ロシア海軍黒海艦隊の警備艦アドミラル・グリゴロヴィチはシリア沖からノヴォロシースクへ戻ってきた

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア南方軍管区(黒海艦隊)広報サービス発表
2017年3月31日14時59分配信
【黒海艦隊のフリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」はノヴォロシースクへ到着した】

2月28日から地中海ロシア海軍常設連合部隊の一員として任務を遂行した黒海艦隊フリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」は、ノヴォロシースクへ到着した。

「アドミラル・グリゴロヴィチ」は、海洋ゾーンフリゲート・プロジェクト11356のトップである。
このシリーズの艦の排水量は、およそ4000トン、速力は30ノット、自立航行期間は30日。

兵装:有翼ミサイル「カリブル-NK」、自己防衛ミサイル複合体「シチーリ-1」、口径100mm砲A-190、高射砲、反応爆雷装置、魚雷、更にはヘリコプターKa-27(或いはKa-31)を搭載できる。



[アドミラル・グリゴロヴィチ型フリゲート]

ロシア海軍の最新警備艦(フリゲート)プロジェクト11356Rの1番艦「アドミラル・グリゴロヴィチ」は、カリーニングラード『ヤンターリ』造船所で2010年12月18日に起工され、2014年3月14日に進水し、2016年3月11日に就役しました。
[プロジェクト11356R警備艦(フリゲート)1番艦アドミラル・グリゴロヴィチはロシア海軍へ就役し、黒海艦隊へ編入された]

2016年6月9日にセヴァストーポリ基地へ到着しました。
[ロシア海軍最新フリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"は黒海艦隊基地セヴァストーポリへ到着した]

7月13日には黒海で戦闘訓練を実施しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新フリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"は黒海で砲撃訓練を行なう]

8月下旬には「抜き打ち演習」へ参加しました。
[ロシア海軍黒海艦隊とカスピ小艦隊は抜き打ち演習へ参加する]


2016年9月24日、「アドミラル・グリゴロヴィチ」は初めての地中海航海へと出発しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新警備艦(フリゲート)アドミラル・グリゴロヴィチはギリシャへ向かった]

地中海へ出た「アドミラル・グリゴロヴィチ」は、9月28日にギリシャケルキラ(コルフ)島を訪問しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新警備艦(フリゲート)アドミラル・グリゴロヴィチはギリシャのケルキラ(コルフ島)を訪問した]
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10月3日、「アドミラル・グリゴロヴィチ」ギリシャから去りました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新警備艦(フリゲート)アドミラル・グリゴロヴィチはギリシャを去った]

10月7日にセヴァストーポリへ帰港しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新警備艦(フリゲート)アドミラル・グリゴロヴィチはセヴァストーポリへ帰投した]


それから約1ヶ月後の2016年11月3日、「アドミラル・グリゴロヴィチ」は再び地中海へ向かいました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新警備艦アドミラル・グリゴロヴィチはシリア沖へ向かった]

11月4日にボスポラス海峡を通過して地中海へ入りました。
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その後、北方艦隊重航空巡洋艦(空母)「アドミラル・クズネツォフ」を中核とする航空打撃艦グループへ加わりました。
[空母アドミラル・クズネツォフ第6次地中海遠征(2016年10月-2017年2月)]

「アドミラル・グリゴロヴィチ」は11月11日頃までシリアタルトゥース港へ寄港して各種物資を補充しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新警備艦アドミラル・グリゴロヴィチは巡航ミサイルによるシリア領内のテロ組織への攻撃を準備する]

2016年11月15日、シリア領内イドリブホムスISIL(イラク・レバントのイスラム国)及びアル=ヌスラ戦線の施設への攻撃が開始されました。
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[ロシア海軍の正規空母アドミラル・クズネツォフの艦載機は初めてシリア領内のテロ組織への攻撃へ参加した]
[ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフの艦上戦闘機Su-33の空爆によりアル=ヌスラ戦線の戦闘員30名以上が死亡した]

攻撃へ参加したのは重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」の艦載機、沿岸ミサイル「バスチオン」(本来は地対艦ミサイル)であり、この他、「アドミラル・グリゴロヴィチ」有翼ミサイル「カリブル」を発射しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新警備艦アドミラル・グリゴロヴィチはシリア領内のテロ組織へ巡航ミサイルを発射した]



その後もロシア海軍空母機動部隊の一員として地中海東部に居たようですが、12月中旬には機動部隊を離れて帰路に就き、12月18日にボスポラス海峡を通過して黒海へ入りました。
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2016年12月19日にセヴァストーポリへ帰港しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新警備艦アドミラル・グリゴロヴィチはシリア沖から帰投した]

その後、12月25日に92名(アレクサンドロフ・アンサンブル団、いわゆる赤軍合唱団のメンバーを含む)を乗せてソチ空港を離陸し、黒海へ墜落したロシア軍旅客機Tu-154の捜索に参加しました。
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『スプートニク日本語版』より
【露軍機ツポレフ154墜落】

『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア連邦国防省情報・マスコミュニケーション部発表
2016年12月25日10時16分配信
【ロシア国防省のTu-154の機上滞在者リスト】


2017年2月27日、「アドミラル・グリゴロヴィチ」セヴァストーポリを出航しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の警備艦(フリゲート)アドミラル・グリゴロヴィチは地中海東部(シリア沖)へ行く]

当初は非公式筋からの情報として伝えられていましたが、すぐ後に黒海艦隊広報部から正式に発表されました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア南方軍管区(黒海艦隊)広報サービス発表
2017年2月27日15時31分配信
【黒海艦隊のフリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」はセヴァストーポリから地中海へ出発した】

当初の予定では、2月28日にボスポラス海峡を南下して地中海へ入る筈だったのですが、濃霧によりボスポラス海峡の船舶航行が2日間に渡って中断した為、海峡通航は3月2日にずれ込みました。
[ロシア海軍黒海艦隊の警備艦アドミラル・グリゴロヴィチは地中海へ入った]

その後、1ヶ月ほど地中海東部(シリア沖)で行動していました。
この間、具体的に何をしていたのかは明らかにされていませんが、おそらくはロシア海軍地中海作戦連合部隊(2013年6月1日創設)の旗艦任務に就いていたのでしょう。

3月29日にボスポラス海峡を北上して黒海へ入りました。
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そして3月31日、1ヶ月ほど前に出航したセヴァストーポリでは無く、黒海東岸ノヴォロシースクへ入港しました。
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ロシア海軍の第4世代原子力水中巡洋艦ヤーセン級2番艦カザンはセヴェロドヴィンスク造船所で進水した

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『タス通信』より
2017年3月31日10時16分配信
【第2のプロジェクト「ヤーセン」原子力潜水艦はセヴェロドヴィンスクで進水した】
セヴェロドヴィンスク、3月31日/タス通信

第2のプロジェクト「ヤーセン」多目的原子力潜水艦-「カザン」-は『セヴマシュ』造船台から出渠、進水した。
タス通信特派員は現地より報告した。

造船台からの出渠の指揮は工場の総取締役ミハイル・ブドニチェンコが執り、その後、艦長アレクサンドル・ベケトフ1等海佐が儀礼用のシャンパンボトルを艦の上で割った。
行事には更には、ロシア連邦副首相ドミトリー・ロゴージンロシア海軍総司令官ウラジーミル・コロリョーフ大将が出席した。

「最新の改善されたプロジェクト"ヤーセン-M"水中多目的巡洋艦の進水~これは正に、軍の為、海軍の為の全国的なイベントであります。
我々は共に、政府が承認した建造計画を実行していきます。
原子力潜水艦グループの作成は、世界の大洋のあらゆる海域における課題を解決し、ロシアの安全を保障します」
ロシア連邦海軍総司令官ウラジーミル・コロリョーフ大将
は式典において話した。

[しっかりと利益の擁護につとめる]
ドミトリー・ロゴージン
は、原子力潜水艦「カザン」と同類の艦がロシア連邦海軍に存在する事により、ロシアは、しっかりと、確信をもって国際舞台(アリーナ)で自身の利益を擁護できると発言した。

「今日、我々は、非常に素晴らしいゴールへの直線から出る瞬間に居ます~強力な艦-多目的原子力潜水艦カザンの」
彼は新たな原子力潜水艦の造船台からの出渠式典において話した。
「昨日、アルハンゲリスクで僕達は国際フォーラム『北極~対話の領域』の作業を終えました。
ですが、対話は、しっかりと、そして自信を持って声を維持しなければなりません。
我々が常に、しっかりと自信を持って声を出せるのは、我々に、このような潜水艦が有ってこそです。
これは、我々の造船の作業の成果です」


副首相は、軍事産業委員会理事会ロシア政府に代わり、作業を成し遂げたセヴェロドヴィンスク造船所へ感謝した。

[第3の原子力潜水艦の進水]
第3の「ヤーセン」型原子力潜水艦~「ノヴォシビルスク」の進水は2019年に計画されている。
海軍総司令官ウラジーミル・コロリョーフは、第2の同型潜水艦「カザン」の進水式典で述べた。
「3隻目の進水予定は、工場の計画から私が思いますに、2019年でしょう」
彼は話した。

「私が思いますに、この期限は明確に守り通されるでしょう。我々は、それに自信を持っております。
また、今年夏に我々は第4のボレイ-クニャージ・ウラジーミルを進水させます」

総司令官は付け加えた。

彼は更に、このタイプの第7の原子力潜水艦は、ウリヤノフスク市に因んで命名されると話した。
「最後の艦、6隻目(の生産艦、シリーズ7隻目)はウリヤフスクと命名され、我々は今年に起工します。
1隻を我々は既に潜水艦隊の一員として機能させています」

彼は話した。

「これらの艦は、北方艦隊と太平洋艦隊で勤務を行ないます」
コロリョーフ
「ヤーセン」シリーズについての話で説明した。

[このクラスの最新]
海軍総司令官
によると、プロジェクト「ヤーセン」艦は、統合戦闘システムを有し、低騒音であり、このクラスの潜水艦では最新である。

「セヴマシュは、数千の協力企業が作業するこれらの艦の建造の明確な難しさにも関わらず、それを成功裏に克服しています。
我々は、現代的な戦闘統合システム、現代的な通信手段とロケット魚雷複合体と、当然ながら前任者と比べて減少した騒音の最新の艦を得ました」
コロリョーフ
は話した。

次に、設計局『マラヒート』総取締役ウラジーミル・ドロフェーエフは、設計者が、その費用を削減しつつ、改善された戦闘性質を有する艦の作成を志したと付け加えた。
「私は、この課題は、今日までに解決されていると確信しております。
ヤーセンの技術は、次世代(第5世代)艦の作成の為の更なるステップの第一歩となります」

彼は指摘した。

[プロジェクト「ヤーセン」]
「カザン」
は、第2の「ヤーセン」型多目的原子力潜水艦である。
それは『セヴマシュ』で2009年に起工された。
潜水艦シリーズの2隻目となる同艦は、改善されたプロジェクト885Mとしては1隻目となる。
「カザン」は2018年にロシア海軍へ引き渡される予定であり、既に潜水艦シリーズのトップ「セヴェロドヴィンスク」が勤務を行なっている北方艦隊へ加わる。

「ヤーセン」型原子力潜水艦は、サンクトペテルブルク海洋機械製造局『マラヒート』により設計された。
それは、敵の潜水艦水上艦を破壊し、海軍基地、港、艦船グループと他の目標へ打撃を与える為に意図されている。
その兵装は、魚雷に加え、有翼ミサイル「オーニクス」「カリブル」が含まれている。

「ヤーセン」第4世代多目的原子力潜水艦に属している。
それは前任者とは異なり、魚雷発射管が艦首部分に配置されておらず、長距離で敵の探知を可能にする球状アンテナの水中音響複合体(ソナー)が在る。
また、プロジェクト885(M)潜水艦は、ユニークな半複殻船体構造を有している~軽量船体(単殻)は艦首とミサイル発射管区域のみである。

潜水艦シリーズのトップ「セヴェロドヴィンスク」は1993年末に起工され、2014年6月になって海軍へ引き渡された。
2016年春まで試験運用を行なっていた。

「カザン」に加え、『セヴマシュ』では改善プロジェクトの多目的潜水艦「ノヴォシビルスク」、「クラスノヤルスク」、「アルハンゲリスク」、「ペルミ」が建造されている。
2023年までに合計で7隻の「ヤーセン」の建造が計画されている。
第7の潜水艦は2017年夏の起工が計画されている。



[新世代多用途原潜ヤーセン級(旧ブログ)]
[新世代多用途原潜ヤーセン級]

プロジェクト885「ヤーセン」原子力水中巡洋艦の2番艦(改型のプロジェクト885M「ヤーセン-M」としては1番艦)「カザン」は、2009年7月24日にセヴェロドヴィンスク造船所「セヴマシュ」で起工されました。
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[改セヴェロドヴィンスク型原潜「カザン」起工]
[改セヴェロドヴィンスク型原潜カザンは新型機器のみを装備した初の第4世代原潜となる]
[改ヤーセン級多用途原潜カザンの操舵装置の製造が始まった]

「カザン」北方艦隊への配備が予定されており、既に乗組員も編成されています。
[ロシア海軍北方艦隊潜水部隊は新世代戦略原潜クニャージ・ウラジーミルと多用途原潜カザンの乗組員を編成した]

そして2017年3月31日に進水しました。

[ロシア海軍の第4世代原子力水中巡洋艦ヤーセン級2番艦カザンは2017年3月31日に進水する]


「カザン」は、2018年にロシア海軍への引き渡しが予定されています。
[新世代多用途原潜カザンと戦略原潜クニャージ・ウラジーミルは2018年にロシア海軍へ引き渡される]


「ヤーセン」級シリーズ(原型1隻、改型6隻)は、2023年までに7隻がロシア海軍へ引き渡される予定です。
[ロシア海軍第4世代多用途原潜ヤーセン級は2023年までに計7隻が就役する]

「ヤーセン」級シリーズは既に6番艦まで起工されており、7番艦(最終艦)は今年(2017年)に起工されます。

今回の「カザン」進水式典において、7番艦の名前は「ウリヤノフスク」となる事が初めて明らかにされました。
ロシア海軍の艦名を決定する最終的な権限はロシア海軍総司令官に有りますが、その総司令官ウラジーミル・コロリョーフ提督自身の発言ですから、まず間違いないでしょう。

ロシア海軍の艦載ヘリコプターKa-27とKa-29の近代化改修には重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフのシリア遠征の経験が生かされる

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2017年3月30日16時23分配信
【Ka-27の近代化の際には「アドミラル・クズネツォフ」のヘリコプターの特性が考慮に入れられる】
クメルタウ(バシコルトスタン)、3月30日-ロシア通信社ノーボスチ

航空母艦「アドミラル・クズネツォフ」シリア航海中の艦上ヘリコプター運用の経験は、Ka-27Ka-29を近代化する際に考慮に入れられる。
木曜日、ホールディングス『ロシアン・ヘリコプターズ』総取締役アンドレイ・ボギンスキーは報道陣へ伝えた。

1月6日、ロシア連邦軍参謀総長ワレリー・ゲラシモフは、「アドミラル・クズネツォフ」率いる艦船グループは指示された任務を遂行し、常時駐留地へ戻ると発表した。
「アドミラル・クズネツォフ」航空団は2月3日に駐留飛行場へ到着した~航空機Su-33MiG-29K、更にはヘリコプターKa-52、Ka-29、Ka-27は、航空母艦の甲板からセヴェロモルスクへの移動飛行を行なった。

「確かに、それは理にかなっております」
ボギンスキー
は、シリアでの経験はKa-27Ka-29の近代化に生かされるのかという特派員の質問に答え、こう話した。

彼は、『ロシアン・ヘリコプターズ』は更に、特定の艦船へヘリコプターKa-226Tの艦上ヴァージョンを配置する可能性に関し、ロシア連邦国防省や他の治安機関と常時話し合っていると付け加えた。

多目的機Ka-27の様々な派生型は、海軍航空隊ヘリコプター部隊の基礎となっている。
これらは、海上の空中偵察、艦船グループの対潜防護、潜水艦及び水上艦の捜索、探知、追尾、撃破を提供し、海上で遭難した航空機、艦船の乗組員の捜索と救助を行ない、更には艦船グループの活動を保障する為の輸送任務を遂行する。

艦上ヘリコプターKa-27は、様々なクラスの艦に駐留して対潜防衛任務を果たす為に意図されている。
それは、現代の潜水艦及び水上艦の探知、データの艦及び沿岸の指揮所への転送、更には機上攻撃手段を使用して目標を攻撃する事が出来る。

また、Ka-29は、医療後送、人員や貨物輸送の為に使用できる。
ヘリコプターは、16名までの揚陸隊員あるいは4名分の担架を含む10名の負傷者を乗せる事が出来る。
機体は、輸送キャビンで2トンまでの貨物、或いは外部吊下装置で4トンまでの貨物を輸送できる。



現在、ロシア海軍は、カモフ艦載対潜ヘリコプターKa-27PLを約50機程度保有しており、北方艦隊、太平洋艦隊、黒海艦隊、バルト艦隊海軍航空隊で運用されています。
これらのKa-27PLは、電子機器を換装する近代化改装が行なわれ、Ka-27Mへアップグレードされます。
[ロシア海軍の艦載ヘリコプターKa-27PLとKa-27PSが近代化される]
[ロシア海軍航空隊の長距離対潜哨戒機Tu-142及び対潜ヘリコプターKa-27は2020年までに全機が近代化される]

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2016年12月19日、近代化されたKa-27Mの第1号機がロシア海軍へ引き渡されました。
[ロシア海軍航空隊は近代化された艦載ヘリコプターKa-27Mの第1号機を受領した]

その後、残りの7機も2016年12月末~2017年1月初頭までに引き渡されました。
[ロシア海軍航空隊は8機の近代化された艦載ヘリコプターKa-27Mを受領した]

この計8機のKa-27Mの内の6機は、北方艦隊へ配備されるようです。
[ロシア海軍北方艦隊は2017年に6機の近代化された艦上ヘリコプターKa-27Mを受け取る]

Ka-27Mへの近代化改修作業は『クメルタウ航空機製造事業』で実施されていますが、同社の製造ラインでは、1年間に8機程度のKa-27の近代化改修が可能との事です。
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[ロシアン・ヘリコプターズはロシア海軍航空隊の為、1年に8機のヘリコプターKa-27を近代化改修できる]


対潜ヘリコプターKa-27の派生型である戦闘輸送ヘリコプターKa-29は、プロトタイプKa-252TBが1976年7月28日に初飛行した後、1984年から1991年までにクメルタウ工場で59機が生産されました。
海軍への軍備採用(制式採用)は1987年8月8日です。

ソ連邦時代には、プロジェクト1174大型揚陸艦(イワン・ロゴフ型)へ搭載されていましたが、1990年代以降に1174が退役した為、搭載艦が無くなり、殆どが予備役として保管されました。
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現在、ロシア海軍が保有するKa-29は28機ですが、稼働状態に在るのは一部の機体のみです。
こちらも大規模な修理を行ない、各艦隊の航空隊へ復帰させる事になりました。

2016年12月、太平洋艦隊向けのKa-29の修理が完了し、沿海地方へ送られました。
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[ロシア海軍太平洋艦隊の為の艦載輸送戦闘ヘリコプターKa-29が修復された]
[ロシア海軍太平洋艦隊は修復された戦闘輸送ヘリコプターKa-29を受領する]


[空母アドミラル・クズネツォフ第6次地中海遠征(2016年10月-2017年2月)]

北方艦隊重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」を中核とする航空打撃艦グループは、2016年10月15日に地中海東部(シリア沖)へ向けて出航し、2017年2月8日に帰港しました。

2016年11月15日には初めてシリアへの空爆作戦へ参加し、イドリブ県『アル=ヌスラ戦線』の施設を爆撃しました。
以後、2017年1月初頭までシリア領内のテロ組織(『イスラム国』『アル=ヌスラ戦線』)への空爆作戦へ参加しました。

無論、「アドミラル・クズネツォフ」にとっては、1991年1月20日の就役以来初の実戦参加となりました。

「アドミラル・クズネツォフ」航空隊は、2016年11月8日から2017年1月6日までの約2ヶ月間に、420回の戦闘飛行(内117回は夜間)と、750回の捜索救助、航空輸送支援の為の飛行を行ない、シリア領内テロ組織の施設1252を破壊しました。

艦上対潜ヘリコプターKa-27艦上輸送ヘリコプターKa-29「アドミラル・クズネツォフ」航空隊の一員としてシリア沖等で対潜哨戒や捜索救助、輸送任務を遂行しました。

この「アドミラル・クズネツォフ」シリア遠征時のヘリコプター運用の経験も、今後のKa-27Ka-29の近代化改修の参考にされるようです。

プロジェクト22350フリゲート1番艦~3番艦は2017年~2019年にロシア海軍へ引き渡される

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『インタファクス』より
2017年3月29日16時31分配信
【フリゲート「ゴルシコフ」、「カサトノフ」、「ゴロフコ」は3年の間にロシア海軍への引き渡しが約束された】
モスクワ、3月29日、インタファクス-ロシア

株式会社『造船工場「北方造船所」(セーヴェルナヤ・ヴェルフィ)』は、プロジェクト22350フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」、「アドミラル・カサトノフ」、「アドミラル・ゴロフコ」を、それぞれ2017年、2018年、2019年にロシア連邦海軍への引き渡しを計画している。
造船工場総取締役兼『統合造船業営団』軍事造船担当副総裁イーゴリ・ポノマリョフは、水曜日にサンクトペテルブルクで報道陣へ伝えた。

「アドミラル・ゴルシコフは今年6月に引き渡されなければならず、艦は検査が行なわれ、現在はバルチースクで課題へ取り組んでいます。
兵器の試験は80~90パーセント実行されました。
同艦は既に45000海里を航行しました」
ポノマリョフ
は話した。

彼によると、フリゲート「アドミラル・カサトノフ」は、2017年末~2018年初頭に係留試験への着手が計画されている。
「全ての複合試験は2018年の実施が計画されており、引き渡しは、同年末になります」
彼は指摘した。

フリゲート「アドミラル・ゴロフコ」の引き渡しは2019年に予定されているとポノマリョフは話した。

また、彼によると、現在、造船所では、第4の同プロジェクト艦の船体が製造されている。

「現在、新たな国家軍備プログラムが準備されています。その後(その承認後)、将来の建造について御話しします」
ポノマリョフ
は、フリゲートプロジェクトの更なる建造計画についての質問に答え、こう話した。

[最も現代的]
「アドミラル・フロータ・ソヴエツカヴァ・ソユーザ・ゴルシコフ」
は、『北方計画設計局』により開発されたプロジェクト22350のフラグシップである。

フリゲートの起工は、サンクトペテルブルク公開株式会社『造船工場「北方造船所」』で2006年2月1日に行なわれた。
フリゲート海軍への引き渡し時期は何度も延期された。
当初は2015年にロシア連邦海軍への引き渡しが計画されていたが、その後、期限は2016年に延期された。

その後、このシリーズのフリゲート「アドミラル・フロータ・カサトノフ」、「アドミラル・ゴロフコ」、「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・イサコフ」『北方造船所』において続けて建造されている。
このクラスは、ロシア海軍において最も現代的な艦であると『北方造船所』は表明している。

プロジェクト22350艦「ステルス」技術を用いて作成され、フリゲートの物理的フィールドは最小限に削減されている。
独特の建造方式により、艦の上部構造物のレーダー反射面積は大幅に低下している。
フリゲートは、単独で、あるいは艦船連合部隊の一員として遠洋ゾーンで敵水上艦及び潜水艦に対する戦闘行動を行ない、空中攻撃手段からの攻撃を撃退する為に意図されている。

フリゲートの排水量は4500トン、全長135メートル、幅16メートル、速力29ノット、航続距離4500海里、自立航行期間30日、乗組員は180~210名が考慮されている。

総出力65000馬力以上の主動力装置を装備する。

[艦の兵装]
艦は、A-192 130mm砲高射ミサイル複合体「リドゥート」、16基の対艦ミサイル「オーニクス」あるいは「カリブル-NKE」の発射装置で武装している。
対潜兵器として複合体「パケート-NK」が使用される。
艦上には対潜ヘリコプターKa-27を搭載する。



[新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」型]
[アドミラル・ゴルシコフ型フリゲート(旧ブログ)]

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ロシア海軍の為の新世代フリゲート、プロジェクト22350は、現在までにサンクトペテルブルク「北方造船所」で4隻が起工され、この内の2隻が進水し、1番艦は洋上試験中です。

1番艦「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・ゴルシコフ」は2006年2月1日に起工、2010年10月28日に進水し、2014年11月から洋上試験が行なわれています。
2017年3月20日には兵装試験の為に出航しました。
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[ロシア海軍の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は兵装試験の為に再びバレンツ海へ向かった]

2番艦「アドミラル・フロータ・カサトノフ」は2009年11月26日に起工、2014年12月12日に進水し、現在艤装中です。
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[建造中のロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"へ汎用打撃ミサイル発射機が設置された]

3番艦「アドミラル・ゴロフコ」は2012年2月1日に起工され、2017年に進水が予定されています。
[ロシア海軍の為のプロジェクト22350フリゲート3番艦アドミラル・ゴロフコは2017年夏-秋頃に進水する]

4番艦「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・イサコフ」は2013年11月14日に起工されました。
[サンクトペテルブルク北方造船所はプロジェクト22350フリゲート「アドミラル・イサコフ」(と偵察艦「イワン・フルス」)を起工した]


プロジェクト22350は、通常航行用のディーゼルと高速航行用のガスタービンを組み合わせた複合機関ですが、この内のガスタービンM90FRは、ロシアウクライナの共同開発であり、主な部品はロシアで製造し、ガスタービンエンジンの最終組立はウクライナで行なわれていました。
[ロシア新世代艦のガスタービンとディーゼル]

しかし、2014年2月末からのウクライナ危機、3月のロシア連邦によるクリミア半島編入により、ウクライナロシアの関係も悪化し、ガスタービンエンジンに関する「分業体制」も瓦解しました。
[ロシア海軍の新型フリゲートの建造は停滞する]
[ロシアはガスタービンエンジン供給中止に関してウクライナを訴える]

プロジェクト22350の場合、1番艦と2番艦のガスタービンは納入されましたが、3番艦以降の供給は途絶えました。
この為、ガスタービンの最終組立もロシア国内で行なう事になりましたが、その生産が始まるのは2017年5月以降になります。
[2017年5月からロシア海軍の為の艦船用ガスタービンエンジンの国内完全生産が始まる]
[ロシア海軍最新鋭フリゲート・プロジェクト22350(アドミラル・ゴルシコフ型)3番艦以降の為のロシア製ガスタービンは2017年末から供給を開始する]


そして今回、建造元である『北方造船所』総取締役イーゴリ・ポノマリョフ氏(ロシア造船業界の総元締である『統合造船業営団』軍事造船担当副総裁を兼任のまま、最近に『北方造船所』総取締役へ就任)は、1番艦「アドミラル・ゴルシコフ」が2017年(6月末)、2番艦「アドミラル・カサトノフ」は2018年末、3番艦「アドミラル・ゴロフコ」は2019年末にロシア海軍への引き渡しが予定されていると発言しました。

4番艦「アドミラル・イサコフ」には言及していませんが、おそらくは2020年頃でしょう。
[プロジェクト22350フリゲート2隻(3番艦と4番艦)は2020年末までにロシア海軍へ引き渡される]

5番艦以降の建造については、今年中に採択される『2018-2025年の国家軍備プログラム』により決められるようです。
『北方造船所』以外の造船所で建造される可能性も有ります。
[ロシア海軍最新鋭フリゲート・プロジェクト22350(アドミラル・ゴルシコフ型)はカリーニングラード造船所でも建造されるかもしれない]

シリア沖から戻ってくる北方艦隊の大型揚陸艦ゲオルギー・ポベドノーセッツは英仏海峡を通過した

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2017年3月29日17時25分配信
【遠距離航海任務を遂行した北方艦隊の大型揚陸艦「ゲオルギー・ポベドノーセッツ」はラマンシュ海峡を通過した】

地中海ロシア海軍常設作戦連合部隊の一員としての任務を遂行した北方艦隊大型揚陸艦「ゲオルギー・ポベドノーセッツ」ラマンシュ海峡の通過を完了し、北大西洋の承認航路への移動を継続する。

海峡ゾーンへの移動を前に、戦闘班は艦の安全な操作を保障する為、悪天候と船舶航行が集中する条件下の狭い海域の航行訓練を実施した。

更に乗組員は、移動中の艦の生存の為の闘い(ダメージコントロール)活動へ取り組んだ。

大型揚陸艦「ゲオルギー・ポベドノーセッツ」は、2016年5月から地中海ロシア海軍作戦連合部隊の一員としての任務を遂行した。

2016年5月5日にセヴェロモルスク海域から始まった大型揚陸艦「ゲオルギー・ポベドノーセッツ」の遠距離航海においては、44000海里以上を航行した。

北方艦隊の艦船は、定期的に地中海海軍常設作戦連合部隊の一員として任務を遂行している。



北方艦隊大型揚陸艦「ゲオルギー・ポベドノーセッツ」(016)は、2016年5月5日にセヴェロモルスクを出航し、地中海へ向かいました。
(ただし、出航時には北方艦隊広報部からの発表は無かった)

北方艦隊広報部発表では全く触れられていませんが、「ゲオルギー・ポベドノーセッツ」黒海沿岸シリアを往航する貨物輸送任務(シリア・エクスプレス)に就いていました。

大型揚陸艦「ゲオルギー・ポベドノーセッツ」は2016年5月28日にボスポラス海峡を北上して黒海へ入りました。

以後、ボスポラス海峡を通過(南下・北上)して黒海地中海を往復し、シリアタルトゥースへ貨物を運びました。
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[2016年]
・6月11日南下/6月23日北上
・7月1日南下/7月中旬北上
・7月20日南下/7月28日北上
・8月6日南下/8月15日北上
・9月1日南下/9月13日北上
・9月24日南下/10月3日北上
・10月11日南下/10月18日北上
・10月29日南下/11月8日北上
・11月16日南下/11月26日北上
・12月4日南下/12月14日北上

[2017年]
・2月6日南下/2月16日北上


大型揚陸艦「ゲオルギー・ポベドノーセッツ」は、計11回の輸送任務を遂行しました。

2017年3月2日にボスポラス海峡を南下して地中海へ出た後、西へ向かい、母港セヴェロモルスクへの帰路に就きました。

3月25日にジブラルタル海峡を通過して大西洋へ出ました。
[北方艦隊の大型揚陸艦ゲオルギー・ポベドノーセッツはシリアへの輸送任務(シリア・エクスプレス)を終えて帰路に就いた]

そして3月29日にラマンシュ海峡(英仏海峡)を通過して北海へ出ました。
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これまで地中海には、シリア輸送任務の為、北方艦隊大型揚陸艦1隻が交代で派遣されてきましたが、現在の所、「ゲオルギー・ポベドノーセッツ」に代わる北方艦隊大型揚陸艦は派遣されていないようです。

ロシア海軍のプロジェクト949A原子力水中巡洋艦(オスカーII級)4隻が近代化改装され、72基の巡航ミサイルを搭載する

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『イズベスチヤ』より
2017年3月28日0時1分配信
【「棒パン」は汎用武器を得る】

プロジェクト「アンテイ」潜水艦は、同時に地上、水中、水上の敵を破壊できるようになる。
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プロジェクト949「アンテイ」型打撃原子力潜水艦は、敵の艦船グループを破壊するのみならず、沿岸目標へ大規模なミサイル打撃を与える事が可能になる。
その威力から「空母キラー」と仇名される原子力潜水艦は、高度な近代化の際に汎用発射装置を得る。
それは、新たなミサイル~有翼の「カリブル」と超音速の「オーニクス」の発射を保障する。

(ロシア)海軍総司令部が『イズベスチヤ』へ話したように、「アンテイ」の再装備の決定は既に採択されている。
(ロシア)海軍に在籍する8隻のプロジェクト949A原子力潜水艦の内の4隻が今年から近代化を開始する。
作業は、ボリショイ・カーメニ湾に位置する極東工場『ズヴェズダー』で実行される。

潜水艦の側面に配置された超音速対艦有翼ミサイル「グラニート」(NATO分類SS-N-19シップレック-「難破船」)発射装置は、汎用発射装置に換装される。
このような換装の技術は非常に簡単なものである。
原子力潜水艦対艦ミサイル「グラニート」発射装置を利用し、3基の新たな汎用発射装置を挿入する。
これは、艦の弾数の増加を可能にするのみならず、2つのタイプのミサイルを同時に使用できるようになる。
近代化される「アンテイ」の総弾数は24基から72基に増加する。

プロジェクト949潜水艦は、世界の大洋へのアメリカ航空母艦連合部隊の展開への回答としてソヴィエト社会主義共和国連邦が作成した。
1隻の「アンテイ」は24基の「グラニート」を発射し、700kmまでの距離で目標艦隊を沈める事が出来る。
潜水艦は、敵潜水艦の狩猟からの独自の防衛を可能にする充分に強力な魚雷兵装を有している。
潜水艦の特徴的な外見は、軍事船員から「棒パン」の愛称を得た。

プロジェクト941「アクラ」潜水艦(NATO分類-タイフーン)の後の「アンテイ」は、世界最大の原子力潜水艦である。
その全長は150メートルを超え、「棒パン」の排水量は24000トンになる。
比較の為に、アメリカ原子力潜水艦「ロサンゼルス」型の数値は109メートルと7000トンである。

軍事科学アカデミー教授ワジム・コジュリンは、シリア作戦は、高精度兵器の使用の可能性を示したと『イズベスチヤ』へ話した。
初めてロシア海軍は、敵の砲火の応戦が届かない状態を保ち、大きな行動半径の有翼ミサイルを複合的に使用した。

「ロケット潜水艦プロジェクト949の近代化について話しますと、これは、我々の軍が、アメリカの原子力潜水艦オハイオ型の同類の作成を考えている事を示しています」
ワジム・コジュリン
は話した。
「オハイオ-これは戦略水中ロケット艦です。
しかしながら、このプロジェクトの潜水艦の一部は、特別な近代化を行ないました。
今、それは有翼ミサイルBGM-109トマホークを発射できます。
各艦は、154基までの有翼ミサイルを搭載できます。
我々は、その2分の1です。
しかし、敵の艦隊と沿岸インフラに全て等しく重大な損害を与えます」


ミサイル「カリブル」は、シリアの対テロリスト作戦中に初めて示された。
その助力を得てカスピ小艦隊は一度ならず「イスラム国」(ロシアでは非合法)のテロリスト目標を距離2500kmで成功裏に撃破した。
更に2015年11月、地中海エリアから黒海艦隊ディーゼル潜水艦「ロストフ・ナ・ドヌー」は、過激派のポジションへ「カリブル」を「撃った」



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現在、沿海地方ボリショイ・カーメニ市に在る極東工場『ズヴェズダー』では、プロジェクト949A原子力水中巡洋艦(オスカーII)の近代化改装が行なわれています。
[オスカーII級ミサイル原潜は「オーニクス」と「カリブル」を装備する]
[太平洋艦隊のオスカーII級原潜3隻は2020年までに近代化される]

現在までに太平洋艦隊の2隻の949A「イルクーツク」「チェリャビンスク」『ズヴェズダー』へ回航され、近代化改装工事が進められています。
[沿海地方のボリショイ・カーメニでロシア海軍のプロジェクト949A原子力水中巡洋艦(オスカーII級)の近代化改装が行なわれている]
[ロシア海軍太平洋艦隊の原子力水中巡洋艦イルクーツクは汎用ミサイル発射機を装備する]
[オスカーII級原潜イルクーツクは高度な近代化を実施する]
[ロシア太平洋艦隊の3隻の原潜は近代化改装の為に移送された]

近代化される949Aは、有翼ミサイル「オーニクス」「カリブル」の両方を運用できる汎用ミサイル発射機を装備しますが、将来的には、この汎用発射機から極超音速ミサイル「ツィルコン」も発射できるようになります。
[ロシア海軍のプロジェクト949A原子力水中巡洋艦(オスカーII級)は近代化改装により極超音速対艦ミサイル"ツィルコン"を装備する]


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現在、ロシア海軍には、合計で8隻のプロジェクト949Aが在籍していますが(北方艦隊に3隻、太平洋艦隊に5隻)、有翼ミサイル発射機を換装する大規模な近代化改装が行なわれるのは、この内の半分~4隻に留まるようです。

近代化改装は極東工場『ズヴェズダー』でのみ行なわれるようですから、近代化される4隻の949Aは全て太平洋艦隊所属艦となる可能性が高いでしょう。
(北方艦隊所属の3隻は、寿命延長近代化改装は行なっている)

プロジェクト949Aは24基の「グラニート」発射機を装備していますが、これに代わり、3連装のオーニクス/カリブル汎用発射機が装備され、合計で72基の有翼ミサイルを搭載可能となります。

ロシア海軍太平洋艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグと戦隊水雷艇(駆逐艦)ブイストルイは日本海で防空戦闘訓練を行なった

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2017年3月28日8時33分配信
【太平洋艦隊の艦の乗組員は仮想敵の空中攻撃手段からの攻撃を撃退する任務へ成功裏に取り組んだ】

太平洋艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」戦隊水雷艇(駆逐艦)「ブイストルイ」で構成される太平洋艦隊打撃艦グループは、仮想敵の空中攻撃手段の大規模な攻撃を撃退する複合任務へ取り組んだ。

艦上電波位置特定探知手段は、2つの空中目標群を捕捉、追尾した。
仮想敵の役割は、艦隊海軍航空隊超音速迎撃戦闘機MiG-31対潜ヘリコプターKa-27が演じ、高速及び低空の空中目標をシミュレートした。

電波電子戦闘手段を活性化させ、アクティブ及びパッシブ妨害を行なった。
目標が射撃実施防御線へ接近した時、の乗組員は電子ミサイル発射を実行し、仮想敵航空機は破壊された。

艦隊海軍航空隊との演習を完了した後、艦は、小型対潜艦「ウスチ・イリムスク」艦上から射出されたミサイル標的「サマン」に対する実地ミサイル-砲射撃を同時に実行した。
戦闘活動の実施中、全ての割り当てられた目標は成功裏に撃破された。



ロシア太平洋艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」(011、1990年2月28日就役)は、2015年11月2日にウラジオストクを出航してインドへ向かい、インド海軍との合同演習『インドラ ネイヴィー-2015』へ参加しました。
2016年1月初頭には地中海東部へ入り、シリア沖へ展開しました。

2016年6月には極東へ戻り、オホーツク海の演習へ参加した後、7月18日にウラジオストクへ帰港しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグは長期航海を終えてウラジオストクへ帰港した]

その後はウラジオストクで整備が行なわれていたようであり、2017年2月7日に戦闘訓練の為、出航しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグは海上戦闘訓練の為に出航した]

2月9日に対空戦闘訓練を行ないました。
この時、東方軍管区(おそらくは沿海地方第22戦闘機航空連隊)所属の戦闘機Su-35Sが仮想敵役を務めました。
[ロシア海軍太平洋艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグは戦闘機Su-35と対空戦闘訓練を行なった]

2月13日にはピョートル大帝湾で対地、対艦、対空砲撃訓練を実施しました。
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[ロシア海軍太平洋艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグはピョートル大帝湾で砲撃訓練を行なった]

その後、「ワリャーグ」は一旦ウラジオストクへ帰港したようですが、3月6日に太平洋艦隊司令官セルゲイ・アヴァキャンツ提督や太平洋艦隊司令部要員を乗せて再び訓練のために出航しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグは太平洋艦隊司令官の座乗の下に海上での訓練を行なう]


太平洋艦隊駆逐艦「ブイストルイ」(715、1989年10月28日就役)は、2015年11月2日にウラジオストクを出航してインドへ向かい、インド海軍との合同演習『インドラ ネイヴィー-2015』へ参加しました。
2016年1月26日にウラジオストクへ帰港しました。
[ロシア-インド海軍合同演習『インドラ・ネイヴィー-2015』(2015年12月)]

その後、2016年6月20日に宗谷海峡を東進し、7月10日に同海峡を西進しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦艇、宗谷海峡通過(2016年6月20日)]
[ロシア海軍太平洋艦隊艦艇は宗谷海峡を西進した]

2016年10月15日にウラジオストクを出航してインドネシアへ行き、その後、11月21日までにウラジオストクへ戻りました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の駆逐艦ブイストルイはウラジオストクへ帰投した]

2017年2月末から3月1日まで日本海で各種戦闘訓練を実施しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の駆逐艦ブイストルイは海上戦闘訓練を実施した]

3月9日に再び出航して日本海で砲撃訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の戦隊水雷艇(駆逐艦)ブイストルイは日本海で砲撃訓練を行なった]


2017年3月初頭までは別々に海上訓練を行なっていた「ワリャーグ」「ブイストルイ」でしたが、3月18日には一緒に出航し、日本海で対潜戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグと戦隊水雷艇(駆逐艦)ブイストルイは日本海で対潜戦闘訓練を行なった]
戦闘訓練にはソヴィエツカヤ・ガヴァニ近郊のカーメニ・ルチェイ基地に駐留する海軍航空隊対潜哨戒機Tu-142M3も参加し、更に、太平洋艦隊所属のプロジェクト877潜水艦(キロ級)が「敵役」を務めました。

3月28日にも「ワリャーグ」「ブイストルイ」は一緒に出航し、今度は各種防空戦闘訓練を実施しました。

戦闘訓練には太平洋艦隊海軍航空隊所属の迎撃戦闘機MiG-31対潜ヘリコプターKa-27PLも「空中標的」として参加しました。

MiG-31カムチャツカ半島エリゾヴォ基地に駐留していますが、3月10日に一部のMiG-31エリゾヴォから沿海地方ツェントラーリナヤ・ウグロヴァーヤ基地(ロシア航空宇宙軍戦闘機Su-35が駐留)へ移動しています。
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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2017年3月10日10時31分配信
【太平洋艦隊海軍航空隊の戦闘機MiG-31編隊はカムチャツカから沿海地方への長距離飛行を行なった】

エリゾヴォ基地
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エリゾヴォ基地MiG-31
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ツェントラーリナヤ・ウグロヴァーヤ基地
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今回の演習へ参加したのは、ツェントラーリナヤ・ウグロヴァーヤ基地へ移動していたMiG-31でしょう。
ただ、本当にMiG-31Ka-27PLを撃墜するわけにはいかないので、高射ミサイルは模擬発射だったようです。


更に「ワリャーグ」「ブイストルイ」は、小型対潜艦「ウスチ・イリムスク」(362)から発射されたミサイル標的「サマン」を撃墜しました。
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ミサイル標的「サマン」は、高射ミサイル「オサー-MA」をベースにした標的用ミサイルです。
こちらは、高射ミサイル機関砲の実弾射撃により撃墜したようです。
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ロシア海軍黒海艦隊の海洋掃海艦ワレンチン・ピクリは再び地中海東部(シリア沖)へ派遣された

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア南方軍管区(黒海艦隊)広報サービス発表
2017年3月27日10時48分配信
【黒海艦隊の海洋掃海艦「ワレンチン・ピクリ」は地中海のロシア海軍常設作戦連合部隊の一員として加わった】

黒海艦隊海洋掃海艦「ワレンチン・ピクリ」は、地中海ロシア海軍常設作戦連合部隊の一員としての任務遂行に着手した。

戦力の計画ローテーションに基づき、「ワレンチン・ピクリ」は、その乗組員が2017年1月からグループの一員として任務を遂行していた海洋掃海艦「コヴロヴェツ」と交代する。

[参照]
海洋掃海艦「ワレンチン・ピクリ」
は、プロジェクト266ME対機雷艦である。

排水量873トン。

寸法:全長61メートル、幅10.2メートル、吃水5.8メートル。

最大速力:16ノット。

兵装:6連装30mm砲AK-306×2基、反応爆雷RBU-1200×2基、掃海具



【海洋掃海艦「ワレンチン・ピクリ」】

プロジェクト266ME海洋掃海艦「ワレンチン・ピクリ」は、元々はインド海軍向けとして1990年にレニングラード『中部ネヴァ川造船工場』で起工されましたが、その後、インドが発注をキャンセルした為にロシア海軍へ引き取られる事になり、2000年5月30日に進水し、2002年1月20日に海軍旗初掲揚式典を開催し、正式にロシア海軍へ就役しました。

2002年6月~7月、「ワレンチン・ピクリ」ノヴォロシースクへ回航され、黒海艦隊へ編入されました。


就役以来、一度も黒海から出た事のない「ワレンチン・ピクリ」でしたが、2016年5月12日-13日頃にノヴォロシースクを出航し、5月14日にボスポラス海峡を南下しました。
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2016年5月17日までにシリア沖へ到着しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の海洋掃海艦ワレンチン・ピクリはシリア沖に到着した]

「ワレンチン・ピクリ」は、2016年8月17日にボスポラス海峡を北上してセヴァストーポリへ帰港しました。


それから7ヶ月ほど経過した2017年3月24日、「ワレンチン・ピクリ」ボスポラス海峡を南下して地中海へ入りました。
ノヴォロシースクを出航したのは3月22日頃でしょう。

そして3月27日までにシリア沖へ到着しました。

「ワレンチン・ピクリ」は、2017年1月上旬からシリア沖へ派遣されていた海洋掃海艦「コヴロヴェツ」と交代します。
[ロシア海軍黒海艦隊の海洋掃海艦コヴロヴェツは再びシリア沖へ派遣された]


ロシア海軍は、交代で掃海艦1隻を常にシリア沖へ展開させています。
[ロシア海軍黒海艦隊の掃海艦はシリア沖で活動する]


この他、現在、地中海東部には、黒海艦隊警備艦「アドミラル・グリゴロヴィチ」、偵察艦「キルディン」、そして貨物輸送任務(シリア・エクスプレス)大型揚陸艦「ヤーマル」などが派遣されています。
(大型揚陸艦「ヤーマル」は3月25日にボスポラス海峡を南下)
[ロシア海軍黒海艦隊の警備艦アドミラル・グリゴロヴィチは地中海へ入った]
[ロシア海軍黒海艦隊の偵察艦キルディンはシリア沖へ行く]

この他、バルト艦隊工作船PM-82地中海東部へ向かいます。
[ロシア海軍バルト艦隊の工作船PM-82は2017年3月に地中海東部(シリア沖)へ向かう]

北方艦隊の大型揚陸艦ゲオルギー・ポベドノーセッツはシリアへの輸送任務(シリア・エクスプレス)を終えて帰路に就いた

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2017年3月25日14時35分配信
【大型揚陸艦「ゲオルギー・ポベドノーセッツ」は地中海での任務遂行を完了して大西洋へ出た】

北方艦隊大型揚陸艦「ゲオルギー・ポベドノーセッツ」は、地中海ロシア海軍作戦連合部隊の一員としての任務遂行を完了してジブラルタル海峡への移動を行ない、大西洋へ出た。

大型揚陸艦「ゲオルギー・ポベドノーセッツ」は2016年5月から地中海で任務を遂行し、黒海ロシア港へ寄港した。

遠距離航海中に大型揚陸艦「ゲオルギー・ポベドノーセッツ」は44000海里以上を航行した。

近い内に艦の乗組員は、基礎駐留地セヴェロモルスク市への移動計画に沿って大西洋での任務遂行を継続する。



北方艦隊大型揚陸艦「ゲオルギー・ポベドノーセッツ」(016)は、2016年5月に地中海へ派遣されました。

今回の北方艦隊広報部発表では「地中海での任務」の具体的な内容には全く触れられていませんが、黒海沿岸シリアを往航する貨物輸送任務(シリア・エクスプレス)です。

大型揚陸艦「ゲオルギー・ポベドノーセッツ」は2016年5月28日にボスポラス海峡を北上して黒海へ入りました。

以後、ボスポラス海峡を通過(南下・北上)して黒海地中海を往復し、シリアタルトゥースへ貨物を運びました。
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[2016年]
・6月11日南下/6月23日北上
・7月1日南下/7月中旬北上
・7月20日南下/7月28日北上
・8月6日南下/8月15日北上
・9月1日南下/9月13日北上
・9月24日南下/10月3日北上
・10月11日南下/10月18日北上
・10月29日南下/11月8日北上
・11月16日南下/11月26日北上
・12月4日南下/12月14日北上

[2017年]
・2月6日南下/2月16日北上


大型揚陸艦「ゲオルギー・ポベドノーセッツ」は、計11回の輸送任務を遂行しました。

2017年3月2日にボスポラス海峡を南下して地中海へ出た後、西へ向かい、母港セヴェロモルスクへの帰路に就きました。

そして3月25日にジブラルタル海峡を通過して大西洋へ出ました。

これまで地中海には、シリア輸送任務の為、北方艦隊大型揚陸艦1隻が交代で派遣されてきましたが、現在の所、「ゲオルギー・ポベドノーセッツ」に代わる大型揚陸艦は派遣されていないようです。


現在、地中海東部には、黒海艦隊警備艦「アドミラル・グリゴロヴィチ」、偵察艦「キルディン」、海洋掃海艦「コヴロヴェツ」、バルト艦隊大型揚陸艦「コロリョーフ」などが派遣されています。
[ロシア海軍黒海艦隊の警備艦アドミラル・グリゴロヴィチは地中海へ入った]
[ロシア海軍バルト艦隊の大型揚陸艦コロリョーフはシリアへ貨物を運ぶ]
[ロシア海軍黒海艦隊の偵察艦キルディンはシリア沖へ行く]
[ロシア海軍黒海艦隊の海洋掃海艦コヴロヴェツは再びシリア沖へ派遣された]

この他、バルト艦隊工作船PM-82地中海東部へ向かいます。
[ロシア海軍バルト艦隊の工作船PM-82は2017年3月に地中海東部(シリア沖)へ向かう]

ロシア海軍北方艦隊艦船支隊はナミビアを訪れた

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2017年3月25日15時28分配信
【大型対潜艦「セヴェロモルスク」はナミビアへ到着した】

本日、大型対潜艦「セヴェロモルスク」、救助曳船「アルタイ」、中型海洋給油船「ドゥブナ」で構成される北方艦隊艦船支隊は、ナミビアの主要港ウォルビス・ベイへの業務寄港を行なった。

行事プログラムでは、この南部アフリカの国のロシア連邦大使館の代表との一連の儀礼行事、艦の司令部の(ナミビア)海軍司令部、ナミビア国防省の代表、市庁と港湾長への表敬訪問が提供される。

明日、北方艦隊将兵ナミビア船員は、バレーボール綱引きのスポーツ競技へ参加する。

ウォルビス・ベイ大型対潜艦「セヴェロモルスク」へ、ナミビア軍司令部、海軍歩兵軍団、海軍学校の生徒の代表、更には同市の住民とロシア大使館員の訪問が計画されている。

ナミビアへの滞在中、ロシア船員ウォルビス・ベイ市スワコプムント市の観光名所を見学し、郷土博物館、国立水族館、自然保護区「第7砂丘」を訪れる。
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この為に、受け入れ側は複数のバス旅行を企画している。

北方艦隊艦船支隊ナミビアへの業務寄港は、遠距離航海中のアフリカ大陸国家への第5の訪問である。
以前、ロシア船員セーシェル諸島、タンザニア、モザンビーク、南アフリカを訪問した。



[大型対潜艦「セヴェロモルスク」インド洋遠征(2016年10月-)]

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北方艦隊大型対潜艦「セヴェロモルスク」(1988年1月24日就役)は、2016年春から夏に掛けてムルマンスク第35艦船修理工場のドックへ入渠し、オーバーホールとソナーのアップグレードが行なわれました。
[ロシア海軍は対潜艦のソナーのオーバーホールを実施する]

2016年10月15日、大型対潜艦「セヴェロモルスク」は、重航空巡洋艦(空母)「アドミラル・クズネツォフ」を中核とする北方艦隊航空打撃艦グループの一員としてセヴェロモルスクを出航し、地中海東部(シリア沖)へ向かいました。
[ロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフと重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーは地中海遠征へ出発した]
[空母アドミラル・クズネツォフ第6次地中海遠征(2016年10月-2017年2月)]

航空打撃艦グループは、2016年10月21日にラマンシュ海峡(英仏海峡)を通過しました。
[ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフ部隊はラマンシュ海峡(英仏海峡)を通過した]

10月25日にジブラルタル海峡を通過し、地中海へ入りました。

11月9日、地中海東部において大型対潜艦「セヴェロモルスク」「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」は、接近するネーデルラント海軍潜水艦(ワルラス級)を発見しました。
[地中海東部のロシア海軍空母部隊の大型対潜艦は接近するオランダの潜水艦を発見した]

航空打撃艦グループは11月12日までにシリア沖へ到着しました。
[重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフと重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーを中核とするロシア海軍空母機動部隊はシリア沖へ到着した]

11月15日、「アドミラル・クズネツォフ」の艦載機(艦上戦闘機Su-33)は、初めてシリアへの空爆作戦へ参加しました。
[ロシア海軍の正規空母アドミラル・クズネツォフの艦載機は初めてシリア領内のテロ組織への攻撃へ参加した]
[ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフの艦上戦闘機Su-33の空爆によりアル=ヌスラ戦線の戦闘員30名以上が死亡した]

航空打撃艦グループは、2017年の新年を地中海で迎えました。
[ロシア海軍北方艦隊の空母アドミラル・クズネツォフは地中海で新年(2017年)を迎える]

シリアでは、ロシアトルコ主導による停戦が成立し(2016年12月30日から発効)、国連安全保障理事会も、これを支持しています。

これを受け、航空打撃艦グループは、2017年1月6日以降にシリア沖を離れる事になりました。
[ロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフはシリア沖を去る]
[ロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフ航空隊は1252のシリアのテロリスト施設を破壊した]

しかし、「セヴェロモルスク」給油船「ドゥブナ」、救助曳船「アルタイ」は帰路には就かず、航空打撃艦グループと別れ、その後も地中海東部へ留まっていました。

「セヴェロモルスク」は2017年1月27日にスエズ運河を通過して紅海へ入りました。
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[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはスエズ運河を通過して紅海へ入った]

その後、オマーンサラーラ港へ寄港し、2017年2月7日に出航しました。
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[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはアラビア海の国際海軍演習『AMAN-2017』へ参加する]

2月9日にパキスタンカラチ港へ到着しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはパキスタンを訪れた]

北方艦隊艦船支隊は、2月10日から14日にパキスタン沖で実施される国際海軍演習『AMAN-2017』へ参加しました。
[ロシア海軍北方艦隊艦船支隊が参加する国際海軍演習『AMAN-2017』はパキスタンで始まった]

北方艦隊艦船支隊(指揮官:スタニスラフ・ヴァリク1等海佐)
大型対潜艦「セヴェロモルスク」
中型海洋給油船「ドゥブナ」
救助曳船「アルタイ」


【演習『AMAN-2017』公式サイト】

2月13日と14日には海上での実地演習(アクティブフェーズ)が実施されました。
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[ロシア海軍北方艦隊艦船支隊が参加する国際海軍演習『AMAN-2017』の海上での実地段階が始まった]

北方艦隊艦船支隊は演習終了後にパキスタンを去り、インド洋を南下しました。

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その後、北方艦隊支隊赤道を越え、古くからの船乗りの伝統行事である「赤道祭」が開催されました。
「セヴェロモルスク」にとっては、就役以来初めての「赤道祭」となりました。
[ロシア海軍北方艦隊艦船支隊はインド洋で赤道祭を準備する]

赤道を越えた北方艦隊艦船支隊は、2月28日にセーシェル諸島へ到着しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクは赤道を越えてセーシェル諸島を訪れた]
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3月1日、北方艦隊艦船支隊の3隻はセーシェル諸島の首都ヴィクトリア港へ入港しました。
[ロシア海軍北方艦隊艦船支隊はセーシェル諸島のヴィクトリア港へ入港した]
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北方艦隊艦船支隊は、3月4日にヴィクトリア港を出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊艦船支隊はセーシェル諸島を去った]

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北方艦隊艦船支隊は西へ向かい、タンザニアダルエスサラーム港を訪れ、3月10日夕方に出航しました。

北方艦隊艦船支隊タンザニアを去った後、3月18日に隣国のモザンビークペンバ(ポルト・アメリア)を訪れました。
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[ロシア海軍北方艦隊艦船支隊はモザンビークを訪問した]

その後、北方艦隊艦船支隊アフリカ大陸を南下し、喜望峰沖を西へ進み、3月20日に南アフリカ共和国へ到着しました。
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[ロシア海軍北方艦隊艦船支隊は南アフリカ共和国を訪問した]

南アフリカ共和国訪問を終えた北方艦隊艦船支隊アフリカ大陸大西洋側を北上し、3月25日にナミビアウォルビス・ベイへ到着しました。
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ロシア海軍の第4世代原子力水中巡洋艦ヤーセン級2番艦カザンは2017年3月31日に進水する

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『タス通信』より
2017年3月21日12時21分配信
【第2の「ヤーセン」型潜水艦は(2017年)3月31日に進水する】
モスクワ、3月21日/タス通信

第2の「ヤーセン」型多目的原子力潜水艦の進水は3月31日に行なわれる。
『セヴマシュ』総取締役ミハイル・ブドニチェンコは報道陣へ伝えた。

「(3月)31日です」
彼は質問に答えた。

以前、防衛産業企業体の情報提供者は、第2の「ヤーセン」潜水艦「カザン」~はセヴェロドヴィンスクで3月30日に進水すると『タス通信』へ伝えた。

潜水艦『セヴマシュ』において、改善されたプロジェクト885Mの下で2009年から作成されており、2018年にロシア海軍へ引き渡されなければならない。

第4世代多目的原子力潜水艦「ヤーセン」は、サンクトペテルブルク海洋機械製造局『マラヒート』により設計された。
プロジェクト885水中巡洋艦シリーズの1隻目「セヴェロドヴィンスク」は、2014年6月17日に海軍へ引き渡され2016年春まで試験運用を行なっていた。

多目的原子力潜水艦「カザン」、「ノヴォシビルスク」、「クラスノヤルスク」、「アルハンゲリスク」、「ペルミ」は、改善されたプロジェクト「ヤーセン-M」の下で建造されている。
合計で、このプロジェクトの潜水艦7隻の建造が計画されている。



[新世代多用途原潜ヤーセン級(旧ブログ)]
[新世代多用途原潜ヤーセン級]

プロジェクト885「ヤーセン」原子力水中巡洋艦の2番艦(改型のプロジェクト885M「ヤーセン-M」としては1番艦)「カザン」は、2009年7月24日にセヴェロドヴィンスク造船所「セヴマシュ」で起工されました。
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[改セヴェロドヴィンスク型原潜「カザン」起工]
[改セヴェロドヴィンスク型原潜カザンは新型機器のみを装備した初の第4世代原潜となる]
[改ヤーセン級多用途原潜カザンの操舵装置の製造が始まった]

「カザン」北方艦隊への配備が予定されており、既に乗組員も編成されています。
[ロシア海軍北方艦隊潜水部隊は新世代戦略原潜クニャージ・ウラジーミルと多用途原潜カザンの乗組員を編成した]

以前には「カザン」は2017年3月30日に進水すると報じられていましたが、建造元の『セヴマシュ』総取締役ミハイル・ブドニチェンコ氏は、進水日は3月31日であることを明らかにしました。
[ロシア海軍の新世代原子力水中巡洋艦カザンは2017年3月30日に進水する]


「カザン」は、2018年にロシア海軍への引き渡しが予定されています。
[新世代多用途原潜カザンと戦略原潜クニャージ・ウラジーミルは2018年にロシア海軍へ引き渡される]

「ヤーセン」級シリーズ(原型1隻、改型6隻)は、2023年までに7隻がロシア海軍へ引き渡される予定です。
[ロシア海軍第4世代多用途原潜ヤーセン級は2023年までに計7隻が就役する]

統合造船業営団はロシア海軍太平洋艦隊の為の6隻のプロジェクト06363潜水艦の建造資金を援助する

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『タス通信』より
2017年3月21日14時52分配信
【『統合造船業営団』は太平洋艦隊の為の6隻の「ワルシャワンカ」建造資金の一部を融資する】
モスクワ、3月21日/タス通信

『統合造船業営団』は、潜水艦の納入期限を保持する為、今後の金利補償による自己資金で、太平洋艦隊の為のプロジェクト636.3(「ワルシャワンカ」)潜水艦のシリーズ6隻の建造資金の一部を融資する。
営団総裁アレクセイ・ラフマノフは報道陣へ伝えた。

「何にも崩れてはおりません。
私共は、自身の義務を受け入れ、国家契約へ署名しました。
今日、割り当てられた資金量は、根本的に重要な建造の技術的スケジュールにより提供されるものよりも少なくなっております。
このため、私共は国防省と、私共が建造を継続できるようにする為、今後の金利補償により自身の資金を保障する事を決めました。
期限は計画のままです」

彼は語った。

以前の火曜日、サンクトペテルブルク『アドミラルティ造船所』総取締役アレクサンドル・ブザコフは、太平洋艦隊の為の6隻の潜水艦の建造時期は延びると発言した。

「ワルシャワンカ」としても知られるプロジェクト636.3潜水艦は、中央設計局『ルビーン』により開発された。
その速力は20ノット、自立航行期間は45日、乗組員は50名以上、水上排水量2000トン以上、水中排水量は約4000トン。

黒海艦隊の為の6隻の潜水艦の建造は2010年に始まった。
太平洋艦隊の為に意図されている同様の第2シリーズの作成は、2017年の開始と2021年の完了が計画されている。
最初の2隻の潜水艦「モジャイスク」「ペトロパブロフスク・カムチャツキー」と命名される。
以前、ブザコフは、2隻の潜水艦は2019年に、2隻は2020年に、2隻は2021年の引き渡しを計画していると発言した。



[プロジェクト06363潜水艦(黒海艦隊)]
現在、ロシア海軍の為のプロジェクト06363潜水艦は、黒海艦隊向けの6隻が就役しています。
全てサンクトペテルブルク『アドミラルティ造船所』で建造されています。

プロジェクト06363は、輸出用のプロジェクト636を更に改良したタイプであり、今後建造される第5世代非核動力潜水艦「カリーナ」級の開発設計作業の成果がフィードバックされています。

プロジェクト06363潜水艦には有翼ミサイル「カリブル」が装備されます。
[巡航ミサイル「カリブル」対地攻撃型は2500kmの最大射程を有する]


[プロジェクト06363潜水艦(太平洋艦隊)]

今後は太平洋艦隊向けにも6隻の06363潜水艦『アドミラルティ造船所』で建造される事になり、建造契約は2016年9月7日に締結されました。
[サンクトペテルブルクのアドミラルティ造船所はロシア海軍太平洋艦隊の為の6隻のプロジェクト06363潜水艦の建造契約を締結した]

太平洋艦隊向けの063631番艦「モジャイスク」2番艦「ペトロパブロフスク・カムチャツキー」は2017年中に起工されます。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為のプロジェクト06363潜水艦の最初の2隻は2017年に起工され、2019年に就役する]
2018年には3番艦4番艦、2019年には5番艦6番艦が起工される予定です。
ロシア海軍への引き渡しは2019年から始まり、2021年までに6隻全てが引き渡される予定です。


しかしながら、太平洋艦隊向けの06363潜水艦建造の為の資金割り当ては充分では無いらしく、ロシア造船業界の総元締である『統合造船業営団』は、『アドミラルティ造船所』へ建造資金の一部を援助するという異例の措置を取る事になりました。

ロシア海軍の為のプロジェクト23550砕氷哨戒艦イワン・パパ―ニンは2017年4月20日に起工される

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『タス通信』より
2017年3月21日12時23分配信
【ロシア連邦海軍の為の最初の砕氷哨戒艦は「イワン・パパ―ニン」と命名される】
モスクワ、3月21日/タス通信

4月20日の起工が計画されているロシア連邦海軍の為の最初の砕氷哨戒艦「イワン・パパ―ニン」と命名される。
『タス通信』『アドミラルティ造船所』総取締役アレクサンドル・ブザコフより伝えられた。

「それは、イワン・パパ―ニンと命名されます」
ブザコフ
は話した。

2016年、ロシア連邦国防省『アドミラルティ造船所』へ2隻のプロジェクト23550砕氷級哨戒艦を発注した。
これらは2020年末までに(ロシア)海軍へ引き渡されなければならない。

国防省が指摘したように、このプロジェクトの代表は、曳船、砕氷船、そして哨戒艦の特質を併せ持っている。
それは、最大で厚さ1.5メートルの結氷を突破できる。

更に、ロシア連邦海軍の為に『アドミラルティ造船所』が建造しているディーゼルエレクトリック砕氷船「イリヤ―・ムーロメツ」は今年(2017年)の海軍への引き渡しが計画されている。



ロシア海軍は、北極圏向けとして2隻のプロジェクト23550砕氷哨戒艦の建造を計画しています。
[ロシア海軍の為のプロジェクト23550砕氷哨戒艦建造の為のプレートカットは2016年秋に始まる]

プロジェクト23550砕氷哨戒艦は、砕氷船、哨戒艦、曳船などの機能を併せ持った多機能水上艦であり、満載排水量は8500トンと、かつてのプロジェクト956駆逐艦(ソブレメンヌイ級)プロジェクト1155大型対潜艦(ウダロイ級)に匹敵します。
(ただ、全長は9561155よりも短く、幅は広いので、かなりファットな艦になりますが)

プロジェクト23550砕氷哨戒艦2隻の建造契約は、2016年5月にサンクトペテルブルク『アドミラルティ造船所』ロシア国防省(ロシア海軍)との間で締結されました。
[ロシア海軍の為の砕氷哨戒艦プロジェクト23550の建造契約が締結された]

プロジェクト23550AK-176MA 76mm単装砲を装備します。
[ロシア海軍の為の新たな76mm砲AK-176MAの試験は完了した]


そして今回、プロジェクト23550の1番艦は2017年4月20日に起工され、艦名は「イワン・パパ―ニン」となる事が明らかにされました。

イワン・ドミトリエヴィチ・パパ―ニン(1894年11月26日~1986年1月30日)は、ソヴィエト連邦時代の北極探検家です。
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1932年以降、北極圏の探検を何度も行ない(1956年まで)、1937年と1940年にソ連邦英雄勲章を授与され、1938年には地理学博士号を授与され、1943年にはソ連海軍少将(コントル-アドミラル)の階級を与えられました。

著書も有ります。
【パパーニンの北極漂流日記―氷盤上の生活】


ロシア北極圏を戦略的に重要な海域と位置付けており、2014年12月1日には、北方艦隊を中核とする北方統合戦略司令部が設立されています。
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[ロシア連邦軍北極圏統合戦略司令部が設立された]
[ロシア連邦海洋ドクトリンは改訂された]

第2のラーダ級潜水艦クロンシュタットは2019年にロシア海軍へ引き渡される

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『タス通信』より
2017年3月21日11時57分配信
【第2のプロジェクト「ラーダ」通常動力潜水艦は2019年に(ロシア)海軍へ引き渡される】
モスクワ、3月21日/タス通信

第2のプロジェクト677「ラーダ」通常動力潜水艦は、ロシア海軍へ2018年では無く2019年に引き渡される。
『アドミラルティ造船所』総取締役アレクサンドル・ブザコフ『タス通信』へ話した。

「2隻目を私共は2019年に引き渡すつもりであり、3隻目は-資金供給次第ですね」
彼は話した。

第4の同プロジェクト潜水艦の建造契約への署名に関しては、未だ不明であるとブザコフは指摘した。
「私共は、それを希望しておりますが、今のところは、未だ何も有りませんね」
同社の総取締役は付け加えた。

以前に報じられているように、このシリーズの第2と第3の潜水艦(それぞれ「クロンシュタット」「ヴェリーキエ・ルーキ」)はロシア海軍へ2018年と2019年に引き渡される事になっており、第4(の潜水艦)の契約は2018年の署名が見込まれている。

「ラーダ」型潜水艦第4世代通常動力潜水艦に属している。
プロジェクト潜水艦の水上排水量は、およそ1750トンであり(対する「ワルシャワンカ」は2300トン)、水中速力は21ノットに達する。
新世代潜水艦は低水準の騒音と高度の自動化の点で(前世代とは)異なる。
その主要兵装は有翼ミサイル複合体「カリブル」である。

潜水艦シリーズのトップ「サンクトペテルブルク」は1997年に起工され、2010年に海軍へ引き渡されて以来、試験運用のままである。
「クロンシュタット」「ヴェリーキエ・ルーキ」は、それぞれ2005年と2006年に起工された。
その建造は中断し、2013年から再開された。



[新世代潜水艦ラーダ(アムール)級]
[新世代潜水艦ラーダ(アムール)級(旧ブログ)]

ロシア海軍第4世代通常動力潜水艦プロジェクト677「ラーダ」1番艦B-585「サンクトペテルブルク」は1997年12月26日に起工、2004年10月28日に進水、2010年4月22日に就役しました。

しかし、「サンクトペテルブルク」就役前の洋上試験中に様々な問題点が発覚した為、2005年7月28日に起工された2番艦と2006年11月10日に起工された3番艦の建造工事は一旦凍結されました。


2012年2月初頭、当時のロシア海軍総司令官ウラジーミル・ヴィソツキー大将は、『ロシア通信社ノーボスチ』のインタビューに対し、「ラーダ」級潜水艦「サンクトペテルブルク」に対する不満を述べています。

『ロシア通信社ノーボスチ』より。
2012年2月9日配信
【ウラジーミル・ヴィソツキー提督へのインタビュー】

「ラーダ」級に関する箇所を抜粋。

インタビュアー:多くのメディアの報道で、プロジェクト677「ラーダ」ディーゼルエレクトリック潜水艦の将来に関する憶測が流れていますが・・・

ヴィソツキー:
「ラーダ」?この艦については、何か申し上げる事が有りますかね?
潜水艦「サンクトペテルブルク」の試験運用では、技術的特性が示されていません。
その理由は、非常に簡単です。
要するに、この艦の主要動力装置には、欠陥が有るのですよ。

僕達は、第二次世界大戦時の動力を有するような武器を新たに必要であるなどという頭脳は持ち合わせておりません。
何故かって?誰がそれを必要とするのでしょうか?
そして、それは同様の動作特性を有しています。
現在の形での「ラーダ」を、ロシア海軍は必要としておりません。

インタビュアー:建造中の同プロジェクト潜水艦「クロンシュタット」と「セヴァストーポリ」の今後はどうなりましょうか?

ヴィソツキー:これらの艦は、他の動力装置になると思います・・・



その後、「ラーダ」級は改設計され、2013年2月には2番艦3番艦の建造再開が決定されました。
[ロシア国防省はラーダ級潜水艦の建造再開を正式に決定した]

2番艦「クロンシュタット」は2013年7月に建造契約が再締結され、工事が再開されています。
[ラーダ級潜水艦クロンシュタットは再建造される]

2006年に起工されていた3番艦は、2015年3月19日に「ヴェリーキエ・ルーキ」の名で改めて起工されました。

[ロシア海軍の為のラーダ級潜水艦3番艦セヴァストーポリ改めヴェリーキエ・ルーキは再起工された]

これらの同型艦は、1番艦「サンクトペテルブルク」の運用実績を踏まえて大幅に改良されています。
[ロシア海軍の新世代通常動力潜水艦ラーダ級の2番艦以降は大幅に改良される]

一方、1番艦「サンクトペテルブルク」は就役後、暫くはバルト艦隊に所属してバルト海に滞在していましたが、深海での試験(バルト海では実施できない)などを実施する為、北方艦隊の基地へ回航される事になり、2013年10月17日に潜水艦基地ポリャールヌイへ到着しました。
[ラーダ級潜水艦サンクト-ペテルブルクは北方艦隊基地に到着した]

以後、「サンクトペテルブルク」北方艦隊に留まり、試験運用を続けています。
[ロシア海軍第4世代潜水艦サンクト-ペテルブルクは北方艦隊へ配備される]
[ロシア海軍のラーダ級潜水艦サンクトペテルブルクは2016年も試験運用を継続する]
[ロシア海軍のラーダ級潜水艦サンクトペテルブルクは2016年に試験運用を完了する]

以前には2番艦「クロンシュタット」と3番艦「ヴェリーキエ・ルーキ」ロシア海軍への引き渡しは、2018~2019年に予定されていました。
[最後のラーダ級潜水艦(?)クロンシュタットとヴェリーキエ・ルーキは2018-2019年にロシア海軍へ引き渡される]


しかし今回、建造元の『アドミラルティ造船所』総取締役アレクサンドル・ブザコフ氏は、2番艦「クロンシュタット」ロシア海軍への引き渡しは2019年になると述べました。
(3番艦については明言していませんが)

引き渡しが遅れる理由は、おそらく、『アドミラルティ造船所』が新たに太平洋艦隊向けの6隻のプロジェクト06363潜水艦を建造する事になったからでしょう。
[サンクトペテルブルクのアドミラルティ造船所はロシア海軍太平洋艦隊の為の6隻のプロジェクト06363潜水艦の建造契約を締結した]

太平洋艦隊向けのプロジェクト06363潜水艦の最初の2隻~「モジャイスク」「ペトロパブロフスク・カムチャツキー」は2017年に起工され、2019年に就役する予定です。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為のプロジェクト06363潜水艦の最初の2隻は2017年に起工され、2019年に就役する]

2018年と2019年にも2隻ずつ起工され、2020年と2021年の就役が予定されています。

ロシア造船業界の総元締である『統合造船業営団』は、『アドミラルティ造船所』プロジェクト06363潜水艦建造の為の資金を援助します。

『タス通信』より
2017年3月21日14時52分配信
【統合造船業営団は太平洋艦隊の為の6隻の「ワルシャワンカ」建造資金の一部を融資する】

つまり現時点では太平洋艦隊向けのプロジェクト06363潜水艦6隻の建造の方が優先されており、「ラーダ」級は後回しにされるという事でしょう。


「クロンシュタット」「ヴェリーキエ・ルーキ」は就役後、北方艦隊への配備が予定されています。
[ロシア海軍第4世代通常動力潜水艦ラーダ級は北方艦隊へ配備される]


なお、今回の記事中では触れられていませんが、数日前の3月17日に『統合造船業営団』副総裁(軍事造船担当)イーゴリ・ポノマリョフ氏は、「クロンシュタット」「ヴェリキーキエ・ルーキ」ロシア海軍への引き渡しは2021年になると発言しています。
『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2017年3月17日11時11分配信
【「ラーダ」型潜水艦シリーズ2隻の引き渡し期限は2021年に移動する】

今回のアレクサンドル・ブザコフ氏の発言は、これを否定するものです。

ロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフの近代化改装の設計案は完成した

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『タス通信』より
2017年3月21日11時58分配信
【ネフスキー計画設計局は航空母艦「アドミラル・クズネツォフ」の修復プロジェクトを開発した】
モスクワ、3月21日/タス通信

『ネフスキー計画設計局』は、ロシア唯一の航空母艦「アドミラル・クズネツォフ」の中間修理及び近代化の技術プロジェクトを開発した。
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同社の同取締役セルゲイ・ウラソフ『タス通信』へ話した。

「航空母艦の修理の技術プロジェクトは開発しており、今は(ロシア)国防省の決定を待っております」
彼は、対応する質問に答え、こう話した。

ウラソフによると、作業の時期と具体的な内容は、このプロジェクトへの融資次第である。
「修理期間は、2年から3年半となるかもしれません」
彼は資金量を明確にせずに話した。

火曜日にロシア連邦海軍副総司令官ヴィクトール・ブルスクが述べたように、「アドミラル・クズネツォフ」の修理は今年から始まる。
「私が思いますに、今年から始まるでしょう。
修理中に問題点の洗い出しが行なわれ、その結果により修理完了時期が定められます」

彼は話した。

ブルスクは、航空母艦には新たなモデルの兵装と機器が導入される事を付け加えた。
「私は、それが著しく変化するとは思いませんが、言うまでも無く、新たなモデルが導入されます」
彼は話した。

以前、ロシア防衛産業の情報提供者が『タス通信』へ伝えたように、「クズネツォフ」の修理はセヴェロドヴィンスク艦船修理センター『ズヴェズドーチカ』で2017年前半に開始され、2年半に渡って続く。

航空巡洋艦「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・クズネツォフ」『ネフスキー計画設計局』が設計し、1990年代初頭に就役した。
これまでの戦闘勤務中に同艦は一度も中間修理と近代化を行なったことは無い。



ロシア北方艦隊重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」は、2016年10月15日から2017年2月8日まで遠距離航海を行ない、地中海東部(シリア沖)まで遠征しました。
[空母アドミラル・クズネツォフ第6次地中海遠征(2016年10月-2017年2月)]

2016年11月15日には初めてシリアへの空爆作戦へ参加し、イドリブ県『アル=ヌスラ戦線』の施設を爆撃しました。


以後、2017年1月初頭までシリア領内のテロ組織(『イスラム国』『アル=ヌスラ戦線』)への空爆作戦へ参加しました。

無論、「アドミラル・クズネツォフ」にとっては、1991年1月20日の就役以来初の実戦参加となりました。

「アドミラル・クズネツォフ」航空隊は、2016年11月8日から2017年1月6日までの約2ヶ月間に、420回の戦闘飛行(内117回は夜間)と、750回の捜索救助、航空輸送支援の為の飛行を行ない、シリア領内テロ組織の施設1252を破壊しました。


[重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフ近代化改装]

シリア沖から戻ってきた「アドミラル・クズネツォフ」は、2017年に近代化改装を開始する予定です。
[ロシア海軍唯一の空母アドミラル・クズネツォフは2017年から近代化改装を開始する]

「アドミラル・クズネツォフ」の近代化改装を担当するのは、セヴェロドヴィンスク艦船修理センター『ズヴェズドーチカ』と、そのムルマンスク支所である『第35艦船修理工場』になるようです。
[ムルマンスクの第35艦船修理工場はロシア海軍空母アドミラル・クズネツォフ近代化改装の為にドックを拡張する]
[ロシア海軍唯一の空母(重航空巡洋艦)アドミラル・クズネツォフの近代化改装はムルマンスクで始まり、後にセヴェロドヴィンスクへ移される]
[セヴェロドヴィンスク艦船修理センター『ズヴェズドーチカ』はロシア海軍唯一の空母アドミラル・クズネツォフの近代化改装を行なう用意がある]

艦船修理センター『ズヴェズドーチカ』
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『第35艦船修理工場』
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近代化改装の内容については、現時点においては未だ正式には決定されてないようですが、兵装、電子機器、通信機器、航空艤装、戦闘情報管理システムなどは新型に変更される事になるでしょう。
[ロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは近代化改装により兵装を変更する]
[ロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは近代化改装により新たな通信システムを受け取る]
[ロシア海軍唯一の空母アドミラル・クズネツォフは航空隊と戦闘情報管理ステムを近代化する]


これまでのロシア側の報道を見る限り、「アドミラル・クズネツォフ」の近代化改装には、改装費用が異なる幾つかのオプションが考慮されているようです。

改装費用650億ルーブル(2017年3月中旬初出)
兵装(打撃有翼ミサイル複合体も含む)や電子機器の殆ど全てを交換し、寿命も20年延長。
[ロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは近代化改装により寿命を20年延長する]

改装費用200億ルーブル(2017年3月初頭初出)
対空兵装、電子機器などを新型に換装し、ボイラー4基を交換。
[ロシア海軍の正規空母アドミラル・クズネツォフの近代化改装は2017年7月までに始まる]
[ロシア海軍の正規空母アドミラル・クズネツォフの近代化改装は2017年5月末から始まるかもしれない]

改装費用数十億ルーブル(2016年5月下旬初出)
主に航空関係艤装に焦点を当てた必要最低限の改装。
[ロシア海軍唯一の空母アドミラル・クズネツォフの近代化改装は2017年初頭から始まる]


そして今回、「アドミラル・クズネツォフ」を設計した『ネフスキー計画設計局』のトップ、セルゲイ・ウラソフ氏は、同艦の近代化改装の設計案が完成した事を明らかにしました。
ただ、改装案の中身と費用については一切触れていませんが・・・

ウラソフ氏は、「アドミラル・クズネツォフ」の近代化改装の工事期間が2年~3年半に及ぶとだけ述べておりますが、上記の「改装費用200億ルーブル」の場合は工事期間2年半ですから、おそらく「工事期間3年半」は上記の「改装費用650億ルーブル」でしょう。

ロシア海軍北方艦隊艦船支隊は南アフリカ共和国を訪問した

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2017年3月20日18時57分配信
【大型対潜艦「セヴェロモルスク」率いる北方艦隊艦船支隊は南アフリカへ到着した】

大型対潜艦「セヴェロモルスク」、救助曳船「アルタイ」、中型海洋給油船「ドゥブナ」で構成される北方艦隊艦船支隊は、南アフリカ共和国へ到着した。
大型対潜艦「セヴェロモルスク」ケープタウン港へ係留され、支援船南アフリカ共和国海軍主要基地サイモンズタウンの埠頭へ着いた。
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ロシア艦の業務寄港プログラムでは、軍事船員と南アフリカ共和国ロシア外交団代表、更にはケープタウン市の市長との会合が提供される。

共和国への滞在中に大型対潜艦「セヴェロモルスク」は地元住民の訪問の為に開放され、ロシア人船員ケープタウンサイモンズタウンの観光名所を見学する。
この取り組みの為、双方の複数のバス旅行が計画されている。
サイモンズタウンの海軍記念墓地で大型対潜艦「セヴェロモルスク」乗組員は同胞を追憶し、ロシア人船員の墓へ献花する。

文化プログラムへの参加に加え、ロシア艦船乗組員は、南アフリカの同僚とのサッカーとバレーボールのスポーツ大会へ参加する。

大型対潜艦「セヴェロモルスク」支援船の航海は、2016年10月15日から続いている。
3ヶ月の間に、大型対潜艦の乗組員は、地中海への移動航路上と、シリア沖での軍事作戦実施中の重航空巡洋艦「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・クズネツォフ」率いる北方艦隊航空艦グループの戦闘安定性を確保した。

インド洋での長期航海任務を北方艦隊将兵は(2017年)1月中旬から遂行している。
2月9日から15日まで、艦は、アラビア海及び沿岸のパキスタン海軍基地で実施された国際海軍演習『AMAN-2017』へ参加した。

ケープタウンへの北方艦隊艦船の業務寄港は、インド洋での遠距離航海任務遂行中におけるアフリカ大陸の港への第4の訪問である。
以前に支隊は、セーシェル諸島、タンザニア、モザンビークを訪問した。



[大型対潜艦「セヴェロモルスク」インド洋遠征(2016年10月-)]

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北方艦隊大型対潜艦「セヴェロモルスク」(1988年1月24日就役)は、2016年春から夏に掛けてムルマンスク第35艦船修理工場のドックへ入渠し、オーバーホールとソナーのアップグレードが行なわれました。
[ロシア海軍は対潜艦のソナーのオーバーホールを実施する]

2016年10月15日、大型対潜艦「セヴェロモルスク」は、重航空巡洋艦(空母)「アドミラル・クズネツォフ」を中核とする北方艦隊航空打撃艦グループの一員としてセヴェロモルスクを出航し、地中海東部(シリア沖)へ向かいました。
[ロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフと重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーは地中海遠征へ出発した]
[空母アドミラル・クズネツォフ第6次地中海遠征(2016年10月-2017年2月)]

航空打撃艦グループは、2016年10月21日にラマンシュ海峡(英仏海峡)を通過しました。
[ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフ部隊はラマンシュ海峡(英仏海峡)を通過した]

10月25日にジブラルタル海峡を通過し、地中海へ入りました。

11月9日、地中海東部において大型対潜艦「セヴェロモルスク」「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」は、接近するネーデルラント海軍潜水艦(ワルラス級)を発見しました。
[地中海東部のロシア海軍空母部隊の大型対潜艦は接近するオランダの潜水艦を発見した]

航空打撃艦グループは11月12日までにシリア沖へ到着しました。
[重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフと重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーを中核とするロシア海軍空母機動部隊はシリア沖へ到着した]

11月15日、「アドミラル・クズネツォフ」の艦載機(艦上戦闘機Su-33)は、初めてシリアへの空爆作戦へ参加しました。
[ロシア海軍の正規空母アドミラル・クズネツォフの艦載機は初めてシリア領内のテロ組織への攻撃へ参加した]
[ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフの艦上戦闘機Su-33の空爆によりアル=ヌスラ戦線の戦闘員30名以上が死亡した]

航空打撃艦グループは、2017年の新年を地中海で迎えました。
[ロシア海軍北方艦隊の空母アドミラル・クズネツォフは地中海で新年(2017年)を迎える]

シリアでは、ロシアトルコ主導による停戦が成立し(2016年12月30日から発効)、国連安全保障理事会も、これを支持しています。

これを受け、航空打撃艦グループは、2017年1月6日以降にシリア沖を離れる事になりました。
[ロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフはシリア沖を去る]
[ロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフ航空隊は1252のシリアのテロリスト施設を破壊した]

しかし、「セヴェロモルスク」給油船「ドゥブナ」、救助曳船「アルタイ」は帰路には就かず、航空打撃艦グループと別れ、その後も地中海東部へ留まっていました。

「セヴェロモルスク」は2017年1月27日にスエズ運河を通過して紅海へ入りました。
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[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはスエズ運河を通過して紅海へ入った]

その後、オマーンサラーラ港へ寄港し、2017年2月7日に出航しました。
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[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはアラビア海の国際海軍演習『AMAN-2017』へ参加する]

2月9日にパキスタンカラチ港へ到着しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはパキスタンを訪れた]

北方艦隊艦船支隊は、2月10日から14日にパキスタン沖で実施される国際海軍演習『AMAN-2017』へ参加しました。
[ロシア海軍北方艦隊艦船支隊が参加する国際海軍演習『AMAN-2017』はパキスタンで始まった]

北方艦隊艦船支隊(指揮官:スタニスラフ・ヴァリク1等海佐)
大型対潜艦「セヴェロモルスク」
中型海洋給油船「ドゥブナ」
救助曳船「アルタイ」


【演習『AMAN-2017』公式サイト】

2月13日と14日には海上での実地演習(アクティブフェーズ)が実施されました。
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[ロシア海軍北方艦隊艦船支隊が参加する国際海軍演習『AMAN-2017』の海上での実地段階が始まった]

北方艦隊艦船支隊は演習終了後にパキスタンを去り、インド洋を南下しました。

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その後、北方艦隊支隊赤道を越え、古くからの船乗りの伝統行事である「赤道祭」が開催されました。
「セヴェロモルスク」にとっては、就役以来初めての「赤道祭」となりました。
[ロシア海軍北方艦隊艦船支隊はインド洋で赤道祭を準備する]

赤道を越えた北方艦隊艦船支隊は、2月28日にセーシェル諸島へ到着しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクは赤道を越えてセーシェル諸島を訪れた]
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3月1日、北方艦隊艦船支隊の3隻はセーシェル諸島の首都ヴィクトリア港へ入港しました。
[ロシア海軍北方艦隊艦船支隊はセーシェル諸島のヴィクトリア港へ入港した]
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北方艦隊艦船支隊は、3月4日にヴィクトリア港を出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊艦船支隊はセーシェル諸島を去った]

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北方艦隊艦船支隊は西へ向かい、タンザニアダルエスサラーム港を訪れ、3月10日夕方に出航しました。

北方艦隊艦船支隊タンザニアを去った後、3月18日に隣国のモザンビークペンバ(ポルト・アメリア)を訪れました。
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[ロシア海軍北方艦隊艦船支隊はモザンビークを訪問した]

その後、北方艦隊艦船支隊アフリカ大陸を南下し、喜望峰沖を西へ進み、3月20日に南アフリカ共和国へ到着しました。
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大型対潜艦「セヴェロモルスク」ケープタウンへ、中型海洋給油船「ドゥブナ」、救助曳船「アラタウ」サイモンズタウンへ入港しました。
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北方艦隊の軍艦が南アフリカ共和国を訪れたのは、2009年1月中旬の重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」の訪問以来8年ぶりです。
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[ロシア海軍原子力巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」、南アフリカ共和国のケープタウンを訪問]
[ロシア海軍原子力巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」はケープタウンを去る]

ロシア海軍の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は兵装試験の為に再びバレンツ海へ向かった

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『タス通信』より
2017年3月20日16時57分配信
【最新フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」は射撃(試験)の為にサンクトペテルブルクから出航した】
モスクワ、3月20日/タス通信

プロジェクト22350フリゲートのトップ「アドミラル・ゴルシコフ」は、国家受領試験の最終段階へと向かった。
『北方造船所』広報サービスが伝えたように、艦は前日夕方に全てのシステムとメカニズムの査察を完了した。

「国家受領試験を完了する為、フリゲートは乗組員と北方造船所の専門技術者、更に、高射複合体と魚雷複合体、自動管理システムの試験を実施する幾つかの設計局の専門技術者を乗せて北方艦隊射爆場へ向かいました」
工場は伝えた。

艦の査察中に基本メカニズムのリソース:タービン、減速装置、ディーゼル発電機、主動力装置システムと艦内総合システム、甲板機械と特殊技術製品-航法機器、通信機器、兵装は、試験前段階の後に点検、復旧された。

フリゲート「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・ゴルシコフ」プロジェクト22350のトップ艦である。
プロジェクトは『北方計画設計局』により開発された。

「アドミラル・ゴルシコフ」は2006年初頭に起工され、2010年秋に進水した。
2014年11月に艦は初めて試験へと出発した。

シリーズの2番艦「アドミラル・カサトノフ」は2014年に進水し、「アドミラル・ゴロフコ」と命名された3番艦の進水は2017年に予定されている。
以前に『統合造船業営団』総裁アレクセイ・ラフマノフが述べたように、「アドミラル・ゴルシコフ」は7月末にロシア海軍へ引き渡される。

プロジェクト22350艦は4500トンの排水量を有しており、29ノットの速力を発揮できる。
それは特に、ミサイル「オーニクス」「カリブル」、更には高射ミサイル複合体「ポリメント-リドゥート」を装備している。



[新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」型]
[アドミラル・ゴルシコフ型フリゲート(旧ブログ)]

「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・ゴルシコフ」(ソ連邦海軍元帥ゴルシコフ)は、サンクトペテルブルク市『北方造船所』で2006年2月1日に起工され、2010年10月29日に進水しました。


進水後、『北方造船所』の岸壁で艤装工事が進められました。
[艤装中のフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」]
[ロシア海軍新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」近影]
[ロシア海軍最新フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」近影(2013年3月)]

2013年7月末までに艦長オレグ・グセフ1等海佐以下186名の正規乗組員が乗艦しました。
[新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」へ正規乗組員全てが乗艦した]

2013年7月31日からは『北方造船所』岸壁で係留試験が開始されました。
[新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」の係留試験が始まった]

しかし、「アドミラル・ゴルシコフ」に搭載予定のA-192M 130mm単装砲の開発と製造は遅延に遅延を重ね、この為、「アドミラル・ ゴルシコフ」の就役も当初計画より大幅に遅れる事になりました。
[ロシア海軍への新世代フリゲート「アドミラル・ ゴルシコフ」の引き渡しは130mm砲の問題により延期される]

130mm砲は2014年9月に入り、ようやく「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」へ届けられ、「アドミラル・ゴルシコフ」に搭載されました。
[ロシア海軍新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」の為の130mm砲は完成した]
[ロシア海軍新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」に130mm砲が搭載された]

その後、「アドミラル・ゴルシコフ」は消磁作業を開始しました。
[ロシア海軍新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」は消磁作業を開始した]
[ロシア海軍新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」は航行試験の準備が出来ている]

11月8日、『北方造船所』岸壁を離れ、クロンシュタットへ到着しました。
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル-フロータ-ソヴィエツカヴァ-ソユーザ・ゴルシコフ"はサンクトペテルブルクを去った]
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル-フロータ-ソヴィエツカヴァ-ソユーザ・ゴルシコフ"はクロンシュタットへ到着した]

2014年11月18日、クロンシュタットを出航し、工場航行試験を開始しました。
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は工場航行試験を開始した]


「アドミラル・ゴルシコフ」の試験は、就役後の配備先となる北方艦隊海上射爆場、つまりバレンツ海へ移動して実施されるとも言われていましたが、結局はフィンランド湾で実施されることになりました。
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は北方艦隊で今後の洋上試験を実施する]
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は2015年5月中旬にフィンランド湾で洋上試験を行なう]

2015年5月15日、「アドミラル・ゴルシコフ」サンクトペテルブルクを抜錨し、洋上試験(第2段階)へ向かいました。
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は洋上試験の為に抜錨した]

その後はバルチースク基地へ移動し、洋上試験を続けていました。
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は洋上試験を再開した]

2015年7月26日の「ロシア海軍の日」には、バルチースクの観艦式へ参加しました。

[バルチースクの『海軍の日』記念観艦式にロシア海軍の最新鋭艦5隻が参加する]
[ロシア大統領ウラジーミル・プーチンはロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"を訪れた]

9月3日にバルチースクを出航し、9月7日にクロンシュタットへ到着しました。


9月11日、建造元の『北方造船所』は、「アドミラル・ゴルシコフ」バルト海における洋上試験(第2段階)を完了したと発表しました。
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は洋上試験の第2段階を完了した]

その同じ日、「アドミラル・ゴルシコフ」は午前9時にクロンシュタットを出航し、フィンランド湾で洋上試験を行ない、同日の午後8時に帰港しました。
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"はフィンランド湾で昼夜の洋上試験を行なった]


その後、バルチースク基地へ移動した「アドミラル・ゴルシコフ」は、9月22日に白海へ向けて出航しました。
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は白海へ向かった]

9月24日にはバルト海を出て北海へ入りました。
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"はバルト海を出て北海へ入った]

9月30日、白海沿岸セヴェロドヴィンスク(白海海軍基地)へ到着しました。
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は白海沿岸のセヴェロドヴィンスクへ到着した]

10月19日、「アドミラル・ゴルシコフ」国家受領試験を実施する為、白海へ出航しました。
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は洋上試験の最終段階を実施する為に白海へ出航した]

11月2日、A-192M「アルマート」130mm単装砲の発射試験が実施されました。
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は白海で130mm砲を発射した]

11月25日、白海有翼ミサイル(カリブル)の発射試験が行なわれました。
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は白海で巡航ミサイル"カリブル"を発射した]

2015年12月25日、白海での洋上試験の第1段階は完了しました。
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は白海での洋上試験第1段階を完了した]

その後、「アドミラル・ゴルシコフ」バレンツ海方面へ移動し、2016年2月24日にはA-192M「アルマート」130mm単装砲の対空射撃試験を実施しました。
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"はバレンツ海で砲撃試験を実施した]

2016年2月末からはロスリャコヴォ村(ムルマンスク近郊)をベースにして海上試験を続けました。
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3月初頭には艦載ヘリコプターKa-27の発着試験が行われました。
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"はヘリコプターの着艦試験を行なった]

3月23日にはA-192M「アルマート」130mm単装砲による海上砲撃試験が行われました。
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"はバレンツ海で海上目標への砲撃試験を行なった]

その後、「アドミラル・ゴルシコフ」は、北方艦隊基地セヴェロモルスクへ移動し、バレンツ海で各種試験が続けられました。
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"近影(2016年5月末-6月初頭)]

2016年7月末~8月初頭頃には、電子戦闘システム5P-28の試験が実施されました。
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"の電子戦闘システムの試験が実施された]





「アドミラル・ゴルシコフ」は、2016年11月~12月末までにロシア海軍へ引き渡される予定でした。
[最新鋭のプロジェクト22350フリゲート1番艦アドミラル・ゴルシコフは2016年12月にロシア海軍へ引き渡される]
[最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は2016年11月22日にロシア海軍への引き渡しが予定されている]

しかし、高射ミサイル複合体「ポリメント・リドゥート」に問題が発生しており、引き渡しの期日は未定となりました。
[最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"のロシア海軍への引き渡し時期は未だ明確では無い]

「アドミラル・ゴルシコフ」は2016年11月中旬までにバルチースクへ戻り、11月22日にバルチースクを出航しました。
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11月24日にはサンクトペテルブルク『北方造船所』へ到着しました。
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「アドミラル・ゴルシコフ」ロシア海軍への引き渡しは、2017年に延期されることになりました。
[プロジェクト22350フリゲート1番艦アドミラル・ゴルシコフのロシア海軍への引き渡しは2017年前半に延期された]

2017年1月21日には『北方造船所』の浮きドックへ入渠しました。
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その後、『北方造船所』岸壁で艦内の全ての機器の点検と整備が行なわれました。
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2017年3月20日にサンクトペテルブルクから出航しました。
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「アドミラル・ゴルシコフ」は再びバレンツ海へ行き、国家受領試験の最終段階の兵装試験を実施します。

高射複合体魚雷複合体の試験を実施するとの事ですが、これは高射ミサイル複合体「ポリメント-リドゥート」対潜/対魚雷複合体「パケート-NK」の事でしょう。

「アドミラル・ゴルシコフ」ロシア海軍への引き渡しは、2017年7月末に予定されています。
[プロジェクト22350フリゲート1番艦アドミラル・ゴルシコフは2017年7月末にロシア海軍へ引き渡される]

ロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフの近代化改装に関する軍と産業界の合同会議が開催される

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『インタファクス-軍事ニュース出張所(AVN)』より
2017年3月18日8時30分配信
【軍と産業界の代表者は来週に「アドミラル・クズネツォフ」の修理時期について討議する-情報筋】
モスクワ、3月18日、インタファクス-AVN

重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」の修理実施時期と場所に関する最終的な決定は未だ採択されていない。
土曜日にインタファクス-AVNは消息筋より伝えられた。

「来週、軍と産業界の代表が出席する会議が開催され、大方は決まるかもしれません」
彼は言いました。

「資金の不足を考慮いたしますと、今年から修理へ入った場合、それは長い期間となるかもしれません」
対談者は、こう考えている。

「と同時に、今、艦は『生きており』、戦闘勤務へ就く事が出来ます。
これは最近の地中海への航海により証明されています」

彼は指摘した。

彼によると、この事に関連して「検討される選択肢の1つとして、航空母艦の修理への着手を2017年では無く、2018年にするというものもあります」

この選択肢には更なる妥当性が有り、何故ならば戦闘機MiG-29KR/KUBRで武装する北方艦隊海軍航空隊第100独立艦上戦闘機航空連隊の飛行士の航空母艦からのフライトの準備期間を確保できるからであると情報提供者は付け加えた。

北方艦隊航空打撃艦グループは2016年10月15日にセヴェロモルスクから出航し、今年2月9日に戻ってきた。
2016年11月15日、ロシア軍首脳は、「アドミラル・クズネツォフ」航空隊が歴史上初めて戦闘へ使用されたと発表した~艦上戦闘機は、シリア領内テロリストを目標とする攻撃へ関与していた。

ロシア連邦国防省は、「アドミラル・クズネツォフ」艦上航空隊シリアテロリストの施設1000以上を破壊し、420回の戦闘飛行(この内の117回は夜間)を行なったと通知した。



ロシア北方艦隊重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」は、2016年10月15日から2017年2月8日まで遠距離航海を行ない、地中海東部(シリア沖)まで遠征しました。
[空母アドミラル・クズネツォフ第6次地中海遠征(2016年10月-2017年2月)]

2016年11月15日には初めてシリアへの空爆作戦へ参加し、イドリブ県『アル=ヌスラ戦線』の施設を爆撃しました。


以後、2017年1月初頭までシリア領内のテロ組織(『イスラム国』『アル=ヌスラ戦線』)への空爆作戦へ参加しました。

無論、「アドミラル・クズネツォフ」にとっては、1991年1月20日の就役以来初の実戦参加となりました。

「アドミラル・クズネツォフ」航空隊は、2016年11月8日から2017年1月6日までの約2ヶ月間に、420回の戦闘飛行(内117回は夜間)と、750回の捜索救助、航空輸送支援の為の飛行を行ない、シリア領内テロ組織の施設1252を破壊しました。


[重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフ近代化改装]

シリア沖から戻ってきた「アドミラル・クズネツォフ」は、2017年に近代化改装を開始する予定です。
[ロシア海軍唯一の空母アドミラル・クズネツォフは2017年から近代化改装を開始する]

「アドミラル・クズネツォフ」の近代化改装を担当するのは、セヴェロドヴィンスク艦船修理センター『ズヴェズドーチカ』と、そのムルマンスク支所である『第35艦船修理工場』になるようです。
[ムルマンスクの第35艦船修理工場はロシア海軍空母アドミラル・クズネツォフ近代化改装の為にドックを拡張する]
[ロシア海軍唯一の空母(重航空巡洋艦)アドミラル・クズネツォフの近代化改装はムルマンスクで始まり、後にセヴェロドヴィンスクへ移される]
[セヴェロドヴィンスク艦船修理センター『ズヴェズドーチカ』はロシア海軍唯一の空母アドミラル・クズネツォフの近代化改装を行なう用意がある]

艦船修理センター『ズヴェズドーチカ』
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『第35艦船修理工場』
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近代化改装の内容については、現時点においては未だ正式には決定されてないようですが、兵装、電子機器、通信機器、航空艤装、戦闘情報管理システムなどは新型に変更される事になるでしょう。
[ロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは近代化改装により兵装を変更する]
[ロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは近代化改装により新たな通信システムを受け取る]
[ロシア海軍唯一の空母アドミラル・クズネツォフは航空隊と戦闘情報管理ステムを近代化する]


これまでのロシア側の報道を見る限り、「アドミラル・クズネツォフ」の近代化改装には幾つかのオプションが考慮されており、いわば「松竹梅コース」のように、改装費用が上は650億ルーブルから200億ルーブル、下は数十億ルーブル(おそらくは50-60億ルーブル)まで有るようです。

松:改装費用650億ルーブル(2017年3月中旬初出)
[ロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは近代化改装により寿命を20年延長する]

竹:改装費用200億ルーブル(2017年3月初頭初出)
[ロシア海軍の正規空母アドミラル・クズネツォフの近代化改装は2017年7月までに始まる]
[ロシア海軍の正規空母アドミラル・クズネツォフの近代化改装は2017年5月末から始まるかもしれない]

梅:改装費用数十億ルーブル(2016年5月下旬初出)
[ロシア海軍唯一の空母アドミラル・クズネツォフの近代化改装は2017年初頭から始まる]

当然、改装の内容も大幅に違ってきます。
「松」は、兵装(打撃有翼ミサイル複合体も含む)や電子機器の殆ど全てを交換し、寿命も20年延長するという最も大規模な改装になります。
「梅」は、主に航空関係艤装に焦点を当てたものであり、必要最低限の改装になります。


「アドミラル・クズネツォフ」の近代化改装の開始時期を、今の所予定されている2017年から2018年に延期すべきであると主張する人も少なからず居るようです。

「アドミラル・クズネツォフ」の近代化改装が2018年から始まるという話は、以前にも出ています。
[ロシア海軍唯一の正規空母アドミラル・クズネツォフは2018年から近代化改装を開始する]
この時は『統合造船業営団』副総裁イーゴリ・ポノマリョフ氏の発言でしたが、すぐ後に「上司」『統合造船業営団』総裁アレクセイ・ラフマノフ氏から否定されました。

『タス通信』より
2016年11月16日12時48分配信
【『統合造船業営団』のトップは「アドミラル・クズネツォフ」の2018年の修復についての情報を否定した】
アレクセイ・ラフマノフ総裁は、タス通信の問い合わせに対し「無論、違います」と答えています。


今回のインタファクスの記事に登場する「(匿名希望の)情報提供者」(発言内容から見て、おそらくはロシア海軍側の関係者)も、「アドミラル・クズネツォフ」の近代化改装を急いで今年(2017年)から始める必要は無いと考えているようです。
資金の問題にも触れていますが、要するに「現時点でアドミラル・クズネツォフは作戦可能状態に在る。緊急に修理が必要な状態では無い。急ぐ必要は無いだろう」という事でしょう。

ロシア海軍北方艦隊艦船支隊はモザンビークを訪問した

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2017年3月18日17時15分配信
【大型対潜艦「セヴェロモルスク」はモザンビークの港へ入った】

大型対潜艦「セヴェロモルスク」、救助曳船「アルタイ」、中型海洋給油船「ドゥブナ」で構成される北方艦隊艦船支隊は、アフリカ南東に位置する国-モザンビークの領海へ入った。

艦船支隊ペンバ港の泊地に投錨し、停泊した。
停泊中の大型対潜艦「セヴェロモルスク」の艦上を日中にロシア外交団、モザンビーク共和国、地方当局と同国軍の代表が訪問した。
彼等は艦の見学ツアーを行なった。

モザンビークへの短期間の寄港の後、ロシア人船員インド洋での長期航海任務の遂行を継続し、その間、更に幾つかのアフリカ諸国の港への寄港が行なわれる。

大型対潜艦「セヴェロモルスク」支援船の航海は、2016年10月15日から続いている。
3ヶ月の間に、大型対潜艦の乗組員は、地中海への移動航路上と、シリア沖での軍事作戦実施中の重航空巡洋艦「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・クズネツォフ」率いる北方艦隊航空艦グループの戦闘安定性を確保した。

インド洋での長期航海任務を北方艦隊将兵は(2017年)1月中旬から遂行している。
2月9日から15日まで、艦は、アラビア海及び沿岸のパキスタン海軍基地で実施された国際海軍演習『AMAN-2017』へ参加した。

航海中にロシア人船員は、セーシェル諸島の首都ヴィクトリア港タンザニアダルエスサラーム港を含め、複数の地中海、アジア、アフリカの国の港を訪問した。



[大型対潜艦「セヴェロモルスク」インド洋遠征(2016年10月-)]

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北方艦隊大型対潜艦「セヴェロモルスク」(1988年1月24日就役)は、2016年春から夏に掛けてムルマンスク第35艦船修理工場のドックへ入渠し、オーバーホールとソナーのアップグレードが行なわれました。
[ロシア海軍は対潜艦のソナーのオーバーホールを実施する]

2016年10月15日、大型対潜艦「セヴェロモルスク」は、重航空巡洋艦(空母)「アドミラル・クズネツォフ」を中核とする北方艦隊航空打撃艦グループの一員としてセヴェロモルスクを出航し、地中海東部(シリア沖)へ向かいました。
[ロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフと重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーは地中海遠征へ出発した]
[空母アドミラル・クズネツォフ第6次地中海遠征(2016年10月-2017年2月)]

航空打撃艦グループは、2016年10月21日にラマンシュ海峡(英仏海峡)を通過しました。
[ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフ部隊はラマンシュ海峡(英仏海峡)を通過した]

10月25日にジブラルタル海峡を通過し、地中海へ入りました。

11月9日、地中海東部において大型対潜艦「セヴェロモルスク」「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」は、接近するネーデルラント海軍潜水艦(ワルラス級)を発見しました。
[地中海東部のロシア海軍空母部隊の大型対潜艦は接近するオランダの潜水艦を発見した]

航空打撃艦グループは11月12日までにシリア沖へ到着しました。
[重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフと重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーを中核とするロシア海軍空母機動部隊はシリア沖へ到着した]

11月15日、「アドミラル・クズネツォフ」の艦載機(艦上戦闘機Su-33)は、初めてシリアへの空爆作戦へ参加しました。
[ロシア海軍の正規空母アドミラル・クズネツォフの艦載機は初めてシリア領内のテロ組織への攻撃へ参加した]
[ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフの艦上戦闘機Su-33の空爆によりアル=ヌスラ戦線の戦闘員30名以上が死亡した]

航空打撃艦グループは、2017年の新年を地中海で迎えました。
[ロシア海軍北方艦隊の空母アドミラル・クズネツォフは地中海で新年(2017年)を迎える]

シリアでは、ロシアトルコ主導による停戦が成立し(2016年12月30日から発効)、国連安全保障理事会も、これを支持しています。

これを受け、航空打撃艦グループは、2017年1月6日以降にシリア沖を離れる事になりました。
[ロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフはシリア沖を去る]
[ロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフ航空隊は1252のシリアのテロリスト施設を破壊した]

しかし、「セヴェロモルスク」給油船「ドゥブナ」、救助曳船「アルタイ」は帰路には就かず、航空打撃艦グループと別れ、その後も地中海東部へ留まっていました。

「セヴェロモルスク」は2017年1月27日にスエズ運河を通過して紅海へ入りました。
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[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはスエズ運河を通過して紅海へ入った]

その後、オマーンサラーラ港へ寄港し、2017年2月7日に出航しました。
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[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはアラビア海の国際海軍演習『AMAN-2017』へ参加する]

2月9日にパキスタンカラチ港へ到着しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはパキスタンを訪れた]

北方艦隊艦船支隊は、2月10日から14日にパキスタン沖で実施される国際海軍演習『AMAN-2017』へ参加しました。
[ロシア海軍北方艦隊艦船支隊が参加する国際海軍演習『AMAN-2017』はパキスタンで始まった]

北方艦隊艦船支隊(指揮官:スタニスラフ・ヴァリク1等海佐)
大型対潜艦「セヴェロモルスク」
中型海洋給油船「ドゥブナ」
救助曳船「アルタイ」


【演習『AMAN-2017』公式サイト】

2月13日と14日には海上での実地演習(アクティブフェーズ)が実施されました。
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[ロシア海軍北方艦隊艦船支隊が参加する国際海軍演習『AMAN-2017』の海上での実地段階が始まった]

北方艦隊艦船支隊は演習終了後にパキスタンを去り、インド洋を南下しました。

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その後、北方艦隊支隊赤道を越え、古くからの船乗りの伝統行事である「赤道祭」が開催されました。
「セヴェロモルスク」にとっては、就役以来初めての「赤道祭」となりました。
[ロシア海軍北方艦隊艦船支隊はインド洋で赤道祭を準備する]

赤道を越えた北方艦隊艦船支隊は、2月28日にセーシェル諸島へ到着しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクは赤道を越えてセーシェル諸島を訪れた]
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3月1日、北方艦隊艦船支隊の3隻はセーシェル諸島の首都ヴィクトリア港へ入港しました。
[ロシア海軍北方艦隊艦船支隊はセーシェル諸島のヴィクトリア港へ入港した]
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北方艦隊艦船支隊は、3月4日にヴィクトリア港を出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊艦船支隊はセーシェル諸島を去った]

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北方艦隊艦船支隊は西へ向かい、タンザニアダルエスサラーム港を訪れ、3月10日夕方に出航しました。
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北方艦隊艦船支隊タンザニアを去った後、3月18日に隣国のモザンビークペンバ(ポルト・アメリア)を訪れました。
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ロシア海軍太平洋艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグと戦隊水雷艇(駆逐艦)ブイストルイは日本海で対潜戦闘訓練を行なった

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2017年3月18日5時7分配信
【日本海で太平洋艦隊の艦の乗組員は仮想敵潜水艦の捜索、探知、破壊の任務へ成功裏に取り組んだ】

太平洋艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」戦隊水雷艇(駆逐艦)「ブイストルイ」で構成される太平洋艦隊打撃艦グループは、艦隊海軍航空隊対潜航空機Tu-142と連携して、仮想敵潜水艦を捜索し、それを破壊する複合任務へ取り組んだ。
仮想敵の役割は、その静粛性から「ブラックホール」と呼ばれている太平洋艦隊ディーゼルエレクトリック潜水艦「ワルシャワンカ」級が務めた。

対潜任務の遂行中に航空機Tu-142は仮想敵潜水艦を探知し、ソノブイの場所を表示し、その後、打撃艦グループ司令部へ座標を転送した。

追跡中の海域で艦は対潜機動へ取り組み、演習機雷源から抜け出し、仮想敵潜水艦の探知と分類の為の複合活動を行なった。
その後、探知された潜水艦は、艦の反応爆弾装置と魚雷兵器により仮想破壊された。
射撃は、本物の(弾頭を外した)弾薬により、必要な安全性を最大限に遵守して行なわれた。



ロシア太平洋艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」は、2015年11月2日にウラジオストクを出航してインドへ向かい、インド海軍との合同演習『インドラ ネイヴィー-2015』へ参加しました。
2016年1月初頭には地中海東部へ入り、シリア沖へ展開しました。

2016年6月には極東へ戻り、オホーツク海の演習へ参加した後、7月18日にウラジオストクへ帰港しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグは長期航海を終えてウラジオストクへ帰港した]

その後はウラジオストクで整備が行なわれていたようであり、2017年2月7日に戦闘訓練の為、出航しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグは海上戦闘訓練の為に出航した]

2月9日に対空戦闘訓練を行ないました。
この時、東方軍管区(おそらくは沿海地方第22戦闘機航空連隊)所属の戦闘機Su-35Sが仮想敵役を務めました。
[ロシア海軍太平洋艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグは戦闘機Su-35と対空戦闘訓練を行なった]

2月13日にはピョートル大帝湾で対地、対艦、対空砲撃訓練を実施しました。
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[ロシア海軍太平洋艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグはピョートル大帝湾で砲撃訓練を行なった]

その後、「ワリャーグ」は一旦ウラジオストクへ帰港したようですが、3月6日に太平洋艦隊司令官セルゲイ・アヴァキャンツ提督や太平洋艦隊司令部要員を乗せて再び訓練のために出航しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグは太平洋艦隊司令官の座乗の下に海上での訓練を行なう]


太平洋艦隊駆逐艦「ブイストルイ」(1989年10月28日就役)は、2015年11月2日にウラジオストクを出航してインドへ向かい、インド海軍との合同演習『インドラ ネイヴィー-2015』へ参加しました。
2016年1月26日にウラジオストクへ帰港しました。
[ロシア-インド海軍合同演習『インドラ・ネイヴィー-2015』(2015年12月)]

その後、2016年6月20日に宗谷海峡を東進し、7月10日に同海峡を西進しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦艇、宗谷海峡通過(2016年6月20日)]
[ロシア海軍太平洋艦隊艦艇は宗谷海峡を西進した]

2016年10月15日にウラジオストクを出航してインドネシアへ行き、その後、11月21日までにウラジオストクへ戻りました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の駆逐艦ブイストルイはウラジオストクへ帰投した]

2017年2月末から3月1日まで日本海で各種戦闘訓練を実施しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の駆逐艦ブイストルイは海上戦闘訓練を実施した]

3月9日に再び出航して日本海で砲撃訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の戦隊水雷艇(駆逐艦)ブイストルイは日本海で砲撃訓練を行なった]


これまでは別々に海上訓練を行なっていた「ワリャーグ」「ブイストルイ」でしたが、3月18日には一緒に出航し、日本海で対潜戦闘訓練を行ないました。

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戦闘訓練にはソヴィエツカヤ・ガヴァニ近郊のカーメニ・ルチェイ基地に駐留する海軍航空隊対潜哨戒機Tu-142M3も参加し、更に、太平洋艦隊所属のプロジェクト877潜水艦(キロ級)が「敵役」を務めました。

どの潜水艦が敵役を務めたのかは明らかにされていませんが、近代化改装を終えて今年1月に復帰した「コムソモリスク・ナ・アムーレ」の可能性もあるでしょう。
[近代化改装を終えた潜水艦コムソモリスク・ナ・アムーレはロシア海軍太平洋艦隊へ再就役した]

クリミアのフェオドシヤ造船所でロシア海軍の新世代小型ロケット艦オホーツクが起工された


『インタファクス-軍事ニュース出張所(AVN)』より
2017年3月17日14時24分配信
【クリミア造船所は有翼ミサイル「カリブル」を搭載するロケット艦を起工した】
フェオドシヤ(クリミア)、3月17日、インタファクス-AVN

3隻のプロジェクト22800「カラクルト」小型ロケット艦が2018年から2020年にフェオドシヤ造船工場『海洋』で建造される。
金曜日、ロシア国防相代理(国防次官)ユーリー・ボリソフは発表した。

「3隻の艦が工場『海洋』で建造されます。
建造の技術的サイクルは、およそ32ヶ月になります。
私共は、2018年、2019年、2020年の建造完了を見込んでおります。
3番艦の起工は、たぶん今年末です」

次官は2番艦「オホーツク」の起工式典において話した。

現在、工場では、2016年5月に起工された小型ロケット艦「シトルム」が建造されている。

「兵装は、とても重要です。
その兵装・ミサイル複合体"カリブル"は、非常に必要性が高く、高精度で恐るべき兵器であり、シリア紛争に置いて、その有効性が示されました」
ユーリー・ボリソフ
は話した。

中央海洋計画設計局『アルマーズ』により設計されたプロジェクト22800「カラクルト」小型ロケット艦は約800トンの排水量を有し、速力は30ノット以上である。
艦は、高精度ミサイル兵器複合体と現代的な砲複合体を装備する。



[新世代小型ロケット艦カラクルト級]


プロジェクト22800「カラクルト」は、ロシア海軍の現用のプロジェクト12341「オヴォード」小型ロケット艦(ナヌチュカ級)及びプロジェクト12411「モルニヤ」ロケット艇(タランタル級)の代替となる新世代の小型ロケット艦です。

プロジェクト22800の主要兵装は打撃有翼ミサイル複合体「カリブル」です。
[巡航ミサイル「カリブル」対地攻撃型は2500kmの最大射程を有する]

この他、AK-176MA 76mm砲高射ミサイル-砲複合体「パーンツィリ-M」を装備します。
[ロシア海軍の為の新たな76mm砲AK-176MAの試験は完了した]
[ロシア海軍の新型高射複合体パーンツィリ-Mは2017年末までに制式採用される]


「カラクルト」の最初の2隻:「タイフーン」「ウラガーン」は、2015年12月24日にサンクトペテルブルク近郊の『ペラ』造船所で起工されました。
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[ロシア海軍の為のプロジェクト22800小型ロケット艦ウラガーンとタイフーンはサンクトペテルブルクで起工された]

2016年5月10日には、クリミア半島フェオドシヤ造船工場「シトルム」が起工されました。
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[ロシア海軍の為のプロジェクト22800小型ロケット艦シトルムはクリミアで起工された]

7月29日には、『ペラ』造船所「シクヴァル」が起工されました。
[ロシア海軍の為のプロジェクト22800小型ロケット艦シクヴァルは起工された]

2016年12月24日、『ペラ』造船所「ブーリャ」が起工されました。
[ロシア海軍の為のプロジェクト22800小型ロケット艦ブーリャはサンクトペテルブルクで起工された]

そして2017年3月17日、フェオドシヤ造船工場にとって2隻目となる「オホーツク」が起工されました。
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これまでプロジェクト22800には気象名が付けられていましたが、今回はオホーツク海沿岸の町の名が付けられました。
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プロジェクト22800は、『ペラ』造船所並びにフェオドシヤ造船工場の他に、今後はタタールスタンゼレノドリスク造船所でも建造されます。
[タタールスタンのゼレノドリスク造船所はロシア海軍の為に小型ロケット艦カラクルト級を5隻建造する]

プロジェクト22800は2022年までに18隻の建造が計画されています。
[ロシア海軍の新世代小型ロケット艦プロジェクト22800は2022年までに18隻建造される]

ロシア海軍のタイフーン級戦略原潜アルハンゲリスクとセヴェルスターリの解体に関する決定は保留されている

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『インタファクス-軍事ニュース出張所(AVN)』より
2017年3月17日午前9時0分配信
【世界最大の水中ロケット艦「アクラ」型の解体に関する決定は(ロシア)国防省に責任が在る-統合造船業営団】
モスクワ、3月17日、インタファクス-AVN

『統合造船業営団』は、世界最大の水中ロケット艦「アクラ」型に関する全ての技術的課題を解決する用意がある。
金曜日、インタファクス-AVNは、3月19日に迎える潜水艦船員の日を前に、『統合造船業営団』副総裁(軍事造船)イーゴリ・ポノマリョフより伝えられた。

「原子力潜水艦プロジェクト941-アルハンゲリスクとセヴェルスターリの更なる使用に関する決定は、ロシア連邦国防省に責任が在ります」
彼は強調した。

彼によると「統合造船業営団の企業は、これらの艦に関する海軍の計画を実現する為の全ての技術的な可能性を有しております」

以前に建造された6隻のプロジェクト941「アクラ」ロケット艦の内、3隻は解体され、2隻は解体作業の開始を待っており、それは2017年に始まるかもしれない。
唯一現役に残されている重原子力戦略用途ロケット水中巡洋艦「ドミトリー・ドンスコイ」は、大陸間弾道ミサイル「ブラヴァー」の試験の為にプロジェクト941UMへ改造されたが故に、同様の関わり合いを免れた。

戦略ロケット艦プロジェクト941「アクラ」は、10基の個別誘導弾頭を搭載するRSM-52大陸間弾道ミサイル20基を弾薬として有していた。

「アクラ」は、これまでに建造された最大の潜水艦であり、その全長は172メートル、幅23.3メートル、吃水11.5メートル、それはギネスブックに記載されている。
鋼鉄軽量船体の内部は直径7.2メートルの2つの強化船体が有り、それぞれは8つの区画に分かれている。
その間には、3つの強化モジュールがある:艦首の6門の口径533mm魚雷発射管、艦尾と中央司令塔。
このような例は、潜水艦の非常に大きな幅と船体の配列から「カタマラン」と呼ばれている。

プロジェクト941は、海洋工学中央設計局『ルビーン』(サンクトペテルブルク)により開発された。



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ロシア・ソ連潜水艦総合情報サイト『ディープストーム』より
【プロジェクト941「アクラ」(NATOコード名「タイフーン」)】
プロジェクト941重原子力戦略用途水中巡洋艦(タイフーン級)は、1981年~1989年に6隻が就役しましたが、現役に留まっているのは1隻のみであり、既に3隻が解体されています。

ただ1隻の941原潜の現役艦「ドミートリー·ドンスコイ」は、2020年までは現役に留まる予定です。
[ロシア海軍最後のタイフーン級原潜ドミトリー・ドンスコイは2020年まで現役に留まり、潜水艦弾道ミサイル"ブラヴァー"改良型の試験を行なう]

あとの2隻~「アルハンゲリスク」「セヴェルスターリ」は既に退役しており、解体が予定されていました。

「アルハンゲリスク」の解体作業は2016年から始まる筈でした。
[ロシア海軍の戦略原潜タイフーン級は2隻が解体され、1隻は現役に留まる]
[ロシア海軍のタイフーン級戦略原潜アルハンゲリスクは2016年に弾道ミサイル発射筒が使用不能にされる]
[モスクワ郊外の愛国者公園にロシア海軍のタイフーン級戦略原潜アルハンゲリスクのセイルが展示される]

しかし2016年11月、ロシア造船業界の総元締である『統合造船業営団』は、「アルハンゲリスク」「セヴェルスターリ」の処分(解体)は、未だ正式には決定されていない事を明らかにしました。
[ロシア海軍のタイフーン級戦略原潜アルハンゲリスクとセヴェルスターリの解体は未だ決定されていない]

そして2017年3月後半になっても、この状況は全く変わっていないようです。

ロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは近代化改装により寿命を20年延長する

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『イズベスチヤ』より
2017年3月17日0時1分配信
【「クズネツォフ」は就役期間を延長する】

艦の修理と近代化に軍事船員は650億ルーブルを掛ける。

書類上では既に期限が切れている重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」の就役期間は、更に20年間延長される。
この為には、単に修理だけでは無く、最新の機器と兵装を装備する近代化が行なわれる。
予備的試算によれば、巡洋艦の修理には650億ルーブルが掛かる。

造船及び軍事船員の作業の枠組みにおいて、航空母艦には最新の電波電子機器と兵装の設置、更には、未だロシアで生産が始まっていない新たなユニットと集合体との交換が計画されている。
これらの開発の為、幾つかの試験-設計作業の新たな開始が計画されている。
専門家によると、就役期間の延長と近代化は、艦と、ロシア海軍の為の独自の打撃潜在力の保持を可能にする。

複数の海軍及び造船分野の対談者が『イズベスチヤ』へ話したように、現在、作業量に関しては合意が行なわれ、その費用に関しては未だ継続中である。
しかしながら、「クズネツォフ」の修理の予備的試算によれば、少なくとも650億ルーブルが掛かる。
例外として、この数値は増大の方向へ修正される事も有るだろう。
この計算では、既に様々な試験-設計作業の為の約300億ルーブルが算定されている。

「クズネツォフの修理の課題は特殊なものです」
対談者の1人は『イズベスチヤ』へ話した。
「普通、近代化で行なわれるのは艦の技術的準備状態の回復のみです。
ですがクズネツォフの場合は、新たな機器、ユニット、集合体が設置され、指定された艦の就役期間は少なくとも20年間延長されます」


航空母艦「クズネツォフ」は、1991年1月、公式に北方艦隊へ加わった。
『イズベスチヤ』のデータによると、艦の身分証明書に記載されている指定就役期間は、既に期限が切れている。
昨年、同艦はシリア沖での戦闘勤務への出発を前に、特別委員会により討議された。
その結果、作業時期は延期された。

以前、連邦国家単一企業『クリロフ国立研究センター』総取締役の顧問ワレリー・ポロヴィンキン『イズベスチヤ』へ話したように、航空母艦は、艦の主要動力装置と駆動スクリュー群:移動を保障するボイラー、蒸気配管、推進軸の回復が計画されている。
そして、飛行甲板と、艦上戦闘機MiG-29KSu-33の着艦を保障する航空拘束装置の近代化の問題が解決される。

海軍造船管理部長ウラジーミル・トリャピチニコフ少将は、以前、巡洋艦は兵器システムの近代化の際に、その戦闘能力は3倍の増加が計画されていると述べた。
この方向性における最初の一歩は既に行なわれている-戦闘機MiG-29K/KUBで構成される新たな航空団が作成された。

同時に、「防衛」副首相ドミトリー・ロゴージンは、修理中に艦の主要打撃複合体-超音速有翼ミサイル「グラニート」の回復作業が行なわれるかもしれないと主張した。
おそらく、それは、概ねは、より現代的な兵器システムと交換される事になるだろう。

元海軍副総司令官イーゴリ・カサトノフ提督は、アメリカ海軍航空母艦の就役期間は少なくとも50年であると『イズベスチヤ』へ話した。
航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」は1991年に海軍へ加入し、未だリソースを有している。
北方艦隊艦船グループの一員としてのシリア沖への航海により、巡洋艦の高い戦闘ポテンシャルが確認された。

「クズネツォフは、国家指導部から与えられた任務を見事にやり遂げました」
提督は話した。
「艦の乗組員、艦上航空隊の飛行士は、初めて母国の沿岸を遠く離れた場所での航空巡洋艦の使用に関する現実の能力を示しました。
この経験は貴重であると国家の指導者は評価しています。
おそらくは、それ故に、将来も同様の任務を遂行する為、艦の戦闘準備状態の回復が決定されたのでしょう。
艦は修理後、少なくとも2045年まで任務を遂行できるようになるでしょう」


巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」は定期的に遠距離航海と海軍演習へ参加している。
1996年~1998年、2001年~2004年、2008年に同艦は長期修理に在った。
2015年5月14日から8月20日まで、ムルマンスク州ロスリャコヴォ村艦船修理工場浮きドックで同艦は艦底の清掃と塗装、戦闘部門の集合体と機器の電子機構の修理を行なった。
2015年秋から2016年夏には、シリア沖での戦闘勤務への出発を前にして、ムルマンスク艦船修理工場で主ボイラー、タービン、ディーゼル発電機を修復し、飛行甲板の被覆を回復した。



ロシア北方艦隊重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」は、2016年10月15日から2017年2月8日まで遠距離航海を行ない、地中海東部(シリア沖)まで遠征しました。
[空母アドミラル・クズネツォフ第6次地中海遠征(2016年10月-2017年2月)]

2016年11月15日には初めてシリアへの空爆作戦へ参加し、イドリブ県『アル=ヌスラ戦線』の施設を爆撃しました。


以後、2017年1月初頭までシリア領内のテロ組織(『イスラム国』『アル=ヌスラ戦線』)への空爆作戦へ参加しました。

無論、「アドミラル・クズネツォフ」にとっては、1991年1月20日の就役以来初の実戦参加となりました。

「アドミラル・クズネツォフ」航空隊は、2016年11月8日から2017年1月6日までの約2ヶ月間に、420回の戦闘飛行(内117回は夜間)と、750回の捜索救助、航空輸送支援の為の飛行を行ない、シリア領内テロ組織の施設1252を破壊しました。


[重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフ近代化改装]

シリア沖から戻ってきた「アドミラル・クズネツォフ」は、2017年に近代化改装を開始する予定です。
[ロシア海軍唯一の空母アドミラル・クズネツォフの近代化改装は2017年初頭から始まる]
[ロシア海軍唯一の空母アドミラル・クズネツォフは2017年から近代化改装を開始する]

「アドミラル・クズネツォフ」の近代化改装を担当するのは、セヴェロドヴィンスク艦船修理センター『ズヴェズドーチカ』と、そのムルマンスク支所である『第35艦船修理工場』になるようです。
[ムルマンスクの第35艦船修理工場はロシア海軍空母アドミラル・クズネツォフ近代化改装の為にドックを拡張する]
[ロシア海軍唯一の空母(重航空巡洋艦)アドミラル・クズネツォフの近代化改装はムルマンスクで始まり、後にセヴェロドヴィンスクへ移される]
[セヴェロドヴィンスク艦船修理センター『ズヴェズドーチカ』はロシア海軍唯一の空母アドミラル・クズネツォフの近代化改装を行なう用意がある]

艦船修理センター『ズヴェズドーチカ』
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『第35艦船修理工場』
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近代化改装の内容については、現時点においては未だ正式には決定されてないようですが、兵装、電子機器、通信機器、航空艤装、戦闘情報管理システムなどは新型に変更される事になるでしょう。
[ロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは近代化改装により兵装を変更する]
[ロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは近代化改装により新たな通信システムを受け取る]
[ロシア海軍唯一の空母アドミラル・クズネツォフは航空隊と戦闘情報管理ステムを近代化する]

「アドミラル・クズネツォフ」の近代化改装は、2017年5月末~7月頃までに開始される可能性が高いようです。
[ロシア海軍の正規空母アドミラル・クズネツォフの近代化改装は2017年7月までに始まる]
[ロシア海軍の正規空母アドミラル・クズネツォフの近代化改装は2017年5月末から始まるかもしれない]


そして今回の記事によると、「アドミラル・クズネツォフ」は近代化改装により寿命を20年間延長するとの事です。

「アドミラル・クズネツォフ」の近代化改装のための費用は、650億ルーブルに達するようです。
ただし、この金額には新型の各種機器の開発費用300億ルーブルも含まれており、純粋な工事費用は350億ルーブルになりますが。

因みに、重原子力ロケット巡洋艦「アドミラル・ナヒーモフ」の大規模な近代化改装の総費用が約500億ルーブルです。
[近代化改装中のロシア海軍の重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフは2017年に大型機器の設置を開始する]

更に今回、ロシア連邦副首相(ロシア防衛産業統括)ドミトリー・ロゴージン氏は、「アドミラル・クズネツォフ」の近代化改装において主要打撃複合体(グラニート)は回復されるかもしれないと発言しました。
[有翼ミサイル複合体グラニートは軍備採用30周年を迎えた]
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この場合は、「グラニート」を新型のミサイル発射機~おそらくは「オーニクス」/「カリブル」両用発射機3S-14UKSKへ換装するという事のようです。
[ロシア海軍の超音速対艦ミサイル"オーニクス"は近代化される]
[巡航ミサイル「カリブル」対地攻撃型は2500kmの最大射程を有する]


これまで「アドミラル・クズネツォフ」の近代化改装において、対空兵装(高射複合体)を新たなものに換装するという話は出ていましたが、打撃有翼ミサイルに関する情報が出たのは初めてです。

ロシア海軍太平洋艦隊の為の最新鋭コルベット"ソヴェルシェーンヌイ"は100mm砲の射撃試験を行なった


『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2017年3月16日7時12分配信
【太平洋艦隊の最新コルベット「ソヴェルシェーンヌイ」は初めて砲射撃を実施した】

本日、太平洋艦隊の為にアムール造船工場で建造された最新のプロジェクト20380コルベット「ソヴェルシェーンヌイ」は、海洋射爆場において砲射撃を成功裏に実施した。

特に、工場航行試験の枠組みにおいて100mm砲装置の動作が点検された。
乗組員によると、射撃は成功裏に実施され、全てのシステムと(砲)装置自身の機能は正常モードである。

近い内に、乗組員には、艦の全ての種類の兵装からの射撃の実行と対空防衛演習の実施が控えている。
また、「ソヴェルシェーンヌイ」甲板へのヘリコプターKa-27の着艦を含め、艦隊の海軍航空隊コルベット上空の飛行が計画されている。

工場航行試験の実施中、艦の乗組員は業界の代表者と共に、既にコルベットのシステム及びメカニズムの海上での動作状態を点検した。
更に、艦の速力、機動性、振動性の試験が実施された。

工場航行試験は、あらゆる艦の建造プロセスを完了する為の義務的な段階の1つであり、承認された仕様書、図面、技術的説明書と操作指示書に沿って、そのシステム及びメカニズムを点検する目的で実施される。

[参照]
「ソヴェルシェーンヌイ」
は、プロジェクト20380コルベットシリーズの4隻目である。
それは、中央海洋設計局『アルマーズ』により開発された。
艦は近海ゾーンで活動し、敵の水上艦及び潜水艦との戦闘、更には、海洋揚陸部隊への砲撃支援を行なう為に意図されている。

艦の建造には「ステルス」技術が用いられている。
同プロジェクトには、21の特許が導入され、14のコンピュータ登録プログラム証明が交付された。
艦の物理的フィールドを削減する為、最新の成果が使用されている。
特に、艦のレーダー視認性をかなり減らす為に、上部構造物には電波を吸収する特性を持つ多層ガラス強化プラスチックが材料として使用されており、更には、船体上部構造物の建造方式も(レーダー視認性削減に)寄与している。



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[新世代コルベット「ステレグーシチー」型]
[ステレグーシチー型コルベット(旧ブログ)]

ロシア太平洋艦隊向けのプロジェクト20380コルベット「ソヴェルシェーンヌイ」は、2006年6月30日にコムソモリスク・ナ・アムーレアムール造船工場で起工され、2012年10月にはサンクトペテルブルクで製造された上部構造物が海路でコムソモリスク・ナ・アムーレまで運ばれました。
[新型コルベット「ソヴェルシェンヌイ」の上部構造物はコムソモリスク-ナ-アムーレに到着した]

しかし、「ソヴェルシェーンヌイ」の建造工事は大幅に遅延しました。
[ロシア太平洋艦隊の為の2隻の新型コルベットの建造は価格を巡る問題により遅延する]
[ロシア太平洋艦隊の為の新型コルベットの建造は遅延する]

その主な原因は、コルベットの建造価格に関するロシア国防省アムール造船工場の対立に有ったのですが、2014年4月、国防省造船所側の要求を受け入れ、建造費用の増額に同意しました。
[ロシア太平洋艦隊向けの新型コルベットの建造費用は130億ルーブルに増額された]

その後、コルベット「ソヴェルシェーンヌイ」の建造工事は進み、2015年1月~3月には「ソヴェルシェーンヌイ」乗組員がバルト艦隊プロジェクト20380コルベット「ソーブラジテルヌイ」で実地訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊向けの新型コルベット"ソヴェルシェーンヌイ"乗組員はバルト海での訓練を開始した]
[ロシア海軍太平洋艦隊向けの新型コルベット「ソヴェルシェーンヌイ」乗組員はバルト海での研修を終えた]

2015年5月22日に進水式典が開催されました。


[ロシア海軍太平洋艦隊の為の最新コルベット"ソヴェルシェーンヌイ"は進水した]

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進水した「ソヴェルシェーンヌイ」は、2015年7月末にコムソモリスク・ナ・アムーレから沿海地方ボリショイ・カーメニへ回航されました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の最新コルベット"ソヴェルシェーンヌイ"は2015年7月下旬に沿海地方へ回航される]
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ボリショイ・カーメニへ回航後、艤装工事が進められました。
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2016年11月初頭から消磁作業が始まりました。
舷側番号は「333」となりました。
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2017年1月初頭から係留試験が行われました。

2017年1月30日、「ソヴェルシェーンヌイ」は、工場航行試験を行なう為、初めて出航しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の最新鋭コルベット"ソヴェルシェーンヌイ"は洋上試験を開始した]

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その後、日本海で各種試験が行なわれていましたが、3月16日に初めてA-190-01「ウニヴェルサール」100mm単装砲の射撃試験が行なわれました。

今後は他の兵装の試験も実施され、更にはヘリコプターの発着試験も行なわれます。


工場航行試験が終わった後に国家受領試験が行われ、これが完了すればロシア海軍への引き渡し準備が整います。

現在の所、「ソヴェルシェーンヌイ」は、2017年前半にロシア海軍へ引き渡され、太平洋艦隊へ編入される予定です。
おそらくは、早くても2017年6月下旬でしょう。
[新型コルベット"ソヴェルシェーンヌイ"は2017年前半にロシア海軍太平洋艦隊へ引き渡される]


ロシア海軍新世代コルベット「ステレグーシチー」シリーズ(プロジェクト20380/20385)は、現在までに計12隻が起工され(20380が10隻、20385が2隻)、このうち4隻がロシア海軍へ引き渡されています。

20380/20385は、サンクトペテルブルク北方造船所(セーヴェルナヤ・ヴェルフィ)コムソモリスク・ナ・アムーレアムール造船工場で建造されています。

[「北方造船所」建造艦]
「ステレグーシチー」Стерегущий(プロジェクト20380、建造番号1001)
2001年12月21日起工/2006年5月16日進水/2007年11月14日納入/2008年2月27日就役(艦番号550)
バルト艦隊に配備

「ソーブラジテルヌイ」Сообразительный(プロジェクト20380、建造番号1002)
2003年5月20日起工/2010年3月31日進水/2011年10月14日納入・就役(艦番号531)
バルト艦隊に配備

「ボイキー」Бойкий(プロジェクト20380、建造番号1003)
2005年5月27日起工/2011年4月15日進水/2013年5月16日納入・就役(艦番号532)
バルト艦隊に配備

「ストイーキー」Стойкий(プロジェクト20380、建造番号1004)
2006年11月10日起工/2012年5月30日進水/2014年7月18日納入/2014年7月27日就役(艦番号545)
バルト艦隊に配備

「グレミャーシチー」Гремящий(プロジェクト20385、建造番号1005)
2012年2月1日起工/2017年5月進水予定/2018年就役予定

「プロヴォールヌイ」Проворный(プロジェクト20385、建造番号1006)
2013年7月25日起工/2019年就役予定

「リェチーヴイ」Ретивый(プロジェクト20380、建造番号1007)
2015年2月20日起工/2018年就役予定

「ストローギー」Строгий(プロジェクト20380、建造番号1008)
2015年2月20日起工/2018年就役予定

[「アムール造船工場」建造艦]
「ソヴェルシェーンヌイ」Совершенный(プロジェクト20380、建造番号2101)
2006年6月30日起工/2015年5月22日進水/2017年前半就役予定
太平洋艦隊に配備予定

「グロームキー」Громкий(プロジェクト20380、建造番号2102)
2012年4月20日起工/2018年就役予定
太平洋艦隊に配備予定

「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」Герой Российской Федерации Алдар Цыденжапов(プロジェクト20380、建造番号2103)
2015年7月22日起工/2019年就役予定
太平洋艦隊に配備予定

「リェーズキー」Резкий(プロジェクト20380、建造番号2104)
2016年7月1日起工/2020年就役予定
太平洋艦隊に配備予定



プロジェクト20380/20385に続き、更なる改良発展型であるプロジェクト20386の建造も始まっており、1番艦「ジェルズキ―」は2016年10月28日に起工されました。
[プロジェクト20386コルベット(ジェルズキ―型)]

ロシア海軍の正規空母アドミラル・クズネツォフの近代化改装は2017年5月末から始まるかもしれない

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『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2017年3月15日9時43分配信
【情報筋:「アドミラル・クズネツォフ」の高度な近代化は(2017年)5月末に開始される】

重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」の近代化は、ムルマンスク州の艦船修理工場の1つで(2017年)5月末に開始される。
3月15日・水曜日、『RNS』は、造船分野及び海軍の情報提供者より伝えられた。


対談者は、高度な近代化と再建修理プランは、約2年間に渡って続く事を指摘した。
大規模発注は、第35艦船修理工場或いは第82艦船修理工場(両方ともムルマンスクに在る)が受ける事になる。

次に、海軍の情報提供者は、2年間の近代化改装中に、艦の動力装置の大規模な修理、更には艦上航空隊の更新が意図されていると『RNS』へ伝えた。
航空群の基礎は、艦上戦闘機MiG-29K海上版打撃ヘリコプターK-52K「カトラン」から成る。

これらの機体の試験用見本は、最近のシリア沖への航海中に試験が行われた。

「アドミラル・クズネツォフ」航空団の完全な交代の為には、追加の機器と飛行支援システムの設置が必要となる。

また、巡洋艦は、高射ミサイル-砲複合体「パーンツィリ-S1」艦載ヴァージョンを含む新たな対空・対ミサイルシステムを得るかもしれない。

一方、『インタファクス』は3月15日・水曜日に、「アドミラル・クズネツォフ」の修理開始は2018年に延期されるかもしれないと情報筋より伝えられた。

「アドミラル・クズネツォフ」プロジェクト11435重航空巡洋艦であり、このタイプの艦としてはロシアで唯一である。
今日において、その航空団の構成には、戦闘機Su-33MiG-29K、更にはヘリコプターKa-52、Ka-29、Ka-27が加わっている。



ロシア北方艦隊重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」は、2016年10月15日から2017年2月8日まで遠距離航海を行ない、地中海東部(シリア沖)まで遠征しました。
[空母アドミラル・クズネツォフ第6次地中海遠征(2016年10月-2017年2月)]

2016年11月15日には初めてシリアへの空爆作戦へ参加し、イドリブ県『アル=ヌスラ戦線』の施設を爆撃しました。


以後、2017年1月初頭までシリア領内のテロ組織(『イスラム国』『アル=ヌスラ戦線』)への空爆作戦へ参加しました。

無論、「アドミラル・クズネツォフ」にとっては、1991年1月20日の就役以来初の実戦参加となりました。

「アドミラル・クズネツォフ」航空隊は、2016年11月8日から2017年1月6日までの約2ヶ月間に、420回の戦闘飛行(内117回は夜間)と、750回の捜索救助、航空輸送支援の為の飛行を行ない、シリア領内テロ組織の施設1252を破壊しました。


[重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフ近代化改装]

シリア沖から戻ってきた「アドミラル・クズネツォフ」は、2017年に近代化改装を開始する予定です。
[ロシア海軍唯一の空母アドミラル・クズネツォフの近代化改装は2017年初頭から始まる]
[ロシア海軍唯一の空母アドミラル・クズネツォフは2017年から近代化改装を開始する]

「アドミラル・クズネツォフ」の近代化改装を担当するのは、セヴェロドヴィンスク艦船修理センター『ズヴェズドーチカ』と、そのムルマンスク支所である『第35艦船修理工場』になるようです。
[ムルマンスクの第35艦船修理工場はロシア海軍空母アドミラル・クズネツォフ近代化改装の為にドックを拡張する]
[ロシア海軍唯一の空母(重航空巡洋艦)アドミラル・クズネツォフの近代化改装はムルマンスクで始まり、後にセヴェロドヴィンスクへ移される]
[セヴェロドヴィンスク艦船修理センター『ズヴェズドーチカ』はロシア海軍唯一の空母アドミラル・クズネツォフの近代化改装を行なう用意がある]

艦船修理センター『ズヴェズドーチカ』
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『第35艦船修理工場』
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近代化改装の内容については、現時点においては未だ正式には決定されてないようですが、兵装、電子機器、通信機器、航空艤装、戦闘情報管理システムなどは新型に変更される事になるでしょう。
[ロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは近代化改装により兵装を変更する]
[ロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは近代化改装により新たな通信システムを受け取る]
[ロシア海軍唯一の空母アドミラル・クズネツォフは航空隊と戦闘情報管理ステムを近代化する]


そして今回、「アドミラル・クズネツォフ」の近代化改装は、2017年5月末に開始されるという情報が出てきました。
(ただし、公式筋からの情報ではありませんが・・・)
『RNS』の元記事。
2017年3月15日8時0分配信
【航空母艦「アドミラル・クズネツォフ」の長期修理が始まる】

「アドミラル・クズネツォフ」の近代化改装には、以前から何度も名前が出ているムルマンスク第35艦船修理工場の他に、その近郊のロスリャコヴォに在る第82艦船修理工場も関わる事になるようです。
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第82艦船修理工場は、その大型浮きドックで何度も「アドミラル・クズネツォフ」の修理を行なったことがあります。
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以前の情報では、「アドミラル・クズネツォフ」蒸気タービン機関の8基のボイラー(KVG-4)の内、4基は修理され、4基は交換されるとの事でしたが、今回は、動力装置(蒸気タービンエンジンTV-12-4)の大規模修理を行なうとだけ述べられています。
[ロシア海軍の正規空母アドミラル・クズネツォフの近代化改装は2017年7月までに始まる]

「アドミラル・クズネツォフ」は、2008年にも7ヶ月間掛けて修理が行なわれていますが、この時に蒸気タービンエンジンを「更新」(リビルド)し、ボイラーを修復しています。
[空母アドミラル・クズネツォフの近代化は先延ばしされている]
それから約10年が経過しているので、また蒸気タービンエンジンをリビルドするという事でしょう。

「艦上航空隊の更新」というのは、今後、「アドミラル・クズネツォフ」主力艦上戦闘機Su-33からMiG-29Kへ移行するという事でしょう。

この他、ロシア海軍新型高射複合体(ハイブリッドCIWS)「パーンツィリ-M」(「パーンツィリ-S1」艦載ヴァージョン)が現用の「コールチク」に代わって搭載されるようです。
[ロシア海軍の新型高射複合体パーンツィリ-Mは2017年末までに制式採用される]

「アドミラル・クズネツォフ」への「パーンツィリ-M」の搭載については、2010年4月に同艦の近代化改装の情報が初めて出てきた時にも触れられていましたが、今回、7年ぶりに再登場しました。
[空母アドミラル・クズネツォフ近代化計画]

また、「高射ミサイル-砲複合体パーンツィリ-S1艦載ヴァージョンを含む新たな対空・対ミサイルシステムを得る」との事ですから(この場合の「対ミサイル」とは対艦ミサイル迎撃用という意味)、現行の高射ミサイル(個艦防空用ミサイル)「キンジャール」に代わり「M-トール」が搭載されるかもしれません。
[ロシア海軍の為の高射ミサイル"M-トール"は2018-2019年に登場する]


ただ、記事中でも触れられていますが、「アドミラル・クズネツォフ」の近代化改装の開始は2018年になるかもしれないという話も出ています。

2017年に3隻の潜水艦が修理を終えてロシア海軍へ復帰する

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア連邦国防省情報・マスコミュニケーション部発表
2017年3月14日0時21分配信
【原子力潜水艦「トゥーラ」、「オリョール」とディーゼルエレクトリック潜水艦「ドミトロフ」は修理後にロシア海軍の戦闘編制へ復帰する」】

プロジェクト667BDRM戦略用途ロケット水中巡洋艦「トゥーラ」、プロジェクト949A多目的原子力潜水艦「オリョール」、プロジェクト877ディーゼルエレクトリック潜水艦「ドミトロフ」は、修理と技術的準備状態の回復の後、2017年に海軍の潜水部隊へ復帰する。

海軍技術管理部長イーゴリ・ズヴァリチ少将によると、プロジェクト667BDRM戦略用途ロケット水中巡洋艦「トゥーラ」は2017年末に潜水部隊へ復帰する。
今年2月、この潜水艦艦船修理センター『ズヴェズドーチカ』の船台を出渠し、現在も修理作業は続けられており、2017年第4クオーター(10-12月)に完了する。
その次には原子力潜水艦「ブリャンスク」が修理される。
これらの作業は、既存のプロジェクトの潜水艦の維持、つまり、第4世代潜水艦の建造と共に、海軍の潜水部隊の戦略的構成要素を適切な水準で用意する事を可能にする。

現在、『ズヴェズドーチカ』社で修理の最終段階に在るプロジェクト949A多目的原子力潜水艦「オリョール」と、クロンシュタット海洋工場で修理が行なわれているプロジェクト877ディーゼルエレクトリック潜水艦「ドミトロフ」は、2017年の前半に潜水部隊へ復帰する。



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北方艦隊所属のプロジェクト667BDRM(デルタIV級)原子力戦略用途水中巡洋艦「トゥーラ」は、2014年末からセヴェロドヴィンスク艦船修理工場『ズヴェズドーチカ』で寿命延長近代化改装が行なわれています。
2017年2月27日には船台から出渠しました。
「トゥーラ」は2017年末までに復帰する予定です。
[近代化改装中の原子力戦略用途水中巡洋艦トゥーラは2017年末までにロシア海軍北方艦隊へ復帰する]


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北方艦隊所属のプロジェクト949A(オスカーII)原子力水中巡洋艦「オリョール」は、2014年4月からセヴェロドヴィンスク艦船修理工場『ズヴェズドーチカ』で寿命延長近代化改装が行なわれています。
2015年4月には火災事故を起こしましたが、2016年10月3日に再び進水しました。
[火災事故に遭ったロシア海軍北方艦隊の原子力水中巡洋艦オリョールは再進水した]
「オリョール」は2017年前半に復帰する予定です。


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バルト艦隊所属のプロジェクト877EKM(キロ級)ディーゼルエレクトリック潜水艦「ドミトロフ」は、2014年から『クロンシュタット海洋工場』でオーバーホールが行なわれています。
「ドミトロフ」も2017年前半に復帰する予定です。

ロシア海軍の新世代原子力水中巡洋艦カザンは2017年3月30日に進水する

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『タス通信』より
2017年3月14日8時3分配信
【情報筋:第2のプロジェクト「ヤーセン」原子力潜水艦は(2017年)3月30日に進水する】
モスクワ、3月14日/タス通信

「ヤーセン」型潜水艦シリーズの2隻目である多目的原子力潜水艦「カザン」は、3月30日にセヴェロドヴィンスクで進水する。
防衛産業企業体の情報提供者は『タス通信』へ話した。

「カザンの船台からの出渠と進水は、3月30日に計画されています」
彼は、この件についての質問に答え、こう話した。
「カザン」は、2009年からセヴェロドヴィンスク『セヴマシュ』で建造されている。
潜水艦は、プロジェクト「ヤーセン」としては2隻目であり、改善されたプロジェクト885Mとしては最初の潜水艦となる。
以前、潜水艦を建造している『セヴマシュ』は、「カザン」は2018年にロシア海軍へ引き渡されると『タス通信』へ伝えた。

第4世代多目的原子力潜水艦「ヤーセン」は、サンクトペテルブルク海洋機械製造局『マラヒート』により設計された。
プロジェクト885水中巡洋艦シリーズの1隻目「セヴェロドヴィンスク」は、2014年6月17日にロシア連邦海軍へ引き渡され、2016年春まで試験運用を行なっていた。

多目的原子力潜水艦「カザン」、「ノヴォシビルスク」、「クラスノヤルスク」、「アルハンゲリスク」、「ペルミ」は、改善されたプロジェクト「ヤーセン-M」の下で建造されている。
合計で、このプロジェクトの潜水艦7隻の建造が計画されている。



[新世代多用途原潜ヤーセン級(旧ブログ)]
[新世代多用途原潜ヤーセン級]

プロジェクト885「ヤーセン」原子力水中巡洋艦の2番艦(改型のプロジェクト885M「ヤーセン-M」としては1番艦)「カザン」は、2009年7月24日にセヴェロドヴィンスク造船所「セヴマシュ」で起工されました。
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[改セヴェロドヴィンスク型原潜「カザン」起工]
[改セヴェロドヴィンスク型原潜カザンは新型機器のみを装備した初の第4世代原潜となる]
[改ヤーセン級多用途原潜カザンの操舵装置の製造が始まった]

「カザン」北方艦隊への配備が予定されており、既に乗組員も編成されています。
[ロシア海軍北方艦隊潜水部隊は新世代戦略原潜クニャージ・ウラジーミルと多用途原潜カザンの乗組員を編成した]

そして、起工から約8年が経過した2017年3月30日にようやく進水する事になりました。

「カザン」は2018年にロシア海軍への引き渡しが予定されています。
[新世代多用途原潜カザンと戦略原潜クニャージ・ウラジーミルは2018年にロシア海軍へ引き渡される]

「ヤーセン」級シリーズ(原型1隻、改型6隻)は、2023年までに7隻がロシア海軍へ引き渡される予定です。
[ロシア海軍第4世代多用途原潜ヤーセン級は2023年までに計7隻が就役する]

ロシア海軍の為の最新深海誘導魚雷フトリャルの試験は2017年末までに完了する

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2017年3月10日10時48分配信
【情報筋は(ロシア)海軍の為の最新魚雷「フトリャル」の試験について話した】
モスクワ、3月10日-ロシア通信社ノーボスチ

ロシア最新の深海誘導魚雷「フトリャル」(「フィジーク-2」)の試験は2017年の完了が計画されている。
それは、来年(2018年)に軍備採用されなければならない。
『ロシア通信社ノーボスチ』防衛産業企業体の情報提供者より伝えられた。

現在、ロシア海軍(水上)艦潜水艦の兵装として、魚雷「フィジーク-1」が在る。

「最新魚雷フトリャル~改良されたフィジーク~の試験は、現在、成功裏に行なわれています」
対談者は話した。

彼は、「フトリャル」は誘導システム、遠隔操作システムが改善され、目標攻撃距離が増加している事を指摘した。、

公開情報によると、魚雷「フトリャル」の速力は60ノット以上(時速約111キロメートル)、射程距離は60キロメートル以上、最大射撃深度は500メートルである。



2015年4月、ロシア海軍は、新たな汎用魚雷(対潜/対水上両用)・UGST(汎用深海誘導魚雷)「フィジーク」を制式採用しました。
[新型誘導魚雷フィジークはロシア海軍へ制式採用された]

「フィジーク」は、ロシア海軍最新鋭原潜「セヴェロドヴィンスク」などに搭載されています。
[ロシア海軍北方艦隊はバレンツ海で対潜戦闘訓練を行なった]

その後、「フィジーク」の更なる改良型である「フトリャル」の開発が進められており、現在、国家受領試験が行なわれています。
Футляр「ケース」を意味します。

当初、「フトリャル」は2016年末までに試験を完了し、2017年から量産を開始する予定でした。
[ロシア海軍の為の新型魚雷フトリャルは2017年から量産を開始する]

しかし、今回の記事で触れられているように、試験完了は2017年末までに延期されました。
試験完了後、2018年に制式採用され、量産が始まる事になるようです。


「フトリャル」は、ロシア海軍第4世代原潜戦略原潜「ボレイ」級多用途原潜「ヤーセン」級に搭載されることになります。

ロシア海軍空母アドミラル・クズネツォフの艦上戦闘機事故(2016年11月13日/12月5日)・続報


『ロシア通信社ノーボスチ』より
2017年3月10日10時25分配信
【情報筋は「アドミラル・クズネツォフ」の2機の航空機の事故の原因について語った】
モスクワ、3月10日-ロシア通信社ノーボスチ

2016年のシリアへの航海中の航空母艦「アドミラル・クズネツォフ」艦上戦闘機MiG-29KSu-33の事故の原因は、航空拘束装置ケーブルの切断に在り、航空機は何ら非難される事は無い。
『ロシア通信社ノーボスチ』は金曜日に防衛産業企業体の情報提供者より伝えられた。

「MiG-29Kの喪失の場合は、航空機が甲板へ極限の角度で着艦した結果、ケーブルが引きちぎられた事によるものでした。
これに対しSu-33の着艦は正常に行なわれており、このケースでは、ケーブルが低品質だったと予め申し上げる事が出来ます。
ですが、双方のケースにおいて、航空機に対しては、如何なる非難も出来ません」

対談者は話した。

他の防衛産業企業体の情報提供者は、航空機の事故で悪いのは航空拘束装置ケーブルであるという意見には同意しなかった。
「事件の全ての状況の調査は継続中であり、専門家は、この見解を未だ認めておりません」
対談者は話した。
本当の原因は、陸上で航空拘束装置ケーブルを詳細に調査した後でのみ確立する事が出来ると彼は指摘した。

航空拘束装置は、航空機航空艦へ着艦する為の特殊装置である。
これは、ケーブル制動機構のシステムから構成されている。
着艦の際に戦闘機ケーブルへ特殊なフックを引っ掛ける。
強力な油圧制動により、航空機の滑走距離は(飛行)甲板の長さまで短縮される。

「アドミラル・クズネツォフ」に設置されている航空拘束発着艦複合体「スヴェトラーナ-2」は、サンクトペテルブルクプロレタリア工場で製造されている。



[空母アドミラル・クズネツォフ第6次地中海遠征(2016年10月-2017年2月)]
北方艦隊重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」を中核とする航空打撃艦グループは、2016年10月15日に地中海東部(シリア沖)へ向けて出航し、2017年2月8日に帰港しました。

2016年11月15日には初めてシリアへの空爆作戦へ参加し、イドリブ県『アル=ヌスラ戦線』の施設を爆撃しました。


以後、2017年1月初頭までシリア領内のテロ組織(『イスラム国』『アル=ヌスラ戦線』)への空爆作戦へ参加しました。

無論、「アドミラル・クズネツォフ」にとっては、1991年1月20日の就役以来初の実戦参加となりました。

「アドミラル・クズネツォフ」航空隊は、2016年11月8日から2017年1月6日までの約2ヶ月間に、420回の戦闘飛行(内117回は夜間)と、750回の捜索救助、航空輸送支援の為の飛行を行ない、シリア領内テロ組織の施設1252を破壊しました。


今回の記事で取り上げられているように、「アドミラル・クズネツォフ」艦上戦闘機2機は、シリア沖での作戦中、事故により失われています。

2016年11月13日には、艦上戦闘機MiG-29Kが墜落しました。
パイロットは脱出に成功しました。
[地中海東部のロシア海軍空母アドミラル・クズネツォフで艦上戦闘機MiG-29Kの墜落事故が発生した]
[ロシア海軍空母アドミラル・クズネツォフの艦上戦闘機MiG-29KRの墜落事故(2016年11月13日)・続報]

2016年12月5日、艦上戦闘機Su-33「アドミラル・クズネツォフ」へ着艦した際、着艦拘束装置のケーブルを切ってしまった為に停止できず、海中に落ちました。
パイロットは脱出に成功しました。
[ロシア海軍の艦上戦闘機Su-33は地中海東部(シリア沖)で空母への着艦に失敗して海中へ落ちた]
[ロシア海軍空母アドミラル・クズネツォフの艦上戦闘機Su-33の海中落下事故(2016年12月5日)・続報]

事故の原因については様々な憶測が流れていますが、今回の記事に登場する「防衛産業企業体の(匿名希望の)情報提供者」の1人は、着艦拘束装置ケーブルに問題が有ったと見ています。
「ケーブルが低品質だった」と言うのは、要するに、切れたケーブルは製造不良だったという事でしょう。

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「アドミラル・クズネツォフ」着艦拘束装置「スヴェトラーナ-2」は、サンクトペテルブルクプロレタリア工場で製造されたものです。
【公開株式会社「プロレタリア工場」公式サイト】

プロレタリア工場は、ロシア海軍向け以外に、インド海軍向けにも着艦拘束装置を製造しています。
[ロシアは着艦拘束装置の製造を再開した]


これに対し、もう1人の「防衛産業企業体の(匿名希望の)情報提供者」は、ケーブルに問題が有ったという見方には否定的です。
要するに、現時点でケーブルに問題が有ったと決めつけるのは早計であると言う事です。


事故原因については、『コメルサント』紙が、パイロットの操作ミス(着艦拘束装置ケーブルの真ん中付近では無く、そこから外れた位置に着艦フックを引っ掛けた為に多大な負荷が掛かって切れた)と報じましたが、即座にロシア国防省広報部から名指しで否定されています。

ロシア海軍北方艦隊艦船支隊はタンザニアのダルエスサラーム港を訪れた

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2017年3月11日11時0分配信
【大型対潜艦「セヴェロモルスク」は初めてタンザニアのダルエスサラーム港を訪問した】

大型対潜艦「セヴェロモルスク」、救助曳船「アルタイ」、中型海洋給油船「ドゥブナ」で構成される北方艦隊艦船支隊は、タンザニア共和国ダルエスサラーム港への業務寄港を行なった。
北方艦隊の現代史において、これは戦闘艦タンザニアへの初めての訪問である。

3日間に渡り、ロシア人船員は、アフリカ国家の主要港の観光名所を見学し、その文化や国家の伝統についての知識を得た。
ダルエスサラーム港への停泊中にロシア大使館員の家族が艦船を訪れ、大型対潜艦「セヴェロモルスク」の司令部要員及び乗組員と会い、軍事船員及び民間船員の勤務条件に関する知識を得た。

北方艦隊艦船支隊は、3月10日夕方にタンザニア領海から出た。
現在、艦船は遠距離航海計画に沿って、インド洋南西部で指示された任務の遂行を継続する。

[参照]
大型対潜艦「セヴェロモルスク」
支援船の航海は、2016年10月15日から続いている。
3ヶ月の間に、大型対潜艦の乗組員は、地中海への移動航路上と、シリア沖での軍事作戦実施中の重航空巡洋艦「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・クズネツォフ」率いる北方艦隊航空艦グループの戦闘安定性を確保した。

インド洋での長期航海任務を北方艦隊将兵は(2017年)1月中旬から遂行している。
2月9日から15日まで、艦は、アラビア海及び沿岸のパキスタン海軍基地で実施された国際海軍演習『AMAN-2017』へ参加した。
航海中にロシア人船員は、セーシェル諸島の首都ヴィクトリア港を含め、複数の地中海、アジア、アフリカの国の港を訪問した。



[大型対潜艦「セヴェロモルスク」インド洋遠征(2016年10月-)]

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北方艦隊大型対潜艦「セヴェロモルスク」(1988年1月24日就役)は、2016年春から夏に掛けてムルマンスク第35艦船修理工場のドックへ入渠し、オーバーホールとソナーのアップグレードが行なわれました。
[ロシア海軍は対潜艦のソナーのオーバーホールを実施する]

2016年10月15日、大型対潜艦「セヴェロモルスク」は、重航空巡洋艦(空母)「アドミラル・クズネツォフ」を中核とする北方艦隊航空打撃艦グループの一員としてセヴェロモルスクを出航し、地中海東部(シリア沖)へ向かいました。
[ロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフと重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーは地中海遠征へ出発した]
[空母アドミラル・クズネツォフ第6次地中海遠征(2016年10月-2017年2月)]

航空打撃艦グループは、2016年10月21日にラマンシュ海峡(英仏海峡)を通過しました。
[ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフ部隊はラマンシュ海峡(英仏海峡)を通過した]

10月25日にジブラルタル海峡を通過し、地中海へ入りました。

11月9日、地中海東部において大型対潜艦「セヴェロモルスク」「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」は、接近するネーデルラント海軍潜水艦(ワルラス級)を発見しました。
[地中海東部のロシア海軍空母部隊の大型対潜艦は接近するオランダの潜水艦を発見した]

航空打撃艦グループは11月12日までにシリア沖へ到着しました。
[重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフと重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーを中核とするロシア海軍空母機動部隊はシリア沖へ到着した]

11月15日、「アドミラル・クズネツォフ」の艦載機(艦上戦闘機Su-33)は、初めてシリアへの空爆作戦へ参加しました。
[ロシア海軍の正規空母アドミラル・クズネツォフの艦載機は初めてシリア領内のテロ組織への攻撃へ参加した]
[ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフの艦上戦闘機Su-33の空爆によりアル=ヌスラ戦線の戦闘員30名以上が死亡した]

航空打撃艦グループは、2017年の新年を地中海で迎えました。
[ロシア海軍北方艦隊の空母アドミラル・クズネツォフは地中海で新年(2017年)を迎える]

シリアでは、ロシアトルコ主導による停戦が成立し(2016年12月30日から発効)、国連安全保障理事会も、これを支持しています。

これを受け、航空打撃艦グループは、2017年1月6日以降にシリア沖を離れる事になりました。
[ロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフはシリア沖を去る]
[ロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフ航空隊は1252のシリアのテロリスト施設を破壊した]

しかし、「セヴェロモルスク」給油船「ドゥブナ」、救助曳船「アルタイ」は帰路には就かず、航空打撃艦グループと別れ、その後も地中海東部へ留まっていました。

「セヴェロモルスク」は2017年1月27日にスエズ運河を通過して紅海へ入りました。
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[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはスエズ運河を通過して紅海へ入った]

その後、オマーンサラーラ港へ寄港し、2017年2月7日に出航しました。
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[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはアラビア海の国際海軍演習『AMAN-2017』へ参加する]

2月9日にパキスタンカラチ港へ到着しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはパキスタンを訪れた]

北方艦隊艦船支隊は、2月10日から14日にパキスタン沖で実施される国際海軍演習『AMAN-2017』へ参加しました。
[ロシア海軍北方艦隊艦船支隊が参加する国際海軍演習『AMAN-2017』はパキスタンで始まった]

北方艦隊艦船支隊(指揮官:スタニスラフ・ヴァリク1等海佐)
大型対潜艦「セヴェロモルスク」
中型海洋給油船「ドゥブナ」
救助曳船「アルタイ」


【演習『AMAN-2017』公式サイト】

2月13日と14日には海上での実地演習(アクティブフェーズ)が実施されました。
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[ロシア海軍北方艦隊艦船支隊が参加する国際海軍演習『AMAN-2017』の海上での実地段階が始まった]

北方艦隊艦船支隊は演習終了後にパキスタンを去り、インド洋を南下しました。

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その後、北方艦隊支隊赤道を越え、古くからの船乗りの伝統行事である「赤道祭」が開催されました。
「セヴェロモルスク」にとっては、就役以来初めての「赤道祭」となりました。
[ロシア海軍北方艦隊艦船支隊はインド洋で赤道祭を準備する]

赤道を越えた北方艦隊艦船支隊は、2月28日にセーシェル諸島へ到着しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクは赤道を越えてセーシェル諸島を訪れた]
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3月1日、北方艦隊艦船支隊の3隻はセーシェル諸島の首都ヴィクトリア港へ入港しました。
[ロシア海軍北方艦隊艦船支隊はセーシェル諸島のヴィクトリア港へ入港した]
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北方艦隊艦船支隊は、3月4日にヴィクトリア港を出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊艦船支隊はセーシェル諸島を去った]

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その後、北方艦隊艦船支隊は西へ向かい、タンザニアダルエスサラーム港を訪れ、3月10日夕方に出航しました。
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北方艦隊の艦船がタンザニアを訪れるのは今回が初めてです。

ロシア海軍全体で見ても、2013年2月下旬に太平洋艦隊大型対潜艦「マルシャル・シャーポシニコフ」が訪問して以来、4年ぶりです。
[ロシア太平洋艦隊海賊対処部隊はタンザニアを訪問する]
[ロシア海軍はタンザニアで対海賊演習を行なった]