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ロシア海軍のプロジェクト20380コルベット1番艦ステレグーシチーは就役11周年を迎えた

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア西方軍管区(バルト艦隊)広報サービス発表
2019年2月27日14時15分配信
【「ステレグーシチー」-プロジェクト20380コルベットシリーズのトップ艦は11歳になった】

2月27日、コルベット「ステレグーシチー」乗組員は、艦への海軍旗掲揚から11周年の記念日を迎えた。
現在、乗組員は、バルト艦隊海上射爆場での砲射撃及び仮想敵潜水艦捜索を実施する錬成任務への移行の為の出航を準備している。

コルベット「ステレグーシチー」は、2001年12月21日にサンクトペテルブルク造船工場『北方造船所』で起工された。
艦は、1904年3月10日(2月26日)に日本の優勢な部隊との多勢に無勢な戦いで勇敢な死を遂げた駆逐艦「ステレグーシチー」に敬意を表して命名された。
2006年5月16日に進水し、その後、国家受領試験を成功裏に完了し、2008年2月27日にロシア海軍へ加入した。

艦隊での勤務においてコルベット「ステレグーシチー」は10万海里以上を航行した。
コルベット「ステレグーシチー」は、2007年、2009年、2011年のサンクトペテルブルク国際海軍サロンへ参加した。
2009年、コルベット「ステレグーシチー」は、作戦-戦略演習『ザーパド-2009』へ参加し、フリゲート「ベアス」とのフィンランド湾での合同演習『PASSEX』へ参加し、フランス揚陸艦「ミストラル」との合同演習へ参加した。
2013年、コルベット「ステレグーシチー」は戦闘任務を遂行し、ストックホルム市(スウェーデン)及びデン・ヘルダー市(ネーデルラント)への非公式訪問を行なった。
2013年7月、コルベット「ステレグーシチー」国際演習『FRUKS-2013』へ参加し、ゼーブルッヘ(ベルギー)への非公式訪問を行なった。

コルベットは、ロシア-中国海軍演習『海洋協同-2017』合同戦略演習『ザーパド-2017』へ参加した。
コルベットの乗組員は、何度も北大西洋への遠距離航海任務を遂行した。

[参照]
コルベット
のプロジェクトは、公開株式会社『中央海洋設計局アルマーズ』により開発された。
プロジェクト20380艦は、近海ゾーンで行動し、敵の水上艦潜水艦と戦闘を行ない、更には海洋上陸作戦中の海洋揚陸部隊への砲撃支援の為に意図されている。
艦の建造には「ステルス」技術が使用されている。
最新の解決策の使用により、艦の物理的フィールドは低減した。
艦のレーダー視認性をかなり減らす為に、上部構造物には電波を吸収する特性を持つ多層ガラス繊維強化プラスチックが材料として使用されており、更には、船体と上部構造物の建造方式も(レーダー視認性削減に)寄与している。
現在、バルト艦隊の戦闘編制には、更なる3隻の同プロジェクトのコルベット「ソーブラジテルヌイ」「ボイキー」「ストイーキー」が加わっている。
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ロシア海軍の為のプロジェクト23560リデル原子力駆逐艦2隻の建造は2020年代に始まる

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『タス通信』より
2019年2月28日9時32分配信
【情報筋:ロシアは2020年代末に2隻の「リデル」型駆逐艦の建造を計画している】
モスクワ、2月28日/タス通信

ロシアは2020年代末に核動力装置のプロジェクト23560「リデル」型駆逐艦2隻の建造を計画しており、各艦の作成費用は約1000億ルーブルになる。
『タス通信』造船分野の情報提供者より伝えられた。

彼によると、駆逐艦の草案設計は完了し、科学研究作業が行なわれ、技術設計が用意されている。

「現行の2018~2027年の国家軍備プログラムの下で、駆逐艦の建造に直結する試験設計作業は2021年に開始されなければなりません。
1隻の艦の建造に掛かる時間は、予備評価によると7年です」

対談者は話した。

情報提供者は、2020年代末に「リデル」型駆逐艦(トップ艦及び最初の生産艦)の進水が計画されていると説明した。
「各艦の建造費用は、事前評価では1000億ルーブルになります」
彼は付け加えた。

対談者は、駆逐艦の最大長は230メートル、排水量は20000トンに達すると話した。
「リデルは100基以上の高精度ミサイル"ツィルコン""カリブル"或いは"オーニクス"を搭載できます」
情報提供者は付け加えた。

『統合造船業営団』は、情報提供者から提示された情報にはコメントしなかったが、こう指摘した。
「営団の企業は、このクラスの艦の建造する用意があります」

2018年夏にロシア海軍副総司令官(軍備担当)ヴィクトール・ブルスクが述べたように、新たな艦の技術設計作業は2019年~2020年に始まり、2022年に完了する予定であり、その後に1番艦が発注される。
ブルスクは更に、新たな駆逐艦を作成する為の資金調達は造船プログラムにおいて規定されていると述べた。




[ロシア将来駆逐艦プロジェクト「リデル」]
[ロシア海軍将来駆逐艦概念設計案・プロジェクト23560E「シクヴァル」]

ロシア海軍は、2000年代後半以降、新世代多用途駆逐艦(将来駆逐艦Перспективный Эсминец)の建造計画について何度も表明して来ました。
[ロシア海軍新世代原子力駆逐艦建造計画]
[ロシア海軍新世代駆逐艦の建造計画は現司令部に承認された]
[ロシアは「超駆逐艦」を建造する]

将来駆逐艦「リデル」は、原子力推進通常動力(ガスタービン)の2タイプの設計が進められていました。
[ロシア新世代駆逐艦は通常動力と核動力の2種類が設計される]

しかし現在では将来駆逐艦「リデル」の動力は原子力推進に決まっています。
[ロシア海軍将来駆逐艦リデル級は原子力推進となる]
[ロシア海軍の為の将来駆逐艦リデルは原子力推進となる]

「リデル」の排水量は、前のクラス(プロジェクト956駆逐艦、約8000トン)よりも遥かに大きくなり、その打撃力は巡洋艦に匹敵します。
[ロシア海軍将来駆逐艦リデルは巡洋艦に匹敵する攻撃力を有する]

「リデル」の上部構造物には複合材料の使用も検討されています。
[ロシア海軍将来駆逐艦リデル級の上部構造物は非金属複合材料で造られるかもしれない]

「リデル」の設計を担当する『北方計画設計局』は、実際にロシア海軍向けとして建造される艦の設計へ着手しています。
(これまでに公開されている模型は、「リデル」の概念設計案「シクヴァル」のものであり、このままの形で建造されるわけではない)
[ロシア海軍の為の将来原子力駆逐艦リデル級の設計が始まる]

「リデル」級駆逐艦ロシア連邦『2018-2027年の国家軍備プログラム』に含まれています。
[ロシア海軍の将来原子力駆逐艦リデルの建造計画は中止されていない]

「リデル」級駆逐艦の設計概略はロシア国防省に承認されています。
[ロシア海軍の将来原子力駆逐艦リデルの設計概略は承認された]
[ロシア海軍の将来駆逐艦リデルは原子力推進となる事がロシア国防省に承認された]

「リデル」級の艦名は、まだ正式には決まっていませんが、艦名候補として「オルロフ-チェスメンスキー」(1770年のチェスマ海戦トルコ艦隊に勝利したロシア海軍の貴族提督アレクセイ・オルロフ伯爵)が挙げられています。
『イズベスチヤ』より
2017年3月31日0時1分配信
【原子力の「リデル」は「オルロフ-チェスメンスキー」となる】
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「リデル」級駆逐艦の技術設計、つまり、実際に艦を建造する為の細部の設計は、2019~2020年に開始されます。
この作業の完了は2022年に予定されており、当然ながら、艦の建造開始は、それよりも後になります。
[ロシア海軍の新世代原子力駆逐艦リデルの設計は2022年に完了する]

「リデル」級駆逐艦の建造の為のインフラ整備も進められています。
[ロシア海軍の新世代原子力駆逐艦リデルの建造の為のインフラ整備は進められている]
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「リデル」級を建造する予定のサンクトペテルブルク『北方造船所』は、以前から設備の近代化を進めており、その一環として、2017年12月末に新たな船台を建造する契約へ署名しました。
『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2017年12月29日12時51分配信
【北方造船所は新たな船台を建設する契約を締結した】

新たな船台の完成後、『北方造船所』「リデル」級駆逐艦の建造が可能となります。
[サンクトペテルブルクの北方造船所は2019年以降にロシア海軍の新世代原子力駆逐艦リデル級の建造が可能となる]

「リデル」級駆逐艦が何隻建造されるのかは未だ決まっていませんが、現在の所、4~6隻程度の建造が想定されているようです。
[ロシア海軍の新世代原子力駆逐艦リデルは4~6隻が建造される]

ただし、後述のように、かなり大型の艦となるので、『北方造船所』以外の造船所も建造へ参加する可能性も有るでしょう。
例えば、同じサンクトペテルブルク『バルト工場』とか。
[サンクトペテルブルクの『バルト工場』はロシア海軍の大型水上艦の建造へ参加する]


プロジェクト23560「リデル」原子力駆逐艦の全長は230メートル、(満載)排水量は2万トンとなり、2020年代に2隻の建造が始まります。
具体的な建造開始時期は明らかにされていませんが、2020年代末に進水するとの事ですから、おそらくは2020年代半ば~後半には起工される事になるでしょう。
何時就役するのかも明らかにされていませんが、おそらくは2030年代初頭でしょう。

プロジェクト23560駆逐艦1隻の建造費用は1000億ルーブル程度と見積もられており、これは、キーロフ型重原子力ロケット巡洋艦の近代化改装費用(500億ルーブル)の2倍になります。

更には、プロジェクト22350フリゲート4隻分あるいは「ボレイ」級戦略原子力潜水艦4隻分の金額になります。
[フランスからのミストラル級ヘリ空母の補償金はロシア海軍の為に]

ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・エッセン"はセヴァストーポリを抜錨し、地中海へ向かった

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『インタファクス-軍事ニュース出張所(AVN)』より
2019年2月28日10時47分配信
【フリゲート「アドミラル・エッセン」はセヴァストーポリから出航し、地中海へ進路を取った-黒海艦隊司令部】
モスクワ、2月28日、インタファクス

黒海艦隊フリゲート「アドミラル・エッセン」セヴァストーポリから出航し、黒海海峡へ進路を取った。
「海峡を通過した後、同艦の乗組員は、遠方作戦ゾーンのロシア海軍常設グループへ加わり、その一員として行動します」
木曜日に公表された黒海艦隊のプレスリリースでは、こう述べられている。

艦は、2018年11月から乗組員が遠方作戦ゾーンで任務を遂行しているフリゲート「アドミラル・マカロフ」と交代すると黒海艦隊司令部は通知した。

更に「恒久駐留地点における航海の準備過程で、フリゲート乗組員は海へ出て、海軍の水上艦の訓練コースに沿った様々な艦内演習を実施しました」
と伝えられた。

地中海ではロシア戦隊が行動している。
伝えられているように、それは、約15隻の艦船で構成される。
ロシア連邦海軍常設作戦連合部隊には、シリアテロリストへ打撃を与えた高精度兵器・有翼ミサイル「カリブル」を搭載する及び潜水艦が含まれる。

フリゲート「アドミラル・エッセン」は、第2のプロジェクト11356海洋ゾーン艦である。
このシリーズ艦は4000トン程度の排水量を有し、速力は30ノット、自立行動期間は30日。
兵装は、有翼ミサイル「カリブル」、高射ミサイル複合体「シチーリ-1」、口径100mmのA-190砲、高射機関砲、反応爆雷装置、魚雷であり、更には艦上ヘリコプターKa-27(或いはKa-31)を搭載できる。



ロシア黒海艦隊プロジェクト11356Rフリゲート2番艦「アドミラル・エッセン」(「490」2016年6月7日就役)は、2018年8月25日にボスポラス海峡及びダーダネルス海峡を通過して地中海へ入りました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"と"アドミラル・エッセン"は地中海東部(シリア沖)へ向かった]

9月1日から8日まで地中海東部で実施されたロシア海軍ロシア航空宙軍の大規模演習へ参加しました。

[ロシア海軍とロシア航空宇宙軍の地中海演習(2018年9月1日~8日)]

11月16日には、プロジェクト11356Rフリゲート3番艦「アドミラル・マカロフ」(「499」2017年12月27日就役)と共に艦載ヘリコプターの訓練を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・エッセン"と"アドミラル・マカロフ"は地中海東部で艦載ヘリコプターの訓練を行なった]

11月20日には対空防衛演習を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・エッセン"と"アドミラル・マカロフ"は地中海東部で対空防衛演習を行なった]

その後も地中海東部に滞在していましたが、12月25日にダーダネルス海峡へ入り、地中海を去りました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・エッセン"は地中海を去った]

翌12月26日、「アドミラル・エッセン」は母港セヴァストーポリへ帰投しました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・エッセン"はセヴァストーポリへ帰投した]

そして2019年2月28日、「アドミラル・エッセン」は母港セヴァストーポリを抜錨し、地中海東部へ向かいました。

「アドミラル・エッセン」は、2018年11月初頭から地中海東部に滞在している同型艦「アドミラル・マカロフ」と交代します。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・マカロフ"はキプロスのリマソール港を去った]


現在、地中海東部(シリア沖)には、少なくとも以下のロシア海軍の艦船が滞在しています。

[黒海艦隊]
潜水艦「ヴェリキー・ノヴゴロド」
2017年9月初頭から地中海東部に滞在
潜水艦「コルピノ」2017年9月初頭から地中海東部に滞在
フリゲート「アドミラル・マカロフ」
2018年11月初頭から地中海東部に滞在
海洋掃海艦「イワン・ゴルベツ」:2018年12月中旬から地中海東部に滞在
中型偵察艦「プリアゾヴィエ」:2018年12月末から地中海東部に滞在
中型海洋給油船「イマン」:2018年10月下旬から地中海東部に滞在
海洋曳船MB-31:2018年12月中旬から地中海東部に滞在
工作船PM-56:2019年1月下旬から地中海東部に滞在

カラクルト級小型ロケット艦2番艦タイフーン改めソヴィェツクは2019年末までにロシア海軍へ引き渡される

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『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2019年2月27日9時15分配信
【バルト艦隊司令官は「カラクルト」の最初の生産艦の引き渡し時期を言った】

バルト艦隊は2019年末までにプロジェクト22800小型ロケット艦「ソヴィェツク」の受け入れを計画している。
『クラースナヤ・ズヴェズダー』のインタビューに対し、バルト艦隊司令官アレクサンドル・ノサトフ大将は語った。


「今年には、更なるもう1隻のプロジェクト22800小型ロケット艦ソヴィェツクの受け入れを計画しております」
提督は話した。

「ソヴィェツク」は、2015年末に「タイフーン」の名で起工された「カラクルト」の最初の生産艦である。
レニングラード州工場『ペラ』における小型ロケット艦の建造は、動力装置の問題が故に遅延した。
当初のスケジュールでは、サンクトペテルブルク工場『ズヴェズダー』からのディーゼルエンジン供給は、造船所との合意により2017年4月であったが、遅延した。
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『ペラ』との裁判の過程で公表された『ズヴェズダー』の公式データでは、「ソヴィェツク」の為のディーゼル一式は、2018年12月には艦へ受け入れられなければならなかった。

「カラクルト」は、ロシア海軍の為のシリーズ艦同時建造において最も大規模である。
2月26日・火曜日、ゼレノドリスクでは、「トゥーチャ」と命名された同型の11隻目となる艦が起工された。
海軍へ引き渡されたのは、未だ最初の発注~小型ロケット艦のトップ「ウラガーン」、後に「ムィティシ」と改名~のみである。



[プロジェクト22800カラクルト小型ロケット艦]


プロジェクト22800「カラクルト」小型ロケット艦の2番艦「タイフーン」は、2015年12月24日にサンクトペテルブルク近郊の『ペラ』造船所で起工されました。
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[ロシア海軍の為のプロジェクト22800小型ロケット艦ウラガーンとタイフーンはサンクトペテルブルクで起工された]

2017年11月24日に進水しました。

[ロシア海軍最新鋭小型ロケット艦カラクルト級2番艦タイフーン進水(2017年11月24日)]

その後、「ソヴィェツク」と改名されました。

「タイフーン」改め「ソヴィェツク」は、当初は2018年末までにロシア海軍へ引き渡される予定でしたが、サンクトペテルブルク工場『ズヴェズダー』が製造するディーゼルエンジンM-507D-1-01の納入が遅延した事により、実現しませんでした。
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ディーゼルエンジンM-507D-1-01
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「ソヴィェツク」は2019年末までにロシア海軍へ引き渡され、1番艦「ムィティシ」と同様にバルト艦隊へ編入されます。

ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・パンテレーエフとアドミラル・ヴィノグラードフはピョートル大帝湾で対潜演習を行なった

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2019年2月27日4時22分配信
【ウラジオストクで沿海地方多種戦力小艦隊の艦の泊地対潜演習が実施された】

本日、太平洋艦隊沿海地方多種戦力小艦隊大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」「アドミラル・ヴィノグラードフ」は泊地対潜演習を実施し、その中で音響及び非音響手段を使用する仮想敵潜水艦の捜索に関する乗組員の行動へ取り組んだ。

演習の筋書きの下で、ピョートル大帝湾の投錨停泊地点に居る大型対潜艦は対潜巡視を行なった。
戦闘訓練射爆場の1つで、絶えず潜望鏡を出している潜水艦を視認したとの情報を受け取った事により、対潜艦グループへ指定海域で潜水艦の捜索を行なう任務が与えられた。

仮想敵側からは沿海地方潜水艦連合部隊ディーゼル潜水艦が出動した。
その探知の為、艦の水面下の水中音響ステーションが関わった。
捜索には、艦上対潜ヘリコプターKa-27PLが参加した。
潜水艦との接触を確立した後、対潜任務遂行の実地段階へ着手した。



ロシア太平洋艦隊大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」(1991年12月15日就役)は、2018年10月1日から2019年1月24日まで東南アジアへの遠距離航海へ参加しました。
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[ロシア太平洋艦隊東南アジア遠征(2018年10月-2019年1月)]

大型対潜艦「アドミラル・ヴィノグラードフ」(1989年5月1日就役)は、2018年9月11日から17日までロシア極東部で実施された戦略演習『ヴォストーク-2018』へ参加しました。
(「アドミラル・パンテレーエフ」も参加)
[戦略演習『ヴォストーク-2018』へ参加するロシア海軍太平洋艦隊の大型水上艦はオホーツク海で演習を行なった]
[戦略演習『ヴォストーク-2018』へ参加するロシア海軍歩兵部隊は沿海地方で上陸演習を行なった]

その後、2018年12月からウラジオストク艦船修理工場『ダーリザヴォード』のドックへ入渠し、整備を行なっていました。
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そして2019年2月27日、「アドミラル・パンテレーエフ」「アドミラル・ヴィノグラードフ」は、ピョートル大帝湾潜水艦の捜索・探知訓練を実施しました。

「敵役」は、ウラジオストク南部のウリス湾に駐留する第19潜水艦旅団所属のプロジェクト877潜水艦の1隻が務めました。
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ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は遠距離航海へ出発した

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2019年2月26日15時54分配信
【「アドミラル・ゴルシコフ」率いる北方艦隊艦船支隊は大西洋へ向かった】
モスクワ、2月26日-ロシア通信社ノーボスチ

フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」率いる北方艦隊艦船支隊大西洋へ向かった。
火曜日、北方艦隊広報サービス部長ワジム・セルガ1等海佐は発表した。

「本日、プロジェクト22350フリゲートのトップ"アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・ゴルシコフ"、多機能後方支援船エリブルス、救助曳船ニコライ・チケルで構成される北方艦隊艦船支隊はバレンツ海へ出航し、大西洋へ進路を取りました」
彼は話した。

セルガが指摘したように、今後数ヶ月間、艦船は世界の大洋の様々な場所で遠距離航海任務を遂行する。
主な航海の目的は、(聖アンドレイ)旗のデモンストレーションと、遠方大洋ゾーンの作戦重要海域における海軍の存在の保障にある。
加えて、海上で指示された任務を遂行し、支隊は外国の港への一連の寄港が計画されている。

セルガは、航海に先立ち、艦船の乗組員は完全な複合訓練を行ない、北方艦隊の専門家は旗艦を点検し、ロシア海軍の水上艦船の戦闘訓練コースに沿った課題をバレンツ海で遂行したと述べた。

フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」乗組員にとって、これが最初の航海である。
以前、同艦は、艦隊間および基地間移動のみを行なった。
フリゲート支隊の旗艦となる。
それは、他の船の統制と合同操艦を行なう。
航海指揮官は、北方艦隊の対潜艦連合部隊参謀長スタニスラフ・ヴァリク1等海佐である。



1等多目的フリゲート・プロジェクト22350の1番艦「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・ゴルシコフ」(ソ連邦海軍元帥ゴルシコフ)は、サンクトペテルブルク市『北方造船所』で2006年2月1日に起工され、2010年10月29日に進水し、2018年7月28日にロシア海軍へ就役しました。
[プロジェクト22350フリゲート1番艦アドミラル・ゴルシコフはロシア海軍へ就役し、北方艦隊へ編入された]

就役の翌日の7月29日の『ロシア海軍の日』にはクロンシュタットの観艦式(主要海軍パレード)へ参加しました。


観艦式が終わった後、8月中はサンクトペテルブルクに滞在していましたが、9月1日に出航し、セヴェロモルスクへ向かいました。

2018年9月8日に北方艦隊基地セヴェロモルスクへ到着しました。
[ロシア海軍の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は北方艦隊基地セヴェロモルスクへ到着した]
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2018年9月18日、乗組員の慣熟訓練の為、バレンツ海へ出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は慣熟訓練の為にバレンツ海へ出航した]

2018年10月2日、バレンツ海「高射ミサイル複合体」(ポリメント-リドゥート)を使用する対空防衛演習を行ない、ミサイル標的「サマン」を撃墜しました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"はバレンツ海で高射ミサイル"ポリメント-リドゥート"を発射した]

2018年10月4日、「アドミラル・ゴルシコフ」は、バレンツ海で再び高射ミサイル複合体「ポリメント-リドゥート」を空中標的及び海上標的へ発射しました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は高射ミサイル"ポリメント-リドゥート"で海上目標と空中目標を撃破した]

その後、一旦基地へ戻っていたようですが、10月13日に再びバレンツ海へ出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"はバレンツ海で戦闘演習を行なう]

2018年10月23日には、高射ミサイル複合体「ポリメント-リドゥート」を空中標的へ発射しました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は高射ミサイル"ポリメント-リドゥート"で空中目標を撃破した]

2018年11月8日~9日、北方艦隊潜水艦「カルーガ」が遭難したという想定下で救助演習が行なわれ、「アドミラル・ゴルシコフ」重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」と共に参加しました。
[ロシア海軍北方艦隊の重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーとフリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は潜水艦の救助演習を行なった]

2018年12月4日、戦闘訓練を行なう為、バレンツ海へ出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は戦闘訓練の為に出航した]

2018年12月6日、バレンツ海から有翼ミサイル「カリブル」(対地攻撃型)をロシア北西部チジャ射爆場へ発射しました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"はバレンツ海から巡航ミサイル"カリブル"を地上目標へ発射した]

「アドミラル・ゴルシコフ」の舷側番号は、就役前から「417」でしたが、2018年12月下旬までに「454」へ変更されました。
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北方艦隊水上艦で舷側番号400番台は駆逐艦に付けられているので、「アドミラル・ゴルシコフ」(プロジェクト22350フリゲート)は、駆逐艦と同格扱いになっているようです。

2019年1月26日、「アドミラル・ゴルシコフ」は戦闘訓練を実施する為、バレンツ海へ出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は戦闘訓練の為にバレンツ海へ出航した]

1月28日にはA-192 130mm単装砲による海上および陸上目標への砲撃、更にはダメージコントロール訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"はバレンツ海で130mm砲を発射した]

1月31日には、北方艦隊掃海艦と協同で機雷源を突破する訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"はバレンツ海で機雷源突破訓練を行なった]

2月5日には、後方支援船「エリブルス」及び救助曳船「ニコライ・チケル」艦船支隊を編成し、北方艦隊副司令官ヴィクトール・ソコロフ中将が座乗する支隊の旗艦として行動しました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"はバレンツ海の演習で艦船支隊の旗艦を務めた]

プロジェクト23120多機能後方支援船の1番船「エリブルス」は、2018年4月9日に就役した最新鋭の多用途支援船です。
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[プロジェクト23120多機能後方支援船エリブルスはロシア海軍へ就役し、北方艦隊へ編入された]

プロジェクトR-5757救助海洋曳船の1番船「ニコライ・チケル」(SB-131)は、1989年4月12日に就役した世界最大級のタグボートです。
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そして2月26日、「アドミラル・ゴルシコフ」は、この2隻と共に遠距離航海へ出発し、大西洋へ向かいました。

2月初頭の演習は、この遠距離航海の為のリハーサルだったようです。

「アドミラル・ゴルシコフ」の遠距離航海は数ヶ月間続き、この間に外国の港への寄港も予定されています。

ロシア海軍の為の最新鋭小型ロケット艦トゥーチャはタタールスタンのゼレノドリスク造船所で起工された

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『タス通信』より
2019年2月26日18時39分配信
【タタールスタンでロシア海軍の為の最新小型ロケット艦プロジェクト「カラクルト」が起工された】
モスクワ、2月26日/タス通信

タタールスタンゼレノドリスク造船工場ロシア海軍の為のプロジェクト「カラクルト」小型ロケット艦「トゥーチャ」の建造が始まった。
海軍の代理人イーゴリ・ディガロは報道機関へ伝えた。

「ロシア海軍の為の最新のプロジェクト22800小型ロケット艦はゼレノドリスク造船工場で起工されました。
ロシア海軍総司令官ウラジーミル・コロリョーフ大将の指示により、艦はトゥーチャと命名されました」
ディガロ
は話した。

小型ロケット艦の起工は、海軍の為のプロジェクト22800小型ロケット艦シリーズ建造展開の枠組みで行なわれた。

「ロシア海軍の為の小型ロケット艦の建造の課題は、近い将来の大排水量水上艦の建造へと発展します」
海軍
の代理人は、式典における海軍造船管理部長ウラジーミル・トリャピチニコフ少将の談話を引用した。

彼によると「ロシア海軍は、海軍に在籍する大きな排水量の艦の修理及び近代化を継続しております。
この作業の実行は、海軍の水上構成の能力を必要なレベルに保持する事を可能にします」


プロジェクト22800(コード名「カラクルト」)は、ロシア近海ゾーン多目的ロケット-砲艦(小型コルベット)シリーズである。
2015年に株式会社『中央海洋設計局アルマーズ』(サンクトペテルブルク)の専門家により開発された同プロジェクト艦は、約800トンの排水量を有し、速力は30ノット以上である。
小型ロケット艦の主兵装は、ミサイル「カリブル」或いは「オーニクス」である。
ロシア連邦海軍の為に、合計18隻の同プロジェクト艦の建造が計画されている。



[プロジェクト22800カラクルト小型ロケット艦]

プロジェクト22800「カラクルト」は、ロシア海軍の現用のプロジェクト12341「オヴォード」小型ロケット艦(ナヌチュカ級)及びプロジェクト12411「モルニヤ」ロケット艇(タランタル級)の後継となる新世代の小型ロケット艦です。

プロジェクト12341小型ロケット艦(「ミラーシュ」)
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プロジェクト12411ロケット艇(R-239)
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元々は「オヴォード」「モルニヤ」の後継としてプロジェクト12300「スコルピオン」ロケット艇(満載排水量465トン)が建造される筈だったのですが、2001年6月5日に起工された1番艇は工事中止となりました。
[ロシア新型ミサイル艇プロジェクト12300「スコルピオン」]

その後、『アルマーズ』設計局「スコルピオン」の拡大発展型(満載排水量800トン)を設計し、それに小改正を加えたのがプロジェクト22800「カラクルト」小型ロケット艦として建造される事になりました。

プロジェクト12300「スコルピオン」ロケット艇(拡大発展型)
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プロジェクト22800「カラクルト」小型ロケット艦
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プロジェクト22800「カラクルト」小型ロケット艦は、現在までに11隻が起工されています。

最初の2隻:「ウラガーン」「タイフーン」は、2015年12月24日にサンクトペテルブルク近郊の『ペラ』造船所で起工されました。
[ロシア海軍の為のプロジェクト22800小型ロケット艦ウラガーンとタイフーンはサンクトペテルブルクで起工された]
「ウラガーン」は2017年7月29日、「タイフーン」は2017年11月24日に進水しました。
[ロシア海軍最新鋭小型ロケット艦カラクルト級2番艦タイフーン進水(2017年11月24日)]

「ウラガーン」改め「ムィティシ」は2018年12月17日に就役し、バルト艦隊へ編入されました。
[プロジェクト22800カラクルト小型ロケット艦1番艦ウラガーン改めムィティシはロシア海軍へ就役し、バルト艦隊へ編入された]
[ムィティシ市はロシア海軍最新鋭小型ロケット艦ムィティシを後援する]

2016年5月10日、クリミア半島フェオドシヤ造船工場『モーリェ』(海洋)「シトルム」が起工されました。
[ロシア海軍の為のプロジェクト22800小型ロケット艦シトルムはクリミアで起工された]

2016年7月29日、『ペラ』造船所「シクヴァル」が起工されました。
[ロシア海軍の為のプロジェクト22800小型ロケット艦シクヴァルは起工された]
「シクヴァル」は2018年5月5日に進水しました。
[ロシア海軍の為のプロジェクト22800カラクルト級小型ロケット艦の3番艦シクヴァルは進水した]
今後、「シクヴァル」「メルクーリイ」に改名されます。
[ロシア海軍の為のプロジェクト22800カラクルト級小型ロケット艦の3番艦シクヴァルはメルクーリイと改名される]

2016年12月24日、『ペラ』造船所「ブーリャ」が起工されました。
[ロシア海軍の為のプロジェクト22800小型ロケット艦ブーリャはサンクトペテルブルクで起工された]
「ブーリャ」は2018年10月23日に進水しました。
[ロシア海軍の為のカラクルト級小型ロケット艦4番艦ブーリャは進水した]

2017年3月17日、フェオドシヤ造船工場「オホーツク」が起工されました。
[クリミアのフェオドシヤ造船所でロシア海軍の新世代小型ロケット艦オホーツクが起工された]

2017年12月19日、フェオドシヤ造船工場「ヴィフリ」が起工されました。
[クリミアのフェオドシヤ造船所でロシア海軍の新世代小型ロケット艦ヴィフリ(旋風)が起工された]


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ロシア内陸部タタールスタン共和国『ゴーリキー記念ゼレノドリスク造船工場』は、2016年8月に5隻の「カラクルト」を受注しました。
[タタールスタンのゼレノドリスク造船所はロシア海軍の為に小型ロケット艦カラクルト級を5隻建造する]

『ゴーリキー記念ゼレノドリスク造船工場』は、既に3隻の「カラクルト」を建造していますが、実際には、同社の下請けとして、クリミア半島ケルチ市に在る造船工場『ザリフ』で建造されています。
[クリミア共和国ケルチ市のザリフ造船所はロシア海軍将来空母の建造へ参加できる]
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「ツィクロン」Циклон(工場番号801):2016年起工
「パッサート」Пассат(工場番号802):2016年起工
「ブリズ」Бриз(工場番号803):2017年7月30日起工


そして2019年2月26日、今度は『ゴーリキー記念ゼレノドリスク造船工場』本社で、同社が受注した4隻目の「カラクルト」が起工されました。
通算11隻目となる「カラクルト」は、「トゥーチャ」(雲)と命名されました。
[ロシア海軍の為の小型ロケット艦トゥーチャは2019年2月26日にタタールスタンのゼレノドリスク造船所で起工される]


『ゴーリキー記念ゼレノドリスク造船工場』は、以前に同類のプロジェクト21631「ブヤン-M」小型ロケット艦12隻を起工しており、この内7隻が就役しています。
[プロジェクト21631ブヤン-M小型ロケット艦]

ロシア海軍黒海艦隊の最新小型ロケット艦オレホヴォ・ズエヴォは黒海で対空戦闘訓練を行なった

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア南方軍管区(黒海艦隊)広報サービス発表
2019年2月26日9時36分配信
【黒海艦隊の小型ロケット艦「オレホヴォ・ズエヴォ」高射兵は「敵」の空中攻撃を撃退した】

黒海艦隊小型ロケット艦「オレホヴォ・ズエヴォ」の対空防衛班は、海上戦闘射爆場の1つで、仮想敵航空隊の攻撃を撃退する演習を実施した。

空中の敵の役割は、艦隊の海上航空部隊の前線爆撃機Su-24Mが演じた。

黒海水域に在る「オレホヴォ・ズエヴォ」の対空防衛班は、「誰何」の問いかけに応答せず、攻撃機動を行なう未確認空中目標を適時に探知し、コースを追尾した。
砲戦闘班の要員は、艦の兵器により航空機の攻撃を撃退し、それを仮想破壊した。

Su-24M乗員は、次に、戦闘コースへ入り、艦への仮想爆撃を行なった。

艦の戦闘演習は、2019演習年度の艦隊行動計画に沿って、小型ロケット艦「オレホヴォ・ズエヴォ」乗組員の海上での単艦での行動に関する特別錬成任務への取り組みの枠組みで実施された。



[プロジェクト21631ブヤン-M小型ロケット艦]

プロジェクト21631「ブヤン-M」小型ロケット艦の7番艦「オレホヴォ・ズエヴォ」は、ゼレノドリスク『ゴーリキー記念ゼレノドリスク造船工場』で2014年5月29日に起工されました。
[ロシア黒海艦隊の為の小型ロケット艦オレホヴォ・ズエヴォが起工された]

2018年7月18日に進水しました。
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2018年9月に内陸水路経由で黒海沿岸のノヴォロシースクへ回航されました。
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その後、ノヴォロシースク海軍基地で航行試験の準備が進められました。

11月19日までに黒海で洋上試験を開始しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の為の最新鋭小型ロケット艦オレホヴォ・ズエヴォは黒海で洋上試験を開始した]

洋上試験は12月初頭に完了し、12月6日にノヴォロシースクからセヴァストーポリへの移動を開始しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の為の最新鋭小型ロケット艦オレホヴォ・ズエヴォは洋上試験を完了した]

12月7日にセヴァストーポリへ到着しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の為の最新鋭小型ロケット艦オレホヴォ・ズエヴォはセヴァストーポリへ到着した]

2018年12月10日、「オレホヴォ・ズエヴォ」への海軍旗初掲揚式典が開催され、正式にロシア海軍へ就役しました。

[プロジェクト21631小型ロケット艦の7番艦オレホヴォ・ズエヴォはロシア海軍へ就役し、黒海艦隊へ編入された]

就役後、基地で乗組員の慣熟訓練を行ないました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア南方軍管区(黒海艦隊)広報サービス発表
2018年12月19日13時16分配信
【黒海艦隊の最新小型ロケット艦「オレホヴォ・ズエヴォ」乗組員は海へ出る準備を行なう】

基地での訓練を終えた「オレホヴォ・ズエヴォ」は海上訓練へ移行し、2019年1月21日には黒海艦隊海軍航空隊前線爆撃機Su-24Mと対戦方式の対空防衛演習を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新小型ロケット艦オレホヴォ・ズエヴォは海上で前線爆撃機Su-24Mと『対決』した]

2月6日には一旦セヴァストーポリへ帰港しました。
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2月18日にセヴァストーポリを出航し、海上での戦闘訓練を開始しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新小型ロケット艦オレホヴォ・ズエヴォは黒海で戦闘訓練を行なう]

その後、2月19日に黒海へ入ったアメリカ海軍ミサイル駆逐艦「ドナルド・クック」の監視任務へ派遣されました。
[ロシア海軍黒海艦隊の小型ロケット艦オレホヴォ・ズエヴォと偵察艦イワン・フルスは黒海へ進入したアメリカ海軍のミサイル駆逐艦ドナルド・クックを監視する]

ミサイル駆逐艦「ドナルド・クック」ウクライナを訪問した為、「オレホヴォ・ズエヴォ」は監視任務を解かれ、一旦セヴァストーポリへ戻った後、2月26日から海上での戦闘訓練を再開しました。

ロシア海軍太平洋艦隊はカムチャツカ半島へ地対艦ミサイル"バル"を配備した

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア沿海地域情報供給部(ウラジオストク市)発表
2019年2月26日4時25分配信
【新たな沿岸ミサイル複合体「バル」は太平洋艦隊へ到着した】

太平洋艦隊の戦闘車両の現代的な風貌への再装備プログラムに沿って、新たな沿岸ミサイル複合体「バル」が補充された。

沿岸ミサイル複合体の大隊一式となる10両の戦闘車両は海上輸送船ペトロパブロフスク・カムチャツキー市へ送り届けられた。
これらの車両は、以前に太平洋艦隊沿岸部隊の軍備だった前世代のミサイル複合体と入れ替わる。

車両は既に艦から陸揚げされ、軍用自動車検査官及び国家道路交通安全検査官の自動車が付き添って行進を行ない、ロシア北東軍集団沿岸ミサイル連合部隊へ配置された。

近い内に沿岸ミサイル複合体班は、野外への進発計画の枠組みにおける新たな車両への習熟への着手が計画されている。

[参照]
沿岸ミサイル複合体「バル」
亜音速小型対艦ミサイルKh-35で武装しており、約130km離れた敵の目標へ打撃を与える事が出来る。




沿岸ミサイル複合体(地対艦ミサイル)「バル」は、亜音速艦対艦ミサイル「ウラン」/空対艦ミサイルKh-35の地上発射ヴァージョンです。
ロシア海軍の全ての方面艦隊(北方艦隊、太平洋艦隊、黒海艦隊、バルト艦隊、カスピ小艦隊)へ配備されています。


2014年末、沿海地方スモリャニノヴォに駐留する太平洋艦隊第72沿岸ロケット旅団「バル」が配備されました。
[ロシア海軍太平洋艦隊は沿海地方で新型地対艦ミサイルの発射訓練を行なった]

2016年11月には、クリル諸島(千島列島)南部のクナシル島(国後島)「バル」が配備されました。
[ロシア海軍太平洋艦隊は南クリル(千島)に新型地対艦ミサイルを配備した]

一方、ロシア太平洋艦隊原潜基地があるカムチャツカ半島には、2017年2月に超音速沿岸ミサイル複合体「バスチオン」が配備されています。
[ロシア海軍太平洋艦隊はカムチャツカ半島へ超音速対艦ミサイル"バスチオン"を配備した]

それから2年ほど経った2019年2月末、ペトロパブロフスク・カムチャツキー市へ1個大隊分(10基)の沿岸ミサイル複合体「バル」が到着しました。

ロシア海軍黒海艦隊の最新鋭哨戒艦ワシーリー・ブイコフは洋上で砲撃訓練を行なった

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア南方軍管区(黒海艦隊)広報サービス発表
2019年2月25日11時2分配信
【黒海艦隊の最新哨戒艦「ワシーリー・ブイコフ」は海上での砲射撃を実施した】

黒海艦隊ノヴォロシースク海軍基地最新哨戒艦「ワシーリー・ブイコフ」乗組員は、戦闘訓練射爆場で砲射撃を実施した。

船員は成功裏に全ての水上及び空中目標を撃破し、更に、電波電子戦闘、沿岸付近での能動的電波位置測定妨害の設置といった艦上演習中の一連の問題へ取り組んだ。

艦の訓練におけるエピソードの1つは、艦上ヘリコプターの着艦の際のイレギュラーな状況発生時の消火班の行動への取り組みとなった。

海へ出る前、乗組員は、基地における戦闘及び日常の行動に関する艦の訓練を締めくくる錬成任務K-1に無事に合格した。

[参照]
哨戒艦「ワシーリー・ブイコフ」
プロジェクト22160の1番艦であり、2018年12月に恒久駐留所ノヴォロシースク海軍基地黒海艦隊へ加入した。



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プロジェクト22160哨戒艦は、平時には領海警護、200海里の排他的経済水域の哨戒、海上密輸及び海賊行為の取り締まり、海難救助支援、海洋環境調査、 戦時には船舶の海上航行警護、海軍基地及び近海防衛を行なう多目的艦です。

現在建造中のプロジェクト20380/20385コルベットよりも、やや小サイズの艦ですが、航続性能は20380/20385を上回っています。

設計はサンクトペテルブルク『北方計画設計局』が担当しました。
公開株式会社『北方計画設計局』公式サイトより
【哨戒艦プロジェクト22160】

建造を担当するのは、ロシア内陸部タタールスタン共和国『A.M.ゴーリキー記念ゼレノドリスク造船工場』です。
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【公開株式会社「A.M.ゴーリキー記念ゼレノドリスク工場」公式サイト】

1番艦「ワシーリー・ブイコフ」は2014年2月26日に起工されました。

[ロシア海軍の新型哨戒艦(モジュール艦)ワシーリー・ブイコフが起工された]


「ワシーリー・ブイコフ」は2017年7月23日にゼレノドリスク造船所の造船台から出渠し、同年10月には内陸水路を通って黒海沿岸のケルチ市『ザリフ造船所』まで運ばれ、ここで艤装が行われました。
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「ワシーリー・ブイコフ」乗組員の編成は、2018年1月中旬までに完了しました。
[ロシア海軍黒海艦隊はプロジェクト22160哨戒艦の1番艦ワシーリー・ブイコフの乗組員の編成を完了した]

編成された乗組員団は、サンクトペテルブルク海軍合同訓練センターで研修を行なった後、3月28日にノヴォロシースク海軍基地へ到着しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の為の新型哨戒艦ワシーリー・ブイコフはノヴォロシースク基地へ到着し、洋上試験の準備を始めた]

それから約1ヶ月半後の2018年5月8日、「ワシーリー・ブイコフ」は洋上試験の最初の段階である工場航行試験を開始しました。
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[ロシア海軍黒海艦隊の為の新型哨戒艦ワシーリー・ブイコフは洋上試験を開始した]

それから1ヶ月以上経った6月18日、「ワシーリー・ブイコフ」は初めての砲撃試験を実施しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の為の新型哨戒艦ワシーリー・ブイコフは初めての砲撃試験を行なった]

2018年7月29日の『ロシア海軍の日』にはノヴォロシースクの観艦式へ参加しました。
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その後、工場航行試験は完了し、2018年10月下旬から国家受領試験が始まりました。
[ロシア海軍黒海艦隊の為の新型哨戒艦ワシーリー・ブイコフは黒海で洋上試験を続けている]

「ワシーリー・ブイコフ」は12月中旬までに国家受領試験を終え、2018年12月20日にノヴォロシースク海軍基地海軍旗初掲揚式典を開催し、ロシア海軍へ就役しました。
[新型哨戒艦ワシーリー・ブイコフはロシア海軍へ就役し、黒海艦隊へ編入された]
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就役後、ノヴォロシースク海軍基地で乗組員の慣熟訓練を行ない、2019年1月9日にはダメージコントロール訓練を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新鋭哨戒艦ワシーリー・ブイコフはダメージコントロール訓練を行なった]


その後も基地での各種訓練が行なわれました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新鋭哨戒艦ワシーリー・ブイコフは洋上訓練の準備を進めている]

そして2月25日、「ワシーリー・ブイコフ」は海上での戦闘訓練を開始しました。


プロジェクト22160哨戒艦は、現在までに6隻が起工され、1番艦が就役し、2番艦は洋上試験中です。
[ロシア海軍は2022年までに6隻のプロジェクト22160哨戒艦を受領する]

「ワシーリー・ブイコフ」Василий Быков(工場番号161)
2014年2月26日起工/2017年進水/2018年12月20日就役

「ドミトリー・ロガチョフ」Дмитрий Рогачёв(工場番号162)
2014年7月25日起工/2017年進水/2019年就役予定

「パーヴェル・デルジャーヴィン」Павел Державин(工場番号163)
2016年2月18日起工/2019年2月21日進水/2020年就役予定

「セルゲイ・コトフ」Сергей Котов(工場番号164)
2016年5月8日起工/2020年就役予定

「ヴィクトール・ヴェリキー」Виктор Великий(工場番号165)
2016年11月25日起工/2021年就役予定

「ニコライ・シピャーギン」Николай Сипягин(工場番号166)
2018年1月13日起工/2022年就役予定


プロジェクト22160哨戒艦は6隻全てが黒海艦隊へ配備され、ノヴォロシースクに駐留します。
[ロシア海軍黒海艦隊の新ノヴォロシースク基地は60隻以上の艦船を収容できる]

ロシア海軍黒海艦隊の為の第3の新型哨戒艦パーヴェル・デルジャーヴィンは進水した

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『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2019年2月22日16時24分配信
【(ロシア)海軍の為の第3の対海賊艦が進水した】

2月21日・木曜日、2016年2月に『ゴーリキー記念ゼレノドリスク工場』で起工されたプロジェクト22160哨戒艦「パーヴェル・デルジャーヴィン」が進水した。
『Mil.Press FlotProm』は業界の消息筋より伝えられた。


「デルジャーヴィン」は、『ゼレノドリスク造船工場』で起工された6隻から成る同タイプの第2の生産艦であり、通算3隻目である。
これらは全てロシア海軍の為に建造されている。

「プロジェクト22160哨戒艦は、海軍がとても必要とするものです:これは、世界の大洋の危険海域でロシア及び他国の船へ随行し、海賊と闘う事が出来ます」
海軍
の情報提供者は強調した。
「効果的な追跡の為、艦はプロジェクト02800揚陸強襲艇を装備します」


[Mil.Press FlotProm参照]
プロジェクト22160哨戒艦(コルベット)
『北方計画設計局』により開発された。
艦は、海上経済ゾーンの防護及び保護の為に意図されており、更には、捜索-救助機能を遂行し、船団へ同行し、海賊へ対処できる。

コルベットの排水量は1300トン、30ノットまでの速力を発揮する。
航続距離6000海里、自立行動期間60日。
それは、乗組員80名までの快適な環境の保障を考慮して設計されている。
艦上にはヘリコプターKa-27PSが駐留できる。
コルベットは標準兵装として、新たな76.2mm砲、高射ミサイル複合体及び高射機関砲を装備する。



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プロジェクト22160哨戒艦は、平時には領海警護、200海里の排他的経済水域の哨戒、海上密輸及び海賊行為の取り締まり、海難救助支援、海洋環境調査、 戦時には船舶の海上航行警護、海軍基地及び近海防衛を行なう多目的艦です。

現在建造中のプロジェクト20380/20385コルベットよりも、やや小サイズの艦ですが、航続性能は20380/20385を上回っています。

設計はサンクトペテルブルク「北方計画設計局」が担当しました。
公開株式会社『北方計画設計局』公式サイトより
【哨戒艦プロジェクト22160】

建造を担当するのは、ロシア内陸部タタールスタン共和国『ゼレノドリスク造船所』です。
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【公開株式会社「A.M.ゴーリキー記念ゼレノドリスク工場」公式サイト】

プロジェクト22160哨戒艦の3番艦「パーヴェル・デルジャーヴィン」は、2016年2月18日に起工されました。

[ロシア海軍の為の第3のプロジェクト22160哨戒艦パーヴェル・デルジャーヴィンは2016年2月18日に起工される]
[ロシア海軍黒海艦隊の為の第3の新型哨戒艦パーヴェル・デルジャーヴィンは起工された]

今回の記事では触れられていませんが、その後、クリミア半島ケルチ市に在る『ゼレノドリスク造船所』の子会社造船工場『ザリフ』へ回航され、ここで建造が進められました。
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そして2019年2月21日に造船工場『ザリフ』で進水しました。

「パーヴェル・デルジャーヴィン」は、2020年の就役が予定されており、就役後は黒海艦隊へ配備されます。


プロジェクト22160哨戒艦は、現在までに6隻が起工され、1番艦が就役し、2番艦は洋上試験中です。

「ワシーリー・ブイコフ」Василий Быков(工場番号161)
2014年2月26日起工/2017年進水/2018年12月20日就役

「ドミトリー・ロガチョフ」Дмитрий Рогачёв(工場番号162)
2014年7月25日起工/2017年進水/2019年就役予定

「パーヴェル・デルジャーヴィン」Павел Державин(工場番号163)
2016年2月18日起工/2019年2月21日進水/2020年就役予定

「セルゲイ・コトフ」Сергей Котов(工場番号164)
2016年5月8日起工/2020年就役予定

「ヴィクトール・ヴェリキー」Виктор Великий(工場番号165)
2016年11月25日起工/2021年就役予定

「ニコライ・シピャーギン」Николай Сипягин(工場番号166)
2018年1月13日起工/2022年就役予定


プロジェクト22160哨戒艦は6隻全てが黒海艦隊へ配備され、ノヴォロシースクに駐留します。
[ロシア海軍黒海艦隊の新ノヴォロシースク基地は60隻以上の艦船を収容できる]

ロシア海軍の為の第2のラーダ級潜水艦クロンシュタットは2019年に洋上試験を開始する

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『タス通信』より
2019年2月22日23時45分配信
【第2のプロジェクト667潜水艦「クロンシュタット」の試験は2019年に始まる】
モスクワ、2月22日/タス通信

潜水艦「クロンシュタット」(第2のプロジェクト667潜水艦)は2019年に試験へ入る。
金曜日、海軍総司令官ウラジーミル・コロリョーフ大将は、中央設計局『ルビーン』訪問中に述べた。

「ラーダ型通常動力潜水艦のシリーズ建造は続いております。
今年には、2018年9月に進水した第2のラーダ型通常動力潜水艦クロンシュタットの試験が始まります」
コロリョーフ
は話した。

打ち合わせ中、更に、戦略原子力潜水艦「ボレイ」及びプロジェクト636.3ディーゼルエレクトリック潜水艦の建造問題について討議された。

第2のプロジェクト677ディーゼルエレクトリック潜水艦「クロンシュタット」は、2018年9月20日に進水した。

プロジェクト677「ラーダ」型潜水艦は、第4世代ディーゼルエレクトリック潜水艦に属する。
その水上排水量は、およそ1750トンになり、水中では21ノットまでの速力を発揮できる。
「ラーダ」は、特に、ミサイル複合体「カリブル」で武装する。
乗組員は35名である。
プロジェクト677潜水艦のトップは「サンクトペテルブルク」である。

「クロンシュタット」は2005年に起工され、その建造は中断し、2013年になってから再開された。
現時点で、『アドミラルティ造船所』には、もう1隻の「ラーダ」「ヴェリーキエ・ルーキ」が在る。



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[プロジェクト677ラーダ潜水艦 ]
[新世代潜水艦ラーダ(アムール)級(旧ブログ)]

ロシア海軍第4世代通常動力潜水艦プロジェクト677「ラーダ」1番艦B-585「サンクトペテルブルク」は、『アドミラルティ造船所』で1997年12月26日に起工され、2004年10月28日に進水し、2010年4月22日に納入され、同年5月8日に就役しました。

しかし、「サンクトペテルブルク」就役前の洋上試験中に様々な問題点が発覚した為、2005年7月28日に起工された2番艦と2006年11月10日に起工された3番艦の建造工事は一旦凍結されました。

その後、「ラーダ」級は改設計され、2013年2月には2番艦3番艦の建造再開が決定されました。
[ロシア国防省はラーダ級潜水艦の建造再開を正式に決定した]

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2005年7月28日に起工された2番艦「クロンシュタット」は、2013年7月に建造契約が再締結され、工事が再開されています。
[ラーダ級潜水艦クロンシュタットは再建造される]

2006年に起工されていた3番艦は、2015年3月19日に「ヴェリーキエ・ルーキ」の名で改めて起工されました。

[ロシア海軍の為のラーダ級潜水艦3番艦セヴァストーポリ改めヴェリーキエ・ルーキは再起工された]

これらの同型艦は、1番艦「サンクトペテルブルク」の運用実績を踏まえて大幅に改良されています。
[ロシア海軍の新世代通常動力潜水艦ラーダ級の2番艦以降は大幅に改良される]

一方、1番艦「サンクトペテルブルク」は就役後、暫くはバルト艦隊に所属してバルト海に滞在していましたが、深海での試験(バルト海では実施できない)などを実施する為、2013年10月に北方艦隊の基地へ回航されました。
[ロシア海軍第4世代潜水艦サンクト-ペテルブルクは北方艦隊へ配備される]
[ロシア海軍のラーダ級潜水艦サンクトペテルブルクはバレンツ海で巡航ミサイルを発射した]

2018年9月20日、2番艦「クロンシュタット」は進水しました。
[ロシア海軍の為の第2のラーダ級潜水艦クロンシュタットは進水した]

ロシア海軍への引き渡しは2019年に予定されています。

3番艦「ヴェリーキエ・ルーキ」の引き渡しは2021年に予定されています。

「クロンシュタット」「ヴェリーキエ・ルーキ」は就役後、北方艦隊への配備が予定されています。
[ロシア海軍第4世代通常動力潜水艦ラーダ級は北方艦隊へ配備される]


2019年には2隻の「ラーダ」級潜水艦(4番艦、5番艦)の追加発注が計画されています。
『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2018年9月20日10時57分配信
【2019年に更なる2隻のプロジェクト677潜水艦の契約への署名が計画されている】

「ラーダ」級潜水艦は計12隻の建造が予定されています。
[ロシア海軍の為に12隻のラーダ級通常動力潜水艦が建造される]

ロシア海軍の将来原子力駆逐艦リデルは約19000トンになる

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『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2019年2月22日11時0分配信
【将来駆逐艦は19000トンまでに「成長する」】

ロシア海軍の為の将来駆逐艦の排水量は19000トンまでに増加し、艦には核動力装置の装備が予定されている。
『Mil.Press FlotProm』は、2名の業界の消息筋より伝えられた。


2月21日、『統合造船業営団』駆逐艦の問題を討議したと対談者は話した。

同時に、艦の具体的な作業の開始時期は、これまでに未だ決められていない。
設計社の北方計画設計局は、今の国家軍備プログラムの中期付近に開始し、駆逐艦の概要の作成時期は、当面の間は延期される。

『クルイロフ国立科学センター』所長ワレーリー・ポロヴィンキンによると、『クルイロフ国立科学センター』は、当初から艦の2つのヴァージョンを提案している:排水量10000~12000トンでガスタービン動力装置、18000~19000トンで原子力。
科学者は、第2のヴァージョンを選ぶメリットは、論理的に大洋「大艦隊」コンセプトの復活へ向かう事を指摘した。

ロシア最新駆逐艦「リデル」の技術設計は2019~2020年に始まる。
2018年7月、ロシア海軍副総司令官ヴィクトール・ブルスク中将は、この作業の完了は2022年に計画されていると『Mil.Press FlotProm』へ語った。

[『Mil.Press FlotProm』参照]
最新大洋艦
のコンセプトはクルイロフセンターが形成し、駆逐艦「リデル」の草案設計は、北方計画設計局により用意される。
艦は、約19000トンの排水量を得るものと予想される。
船体の全長は200メートル、幅20メートル。
駆逐艦は30ノットまでの速力を発揮できる。
「リデル」の兵装は、60基の対艦有翼ミサイル、128基の高射ミサイル、16基の対潜誘導ロケットを目指している。

ロシア連邦国防省が用意する2035年までの造船産業発展戦略プロジェクトには、駆逐艦を含む大型水上艦の建造の機会を断念すると記されている。
提示された業界の発展シナリオの1つに沿って、これは「防衛予算支出において重要なものを隔離する理由」を作る事が出来る。



[ロシア将来駆逐艦プロジェクト「リデル」]
[ロシア海軍将来駆逐艦概念設計案・プロジェクト23560E「シクヴァル」]

ロシア海軍は、2000年代後半以降、新世代多用途駆逐艦(将来駆逐艦Перспективный Эсминец)の建造計画について何度も表明して来ました。
[ロシア海軍新世代原子力駆逐艦建造計画]
[ロシア海軍新世代駆逐艦の建造計画は現司令部に承認された]
[ロシアは「超駆逐艦」を建造する]

将来駆逐艦「リデル」は、原子力推進通常動力(ガスタービン)の2タイプの設計が進められていました。
[ロシア新世代駆逐艦は通常動力と核動力の2種類が設計される]

しかし現在では将来駆逐艦「リデル」の動力は原子力推進に決まっています。
[ロシア海軍将来駆逐艦リデル級は原子力推進となる]
[ロシア海軍の為の将来駆逐艦リデルは原子力推進となる]

「リデル」の排水量は、前のクラス(プロジェクト956駆逐艦、約8000トン)よりも遥かに大きくなり、その打撃力は巡洋艦に匹敵します。
[ロシア海軍将来駆逐艦リデルは巡洋艦に匹敵する攻撃力を有する]

「リデル」の上部構造物には複合材料の使用も検討されています。
[ロシア海軍将来駆逐艦リデル級の上部構造物は非金属複合材料で造られるかもしれない]

「リデル」の設計を担当する『北方計画設計局』は、実際にロシア海軍向けとして建造される艦の設計へ着手しています。
(これまでに公開されている模型は、「リデル」の概念設計案「シクヴァル」のものであり、このままの形で建造されるわけではない)
[ロシア海軍の為の将来原子力駆逐艦リデル級の設計が始まる]

「リデル」級駆逐艦ロシア連邦『2018-2027年の国家軍備プログラム』に含まれています。
[ロシア海軍の将来原子力駆逐艦リデルの建造計画は中止されていない]

「リデル」級駆逐艦の設計概略はロシア国防省に承認されています。
[ロシア海軍の将来原子力駆逐艦リデルの設計概略は承認された]
[ロシア海軍の将来駆逐艦リデルは原子力推進となる事がロシア国防省に承認された]

「リデル」級の艦名は、まだ正式には決まっていませんが、艦名候補として「オルロフ-チェスメンスキー」(1770年のチェスマ海戦トルコ艦隊に勝利したロシア海軍の貴族提督アレクセイ・オルロフ伯爵)が挙げられています。
『イズベスチヤ』より
2017年3月31日0時1分配信
【原子力の「リデル」は「オルロフ-チェスメンスキー」となる】
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「リデル」級駆逐艦の技術設計、つまり、実際に艦を建造する為の細部の設計は、2019~2020年に開始されます。
この作業の完了は2022年に予定されており、当然ながら、艦の建造開始は、それよりも後になります。
[ロシア海軍の新世代原子力駆逐艦リデルの設計は2022年に完了する]

「リデル」級駆逐艦の建造の為のインフラ整備も進められています。
[ロシア海軍の新世代原子力駆逐艦リデルの建造の為のインフラ整備は進められている]
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「リデル」級を建造する予定のサンクトペテルブルク『北方造船所』は、以前から設備の近代化を進めており、その一環として、2017年12月末に新たな船台を建造する契約へ署名しました。
『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2017年12月29日12時51分配信
【北方造船所は新たな船台を建設する契約を締結した】

新たな船台の完成後、『北方造船所』「リデル」級駆逐艦の建造が可能となります。
[サンクトペテルブルクの北方造船所は2019年以降にロシア海軍の新世代原子力駆逐艦リデル級の建造が可能となる]

「リデル」級駆逐艦が何隻建造されるのかは未だ決まっていませんが、現在の所、4~6隻程度の建造が想定されているようです。
[ロシア海軍の新世代原子力駆逐艦リデルは4~6隻が建造される]

ロシア海軍の為の小型ロケット艦トゥーチャは2019年2月26日にタタールスタンのゼレノドリスク造船所で起工される

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『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2019年2月21日16時36分配信
【ゼレノドリスクで次の「カリブル」を持つ「カラクルト」が起工される】

2月26日・火曜日、『ゴーリキー記念ゼレノドリスク造船工場』で次のプロジェクト22800(コード名「カラクルト」)小型ロケット艦が起工される。
同社広報サービスが伝えたように、艦は「トゥーチャ」と命名される。


「カラクルト」の起工行事には、タタールスタン政府、ロシア連邦国防省、海軍総司令部、ホールディングス『アク・バルス』、更には設計社~サンクトペテルブルク中央海洋設計局『アルマーズ』の代表が出席する。

プロジェクト22800「カラクルト」小型ロケット艦は、ウクライナガスタービンエンジン供給の挫折と、この時点でロシア製の同種の生産品が不在だった事により引き起こされたプロジェクト11356フリゲートの建造停滞の代案として、海洋工学中央設計局『アルマーズ』により開発された。
このタイプの小型ロケット艦18隻が海軍へ引き渡される予定である。

現在、ゼレノドリスク工場の生産設備では、5隻の「カラクルト」型が建造されている。
この内の1隻目のロシア海軍への引き渡しは、今年に予定されている。

[『Mil.Press FlotProm』参照]
プロジェクト22800艦
の全長は60メートル、幅10メートル、吃水4メートル。
最大速力30ノット、航続距離2500海里、自立航行期間15日。

「カラクルト」は、76mm自動汎用砲及び30mm高射機関砲AK-630Mを兵装として受け取る。
艦の水上構造物には、高精度有翼ミサイル「カリブル-NK」の為の打撃複合体の8基のコンテナ装置が配置される。
小型ロケット艦の第2の生産艦以降は、高射ミサイル-砲複合体「パーンツィリ-M」の装備が予定されている。



[プロジェクト22800カラクルト小型ロケット艦]

プロジェクト22800「カラクルト」は、ロシア海軍の現用のプロジェクト12341「オヴォード」小型ロケット艦(ナヌチュカ級)及びプロジェクト12411「モルニヤ」ロケット艇(タランタル級)の後継となる新世代の小型ロケット艦です。
今回の記事では、建造が停滞したプロジェクト11356フリゲートの代案と書かれていますが、それは、あくまでも黒海艦隊向けのみの話です。
[ロシア海軍黒海艦隊向けのプロジェクト11356Rフリゲートは3隻で終了する]

プロジェクト12341小型ロケット艦(「ミラーシュ」)
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プロジェクト12411ロケット艇(R-239)
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元々は「オヴォード」「モルニヤ」の後継としてプロジェクト12300「スコルピオン」ロケット艇(満載排水量465トン)が建造される筈だったのですが、2001年6月5日に起工された1番艇は工事中止となりました。
[ロシア新型ミサイル艇プロジェクト12300「スコルピオン」]

その後、『アルマーズ』設計局「スコルピオン」の拡大発展型(満載排水量800トン)を設計し、それに小改正を加えたのがプロジェクト22800「カラクルト」小型ロケット艦として建造される事になりました。

プロジェクト12300「スコルピオン」ロケット艇(拡大発展型)
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プロジェクト22800「カラクルト」小型ロケット艦
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プロジェクト22800「カラクルト」小型ロケット艦は、現在までに10隻が起工されています。

最初の2隻:「ウラガーン」「タイフーン」は、2015年12月24日にサンクトペテルブルク近郊の『ペラ』造船所で起工されました。
[ロシア海軍の為のプロジェクト22800小型ロケット艦ウラガーンとタイフーンはサンクトペテルブルクで起工された]
「ウラガーン」は2017年7月29日、「タイフーン」は2017年11月24日に進水しました。
[ロシア海軍最新鋭小型ロケット艦カラクルト級2番艦タイフーン進水(2017年11月24日)]

「ウラガーン」改め「ムィティシ」は2018年12月17日に就役し、バルト艦隊へ編入されました。
[プロジェクト22800カラクルト小型ロケット艦1番艦ウラガーン改めムィティシはロシア海軍へ就役し、バルト艦隊へ編入された]
[ムィティシ市はロシア海軍最新鋭小型ロケット艦ムィティシを後援する]

2016年5月10日、クリミア半島フェオドシヤ造船工場『モーリェ』(海洋)「シトルム」が起工されました。
[ロシア海軍の為のプロジェクト22800小型ロケット艦シトルムはクリミアで起工された]

2016年7月29日、『ペラ』造船所「シクヴァル」が起工されました。
[ロシア海軍の為のプロジェクト22800小型ロケット艦シクヴァルは起工された]
「シクヴァル」は2018年5月5日に進水しました。
[ロシア海軍の為のプロジェクト22800カラクルト級小型ロケット艦の3番艦シクヴァルは進水した]
今後、「シクヴァル」「メルクーリイ」に改名されます。
[ロシア海軍の為のプロジェクト22800カラクルト級小型ロケット艦の3番艦シクヴァルはメルクーリイと改名される]

2016年12月24日、『ペラ』造船所「ブーリャ」が起工されました。
[ロシア海軍の為のプロジェクト22800小型ロケット艦ブーリャはサンクトペテルブルクで起工された]
「ブーリャ」は2018年10月23日に進水しました。
[ロシア海軍の為のカラクルト級小型ロケット艦4番艦ブーリャは進水した]

2017年3月17日、フェオドシヤ造船工場「オホーツク」が起工されました。
[クリミアのフェオドシヤ造船所でロシア海軍の新世代小型ロケット艦オホーツクが起工された]

2017年12月19日、フェオドシヤ造船工場「ヴィフリ」が起工されました。
[クリミアのフェオドシヤ造船所でロシア海軍の新世代小型ロケット艦ヴィフリ(旋風)が起工された]


ロシア内陸部タタールスタン共和国『ゴーリキー記念ゼレノドリスク造船工場』は、2016年8月に5隻の「カラクルト」を受注しました。
[タタールスタンのゼレノドリスク造船所はロシア海軍の為に小型ロケット艦カラクルト級を5隻建造する]

『ゴーリキー記念ゼレノドリスク造船工場』は、既に3隻の「カラクルト」を建造していますが、実際には、同社の下請けとして、クリミア半島ケルチ市に在る造船工場『ザリフ』で建造されています。
[クリミア共和国ケルチ市のザリフ造船所はロシア海軍将来空母の建造へ参加できる]
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「ツィクロン」Циклон(工場番号801):2016年起工
「パッサート」Пассат(工場番号802):2016年起工
「ブリズ」Бриз(工場番号803):2017年7月30日起工


そして2019年2月26日、今度は『ゴーリキー記念ゼレノドリスク造船工場』本社で、同社が受注した4隻目の「カラクルト」が起工されます。
通算11隻目となる「カラクルト」は、「トゥーチャ」(雲)と命名されます。


『ゴーリキー記念ゼレノドリスク造船工場』は、以前に同類のプロジェクト21631「ブヤン-M」小型ロケット艦12隻を起工しており、この内7隻が就役しています。
[プロジェクト21631ブヤン-M小型ロケット艦]

ロシア海軍太平洋艦隊の対潜哨戒機Il-38Nはオホーツク海で潜水艦捜索・追尾訓練を行なった

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2019年2月21日8時9分配信
【カムチャツカの航空機Il-38N乗員は対潜任務へ取り組む練習-訓練飛行を行なった】

太平洋艦隊海上航空隊対潜航空機Il-38N乗員のオホーツク海上空でのフライト実施中、新たな電波位置特定手段及び水中音響探知手段を複合使用する仮想敵潜水艦の捜索、分類及び追跡へ取り組んだ。
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Il-38Nの乗員チームは、日中及び夜間時の寒冷及び困難な気象条件下における操縦術の認可を受ける為の監視飛行任務を遂行した。
飛行中、水上表面及び地上表面の上空で、地上の航空広報電波工学手段が無いという想定下での追尾活動における操縦術の錬成任務を遂行し、技量を向上させた。

航空機のフライトに先行して、ルートの習熟及び飛行エリアに熟知する事前の準備が行なわれた。



『イリューシン』公式サイトより
【Il-38対潜航空機】

旅客機Il-18をベースに開発された対潜哨戒機Il-38は、1961年9月27日に初飛行し、1967年から1972年までに65機が生産されました。

現用のIl-38は、Il-38N仕様への近代化改修を受けます。

Nは「ノヴェッラ」Новелла(短編小説、新規追加条項)の略です。
Il-38の上部に追加されたのが「ノヴェッラ-P-38」複合体です。
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北方艦隊は、2012年3月にIl-38N(15号機)を受領していますが、これはプロトタイプのようです。
[ロシア北方艦隊は近代化された対潜哨戒機Il-38Nを受領した]
[ロシア北方艦隊は近代化された対潜哨戒機Il-38Nの飛行訓練を開始した]

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2014年7月15日、Il-38N「量産機」(機体番号19)ロシア海軍へ引き渡されました。
[近代化された対潜哨戒機Il-38Nは7月15日にロシア海軍へ引き渡される]
[近代化された対潜哨戒機Il-38N量産1号機はロシア海軍へ引き渡された]

その後、27号機、24号機、23号機が改修を終えてロシア海軍航空隊へ引き渡されています。

2015年3月30日には太平洋艦隊航空隊が初めてIl-38Nを受領しています。
[ロシア海軍太平洋艦隊は近代化改修された対潜哨戒機Il-38Nを受領した]

2015年6月30日、5機目となる「フョードル・ゾロトゥヒン」号(機体番号78、RF-75338)モスクワ近郊のジュコーフスキー飛行場ロシア海軍航空隊へ引き渡され、7月20日にカムチャツカ半島航空基地(エリゾヴォ)へ到着しました。
[ロシア海軍航空隊は5機目の近代化された対潜哨戒機Il-38Nを受領した]
[ロシア海軍航空隊の近代化改修された対潜哨戒機Il-38N『フョードル・ゾロトゥヒン』号はカムチャツカへ配備される]
[ロシア海軍航空隊の近代化改修された対潜哨戒機Il-38N『フョードル・ゾロトゥヒン』号はカムチャツカのエリゾヴォ基地へ到着した]


Il-38Nの第1バッチ近代化改修機の5機は、以下の航空基地へ配備されています。

・19号機「ラジー・パンコフスキー」(RF-75355):エイスク(クラスノダール地方)
・27号機「ヤコフ・クテポフ」(RF-75320):エイスク(クラスノダール地方)

・23号機(RF-75322):ニコラエフカ(沿海地方)

・24号機(RF-75341):エリゾヴォ(カムチャツカ半島)
・78号機「フョードル・ゾロトゥヒン」(RF-75338):エリゾヴォ(カムチャツカ半島)


エリゾヴォ飛行場に駐留するIl-38Il-38N
2機の黒っぽい4発機がIL-38N
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Il-38Nの第1バッチ近代化改修(2012年契約締結)は5機で終了しましたが、これに続く第2バッチの近代化改修の為の契約も2015年5月に締結されました。
[ロシア海軍航空隊の為の対潜哨戒機Il-38近代化改修の第2バッチの契約が締結された]

2016年12月29日、第2バッチの第1陣2機がイリューシン社からロシア海軍へ引き渡されました。
22号機「ヴィクトール・ポタポフ」11号機「ミハイル・ヴェロビツキー」と命名されました。
[ロシア海軍航空隊は2機の近代化された対潜哨戒機Il-38Nを受領した]

2025年までに計30機のIl-38Il-38N仕様へ近代化改修されます。
[ロシア海軍航空隊は2025年までに30機の近代化改修された対潜哨戒機Il-38Nを受け取る]

ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイとコルベット"ボイキー"は対空戦闘訓練を行なった

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア西方軍管区(バルト艦隊)広報サービス発表
2019年2月20日18時2分配信
【バルト艦隊の艦は仮想敵の空中攻撃を撃退する演習を行なった】

バルト艦隊コルベット「ボイキー」警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」は、対空防衛複合体を使用した仮想敵の空中攻撃の撃退と、模擬目標への戦闘射撃実施の合同演習を行なった。

活動中、電波工学戦闘班及びミサイル-砲戦闘部門は、目標の探知、分類、電波工学手段による追尾と破壊への連携へ取り組んだ。

戦闘射撃には、コルベット高射ミサイル複合体「リドゥート」と砲兵器、更には艦載砲AK-630が関わり、様々な高度及び方向からの敵の様々な空中攻撃手段の攻撃からの艦船支隊の対空防衛の信頼性の保障を可能にした。

困難な気象条件で実施された射撃時に、乗組員は、空中目標を探知し、破壊するまでの海上における艦の複合対空防衛任務へ完璧に取り組んだ。

活動は、カリーニングラード州沿岸付近のバルト艦隊戦闘訓練射爆場で実施された。



バルト艦隊プロジェクト11540警備艦2番艦「ヤロスラフ・ムードルイ」(2009年7月24日就役)は、2018年4月15日にバルチースク基地を抜錨し、通算6回目となる地中海への遠距離航海へ出発しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイは地中海へ向かった]
その後、地中海からアデン湾へ進出して海賊対処任務へ就き、2018年10月28日にバルチースク基地へ帰投しました。
[警備艦ヤロスラフ・ムードルイ地中海・アデン湾遠征(2018年4月-10月)]

コルベット「ボイキー」(2013年5月16日就役)は、最近では、2019年1月下旬にバルト海へ入ったアメリカ駆逐艦の監視任務に就いていました。
[ロシア海軍バルト艦隊の最新コルベット"ソーブラジテルヌイ"と"ボイキー"は、バルト海でアメリカ海軍のミサイル駆逐艦グレーヴリーとポーターを監視する]


そして2019年2月20日、「ヤロスラフ・ムードルイ」「ボイキー」は対空戦闘訓練を実施しました。

ロシア海軍の為のスーパーキャビテーション原子力水中無人機ポセイドン搭載原潜は2019年春に進水する


『タス通信』より
2019年2月20日20時25分配信
【プーチンは「ポセイドン」を搭載する最初の潜水艦の進水を予告した】
モスクワ、2月20日/タス通信

無人水中装置「ポセイドン」を搭載する最初の原子力潜水艦は、今年春に進水する。
水曜日、ロシア連邦大統領ウラジーミル・プーチンは、連邦教書演説で伝えた。

彼によると、無制限の距離の水中装置「ポセイドン」の試験は成功裏に行なわれている。
「これに関し、1つ重要な事を指摘させて頂きたいと思います。
これは以前には御話しできませんでしたが、今日は御話し出来ます。
今年春には、この無人複合体を搭載する最初の原子力潜水艦が進水します。
工事は計画通りに行なわれています」
プーチン
は話した。

以前、『タス通信』防衛産業企業体の情報提供者より、無人水中装置「ポセイドン」は、現行の2018年~2027年の国家軍備プログラムの枠組みにおいてロシア海軍へ軍備採用され、その搭載艦は、『セヴマシュ』で建造される新たな原子力潜水艦になると伝えられた。
『セヴマシュ』では、少なくとも2隻の特殊用途原子力潜水艦が建造されている:無人及び友人の深海調査装置の搭載艦となるプロジェクト949A原子力潜水艦「ベルゴロド」と、特殊用途原子力潜水艦「ハバロフスク」
未確認データによると、潜水艦プロジェクト09851として建造され、様々な深海装置や、新たな兵器システムの搭載艦としての役割を演じる。

他の情報提供者は、完了した核動力装置の水中試験において、無人機「ポセイドン」の無制限の航続距離及び時速200キロメートル以上の最大速度を保障する能力が立証されたと『タス通信』へ話した。



[大洋多目的システム「ポセイドン」]

2018年3月1日、ロシア連邦大統領ウラジーミル・プーチン氏は教書演説を行ない、この中で、ロシアが開発中の各種新兵器に言及しました。
『タス通信』より
2018年3月1日18時25分配信
【プーチンが話したロシアの超兵器はどのようなものか】

この演説の中でプーチン大統領は、ロシア海軍「無人水中装置」について話しました。
『ロシア通信社ノーボスチ』より
2018年3月1日13時36分配信
【プーチンは水中システムの為の新たな原子力推進について話した】


プーチン大統領教書演説の後、ロシア海軍総司令官ウラジーミル・コロリョーフ大将「無人水中装置」について記者団へ説明しました。
[ロシア海軍の為の大洋多目的システム(原子力推進水中無人機)の開発は進められている]

コロリョーフ提督は、この原子力推進「無人水中装置」「大洋多目的システム」と呼んでおり、原子力潜水艦に搭載され、敵の領域付近で使用されると述べています。

この「大洋多目的システム」は、数年前から開発が噂されている大洋多目的システム「スタトゥース6」の事でしょう。

これは、2015年11月10日のプーチン大統領ロシア連邦軍首脳の会議について報じたニュース映像の中で「偶然」映った図面に描かれていたのが発端でした。
(動画の1:45から大洋多目的システム「スタトゥース6」の説明図が映っています)
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『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2015年11月12日20時17分配信
【知られざるプロジェクト「スタトゥース6」】


大洋多目的システムは、敵の海軍基地や、航空母艦グループなどを撃破する為の兵器です。
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その後、ロシア国防省は、この「原子力無人水中装置」などの公式に名前が付いていない新兵器の愛称を公募しました。

『ロシア通信社ノーボスチ』より
2018年3月23日4時27分配信
【ロシアは新たな国産兵器の為の名前を公表した】

その結果、原子力無人水中装置「ポセイドン」と命名されました。

その他の候補には「アヴローラ」、「プリボイ」などが有りました。


大洋多目的システム(原子力無人水中装置)「ポセイドン」『2018-2027年の国家軍備プログラム』において開発され、同プログラムの末までにロシア海軍へ制式採用されます。
「ポセイドン」の搭載艦は、セヴェロドヴィンスク造船所『セヴマシュ』で建造される原子力潜水艦になります。
[大洋多目的システム(原子力推進水中無人機)ポセイドンは『2018-2027年の国家軍備プログラム』において開発され、ロシア海軍へ採用される]

「ポセイドン」は2メガトンの核弾頭を搭載できるようです。
[ロシア海軍の大洋多目的システム(原子力推進水中無人機)ポセイドンは2メガトンの核弾頭を搭載する]

大洋多目的システム「ポセイドン」の動力には、液体金属(鉛ビスマス合金)冷却原子炉が使用される可能性も有ります。
[ロスアトムはロシア軍(海軍)の為の新たな液体金属冷却原子炉を開発する]



「ポセイドン」の動力となる原子力機関の海上での試験は2018年後半に始まりました。
[ロシア海軍の大洋多目的システム(原子力推進水中無人機)ポセイドンの試験は進められている]
[ロシア海軍の大洋多目的システム(原子力推進水中無人機)ポセイドンの水中試験は始まっている]

具体的な試験実施場所は明らかにされていませんが、おそらくはアルハンゲリスク州ネノクサ村に在るロシア海軍ミサイル発射試験場でしょう。
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「ポセイドン」の水中速力は時速200キロメートル(約110ノット)以上になり、ソヴィエト連邦時代に開発された超高速ロケット魚雷「シクヴァル」と同様のスーパーキャビテーション技術が使われるようです。
[ロシア海軍のスーパーキャビテーション原子力水中無人機ポセイドンの水中速力は110ノット以上となる]

ロシア海軍は、「ポセイドン」北方艦隊太平洋艦隊へ配備します。
[ロシア海軍は合計32基のスーパーキャビテーション原子力水中無人機ポセイドンを太平洋艦隊と北方艦隊へ配備する]

「ポセイドン」は、現在建造中のプロジェクト09851特殊用途原子力潜水艦「ハバロフスク」(2014年7月27日起工)、プロジェクト09852特殊用途原子力潜水艦「ベルゴロド」(2019年就役予定)などに搭載されるようです。
[ロシア海軍のプロジェクト09851特殊用途原子力潜水艦ハバロフスクの船体の水圧試験が始まった]

2019年2月2日、ロシア連邦大統領ウラジーミル・プーチン氏は、「ポセイドン」の試験の最も重要な段階が完了したと述べました。
それ以上具体的な事には言及していませんが、おそらくは、動力となる原子力推進装置に関する試験でしょう。
[ロシア海軍の為のスーパーキャビテーション原子力水中無人機ポセイドンの試験の重要な段階が完了した]

「ポセイドン」は完全自立制御システムを有する一種の水中ロボットであり、敵の対潜防御線や機雷源なども回避できるとの事です。
[ロシア海軍の為のスーパーキャビテーション原子力水中無人機ポセイドンは自立して敵の防護システムを回避できる]

「ポセイドン」の動力となる原子力推進装置の水中試験において、その所定性能~事実上無制限の航続距離と時速200キロメートル(110ノット)以上の最大速力は確認されました。
[ロシア海軍の為のスーパーキャビテーション原子力水中無人機ポセイドンの原子力推進装置の所定性能が確認された]

2019年夏から「ポセイドン」の工場航行試験~本格的な洋上試験が始まります。
[ロシア海軍の為のスーパーキャビテーション原子力水中無人機ポセイドンの航行試験は2019年夏に始まる]


そして今回、ロシア連邦大統領ウラジーミル・プーチン氏は、「ポセイドン」を搭載可能な原子力潜水艦が今年春に進水すると述べました。

プーチン氏は、これ以上具体的な事は言いませんでしたが、おそらくは、既に乗組員が編成されているプロジェクト09852特殊用途原子力潜水艦「ベルゴロド」の事でしょう。
[ロシア海軍の為の特殊用途原子力潜水艦ベルゴロドの乗組員は既に編成されている]

ロシア海軍の為の極超音速対艦ミサイル"ツィルコン"の開発は滞りなく進んでいる


『タス通信』より
2019年2月20日19時36分配信
【プーチン:極超音速ミサイル「ツィルコン」に関する作業は成功裏に行なわれ、期限内に完了する】
モスクワ、2月20日/タス通信

ロシア連邦大統領ウラジーミル・プーチンは、極超音速ミサイル「ツィルコン」の作業に関し、マッハ9までの速度の発揮が可能となり、スケジュール通りに進められ、期限内に完了すると述べた。

「今日は、貴方達へ、将来の新製品の1つについて、更に公式に報告する機会があります」
ロシア
の指導者は、連邦教書演説で話し、昨年の教書の発表中、新兵器について話した事を想い起こした。
「では、この内緒の場所で、貴方達へこっそりと御話ししましょうか。
まあこういったわけで、将来の製品の1つについてなんですが、その作業は、成功裏に計画時期に沿って行われておりまして、無論、完了いたします。
それでは、正真正銘、極超音速ミサイル"ツィルコン"について御話ししようと思います」


プーチンは、このミサイルは、約マッハ9の飛翔速度の発揮が可能であり、距離1000km以上を飛翔できると説明した。
それは、海上の、そして地上の目標の撃破が可能である。

「それは、既に製造及び建造された高精度ミサイル兵器複合体カリブルを含む量産水上艦及び潜水艦といった海上搭載艦への適応が見込まれています」
大統領は説明し、新たな兵器が戦闘当直へ置かれるのは、浪費では無い事を特に強調した。

ロシアの指導者は更に、ロシアの国益保護の為、国家軍備プログラムの規定よりも2~3年早くロシア連邦海軍へ7隻の新たな多目的潜水艦が引き渡され、近い内に5隻の遠海ゾーン水上艦が起工されると伝えた。

更に、このようなクラスの16隻の艦が、2027年までに海軍へ導入される。



極超音速対艦ミサイル「ツィルコン」(ジルコン、風信子石)は、以前に長距離超音速有翼ミサイル「バザーリト」/「ヴルカーン」「グラニート」、そして超音速ミサイル「オーニクス」を開発した科学生産合同『機械製造』が新たに開発しているミサイルです。
[長距離打撃ミサイル複合体バザーリト/ヴルカーン]
[有翼ミサイル複合体グラニートは軍備採用30周年を迎えた]
[ロシア海軍の超音速対艦ミサイル"オーニクス"は近代化される]

科学生産合同『機械製造』は、長距離超音速有翼ミサイル「グラニート」の直接の後継となる筈だった「ボリード」(最大射程800km、飛翔速度マッハ4)の開発を1980年代末から開始し、1991年にはエンジンの最初の試験が行われたのですが、1990年代末には開発は中止されました。

「ツィルコン」の開発には、「ボリード」の開発作業の経験もフィードバックされているようです。


「ツィルコン」に関しては、ミサイルの名前以外の確たる情報は出ていませんが、射程距離は400~500km程度、飛翔速度はマッハ5~マッハ6以上になるようです。

「ツィルコン」の発射試験は2015年秋頃から始まっています。
[ロシア海軍の為の極超音速巡航ミサイル"ツィルコン"の試験が始まった]

「ツィルコン」の試験は、アルハンゲリスク州ネノクサ村に在るロシア海軍ミサイル発射試験場で行なわれており、初期には失敗した事も有るようです。
[ロシア海軍の為の巡航ミサイルは試射中にアルハンゲリスク州ネノクサ村の住宅へ落下した]
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「ツィルコン」の発射試験は秘密裡に行なわれていますが、2016年4月に行なわれた試験では最大速度マッハ8を記録しました。
[ロシア海軍の為の極超音速対艦ミサイル"ツィルコン"は発射試験で最大速度マッハ8に達した]

「ツィルコン」の試験完了と生産開始は、2018年からスタートする新たな国家軍備プログラム(2018-2027年の国家軍備プログラム)において実現する事になります。
[ロシア海軍の為の極超音速対艦ミサイル"ツィルコン"は新たな2018-2027年の国家軍備プログラムにおいて開発を完了し、生産を開始する]

2019年には海上(水上艦及び潜水艦)での「ツィルコン」の発射試験が始まります。
[ロシア海軍の為の極超音速対艦ミサイル"ツィルコン"は2019年から北方艦隊で発射試験を開始する]

これまでに「ツィルコン」は、ネノクサ村ミサイル発射試験場から10回以上の発射試験が行なわれています。
[ロシア海軍の為の極超音速対艦ミサイル"ツィルコン"は10回以上の発射試験を行なった]


「ツィルコン」は、超音速対艦ミサイル「オーニクス」対地/対艦巡航ミサイル「カリブル」の両方を発射できる汎用垂直発射機3S-14UKSKから発射できます。
(つまり、「カリブル」「オーニクス」と発射機を共有できる)

「ツィルコン」は、今後に大規模な近代化改装が行なわれる重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」に装備されます。
[ロシア海軍の重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーは近代化改装により極超音速対艦ミサイル"ツィルコン"を装備するかもしれない]
[ロシア海軍北方艦隊の重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーの近代化改装は2020年に始まる]

現在、大規模な近代化改装が行なわれている重原子力ロケット巡洋艦「アドミラル・ナヒーモフ」も装備する事になります。
[ロシア海軍の重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフの近代化改装は2022年に完了する]

大規模な近代化改装が行なわれる4隻のプロジェクト949A原子力水中巡洋艦(オスカーII級巡航ミサイル原潜)にも装備されます。
[ロシア海軍のプロジェクト949A原子力水中巡洋艦(オスカーII級)は近代化改装により極超音速対艦ミサイル"ツィルコン"を装備する]

「ツィルコン」は、実質的には「グラニート」の後継という位置付けになるようです。

この他、現在、設計作業が進められており、2020年代から建造が始まるロシア海軍第5世代原子力潜水艦「ハスキー」級にも装備されます。
[ロシア第5世代多目的原子力潜水艦プロジェクト「ハスキー」]

基本的には大型水上艦及び原子力潜水艦に搭載される「ツィルコン」ですが、より小型の艦へ搭載する為の小型ヴァージョンも開発されます。
[ロシア海軍の小型艦の為に極超音速対艦ミサイル"ツィルコン"軽量化型が開発される]


今回、ロシア連邦大統領ウラジーミル・プーチン氏は、「ツィルコン」は約マッハ9の速度を発揮できると言っていますから、現在は、以前の試験での最高記録マッハ8を超える速度を出せるようです。

流石に射程距離1000km以上というのは非現実的な数字ですが、要するにプーチン氏は、極超音速対艦ミサイル「ツィルコン」の開発は滞りなく進んでいると言いたいようです。


更にプーチン氏は、『2018~2027年の国家軍備プログラム』において7隻の新たな多目的潜水艦ロシア海軍へ引き渡され、近い内に5隻の遠海ゾーン水上艦が起工されるとも述べました。


「7隻の新たな多目的潜水艦」がどのタイプを指すのかには言及していませんが、おそらくは「ヤーセン」級多目的原子力潜水艦でしょう。
「国家軍備プログラムの規定よりも2~3年早く」というのは、要するに2027年よりも2~3年早くという事でしょう。
[プロジェクト885ヤーセン原子力水中巡洋艦]

「5隻の遠海ゾーン水上艦」についても、具体的な事は言っておりませんが、おそらくはプロジェクト22350フリゲート大型揚陸艦、汎用ヘリコプター母艦の事でしょう。
[ロシア海軍は更に2隻のプロジェクト22350(アドミラル・ゴルシコフ型)フリゲートを追加発注するかもしれない]
[ロシア海軍の為に2~3隻のプロジェクト11711大型揚陸艦(イワン・グレン型)が追加建造される]
[新世代汎用揚陸艦セヴァストーポリ型]

ロシア海軍太平洋艦隊へ近代化改修された高空迎撃戦闘機MiG-31BMが配備された

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『タス通信』より
2019年2月20日9時45分配信
【2機の迎撃戦闘機MiG-31BMが太平洋艦隊航空隊へ補充された】
タス通信、2月20日

2機の高空迎撃戦闘機MiG-31BMは近代化の後に太平洋艦隊海上航空隊へ補充された。
水曜日、太平洋艦隊の公式代理人ニコライ・ヴォスクレセンスキーは発表した。

「本日、太平洋艦隊海上航空隊飛行場エリゾヴォへ、修理及び近代化を終えた2機の高空迎撃戦闘機MiG-31BMが復帰し、混成航空連隊へ加わりました。
工場での近代化を伴う修理中、航空機の航空電子機器及び電波電子システムは更新され、迎撃機の戦術特性は向上し、戦闘能力は向上しました」
ヴォスクレセンスキー
は伝えた。

迎撃戦闘機のペアは、7000km以上の距離を飛行して勤務に就く場所へ戻ってきた。
計画では、今年末までに太平洋艦隊海上航空隊へ、更に数機の近代化された戦闘機MiG-31BMが増強される。



[高空迎撃戦闘機MiG-31(ロシア太平洋艦隊)]
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カムチャツカ半島エリゾヴォ飛行場には、太平洋艦隊海軍航空隊迎撃戦闘機MiG-31(第865独立戦闘機航空連隊)が駐留しています。

エリゾヴォ基地
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エリゾヴォ基地MiG-31
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このMiG-31は、元々はロシア防空軍に所属していたのですが、防空軍空軍と合併した後の1998年7月1日に海軍航空隊へ移管されました。
(第865独立戦闘機航空連隊は1989年にSu-15からMiG-31へ機種改編)

現在は、約30機のMiG-31が配備されています。




現在、ロシア航空宇宙軍MiG-31は、電子機器を換装し、対地/対艦ミサイルの運用能力を付与するMiG-31BMへの近代化改修を行なっています。

太平洋艦隊海軍航空隊所属のMiG-31MiG-31BMへ改修される事になり、2月20日に最初の2機がカムチャツカエリゾヴォ飛行場へ到着しました。
今年中には更に数機が近代化改修を終えてエリゾヴォへ到着するようです。

ロシア海軍黒海艦隊の小型ロケット艦オレホヴォ・ズエヴォと偵察艦イワン・フルスは黒海へ進入したアメリカ海軍のミサイル駆逐艦ドナルド・クックを監視する

『タス通信』より
2019年2月20日0時24分配信
【ロシア軍は黒海でアメリカ駆逐艦を組織的に追跡する】
モスクワ、2月19日/タス通信

小型ロケット艦「オレホヴォ・ズエヴォ」偵察艦「イワン・フルス」を含む黒海艦隊部隊は、黒海へ入ったアメリカ駆逐艦「ドナルド・クック」を組織的に絶え間なく追跡している。
火曜日、ロシア連邦国防省国家防衛管理センターは報道機関へ伝えた。
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「モスクワ時間2019年2月19日17時0分、アメリカ合衆国海軍の誘導ロケット兵器駆逐艦ドナルド・クックは黒海水域へ入りました。
黒海艦隊の指定部隊及び手段は、アメリカ駆逐艦を組織的に絶え間なく追跡しております。
その行動の直接の監視は、小型ロケット艦オレホヴォ・ズエヴォと偵察艦イワン・フルスにより行なわれております」

声明では、こう述べられた。

火曜日、これに先立ちアメリカ合衆国海軍第6艦隊広報サービスは、北大西洋条約機構の同盟国及び地域のパートナーと共に安全を保障し、地域の安定を強化し、海軍の戦闘即応性と能力を高める作戦を実施する為、アメリカロケット駆逐艦「ドナルド・クック」ダーダネルス海峡を通過して黒海へ向かっていると発表した。

「ドナルド・クック」黒海へ向かうのは、今年の初めから既に2度目である。
1月19日、「ドナルド・クック」は今年初めて黒海へ入った。
この時にアメリカ合衆国海軍第6艦隊広報サービスが発表したように、駆逐艦北大西洋条約機構の同盟国及び地域のパートナーと共に安全を保障し、地域の安定を強化し、海軍の戦闘即応性と能力を高める為の海上作戦を実施した。
その行動は、ロシア黒海艦隊部隊により追跡され、アメリカ駆逐艦を直接に監視したのは警備艦「プイトリーヴイ」であった。
1月28日、アメリカ駆逐艦黒海を去り、ボスポラス海峡を通過して地中海へ向かった。

モントルー国家間条約の規定では、トルコ海峡を通過する非黒海沿岸諸国の戦闘艦に関して定められており、アメリカ駆逐艦黒海への滞在時間は、21日を超えてはならない。



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記事中でも触れられていますが、アメリカ海軍の軍艦は、定期的に黒海へ入っています。
ただし、モントルー条約の規定により、黒海沿岸諸国では無い国(むろんアメリカも含まれる)の海軍の艦船は、21日しか黒海に滞在できないと定められている為、この規定に抵触しないサイクルで黒海への進入を繰り返しています。


2019年1月6日、アメリカ海軍ドック型揚陸艦「フォート・マクヘンリー 」(1987年8月8日就役)が黒海へ入り、黒海艦隊警備艦「プイトリーヴイ」(1982年2月9日就役)が監視任務に就きました。
[ロシア海軍黒海艦隊の警備艦プイトリーヴイは黒海でアメリカ海軍のドック型揚陸艦フォート・マクヘンリーを監視する]

「フォート・マクヘンリー 」は1月11日にボスポラス海峡を南下して黒海から去りました。

1月19日夜、アメリカ海軍ミサイル駆逐艦DDG-75「ドナルド・クック」(1998年12月4日就役)がボスポラス海峡を北上して黒海へ入りました。
【合衆国軍艦ドナルド・クック(DDG 75)公式サイト】

「プイトリーヴイ」は、今度は「ドナルド・クック」の監視任務に就きました。
[ロシア海軍黒海艦隊の警備艦プイトリーヴイは黒海でアメリカ海軍のミサイル駆逐艦ドナルド・クックを監視する]

「ドナルド・クック」は1月28日にボスポラス海峡を南下して黒海から去りました。


そして2月19日、「ドナルド・クック」は再び黒海へ入りました。

その「ドナルド・クック」の監視任務に就いたのは、昨年(2019年)に就役したばかりの黒海艦隊の最新鋭艦2隻です。

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プロジェクト21631小型ロケット艦の7番艦「オレホヴォ・ズエヴォ」は2018年12月10日に就役し、2019年2月18日から黒海で戦闘訓練を開始していましたが、急遽、アメリカ駆逐艦の監視任務へ派遣される事になりました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新小型ロケット艦オレホヴォ・ズエヴォは黒海で戦闘訓練を行なう]

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プロジェクト18280中型偵察艦の2番艦「イワン・フルス」は2018年6月25日に就役し、同年12月末に黒海艦隊基地セヴァストーポリへ到着しています。
[プロジェクト18280偵察艦の2番艦イワン・フルスはロシア海軍へ就役した]
セヴァストーポリ到着後は目立った動きは有りませんでしたが、こちらもアメリカ駆逐艦の監視任務へ派遣される事になりました。

ロシア海軍の為の新型コルベット"ジェルズキー"の工事進捗度は12パーセントである

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『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2019年2月18日16時1分配信
【コルベット「ジェルズキー」の技術的準備状態は12パーセントに達している】

(2019年)2月下旬におけるプロジェクト20386コルベットのトップ「ジェルズキー」の技術的準備状態は12パーセントである。
2月18日・月曜日、『北方造船所』広報サービスは発表した。


現在、船体の第2、第3ブロックが形成されており、第1ブロックのセクションの形成は続けられている。
企業の代理人が強調したように、第1、第2、第3ブロックを接合した後、建造業者は基礎の据え付け、彩色、配管の敷設、艦底外部器具の取り付けを始める。

漁船建造の製造区画を解放する為、3月に「ジェルズキー」は船台から標準造船場所へ移動する。
受注品の艦首セクションの配置換えの為、艦の形成部分とドッキングする。

『北方造船所』は、コルベットの設計社である中央海洋設計局『アルマーズ』と共に「労働-設計文書」の仕上げを続けている。
「近い内に『アルマーズ』は、この位置に関する契約を可能にするディーゼル発電機の技術特性に関する結論を仕上げます」
企業の広報サービスは付け加えた。

2019年秋、科学生産合同『サトゥルン』は、『北方造船所』へコルベットの為のガスタービン装置を納入しなければならない。

コルベット「ジェルズキー」は2016年10月28日に起工された。
進水は2021年春に計画されている。

[Mil.Press FlotProm参照]
多目的艦プロジェクト20386
は、近海及び遠海ゾーンでの戦闘行動の実施、海上交通線及び海上経済活動施設の保護の為に意図されている。

コルベットの排水量は3400トン、全長109メートル、幅13メートル。
艦の乗組員は80名。
航続距離5000海里、速力30ノット。
動力装置-部分的に電気推進のガスタービン。

艦の兵装はA-190-01 100mm砲、2基のAK-630M30mm砲、高射ミサイル複合体「リドゥート」、2基の対潜複合体発射装置「パケート-NK」、高精度有翼ミサイル「カリブル」(或いは対艦ミサイル「ウラン」)である。
更にコルベットには、ヘリコプターKa-27或いはKa-29が駐留できる。



[プロジェクト20386コルベット(ジェルズキ―型)]
[ロシア海軍の将来コルベット・プロジェクト20386]

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プロジェクト20380/20385コルベットの更なる改良発展型であるプロジェクト20386の1番艦「ジェルズキー」Дерзкий(建造番号1009)は、2016年10月28日にサンクトペテルブルク北方造船所(セーヴェルナヤ・ヴェルフィ)で起工されました。
[ロシア海軍の新世代コルベット"ジェルズキ―"は起工された]

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プロジェクト20386の満載排水量は3400トンになり、以前のプロジェクト20380/20385よりも1000トン以上増加しています。

航続距離も20380/20385より延びて5000海里となり、速力も30ノットに増加、乗員は80名に減少しています。

機関はガスタービン電気推進システムが採用されます。
[ロシア海軍の新世代コルベット・プロジェクト20386はガスタービン電気推進システムを装備する]

プロジェクト20386は、10隻以上の建造が計画されています。
[ロシア海軍は新世代コルベット・プロジェクト20386を10隻以上建造する]

この内、1番艦「ジェルズキー」を含む3隻は2025年までの就役が予定されています。
[2025年までに3隻のプロジェクト20386(ジェルズキー型)コルベットがロシア海軍へ就役する]

「ジェルズキー」ロシア海軍への引き渡しは、2021年末~2022年初頭に予定されています。
[プロジェクト20386コルベット1番艦ジェルズキーは2021年末~2022年初頭にロシア海軍へ就役する]

2019年2月下旬の時点において、「ジェルズキー」は船体各ブロックの製造が進められており、3月にはこれらを接合して船体が形成されるようです。

ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはメンテナンス後の点検の為に黒海へ出た

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2019年2月18日18時43分配信
【北方艦隊の大型対潜艦「セヴェロモルスク」は技術的準備状態を回復した】

本日(2月18日)、北方艦隊大型対潜艦「セヴェロモルスク」は、セヴァストーポリ工場での航海間修理の出来ばえを点検する為に黒海へ出た。

同艦はインド洋及び地中海で遠距離航海任務を遂行した後、1月10日に黒海艦隊主要基地へ到着した。
この1ヶ月半に大型対潜艦「セヴェロモルスク」は技術的準備状態を回復した。
その乗組員は短期間の休暇を過ごした。
艦の修理及び器具の整備の為、乗組員の一部が常時滞在する事を考慮し、乗組員の休養は2交代に分かれた。

大型対潜艦の主要複合体の技術的作業は成功裏に完了した。
出航開始時に乗組員と艦は、主に意図された任務を遂行する為の準備状態を確認する。

大型対潜艦「セヴェロモルスク」は昨年7月初頭に北方艦隊主要基地から出航した事が想い起こされる。
同艦はクロンシュタット主要海軍パレードへ参加し、その後、地中海で遠距離航海任務を遂行した。
9月末から12月中旬まで、北方艦隊将兵は、インド洋、アデン湾、紅海、アラビア海水域で民間船舶航行の安全を保障した。

遠距離航海中に艦の乗組員は、アルジェ港、ヴィクトリア港、ペンバ港、アンツィラナナ港、ジブチ港、カラチ港、リマソール港へ到着した。
インド洋で対海賊活動のロシア-パキスタン国際演習『アラビアン・モンスーン-2018』へ、地中海ロシア海軍の艦隊間演習へ参加した。
船員は新年及びクリスマスを地中海で迎えた。



北方艦隊大型対潜艦「セヴェロモルスク」(「619」、1988年1月24日就役)とロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」(「055」、1986年11月5日就役、2016年12月末に近代化改装完了)は、『ロシア海軍の日』(7月29日)にクロンシュタットで行なわれる観艦式(主要海軍パレード)へ参加する為、2018年7月4日にセヴェロモルスク基地を出航しました。
[7月29日の『ロシア海軍の日』観艦式へ参加する北方艦隊の艦はセヴェロモルスク基地を出航した]

2018年7月15日、『ロシア海軍の日』観艦式へ参加する他の北方艦隊所属艦と共にフィンランド湾へ到着しました。
[7月29日の『ロシア海軍の日』観艦式へ参加する北方艦隊の艦はフィンランド湾へ入る]

7月29日の『ロシア海軍の日』にはクロンシュタットの観艦式(主要海軍パレード)へ参加しました。


観艦式が終わった後、他の北方艦隊所属艦と共にクロンシュタットを去り、8月1日から他の艦隊の観艦式参加艦と共にバルト海で演習を開始しました。
[北方艦隊の原子力水中巡洋艦オリョールはバルト海のロシア海軍演習へ参加する]

演習終了後、ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」及び大型対潜艦「セヴェロモルスク」バルト海から北海へ入り、ラマンシュ海峡(英仏海峡)へ向かいました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフと大型対潜艦セヴェロモルスクは英仏海峡へ向かった]

8月8日にラマンシュ海峡(英仏海峡)の通過を完了し、8月9日から大西洋北部で演習を開始しました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフと大型対潜艦セヴェロモルスクは北大西洋で演習を開始した]

8月11日にジブラルタル海峡を通過して地中海へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフと大型対潜艦セヴェロモルスクはジブラルタル海峡を通過して地中海へ入った]

8月15日にアルジェリアの首都アルジェへ入港しました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフと大型対潜艦セヴェロモルスクはアルジェを訪れた]

8月19日にアルジェを出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフと大型対潜艦セヴェロモルスクはアルジェリアを去った]

8月23日には地中海中部で演習を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフと大型対潜艦セヴェロモルスクは地中海中部で演習を行なった]

9月1日から8日まで地中海東部で実施されたロシア海軍ロシア航空宇宙軍の大規模演習へ参加しました。

[ロシア海軍とロシア航空宇宙軍の地中海演習(2018年9月1日~8日)]


その後も2隻は地中海東部に滞在していましたが、大型対潜艦「セヴェロモルスク」ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」と別れ、9月21日にスエズ運河を通過して紅海へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはアデン湾で海賊対処任務に就く]
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10月1日にアデン湾へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクは海賊対処任務の為にアデン湾へ入った]

10月5日にセーシェル諸島ヴィクトリア港へ入港しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはセーシェル諸島のヴィクトリア港へ寄港した]

10月9日に出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはセーシェル諸島を去った]

10月15日、大型対潜艦「セヴェロモルスク」モザンビークペンバ港(ポルト・アメリア)へ入港しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはモザンビークを訪れた]

10月17日にペンバ港(ポルト・アメリア)を出航し、次の訪問地マダガスカルへ向かいました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはモザンビークを去り、マダガスカルへ向かった]

10月21日、マダガスカル島アンツィラナナ港(ディエゴ・スアレス)へ入港しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはマダガスカルのアンツィラナナを訪れた]

10月24日にアンツィラナナ港を出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはマダガスカルを去った]

10月29日、「セヴェロモルスク」は再びセーシェル諸島ヴィクトリア港へ寄港しました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2018年10月29日13時52分配信
【北方艦隊の大型対潜艦「セヴェロモルスク」はセーシェルへの業務寄港を行なった】

11月3日にヴィクトリア港を去り、アデン湾へ向かいました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクは2度目のセーシェル訪問を終え、アデン湾へ向かった]

11月10日にはアデン湾日本海上自衛隊護衛艦「いかづち」(2001年3月14日就役)と合同演習を行ないました。
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[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはアデン湾で日本海上自衛隊の護衛艦と合同演習を行なった]

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11月12日にジブチへ寄港し、11月14日に出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはジブチを訪れた]

11月19日、海賊対処任務として、紅海からアデン湾を通過してアラビア海へ行くインド貨物船の護衛を開始しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはアデン湾でインドの貨物船を護衛する]

11月27日にパキスタンカラチ港へ入港しました。
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[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはパキスタンのカラチを訪れた]

11月30日にカラチ港を出航し、パキスタン海軍との合同演習『アラビアン・モンスーン-2018』へ参加しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはパキスタン海軍との合同演習『アラビアン・モンスーン-2018』へ参加する]

その後、パキスタンを去り、12月11日に再びジブチへ寄港しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクは再びジブチを訪れた]
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12月13日にジブチを出航し、紅海へ向かいました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはジブチを去り、紅海へ向かった]
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12月20日にスエズ運河を通過して地中海東部へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはスエズ運河へ入った]
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12月22日、キプロス島リマソール港へ入港しました。
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[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクは地中海東部へ入り、キプロスのリマソールを訪れた]

12月25日、キプロス国家守備隊海上部隊司令官が「セヴェロモルスク」を訪れました。
[キプロス国家守備隊海上部隊司令官はロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクを訪れた]

12月26日にリマソール港から出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはキプロスを去った]

大型対潜艦「セヴェロモルスク」は、2019年の元旦を地中海で迎えました。
[ロシア海軍の70隻以上の艦船は洋上で新年(2019年)を迎えた]

2019年1月8日、「セヴェロモルスク」ダーダネルス海峡を通過してマルマラ海へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはダーダネルス海峡を通過してマルマラ海へ入った]
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翌1月9日にはボスポラス海峡を通過して黒海へ入りました。

[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはボスポラス海峡を通過して黒海へ入った]

1月10日、「セヴェロモルスク」は、クリミア半島黒海艦隊基地セヴァストーポリへ到着しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはクリミア半島のセヴァストーポリへ入港した]
「セヴェロモルスク」は1ヶ月以上セヴァストーポリに滞在し、この間に艦のメンテナンスを行ない、乗組員は交代で休暇を取って帰省しました。

そして2月18日、メンテナンスを完了した「セヴェロモルスク」は、点検の為に出航しました。


なお、一緒に遠距離航海へ出発し、2018年9月中旬までは行動を共にしていたロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」は、11月23日に母港セヴェロモルスクへ帰投しました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは地中海遠征を終えて母港セヴェロモルスクへ帰投した]

ロシア海軍バルト艦隊の工作船PM-82はシリアから母港バルチースクへ帰投した

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア西方軍管区(バルト艦隊)広報サービス発表
2019年2月18日14時27分配信
【バルト艦隊の水上修理所PM-82は地中海から恒久駐留所へ戻った】

バルト艦隊水上修理所PM-82は、地中海エリアで任務を遂行した後にバルチースクへ戻ってきた。

2018年7月から2019年2月までの期間に、同船は遠方作戦ゾーンで活動するロシア海軍の艦船の技術的サービスを保障した。

遠距離航海を完了した水上修理所の歓迎式典がバルチースクで開催された。

MP-82は、5隻から成るプロジェクト304水上修理所シリーズの3番船である。
水上修理所は、主要駐留所から離れた海域での艦船の兵器及び機器装備の修理の為に意図されている。



この数年間、黒海艦隊水上修理所(工作船)PM-56PM-138は交代で地中海東部へ派遣され、半年程度のローテーションでシリアタルトゥースへ駐留し、同海域で行動するロシア海軍艦船の修理やメンテナンスを行なっていました。
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工作船PM-56
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工作船PM-138
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タルトゥースロシア海軍物資・技術サービス供給所
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プロジェクト304水上修理所(工作船)PM-82は、1977年12月22日にポーランド『アドルフ・ワルスキー記念シュチェチン造船所』で起工され、1978年5月13日に進水し、同年9月30日にソ連海軍へ引き渡されました。
就役後、赤旗2度受賞バルト艦隊へ編入されました。

2014年からバルチースク「第33艦船修理工場」で近代化改装が行なわれ、2016年秋に復帰しました。
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PM-82は、2017年6月中旬にシリアへ派遣され、地中海東部で行動するロシア海軍艦船の修理やメンテナンスに従事しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の工作船PM-82はシリア沖に到着した]

その後、2017年10月下旬には黒海艦隊工作船PM-56と交代して地中海東部を去り、11月13日に母港バルチースクへ帰投しました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア西方軍管区(バルト艦隊)広報サービス発表
2017年11月13日17時11分配信
【バルト艦隊の水上修理所(工作船)は地中海からバルチースクへ戻った】


2018年7月、PM-82は再びシリアへ派遣される事になりました。
[ロシア海軍バルト艦隊の工作船PM-82は地中海東部へ向かっている]

8月11日にシリアタルトゥースへ到着しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の工作船PM-82はシリアのタルトゥースへ到着した]

その後、PM-82地中海東部で行動するロシア海軍艦船の修理やメンテナンスに従事しました。


2019年1月21日、PM-82と交代する黒海艦隊工作船PM-56ボスポラス海峡を南下し、地中海へ入りました。

2019年2月初頭、PM-82地中海東部を離れ、母港バルチースクへの帰路に就きました。
[ロシア海軍バルト艦隊の工作船PM-82は母港バルチースクへの帰路に就いた]

そして2月18日にバルチースクへ帰投しました。

ロシア海軍黒海艦隊の最新小型ロケット艦オレホヴォ・ズエヴォは黒海で戦闘訓練を行なう

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア南方軍管区(黒海艦隊)広報サービス発表
2019年2月18日10時27分配信
【黒海艦隊の小型ロケット艦「オレホヴォ・ズエヴォ」乗組員は黒海で複合演習を行なう】

戦闘訓練計画に沿って、黒海艦隊小型ロケット艦「オレホヴォ・ズエヴォ」乗組員は、黒海の海上射爆場での複合艦上戦闘演習の実行へ着手した。

戦闘訓練活動の枠組みでは、ミサイル攻撃の撃退と、高精度ミサイル複合体「カリブル-NK」を使用する仮想敵水上艦の破壊の活動への取り組みが行なわれる。

演習計画下では、海上での任務遂行中、艦の観測手段は艦の兵器使用を明確化する。
「オレホヴォ・ズエヴォ」対空防衛班の戦闘指揮所は、高射砲兵器を使用して仮想敵艦からのミサイル攻撃を撃退する。
その後、観測手段が所有するデータを受け取り、艦のミサイル-砲戦闘班は、ミサイル複合体「カリブル-NK」を使用して目標へ反撃し、電子発射を行なう。

[参照]
小型ロケット艦「オレホヴォ・ズエヴォ」
は多目的艦であり、現代的な風貌の砲、ミサイル、対水中工作、高射、電波工学兵装を装備する。

それは近代化された「ブヤン-M」シリーズの7隻目であり、黒海艦隊の為に建造された。
同プロジェクト艦は、増加した排水量を有し、海上および沿岸目標の撃破の為に意図されている最新の長距離高精度ミサイル兵器汎用ミサイル複合体「カリブル-NK」で武装する。
プロジェクト「ブヤン-M」艦の用途は、国家経済ゾーンの保護と防護である。



[プロジェクト21631ブヤン-M小型ロケット艦]

プロジェクト21631「ブヤン-M」小型ロケット艦の7番艦「オレホヴォ・ズエヴォ」は、ゼレノドリスク『ゴーリキー記念ゼレノドリスク造船工場』で2014年5月29日に起工されました。
[ロシア黒海艦隊の為の小型ロケット艦オレホヴォ・ズエヴォが起工された]

2018年7月18日に進水しました。
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2018年9月に内陸水路経由で黒海沿岸のノヴォロシースクへ回航されました。
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その後、ノヴォロシースク海軍基地で航行試験の準備が進められました。

11月19日までに黒海で洋上試験を開始しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の為の最新鋭小型ロケット艦オレホヴォ・ズエヴォは黒海で洋上試験を開始した]

洋上試験は12月初頭に完了し、12月6日にノヴォロシースクからセヴァストーポリへの移動を開始しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の為の最新鋭小型ロケット艦オレホヴォ・ズエヴォは洋上試験を完了した]

12月7日にセヴァストーポリへ到着しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の為の最新鋭小型ロケット艦オレホヴォ・ズエヴォはセヴァストーポリへ到着した]

2018年12月10日、「オレホヴォ・ズエヴォ」への海軍旗初掲揚式典が開催され、正式にロシア海軍へ就役しました。

[プロジェクト21631小型ロケット艦の7番艦オレホヴォ・ズエヴォはロシア海軍へ就役し、黒海艦隊へ編入された]

就役後、基地で乗組員の慣熟訓練を行ないました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア南方軍管区(黒海艦隊)広報サービス発表
2018年12月19日13時16分配信
【黒海艦隊の最新小型ロケット艦「オレホヴォ・ズエヴォ」乗組員は海へ出る準備を行なう】

基地での訓練を終えた「オレホヴォ・ズエヴォ」は海上訓練へ移行し、2019年1月21日には黒海艦隊海軍航空隊前線爆撃機Su-24Mと対戦方式の対空防衛演習を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新小型ロケット艦オレホヴォ・ズエヴォは海上で前線爆撃機Su-24Mと『対決』した]

2月6日には一旦セヴァストーポリへ帰港しました。
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そして2月18日にセヴァストーポリを出航し、海上での戦闘訓練を開始しました。

クルイロフ国立科学センターの半双胴(カタマラン)形式軽多目的空母は水中抵抗が大幅に低減する

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『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2019年2月15日18時55分配信
【科学者は新たな輪郭の将来航空母艦の長所について考察した】

ロシア海軍の為の半双胴形状の船体の将来軽多目的航空母艦は、艦の移動抵抗の根本的な低下を可能にする。
『Mil.Press FlotProm』のインタビューに対し、『クルイロフ国立科学センター』所長ワレーリー・ポロヴィンキンは語った。


軽多目的航空母艦の概念モデルは、フォーラム『アルミヤ-2018』において提示された。

「モデルの試験について御話ししますと、移動抵抗の低減は、計算誤差の限界内の1.5~2パーセントに留まらず、基本的には、20パーセントまでとなります」
ポロヴィンキン
は指摘した。
「同時に、出力及び速力についても、我々は大いなる移動余裕を得ます」

この他、艦の船体の水中部分の非標準形状と流体動力学特性により、航空母艦は限られた排水量で、艦の主兵装であるバランスの取れた航空団の配置が可能となる。

科学者は、提示された軽多目的航空母艦の概念設計は、航空母艦の2つのヴァージョンの内の1つである事を強調した。

「新たな解決策の適用は、飛行甲板の面積の増加を可能にし、艦へ航空隊を配置する際の問題を解決します。
更には、幾つかの流体動力学上の問題も解決しました」
ポロヴィンキン
は纏めた。

海軍の情報提供者によると、ロシア海軍の開発は、順を追って行われている:小型ロケット艦を開発し、その後にコルベットフリゲート
それに続いて駆逐艦、汎用揚陸艦、航空母艦の作成。
2018年12月末、『北方計画設計局』は、「アドミラル・ゴルシコフ」型プロジェクト22350艦の拡大ヴァージョンであるプロジェクト22350Mフリゲートの草案設計契約へ署名した。
艦は、将来駆逐艦への過渡段階となり得る。

[Mil.Press FlotProm参照]
2017年8月、『Mil.Press FlotProm』は、クルイロフセンター軽多目的航空母艦の概念を開発しているという情報を得た。
この艦のおおよその排水量は35000~40000トン、飛行装置の数は40~50機。
作成者によると、軽多目的航空母艦原子力航空母艦「シトルム」を補完し、このような軽航空母艦は、より早く、低い出費で建造できる。

軽多目的航空母艦の概念は、未だロシアから要求されていない。
2018年4月に海軍副総司令官(軍備担当)ヴィクトール・ブルスク中将が語ったように、海軍は排水量が約7万トンの航空母艦を必要としている:それは、より海軍の任務に沿っている。

同時に、将来原子力航空母艦「シトルム」の設計は2020年の開始が決まっているが、艦は2030年よりも前には建造されないだろう。
予備データによると、「シトルム」の全長は330メートル、幅40メートル、吃水11メートル。
艦上には90機までの様々な用途の飛行装置を配置できる。
有翼ミサイル及び航空爆弾の弾薬貯蔵量は3000個。
トランポリン或いはカタパルトを使用するのかといった詳細は、技術設計段階で明らかになるとヴィクトール・ブルスクは付け加えた。



[ロシア新世代航空母艦]
ロシア海軍の為の将来航空母艦Перспективный Авианосецの設計開発作業は2007年に始まりました。

将来航空母艦は、複数の設計草案が提示されており、この内の1つは排水量75000トンになるようです。
[ロシア海軍の将来航空母艦の設計草案は2018年末までにロシア国防省へ提出される]

将来航空母艦アイランドは非金属複合材料製になります。
[ロシア海軍将来正規空母のアイランドは複合材料で造られる]

将来航空母艦の動力に関しては、通常動力(ガスタービンなど)と原子力推進の2つのヴァージョンが検討されていますが、ロシア海軍原子力推進を望んでいます。
[ロシア海軍将来正規空母は原子力推進となる]
[ロシア海軍将来正規空母と将来駆逐艦リデル級は同型の原子力機関を搭載する]

将来航空母艦の建造は2023年~2028年の開始が計画されています。
[ロシア海軍の新世代空母の建造は2023年~2028年に開始される]
[ロシア海軍の為の新世代空母の建造は『2018-2027年の国家軍備プログラム』において開始される]



2018年8月下旬にモスクワ州クビンカで開催された国際軍事技術フォーラム『アルミヤ-2018』において、『クルイロフ国立科学センター』は、軽空母の概念設計案を初めて公表しました。
[クルイロフ国立科学センターは軽空母の概念設計案を作成する]
[クルイロフ国立科学センターは軽空母の概念設計案を公表した]

この軽空母は基本的には輸出用ですが、ロシア海軍向けとしても考慮されています。
[クルイロフ国立科学センターは半双胴形式の軽空母を提案する]

既に、ロシア海軍将来航空母艦の為の艦載機として、新たにVSTOL艦上戦闘機の開発が始まっています。
[ヤコブレフ新世代VSTOL艦上戦闘機]

VSTOL艦上戦闘機を搭載するのなら、大型の航空母艦は必要なく、この軽空母のような44000トンの艦で充分でしょう。
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[軽多目的航空母艦]
基準排水量:37000トン
満載排水量:44000トン
全長:304m
最大幅:78m
機関出力:110000馬力(ガスタービン)
速力:28ノット
航続距離:8000海里
自立航行期間:60日
兵装:高射ミサイル砲複合体「パーンツィリ-ME」×4基
対潜/対魚雷複合体「パケート」×4基
搭載機:46機
(重戦闘機×12~14機
軽戦闘機×12~14機、
遠距離電波位置特定巡視航空機×4機
ヘリコプター×12~14機)


一見すると、「アドミラル・クズネツォフ」をリファインしたような艦ですが、この艦は「半カタマラン(双胴形式)」と呼ばれ、船体の後部が双胴形状になっています。

「アドミラル・クズネツォフ」よりも15000トンほど軽い空母ですが、飛行甲板のサイズは「アドミラル・クズネツォフ」と殆ど同じであり、搭載機数も「アドミラル・クズネツォフ」より、やや少ない程度となっております。

機関はガスタービンですが、合計出力(11万馬力)から見て、おそらくは、フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」型と同じM90FR(27500馬力)を4基搭載するようです。
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更に、「半カタマラン(双胴形式)」は、水中抵抗を20パーセント低減させるメリットがあるとの事です。


『クルイロフ国立科学センター』は、この軽空母ロシア海軍向けとしても提案するつもりのようですが、そのロシア海軍は、7万トン級の原子力空母を望んでいるようです。
[ロシア海軍の将来航空母艦は7万トン級になる]
[ロシア海軍の為の新世代原子力空母が建造される]

ロシア海軍の為のプロジェクト22800カラクルト級小型ロケット艦の3番艦シクヴァルはメルクーリイと改名される

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『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2019年2月14日23時59分配信
【勇敢なブリッグ「メルクーリイ」に敬意を表して命名される「カラクルト」が判明した】

プロジェクト22800小型ロケット艦(コード名「カラクルト」)の第2の生産艦は、ロシアの勇敢なブリッグ「メルクーリイ」に敬意を表して命名される。
『Mil.Press FlotProm』は海洋工学中央設計局『アルマーズ』及びレニングラード造船工場『ペラ』より伝えられた。


ロシア国防省情報・マスコミュニケーション部は、『ペラ』で建造されている艦が名誉ある名を受けると『Mil.Press FlotProm』の記者へ話した。

設計局及び造船所の代理人は、これは3番目に起工されたプロジェクト22800小型ロケット艦(第2の生産艦)についての話であると説明した。
予備データによると、それは黒海艦隊へ向かう。

2月9日、サンクトペテルブルク海洋会議の第48回総会において、「カラクルト」の1隻がロシアブリッグに敬意を表して改名されるとロシア海軍総司令官ウラジーミル・コロリョーフ大将は語った。

「建造されている高精度兵器装備の最新のプロジェクト22800小型ロケット艦は、メルクーリイの名を受けます」
新聞『クラースナヤ・ズヴェズダー』
コロリョーフの談話を引用した。
「私は既に命名の指示書へ署名しております。
この艦の乗組員は、そこでの勤務を誇りに思う事を確信しています」


総司令官は更に、ロシア大統領ウラジーミル・プーチンは、軍艦「メルクーリイ」の艦尾へ聖ゲオルギー旗を授与する法令への署名を準備していると述べた。
これは、現代の海軍における先例になるとサンクトペテルブルク海洋会議広報サービスは指摘した。

同時に、『ペラ』は、「ウラガーン」として起工され、後に「ムィティシ」と改名された小型ロケット艦シリーズのトップを含め、海軍からの「カラクルト」改名に関する文書を未だ受け取っていない。
業界の消息筋は話した。

中央海軍博物館の匿名希望の科学職員は、国内海軍の歴史において、3隻のロシア帝国海軍の艦とソヴィエト社会主義共和国連邦海軍小型水路測量船(1995年に赤旗黒海艦隊から除籍され、2001年1月28日にはウクライナの旗の下で沈んだ)が「パーミャチ・メルクーリヤ」の名を受けたと『Mil.Press FlotProm』へ伝えた。
彼は、1829年7月29日、皇帝ニコライ1世ブリッグ「メルクーリヤ」聖大致命者凱旋者ゲオルギイ旗を贈る法令へ署名したと付け加えた。
この時、艦は老朽化により活動を停止し、その後、これと全く同じものが建造され「その後も継承されました」
「メルクーリヤ」のコピーは1857年まで勤務した。
「ニコライ1世が望んだこのような伝統は、まだ存在していません」
歴史家は総括した。

[『Mil.Press FlotProm』参照]
20門の砲を持つブリッグ「メルクーリイ」は1820年に建造され、1829年2月9日、74門及び110門の砲を有する2隻のトルコ戦列艦との不利な戦闘で勝利を収めた。
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ブリッグの艦長アレクサンドル・カザルスキーは大尉の階級に在った。

将来の「メルクーリイ」は、「シクヴァル」として2016年7月29日に起工され、工場番号253を受けた。
艦は2018年5月5日に進水した。

「カラクルト」型小型ロケット艦は、中央海洋設計局『アルマーズ』により設計された。
艦の全長は60メートル、幅10メートル、吃水4メートル。
最大航行速力30ノット、航続距離25000海里、自立航行期間15日。

「カラクルト」は兵装として、76mm自動汎用砲及び30mm高射砲AK-630Mを得る。
艦の上部構造物には、有翼高精度ミサイル「カリブル-NK」の為の8連装コンテナ装置を有する打撃複合体が配置されている。
「メルクーリヤ」は、このタイプの艦としては初めて高射ミサイル-砲複合体「パーンツィリ-M」を装備する。

ロシア海軍は合計で18隻の「カラクルト」の受領を計画している。



[プロジェクト22800カラクルト小型ロケット艦]


プロジェクト22800「カラクルト」小型ロケット艦の3番艦「シクヴァル」は、2016年7月29日にサンクトペテルブルク近郊の『ペラ』造船所で起工されました。
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[ロシア海軍の為のプロジェクト22800小型ロケット艦シクヴァルは起工された]

2018年5月5日に進水しました。

[ロシア海軍の為のプロジェクト22800カラクルト級小型ロケット艦の3番艦シクヴァルは進水した]

その後、造船所の岸壁で艤装工事が進められている「シクヴァル」ですが、この度、ロシア海軍にとっては伝統的な名前である「メルクーリイ」に改名される事になりました。
[ロシア海軍のプロジェクト22800カラクルト小型ロケット艦の1隻はメルクーリイと命名される]

ロシア海軍太平洋艦隊の為の最新鋭コルベット"グレミャーシチー"は90パーセント完成している

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『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2019年2月12日16時0分配信
【コルベット「グレミャーシチー」の技術的準備状態は90パーセントと見なされている】

プロジェクト20385コルベットのトップ「グレミャーシチー」の技術的準備状態は90パーセントと見ており、近日中に同艦は工場航行試験へ入らなければならない。
2月12日・火曜日、ロシア連邦国防次官アレクセイ・クリヴォルチコは『北方造船所』訪問の際に語った。


彼は、コルベット「グレミャーシチー」が2019年末までにロシア海軍へ増強されなければならないと付け加えた。

コルベット「グレミャーシチー」は2012年に起工され、2017年6月30日に進水した事が想い起こされる。
2018年1月には係留試験がスタートした。
予定では、同年6月にはコルベットへ乗組員が居住し、12月末までに艦は海軍へ引き渡される筈だった。
しかし、船員が艦内へ上がったのは9月になってからだった。
こうして、コルベットの加入は、2019年10月に延期された。

多目的コルベット・プロジェクト20385は、敵の潜水艦及び水上艦の探知及び破壊、揚陸部隊の上陸支援、更には近海ゾーンにおける様々な課題の解決の為に意図されている。
独自の建造方式、複合材料の使用、兵装システム及びアンテナ監視所の船体への内蔵のお陰により、コルベットの電波位置特定、音響、光学視認は著しく低減している。
プロジェクト20385の兵装構成には、ミサイル複合体「カリブル-NK」高射ミサイル複合体「リドゥート」、100mm砲A-190-01、2基の30mm高射砲複合体AK-630M、更には対潜複合体「パケート」が含まれる。
「グレミャーシチー」の排水量は2200トン、全長-104メートル、幅-13メートル。
速力-27ノット、航続距離-3500海里、乗組員-99名。

「グレミャーシチー」に加え、『北方造船所』では更に4隻のコルベットが建造されている:「プロヴォールヌイ」(プロジェクト20385)「ジェルズキー」(プロジェクト20386)、そして更に「リェチーヴイ」「ストローギー」~特性が改善されたプロジェクト20380



[プロジェクト20385コルベット(グレミャーシチー型)]
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プロジェクト20385コルベットの1番艦「グレミャーシチー」は、2012年2月1日にサンクトペテルブルク市『北方造船所』(セーヴェルナヤ・ヴェルフィ)で起工されました。
[サンクトペテルブルクでフリゲート「アドミラル・ゴロフコ」及びコルベット「グレミャーシチー」が起工された]

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プロジェクト20385プロジェクト20380の改良型であり、兵装が強化されています。
[プロジェクト20385「グレミャーシチー」型コルベット]

20380対艦ミサイル「ウラン」に代わり、20385は対地攻撃も可能な打撃ミサイル複合体「カリブル」を装備します。
[打撃巡航ミサイル「カリブル」]

当初、プロジェクト20385には、ドイツMTU社製のディーゼルエンジンが装備される予定でしたが、ヨーロッパ諸国対ロシア制裁により、その供給は途絶えました。
[ロシアは水上艦用のエンジン供給を拒否したドイツとウクライナの企業を訴える]

この為、設計を変更してロシア『コロムナ工場』ディーゼルエンジン「ディーゼルユニットDDA12000」~が搭載される事になりました。
これは以前のプロジェクト20380と同じエンジンです。
[ロシア新世代艦のガスタービンとディーゼル]

2016年4月末、『コロムナ工場』ディーゼルエンジンの設置作業が始まりました。
[ロシア海軍の為の新世代コルベット"グレミャーシチー"へのロシア製ディーゼルエンジンの取り付けが始まった]


2016年5月19日までにディーゼルエンジンの設置作業は完了しました。
[ロシア海軍の為の新世代コルベット"グレミャーシチー"へのロシア製ディーゼルエンジンの設置は完了した]


2017年6月30日、「グレミャーシチー」の進水式典が開催されました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為のプロジェクト20385コルベット1番艦グレミャーシチーは進水した]



2018年1月から造船所の岸壁で係留試験が始まりました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の最新鋭コルベット"グレミャーシチー"乗組員は艦内への居住を準備する]

以前には「グレミャーシチー」ロシア海軍への引き渡しは2018年末に予定されていましたが、一部の機器の納入の遅れにより、2019年末に延期されました。
[プロジェクト20385コルベット1番艦グレミャーシチーは2019年末までにロシア海軍へ引き渡される]

「グレミャーシチー」の洋上試験は、2019年3月までの開始が予定されています。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の最新鋭コルベット"グレミャーシチー"は2019年1月~3月に洋上試験を開始する]

ロシア海軍への就役後、「グレミャーシチー」太平洋艦隊へ配備されます。


プロジェクト20385の2番艦「プロヴォールヌイ」は2013年7月25日に起工されました。
[プロジェクト20385コルベット「プロヴォールヌイ」は起工された]
ロシア海軍への引き渡しは2020年以降に予定されており、こちらも太平洋艦隊へ配備されます。

太平洋艦隊は、最終的に合計8隻のプロジェクト20380/20385コルベットの受領を計画しており、この内の半分(4隻)はプロジェクト20385になるようです。
[ロシア海軍太平洋艦隊は8隻のプロジェクト20380/20385コルベットを受領する]

ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦マルシャル・シャーポシニコフは2020年に近代化改装を終えて復帰する

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『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2019年2月13日12時38分配信
【大型対潜艦「マルシャル・シャーポシニコフ」は2020年に海軍へ復帰するだろう】

修理及び近代化を行なっている大型対潜艦「マルシャル・シャーポシニコフ」は2019年末に航行試験を開始し、太平洋艦隊への同艦の引き渡しは2020年を計画している。
『VL.ru』は『ダーリザヴォード』広報サービスより伝えられた。


「今、作業は活発な段階にあります。
艦はドックに在り、航行試験の開始時期の設定は、今年末の計画となっております。
同艦の太平洋艦隊への御引き渡しは、2020年となっております」
『ダーリザヴォード』
広報サービスは語った。

他のプロジェクト1155大型対潜艦も更なる近代化を予定している:「アドミラル・ヴィノグラードフ」、「アドミラル・パンテレーエフ」、そして「アドミラル・トリブツ」

「マルシャル・シャーポシニコフ」艦上での作業は2015年から続けられている。
近代化では、ミサイル及び砲兵装の交換が予定されている。
特に大型対潜艦は、ミサイルKh-35を有する対潜複合体「ウラン」更には艦砲射撃汎用管理システムMR-123-02/3「バギラ」を装備する。

2018年2月、「マルシャル・シャーポシニコフ」の機械室の1つでの溶接作業中に火災が発生した。

「マルシャル・シャーポシニコフ」は、プロジェクト1155「フレガート」大型対潜艦である。
1983年にカリーニングラード造船工場『ヤンターリ』で起工され、1985年1月に進水し、1986年2月に海軍へ加入した。

プロジェクト1155大型対潜艦の満載排水量は7480トン、全長163メートル、29.5ノットの速力を発揮する。



プロジェクト1155大型対潜艦の8番艦「マルシャル・シャーポシニコフ」は、1983年5月25日にカリーニングラード沿バルト造船工場『ヤンターリ』で起工され、1984年12月27日に進水し、1985年12月30日にソ連海軍へ納入されました。
1986年2月2日に太平洋艦隊へ編入され、正式に就役しました。
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1987年10月1日から12月26日まで太平洋艦隊基地への移動航海を行ないました。
この間、モザンビーク、ルアンダ、セーシェル諸島、インド、ベトナムを訪問しました。

1988年7月14日から1989年2月13日までペルシャ湾で行動し、41隻の船を護送しました。
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1990年にはエチオピアからソ連民間人を避難させ、この間にアブダビアデンへ寄港しました。
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1990年8月14日から18日まで朝鮮共和国ウォンサン(元山)港を訪問しました。

1990年12月15日から1991年8月30日までペルシャ湾で行動し、この間にアブダビアデンへ寄港しました。
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1992年11月から1994年4月までウラジオストク艦船修理工場『ダーリザヴォード』でオーバーホールが行なわれました。

2003年4月16日にウラジオストクを出航し、5月にインド洋黒海艦隊の艦船と合同演習を行ない、その後、インドを訪問しました。
[ロシア海軍、インド洋遠征(2003年4~5月):その1・太平洋艦隊のウダロイ級大型対潜艦]

2003年10月にはハワイ真珠湾を訪問しました。
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2004年8月30日から9月30日まで日本を訪問し、9月4日には日本海上自衛隊と捜索救助合同演習を行ないました。

2005年8月には中国青島港を訪問しました。

2006年3月にはグアム島を訪問しています。
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2008年9月15日から17日まで日本海で実弾射撃訓練を行ない、帰投した直後に火災事故が発生しました。
[大型対潜艦マルシャル・シャーポシニコフで火災発生 ]

2009年3月に修理を完了し、艦隊へ復帰しました。

「マルシャル・シャーポシニコフ」は、これまでに3度に渡りアデン湾海賊対処任務へ就いており、1度目は2010年2月24日に出港しています。
[大型対潜艦「シャーポシニコフ元帥」支隊はソマリアへ出発した]

アデン湾到着後の「マルシャル・シャーポシニコフ」艦内で打ち合わせを行なうロシア海軍海賊対処部隊幹部とアメリカ及びシンガポール海軍アデン湾派遣部隊指揮官
(2010年4月8日)
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2010年5月6日、ソマリア海賊に乗っ取られたロシアタンカー「モスクワ大学」を解放しました。
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【ソマリア海賊:露タンカー乗っ取り 翌日に解放】
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『ロシア通信社ノーボスチ』情報グラフィックより。
2012年5月7日配信
【乗っ取られたタンカー「モスクワ大学」の突入解放作戦】

この時のロシア海軍海賊対処部隊指揮官は、第44対潜艦旅団司令官イリダル・アフメロフ1等海佐でした。
[ソマリア海賊対処部隊指揮官イリダル・アフメロフの華麗な戦歴]

タンカー「モスクワ大学」を乗っ取ろうとしたソマリア海賊は1名が射殺され、10名が拘束されました。
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しかし、拘束された10名も、ボートに乗せられて海上へ放逐され、その後、死亡しました。
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結果的に、「モスクワ大学」を襲撃したソマリア海賊は、11名全てが死亡しました。
[アデン湾における大型対潜艦マルシャル・シャーポシニコフの活躍を描いた映画が撮影される]
「マルシャル・シャーポシニコフ」は2010年6月25日に帰投しました。

2012年4月下旬に黄海で実施されたロシア-中国海軍合同演習『海洋協同-2012』へ参加しました。
[ロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2012」(2012年4月)]

2012年11月2日から2013年4月21日まで遠距離航海を行ない、2度目のアデン湾海賊対処任務に就きました。
[ロシア太平洋艦隊アデン湾派遣部隊はウラジオストクへ戻った]

2014年3月中旬から7月初頭までインド洋への遠距離航海を行ない、この間に3度目のアデン湾海賊対処任務を遂行しました。
[ロシア太平洋艦隊インド洋遠征(2014年3月-7月)]
2014年10月から12月までオーストラリア沖への遠距離航海を行ないました。
[オーストラリア沖へ行ったロシア海軍太平洋艦隊の軍艦はウラジオストクへ帰ってきた]

2015年3月下旬から4月上旬まで日本海で演習を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊は日本海で演習を行なう]
[ロシア海軍太平洋艦隊は演習を実施した]

2015年6月下旬から7月初頭にオホーツク海で実施された演習へ参加しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊はオホーツク海で対潜演習を実施した]
[ロシア海軍太平洋艦隊の『決闘』演習がオホーツク海で行なわれた]

2015年10月26日に宗谷海峡を東進し、11月16日に同海峡を西進したのを最後に、洋上での活動は見られなくなりました。
『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2015年10月26日発表
【ロシア海軍艦艇の動向について】

『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2015年11月16日発表
【ロシア海軍艦艇の動向について】


2016年春からウラジオストク艦船修理工場『ダーリザヴォード』で近代化改装工事が始まりました。
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2基の「ラストルブ」対潜ミサイル4連装発射筒AK-100 100mm単装砲2番砲塔、ガスタービンエンジンなどが撤去されています。

ガスタービンエンジン『クロンシュタット海洋工場』へ送られ、修復されます。
[クロンシュタット海洋工場はロシア海軍の全ての艦艇用ガスタービンエンジンを修理する]

「マルシャル・シャーポシニコフ」は、近代化改装により対艦ミサイル「ウラン」を装備します。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦マルシャル・シャーポシニコフは近代化改装によりウラン対艦ミサイルを装備する]
「ウラン」4連装発射筒(3R-60U)は、「ラストルブ」対潜ミサイル4連装発射筒の在った場所に設置されるようです。

この他、有翼ミサイル「カリブル」用の垂直発射機3S-14も装備されるようです。
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ブログ『BMPD』より
2017年8月19日配信
【大型対潜艦「マルシャル・シャーポシニコフ」の近代化で2基の汎用垂直発射装置3S-14モジュールが設置される】
2基の3S-14モジュールとの事ですから、計16基の発射機が設置されるようです。


2018年2月16日、溶接作業中に木製足場へ引火した事により火災が発生しました。

[ウラジオストクで近代化改装中のロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦マルシャル・シャーポシニコフで火災が発生した]

その後、『ダーリザヴォード』の乾ドックへ入渠しました。
[近代化改装中のロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦マルシャル・シャーポシニコフ近影(2018年7月11日)]


「マルシャル・シャーポシニコフ」は、2019年末に航行試験を開始し、2020年中に復帰する予定です。

現在、太平洋艦隊には4隻のプロジェクト1155大型対潜艦(アドミラル・トリブツ、マルシャル・シャーポシニコフ、アドミラル・ヴィノグラードフ、アドミラル・パンテレーエフ)が在籍してますが、将来的には4隻全てが近代化改装されるようです。

4隻の内、「アドミラル・トリブツ」は、2014年~2016年7月に電子機器の一部を換装する限定的な近代化改装を行なっています。
[近代化改装を終えた大型対潜艦アドミラル・トリブツは2016年7月にロシア海軍太平洋艦隊へ復帰する]

ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・マカロフ"はキプロスのリマソール港を去った

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア南方軍管区(黒海艦隊)広報サービス発表
2019年2月13日9時50分配信
【黒海艦隊のフリゲート「アドミラル・マカロフ」はリマソール港への業務訪問を完了した】

遠海ゾーンのロシア海軍常設連合部隊の一員として任務を遂行している黒海艦隊フリゲート「アドミラル・マカロフ」は、リマソール港(キプロス)への業務寄港を完了した。

艦は必要な物資の在庫を補充し、乗組員は休養として市内の歴史的名所への遊覧旅行を行なった。

ロシアフリゲートの外国港への寄港は、地中海の艦船の滞在計画及び物資補充スケジュールに沿って実施された。

フリゲート「アドミラル・マカロフ」は、2018年11月から遠海ゾーンで与えられた任務を遂行している。



プロジェクト11356Rフリゲート3番艦「アドミラル・マカロフ」は、2012年2月29日にカリーニングラード『ヤンターリ』造船所で起工され、2015年9月2日に進水し、2017年12月27日にロシア海軍へ就役し、黒海艦隊へ編入されました。
[プロジェクト11356Rフリゲート3番艦アドミラル・マカロフはロシア海軍へ就役し、黒海艦隊へ編入された]

就役後もバルト海に留まって慣熟訓練を行ない、2018年7月29日の『ロシア海軍の日』にはサンクトペテルブルク(ネヴァ川)観艦式(主要海軍パレード)へ参加しました。


観艦式が終わった後、北方艦隊及びバルト艦隊の参加艦と共にバルト海で合同演習を行ないました。
[北方艦隊の原子力水中巡洋艦オリョールはバルト海のロシア海軍演習へ参加する]

2018年8月18日、「アドミラル・マカロフ」黒海艦隊基地セヴァストーポリへの移動を開始しました。
[ロシア海軍の最新フリゲート"アドミラル・マカロフ"は黒海艦隊基地セヴァストーポリへ向かった]

2018年8月末までに地中海東部へ到着し、同海域で9月1日から8日まで実施されたロシア海軍ロシア航空宙軍の大規模演習へ参加しました。

[ロシア海軍とロシア航空宇宙軍の地中海演習(2018年9月1日~8日)]

その後も地中海東部に留まっていましたが、10月4日にダーダネルス海峡へ入り、地中海を去りました。
[ロシア海軍の最新フリゲート"アドミラル・マカロフ"は地中海を去り、黒海へ向かった]

翌10月5日、黒海艦隊基地セヴァストーポリへ到着しました。

[ロシア海軍の最新フリゲート"アドミラル・マカロフ"は黒海艦隊基地セヴァストーポリへ到着した]
セヴァストーポリ到着後、「アドミラル・マカロフ」の舷側番号は「499」に変更されました。
(就役時は「799」)


11月5日にセヴァストーポリを出航し、11月6日にボスポラス海峡及びダーダネルス海峡を通過して地中海へ入りました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・マカロフ"は地中海へ入る]

11月16日、同型艦「アドミラル・エッセン」と共に艦載ヘリコプターの訓練を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・エッセン"と"アドミラル・マカロフ"は地中海東部で艦載ヘリコプターの訓練を行なった]

11月20日には「アドミラル・エッセン」と共に対空防衛演習を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・エッセン"と"アドミラル・マカロフ"は地中海東部で対空防衛演習を行なった]

その後も「アドミラル・マカロフ」地中海東部に留まっており、12月28日にキプロスリマソール港へ入港しました。
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[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・マカロフ"はキプロスのリマソールを訪れた]

12月29日にリマソール港を去りました。

「アドミラル・マカロフ」は、2019年の新年を洋上(地中海東部)で迎えました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・マカロフ"は地中海東部で2019年の新年を迎える]

2019年1月中旬、「アドミラル・マカロフ」は、シリアタルトゥース港で乗組員の錬成訓練を開始しました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・マカロフ"は地中海東部で乗組員の慣熟訓練を始めた]

2月1日には、対空防衛訓練を実施しました。
(おそらくはタルトゥース港に停泊した状態で)
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・マカロフ"は地中海東部で対空防衛訓練を行なった]

シリアタルトゥース港には、ロシア海軍の物資補給所が置かれています。
[タルトゥースのロシア海軍基地に関するロシアとシリアの協定は批准された]

その後、「アドミラル・マカロフ」タルトゥースを出航し、2月11日に再びキプロスリマソール港へ寄港しました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・マカロフ"は再びキプロスのリマソール港へ寄港した]

2月13日にリマソール港を出航しました。


現在、地中海東部(シリア沖)には、少なくとも以下のロシア海軍の艦船が滞在しています。

[黒海艦隊]
潜水艦「ヴェリキー・ノヴゴロド」
2017年9月初頭から地中海東部に滞在
潜水艦「コルピノ」2017年9月初頭から地中海東部に滞在
フリゲート「アドミラル・マカロフ」
2018年11月初頭から地中海東部に滞在
大型揚陸艦「アゾフ」:2019年2月初頭から地中海東部に滞在
大型揚陸艦「ツェーザリ・クニコフ」:2019年2月初頭から地中海東部に滞在
海洋掃海艦「イワン・ゴルベツ」:2018年12月中旬から地中海東部に滞在
中型偵察艦「プリアゾヴィエ」:2018年12月末から地中海東部に滞在
中型海洋給油船「イマン」:2018年10月下旬から地中海東部に滞在
海洋曳船MB-31:2018年12月中旬から地中海東部に滞在
工作船PM-56:2019年1月下旬から地中海東部に滞在

ロシア海軍北方艦隊の艦上戦闘機Su-33の新人パイロットはクリミア半島の訓練複合体ニートカで『発着艦』訓練を行なう

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2019年2月12日17時7分配信
【北方艦隊の艦上飛行士はクリミアの地上トレーナー「ニートカ」でのプログラム訓練を行なう】

北方艦隊航空・防空連合部隊艦上戦闘機航空連隊の飛行士は、地上試験訓練航空複合体ニートカで専門技量を向上させる為、サキ飛行場(クリミア共和国)への出発を準備している。

飛行士には、未だ航空母艦の甲板への着艦を行なった事が無い数名の若いパイロットが含まれる。
彼らは、戦闘練習航空機Su-25UTGで、その後、標準艦上戦闘機Su-33で訓練を行なう。

訓練プログラムでは、飛行士の航空母艦への着艦の完全な訓練サイクルが提供される。
トレーナーでの訓練は、半月以上に渡る。

チームの出発は近い内に計画されている。
ムルマンスク州からサキ飛行場へ数機の航空機Su-33、Su-25UTG、そして多目的戦闘機Su-30SMが移転する。
更にクリミアへ、北方艦隊艦上戦闘機連隊のパイロット及び技術スタッフが飛来する。

[参照]
航空隊地上試験訓練複合体(ニートカ)
は、航空母艦の甲板を模した特別な地上練習-訓練複合体であり、航空母艦からの航空機の発着艦技術への習熟の為に意図されている。
複合体は、艦の飛行甲板と同様のトランポリン台と航空機拘束装置を装備した特別な鋼鉄の飛行場である。
飛行場の大きさは、重航空巡洋艦「アドミラル-フロータ-ソヴィエツカヴァ-ソユーザ・クズネツォフ」の飛行甲板の大きさに等しい。
複合体ニートカは、艦上航空機の飛行試験、水平離着陸、更には飛行士の研修の為に使用されている。
トランポリンから最初に戦闘機Su-27が離陸したのは1982年8月であった。



[ロシア海軍の艦上戦闘機連隊は創設40周年を迎えた]
[空母アドミラル・クズネツォフの最高の艦上戦闘機パイロット達]
[ロシア海軍の艦上戦闘機Su-33(Su-27K)は空母の甲板への初着艦から25周年の記念日を迎えた]

ロシア海軍艦上戦闘機Su-33は、北方艦隊「スモレンスク赤旗授与・ソ連邦英雄2度受賞ボリス・サフォーノフ記念第279独立艦上戦闘機航空連隊」にのみ配備されており、重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」を母艦としています。
(普段はセヴェロモルスク-3飛行場に駐留)
現在の総保有機は20機であり、少なくとも15機程度が稼働状態に在ります。
(機体番号60、62、66、68、71、76、77、78、79、80、84、85、86、87、88)
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稼動状態に在るSu-33は寿命延長近代化改修が行なわれており、少なくとも2025年までは運用されることになります。
[ロシア北方艦隊艦上戦闘機隊は近代化改修されたSu-33を受け取った]
[ロシア海軍航空隊の艦上戦闘機Su-33は2025年まで現役に留まる]

第279連隊Su-33は、2016年4月26日から6月24日までクリミア半島サキ飛行場艦上機訓練施設「ニートカ」で「発着艦」訓練を行ないました。
[ロシア海軍航空隊の艦上戦闘機Su-33はクリミア半島の訓練複合体ニートカでの発着訓練を完了した]


2016年7月1日からは母艦「アドミラル・クズネツォフ」での飛行訓練を行ないました。
[ロシア海軍の正規空母アドミラル・クズネツォフの艦載機の飛行訓練が始まった]
[ロシア海軍の正規空母アドミラル・クズネツォフの艦載機の発着艦訓練が始まった]


重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」は、2016年10月15日から2017年2月8日まで遠距離航海を行ない、地中海東部(シリア沖)まで遠征しました。
[空母アドミラル・クズネツォフ第6次地中海遠征(2016年10月-2017年2月)]

この時、「アドミラル・クズネツォフ」には10機程度のSu-33が搭載されました。

11月15日、「アドミラル・クズネツォフ」艦上戦闘機Su-33は、初めてシリアへの空爆作戦へ参加しました。
[ロシア海軍の正規空母アドミラル・クズネツォフの艦載機は初めてシリア領内のテロ組織への攻撃へ参加した]


Su-33イドリブ県『アル=ヌスラ戦線』の施設を爆撃し、3名の野戦司令官を含む30名以上の戦闘員が死亡しました。
[ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフの艦上戦闘機Su-33の空爆によりアル=ヌスラ戦線の戦闘員30名以上が死亡した]


11月17日、ロシア航空宇宙軍戦略爆撃機シリア領内のテロ組織『イスラム国』『アル=ヌスラ戦線』の施設へ有翼ミサイルKh-101を発射した事に呼応して、再び「アドミラル・クズネツォフ」Su-33シリア領内を爆撃しました。
[ロシア海軍の正規空母アドミラル・クズネツォフの艦載機は再びシリアのテロ組織を空爆した]

元々は空対空専門のSu-33でしたが、シリア遠征へ出発する前に、地上爆撃用の特殊計算サブシステムSVP-24-33が装備されました。
[ロシア海軍航空隊の艦上戦闘機Su-33は地上攻撃の為の新たなシステムを装備する]
[ロシア海軍の艦上戦闘機Su-33は爆撃精度を向上させる為のシステムを装備している]

12月5日、1機のSu-33(機体番号67)が「アドミラル・クズネツォフ」へ着艦した際、着艦拘束装置のケーブルを切ってしまった為に停止できず、海中に落ちました。
パイロットは脱出に成功しました。
[ロシア海軍空母アドミラル・クズネツォフの艦上戦闘機事故(2016年11月13日/12月5日)・続報]
[ロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフの艦上戦闘機事故(2016年12月)の原因は着艦拘束装置のケーブルとは関係が無い]

Su-33を含む「アドミラル・クズネツォフ」航空隊は、2016年11月8日から2017年1月6日までの約2ヶ月間に、420回の戦闘飛行(内117回は夜間)と、750回の捜索救助、航空輸送支援の為の飛行を行ない、シリア領内テロ組織の施設1252を破壊しました。

[ロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフ航空隊は1252のシリアのテロリスト施設を破壊した]
[ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフの艦上戦闘機Su-33とMiG-29K/KUBは2016年11月~2017年1月にシリア領内のテロ組織を空爆した]


地中海東部(シリア沖)から戻った後、艦上戦闘機Su-33MiG-29Kは、北方艦隊の演習へ何度か参加しています。

2017年6月16日にはコラ半島ルンボフスキーで地上爆撃訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の艦上戦闘機Su-33はコラ半島で地上爆撃訓練を行なった]

2017年8月には、クリミア半島サキ飛行場艦上機訓練施設「ニートカ」へ移動して訓練を行ないました。
[ロシア海軍航空隊の艦上戦闘機Su-33は2017年8月からクリミア半島の訓練複合体ニートカで訓練飛行を行なう]

2018年4月には北方艦隊ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」の対空戦闘訓練の「敵役」を務めました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはバレンツ海で艦上戦闘機Su-33及びMiG-29Kを相手に対空戦闘訓練を行なった]

2018年5月末、第279連隊Su-33練習機Su-25UTGは、飛行訓練の為、クリミア半島サキ飛行場艦上機訓練施設「ニートカ」へ移動しました。
[ロシア海軍北方艦隊の艦上戦闘機Su-33はクリミア半島の訓練複合体ニートカで訓練飛行を行なう]
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第100艦上戦闘機航空連隊艦上戦闘機MiG-29K/MiG-29KUBも、2018年6月上旬に「ニートカ」へ移動しました。
[ロシア海軍北方艦隊の艦上戦闘機MiG-29Kはクリミア半島の発着艦訓練施設ニートカで訓練飛行を行なう]

6月末、Su-33ロシア航空宇宙軍空中給油機Il-78からの空中給油訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の艦上戦闘機Su-33はクリミア半島で空中給油訓練を行なった]

その後、2018年9月1日から8日まで地中海東部(シリア沖)で実施されたロシア海軍ロシア航空宇宙軍の合同演習にも何機かのSu-33が参加しました。
[ロシア海軍とロシア航空宇宙軍の地中海演習(2018年9月1日~8日)]

2018年12月1日、2機のSu-33は、ロシア/ソヴィエト時代の艦上戦闘機隊長に因んで「チムール・アパキージェ」、「フェオクチスト・マトコフスキー」と命名されました。
[ロシア海軍北方艦隊の艦上戦闘機Su-33はチムール・アパキージェ、フェオクチスト・マトコフスキーと命名された]

2019年1月、第279艦上戦闘機航空連隊艦上戦闘機Su-33及び練習機Su-25UTGは、コラ半島及びバレンツ海上空で戦闘訓練飛行を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の艦上戦闘機Su-33はコラ半島およびバレンツ海上空で戦闘訓練飛行を行なった]

そして2019年2月、第279艦上戦闘機航空連隊艦上戦闘機Su-33及び練習機Su-25UTGは、新人パイロットの「発着艦」訓練を行なう為、クリミア半島サキ飛行場艦上機訓練施設「ニートカ」へ向かう事になりました。

この他、2016年12月末に配備された多用途複座戦闘機Su-30SMも同行します。
[ロシア海軍北方艦隊は2機の多用途複座戦闘機Su-30SMを受領した]


なお、第279艦上戦闘機航空連隊及び第100艦上戦闘機航空連隊「母艦」アドミラル・クズネツォフは2018年4月末に近代化改装の契約が締結され、艦隊へ復帰するのは2021年以降になります。
[重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフ近代化改装]