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ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはバレンツ海で対艦ミサイルを発射した

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2018年5月17日14時18分配信
【北方艦隊のロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」はバレンツ海でミサイル射撃を実施した】

ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」の乗組員は、戦闘訓練計画活動実施の枠組みにおいて、バレンツ海北方艦隊射爆場で海上目標への主要ミサイル複合体の射撃を実施した。

戦闘訓練の実施中、巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」戦闘班のミサイル-砲術戦闘科の前には、仮想敵の艦船グループへミサイル打撃を与える課題が置かれていた。
射撃は、バレンツ海の指定海域に置かれた困難な標的の位置に対して実施された。

射撃実施海域は、前もって船舶航行及び航空機の飛行が禁止された。

客観的な観測によれば、有翼ミサイルの射撃は成功裏に実施され、標的の位置へ命中した。

近い内にロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」の乗組員は、海洋曳船「MB-100」乗組員と協同での海上人員救助演習の課題へ取り組み、更には、中型海洋給油船「ドゥブナ」と一緒に、海上移動時の全種類の物資補充の演習を実施する。

5月に巡洋艦の乗組員は、基礎訓練のサイクルを完全に終えた。
それには、艦の戦闘班の要員の戦闘及び航海訓練、兵器及び機器装置の点検、その他の要素が含まれる。

海上での任務遂行の完了後、ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」北方艦隊主要基地-セヴェロモルスクへ戻る。

「マルシャル・ウスチーノフ」プロジェクト1164ロケット巡洋艦である。
艦は1978年10月5日にニコラエフ造船工場で起工され、1982年2月25日に進水し、1986年11月5日に北方艦隊へ加わった。

その全長は186メートル、幅20.8メートル、最大速力32ノット、乗組員約500名。
主要兵装は、16基の超音速対艦有翼ミサイルの発射装置であり、艦は更に、高射ミサイル複合体、砲、対潜兵器を装備する。

ロシア海軍には、このようなロケット巡洋艦が3隻在籍している:黒海艦隊「モスクワ」太平洋艦隊「ワリャーグ」、そして北方艦隊「マルシャル・ウスチーノフ」



北方艦隊プロジェクト1164「アトラント」(「スラヴァ」級)ロケット巡洋艦の2番艦「マルシャル・ウスチーノフ」(1986年11月5日就役)は、2011年6月にセヴェロドヴィンスク市艦船修理センター『ズヴェズドーチカ』へ回航されて近代化改装が始まり、2016年12月末に工事と洋上試験を終えて艦隊へ復帰しました。
[ロシア海軍のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは近代化改装を終えて北方艦隊へ復帰した]


復帰後、「マルシャル・ウスチーノフ」セヴェロモルスク基地で停泊訓練を行ない、2017年5月12日、洋上での慣熟訓練の為にバレンツ海へ出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは演習の為にバレンツ海へ出航した]

5月16日にはバレンツ海で砲撃訓練を実施しました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはバレンツ海で砲撃訓練を行なった]

単艦での海上訓練を一通り行なった「マルシャル・ウスチーノフ」は、その次の段階~他の艦船海軍航空隊との連携活動の訓練~へ進むため、5月20日から実施された北方艦隊の戦闘演習へ参加する事になりました。
[ロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはロシア海軍北方艦隊の演習へ参加する]

北方艦隊の戦闘演習は5月22日まで続けられ、この中で「マルシャル・ウスチーノフ」AK-130 130mm連装砲AK-630 30mmガトリング砲の実弾射撃を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはバレンツ海で砲撃訓練を行なった]

5月25日、「マルシャル・ウスチーノフ」を含む北方艦隊の10隻の艦船は、再び演習を行なう為にバレンツ海へ出航しました。
[ロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはバレンツ海でのロシア海軍北方艦隊の演習へ参加する]

6月16日、「マルシャル・ウスチーノフ」バレンツ海で演習を行ない、高射ミサイル複合体「オサー-MA」を対空目標へ発射し、更に沿岸目標へ130mm砲を発射しました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはバレンツ海で対空戦闘及び沿岸砲撃訓練を行なった]

「マルシャル・ウスチーノフ」クロンシュタットで開催される『ロシア海軍の日』観艦式へ参加する為、7月初頭にセヴェロモルスクを抜錨してバルト海へ向かい、フィンランド湾東部海域で他の参加艦と共に観艦式の為の合同訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフと大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフはバルト海へ向かった]
[2017年7月30日の『ロシア海軍の日』観艦式の合同訓練がフィンランド湾東部で実施された]

7月30日、サンクトペテルブルククロンシュタットで観艦式(主要海軍パレード)が行なわれました。
[2017年7月30日にクロンシュタットとサンクトペテルブルクで挙行される『ロシア海軍の日』観艦式には約40隻の艦船が参加する]
北方艦隊からは、重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」、重戦略用途原子力水中巡洋艦「ドミトリー・ドンスコイ」、ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」、大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」、潜水艦「ウラジカフカス」クロンシュタットの観艦式へ参加しました。


クロンシュタットの観艦式へ参加した北方艦隊艦船部隊は7月31日に出航し、8月11日にセヴェロモルスクへ帰投しました。
[クロンシュタットの『ロシア海軍の日』観艦式へ参加した北方艦隊の艦船はセヴェロモルスクへ帰投した]


12月1日、「マルシャル・ウスチーノフ」は戦闘訓練を行なう為、バレンツ海へ出航しました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2017年12月1日16時14分配信
【北方艦隊のロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」は、乗組員の海軍技量向上の為にバレンツ海へ出航した】

12月4日には、北方艦隊艦上戦闘機Su-33が敵役を務める対空・対艦戦闘訓練を行ない、高射ミサイル複合体「フォルト」、「オサー-MA」を空中標的へ発射し、130mm連装砲を空中標的と海上標的へ発射しました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2017年12月4日23時55分配信
【ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」はバレンツ海でミサイル及び砲射撃を実施した】

12月26日には、北方艦隊対潜哨戒機Il-38が敵役を務め、バレンツ海で戦闘訓練を行ないました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2017年12月26日15時59分配信
【北方艦隊のロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」はバレンツ海で航空隊との連携へ取り組んだ】


2018年3月29日、「マルシャル・ウスチーノフ」は戦闘訓練を行なう為、バレンツ海へ出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは演習の為にバレンツ海へ出航した]

北方艦隊の他の水上艦も出航し、4月2日までバレンツ海で各種演習を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊はバレンツ海での演習を終えた]

4月5日、「マルシャル・ウスチーノフ」は再びバレンツ海へ出航し、対潜戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはバレンツ海で対潜戦闘訓練を行なった]

翌4月6日には掃海艇2隻の支援の下に機雷源を通過する訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはバレンツ海で機雷源通過訓練を行なった]

4月10日には、北方艦隊艦上戦闘機Su-33及びMiG-29K「敵機」に見立てて対空防衛訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはバレンツ海で艦上戦闘機Su-33及びMiG-29Kを相手に対空戦闘訓練を行なった]


その後、セヴェロモルスク基地へ戻っていましたが、5月16日、演習の為にバレンツ海へ出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはバレンツ海で演習を行なう]

翌5月17日、バレンツ海で海上標的へミサイルを発射しました。

今回の北方艦隊広報部発表では「主要ミサイル複合体」としか記されていませんが、これは長距離対艦ミサイル「ヴルカーン」を指しています。
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[長距離打撃ミサイル複合体バザーリト/ヴルカーン ]

ロシア海軍の大洋多目的システム(原子力推進水中無人機)ポセイドンは2メガトンの核弾頭を搭載する

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『タス通信』より
2018年5月17日11時44分配信
【情報筋:水中装置「ポセイドン」は2メガトンまでの威力の弾頭を搭載できる】
モスクワ、5月17日/タス通信

ロシアが作成している無人水中装置「ポセイドン」は、敵の海軍基地を破壊する為、2メガトンまでの威力の核弾頭を搭載可能である。
木曜日、『タス通信』防衛産業企業体の情報提供者より伝えられた。

「魚雷型の多目的海洋システム"ポセイドン"は、様々な核爆弾を装着できます。
単一ブロック熱核反応弾頭の最大威力は、アヴァンガールトの弾頭~トリニトロトルエン(200万トン)に相当する2メガトン~に匹敵します」

対談者は『タス通信』へ話した。

彼は、核を装備する装置は「まず第一に、遠く離れた潜在敵の海軍基地の破壊の為に意図されている」と説明した。
核動力装置のお陰で、「ポセイドン」は、大陸間の距離の目標へ、深度1km以上、速力60-70ノット(時速110-130km)で進むと対談者は話した。

『タス通信』は、この情報を公式に確認していない。

以前に『タス通信』が他の「防衛産業」の情報提供者より伝えられたように、「ポセイドン」は、現行の2018年~2027年の国家軍備プログラムの枠組みにおいてロシア海軍へ軍備採用され、その搭載艦は、『セヴマシュ』で建造される新たな原子力潜水艦になる。

[「ポセイドン」]
ロシア
が核動力機関を有する無人水中装置を作成しているという事は、2018年2月のウラジーミル・プーチン大統領の連邦教書演説において初めて発表された。
その後、海軍総司令官ウラジーミル・コロリョーフは、この兵器は、敵の領域付近の海域における海軍の広範囲の課題の解決を可能とし、照準システムは、高い精度での装置の目標への自動発進を可能にすると説明した。

装置「ポセイドン」は、搭載艦~原子力潜水艦を含め、大洋多目的システムと呼ばれる。
無人機は、国防省サイトの公開投票により命名された。



[ロシア海軍の為の大洋多目的システム(原子力推進水中無人機)の開発は進められている]
2018年3月1日、ロシア連邦大統領ウラジーミル・プーチン氏は教書演説を行ない、この中で、ロシアが開発中の各種新兵器に言及しました。
『タス通信』より
2018年3月1日18時25分配信
【プーチンが話したロシアの超兵器はどのようなものか】

この演説の中でプーチン大統領は、ロシア海軍「無人水中装置」について話しました。
『ロシア通信社ノーボスチ』より
2018年3月1日13時36分配信
【プーチンは水中システムの為の新たな原子力推進について話した】


プーチン大統領教書演説の後、ロシア海軍総司令官ウラジーミル・コロリョーフ大将「無人水中装置」について記者団へ説明しました。

コロリョーフ提督は、この原子力推進「無人水中装置」「大洋多目的システム」と呼んでおり、原子力潜水艦に搭載され、敵の領域付近で使用されると述べています。

この「大洋多目的システム」は、おそらく、数年前から開発が噂されている大洋多目的システム「スタトゥース6」の事でしょう。

これは、2015年11月10日のプーチン大統領ロシア連邦軍首脳の会議について報じたニュース映像の中で「偶然」映った図面に描かれていたのが発端でした。
(動画の1:45から大洋多目的システム「スタトゥース6」の説明図が映っています)
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『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2015年11月12日20時17分配信
【知られざるプロジェクト「スタトゥース6」】


大洋多目的システムは、敵の海軍基地や、航空母艦グループなどを撃破する為の兵器です。
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アメリカの一部メディアは、北方艦隊試験潜水艦「サロフ」(2008年8月7日就役)が2016年11月27日に「スタトゥース6」の発射試験を行なったと報じています。
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『ワシントンフリービーコン』より
2016年12月8日5時0分配信
【ロシアは核潜水ドローンをテストした】


その後、ロシア国防省は、この「原子力無人水中装置」などの公式に名前が付いていない新兵器の愛称を公募しました。

『ロシア通信社ノーボスチ』より
2018年3月23日4時27分配信
【ロシアは新たな国産兵器の為の名前を公表した】

その結果、原子力無人水中装置「ポセイドン」と命名されました。

その他の候補には「アヴローラ」、「プリボイ」などが有りました。


大洋多目的システム(原子力無人水中装置)「ポセイドン」『2018-2027年の国家軍備プログラム』において開発され、同プログラムの末までにロシア海軍へ制式採用されます。
「ポセイドン」の搭載艦は、セヴェロドヴィンスク造船所『セヴマシュ』で建造される原子力潜水艦になります。
[大洋多目的システム(原子力推進水中無人機)ポセイドンは『2018-2027年の国家軍備プログラム』において開発され、ロシア海軍へ採用される]

「ポセイドン」は2メガトンの核弾頭を搭載し、遠く離れた(大陸間の距離の)潜在敵の海軍基地を破壊するのが目的との事です。
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ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはバレンツ海で演習を行なう

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『タス通信』より
2018年5月16日12時56分配信
【ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」は北極圏でミサイル射撃を実施する】
ムルマンスク、5月16日/タス通信

北方艦隊ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」は、バレンツ海の戦闘訓練射爆場での演習の為に出航した。
水曜日、同艦隊の広報サービスは発表した。

「艦は、電波工学複合体及び高射ミサイル複合体を使用し、仮想敵の空中攻撃手段からの攻撃を撃退する演習を実施します」
広報サービスは話した。

バレンツ海へ出航する巡洋艦の主な課題は、主要ミサイル複合体の点検である。
乗組員は、仮想敵艦船支隊へミサイル打撃を与える任務を遂行し、更には、航行時の組織的戦闘当直へ取り組み、航行中に仮想敵との戦闘を実施する上での兵器及び機器装置のダメージコントロール訓練を行なう。

戦闘演習任務を遂行した後、ロケット巡洋艦北方艦隊主要基地-セヴェロモルスクへ戻る。



北方艦隊プロジェクト1164「アトラント」(「スラヴァ」級)ロケット巡洋艦の2番艦「マルシャル・ウスチーノフ」(1986年11月5日就役)は、2011年6月にセヴェロドヴィンスク市艦船修理センター『ズヴェズドーチカ』へ回航されて近代化改装が始まり、2016年12月末に工事と洋上試験を終えて艦隊へ復帰しました。
[ロシア海軍のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは近代化改装を終えて北方艦隊へ復帰した]


復帰後、「マルシャル・ウスチーノフ」セヴェロモルスク基地で停泊訓練を行ない、2017年5月12日、洋上での慣熟訓練の為にバレンツ海へ出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは演習の為にバレンツ海へ出航した]

5月16日にはバレンツ海で砲撃訓練を実施しました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはバレンツ海で砲撃訓練を行なった]

単艦での海上訓練を一通り行なった「マルシャル・ウスチーノフ」は、その次の段階~他の艦船海軍航空隊との連携活動の訓練~へ進むため、5月20日から実施された北方艦隊の戦闘演習へ参加する事になりました。
[ロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはロシア海軍北方艦隊の演習へ参加する]

北方艦隊の戦闘演習は5月22日まで続けられ、この中で「マルシャル・ウスチーノフ」AK-130 130mm連装砲AK-630 30mmガトリング砲の実弾射撃を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはバレンツ海で砲撃訓練を行なった]

5月25日、「マルシャル・ウスチーノフ」を含む北方艦隊の10隻の艦船は、再び演習を行なう為にバレンツ海へ出航しました。
[ロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはバレンツ海でのロシア海軍北方艦隊の演習へ参加する]

6月16日、「マルシャル・ウスチーノフ」バレンツ海で演習を行ない、高射ミサイル複合体「オサー-MA」を対空目標へ発射し、更に沿岸目標へ130mm砲を発射しました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはバレンツ海で対空戦闘及び沿岸砲撃訓練を行なった]

「マルシャル・ウスチーノフ」クロンシュタットで開催される『ロシア海軍の日』観艦式へ参加する為、7月初頭にセヴェロモルスクを抜錨してバルト海へ向かい、フィンランド湾東部海域で他の参加艦と共に観艦式の為の合同訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフと大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフはバルト海へ向かった]
[2017年7月30日の『ロシア海軍の日』観艦式の合同訓練がフィンランド湾東部で実施された]

7月30日、サンクトペテルブルククロンシュタットで観艦式(主要海軍パレード)が行なわれました。
[2017年7月30日にクロンシュタットとサンクトペテルブルクで挙行される『ロシア海軍の日』観艦式には約40隻の艦船が参加する]
北方艦隊からは、重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」、重戦略用途原子力水中巡洋艦「ドミトリー・ドンスコイ」、ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」、大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」、潜水艦「ウラジカフカス」クロンシュタットの観艦式へ参加しました。


クロンシュタットの観艦式へ参加した北方艦隊艦船部隊は7月31日に出航し、8月11日にセヴェロモルスクへ帰投しました。
[クロンシュタットの『ロシア海軍の日』観艦式へ参加した北方艦隊の艦船はセヴェロモルスクへ帰投した]


12月1日、「マルシャル・ウスチーノフ」は戦闘訓練を行なう為、バレンツ海へ出航しました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2017年12月1日16時14分配信
【北方艦隊のロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」は、乗組員の海軍技量向上の為にバレンツ海へ出航した】

12月4日には、北方艦隊艦上戦闘機Su-33が敵役を務める対空・対艦戦闘訓練を行ない、高射ミサイル複合体「フォルト」、「オサー-MA」を空中標的へ発射し、130mm連装砲を空中標的と海上標的へ発射しました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2017年12月4日23時55分配信
【ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」はバレンツ海でミサイル及び砲射撃を実施した】

12月26日には、北方艦隊対潜哨戒機Il-38が敵役を務め、バレンツ海で戦闘訓練を行ないました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2017年12月26日15時59分配信
【北方艦隊のロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」はバレンツ海で航空隊との連携へ取り組んだ】


2018年3月29日、「マルシャル・ウスチーノフ」は戦闘訓練を行なう為、バレンツ海へ出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは演習の為にバレンツ海へ出航した]

北方艦隊の他の水上艦も出航し、4月2日までバレンツ海で各種演習を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊はバレンツ海での演習を終えた]

4月5日、「マルシャル・ウスチーノフ」は再びバレンツ海へ出航し、対潜戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはバレンツ海で対潜戦闘訓練を行なった]

翌4月6日には掃海艇2隻の支援の下に機雷源を通過する訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはバレンツ海で機雷源通過訓練を行なった]

4月10日には、北方艦隊艦上戦闘機Su-33及びMiG-29K「敵機」に見立てて対空防衛訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはバレンツ海で艦上戦闘機Su-33及びMiG-29Kを相手に対空戦闘訓練を行なった]


その後、セヴェロモルスク基地へ戻っていましたが、5月16日、演習の為にバレンツ海へ出航しました。

遠洋実習航海中のロシア海軍の練習艦ペレコプはパプアニューギニアの首都ポートモレスビーを訪れた

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア連邦国防省情報・マスコミュニケーション部発表
2018年5月16日13時27分配信
【ロシア海軍の練習艦「ペレコプ」はパプアニューギニアの首都ポートモレスビーへ到着した】

ロシア海軍練習艦「ペレコプ」は、本日午前に独立国パプアニューギニアの首都ポートモレスビーへ到着した。
これは、両国の協同の歴史上初めてのロシア軍艦の寄港である。

それ(ポートモレスビーへの寄港)は5月19日まで続き、その後、練習艦「ペレコプ」ウラジオストクへの承認航路の移動を続ける。

艦上には、現在、ロシア海軍研修-研究センター海軍兵学校(ピョートル大帝兵学校)の200名以上の第2及び第4コースの生徒が乗っている。

2ヶ月間に及ぶ遠距離航海の目的は、4月1日に始まった黒海から太平洋艦隊への海上実習の継続であり、地理学上の観点からは海軍兵学校の航海の歴史上初めての練習艦「ペレコプ」の移動となる(セヴァストーポリウラジオストク)。

パプアニューギニアの首都へのロシア海軍の艦の滞在プログラムの枠組みにおいて、練習艦「ペレコプ」の航海先任者である海軍兵学校校長ウラジーミル・ソコロフ少将及び練習艦「ペレコプ」艦長の同市市長、同国の軍事指導者への儀礼訪問が行なわれる。

艦の乗組員と海軍兵学校生徒は、休養とポートモレスビーの観光名所の見物の機会を得る。

海軍総司令部の計画に沿った練習艦「ペレコプ」艦上での実習中、海軍兵学校の航海学部の第4コースの生徒の前には自身で航海当直へ就く許可を得る課題が、第2コースの生徒の前には、天体航法を含む航海術理論の実習の確立が有る。



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プロジェクト877練習艦の2番艦「ペレコプ」は、ポーランドグダニスク造船所で1976年4月24日に起工され、1976年12月11日に進水し、1977年9月30日にソ連海軍へ就役しました。

現在はバルト艦隊に所属し、クロンシュタット港に駐留しています。

「ペレコプ」(310)は、2013年8月から2016年11月までブルガリアヴァルナの艦船修理工場で大規模なオーバーホールを行ないました。
(ソヴィエト連邦時代のブルガリアの債務返還の一環として)

復帰後、2017年には地中海、黒海(セヴァストーポリ)までの遠洋実習航海を行ない、同年8月にギリシャピレウス、9月にはポルトガルリスボンを訪れました。



今年の「ペレコプ」の遠洋実習航海は、これまでの地中海黒海(セヴァストーポリ)だけではなく、極東方面(ウラジオストク)、更には北極海まで行く事になります。
[ロシア海軍の練習艦ペレコプは北極海及び極東への遠洋実習航海を準備する]
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2018年3月1日、「ペレコプ」サンクトペテルブルク海軍兵学校の生徒を乗せてクロンシュタット港を抜錨し、遠洋実習航海へと出発しました。
[ロシア海軍の練習艦ペレコプは士官候補生の遠洋実習航海へ出発した]

3月5日には北海へ入りました。
[遠洋実習航海中のロシア海軍の練習艦ペレコプは北海へ入った]

「ペレコプ」ヨーロッパ大陸沿いに南下し、3月9日にはラ・マンシュ海峡(英仏海峡)を通過しました。
[遠洋実習航海中のロシア海軍の練習艦ペレコプは英仏海峡を通過した]

その後、更にヨーロッパ大陸に沿って南下し、3月12日にはジブラルタル海峡を通過して地中海へ入りました。
[遠洋実習航海中のロシア海軍の練習艦ペレコプは地中海へ入った]
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「ペレコプ」地中海を東進して3月17日にはボスポラス海峡を北上し、黒海へ入り、その後、セヴァストーポリへ入港しました。

ここでクロンシュタット港から乗っていた生徒は艦を降り、新たにサンクトペテルブルク海軍兵学校から200名以上の生徒が3月26日にセヴァストーポリへ到着しました。
[ロシア海軍兵学校の生徒はセヴァストーポリからウラジオストクまでの遠洋実習航海へ参加する]

4月1日、「ペレコプ」セヴァストーポリを抜錨し、ウラジオストクへ向かいました。
[遠洋実習航海中のロシア海軍の練習艦ペレコプはセヴァストーポリを抜錨し、ウラジオストクへ向かった]

翌4月2日にはボスポラス海峡ダーダネルス海峡を通過してエーゲ海へ入りました。
[遠洋実習航海中のロシア海軍の練習艦ペレコプはボスポラス海峡とダーダネルス海峡を通過してエーゲ海へ入る]

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4月7日にスエズ運河を通過して紅海へ入りました。
[遠洋実習航海中のロシア海軍の練習艦ペレコプはスエズ運河を通過して紅海へ入った]

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4月11日には海賊出没海域であるアデン湾へ入りました。
[遠洋実習航海中のロシア海軍の練習艦ペレコプはアデン湾へ入った]

4月12日にはアデン湾を抜けてアラビア海へ入りました。
[遠洋実習航海中のロシア海軍の練習艦ペレコプはアラビア海へ入った]

「ペレコプ」は、2018年4月18日から22日までスリランカコロンボ港を訪問しました。
[遠洋実習航海中のロシア海軍の練習艦ペレコプはスリランカのコロンボを訪れる]
[遠洋実習航海中のロシア海軍の練習艦ペレコプはスリランカのコロンボへ入港した]
[遠洋実習航海中のロシア海軍の練習艦ペレコプはスリランカのコロンボを去り、インドネシアのジャカルタへ向かった]

4月29日から5月1日までインドネシアタンジュンプリオク港(ジャカルタ)を訪問しました。
[遠洋実習航海中のロシア海軍の練習艦ペレコプはインドネシアのタンジュンプリオク港へ到着した]

その後、5月4日から9日までインドネシア近海で実施された多国籍海軍演習『KOMODO-2018』へ参加しました。
【多国籍海軍演習『KOMODO-2018』公式サイト】


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演習が終わった後、「ペレコプ」パプアニューギニアの首都ポートモレスビーへ向かいました。
[遠洋実習航海中のロシア海軍の練習艦ペレコプはパプアニューギニアの首都ポートモレスビーへ行く]

5月16日、「ペレコプ」ポートモレスビーへ入港しました。
ロシア海軍の艦船がポートモレスビーを訪れるのは、これが初めてになります。

ロシア海軍の将来航空母艦の設計草案は2018年末までにロシア国防省へ提出される

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『タス通信』より
2018年5月16日11時26分配信
【『統合造船業営団』は年末に(ロシア)国防省へ新たな航空母艦の完成ヴァージョンを提示する】
モスクワ、5月16日/タス通信

『統合造船業営団』は2018年末までにロシア連邦国防省へ、新たな国産航空母艦の複数の完成した設計草案を検討の為に提示する。
ヴァージョンの内の1つが選定された場合、艦の試験設計作業は2019年から開始できる。
『タス通信』防衛産業企業体の情報提供者より伝えられた。

「『統合造船業営団』は、年末までにロシア連邦国防省へ検討の為に、完成した提案(註:航空母艦の)を提示する課題があります。
ヴァージョンの1つは、具体的には、排水量75000トンの航空艦の建造を前提としております」

対談者は話した。

情報提供者は、設計の内の1つが選定された場合
「艦の技術設計、プロジェクト設計文書の準備は2019年に開始する事ができ、航空母艦は、2021~2022年には起工できるでしょう。
その建造は、事前の見積もりでは、約10年間に渡るでしょう」
と説明した。
対談者は、『2018~2027年の国家軍備プログラム』において、新たな航空母艦プログラムへの「最初の資金供給」が規定されていると付け加えた。

『統合造船業営団』『タス通信』へ、この情報に関してコメントしなかった。

現在、ロシア海軍の戦闘編制には、唯一の通常動力中型航空母艦「アドミラル・クズネツォフ」(国内の分類は重航空巡洋艦)が在籍している。
以前に海軍が表明したように、ロシア海軍は、核動力装置を有する将来航空母艦の受領を2030年末に見込んでおり、新たな航空母艦の排水量は、少なくとも7万トンでなければならない。

『クルイロフ国立科学センター』は、以前、外国の発注者の為、更には自国海軍への提案の為、航空母艦の素案を開発し、広範囲の人々へ提示した。
プロジェクト23000「シトルム」の名を受け取った。
提示された草案では、艦は80000~90000トンの排水量を有し、複合動力装置(原子炉及びガスタービンエンジン)を装備する。
艦の航空グループは60機の機体を有していなければならない。



[ロシア新世代航空母艦]
[ロシア海軍将来空母概念設計案・プロジェクト23000E「シトルム」]
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ロシア海軍の為の将来航空母艦Перспективный Авианосецの設計開発作業は2007年に始まりました。

現在の所、将来航空母艦は、5万トンから8万5千トンまでの3種類のヴァリエーション(軽空母、中空母、重空母)が提示されています。

重航空母艦(排水量80000-85000t、搭載機70機)
中航空母艦(排水量55000-65000t、搭載機50-55機)
軽航空母艦(排水量50000t)

建造費は重空母で3000億ルーブル、軽空母で1000億ルーブルと見積もられています。
[ロシアは3種類の将来航空母艦を設計している]
[ロシア国防省は3つの将来原子力空母設計案を検討している]
[ロシア将来空母の作成には約10年掛かり、費用は1000-3000億ルーブルになる]

将来航空母艦アイランドは非金属複合材料製になります。
[ロシア海軍将来正規空母のアイランドは複合材料で造られる]

将来航空母艦の動力に関しては、通常動力(ガスタービンなど)と原子力推進の2つのヴァージョンが検討されていますが、ロシア海軍の要求により、ほぼ原子力推進に確定しております。
[ロシア海軍将来正規空母は原子力推進となる]
[ロシア海軍将来正規空母と将来駆逐艦リデル級は同型の原子力機関を搭載する]

将来航空母艦は、2016年6月16日にサンクトペテルブルク『バルト工場』で進水した新型原子力砕氷船「アルクチカ」(2019年就航予定)と同型の原子炉RITM-200を搭載するようです。
[ロシア海軍将来原子力空母は原子炉RITM-200を搭載するかもしれない]
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将来航空母艦の建造は2023年~2028年の開始が計画されています。
[ロシア海軍の新世代空母の建造は2023年~2028年に開始される]
[ロシア海軍の為の新世代空母の建造は『2018-2027年の国家軍備プログラム』において開始される]


将来航空母艦艦載機に関しては、以前には2019年以降に配備予定のロシア第5世代重戦闘機Su-57の艦上機型が有力視されていました。
[ロシア海軍将来正規空母は第5世代重戦闘機Su-57の艦上機型を搭載し、カタパルトとスキージャンプを並行装備する]
[ロシア航空機製造業界は第5世代重戦闘機Su-57の艦上戦闘機型を開発する用意がある]

しかし、2017年7月以降、ヤコブレフ新世代VSTOL艦上戦闘機を開発するという話が出てきており、搭載機はVSTOL戦闘機になる可能性も有ります。
[ロシア海軍の将来空母の為のVSTOL艦上戦闘機が開発される]
[ロシア海軍の為の新たなVSTOL艦上戦闘機が開発される]
[ロシア航空業界はロシア海軍の為の新たなVSTOL艦上戦闘機の為のエンジンを開発する用意がある]


将来航空母艦の建造は、セヴェロドヴィンスク『セヴマシュ』と、サンクトペテルブルク『北方造船所』の協業になるようです。
[ロシア海軍の新世代航空母艦はセヴェロドヴィンスク造船所(セヴマシュ)とサンクトペテルブルク北方造船所が協同で建造する]

2018年4月下旬、ロシア海軍副総司令官(軍備担当)ヴィクトール・ブルスク中将は、将来航空母艦の排水量は70000トンになると発言しました。
[ロシア海軍の将来航空母艦は7万トン級になる]


そして、今回の記事に登場する「ロシア防衛産業企業体の匿名希望の情報提供者」によると、将来航空母艦の複数の設計草案が2018年末までにロシア国防省へ提示され、そのうちのどれか1つが選定されれば、2019年からは本格的な設計作業へ取り掛かり、順調に行けば、2021~2022年には艦を起工できると言っています。

なお、複数ある設計草案の1つは、排水量7万5千トンになるとの事です。
おそらくは、これが最も大きな艦でしょう。

ロシア海軍太平洋艦隊のボレイ級戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦ウラジーミル・モノマーフはダメージコントロール訓練を行なった

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア沿海地域情報供給部(ウラジオストク市)発表
2018年5月16日8時24分配信
【太平洋艦隊の原子力水中巡洋艦「ウラジーミル・モノマーフ」はカムチャツカで艦のダメージコントロール演習を実施した】

カムチャツカの戦闘訓練海域で戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦「ウラジーミル・モノマーフ」の乗組員は、艦が損傷を受けたという想定下での艦のダメージコントロールの計画演習を実施した。

演習実施中に水中巡洋艦の乗組員は、仮想損傷区画の規定の気密化、個人保護手段の着用、防御境界の作成、中央監視所と非常用セクションの要員との組織的連携へ取り組んだ。

この他、潜水艦の非常事態グループは、「火災」の局限化と消火、更には「区画への注水」の実地行動を、より完全なものとした。

海上で様々な緊急事態が発生した際の潜水艦の要員の行動への取り組みは、艦隊の潜水艦部隊の乗組員の訓練の必須の要素である。



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ロシア海軍第4世代原子力潜水艦プロジェクト955「ボレイ」戦略用途原子力水中巡洋艦の3番艦K-551「ウラジーミル・モノマーフ」は、セヴェロドヴィンスク市造船所『セヴマシュ』で2006年3月19日に起工、2012年12月30日に進水2014年12月10日に竣工、12月19日にロシア海軍へ就役し、太平洋艦隊第25潜水艦師団へ編入されました。
[第3のボレイ級戦略原潜ウラジーミル・モノマーフはロシア海軍へ就役した]

就役前の2014年9月10日には、初めて弾道ミサイル「ブラヴァー」を発射しています。
[ロシア海軍最新鋭戦略原潜ウラジーミル・モノマーフはブラヴァー弾道ミサイル発射に成功した]

就役後、2016年夏まで北方艦隊原潜基地ガジエヴォに「仮住まい」しながらバレンツ海で慣熟訓練を行ないました。
[ロシア海軍最新鋭原子力戦略用途水中巡洋艦ウラジーミル・モノマーフはバレンツ海での訓練を終えて基地へ戻った]

この間、2015年11月14日夜には弾道ミサイル「ブラヴァー」2発を一斉発射しました。
[ロシア海軍の最新鋭戦略原潜ボレイ級3番艦ウラジーミル・モノマーフは弾道ミサイル"ブラヴァー"を2発同時にカムチャツカ半島へ発射した]

2016年8月15日に北方艦隊基地を去り、9月26日にカムチャツカ太平洋艦隊原潜基地ヴィリュチンスクへ到着しました。
[ロシア海軍最新鋭戦略原潜ウラジーミル・モノマーフはカムチャツカ半島へ向かった]
[ロシア海軍最新鋭戦略原潜ウラジーミル・モノマーフはカムチャツカ半島の太平洋艦隊原潜基地へ到着した]

到着後の動向は明らかにされていませんでしたが、2018年4月16日には同型艦「アレクサンドル・ネフスキー」と対潜方式の「決闘」演習を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のボレイ級戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦ウラジーミル・モノマーフとアレクサンドル・ネフスキーはカムチャツカ沖で『決闘』を行なった]

4月24日には、カムチャツカに駐留するプロジェクト1124M小型対潜艦2隻(MPK-82、MPK-107)への魚雷攻撃演習を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のボレイ級戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦ウラジーミル・モノマーフは対潜部隊への魚雷攻撃演習を行なった]


そして5月16日には艦内の各種ダメージコントロールの訓練を行ないました。

同じく太平洋艦隊に所属し、カムチャツカヴィリュチンスクへ駐留している同型艦「アレクサンドル・ネフスキー」も、以前に同様の訓練を行なっています。
[ロシア海軍太平洋艦隊の戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦アレクサンドル・ネフスキーはダメージコントロール訓練を行なった]

ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・ヴィノグラードフとアドミラル・トリブツはフィリピン海で演習を行なった

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア沿海地域情報供給部(ウラジオストク市)発表
2018年5月16日6時15分配信
【太平洋艦隊艦船支隊はフィリピン海で演習を行なった】

大型対潜艦「アドミラル・ヴィノグラードフ」、「アドミラル・トリブツ」、中型海洋給油船「ペチェンガ」で構成される太平洋艦隊艦船支隊は、アジア-太平洋地域への遠距離航海任務の遂行を続けている。

支隊の艦は、フィリピン海中型海洋給油船「ペチェンガ」からの水と燃料の補充を実行し、その後、一連の演習と訓練を行なった。

対潜演習の枠組みにおいて、支隊は仮想敵潜水艦の捜索と探知の課題へ取り組んだ。
大型対潜艦の乗組員は、艦載航空グループと協同で対潜ヘリコプターKa-27のフライトを支援した。
太平洋艦隊海軍航空隊の飛行士は偵察飛行を行ない、指定海域で吊下機器手段を用いて潜水艦の仮想捜索を実施した。
ヘリコプター操縦士は艦の甲板へ10回以上の発艦と着艦を行なった。

更に船員は、通信、合同戦術機動、艦の生存への対処(ダメージコントロール)、海上での組織的捜索救助の訓練を実施した。

太平洋艦隊艦船支隊は、5月7日にウラジオストクから2ヶ月以上の航海へ出発した。
航海期間中に艦船は幾つかの外国港を訪れ、ロシア-中国海軍演習『海洋協同-2018』へ参加する。



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ロシア太平洋艦隊大型対潜艦「アドミラル・ヴィノグラードフ」(572、1989年5月1日就役)と「アドミラル・トリブツ」(564、1986年2月15日就役)は、今年(2018年)2月20日以降、度々コンビを組んで太平洋艦隊の演習へ参加してきました。
(それまでは別々に洋上訓練を行なっていた)

2月20日:対潜戦闘訓練及び砲撃訓練
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・トリブツとアドミラル・ヴィノグラードフは日本海で対潜戦闘訓練を行なった]

3月22日:揚陸演習における砲撃支援
[ロシア海軍太平洋艦隊は沿海地方で上陸演習を行なった]

3月26日:対潜兵器の実地使用を伴う対潜戦闘訓練
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・トリブツとアドミラル・ヴィノグラードフは対潜戦闘訓練を行なった]

3月27日:高射ミサイルの実地使用を伴う対空戦闘訓練
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・トリブツとアドミラル・ヴィノグラードフは対空戦闘訓練を行ない、短距離艦対空ミサイルを発射した]

4月20日:潜水艦の捜索訓練
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2018年4月20日6時0分配信
【太平洋艦隊の艦は演習中に掃海艇による部隊先導及び仮想敵潜水艦の捜索へ取り組んだ】

4月21日:水中工作員の撃退訓練
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2018年4月21日7時22分配信
【太平洋艦隊の艦は演習中に常設及び手動の擲弾を用いて仮想戦闘泳者を撃破した】

4月23日:砲撃訓練
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2018年4月23日6時19分配信
【太平洋艦隊の艦は演習中に日本海で射撃を実施した】


4月26日:高射ミサイルの実地使用を伴う対空戦闘訓練
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2018年4月26日5時30分配信
【太平洋艦隊の対潜艦は日本海の演習で仮想敵の有翼ミサイルを撃墜した】


2018年5月7日、大型対潜艦「アドミラル・ヴィノグラードフ」、「アドミラル・トリブツ」、そして中型海洋給油船「ペチェンガ」(1979年10月1日就役)から成る太平洋艦隊艦船支隊ウラジオストクを出航し、アジア-太平洋地域への遠距離航海へ向かいました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・ヴィノグラードフとアドミラル・トリブツはアジア太平洋地域への遠洋航海へ出発した]

太平洋艦隊艦船支隊は、ロシア連邦の祝日である5月9日の『勝利の日』(対独戦勝記念日)日本海で迎えました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・ヴィノグラードフとアドミラル・トリブツは日本海で対独戦勝記念日を祝った]

同日(5月9日)に対馬海峡を通過し、東シナ海へ入りました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・ヴィノグラードフとアドミラル・トリブツは対馬海峡を通過して東シナ海へ入った]


その後、太平洋艦隊艦船支隊フィリピン海へ入り、艦載ヘリコプターKa-27PLを使用した演習を行ないました。

ロシア海軍太平洋艦隊の為の最新鋭コルベット"グレミャーシチー"乗組員は艦内への居住を準備する

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『インタファクス-軍事ニュース出張所(AVN)』より
2018年5月15日4時0分配信
【太平洋艦隊の最新コルベット「グレミャーシチー」乗組員は艦への居住を準備する】
ペトロパブロフスク・カムチャツキー、5月15日、インタファクス-極東

カムチャツカで形成された太平洋艦隊最新コルベット「グレミャーシチー」乗組員は、サンクトペテルブルク海軍総合センターでの研修を滞りなく実施し、艦への居住を準備している。
火曜日に太平洋艦隊広報サービスは発表した。

「軍事船員は、この数ヶ月間、艦の構造と、その操作の特殊性について学習しました。
研修は、最新のシミュレーターを用いて実施されました」

声明では、こう述べられた。

乗組員の実地訓練は、バルト艦隊の建造及び修理艦船連合部隊の基地で実施され、既にプロジェクト20385艦の操作経験は著しく蓄積されている。

「研修の過程で太平洋艦隊将兵は、基地における艦の生存への対処(ダメージコントロール)、組織的な対空及び対水中工作防衛の実施への取り組みの中で艦の演習及び訓練へ参加しました。
毎日の艦での組織的な勤務と乗組員の休息、兵装、ユニットおよび機構の規定メンテナンス、艦への兵器の受け入れの問題については、より完全なものとなっております」

声明では、こう述べられた。

広報サービスは、乗組員は試験へ無事に合格し、艦の制御を許可され、近いうちに工場製造者から新たな艦を受け取る事を強調した。

コルベット「グレミャーシチー」は、公開株式会社「海洋工学中央設計局アルマーズ」により開発されたプロジェクト20380コルベットのシリーズである。
排水量は2000トン、乗組員99名。
艦は、近海ゾーンにおいて水上艦及び潜水艦を相手に戦い、更には、海洋上陸作戦において揚陸部隊への砲撃支援を行なう事を意図している。
艦の建造には「ステルス」技術が用いられている。
同プロジェクトには、21の特許が導入され、14のコンピュータ登録プログラム証明が交付された。
艦の物理的フィールドを削減する為、最新の成果が使用されている。



[プロジェクト20380/20385コルベット]
[ステレグーシチー型コルベット(旧ブログ)]
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プロジェクト20385コルベットの1番艦「グレミャーシチー」は、2012年2月1日にサンクトペテルブルク市『北方造船所』(セーヴェルナヤ・ヴェルフィ)で起工されました。
[サンクトペテルブルクでフリゲート「アドミラル・ゴロフコ」及びコルベット「グレミャーシチー」が起工された]

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プロジェクト20385プロジェクト20380の改良型であり、兵装が強化されています。
[プロジェクト20385「グレミャーシチー」型コルベット]

20380対艦ミサイル「ウラン」に代わり、20385は対地攻撃も可能な打撃ミサイル複合体「カリブル」を装備します。
[ロシア海軍は2018年1月~3月に46基の巡航ミサイル"カリブル"を受領した]

当初、プロジェクト20385には、ドイツMTU社製のディーゼルエンジンが装備される予定でしたが、ヨーロッパ諸国対ロシア制裁により、その供給は途絶えました。
[ロシアは水上艦用のエンジン供給を拒否したドイツとウクライナの企業を訴える]

この為、設計を変更してロシア『コロムナ工場』ディーゼルエンジン「ディーゼルユニットDDA12000」~が搭載される事になりました。
これは以前のプロジェクト20380と同じエンジンです。
[ロシア新世代艦のガスタービンとディーゼル]

2016年4月末、『コロムナ工場』ディーゼルエンジンの設置作業が始まりました。
[ロシア海軍の為の新世代コルベット"グレミャーシチー"へのロシア製ディーゼルエンジンの取り付けが始まった]

2016年5月19日までにディーゼルエンジンの設置作業は完了しました。
[ロシア海軍の為の新世代コルベット"グレミャーシチー"へのロシア製ディーゼルエンジンの設置は完了した]

2017年6月30日、「グレミャーシチー」の進水式典が開催されました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為のプロジェクト20385コルベット1番艦グレミャーシチーは進水した]

「グレミャーシチー」は2018年6月に洋上試験を開始し、ロシア海軍への引き渡しは2018年末に予定されています。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為のプロジェクト20385コルベット1番艦グレミャーシチーは2018年6月に洋上試験を開始する]
[プロジェクト20385コルベット1番艦グレミャーシチーは2018年にロシア海軍へ引き渡される]

就役後、「グレミャーシチー」太平洋艦隊へ配備されます。

「グレミャーシチー」の乗組員は、カムチャツカ太平洋艦隊将兵を中核として編成されており、おそらくはカムチャツカ半島ペトロパブロフスク・カムチャツキー港へ配備される事になるようです。
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プロジェクト20385の2番艦「プロヴォールヌイ」は2013年7月25日に起工されました。
[プロジェクト20385コルベット「プロヴォールヌイ」は起工された]
ロシア海軍への引き渡しは2019年に予定されており、こちらも太平洋艦隊へ配備されます。

太平洋艦隊は、最終的に合計8隻のプロジェクト20380/20385コルベットの受領を計画しており、この内の半分(4隻)はプロジェクト20385になるようです。
[ロシア海軍太平洋艦隊は8隻のプロジェクト20380/20385コルベットを受領する]

ロシア海軍の最新フリゲート"アドミラル・マカロフ"は2018年秋に黒海艦隊基地へ到着する

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『タス通信』より
2018年5月13日16時27分配信
【フリゲート「アドミラル・マカロフ」は第3クオーター(7~9月)に黒海艦隊へ到着する】
タス通信、5月13日

最新のプロジェクト11356フリゲート「アドミラル・マカロフ」は、今年(2018年)の第3クオーター(7~9月)に黒海艦隊の恒常駐屯地へ到着する。
ロシア海軍総司令官ウラジーミル・コロリョーフ大将は、黒海艦隊設立235周年に関する祝電において述べた。

「今年の第3クオーターには、もう1隻、最新のプロジェクト11356フリゲートの3隻目となるアドミラル・マカロフの黒海艦隊恒常駐屯地への到着が計画されております。
近い内に、黒海艦隊には、根本的に新しいクラスの艦の補充が実現します」
コロリョーフ
は話した。

彼によると、それは、22160哨戒艦「ワシーリー・ブイコフ」型に属する。
更に黒海艦隊は、高精度兵器を装備するプロジェクト21631小型ロケット艦のシリーズを受け取る。

「段階的な更新は、黒海艦隊の全ての組織で近いうちに実現し、この先も長期に渡ります」
コロリョーフ
は指摘した。

プロジェクト11356フリゲート「アドミラル・マカロフ」(株式会社『北方計画設計局』が開発)は、沿バルト造船工場『ヤンターリ』で2012年2月29日に起工され、2015年9月2日に進水した。

シリーズの艦の最初の2隻~「アドミラル・グリゴロヴィチ」「アドミラル・エッセン」は2016年に納入され、黒海艦隊の戦闘編制へ在籍している。
これらは、有翼ミサイル「カリブル-NK」によるシリア『イスラム国』(ロシア連邦では非合法のテロ組織)の目標への攻撃へ参加した。

プロジェクト11356艦は、単独或いは連合部隊の一員として水上艦及び潜水艦へ対抗し、空中攻撃手段からの攻撃の撃退の為に意図されている。
フリゲートは、ミサイル複合体「カリブル-NK」、高射ミサイル複合体「シチーリ-1」、口径100mmのA-190砲、魚雷及び対潜兵装を装備する。
加えて、各々の艦はヘリコプターを搭載する。
フリゲートの排水量は約4000トン、全長125メートル、速力-30ノット。



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[プロジェクト11356Rフリゲート(アドミラル・グリゴロヴィチ型) ]

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プロジェクト11356R警備艦(フリゲート)3番艦「アドミラル・マカロフ」は、2012年2月29日にカリーニングラード『ヤンターリ』造船所で起工されました。
[改タルワー級フリゲート「アドミラル・マカロフ」起工]

それから3年半後の2015年9月2日に進水しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の為の新型警備艦(フリゲート)アドミラル・マカロフは進水した]

2016年4月1日、造船所の岸壁で係留試験が始まりました。
[ロシア海軍黒海艦隊の為の新型警備艦(フリゲート)アドミラル・マカロフの係留試験が始まった]

2016年7月9日に『ヤンターリ』造船所からバルチースク海軍基地へ移動しました。
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2016年7月29日、工場航行試験が開始されました。
[ロシア海軍黒海艦隊の為のプロジェクト11356R警備艦(フリゲート)3番艦アドミラル・マカロフの航行試験が始まった]

工場航行試験は9月下旬までに終了し、10月7日からは最終試験となる国家受領試験が始まりました。
[ロシア海軍黒海艦隊の為のプロジェクト11356R警備艦(フリゲート)3番艦アドミラル・マカロフの国家受領試験が始まった]

10月16日、「アドミラル・マカロフ」は、有翼ミサイル「カリブル」などの兵装試験を実施する為、バレンツ海方面の移動を開始しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の為のプロジェクト11356R警備艦(フリゲート)3番艦アドミラル・マカロフは兵装試験の為にバレンツ海へ向かった]

10月24日に北方艦隊基地セヴェロモルスクへ到着しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の為のプロジェクト11356R警備艦3番艦アドミラル・マカロフは兵装試験の為にセヴェロモルスクへ到着した]

11月初頭にはバレンツ海で沿岸目標への有翼ミサイル「カリブル」発射試験を実施しました。
[ロシア海軍の最新警備艦アドミラル・マカロフはバレンツ海で巡航ミサイル"カリブル"を発射した]

その後も各種兵装の射撃試験が実施されました。
[ロシア海軍の最新警備艦(フリゲート)アドミラル・マカロフのバレンツ海における兵装試験は完了した]

バレンツ海での試験を終えた「アドミラル・マカロフ」は、11月25日にバルチースクへ戻りました。
[ロシア海軍の最新警備艦アドミラル・マカロフは北方での兵装試験を終えてバルチースクへ戻った]

12月8日からバルト海で最終洋上試験が始まりました。
[ロシア海軍の最新警備艦アドミラル・マカロフはバルト海で最終洋上試験を行なう]

この試験が終わった後、2016年12月末にロシア海軍へ引き渡される筈だったのですが、年末までに試験は終了せず、2017年1月以降も試験は続けられる事になりました。
[第3のプロジェクト11356R警備艦(フリゲート)アドミラル・マカロフのロシア海軍への引き渡しは延期された]

2017年1月16日までにバルト海高射ミサイル複合体「シチーリ-1」の発射試験が実施されました。
[ロシア海軍黒海艦隊の為のプロジェクト11356R警備艦3番艦アドミラル・マカロフはバルト海で艦対空ミサイルの発射試験を行なった]

試験後、「アドミラル・マカロフ」は、一旦『ヤンターリ』造船所へ戻ってきました。
[ロシア海軍黒海艦隊の為のプロジェクト11356R警備艦アドミラル・マカロフは艦対空ミサイル発射試験後にカリーニングラード造船所へ戻った]

2017年4月1日、「アドミラル・マカロフ」『ヤンターリ』造船所からバルチースク基地へ移動しました。
[ロシア海軍の最新警備艦(フリゲート)アドミラル・マカロフの洋上試験の最終段階が始まる]

その後、バルト海へ出航して高射ミサイル複合体「シチーリ-1」などの試験を行ない、4月28日にはバルト艦隊の防空演習へ参加しました。
[ロシア海軍の最新警備艦(フリゲート)アドミラル・マカロフはバルト艦隊の防空演習へ参加した]

2017年6月28日から7月2日までサンクトペテルブルクで開催された国際海軍サロン(IMDS-2017)で展示され、7月2日にサンクトペテルブルクを出ました。


7月30日にはサンクトペテルブルク『ロシア海軍の日』観艦式へ参加しました。


その後、洋上試験が再開され、9月4日にはバルト海高射ミサイル複合体「シチーリ-1」の発射試験を行ないました。
[ロシア海軍の最新フリゲート"アドミラル・マカロフ"はバルト海で艦対空ミサイルの発射試験を行なった]

「アドミラル・マカロフ」ロシア海軍への引き渡しは何度も延期され、9月末になっても具体的な時期は決まらず、洋上試験は続行されました。
[第3のプロジェクト11356Rフリゲート"アドミラル・マカロフ"のロシア海軍への具体的な引き渡し時期は未だ決まっていない]

11月8日にはバルト艦隊小型ロケット艦「ゲイゼル」「リヴェン」から発射されたミサイル標的高射ミサイル「シチーリ-1」で撃墜しました。
『タス通信』より
2017年11月8日17時30分配信
【フリゲート「アドミラル・マカロフ」はバルト海でミサイル射撃を実施した】

これで「アドミラル・マカロフ」の国家受領試験は終了し、ロシア海軍への引き渡しの準備の為、『ヤンターリ』造船所へ戻ってきました。

2017年12月25日、受領-引渡証書への署名が行なわれ、ロシア国防省(ロシア海軍)へ納入されました。
[第3のプロジェクト11356Rフリゲート"アドミラル・マカロフ"はロシア海軍へ納入された]

その2日後の12月27日、ロシア海軍旗(聖アンドレイ旗)の初掲揚式典が開催され、正式にロシア海軍へ就役し、黒海艦隊へ編入されました。
[プロジェクト11356Rフリゲート3番艦アドミラル・マカロフはロシア海軍へ就役し、黒海艦隊へ編入された]

今後、「アドミラル・マカロフ」黒海艦隊基地へ回航されることになりますが、セヴァストーポリへの到着は、今年秋以降になるようです。
[ロシア海軍の最新フリゲート"アドミラル・マカロフ"の黒海艦隊基地到着は2018年秋以降になる]

「アドミラル・マカロフ」は、昨年に続き、今年も7月29日にサンクトペテルブルクで行なわれる『ロシア海軍の日』観艦式へ参加する事になるので、セヴァストーポリへ向けて出航するのは、その後になります。


なお、「アドミラル・マカロフ」の後に建造されたプロジェクト11356Rフリゲート3隻は、2隻がインド海軍へ売却され、1隻はロシア海軍向けとして完成します。
[プロジェクト11356Rフリゲート後期建造艦3隻の内、2隻はインドへ売却され、1隻はロシア海軍の為に完成する]

その後、ロシア海軍向けとして2隻のプロジェクト11356Rフリゲートが2018年以降に追加建造されます。

遠洋実習航海中のロシア海軍の練習艦ペレコプはパプアニューギニアの首都ポートモレスビーへ行く

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テレビ局『ズヴェズダー』より
2018年5月12日0時0分配信
【ロシア連邦海軍の練習艦「ペレコプ」は初めてポートモレスビーへの業務寄港を行なう】

ロシア海軍練習艦「ペレコプ」は、5月16日から19日まで独立国パプアニューギニアの首都ポートモレスビーへの業務寄港を行なう。

艦上には、現在、ロシア海軍研修-研究センター海軍兵学校(ピョートル大帝兵学校)の200名以上の第2及び第4コースの生徒が乗っている。
2ヶ月間に及ぶ遠距離航海の目的は、4月1日に始まった黒海から太平洋艦隊への海上実習の継続であり、地理学上の観点からは海軍兵学校の航海の歴史上初めての練習艦「ペレコプ」の移動となる(セヴァストーポリウラジオストク)。

「航海期間中の航海及び海軍兵学校生徒の海上実習の指揮官~海軍兵学校校長ウラジーミル・ソコロフ少将は、紅海を航行する際、特別な海域での航海術の問題に従事する生徒隊先任の監督を行ないました」
ロシア連邦国防省
下の海軍情報・マスコミュニケーション部代表イーゴリ・ディガロ1等海佐は語った。

1等海佐は、2ヶ月間の実習中、海軍兵学校の航海学部の第4コースの生徒の前には自身で航海当直へ就く許可を得る課題が、第2コースの生徒の前には、天体航法を含む航海術理論の実習の確立が有る事を指摘した。



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プロジェクト877練習艦の2番艦「ペレコプ」は、ポーランドグダニスク造船所で1976年4月24日に起工され、1976年12月11日に進水し、1977年9月30日にソ連海軍へ就役しました。

現在はバルト艦隊に所属し、クロンシュタット港に駐留しています。

「ペレコプ」(310)は、2013年8月から2016年11月までブルガリアヴァルナの艦船修理工場で大規模なオーバーホールを行ないました。
(ソヴィエト連邦時代のブルガリアの債務返還の一環として)

復帰後、2017年には地中海、黒海(セヴァストーポリ)までの遠洋実習航海を行ない、同年8月にギリシャピレウス、9月にはポルトガルリスボンを訪れました。



今年の「ペレコプ」の遠洋実習航海は、これまでの地中海黒海(セヴァストーポリ)だけではなく、極東方面(ウラジオストク)、更には北極海まで行く事になります。
[ロシア海軍の練習艦ペレコプは北極海及び極東への遠洋実習航海を準備する]
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2018年3月1日、「ペレコプ」サンクトペテルブルク海軍兵学校の生徒を乗せてクロンシュタット港を抜錨し、遠洋実習航海へと出発しました。
[ロシア海軍の練習艦ペレコプは士官候補生の遠洋実習航海へ出発した]

3月5日には北海へ入りました。
[遠洋実習航海中のロシア海軍の練習艦ペレコプは北海へ入った]

「ペレコプ」ヨーロッパ大陸沿いに南下し、3月9日にはラ・マンシュ海峡(英仏海峡)を通過しました。
[遠洋実習航海中のロシア海軍の練習艦ペレコプは英仏海峡を通過した]

その後、更にヨーロッパ大陸に沿って南下し、3月12日にはジブラルタル海峡を通過して地中海へ入りました。
[遠洋実習航海中のロシア海軍の練習艦ペレコプは地中海へ入った]
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「ペレコプ」地中海を東進して3月17日にはボスポラス海峡を北上し、黒海へ入り、その後、セヴァストーポリへ入港しました。

ここでクロンシュタット港から乗っていた生徒は艦を降り、新たにサンクトペテルブルク海軍兵学校から200名以上の生徒が3月26日にセヴァストーポリへ到着しました。
[ロシア海軍兵学校の生徒はセヴァストーポリからウラジオストクまでの遠洋実習航海へ参加する]

4月1日、「ペレコプ」セヴァストーポリを抜錨し、ウラジオストクへ向かいました。
[遠洋実習航海中のロシア海軍の練習艦ペレコプはセヴァストーポリを抜錨し、ウラジオストクへ向かった]

翌4月2日にはボスポラス海峡ダーダネルス海峡を通過してエーゲ海へ入りました。
[遠洋実習航海中のロシア海軍の練習艦ペレコプはボスポラス海峡とダーダネルス海峡を通過してエーゲ海へ入る]

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4月7日にスエズ運河を通過して紅海へ入りました。
[遠洋実習航海中のロシア海軍の練習艦ペレコプはスエズ運河を通過して紅海へ入った]

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4月11日には海賊出没海域であるアデン湾へ入りました。
[遠洋実習航海中のロシア海軍の練習艦ペレコプはアデン湾へ入った]

4月12日にはアデン湾を抜けてアラビア海へ入りました。
[遠洋実習航海中のロシア海軍の練習艦ペレコプはアラビア海へ入った]

「ペレコプ」は、2018年4月18日から22日までスリランカコロンボ港を訪問しました。
[遠洋実習航海中のロシア海軍の練習艦ペレコプはスリランカのコロンボを訪れる]
[遠洋実習航海中のロシア海軍の練習艦ペレコプはスリランカのコロンボへ入港した]
[遠洋実習航海中のロシア海軍の練習艦ペレコプはスリランカのコロンボを去り、インドネシアのジャカルタへ向かった]

4月29日から5月1日までインドネシアタンジュンプリオク港(ジャカルタ)を訪問しました。
[遠洋実習航海中のロシア海軍の練習艦ペレコプはインドネシアのタンジュンプリオク港へ到着した]

その後、5月4日から9日までインドネシア近海で実施された多国籍海軍演習『KOMODO-2018』へ参加しました。
【多国籍海軍演習『KOMODO-2018』公式サイト】


演習が終わった後、「ペレコプ」パプアニューギニアの首都ポートモレスビーへ向かいました。
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ロシア海軍の艦船がポートモレスビーを訪れるのは、これが初めてになります。

ロシア海軍バルト艦隊の駆逐艦ベスパコーイヌイはクロンシュタットで記念艦として展示される



『タス通信』より
2018年5月13日12時15分配信
【駆逐艦「ベスパコーイヌイ」は『愛国者』公園へ加わる為にクロンシュタットへ再配備される】
カリーニングラード、5月13日/タス通信

バルト艦隊海洋曳船は、駆逐艦「ベスパコーイヌイ」カリーニングラード州バルト艦隊主要基地バルチースクからクロンシュタットへ連れて行き、その後、同艦は『愛国者』公園の海上支所の水上展示物となる。
日曜日、同艦隊の公式代理人ローマン・マルトフは報道陣へ伝えた。

「海洋曳船アナトーリー・プチツィンとMB-119は、駆逐艦ベスパコーイヌイのバルチースクから永久停泊場所クロンシュタットへの曳航操作を、スケジュールよりも早く完了しました」
彼は話した。

マルトフは、曳航指揮官アンドレイ・クズネツォフ1等海佐率いる艦船グループが、基地間移動の枠組みにおいてバルチースクからクロンシュタットまでの約800海里を3日で走破した事を説明した。

以前に伝えられたように、沿バルト造船工場『ヤンターリ』(『統合造船業営団へ加入』)と乗組員は、著名なロシア駆逐艦を博物館化し、『愛国者』公園へ移動させるための準備を行なった。
「ベスパコーイヌイ」の船体からスクリュー軸が取り外され、艦が常時乗組員により整備される事無く水上へ滞在出来るようにする為、船体自体は水密化及び塗装された。

駆逐艦「ベスパコーイヌイ」は1988年に『A.A.ジダーノフ記念第190工場』(現『北方造船所』、サンクトペテルブルク)で起工され、1990年に艦は進水し、1992年2月11日にバルト艦隊へ加入した。
艦隊の戦闘編制への在籍時、様々な種類の戦闘訓練において、何度もバルト艦隊の連合部隊、更には全海軍で最良と認められた。
駆逐艦「ベスパコーイヌイ」ロシア海軍の様々な訪問記録を作った:その乗組員は、1994年のブリテン女王サンクトペテルブルクへの訪問を保障し、ロシア大統領から表彰状を授与された。
何度も国際海軍演習へ参加し、多くの外国を訪問した。

プロジェクト956「サルイチ」駆逐艦『北方計画設計局』により開発された。
最大長は156.5メートル、幅17.2メートル、速力32ノット、満載排水量は、ほぼ8000トン、自立航行期間は30日。
艦は、砲、対艦有翼ミサイル発射装置、反応爆雷装置、高射ミサイル複合体「シチーリ」、魚雷発射管で武装している。
駆逐艦は艦上にヘリコプターKa-27を搭載できる。



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[ソブレメンヌイ級15番艦ベスパコーイヌイ]

プロジェクト956駆逐艦の15番艦「ベスパコーイヌイ」は、レニングラード(現サンクトペテルブルク)『A.A.ジダーノフ記念工場』(現『北方造船所』)で1987年4月8日に起工され、1990年6月9日に進水し、1992年2月11日にロシア海軍へ納入され、同年2月29日に聖アンドレイ旗初掲揚式典を開催し、正式に就役しました。

当初、「ベスパコーイヌイ」太平洋艦隊への配備が予定されていたのですが、1992年1月29日には黒海艦隊へ転属し、同年8月24日には更にバルト艦隊へ転属しました。

1995年、1996年、1997年には、3年連続でバルト海NATO諸国海軍合同演習『BALTOPS』ロシア海軍を代表して参加しました。
1995年6月にはデンマークポーランドを訪問しました。

1998年7月にはブリテン、ベルギー、ネーデルラントを訪問しました。

1999年5月にはスウェーデン、デンマーク、ドイツ、ポーランドを訪問し、NATO諸国海軍合同演習『BALTOPS-1999』へ参加しました。

2001年にはNATO諸国海軍合同演習『BALTOPS-2001』へ参加しました。

2004年6月末にサンクトペテルブルクで開催された国際海軍兵器展示会『IMDS-2004』へ出展されました。
[ソブレメンヌイ級駆逐艦ベスパコーイヌイ・その1]
[ソブレメンヌイ級駆逐艦ベスパコーイヌイ・その2]
[ソブレメンヌイ級駆逐艦ベスパコーイヌイ・その3]
[ソブレメンヌイ級駆逐艦ベスパコーイヌイ・その4]

2000年代末以降は予備役となり、もはやバルチースクから出航する事も無くなりました。
[ロシア海軍駆逐艦「ベスパコーイヌイ」をブロガーが訪れた]

2016年9月にはカリーニングラード『ヤンターリ』造船所へ移動し、博物館として永久保存する為の船体等の修復が始まりました。

2018年春には改装工事を完了し、5月13日には永久展示場所となるクロンシュタットへ到着しました。
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今後、「ベスパコーイヌイ」は同地で記念艦として展示されます。

ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはアメリカ海軍空母部隊を追尾している


『インタファクス-軍事ニュース出張所(AVN)』より
2018年5月12日13時12分配信
【ロシアのロケットフリゲートは地中海でアメリカの航空母艦を追跡している】
ロンドン、5月12日、インタファクス

対艦ミサイル複合体「ウラン」を装備するロシア海軍フリゲート「ヤロスラフ・ムードルイ」は、アメリカ合衆国海軍原子力航空母艦「ハリー・トルーマン」を追跡し、地中海水域の東部に居る。
ブリテンテレビ局ITVは報じた。

航空母艦に居るITV記者が公表した写真によると、ロシアフリゲートは、「ハリー・トルーマン」艦上から良く見える。

アメリカ軍事船員によると、アメリカ合衆国打撃航空艦グループ「ハリー・トルーマン」は、常時ロシアフリゲートの接触を維持しているとテレビ局へ指摘した。
記者は、この話を電波放送において自身で聞いた。

ITVは、2年前にも「ハリー・トルーマン」地中海東部に滞在しており、そのグループの艦の内の1隻~駆逐艦「グレイヴリー」は、フリゲート「ヤロスラフ・ムードルイ」の移動ルートを横切り、艦首方向の危険な距離へ接近した事を想い起こした。
その後、アメリカ司令部は、ロシア艦の動きは危険な接近であると見なし、航空母艦グループの行動を妨害するものであると非難した。
この時、アメリカ司令部「ハリー・トルーマン」についての話で、これは全て正に「礼儀正しく親切だった」とテレビ局へ指摘した。

アメリカ合衆国海軍は、5月3日、「ハリー・トルーマン」艦上航空隊は地中海東部から、シリアに残留しているテロリストグループ『イラク・レバントのイスラム国』(ロシア連邦では非合法)へ航空打撃を与えたと発表した。

アメリカ合衆国海軍航空母艦打撃グループには、更に、ロケット巡洋艦、4隻の駆逐艦及びドイツフリゲートが加わっており、地中海からペルシャ湾地域へ向かわなければならなかった。
しかしペンタゴンは、無期限に地中海へ留まる事を決定した。



バルト艦隊警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」(2009年7月24日就役)は、2018年4月15日に給油船「レナ」(1966年12月28日就役)と共にバルチースク基地を抜錨し、通算6回目となる地中海への遠距離航海へ出発しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイは地中海へ向かった]

その後、バルト海を出て北海へ入り、4月21日にはラマンシュ海峡(英仏海峡)へ入りました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはラマンシュ海峡(英仏海峡)を通過する]

4月23日、警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」は、地中海東部から戻ってくる大型揚陸艦「ミンスク」北大西洋で会合し、合同演習を実施しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイと大型揚陸艦ミンスクは北大西洋で演習を行なった]

4月26日にはジブラルタル海峡を通過して地中海へ入りました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはジブラルタル海峡を通過して地中海へ入った]

5月5日にキプロスリマソール(レメソス)港へ寄港しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはキプロスを訪れた]
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5月7日にリマソール港を出航しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはキプロスを去った]


その後、「ヤロスラフ・ムードルイ」は、地中海東部に滞在しているアメリカ海軍原子力空母「ハリー・S・トルーマン」を中核とする空母機動部隊を追跡しています。


「ヤロスラフ・ムードルイ」は、約2年前の2016年6月17日にも地中海東部米機動部隊へ接近し、駆逐艦「ニアミス」を起こしています。
[地中海東部でアメリカ海軍駆逐艦はロシア海軍の警備艦ヤロスラフ・ムードルイへ接近した]


現在、地中海東部には、以下のロシア海軍艦船が滞在しています。
これらの艦船は、ロシア海軍地中海作戦連合部隊(2013年6月1日創設)の指揮下で行動しています。
[ロシア海軍地中海作戦部隊は6月1日から任務を遂行している]

フリゲート「アドミラル・エッセン」(黒海艦隊):2018年3月13日にボスポラス海峡を南下、地中海入り
フリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」(黒海艦隊):2017年12月2日にボスポラス海峡を南下、地中海入り
警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」(バルト艦隊):2018年5月初頭から地中海東部に滞在
警備艦「プイトリーヴイ」(黒海艦隊):2018年4月21日にボスポラス海峡を南下、地中海入り
警備艦「スメトリーヴイ」(黒海艦隊):2018年4月21日にボスポラス海峡を南下、地中海入り
潜水艦「ヴェリキー・ノヴゴロド」(黒海艦隊):2017年9月初頭から地中海東部に滞在
潜水艦「コルピノ」(黒海艦隊):2017年9月初頭から地中海東部に滞在
海洋掃海艦「ヴィツェ・アドミラル・ザハリン」(黒海艦隊):2018年2月21日にボスポラス海峡を南下、地中海入り
中型偵察艦「エクヴァトル」(黒海艦隊):2018年2月6日にボスポラス海峡を南下、地中海入り
対水中工作艇「キネリ」(黒海艦隊):2018年3月30日にボスポラス海峡を南下、地中海入り
大型海洋給油船「イワン・ブブノフ」(黒海艦隊):2018年1月29日にボスポラス海峡を南下、地中海入り
中型海洋給油船「レナ」(バルト艦隊):2018年5月初頭から地中海東部に滞在
救助曳船SB-729(黒海艦隊):2018年2月21日にボスポラス海峡を南下、地中海入り
工作船PM-138(黒海艦隊):2018年3月8日にボスポラス海峡を南下、地中海入り

大洋多目的システム(原子力推進水中無人機)ポセイドンは『2018-2027年の国家軍備プログラム』において開発され、ロシア海軍へ採用される


『タス通信』より
2018年5月12日10時1分配信
【情報筋:ロシア海軍は水中無人機「ポセイドン」を2027年までに軍備採用する】
モスクワ、5月12日/タス通信

核動力機関を有する無人水中装置「ポセイドン」は、現行の2018年~2027年の国家軍備プログラムの枠組みにおいてロシア海軍へ軍備採用され、その搭載艦は、『セヴマシュ』で建造される新たな原子力潜水艦になる。
『タス通信』防衛産業企業体の情報提供者より伝えられた。

「システム"ポセイドン"は、2027年までの国家軍備プログラムに含まれており、同プログラムの終末までにロシア海軍の戦闘編制へ導入されなければなりません。
その構成には、コンパクトな核動力機関を有する幾つかの高速深海魚雷が含まれます。
これを搭載するのは、『セヴマシュ』で建造されている原子力潜水艦になります」

対談者は話した。

情報提供者は搭載潜水艦のタイプを明らかにしなかったが、「それは第5世代潜水艦ハスキーでは無い」事を指摘した。

『タス通信』は、この情報を公式に確認していない。

『セヴマシュ』では、少なくとも2隻の特殊用途原子力潜水艦が建造されている。
特に、公開情報によれば、未完成のプロジェクト949A原子力潜水艦「ベルゴロド」は、2012年12月に特殊プロジェクト09582として再起工され、無人及び友人の深海調査装置の搭載艦となる。
もう1隻の特殊用途原子力潜水艦「ハバロフスク」は2014年7月に起工された。
未確認データによると、潜水艦プロジェクト09851として建造され、様々な深海装置や、新たな兵器システムの搭載艦としての役割を演じる。

[装置「ポセイドン」]
ロシア
が核動力機関を有する無人水中装置を作成しているという事は、2018年2月のウラジーミル・プーチン大統領の連邦教書演説において初めて発表された。
その後、海軍総司令官ウラジーミル・コロリョーフは、この兵器は、敵の領域付近の海域における海軍の広範囲の課題の解決を可能とし、照準システムは、高い精度での装置の目標への自動発進を可能にすると説明した。

コロリョーフによると、装置は搭載艦~原子力潜水艦も含め、大洋多目的システムと呼ばれる。
この水中装置~核動力機関~の基礎的要素試験は、既に成功裏に実施されており、そのお陰で、装置のエンジンは1000メートル以上の深度と高速を可能にし、敵から目立たないままである。
装置は、国防省サイトの公開投票により「ポセイドン」と命名された。



[ロシア海軍の為の大洋多目的システム(原子力推進水中無人機)の開発は進められている]
2018年3月1日、ロシア連邦大統領ウラジーミル・プーチン氏は教書演説を行ない、この中で、ロシアが開発中の各種新兵器に言及しました。
『タス通信』より
2018年3月1日18時25分配信
【プーチンが話したロシアの超兵器はどのようなものか】

この演説の中でプーチン大統領は、ロシア海軍「無人水中装置」について話しました。
『ロシア通信社ノーボスチ』より
2018年3月1日13時36分配信
【プーチンは水中システムの為の新たな原子力推進について話した】


プーチン大統領教書演説の後、ロシア海軍総司令官ウラジーミル・コロリョーフ大将「無人水中装置」について記者団へ説明しました。

コロリョーフ提督は、この原子力推進「無人水中装置」「大洋多目的システム」と呼んでおり、原子力潜水艦に搭載され、敵の領域付近で使用されると述べています。

この「大洋多目的システム」は、おそらく、数年前から開発が噂されている大洋多目的システム「スタトゥース6」の事でしょう。

これは、2015年11月10日のプーチン大統領ロシア連邦軍首脳の会議について報じたニュース映像の中で「偶然」映った図面に描かれていたのが発端でした。
(動画の1:45から大洋多目的システム「スタトゥース6」の説明図が映っています)
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『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2015年11月12日20時17分配信
【知られざるプロジェクト「スタトゥース6」】


アメリカの一部メディアは、北方艦隊試験潜水艦「サロフ」(2008年8月7日就役)が2016年11月27日に「スタトゥース6」の発射試験を行なったと報じています。
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『ワシントンフリービーコン』より
2016年12月8日5時0分配信
【ロシアは核潜水ドローンをテストした】


その後、ロシア国防省は、この「原子力無人水中装置」などの公式に名前が付いていない新兵器の愛称を公募しました。

『ロシア通信社ノーボスチ』より
2018年3月23日4時27分配信
【ロシアは新たな国産兵器の為の名前を公表した】

その結果、原子力無人水中装置「ポセイドン」と命名されました。

その他の候補には「アヴローラ」、「プリボイ」などが有りました。


大洋多目的システム(原子力無人水中装置)「ポセイドン」『2018-2027年の国家軍備プログラム』において開発され、同プログラムの末までにロシア海軍へ制式採用されます。

「ポセイドン」の搭載艦は、セヴェロドヴィンスク造船所『セヴマシュ』で建造される原子力潜水艦になります。

現在、『セヴマシュ』では、2隻の特務原子力潜水艦の建造が進められています。

プロジェクト09852原子力科学調査潜水艦「ベルゴロド」:2012年12月20日再起工(元プロジェクト949A原子力水中巡洋艦K-329)/2018年末再就役予定
[原子力科学調査潜水艦ベルゴロドは2018年にロシア海軍へ引き渡される]

プロジェクト09851特殊用途原子力潜水艦「ハバロフスク」:2014年7月27日起工
[ロシア海軍の為の特務原潜ハバロフスクの3Dモデルが作成された]

双方とも無人水中装置の搭載が可能ですが、「ポセイドン」の搭載艦に適しているのは、モジュール設計により兵装を交換できる「ハバロフスク」でしょうか。
(公開されている動画を見る限りでは、搭載原潜は「ベルゴロド」に似ていますが)

ロシア海軍黒海艦隊の海洋掃海艦トゥルビニストは地中海東部(シリア沖)へ行く

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア黒海地域情報供給部(セヴァストーポリ市)発表
2018年5月12日16時0分配信
【黒海艦隊の海洋掃海艦「トゥルビニスト」は地中海の海軍常設連合部隊へ補充される】

黒海艦隊海洋掃海艦「トゥルビニスト」は、地中海ロシア海軍常設連合部隊へ補充される。

計画ローテーションに基づき、「トゥルビニスト」は、2018年2月から任務を遂行している海洋掃海艦「ヴィツェ・アドミラル・ザハリン」と交代する。

現在、同艦はセヴァストーポリから黒海への計画移動を行なっており、黒海海峡ボスポラス及びダーダネルスの通行を始めている。

掃海艦の乗組員にとって、これは今年初の遠海ゾーンへの航海である。



プロジェクト266M「アクヴァマリーン-M」海洋掃海艦「トゥルビニスト」は、レニングラード(現サンクトペテルブルク)『中部ネヴァ川造船工場』で建造され、1975年12月30日にソ連海軍へ就役し、黒海艦隊へ編入されました。

1980年代末には、当時、イラン・イラク戦争の最中に在ったペルシャ湾へ進出し、ソ連の商船を護衛しました。

2008年8月の南オセチア紛争にも出動しています。

1980年代末以来、黒海から出た事の無かった「トゥルビニスト」ですが、ほぼ30年ぶりに黒海を出て地中海東部へ派遣される事になりました。


記事中でも触れられていますが、現在、地中海東部には掃海艦「ヴィツェ・アドミラル・ザハリン」が派遣されており、「トゥルビニスト」と交代する事になります。
[ロシア海軍黒海艦隊の海洋掃海艦ヴィツェ・アドミラル・ザハリンはシリア沖へ到着した]

ロシア海軍は、2016年2月以降、シリア沖掃海艦を1隻ずつ交代で派遣しています。
[ロシア海軍黒海艦隊の掃海艦はシリア沖で活動する]


現在、地中海東部には、以下のロシア海軍艦船が滞在しています。
これらの艦船は、ロシア海軍地中海作戦連合部隊(2013年6月1日創設)の指揮下で行動しています。
[ロシア海軍地中海作戦部隊は6月1日から任務を遂行している]

フリゲート「アドミラル・エッセン」(黒海艦隊):2018年3月13日にボスポラス海峡を南下、地中海入り
フリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」(黒海艦隊):2017年12月2日にボスポラス海峡を南下、地中海入り
警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」(バルト艦隊):2018年5月初頭から地中海東部に滞在
警備艦「プイトリーヴイ」(黒海艦隊):2018年4月21日にボスポラス海峡を南下、地中海入り
警備艦「スメトリーヴイ」(黒海艦隊):2018年4月21日にボスポラス海峡を南下、地中海入り
潜水艦「ヴェリキー・ノヴゴロド」(黒海艦隊):2017年9月初頭から地中海東部に滞在
潜水艦「コルピノ」(黒海艦隊):2017年9月初頭から地中海東部に滞在
海洋掃海艦「ヴィツェ・アドミラル・ザハリン」(黒海艦隊):2018年2月21日にボスポラス海峡を南下、地中海入り
中型偵察艦「エクヴァトル」(黒海艦隊):2018年2月6日にボスポラス海峡を南下、地中海入り
対水中工作艇「キネリ」(黒海艦隊):2018年3月30日にボスポラス海峡を南下、地中海入り
大型海洋給油船「イワン・ブブノフ」(黒海艦隊):2018年1月29日にボスポラス海峡を南下、地中海入り
中型海洋給油船「イマン」(黒海艦隊):2018年5月9日にボスポラス海峡を南下、地中海入り
中型海洋給油船「レナ」(バルト艦隊):2018年5月初頭から地中海東部に滞在
救助曳船SB-729(黒海艦隊):2018年2月21日にボスポラス海峡を南下、地中海入り
救助曳船SB-5(黒海艦隊):2018年5月9日にボスポラス海峡を南下、地中海入り
海洋曳船MB-304(黒海艦隊):2018年5月12日にボスポラス海峡を南下、地中海入り
工作船PM-138(黒海艦隊):2018年3月8日にボスポラス海峡を南下、地中海入り

ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・エッセン"はキプロスのリマソールを訪れた

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『インタファクス-軍事ニュース出張所(AVN)』より
2018年5月10日15時4分配信
【黒海艦隊のフリゲート「アドミラル・エッセン」はキプロスへの寄港を完了した】
モスクワ、5月10日、インタファクス-AVN

黒海艦隊フリゲート「アドミラル・エッセン」キプロスリマソール港を去り、ロシア地中海戦隊の一員としての任務遂行を再開する。
『インタファクス-AVN』黒海艦隊広報サービスより伝えられた。

「現在、同艦はリマソール港を去り、遠海ゾーンのロシア海軍常設連合部隊の一員として、与えられた任務の遂行を継続しています」
広報サービスは伝えた。

艦は5月8日に同港へ寄港した。
「停泊時に乗組員は、艦を訪れたキプロス共和国のロシア連邦大使館員を客として迎え、5月9日の勝利の日には、艦をリマソールの住民及びゲストが訪れました。
ロシア船員は、同市への徒歩観光旅行を行ない、ロシア連邦大使館を答礼訪問しました」

広報サービスは指摘した。

地中海ロシア連邦海軍常設連合部隊の一員であるフリゲート「アドミラル・エッセン」、「アドミラル・グリゴロヴィチ」、更にディーゼル潜水艦は、何度もシリアの過激派へ有翼ミサイル「カリブル」で打撃を与えた。



プロジェクト11356Rフリゲート2番艦「アドミラル・エッセン」は、2011年7月8日に起工され、2014年11月7日に進水し、2016年6月7日に就役しました。
[第2のプロジェクト11356R警備艦(フリゲート)アドミラル・エッセンはロシア海軍へ就役した]

2016年10月下旬に黒海へ回航され予定でしたが、バルチースク基地でスクリューと推進軸を損傷してしまった為、修理が必要となり、回航は延期されることになりました。
[ロシア海軍の最新警備艦アドミラル・エッセンは推進器を修理する]

「アドミラル・エッセン」は建造元の『ヤンターリ』へ回航され、浮きドックで修理が行なわれました。
修理は2016年12月23日までに完了しました。
[ロシア海軍の最新警備艦アドミラル・エッセンは推進器の修理を終えた]

その後はバルト海で修理後の航行試験が行われていたようですが、2017年3月7日には、バルト艦隊親衛コルベット「ソーブラジテルヌイ」と共に砲撃訓練を行ないました。
[ロシア海軍の最新警備艦(フリゲート)アドミラル・エッセンはバルト海で砲撃訓練を行なった]

2017年4月末、「アドミラル・エッセン」は、本来の配備場所である黒海艦隊基地へ向かいました。
[ロシア海軍の最新警備艦(フリゲート)アドミラル・エッセンは黒海艦隊基地へ向かった]

2017年5月5日にはジブラルタル海峡を通過して地中海へ入りました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新警備艦(フリゲート)アドミラル・エッセンはジブラルタル海峡を通過して地中海へ入った]

その後、「アドミラル・エッセン」地中海を東へ進み、5月15日には地中海東部に位置するキプロス島南部のリマソール港へ寄港しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新警備艦(フリゲート)アドミラル・エッセンはキプロスのリマソールへ寄港した]

2017年5月23日から27日までリビア東部沖で演習を実施しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の地中海での演習は終わった]

2017年5月31日、潜水艦「クラスノダール」と共にシリア沿岸沖の公海上からシリアパルミラ(タドムル)ISIL(イラク・レバントのイスラム国)施設へ、有翼ミサイル「カリブル」を発射しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の警備艦(フリゲート)アドミラル・エッセンと潜水艦クラスノダールはパルミラのISIL(イラク・レバントのイスラム国)施設へ巡航ミサイル"カリブル"を発射した]

その後も、同型艦「アドミラル・グリゴロヴィチ」、潜水艦「クラスノダール」と共に地中海東部へ留まりました。
[巡航ミサイル"カリブル"を搭載するロシア海軍黒海艦隊の2隻のフリゲートと1隻の潜水艦は地中海東部に留まる]

6月23日には同型艦「アドミラル・グリゴロヴィチ」、潜水艦「クラスノダール」と共に地中海東部からシリアISIL(イラク・レバントのイスラム国)施設へ有翼ミサイル「カリブル」を発射しました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート2隻と潜水艦1隻はシリアのハマー県のISIL(イラク・レバントのイスラム国)施設へ巡航ミサイル"カリブル"を発射した]

「アドミラル・エッセン」は、2017年7月5日にセヴァストーポリへ到着しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新警備艦(フリゲート)アドミラル・エッセンはセヴァストーポリへ到着した]

それから4日後の7月9日にセヴァストーポリを抜錨し、再び地中海東部(シリア沖)へ向かいました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新フリゲート"アドミラル・エッセン"は再びシリア沖へ向かった]

7月30日の「ロシア海軍の日」には、シリアタルトゥース港で挙行された観艦式へ参加しました。


その後も地中海東部へ留まり、9月4日にシリアデリゾールISIL(イラク・レバントのイスラム国)施設へ有翼ミサイル「カリブル」を発射しました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・エッセン"はシリアのデリゾールのISIL(イラク・レバントのイスラム国)へ巡航ミサイルを発射した]

「アドミラル・エッセン」は9月22日にセヴァストーポリへ帰投しました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・エッセン"はシリア沖からセヴァストーポリへ帰投した]


その後は黒海に留まり、2018年2月下旬には警備艦「プイトリーヴイ」(プロジェクト1135M)、「スメトリーヴイ」(プロジェクト61)と共に演習を実施しました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア南方軍管区(黒海艦隊)広報サービス発表
2018年2月19日14時41分配信
フリゲート「アドミラル・エッセン」、警備艦「プイトリーヴイ」と「スメトリーヴイ」は演習を実施する為に黒海へ出た】

2018年3月13日にボスポラス海峡を通過して地中海へ入りました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・エッセン"は地中海東部(シリア沖)へ向かった]

3月21日には艦載ヘリコプターの飛行訓練を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・エッセン"は地中海東部で艦載ヘリコプターの飛行訓練を行なった]


その後も地中海東部に留まり続け、2018年4月下旬には演習を実施しました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート2隻と警備艦2隻は地中海東部で演習を行なう]
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート2隻と警備艦2隻は地中海東部で演習を続けている]


そして5月8日から10日までキプロス共和国リマソール(レメソス)港へ寄港しました。
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現在、地中海東部には、以下のロシア海軍艦船が滞在しています。
これらの艦船は、ロシア海軍地中海作戦連合部隊(2013年6月1日創設)の指揮下で行動しています。
[ロシア海軍地中海作戦部隊は6月1日から任務を遂行している]

フリゲート「アドミラル・エッセン」(黒海艦隊):2018年3月13日にボスポラス海峡を南下、地中海入り
フリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」(黒海艦隊):2017年12月2日にボスポラス海峡を南下、地中海入り
警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」(バルト艦隊):2018年5月初頭から地中海東部に滞在
警備艦「プイトリーヴイ」(黒海艦隊):2018年4月21日にボスポラス海峡を南下、地中海入り
警備艦「スメトリーヴイ」(黒海艦隊):2018年4月21日にボスポラス海峡を南下、地中海入り
潜水艦「ヴェリキー・ノヴゴロド」(黒海艦隊):2017年9月初頭から地中海東部に滞在
潜水艦「コルピノ」(黒海艦隊):2017年9月初頭から地中海東部に滞在
海洋掃海艦「ヴィツェ・アドミラル・ザハリン」(黒海艦隊):2018年2月21日にボスポラス海峡を南下、地中海入り
中型偵察艦「エクヴァトル」(黒海艦隊):2018年2月6日にボスポラス海峡を南下、地中海入り
大型揚陸艦「アゾフ」(黒海艦隊):2018年5月3日にボスポラス海峡を南下、地中海入り
大型揚陸艦「ニコライ・フィリチェンコフ」(黒海艦隊):2018年5月1日にボスポラス海峡を南下、地中海入り
対水中工作艇「キネリ」(黒海艦隊):2018年3月30日にボスポラス海峡を南下、地中海入り
大型海洋給油船「イワン・ブブノフ」(黒海艦隊):2018年1月29日にボスポラス海峡を南下、地中海入り
中型海洋給油船「イマン」(黒海艦隊):2018年5月9日にボスポラス海峡を南下、地中海入り
中型海洋給油船「レナ」(バルト艦隊):2018年5月初頭から地中海東部に滞在
救助曳船SB-729(黒海艦隊):2018年2月21日にボスポラス海峡を南下、地中海入り
救助曳船SB-5(黒海艦隊):2018年5月9日にボスポラス海峡を南下、地中海入り
工作船PM-138(黒海艦隊):2018年3月8日にボスポラス海峡を南下、地中海入り

ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・ヴィノグラードフとアドミラル・トリブツは対馬海峡を通過して東シナ海へ入った

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『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2018年5月10日公表
【ロシア海軍艦艇の動向について】

5月9日午前11時頃、ロシア海軍ウダロイI級駆逐艦2隻とドゥブナ級補給艦1隻が上対馬の北東約60kmを南西へ進み、その後、対馬海峡を通過して東シナ海へ出ました。
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無論言うまでもなく、この3隻は2018年5月7日にウラジオストクを出航した太平洋艦隊艦船支隊です。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・ヴィノグラードフとアドミラル・トリブツはアジア太平洋地域への遠洋航海へ出発した]

・ウダロイI級駆逐艦(564):大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」
・ウダロイI級駆逐艦(572):大型対潜艦「アドミラル・ヴィノグラードフ」
・ドゥブナ級補給艦:中型海洋給油船「ペチェンガ」


太平洋艦隊艦船支隊は、ロシア連邦の祝日である5月9日の『勝利の日』(対独戦勝記念日)日本海で迎えました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・ヴィノグラードフとアドミラル・トリブツは日本海で対独戦勝記念日を祝った]

同日に対馬海峡を通過し、東シナ海へ入りました。

太平洋艦隊艦船支隊アジア-太平洋地域への遠距離航海は2ヶ月以上に渡り、この間に中国海軍との合同演習『海洋共同-2018』へ参加します。

ロシア海軍中国海軍は、2012年以降に毎年合同演習『海洋協同』Морское Взаимодействиеを実施しており、昨年(2017年)は、7月にバルト海、9月に日本海オホーツク海で実施されました。
[ロシア-中国海軍合同演習『海洋協同-2017』(2017年7月、9月)]

今年(2018年)は、ロシア海軍の艦船が中国を訪問し、中国近海で合同演習を実施する事になるようです。

ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・ヴィノグラードフとアドミラル・トリブツは日本海で対独戦勝記念日を祝った

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2018年5月9日7時11分配信
【太平洋艦隊の大型対潜艦の乗組員は日本海で勝利の日を迎えた】

大型対潜艦「アドミラル・ヴィノグラードフ」、「アドミラル・トリブツ」、中型海洋給油船「ペチェンガ」で構成される太平洋艦隊艦船支隊は、5月7日にウラジオストクから遠距離航海へ出発し、勝利の日日本海で迎えた。

栄誉ある祝日に、艦上で全乗組員へ太平洋艦隊軍事評議会からの祝辞が読み上げられた。
航海指揮官オレグ・コロリョーフ1等海佐及び艦長は、優秀な将兵を表彰し、勤務成績の優れた何名かの太平洋艦隊将兵は昇進し、階級章を手渡された。

本日、船員には祝祭のディナーとアマチュア芸術家によるコンサートが待ち受けており、乗組員は準備を行なっている。



ロシア太平洋艦隊大型対潜艦「アドミラル・ヴィノグラードフ」(572、1989年5月1日就役)と「アドミラル・トリブツ」(564、1986年2月15日就役)は、今年(2018年)2月20日以降、度々コンビを組んで太平洋艦隊の演習へ参加してきました。
(それまでは別々に洋上訓練を行なっていた)

2月20日:対潜戦闘訓練及び砲撃訓練
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・トリブツとアドミラル・ヴィノグラードフは日本海で対潜戦闘訓練を行なった]

3月22日:揚陸演習における砲撃支援
[ロシア海軍太平洋艦隊は沿海地方で上陸演習を行なった]

3月26日:対潜兵器の実地使用を伴う対潜戦闘訓練
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・トリブツとアドミラル・ヴィノグラードフは対潜戦闘訓練を行なった]

3月27日:高射ミサイルの実地使用を伴う対空戦闘訓練
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・トリブツとアドミラル・ヴィノグラードフは対空戦闘訓練を行ない、短距離艦対空ミサイルを発射した]

4月20日:潜水艦の捜索訓練
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2018年4月20日6時0分配信
【太平洋艦隊の艦は演習中に掃海艇による部隊先導及び仮想敵潜水艦の捜索へ取り組んだ】

4月21日:水中工作員の撃退訓練
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2018年4月21日7時22分配信
【太平洋艦隊の艦は演習中に常設及び手動の擲弾を用いて仮想戦闘泳者を撃破した】

4月23日:砲撃訓練
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2018年4月23日6時19分配信
【太平洋艦隊の艦は演習中に日本海で射撃を実施した】


4月26日:高射ミサイルの実地使用を伴う対空戦闘訓練
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2018年4月26日5時30分配信
【太平洋艦隊の対潜艦は日本海の演習で仮想敵の有翼ミサイルを撃墜した】


2018年5月7日、大型対潜艦「アドミラル・ヴィノグラードフ」、「アドミラル・トリブツ」、そして中型海洋給油船「ペチェンガ」(1979年10月1日就役)から成る太平洋艦隊艦船支隊ウラジオストクを出航し、アジア-太平洋地域への遠距離航海へ向かいました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・ヴィノグラードフとアドミラル・トリブツはアジア太平洋地域への遠洋航海へ出発した]

太平洋艦隊艦船支隊は5月9日の『勝利の日』日本海で迎え、艦上で祝賀行事が開催されました。

5月9日は、大祖国戦争ソ連ドイツに勝利した日(ベルリンソ連軍司令部ゲオルギー・ジューコフ元帥ドイツヴィルヘルム・カイテル元帥ドイツの降伏文書に署名した日)であり、ソ連邦時代から祝日となっており、ロシア各地で祝賀パレードが行なわれます。
『東亜日報』より
【対独戦勝記念日、欧米は5月8日なのにロシアはなぜ9日?】

ウラジオストクの祝賀パレード

ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は北方艦隊基地セヴェロモルスクへ到着した

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『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2018年5月8日20時36分配信
【フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」はセヴェロモルスクへ到着し、射撃を準備する】

『北方造船所』で建造されたプロジェクト22350フリゲートのトップ「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・ゴルシコフ」は、試験を継続する為、5月5日にセヴェロモルスクへ到着した。
艦は4月27日に工場水域を去った。
『Mil.Press FlotProm』は同社広報サービスより伝えられた。


現在、造船所は、フリゲートの出航を準備している。
「ゴルシコフ」は、4月22日から25日までバルト海において、修復された『コロムナ工場』製の航行用ディーゼル10D49を点検していた。

艦の試験は、このユニットの損傷故に中断された。
機械は2017年12月23日に艦から出された。
エンジンは3ヶ月を経て修理された。

2018年3月12日、『統合造船業営団』総裁アレクセイ・ラフマノフは、フリゲート高射ミサイル複合体は1ヶ月半に渡り射爆場で試験を行なっており、その後、艦で試験を継続すると語った。
ラフマノフによると、フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」海軍への引き渡しは8月に計画されている。

[『Mil.Press FlotProm』参照]
プロジェクト22350フリゲート
のトップ「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・ゴルシコフ」は、『北方造船所』で2006年2月11日に起工された。
当初は2011年に竣工するはずだったが、艦が初めて試験の為に出航したのは、2014年11月になってからだった。
それは2016年11月の竣工が望まれたが、2017年前半に延期された。

2017年3月、国防次官ユーリー・ボリソフは、「アドミラル・ゴルシコフ」は、コンツェルン『アルマーズ-アンテイ』「ポリメント-リドゥート」の試験設計作業の不手際故に引き渡しが遅延していると話した。
プロジェクト22350フリゲートは、艦上の全ての対空防衛手段の統合を意図したこのシステムを装備する最初の艦である。
共同の管理回路には、高射複合体「リドゥート」(ミサイル9M96、9M96D、将来的には9M100)に加え、短距離での対空防衛の為に意図されている高射砲複合体「パラシ」、更には130mm砲A-192Mも含まれる。



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[プロジェクト22350フリゲート(「アドミラル・ゴルシコフ」型)]
[アドミラル・ゴルシコフ型フリゲート(旧ブログ)]

プロジェクト22350フリゲートの1番艦「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・ゴルシコフ」(ソ連邦海軍元帥ゴルシコフ)は、サンクトペテルブルク市『北方造船所』で2006年2月1日に起工され、2010年10月29日に進水しました。


進水後、『北方造船所』の岸壁で艤装工事が進められました。
[艤装中のフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」]
[ロシア海軍新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」近影]
[ロシア海軍最新フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」近影(2013年3月)]

2013年7月末までに艦長オレグ・グセフ1等海佐以下186名の正規乗組員が乗艦しました。
[新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」へ正規乗組員全てが乗艦した]

2013年7月31日からは『北方造船所』岸壁で係留試験が開始されました。
[新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」の係留試験が始まった]

しかし、「アドミラル・ゴルシコフ」に搭載予定のA-192M 130mm単装砲の開発と製造は遅延に遅延を重ね、この為、「アドミラル・ ゴルシコフ」の就役も当初計画より大幅に遅れる事になりました。
[ロシア海軍への新世代フリゲート「アドミラル・ ゴルシコフ」の引き渡しは130mm砲の問題により延期される]

130mm砲は2014年9月に入り、ようやく『北方造船所』へ届けられ、「アドミラル・ゴルシコフ」に搭載されました。
[ロシア海軍新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」の為の130mm砲は完成した]
[ロシア海軍新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」に130mm砲が搭載された]

その後、「アドミラル・ゴルシコフ」は消磁作業を開始しました。
[ロシア海軍新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」は消磁作業を開始した]
[ロシア海軍新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」は航行試験の準備が出来ている]

11月8日、『北方造船所』岸壁を離れ、クロンシュタットへ到着しました。
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル-フロータ-ソヴィエツカヴァ-ソユーザ・ゴルシコフ"はサンクトペテルブルクを去った]
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル-フロータ-ソヴィエツカヴァ-ソユーザ・ゴルシコフ"はクロンシュタットへ到着した]

2014年11月18日、クロンシュタットを出航し、工場航行試験を開始しました。
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は工場航行試験を開始した]


「アドミラル・ゴルシコフ」の試験は、就役後の配備先となる北方艦隊海上射爆場、つまりバレンツ海へ移動して実施されるとも言われていましたが、結局はフィンランド湾で実施されることになりました。
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は北方艦隊で今後の洋上試験を実施する]
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は2015年5月中旬にフィンランド湾で洋上試験を行なう]

2015年5月15日、「アドミラル・ゴルシコフ」サンクトペテルブルクを抜錨し、洋上試験(第2段階)へ向かいました。
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は洋上試験の為に抜錨した]

その後はバルチースク基地へ移動し、洋上試験を続けていました。
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は洋上試験を再開した]

2015年7月26日の「ロシア海軍の日」には、バルチースクの観艦式へ参加しました。

[バルチースクの『海軍の日』記念観艦式にロシア海軍の最新鋭艦5隻が参加する]
[ロシア大統領ウラジーミル・プーチンはロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"を訪れた]

9月3日にバルチースクを出航し、9月7日にクロンシュタットへ到着しました。


9月11日、建造元の『北方造船所』は、「アドミラル・ゴルシコフ」バルト海における洋上試験(第2段階)を完了したと発表しました。
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は洋上試験の第2段階を完了した]

その同じ日、「アドミラル・ゴルシコフ」は午前9時にクロンシュタットを出航し、フィンランド湾で洋上試験を行ない、同日の午後8時に帰港しました。
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"はフィンランド湾で昼夜の洋上試験を行なった]


その後、バルチースク基地へ移動した「アドミラル・ゴルシコフ」は、9月22日に白海へ向けて出航しました。
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は白海へ向かった]

9月24日にはバルト海を出て北海へ入りました。
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"はバルト海を出て北海へ入った]

9月30日、白海沿岸セヴェロドヴィンスク(白海海軍基地)へ到着しました。
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は白海沿岸のセヴェロドヴィンスクへ到着した]

10月19日、「アドミラル・ゴルシコフ」国家受領試験を実施する為、白海へ出航しました。
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は洋上試験の最終段階を実施する為に白海へ出航した]

11月2日、A-192M「アルマート」130mm単装砲の発射試験が実施されました。
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は白海で130mm砲を発射した]

11月25日、白海有翼ミサイル(カリブル)の発射試験が行なわれました。
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は白海で巡航ミサイル"カリブル"を発射した]

2015年12月25日、白海での洋上試験の第1段階は完了しました。
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は白海での洋上試験第1段階を完了した]

その後、「アドミラル・ゴルシコフ」バレンツ海方面へ移動し、2016年2月24日にはA-192M「アルマート」130mm単装砲の対空射撃試験を実施しました。
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"はバレンツ海で砲撃試験を実施した]

2016年2月末からはロスリャコヴォ村(ムルマンスク近郊)をベースにして海上試験を続けました。
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3月初頭には艦載ヘリコプターKa-27の発着試験が行われました。
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"はヘリコプターの着艦試験を行なった]

3月23日にはA-192M「アルマート」130mm単装砲による海上砲撃試験が行われました。
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"はバレンツ海で海上目標への砲撃試験を行なった]

その後、「アドミラル・ゴルシコフ」は、北方艦隊基地セヴェロモルスクへ移動し、バレンツ海で各種試験が続けられました。
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"近影(2016年5月末-6月初頭)]

2016年7月末~8月初頭頃には、電子戦闘システム5P-28の試験が実施されました。
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"の電子戦闘システムの試験が実施された]




しかし、高射ミサイル複合体「ポリメント・リドゥート」に問題が発生した為、引き渡しの期日は未定となりました。
[最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"のロシア海軍への引き渡し時期は未だ明確では無い]

「アドミラル・ゴルシコフ」は2016年11月中旬までにバルチースクへ戻り、11月22日にバルチースクを出航しました。
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11月24日にはサンクトペテルブルク『北方造船所』へ到着しました。
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「アドミラル・ゴルシコフ」ロシア海軍への引き渡しは、2017年に延期されることになりました。
[プロジェクト22350フリゲート1番艦アドミラル・ゴルシコフのロシア海軍への引き渡しは2017年前半に延期された]

2017年1月21日には『北方造船所』の浮きドックへ入渠しました。
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その後、『北方造船所』岸壁で艦内の全ての機器の点検と整備が行なわれました。
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2017年3月20日にサンクトペテルブルクから出航しました。
[ロシア海軍の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は兵装試験の為に再びバレンツ海へ向かった]

当初はバレンツ海で試験を行なう予定でしたが、結局バルト海で試験が行なわれ、5月8日にサンクトペテルブルクへ戻ってきました。


その後、5月21日午前にサンクトペテルブルクを出航し、バルト艦隊主要基地バルチースクへ向かいました。
『Dambievのブログ』より
2017年5月22日配信
【フリゲート「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・ゴルシコフ」は次の段階の試験へと出発した】

6月初頭からバルト海で洋上試験を行ないました。
[ロシア海軍の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"はバルト海で洋上試験を行なう]
[ロシア海軍の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"はバルト海で高射ミサイル複合体の発射試験を行なう]

7月1日にはサンクトペテルブルクへ入港しました。


その後、クロンシュタットで7月30日に行なわれる「ロシア海軍の日」観艦式のリハーサルへ何度も参加しました。
[2017年7月30日にクロンシュタットとサンクトペテルブルクで挙行される『ロシア海軍の日』観艦式には約40隻の艦船が参加する]


そして7月30日、クロンシュタットで行なわれた観艦式(主要海軍パレード)へ参加しました。


「アドミラル・ゴルシコフ」は、観艦式の前の7月21日~22日に、艦上攻撃ヘリコプターKa-52K「カトラン」の発着艦試験を行ないました。
[ロシア海軍の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"はクロンシュタット沖で艦上攻撃ヘリコプターKa-52Kカトランの発着艦試験を行なった]

観艦式の後の動向は明らかにされていませんでしたが、9月上旬頃にバルト海沿岸のバルチースク(バルト艦隊基地)からバレンツ海方面の北方艦隊基地セヴェロモルスクへ移動していたようです。
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2017年9月29日、洋上試験の最終段階がバレンツ海で始まりました。
[ロシア海軍の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"の洋上試験の最終段階がバレンツ海で始まった]

2017年10月8日には早期警戒ヘリコプターKa-31の着艦試験が行なわれました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2017年10月8日19時5分配信
【ヘリコプターKa-31乗員はフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」への着艦へ取り組んだ】

しかし、洋上試験(おそらくは高射ミサイル複合体「ポリメント-リドゥート」の発射試験)は不成功に終わったらしく、「アドミラル・ゴルシコフ」ロシア海軍への引き渡しは2018年に延期される事になりました。
[プロジェクト22350フリゲート1番艦アドミラル・ゴルシコフのロシア海軍への引き渡しは2018年に延期される]

「アドミラル・ゴルシコフ」は、サンクトペテルブルクへ戻る途中の2017年12月23日、2基の巡航用ディーゼルエンジン10D49の内の1基が破損しました。
『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2018年2月13日13時1分配信
【フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」の巡航用ディーゼルは破損した】

この為、破損したディーゼルエンジンサンクトペテルブルク『コロムナ工場』から派遣された技術者により修理される事になりました。
『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2018年2月15日17時41分配信
【情報筋:フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」のディーゼルは3月の修理が計画されている】

ディーゼルエンジンの修理は2018年3月中旬に完了しました。
『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2018年3月13日18時56分配信
【情報筋:フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」のディーゼルは復旧した】

2018年4月22日、「アドミラル・ゴルシコフ」は洋上試験を再開する為、サンクトペテルブルクから出航しました。
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は洋上試験を再開した]

4月22日から25日まで修復されたディーゼルエンジンの試験を行なった後、一旦サンクトペテルブルクへ戻り、4月27日に北方艦隊基地セヴェロモルスクへ向かいました。
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そして5月5日にセヴェロモルスクへ到着しました。

今後はバレンツ海で兵装などの試験が実施されます。

試験が順調に進めば、今年8月末には「アドミラル・ゴルシコフ」へ海軍旗が掲揚される、つまり、ロシア海軍へ就役する事ができるでしょう。
[プロジェクト22350フリゲート1番艦アドミラル・ゴルシコフは2018年8月末頃にロシア海軍へ引き渡される]

ロシア海軍黒海艦隊の為の新型哨戒艦ワシーリー・ブイコフは洋上試験を開始した

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2018年5月8日14時12分配信
【哨戒艦「ワシーリー・ブイコフ」は工場試験の為に出航した】
モスクワ、5月8日-ロシア通信社ノーボスチ

最新の哨戒艦「ワシーリー・ブイコフ」は、工場試験を実施する為にノヴォロシースクから出航した。
火曜日、ロシア連邦黒海艦隊情報供給部長ヴャチェスラフ・トルハチェフ1等海佐は発表した。

「最新哨戒艦のトップ、ワシーリー・ブイコフの乗組員は、工場航行試験の実施へ着手する為、ノヴォロシースクから出航しました。
同艦の乗組員にとって、これは建造及び進水後の初の自立航行です」
トルハチェフ
は話した。

彼によると、海へ出る事により、現実の条件下で動力装置、操舵装置、補助機械、通信手段、航法及び他のシステム、艦載設備及び兵器の安全性及び機能、更には艦の航海性能、その操縦性、安定性、様々な航行モードでの快速性及び慣性がチェックされる。

「正規乗組員による工場試験の実行は、艦の建造課程を終了する重要な段階の1つであり、それを実行する目的は、新たな建造物の主要特性、全ての艦載装置、機構及び設備が技術的条件に沿っているのかをチェックする事にあります」
トルハチェフ
は話した。

哨戒艦のトップ「ワシーリー・ブイコフ」は、公開株式会社『A.M.ゴーリキー記念ゼレノドリスク造船工場』で建造され、2017年に進水した。



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プロジェクト22160哨戒艦は、平時には領海警護、200海里の排他的経済水域の哨戒、海上密輸及び海賊行為の取り締まり、海難救助支援、海洋環境調査、 戦時には船舶の海上航行警護、海軍基地及び近海防衛を行なう多目的艦です。

現在建造中のプロジェクト20380/20385コルベットよりも、やや小サイズの艦ですが、航続性能は20380/20385を上回っています。

設計はサンクトペテルブルク『北方計画設計局』が担当しました。
公開株式会社『北方計画設計局』公式サイトより
【哨戒艦プロジェクト22160】

建造を担当するのは、ロシア内陸部タタールスタン共和国『A.M.ゴーリキー記念ゼレノドリスク造船工場』です。
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【公開株式会社「A.M.ゴーリキー記念ゼレノドリスク工場」公式サイト】

1番艦「ワシーリー・ブイコフ」は2014年2月26日に起工されました。

[ロシア海軍の新型哨戒艦(モジュール艦)ワシーリー・ブイコフが起工された]

2014年7月25日には2番艦「ドミトリー・ロガチョフ」が起工されています。

2016年2月18日には3番艦「パーヴェル・デルジャーヴィン」が起工されました。
[ロシア海軍黒海艦隊の為の第3の新型哨戒艦パーヴェル・デルジャーヴィンは起工された]

2016年5月8日、4番艦「セルゲイ・コトフ」が起工されました。
[ロシア海軍黒海艦隊の為の第4の新型哨戒艦セルゲイ・コトフは起工された]

2016年11月25日、5番艦「ヴィクトール・ヴェリキー」が起工されました。
[ロシア海軍黒海艦隊の為の第5の新型哨戒艦ヴィクトール・ヴェリキーは起工された]

2018年1月13日、6番艦「ニコライ・シピャーギン」が起工されました。
[ロシア海軍黒海艦隊の為の第6のプロジェクト22160哨戒艦ニコライ・シピャーギンは起工された]



1番艦「ワシーリー・ブイコフ」は2017年7月23日にゼレノドリスク造船所の造船台から出渠し、同年10月には内陸水路を通って黒海沿岸のケルチ市『ザリフ造船所』まで運ばれ、ここで艤装が行われました。
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「ワシーリー・ブイコフ」乗組員の編成は、2018年1月中旬までに完了しました。
[ロシア海軍黒海艦隊はプロジェクト22160哨戒艦の1番艦ワシーリー・ブイコフの乗組員の編成を完了した]

編成された乗組員団は、サンクトペテルブルク海軍合同訓練センターで研修を行なった後、3月28日にノヴォロシースク海軍基地へ到着しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の為の新型哨戒艦ワシーリー・ブイコフはノヴォロシースク基地へ到着し、洋上試験の準備を始めた]

それから約1ヶ月半後の2018年5月8日、「ワシーリー・ブイコフ」は洋上試験の最初の段階である工場航行試験を開始しました。

「ワシーリー・ブイコフ」は、2018年にロシア海軍へ引き渡される予定です。


プロジェクト22160哨戒艦は、現在までに6隻が起工されています。
[ロシア海軍は2022年までに6隻のプロジェクト22160哨戒艦を受領する]

「ワシーリー・ブイコフ」Василий Быков(工場番号161)
2014年2月26日起工/2017年進水/2018年就役予定

「ドミトリー・ロガチョフ」Дмитрий Рогачёв(工場番号162)
2014年7月25日起工/2018年就役予定

「パーヴェル・デルジャーヴィン」Павел Державин(工場番号163)
2016年2月18日起工/2019年就役予定

「セルゲイ・コトフ」Сергей Котов(工場番号164)
2016年5月8日起工/2020年就役予定

「ヴィクトール・ヴェリキー」Виктор Великий(工場番号165)
2016年11月25日起工/2021年就役予定

「ニコライ・シピャーギン」Николай Сипягин(工場番号166)
2018年1月13日起工/2022年就役予定


プロジェクト22160哨戒艦は6隻全てが黒海艦隊へ配備され、ノヴォロシースクに駐留します。
[ロシア海軍黒海艦隊の新ノヴォロシースク基地は60隻以上の艦船を収容できる]

ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはキプロスを去った

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア西方軍管区(バルト艦隊)広報サービス発表
2018年5月7日22時17分配信
【バルト艦隊の艦船はリマソール港への業務寄港を完了した】

遠距離航海任務を遂行している警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」は、キプロスリマソール港への業務寄港を完了した。
現在、艦は港から出航し、地中海で遠距離航海任務の遂行を継続している。

ロシア艦リマソール港への業務寄港は2日間に渡って続いた。
船員は市内の観光名所を見物する機会を与えられ、水、燃料、食料の在庫を補充した。

リマソールへの寄港は、警備艦の遠距離航海が始まって以来、初めてとなった。

警備艦は4月15日にバルチースク軍港を去り、地中海ロシア海軍常設作戦連合部隊の戦力の計画ローテーションの枠組みで地中海へ進路を取った。



バルト艦隊警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」(2009年7月24日就役)は、2018年4月15日に給油船「レナ」(1966年12月28日就役)と共にバルチースク基地を抜錨し、通算6回目となる地中海への遠距離航海へ出発しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイは地中海へ向かった]

その後、バルト海を出て北海へ入り、4月21日にはラマンシュ海峡(英仏海峡)へ入りました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはラマンシュ海峡(英仏海峡)を通過する]

4月23日、警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」は、地中海東部から戻ってくる大型揚陸艦「ミンスク」北大西洋で会合し、合同演習を実施しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイと大型揚陸艦ミンスクは北大西洋で演習を行なった]

4月26日にはジブラルタル海峡を通過して地中海へ入りました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはジブラルタル海峡を通過して地中海へ入った]

5月5日にキプロスリマソール(レメソス)港へ寄港しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはキプロスを訪れた]
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そして5月7日にリマソール港を出航しました。


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現在、地中海東部には、以下のロシア海軍艦船が滞在しています。
これらの艦船は、ロシア海軍地中海作戦連合部隊(2013年6月1日創設)の指揮下で行動しています。
[ロシア海軍地中海作戦部隊は6月1日から任務を遂行している]

フリゲート「アドミラル・エッセン」(黒海艦隊):2018年3月13日にボスポラス海峡を南下、地中海入り
フリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」(黒海艦隊):2017年12月2日にボスポラス海峡を南下、地中海入り
警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」(バルト艦隊):2018年5月初頭から地中海東部に滞在
警備艦「プイトリーヴイ」(黒海艦隊):2018年4月21日にボスポラス海峡を南下、地中海入り
警備艦「スメトリーヴイ」(黒海艦隊):2018年4月21日にボスポラス海峡を南下、地中海入り
潜水艦「ヴェリキー・ノヴゴロド」(黒海艦隊):2017年9月初頭から地中海東部に滞在
潜水艦「コルピノ」(黒海艦隊):2017年9月初頭から地中海東部に滞在
海洋掃海艦「ヴィツェ・アドミラル・ザハリン」(黒海艦隊):2018年2月21日にボスポラス海峡を南下、地中海入り
中型偵察艦「エクヴァトル」(黒海艦隊):2018年2月6日にボスポラス海峡を南下、地中海入り
大型揚陸艦「アゾフ」(黒海艦隊):2018年5月3日にボスポラス海峡を南下、地中海入り
大型揚陸艦「ニコライ・フィリチェンコフ」(黒海艦隊):2018年5月1日にボスポラス海峡を南下、地中海入り
対水中工作艇「キネリ」(黒海艦隊):2018年3月30日にボスポラス海峡を南下、地中海入り
大型海洋給油船「イワン・ブブノフ」(黒海艦隊):2018年1月29日にボスポラス海峡を南下、地中海入り
中型海洋給油船「レナ」(バルト艦隊):2018年5月初頭から地中海東部に滞在
救助曳船SB-729(黒海艦隊):2018年2月21日にボスポラス海峡を南下、地中海入り
工作船PM-138(黒海艦隊):2018年3月8日にボスポラス海峡を南下、地中海入り

ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・ヴィノグラードフとアドミラル・トリブツはアジア太平洋地域への遠洋航海へ出発した

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2018年5月7日5時33分配信
【太平洋艦隊艦船支隊はアジア-太平洋地域における任務遂行へ着手した】

本日、大型対潜艦「アドミラル・ヴィノグラードフ」、「アドミラル・トリブツ」、中型海洋給油船「ペチェンガ」で構成される太平洋艦隊艦船支隊ウラジオストクを去り、アジア-太平洋地域における任務の遂行へ取り掛かった。

海上移動時に支隊を構成する艦船の乗組員は、合同機動演習、組織的通信、対空及び対潜防衛の課題へ取り組む。
この他、艦載ヘリコプターKa-27は艦の甲板からの発着艦を行ない、海上での捜索救助訓練を実施する。

遠距離航海期間、ロシア連邦軍の国際軍事協力計画に沿って、太平洋艦隊の艦船は幾つかの外国港への寄港を行なう。
太平洋艦隊艦船支隊は、ロシア-中国海軍の2か国演習『海洋協同-2018』の活動部門への参加が計画されている。

太平洋艦隊の艦船の航海は2ヶ月以上に渡って続く。



ロシア太平洋艦隊大型対潜艦「アドミラル・ヴィノグラードフ」(572、1989年5月1日就役)と「アドミラル・トリブツ」(564、1986年2月15日就役)は、今年(2018年)2月20日以降、度々コンビを組んで太平洋艦隊の演習へ参加してきました。
(それまでは別々に洋上訓練を行なっていた)

2月20日:対潜戦闘訓練及び砲撃訓練
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・トリブツとアドミラル・ヴィノグラードフは日本海で対潜戦闘訓練を行なった]

3月22日:揚陸演習における砲撃支援
[ロシア海軍太平洋艦隊は沿海地方で上陸演習を行なった]

3月26日:対潜兵器の実地使用を伴う対潜戦闘訓練
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・トリブツとアドミラル・ヴィノグラードフは対潜戦闘訓練を行なった]

3月27日:高射ミサイルの実地使用を伴う対空戦闘訓練
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・トリブツとアドミラル・ヴィノグラードフは対空戦闘訓練を行ない、短距離艦対空ミサイルを発射した]

4月20日:潜水艦の捜索訓練
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2018年4月20日6時0分配信
【太平洋艦隊の艦は演習中に掃海艇による部隊先導及び仮想敵潜水艦の捜索へ取り組んだ】

4月21日:水中工作員の撃退訓練
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2018年4月21日7時22分配信
【太平洋艦隊の艦は演習中に常設及び手動の擲弾を用いて仮想戦闘泳者を撃破した】

4月23日:砲撃訓練
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2018年4月23日6時19分配信
【太平洋艦隊の艦は演習中に日本海で射撃を実施した】


4月26日:高射ミサイルの実地使用を伴う対空戦闘訓練
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2018年4月26日5時30分配信
【太平洋艦隊の対潜艦は日本海の演習で仮想敵の有翼ミサイルを撃墜した】

これらの訓練は、5月7日から始まったアジア-太平洋地域への遠距離航海の為の準備でもあったようです。


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今回、大型対潜艦2隻に随伴する中型海洋給油船「ペチェンガ」(1979年10月1日就役)は、昨年(2017年)4月~6月の太平洋艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」東南アジアへの遠距離航海にも随伴していました。
[親衛ロケット巡洋艦ワリャーグ東南アジア遠征(2017年4月-6月)]


大型対潜艦「アドミラル・ヴィノグラードフ」、「アドミラル・トリブツ」、中型海洋給油船「ペチェンガ」から成る太平洋艦隊艦船支隊アジア-太平洋地域への遠距離航海は2ヶ月以上に渡り、この間に中国海軍との合同演習『海洋共同-2018』へ参加します。

ロシア海軍中国海軍は、2012年以降に毎年合同演習『海洋協同』Морское Взаимодействиеを実施しており、昨年(2017年)は、7月にバルト海、9月に日本海オホーツク海で実施されました。
[ロシア-中国海軍合同演習『海洋協同-2017』(2017年7月、9月)]

今年(2018年)は、ロシア海軍の艦船が中国を訪問し、中国近海で合同演習を実施する事になるようです。

合同演習『海洋共同-2018』の具体的な実施時期は未だ明らかにされていませんが、今回の太平洋艦隊艦船支隊の遠距離航海は2ヶ月以上になるとの事ですから、おそらくは5月下旬~7月中旬の何処かでしょう。

ブヤン-M小型ロケット艦ヴイシニー・ヴォロチョークのロシア海軍への引き渡しは2018年5月末に延期された

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア海軍情報供給グループ発表
2018年5月6日6時4分配信
【最新のプロジェクト21631小型ロケット艦「ヴイシニー・ヴォロチョーク」は今月(5月)に海軍へ加わる】

現在、プロジェクト21631小型ロケット艦「ヴイシニー・ヴォロチョーク」ノヴォロシースクで国家受領試験の最終段階に在り、今月にはロシア海軍へ加わる。
艦は、タタールスタン共和国ゼレノドリスク造船工場の造船プログラムの枠組みで建造された。

多目的艦に属するプロジェクト21631小型ロケット艦海軍の発注により2010年からゼレノドリスク造船工場で建造されており、現代的な風貌の高精度ミサイル、砲、高射、対水中工作兵器を装備する。
同プロジェクト艦の用途は、国家経済圏の保護及び防護にある。
艦は、単独で、そして海軍の同種及び多種のグループの一員として、様々な海域で行動できる。
既にプロジェクト21631艦は、古いロシアの都市の名を付けるという伝統が出来上がっている。

設計者である株式会社『ゼレノドリスク計画設計局』によると、艦の排水量は約1000トン、最大速力は23ノット、乗組員は50名以上、自立航行期間は補給なしで10日間である。



[プロジェクト21631ブヤン-M小型ロケット艦]

プロジェクト21631「ブヤン-M」小型ロケット艦の6番艦「ヴイシニー・ヴォロチョーク」は2013年8月29日に起工され、2016年8月22日に進水しました。

「ブヤン-M」の1~5番艦はドイツMTU社製ディーゼルエンジンを装備していましたが、ヨーロッパ連合対ロシア制裁により以後の供給が停止した為、6番艦「ヴイシニー・ヴォロチョーク」以降は、最も手っ取り早い代替案として、ドイツ製ディーゼルをライセンス生産した中国製ディーゼルエンジンを装備する事になりました。
[ロシア海軍の為の最新鋭小型ロケット艦ブヤン-Mの6番艦以降は中国製ディーゼルエンジンを装備する]

艤装を完了した「ヴイシニー・ヴォロチョーク」は、7月下旬から8月初頭に掛けて内陸水路経由でゼレノドリスクからノヴォロシースクへ回航されました。
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[ロシア海軍黒海艦隊の為の第6のブヤン-M小型ロケット艦ヴイシニー・ヴォロチョークはノヴォロシースクへ回航された]
[ロシア海軍黒海艦隊の為の第6のブヤン-M小型ロケット艦ヴイシニー・ヴォロチョークは黒海での航行試験の準備を行なっている]
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9月5日、「ヴイシニー・ヴォロチョーク」は洋上試験の為に初めて出航しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の為のブヤン-M小型ロケット艦ヴイシニー・ヴォロチョークは黒海で洋上試験を開始した]

9月19日からは、黒海艦隊フリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」(2016年3月11日就役)と洋上での合同訓練を開始しました。

[ロシア海軍黒海艦隊の為のブヤン-M小型ロケット艦ヴイシニー・ヴォロチョークはフリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"との合同訓練を行なう]

工場航行試験は2017年10月末に完了し、11月10日から国家受領試験が始まりました。
『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2017年11月10日17時2分配信
【小型ロケット艦「ヴイシニー・ヴォロチョーク」の国家試験が始まった】

「ヴイシニー・ヴォロチョーク」黒海東部(ノヴォロシースク近辺)で洋上試験を行なっていますが、12月中旬頃から同海域の天候が悪化し、洋上試験は何度も中断を余儀なくされました。
『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2017年12月13日11時59分配信
【小型ロケット艦「ヴイシニー・ヴォロチョーク」の試験は天候に妨げられている】

「ヴイシニー・ヴォロチョーク」ロシア海軍への引き渡しは2017年末に予定されていましたが、12月末になっても試験が完了しなかった為、2018年に延期されることになりました。
[第6のブヤン-M小型ロケット艦ヴイシニー・ヴォロチョークのロシア海軍への引き渡しは2018年に延期される]

2018年4月初頭、「ヴイシニー・ヴォロチョーク」の国家受領試験は再開されました。
[ロシア海軍黒海艦隊の為のブヤン-M小型ロケット艦ヴイシニー・ヴォロチョークは洋上試験を再開した]

建造元の『A.M.ゴーリキー記念ゼレノドリスク造船工場』は、「ヴイシニー・ヴォロチョーク」を2018年4月30日にロシア海軍へ引き渡すつもりでしたが、4月末になっても国家受領試験は終わらず、またも延期される事になりました。
[ロシア海軍黒海艦隊の為のブヤン-M小型ロケット艦ヴイシニー・ヴォロチョークは2018年4月30日に就役する]

ロシア海軍広報部によると、「ヴイシニー・ヴォロチョーク」の新たな引き渡し予定時期は、2018年5月末までとの事です。


プロジェクト21631「ブヤン-M」小型ロケット艦は、既に11隻が起工され、この内の5隻がロシア海軍へ引き渡されています。
全てロシア内陸部ゼレノドリスク『A.M.ゴーリキー記念ゼレノドリスク造船工場』で建造されています。
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[小型ロケット艦プロジェクト21631「ブヤン-M」]

建造番号631「グラード・スヴィヤージスク」Град Свияжск
2010年8月27日起工/2013年3月9日進水/2014年7月27日就役
カスピ小艦隊へ配備

建造番号632「ウグリーチ」Углич
2011年7月22日起工/2013年4月10日進水/2014年7月27日就役
カスピ小艦隊へ配備

建造番号633「ヴェリキー・ウスチュグ」Великий Устюг
2011年8月27日起工/2014年5月21日進水/2014年11月19日就役
カスピ小艦隊へ配備

建造番号634「ゼリョヌイ・ドル」Зелёный Дол
2012年8月29日起工/2015年4月2日進水/2015年12月12日就役
黒海艦隊へ配備/2016年10月にバルト艦隊へ転属

建造番号635「セルプホフ」Серпухов
2013年1月25日起工/2015年4月3日進水/2015年12月12日就役
黒海艦隊へ配備/2016年10月にバルト艦隊へ転属

建造番号636「ヴイシニー・ヴォロチョーク」Вышний Волочек
2013年8月29日起工/2016年8月22日進水/2018年5月末に就役予定
黒海艦隊へ配備予定

建造番号637「オレホヴォ・ズエヴォ」Орехово-Зуево
2014年5月29日起工/2019年就役予定
黒海艦隊へ配備予定

建造番号638「イングシェチア」Ингушетия
2014年8月29日起工/2019年就役予定

建造番号639「グライヴォロン」Грайворон
2015年4月10日起工/2020年就役予定
黒海艦隊へ配備予定

建造番号640「グラード」Град
2017年4月24日起工/2020年就役予定

建造番号641「ナロ・フォミンスク」Наро-Фоминск
2018年2月23日起工/2021年就役予定


プロジェクト21631の主要兵装は、有翼ミサイル複合体「カリブル」です。
「カリブル」には、対艦攻撃型(最大射程375km)と対地攻撃型(最大射程2500km)が有ります。
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[巡航ミサイル「カリブル」対地攻撃型は2500kmの最大射程を有する]
[ロシア海軍はシリアのテロ組織へ100発の巡航ミサイル"カリブル"を発射した]

従来の小型ロケット艦は対艦攻撃のみに特化していましたが、「ブヤン-M」は対地攻撃用の有翼ミサイルを搭載する事により、地上への戦力投射にも使用できるようになりました。

プロジェクト21631は12番艦までの建造が計画されています。
[ロシア海軍の為のブヤン-M小型ロケット艦3隻(10-12番艦)の建造契約が締結された]

既に、新たな小型ロケット艦・プロジェクト22800「カラクルト」の建造も始まっており、こちらは18隻の建造が計画されています。
[プロジェクト22800カラクルト小型ロケット艦]

ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはキプロスを訪れた

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2018年5月5日16時26分配信
【フリゲート「ヤロスラフ・ムードルイ」はキプロスへの業務寄港を行なった】
モスクワ、5月5日-ロシア通信社ノーボスチ

バルト艦隊警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」キプロスへの業務寄港を行なった。
西方軍管区下のバルト艦隊広報サービス・情報供給部長ローマン・マルトフは報道機関へ伝えた。

「現在、地中海のロシア海軍常設作戦連合部隊の一員として任務を遂行しているバルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイは、リマソール港(キプロス共和国)への業務寄港を行ないました」
彼は話した。

マルトフは、訪問が艦の物資を必要な基準へ補充し、更には沿岸の観光名所を訪れ、休養する機会を得る為に計画された事を指摘した。

マルトフは、「ヤロスラフ・ムードルイ」が4月15日にバルチースク軍港を去り、地中海ロシア海軍常設作戦連合部隊の戦力の計画ローテーションの枠組みで地中海へ進路を取ったと述べた。



バルト艦隊警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」(2009年7月24日就役)は、2018年4月15日に給油船「レナ」と共にバルチースク基地を抜錨し、通算6回目となる地中海への遠距離航海へ出発しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイは地中海へ向かった]

その後、バルト海を出て北海へ入り、4月21日にはラマンシュ海峡(英仏海峡)へ入りました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはラマンシュ海峡(英仏海峡)を通過する]

4月23日、警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」は、地中海東部から戻ってくる大型揚陸艦「ミンスク」北大西洋で会合し、合同演習を実施しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイと大型揚陸艦ミンスクは北大西洋で演習を行なった]

4月26日にはジブラルタル海峡を通過して地中海へ入りました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはジブラルタル海峡を通過して地中海へ入った]

そして5月5日にはキプロスリマソール港へ寄港しました。


現在、地中海東部には、以下のロシア海軍艦船が滞在しています。
これらの艦船は、ロシア海軍地中海作戦連合部隊(2013年6月1日創設)の指揮下で行動しています。
[ロシア海軍地中海作戦部隊は6月1日から任務を遂行している]

フリゲート「アドミラル・エッセン」(黒海艦隊):2018年3月13日にボスポラス海峡を南下、地中海入り
フリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」(黒海艦隊):2017年12月2日にボスポラス海峡を南下、地中海入り
警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」(バルト艦隊):2018年5月初頭から地中海東部に滞在
警備艦「プイトリーヴイ」(黒海艦隊):2018年4月21日にボスポラス海峡を南下、地中海入り
警備艦「スメトリーヴイ」(黒海艦隊):2018年4月21日にボスポラス海峡を南下、地中海入り
潜水艦「ヴェリキー・ノヴゴロド」(黒海艦隊):2017年9月初頭から地中海東部に滞在
潜水艦「コルピノ」(黒海艦隊):2017年9月初頭から地中海東部に滞在
海洋掃海艦「ヴィツェ・アドミラル・ザハリン」(黒海艦隊):2018年2月21日にボスポラス海峡を南下、地中海入り
中型偵察艦「エクヴァトル」(黒海艦隊):2018年2月6日にボスポラス海峡を南下、地中海入り
大型揚陸艦「アゾフ」(黒海艦隊):2018年5月3日にボスポラス海峡を南下、地中海入り
大型揚陸艦「ニコライ・フィリチェンコフ」(黒海艦隊):2018年5月1日にボスポラス海峡を南下、地中海入り
対水中工作艇「キネリ」(黒海艦隊):2018年3月30日にボスポラス海峡を南下、地中海入り
大型海洋給油船「イワン・ブブノフ」(黒海艦隊):2018年1月29日にボスポラス海峡を南下、地中海入り
中型海洋給油船「レナ」(バルト艦隊):2018年5月初頭から地中海東部に滞在
救助曳船SB-729(黒海艦隊):2018年2月21日にボスポラス海峡を南下、地中海入り
工作船PM-138(黒海艦隊):2018年3月8日にボスポラス海峡を南下、地中海入り

ロシア海軍バルト艦隊の為のプロジェクト22800カラクルト級小型ロケット艦の1番艦ウラガーンは2018年5月中旬に航行試験を開始する

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
【ラドガ湖でロケット艦「ウラガーン」の試験が始まる】
サンクトペテルブルク、5月5日-ロシア通信社ノーボスチ

最初のプロジェクト22800(カラクルト)小型ロケット艦「ウラガーン」の試験は、5月中旬にラドガ湖で始まる。
海軍造船管理部長ウラジーミル・トリャピチニコフ少将は報道陣へ伝えた。
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「既に水上に在るプロジェクト22800のトップ艦ウラガーンは、近い内に~5月15日か、或いは5月14日になるかもしれませんが、ラドガ湖水域で工場航行試験に着手します」
トリャピチニコフ
は話した。

彼によると、更に同艦には、バルト海への移動及び試験の継続が控えている。

今日(5月5日)、サンクトペテルブルク近郊の造船工場『ペラ』プロジェクト22800の3番艦「シクヴァル」が進水した。
これは、有翼ミサイル「カリブル」及び高射ミサイル装置「パーンツィリ」を装備する。
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「カラクルト」中央海洋設計局『アルマーズ』により設計された。
艦の排水量は約800トン、速力は30ノット以上。
これは、高精度兵器システム「カリブル」、現代的な砲複合体及びロシア製の動力装置を装備する。
プロジェクト22800艦の航海性能は著しく向上しており、船体構造は公海での行動を可能にする。



[プロジェクト22800カラクルト小型ロケット艦]


プロジェクト22800「カラクルト」小型ロケット艦の1番艦「ウラガーン」は、2016年7月29日にサンクトペテルブルク近郊の『ペラ』造船所で起工されました。
[ロシア海軍の為のプロジェクト22800小型ロケット艦ウラガーンとタイフーンはサンクトペテルブルクで起工された]

2017年7月29日に進水しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の為のプロジェクト22800カラクルト級小型ロケット艦の1番艦ウラガーンは進水した]

その後、造船所の岸壁で艤装工事が進められ、2018年5月15日頃にラドガ湖で航行試験を開始する事になりました。
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まず最初にラドガ湖で試験を行なった後、バルト海へ移動して海上試験を継続します。

「ウラガーン」ロシア海軍への引き渡しは2018年に予定されており、就役後はバルト艦隊へ配備されます。
[プロジェクト22800カラクルト級小型ロケット艦の1番艦ウラガーンは2018年にロシア海軍へ引き渡される]


プロジェクト22800「カラクルト」小型ロケット艦は、現在までに7隻が起工されています。

最初の2隻:「ウラガーン」「タイフーン」は、2015年12月24日にサンクトペテルブルク近郊の『ペラ』造船所で起工されました。
[ロシア海軍の為のプロジェクト22800小型ロケット艦ウラガーンとタイフーンはサンクトペテルブルクで起工された]
「ウラガーン」は2017年7月29日、「タイフーン」は2017年11月24日に進水しました。

2016年5月10日、クリミア半島フェオドシヤ造船工場『モーリェ』(海洋)「シトルム」が起工されました。
[ロシア海軍の為のプロジェクト22800小型ロケット艦シトルムはクリミアで起工された]

2016年7月29日、『ペラ』造船所「シクヴァル」が起工されました。
[ロシア海軍の為のプロジェクト22800小型ロケット艦シクヴァルは起工された]
「シクヴァル」は2018年5月5日に進水しました。
[ロシア海軍の為のプロジェクト22800カラクルト級小型ロケット艦の3番艦シクヴァルは進水した]

2016年12月24日、『ペラ』造船所「ブーリャ」が起工されました。
[ロシア海軍の為のプロジェクト22800小型ロケット艦ブーリャはサンクトペテルブルクで起工された]

2017年3月17日、フェオドシヤ造船工場「オホーツク」が起工されました。
[クリミアのフェオドシヤ造船所でロシア海軍の新世代小型ロケット艦オホーツクが起工された]

2017年12月19日、フェオドシヤ造船工場「ヴィフリ」が起工されました。
[クリミアのフェオドシヤ造船所でロシア海軍の新世代小型ロケット艦ヴィフリ(旋風)が起工された]


プロジェクト22800の主要兵装は打撃有翼ミサイル複合体「カリブル」です。
[巡航ミサイル「カリブル」対地攻撃型は2500kmの最大射程を有する]

この他、AK-176MA 76mm砲高射ミサイル-砲複合体「パーンツィリ-M」を装備します。
(ただし、「ウラガーン」「タイフーン」AK-630M 30mmガトリング砲を装備)
[ロシア海軍の為の新たな76mm砲AK-176MAの試験は完了した]
[ロシア海軍黒海艦隊のロケット艇シューヤは新型の高射複合体パーンツィリ-Mの試験艇となる]


プロジェクト22800は、『ペラ』造船所並びにフェオドシヤ造船工場の他に、今後はタタールスタンゼレノドリスク造船所でも建造されます。
[タタールスタンのゼレノドリスク造船所はロシア海軍の為に小型ロケット艦カラクルト級を5隻建造する]

プロジェクト22800は計18隻の建造が計画されています。
[ロシア海軍の新世代小型ロケット艦プロジェクト22800は2022年までに18隻建造される]

この内の6隻は太平洋艦隊向けとして極東の造船所での建造が計画されています。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為のカラクルト級小型ロケット艦6隻の建造契約は2019年に締結される]

ロシア海軍太平洋艦隊の為のカラクルト級小型ロケット艦6隻の建造契約は2019年に締結される

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
【太平洋艦隊は6隻のプロジェクト「カラクルト」艦の契約締結を予定している】
サンクトペテルブルク、5月5日-ロシア通信社ノーボスチ

ロシア連邦国防省は、2019年に太平洋艦隊の為の6隻のプロジェクト22800(カラクルト)小型ロケット艦の契約締結を企図しており、この内の4隻は『アムール造船工場』で、そして2隻は『東方造船所』で建造される。
ロシア連邦国防次官ユーリー・ボリソフは報道陣へ伝えた。

「そうですね、2019年に私共は、同様のクラスの艦6隻を契約します。
4隻は『アムール造船工場』で、そして2隻は『東方造船所』で」
ボリソフ
は、太平洋艦隊の為の小型ロケット艦の生産の質問に答え、こう話した。

「現在、我々は、およそ30か月間のテンポで、このような艦を建造しております。
これは非常に良いテンポです。
海軍は、この艦をとても待ち望んでおります。
これは、航海性能、技術的数値、戦闘能力の面において、今日、同様のクラスの艦では、より良いものの1つであると見られております」

次官は説明した。

彼によると、最初の艦はバルト艦隊へ加わる。
「各艦隊全ては、近海ゾーン防護の為、同様の艦を持つことになるでしょう」
次官は指摘した。

彼は、艦が「パーンツィリ」の海上版を得ると話した。
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「あなた方も知っての通り、これは恐るべき兵器であり、それは戦闘行動により既に示されています。
複合体は、無人機や、航空手段に対し、ミサイルに対し動作できます」
ボリソフ
は強調した。



[プロジェクト22800カラクルト小型ロケット艦]


プロジェクト22800「カラクルト」小型ロケット艦は、現在までに7隻が起工されています。

最初の2隻:「ウラガーン」「タイフーン」は、2015年12月24日にサンクトペテルブルク近郊の『ペラ』造船所で起工されました。
[ロシア海軍の為のプロジェクト22800小型ロケット艦ウラガーンとタイフーンはサンクトペテルブルクで起工された]
「ウラガーン」は2017年7月29日、「タイフーン」は2017年11月24日に進水しました。

2016年5月10日、クリミア半島フェオドシヤ造船工場『モーリェ』(海洋)「シトルム」が起工されました。
[ロシア海軍の為のプロジェクト22800小型ロケット艦シトルムはクリミアで起工された]

2016年7月29日、『ペラ』造船所「シクヴァル」が起工されました。
[ロシア海軍の為のプロジェクト22800小型ロケット艦シクヴァルは起工された]
「シクヴァル」は2018年5月5日に進水しました。
[ロシア海軍の為のプロジェクト22800カラクルト級小型ロケット艦の3番艦シクヴァルは進水した]

2016年12月24日、『ペラ』造船所「ブーリャ」が起工されました。
[ロシア海軍の為のプロジェクト22800小型ロケット艦ブーリャはサンクトペテルブルクで起工された]

2017年3月17日、フェオドシヤ造船工場「オホーツク」が起工されました。
[クリミアのフェオドシヤ造船所でロシア海軍の新世代小型ロケット艦オホーツクが起工された]

2017年12月19日、フェオドシヤ造船工場「ヴィフリ」が起工されました。
[クリミアのフェオドシヤ造船所でロシア海軍の新世代小型ロケット艦ヴィフリ(旋風)が起工された]


プロジェクト22800の主要兵装は打撃有翼ミサイル複合体「カリブル」です。
[巡航ミサイル「カリブル」対地攻撃型は2500kmの最大射程を有する]

この他、AK-176MA 76mm砲高射ミサイル-砲複合体「パーンツィリ-M」を装備します。
(ただし、「ウラガーン」「タイフーン」AK-630M 30mmガトリング砲を装備)
[ロシア海軍の為の新たな76mm砲AK-176MAの試験は完了した]
[ロシア海軍黒海艦隊のロケット艇シューヤは新型の高射複合体パーンツィリ-Mの試験艇となる]


プロジェクト22800は、『ペラ』造船所並びにフェオドシヤ造船工場の他に、今後はタタールスタンゼレノドリスク造船所でも建造されます。
[タタールスタンのゼレノドリスク造船所はロシア海軍の為に小型ロケット艦カラクルト級を5隻建造する]

プロジェクト22800は計18隻の建造が計画されています。
[ロシア海軍の新世代小型ロケット艦プロジェクト22800は2022年までに18隻建造される]

この内の6隻は太平洋艦隊向けとして極東の造船所での建造が計画されています。

太平洋艦隊向けの6隻は、コムソモリスク・ナ・アムーレ『アムール造船工場』で4隻、ウラジオストク『東方造船所』で2隻が建造される事になりました。
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『アムール造船工場』(コムソモリスク・ナ・アムーレ)
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『東方造船所』(ウラジオストク)
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ロシア海軍の為のプロジェクト22800カラクルト級小型ロケット艦の3番艦シクヴァルは進水した


『ロシア通信社ノーボスチ』より
2018年5月5日13時37分配信
【第3の小型ロケット艦「シクヴァル」は進水した】
サンクトペテルブルク、5月5日-ロシア通信社ノーボスチ

第3のプロジェクト22800「カラクルト」小型ロケット艦「シクヴァル」(第2の生産艦)は、サンクトペテルブルク近郊の造船工場『ペラ』で進水した。

国防次官ユーリー・ボリソフは、進水式典において、同プロジェクトは期間の記録を現実化している事を指摘した。

「我々が、この艦を起工したのは、つい最近の事であり、2年も経っておりません。
この動きは、プロジェクトの新たな現象であり、最新の技術的イノベーションの現実化を手助けするものです。
非常に鋭い艦を得る事になるでしょう」

彼は話した。

次官によると、艦は兵装として有力な砲及び有翼ミサイル「カリブル」を有する。

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「この艦には、初めて高射ミサイル装置パーンツィリが取り付けられます。
従いまして、艦はバランスの取れた戦闘能力を得ます。
私が思いますに、それは、近海ゾーンの防護の為の我が国の防衛力の大いなる増大に寄与するでしょう」
ボリソフ
は強調した。

「カラクルト」中央海洋設計局『アルマーズ』により設計された。
艦の排水量は約800トン、速力は30ノット以上。
これは、高精度兵器システム「カリブル」、現代的な砲複合体及びロシア製の動力装置を装備する。
プロジェクト22800艦の航海性能は著しく向上しており、船体構造は公海での行動を可能にする。



[プロジェクト22800カラクルト小型ロケット艦]


プロジェクト22800「カラクルト」小型ロケット艦の3番艦「シクヴァル」は、2016年7月29日にサンクトペテルブルク近郊の『ペラ』造船所で起工されました。
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[ロシア海軍の為のプロジェクト22800小型ロケット艦シクヴァルは起工された]

それから2年も経っていない2018年5月5日に進水しました。
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進水式典には、ロシア連邦国防次官ユーリー・ボリソフ、『統合造船業営団』総裁顧問ヴィクトール・チルコフ(前ロシア海軍総司令官)、ロシア海軍造船管理部長ウラジーミル・トリャピチニコフ少将などが出席しました。


「カラクルト」級小型ロケット艦は、現在までに7隻が起工されています。

最初の2隻:「ウラガーン」「タイフーン」は、2015年12月24日にサンクトペテルブルク近郊の『ペラ』造船所で起工されました。
[ロシア海軍の為のプロジェクト22800小型ロケット艦ウラガーンとタイフーンはサンクトペテルブルクで起工された]
「ウラガーン」は2017年7月29日、「タイフーン」は2017年11月24日に進水しました。

2016年5月10日、クリミア半島フェオドシヤ造船工場『モーリェ』(海洋)「シトルム」が起工されました。
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[ロシア海軍の為のプロジェクト22800小型ロケット艦シトルムはクリミアで起工された]

2016年7月29日、『ペラ』造船所「シクヴァル」が起工されました。
[ロシア海軍の為のプロジェクト22800小型ロケット艦シクヴァルは起工された]

2016年12月24日、『ペラ』造船所「ブーリャ」が起工されました。
[ロシア海軍の為のプロジェクト22800小型ロケット艦ブーリャはサンクトペテルブルクで起工された]

2017年3月17日、フェオドシヤ造船工場「オホーツク」が起工されました。
[クリミアのフェオドシヤ造船所でロシア海軍の新世代小型ロケット艦オホーツクが起工された]

2017年12月19日、フェオドシヤ造船工場「ヴィフリ」が起工されました。
[クリミアのフェオドシヤ造船所でロシア海軍の新世代小型ロケット艦ヴィフリ(旋風)が起工された]


プロジェクト22800は、『ペラ』造船所並びにフェオドシヤ造船工場の他に、今後はタタールスタンゼレノドリスク造船所でも建造されます。
[タタールスタンのゼレノドリスク造船所はロシア海軍の為に小型ロケット艦カラクルト級を5隻建造する]

プロジェクト22800は2022年までに18隻の建造が計画されています。
[ロシア海軍の新世代小型ロケット艦プロジェクト22800は2022年までに18隻建造される]


プロジェクト22800の主要兵装は打撃有翼ミサイル複合体「カリブル」です。
[巡航ミサイル「カリブル」対地攻撃型は2500kmの最大射程を有する]

この他、AK-176MA 76mm砲高射ミサイル-砲複合体「パーンツィリ-M」を装備します。
(ただし、「ウラガーン」「タイフーン」AK-630M 30mmガトリング砲を装備)
[ロシア海軍の為の新たな76mm砲AK-176MAの試験は完了した]
[ロシア海軍黒海艦隊のロケット艇シューヤは新型の高射複合体パーンツィリ-Mの試験艇となる]

ロシア海軍の最新鋭大型揚陸艦イワン・グレンの洋上試験は完了した

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2018年5月4日15時6分配信
【カリーニングラードで建造されている軍艦「イワン・グレン」は海上試験を完了した】
カリーニングラード、5月4日-ロシア通信社ノーボスチ

カリーニングラード沿バルト造船工場『ヤンターリ』で建造されている大型揚陸艦「イワン・グレン」は、海上国家試験プログラムを成功裏に実行し、工場へ戻ってきた。
同社の代理人セルゲイ・ミハイロフは報道陣へ伝えた。

「大型揚陸艦イワン・グレンの国家受領試験の海上部門は完了しました。
海上試験時に、艦のシステム及び複合体の動作がロシア連邦国防省の国家受領委員会へ提示されました。
試験はバルト海で実施され、工場の試験実施チームと艦の乗組員が参加しました」
ミハイロフ
は話した。

大型揚陸艦「イワン・グレン」の国家受領試験は2017年11月に始まったが、12月末には、明らかになった技術的問題の解決の為、発注主により中止された。
(2018年)3月、専門家により作られたロシア海軍鑑定委員会は、発注品の全ての問題点は正式に解決されたと結論付け、4月3日の国家試験再開が可能になった。

ミハイロフは、現在、大型揚陸艦「イワン・グレン」は工場水域に在り、その艦上では、機器装置の検査と最終仕上げが始まっている事を指摘した。
艦の発注主への引き渡しは、5月末までの実行が計画されている。

大型揚陸艦「イワン・グレン」プロジェクト11711のトップ艦であり、公開株式会社『ネフスキー計画設計局』により開発された。
それはロシア連邦国防省の発注により2004年12月に起工され、2012年5月に進水した。



[プロジェクト11711大型揚陸艦(イワン・グレン型)]
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プロジェクト11771大型揚陸艦の1番艦「イワン・グレン」は、カリーニングラード沿バルト造船工場『ヤンターリ』で2004年12月24日に起工され、それから約8年後の2012年5月18日に進水しました。
[新型揚陸艦イワン・グレンは進水する]


進水から3年以上経った2015年10月9日、ようやく係留試験が始まりました。
[ロシア海軍の新型揚陸艦イワン・グレンは係留試験を開始した]

ロシア海軍への引き渡しは2015年末に予定されていたのですが、2016年に延期されました。
[大型揚陸艦イワン・グレンは2016年にロシア海軍へ引き渡される]
[ロシア海軍の新世代水上艦の就役は2016年に延期された]

「イワン・グレン」は、2016年1月下旬から航行試験開始前の消磁作業を行ないました。
[ロシア海軍の最新鋭大型揚陸艦イワン・グレン近影(2016年1月下旬-2月中旬)]

「イワン・グレン」の航行試験(工場航行試験)開始時期は何度も延期されており、最近では5月末開始予定だったのですが、これも延期されました。
[ロシア海軍最新大型揚陸艦イワン・グレンは2016年5月末に航海試験を開始する]

6月17日、「イワン・グレン」は、ようやくカリーニングラード『ヤンターリ』造船所から「試験実施基地」即ちバルチースクへ移動しました。
[ロシア海軍最新鋭大型揚陸艦イワン・グレンはカリーニングラード造船所からバルチースク基地へ移動した]

6月21日、航行試験の為の本格的な出航準備が始まりました。
[ロシア海軍最新鋭大型揚陸艦イワン・グレンの航行試験が始まる]

6月25日、「イワン・グレン」は、初めての航行試験へ出発しました。
[ロシア海軍の最新鋭揚陸艦イワン・グレンは航海試験の為に出航した]

8月15日にはクロンシュタットへ入港し、8月23日~24日には輸送戦闘ヘリコプターKa-29の発着試験が行なわれました。
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その後もフィンランド湾で試験を行なっていた「イワン・グレン」は、8月28日に暴風海域で民間の小型ボートを保護しました。
[フィンランド湾で洋上試験中のロシア海軍最新大型揚陸艦イワン・グレンは暴風海域で民間艇を保護した]

フィンランド湾での航行試験は2016年8月31日に完了し、「イワン・グレン」バルチースクへ戻りました。
[ロシア海軍最新大型揚陸艦イワン・グレンはフィンランド湾での洋上試験を終えた]

しかし、その後に艦の消磁システムの不具合が発覚し、航行試験は中断されました。

「イワン・グレン」は2016年末までにロシア海軍へ引き渡される筈でしたが、またも翌年(2017年)に延期される事になりました。

「イワン・グレン」は、カリーニングラード『ヤンターリ』造船所で不具合の改修が進められていました。
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2017年6月3日にカリーニングラードからバルチースクへ移動し、6月上旬に洋上試験を再開しました。

[ロシア海軍の最新大型揚陸艦イワン・グレンはバルト海での洋上試験を再開する]

その後、7月30日の「ロシア海軍の日」観艦式へ参加するため、クロンシュタットへ移動しました。

7月30日、クロンシュタットで行なわれた観艦式(主要海軍パレード)へ参加しました。

[2017年7月30日にクロンシュタットとサンクトペテルブルクで挙行される『ロシア海軍の日』観艦式には約40隻の艦船が参加する]

その後、洋上試験を再開し、10月21日にはバルト海AK-630M 30mmガトリング砲の射撃試験を実施しました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
2017年10月21日11時14分配信
【大型揚陸艦「イワン・グレン」は海上で砲複合体の試験を行なった】

10月27日にも30mmガトリング砲の射撃試験を実施しました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
2017年10月27日14時29分配信
【大型揚陸艦「イワン・グレン」乗組員は海上で砲射撃を実施した】

11月14日までに工場航行試験は終わりました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
2017年11月14日20時53分配信
【大型揚陸艦「イワン・グレン」は工場航行試験を完了した】

その後、国家受領試験が始まり、12月9日までに軍用車両の積載及び下船試験が行われました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
2017年12月9日11時6分配信
【大型揚陸艦「イワン・グレン」の国家試験の枠組みで車両積載試験が実施された】

12月22日までにバルト海30mm機関砲(AK-630M 30mmガトリング砲30mm2連ガトリング砲「ドゥエト」)の射撃試験が行われました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
2017年12月22日14時0分配信
【試験中の大型揚陸艦「イワン・グレン」はバルト海で砲射撃を実施した】


「イワン・グレン」は2017年12月末にロシア海軍へ引き渡される筈だったのですが、艦の後進の制御に問題が有る事が判明した為、またもや引き渡しが延期されました。
[最新大型揚陸艦イワン・グレンのロシア海軍への引き渡しは2018年春以降になる]


2018年4月3日、「イワン・グレン」国家受領試験を再開する為に出航しました。
[ロシア海軍の最新鋭大型揚陸艦イワン・グレンは洋上試験再開の為にバルト海へ出航した]

5月4日までに試験は完了し、カリーニングラード造船所へ戻ってきました。

「イワン・グレン」ロシア海軍への納入と聖アンドレイ旗(ロシア海軍旗)初掲揚式典(正式な就役式典)の開催は、2018年5月末になるようです。


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2015年6月に起工されたプロジェクト11711大型揚陸艦2番艦「ピョートル・モルグノフ」の建造工事も進められていますが、同型の建造は2隻で終了します。
[ロシア海軍の為のイワン・グレン型揚陸艦2番艦ピョートル・モルグノフは2018年5月下旬に進水する]

その後は、より大型の汎用ヘリコプター揚陸艦の建造へ移行します。
[新世代汎用揚陸艦セヴァストーポリ型]

ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦2隻は2018年5月7日にアジア-太平洋地域への遠距離航海へ出発する

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『インタファクス-軍事ニュース出張所(AVN)』より
2018年5月4日12時24分配信
【2隻の大型対潜艦で構成される太平洋艦隊支隊は2ヶ月間の航海へと向かう】
モスクワ、5月4日、インタファクス-AVN

太平洋艦隊大型対潜艦「アドミラル・ヴィノグラードフ」「アドミラル・トリブツ」は、遠距離航海中に幾つかの外国港を訪れる。
金曜日、ロシア連邦国防省は発表した。

「ロシア海軍の戦闘訓練計画に沿って、大型対潜艦アドミラル・ヴィノグラードフとアドミラル・トリブツは太平洋艦隊主要基地から、2ヶ月以上続く遠距離航海へと出発します」
当局のサイトに記載されている声明では、こう述べられた。

国防省は、航海の主な目的が「世界の大洋の重要な作戦海域における海軍の存在の保障」にある事を指摘した。

「航海期間に艦船支隊は、アジア-太平洋地域の幾つかの外国港を訪れ、演習及び訓練を実施し、乗組員は、フライトを実施する航空グループの艦上ヘリコプターとの合同活動へ取り組みます」
国防省
は付け加えた。

彼等によると、航海は5月7日に始まる。



ロシア太平洋艦隊大型対潜艦「アドミラル・ヴィノグラードフ」(572、1989年5月1日就役)と「アドミラル・トリブツ」(564、1986年2月15日就役)は、今年(2018年)2月20日以降、度々コンビを組んで太平洋艦隊の演習へ参加してきました。
(それまでは別々に洋上訓練を行なっていた)

2月20日:対潜戦闘訓練及び砲撃訓練
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・トリブツとアドミラル・ヴィノグラードフは日本海で対潜戦闘訓練を行なった]

3月22日:揚陸演習における砲撃支援
[ロシア海軍太平洋艦隊は沿海地方で上陸演習を行なった]

3月26日:対潜兵器の実地使用を伴う対潜戦闘訓練
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・トリブツとアドミラル・ヴィノグラードフは対潜戦闘訓練を行なった]

3月27日:高射ミサイルの実地使用を伴う対空戦闘訓練
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・トリブツとアドミラル・ヴィノグラードフは対空戦闘訓練を行ない、短距離艦対空ミサイルを発射した]

4月20日:潜水艦の捜索訓練
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2018年4月20日6時0分配信
【太平洋艦隊の艦は演習中に掃海艇による部隊先導及び仮想敵潜水艦の捜索へ取り組んだ】

4月21日:水中工作員の撃退訓練
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2018年4月21日7時22分配信
【太平洋艦隊の艦は演習中に常設及び手動の擲弾を用いて仮想戦闘泳者を撃破した】

4月23日:砲撃訓練
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2018年4月23日6時19分配信
【太平洋艦隊の艦は演習中に日本海で射撃を実施した】


4月26日:高射ミサイルの実地使用を伴う対空戦闘訓練
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2018年4月26日5時30分配信
【太平洋艦隊の対潜艦は日本海の演習で仮想敵の有翼ミサイルを撃墜した】

これらの訓練は、5月7日から始まるアジア-太平洋地域への遠距離航海の為の準備でもあったようです。

ロシア海軍北方艦隊のウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフの近代化改装の費用は約600億ルーブルになる

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『インタファクス-軍事ニュース出張所(AVN)』より
2018年5月4日9時0分配信
【航空母艦「アドミラル・クズネツォフ」の修理及び近代化には約600億ルーブルの割り当てが計画されている-情報筋】
モスクワ、5月4日、インタファクス-AVN

北方艦隊重航空巡洋艦「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・クズネツォフ」(ソヴィエト連邦海軍元帥クズネツォフ)の修理及び近代化の為の技術的課題は署名され、承認されている。
金曜日、『インタファクス-AVN』は消息筋より伝えられた。

「航空母艦アドミラル・クズネツォフの修理及び近代化には、約600億ルーブルの割り当てが計画されております。
これは現在のレートで、およそ10億ドルになります」

彼は説明した。

彼の評価では「これは、航空母艦の修理及び近代化の選択肢としては、充分に楽観的なものです」
何故なら、以前の報道で言及された費用の範囲は、220億~650億ルーブルであったので。

インド海軍の為の同タイプの航空母艦「ヴィクラマーディティヤ」(旧「アドミラル・ゴルシコフ」)の修理及び近代化の費用は、23億ドルと見積もられている。

以前、ロシア連邦海軍副総司令官ヴィクトール・ブルスク中将が伝えたように、航空母艦は、修理及び近代化の際に新たな対空防衛複合体、新たな要素の動力設備を受け取る。

「アドミラル・クズネツォフは、既に工場へ配置されています。
5月には当地で作業が開始されます。
その対空防衛兵装は改善されます。
新たな海上運用複合体パーンツィリが設置されます。
この他に、動力設備も交換されます:新たなボイラー、一連の新たなポンプ。
そして新たな飛行支援システム。
新たな着艦、観測、管理などのシステム」
ヴィクトール・ブルスク
は話した。

彼は、全ての近代化の作業は2020年末までの実行が計画されている事を指摘した。

以前に『統合造船業営団』総裁アレクセイ・ラフマノフが伝えたように、「アドミラル・クズネツォフ」は2020年末に修復され、2021年にロシア連邦海軍へ復帰する。
「私共は、作業(「アドミラル・クズネツォフ」の修理)を既に始めています。
私共は、全ての作業の完了を2020年末に計画しています。
2021年前半には試験を実施し、艦は海軍の戦闘即応部隊へ引き渡されます」
アレクセイ・ラフマノフ
は語った。

「アドミラル・クズネツォフ」は、昨年2月に地中海からセヴェロモルスクへ戻ってきた。
ロシア海軍の歴史上初めて、艦上戦闘機Su-33及びMiG-29KRは戦闘動作を行なった。

航空母艦の艦上には40機以上の飛行装置が在った。
「アドミラル・クズネツォフ」航空団の飛行士は420回の戦闘飛行を実行し、シリア領内のテロリストの1200以上の施設を撃破した。

公式データによると、「アドミラル・クズネツォフ」は、航海中に2機の艦上戦闘機を失った。
事故は着艦へのアプローチの際に発生し、飛行士は脱出した。

航空母艦地中海への航海の際、艦上打撃ヘリコプターKa-52K「カトラン」の試験が実施された。



ロシア北方艦隊重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」(1991年1月20日就役)は、2016年10月15日から2017年2月8日に掛けて6度目となる地中海への遠距離航海を行ない、シリア沖まで進出しました。
[空母アドミラル・クズネツォフ第6次地中海遠征(2016年10月-2017年2月)]

「アドミラル・クズネツォフ」機動部隊は2016年10月上旬にシリア沖へ到達し、2016年11月15日には初めてシリアへの空爆作戦へ参加、イドリブ県『アル=ヌスラ戦線』の施設を爆撃しました。
以後、2017年1月初頭までシリア領内のテロ組織(『イスラム国』『アル=ヌスラ戦線』)への空爆作戦へ参加しました。

無論、「アドミラル・クズネツォフ」にとっては、1991年1月20日の就役以来初の実戦参加となりました。

「アドミラル・クズネツォフ」航空隊は、2016年11月8日から2017年1月6日までの約2ヶ月間に、420回の戦闘飛行(内117回は夜間)と、750回の捜索救助、航空輸送支援の為の飛行を行ない、シリア領内テロ組織の施設1252を破壊しました。



シリア沖への遠距離航海から1年後、2018年2月23日の「祖国防衛者の日」クレムリン宮殿で開催された国家表彰授与式において、ロシア連邦大統領ウラジーミル・プーチンは、「アドミラル・クズネツォフ」ウシャコーフ勲章を授与しました。
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『タス通信』より
2018年2月23日14時24分配信
【プーチンは祖国防衛者の日に国家表彰を授与した】



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[重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフ近代化改装]
今後、「アドミラル・クズネツォフ」は寿命を延長する近代化改装が行なわれます。

「アドミラル・クズネツォフ」の近代化改装を担当するのは、ムルマンスク『第35艦船修理工場』になります。
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近代化改装の全容は明らかにされていませんが、兵装、電子機器、通信機器、航空艤装、戦闘情報管理システム、航空機管制複合体、火災探知システムなどは新型に変更される事になるでしょう。
[ロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは近代化改装により兵装を変更する]
[ロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは近代化改装により新たな通信システムを受け取る]
[ロシア海軍将来汎用揚陸艦の為の新たな戦闘情報管理システムが開発される]
[ロシア海軍唯一の空母アドミラル・クズネツォフは航空隊と戦闘情報管理ステムを近代化する]
[ロシア海軍北方艦隊のウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは近代化改装により新たな航空機管制複合体を装備する]
[ロシア海軍北方艦隊のウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは近代化改装により新たな火災探知システムを装備する]
機関(蒸気タービン)自体は変更されませんが、蒸気発生用のボイラーは8基全てが交換されるようです。

近代化改装を終えた「アドミラル・クズネツォフ」は、少なくとも20年間の就航が可能となります。
つまり、2040年頃までは現役に留まるという事です。
[ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフは近代化改装後、少なくとも2040年まで現役に留まる]

以前には「アドミラル・クズネツォフ」の近代化改装は2017年から始まる予定でしたが、2018年に延期されました。
[ロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフの近代化改装はムルマンスク艦船修理工場で2018年から始まる]

プロジェクト11435重航空巡洋艦(アドミラル・クズネツォフ)を設計した『ネフスキー計画設計局』は、「アドミラル・クズネツォフ」の近代化改装案を作成しています。
[ネフスキー計画設計局はロシア海軍唯一の空母アドミラル・クズネツォフの近代化改装の為の準備を進めている]
「アドミラル・クズネツォフ」には、新たな淡水化装置が設置されます。


「アドミラル・クズネツォフ」の近代化改装の契約は、2018年4月23日に締結されました。
[ロシア海軍北方艦隊のウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフの近代化改装の契約は締結された]

「アドミラル・クズネツォフ」の近代化改装工事は2020年末に完了し、2021年初頭以降に洋上試験を行ない、同年半ば頃に艦隊へ復帰する予定です。
[ロシア海軍北方艦隊のウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは2020年末に近代化改装を完了し、2021年に復帰する]
[近代化改装されるウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは2021年にロシア海軍へ復帰する]

「アドミラル・クズネツォフ」は、近代化改装により新型の高射ミサイル砲複合体「パーンツィリ-M」が装備されます。
[近代化改装されるウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは新たな高射ミサイル砲複合体パーンツィリ-Mを装備する]

更には、ロシア海軍新型フリゲート・プロジェクト22350(「アドミラル・ゴルシコフ」型)で初めて採用される最新の高射ミサイル複合体「ポリメント-リドゥート」の装備も計画されています。
[近代化改装されるウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは最新高射ミサイル複合体ポリメント-リドゥートを装備する]


「アドミラル・クズネツォフ」の近代化改装の費用については、これまでに、200億ルーブル650億ルーブル500億ルーブル250億ルーブルという数字が出ていましたが、結局、約600億ルーブルに落ち着いたようです。
この金額は、重原子力ロケット巡洋艦「アドミラル・ナヒーモフ」の大規模な近代化改装の費用(500億ルーブル)よりも多くなっています。

ロシア海軍北方艦隊へオーバーホールを終えた対潜哨戒機Tu-142MKウラジーミル・ドゥビンスキー号が引き渡された

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『タス通信』より
2018年5月3日20時53分配信
【タガンロク航空機工場は(ロシア)海軍へ修理を終えた対潜航空機Tu-142MKを引き渡した】
ロストフ・ナ・ドヌー、5月3日/タス通信

『G.M.べリエフ記念タガンロク航空科学技術複合体』(『統合航空機製造営団』へ加入)は、木曜日にロシア海軍へ大規模修理を終えた遠距離対潜航空機Tu-142MKを引き渡した。
営団の広報サービスは発表した。

「5月3日、『G.M.べリエフ記念タガンロク航空科学技術複合体』は、海軍航空隊へ、同社で大規模修理された次の遠距離対潜航空機Tu-142MK(機上番号54)を引き渡しました。
航空機は、北方艦隊航空軍の第76独立対潜航空連隊の最初の指揮官ウラジーミル・イワノヴィチ・ドゥビンスキー大佐に因んで、ウラジーミル・ドゥビンスキーと命名されました」

声明では、こう述べられた。

『統合航空機製造営団』が伝えたように、全ての必要な試験を行なった後、Tu-142MK北方艦隊海軍航空隊の乗員へ引き渡された。
航空機は、恒常駐留場所への移動飛行を無事に行った。

『G.M.べリエフ記念タガンロク航空科学技術複合体』ロストフ州に在る。
同社は、新たな航空機器の開発、試験モデルの製造、様々な用途の飛行装置の量産に従事している。
工場は、水陸両用機Be-200ChS及びロシア連邦国防省の為の特殊航空複合体の製造者である。



ソ連/ロシア海軍遠距離対潜哨戒機Tu-142は、戦略爆撃機Tu-95の海軍向けヴァージョンであり、1968年6月18日に初飛行し、1972年11月15日に軍備採用されました。
1968年から1994年までに合計で100機生産され、この内の8機はインドへ輸出されました。
インド海軍Tu-142は2017年末までに退役しました。


現在、ロシア海軍航空隊では、各型合わせて北方艦隊に12機、太平洋艦隊に12機が在籍しています。
北方艦隊所属機はキぺロヴォ太平洋艦隊所属機はカーメニ・ルチェイに配備されています。

キぺロヴォ
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カーメニ・ルチェイ
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北方艦隊Tu-142は、度々地中海東部へ進出しています。
[ロシア海軍航空隊の対潜哨戒機Tu-142M3はシリア上空で目撃された]
[シリア上空で目撃されたロシア海軍航空隊の長距離哨戒機Tu-142M3は、地中海で警備艦アドミラル・グリゴロヴィチと合同演習を行なっていた]
[ロシア海軍航空隊の遠距離対潜哨戒機Tu-142M3は地中海南東部で潜水艦探知演習を行なった]


今回、『G.M.べリエフ記念タガンロク航空科学技術複合体』でオーバーホールを終えて北方艦隊へ引き渡されたTu-142MK(ウラジーミル・ドゥビンスキー)は、Tu-142初期生産機の改良型です。
(Tu-142MKを更に改良したのがTu-142M3)
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ロシア海軍航空隊Tu-142は近代化改修の計画も有りますが、現在の所は、Il-38Ka-27の近代化改修が優先されており、未だ着手されていません。
[ロシア海軍航空隊の長距離対潜哨戒機Tu-142は近代化改修される]