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ロシア海軍黒海艦隊のサルベージ船KIL-158は地中海東部へ向かった

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『タス通信』より
2019年4月29日16時37分配信
【黒海艦隊のサルベージ船はシリア沿岸へ向かう】
モスクワ、4月29日/タス通信

黒海艦隊サルベージ船KIL-158は遠海ゾーンへの航海へ向かう。
『タス通信』は軍当局の情報提供者より伝えられた。

「昨夜に船は黒海海峡を通過しました」
対談者は話した。

彼によると、KIL-158地中海ロシア海軍常設作戦連合部隊へ加わる。
タルトゥース港には、ロシア海軍の物資-技術サービス供給所が在る。

サルベージ船は、浮動防柵網の設置(取り外し)及び深度300メートルまでの機器の引き揚げの為に意図されている。



『赤旗黒海艦隊情報リソース』より
【サルベージ船KIL-158】

プロジェクト141サルベージ船KIL-158は、旧東ドイツ『ネプチューン』造船所で建造され、1989年9月1日にソ連海軍へ就役し、同年11月8日にセヴァストーポリへ到着し、黒海艦隊へ編入されました。

1993年9月7日から11月13日までアルジェリアへの機材輸送に従事しました。

1998年3月31日から4月3日までウクライナ海軍との合同演習『ブリズ-98』へ参加しました。

1999年8月にはノヴォロシースク港内で沈没した船を引き揚げました。

1998年、2001~2002年、2002~2003年にはシリアタルトゥース港へ派遣されました。

2011年夏にはスペイン沖国際演習『ボールド・モナーク-2011』へ参加しました。

2013年10月前半にギリシャを訪問し、『イオニアのロシア週間』へ参加しました。

2014年4月にはクリミア半島ドヌズラフ湖出口に沈められたロシア海軍除籍艦船の引き揚げに参加しました。
[ドヌズラフ湖出口に沈められたロシア海軍除籍艦船は引き揚げられる]

2014年10月に地中海東部へ派遣されました。

2015年9月に地中海東部へ派遣されました。
この時にタルトゥース港の浚渫作業を行ないました。
[ロシア海軍はシリアのタルトゥース港の浚渫作業を行なった]

2016年11月に地中海東部へ派遣されました。

2017年末から2018年1月初頭まで地中海東部へ派遣されました。

2018年7月中旬から8月初頭まで地中海東部へ派遣され、この間、2018年7月29日にタルトゥース港で行なわれた『ロシア海軍の日』観艦式へ参加しました。
[シリアのタルトゥース港で『ロシア海軍の日』の観艦式が行なわれた]
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2018年8月下旬に地中海東部へ派遣され、同年11月初頭にセヴァストーポリへ戻りました。

そして2019年4月28日夜、KIL-158ボスポラス海峡ダーダネルス海峡を通過して地中海へ入りました。


現在、地中海東部(シリア沖)には、少なくとも以下のロシア海軍の艦船が滞在しています。

[黒海艦隊]
潜水艦「クラスノダール」
2019年3月中旬から地中海東部に滞在
フリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」2019年4月下旬から地中海東部に滞在
小型ロケット艦「オレホヴォ・ズエヴォ」2019年3月末から地中海東部に滞在
大型揚陸艦「オルスク」:2019年4月末から地中海東部に滞在
海洋掃海艦「ヴィツェ・アドミラル・ザハリン」2019年4月上旬から地中海東部に滞在
中型偵察艦「プリアゾヴィエ」:2018年12月末から地中海東部に滞在
救助曳船SB-739:2019年4月上旬から地中海東部に滞在
サルベージ船KIL-158:2019年4月末から地中海東部に滞在
工作船PM-56:2019年1月下旬から地中海東部に滞在
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ロシア海軍黒海艦隊の潜水艦コルピノは地中海を去った


『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア南方軍管区(黒海艦隊)広報サービス発表
2019年4月30日8時34分配信
【黒海艦隊の潜水艦「コルピノ」は黒海海峡を通過する】

黒海艦隊潜水艦「コルピノ」は、地中海ロシア海軍常設グループの一員としての任務遂行計画を完了し、恒久駐留所であるノヴォロシースク英雄市へ進路を取った。

現在、潜水艦は、黒海へ向けてダーダネルス海峡及びボスポラス海峡の通行を行なっている。

海峡ゾーンを通航する黒海艦隊潜水艦、水上艦及び支援船は、国際法規に厳格に沿って行動するように指示を受けている。



プロジェクト06363通常動力潜水艦の6番艦B-271「コルピノ」は、5番艦「ヴェリキー・ノヴゴロド」共に2014年10月30日に起工されました。
[ロシア海軍黒海艦隊向けのプロジェクト06363潜水艦ヴェリキー・ノヴゴロドとコルピノは起工された]

2016年5月31日に進水しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の為の第6のプロジェクト06363潜水艦コルピノは進水した]


2016年8月19日、航行試験を開始する為にサンクトペテルブルクより出航しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の為の第6のプロジェクト06363潜水艦コルピノは航行試験を開始した]

航行試験終了後、2016年11月24日にロシア海軍へ引き渡され、正式の就役式典となる聖アンドレイ旗初掲揚式典が開催されました。

[黒海艦隊の為の第6のプロジェクト06363潜水艦コルピノはロシア海軍へ就役した]

就役後もバルト海で慣熟訓練を行ない、2017年7月30日の「ロシア海軍の日」にはクロンシュタットの観艦式へ参加しました。
[2017年7月30日にクロンシュタットとサンクトペテルブルクで挙行される『ロシア海軍の日』観艦式には約40隻の艦船が参加する]

2017年8月中旬、先に就役した同型艦「ヴェリキー・ノヴゴロド」(2016年10月26日就役)と共に黒海艦隊基地へ向けて出航し、8月16日には北海へ入りました。
[ロシア海軍の最新潜水艦ヴェリキー・ノヴゴロドとコルピノは黒海艦隊基地へ向かった]

2017年8月28日にはジブラルタル海峡を通過して地中海へ入りました。
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[ロシア海軍黒海艦隊の最新潜水艦ヴェリキー・ノヴゴロドとコルピノは地中海へ入った]

2017年9月1日には地中海東部に展開する他のロシア海軍艦船と共に各種の演習を行ないました
[ロシア海軍黒海艦隊の最新潜水艦ヴェリキー・ノヴゴロドとコルピノは地中海で演習を行なう]

2017年9月14日、「コルピノ」「ヴェリキー・ノヴゴロド」は、シリアデリゾールISIL(イラク・レバントのイスラム国)施設へ初めて計7基の有翼ミサイル「カリブル」を発射しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の潜水艦ヴェリキー・ノヴゴロドとコルピノはシリアのデリゾールのISIL(イラク・レバントのイスラム国)へ巡航ミサイルを発射した]

2017年10月5日、「コルピノ」「ヴェリキー・ノヴゴロド」は、シリア政府軍の攻勢を支援する為、再びデリゾールISIL施設へ計10基の有翼ミサイル「カリブル」を発射しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の潜水艦ヴェリキー・ノヴゴロドとコルピノはシリア政府軍の攻勢を支援する為、デリゾールのISIL(イラク・レバントのイスラム国)へ巡航ミサイル"カリブル"を発射した]

2017年11月3日、「コルピノ」は、シリアアブ・カマルへ計6基の「カリブル」を発射しました。
(同時にロシア航空宇宙軍爆撃機Tu-22M3が空爆)

『タス通信』より
2017年11月3日17時17分配信
【ロシア軍のTu-22M3と潜水艦「コルピノ」はシリアの『イスラム国』戦闘員へ打撃を与えた】

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「ヴェリキー・ノヴゴロド」「コルピノ」は、2017年9月~11月に合計29基の「カリブル」を発射していますが、無論、2隻合わせても、これだけの「カリブル」を一度に搭載する事は出来ないので、1回発射する度にシリアタルトゥースへ寄港してミサイルを補充していたようです。

結局、「ヴェリキー・ノヴゴロド」「コルピノ」は、地中海東部に滞在し続ける事になり、2018年3月~4月には、予備の乗組員チームと交代しました。


それから約1年後の2019年4月30日、「コルピノ」地中海を去り、ダーダネルス海峡へ入りました。

今後、「コルピノ」ノヴォロシースク海軍基地へ向かいます。


地中海東部で一緒に行動していた潜水艦「ヴェリキー・ノヴゴロド」は、2019年3月27日に地中海を去り、2019年4月3日にノヴォロシースク海軍基地へ到着しています。
[ロシア海軍黒海艦隊の潜水艦ヴェリキー・ノヴゴロドはノヴォロシースク海軍基地へ到着した]

ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・エッセン"は防衛展示会『IDEF'19』へ参加する為にトルコのイスタンブールへ到着した

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア南方軍管区(黒海艦隊)広報サービス発表
2019年4月30日9時13分配信
【黒海艦隊のフリゲート「アドミラル・エッセン」は国際防衛分野展示会へ参加する為にイスタンブールへ到着した】

黒海艦隊の最新フリゲート「アドミラル・エッセン」は、国際防衛産業展示会『IDEF-2019』へ参加する為にイスタンブール(トルコ共和国)へ到着した。

この展示会は、ヨーロッパで最も有意義な兵器展示会であり、現代の防衛機器及び様々な分野の軍事産業企業体のサンプルについて知る事が出来る。

フリゲート「アドミラル・エッセン」乗組員は、展示会において、自身の艦を国内造船業の見本として示し、艦の船体の設計上の可能性と、配置されている現代的な兵器の能力を組み合わせて示す。

ロシア艦イスタンブールへの滞在は、5月3日まで続く。



プロジェクト11356Rフリゲート2番艦「アドミラル・エッセン」は、2011年7月8日に起工され、2014年11月7日に進水し、2016年6月7日に就役しました。
[第2のプロジェクト11356R警備艦(フリゲート)アドミラル・エッセンはロシア海軍へ就役した]

2016年10月下旬に黒海へ回航される予定でしたが、バルチースク基地でスクリューと推進軸を損傷してしまった為、修理が必要となり、回航は延期されることになりました。
[ロシア海軍の最新警備艦アドミラル・エッセンは推進器を修理する]

「アドミラル・エッセン」は建造元の『ヤンターリ』へ回航され、浮きドックで修理が行なわれました。
修理は2016年12月23日までに完了しました。
[ロシア海軍の最新警備艦アドミラル・エッセンは推進器の修理を終えた]

その後はバルト海で修理後の航行試験が行われていたようですが、2017年3月7日には、バルト艦隊親衛コルベット「ソーブラジテルヌイ」と共に砲撃訓練を行ないました。
[ロシア海軍の最新警備艦(フリゲート)アドミラル・エッセンはバルト海で砲撃訓練を行なった]

2017年4月末、「アドミラル・エッセン」は、本来の配備場所である黒海艦隊基地へ向かいました。
[ロシア海軍の最新警備艦(フリゲート)アドミラル・エッセンは黒海艦隊基地へ向かった]

2017年5月5日にはジブラルタル海峡を通過して地中海へ入りました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新警備艦(フリゲート)アドミラル・エッセンはジブラルタル海峡を通過して地中海へ入った]

その後、「アドミラル・エッセン」地中海を東へ進み、2017年5月15日には地中海東部に位置するキプロス島南部のリマソール港へ寄港しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新警備艦(フリゲート)アドミラル・エッセンはキプロスのリマソールへ寄港した]

2017年5月23日から27日までリビア東部沖で演習を実施しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の地中海での演習は終わった]

2017年5月31日、潜水艦「クラスノダール」と共にシリア沿岸沖の公海上からシリアパルミラ(タドムル)ISIL(イラク・レバントのイスラム国)施設へ、有翼ミサイル「カリブル」を発射しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の警備艦(フリゲート)アドミラル・エッセンと潜水艦クラスノダールはパルミラのISIL(イラク・レバントのイスラム国)施設へ巡航ミサイル"カリブル"を発射した]

その後も、同型艦「アドミラル・グリゴロヴィチ」、潜水艦「クラスノダール」と共に地中海東部へ留まりました。
[巡航ミサイル"カリブル"を搭載するロシア海軍黒海艦隊の2隻のフリゲートと1隻の潜水艦は地中海東部に留まる]

2017年6月23日には同型艦「アドミラル・グリゴロヴィチ」、潜水艦「クラスノダール」と共に地中海東部からシリアISIL(イラク・レバントのイスラム国)施設へ有翼ミサイル「カリブル」を発射しました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート2隻と潜水艦1隻はシリアのハマー県のISIL(イラク・レバントのイスラム国)施設へ巡航ミサイル"カリブル"を発射した]

「アドミラル・エッセン」は、2017年7月5日にセヴァストーポリへ到着しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新警備艦(フリゲート)アドミラル・エッセンはセヴァストーポリへ到着した]

それから4日後の2017年7月9日にセヴァストーポリを抜錨し、再び地中海東部(シリア沖)へ向かいました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新フリゲート"アドミラル・エッセン"は再びシリア沖へ向かった]

2017年7月30日の「ロシア海軍の日」には、シリアタルトゥース港で挙行された観艦式へ参加しました。


その後も地中海東部へ留まり、2017年9月4日にシリアデリゾールISIL(イラク・レバントのイスラム国)施設へ有翼ミサイル「カリブル」を発射しました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・エッセン"はシリアのデリゾールのISIL(イラク・レバントのイスラム国)へ巡航ミサイルを発射した]

「アドミラル・エッセン」は2017年9月22日にセヴァストーポリへ帰投しました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・エッセン"はシリア沖からセヴァストーポリへ帰投した]

その後は黒海に留まり、2018年2月下旬には警備艦「プイトリーヴイ」(プロジェクト1135M)、「スメトリーヴイ」(プロジェクト61)と共に演習を実施しました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア南方軍管区(黒海艦隊)広報サービス発表
2018年2月19日14時41分配信
フリゲート「アドミラル・エッセン」、警備艦「プイトリーヴイ」と「スメトリーヴイ」は演習を実施する為に黒海へ出た】

「アドミラル・エッセン」は2018年3月13日にボスポラス海峡を通過して地中海へ入りました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・エッセン"は地中海東部(シリア沖)へ向かった]

2018年3月21日に艦載ヘリコプターの飛行訓練を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・エッセン"は地中海東部で艦載ヘリコプターの飛行訓練を行なった]

その後、地中海東部アメリカイギリスなどの艦船を監視していました。
[ロシア海軍地中海作戦連合部隊は地中海東部でアメリカ海軍などの軍艦を追尾している]
[ロシア海軍地中海作戦連合部隊は地中海東部でイギリスのアスチュート級原潜を追尾した]

2018年4月下旬には、地中海東部で演習を実施しました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート2隻と警備艦2隻は地中海東部で演習を行なう]
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート2隻と警備艦2隻は地中海東部で演習を続けている]

その後も地中海東部へ留まり、2018年5月末には艦載ヘリコプターの訓練を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"と"アドミラル・エッセン"は地中海東部で艦載ヘリコプターの訓練を実施した]

2018年6月28日にダーダネルス海峡へ入り、地中海を去りました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・エッセン"は地中海を去った]

2018年6月30日に母港へ帰投しました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・エッセン"は地中海東部からセヴァストーポリへ帰投した]

2018年8月25日にボスポラス海峡及びダーダネルス海峡を通過して地中海へ入りました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"と"アドミラル・エッセン"は地中海東部(シリア沖)へ向かった]

2018年9月1日から8日まで地中海東部で実施されたロシア海軍ロシア航空宙軍の大規模演習へ参加しました。

[ロシア海軍とロシア航空宇宙軍の地中海演習(2018年9月1日~8日)]

2018年11月16日には、プロジェクト11356Rフリゲート3番艦「アドミラル・マカロフ」(「499」2017年12月27日就役)と共に艦載ヘリコプターの訓練を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・エッセン"と"アドミラル・マカロフ"は地中海東部で艦載ヘリコプターの訓練を行なった]

2018年11月20日には対空防衛演習を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・エッセン"と"アドミラル・マカロフ"は地中海東部で対空防衛演習を行なった]

その後も地中海東部に滞在していましたが、2018年12月25日にダーダネルス海峡へ入り、地中海を去りました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・エッセン"は地中海を去った]

2018年12月26日、「アドミラル・エッセン」は母港セヴァストーポリへ帰投しました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・エッセン"はセヴァストーポリへ帰投した]

2019年2月28日、「アドミラル・エッセン」は母港セヴァストーポリを抜錨し、地中海東部へ向かいました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・エッセン"はセヴァストーポリを抜錨し、地中海へ向かった]

翌2019年3月1日、「アドミラル・エッセン」は、黒海地中海を結ぶボスポラス海峡へ入り、その後、地中海へ入りました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・エッセン"は地中海へ入る]

2019年4月23日には、地中海東部フリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」、小型ロケット艦「オレホヴォ・ズエヴォ」と共に夜間通信訓練を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊の軍艦は地中海東部で夜間の通信訓練を行なった]

その後、「アドミラル・エッセン」地中海を去り、4月30日にはトルコイスタンブールへ到着しました。
無論、同艦がトルコを訪れるのは、今回が初めてです。
(イスタンブール沖を通過した事は何度も有りましたが)

「アドミラル・エッセン」は、2019年4月30日から5月3日までトルコで開催される防衛展示会IDEF(International Defense Industry Fair)'19に「出展」されます。
【『IDEF'19』公式サイト】

ロシア海軍黒海艦隊の海洋掃海艦イワン・ゴルベツは地中海を去った

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア南方軍管区(黒海艦隊)広報サービス発表
2019年4月29日15時11分配信
【黒海艦隊の海洋掃海艦「イワン・ゴルベツ」は地中海からセヴァストーポリへ帰って来る】

黒海艦隊海洋掃海艦「イワン・ゴルベツ」は、地中海ロシア海軍常設連合部隊の一員としての任務遂行を完了した。

現在、艦の乗組員は、黒海海峡・ボスポラス及びダーダネルスの通行を行なっている。

戦力の計画ローテーションに基づき、海洋掃海艦「イワン・ゴルベツ」は、遠海ゾーンで海洋掃海艦「ヴィツェ・アドミラル・ザハリン」と交代した。

対機雷艦セヴァストーポリへの帰港は5月1日に予定されている。



【海洋掃海艦「イワン・ゴルベツ」】

プロジェクト266M「アクヴァマリーン-M」海洋掃海艦「ラジスト」レニングラード『中部ネヴァ川造船工場』で建造され、1973年11月30日に就役し、黒海艦隊へ配備されました。

1975年、1979年には地中海へ、1983年には大西洋へ派遣されました。

1990年にはペルシャ湾へ派遣されました。

2005年8月、「イワン・ゴルベツ」と改名されました。

2016年8月、20数年ぶりに地中海へ派遣され、2017年1月下旬にセヴァストーポリへ帰投しました。

2017年11月初頭に再び地中海東部へ派遣され、2018年3月8日にセヴァストーポリへ帰投しました。

2018年12月14日、海洋曳船MB-31と共にボスポラス海峡及びダーダネルス海峡を通過して地中海へ入りました。
[ロシア海軍黒海艦隊の掃海艦イワン・ゴルベツは地中海東部へ向かった]

2018年12月21日までにシリア沖へ到着しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の海洋掃海艦イワン・ゴルベツはシリア沖へ到着した]

その後も「イワン・ゴルベツ」シリア沖で行動していましたが、4月29日にダーダネルス海峡へ入り、地中海を去りました。

既に地中海東部には、「イワン・ゴルベツ」と交代する海洋掃海艦「ヴィツェ・アドミラル・ザハリン」が到着しています。
[ロシア海軍黒海艦隊の海洋掃海艦ヴィツェ・アドミラル・ザハリンはシリア沖へ行く]


ロシア海軍は、2016年2月以降、交代で掃海艦1隻を常にシリア沖へ展開させています。
[ロシア海軍黒海艦隊の掃海艦はシリア沖で活動する]

ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクは地中海西部へ入った

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2019年4月29日17時31分配信
【大型対潜艦「セヴェロモルスク」は地中海西部へ入った】

遠距離航海任務を遂行している北方艦隊大型対潜艦「セヴェロモルスク」は、チュニジア海峡(シチリア海峡)の通行を完了し、地中海西部へ入った。

海峡を通過するまで、艦は対潜ヘリコプターKa-27PLと連携し、潜水艦捜索演習を実施した。
船員及び飛行士は、潜水艦捜索戦術へ取り組み、水中状況の情報を転送する訓練を実施した。

以前、ロシア艦は、真水及び燃料の物資補充の為、キプロスへ短期間の寄港を行なった。

地中海ロシア艦の乗組員は遠距離航海計画に沿って行動している。
北方艦隊船員は、自身の海上技量を高め、更には定期的に対潜及び対空防衛の艦上演習を実施している。

艦の技術的準備状態を回復して黒海艦隊主要基地セヴァストーポリから出航して以来、ロシア船員は8000海里以上を航行している。

その遠距離航海の第1段階は、昨年7月5日に始まり、大型対潜艦「セヴェロモルスク」は30000海里以上を航行し、一連の軍事外交任務を遂行し、アルジェ港、ヴィクトリア港、ペンバ港、アンツィラナナ港、ジブチ港、カラチ港、リマソール港へ到着し、インド洋で対海賊活動のロシア-パキスタン国際演習『アラビアン・モンスーン-2018』へ参加した。



北方艦隊大型対潜艦「セヴェロモルスク」(「619」、1988年1月24日就役)とロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」(「055」、1986年11月5日就役、2016年12月末に近代化改装完了)は、『ロシア海軍の日』(7月29日)にクロンシュタットで行なわれる観艦式(主要海軍パレード)へ参加する為、2018年7月4日にセヴェロモルスク基地を出航しました。
[7月29日の『ロシア海軍の日』観艦式へ参加する北方艦隊の艦はセヴェロモルスク基地を出航した]

2018年7月15日、『ロシア海軍の日』観艦式へ参加する他の北方艦隊所属艦と共にフィンランド湾へ到着しました。
[7月29日の『ロシア海軍の日』観艦式へ参加する北方艦隊の艦はフィンランド湾へ入る]

7月29日の『ロシア海軍の日』にはクロンシュタットの観艦式(主要海軍パレード)へ参加しました。


観艦式が終わった後、他の北方艦隊所属艦と共にクロンシュタットを去り、8月1日から他の艦隊の観艦式参加艦と共にバルト海で演習を開始しました。
[北方艦隊の原子力水中巡洋艦オリョールはバルト海のロシア海軍演習へ参加する]

演習終了後、ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」及び大型対潜艦「セヴェロモルスク」バルト海から北海へ入り、ラマンシュ海峡(英仏海峡)へ向かいました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフと大型対潜艦セヴェロモルスクは英仏海峡へ向かった]

8月8日にラマンシュ海峡(英仏海峡)の通過を完了し、8月9日から大西洋北部で演習を開始しました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフと大型対潜艦セヴェロモルスクは北大西洋で演習を開始した]

8月11日にジブラルタル海峡を通過して地中海へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフと大型対潜艦セヴェロモルスクはジブラルタル海峡を通過して地中海へ入った]

8月15日にアルジェリアの首都アルジェへ入港しました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフと大型対潜艦セヴェロモルスクはアルジェを訪れた]

8月19日にアルジェを出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフと大型対潜艦セヴェロモルスクはアルジェリアを去った]

8月23日には地中海中部で演習を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフと大型対潜艦セヴェロモルスクは地中海中部で演習を行なった]

9月1日から8日まで地中海東部で実施されたロシア海軍ロシア航空宇宙軍の大規模演習へ参加しました。

[ロシア海軍とロシア航空宇宙軍の地中海演習(2018年9月1日~8日)]


その後も2隻は地中海東部に滞在していましたが、大型対潜艦「セヴェロモルスク」ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」と別れ、9月21日にスエズ運河を通過して紅海へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはアデン湾で海賊対処任務に就く]
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10月1日にアデン湾へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクは海賊対処任務の為にアデン湾へ入った]

10月5日にセーシェル諸島ヴィクトリア港へ入港しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはセーシェル諸島のヴィクトリア港へ寄港した]

10月9日に出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはセーシェル諸島を去った]

10月15日、大型対潜艦「セヴェロモルスク」モザンビークペンバ港(ポルト・アメリア)へ入港しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはモザンビークを訪れた]

10月17日にペンバ港(ポルト・アメリア)を出航し、次の訪問地マダガスカルへ向かいました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはモザンビークを去り、マダガスカルへ向かった]

10月21日、マダガスカル島アンツィラナナ港(ディエゴ・スアレス)へ入港しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはマダガスカルのアンツィラナナを訪れた]

10月24日にアンツィラナナ港を出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはマダガスカルを去った]

10月29日、「セヴェロモルスク」は再びセーシェル諸島ヴィクトリア港へ寄港しました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2018年10月29日13時52分配信
【北方艦隊の大型対潜艦「セヴェロモルスク」はセーシェルへの業務寄港を行なった】

11月3日にヴィクトリア港を去り、アデン湾へ向かいました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクは2度目のセーシェル訪問を終え、アデン湾へ向かった]

11月10日にはアデン湾日本海上自衛隊護衛艦「いかづち」(2001年3月14日就役)と合同演習を行ないました。
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[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはアデン湾で日本海上自衛隊の護衛艦と合同演習を行なった]

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11月12日にジブチへ寄港し、11月14日に出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはジブチを訪れた]

11月19日、海賊対処任務として、紅海からアデン湾を通過してアラビア海へ行くインド貨物船の護衛を開始しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはアデン湾でインドの貨物船を護衛する]

11月27日にパキスタンカラチ港へ入港しました。
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[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはパキスタンのカラチを訪れた]

11月30日にカラチ港を出航し、パキスタン海軍との合同演習『アラビアン・モンスーン-2018』へ参加しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはパキスタン海軍との合同演習『アラビアン・モンスーン-2018』へ参加する]

その後、パキスタンを去り、12月11日に再びジブチへ寄港しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクは再びジブチを訪れた]
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12月13日にジブチを出航し、紅海へ向かいました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはジブチを去り、紅海へ向かった]
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12月20日にスエズ運河を通過して地中海東部へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはスエズ運河へ入った]
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12月22日、キプロス島リマソール港へ入港しました。
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[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクは地中海東部へ入り、キプロスのリマソールを訪れた]

12月25日、キプロス国家守備隊海上部隊司令官が「セヴェロモルスク」を訪れました。
[キプロス国家守備隊海上部隊司令官はロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクを訪れた]

12月26日にリマソール港から出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはキプロスを去った]

大型対潜艦「セヴェロモルスク」は、2019年の元旦を地中海で迎えました。
[ロシア海軍の70隻以上の艦船は洋上で新年(2019年)を迎えた]

2019年1月8日、「セヴェロモルスク」ダーダネルス海峡を通過してマルマラ海へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはダーダネルス海峡を通過してマルマラ海へ入った]
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翌1月9日にはボスポラス海峡を通過して黒海へ入りました。

[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはボスポラス海峡を通過して黒海へ入った]

1月10日、「セヴェロモルスク」は、クリミア半島黒海艦隊基地セヴァストーポリへ到着しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはクリミア半島のセヴァストーポリへ入港した]
「セヴェロモルスク」は1ヶ月以上セヴァストーポリに滞在し、この間に艦のメンテナンスを行ない、乗組員は交代で休暇を取って帰省しました。

2月18日、メンテナンスを完了した「セヴェロモルスク」は、点検の為に出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはメンテナンス後の点検の為に黒海へ出た]

その後、セヴァストーポリへ戻っていましたが、3月13日に同港を抜錨し、地中海へ向かいました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはセヴァストーポリを去った]

3月15日にボスポラス海峡ダーダネルス海峡を通過して地中海へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクは地中海へ入った]

4月2日には地中海東部潜水艦捜索訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクは地中海東部で潜水艦捜索演習を行なった]

4月10日、「セヴェロモルスク」は再びキプロスリマソール港へ寄港しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクは再びキプロスのリマソールを訪れた]

4月12日にリマソール港を出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはキプロスのリマソールを去り、地中海東部での活動を継続する]

その後も地中海東部に留まっていたようですが、4月下旬には西方への移動を開始し、4月29日にはシチリア海峡を通過して地中海西部へ入りました。


なお、一緒に遠距離航海へ出発し、2018年9月中旬までは行動を共にしていたロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」は、2018年11月23日に母港セヴェロモルスクへ帰投しました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは地中海遠征を終えて母港セヴェロモルスクへ帰投した]

ロシア海軍北方艦隊の重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーとロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは洋上演習を終えて母港へ帰投した

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2019年4月29日17時57分配信
【北方艦隊の巡洋艦はバレンツ海で仮想敵の揚陸支隊を撃滅した】

重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」で構成される北方艦隊打撃艦グループは、バレンツ海における戦術演習任務の遂行を完了し、艦隊主要基地セヴェロモルスクへ到着した。

数週間に渡り、巡洋艦の乗組員は、様々な戦術事情において、水上、水中、空中、沿岸目標へ兵器を実地に使用し、航空・防空連合部隊対潜航空隊、戦闘機航空隊、爆撃機航空隊、更には艦隊の様々な潜水艦連合部隊原子力潜水艦の乗組員と連携する一連の戦闘訓練を実施した。

演習の完了段階で重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」の乗組員は、電波電子戦闘システムを使用した戦闘機及び爆撃機のカバーの下で行動する仮想敵揚陸支隊との戦闘を実施する課題へ取り組んだ。
巡洋艦の汎用砲塔からの砲撃は、仮想敵の揚陸艦を模した水上標的を撃破し、小型空中目標の撃破には、速射砲AK-630及び高射ミサイル砲複合体「コールチク」が取り組んだ。

更に船員は、独立混成航空連隊爆撃機Su-24Mの飛行士の支援下で設置された模擬空中目標への射撃を成功裏に実施した。

春季演習期間の戦闘準備態勢の点検の枠組みで実施された戦術演習中、海上で与えられた課題を解決する上での参加者の間の連携に特別な注意が払われた。
戦闘訓練実施に加え、艦の乗組員は更に、海上で被害を受けて遭難した艦に援助を与える実地行動へ取り組み、飛行装置の乗員は捜索と避難を行ない、水上への緊急着水を行なった。



ロシア北方艦隊旗艦重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」(1998年4月18日就役)は、2018年11月~12月にバレンツ海で戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーは戦闘訓練の為にバレンツ海へ出航した]
[ロシア海軍北方艦隊の重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーとフリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は潜水艦の救助演習を行なった]
[ロシア海軍北方艦隊の重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーはバレンツ海で対潜演習を実施した]
[ロシア海軍北方艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーはバレンツ海で対潜戦闘訓練を行なう]
[ロシア海軍北方艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーはバレンツ海で対潜ミサイルを発射した]


ロシア北方艦隊ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」(1986年11月5日就役)は、2011年6月にセヴェロドヴィンスク市艦船修理センター『ズヴェズドーチカ』へ回航されて近代化改装が始まり、2016年12月末に工事と洋上試験を終えて艦隊へ復帰しました。
[ロシア海軍のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは近代化改装を終えて北方艦隊へ復帰した]

2018年7月4日から11月23日まで遠距離航海を行ない、この間に7月29日の『ロシア海軍の日』にはクロンシュタットの観艦式(主要海軍パレード)へ参加し、更には、ほぼ30年ぶりに地中海へ進出しました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは地中海遠征を終えて母港セヴェロモルスクへ帰投した]

2019年3月中旬にはバレンツ海で戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはバレンツ海で戦闘演習を行なう]
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはバレンツ海で演習を実施した]


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2019年4月6日、「ピョートル・ヴェリキー」「マルシャル・ウスチーノフ」は、各種演習を行なう為にバレンツ海へ出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊の重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーとロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはバレンツ海へ出航した]

4月8日、「ピョートル・ヴェリキー」は、130mm連装砲AK-130の砲撃訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーはバレンツ海で砲撃訓練を実施した]

4月10日、「ピョートル・ヴェリキー」「マルシャル・ウスチーノフ」は、ノルウェー海へ移動し、ロシア航空宇宙軍の戦闘機部隊と合同で演習を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーとロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはノルウェー海で演習を実施する]

4月11日にはノルウェー海南部へ移動し、北方艦隊所属の対潜哨戒機Tu-142、迎撃戦闘機MiG-31BM、そしてロシア航空宇宙軍超音速爆撃機Tu-22M3空中給油機Il-78も参加する演習を実施しました。
[ロシア海軍北方艦隊の重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーとロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはノルウェー海南部で演習を実施した]

4月15日にはノルウェー海北部へ移動し、対潜戦闘訓練などを実施しました。
[ロシア海軍北方艦隊の重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーとロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはノルウェー海北部で対潜演習を実施した]

演習中の4月18日に「ピョートル・ヴェリキー」は就役21周年を迎えました。
[ロシア海軍北方艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーは就役21周年を迎えた]

その後もバレンツ海で各種の演習を行ない、4月29日にセヴェロモルスク基地へ帰投しました。

ロシア海軍と中国海軍の合同演習『海洋協同-2019』が始まった




『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2019年4月29日11時28分配信
【中国の青島港でロシア-中国海軍演習『海洋協同-2019』の公式開始式典が開催された】

本日(4月29日)、中国青島港へ、数時間前に業務寄港の為に太平洋艦隊戦闘艦支隊が到着し、ロシア-中国双務海軍演習『海洋協同-2019』の公式開始式典が開催された。

支隊の構成には、太平洋艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」、大型対潜艦「アドミラル・ヴィノグラードフ」、「アドミラル・トリブツ」、コルベット「ソヴェルシェーンヌイ」、大型揚陸艦「オスリャービャ」、救助船「イーゴリ・ベロウソフ」、中型海洋給油船「イルクト」が含まれる。

式典は、中国海軍司令部で開催された。
それには、演習全体の統制を行なうロシア海軍副総司令官アレクサンドル・ヴィトコ大将と中国海軍副司令員チュウ・ヤンペン(邱延鵬)中将が出席した。
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式典の公式部門が完了し、両国の戦闘艦支隊指揮官へ、海上での部隊の行動に関する命令書が手渡された。

演習の沿岸部門は、以前に達した合意に沿って、4月29日と30日に行なわれる。
両国の艦は、5月1日から4日まで海上での実地行動へ取り組む。



ロシア海軍中国海軍は、2012年、2013年、2014年、2015年、2016年、2017年に合同演習『海洋協同』Морское Взаимодействиеを実施しています。

『海洋協同-2012』:2012年4月下旬に黄海で実施
[ロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2012」(2012年4月)]

『海洋協同-2013』:2013年7月上旬にピョートル大帝湾で実施
[ロシア・中国海軍合同演習は7月初頭にウラジオストク沖で実施される]
[ロシア・中国海軍合同演習「海洋協同-2013」が始まった]
[ロシア・中国海軍は海賊対処訓練を行なった]
[ロシア・中国海軍合同演習「海洋協同-2013」最終日に砲撃訓練が実施される]

『海洋協同-2014』:2014年5月下旬に東シナ海で実施
[ロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2014」]

『海洋協同-2015』第1段階:2015年5月下旬に地中海東部で実施
[ロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2015」(2015年5月)]

『海洋協同-2015』第2段階:2015年8月に日本海(沿海地方沖)で実施
[ロシア-中国海軍合同演習『海洋協同-2015』第2段階(2015年8月)]

『海洋協同-2016』:2016年9月中旬に南シナ海で実施
[ロシア・中国海軍合同演習『海洋協同-2016』(2016年9月)]

『海洋協同-2017』
第1段階:2017年7月下旬にバルト海で実施
第2段階:2017年9月下旬に日本海及びオホーツク海で実施

[ロシア-中国海軍合同演習『海洋協同-2017』(2017年7月、9月)]

2015年7月26日に承認された新たな『ロシア連邦海洋ドクトリン』においては、中国との友好関係の発展に重点が置かれています。
[ロシア連邦海洋ドクトリンは改訂された]


そして、2019年の『海洋協同-2019』は、同年4月29日~5月4日に実施される事になりました。
[ロシア海軍と中国海軍の合同演習『海洋協同-2019』は2019年4月29日から5月4日まで青島沖で実施される]


2019年4月1日、「アドミラル・ヴィノグラードフ」「アドミラル・トリブツ」、そして中型海洋給油船「イルクト」で構成される太平洋艦隊艦船支隊は、アジア太平洋地域への遠距離航海へ出発しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・トリブツとアドミラル・ヴィノグラードフは東南アジアへの遠距離航海へ出発した]

太平洋艦隊艦船支隊は4月2日午後11時以降に対馬海峡を通過しました。
『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2019年4月3日発表
【ロシア海軍艦艇の動向について】

4月8日、太平洋艦隊艦船支隊フィリピンマニラ港へ入港しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊はフィリピンのマニラへ入港した]

マニラ滞在中、大型対潜艦2隻は一般公開されました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・トリブツとアドミラル・ヴィノグラードフはマニラで一般公開された]

太平洋艦隊艦船支隊は4月13日にマニラを出航し、フィリピン海軍と合同演習を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊はマニラを去り、フィリピン海軍と合同演習を実施した]

4月16日にベトナムカムラン港へ到着しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊はベトナムのカムラン港へ到着した]

4月21日にカムラン港を出航し、中国へ向かいました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊はベトナムのカムラン港を去り、中国へ向かった]

4月24日、親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」、大型揚陸艦「オスリャービャ」ウラジオストクを出航し、『海洋協同-2019』へ参加する為に中国青島へ向かいました。
その前(おそらくは4月22日頃)にはコルベット「ソヴェルシェーンヌイ」、救助船「イーゴリ・べロウソフ」も出航しています。
[ロシア海軍太平洋艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグは中国海軍との合同演習『海洋協同-2019』へ参加する為にウラジオストクを出航した]

コルベット「ソヴェルシェーンヌイ」、救助船「イーゴリ・べロウソフ」、そしてプロジェクト877潜水艦1隻は4月24日、親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」、大型揚陸艦「オスリャービャ」は4月26日に対馬海峡を通過しました。
『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2019年4月27日発表
【ロシア海軍艦艇の動向について】

ロシア太平洋艦隊広報部の発表では一切触れられていませんが、プロジェクト877潜水艦『海洋協同-2019』へ参加するようです。
[中国海軍との合同演習『海洋協同-2019』へ参加するロシア海軍太平洋艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグはダメージコントロール訓練を行なった]
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その後、ベトナムから戻ってくる艦船支隊と、後から出航した艦船支隊黄海で合流し、4月29日に中国の青島港へ入港しました。
[中国海軍との合同演習『海洋協同-2019』へ参加するロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊は青島港へ到着した]
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太平洋艦隊艦船支隊の入港後、『海洋協同-2019』の公式開始式典が開催されました。

今回、ロシア海軍側の演習統制官を務めるのは、ロシア海軍副総司令官アレクサンドル・ヴィトコ大将です。
以前の『海洋協同』には、中将クラスの将官が演習統制官として派遣されていましたが、今回、初めて海軍大将が派遣されました。

ロシア海軍からは、この8隻が『海洋協同-2019』へ参加するようです。
ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」(1990年1月7日就役)
大型対潜艦「アドミラル・ヴィノグラードフ」(1989年5月1日就役)
大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」(1986年2月15日就役)
コルベット「ソヴェルシェーンヌイ」(2017年7月20日就役)
大型揚陸艦「オスリャービャ」(1981年12月19日就役)
救助船「イーゴリ・べロウソフ」(2015年12月25日就役)
中型海洋給油船「イルクト」(1975年12月就役)
プロジェクト877潜水艦1隻(艦名不明)

中国海軍との合同演習『海洋協同-2019』へ参加するロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊は青島港へ到着した



『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2019年4月29日5時28分配信
【太平洋艦隊艦船支隊はロシア-中国演習『海洋協同-2019』へ参加する為に中国へ到着した】

本日、航海計画に沿って、太平洋艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」率いる太平洋艦隊艦船支隊は、ロシア-中国双務海軍演習『海洋協同-2019』へ参加する為、中国青島港へ到着した。

早朝、「ワリャーグ」に加え、大型対潜艦「アドミラル・ヴィノグラードフ」、「アドミラル・トリブツ」、コルベット「ソヴェルシェーンヌイ」、大型揚陸艦「オスリャービャ」、救助船「イーゴリ・ベロウソフ」、中型海洋給油船「イルクト」が含まれる連合ロシア支隊は、中国海軍駆逐艦「哈爾濱」に出迎えられ、青島港への移動を始めた。

港へ入った巡洋艦「ワリャーグ」は、国家に対する21発の礼砲射撃を行なった。
沿岸の中国人民解放軍の部隊はロシア艦船へ礼砲の応答で挨拶した。

青島港への係留が完了した後、太平洋艦隊艦船支隊の歓迎式典が開催される。



ロシア海軍中国海軍は、2012年、2013年、2014年、2015年、2016年、2017年に合同演習『海洋協同』Морское Взаимодействиеを実施しています。

『海洋協同-2012』:2012年4月下旬に黄海で実施
[ロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2012」(2012年4月)]

『海洋協同-2013』:2013年7月上旬にピョートル大帝湾で実施
[ロシア・中国海軍合同演習は7月初頭にウラジオストク沖で実施される]
[ロシア・中国海軍合同演習「海洋協同-2013」が始まった]
[ロシア・中国海軍は海賊対処訓練を行なった]
[ロシア・中国海軍合同演習「海洋協同-2013」最終日に砲撃訓練が実施される]

『海洋協同-2014』:2014年5月下旬に東シナ海で実施
[ロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2014」]

『海洋協同-2015』第1段階:2015年5月下旬に地中海東部で実施
[ロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2015」(2015年5月)]

『海洋協同-2015』第2段階:2015年8月に日本海(沿海地方沖)で実施
[ロシア-中国海軍合同演習『海洋協同-2015』第2段階(2015年8月)]

『海洋協同-2016』:2016年9月中旬に南シナ海で実施
[ロシア・中国海軍合同演習『海洋協同-2016』(2016年9月)]

『海洋協同-2017』
第1段階:2017年7月下旬にバルト海で実施
第2段階:2017年9月下旬に日本海及びオホーツク海で実施

[ロシア-中国海軍合同演習『海洋協同-2017』(2017年7月、9月)]

2015年7月26日に承認された新たな『ロシア連邦海洋ドクトリン』においては、中国との友好関係の発展に重点が置かれています。
[ロシア連邦海洋ドクトリンは改訂された]


そして、2019年の『海洋協同-2019』は、同年4月29日~5月4日に実施される事になりました。
[ロシア海軍と中国海軍の合同演習『海洋協同-2019』は2019年4月29日から5月4日まで青島沖で実施される]


2019年4月1日、「アドミラル・ヴィノグラードフ」「アドミラル・トリブツ」、そして中型海洋給油船「イルクト」で構成される太平洋艦隊艦船支隊は、アジア太平洋地域への遠距離航海へ出発しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・トリブツとアドミラル・ヴィノグラードフは東南アジアへの遠距離航海へ出発した]

太平洋艦隊艦船支隊は4月2日午後11時以降に対馬海峡を通過しました。
『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2019年4月3日発表
【ロシア海軍艦艇の動向について】

4月8日、太平洋艦隊艦船支隊フィリピンマニラ港へ入港しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊はフィリピンのマニラへ入港した]

マニラ滞在中、大型対潜艦2隻は一般公開されました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・トリブツとアドミラル・ヴィノグラードフはマニラで一般公開された]

太平洋艦隊艦船支隊は4月13日にマニラを出航し、フィリピン海軍と合同演習を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊はマニラを去り、フィリピン海軍と合同演習を実施した]

4月16日にベトナムカムラン港へ到着しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊はベトナムのカムラン港へ到着した]

4月21日にカムラン港を出航し、中国へ向かいました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊はベトナムのカムラン港を去り、中国へ向かった]

4月24日、親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」、大型揚陸艦「オスリャービャ」ウラジオストクを出航し、『海洋協同-2019』へ参加する為に中国青島へ向かいました。
その前(おそらくは4月22日頃)にはコルベット「ソヴェルシェーンヌイ」、救助船「イーゴリ・べロウソフ」も出航しています。
[ロシア海軍太平洋艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグは中国海軍との合同演習『海洋協同-2019』へ参加する為にウラジオストクを出航した]

コルベット「ソヴェルシェーンヌイ」、救助船「イーゴリ・べロウソフ」、そしてプロジェクト877潜水艦1隻は4月24日、親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」、大型揚陸艦「オスリャービャ」は4月26日に対馬海峡を通過しました。
『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2019年4月27日発表
【ロシア海軍艦艇の動向について】

ロシア太平洋艦隊広報部の発表では一切触れられていませんが、プロジェクト877潜水艦『海洋協同-2019』へ参加するようです。
[中国海軍との合同演習『海洋協同-2019』へ参加するロシア海軍太平洋艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグはダメージコントロール訓練を行なった]
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その後、ベトナムから戻ってくる艦船支隊と、後から出航した艦船支隊黄海で合流し、4月29日に中国の青島港へ入港しました。
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ロシア海軍からは、この8隻が『海洋協同-2019』へ参加するようです。
ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」(1990年1月7日就役)
大型対潜艦「アドミラル・ヴィノグラードフ」(1989年5月1日就役)
大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」(1986年2月15日就役)
コルベット「ソヴェルシェーンヌイ」(2017年7月20日就役)
大型揚陸艦「オスリャービャ」(1981年12月19日就役)
救助船「イーゴリ・べロウソフ」(2015年12月25日就役)
中型海洋給油船「イルクト」(1975年12月就役)
プロジェクト877潜水艦1隻(艦名不明)

ロシア海軍バルト艦隊のコルベット"ストイーキー"はバルト海で対艦ミサイル"ウラン"を発射した

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア西方軍管区(バルト艦隊)広報サービス発表
2019年4月26日19時11分配信
【バルト艦隊のコルベット「ストイーキー」は対艦ミサイルの戦闘発射を伴う戦術演習を実施した】

バルト艦隊プロジェクト20380コルベット「ストイーキー」は、対艦ミサイルの戦闘発射を伴う戦術演習をバルト艦隊射爆場で実施した。

計画出航の枠組みで乗組員は、仮想敵艦船支隊を模した海上標的へミサイル打撃を与える任務へ取り組んだ。
ミサイル射撃は、「ストイーキー」の主要打撃兵器~対艦ミサイル複合体「ウラン」を用いて実施された。
射撃中に乗組員は、戦闘管理複合体からのパッシブ妨害PK-10及びPK-16の設定を行なった。

有翼ミサイルは、指定時間に艦から30キロメートル以上離れた漂流水上標的を成功裏に撃破した。

コルベットの戦闘訓練実施の支援の為、10隻の艦と補助船が参加した。

射撃任務遂行後、「ストイーキー」乗組員は、一連の艦内演習を実施した~電波電子戦闘、ダメージコントロール、対空防衛、ミサイル射撃を支援する艦との間の組織的連携及び通信。

バルト艦隊海上射爆場での演習が実施される際、一時的に民間船舶航行及び航空機の飛行は禁止された。

[参照]
対艦有翼ミサイル「ウラン」
は、自身で、或いは船団を構成して行動する高速水上艦、揚陸支隊を、日中及び夜間に、容易及び複雑な気象下で、電波電子及び射撃条件に対抗して撃破する為に意図されている。



プロジェクト20380「ステレグーシチー」型コルベットの4番艦「ストイーキー」は、2006年11月10日にサンクトペテルブルク『北方造船所』で起工されました。
[ステレグーシチー型「ストイーキー」起工]

2012年5月30日に進水した後、『北方造船所』岸壁で艤装工事が進められました。
[ロシア海軍新世代コルベット"ストイーキー"は進水した]

2013年12月上旬から艦の磁力消去作業が行なわれました。
[最新コルベット「ストイーキー」は近日中に航海試験を開始する]
[最新コルベット「ストイーキー」は航海試験の準備を進める]

その後、サンクトペテルブルクからクロンシュタット港(レニングラード海軍基地)へ移動し、2014年1月にフィンランド湾で最初の航海試験が行なわれました。
[最新コルベット「ストイーキー」は最初の航海試験を完了した]

2014年1月24日、カリーニングラードバルチースク海軍基地へ到着しました。
[最新鋭コルベット「ストイーキー」はバルチースク海軍基地へ到着した]

2014年1月29日、海上で試験射撃を実施しました。
[最新コルベット「ストイーキー」の射撃試験が行なわれた]

2014年2月6日、本格的な工場航海試験の為、再びバルチースクを出港しました。
[ロシア海軍最新鋭コルベット「ストイーキー」は第2段階航海試験を開始した]

2014年3月初頭、「ストイーキー」工場航海試験は完了しました。
[ロシア海軍最新鋭コルベット「ストイーキー」は工場航海試験を完了した]

2014年3月11日、国家受領試験が開始されました。
[ロシア海軍最新鋭コルベット「ストイーキー」の国家受領試験が始まった]

2014年4月中旬、国家受領試験の洋上部門は完了しました。
[ロシア海軍最新鋭コルベット「ストイーキー」の国家受領航海試験は完了した]

2014年7月18日にロシア海軍へ納入されました。
[コルベット「ストイーキー」は2ヶ月遅れでロシア海軍へ引き渡された]

その後、2014年7月27日の『ロシア海軍の日』に正式に就役しました。

2015年9月中旬には、同型艦「ソーブラジテルヌイ」(2011年10月14日就役)、「ボイキー」(2013年5月16日就役)と共に対艦ミサイル発射訓練を行ないました。
[ロシア海軍バルト艦隊の3隻の最新コルベットは対艦ミサイルを同時に発射した]

2016年6月、「ボイキー」と共に北海へ進出しました。
(2016年6月中旬にバルチースクを出航し、7月5日に帰港)
[ロシア海軍バルト艦隊の最新コルベット2隻は北海から戻ってきた]

2018年6月中旬にも「ボイキー」と共に北大西洋へ進出し、7月上旬に帰投しました。
[ロシア海軍バルト艦隊のコルベット"ボイキー"と"ストイーキー"は北大西洋遠征を終えた]

2018年10月22日には「ソーブラジテルヌイ」と共に北大西洋への航海へ出発し、11月13日に帰投しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の最新コルベット"ソーブラジテルヌイ"と"ストイーキー"は北大西洋遠征から戻ってきた]

2019年2月1日、対艦ミサイル「ウラン」の発射訓練を行ないました。

そして2019年4月26日にも対艦ミサイル「ウラン」の発射訓練を行ないました。



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今回、「ストイーキー」が発射した艦対艦ミサイル「ウラン」は、元々は空対艦ミサイルKh-35(Х-35)として試作設計局『ズヴェズダー』の手により1977年に開発がスタートしました。
1984年、艦載型「ウラン」の開発が決定されました。
最初の発射試験は1985年11月5日に行なわれましたが不成功に終わり、1987年1月29日に初めて発射試験に成功しました。
しかしソ連邦解体による資金不足で開発は停滞し、1992年から1997年には4度の発射試験しか実施できませんでした。

そこでロシア海軍へ採用される具体的な見込みの無い「ウラン」インドが目をつけ、1994年にはインドへの供給契約が締結され、1996年から引き渡しが開始されました。

ロシア海軍の方も2003年7月から国家受領試験が開始され、2004年秋にロシア海軍へ制式採用されました。

ロシア海軍では、プロジェクト61警備艦「スメトリーヴイ」、プロジェクト11661ロケット艦「タタールスタン」、プロジェクト11540警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」、そしてプロジェクト20380コルベットに搭載されています。

ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は対馬海峡へ入った

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『インタファクス-軍事ニュース出張所(AVN)』より
2019年4月28日13時52分配信
【中国から移動しているロシア連邦海軍艦船支隊は対馬海峡でロシア-日本戦争の英雄に敬意を表した】
モスクワ、4月28日、インタファクス

遠距離航海任務を遂行し、青島(中華人民共和国)からウラジオストクへ移動しているフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」支援船は、対馬海峡へ入った。

「乗組員は、1904~1905年のロシア-日本戦争の最中の1905年5月27~28日に対馬会戦が行なわれた海域を通航し、軍の英雄に敬礼しました」
『インタファクス』
が日曜日に受け取った北方艦隊発表では、こう言われている。

フリゲート「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・ゴルシコフ」(ソ連邦海軍元帥ゴルシコフ)率いる北方艦隊艦・支援船支隊は、2月26日にセヴェロモルスクから遠距離航海へ出発した。
フリゲートにとって、これは、その歴史上初めての航海となる。
これまでに艦は14500海里以上を航行し、何度かの防衛特質の総合艦内演習を実施し、物資補充及び乗組員の休養の為にジブチ及びスリランカ島への業務寄港を行なった。
更にロシア船員は、青島中国人民解放軍海軍70周年へ捧げられる式典へ参加したと北方艦隊司令部は通知した。
フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」長射程有翼ミサイル「カリブル」を装備する。
メディアによると、フリゲートは、敵の目を眩ませる事が出来る視覚妨害ステーション「フィリン」を有する。

「アドミラル・ゴルシコフ」は、数年間の試験の後、2018年7月28日に海軍へ受け入れられた。
それは、ロシア海軍で最も現代的な艦の1つと見られている。



1等多目的フリゲート・プロジェクト22350の1番艦「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・ゴルシコフ」(ソ連邦海軍元帥ゴルシコフ)は、サンクトペテルブルク市『北方造船所』で2006年2月1日に起工され、2010年10月29日に進水し、2018年7月28日にロシア海軍へ就役しました。
[プロジェクト22350フリゲート1番艦アドミラル・ゴルシコフはロシア海軍へ就役し、北方艦隊へ編入された]

就役の翌日の7月29日の『ロシア海軍の日』にはクロンシュタットの観艦式(主要海軍パレード)へ参加しました。


観艦式が終わった後、8月中はサンクトペテルブルクに滞在していましたが、9月1日に出航し、セヴェロモルスクへ向かいました。

2018年9月8日に北方艦隊基地セヴェロモルスクへ到着しました。
[ロシア海軍の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は北方艦隊基地セヴェロモルスクへ到着した]
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2018年9月18日、乗組員の慣熟訓練の為、バレンツ海へ出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は慣熟訓練の為にバレンツ海へ出航した]

2018年10月2日、バレンツ海「高射ミサイル複合体」(ポリメント-リドゥート)を使用する対空防衛演習を行ない、ミサイル標的「サマン」を撃墜しました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"はバレンツ海で高射ミサイル"ポリメント-リドゥート"を発射した]

2018年10月4日、「アドミラル・ゴルシコフ」は、バレンツ海で再び高射ミサイル複合体「ポリメント-リドゥート」を空中標的及び海上標的へ発射しました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は高射ミサイル"ポリメント-リドゥート"で海上目標と空中目標を撃破した]

その後、一旦基地へ戻っていたようですが、10月13日に再びバレンツ海へ出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"はバレンツ海で戦闘演習を行なう]

2018年10月23日には、高射ミサイル複合体「ポリメント-リドゥート」を空中標的へ発射しました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は高射ミサイル"ポリメント-リドゥート"で空中目標を撃破した]

2018年11月8日~9日、北方艦隊潜水艦「カルーガ」が遭難したという想定下で救助演習が行なわれ、「アドミラル・ゴルシコフ」重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」と共に参加しました。
[ロシア海軍北方艦隊の重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーとフリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は潜水艦の救助演習を行なった]

2018年12月4日、戦闘訓練を行なう為、バレンツ海へ出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は戦闘訓練の為に出航した]

2018年12月6日、バレンツ海から有翼ミサイル「カリブル」(対地攻撃型)をロシア北西部チジャ射爆場へ発射しました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"はバレンツ海から巡航ミサイル"カリブル"を地上目標へ発射した]

「アドミラル・ゴルシコフ」の舷側番号は、就役前から「417」でしたが、2018年12月下旬までに「454」へ変更されました。
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北方艦隊水上艦で舷側番号400番台は駆逐艦に付けられているので、「アドミラル・ゴルシコフ」(プロジェクト22350フリゲート)は、駆逐艦と同格扱いになっているようです。

2019年1月26日、「アドミラル・ゴルシコフ」は戦闘訓練を実施する為、バレンツ海へ出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は戦闘訓練の為にバレンツ海へ出航した]

1月28日にはA-192 130mm単装砲による海上および陸上目標への砲撃、更にはダメージコントロール訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"はバレンツ海で130mm砲を発射した]

1月31日には、北方艦隊掃海艦と協同で機雷源を突破する訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"はバレンツ海で機雷源突破訓練を行なった]

2月5日には、後方支援船「エリブルス」及び救助曳船「ニコライ・チケル」艦船支隊を編成し、北方艦隊副司令官ヴィクトール・ソコロフ中将が座乗する支隊の旗艦として行動しました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"はバレンツ海の演習で艦船支隊の旗艦を務めた]

プロジェクト23120多機能後方支援船の1番船「エリブルス」は、2018年4月9日に就役した最新鋭の多用途支援船です。
[プロジェクト23120多機能後方支援船エリブルスはロシア海軍へ就役し、北方艦隊へ編入された]
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『Marine Traffic』より
【「エリブルス」】

プロジェクトR-5757救助海洋曳船の1番船「ニコライ・チケル」(SB-131)は、1989年4月12日に就役した世界最大級のタグボートです。
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『Marine Traffic』より
【曳船「ニコライ・チケル」】




2019年2月26日、「アドミラル・ゴルシコフ」は、「エリブルス」及び「ニコライ・チケル」と共に遠距離航海へ出発し、大西洋へ向かいました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は遠距離航海へ出発した]
2月初頭の演習は、この遠距離航海の為のリハーサルだったようです。

3月3日にはノルウェー海艦載ヘリコプターを使用する潜水艦捜索訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"はノルウェー海で潜水艦捜索訓練を行なった]

その後、北方艦隊艦船支隊には、プロジェクトREF-675中型海洋給油船の1番船「カーマ」(1982年9月29日就役)が合流しました。
『Marine Traffic』より
【給油船「カーマ」】

「アドミラル・ゴルシコフ」と随伴船は、グレートブリテン島北部のマレー湾で訓練を行なった後、3月5日にはラマンシュ海峡(英仏海峡)へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"はラマンシュ海峡へ入った]

ロシア海軍の艦船がラマンシュ海峡(英仏海峡)を通過する際には、必ずグレートブリテン海軍の水上艦が監視任務へ就きますが、今回は、45型駆逐艦「ディフェンダー」(2013年3月21日就役)でした。
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「アドミラル・ゴルシコフ」と随伴船は、3月8日にはラマンシュ海峡(英仏海峡)を出てケルト海へ入りました。
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[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"はラマンシュ海峡(英仏海峡)を通過した]

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「アドミラル・ゴルシコフ」と随伴船は、3月12日にジブラルタル海峡を通過して地中海へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"はジブラルタル海峡を通過して地中海へ入った]
[スペイン空軍の対潜哨戒機P-3は地中海西部でロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"を監視する]

その後、「アドミラル・ゴルシコフ」と随伴船は地中海を東へ進み、3月15日にはマルタ島周辺海域へ到達しました。
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[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"はマルタ島周辺へ到達した]

3月19日には、地中海に居る北方艦隊大型対潜艦「セヴェロモルスク」と共に、艦載ヘリコプターによる潜水艦の捜索や遭難者の捜索救助訓練を行ないました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2019年3月19日16時54分配信
【北方艦隊のヘリコプター乗員は地中海の大型対潜艦「セヴェロモルスク」艦上からのフライトを行なった】

その後、「アドミラル・ゴルシコフ」と随伴船は地中海東部を通過してスエズ運河へ入り、3月21日には紅海へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"はスエズ運河を通過して紅海へ入った]
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3月25日にジブチへ寄港しました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"はジブチへ寄港した]
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3月28日にジブチを出航し、アデン湾へ向かいました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"はジブチを去り、アデン湾へ向かった]

4月1日にはインド洋(随伴船の位置から推察すると、正確にはアラビア海ソコトラ島東方海域)で対空戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"はアラビア海で対空戦闘訓練を行なった]
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4月3日、「アドミラル・ゴルシコフ」スリランカコロンボ港へ入港しました。
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[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"はスリランカのコロンボを訪れた]

4月6日、「アドミラル・ゴルシコフ」コロンボ港を出航し、中国青島へ向かいました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"はスリランカのコロンボを去り、中国へ向かった]

4月11日にマラッカ海峡へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"はマラッカ海峡へ入った]
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4月13日には南シナ海へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は南シナ海へ入った]

4月16日にはフィリピン海へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"はフィリピン海へ入った]
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4月20日に黄海へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は黄海へ入った]

4月21日、「アドミラル・ゴルシコフ」と随伴船は青島へ到着しました。

[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は中国の青島港へ到着した]

4月23日には中国人民海軍創設70周年記念国際観艦式へ参加しました。

[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は中国への公式訪問を続けている]

4月26日、「アドミラル・ゴルシコフ」と随伴船は青島を出航し、ウラジオストクへ向かいました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は中国を去り、ウラジオストクへ向かった]

そして4月28日に対馬海峡へ入りました。

ロシア海軍の為のプロジェクト11711(イワン・グレン型)大型揚陸艦2番艦ピョートル・モルグノフは2019年6月中旬に洋上試験を開始する

『タス通信』より
2019年4月28日17時47分配信
【大型揚陸艦「ピョートル・モルグノフ」は6月中旬に初めて出航する】
タス通信、4月28日

プロジェクト11711大型揚陸艦「ピョートル・モルグノフ」は、今年6月中旬に初めて出航する。
日曜日、プロジェクト納入責任者のセルゲイ・パンフィロフは、テレビ局『ズヴェズダー』の番組『戦闘順応』において述べた。


「4月末、これ(大型揚陸艦)は、機器の設置と全ての電気設備設置作業を完了します。
6月中旬には、我々は初めて海へ出る事が出来るでしょう」
パンフィロフ
は話した。

「ピョートル・モルグノフ」は、カリーニングラード沿バルト造船工場『ヤンターリ』(『統合造船業営団』へ加入)においてロシア連邦国防省の発注下で建造されている。

プロジェクト11711の最初の生産艦である大型揚陸艦「ピョートル・モルグノフ」の建造契約は、2014年9月にロシア連邦国防省と共に署名され、艦は2015年6月に船台で起工された。
「ピョートル・モルグノフ」は2018年5月25日に進水した。
同プロジェクトのトップ艦「イワン・グレン」は、2018年6月20日にロシア海軍の戦闘編制へ受け入れられた。

プロジェクト11711大型揚陸艦は、13両の戦車、36両の装甲兵員輸送車あるいは歩兵戦闘車、300名の揚陸隊員を収容する。
それは、指定場所へ強化された標準装備の海軍歩兵中隊を送り届け、ポンツーンにより上陸させる事ができる。
艦の兵装は、口径30mmの6銃身自動砲から成り、艦は輸送戦闘ヘリコプターKa-29を装備する。



[プロジェクト11711大型揚陸艦(イワン・グレン型)]
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プロジェクト11711大型揚陸艦の2番艦は、当初2010年に起工される予定でしたがキャンセルされ、2014年9月に改めて建造が決定されました。
[ロシア海軍の大型揚陸艦イワン・グレン型の2番艦が建造される]

「ピョートル・モルグノフ」と命名された2番艦の為の工事は2014年12月から始まりました。
[プロジェクト11711大型揚陸艦2番艦ピョートル・モルグノフの建造が始まった]

2015年6月11日、「ピョートル・モルグノフ」の起工式典が開催されました。
[ロシア海軍の為のイワン・グレン型揚陸艦2番艦ピョートル・モルグノフは起工された]

その後、屋外造船台で船体の組み立てや上部構造物の取り付けなどが進められました。


起工から約3年を経た2018年5月25日に進水しました。

[ロシア海軍の為のプロジェクト11711大型揚陸艦2番艦ピョートル・モルグノフは進水した]

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艤装中の「ピョートル・モルグノフ」は、2018年12月末にディーゼル発電機を始動させました。
[ロシア海軍のプロジェクト11711(イワン・グレン型)大型揚陸艦2番艦ピョートル・モルグノフはディーゼル発電機を始動した]

「ピョートル・モルグノフ」の洋上試験は、2019年6月中旬に開始される予定です。

「ピョートル・モルグノフ」ロシア海軍への引き渡しは、2019年末に予定されています。
[プロジェクト11711(イワン・グレン型)大型揚陸艦2番艦ピョートル・モルグノフは2019年にロシア海軍へ引き渡される]


プロジェクト11711大型揚陸艦の1番艦「イワン・グレン」は、2018年6月20日に就役しています。
[プロジェクト11711大型揚陸艦の1番艦イワン・グレンはロシア海軍へ就役し、北方艦隊へ編入された]

以前にはプロジェクト11711の建造は2隻(イワン・グレン、ピョートル・モルグノフ)で終了する予定でしたが、2隻が追加建造される事になり、2019年4月23日に「ウラジーミル・アンドレーエフ」「ワシーリー・トルシン」が起工されました。
[ロシア海軍の為のプロジェクト11711大型揚陸艦ウラジーミル・アンドレーエフとワシーリー・トルシンはカリーニングラードで起工された]

中国海軍との合同演習『海洋協同-2019』へ参加するロシア海軍太平洋艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグはダメージコントロール訓練を行なった

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2019年4月27日8時36分配信
【太平洋艦隊艦船の乗組員は海上移動時の艦のダメージコントロール及び臨検行動の訓練を行なった】

親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」、コルベット「ソヴェルシェーンヌイ」、大型揚陸艦「オスリャービャ」、救助船「イーゴリ・べロウソフ」で構成される太平洋艦隊戦闘艦支隊は、艦のダメージコントロール訓練を行ない、来たるべき演習の要素の1つである不審船臨検へ取り組んだ。

第1段階の艦のダメージコントロール訓練は、緊急事態班の導入を受け、その後、区画で火災が発生した際の行動へ取り組み、艦の船体の穴の清算を行ない、船外から進入した水を排水した。

将兵は緊急事態チームを集める為の一時的な規範を実行し、その身支度、仮想高温区画の気密化、更には穴を取り除く過程での帆布の貼り付けを行なった。

この他、仮想不審船の臨検行動が行なわれた。
太平洋艦隊海軍歩兵の2つの臨検グループは、不審船高速艇で送り届けられた。
更にヘリコプター狙撃兵のペアによる支援を与えた。
不審船の役割は救助船「イーゴリ・べロウソフ」が演じた。

これらの要素は、来たるべきロシア-中国演習『海洋協同-2019』の計画に含まれている。

現在、太平洋艦隊艦船支隊は、ロシア-中国国家間演習『海洋協同-2019』へ参加する為、中国青島港への海上移動を行なっている。



ロシア海軍中国海軍は、2012年、2013年、2014年、2015年、2016年、2017年に合同演習『海洋協同』Морское Взаимодействиеを実施しています。

『海洋協同-2012』:2012年4月下旬に黄海で実施
[ロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2012」(2012年4月)]

『海洋協同-2013』:2013年7月上旬にピョートル大帝湾で実施
[ロシア・中国海軍合同演習は7月初頭にウラジオストク沖で実施される]
[ロシア・中国海軍合同演習「海洋協同-2013」が始まった]
[ロシア・中国海軍は海賊対処訓練を行なった]
[ロシア・中国海軍合同演習「海洋協同-2013」最終日に砲撃訓練が実施される]

『海洋協同-2014』:2014年5月下旬に東シナ海で実施
[ロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2014」]

『海洋協同-2015』第1段階:2015年5月下旬に地中海東部で実施
[ロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2015」(2015年5月)]

『海洋協同-2015』第2段階:2015年8月に日本海(沿海地方沖)で実施
[ロシア-中国海軍合同演習『海洋協同-2015』第2段階(2015年8月)]

『海洋協同-2016』:2016年9月中旬に南シナ海で実施
[ロシア・中国海軍合同演習『海洋協同-2016』(2016年9月)]

『海洋協同-2017』
第1段階:2017年7月下旬にバルト海で実施
第2段階:2017年9月下旬に日本海及びオホーツク海で実施

[ロシア-中国海軍合同演習『海洋協同-2017』(2017年7月、9月)]

2015年7月26日に承認された新たな『ロシア連邦海洋ドクトリン』においては、中国との友好関係の発展に重点が置かれています。
[ロシア連邦海洋ドクトリンは改訂された]


そして、2019年の『海洋協同-2019』は、同年4月29日~5月4日に実施される事になりました。
[ロシア海軍と中国海軍の合同演習『海洋協同-2019』は2019年4月29日から5月4日まで青島沖で実施される]

既に、合同演習へ参加予定の太平洋艦隊大型対潜艦「アドミラル・ヴィノグラードフ」、「アドミラル・トリブツ」、中型海洋給油船「イルクト」は4月1日にウラジオストクを出航し、中国へ行く前にフィリピンベトナムを訪問しています。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊はベトナムのカムラン港を去り、中国へ向かった]

これに加え、4月24日には親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」、大型揚陸艦「オスリャービャ」ウラジオストクを出航し、『海洋協同-2019』へ参加する為に中国青島へ向かいました。
その前(おそらくは4月22日頃)にはコルベット「ソヴェルシェーンヌイ」、救助船「イーゴリ・べロウソフ」も出航しています。
[ロシア海軍太平洋艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグは中国海軍との合同演習『海洋協同-2019』へ参加する為にウラジオストクを出航した]


コルベット「ソヴェルシェーンヌイ」、救助船「イーゴリ・べロウソフ」、そしてプロジェクト877潜水艦1隻は4月24日、親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」、大型揚陸艦「オスリャービャ」は4月26日に対馬海峡を通過しました。
『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2019年4月27日発表
【ロシア海軍艦艇の動向について】

ロシア太平洋艦隊広報部の発表では一切触れられていませんが、プロジェクト877潜水艦『海洋協同-2019』へ参加するようです。

ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は中国を去り、ウラジオストクへ向かった

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2019年4月26日18時6分配信
【北方艦隊艦船支隊は青島訪問を完了した】

フリゲート「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・ゴルシコフ」(ソ連邦海軍元帥ゴルシコフ)、救助曳船「ニコライ・チケル」、多機能物資-技術サービス支援船「エリブルス」、海洋給油船「カーマ」で構成される北方艦隊艦・支援船支隊は、中華人民共和国への訪問を完了し、青島港から黄海へ出た。
支隊は、ウラジオストクへ進路を取った。
フリゲート支援船は、数日を経て太平洋艦隊主要基地へ到着する。

中国人民解放軍海軍70周年の祝賀の為のロシア船員中国への公式訪問は、4月21日から続いていた。
この間に、彼らは燃料、真水、食料といった艦内物資を補充し、文化的プログラムを実行し、記念式典へ参加した。
海軍パレード実行時、フリゲート「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・ゴルシコフ」は艦列の先頭に立ち、救助曳船「ニコライ・チケル」、輸送船「エリブルス」は、殿として参加した。

4月24日と25日、ロシア艦船は、外国の軍事船員と民間住民が訪れる為に開放された。
フリゲート「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・ゴルシコフ」艦上には、6000名以上が乗艦した。

フリゲート「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・ゴルシコフ」率いる北方艦隊艦・支援船支隊は、2月26日にセヴェロモルスクから遠距離航海へ出発した。
フリゲートにとって、これは、その歴史上初めての航海となる。
遠距離航海が始まって以来、艦は14000海里以上を航行し、何度かの防衛特質の総合艦内演習を実施し、物資補充及び乗組員の休養の為にジブチ及びスリランカ島への業務寄港を行なった。



1等多目的フリゲート・プロジェクト22350の1番艦「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・ゴルシコフ」(ソ連邦海軍元帥ゴルシコフ)は、サンクトペテルブルク市『北方造船所』で2006年2月1日に起工され、2010年10月29日に進水し、2018年7月28日にロシア海軍へ就役しました。
[プロジェクト22350フリゲート1番艦アドミラル・ゴルシコフはロシア海軍へ就役し、北方艦隊へ編入された]

就役の翌日の7月29日の『ロシア海軍の日』にはクロンシュタットの観艦式(主要海軍パレード)へ参加しました。


観艦式が終わった後、8月中はサンクトペテルブルクに滞在していましたが、9月1日に出航し、セヴェロモルスクへ向かいました。

2018年9月8日に北方艦隊基地セヴェロモルスクへ到着しました。
[ロシア海軍の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は北方艦隊基地セヴェロモルスクへ到着した]
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2018年9月18日、乗組員の慣熟訓練の為、バレンツ海へ出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は慣熟訓練の為にバレンツ海へ出航した]

2018年10月2日、バレンツ海「高射ミサイル複合体」(ポリメント-リドゥート)を使用する対空防衛演習を行ない、ミサイル標的「サマン」を撃墜しました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"はバレンツ海で高射ミサイル"ポリメント-リドゥート"を発射した]

2018年10月4日、「アドミラル・ゴルシコフ」は、バレンツ海で再び高射ミサイル複合体「ポリメント-リドゥート」を空中標的及び海上標的へ発射しました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は高射ミサイル"ポリメント-リドゥート"で海上目標と空中目標を撃破した]

その後、一旦基地へ戻っていたようですが、10月13日に再びバレンツ海へ出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"はバレンツ海で戦闘演習を行なう]

2018年10月23日には、高射ミサイル複合体「ポリメント-リドゥート」を空中標的へ発射しました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は高射ミサイル"ポリメント-リドゥート"で空中目標を撃破した]

2018年11月8日~9日、北方艦隊潜水艦「カルーガ」が遭難したという想定下で救助演習が行なわれ、「アドミラル・ゴルシコフ」重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」と共に参加しました。
[ロシア海軍北方艦隊の重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーとフリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は潜水艦の救助演習を行なった]

2018年12月4日、戦闘訓練を行なう為、バレンツ海へ出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は戦闘訓練の為に出航した]

2018年12月6日、バレンツ海から有翼ミサイル「カリブル」(対地攻撃型)をロシア北西部チジャ射爆場へ発射しました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"はバレンツ海から巡航ミサイル"カリブル"を地上目標へ発射した]

「アドミラル・ゴルシコフ」の舷側番号は、就役前から「417」でしたが、2018年12月下旬までに「454」へ変更されました。
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北方艦隊水上艦で舷側番号400番台は駆逐艦に付けられているので、「アドミラル・ゴルシコフ」(プロジェクト22350フリゲート)は、駆逐艦と同格扱いになっているようです。

2019年1月26日、「アドミラル・ゴルシコフ」は戦闘訓練を実施する為、バレンツ海へ出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は戦闘訓練の為にバレンツ海へ出航した]

1月28日にはA-192 130mm単装砲による海上および陸上目標への砲撃、更にはダメージコントロール訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"はバレンツ海で130mm砲を発射した]

1月31日には、北方艦隊掃海艦と協同で機雷源を突破する訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"はバレンツ海で機雷源突破訓練を行なった]

2月5日には、後方支援船「エリブルス」及び救助曳船「ニコライ・チケル」艦船支隊を編成し、北方艦隊副司令官ヴィクトール・ソコロフ中将が座乗する支隊の旗艦として行動しました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"はバレンツ海の演習で艦船支隊の旗艦を務めた]

プロジェクト23120多機能後方支援船の1番船「エリブルス」は、2018年4月9日に就役した最新鋭の多用途支援船です。
[プロジェクト23120多機能後方支援船エリブルスはロシア海軍へ就役し、北方艦隊へ編入された]
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『Marine Traffic』より
【「エリブルス」】

プロジェクトR-5757救助海洋曳船の1番船「ニコライ・チケル」(SB-131)は、1989年4月12日に就役した世界最大級のタグボートです。
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『Marine Traffic』より
【曳船「ニコライ・チケル」】




2019年2月26日、「アドミラル・ゴルシコフ」は、「エリブルス」及び「ニコライ・チケル」と共に遠距離航海へ出発し、大西洋へ向かいました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は遠距離航海へ出発した]
2月初頭の演習は、この遠距離航海の為のリハーサルだったようです。

3月3日にはノルウェー海艦載ヘリコプターを使用する潜水艦捜索訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"はノルウェー海で潜水艦捜索訓練を行なった]

その後、北方艦隊艦船支隊には、プロジェクトREF-675中型海洋給油船の1番船「カーマ」(1982年9月29日就役)が合流しました。
『Marine Traffic』より
【給油船「カーマ」】

「アドミラル・ゴルシコフ」と随伴船は、グレートブリテン島北部のマレー湾で訓練を行なった後、3月5日にはラマンシュ海峡(英仏海峡)へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"はラマンシュ海峡へ入った]

ロシア海軍の艦船がラマンシュ海峡(英仏海峡)を通過する際には、必ずグレートブリテン海軍の水上艦が監視任務へ就きますが、今回は、45型駆逐艦「ディフェンダー」(2013年3月21日就役)でした。
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「アドミラル・ゴルシコフ」と随伴船は、3月8日にはラマンシュ海峡(英仏海峡)を出てケルト海へ入りました。
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[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"はラマンシュ海峡(英仏海峡)を通過した]

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「アドミラル・ゴルシコフ」と随伴船は、3月12日にジブラルタル海峡を通過して地中海へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"はジブラルタル海峡を通過して地中海へ入った]
[スペイン空軍の対潜哨戒機P-3は地中海西部でロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"を監視する]

その後、「アドミラル・ゴルシコフ」と随伴船は地中海を東へ進み、3月15日にはマルタ島周辺海域へ到達しました。
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[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"はマルタ島周辺へ到達した]

3月19日には、地中海に居る北方艦隊大型対潜艦「セヴェロモルスク」と共に、艦載ヘリコプターによる潜水艦の捜索や遭難者の捜索救助訓練を行ないました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2019年3月19日16時54分配信
【北方艦隊のヘリコプター乗員は地中海の大型対潜艦「セヴェロモルスク」艦上からのフライトを行なった】

その後、「アドミラル・ゴルシコフ」と随伴船は地中海東部を通過してスエズ運河へ入り、3月21日には紅海へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"はスエズ運河を通過して紅海へ入った]
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3月25日にジブチへ寄港しました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"はジブチへ寄港した]
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3月28日にジブチを出航し、アデン湾へ向かいました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"はジブチを去り、アデン湾へ向かった]

4月1日にはインド洋(随伴船の位置から推察すると、正確にはアラビア海ソコトラ島東方海域)で対空戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"はアラビア海で対空戦闘訓練を行なった]
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4月3日、「アドミラル・ゴルシコフ」スリランカコロンボ港へ入港しました。
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[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"はスリランカのコロンボを訪れた]

4月6日、「アドミラル・ゴルシコフ」コロンボ港を出航し、中国青島へ向かいました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"はスリランカのコロンボを去り、中国へ向かった]

4月11日にマラッカ海峡へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"はマラッカ海峡へ入った]
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4月13日には南シナ海へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は南シナ海へ入った]

4月16日にはフィリピン海へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"はフィリピン海へ入った]
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4月20日に黄海へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は黄海へ入った]

4月21日、「アドミラル・ゴルシコフ」と随伴船は青島へ到着しました。

[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は中国の青島港へ到着した]

4月23日には中国人民海軍創設70周年記念国際観艦式へ参加しました。

[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は中国への公式訪問を続けている]

そして4月26日、「アドミラル・ゴルシコフ」と随伴船は青島を出航し、ウラジオストクへ向かいました。

ロシア海軍のプロジェクト12341小型ロケット艦(ナヌチュカ級)の近代化改装は始まっている

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『イズベスチヤ』より
2019年4月26日0時1分配信
【「オヴォード」の誇り:海軍は小型ロケット艦を近代化する】

ソヴィエト時代に建造されたプロジェクト12341小型ロケット艦は現役に留まる。

海軍は、小型ロケット艦「オヴォード」の復帰プログラムを採択した。
海軍総司令部は『イズベスチヤ』へ話した。
その作業中に小型ロケット艦はエンジン、電波電子機器を交換し、現代的な兵器を設置する。
公式には小型ロケット艦は沿岸ゾーン艦ではあるが、以前には、地中海南シナ海への航行を成功裏に行なっている。
更新及び再軍備される「オヴォード」は、駆逐艦あるいはフリゲートに対しても劣勢では無く、ミサイル打撃を与える事が出来る。

[完全な修理]
プロジェクト12341「オヴォード」
の近代化は、事実上、艦の全てのあらゆるシステムに及ぶと海軍総司令部は説明した。
小型ロケット艦には現代的な火力管制手段、電波位置測定ステーション、通信システム、より効果的な兵器、更には、経済的かつ強力なディーゼルエンジンが設置される。

「オヴォード」は近代化を経て、ミサイルKh-35で再装備する~これは、アクティブホーミングの亜音速低高度弾であり、指向性破片弾頭を装備すると国防省の情報提供者は『イズベスチヤ』へ話した。
このミサイルは、260キロメートルまで離れた目標の撃破が可能である。
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[『イズベスチヤ』参照]
現在、海軍には12隻のプロジェクト12341「オヴォード」小型ロケット艦が在籍している。
バルト艦隊では第36ロケット艇旅団を編成し、小型ロケット艦「ズイビ」、「ゲイゼル」、「パッサート」、「リヴェン」が含まれる。
黒海艦隊の第41旅団には、「ミラーシュ」と「シチーリ」が居る。
北方艦隊の第7水域保護旅団では、「アイスベルク」と「ラッスヴェート」が勤務に就いている。
太平洋艦隊では第114水域保護旅団を編成し、「スメルチ」、「イネイ」、「モローズ」、「ラズリーフ」が集合している。
艦は、「シチーリ」と「アイスベルク」を除いて1986年から1992年までの期間に海軍へ加入し、建造は、それ以前の1970年代末からであった。



「オヴォード」の近代化作業は既に始まっている。
今年4月、『キンギセップ機械製造工場』は、小型ロケット艦「ラッスヴェート」の主エンジンセクションの修理を完了した。
2018年末には、「アイスベルク」「ゲイゼル」のエンジンがもたらされた。
カムチャツカでは、現在、小型ロケット艦「スメルチ」が修理されている。
バルト艦隊小型ロケット艦「ズイビ」は、以前から長期に渡り『第33艦船修理工場』で主エンジンの大規模修理を待っている。

[内海で効果的]
近代化された「オヴォード」は海軍の戦闘能力を著しく向上させると元海軍総参謀長ワレンチン・セリヴァノフは考える。

「小型ロケット艦は、内海及び沿岸ゾーンで使用するには良いものです」
ワレンチン・セリヴァノフ
『イズベスチヤ』へ話した。
「ソヴィエト社会主義共和国連邦において、オヴォードは地中海のタルトゥース及びトブルクで同時に行動していました。
これらの艦の任務は、待ち伏せ行動でした。
危機が発生した際、分散し、攻撃開始あるいは、基地から飛び出し、目標へミサイル打撃を与える命令を待たなければなりませんでした。
現代的かつ効果的なミサイル兵器の登場のみが、オヴォードの効果性を強化します。
これらの艦の短距離での打撃の正確性を保証します。
近代化された後の艦は、更に10年間の勤務が可能となります」


1980年代、「オヴォード」地中海東部に滞在し、この軍事行動舞台における強大なアメリカ合衆国第6艦隊への対応の先頭に在った。
沿岸の戦闘行動舞台における小型ロケット艦の追跡移動は、困難であった。
挑発行動は不可避であり、アメリカの提督は深い憂慮を抱いていた。

地中海における「オヴォード」の技術的回復は、シリアタルトゥース港の長期リース合意署名後に可能となった事をワレンチン・セリヴァノフは指摘した。

プロジェクト12341小型ロケット艦は1960年代に作成された。
造船所は、安価でコンパクトだが、同時に迅速に艦を海軍へ引き渡さなければならなかった。
開発の発注は、レニングラード中央海洋設計局『アルマーズ』が受けた。
プロジェクトは、「オヴォード」のコード名を付けられた。
海軍は、どんどん成長する同プロジェクトの全ての艦を、こう言い表した。
それは、大して素晴らしい特性でもないが、「噛み付き」小型ロケット艦であると。

排水量約700トンの艦の船体には、力強い兵器一式が離れて配置されている。
全長57メートル、幅12メートルの「オヴォード」は、6基の対艦ミサイル「マラヒート」の為の2基の発射装置、目標照準電波位置測定複合体「チタニート」、電波電子戦闘手段、高射ミサイル複合体「オサー-M」と、口径76mmのAK-176単装砲熱いは口径57mmのAK-725連装砲を受け取っている。
各モデルには、口径30mmのAK-630M砲塔が設置されている。
艦は、出力1万馬力の3基のディーゼルエンジンを受け取り、35ノットの速力を発揮出来る。

当初、小型ロケット艦は、艇クラスに属する事が求められていたが、ソヴィエト社会主義共和国連邦海軍総司令官セルゲイ・ゴルシコフは、新たなクラス~小型ロケット艦を特別に承認した。
最初の「オヴォード」の進水の際、総司令官は有名なフレーズを話した。
「この小型ロケット艦は、帝国主義者への警告の為のピストルである」
NATO
諸国は「オヴォード」コルベットと称した。

[2倍に強力]
「オヴォード」
は、これまでに、近海ゾーンにおいて戦闘艦及び支援船と効果的に先頭を行なえる艦であると考えられていた。
ロシア「オヴォード」は、トビリシとの戦争の際、戦闘の洗礼を受けた。
小型ロケット艦「ミラーシュ」は、2008年8月10日、グルジア海軍の高速艇を撃沈した。

納入された「オヴォード」は、素早い「針」である。
船員は、絶えず、これらの艦の火力を愛し、信頼していたと軍事専門家ドミトリー・ボルテンコフは考える。

「アルジェリア海軍の為に、ロシアの造船所は、このような小型ロケット艦3隻を近代化しました」
ドミトリー・ボルテンコフ
『イズベスチヤ』へ話した。
「これらは、同時に電子機器及びエンジンを受け取り、更には、対艦ミサイルKh-35で再装備されました。
この経験は、今後役に立ちます。
国内のオヴォードは近代化の後、4基の発射装置を受け取る事が出来、各々は4基のミサイルの連続発射が可能です。
艦の同時発射弾数は、6基から16基に増加します。
2隻の艦の同時発射数はミサイル32基となり、その能力は、沿岸ミサイル複合体バル大隊と、ほぼ同等になります。
近代化の結果、オヴォードの戦闘力は、完全に2倍に向上します」


理論的に小型ロケット艦は、対艦ミサイル「オーニクス」を設置できる。
1982年、1隻の「オヴォード」は、このミサイルの試験の為、プロジェクト1234.7プロジェクト1234.7として開発、建造された。
合計で47隻の「オヴォード」が建造され、ロシア海軍の軍備としてのみならず、アルジェリア、リビア、インドが購入した。



プロジェクト1234「オヴォード」小型ロケット艦シリーズ(西側コード名「ナヌチュカ」)は、1970年から1991年までの長期間に渡り、計49隻が建造されました。

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・プロジェクト1234「オヴォード」:基本型
レニングラードアルマーズ造船工場で17隻建造
ウラジオストク造船工場で3隻建造

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・プロジェクト1234E「オヴォード-E」:輸出型(アルジェリアに3隻、インドに3隻、リビアに4隻)、対艦ミサイルを1世代前の「テルミート」にしたダウングレード版。
レニングラードアルマーズ造船工場で3隻建造
ルイビンスクヴィンペル造船工場で7隻建造

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・プロジェクト12341「オヴォード-1」57mm砲76mm砲に換装、30mm機関砲1基を追加
レニングラードアルマーズ造船工場で15隻建造、他に1隻未完成
ウラジオストク造船工場で4隻建造

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・プロジェクト12347超音速対艦ミサイル「オーニクス」試験艦へ改造
レニングラードアルマーズ造船工場で1隻建造


現在もロシア海軍で12隻(12341)、アルジェリア海軍で3隻が現役に留まっています。

ロシア海軍では、北方艦隊に2隻、太平洋艦隊に4隻、バルト艦隊に4隻、黒海艦隊に2隻が在籍しています。

アルジェリア海軍の3隻の1234Eは、2012年までにロシアの造船所で順次近代化改装を行ない、対艦ミサイル「ウラン」4連装発射筒4基に換装し、これに伴い電子機器も換装されました。
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そして、ロシア海軍12341対艦ミサイル「ウラン」に換装するなどの近代化改装が実施される事になりました。
[ロシア海軍のプロジェクト12341小型ロケット艦(ナヌチュカ級)は近代化改装される]

ロシア海軍黒海艦隊の潜水艦スタールイ・オスコルはオーバーホールの為にロシア北西部へ向かう

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア南方軍管区(黒海艦隊)広報サービス発表
2019年4月25日10時30分配信
【黒海艦隊の潜水艦「スタールイ・オスコル」は黒海海峡を通過し、艦船修理企業へと向かう】

黒海艦隊潜水艦「スタールイ・オスコル」は、今度の計画修理の為の北西ロシアの艦船修理企業への移動の枠組みにおいて、黒海海峡を通過する。

海峡ゾーンを通航する艦隊潜水艦、水上艦及び支援船は、国際法規に厳格に沿って行動するように指示を受けている。

[参照]
2015年、プロジェクト636.3潜水艦の生産艦は、黒海艦隊へ加入した。
機器の状態を正常に維持する為の今回の修理は、潜水艦運航の指示文書の要求に沿ったものである。

構造の点検実施の目的は、同プロジェクト潜水艦シリーズ建造の為の新たな材料及び機器の使用を考慮に入れたものであり、より高温の気象ゾーンの条件を考慮した運用の計画点検は、運用サイクル準備を完全にする。
この為、潜水艦「スタールイ・オスコル」北西ロシアの艦船修理企業の1つにおける今回の修理では、一連の南緯度での居住保障システムの点検が行なわれる。



プロジェクト06363潜水艦の3番艦B-262「スタールイ・オスコル」は、2012年8月17日に起工されました。
[プロジェクト06363潜水艦スタールイ・オスコルは起工された]

2014年3月に乗員団が編成されました。
[プロジェクト06363潜水艦スタールイ・オスコルの乗員団が編成される]

2014年8月28日に進水しました。
[ロシア海軍のプロジェクト06363潜水艦の3番艦スタールイ・オスコルは進水した]


2015年3月6日、航行試験へ出発しました。

[ロシア海軍のプロジェクト06363潜水艦の3番艦スタールイ・オスコルは航行試験を開始する]

2015年6月25日、受領-引渡証書へ署名され、ロシア海軍へ納入されました。
[プロジェクト06363潜水艦スタールイ・オスコルはロシア海軍へ納入された]

2015年7月3日、聖アンドレイ旗(ロシア海軍旗)初掲揚式典、即ち、ロシア連邦海軍への正式な就役式典が開催されました。
[プロジェクト06363潜水艦スタールイ・オスコルはロシア海軍へ就役した]


その後、2015年7月27日の「ロシア海軍の日」にはバルチースクの観艦式へ参加しました。
[バルチースクの『海軍の日』記念観艦式にロシア海軍の最新鋭艦5隻が参加する]

2015年10月16日、深海試験や兵装試験-有翼ミサイル「カリブル」を含む-の為、北方艦隊潜水艦基地ポリャールヌイへ到着しました。

[ロシア海軍の最新潜水艦スタールイ・オスコルは深海試験の為に北方艦隊基地ポリャールヌイへ到着した]

2016年5月6日、バレンツ海有翼ミサイル「カリブル」対地型を沿岸目標へ発射しました。
(前日の5月5日には、「カリブル」対艦型を海上目標へ発射)
[ロシア海軍のプロジェクト06363潜水艦スタールイ・オスコルはバレンツ海で巡航ミサイル"カリブル"を発射した]

北方海域(バレンツ海)における「スタールイ・オスコル」の試験は2016年5月末までに全て完了しました。
[ロシア海軍のプロジェクト06363潜水艦スタールイ・オスコルはバレンツ海での試験を全て終えた]

「スタールイ・オスコル」ポリャールヌイを出航し、2016年6月初頭に英仏海峡を浮上航行中、ブリテン海軍フリゲートに視認されました。
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その後、大西洋を南下して地中海へ入りました。
[ロシア海軍の最新潜水艦スタールイ・オスコルは2016年7月初頭に黒海艦隊基地へ到着する]

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2016年6月29日午前にダーダネルス海峡ボスポラス海峡を通過して黒海へ入りました。
[ロシア海軍の最新潜水艦スタールイ・オスコルは黒海へ入った]

2016年7月1日夕方、「スタールイ・オスコル」ノヴォロシースク基地へ到着しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新潜水艦スタールイ・オスコルはノヴォロシースク海軍基地へ到着した]



以後、現在に至るまで「スタールイ・オスコル」黒海で行動していました。

そして2019年4月25日、「スタールイ・オスコル」ボスポラス海峡ダーダネルス海峡を通過して地中海へ入りました。

行き先は、ロシア北西部の艦船修理企業との事です

スーパーキャビテーション原子力水中無人機システム"ポセイドン"は2021年にロシア海軍へ制式採用される


『ロシア通信社ノーボスチ』より
2019年4月23日15時21分配信
【「ポセイドン」システムは2021年に(ロシア)海軍へ軍備採用されると情報筋は伝えた】
モスクワ、4月23日-ロシア通信社ノーボスチ

無人機搭載潜水艦「ベルゴロド」(プロジェクト09852)と、その装置から成る「ポセイドン」システムは、2年を経てロシア連邦海軍へ軍備採用される。
『ロシア通信社ノーボスチ』は火曜日に情報筋より伝えられた。

水中無人機「ポセイドン」搭載潜水艦「ベルゴロド」の公式進水式典は、火曜日に工場『セヴマシュ』(セヴェロドヴィンスク)で行なわれた。

「今後2年で、潜水艦及び無人機ポセイドン自体は合同試験を実施します。
2020年~2021年の境目には、システム全体のロシア海軍への軍備採用が計画されています」

対談者は話した。

多目的原子力潜水艦「ベルゴロド」は、無人機「ポセイドン」の為の運用潜水艦である。
潜水艦プロジェクト949A「アンテイ」(「クルスク」の同類)に属しており、「ポセイドン」システムの為に特別に改造されている。



[大洋多目的システム「ポセイドン」]

2018年3月1日、ロシア連邦大統領ウラジーミル・プーチン氏は教書演説を行ない、この中で、ロシアが開発中の各種新兵器に言及しました。
『タス通信』より
2018年3月1日18時25分配信
【プーチンが話したロシアの超兵器はどのようなものか】

この演説の中でプーチン大統領は、ロシア海軍「無人水中装置」について話しました。
『ロシア通信社ノーボスチ』より
2018年3月1日13時36分配信
【プーチンは水中システムの為の新たな原子力推進について話した】


プーチン大統領教書演説の後、ロシア海軍総司令官ウラジーミル・コロリョーフ大将「無人水中装置」について記者団へ説明しました。
[ロシア海軍の為の大洋多目的システム(原子力推進水中無人機)の開発は進められている]

コロリョーフ提督は、この原子力推進「無人水中装置」「大洋多目的システム」と呼んでおり、原子力潜水艦に搭載され、敵の領域付近で使用されると述べています。

この「大洋多目的システム」は、以前から開発が噂されている大洋多目的システム「スタトゥース6」の事でしょう。

これは、2015年11月10日のプーチン大統領ロシア連邦軍首脳の会議について報じたニュース映像の中で「偶然」映った図面に描かれていたのが発端でした。
(動画の1:45から大洋多目的システム「スタトゥース6」の説明図が映っています)
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『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2015年11月12日20時17分配信
【知られざるプロジェクト「スタトゥース6」】


大洋多目的システムは、敵の海軍基地や、航空母艦グループなどを撃破する為の兵器です。
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その後、ロシア国防省は、この「原子力無人水中装置」などの公式に名前が付いていない新兵器の愛称を公募しました。

『ロシア通信社ノーボスチ』より
2018年3月23日4時27分配信
【ロシアは新たな国産兵器の為の名前を公表した】

その結果、原子力無人水中装置「ポセイドン」と命名されました。

その他の候補には「アヴローラ」、「プリボイ」などが有りました。


大洋多目的システム(原子力無人水中装置)「ポセイドン」『2018-2027年の国家軍備プログラム』において開発され、同プログラムの末までにロシア海軍へ制式採用されます。
「ポセイドン」の搭載艦は、セヴェロドヴィンスク造船所『セヴマシュ』で建造される原子力潜水艦になります。
[大洋多目的システム(原子力推進水中無人機)ポセイドンは『2018-2027年の国家軍備プログラム』において開発され、ロシア海軍へ採用される]

「ポセイドン」は2メガトンの核弾頭を搭載できるようです。
[ロシア海軍の大洋多目的システム(原子力推進水中無人機)ポセイドンは2メガトンの核弾頭を搭載する]

大洋多目的システム「ポセイドン」の動力には、液体金属(鉛ビスマス合金)冷却原子炉が使用される可能性も有ります。
[ロスアトムはロシア軍(海軍)の為の新たな液体金属冷却原子炉を開発する]



「ポセイドン」の動力となる原子力機関の海上での試験は2018年後半に始まりました。
[ロシア海軍の大洋多目的システム(原子力推進水中無人機)ポセイドンの試験は進められている]
[ロシア海軍の大洋多目的システム(原子力推進水中無人機)ポセイドンの水中試験は始まっている]

具体的な試験実施場所は明らかにされていませんが、おそらくは白海沿岸のネノクサ村に在るロシア海軍ミサイル発射試験場でしょう。
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この他、試験潜水艦「サロフ」(2008年8月7日就役)も試験に従事しているようです。
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[ロシア海軍の試験潜水艦サロフは水中ロボットの試験に従事する]

「ポセイドン」の水中速力は時速200キロメートル(約110ノット)以上になり、ソヴィエト連邦時代に開発された超高速ロケット魚雷「シクヴァル」と同様のスーパーキャビテーション技術が使われるようです。
[ロシア海軍のスーパーキャビテーション原子力水中無人機ポセイドンの水中速力は110ノット以上となる]

ロシア海軍は、「ポセイドン」北方艦隊太平洋艦隊へ配備します。
[ロシア海軍は合計32基のスーパーキャビテーション原子力水中無人機ポセイドンを太平洋艦隊と北方艦隊へ配備する]

2019年2月2日、ロシア連邦大統領ウラジーミル・プーチン氏は、「ポセイドン」の試験の最も重要な段階が完了したと述べました。
それ以上具体的な事には言及していませんが、おそらくは、動力となる原子力推進装置に関する試験でしょう。
[ロシア海軍の為のスーパーキャビテーション原子力水中無人機ポセイドンの試験の重要な段階が完了した]

「ポセイドン」は完全自立制御システムを有する一種の水中ロボットであり、敵の対潜防御線や機雷源なども回避できるとの事です。
[ロシア海軍の為のスーパーキャビテーション原子力水中無人機ポセイドンは自立して敵の防護システムを回避できる]


「ポセイドン」の動力となる原子力推進装置の水中試験において、その所定性能~事実上無制限の航続距離と時速200キロメートル(110ノット)以上の最大速力は確認されました。
[ロシア海軍の為のスーパーキャビテーション原子力水中無人機ポセイドンの原子力推進装置の所定性能が確認された]

2019年夏から「ポセイドン」の工場航行試験~本格的な洋上試験が始まります。
[ロシア海軍の為のスーパーキャビテーション原子力水中無人機ポセイドンの航行試験は2019年夏に始まる]

2019年4月23日、「ポセイドン」システムを搭載可能なプロジェクト09852特殊用途原子力潜水艦「ベルゴロド」(2012年12月20日再起工)が進水しました。

[ロシア海軍の為の特殊用途原子力潜水艦ベルゴロドはスーパーキャビテーション原子力水中無人機ポセイドンを搭載する]
[ロシア海軍の為の特殊用途原子力潜水艦ベルゴロドは進水した]

「ベルゴロド」が洋上試験を実施できるようになれば、同艦自体の航行試験と共に、「ポセイドン」の運用試験も行われます。
[ロシア海軍のスーパーキャビテーション原子力水中無人機ポセイドン及び搭載潜水艦の洋上試験は2020年末頃までに完了する]

試験は2020年末には完了する見込みであり、2021年には「ポセイドン」システムロシア海軍へ軍備採用(制式採用)されるようです。

ロシア海軍黒海艦隊の軍艦は地中海東部で夜間の通信訓練を行なった

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア南方軍管区(黒海艦隊)広報サービス発表
2019年4月23日11時0分配信
【黒海艦隊の艦は地中海で夜間訓練を実施した】

地中海の遠海ゾーンに居る黒海艦隊の艦は、通信手段の使用に伴い、発光信号を他の友軍へ転送する夜間演習を実施した。

訓練には、フリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」、「アドミラル・エッセン」、小型ロケット艦「オレホヴォ・ズエヴォ」が関わった。

夜間活動中、黒海艦隊の艦の乗組員は、秘密航行の要素の1つへ取り組み、その枠組みで、電波探知妨害モードでの他の友軍艦への通信を行なった。

その過程で、灯火による発光信号での情報伝達が行なわれた。
当直要員は、これらの信号を使用し、解読し、これと同様に発光信号方式で応答した。



ロシア黒海艦隊フリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」(2016年3月11日就役)は、4月21日に地中海へ入りました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"は地中海東部へ到着した]

フリゲート「アドミラル・エッセン」(2016年6月7日就役)は、3月1日に地中海へ入りました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・エッセン"は地中海へ入る]

小型ロケット艦「オレホヴォ・ズエヴォ」(2018年12月10日就役)は、3月26日に地中海へ入りました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新小型ロケット艦オレホヴォ・ズエヴォは地中海東部(シリア沖)へ行く]

4月23日未明、この3隻は夜間の通信訓練を行ないました。
黒海艦隊広報部発表を見る限り、通信は発光信号のみで行なわれたようです。


現在、地中海東部(シリア沖)には、少なくとも以下のロシア海軍の艦船が滞在しています。

[黒海艦隊]
潜水艦「コルピノ」
2017年9月初頭から地中海東部に滞在
潜水艦「クラスノダール」2019年3月中旬から地中海東部に滞在
フリゲート「アドミラル・エッセン」2019年3月初頭から地中海東部に滞在
フリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」2019年4月下旬から地中海東部に滞在
小型ロケット艦「オレホヴォ・ズエヴォ」2019年3月末から地中海東部に滞在
海洋掃海艦「ヴィツェ・アドミラル・ザハリン」2019年4月上旬から地中海東部に滞在
海洋掃海艦「イワン・ゴルベツ」2018年12月中旬から地中海東部に滞在
中型偵察艦「プリアゾヴィエ」:2018年12月末から地中海東部に滞在
救助曳船SB-739:2019年4月上旬から地中海東部に滞在
海洋曳船MB-31:2018年12月中旬から地中海東部に滞在
工作船PM-56:2019年1月下旬から地中海東部に滞在

[北方艦隊]
大型対潜艦「セヴェロモルスク」
2019年3月中旬から地中海東部に滞在

ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は中国への公式訪問を続けている

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2019年4月24日12時38分配信
【フリゲート「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・ゴルシコフ」は青島で物資を補充した】

フリゲート「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・ゴルシコフ」(ソ連邦海軍元帥ゴルシコフ)、救助曳船「ニコライ・チケル」、多機能物資-技術サービス支援船「エリブルス」は、中国人民解放軍海軍70周年へ捧げられる記念行事へ参加した。
4月23日に海軍パレードが行なわれ、ロシアフリゲートはパレードの艦の隊列の先頭に立ち、支援船は、その殿を務めた。

現在、北方艦隊将兵は、中国への公式訪問を続けている。
本日には、北方艦隊艦船の遠距離航海に同行している海洋給油船「カーマ」青島へ到着した。

訪問プログラムに沿って、フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」支援船は、民間住民の訪問の為に開放される。
ロシア船員は、艦内物資を指摘基準まで補充し、祝賀の為に到着した外国艦を訪れ、青島の観光名所の見学旅行を行なう。

本日午後、フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」乗組員から成るスポーツチームは、中国の同僚との卓球、綱引き、ボートレースの試合へ参加する。
更に船員は、サッカー及びバスケットボールの親善試合を行なう。

北方艦隊艦・支援船支隊青島からの出航は、4月26日に計画されている。

フリゲート「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・ゴルシコフ」率いる北方艦隊艦船支隊は、2月26日に遠距離航海へ出発した。
プロジェクト22350フリゲートのトップにとって、これは、その歴史上初めての航海となる。
遠距離航海開始以来、艦は12500海里以上を航行し、何度かの全艦防衛演習を実施し、物資補充及び乗組員の休養の為にジブチ及びスリランカ島への業務寄港を行なった。



1等多目的フリゲート・プロジェクト22350の1番艦「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・ゴルシコフ」(ソ連邦海軍元帥ゴルシコフ)は、サンクトペテルブルク市『北方造船所』で2006年2月1日に起工され、2010年10月29日に進水し、2018年7月28日にロシア海軍へ就役しました。
[プロジェクト22350フリゲート1番艦アドミラル・ゴルシコフはロシア海軍へ就役し、北方艦隊へ編入された]

就役の翌日の7月29日の『ロシア海軍の日』にはクロンシュタットの観艦式(主要海軍パレード)へ参加しました。


観艦式が終わった後、8月中はサンクトペテルブルクに滞在していましたが、9月1日に出航し、セヴェロモルスクへ向かいました。

2018年9月8日に北方艦隊基地セヴェロモルスクへ到着しました。
[ロシア海軍の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は北方艦隊基地セヴェロモルスクへ到着した]
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2018年9月18日、乗組員の慣熟訓練の為、バレンツ海へ出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は慣熟訓練の為にバレンツ海へ出航した]

2018年10月2日、バレンツ海「高射ミサイル複合体」(ポリメント-リドゥート)を使用する対空防衛演習を行ない、ミサイル標的「サマン」を撃墜しました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"はバレンツ海で高射ミサイル"ポリメント-リドゥート"を発射した]

2018年10月4日、「アドミラル・ゴルシコフ」は、バレンツ海で再び高射ミサイル複合体「ポリメント-リドゥート」を空中標的及び海上標的へ発射しました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は高射ミサイル"ポリメント-リドゥート"で海上目標と空中目標を撃破した]

その後、一旦基地へ戻っていたようですが、10月13日に再びバレンツ海へ出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"はバレンツ海で戦闘演習を行なう]

2018年10月23日には、高射ミサイル複合体「ポリメント-リドゥート」を空中標的へ発射しました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は高射ミサイル"ポリメント-リドゥート"で空中目標を撃破した]

2018年11月8日~9日、北方艦隊潜水艦「カルーガ」が遭難したという想定下で救助演習が行なわれ、「アドミラル・ゴルシコフ」重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」と共に参加しました。
[ロシア海軍北方艦隊の重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーとフリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は潜水艦の救助演習を行なった]

2018年12月4日、戦闘訓練を行なう為、バレンツ海へ出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は戦闘訓練の為に出航した]

2018年12月6日、バレンツ海から有翼ミサイル「カリブル」(対地攻撃型)をロシア北西部チジャ射爆場へ発射しました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"はバレンツ海から巡航ミサイル"カリブル"を地上目標へ発射した]

「アドミラル・ゴルシコフ」の舷側番号は、就役前から「417」でしたが、2018年12月下旬までに「454」へ変更されました。
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北方艦隊水上艦で舷側番号400番台は駆逐艦に付けられているので、「アドミラル・ゴルシコフ」(プロジェクト22350フリゲート)は、駆逐艦と同格扱いになっているようです。

2019年1月26日、「アドミラル・ゴルシコフ」は戦闘訓練を実施する為、バレンツ海へ出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は戦闘訓練の為にバレンツ海へ出航した]

1月28日にはA-192 130mm単装砲による海上および陸上目標への砲撃、更にはダメージコントロール訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"はバレンツ海で130mm砲を発射した]

1月31日には、北方艦隊掃海艦と協同で機雷源を突破する訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"はバレンツ海で機雷源突破訓練を行なった]

2月5日には、後方支援船「エリブルス」及び救助曳船「ニコライ・チケル」艦船支隊を編成し、北方艦隊副司令官ヴィクトール・ソコロフ中将が座乗する支隊の旗艦として行動しました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"はバレンツ海の演習で艦船支隊の旗艦を務めた]

プロジェクト23120多機能後方支援船の1番船「エリブルス」は、2018年4月9日に就役した最新鋭の多用途支援船です。
[プロジェクト23120多機能後方支援船エリブルスはロシア海軍へ就役し、北方艦隊へ編入された]
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『Marine Traffic』より
【「エリブルス」】

プロジェクトR-5757救助海洋曳船の1番船「ニコライ・チケル」(SB-131)は、1989年4月12日に就役した世界最大級のタグボートです。
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『Marine Traffic』より
【曳船「ニコライ・チケル」】




2019年2月26日、「アドミラル・ゴルシコフ」は、「エリブルス」及び「ニコライ・チケル」と共に遠距離航海へ出発し、大西洋へ向かいました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は遠距離航海へ出発した]
2月初頭の演習は、この遠距離航海の為のリハーサルだったようです。

3月3日にはノルウェー海艦載ヘリコプターを使用する潜水艦捜索訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"はノルウェー海で潜水艦捜索訓練を行なった]

その後、北方艦隊艦船支隊には、プロジェクトREF-675中型海洋給油船の1番船「カーマ」(1982年9月29日就役)が合流しました。
『Marine Traffic』より
【給油船「カーマ」】

「アドミラル・ゴルシコフ」と随伴船は、グレートブリテン島北部のマレー湾で訓練を行なった後、3月5日にはラマンシュ海峡(英仏海峡)へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"はラマンシュ海峡へ入った]

ロシア海軍の艦船がラマンシュ海峡(英仏海峡)を通過する際には、必ずグレートブリテン海軍の水上艦が監視任務へ就きますが、今回は、45型駆逐艦「ディフェンダー」(2013年3月21日就役)でした。
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「アドミラル・ゴルシコフ」と随伴船は、3月8日にはラマンシュ海峡(英仏海峡)を出てケルト海へ入りました。
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[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"はラマンシュ海峡(英仏海峡)を通過した]

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「アドミラル・ゴルシコフ」と随伴船は、3月12日にジブラルタル海峡を通過して地中海へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"はジブラルタル海峡を通過して地中海へ入った]
[スペイン空軍の対潜哨戒機P-3は地中海西部でロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"を監視する]

その後、「アドミラル・ゴルシコフ」と随伴船は地中海を東へ進み、3月15日にはマルタ島周辺海域へ到達しました。
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[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"はマルタ島周辺へ到達した]

3月19日には、地中海に居る北方艦隊大型対潜艦「セヴェロモルスク」と共に、艦載ヘリコプターによる潜水艦の捜索や遭難者の捜索救助訓練を行ないました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2019年3月19日16時54分配信
【北方艦隊のヘリコプター乗員は地中海の大型対潜艦「セヴェロモルスク」艦上からのフライトを行なった】

その後、「アドミラル・ゴルシコフ」と随伴船は地中海東部を通過してスエズ運河へ入り、3月21日には紅海へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"はスエズ運河を通過して紅海へ入った]
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3月25日にジブチへ寄港しました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"はジブチへ寄港した]
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3月28日にジブチを出航し、アデン湾へ向かいました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"はジブチを去り、アデン湾へ向かった]

4月1日にはインド洋(随伴船の位置から推察すると、正確にはアラビア海ソコトラ島東方海域)で対空戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"はアラビア海で対空戦闘訓練を行なった]
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4月3日、「アドミラル・ゴルシコフ」スリランカコロンボ港へ入港しました。
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[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"はスリランカのコロンボを訪れた]

4月6日、「アドミラル・ゴルシコフ」コロンボ港を出航し、中国青島へ向かいました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"はスリランカのコロンボを去り、中国へ向かった]

4月11日にマラッカ海峡へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"はマラッカ海峡へ入った]
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4月13日には南シナ海へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は南シナ海へ入った]

4月16日にはフィリピン海へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"はフィリピン海へ入った]
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4月20日に黄海へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は黄海へ入った]

4月21日、「アドミラル・ゴルシコフ」と随伴船は青島へ到着しました。

[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は中国の青島港へ到着した]

4月23日には中国人民海軍創設70周年記念国際観艦式へ参加しました。


「アドミラル・ゴルシコフ」と随伴船は、4月26日に青島を出航します。

ロシア海軍太平洋艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグは中国海軍との合同演習『海洋協同-2019』へ参加する為にウラジオストクを出航した

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2019年4月24日9時6分配信
【太平洋艦隊第2艦船支隊はロシア-中国演習『海洋協同-2019』へ参加する為にウラジオストクから出航した】

本日、親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」、大型揚陸艦「オスリャービャ」で構成される今月第2の太平洋艦隊艦船支隊は、ウラジオストクから遠距離航海へ出発した。
以前には、救助船「イーゴリ・べロウソフ」コルベット「ソヴェルシェーンヌイ」太平洋艦隊主要基地を去った。

艦船は、ロシア-中国双務海軍演習『海洋協同-2019』への参加が計画されている。
航海指揮官には、太平洋艦隊沿海地方多種戦力小艦隊副司令官ワレーリー・カザコフ少将が任命された。

4月1日、大型対潜艦「アドミラル・ヴィノグラードフ」、「アドミラル・トリブツ」、中型海洋給油船「イルクト」で構成される支隊ウラジオストクから遠距離航海へ向かった。
これらの艦船も、演習『海洋協同-2019』へ参加する。



ロシア海軍中国海軍は、2012年、2013年、2014年、2015年、2016年、2017年に合同演習『海洋協同』Морское Взаимодействиеを実施しています。

『海洋協同-2012』:2012年4月下旬に黄海で実施
[ロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2012」(2012年4月)]

『海洋協同-2013』:2013年7月上旬にピョートル大帝湾で実施
[ロシア・中国海軍合同演習は7月初頭にウラジオストク沖で実施される]
[ロシア・中国海軍合同演習「海洋協同-2013」が始まった]
[ロシア・中国海軍は海賊対処訓練を行なった]
[ロシア・中国海軍合同演習「海洋協同-2013」最終日に砲撃訓練が実施される]

『海洋協同-2014』:2014年5月下旬に東シナ海で実施
[ロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2014」]

『海洋協同-2015』第1段階:2015年5月下旬に地中海東部で実施
[ロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2015」(2015年5月)]

『海洋協同-2015』第2段階:2015年8月に日本海(沿海地方沖)で実施
[ロシア-中国海軍合同演習『海洋協同-2015』第2段階(2015年8月)]

『海洋協同-2016』:2016年9月中旬に南シナ海で実施
[ロシア・中国海軍合同演習『海洋協同-2016』(2016年9月)]

『海洋協同-2017』
第1段階:2017年7月下旬にバルト海で実施
第2段階:2017年9月下旬に日本海及びオホーツク海で実施

[ロシア-中国海軍合同演習『海洋協同-2017』(2017年7月、9月)]

2015年7月26日に承認された新たな『ロシア連邦海洋ドクトリン』においては、中国との友好関係の発展に重点が置かれています。
[ロシア連邦海洋ドクトリンは改訂された]


そして、2019年の『海洋協同-2019』は、同年4月29日~5月4日に実施される事になりました。
[ロシア海軍と中国海軍の合同演習『海洋協同-2019』は2019年4月29日から5月4日まで青島沖で実施される]

既に、合同演習へ参加予定の太平洋艦隊大型対潜艦「アドミラル・ヴィノグラードフ」、「アドミラル・トリブツ」、中型海洋給油船「イルクト」は4月1日にウラジオストクを出航し、中国へ行く前にフィリピンベトナムを訪問しています。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊はベトナムのカムラン港を去り、中国へ向かった]

これに加え、4月24日には、親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」、コルベット「ソヴェルシェーンヌイ」、大型揚陸艦「オスリャービャ」、救助船「イーゴリ・べロウソフ」ウラジオストクを出航し、『海洋協同-2019』へ参加する為に中国青島へ向かいました。

「ワリャーグ」「オスリャービャ」は、最近に洋上訓練を行なっています。
[ロシア太平洋艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグはピョートル大帝湾で砲撃訓練を行なった]
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型揚陸艦オスリャービャは日本海で砲撃訓練を行なった]

コルベット「ソヴェルシェーンヌイ」は、2017年7月20日に就役した最新鋭艦です。
[コムソモリスク・ナ・アムーレで建造された最初の新世代コルベット"ソヴェルシェーンヌイ"はロシア海軍へ就役し、太平洋艦隊へ編入された]

救助船「イーゴリ・べロウソフ」(2015年12月25日就役)は、2017年9月の『海洋協同-2017』第2段階へ参加しています。
[ロシア-中国海軍合同演習『海洋協同-2017』(2017年7月、9月)]

ロシア海軍の為のプロジェクト22350フリゲート"アドミラル・アメリコ"と"アドミラル・チチャーゴフ"はサンクトペテルブルクで起工された

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『タス通信』より
2019年4月23日20時49分配信
【プーチンは『北方造船所』での2隻のフリゲートの起工式典へ参加した】
サンクトペテルブルク、4月23日/タス通信

ロシア連邦大統領ウラジーミル・プーチンは、造船工場『北方造船所』での2隻のプロジェクト22350フリゲートシリーズの起工式典へ出席した。
『北方計画設計局』により開発されたプロジェクト22350は、遠海ゾーンでの戦闘行動実施の為に意図されている。
1隻目の艦は「アドミラル・アメリコ」、2隻目は「アドミラル・チチャーゴフ」の名を持つ。
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国家元首は、1隻目のフリゲート起工記念板を取り付けた。
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2隻目への起工記念板の取り付けには、ユーリー・ボリソフ副首相、セルゲイ・ショイグ国防相、デニス・マントゥロフ産業貿易相が参加した。

ニコライ・アメリコ大将は、その勤務中に海軍の発展へ著しく貢献し、大祖国戦争期間には、レニングラード防衛戦へ積極的に参加した。
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ワシーリー・チチャーゴフ大将(1726~1809年)は、ロシア艦隊指揮官にして極地探検家である。
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スウェーデン戦争時には艦隊指揮官であり、彼はエーランド、レヴァル、そしてヴィボルグ湾の海戦で、優勢な敵部隊に勝利を収めた。

同時に、起工後、造船所では、プロジェクト20386コルベット「メルクーリイ」の船体ブロックの更なる接合が行なわれた。
コルベットは、1829年5月のロシア-トルコ戦争中、2隻の戦列艦との不利な戦闘で勝利を収め、これにより聖ゲオルギー旗を授与されたブリッグ「メルクーリイ」に敬意を表して命名された。

プロジェクト20386中央海洋設計局『アルマーズ』により開発された。
「メルクーリイ」は同プロジェクトのトップ艦である。
コルベットは、戦闘行動の実施、海上経済活動施設の保護の為に意図されている。

『北方造船所』(最初の名前は『プチロフスカヤ』)は1912年11月14日に設立された。
造船所は、我が国の主要な防衛産業企業の1つである。
100年間の歴史の中で造船所は、ロケット巡洋艦、対空防衛艦、大型対潜艦、駆逐艦、客船、貨物船を含む約600隻の海軍の為の水上艦及び民間船隊の為の商船を建造した。
同社の受注文書には、フリゲート及びコルベットのシリーズ、更には様々な民間用途の船が有る。



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ロシア海軍の為の1等多目的フリゲート・プロジェクト22350は、現在までにサンクトペテルブルク『北方造船所』で4隻が起工され、1番艦は2018年7月28日に就役しました。

1番艦「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・ゴルシコフ」(ソヴィエト連邦海軍元帥ゴルシコフ)(艦番号454)は2006年2月1日に起工、2010年10月28日に進水し、2018年7月28日にロシア海軍へ引き渡されました。
[プロジェクト22350フリゲート1番艦アドミラル・ゴルシコフはロシア海軍へ就役し、北方艦隊へ編入された]
その後、2019年2月末からは遠距離航海を行なっています。
[フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"遠距離航海(2019年2月-)]

2番艦「アドミラル・フロータ・カサトノフ」(海軍元帥カサトノフ)(艦番号431)は2009年11月26日に起工、2014年12月12日に進水し、2018年12月下旬から洋上試験が始まりました。
ロシア海軍への引き渡しは2019年12月に予定されています。
[アドミラル・ゴルシコフ型フリゲート2番艦アドミラル・カサトノフは2019年12月にロシア海軍へ引き渡される]

3番艦「アドミラル・ゴロフコ」は2012年2月1日に起工されました。

4番艦「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・イサコフ」(ソヴィエト連邦海軍元帥イサコフ)は2013年11月14日に起工されました。
[サンクトペテルブルク北方造船所はプロジェクト22350フリゲート「アドミラル・イサコフ」(と偵察艦「イワン・フルス」)を起工した]

3番艦と4番艦は、ガスタービンエンジンの供給が大幅に遅延した為、建造も遅延しています。
[ロシア海軍のプロジェクト22350フリゲート3番艦と4番艦のガスタービンエンジンはロシア国内で製造されている]

3番艦は2021年末、4番艦は2022年末にロシア海軍への引き渡しが予定されています。
[プロジェクト22350フリゲート3番艦と4番艦は2021年末と2022年末にロシア海軍へ引き渡される]

建造が4番艦でストップしているプロジェクト22350ですが、最近になって2隻が追加建造される事になりました。
[ロシア海軍の為の更なる2隻のプロジェクト22350(アドミラル・ゴルシコフ型)フリゲートが2019年に起工される]

そして2019年4月23日、2隻のプロジェクト22350フリゲート『北方造船所』で一斉に起工されました。
[2019年4月23日にロシア海軍の為の2隻のプロジェクト22350フリゲートと2隻のプロジェクト11711大型揚陸艦が起工される]
[ロシア海軍の新たなプロジェクト22350フリゲートはアドミラル・アメリコ及びアドミラル・チチャーゴフと命名される]

プロジェクト22350フリゲート5番艦「アドミラル・アメリコ」起工記念板
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プロジェクト22350フリゲート6番艦「アドミラル・チチャーゴフ」起工記念板
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新たに起工された2隻のフリゲートは、有翼ミサイル「カリブル」の発射機が24基に増加します。
(1番艦~4番艦は16基)
『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2019年4月23日13時22分配信
【第5と第6の「アドミラル・ゴルシコフ」型フリゲートは24基の「カリブル」で武装する】
「アドミラル・アメリコ」は2024年、「アドミラル・チチャーゴフ」は2025年に就役予定です。

ロシア海軍の為のプロジェクト11711大型揚陸艦ウラジーミル・アンドレーエフとワシーリー・トルシンはカリーニングラードで起工された

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『タス通信』より
2019年4月23日20時58分配信
【カリーニングラードでロシア海軍の為の2隻のプロジェクト11711揚陸艦が起工された】
カリーニングラード、4月23日/タス通信

2隻のプロジェクト11711「イワン・グレン」型大型揚陸艦の起工は、カリーニングラード沿バルト造船工場『ヤンターリ』(『統合造船業営団』へ加入)で行なわれた。
式典の報告を、サンクトペテルブルクに居るロシア大統領ウラジーミル・プーチンはビデオ会議方式で聞いた。
『タス通信』特派員は伝えた。

「造船工場ヤンターリは、前年計画の現場作業を滞りなく遂行しており、最新艦の建造は、承認された造船プログラムに沿って、完全に果たされております」
起工式典で沿バルト造船工場『ヤンターリ』総取締役エドゥアルト・エフィーモフは話した。

カリーニングラードでの2隻のプロジェクト11711大型揚陸艦の建造は、以前にロシア連邦国防相セルゲイ・ショイグが発表した。
新たな艦は、2025年までに海軍への導入が計画されている。
以前に『タス通信』が防衛産業企業体の情報提供者より伝えられたように、新たな大型揚陸艦「ウラジーミル・アンドレーエフ」及び「ワシーリー・トルシン」の名を持つ。

プロジェクト11711大型揚陸艦は、13両の戦車、36両の装甲兵員輸送車あるいは歩兵戦闘車、300名の揚陸隊員を収容する。
兵装は口径30mmの6銃身自動砲であり、艦上ヘリコプターKa-29の駐留能力が提示され、更には指定場所へ強化された標準装備の海軍歩兵中隊を送り届け、ポンツーンにより上陸させる事ができる。

同プロジェクトの1番艦「イワン・グレン」沿バルト造船工場『ヤンターリ』で建造され、2018年6月に海軍へ引き渡された。
シリーズの2番艦「ピョートル・モルグノフ」は海軍への引き渡しを準備している。



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プロジェクト11711大型揚陸艦は、カリーニングラード市沿バルト造船工場『ヤンターリ』で建造されています。

1番艦「イワン・グレン」(2004年12月24日起工/2012年5月18日進水)は2018年6月20日に就役し、10月22日には配備先の北方艦隊基地へ到着しました。
[ロシア海軍の最新鋭大型揚陸艦イワン・グレンは北方艦隊基地セヴェロモルスクへ到着した]

2番艦「ピョートル・モルグノフ」(2015年6月11日起工/2018年5月25日進水)は、2019年の就役が予定されています。
[プロジェクト11711(イワン・グレン型)大型揚陸艦2番艦ピョートル・モルグノフは2019年にロシア海軍へ引き渡される]

以前にはプロジェクト11711の建造は2隻で終了する予定でしたが、一転して2隻が追加建造される事になりました。
[ロシア海軍の為に2隻のプロジェクト11711大型揚陸艦(イワン・グレン型)が追加建造される]

そして2019年4月23日、2隻のプロジェクト11711大型揚陸艦「ウラジーミル・アンドレーエフ」「ワシーリー・トルシン」沿バルト造船工場『ヤンターリ』で起工されました。
[2019年4月23日にロシア海軍の為の2隻のプロジェクト22350フリゲートと2隻のプロジェクト11711大型揚陸艦が起工される]
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この2隻は、艦上攻撃ヘリコプターKa-52Kを搭載し、上部構造物も前期建造艦2隻とは違うものになるようです。
更には、排水量も増加するようです。
『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2019年4月23日14時7分配信
【新たなプロジェクト11711大型揚陸艦のペアは「イワン・グレン」及び「ピョートル・モルグノフ」とは異なる】

「ウラジーミル・アンドレーエフ」は2023年、「ワシーリー・トルシン」は2024年に就役予定です。


一方、これとは別に、プロジェクト11711大型揚陸艦をベースにした調査船の建造も計画されています。
[大型揚陸艦イワン・グレン型をベースにしたロシア海軍の調査船が建造される]
[大型揚陸艦イワン・グレン型をベースにしたロシア海軍の調査艦は2024年に就役する]

ロシア海軍の為の特殊用途原子力潜水艦ベルゴロドは進水した


『ロシア通信社ノーボスチ』より
2019年4月23日14時53分配信
【最初の「ポセイドン」システム搭載潜水艦は進水した】
セヴェロドヴィンスク、4月23日-ロシア通信社ノーボスチ

無人システム「ポセイドン」を搭載・運用する最初の原子力潜水艦「ベルゴロド」『セヴマシュ』で進水した。
『ロシア通信社ノーボスチ』特派員は式典会場から報告した。

特別な機密プロジェクトであるが故に、報道陣は潜水艦の写真及び動画の撮影を禁止された。

予備役海軍少将でロシア英雄フセヴォロド・フムイロフが指摘したように、進水した潜水艦「ポセイドン」試験台になるだろう。

ロシアが非常に深い深度を高速で移動する無人水中装置を開発している事は、昨年にウラジーミル・プーチンが初めて話した。

大統領によると、この無人機は、通常または核弾頭を装備でき、航空母艦グループ、沿岸防御施設及びインフラストラクチュアを含む広範囲の目標の撃破が可能である。

システムの搭載運用潜水艦として登場した「ベルゴロド」は、プロジェクト949A「アンテイ」多目的原子力潜水艦(原子力潜水艦「クルスク」の同類)をコード09852の下で改造したものである。

軍事専門家イーゴリ・コロトチェンコは、「ポセイドン」は重要な報復戦略兵器であり、ロシアに対する核攻撃のケースでのみ用いられると述べた。



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プロジェクト949A「アンテイ」(オスカーII)原子力水中巡洋艦K-329「ベルゴロド」は、1992年7月24日にセヴェロドヴィンスク市生産合同『北方機械製造事業』(セヴマシュ)で起工されましたが、2006年に完成度80パーセント程度で建造工事は凍結されました。
[オスカーII型原潜最終艦、建造中止?]
[未完のオスカーII型原潜ベルゴロド]
[オスカーII級原潜「ベルゴロド」の建造は停止される]

その後、「ベルゴロド」特殊用途原潜へ改造されることになりました。
[オスカーII級原潜「ベルゴロド」は特殊作戦母艦として完成する]
[オスカーII級原潜「ベルゴロド」は完成する]
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2012年12月20日、「ベルゴロド」は、原子力調査潜水艦プロジェクト09582として、『セヴマシュ』で改めて「起工」されました。
[調査原潜プロジェクト09852は起工された]
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当初、「ベルゴロド」は、2018年末までにロシア海軍へ引き渡される予定でしたが、その後、引き渡しは延期され、2018年末までの進水予定も実現しませんでした。
[原子力科学調査潜水艦ベルゴロドは2018年にロシア海軍へ引き渡される]
[ロシア海軍の為の原子力科学調査潜水艦ベルゴロドは2018年末までに進水する]

「ベルゴロド」の乗組員チームは2018年秋までに編成されたようです。
[ロシア海軍の為の特殊用途原子力潜水艦ベルゴロドの乗組員は既に編成されている]

「ベルゴロド」は、無人潜水艇「クラヴェシン-2」などの有人或いは無人の各種潜水艇を搭載します。
[ロシア海軍の新型無人潜水艇クラヴェシン-2の試験はクリミア半島のフェオドシヤで行なわれている]

この他、現在開発中の大洋多目的システム「ポセイドン」の搭載母艦としての役割も果たします。
[大洋多目的システム「ポセイドン」]

2019年2月下旬、ロシア連邦大統領ウラジーミル・プーチン氏は、「ポセイドン」を搭載可能な原子力潜水艦が今年春に進水すると述べました。
[ロシア海軍の為のスーパーキャビテーション原子力水中無人機ポセイドン搭載原潜は2019年春に進水する]

これは「ベルゴロド」を指しています。
[ロシア海軍の為の特殊用途原子力潜水艦ベルゴロドはスーパーキャビテーション原子力水中無人機ポセイドンを搭載する]

そして2019年4月23日、「ベルゴロド」『セヴマシュ』で進水しました。
ただし、重要機密の為、進水式典は非公開でした。
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「ベルゴロド」『セヴマシュ』の岸壁で艤装と係留試験が行なわれ、2020年に洋上試験を行ないます。
この時、「ポセイドン」の洋上試験も行なうようです。
[ロシア海軍のスーパーキャビテーション原子力水中無人機ポセイドン及び搭載潜水艦の洋上試験は2020年末頃までに完了する]

「ベルゴロド」は、2020年末までにロシア海軍へ引き渡される予定です。
[プロジェクト09582特殊用途原子力潜水艦ベルゴロドは2019年4月23日に進水し、2020年末にロシア海軍へ就役する]

ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"は地中海東部へ到着した

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア南方軍管区(黒海艦隊)広報サービス発表
2019年4月23日12時41分配信
【黒海艦隊のフリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」は地中海の海軍グループへ補充された】

黒海艦隊フリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」は、地中海の海軍グループの一員としての任務遂行へ着手した。

以前、艦の乗組員は、セヴァストーポリから地中海への計画移動を行ない、その中で、黒海の艦隊戦闘訓練射爆場で複合艦上戦闘演習を実施した。

特に、ヘリコプターKa-27M乗員と合同で、船員はフリゲート甲板からの発着艦の課題へ取り組み、潜水艦の捜索、追尾訓練を実施した。
並行して、艦の全ての航空複合体の正常な動作を確認する目的で、ヘリコプター飛行保障艦内班の訓練が行なわれた。

フリゲートの乗組員にとって、地中海で指示された任務を遂行する為の出航は、今演習年度で初めてとなる。



プロジェクト11356Rフリゲートの1番艦「アドミラル・グリゴロヴィチ」(494)は、カリーニングラード『ヤンターリ』造船所で2010年12月18日に起工され、2014年3月14日に進水し、2016年3月11日に就役しました。
[プロジェクト11356R警備艦(フリゲート)1番艦アドミラル・グリゴロヴィチはロシア海軍へ就役し、黒海艦隊へ編入された]

2016年6月9日に黒海艦隊セヴァストーポリ基地へ到着しました。
[ロシア海軍最新フリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"は黒海艦隊基地セヴァストーポリへ到着した]

以後、「アドミラル・グリゴロヴィチ」は、6回に渡り地中海への航海を行ないました。
2016年9月下旬~10月上旬、2016年11月初頭~12月下旬、2017年2月末~3月末、2017年4月初頭~7月中旬、2017年12月初頭~2018年5月末、2018年8月下旬~10月末)

2019年2月初頭~3月下旬までセヴァストーポリ『セヴァストーポリ海洋工場』のドックへ入り、オーバーホールを行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"はセヴァストーポリでオーバーホールを開始する]
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"はセヴァストーポリでのオーバーホールを完了する]

2019年4月初頭からオーバーホール後の点検も兼ねて洋上訓練を開始しました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"はオーバーホール後に戦闘訓練を開始した]
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"は黒海で射撃演習を行なった]


そして2019年4月21日にボスポラス海峡を南下し、地中海へ入りました。


現在、地中海東部(シリア沖)には、少なくとも以下のロシア海軍の艦船が滞在しています。

[黒海艦隊]
潜水艦「コルピノ」
2017年9月初頭から地中海東部に滞在
潜水艦「クラスノダール」2019年3月中旬から地中海東部に滞在
フリゲート「アドミラル・エッセン」2019年3月初頭から地中海東部に滞在
フリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」:2019年4月下旬から地中海東部に滞在
小型ロケット艦「オレホヴォ・ズエヴォ」2019年3月末から地中海東部に滞在
海洋掃海艦「ヴィツェ・アドミラル・ザハリン」2019年4月上旬から地中海東部に滞在
海洋掃海艦「イワン・ゴルベツ」2018年12月中旬から地中海東部に滞在
中型偵察艦「プリアゾヴィエ」:2018年12月末から地中海東部に滞在
救助曳船SB-739:2019年4月上旬から地中海東部に滞在
海洋曳船MB-31:2018年12月中旬から地中海東部に滞在
工作船PM-56:2019年1月下旬から地中海東部に滞在

[北方艦隊]
大型対潜艦「セヴェロモルスク」
2019年3月中旬から地中海東部に滞在

ロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊はベトナムのカムラン港を去り、中国へ向かった

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2019年4月21日8時6分配信
【太平洋艦隊艦船支隊はベトナム訪問を完了した】

本日(4月21日)、大型対潜艦「アドミラル・ヴィノグラードフ」及び「アドミラル・トリブツ」、中型海洋給油船「イルクト」で構成される太平洋艦隊艦船支隊は、ベトナムカムラン港への非公式訪問プログラムを完了した。

訪問の枠組みで、太平洋艦隊船員は、ベトナム海軍第4海軍管区司令部及びベトナム海軍司令部の代表と会合し、『カムラン』記念碑へ献花し、市内の名所を見物した。

太平洋艦隊戦闘艦は、4月1日にウラジオストクから遠距離航海へ出発した。
航海中、艦船は以前にマニラ港(フィリピン)への寄港を行なった。
主な航海の目的は、アジア-太平洋地域における聖アンドレイ旗のデモンストレーションと、アジア-太平洋地域諸国との海軍協力の更なる発展に在る。
更に戦闘艦支隊は、ロシア-中国双務海軍演習『海洋協同-2019』へ参加する。



ロシア太平洋艦隊大型対潜艦「アドミラル・ヴィノグラードフ」(572、1989年5月1日就役)と「アドミラル・トリブツ」(564、1986年2月15日就役、2014~2016年に近代化改装)は、2018年5月初頭から7月中旬までアジア-太平洋地域への遠距離航海を行ないました。
[ロシア太平洋艦隊東南アジア遠洋航海(2018年5月-7月)]

その後、2018年9月11日から17日までロシア極東部で実施された戦略演習『ヴォストーク-2018』へ参加しました。
[戦略演習『ヴォストーク-2018』へ参加するロシア海軍太平洋艦隊の大型水上艦はオホーツク海で演習を行なった]
[戦略演習『ヴォストーク-2018』へ参加するロシア海軍歩兵部隊は沿海地方で上陸演習を行なった]
[演習『ヴォストーク-2018』へ参加するロシア海軍太平洋艦隊の掃海艦艇は太平洋及びオホーツク海で掃海演習を行なった]

「アドミラル・ヴィノグラードフ」は、2018年12月からウラジオストク艦船修理工場『ダーリザヴォード』のドックへ入渠し、整備を行なっていました。
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2019年2月27日には「アドミラル・ヴィノグラードフ」「アドミラル・パンテレーエフ」ピョートル大帝湾潜水艦の捜索・探知訓練を実施しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・パンテレーエフとアドミラル・ヴィノグラードフはピョートル大帝湾で対潜演習を行なった]

3月2日には「アドミラル・ヴィノグラードフ」「アドミラル・トリブツ」が、海上、空中、沿岸目標への砲撃訓練を行ないました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2019年3月2日4時27分配信
【太平洋艦隊の艦は、海上、空中、沿岸目標への射撃を実施した】

3月22日から「アドミラル・ヴィノグラードフ」「アドミラル・トリブツ」ピョートル大帝湾で演習を開始し、初日には対潜戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・トリブツとアドミラル・ヴィノグラードフはピョートル大帝湾で対潜戦闘訓練を行なった]

演習は3月26日まで続けられ、対地、対水上砲撃訓練や対空防衛訓練などが行なわれました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・トリブツとアドミラル・ヴィノグラードフは日本海で5日間に渡る演習を行なった]


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2019年4月1日、「アドミラル・ヴィノグラードフ」「アドミラル・トリブツ」、そして中型海洋給油船「イルクト」(1975年12月就役)で構成される太平洋艦隊艦船支隊は、アジア太平洋地域への遠距離航海へ出発しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・トリブツとアドミラル・ヴィノグラードフは東南アジアへの遠距離航海へ出発した]

2019年3月に「アドミラル・ヴィノグラードフ」「アドミラル・トリブツ」が何度もペアを組んで演習を行なったのは、今回の遠距離航海のリハーサルだったようです。

太平洋艦隊艦船支隊は4月2日午後11時以降に対馬海峡を通過しました。
『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2019年4月3日発表
【ロシア海軍艦艇の動向について】

4月8日、太平洋艦隊艦船支隊フィリピンマニラ港へ入港しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊はフィリピンのマニラへ入港した]

マニラ滞在中、大型対潜艦2隻は一般公開されました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・トリブツとアドミラル・ヴィノグラードフはマニラで一般公開された]

太平洋艦隊艦船支隊は4月13日にマニラを出航し、フィリピン海軍と合同演習を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊はマニラを去り、フィリピン海軍と合同演習を実施した]

4月16日にベトナムカムラン港へ到着しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊はベトナムのカムラン港へ到着した]

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そして4月21日にカムラン港を出航し、中国へ向かいました。

「アドミラル・ヴィノグラードフ」「アドミラル・パンテレーエフ」は、昨年(2018年)6月上旬にもベトナムカムラン港を訪問しています。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊はベトナムのカムラン港を訪れた]


「アドミラル・ヴィノグラードフ」「アドミラル・トリブツ」東南アジア諸国を訪れ、2019年4月末には中国海軍との合同演習『海洋協同-2019』へ参加します。
[ロシア海軍と中国海軍の合同演習『海洋協同-2019』は2019年4月29日から5月4日まで青島沖で実施される]

ロシア海軍の最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"は2回目の洋上試験を開始した

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『タス通信』より
2019年4月21日18時4分配信
【フリゲート「アドミラル・フロータ・カサトノフ」は航行試験へ出発した】
サンクトペテルブルク、4月21日/タス通信

最新のプロジェクト22350フリゲート「アドミラル・フロータ・カサトノフ」は航行試験へ出発した。
『タス通信』は、サンクトペテルブルク造船企業『北方造船所』より伝えられた。

「フリゲート"アドミラル・フロータ・カサトノフ"は、『北方造船所』係留埠頭を離れ、移動を開始しました」
広報サービスは伝えた。

艦の航行試験第1段階は、2018年末に実施された。

「アドミラル・カサトノフ」は、『北方造船所』(『統合造船業営団』へ加入)で建造されたプロジェクト22350フリゲートの最初の生産艦であり、2隻目でもある。
2009年11月26日に起工され、2014年12月12日に進水した。
海軍への引き渡しは、今年末に計画されている。

プロジェクト22350フリゲートのトップ「アドミラル・ゴルシコフ」北方艦隊に在籍している。
同プロジェクトのフリゲートの基本兵装は、8基のミサイル「カリブル-NK」及び「オーニクス」汎用艦載射撃複合体2組である。



[プロジェクト22350フリゲート(アドミラル・ゴルシコフ型)]
[アドミラル・ゴルシコフ型フリゲート(旧ブログ)]

1等多目的フリゲート・プロジェクト22350の2番艦「アドミラル-フロータ・カサトノフ」は、2009年11月26日に起工されました。
[プロジェクト22350フリゲート2番艦「カサトノフ海軍元帥」起工]

起工から約5年後の2014年12月12日に進水しました。

[ロシア海軍の新型フリゲート(大型警備艦)アドミラル・フロータ・カサトノフは進水した]

『北方造船所』は、2016年1月13日の時点で「アドミラル・カサトノフ」の完成度は81パーセントと発表しました。
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・フロータ・カサトノフ"は81パーセント完成している]

2016年6月下旬、「アドミラル・カサトノフ」「主要打撃複合体」が設置されました。
[建造中のロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"へ汎用打撃ミサイル発射機が設置された]
これは、有翼ミサイル「オーニクス」「カリブル」垂直発射機3S-14UKSKを指しています。
[汎用ミサイル垂直発射機3S-14UKSK]

その後も艤装工事は進められ、2018年2月初頭の時点では完成度98パーセントでした。
[ロシア海軍のプロジェクト22350フリゲート2番艦アドミラル・フロータ・カサトノフは98パーセント完成している]


2018年12月21日、「アドミラル・カサトノフ」は、洋上試験の最初の段階である工場航行試験を開始する為、造船所の岸壁を離れました。
[ロシア海軍のアドミラル・ゴルシコフ型フリゲート2番艦アドミラル・カサトノフは洋上試験を開始した]


フィンランド湾における工場航行試験の第1段階を終えた「アドミラル・カサトノフ」は、2019年1月9日にサンクトペテルブルクへ戻りました。
[ロシア海軍のアドミラル・ゴルシコフ型フリゲート2番艦アドミラル・カサトノフは最初の洋上試験を完了した]
最初の航行試験は、フィンランド湾が結氷していた為、速力は26ノットまでしか出さなかったようです。
(プロジェクト22350フリゲートの最大速力は29ノット)

そして2019年4月21日、「アドミラル・カサトノフ」は2回目の工場航行試験を開始しました。
[ロシア海軍のアドミラル・ゴルシコフ型フリゲート2番艦アドミラル・カサトノフは2回目の洋上試験の準備を始めた]

「アドミラル・カサトノフ」は、2019年末までにロシア海軍への引き渡しが予定されています。
[アドミラル・ゴルシコフ型フリゲート2番艦アドミラル・カサトノフは2019年12月にロシア海軍へ引き渡される]

ロシア海軍太平洋艦隊の為の最新鋭コルベット"グレミャーシチー"は洋上試験を開始した

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『タス通信』より
2019年4月21日18時22分配信
【コルベット「グレミャーシチー」は航行試験の為に初めて出航した】
サンクトペテルブルク、4月21日/タス通信

プロジェクト20385コルベットのトップ「グレミャーシチー」は、航行試験を実施する為に初めて海へ出た。
『タス通信』『北方造船所』より伝えられた。

「グレミャーシチーは『北方造船所』の艤装岸壁から離れました」
同社は話した。

「グレミャーシチー」の直前には、プロジェクト22350フリゲート「アドミラル・フロータ・カサトノフ」が試験へ向かっている。
試験中に、一連の艦内居住保障システム、航法複合体を含む電波工学兵装、通信システム、救助手段、フェイルセーフシステム、換気及び空調システムの点検が計画されている。
専門家は更に、様々なモードでの艦の速力、操縦性及び機動性を点検する。

「グレミャーシチー」は、プロジェクト20385コルベットを最初に代表するものであり、ベースプロジェクト20380の近代化の結果として作成された。
このタイプの艦の排水量は2200トンであり、汎用ミサイル複合体「カリブル-NK」、高射ミサイル複合体「リドゥート」、対潜複合体「パケート」を装備する。



[プロジェクト20385コルベット(グレミャーシチー型)]
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プロジェクト20385コルベットの1番艦「グレミャーシチー」は、2012年2月1日にサンクトペテルブルク市『北方造船所』(セーヴェルナヤ・ヴェルフィ)で起工されました。
[サンクトペテルブルクでフリゲート「アドミラル・ゴロフコ」及びコルベット「グレミャーシチー」が起工された]

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プロジェクト20385プロジェクト20380の改良型であり、兵装が強化されています。
[プロジェクト20385「グレミャーシチー」型コルベット]

20380対艦ミサイル「ウラン」に代わり、20385は対地攻撃も可能な打撃ミサイル複合体「カリブル」を装備します。
[打撃巡航ミサイル「カリブル」]

当初、プロジェクト20385には、ドイツMTU社製のディーゼルエンジンが装備される予定でしたが、ヨーロッパ諸国対ロシア制裁により、その供給は途絶えました。
[ロシアは水上艦用のエンジン供給を拒否したドイツとウクライナの企業を訴える]

この為、設計を変更してロシア『コロムナ工場』ディーゼルエンジン「ディーゼルユニットDDA12000」~が搭載される事になりました。
これは以前のプロジェクト20380と同じエンジンです。
[ロシア新世代艦のガスタービンとディーゼル]

2016年4月末、『コロムナ工場』ディーゼルエンジンの設置作業が始まりました。
[ロシア海軍の為の新世代コルベット"グレミャーシチー"へのロシア製ディーゼルエンジンの取り付けが始まった]

2016年5月19日までにディーゼルエンジンの設置作業は完了しました。
[ロシア海軍の為の新世代コルベット"グレミャーシチー"へのロシア製ディーゼルエンジンの設置は完了した]

2017年6月30日、「グレミャーシチー」の進水式典が開催されました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為のプロジェクト20385コルベット1番艦グレミャーシチーは進水した]

2018年1月から造船所の岸壁で係留試験が始まりました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の最新鋭コルベット"グレミャーシチー"乗組員は艦内への居住を準備する]

以前には「グレミャーシチー」ロシア海軍への引き渡しは2018年末に予定されていましたが、一部の機器の納入の遅れにより、2019年末に延期されました。
[プロジェクト20385コルベット1番艦グレミャーシチーは2019年末までにロシア海軍へ引き渡される]
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の最新鋭コルベット"グレミャーシチー"は90パーセント完成している]

「グレミャーシチー」の洋上試験開始も、当初の予定(2019年3月)より遅れ、2019年4月21日になりました。



「グレミャーシチー」は、2019年12月末にロシア海軍へ就役した後、太平洋艦隊へ配備されます。


プロジェクト20385の2番艦「プロヴォールヌイ」は2013年7月25日に起工されました。
[プロジェクト20385コルベット「プロヴォールヌイ」は起工された]
ロシア海軍への引き渡しは2020年以降に予定されており、こちらも太平洋艦隊へ配備されます。

太平洋艦隊は、最終的に合計8隻のプロジェクト20380/20385コルベットの受領を計画しており、この内の半分(4隻)はプロジェクト20385になるようです。
[ロシア海軍太平洋艦隊は8隻のプロジェクト20380/20385コルベットを受領する]

ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は中国の青島港へ到着した

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『タス通信』より
2019年4月21日17時45分配信
【ロシア艦船支隊は中国海軍70周年パレードへ参加する為に青島へ到着した】
青島/中国、4月21日/タス通信

ロシア海軍艦船支隊は、中国人民解放軍海軍発足70年へ捧げられる記念行事へ参加する為、日曜日に青島港(上海県、中国東部)へ到着した。
『タス通信』特派員は報告した。

救助曳船「ニコライ・チケル」、物資-技術サービス支援船「エリブルス」、給油船「カーマ」で構成される艦船グループは、同日午前に青島港へ入った。
艦船支隊は、北方艦隊フリゲート「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・ゴルシコフ」(ソ連邦海軍元帥ゴルシコフ)に率いられている。
艦及び支援船は、4月23日に行なわれる記念行事及び海軍パレードへ参加する。

艦船の歓迎式典中、中華人民共和国ロシア大使アンドレイ・デニソフは、ロシア艦船中国港への今度の寄港は、ユニークな性格を帯びている事を指摘した。
「ロシア海軍の艦~これは、中国水域において稀な事では有りません。
私共には、このラインを含め、充分に緊密な協力プログラムが有ります。
ですが、北方艦隊の艦船支隊が到着したのは、今回が初となります。
ここへ来る為に、2ヶ月が必要でした」

外交官は語った。
「乗組員に関しましては、無論私が改めて申し上げるまでも無く、彼らが聖枝祭の日曜日に青島港へ入った事は、良き兆候であると思われ、この事は艦船グループの全ての航路に付随すべきでしょう」
デニソフ
は付け加えた。

ロシア外交ミッションのトップは、その演説で、ロシア中国の海軍協力は特別な性格のものである事を強調した。
「今年は、当時のソヴィエト連邦の海軍の支援と協力により中国海軍が創設されてから70年になります。
この頃の数多くの組織的勤務(中国艦船の)は、我々の習慣及び手順によって行なわれた事が思い出されます
無論、中国海軍の70年の歩みは今後も進み、現代的な艦、現代的な機器が装備されます。
このような軍事協力は、両国にとって有益なものです。
我々は、その成功と発展を祈るだけです」

外交官は話した。

デニソフは更に、ロシア艦船中国への到着は、予定されるロシア大統領ウラジーミル・プーチン訪問の入り口である事を想起した。
「5日後、この場所へ、中国へ、ロシア連邦大統領・最高司令官の訪問が有る事を忘れてはおりません。
これは同様に大きな出来事です。
北方艦隊艦船支隊の青島港への寄港は、我々2ヶ国関係の主な出来事を前にした良き兆候であると言えるでしょう」
ロシア大使
は指摘した。

[中国人民解放軍海軍設立70周年祝賀行事]
4月22日から25日に、青島中国人民解放軍海軍設立70周年祝賀行事が行なわれる。
4月23日のパレードには、世界の10ヶ国以上の約20隻の戦闘艦、更に、アジア、アフリカ、ヨーロッパ、アメリカ、太平洋地域の60ヶ国の使節団が参加する。
中国側からは、航空母艦「遼寧」、最新原子力潜水艦、警備艦、揚陸艦、更には駆逐艦を含む30隻以上の艦と39機の航空機がパレードへ参加する。
パレードの空中部門の最中に、遠距離電波位置測定検出航空機、爆撃機、偵察機陸上戦闘機及び艦上戦闘機、ヘリコプター、対潜哨戒機がデモンストレーションを行なう。

中国人民解放軍海軍は、1949年4月23日に創設された。

[フリゲート「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・ゴルシコフ」]
「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・ゴルシコフ」
は、現在、ロシア海軍の為に建造されているプロジェクト22350フリゲートシリーズのトップである。
それは2006年始めに起工され、2010年秋に進水した。
2014年11月、艦は初めて試験へ出発し、2018年7月、ロシア海軍北方艦隊第43ロケット艦師団へ加入した。

「アドミラル・ゴルシコフ」の満載排水量は5300トン、全長-136メートル、幅-17メートル。
フリゲートの基本兵装は、海上および地上目標の撃破が可能な16基の海上配置有翼ミサイル「カリブル」を装填した汎用ミサイル複合体「カリブル-NK」である。
この他に、高射ミサイル複合体「ポリメント-リドゥート」、A-192砲、ミサイル-砲システム「パラシ」が配置されている。
艦は更に、ヘリコプターを展開する為の格納庫を有する。

日曜日に北方艦隊広報サービスが伝えたように、フリゲートの最初の遠距離航海は2月26日に始まった。
これまでに「アドミラル・ゴルシコフ」は14000海里を航行し、一連の戦闘演習任務を遂行し、スリランカ島及びジブチへの業務寄港を行なった。



1等多目的フリゲート・プロジェクト22350の1番艦「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・ゴルシコフ」(ソ連邦海軍元帥ゴルシコフ)は、サンクトペテルブルク市『北方造船所』で2006年2月1日に起工され、2010年10月29日に進水し、2018年7月28日にロシア海軍へ就役しました。
[プロジェクト22350フリゲート1番艦アドミラル・ゴルシコフはロシア海軍へ就役し、北方艦隊へ編入された]

就役の翌日の7月29日の『ロシア海軍の日』にはクロンシュタットの観艦式(主要海軍パレード)へ参加しました。


観艦式が終わった後、8月中はサンクトペテルブルクに滞在していましたが、9月1日に出航し、セヴェロモルスクへ向かいました。

2018年9月8日に北方艦隊基地セヴェロモルスクへ到着しました。
[ロシア海軍の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は北方艦隊基地セヴェロモルスクへ到着した]
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2018年9月18日、乗組員の慣熟訓練の為、バレンツ海へ出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は慣熟訓練の為にバレンツ海へ出航した]

2018年10月2日、バレンツ海「高射ミサイル複合体」(ポリメント-リドゥート)を使用する対空防衛演習を行ない、ミサイル標的「サマン」を撃墜しました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"はバレンツ海で高射ミサイル"ポリメント-リドゥート"を発射した]

2018年10月4日、「アドミラル・ゴルシコフ」は、バレンツ海で再び高射ミサイル複合体「ポリメント-リドゥート」を空中標的及び海上標的へ発射しました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は高射ミサイル"ポリメント-リドゥート"で海上目標と空中目標を撃破した]

その後、一旦基地へ戻っていたようですが、10月13日に再びバレンツ海へ出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"はバレンツ海で戦闘演習を行なう]

2018年10月23日には、高射ミサイル複合体「ポリメント-リドゥート」を空中標的へ発射しました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は高射ミサイル"ポリメント-リドゥート"で空中目標を撃破した]

2018年11月8日~9日、北方艦隊潜水艦「カルーガ」が遭難したという想定下で救助演習が行なわれ、「アドミラル・ゴルシコフ」重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」と共に参加しました。
[ロシア海軍北方艦隊の重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーとフリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は潜水艦の救助演習を行なった]

2018年12月4日、戦闘訓練を行なう為、バレンツ海へ出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は戦闘訓練の為に出航した]

2018年12月6日、バレンツ海から有翼ミサイル「カリブル」(対地攻撃型)をロシア北西部チジャ射爆場へ発射しました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"はバレンツ海から巡航ミサイル"カリブル"を地上目標へ発射した]

「アドミラル・ゴルシコフ」の舷側番号は、就役前から「417」でしたが、2018年12月下旬までに「454」へ変更されました。
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北方艦隊水上艦で舷側番号400番台は駆逐艦に付けられているので、「アドミラル・ゴルシコフ」(プロジェクト22350フリゲート)は、駆逐艦と同格扱いになっているようです。

2019年1月26日、「アドミラル・ゴルシコフ」は戦闘訓練を実施する為、バレンツ海へ出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は戦闘訓練の為にバレンツ海へ出航した]

1月28日にはA-192 130mm単装砲による海上および陸上目標への砲撃、更にはダメージコントロール訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"はバレンツ海で130mm砲を発射した]

1月31日には、北方艦隊掃海艦と協同で機雷源を突破する訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"はバレンツ海で機雷源突破訓練を行なった]

2月5日には、後方支援船「エリブルス」及び救助曳船「ニコライ・チケル」艦船支隊を編成し、北方艦隊副司令官ヴィクトール・ソコロフ中将が座乗する支隊の旗艦として行動しました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"はバレンツ海の演習で艦船支隊の旗艦を務めた]

プロジェクト23120多機能後方支援船の1番船「エリブルス」は、2018年4月9日に就役した最新鋭の多用途支援船です。
[プロジェクト23120多機能後方支援船エリブルスはロシア海軍へ就役し、北方艦隊へ編入された]
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『Marine Traffic』より
【「エリブルス」】

プロジェクトR-5757救助海洋曳船の1番船「ニコライ・チケル」(SB-131)は、1989年4月12日に就役した世界最大級のタグボートです。
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『Marine Traffic』より
【曳船「ニコライ・チケル」】




2019年2月26日、「アドミラル・ゴルシコフ」は、「エリブルス」及び「ニコライ・チケル」と共に遠距離航海へ出発し、大西洋へ向かいました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は遠距離航海へ出発した]
2月初頭の演習は、この遠距離航海の為のリハーサルだったようです。

3月3日にはノルウェー海艦載ヘリコプターを使用する潜水艦捜索訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"はノルウェー海で潜水艦捜索訓練を行なった]

その後、北方艦隊艦船支隊には、プロジェクトREF-675中型海洋給油船の1番船「カーマ」(1982年9月29日就役)が合流しました。
『Marine Traffic』より
【給油船「カーマ」】

「アドミラル・ゴルシコフ」と随伴船は、グレートブリテン島北部のマレー湾で訓練を行なった後、3月5日にはラマンシュ海峡(英仏海峡)へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"はラマンシュ海峡へ入った]

ロシア海軍の艦船がラマンシュ海峡(英仏海峡)を通過する際には、必ずグレートブリテン海軍の水上艦が監視任務へ就きますが、今回は、45型駆逐艦「ディフェンダー」(2013年3月21日就役)でした。
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「アドミラル・ゴルシコフ」と随伴船は、3月8日にはラマンシュ海峡(英仏海峡)を出てケルト海へ入りました。
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[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"はラマンシュ海峡(英仏海峡)を通過した]

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「アドミラル・ゴルシコフ」と随伴船は、3月12日にジブラルタル海峡を通過して地中海へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"はジブラルタル海峡を通過して地中海へ入った]
[スペイン空軍の対潜哨戒機P-3は地中海西部でロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"を監視する]

その後、「アドミラル・ゴルシコフ」と随伴船は地中海を東へ進み、3月15日にはマルタ島周辺海域へ到達しました。
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[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"はマルタ島周辺へ到達した]

3月19日には、地中海に居る北方艦隊大型対潜艦「セヴェロモルスク」と共に、艦載ヘリコプターによる潜水艦の捜索や遭難者の捜索救助訓練を行ないました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2019年3月19日16時54分配信
【北方艦隊のヘリコプター乗員は地中海の大型対潜艦「セヴェロモルスク」艦上からのフライトを行なった】

その後、「アドミラル・ゴルシコフ」と随伴船は地中海東部を通過してスエズ運河へ入り、3月21日には紅海へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"はスエズ運河を通過して紅海へ入った]
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3月25日にジブチへ寄港しました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"はジブチへ寄港した]
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3月28日にジブチを出航し、アデン湾へ向かいました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"はジブチを去り、アデン湾へ向かった]

4月1日にはインド洋(随伴船の位置から推察すると、正確にはアラビア海ソコトラ島東方海域)で対空戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"はアラビア海で対空戦闘訓練を行なった]
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4月3日、「アドミラル・ゴルシコフ」スリランカコロンボ港へ入港しました。
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[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"はスリランカのコロンボを訪れた]

4月6日、「アドミラル・ゴルシコフ」コロンボ港を出航し、中国青島へ向かいました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"はスリランカのコロンボを去り、中国へ向かった]

4月11日にマラッカ海峡へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"はマラッカ海峡へ入った]
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4月13日には南シナ海へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は南シナ海へ入った]

4月16日にはフィリピン海へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"はフィリピン海へ入った]
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4月20日に黄海へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は黄海へ入った]

そして4月21日、「アドミラル・ゴルシコフ」と随伴船は青島へ到着しました。

ロシア海軍と中国海軍の合同演習『海洋協同-2019』は2019年4月29日から5月4日まで青島沖で実施される

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『タス通信』より
2019年4月19日23時54分配信
【巡洋艦「ワリャーグ」率いる艦船支隊はウラジオストクから中国の演習へ向かう】
モスクワ、4月19日/タス通信

大型揚陸艦「オスリャービャ」、コルベット「ソヴェルシェーンヌイ」、太平洋艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」は、ロシア-中国演習『海洋協同-2019』へ参加する為、4月24日にウラジオストクから中国へ向かう。
金曜日にロシア国防省は発表した。

「ロシア海軍の戦闘訓練計画に従い、親衛ロケット巡洋艦ワリャーグ、大型揚陸艦オスリャービャ、コルベット"ソヴェルシェーンヌイ"は、ロシア-中国演習『海洋協同-2019』へ参加する為、太平洋艦隊主要基地から遠距離航海へ出ます」
軍当局は伝えた。

艦が遠距離航海へ出る前に、ウラジオストク軍港で船員の送別式典が開催される。
これには、太平洋艦隊司令部の代表、乗組員の家族及び親類が参加する。
艦船支隊指揮官は、メディアの代表の為に、目前の演習に関する短時間のブリーフィングを埠頭で行なう。

国防省は、ロシア-中国海軍合同演習『海洋協同-2019』は、2012年から世界の大洋の様々な海域で毎年行われている事を想い起こした。

演習の活動段階(アクティブフェーズ)は、4月29日から5月4日まで中国青島港及び中国領海で行なわれる。
演習には、ロシア中国戦闘艦、潜水艦、支援船、海軍航空隊が参加する。



ロシア海軍中国海軍は、2012年、2013年、2014年、2015年、2016年、2017年に合同演習『海洋協同』Морское Взаимодействиеを実施しています。

『海洋協同-2012』:2012年4月下旬に黄海で実施
[ロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2012」(2012年4月)]

『海洋協同-2013』:2013年7月上旬にピョートル大帝湾で実施
[ロシア・中国海軍合同演習は7月初頭にウラジオストク沖で実施される]
[ロシア・中国海軍合同演習「海洋協同-2013」が始まった]
[ロシア・中国海軍は海賊対処訓練を行なった]
[ロシア・中国海軍合同演習「海洋協同-2013」最終日に砲撃訓練が実施される]

『海洋協同-2014』:2014年5月下旬に東シナ海で実施
[ロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2014」]

『海洋協同-2015』第1段階:2015年5月下旬に地中海東部で実施
[ロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2015」(2015年5月)]

『海洋協同-2015』第2段階:2015年8月に日本海(沿海地方沖)で実施
[ロシア-中国海軍合同演習『海洋協同-2015』第2段階(2015年8月)]

『海洋協同-2016』:2016年9月中旬に南シナ海で実施
[ロシア・中国海軍合同演習『海洋協同-2016』(2016年9月)]

『海洋協同-2017』
第1段階:2017年7月下旬にバルト海で実施
第2段階:2017年9月下旬に日本海及びオホーツク海で実施

[ロシア-中国海軍合同演習『海洋協同-2017』(2017年7月、9月)]

2015年7月26日に承認された新たな『ロシア連邦海洋ドクトリン』においては、中国との友好関係の発展に重点が置かれています。
[ロシア連邦海洋ドクトリンは改訂された]


そして、2019年の『海洋協同-2019』は、同年4月29日~5月4日に実施される事になりました。

既に、合同演習へ参加予定の太平洋艦隊大型対潜艦「アドミラル・ヴィノグラードフ」、「アドミラル・トリブツ」、中型海洋給油船「イルクト」は4月1日にウラジオストクを出航し、フィリピンベトナムを訪問しています。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊はベトナムのカムラン港へ到着した]

これに加え、4月24日には、親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」、コルベット「ソヴェルシェーンヌイ」、大型揚陸艦「オスリャービャ」ウラジオストクを出航し、『海洋協同-2019』へ参加する為に中国青島へ向かいます。

「ワリャーグ」「オスリャービャ」は、最近に洋上訓練を行なっています。
[ロシア太平洋艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグはピョートル大帝湾で砲撃訓練を行なった]
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型揚陸艦オスリャービャは日本海で砲撃訓練を行なった]

コルベット「ソヴェルシェーンヌイ」は、2017年7月20日に就役した最新鋭艦です。
[コムソモリスク・ナ・アムーレで建造された最初の新世代コルベット"ソヴェルシェーンヌイ"はロシア海軍へ就役し、太平洋艦隊へ編入された]

ロシア海軍の為に2隻の巡航ミサイル原子力潜水艦ボレイ-Kが建造される?

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『タス通信』より
2019年4月20日14時2分配信
【情報筋:ロシア連邦は有翼ミサイルを持つ原子力潜水艦「ボレイ-K」を2隻建造するかもしれない】
モスクワ、4月20日/タス通信

(ロシア)国防省は、有翼ミサイルを搭載する新たな原子力潜水艦プロジェクト「ボレイ-K」2隻の建造の可能性を検討している。
土曜日に『タス通信』ロシア防衛産業企業体の情報提供者より伝えられた。

「軍当局は、更なる2隻のボレイの作成の可能性を検討しておりますが、これは弾道ミサイルでは無く、長距離有翼ミサイルを搭載します。
決定が採択された場合、これらの潜水艦は、新たなプロジェクト"ボレイ-K"として建造され、2027年以降に発注主へ納入されます」

対談者は話した。
彼は、新たな潜水艦の予定される特性については言わなかった。

『タス通信』は、情報筋から提示された情報を公式には確認していない。

現在のロシア「ボレイ」シリーズ潜水艦基本プロジェクト955潜水艦と改善された955A(ボレイ-A」)は、艦内に16基の弾道ミサイル「ブラヴァー」を搭載できる戦略艦である。
海軍の戦闘編制には、3隻のプロジェクト955潜水艦「ユーリー・ドルゴルーキー」、「アレクサンドル・ネフスキー」、「ウラジーミル・モノマーフ」が在籍し、近代化プロジェクト955A潜水艦のトップ「クニャージ・ウラジーミル」は試験を行なっており、セヴェロドヴィンスク『セヴマシュ』では、更なる4隻の「ボレイ-A」が建造されている。

ロシア海軍は、今日において、2タイプの有翼ミサイル搭載潜水艦を有している:プロジェクト949A「アンテイ」潜水艦と、プロジェクト885「ヤーセン」/885M「ヤーセン-M」
海軍の戦闘編制には、6隻の「アンテイ」(各艦は24基の有翼ミサイル「グラニート」で武装する)と1隻のプロジェクト885潜水艦「セヴェロドヴィンスク」が加わり、近代化プロジェクト885M潜水艦のトップ「カザン」は工場航行試験を行なっており、更なる5隻の同型潜水艦が建造されている(「ヤーセン」には、ミサイル「カリブル」及び「オーニクス」の為の32基の発射装置が有る)

アメリカ合衆国海軍には有翼ミサイル搭載艦へ改造された4隻の「オハイオ」級戦略潜水艦が在籍している。
これらは、154基までのミサイル「トマホーク」を搭載できる。



プロジェクト955「ボレイ」戦略用途原子力水中ロケット巡洋艦シリーズは、計8隻が起工され、このうち3隻が就役済みです。

1番艦K-535「ユーリー・ドルゴルーキー」は、1996年11月2日に起工、2007年4月15日に進水、2012年12月29日に竣工、2013年1月10日に就役し、北方艦隊第31潜水艦師団に編入されました。
[新世代戦略原潜ユーリー・ドルゴルーキーはロシア海軍へ就役した]
[新世代戦略原潜ユーリー・ドルゴルーキーは北方艦隊第31潜水艦師団へ編入された]
就役後の動向が公表される事は滅多に在りませんが、2018年5月22日には弾道ミサイル「ブラヴァー」4基の一斉発射を行なっています。
[ロシア海軍北方艦隊の戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦ユーリー・ドルゴルーキーは弾道ミサイル"ブラヴァー"4基を一斉に発射した]

2番艦K-550「アレクサンドル・ネフスキー」は、2004年3月19日に起工、2010年12月6日に進水、2013年12月23日にロシア海軍へ就役し、太平洋艦隊第25潜水艦師団へ編入されました。
[ボレイ級戦略原潜2番艦アレクサンドル・ネフスキーはロシア海軍へ就役し、太平洋艦隊へ編入された]
2015年9月30日に太平洋艦隊原潜基地ヴィリュチンスクへ到着しています。
[ロシア海軍新世代戦略原潜アレクサンドル・ネフスキーはカムチャツカ半島の原潜基地へ到着した]
就役後の動向が公表される事は滅多に在りませんが、2018年4月中旬には同型艦「ウラジーミル・モノマーフ」と対戦方式の戦闘訓練を行なっています。
[ロシア海軍太平洋艦隊のボレイ級戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦ウラジーミル・モノマーフとアレクサンドル・ネフスキーはカムチャツカ沖で『決闘』を行なった]

3番艦K-551「ウラジーミル・モノマーフ」は、2006年3月19日に起工、2012年12月30日に進水、2014年12月10日に竣工、同年12月19日に就役し、太平洋艦隊第25潜水艦師団へ編入されました。
[第3のボレイ級戦略原潜ウラジーミル・モノマーフはロシア海軍へ就役した]
2016年9月26日に太平洋艦隊原潜基地ヴィリュチンスクへ到着しました。
[ロシア海軍最新鋭戦略原潜ウラジーミル・モノマーフはカムチャツカ半島の太平洋艦隊原潜基地へ到着した]
就役後の動向が公表される事は滅多に在りませんが、2018年4月下旬には対潜部隊への魚雷攻撃訓練を行なっています。
[ロシア海軍太平洋艦隊のボレイ級戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦ウラジーミル・モノマーフは対潜部隊への魚雷攻撃演習を行なった]


4番艦からは改良型のプロジェクト955A「ボレイ-A」となり、その1番艦K-549「クニャージ・ウラジーミル」は、2012年7月30日にセヴェロドヴィンスク造船所「セヴマシュ」で起工されました。
[改ボレイ級戦略原潜クニャージ・ウラジーミル起工]
2017年11月17日に進水しました。
[ロシア海軍最新鋭戦略原潜クニャージ・ウラジーミル進水(2017年11月17日)]
就役は2019年12月に予定されており、北方艦隊へ配備されます。
[2019年末までにロシア海軍へ就役するボレイ-A級戦略用途原子力水中巡洋艦クニャージ・ウラジーミルは洋上試験と乗組員の慣熟訓練を同時並行で行なう]
[第4のボレイ級戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦クニャージ・ウラジーミルは2019年12月にロシア海軍へ引き渡される]

5番艦(「ボレイ-A」級としては2隻目)「クニャージ・オレグ」は、2014年7月27日に起工されました。
[ボレイ級戦略原潜5番艦クニャージ・オレグはロシア海軍の日に起工された]
[ロシア海軍の為の新世代戦略原潜ボレイ級5番艦クニャージ・オレグの船体(耐圧殻)の水密試験は完了した]
就役は2020年頃に予定されており、北方艦隊へ配備されます。

6番艦(「ボレイ-A」級としては3隻目)「ゲネラリーシムス・スヴォーロフ」は2014年12月26日に起工されました。
[ロシア海軍の為の第6のボレイ級戦略原潜は起工された]
就役は2020年頃に予定されており、太平洋艦隊へ配備されます。

7番艦(「ボレイ-A」級としては4隻目)「インペラートル・アレクサンドルIII」(皇帝アレクサンドル3世)は2015年12月18日に起工されました。
[太平洋艦隊の為のロシア海軍新世代戦略原潜ボレイ級7番艦インペラ―トル・アレクサンドルIII(皇帝アレクサンドル3世)は起工された]
就役は2021年頃に予定されており、太平洋艦隊へ配備されます。

8番艦(「ボレイ-A」級としては5隻目)「クニャージ・ポジャールスキー」は2016年12月23日に起工されました。
[ロシア海軍の為の第4世代戦略原潜ボレイ級最終艦クニャージ・ポジャールスキーは起工された]
就役は2022年頃に予定されており、北方艦隊へ配備されます。


当初は「クニャージ・ポジャールスキー」を以ってプロジェクト955A「ボレイ-A」の建造は終了し、その後は、更なる改良型であるプロジェクト955B「ボレイ-B」が少なくとも4隻建造される計画でした。
[新型戦略原潜ボレイ-Bの1番艦は2026年にロシア海軍へ引き渡される]

しかし、「ボレイ-B」は、費用対効果の面で満足の行くものとはなりませんでした。
[ロシア海軍の新型戦略原子力水中巡洋艦ボレイ-Bの設計作業は進められている]

その後、「ボレイ-B」の代わりに「ボレイ-A」を追加建造するという話が出てきました。
[ロシア海軍の為にボレイ-A戦略用途原子力水中巡洋艦2隻が追加建造される]
[ロシア海軍の第4世代戦略原子力潜水艦ボレイ級シリーズは10隻に増加する]

しかしこれも、「ボレイ」シリーズを設計した海洋工学中央設計局『ルビーン』のトップにより否定されました。
[ロシア海軍の為のボレイ-A戦略用途原子力水中巡洋艦の追加建造は無い]


そして最近、「ボレイ-A」追加建造に代わる新たな構想として、有翼ミサイル搭載型の「ボレイ-K」が検討されているようです。
現段階では、未だ建造は決定されていないようですが。

「ボレイ-K」長距離有翼ミサイルを搭載するとの事ですが、これは、現用の「カリブル」の改良発展型「カリブル-M」の事でしょう。
[ロシア海軍の為の新型対地巡航ミサイル"カリブル-M"の開発は始まっている]

「ボレイ」シリーズは、元々は、プロジェクト949Aの後継として計画されたプロジェクト881「メルクーリイ」有翼ミサイル原子力潜水艦の船体設計を流用したものですから、これを有翼ミサイル搭載型にするのは、さほど難しい事では無いでしょう。
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ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は黄海へ入った

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2019年4月20日14時38分配信
【北方艦隊のフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」は黄海へ入り、青島の中国海軍基地へ向かう】

ロシアフリゲート「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・ゴルシコフ」(ソ連邦海軍元帥ゴルシコフ)東シナ海を通過して黄海へ入り、中国青島港(海軍基地)へ向かっている。
ロシア艦は、4月23日に開催される中国人民解放軍海軍創設70周年へ捧げられる式典へ参加する。

フリゲート率いる北方艦隊戦闘艦・支援船支隊には、更に救助曳船「ニコライ・チケル」、多機能物資-技術サービス支援船「エリブルス」、海洋給油船「カーマ」が加わっている。
その乗組員は、中国への公式訪問及び海軍パレードへの参加の準備を続けている。

フリゲート「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・ゴルシコフ」青島へ入る際、ロシア船員は、国際海洋伝統により、国家への表敬として、礼砲兵器から21発の空砲を発射する。

訪問プログラムに従い、ロシアプロジェクト22350フリゲートのトップ「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・ゴルシコフ」は、祝賀行事のゲスト及び参加者の訪問の為に開放される。

フリゲート「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・ゴルシコフ」率いる北方艦隊艦船支隊は、2月26日に遠距離航海へ出発した。
プロジェクト22350フリゲートのトップにとって、これは、その歴史上初めての航海となる。
遠距離航海開始以来、艦は12500海里以上を航行し、何度かの全艦防衛演習を実施し、物資補充及び乗組員の休養の為にジブチ及びスリランカ島への業務寄港を行なった。



1等多目的フリゲート・プロジェクト22350の1番艦「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・ゴルシコフ」(ソ連邦海軍元帥ゴルシコフ)は、サンクトペテルブルク市『北方造船所』で2006年2月1日に起工され、2010年10月29日に進水し、2018年7月28日にロシア海軍へ就役しました。
[プロジェクト22350フリゲート1番艦アドミラル・ゴルシコフはロシア海軍へ就役し、北方艦隊へ編入された]

就役の翌日の7月29日の『ロシア海軍の日』にはクロンシュタットの観艦式(主要海軍パレード)へ参加しました。


観艦式が終わった後、8月中はサンクトペテルブルクに滞在していましたが、9月1日に出航し、セヴェロモルスクへ向かいました。

2018年9月8日に北方艦隊基地セヴェロモルスクへ到着しました。
[ロシア海軍の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は北方艦隊基地セヴェロモルスクへ到着した]
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2018年9月18日、乗組員の慣熟訓練の為、バレンツ海へ出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は慣熟訓練の為にバレンツ海へ出航した]

2018年10月2日、バレンツ海「高射ミサイル複合体」(ポリメント-リドゥート)を使用する対空防衛演習を行ない、ミサイル標的「サマン」を撃墜しました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"はバレンツ海で高射ミサイル"ポリメント-リドゥート"を発射した]

2018年10月4日、「アドミラル・ゴルシコフ」は、バレンツ海で再び高射ミサイル複合体「ポリメント-リドゥート」を空中標的及び海上標的へ発射しました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は高射ミサイル"ポリメント-リドゥート"で海上目標と空中目標を撃破した]

その後、一旦基地へ戻っていたようですが、10月13日に再びバレンツ海へ出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"はバレンツ海で戦闘演習を行なう]

2018年10月23日には、高射ミサイル複合体「ポリメント-リドゥート」を空中標的へ発射しました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は高射ミサイル"ポリメント-リドゥート"で空中目標を撃破した]

2018年11月8日~9日、北方艦隊潜水艦「カルーガ」が遭難したという想定下で救助演習が行なわれ、「アドミラル・ゴルシコフ」重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」と共に参加しました。
[ロシア海軍北方艦隊の重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーとフリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は潜水艦の救助演習を行なった]

2018年12月4日、戦闘訓練を行なう為、バレンツ海へ出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は戦闘訓練の為に出航した]

2018年12月6日、バレンツ海から有翼ミサイル「カリブル」(対地攻撃型)をロシア北西部チジャ射爆場へ発射しました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"はバレンツ海から巡航ミサイル"カリブル"を地上目標へ発射した]

「アドミラル・ゴルシコフ」の舷側番号は、就役前から「417」でしたが、2018年12月下旬までに「454」へ変更されました。
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北方艦隊水上艦で舷側番号400番台は駆逐艦に付けられているので、「アドミラル・ゴルシコフ」(プロジェクト22350フリゲート)は、駆逐艦と同格扱いになっているようです。

2019年1月26日、「アドミラル・ゴルシコフ」は戦闘訓練を実施する為、バレンツ海へ出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は戦闘訓練の為にバレンツ海へ出航した]

1月28日にはA-192 130mm単装砲による海上および陸上目標への砲撃、更にはダメージコントロール訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"はバレンツ海で130mm砲を発射した]

1月31日には、北方艦隊掃海艦と協同で機雷源を突破する訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"はバレンツ海で機雷源突破訓練を行なった]

2月5日には、後方支援船「エリブルス」及び救助曳船「ニコライ・チケル」艦船支隊を編成し、北方艦隊副司令官ヴィクトール・ソコロフ中将が座乗する支隊の旗艦として行動しました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"はバレンツ海の演習で艦船支隊の旗艦を務めた]

プロジェクト23120多機能後方支援船の1番船「エリブルス」は、2018年4月9日に就役した最新鋭の多用途支援船です。
[プロジェクト23120多機能後方支援船エリブルスはロシア海軍へ就役し、北方艦隊へ編入された]
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『Marine Traffic』より
【「エリブルス」】

プロジェクトR-5757救助海洋曳船の1番船「ニコライ・チケル」(SB-131)は、1989年4月12日に就役した世界最大級のタグボートです。
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『Marine Traffic』より
【曳船「ニコライ・チケル」】



2019年2月26日、「アドミラル・ゴルシコフ」は、「エリブルス」及び「ニコライ・チケル」と共に遠距離航海へ出発し、大西洋へ向かいました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は遠距離航海へ出発した]
2月初頭の演習は、この遠距離航海の為のリハーサルだったようです。

3月3日にはノルウェー海艦載ヘリコプターを使用する潜水艦捜索訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"はノルウェー海で潜水艦捜索訓練を行なった]

その後、北方艦隊艦船支隊には、プロジェクトREF-675中型海洋給油船の1番船「カーマ」(1982年9月29日就役)が合流しました。
『Marine Traffic』より
【給油船「カーマ」】

「アドミラル・ゴルシコフ」と随伴船は、グレートブリテン島北部のマレー湾で訓練を行なった後、3月5日にはラマンシュ海峡(英仏海峡)へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"はラマンシュ海峡へ入った]

ロシア海軍の艦船がラマンシュ海峡(英仏海峡)を通過する際には、必ずグレートブリテン海軍の水上艦が監視任務へ就きますが、今回は、45型駆逐艦「ディフェンダー」(2013年3月21日就役)でした。
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「アドミラル・ゴルシコフ」と随伴船は、3月8日にはラマンシュ海峡(英仏海峡)を出てケルト海へ入りました。
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[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"はラマンシュ海峡(英仏海峡)を通過した]

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「アドミラル・ゴルシコフ」と随伴船は、3月12日にジブラルタル海峡を通過して地中海へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"はジブラルタル海峡を通過して地中海へ入った]
[スペイン空軍の対潜哨戒機P-3は地中海西部でロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"を監視する]

その後、「アドミラル・ゴルシコフ」と随伴船は地中海を東へ進み、3月15日にはマルタ島周辺海域へ到達しました。
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[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"はマルタ島周辺へ到達した]

3月19日には、地中海に居る北方艦隊大型対潜艦「セヴェロモルスク」と共に、艦載ヘリコプターによる潜水艦の捜索や遭難者の捜索救助訓練を行ないました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2019年3月19日16時54分配信
【北方艦隊のヘリコプター乗員は地中海の大型対潜艦「セヴェロモルスク」艦上からのフライトを行なった】

その後、「アドミラル・ゴルシコフ」と随伴船は地中海東部を通過してスエズ運河へ入り、3月21日には紅海へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"はスエズ運河を通過して紅海へ入った]
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3月25日にジブチへ寄港しました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"はジブチへ寄港した]
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3月28日にジブチを出航し、アデン湾へ向かいました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"はジブチを去り、アデン湾へ向かった]

4月1日にはインド洋(随伴船の位置から推察すると、正確にはアラビア海ソコトラ島東方海域)で対空戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"はアラビア海で対空戦闘訓練を行なった]
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4月3日、「アドミラル・ゴルシコフ」スリランカコロンボ港へ入港しました。
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[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"はスリランカのコロンボを訪れた]

4月6日、「アドミラル・ゴルシコフ」コロンボ港を出航し、中国青島へ向かいました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"はスリランカのコロンボを去り、中国へ向かった]

4月11日にマラッカ海峡へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"はマラッカ海峡へ入った]
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4月13日には南シナ海へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は南シナ海へ入った]

4月16日にはフィリピン海へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"はフィリピン海へ入った]
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4月20日には黄海へ入りました。

「アドミラル・ゴルシコフ」は、今年4月23日に青島で行なわれる中国人民解放軍海軍創設70周年記念観艦式へ参加します。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は中国へ行く]