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ロシア海軍航空隊は2025年までに30機の近代化改修された対潜哨戒機Il-38Nを受け取る

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2017年1月31日12時14分配信
【(ロシア)国防省はIl-38の近代化プログラムが何時完了するのかについて話した】
ジュコーフスキー(モスクワ州)、1月31日-ロシア通信社ノーボスチ

30機の対潜航空機Il-38Il-38Nレベルへの近代化プログラムは2025年に完遂する。
火曜日、ロシア連邦海軍航空隊司令官イーゴリ・コジン少将は報道陣へ伝えた。

火曜日、モスクワ州ジュコーフスキーで、1988年~1994年の海軍航空隊司令官ヴィクトール・パヴロヴィチ・ポタポフ大将の名を付けた近代化された対潜航空機Il-38Nの受領式典が開催された。
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「近代化プログラムは2025年までと見積もられています。
従いまして、この期間内に全ての近代化の実行が計画されています」
コジン
は、30機の航空機Il-38が全て近代化されるのは何時になるのかという質問に答え、こう話した。

彼は、モスクワ州ジュコーフスキーで軍備採用されたIl-38Nは、エイスク海軍航空隊地上試験複合体へ移管されると付け加えた。



『イリューシン』公式サイトより
【Il-38対潜航空機】

旅客機Il-18をベースに開発された対潜哨戒機Il-38は、1961年9月27日に初飛行し、1967年から1972年までに65機が生産されました。

現用のIl-38は、Il-38N仕様への近代化改修を受けます。

Nは「ノヴェッラ」Новелла(短編小説、新規追加条項)の略です。
Il-38の上部に追加されたのが「ノヴェッラ-P-38」複合体です。
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北方艦隊は、2012年3月にIl-38N(15号機)を受領していますが、これはプロトタイプのようです。
[ロシア北方艦隊は近代化された対潜哨戒機Il-38Nを受領した]
[ロシア北方艦隊は近代化された対潜哨戒機Il-38Nの飛行訓練を開始した]

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2014年7月15日、Il-38N「量産機」(機体番号19)ロシア海軍へ引き渡されました。
[近代化された対潜哨戒機Il-38Nは7月15日にロシア海軍へ引き渡される]
[近代化された対潜哨戒機Il-38N量産1号機はロシア海軍へ引き渡された]

その後、27号機、24号機、23号機が改修を終えてロシア海軍航空隊へ引き渡されています。

2015年3月30日には太平洋艦隊航空隊が初めてIl-38Nを受領しています。
[ロシア海軍太平洋艦隊は近代化改修された対潜哨戒機Il-38Nを受領した]

2015年6月30日、5機目となる「フョードル・ゾロトゥヒン」号(機体番号78、RF-75338)モスクワ近郊のジュコーフスキー飛行場ロシア海軍航空隊へ引き渡され、7月20日にカムチャツカ半島航空基地(エリゾヴォ)へ到着しました。
[ロシア海軍航空隊は5機目の近代化された対潜哨戒機Il-38Nを受領した]
[ロシア海軍航空隊の近代化改修された対潜哨戒機Il-38N『フョードル・ゾロトゥヒン』号はカムチャツカへ配備される]
[ロシア海軍航空隊の近代化改修された対潜哨戒機Il-38N『フョードル・ゾロトゥヒン』号はカムチャツカのエリゾヴォ基地へ到着した]


Il-38Nの第1バッチ近代化改修機の5機は、以下の航空基地へ配備されています。

・19号機「ラジー・パンコフスキー」(RF-75355):エイスク(クラスノダール地方)
・27号機「ヤコフ・クテポフ」(RF-75320):エイスク(クラスノダール地方)

・23号機(RF-75322):ニコラエフカ(沿海地方)

・24号機(RF-75341):エリゾヴォ(カムチャツカ半島)
・78号機「フョードル・ゾロトゥヒン」(RF-75338):エリゾヴォ(カムチャツカ半島)


Il-38Nの第1バッチ近代化改修(2012年契約締結)は5機で終了しますが、これに続く第2バッチの近代化改修の為の契約も2015年5月に締結されました。
[ロシア海軍航空隊の為の対潜哨戒機Il-38近代化改修の第2バッチの契約が締結された]

2016年12月29日、第2バッチの第1陣2機がイリューシン社からロシア海軍へ引き渡されました。
22号機「ヴィクトール・ポタポフ」11号機「ミハイル・ヴェロビツキー」と命名されました。
[ロシア海軍航空隊は2機の近代化された対潜哨戒機Il-38Nを受領した]


そして今回、ロシア海軍航空隊司令官イーゴリ・コジン少将は、2025年までに計30機のIl-38Il-38N仕様へ近代化改修される事を明らかにしました。
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正規空母アドミラル・クズネツォフ率いるロシア海軍空母機動部隊はノルウェー沖を北上している

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『インタファクス』より
2017年1月30日11時30分配信
【NATO(北大西洋条約機構)の軍艦はノルウェー海域でロシア海軍空母グループに同行している】
モスクワ、1月30日、インタファクス-ロシア

地中海への航海からセヴェロモルスク基地へ戻る北方艦隊空母打撃グループは、国際自動識別システム(AIS)のデータによると、現在、NATO艦の監視下でノルウェー沿岸に沿って進んでいる。

その情報によると、正規空母「アドミラル・クズネツォフ」を伴うロシア空母グループは北方航路を進んでおり、ブリテンフリゲート「セント・オールバンズ」、ノルウェーフリゲート「ロアルド・アムンゼン」、更にドイツ補助艦を含む3隻のNATO加盟国の戦闘艦が、ぴったりとくっついて「移動している」

報じられているように、先週、北方艦隊空母打撃グループは、基地への進路上のラマンシュ海峡(英仏海峡)北海を通過した。
その移動は、NATOの軍艦と航空機により密接に監視されている。

ロシア艦は約10日後の2月9日頃には基地へ到着する見込みであると『インタファクス』は軍機関の情報提供者より伝えられた。

航空打撃艦グループは、2016年10月15日に北方艦隊主要基地セヴェロモルスクを去った。
その1ヶ月後、ロシア軍首脳は、「アドミラル・クズネツォフ」航空隊が歴史上初めて戦闘へ使用されたと発表した~艦上戦闘機は、シリア領内の軍事作戦へ関与していた。

(2016年)12月末、ロシア国防相セルゲイ・ショイグは、ロシア連邦大統領ウラジーミル・プーチンとの会談において、シリアでの新たな停戦を背景にして、この国のロシア軍グループを削減する機会が作られると述べた。



[重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフの経歴(ロシア国防省公式サイト)]
[空母アドミラル・クズネツォフ艦長セルゲイ・アルタモノフ]
[空母アドミラル・クズネツォフ第6次地中海遠征(2016年10月-)]

ロシア海軍北方艦隊重航空巡洋艦(空母)「アドミラル・クズネツォフ」を中核とする機動部隊は、2016年10月15日にセヴェロモルスクを出航し、地中海東部(シリア沖)へ向かいました。
[ロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフと重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーは地中海遠征へ出発した]

10月17日にはノルウェートロンヘイム沖を航行していました。
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「ロシア海軍空母機動部隊」は、10月19日午前にノルウェー沖の公海上で艦載機の飛行訓練を開始しました。
[ロシア海軍の正規空母アドミラル・クズネツォフの艦載機はノルウェー沖で飛行訓練を始めた]

「ロシア海軍空母機動部隊」ブリテン本土付近へ接近する為、ブリテン海軍は、同部隊を監視する為の艦を派遣しました。
[ブリテン海軍は英本土付近を通過するロシア海軍空母機動部隊を監視する為の軍艦を差し向ける]
[ロシア海軍のアドミラル・クズネツォフ機動部隊は英本土へ接近する]
[ブリテン海軍はロシア海軍空母機動部隊を監視する為に駆逐艦2隻とフリゲート1隻を派遣する]

10月21日、「ロシア海軍空母機動部隊」ラマンシュ海峡(英仏海峡)を通過しました。

[ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフ部隊はラマンシュ海峡(英仏海峡)を通過した]

10月24日にはポルトガル沖を航行していました。


10月25日にジブラルタル海峡を通過しました。


その後、ロシア航空艦グループ北アフリカスペイン領セウタへの寄港を予定していたようですが、スペイン側は、土壇場になって寄港許可を出し渋り、これに業を煮やしたロシアは、セウタへの寄港を諦めました。
[ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフ部隊はスペイン領セウタへの寄港を取りやめた]

更には、地中海中部マルタも、自国港内でのロシア艦船への燃料補給を認めない事を表明しました。
[ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフは遠洋航海中に外国港を訪れる必要は無い]

ロシア海軍空母部隊は、10月27日から29日に掛けてアルジェリア沖で支援船(給油船「セルゲイ・オシポフ」、「ドゥブナ」、「カーマ」)から洋上補給を行ないました。
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[ロシア国防相セルゲイ・ショイグはロシア海軍空母部隊の地中海遠征について語った]

11月3日にはアルジェリア東海岸沖で演習を行ないました。
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[ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフはアルジェリア沖に居る]

その後、ロシア海軍空母部隊地中海を東へ進みました。


11月3日にセヴァストーポリを出航し、11月4日にボスポラス海峡を通過した黒海艦隊警備艦(フリゲート)「アドミラル・グリゴロヴィチ」ロシア海軍空母機動部隊へ加わりました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新警備艦アドミラル・グリゴロヴィチはシリア沖へ向かった]

ロシア海軍空母機動部隊は、11月9日にはロードス島の南東海域で訓練飛行を実施しました。
11月10日~15日、11月17日~22日の期間には、キプロス島シリアの間の海域で訓練飛行とミサイル発射を実施します。
[ロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフ航空隊はシリアのアレッポ空爆を準備する]

11月9日、ロシア海軍空母機動部隊大型対潜艦「セヴェロモルスク」「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」は、接近するネーデルラント海軍潜水艦(ワルラス級)を発見しました。
[地中海東部のロシア海軍空母部隊の大型対潜艦は接近するオランダの潜水艦を発見した]

11月10日にはキプロス島南東海域へ進出し、シリア上空へ作戦の事前調査の為に艦上戦闘機Su-33、艦上戦闘機MiG-29KR/KUBRを飛ばしています。
[ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフの艦載機は作戦行動の事前調査の為にシリア上空を飛行する]

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ロシア海軍空母機動部隊は11月12日までにシリア沖へ到着し、艦載機の飛行訓練を始めました。
[重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフと重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーを中核とするロシア海軍空母機動部隊はシリア沖へ到着した]

11月13日には艦上戦闘機MiG-29Kが墜落しました。
[地中海東部のロシア海軍空母アドミラル・クズネツォフで艦上戦闘機MiG-29Kの墜落事故が発生した]
[ロシア海軍空母アドミラル・クズネツォフの艦上戦闘機MiG-29KRの墜落事故(2016年11月13日)・続報]

11月15日、「アドミラル・クズネツォフ」の艦載機(艦上戦闘機Su-33)は、初めてシリアへの空爆作戦へ参加しました。
[ロシア海軍の正規空母アドミラル・クズネツォフの艦載機は初めてシリア領内のテロ組織への攻撃へ参加した]


同じ11月15日には、フリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」シリア有翼ミサイルを発射しています。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新警備艦アドミラル・グリゴロヴィチはシリア領内のテロ組織へ巡航ミサイルを発射した]

「スモレンスク赤旗授与・ソ連邦英雄2度受賞ボリス・サフォーノフ記念第279独立艦上戦闘機航空連隊」Su-33は、2016年に地上爆撃用の特殊計算サブシステムSVP-24を装備しています。
[ロシア海軍航空隊の艦上戦闘機Su-33は地上攻撃の為の新たなシステムを装備する]
[ロシア海軍の艦上戦闘機Su-33は爆撃精度を向上させる為のシステムを装備している]

Su-33イドリブ県『アル=ヌスラ戦線』の施設を爆撃し、3名の野戦司令官を含む30名以上の戦闘員が死亡しました。
[ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフの艦上戦闘機Su-33の空爆によりアル=ヌスラ戦線の戦闘員30名以上が死亡した]


11月17日、ロシア航空宇宙軍戦略爆撃機Tu-95MSシリア領内のテロ組織『イスラム国』『アル=ヌスラ戦線』の施設へ有翼ミサイルを発射した事に呼応して、再び「アドミラル・クズネツォフ」艦上戦闘機Su-33シリア領内を爆撃しました。
[ロシア海軍の正規空母アドミラル・クズネツォフの艦載機は再びシリアのテロ組織を空爆した]

11月20日頃、「アドミラル・クズネツォフ」の艦載機(8機のSu-33と1機のMiG-29KR)は、初めてシリアフマイミーン航空基地(ラタキア郊外)へ着陸しました。
その後、艦載機は「アドミラル・クズネツォフ」へ戻りました。
[ロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフの艦載機は初めてシリアのフマイミーン基地へ着陸した]

12月5日、1機のSu-33「アドミラル・クズネツォフ」へ着艦した際、着艦拘束装置のケーブルを切ってしまった為に停止できず、海中に落ちました。
パイロットは脱出に成功しました。
[ロシア海軍の艦上戦闘機Su-33は地中海東部(シリア沖)で空母への着艦に失敗して海中へ落ちた]
[ロシア海軍空母アドミラル・クズネツォフの艦上戦闘機Su-33の海中落下事故(2016年12月5日)・続報]

「アドミラル・クズネツォフ」を中核とする空母機動部隊は、その後もシリアタルトゥース沖に留まりました。
[空母アドミラル・クズネツォフを中核とするロシア海軍空母群は完全に自立して行動している]

「アドミラル・クズネツォフ」を中核とする機動部隊は、2017年の新年を地中海で迎えました。
[ロシア海軍北方艦隊の空母アドミラル・クズネツォフは地中海で新年(2017年)を迎える]

シリアではロシアトルコ主導による停戦が成立し(2016年12月30日から発効)、国連安全保障理事会も、これを支持しています。

これを受け、ロシア海軍空母部隊は、2017年1月6日以降にシリア沖を離れる事になりました。
[ロシア海軍北方艦隊の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフと重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーは2017年1月に地中海を去る]
[ロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフはシリア沖を去る]

「アドミラル・クズネツォフ」航空隊は2016年11月中旬から12月末頃までにシリアテロ組織(イスラム国アル=ヌスラ戦線)の施設1252を破壊しました。
[ロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフ航空隊は1252のシリアのテロリスト施設を破壊した]

ロシア海軍空母部隊は、1月10日にはクレタ島西方海域へ到達しました。
[ロシア海軍北方艦隊の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは地中海東部を去る]

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1月11日にはリビア沖(おそらくはリビア東部沖)へ到達した「アドミラル・クズネツォフ」を、リビア国民軍司令官ハリーファ・ベルカシム・ハフタル元帥が訪れました。
[リビア国民軍司令官はロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフを訪れた]

1月17日の時点では地中海西部に居ました。
[ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフは地中海西部に居る]

1月20日にジブラルタル海峡を通過して大西洋へ入りました。
[重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフを中核とするロシア海軍航空打撃艦グループはジブラルタル海峡を通過して大西洋へ出た]

ロシア海軍空母部隊ポルトガル沿岸を北上し、1月23日には同国沿岸海域を離脱しました。
[重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフを含むロシア海軍航空打撃艦グループはポルトガル沖を去った]

1月24日の午後にはラマンシュ海峡(英仏海峡)へ入りました。
[重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフを含むロシア海軍航空打撃艦グループはラマンシュ海峡(英仏海峡)へ入った]
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1月25日にはラマンシュ海峡(英仏海峡)から北海へ入りました。
[重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフを含むロシア海軍航空打撃艦グループは北海へ入った]

1月30日現在はノルウェー沖を北上しています。
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ロシア海軍空母部隊は2月9日頃にセヴェロモルスクへ到着するようですが、その前の1月31日~2月1日にルイバチー半島の東方海域で実弾射撃演習を行なうようです。
[重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフを伴うロシア海軍航空打撃艦グループは帰投前にバレンツ海で演習を行なう]

空母部隊は2月9日にセヴェロモルスクへ入り、その前日の2月8日に「アドミラル・クズネツォフ」航空隊がセヴェロモルスク-3飛行場へ戻る事になるようです。
[正規空母アドミラル・クズネツォフ率いるロシア海軍空母機動部隊は2017年2月8-9日に帰投する]


今回のシリア遠征において、「アドミラル・クズネツォフ」は、艦上戦闘機Su-33、艦上戦闘機MiG-29K/MiG-29KUB、救難ヘリコプターKa-27PS、対潜ヘリコプターKa-27PL、輸送戦闘ヘリコプターKa-29、早期警戒ヘリコプターKa-31、艦上攻撃ヘリコプターKa-52Kを合計で約40機程度搭載しています。
[ロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは40機程度の搭載機を有する]

ロシア海軍太平洋艦隊の為の最新鋭コルベット"ソヴェルシェーンヌイ"は洋上試験を開始した

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2017年1月30日6時21分配信
【太平洋艦隊の為に建造されたコルベット「ソヴェルシェーンヌイ」は海上試験へ出発した】
ウラジオストク、1月30日-ロシア通信社ノーボスチ

『アムール造船工場』太平洋艦隊の為に建造された最新のプロジェクト20380コルベット「ソヴェルシェーンヌイ」は、工場航行試験を実施する為に出航した。
東方軍管区下の太平洋艦隊広報サービス・情報供給部長ウラジーミル・マトヴェーエフは発表した。

特に、動力装置、操舵装置、補助機械、通信手段、探索手段、航法装置、投錨装置の動作が点検される。

「更に、艦の速力、機動性、振動の試験が行なわれます」
マトヴェーエフ
は伝えた。

彼によると、試験実施チームには、同艦の乗組員に加え、工場製造者及び契約相手(下請)の様々な部門の専門技術者が加わっている。

「工場航行試験は、如何なる艦においても、建造プロセスを完了する為の義務的な段階の1つです」
マトヴェーエフ
は付け加えた。
プロジェクト20380コルベット「ソヴェルシェーンヌイ」は、近海ゾーンで行動し、誘導ロケット兵器を有する多目的警備艦であり、敵の水上艦並びに潜水艦との戦闘、更には海洋揚陸部隊の砲撃支援の為に意図されている。

コルベットの全長は100メートル以上、排水量2220トン。
コルベットは距離4000海里の航海を行なう事が出来る。
兵装は、対艦ミサイル複合体「ウラン」高射ミサイル複合体「リドゥート」魚雷、強力な電波位置特定装備(レーダー)、電波電子兵装、大口径機関銃、投擲装置である。
艦尾には、ヘリコプターKa-27対潜ヴァージョンを駐留させる為の格納庫ヘリコプター甲板が配置されている。
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[新世代コルベット「ステレグーシチー」型]
[ステレグーシチー型コルベット(旧ブログ)]

ロシア太平洋艦隊向けのプロジェクト20380コルベット「ソヴェルシェーンヌイ」は、2006年6月30日にコムソモリスク・ナ・アムーレアムール造船工場で起工され、2012年10月にはサンクトペテルブルクで製造された上部構造物が海路でコムソモリスク・ナ・アムーレまで運ばれました。
[新型コルベット「ソヴェルシェンヌイ」の上部構造物はコムソモリスク-ナ-アムーレに到着した]

しかし、「ソヴェルシェーンヌイ」の建造工事は大幅に遅延しました。
[ロシア太平洋艦隊の為の2隻の新型コルベットの建造は価格を巡る問題により遅延する]
[ロシア太平洋艦隊の為の新型コルベットの建造は遅延する]

その主な原因は、コルベットの建造価格に関するロシア国防省アムール造船工場の対立に有ったのですが、2014年4月、国防省造船所側の要求を受け入れ、建造費用の増額に同意しました。
[ロシア太平洋艦隊向けの新型コルベットの建造費用は130億ルーブルに増額された]

その後、コルベット「ソヴェルシェーンヌイ」の建造工事は進み、2015年1月~3月には「ソヴェルシェーンヌイ」乗組員がバルト艦隊プロジェクト20380コルベット「ソーブラジテルヌイ」で実地訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊向けの新型コルベット"ソヴェルシェーンヌイ"乗組員はバルト海での訓練を開始した]
[ロシア海軍太平洋艦隊向けの新型コルベット「ソヴェルシェーンヌイ」乗組員はバルト海での研修を終えた]

2015年5月22日に進水式典が開催されました。


[ロシア海軍太平洋艦隊の為の最新コルベット"ソヴェルシェーンヌイ"は進水した]

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進水した「ソヴェルシェーンヌイ」は、2015年7月末にコムソモリスク・ナ・アムーレから沿海地方ボリショイ・カーメニへ回航されました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の最新コルベット"ソヴェルシェーンヌイ"は2015年7月下旬に沿海地方へ回航される]
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ボリショイ・カーメニへ回航後、艤装工事が進められました。
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2016年11月初頭から消磁作業が始まりました。
舷側番号は「333」となりました。
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2017年1月初頭から係留試験が行われました。

そして2017年1月30日、「ソヴェルシェーンヌイ」は、工場航行試験を行なう為、初めて出航しました。

今後は工場航行試験に続き、国家受領試験が行われ、これが完了すればロシア海軍への引き渡し準備が整います。

現在の所、「ソヴェルシェーンヌイ」は、2017年前半にロシア海軍へ引き渡され、太平洋艦隊へ編入される予定です。
おそらくは、早くても2017年6月下旬でしょう。
[新型コルベット"ソヴェルシェーンヌイ"は2017年前半にロシア海軍太平洋艦隊へ引き渡される]


ロシア海軍新世代コルベット「ステレグーシチー」シリーズ(プロジェクト20380/20385)は、現在までに計12隻が起工され(20380が10隻、20385が2隻)、このうち4隻がロシア海軍へ引き渡されています。

20380/20385は、サンクトペテルブルク北方造船所(セーヴェルナヤ・ヴェルフィ)コムソモリスク・ナ・アムーレアムール造船工場で建造されています。

[「北方造船所」建造艦]
「ステレグーシチー」Стерегущий(プロジェクト20380、建造番号1001)
2001年12月21日起工/2006年5月16日進水/2007年11月14日納入/2008年2月27日就役(艦番号530)
バルト艦隊に配備

「ソーブラジテルヌイ」Сообразительный(プロジェクト20380、建造番号1002)
2003年5月20日起工/2010年3月31日進水/2011年10月14日納入・就役(艦番号531)
バルト艦隊に配備

「ボイキー」Бойкий(プロジェクト20380、建造番号1003)
2005年5月27日起工/2011年4月15日進水/2013年5月16日納入・就役(艦番号532)
バルト艦隊に配備

「ストイーキー」Стойкий(プロジェクト20380、建造番号1004)
2006年11月10日起工/2012年5月30日進水/2014年7月18日納入/2014年7月27日就役(艦番号545)
バルト艦隊に配備

「グレミャーシチー」Гремящий(プロジェクト20385、建造番号1005)
2012年2月1日起工/2018年就役予定

「プロヴォールヌイ」Проворный(プロジェクト20385、建造番号1006)
2013年7月25日起工/2019年就役予定

「リェチーヴイ」Ретивый(プロジェクト20380、建造番号1007)
2015年2月20日起工/2018年就役予定

「ストローギー」Строгий(プロジェクト20380、建造番号1008)
2015年2月20日起工/2018年就役予定

[「アムール造船工場」建造艦]
「ソヴェルシェーンヌイ」Совершенный(プロジェクト20380、建造番号2101)
2006年6月30日起工/2015年5月22日進水/2017年前半就役予定
太平洋艦隊に配備予定

「グロームキー」Громкий(プロジェクト20380、建造番号2102)
2012年4月20日起工/2017年末以降就役予定
太平洋艦隊に配備予定

「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」Герой Российской Федерации Алдар Цыденжапов(プロジェクト20380、建造番号2103)
2015年7月22日起工/2018年以降就役予定
太平洋艦隊に配備予定

「リェーズキー」Резкий(プロジェクト20380、建造番号2104)
2016年7月1日起工/2019年就役予定
太平洋艦隊に配備予定



プロジェクト20380/20385に続き、更なる改良発展型であるプロジェクト20386の建造も始まっており、1番艦「ジェルズキ―」は2016年10月28日に起工されました。
[プロジェクト20386コルベット(ジェルズキ―型)]

ロシア海軍バルト艦隊の大型揚陸艦アレクサンドル・シャバリンは地中海東部から帰投した

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『タス通信』より
2017年1月29日14時13分配信
【大型揚陸艦「アレクサンドル・シャバリン」は地中海への航海から戻ってきた】
モスクワ、1月29日/タス通信

大型揚陸艦「アレクサンドル・シャバリン」給油船「レナ」で構成されるバルト艦隊艦船支隊は、本日に常時駐留場所であるバルチースク港へ到着した。
同艦隊の広報サービスは発表した。

「日曜日、バルチースク軍港において式典が開催され、軍楽隊の演奏の下で艦船乗組員は、バルト艦隊司令官アレクサンドル・ノサトフ中将、船員の家族と親類に出迎えられました」
タス通信
が受け取った声明では、こう述べられた。

大型揚陸艦「アレクサンドル・シャバリン」は、2016年7月に遠距離航海へと向かった。
航海中に乗組員は、独自に、或いは地中海ロシア海軍常設作戦連合部隊の一員として数十回の戦闘演習任務を遂行した。

海洋給油船「レナ」は、2016年10月から遠距離航海に在り、地中海、インド洋、西大西洋へ行った。
乗組員は、遠海ゾーンでロシア海軍艦船への物資-技術サービス提供に従事していた。



バルト艦隊大型揚陸艦「アレクサンドル・シャバリン」は、2016年7月にバルチースクを出航し、地中海東部へ向かいました。

8月20日にボスポラス海峡を北上し、黒海へ入りました。
入れ違いに、以前から派遣されていたバルト艦隊大型揚陸艦「ミンスク」は帰路に就きました。

その後、ボスポラス海峡を通って黒海沿岸シリアを往航する貨物輸送任務(シリア・エクスプレス)に就きました。

・8月30日ボスポラス海峡南下、9月8日北上
・9月29日ボスポラス海峡南下、10月9日北上
・10月25日ボスポラス海峡南下、11月2日北上
・11月14日ボスポラス海峡南下、11月22日北上
・12月1日ボスポラス海峡南下、12月9日北上
・12月18日ボスポラス海峡南下、12月26日北上


2017年1月3日にボスポラス海峡を南下して地中海へ入り、そのまま帰路に就きました。

同時期にシリア沖から離れ、帰路に就いた北方艦隊航空打撃艦グループへ同行する事になりました。
[ロシア海軍北方艦隊の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは地中海東部を去る]

現在は、「アレクサンドル・シャバリン」に代わり、バルト艦隊「コロリョーフ」地中海東部へ派遣されています。


バルト艦隊中型海洋給油船「レナ」は、2016年10月にバルチースクを出航しました。

その後は地中海、インド洋、西大西洋で補給任務に就いていたようです。

おそらくは、カリブ海まで行ったバルト艦隊警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」への補給を行なっていたのでしょう。
[警備艦ヤロスラフ・ムードルイ遠距離航海(2016年6月-12月)]

その後、シリア沖から離れて帰路に就いた北方艦隊航空打撃艦グループへ同行する事になりました。
[重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフを含むロシア海軍航空打撃艦グループはポルトガル沖を去った]


バルト艦隊の2隻の艦船は、北海へ入るまでは航空打撃艦グループと一緒に行動していたようですが、その後、別れてバルチースクへ向かいました。
[重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフを含むロシア海軍航空打撃艦グループは北海へ入った]

そして2017年1月29日にバルチースクへ帰投しました。

ロシア海軍の為の特務原潜ハバロフスクの3Dモデルが作成された

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2017年1月26日15時21分配信
【設計者は初めて原子力潜水艦「ハバロフスク」の3次元モデルを作成した】
モスクワ、1月26日-ロシア通信社ノーボスチ

生産合同『セヴマシュ』の設計者は、国内の原子力水中造船の初の試みとして、水中無人装置を搭載する艦の建造のため、原子力潜水艦「ハバロフスク」の船体の完全な3次元モデルを作成した。
木曜日、造船所広報サービスは発表した。

「国内原子力水中造船において初めて、セヴマシュ計画設計局の設計者は、原子力潜水艦建造の為、艦の船体の完全な3次元モデルを作成しました。
予備設計は原子力潜水艦ハバロフスクで役立てられます。
この潜水艦は、世界の大洋の海底と水中の探査、大陸棚のモニタリング、海軍力の使用の保護とカバーの為の海軍のロボット手段を搭載する為に作成されます」

声明では、こう述べられた。

工場の設計者は更に、この艦の建造の為の計画文書の発行を通じ、プログラムの導入と開発を行なっている事は注目される。

「このような現代的な技術の使用は、品質を向上させ、作業の期間と量を著しく低下させます」
セヴマシュ
設計主任ユーリー・スピリドノフの談話を同社広報サービスは引用した。

「ハバロフスク」は、第5世代原子力潜水艦プロジェクト09851のトップである。
モジュール設計により、原子力艦は任務に応じて艦載兵装の交換、自動水中装置の使用が可能である。



プロジェクト09851特殊用途原子力潜水艦「ハバロフスク」は、2014年7月27日にセヴェロドヴィンスク『セヴマシュ』で起工されました。
[原子力潜水艦ハバロフスクはロシア海軍の日に起工された]
[秘密のプロジェクト09851特務原潜ハバロフスク]

原潜「ハバロフスク」の詳細や具体的なスペック(艦の大きさなど)は、一切公表されていません。

今回の『セヴマシュ』広報部の発表によると、「ハバロフスク」は、無人小型潜水艇を搭載する深海調査用原潜のようです。
更には、第5世代原子力潜水艦の試験艦としての役割も兼ねているようです。

ロシア海軍黒海艦隊の最新警備艦アドミラル・グリゴロヴィチは2017年に長期航海を行なう

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『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2017年1月27日19時44分配信
【「アドミラル・グリゴロヴィチ」乗組員は2017年に遠距離海洋航海へ向かう】

プロジェクト11356フリゲートのトップ「アドミラル・グリゴロヴィチ」は2017年に遠距離海洋航海へ向かい、それは約5ヶ月間に渡る。
『中央海軍ポータル』は、航海の準備に関する(黒海)艦隊の消息筋より伝えられた。


艦は、今後2ヶ月の間にセヴァストーポリからの出航が計画されている。
「これは、おおよその時期であり、まだ変更される可能性が有ります」
『中央海軍ポータル』
の対談者の1人は説明した。
黒海艦隊広報サービスからは、航海開始日についての的確なコメントは得られなかった。

黒海艦隊の最新フリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」は、(2016年)12月下旬に地中海からセヴァストーポリへ戻った事が想い起される。
同艦は1ヶ月半に渡り、この海域の海軍常設連合部隊の一員として滞在していた。

昨秋、フリゲートは、地中海での任務遂行中に第15回年次フォーラム『イオニア諸島のロシア週間』の行事へ参加した。

「アドミラル・グリゴロヴィチ」プロジェクト11356フリゲートのトップである。
遠海ゾーン警備艦に属し、北方計画設計局により作成された。
同艦は2010年12月18日に造船工場『ヤンターリ』で起工され、2014年3月14日に進水した。
2016年6月末に駐留場所であるセヴァストーポリへ到着した。

プロジェクト11356フリゲートの排水量は4000トン、速力30ノット、自立航海期間30日。
艦の兵装には、有翼ミサイル「カリブル」、口径100mmのA-190砲、533mm魚雷、艦上ヘリコプターKa-27(或いはKa-31)が在る。



ロシア海軍の最新警備艦(フリゲート)プロジェクト11356Rの1番艦「アドミラル・グリゴロヴィチ」は、2016年3月11日に就役しました。
[プロジェクト11356R警備艦(フリゲート)1番艦アドミラル・グリゴロヴィチはロシア海軍へ就役し、黒海艦隊へ編入された]

6月9日にセヴァストーポリ基地へ到着しました。
[ロシア海軍最新フリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"は黒海艦隊基地セヴァストーポリへ到着した]

7月13日には黒海で戦闘訓練を実施しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新フリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"は黒海で砲撃訓練を行なう]

8月下旬には「抜き打ち演習」へ参加しました。
[ロシア海軍黒海艦隊とカスピ小艦隊は抜き打ち演習へ参加する]


9月24日、「アドミラル・グリゴロヴィチ」は初めての地中海航海へと出発しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新警備艦(フリゲート)アドミラル・グリゴロヴィチはギリシャへ向かった]

地中海へ出た「アドミラル・グリゴロヴィチ」は、9月28日にギリシャケルキラ(コルフ)島を訪問しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新警備艦(フリゲート)アドミラル・グリゴロヴィチはギリシャのケルキラ(コルフ島)を訪問した]
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10月3日、「アドミラル・グリゴロヴィチ」ギリシャから去りました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新警備艦(フリゲート)アドミラル・グリゴロヴィチはギリシャを去った]

10月7日にセヴァストーポリへ帰港しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新警備艦(フリゲート)アドミラル・グリゴロヴィチはセヴァストーポリへ帰投した]


それから約1ヶ月後の11月3日、「アドミラル・グリゴロヴィチ」は再び地中海へ向かいました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新警備艦アドミラル・グリゴロヴィチはシリア沖へ向かった]

11月4日にボスポラス海峡を通過して地中海へ入りました。
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その後、北方艦隊重航空巡洋艦(空母)「アドミラル・クズネツォフ」を中核とするロシア海軍空母機動部隊へ加わりました。
[空母アドミラル・クズネツォフ第6次地中海遠征(2016年10月-)]

「アドミラル・グリゴロヴィチ」は11月11日頃までシリアタルトゥース港へ寄港して各種物資を補充しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新警備艦アドミラル・グリゴロヴィチは巡航ミサイルによるシリア領内のテロ組織への攻撃を準備する]

11月15日、シリア領内イドリブホムスISIL(イラク・レバントのイスラム国)及びアル=ヌスラ戦線の施設への攻撃が開始されました。
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[ロシア海軍の正規空母アドミラル・クズネツォフの艦載機は初めてシリア領内のテロ組織への攻撃へ参加した]
[ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフの艦上戦闘機Su-33の空爆によりアル=ヌスラ戦線の戦闘員30名以上が死亡した]

攻撃へ参加したのは重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」の艦載機、沿岸ミサイル「バスチオン」(本来は地対艦ミサイル)であり、この他、「アドミラル・グリゴロヴィチ」有翼ミサイル「カリブル」を発射しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新警備艦アドミラル・グリゴロヴィチはシリア領内のテロ組織へ巡航ミサイルを発射した]



その後もロシア海軍空母機動部隊の一員として地中海東部に居たようですが、12月中旬には機動部隊を離れて帰路に就き、12月18日にボスポラス海峡を通過して黒海へ入りました。
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2016年12月19日にセヴァストーポリへ帰港しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新警備艦アドミラル・グリゴロヴィチはシリア沖から帰投した]

その後、12月25日に92名(アレクサンドロフ・アンサンブル団、いわゆる赤軍合唱団のメンバーを含む)を乗せてソチ空港を離陸し、黒海へ墜落したロシア軍旅客機Tu-154の捜索に参加しました。
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『スプートニク日本語版』より
【露軍機ツポレフ154墜落】

『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア連邦国防省情報・マスコミュニケーション部発表
2016年12月25日10時16分配信
【ロシア国防省のTu-154の機上滞在者リスト】


未だ詳細は決まっていないようですが、「アドミラル・グリゴロヴィチ」は、2017年3月頃に、約5ヶ月間の長期航海へ出発するようです。

何処へ行くのかは明らかにされていませんが、可能性が高いのは地中海東部でしょうか。

正規空母アドミラル・クズネツォフ率いるロシア海軍空母機動部隊は2017年2月8-9日に帰投する

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2017年1月27日17時2分配信
【情報筋:正規空母「アドミラル・クズネツォフ」は2月8日-9日にセヴェロモルスクへ戻る】
モスクワ、1月27日-ロシア通信社ノーボスチ

正規空母「アドミラル・クズネツォフ」率いるロシア連邦北方艦隊艦船グループは、2月8日~9日にシリアへの戦闘航海からセヴェロモルスクへ戻る。
金曜日、『ロシア通信社ノーボスチ』(ロシア)国防省の情報提供者より伝えられた。

「アドミラル・クズネツォフ率いる北方艦隊支隊は、2月8日~9日に戻ってきます。
2月8日には航空団を迎え、2月9日には、支隊が直接コラ湾へ入ります」

情報提供者は話した。

彼は、「アドミラル・クズネツォフ」に駐留する航空機ヘリコプターは、2月8日に駐留飛行場~セヴェロモルスク-3への移動飛行を行なうと説明した。



[重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフの経歴(ロシア国防省公式サイト)]
[空母アドミラル・クズネツォフ艦長セルゲイ・アルタモノフ]
[空母アドミラル・クズネツォフ第6次地中海遠征(2016年10月-)]

ロシア海軍北方艦隊重航空巡洋艦(空母)「アドミラル・クズネツォフ」を中核とする機動部隊は、2016年10月15日にセヴェロモルスクを出航し、地中海東部(シリア沖)へ向かいました。
[ロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフと重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーは地中海遠征へ出発した]

10月17日にはノルウェートロンヘイム沖を航行していました。
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「ロシア海軍空母機動部隊」は、10月19日午前にノルウェー沖の公海上で艦載機の飛行訓練を開始しました。
[ロシア海軍の正規空母アドミラル・クズネツォフの艦載機はノルウェー沖で飛行訓練を始めた]

「ロシア海軍空母機動部隊」ブリテン本土付近へ接近する為、ブリテン海軍は、同部隊を監視する為の艦を派遣しました。
[ブリテン海軍は英本土付近を通過するロシア海軍空母機動部隊を監視する為の軍艦を差し向ける]
[ロシア海軍のアドミラル・クズネツォフ機動部隊は英本土へ接近する]
[ブリテン海軍はロシア海軍空母機動部隊を監視する為に駆逐艦2隻とフリゲート1隻を派遣する]

10月21日、「ロシア海軍空母機動部隊」ラマンシュ海峡(英仏海峡)を通過しました。

[ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフ部隊はラマンシュ海峡(英仏海峡)を通過した]

10月24日にはポルトガル沖を航行していました。


10月25日にジブラルタル海峡を通過しました。


その後、ロシア航空艦グループ北アフリカスペイン領セウタへの寄港を予定していたようですが、スペイン側は、土壇場になって寄港許可を出し渋り、これに業を煮やしたロシアは、セウタへの寄港を諦めました。
[ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフ部隊はスペイン領セウタへの寄港を取りやめた]

更には、地中海中部マルタも、自国港内でのロシア艦船への燃料補給を認めない事を表明しました。
[ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフは遠洋航海中に外国港を訪れる必要は無い]

ロシア海軍空母部隊は、10月27日から29日に掛けてアルジェリア沖で支援船(給油船「セルゲイ・オシポフ」、「ドゥブナ」、「カーマ」)から洋上補給を行ないました。
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[ロシア国防相セルゲイ・ショイグはロシア海軍空母部隊の地中海遠征について語った]

11月3日にはアルジェリア東海岸沖で演習を行ないました。
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[ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフはアルジェリア沖に居る]

その後、ロシア海軍空母部隊地中海を東へ進みました。


11月3日にセヴァストーポリを出航し、11月4日にボスポラス海峡を通過した黒海艦隊警備艦(フリゲート)「アドミラル・グリゴロヴィチ」ロシア海軍空母機動部隊へ加わりました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新警備艦アドミラル・グリゴロヴィチはシリア沖へ向かった]

ロシア海軍空母機動部隊は、11月9日にはロードス島の南東海域で訓練飛行を実施しました。
11月10日~15日、11月17日~22日の期間には、キプロス島シリアの間の海域で訓練飛行とミサイル発射を実施します。
[ロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフ航空隊はシリアのアレッポ空爆を準備する]

11月9日、ロシア海軍空母機動部隊大型対潜艦「セヴェロモルスク」「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」は、接近するネーデルラント海軍潜水艦(ワルラス級)を発見しました。
[地中海東部のロシア海軍空母部隊の大型対潜艦は接近するオランダの潜水艦を発見した]

11月10日にはキプロス島南東海域へ進出し、シリア上空へ作戦の事前調査の為に艦上戦闘機Su-33、艦上戦闘機MiG-29KR/KUBRを飛ばしています。
[ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフの艦載機は作戦行動の事前調査の為にシリア上空を飛行する]

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ロシア海軍空母機動部隊は11月12日までにシリア沖へ到着し、艦載機の飛行訓練を始めました。
[重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフと重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーを中核とするロシア海軍空母機動部隊はシリア沖へ到着した]

11月13日には艦上戦闘機MiG-29Kが墜落しました。
[地中海東部のロシア海軍空母アドミラル・クズネツォフで艦上戦闘機MiG-29Kの墜落事故が発生した]
[ロシア海軍空母アドミラル・クズネツォフの艦上戦闘機MiG-29KRの墜落事故(2016年11月13日)・続報]

11月15日、「アドミラル・クズネツォフ」の艦載機(艦上戦闘機Su-33)は、初めてシリアへの空爆作戦へ参加しました。
[ロシア海軍の正規空母アドミラル・クズネツォフの艦載機は初めてシリア領内のテロ組織への攻撃へ参加した]


同じ11月15日には、フリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」シリア有翼ミサイルを発射しています。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新警備艦アドミラル・グリゴロヴィチはシリア領内のテロ組織へ巡航ミサイルを発射した]

「スモレンスク赤旗授与・ソ連邦英雄2度受賞ボリス・サフォーノフ記念第279独立艦上戦闘機航空連隊」Su-33は、2016年に地上爆撃用の特殊計算サブシステムSVP-24を装備しています。
[ロシア海軍航空隊の艦上戦闘機Su-33は地上攻撃の為の新たなシステムを装備する]
[ロシア海軍の艦上戦闘機Su-33は爆撃精度を向上させる為のシステムを装備している]

Su-33イドリブ県『アル=ヌスラ戦線』の施設を爆撃し、3名の野戦司令官を含む30名以上の戦闘員が死亡しました。
[ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフの艦上戦闘機Su-33の空爆によりアル=ヌスラ戦線の戦闘員30名以上が死亡した]


11月17日、ロシア航空宇宙軍戦略爆撃機Tu-95MSシリア領内のテロ組織『イスラム国』『アル=ヌスラ戦線』の施設へ有翼ミサイルを発射した事に呼応して、再び「アドミラル・クズネツォフ」艦上戦闘機Su-33シリア領内を爆撃しました。
[ロシア海軍の正規空母アドミラル・クズネツォフの艦載機は再びシリアのテロ組織を空爆した]

11月20日頃、「アドミラル・クズネツォフ」の艦載機(8機のSu-33と1機のMiG-29KR)は、初めてシリアフマイミーン航空基地(ラタキア郊外)へ着陸しました。
その後、艦載機は「アドミラル・クズネツォフ」へ戻りました。
[ロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフの艦載機は初めてシリアのフマイミーン基地へ着陸した]

12月5日、1機のSu-33「アドミラル・クズネツォフ」へ着艦した際、着艦拘束装置のケーブルを切ってしまった為に停止できず、海中に落ちました。
パイロットは脱出に成功しました。
[ロシア海軍の艦上戦闘機Su-33は地中海東部(シリア沖)で空母への着艦に失敗して海中へ落ちた]
[ロシア海軍空母アドミラル・クズネツォフの艦上戦闘機Su-33の海中落下事故(2016年12月5日)・続報]

「アドミラル・クズネツォフ」を中核とする空母機動部隊は、その後もシリアタルトゥース沖に留まりました。
[空母アドミラル・クズネツォフを中核とするロシア海軍空母群は完全に自立して行動している]

「アドミラル・クズネツォフ」を中核とする機動部隊は、2017年の新年を地中海で迎えました。
[ロシア海軍北方艦隊の空母アドミラル・クズネツォフは地中海で新年(2017年)を迎える]

シリアではロシアトルコ主導による停戦が成立し(2016年12月30日から発効)、国連安全保障理事会も、これを支持しています。

これを受け、ロシア海軍空母部隊は、2017年1月6日以降にシリア沖を離れる事になりました。
[ロシア海軍北方艦隊の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフと重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーは2017年1月に地中海を去る]
[ロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフはシリア沖を去る]

「アドミラル・クズネツォフ」航空隊は2016年11月中旬から12月末頃までにシリアテロ組織(イスラム国アル=ヌスラ戦線)の施設1252を破壊しました。
[ロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフ航空隊は1252のシリアのテロリスト施設を破壊した]

ロシア海軍空母部隊は、1月10日にはクレタ島西方海域へ到達しました。
[ロシア海軍北方艦隊の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは地中海東部を去る]

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1月11日にはリビア沖(おそらくはリビア東部沖)へ到達した「アドミラル・クズネツォフ」を、リビア国民軍司令官ハリーファ・ベルカシム・ハフタル元帥が訪れました。
[リビア国民軍司令官はロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフを訪れた]

1月17日の時点では地中海西部に居ました。
[ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフは地中海西部に居る]

1月20日にジブラルタル海峡を通過して大西洋へ入りました。
[重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフを中核とするロシア海軍航空打撃艦グループはジブラルタル海峡を通過して大西洋へ出た]

ロシア海軍空母部隊ポルトガル沿岸を北上し、1月23日には同国沿岸海域を離脱しました。
[重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフを含むロシア海軍航空打撃艦グループはポルトガル沖を去った]

1月24日の午後にはラマンシュ海峡(英仏海峡)へ入りました。
[重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフを含むロシア海軍航空打撃艦グループはラマンシュ海峡(英仏海峡)へ入った]
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1月25日にはラマンシュ海峡(英仏海峡)から北海へ入りました。
[重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフを含むロシア海軍航空打撃艦グループは北海へ入った]

ロシア海軍空母部隊は2月9日頃にセヴェロモルスクへ到着するようですが、その前の1月31日~2月1日にルイバチー半島の東方海域で実弾射撃演習を行なうようです。
[重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフを伴うロシア海軍航空打撃艦グループは帰投前にバレンツ海で演習を行なう]

今回の記事に登場する「ロシア国防省の(匿名の)情報提供者」によると、2月9日に空母部隊セヴェロモルスクへ入り、その前日の2月8日に「アドミラル・クズネツォフ」航空隊がセヴェロモルスク-3飛行場へ戻る事になるようです。
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今回のシリア遠征において、「アドミラル・クズネツォフ」は、艦上戦闘機Su-33、艦上戦闘機MiG-29K/MiG-29KUB、救難ヘリコプターKa-27PS、対潜ヘリコプターKa-27PL、輸送戦闘ヘリコプターKa-29、早期警戒ヘリコプターKa-31、艦上攻撃ヘリコプターKa-52Kを合計で約40機程度搭載しています。
[ロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは40機程度の搭載機を有する]

ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはスエズ運河を通過して紅海へ入った

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2017年1月27日13時44分配信
【大型対潜艦「セヴェロモルスク」はスエズ運河を通過した】
モスクワ、1月27日-ロシア通信社ノーボスチ

北方艦隊大型対潜艦「セヴェロモルスク」スエズ運河を通って地中海から紅海への移動を行なった。
北方艦隊広報サービス部長代行セルゲイ・フェドゥニンは報道機関へ伝えた。

「遠洋ゾーン航海任務を遂行している北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクは、スエズ運河を通って地中海から紅海への移動を行ないました。
同艦が運河を通過するのに乗組員は数時間を要し、この間の大型対潜艦の主な任務は、集中する船舶航行という条件下での安全保障の機動演習でした。
この任務は、艦の主要指揮所、情報センター、航海班と電子戦闘班により成功裏に処理されました」

彼は話した。

艦の航行中、更に対水中工作防衛及び対テロリスト活動へ向けられた問題へ取り組んだ事が注目される。

大型対潜艦「セヴェロモルスク」の遠距離航海は2016年10月15日から実施されている。
これまでに同艦は17000海里以上を航行した。
航行中に乗組員は、地中海で常時活動するロシア海軍作戦連合部隊の一員として任務を遂行した。
大型対潜艦「セヴェロモルスク」は航行中に、数十回の様々な種類の航行中及び停泊中のダメージコントロールの艦内演習、艦上航空隊を用いた対空及び対潜防衛演習へ取り組んだ。

2017年2月初頭、同艦は、アラビア海エリアで国際海軍演習『AMAN-2017』へ参加する。
活動の目的は、海賊との戦いと、国際貿易航路の保護に有る。



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北方艦隊大型対潜艦「セヴェロモルスク」は、2016年春から夏に掛けてムルマンスク第35艦船修理工場のドックへ入渠し、オーバーホールとソナーのアップグレードが行なわれました。
[ロシア海軍は対潜艦のソナーのオーバーホールを実施する]

2016年10月15日、大型対潜艦「セヴェロモルスク」は、重航空巡洋艦(空母)「アドミラル・クズネツォフ」を中核とする機動部隊の一員としてセヴェロモルスクを出航し、地中海東部(シリア沖)へ向かいました。
[ロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフと重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーは地中海遠征へ出発した]
[空母アドミラル・クズネツォフ第6次地中海遠征(2016年10月-)]

10月21日にラマンシュ海峡(英仏海峡)を通過しました。
[ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフ部隊はラマンシュ海峡(英仏海峡)を通過した]

10月25日にジブラルタル海峡を通過しました。

11月9日、大型対潜艦「セヴェロモルスク」「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」は、接近するネーデルラント海軍潜水艦(ワルラス級)を発見しました。
[地中海東部のロシア海軍空母部隊の大型対潜艦は接近するオランダの潜水艦を発見した]

11月12日までにシリア沖へ到着しました。
[重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフと重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーを中核とするロシア海軍空母機動部隊はシリア沖へ到着した]

11月15日、「アドミラル・クズネツォフ」の艦載機(艦上戦闘機Su-33)は、初めてシリアへの空爆作戦へ参加しました。
[ロシア海軍の正規空母アドミラル・クズネツォフの艦載機は初めてシリア領内のテロ組織への攻撃へ参加した]
[ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフの艦上戦闘機Su-33の空爆によりアル=ヌスラ戦線の戦闘員30名以上が死亡した]

ロシア機動部隊は、2017年の新年を地中海で迎えました。
[ロシア海軍北方艦隊の空母アドミラル・クズネツォフは地中海で新年(2017年)を迎える]

シリアでは、ロシアトルコ主導による停戦が成立し(2016年12月30日から発効)、国連安全保障理事会も、これを支持しています。

これを受け、ロシア海軍空母部隊は、2017年1月6日以降にシリア沖を離れる事になりました。
[ロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフはシリア沖を去る]
[ロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフ航空隊は1252のシリアのテロリスト施設を破壊した]

しかし、「セヴェロモルスク」は帰路には就かず、その後も地中海東部へ留まっていました。

そして2017年1月27日にスエズ運河を通過して紅海へ入りました。
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今後、「セヴェロモルスク」アラビア海まで行くようです。

重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフを伴うロシア海軍航空打撃艦グループは帰投前にバレンツ海で演習を行なう

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『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2017年1月26日午前19時26分配信
【「アドミラル・クズネツォフ」航空艦グループは故国への航路上で射撃を実施する】

巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」を伴う航空艦グループは、基地へ戻る前に射撃演習を実施する。
『中央海軍ポータル』は、(北方)艦隊の情報提供者より伝えられた。


『中央海軍ポータル』が得た情報によると、演習はバレンツ海での実施が計画されている。
北極圏西方の海港管理サイトに掲載された公開情報によると、ルイバチー半島東方海域は、1月30日から2月1日まで船舶航行が禁止される。
その理由は「砲射撃」と示されている。

現在、「アドミラル・クズネツォフ」空母群は、国際自動識別システム(AIS)のデータによれば、北海に居る。
それは、3隻のNATO(北大西洋条約機構)戦闘艦が伴っている。
グループの移動の追跡を可能にする国際自動識別システム(AIS)トランスポンダは、海洋曳船「ニコライ・チケル」に装備されている。
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同船の目的地点(ルイバチー半島東方海域)への到着は2月1日に予定されている。

北方艦隊広報サービスは、この情報へのコメントを拒否した。
「このような情報を、私共は出しておりません。日時についても、海域についても」
広報サービスは答えた。

重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」、重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」が含まれ、更に艦船が随伴する航空艦グループは、2016年10月15日から遠距離航海に在る。
船員は地中海へ滞在し、「アドミラル・クズネツォフ」の艦上航空隊はシリアテロリストとの戦闘へ関与した。



[重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフの経歴(ロシア国防省公式サイト)]
[空母アドミラル・クズネツォフ艦長セルゲイ・アルタモノフ]
[空母アドミラル・クズネツォフ第6次地中海遠征(2016年10月-)]

ロシア海軍北方艦隊重航空巡洋艦(空母)「アドミラル・クズネツォフ」を中核とする機動部隊は、2016年10月15日にセヴェロモルスクを出航し、地中海東部(シリア沖)へ向かいました。
[ロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフと重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーは地中海遠征へ出発した]

10月17日にはノルウェートロンヘイム沖を航行していました。
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「ロシア海軍空母機動部隊」は、10月19日午前にノルウェー沖の公海上で艦載機の飛行訓練を開始しました。
[ロシア海軍の正規空母アドミラル・クズネツォフの艦載機はノルウェー沖で飛行訓練を始めた]

「ロシア海軍空母機動部隊」ブリテン本土付近へ接近する為、ブリテン海軍は、同部隊を監視する為の艦を派遣しました。
[ブリテン海軍は英本土付近を通過するロシア海軍空母機動部隊を監視する為の軍艦を差し向ける]
[ロシア海軍のアドミラル・クズネツォフ機動部隊は英本土へ接近する]
[ブリテン海軍はロシア海軍空母機動部隊を監視する為に駆逐艦2隻とフリゲート1隻を派遣する]

10月21日、「ロシア海軍空母機動部隊」ラマンシュ海峡(英仏海峡)を通過しました。

[ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフ部隊はラマンシュ海峡(英仏海峡)を通過した]

10月24日にはポルトガル沖を航行していました。


10月25日にジブラルタル海峡を通過しました。


その後、ロシア航空艦グループ北アフリカスペイン領セウタへの寄港を予定していたようですが、スペイン側は、土壇場になって寄港許可を出し渋り、これに業を煮やしたロシアは、セウタへの寄港を諦めました。
[ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフ部隊はスペイン領セウタへの寄港を取りやめた]

更には、地中海中部マルタも、自国港内でのロシア艦船への燃料補給を認めない事を表明しました。
[ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフは遠洋航海中に外国港を訪れる必要は無い]

ロシア海軍空母部隊は、10月27日から29日に掛けてアルジェリア沖で支援船(給油船「セルゲイ・オシポフ」、「ドゥブナ」、「カーマ」)から洋上補給を行ないました。
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[ロシア国防相セルゲイ・ショイグはロシア海軍空母部隊の地中海遠征について語った]

11月3日にはアルジェリア東海岸沖で演習を行ないました。
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[ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフはアルジェリア沖に居る]

その後、ロシア海軍空母部隊地中海を東へ進みました。


11月3日にセヴァストーポリを出航し、11月4日にボスポラス海峡を通過した黒海艦隊警備艦(フリゲート)「アドミラル・グリゴロヴィチ」ロシア海軍空母機動部隊へ加わりました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新警備艦アドミラル・グリゴロヴィチはシリア沖へ向かった]

ロシア海軍空母機動部隊は、11月9日にはロードス島の南東海域で訓練飛行を実施しました。
11月10日~15日、11月17日~22日の期間には、キプロス島シリアの間の海域で訓練飛行とミサイル発射を実施します。
[ロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフ航空隊はシリアのアレッポ空爆を準備する]

11月9日、ロシア海軍空母機動部隊大型対潜艦「セヴェロモルスク」「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」は、接近するネーデルラント海軍潜水艦(ワルラス級)を発見しました。
[地中海東部のロシア海軍空母部隊の大型対潜艦は接近するオランダの潜水艦を発見した]

11月10日にはキプロス島南東海域へ進出し、シリア上空へ作戦の事前調査の為に艦上戦闘機Su-33、艦上戦闘機MiG-29KR/KUBRを飛ばしています。
[ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフの艦載機は作戦行動の事前調査の為にシリア上空を飛行する]

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ロシア海軍空母機動部隊は11月12日までにシリア沖へ到着し、艦載機の飛行訓練を始めました。
[重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフと重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーを中核とするロシア海軍空母機動部隊はシリア沖へ到着した]

11月13日には艦上戦闘機MiG-29Kが墜落しました。
[地中海東部のロシア海軍空母アドミラル・クズネツォフで艦上戦闘機MiG-29Kの墜落事故が発生した]
[ロシア海軍空母アドミラル・クズネツォフの艦上戦闘機MiG-29KRの墜落事故(2016年11月13日)・続報]

11月15日、「アドミラル・クズネツォフ」の艦載機(艦上戦闘機Su-33)は、初めてシリアへの空爆作戦へ参加しました。
[ロシア海軍の正規空母アドミラル・クズネツォフの艦載機は初めてシリア領内のテロ組織への攻撃へ参加した]


同じ11月15日には、フリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」シリア有翼ミサイルを発射しています。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新警備艦アドミラル・グリゴロヴィチはシリア領内のテロ組織へ巡航ミサイルを発射した]

「スモレンスク赤旗授与・ソ連邦英雄2度受賞ボリス・サフォーノフ記念第279独立艦上戦闘機航空連隊」Su-33は、2016年に地上爆撃用の特殊計算サブシステムSVP-24を装備しています。
[ロシア海軍航空隊の艦上戦闘機Su-33は地上攻撃の為の新たなシステムを装備する]
[ロシア海軍の艦上戦闘機Su-33は爆撃精度を向上させる為のシステムを装備している]

Su-33イドリブ県『アル=ヌスラ戦線』の施設を爆撃し、3名の野戦司令官を含む30名以上の戦闘員が死亡しました。
[ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフの艦上戦闘機Su-33の空爆によりアル=ヌスラ戦線の戦闘員30名以上が死亡した]


11月17日、ロシア航空宇宙軍戦略爆撃機Tu-95MSシリア領内のテロ組織『イスラム国』『アル=ヌスラ戦線』の施設へ有翼ミサイルを発射した事に呼応して、再び「アドミラル・クズネツォフ」艦上戦闘機Su-33シリア領内を爆撃しました。
[ロシア海軍の正規空母アドミラル・クズネツォフの艦載機は再びシリアのテロ組織を空爆した]

11月20日頃、「アドミラル・クズネツォフ」の艦載機(8機のSu-33と1機のMiG-29KR)は、初めてシリアフマイミーン航空基地(ラタキア郊外)へ着陸しました。
その後、艦載機は「アドミラル・クズネツォフ」へ戻りました。
[ロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフの艦載機は初めてシリアのフマイミーン基地へ着陸した]

12月5日、1機のSu-33「アドミラル・クズネツォフ」へ着艦した際、着艦拘束装置のケーブルを切ってしまった為に停止できず、海中に落ちました。
パイロットは脱出に成功しました。
[ロシア海軍の艦上戦闘機Su-33は地中海東部(シリア沖)で空母への着艦に失敗して海中へ落ちた]
[ロシア海軍空母アドミラル・クズネツォフの艦上戦闘機Su-33の海中落下事故(2016年12月5日)・続報]

「アドミラル・クズネツォフ」を中核とする空母機動部隊は、その後もシリアタルトゥース沖に留まりました。
[空母アドミラル・クズネツォフを中核とするロシア海軍空母群は完全に自立して行動している]

「アドミラル・クズネツォフ」を中核とする機動部隊は、2017年の新年を地中海で迎えました。
[ロシア海軍北方艦隊の空母アドミラル・クズネツォフは地中海で新年(2017年)を迎える]

シリアではロシアトルコ主導による停戦が成立し(2016年12月30日から発効)、国連安全保障理事会も、これを支持しています。

これを受け、ロシア海軍空母部隊は、2017年1月6日以降にシリア沖を離れる事になりました。
[ロシア海軍北方艦隊の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフと重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーは2017年1月に地中海を去る]
[ロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフはシリア沖を去る]

「アドミラル・クズネツォフ」航空隊は2016年11月中旬から12月末頃までにシリアテロ組織(イスラム国アル=ヌスラ戦線)の施設1252を破壊しました。
[ロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフ航空隊は1252のシリアのテロリスト施設を破壊した]

ロシア海軍空母部隊は、1月10日にはクレタ島西方海域へ到達しました。
[ロシア海軍北方艦隊の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは地中海東部を去る]

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1月11日にはリビア沖(おそらくはリビア東部沖)へ到達した「アドミラル・クズネツォフ」を、リビア国民軍司令官ハリーファ・ベルカシム・ハフタル元帥が訪れました。
[リビア国民軍司令官はロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフを訪れた]

今回、「アドミラル・クズネツォフ」は、40機程度の各種航空機を搭載しています。
[ロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは40機程度の搭載機を有する]

1月17日の時点では地中海西部に居ました。
[ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフは地中海西部に居る]

1月20日にジブラルタル海峡を通過して大西洋へ入りました。
[重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフを中核とするロシア海軍航空打撃艦グループはジブラルタル海峡を通過して大西洋へ出た]

ロシア海軍空母部隊ポルトガル沿岸を北上し、1月23日には同国沿岸海域を離脱しました。
[重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフを含むロシア海軍航空打撃艦グループはポルトガル沖を去った]

1月24日の午後にはラマンシュ海峡(英仏海峡)へ入りました。
[重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフを含むロシア海軍航空打撃艦グループはラマンシュ海峡(英仏海峡)へ入った]
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1月25日にはラマンシュ海峡(英仏海峡)から北海へ入りました。
[重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフを含むロシア海軍航空打撃艦グループは北海へ入った]

ロシア海軍空母部隊は2月9日頃にセヴェロモルスクへ到着するようですが、その前の1月31日~2月1日にルイバチー半島の東方海域で実弾射撃演習を行なうようです。
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現在のロシア海軍空母部隊は、おそらく、この4隻で構成されています。
[北方艦隊航空艦グループ](指揮官:北方艦隊副司令官ヴィクトール・ソコロフ中将)
重航空巡洋艦「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・クズネツォフ」
重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」
大型海洋給油船「セルゲイ・オシポフ」
救助曳船「ニコライ・チケル」


北海へ入るまではバルト艦隊大型揚陸艦「アレクサンドル・シャバリン」中型海洋給油船「レナ」も同行していましたが、現在は北方艦隊航空打撃艦グループと別れ、バルト海バルチースク基地へ向かっているでしょう。
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近代化改装を終えた潜水艦コムソモリスク・ナ・アムーレはロシア海軍太平洋艦隊へ再就役した


『タス通信』より
2017年1月27日5時50分配信
【潜水艦「コムソモリスク・ナ・アムーレ」は近代化の後に太平洋艦隊へ復帰した】
ウラジオストク、1月27日/タス通信

ディーゼル潜水艦「コムソモリスク・ナ・アムーレ」は、『アムール造船工場』(ハバロフスク地方)での修理と近代化の後に太平洋艦隊の戦闘編制へ復帰した。
太平洋艦隊広報サービスは発表した。

「本日、ウラジオストクにて、大型ディーゼル潜水艦コムソモリスク・ナ・アムーレの太平洋艦隊戦闘編制への編入式典が開催されました。
太平洋艦隊司令官セルゲイ・アヴァキャンツ大将は、艦隊軍事評議会に代わり、作業を成し遂げた工場の専門技術者に感謝し、近代化された潜水艦の実戦部隊への編入と潜水艦乗員を祝福しました」
東方軍管区
下の太平洋艦隊広報サービス・情報供給部長ウラジーミル・マトヴェーエフは話した。

ハバロフスク地方政庁広報サービスは、潜水艦の作業完了時にウリス湾で会合が開催された事を明らかにした。
潜水艦の修理作業と航行試験への参加者へ感謝状が手渡された。
会合には、沿海地方知事ウラジーミル・ミクルシェフスキーハバロフスク地方知事ヴャチェスラフ・シポルトが出席した。

プロジェクト877「パルトゥス」(或いはワルシャワ条約機構加盟国への供給を意図した「ワルシャワンカ」)大型潜水艦B-187は、
1991年5月7日に『アムール造船工場』で起工され、1993年から1995年の間に3回の完全自立戦闘勤務を行ない、「優秀」と評価された。
1995年、同艦の乗組員は「戦闘訓練の結果に置いて太平洋艦隊最高の艦」の優秀ペナントを獲得した。
1997年、B-187は、ウラジオストク、タイ、マレーシアの国際兵器展示会へ参加した。
2015年7月15日、ロシア海軍総司令官の指示により「コムソモリスク・ナ・アムーレ」と命名された。
2016年、潜水艦は、沿海地方ボリショイ・カーメニ市『アムール造船工場』試験実施基地において航行試験を成功裏に実施した。

プロジェクト877潜水艦に属する潜水艦「コムソモリスク・ナ・アムーレ」は、水上艦及び潜水艦との戦闘、機雷源設置、偵察行動の為に意図されている。
このタイプの潜水艦の主な利点の1つは、騒音レベルの低さに在る。

1980年から1994年までに合計28隻のプロジェクト877潜水艦が建造された。
潜水艦の全長は70メートル以上、排水量は約3200トン、乗組員は52名。
潜水艦は18.6ノットの速力発揮、深度300メートルまでの潜航が可能であり、自立航行期間は45日である。



[潜水艦B-187]

プロジェクト877大型潜水艦B-187は、コムソモリスク・ナ・アムーレ市アムール造船工場で1991年5月7日に起工され、同年10月5日に進水、そして同年12月30日には受領-引渡証書への署名が行なわれ、ソ連海軍へ納入されました。
翌1992年に太平洋艦隊へ正式編入、第182独立潜水艦旅団の所属となり、カムチャツカ半島へ配備されました。

1993年1月~3月、1994年8月~9月、1995年3月15日~4月28日に戦闘勤務を実施。

1997年8月、東南アジアでの兵器展示会への参加準備の為、ウラジオストクへ回航されました。
1997年10月にはタイの展示会「タイ-97」(10月20日~27日)へ参加し、11月にはベトナムカムラン湾へ停泊、翌12月にはマレーシアの展示会「リマ-97」(12月2日~8日)へ参加しました。
この双方の展示会において、B-187は、輸出用潜水艦プロジェクト636「見本」として出展されました。
この時、西側は、本艦の艦名をBN-529「ロシア」と勘違いしています。

東南アジアから帰港後、B-187ウラジオストク(ウリス湾)第19潜水艦旅団へ転属しました。

2003年、B-187は修理の為、ボリショイ・カーメニへ回航、その後、近代化改装を行なう為、コムソモリスク・ナ・アムーレ市アムール造船工場へ回航され、現在に至っています。

就役から24年が経過した2015年7月20日に「コムソモリスク・ナ・アムーレ」と命名されました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のキロ級潜水艦B-187はコムソモリスク・ナ・アムーレと命名された]

2015年10月には造船台を出渠し、浮きドック「ゼーヤ」へ載せられ、引き続き艤装工事が進められました。


2016年5月5日、潜水艦「コムソモリスク・ナ・アムーレ」は再び進水し、艤装岸壁へ係留されました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のキロ級潜水艦コムソモリスク・ナ・アムーレは進水した]

その後、係留試験が行なわれ、2016年12月には航行試験が行なわれ、12月10日に終了しました。
[近代化されたロシア海軍太平洋艦隊の潜水艦コムソモリスク・ナ・アムーレは航行試験を終えた]

2016年12月19日、「コムソモリスク・ナ・アムーレ」太平洋艦隊基地(ウラジオストク南部のウリス湾)へ到着しました。
[近代化された潜水艦コムソモリスク・ナ・アムーレはロシア海軍太平洋艦隊基地へ到着した]

そして2017年1月27日、太平洋艦隊への再編入式典が開催され、正式に再就役しました。


現在、太平洋艦隊には8隻のプロジェクト877潜水艦が配備されていますが、この内の何隻かは近代化改装され、更にはプロジェクト06363潜水艦6隻が新たに建造されます。
[ロシア海軍太平洋艦隊は通常動力潜水艦を増強する]
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の1隻目のプロジェクト06363潜水艦は2017年秋に起工される]

ロシア海軍の為の対潜/対魚雷複合体パケート


『インタファクス-軍事ニュース出張所(AVN)』より
2017年1月24日11時9分配信
【ロシアは世界に比類なき対魚雷兵器を開発している】
モスクワ、1月24日、インタファクス-AVN

コーポレーション『戦術ロケット兵器』は、比類なき対魚雷兵器の開発を行ない、軍備に在る魚雷兵装の近代化の為の措置を実行する。
コーポレーションの総取締役ボリス・オブノソフは述べた。

「海軍の艦の兵装の為の、もう1つの製品~小型対潜・対魚雷複合体パケート-E/NKは、世界に比類なきものです。
敵の船と潜水艦を魚雷で破壊し、そして魚雷攻撃から艦を防護する任務を果たす事が出来ます」

火曜日、ボリス・オブノソフ『インタファクス-軍事ニュース出張所(AVN)』のインタビューに対し、こう話した。

彼によると、コーポレーションは更に、水中で秒速100メートルまでの速力を発揮するユニークな水中ロケット「シクヴァル-E」の近代化の作業を進めている。
「作成される汎用深海誘導魚雷は、ロシア標準、そしてNATO標準の魚雷発射管の搭載弾薬の構成へ含める事が出来ます」
ボリス・オブノソフ
は話した。

彼は、魚雷に加え、対艦ミサイルKh-35Eをベースに作成されるミサイル複合体の売り込みは上手く行っている事を指摘した。
それは、艦載複合体「ウラン-E」移動式沿岸ミサイル複合体「バル-E」である。
現在、より現代的なミサイルKh-35UEの提示された複合体への適応が進められている。

「沿岸ミサイル複合体バル-Eは、超音速有翼ミサイル"ヤーホント"(3M-55E)を装備する作戦-戦術級の沿岸ミサイル複合体バスチオンと共に沿岸境界線防護の任務を申し分なく果たす事は注目されます」
ボリス・オブノソフ
は話した。

彼によると、コーポレーション『戦術ロケット兵器』は、コンツェルン『海洋水中兵器-水中機器』の一員へ加わった後、その子会社としてロシア海軍の為の魚雷兵器の主要な開発者及び供給者となっている。



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記事冒頭で登場する「パケート-NK」は、ロシア海軍新世代水上戦闘艦に装備されている新型の対潜・対魚雷複合体であり、2008年に軍備採用されました。

「パケート-NK」は、プロジェクト20380コルベットプロジェクト20385コルベットプロジェクト22350フリゲートに装備されており、今後は、近代化改装される重原子力ロケット巡洋艦「アドミラル・ナヒーモフ」、建造が始まったプロジェクト20386コルベッ、将来に建造される原子力駆逐艦「リデル」にも装備されます。

「パケート-NK」は2種類の324mm短魚雷を装備しており、対潜攻撃時の最大射程20km、対魚雷防御時の最大射程は1.4kmです。
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潜水艦攻撃用のMTT(小型熱機関魚雷)の弾頭重量は60kg、速力は30ノット~50ノット、深度600mまでの潜水艦を攻撃できます。
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対魚雷用のM-15(AT)は弾頭重量80kg、最大速力50ノット、深度800mまでの魚雷に対応できます。
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コーポレーション『戦術ロケット兵器』公式サイトより
【「パケート-E/NK」】


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高速水中ロケット「シクヴァル」ソ連邦時代に開発され、1977年11月29日に軍備採用されました。
533mm魚雷発射管から発射できる「シクヴァル」は最大速力200ノット、最大射程10km、有効射程7km。核弾頭を装備しており、ソ連海軍原潜に搭載されました。
1990年以降は退役しました。

その後、通常弾頭装備の輸出型「シクヴァル-E」が開発され、外国への売り込みが行なわれています。
改良も進められています。
[超高速魚雷シクヴァルの改良型が開発される]

コーポレーション『戦術ロケット兵器』公式サイトより
【「シクヴァル-E」】



沿岸ミサイル複合体(地対艦ミサイル)「バル」は、艦対艦ミサイル「ウラン」/空対艦ミサイルKh-35の地上発射ヴァージョンです。
これまでに黒海艦隊カスピ小艦隊、そして太平洋艦隊へ配備されています。

プロジェクト11711大型揚陸艦イワン・グレンは2017年11月にロシア海軍へ引き渡される

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2017年1月25日13時17分配信
【揚陸艦のトップ「イワン・グレン」の(ロシア)海軍への引き渡しは(2017年)11月よりも前にはならない】
モスクワ、1月25日-ロシア通信社ノーボスチ

プロジェクト11711大型揚陸艦のトップ「イワン・グレン」(ロシア)海軍への引き渡しは今年11月よりも前にはならない。
水曜日、『統合造船業営団』のトップ、アレクセイ・ラフマノフは報道陣へ伝えた。

彼によると、同艦の船体の消磁システムに関する「非常に複雑な」問題を解決する必要が有る。
「最も重要なのは、現在、科学者により計算の精度が確認されている事です。
その後で私共は、もう一度、それを切断する事は有りません」
ラフマノフ
は話した。

彼は、「イワン・グレン」「このような重い運命を背負っている」事を残念に思うと表明した。
「艦の建造は、ほぼ14年に渡り、建造が始まった時には『統合造船業営団』の企業ですら無く、この間に技術的要望は3回変更されました」

プロジェクト11711大型揚陸艦は5000トンの排水量を有しており、自立航海は30日までであり、18ノットの速力を発揮できる。
艦の全長は120メートル、幅16.5メートル、乗員数は100名である。
兵装は、2基の6銃身30mm砲AK-630Mと、更に2機の戦闘輸送ヘリコプターKa-29である。
大型揚陸艦は、揚陸部隊の上陸、軍用車両及び機材の輸送のために意図されている。



[新型揚陸艦イワン・グレン]

プロジェクト11771大型揚陸艦の1番艦「イワン・グレン」は、カリーニングラード沿バルト造船工場『ヤンターリ』で2004年12月24日に起工され、それから約8年後の2012年5月18日に進水しました。
[新型揚陸艦イワン・グレンは進水する]


進水から3年以上経った2015年10月9日、ようやく係留試験が始まりました。
[ロシア海軍の新型揚陸艦イワン・グレンは係留試験を開始した]

ロシア海軍への引き渡しは2015年末に予定されていたのですが、2016年に延期されました。
[大型揚陸艦イワン・グレンは2016年にロシア海軍へ引き渡される]
[ロシア海軍の新世代水上艦の就役は2016年に延期された]

「イワン・グレン」は、2016年1月下旬から航行試験開始前の消磁作業を行ないました。
[ロシア海軍の最新鋭大型揚陸艦イワン・グレン近影(2016年1月下旬-2月中旬)]

「イワン・グレン」の航行試験(工場航行試験)開始時期は何度も延期されており、最近では5月末開始予定だったのですが、これも延期されました。
[ロシア海軍最新大型揚陸艦イワン・グレンは2016年5月末に航海試験を開始する]

6月17日、「イワン・グレン」は、ようやくカリーニングラード『ヤンターリ』造船所から「試験実施基地」即ちバルチースクへ移動しました。
[ロシア海軍最新鋭大型揚陸艦イワン・グレンはカリーニングラード造船所からバルチースク基地へ移動した]

6月21日、航行試験の為の本格的な出航準備が始まりました。
[ロシア海軍最新鋭大型揚陸艦イワン・グレンの航行試験が始まる]

6月25日、「イワン・グレン」は、初めての航行試験へ出発しました。
[ロシア海軍の最新鋭揚陸艦イワン・グレンは航海試験の為に出航した]

8月15日にはクロンシュタットへ入港し、8月23日~24日には輸送戦闘ヘリコプターKa-29の発着試験が行なわれました。
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その後もフィンランド湾で試験を行なっていた「イワン・グレン」は、8月28日に暴風海域で民間の小型ボートを保護しました。
[フィンランド湾で洋上試験中のロシア海軍最新大型揚陸艦イワン・グレンは暴風海域で民間艇を保護した]

フィンランド湾での航行試験は2016年8月31日に完了し、「イワン・グレン」バルチースクへ戻りました。
[ロシア海軍最新大型揚陸艦イワン・グレンはフィンランド湾での洋上試験を終えた]

しかし、その後に艦の消磁システムの不具合が発覚し、航行試験は中断されました。

「イワン・グレン」は2016年末までにロシア海軍へ引き渡される筈でしたが、またも翌年(2017年)に延期される事になりました。

「イワン・グレン」の航行試験は、2017年春に再開されます。
[ロシア海軍の最新大型揚陸艦イワン・グレンの航行試験は2017年春に再開される]
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「イワン・グレン」ロシア海軍への引き渡しは、2017年11月以降になるようです。


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2015年6月に起工されたプロジェクト11711大型揚陸艦2番艦「ピョートル・モルグノフ」の建造工事も進められていますが、同型の建造は2隻で終了します。
[ロシア海軍の為のイワン・グレン型揚陸艦2番艦ピョートル・モルグノフは起工された]
[ロシア海軍はプロジェクト11711大型揚陸艦(イワン・グレン型)の調達を2隻で打ち切る]

その後は、より大型の汎用揚陸艦の建造へ移行します。
[ロシア海軍の為の新たな汎用大型揚陸艦は『2018-2025年の国家軍備プログラム』において建造される]
[ロシア海軍将来汎用揚陸艦の為の新たな戦闘情報管理システムが開発される]

重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフを含むロシア海軍航空打撃艦グループは北海へ入った


『インタファクス』より
2017年1月25日14時40分配信
【ロシア海軍空母グループは北海へ入った】
モスクワ、1月25日、インタファクス-ロシア

ロシア海軍航空打撃艦グループは、水曜日にラマンシュ海峡(英仏海峡)で最も狭い場所であるパ=ド=カレー海峡を通過し、北海へ入った。
これは、国際自動識別システム(AIS)のデータにより示されている。

移動中のグループは、ブリテン、ポルトガル、ネーデルラント、ノルウェー、ドイツの少なくとも7隻の艦から成るNATO艦隊に追跡されている。
ラマンシュ海峡を通過中のロシア艦船の上空を、アメリカ合衆国海軍対潜哨戒機が高度150メートルを維持して監視飛行を行なった。
更に、ブリテン戦闘機「タイフーン」が空中哨戒を行なった。

ロシア空母グループは、航空母艦「アドミラル・クズネツォフ」、巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」、大型揚陸艦「アレクサンドル・シャバリン」、給油船「レナ」、曳船「ニコライ・チケル」で構成されている。
グループへ加わっている補給船「セルゲイ・オシポフ」は、既にラマンシュ海峡を通過しており、現在、北海から登録基地バルチースクへ向かっている。

地中海航海からセヴェロモルスク基地へ戻るロシア航空艦グループは、2週間後に基地へ到着する見込みである。
「艦船は、2月9日にはセヴェロモルスク周辺へ戻ります」
火曜日、『インタファクス』セヴェロモルスクの軍機関の情報提供者より伝えられた。

航空打撃艦グループは、2016年10月15日に北方艦隊主要基地セヴェロモルスクを去った。
2016年11月15日、ロシア軍首脳は、「アドミラル・クズネツォフ」航空隊が歴史上初めて戦闘へ使用されたと発表した~艦上戦闘機は、シリア領内の軍事作戦へ関与していた。

「アドミラル・クズネツォフ」航空団は、艦上戦闘機MiG-29Su-33多目的ヘリコプターKa-27、電波位置特定巡視ヘリコプターKa-31で構成されている。
加えて、「アドミラル・クズネツォフ」の為に、新世代の艦上配置偵察-打撃ヘリコプターKa-52K「カトラン」(Ka-52「アリガートル」の艦載ヴァージョン)が用意されたと以前に『インタファクス』は報じた。
「カトラン」は、12月のロシアのテレビ番組で見られた。

「アドミラル・クズネツォフ」は、地中海で2機の戦闘機MiG-29Su-33を失った。
事故は着艦の際に発生し、飛行士は射出により脱出した。

艦船グループと共に、40機以上の飛行装置(航空機)が遠距離航海から戻ってくると以前にロシア連邦国防省は発表した。

(2016年)12月末、ロシア国防相セルゲイ・ショイグは、ロシア連邦大統領ウラジーミル・プーチンとの会談において、シリアでの新たな停戦を背景にして、この国のロシア軍グループを削減する機会が作られると述べた。



[重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフの経歴(ロシア国防省公式サイト)]
[空母アドミラル・クズネツォフ艦長セルゲイ・アルタモノフ]
[空母アドミラル・クズネツォフ第6次地中海遠征(2016年10月-)]

ロシア海軍北方艦隊重航空巡洋艦(空母)「アドミラル・クズネツォフ」を中核とする機動部隊は、2016年10月15日にセヴェロモルスクを出航し、地中海東部(シリア沖)へ向かいました。
[ロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフと重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーは地中海遠征へ出発した]

10月17日にはノルウェートロンヘイム沖を航行していました。
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「ロシア海軍空母機動部隊」は、10月19日午前にノルウェー沖の公海上で艦載機の飛行訓練を開始しました。
[ロシア海軍の正規空母アドミラル・クズネツォフの艦載機はノルウェー沖で飛行訓練を始めた]

「ロシア海軍空母機動部隊」ブリテン本土付近へ接近する為、ブリテン海軍は、同部隊を監視する為の艦を派遣しました。
[ブリテン海軍は英本土付近を通過するロシア海軍空母機動部隊を監視する為の軍艦を差し向ける]
[ロシア海軍のアドミラル・クズネツォフ機動部隊は英本土へ接近する]
[ブリテン海軍はロシア海軍空母機動部隊を監視する為に駆逐艦2隻とフリゲート1隻を派遣する]

10月21日、「ロシア海軍空母機動部隊」ラマンシュ海峡(英仏海峡)を通過しました。

[ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフ部隊はラマンシュ海峡(英仏海峡)を通過した]

10月24日にはポルトガル沖を航行していました。


10月25日にジブラルタル海峡を通過しました。


その後、ロシア航空艦グループ北アフリカスペイン領セウタへの寄港を予定していたようですが、スペイン側は、土壇場になって寄港許可を出し渋り、これに業を煮やしたロシアは、セウタへの寄港を諦めました。
[ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフ部隊はスペイン領セウタへの寄港を取りやめた]

更には、地中海中部マルタも、自国港内でのロシア艦船への燃料補給を認めない事を表明しました。
[ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフは遠洋航海中に外国港を訪れる必要は無い]

ロシア海軍空母部隊は、10月27日から29日に掛けてアルジェリア沖で支援船(給油船「セルゲイ・オシポフ」、「ドゥブナ」、「カーマ」)から洋上補給を行ないました。
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[ロシア国防相セルゲイ・ショイグはロシア海軍空母部隊の地中海遠征について語った]

11月3日にはアルジェリア東海岸沖で演習を行ないました。
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[ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフはアルジェリア沖に居る]

その後、ロシア海軍空母部隊地中海を東へ進みました。


11月3日にセヴァストーポリを出航し、11月4日にボスポラス海峡を通過した黒海艦隊警備艦(フリゲート)「アドミラル・グリゴロヴィチ」ロシア海軍空母機動部隊へ加わりました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新警備艦アドミラル・グリゴロヴィチはシリア沖へ向かった]

ロシア海軍空母機動部隊は、11月9日にはロードス島の南東海域で訓練飛行を実施しました。
11月10日~15日、11月17日~22日の期間には、キプロス島シリアの間の海域で訓練飛行とミサイル発射を実施します。
[ロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフ航空隊はシリアのアレッポ空爆を準備する]

11月9日、ロシア海軍空母機動部隊大型対潜艦「セヴェロモルスク」「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」は、接近するネーデルラント海軍潜水艦(ワルラス級)を発見しました。
[地中海東部のロシア海軍空母部隊の大型対潜艦は接近するオランダの潜水艦を発見した]

11月10日にはキプロス島南東海域へ進出し、シリア上空へ作戦の事前調査の為に艦上戦闘機Su-33、艦上戦闘機MiG-29KR/KUBRを飛ばしています。
[ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフの艦載機は作戦行動の事前調査の為にシリア上空を飛行する]

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ロシア海軍空母機動部隊は11月12日までにシリア沖へ到着し、艦載機の飛行訓練を始めました。
[重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフと重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーを中核とするロシア海軍空母機動部隊はシリア沖へ到着した]

11月13日には艦上戦闘機MiG-29Kが墜落しました。
[地中海東部のロシア海軍空母アドミラル・クズネツォフで艦上戦闘機MiG-29Kの墜落事故が発生した]
[ロシア海軍空母アドミラル・クズネツォフの艦上戦闘機MiG-29KRの墜落事故(2016年11月13日)・続報]

11月15日、「アドミラル・クズネツォフ」の艦載機(艦上戦闘機Su-33)は、初めてシリアへの空爆作戦へ参加しました。
[ロシア海軍の正規空母アドミラル・クズネツォフの艦載機は初めてシリア領内のテロ組織への攻撃へ参加した]


同じ11月15日には、フリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」シリア有翼ミサイルを発射しています。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新警備艦アドミラル・グリゴロヴィチはシリア領内のテロ組織へ巡航ミサイルを発射した]

「スモレンスク赤旗授与・ソ連邦英雄2度受賞ボリス・サフォーノフ記念第279独立艦上戦闘機航空連隊」Su-33は、2016年に地上爆撃用の特殊計算サブシステムSVP-24を装備しています。
[ロシア海軍航空隊の艦上戦闘機Su-33は地上攻撃の為の新たなシステムを装備する]
[ロシア海軍の艦上戦闘機Su-33は爆撃精度を向上させる為のシステムを装備している]

Su-33イドリブ県『アル=ヌスラ戦線』の施設を爆撃し、3名の野戦司令官を含む30名以上の戦闘員が死亡しました。
[ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフの艦上戦闘機Su-33の空爆によりアル=ヌスラ戦線の戦闘員30名以上が死亡した]


11月17日、ロシア航空宇宙軍戦略爆撃機Tu-95MSシリア領内のテロ組織『イスラム国』『アル=ヌスラ戦線』の施設へ有翼ミサイルを発射した事に呼応して、再び「アドミラル・クズネツォフ」艦上戦闘機Su-33シリア領内を爆撃しました。
[ロシア海軍の正規空母アドミラル・クズネツォフの艦載機は再びシリアのテロ組織を空爆した]

11月20日頃、「アドミラル・クズネツォフ」の艦載機(8機のSu-33と1機のMiG-29KR)は、初めてシリアフマイミーン航空基地(ラタキア郊外)へ着陸しました。
その後、艦載機は「アドミラル・クズネツォフ」へ戻りました。
[ロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフの艦載機は初めてシリアのフマイミーン基地へ着陸した]

12月5日、1機のSu-33「アドミラル・クズネツォフ」へ着艦した際、着艦拘束装置のケーブルを切ってしまった為に停止できず、海中に落ちました。
パイロットは脱出に成功しました。
[ロシア海軍の艦上戦闘機Su-33は地中海東部(シリア沖)で空母への着艦に失敗して海中へ落ちた]
[ロシア海軍空母アドミラル・クズネツォフの艦上戦闘機Su-33の海中落下事故(2016年12月5日)・続報]

「アドミラル・クズネツォフ」を中核とする空母機動部隊は、その後もシリアタルトゥース沖に留まりました。
[空母アドミラル・クズネツォフを中核とするロシア海軍空母群は完全に自立して行動している]

「アドミラル・クズネツォフ」を中核とする機動部隊は、2017年の新年を地中海で迎えました。
[ロシア海軍北方艦隊の空母アドミラル・クズネツォフは地中海で新年(2017年)を迎える]

シリアではロシアトルコ主導による停戦が成立し(2016年12月30日から発効)、国連安全保障理事会も、これを支持しています。

これを受け、ロシア海軍空母部隊は、2017年1月6日以降にシリア沖を離れる事になりました。
[ロシア海軍北方艦隊の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフと重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーは2017年1月に地中海を去る]
[ロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフはシリア沖を去る]

「アドミラル・クズネツォフ」航空隊は2016年11月中旬から12月末頃までにシリアテロ組織(イスラム国アル=ヌスラ戦線)の施設1252を破壊しました。
[ロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフ航空隊は1252のシリアのテロリスト施設を破壊した]

ロシア海軍空母部隊は、1月10日にはクレタ島西方海域へ到達しました。
[ロシア海軍北方艦隊の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは地中海東部を去る]

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1月11日にはリビア沖(おそらくはリビア東部沖)へ到達した「アドミラル・クズネツォフ」を、リビア国民軍司令官ハリーファ・ベルカシム・ハフタル元帥が訪れました。
[リビア国民軍司令官はロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフを訪れた]

今回、「アドミラル・クズネツォフ」は、40機程度の各種航空機を搭載しています。
[ロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは40機程度の搭載機を有する]

1月17日の時点では地中海西部に居ました。
[ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフは地中海西部に居る]

1月20日にジブラルタル海峡を通過して大西洋へ入りました。
[重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフを中核とするロシア海軍航空打撃艦グループはジブラルタル海峡を通過して大西洋へ出た]

ロシア海軍空母部隊ポルトガル沿岸を北上し、1月23日には同国沿岸海域を離脱しました。
[重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフを含むロシア海軍航空打撃艦グループはポルトガル沖を去った]

1月24日の午後にはラマンシュ海峡(英仏海峡)へ入りました。
[重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフを含むロシア海軍航空打撃艦グループはラマンシュ海峡(英仏海峡)へ入った]
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そして1月25日にはラマンシュ海峡(英仏海峡)から北海へ入りました。

ロシア海軍空母部隊は2月9日頃にセヴェロモルスクへ到着するようです。


シリア沖から離れた後、現在のロシア海軍空母部隊は、この6隻で構成されているようです。
[北方艦隊航空艦グループ](指揮官:北方艦隊副司令官ヴィクトール・ソコロフ中将)
重航空巡洋艦「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・クズネツォフ」
重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」
大型揚陸艦「アレクサンドル・シャバリン」(バルト艦隊)
大型海洋給油船「セルゲイ・オシポフ」
中型海洋給油船「レナ」(バルト艦隊)
救助曳船「ニコライ・チケル」


バルト艦隊大型揚陸艦「アレクサンドル・シャバリン」給油船「レナ」は、以前から地中海東部へ派遣されていましたが、北方艦隊航空打撃艦グループシリア沖を離れる際、一緒に帰路へ就いたようです。

ロシア海軍の為の新型掃海艦イワン・アントノフはサンクトペテルブルクで起工された

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『タス通信』より
2017年1月25日14時39分配信
【ロシア連邦海軍の為の第3のガラス繊維強化プラスチック製掃海艦はサンクトペテルブルクで起工された】
サンクトペテルブルク、1月25日/タス通信

ガラス繊維強化プラスチック製船体を持つ第3の掃海艦「イワン・アントノフ」は1月25日にサンクトペテルブルク『中部ネヴァ川造船工場』で起工された。
『タス通信』特派員は現地より報告した。

「これらの艦は、ロシア海軍の主要戦力構成の1つとなる事が求められています。
このシリーズの艦は、我が国の全ての艦隊で必要とされています。
私共は、来年以降、『中部ネヴァ川造船工場』から、このような艦を少なくとも1年に2隻は受領できる事を確信しております」

起工式典でロシア海軍副総司令官(軍備担当)ヴィクトール・ブルスク中将は話した。

このタイプの3番艦であり、第2の生産艦である海上掃海艦「イワン・アントノフ」ロシア連邦国防省との建造契約は、2014年4月に署名された。

プロジェクト12700「アレクサンドリト」掃海艦は、海洋中央設計局『アルマーズ』により設計された。
それは、艦自身へ配置される最新の水中音響ステーション(ソナー)、遠隔操作の自動水中無人機、自動化対機雷活動管理システムを使用出来る。
更には、従来の掃海兵装も使用できる。

「アレクサンドリト」シリーズ艦は、世界最大の真空注入により形成された単一のガラス繊維強化プラスチック製船体というユニーク性を有する。
トップ艦「アレクサンドル・オブホフ」は、2016年12月に海軍へ引き渡された。
2隻目の「ゲオルギー・クルバトフ」は工場で建造されている。
シリーズの4番艦も2017年に起工される。



[プロジェクト12700掃海艦]
ロシア海軍新世代掃海艦プロジェクト12700「アレクサンドリト」は、船体が一体成型のガラス繊維強化プラスチックで造られており、世界最大級の非金属船体艦です。
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プロジェクト12700の1番艦「アレクサンドル・オブホフ」は、2011年9月22日にサンクトペテルブルク「中部ネヴァ川造船工場」で起工され、2014年6月27日に進水し、2016年12月9日に就役しました。
[新世代掃海艦プロジェクト12700の1番艦アレクサンドル・オブホフはロシア海軍へ就役し、バルト艦隊へ編入された]

プロジェクト12700の2番艦「ゲオルギー・クルバトフ」は、2015年4月24日に起工され、2016年5月下旬までにガラス繊維強化プラスチックの船体の形成は完了しました。
[ロシア海軍の為の新型掃海艦ゲオルギー・クルバトフは起工された]
[ロシア海軍の為の新型掃海艦ゲオルギー・クルバトフの船体が形成される]

その後、艦内へ各種機器を設置する為、船体周辺に足場が組まれましたが、2016年6月7日夜に火災が発生しました。
[ロシア海軍の為に建造中の新型掃海艦ゲオルギー・クルバトフで火災が発生した]
この為、「ゲオルギー・クルバトフ」の進水は2017年に延期されました。

プロジェクト12700の3番艦の船体形成作業は2016年6月27日に始まりました。
[ロシア海軍の為の第3のプロジェクト12700掃海艦の建造が始まった]

そして2017年1月25日、3番艦は「イワン・アントノフ」と命名され、起工式典が開催されました。


既にプロジェクト12700掃海艦の4番艦の船体形成作業も2016年8月30日から始まっており、こちらも2017年春頃に正式に起工されます。
[ロシア海軍の為の第4のプロジェクト12700掃海艦の建造が始まった]

プロジェクト22350フリゲート1番艦アドミラル・ゴルシコフは2017年7月末にロシア海軍へ引き渡される

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『タス通信』より
2017年1月25日12時22分配信
【フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」は(2017年)7月末にロシア連邦海軍へ引き渡される】
モスクワ、1月25日/タス通信

プロジェクト22350フリゲートのトップ「アドミラル・ゴルシコフ」は7月末にロシア海軍へ引き渡される。
『統合造船業営団』総裁アレクセイ・ラフマノフは報道陣へ伝えた。

「兵装システムの試験の完了を考慮に入れた新たな期限が設定され、私が思いますに、この時期は、きちんと守り通す事が出来るでしょう。
従いまして、私共は、まず、2月末には検査を完了し、この種の兵装の射爆場での試験へ戻り、艦の戦闘装備の構成へ含める為の然るべき文書を割り当てなければなりません」

彼は話した。
新たな(引き渡し)時期の質問に答え、ラフマノフ「7月末です」と述べた。

「アドミラル・ゴルシコフ」は2006年初頭に起工され、2010年秋に進水した。
2014年11月、同艦は最初の試験へ出航した。
シリーズの2番艦「アドミラル・カサトノフ」は2014年に進水し、「アドミラル・ゴロフコ」と命名された3番艦の進水は2017年に予定されている。

プロジェクト22350艦は4500トンの排水量を有しており、29ノットまでの速力を発揮できる。
これらは、特に、ミサイル「オーニクス」「カリブル」、更には高射ミサイル複合体「ポリメント-リドゥート」を装備する。

[「イワン・グレン」の海軍への引き渡しは11月より前にはならない]
プロジェクト11711揚陸艦
のトップ「イワン・グレン」ロシア海軍への引き渡しは11月より前にはならないとラフマノフは述べた。

「おそらく、11月よりも前にはならないでしょう。
何故なら、消磁システムに関する非常に複雑な問題が有りますので。
作業が進めば、この仕事を終える事が出来るでしょう」
ラフマノフ
は話した。



[新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」型]
[アドミラル・ゴルシコフ型フリゲート(旧ブログ)]

「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・ゴルシコフ」(ソ連邦海軍元帥ゴルシコフ)は、サンクトペテルブルク市『北方造船所』で2006年2月1日に起工され、2010年10月29日に進水しました。


進水後、『北方造船所』の岸壁で艤装工事が進められました。
[艤装中のフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」]
[ロシア海軍新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」近影]
[ロシア海軍最新フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」近影(2013年3月)]

2013年7月末までに艦長オレグ・グセフ1等海佐以下186名の正規乗組員が乗艦しました。
[新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」へ正規乗組員全てが乗艦した]

2013年7月31日からは『北方造船所』岸壁で係留試験が開始されました。
[新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」の係留試験が始まった]

しかし、「アドミラル・ゴルシコフ」に搭載予定のA-192M 130mm単装砲の開発と製造は遅延に遅延を重ね、この為、「アドミラル・ ゴルシコフ」の就役も当初計画より大幅に遅れる事になりました。
[ロシア海軍への新世代フリゲート「アドミラル・ ゴルシコフ」の引き渡しは130mm砲の問題により延期される]

130mm砲は2014年9月に入り、ようやく「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」へ届けられ、「アドミラル・ゴルシコフ」に搭載されました。
[ロシア海軍新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」の為の130mm砲は完成した]
[ロシア海軍新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」に130mm砲が搭載された]

その後、「アドミラル・ゴルシコフ」は消磁作業を開始しました。
[ロシア海軍新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」は消磁作業を開始した]
[ロシア海軍新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」は航行試験の準備が出来ている]

11月8日、『北方造船所』岸壁を離れ、クロンシュタットへ到着しました。
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル-フロータ-ソヴィエツカヴァ-ソユーザ・ゴルシコフ"はサンクトペテルブルクを去った]
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル-フロータ-ソヴィエツカヴァ-ソユーザ・ゴルシコフ"はクロンシュタットへ到着した]

2014年11月18日、クロンシュタットを出航し、工場航行試験を開始しました。
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は工場航行試験を開始した]


「アドミラル・ゴルシコフ」の試験は、就役後の配備先となる北方艦隊海上射爆場、つまりバレンツ海へ移動して実施されるとも言われていましたが、結局はフィンランド湾で実施されることになりました。
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は北方艦隊で今後の洋上試験を実施する]
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は2015年5月中旬にフィンランド湾で洋上試験を行なう]

2015年5月15日、「アドミラル・ゴルシコフ」サンクトペテルブルクを抜錨し、洋上試験(第2段階)へ向かいました。
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は洋上試験の為に抜錨した]

その後はバルチースク基地へ移動し、洋上試験を続けていました。
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は洋上試験を再開した]

2015年7月26日の「ロシア海軍の日」には、バルチースクの観艦式へ参加しました。

[バルチースクの『海軍の日』記念観艦式にロシア海軍の最新鋭艦5隻が参加する]
[ロシア大統領ウラジーミル・プーチンはロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"を訪れた]

9月3日にバルチースクを出航し、9月7日にクロンシュタットへ到着しました。


9月11日、建造元の『北方造船所』は、「アドミラル・ゴルシコフ」バルト海における洋上試験(第2段階)を完了したと発表しました。
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は洋上試験の第2段階を完了した]

その同じ日、「アドミラル・ゴルシコフ」は午前9時にクロンシュタットを出航し、フィンランド湾で洋上試験を行ない、同日の午後8時に帰港しました。
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"はフィンランド湾で昼夜の洋上試験を行なった]


その後、バルチースク基地へ移動した「アドミラル・ゴルシコフ」は、9月22日に白海へ向けて出航しました。
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は白海へ向かった]

9月24日にはバルト海を出て北海へ入りました。
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"はバルト海を出て北海へ入った]

9月30日、白海沿岸セヴェロドヴィンスク(白海海軍基地)へ到着しました。
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は白海沿岸のセヴェロドヴィンスクへ到着した]

10月19日、「アドミラル・ゴルシコフ」国家受領試験を実施する為、白海へ出航しました。
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は洋上試験の最終段階を実施する為に白海へ出航した]

11月2日、A-192M「アルマート」130mm単装砲の発射試験が実施されました。
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は白海で130mm砲を発射した]

11月25日、白海有翼ミサイル(カリブル)の発射試験が行なわれました。
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は白海で巡航ミサイル"カリブル"を発射した]

2015年12月25日、白海での洋上試験の第1段階は完了しました。
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は白海での洋上試験第1段階を完了した]

その後、「アドミラル・ゴルシコフ」バレンツ海方面へ移動し、2016年2月24日にはA-192M「アルマート」130mm単装砲の対空射撃試験を実施しました。
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"はバレンツ海で砲撃試験を実施した]

2016年2月末からはロスリャコヴォ村(ムルマンスク近郊)をベースにして海上試験を続けました。
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3月初頭には艦載ヘリコプターKa-27の発着試験が行われました。
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"はヘリコプターの着艦試験を行なった]

3月23日にはA-192M「アルマート」130mm単装砲による海上砲撃試験が行われました。
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"はバレンツ海で海上目標への砲撃試験を行なった]

その後、「アドミラル・ゴルシコフ」は、北方艦隊基地セヴェロモルスクへ移動し、バレンツ海で各種試験が続けられました。
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"近影(2016年5月末-6月初頭)]

2016年7月末~8月初頭頃には、電子戦闘システム5P-28の試験が実施されました。
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"の電子戦闘システムの試験が実施された]





「アドミラル・ゴルシコフ」は、2016年11月~12月末までにロシア海軍へ引き渡される予定でした。
[最新鋭のプロジェクト22350フリゲート1番艦アドミラル・ゴルシコフは2016年12月にロシア海軍へ引き渡される]
[最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は2016年11月22日にロシア海軍への引き渡しが予定されている]

しかし、高射ミサイル複合体「ポリメント・リドゥート」に問題が発生しており、引き渡しの期日は未定となりました。
[最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"のロシア海軍への引き渡し時期は未だ明確では無い]

「アドミラル・ゴルシコフ」は2016年11月中旬までにバルチースクへ戻り、11月22日にバルチースクを出航しました。
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11月24日にはサンクトペテルブルク『北方造船所』へ到着しました。
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「アドミラル・ゴルシコフ」ロシア海軍への引き渡しは、2017年に延期されることになりました。
[プロジェクト22350フリゲート1番艦アドミラル・ゴルシコフのロシア海軍への引き渡しは2017年前半に延期された]

2017年1月21日には『北方造船所』の浮きドックへ入渠しました。
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「アドミラル・ゴルシコフ」ロシア海軍への引き渡しは、2017年7月末になるとの事です。


更に、プロジェクト11711大型揚陸艦「イワン・グレン」は、2017年11月頃にロシア海軍へ引き渡されるとの事です。
[ロシア海軍の最新大型揚陸艦イワン・グレンの航行試験は2017年春に再開される]

重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフを含むロシア海軍航空打撃艦グループはラマンシュ海峡(英仏海峡)へ入った

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『インタファクス』より
2017年1月24日16時52分配信
【ロシア海軍空母グループはNATO艦の監視下でラマンシュ海峡へ入った】
モスクワ、1月24日、インタファクス-ロシア

地中海航海からセヴェロモルスク基地へ戻る北方艦隊航空打撃艦グループは、火曜日の日中にラマンシュ海峡へ入った。
これは、(グループの)構成に含まれている補助船の配置に関する国際自動識別システム(AIS)のデータによる。

空母グループは、NATO(北大西洋条約機構)艦の濃密な監視下に在る。
その中には、ブリテン海軍フリゲート「セント・オールバンズ」、ノルウェー海軍フリゲート「ロアルド・アムンゼン」、更にはドイツ海軍補助艦が有る。

大西洋を移動するロシア艦船を追跡していたポルトガル海軍は、ロシア航空打撃艦グループ航空母艦「アドミラル・クズネツォフ」、巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」、大型揚陸艦「アレクサンドル・シャバリン」、給油船「レナ」、補給船「セルゲイ・オシポフ」、曳船「ニコライ・チケル」で構成されていると発表した。

ロシア航空艦グループは、2週間後に基地へ到着する見込みである。
「艦船は、2月9日にはセヴェロモルスク周辺へ戻ります」
火曜日、『インタファクス』セヴェロモルスクの軍機関の情報提供者より伝えられた。

航空打撃艦グループは、2016年10月15日に北方艦隊主要基地セヴェロモルスクを去った。
2016年11月15日、ロシア軍首脳は、「アドミラル・クズネツォフ」航空隊が歴史上初めて戦闘へ使用されたと発表した~艦上戦闘機は、シリア領内の軍事作戦へ関与していた。

「アドミラル・クズネツォフ」航空団は、艦上戦闘機MiG-29Su-33多目的ヘリコプターKa-27、電波位置特定巡視ヘリコプターKa-31で構成されている。
加えて、「アドミラル・クズネツォフ」の為に、新世代の艦上配置偵察-打撃ヘリコプターKa-52K「カトラン」(Ka-52「アリガートル」の艦載ヴァージョン)が用意されたと以前に『インタファクス』は報じた。
「カトラン」は、12月のロシアのテレビ番組で見られた。

「アドミラル・クズネツォフ」は、地中海で2機の戦闘機MiG-29Su-33を失った。
事故は着艦の際に発生し、飛行士は射出により脱出した。

艦船グループと共に、40機以上の飛行装置(航空機)が遠距離航海から戻ってくると以前にロシア連邦国防省は発表した。

(2016年)12月末、ロシア国防相セルゲイ・ショイグは、ロシア連邦大統領ウラジーミル・プーチンとの会談において、シリアでの新たな停戦を背景にして、この国のロシア軍グループを削減する機会が作られると述べた。



[重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフの経歴(ロシア国防省公式サイト)]
[空母アドミラル・クズネツォフ艦長セルゲイ・アルタモノフ]
[空母アドミラル・クズネツォフ第6次地中海遠征(2016年10月-)]

ロシア海軍北方艦隊重航空巡洋艦(空母)「アドミラル・クズネツォフ」を中核とする機動部隊は、2016年10月15日にセヴェロモルスクを出航し、地中海東部(シリア沖)へ向かいました。
[ロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフと重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーは地中海遠征へ出発した]

10月17日にはノルウェートロンヘイム沖を航行していました。
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「ロシア海軍空母機動部隊」は、10月19日午前にノルウェー沖の公海上で艦載機の飛行訓練を開始しました。
[ロシア海軍の正規空母アドミラル・クズネツォフの艦載機はノルウェー沖で飛行訓練を始めた]

「ロシア海軍空母機動部隊」ブリテン本土付近へ接近する為、ブリテン海軍は、同部隊を監視する為の艦を派遣しました。
[ブリテン海軍は英本土付近を通過するロシア海軍空母機動部隊を監視する為の軍艦を差し向ける]
[ロシア海軍のアドミラル・クズネツォフ機動部隊は英本土へ接近する]
[ブリテン海軍はロシア海軍空母機動部隊を監視する為に駆逐艦2隻とフリゲート1隻を派遣する]

10月21日、「ロシア海軍空母機動部隊」ラマンシュ海峡(英仏海峡)を通過しました。

[ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフ部隊はラマンシュ海峡(英仏海峡)を通過した]

10月24日にはポルトガル沖を航行していました。


10月25日にジブラルタル海峡を通過しました。


その後、ロシア航空艦グループ北アフリカスペイン領セウタへの寄港を予定していたようですが、スペイン側は、土壇場になって寄港許可を出し渋り、これに業を煮やしたロシアは、セウタへの寄港を諦めました。
[ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフ部隊はスペイン領セウタへの寄港を取りやめた]

更には、地中海中部マルタも、自国港内でのロシア艦船への燃料補給を認めない事を表明しました。
[ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフは遠洋航海中に外国港を訪れる必要は無い]

ロシア海軍空母部隊は、10月27日から29日に掛けてアルジェリア沖で支援船(給油船「セルゲイ・オシポフ」、「ドゥブナ」、「カーマ」)から洋上補給を行ないました。
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[ロシア国防相セルゲイ・ショイグはロシア海軍空母部隊の地中海遠征について語った]

11月3日にはアルジェリア東海岸沖で演習を行ないました。
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[ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフはアルジェリア沖に居る]

その後、ロシア海軍空母部隊地中海を東へ進みました。


11月3日にセヴァストーポリを出航し、11月4日にボスポラス海峡を通過した黒海艦隊警備艦(フリゲート)「アドミラル・グリゴロヴィチ」ロシア海軍空母機動部隊へ加わりました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新警備艦アドミラル・グリゴロヴィチはシリア沖へ向かった]

ロシア海軍空母機動部隊は、11月9日にはロードス島の南東海域で訓練飛行を実施しました。
11月10日~15日、11月17日~22日の期間には、キプロス島シリアの間の海域で訓練飛行とミサイル発射を実施します。
[ロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフ航空隊はシリアのアレッポ空爆を準備する]

11月9日、ロシア海軍空母機動部隊大型対潜艦「セヴェロモルスク」「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」は、接近するネーデルラント海軍潜水艦(ワルラス級)を発見しました。
[地中海東部のロシア海軍空母部隊の大型対潜艦は接近するオランダの潜水艦を発見した]

11月10日にはキプロス島南東海域へ進出し、シリア上空へ作戦の事前調査の為に艦上戦闘機Su-33、艦上戦闘機MiG-29KR/KUBRを飛ばしています。
[ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフの艦載機は作戦行動の事前調査の為にシリア上空を飛行する]

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ロシア海軍空母機動部隊は11月12日までにシリア沖へ到着し、艦載機の飛行訓練を始めました。
[重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフと重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーを中核とするロシア海軍空母機動部隊はシリア沖へ到着した]

11月13日には艦上戦闘機MiG-29Kが墜落しました。
[地中海東部のロシア海軍空母アドミラル・クズネツォフで艦上戦闘機MiG-29Kの墜落事故が発生した]
[ロシア海軍空母アドミラル・クズネツォフの艦上戦闘機MiG-29KRの墜落事故(2016年11月13日)・続報]

11月15日、「アドミラル・クズネツォフ」の艦載機(艦上戦闘機Su-33)は、初めてシリアへの空爆作戦へ参加しました。
[ロシア海軍の正規空母アドミラル・クズネツォフの艦載機は初めてシリア領内のテロ組織への攻撃へ参加した]


同じ11月15日には、フリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」シリア有翼ミサイルを発射しています。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新警備艦アドミラル・グリゴロヴィチはシリア領内のテロ組織へ巡航ミサイルを発射した]

「スモレンスク赤旗授与・ソ連邦英雄2度受賞ボリス・サフォーノフ記念第279独立艦上戦闘機航空連隊」Su-33は、2016年に地上爆撃用の特殊計算サブシステムSVP-24を装備しています。
[ロシア海軍航空隊の艦上戦闘機Su-33は地上攻撃の為の新たなシステムを装備する]
[ロシア海軍の艦上戦闘機Su-33は爆撃精度を向上させる為のシステムを装備している]

Su-33イドリブ県『アル=ヌスラ戦線』の施設を爆撃し、3名の野戦司令官を含む30名以上の戦闘員が死亡しました。
[ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフの艦上戦闘機Su-33の空爆によりアル=ヌスラ戦線の戦闘員30名以上が死亡した]


11月17日、ロシア航空宇宙軍戦略爆撃機Tu-95MSシリア領内のテロ組織『イスラム国』『アル=ヌスラ戦線』の施設へ有翼ミサイルを発射した事に呼応して、再び「アドミラル・クズネツォフ」艦上戦闘機Su-33シリア領内を爆撃しました。
[ロシア海軍の正規空母アドミラル・クズネツォフの艦載機は再びシリアのテロ組織を空爆した]

11月20日頃、「アドミラル・クズネツォフ」の艦載機(8機のSu-33と1機のMiG-29KR)は、初めてシリアフマイミーン航空基地(ラタキア郊外)へ着陸しました。
その後、艦載機は「アドミラル・クズネツォフ」へ戻りました。
[ロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフの艦載機は初めてシリアのフマイミーン基地へ着陸した]

12月5日、1機のSu-33「アドミラル・クズネツォフ」へ着艦した際、着艦拘束装置のケーブルを切ってしまった為に停止できず、海中に落ちました。
パイロットは脱出に成功しました。
[ロシア海軍の艦上戦闘機Su-33は地中海東部(シリア沖)で空母への着艦に失敗して海中へ落ちた]
[ロシア海軍空母アドミラル・クズネツォフの艦上戦闘機Su-33の海中落下事故(2016年12月5日)・続報]

「アドミラル・クズネツォフ」を中核とする空母機動部隊は、その後もシリアタルトゥース沖に留まりました。
[空母アドミラル・クズネツォフを中核とするロシア海軍空母群は完全に自立して行動している]

「アドミラル・クズネツォフ」を中核とする機動部隊は、2017年の新年を地中海で迎えました。
[ロシア海軍北方艦隊の空母アドミラル・クズネツォフは地中海で新年(2017年)を迎える]

シリアではロシアトルコ主導による停戦が成立し(2016年12月30日から発効)、国連安全保障理事会も、これを支持しています。

これを受け、ロシア海軍空母部隊は、2017年1月6日以降にシリア沖を離れる事になりました。
[ロシア海軍北方艦隊の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフと重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーは2017年1月に地中海を去る]
[ロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフはシリア沖を去る]

「アドミラル・クズネツォフ」航空隊は2016年11月中旬から12月末頃までにシリアテロ組織(イスラム国アル=ヌスラ戦線)の施設1252を破壊しました。
[ロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフ航空隊は1252のシリアのテロリスト施設を破壊した]

ロシア海軍空母部隊は、1月10日にはクレタ島西方海域へ到達しました。
[ロシア海軍北方艦隊の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは地中海東部を去る]

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1月11日にはリビア沖(おそらくはリビア東部沖)へ到達した「アドミラル・クズネツォフ」を、リビア国民軍司令官ハリーファ・ベルカシム・ハフタル元帥が訪れました。
[リビア国民軍司令官はロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフを訪れた]

今回、「アドミラル・クズネツォフ」は、40機程度の各種航空機を搭載しています。
[ロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは40機程度の搭載機を有する]

1月17日の時点では地中海西部に居ました。
[ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフは地中海西部に居る]

1月20日にジブラルタル海峡を通過して大西洋へ入りました。
[重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフを中核とするロシア海軍航空打撃艦グループはジブラルタル海峡を通過して大西洋へ出た]

ロシア海軍空母部隊ポルトガル沿岸を北上し、1月23日には同国沿岸海域を離脱しました。
[重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフを含むロシア海軍航空打撃艦グループはポルトガル沖を去った]

そして1月24日の午後にはラマンシュ海峡(英仏海峡)付近へ到達しました。
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ロシア海軍空母部隊は2月9日頃にセヴェロモルスクへ到着するようです。


シリア沖から離れた後、現在のロシア海軍空母部隊は、この6隻で構成されているようです。
[北方艦隊航空艦グループ](指揮官:北方艦隊副司令官ヴィクトール・ソコロフ中将)
重航空巡洋艦「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・クズネツォフ」
重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」
大型揚陸艦「アレクサンドル・シャバリン」(バルト艦隊)
大型海洋給油船「セルゲイ・オシポフ」
中型海洋給油船「レナ」(バルト艦隊)
救助曳船「ニコライ・チケル」


バルト艦隊大型揚陸艦「アレクサンドル・シャバリン」給油船「レナ」は、以前から地中海東部へ派遣されていましたが、北方艦隊航空打撃艦グループシリア沖を離れる際、一緒に帰路へ就いたようです。

インド海軍及び日本海上自衛隊と合同演習を行なったロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊はウラジオストクへ帰投した

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2017年1月25日6時42分配信
【太平洋艦隊艦船支隊は遠距離航海の後にウラジオストクへ戻った】
ウラジオストク、1月25日-ロシア通信社ノーボスチ

大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」大型海洋給油船「ボリス・ブートマ」で構成される太平洋艦隊戦闘艦支隊は、遠距離航海から太平洋艦隊主要基地ウラジオストクへ戻った。
『ロシア通信社ノーボスチ』東方軍管区下の太平洋艦隊広報サービス・情報供給部長ウラジーミル・マトヴェーエフより伝えられた。

「戦闘艦支隊を出迎える為の式典には、太平洋艦隊司令部、ウラジオストク行政府、退役将兵と社会団体の代表、軍事船員の家族と親類が出席しました。
伝統により、乗組員は子豚の丸焼きで歓迎されました。
当局から遠距離航海で顕著な功績が有ったと認められた将兵は表彰状を授与されました」
マトヴェーエフ
は伝えた。

彼は、エドゥアルド・ミハイロフ少将指揮下の太平洋艦隊の戦闘艦は、2016年10月から世界の大洋海域で遠距離航海任務を遂行していた事を想い起した。
航海中に艦船は17000海里以上を航行した。

太平洋艦隊船員は、インドネシアタンジュンプリオク港への業務訪問で国際兵器展示会『インドディフェンス-2016』へ参加し、タイ王国サッタヒープ港への寄港を行なった。
2016年12月中旬にはインド共和国ヴィシャーカパトナム港への寄港を行ない、ベンガル湾でのロシア-インド海軍演習『インドラ・ネイヴィー-2016』へ参加した。

2017年1月に艦船はマニラ港(フィリピン)、釜山港(大韓民国)、舞鶴港(日本)への訪問を行なった。
舞鶴港への訪問を終えた後、艦船はロシア-日本海軍合同海上救助演習『SAREX』へ参加した。



[ロシア-インド海軍合同演習『インドラ・ネイヴィー-2016』(2016年12月)]

太平洋艦隊艦船支隊は2016年10月15日にウラジオストクを出航しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊はインド洋へ向かった]

[太平洋艦隊艦船支隊](指揮官:沿海地方小艦隊副司令官エドゥアルド・ミハイロフ少将)
大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」
駆逐艦「ブイストルイ」
大型海洋給油船「ボリス・ブートマ」
救助曳船「アラタウ」


支隊は10月20日午後5時頃に対馬海峡を通過しました。
『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2016年10月21日発表
【ロシア海軍艦艇の動向について】

11月1日にインドネシアタンジュンプリオク港を訪れました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊はインドネシアのタンジュンプリオク港を訪問した]

11月6日にタンジュンプリオク港から出航しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊はインドネシアを去った]


その後、駆逐艦「ブイストルイ」救助曳船「アラタウ」の2隻は本隊と別れ、11月17日午後3時頃には対馬海峡を北上しました。
『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2016年11月18日発表
【ロシア海軍艦艇の動向について】

11月21日までに駆逐艦「ブイストルイ」ウラジオストクへ帰港しました。
救助曳船「アラタウ」も帰港したようです。
[ロシア海軍太平洋艦隊の駆逐艦ブイストルイはウラジオストクへ帰投した]


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一方、大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」、大型海洋給油船「ボリス・ブートマ」の2隻となった太平洋艦隊艦船支隊は12月初頭にタイ王国サッタヒープ港を訪れ、12月6日に出航しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊はタイ訪問を終えた]

太平洋艦隊艦船支隊は、12月14日から21日までヴィシャーカパトナムベンガル湾で実施されるロシア-インド海軍合同演習『インドラ・ネイヴィー-2016』へ参加します。
(ベンガル湾での実際の海上演習は12月18日から21日まで)
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊はインド海軍との合同演習『インドラ・ネイヴィー-2016』へ参加する]

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12月14日、太平洋艦隊艦船支隊ヴィシャーカパトナムへ到着しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊はインドのヴィシャーカパトナム港へ到着した]


12月15日には合同演習の打ち合わせが行なわれました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア軍管区(艦隊)広報サービス発表
2016年12月15日13時40分配信
【ロシア-インド海軍演習『インドラ・ネイヴィー-2016』の参加者は合同実地行動の準備を行なう】

12月16日には、両国の演習参加艦の相互訪問と手旗信号の伝達訓練が行われました。
[ロシア海軍とインド海軍は互いの艦を相互訪問した]

12月17日には、殉職したインド海軍将兵の記念碑へ献花しました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア連邦国防省情報・マスコミュニケーション部発表
2016年12月17日6時7分配信
【演習『インドラ・ネイヴィー-2016』の参加者は死亡した船員の記憶に敬意を表した】

12月18日には、合同演習における海軍歩兵部隊の行動についての最終打ち合わせと、両国海軍将兵のスポーツ競技会が行なわれました。
[ロシア海軍とインド海軍の代表は合同演習『インドラ・ネイヴィー-2016』での行動についての最終打ち合わせを行なった]

12月19日、ロシア海軍インド海軍の演習参加艦は、演習実施海域ベンガル湾へ出航しました。
[合同演習『インドラ・ネイヴィー-2016』へ参加するロシア海軍とインド海軍の艦船はベンガル湾へ向かった]


その後、ロシア海軍インド海軍の艦はベンガル湾で砲撃訓練や通信訓練、夜間の機動訓練を行ないました。
[ロシア海軍とインド海軍はベンガル湾で合同演習『インドラ・ネイヴィー-2016』を実施する]

12月20日もベンガル湾で対潜戦闘、対空戦闘、海賊船撃退訓練が行なわれました。
[ロシア海軍とインド海軍はベンガル湾で合同砲撃訓練を行なった]
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『インドラ・ネイヴィー-2016』は12月21日に終了し、太平洋艦隊艦船支隊は、海上でインド海軍艦船部隊と別れました。
[ロシア海軍とインド海軍の合同演習『インドラ・ネイヴィー-2016』は終了した]

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その後、太平洋艦隊艦船支隊は帰路に就き、南シナ海で2017年の新年を迎えました。
[インド海軍との合同演習へ参加したロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊は南シナ海で新年(2017年)を迎える]

2017年1月3日にフィリピンマニラ港を訪問しました。

[ロシア海軍太平洋艦隊艦船はフィリピンのマニラを訪問した]

1月6日、フィリピン大統領ロドリゴ・ドゥテルテ氏は大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」を視察しました。
[フィリピン大統領ドゥテルテはロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・トリブツを視察した]

太平洋艦隊艦船支隊は、1月7日にマニラ港訪問を終えて出航しました。

1月12日午後6時頃に対馬海峡を通過し、韓国方面へ向かいました。
『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2017年1月16日発表
【ロシア海軍艦艇の動向について】

1月13日に韓国釜山港へ到着しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船は韓国の釜山港を訪れた]

1月18日に釜山港を出航し、日本へ向かいました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊は韓国の釜山を去り、日本の舞鶴へ向かった]
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太平洋艦隊艦船支隊は、1月20日に日本舞鶴港へ入港しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊は日本の舞鶴港を訪れた]

1月21日には、「アドミラル・トリブツ」が一般公開されました。

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そして1月23日、ロシア海軍日本海上自衛隊の合同演習が若狭湾で実施されました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊は日本海上自衛隊と合同演習を行なった]
日本海上自衛隊からは、ヘリコプター護衛艦DDH-181「ひゅうが」多用途支援艦AMS-4301「ひうち」が参加します。

若狭湾は悪天候の為、当初予定されていた合同での捜索救助訓練の実施が危ぶまれていましたが、無事に実施できました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊は日本海上自衛隊と合同捜索救助演習を行なった]

合同演習が終わった後、太平洋艦隊艦船支隊日本を去り、1月25日にウラジオストクへ帰投しました。

ロシア海軍の第4世代多用途原潜ヤーセン級4番艦クラスノヤルスクの船体の水圧試験が行なわれた

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2017年1月23日17時47分配信
【原子力潜水艦「クラスノヤルスク」は水圧試験を成功裏に経過した】
モスクワ、1月23日-ロシア通信社ノーボスチ

プロジェクト885M「ヤーセン」多目的原子力潜水艦「クラスノヤルスク」は、強度船体(耐圧殻)の水圧試験プログラムを成功裏に完了した。
月曜日に造船工場『セヴマシュ』広報サービスは発表した。

「クラスノヤルスク」は、 7隻の建造が計画されているプロジェクト「ヤーセン」原子力潜水艦シリーズの4隻目である。
現在、(ロシア)海軍の戦闘編制においては、このタイプの潜水艦のトップ「セヴェロドヴィンスク」が勤務に就いている。
最後の「ヤーセン」の起工は、2017年に実行されなければならない。

「原子力潜水艦クラスノヤルスク(プロジェクト「ヤーセン-M」)は、建造の重要段階の1つ~強度船体と、その構造の水圧試験を完了しました」
声明では、こう述べられた。

広報サービスは、原子力潜水艦は成功裏に水密検査を経過し、船体は設計データ上で考慮された特性に耐え抜いた事を説明した。
現在、船体の準備に関連した更なる主要作業と、絶縁及び組み立て作業が進められている。

多目的原子力潜水艦「ヤーセン」は、音響フィールドのレベルが減少した第4世代艦である。
それは、地上及び水上、水中の対象を破壊する為に意図されている。
これらの潜水艦の兵装は、1500kmまでの距離で海上及び地上の目標を破壊できる有翼ミサイル「カリブル」「オーニクス」、更には汎用深海誘導魚雷で構成されている。
「ヤーセン」は13800トンの排水量を有しており、深度600メートルまでの潜航と、31ノットまでの水中速力の発揮が可能である。



[新世代多用途原潜ヤーセン級(旧ブログ)]
[新世代多用途原潜ヤーセン級]
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ロシア海軍第4世代多目的原子力潜水艦プロジェクト885M「ヤーセン-M」原子力水中巡洋艦「クラスノヤルスク」は、2014年7月27日に起工されました。
[多用途原潜ヤーセン級4番艦クラスノヤルスク(と戦略原潜ボレイ級5番艦)はロシア海軍の日に起工された]

これまで起工後の建造工事の進捗状況は全く明らかにされていませんでしたが、2017年1月23日までに船体の水圧試験が終了しました。

現在の所、「クラスノヤルスク」は、2020年にロシア海軍へ引き渡される予定です。


ロシア海軍第4世代原子力潜水艦であるプロジェクト885「ヤーセン」原子力水中巡洋艦は、これまでに6隻がセヴェロドヴィンスク市「セヴマシュ」で起工され、このうち1隻が就役済みです。

1番艦K-560「セヴェロドヴィンスク」は1993年12月21日に起工され、2010年6月15日に進水、2013年12月30日に竣工、2014年6月17日に就役し、北方艦隊第11対空母原潜師団へ編入されました。
[ロシア海軍最新鋭多用途原潜セヴェロドヴィンスクに聖アンドレイ旗は揚がった]
就役後も各種試験と慣熟訓練に従事していましたが、2016年3月までに終了しました。
[ロシア海軍最新鋭多用途原潜セヴェロドヴィンスクは戦闘演習の為に出航する]
[ロシア海軍北方艦隊はバレンツ海で対潜戦闘訓練を行なった]
[ロシア海軍最新鋭原子力水中巡洋艦セヴェロドヴィンスクはバレンツ海から巡航ミサイル"カリブル"を発射した]
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2番艦「カザン」からは改良型のプロジェクト885Mとなり、2009年7月24日に起工されました。
ロシア海軍への引き渡しは2018年に予定されています。
[新世代多用途原潜カザンと戦略原潜クニャージ・ウラジーミルは2018年にロシア海軍へ引き渡される]

3番艦(改「ヤーセン」級としては2隻目)「ノヴォシビルスク」は2013年7月26日に起工されました。
ロシア海軍への引き渡しは2019年に予定されています。
[ヤーセン級多用途原潜3番艦ノヴォシビルスクは起工された]

4番艦(改「ヤーセン」級としては3隻目)「クラスノヤルスク」は、2014年7月27日に起工され、ロシア海軍への引き渡しは2020年に予定されています。

5番艦(改「ヤーセン」級としては4隻目)「アルハンゲリスク」は、2015年3月19日に起工されました。
ロシア海軍への引き渡しは2021年に予定されています。
[ロシア海軍の為のヤーセン級多用途原潜5番艦アルハンゲリスクは起工された]

6番艦(改「ヤーセン」級としては5隻目)「ペルミ」は、2016年7月29日に起工されました。
ロシア海軍への引き渡しは2022年に予定されています。
[ロシア海軍の為の第6のヤーセン級原子力水中巡洋艦ペルミはセヴェロドヴィンスクで起工された]

7番艦(改「ヤーセン」級としては6隻目)の起工は2017年に、ロシア海軍への引き渡しは2023年に予定されています。
[ロシア海軍第4世代多用途原潜ヤーセン級は2023年までに計7隻が就役する]


「ヤーセン」級シリーズの建造は7隻で終了する予定であり、その後は第5世代原子力潜水艦「ハスキー」級の建造へ移行します。
[ロシア海軍第5世代多用途原子力潜水艦ハスキー級の建造契約は2018年以降に締結される]

重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフを含むロシア海軍航空打撃艦グループはポルトガル沖を去った

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『インタファクス』より
2017年1月23日16時31分配信
【ポルトガル海軍は大西洋でロシア空母グループの追跡を停止した】
モスクワ、1月23日、インタファクス-ロシア

ポルトガル戦闘艦は、セヴェロモルスク基地へ戻る北方艦隊航空艦打撃グループ大西洋上の同国の排他的経済水域から出た後、その追跡を停止した。
月曜日、同国の海軍司令部は発表した。

ポルトガル海軍によると、ロシア艦船グループの構成は、航空母艦「アドミラル・クズネツォフ」、巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」、大型揚陸艦「アレクサンドル・シャバリン」、給油船「レナ」、補給船「セルゲイ・オシポフ」、曳船「ニコライ・チケル」である。

声明は、ロシア艦船は、モスクワ時間で金曜日(1月20日)22時0分にポルトガル排他的経済水域へ入った事を指摘した。
それは、同国の南方で哨戒艦「フィゲイラ-ダ-フォス」及び2隻の哨戒艇と出会い、随行した後だった。

同国西河岸でロシアグループを追尾する為、更にフリゲート「バルトロメウ・ディアス」が参加した。
彼等は全て、モスクワ時間で月曜日(1月23日)の1時0分までロシア空母グループへ付き添っていた。
その後、北方艦隊の艦船は、ポルトガル北方沿岸の排他的経済水域を去った。

声明は更に、現在、ロシア空母グループは、他のNATO(北大西洋条約機構)加盟国の艦により監視されている事を指摘した。

ロシア参謀本部総長ヴァレリー・ゲラシモフは、以前に空母グループは、シリアロシア連邦軍グループの削減の枠組みにおいて地中海を去ると語った。



[重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフの経歴(ロシア国防省公式サイト)]
[空母アドミラル・クズネツォフ艦長セルゲイ・アルタモノフ]
[空母アドミラル・クズネツォフ第6次地中海遠征(2016年10月-)]

ロシア海軍北方艦隊重航空巡洋艦(空母)「アドミラル・クズネツォフ」を中核とする機動部隊は、2016年10月15日にセヴェロモルスクを出航し、地中海東部(シリア沖)へ向かいました。
[ロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフと重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーは地中海遠征へ出発した]

10月17日にはノルウェートロンヘイム沖を航行していました。
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「ロシア海軍空母機動部隊」は、10月19日午前にノルウェー沖の公海上で艦載機の飛行訓練を開始しました。
[ロシア海軍の正規空母アドミラル・クズネツォフの艦載機はノルウェー沖で飛行訓練を始めた]

「ロシア海軍空母機動部隊」ブリテン本土付近へ接近する為、ブリテン海軍は、同部隊を監視する為の艦を派遣しました。
[ブリテン海軍は英本土付近を通過するロシア海軍空母機動部隊を監視する為の軍艦を差し向ける]
[ロシア海軍のアドミラル・クズネツォフ機動部隊は英本土へ接近する]
[ブリテン海軍はロシア海軍空母機動部隊を監視する為に駆逐艦2隻とフリゲート1隻を派遣する]

10月21日、「ロシア海軍空母機動部隊」ラマンシュ海峡(英仏海峡)を通過しました。

[ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフ部隊はラマンシュ海峡(英仏海峡)を通過した]

10月24日にはポルトガル沖を航行していました。


10月25日にジブラルタル海峡を通過しました。


その後、ロシア航空艦グループ北アフリカスペイン領セウタへの寄港を予定していたようですが、スペイン側は、土壇場になって寄港許可を出し渋り、これに業を煮やしたロシアは、セウタへの寄港を諦めました。
[ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフ部隊はスペイン領セウタへの寄港を取りやめた]

更には、地中海中部マルタも、自国港内でのロシア艦船への燃料補給を認めない事を表明しました。
[ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフは遠洋航海中に外国港を訪れる必要は無い]

ロシア海軍空母部隊は、10月27日から29日に掛けてアルジェリア沖で支援船(給油船「セルゲイ・オシポフ」、「ドゥブナ」、「カーマ」)から洋上補給を行ないました。
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[ロシア国防相セルゲイ・ショイグはロシア海軍空母部隊の地中海遠征について語った]

11月3日にはアルジェリア東海岸沖で演習を行ないました。
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[ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフはアルジェリア沖に居る]

その後、ロシア海軍空母部隊地中海を東へ進みました。


11月3日にセヴァストーポリを出航し、11月4日にボスポラス海峡を通過した黒海艦隊警備艦(フリゲート)「アドミラル・グリゴロヴィチ」ロシア海軍空母機動部隊へ加わりました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新警備艦アドミラル・グリゴロヴィチはシリア沖へ向かった]

ロシア海軍空母機動部隊は、11月9日にはロードス島の南東海域で訓練飛行を実施しました。
11月10日~15日、11月17日~22日の期間には、キプロス島シリアの間の海域で訓練飛行とミサイル発射を実施します。
[ロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフ航空隊はシリアのアレッポ空爆を準備する]

11月9日、ロシア海軍空母機動部隊大型対潜艦「セヴェロモルスク」「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」は、接近するネーデルラント海軍潜水艦(ワルラス級)を発見しました。
[地中海東部のロシア海軍空母部隊の大型対潜艦は接近するオランダの潜水艦を発見した]

11月10日にはキプロス島南東海域へ進出し、シリア上空へ作戦の事前調査の為に艦上戦闘機Su-33、艦上戦闘機MiG-29KR/KUBRを飛ばしています。
[ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフの艦載機は作戦行動の事前調査の為にシリア上空を飛行する]

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ロシア海軍空母機動部隊は11月12日までにシリア沖へ到着し、艦載機の飛行訓練を始めました。
[重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフと重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーを中核とするロシア海軍空母機動部隊はシリア沖へ到着した]

11月13日には艦上戦闘機MiG-29Kが墜落しました。
[地中海東部のロシア海軍空母アドミラル・クズネツォフで艦上戦闘機MiG-29Kの墜落事故が発生した]
[ロシア海軍空母アドミラル・クズネツォフの艦上戦闘機MiG-29KRの墜落事故(2016年11月13日)・続報]

11月15日、「アドミラル・クズネツォフ」の艦載機(艦上戦闘機Su-33)は、初めてシリアへの空爆作戦へ参加しました。
[ロシア海軍の正規空母アドミラル・クズネツォフの艦載機は初めてシリア領内のテロ組織への攻撃へ参加した]


同じ11月15日には、フリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」シリア有翼ミサイルを発射しています。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新警備艦アドミラル・グリゴロヴィチはシリア領内のテロ組織へ巡航ミサイルを発射した]

「スモレンスク赤旗授与・ソ連邦英雄2度受賞ボリス・サフォーノフ記念第279独立艦上戦闘機航空連隊」Su-33は、最近、地上爆撃用の特殊計算サブシステムSVP-24を装備しています。
[ロシア海軍航空隊の艦上戦闘機Su-33は地上攻撃の為の新たなシステムを装備する]
[ロシア海軍の艦上戦闘機Su-33は爆撃精度を向上させる為のシステムを装備している]

Su-33イドリブ県『アル=ヌスラ戦線』の施設を爆撃し、3名の野戦司令官を含む30名以上の戦闘員が死亡しました。
[ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフの艦上戦闘機Su-33の空爆によりアル=ヌスラ戦線の戦闘員30名以上が死亡した]


11月17日、ロシア航空宇宙軍戦略爆撃機Tu-95MSシリア領内のテロ組織『イスラム国』『アル=ヌスラ戦線』の施設へ有翼ミサイルを発射した事に呼応して、再び「アドミラル・クズネツォフ」艦上戦闘機Su-33シリア領内を爆撃しました。
[ロシア海軍の正規空母アドミラル・クズネツォフの艦載機は再びシリアのテロ組織を空爆した]

11月20日頃、「アドミラル・クズネツォフ」の艦載機(8機のSu-33と1機のMiG-29KR)は、初めてシリアフマイミーン航空基地(ラタキア郊外)へ着陸しました。
その後、艦載機は「アドミラル・クズネツォフ」へ戻りました。
[ロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフの艦載機は初めてシリアのフマイミーン基地へ着陸した]

12月5日、1機のSu-33「アドミラル・クズネツォフ」へ着艦した際、着艦拘束装置のケーブルを切ってしまった為に停止できず、海中に落ちました。
パイロットは脱出に成功しました。
[ロシア海軍の艦上戦闘機Su-33は地中海東部(シリア沖)で空母への着艦に失敗して海中へ落ちた]
[ロシア海軍空母アドミラル・クズネツォフの艦上戦闘機Su-33の海中落下事故(2016年12月5日)・続報]

「アドミラル・クズネツォフ」を中核とする空母機動部隊は、その後もシリアタルトゥース沖に留まりました。
[空母アドミラル・クズネツォフを中核とするロシア海軍空母群は完全に自立して行動している]

「アドミラル・クズネツォフ」を中核とする機動部隊は、2017年の新年を地中海で迎えました。
[ロシア海軍北方艦隊の空母アドミラル・クズネツォフは地中海で新年(2017年)を迎える]

シリアではロシアトルコ主導による停戦が成立し(2016年12月30日から発効)、国連安全保障理事会も、これを支持しています。

これを受け、ロシア海軍空母部隊は、2017年1月6日以降にシリア沖を離れる事になりました。
[ロシア海軍北方艦隊の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフと重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーは2017年1月に地中海を去る]
[ロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフはシリア沖を去る]

「アドミラル・クズネツォフ」航空隊は2016年11月中旬から12月末頃までにシリアテロ組織(イスラム国アル=ヌスラ戦線)の施設1252を破壊しました。
[ロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフ航空隊は1252のシリアのテロリスト施設を破壊した]

ロシア海軍空母部隊は、1月10日にはクレタ島西方海域へ到達しました。
[ロシア海軍北方艦隊の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは地中海東部を去る]

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1月11日にはリビア沖(おそらくはリビア東部沖)へ到達した「アドミラル・クズネツォフ」を、リビア国民軍司令官ハリーファ・ベルカシム・ハフタル元帥が訪れました。
[リビア国民軍司令官はロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフを訪れた]

今回、「アドミラル・クズネツォフ」は、40機程度の各種航空機を搭載しています。
[ロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは40機程度の搭載機を有する]

1月17日の時点では地中海西部に居ました。
[ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフは地中海西部に居る]

1月20日にジブラルタル海峡を通過して大西洋へ入りました。
[重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフを中核とするロシア海軍航空打撃艦グループはジブラルタル海峡を通過して大西洋へ出た]

ロシア海軍空母部隊ポルトガル沿岸を北上し、1月23日には同国沿岸海域を離脱しました。
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シリア沖から離れた後のロシア海軍空母部隊は、この6隻で構成されているようです。
[北方艦隊航空艦グループ](指揮官:北方艦隊副司令官ヴィクトール・ソコロフ中将)
重航空巡洋艦「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・クズネツォフ」
重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」
大型揚陸艦「アレクサンドル・シャバリン」(バルト艦隊)
大型海洋給油船「セルゲイ・オシポフ」
中型海洋給油船「レナ」(バルト艦隊)
救助曳船「ニコライ・チケル」


バルト艦隊大型揚陸艦「アレクサンドル・シャバリン」給油船「レナ」は、以前から地中海東部へ派遣されていましたが、北方艦隊航空打撃艦グループシリア沖を離れる際、一緒に帰路へ就いたようです。

以前には北方艦隊航空打撃艦グループへ随行していた筈の大型対潜艦「セヴェロモルスク」救助曳船「アルタイ」は居ないようですから、この2隻は未だ地中海東部に残っているようです。
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ロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊は日本海上自衛隊と合同捜索救助演習を行なった

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2017年1月23日12時43分配信
【日本海で海上救助の為のロシア-日本海軍演習が実施された】

本日、大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」大型海洋給油船「ボリス・ブートマ」で構成される太平洋艦隊艦船支隊は、舞鶴港(日本)への訪問を完了した。

日本海若狭湾海域で2ヶ国の艦船はロシア-日本海軍合同海上救助演習『SAREX』を実施した。
日本側からは、ヘリコプター駆逐艦「ひゅうが」支援艦「ひうち」が行事に関与した。
重大な気象条件にも関わらず、2ヶ国とも演習は成功したと考えている。

大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」給油船「ボリス・ブートマ」は、1月21日に舞鶴港へ到着した。
訪問中に太平洋艦隊艦船支隊司令部と舞鶴市長多々見良三の会合が行なわれ、艦の相互訪問、更にはロシア日本の船員の間でスポーツ競技会~バレーボール競技と綱引き大会が開催された。
太平洋艦隊将兵は市内の観光名所を見学し、日本の船員との一連の合同会合を開催した。

エドゥアルド・ミハイロフ少将指揮下の太平洋艦隊の戦闘艦は、2016年10月から世界の大洋海域で遠距離航海任務を遂行している。
太平洋艦隊船員は、インドネシアタンジュンプリオク港への業務訪問で国際兵器展示会『インドディフェンス-2016』へ参加し、タイ王国サッタヒープ港への寄港を行なった。

2016年12月中旬にはインド共和国ヴィシャーカパトナム港への寄港を行ない、ベンガル湾でのロシア-インド海軍演習『インドラ・ネイヴィー-2016』へ参加した。

今年1月、艦船支隊は更に、マニラ港(フィリピン)、釜山港(大韓民国)への業務寄港を行なった。



[ロシア-インド海軍合同演習『インドラ・ネイヴィー-2016』(2016年12月)]

太平洋艦隊艦船支隊は2016年10月15日にウラジオストクを出航しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊はインド洋へ向かった]

[太平洋艦隊艦船支隊](指揮官:沿海地方小艦隊副司令官エドゥアルド・ミハイロフ少将)
大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」
駆逐艦「ブイストルイ」
大型海洋給油船「ボリス・ブートマ」
救助曳船「アラタウ」


支隊は10月20日午後5時頃に対馬海峡を通過しました。
『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2016年10月21日発表
【ロシア海軍艦艇の動向について】

11月1日にインドネシアタンジュンプリオク港を訪れました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊はインドネシアのタンジュンプリオク港を訪問した]

11月6日にタンジュンプリオク港から出航しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊はインドネシアを去った]


その後、駆逐艦「ブイストルイ」救助曳船「アラタウ」の2隻は本隊と別れ、11月17日午後3時頃には対馬海峡を北上しました。
『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2016年11月18日発表
【ロシア海軍艦艇の動向について】

11月21日までに駆逐艦「ブイストルイ」ウラジオストクへ帰港しました。
救助曳船「アラタウ」も帰港したようです。
[ロシア海軍太平洋艦隊の駆逐艦ブイストルイはウラジオストクへ帰投した]


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一方、大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」、大型海洋給油船「ボリス・ブートマ」の2隻となった太平洋艦隊艦船支隊は12月初頭にタイ王国サッタヒープ港を訪れ、12月6日に出航しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊はタイ訪問を終えた]

太平洋艦隊艦船支隊は、12月14日から21日までヴィシャーカパトナムベンガル湾で実施されるロシア-インド海軍合同演習『インドラ・ネイヴィー-2016』へ参加します。
(ベンガル湾での実際の海上演習は12月18日から21日まで)
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊はインド海軍との合同演習『インドラ・ネイヴィー-2016』へ参加する]

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12月14日、太平洋艦隊艦船支隊ヴィシャーカパトナムへ到着しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊はインドのヴィシャーカパトナム港へ到着した]


12月15日には合同演習の打ち合わせが行なわれました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア軍管区(艦隊)広報サービス発表
2016年12月15日13時40分配信
【ロシア-インド海軍演習『インドラ・ネイヴィー-2016』の参加者は合同実地行動の準備を行なう】

12月16日には、両国の演習参加艦の相互訪問と手旗信号の伝達訓練が行われました。
[ロシア海軍とインド海軍は互いの艦を相互訪問した]

12月17日には、殉職したインド海軍将兵の記念碑へ献花しました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア連邦国防省情報・マスコミュニケーション部発表
2016年12月17日6時7分配信
【演習『インドラ・ネイヴィー-2016』の参加者は死亡した船員の記憶に敬意を表した】

12月18日には、合同演習における海軍歩兵部隊の行動についての最終打ち合わせと、両国海軍将兵のスポーツ競技会が行なわれました。
[ロシア海軍とインド海軍の代表は合同演習『インドラ・ネイヴィー-2016』での行動についての最終打ち合わせを行なった]

12月19日、ロシア海軍インド海軍の演習参加艦は、演習実施海域ベンガル湾へ出航しました。
[合同演習『インドラ・ネイヴィー-2016』へ参加するロシア海軍とインド海軍の艦船はベンガル湾へ向かった]


その後、ロシア海軍インド海軍の艦はベンガル湾で砲撃訓練や通信訓練、夜間の機動訓練を行ないました。
[ロシア海軍とインド海軍はベンガル湾で合同演習『インドラ・ネイヴィー-2016』を実施する]

12月20日もベンガル湾で対潜戦闘、対空戦闘、海賊船撃退訓練が行なわれました。
[ロシア海軍とインド海軍はベンガル湾で合同砲撃訓練を行なった]
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『インドラ・ネイヴィー-2016』は12月21日に終了し、太平洋艦隊艦船支隊は、海上でインド海軍艦船部隊と別れました。
[ロシア海軍とインド海軍の合同演習『インドラ・ネイヴィー-2016』は終了した]

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その後、太平洋艦隊艦船支隊は帰路に就き、南シナ海で2017年の新年を迎えました。
[インド海軍との合同演習へ参加したロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊は南シナ海で新年(2017年)を迎える]

2017年1月3日にフィリピンマニラ港を訪問しました。

[ロシア海軍太平洋艦隊艦船はフィリピンのマニラを訪問した]

1月6日、フィリピン大統領ロドリゴ・ドゥテルテ氏は大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」を視察しました。
[フィリピン大統領ドゥテルテはロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・トリブツを視察した]

太平洋艦隊艦船支隊は、1月7日にマニラ港訪問を終えて出航しました。

1月12日午後6時頃に対馬海峡を通過し、韓国方面へ向かいました。
『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2017年1月16日発表
【ロシア海軍艦艇の動向について】

1月13日に韓国釜山港へ到着しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船は韓国の釜山港を訪れた]

1月18日に釜山港を出航し、日本へ向かいました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊は韓国の釜山を去り、日本の舞鶴へ向かった]
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太平洋艦隊艦船支隊は、1月20日に日本舞鶴港へ入港しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊は日本の舞鶴港を訪れた]

1月21日には、「アドミラル・トリブツ」が一般公開されました。

そして1月23日、ロシア海軍日本海上自衛隊の合同演習が若狭湾で実施される事になりました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊は日本海上自衛隊と合同演習を行なった]
日本海上自衛隊からは、ヘリコプター護衛艦DDH-181「ひゅうが」多用途支援艦AMS-4301「ひうち」が参加します。

若狭湾は悪天候の為、当初予定されていた合同での捜索救助訓練の実施が危ぶまれていましたが、今回の太平洋艦隊広報部発表によると、無事に実施できたようです。


ロシア海軍日本海上自衛隊の合同捜索救助演習は、2014年10月末以来、2年3ヶ月ぶりになります。
[ヤポーニヤの駆逐艦はロシア海軍との合同演習の為にウラジオストクを訪れる]

ロシア海軍の潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)ブラヴァーは改良され、射程距離と弾道重量が増加する

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『Lenta.Ru』より
2017年1月23日9時49分配信
【情報筋はミサイル「ブラヴァー」の近代化ヴァージョンの違いについて述べた】

ロシア海軍の為に軍備採用される大陸間弾道ミサイル「ブラヴァー」の将来のヴァージョンは、若干サイズが大きくなり、発射重量と有効積載量が増加する点が異なる。
『Lenta.Ru』防衛産業の情報提供者より伝えられた。
このミサイルは、プロジェクト955原子力潜水艦の発射装置との共用性を保持する。

「主な要求の1つは、飛翔距離の増大と、対ミサイル防衛を突破する為の複合手段の能力です。
これらの要求は、ミサイルのサイズと重量の増加を意味します。
今、私共は、複合体D-30の設計において、ミサイルの直径と長さの増加を考慮し、余裕を持たせています。
具体的には、輸送-発射コンテナのヴァージョンの検討は認められていません」

情報提供者は話した。

彼によると、ミサイルの有効積載量は半分(1.5倍)以上増加でき、飛翔距離は12000kmに達する。
対談者は更に、新たなミサイルは、1980年代後半に建造され、近代化されたプロジェクト667BDRMを交換する為、2020年代末~2030年代初頭には採用されるべき将来ロケット艦へ装備する為に使用できる事を指摘した。

現在、ロシア海軍の為に、プロジェクト955/955Aロケット艦シリーズの建造が続けられている。
このシリーズの8番艦は、2011-2020年の国家軍備プログラムの枠組みにおいて発注された最終艦であり、戦略用途ロケット水中巡洋艦「クニャージ・ポジャールスキー」は2016年12月23日に起工された。
同艦は、2021~2022年に海軍へ加入しなければならない。

3M30 R-30「ブラヴァー」ミサイルは、複合体D-30の一部として軍備採用され、プロジェクト955「ボレイ」/955「ボレイ-A」ロケット水中巡洋艦の主要兵装である。
公開情報によると、ミサイルの最大飛翔距離は9300km、発射重量は約37トン、投射重量は1150kg。



ロシア海軍第4世代戦略原潜「ボレイ」級の主兵装である潜水艦用弾道ミサイルR-30「ブラヴァー」は、現在までに24回の発射が実施され、この内の7回が完全な失敗に終わっています。

1回目:2004年9月23日-成功
2回目:2005年9月27日-成功
3回目:2005年12月21日-成功
4回目:2006年9月7日-失敗
5回目:2006年10月25日-失敗
6回目:2006年12月24日-失敗
7回目:2007年6月28日-成功
8回目:2008年9月18日-成功
9回目:2008年11月28日-成功
10回目:2008年12月23日-失敗
11回目:2009年7月15日-失敗
12回目:2009年12月9日-失敗
13回目:2010年10月7日-成功
14回目:2010年10月29日-成功
15回目:2011年6月28日-成功
16回目:2011年8月27日-成功
17回目:2011年10月28日-成功

18回目:2011年12月23日-成功
19回目:2013年9月6日-失敗
20回目:2014年9月10日-成功
21回目:2014年10月29日-成功
22回目:2014年11月28日-成功
23回目:2015年11月14日-成功
24回目:2016年9月27日-部分的に成功


14回目までの発射試験は重原子力戦略用途ロケット水中巡洋艦「ドミトリー・ドンスコイ」から実施されましたが、15回目以降は「ボレイ」級戦略原潜3隻(ユーリー・ドルゴルーキー、アレクサンドル・ネフスキー、ウラジーミル・モノマーフ)から実施されています。


これまでのソ連/ロシア潜水艦用弾道ミサイルが改良を繰り返して来たのと同様に、当然ながら「ブラヴァー」も、今後改良型が作られる事になります。
[ロシア海軍の潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)ブラヴァーは改良される]

「ブラヴァー」の改良については、以前にはコストダウンや効率性のアップ(おそらくは命中精度の向上)であると言われていましたが、今回、能力向上も図られる事が明らかにされました。
具体的には、最大射程距離を12000kmに伸ばし、弾頭重量も1.5倍以上(約1800kg)に増大させるとの事です。

これに伴い、「ブラヴァー」の寸法や重量も増える事になりますが、「ボレイ」級のミサイル発射機は、将来のミサイルのサイズアップを見込んで余裕を持たせているようです。


更には、この改良型「ブラヴァー」は、「ボレイ」級の次の戦略原潜(第5世代戦略原潜)への搭載も考慮されているようです。
[ロシア海軍の為の第4世代戦略原潜ボレイ級最終艦クニャージ・ポジャールスキーは起工された]

以前、「ブラヴァー」の開発元である『モスクワ熱技術研究所』が新型の潜水艦発射弾道ミサイルを開発すると報じられた事が有りましたが、これは今回の改良型「ブラヴァー」を指しているようです。
[モスクワ熱技術研究所はロシア海軍の為の新型SLBM(潜水艦発射弾道ミサイル)を開発する]

ロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊は日本海上自衛隊と合同演習を行なった

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2017年1月23日4時42分配信
【太平洋艦隊の艦船は日本との合同演習へ参加する】
東京、1月23日-ロシア通信社ノーボスチ、イワン・ザハルチェンコ

ロシア太平洋艦隊の艦船は日本自衛隊と合同で、京都北方の舞鶴港近辺において機動演習を実施する。
『ロシア通信社ノーボスチ』東京ロシア大使館より伝えられた。

外交団によると、演習には大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」給油船「ボリス・ブートマ」が参加する。
日本側からは、ヘリコプター駆逐艦「ひゅうが」支援艦「ひうち」が関与する。

「現在、若狭湾では合同での機動及び通信演習が進められており、天候が許すのならば、更に捜索及び救助演習が実施されます」
声明では、こう述べられた。
しかし、現在、同海域は非常に降雪が強く、海上では大波が観測されている。

「海上での演習の実施が受け入れられない場合でも、彼等は通信へ取り組みます」
大使館は指摘した。

日本の艦船は、答礼訪問の為にウラジオストクへ招待された。

軍艦「アドミラル・トリブツ」給油船「ボリス・ブートマ」は、1月21日午前に日本へ到着した。
訪問中に船員と舞鶴市長多々見良三の会合が行なわれ、艦の相互訪問、更にはロシア日本の演習参加者の間でスポーツ競技会~具体的には、バレーボール競技と綱引き大会が開催された。



[ロシア-インド海軍合同演習『インドラ・ネイヴィー-2016』(2016年12月)]

太平洋艦隊艦船支隊は2016年10月15日にウラジオストクを出航しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊はインド洋へ向かった]

[太平洋艦隊艦船支隊](指揮官:沿海地方小艦隊副司令官エドゥアルド・ミハイロフ少将)
大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」
駆逐艦「ブイストルイ」
大型海洋給油船「ボリス・ブートマ」
救助曳船「アラタウ」


支隊は10月20日午後5時頃に対馬海峡を通過しました。
『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2016年10月21日発表
【ロシア海軍艦艇の動向について】

11月1日にインドネシアタンジュンプリオク港を訪れました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊はインドネシアのタンジュンプリオク港を訪問した]

11月6日にタンジュンプリオク港から出航しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊はインドネシアを去った]


その後、駆逐艦「ブイストルイ」救助曳船「アラタウ」の2隻は本隊と別れ、11月17日午後3時頃には対馬海峡を北上しました。
『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2016年11月18日発表
【ロシア海軍艦艇の動向について】

11月21日までに駆逐艦「ブイストルイ」ウラジオストクへ帰港しました。
救助曳船「アラタウ」も帰港したようです。
[ロシア海軍太平洋艦隊の駆逐艦ブイストルイはウラジオストクへ帰投した]


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一方、大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」、大型海洋給油船「ボリス・ブートマ」の2隻となった太平洋艦隊艦船支隊は12月初頭にタイ王国サッタヒープ港を訪れ、12月6日に出航しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊はタイ訪問を終えた]

太平洋艦隊艦船支隊は、12月14日から21日までヴィシャーカパトナムベンガル湾で実施されるロシア-インド海軍合同演習『インドラ・ネイヴィー-2016』へ参加します。
(ベンガル湾での実際の海上演習は12月18日から21日まで)
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊はインド海軍との合同演習『インドラ・ネイヴィー-2016』へ参加する]

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12月14日、太平洋艦隊艦船支隊ヴィシャーカパトナムへ到着しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊はインドのヴィシャーカパトナム港へ到着した]


12月15日には合同演習の打ち合わせが行なわれました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア軍管区(艦隊)広報サービス発表
2016年12月15日13時40分配信
【ロシア-インド海軍演習『インドラ・ネイヴィー-2016』の参加者は合同実地行動の準備を行なう】

12月16日には、両国の演習参加艦の相互訪問と手旗信号の伝達訓練が行われました。
[ロシア海軍とインド海軍は互いの艦を相互訪問した]

12月17日には、殉職したインド海軍将兵の記念碑へ献花しました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア連邦国防省情報・マスコミュニケーション部発表
2016年12月17日6時7分配信
【演習『インドラ・ネイヴィー-2016』の参加者は死亡した船員の記憶に敬意を表した】

12月18日には、合同演習における海軍歩兵部隊の行動についての最終打ち合わせと、両国海軍将兵のスポーツ競技会が行なわれました。
[ロシア海軍とインド海軍の代表は合同演習『インドラ・ネイヴィー-2016』での行動についての最終打ち合わせを行なった]

12月19日、ロシア海軍インド海軍の演習参加艦は、演習実施海域ベンガル湾へ出航しました。
[合同演習『インドラ・ネイヴィー-2016』へ参加するロシア海軍とインド海軍の艦船はベンガル湾へ向かった]


その後、ロシア海軍インド海軍の艦はベンガル湾で砲撃訓練や通信訓練、夜間の機動訓練を行ないました。
[ロシア海軍とインド海軍はベンガル湾で合同演習『インドラ・ネイヴィー-2016』を実施する]

12月20日もベンガル湾で対潜戦闘、対空戦闘、海賊船撃退訓練が行なわれました。
[ロシア海軍とインド海軍はベンガル湾で合同砲撃訓練を行なった]
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『インドラ・ネイヴィー-2016』は12月21日に終了し、太平洋艦隊艦船支隊は、海上でインド海軍艦船部隊と別れました。
[ロシア海軍とインド海軍の合同演習『インドラ・ネイヴィー-2016』は終了した]

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その後、太平洋艦隊艦船支隊は帰路に就き、南シナ海で2017年の新年を迎えました。
[インド海軍との合同演習へ参加したロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊は南シナ海で新年(2017年)を迎える]

2017年1月3日にフィリピンマニラ港を訪問しました。

[ロシア海軍太平洋艦隊艦船はフィリピンのマニラを訪問した]

1月6日、フィリピン大統領ロドリゴ・ドゥテルテ氏は大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」を視察しました。
[フィリピン大統領ドゥテルテはロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・トリブツを視察した]

太平洋艦隊艦船支隊は、1月7日にマニラ港訪問を終えて出航しました。

1月12日午後6時頃に対馬海峡を通過し、韓国方面へ向かいました。
『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2017年1月16日発表
【ロシア海軍艦艇の動向について】

1月13日に韓国釜山港へ到着しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船は韓国の釜山港を訪れた]

1月18日に釜山港を出航し、日本へ向かいました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊は韓国の釜山を去り、日本の舞鶴へ向かった]
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太平洋艦隊艦船支隊は、1月20日に日本舞鶴港へ入港しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊は日本の舞鶴港を訪れた]

1月21日には、「アドミラル・トリブツ」が一般公開されました。


そして1月23日、ロシア海軍日本海上自衛隊の合同演習が若狭湾で実施される事になりました。

日本海上自衛隊からは、ヘリコプター護衛艦DDH-181「ひゅうが」多用途支援艦AMS-4301「ひうち」が参加します。

ただし、記事中で触れられているように、若狭湾は悪天候の為、当初予定されていた合同での捜索救助訓練の実施が危ぶまれています。

ロシア海軍日本海上自衛隊の合同演習は、2014年10月末以来、2年3ヶ月ぶりになりますが、今回は通信訓練だけで終わるかもしれません。
[ヤポーニヤの駆逐艦はロシア海軍との合同演習の為にウラジオストクを訪れる]

ロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊は日本の舞鶴港を訪れた

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2017年1月21日7時53分配信
【太平洋艦隊戦闘艦支隊は日本の舞鶴港への寄港を行なった】

大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」大型海洋給油船「ボリス・ブートマ」で構成される太平洋艦隊戦闘艦支隊は、舞鶴港(日本)へ到着した。

舞鶴港への寄港中に司令部の代表は市長及び日本海軍の代表との会合を行なう。
太平洋艦隊将兵は市内の観光名所を見学し、日本の船員との一連の合同スポーツ競技会を開催する。

寄港完了後、両国の艦は日本海エリアで、海上での救助の為のロシア-日本海軍合同演習「SAREX」の実施が計画されている。

沿海地方多種戦力小艦隊副司令官エドゥアルド・ミハイロフ少将指揮下の太平洋艦隊の戦闘艦は、2016年10月から世界の大洋海域で遠距離航海任務を遂行している。

太平洋艦隊船員は、インドネシアタンジュンプリオク港への業務訪問で国際兵器展示会『インドディフェンス-2016』へ参加し、タイ王国サッタヒープ港への寄港を行なった。
2016年12月中旬にはインド共和国ヴィシャーカパトナム港への寄港を行ない、ベンガル湾でのロシア-インド海軍演習『インドラ・ネイヴィー-2016』へ参加した。

2017年1月初頭に艦船はマニラ港(フィリピン)への親善訪問を行なった。



[ロシア-インド海軍合同演習『インドラ・ネイヴィー-2016』(2016年12月)]

太平洋艦隊艦船支隊は2016年10月15日にウラジオストクを出航しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊はインド洋へ向かった]

[太平洋艦隊艦船支隊](指揮官:沿海地方小艦隊副司令官エドゥアルド・ミハイロフ少将)
大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」
駆逐艦「ブイストルイ」
大型海洋給油船「ボリス・ブートマ」
救助曳船「アラタウ」


支隊は10月20日午後5時頃に対馬海峡を通過しました。
『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2016年10月21日発表
【ロシア海軍艦艇の動向について】

11月1日にインドネシアタンジュンプリオク港を訪れました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊はインドネシアのタンジュンプリオク港を訪問した]

11月6日にタンジュンプリオク港から出航しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊はインドネシアを去った]


その後、駆逐艦「ブイストルイ」救助曳船「アラタウ」の2隻は本隊と別れ、11月17日午後3時頃には対馬海峡を北上しました。
『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2016年11月18日発表
【ロシア海軍艦艇の動向について】

11月21日までに駆逐艦「ブイストルイ」ウラジオストクへ帰港しました。
救助曳船「アラタウ」も帰港したようです。
[ロシア海軍太平洋艦隊の駆逐艦ブイストルイはウラジオストクへ帰投した]


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一方、大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」、大型海洋給油船「ボリス・ブートマ」の2隻となった太平洋艦隊艦船支隊は12月初頭にタイ王国サッタヒープ港を訪れ、12月6日に出航しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊はタイ訪問を終えた]

太平洋艦隊艦船支隊は、12月14日から21日までヴィシャーカパトナムベンガル湾で実施されるロシア-インド海軍合同演習『インドラ・ネイヴィー-2016』へ参加します。
(ベンガル湾での実際の海上演習は12月18日から21日まで)
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊はインド海軍との合同演習『インドラ・ネイヴィー-2016』へ参加する]

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12月14日、太平洋艦隊艦船支隊ヴィシャーカパトナムへ到着しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊はインドのヴィシャーカパトナム港へ到着した]


12月15日には合同演習の打ち合わせが行なわれました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア軍管区(艦隊)広報サービス発表
2016年12月15日13時40分配信
【ロシア-インド海軍演習『インドラ・ネイヴィー-2016』の参加者は合同実地行動の準備を行なう】

12月16日には、両国の演習参加艦の相互訪問と手旗信号の伝達訓練が行われました。
[ロシア海軍とインド海軍は互いの艦を相互訪問した]

12月17日には、殉職したインド海軍将兵の記念碑へ献花しました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア連邦国防省情報・マスコミュニケーション部発表
2016年12月17日6時7分配信
【演習『インドラ・ネイヴィー-2016』の参加者は死亡した船員の記憶に敬意を表した】

12月18日には、合同演習における海軍歩兵部隊の行動についての最終打ち合わせと、両国海軍将兵のスポーツ競技会が行なわれました。
[ロシア海軍とインド海軍の代表は合同演習『インドラ・ネイヴィー-2016』での行動についての最終打ち合わせを行なった]

12月19日、ロシア海軍インド海軍の演習参加艦は、演習実施海域ベンガル湾へ出航しました。
[合同演習『インドラ・ネイヴィー-2016』へ参加するロシア海軍とインド海軍の艦船はベンガル湾へ向かった]


その後、ロシア海軍インド海軍の艦はベンガル湾で砲撃訓練や通信訓練、夜間の機動訓練を行ないました。
[ロシア海軍とインド海軍はベンガル湾で合同演習『インドラ・ネイヴィー-2016』を実施する]

12月20日もベンガル湾で対潜戦闘、対空戦闘、海賊船撃退訓練が行なわれました。
[ロシア海軍とインド海軍はベンガル湾で合同砲撃訓練を行なった]
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『インドラ・ネイヴィー-2016』は12月21日に終了し、太平洋艦隊艦船支隊は、海上でインド海軍艦船部隊と別れました。
[ロシア海軍とインド海軍の合同演習『インドラ・ネイヴィー-2016』は終了した]

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その後、太平洋艦隊艦船支隊は帰路に就き、南シナ海で2017年の新年を迎えました。
[インド海軍との合同演習へ参加したロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊は南シナ海で新年(2017年)を迎える]

2017年1月3日にフィリピンマニラ港を訪問しました。

[ロシア海軍太平洋艦隊艦船はフィリピンのマニラを訪問した]

1月6日、フィリピン大統領ロドリゴ・ドゥテルテ氏は大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」を視察しました。
[フィリピン大統領ドゥテルテはロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・トリブツを視察した]

太平洋艦隊艦船支隊は、1月7日にマニラ港訪問を終えて出航しました。

1月12日午後6時頃に対馬海峡を通過し、韓国方面へ向かいました。
『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2017年1月16日発表
【ロシア海軍艦艇の動向について】

1月13日に韓国釜山港へ到着しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船は韓国の釜山港を訪れた]

1月18日に釜山港を出航し、日本へ向かいました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊は韓国の釜山を去り、日本の舞鶴へ向かった]
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太平洋艦隊艦船支隊は、1月20日に日本舞鶴港へ入港しました。
『日本海上自衛隊公式サイト』より
2017年1月17日発表
【ロシア海軍艦艇の訪日に伴うホストシップの派出及び日露捜索・救難共同訓練の実施について】

1月21日には、「アドミラル・トリブツ」が一般公開されました。

この後、ロシア海軍日本海上自衛隊の合同捜索救助演習が1月22日~23日に実施されます。

ロシアとシリアはタルトゥースのロシア海軍基地に関する新たな協定を締結した

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『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2017年1月20日16時58分配信
【モスクワとダマスカスはタルトゥースのロシア海軍基地の配置に関する合意へ署名した】

ロシアとシリアは、シリアのタルトゥースのロシア連邦海軍供給所の配置と近代化に関する合意へ署名した。
『ロシア通信社ノーボスチ』が報じたように、この合意文書は、1月20日・金曜日に法律情報の公式ポータルサイト上で公開された。


合意は49年間に渡り発効し、更に、タルトゥースロシアの戦闘艦船が同時に11隻滞在できるようになる。
文書によると、海軍は基本的に基地施設を自由に使用できる。

合意では、これは防衛的な性格を帯びたものであり、他の国に対して向けられたものでは無い事が強調されている。

文書によると、ロシアタルトゥース供給所へ、拠点を機能させる為に必要なあらゆる兵器、弾薬を搬入する権利を有している。

2016年10月、ロシア連邦国防省は、シリアタルトゥースへ恒常的な海軍基地を作成する意向を表明した事が想い起される。
文民の国防次官ニコライ・パンコフは、然るべき文書が準備されていると表明した。

(2016年)11月には、ロシア軍当局が恒常的な海軍基地を作成する為に必要な船、艇、技術的設備をタルトゥースの施設へ配置するという情報が出てきた。

海軍物資-技術供給所は、ソヴィエト社会主義共和国連邦シリアの間で1971年に締結された合意の後、タルトゥースへ初めて登場した。
ここでは、第5作戦(地中海)戦隊の艦船の修理、燃料、水、消耗物資の供給が行なわれた。
地中海戦隊は1991年のソヴィエト社会主義共和国連邦の崩壊後に解散したが、タルトゥース供給所は維持された。

現在、地中海ロシア海軍常設作戦連合部隊では、10隻までの艦と支援船が勤務に就いている。



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現在、シリアタルトゥースには、ロシア海軍第720物資-技術供給所が置かれています。
元々は、ソ連邦海軍時代の1971年に設立されたものです。

これは、地中海東部で行動するロシア海軍の艦船へ各種物資を供給し、更には、技術の供給~艦船の整備や簡単な修理を行なう為のものです。

「技術の供給」の為、タルトゥースには黒海艦隊工作船1隻が交代で常駐しています。
最近は、工作船PM-56PM-138が交代で派遣されています。
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ロシア海軍は2013年初頭から地中海東部へ艦船を常時展開させており、同年6月1日には、地中海ロシア海軍艦船を統一指揮する為、「地中海作戦連合部隊」が創設されました。
[ロシア海軍地中海作戦部隊は6月1日から任務を遂行している]


2015年10月には、タルトゥース港内の浚渫作業が行なわれました。
[ロシア海軍はシリアのタルトゥース港の浚渫作業を行なった]

2016年10月、ロシア国防省は、タルトゥースへ恒常的な海軍基地を作成する意向を示しました。
[ロシア海軍はシリアのタルトゥースへ恒常的な基地を作る]

2016年12月23日、ロシア大統領ウラジーミル・プーチンは、タルトゥースの海軍基地の拡張に関するシリアロシアの協定に関する法令へ署名しました。
[シリアのタルトゥース港のロシア海軍基地は拡張される]

今後、拡張工事が行なわれるタルトゥースは、排水量1万トン以上の水上艦の入港が可能となります。
[近代化されるシリアのタルトゥースのロシア海軍基地は巡洋艦の寄港が可能になる]


そして2017年1月20日までに、ロシアシリアタルトゥースの海軍基地に関する新たな協定へ署名しました。
この新たな協定により、ロシア海軍は今後49年間タルトゥースを自由に使用できるようになります。

ロシア海軍黒海艦隊の為のプロジェクト11356R警備艦アドミラル・マカロフは艦対空ミサイル発射試験後にカリーニングラード造船所へ戻った


『タス通信』より
2017年1月20日12時16分配信
【フリゲート「アドミラル・マカロフ」は海上での試験射撃の後に造船工場へ戻った】
カリーニングラード、1月21日/タス通信特派員ウラジーミル・ヌヤクシェフ

フリゲート「アドミラル・マカロフ」は、高射ミサイル複合体「シチーリ」からの射撃試験を実施した今回の出航後、カリーニングラード沿バルト造船工場『ヤンターリ』へ戻った。
『タス通信』は造船所の広報秘書官セルゲイ・ミハイロフより伝えられた。

「アドミラル・マカロフは工場へ戻りましたが、フリゲートの試験プログラムは100パーセント実行されておらず、同艦は、以前と同様に国家受領試験の最終段階のままです」
ミハイロフ
は話した。
彼によると、高射ミサイル複合体「シチーリ」の試験は未だ完了していない。

彼は、現在、フリゲート「部品の点検」を始めている事を指摘した。
造船工場の代理人によると、「アドミラル・マカロフ」の発注者への引き渡しは、以前と同様、今年の第1クオーター(1月~3月)に計画されている。

以前、フリゲートは2016年末までにロシア連邦国防省への引き渡しが計画されていたが、悪天候が故にバルト艦隊の射爆場での試験射撃を実行できなかった。

「アドミラル・マカロフ」は、『ヤンターリ』で建造されたプロジェクト11356の3番艦である。
このシリーズの最初の2隻の艦~フリゲートのトップ「アドミラル・グリゴロヴィチ」「アドミラル・エッセン」は、それぞれ2016年3月11日と6月7日に海軍へ引き渡された。

同プロジェクト艦は、単独で、そして連合部隊の一員として、水上艦潜水艦へ対抗し、空中攻撃手段からの攻撃の撃退の為に意図されている。
排水量は約4000トン、全長125メートル、速力30ノットである。

それは、有翼ミサイル「カリブル-NK」、自衛ミサイル複合体「シチーリ-1」、口径100mmのA-190砲、高射砲、反応爆弾発射機、魚雷で武装しており、更には艦上ヘリコプターKa-27を搭載できる。



[アドミラル・グリゴロヴィチ型フリゲート]

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プロジェクト11356R警備艦(フリゲート)3番艦「アドミラル・マカロフ」は、2012年2月29日にカリーニングラード『ヤンターリ』造船所で起工されました。
[改タルワー級フリゲート「アドミラル・マカロフ」起工]

それから3年半後の2015年9月2日に進水しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の為の新型警備艦(フリゲート)アドミラル・マカロフは進水した]

2016年4月1日、造船所の岸壁で係留試験が始まりました。
[ロシア海軍黒海艦隊の為の新型警備艦(フリゲート)アドミラル・マカロフの係留試験が始まった]

2016年7月9日に『ヤンターリ』造船所からバルチースク海軍基地へ移動しました。
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7月29日、工場航行試験が開始されました。
[ロシア海軍黒海艦隊の為のプロジェクト11356R警備艦(フリゲート)3番艦アドミラル・マカロフの航行試験が始まった]

工場航行試験は9月下旬までに終了し、10月7日からは最終試験となる国家受領試験が始まりました。
[ロシア海軍黒海艦隊の為のプロジェクト11356R警備艦(フリゲート)3番艦アドミラル・マカロフの国家受領試験が始まった]

10月16日、「アドミラル・マカロフ」は、有翼ミサイル「カリブル」などの兵装試験を実施する為、バレンツ海方面の移動を開始しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の為のプロジェクト11356R警備艦(フリゲート)3番艦アドミラル・マカロフは兵装試験の為にバレンツ海へ向かった]

10月24日に北方艦隊基地セヴェロモルスクへ到着しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の為のプロジェクト11356R警備艦3番艦アドミラル・マカロフは兵装試験の為にセヴェロモルスクへ到着した]

11月初頭にはバレンツ海で沿岸目標への有翼ミサイル「カリブル」発射試験を実施しました。
[ロシア海軍の最新警備艦アドミラル・マカロフはバレンツ海で巡航ミサイル"カリブル"を発射した]

その後も各種兵装の射撃試験が実施されました。
[ロシア海軍の最新警備艦(フリゲート)アドミラル・マカロフのバレンツ海における兵装試験は完了した]

バレンツ海での試験を終えた「アドミラル・マカロフ」は、11月25日にバルチースクへ戻りました。
[ロシア海軍の最新警備艦アドミラル・マカロフは北方での兵装試験を終えてバルチースクへ戻った]

12月8日からバルト海で最終洋上試験が始まりました。
[ロシア海軍の最新警備艦アドミラル・マカロフはバルト海で最終洋上試験を行なう]

この試験が終わった後、2016年12月末にロシア海軍へ引き渡される筈だったのですが、年末までに試験は終了せず、2017年1月以降も試験は続けられる事になりました。
[第3のプロジェクト11356R警備艦(フリゲート)アドミラル・マカロフのロシア海軍への引き渡しは延期された]

1月16日までにバルト海高射ミサイル複合体「シチーリ-1」の発射試験が実施されました。
[ロシア海軍黒海艦隊の為のプロジェクト11356R警備艦3番艦アドミラル・マカロフはバルト海で艦対空ミサイルの発射試験を行なった]
[アドミラル・グリゴロヴィチ型フリゲートの為の対空ミサイルは2014年から受領される]
[ロシア海軍のプロジェクト11356Rフリゲート2番艦アドミラル・エッセンへ艦対空ミサイル発射機が設置された]

試験後、「アドミラル・マカロフ」は、一旦『ヤンターリ』造船所へ戻ってきました。

現在は艦の各部の点検が行なわれており、その後、もう一度出航して試験を行なう事になるようです。


現在の所、「アドミラル・マカロフ」は、2017年3月末頃までにロシア海軍への引き渡しが見込まれています。
[第3のプロジェクト11356R警備艦(フリゲート)アドミラル・マカロフは2017年春にロシア海軍へ引き渡される]

重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフを中核とするロシア海軍航空打撃艦グループはジブラルタル海峡を通過して大西洋へ出た

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『インタファクス』より
2017年1月20日14時35分配信
【ロシア海軍空母打撃グループは大西洋へ出た】
モスクワ、1月20日、インタファクス-ロシア

地中海への航海からセヴェロモルスク基地へ戻る北方艦隊航空打撃艦グループは、金曜日の昼にジブラルタル海峡を通過した。
ブリテンのメディアは報じた。

彼らによると、先頭グループの重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」航空母艦「アドミラル・クズネツォフ」は、モスクワ時間13時00分にジブラルタルリベリア半島南沿岸のブリテン領有地を通過した。
これらにグループの残りの艦船が続いた。

同時に、NATO(北大西洋条約機構)は、加盟国の艦船と航空機がロシア航空打撃艦グループの移動を注意深く監視していると発表した。

「空母グループに関しまして、我々は、それが、どのような行動をとるのかを研究しております」
コマンドのトップ、クライヴ・ジョンストン中将は指摘した。
彼によると、NATO海軍コマンドは、ロシア航空打撃艦グループの行動に関する情報の収集と、同盟参加国の海軍が要求する規模での提供を続けている。

現時点では、スペイン海軍哨戒艦「カサドーラ」ロシア艦船を追跡している。
艦船グループの居る海域は、アメリカ合衆国およびスペイン対潜哨戒機が偵察飛行を行なっている。

その後、大西洋ロシア空母グループと出会い、随伴する為、ブリテン、ノルウェイ、他のNATO諸国の艦が準備を行なっている。
このミッションの為、特にブリテン司令部は、1隻の駆逐艦と1隻のフリゲートの派遣を準備している。

空母グループは、シリアロシア連邦軍グループの削減の枠組みにおいて地中海を去る。
これは、昨年12月30日以降にシリアでの停戦発効に関連している。


『インタファクス』より
2017年1月21日0時26分配信
【ポルトガル海軍は大西洋でロシア連邦空母グループの追跡を開始した】
モスクワ、1月21日、インタファクス-ロシア

同時に3隻のポルトガル海軍の艦が、金曜日に地中海を出て大西洋を移動する北方艦隊航空打撃艦グループの追跡を開始したとブリテンのメディアは報じた。
そのデータによると、地中海航海完了後にセヴェロモルスク基地へ向かっているロシア空母グループジブラルタル海峡を通過した後、大西洋ポルトガル哨戒艦「フィゲイラ-ダ-フォス」と、更に哨戒艇「オリオン」「カシオペア」が待ち受けている。

以前、重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」に率いられ、その構成に航空母艦「アドミラル・クズネツォフ」が含まれるグループ地中海西部海域に居た時には、スペイン海軍哨戒艦「カサドーラ」が監視していた。
艦船グループの居る海域は、アメリカ合衆国およびスペイン対潜哨戒機が偵察飛行を行なっていた。

伝えられているように、モスクワ時間で金曜日の午後、北方艦隊航空打撃艦グループジブラルタル海峡を通過し、大西洋へ入った。

一方、NATO海軍コマンドは、ロシア艦グループの追跡は、同盟参加国の沿岸全てに沿って行なわれていると発表した。

その後、大西洋ロシア空母グループと出会い、随伴する為、ブリテン、ノルウェイ、他のNATO諸国の艦が準備を行なっている。
このミッションの為、特にブリテン司令部は、1隻の駆逐艦と1隻のフリゲートの派遣を準備している。

「ロシア海軍は、戦闘能力を有する艦隊です」
コマンドのトップ、クライヴ・ジョンストン中将は指摘した。
「それが、我々の計画に艦の追尾が入っている理由です」

「(空母)"クズネツォフ"グループに関しまして、我々は、それが、どのような行動をとる事が出来るのかを研究しております」
彼によると、NATO海軍コマンドは、ロシア航空打撃艦グループの行動に関する情報の収集と、同盟参加国の海軍が要求する規模での提供を続けている。

ロシア参謀本部総長ヴァレリー・ゲラシモフは、以前に空母グループは、シリアロシア連邦軍グループの削減の枠組みにおいて地中海を去ると語った。
これは、昨年12月30日以降にシリアでの停戦発効に関連している。



[重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフの経歴(ロシア国防省公式サイト)]
[空母アドミラル・クズネツォフ艦長セルゲイ・アルタモノフ]
[空母アドミラル・クズネツォフ第6次地中海遠征(2016年10月-)]

ロシア海軍北方艦隊重航空巡洋艦(空母)「アドミラル・クズネツォフ」を中核とする機動部隊は、2016年10月15日にセヴェロモルスクを出航し、地中海東部(シリア沖)へ向かいました。
[ロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフと重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーは地中海遠征へ出発した]

10月17日にはノルウェートロンヘイム沖を航行していました。
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「ロシア海軍空母機動部隊」は、10月19日午前にノルウェー沖の公海上で艦載機の飛行訓練を開始しました。
[ロシア海軍の正規空母アドミラル・クズネツォフの艦載機はノルウェー沖で飛行訓練を始めた]

「ロシア海軍空母機動部隊」ブリテン本土付近へ接近する為、ブリテン海軍は、同部隊を監視する為の艦を派遣しました。
[ブリテン海軍は英本土付近を通過するロシア海軍空母機動部隊を監視する為の軍艦を差し向ける]
[ロシア海軍のアドミラル・クズネツォフ機動部隊は英本土へ接近する]
[ブリテン海軍はロシア海軍空母機動部隊を監視する為に駆逐艦2隻とフリゲート1隻を派遣する]

10月21日、「ロシア海軍空母機動部隊」ラマンシュ海峡(英仏海峡)を通過しました。

[ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフ部隊はラマンシュ海峡(英仏海峡)を通過した]

10月24日にはポルトガル沖を航行していました。


10月25日にジブラルタル海峡を通過しました。


その後、ロシア航空艦グループ北アフリカスペイン領セウタへの寄港を予定していたようですが、スペイン側は、土壇場になって寄港許可を出し渋り、これに業を煮やしたロシアは、セウタへの寄港を諦めました。
[ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフ部隊はスペイン領セウタへの寄港を取りやめた]

更には、地中海中部マルタも、自国港内でのロシア艦船への燃料補給を認めない事を表明しました。
[ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフは遠洋航海中に外国港を訪れる必要は無い]

ロシア海軍空母部隊は、10月27日から29日に掛けてアルジェリア沖で支援船(給油船「セルゲイ・オシポフ」、「ドゥブナ」、「カーマ」)から洋上補給を行ないました。
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[ロシア国防相セルゲイ・ショイグはロシア海軍空母部隊の地中海遠征について語った]

11月3日にはアルジェリア東海岸沖で演習を行ないました。
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[ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフはアルジェリア沖に居る]

その後、ロシア海軍空母部隊地中海を東へ進みました。


11月3日にセヴァストーポリを出航し、11月4日にボスポラス海峡を通過した黒海艦隊警備艦(フリゲート)「アドミラル・グリゴロヴィチ」ロシア海軍空母機動部隊へ加わりました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新警備艦アドミラル・グリゴロヴィチはシリア沖へ向かった]

ロシア海軍空母機動部隊は、11月9日にはロードス島の南東海域で訓練飛行を実施しました。
11月10日~15日、11月17日~22日の期間には、キプロス島シリアの間の海域で訓練飛行とミサイル発射を実施します。
[ロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフ航空隊はシリアのアレッポ空爆を準備する]

11月9日、ロシア海軍空母機動部隊大型対潜艦「セヴェロモルスク」「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」は、接近するネーデルラント海軍潜水艦(ワルラス級)を発見しました。
[地中海東部のロシア海軍空母部隊の大型対潜艦は接近するオランダの潜水艦を発見した]

11月10日にはキプロス島南東海域へ進出し、シリア上空へ作戦の事前調査の為に艦上戦闘機Su-33、艦上戦闘機MiG-29KR/KUBRを飛ばしています。
[ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフの艦載機は作戦行動の事前調査の為にシリア上空を飛行する]

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ロシア海軍空母機動部隊は11月12日までにシリア沖へ到着し、艦載機の飛行訓練を始めました。
[重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフと重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーを中核とするロシア海軍空母機動部隊はシリア沖へ到着した]

11月13日には艦上戦闘機MiG-29Kが墜落しました。
[地中海東部のロシア海軍空母アドミラル・クズネツォフで艦上戦闘機MiG-29Kの墜落事故が発生した]
[ロシア海軍空母アドミラル・クズネツォフの艦上戦闘機MiG-29KRの墜落事故(2016年11月13日)・続報]

11月15日、「アドミラル・クズネツォフ」の艦載機(艦上戦闘機Su-33)は、初めてシリアへの空爆作戦へ参加しました。
[ロシア海軍の正規空母アドミラル・クズネツォフの艦載機は初めてシリア領内のテロ組織への攻撃へ参加した]


同じ11月15日には、フリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」シリア有翼ミサイルを発射しています。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新警備艦アドミラル・グリゴロヴィチはシリア領内のテロ組織へ巡航ミサイルを発射した]

「スモレンスク赤旗授与・ソ連邦英雄2度受賞ボリス・サフォーノフ記念第279独立艦上戦闘機航空連隊」Su-33は、最近、地上爆撃用の特殊計算サブシステムSVP-24を装備しています。
[ロシア海軍航空隊の艦上戦闘機Su-33は地上攻撃の為の新たなシステムを装備する]
[ロシア海軍の艦上戦闘機Su-33は爆撃精度を向上させる為のシステムを装備している]

Su-33イドリブ県『アル=ヌスラ戦線』の施設を爆撃し、3名の野戦司令官を含む30名以上の戦闘員が死亡しました。
[ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフの艦上戦闘機Su-33の空爆によりアル=ヌスラ戦線の戦闘員30名以上が死亡した]


11月17日、ロシア航空宇宙軍戦略爆撃機Tu-95MSシリア領内のテロ組織『イスラム国』『アル=ヌスラ戦線』の施設へ有翼ミサイルを発射した事に呼応して、再び「アドミラル・クズネツォフ」艦上戦闘機Su-33シリア領内を爆撃しました。
[ロシア海軍の正規空母アドミラル・クズネツォフの艦載機は再びシリアのテロ組織を空爆した]

11月20日頃、「アドミラル・クズネツォフ」の艦載機(8機のSu-33と1機のMiG-29KR)は、初めてシリアフマイミーン航空基地(ラタキア郊外)へ着陸しました。
その後、艦載機は「アドミラル・クズネツォフ」へ戻りました。
[ロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフの艦載機は初めてシリアのフマイミーン基地へ着陸した]

12月5日、1機のSu-33「アドミラル・クズネツォフ」へ着艦した際、着艦拘束装置のケーブルを切ってしまった為に停止できず、海中に落ちました。
パイロットは脱出に成功しました。
[ロシア海軍の艦上戦闘機Su-33は地中海東部(シリア沖)で空母への着艦に失敗して海中へ落ちた]
[ロシア海軍空母アドミラル・クズネツォフの艦上戦闘機Su-33の海中落下事故(2016年12月5日)・続報]

「アドミラル・クズネツォフ」を中核とする空母機動部隊は、その後もシリアタルトゥース沖に留まりました。
[空母アドミラル・クズネツォフを中核とするロシア海軍空母群は完全に自立して行動している]

「アドミラル・クズネツォフ」を中核とする機動部隊は、2017年の新年を地中海で迎えました。
[ロシア海軍北方艦隊の空母アドミラル・クズネツォフは地中海で新年(2017年)を迎える]

シリアではロシアトルコ主導による停戦が成立し(2016年12月30日から発効)、国連安全保障理事会も、これを支持しています。

これを受け、ロシア海軍空母部隊は、2017年1月6日以降にシリア沖を離れる事になりました。
[ロシア海軍北方艦隊の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフと重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーは2017年1月に地中海を去る]
[ロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフはシリア沖を去る]

「アドミラル・クズネツォフ」航空隊は2016年11月中旬から12月末頃までにシリアテロ組織(イスラム国アル=ヌスラ戦線)の施設1252を破壊しました。
[ロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフ航空隊は1252のシリアのテロリスト施設を破壊した]

ロシア海軍空母部隊は、1月10日にはクレタ島西方海域へ到達しました。
[ロシア海軍北方艦隊の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは地中海東部を去る]

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1月11日にはリビア沖(おそらくはリビア東部沖)へ到達した「アドミラル・クズネツォフ」を、リビア国民軍司令官ハリーファ・ベルカシム・ハフタル元帥が訪れました。
[リビア国民軍司令官はロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフを訪れた]

今回、「アドミラル・クズネツォフ」は、40機程度の各種航空機を搭載しています。
[ロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは40機程度の搭載機を有する]

1月17日の時点では地中海西部に居ました。
[ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフは地中海西部に居る]

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そして1月20日にジブラルタル海峡を通過して大西洋へ入りました。

因みに、1月20日は「アドミラル・クズネツォフ」の就役記念日です。
1991年1月20日、「アドミラル・クズネツォフ」海軍旗初掲揚式典を開催し、北方艦隊へ編入されました。
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ロシア海軍のプロジェクト1155大型対潜艦(ウダロイ型)5隻は2022年までに近代化改装される

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2017年1月19日2時18分配信
【北方艦隊と太平洋艦隊の5隻の艦は2022年までに修理を行なう】
モスクワ、1月19日-ロシア通信社ノーボスチ

北方艦隊太平洋艦隊の5隻のプロジェクト1155大型対潜艦は2022年までに修理と近代化を実施する。
ロシア連邦国防省下の(ロシア)海軍情報・マスコミュニケーション部代表イーゴリ・ディガロ1等海佐は発表した。

「海軍総司令部の技術的課題に沿って、艦は、居住保障システム及び電波技術兵装(レーダー類)を更新する為の大量の作業を行ないます」
ディガロ
は話した。

彼によると、プロジェクト1155大型対潜艦ロシア連邦海軍の対潜戦力の基礎であり、単独で、そして様々なグループ・捜索打撃艦グループの一員として、遠海ゾーン及び大洋ゾーンで行動する事が出来る。

ディガロによると、現在、遠海ゾーンでプロジェクト1155大型対潜艦「セヴェロモルスク」(北方艦隊)「アドミラル・トリブツ」(太平洋艦隊)が任務を遂行している。

「修理及び近代化の作業の実施スケジュールと進捗状況は、常にロシア海軍総司令官ウラジーミル・コロリョーフ大将の監督下に在ります」
ディガロ
は締め括った。



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プロジェクト1155「フレガート」大型対潜艦は、1980年から1991年に掛けて12隻がソ連海軍へ就役し、ソ連邦解体後の1999年に改良型のプロジェクト11551が1隻就役しました。
【大型対潜艦ウダロイ型(旧ブログ)】
【ウダロイ級全艦リスト】

現在は、太平洋艦隊北方艦隊に4隻ずつ在籍しています。

[太平洋艦隊]
「アドミラル・トリブツ」(564):1986年2月15日就役
「マルシャル・シャーポシニコフ」(543):1986年2月15日就役
「アドミラル・ヴィノグラードフ」(572):1989年5月1日就役
「アドミラル・パンテレーエフ」(548):1992年5月1日就役

[北方艦隊]
「ヴィツェ-アドミラル・クラコーフ」(626):1982年2月9日就役
「セヴェロモルスク」(619):1987年12月30日就役
「アドミラル・レフチェンコ」(605):1989年5月1日就役
「アドミラル・チャバネンコ」(650、プロジェクト11551):1999年1月28日就役


北方艦隊大型対潜艦「アドミラル・チャバネンコ」は2015年から長期修理中です。
[ロシア海軍の大型対潜艦アドミラル・チャバネンコはオーバーホールの第1段階を終えた]
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太平洋艦隊「アドミラル・トリブツ」は、2016年7月までに近代化改装を終えました。
[近代化改装を終えた大型対潜艦アドミラル・トリブツは2016年7月にロシア海軍太平洋艦隊へ復帰する]
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2016年4月から太平洋艦隊「マルシャル・シャーポシニコフ」の近代化改装が始まりました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦マルシャル・シャーポシニコフは近代化改装によりウラン対艦ミサイルを装備する]
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今回のロシア海軍広報部発表によると、2022年までに5隻のプロジェクト1155大型対潜艦が近代化改装されるとの事です。
おそらくは、近代化改装を終えた「アドミラル・トリブツ」の他に、「マルシャル・シャーポシニコフ」「アドミラル・チャバネンコ」を含む5隻が近代化改装されるという事でしょう。


プロジェクト1155/11551大型対潜艦の近代化の話は、2013年3月に初めて出てきました。
[ロシア海軍はウダロイ級を近代化する]

2015年7月、当時のロシア海軍総司令官ヴィクトール・チルコフ大将は、近代化されるプロジェクト1155/11551大型対潜艦が新たな有翼ミサイル「カリブル」「オーニクスを搭載すると発言しました。
[ロシア海軍のプロジェクト1155大型対潜艦(ウダロイ級)は近代化改装により新型有翼ミサイルを搭載する]

しかし、2016年6月、ロシア造船業界の総元締である『統合造船業営団』の副総裁イーゴリ・ポノマリョフ氏は、プロジェクト1155/11551大型対潜艦への「カリブル」「オーニクス」の装備を事実上否定しました。
[ロシア海軍のプロジェクト1155大型対潜艦(ウダロイ級)は近代化改装でカリブルとオーニクスを装備しない]


2016年7月までに近代化改装を終えた「アドミラル・トリブツ」の場合、近代化の内容は以下の通りです。
100mm砲射撃管制システムMR-145「レフ-218-100」汎用射撃管制システムMR-123「バギラ-M」へ換装
航海用レーダーMR-212/201-1「バイガチ-U」MR-231-3へ換装
航海用レーダーMR-212/201「ナリャーダ-5」MR-231へ換装
戦闘情報管理システムMVU-211「レソルブ-1155」「シグマ」へ換装
ディーゼル発電機を200kw×1基から300kw×2基へ換装

2016年4月から近代化改装を開始した「マルシャル・シャーポシニコフ」は、新たに対艦ミサイル「ウラン」を装備します。



記事中で触れられていますが、北方艦隊「セヴェロモルスク」は、シリア沖へ遠征した重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」へ随伴しており、現在は帰路に就いています。
[ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフは地中海西部に居る]

太平洋艦隊「アドミラル・トリブツ」は、インド海軍との合同演習を終えて帰路に就いていますが、1月20日から23日まで日本舞鶴を訪問します。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊は韓国の釜山を去り、日本の舞鶴へ向かった]

ロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊は韓国の釜山を去り、日本の舞鶴へ向かった

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2017年1月18日8時30分配信
【太平洋艦隊戦闘艦支隊は釜山港への寄港を完了した】

本日(1月18日)、大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」大型海洋給油船「ボリス・ブートマ」で構成される太平洋艦隊戦闘艦支隊は、朝鮮共和国(大韓民国)釜山港への業務寄港を完了した。

訪問中、太平洋艦隊船員は、朝鮮共和国(大韓民国)海軍司令部の代表、釜山市長、ロシア連邦総領事と会合した。

太平洋艦隊将兵は釜山市の観光名所を訪れ、共和国(韓国)船員との一連の合同スポーツ行事を開催した。

沿海地方多種戦力小艦隊副司令官エドゥアルド・ミハイロフ少将指揮下の太平洋艦隊の戦闘艦は、2016年10月から世界の大洋海域で遠距離航海任務を遂行している。

太平洋艦隊船員は、インドネシアタンジュンプリオク港への業務訪問で国際兵器展示会『インドディフェンス-2016』へ参加し、タイ王国サッタヒープ港への寄港を行なった。
2016年12月中旬にはインド共和国ヴィシャーカパトナム港への寄港を行ない、ベンガル湾でのロシア-インド海軍演習『インドラ・ネイヴィー-2016』へ参加した。

2017年1月初頭に艦船はマニラ港(フィリピン)への親善訪問を行なった。



[ロシア-インド海軍合同演習『インドラ・ネイヴィー-2016』(2016年12月)]

太平洋艦隊艦船支隊は2016年10月15日にウラジオストクを出航しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊はインド洋へ向かった]

[太平洋艦隊艦船支隊](指揮官:沿海地方小艦隊副司令官エドゥアルド・ミハイロフ少将)
大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」
駆逐艦「ブイストルイ」
大型海洋給油船「ボリス・ブートマ」
救助曳船「アラタウ」


支隊は10月20日午後5時頃に対馬海峡を通過しました。
『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2016年10月21日発表
【ロシア海軍艦艇の動向について】

11月1日にインドネシアタンジュンプリオク港を訪れました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊はインドネシアのタンジュンプリオク港を訪問した]

11月6日にタンジュンプリオク港から出航しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊はインドネシアを去った]


その後、駆逐艦「ブイストルイ」救助曳船「アラタウ」の2隻は本隊と別れ、11月17日午後3時頃には対馬海峡を北上しました。
『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2016年11月18日発表
【ロシア海軍艦艇の動向について】

11月21日までに駆逐艦「ブイストルイ」ウラジオストクへ帰港しました。
救助曳船「アラタウ」も帰港したようです。
[ロシア海軍太平洋艦隊の駆逐艦ブイストルイはウラジオストクへ帰投した]


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一方、大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」、大型海洋給油船「ボリス・ブートマ」の2隻となった太平洋艦隊艦船支隊は12月初頭にタイ王国サッタヒープ港を訪れ、12月6日に出航しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊はタイ訪問を終えた]

太平洋艦隊艦船支隊は、12月14日から21日までヴィシャーカパトナムベンガル湾で実施されるロシア-インド海軍合同演習『インドラ・ネイヴィー-2016』へ参加します。
(ベンガル湾での実際の海上演習は12月18日から21日まで)
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊はインド海軍との合同演習『インドラ・ネイヴィー-2016』へ参加する]

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12月14日、太平洋艦隊艦船支隊ヴィシャーカパトナムへ到着しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊はインドのヴィシャーカパトナム港へ到着した]


12月15日には合同演習の打ち合わせが行なわれました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア軍管区(艦隊)広報サービス発表
2016年12月15日13時40分配信
【ロシア-インド海軍演習『インドラ・ネイヴィー-2016』の参加者は合同実地行動の準備を行なう】

12月16日には、両国の演習参加艦の相互訪問と手旗信号の伝達訓練が行われました。
[ロシア海軍とインド海軍は互いの艦を相互訪問した]

12月17日には、殉職したインド海軍将兵の記念碑へ献花しました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア連邦国防省情報・マスコミュニケーション部発表
2016年12月17日6時7分配信
【演習『インドラ・ネイヴィー-2016』の参加者は死亡した船員の記憶に敬意を表した】

12月18日には、合同演習における海軍歩兵部隊の行動についての最終打ち合わせと、両国海軍将兵のスポーツ競技会が行なわれました。
[ロシア海軍とインド海軍の代表は合同演習『インドラ・ネイヴィー-2016』での行動についての最終打ち合わせを行なった]

12月19日、ロシア海軍インド海軍の演習参加艦は、演習実施海域ベンガル湾へ出航しました。
[合同演習『インドラ・ネイヴィー-2016』へ参加するロシア海軍とインド海軍の艦船はベンガル湾へ向かった]


その後、ロシア海軍インド海軍の艦はベンガル湾で砲撃訓練や通信訓練、夜間の機動訓練を行ないました。
[ロシア海軍とインド海軍はベンガル湾で合同演習『インドラ・ネイヴィー-2016』を実施する]

12月20日もベンガル湾で対潜戦闘、対空戦闘、海賊船撃退訓練が行なわれました。
[ロシア海軍とインド海軍はベンガル湾で合同砲撃訓練を行なった]
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『インドラ・ネイヴィー-2016』は12月21日に終了し、太平洋艦隊艦船支隊は、海上でインド海軍艦船部隊と別れました。
[ロシア海軍とインド海軍の合同演習『インドラ・ネイヴィー-2016』は終了した]

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その後、太平洋艦隊艦船支隊は帰路に就き、南シナ海で2017年の新年を迎えました。
[インド海軍との合同演習へ参加したロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊は南シナ海で新年(2017年)を迎える]

2017年1月3日にフィリピンマニラ港を訪問しました。

[ロシア海軍太平洋艦隊艦船はフィリピンのマニラを訪問した]

1月6日、フィリピン大統領ロドリゴ・ドゥテルテ氏は大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」を視察しました。
[フィリピン大統領ドゥテルテはロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・トリブツを視察した]

太平洋艦隊艦船支隊は、1月7日にマニラ港訪問を終えて出航しました。

1月12日午後6時頃に対馬海峡を通過し、韓国方面へ向かいました。
『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2017年1月16日発表
【ロシア海軍艦艇の動向について】

1月13日に韓国釜山港へ到着しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船は韓国の釜山港を訪れた]

そして1月18日に釜山港を出航し、日本へ向かいました。
(今回の太平洋艦隊広報部発表では全く触れられていませんが)
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太平洋艦隊艦船支隊は、1月20日から23日まで日本舞鶴港へ寄港します。

『日本海上自衛隊公式サイト』より
2017年1月17日発表
【ロシア海軍艦艇の訪日に伴うホストシップの派出及び日露捜索・救難共同訓練の実施について】

日本側ホストシップは、ヘリコプター護衛艦「ひゅうが」です。

1月21日の13時から15時まで「アドミラル・トリブツ」は一般公開され、上甲板まで見学できます。

更に、ロシア海軍日本海上自衛隊の合同捜索救助演習が1月22日~23日に実施されます。

ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフは地中海西部に居る


『インタファクス-軍事ニュース出張所(AVN)』より
2017年1月17日12時49分配信
【ロシア空母群は近日中にジブラルタルから大西洋への通過を行なう-メディア】
マドリード、1月17日、インタファクス-AVN

地中海航海からセヴェロモルスク基地へ戻る北方艦隊航空打撃艦グループは、近日中にジブラルタル海峡から大西洋への通過を行なう。
新聞『ABC』スペイン軍情報筋の話を引用して報じた。

それによると、スペイン沿岸付近を通過するロシア空母群スペイン海軍哨戒艦「カサドーラ」が監視している。
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グループは重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」が率いており、重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」もグループの一員である。
その艦上航空隊は、シリアでの軍事作戦へ参加した。

ロシア空母群には、今後、ブリテン海軍の艦が追跡を準備している。
新聞『デイリー・テレグラフ』によると、このミッションの為、ブリテン司令部は1隻の駆逐艦と1隻のフリゲートの準備を整えている。

『デイリー・テレグラフ』は、ロシア連邦空母群は今後1週間の内にセヴェロモルスクへの航路上のブリテン沖を通り過ぎなければならない事を想い起した。

ロシア参謀本部総長ヴァレリー・ゲラシモフは、以前、シリアロシア連邦軍グループの削減の枠組みにおいて空母群地中海を去ると語った。
これは、昨年12月30日からのシリアでの停戦発効に関連するものである。



[重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフの経歴(ロシア国防省公式サイト)]
[空母アドミラル・クズネツォフ艦長セルゲイ・アルタモノフ]
[空母アドミラル・クズネツォフ第6次地中海遠征(2016年10月-)]

ロシア海軍北方艦隊重航空巡洋艦(空母)「アドミラル・クズネツォフ」を中核とする機動部隊は、2016年10月15日にセヴェロモルスクを出航し、地中海東部(シリア沖)へ向かいました。
[ロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフと重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーは地中海遠征へ出発した]

10月17日にはノルウェートロンヘイム沖を航行していました。
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「ロシア海軍空母機動部隊」は、10月19日午前にノルウェー沖の公海上で艦載機の飛行訓練を開始しました。
[ロシア海軍の正規空母アドミラル・クズネツォフの艦載機はノルウェー沖で飛行訓練を始めた]

「ロシア海軍空母機動部隊」ブリテン本土付近へ接近する為、ブリテン海軍は、同部隊を監視する為の艦を派遣しました。
[ブリテン海軍は英本土付近を通過するロシア海軍空母機動部隊を監視する為の軍艦を差し向ける]
[ロシア海軍のアドミラル・クズネツォフ機動部隊は英本土へ接近する]
[ブリテン海軍はロシア海軍空母機動部隊を監視する為に駆逐艦2隻とフリゲート1隻を派遣する]

10月21日、「ロシア海軍空母機動部隊」ラマンシュ海峡(英仏海峡)を通過しました。

[ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフ部隊はラマンシュ海峡(英仏海峡)を通過した]

10月24日にはポルトガル沖を航行していました。


10月25日にジブラルタル海峡を通過しました。


その後、ロシア航空艦グループ北アフリカスペイン領セウタへの寄港を予定していたようですが、スペイン側は、土壇場になって寄港許可を出し渋り、これに業を煮やしたロシアは、セウタへの寄港を諦めました。
[ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフ部隊はスペイン領セウタへの寄港を取りやめた]

更には、地中海中部マルタも、自国港内でのロシア艦船への燃料補給を認めない事を表明しました。
[ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフは遠洋航海中に外国港を訪れる必要は無い]

ロシア海軍空母部隊は、10月27日から29日に掛けてアルジェリア沖で支援船(給油船「セルゲイ・オシポフ」、「ドゥブナ」、「カーマ」)から洋上補給を行ないました。
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[ロシア国防相セルゲイ・ショイグはロシア海軍空母部隊の地中海遠征について語った]

11月3日にはアルジェリア東海岸沖で演習を行ないました。
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[ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフはアルジェリア沖に居る]

その後、ロシア海軍空母部隊地中海を東へ進みました。


11月3日にセヴァストーポリを出航し、11月4日にボスポラス海峡を通過した黒海艦隊警備艦(フリゲート)「アドミラル・グリゴロヴィチ」ロシア海軍空母機動部隊へ加わりました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新警備艦アドミラル・グリゴロヴィチはシリア沖へ向かった]

ロシア海軍空母機動部隊は、11月9日にはロードス島の南東海域で訓練飛行を実施しました。
11月10日~15日、11月17日~22日の期間には、キプロス島シリアの間の海域で訓練飛行とミサイル発射を実施します。
[ロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフ航空隊はシリアのアレッポ空爆を準備する]

11月9日、ロシア海軍空母機動部隊大型対潜艦「セヴェロモルスク」「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」は、接近するネーデルラント海軍潜水艦(ワルラス級)を発見しました。
[地中海東部のロシア海軍空母部隊の大型対潜艦は接近するオランダの潜水艦を発見した]

11月10日にはキプロス島南東海域へ進出し、シリア上空へ作戦の事前調査の為に艦上戦闘機Su-33、艦上戦闘機MiG-29KR/KUBRを飛ばしています。
[ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフの艦載機は作戦行動の事前調査の為にシリア上空を飛行する]

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ロシア海軍空母機動部隊は11月12日までにシリア沖へ到着し、艦載機の飛行訓練を始めました。
[重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフと重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーを中核とするロシア海軍空母機動部隊はシリア沖へ到着した]

11月13日には艦上戦闘機MiG-29Kが墜落しました。
[地中海東部のロシア海軍空母アドミラル・クズネツォフで艦上戦闘機MiG-29Kの墜落事故が発生した]
[ロシア海軍空母アドミラル・クズネツォフの艦上戦闘機MiG-29KRの墜落事故(2016年11月13日)・続報]

11月15日、「アドミラル・クズネツォフ」の艦載機(艦上戦闘機Su-33)は、初めてシリアへの空爆作戦へ参加しました。
[ロシア海軍の正規空母アドミラル・クズネツォフの艦載機は初めてシリア領内のテロ組織への攻撃へ参加した]


同じ11月15日には、フリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」シリア有翼ミサイルを発射しています。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新警備艦アドミラル・グリゴロヴィチはシリア領内のテロ組織へ巡航ミサイルを発射した]

「スモレンスク赤旗授与・ソ連邦英雄2度受賞ボリス・サフォーノフ記念第279独立艦上戦闘機航空連隊」Su-33は、最近、地上爆撃用の特殊計算サブシステムSVP-24を装備しています。
[ロシア海軍航空隊の艦上戦闘機Su-33は地上攻撃の為の新たなシステムを装備する]
[ロシア海軍の艦上戦闘機Su-33は爆撃精度を向上させる為のシステムを装備している]

Su-33イドリブ県『アル=ヌスラ戦線』の施設を爆撃し、3名の野戦司令官を含む30名以上の戦闘員が死亡しました。
[ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフの艦上戦闘機Su-33の空爆によりアル=ヌスラ戦線の戦闘員30名以上が死亡した]


11月17日、ロシア航空宇宙軍戦略爆撃機Tu-95MSシリア領内のテロ組織『イスラム国』『アル=ヌスラ戦線』の施設へ有翼ミサイルを発射した事に呼応して、再び「アドミラル・クズネツォフ」艦上戦闘機Su-33シリア領内を爆撃しました。
[ロシア海軍の正規空母アドミラル・クズネツォフの艦載機は再びシリアのテロ組織を空爆した]

11月20日頃、「アドミラル・クズネツォフ」の艦載機(8機のSu-33と1機のMiG-29KR)は、初めてシリアフマイミーン航空基地(ラタキア郊外)へ着陸しました。
その後、艦載機は「アドミラル・クズネツォフ」へ戻りました。
[ロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフの艦載機は初めてシリアのフマイミーン基地へ着陸した]

12月5日、1機のSu-33「アドミラル・クズネツォフ」へ着艦した際、着艦拘束装置のケーブルを切ってしまった為に停止できず、海中に落ちました。
パイロットは脱出に成功しました。
[ロシア海軍の艦上戦闘機Su-33は地中海東部(シリア沖)で空母への着艦に失敗して海中へ落ちた]
[ロシア海軍空母アドミラル・クズネツォフの艦上戦闘機Su-33の海中落下事故(2016年12月5日)・続報]

「アドミラル・クズネツォフ」を中核とする空母機動部隊は、その後もシリアタルトゥース沖に留まりました。
[空母アドミラル・クズネツォフを中核とするロシア海軍空母群は完全に自立して行動している]

「アドミラル・クズネツォフ」を中核とする機動部隊は、2017年の新年を地中海で迎えました。
[ロシア海軍北方艦隊の空母アドミラル・クズネツォフは地中海で新年(2017年)を迎える]

シリアではロシアトルコ主導による停戦が成立し(2016年12月30日から発効)、国連安全保障理事会も、これを支持しています。

これを受け、ロシア海軍空母部隊は、2017年1月6日以降にシリア沖を離れる事になりました。
[ロシア海軍北方艦隊の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフと重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーは2017年1月に地中海を去る]
[ロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフはシリア沖を去る]

「アドミラル・クズネツォフ」航空隊は2016年11月中旬から12月末頃までにシリアテロ組織(イスラム国アル=ヌスラ戦線)の施設1252を破壊しました。
[ロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフ航空隊は1252のシリアのテロリスト施設を破壊した]

ロシア海軍空母部隊は、1月10日にはクレタ島西方海域へ到達しました。
[ロシア海軍北方艦隊の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは地中海東部を去る]

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1月11日にはリビア沖(おそらくはリビア東部沖)へ到達した「アドミラル・クズネツォフ」を、リビア国民軍司令官ハリーファ・ベルカシム・ハフタル元帥が訪れました。
[リビア国民軍司令官はロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフを訪れた]

今回、「アドミラル・クズネツォフ」は、40機程度の各種航空機を搭載しています。
[ロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは40機程度の搭載機を有する]


現在、ロシア海軍空母部隊地中海西部を西へ進んでおり、近日中にはジブラルタル海峡を通過して大西洋へ出るようです。
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ロシア海軍の最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"は2017年夏に洋上試験を開始する

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2017年1月17日9時57分配信
【フリゲート「アドミラル・カサトノフ」の試験は今夏に実施される】
モスクワ、1月17日-ロシア通信社ノーボスチ

第2のプロジェクト22350フリゲートの試験は2017年夏に開始され、海軍への引き渡しは2017年末~2018年初頭に計画されている。
黒海艦隊司令官イーゴリ・カサトノフ提督は、『ロシア通信社ノーボスチ』のインタビューで述べた。
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このシリーズのトップ艦「アドミラル・ゴルシコフ」は、現在、試験中である。
「アドミラル・カサトノフ」は2014年に進水した。
艦は、イーゴリ・カサトノフの父で、1964年から1974年までソヴィエト社会主義共和国連邦海軍第1副総司令官の職務に従事していたウラジーミル・アファナシエヴィチ・カサトノフ海軍元帥に敬意を表して命名された。
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「第2のプロジェクト22350フリゲート"アドミラル・カサトノフ"は、今年夏に試験へと出発します。
2017年末~2018年初頭に同艦は海軍への軍備採用が計画されています」
カサトノフ
は話した。

プロジェクト22350フリゲートの満載排水量は4500トン、速力30ノット、航続距離4000海里、自立航行期間30日。
兵装は、有翼ミサイル「オーニクス」、130mm砲、高射ミサイル砲複合体「パラシ」、魚雷、ヘリコプターKa-27である。



[新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」型]
[アドミラル・ゴルシコフ型フリゲート(旧ブログ)]

ロシア海軍向けのプロジェクト22350フリゲート(大型警備艦)「アドミラル-フロータ・カサトノフ」は、2009年11月26日に起工されました。
[プロジェクト22350フリゲート2番艦「カサトノフ海軍元帥」起工]

そして、起工から約5年後の2014年12月12日に進水しました。

[ロシア海軍の新型フリゲート(大型警備艦)アドミラル・フロータ・カサトノフは進水した]

『北方造船所』は、2016年1月13日の時点で「アドミラル・カサトノフ」の完成度は81パーセントと発表しました。
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・フロータ・カサトノフ"は81パーセント完成している]
[建造中のロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・フロータ・カサトノフ"は2016年11月に乗組員を受け入れる]

2016年6月下旬、「アドミラル・カサトノフ」「主要打撃複合体」が設置されました。
[建造中のロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"へ汎用打撃ミサイル発射機が設置された]
これは、有翼ミサイル「オーニクス」「カリブル」垂直発射機3S-14UKSKを指しています。
[汎用ミサイル垂直発射機3S-14UKSK]

そして、2017年夏から「アドミラル・カサトノフ」の洋上試験が開始される予定です。


現在の所、「アドミラル・カサトノフ」ロシア海軍への引き渡しは、2017年末~2018年初頭に予定されています。
[最新鋭フリゲート"アドミラル・フロータ・カサトノフ"は2017年末にロシア海軍へ引き渡される]


現在までに、プロジェクト22350フリゲートは4隻が起工されています。

[プロジェクト22350フリゲート]
サンクトペテルブルクの「北方造船所」(セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」で建造。

「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・ゴルシコフ」
Адмирал флота Советского Союза Горшков(工場番号921)
2006年2月1日起工/2010年10月28日進水/2017年前半就役予定
北方艦隊へ配備予定

「アドミラル・フロータ・カサトノフ」Адмирал флота Касатонов(工場番号922)
2009年11月26日起工/2014年12月12日進水/2017年末-2018年初頭に就役予定
北方艦隊へ配備予定

「アドミラル・ゴロフコ」Адмирал Головко(工場番号923)
2012年2月1日起工/2019年就役予定

「アドミラル-フロータ-ソヴィエツカヴァ-ソユーザ・イサコフ」
Адмирал флота Советского Союза Исаков(工場番号924)
2013年11月14日起工/2020年就役予定


1番艦「アドミラル・ゴルシコフ」は、2017年前半にロシア海軍へ引き渡されるようです。
[プロジェクト22350フリゲート1番艦アドミラル・ゴルシコフのロシア海軍への引き渡しは2017年前半に延期された]

3番艦と4番艦の建造工事は、ガスタービンエンジンの供給遅延により遅れています。
[ロシア海軍の新型フリゲートの建造は停滞する]
[ロシア海軍最新鋭フリゲート・プロジェクト22350(アドミラル・ゴルシコフ型)3番艦以降の為のロシア製ガスタービンは2017年末から供給を開始する]
[ロシア海軍の為のプロジェクト22350フリゲート3番艦アドミラル・ゴロフコは2017年夏-秋頃に進水する]

現在の所、プロジェクト22350フリゲートは、2025年までに6隻が引き渡される予定です。
[新世代フリゲート・プロジェクト22350は2025年までに6隻がロシア海軍へ就役する]

今後、プロジェクト22350『北方造船所』以外の造船所で建造される可能性も有ります。
[ロシア海軍最新鋭フリゲート・プロジェクト22350(アドミラル・ゴルシコフ型)はカリーニングラード造船所でも建造されるかもしれない]