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ロシア海軍は更に2隻のプロジェクト22350(アドミラル・ゴルシコフ型)フリゲートを追加発注するかもしれない

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『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2018年11月15日13時24分配信
【情報筋:ロシア海軍は更に2隻の「アドミラル・ゴルシコフ」型フリゲートを発注する】

ロシア海軍と『統合造船業営団』は、更なる数隻のプロジェクト22350「アドミラル・ゴルシコフ」型フリゲートの発注の可能性について検討している。
『Mil.Press FlotProm』は業界の2名の高位の情報提供者より伝えられた。


1人目の情報提供者によると、これは、『北方造船所』へ更に2隻のフリゲートを発注するという話である。
『北方計画設計局』は、艦の設計に関する然るべき協議を既に行っている。

他の情報提供者は、海軍が望んでいるのは2隻ではなく、少なくとも3~4隻のプロジェクト22350艦の受領であると述べた。

『Mil.Press FlotProm』の対談者である『統合造船業営団』及びフリゲートの最初のシリーズを建造している『北方造船所』の幹部は、この情報を確認しないが、反論もしなかった。
『統合造船業営団』の情報提供者は、営団は2隻あるいは4隻の艦の建造を行なうと語った。

2018年8月、『北方造船所』総取締役イーゴリ・ポノマリョフは、『Mil.Press FlotProm』のインタビューに対し、同社は同時に8隻のプロジェクト22350フリゲートを建造できると語った。

『北方計画設計局』の設計者の1人が話したように、海軍は8隻の建造発注を計画していたが、その後、この艦は6隻のみとなった。
しかし、資金不足によりシリーズは4隻に減らされた。
今、それは再び継続が望まれている。


公式情報では、フリゲートシリーズの追加建造は確認されていない。
然るべき問題は、海軍『統合造船業営団』へ送られる。
ロシア海軍総司令官ヴィクトール・チルコフ提督によると、海軍は少なくとも18隻のプロジェクト22350フリゲートと36隻のプロジェクト20380(20385/20386)コルベットを必要とする。

2020年までの造船プログラムでは、8隻のプロジェクト22350フリゲートの建造が規定されていた。
今日において、海軍にはシリーズのトップ艦「アドミラル・ゴルシコフ」のみが引き渡されている。
第2のフリゲート「アドミラル・カサトノフ」は2019年秋の納入が計画されている。
全てのシリーズの完了は2022年に見込まれている。

プロジェクト22350フリゲートは、業界が「超ゴルシコフ」と呼んでいるプロジェクト22350M艦シリーズで代替される。
通知によると、2018年11月15日、『北方計画設計局』は設計契約を結んでいない。
「Mシリーズ」の建造は、2012年5月から2016年4月まで海軍総司令官のポストに在ったヴィクトール・チルコフが2014年に発表した。
ロシア海軍は、伝統的な排水量4500~5000トンのフリゲート将来駆逐艦の間の場所を占める「超ゴルシコフ」を約10隻必要としている。
この艦は約8000トンの排水量を得る。
『北方造船所』は、生産設備の近代化の完了に合わせ、その建造が可能となる。

[『Mil.Press FlotProm』参照]
遠海ゾーン多目的艦(フリゲート)プロジェクト22350
は、2000年代初頭に『北方計画設計局』が開発した。
当初、これらは大量建造を意図していた。
(少なくとも30隻のシリーズ)

プロジェクト22350フリゲートの満載排水量は5000トン、全長135メートル、幅16メートル、速力29ノット、航続距離4500海里、自立航行期間30日。
乗組員は180~210名。
艦の兵装は、特に、16基のミサイル「オーニクス」或いは「カリブル」、更には高射ミサイル複合体「ポリメント-リドゥート」である。

2017年3月、国防次官ユーリー・ボリソフは、「ポリメント-リドゥート」システムの準備が整っていない事がプロジェクト22350フリゲートのトップの引き渡しの遅延の第一の原因であると航空宇宙兵器コンツェルン『アルマーズ-アンテイ』を非難した。



[新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」型]
[アドミラル・ゴルシコフ型フリゲート(旧ブログ)]

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ロシア海軍の為の新世代フリゲート、プロジェクト22350は、現在までにサンクトペテルブルク『北方造船所』で4隻が起工され、1番艦は2018年7月28日に就役しました。

1番艦「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・ゴルシコフ」(417)は2006年2月1日に起工、2010年10月28日に進水し、2018年7月28日にロシア海軍へ引き渡されました。
[プロジェクト22350フリゲート1番艦アドミラル・ゴルシコフはロシア海軍へ就役し、北方艦隊へ編入された]
その後、2018年9月初頭に北方艦隊基地へ到着し、バレンツ海で戦闘訓練を行なっています。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は高射ミサイル"ポリメント-リドゥート"で空中目標を撃破した]

2番艦「アドミラル・フロータ・カサトノフ」(431)は2009年11月26日に起工、2014年12月12日に進水しました。
2018年末に航行試験が始まります。
[プロジェクト22350フリゲート2番艦アドミラル・カサトノフは2018年末に航行試験を開始する]
ロシア海軍への引き渡しは2019年に予定されています。
[プロジェクト22350フリゲート2番艦アドミラル・カサトノフは2019年にロシア海軍へ引き渡される]

3番艦「アドミラル・ゴロフコ」は2012年2月1日に起工されました。

4番艦「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・イサコフ」は2013年11月14日に起工されました。
[サンクトペテルブルク北方造船所はプロジェクト22350フリゲート「アドミラル・イサコフ」(と偵察艦「イワン・フルス」)を起工した]

3番艦と4番艦は、ガスタービンエンジンの供給が大幅に遅延した為、建造も遅延しています。
[ロシア海軍のプロジェクト22350フリゲート3番艦と4番艦のガスタービンエンジンはロシア国内で製造されている]

3番艦は2021年末、4番艦は2022年末にロシア海軍への引き渡しが予定されています。
[プロジェクト22350フリゲート3番艦と4番艦は2021年末と2022年末にロシア海軍へ引き渡される]


プロジェクト22350の建造は、4番艦「アドミラル・イサコフ」で終了し、その後は、拡大発展型であるプロジェクト22350Mの建造へ移行する事になっていました。
[ロシア海軍の将来フリゲート・プロジェクト22350M(超ゴルシコフ型)の排水量は6500トンになる]
[プロジェクト22350(アドミラル・ゴルシコフ型)の拡大発展型となるロシア海軍の次世代フリゲートの開発は進められている]
[ロシア海軍の次世代フリゲート・プロジェクト22350M(改アドミラル・ゴルシコフ型)の排水量は約8000トンになる]
[ロシア海軍の次世代フリゲート・プロジェクト22350M(改アドミラル・ゴルシコフ型)の建造開始は2020年以降になる]
[ロシア海軍の次世代フリゲート・プロジェクト22350M(改アドミラル・ゴルシコフ型)の1番艦は2026年に就役する]

しかし最近では、少なくとも2隻のプロジェクト22350の追加建造が検討されているようです。

ロシア海軍太平洋艦隊の為の最新鋭コルベット"グロームキー"は砲撃試験を行なった

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2018年11月15日5時42分配信
【最新コルベット「グロームキー」は航行試験中に初めて砲射撃を実施した】

まもなく太平洋艦隊へ補充されなければならない最新コルベット「グロームキー」は、航行試験プログラムの枠組みで初めて砲射撃を実施した。

複合砲射撃の実施を伴う艦載兵器の強度試験が行なわれた。
様々なモードで100mm汎用艦載砲A-190、6銃身自動砲AK-630がテストされた。

艦の海上での試験段階作業は、艦隊補助船、更には太平洋艦隊海上航空隊航空機ヘリコプターにより保障されている。

[参照]
8月31日、コルベット「グロームキー」は、試験の最終段階の実施の為、アムール造船工場からウラジオストクの同社試験実施基盤へ輸送浮きドック「ゼーヤ」により送り届けられた。

「グロームキー」は、再軍備プログラムの枠組みで太平洋艦隊の為に特別に建造される第2のプロジェクト20380コルベットである。

コルベットの全長は104.5メートル、幅13メートル、満載排水量2200トン、最大速力27ノット。



[プロジェクト20380/20385コルベット]
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ロシア太平洋艦隊向けのプロジェクト20380コルベットの2隻目となる「グロームキー」は、コムソモリスク・ナ・アムーレ『アムール造船工場』で2012年4月20日に起工されました。
[新世代コルベット「グロームキー」は起工された]

当初は2015年の引き渡しが予定されていましたが、建造工事は遅延しています。
[ロシア海軍の為のプロジェクト20380コルベット"グロームキー"の建造は対ロシア制裁の影響により遅延する]

起工から5年以上が経過した2017年7月28日に造船台を出渠しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の第2のプロジェクト20380コルベット"グロームキー"は造船台を出渠した]



契約軍人のみで構成される「グロームキー」乗組員は、2017年10月末までに編成を完了しました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2017年11月1日4時21分配信
【太平洋艦隊は新たなコルベット「グロームキー」の乗組員の形成を完了した】

「グロームキー」乗組員は、11月24日にサンクトペテルブルク海軍統合訓練センターへ到着しました。
『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2017年11月24日15時38分配信
【コルベット「グロームキー」の乗組員は研修の為にサンクトペテルブルクへ到着した】

2018年2月7日、コムソモリスク・ナ・アムーレ『アムール造船工場』を視察に訪れたロシア国防次官ユーリー・ボリソフ氏は、「グロームキー」は2018年末にロシア海軍太平洋艦隊へ引き渡されると発言しました。
[プロジェクト20380コルベット"グロームキー"は2018年末にロシア海軍太平洋艦隊へ引き渡される]

2018年5月下旬、サンクトペテルブルクでの研修を終えた乗組員が『アムール造船工場』へ到着しました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア連邦国防省情報・マスコミュニケーション部発表
2018年5月27日17時5分配信
【アムール造船工場は最新のプロジェクト20380コルベットの加入の為の作業を続けている】

乗組員は6月下旬から「グロームキー」艦内への居住を開始しました。
『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2018年6月21日8時59分配信
【最新コルベット「グロームキー」乗組員は、造船工場から艦の受け入れを開始した】

8月中旬、「グロームキー」浮きドックに載せられ、ウラジオストクへの移動を開始しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の新型コルベット"グロームキー"はコムソモリスク・ナ・アムーレからウラジオストクへの移動を開始した]

8月31日にウラジオストクへ到着しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の最新鋭コルベット"グロームキー"はウラジオストクへ到着した]

9月5日に浮きドックを出渠しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の最新鋭コルベット"グロームキー"は浮きドックを出た]

その後、ウラジオストクの岸壁で最終艤装が行なわれ、10月中旬からは出航前の消磁作業が始まりました。
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10月28日、「グロームキー」は洋上試験の最初の段階である工場航行試験を実施する為、ウラジオストクを抜錨して日本海へ向かいました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の最新鋭コルベット"グロームキー"は洋上試験の為にウラジオストクを出航した]
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の最新鋭コルベット"グロームキー"の洋上試験は日本海で続けられている]

最初の洋上試験実施後、一旦ウラジオストクへ戻り、次の洋上試験を行なう為、11月6日に再び出航しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の最新鋭コルベット"グロームキー"は2回目の洋上試験の為に出航した]

そして11月15日には、艦載砲~A-190-01「ウニヴェルサール」100mm単装砲と、6銃身30mm機関砲AK-630Mの発射試験が行なわれました。

「グロームキー」は、2018年末までにロシア海軍へ引き渡される予定です。

ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはジブチを訪れた

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2018年11月14日16時4分配信
【北方艦隊の大型対潜艦「セヴェロモルスク」はジブチへの業務寄港を完了した】

本日(11月14日)、アデン湾海域で遠距離航海任務を遂行している北方艦隊大型対潜艦「セヴェロモルスク」は、国名と同じジブチ港への業務寄港を完了した。

11月12日に始まった寄港の主な目的は、食料の計画補充と乗組員の休養だった。

近い内に、大型対潜艦「セヴェロモルスク」アデン湾での任務遂行を継続する。

ジブチへ寄港する数日前、北方艦隊の艦は、対海賊へ指向されるロシア-日本海軍演習へ参加した。

北方艦隊の艦は9月中旬からインド洋海域で行動している。

大型対潜艦「セヴェロモルスク」の遠距離航海は、主要駐留地点セヴェロモルスクから出航した2018年7月5日以来、続いている。
これまでに彼らは約24000海里を航行し、一連の軍事外交任務を遂行し、アルジェ港、ヴィクトリア港、ペンバ港、アンツィラナナ港、そしてジブチ港へ到着した。



北方艦隊大型対潜艦「セヴェロモルスク」(「619」、1988年1月24日就役)とロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」(「055」、1986年11月5日就役、2016年12月末に近代化改装完了)は、『ロシア海軍の日』(7月29日)にクロンシュタットで行なわれる観艦式(主要海軍パレード)へ参加する為、2018年7月4日にセヴェロモルスク基地を出航しました。
[7月29日の『ロシア海軍の日』観艦式へ参加する北方艦隊の艦はセヴェロモルスク基地を出航した]

2018年7月15日、『ロシア海軍の日』観艦式へ参加する他の北方艦隊所属艦と共にフィンランド湾へ到着しました。
[7月29日の『ロシア海軍の日』観艦式へ参加する北方艦隊の艦はフィンランド湾へ入る]

7月29日の『ロシア海軍の日』にはクロンシュタットの観艦式(主要海軍パレード)へ参加しました。


観艦式が終わった後、他の北方艦隊所属艦と共にクロンシュタットを去り、8月1日から他の艦隊の観艦式参加艦と共にバルト海で演習を開始しました。
[北方艦隊の原子力水中巡洋艦オリョールはバルト海のロシア海軍演習へ参加する]

演習終了後、ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」及び大型対潜艦「セヴェロモルスク」バルト海から北海へ入り、ラマンシュ海峡(英仏海峡)へ向かいました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフと大型対潜艦セヴェロモルスクは英仏海峡へ向かった]

8月8日にラマンシュ海峡(英仏海峡)の通過を完了し、8月9日から大西洋北部で演習を開始しました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフと大型対潜艦セヴェロモルスクは北大西洋で演習を開始した]

8月11日にジブラルタル海峡を通過して地中海へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフと大型対潜艦セヴェロモルスクはジブラルタル海峡を通過して地中海へ入った]

8月15日にアルジェリアの首都アルジェへ入港しました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフと大型対潜艦セヴェロモルスクはアルジェを訪れた]

8月19日にアルジェを出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフと大型対潜艦セヴェロモルスクはアルジェリアを去った]

8月23日には地中海中部で演習を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフと大型対潜艦セヴェロモルスクは地中海中部で演習を行なった]

9月1日から8日まで地中海東部で実施されたロシア海軍ロシア航空宇宙軍の大規模演習へ参加しました。

[ロシア海軍とロシア航空宇宙軍の地中海演習(2018年9月1日~8日)]


その後も2隻は地中海東部に滞在していましたが、大型対潜艦「セヴェロモルスク」ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」と別れ、9月21日にスエズ運河を通過して紅海へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはアデン湾で海賊対処任務に就く]
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10月1日にアデン湾へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクは海賊対処任務の為にアデン湾へ入った]

10月5日にセーシェル諸島ヴィクトリア港へ入港しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはセーシェル諸島のヴィクトリア港へ寄港した]

10月9日に出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはセーシェル諸島を去った]

10月15日、大型対潜艦「セヴェロモルスク」モザンビークペンバ港(ポルト・アメリア)へ入港しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはモザンビークを訪れた]

10月17日にペンバ港(ポルト・アメリア)を出航し、次の訪問地マダガスカルへ向かいました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはモザンビークを去り、マダガスカルへ向かった]

10月21日、マダガスカル島アンツィラナナ港(ディエゴ・スアレス)へ入港しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはマダガスカルのアンツィラナナを訪れた]

10月24日にアンツィラナナ港を出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはマダガスカルを去った]

10月29日、「セヴェロモルスク」は再びセーシェル諸島ヴィクトリア港へ寄港しました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2018年10月29日13時52分配信
【北方艦隊の大型対潜艦「セヴェロモルスク」はセーシェルへの業務寄港を行なった】

11月3日にヴィクトリア港を去り、アデン湾へ向かいました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクは2度目のセーシェル訪問を終え、アデン湾へ向かった]

11月10日にはアデン湾日本海上自衛隊護衛艦「いかづち」(2001年3月14日就役)と合同演習を行ないました。
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[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはアデン湾で日本海上自衛隊の護衛艦と合同演習を行なった]

その後、11月12日にジブチへ寄港し、11月14日に出航しました。
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ロシア海軍の練習艦ペレコプは遠洋実習航海を終えた


『ロシア通信社ノーボスチ』より
2018年11月14日16時6分配信
【「ペレコプ」の遠距離航海後に海軍の為の新たな練習艦が建造される】
モスクワ、11月14日-ロシア通信社ノーボスチ

ロシア海軍の為に建造される砕氷クラスを含む新たな練習艦は、40000海里以上を航行した練習艦「ペレコプ」の世界一周航海の経験が考慮に入れられる。
水曜日、サンクトペテルブルクでの同艦の歓迎式典中にロシア海軍総参謀長アンドレイ・ヴォロジンスキー中将は語った。

「この遠距離航海の分析を基にして、砕氷クラスの艦を含め、砕氷船が随伴する事無く著しく広大な北極海を乗り越える事が可能な新世代練習艦の建造プログラムが立案されます」
ロシア連邦国防省
情報・マスコミュニケーション部は、ヴォロジンスキーの談話を引用した。

伝えられているように、「ペレコプ」は航海中に40000海里以上を航行した。
練習艦では、1000名以上のサンクトペテルブルク、バルチースク、セヴァストーポリ、ウラジオストクの海軍教育学校の生徒が実習を行なった。

「ペレコプ」は3月1日にクロンシュタットから遠距離航海へ出発した。
航海中に艦はユーラシアを周回し、4つの大洋へ到着し、北方海上航路を航行し、インドネシア、スリランカ、そして初めてパプアニューギニアを訪れた。
8ヶ月間に渡った艦の航海で30000海里以上を走破し、多国籍演習『KOMODO-2018』へ参加し、外国及びロシアの港へ10回の業務寄港を行なった。



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プロジェクト877練習艦の2番艦「ペレコプ」は、ポーランドグダニスク造船所で1976年4月24日に起工され、1976年12月11日に進水し、1977年9月30日にソ連海軍へ就役しました。

現在はバルト艦隊に所属し、クロンシュタット港に駐留しています。

「ペレコプ」(310)は、2013年8月から2016年11月までブルガリアヴァルナの艦船修理工場で大規模なオーバーホールを行ないました。
(ソヴィエト連邦時代のブルガリアの債務返還の一環として)

復帰後、2017年には地中海、黒海(セヴァストーポリ)までの遠洋実習航海を行ない、同年8月にギリシャピレウス、9月にはポルトガルリスボンを訪れました。



今年の「ペレコプ」の遠洋実習航海は、これまでの地中海黒海(セヴァストーポリ)だけではなく、極東方面(ウラジオストク)、更には北極海まで行く事になりました。
[ロシア海軍の練習艦ペレコプは北極海及び極東への遠洋実習航海を準備する]
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2018年3月1日、「ペレコプ」サンクトペテルブルク海軍兵学校の生徒を乗せてクロンシュタット港を抜錨し、遠洋実習航海へと出発しました。
[ロシア海軍の練習艦ペレコプは士官候補生の遠洋実習航海へ出発した]

3月5日には北海へ入りました。
[遠洋実習航海中のロシア海軍の練習艦ペレコプは北海へ入った]

「ペレコプ」ヨーロッパ大陸沿いに南下し、3月9日にはラ・マンシュ海峡(英仏海峡)を通過しました。
[遠洋実習航海中のロシア海軍の練習艦ペレコプは英仏海峡を通過した]

その後、更にヨーロッパ大陸に沿って南下し、3月12日にはジブラルタル海峡を通過して地中海へ入りました。
[遠洋実習航海中のロシア海軍の練習艦ペレコプは地中海へ入った]
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「ペレコプ」地中海を東進して3月17日にはボスポラス海峡を北上し、黒海へ入り、その後、セヴァストーポリへ入港しました。

ここでクロンシュタット港から乗っていた生徒は艦を降り、新たにサンクトペテルブルク海軍兵学校から200名以上の生徒が3月26日にセヴァストーポリへ到着しました。
[ロシア海軍兵学校の生徒はセヴァストーポリからウラジオストクまでの遠洋実習航海へ参加する]

4月1日、「ペレコプ」セヴァストーポリを抜錨し、ウラジオストクへ向かいました。
[遠洋実習航海中のロシア海軍の練習艦ペレコプはセヴァストーポリを抜錨し、ウラジオストクへ向かった]

翌4月2日にはボスポラス海峡ダーダネルス海峡を通過してエーゲ海へ入りました。
[遠洋実習航海中のロシア海軍の練習艦ペレコプはボスポラス海峡とダーダネルス海峡を通過してエーゲ海へ入る]

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4月7日にスエズ運河を通過して紅海へ入りました。
[遠洋実習航海中のロシア海軍の練習艦ペレコプはスエズ運河を通過して紅海へ入った]

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4月11日には海賊出没海域であるアデン湾へ入りました。
[遠洋実習航海中のロシア海軍の練習艦ペレコプはアデン湾へ入った]

4月12日にはアデン湾を抜けてアラビア海へ入りました。
[遠洋実習航海中のロシア海軍の練習艦ペレコプはアラビア海へ入った]

「ペレコプ」は、2018年4月18日から22日までスリランカコロンボ港を訪問しました。
[遠洋実習航海中のロシア海軍の練習艦ペレコプはスリランカのコロンボを訪れる]
[遠洋実習航海中のロシア海軍の練習艦ペレコプはスリランカのコロンボへ入港した]
[遠洋実習航海中のロシア海軍の練習艦ペレコプはスリランカのコロンボを去り、インドネシアのジャカルタへ向かった]

4月29日から5月1日までインドネシアタンジュンプリオク港(ジャカルタ)を訪問しました。
[遠洋実習航海中のロシア海軍の練習艦ペレコプはインドネシアのタンジュンプリオク港へ到着した]

その後、5月4日から9日までインドネシア近海で実施された多国籍海軍演習『KOMODO-2018』へ参加しました。
【多国籍海軍演習『KOMODO-2018』公式サイト】



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演習が終わった後、「ペレコプ」パプアニューギニアの首都ポートモレスビーへ向かいました。
[遠洋実習航海中のロシア海軍の練習艦ペレコプはパプアニューギニアの首都ポートモレスビーへ行く]

5月16日、「ペレコプ」ポートモレスビーへ入港しました。
[遠洋実習航海中のロシア海軍の練習艦ペレコプはパプアニューギニアの首都ポートモレスビーを訪れた]


5月19日にポートモレスビーを出航した後の動向は公表されていませんが、おそらくは中部太平洋を北上してウラジオストクへ向かったようです。
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6月3日、「ペレコプ」ウラジオストクへ入港しました。
[遠洋実習航海中のロシア海軍の練習艦ペレコプはウラジオストクへ入港した]
無論、「ペレコプ」にとっては、就役後初のウラジオストク寄港となります。

その後も「ペレコプ」ウラジオストクへ滞在し、7月29日の『ロシア海軍の日』ウラジオストクで行なわれた太平洋艦隊の観艦式へ参加しました。
[練習艦ペレコプは7月29日の『ロシア海軍の日』にウラジオストクの観艦式へ参加する]

8月9日、「ペレコプ」ウラジオストクを出航しました。
[遠洋実習航海中のロシア海軍の練習艦ペレコプはウラジオストクを抜錨して北極海へ向かった]

8月12日から14日までサハリン南部コルサコフへ寄港した後、8月17日にカムチャツカ半島ペトロパヴロフスク・カムチャツキーへ到着しました。
(つまり、8月11日頃に宗谷海峡を通過)
[遠洋実習航海中のロシア海軍の練習艦ペレコプはペトロパヴロフスク・カムチャツキーを訪れた]

8月23日、「ペレコプ」ペトロパヴロフスク・カムチャツキーを出航し、北極海へ向かいました。
[遠洋実習航海中のロシア海軍の練習艦ペレコプは北極海へ向かった]

9月2日にベーリング海峡を通過してチュクチ海へ入りました。
[遠洋実習航海中のロシア海軍の練習艦ペレコプはベーリング海峡を通過して北極海へ入った]
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9月5日、原子力砕氷船「バイガチ」と共に東シベリア海へ入りました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア西方軍管区(バルト艦隊)広報サービス発表
2018年9月5日17時21分配信
【バルト艦隊の練習艦「ペレコプ」は東シベリア海からセヴェロモルスクへ進路を取った】

この時、北極遠征を行ない、戦略演習『ヴォストーク-2018』へ参加する為に東進していた北方艦隊戦闘艦支隊と会合したようです。

9月7日にはラプテフ海へ入りました。
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[遠洋実習航海中のロシア海軍の練習艦ペレコプはラプテフ海へ入った]

その後も「ペレコプ」北極を西へ進んでバレンツ海へ入り、9月15日には北方艦隊基地セヴェロモルスクへ到着しました。
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[遠洋実習航海中のロシア海軍の練習艦ペレコプは北極海を通過して北方艦隊基地セヴェロモルスクへ到着した]

「ペレコプ」は9月21日にセヴェロモルスクを出航し、再びセヴァストーポリへ向かいました。
[遠洋実習航海中のロシア海軍の練習艦ペレコプはセヴェロモルスクを出航した]

10月1日に再びラ・マンシュ海峡(英仏海峡)を通過しました。
[遠洋実習航海中のロシア海軍の練習艦ペレコプは再び英仏海峡を通過した]

その後、ジブラルタル海峡を通過して地中海へ入り、東進して10月10日にダーダネルス海峡ボスポラス海峡を通過して黒海へ入りました。
[遠洋実習航海中のロシア海軍の練習艦ペレコプは再び黒海へ入った]

「ペレコプ」は10月12日にセヴァストーポリへ到着しました。

10月18日にセヴァストーポリを出航して再び地中海へ入り、10月27日にキプロスリマソール港へ到着しました。
[遠洋実習航海中のロシア海軍の練習艦ペレコプはキプロスのリマソール港へ寄港した]

10月29日にリマソール港を出航しました。
[遠洋実習航海中のロシア海軍の練習艦ペレコプはキプロスを去り、バルト海へ向かった]

地中海を横断した「ペレコプ」は、11月4日にジブラルタル海峡を通過しました。
[遠洋実習航海中のロシア海軍の練習艦ペレコプはジブラルタル海峡を通過してビスケー湾へ向かった]

その後、「ペレコプ」ビスケー湾へ向かい、ラ・マンシュ海峡(英仏海峡)を通過して北海へ入り、カテガット、スカゲラク海峡を通過してバルト海へ入り、11月9日にはバルト艦隊基地バルチースクへ入港しました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア西方軍管区(バルト艦隊)広報サービス発表
2018年11月9日18時14分配信
【練習艦「ペレコプ」は遠距離航海任務の遂行後にバルチースクへ到着した】

「ペレコプ」は11月12日にバルチースクを出航、11月14日にサンクトペテルブルクへ到着し、ロシア海軍首脳(総司令官ウラジーミル・コロリョーフ大将、総参謀長アンドレイ・ヴォロジンスキー中将)に出迎えられました。




そして「ペレコプ」の歓迎式典中、ロシア海軍総参謀長アンドレイ・ヴォロジンスキー中将は、新たな練習艦の建造が計画されている事を明らかにしました。

この新型練習艦は、砕氷船の助けを借りる事無く北極海の航行が可能になるとの事ですから、砕氷能力を有するようです。

現在、ロシア海軍向けにプロジェクト23550砕氷哨戒艦が建造されていますが、このタイプをベースにして練習艦を造るのでしょうか。
[2隻のプロジェクト23550(イワン・パパーニン型)砕氷哨戒艦は2023~2024年にロシア海軍へ引き渡される]

ロシア海軍バルト艦隊の最新コルベット"ソーブラジテルヌイ"と"ストイーキー"は北大西洋遠征から戻ってきた

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア西方軍管区(バルト艦隊)広報サービス発表
2018年11月13日19時50分配信
【バルト艦隊艦船支隊は遠距離航海を完了した】

コルベット「ストイーキー」、「ソーブラジテルヌイ」で構成されるバルト艦隊艦船支隊は、遠距離航海任務を遂行した。
艦の乗組員は20日以上に渡り海上に滞在した。

支隊の航海中に3000海里以上を航行し、乗組員は数十回の艦内演習及び訓練へ取り組んだ。
艦の戦闘班は対艦ミサイルの電子発射を行なった。
この他、コルベットの乗組員は仮想敵の空中攻撃を撃退し、無防備の泊地に停泊中の対水中工作防衛の問題へ取り組んだ。

艦上ヘリコプターKa-27は数回の飛行勤務を行なった。
支隊の艦と協同で仮想敵潜水艦の捜索へ従事し、更には水上救助訓練を実施した。

支隊の艦に乗っている海軍歩兵部隊は、様々な対テロシナリオ及び射撃兵器からの海上標的への射撃へ取り組んだ。

バルチースク軍港では、支隊の乗組員の歓迎式典が開催された。
戦闘任務を遂行した軍事船員は、埠頭でバルト艦隊司令部、軍楽隊、バルト艦隊船員の家族と親類に出迎えられた。

バルト艦隊副司令官(軍事-政治活動担当)イーゴリ・クロチキン少将は、バルト艦隊軍事評議会に代わり、与えられた任務を成功裏に遂行した乗組員を祝福した。

航海から戻った艦は、機器の整備と必要な物資を補充した後、意図された任務を遂行する準備が整う。
遠距離航海で優秀さを示した将兵には、艦隊司令部から高価な贈り物が授与された。

航海の主な課題は、大西洋の様々な海域における海軍の存在の保障と、聖アンドレイ旗のデモンストレーションである。



バルト艦隊には、2008年~2014年に就役した4隻のプロジェクト20380コルベット(「ステレグーシチー」、「ソーブラジテルヌイ」、「ボイキー」、「ストイーキー」)が配備されており、2016年夏以降、2隻ペアで定期的に北大西洋へ進出しています。


2016年6月、「ボイキー」(532、2013年5月16日就役)と「ストイーキー」(545、2014年7月27日就役)が北海へ進出しました。
(2016年6月中旬にバルチースクを出航し、7月5日に帰港)
[ロシア海軍バルト艦隊の最新コルベット2隻は北海から戻ってきた]

2016年10月には「ボイキー」「ソーブラジテルヌイ」(531、2011年10月14日就役)が北大西洋へ進出しています。
(2016年10月初頭にバルチースクを出航し、10月22日に帰港)
[ロシア海軍バルト艦隊の最新コルベット2隻は北大西洋から戻ってきた]

「ボイキー」「ソーブラジテルヌイ」は、2017年4月にも北大西洋へ進出しました。
(2017年4月7日バルチースクを出航し、5月1日に帰港)
[ロシア海軍バルト艦隊の最新コルベット2隻はバルチースクへ帰投した]

2017年6月には「ボイキー」「ステレグーシチー」(550、2008年2月27日就役)が北海へ進出しています。
[ロシア海軍バルト艦隊の新鋭コルベット"ボイキー"と"ステレグーシチー"は北海での戦闘演習を終えてバルト海へ戻った]

「ボイキー」「ソーブラジテルヌイ」は、2017年10月14日から2018年1月14日まで地中海、アデン湾への遠距離航海を行ないました。
[ロシア海軍バルト艦隊の新鋭コルベットは地中海・アデン湾遠征を終えて帰投した]

2018年6月中旬には、「ボイキー」「ストイーキー」北大西洋へ進出し、7月上旬に帰投しました。
[ロシア海軍バルト艦隊のコルベット"ボイキー"と"ストイーキー"は北大西洋遠征を終えた]


2018年10月22日、「ソーブラジテルヌイ」「ストイーキー」北大西洋への航海へ出発しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の最新コルベット"ソーブラジテルヌイ"と"ストイーキー"は北大西洋へ向かった]

そして11月13日に母港バルチースクへ帰投しました。

ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはスペインのセウタを去り、大西洋へ出た


『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2018年11月12日16時49分配信
【北方艦隊のロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」は地中海を去り、大西洋へ出た】

本日(11月12日)、ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」率いる北方艦隊艦・支援船支隊地中海を去り、ジブラルタル海峡から大西洋へ出た。

北方艦隊艦・支援船支隊は、アフリカ沿岸のスペインの飛び地セウタ港への業務寄港を完了した後、ジブラルタル海峡の通行を開始した。

ロケット巡洋艦と共に、給油船「ドゥブナ」救助曳船SB-406大西洋への移動を行なう。
大西洋の移動中に巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」乗組員は、対潜及び対空防衛、更にはダメージコントロールの艦内演習及び訓練への取り組みを続ける。

艦載ヘリコプターは、北方艦隊ロケット巡洋艦の艦上で様々なステップの困難な飛行訓練の実施を続ける。

ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」は8月11日から地中海エリアで任務を遂行した。
この間に、地中海で常時行動するロシア海軍艦船グループの一連の合同活動へ参加した。

ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」の遠距離航海は、主要駐留所セヴェロモルスクから出航した2018年7月5日以来続いている。
この間に巡洋艦は、主要海軍パレードの旗艦としてクロンシュタット市へ到着し、バルト海及び地中海ロシア海軍の艦隊間演習へ参加し、更にはアルジェリア人民民主共和国首都への業務寄港を行なった。
これまでの艦の航海において、18000海里以上を航行した。



北方艦隊ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」(「055」、1986年11月5日就役、2016年12月末に近代化改装完了)及び大型対潜艦「セヴェロモルスク」(「619」、1988年1月24日就役)は、『ロシア海軍の日』(7月29日)にクロンシュタットで行なわれる観艦式(主要海軍パレード)へ参加する為、2018年7月4日にセヴェロモルスク基地を出航しました。
[7月29日の『ロシア海軍の日』観艦式へ参加する北方艦隊の艦はセヴェロモルスク基地を出航した]

2018年7月15日、『ロシア海軍の日』観艦式へ参加する他の北方艦隊所属艦と共にフィンランド湾へ到着しました。
[7月29日の『ロシア海軍の日』観艦式へ参加する北方艦隊の艦はフィンランド湾へ入る]

7月29日の『ロシア海軍の日』にはクロンシュタットの観艦式(主要海軍パレード)へ参加しました。


観艦式が終わった後、他の北方艦隊所属艦と共にクロンシュタットを去り、8月1日から他の艦隊の観艦式参加艦と共にバルト海で演習を開始しました。
[北方艦隊の原子力水中巡洋艦オリョールはバルト海のロシア海軍演習へ参加する]

演習終了後、ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」及び大型対潜艦「セヴェロモルスク」バルト海から北海へ入り、ラマンシュ海峡(英仏海峡)へ向かいました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフと大型対潜艦セヴェロモルスクは英仏海峡へ向かった]

8月8日にラマンシュ海峡(英仏海峡)の通過を完了し、8月9日から大西洋北部で演習を開始しました。
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[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフと大型対潜艦セヴェロモルスクは北大西洋で演習を開始した]

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8月11日にジブラルタル海峡を通過して地中海へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフと大型対潜艦セヴェロモルスクはジブラルタル海峡を通過して地中海へ入った]

8月15日にアルジェリアの首都アルジェへ入港しました。
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[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフと大型対潜艦セヴェロモルスクはアルジェを訪れた]

8月19日にアルジェを出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフと大型対潜艦セヴェロモルスクはアルジェリアを去った]

8月23日には地中海中部で演習を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフと大型対潜艦セヴェロモルスクは地中海中部で演習を行なった]

9月1日から8日まで地中海東部で実施されたロシア海軍ロシア航空宇宙軍の大規模演習へ参加しました。

[ロシア海軍とロシア航空宇宙軍の地中海演習(2018年9月1日~8日)]

その後も2隻は地中海東部に滞在していましたが、大型対潜艦「セヴェロモルスク」ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」と別れ、9月21日にスエズ運河を通過して紅海へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはアデン湾で海賊対処任務に就く]

大型対潜艦「セヴェロモルスク」と別れた後もロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」地中海東部に滞在しており、10月17日には対艦ミサイルの迎撃訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは地中海東部で対艦ミサイル迎撃訓練を行なった]

10月23日にはキプロスリマソール港へ寄港しました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはキプロスのリマソールを訪れた]

その後、地中海東部を離れて西へ向かい、11月9日には北アフリカスペイン領セウタへ寄港しました。
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[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはスペインのセウタを訪れた]

11月12日にセウタから出航し、ジブラルタル海峡を通過して大西洋へ入りました。

ロシア海軍北方艦隊のウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフの近代化改装は2022年末までの完了が予定されている

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『タス通信』より
2018年11月13日17時12分配信
【(ロシア)国防省は「アドミラル・クズネツォフ」の事故後の修理期間の査定を行なった】
モスクワ、11月13日/タス通信

航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」は、第82艦船修理工場の浮きドックからの艦の出渠時に甲板へクレーンが落下した事で重大な損傷を受けていない。
火曜日、ロシア連邦国防次官アレクセイ・クリヴォルチコは発表した。
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「艦が修理実施場所の第35艦船修理工場(株式会社『艦船修理センター・ズヴェズドーチカ』の支所)へ到着した際、特別に作成された委員会は、被った損傷の査定を始めました。
予備検査の結果、アドミラル・クズネツォフは重大な損傷を受けておりませんでした」
クリヴォルチコ
は、ロシア連邦第1国防次官ルスラン・ツァリコフ主催の個別評議会において話した。
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クリヴォルチコが指摘したように、「艦の技術的準備状態回復の為の全ての措置は計画通りに行なわれており、必要な作業実施の計画スケジュールの明確化は既に提示されており、契約下での作業完了時期には影響を及ぼしません」

彼によると、10月30日の艦の計画出渠の際の浮きドックPD-50の異常な水没により、航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」の甲板への第2ドッククレーンの落下が発生した。
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[『統合造船業営団』からの約束]
『統合造船業営団』
のトップ、アレクセイ・ラフマノフは、浮きドック事故の際に甲板へクレーンが落下した事により受けた航空母艦「アドミラル・クズネツォフ」の損傷の復旧は、艦の修理期間には大きな影響を及ぼさないと国防省に約束した。
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「私共は、この出来事は戦闘準備態勢、(修理)時期に影響を及ぼさない事を確信しております」
ラフマノフ
ルスラン・ツァリコフの質問に答えた。

「ドックの異常な水没の結果により受けた航空母艦の甲板の機構に関する全ての損傷は、大きな影響を及ぼしません」
『統合造船業営団』
のトップは答え、航空母艦は重大な損傷を受けていないと付け加えた。

彼は「損傷の復旧は、修理実行時期から大きくずれる事はありません」と強調した。

「重要なのは、期限が順守され、修理の品質が確保されるという自信を我々が持っている事です」
第1次官は結論付けた。

[作業は完全に実行される]
更にアレクセイ・クリヴォルチコは、航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」浮きドック上での全ての必要な作業は完全に実行された事を指摘した。

「ロシア国防省は、2018年の国家防衛発注の枠組みにおいて、契約下で完了時期が2022年第4四半期(10月~12月)に義務付けられている重航空巡洋艦アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・クズネツォフの技術的準備状態の回復及び幾つかの近代化の作業の国家契約を株式会社『艦船修理センター・ズヴェズドーチカ』と締結しました。
2018年9月17日から10月30日までの期間に、ムルマンスクの第82艦船修理工場の浮きドックでの作業は完全に遂行されました」

彼は話した。

彼によると、艦の作業実行時に、主動力装置の要素の交換及び修理、電力システム、電波工学兵装及び対空防衛手段の近代化、巡洋艦の航空団の運用を保障する手段の設置及び近代化の実施が計画されている。



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[重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフ近代化改装]
現在、「アドミラル・クズネツォフ」は寿命を延長するなどの近代化改装が行なわれています。

近代化改装の全容は明らかにされていませんが、兵装、電子機器、通信機器、航空艤装、戦闘情報管理システム、航空機管制複合体、火災探知システムなどは新型に変更される事になるでしょう。
[ロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは近代化改装により兵装を変更する]
[ロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは近代化改装により新たな通信システムを受け取る]
[ロシア海軍将来汎用揚陸艦の為の新たな戦闘情報管理システムが開発される]
[ロシア海軍唯一の空母アドミラル・クズネツォフは航空隊と戦闘情報管理ステムを近代化する]
[ロシア海軍北方艦隊のウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは近代化改装により新たな航空機管制複合体を装備する]
[ロシア海軍北方艦隊のウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは近代化改装により新たな火災探知システムを装備する]
機関(蒸気タービン)自体は変更されませんが、蒸気発生用のボイラーは8基全てが交換されます。

近代化改装を終えた「アドミラル・クズネツォフ」は、少なくとも20年間の就航が可能となります。
つまり、2040年頃までは現役に留まるという事です。
[ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフは近代化改装後、少なくとも2040年まで現役に留まる]

以前には「アドミラル・クズネツォフ」の近代化改装は2017年から始まる予定でしたが、2018年に延期されました。
[ロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフの近代化改装はムルマンスク艦船修理工場で2018年から始まる]

プロジェクト11435重航空巡洋艦(アドミラル・クズネツォフ)を設計した『ネフスキー計画設計局』は、「アドミラル・クズネツォフ」の近代化改装案を作成しています。
[ネフスキー計画設計局はロシア海軍唯一の空母アドミラル・クズネツォフの近代化改装の為の準備を進めている]
「アドミラル・クズネツォフ」には、新たな淡水化装置が設置されます。


「アドミラル・クズネツォフ」の近代化改装の契約は、2018年4月23日に締結されました。
[ロシア海軍北方艦隊のウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフの近代化改装の契約は締結された]

「アドミラル・クズネツォフ」は、近代化改装により新型の高射ミサイル砲複合体「パーンツィリ-M」が装備されます。
[近代化改装されるウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは新たな高射ミサイル砲複合体パーンツィリ-Mを装備する]

更には、ロシア海軍新型フリゲート・プロジェクト22350(「アドミラル・ゴルシコフ」型)で初めて採用される最新の高射ミサイル複合体「ポリメント-リドゥート」の装備も計画されています。
[近代化改装されるウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは最新高射ミサイル複合体ポリメント-リドゥートを装備する]

「アドミラル・クズネツォフ」の近代化改装の費用については、これまでに様々な数字が出ていましたが、結局、約600億ルーブルに落ち着いたようです。
[ロシア海軍北方艦隊のウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフの近代化改装の費用は約600億ルーブルになる]

2018年7月下旬から「アドミラル・クズネツォフ」ボイラーの撤去作業が始まりました。
[近代化改装されるロシア海軍北方艦隊のウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフのボイラーの撤去作業が始まった]

「アドミラル・クズネツォフ」は、まず始めに蒸気タービン機関の修復を行ないます。
(8基のボイラーは全て交換し、タービンエンジンはリビルド)
[近代化改装されるロシア海軍北方艦隊のウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは蒸気タービンエンジンを修復する]

「アドミラル・クズネツォフ」は、ボイラー交換工事の準備を行なっています。
(9月2日の時点で飛行甲板上に新品のボイラーが確認できる)
【Capt(N)氏のツイート(2018年9月3日21時38分)】

「アドミラル・クズネツォフ」は、8基のボイラー(KVG-4)を、新たに製造された高圧ボイラーKVG-4と交換します。
『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2018年9月4日8時0分配信
【情報筋:「アドミラル・クズネツォフ」の新たなロシア製ボイラーは25年と見積もられている】
新たなボイラーKVG-4の寿命は25年になります。

「アドミラル・クズネツォフ」は、2018年9月17日にムルマンスク北東のロスリャコヴォ第82艦船修理工場大型浮きドックPD-50へ入渠しました。
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[近代化改装されるロシア海軍北方艦隊のウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは2018年秋にロスリャコヴォの大型浮きドックへ入る]
[近代化改装されるロシア海軍北方艦隊のウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは2018年9月中旬にロスリャコヴォの大型浮きドックへ入る]
[近代化改装されるロシア海軍北方艦隊のウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは大型浮きドックPD-50へ入った]


2018年10月30日未明、大型浮きドックPD-50へ入渠していた「アドミラル・クズネツォフ」の出渠作業中、突然に電力供給が止まり、浮きドックは沈没しました。
[重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフを修理中の浮きドックPD-50で事故が発生した]

この事故により、浮きドックPD-50のクレーン1基が「アドミラル・クズネツォフ」の飛行甲板へ落下し、甲板を損傷しました。
具体的には、飛行甲板に直径5メートル程の穴が開きました。

「アドミラル・クズネツォフ」は、事故後にロスリャコヴォからムルマンスク第35艦船修理工場へ回航され、第24埠頭(「アドミラル・クズネツォフ」がいつも停泊している場所)へ係留されました。
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「アドミラル・クズネツォフ」の修理(近代化改装)作業は第35艦船修理工場の岸壁で続けられますが、現段階での作業は艦内で実施されるものが殆どであり、飛行甲板上に「障害物」が横たわっていても関係無いようです。
[浮きドックPD-50の沈没事故は重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフの修理作業を妨げない]

一方、「アドミラル・クズネツォフ」から取り外された蒸気タービンエンジンは、サンクトペテルブルク『キーロフ-エネルゴマシュ』などへ送られ、修復されます。
その完了は2020年に予定されています。
[近代化改装中のロシア海軍北方艦隊のウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフの蒸気タービンエンジン修復は2020年に完了する]

「アドミラル・クズネツォフ」の修理(近代化改装)作業の完了は、2022年第4四半期、つまり、同年10月~12月に予定されています。


近代化改装後の「アドミラル・クズネツォフ」は、艦上戦闘機MiG-29K/KUB(2013年~2015年に納入)が「主力」となり、同機を完全に運用する為、同艦の航空機運用システムが更新されます。
[近代化改装されるロシア海軍北方艦隊のウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフの主力艦戦はMiG-29K/KUBになる]

さらに将来的には、既に開発作業が始まっているヤコブレフ新世代VSTOL艦上戦闘機が搭載される事になるでしょう。
[ヤコブレフ新世代VSTOL艦上戦闘機]

ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはアデン湾で日本海上自衛隊の護衛艦と合同演習を行なった

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2018年11月10日14時30分配信
【北方艦隊の大型対潜艦「セヴェロモルスク」はアデン湾でロシア-日本演習へ参加した】

本日(11月10日)、アデン湾で対海賊へ指向されるロシア-日本海軍演習が始まり、ロシア海軍日本海軍の戦闘艦が参加する。
ロシア側を代表するのは、インド洋海域で遠距離航海任務を遂行している北方艦隊大型対潜艦「セヴェロモルスク」である。
日本側からは演習へ駆逐艦「いかづち」が参加する。
このような北方艦隊及び日本海軍の船員の間の連携は、ロシア海軍史上初めて行われる。
双方が計画する演習の主な目的は、ロシア及び日本戦闘艦の間の対海賊並びに対テロリストへ指向される合同活動中の連携レベルの強化にある。

演習はアデン湾の指定海域における艦の会合と高速艇を用いた士官の通信の交換エピソードから始まった。
その後、艦の乗組員は、合同操艦と、艦載ヘリコプターを用いた不審な船及び海上設備の発見の状況に関する互いの情報の交換への取り組みを始めた。

本日には、更に、「互いの甲板」の要素を実施する艦載ヘリコプターのフライトへ取り組み、ロシアヘリコプター日本駆逐艦の甲板への着艦を行ない、その逆も行われる。
更に、合同での護送船団への攻撃の撃退のエピソードがある。
演習段階が完了すると、ロシア及び日本の船員は、双方の艦の連携の為の見学を行なう。

北方艦隊の艦は9月中旬からインド洋海域で行動している。
大型対潜艦「セヴェロモルスク」の遠距離航海は、主要駐留地点セヴェロモルスクから出航した2018年7月5日以来、続いている。
これまでに彼らは約23000海里を航行し、一連の軍事外交任務を遂行し、アルジェ港、ヴィクトリア港、ペンバ港、そしてアンツィラナナ港へ到着した。



北方艦隊大型対潜艦「セヴェロモルスク」(「619」、1988年1月24日就役)とロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」(「055」、1986年11月5日就役、2016年12月末に近代化改装完了)は、『ロシア海軍の日』(7月29日)にクロンシュタットで行なわれる観艦式(主要海軍パレード)へ参加する為、2018年7月4日にセヴェロモルスク基地を出航しました。
[7月29日の『ロシア海軍の日』観艦式へ参加する北方艦隊の艦はセヴェロモルスク基地を出航した]

2018年7月15日、『ロシア海軍の日』観艦式へ参加する他の北方艦隊所属艦と共にフィンランド湾へ到着しました。
[7月29日の『ロシア海軍の日』観艦式へ参加する北方艦隊の艦はフィンランド湾へ入る]

7月29日の『ロシア海軍の日』にはクロンシュタットの観艦式(主要海軍パレード)へ参加しました。


観艦式が終わった後、他の北方艦隊所属艦と共にクロンシュタットを去り、8月1日から他の艦隊の観艦式参加艦と共にバルト海で演習を開始しました。
[北方艦隊の原子力水中巡洋艦オリョールはバルト海のロシア海軍演習へ参加する]

演習終了後、ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」及び大型対潜艦「セヴェロモルスク」バルト海から北海へ入り、ラマンシュ海峡(英仏海峡)へ向かいました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフと大型対潜艦セヴェロモルスクは英仏海峡へ向かった]

8月8日にラマンシュ海峡(英仏海峡)の通過を完了し、8月9日から大西洋北部で演習を開始しました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフと大型対潜艦セヴェロモルスクは北大西洋で演習を開始した]

8月11日にジブラルタル海峡を通過して地中海へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフと大型対潜艦セヴェロモルスクはジブラルタル海峡を通過して地中海へ入った]

8月15日にアルジェリアの首都アルジェへ入港しました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフと大型対潜艦セヴェロモルスクはアルジェを訪れた]

8月19日にアルジェを出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフと大型対潜艦セヴェロモルスクはアルジェリアを去った]

8月23日には地中海中部で演習を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフと大型対潜艦セヴェロモルスクは地中海中部で演習を行なった]

9月1日から8日まで地中海東部で実施されたロシア海軍ロシア航空宇宙軍の大規模演習へ参加しました。

[ロシア海軍とロシア航空宇宙軍の地中海演習(2018年9月1日~8日)]


その後も2隻は地中海東部に滞在していましたが、大型対潜艦「セヴェロモルスク」ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」と別れ、9月21日にスエズ運河を通過して紅海へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはアデン湾で海賊対処任務に就く]

10月1日にアデン湾へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクは海賊対処任務の為にアデン湾へ入った]

10月5日にセーシェル諸島ヴィクトリア港へ入港しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはセーシェル諸島のヴィクトリア港へ寄港した]

10月9日に出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはセーシェル諸島を去った]

10月15日、大型対潜艦「セヴェロモルスク」モザンビークペンバ港(ポルト・アメリア)へ入港しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはモザンビークを訪れた]

10月17日にペンバ港(ポルト・アメリア)を出航し、次の訪問地マダガスカルへ向かいました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはモザンビークを去り、マダガスカルへ向かった]

10月21日、マダガスカル島アンツィラナナ港(ディエゴ・スアレス)へ入港しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはマダガスカルのアンツィラナナを訪れた]

10月24日にアンツィラナナ港を出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはマダガスカルを去った]

10月29日、「セヴェロモルスク」は再びセーシェル諸島ヴィクトリア港へ寄港しました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2018年10月29日13時52分配信
【北方艦隊の大型対潜艦「セヴェロモルスク」はセーシェルへの業務寄港を行なった】

11月3日にヴィクトリア港を去り、アデン湾へ向かいました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクは2度目のセーシェル訪問を終え、アデン湾へ向かった]


そして11月10日、アデン湾日本海上自衛隊護衛艦「いかづち」(2001年3月14日就役)と合同演習を行ないました。
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護衛艦「いかづち」は8月5日に横須賀を出航し、アデン湾へ派遣されています。
『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2018年7月20日発表
【派遣海賊対処行動水上部隊の交代について】

なお、「セヴェロモルスク」は、2015年1月にアラビア海日本海上自衛隊護衛艦「はるさめ」と会合していますが、この時には合同演習は行ないませんでした。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはアラビア海で日本の護衛艦と出会った]

ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはスペインのセウタを訪れた

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2018年11月9日19時42分配信
【ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」はアフリカ沿岸のスペインの飛び地セウタへ寄港した】

本日(11月9日)、ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」率いる北方艦隊戦闘艦支隊は、スペインセウタ港への業務寄港を行なった。

この数日間、ロシア艦の乗組員は、物資を補充する。
物資の補充を終えた後、艦船支隊は計画遠距離航海任務の遂行を続ける。

北方艦隊艦船支隊セウタ港への寄港は、2015年以来初めて行われる。



北方艦隊ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」(「055」、1986年11月5日就役、2016年12月末に近代化改装完了)及び大型対潜艦「セヴェロモルスク」(「619」、1988年1月24日就役)は、『ロシア海軍の日』(7月29日)にクロンシュタットで行なわれる観艦式(主要海軍パレード)へ参加する為、2018年7月4日にセヴェロモルスク基地を出航しました。
[7月29日の『ロシア海軍の日』観艦式へ参加する北方艦隊の艦はセヴェロモルスク基地を出航した]

2018年7月15日、『ロシア海軍の日』観艦式へ参加する他の北方艦隊所属艦と共にフィンランド湾へ到着しました。
[7月29日の『ロシア海軍の日』観艦式へ参加する北方艦隊の艦はフィンランド湾へ入る]

7月29日の『ロシア海軍の日』にはクロンシュタットの観艦式(主要海軍パレード)へ参加しました。


観艦式が終わった後、他の北方艦隊所属艦と共にクロンシュタットを去り、8月1日から他の艦隊の観艦式参加艦と共にバルト海で演習を開始しました。
[北方艦隊の原子力水中巡洋艦オリョールはバルト海のロシア海軍演習へ参加する]

演習終了後、ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」及び大型対潜艦「セヴェロモルスク」バルト海から北海へ入り、ラマンシュ海峡(英仏海峡)へ向かいました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフと大型対潜艦セヴェロモルスクは英仏海峡へ向かった]

8月8日にラマンシュ海峡(英仏海峡)の通過を完了し、8月9日から大西洋北部で演習を開始しました。
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[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフと大型対潜艦セヴェロモルスクは北大西洋で演習を開始した]

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8月11日にジブラルタル海峡を通過して地中海へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフと大型対潜艦セヴェロモルスクはジブラルタル海峡を通過して地中海へ入った]

8月15日にアルジェリアの首都アルジェへ入港しました。
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[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフと大型対潜艦セヴェロモルスクはアルジェを訪れた]

8月19日にアルジェを出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフと大型対潜艦セヴェロモルスクはアルジェリアを去った]

8月23日には地中海中部で演習を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフと大型対潜艦セヴェロモルスクは地中海中部で演習を行なった]

9月1日から8日まで地中海東部で実施されたロシア海軍ロシア航空宇宙軍の大規模演習へ参加しました。

[ロシア海軍とロシア航空宇宙軍の地中海演習(2018年9月1日~8日)]

その後も2隻は地中海東部に滞在していましたが、大型対潜艦「セヴェロモルスク」ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」と別れ、9月21日にスエズ運河を通過して紅海へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはアデン湾で海賊対処任務に就く]

大型対潜艦「セヴェロモルスク」と別れた後もロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」地中海東部に滞在しており、10月17日には対艦ミサイルの迎撃訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは地中海東部で対艦ミサイル迎撃訓練を行なった]

10月23日にはキプロスリマソール港へ寄港しました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはキプロスのリマソールを訪れた]

その後、地中海東部を離れて西へ向かい、11月9日には北アフリカスペイン領セウタへ寄港しました。
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今回の北方艦隊広報部発表は、あっさりした内容ですが、セウタへ寄港したのは、ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」、中型海洋給油船「ドゥブナ」、救助曳船SB-406の3隻であり、寄港期間は11月9日から12日までとの事です。
『インタファクス-軍事ニュース出張所(AVN)』より
2018年11月8日1時0分配信
【メディアはロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」がスペインのセウタ港への入港を計画していると報じた】


セウタへのロシア海軍艦船の寄港は、2年ぶりになります。

2011年以降、ロシア海軍艦船は定期的にセウタへ寄港するようになりました。

しかし、2016年10月中旬に黒海からバルト海へ回航される途中の小型ロケット艦「ゼリョヌイ・ドル」と「セルプホフ」、救助曳船SB-36が寄港したのを最後に、スペインセウタへのロシア海軍艦船の寄港を認めないようになりました。


2016年10月下旬、シリア沖へ向かう途中のロシア海軍空母機動部隊セウタへの寄港を予定していたようですが、スペイン側は土壇場になって寄港許可を出し渋り、これに業を煮やしたロシアは、セウタへの寄港を諦めました。
[ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフ部隊はスペイン領セウタへの寄港を取りやめた]

そして2年が経ち、スペインは再びロシア海軍艦船のセウタへの寄港を認めました。


何故、ここへ来てスペインセウタへのロシア海軍艦船の寄港を再び認めたのかと言えば、おそらくは、経済的な問題でしょう。

ロシア海軍艦船がセウタへ3日間寄港すれば、同市には約20万ユーロのお金が落とされます。
[ロシア北方艦隊海賊対処部隊はスペインのセウタ港で20万ユーロを支出した]

ロシア海軍の艦船が寄港しなければ、当然ながら、この収入は無くなります。

そしてセウタへの寄港が認められなくなった後、ロシア海軍艦船は、ポルトガルリスボン港へ寄港する事が多くなりました。
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つまり、本来ならばセウタへ落ちる筈だった金がリスボンへ落とされる事になるので、セウタは一方的に損するわけです。

それでセウタ市スペイン政府「ロシア海軍艦船の寄港を認めてくれ」と陳情したのではないでしょうか。

ロシア海軍北方艦隊の重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーとフリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は潜水艦の救助演習を行なった

『タス通信』より
2018年11月9日18時37分配信
【北方艦隊は遭難潜水艦を救助する演習を実施した】
ムルマンスク、11月9日/タス通信

海難事故に遭った仮想遭難潜水艦に援助を与える捜索救助保障部隊の演習が北方艦隊で実施された。
これには、潜水艦「カルーガ」、ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」、フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」が参加した。
艦隊の広報サービスは発表した。

「仮想遭難信号を受け取った北方艦隊本部は、地域統制センターの捜索救助所を開設しました。
捜索救助所の専門家は、遭難潜水艦へ援助を与える艦隊の当直捜索救助保障部隊の統制の問題へ取り組みました」

広報サービスは話し、演習は11月8日に始まり、11月9日に終わったと説明した。

演習シナリオは、海上で任務を遂行している潜水艦が機器の故障により動力を失い、嵐の海で水上へ浮上したという想定だった。
仮想遭難潜水艦の役は、ディーゼルエレクトリック潜水艦「カルーガ」が担った。
潜水艦の座標を明確にする為、指定海域を北方艦隊航空・防空軍対潜航空機Il-38が飛行した。

更に、この場所へ、当直捜索救助保障部隊、計画戦闘訓練任務を遂行していた戦闘艦と、乗組員が困難な嵐の条件下で潜水艦の組織的曳航の実地行動へ取り組む救助曳船「ニコライ・チケル」が向かった。
演習海域へ戦闘艦重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」フリゲート「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・ゴルシコフ」が到着した。
その乗組員は、捜索救助保障任務を果たす準備態勢に在った。

演習の実地段階は金曜日に実施され、作業を突然に実施する部隊の準備態勢がチェックされた。
部隊は、バレンツ海ノルウェー海の境界で、困難な水文気象条件下で行動へ取り組んだ。

北方艦隊司令官ニコライ・エフメノフ大将の事前評価では、演習へ関わった艦隊の部隊の要員は、与えられた任務を成功裏に果たし、実際の嵐の海の条件下で高い技量と、海上での救助任務の効率的な遂行が可能である事を示した。



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プロジェクト22350フリゲートの1番艦「アドミラル・ゴルシコフ」2018年7月28日に就役した後、北方艦隊基地へ回航され、10月下旬からバレンツ海で戦闘訓練を行なっていました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は高射ミサイル"ポリメント-リドゥート"で空中目標を撃破した]

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重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」(1998年4月18日就役)は、2018年11月初頭からバレンツ海で戦闘訓練を行なっていました。
[ロシア海軍北方艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーは戦闘訓練の為にバレンツ海へ出航した]

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大型ディーゼルエレクトリック潜水艦B-800「カルーガ」(1989年9月30日就役)は、2013年7月に寿命延長近代化改装を終えて復帰しています。
[北方艦隊のキロ級潜水艦カルーガは最終航海試験を終えて艦隊へ復帰する]


2018年11月8日~9日、潜水艦「カルーガ」が遭難したという想定下で救助演習が行なわれ、「アドミラル・ゴルシコフ」「ピョートル・ヴェリキー」も参加しました。

ロシア海軍黒海艦隊の大型揚陸艦オルスクはシリアへ行く

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『インタファクス-軍事ニュース出張所(AVN)』より
2018年11月8日16時43分配信
【ロシア海軍の大型揚陸艦「オルスク」は地中海へ出た】
イスタンブール、11月8日、インタファクス-AVN

ロシア海軍大型揚陸艦「オルスク」は、木曜日に黒海海峡を通過して地中海エリアへ出た。
現地のインターネットサイトは、ボスポラス海峡を通過する写真を公表した。

イスタンブールのサイトは、黒海艦隊戦闘艦「オルスク」は、地中海ロシア海軍物資-技術サービス供給所が置かれているシリアタルトゥース港へ向かっていると確信している。

これは、同艦のシリアへの今年9度目の航海となる事は注目される。

伝えられているように、火曜日には、有翼ミサイル「カリブル」を装備するロシアフリゲート「アドミラル・マカロフ」黒海海峡地中海へ向かって通過している。

海外メディアによれば、ロシア海軍大型揚陸艦及び補助船隊、更にチャーター船は、ラタキアフマイミーン飛行場ロシア航空群タルトゥース海軍物資-技術サービス供給基地、そしてシリア政府軍の為に貨物を送り届ける「シリア・エクスプレス」と呼ばれる作戦へ参加している。



プロジェクト1171大型揚陸艦BDK-69は1968年12月5日に就役し、黒海艦隊へ編入されました。

ソ連海軍時代には、地中海、大西洋、インド洋へ進出し、活発に行動していました。
1972年6月~7月にはエジプトへ駐留しました。

ソ連邦解体後も2000年代初頭までは稼働状態に在りました。

上陸演習を行なうBDK-69(1997年撮影)
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複合補給艦「べレジナ」と共に(2000年撮影)
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2004年からオーバーホールが始まりましたが、資金の割り当てが不十分だった為に作業は殆ど進まず、事実上予備役となっていました。

2014年8月から本格的な修理工事が始まりました。
[ロシア黒海艦隊のアリゲーター級揚陸艦2隻はセヴァストーポリで修理される]

オーバーホールは2017年10月下旬に完了し、10月27日には艦の点検の為に出航しました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア南方軍管区(黒海艦隊)広報サービス発表
2017年10月27日14時3分配信
【黒海艦隊の大型揚陸艦「オルスク」は計画修理後に出航した】

『ロシア連邦国防省公式サイト』より
黒海地域情報供給部(セヴァストーポリ市)発表
2017年11月12日8時0分配信
【大型揚陸艦「オルスク」乗組員は艦の修理後の工場点検を完了した】

オーバーホール後の点検を終え、2017年12月中旬に艦隊へ復帰しました。
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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア南方軍管区(黒海艦隊)広報サービス発表
2017年12月12日13時6分配信
【黒海艦隊の大型揚陸艦「オルスク」は修理後に戦闘任務遂行へ着手する】

「オルスク」は2018年1月10日にボスポラス海峡を南下して地中海へ入り、シリアタルトゥース港へ向かいました。
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1月27日にボスポラス海峡を北上して黒海へ入り、その後、セヴァストーポリへ帰投しました。
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これは黒海沿岸からシリアタルトゥース港へ各種貨物を輸送する「シリア・エクスプレス」と呼ばれる輸送任務です。
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2018年3月5日には再びボスポラス海峡を南下し、2度目の「シリア・エクスプレス」へ向かいました。
[ロシア海軍黒海艦隊の大型揚陸艦オルスクはシリアへの輸送任務に就いた]
3月15日にボスポラス海峡を北上して黒海へ戻りました。

3月20日にはクリミア半島オプークで上陸訓練を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊の大型揚陸艦ニコライ・フィリチェンコフとオルスクはクリミア半島で上陸訓練を行なった]

「オルスク」は3月26日にもボスポラス海峡を南下して地中海へ入り、4月9日には同海峡を北上して黒海へ戻っています。

4月15日、「オルスク」ボスポラス海峡を南下して地中海へ入りました。
[ロシア海軍黒海艦隊の大型揚陸艦オルスクはシリアへの輸送任務(シリア・エクスプレス)に就いた]
4月25日にボスポラス海峡を北上し、その後、セヴァストーポリへ帰投しました。

6月27日、「オルスク」ボスポラス海峡を南下して地中海へ入り、今年5度目の「シリア・エクスプレス」へ向かいました。
[ロシア海軍黒海艦隊の大型揚陸艦オルスクはシリアへ貨物を運ぶ]
7月8日にボスポラス海峡を北上して黒海へ入り、その後、セヴァストーポリへ帰投しました。

7月30日にボスポラス海峡を南下して地中海へ入り、8月11日に同海峡を北上して黒海へ入りました。

8月24日にボスポラス海峡を南下して地中海へ入り、9月13日に同海峡を北上して黒海へ入りました。

10月20日にボスポラス海峡を南下して地中海へ入り、その後、同海峡を北上して黒海へ入りました。

そして11月8日にボスポラス海峡を南下して地中海へ入りました。
記事中で触れられているように、これは同艦にとって、今年9度目の「シリア・エクスプレス」になります。


現在、地中海東部(シリア沖)には、少なくとも以下のロシア海軍の艦船が滞在しています。

[黒海艦隊]
潜水艦「ヴェリキー・ノヴゴロド」
潜水艦「コルピノ」
フリゲート「アドミラル・エッセン」
フリゲート「アドミラル・マカロフ」
大型揚陸艦「オルスク」
海洋掃海艦「ワレンチン・ピクリ」
中型海洋給油船「イマン」
試験船「セリゲル」

[バルト艦隊]
工作船PM-82


この他、少し前までは北方艦隊ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」中型海洋給油船「ドゥブナ」も居ましたが、これらの艦船は、現在、地中海西部に居るようです。

ロシア海軍のポンプジェット潜水艦アルローサの近代化改装は2019年に完了する

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『インタファクス-軍事ニュース出張所(AVN)』より
2018年11月8日14時55分配信
【黒海艦隊の潜水艦「アルローサ」は「居住登録」を変更する-情報筋】
モスクワ、11月8日、インタファクス-AVN

黒海艦隊プロジェクト877潜水艦「アルローサ」は、『第13艦船修理工場』での修理後にバルト海へ向かう。
木曜日、『インタファクス』は消息筋より伝えられた。

「アルローサの修理完了は2019年に計画されており、その後、同艦はバルト艦隊へ加わります」
対談者は明らかにした。
彼は、潜水艦バルト海へ移転する理由には言及しなかった。

現在、黒海艦隊には公式に8隻の潜水艦が居る。
この内の6隻は、有翼ミサイル「カリブル」を搭載するプロジェクト636.3である。
これらの内の2隻~「ヴェリキー・ノヴゴロド」「コルピノ」は、ロシア地中海戦隊へ長期に渡り駐留している。

更に黒海艦隊では、クリミアロシアへ復帰した後に同艦隊が入手したウクライナ海軍潜水艦「ザポリージャ」が不沈性を維持している。

以前、黒海艦隊からバルト艦隊へ、2隻のプロジェクト21631小型ロケット艦「ゼリョヌイ・ドル」「セルプホフ」が向かった。
これらの小型ロケット艦有翼ミサイル「カリブル-NK」搭載しており、バルト艦隊の打撃艦グループを強化した。



[ポンプジェット潜水艦アルローサ(旧ブログ)]

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ロシア黒海艦隊潜水艦B-871「アルローサ」(1990年12月1日就役)は、2014年6月からセヴァストーポリ第13艦船修理工場(黒海艦隊直営)で修理及び近代化が行なわれています。
[ロシア海軍黒海艦隊のポンプジェット潜水艦アルローサは近代化改装を行なう]
[ロシア海軍黒海艦隊の潜水艦アルローサは近代化改装を行なっている]

「アルローサ」は、2016年4月18日までに『第13艦船修理工場』の浮きドックへ入渠しました。
[ロシア海軍黒海艦隊のポンプジェット潜水艦アルローサは浮きドックへ入った]

その後、浮きドックを出渠し、『第13艦船修理工場』の岸壁に係留されています。

「アルローサ」の近代化改装作業の完了時期は何度も延期され、2017年末の完了予定も実現しませんでした。
[ロシア海軍黒海艦隊の潜水艦アルローサの近代化改装は2017年に完了する]

2014年から2016年に掛け、黒海艦隊向けのプロジェクト06363潜水艦6隻が就役した為、黒海艦隊にとっては、「アルローサ」の復帰を急ぐ必要性は無くなっています。
[プロジェクト06363潜水艦]

今や黒海艦隊では持て余されている「アルローサ」ですが、今度はバルト艦隊へ転属させるという話が出てきました。
[ロシア海軍のポンプジェット潜水艦アルローサはバルト艦隊へ転属する]

「アルローサ」の近代化改装作業の完了は2019年に予定されており、その後、バルト海へ回航されます。


現在、ロシア海軍に在籍するプロジェクト877潜水艦は計14隻です。

[北方艦隊]
B-808「ヤロスラヴリ」(1988年就役)
B-800「カルーガ」(1989年就役)
B-459「ウラジカフカース」(1990年就役)
B-471「マグ二トゴルスク」(1990年就役)
B-177「リぺツク」(1991年就役)

[太平洋艦隊]
B-394「ヌルラト」(1988年就役)
B-464「ウスチ・カムチャツスク」(1990年就役)
B-494「ウスチ・ボリシェレツク」(1990年就役)
B-187「コムソモリスク・ナ・アムーレ」(1991年就役)
B-190「クラスノカメンスク」(1992年就役)
B-345「モゴーチャ」(1994年就役)

[バルト艦隊]
B-227「ヴィボルグ」(1983年就役)
B-806「ドミトロフ」(1986年就役)

[黒海艦隊]
B-871「アルローサ」(1990年就役)


これらの潜水艦の大半は、順次寿命延長改修工事が行なわれ、暫くの間は現役に留まります。

この他、2014年からは改良型のプロジェクト06363潜水艦が6隻就役しています。
[黒海艦隊]
B-261「ノヴォロシースク」(2014年就役)
B-237「ロストフ・ナ・ドヌー」(2014年就役)
B-262「スタールイ・オスコル」(2015年就役)
B-265「クラスノダール」(2015年就役)
B-268「ヴェリキー・ノヴゴロド」(2016年就役)
B-271「コルピノ」(2016年就役)


今後、プロジェクト06363潜水艦は、太平洋艦隊向けにも6隻が建造され、2019年~2021年に就役する予定です。
[プロジェクト06363潜水艦(太平洋艦隊)]

近代化改装中のロシア海軍北方艦隊のウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフの蒸気タービンエンジン修復は2020年に完了する

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『タス通信』より
2018年11月6日23時43分配信
【サンクトペテルブルクの工場は2020年に「アドミラル・クズネツォフ」の動力装置を修復する】
サンクトペテルブルク、11月6日/タス通信

サンクトペテルブルク工場『キーロフ-エネルゴマシュ』(公共株式会社『キーロフスキー・ザヴォート』へ加入)は、ロシア海軍唯一の航空母艦「アドミラル・クズネツォフ」の主動力装置の設備の復旧作業を2020年に完了する。
『タス通信』は、公共株式会社『キーロフスキー・ザヴォート』総取締役ゲオルギー・セメネンコより伝えられた。
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「契約条件の履行は、発注スケジュールに厳密に沿って進められており、全ての作業は、2020年には完了しなければなりません」
対談者は強調した。

現在、修理作業が如何なる段階に在るのかを同社は伝えなかった。

動力設備の製造と近代化を専門とする『キーロフ-エネルゴマシュ』社は、2018年7月13日に艦船修理センター『ズヴェズドーチカ』(『統合造船業営団』へ加入)と署名した契約の枠組みにおいて、2018年8月に主動力装置の修理へ着手した。
工場の専門技術者は、設備の取り外しと、その後の据え付け、更には、始動調整作業へ関わる。

プロジェクトには更に、『プロレタリア工場』『カルジュスキー・タービン工場』が参加している。
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動力装置の作業の枠組みにおいて、ボイラーの交換、主タービンユニット、動力セクション、タービン発電装置及びディーゼル発電装置、冷却機の修理と復旧が計画されている。

更に艦は、修理後、新たな対空防衛システム、具体的には「パーンツィリ-M」と、新たな飛行保障システム、着艦システム、航海システム、制御システムを受け取る。

[修理中に]
4月に艦船修理センター『ズヴェズドーチカ』は、ロシア連邦国防省航空母艦の修理契約へ署名した。
作業は5月に始まり、2021年の完了が計画されている。

10月、ロスリャコヴォ(ムルマンスク州)ロシア最大の浮きドックPD-50において、第82艦船修理工場の専門技術者は、推進軸とスクリューの取り外し及び修理、艦底の船外部品の修理、船体の水中部分の塗装を行なった。

10月30日未明、ムルマンスク浮きドックPD-50は、ロシア海軍唯一の航空母艦である重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」の計画出渠時に沈没した。
予備情報によると、艦自身は、落下したクレーンにより飛行甲板に損傷を受け、現在、第35艦船修理工場に在る。
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事故により、4名が被災したが、2名は入院の必要は無かった。
更に1名が行方不明となった。

艦船修理センター『ズヴェズドーチカ』広報秘書官によると、修理時期はスケジュールを遵守している。
『タス通信』が造船業界の情報提供者から伝えられたように、「アドミラル・クズネツォフ」は、事故後にドックで再び作業を行なう必要は無い。



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[重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフ近代化改装]
現在、「アドミラル・クズネツォフ」は寿命を延長するなどの近代化改装が行なわれています。

近代化改装の全容は明らかにされていませんが、兵装、電子機器、通信機器、航空艤装、戦闘情報管理システム、航空機管制複合体、火災探知システムなどは新型に変更される事になるでしょう。
[ロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは近代化改装により兵装を変更する]
[ロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは近代化改装により新たな通信システムを受け取る]
[ロシア海軍将来汎用揚陸艦の為の新たな戦闘情報管理システムが開発される]
[ロシア海軍唯一の空母アドミラル・クズネツォフは航空隊と戦闘情報管理ステムを近代化する]
[ロシア海軍北方艦隊のウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは近代化改装により新たな航空機管制複合体を装備する]
[ロシア海軍北方艦隊のウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは近代化改装により新たな火災探知システムを装備する]
機関(蒸気タービン)自体は変更されませんが、蒸気発生用のボイラーは8基全てが交換されます。

近代化改装を終えた「アドミラル・クズネツォフ」は、少なくとも20年間の就航が可能となります。
つまり、2040年頃までは現役に留まるという事です。
[ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフは近代化改装後、少なくとも2040年まで現役に留まる]

以前には「アドミラル・クズネツォフ」の近代化改装は2017年から始まる予定でしたが、2018年に延期されました。
[ロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフの近代化改装はムルマンスク艦船修理工場で2018年から始まる]

プロジェクト11435重航空巡洋艦(アドミラル・クズネツォフ)を設計した『ネフスキー計画設計局』は、「アドミラル・クズネツォフ」の近代化改装案を作成しています。
[ネフスキー計画設計局はロシア海軍唯一の空母アドミラル・クズネツォフの近代化改装の為の準備を進めている]
「アドミラル・クズネツォフ」には、新たな淡水化装置が設置されます。


「アドミラル・クズネツォフ」の近代化改装の契約は、2018年4月23日に締結されました。
[ロシア海軍北方艦隊のウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフの近代化改装の契約は締結された]

「アドミラル・クズネツォフ」の近代化改装工事は2020年末に完了し、2021年初頭以降に洋上試験を行ない、同年半ば頃に艦隊へ復帰する予定です。
[ロシア海軍北方艦隊のウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは2020年末に近代化改装を完了し、2021年に復帰する]
[近代化改装されるウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは2021年にロシア海軍へ復帰する]

「アドミラル・クズネツォフ」は、近代化改装により新型の高射ミサイル砲複合体「パーンツィリ-M」が装備されます。
[近代化改装されるウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは新たな高射ミサイル砲複合体パーンツィリ-Mを装備する]

更には、ロシア海軍新型フリゲート・プロジェクト22350(「アドミラル・ゴルシコフ」型)で初めて採用される最新の高射ミサイル複合体「ポリメント-リドゥート」の装備も計画されています。
[近代化改装されるウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは最新高射ミサイル複合体ポリメント-リドゥートを装備する]

「アドミラル・クズネツォフ」の近代化改装の費用については、これまでに様々な数字が出ていましたが、結局、約600億ルーブルに落ち着いたようです。
[ロシア海軍北方艦隊のウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフの近代化改装の費用は約600億ルーブルになる]

2018年7月下旬から「アドミラル・クズネツォフ」ボイラーの撤去作業が始まりました。
[近代化改装されるロシア海軍北方艦隊のウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフのボイラーの撤去作業が始まった]

「アドミラル・クズネツォフ」は、まず始めに蒸気タービン機関の修復を行ないます。
(8基のボイラーは全て交換し、タービンエンジンはリビルド)
[近代化改装されるロシア海軍北方艦隊のウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは蒸気タービンエンジンを修復する]


「アドミラル・クズネツォフ」は、ボイラー交換工事の準備を行なっています。
(9月2日の時点で飛行甲板上に新品のボイラーが確認できる)
【Capt(N)氏のツイート(2018年9月3日21時38分)】

「アドミラル・クズネツォフ」は、8基のボイラー(KVG-4)を、新たに製造された高圧ボイラーKVG-4と交換します。
『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2018年9月4日8時0分配信
【情報筋:「アドミラル・クズネツォフ」の新たなロシア製ボイラーは25年と見積もられている】
新たなボイラーKVG-4の寿命は25年になります。

「アドミラル・クズネツォフ」は、2018年9月17日にムルマンスク北東のロスリャコヴォ第82艦船修理工場大型浮きドックPD-50へ入渠しました。
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[近代化改装されるロシア海軍北方艦隊のウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは2018年秋にロスリャコヴォの大型浮きドックへ入る]
[近代化改装されるロシア海軍北方艦隊のウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは2018年9月中旬にロスリャコヴォの大型浮きドックへ入る]
[近代化改装されるロシア海軍北方艦隊のウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは大型浮きドックPD-50へ入った]


2018年10月30日未明、大型浮きドックPD-50からの「アドミラル・クズネツォフ」の出渠作業中、突然に電力供給が止まり、浮きドックは沈没しました。
[重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフを修理中の浮きドックPD-50で事故が発生した]

この事故により、浮きドックPD-50のクレーン1基が「アドミラル・クズネツォフ」の飛行甲板へ落下し、甲板を損傷しました。
具体的には、飛行甲板に直径5メートル程の穴が開きました。

「アドミラル・クズネツォフ」は、事故後にロスリャコヴォからムルマンスク第35艦船修理工場へ回航され、第24埠頭(「アドミラル・クズネツォフ」がいつも停泊している場所)へ係留されました。
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「アドミラル・クズネツォフ」の修理(近代化改装)作業は第35艦船修理工場の岸壁で続けられますが、現段階での作業は艦内で実施されるものが殆どであり、飛行甲板上に「障害物」が横たわっていても関係無いようです。
[浮きドックPD-50の沈没事故は重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフの修理作業を妨げない]


一方、「アドミラル・クズネツォフ」から取り外された蒸気タービンエンジンは、サンクトペテルブルク『キーロフ-エネルゴマシュ』などへ送られ、修復されます。
その完了は2020年に予定されています。

『キーロフ-エネルゴマシュ』は、大規模な近代化改装が行なわれている重原子力ロケット巡洋艦「アドミラル・ナヒーモフ」の蒸気タービンエンジンの修復も行なっています。
[ロシア海軍の重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフのタービンエンジンの修復が開始された]


近代化改装後の「アドミラル・クズネツォフ」は、艦上戦闘機MiG-29K/KUB(2013年~2015年に納入)が「主力」となり、同機を完全に運用する為、同艦の航空機運用システムが更新されます。
[近代化改装されるロシア海軍北方艦隊のウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフの主力艦戦はMiG-29K/KUBになる]

さらに将来的には、既に開発作業が始まっているヤコブレフ新世代VSTOL艦上戦闘機が搭載される事になるでしょう。
[ヤコブレフ新世代VSTOL艦上戦闘機]

ロシア海軍の最新鋭小型ロケット艦カラクルト級1番艦ウラガーンは白海での洋上試験を終えてサンクトペテルブルクへ戻った

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア連邦国防省情報・マスコミュニケーション部発表
2018年11月6日6時0分配信
【最新小型ロケット艦「ウラガーン」は北方緯度での試験後にサンクトペテルブルクへ到着した】

サンクトペテルブルク造船工場『ペラ』ロシア海軍の為に建造した最新のプロジェクト22800小型ロケット艦「ウラガーン」は、広範囲に及ぶ国家受領試験の段階を成功裏に完了し、サンクトペテルブルクへ到着した。

白海の射爆場での国家受領試験の最も重要な段階で、小型ロケット艦「ウラガーン」は、高精度兵器複合体「カリブル」の海上および沿岸標的へのミサイル発射を成功裏に実施した。
艦は、居住保障システム、動力装置及び発電機の点検を成功裏に行なった。
更に艦は、北方海上ゾーンの水文気象条件下で、仕様書通りの高い航海性能及び制御性、機動性を示した。

バルト海で国家受領試験の最後の段階を完了した後、小型ロケット艦「ウラガーン」は、2018年末までにロシア海軍へ移管される。
海軍の為に、合計18隻の同プロジェクト艦の建造が計画されている。

海軍総司令部の評価では、海軍が受領する新世代小型ロケット艦は、試験中、当初の設計よりも遥かに大きな可能性を示した。
これは、航海性能と標準装備兵器の効果性に適用される。

小型ロケット艦「ウラガーン」の建造には、最新の国内技術が使用されており、艦は、北方緯度及び南方緯度で海軍グループの一員としての効果的な行動を可能にする。

以前、サンクトペテルブルク造船企業『ペラ』で、ロシア海軍の為に建造された第3の生産艦(4隻目)である新世代小型ロケット艦プロジェクト22800「ブーリャ」の進水式典が開催された。

プロジェクト22800小型ロケット艦の建造は、海軍の水上構成の高精度兵器搭載艦での更新を目的とする国家軍事造船プログラムに沿って行われている。

[参照]
海洋中央計画設計局『アルマーズ』
が設計したプロジェクト22800小型ロケット艦は、約800トンの排水量を有し、速力は30ノット以上である。
小型ロケット艦は高精度ミサイル複合体と現代的な砲複合体を装備する。
この艦の長所の中には、高い機動性、増大した航海性能、更には、(レーダー)反射率の低減の技術を用いて造られた上部構造物と船体がある。
艦は、基地から約3000海里離れた海上ゾーンで任務を遂行できる。



[プロジェクト22800カラクルト小型ロケット艦]


プロジェクト22800「カラクルト」小型ロケット艦の1番艦「ウラガーン」は、2016年7月29日にサンクトペテルブルク近郊の『ペラ』造船所で起工されました。
[ロシア海軍の為のプロジェクト22800小型ロケット艦ウラガーンとタイフーンはサンクトペテルブルクで起工された]

2017年7月29日に進水しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の為のプロジェクト22800カラクルト級小型ロケット艦の1番艦ウラガーンは進水した]

その後、造船所の岸壁で艤装工事が進められ、2018年5月19日にラドガ湖で工場航行試験を開始しました。
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[ロシア海軍の最新鋭小型ロケット艦カラクルト級1番艦ウラガーンの航行試験が始まった]
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7月初頭までにラドガ湖で計3回の工場航行試験を実施しました。

[ロシア海軍の最新鋭小型ロケット艦カラクルト級1番艦ウラガーンは3度に渡り航行試験を行なった]

「ウラガーン」は、サンクトペテルブルクで7月29日に行なわれた『ロシア海軍の日』記念観艦式へ参加しました。
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工場航行試験は9月中旬頃までに完了し、一旦造船所へ戻りました。
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9月28日から最終試験となる国家受領試験が始まりました。
[ロシア海軍の最新鋭小型ロケット艦カラクルト級1番艦ウラガーンの国家試験が始まった]

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「ウラガーン」は内陸水路で移動を行ない、10月7日には白海への出口となるベロモルスクへ到着しました。
[ロシア海軍の最新鋭小型ロケット艦カラクルト級1番艦ウラガーンは白海沿岸のベロモルスクへ到着した]

「ウラガーン」白海で、打撃有翼ミサイル複合体「カリブル」対地攻撃型及び対艦攻撃型の試射を含む各種試験を実施しました。
[ロシア海軍の最新鋭小型ロケット艦カラクルト級1番艦ウラガーンは白海で洋上試験を実施した]

その後、「ウラガーン」は内陸水路経由で『ペラ』造船所へ戻りました。

今後はバルト海で試験の最終段階を実施します。

「ウラガーン」ロシア海軍への引き渡しは2018年に予定されており、就役後はバルト艦隊へ配備されます。
[プロジェクト22800カラクルト級小型ロケット艦の1番艦ウラガーンは2018年にロシア海軍へ引き渡される]

バルト艦隊には、計6隻の「カラクルト」小型ロケット艦が配備されます。


プロジェクト22800「カラクルト」小型ロケット艦は、現在までに7隻が起工されています。

最初の2隻:「ウラガーン」「タイフーン」は、2015年12月24日にサンクトペテルブルク近郊の『ペラ』造船所で起工されました。
[ロシア海軍の為のプロジェクト22800小型ロケット艦ウラガーンとタイフーンはサンクトペテルブルクで起工された]
「ウラガーン」は2017年7月29日、「タイフーン」は2017年11月24日に進水しました。
[ロシア海軍最新鋭小型ロケット艦カラクルト級2番艦タイフーン進水(2017年11月24日)]
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2016年5月10日、クリミア半島フェオドシヤ造船工場『モーリェ』(海洋)「シトルム」が起工されました。
[ロシア海軍の為のプロジェクト22800小型ロケット艦シトルムはクリミアで起工された]

2016年7月29日、『ペラ』造船所「シクヴァル」が起工されました。
[ロシア海軍の為のプロジェクト22800小型ロケット艦シクヴァルは起工された]
「シクヴァル」は2018年5月5日に進水しました。
[ロシア海軍の為のプロジェクト22800カラクルト級小型ロケット艦の3番艦シクヴァルは進水した]
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2016年12月24日、『ペラ』造船所「ブーリャ」が起工されました。
[ロシア海軍の為のプロジェクト22800小型ロケット艦ブーリャはサンクトペテルブルクで起工された]
「ブーリャ」は2018年10月23日に進水しました。
[ロシア海軍の為のカラクルト級小型ロケット艦4番艦ブーリャは進水した]
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2017年3月17日、フェオドシヤ造船工場「オホーツク」が起工されました。
[クリミアのフェオドシヤ造船所でロシア海軍の新世代小型ロケット艦オホーツクが起工された]

2017年12月19日、フェオドシヤ造船工場「ヴィフリ」が起工されました。
[クリミアのフェオドシヤ造船所でロシア海軍の新世代小型ロケット艦ヴィフリ(旋風)が起工された]


プロジェクト22800の主要兵装は打撃有翼ミサイル複合体「カリブル」です。
[巡航ミサイル「カリブル」対地攻撃型は2500kmの最大射程を有する]

この他、AK-176MA 76mm砲高射ミサイル-砲複合体「パーンツィリ-M」を装備します。
(ただし、「ウラガーン」「タイフーン」AK-630M 30mmガトリング砲を装備)
[ロシア海軍の為の新たな76mm砲AK-176MAの試験は完了した]
[ロシア海軍黒海艦隊のロケット艇シューヤは新型の高射複合体パーンツィリ-Mの試験艇となる]


プロジェクト22800は、『ペラ』造船所並びにフェオドシヤ造船工場の他に、タタールスタンゼレノドリスク造船所でも建造されます。
[タタールスタンのゼレノドリスク造船所はロシア海軍の為に小型ロケット艦カラクルト級を5隻建造する]

プロジェクト22800は計18隻の建造が計画されています。
[ロシア海軍の新世代小型ロケット艦プロジェクト22800は2022年までに18隻建造される]

この内の6隻は太平洋艦隊向けとして極東の造船所での建造が計画されています。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為のカラクルト級小型ロケット艦6隻の建造契約は2019年に締結される]

ロシア海軍黒海艦隊の最新鋭小型ロケット艦ヴイシニー・ヴォロチョークは地中海を去った

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア南方軍管区(黒海艦隊)広報サービス発表
2018年11月6日12時28分配信
【黒海艦隊の小型ロケット艦「ヴイシニー・ヴォロチョーク」は地中海での任務遂行を完了した】

黒海艦隊最新小型ロケット艦「ヴイシニー・ヴォロチョーク」は、地中海ロシア海軍常設グループの一員としての任務遂行を完了し、恒久駐留所~セヴァストーポリ英雄市へ進路を取った。

現在、同艦は、ダーダネルス海峡及びボスポラス海峡を通過し、黒海へ向かっている。

地中海「ヴイシニー・ヴォロチョーク」は、ロシア海軍総司令官ウラジーミル・コロリョーフ大将の統制下の艦隊間演習へ直接参加した。

更に、遠海ゾーンへ滞在している間に艦の乗組員は、水上及び空中目標への砲射撃を伴う単独艦及び艦船グループの一員としての戦闘を行なう様々な複合演習を実施した。

黒海艦隊小型ロケット艦「ヴイシニー・ヴォロチョーク」は、2018年8月から地中海ロシア海軍常設グループの一員として任務を遂行した。



プロジェクト21631「ブヤン-M」小型ロケット艦の6番艦「ヴイシニー・ヴォロチョーク」は2013年8月29日に起工され、2016年8月22日に進水し、2018年6月1日に就役し、黒海艦隊へ編入されました。

[プロジェクト21631小型ロケット艦の6番艦ヴイシニー・ヴォロチョークはロシア海軍へ就役し、黒海艦隊へ編入された]

就役後、慣熟訓練の為、黒海へ出航しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新鋭小型ロケット艦ヴイシニー・ヴォロチョークは出航準備を始めた]

その後、黒海で、海上・沿岸・空中目標への砲撃、機雷掃討、泊地での艦の防護、ダメージコントロールなどの演習を行ないました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア南方軍管区(黒海艦隊)広報サービス発表
2018年6月19日16時30分配信
【最新小型ロケット艦「ヴイシニー・ヴォロチョーク」乗組員は黒海での戦闘演習任務を成功裏に遂行した】

6月28日には前線爆撃機Su-24を敵機に見立てた対空防衛演習を実施しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新鋭小型ロケット艦ヴイシニー・ヴォロチョークは黒海で対空防衛演習を行なった]

7月29日の『ロシア海軍の日』にはセヴァストーポリの観艦式へ参加しました。


8月7日にも黒海100mm砲の砲撃訓練を行ないました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア南方軍管区(黒海艦隊)広報サービス発表
2018年8月7日17時12分配信
【黒海艦隊の小型ロケット艦「ヴイシニー・ヴォロチョーク」は仮想敵の船の行動をブロックした】
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8月14日~15日頃にセヴァストーポリを出航し、8月16日にはボスポラス海峡を通過して地中海へ入りました。
[ロシア海軍黒海艦隊の小型ロケット艦ヴイシニー・ヴォロチョークは地中海東部へ向かった]

地中海東部で9月1日から8日まで実施されたロシア海軍ロシア航空宙軍の大規模演習へ参加しました。

[ロシア海軍とロシア航空宇宙軍の地中海演習(2018年9月1日~8日)]

演習が終わった後も地中海東部に留まっていましたが、11月6日にダーダネルス海峡へ入り、母港セヴァストーポリへの帰路に就きました。

ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・マカロフ"は地中海へ入る

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア南方軍管区(黒海艦隊)広報サービス発表
2018年11月6日12時44分配信
【黒海艦隊のフリゲート「アドミラル・マカロフ」は地中海のロシア海軍グループへ補充される】

黒海艦隊最新フリゲート「アドミラル・マカロフ」は、セヴァストーポリから地中海への計画移動を行なっている。

現在、艦の乗組員は、黒海海峡・ボスポラス及びダーダネルスを通過している。

海上移動を行なう艦は、艦隊の戦闘訓練射爆場で複合艦内戦闘演習を実施した。

ヘリコプターKa-27PL乗員と合同で船員はフリゲートの甲板での発艦及び着艦の課題へ取り組み、潜水艦の捜索及び追尾の訓練を実施した。
同時に、航空複合体の全てのシステムの整然とした動作を確認する目的で、ヘリコプターのフライトを支援する艦内班の訓練が行なわれた。

本日の終わりには、艦は地中海海軍常設連合部隊へ加わる予定である。



プロジェクト11356Rフリゲート3番艦「アドミラル・マカロフ」は、2012年2月29日にカリーニングラード『ヤンターリ』造船所で起工され、2015年9月2日に進水し、2017年12月27日にロシア海軍へ就役し、黒海艦隊へ編入されました。
[プロジェクト11356Rフリゲート3番艦アドミラル・マカロフはロシア海軍へ就役し、黒海艦隊へ編入された]

就役後もバルト海に留まって慣熟訓練を行ない、2018年7月29日の『ロシア海軍の日』にはサンクトペテルブルク(ネヴァ川)観艦式(主要海軍パレード)へ参加しました。


観艦式が終わった後、北方艦隊及びバルト艦隊の参加艦と共にバルト海で合同演習を行ないました。
[北方艦隊の原子力水中巡洋艦オリョールはバルト海のロシア海軍演習へ参加する]

2018年8月18日、「アドミラル・マカロフ」黒海艦隊基地セヴァストーポリへの移動を開始しました。
[ロシア海軍の最新フリゲート"アドミラル・マカロフ"は黒海艦隊基地セヴァストーポリへ向かった]

2018年8月末までに地中海東部へ到着し、同海域で9月1日から8日まで実施されたロシア海軍ロシア航空宙軍の大規模演習へ参加しました。

[ロシア海軍とロシア航空宇宙軍の地中海演習(2018年9月1日~8日)]

その後も地中海東部に留まっていましたが、10月4日にダーダネルス海峡へ入り、地中海を去りました。
[ロシア海軍の最新フリゲート"アドミラル・マカロフ"は地中海を去り、黒海へ向かった]

翌10月5日、黒海艦隊基地セヴァストーポリへ到着しました。

[ロシア海軍の最新フリゲート"アドミラル・マカロフ"は黒海艦隊基地セヴァストーポリへ到着した]

その後は乗組員の慣熟訓練を行なってましたが、11月5日にセヴァストーポリを抜錨し、地中海へ向かいました。

[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・マカロフ"は地中海東部へ向かった]

翌11月6日にボスポラス海峡及びダーダネルス海峡を通過し、同日末には地中海へ入ります。


現在、地中海東部(シリア沖)には、少なくとも以下のロシア海軍の艦船が滞在しています。

[北方艦隊]
ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」
中型海洋給油船「ドゥブナ」

[バルト艦隊]
工作船PM-82

[黒海艦隊]
潜水艦「ヴェリキー・ノヴゴロド」
潜水艦「コルピノ」
フリゲート「アドミラル・エッセン」
大型揚陸艦「オルスク」
海洋掃海艦「ワレンチン・ピクリ」
中型海洋給油船「イマン」
試験船「セリゲル」

ロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊は東シナ海で対空防衛演習を実施した

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2018年11月6日3時51分配信
【太平洋艦隊艦船支隊は東シナ海で仮想空中攻撃手段の攻撃を撃退した】

ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」、大型対潜艦アドミラル・パンテレーエフ」、大型海洋給油船「ボリス・ブトマ」で構成される太平洋艦隊艦船支隊は、アジア-太平洋地域で遠距離航海任務の遂行を続けている。

東シナ海を計画移動中の太平洋艦隊将兵は、艦船支隊の組織的対空防衛演習を実施し、その中で、実弾射撃を行なう事無く仮想敵の空中攻撃手段からの攻撃を撃退する合同活動の手法へ取り組んだ。

大型対潜艦アドミラル・パンテレーエフ」乗組員は、航空グループ及び医療グループと協同で、船上で被災した人員を救助する訓練を行なった。
訓練の枠組みで、海上での救助には艦上ヘリコプターKa-27の捜索救助ヴァージョンが関わった。
指定海域で捜索を行ない、機上へ仮想負傷者を上げ、最初の医療援助を与える為、大型対潜艦までの移送を保障した。

更に、通信及び合同戦術操艦の訓練が実施される。

太平洋艦隊艦船支隊は、10月1日にウラジオストクから3ヶ月間の遠距離航海へ出発した。
航行期間中に艦船は、ロシア-インド両国海軍の演習『インドラ・ネイヴィー-2018』を含め、国防省の軍事協力計画により提供される一連の活動へ参加する。
太平洋艦隊の艦は、日本、朝鮮共和国(大韓民国)、中国へ業務寄港の為に到着した。



2018年10月1日、ロシア太平洋艦隊ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」(1990年1月7日就役)と大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」(1991年12月15日就役)は、大型海洋給油船「ボリス・ブトマ」(1978年10月30日就役)を伴い、3ヶ月以上に渡るアジア太平洋地域への遠距離航海へ出発しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊はアジア太平洋地域への遠距離航海へ出発した]
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10月4日、太平洋艦隊艦船支隊日本函館へ入港しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグと大型対潜艦アドミラル・パンテレーエフと大型海洋給油船ボリス・ブトマは日本の函館港を訪れた]

今年(2018年)は、函館ロシア領事館が開設されてから160周年に当たるので、これに関連する訪問でした。
(1858年に最初のロシア領事ゴシケーヴィチ一行が着任した)
『函館日ロ交流史研究会』公式サイトより
【函館・ロシア略年表】

10月5日にはロシア領事館開設160周年記念式典が開催されました。
[ロシア海軍太平洋艦隊将兵は函館のロシア領事館開設160周年記念式典へ参加した]

10月6日、ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」函館港港町埠頭A岸壁で一般公開されました。
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太平洋艦隊艦船支隊は10月7日に函館を去りました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊は日本の函館港を去った]

10月10日、太平洋艦隊艦船支隊大韓民国済州島へ到着しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊は大韓民国の済州島へ到着した]
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太平洋艦隊艦船支隊は、10月11日に済州島沖で行なわれた「2018大韓民国海軍国際観艦式」へ参加しました。
『中央日報』(日本語版)より
2018年10月11日8時57分配信
【済州国際観艦式、米空母など国内外艦艇41隻が参加…日中は代表団のみ派遣】

10月15日に済州島を去りました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊は大韓民国の済州島を去った]

その後、艦船支隊東シナ海へ入り、10月17日には潜水艦を捜索する演習を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊は東シナ海で潜水艦の捜索演習を行なった]

10月21日、太平洋艦隊艦船支隊中国青島港へ到着しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊は中国の青島港を訪れた]
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10月23日には太平洋艦隊の艦船が一般公開されました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の艦船は中国の青島港で一般公開された]

10月25日、太平洋艦隊艦船支隊青島港を出航し、黄海中国海軍の軍艦と合同演習を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊は中国の青島港を去った]

11月6日には東シナ海で対空防衛などの演習を行ないました。

ロシア海軍太平洋艦隊の為の最新鋭コルベット"グロームキー"は2回目の洋上試験の為に出航した

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2018年11月6日4時55分配信
コルベット「グロームキー」は航行試験の次なる段階の為に日本海へ出航した】

まもなく太平洋艦隊へ補充されなければならない最新コルベット「グロームキー」は、工場航行試験プログラムを続ける為、再びピョートル大帝湾海域へ出航した。
艦上には、戦闘艦を建造したアムール造船工場の専門技術者、更には太平洋艦隊司令部で勤務する士官が乗っている。

試験計画下での艦の海上での作業は、救助曳船「フォーチー・クルイロフ」及び海洋曳船「MB-92」により保障される。
コルベットの技術特性を確認する為、太平洋艦隊海上航空隊ヘリコプターKa-27、対潜航空機Tu-142、Il-38が作業を行なう。
更には、東方軍管区航空・防空軍戦闘機航空隊の参加も計画されている。

[参照]
8月31日、コルベット「グロームキー」は、試験の最終段階の実施の為、アムール造船工場からウラジオストクの同社試験実施基盤へ輸送浮きドック「ゼーヤ」により送り届けられた。

「グロームキー」は、再軍備プログラムの枠組みで太平洋艦隊の為に特別に建造される第2のプロジェクト20380コルベットである。
コルベットの全長は104.5メートル、幅13メートル、満載排水量2200トン、最大速力27ノット。



[プロジェクト20380/20385コルベット]
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ロシア太平洋艦隊向けのプロジェクト20380コルベットの2隻目となる「グロームキー」は、コムソモリスク・ナ・アムーレ『アムール造船工場』で2012年4月20日に起工されました。
[新世代コルベット「グロームキー」は起工された]

当初は2015年の引き渡しが予定されていましたが、建造工事は遅延しています。
[ロシア海軍の為のプロジェクト20380コルベット"グロームキー"の建造は対ロシア制裁の影響により遅延する]

起工から5年以上が経過した2017年7月28日に造船台を出渠しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の第2のプロジェクト20380コルベット"グロームキー"は造船台を出渠した]



契約軍人のみで構成される「グロームキー」乗組員は、2017年10月末までに編成を完了しました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2017年11月1日4時21分配信
【太平洋艦隊は新たなコルベット「グロームキー」の乗組員の形成を完了した】

「グロームキー」乗組員は、11月24日にサンクトペテルブルク海軍統合訓練センターへ到着しました。
『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2017年11月24日15時38分配信
【コルベット「グロームキー」の乗組員は研修の為にサンクトペテルブルクへ到着した】

2018年2月7日、コムソモリスク・ナ・アムーレ『アムール造船工場』を視察に訪れたロシア国防次官ユーリー・ボリソフ氏は、「グロームキー」は2018年末にロシア海軍太平洋艦隊へ引き渡されると発言しました。
[プロジェクト20380コルベット"グロームキー"は2018年末にロシア海軍太平洋艦隊へ引き渡される]

2018年5月下旬、サンクトペテルブルクでの研修を終えた乗組員が『アムール造船工場』へ到着しました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア連邦国防省情報・マスコミュニケーション部発表
2018年5月27日17時5分配信
【アムール造船工場は最新のプロジェクト20380コルベットの加入の為の作業を続けている】

乗組員は6月下旬から「グロームキー」艦内への居住を開始しました。
『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2018年6月21日8時59分配信
【最新コルベット「グロームキー」乗組員は、造船工場から艦の受け入れを開始した】

8月中旬、「グロームキー」浮きドックに載せられ、ウラジオストクへの移動を開始しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の新型コルベット"グロームキー"はコムソモリスク・ナ・アムーレからウラジオストクへの移動を開始した]

8月31日にウラジオストクへ到着しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の最新鋭コルベット"グロームキー"はウラジオストクへ到着した]

9月5日に浮きドックを出渠しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の最新鋭コルベット"グロームキー"は浮きドックを出た]

その後、ウラジオストクの岸壁で最終艤装が行なわれ、10月中旬からは出航前の消磁作業が始まりました。
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10月28日、「グロームキー」は洋上試験の最初の段階である工場航行試験を実施する為、ウラジオストクを抜錨して日本海へ向かいました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の最新鋭コルベット"グロームキー"は洋上試験の為にウラジオストクを出航した]
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の最新鋭コルベット"グロームキー"の洋上試験は日本海で続けられている]

最初の洋上試験実施後、一旦ウラジオストクへ戻り、次の洋上試験を行なう為、11月6日に再び出航しました。

「グロームキー」は、2018年末までにロシア海軍へ引き渡される予定です。

ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・マカロフ"は地中海東部へ向かった

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『タス通信』より
2018年11月5日16時28分配信
【フリゲート「アドミラル・マカロフ」は地中海へ進出する】
セヴァストーポリ、11月5日/タス通信

黒海艦隊フリゲート「アドミラル・マカロフ」は、セヴァストーポリから地中海へ向かい、ロシア連邦海軍部隊の一員として任務を遂行する。
月曜日に黒海艦隊広報サービスは発表した。

「戦闘訓練計画に沿って、黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・マカロフ"はセヴァストーポリから黒海海峡へ進路を取りました。
与えられた任務に沿って、艦の乗組員は、地中海のロシア海軍常設連合部隊の一員として行動します」

声明では、こう述べられた。

説明によると、基地での航海準備過程及び出航においてフリゲート「アドミラル・マカロフ」乗組員は、様々な艦内演習を実施した。
特に、船舶航行密集海域における航行と操艦の課題へ取り組み、海上および空中目標への砲射撃を実施し、仮想敵への攻撃の為のミサイル複合体「カリブル-NK」の電子発射へ取り組んだ。

フリゲート「アドミラル・マカロフ」は、海洋ゾーンフリゲート・プロジェクト11356の3隻目であり、ロシア海軍ステパン・オシポヴィチ・マカロフ中将に敬意を表して命名された。
フリゲート海軍への引き渡しは2017年12月27日に行なわれた。
恒久駐留地点セヴァストーポリへの到着は、2018年10月になってからだった。
この間に、地中海の海軍部隊の一員として任務を遂行した。

艦の排水量は約4000トン、速力30ノット、自立航行期間30日。
「アドミラル・マカロフ」は、有翼ミサイル「カリブル-NK」、自衛ミサイル複合体「シチーリ-1」、口径100mmのA-190砲、高射砲、反応爆弾装置、魚雷で武装し、更には艦上ヘリコプターKa-27(或いはKa-31)を搭載できる。



[プロジェクト11356Rフリゲート(アドミラル・グリゴロヴィチ型) ]

プロジェクト11356Rフリゲート3番艦「アドミラル・マカロフ」は、2012年2月29日にカリーニングラード『ヤンターリ』造船所で起工されました。
[改タルワー級フリゲート「アドミラル・マカロフ」起工]

それから3年半後の2015年9月2日に進水しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の為の新型警備艦(フリゲート)アドミラル・マカロフは進水した]

2016年4月1日、造船所の岸壁で係留試験が始まりました。
[ロシア海軍黒海艦隊の為の新型警備艦(フリゲート)アドミラル・マカロフの係留試験が始まった]

2016年7月9日に『ヤンターリ』造船所からバルチースク海軍基地へ移動しました。
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2016年7月29日、工場航行試験が開始されました。
[ロシア海軍黒海艦隊の為のプロジェクト11356R警備艦(フリゲート)3番艦アドミラル・マカロフの航行試験が始まった]

工場航行試験は2016年9月下旬までに終了し、10月7日からは最終試験となる国家受領試験が始まりました。
[ロシア海軍黒海艦隊の為のプロジェクト11356R警備艦(フリゲート)3番艦アドミラル・マカロフの国家受領試験が始まった]

2016年10月16日、「アドミラル・マカロフ」は、有翼ミサイル「カリブル」などの兵装試験を実施する為、バレンツ海方面の移動を開始しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の為のプロジェクト11356R警備艦(フリゲート)3番艦アドミラル・マカロフは兵装試験の為にバレンツ海へ向かった]

2016年10月24日に北方艦隊基地セヴェロモルスクへ到着しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の為のプロジェクト11356R警備艦3番艦アドミラル・マカロフは兵装試験の為にセヴェロモルスクへ到着した]

2016年11月初頭にはバレンツ海で沿岸目標への有翼ミサイル「カリブル」発射試験を実施しました。
[ロシア海軍の最新警備艦アドミラル・マカロフはバレンツ海で巡航ミサイル"カリブル"を発射した]

その後も各種兵装の射撃試験が実施されました。
[ロシア海軍の最新警備艦(フリゲート)アドミラル・マカロフのバレンツ海における兵装試験は完了した]

バレンツ海での試験を終えた「アドミラル・マカロフ」は、2016年11月25日にバルチースクへ戻りました。
[ロシア海軍の最新警備艦アドミラル・マカロフは北方での兵装試験を終えてバルチースクへ戻った]

2016年12月8日からバルト海で最終洋上試験が始まりました。
[ロシア海軍の最新警備艦アドミラル・マカロフはバルト海で最終洋上試験を行なう]

この試験が終わった後、2016年12月末にロシア海軍へ引き渡される筈だったのですが、年末までに試験は終了せず、2017年1月以降も試験は続けられる事になりました。
[第3のプロジェクト11356R警備艦(フリゲート)アドミラル・マカロフのロシア海軍への引き渡しは延期された]

2017年1月16日までにバルト海高射ミサイル複合体「シチーリ-1」の発射試験が実施されました。
[ロシア海軍黒海艦隊の為のプロジェクト11356R警備艦3番艦アドミラル・マカロフはバルト海で艦対空ミサイルの発射試験を行なった]

試験後、「アドミラル・マカロフ」は、一旦『ヤンターリ』造船所へ戻ってきました。
[ロシア海軍黒海艦隊の為のプロジェクト11356R警備艦アドミラル・マカロフは艦対空ミサイル発射試験後にカリーニングラード造船所へ戻った]

2017年4月1日、「アドミラル・マカロフ」『ヤンターリ』造船所からバルチースク基地へ移動しました。
[ロシア海軍の最新警備艦(フリゲート)アドミラル・マカロフの洋上試験の最終段階が始まる]

その後、バルト海へ出航して高射ミサイル複合体「シチーリ-1」などの試験を行ない、2017年4月28日にはバルト艦隊の防空演習へ参加しました。
[ロシア海軍の最新警備艦(フリゲート)アドミラル・マカロフはバルト艦隊の防空演習へ参加した]

2017年6月28日から7月2日までサンクトペテルブルクで開催された国際海軍サロン(IMDS-2017)で展示され、7月2日にサンクトペテルブルクを出ました。


2017年7月30日にはサンクトペテルブルク『ロシア海軍の日』観艦式へ参加しました。


その後、洋上試験が再開され、2017年9月4日にはバルト海高射ミサイル複合体「シチーリ-1」の発射試験を行ないました。
[ロシア海軍の最新フリゲート"アドミラル・マカロフ"はバルト海で艦対空ミサイルの発射試験を行なった]

「アドミラル・マカロフ」ロシア海軍への引き渡しは何度も延期され、2017年9月末になっても具体的な時期は決まらず、洋上試験は続行されました。
[第3のプロジェクト11356Rフリゲート"アドミラル・マカロフ"のロシア海軍への具体的な引き渡し時期は未だ決まっていない]

2017年11月8日にはバルト艦隊小型ロケット艦「ゲイゼル」「リヴェン」から発射されたミサイル標的高射ミサイル「シチーリ-1」で撃墜しました。
『タス通信』より
2017年11月8日17時30分配信
【フリゲート「アドミラル・マカロフ」はバルト海でミサイル射撃を実施した】

これで「アドミラル・マカロフ」の国家受領試験は終了し、ロシア海軍への引き渡しの準備の為、『ヤンターリ』造船所へ戻ってきました。

2017年12月25日、受領-引渡証書への署名が行なわれ、ロシア国防省(ロシア海軍)へ納入されました。
[第3のプロジェクト11356Rフリゲート"アドミラル・マカロフ"はロシア海軍へ納入された]

その2日後の2017年12月27日、ロシア海軍旗(聖アンドレイ旗)の初掲揚式典が開催され、正式にロシア海軍へ就役し、黒海艦隊へ編入されました。
[プロジェクト11356Rフリゲート3番艦アドミラル・マカロフはロシア海軍へ就役し、黒海艦隊へ編入された]

就役後もバルト海に留まって慣熟訓練を行ない、2018年7月29日の『ロシア海軍の日』にはサンクトペテルブルク(ネヴァ川)観艦式(主要海軍パレード)へ参加しました。


観艦式が終わった後、北方艦隊及びバルト艦隊の参加艦と共にバルト海で合同演習を行ないました。
[北方艦隊の原子力水中巡洋艦オリョールはバルト海のロシア海軍演習へ参加する]

2018年8月18日、「アドミラル・マカロフ」黒海艦隊基地セヴァストーポリへの移動を開始しました。
[ロシア海軍の最新フリゲート"アドミラル・マカロフ"は黒海艦隊基地セヴァストーポリへ向かった]

2018年8月末までに地中海東部へ到着し、同海域で9月1日から8日まで実施されたロシア海軍ロシア航空宙軍の大規模演習へ参加しました。

[ロシア海軍とロシア航空宇宙軍の地中海演習(2018年9月1日~8日)]

その後も地中海東部に留まっていましたが、10月4日にダーダネルス海峡へ入り、地中海を去りました。
[ロシア海軍の最新フリゲート"アドミラル・マカロフ"は地中海を去り、黒海へ向かった]

翌10月5日、黒海艦隊基地セヴァストーポリへ到着しました。
[ロシア海軍の最新フリゲート"アドミラル・マカロフ"は黒海艦隊基地セヴァストーポリへ到着した]

その後は乗組員の慣熟訓練を行なってましたが、11月5日にセヴァストーポリを抜錨し、地中海へ向かいました。


なお、「アドミラル・マカロフ」の舷側番号は、以前は「799」でしたが、セヴァストーポリ到着後、「499」に変更されています。


現在、地中海東部(シリア沖)には、少なくとも以下のロシア海軍の艦船が滞在しています。

[北方艦隊]
ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」
中型海洋給油船「ドゥブナ」

[バルト艦隊]
工作船PM-82

[黒海艦隊]
潜水艦「ヴェリキー・ノヴゴロド」
潜水艦「コルピノ」
フリゲート「アドミラル・エッセン」
小型ロケット艦「ヴイシニー・ヴォロチョーク」
大型揚陸艦「オルスク」
海洋掃海艦「ワレンチン・ピクリ」
救助曳船「プロフェッソル・ニコライ・ムールイ」
中型海洋給油船「イマン」
試験船「セリゲル」

遠洋実習航海中のロシア海軍の練習艦ペレコプはジブラルタル海峡を通過してビスケー湾へ向かった

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア連邦国防省情報・マスコミュニケーション部発表
2018年11月4日21時45分配信
【ロシア海軍の練習艦「ペレコプ」はジブラルタル海峡の通過を完了し、ビスケー湾へ行く】

ロシア海軍練習艦「ペレコプ」ジブラルタル海峡の通過を完了し、ビスケー湾への承認航路を移動している。
艦は、海軍教育学校の生徒の海上実習が目的の遠距離航海の地中海段階のプログラムを成功裏に遂行した。
艦には、250名以上の海軍軍事研修-研究センター海軍高等学校の生徒が乗っている。
生徒は、ロシア海軍総司令部が計画した艦の遠距離練習航海の枠組みでの計画海上実習を行なっている。
11月9日に練習艦「ペレコプ」バルト艦隊主要基地バルチースク市への寄港が計画されており、その後、恒久駐留所のクロンシュタット市へ到着する。

海軍総司令部を運営する海軍総司令官ウラジーミル・コロリョーフ大将、海軍軍事研修-研究センター首脳は、初めて北方海上航路を通過した練習艦「ペレコプ」の8ヶ月の長きに渡る遠距離航海完了後の艦の歓迎式典を準備する。

以前の10月27日から28日まで、練習艦「ペレコプ」リマソール港(キプロス)への業務寄港を行なった。



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プロジェクト877練習艦の2番艦「ペレコプ」は、ポーランドグダニスク造船所で1976年4月24日に起工され、1976年12月11日に進水し、1977年9月30日にソ連海軍へ就役しました。

現在はバルト艦隊に所属し、クロンシュタット港に駐留しています。

「ペレコプ」(310)は、2013年8月から2016年11月までブルガリアヴァルナの艦船修理工場で大規模なオーバーホールを行ないました。
(ソヴィエト連邦時代のブルガリアの債務返還の一環として)

復帰後、2017年には地中海、黒海(セヴァストーポリ)までの遠洋実習航海を行ない、同年8月にギリシャピレウス、9月にはポルトガルリスボンを訪れました。



今年の「ペレコプ」の遠洋実習航海は、これまでの地中海黒海(セヴァストーポリ)だけではなく、極東方面(ウラジオストク)、更には北極海まで行く事になりました。
[ロシア海軍の練習艦ペレコプは北極海及び極東への遠洋実習航海を準備する]
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2018年3月1日、「ペレコプ」サンクトペテルブルク海軍兵学校の生徒を乗せてクロンシュタット港を抜錨し、遠洋実習航海へと出発しました。
[ロシア海軍の練習艦ペレコプは士官候補生の遠洋実習航海へ出発した]

3月5日には北海へ入りました。
[遠洋実習航海中のロシア海軍の練習艦ペレコプは北海へ入った]

「ペレコプ」ヨーロッパ大陸沿いに南下し、3月9日にはラ・マンシュ海峡(英仏海峡)を通過しました。
[遠洋実習航海中のロシア海軍の練習艦ペレコプは英仏海峡を通過した]

その後、更にヨーロッパ大陸に沿って南下し、3月12日にはジブラルタル海峡を通過して地中海へ入りました。
[遠洋実習航海中のロシア海軍の練習艦ペレコプは地中海へ入った]
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「ペレコプ」地中海を東進して3月17日にはボスポラス海峡を北上し、黒海へ入り、その後、セヴァストーポリへ入港しました。

ここでクロンシュタット港から乗っていた生徒は艦を降り、新たにサンクトペテルブルク海軍兵学校から200名以上の生徒が3月26日にセヴァストーポリへ到着しました。
[ロシア海軍兵学校の生徒はセヴァストーポリからウラジオストクまでの遠洋実習航海へ参加する]

4月1日、「ペレコプ」セヴァストーポリを抜錨し、ウラジオストクへ向かいました。
[遠洋実習航海中のロシア海軍の練習艦ペレコプはセヴァストーポリを抜錨し、ウラジオストクへ向かった]

翌4月2日にはボスポラス海峡ダーダネルス海峡を通過してエーゲ海へ入りました。
[遠洋実習航海中のロシア海軍の練習艦ペレコプはボスポラス海峡とダーダネルス海峡を通過してエーゲ海へ入る]

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4月7日にスエズ運河を通過して紅海へ入りました。
[遠洋実習航海中のロシア海軍の練習艦ペレコプはスエズ運河を通過して紅海へ入った]

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4月11日には海賊出没海域であるアデン湾へ入りました。
[遠洋実習航海中のロシア海軍の練習艦ペレコプはアデン湾へ入った]

4月12日にはアデン湾を抜けてアラビア海へ入りました。
[遠洋実習航海中のロシア海軍の練習艦ペレコプはアラビア海へ入った]

「ペレコプ」は、2018年4月18日から22日までスリランカコロンボ港を訪問しました。
[遠洋実習航海中のロシア海軍の練習艦ペレコプはスリランカのコロンボを訪れる]
[遠洋実習航海中のロシア海軍の練習艦ペレコプはスリランカのコロンボへ入港した]
[遠洋実習航海中のロシア海軍の練習艦ペレコプはスリランカのコロンボを去り、インドネシアのジャカルタへ向かった]

4月29日から5月1日までインドネシアタンジュンプリオク港(ジャカルタ)を訪問しました。
[遠洋実習航海中のロシア海軍の練習艦ペレコプはインドネシアのタンジュンプリオク港へ到着した]

その後、5月4日から9日までインドネシア近海で実施された多国籍海軍演習『KOMODO-2018』へ参加しました。
【多国籍海軍演習『KOMODO-2018』公式サイト】



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演習が終わった後、「ペレコプ」パプアニューギニアの首都ポートモレスビーへ向かいました。
[遠洋実習航海中のロシア海軍の練習艦ペレコプはパプアニューギニアの首都ポートモレスビーへ行く]

5月16日、「ペレコプ」ポートモレスビーへ入港しました。
[遠洋実習航海中のロシア海軍の練習艦ペレコプはパプアニューギニアの首都ポートモレスビーを訪れた]


5月19日にポートモレスビーを出航した後の動向は公表されていませんが、おそらくは中部太平洋を北上してウラジオストクへ向かったようです。
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6月3日、「ペレコプ」ウラジオストクへ入港しました。
[遠洋実習航海中のロシア海軍の練習艦ペレコプはウラジオストクへ入港した]
無論、「ペレコプ」にとっては、就役後初のウラジオストク寄港となります。

その後も「ペレコプ」ウラジオストクへ滞在し、7月29日の『ロシア海軍の日』ウラジオストクで行なわれた太平洋艦隊の観艦式へ参加しました。
[練習艦ペレコプは7月29日の『ロシア海軍の日』にウラジオストクの観艦式へ参加する]

8月9日、「ペレコプ」ウラジオストクを出航しました。
[遠洋実習航海中のロシア海軍の練習艦ペレコプはウラジオストクを抜錨して北極海へ向かった]

8月12日から14日までサハリン南部コルサコフへ寄港した後、8月17日にカムチャツカ半島ペトロパヴロフスク・カムチャツキーへ到着しました。
(つまり、8月11日頃に宗谷海峡を通過)
[遠洋実習航海中のロシア海軍の練習艦ペレコプはペトロパヴロフスク・カムチャツキーを訪れた]

8月23日、「ペレコプ」ペトロパヴロフスク・カムチャツキーを出航し、北極海へ向かいました。
[遠洋実習航海中のロシア海軍の練習艦ペレコプは北極海へ向かった]

9月2日にベーリング海峡を通過してチュクチ海へ入りました。
[遠洋実習航海中のロシア海軍の練習艦ペレコプはベーリング海峡を通過して北極海へ入った]
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9月5日、原子力砕氷船「バイガチ」と共に東シベリア海へ入りました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア西方軍管区(バルト艦隊)広報サービス発表
2018年9月5日17時21分配信
【バルト艦隊の練習艦「ペレコプ」は東シベリア海からセヴェロモルスクへ進路を取った】

この時、北極遠征を行ない、戦略演習『ヴォストーク-2018』へ参加する為に東進していた北方艦隊戦闘艦支隊と会合したようです。

9月7日にはラプテフ海へ入りました。
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[遠洋実習航海中のロシア海軍の練習艦ペレコプはラプテフ海へ入った]

その後も「ペレコプ」北極を西へ進んでバレンツ海へ入り、9月15日には北方艦隊基地セヴェロモルスクへ到着しました。
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[遠洋実習航海中のロシア海軍の練習艦ペレコプは北極海を通過して北方艦隊基地セヴェロモルスクへ到着した]

「ペレコプ」は9月21日にセヴェロモルスクを出航し、再びセヴァストーポリへ向かいました。
[遠洋実習航海中のロシア海軍の練習艦ペレコプはセヴェロモルスクを出航した]

10月1日に再びラ・マンシュ海峡(英仏海峡)を通過しました。
[遠洋実習航海中のロシア海軍の練習艦ペレコプは再び英仏海峡を通過した]

その後、ジブラルタル海峡を通過して地中海へ入り、東進して10月10日にダーダネルス海峡ボスポラス海峡を通過して黒海へ入りました。
[遠洋実習航海中のロシア海軍の練習艦ペレコプは再び黒海へ入った]

「ペレコプ」は10月12日にセヴァストーポリへ到着しました。

10月18日にセヴァストーポリを出航して再び地中海へ入り、10月27日にキプロスリマソール港へ到着しました。
[遠洋実習航海中のロシア海軍の練習艦ペレコプはキプロスのリマソール港へ寄港した]

10月29日にリマソール港を出航しました。
[遠洋実習航海中のロシア海軍の練習艦ペレコプはキプロスを去り、バルト海へ向かった]

地中海を横断した「ペレコプ」は、11月4日にジブラルタル海峡を通過しました。

今後、「ペレコプ」ビスケー湾へ向かい、ラ・マンシュ海峡(英仏海峡)を通過して北海へ入り、カテガット、スカゲラク海峡を通過してバルト海へ入り、バルチースクへ寄港した後、母港クロンシュタットへ帰投します。

大型揚陸艦イワン・グレン型をベースにしたロシア海軍の調査船が建造される

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2018年10月28日15時25分配信
【「イワン・グレン」を基にした調査船が海軍の為に作成される】
モスクワ、10月28日-ロシア通信社ノーボスチ

ロシア海軍の為の将来調査船は、大型揚陸艦「イワン・グレン」型を基に作成される。
月曜日、『統合造船業営団』総裁アレクセイ・ラフマノフは報道陣へ伝えた。

「私共は、然るべき改正を伴う軍艦イワン・グレン型シリーズの継続が受け入れられた事をうれしく思います。
汎用揚陸艦の作業は継続されますが、これは全て予備作業のコンテクストに有ります」

彼は、新たな調査船は、どの艦を基にした作成が計画されているのかという質問に答え、こう話した。

用語の説明においてラフマノフは、これは、A地点からB地点まで何らかの調査を行ない、沿岸へ上陸して地上の空中で作業する異なる役割の揚陸艦であると述べた。

「これをロシアが必要としている事は疑う余地も有りません。
どのような性質へ重点を置くのかという問題は、国防省が速やかに決めるでしょう」
『統合造船業営団』
のトップは付け加えた。



[プロジェクト11711大型揚陸艦(イワン・グレン型)]
現在、ロシア海軍向けにプロジェクト11711大型揚陸艦の建造が進められています。

1番艦「イワン・グレン」(2004年12月24日起工/2012年5月18日進水)は2018年6月20日に就役し、10月22日には配備先の北方艦隊基地へ到着しました。
[ロシア海軍の最新鋭大型揚陸艦イワン・グレンは北方艦隊基地セヴェロモルスクへ到着した]

2番艦「ピョートル・モルグノフ」(2015年6月11日起工/2018年5月25日進水)は、2019年の就役が予定されています。
[プロジェクト11711(イワン・グレン型)大型揚陸艦2番艦ピョートル・モルグノフは2019年にロシア海軍へ引き渡される]


プロジェクト11711大型揚陸艦の建造は2隻で終了する予定でしたが、今度は、11711をベースにした調査船が新たに建造される事になりました。

現在、ロシア海軍には、大洋調査船「アドミラル・ウラジーミルスキー」が在籍しており、2015年11月~2016年4月には南極調査航海を行なうなど、積極的に活動していますが、同船は1975年5月31日に就役しており、既に船齢は40年を越えています。
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南極調査航海を終えてクロンシュタットへ帰投した「アドミラル・ウラジーミルスキー」(2016年4月)


そこで、「アドミラル・ウラジーミルスキー」の後継として11711ベースの調査船を建造する事になったようです。

ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクは2度目のセーシェル訪問を終え、アデン湾へ向かった

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2018年11月3日16時44分配信
【北方艦隊の大型対潜艦「セヴェロモルスク」はインド洋で計画遠距離航海任務の遂行を続ける】

北方艦隊大型対潜艦「セヴェロモルスク」乗組員は、セーシェル諸島共和国の首都ヴィクトリア港への2度目の業務寄港を完了し、インド洋で計画遠距離航海の指定任務の遂行を続ける。

セーシェルへの大型対潜艦「セヴェロモルスク」訪問時に乗組員は燃料、食料、真水の在庫を補充し、当直及び艦内作業から解放された一部の船員は、休養及び観光名所の見物の為に沿岸へ上陸した。

現在、大型対潜艦「セヴェロモルスク」インド洋の国際水域に在る。
近い内に、乗組員には、アデン湾海域での対海賊活動及び民間船の海上航行の安全保障の任務への取り組み、更には、国際海軍演習への参加が待ち受けている。
国際軍事協力プログラムの枠組みでロシア艦は、この地域の国の港への一連の業務寄港を行なう。

9月後半から艦はインド洋海域で行動している。

大型対潜艦「セヴェロモルスク」の遠距離航海は、主要駐留地点セヴェロモルスクから出航した2018年7月5日以来、続いている。
これまでに彼らは約22000海里を航行し、一連の軍事外交任務を遂行し、アルジェ港、ヴィクトリア港、ペンバ港、そしてアンツィラナナ港へ到着した。

7月末、大型対潜艦「セヴェロモルスク」は、ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」と共にクロンシュタット市の主要海軍パレードへ参加し、その後、バルト海及び地中海ロシア海軍艦隊間演習へ参加した。



北方艦隊大型対潜艦「セヴェロモルスク」(「619」、1988年1月24日就役)とロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」(「055」、1986年11月5日就役、2016年12月末に近代化改装完了)は、『ロシア海軍の日』(7月29日)にクロンシュタットで行なわれる観艦式(主要海軍パレード)へ参加する為、2018年7月4日にセヴェロモルスク基地を出航しました。
[7月29日の『ロシア海軍の日』観艦式へ参加する北方艦隊の艦はセヴェロモルスク基地を出航した]

2018年7月15日、『ロシア海軍の日』観艦式へ参加する他の北方艦隊所属艦と共にフィンランド湾へ到着しました。
[7月29日の『ロシア海軍の日』観艦式へ参加する北方艦隊の艦はフィンランド湾へ入る]

7月29日の『ロシア海軍の日』にはクロンシュタットの観艦式(主要海軍パレード)へ参加しました。


観艦式が終わった後、他の北方艦隊所属艦と共にクロンシュタットを去り、8月1日から他の艦隊の観艦式参加艦と共にバルト海で演習を開始しました。
[北方艦隊の原子力水中巡洋艦オリョールはバルト海のロシア海軍演習へ参加する]

演習終了後、ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」及び大型対潜艦「セヴェロモルスク」バルト海から北海へ入り、ラマンシュ海峡(英仏海峡)へ向かいました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフと大型対潜艦セヴェロモルスクは英仏海峡へ向かった]

8月8日にラマンシュ海峡(英仏海峡)の通過を完了し、8月9日から大西洋北部で演習を開始しました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフと大型対潜艦セヴェロモルスクは北大西洋で演習を開始した]

8月11日にジブラルタル海峡を通過して地中海へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフと大型対潜艦セヴェロモルスクはジブラルタル海峡を通過して地中海へ入った]

8月15日にアルジェリアの首都アルジェへ入港しました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフと大型対潜艦セヴェロモルスクはアルジェを訪れた]

8月19日にアルジェを出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフと大型対潜艦セヴェロモルスクはアルジェリアを去った]

8月23日には地中海中部で演習を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフと大型対潜艦セヴェロモルスクは地中海中部で演習を行なった]

9月1日から8日まで地中海東部で実施されたロシア海軍ロシア航空宇宙軍の大規模演習へ参加しました。

[ロシア海軍とロシア航空宇宙軍の地中海演習(2018年9月1日~8日)]


その後も2隻は地中海東部に滞在していましたが、大型対潜艦「セヴェロモルスク」ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」と別れ、9月21日にスエズ運河を通過して紅海へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはアデン湾で海賊対処任務に就く]

10月1日にアデン湾へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクは海賊対処任務の為にアデン湾へ入った]

10月5日にセーシェル諸島ヴィクトリア港へ入港しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはセーシェル諸島のヴィクトリア港へ寄港した]

10月9日に出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはセーシェル諸島を去った]

10月15日、大型対潜艦「セヴェロモルスク」モザンビークペンバ港(ポルト・アメリア)へ入港しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはモザンビークを訪れた]

10月17日にペンバ港(ポルト・アメリア)を出航し、次の訪問地マダガスカルへ向かいました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはモザンビークを去り、マダガスカルへ向かった]

10月21日、マダガスカル島アンツィラナナ港(ディエゴ・スアレス)へ入港しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはマダガスカルのアンツィラナナを訪れた]

10月24日にアンツィラナナ港を出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはマダガスカルを去った]

10月29日、「セヴェロモルスク」は再びセーシェル諸島ヴィクトリア港へ寄港しました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2018年10月29日13時52分配信
【北方艦隊の大型対潜艦「セヴェロモルスク」はセーシェルへの業務寄港を行なった】

そして11月3日にヴィクトリア港を去り、アデン湾へ向かいました。

ロシア海軍北方艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーは戦闘訓練の為にバレンツ海へ出航した


『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2018年11月3日17時24分配信
【北方艦隊の重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」は計画戦闘訓練任務遂行の為にバレンツ海へ出た】

本日(11月3日)、北方艦隊重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」は計画戦闘訓練任務遂行の為にバレンツ海へ出た。

数日前、重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」乗組員は、基地での艦の訓練に関する問題へ取り組み、艦の出航の認可及び海上および基地での戦闘訓練実施の認可を受けた。

原子力ロケット巡洋艦北方艦隊主要基地セヴェロモルスク市から出る際の対機雷保障は、基地掃海艇「コテリヌイ」及び「コロムナ」で構成されるコラ多種戦力小艦隊掃海艦艇グループが実施した。

バレンツ海北方艦隊戦闘訓練射爆場で、巡洋艦の乗組員は、航空・防空軍航空機及びヘリコプターと連携して戦闘演習任務への取り組みへ着手した。

最初の段階では、空中目標の探知及び追尾の様々なモードでの動作に関する艦の電波工学兵装の動作点検が行なわれた。
空中目標の役割は、対潜航空機Il-38が演じた。

その後、乗組員は、艦上対潜ヘリコプターKa-27と協同で、仮想敵潜水艦の捜索、更には艦の甲板へのヘリコプターの受入支援へ取り組んだ。

近日中に巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」乗組員は、一連の対潜及び対空防衛演習の実施し、更には、兵器の実地使用を伴う戦闘演習を行なう。

[参照]
重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」
は、航空母艦を除き、核動力装置を有する世界最大の打撃戦闘艦である。
それは、大型の水上目標の撃破、総合的な対空・対潜防衛の保障の為に意図されている。
巡洋艦は最も近代的な兵装を装備する。
その兵器の種類と数において、同等のものは無い。
艦は、ロシア海軍で最大の大洋演習と、カリブ海を含めた一連の国際演習へ参加した。
遠距離航海中に地球の全ての大洋で17万海里以上を航行し、大西洋ゾーンで任務を遂行し、更には世界一周航海を行なった。

ロシア海軍の現代史上初めて、重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」乗組員は、2013年1月にロシア大統領ウラジーミル・プーチンから高位の表彰~ナヒーモフ勲章を授与された。

2016年10月から2017年2月まで「ピョートル・ヴェリキー」北東大西洋及び地中海エリアで遠距離航海任務を遂行し、艦上航空機を用いて戦闘員の施設を攻撃するシリア国際テロリストと戦う軍事作戦へ初めて参加した北方艦隊航空艦グループの戦闘安定性を保障した。



プロジェクト1144重原子力ロケット巡洋艦(キーロフ型)4番艦「ユーリー・アンドロポフ」は、レニングラード(現サンクトペテルブルク)の『オルジョニキーゼ記念造船工場』(現『バルト工場』)で1986年4月に起工され、1989年4月に進水しました。

ソヴィエト連邦解体後の1992年5月27日、「ピョートル・ヴェリキー」と改名されました。

就役前の1996年11月に北方艦隊基地セヴェロモルスクへ回航されました。

就役前の「ピョートル・ヴェリキー」(183)
手前の「090」は同型艦「アドミラル・ウシャコーフ」
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[就役前の原子力巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」(1995~1997年)]

ロシア海軍へ納入されたのは、起工から約12年後の1998年3月であり、同年4月18日に海軍旗初掲揚式典を開催し、正式にロシア海軍へ就役、北方艦隊へ編入されました。
当初は太平洋艦隊へ配備される予定でしたが、この当時のロシア海軍には「ピョートル・ヴェリキー」を極東まで回航する財政的余裕が無い為、北方艦隊へ編入されました。
[原子力巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」就役10周年]

就役直後の「ピョートル・ヴェリキー」(099)
「090」は同型艦「アドミラル・ウシャコーフ」、「080」は「アドミラル・ナヒーモフ」
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「ピョートル・ヴェリキー」を始めとするキーロフ型ステルス艦であり、装甲防御が施されています。
[ステルス軍艦・キーロフ級]
[装甲巡洋艦・キーロフ級]

就役直後は資金不足で外洋への航海を実施する事が出来ず、2004年3月下旬には、本艦を巡る「核爆発騒動」が起こりました。
[ピョートル・ヴェリキー「核爆発」騒動]

2004年10月、重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」と共に北東大西洋へ進出しました。
[大西洋上のクズネツォフ・その2(機動部隊)]
[大西洋上のクズネツォフ・その3(機動部隊)]

2005年にも大西洋で行動しました。
[原子力巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」その1]
[原子力巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」その2]

「ピョートル・ヴェリキー」は、2008年9月から2009年3月までカリブ海、南アフリカ、インドへの長期遠距離航海を実施しました。
[ロシア艦隊の大西洋・カリブ海遠征]

この時、インド沿岸での演習を終えてアデン湾へ航行している途中の「ピョートル・ヴェリキー」は、2009年2月12日、ソコトラ島沖でソマリア海賊を発見、拘留しました。
[ロシア海軍原子力巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」、3隻の海賊船を拘留]

2010年3月30日、極東の戦略演習「ヴォストーク-2010」に参加する為に出航し、遥々極東の沿海地方までやって来ました。
『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
【セヴェロモルスクから沿海地方まで】2010年3月30日-5月20日
【沿海地方からセヴェロモルスクまで】2010年6月26日-9月12日

2010年5月16日午後11時頃、「ピョートル・ヴェリキー」対馬海峡を北上し、日本海へ入りました。
『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より。
【ロシア海軍艦艇の動向(2010年5月17日発表)】

沿海地方フォーキノ基地へ入港する「ピョートル・ヴェリキー」
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フォーキノ基地に停泊する「ピョートル・ヴェリキー」(奥)
手前の艦は同型艦「アドミラル・ラーザレフ」
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「ピョートル・ヴェリキー」は、2010年7月初頭から実地戦略演習「ヴォストーク-2010」に参加しました。
『ロシア通信社ノーボスチ』より。
【実地戦略演習「ヴォストーク-2010」纏め】

2010年7月24日正午頃、「ピョートル・ヴェリキー」は、ツシマ海峡を南下、沿海地方を去りました。
『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より。
【ロシア海軍艦艇の動向(2010年7月26日発表)】

2012年5月初頭から6月下旬まで浮きドックへ入渠しました。
[重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキー、浮きドックから出渠(2012年6月23日)]

2012年9月には北極圏への遠距離航海を実施しました。
(2012年9月12日出港、9月28日帰港)
[ロシア北方艦隊北極圏演習(2012年9月)]

この時、北極圏弾道ミサイル迎撃訓練を実施しました。
[原子力巡洋艦ピョートル・ヴェリキーはロシアの対弾道ミサイル防衛の一翼を担う]
「ピョートル・ヴェリキー」は、現在のロシア海軍において弾道ミサイル迎撃能力を持つ唯一の水上戦闘艦です。

2012年7月28日に「ピョートル・ヴェリキー」へのナヒーモフ勲章の授与が発表され、翌2013年1月10日、ロシア連邦大統領ウラジーミル・プーチンよりナヒーモフ勲章を授与されました。
[プーチン大統領は北方艦隊基地を訪問する]


2013年4月、バレンツ海で各種の演習を実施しました。
[原子力巡洋艦ピョートル・ヴェリキーはバレンツ海で演習を行なう]
[北方艦隊の戦闘艦はバレンツ海で展示演習を実施した]
[原子力巡洋艦ピョートル・ヴェリキーはバレンツ海で対潜演習を実施した]

2013年9月にも北極海への遠距離航海を行ないました。
(2013年9月3日出港、9月30日帰港)
[聖アンドレイの旗の下に]

2013年10月22日から2014年5月18日まで地中海への遠距離航海を行ない、この時にシリアから搬出された化学兵器輸送船の護衛に参加しました。
[原子力巡洋艦ピョートル・ヴェリキー地中海遠征(2013年10月-2014年5月)]

2014年12月にはグリーンランド沖へ進出しました。
[ロシア海軍北方艦隊の重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーはグリーンランド沖で潜水艦と「決闘」する為に出航した]

2015年9月初頭から12月初頭まで、定期修理を行なう為、ロスリャコヴォ第82艦船修理工場大型浮きドックPD-50へ入渠しました。
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[ロシア海軍の重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーは浮きドックで修理を行なう]
[ロシア海軍の重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーは浮きドックへ入った]

2016年5月にはバレンツ海で演習を行ないました。
[重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーはロシア海軍北方艦隊の演習へ参加する]

2016年10月から2017年2月まで重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」を中核とする北方艦隊航空艦グループシリア沖への遠征に参加しました。
「アドミラル・クズネツォフ」の艦載機は初めてシリア国内のテロ組織への空爆を行ないましたが、「ピョートル・ヴェリキー」「アドミラル・クズネツォフ」のエスコート役に徹しました。
[空母アドミラル・クズネツォフ第6次地中海遠征(2016年10月-2017年2月)]

2017年7月30日の「ロシア海軍の日」にはバルト海へ行き、クロンシュタットの観艦式に参加しました。
[クロンシュタットの『ロシア海軍の日』観艦式へ参加した北方艦隊の艦船はセヴェロモルスクへ帰投した]


2017年9月には北方艦隊の演習へ参加し、対艦ミサイル「グラニート」を発射しています。

[ロシア海軍北方艦隊の水上艦と原子力潜水艦はバレンツ海で超音速対艦ミサイルを発射した]
[ロシア海軍北方艦隊の重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーと駆逐艦アドミラル・ウシャコーフはバレンツ海の演習で対艦ミサイルを撃墜した]
[ロシア海軍北方艦隊の重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーと原子力水中巡洋艦オリョールはバレンツ海で対潜戦闘訓練を行なった]

2018年4月18日、「ピョートル・ヴェリキー」は海軍旗初掲揚(正式な海軍への就役)20周年を迎えました。
[ロシア海軍北方艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーは20歳になった]

3日後の4月21日、セヴェロモルスク基地に停泊している「ピョートル・ヴェリキー」で就役20周年記念式典が開催されました。
[ロシア海軍北方艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーで就役20周年記念式典が開催された]

それから半年以上経った11月3日、「ピョートル・ヴェリキー」は戦闘訓練の為にバレンツ海へ出航しました。

訓練初日は艦のレーダーなど電子機器類の動作確認、艦載ヘリコプターによる潜水艦の捜索訓練を行ないましたが、今後、実弾射撃を含めた本格的な戦闘訓練が実施されます。


現在、同型艦「アドミラル・ナヒーモフ」セヴェロドヴィンスク造船所で大規模な近代化改装を行なっており、2022年の完了が予定されています。
[ロシア海軍の重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフの近代化改装は2022年に完了する]

「ピョートル・ヴェリキー」も、2020年以降に近代化改装が始まります。
[ロシア海軍北方艦隊の重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーの近代化改装は2020年に始まる]

ロシア海軍バルト艦隊の中型海洋給油船レナは地中海から母港バルチースクへ帰投した

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア西方軍管区(バルト艦隊)広報サービス発表
2018年11月1日17時10分配信
【バルト艦隊の給油船「レナ」は地中海での任務遂行後にバルチースクへ戻ってきた】

バルト艦隊給油船は、4月から地中海ロシア海軍常設作戦連合部隊の艦船の物資リソースを保障していた。
航海中の安全保障の為、給油船にはバルト艦隊海軍歩兵連合部隊の対テロ部隊が乗っていた。

中型海洋給油船「レナ」は、4月15日にバルト艦隊戦闘艦支隊の一員としてバルト艦隊主要基地バルチースク市から出航した。
遠洋航海中に給油船は15000海里を航行し、リマソール港(キプロス)及びタルトゥース港(シリア・アラブ共和国)への業務寄港を行なった。

意図される任務を遂行した給油船は、海軍連合部隊の艦船へ40回の補給を行ない、2000トン以上の燃料、潤滑油、水及び他の物資を移送した。

遠距離航海から戻った給油船は機器の整備を行ない、必要な物資を補充した後に新たな指定任務を遂行する。



バルト艦隊中型海洋給油船「レナ」(プロジェクト577、1966年12月28日就役)は、2018年4月15日に警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」と共にバルチースクを出航し、地中海へ向かいました。
[警備艦ヤロスラフ・ムードルイ地中海・アデン湾遠征(2018年4月-10月)]

地中海東部に到着後、同海域に展開するロシア海軍艦船への洋上補給任務に就きました。

その後、補給任務を終え、「ヤロスラフ・ムードルイ」と共に母港への帰路に就きました。

「ヤロスラフ・ムードルイ」は10月28日にバルチースクへ帰投しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはバルチースクへ帰投した]

給油船「レナ」は、一足遅れて11月1日にバルチースクへ帰投しました。

近代化改装中のウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは2019年6月にドック検査を行なう

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『タス通信』より
2018年10月31日22時27分配信
【『統合造船業営団』は、「アドミラル・クズネツォフ」は2019年6月にドック検査を必要とすると伝えた】
タス通信、10月31日

ロシア唯一の航空母艦「アドミラル・クズネツォフ」は、来年6月にドック検査を必要とする。
水曜日、『統合造船業営団』総裁アレクセイ・ラフマノフは、フォーラム『VestiFinance』の控室で述べた。

「私共は、来年6月にドック入りの必要がある事を理解しており、多くのインタビューで出された質問への回答が、我々の鍵となります」
彼は、「クズネツォフ」の修理状況に関するコメントで、こう話した。

彼によると、目下の鍵となる問題は「浮きドックPD-50を浮揚できるか否か、復旧できるか否かです」
「そして、これは、選択肢に依るでしょう。
私共は、絶望的な状況にあるとは言えません。
我々は、どの選択肢を選ぶのかという点について、常に『プランB』を持っておりますが、我々は、その後に取り組みへの着手を望んでいます。
我々は、このドックを復旧させる見通しを明確に理解しております」
『統合造船業営団』
トップは話した。

ラフマノフは、沈んだドックが「全ての選択肢の中で最も効果的であり、最も適合している」事を認めた。

以前に伝えられたように、ムルマンスク浮きドックPD-50は、航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」の出渠時に沈没した。


『タス通信』より
【アドミラル・クズネツォフ修理時の事故】
重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」を修理中の浮きドックPD-50の事故に関する記事のリスト。



[重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフ近代化改装]

2018年10月30日未明、ムルマンスク近郊ロスリャコヴォに位置する第82艦船修理工場大型浮きドックPD-50へ入渠していた「アドミラル・クズネツォフ」の出渠作業中、突然に電力供給が止まり、浮きドックは沈没しました。
[重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフを修理中の浮きドックPD-50で事故が発生した]

この事故により、浮きドックPD-50のクレーン1基が「アドミラル・クズネツォフ」の飛行甲板へ落下し、甲板を損傷しました。
具体的には、飛行甲板に直径5メートル程の穴が開きました。

「アドミラル・クズネツォフ」は、事故後にロスリャコヴォからムルマンスク第35艦船修理工場へ回航され、第24埠頭(「アドミラル・クズネツォフ」がいつも停泊している場所)へ係留されました。
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「アドミラル・クズネツォフ」の修理(近代化改装)作業は第35艦船修理工場の岸壁で続けられますが、現段階での作業は艦内で実施されるものが殆どであり、飛行甲板上に「障害物」が横たわっていても関係無いようです。
[浮きドックPD-50の沈没事故は重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフの修理作業を妨げない]


ただ、「アドミラル・クズネツォフ」の修理(近代化改装)作業は2021年まで続き、その過程において、2019年6月にはドック入りしての検査が予定されているようです。

当然ながら、それまでに「アドミラル・クズネツォフ」を入渠させるドック(浮きドック)を用意しなければならず、浮きドックPD-50を修復するか、或いは別のドックを用意する必要があります。
現在の所、浮きドックPD-50を修復する事になるようですが。

浮きドックPD-50の沈没事故は重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフの修理作業を妨げない

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『タス通信』より
2018年11月1日17時36分配信
【「アドミラル・クズネツォフ」の甲板に横たわるクレーンは計画修理作業の実施を妨げない】
サンクトペテルブルク、11月1日/タス通信

第82艦船修理工場の事故の際に重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」の甲板へ落下したクレーンは、艦の計画修理作業の実施を妨げない。
『タス通信』艦船修理センター『ズヴェズドーチカ』広報サービスより伝えられた。

「現在、クズネツォフの甲板に在る浮きドックPD-50のクレーンは、計画された作業の遂行の障害ではありません」
対談者は話した。

広報サービス代表によると、現時点での計画作業は、他の部分で行なわれている-主要な作業は、艦の船室内部で行なわれている。
平常ならざる状況は、航空巡洋艦の修理の総合時期には影響を及ぼしていない。

その一方、倒壊したクレーンを引き揚げる問題は、未だ検討中である。
構造物を艦の甲板から撤去する正確な予定時期は、未だ知られていない。


『タス通信』より
【アドミラル・クズネツォフ修理時の事故】
重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」を修理中の浮きドックPD-50の事故に関する記事のリスト。



[重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフ近代化改装]

2018年10月30日未明、ムルマンスク近郊ロスリャコヴォに位置する第82艦船修理工場大型浮きドックPD-50へ入渠していた「アドミラル・クズネツォフ」の出渠作業中、突然に電力供給が止まり、浮きドックは沈没しました。
[重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフを修理中の浮きドックPD-50で事故が発生した]

この事故により、浮きドックPD-50のクレーン1基が「アドミラル・クズネツォフ」の飛行甲板へ落下し、甲板を損傷しました。
具体的には、飛行甲板に直径5メートル程の穴が開きました。

「アドミラル・クズネツォフ」は、事故後にロスリャコヴォからムルマンスク第35艦船修理工場へ回航され、第24埠頭(「アドミラル・クズネツォフ」がいつも停泊している場所)へ係留されました。
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「アドミラル・クズネツォフ」の修理(近代化改装)作業は第35艦船修理工場の岸壁で続けられますが、現段階での作業は艦内で実施されるものが殆どであり、飛行甲板上に「障害物」が横たわっていても関係無いようです。

「アドミラル・クズネツォフ」は9月中旬に浮きドックPD-50へ入渠し、推進軸やスクリューの取り外しなどの船体下部の作業を行なっていましたが、それが完了してドックから出ようとしていた時に事故が起こったので、どのみち、今後の作業は第35艦船修理工場で実施される事になります。