ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクは赤道を越えてセーシェル諸島を訪れた

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2017年2月28日14時11分配信
【北方艦隊の大型対潜艦「セヴェロモルスク」は赤道を越え、セーシェル諸島へ行った】

インド洋で遠距離航海任務を遂行している北方艦隊大型対潜艦「セヴェロモルスク」赤道を越え、セーシェル諸島へ到着した。

インド洋での長期航海任務を北方艦隊将兵は(2017年)1月中旬から処理している。
大型対潜艦「セヴェロモルスク」は2016年11月15日に母基地から出た。
航海の初期において同艦の乗組員は、シリア沖での軍事作戦実施中の重航空巡洋艦「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・クズネツォフ」率いる北方艦隊航空艦グループの戦闘安定性を確保した。

2月9日から15日まで、同艦は、アラビア海及び沿岸のパキスタン海軍基地で実施された国際海軍演習『AMAN-2017』へ参加した。
ロシア人船員パキスタンカラチ港を訪れ、その前にはサラーラ港(オマーン)への業務寄港を行なった。

航海中に大型対潜艦「セヴェロモルスク」乗組員は、航行及び停泊時の生存の為の闘い(ダメージコントロール)から対空及び対潜防衛までの様々な方向性の艦内演習へ取り組んだ。
地中海インド洋北方艦隊将兵は艦上航空隊を用いて潜水艦を成功裏に探知した。



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北方艦隊大型対潜艦「セヴェロモルスク」(1988年1月24日就役)は、2016年春から夏に掛けてムルマンスク第35艦船修理工場のドックへ入渠し、オーバーホールとソナーのアップグレードが行なわれました。
[ロシア海軍は対潜艦のソナーのオーバーホールを実施する]

2016年10月15日、大型対潜艦「セヴェロモルスク」は、重航空巡洋艦(空母)「アドミラル・クズネツォフ」を中核とする北方艦隊航空打撃艦グループの一員としてセヴェロモルスクを出航し、地中海東部(シリア沖)へ向かいました。
[ロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフと重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーは地中海遠征へ出発した]
[空母アドミラル・クズネツォフ第6次地中海遠征(2016年10月-2017年2月)]

航空打撃艦グループは、2016年10月21日にラマンシュ海峡(英仏海峡)を通過しました。
[ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフ部隊はラマンシュ海峡(英仏海峡)を通過した]

10月25日にジブラルタル海峡を通過し、地中海へ入りました。

11月9日、地中海東部において大型対潜艦「セヴェロモルスク」「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」は、接近するネーデルラント海軍潜水艦(ワルラス級)を発見しました。
[地中海東部のロシア海軍空母部隊の大型対潜艦は接近するオランダの潜水艦を発見した]

航空打撃艦グループは11月12日までにシリア沖へ到着しました。
[重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフと重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーを中核とするロシア海軍空母機動部隊はシリア沖へ到着した]

11月15日、「アドミラル・クズネツォフ」の艦載機(艦上戦闘機Su-33)は、初めてシリアへの空爆作戦へ参加しました。
[ロシア海軍の正規空母アドミラル・クズネツォフの艦載機は初めてシリア領内のテロ組織への攻撃へ参加した]
[ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフの艦上戦闘機Su-33の空爆によりアル=ヌスラ戦線の戦闘員30名以上が死亡した]

航空打撃艦グループは、2017年の新年を地中海で迎えました。
[ロシア海軍北方艦隊の空母アドミラル・クズネツォフは地中海で新年(2017年)を迎える]

シリアでは、ロシアトルコ主導による停戦が成立し(2016年12月30日から発効)、国連安全保障理事会も、これを支持しています。

これを受け、航空打撃艦グループは、2017年1月6日以降にシリア沖を離れる事になりました。
[ロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフはシリア沖を去る]
[ロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフ航空隊は1252のシリアのテロリスト施設を破壊した]

しかし、「セヴェロモルスク」給油船「ドゥブナ」、救助曳船「アラタウ」は帰路には就かず、航空打撃艦グループと別れ、その後も地中海東部へ留まっていました。

「セヴェロモルスク」は2017年1月27日にスエズ運河を通過して紅海へ入りました。
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[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはスエズ運河を通過して紅海へ入った]

その後、オマーンサラーラ港へ寄港し、2017年2月7日に出航しました。
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[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはアラビア海の国際海軍演習『AMAN-2017』へ参加する]

2月9日にパキスタンカラチ港へ到着しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはパキスタンを訪れた]

北方艦隊艦船支隊は、2月10日から14日にパキスタン沖で実施される国際海軍演習『AMAN-2017』へ参加しました。
[ロシア海軍北方艦隊艦船支隊が参加する国際海軍演習『AMAN-2017』はパキスタンで始まった]

北方艦隊艦船支隊(指揮官:スタニスラフ・ヴァリク1等海佐)
大型対潜艦「セヴェロモルスク」
中型海洋給油船「ドゥブナ」
救助曳船「アラタウ」


【演習『AMAN-2017』公式サイト】

2月13日と14日には海上での実地演習(アクティブフェーズ)が実施されました。
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[ロシア海軍北方艦隊艦船支隊が参加する国際海軍演習『AMAN-2017』の海上での実地段階が始まった]

北方艦隊艦船支隊は演習終了後にパキスタンを去り、インド洋を南下しました。

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その後、北方艦隊支隊赤道を越え、古くからの船乗りの伝統行事である「赤道祭」が開催されました。
「セヴェロモルスク」にとっては、就役以来初めての「赤道祭」となりました。
[ロシア海軍北方艦隊艦船支隊はインド洋で赤道祭を準備する]

赤道を越えた北方艦隊艦船支隊は、2月28日にセーシェル諸島を訪れました。
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ロシア海軍バルト艦隊の潜水艦ヴィボルグは戦闘訓練の為に出航した

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア西方軍管区(バルト艦隊)広報サービス発表
2017年2月28日12時27分配信
【バルト艦隊の潜水艦「ヴィボルグ」は計画戦闘演習の為に海へ出た】

潜水艦船員は魚雷発射を行なう。
乗組員は、対潜、対艦防衛、更には、数十回の艦内演習で様々な種類の訓練を行なう:潜水艦の生存の為の闘い(ダメージコントロール)、乗組員の組織的な日常活動、水上及び水中位置での航法。

「ヴィボルグ」の錬成任務への取り組みの枠組みにおいて、艦隊機雷掃海部隊と連携して掃海網の設置を行ない、独立強化機雷障害物と機雷の設置任務を遂行する。

ディーゼルエレクトリック潜水艦「ヴィボルグ」が属するプロジェクト877潜水艦は、水上艦及び潜水艦との戦闘、機雷障害物の設置、偵察行動の為に意図されている。
このタイプの潜水艦の主な利点の1つは、低レベルの騒音に在る。



プロジェクト877(NATOコード名「キロ」)通常動力潜水艦B-227は、1982年2月23日にコムソモリスク・ナ・アムーレ「レーニン共産党青年団記念造船工場」(現アムール造船工場)で起工され、同年9月16日に進水した後、ボリショイ・カーメニへ回航されて艤装工事と航海試験が行なわれ、同年12月27日にソ連海軍へ納入(受領-引渡証書へ署名)されました。

1983年2月23日に海軍旗初掲揚式典を開催し、正式にソ連海軍へ就役しました。
(同艦の就役記念日は2月23日)

1983年4月には赤旗太平洋艦隊・第6潜水艦戦隊・第19潜水艦旅団へ編入されました。

1984年8月28日から9月1日まで原子力潜水艦K-115(プロジェクト627A)、重航空巡洋艦「ノヴォロシースク」(プロジェクト1143.3)、大型対潜艦「ワシーリー・チャパエフ」(プロジェクト1134A)、対潜哨戒機Il-38と共に日本海アメリカ海軍原潜を追跡しました。

1985年8月から10月に掛けて、インド洋-紅海-スエズ運河-地中海経由でバルト海へ回航され、バルト艦隊へ転属しました。

当初は、外国(アルジェリアルーマニア)へ輸出されるプロジェクト877EKM潜水艦の乗員の訓練支援任務に就き、その後、正式に赤旗2度授与バルト艦隊へ編入され、ラトビア共和国のリエパヤ基地に駐留していました。

1988年12月~1989年4月、1989年12月~1990年3月にはバルト海で戦闘当直に就きました。

1993年8月には修理の為にクロンシュタットへ回航されました。

ソ連邦解体後の資金不足により修理は遅延し、完了は2003年になりました。

2004年から2007年には中華人民共和国へ輸出されるプロジェクト636M潜水艦の試験の支援を行ないました。

2008年6月にはヴィボルグ市と後援協定を締結し、同市の名前が付けられました。

2011年から2014年まで「クロンシュタット海洋工場」でオーバーホールが行なわれ、2014年10月末に復帰しました。

2015年7月26日の「ロシア海軍の日」には、ロシア海軍最新鋭艦と共にバルチースクの観艦式へ参加しました。
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2016年1月から3月まで「クロンシュタット海洋工場」で船体の補修工事が行なわれました。
[ロシア海軍バルト艦隊のキロ級潜水艦ヴィボルグは修理を終えて復帰した]

その後の動向は明らかにされていませんでしたが、今回のバルト艦隊広報部の発表の通り、2017年2月28日に戦闘訓練の為に出航しました。


現在、バルト艦隊には2隻のプロジェクト877潜水艦が配備されており、レニングラード海軍基地(クロンシュタット)に駐留しています。

もう1隻のB-806「ドミトロフ」(1986年9月27日就役)は、輸出用のプロジェクト877EKMとして建造され、こちらも就役当初は外国へ輸出される同型艦の乗員訓練や海上試験の支援任務に就いていました。
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「ドミトロフ」も2014年から「クロンシュタット海洋工場」でオーバーホールが行なわれており、2015年12月25日にドックから出ています。


プロジェクト877潜水艦は1981年から1994年に掛けて24隻がソ連/ロシア海軍向けに建造され、現在は17隻が在籍しておりますが、この内の3隻は事実上退役しています。
[ワルシャワンカ型リスト(ロシア海軍)]

[北方艦隊]
B-402「ヴォログダ」(1984年就役、予備役)
B-808「ヤロスラヴリ」(1988年就役)
B-800「カルーガ」(1989年就役)
B-459「ウラジカフカース」(1990年就役)
B-471「マグ二トゴルスク」(1990年就役)
B-177「リぺツク」(1991年就役)

[太平洋艦隊]
B-260「チタ」(1981年就役、予備役)
B-445「スヴャチテリ・ニコライ・チュドトヴォーレッツ」(1988年就役、予備役)
B-394「ヌルラト」(1988年就役)
B-464「ウスチ・カムチャツスク」(1990年就役)
B-494「ウスチ・ボリシェレツク」(1990年就役)
B-187「コムソモリスク・ナ・アムーレ」(1991年就役)
B-190「クラスノカメンスク」(1992年就役)
B-345「モゴーチャ」(1994年就役)

[バルト艦隊]
B-227「ヴィボルグ」(1983年就役)
B-806「ドミトロフ」(1986年就役)

[黒海艦隊]
B-871「アルローサ」(1990年就役)



この他、2014年からは改良型のプロジェクト06363潜水艦が6隻就役しています。

[黒海艦隊]
B-261「ノヴォロシースク」(2014年就役)
B-237「ロストフ・ナ・ドヌー」(2014年就役)
B-262「スタールイ・オスコル」(2015年就役)
B-265「クラスノダール」(2015年就役)
B-268「ヴェリキー・ノヴゴロド」(2016年就役)
B-271「コルピノ」(2016年就役)


プロジェクト06363は、今後、太平洋艦隊向けにも6隻建造されます。

シリア沖へ行くロシア海軍黒海艦隊の警備艦アドミラル・グリゴロヴィチは巡航ミサイルによる攻撃を行なう予定は無い

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『タス通信』より
2017年2月27日17時25分配信
【情報筋:「アドミラル・グリゴロヴィチ」はシリアのテロ集団戦闘員へ「カリブル」を発射しない】
モスクワ、2月27日/タス通信

地中海へ向かった黒海艦隊フリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」は、この間(地中海滞在中)、シリアに位置するテロ集団戦闘員へ打撃を与える為に有翼ミサイル「カリブル」を使用する計画は無い。
『タス通信』軍事-外交筋より伝えられた。

対談者によると、同艦は火曜日の午前に黒海海峡を通過し、2月28日の夕方には海軍地中海常設グループへ加わる。

「フリゲートは、シリアのテロリストへ打撃を与える為にミサイル複合体カリブルの使用を計画しておりません」
情報提供者は話した。
彼は、ロシア航空宇宙軍の戦力と手段は、この為に充分であると説明した。

対談者は更に、「アドミラル・グリゴロヴィチ」は航海中に水、燃料、食料の在庫を補充する為にシリアタルトゥース港へ寄港すると伝えた。

以前、ロシア連邦国防省が発表したように、「アドミラル・グリゴロヴィチ」は3度目となる遠距離航海へ出発し、この間に地中海ロシア海軍グループの一員として行動する。



[アドミラル・グリゴロヴィチ型フリゲート]

ロシア海軍の最新警備艦(フリゲート)プロジェクト11356Rの1番艦「アドミラル・グリゴロヴィチ」は、カリーニングラード『ヤンターリ』造船所で2010年12月18日に起工され、2014年3月14日に進水し、2016年3月11日に就役しました。
[プロジェクト11356R警備艦(フリゲート)1番艦アドミラル・グリゴロヴィチはロシア海軍へ就役し、黒海艦隊へ編入された]

2016年6月9日にセヴァストーポリ基地へ到着しました。
[ロシア海軍最新フリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"は黒海艦隊基地セヴァストーポリへ到着した]

7月13日には黒海で戦闘訓練を実施しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新フリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"は黒海で砲撃訓練を行なう]

8月下旬には「抜き打ち演習」へ参加しました。
[ロシア海軍黒海艦隊とカスピ小艦隊は抜き打ち演習へ参加する]


2016年9月24日、「アドミラル・グリゴロヴィチ」は初めての地中海航海へと出発しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新警備艦(フリゲート)アドミラル・グリゴロヴィチはギリシャへ向かった]

地中海へ出た「アドミラル・グリゴロヴィチ」は、9月28日にギリシャケルキラ(コルフ)島を訪問しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新警備艦(フリゲート)アドミラル・グリゴロヴィチはギリシャのケルキラ(コルフ島)を訪問した]
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10月3日、「アドミラル・グリゴロヴィチ」ギリシャから去りました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新警備艦(フリゲート)アドミラル・グリゴロヴィチはギリシャを去った]

10月7日にセヴァストーポリへ帰港しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新警備艦(フリゲート)アドミラル・グリゴロヴィチはセヴァストーポリへ帰投した]


それから約1ヶ月後の2016年11月3日、「アドミラル・グリゴロヴィチ」は再び地中海へ向かいました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新警備艦アドミラル・グリゴロヴィチはシリア沖へ向かった]

11月4日にボスポラス海峡を通過して地中海へ入りました。
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その後、北方艦隊重航空巡洋艦(空母)「アドミラル・クズネツォフ」を中核とする航空打撃艦グループへ加わりました。
[空母アドミラル・クズネツォフ第6次地中海遠征(2016年10月-2017年2月)]

「アドミラル・グリゴロヴィチ」は11月11日頃までシリアタルトゥース港へ寄港して各種物資を補充しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新警備艦アドミラル・グリゴロヴィチは巡航ミサイルによるシリア領内のテロ組織への攻撃を準備する]

2016年11月15日、シリア領内イドリブホムスISIL(イラク・レバントのイスラム国)及びアル=ヌスラ戦線の施設への攻撃が開始されました。
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[ロシア海軍の正規空母アドミラル・クズネツォフの艦載機は初めてシリア領内のテロ組織への攻撃へ参加した]
[ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフの艦上戦闘機Su-33の空爆によりアル=ヌスラ戦線の戦闘員30名以上が死亡した]

攻撃へ参加したのは重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」の艦載機、沿岸ミサイル「バスチオン」(本来は地対艦ミサイル)であり、この他、「アドミラル・グリゴロヴィチ」有翼ミサイル「カリブル」を発射しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新警備艦アドミラル・グリゴロヴィチはシリア領内のテロ組織へ巡航ミサイルを発射した]



その後もロシア海軍空母機動部隊の一員として地中海東部に居たようですが、12月中旬には機動部隊を離れて帰路に就き、12月18日にボスポラス海峡を通過して黒海へ入りました。
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2016年12月19日にセヴァストーポリへ帰港しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新警備艦アドミラル・グリゴロヴィチはシリア沖から帰投した]

その後、12月25日に92名(アレクサンドロフ・アンサンブル団、いわゆる赤軍合唱団のメンバーを含む)を乗せてソチ空港を離陸し、黒海へ墜落したロシア軍旅客機Tu-154の捜索に参加しました。
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『スプートニク日本語版』より
【露軍機ツポレフ154墜落】

『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア連邦国防省情報・マスコミュニケーション部発表
2016年12月25日10時16分配信
【ロシア国防省のTu-154の機上滞在者リスト】


そして2017年にも「アドミラル・グリゴロヴィチ」は長期航海を行ないます。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新警備艦アドミラル・グリゴロヴィチは2017年に長期航海を行なう]

「アドミラル・グリゴロヴィチ」は、2017年2月27日にセヴァストーポリを出航しました。

[ロシア海軍黒海艦隊の警備艦(フリゲート)アドミラル・グリゴロヴィチは地中海東部(シリア沖)へ行く]

当初は非公式筋からの情報として伝えられていましたが、すぐ後に黒海艦隊広報部から正式に発表されました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア南方軍管区(黒海艦隊)広報サービス発表
2017年2月27日15時31分配信
【黒海艦隊のフリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」はセヴァストーポリから地中海へ出発した】

2月28日にはボスポラス海峡を通過して地中海へ入り、シリア沖へ向かいます。


3たび地中海へ向かった「アドミラル・グリゴロヴィチ」ですが、今回は、有翼ミサイル「カリブル」によるシリア領内テロリストへの攻撃は計画されていないとの事です。
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[巡航ミサイル「カリブル」対地攻撃型は2500kmの最大射程を有する]

近代化改装中の原子力戦略用途水中巡洋艦トゥーラは2017年末までにロシア海軍北方艦隊へ復帰する

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『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2017年2月27日12時2分配信
【修理中の原子力潜水艦「トゥーラ」は船台から出渠した】

艦船修理センター『ズヴェズドーチカ』の専門技術者は、ロシア海軍の為に修理中の原子力潜水艦「トゥーラ」を船台から出渠させた。
2月27日・月曜日、同社の広報サービスは発表した。


巡洋艦船台からの出渠は、過酷な気象条件下で実行された。

原子力艦の移動操作へ関わった造船所の全ての部門の整然とした作業は、操作の正確かつ安全な実行を可能にしたと広報サービスは指摘した。
今年の引き渡しプログラムと差し迫った造船所ドックのスケジュールは、造船所『ズヴェズドーチカ』へ、設定された技術的操作のスケジュールの厳密な遵守を強いる。

水中ロケット艦が船台から出渠するまでに、船体、船外機器、機構、そして他の艦載システムの修理を完了した。
「トゥーラ」は、個々の電波電子兵装の要素の調整と、その後の巡洋艦の進水の為、短期間ドックへ滞在する。

作業の最終段階は、艤装岸壁に浮かんで実施される。
国家契約によると、「トゥーラ」(ロシア)海軍への引き渡しは2017年第4クオーター(10月-12月)に実施される。

プロジェクト667BDRM「デリフィン」原子力戦略用途ロケット水中巡洋艦K-114「トゥーラ」は、第2世代原子力潜水艦に属する。
1987年にセヴェロドヴィンスク『セヴマシュ』で建造され、このタイプの水中巡洋艦シリーズの4番目であった。
潜水艦は、北極圏の高緯度海域を含む世界の大洋の戦略的に重要な海域で繰り返し長期航海任務を遂行した。

2006年、艦船修理センター『ズヴェズドーチカ』巡洋艦の近代化を実施した。
2014年12月、ロケット艦は修理期間満了による技術的状態の修復の為、再びセヴェロドヴィンスク『ズヴェズドーチカ』へ到着した。

「トゥーラ」の後に『ズヴェズドーチカ』は、他のプロジェクト667BDRM原子力水中巡洋艦「ブリャンスク」の修理を行なう。
同艦の到着は、今年中に予定されている。



プロジェクト667BDRM(デルタIV)戦略用途ロケット水中巡洋艦K-114は、1984年2月22日にセヴェロドヴィンスク生産合同『北方機械製造事業』(セヴマシュ)で起工され、1987年1月22日に進水し、同年10月30日にソ連海軍へ納入されました。
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1987年11月5日に海軍旗掲揚式典を開催し、正式に就役しました。

1987年12月にオレニヤ基地へ到着しました。
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1989年5月30日から8月25日まで、第1乗員団(ファーストチーム)による戦闘勤務(長期航海)を実施しました。
続いて1989年11月3日から1990年1月18日まで第2乗員団(セカンドチーム)による戦闘勤務を実施しました。

1992年6月3日に「原子力戦略用途水中巡洋艦」へ艦種変更されました。

1993年にはガジエヴォ基地へ移動しました。
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1995年4月18日にトゥーラ州と後援協定を締結しました。
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1997年8月21日、「トゥーラ」と命名されました。

2000年までに134856海里を航行し(この内の77245海里は潜航状態)、7回の戦闘勤務と17回の戦闘当直を実施し、水中から12回の弾道ミサイル発射を実施しました。

2000年6月に第1次近代化改装の為、セヴェロドヴィンスク『ズヴェズドーチカ』へ到着しました。
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2004年5月6日に再進水しました。

2004年9月8日から係留試験を開始し、2005年7月から航行試験を開始、2005年9月12日までに完了しました。

2005年12月7日にはガジエヴォ基地へ移動し、2006年1月12日にロシア海軍へ引き渡されました。

2007年12月17日に弾道ミサイル「シネーワ」バレンツ海からカムチャツカ半島へ向けて発射しました。
[デルタIV型戦略原潜「トゥーラ」、弾道ミサイルの発射テストを実施]

2007年12月25日、再び「シネーワ」を発射しました。
[デルタIV型戦略原潜K-114「トゥーラ」、再びミサイル発射]

2010年3月4日にバレンツ海から「シネーワ」を発射しました。

2010年8月6日にもバレンツ海から「シネーワ」を発射しました。

2011年9月29日には「シネーワ」の改良型である「ライネル」を発射しました。
[ロシア海軍の新たな潜水艦用弾道ミサイル「ライネル」は制式採用された]

2014年11月5日に「シネーワ」を発射しました。
[ロシア海軍北方艦隊の戦略原潜トゥーラはシネーワ弾道ミサイルを発射した]

2014年12月15日、第2次近代化改装(寿命延長工事)を行なう為、セヴェロドヴィンスク『ズヴェズドーチカ』へ到着しました。


そして2017年2月27日には『ズヴェズドーチカ』の船台を出渠しました。

「トゥーラ」は、2017年12月末までにロシア海軍へ引き渡される予定です。


「トゥーラ」の近代化改装が終わった後、続いて同型艦「ブリャンスク」の近代化改装が始まります。


北方艦隊667BDRM戦略原潜6隻は、1990年代末以降よりセヴェロドヴィンスク市艦船修理工場『ズヴェズドーチカ』で近代化改装を行ない、寿命を延長しています。
1999年~2012年に第1次近代化改装を行ない、続いて第2次近代化改装が進行中です。

K-51「ヴェルホトゥリエ」:1999年12月第1次近代化改装完了/2012年12月第2次近代化改装完了
K-84「エカテリンブルク」:2003年1月第1次近代化改装完了/2014年12月第2次近代化改装完了
K-114「トゥーラ」:2006年1月第1次近代化改装完了/2017年12月第2次近代化改装完了予定
K-117「ブリャンスク」:2008年2月第1次近代化改装完了
K-18「カレリア」:2010年1月第1次近代化改装完了
K-407「ノヴォモスコフスク」:2012年8月第1次近代化改装完了


この他、667BDRMの3番艦K-64は1990年代末から特務原潜へ改造され、2016年12月末にBS-64として再就役しました。
[改造を終えた特務原潜ポドモスコヴィエ(モスクワ州)はロシア海軍へ引き渡された]

ロシア海軍黒海艦隊の警備艦(フリゲート)アドミラル・グリゴロヴィチは地中海東部(シリア沖)へ行く

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2017年2月27日11時23分配信
【情報筋:フリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」は地中海グループへ加わる】
セヴァストーポリ、2月27日-ロシア通信社ノーボスチ

黒海艦隊の新たなロケットフリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」セヴァストーポリを出航し、ロシア艦船グループへ加わる為に地中海へ進路を取った。
『ロシア通信社ノーボスチ』は、クリミアの軍組織の情報提供者より伝えられた。

以前、「アドミラル・グリゴロヴィチ」は既に遠海ゾーンへと出航し、シリア沖ロシア艦船グループの一員として行動すると伝えられた。

対談者が指摘したように、フリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」は、火曜日(2月28日)の午前にはボスポラス海峡を通過する。

「午前中にフリゲートは海峡を通過し、火曜日夕方にはロシア艦船グループの一員として行動しています。
同艦の乗組員は訓練を行なっており、艦は全ての必要なスケジュールを通過し、遠海ゾーンで指示された任務を遂行する準備を完全に整えています」

情報提供者は伝えた。



[アドミラル・グリゴロヴィチ型フリゲート]

ロシア海軍の最新警備艦(フリゲート)プロジェクト11356Rの1番艦「アドミラル・グリゴロヴィチ」は、2016年3月11日に就役しました。
[プロジェクト11356R警備艦(フリゲート)1番艦アドミラル・グリゴロヴィチはロシア海軍へ就役し、黒海艦隊へ編入された]

6月9日にセヴァストーポリ基地へ到着しました。
[ロシア海軍最新フリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"は黒海艦隊基地セヴァストーポリへ到着した]

7月13日には黒海で戦闘訓練を実施しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新フリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"は黒海で砲撃訓練を行なう]

8月下旬には「抜き打ち演習」へ参加しました。
[ロシア海軍黒海艦隊とカスピ小艦隊は抜き打ち演習へ参加する]


2016年9月24日、「アドミラル・グリゴロヴィチ」は初めての地中海航海へと出発しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新警備艦(フリゲート)アドミラル・グリゴロヴィチはギリシャへ向かった]

地中海へ出た「アドミラル・グリゴロヴィチ」は、9月28日にギリシャケルキラ(コルフ)島を訪問しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新警備艦(フリゲート)アドミラル・グリゴロヴィチはギリシャのケルキラ(コルフ島)を訪問した]
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10月3日、「アドミラル・グリゴロヴィチ」ギリシャから去りました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新警備艦(フリゲート)アドミラル・グリゴロヴィチはギリシャを去った]

10月7日にセヴァストーポリへ帰港しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新警備艦(フリゲート)アドミラル・グリゴロヴィチはセヴァストーポリへ帰投した]


それから約1ヶ月後の2016年11月3日、「アドミラル・グリゴロヴィチ」は再び地中海へ向かいました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新警備艦アドミラル・グリゴロヴィチはシリア沖へ向かった]

11月4日にボスポラス海峡を通過して地中海へ入りました。
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その後、北方艦隊重航空巡洋艦(空母)「アドミラル・クズネツォフ」を中核とする航空打撃艦グループへ加わりました。
[空母アドミラル・クズネツォフ第6次地中海遠征(2016年10月-2017年2月)]

「アドミラル・グリゴロヴィチ」は11月11日頃までシリアタルトゥース港へ寄港して各種物資を補充しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新警備艦アドミラル・グリゴロヴィチは巡航ミサイルによるシリア領内のテロ組織への攻撃を準備する]

2016年11月15日、シリア領内イドリブホムスISIL(イラク・レバントのイスラム国)及びアル=ヌスラ戦線の施設への攻撃が開始されました。
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[ロシア海軍の正規空母アドミラル・クズネツォフの艦載機は初めてシリア領内のテロ組織への攻撃へ参加した]
[ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフの艦上戦闘機Su-33の空爆によりアル=ヌスラ戦線の戦闘員30名以上が死亡した]

攻撃へ参加したのは重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」の艦載機、沿岸ミサイル「バスチオン」(本来は地対艦ミサイル)であり、この他、「アドミラル・グリゴロヴィチ」有翼ミサイル「カリブル」を発射しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新警備艦アドミラル・グリゴロヴィチはシリア領内のテロ組織へ巡航ミサイルを発射した]



その後もロシア海軍空母機動部隊の一員として地中海東部に居たようですが、12月中旬には機動部隊を離れて帰路に就き、12月18日にボスポラス海峡を通過して黒海へ入りました。
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2016年12月19日にセヴァストーポリへ帰港しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新警備艦アドミラル・グリゴロヴィチはシリア沖から帰投した]

その後、12月25日に92名(アレクサンドロフ・アンサンブル団、いわゆる赤軍合唱団のメンバーを含む)を乗せてソチ空港を離陸し、黒海へ墜落したロシア軍旅客機Tu-154の捜索に参加しました。
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『スプートニク日本語版』より
【露軍機ツポレフ154墜落】

『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア連邦国防省情報・マスコミュニケーション部発表
2016年12月25日10時16分配信
【ロシア国防省のTu-154の機上滞在者リスト】


そして2017年にも「アドミラル・グリゴロヴィチ」は長期航海を行ないます。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新警備艦アドミラル・グリゴロヴィチは2017年に長期航海を行なう]

「アドミラル・グリゴロヴィチ」は、2017年2月27日にセヴァストーポリを出航したようです。
まだ公式発表は有りませんが・・・

2月28日にはボスポラス海峡を通過して地中海へ入り、シリア沖へ向かうとの事です。

ロシア海軍北方艦隊艦船支隊はインド洋で赤道祭を準備する

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2017年2月25日14時20分配信
【北方艦隊の大型対潜艦「セヴェロモルスク」乗組員は赤道の横断を準備している】

インド洋で遠距離航海任務を遂行している北方艦隊大型対潜艦「セヴェロモルスク」乗組員は、赤道の横断を準備している。

これは、古典的な海洋文学の史料では繰り返し述べられている各々の船員の生活における重要な出来事である。
伝統は帆走艦隊の下で確立され、現世代の軍事船員の力により支えられている。
では、海洋の支配者~ネプチューン(海神)が参加する演劇が上演され、海水を浴びる。

大型対潜艦「セヴェロモルスク」は、2016年10月15日から遠海ゾーン航海任務を遂行している。
航海の初期において同艦の乗組員は、シリア沖での軍事作戦実施中の重航空巡洋艦「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・クズネツォフ」率いる北方艦隊航空艦グループの戦闘安定性を確保した。

2月9日から15日まで、同艦は、アラビア海及び沿岸のパキスタン海軍基地で実施された国際海軍演習『AMAN-2017』へ参加した。
ロシア人船員パキスタンカラチ港を訪れ、その前にはサラーラ港(オマーン)への業務寄港を行なった。

航海中に大型対潜艦「セヴェロモルスク」乗組員は、航行及び停泊時の生存の為の闘い(ダメージコントロール)から対空及び対潜防衛までの様々な方向性の艦内演習へ取り組んだ。
地中海インド洋北方艦隊将兵は艦上航空隊を用いて潜水艦を成功裏に探知した。



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北方艦隊大型対潜艦「セヴェロモルスク」(1988年1月24日就役)は、2016年春から夏に掛けてムルマンスク第35艦船修理工場のドックへ入渠し、オーバーホールとソナーのアップグレードが行なわれました。
[ロシア海軍は対潜艦のソナーのオーバーホールを実施する]

2016年10月15日、大型対潜艦「セヴェロモルスク」は、重航空巡洋艦(空母)「アドミラル・クズネツォフ」を中核とする北方艦隊航空打撃艦グループの一員としてセヴェロモルスクを出航し、地中海東部(シリア沖)へ向かいました。
[ロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフと重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーは地中海遠征へ出発した]
[空母アドミラル・クズネツォフ第6次地中海遠征(2016年10月-2017年2月)]

航空打撃艦グループは、2016年10月21日にラマンシュ海峡(英仏海峡)を通過しました。
[ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフ部隊はラマンシュ海峡(英仏海峡)を通過した]

10月25日にジブラルタル海峡を通過し、地中海へ入りました。

11月9日、地中海東部において大型対潜艦「セヴェロモルスク」「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」は、接近するネーデルラント海軍潜水艦(ワルラス級)を発見しました。
[地中海東部のロシア海軍空母部隊の大型対潜艦は接近するオランダの潜水艦を発見した]

航空打撃艦グループは11月12日までにシリア沖へ到着しました。
[重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフと重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーを中核とするロシア海軍空母機動部隊はシリア沖へ到着した]

11月15日、「アドミラル・クズネツォフ」の艦載機(艦上戦闘機Su-33)は、初めてシリアへの空爆作戦へ参加しました。
[ロシア海軍の正規空母アドミラル・クズネツォフの艦載機は初めてシリア領内のテロ組織への攻撃へ参加した]
[ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフの艦上戦闘機Su-33の空爆によりアル=ヌスラ戦線の戦闘員30名以上が死亡した]

航空打撃艦グループは、2017年の新年を地中海で迎えました。
[ロシア海軍北方艦隊の空母アドミラル・クズネツォフは地中海で新年(2017年)を迎える]

シリアでは、ロシアトルコ主導による停戦が成立し(2016年12月30日から発効)、国連安全保障理事会も、これを支持しています。

これを受け、航空打撃艦グループは、2017年1月6日以降にシリア沖を離れる事になりました。
[ロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフはシリア沖を去る]
[ロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフ航空隊は1252のシリアのテロリスト施設を破壊した]

しかし、「セヴェロモルスク」給油船「ドゥブナ」、救助曳船「アルタイ」は帰路には就かず、航空打撃艦グループと別れ、その後も地中海東部へ留まっていました。

「セヴェロモルスク」は2017年1月27日にスエズ運河を通過して紅海へ入りました。
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[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはスエズ運河を通過して紅海へ入った]

その後、オマーンサラーラ港へ寄港し、2017年2月7日に出航しました。
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[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはアラビア海の国際海軍演習『AMAN-2017』へ参加する]

2月9日にパキスタンカラチ港へ到着しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはパキスタンを訪れた]

北方艦隊艦船支隊は、2月10日から14日にパキスタン沖で実施される国際海軍演習『AMAN-2017』へ参加しました。
[ロシア海軍北方艦隊艦船支隊が参加する国際海軍演習『AMAN-2017』はパキスタンで始まった]

北方艦隊艦船支隊(指揮官:スタニスラフ・ヴァリク1等海佐)
大型対潜艦「セヴェロモルスク」
中型海洋給油船「ドゥブナ」
救助曳船「アルタイ」


【演習『AMAN-2017』公式サイト】

2月13日と14日には海上での実地演習(アクティブフェーズ)が実施されました。
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[ロシア海軍北方艦隊艦船支隊が参加する国際海軍演習『AMAN-2017』の海上での実地段階が始まった]

北方艦隊艦船支隊は演習終了後にパキスタンを去り、インド洋を南下しました。

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今回の北方艦隊広報部発表によると、支隊は近い内に赤道を越えるとの事です。
この際、古くからの船乗りの伝統行事である「赤道祭」が執り行われます。

赤道を越えて北方艦隊艦船支隊が何処へ行くのかは明らかにされていませんが、考えられるのは、以前にもロシア海軍艦船が何度も訪れているセーシェル諸島でしょうか。

シリア軍事作戦へ参加したロシア海軍北方艦隊の空母部隊の将兵はクレムリンで表彰を受けた


『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2017年2月24日9時30分配信
【北方艦隊の40名以上の将兵はクレムリンで国家表彰を受けた】

北方艦隊司令官ニコライ・エフメノフ中将に率いられる北方艦隊航空艦グループの40名以上の遠距離航海の参加者は、『祖国防衛者の日』に捧げられたクレムリンでの受賞式典へ出席した。
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招待者には、ロシア海軍最大の艦である重航空巡洋艦「ソ連邦海軍元帥クズネツォフ」の艦長セルゲイ・アルタモノフ1等海佐、更には地中海東部シリア沖で戦闘任務を果たした艦上飛行士達が含まれていた。
遠距離航海の結果、彼らには、クレムリンでの受賞式典の開催中に国家表彰が授与された。

[参照]
重航空巡洋艦「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・クズネツォフ」、重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」、大型対潜艦「セヴェロモルスク」
「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」で構成される北方艦隊航空艦グループの遠距離航海は、2016年から2017年に実施された。

2016年11月8日から2017年1月6日まで、艦船と艦上飛行士は、シリア・アラブ共和国領内のテロリスト施設への攻撃へ参加した。
420回の戦闘飛行中、1250以上の拠点、本部、人員及び装甲車両の集積所、更には弾薬と武器の倉庫、そして、これらを製造する工場が破壊された。



[重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフの経歴(ロシア国防省公式サイト)]
[空母アドミラル・クズネツォフ艦長セルゲイ・アルタモノフ]
[空母アドミラル・クズネツォフ第6次地中海遠征(2016年10月-2017年2月)]

ロシア海軍北方艦隊重航空巡洋艦(空母)「アドミラル・クズネツォフ」を中核とする航空打撃艦グループ(空母機動部隊)は、2016年10月15日にセヴェロモルスクを出航し、地中海東部(シリア沖)へ向かいました。
[ロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフと重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーは地中海遠征へ出発した]

10月17日にはノルウェートロンヘイム沖を航行していました。
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航空打撃艦グループは、10月19日午前にノルウェー沖の公海上で艦載機の飛行訓練を開始しました。
[ロシア海軍の正規空母アドミラル・クズネツォフの艦載機はノルウェー沖で飛行訓練を始めた]

航空打撃艦グループブリテン本土付近へ接近する為、ブリテン海軍は、同部隊を監視する為の艦を派遣しました。
[ブリテン海軍は英本土付近を通過するロシア海軍空母機動部隊を監視する為の軍艦を差し向ける]
[ロシア海軍のアドミラル・クズネツォフ機動部隊は英本土へ接近する]
[ブリテン海軍はロシア海軍空母機動部隊を監視する為に駆逐艦2隻とフリゲート1隻を派遣する]

10月21日、航空打撃艦グループラマンシュ海峡(英仏海峡)を通過しました。

[ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフ部隊はラマンシュ海峡(英仏海峡)を通過した]

10月24日にはポルトガル沖を航行していました。


10月25日にジブラルタル海峡を通過しました。

その後、航空打撃艦グループ北アフリカスペイン領セウタへの寄港を予定していたようですが、スペイン側は、土壇場になって寄港許可を出し渋り、これに業を煮やしたロシアは、セウタへの寄港を諦めました。
[ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフ部隊はスペイン領セウタへの寄港を取りやめた]

更には、地中海中部マルタも、自国港内でのロシア艦船への燃料補給を認めない事を表明しました。
[ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフは遠洋航海中に外国港を訪れる必要は無い]

航空打撃艦グループは、10月27日から29日に掛けてアルジェリア沖で支援船(給油船「セルゲイ・オシポフ」、「ドゥブナ」、「カーマ」)から洋上補給を行ないました。
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[ロシア国防相セルゲイ・ショイグはロシア海軍空母部隊の地中海遠征について語った]

11月3日にはアルジェリア東海岸沖で演習を行ないました。
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[ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフはアルジェリア沖に居る]

その後、航空打撃艦グループ地中海を東へ進みました。


11月3日にセヴァストーポリを出航し、11月4日にボスポラス海峡を通過した黒海艦隊警備艦(フリゲート)「アドミラル・グリゴロヴィチ」航空打撃艦グループへ加わりました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新警備艦アドミラル・グリゴロヴィチはシリア沖へ向かった]

航空打撃艦グループは、11月9日にはロードス島の南東海域で訓練飛行を実施しました。
11月10日~15日、11月17日~22日の期間には、キプロス島シリアの間の海域で訓練飛行とミサイル発射を実施します。
[ロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフ航空隊はシリアのアレッポ空爆を準備する]

11月9日、航空打撃艦グループ大型対潜艦「セヴェロモルスク」「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」は、接近するネーデルラント海軍潜水艦(ワルラス級)を発見しました。
[地中海東部のロシア海軍空母部隊の大型対潜艦は接近するオランダの潜水艦を発見した]

11月10日にはキプロス島南東海域へ進出し、シリア上空へ作戦の事前調査の為に艦上戦闘機Su-33、艦上戦闘機MiG-29KR/KUBRを飛ばしました。
[ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフの艦載機は作戦行動の事前調査の為にシリア上空を飛行する]

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航空打撃艦グループは11月12日までにシリア沖へ到着し、艦載機の飛行訓練を始めました。
[重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフと重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーを中核とするロシア海軍空母機動部隊はシリア沖へ到着した]

11月13日には艦上戦闘機MiG-29Kが墜落しました。
[地中海東部のロシア海軍空母アドミラル・クズネツォフで艦上戦闘機MiG-29Kの墜落事故が発生した]
[ロシア海軍空母アドミラル・クズネツォフの艦上戦闘機MiG-29KRの墜落事故(2016年11月13日)・続報]

11月15日、「アドミラル・クズネツォフ」の艦載機(艦上戦闘機Su-33)は、初めてシリアへの空爆作戦へ参加しました。
[ロシア海軍の正規空母アドミラル・クズネツォフの艦載機は初めてシリア領内のテロ組織への攻撃へ参加した]


同じ11月15日には、フリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」シリア有翼ミサイルを発射しています。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新警備艦アドミラル・グリゴロヴィチはシリア領内のテロ組織へ巡航ミサイルを発射した]

「スモレンスク赤旗授与・ソ連邦英雄2度受賞ボリス・サフォーノフ記念第279独立艦上戦闘機航空連隊」Su-33は、2016年に地上爆撃用の特殊計算サブシステムSVP-24を装備しています。
[ロシア海軍航空隊の艦上戦闘機Su-33は地上攻撃の為の新たなシステムを装備する]
[ロシア海軍の艦上戦闘機Su-33は爆撃精度を向上させる為のシステムを装備している]

Su-33イドリブ県『アル=ヌスラ戦線』の施設を爆撃し、3名の野戦司令官を含む30名以上の戦闘員が死亡しました。
[ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフの艦上戦闘機Su-33の空爆によりアル=ヌスラ戦線の戦闘員30名以上が死亡した]


11月17日、ロシア航空宇宙軍戦略爆撃機Tu-95MSシリア領内のテロ組織『イスラム国』『アル=ヌスラ戦線』の施設へ有翼ミサイルを発射した事に呼応して、再び「アドミラル・クズネツォフ」艦上戦闘機Su-33シリア領内を爆撃しました。
[ロシア海軍の正規空母アドミラル・クズネツォフの艦載機は再びシリアのテロ組織を空爆した]

11月20日頃、「アドミラル・クズネツォフ」の艦載機(8機のSu-33と1機のMiG-29KR)は、初めてシリアフマイミーン航空基地(ラタキア郊外)へ着陸しました。
その後、艦載機は「アドミラル・クズネツォフ」へ戻りました。
[ロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフの艦載機は初めてシリアのフマイミーン基地へ着陸した]

12月5日、1機のSu-33「アドミラル・クズネツォフ」へ着艦した際、着艦拘束装置のケーブルを切ってしまった為に停止できず、海中に落ちました。
パイロットは脱出に成功しました。
[ロシア海軍の艦上戦闘機Su-33は地中海東部(シリア沖)で空母への着艦に失敗して海中へ落ちた]
[ロシア海軍空母アドミラル・クズネツォフの艦上戦闘機Su-33の海中落下事故(2016年12月5日)・続報]

航空打撃艦グループは、その後もシリアタルトゥース沖に留まりました。
[空母アドミラル・クズネツォフを中核とするロシア海軍空母群は完全に自立して行動している]

航空打撃艦グループは、2017年の新年を地中海で迎えました。
[ロシア海軍北方艦隊の空母アドミラル・クズネツォフは地中海で新年(2017年)を迎える]

シリアではロシアトルコ主導による停戦が成立し(2016年12月30日から発効)、国連安全保障理事会も、これを支持しています。

これを受け、航空打撃艦グループは、2017年1月6日以降にシリア沖を離れる事になりました。
[ロシア海軍北方艦隊の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフと重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーは2017年1月に地中海を去る]
[ロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフはシリア沖を去る]

航空打撃艦グループは、1月10日にはクレタ島西方海域へ到達しました。
[ロシア海軍北方艦隊の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは地中海東部を去る]

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1月11日にはリビア沖(おそらくはリビア東部沖)へ到達した「アドミラル・クズネツォフ」を、リビア国民軍司令官ハリーファ・ベルカシム・ハフタル元帥が訪れました。
[リビア国民軍司令官はロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフを訪れた]

1月17日の時点では地中海西部に居ました。
[ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフは地中海西部に居る]

1月20日にジブラルタル海峡を通過して大西洋へ入りました。
[重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフを中核とするロシア海軍航空打撃艦グループはジブラルタル海峡を通過して大西洋へ出た]

航空打撃艦グループポルトガル沿岸を北上し、1月23日には同国沿岸海域を離脱しました。
[重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフを含むロシア海軍航空打撃艦グループはポルトガル沖を去った]

1月24日の午後にはラマンシュ海峡(英仏海峡)へ入りました。
[重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフを含むロシア海軍航空打撃艦グループはラマンシュ海峡(英仏海峡)へ入った]
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1月25日にはラマンシュ海峡(英仏海峡)から北海へ入りました。
[重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフを含むロシア海軍航空打撃艦グループは北海へ入った]

1月30日にはノルウェー沖を北上していました。
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[正規空母アドミラル・クズネツォフ率いるロシア海軍空母機動部隊はノルウェー沖を北上している]

航空打撃艦グループは1月31日~2月1日にルイバチー半島の東方海域で実弾射撃演習を行なったようです。
[重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフを伴うロシア海軍航空打撃艦グループは帰投前にバレンツ海で演習を行なう]

2月3日、「アドミラル・クズネツォフ」航空隊は、セヴェロモルスク-3飛行場へ戻りました。
[ロシア海軍の正規空母アドミラル・クズネツォフの艦載機はセヴェロモルスク-3飛行場への移動を開始した]

2月8日、航空打撃艦グループセヴェロモルスク泊地へ帰港しました。
[ロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフと重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーはシリア沖から北方艦隊基地セヴェロモルスクへ帰投した]

帰港から一夜明けた2月9日、「アドミラル・クズネツォフ」の艦内(航空機格納庫)で航空打撃艦グループ将兵の歓迎式典が開催されました。
[シリア沖から帰投したロシア海軍の正規空母アドミラル・クズネツォフで歓迎式典が開催された]

「アドミラル・クズネツォフ」は、翌2月10日に本来の「母港」であるムルマンスク北方の第35艦船修理工場の埠頭へ戻りました。
[シリア沖から凱旋したロシア海軍の正規空母アドミラル・クズネツォフはムルマンスクの母港へ戻る]
[ロシア海軍唯一の空母アドミラル・クズネツォフの艦長はシリア遠征について語った]


今回のシリア遠征において、「アドミラル・クズネツォフ」は、艦上戦闘機Su-33、艦上戦闘機MiG-29K/MiG-29KUB、救難ヘリコプターKa-27PS、対潜ヘリコプターKa-27PL、輸送戦闘ヘリコプターKa-29、早期警戒ヘリコプターKa-31、艦上攻撃ヘリコプターKa-52Kを合計で約40機程度搭載しました。
[ロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは40機程度の搭載機を有する]

「アドミラル・クズネツォフ」航空隊は、2016年11月中旬から12月末頃までにシリアテロ組織(イスラム国アル=ヌスラ戦線)の施設1252を破壊しました。
[ロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフ航空隊は1252のシリアのテロリスト施設を破壊した]

北方艦隊広報部発表によると、「アドミラル・クズネツォフ」航空隊は、2016年11月8日から2017年1月6日までの約2ヶ月間に、420回の戦闘飛行(内117回は夜間)と、750回の捜索救助、航空輸送支援の為の飛行を行なったとの事です。
「420回の戦闘飛行」は、艦上戦闘機シリア上空を飛行した回数であり、これ以外にも艦載ヘリコプターが750回のフライトを行なっていたという事でしょう。

3隻の給油船と2隻の曳船航空打撃艦グループシリア沖での活動を支援しました。
[ロシア海軍北方艦隊の支援船は空母アドミラル・クズネツォフのシリア遠征をサポートした]


帰港から約2週間後の2月23日は、ロシアの祝日「祖国防衛者の日」(1918年2月23日にドイツ軍へ対抗する為、労働者・農民から成る最初の「赤軍」が組織された事を記念する日)でしたが、この日、「アドミラル・クズネツォフ」艦長セルゲイ・アルタモノフ1佐を始めとする航空打撃艦グループの代表40名以上はモスクワクレムリン宮殿へ招待され、ウラジーミル・プーチン大統領と会いました。
[ロシア海軍の航空母艦アドミラル・クズネツォフはシリア軍事作戦で新たな艦載機の試験を行なった]

40名以上の北方艦隊将兵は、プーチン大統領から国家表彰を受けました。
今回の発表を見る限り、クレムリンで表彰を受けたのは、アルタモノフ艦長と、シリア領内への空爆作戦へ参加した艦上戦闘機(Su-33MiG-29K/KUB)のパイロットがメインだったようです。
この他、今回の発表では名前が出ていませんが、航空打撃艦グループ指揮官のヴィクトール・ソコロフ中将(北方艦隊副司令官)も居ました。


今回、クレムリンで表彰を受けた40名以上の将兵以外のシリア遠征参加者は、2月9日の航空打撃艦グループ乗員の歓迎式典の最中か、それ以後に表彰を受けています。


なお、プーチン大統領は、表彰式において、「アドミラル・クズネツォフ」を中核とする「空母機動部隊」シリア派遣は、彼の個人的なイニシアチブにより発案・計画され、実行された事を初めて明らかにしました。
[ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフのシリア軍事作戦への参加はウラジーミル・プーチン大統領の個人的な発意により実行された]

ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフのシリア軍事作戦への参加はウラジーミル・プーチン大統領の個人的な発意により実行された

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2017年2月23日16時38分配信
【プーチンは個人的に「アドミラル・クズネツォフ」のシリア派遣を決定したと表明した】
モスクワ、2月23日-ロシア通信社ノーボスチ

ロシア大統領ウラジーミル・プーチンは、シリアへの航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」船員の航海が、彼の個人的な発意であったと表明した。

「僕は、軍の展開を監視しなければなりません、将来も、今も。
(国防)相と参謀本部長は、貴方達の航海と、航海の準備が誰の発意であるのかを知っております。
これは、僕の個人的な発意です」
プーチン
ロシア軍との会合において話した。

プーチンは、この指示を昨年に受けた国防相、参謀本部のトップ、産業界の代表へ感謝の意を表した。
大統領は、彼等が、短い期間で設備、物資、人員を準備した事を指摘した。

「この時に僕は、複数の意見を基にして、国防相へ、この課題を纏めさせました。
1991年から巡洋艦は軍へ存在しており、より早く演習任務を遂行し、それ故に業界の前には、然るべき準備を行ない、航空団を作成する課題が置かれました。
ここにあるMiG-29は、最終ヴァージョンとして登場しました」
プーチン
は付け加えた。

「貴方達は、戦闘任務遂行中に対面した困難さについて話しました。
僕が思いますに、困難さを貴方達は乗り越え、そして貴方達は全てを行なう必要が有ります」
大統領
は付け加えた。

彼によると、任務は「困難かつ複雑でした」
「貴方達が、その全ての構成要素をやり遂げた事を非常に嬉しく思います。
そして、これは疑いなく全てのコンポーネントにおいてロシア海軍の発展の為の素晴らしい一歩です。
僕は、もう一度、貴方達の祭日を祝福し、貴方達の前に置かれた任務を見事に遂行したグループの要員全てに感謝したいと思います。
貴方達の成功を」
国家元首
は付け加えた。



[空母アドミラル・クズネツォフ第6次地中海遠征(2016年10月-2017年2月)]

ロシア海軍の航空母艦アドミラル・クズネツォフはシリア軍事作戦で新たな艦載機の試験を行なった

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『タス通信』より
2017年2月23日16時52分配信
【シリア作戦への参加は「アドミラル・クズネツォフ」の新たな航空機の試験を可能にした】
モスクワ、2月23日/タス通信

シリア沖での軍事行動は、航空母艦「アドミラル・クズネツォフ」乗組員の新たな航空機の試験を可能にした。
同艦の艦長セルゲイ・アルタモノフは、国家元首であるロシア連邦大統領ウラジーミル・プーチンと軍事船員の会合において述べた。

「この航海では、新たな航空機MiG-29(K)が、地上施設へ打撃を与える任務の下、初めて戦闘環境下で使用されました」
彼は話した。
「我々は更に、最新の艦上ヘリコプターKa-52(K)の試験を行ない、それが同様に信頼できるものであると認められました」
アルタモノフ
は指摘した。
「このヘリコプターの軍備採用が期待されます」
彼は付け加えた。

同時に艦長は、この航海における戦闘任務の遂行中、経験豊かな将兵のみならず、将来の航空隊を担う若い飛行士も働いた事を強調した。

「現在、巡洋艦はムルマンスクに係留され、全ての戦闘任務を遂行できます」
艦長は報告した。
「乗組員は完全に戻っており、次の任務を果たす準備を整えております」
彼は語った。



[重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフの経歴(ロシア国防省公式サイト)]
[空母アドミラル・クズネツォフ艦長セルゲイ・アルタモノフ]
[空母アドミラル・クズネツォフ第6次地中海遠征(2016年10月-2017年2月)]

ロシア海軍北方艦隊重航空巡洋艦(空母)「アドミラル・クズネツォフ」を中核とする航空打撃艦グループ(空母機動部隊)は、2016年10月15日にセヴェロモルスクを出航し、地中海東部(シリア沖)へ向かいました。
[ロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフと重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーは地中海遠征へ出発した]

10月17日にはノルウェートロンヘイム沖を航行していました。
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航空打撃艦グループは、10月19日午前にノルウェー沖の公海上で艦載機の飛行訓練を開始しました。
[ロシア海軍の正規空母アドミラル・クズネツォフの艦載機はノルウェー沖で飛行訓練を始めた]

航空打撃艦グループブリテン本土付近へ接近する為、ブリテン海軍は、同部隊を監視する為の艦を派遣しました。
[ブリテン海軍は英本土付近を通過するロシア海軍空母機動部隊を監視する為の軍艦を差し向ける]
[ロシア海軍のアドミラル・クズネツォフ機動部隊は英本土へ接近する]
[ブリテン海軍はロシア海軍空母機動部隊を監視する為に駆逐艦2隻とフリゲート1隻を派遣する]

10月21日、航空打撃艦グループラマンシュ海峡(英仏海峡)を通過しました。

[ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフ部隊はラマンシュ海峡(英仏海峡)を通過した]

10月24日にはポルトガル沖を航行していました。


10月25日にジブラルタル海峡を通過しました。


その後、航空打撃艦グループ北アフリカスペイン領セウタへの寄港を予定していたようですが、スペイン側は、土壇場になって寄港許可を出し渋り、これに業を煮やしたロシアは、セウタへの寄港を諦めました。
[ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフ部隊はスペイン領セウタへの寄港を取りやめた]

更には、地中海中部マルタも、自国港内でのロシア艦船への燃料補給を認めない事を表明しました。
[ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフは遠洋航海中に外国港を訪れる必要は無い]

航空打撃艦グループは、10月27日から29日に掛けてアルジェリア沖で支援船(給油船「セルゲイ・オシポフ」、「ドゥブナ」、「カーマ」)から洋上補給を行ないました。
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[ロシア国防相セルゲイ・ショイグはロシア海軍空母部隊の地中海遠征について語った]

11月3日にはアルジェリア東海岸沖で演習を行ないました。
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[ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフはアルジェリア沖に居る]

その後、航空打撃艦グループ地中海を東へ進みました。


11月3日にセヴァストーポリを出航し、11月4日にボスポラス海峡を通過した黒海艦隊警備艦(フリゲート)「アドミラル・グリゴロヴィチ」航空打撃艦グループへ加わりました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新警備艦アドミラル・グリゴロヴィチはシリア沖へ向かった]

航空打撃艦グループは、11月9日にはロードス島の南東海域で訓練飛行を実施しました。
11月10日~15日、11月17日~22日の期間には、キプロス島シリアの間の海域で訓練飛行とミサイル発射を実施します。
[ロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフ航空隊はシリアのアレッポ空爆を準備する]

11月9日、航空打撃艦グループ大型対潜艦「セヴェロモルスク」「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」は、接近するネーデルラント海軍潜水艦(ワルラス級)を発見しました。
[地中海東部のロシア海軍空母部隊の大型対潜艦は接近するオランダの潜水艦を発見した]

11月10日にはキプロス島南東海域へ進出し、シリア上空へ作戦の事前調査の為に艦上戦闘機Su-33、艦上戦闘機MiG-29KR/KUBRを飛ばしました。
[ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフの艦載機は作戦行動の事前調査の為にシリア上空を飛行する]

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航空打撃艦グループは11月12日までにシリア沖へ到着し、艦載機の飛行訓練を始めました。
[重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフと重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーを中核とするロシア海軍空母機動部隊はシリア沖へ到着した]

11月13日には艦上戦闘機MiG-29Kが墜落しました。
[地中海東部のロシア海軍空母アドミラル・クズネツォフで艦上戦闘機MiG-29Kの墜落事故が発生した]
[ロシア海軍空母アドミラル・クズネツォフの艦上戦闘機MiG-29KRの墜落事故(2016年11月13日)・続報]

11月15日、「アドミラル・クズネツォフ」の艦載機(艦上戦闘機Su-33)は、初めてシリアへの空爆作戦へ参加しました。
[ロシア海軍の正規空母アドミラル・クズネツォフの艦載機は初めてシリア領内のテロ組織への攻撃へ参加した]


同じ11月15日には、フリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」シリア有翼ミサイルを発射しています。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新警備艦アドミラル・グリゴロヴィチはシリア領内のテロ組織へ巡航ミサイルを発射した]

「スモレンスク赤旗授与・ソ連邦英雄2度受賞ボリス・サフォーノフ記念第279独立艦上戦闘機航空連隊」Su-33は、2016年に地上爆撃用の特殊計算サブシステムSVP-24を装備しています。
[ロシア海軍航空隊の艦上戦闘機Su-33は地上攻撃の為の新たなシステムを装備する]
[ロシア海軍の艦上戦闘機Su-33は爆撃精度を向上させる為のシステムを装備している]

Su-33イドリブ県『アル=ヌスラ戦線』の施設を爆撃し、3名の野戦司令官を含む30名以上の戦闘員が死亡しました。
[ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフの艦上戦闘機Su-33の空爆によりアル=ヌスラ戦線の戦闘員30名以上が死亡した]


11月17日、ロシア航空宇宙軍戦略爆撃機Tu-95MSシリア領内のテロ組織『イスラム国』『アル=ヌスラ戦線』の施設へ有翼ミサイルを発射した事に呼応して、再び「アドミラル・クズネツォフ」艦上戦闘機Su-33シリア領内を爆撃しました。
[ロシア海軍の正規空母アドミラル・クズネツォフの艦載機は再びシリアのテロ組織を空爆した]

11月20日頃、「アドミラル・クズネツォフ」の艦載機(8機のSu-33と1機のMiG-29KR)は、初めてシリアフマイミーン航空基地(ラタキア郊外)へ着陸しました。
その後、艦載機は「アドミラル・クズネツォフ」へ戻りました。
[ロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフの艦載機は初めてシリアのフマイミーン基地へ着陸した]

12月5日、1機のSu-33「アドミラル・クズネツォフ」へ着艦した際、着艦拘束装置のケーブルを切ってしまった為に停止できず、海中に落ちました。
パイロットは脱出に成功しました。
[ロシア海軍の艦上戦闘機Su-33は地中海東部(シリア沖)で空母への着艦に失敗して海中へ落ちた]
[ロシア海軍空母アドミラル・クズネツォフの艦上戦闘機Su-33の海中落下事故(2016年12月5日)・続報]

航空打撃艦グループは、その後もシリアタルトゥース沖に留まりました。
[空母アドミラル・クズネツォフを中核とするロシア海軍空母群は完全に自立して行動している]

航空打撃艦グループは、2017年の新年を地中海で迎えました。
[ロシア海軍北方艦隊の空母アドミラル・クズネツォフは地中海で新年(2017年)を迎える]

シリアではロシアトルコ主導による停戦が成立し(2016年12月30日から発効)、国連安全保障理事会も、これを支持しています。

これを受け、航空打撃艦グループは、2017年1月6日以降にシリア沖を離れる事になりました。
[ロシア海軍北方艦隊の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフと重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーは2017年1月に地中海を去る]
[ロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフはシリア沖を去る]

航空打撃艦グループは、1月10日にはクレタ島西方海域へ到達しました。
[ロシア海軍北方艦隊の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは地中海東部を去る]

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1月11日にはリビア沖(おそらくはリビア東部沖)へ到達した「アドミラル・クズネツォフ」を、リビア国民軍司令官ハリーファ・ベルカシム・ハフタル元帥が訪れました。
[リビア国民軍司令官はロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフを訪れた]

1月17日の時点では地中海西部に居ました。
[ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフは地中海西部に居る]

1月20日にジブラルタル海峡を通過して大西洋へ入りました。
[重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフを中核とするロシア海軍航空打撃艦グループはジブラルタル海峡を通過して大西洋へ出た]

航空打撃艦グループポルトガル沿岸を北上し、1月23日には同国沿岸海域を離脱しました。
[重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフを含むロシア海軍航空打撃艦グループはポルトガル沖を去った]

1月24日の午後にはラマンシュ海峡(英仏海峡)へ入りました。
[重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフを含むロシア海軍航空打撃艦グループはラマンシュ海峡(英仏海峡)へ入った]
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1月25日にはラマンシュ海峡(英仏海峡)から北海へ入りました。
[重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフを含むロシア海軍航空打撃艦グループは北海へ入った]

1月30日にはノルウェー沖を北上していました。
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[正規空母アドミラル・クズネツォフ率いるロシア海軍空母機動部隊はノルウェー沖を北上している]

航空打撃艦グループは1月31日~2月1日にルイバチー半島の東方海域で実弾射撃演習を行なったようです。
[重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフを伴うロシア海軍航空打撃艦グループは帰投前にバレンツ海で演習を行なう]

2月3日、「アドミラル・クズネツォフ」航空隊は、セヴェロモルスク-3飛行場へ戻りました。
[ロシア海軍の正規空母アドミラル・クズネツォフの艦載機はセヴェロモルスク-3飛行場への移動を開始した]

2月8日、航空打撃艦グループセヴェロモルスク泊地へ帰港しました。
[ロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフと重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーはシリア沖から北方艦隊基地セヴェロモルスクへ帰投した]

帰港から一夜明けた2月9日、「アドミラル・クズネツォフ」の艦内(航空機格納庫)で航空打撃艦グループ将兵の歓迎式典が開催されました。
[シリア沖から帰投したロシア海軍の正規空母アドミラル・クズネツォフで歓迎式典が開催された]

「アドミラル・クズネツォフ」は、翌2月10日に本来の「母港」であるムルマンスク北方の第35艦船修理工場の埠頭へ戻りました。
[シリア沖から凱旋したロシア海軍の正規空母アドミラル・クズネツォフはムルマンスクの母港へ戻る]
[ロシア海軍唯一の空母アドミラル・クズネツォフの艦長はシリア遠征について語った]


今回のシリア遠征において、「アドミラル・クズネツォフ」は、艦上戦闘機Su-33、艦上戦闘機MiG-29K/MiG-29KUB、救難ヘリコプターKa-27PS、対潜ヘリコプターKa-27PL、輸送戦闘ヘリコプターKa-29、早期警戒ヘリコプターKa-31、艦上攻撃ヘリコプターKa-52Kを合計で約40機程度搭載しました。
[ロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは40機程度の搭載機を有する]

「アドミラル・クズネツォフ」航空隊は、2016年11月中旬から12月末頃までにシリアテロ組織(イスラム国アル=ヌスラ戦線)の施設1252を破壊しました。
[ロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフ航空隊は1252のシリアのテロリスト施設を破壊した]

北方艦隊広報部発表によると、「アドミラル・クズネツォフ」航空隊は、2016年11月8日から約2ヶ月間に、420回の戦闘飛行(内117回は夜間)と、750回の捜索救助、航空輸送支援の為の飛行を行なったとの事です。
「420回の戦闘飛行」は、艦上戦闘機シリア上空を飛行した回数であり、これ以外にも艦載ヘリコプターが750回のフライトを行なっていたという事でしょう。

3隻の給油船と2隻の曳船航空打撃艦グループシリア沖での活動を支援しました。
[ロシア海軍北方艦隊の支援船は空母アドミラル・クズネツォフのシリア遠征をサポートした]


帰港から約2週間後の2月23日は、ロシアの祝日「祖国防衛者の日」(1918年2月23日にドイツ軍へ対抗する為、労働者・農民から成る最初の「赤軍」が組織された事を記念する日)でしたが、この日、「アドミラル・クズネツォフ」艦長セルゲイ・アルタモノフ1佐を始めとする航空打撃艦グループの代表はモスクワへ招待され、ウラジーミル・プーチン大統領と会いました。

会合の席上でセルゲイ・アルタモノフ1佐は、シリア作戦における新型艦載機の運用についてプーチン大統領へ報告しました。

今回の遠征において「アドミラル・クズネツォフ」には、新型の艦上戦闘機MiG-29K/KUBと、試作中の艦上攻撃ヘリコプターKa-52Kが搭載されました。
[ロシア海軍の艦上攻撃ヘリコプターKa-52Kの試験はシリアで行なわれた]

アルタモノフ艦長によると、艦上戦闘機MiG-29K/KUBも、シリア領内テロ組織への空爆作戦に参加したようです。
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プロジェクト11356R警備艦の3番艦アドミラル・マカロフは2017年6月にロシア海軍へ引き渡される

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2017年2月22日14時20分配信
【(2017年)6月に(ロシア)国防省へフリゲート「アドミラル・マカロフ」が引き渡される】
カリーニングラード、2月22日-ロシア通信社ノーボスチ

ロシア連邦国防省の発注下で沿バルト造船工場『ヤンターリ』において建造されている警備艦「アドミラル・マカロフ」は、今年6月に発注者への引き渡しを計画している。
『ロシア通信社ノーボスチ』は同社の代理人セルゲイ・ミハイロフより伝えられた。

「当初の計画では、御客様への艦の御引き渡しは、2016年末までに実行される事になっておりました。
ですが、国家試験は完全に終了せず、それ故にフリゲートは、ミサイル複合体シチーリの試験の為を含め、国家受領試験完了の為の更なる出航が控えておりまして、それで私共は、6月にロシア連邦国防省への(艦の)御引き渡しを計画しております」
ミハイロフ
は話した。

プロジェクト1135.6警備艦「アドミラル・マカロフ」は、工場『ヤンターリ』で2012年2月に起工され、2015年9月に進水した。
昨年(2016年)には、株式会社『北方計画設計局』により開発されたこのシリーズの最初の2隻の艦が発注者へ引き渡された~「アドミラル・グリゴロヴィチ」「アドミラル・エッセン」

プロジェクト11356艦は、単独或いは連合部隊の一員として水上艦及び潜水艦へ対抗し、空中攻撃手段からの攻撃の撃退の為に意図されている。
それは、汎用ミサイル-砲兵装と、対潜及び対空防衛の為の現代的な電波技術装置を有している。

フリゲートの排水量は4000トン、速力-30ノット、自立航海期間-30日、乗組員-200名。
艦の兵装には、長射程有翼ミサイル「カリブル」、(高射)ミサイル複合体「シチーリ」、口径100mm砲塔、魚雷、ヘリコプターKa-31(Ka-27)が在る。



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[アドミラル・グリゴロヴィチ型フリゲート]

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プロジェクト11356R警備艦(フリゲート)3番艦「アドミラル・マカロフ」は、2012年2月29日にカリーニングラード『ヤンターリ』造船所で起工されました。
[改タルワー級フリゲート「アドミラル・マカロフ」起工]

それから3年半後の2015年9月2日に進水しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の為の新型警備艦(フリゲート)アドミラル・マカロフは進水した]

2016年4月1日、造船所の岸壁で係留試験が始まりました。
[ロシア海軍黒海艦隊の為の新型警備艦(フリゲート)アドミラル・マカロフの係留試験が始まった]

2016年7月9日に『ヤンターリ』造船所からバルチースク海軍基地へ移動しました。
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7月29日、工場航行試験が開始されました。
[ロシア海軍黒海艦隊の為のプロジェクト11356R警備艦(フリゲート)3番艦アドミラル・マカロフの航行試験が始まった]

工場航行試験は9月下旬までに終了し、10月7日からは最終試験となる国家受領試験が始まりました。
[ロシア海軍黒海艦隊の為のプロジェクト11356R警備艦(フリゲート)3番艦アドミラル・マカロフの国家受領試験が始まった]

10月16日、「アドミラル・マカロフ」は、有翼ミサイル「カリブル」などの兵装試験を実施する為、バレンツ海方面の移動を開始しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の為のプロジェクト11356R警備艦(フリゲート)3番艦アドミラル・マカロフは兵装試験の為にバレンツ海へ向かった]

10月24日に北方艦隊基地セヴェロモルスクへ到着しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の為のプロジェクト11356R警備艦3番艦アドミラル・マカロフは兵装試験の為にセヴェロモルスクへ到着した]

11月初頭にはバレンツ海で沿岸目標への有翼ミサイル「カリブル」発射試験を実施しました。
[ロシア海軍の最新警備艦アドミラル・マカロフはバレンツ海で巡航ミサイル"カリブル"を発射した]

その後も各種兵装の射撃試験が実施されました。
[ロシア海軍の最新警備艦(フリゲート)アドミラル・マカロフのバレンツ海における兵装試験は完了した]

バレンツ海での試験を終えた「アドミラル・マカロフ」は、11月25日にバルチースクへ戻りました。
[ロシア海軍の最新警備艦アドミラル・マカロフは北方での兵装試験を終えてバルチースクへ戻った]

12月8日からバルト海で最終洋上試験が始まりました。
[ロシア海軍の最新警備艦アドミラル・マカロフはバルト海で最終洋上試験を行なう]

この試験が終わった後、2016年12月末にロシア海軍へ引き渡される筈だったのですが、年末までに試験は終了せず、2017年1月以降も試験は続けられる事になりました。
[第3のプロジェクト11356R警備艦(フリゲート)アドミラル・マカロフのロシア海軍への引き渡しは延期された]

1月16日までにバルト海高射ミサイル複合体「シチーリ-1」の発射試験が実施されました。
[ロシア海軍黒海艦隊の為のプロジェクト11356R警備艦3番艦アドミラル・マカロフはバルト海で艦対空ミサイルの発射試験を行なった]

試験後、「アドミラル・マカロフ」は、一旦『ヤンターリ』造船所へ戻ってきました。
[ロシア海軍黒海艦隊の為のプロジェクト11356R警備艦アドミラル・マカロフは艦対空ミサイル発射試験後にカリーニングラード造船所へ戻った]

今後も何度か出航して試験を行なう事になるようです。

「アドミラル・マカロフ」ロシア海軍への引き渡しは、2017年6月に予定されています。


なお、「アドミラル・マカロフ」に続いて起工されたプロジェクト11356R4番艦5番艦インドへ売却される事になった為、「アドミラル・マカロフ」ロシア海軍向けのプロジェクト11356の最終艦となります。
[ロシア海軍黒海艦隊の為に建造されたプロジェクト11356Rフリゲートの4番艦と5番艦はインドへ売却される]

ロシア海軍バルト艦隊の工作船PM-82は2017年3月に地中海東部(シリア沖)へ向かう

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『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2017年2月21日15時58分配信
【浮揚工場(工作船)「PM-82」は、20年ぶりに航海へ向かう】

バルト艦隊の浮揚工場「PM-82」は、(2017年)3月に地中海へ向かう。
この海域のロシア海軍作戦連合部隊をサポートする為に。
2月21日・火曜日、『ヴェスチ・カリーニングラード』は報じた。



報道機関によれば、これは補助船にとって、この20年間で初めての遠距離航海である。
2016年に「PM-82」は大規模修理を完了した。

「船は近代化計画に沿って再装備しました。
70パーセントの機器が新しくなりました」

乗組員を指揮するウラジーミル・ヒジニャクは表明した。

船上では、4つの作業場が作業を行なう:工作機、船体製造工、電気関連及び兵器修理の作業所。
の乗組員には、70名の民間人専門家が含まれていなければならない。
しかし現在は、標準職人数の70パーセントが補充されている。

地中海への航海は、少なくとも3ヶ月間の継続が計画されている。

「PM-82」は、5隻から成るプロジェクト304浮揚工場の第2シリーズの3番船である。
1978年にポーランドの造船所『アドルフ・ワルスキー記念シュチェチン造船所』で建造された。
同年にバルト艦隊へ編入された。

浮揚工場は、主要駐留所から遠く離れた海域で艦船の兵装と装備を修理する為に意図されている。
浮揚工場には、修理用設備に不可欠な工作機、昇降装置、溶接機械などが有る。

「PM-82」の満載排水量は5660トン、全長121メートル、船上には280トンの部品を積載できる。
最大速力-13.5ノット、航続距離-9000海里、自立航海期間-40日。



プロジェクト304浮揚工場(工作船)PM-82は、1977年12月22日にポーランド『アドルフ・ワルスキー記念シュチェチン造船所』で起工され、1978年5月13日に進水し、同年9月30日にソ連海軍へ引き渡されました。
就役後、赤旗2度受賞バルト艦隊へ編入されました。


2014年からバルチースク「第33艦船修理工場」で近代化改装が行なわれ、2016年秋に復帰しました。
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そして、2017年に地中海東部へ派遣されることになりました。


現在、シリアタルトゥースには、PM-82の同型船である黒海艦隊工作船PM-56PM-138が交代で派遣され、地中海東部で行動するロシア海軍艦船の修理と整備を行なっています。

工作船PM-56
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工作船PM-138
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[ロシアとシリアはタルトゥースのロシア海軍基地に関する新たな協定を締結した]


工作船PM-56PM-138のローテーションは、この数年間に渡り続けられていますが、さすがに、この2隻だけに頼るのは限界がある為か、今度はバルト艦隊の同型船であるPM-82がローテーションに加わる事になったようです。

ロシア海軍太平洋艦隊はカムチャツカ半島へ超音速対艦ミサイル"バスチオン"を配備した

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『イズベスチヤ』より
2017年2月22日0時1分配信
【カムチャツカの「バスチオン」は戦略艦「ボレイ」を護る】

沿岸ミサイル複合体は敵艦を破壊し、海洋揚陸部隊を阻止する。
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ロシア国防省カムチャツカへ最新の超音速沿岸ミサイル複合体「バスチオン」の最初の大隊を展開させた。
「バスチオン」の任務は、ロシア戦略ロケット艦「ボレイ」を潜在的な敵艦から保護する事に有る。
専門家によると、新たな複合体は、ロシアの国家安全保障を確保する為の重要な要素となる。

(ロシア)海軍総司令部が『イズベスチヤ』へ話したように、「バスチオン」は昨年末に第520独立沿岸ロケット-砲旅団へ軍備採用された。
この部隊は、カムチャツカ領域エリゾヴォに駐留している。
最近まで、旅団の軍備は、旧式の沿岸ミサイル複合体「リドゥート」であった。
しかし今、それは「バスチオン」に置き換えられる。
最新のミサイル複合体による旅団の完全な再軍備は、近い内の完了が計画されている。

第520独立沿岸旅団の歴史は、第21沿岸ロケット連隊から導かれる。
連隊は、1959年9月に形成された。
1971年、部隊沿岸ミサイル複合体「リドゥート」を受領した。
1992年3月、第21連隊第520旅団へ再編された。

「カムチャツカは、太平洋のロシア潜水艦隊の重要な基地です」
軍事専門家ウラジスラフ・シュルイギン『イズベスチヤ』へ話した。
「冷戦時代、アメリカ海軍は、カムチャツカの基地へ打撃を与える事を計画していたのみならず、その対潜艦、航空機、潜水艦により、ソヴィエトの戦略水中ロケット艦がカムチャツカの基地から出るのを阻止しようとしておりました。
幾つかのデータによると、彼等は海軍歩兵揚陸部隊の上陸の可能性を検討しておりました」


専門家によると、第520沿岸ロケット-砲旅団は、敵が奥へ入るよりも前に、その攻撃からソヴィエト潜水艦を保護しなければならなかった。
更に、揚陸部隊の上陸を阻止し、沿岸へ着く揚陸艦を破壊する事になっていた。

現在、カムチャツカには2個潜水艦師団が駐留している:第10師団第25師団
後者の編制には、太平洋艦隊水中戦略ロケット艦が含まれる。
2015年、ヴィリュチンスクへ駐留している第25師団には、プロジェクト「ボレイ」戦略用途ロケット水中巡洋艦が補充された。

複合体「バスチオン」は、レウトフ軍事産業会社『科学生産合同・機械製造』により開発、生産されている。
最新沿岸ミサイル複合体の主砲は、超音速ミサイル「ヤーホント」である。
それは、300kmまでの距離の敵を破壊し、更には600kmまでの沿岸をカバーできる。
飛翔モードに応じ、「ヤーホント」は時速2300kmから2700kmの速度を発揮する。

「バスチオン」ロケット大隊の構成には、発射装置と特殊レーダー、更には様々な補助機械が含まれている。
大隊は完全に自立しており、物資補充無しで5日間に渡り沿岸をパトロールできる。
敵艦の座標を受信した後、最初のミサイルは5分を経て発射される。

「今、軍は再装備を総合的に行っています」
(ロシア)海軍副総司令官イーゴリ・カサトノフ提督は『イズベスチヤ』へ話した。
「このプロセスは、新たな艦、潜水艦、駐留基地の建造のみに適用されるものではありません。
このプロセスでは、停泊場所、更には艦と潜水艦のスムーズな戦闘展開の可能性の保護が考慮されます。
これら全ての任務は、高射及び対艦ミサイル複合体により保障されます」


最近の軍事評議会においてロシア国防相セルゲイ・ショイグが表明したように、2016年に東方軍管区の戦闘力は、10パーセント以上増加した。
ロシア軍当局は、56の組織において、契約軍人の充足による活動、課題の100パーセントの実行を実現させた。
更に、セルゲイ・ショイグによると、同軍管区は、723両の主な種類の兵器、軍用及び特殊車両を受領した。




沿岸ミサイル複合体「バスチオン」は、超音速対艦ミサイル「オーニクス」(ヤーホント)の地上発射ヴァージョンです。
[ロシア海軍の超音速対艦ミサイル"オーニクス"は近代化される]

これまでに黒海艦隊北方艦隊、そして太平洋艦隊へ配備されています。

黒海艦隊「バスチオン」部隊はシリアにも派遣されています。
[シリアへ派遣されたロシア海軍黒海艦隊の地対艦ミサイル"バスチオン"の代わりとなる同型のミサイルがクリミア半島へ到着した]

2016年11月15日には、シリア領内テロリスト施設を攻撃しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新警備艦アドミラル・グリゴロヴィチはシリア領内のテロ組織へ巡航ミサイルを発射した]


太平洋艦隊への「バスチオン」配備は2016年から始まり、同年3月初頭、沿海地方第72沿岸ロケット旅団へ配備されました。
[ロシア海軍太平洋艦隊へ超音速地対艦ミサイル"バスチオン"が配備された]
[ロシア海軍太平洋艦隊沿岸部隊は超音速地対艦ミサイル"バスチオン"を初めて発射した]

2016年11月下旬には、クリル諸島南部のイトゥルプ島(択捉島)「バスチオン」が配備されました。
配備された部隊は、今回の記事に登場する第520独立沿岸ロケット-砲旅団所属の第574独立沿岸ロケット砲大隊です。
[ロシア海軍太平洋艦隊は南クリル(千島)に新型地対艦ミサイルを配備した]

第520独立沿岸ロケット-砲旅団ペトロパヴロフスク-カムチャツキーに本部を置き、クリル諸島サハリン地対艦ミサイル沿岸砲を配備しています。
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この時(2016年11月下旬)、太平洋艦隊機関紙『戦闘当直』は、「2016年に連合部隊(第520独立沿岸ロケット-砲旅団)は新たな複合体を採用し、バスチオン大隊が形成され、同様の第2の大隊が形成されている」と報じました。

つまり、第520独立沿岸ロケット-砲旅団には「バスチオン」大隊が2個形成されており、この内の1個大隊がイトゥルプ島(択捉島)へ配置され、もう1個の大隊(同様の第2の大隊)がカムチャツカ半島へ配備されたという事でしょう。
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記事中でも触れられていますが、カムチャツカ半島ヴィリュチンスク基地には、太平洋艦隊戦略原潜部隊(第25潜水艦師団)が駐留しており、最新鋭の「ボレイ」級2隻を含む5隻の戦略原潜が配備されています。

2015年と2016年には、最新鋭戦略原潜「ボレイ」級ヴィリュチンスクへ回航されました。
[ロシア海軍新世代戦略原潜アレクサンドル・ネフスキーはカムチャツカ半島の原潜基地へ到着した]
[ロシア海軍最新鋭戦略原潜ウラジーミル・モノマーフはカムチャツカ半島の太平洋艦隊原潜基地へ到着した]

2017年2月には、近代化改装を終えた「リャザン」ヴィリュチンスクへ戻っています。
[ロシア海軍の原子力戦略用途水中巡洋艦リャザンは近代化改装を終えて太平洋艦隊へ復帰し、カムチャツカ半島のヴィリュチンスク基地へ戻った]

近代化改装中のロシア海軍の重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフは2017年に大型機器の設置を開始する

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『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2017年2月21日13時6分配信
【近代化が実施されている巡洋艦「アドミラル・ナヒーモフ」は新たな段階の作業を始める】

2017年、(生産)合同『セヴマシュ』で修理と近代化が実施されている重原子力ロケット巡洋艦「アドミラル・ナヒーモフ」は、作業の新たな範囲を広げる:大型機器の設置が始まる。
2月21日・火曜日、セヴェロドヴィンスク企業の広報サービスは発表した。


また、2017年にはシステムとパイプラインの据え付けを開始する。
現在、造船所『セヴマシュ』は、船体の設備の充実へ取り組み、電気設備作業の準備を行なっている。

の修理に当たり、3次元モデリングに関連する革新的な作業方法が使用された。
現実の条件下において同じ空間での多数の機器を組み合わせ、モデルで相対的な位置を確認し、より効率的な作業を行なう事を助ける。

納入責任者ウラジーミル・パブロフが指摘したように、の複数の部屋の作業場で配管の準備を行なう実験的な作業は、良好な結果を示している。
新たな体制下で、製品の製造時間は大幅に削減されなければならない。

プロジェクト1144重原子力ロケット巡洋艦「アドミラル・ナヒーモフ」は、1999年以降、セヴェロドヴィンスク企業に在る。
2008年に同艦は使用済み核燃料を撤去し、2013年に『セヴマシュ』(ロシア)国防省巡洋艦の修理と近代化の契約を締結した。
その結果、ロシア海軍で最も強力なとならなければならない。
2014年、「アドミラル・ナヒーモフ」『セヴマシュ』注水貯水池へ移動した。
2016年にはの機器が取り外された。
楽観的な予想に反し、「アドミラル・ナヒーモフ」の高度な近代化の完了は2020年に延期された。

プロジェクト1144「オルラーン」巡洋艦は、航空母艦を除き、原子力推進装置を有する打撃戦闘艦としては世界最大である。
大型の水上目標及び沿岸目標の撃破、総合的な対空・対潜防衛を提供する為に意図されている。
同プロジェクト艦は25800トンの排水量を有しており、全長は250メートル、乗組員は120名の士官を含め759名である。



プロジェクト11442重原子力ロケット巡洋艦「アドミラル・ナヒーモフ」(1989年4月21日就役、旧名「カリーニン」)は、1999年8月にオーバーホールの為、セヴェロドヴィンスク『セヴマシュ』造船所へ回航されましたが、使用済み核燃料を撤去した以外には殆ど作業は行なわれず、岸壁に係留されていました。
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近代化改装の為の契約は2013年6月に締結され、以後、近代化改装工事が行なわれています。
[重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフは2018年に復帰する]
[ロシア海軍の重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフの近代化改装は2019年に完了する]
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2014年10月24日からは「セヴマシュ」の屋外ドック(貯水池)へ入渠しています。
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[重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフはセヴマシュ造船所の屋外ドックへ入渠した]

近代化改装に当たり、「アドミラル・ナヒーモフ」は兵装やレーダー等を含む古い各種機器を撤去、解体しました。
[重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフの古い各種機器の解体・撤去は2015年中に完了する]

既にタービンエンジンの修理も始まっています。
[ロシア海軍の重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフのタービンエンジンの修復が開始された]

2015年8月末までに「アドミラル・ナヒーモフ」の古い各種機器の撤去、解体作業は完了し、続いて艦の清掃や洗浄などが行なわれました。
[ロシア海軍の重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフの機器の解体・撤去作業は完了した]

「アドミラル・ナヒーモフ」の船体の清掃などと並行して行なわれていた船体構造の点検では特に問題点は見つからず、ショットピーニングなどの作業が終わった後、新たな各種機器の設置作業へ取り掛かる事になりました。
[近代化改装中のロシア海軍北方艦隊の重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフは船体構造の点検を終えた]

「アドミラル・ナヒーモフ」へ設置される新たな各種機器(兵装など)は既に発注されています。
[ロシア海軍の重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフの近代化改装の為の新たな兵器調達]

「アドミラル・ナヒーモフ」の近代化改装の為、『セヴマシュ』は新たなガントリークレーン「ヴィーチャズィ」を導入しました。
[ロシア海軍北方艦隊の重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフの近代化改装の為の新たな大型クレーンが導入された]

「アドミラル・ナヒーモフ」は近代化改装により新たな情報管理システムが装備されます。
[ロシア海軍の重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフは近代化改装により新たな情報管理システムを受け取る]

新型の高射ミサイル砲複合体「パーンツィリ-M」も装備されます。
[ロシア海軍の新型高射複合体パーンツィリ-Mは近代化される重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフに搭載される]

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兵装や電子機器類の殆ど全てを入れ替える「アドミラル・ナヒーモフ」の近代化改装は、2020年までに完了する予定です。
[ロシア海軍の重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフの近代化改装は2020年までの完了が予定されている]

今年(2017年)には、大型の各種機器の設置が始まります。
具体的な内容には触れられていませんが、ミサイル発射機(例えば3S-14汎用ミサイル垂直発射機)などの事でしょう。

ロシア海軍黒海艦隊の大型揚陸艦ヤーマルはシリア沖からセヴァストーポリへ帰港した

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア南方軍管区(黒海艦隊)広報サービス発表
2017年2月21日10時14分配信
【黒海艦隊の大型揚陸艦「ヤーマル」は地中海からセヴァストーポリへ戻った】

黒海艦隊大型揚陸艦「ヤーマル」は、地中海での任務遂行を完了した後にセヴァストーポリへ戻ってきた。

以前に大型揚陸艦ダーダネルスボスポラス黒海海峡を無事に通過した後、黒海で一連の計画戦闘訓練任務を遂行した。

「ヤーマル」の遠距離航海期間は、地中海ロシア海軍常設連合部隊の一員として行動する計画ローテーションに基づいていた。



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黒海艦隊大型揚陸艦「ヤーマル」は、2017年1月29日にボスポラス海峡を南下し、地中海へ入りました。
(つまり、1月27日か28日頃にセヴァストーポリを出航した)

今回の発表では「地中海で任務を遂行した」としか言っておりませんが、これまでの例から見て、黒海沿岸からシリア(タルトゥース港)への輸送任務(シリア・エクスプレス)に就いていた事は間違いないでしょう。
(「ヤーマル」は今年になってから2回目)

そして2月18日にボスポラス海峡を北上し、黒海へ入りました。

その後、黒海で戦闘訓練を行ない、2月21日にセヴァストーポリへ帰港しました。


2月21日には、バルト艦隊から地中海へ派遣されている大型揚陸艦「コロリョーフ」ボスポラス海峡を南下し、地中海へ入っています。
(今年に入って3回目の「シリア・エクスプレス」)
[ロシア海軍バルト艦隊の大型揚陸艦コロリョーフはシリアへ貨物を運ぶ]

2月19日には、黒海艦隊大型揚陸艦「ニコライ・フィリチェンコフ」ボスポラス海峡を南下し、地中海へ入りました。
(今年に入って2回目の「シリア・エクスプレス」)

その前日の2月18日には、同じく黒海艦隊大型揚陸艦「ツェーザリ・クニコフ」ボスポラス海峡を南下し、地中海へ入りました。
(今年に入って2回目の「シリア・エクスプレス」)

北方艦隊から地中海へ派遣されている大型揚陸艦「ゲオルギー・ポベドノーセッツ」は、2017年2月6日にボスポラス海峡を南下して地中海へ入り、2月16日には同海峡を北上して黒海へ戻りました。
(今年に入って1回目の「シリア・エクスプレス」)

新世代砕氷船イリヤー・ムーロメツは2017年秋にロシア海軍へ引き渡される

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア連邦国防省情報・マスコミュニケーション部発表
2017年2月21日2時0分配信
【最新砕氷船「イリヤー・ムーロメツ」は今年(2017年)秋にロシア海軍へ加入する】

軍事造船国家プログラムに沿って、企業『アドミラルティ造船所』ロシア海軍の為に建造されているプロジェクト21180砕氷船「イリヤー・ムーロメツ」は、全ての段階の試験を完了した後、今年(2017年)秋にロシア海軍への引き渡しが計画されている。

現在、砕氷船は艤装段階に在り、これはスケジュールに沿って行なわれている。

プロジェクト21180砕氷船のトップは、ロシア海軍の為に建造されたものとしては45年ぶりとなる。
今年秋、係留試験、工場航行試験、国家受領試験を実施した後、砕氷船北方艦隊へ加わり、ロシア海軍北極圏グループの活動を保障する任務を遂行する。

「イリヤー・ムーロメツ」の特性は、北極圏における海軍戦闘艦支援船の結氷海域での先導を効果的に独立して行ない、更には、曳航の保障を行なう事を可能にする。

多機能船となる砕氷船の排水量は6000トンである。
起工式典は、2015年4月23日に『アドミラルティ造船所』で開催された。
2016年6月、砕氷船は、艤装作業を企業『アドミラルティ造船所』の水域で行なう為に進水した。

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[参照]
「イリヤー・ムーロメツ」
は、結氷条件下における海軍戦力の駐留と展開の保障の為に意図されている単一甲板多機能船である。
は、海洋曳船、砕氷船、哨戒艦としての能力を同時に有しており、ロシア海軍北極圏グループの活動を保障する為に使用される。

プロジェクト21180砕氷船は、新たな電気推進原理と現代的な発電装置を有する新世代船である。
砕氷船の高い機動性は、フル回転機械式ツインスクリュー操舵装置(ツインアジマススラスター)船首操舵装置により提供され、結氷条件下で作業する船の機動特性を増加させる。

管理システムは、高い自動化率及び統合率を有する。
砕氷船は、電子地図作成航法情報システムを有する現代的な航法複合体を装備する。

砕氷船の基本戦術-技術特性
排水量-6000トン
全長-85メートル
幅-20メートル
船上の高さ-9.2メートル
吃水-6.8メートル
自立航行期間-60日
航続距離-9000海里
厚さ1.5メートルまでの結氷を通航可能
動力タイプ-ディーゼルエレクトリック推進操舵装置、各出力3.5メガワット
乗組員-35名




現在のロシアは、原子力砕氷船「アルクチカ」型を筆頭に各種砕氷船を保有していますが、これらの砕氷船ロシア海軍の所属ではありません。

ソ連邦海軍時代には、プロジェクト97砕氷船が8隻建造され、1960年から1970年に掛けて就役しました。
プロジェクト97『アドミラルティ造船所』で建造されました。

先代の砕氷船「イリヤー・ムーロメツ」(プロジェクト97K)は1965年12月にソ連海軍へ納入され、太平洋艦隊へ配備されました。
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ソ連邦解体後の1993年6月にロシア海軍から除籍されました。

初代「イリヤー・ムーロメツ」が姿を消してから20年以上経った2015年4月23日、プロジェクト21180砕氷船の1番船として新たな「イリヤー・ムーロメツ」が起工されました。
[ロシア海軍の為の新型砕氷船イリヤー・ムーロメツは2015年4月23日に起工される]
[ロシア海軍の新型砕氷船イリヤー・ムーロメツは起工された]


2代目「イリヤー・ムーロメツ」は2016年6月10日に進水しました。
[ロシア海軍の新型砕氷船イリヤー・ムーロメツは進水した]


進水後、『アドミラルティ造船所』の岸壁で艤装工事が進められました。
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今回の発表で触れられているように、「イリヤー・ムーロメツ」は、2017年秋にロシア海軍への引き渡しが予定されており、就役後は北方艦隊へ配備されます。

ロシア海軍北方艦隊の支援船は空母アドミラル・クズネツォフのシリア遠征をサポートした

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2017年2月19日20時29分配信
【(ロシア)海軍はシリア沖で補助艦隊の船が遂行した戦闘任務について説明した】
モスクワ、2月19日-ロシア通信社ノーボスチ

補助艦隊の船は、北方艦隊航空艦グループシリア沖での戦闘へ使用された航海の全てに渡り、その自立性を確保した。
ロシア海軍総司令官ウラジーミル・コロリョーフ大将は述べた。

航空艦グループの一員として行動していたのは、給油船セルゲイ・オシポフ、カーマ、救助曳船ニコライ・チケル、アルタイ、中型海洋給油船ドゥブナです。
これら補助艦隊の船の助力により、航空艦グループは航海の全てに渡り、完全な自律性を提供する事が可能となりました」
コロリョーフ
は、『ロシア新聞』サイト版で日曜日に公開されたインタビューで、こう話した。

彼が通知した所によると、2隻の支援船「アルタイ」「ドゥブナ」は、現在、遠海ゾーンにおける海軍の存在(プレゼンス)任務の遂行を続けている。

「地中海での戦闘任務が成功裏に遂行された事により、ロシア海軍は、世界の大洋のあらゆる海域においても、自己完結グループを構成して効果的に活動できる事が確認されました」
ロシア海軍
総司令官は指摘した。

以前、北方艦隊艦船グループの一員であるロシア航空母艦は、戦闘勤務からセヴェロモルスクへ戻ってきた。
2月9日、海軍総司令官は、航空艦グループの艦船乗組員の歓迎式典中に「アドミラル・クズネツォフ」艦上で、遠距離航海で功績があった船員を表彰した。

2016年10月15日重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」に率いられ、重航空巡洋艦「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・クズネツォフ」、大型対潜艦「セヴェロモルスク」、「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」支援船で構成される北方艦隊航空艦グループは、北東大西洋及び地中海エリアへと出航した。
11月8日以降、北方艦隊航空艦グループは、シリア・アラブ共和国領内のテロリストとの戦闘任務を遂行した。

ロシア航空母艦の艦上には、40機以上の航空機ヘリコプターが在った。
11月15日、ロシアの歴史上初めて艦上戦闘機Su-33の戦闘への使用が実現した。
2ヶ月間の戦闘勤務で「アドミラル・クズネツォフ」航空団の海洋飛行士は、420回の戦闘飛行(この内の117回は夜間)を行ない、シリア・アラブ共和国領内の国際テロリストの1200以上の施設を破壊した。
航空母艦の艦上から700回以上のフライトが行なわれた。
北方艦隊航空艦グループの艦は、シリアの指定目標へ有翼ミサイルで打撃を与えた。



[空母アドミラル・クズネツォフ第6次地中海遠征(2016年10月-2017年2月)]

ロシア海軍は今後も巡洋艦を維持する

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2017年2月19日21時48分配信
【ロシア海軍の艦船構成には巡洋艦クラスが維持される】
モスクワ、2月19日-ロシア通信社ノーボスチ

原子力及び通常動力の巡洋艦ロシア海軍の艦船構成において維持される。
(ロシア)海軍総司令官ウラジーミル・コロリョーフ大将は表明した。

「最近、北方艦隊では、常時駐屯場所へロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフが到着しました。
重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフ(活動中の巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」の同型艦)の修理と高度な近代化は2020年までの完了が計画されています。
この作業はセヴマシュで進められています。
工場は、艦の居住保障システム、電波技術兵装、艦載動力システムの交換と更新を行なっております。
近代化計画では、ミサイル及び砲兵装複合体の交換が提供されます」
コロリョーフ
は、『ロシア新聞』サイト版で日曜日に公開されたインタビューで、こう話した。

彼が通知した所によると、巡洋艦「アドミラル・ナヒーモフ」の近代化作業と、その他の艦の修理及び建造スケジュールの各段階に関する報告を、ロシア海軍総司令部は定期的に受けている。

「このように、巡洋艦~原子力と通常動力~は、海軍の構成において維持されます。
それは正に、全ての組織的な艦船勤務の問題と、艦隊の伝統の維持に等しいものであります」
ロシア海軍
総司令官は締め括った。



プロジェクト1144「オルラーン」重原子力ロケット巡洋艦は、1980年から1998年までに4隻が就役し、書類上は3隻が在籍しておりますが、稼働状態に在るのは4番艦「ピョートル・ヴェリキー」のみです。

[プロジェクト1144「オルラーン」重原子力ロケット巡洋艦](レニングラード/サンクトペテルブルク市のバルト工場で建造)
「キーロフ」(1992年5月27日から「アドミラル・ウシャコーフ」)工場番号800
1974年3月26日起工/1977年12月27日進水/1980年12月30日納入/1981年4月12日就役
北方艦隊へ配備、2004年3月30日除籍、解体予定

「フルンゼ」(1992年5月27日から「アドミラル・ラーザレフ」)工場番号801
1978年7月26日起工/1981年5月26日進水/1984年10月31日納入/12月7日就役
太平洋艦隊へ配備、1999年7月以降予備役

「カリーニン」(1992年5月27日から「アドミラル・ナヒーモフ」)工場番号802
1983年5月17日起工/1986年4月25日進水/1988年12月30日納入/1989年4月21日就役
北方艦隊へ配備、1999年8月以降予備役、2013年から大規模な近代化改装

「ユーリー・アンドロポフ」(1992年5月27日から「ピョートル・ヴェリキー」)工場番号803
1986年10月25日起工/1989年4月29日進水/1998年4月19日納入・就役
北方艦隊へ配備



プロジェクト1164「アトラント」ロケット巡洋艦は1983年から1990年に掛けて3隻が就役し、現在も全艦が現役に在りますが、稼動状態に在るのは2隻です。

[プロジェクト1164「アトラント」ロケット巡洋艦](ニコラエフ市の第61コムーナ造船工場で建造)
「スラヴァ」(1995年5月15日から「モスクワ」)工場番号2008
1976年5月11日起工/1979年7月27日進水/1982年12月30日納入/1983年4月7日就役
黒海艦隊へ配備

「アドミラル・フロータ・ロボフ」(1986年11月5日から「マルシャル・ウスチーノフ」)工場番号2009
1978年5月10日起工/1982年2月25日進水/1986年9月15日納入/11月5日就役
北方艦隊へ配備、2012年-2016年に近代化改装を実施

「チェルヴォナ・ウクライナ」(1995年12月21日から「ワリャーグ」)工場番号2010
1979年7月31日起工/1983年8月28日進水/1989年12月25日納入/1990年1月7日就役
太平洋艦隊へ配備



現在、プロジェクト1144重原子力ロケット巡洋艦の3番艦「アドミラル・ナヒーモフ」は大規模な近代化改装工事を行なっております。
[ロシア海軍の重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフの近代化改装は2020年までの完了が予定されている]

「アドミラル・ナヒーモフ」の近代化改装が終わった後、同型艦「ピョートル・ヴェリキー」の近代化改装が行なわれます。
[ロシア海軍の重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーは近代化改装により極超音速対艦ミサイル"ツィルコン"を装備するかもしれない]

プロジェクト1164ロケット巡洋艦の方は、2番艦「マルシャル・ウスチーノフ」の近代化改装が2016年12月末に完了し、北方艦隊へ復帰しました。
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[ロシア海軍のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは近代化改装を終えて北方艦隊へ復帰した]

今後は、他の同型艦~1番艦「モスクワ」を含む~も近代化改装が行なわれる予定です。
[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦モスクワは2018年からセヴェロドヴィンスクで近代化改装を始めるかもしれない]

近代化改装された巡洋艦は、2020年代にも現役に留まります。
[ロシア海軍の現用ロケット巡洋艦(プロジェクト1164及びプロジェクト1144)は近代化される]


そして今回、ロシア海軍総司令官ウラジーミル・コロリョーフ提督は、改めて巡洋艦を今後も維持する方針を示しました。

ただ、コロリョーフ提督は、新たな巡洋艦の建造には全く言及していません。


ロシア海軍の現用ロケット巡洋艦の後継は、今後建造される原子力駆逐艦「リデル」級になるようです。
[ロシア将来駆逐艦プロジェクト「リデル」]

ロシア海軍の新型高射複合体パーンツィリ-Mは2017年末までに制式採用される

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『タス通信』より
2017年2月19日10時51分配信
【艦載高射ミサイル砲複合体「パーンツィリ」は(2017)年末までに軍備採用される】
アブダビ、2月19日/タス通信

艦載高射ミサイル-砲複合体「パーンツィリ」は、(2017)年末までに軍備採用される。
タス通信は第13回国際展示会『IDEX-2017』で、株式会社『科学生産合同・高精度複合体』総取締役代理・株式会社『機器製造設計局』総務取締役ドミトリー・コノプレフより伝えられた。

「艦載パーンツィリは年末までに軍備採用されます」
コノプレフ
は話した。

以前、『機器製造設計局』海洋配置高射複合体の設計主任アレクサンドル・ジュコーフは、ロシア海軍の艦への装備の為に意図されている「パーンツィリ-M」は、既に量産に入っているとタス通信へ伝えた。

艦載改正型「パーンツィリ」は、陸上複合体「パーンツィリ-S1」ミサイルの他に、無人機により誘導できる将来ミサイル「ヘルメス-K」を装備できる。
開発者が言ったように、将来的に「パーンツィリ-M」複合体「コールチク」を代替する。



「パーンツィリ-S1」(SA-22グレイハウンド)は、ロシア最新高射ミサイル-砲複合体です。



「パーンツィリ-S」は様々なヴァージョン(ロシア空挺軍、ロシア海軍、ロシア空軍、ロシア陸軍向け)が計画されています。
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ロシア海軍向けの艦載ヴァージョンも開発されています。
[パーンツィリ-Mは近い将来にロシア海軍へ採用される]
[ロシア海軍は2016年から高射複合体パーンツィリ-Mを受け取る]

「パーンツィリ-M」の生産準備も進められています。
[ロシア海軍の新型高射複合体パーンツィリ-Mの生産準備は進められている]

2015年8月下旬、ロシア国防省(ロシア海軍)は、3基の「パーンツィリ-M」の購入契約を締結しました。
[ロシア海軍の為に3基の新型高射複合体パーンツィリ-Mが発注される]

「パーンツィリ-M」を最初に装備する艦は、現在、大規模な近代化改装が行なわれている北方艦隊重原子力ロケット巡洋艦「アドミラル・ナヒーモフ」になります。
[ロシア海軍の新型高射複合体パーンツィリ-Mは近代化される重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフに搭載される]
[ロシア海軍の重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフの近代化改装は2020年までの完了が予定されている]

「パーンツィリ-M」は、今年(2017年)末までにロシア海軍へ軍備採用(制式採用)されます。

ロシア海軍の為の新世代コルベット"グレミャーシチー"は2017年5月に進水する

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2017年2月16日17時46分配信
【『北方造船所』はコルベット「グレミャーシチー」の(2017年)5月の進水を計画している】
サンクトペテルブルク、2月16日-ロシア通信社ノーボスチ

造船工場『北方造船所』(『統合造船業営団』へ加入)は、プロジェクト20385コルベットのトップ「グレミャーシチー」の2017年5月の進水を計画している。
工場は発表した。

プロジェクト20385中央海洋設計局『アルマーズ』により開発された。

「造船工場セーヴェルナヤ・ヴェルフィ(北方造船所)は、全ての納入業者の義務の期限の履行条件の下で、プロジェクト20385コルベットのトップ、グレミャーシチーの2017年5月の進水を計画しています」
声明では、こう述べられた。

工場の造船副主任アレクサンドル・ウリャシェフによると
「国内の契約相手は課題の重要性を理解しており、近い内に輸入品を代替する為に意図された機器の製造は完了します。
コルベットの進水は、艦載システム、主エンジン、推進軸の設置、軸線合わせが完了してから可能となり、そしてグレミャーシチーの係留試験が準備されます」


「既に船体の塗装は事実上完了しています。
進水の直前に水中音響ステーション(ソナー)の流線形覆いが取り付けられます」

工場はウリャシェフの談話を引用して伝えた。

同プロジェクト多目的コルベットは、敵の潜水艦水上艦を探知、破壊し、揚陸部隊の上陸を保障し、更には、近海ゾーンにおける様々な任務を果たす為に意図されている。
コルベットの主な兵装は、汎用ミサイル複合体「カリブル-NKE」、高射ミサイル複合体「リドゥート」、対潜複合体「パケート」であり、1機のヘリコプターKa-27が駐留できる。
コルベットの全長は104メートル、幅13メートル、速力27ノット、航続距離3500海里、乗組員99名。
独創的な建造方式と複合材料の使用、更にはミサイル兵装とアンテナ台座の船体内蔵により、コルベットの電波位置特定(レーダー)、音響、光学的視認性は大幅に低下した。



[新世代コルベット「ステレグーシチー」型]
[ステレグーシチー型コルベット(旧ブログ)]
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プロジェクト20385コルベットの1番艦「グレミャーシチー」は、2012年2月1日にサンクトペテルブルク市『北方造船所』(セーヴェルナヤ・ヴェルフィ)で起工されました。
[サンクトペテルブルクでフリゲート「アドミラル・ゴロフコ」及びコルベット「グレミャーシチー」が起工された]

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プロジェクト20385プロジェクト20380の改良型であり、兵装が強化されています。
[プロジェクト20385「グレミャーシチー」型コルベット]

当初、プロジェクト20385には、ドイツMTU社製のディーゼルエンジンが装備される予定でしたが、ヨーロッパ諸国対ロシア制裁により、その供給は途絶えました。
[ロシアは水上艦用のエンジン供給を拒否したドイツとウクライナの企業を訴える]

この為、設計を変更してロシア『コロムナ工場』ディーゼルエンジン「ディーゼルユニットDDA12000」~が搭載される事になりました。
これは以前のプロジェクト20380と同じエンジンです。
[ロシア新世代艦のガスタービンとディーゼル]

2016年4月末、『コロムナ工場』ディーゼルエンジンの設置作業が始まりました。
[ロシア海軍の為の新世代コルベット"グレミャーシチー"へのロシア製ディーゼルエンジンの取り付けが始まった]


2016年5月19日までにディーゼルエンジンの設置作業は完了しました。
[ロシア海軍の為の新世代コルベット"グレミャーシチー"へのロシア製ディーゼルエンジンの設置は完了した]


「グレミャーシチー」の進水と航行試験は2017年に予定されています。
[ロシア海軍の為のプロジェクト20385コルベット"グレミャーシチー"は2017年に進水し、航行試験を開始する]

そして今回、建造元の『北方造船所』は、「グレミャーシチー」が2017年5月に進水する事を明らかにしました。

「グレミャーシチー」ロシア海軍への引き渡しは2018年になります。
[ロシア海軍は2018年に新型コルベット3隻(グレミャーシチー、リェチーヴイ、ストローギー)を受領する]


ロシア海軍新世代コルベット「ステレグーシチー」シリーズ(プロジェクト20380/20385)は、現在までに計12隻が起工され(20380が10隻、20385が2隻)、このうち4隻がロシア海軍へ引き渡されています。

20380/20385は、サンクトペテルブルク北方造船所(セーヴェルナヤ・ヴェルフィ)コムソモリスク・ナ・アムーレアムール造船工場で建造されています。

[「北方造船所」建造艦]
「ステレグーシチー」Стерегущий(プロジェクト20380、建造番号1001)
2001年12月21日起工/2006年5月16日進水/2007年11月14日納入/2008年2月27日就役(艦番号530)
バルト艦隊に配備

「ソーブラジテルヌイ」Сообразительный(プロジェクト20380、建造番号1002)
2003年5月20日起工/2010年3月31日進水/2011年10月14日納入・就役(艦番号531)
バルト艦隊に配備

「ボイキー」Бойкий(プロジェクト20380、建造番号1003)
2005年5月27日起工/2011年4月15日進水/2013年5月16日納入・就役(艦番号532)
バルト艦隊に配備

「ストイーキー」Стойкий(プロジェクト20380、建造番号1004)
2006年11月10日起工/2012年5月30日進水/2014年7月18日納入/2014年7月27日就役(艦番号545)
バルト艦隊に配備

「グレミャーシチー」Гремящий(プロジェクト20385、建造番号1005)
2012年2月1日起工/2017年5月進水予定/2018年就役予定

「プロヴォールヌイ」Проворный(プロジェクト20385、建造番号1006)
2013年7月25日起工/2019年就役予定

「リェチーヴイ」Ретивый(プロジェクト20380、建造番号1007)
2015年2月20日起工/2018年就役予定

「ストローギー」Строгий(プロジェクト20380、建造番号1008)
2015年2月20日起工/2018年就役予定

[「アムール造船工場」建造艦]
「ソヴェルシェーンヌイ」Совершенный(プロジェクト20380、建造番号2101)
2006年6月30日起工/2015年5月22日進水/2017年前半就役予定
太平洋艦隊に配備予定

「グロームキー」Громкий(プロジェクト20380、建造番号2102)
2012年4月20日起工/2017年末以降就役予定
太平洋艦隊に配備予定

「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」Герой Российской Федерации Алдар Цыденжапов(プロジェクト20380、建造番号2103)
2015年7月22日起工/2018年以降就役予定
太平洋艦隊に配備予定

「リェーズキー」Резкий(プロジェクト20380、建造番号2104)
2016年7月1日起工/2019年就役予定
太平洋艦隊に配備予定



プロジェクト20380/20385に続き、更なる改良発展型であるプロジェクト20386の建造も始まっており、1番艦「ジェルズキ―」は2016年10月28日に起工されました。
[プロジェクト20386コルベット(ジェルズキ―型)]

近代化改装されるロシア海軍バルト艦隊の警備艦(フリゲート)ネウストラシムイは2017年11月に復帰する

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『タス通信』より
2017年2月16日16時0分配信
【警備艦「ネウストラシムイ」は修理の後(2017年)11月にバルト艦隊へ引き渡される】
カリーニングラード、2月16日/タス通信特派員ウラジーミル・ヌヤクシェフ

沿バルト造船工場『ヤンターリ』は、警備艦「ネウストラシムイ」を造船所での修理と近代化の後、(2017年)11月にバルト艦隊へ引き渡す。
タス通信は、同社の広報秘書官セルゲイ・ミハイロフより伝えられた。

「ネウストラシムイは11月には艦隊へ引き渡されなければなりません」
ミハイロフ
は話した。

彼によると、日中に同艦は、およそ4ヵ月間に渡る「推進軸の取り付けと船体作業の実行の為に」ドックへ送られた。

以前、「ネウストラシムイ」は2016年末の復帰が予定されていた。
しかし、同社の艦船修理の主任造船技師デニス・ザバルエフが指摘したように
「問題点の洗い出しにより、多くの追加作業の一覧が明らかにされ、発注者との間で同艦の引き渡し時期を2017年11月に定めた合意へ署名しました」
現在までに、彼によると、同艦の船体と船体構造物は既に修復されている。

「ネウストラシムイ」プロジェクト11540「ヤストレブ」であり、1993年に『ヤンターリ』で建造された。
敵潜水艦の捜索、探知、追跡、破壊の為、海上での戦闘艦及び(支援)船の対艦及び対潜防衛の為、海上で潜水艦と水上艦、船、基地へ打撃を与える為、陸上部隊の活動を支援し、上陸を保障し、海洋揚陸部隊をカバーする為に意図されている。



バルト艦隊警備艦「ネウストラシムイ」(1993年就役)は、2013年3月下旬にバルチースクを出港、3度目の海賊対処任務の為にアデン湾へ向かい、10月17日に帰港しました。
[フリゲート「ネウストラシムイ」は3度アデン湾から帰ってきた]

その後、カリーニングラードヤンターリ造船所へ回航され、修理および部分的な近代化改装が行なわれています。
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ガスタービン機関は、サマーラ工場で修理されています。
[ロシア海軍のフリゲート"ネウストラシムイ"のガスタービン機関はサマーラで修理される]

当初、「ネウストラシムイ」は2015年末までに復帰する計画でしたが、1年遅れて2016年末となりました。
[ロシア海軍のフリゲート「ネウストラシムイ」は2015年に復帰する]
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦(フリゲート)ネウストラシムイは2016年末に復帰する]

2016年9月6日の「ネウストラシムイ」
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しかし2016年末までの復帰も実現せず、更に1年遅れて2017年11月にバルト艦隊へ引き渡されることになりました。

セヴェロドヴィンスク艦船修理センター『ズヴェズドーチカ』はロシア海軍唯一の空母アドミラル・クズネツォフの近代化改装を行なう用意がある

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『タス通信』より
2017年2月16日13時56分配信
【艦船修理センター『ズヴェズドーチカ』は航空母艦「アドミラル・クズネツォフ」を近代化する準備が整っている】
モスクワ、2月16日/タス通信

セヴェロドヴィンスク艦船修理センター『ズヴェズドーチカ』ロシア唯一の航空母艦「アドミラル・クズネツォフ」の修理及び近代化へ着手する準備を整えている。
ロシア連邦副首相ドミトリー・ロゴージンは報道陣へ語った。
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「業界は準備を整えております。
『ズヴェズドーチカ』の準備は出来ております(航空母艦の修理と近代化の)」

彼は話した。

ロゴージンは、通常、修理は問題点の洗い出しから始まると説明した。
「それは、どのユニットおよび設備が、更なる修理、交換などが必要なのかという事です。
その後、業界へ向けた最初の決定が出来上がり、次に、国防省の資金拠出計画と海軍の艦の行動計画を考慮に入れ、戦闘艦を、定期修理あるいは近代化を伴う修理へ置く時期が定められます」
副首相
は話した。

以前、「アドミラル・クズネツォフ」は2017年に定期修理と近代化へ向かうと報じられた。
ロシア連邦海軍は、この課題は、おそらくは『ズヴェズドーチカ』が遂行する事になると表明した。

作業の期間は未だ決まっていない。
『統合造船業営団』のトップ、アレクセイ・ラフマノフは、艦の近代化は2年間掛かると見ているが、作業の量と期間は変更も有り得る。
ラフマノフによると、「アドミラル・クズネツォフ」の兵装構成は近代化の際に変更される。



ロシア北方艦隊重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」は、2016年10月15日から2017年2月8日まで遠距離航海を行ない、シリア沖まで遠征しました。
[空母アドミラル・クズネツォフ第6次地中海遠征(2016年10月-2017年2月)]
2016年11月15日からはシリア領内への空爆作戦へ参加しています。


「アドミラル・クズネツォフ」は、今後に近代化改装を開始する予定です。
[ロシア海軍唯一の空母アドミラル・クズネツォフの近代化改装は2017年初頭から始まる]
[ロシア海軍唯一の空母アドミラル・クズネツォフは2017年から近代化改装を開始する]

「アドミラル・クズネツォフ」の近代化改装を担当するのは、セヴェロドヴィンスク艦船修理センター『ズヴェズドーチカ』と、そのムルマンスク支所である『第35艦船修理工場』になるようです。
[ムルマンスクの第35艦船修理工場はロシア海軍空母アドミラル・クズネツォフ近代化改装の為にドックを拡張する]
[ロシア海軍唯一の空母(重航空巡洋艦)アドミラル・クズネツォフの近代化改装はムルマンスクで始まり、後にセヴェロドヴィンスクへ移される]

近代化改装の内容については、未だ正式には決定されてないようですが、兵装などは新型に変更される事になるでしょう。
[ロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは近代化改装により兵装を変更する]
[ロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは近代化改装により新たな通信システムを受け取る]
[ロシア海軍唯一の空母アドミラル・クズネツォフは航空隊と戦闘情報管理ステムを近代化する]

ロシア海軍北方艦隊の偵察艦ヴィクトール・レオーノフはアメリカ東海岸沖に現れた

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『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2017年2月15日11時47分配信
【アメリカ人は自国沖で偵察艦「ヴィクトール・レオーノフ」を発見した】

北方艦隊の偵察艦「ヴィクトール・レオーノフ」は、アメリカ合衆国東海岸の公海上で目撃された。
2月15日・水曜日、『ヴェドモスチ』は『フォックスニュース』を引用して報じた。


軍事情報筋は、同艦がデラウェア州沿岸から約113kmの距離に居たとテレビ局で記者に話した。
アメリカ合衆国の領海は、沿岸から約22kmである。

「これは、それほど深刻な不安の為の要因ではありません。
ですが、私達は、事態の進展を見守っています」

テレビ局は対談者の言葉を伝えた。
同艦は、特に、通話の傍受の為に意図されている。
更に、アメリカの専門家によれば、それは、「地対空」ミサイルを装備できる。
(註:実際には、「ヴィクトール・レオーノフ」携帯式高射ミサイル複合体「イグラ」で武装している)

これは、ドナルド・トランプアメリカ合衆国大統領となってから初めての事件である事は注目される。
同時に、黒海でのアメリカ駆逐艦「ポーター」へのロシア航空機「危険な接近」が知られるようになった。

中型偵察艦プロジェクト864(コード名「メリディアン」)「ヴィクトール・レオーノフ」は第3世代に属しており、ソヴィエト社会主義共和国連邦で最後に開発され、実現した。
NATO分類では、情報収集艦「ヴィシニヤ」級である。
このタイプの艦は、近海ゾーン及び大洋ゾーンで任務を果たす為に作成された。



『ロシア黒海艦隊サイト』より
【中型偵察艦「オドグラフ」】

プロジェクト864中型偵察艦SSV-175ポーランドで建造され、1988年に就役し、当初は黒海艦隊へ編入されました。
ソ連邦解体後の1995年7月に北方艦隊へ転属し、2004年4月には「ヴィクトール・レオーノフ」と改名されました。


「ヴィクトール・レオーノフ」は、2014年前半にカリブ海で活動し、同年4月末にはニカラグア、ホンジュラスとの合同演習へ参加しています。
[北方艦隊の艦船はカリブ海で対麻薬国際演習に参加した]

2015年初頭にもカリブ海で行動しており、同年5月8日に北方艦隊基地セヴェロモルスクへ帰港しました。
[ロシア海軍北方艦隊の偵察艦ヴィクトール・レオーノフはカリブ海から戻ってきた]


そして2017年2月中旬、「ヴィクトール・レオーノフ」アメリカデラウェア州沖に現れました。
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ロシア海軍偵察艦の行動が公式筋から発表される事は極めて稀であり、今回の「ヴィクトール・レオーノフ」の行動についても一切発表されていません。

ロシア海軍の原子力戦略用途水中巡洋艦リャザンは近代化改装を終えて太平洋艦隊へ復帰し、カムチャツカ半島のヴィリュチンスク基地へ戻った

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『タス通信』より
2017年2月15日10時7分配信
【原子力潜水艦「リャザン」は近代化の後にカムチャツカへ戻った】
ウラジオストク、2月15日/タス通信

原子力戦略用途水中巡洋艦「リャザン」は、修理と近代化の後にカムチャツカの常時駐留地点へ戻り、伝統に従って乗組員には桟橋子豚の丸焼きが手渡された。
東方軍管区下の太平洋艦隊広報サービス・情報供給部長ウラジーミル・マトヴェーエフ2等海佐は発表した。

「桟橋で潜水艦乗員は太平洋艦隊潜水部隊司令部、潜水艦連合部隊本部の士官、家族と親類に出迎えられました。
太平洋艦隊潜水部隊司令官セルゲイ・レキシ少将は、基地へ戻ってきた潜水艦船員を祝福し、伝統に従って艦長へ子豚の丸焼きを手渡しました」
マトヴェーエフ
は伝えた。

プロジェクト667BDR「カリマール」原子力潜水艦「リャザン」は、第2世代のソヴィエト原子力潜水艦である。
それは、1980年1月31日にセヴェロドヴィンスク『セヴマシュ』の船台で起工され、2008年までは北方艦隊に所属していた。

2008年9月、「リャザン」は、北方艦隊から太平洋艦隊の常時駐屯地ヴィリュチンスク市への移動を行なった。
それ以後は、太平洋艦隊潜水部隊の一員として任務を遂行している。



ロシア・ソ連潜水艦総合情報サイト『ディープストーム』より
【プロジェクト667BDR、K-44「リャザン」】

プロジェクト667BDR(デルタIII級)ロケット水中巡洋艦K-44は1980年1月31日にセヴェロドヴィンスク「セヴマシュ」で起工され、1982年1月19日に進水、1982年9月17日に海軍へ納入、9月18日に海軍旗初掲揚式典が開催され、ソ連海軍へ就役しました。

1982年11月24日、赤旗北方艦隊に編入されました。
翌1983年から1987年まで毎年「自立戦闘任務」(戦略パトロール)を実施し、1987年からはセヴェロドヴィンスクで修理が行なわれました。

1990年7月28日から1993年12月31日までセヴェロドヴィンスク「ズヴェズドーチカ」工場で定期修理と近代化が実施されました。

1992年7月3日、「原子力戦略用途水中巡洋艦」に類別変更されました。

1995年6月7日には弾道ミサイルを使ってドイツブレーメン大学が開発した観測機器を打ち上げました。

1995年12月3日、結氷下の北極圏で浮上した際に損傷し、第10艦船修理工場で修理されました。

1998年1月にリャザン州と後援協定を締結し、同年1月10日に「リャザン」と命名されました。

2005年から2007年まで「ズヴェズドーチカ」で定期整備が行なわれました。
[戦略原潜「リャザン」(デルタIII型)は定期整備を終える]
[デルタIII型戦略原潜「リャザン」は、定期修理後のテストを終えた]

2008年8月1日、バレンツ海から弾道ミサイルを発射しました。
[デルタIII型戦略原潜「リャザン」、弾道ミサイル試射]

2008年8月末に北方艦隊原潜基地を出航し、9月30日にカムチャツカへ到着しました。
[デルタIII型戦略原潜「リャザン」、太平洋艦隊へ回航]

そして「リャザン」北方艦隊から太平洋艦隊へ転属しました。

2009年10月7日、オホーツク海から弾道ミサイルを発射しました。
[太平洋艦隊のデルタIII型戦略原潜、弾道ミサイル発射]

2011年、修理のために沿海地方ボリショイ・カーメニ「ズヴェズダー」工場へ回航されました。
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2015年4月末に「ズヴェズダー」工場
ドックでの修理作業が始まりました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のデルタIII級戦略原潜リャザンのドック修理が始まった]

当初、「リャザン」は2015年末までには修理を終えて復帰する予定だったのですが、2015年12月末になっても修理は終わらず、結局、復帰は1年延びる事になりました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の戦略原潜リャザンは2016年末までにオーバーホールを終えて復帰する]

そして、2017年2月15日にカムチャツカ半島ヴィリュチンスク基地へ到着しました。
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ヴィリュチンスク基地へ戻った「リャザン」は、「長期航海」を終えて帰港した艦の艦長へ手渡される「子豚の丸焼き」を受け取っています。
ただ単にボリショイ・カーメニからヴィリュチンスクへ回航しただけでは、「子豚の丸焼き」は貰えない筈です。

つまり「リャザン」は、2016年12月末までに近代化改装を終えてボリショイ・カーメニを出航し、改装後の試験を兼ねて1ヶ月以上に渡り洋上に滞在した後、ヴィリュチンスクへ戻ったのかもしれません。


「リャザン」の復帰により、太平洋艦隊には5隻の戦略原子力潜水艦(弾道ミサイル原潜)が勢揃いしました。

[プロジェクト667BDR「カリマール」原子力戦略用途水中巡洋艦]
K-223「ポドリスク」(1980年1月23日就役)
K-433「聖大致命者凱旋者ゲオルギイ」(1980年12月31日就役)
K-44「リャザン」(1982年9月18日就役)

[プロジェクト955「ボレイ」原子力戦略用途水中巡洋艦]
K-550「アレクサンドル・ネフスキー」(2013年12月23日就役)
K-551「ウラジーミル・モノマーフ」(2014年12月19日就役)



プロジェクト667BDRプロジェクト955と交代して退役していく事になりますが、近代化改装を終えたばかりの「リャザン」は、2020年代前半まで現役に留まるでしょう。
[ロシア海軍新世代戦略原潜ボレイ級は太平洋艦隊のデルタIII級を代替する]

ロシア海軍黒海艦隊の為に建造されたプロジェクト11356Rフリゲートの4番艦と5番艦はインドへ売却される

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2017年2月14日14時36分配信
【黒海艦隊の為に建造されるフリゲートはインドへ売却される】
バンガロール(インド)、2月14日-ロシア通信社ノーボスチ

黒海艦隊の為に工場『ヤンターリ』で建造されている2隻のプロジェクト11356フリゲートインドへ売却される。
連邦軍事技術協力庁副長官ウラジーミル・ドロジジョフロシア通信社ノーボスチへ話した。

然るべき合意は、昨年10月のロシア大統領ウラジーミル・プーチンインド首相ナレンドラ・モディとの会談の結果、双方が署名した。
それは、ロシアでの2隻のフリゲートの建造と、2隻のインド造船所での建造が予定されている。

黒海艦隊の為、2020年までに計6隻の同型艦の建造が計画されていた。
既に2隻のフリゲート(ロシア)海軍へ加入しており、もう1隻は国家試験を行なっている。

第2の3隻のフリゲートの建造は、以前にウクライナから供給されていた動力装置の欠如が故に中断した。
工場『ヤンターリ』では、第4のフリゲート「アドミラル・ブタコフ」と第5の「アドミラル・イストミン」の船体が異なる準備段階に在る。

インド国防相マノハール・パリカルが表明したように、デリーは、ロシアフリゲートを購入する為のエンジンを独自に入手して取り付ける。



[アドミラル・グリゴロヴィチ型フリゲート]

プロジェクト11356R警備艦の1番艦「アドミラル・グリゴロヴィチ」は、2010年12月18日に起工され、2014年3月14日に進水、2016年3月11日に就役しました。
[プロジェクト11356R警備艦(フリゲート)1番艦アドミラル・グリゴロヴィチはロシア海軍へ就役し、黒海艦隊へ編入された]
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2016年6月に黒海艦隊基地へ回航され、同年には2度の地中海への航海を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新警備艦アドミラル・グリゴロヴィチは2017年に長期航海を行なう]

2番艦「アドミラル・エッセン」は2011年7月8日に起工、2014年11月7日に進水、2016年6月7日に就役しました。
[第2のプロジェクト11356R警備艦(フリゲート)アドミラル・エッセンはロシア海軍へ就役した]
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しかし、黒海へ回航する前にスクリューを損傷した為、回航は2017年春以降になります。
[ロシア海軍の最新警備艦アドミラル・エッセンは推進器の修理を終えた]


3番艦「アドミラル・マカロフ」は2012年2月29日に起工、2015年9月2日に進水し、2016年7月末以降に洋上試験が行われています。
就役は2017年春の予定です。
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[ロシア海軍黒海艦隊の為のプロジェクト11356R警備艦アドミラル・マカロフは艦対空ミサイル発射試験後にカリーニングラード造船所へ戻った]


4番艦「アドミラル・ブタコフ」は2013年7月12日に、5番艦「アドミラル・イストミン」は2013年11月15日に起工されました。

「アドミラル・ブタコフ」は2016年3月2日に造船台から出され、現在は岸壁に係留されています。
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この2隻は、ウクライナからのガスタービンエンジンの供給問題により建造が中断しています。
[ガスタービンエンジン代替問題]

この為、2016年初春頃からインドへの売却交渉が行なわれていました。
[ロシア海軍向けプロジェクト11356Rフリゲート後期建造艦3隻はインドへ売却されるかもしれない]


2016年10月15日、インドゴアロシアインドによる各種兵器輸出協定が締結されました。
この中には、プロジェクト11356フリゲートの売却も含まれています。
『ロシア通信社ノーボスチ』より
2016年10月15日13時12分配信
【プロジェクト11356フリゲートは「ブラーモス」ミサイルを装備できる】

ロシアインドへ4隻のプロジェクト11356フリゲートを売却しますが、この内の2隻はロシアの造船所で建造し、あとの2隻はインドの造船所でライセンス建造する事になります。

そして今回、ロシアで「建造」される2隻は、工事が中断された「アドミラル・ブタコフ」「アドミラル・イストミン」である事が明らかにされました。

ロシア海軍唯一の空母アドミラル・クズネツォフの艦長はシリア遠征について語った

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『インタファクス-軍事ニュース出張所(AVN)』より
2017年2月14日9時26分配信
【「アドミラル・クズネツォフ」艦長:煙が無いのは原子力推進装置を有する艦のみである】
モスクワ、2月14日、インタファクス-AVN

ロシア唯一の航空母艦「アドミラル・クズネツォフ」シリア沖への航海の際の「煙」は、技術的不調が故では無い。
巡洋艦の艦長セルゲイ・アルタモノフは述べた。

「これは、如何なる不調の兆候でもありません。
煙自体は、NATO諸国の艦も同様に排出しております。
たぶん、その煙は、天上まで伸びる我々のように高くは無いのでしょう。
ですが、アドミラル・クズネツォフは、我々の全ての艦隊で最も高い煙突ですから!」
セルゲイ・アルタモノフ
『論拠と事実』のインタビューで、こう話した。

艦長によると、まったく「煙が無い」のは原子力推進装置を有する艦のみであり、そして「アドミラル・クズネツォフ」は、それを搭載していない。

セルゲイ・アルタモノフは、(ロシア)海軍空母グループ地中海への航海中、NATO諸国の60隻の艦が追跡していたと語った。

「特定の場所、例えばノルウェー海から地中海東部まで、我々のグループには、同時に10-11隻(の艦)が同行していました」
セルゲイ・アルタモノフ
は述べた。

彼によると、「アドミラル・クズネツォフ」艦上航空隊は、シリア作戦の枠組みにおいて420回の戦闘飛行を行ない、この内の117回は夜間だった。

「当然、航空機とヘリコプターは、地上からの攻撃の可能性を排除するように使用しなけばなりませんでした。
我々の飛行士は出来るだけテロリストの対空防衛力の攻撃可能ゾーンへ入る事無く打撃を与えることを目指しました」
「アドミラル・クズネツォフ」
艦長は話した。

セルゲイ・アルタモノフは、艦上戦闘機に加え、「アドミラル・クズネツォフ」には様々なタイプの10機以上のヘリコプターが在ったと述べた。

彼によると、遠距離航海において、巡洋艦の乗組員は、初めて完全に契約兵で揃えられた。

先週、ロシア連邦海軍打撃艦グループは、遠距離航海からロシア連邦北方艦隊主要基地セヴェロモルスクへ戻った。

先週木曜日(2月9日)、セヴェロモルスクでは、シリア沖で戦闘任務を遂行した重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」乗組員の歓迎式典が開催された。

艦船グループは2016年10月15日にセヴェロモルスクを去った。

2016年11月15日、ロシア軍首脳は、「アドミラル・クズネツォフ」航空隊が歴史上初めて戦闘へ使用されたと発表した~艦上戦闘機は、シリア領内の軍事作戦へ関与した。

インタファクス-AVNが報じたように、「アドミラル・クズネツォフ」航空団の構成には、艦上戦闘機MiG-29Su-33、多目的ヘリコプターKa-27、電波位置特定巡視ヘリコプターKa-31が在る。
また、「アドミラル・クズネツォフ」の為に、新世代艦上配置偵察-攻撃ヘリコプターKa-52K「カトラン」(Ka-52「アリガートル」の艦載ヴァージョン)が用意された。

「アドミラル・クズネツォフ」は、地中海で2機の戦闘機MiG-29Su-33を失った。
事故は着艦の為に進入していた際に発生し、飛行士は射出により脱出した。



[空母アドミラル・クズネツォフ艦長セルゲイ・アルタモノフ]

[重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフの経歴(ロシア国防省公式サイト)]

[空母アドミラル・クズネツォフ第6次地中海遠征(2016年10月-2017年2月)]

ロシア海軍北方艦隊艦船支隊が参加する国際海軍演習『AMAN-2017』の海上での実地段階が始まった

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2017年2月13日13時39分配信
【北方艦隊の大型対潜艦「セヴェロモルスク」はアラビア海の国際海軍演習『AMAN-2017』における任務の遂行を開始した】

インド洋で遠距離航海任務を遂行している北方艦隊大型対潜艦「セヴェロモルスク」乗組員は、国際海軍演習『AMAN-2017』の活動段階(アクティブフェーズ)における任務の遂行を開始した。
これは、パキスタン海軍基地カラチ港で沿岸段階が、アラビア海エリアで(活動段階が)実施される。

オブザーバーは71ヶ国からの代表を招待した。
演習のモットーは「共に平和の為に」

演習には、9ヶ国の戦闘艦支援船が関与する。

軍事船員は、合同での臨検作戦の実施、海賊対処活動、国際貿易航路の保護へ取り組む。

大型対潜艦「セヴェロモルスク」の遠距離航海は2016年10月15日から続けられている。
それは、北方艦隊コラ多種戦力小艦隊対潜艦連合部隊参謀長スタニスラフ・ヴァリク1等海佐の指揮下で実施される。

航海の最初の段階で、艦の乗組員は、重航空巡洋艦「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・クズネツォフ」率いる北方艦隊航空艦グループの戦闘安定性を確保した。

航行中に大型対潜艦「セヴェロモルスク」乗組員は、様々な方向性の数十回の艦内演習~生存のための闘い(ダメージコントロール)、航行中及び停泊中の対空防衛と対潜防衛へ取り組んだ。

地中海北方艦隊将兵は艦上航空隊を用いて潜水艦を成功裏に探知した。



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北方艦隊大型対潜艦「セヴェロモルスク」は、2016年春から夏に掛けてムルマンスク第35艦船修理工場のドックへ入渠し、オーバーホールとソナーのアップグレードが行なわれました。
[ロシア海軍は対潜艦のソナーのオーバーホールを実施する]

2016年10月15日、大型対潜艦「セヴェロモルスク」は、重航空巡洋艦(空母)「アドミラル・クズネツォフ」を中核とする機動部隊の一員としてセヴェロモルスクを出航し、地中海東部(シリア沖)へ向かいました。
[ロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフと重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーは地中海遠征へ出発した]
[空母アドミラル・クズネツォフ第6次地中海遠征(2016年10月-)]

10月21日にラマンシュ海峡(英仏海峡)を通過しました。
[ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフ部隊はラマンシュ海峡(英仏海峡)を通過した]

10月25日にジブラルタル海峡を通過しました。

11月9日、大型対潜艦「セヴェロモルスク」「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」は、接近するネーデルラント海軍潜水艦(ワルラス級)を発見しました。
[地中海東部のロシア海軍空母部隊の大型対潜艦は接近するオランダの潜水艦を発見した]

11月12日までにシリア沖へ到着しました。
[重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフと重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーを中核とするロシア海軍空母機動部隊はシリア沖へ到着した]

11月15日、「アドミラル・クズネツォフ」の艦載機(艦上戦闘機Su-33)は、初めてシリアへの空爆作戦へ参加しました。
[ロシア海軍の正規空母アドミラル・クズネツォフの艦載機は初めてシリア領内のテロ組織への攻撃へ参加した]
[ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフの艦上戦闘機Su-33の空爆によりアル=ヌスラ戦線の戦闘員30名以上が死亡した]

ロシア機動部隊は、2017年の新年を地中海で迎えました。
[ロシア海軍北方艦隊の空母アドミラル・クズネツォフは地中海で新年(2017年)を迎える]

シリアでは、ロシアトルコ主導による停戦が成立し(2016年12月30日から発効)、国連安全保障理事会も、これを支持しています。

これを受け、ロシア海軍空母部隊は、2017年1月6日以降にシリア沖を離れる事になりました。
[ロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフはシリア沖を去る]
[ロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフ航空隊は1252のシリアのテロリスト施設を破壊した]

しかし、「セヴェロモルスク」は帰路には就かず、その後も地中海東部へ留まっていました。

2017年1月27日にスエズ運河を通過して紅海へ入りました。
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[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはスエズ運河を通過して紅海へ入った]

その後、オマーンサラーラ港へ寄港し、2017年2月7日に出航しました。
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[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはアラビア海の国際海軍演習『AMAN-2017』へ参加する]

2月9日にパキスタンカラチ港へ到着しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはパキスタンを訪れた]

北方艦隊艦船支隊は、2月10日から14日にパキスタン沖で実施される国際海軍演習『AMAN-2017』へ参加します。
[ロシア海軍北方艦隊艦船支隊が参加する国際海軍演習『AMAN-2017』はパキスタンで始まった]

北方艦隊艦船支隊(指揮官:スタニスラフ・ヴァリク1等海佐)
大型対潜艦「セヴェロモルスク」
中型海洋給油船「ドゥブナ」
救助曳船「アルタイ」


【演習『AMAN-2017』公式サイト】

そして2月13日からは海上での実地演習(アクティブフェーズ)が始まりました。
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ロシア海軍の3隻の他に、パキスタン、中国、アメリカ、グレートブリテン、トルコなどの艦船が参加します。

ロシア海軍太平洋艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグはピョートル大帝湾で砲撃訓練を行なった

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2017年2月13日6時21分配信
【巡洋艦「ワリャーグ」は様々な目標への砲射撃を実施した】
ウラジオストク、2月13日-ロシア通信社ノーボスチ

太平洋艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」は、海上での第2錬成任務(K-2)への取り組みの枠組みにおいて、沿岸、海上、空中の目標への砲射撃を実施した。
東方軍管区下の太平洋艦隊広報サービス・情報供給部長ウラジーミル・マトヴェーエフは報道陣へ伝えた。

「艦隊の戦闘訓練計画に沿って、ピョートル大帝湾海域に位置する射爆場で同艦は、砲複合体AK-130とAK-630から、仮想敵の火砲拠点を模した沿岸目標、水上艦を模した曳航海上盾船、空中攻撃手段を模した発光航空爆弾SAB-250への複合砲射撃を成功裏に実施しました。
射撃は様々な距離で、困難な妨害環境の条件下で実施されました」
マトヴェーエフ
は述べた。

彼によると、射撃任務を遂行した後、「ワリャーグ」乗組員は、艦隊の海軍航空隊ヘリコプターKa-27と協同で対潜防衛の課題へ取り組み、一連の艦上演習~電波電子戦闘、放射線、化学、生物への防護、生存の為の闘い(ダメージコントロール)、その他を実施した。

錬成任務K-2は、その意図する目的へ使用する為の艦の訓練、つまり艦の組織的な戦闘使用、兵装の使用である。
その枠組みにおいて、意図された任務を海上で遂行する為の乗組員と各艦艇の部品の準備の度合い、更には、様々な作戦-戦術情勢での単独での戦闘遂行が評価される。



ロシア太平洋艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」は、2015年11月2日にウラジオストクを出航してインドへ向かい、インド海軍との合同演習『インドラ ネイヴィー-2015』へ参加しました。
2016年1月初頭には地中海東部へ入り、シリア沖へ展開しました。

2016年6月には極東へ戻り、オホーツク海の演習へ参加した後、7月18日にウラジオストクへ帰港しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグは長期航海を終えてウラジオストクへ帰港した]

その後はウラジオストクで整備が行なわれていたようであり、2017年2月7日に戦闘訓練の為、出航しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグは海上戦闘訓練の為に出航した]

2月9日に対空戦闘訓練を行ないました。
この時、東方軍管区(おそらくは沿海地方第22戦闘機航空連隊)所属の戦闘機Su-35Sが仮想敵役を務めました。
[ロシア海軍太平洋艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグは戦闘機Su-35と対空戦闘訓練を行なった]

そして2月13日にはピョートル大帝湾で対地、対艦、対空砲撃訓練を実施しました。
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ロシア海軍の正規空母アドミラル・クズネツォフのシリア遠征の経験は同艦の近代化改装と新たな空母の建造へ生かされる


『タス通信』より
2017年年2月8日20時23分配信
【シリアでの「クズネツォフ」の経験は新たな航空母艦の必要条件の基礎となる】
モスクワ、2月8日/タス通信

ロシア唯一の航空母艦「アドミラル・クズネツォフ」地中海への航海から母国へ戻ってきた。
その航空機シリアテロリストへ打撃を与えた。

この戦闘の経験は、同艦の近代化と、(ロシア)海軍の為に建造される新たな航空母艦の必要条件の開発の際、考慮に入れられるだろう。
雑誌『祖国の兵器庫』編集主任で軍事専門家のヴィクトール・ムラホフスキータス通信へ話した。
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空母グループを率いる「アドミラル・クズネツォフ」重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」は、ほぼ4ヶ月間に渡る航海の後、2月8日にセヴェロモルスク泊地へ入り、(停泊用)樽を降ろした。
ロシア連邦国防省が報道陣へ伝えたように「艦の乗組員は、2月9日に予定される航空艦グループの歓迎式典の準備を行なっています」

[航海の結果についての長所と短所」
海軍
空母グループは昨年10月末に地中海へ入り、11月8日にはシリア沖に在った。
11月10日に艦上戦闘機MiG-29KSu-33シリア上空の飛行を開始した。
戦闘の後、東アレッポは完全にテロリストから解放された。

「クズネツォフ」戦闘機は、戦闘員の本部と指揮所、人員と戦闘車両の詰所、火砲陣地と拠点へ打撃を与えた。
2ヶ月間に海洋飛行士は420回の戦闘飛行(この内117回は夜間)を実行し、1000以上のテロリストの施設を破壊した。

「クズネツォフ」が初めて戦闘へ用いられた事により、同プロジェクト艦(1143.5)の長所と短所が明らかにされたとムラホフスキーは考える。

「同艦の能力に触れる際に確認されたのは、空母グループを介して高精度精密打撃兵器により地上目標を破壊する任務を遂行し、更には打撃艦グループの一員として対空防衛任務を果たす事が可能であるという点です」
雑誌『祖国の兵器庫』編集主任ヴィクトール・ムラホフスキー


更に、「クズネツォフ」は、シリアに形成された軍種間戦闘管理システムとの適合性が極めて良好である事が確認された。

ムラホフスキーは、航海期間中、戦闘行動と関係の無い事故で2機の艦上戦闘機MiG-29KSu-33が失われた事を想い起した。

「これは、航空母艦のシステムと管理システムに、幾つかの技術的状態における問題点がある事を語っています。
私が考えますに、これは、艦の戦闘使用の問題において、かなり経験が不足している事を示しております。
当然、これらの不具合と問題点全ては、大規模修理と近代化の際に考慮されるべきでしょう」
雑誌『祖国の兵器庫』編集主任ヴィクトール・ムラホフスキー


[近代化と新たな必要条件の方向性]
「アドミラル・クズネツォフ」
は、2017年第1クオーター(1-3月)に修理へ入り、その後、兵装を交換する近代化作業の開始が計画されている。
それは約2年間を要するであろうが、その期間と作業量は調整されるかもしれない。

今、「クズネツォフ」は、対艦ミサイル「グラニート」と強力な対空防衛システムを装備している。
艦は、30機までの戦闘機MiG-29K/KUBSu-33に加え、攻撃ヘリコプターKa-52K対潜ヘリコプターKa-27Ka-29(輸送ヴァージョン及びヘリコプター目標指示ヴァージョン)を艦上に搭載できる。

シリア航海において、同艦には10機の戦闘機Su-33、3機の戦闘機MiG-29KR、1機のMiG-29KUBR、18機の様々なタイプのヘリコプターが在った。
(註:実際には合計で約40機の搭載機を擁しており、特にMiG-29KRは少なくとも4機、MiG-29KUBRは3機が確認されている)

ムラホフスキーによると、「クズネツォフ」の戦闘使用は、近代化プロジェクトに使用される事が確実な広大な情報を与えた。

「ソヴィエト社会主義共和国時代に形成された航空グループは、主として、艦船グループの一員として加わり、対空防衛任務を果たす為に意図されていました。
同時に、それは、遠距離対艦ミサイルにより敵の水上目標へ打撃を与えなければなりませんでした。
今日、クズネツォフの航空グループは、打撃任務の分野においては、例えば、アメリカ合衆国の艦よりも弱いように見えます。

私の見解では、この艦は、ミサイル複合体による任務遂行を削減し、航空艦としての機能向上へ集中する必要が有ります。
更には、電波電子戦闘システムと、既に今使用されている現代的な部隊及び兵器自動管理システムの統合の分野において、その能力を抜本的に向上させるべきでしょう」
雑誌『祖国の兵器庫』編集主任ヴィクトール・ムラホフスキー


「クズネツォフ」シリアでの経験は、海軍の歴史上初めての国産航空母艦の戦闘使用経験であり、それは
「疑い無く、このクラスの新たな艦を国防省へ提示する為の必要条件の基礎となるでしょう」
専門家は指摘した。

同時に彼は、シリアへの航海を考慮に入れたロシアの新たな航空母艦の最終設計は、以前の展示会でロシア造船所が出展し、更には設計局が開発しているものに近くなるだろうと考えている。
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[NATOとメディアの注目]
ロシア海軍
航空艦グループ「地中海」への航海は、NATO軍西側メディアから多大な注目を集めた。

例えば、ノルウェー海軍は10月18日に北東大西洋「クズネツォフ」戦闘機Su-33の訓練飛行を監視した。
間を置かずに偵察機オライオン艦船グループを追尾する動画が登場した。
ノルウェー海においてロシア艦船にはノルウェーフリゲート「フリチョフ・ナンセン」ブリテン駆逐艦「リッチモンド」が随行していた。

航空母艦シリア沖に居た昨年11月9日、「ワルラス」と見られるネーデルラントディーゼルエレクトリック潜水艦艦船グループの追尾を試みた。
軍艦「セヴェロモルスク」「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」は、距離20kmで水中音響複合体ヘリコプターKa-27PLの助力を得て潜水艦を追い払い、その後、同艦は海域外へ離脱した。

11月6日からの母国への帰路で、ロシア海軍空母グループの動きは、ラマンシュ海峡でのグレートブリテン海軍の活発な行動を引き起こした。
「クズネツォフ」には、王立海軍フリゲート1隻が付き添い、ブリテン戦闘機「タイフーン」艦上航空機が上空を飛行した。

西側メディアにとって重要な「部分」の1つは、航海の初期段階において、ロシア航空母艦の煙突からの濃い煙が艦尾に残された事であった。
このテーマでは、複数の西側の専門家が積極的に誇張した嘲笑を表明した。
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しかし、「クズネツォフ」の「黒い帽子」は、シリア沖での航空母艦の活動が始まった時に姿を消した。
造船業界の情報提供者がタス通信へ説明したように、排煙の増加は、同艦の動力装置の調整作業に関連するものであった。
そこには如何なる政治的な真相も存在せず、技術的障害の結果では無かった。




[空母アドミラル・クズネツォフ第6次地中海遠征(2016年10月-2017年2月)]


『アンドレイ旗』:重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」の戦闘航海(第1部)


『アンドレイ旗』:重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」の戦闘航海(第2部)

ロシア海軍の艦上攻撃ヘリコプターKa-52Kの試験はシリアで行なわれた

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『インタファクス-軍事ニュース出張所(AVN)』より
2017年2月9日2時8分配信
【(ロシア)軍は航空母艦「アドミラル・クズネツォフ」の航海の枠組みにおける「カトラン」の試験に満足している】
モスクワ、2月9日、インタファクス

重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」地中海への航海の枠組みにおけるロシアの最新艦載偵察攻撃ヘリコプターKa-52K「カトラン」の試験飛行は成功裏に行なわれた。
航空母艦の艦長セルゲイ・アルタモノフは述べた。

「それは、今の所は未だ試験飛行が行なわれておりますが、海軍航空隊の一員としての兵器使用の能力、ヘリコプター自身の能力が非常に高い事は明白であります」
木曜日夜に放送されたテレビ局『ロシア-24』のドキュメンタリー番組において、セルゲイ・アルタモノフは話した。
番組は、ロシア連邦海軍打撃艦グループシリアへの航海を取り上げたものである。

「Ka-52の海上での動作状態は、実に称賛に値する特性を示しております」
セルゲイ・アルタモノフ
は述べた。

「このヘリコプターの信頼性は、様々な条件下において戦闘安定性を保障できる事を期待させてくれます」
巡洋艦
の艦長は話した。

番組では、カモフ記念試験設計局の飛行士により行なわれた「アドミラル・クズネツォフ」の甲板からの「カトラン」の試験飛行が紹介されている。

昨年(2016年)12月初頭、テレビ局『ロシア-1』は、巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」の甲板から離艦し、ミサイルの訓練発射を行なうKa-52Kの映像が公開された。

「アドミラル・クズネツォフ」の為の「カトラン」の試験について、インタファクスは(2016年)9月初頭に報じた。
「ヘリコプターKa-52Kは既に試験中です。
この機体に対する飛行士の印象は、非常に肯定的です」

次に、ホールディングス『ロシアン・ヘリコプターズ』の国家調達・軍事技術協力担当取締役ウラジスラフ・サヴェリエフインタファクスへ話した。

ロシア連邦海軍打撃艦グループは、遠距離航海からロシア連邦北方艦隊主要基地セヴェロモルスクへ戻った。
木曜日、セヴェロモルスクでは、シリア沿岸で戦闘任務を遂行した重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」の乗組員の歓迎式典が開催された。

艦船グループは、2016年10月15日にセヴェロモルスクを去った。
2016年11月15日、ロシア軍当局は、「アドミラル・クズネツォフ」航空隊が歴史上初めて戦闘へ使用されたと発表した~艦上戦闘機は、シリア領内の軍事作戦へ関与した。



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艦上攻撃ヘリコプターKa-52K「カトラン」(空軍のKa-52「アリガートル」の艦載機型)の試作1号機は、2015年3月7日に沿海地方で初飛行しました。
[ロシア海軍の艦上攻撃ヘリコプターKa-52Kの試作1号機が初飛行した]

Ka-52Kは、元々はロシアフランスへ発注した2隻の「ミストラル」級ヘリコプター揚陸ドック艦の搭載機として開発されたのですが、フランスウクライナ情勢に関連して艦の引き渡しを凍結しました。

2015年8月5日、ロシア連邦大統領ウラジーミル・プーチンフランス大統領フランソワ・オランドは電話で会談し、「ミストラル」級ヘリコプター揚陸ドック艦の建造・供給契約の終了(破棄)を決定しました。
[ロシアとフランスはロシア海軍向けミストラル級ヘリコプター揚陸ドック艦の契約を終了させた]
[ロシア海軍向けミストラル級ヘリコプター揚陸ドック艦の契約終了によりフランスはロシアへ9億4975万4849ユーロを支払う]
[ロシア海軍向けだった2隻のミストラル級ヘリコプター揚陸ドック艦から取り外されたロシア製機器は全てロシアへ到着した]
その後、2隻の「ミストラル」級エジプトへ売却されました。

しかし、「ミストラル」級の動向とは関係なしにKa-52Kの開発と生産は続行されます。
[ロシア海軍の為の艦上攻撃ヘリコプターKa-52Kの開発と生産は続行される]

Ka-52Kには、対艦ミサイルKh-35(ウラン)及び対レーダー/対艦ミサイルKh-31の運用能力が付与されます。
[ロシア海軍の為の艦上攻撃ヘリコプターKa-52Kは対艦ミサイルの運用能力を付与される]
[ロシア海軍の艦上攻撃ヘリコプターKa-52Kカトランは最新鋭の目標探知システムを装備する]

そして結局、「ミストラル」級ヘリ空母へ搭載される筈だったKa-52Kは、重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」へ搭載されることになりました。
[ロシア海軍の艦上攻撃ヘリコプターKa-52Kカトランは空母アドミラル・クズネツォフへ搭載される]


北方艦隊重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」を中核とする航空打撃艦グループは、2016年10月15日にセヴェロモルスク基地を出航し、2017年2月8日に帰投しました。
[空母アドミラル・クズネツォフ第6次地中海遠征(2016年10月-2017年2月)]

この間、2016年11月中旬から2017年1月初頭まで約2ヶ月ほどシリア沖に滞在し、シリア領内のテロ組織(イスラム国アル=ヌスラ戦線)への空爆作戦に参加しました。
[ロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフ航空隊は1252のシリアのテロリスト施設を破壊した]

今回のシリア遠征において、「アドミラル・クズネツォフ」は、艦上戦闘機Su-33、艦上戦闘機MiG-29K/MiG-29KUB、救難ヘリコプターKa-27PS、対潜ヘリコプターKa-27PL、輸送戦闘ヘリコプターKa-29、早期警戒ヘリコプターKa-31、艦上攻撃ヘリコプターKa-52Kを合計で約40機程度搭載しました。
[ロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは40機程度の搭載機を有する]


艦上攻撃ヘリコプターKa-52K「カトラン」は2機の試作機「アドミラル・クズネツォフ」に搭載され、シリア沖で各種試験に従事しました。




そして、「アドミラル・クズネツォフ」艦長セルゲイ・アルタモノフ1佐は、シリアから戻った後、Ka-52Kの試験結果について、非常に良好であったと述べました。
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[空母アドミラル・クズネツォフ艦長セルゲイ・アルタモノフ]

アルタモノフ1佐の発言を見る限り、Ka-52Kシリアで兵器使用試験も行ったようですが、試験飛行を担当したのはロシア海軍のパイロットでは無く、開発元の『カモフ』のテストパイロット(つまり民間人)なので、シリア領内への空爆作戦へ参加した可能性は低いでしょう。

正規空母アドミラル・クズネツォフを中核とする空母機動部隊のシリア遠征の経験はロシア海軍の新型艦の設計と建造へフィードバックされる

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2017年2月9日13時2分配信
【「アドミラル・クズネツォフ」のシリアへの航海の経験は艦の建造の際に考慮される】
航空母艦「アドミラル・クズネツォフ」(セヴェロモルスク)、2月9日-ロシア通信社ノーボスチ

ロシア海軍航空母艦「アドミラル・クズネツォフ」と他の種類の艦のシリアへの航海の経験は、新たな艦の設計と建造において考慮される。
木曜日、シリアから戻ってきた船員及び飛行士の歓迎会中に(ロシア)海軍総司令官ウラジーミル・コロリョーフ大将は記者団へ話した。

「新たな艦を設計する際、我々は考慮に入れます~この作業は既に進められています。
全ては、航空艦グループから直接に航空隊を戦闘へ使用した今回の航海と関連付けられます」

彼は話した。

総司令官は、新たな艦船の作成には、更に「海上での空母グループの全ての種類の保護と防衛」が考慮されると付け加えた。



[重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフの経歴(ロシア国防省公式サイト)]
[空母アドミラル・クズネツォフ艦長セルゲイ・アルタモノフ]
[空母アドミラル・クズネツォフ第6次地中海遠征(2016年10月-)]

ロシア海軍北方艦隊重航空巡洋艦(空母)「アドミラル・クズネツォフ」を中核とする機動部隊は、2016年10月15日にセヴェロモルスクを出航し、地中海東部(シリア沖)へ向かいました。
[ロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフと重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーは地中海遠征へ出発した]

10月17日にはノルウェートロンヘイム沖を航行していました。
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「ロシア海軍空母機動部隊」は、10月19日午前にノルウェー沖の公海上で艦載機の飛行訓練を開始しました。
[ロシア海軍の正規空母アドミラル・クズネツォフの艦載機はノルウェー沖で飛行訓練を始めた]

「ロシア海軍空母機動部隊」ブリテン本土付近へ接近する為、ブリテン海軍は、同部隊を監視する為の艦を派遣しました。
[ブリテン海軍は英本土付近を通過するロシア海軍空母機動部隊を監視する為の軍艦を差し向ける]
[ロシア海軍のアドミラル・クズネツォフ機動部隊は英本土へ接近する]
[ブリテン海軍はロシア海軍空母機動部隊を監視する為に駆逐艦2隻とフリゲート1隻を派遣する]

10月21日、「ロシア海軍空母機動部隊」ラマンシュ海峡(英仏海峡)を通過しました。

[ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフ部隊はラマンシュ海峡(英仏海峡)を通過した]

10月24日にはポルトガル沖を航行していました。


10月25日にジブラルタル海峡を通過しました。


その後、ロシア航空艦グループ北アフリカスペイン領セウタへの寄港を予定していたようですが、スペイン側は、土壇場になって寄港許可を出し渋り、これに業を煮やしたロシアは、セウタへの寄港を諦めました。
[ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフ部隊はスペイン領セウタへの寄港を取りやめた]

更には、地中海中部マルタも、自国港内でのロシア艦船への燃料補給を認めない事を表明しました。
[ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフは遠洋航海中に外国港を訪れる必要は無い]

ロシア海軍空母部隊は、10月27日から29日に掛けてアルジェリア沖で支援船(給油船「セルゲイ・オシポフ」、「ドゥブナ」、「カーマ」)から洋上補給を行ないました。
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[ロシア国防相セルゲイ・ショイグはロシア海軍空母部隊の地中海遠征について語った]

11月3日にはアルジェリア東海岸沖で演習を行ないました。
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[ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフはアルジェリア沖に居る]

その後、ロシア海軍空母部隊地中海を東へ進みました。


11月3日にセヴァストーポリを出航し、11月4日にボスポラス海峡を通過した黒海艦隊警備艦(フリゲート)「アドミラル・グリゴロヴィチ」ロシア海軍空母機動部隊へ加わりました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新警備艦アドミラル・グリゴロヴィチはシリア沖へ向かった]

ロシア海軍空母機動部隊は、11月9日にはロードス島の南東海域で訓練飛行を実施しました。
11月10日~15日、11月17日~22日の期間には、キプロス島シリアの間の海域で訓練飛行とミサイル発射を実施します。
[ロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフ航空隊はシリアのアレッポ空爆を準備する]

11月9日、ロシア海軍空母機動部隊大型対潜艦「セヴェロモルスク」「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」は、接近するネーデルラント海軍潜水艦(ワルラス級)を発見しました。
[地中海東部のロシア海軍空母部隊の大型対潜艦は接近するオランダの潜水艦を発見した]

11月10日にはキプロス島南東海域へ進出し、シリア上空へ作戦の事前調査の為に艦上戦闘機Su-33、艦上戦闘機MiG-29KR/KUBRを飛ばしました。
[ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフの艦載機は作戦行動の事前調査の為にシリア上空を飛行する]

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ロシア海軍空母機動部隊は11月12日までにシリア沖へ到着し、艦載機の飛行訓練を始めました。
[重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフと重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーを中核とするロシア海軍空母機動部隊はシリア沖へ到着した]

11月13日には艦上戦闘機MiG-29Kが墜落しました。
[地中海東部のロシア海軍空母アドミラル・クズネツォフで艦上戦闘機MiG-29Kの墜落事故が発生した]
[ロシア海軍空母アドミラル・クズネツォフの艦上戦闘機MiG-29KRの墜落事故(2016年11月13日)・続報]

11月15日、「アドミラル・クズネツォフ」の艦載機(艦上戦闘機Su-33)は、初めてシリアへの空爆作戦へ参加しました。
[ロシア海軍の正規空母アドミラル・クズネツォフの艦載機は初めてシリア領内のテロ組織への攻撃へ参加した]


同じ11月15日には、フリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」シリア有翼ミサイルを発射しています。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新警備艦アドミラル・グリゴロヴィチはシリア領内のテロ組織へ巡航ミサイルを発射した]

「スモレンスク赤旗授与・ソ連邦英雄2度受賞ボリス・サフォーノフ記念第279独立艦上戦闘機航空連隊」Su-33は、2016年に地上爆撃用の特殊計算サブシステムSVP-24を装備しています。
[ロシア海軍航空隊の艦上戦闘機Su-33は地上攻撃の為の新たなシステムを装備する]
[ロシア海軍の艦上戦闘機Su-33は爆撃精度を向上させる為のシステムを装備している]

Su-33イドリブ県『アル=ヌスラ戦線』の施設を爆撃し、3名の野戦司令官を含む30名以上の戦闘員が死亡しました。
[ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフの艦上戦闘機Su-33の空爆によりアル=ヌスラ戦線の戦闘員30名以上が死亡した]


11月17日、ロシア航空宇宙軍戦略爆撃機Tu-95MSシリア領内のテロ組織『イスラム国』『アル=ヌスラ戦線』の施設へ有翼ミサイルを発射した事に呼応して、再び「アドミラル・クズネツォフ」艦上戦闘機Su-33シリア領内を爆撃しました。
[ロシア海軍の正規空母アドミラル・クズネツォフの艦載機は再びシリアのテロ組織を空爆した]

11月20日頃、「アドミラル・クズネツォフ」の艦載機(8機のSu-33と1機のMiG-29KR)は、初めてシリアフマイミーン航空基地(ラタキア郊外)へ着陸しました。
その後、艦載機は「アドミラル・クズネツォフ」へ戻りました。
[ロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフの艦載機は初めてシリアのフマイミーン基地へ着陸した]

12月5日、1機のSu-33「アドミラル・クズネツォフ」へ着艦した際、着艦拘束装置のケーブルを切ってしまった為に停止できず、海中に落ちました。
パイロットは脱出に成功しました。
[ロシア海軍の艦上戦闘機Su-33は地中海東部(シリア沖)で空母への着艦に失敗して海中へ落ちた]
[ロシア海軍空母アドミラル・クズネツォフの艦上戦闘機Su-33の海中落下事故(2016年12月5日)・続報]

「アドミラル・クズネツォフ」を中核とする空母機動部隊は、その後もシリアタルトゥース沖に留まりました。
[空母アドミラル・クズネツォフを中核とするロシア海軍空母群は完全に自立して行動している]

「アドミラル・クズネツォフ」を中核とする機動部隊は、2017年の新年を地中海で迎えました。
[ロシア海軍北方艦隊の空母アドミラル・クズネツォフは地中海で新年(2017年)を迎える]

シリアではロシアトルコ主導による停戦が成立し(2016年12月30日から発効)、国連安全保障理事会も、これを支持しています。

これを受け、ロシア海軍空母部隊は、2017年1月6日以降にシリア沖を離れる事になりました。
[ロシア海軍北方艦隊の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフと重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーは2017年1月に地中海を去る]
[ロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフはシリア沖を去る]

ロシア海軍空母部隊は、1月10日にはクレタ島西方海域へ到達しました。
[ロシア海軍北方艦隊の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは地中海東部を去る]

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1月11日にはリビア沖(おそらくはリビア東部沖)へ到達した「アドミラル・クズネツォフ」を、リビア国民軍司令官ハリーファ・ベルカシム・ハフタル元帥が訪れました。
[リビア国民軍司令官はロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフを訪れた]

1月17日の時点では地中海西部に居ました。
[ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフは地中海西部に居る]

1月20日にジブラルタル海峡を通過して大西洋へ入りました。
[重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフを中核とするロシア海軍航空打撃艦グループはジブラルタル海峡を通過して大西洋へ出た]

ロシア海軍空母部隊ポルトガル沿岸を北上し、1月23日には同国沿岸海域を離脱しました。
[重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフを含むロシア海軍航空打撃艦グループはポルトガル沖を去った]

1月24日の午後にはラマンシュ海峡(英仏海峡)へ入りました。
[重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフを含むロシア海軍航空打撃艦グループはラマンシュ海峡(英仏海峡)へ入った]
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1月25日にはラマンシュ海峡(英仏海峡)から北海へ入りました。
[重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフを含むロシア海軍航空打撃艦グループは北海へ入った]

1月30日にはノルウェー沖を北上していました。
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[正規空母アドミラル・クズネツォフ率いるロシア海軍空母機動部隊はノルウェー沖を北上している]

ロシア海軍空母部隊は1月31日~2月1日にルイバチー半島の東方海域で実弾射撃演習を行なったようです。
[重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフを伴うロシア海軍航空打撃艦グループは帰投前にバレンツ海で演習を行なう]

2月3日、「アドミラル・クズネツォフ」航空隊は、セヴェロモルスク-3飛行場へ戻りました。
[ロシア海軍の正規空母アドミラル・クズネツォフの艦載機はセヴェロモルスク-3飛行場への移動を開始した]

2月8日、ロシア海軍空母部隊セヴェロモルスク泊地へ帰港しました。
[ロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフと重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーはシリア沖から北方艦隊基地セヴェロモルスクへ帰投した]

帰港から一夜明けた2月9日、「アドミラル・クズネツォフ」の艦内(航空機格納庫)でロシア空母部隊将兵の歓迎式典が開催されました。
[シリア沖から帰投したロシア海軍の正規空母アドミラル・クズネツォフで歓迎式典が開催された]

「アドミラル・クズネツォフ」は、翌2月10日に本来の「母港」であるムルマンスク北方の第35艦船修理工場の埠頭へ戻りました。
[シリア沖から凱旋したロシア海軍の正規空母アドミラル・クズネツォフはムルマンスクの母港へ戻る]


今回のシリア遠征において、「アドミラル・クズネツォフ」は、艦上戦闘機Su-33、艦上戦闘機MiG-29K/MiG-29KUB、救難ヘリコプターKa-27PS、対潜ヘリコプターKa-27PL、輸送戦闘ヘリコプターKa-29、早期警戒ヘリコプターKa-31、艦上攻撃ヘリコプターKa-52Kを合計で約40機程度搭載しました。
[ロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは40機程度の搭載機を有する]

「アドミラル・クズネツォフ」航空隊は、2016年11月中旬から12月末頃までにシリアテロ組織(イスラム国アル=ヌスラ戦線)の施設1252を破壊しました。
[ロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフ航空隊は1252のシリアのテロリスト施設を破壊した]

北方艦隊広報部発表によると、「アドミラル・クズネツォフ」航空隊は、2016年11月8日から約2ヶ月間に、420回の戦闘飛行(内117回は夜間)と、750回の捜索救助、航空輸送支援の為の飛行を行なったとの事です。
「420回の戦闘飛行」は、艦上戦闘機シリア上空を飛行した回数であり、これ以外にも艦載ヘリコプターが750回のフライトを行なっていたという事でしょう。


そして、ロシア海軍総司令官ウラジーミル・コロリョーフ提督は、「アドミラル・クズネツォフ」の初の実戦参加となった今回の北方艦隊航空打撃艦グループシリア遠征の経験が、今後の新型艦の設計と建造へフィードバックされると述べました。

コロリョーフ提督は、具体的な艦のタイプには全く触れていませんが、今後、ロシア海軍が建造を計画している新型艦には、「アドミラル・クズネツォフ」及び「ピョートル・ヴェリキー」の後継艦も存在します。

重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」の後継となる将来原子力航空母艦は、予備設計が進められています。
[ロシア将来航空母艦]

艦種は「駆逐艦」とされていますが、実質的には「ピョートル・ヴェリキー」(プロジェクト11442)の後継となる将来原子力駆逐艦「リデル」の設計も進められています。
[ロシア将来駆逐艦プロジェクト「リデル」]

コロリョーフ提督は、特に「海上での空母グループの全ての種類の保護と防衛」について考慮すると述べているので、対空・対潜・対魚雷防衛能力などが重視されるようです。