ロシア海軍航空隊は2025年までに30機の近代化改修された対潜哨戒機Il-38Nを受け取る
- カテゴリ:ロシアの対潜哨戒機

『ロシア通信社ノーボスチ』より
2017年1月31日12時14分配信
【(ロシア)国防省はIl-38の近代化プログラムが何時完了するのかについて話した】
ジュコーフスキー(モスクワ州)、1月31日-ロシア通信社ノーボスチ
30機の対潜航空機Il-38のIl-38Nレベルへの近代化プログラムは2025年に完遂する。
火曜日、ロシア連邦海軍航空隊司令官イーゴリ・コジン少将は報道陣へ伝えた。
火曜日、モスクワ州のジュコーフスキーで、1988年~1994年の海軍航空隊司令官ヴィクトール・パヴロヴィチ・ポタポフ大将の名を付けた近代化された対潜航空機Il-38Nの受領式典が開催された。

「近代化プログラムは2025年までと見積もられています。
従いまして、この期間内に全ての近代化の実行が計画されています」
コジンは、30機の航空機Il-38が全て近代化されるのは何時になるのかという質問に答え、こう話した。
彼は、モスクワ州のジュコーフスキーで軍備採用されたIl-38Nは、エイスクの海軍航空隊の地上試験複合体へ移管されると付け加えた。
『イリューシン』公式サイトより
【Il-38対潜航空機】
旅客機Il-18をベースに開発された対潜哨戒機Il-38は、1961年9月27日に初飛行し、1967年から1972年までに65機が生産されました。
現用のIl-38は、Il-38N仕様への近代化改修を受けます。
Nは「ノヴェッラ」Новелла(短編小説、新規追加条項)の略です。
Il-38の上部に追加されたのが「ノヴェッラ-P-38」複合体です。

北方艦隊は、2012年3月にIl-38N(15号機)を受領していますが、これはプロトタイプのようです。
[ロシア北方艦隊は近代化された対潜哨戒機Il-38Nを受領した]
[ロシア北方艦隊は近代化された対潜哨戒機Il-38Nの飛行訓練を開始した]

2014年7月15日、Il-38Nの「量産機」(機体番号19)がロシア海軍へ引き渡されました。
[近代化された対潜哨戒機Il-38Nは7月15日にロシア海軍へ引き渡される]
[近代化された対潜哨戒機Il-38N量産1号機はロシア海軍へ引き渡された]
その後、27号機、24号機、23号機が改修を終えてロシア海軍航空隊へ引き渡されています。
2015年3月30日には太平洋艦隊航空隊が初めてIl-38Nを受領しています。
[ロシア海軍太平洋艦隊は近代化改修された対潜哨戒機Il-38Nを受領した]
2015年6月30日、5機目となる「フョードル・ゾロトゥヒン」号(機体番号78、RF-75338)がモスクワ近郊のジュコーフスキー飛行場でロシア海軍航空隊へ引き渡され、7月20日にカムチャツカ半島の航空基地(エリゾヴォ)へ到着しました。
[ロシア海軍航空隊は5機目の近代化された対潜哨戒機Il-38Nを受領した]
[ロシア海軍航空隊の近代化改修された対潜哨戒機Il-38N『フョードル・ゾロトゥヒン』号はカムチャツカへ配備される]
[ロシア海軍航空隊の近代化改修された対潜哨戒機Il-38N『フョードル・ゾロトゥヒン』号はカムチャツカのエリゾヴォ基地へ到着した]
Il-38Nの第1バッチ近代化改修機の5機は、以下の航空基地へ配備されています。
・19号機「ラジー・パンコフスキー」(RF-75355):エイスク(クラスノダール地方)
・27号機「ヤコフ・クテポフ」(RF-75320):エイスク(クラスノダール地方)
・23号機(RF-75322):ニコラエフカ(沿海地方)
・24号機(RF-75341):エリゾヴォ(カムチャツカ半島)
・78号機「フョードル・ゾロトゥヒン」(RF-75338):エリゾヴォ(カムチャツカ半島)
Il-38Nの第1バッチ近代化改修(2012年契約締結)は5機で終了しますが、これに続く第2バッチの近代化改修の為の契約も2015年5月に締結されました。
[ロシア海軍航空隊の為の対潜哨戒機Il-38近代化改修の第2バッチの契約が締結された]
2016年12月29日、第2バッチの第1陣2機がイリューシン社からロシア海軍へ引き渡されました。
22号機は「ヴィクトール・ポタポフ」、11号機は「ミハイル・ヴェロビツキー」と命名されました。
[ロシア海軍航空隊は2機の近代化された対潜哨戒機Il-38Nを受領した]
そして今回、ロシア海軍航空隊司令官イーゴリ・コジン少将は、2025年までに計30機のIl-38がIl-38N仕様へ近代化改修される事を明らかにしました。
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