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ロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊は東南アジア遠征を終えてウラジオストクへ帰投した



『インタファクス-軍事ニュース出張所(AVN)』より
2018年1月8日6時44分配信
【太平洋艦隊艦船支隊は遠距離航海からウラジオストクへ戻った】
モスクワ、1月8日、インタファクス-AVN

大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」大型海洋給油船「ボリス・ブートマ」で構成される太平洋艦隊艦船支隊は、遠距離航海任務を遂行した後にウラジオストクへ戻った。
太平洋艦隊広報サービスは発表した。

「歓迎式典には、太平洋艦隊司令部の代表、太平洋艦隊の将兵、軍事船員の家族と親戚、退役将兵及び公共組織の代表が出席しました」
声明では、こう述べられた。

そこ(声明)では、沿海地方多種戦力小艦隊副司令官エドゥアルト・ミハイロフ少将指揮下の太平洋艦隊艦船支隊は、2017年10月2日に遠距離航海へ出発した事が指摘された。
航海の主な目的は、アジア・太平洋地域における聖アンドレイ旗のデモンストレーションと、アジア太平洋諸国との海軍協力の更なる発展にあった。

航海中に太平洋艦隊の艦船は、8ヶ国:フィリピン、ブルネイ、カンボジア、タイ、インドネシア、ミャンマー、シンガポール、中国の港へ寄港し、一連の演習を実施し、東南アジア諸国連合設立50周年に捧げられる海軍パレードへ参加した事を広報サービスは強調した。



2017年10月2日、ロシア太平洋艦隊大型対潜艦「アドミラル・ヴィノグラードフ」、「アドミラル・パンテレーエフ」、大型海洋給油船「ボリス・ブートマ」の3隻は、アジア太平洋地域への遠距離航海の為、ウラジオストクを抜錨しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・ヴィノグラードフとアドミラル・パンテレーエフはアジア太平洋地域への遠距離航海へ出発した]

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まず最初に、10月12日にブルネイムアラ港を訪問しました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2017年10月12日4時20分配信
【太平洋艦隊艦船支隊はブルネイへ業務寄港の為に到着した】

10月17日にムアラを出港し、ブルネイ海軍と合同演習を行ないました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2017年10月17日8時30分配信
【太平洋艦隊艦船はブルネイ海軍と合同演習『PASSEX』を実施した】

10月20日にフィリピンマニラを訪問しました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2017年10月20日4時37分配信
【太平洋艦隊艦船支隊はフィリピンへ業務寄港の為に到着した】


マニラ寄港中、ロシア連邦国防相セルゲイ・ショイグ上級大将とフィリピン大統領ロドリゴ・ロア・ドゥテルテ氏が「アドミラル・パンテレーエフ」を視察しました。

支隊は10月26日にマニラを出港しました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2017年10月26日10時58分配信
【太平洋艦隊艦船支隊はフィリピンへの寄港を完了した】

その後、「アドミラル・ヴィノグラードフ」艦船支隊と別れて帰路に就き、11月9日にウラジオストクへ帰投しました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2017年11月9日7時57分配信
【大型対潜艦「アドミラル・ヴィノグラードフ」は遠距離航海からウラジオストクへ戻った】
この後、「アドミラル・ヴィノグラードフ」ウラジオストクを訪問した日本海上自衛隊の艦船と合同演習を行ないました。

2隻になった艦船支隊は、11月8日にカンボジアコンポン・ソム港(シアヌークビル)を訪問しました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2017年11月8日5時47分配信
【太平洋艦隊の船員はカンボジア海軍との合同演習及び訓練を実施する】

11月12日にカンボジア訪問を完了し、同国海軍と合同演習を行ないました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2017年11月12日8時30分配信
【大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」乗組員はカンボジア海軍の船員と合同演習を実施した】

11月17日にタイチュクサメット(サッタヒープ)軍港を訪問しました(11月21日に出港)
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2017年11月17日9時34分配信
【太平洋艦隊艦船支隊はタイのチュクサメット港へ係留された】

タイ訪問中の11月19日にはASEAN(東南アジア諸国連合)創設50周年記念国際観艦式へ参加しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の艦船はASEAN創設50周年記念国際観艦式へ参加する]

11月27日にインドネシアタンジュンプリオク港へ寄港しました(11月30日に出港)
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2017年11月27日5時41分配信
【太平洋艦隊艦船支隊はインドネシアへ到着した】

12月7日にミャンマーティラワ港へ入港し、12月10日に出港しました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2017年12月10日7時25分配信
【太平洋艦隊艦船支隊はミャンマー訪問を完了した】

12月14日にインド洋で対テロ演習を行ないました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2017年12月14日6時54分配信
【太平洋艦隊艦船支隊はインド洋で対テログループの訓練を実施した】

12月21日にシンガポールへ入港しました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2017年12月21日4時39分配信
【太平洋艦隊艦船支隊は訪問の為にシンガポールへ到着した】

12月24日にシンガポールを出港しました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2017年12月24日6時20分配信
【太平洋艦隊艦船支隊はシンガポール訪問を完了した】

12月28日には南シナ海でダメージコントロール訓練などの艦内演習を行ないました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2017年12月28日5時32分配信
【太平洋艦隊艦船支隊は南シナ海でダメージコントロール訓練を実施した】

「アドミラル・パンテレーエフ」「ボリス・ブートマ」は、2018年を洋上で迎えました。
[東南アジア諸国を訪れたロシア海軍太平洋艦隊艦船は洋上で新年を迎える]

2018年1月2日、中国上海(呉淞)へ到着しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊は中国の上海を訪れた]

1月4日に上海(呉淞)を出港しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊は中国の上海を去り、ウラジオストクへ向かった]
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その後、太平洋艦隊艦船支隊対馬海峡を通過し、1月8日にウラジオストクへ帰投しました。
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ロシア海軍北方艦隊は2018年に最新鋭戦略原潜クニャージ・ウラジーミルの洋上試験を行なう

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2018年1月6日9時0分配信
【2018年に北方艦隊は戦略ロケット艦「クニャージ・ウラジーミル」の試験を行なう】

2018年も北方艦隊は艦船支隊の北極圏、大西洋、地中海への航海を続ける。
新たな風貌の兵器、機器への習熟は続き、艦隊の要員は、新たな艦の試験プログラムへ参加する。
来る年には、戦略ロケット艦プロジェクト「ボレイ-A」「クニャージ・ウラジーミル」の試験が実施される。
優先される課題は、依然として艦隊の軍部隊の高い戦闘準備に支えられる北極圏の現代的なインフラストラクチュアの開発の為の明確な目的の行動である。

「クニャージ・ウラジーミル」は、第4世代に属する戦略用途原子力潜水艦である。
プロジェクト955「ボレイ」の4番艦であり、近代化されるプロジェクト955A「ボレイ-A」の下で建造される1隻目である。
「クニャージ・ウラジーミル」は、シリーズの最初の3隻の艦(「ユーリー・ドルゴルーキー」、「アレクサンドル・ネフスキー」、「ウラジーミル・モノマーフ」)とは異なっており、次の方向性への近代化が実施されている:静粛性、機動性、深度の維持、兵器管制。



[新世代戦略原潜ボレイ級(旧ブログ)]
[新世代戦略原潜ボレイ級]

プロジェクト955「ボレイ」級原子力戦略用途水中巡洋艦4番艦(プロジェクト955A「ボレイ-A」としては1番艦)「クニャージ・ウラジーミル」は、2012年7月30日にセヴェロドヴィンスク造船所「セヴマシュ」で起工されました。
[改ボレイ級戦略原潜クニャージ・ウラジーミル起工]


2013年10月、船体の水圧試験が実施されました。
[改ボレイ級戦略原潜クニャージ・ウラジーミルは水圧試験を行なう]

2014年2月中旬、船体が完成しました。
[改ボレイ級戦略原潜クニャージ・ウラジーミルの船体が形成された]

そして2017年11月17日に進水しました。
[ロシア海軍最新鋭戦略原潜クニャージ・ウラジーミル進水(2017年11月17日)]

「クニャージ・ウラジーミル」北方艦隊への配備が予定されており、既に乗組員も編成されています。
[ロシア海軍北方艦隊潜水部隊は新世代戦略原潜クニャージ・ウラジーミルと多用途原潜カザンの乗組員を編成した]

「クニャージ・ウラジーミル」の就役は2018年に予定されています。
[新世代多用途原潜カザンと戦略原潜クニャージ・ウラジーミルは2018年にロシア海軍へ引き渡される]


プロジェクト955「ボレイ」原子力戦略用途水中ロケット巡洋艦シリーズは、計8隻が起工され、このうち3隻が就役済みです。

1番艦K-535「ユーリー・ドルゴルーキー」は、1996年11月2日に起工、2007年4月15日に進水、2012年12月29日に竣工、2013年1月10日に就役し、北方艦隊第31潜水艦師団に編入されました。
[新世代戦略原潜ユーリー・ドルゴルーキーはロシア海軍へ就役した]
[新世代戦略原潜ユーリー・ドルゴルーキーは北方艦隊第31潜水艦師団へ編入された]

2番艦K-550「アレクサンドル・ネフスキー」は、2004年3月19日に起工、2010年12月6日に進水、2013年12月23日にロシア海軍へ就役し、太平洋艦隊第25潜水艦師団へ編入されました。
[ボレイ級戦略原潜2番艦アレクサンドル・ネフスキーはロシア海軍へ就役し、太平洋艦隊へ編入された]
2015年9月30日に太平洋艦隊原潜基地ヴィリュチンスクへ到着しています。
[ロシア海軍新世代戦略原潜アレクサンドル・ネフスキーはカムチャツカ半島の原潜基地へ到着した]

3番艦「ウラジーミル・モノマーフ」は、2006年3月19日に起工、2012年12月30日に進水、2014年12月10日に竣工、同年12月19日に就役しました。
[第3のボレイ級戦略原潜ウラジーミル・モノマーフはロシア海軍へ就役した]
2016年9月26日に太平洋艦隊原潜基地ヴィリュチンスクへ到着しました。
[ロシア海軍最新鋭戦略原潜ウラジーミル・モノマーフはカムチャツカ半島の太平洋艦隊原潜基地へ到着した]


5番艦(「ボレイ-A」級としては2隻目)「クニャージ・オレグ」は、2014年7月27日に起工されました。
[ボレイ級戦略原潜5番艦クニャージ・オレグはロシア海軍の日に起工された]
[ロシア海軍の為の新世代戦略原潜ボレイ級5番艦クニャージ・オレグの船体(耐圧殻)の水密試験は完了した]
就役は2019年に予定されています。

6番艦(「ボレイ-A」級としては3隻目)「ゲネラリーシムス・スヴォーロフ」は2014年12月26日に起工されました。
[ロシア海軍の為の第6のボレイ級戦略原潜は起工された]
就役は2020年に予定されています。

7番艦(「ボレイ-A」級としては4隻目)「インペラートル・アレクサンドルIII」(皇帝アレクサンドル3世)は2015年12月18日に起工されました。
[太平洋艦隊の為のロシア海軍新世代戦略原潜ボレイ級7番艦インペラ―トル・アレクサンドルIII(皇帝アレクサンドル3世)は起工された]
就役は2020年に予定されています。

8番艦(「ボレイ-A」級としては5隻目)「クニャージ・ポジャールスキー」は2016年12月23日に起工されました。
[ロシア海軍の為の第4世代戦略原潜ボレイ級最終艦クニャージ・ポジャールスキーは起工された]
就役は2021年に予定されています。

「クニャージ・ポジャールスキー」を以ってプロジェクト955A「ボレイ-A」の建造は終了します。

その後は、更なる改良型であるプロジェクト955B「ボレイ-B」の建造へ移行します。
[新型戦略原潜ボレイ-Bの1番艦は2026年にロシア海軍へ引き渡される]

多用途複座戦闘機Su-30SMはロシア海軍基地航空隊の主力となる

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2018年1月5日9時8分配信
【Su-30SMはロシア海軍航空隊の基礎を成す航空機となる】
モスクワ、1月5日-ロシア通信社ノーボスチ

多機能戦闘機Su-30SMは、ロシア海軍航空隊沿岸基地航空隊の作戦-戦術部隊の基礎を成す航空機となる。
海軍航空隊司令官イーゴリ・コジン少将は述べた。

「2017年に私共は、複数の方向性の更新を有しておりました。
例えば、航空機Su-30SMによる沿岸基地航空隊の作戦-戦術部隊の再武装の作業は継続しております。
私共は、6機の飛行装置(航空機)を受領しました。
今後、航空隊の事実上全ての作戦-戦術群はSu-30SMに改変されるでしょう。これは、我々の基地航空機の基礎となります」

金曜日、ロシア連邦国防省情報・マスコミュニケーション部は、コジンの談話を引用した。

彼は、2018年に海軍航空隊は、飛行装置(航空機)グループの就役期間を延長する近代化作業を継続することを指摘した。

「これは、航空機Il-38のIl-38Nノヴェッラへの近代化、ヘリコプターKa-27グループのKa-27Mへの更新に関わるものです。
近い将来、Ka-27Mは、対潜部隊及び艦船グループの為の目標指示部隊の基礎となります」
ロシア海軍航空隊
司令官は説明した。



「科学生産法人『イルクト』」公式サイトより。
【多目的戦闘機Su-30SM】
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多用途複座戦闘機Su-30SMは、インド空軍向けのSu-30MKIロシア軍向けに改正した機体であり、ロシア航空宇宙軍及びロシア海軍航空隊への導入が進められています。
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ロシア海軍航空隊の為のSu-30SMの購入契約は2013年12月に締結されました。
[ロシア海軍航空隊の為に戦闘機Su-30SMと練習機Yak-130が購入される]

現在までに、ロシア海軍航空隊では、黒海艦隊へ12機、バルト艦隊へ6機、北方艦隊へ2機が配備されています。

2014年7月に最初の3機がロシア海軍へ引き渡され、黒海艦隊へ配備されました。
[3機の多用途複座戦闘機Su-30SMがロシア海軍へ引き渡された]
[ロシア海軍航空隊は戦闘機Su-30SMの運用を開始した]

2016年12月12日までに合計12機のSu-30SM黒海艦隊航空隊へ配備され、1個飛行隊(エスカドリーリャ)分が揃いました。
[ロシア海軍黒海艦隊航空隊で多用途複座戦闘機Su-30SMの1個飛行隊が完全に形成された]


2016年12月初頭にはバルト艦隊航空隊へSu-30SMの最初の1機が配備されました。
[ロシア海軍バルト艦隊へ多用途複座戦闘機Su-30SMが配備される]

2016年12月28日には北方艦隊へ2機のSu-30SMが配備されました。
[ロシア海軍北方艦隊へ多用途複座戦闘機Su-30SMが配備される]

2017年には、計5機のSu-30SMバルト艦隊へ配備されました。
[ロシア海軍バルト艦隊は2機の多用途複座戦闘機Su-30SMを受領した]
[ロシア海軍バルト艦隊航空隊は3機の多用途複座戦闘機Su-30SMを受領した]

今後もSu-30SMの導入は継続し、最終的には50機程度の調達が計画されています。


この他、対潜哨戒機Il-38及び対潜ヘリコプターKa-27の近代化改修も継続されます。

Il-38の近代化改修型であるIl-38Nは、現在までに計8機がロシア海軍へ引き渡されており、最終的には30機が近代化改修される予定です。
[ロシア海軍航空隊は2025年までに30機の近代化改修された対潜哨戒機Il-38Nを受け取る]

Ka-27の近代化改修型であるKa-27Mは、現在までに計8機がロシア海軍へ引き渡されており、最終的には、ロシア海軍が保有するKa-27の殆ど全てが近代化改修される予定です。
[ロシアン・ヘリコプターズはロシア海軍航空隊へ近代化されたヘリコプターKa-27Mを供給する準備を整えている]


この他、今回の記事では触れられていませんが、以前には保管状態に在った艦載輸送ヘリコプターKa-29も修復されて復帰しています。

『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2017年11月9日8時20分配信
【太平洋艦隊海軍航空隊へ6機の更新されたヘリコプターKa-29が補充された】

『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア西方軍管区(バルト艦隊)広報サービス発表
2017年11月21日13時20分配信
【バルト艦隊海軍航空隊は更新されたヘリコプターKa-29を受領した】

更には、新たな対潜哨戒機及び艦載多目的ヘリコプター「ミノーガ」の開発も進められています。
[ロシア海軍航空隊の為の新世代対潜哨戒機の開発は進められている]
[ロシア海軍航空隊将来艦上ヘリコプター"ミノーガ"は汎用タイプとなる]

ロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊は中国の上海を去り、ウラジオストクへ向かった

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『タス通信』より
2018年1月4日11時57分配信
【太平洋艦隊艦船支隊は上海を去り、ウラジオストクへ進路を取った】
上海、1月4日/タス通信特派員イワン・カルガポリツェフ

大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」大型海洋給油船「ボリス・ブートマ」で構成される太平洋艦隊艦船支隊は、木曜日、3日間に渡る上海への非公式訪問を完了し、ウラジオストクへ進路を取った。
タス通信特派員は、上海ロシア連邦総領事館より伝えられた。

以前、沿海地方多種戦力小艦隊副司令官エドゥアルト・ミハイロフ少将タス通信へ話したように、訪問プログラムで規定された儀典行事には、中国側、すなわち上海海軍基地司令部からのレセプション、ロシア及び中国の船員による太平洋艦隊及び中華人民共和国海軍の艦の相互訪問が予定されていた。
しかし、計画されていた合同スポーツ行事は、上海が強い雨に見舞われたが故に実行されなかった。

「太平洋艦隊艦船支隊は、非公式訪問及び業務寄港の形を含め、主としてロシア連邦の対外政策行動の支援の実現の為の戦闘任務を遂行しました。
我々にとって、これは8度目の訪問(外国港への)です。私たちが10月初頭に出港して以来の」

以前、少将は大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」艦上でタス通信特派員へ伝え、非公式訪問は、中国のみならず、他の国の軍との整然とした友好関係の為にも、同様に重要であると説明した。

彼は、この航海中に演習へ参加し、兵装のデモンストレーションを行った事を指摘した。
中国とは、合同演習を常時行なっている事をミハイロフは強調した。
「これは非常に重要です。
我々の準備レベルは高く、私達は練習のように準備し、合同演習も同様です」

彼は話し、次のロシア-中国演習『海洋共同』は今年に上海地域で実施される事を想い起こした。

太平洋艦隊艦船支隊上海の前に、12月末にシンガポールへの非公式訪問を行なった。
ロシア船員は、市の歴史的名所を見物し、スポーツ競技会へ参加した。
太平洋艦隊将兵は、シンガポールチャンギ海軍基地を12月24日に去り、上海へ進路を取った。
数日後、南シナ海で乗組員は、艦の生存の為の戦い(ダメージコントロール)の訓練を実施した。

太平洋艦隊艦船支隊は、現在、東南アジア諸国への航海を終えている。
その中で特に、ブルネイ、カンボジア、ミャンマー、インドネシア、タイの港への寄港を行なった。
彼らは1月8日にはウラジオストクへ戻らなければならない。



2017年10月2日、ロシア太平洋艦隊大型対潜艦「アドミラル・ヴィノグラードフ」、「アドミラル・パンテレーエフ」、大型海洋給油船「ボリス・ブートマ」の3隻は、アジア太平洋地域への遠距離航海の為、ウラジオストクを抜錨しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・ヴィノグラードフとアドミラル・パンテレーエフはアジア太平洋地域への遠距離航海へ出発した]

17-1231g.jpg
まず最初に、10月12日にブルネイムアラ港を訪問しました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2017年10月12日4時20分配信
【太平洋艦隊艦船支隊はブルネイへ業務寄港の為に到着した】

10月17日にムアラを出港し、ブルネイ海軍と合同演習を行ないました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2017年10月17日8時30分配信
【太平洋艦隊艦船はブルネイ海軍と合同演習『PASSEX』を実施した】

10月20日にフィリピンマニラを訪問しました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2017年10月20日4時37分配信
【太平洋艦隊艦船支隊はフィリピンへ業務寄港の為に到着した】


マニラ寄港中、ロシア連邦国防相セルゲイ・ショイグ上級大将とフィリピン大統領ロドリゴ・ロア・ドゥテルテ氏が「アドミラル・パンテレーエフ」を視察しました。

支隊は10月26日にマニラを出港しました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2017年10月26日10時58分配信
【太平洋艦隊艦船支隊はフィリピンへの寄港を完了した】

その後、「アドミラル・ヴィノグラードフ」艦船支隊と別れて帰路に就き、11月9日にウラジオストクへ帰投しました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2017年11月9日7時57分配信
【大型対潜艦「アドミラル・ヴィノグラードフ」は遠距離航海からウラジオストクへ戻った】
この後、「アドミラル・ヴィノグラードフ」ウラジオストクを訪問した日本海上自衛隊の艦船と合同演習を行ないました。

2隻になった艦船支隊は、11月8日にカンボジアコンポン・ソム港(シアヌークビル)を訪問しました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2017年11月8日5時47分配信
【太平洋艦隊の船員はカンボジア海軍との合同演習及び訓練を実施する】

11月12日にカンボジア訪問を完了し、同国海軍と合同演習を行ないました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2017年11月12日8時30分配信
【大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」乗組員はカンボジア海軍の船員と合同演習を実施した】

11月17日にタイチュクサメット(サッタヒープ)軍港を訪問しました(11月21日に出港)
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2017年11月17日9時34分配信
【太平洋艦隊艦船支隊はタイのチュクサメット港へ係留された】

タイ訪問中の11月19日にはASEAN(東南アジア諸国連合)創設50周年記念国際観艦式へ参加しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の艦船はASEAN創設50周年記念国際観艦式へ参加する]

11月27日にインドネシアタンジュンプリオク港へ寄港しました(11月30日に出港)
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2017年11月27日5時41分配信
【太平洋艦隊艦船支隊はインドネシアへ到着した】

12月7日にミャンマーティラワ港へ入港し、12月10日に出港しました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2017年12月10日7時25分配信
【太平洋艦隊艦船支隊はミャンマー訪問を完了した】

12月14日にインド洋で対テロ演習を行ないました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2017年12月14日6時54分配信
【太平洋艦隊艦船支隊はインド洋で対テログループの訓練を実施した】

12月21日にシンガポールへ入港しました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2017年12月21日4時39分配信
【太平洋艦隊艦船支隊は訪問の為にシンガポールへ到着した】

12月24日にシンガポールを出港しました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2017年12月24日6時20分配信
【太平洋艦隊艦船支隊はシンガポール訪問を完了した】

12月28日には南シナ海でダメージコントロール訓練などの艦内演習を行ないました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2017年12月28日5時32分配信
【太平洋艦隊艦船支隊は南シナ海でダメージコントロール訓練を実施した】

「アドミラル・パンテレーエフ」「ボリス・ブートマ」は、2018年を洋上で迎えました。
[東南アジア諸国を訪れたロシア海軍太平洋艦隊艦船は洋上で新年を迎える]

2018年1月2日、中国上海(呉淞)へ到着しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊は中国の上海を訪れた]

そして1月4日に出港しました。
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太平洋艦隊艦船支隊は、1月8日にウラジオストクへ到着する予定です。

べリエフは艦上早期警戒機の特許を登録した

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『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2017年12月21日17時48分配信
【『べリエフ記念タガンロク航空科学技術複合体』は艦上遠距離電波位置特定巡視航空機へ取り組んでいる】

公開株式会社『べリエフ記念タガンロク航空科学技術複合体』の設計者は、艦上あるいは陸上配置の電波位置特定監視低ジェット航空機の特許権を取った。
それは、回転展望式アンテナシステムを装備し、航空母艦のトランポリンから離艦できる。
連邦知的財産サイトは発表した。


特許は、2014年3月18日から発効しているが、掲載されたのは2016年1月になってからである。

「ニズコプラーン」(低飛行機)の略図によると、航空機はV型尾翼を有する。
中央部の翼にある電波展望機の前部及び後端は、翼の最後尾部よりも大きく縮小される。

「翼の中央部は、このように縮小され、前部及び後部端に設置され、アンテナの回転展望を保障する」
特許文書では、こう述べられている。

開発者によると、設計される空中船は、拡大したゾーンを照らす回転空中装置、アンテナの技術的可能性のみの限定、明らかな電波探知の減少、自由な乗組員の脱出の機会、更には電波工学複合体のアンテナの容易な出し入れを保障する。

この航空機の略図は、無人ヴァージョン作成の為に使用できる。
空中船のエンジンはジェットであり、滑走路或いは航空艦トランポリンからの発進の為の噴射チューブ(アフターバーナー)の装備が意図されている。

『べリエフ記念タガンロク航空科学技術複合体』は、組織的方向性に応じた問い合わせと、特許情報に関するコメントを拒否した。

ベラルーシ第558航空機修理工場の設計主任ウラジーミル・チムイリェフは、目立たない航空機を保障できるものは、例えば、特別な被覆或いは表面反射の減少であると『海軍作業』へ話した。

「電子手段の観点からの目立たなさは、新たなる適用、即ち高帯域信号にも及びます」
専門家は付け加えた。
「大きくない放射効率を持つ事は、航空機の目立たなさを生成し、この事は、それが非常に離れた目標を捕捉する事を可能にします」


チムイリェフは更に、特許の登録は、新たな航空機を作成する活発な作業を示す事にはならないと説明した。
「御話し出来るのは、設計の意図の記録は、ある種の科学的な成果という事です。
それを何らかの形で採択する事は、必須ではありません」
彼は纏めた。

国産の艦上遠距離電波位置特定巡視航空機プロジェクトは、1つとして具現化される事も、生かされる事もなかった。
それでもなお、ヤコブレフ記念試験設計局の専門家は、1970年代中期にYak-44の開発へと進んだ。
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航空機の模型だけは製造され、航空巡洋艦「トビリシ」(現「アドミラル・クズネツォフ」で試験が行われた。
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プロジェクトは1993年に凍結された。



『Google Patents』より
【回転展望アンテナシステムを有する艦上及び陸上配置の電波位置特定発見低航空機】

今回の記事で登場するべリエフ社艦上早期警戒機は、同社の自主設計案であり、現在の所、具体的な開発・製造予定は有りません。
ただ、特許登録しているので、将来的なニーズ~例えばロシア海軍インド海軍~は有ると見込んでいるようですが。


ロシア海軍は新たな航空母艦の建造を計画しており、2018年からスタートする「2018年~2027年の国家軍備プログラム」において、その開始が予定されています。
(就役するのは、このプログラムの期間内では無さそうですが・・・)
[ロシア海軍の新世代空母の建造は2023年~2028年に開始される]

更には、新世代航空母艦の艦載機として、『ヤコブレフ』社の新たなVSTOL艦上戦闘機の開発も計画されています。
[ロシア海軍の為の新たなVSTOL艦上戦闘機が開発される]

以前にロシア海軍将来空母概念設計(シトルム)を作成した『クルイロフ国立科学センター』は、今度は軽空母の概念設計案を作成します。
[クルイロフ国立科学センターは軽空母の概念設計案を作成する]

この「軽空母」スキージャンプ発艦方式のようですが、早期警戒機の搭載も想定されています。
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そして「奇しくも」、べリエフ社が自主設計し、特許登録した艦上早期警戒機は、アフターバーナー付ジェットエンジンを搭載し、スキージャンプ台からの発艦も可能です。

VSTOL戦闘機と通常の早期警戒機を搭載する空母というのは、実際に建造された事は有りませんが、設計され、建造の一歩手前まで漕ぎ着けた事は有ります。
それが、旧ソ連邦時代に計画されたプロジェクト114342重航空巡洋艦(改「バクー」型)です。
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この艦の主力艦載機は、当時開発中だったYak-41(141)超音速VSTOL戦闘機ですが、VSTOL空母であるにも関わらず、アングルドデッキ着艦拘束装置が付いており(本来、VSTOL機の着艦には不要)、ヤコブレフ艦上早期警戒機Yak-44も搭載するつもりでした。

プロジェクト114342は、プロジェクト11435(「アドミラル・クズネツォフ」)の前に計画され、国防相から建造の認可も降りていたのですが、結局、より大型でCTOL機(Su-27MiG-29)も運用可能な11435が建造される事になり、幻と消えました。

将来的には、このコンセプトがロシア海軍で復活する事になるかもしれません。

ロシア海軍の新型砕氷船イリヤー・ムーロメツは北方艦隊基地へ到着した


『タス通信』より
2018年1月2日13時15分配信
【北方艦隊の最初のディーゼルエレクトリック砕氷船「イリヤー・ムーロメツ」は基地へ到着した】
ムルマンスク、1月2日/タス通信

ディーゼルエレクトリック砕氷船「イリヤー・ムーロメツ」は火曜日に北方艦隊へ到着した。
北方艦隊の最初の砕氷船の乗組員は、バルト海からコラ湾への移動を行なった。
北方艦隊広報サービスは発表した。

「北方艦隊司令官ニコライ・エフメノフ大将の下、セヴェロモルスクの埠頭でイリヤー・ムーロメツの歓迎式典が開催されました」
広報サービスは話した。

以前、砕氷船は、バルト海における完全な複合国家試験を成功裏に実施した。

プロジェクト21180ディーゼルエレクトリック砕氷船「イリヤー・ムーロメツ」は新世代多機能船であり、結氷条件下での海軍部隊の駐留及び展開の砕氷支援、艦船の自立先導と曳航支援、更には、科学研究及び水路調査作業の実行の為に意図されている。

砕氷船『アドミラルティ造船所』で2015年4月23日に起工され、2016年6月に進水した。
全長85メートル、幅約20メートルの船の排水量は約6000トンである。
砕氷船は、高い耐航性及び自立航行能力を有しており、艦上飛行装置の着艦の為のヘリコプター発着場を装備する。

ディーゼルエレクトリック砕氷船「イリヤー・ムーロメツ」への補助艦隊旗の掲揚式典は2017年11月30日に開催された。
この日は、船が公式に北方艦隊の一員として加わった日と見なされる。



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現在のロシアは、原子力砕氷船「アルクチカ」型を筆頭に各種砕氷船を保有していますが、これらの砕氷船ロシア海軍の所属ではありません。

ソ連邦海軍時代には、プロジェクト97砕氷船が8隻建造され、1960年から1970年に掛けて就役しました。
プロジェクト97『アドミラルティ造船所』で建造されました。

先代の砕氷船「イリヤー・ムーロメツ」(プロジェクト97K)は1965年12月にソ連海軍へ納入され、太平洋艦隊へ配備されました。
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ソ連邦解体後の1993年6月にロシア海軍から除籍されました。

初代「イリヤー・ムーロメツ」が姿を消してから20年以上経った2015年4月23日、プロジェクト21180砕氷船の1番船として新たな「イリヤー・ムーロメツ」が起工されました。
[ロシア海軍の為の新型砕氷船イリヤー・ムーロメツは2015年4月23日に起工される]
[ロシア海軍の新型砕氷船イリヤー・ムーロメツは起工された]


2代目「イリヤー・ムーロメツ」は2016年6月10日に進水しました。
[ロシア海軍の新型砕氷船イリヤー・ムーロメツは進水した]


進水後、『アドミラルティ造船所』の岸壁で艤装工事が進められ、係留試験が行なわれました。
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「イリヤー・ムーロメツ」は、2017年7月22日から洋上試験~工場航行試験の第1段階を開始しました。
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第1段階試験は8月29日に終了しました。
[ロシア海軍の新型砕氷船イリヤー・ムーロメツは洋上試験の第1段階を終えた]

続いて9月上旬まで工場航行試験の第2段階が実施されました。
『ロシア通信社ノーボスチ』より
2017年9月14日1時7分配信
【最新砕氷船「イリヤー・ムーロメツ」は工場試験弾2段階を実行した】


これで工場航行試験は完了し、10月4日から最終洋上試験である国家受領試験が始まる予定でしたが、1日遅れて10月5日にサンクトペテルブルクを出航しました。
[ロシア海軍の新型砕氷船イリヤー・ムーロメツは2017年10月4日に最終洋上試験を開始する]
[ロシア海軍の新型砕氷船イリヤー・ムーロメツの最終洋上試験はバルト海で始まった]


「イリヤー・ムーロメツ」の国家受領試験は11月下旬に完了し、2017年11月30日にサンクトペテルブルク『アドミラルティ造船所』ロシア海軍旗の初掲揚式典、即ちロシア海軍への就役式典が開催されました。
同時に造船所からロシア海軍への納入証書への署名も行われたようです。

[新型砕氷船イリヤー・ムーロメツ、ロシア海軍へ就役(2017年11月30日)]

「イリヤー・ムーロメツ」は2017年12月26日にバルチースク基地を出港し、北方艦隊基地へ向かいました。

そして2018年1月2日、北方艦隊基地セヴェロモルスクへ到着しました。


2012年頃からロシア海軍北極圏での活動を活発化させておりますが、この海域での活動には砕氷船は必要不可欠です。

これまではロシア海軍(北方艦隊)の艦船が北極圏の結氷海域を航行する際は、アトムフロート(ロスアトム傘下)の原子力砕氷船の助けを借りていましたが、アトムフロート原子力砕氷船は他にも仕事があり(民間船舶の先導など)、海軍が何時でも自由に利用できるわけではありません。

そこで、何時でも自由に使える自前の砕氷船が建造される事になりました。

ただ、現在の所、「イリヤー・ムーロメツ」の同型船の建造予定は無く、その代わりに砕氷能力を有する哨戒艦の建造が進められています。
[プロジェクト23550砕氷哨戒艦イワン・パパ―ニンは2020年にロシア海軍へ引き渡される]

ロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊は中国の上海を訪れた

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2017年1月2日10時57分配信
【太平洋艦隊艦船支隊は訪問の為に上海へ到着した】
モスクワ、1月2日-ロシア通信社ノーボスチ

大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」大型海洋給油船「ボリス・ブートマ」は、訪問の為に上海へ到着した。
東方軍管区下の太平洋艦隊広報サービス・情報供給部は火曜日に発表した。

「本日、大型対潜艦アドミラル・パンテレーエフと大型海洋給油船ボリス・ブートマで構成される太平洋艦隊艦船支隊は、非公式訪問の為に上海(中華人民共和国)へ到着しました。
ロシア艦は呉淞(ウースン)港埠頭に係留され、ロシア船員の歓迎式典が開催されました」

声明では、こう述べられた。

中国人民解放軍海軍司令部の代表が艦を訪れ、そしてロシア船員中華人民共和国海軍基地と上海市役所を訪れる。

「訪問計画では、ロシア艦への中国船員の訪問、太平洋艦隊と中国人民解放軍海軍の将兵による合同スポーツ競技会、更には、太平洋艦隊戦闘艦支隊の要員の為の市の歴史的な場所及び文化的名所へのバス旅行が提供されます」
広報サービスは付け加えた。

太平洋艦隊艦船支隊上海への非公式訪問は、4日間に渡って続く。



2017年10月2日、ロシア太平洋艦隊大型対潜艦「アドミラル・ヴィノグラードフ」、「アドミラル・パンテレーエフ」、大型海洋給油船「ボリス・ブートマ」の3隻は、アジア太平洋地域への遠距離航海の為、ウラジオストクを抜錨しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・ヴィノグラードフとアドミラル・パンテレーエフはアジア太平洋地域への遠距離航海へ出発した]

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まず最初に、10月12日にブルネイムアラ港を訪問しました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2017年10月12日4時20分配信
【太平洋艦隊艦船支隊はブルネイへ業務寄港の為に到着した】

10月17日にムアラを出港し、ブルネイ海軍と合同演習を行ないました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2017年10月17日8時30分配信
【太平洋艦隊艦船はブルネイ海軍と合同演習『PASSEX』を実施した】

10月20日にフィリピンマニラを訪問しました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2017年10月20日4時37分配信
【太平洋艦隊艦船支隊はフィリピンへ業務寄港の為に到着した】


マニラ寄港中、ロシア連邦国防相セルゲイ・ショイグ上級大将とフィリピン大統領ロドリゴ・ロア・ドゥテルテ氏が「アドミラル・パンテレーエフ」を視察しました。

支隊は10月26日にマニラを出港しました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2017年10月26日10時58分配信
【太平洋艦隊艦船支隊はフィリピンへの寄港を完了した】

その後、「アドミラル・ヴィノグラードフ」艦船支隊と別れて帰路に就き、11月9日にウラジオストクへ帰投しました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2017年11月9日7時57分配信
【大型対潜艦「アドミラル・ヴィノグラードフ」は遠距離航海からウラジオストクへ戻った】
この後、「アドミラル・ヴィノグラードフ」ウラジオストクを訪問した日本海上自衛隊の艦船と合同演習を行ないました。

2隻になった艦船支隊は、11月8日にカンボジアコンポン・ソム港(シアヌークビル)を訪問しました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2017年11月8日5時47分配信
【太平洋艦隊の船員はカンボジア海軍との合同演習及び訓練を実施する】

11月12日にカンボジア訪問を完了し、同国海軍と合同演習を行ないました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2017年11月12日8時30分配信
【大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」乗組員はカンボジア海軍の船員と合同演習を実施した】

11月17日にタイチュクサメット(サッタヒープ)軍港を訪問しました(11月21日に出港)
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2017年11月17日9時34分配信
【太平洋艦隊艦船支隊はタイのチュクサメット港へ係留された】

タイ訪問中の11月19日にはASEAN(東南アジア諸国連合)創設50周年記念国際観艦式へ参加しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の艦船はASEAN創設50周年記念国際観艦式へ参加する]

11月27日にインドネシアタンジュンプリオク港へ寄港しました(11月30日に出港)
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2017年11月27日5時41分配信
【太平洋艦隊艦船支隊はインドネシアへ到着した】

12月7日にミャンマーティラワ港へ入港し、12月10日に出港しました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2017年12月10日7時25分配信
【太平洋艦隊艦船支隊はミャンマー訪問を完了した】

12月14日にインド洋で対テロ演習を行ないました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2017年12月14日6時54分配信
【太平洋艦隊艦船支隊はインド洋で対テログループの訓練を実施した】

12月21日にシンガポールへ入港しました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2017年12月21日4時39分配信
【太平洋艦隊艦船支隊は訪問の為にシンガポールへ到着した】

12月24日にシンガポールを出港しました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2017年12月24日6時20分配信
【太平洋艦隊艦船支隊はシンガポール訪問を完了した】

12月28日には南シナ海でダメージコントロール訓練などの艦内演習を行ないました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2017年12月28日5時32分配信
【太平洋艦隊艦船支隊は南シナ海でダメージコントロール訓練を実施した】

「アドミラル・パンテレーエフ」「ボリス・ブートマ」は、2018年を洋上で迎えました。
[東南アジア諸国を訪れたロシア海軍太平洋艦隊艦船は洋上で新年を迎える]

そして2018年1月2日、中国上海へ到着しました。
上海には4日間滞在し、その後、ウラジオストクへの帰路に就くようです。

ロシア海軍は戦略非核抑止力を強化する


『タス通信』より
2018年1月1日12時8分配信
【戦略非核抑止力は(ロシア)海軍の重要な方向性の作業となる】
サンクトペテルブルク、1月1日/タス通信

戦略非核抑止グループの形成は、ロシア海軍総司令部の重要な方向性の作業となる。
ロシア連邦海軍総司令官ウラジーミル・コロリョーフ大将は述べた。

「この先の海軍総司令部の重要なセグメントの作業は、バランスの取れた兵器及び弾薬の設置を保障する海軍のより充実したシステムに基づいた高精度長距離兵器を搭載する艦から成る戦略非核抑止グループの形成となります」
コロリョーフ
は話した。

彼によると、2018~2027年の国家軍備プログラムの具現化の枠組みで計画される近い将来のロシア海軍総司令部の活動は、海軍の更なる開発の為の明確な目的の作業を意味する。
基礎的な方向は、この開発により定められることを彼は指摘した。

「これは、戦略ロケット潜水艦ボレイ-A及びボレイ-B型といった海洋戦略核戦力の戦闘能力を高めるという課題を支え、更には、大洋、遠海及び近海ゾーン艦の建造、大いなる近代化の潜在力を有する艦の近代化、現代的な飛行装置(航空機)から成る海軍航空隊と沿岸ミサイル複合体から成る海軍沿岸部隊といった海上戦力の戦闘能力の発展の総合的な道筋を決めます」
コロリョーフ
は説明した。

(2017年)11月、ロシア連邦国防相セルゲイ・ショイグ上級大将は、2020年にはロシアの非核戦力は向上し、完全なる我が国の安全保障を可能にすると述べた。



ロシア海軍「戦略非核抑止力」については、コロリョーフ提督の前のロシア海軍総司令官ヴィクトール・チルコフ提督(現在は『統合造船業営団』総裁顧問)が2012年12月に初めて言及しました。
[ロシア海軍の戦略非核戦力は多用途原潜と原子力巡洋艦から成る]

「戦略非核抑止力」というのは、要するに、非核弾頭(通常弾頭)長距離対地ミサイルを装備する艦という事です。

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より具体的には、有翼ミサイル「カリブル」を搭載する艦という事になります。
[巡航ミサイル「カリブル」対地攻撃型は2500kmの最大射程を有する]
[ロシア海軍は2017年4月~6月に60基の巡航ミサイル"カリブル"を受領した]
[2020年末にはロシア海軍の約半数近くの軍艦が巡航ミサイル"カリブル"を装備しているだろう]

現在、ロシア海軍では、プロジェクト11356警備艦プロジェクト11661K警備艦「ダゲスタン」プロジェクト21631「ブヤン-M」小型ロケット艦プロジェクト885「ヤーセン」原子力水中巡洋艦プロジェクト06363潜水艦プロジェクト671RTMK原子力大型潜水艦「オブニンスク」「カリブル」を搭載しています。
既に一部の艦は、シリアのテロ組織に対し、「カリブル」を実戦使用しています。

今後、「カリブル」は、プロジェクト22800「カラクルト」小型ロケット艦プロジェクト22350フリゲートプロジェクト20385コルベットプロジェクト22160哨戒艦といった新造艦、更には、近代化改装されるプロジェクト11442重原子力ロケット巡洋艦プロジェクト949A原子力水中巡洋艦プロジェクト971原子力巡洋潜水艦へ搭載される事になります。