の為に設計されている。

外国の専門家のブログに、シチリアシゴネラ基地対潜航空機P-8Aポセイドンの活動が急激に増加し、月曜日にキプロス島南東海域の探査を強化したという報道が現れた。
そこには、航空母艦「アイゼンハワー」並びに「シャルル・ド・ゴール」に率いられるNATOの2個空母打撃グループが居る。
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航空母艦は、通常は信頼できる哨戒部隊を有している。
しかし、原子力潜水艦の演習の過程においては、隊列内部への潜入が成功に終わる場合も有る事が知られており、これは戦隊にとっての非常事態を意味する。
従って、実際の戦闘の場合、このような出来事が展開する事は必然的に旗艦の破滅を意味すると言える。

伝えられる所によると、NATO戦隊プロジェクト「アンテイ」潜水艦が接近した。
ロシア海軍には、現在、8隻の同プロジェクト潜水艦が在る。

西側の軍事専門家は、この海域におけるロシア原子力潜水艦の存在を、シリア作戦のためと説明するのは困難である事を強調する。
何故なら、「アンテイ」は地上目標の破壊の為には意図されていないからである。

NATOの艦或いはインフラストラクチュアの近くへのロシア潜水艦の出現は、ヨーロッパの専門家へ現有の対潜部隊の有効性を疑う理由を与える事は注目に値する。

以前、フランス海軍司令部は、ロシア原子力潜水艦が一度ならず同国の領海近く~ビスケー湾に現れているという事実を公式に認めている。
その後、フランス海軍参謀長は、海軍は全ての沿岸を監視する戦力を有しておらず、これに加えて同盟国を援助する為の航空機を定期的に割り当てる事を求められており、これに伴い対潜防衛は更に劣化しているとメディアへ表明した。

退役潜水艦乗りのイーゴリ・クルディンは、NATO対潜部隊の弱体化は普通の現象であると『イズベスチヤ』へ話した。

「彼等(NATO)は長きに渡り実地経験が有りませんでした。
我々(ロシア)は世界の大洋へ戻り、その(NATO)対潜部隊は、この為の準備が出来ておりませんでした」

専門家は指摘した。
「また、我々には、新たな戦術と技術的可能性、大幅に増加した機密が出現しています。
その結果、彼等(NATO)は潜水艦を見逃し、ジブラルタル海峡を通過した後、彼等の空母打撃グループの近くで見つけ、驚きました」


潜水艦乗りは、地中海は常に世界の大国の海軍の対立のアリーナ(競技場)となっていると説明した。
冷戦時には、ソヴィエトディーゼルエレクトリック潜水艦旅団第5作戦戦隊の水上艦全てが戦闘当直に就いていた。

「冷戦終結後、我々は、地中海における常時の存在ではありませんでした~1999年までは。
長きに渡る中断の後、水中ロケット巡洋艦K-141クルスクが戦闘哨戒へ向かいました」
イーゴリ・クルディン
は話した。
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「その出現は、大騒ぎを引き起こしました。
第一に、これは、全くの想定外でした。
第二に、プロジェクト949Aに基づいて建造されたクルスクの戦術技術特性は、全ての対潜防衛部隊の追跡を振り切る事が可能でした。
巡洋艦は秘密裡に空母の追跡を行ない、摸擬の魚雷及びミサイル攻撃を実行し、その艦長ゲンナジー・リャチンにはロシア英雄称号が贈られました」


専門家によると、重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」率いる水上艦の地中海航海と同時に、そこへ原子力潜水艦が派遣された事は何ら驚くべきことでは無い。

「海軍の対決は常に行なわれています。
我々は身を隠し、彼等は反対に探します」

軍事船員は総括した。



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現在、重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」を中核とする空母機動部隊シリア沖へ派遣されています。
[空母アドミラル・クズネツォフ第6次地中海遠征(2016年10月-)]

これに伴い、北方艦隊プロジェクト949A原子力水中巡洋艦「ヴォロネジ」地中海東部へ派遣されたという未確認情報も有ります。
[ロシア海軍の巡航ミサイル原潜ヴォロネジは地中海東部(シリア沖)へ派遣された?]


最近では、シチリアシゴネラ基地対潜哨戒機P-8Aポセイドンキプロス島南東海域を盛んに飛び回っており、この海域に1~2隻の949A原子力水中巡洋艦が居るのではないかと見られています。
仮に2隻を派遣しているとすれば、北方艦隊「ヴォロネジ」「スモレンスク」でしょう。
(北方艦隊には、もう1隻の949A原潜「オリョール」が居るが、現在は長期修理中なので動けない)
『The Aviationist』より
【NATOは、地中海で航空母艦を追跡する少なくとも1隻のロシア海軍のオスカーII級潜水艦を捜索する】

この海域にはアメリカ原子力空母「ドワイト・D・アイゼンハワー」フランス原子力空母「シャルル・ド・ゴール」が展開しており、949A原子力水中巡洋艦は、この2隻を追いかけていると見られています。

949A原子力水中巡洋艦の主要兵装である有翼ミサイル「グラニート」は、元々は対艦攻撃用(特に空母攻撃用)です。
[有翼ミサイル複合体グラニートは軍備採用30周年を迎えた]

しかし地上攻撃も可能であり、2016年10月17日、北方艦隊原子力水中巡洋艦「スモレンスク」は、ノヴァヤゼムリャ島の地上目標へ「グラニート」を発射しています。
[ロシア海軍北方艦隊の原子力水中巡洋艦スモレンスクは長距離打撃ミサイル"グラニート"をノヴァヤゼムリャ島の地下目標へ発射した]

ただ、今回は、本来の役割である「空母キラー」として2隻の原子力空母を追っているのではないかと西側は見ているようです。


前回の「アドミラル・クズネツォフ」地中海遠征(2013年12月~2014年5月)の時にも、949A原潜地中海へ入ったのではないかとロシアの一部の専門家は見ています。
[ロシア原潜は地中海に居る?]

記事中で触れられていますが、原子力水中巡洋艦「クルスク」(2000年8月12日爆沈)は、1999年7月5日から10月19日に大西洋及び地中海への遠距離航海を行なっています。
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ロシア海軍とインド海軍は互いの艦を相互訪問した

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア連邦国防省情報・マスコミュニケーション部発表
2016年12月16日17時50分配信
【ロシア-インド合同演習『インドラ・ネイヴィー-2016』の枠組みにおいて戦闘艦の相互訪問が行なわれた】

本日(12月16日)、ロシア-インド海軍演習『インドラ・ネイヴィー-2016』の沿岸フェーズの枠組みにおいて、戦闘艦の相互訪問が行なわれた。
インド人船員太平洋艦隊大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」を訪れた。
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次に、ロシア軍人インド海軍誘導ミサイルフリゲート「サツプラ」を訪れた。
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見学中に2ヶ国の船員は、艦の兵装、同僚の勤務条件についての知識を得た。

更に、合同演習の準備中にロシアインドの艦の乗組員は、国際規定信号に沿って旗信号及び手旗信号の伝達の為の訓練を実施した。

旗艦の信号手は基地において、海上合同演習の実施に必要な主要信号の伝達と、その応答へ取り組んだ。
両国の船員は、国際規定信号についての確かな知識を証明し、演習統制部から高い評価を受けた。

[参照]
大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」大型海洋給油船「ボリス・ブートマ」で構成され、沿海地方多種戦力小艦隊副司令官エドゥアルド・ミハイロフ少将指揮下の太平洋艦隊艦船支隊は、合同海軍演習『インドラ・ネイヴィー-2016』へ参加する為、12月14日にインド共和国ヴィシャーカパトナム港へ到着した。



[ロシア-インド海軍合同演習『インドラ・ネイヴィー-2016』(2016年12月)]

太平洋艦隊艦船支隊は2016年10月15日にウラジオストクを出航しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊はインド洋へ向かった]

[太平洋艦隊艦船支隊](指揮官:沿海地方小艦隊副司令官エドゥアルド・ミハイロフ少将)
大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」
駆逐艦「ブイストルイ」
大型海洋給油船「ボリス・ブートマ」
救助曳船「アラタウ」


支隊は10月20日午後5時頃に対馬海峡を通過しました。
『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2016年10月21日発表
【ロシア海軍艦艇の動向について】

11月1日にインドネシアタンジュンプリオク港を訪れました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊はインドネシアのタンジュンプリオク港を訪問した]

11月6日にタンジュンプリオク港から出航しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊はインドネシアを去った]


その後、駆逐艦「ブイストルイ」救助曳船「アラタウ」の2隻は本隊と別れ、11月17日午後3時頃には対馬海峡を北上しました。
『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2016年11月18日発表
【ロシア海軍艦艇の動向について】

11月21日までに駆逐艦「ブイストルイ」ウラジオストクへ帰港しました。
救助曳船「アラタウ」も帰港したようです。
[ロシア海軍太平洋艦隊の駆逐艦ブイストルイはウラジオストクへ帰投した]


16-1206b.jpg
一方、大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」、大型海洋給油船「ボリス・ブートマ」の2隻となった太平洋艦隊艦船支隊は12月初頭にタイ王国サッタヒープ港を訪れ、12月6日に出航しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊はタイ訪問を終えた]

太平洋艦隊艦船支隊は、12月14日から21日までヴィシャーカパトナムベンガル湾で実施されるロシア-インド海軍合同演習『インドラ・ネイヴィー-2016』へ参加します。
(ベンガル湾での実際の海上演習は12月18日から21日まで)
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊はインド海軍との合同演習『インドラ・ネイヴィー-2016』へ参加する]

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12月14日、太平洋艦隊艦船支隊ヴィシャーカパトナムへ到着しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊はインドのヴィシャーカパトナム港へ到着した]


12月15日には合同演習の打ち合わせが行なわれました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア軍管区(艦隊)広報サービス発表
2016年12月15日13時40分配信
【ロシア-インド海軍演習『インドラ・ネイヴィー-2016』の参加者は合同実地行動の準備を行なう】

そして12月16日には、両国の演習参加艦の相互訪問と手旗信号の伝達訓練が行われました。

インド海軍からは、フリゲートF48「サツプラ」(17型、2011年8月20日就役)が合同演習へ参加するようです。
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ロシア海軍インド海軍の最初の合同演習は、2003年5月にインド沿岸で実施されています。
この時には、太平洋艦隊黒海艦隊の艦船が参加しました。
[ロシア海軍、インド洋遠征(2003年4~5月):その1・太平洋艦隊のウダロイ級駆逐艦]
[ロシア海軍、インド洋遠征(2003年4~5月):その2・黒海艦隊ロケット巡洋艦モスクワ]
[ロシア海軍、インド洋遠征(2003年4~5月):その3・黒海艦隊の警備艦]

『インドラ-2007』は2007年4月24日から26日までウラジオストク沖(ピョートル大帝湾)で実施されました。
[ロシア・インド海軍合同演習開始]
[ロシア・インド海軍合同演習「インドラ-2007」]

『インドラ・ネイヴィー-2015』は、2015年12月7日から12日までヴィシャーカパトナムベンガル湾で実施されています。
[ロシア-インド海軍合同演習『インドラ・ネイヴィー-2015』(2015年12月)]
今回の『インドラ・ネイヴィー-2016』も同じ場所で実施されます。

ロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊はインドのヴィシャーカパトナム港へ到着した

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『インタファクス-軍事ニュース出張所(AVN)』より
2016年12月14日9時20分配信
【太平洋艦隊艦船支隊はインドのヴィシャーカパトナム港へ到着した】
モスクワ、12月14日、インタファクス-AVN

大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」大型海洋給油船「ボリス・ブートマ」で構成される太平洋艦隊艦船支隊は、ロシア-インド演習『インドラ・ネイヴィー-2016』へ参加する為にヴィシャーカパトナム港へ到着した。
水曜日、インタファクス-AVN太平洋艦隊の代理人ウラジーミル・マトヴェーエフ2等海佐より伝えられた。

「訪問の主な目的は、インド海軍との海軍協力の更なる発展と、12月14日から21日までヴィシャーカパトナム港とベンガル湾海域で実施される合同海軍演習『インドラ・ネイヴィー-2016』へ我々の支隊が参加する為です」
彼は説明した。

沿海地方小艦隊副司令官エドゥアルド・ミハイロフ少将指揮下の太平洋艦隊艦船支隊は、10月中旬に艦隊主要基地ウラジオストクから出航した。
艦船は太平洋インド洋で戦闘任務を遂行し、インドネシアタイの港を業務寄港の為に訪れた。



太平洋艦隊艦船支隊は2016年10月15日にウラジオストクを出航しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊はインド洋へ向かった]

[太平洋艦隊艦船支隊](指揮官:沿海地方小艦隊副司令官エドゥアルド・ミハイロフ少将)
大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」
駆逐艦「ブイストルイ」
大型海洋給油船「ボリス・ブートマ」
救助曳船「アラタウ」


支隊は10月20日午後5時頃に対馬海峡を通過しました。
『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2016年10月21日発表
【ロシア海軍艦艇の動向について】

11月1日にインドネシアタンジュンプリオク港を訪れました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊はインドネシアのタンジュンプリオク港を訪問した]

11月6日にタンジュンプリオク港から出航しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊はインドネシアを去った]


その後、駆逐艦「ブイストルイ」救助曳船「アラタウ」の2隻は本隊と別れ、11月17日午後3時頃には対馬海峡を北上しました。
『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2016年11月18日発表
【ロシア海軍艦艇の動向について】

11月21日までに駆逐艦「ブイストルイ」ウラジオストクへ帰港しました。
救助曳船「アラタウ」も帰港したようです。
[ロシア海軍太平洋艦隊の駆逐艦ブイストルイはウラジオストクへ帰投した]


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一方、大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」、大型海洋給油船「ボリス・ブートマ」の2隻となった太平洋艦隊艦船支隊は12月初頭にタイ王国サッタヒープ港を訪れ、12月6日に出航しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊はタイ訪問を終えた]

太平洋艦隊艦船支隊は、12月14日から21日までヴィシャーカパトナムベンガル湾で実施されるロシア-インド海軍合同演習『インドラ・ネイヴィー-2016』へ参加します。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊はインド海軍との合同演習『インドラ・ネイヴィー-2016』へ参加する]


12月14日、太平洋艦隊艦船支隊ヴィシャーカパトナムへ到着しました。
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ロシア海軍インド海軍の最初の合同演習は、2003年5月にインド沿岸で実施されています。
この時には、太平洋艦隊黒海艦隊の艦船が参加しました。
[ロシア海軍、インド洋遠征(2003年4~5月):その1・太平洋艦隊のウダロイ級駆逐艦]
[ロシア海軍、インド洋遠征(2003年4~5月):その2・黒海艦隊ロケット巡洋艦モスクワ]
[ロシア海軍、インド洋遠征(2003年4~5月):その3・黒海艦隊の警備艦]

『インドラ-2007』は2007年4月24日から26日までウラジオストク沖(ピョートル大帝湾)で実施されました。
[ロシア・インド海軍合同演習開始]
[ロシア・インド海軍合同演習「インドラ-2007」]

『インドラ・ネイヴィー-2015』は、2015年12月7日から12日までヴィシャーカパトナムベンガル湾で実施されています。
[ロシア-インド海軍合同演習『インドラ・ネイヴィー-2015』(2015年12月)]
今回の『インドラ・ネイヴィー-2016』も同じ場所で実施されます。